株式会社アフロスクイーン(本社:東京都渋谷区)は、ドン小西、今村大祐、内田裕士、安西ひろこ、玄甫和美らを講師・メンターに迎え、『アフロスアカデミー』という女性向け教育事業をスタートします。本アカデミーには、毎年20代~30代の女性を対象にエントリーを全国から募り、厳しい選考を勝ち抜いた20名が参加。業界のトップ講師による120日間のトレーニングの中で、健康管理・ファッション・メイクアップ・ウォーキング・時間管理・プレゼンテーションなど、社会で輝くための様々な技術を学びます。3月27日(日)には六本木ヒルズクラブにて、メディア関係者様、スポンサー企業様限定のプロジェクト発表会を開催、講師によるトレーニングを体験いただけます。APHROS ACADEMY■世界一低い「日本女性の自信」を、世界一に。トレーニング期間の最後には、120日間の成長を披露するコンテストも開催します。2018年、内閣府が行った調査では自尊感情に関連すると思われる「自分への満足感」が日本女性が際立って低い値を示し、その現状が浮き彫りになりました。女性の揺るぎない自信こそが、日本社会を変える。そんな考えに賛同した業界トップ講師の皆様が集い、発足しました。20名のアカデミー生は2022年7月までに選抜され、2022年8月~11月の120日間がトレーニング期間になります。2022年12月にはアカデミー生が成長を披露するコンテストも開催予定です。男女別自分への満足感(出典:内閣府『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査(平成30年度)』)■3月27日(日)開催のプロジェクト発表会では、メイク・ウォーキング講義やドン小西によるファッション講義などの体験セッションをご用意。安西ひろこらメンター陣によるトークセッションもあり。3月27日(日)に開催する発足記念パーティでは、アフロスアカデミーのコンセプトや内容を玄甫和美からご紹介するだけではなく実際のトレーニングのクオリティを体感いただけるように、講師陣によるミニ講義を用意しています。●日本最大級の一般女性向けのメイク教室「美塾」創始者 内田裕士による『魅力マトリックスを用いた自身の魅力発見法と、その魅力を引き出すメイク術』●一般社団法人プロフェッショナルウォーキング協会 代表理事 今村大祐による『魅力タイプ別・なりたい自分を演出するウォーキング講座』●ファッションデザイナーのドン小西による『ドン小西のファッション哲学ミニ講義』●安西ひろこらメンター陣によるトークセッション魅力を引き出すメイク術トークセッション≪『APHROS ACADEMY』プロジェクト発表会 概要≫日程:2022年3月27日(日) 18:30~21:00場所:六本木ヒルズクラブ ザ クラブルーム1東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー51階出演:ドン小西、今村大祐、内田裕士、安西ひろこ、森暖奈、廣瀬能華、玄甫和美 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月24日KERA CROSS第4弾『SLAPSTICKS』が3日、日比谷・シアタークリエで公開ゲネプロを実施し、木村達成、桜井玲香、小西遼生、壮一帆、金田哲、マギーら出演者が囲み取材に応じた。KERA CROSSは、劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の戯曲の中からえりすぐりの名作を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創りあげる連続上演シリーズ。シリーズ第4弾となる『SLAPSTICKS』は、1993年にナイロン100℃で初演、2003年にはオダギリジョー主演で再演された作品。サイレント映画からトーキーへと転換期を迎えるハリウッドを舞台に、映画作りに情熱を注ぐ人々を、映画への愛と希望にあふれる一人の青年を通じて描くロマンチックコメディーだ。演出は、幅広い世代からの支持で注目される若手クリエイター・三浦直之(ロロ)が務める。本公演は昨年の12月25日にシアター1010で初日を迎え、その後は大阪、福岡、愛知などで公演を重ね、満を持して日比谷のシアタークリエでの公演を迎えることとなった。「最初がシアター1010でやりまして。その後、大阪、博多、名古屋に行って。そこから東京に帰ってくることができたわけで。本当にうれしいです」と木村が語ると、桜井も「こうして今日、クリエに立てるのが、気持ちが引き締まるというか、こうした状況の中で今日いられることが本当にありがたいことだなと思っています。毎公演やるごとにいろんな表情を見せてくれる作品だなと思っていて。去年の末から本番がはじまってるけど、回を越えるごとにまったく違う作品に進化しているなと感じているので、試行錯誤をした末のシアタークリエということで、完成に近づいていくこの作品を観ていただきたいなと思います」と意気込んだ。マギーが「最初にこの座組を見た時に、それぞれの畑がバラバラで。ここまでやってきて、いい意味でまとまっていない。だけどバラバラであることでキラキラ輝く気がする」と指摘する通り、バラエティーに富んだメンバーが集まったが、キャスト陣は非常にまとまっていて、この日も和気あいあいとした雰囲気。そんな木村について金田が「たっちゃんとはすごくふざけられるんですけど、真面目な部分もあって。誰よりも(セリフの)練習をしています」と指摘すると、小西が「真面目な部分もそうなんですけど、僕がまねできないのは、そう見えて破天荒なところなんですよ。だいたい朝、赤ら顔でやってきて。昨日、家でハイボール26杯飲みましたというから。いまだに彼をつかみ切れてない。両極端のやんちゃさがあって。それが役柄にも出ているかなと思います」と暴露。それに対して木村は「もともとこの作品がロマンチックコメディーだと聞いていたんですが、ふたを開けたら、僕が演じるビリーという人が請け負うダメージが大きかった分、これは飲まないとやっていけないなと思ったんです。(役を)家に持って帰るとおかしくなりそうだったので、できるだけ仕事は稽古場で済ませて。家はプライベートの時間を作ろうと思ったんです」と釈明。その様子を見た小西が、木村に目くばせしながら「今、すごい必死になっていたでしょ、こういうところがいいんですよ」と笑顔を見せた。一方の桜井は楽屋が一緒になった壮と仲良くなり、女子トークに花を咲かせていたという。壮は「玲香ちゃんは元アイドルで、わたしは元宝塚。同じ女性ばかりの世界でやってきたということで、その違いだったり、また彼女はリーダー、わたしはトップスターという共通点があるので、それぞれの立場でみんなを引っ張っていく時の価値観の違いとかを話していて。それが面白いなと思ってました。それとここではお話しできないような深いことも。それはご想像にお任せします」と笑いながら紹介した。そして最後のメッセージを求められた木村は「僕が最初にクリエに立ったのが『CALL』という三浦さんの舞台で無観客でした。でも何かが足りないと思ったんです」と切り出すと、「当たり前が当たり前じゃないんだなと。お客さまが拍手をしている姿がどれだけ恋しかったか。そういう経験を経て、お客さまの拍手している姿を見た時に震えました。涙がちょちょぎれました。役者はそれが当たり前だと思ってはいけないということが、この舞台をやってきた中の、僕が大きく得られたものでした」とコメント。さらに「今回、満を持してクリエでできるということで、お客さまからの拍手を浴びたいんですが、こういう状況なので無理をなさらずに観に来ていただきたいという気持ちは、キャストみんなが思っていることです。ただ僕たち役者というのは、やっぱり舞台の上、そしてカメラの前でしか生きられないようなものなので。コロナ禍の中でも、役にも通じるような、サイレントコメディーを生きた僕たち、今コロナ禍で役者をやっている僕たちが生きた証というものをお客さまに感じとっていただきたいなと思うので、ぜひお待ちしております」と呼びかけた。KERA CROSS第4弾『SLAPSTICKS』は日比谷のシアタークリエにて2月17日まで上演中。会見写真撮影/壬生智裕舞台写真提供/東宝演劇部
2022年02月03日2022年4月・5月にHey! Say! JUMPの薮宏太主演で上演することが決定したミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』。この度、全キャストが発表された。『キャッツ』や『オペラ座の怪人』を生み出した作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと、『エビータ』『ライオンキング』などの作詞を手掛けたティム・ライスが、まだ学生だった頃に初めてタッグを組んで生み出した、両巨匠の原点ともいえる本作。旧約聖書「創世記」の「ジョセフの物語」をベースに、波乱に満ちたジョセフの人生を全編楽曲で描く。1982年のトニー賞では7部門にノミネートされ、世界中で長きにわたり愛され続けている。そんな本作を日本で初めて上演するにあたり、演出を担当するのは、これまで『ミス・サイゴン』演出補、『ゴースト』演出などを務めてきた演出家、ダレン・ヤップ。翻訳・訳詞は、数多の翻訳ミュージカルの訳詞、脚本で珠玉の言葉を紡いできた高橋亜子が手がける。そして、この日本版初演を彩るに相応しい、豪華実力派キャストが集結。主人公・ジョセフ役は先日発表されたた、Hey! Say! JUMPの薮宏太。2019年のオリジナルミュージカル『ハル』(栗山民也演出)での好演も記憶に新しい薮が、包容力を備えた存在感と豊かな表現力で、波乱に満ちたジョセフの人生を体現する。物語の進行を歌で導くナレーター役は、一度聴いたら忘れられないチャーミングな声と、高い歌唱力で数多の舞台に出演、声優としてもアニメや洋画吹替と幅広く活躍する平野綾と、抜群の表現力と情感豊かでパワフルな歌声が高く評価される女優シルビア・グラブがWキャストで務める。エジプトに辿り着いたジョセフが仕えるファラオ役にミュージカルからストレートプレイまで多様なステージで優れた演技力を誇る小西遼生。エジプトの富豪ポティファー役にキレのあるダンスと唯一無二のキャラクターでミュージカル界に引っ張りだこの小浦一優(芋洗坂係長)。ジョセフの兄弟・ジュダ役に幅広い音域を網羅する豊かな歌唱力に定評のある日野真一郎(LE VELVETS)。12人兄弟の末っ子・ベンジャミン役に舞台やコンサートのほかTVドラマでも注目を集める元木湧(少年忍者/ジャニーズJr.)。そして、兄弟の中でジョセフを一番に贔屓する父・ジェイコブ役は、バリトンの美声と確かな演技力で作品を牽引する名優・村井國夫が務める。ついにお披露目された日本版を華と実力で彩る、豪華キャスト。希望に満ちあふれた鮮やかでパワフルな楽曲で織りなす、日本版ミュージカル『ジョセフ』に期待してほしい。【公演概要】ミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー作詞:ティム・ライス演出:ダレン・ヤップ翻訳・訳詞:高橋亜子<出演>薮宏太(Hey! Say! JUMP)平野 綾 / シルビア・グラブ(Wキャスト)小西遼生小浦一優(芋洗坂係長) 村井國夫日野真一郎(LE VELVETS)元木湧(少年忍者/ジャニーズJr.)東山光明大山真志章平原田優一中山昇 ・ 高橋駿一(PADMA)中山義紘西田健二一条俊輝小野妃香里天野朋子玲実くれあ菜々香栗山絵美齊藤恕茉[子供たち(Wキャスト)] 浅野心佑大矢臣高畑遼大宮島瑠南版権元:The Really Useful Group Ltd.版権交渉:シーエイティプロデュース公式サイト: ■東京公演日程:2022年4月7日(木)~29日(金・祝)会場:日生劇場チケット料金:S席 14,000円 / A席 7,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2022年2月20日(日)東京公演主催:松竹シーエイティプロデュースお問い合わせ:松竹(株)演劇営業部03-5550-1685(平日10:00~17:00)■愛知公演日程:2022年5月5日(木・祝)~7日(土)会場:刈谷市総合文化センター アイリス 大ホールチケット料金:S席 14,000円 / A席 7,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2022年2月20日(日)愛知公演主催:キョードー東海共催:刈谷市刈谷市教育委員会刈谷市総合文化センター(KCSN共同事業体)お問い合せ:キョードー東海 052-972-7466(平日12:00~18:00 / 土10:00~13:00※日祝休業)■大阪公演日程:2022年5月12日(木)~16日(月)会場:オリックス劇場チケット料金:S席 14,000円 / A席 7,000円 / B席 5,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2022年2月20日(日)大阪公演主催:松竹シーエイティプロデュースお問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888 (11:00~16:00※日祝休業)製作:松竹シーエイティプロデュース
2021年12月03日野宮真貴が、12月18日に神奈川・ビルボードライブ横浜で開催する『野宮真貴×矢舟テツロー~うた、ピアノ、ベース、ドラムス~』を生配信することが決定した。今年歌手デビュー40周年を迎えた“元祖渋谷系の女王”こと野宮は、ピチカート・ファイヴ時代にアメリカデビューを果たし、欧米を中心にワールドツアーも行うなど海外人気が高いアーティストで、今回の配信は海外からも視聴が可能な“世界生配信ライブ”となっている。ライブはこれまでも様々なコンセプトでビルボードライブに立ってきた野宮が、シンガーソングライター&ジャズピアニストの矢舟テツローとともに登場し、自身初となるジャズトリオとのアンサンブルを披露する予定で、12月15日に発売される矢舟の最新アルバム『うた、ピアノ、ベース、ドラムス。』でも共演した2人が、どんな化学反応を起こすのか期待が高まっている。さらに矢舟のアルバムのプロデューサーであり、両名と深い繋がりを持つ小西康陽もDJとして参加する。矢舟テツロー小西康陽配信チケットは12月25日まで発売中。アーカイブ配信は12月18日から12月25日までとなっており、生配信以降も期間内であれば何度でも視聴することができる。<配信情報>野宮真貴×矢舟テツロー ~うた、ピアノ、ベース、ドラムス~ ONLINE SHOW from Billboard Live12月18日(土) 18:30~配信スタート【チケット料金】オンライン視聴料:税込2,800円販売期間:12月3日(金) 17:00~12月25日(土) 21:00視聴期間:12月18日(土) 18:30~12月25日(土) 23:59【メンバー】野宮真貴(vocal)矢舟テツロー(vocal&piano)鈴木克人(bass)柿澤龍介(drums)小西康陽(DJ)<公演情報>野宮真貴×矢舟テツロー ~うた、ピアノ、ベース、ドラムス~12月18日(土) 神奈川・ビルボードライブ横浜1stステージ:開場14:30 / 開演15:302ndステージ:開場17:30 / 開演18:30【チケット料金】サービスエリア:税込8,400円カジュアルエリア:税込7,900円(1ドリンク付)※ご飲食代は別途ご精算となります。チケット購入リンク:問)ビルボードライブ横浜:0570-05-6565<リリース情報>野宮真貴 アルバム『ピンクの心+2』Now On Sale価格:税込2,200円作品詳細ページ:購入・配信リンク:関連リンク野宮真貴 オフィシャルサイト:www.missmakinomiya.com矢舟テツロー オフィシャルサイト:
2021年12月03日劇団イッツフォーリーズのミュージカル『魍魎の匣』が11月10日、東京・オルタナティブシアターで開幕した。これまでにも漫画化、アニメ化、映画化と様々なメディアで展開されている京極夏彦による人気小説の、初のミュージカル化。主人公の京極堂こと中禅寺秋彦役を小西遼生が務め、上演台本・作詞・演出を板垣恭一、作曲・音楽監督を小澤時史が手掛ける。物語は昭和27年が舞台。14歳の少女、柚木加菜子が駅のホームから突き落とされ、列車に轢かれてしまう。友人の楠本頼子と、たまたま居合わせた刑事・木場修太郎は搬送先の病院で、加菜子の姉で女優・美波絹子こと柚木陽子と会う。重体の加菜子を“匣”と呼ばれる美馬坂近代医学研究所に転院させる陽子。一方、小説家の関口巽は雑誌記者・鳥口里美とともに、武蔵野の連続バラバラ事件を追っている最中、“匣”のような建物にたどり着く。同じ頃、鳥口は新興宗教「穢れ封じ御筥様」を調査していて、拝み屋・中禅寺秋彦に相談を持ちかける……。左から関口巽役:神澤直也、鳥口里美役:大川永……と、いくつもの怪奇的事件が重なる複雑なストーリー。原作はその分厚さから“弁当箱本”とも呼ばれる、長大な物語だ。これを作・演出の板垣が音楽の力も借りつつ的確に整理。謎めく怪奇的要素で観る者を幻惑させ、ラスト、中禅寺秋彦の“憑物落とし”=推理で論理的に謎が明かされるカタルシスまで、一気呵成に物語を描き切る。少ない小道具で次々と場面展開していくさまは小気味よいし、檻のようにも原稿用紙のようにも見える白い格子柄のセットにポイントとなる台詞を文字として映し出すことで、京極夏彦独特の言葉遣いや、重要なキーワードを観客の脳裏に焼き付ける手法も活きている。何より、時に時間を飛び越え、時に説明を説明臭く感じさせなくする音楽の力が大きい。時間軸を行き来し事件の謎解きをするミステリとミュージカルというジャンルの相性の良さも改めて感じた。中禅寺秋彦役:小西遼生古今東西、数あるミステリの探偵役の中でも人気の高い京極堂に扮する小西遼生は、センセーショナルでスピーディに展開する物語世界の中で、ひとり落ち着いた喋り口でひときわ目立つ存在感。着物姿も似合い、この人の持つ少し暗い色気と相まって、ビジュアル的にも京極堂にぴったり。もちろん数々の大作ミュージカルでメインキャストを演じてきている経験に裏打ちされたその歌声からも、京極堂のカリスマ性が伝わってくる。おそらく原作ファンも納得の“京極堂っぷり”ではなかろうか。榎木津礼二郎役:北村諒何でも“見えて”しまう探偵、榎木津礼二郎は北村諒。ステップも軽やかにエキセントリックな榎木津をユニークに演じる。透明感ある歌声で繊細な少女像を作った頼子役の熊谷彩春、普段の飄々とした温かみを封印し、冷たい目を持つ天才医師・美馬坂幸四郎を演じた駒田一も印象に残った。楠本頼子役:熊谷彩春個性豊かな彼ら客演陣に対し、イッツフォーリーズのメンバーも多彩な魅力を発揮する。木場役の吉田雄は無骨な刑事をひたむきに、また一般的な感覚を持つ“普通の人”だからこその混乱を描いて好演し、関口巽役の神澤直也の、気弱そうながらどこか頑なに見える役作りも、役柄に合っていて良い。原作では男性である雑誌記者・鳥口を演じる大川永も、フットワーク軽く明るく、野次馬的好奇心の持つキャラクターを嫌味なく爽やかに演じて魅力的だった。左から関口巽役:神澤直也、榎木津礼二郎役:北村諒時間と空間を自在に飛び越えられる「歌」の力初日直前に行われた最終舞台稽古には原作者である京極夏彦も来場。その後の取材会で「ミュージカルにすると聞いて、どうなるんだろうと耳を疑った。この作品は説明が多い。でも「歌えばいいんだ」と今日わかりました(笑)」と話し、また「小説は書き上がった時点で作者の手を離れる。どのように受け取って、どう表現されても僕はまったく構わない。むしろそこから生まれた作品が面白いかどうかが大切。今回は面白かったので、OKです」と太鼓判。演出の板垣は「『魍魎の匣』の存在はもちろん存じ上げていましたが、あまりの分厚さにずっと逃げていた(笑)。でも知り合いにやっぱり面白いよと勧められて読んだら、あの厚さをものともしない面白さで(人気があるのは)そういうことか、と思いました。同時に「ミュージカルにできるのでは」と考えてしまった。演劇における歌というのは、時間と空間を自在に飛び越えられるという特性がある。その力を使えば、複雑な人間関係をひとつの時間軸で見せられるのではと狙ったのが、今回の企みです」と、ミュージカル化に至った理由を明かす。左から中禅寺秋彦役:小西遼生、久保竣公役:加藤将主演の小西は「僕も“レンガ”と呼ばれる原作本を読みました(笑)。あの面白い原作をミュージカルにして楽しんでいただくためにはどうすればいいのか、1ヵ月以上考え続けてきました。歌で説明をする部分が多く、ラストシーンなどは45分近くある。脳が休まる隙がまったくなく、今もゲネプロを終えて意識が朦朧としています(笑)」と苦労を語りながらも、「この(ミュージカルで伝える)手法がうまく作用したら、皆さんに複雑なエンターテインメントを届けられると、僕らは稽古初日からずっとワクワクしていました。皆さんの脳を思いっきり揺さぶりたい」と意気込みを。ミュージカル『魍魎の匣』取材会よりさらには、「ありがたいことにチケットもけっこう早い段階で売り切れて、本当に期待が大きいんだなと感じています。このご時世、満席の客席を前に演じることができるのもなかなかない」と反響の大きさを語った榎木津役の北村に、京極が驚きのエピソードを明かす一幕も。いわく「榎木津礼二郎が熱帯魚に語り掛けるシーンがあったのですが、僕、今まで榎木津が熱帯魚を飼っていると小説に書いたことはないと思うんです。でも実はこの後、榎木津は熱帯魚を飼うことになっています」とのこと。「こっち(舞台)からアイディアをもらったと思われたら悔しいので明かしますが(笑)、それくらい皆さんがキャラクターを掴んでくださっているんだなと思いました。これ、ものすごく褒めてます」と笑顔で話していた。公演は11月15日(月)まで、同劇場にて上演される。取材・文:平野祥恵イッツフォーリーズ公演 ミュージカル『魍魎の匣』2011年11月10日(水)~11月15日(月)会場:東京・オルタナティブシアター※11月14日(日)公演はライブ配信も予定。
2021年11月12日イッツフォーリーズ公演ミュージカル『魍魎の匣』の公開ゲネプロが10日に東京・オルタナティブシアターで行われ、小西遼生、吉田雄、北村諒、神澤直也、板垣恭一(上演台本・作詞・演出)、京極夏彦(原作)が取材に応じた。同作は、京極夏彦による同名小説のミュージカル化作。戦後間もない昭和20年代後半を舞台に、癖のある魅力的な登場人物と、民俗学や論理学、妖怪など様々な分野の薀蓄がぎっしりと詰め込まれた「百鬼夜行シリーズ」の中の1冊で、古本屋を営む「京極堂」こと中禅寺秋彦(小西)が「憑物落とし」を駆使して謎に包まれた事件を解き明かしていく。これまでも映画化、漫画化、アニメ化、舞台化など様々な展開をしてきたが、今回は初のミュージカル化で、小西演じる中禅寺が美声を響かせる。ファンにも人気の高い、久保竣公(加藤将)による作中作「匣の中の娘」もナンバーとして披露された。ゲネプロ後に行われた会見では、京極が「コロナが大変ですから、お客さんが来てくれるのか心配だったんですよ。蓋を開けてみたら追加公演で、こんなことする必要ないんですけど……」と、サプライズで「千客万来」の色紙をプレゼント。小西は「皆さんに見ていただけるように、ロビーに飾ります」と喜んでいた。公演は東京・オルタナティブシアターにて11月10日〜15日。また、イープラス「Streaming +」にて14日13時30分公演(全景映像配信)、18時30分公演(スイッチング映像配信)の配信も決定している。○会見全文・初日を前にして一言小西:今回『魍魎の匣』を初めてミュージカルにするということで、僕も原作の煉瓦と呼ばれる本を読ませていただきまして、あの面白い原作をミュージカルにしてお客様に楽しんでいただくためには「どうしようどうしようどうしよう」と、1カ月以上考え続けてここまで来ました。歌で説明をしていくことが多いので、お客さんに果たして伝わっているのだろうかと考えながら。ラストシーンなんか45分くらいあるんですけど、1つも脳が休まる隙がないですね。今もゲネプロをやったばかりで意識が朦朧としているんですけども、この後の初日を無事開けていきたいなと思います。吉田:やはり分厚い原作をこれだけの時間に圧縮した台本をどう演じるのか、すごく考え続けて、今なおまだ考え続けて、どんどん作品を良くしていきたいと思っているのが、千秋楽までずっと続いていくと思います。我々イッツフォーリーズという劇団で、長い歴史の中でも今までこういう作品をやってきたことが、おそらくないと思うんですけど、これを機に新しい劇団の第一歩になるような作品になればと思います。北村:これまで映画化、舞台化、アニメ化だったり、いろんな展開をすでにしている『魍魎の匣』という作品が、今回ミュージカルになる。今までそれだけ展開しているということは、たくさんの方に愛されてるという証拠でもありますし、今回発表させていただいて、ありがたいことにチケットもけっこう早い段階で売り切れて、追加公演も決まったり、本当に期待がすごく大きいんだなと、始動してから改めて思いました。昨今のご時世で満席の客席で演じられることもなかなかないと思いますので、『魍魎の匣』というこの重厚なとんでもない情報量をお客様に余すことなくぶつけたいと思っています。神澤:今、北村さんが言ったように、初日から千秋楽まで満員というのは人生でも初めてで、正直プレッシャーもあるんですけど、それ以上にワクワクが勝ってるかなというのが第一印象で。あとは原作ファンが多いので、今回『ミュージカルなのか』とか、『男性のキャラを女性に?』とか、色々な書き込みがあったんですけど、観てもらえた時にこれもアリだなと思ってもらえるように初日から頑張れたらと思います。板垣:あんまり観たことないミュージカルを作ってみたいなという野望がございまして。『魍魎の匣』の存在はもちろん存じてたんですが、あまりの分厚さに、本屋でに見かけるたびに25年くらい逃げ続けたんです。最近知り合いに「やっぱり面白いよ」と言われて、新しいものをちゃんと読まなければと思って読んだら、すごい面白かったんです。あの厚さをものともしない面白さ、そういうことだったんだと思いました。同時に「ミュージカルにできるかもしれないな」と考えてしまって。演劇における歌というのは、時間と空間を自在に飛び越えることができるという特性がありまして、だとしたら複雑な人間関係を1つの舞台で、1つの時間軸で見せられるのではないかと狙ったのが、今回の企みでございました。今、初日の直前ですけど、京極先生が横にいるところで「セリフ足すから」とか、映像チームにも「字を足しますから」とか、バタバタでございます。なので逆に緊張はしておらず、早く準備を整えて皆さんに渡し切らなければと、楽しみにしています。京極:皆さんの頭が朦朧としてしまうのは、全て私のせいです(笑)。過去にも映画化、アニメ化、漫画化、舞台にも2度ほどかかっていて、(原作が)長いですからね、どれもつまむところが違うんですよ。作品ごとに全く違う作品になっていて、原作を読んでくださってる方は「そこがない」とか「そこが違う」とか言うんだけど、それはもう、作品が別ですから。今回はミュージカルということで、僕は「どうなるんだろう」と耳を疑ったんです。おっしゃる通り、前代未聞にはなってると思います。犯行の動機や怪我の具合やお化けの説明を歌うというのはないと思うし、今後もない。各主演の中禅寺役の方は、誰もが朦朧とするんです。長いんです、セリフが。長いんですけど、歌えばいいんだって、今日ようやくわかりました。参考にさせていただきます。お疲れ様です。・本番を控えて、原作者:京極夏彦に聞いてみたいことは?小西:今!? もう、手遅れですよ。何を聞けばいいんですかね。何も言わないでいただきたいくらいです(笑)。とりあえず、(幕を)開けたい。京極:今「違うよ」と言われたら困っちゃう(笑)小西:とりあえず、絶賛しておいていただきたいです。気に入った曲とかありました?京極:曲は耳に残るいい感じで、みなさん声もよろしいですし、内容がちゃんと入ってくるんです。ただ、元々ごちゃごちゃしてますから、入ってきて心地よく聞いてると抜けていくんですね。でも、それが逆にいい感じ。あと、さっきスタッフとも話していたんですが、驚いたことがあって。榎木津礼二郎が、「飼っている熱帯魚に話しちゃった」って、客を魚に喩えましたよね。僕、今まで榎木津礼二郎が熱帯魚を飼ってるって書いてないと思うんですけど……北村:そうですね、勝手に作りました。京極:実は、榎木津礼二郎は熱帯魚を飼うことになっているんです。全員:ええ!?京極:まだ、書いてないんです。北村:やばい、逆にネタバレしちゃったかもしれない。京極:こっちが先だと思われたら悔しいので言いますけど(笑)。ただ、そのくらい皆さんつかんでくださってるんだなと思いましたので、ものすごく褒めてます。北村:よかった、めちゃくちゃダメ出しが来るかと思った。小西:発売されたら、こっちが先に言おうよ。北村:声を大にして……(笑)。ありがとうございます。・イッツフォーリーズの公演に客演として入っての感想は?小西:日本でオリジナルミュージカルをこんなに長く作り続けてる劇団って少ないと思うんです。最初はビビっていました。稽古場に行った時にみんながお互いを知っていて、そこに放り込まれる感じでしたから、(セリフを)噛もうものなら睨まれるんじゃないかな、みたいな。もちろんそんなことはないですし、僕が商業で普段ミュージカルをやってる時って、いろんな人が集まってきて作品を作るんですけど、この劇団にはそもそも個性的なキャラクターがたくさんいて、ここに関わっていないメンバーも本当にたくさんいるんですよね。『魍魎の匣』を作るとなった時に、木場役、関口役にこれほどピッタリな人を見つけてくることができる劇団の幅広さを感じましたし、あとは本当にミュージカルが好きなんだなと、毎日のように思います。だから僕自身、刺激になる。北村:僕も最初めちゃくちゃビビり散らかしてたんですけど、稽古をさせていただいて一緒に作ってく中で、「家族のような劇団なんだな」というあたたかさを感じたというか。知り合いの役者に「今度、イッツフォーリーズの作品に出るんだ」と言った時も驚いていて。僕もこれまでミュージカルに出た経験が多くないので、友達からも「歴史ある劇団に出演するなんて、すごいね。楽しみにしてる」と言われたので、イッツフォーリーズという名前がいろんなところで長年知られてるんだなと誇らしくもあり、家族に迎えられたような心地よさもあり、かつ毎日刺激をもらっています。なので、非常に楽しいです。・客演を迎えて、影響を受けたことなどは?吉田:毎日たくさん影響を受けて、刺激を受けまして。「刺激を受けてる」と言ってくださったことに驚いているくらいです。芝居や稽古への向かい方、台本の読み方だったり、小西さんにはすごくアドバイスしていだきましたし、北村くんも「すごいな、自由だな」と。これだけ自由に動き回れるんだな、すごいなと、本当に毎日感じましたし、他の客演の人たちもそうなんですけど、我々が今まで活動したことがないような、多方面で活動している人たちの持っているものをすごく感じました。劇団の中だけだと、家族みたいになってしまってそこから抜け出せない、はみ出さないみたいな部分が、もしかしたらどこかであるのかなみたいなことも感じ……。小西:反省はあとでしてもらっていいですか?(笑)吉田:はい、わかりました!(笑) とにかく刺激を受けまくって、吸収し尽くしてやろうと思った期間です。神澤:皆さんと同じくですけど、僕もかなり刺激を受けまして、まだまだ盗める所もあるんじゃないかなと思いながら。初日を迎えてしまってはいるんですど、ゲネプロでもまだまだ見つけられたことはあったりして。それこそ客演の方は色々な方面でご活躍されてるので、1人からもらえるものだけじゃなく、全員からもらえるもの数が多くて、頭がパンクしそうにはなったんですけど、そのパンクは悪い意味じゃなく、自分の中でいいものになっていったなと思いました。・(板垣に)原作のどの辺りを面白いと思ったのか?京極:遠慮なく……。板垣:思い切って言ってみますと、まあ、よく人が死んでしまう。バラバラになっちゃうのが特に面白かったです。全然知らないで初めて最近読んだもので、これはどういうふうに着地していくのか、と。あと僕が1番面白かったのは、歌にもしているんですが、「動機というのは解釈にすぎない」とか、シリーズの定番にもなっている「この世には不思議なことなど何もない」といった言葉。京極先生が妖怪などいないということを、百鬼夜行シリーズで書いてることに驚いたんです。僕も演劇という人間を描く仕事をしているもので、どんなに凄惨な事件や浅ましい話、ハートウォーミングであったりしても、個人個人のレベルではささやかなことでしかなかったりする物語を観ていただくことに、意義を感じている。という意味で、一見仕掛けはおどろおどろしいんですけど、ものすごく普通の人間の営みの部分を中心に据えてらっしゃると思ったので、やりたいと思いました。そこから先は後悔して、台本が書き上がらなくて死ぬかと思ったんですけど……。書き上がる前にまとめられない。すごい時間がかかったんですが、(演出で)文字を出すということを考えついたもので、これで難しい単語を説明なしで一気に見せてしまおうと。ただ、人間というものはささやかな一人ひとりの事情で生きてて、一つひとつに関しては、不思議な事情はなかったです。さらにもう1個、飛び抜けたことを先生はおっしゃっていて、「物語は解釈である」と。物語を書きながら、「物語は解釈だし、僕たちは物語の中で生きてるに過ぎないんだよ」と中禅寺が言ってることに感銘を受けました。京極:今おっしゃった通りで、私は字を書いただけなので、あとはそれを受け取る人の解釈なんです。この舞台は板垣さんの解釈、そしてその解釈を受けた表現者の方々の解釈で、受け取った、観てくださった方々もそれぞれに何かを解釈する。そういうことなので、もう私の出番はないです。小説書き上がった段階で手を離れているので、どのように受け取られてもどのように表現されても、僕は全然なんとも思わないです。よく原作を改変して怒る方がいらっしゃいますけど、全く僕は思わなくて、むしろそこからできた一つの作品が面白いかどうか。今回は面白かったので、全然OKです。・最後に一言小西:今こうやって劇場でいよいよお客様に観ていただけるということですが、僕らは稽古初日くらいからずっとワクワクしていました。面白い作品ができるかどうかは僕ら次第ですけど、作品に入る前に原作を読み、台本を読み、これが本当にうまく作用したら、皆さんにとても複雑なエンターテインメントを届けられるなと感じていました。言葉というのは、苦手な人はとても難しいものに感じるかもしれませんが、この作品の中にはあまり答えがないので、僕らも脳を思いっきり揺さぶっていきたいと思います。お客様の受け取り方も自由だという言葉もありましたし、答えを求めずに、ぐわんぐわんの頭で帰っていただければなと思っています。今、劇場を100%の状態で開けられることが本当に幸せだと思っているので、皆様の貴重な時間をほんの少し僕らにいただいて、損しなかった、よかったと思ってもらえるように頑張りたいと思います。
2021年11月10日俳優の小西遼生が主演を務める、イッツフォーリーズ公演 ミュージカル『魍魎の匣』のビジュアル及び配役が19日、明らかになった。同作は、京極夏彦による同名小説のミュージカル化作。戦後間もない昭和20年代後半を舞台に、癖のある魅力的な登場人物と、民俗学や論理学、妖怪など様々な分野の薀蓄がぎっしりと詰め込まれた「百鬼夜行シリーズ」の中の1冊で、古本屋を営む「京極堂」こと中禅寺秋彦(小西)が「憑物落とし」を駆使して謎に包まれた事件を解き明かしていく。この度公開されたのは、中禅寺秋彦(小西)、木場修太郎(吉田雄)、榎木津礼二郎(北村諒)、関口巽(神澤直也)が並んだビジュアル。京極堂こと中禅寺秋彦の視線が印象的なビジュアルとなっている。また、各キャストの配役も明らかに。カストリ雑誌編集者・鳥口里美役に大川永、新人小説家の久保竣公役に加藤将、事件のきっかけとなる14歳の少女・楠本頼子役に熊谷彩春、刑事である木場の部下・青木文蔵役に池岡亮介、頼子の友人・柚木加菜子役に德岡明、頼子のクラスメイト加菜子の実の母親・柚木陽子役に万里紗、派出所勤務の警官で頼子の相談相手となる福本郁雄役に横田剛基、主人公中禅寺の妹で新聞記者の中禅寺敦子役に宮田佳奈が決定した。また頼子の母・楠本君枝役に米谷美穂・金村瞳(Wキャスト)、柴田財閥の顧問弁護士・増岡靖子役に神野紗瑛子、加菜子が入院する美馬坂近代医学研究所所長・美馬坂幸四郎の助手・須崎太郎役に堀内俊哉、柚木母娘の世話をし、長年監察してきた雨宮典匡役に浅川仁志、新興宗教の教主・寺田兵衛役に森隆二が名を連ね、美馬坂近代医学研究所の所長・美馬坂幸四郎役を駒田一が務める。○キャスト中禅寺秋彦:小西遼生木場修太郎:吉田雄榎木津礼二郎:北村諒関口巽:神澤直也鳥口里美:大川永久保竣公:加藤将楠本頼子:熊谷彩春青木文蔵:池岡亮介柚木加菜子:德岡明柚木陽子:万里紗福本郁雄:横田剛基中禅寺敦子:宮田佳奈楠本君枝:米谷美穂、金村瞳(Wキャスト)増岡靖子:神野紗瑛子須崎太郎:堀内俊哉雨宮典匡:浅川仁志寺田兵衛:森隆二美馬坂幸四郎:駒田一
2021年08月19日女優の小西桜子が1日、東京・渋谷区で実施されたファースト写真集『月刊 小西桜子・刹 写真 永瀬正敏』(発売中、2750円税込み、小学館刊)の発売記念会見に出席。デビュー映画『ファンシー』で共演し、今作でカメラマンを務めた俳優・永瀬正敏との撮影を振り返った。本作は、商業映画デビューから間もない小西のファースト写真集。大人っぽい水着を着て露出にも挑戦した他、自身でボディペインティングをする様子などが収められている。現在23歳の小西。写真集デビューの心境を問われて「すごく嬉しい。私も色んな女優さんの写真集をずっと見ていたので、『写真集を出したいな』というのは一つの目標としてずっとあった。出せてすごく嬉しいです」と喜び、タイトルについて「『刹』は刹那的という意味の刹。一番、この写真集に合っている。今の私しか出せない瞬間的な写真をたくさん集めている。だからこのタイトルにしました」と解説した。都内近郊で実施した撮影は、約3日間で敢行。カメラマンとしての永瀬は「ぜんぜんまた印象が違う。すごく真摯に、カメラを通して向き合ってくださった印象」だと言い、過去の共演経験も踏まえて「すごくリラックスして撮影できました」とほほ笑んだ。お気に入りカットの一つであるボディペインティングの撮影は、絵を描くのが趣味の小西のために、永瀬が提案したという。小西は「初日にやらせてもらって、それですごく気分が上がった。楽しい撮影でした。一番興奮する体験でした」と話した。今作の自己採点は、100点満点中85点。「残りの15点はこれからもっと、色んな写真集を作れたらいいなと思うので、100点にはせず、次回また色んな機会を頂けるように」とニッコリ。コロナ禍で実現できなかった海外での撮影を希望して「自然が多いアイスランドとか、日本ではない広大な自然で撮影できれば」と妄想を膨らませた。また、大勢の報道陣が集まる取材会も初めてだという小西。「私1人のためにこんなに集まって頂いて恐縮です。ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべていた。
2021年08月01日日本公演40周年を迎える、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が2021年7月22日よりめぐろパーシモンホール 大ホールで開幕した。今回、フック船長/ダーリング氏役で出演する小西遼生と、ダーリング夫人役の瀬戸カトリーヌに、作品の見どころはもちろん、互いの印象などを仲睦まじく語ってもらった。――現在のお稽古の状況を教えていただけますか。小西:稽古は順調です!毎日、笑い声が響き渡っています。(演出の)森さんを中心に、この作品を良くしようと奮闘しております。――瀬戸さんは製作発表のときに「本役よりも力を入れてらっしゃる役がある」というお話をされていました。瀬戸:そうなんです。「ダチョーン」!小西:(昭和のギャグの)「ガチョーン」みたいに言わないで(笑)。瀬戸:はい、ダチョウの役もやることになっていまして。先週も今週も、ダーリング夫人よりもダチョウの役の方に時間を割いています(笑)。どんなダチョウになるのか、期待していてください。小西:そうですね。夫のダーリング氏役である私から見ても、今の瀬戸さんは完全にダチョウの方に力を割いています(笑)――瀬戸さんのダチョウ役、とても楽しみです(笑)。改めてこの『ピーターパン』という作品の見どころや、なぜ愛され続けているのかを教えてください。小西:芝居としても、まずすごく良い戯曲ですよね。演出家によって、色を変えることができて、幅広い人に楽しんでもらえるから。森さんも稽古初めに言っていましたけど、全シーンが見どころなんです。これはもう原作者のバリさんが、子どもの頭の中でしか発想しえないような世界観を描きつつ、それを客観的に見ているバリさん自身の大人の観点も入っていて。それが、大人が見ても子どもが見ても、しかも何回見ても楽しめる理由なのかなと思います。瀬戸:やっぱり音楽が素晴らしいなと思って。ミュージカルは見終わった後に、何か口ずさめるものが名作と言われると思うんですけど、『ピーターパン』は、「クックゥー!ククー!」とか言いたくなりますよね。小西:びっくりした、突然大きな声出したから(笑)。瀬戸:ごめんなさい(笑)。そういう、ついつい口ずさみたくなるような名曲がそろっていることが魅力の一つだと思います。私は過去に2回出演させていただいていますが、演出家が変わる度に、同じ作品とはいえ、セットから何から違うものになりますよね。ピーターパンのイメージ像も演出家によって各々違うので、その違いが面白いなと思います。今回の森さんの演出は、すごくその想像力をかきたてる演出。映像技術などに頼らず、人間が作る舞台だからこそできる表現が多いと思うので、最終的にどんな出来上がりになるのか。私自身も楽しみですね。――何かまた「新作」に取り組んでるような感覚なのでしょうか。瀬戸:そうですね。だって過去にダチョウが出てきたことありました?小西:いや、世界初でしょうね。お母さんのダチョウは(笑)瀬戸:あ、それからピーターパンとフック船長の歌が初演ぶりに復活するんですよね。すごくチャーミングな曲で、面白い仕上がりになってます。お母さんとお父さんがうるさくなる可能性があります・・・――それぞれが演じられる役の見どころを教えてください。小西:僕は最近、原作者のバリさんのことをいろいろ調べているんですけど、フック船長は初演が明けて、しばらく経ってから、関係者みんなが「これはもうけ役なんだ」と気づいたらしいんです。フック船長という役は、もちろん映画によっては主役になるような有名なキャラクターですけど、ピーターパンという絶対的な存在のキャラクターがいて、その、ある意味兄弟のような部分もあり、でもやっぱり敵同士であり、もっというと、子どもが想像で作ったという抽象的な部分もあり。かなりポテンシャルが高い役なんです。なので、役者自身としても、やりどころが多いです。ピーターパンと表裏一体の部分が、とても魅力的ですね。瀬戸:光と影みたいですね。私もやってみたいです、フック船長(笑)小西:あはは、確かにちょっと見てみたい(笑)――瀬戸さんはダーリング夫人役についてはいかがですか?瀬戸:ウェンディを演じた経験もありますが、改めて母親としてのダーリング夫人を演じて感じるのは、帰ってくる場所がある、帰ってくるのを待つ人がいるというのは、すごく素敵だなということ。母としてこの作品を見ると、子どもが行方不明になって、もしかしたら戻ってこないかもしれないという状況ですから、非常に切ない気持ちになるわけです。なので、お客様が親子で見に来られたときは、親子で感じることが全然違うでしょうね。それも面白いポイントです。英国のキャサリン妃をイメージしながら、大地のように温かいお母さんを演じられたらいいなと思っています。――取材の段階からおふたりのコンビネーションの良さが伝わるのですが、お互いの俳優としての印象を教えてください。小西:僕はひと言で言えます。ひょうきんです(笑)。ムードメーカーですし、今回に関して言うと、『ピーターパン』という作品をよく知っている頼もしい方でもあって。いるだけで、ちょっと安心感がある存在です。瀬戸:そんな! すごく嬉しいです、頼ってます!小西:……ただ、お母さんとお父さんがちょっとうるさくなる可能性があります(笑)瀬戸:確かに。お父さんの蝶ネクタイがなかなか結べないのが、今、一番心配です(笑)小西:そうそう、そういう感じで、笑いどころではないシーンで笑いが起きる可能性を秘めています(笑)――瀬戸さんは小西さんに対してどのような印象をお持ちですか?瀬戸:とにかく優しんですよね。大きい器で私を受け止めてくれています。それに、小西さんはお芝居から歌への入り方がとても自然で、上手な俳優さんだと思います。歌になると急に変わる人がいるけれど、小西さんは、喋る声と歌の声が同じ。簡単に出来そうで、出来ないことだと思います。他にもいろいろ魅力はあるのですが、とにかく器用で頭がいい役者さんだと思います。吉柳咲良は本物のピーターパンに会わせてくれる稀有な役者――ピーターパン役の吉柳咲良さんについてはどうでしょう?小西:めちゃくちゃかわいい!初めて彼女と共演するので、今回の姿しか知らないですけど、今の咲良は多分、人生で一番かわいいと思う。僕が一番最初に彼女に会ったのは、扮装での撮影のとき。なので、最初からピーターパンの格好をしていたのですが、そのとき僕は「本物のピーターパンに会えた」という気持ちになって。ピーターパンをやるには、いろいろな要素が必要で、テクニカルなことも求められるのですが、まずピーターパンになれる素質があるかどうかがすごく大事じゃないですか。咲良にはその素質があると思います。森さんの演出はすごく細かいので、今役者全員で戦っていますけど、毎日、咲良は進化している。吉柳咲良ではなくて、ピーターパンとして存在していると思える瞬間が今回たくさんあります。本物のピーターパンに会わせてくれる稀有な役者ですよ。瀬戸:会ったときから、何か出来上がってる感じでしたね(笑)。年齢を聞いたら、なんと17歳!17歳なのに、本当にしっかり歌えるし、頼れる座長ですよ。咲良ちゃんが森さんと出会ったことで、より女優としてステップアップしていく様子が稽古を見ていると分かります。きっと今までのピーターパンとはまた違う、無邪気だけれども残酷さも持ち合わせたピーターパンを細かく作れていると思います。稽古場以外のところでは、かわいらしい17歳の女の子。K-POPが好きで、よくダンスを踊っています。小西:それから、何より声がいいですよね。本当に鐘がなるような歌声で、澄んでいる。あの声は持とうと持っても、なかなか持てるものではないです。――改めて観劇を楽しみにされてるお客様に一言お願いします!小西:今とにかく僕らが皆さんに伝えたいのは、皆さんに観てほしいということです。この作品は、特に子どもはもちろん、幅広い世代に見ていただけると思います。東京公演のみですが21年ぶりに生のオーケストラで上演されるので、その点も注目ポイントです。毎回違う演出で、新しいものが見られるという魅力もありますが、一方でやっぱり40年間に渡って育ててきた作品でもあると思うんですよね。どんどん作品は深まっていくものだと思うし、特に4度目の出演となる咲良が過去最高のピーターパンを見せてくれると思うので、ぜひたくさんの方に来ていただきたいです。瀬戸:このご時世、舞台に出させていただけることがまず、すごく幸せです。この『ピーターパン』という作品は本当に想像力をかきたてる作品。想像力って、ダチョウなどの動物にはなくて、人間だけが持ってる宝だと思うんです。想像力や夢がたくさん詰まった世界をぜひこの夏、楽しんでください。劇場で待ってるよー!取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年07月26日京極夏彦原作の人気長編推理小説『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』がミュージカル化。主演に小西遼生を迎えて、2021年11月10日(水)から11月15日(月)まで東京・オルタナティブシアターで上演される。京極夏彦の人気長編推理小説『魍魎の匣』『魍魎の匣』は、京極夏彦による百鬼夜行シリーズ第1弾『姑獲鳥の夏』に続く第2弾として刊行された長編推理・伝奇小説。第49回日本推理作家協会賞に輝き、コミック化、アニメ化、映画化され、2019年には舞台化もされた人気作品だ。戦後まもない昭和27年を舞台に、古本屋「京極堂」を営む、宮司にして陰陽師の“拝み屋”中禅寺秋彦が複数の事件を解き明かしていく物語が描かれている。イッツフォーリーズによってミュージカル化そんな複雑で怪奇な物語『魍魎の匣』が、ミュージカルカンパニー・イッツフォーリーズによって初めてミュージカル作品として上演されることに。上演台本・作詞・演出は、日本版脚本&歌詞・演出を担当した『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』で第27 回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した板垣恭一が担当する。主人公・中禅寺秋彦に小西遼生主人公・中禅寺秋彦役には、テレビドラマのアクション作品からブロードウェイミュージカルまで、映画、テレビ、舞台と幅広く活躍を続ける小西遼生を抜擢。また、正義感が強く、暴走しがちな刑事・木場修太郎役は、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』や『おれたちは天使じゃない』など、イッツフォーリーズの名作舞台に出演する吉田雄が演じる。さらに、私立探偵・榎木津礼二郎役には「『刀剣乱舞』大坂夏の陣」などの北村諒を、中禅寺秋彦の幼馴染で小説家の関口巽役にはミュージカル『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の神澤直也を起用。その他、熊谷彩春、加藤将、池岡亮介、イッツフォーリーズ出身のベテラン実力派俳優・駒田一などがキャストに名を連ねる。<配役>中禅寺秋彦…小西遼生木場修太郎…吉田 雄榎木津礼二郎…北村 諒関口巽…神澤直也鳥口里美…大川 永久保竣公…加藤 将楠本頼子…熊谷彩春青木文蔵…池岡亮介柚木加菜子…德岡 明柚木陽子…万里紗福本郁雄…横田剛基中禅寺敦子…宮田佳奈楠本君枝…米谷美穂、金村 瞳(Wキャスト)増岡靖子…神野紗瑛子須崎太郎…堀内俊哉雨宮典匡…浅川仁志寺田兵衛…森 隆二美馬坂幸四郎…駒田 一ミュージカル『魍魎の匣』あらすじ戦後復興たけなわの昭和27年8月15日。暗い性格で友達も少ない14歳の少女、楠本頼子と、頼子のクラスメイトで秀才だが、同じく親しい友人がいない柚木加菜子。ある日加菜子は、自分たちは互いが互いの生まれ変わりだ、と頼子に声をかける。やがて2人は親交を深め、最終電車で湖を見に行こうと約束するが、中央線の途中で加菜子がホームから転落し電車に轢かれてしまう。たまたま乗り合わせていた刑事の木場修太郎は現場に駆けつけ、頼子と共に病院へと向かった。そこで加菜子の姉の柚木陽子と出会う。重体の加菜子を救える可能性のある病院を知るという陽子の話から、窓のない建物で、周辺住民からは「匣(はこ)」と呼ばれている相模原の研究棟に加菜子を転院させ、そこで治療を受けさせることになった。一方、小説家の関口巽は、知り合いの雑誌記者、鳥口と、出版社社員の中禅寺敦子と共に、武蔵野の連続バラバラ殺人事件を追っていた。その最中、道に迷って「匣」のような建物にたどり着いてしまう。そこは「美馬坂近代医学研究所」で、加菜子が入院している研究棟だった。その後、厳戒態勢の中で加奈子が失踪し、姉の陽子宛に脅迫文が届く。鳥口は新興宗教「穢封じ御筥様」の調査をしている中、関口を通して「京極堂」と呼ばれる拝み屋、中禅寺秋彦に相談を持ち掛ける。そこに私立探偵の榎木津礼二郎が加わり、行動を共にすることになった。バラバラ殺人事件、加菜子の誘拐、穢れた金を浄化のために教祖に集める新興宗教。異なる事象がやがて一つに集束していく。事件の裏に渦巻く「魍魎」とは何なのか。そして、京極堂の過去の秘密とは。作品詳細イッツフォーリーズ公演ミュージカル『魍魎の匣』原作:京極夏彦「魍魎の匣」(講談社文庫)上演台本・作詞・演出:板垣恭一作曲・音楽監督:小澤時史出演:小西遼生、吉田雄、北村諒、神澤直也、大川永、熊谷彩春、万里紗、德岡明、加藤将、池岡亮介、横田剛基、宮田佳奈、米谷美穂、金村瞳、神野紗瑛子、堀内俊哉、浅川仁志、森隆二、駒田一、ほか<公演情報>上演期間:2021年11月10日(水)~11月15日(月)※楠本君枝役Wキャスト・金村瞳:10日、12日、13日18:30、14日13:30・米谷美穂:11日、13日13:30、14日18:30、15日会場:オルタナティブシアター住所:東京都千代田区有楽町2丁目5番1号 有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館 7Fチケット料金:前売8,800円、当日9,300円、土日ソワレ割7,500円、S70 7,500円(70歳以上、当日要年齢確認)、他、割引有※全席指定チケット一般発売日:2021年8月20日(金)11:00~(ぴあのみ10:00~)チケット窓口:・オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)、公式サイト・ぴあTEL:0570-02-9111(Pコード:507-688)、公式サイト・イープラス:公式サイト・カンフェティチケットセンター:公式サイト主催・企画・制作:オールスタッフ、ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ※未就学児童入場不可<追加公演>上演日程:2021年11月11日(木)14:00開演■先行抽選期間:2021年10月6日(水)12:00~12日(火)23:59取扱:オフィシャルサイト■一般発売発売日:2021年10月20日(水)11:00~チケット窓口:・オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)、公式サイト・ぴあTEL:0570-02-9999(Pコード:509-078)、公式サイト・イープラス:公式サイト・カンフェティチケットセンター:公式サイト【問い合わせ先】オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)
2021年07月16日京極夏彦原作の長編推理小説をミュージカル化した『魍魎の匣』が11月10日(水)~15日(月)に有楽町マリオン内の劇場・オルタナティブシアターで、小西遼生を主演に迎えて上演される。『魍魎の匣』は、京極夏彦による第1作の『姑獲鳥の夏』に続く百鬼夜行シリーズ第2弾として刊行され大人気となった長編推理伝奇小説。第49回日本推理作家協会賞受賞作でもあり、コミック化やアニメ化、映画化、さらに2019年には舞台化もされ、シリーズ最高傑作との呼び声に違わぬ根強い人気を持つ。この作品を初ミュージカルとして演出するのは、日本版脚本&歌詞・演出を担当した『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』で第27 回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した板垣恭一。上演台本と作詞も同時に手掛ける。作品の特徴ともいえる民俗的世界観をオリジナルミュージカルとしてどう創作していくのかに期待だ。古本屋「京極堂」を営み、宮司にして陰陽師の「拝み屋」であるシリーズの主人公中禅寺秋彦役には、テレビドラマのアクション物からブロードウェイミュージカルまで、映画、テレビ、舞台と幅広く活躍を続け、話題となった『フランケンシュタイン』では怪物役を演じて演出の板垣恭一ともコンビを組んだ小西遼生が決定している。そしてミュージカル『見上げてごらん夜の星を』や『おれたちは天使じゃない』など、イッツフォーリーズの名作舞台作品でカンパニーを引っ張る吉田雄が、正義感ゆえ暴走しがちな刑事・木場修太郎役、舞台『刀剣乱舞』大坂夏の陣や『おそ松さん』シリーズのほか、数々の話題となった2.5次元ミュージカル作品で活躍する北村諒が探偵の榎木津礼二郎役を演じる。さらにミュージカル 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(20)で好演した神澤直也が、主人公・中禅寺の幼馴染で小説家の関口巽役に、さらに熊谷彩春、加藤将、池岡亮介、イッツフォーリーズ出身のベテラン実力派・駒田一ほか、様々な場で活躍する俳優陣とイッツフォーリーズのメンバーとで人気作『魍魎の匣』の初ミュージカルに挑む。物語は戦後復興たけなわの昭和27年8月15日。バラバラ殺人事件、加菜子の誘拐、穢れた金を浄化のために教祖に集める新興宗教。異なる事象がやがて一つに集束していく。事件の裏に渦巻く「魍魎」とは何なのか。そして、京極堂の過去の秘密とは一体。<上演台本 / 作詞 / 演出:板垣恭一・コメント>「新作ミュージカルを一緒に作りましょう」と持ちかけられた僕は、どうせなら今までのミュージカルにないような題材をと考え、才人・京極夏彦氏の小説『魍魎の匣』を提案しました。ファンの方には「レンガ」と称される、あの分厚い小説です。複雑で多彩な人間関係、重厚な謎解き、そして昭和27年の日本。この傑作小説をミュージカルにしてみませんかと伝え、企画が動き出しました。見どころは大きく3つ。ひとつ目はスピード感。長大なストーリーを素早く展開させるノンストップ・ミュージカルを目指します。ふたつ目は原作世界観の再現。映像で投写されるのは、ひたすら「文字」です。聞きなれない言葉、難しい漢字をビジュアル化して、小説のページをめくっているかのような観劇体験を目指します。3つ目はキャストの妙。主演の小西遼生氏、元劇団員の駒田一氏を中心とする豪華な外部出演者と、劇団員が混ざり合って演技の火花を散らします。『魍魎の匣』は「百鬼夜行シリーズ」の2作目にあたり、時代設定は前作『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』同様、昭和27年(1952年)です。同年4月、サンフランシスコ平和条約が発効され、日本は主権を回復したと言われています。つまり現代日本がスタートした年なのです。もしかして京極夏彦氏はこのシリーズで「現代の古典」を書こうとされているのではないか、つまり現代に通底する真理を描こうとしてのではないでしょうか。本作では「科学」と「情念」という真逆な要素が絡み合います。それは、世界は計算で割り切れるはずと考えたい我々と、感情に振り回され己をコントロールできない我々、つまり今現在の私たちそのものだと僕は感じています。見たことのないようなミュージカルを作り出すのが目標です。劇場でお待ちしておりますので、どうぞご期待ください。<主演:小西遼生・コメント>この度、中禅寺秋彦役を務めさせて頂きます小西遼生です。この複雑怪奇な物語に音楽をのせて、一からまた新たなるミュージカル作品を創れる喜びを感じています。馴染みある板垣恭一さんの脚本・作詞・演出と、以前よりご一緒してみたかった音楽家・小澤時史さんのタッグ、そしてオリジナルミュージカルに精力的に挑み続けているイッツフォーリーズの面々との共演も心強く、とても楽しみです。とはいえ慎重すぎるほどに慎重で、事件解決には腰が重い中禅寺が、個性豊かな他の登場人物と、この度の事件と、どのように関わりを持っていくのか、、脚本と音楽が手元に届くのを心待ちにしたいと思います。きっと皆様にお目にかかる頃には、素晴らしい作品が出来上がっていることでしょう。この世には不思議なことなど何も無いのだから。<出演:吉田雄・コメント>京極夏彦さんの原作を読んだ時、難解だけど面白く、もし自分が配役されるなら、絶対、木場刑事をやってみたいと思っていたので、演出の板垣さんから指名されたときは感無量でした。初めての刑事役に全力で取り組み、板垣さんや初顔合わせの共演者の皆さんと火花を散らして舞台を作っていきたいです。劇団の先輩である駒田一さんと共演するのも今から楽しみです。イッツフォーリーズの舞台をご覧になったことがない方も是非、観ていただきたい作品にしたいと思っています。<出演:北村諒・コメント>榎木津礼二郎を演じます、北村諒です。すでに様々な展開をしている魍魎の匣。沢山の方に愛されている作品で、榎木津礼二郎を演じれること、とても嬉しく思います!原作のもつ雰囲気をしっかり舞台上で表現できるよう、そして観に来てくださる皆様に楽しんでいただけるよう、全身全霊で挑みます。学ぶことも多いと思うので、今から楽しみです!<出演:神澤直也・コメント>僕が演じる関口巽と僕の年齢は10歳ほど離れていますが、いかに違和感なく演じられるか、僕自身が演じることに意味があるようなキャラクターに仕上げていくのが課題です。『魍魎の匣』はミステリーが苦手な人にも面白いと思っていただける作品です。原作の面白さをミュージカルにすることでまた違った味わいが出て来ると思っています。■公演情報イッツフォーリーズ公演ミュージカル『魍魎の匣』11月10日(水)〜 15日(月)会場:オルタナティブシアター※未就学児童入場不可チケット料金:前売8,800円 / 当日9,300円 / 土日ソワレ割7,500円S707,500円(70歳以上、当日要年齢確認)他、割引有※全席指定・税込
2021年07月13日俳優の小西遼生が、イッツフォーリーズ公演ミュージカル『魍魎の匣』の主演を務めることが13日、明らかになった。同作は、京極夏彦による同名小説のミュージカル化作。戦後間もない昭和20年代後半を舞台に、癖のある魅力的な登場人物と、民俗学や論理学、妖怪など様々な分野の薀蓄がぎっしりと詰め込まれた「百鬼夜行シリーズ」の中の1冊で、古本屋を営む「京極堂」こと中禅寺秋彦(小西)が「憑物落とし」を駆使して謎に包まれた事件を解き明かしていく。この作品を初ミュージカルとして演出するのは、日本版脚本&歌詞・演出を担当した『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』で第27回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞している板垣恭一。上演台本、作詞も同時に手掛け、作品の特徴ともいえる民俗的世界観をオリジナルミュージカルとしてどう創作していくのか注目となっている。主演の小西は、古本屋「京極堂」を営み、宮司にして陰陽師の「拝み屋」であるシリーズの主人公・中禅寺秋彦を演じる。話題となったミュージカル『フランケンシュタイン』(17・20年)では怪物役を演じて演出の板垣恭一ともコンビを組んでいる。ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』(16年)や『おれたちは天使じゃない』(21年)など、イッツフォーリーズの名作舞台作品でカンパニーを引っ張る吉田雄が正義感ゆえ暴走しがちな刑事・木場修太郎役に、舞台『刀剣乱舞』大坂夏の陣(21年)、『おそ松さん』シリーズのほか、数々の話題となった2.5次元ミュージカル作品で活躍し続けている北村諒が探偵の榎木津礼二郎役に、ミュージカル 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(20)年で好演した神澤直也が中禅寺の幼馴染で小説家の関口巽役に決定。さらに熊谷彩春、加藤将、池岡亮介、イッツフォーリーズ出身のベテラン実力派・駒田一ほか、様々な場で活躍する俳優陣とイッツフォーリーズのメンバーとで人気作『魍魎の匣』の初ミュージカルに挑む。公演は東京・オルタナティブシアターにて11月10日〜15日。○板垣恭一 (上演台本・作詞・演出) コメント「新作ミュージカルを一緒に作りましょう」と持ちかけられた僕は、どうせなら今までのミュージカルにないような題材をと考え、才人・京極夏彦氏の小説『魍魎の匣』を提案しました。ファンの方には「レンガ」と称される、あの分厚い小説です。複雑で多彩な人間関係、重厚な謎解き、そして昭和27年の日本。この傑作小説をミュージカルにしてみませんかと伝え、企画が動き出しました。見どころは大きく3つ。1つ目はスピード感。長大なストーリーを素早く展開させるノンストップ・ミュージカルを目指します。2つ目は原作世界観の再現。映像で投写されるのは、ひたすら「文字」です。聞きなれない言葉、難しい漢字をビジュアル化して、小説のページをめくっているかのような観劇体験を目指します。3つ目はキャストの妙。主演の小西遼生氏、元劇団員の駒田一氏を中心とする豪華な外部出演者と、劇団員が混ざり合って演技の火花を散らします。『魍魎の匣』は「百鬼夜行シリーズ」の二作目にあたり、時代設定は前作『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』同様、昭和27年(1952年)です。同年4月、サンフランシスコ平和条約が発効され、日本は主権を回復したと言われています。つまり現代日本がスタートした年なのです。もしかして京極夏彦氏はこのシリーズで「現代の古典」を書こうとされているのではないか、つまり現代に通底する真理を描こうとしてのではないでしょうか。本作では「科学」と「情念」という真逆な要素が絡み合います。それは、世界は計算で割り切れるはずと考えたい我々と、感情に振り回され己をコントロールできない我々、つまり今現在の私たちそのものだと僕は感じています。見たことのないようなミュージカルを作り出すのが目標です。劇場でお待ちしておりますので、どうぞご期待ください。○小西遼生 コメントこの度、中禅寺秋彦役を務めさせて頂きます小西遼生です。この複雑怪奇な物語に音楽をのせて、一からまた新たなるミュージカル作品を創れる喜びを感じています。馴染みある板垣恭一さんの脚本・作詞・演出と、以前よりご一緒してみたかった音楽家・小澤時史さんのタッグ、そしてオリジナルミュージカルに精力的に挑み続けているイッツフォーリーズの面々との共演も心強く、とても楽しみです。とはいえ慎重すぎるほどに慎重で、事件解決には腰が重い中禅寺が、個性豊かな他の登場人物と、この度の事件と、どのように関わりを持っていくのか、、脚本と音楽が手元に届くのを心待ちにしたいと思います。きっと皆様にお目にかかる頃には、素晴らしい作品が出来上がっていることでしょう。この世には不思議なことなど何も無いのだから。○吉田雄 コメント京極夏彦さんの原作を読んだ時、難解だけど面白く、もし自分が配役されるなら、絶対、木場刑事をやってみたいと思っていたので、演出の板垣さんから指名されたときは感無量でした。初めての刑事役に全力で取り組み、板垣さんや初顔合わせの共演者の皆さんと火花を散らして舞台を作っていきたいです。劇団の先輩である駒田一さんと共演するのも今から楽しみです。イッツフォーリーズの舞台をご覧になったことがない方も是非、観ていただきたい作品にしたいと思っています。○北村諒 コメント榎木津礼二郎を演じます、北村諒です。すでに様々な展開をしている魍魎の匣。沢山の方に愛されている作品で、榎木津礼二郎を演じれること、とても嬉しく思います!原作のもつ雰囲気をしっかり舞台上で表現できるよう、そして観に来てくださる皆様に楽しんでいただけるよう、全身全霊で挑みます。学ぶことも多いと思うので、今から楽しみです!○神澤直也 コメント僕が演じる関口巽と僕の年齢は10歳ほど離れていますが、いかに違和感なく演じられるか、僕自身が演じることに意味があるようなキャラクターに仕上げていくのが課題です。
2021年07月13日●「女優のお仕事をしていなければ曲を作れなかった」女優の小西真奈美が、アーティスト活動を始めて、5年目を迎えた。歌だけでなく、作詞作曲も手掛け、昨年11月にはアルバム『Cure』をリリース。その直後、ブルーノート東京で無観客配信ライブも開催し、成功を収めた。きっかけは2016年の舞台、『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない2016 SAKURA」』でラップに初挑戦したことだった。小西の才能を見抜いたスタッフたちに推され楽曲制作を始めたところ、自分でも驚くほど曲が生まれ、2018年にはファーストアルバムをリリースするまでに。5月末に新曲「Dear my friend」をリリースした小西にインタビューし、音楽活動を始めたきっかけまでさかのぼるとともに、音楽活動への思いや女優業との相乗効果、新曲に込めた思いなどを聞いた。――5年前、どのようなきっかけで歌手活動を始めたのでしょうか。当時、KREVAさんの音楽劇に出演した時に「曲を作ってみたら?」という話になり、それがきっかけでした。自分で曲が作れることがわかり、人生でも衝撃的な出来事でした。20代ならまだしも、まだ自分の人生でこういう驚きがあるのかと自分で自分に驚きました(笑)。でも、こんなにたくさん曲が生まれてくるのであれば、カタチにしないと自分と曲に対して悪いような気もして、挑戦することにしました。――やってみてできることがすごいと思いますが、ご自身としても新たな発見でしたか?はい。最初は自分で紡いだ言葉を世に披露するなんて、人前でお芝居をすることよりも恥ずかしいと思っていたのですが、どんどん曲があふれ出てカタチになっていきました。プロデューサーさんと音を作っていく過程から完成した瞬間まで、ゼロから携わっているものが作品として具現化していくことは衝撃の連続でした。――最初に歌詞を考えるのですか? それともメロディーから?一番多いのはサビの歌詞とメロディーがまず浮かぶパターンです。でも歌詞先行で作る場合もあれば、トラックだけいただいて曲を作ることもあります。出来上がっている曲を一曲いただいて、部分的に変えて作る共同制作もありますし、いろいろな角度からですね。歌うことも好きですけど、この楽しみを知った時に楽曲制作も好きなんだって思いました。――女優業をしていたからこそ、言葉の表現など生まれてくる曲が心に響くのかなと思いますが、その強みは感じますか?女優のお仕事を先にしていなければ、曲を作れなかったと思っています。だいたいの場合、曲を作りながら映像が見えてきます。まるで、その曲を映画にしたものを観ながら曲を作っている感じというか。機材の名前や音色を知らない場合は、プロデューサーさんやトラックメーカーさんに頭の中の映像のイメージを伝えています。これは独特みたいです(笑)。台本もそうなんですよね。文字を題材に映像が見えている。これは子どもの頃からで、映像が浮かべば次のページに行けるみたいな感覚です。――台本は文字があるから映像が浮かび上がりやすそうですが、曲はゼロからの状態ですよね。はい。浮かぶタイミングは同時なんです。たとえば『スタンド・バイ・ミー』ならあの曲、みたいなセットがあると思いますが、曲を作る時にあの映像とあの曲が同時に頭に思い浮かぶような感じです。「特殊だよね」、「女優さんだからだよね」とよく言われます(笑)。――眠っていた才能に気づいた感じでしょうか?もちろん、1人の力ではありません。でも、音色を選ぶ作業がすごく楽しくて、頭の中に鳴っている音を追い込み、探して見つけて当てはめて、完成した瞬間はとてもうれしいです(笑)。もともと自分が歌うことになるとも思っていなかったので、人生いろいろあって面白いなと思います(笑)。●音楽活動が女優業にもプラス「切り替えがスムーズに」――歌手活動5年での変化はありますか?あります。最初は作っていく過程が楽しかった。誕生から携わっているものが、出来上がっていく工程がとにかく楽しい。それがだんだん人に届いて、その感想が自分に届いた時に、自分が作ったものがある人の喜びになり、その手助け、一部になれていることが自分の喜びになり、それがまた作りたいパワーになります。学ぶこともたくさんあり、それも楽しいと思うようになりました。――作曲だけでなく、ピアノにも挑戦されているそうですね。まだ全然ひよっこですが、2年ほど前から始めました。いつか弾き語りもできたらいいなと思いながら、ただただ練習している段階です。披露できる段階になったら、画面を通してやるのではなく、その空間に来てくださった人にだけ、「失敗してもごめんね」みたいな感じでやりたいですね。なんでも10年やればものになると言いますので、今日明日で出来なくても長い目で日々努力しています。――新たな生きがいができて、音楽活動を始めてからのほうが生き生きしているのでは?楽しいです(笑)。時を忘れて楽曲制作をして完成した時は、細胞の奥から喜びを感じています。自分で作っているので、誕生の瞬間からリリースする直前まで携わっていられるので、その面白さはあります。――歌手活動以降、女優活動にもプラスになるなど、相乗効果を感じますか?(お芝居と音楽は)まったく違うものなので、クリアな状態で作品に臨めています。先月まで舞台をやっていて翌日から違う作品に入ったのですが、音楽があるので、一度そこでクリアな思考や気持ちになり、また次の作品に向き合えています。まったく違うところに飛べるので、それは私の中で一番いい効果かなと思っています。――以前は切り替えが大変だった?(作品が終わると)一度旅に出ていたくらいです(笑)。でも今は自分が書いて、リズムマシンを鳴らし、好きな音楽を聴くだけでもいい。ちょっとピアノを弾いてみるとか、音に触れる時間を過ごすことで、切り替えがスムーズにできています。●友人への想いを乗せた新曲有観客ライブにも意欲――今回の配信中の新曲「Dear my friend」は、どういう曲でしょうか?友達についてダイレクトに書いた曲で、もともと作ってあった自分としては大事な曲です。苦楽をともにした友達たちとのかけがえないの時間が長くあり、今だから書けたという思いが自分の中にあります。また、コロナ禍で頻繁に人に会えないけれど、何かあったら駆けつけるし、気持ちはいつも寄り添っている。そんな実体験から生まれているものですね。――歌詞の中で思いが強い箇所や、こだわったところはどこでしょうか?あえて言うなら、サビとサビの間の『10年後はネタにしちゃって~』のパートでしょうか。20~30年来の友達との時間の中で築けていたものがなければ書けなかっただろうなと思います。今までこうやって生きてきたし、今後もこうやって生きていくと思います。今後もそうして生きていくであろうことが1ミリの疑いもなく想像出来て、そういう未来を一緒に見ていきたい人が回りにいたから書けたというか、そんな感じがします。――メロディーへのこだわりはいかがでしょうか?入口はピアノでシンプルに入りたいなと思っていて、曲全体もシンプルだから、その中で世界観を感じるようしたかったです。友達の歌なので寄り添ってわいわいみたいな感じや、和やかな感覚になってもよいのですが、もっと深いところでつながっているというのが伝わればいいなと思ったので、入口はシンプルにしました。――そういう表現は、歌手としての経歴を重ねてこそ生まれたものなのでしょうか。それもありますが、今回は学んできたことや、やってみたいことを一回削ぎ落して、一番シンプルに戻りました。聴いた人が、声が寄り添って感じるように。――今後、表現者として、どのような目標を掲げますか?歌手活動を30代後半で始めましたが、年齢を重ねていくと、もうこれはできないとか躊躇したり、そういうことありますよね。でも、歌が作れる自分の人生に驚き、去年初の単独ライブをブルーノート東京で無観客でしたり、驚きがあります。これからも最初に曲を作った時の喜びや、情熱がなくならない限り、チャレンジは続けていきたいです。今度はブルーノート東京で、有観客でやりたいですね。■小西真奈美1978年10月27日生まれ。1998年、つかこうへい演出の舞台『寝盗られ宗介』でデビュー。映画『阿弥陀堂だより』でブルーリボン賞新人賞・日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、また『のんちゃんのり弁』で毎日映画コンクール女優主演賞・ヨコハマ映画祭主演女優賞など多数受賞。そのほか代表作に、映画『振り子』、ドラマ『小児救命』『Nのために』『半分、青い。』、舞台『赤鬼』(演出:野田秀樹)、『悼む人』(演出:堤幸彦)など。2016年5月23日にリリースしたKREVAのカバー曲となるシングル「トランキライザー」が、iTunesヒップホップチャートで1位を獲得。2018年10月24日、メジャー1stアルバム『Here We Go』をリリース。女優・アーティストとして幅広く活躍中。Photo by ROBIN FURUYA
2021年06月21日自分らしく生きること。それは、とてもシンプルで、とても難しいこと。だけど、私たちがもっとハッピーに生きていくために、自分らしさは欠かせない。そんな“自分らしく生きること”の大切さを、とびきりポップに、どこまでもキュートに教えてくれるのがミュージカル『ジェイミー』だ。主人公は、16歳の高校生・ジェイミー。彼には、ドラァグクイーンになるという夢があった。その第一歩として、高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加しようと決意するが、その行く手には様々な偏見や迫害が待ち構えていた。演劇の本場・イギリスで大ヒットしたミュージカルが日本初上陸。確かな実力とフレッシュさを兼ね備えたメンバーで華やかにお届けする。そこで今回は、ジェイミーのクラスメイト・サイ役の小西詠斗にインタビュー。「歌もダンスもまだまだで…」と恐縮する小西にとって、本作は大きなステップアップの場となりそうだ。初めてお芝居をしたときは、自分には無理だと思いました――台本を読ませてもらいましたが、「普通」ってなんだろうということを改めて考えさせられました。そうですね。僕もこのお仕事を始めるときに周りから物珍しげな目で見られたので、ジェイミーの気持ちは共感できるところがあります。――物珍しげな目で見られたとは?僕は地元が広島なんですけど、芸能の仕事をする人が周りにいないので、理解してくれる人がなかなかいなくて。そういう周りの目を気にして、自分らしくいられなかった時期はありました。――「あいつ、芸能人になるらしいぜ」みたいな目が?まだ高校生なんで、人と違うことをする人に対してみんな過剰に反応するんだと思います。それで、いろいろ言われたこともありました。今となっては応援してくれる人の方が多いんですけど、あのときはとても不安で絶望していました(笑)。――ジェイミー自身も夢へと突き進む道の中で浮き沈みを経験します。小西さんも芸能の仕事を始めて挫折を感じたときはありますか?たくさんあります。僕、できないことが多いので。お芝居も、歌も、最初から思い通りにできたことは一度もなくて。練習してもなかなかできないし、自分にはセンスがないのかなと悩む時期もありました。――それは具体的にいつ頃ですか?初めてお芝居をしたのが広島の小劇場だったんですけど。、お芝居が上手にできず、これは自分には絶対無理だと思いました。――何ができなかったんでしょうか?全部です。(笑)台詞は棒読みですし、相手の台詞も聞けていないですし、会話をするという意味が理解できていなかったです。その時の映像があるんですけど、ひどいですね、本当に。でもそこから1年くらいして、もう一度、同じシリーズの舞台に今度は東京の方で出させていただいて。そのときに家で何度も台本を読んで、ここをこうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいんじゃないかってすごく考えて。それを稽古場に持っていったら、少しずつ演出家の方に評価してもらえることが増えてきました。本当に普通のことなんです。台詞がナチュラルに話せるようになったとか。動きに感情が感じられるようになったとか。お芝居をしたらきっと誰でもできるような、普通のことなんですけど、何もできない僕には少しでもできるようになったことがうれしかったです。そこからですね、お芝居を仕事にできたらすごく幸せなんだろうなって前を向けるようになったのは。ちゃんと俳優をやりたいって思えるようになりました。ジェイミーの歌声を聴きながら、僕もこんなふうに歌えたらと思った――そんな小西さんですが、今年に入ってからは「地縛少年花子くん-The Musical-」、ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜とミュージカルが続いていますね。まだまだ全然実力が足りていないですけど、今、歌うことがすごく楽しくて。これからたくさん練習して、うまくなりたいですし、自信を持って出られるようになったらいいなと思っています。――歌に関しては、どんなレッスンをしているんですか?ミュージカルが2作続いたので、その期間中はよく歌唱指導の先生にトレーニングをしていただきました。難しいのが、歌で気持ちを届けること。僕の場合、気持ちを入れすぎると、たっぷり歌いすぎちゃって、リズムとかが壊れてしまうんですよ。喋るように、ひとつひとつアクセントをつけながら歌うのも大変で。そのあたりが今の課題ですね。――『ジェイミー』の歌稽古はいかがですか?まだ僕は1回しか参加できていないんですけど、ノリノリの曲があって楽しかったです。オープニングからものすごく盛り上がる曲で、教室で騒いでいるような感じの楽曲なんですけど。、歌っているときも、本当にみんなとわちゃわちゃしている感じでした(笑)。――みなさんの歌声を聴いた感想はいかがですか?ジェイミー役の森崎ウィンさんと髙橋颯さんの歌声が本当に素敵なんです。高音が綺麗で。僕は高い音も低い音もうまく出せないので、こんなふうに歌えたら気持ちいいだろうなと思いながら見ていました。――今回はさらにダンスも加わります。僕、ダンスも苦手なんですよ(笑)。今回の現場はきっと稽古中からかなり苦労することになるだろうなと思います。でもその分、勉強することも多いだろうし、少しでも多くのものを得られる現場にしたいです。立石俊樹くんからは歌の基礎を教えてもらいました――ひとつひとつ作品を重ね、着々と経験を積んでいっている様子がうかがえます。俳優としてはどういう方向を目指していきたいですか?今、歌が上手な方への憧れがすごく強くて。上手な方を身近で見てきた分、いつかは自分ももっと上手に歌えるようになったらいいなと思っています。――歌に関して影響を与えた人といえば?ミュージカル「黒執事」でご一緒した立石俊樹くんです。歌に関していろんなことを教えていただきました。黒執事で、ちょっと僕自身も変われたのかなと思っています。――どんなことを教えてもらったんですか?台詞のように歌ってみるといいよとか。リズムを頭の中でカウントしておくといいよとかです。あと、僕は暗い曲だと感情が暗くなってしまって、声まで沈んでしまうので、暗い曲でも口角をあげてみるといいよとか。歌に関しては、本当に何にもできないので、基本的なことをたくさん教えていただきました。――ミュージカル「黒執事」という大きな作品をやり遂げて、身についたものはなんですか。舞台と映像のお芝居はまったく違うんだということを再確認できました。舞台ならではのお芝居だったり、効果的な見せ方だったり。舞台も映像も両方しっかりやっていきたいと思っているので、ミュージカル「黒執事」で学んだことをまた次の現場で活かせるようにしたいです。1日じゅうゲームをしていることも普通にあります――ジェイミーは、これは曲げられないというポリシーを持っていますよね。小西さんにとって、これだけは譲れないと言えるくらい好きなものってなんですか。あるんですかね…。すごく好きなもの…?(と、真面目に考える)――たとえば、これをやっていると元気になれるものとか?あ!それだとゲームですね。最近は『モンハン』をずっとやっています。以前共演させていただいた方やご近所さんと、夜、電話をしながら「ひと狩り行くか」って(笑)。――最長で何時間くらいプレイした経験がありますか?次の日も休みだったりすると延々やってしまいます。1日ずっとゲームしていることとか普通にありますね(笑)。やりすぎないように気をつけてはいるんですけど…。――すごい(笑)。あと、ジェイミーはおめかしするのが大好きですが、小西さんのファッションのこだわりは?昔は結構ゴチャゴチャしたものが好きだったんですけど。最近はきれいめシンプルなシャツが好きで。だいぶ格好が大人しくなっちゃいました(笑)。――ゴチャゴチャしたものが好きだったのはなぜだと思いますか?なぜでしょう?人と同じが嫌だったのかな?そんな気持ちがあった気がします。――では、そこからシンプルな服装を好むようになった心境の変化を分析すると?大人になりたいという気持ちが大きかったかもしれないです。あとは、1年経つと、去年着ていた服とか「これ、なんで着てたんだ?」と思うことが多くて。そういうのをやめようと思って、自然と長く着られるシンプルなものを選ぶようになったのかもしれません。――今、21歳、大人になったと思いますか?いやあ…(笑)。もっと年齢に追いつかないと、と思います。――大人になるには何が足りないと思いますか?全然しっかりしていないので、とりあえずしっかりしたいです。休みの日はずっと寝ちゃいますし。よくないです、本当。――では、もっと大人になるためにしたいことは?本を読みたいです。今まであまり読んでこなかったので、読まなきゃと思っていて。今は山崎努さんの『俳優のノート』を読んでいます。難しくてよくわからないことも結構あるんですけど、勉強になります。大人になるのとは、ちょっと関係ないかもしれないですけど(照)。ミュージカル『ジェイミー』チケットの購入はこちらから小西詠斗さんのサイン入りチェキを2名様に!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=d0709627-4b78-4226-9c3e-5022da439f91&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/友野雄、取材・文/横川良明、衣装協力/FACTOTUM、VISION STREET、WEAR
2021年05月25日元SMAPでタレントの草なぎ剛が23日、YouTube公式チャンネル『ユーチューバー 草なぎチャンネル』で、女優・小西真奈美への思いを語った。この日公開された動画「大河があるのにやっちゃいます!舞台『家族のはなし PART1』が2年ぶりに再演決定しました!」で、主演舞台『家族のはなし PART1』の再演を喜んだ草なぎ。同作では、20代の頃に、つかこうへいの舞台『蒲田行進曲』で共演した小西が出演しており、「真奈美ちゃんとは同志ですね」「何十年かぶりの共演だったんだけど、もうずーっと心の中に、小西真奈美ちゃんっていうのがあって」と、秘めた思いを明かした。「本当に今の僕があるのは、『蒲田行進曲』のおかげ」だという草なぎは、「1日10時間くらい口立てで、真奈美ちゃんと叫んで泣いて。僕自身も、つかこうへいさんにお芝居の扉を開いてもらったんですよ。真奈美ちゃんも、そのとき初舞台だったの」「とても熱い毎日を。だって、1日10時間くらいずーっと叫んで稽古してるってさ。今はもうできないもんね。多分寝ちゃうと思うよ(笑)。1日2回くらい通ししてたから、すごかったよね」と、当時を懐かしそうに振り返った。一方、再演する『家族のはなし PART1』は、「日常を切り取ってるところが多くて、劇的なことは起こらない。ゆえに、芝居をするパートナーの方が重要」だと話した草なぎ。それゆえ、「だから真奈美ちゃんじゃないと、この『家族のはなし』はできないなと思ってて。それはやっぱり『蒲田行進曲』で、あの苦楽を共にした真奈美ちゃんなんだよって感じなんだよね」「真奈美ちゃんとは、あうんの呼吸というか。そういうのがあると思う」と、感慨深げに話していた。
2021年04月30日1981年から老若男女に支持されてきたブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が、日本上演40周年を迎える。そこで4度目のタイトルロールを務める吉柳咲良と、新たに23代目フック船長役を演じる小西遼生に話を聞いた。アニバーサリーイヤーの目玉となるのは、森新太郎による演出のリニューアルだ。時節柄、新型コロナウイルス感染症対策を視野に入れながらの上演となるが、どのような形で演出されるのだろうか。そう尋ねると、吉柳が“アナログ化”のキーワードを挙げてくれた。「小道具や美術、舞台機構など最大限使って表現するのではなく、観客の皆さんの想像力にお任せできるものにしたらどうか──と森さんは考えていらっしゃるようです」と新演出家による構想の一端を覗かせ、「私たちの芝居や歌、アクションで観てくださる方の想像力を掻き立てられたら」と意気込む。リニューアルに際して衣裳も刷新される。ビジュアル撮影を終え、衣裳でインタビューに応じた二人だったが、特にフック船長姿の小西を目にした報道陣の一人から「今までの小西さんの演じてきたタイプにない出で立ち。でも不思議と似合う!」と声が上がるとリモート取材の雰囲気が一気に和んだ。個性派俳優が揃い踏みした歴代フック船長の中で、果たして小西はどんな“色”を打ち出すのか。この問いかけに「気品があって格好いいという今までのフック船長でなく、森さんと“ピーターパンの頭の中にいるキャラクター”というイメージで打ち出せたらと話しています」と答えた小西。豪華絢爛な海賊のコスチュームに合わせて体を鍛えることも考えていたが、「衣裳合わせで豪華な衣裳をどんどん身ぐるみを剥がされた感じで、丈が短くなったり、帽子のボリュームも減ったり……しまいに撮影では埃をかぶることになりました(笑)」と笑いながら舞台裏を明かす。当時13歳だった2017年からピーターパンを演じている吉柳は、自身の成長にしたがい役のイメージも「永遠の少年でありながら、実はいちばん考え方が大人な存在」という考え方に変化したという。「複雑な感情を持ち合わせたピーターパンの奥深さにも注目頂けるよう挑戦していきたい」と新たな挑戦に胸を躍らせるほか、『デスノート THE MUSICAL』出演を機に広がった音域で「いろんな声色を使い分けてフック船長を翻弄できたら」と含み笑いを見せた。公演は、7月22日(木)〜8月1日(日)に東京・めぐろパーシモンホールにて。その後、8月7日(土)・8日(日)に神奈川・相模女子大学グリーンホールでも上演される。その後、8月29日(日)にかけて大阪、仙台、名古屋公演も予定されている。取材・文:岡山朋代
2021年04月16日ミュージカル『ゴヤ -GOYA-』が8日に東京・日生劇場で初日を迎え、今井翼、小西遼生、清水くるみ、山路和弘、仙名彩世、塩田康平、天宮良、キムラ緑子が取材に応じた。同作は、スペイン最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの波乱万丈な生き様や、混沌とした社会の中でいかにして芸術家となっていったのかを描くオリジナルミュージカル。聴力を失いながらも後世に残る絵を描き残したゴヤを今井が演じる。今井は「今コロナ禍で世界中が大変な状況を迎えていますが、僕らとしても舞台に立てるということが当たり前ではなく、改めてありがたみを感じています」と感謝。「僕にとってはここ日生劇場は本当に思い出深い、たくさんの思い出がつまった劇場ですので、帰って来れたな、ただいまという気持ちですね」と、これまでに何度も立った日生劇場に戻ってきたことを喜んでいた。親友役の小西について、今井は「僕はこういう声なので割とバリトンなんですけど、小西さんはすごくハイトーンで力強い歌を飛ばす方」と表し、小西は「何言ってんだよ」と照れてツッコミを入れる。逆に小西は今井について「ミュージカルで主演で、これほどバリトンの声の主人公というのは日本ではかなり珍しい。とても男らしくて野性的でゴヤという人物にマッチしてる」称賛した。稽古を通して仲を深めたという2人だが、今井は「今日(小西が)マッサージのものをプレゼントしてくださって」、小西は「歌うときに喉が固まってしまうと大変なので、ほぐすものを送ったら、どら焼きをお返しにもらいました」と明かす。すると、今井は「東山(紀之)先輩からのいただきものを……」と、意外にもジャニーズ時代の先輩である東山からの贈り物だったという。今井は「初日祝いに、お菓子をいただきまして。マッチさん(近藤真彦)からも、ものすごく豪華なバラの花束をいただいたんですけど、本当に、これまでお世話になってきた諸先輩方が僕に思いを届けてくださることにも引き締まる思いで、その思いはこれからもずっと大事にしていきたい」と語る。「時々連絡はさせていただいてます。とにかく、頑張れというエールをいただいています」とやりとりを明かした。さらに、タッキー&翼としてユニットを組んでいた滝沢秀明が演出をする『滝沢歌舞伎ZERO 2021』も同じ日に初日を迎えることを指摘されると、今井は「そうなんですよね。お互いに、それぞれ一生懸命、1番はお客さんのためにという思いでやっているので、僕は僕で一生懸命頑張っていきたい」と意気込んだ。公演は東京・日生劇場にて8日〜29日、愛知・御園座にて5月7日〜9日。
2021年04月09日スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの激動の半生を描くオリジナルミュージカル『ゴヤーGOYAー』が2021年4月8日から日生劇場ほかで開幕する。本作が復帰後初主演となる今井翼が主人公のゴヤを演じ、小西遼生がゴヤの親友・サパテール、清水くるみがゴヤの妻・ホセーファをそれぞれ演じる。開幕まで1ヶ月を切った3月9日、東京都内で製作発表会見が行われた。この日は、出演する今井、小西、清水のほか、原案・脚本・作詞を担当するG2、演出の鈴木裕美、作曲・音楽監督の清塚信也が出席。本作の出演にあたって今井は「僕が日本の次に愛するスペインを舞台に、世界を代表するゴヤを演じられることを本当にありがたく思っています。僕自身、病を経験して、おかげさまで今を迎えられる喜びを感じておりますが、紆余曲折したゴヤの人生を丁寧かつ大胆に。また、熱く、エネルギッシュに演じていきたいと思っています」と意気込んだ。スペインの画家であるダリが好きで、「自宅のトイレがダリの作品だらけで、通称ダリ便と言われている」ことを会見で明かした今井だが、ゴヤという人物については「これまで造詣深かったわけではないんですけど、今回、自分なりにいろいろな資料を見て勉強していくなかで、ゴヤが持つ“我が道を行く熱き魂”に共感するところがあって。彼にしかない感性を大切にしていきたいと思った」とコメント。劇中では、フラメンコを披露するという今井。「フラメンコは怒り、喜び、悲しみ、そういったものが体の芯から湧き上がってくる舞踊なんです」と熱っぽく語る。本来ならば稽古前にスペインに渡航して、現地の空気感を感じようと考えていたようだが、それもコロナ禍で断念。「僕自身がスペインで経験したことを今一度振り返りながら、しっかりとその匂いや空気感をしっかりと表現していきたい」と話していた。そんな今井のゴヤを、演出の鈴木は「声がとても魅力的で、ゴヤとすごく合うなというのが第一印象。ゴヤはエネルギッシュで、社会への視線の中に“怒り”という感情を多く持つが、個人的には今井翼さんも相当“怒り”を持っていらっしゃる方なので、そこもとても合う」と評していた。また、出演が決まった時の心情を問われた際、サパテールを演じる小西が「ほぼ世代として、翼くんはずっと見ていたスター。今回は“コニツバ”と言われるように、頑張りたいと思います」と話し、会場を笑わせていた。そのほか仙名彩世、塩田康平、天宮良、キムラ緑子らが出演。東京公演は4月8日(木)から29日(木・祝)まで。名古屋公演は5月7日(金)から9日(日)まで、御園座。チケット発売中。取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年03月12日俳優の今井翼が9日、都内で行われた主演ミュージカル『ゴヤ-GOYA-』製作発表記者会見に出席した。同作は、スペイン最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの波乱万丈な生き様や、混沌とした社会の中でいかにして芸術家となっていったのかを描くオリジナルミュージカル。聴力を失いながらも後世に残る絵を描き残したゴヤを今井が演じる。今井は、2018年9月に療養のため無期限の活動休止を発表し、2020年2月にシスティーナ歌舞伎『NOBUNAGA』で約2年ぶりに舞台復帰。本作で復帰後初のミュージカル主演を果たす。「日本の次に愛するスペインを舞台に、世界を代表するゴヤを演じられることを本当にありがたく思っています。僕自身も病を経験し、おかげさまで今を迎えられる喜びを感じていますが、紆余曲折したゴヤの人生を丁寧かつ大胆に、また熱くエネルギッシュに演じていきたい」と喜びと意気込みを語った。出演が決定したときの心境を聞かれると、「すごくうれしかったです。僕自身これまでスペインとさまざまなご縁をいただいておりまして、そのフラメンコがつないでくれた新たなる出会いを大事にしていきたいと思いました」と答え、「昨年復帰し、こういった大役をいただきましたので、本当に感謝をして、今このような時代を迎える中で舞台に立てる喜びをかみしめてしっかりとやっていきたい」とコメント。同ミュージカルでは芝居から派生したフラメンコを踊るが、「これまでスペインで経験したことを振り返りながら匂いや空気感をしっかり表現していきたい」と力を込めた。同ミュージカルは4月8日~29日に東京・日生劇場、5月7日~9日に愛知・御園座にて上演。日生劇場は、フラメンコを初披露した舞台『World’S Wing 翼 Premium2007』をはじめ、さまざまな作品を上演してきた今井にとってゆかりのある劇場だ。今井は、歌舞伎公演や山田洋次監督作品でのフラメンコ披露も振り返って、「フラメンコがつないでくれた縁がとてもある」としみじみ。「僕にとって思い入れのある日生劇場、そして初めて立つ御園座で、来てくださったお客様一人ひとりに、ゴヤが病と向き合い上り詰めていったエネルギーを感じていただきたい」と語った。会見には、小西遼生、清水くるみ、G2(原案・脚本・作詞)、鈴木裕美(演出)、清塚信也(作曲・音楽監督)、安孫子正(松竹代表取締役副社長/演劇本部長)も出席した。
2021年03月09日眞栄田郷敦と小西桜子が、鈴木亮平主演「レンアイ漫画家」に出演することが決定。眞栄田さんが主演し、小西さんも出演するスピンオフドラマ「レンアイ格闘家」が配信されることも明らかになった。漫画一筋で恋愛が超苦手な少女漫画家・刈部清一郎(鈴木さん)とダメ男ホイホイと呼ばれる崖っぷち女子・久遠あいこ(吉岡里帆)が繰り広げる、笑えて、ほろっとくるコミック・ラブストーリー「レンアイ漫画家」。本作で眞栄田さんが演じるのは、あいこの行きつけのカフェ&バーで店長代理として働く店員・二階堂藤悟。心優しく聞き上手で、仕事や恋に悩むあいこの愚痴聞き役。また、二階堂の何気ない行動が伏線となり、物語が意外な展開に動くことも。眞栄田さんがフジテレビ系連続ドラマに出演するのは今回が初めてで、連続ドラマの出演は「ノーサイド・ゲーム」「私の家政夫ナギサさん」に続き3作品目。また、鈴木さんや吉岡さんとの共演も初となり、「テレビなどで見ていて、鈴木亮平さんや吉岡里帆さんは役者として尊敬するお二人でしたので、ご一緒出来ることがとても光栄に思いました。撮影がより楽しみになりました!」と出演決定時をふり返る。役柄については「ぱっと見は、少しチャラチャラしたように見えますが、真っすぐで素直な人物だと思います」と説明し、「演じる上で、動きや仕草にチャラチャラした感じを取り入れています。でも、ただチャラいイメージにはしたくないので、バランスは難しいです。かっこよさやモテ要素は木村拓哉さんを参考にしている箇所があります」と明かす。そして小西さんが演じるのは、二階堂の店の店員で、彼に好意を寄せている伊藤由奈。二階堂と同様にあいこの愚痴聞き役で、あいこの恋愛ミッションに協力的だが、二階堂とあいこの関係性に嫉妬することもしばしば。『初恋』「猫」など、昨年出演した映像作品は12作品にも及ぶ注目の若手女優・小西さんがフジテレビ系連続ドラマに出演するのは今回が初。「フジテレビのドラマに出るのは初めてで、とてもうれしかったです!この作品は王道のラブコメディーなので、キュンキュンしながらも楽しんでいただけるドラマをお届けできればと思います」と出演を喜んだ小西さんは、「私が演じる伊藤由奈という役は、見た目はいまどきの女の子で、吉岡さん演じるあいこさんとは対照的な恋愛経験豊富な役どころです。二階堂を巡ってあいこさんとライバル関係になったり…、いろんな登場人物と絡んで行くところに注目していただければと思います!」とアピールしている。そして、眞栄田さんが主演を務めるスピンオフドラマ「レンアイ格闘家」の配信も決定。二階堂と由奈を中心としたテンポの良い掛け合いをベースに、男女の恋愛観の違いをテーマに展開されていくシチュエーションコメディとなっている。このスピンオフドラマについて眞栄田さんは「スピンオフはよりコメディー要素が強くなっています。二階堂と由奈の本編では描かれない面も出てきますので、本編よりも笑ってご覧いただければと思っています」と言い、小西さんは「気軽に楽しんでいただける作品になっていると思います。本編では描かれていない由奈のクレイジーさが予想を裏切っていき、その変化を楽しんでいただけるかなと思います!」とコメントしている。「レンアイ漫画家」は4月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。スピンオフドラマ「レンアイ格闘家」はFODにて独占配信。(cinemacafe.net)
2021年03月02日元宝塚男役トップスターの明日海りおが主演を務めるミュージカル『ポーの一族』のゲネプロが2日、東京国際フォーラムで開催された。萩尾望都氏の名作漫画を、小池修一郎氏の演出でミュージカル化。2018年に宝塚歌劇団花組にて初演された際に主人公エドガー・ポーツネルを演じた明日海が、退団後初舞台で再び同役に挑み、美しくも冷たい孤独を抱えたバンパネラ(吸血鬼)を演じる。そして、ミュージカル初出演となる千葉雄大が、不自由ない暮らしも心は満たされず、葛藤に苦しむ少年アラン・トワイライト役を演じ、フランク・ポーツネル男爵役に小西遼生、ジャン・クリフォード役に中村橋之助、シーラ・ポーツネル男爵夫人役に夢咲ねね、メリーベル役に綺咲愛里。さらに、福井晶一、涼風真世ら豪華キャストが出演する。ゲネプロで明日海は、無理やり人間からバンパネラの仲間にされてしまったエドガーの苦悩を、圧倒的な歌声とともに見事に表現し、千葉も、定められた運命に苦悩している中で、エドガーと運命的な出会いをするアランを熱演。2人のデュエットなど、心情を表現した圧巻の歌唱シーンに拍手が起こった。『ポーの一族』東京公演は3日~17日に東京国際フォーラム、名古屋公演は23日~28日に御園座にて上演。さらに、ライブ配信や映画館ライブ・ビューイングなども実施され、ライブ配信では通常アングルのほかに「エドガーアングル」「アランアングル」も登場し、通常アングルでは映しきれなかったエドガー、アランの表情や仕草が楽しめる。(C)岸隆子(Studio Elenish)
2021年02月02日新感覚ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘3』に出演する、小西詠斗さんにお話を伺いました!1度のリハーサルで即本番。しかも一度スタートしたら最後まで止まれないノーカットの一発勝負。アドリブ力が問われる舞台に近いスリリングな状況をテレビの世界に持ち込んだ、新感覚ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘』の第3期がスタート。「稽古はないしノーカットなんで、放送の尺にうまく合わせなきゃいけなくて、毎回、舞台とはレベルが違うパニックです(笑)。途中でお芝居をテンポアップさせたり延ばしたり、アドリブで調整していかなきゃいけなくて苦労しました」そう話すのは、第2期より参加の小西さん。前回は「必死すぎて何も考えられず、一瞬で終わってしまった」そう。新シリーズが始まっても「やっぱ慣れません」と苦笑い。「毎回、台本と違うことが普通に起こるんです。結構セリフを噛んじゃったりしたんですけど、共演のみなさん…とくにゴーちゃん役の和田雅成さんがツッコんだりしてくださるんで、失敗すると、ついゴーちゃんを見てしまいます。僕は予想外の展開が好きなんで、いろいろ起きてほしかったりするんですけど(笑)」演じるケニーは、マジシャンを夢見る青年。しかし時には超能力めいた不思議なパワーを発揮することも。「場の空気が読めない、ちょっと浮いたキャラクターです。相当変わっているようなので、この先、みなさんの予想を超えるようなお芝居も入れていけたらと思っています」サクセス荘は成功を夢見る若者たちが暮らすシェアハウス。小西さんにも、そんな頃があったのだろうか。「もともと俳優を目指していたわけじゃないんです。でも初めて小劇場の舞台に立った時、俳優としてやっていけたら幸せだなって思うようになりました。稽古が始まった当初は何もできなかったんですが、稽古が進むうち、台本を何度も読み込んで次はこういう言い回しにしてみようって考えるようになって。そうしたら、ちょっとですが評価されるようになり、嬉しかったんですよね。同じ台本でも演じる人によって違いますし、正解がないので、それをずっと考えられるのが面白いです」今後、「自分からアドリブを仕掛けられたら」との果敢な発言も。「見て、どこが台本でどこがアドリブか考えるのも楽しいですよね」『テレビ演劇 サクセス荘3』毎週水曜25:28~テレビ東京ほかにて放送中。脚本/徳尾浩司、川尻恵太(SUGARBOY)、ニシオカ・ト・ニール監督/川尻恵太出演/和田雅成、高橋健介、髙木俊、黒羽麻璃央、spi、立石俊樹、有澤樟太郎、定本楓馬、玉城裕規、寺山武志、小西詠斗、唐橋充(劇中部屋番号順)©「テレビ演劇 サクセス荘3」製作委員会こにし・えいと2000年1月21日生まれ、広島県出身。舞台『刀剣乱舞』堀川国広役で注目される。1月21日に初の写真集『瞬間』が発売されたばかり。春に上演予定のミュージカル『黒執事』への出演も控える。※『anan』2021年2月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年02月01日俳優の小西詠斗が主演を務める、ミュージカル『地縛少年花子くん-The Musical-』が現在上演されている。今回は同作の東京公演のレポートとなる。同作は月刊『Gファンタジー』(スクウェア・エニックス刊)で連載中のあいだいろによる大ヒット漫画のTVアニメを原作とし、初舞台化となった。かもめ学園に伝わる七不思議のひとつ「トイレの花子さん」こと“トイレの花子くん”(小西詠斗)をヒロインの八尋寧々(高石あかり ※高ははしごだか)が呼び出したことをきっかけに、学園に潜む怪異たちが動き出すハートフルコメディとなる。オカルトファンタジーでもある同作は1幕の冒頭からダークな空気を漂わせる。ヒロインの八尋寧々が恋愛成就のために呼び出し登場した小西演じる花子くんは、原作の"少年感"の再現度もバッチリ。寧々を演じた高石も、キュートな演技と歌唱力でその場を引っ張っていく。ストーリーはテンポ良く進み、花子くんと寧々が縁を結んだ「人魚の鱗」事件、祓い屋の少年・源光(谷水力)とともに挑む七不思議「ミサキ階段」「16時の書庫」と、魅力的なキャラクター達の思惑が交錯しながら、学園の平和を守るための戦いが繰り広げられる。戦闘時にはマントを翻し、珍しくも包丁を使うアクションに挑戦している花子くんの姿にも注目だ。2幕では、昇降口で悪さをしていた幽霊・ミツバ(三原大樹)が登場し、光との友情物語も。さらに花子くんの生前にも関わるつかさ(設楽銀河)、何やら企んでいそうな桜(関根優那)、夏彦(黒田昊夢)、そして今後が気になる花子くんと寧々の関係など要素は満載で、飽きることのない2時間半になっている。吉谷光太郎の演出により原作のポップで色彩豊かな世界観が再現され、歌とダンスも随所に盛り込まれたダークで華やかなミュージカルとなった。東京公演は東京ドームシティ シアターGロッソにて31日までで、小西詠斗(花子くん役)、高石あかり(八尋寧々役)、谷水力(源光役)、設楽銀河(つかさ役)、三原大樹(ミツバ役)、朝倉ふゆな(赤根葵役)、佐倉花怜(ヤコ役)、関根優那(七峰桜役)、黒田昊夢(日向夏彦役)、安里勇哉(土籠役)らが出演。31日12時30分、17時の計2公演を「dアニメストア」にてライブ配信することも決定している。1週間のアーカイブ配信付きで、期間内は何度でも視聴可能となっている。(C)あいだいろ/SQUARE ENIX・「地縛少年花子くん」製作委員会 (C)ミュージカル「地縛少年花子くん」製作委員会
2021年01月30日我々はなぜ生きているのか―――。深淵なテーマをはらみ、半世紀もの間愛され続ける萩尾望都の人気漫画を舞台化したミュージカル・ゴシック『ポーの一族』を1月23日、ライブ配信で観劇した。開演15分前には主演の明日海りおのコメント動画が流れる特典付きだ。ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」チケット情報永遠の時を彷徨うバンパネラ(吸血鬼)となった少年エドガーの愛と成長を描く物語。30年以上も前から企画を温め続けた小池修一郎の脚本・演出で2018年、宝塚歌劇花組公演として初演。原作者の萩尾も足繁く劇場へ通うなど大成功を収めた。ほどなく明日海は宝塚歌劇を退団するが、熱烈な再演コールに応え、このたび、新たな座組での上演が実現した。配信では、冒頭から多彩なカメラワークと迫力ある楽曲に引き込まれた。カメラは引きやアップ、上下左右の視点を使い分け、漫画のコマ割りさながらに、ドラマチックに場面を運ぶ。とりわけ明日海エドガーが感情を吐露する場面では、ズームアップで表情に迫り、瞳に宿る感情の揺れまでをも映し出す。肉眼では捉えきれない繊細な表現と、原作から抜け出たような妖艶さに何度も心を掴まれた。そんな唯一無二のオーラを放つエドガーと惹かれ合うアラン役には千葉雄大。ミュージカルは初挑戦だが、持ち前の愛くるしさで金髪碧眼の少年役がピタリとはまる。思春期特有の危うさや切なさも瑞々しく表現する。バンパネラ一族からは福井晶一、涼風真世の存在感が光る。凄みのある歌声と佇まいで作品世界を牽引する。共に中盤ではまったく毛色の異なる役柄で登場するのも楽しい。エドガーの“家族”となるポーツネル家の人々には、ミュージカル界で活躍する小西遼生、共に元宝塚トップ娘役の夢咲ねね、綺咲愛里と贅沢な顔ぶれ。さらに、歌舞伎界のプリンス、中村橋之助は色気たっぷりに魅惑の青年医師を演じ、元乃木坂46の能條愛未は、無垢な新妻と物語の口火を切るストーリーテラーの2役を担う健闘ぶりを見せた。照明や映像を効果的に使った幻想的な演出、可能な限り原作の台詞や名場面を踏襲した脚本、感情を揺さぶる楽曲や振付の数々。画面がアップになるたび、レースや刺繍が施された衣裳の豪華さにも目を奪われ、作品の世界観を隅々まで堪能した気分だ。劇場で味わう生の一体感と配信ならではの視点と、その両方でエドガーが辿る愛の旅路を見届けてほしい。公演は1月26日(火)まで梅田芸術劇場メインホールで上演後、2月3日(水)から17日(水)まで東京国際フォーラム ホールC、2月23日(火・祝)から28日(日)まで御園座にて上演される。さらに、東京、名古屋公演でのライブ配信が決定。詳細は公式サイトにて。取材・文:石橋法子
2021年01月26日ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』のライブ配信の追加開催、更に大千秋楽公演が国内60館の映画館ライブ・ビューイング、台湾6館の映画館へ生中継、台湾・香港への生配信が行われることが決定した。本作は、萩尾望都が描く原作の美しさや物語に含まれた哲学はそのままに、ミュージカル界を牽引する小池修一郎の演出による迫力の舞台として立ち上がった。2018年宝塚歌劇上演時に引き続き、主人公エドガーを演じる明日海りおが美しくも冷たい孤独を抱えたバンパネラ(吸血鬼)を、そして今回がミュージカル初出演となる千葉雄大が不自由ない暮らしも心は満たされず、葛藤に苦しむ少年アランを演じる。そのほか、小西遼生、中村橋之助、夢咲ねね、綺咲愛里、そして福井晶一、涼風真世など豪華キャストが名を連ねている。初演でも作品を彩った「ポーの一族」「哀しみのバンパネラ」ほか、美しくドラマティックな楽曲の数々も本作の魅力。今回新たにメリーベルが兄エドガーを失った悲しみを切に歌う新曲が追加されている。ライブ配信では、通常アングルの他に【エドガーアングル】【アランアングル】が新たに登場。通常アングルでは映しきれなかったエドガー、アランの表情や仕草にも迫り、作品を新たな切り口で観ることができる。そして大千秋楽は大画面で作品世界に引き込まれる映画館ライブ・ビューイングで、更には台湾の映画館、台湾、香港の生配信でも、カーテンコールの最後まで堪能することができる。ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』原作:萩尾望都「ポーの一族」(小学館「フラワーコミックス」刊)脚本・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)出演:明日海りお/千葉雄大小西遼生 中村橋之助 夢咲ねね 綺咲愛里/福井晶一 涼風真世 ほか企画・制作・主催:梅田芸術劇場協力:宝塚歌劇団公式サイト: ■劇場公演大阪公演:1月26日(火)まで上演中 梅田芸術劇場メインホール東京公演:2月3日(水)~17日(水) 東京国際フォーラム ホールC料金:S席14,000円 A席9,500円 B席5,500円(全席指定・税込)名古屋公演:2月23日(火祝)~28日(日) 御園座料金:S席14,000円 A席9,000円(全席指定・税込)■ライブ配信日時:2月7日(日)12:30公演2月13日(土)12:00公演【エドガーアングルバージョン】2月13日(土)17:00公演【アランアングルバージョン】2月28日(日)12:00公演料金:4,500円(税込)⇒「Go To イベント」適用で3,600円!公演パンフレット郵送サービス付6,500円(税込)⇒「Go To イベント」適用で5,200円!※数量限定販売視聴券発売日:1月27日(水)10:00~各回の開演30分後まで購入可能※アーカイブはございません<国内ライブ・ビューイング>日時:2月28日(日)12:00公演会場:全国各地の映画館60館料金:5,500円(全席指定・税込)<台湾ライブ・ビューイング>日時:2月28日(日)12:00公演(日本時間)会場:台湾内の映画館6館料金:NT$1450<台湾・香港ライブ配信>日時:2月28日(日)12:00公演(日本時間)料金:NT$1,200 HK$335◆劇場公演・ライブ配信の詳細: ◆国内・台湾ライブ・ビューイング、台湾・香港配信の詳細:
2021年01月25日月刊『G ファンタジー』(スクウェア・エニックス刊)にて連載中の枢やなによる大人気漫画『黒執事』を実写舞台化し、「生執事」と呼ばれ親しまれているミュージカル『黒執事』が前作から約3年の時を経て、新作公演ミュージカル「『黒執事』~寄宿学校の秘密~」として2021年春に東京および大阪にて上演されることが決定した。『黒執事』は19世紀後半、ヴィクトリア朝時代の英国を舞台に、名門貴族の若き当主に仕える全てにおいて完璧な執事の物語を描いた作品。2009年の初演以降、これまで7度に渡って舞台化され、若い女性を中心に絶大な支持を受けてきた。第8弾となる今回は、まだアニメ化されていない原作14~18巻の「寄宿学校編」を元に物語を紡ぐ。また、本公演ではキャストを一新。セバスチャン・ミカエリスに、ミュージカル『テニスの王子様』やMANKAI STAGE『A3!』でその美しさを遺憾なく発揮した立石俊樹、シエル・ファントムハイヴに、舞台『刀剣乱舞』や AbemaTV『白雪とオオカミくんには騙されない』などで人気を博す小西詠斗を迎えるほか、フレッシュな布陣で新生“生執事”を届ける。演出には、これまでシェイクスピア作品を数多く手がけてきた重厚な演劇を得意とする松崎史也を新たに起用。“生執事”は丁寧な心情表現で高い評価を受け、近年は 2.5次元ミュージカルも手がけている松崎がもっとも手腕を発揮できる世界観とも言える。追加キャストや公演の詳細など、続報にも期待してほしい。【今までのミュージカル『黒執事』シリーズ】●第1弾(2009 年)「音楽舞闘会 黒執事 ~その執事、友好~」劇場:サンシャイン劇場●第2弾(2010年)ミュージカル「『黒執事』-The Most Beautiful DEATH in The World- 千の魂と堕ちた死神」劇場:東京・赤坂 ACT シアター、愛知・春日井市民会館、大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!●第3弾(2013年)ミュージカル「『黒執事』-The Most Beautiful DEATH in The World- 千の魂と堕ちた死神」再演劇場:東京・赤坂 ACT シアター、大阪・梅田芸術劇場メインホール●第4弾(2014年)ミュージカル「『黒執事』-地に燃えるリコリス-」劇場:東京・六本木ブルーシアター、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ●第5弾(2015年)ミュージカル「『黒執事』-地に燃えるリコリス 2015-」劇場:大阪・梅田芸術劇場メインホール、宮城・名取市文化会館 大ホール、東京・赤坂 ACT シアター、福岡・キャナルシティ劇場、上海・藝海劇院、北京・北京展覧館劇場、深圳・深圳保利劇院●第6弾(2016年)ミュージカル「『黒執事』~NOAH’S ARK CIRCUS~」劇場:東京・TOKYO DOME CITY HALL、福岡・キャナルシティ劇場、兵庫・あましんアルカイックホール、愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール●第7弾(2017年)ミュージカル「『黒執事』-Tango on the Campania-」劇場:東京・TBS 赤坂 ACT シアター、兵庫・神戸国際会館こくさいホール、愛知・江南市民文化会館、石川・本多の森ホール、福岡・久留米シティプラザ ザ グランドホール
2020年12月17日俳優の立石俊樹と小西詠斗が、ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜に出演することが17日に明らかになった。同作は、月刊『Gファンタジー』(スクウェア・エニックス刊)にて連載中の大人気漫画『黒執事』の舞台化作。2009年以降、2017年に上演されたミュージカル「黒執事」 -Tango on the Campania-まで、再演含め7度舞台化されてきた。前作より約3年の時を経て、新作公演 ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜を、2021年春に 東京および大阪にて上演することが決定。まだアニメ化されていない原作14〜18巻の「寄宿学校編」をもとに描かれる。本公演ではキャストを一新し、セバスチャン・ミカエリスに立石俊樹、シエル・ファントムハイヴに、小西詠斗を迎えるほか、寄宿学校を舞台にした同作をフレッシュな布陣で届ける。また、演出には丁寧な心情表現で高い評価を受けている松崎史也を新たに起用。これまでシェイクスピア作品を数 多く手掛けるなど重厚な演劇を得意とし、近年は2.5次元ミュージカルも多く手掛ける松崎が新たな“生執事”を手掛ける。公演は2021年春、東京・大阪を予定している。○出演セバスチャン・ミカエリス:立石俊樹シエル・ファントムハイヴ:小西詠斗エドガー・レドモンド:佐奈宏紀ハーマン・グリーンヒル:田鶴翔吾ロレンス・ブルーアー:里中将道グレゴリー・バイオレット:後藤大クレイトン:古谷大和エドワード・ミッドフォード:中島拓人モーリス・コール:田口司チェスロック:福澤侑ジョアン・ハーコート:内野楓斗マクミラン:早川維織デリック・アーデン:山口晃生ヨハン・アガレス:高橋駿一西岡寛修 杉山諒二 花見卓也 高橋陸人ソーマ・アスマン・カダール:岡田亮輔葬儀屋:上田堪大(C)2021 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト
2020年12月17日【音楽通信】第59回目に登場するのは、豪華な4人のプロデューサーを迎えた“等身大の大人のポップ・アルバム”を発表される、女優・歌手の小西真奈美さん!【音楽通信】vol.59スゴ腕ラッパー陣からオススメされ曲作りを開始女優として数々のドラマや映画、CMでご活躍されている、小西真奈美さん。美しく凛とした印象のある小西さんの音楽活動は、2008年に映画『Sweet Rain 死神の精度』の主題歌「Sunny Day」を劇中の役名「藤木一恵」名義で発表したことが始まり。8年後の2016年には、舞台『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」』において、初めてラップに挑戦。さらに、KREVAさんのシングル曲のカバー「トランキライザー」を初めてご自身として「小西真奈美」名義でリリースし、iTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得。インディーズでのリリースを経て、2018 年に全曲作詞作曲を手がけたメジャー 1stアルバム『Here We Go』を発表されました。そんな小西さんが、2020年11月25日に、亀田誠治さん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さん、KIRINJIの堀込高樹さん、Kan Sanoさんをプロデュースに迎えたニューアルバム『Cure』をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーーまずは小西さんが学生時代などによく聴いていたアーティストから教えてください。学生時代はJ-POPを聴くことが多かったです。THE BLUE HEARTSやZARDといった、その時代に流行っているものを聴いていました。ーー小西さんご自身の音楽活動としては、2008年にご出演された映画『Sweet Rain 死神の精度』の主題歌「Sunny Day」を劇中の役名「藤木一恵」名義でリリースされたのが最初ですね。このときはどのようなお気持ちで歌っていらっしゃいましたか。最初から、歌を歌う役だというお話をいただいていたので、それも踏まえて役の延長で歌っていましたね。ただ、歌うのは大変だと思いました。お芝居は自分で脚本は書いていないですが、自分の体を通して役を具現化していくということが、ある程度経験などで自分の中に入っています。反対に、歌の場合は、役だけれども自分の声で歌う、でも自分で歌詞を書いていないものに思い入れを込めてと言われても、役の思い入れなのか自分の気持ちなのか。自分の思い入れと言っても、自分で歌詞も書いていないですし……音楽に関しての引き出しのなさに愕然として、どうしたらいいのやらと(笑)。そのときは音楽のディレクターさんのディレクションに従って、やっていく感じでした。ーーその後、2016年に舞台「KREVAの新しい音楽劇『最高はひとつじゃない 2016 SAKURA』」で初めてラップに挑戦されましたね。KREVAさんの曲「トランキライザー」をカバー配信してiTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得されています。当時は、トリビュートアルバムの発売が決まっていて「何か歌いたい曲はありますか」とお話をいただいたのですが、あまり制作期間がなくて、せっかく曲を作っていただいても自分のなかで消化できないまま歌うのは書いていただく方にも申し訳ないからどうしようかと悩んでいました。それならば、自分が好きな曲をカバーするといいなと思ったんです。事務所の先輩でもあるKREVAさんの「トランキライザー」は、よく口ずさんでいましたし、リスペクトもしているので、この曲を提案したら採用されました。ーー2018年には、ご自身で作詞・作曲を手がけ、KREVAさんがサウンドプロデュースしたアルバム『Here We Go』で、本格的に歌手デビューされましたね。やはり2016年のKREVAさんの舞台でラップに挑戦されたことが、現在につながっているのでしょうか。KREVAさんと2016年に舞台でご一緒したときに、RHYMESTERのMummy-Dさんと、AKLOさんが出ていらして、歌の練習の日があったんです。そのときに、Mummy-DさんとAKLOさんは先に練習が終わっていたのですが、私の番まで待っていらして、「何されているのですか?」とたずねたら、「聴きたいから」と言われて「えー!」と(笑)。ラッパーといえば名前があがるこの3人が待っていて、私のラップを聴いているわけですよ。終わった後に、みなさんが「真奈美ちゃんのラップは良いから、自分でも曲を作ったほうがいいよ」と言ってくださって。単純なので、褒められたら「やってみようかな」と思って(笑)、自分でも曲作りを始めました。ニューアルバムは「すごく新しくて面白い」ーー2020年11月25日に、ニューアルバム『Cure』をリリースされます。今回は、亀田誠治さん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さん、KIRINJIの堀込高樹さん、Kan Sanoさんをプロデュースに迎えているのですね。はい。「ひとりのプロデューサーにつき、カバー曲とオリジナル曲の2曲を収録して、4人の方とアルバムを作りませんか」とお話をいただいて。私の音楽活動でのインディーズ時代が2017年にありまして、そのときに亀田さんとKREVAさんにも曲を作っていただきました。そんなふうにひとりのプロデューサーにひとつの作品を作っていただいたことはあったのですが、同時に複数のプロデューサーがいて洋楽のカバー曲もあるとなると、ご提案いただかなかったら自分では思いつかなかったので、今作は「すごく新しくて面白いな」と思い、チャレンジしてみようと思いました。ーープロデューサーさんはご自身のご希望で選ばれたのですか。亀田さんと後藤さんは、私から提案しました。亀田さんはインディーズ時代にご一緒して、人としてもプロデューサーとしても、とても素晴らしい方でしたので、「またぜひご一緒したいです」とお話ししました。後藤さんは、私がアジカンの大ファンでよくライブに行っていたのですが、一度もお会いしたことがなく。その後、私がラジオ番組をやっていたときに後藤さんがゲストで来てくださったことがあって、そのとき「私も音楽をやっているんですよ」と、CDをお渡しして。「いつか音楽でご一緒したいです」というお話をしていたのですが、今回オファーを差し上げたところ引き受けてくださいました。堀込さんとKan Sanoさんに関しては、レコード会社のスタッフさんが薦めてくださって、、すてきな方だなと思ったのでぜひと。ーー亀田さんは以前もご一緒されていますし、今回も制作しやすかったですか。亀田さんには3年ほど前に初めてお会いしたのですが、そのときは私、音楽に関しては、ほぼ素人の状態でした。いまもすごく技術があるわけでも音楽的な知識があるわけでもないですが、当時はもっとなくて。なのに、「この曲はこういう感じで」と思いを伝えることに対して、ものすごくキラキラした目でまっすぐに向き合ってくださいました。プリプロという、レコーディングに向けて音を選んだりする作っていく作業があるのですが、そのときに「本当にかっこいい! イェイ!」と、盛り上がりながら作品を作っていらして(笑)。亀田さんは情熱と紳士的なものを併せ持っていらして、全部できあがったあとも、「知識や経験は関係ないから、真奈美ちゃんのなかから湧き出るのを作ってください」と言っていただけたので、それで今回も「ぜひご一緒しましょうね」と。3年後にお会いしても、そのときの情熱はまったく薄れていなくて、あれだけ経験も技術も知識もある方なのに上から目線にもならず、相変わらず作った私の意志を尊重しようとしてくださって、今回もありがたい時間でしたね。ーーカバー曲についてですが、亀田さんがプロデュースされた椎名林檎さんの「ギブス」が選曲されていますね。実は「ギプス」が発売されたときにすぐCDを買って、すごく好きで聴いていました。そのブックレットのクレジットを見ていたときに、初めて亀田さんのお名前に出会ったんですよ。亀田さんにもそのお話をして、「ギブスが大好き」と伝えたら、「僕も好きです」と。だから、亀田さんにカバーのプロデュースをお願いするなら、絶対「ギブス」だと思っていました。2000年に「ギブス」が発売されてから20年経って、その間、この曲のカバーのプロデュースを依頼されたこともあったそうですが、今回「真奈美ちゃんだからいいかなと思って」と、オリジナル以降初めてプロデュースをしてくださることがわかって、感激しました。ーーオリジナル曲も、4人のプロデューサーのみなさんの個性が出ていると感じましたが、後藤さんとはどのような制作状況でしたか。後藤さんは、ソロ活動時のバンドのみなさんと一緒にやりたいということで、プリプロから私も参加しました。後藤さんが前に出て仕切るというよりも、私がやりやすいように後藤さんはうしろでサポートしてくださいました。レコーディングは初日から、全員の追い込み方が作品を作る者同士の空気感でいっぱいでしたね。バンドのみなさんと休憩中にお話ししていて、メンバーの方から「俺たち、テレビで見ている人と作ってるんだよね、よく考えたら(笑)」と言われて。でも私は、「私もみなさんのライブに行ってましたよ」という話をフラットにしたりと、みなさんが仲間として受け入れてくださったことが、すごく楽しかったです。ーー後藤さんの担当曲「Endless Summer」は、後藤さんもコーラスで参加されていますよね。「ちょっとここ、低い声がほしいよね」という話をしていて、最初私が低い声でやってみたのですが、無理があるなと。声を機械的に低くすることもできますが、せっかく生のバンドで演奏しているのだから、男性の声で歌ったほうがいんじゃないかということで、後藤さんが歌うことになりました。ーーアルバムのオリジナル曲については、ご自身で作詞作曲を手掛けていらっしゃいますが、今回はプロデューサーの方のカラーも考慮して曲作りをされたんでしょうか。はい。亀田さんは、プロデュースしていただくことを想定して書き下ろしました。後藤さんだけ共作なのですが、後藤さんが大元を作っていらして、歌詞を私が一緒に作る形でした。Kan Sanoさんと堀込さんはオンライン上でのやり取りのみだったのですが、おふたりの曲を聴いて、好きな雰囲気のものを作ってオファーしました。ーー1曲目「Cure」はSEのような、ドラマの幕開けのような短い曲ですが、笑い声などが聴こえてあたたかみを感じます。アルバムのタイトル曲でもありますね。もともとは、この曲を入れずに全8曲でリリースする予定でした。でも、アルバムタイトルを考えたときに、今回は4人の方がいてどれかの曲にフォーカスしてタイトルをつける方向ではないなと思ったので、別にタイトルがいるなといろいろ考えました。純粋に、自分にとって「音楽ってなんだろう」と考え、それをタイトルにできたらと。私にとって音楽は、子どもの頃からなくてはならない存在で、いつも心を助けられたり悩んだり迷ったりしたときに生きるヒントをもらったりするものです。心も体も、もしも何か薬が必要な状態だったとしても、音楽を聴けば元気になるというところがあって、私にとって音楽はある種の“治療薬”のようなもの。いま世の中がコロナ禍で、塞ぎ込みがちな時代でもありますが、遠くに行かなくても音楽はいつでも聴けるので、もしこのアルバムが聴いてくださる方にとって“Cure(治す、癒す)的”なものになればいいなと、このタイトルをつけました。音楽もCure的な効果がありますが、大好きな人たちに会って笑い合うのも同様の効果があると思って。アルバムがいきなり曲から始まるよりも、小西真奈美の人となりにちょっとだけ触れていただいてから本編になるほうが、聴いてくださる方とちょっとだけ距離が近くなるんじゃないかと思いました。それで、友達やいろいろな人たちの声を録らせてもらって、編集して収録しました。音楽で“楽しみの循環”ができたらいいなーーアルバムは『Cure』ですが、小西さんにとって、普段の生活のなかでのCureはなんですか。自然です。大自然のなかにいるのも素敵ですが、たとえその場所に行かなくても、朝焼けも夕焼けも、月でも星でも木々が揺れる音でもいいですし、何かに目を向けて感じようと思うとそのあたりにいっぱい自然を感じることができるんですよね。力強くて、やさしい。自粛期間でも、散歩はOKだったので、あらためてこの期間には自然の力を実感しました。ーーいまハマっているものはありますか。以前からですが、ずっとバレエをやっています。とくに自粛期間中はまったくバレエのレッスンに行けなかったので、いまは踊れたり運動できたりすることがすごく楽しいです。ときどき、しんどいなと思うこともあっても、行くとやっぱり「体を動かすことは素晴らしい!」と思います。ーー女優としてもご活躍されている小西さんですが、普段から美容面や健康管理で気をつけていらっしゃることは。まず早寝早起きが、絶対にいいですね。私たちの仕事はロケで朝早いことも多いので、早寝早起きにすると、それに慣れるんです。それに、午後10時から深夜2時が肌と体に良いゴールデンタイムだと聞いて。寝ている間に、体や肌を修復するのが10時から2時らしいんですよ。先輩の女優さんが、10時から2時まで寝て、起きてまた仕事して、また寝ると、細切れはどうなんだろうと思いつつそれでも肌が良くなったと聞いて、実践し始めたら健康状態も良いですね。朝日を浴びるのもすごく良くて、逆に言うとそのサイクルが狂って撮影が夜中までなどになると、たった3日間ずれただけで、4日目はお肌がぐったりしてダイレクトに影響があるんですよ。あとは朝起きて、水か白湯を飲んで、窓を開けて外の空気を吸うということを大事にしています。暑い夏だけじゃなく、雨の日も、いまは海外に行けませんがたとえ海外に行っても、寒い冬でも、地方に行っても、どんなときでもやっていますね。ーーそれはやってみたいと思います。私も早寝できるようになるまで、1年ぐらいかかりました。1、2か月で30分ずつ寝る時間を早くして、徐々に体を慣れさせるといいかもしれませんね。ーーでは最後に、今後の音楽活動の抱負を教えてください。音楽を作れば作るほど、出会えば出会うほど、どんどんやりたいことやアイデアが出てきて、すごく楽しいです。あと20年ぐらい続けられたら、私は還暦になる頃です。みなさんだいたい20周年ツアーというと、20歳前後でデビューされてから、いまの私ぐらいの年齢で20周年になりますよね。でも、還暦になってそういうことするのも面白いなと思っています。いまは会えないですが、いずれ私の音楽を聴いてくださるみなさんに会える時期が来たら、「この人の曲をもっと聴きたいな」と思ってもらえるようなライブをやりたい。そして、次はアルバムをまた楽しみにしてもらいたいというのが理想です。そんな“楽しみの循環”みたいなものができたらいいですね。取材後記女優として、歌手として、ご活躍されている小西真奈美さん。その美しい佇まいは誰もが知るところですが、繊細で透き通るような歌声が堪能できるニューアルバムは、4人のプロデューサーの方の色とりどりの楽曲がぎっしり詰まっていますよ。そんな小西さんのアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・大内香織取材、文・かわむらあみり小西真奈美PROFILE1978年10月27日生まれ。女優・歌手。1998年、つかこうへい演出の舞台『寝盗られ宗介』でデビュー。女優として数々のドラマ、映画、CMに出演中。歌手としては、 2016年、舞台『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」』にて初めてラップに挑戦。KREVAのシングル曲のカバー「トラキイザー」を初めて本人名義でリリース。同曲はiTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得。2017年、インディーズでEP「I miss you」と、亀田誠治プロデュースのシングル「君とクリスマス」「クリスマプレゼント」をリリース。2018年、ビクターより全曲自身で作詞作曲を行ったメジャー 1stアルバム『Here We Go』を発表。2020年11月25日、ニューアルバム『Cure』をリリースする。InformationNew Release『Cure』(収録曲)01. Cure02. 君とはもう逢えなくても (Produced by 亀田誠治)03. ギブス (Produced by 亀田誠治)04. Endless Summer (Produced by 後藤正文)05. Ain’t Nobody Know (Produced by 後藤正文)06. アンリーシュ (Sound Produced by 堀込高樹)07. Lost Stars (Sound Produced by 堀込高樹)08. Again (Produced by Kan Sano)09. Don’t be afraid (Produced by Kan Sano)2020年11月25日発売*CD収録内容は全形態共通。(通常盤)UCCJ-2183(SHM-CD)¥3,080(税込)(初回限定盤)UCCJ-9225(SHM-CD+DVD)*ボーナスDVDにはMusic Video2曲を収録。01.「君とはもう逢えなくても」(Music Video)02.「君とはもう逢えなくても」(Music Videoメイキング+インタビュー)¥3,850(税込)
2020年11月20日カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”より、当社所属のプロゴルファー・石川遼選手との初めてのコラボレーションモデル『GM-5600RI20』を11月11日に発売します。GM-5600RI20石川遼選手石川選手は、過去17回のツアーで優勝を収めるなど、日本の男子ゴルフ界を牽引するプロゴルファーの一人です。高い目標を掲げて世界に活躍の場を広げていく石川選手のチャレンジ精神が、グローバルで新しい価値を生み出す当社の企業理念と合致することから、2013年から所属契約を締結しています。『GM-5600RI20』は、長年共に歩んできた石川選手との待望のコラボレーションモデルです。石川選手の強さとゴルフに対する思いを込め、バンドには座右の銘の「一意専心」を英訳した“WITH HEART AND SOUL”のメッセージを、遊環には石川選手がこれまで優勝したツアー数を象徴する17個のスターをあしらいました。ベースモデルには、シルバーのメタルベゼルを採用したスクエアフェイスでミニマムなデザインが特徴の「GM-5600」を採用。裏蓋には石川選手のサインを刻印し、ELバックライトを点灯させると、サンバイザーのイラストが浮かび上がるなど遊び心のある仕掛けも施しています。GM-5600RI20「一意専心」を表すメッセージ17個のスター石川選手のサインイラスト(ELバックライト点灯時)専用パッケージ今回のコラボレーションモデルについて、石川選手は「 『一意専心』(“With Heart and Soul”)は、僕が高校生の時にカシオの電子辞書で見つけ、これまでずっと大切にしてきた言葉です。惑わされずに自分の信じた道を進む、心を強く持ち続けるという意味を持ち、数々の試合を共に乗り越えてきた“G-SHOCK”のタフさともリンクするので、皆さんのハートにも届くものと信じています。」とコメントを寄せています。メーカー希望小売価格 2万7,500円(税込)発売日 11月11日〇石川遼選手プロフィール6歳よりゴルフを始め、高校生になった2007年にツアー初出場した「マンシングウェアオープンKSBカップ」では、ツアー最年少の15歳245日で優勝を飾りました。プロへ転向した翌年、17歳にして賞金1億円を獲得し、2009年には史上最年少の18歳で賞金王に輝きました。2018年は史上最年少の男子ツアー選手会長として国内ツアーを牽引。2019年には「日本プロゴルフ選手権大会」を含むツアー優勝17回、14人目の生涯獲得賞金10億円を突破するなど、日本の男子ゴルフで最も注目を集める選手の一人として活躍しています。オリジナルゴルフマーカープレゼントキャンペーン『GM-5600RI20』を購入された方に、先着でオリジナルのゴルフマーカーをプレゼントいたします。キャンペーンの実施有無は店舗によって異なります。詳しくはG-SHOCK取扱店舗にお問合せください。特設ページ企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月20日黒澤映画をミュージカル化した『生きる』が10月9日(金)、東京・日生劇場にて開幕。それに先駆け、主演の市村正親と鹿賀丈史、演出の宮本亞門がコメントを寄せた。本作は、’18年に主演を市村正親・鹿賀丈史(Wキャスト)、音楽をジェイソン・ハウランド、脚本・歌詞を高橋知伽江、演出を宮本亞門というタッグで初演された作品で、今回が2年ぶりの再演となる。自らの余命がわずかと知り、初めて生きようとする主人公・渡辺勘治を演じるのは、初演に続き市村と鹿賀。その息子・光男は新キャスト村井良大が演じる。さらに、新納慎也と小西遼生(Wキャスト)、May’n と唯月ふうか(二役をWキャスト)、山西惇が初演に引き続き出演する。市村が「初演では、あんな耳をつんざくような拍手をもらえるとは思っていなかったのでびっくりしました」、鹿賀が「静かなものすごい熱のあるスタンディングオベーションの光景を目にして、いい仕事ができたなと感じました」と振り返った本作だが、今回の再演はさらに「すごく作品がよくなっている」と宮本。そこには宮本自身の経験も反映されているといい「コロナ禍だから観てほしい作品になった。“生きる”ということをストレートに伝えられる作品になったなと思います」と明かす。市村も「今回の演出は2年前と随分違うんです。渡辺勘治の人間ぽさが出てきたなと感じています。勘治の『今、生きている。生かされている』という台詞があるけど、僕自身も今回すごく『舞台に立たされている、立つことができている』と実感を持って言えるので、とてもしあわせ。だからこそ、この『生きる』の感動をたくさんの人に伝えたいです」、鹿賀は今回「この作品を上演できると聞いた時はすごく嬉しかったです。これ以上の舞台に立つ喜びはなかなか経験できなかったと思います」と明かし、「今回僕が一番気にしているのは“リアリティ”です。台詞も歌も踊りもある中で、どこかに一本、すっと気持ちがつながっていないとと考えました。だから歌も、上手に歌えば十分なのか?と思いまして、普通の音楽監督だったら怒るかもしれないような歌い方もしています。今までのミュージカルとは一味違う、僕は新しいミュージカルだと思っています」と語る。宮本が「これはお芝居なんです。芝居としても、ミュージカルとしても楽しんでいただける作品。映画と違う新たな感動もあると思います。必ずあなたの人生に光が差す瞬間がある舞台だと、大げさじゃなく思います。市村さんと鹿賀さんが凄まじいです。今回の『生きる』は観ないと損です」と語る本作は、10月28日(水)まで東京・日生劇場にて上演後、富山、兵庫、福岡、愛知を巡演。文:中川實穂
2020年10月14日