未来の殺人を防ぐための捜査チーム“ミハン”の活躍を描く「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」の第3話が1月20日放送。本田翼演じる小田切の活躍に「ハマり役」の声が上がるとともに、その“未来”に不安の声が続々と寄せられている。あらゆるビッグデータから予測された犯罪を未然に阻止する“未然犯罪捜査班”(通称・ミハン)のリーダー、井沢範人を沢村一樹が演じ、ミハンのメンバー・山内徹に「関ジャニ∞」横山裕。小田切唯に本田さん。新たなミハンのメンバーで伝説のハッカーでもある加賀美聡介に柄本明。同じく新メンバーの吉岡拓海に森永悠希。ミハンの法制化を目指す香坂朱里に水野美紀。小田切がグループセラピーで出会う篠田浩輝に高杉真宙といった面々が出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回ミハンが危険人物として割り出したのは、名門バレエ団に所属する日本バレエ界のホープ・八尋舞(山口まゆ)。彼女は毒物殺人に関するサイトを何度も閲覧し、ネットを利用して致死量のヒ素を入手していた。舞は1週間後に開催される世界的なコンクールにエントリーしており、ライバルである同じバレエ団の瀬川綾乃(我如古りな)を狙っているのかもしれない。潜入捜査を始めるミハンは舞の部屋に監視カメラを設置するがその矢先、資材落下事故を目撃した舞が意識を失い病院に搬送される。しかも舞はそのショックで記憶を失い、難病で入院中の親友・安達智花(古川琴音)のことも忘れてしまう。記憶を失ってから最近のスランプがうそのように調子を取り戻す舞。舞は記憶と一緒に殺意まで失ったのか? 井沢たちは捜査を続行するが、舞への聞き取り中に篠田が現れる――というのが3話のあらすじ。舞の“殺意”は自らに対してのものだった…飛び降りようとする彼女を止めるため、自らの“過去”を明かす小田切だが、56日後の“未来”では香坂の遺体を見ながら自責の言葉を口にし、「多くの市民を危険に晒した」として依願退職する道を選ぶ。今後彼女に何が起こるのか?視聴者からは自らの過去と向き合い乗り越えようとする彼女の姿に「ハマり役ですなぁ。いやぁ良い女優さん」「ばっさー演じる小田切ちゃんやっぱり好きだなぁ」「「絶望して這い上がった人間は強くなれる。未来を変えるのは、自分自信」って台詞が胸に響いた」などの声が上がるとともに「56日後の急転直下で一気に持っていかれる。何があったのー!!」「最終回を迎える3月に何が起こるんだろう?重いけど、続きがとても気になる」と、今後の彼女の行動に注目する視聴者からの声も続々と投稿されている。(笠緒)
2020年01月20日小顔メソッド満載「小田切流 小顔道」2017年4月19日、ヘア&メイクアップアーティスト小田切ヒロの初書籍本「小田切流 小顔道」が発売される。「小田切流小顔道」は、30歳を過ぎたら、誰でも顔が大きくなっていく真実に注目。小田切自身、体重を変えずに、5kg痩せたような小顔へと大変身を遂げた経験を持つ。夜の習慣として、一生モノのスキンケアとマッサージを提案。すぐにできる小顔メイクも必見だ。「出すこと」に徹底的にこだわった小顔メソッドで、理想の小顔を自分でつくってみてはいかがだろうか。今最も注目されているヘア&メイクアップアーティスト「小田切ヒロ」小田切ヒロは、藤原美智子主宰ラ・ドンナに所属しているヘア&メイクアップアーティスト。資生堂美容専門学校を卒業後、都内サロン、外資系化粧品会社で経験を積み、2009年にラ・ドンナに入社。藤原美智子らのアシスタントを経て、現在はフリーで、雑誌、広告、CMなど、幅広い分野で活躍している。特に小顔メソッドは、「MORE」「BAILA」「CLASSY」など、数々の女性誌で取り上げられ、人気企画となっている。美容情報満載のInstagramも注目を集め、フォロワー数はおよそ1万3千人。今、最も勢いのある注目のヘア&メイクアップアーティストだ。(画像は小田切ヒロInstagramより)【参考】※Amazon※小田切ヒロInstagram※ラ・ドンナ
2017年04月14日プロのヘアメイクアップアーティストに究極の質問! 「Q. もしも無人島に3つだけコスメを持っていけるとしたら、何を選びますか?」 たとえ無人島だろうと、これだけは最低限欠かせない! と思うリアルな愛用アイテムを教えていただきました。忙しい日々だと、ついつい手を抜きがちなメイク&ケア。プロも愛用するこの3つのアイテムであなたもエイジレスビューティー を手に入れちゃいましょう。■ Vol.7 小田切ヒロさん小田切ヒロ Hiro Odagiri藤原美智子さん率いるLA DONNA所属。資生堂美容専門学校卒業後、都内サロン勤務、外資系化粧品会社勤務後、アシスタントをへて独立。ナチュラルからモード、ハイファッションを得意とし、メイクテクニックはもちろん、美容知識も豊富。雑誌、広告、CM、タレント、女優のヘアメイク、トークショー、メイクショーなど幅広く活躍し、集英社SPURでも連載中。(ポートレート撮影:高橋ヒデキ)HP: Instagram: @hiro.odagiri Facebook: メイクアップの枠を超え、スキンケアやフェイスエクササイズの知識も豊富な小田切さん。最近では、数あるフェイスエクササイズのなかから厳選、組み合わせたオリジナルメソッドで、ご自身の顔が整形級にほっそりしたことも話題になりました。そんなトータルビューティーアーティストの小田切さんが選ぶ、忙しい30代女性におすすめしたい“必要最低限の3アイテム”を教えていただきました。▼Mont Saint Michelaroma's アロマクレンジングクリーム135g「みずみずしく美しい肌になれるかどうかは、クレンジングにかかっているといっても過言ではないと思います。乾燥対策というと、保湿クリームで肌にフタをすることに注力しがちですが、汚れが落ちていない肌にフタをしても、汚れに栄養を与えるだけです。どんな環境であっても、生きている以上、肌は生まれ変わっているのでクレンジングはマスト。日射しでダメージを受けた肌のターンオーバーに合わせ、クレンジングで肌の生まれ変わりを助けてあげると、肌は必ず応えてくれます。このクレンジングは、オーガニックアロマの香りが心地よく、忙しかった1日に癒やしをくれます。無人島での寂しさも紛れそうです」▼shiro がごめ昆布プライマー「shiroの製品は、昆布や酒粕など、身近な食材からつくっている点が気に入っています。このプライマーは、肌にうるおいを与えるがごめ昆布美容液がベースになっていて、タマネギ根エキスとトマト果実エキスが、サンプロテクトの役割を担っています。なにより素晴らしいのが、薄づきの下地カラー。色黒の私が塗っても、白浮きしないんです! しかもカバー力があり、ファンデーションなしのこれ1本でも、じゅうぶん美肌に仕上がります。忙しい朝に便利なこともあって、かなりの頻度で使っています。肌がキレイなだけで、強く生き抜く気力が湧きます! 自然の恵みで紫外線ケアをしてくれ、ファンデーションのように肌を美しく見せてくれるこのプライマーは、マストです」▼HACCI フェイスオイル エスケーピオン「大好きなオイルで、ずっと愛用しています。ヒマワリ種子油やコムギ胚芽(はいが)油、バラエキスなど、たくさんのオイルをブレンドすることで、さまざまな栄養が1本に集約されています。肌トラブルに合わせ、必要な栄養が対応してくれるので、どんな肌状態、どんな肌質でも効果を期待できるんです。肌の調子は日々変化しますが、これさえあれば日によってオイルを使い分けずにすむ点も、愛用しているポイントのひとつです。もしも無人島に持って行くなら、必要最低限にしないといけないですしね。素早く肌になじむ、比較的サラリとしたテクスチャーで、つけているのを忘れるくらい。メイクするときでも、ベタつきを心配せずに使えます」とにかく、スキンケアの基本は「クレンジング」だと強くおっしゃったのが印象的でした。小田切さんはクレンジングの際、ピーリングもおこなっていらっしゃるそう。毎日ピーリングしたら、かえって肌が荒れませんか?と質問したところ、「毎日ピーリングOK、とうたっているコスメを選べば大丈夫ですよ」と、アドバイスしてくださいました。そして読者の皆さんが気になっていると思う、小田切さんの「整形級スリムフェイス」のつくり方も聞いてみました。「基本はコルギ(骨と筋肉にはたらきかける韓国式マッサージ)です。骨が重力に逆らえず、エラが広がったり、骨と骨の間に隙間ができたりしてしまった状態を、元に戻すという考え方。コルギに数回通って、圧のかけ方や押さえるポイントを学び、自分に必要なものだけを少しずつ、毎朝続けています。骨を理想の位置で形状記憶させるような感じです。変化がわかると、続けずにはいられなくなりますよ」小田切さんがこのフェイスエクササイズを始める前と現在の写真を拝見したところ、あきらかに顎のラインが別人! 「整形した?」とたびたび聞かれるという小田切さんのうれしい悲鳴も、納得の変化でした。とはいえ、かなり強い力で骨を押すそうなので、小田切さんのようにいちどプロの技を体感してみてから始めるほうが良さそうです。・Mont Saint Michel ・shiro ・HACCI (取材: 力武亜矢 )
2016年12月24日2016年春の就航を目指していたエアアジア・ジャパンは、就航を2016年夏以降に遅らせることを検討している。同社は日本に再進出した2014年7月時点では2015年6月の就航を目指していたが、A320初号機を受領した2015年10月には就航時期を2016年春に定め、このほどさらに夏以降へと延期する見通しとなっている。同社の広報によると、延期の理由に関しては時期も含めて現在調整している就航案内会にて説明するとしている。また、2月に受領を予定していた2号機のA320についても受領時期を延期し、蜷川実花デザインとなる3号機についても受領時期を延期する見通しとなっている。同社は2015年10月の段階では、A320を2機そろえ、中部国際空港(セントレア)をハブとして新千歳・仙台・台北の3路線同時開設で就航し、国内・国際に路線をはりながら年間5機ずつ増やしていくことを計画していた。その後、同年の12月1日に代表取締役社長兼CEOの小田切義憲氏に代わり、代表取締役会長に井手隆司氏(前スカイマーク代表取締役会長)、取締役CEO(最高経営責任者)に秦修氏(前エアアジア・ジャパン株式会社執行役員兼CFO)、CFO(最高財務責任者)に有森正和氏(前スカイマーク代表取締役社長)が就任。2月15日に名古屋で開催される中部空港第2滑走路に関する総会にて、井手氏が同社の代表取締役会長として初めて講演(演題: 就航エアラインが地域に望むこと)を行う予定となっている。
2016年02月11日●日本では「航空運送事業許可=就航」にならないわけ2015年末、エアアジア・ジャパンは突然のCEO交代を発表した。航空業界には、「2016年春の就航を目指しているのに、オペレーションのプロである小田切義憲氏がいなくなって大丈夫なのか」と思った人も多いはずだ。果たしてエアアジアグループCEOのトニー・フェルナンデス氏の決断は吉と出るのか、"離陸"への課題を整理してみた。○日本ならではの"仮免許"を理解できず今回のCEO交代は、日本での開業準備が遅れ就航開始のめどが立たないことに業を煮やしたマレーシアのエアアジア本社が、「なぜAOC(航空運送事業許可)が出ているのに就航開始にこんなに手間取るのか」と航空局交渉を取り仕切っている小田切氏に激怒し、今回のトップ交代につながったと言われている。しかし、エアアジア本社は今の日本ではAOCが"仮免許"でしかないことをきちんと理解していなかったようだ。2014年7月に新生エアアジア・ジャパン設立当初、就航は2015年6月を予定していたが、AOCを取得できたのは2015年10月になってからである。アジア各国では「AOC=就航開始」という図式が出来上がっており、日本でもスカイマークのような新興航空会社が立ち上がった頃は同様の位置付けで、AOCが下りれば程なく就航を迎えられた。しかしその後、日本もLCC(低コスト航空会社)時代に入り、当局による事業審査の基準やプロセスに強度の変化が出てきた。日本でも新興航空会社が立ち上がった時代、つまり、「AOC=就航開始」となっていた時代は、LCCに対して行われたような「リスク管理のための安全弁や補強措置を要求しつつも経営が重たくなることには一定程度配慮する」というような比較的シンプルな審査承認ではなかった。つまり、機体メーカーのマニュアルを踏襲するだけでなく、"JCAB(航空局)コスト"とも言われた審査現場前線での非常に厳しい詰問をクリアしなくてはならなかった。LCC時代に入ってからはいったん、審査プロセスに緩和の変化が見られた。対象LCCであるピーチ・アビエーション(以下、ピーチ)、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパンには全て、ANAまたはJALが生産体制面の支援をすることを言明し、整備・運航の折衝に長けた人材を送り込みもしていた。そのため当局としても、「大手の後押しがあるなら大丈夫だろう」という認識に立って行われたという側面がある。大手エアライン側からも、「今までのような仔細・厳格な審査が続けば就航に時間がかかりすぎ、LCCの経営に支障をきたす」との当局への働きかけがあったとも聞く。しかし、同じLCCでも春秋航空日本のように日本の大手が支援・関与しないケースについては、当局審査は以前の厳しさに立ち返ってきているように見え、AOCが"仮免許"の位置づけであることがより鮮明になってきた。大もとの事業許可(AOC)は、事業会社としての資金面・機材面の信頼性がある程度担保されれば早い段階で下りるのだが、いざ実運航に直結する規程・社内管理など細部の運用に関わる事項については、規程の様々な項目の折衝で厳しい審査の目が向けられるのだ。○実務審査に厳然と残る大きな壁以前から特に手ごわい審査とされているのは、「整備管理規程」と「運航管理規程」の審査だ。例えば、「運航整備士を本来必要ない地方基地の出発前点検にも配置する(させられる)のか」「整備会社への重整備外注にあたってどのような管理体制を敷くのか、それを実行できるスタッフはいるのか」「技術部長は大手の経験何年以上のものであることを条件にする(させられる)のか」「乗員の機種移行訓練では実機での飛行を最低何回行うのか」などといった、整備や運航の業務実施の細目に関する規程である。当局が「これならちゃんと安全に運航を行える」と認めてくれるまで交渉を詰めていかなければならず、航空会社にとっては大変な労力・スキル・交渉力を要するものだ。つまり、航空会社はできるだけコストをかけない方式にしたいと考え、当局は何かあった時に審査不備を指摘されないよう(何かが起こらないよう、と当局は言う)できるだけ確実・安全な方式を要求する。このせめぎ合いが少なくとも1年は続く。これを乗り切るためには、技術やオペレーションのエキスパートが必須なだけでなく、品質保証や安全審査というニッチだが航空会社の安全管理に必須の分野の熟練要員も必要なのだ。ここがそろわないと、いくらAOCがあっても就航のめどは立たない。現在のエアアジア・ジャパンが就航に必要な人材を確保できていなければ、審査は延々と続くことになる。トニー氏がここまで認識していたかといえば疑わしい。エアアジア・ジャパンがANAと合弁会社で日本市場に初上陸した際、会社設立から約1年後の2012年8月に就航を果たした。創業から就航までがスムーズに進んだのは、パートナーのANAが有する経験と当局への与信に助けられたものであることをトニー氏は自覚していなかったと思われる。エアアジア・ジャパンは小田切氏に代わって、スカイマークの前経営トップである井手隆司氏と有森正和氏を招聘(しょうへい)した。「航空の専門家を入れ経営体制を強化」としたエアアジア・ジャパンではあるが、当局の技術・運航部門との今後の許認可面の折衝がスムーズに進むか、まだ課題は多いように思われる。●就航までに必要な70億円の調達に親会社のエアアジアも課題あり○事業計画と資金に問題は?現在エアアジア・ジャパンは中部空港(セントレア)を拠点に、札幌/仙台/台北にA320を2機使用して運航するとしている。国内2路線は大手のほか、エアドゥやアイベックスエアラインズとも競合するし、台北は日本のLCC2社(ピーチ、バニラエア)が成田から就航する激戦地である。格安運賃で新規需要を創出するというLCC方式は当初は機能するだろうが、既存エアラインの半額以下、時に破格のバーゲン運賃を提供してまずは消費者の注目を得て知名度を上げていく手法を当初は取らざるをえず、採算は二の次となろう。この場合、問題は資金が持つかだ。エアアジア・ジャパン設立時の資本金は20億円だが、日本における新規航空会社設立の歴史を見ても、就航までに最低60億~70億円を集めることが必要だ。それは既存株主の増資で行うしかないが、親会社であるエアアジアの経営状況が良くない。直近期は辛うじて収支はトントン持ちこたえたが、実質は赤字でキャッシュフローは厳しいと言われる。ここにきて、各国でジョイントベンチャーを展開するエアアジアのビジネスモデルに陰りが見え、順調に伸びているタイ・エアアジア以外は長距離のエアアジア Xを含め業績が芳しくなくエアアジア本社に、どれだけ日本への増資余力があるのか注目される。エアアジア・ジャパンの主要株主である楽天への出資要請も行われているようだが、本国・マレーシアからの出資がない中では他社が応じるとは考えにくく、当面はエアアジア本社からの資金でつなぐと見るのが妥当な線と思われる。しかし、事業開始が遅れるほど機材のリース料(1機月額4,000万円超)、人件費(開業要員の250人がそろえば月額1億円)、乗員訓練費などが次々とキャッシュアウトしていく。加えて、開業できたとしても当面は赤字事業にならざるを得ないだろうから、資金繰りは早晩再び大きな問題となってエアアジア本社にのしかかる可能性が大きい。ただ、今は原油価格低落と円高局面という日本の航空業界にとっての僥倖(ぎょうこう)がある。井手・有森両氏が今後、"守備範囲"である資金調達でどのような手腕を発揮するのか見守りたいところだ。○中部でピーチの成功を再現できるのか一度、他社に目を移してみよう。国内LCCで成功を果たしているピーチを見てみると、早々にLCCターミナルを作り同社が関空をハブとして急速な拡大を行える環境を整えた関空運営会社の全社的支援体制、そして何より、その事業拡大を支え得た関西経済圏の"地力"という背景がある。LCCが成り立つには、東南アジア各国のLCCが拠点とする都市と同様、「安い運賃が提供されれば、その事業計画を支えるに足る新規需要が創出される」ことが不可欠なのである。同時に、昨今の航空の成長を支えるインバウンド旅客を惹きつける要素があるかも決め手になる。関空で言えば、京都だけではない関西の観光資源のことである。名古屋・中部圏にどれだけの新規需要が眠っているのか、また、エアアジア・ジャパンがそれを掘り起こせるのか。「LCCターミナルの建設」を言明したセントレアの支援、そして、中部経済圏の民力と吸引力が、エアアジア・ジャパンの浮沈を握っていると言えそうだ。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。スターフライヤー創業時のはなしは「航空会社のつくりかた」を参照。
2016年01月22日エアアジア・ジャパンは12月1日より経営体制を改め、代表取締役社長兼CEOの小田切義憲氏は経営に参画するアドバイザーに退くことを発表。代表取締役会長に井手隆司氏(前スカイマーク代表取締役会長)、取締役CEO(最高経営責任者)に秦修氏(前エアアジア・ジャパン株式会社執行役員兼CFO)、CFO(最高財務責任者)に有森正和氏(前スカイマーク代表取締役社長)が就任した。今回の新経営体制に関しては、2016年春以降の日本国内就航に向けた強化としている。井手氏と有森氏はいずれもスカイマークの取締役を歴任した人物で、秦氏は2013年にエアアジア・ジャパンに参画してからCFOを務めてきた。今回の経営体制の強化に関しエアアジアグループCEOのトニー・フェルナンデス氏は、「経営体制が強化されたエアアジア・ジャパンは、日本のみなさまだけでなく、エアアジア・ジャパンの全てのお客さまに安全で快適な空の旅を提供してくれるものと確信しております」とコメントしている。また、エアアジア・ジャパン取締役の三木谷浩史氏(楽天代表取締役会長兼社長)も、「日本市場での成功を確信しています」と話している。
2015年12月01日エアアジア・ジャパンは10月16日、中部国際空港(セントレア)に到着したばかりの初号機エアバスA320をメディアに公開した。同機は2016年2月に受領を予定している2号機のA320とともに、国内・国際3路線で2016年4月より運航を開始する予定となっている。初号機のA320は180人乗り・全席エコノミークラス。燃費効率を上げる大型ウイングチップのシャークレットを装備し、CFMインターナショナル社製CFM56エンジンを搭載している。同社は設立時に10億円であった資本金を20億円(10月現在)まで増資し、さらに70億円を目指している。また、就航時にはA320を2機そろえ、今後は年間5機ずつ増やしていくことを計画している。○まだLCC拠点がない中部を狙った理由同社はまだほかのLCCが拠点としていない中部をハブとして、まずは新千歳・仙台・台北に就航する。就航地では同じグループであるエアアジアX(羽田、関空、新千歳)などにも乗り入れるなどシナジー効果を狙う。中部空港をハブにするメリットとしてエアアジア・ジャパンの小田切義憲代表取締役社長は、一番の魅力を「24時間運用」としている。「中部空港は24時間運用であることが大きな魅力。深夜・早朝便も含めて少しでも稼働率をあげていきたい。A320機の運航距離は4時間~4時間30分なので、国内線は全てカバーし、国際線では韓国や中国、台湾、グアム、サイパンなどに就航できる。まだ4路線目以降を発表できる段階ではないが、積極的な路線拡大を視野に入れており、5年先までを計画した中期計画ではやや国際線の方が多い就航計画を考えています。また、中部は東京・大阪とともに三大都市圏であり、特に愛知は産業エリアゆえに若い人が多く、都道府県別に見ても人口が増えています。今までは東京や大阪から飛び立つ人も多かったようですが、今後は中部の人々に機会をたくさん提供し、様々な目的に活用してもらいたい。加えて、中部には第二滑走路が必要だと思っています。そのために需要を起こす必要があり、我々もどんどん路線をはっていき、その結果、国としてまた会社として建設に動いていけばと考えています」(小田切氏)。○楽天などの出資社とのコラボも国内LCCは現状、関空を拠点としているピーチだけが黒字化を達成している。国内LCCが苦戦を強いられている中で、エアアジア・ジャパンは稼働率をあげることで利益を高め、就航3年目にあたる2018年に黒字化を目指している。具体的な運賃については未定だが、大手の同一路線に比べて半分から3分の1程度に設定する見通しという。また、足下に余裕がある最前列席などの7列は、ほかの国内LCC同様、アップグレードした席として販売する。2016年2月に受領を予定している2号機は、写真家で映画監督でもある蜷川実花さんがデザインした機材となる。また、筆頭株主であるエアアジア・インベストメントとともに同社に出資している楽天やノエビアホールディングス、アルペンなどとのコラボレーションも予定しており、具体的な内容については11月下旬に予定している航空券発売のタイミングで発表となる。
2015年10月16日エアアジア・ジャパンの初号機が10月16日12:50頃、中部国際空港(セントレア)に到着した。2016年4月の就航を予定しており、中部空港をベースに新千歳/仙台/台北線を展開し、航空券は11月下旬から発売する。具体的な運賃については未定だが、大手の同一路線に比べて半分から3分の1程度に設定する見通しという。16日にエアバスA320初号機を受領し、就航に向けて各種手続きを進めていく。エアアジア・ジャパンは2011年にANAと合弁で設立し、2012年8月に成田=新千歳線などに就航したが、業績不振や方向性の違いにより2013年に合弁を解消。同年に日本市場から撤退した。エアアジア・ジャパンの代表取締役兼最高経営責任者であった小田切義憲氏は2013年にANAを退社し、2014年7月に改めてエアアジア・ジャパンの代表取締役社長として新生エアアジア・ジャパンを発表した。
2015年10月16日2014年7月に新会社を設立したローコストキャリア(LCC)のエアアジア・ジャパンは10月6日、国土交通省から航空運送事業の許可を同日付で受理されたことを発表した。中部空港(セントレア)を拠点に、札幌(新千歳)、仙台、台北(桃園)の3路線を2016年4月上旬に開設する。各路線は1日2往復を予定しており、航空券は11月下旬に発売する。具体的な運賃については未定だが、大手の同一路線に比べて半分から3分の1程度に設定する見通しという。10月16日にはエアバスA320初号機を受領し、就航に向けて各種手続きを進めていく。エアアジア・ジャパンは2011年にANAと合弁で設立し、2012年8月に成田=新千歳線などに就航したが、業績不振や方向性の違いにより2013年に合弁を解消。同年に日本市場から撤退した。エアアジア・ジャパンの代表取締役兼最高経営責任者であった小田切義憲氏は2013年にANAを退社し、2014年7月に改めてエアアジア・ジャパンの代表取締役社長として新生エアアジア・ジャパンを発表した。同社は2015年9月25日付で株主と議決権の割合を変更。エアアジア・インベストメントを筆頭に(33%)、楽天(18%)が続くのは従来と変わらないが、ノエビアホールディングスは13.4%から18%へ、アルペンは7.4%から18%へ、それぞれ議決権比率を上げた。さらに、フィンテック・グローバル・トレーディングが新たに加わり、13%の議決権比率を所有する。なお、従来第2位だったオクターヴ・ジャパン インフラストラクチャーファンドは議決権比率を失ったが、今後も出資は継続となる。
2015年10月07日