“怪物新人”“次世代ライジングスター”と呼ばれるヤン・セジョンが主演する癒し系ラブコメディ「30だけど17です」から、DVD特典映像となるヤン・セジョン、アン・ヒョソプ、シン・ヘソンの和気あいあいとした撮影現場のメイキングの一部が公開された。心を閉ざして人との関わりを持たない冷血漢でありながらも、根は優しくて繊細な主人公ウジンを抜群の演技力で演じ、「ヤン・セジョンでなければウジンは考えられない」と視聴者から絶賛された本作。ヒロインのソリを演じるシン・ヘソンは、親しみやすい愛らしさと卓越した演技力で人々をひきつけてやまないことから“平凡さが個性”と称される実力派。外見は30歳でも中身は17歳というソリを、あるときは天真爛漫に、あるときは繊細に表現して視聴者の共感を呼び、大いに愛された。韓国では放送スタートと同時に同時間帯視聴率トップの座を得ると、最終回まで1位を独走。2018年末に行われたSBS演技大賞では、シン・ヘソンが最優秀演技賞を受賞したほか、ヤン・セジョンが優秀演技賞(共に月火ドラマ部門)、イェ・ジウォンが助演賞、アン・ヒョソプが新人賞、ソリの少女時代を演じたパク・シウンが青少年演技賞を受賞して5冠を達成し、ドラマの人気ぶりを証明した。そんな本作のDVDリリースを記念して、特典映像の中から撮影現場のメイキングの一部が公開。有能な舞台デザイナーであるウジンを演じるヤン・セジョンと、ウジンの甥っこチャンを演じるアン・ヒョソプが、一緒に暮らす家で怪しい物音を聞き、2人で様子をうかがいに行くシーンでは、驚いてヤン・セジョンがアン・ヒョソプに抱きつき“胸に顔を埋め”ながら、動きや見え方を確認していると、「張り付くみたいに」とさらにぴったりくっつくようスタッフからの指示が。また、シン・ヘソン演じるソリが涙をながすシーンでは、「ウジンはかがんでソリの目線に合わせる」「向かせて顔を寄せる」など動きの一つ一つを声に出しながら監督に確認するヤン・セジョン。その後も涙をふく順番を「サッ、サッ」と左右の手を動かしながら1人で確認する姿などもいちいち可愛い。アン・ヒョソプが一気にドリンクを飲み干すシーンでは、量が多くて大変だろうと本番直前に量を減らして調整してあげるヤン・セジョン。まるで本当の甥っことおじさんのような、微笑ましいやり取りにも注目。このほかにも、本作の名シーンや胸キュンシーンのメイキング映像が盛り込まれている。「30だけど17です」DVD-BOX1は発売中、DVD-BOX2は8月2日(金)リリース。<「30だけど17です」リリース情報>TSUTAYA先行でレンタル中DVD-BOX1発売中DVD-BOX28月2日(金)発売各\15,000(税抜)発売・レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメントセル販売元:TC エンタテインメント※TSUTAYA TV にて先行配信中(C)SBS(text:cinemacafe.net)
2019年07月09日「7月スタートの連ドラの撮影が始まっていますが、22年ぶりとなる反町隆史(45)と和久井映見(48)の共演も注目されています」(テレビ局関係者)2人が共演するのは7月22日スタートの『リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~』(テレビ東京系)。和久井は反町が演じる弁護士の妻役だという。「’97年に反町と和久井が出演した『バージンロード』(フジテレビ系)は平均視聴率21.4%の大人気ドラマでした。キャリアを積み重ねてきた2人の演技も話題になることでしょう。また和久井は10月から6年ぶりに舞台『不機嫌な女神たちプラス1』にも出演予定です。デビューからすでに31年、48歳という年齢ですが、着実に活躍の場も広げていますね」(前出・テレビ局関係者)舞台が始まる10月は和久井にとってはプライベートでも“節目”にあたる。長男・Aさんが20歳の誕生日を迎えるのだ。俳優・萩原聖人(47)との離婚からすでに16年。親権を勝ち取り、ずっとシングルマザーとして育ててきた一人息子の成人は何よりうれしいことだろう。だが和久井を昔から知るドラマ関係者は言う。「実は息子さんの“進路”のことで悩んでいるそうです。息子さんはいま俳優や声優の勉強をしているのですが、和久井さんとしては芸能界入りには反対しているそうです……」どちらかといえば顔立ちは父・萩原似のAさんは現在、専門学校の2年生。彼を知る学校関係者は次のように語る。「この学校に入学する前は、ミュージカルを学ぶスクールにも通っていたそうです。いわゆる腹式発声もきちんとできていて、歌唱の授業でも先生に褒められていました。Aさんが選択したのは俳優と声優の両方のレッスンを受けられるコース。『両方勉強できるのが気に入っているんだ』と、彼自身も語っていましたが、コースの生徒のなかでも将来を期待されている存在です。2年生にもなると、授業をサボりがちになる生徒も増えてきます。でも彼は毎回真面目に出席していて、真剣に芸能界で生きることを目指しているのです」すでに昨年秋には、オーディションを受け、プロたちにまじって舞台にも出演している。「彼は来年3月に卒業予定。プロを目指す卒業生たちは、芸能プロダクションなどの養成コースに入り、正式契約を狙います」(前出・学校関係者)和久井とAさんの関係は良好だという。前出のドラマ関係者は、次のように語る。「3年前に和久井さんはドラマ『お義父さんと呼ばせて』に出演しました。撮影現場でスタッフが息子の運動会を話題にしたときに、『私ももっと(息子と)いっしょに遊んであげたかったな』と言っていたのが印象的でした。仕事が忙しく、息子さんとの時間が思うようにとれなかったことを残念がっているようでした。寂しい思いをさせないようにと、小さいころからCDはたくさん買ってあげていたそうで、最近は息子さんから借りたりもしているそうです。『息子に借りたCDが良かったから、(そのバンドの)ライブも行きたいんです』とも、言っていました」和久井が掌中の珠のように育ててきたAさん。だがその将来に関しては、母としての強い思いもあるようだ。離婚後から2年後の夕刊紙のインタビューでは、次のようにキッパリ語っていたのだ。《息子を芸能界に入れようとは考えません》「お母さんが結婚と離婚を繰り返すという複雑な少女時代を過ごした和久井さんは、萩原さんとの家庭生活に大きな期待を抱いていたのです。しかし萩原さんはギャンブルで家を空けることも多く、夫婦生活は破綻してしまいました。和久井さんは離婚後、Aさんをいっさい父親に会わせようとしませんでした。それだけ失望が大きかったということでしょう。“息子を芸能界に入れない”という発言も、“息子を元夫のようにはしたくない”という決意からだったと思います」(前出・ドラマ関係者)萩原は俳優としてだけではなくドラマ『冬のソナタ』の吹き替えや、アニメなどで声優としても活躍している。「Aさんがいま勉強しているのも俳優や声優になるための技術です。和久井さんからすれば“会わせなかった父親”に憧れているように見えるわけですから、複雑な気持ちを抱かざるをえないのでしょう」(前出・ドラマ関係者)女優として存在感を増し続ける和久井だが、いまだ“元夫の陰”と闘い続けているようだ。
2019年06月27日スリルを感じられる恋愛にドキドキしたいなら、少女漫画やレディースコミックがぴったり。実際にはできないような、さまざまなシチュエーションの禁断ラブを楽しむことができます!自慢の兄から迫られて「兄に愛されすぎて困ってます」は、モテモテでカッコいい自慢の兄を持つ妹が主人公です。映画化もされた大ヒット作品。大好きな兄なのですが、愛情表現がオーバーなところに主人公は戸惑っています。このままでは兄離れができないと焦りますが、兄は妹を手放そうとしません。イケナイ恋なのに、ラブラブなシーンがたっぷりありますので、読みながらニヤニヤしたい方におすすめです。どうしても抑えきれない想い「TRUELOVE」は禁断の兄と妹を描いた少女漫画として、大いに話題になった作品です。妹に対して、密かに恋心を募らせる兄の気持ちが細やかに描かれています。想いを貫いてはいけないと苦悩する姿に、読みながら切ない気持ちになります。また、濃密なラブシーンもありますので、うっとりした気分に浸りたい方にぴったりです。「お兄ちゃんでもいい」と思わせるほどの魅力あふれる美しい描写です。既婚者が落ちた恋「ホリディラブ~夫婦間恋愛~」は、不倫がテーマのレディースコミックです。主人公は子どもに恵まれて、仕事も家庭も充実していましたが、単身赴任中の夫が浮気していることを知ります。しかも、相手は人妻で、かなり本気です。不倫相手は、「夫と離婚するから、私と一緒になって」と、主人公の夫に迫ります。主人公と夫、不倫相手とその夫が対峙するシーンは緊迫感にあふれ、ハラハラしながら禁断ラブを読みたい方におすすめの作品です。セックスレスの果てに「あなたがしてくれなくても」は、セックスレスが長い夫婦の心理描写が丁寧に描かれています。妻は焦りと寂しさを感じているのに、夫はまったくその気になれません。しかも、妻の職場には、同じようにセックスレスで悩んでいる男性の先輩がいます。互いに気持ちを打ち明けた後に「これから親密な関係になるのだろうか」と戸惑いを覚えます。「自分のパートナーを裏切りたくないのに」と揺れる心が丁寧に描かれています。
2019年06月26日「私が、物議をかもしては、WANのアクセス数の増加に貢献しております、理事長の上野千鶴子でございます……フェミニズムは、日本の美しい伝統を破壊し、家族を壊し、少子化を推し進めた戦犯と言われまして、私のような“おひとりさま”は生産性のない非国民でございます(笑)」5月18日午後、京都の同志社大学で開催された女性支援のNPOであるWAN(ウィメンズ・アクション・ネットワーク)の創設10周年記念シンポジウムの冒頭で、挨拶に立った上野千鶴子さん(70)。小柄な体に、いまやトレードマークの真っ赤に染められた髪の毛がよく似合う。毒あり、ユーモアあり、そして問題提起を含む話しぶりで、一瞬にして会場の女性たちのハートをつかんでしまった。日本の女性学やジェンダー研究を牽引し、近年は介護分野のエキスパートとしても知られる。研究のかたわら、ベストセラー『おひとりさまの老後』や、かつてのアグネス論争のように、出版や発言のたびに議論を呼び、論客として、学会だけでなく一般でも有名だ。その上野さんが社会に投げかけた真骨頂ともいうべきスピーチが、この1カ月ほど前にもあった。4月12日に日本武道館で行われた東京大学の入学式。東大名誉教授としてステージに立った上野さんの祝辞が、またも日本中で賛否両論を巻き起こしたのだ。「男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。女子は子どものときからかわいいことを期待されます……だから女子は、自分が成績がいいことや、東大生であることを隠そうとするのです」女性差別が明らかとなった東京医科大学の不正入試問題や、自ら切り開いてきたフェミニズムの歴史を織り交ぜながらの祝辞は、力強く、こう結ばれた。「フェミニズムは、弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です……。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。異文化をおそれる必要はありません。人間が生きていくところでなら、どこでも生きていけます」話題作を次々と送り出し、論争では“不敗神話”を持ち、学生からは「いつ寝てるの」というワーカホリックぶりを驚嘆される強い女性。そんな上野さんの研究者としての第一歩は、“かわいい”ことを求められた少女時代に、母の姿を見て思った「主婦ってなんだろう?」というシンプルな疑問だった。「父は内科の開業医でした。家庭ではワンマンの亭主関白で実は小心者という、典型的な日本の家父長ですね。それを専業主婦の母が耐えつつ支え、父方の祖母が同居で嫁姑問題もあって。私は、5つ年上の兄と、2つ下の弟にはさまれた一人娘で、ねこっかわいがりされました。いわばペット愛ですね」1948年7月12日、富山県に生まれた上野さん。活発で、超がつくほど好奇心旺盛。夏休みの課題で、家の前の道路に小銭を置いて物陰から人間観察したことも。10歳の正月、父が兄と弟に将来の話をしていたので、上野さんも自分について尋ねた。父は、「チコちゃんは、かわいいお嫁さんになるんだよ」。瞬間、私は期待されないんだ、と疑問が浮かんだ。「えっ、お嫁さんって、お母さんのようになるってこと?これが私の将来だとしたら、あまりに割に合わないと。母は、私たちに『離婚したいけれど、お前たちがいるからできない』と愚痴りました。そうやって自分の現在の不幸の原因を、子どもに負債として背負わせる普通の日本の母でした」中学に上がるころには、疑問はより鮮明になっていた。「おまけに、母と気の強い祖母との同居は35年続きました。でも、私は孫娘として祖母にもかわいがられました。一人ひとりは悪い人でなくても、長男の嫁や姑、家父長という立場にはまると、こうなる。まして母と父は、恋愛結婚でしたからね。だから、自分の夫選びの間違いの責任を誰にも転嫁できない。それで『結婚相手を間違えた』と子どもたちに言い、私はジーッとその様子を見て思った。『お母さん、夫を代えても、あなたの不幸はなくならないよ』。よしっ、私はこの構造にはまらないでおこうというのが、私の女性学の原点です」WANのシンポジウムの翌日の夕刻。京都は鴨川沿いにある中華料理店のテラス席に、上野さんと関西在住の元ゼミ生らが集まり、ミニ同窓会が開かれた。上野さんが定年より2年早く東大を退職したのが’11年3月、翌月にはWAN理事長に就任し、その後も、執筆や講演などで多忙な日々を過ごしており、今日も十数年ぶりの再会という顔ぶれも。かつての研究室でそうだったように、この日も上野さんはぎりぎりまで教え子たちと談笑し、日曜最終の新幹線で帰京。翌日も早朝からスケジュールをこなしたという。「体にいいことは、何もしてません(笑)。温泉とスキーは好き。今年もスキーは40回行きました。仕事場のある八ヶ岳にホームゲレンデがあって、シーズン券をシニア割で利用して、朝8時半のリフトオープン待ちで、1時間滑って、パッと帰るんです」取材の最終のポートレート撮影中も、話は尽きない。「最近よかったのは、#MeToo運動で年長の女たちが、二度と同じ悔しさは若い世代に味わってほしくないと『ごめんなさい』を言いだしたこと。昔は『みっともないこと、やめなはれ』でしょ。長い時間をかけて変化をつくったのは一人ひとりの力。私、いつも若い人が就職したら、『お茶くみ、コピー取りは誰がやってる?』と聞くの。ところで、おたくの編集部はお茶は誰が入れてる?個人個人ね。そう、よかった!」70代を迎えなお好奇心は健在、いや、ますます旺盛だ。
2019年06月17日映画『おしえて!ドクター・ルース』が、2019年8月30日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開。ドクター・ルースとは?1981年のアメリカ・ニューヨーク。日曜日の深夜にラジオから流れるトーク番組「セクシュアリー・スピーキング」に人々は夢中になった。当時、誰も教えてくれなかった性の悩みに、ドイツ訛りの英語でズバリと解決していく女性。それがドクター・ルースであった。以降、評判は全米中を駆け巡り、全国ネットでテレビ番組がスタートするなど、一大ブームを巻き起こしていく。性の話はタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押し。また、LGBTQの人々にも寄り添ってきた。彼女は現在91歳。アメリカでもっとも有名なセックス・セラピストとして今日も活動している。元スナイパー、3度の結婚...型破りな人生を描いたドキュメンタリー『おしえて!ドクター・ルース』は、そんなドクター・ルースの人生を描いたドキュメンタリー作品だ。パレスチナでスナイパーを経験し、現在の夫と出会うまで3度の結婚を繰り返すなど、“波乱万丈”とも言える経験を常に笑顔で前を向きながら乗り越えてきた“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。彼女の口から紡ぎ出される“自分らしく生きるヒント”と共に、これまでの彼女の軌跡を追う。ドクター・ルース初のドキュメンタリー映画作品ドキュメンタリーの依頼を断り続けてきたルースにとって、本作は初の映画となる。許諾の理由について、90歳を迎えるにあたり、自身の家族に人生を語り継ぎ、アメリカ社会の性教育においての自分の役割を記録する必要があると感じたという。そんな彼女を見事口説き落としたのが、監督を務めるライアン・ホワイト。ビートルズを支えた元秘書の独白を記録した『愛しのフリーダ』などを手掛けてきた注目のドキュメンタリー監督だ。ストーリー家族をホロコーストで失った少女時代、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動し、女性が学ぶことが難しかった時代に大学で心理学を専攻。アメリカに渡り、シングルマザーとなり娘を育てた。そして、30 歳の時に、3 度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。いつだって笑顔で前を向く“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。【詳細】映画『おしえて!ドクター・ルース』公開日:2019年8月30日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開監督:ライアン・ホワイト出演:ルース・K・ウエストハイマ―配給:ロングライド
2019年06月09日映画『ディリリとパリの時間旅行』が、2019年8月24日(土)恵比寿ガーデンシネマほかにて全国順次ロードショー。ミッシェル・オスロ監督作。ベル・エポック時代の美しいパリを舞台にしたストーリーミッシェル・オスロ監督は、『キリクと魔女』『夜のとばりの物語』を手掛けたことで知られる、フランスアニメーション界の巨匠。そんな彼が最新作で描くのは、美しき時代<ベル・エポック>と呼ばれた、19世紀末から20世紀初頭のパリを舞台にした物語だ。主人公となるのは、ニューカレド ニアからやってきた少女・ディリリ。好奇心と正義に満ち溢れたディリリは、パリで出会った最初の友人オレルとともに、町を騒がす少女たちの誘拐事件の謎を解いていくことに。事件解決に手を貸し出すのは、キュリー夫人やパスツール、ピカソ、マティス、モネ、ロートレック、プルースト、サラ・ベル ナールら、この時代を彩った天才たち。果たして彼らは少女たちを救い出すことができるのか?“黄金時代”のパリの光景が広がる美しいアニメーション本アニメーションの見どころの1つとなるのは、黄金時代のパリを彩る、息をのむほどの美しい風景。夕暮れのヴァンドーム広場、着飾った人々の集うオペラ座、チュイルリー公園や凱旋門…と、アニメーションに広がる美しい景色は、監督自身が約4年間に渡り撮りためたフォトグラフをもとに制作したもの。また黄金が滴り落ちるようなオペラ座の大休憩室の豪奢な輝きは、当時の華やかさをそのままに再現している。キャラクター紹介物語を彩るキャラクターたちを紹介。女性の台頭が著しかった当時の次代背景を取り入れながら、劇中では、それを快く思わない悪者たちによって、虐げられる女性たちの姿も描いているという。ディリリ主人公である黒人の少女。ニューカレドニアからパリ行きの船に忍びこみ、伯爵夫人の助けを得てパリにやってきた。フランス語はルイーズ・ミシェルに学んだ。パリで出会った人の名前をノートにメモしている。オレルディリリが初めてパリで出会った青年。配達人であり、三輪車の名手。たくさんの人と知り合いでパリの街をすみずみまで知りつくしている。エマ・カルヴェベルエポックの時代に最も有名だった実在のフランスのオペラ歌手。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場やロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスに定期的に出演するなど国際的にも活躍した。その美しい歌声は、現代世界最高のオペラ歌手の一人ナタリー・デセイが担当。ヴァン クリーフ&アーペルもサポート幻想的かつ現実性をもった舞台背景の中で、よい雰囲気をより20世紀初頭のパリを豊かに再現。特にファッションやジュエリーでも当時の様子をより深く再現している。ヴァン クリーフ&アーペルはヘリテージ コレクションから2つのジュエリーのイメージを監督に提供。例えば、ソプラノ歌手エマ・カルヴェは、劇中で「コルレット ネックレス」からイメージしたジュエリーを着用している。日本語版吹き替えキャスト映画『ディリリとパリの時間旅行』は、日本語吹き替え版も上映。主人公のディリリを担当するのは、『3月のライオン』『駅までの道をおしえて』出演の人気子役・新津ちせ。またディリリの友達となるオレルは、『去年の冬、きみと別れ』『Diner ダイナー』の斎藤工が務める。音楽にガブリエル・ヤレド音楽は、『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞最優秀作曲賞を受賞したガブリエル・ヤレドが担当。劇中で何度も歌われる「太陽と雨」を始めとする、美しい旋律で物語に彩りを与えていく。【詳細】映画『ディリリとパリの時間旅行』公開日:2019年8月24日(土)監督:ミッシェル・オスロ音楽:ガブリエル・ヤレド声の出演:プリュネル・シャルル=アンブロン エンゾ・ラツィト ナタリー・デセイ日本語版キャスト:新津ちせ、斎藤工2018年/フランス・ベルギー・ドイツ/フランス語/94分
2019年06月06日藤原竜也、窪田正孝、本郷奏多、斎藤工、小栗旬ら豪華俳優陣が出演、蜷川実花3作品目の監督作となる『Diner ダイナー』。この度、新たに川栄李奈、コムアイ、板野友美、木村佳乃、角替和枝、品川徹と6名の出演が明らかになった。まず、先日廣瀬智紀との結婚を発表し話題となった川栄さんが演じるのは、物語の鍵を握るカナコ(玉城ティナ)がダイナーに売られる直前に訪れた旅行代理店のスタッフ。カナコの名前を見て、小馬鹿にする役どころ。「水曜日のカンパネラ」のボーカルであり、『猫は抱くもの』などにも出演するコムアイさんは、“衝撃の事実”が明かされる重要なシーンに登場するという。また、元「AKB48」の板野さんが、カナコが眺めているTV画面に映るお天気キャスター役。主演した「後妻業」も話題となった木村さんは今回写真のみの登場。実は殺し屋のひとり、“スキン”(窪田さん)の亡くなった母親という役柄で、スキンは母の写真を肌身離さず持ち歩き、母との大切な思い出に生きる希望を見出しているのだ。ほかにも、少女時代の孤独なカナコをあやす祖母役に角替さん。今回解禁されたキャストの中で唯一、ダイナーに来店するキャラクターで、本郷さん扮する“キッド”にとって欠かせない存在となる人物を品川さんが演じる。斎藤さん、小栗さんらに加え、さらに豪華キャストの出演が発表された本作だが、彼らがどこに登場するのかはまだベールに包まれたまま。一体、どのように登場するのかはぜひ公開を楽しみにしていて。『Diner ダイナー』は7月5日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Dinerダイナー 2019年7月5日より全国にて公開©2019 「Dinerダイナー」製作委員会
2019年06月05日アジアNo.1女性シンガー・テヨン(少女時代)の、日本で初となるミニアルバム『VOICE』が本日6月5日に発売される。溢れ出す感情を吐き出す表題曲『VOICE』に始まり、“孤独を感じる=自分を感じる”という今のテヨンの等身大の姿を表現した『SIGNAL』まで、収録されている6曲すべてがこのミニアルバムのためにレコーディングされた新曲だ。まるで、今今のテヨンそのものを表した6曲でもあり、テヨンが歌うことで多くの人たちのさまざまな想いや日常と深く重なる内容にもなっている。等身大のテヨンそのものとも言えるこのミニアルバム『VOICE』は、新曲とともに“映像”で楽しむ“Live Edition”(初回限定盤A)と、“ビジュアル”で楽しむ“Visual Edition”(初回限定盤B)、そして通常盤の3形態で構成されている。TAEYEON 1st mini Album『VOICE』Digest初回限定盤Aは、昨年行われたテヨン日本初のソロショーケース「TAEYEON -JAPAN SHOW CASE TOUR 2018-」のライブ映像全16曲をすべて収録したライブ・スペシャル・エディション。初回限定盤Bは、今作のために特別に撮り下ろされたカラフルなスペシャル・フォトブックが同梱、また新曲『VOICE』のMVに加え、オフィシャル・インタビューも交えた初のVisual Makings映像も収録された、ビジュアル・スペシャル・エディションとなっている。さらに今回、ジャケット写真とともに、初回限定盤B用に特別に撮り下ろしたスペシャル・フォトブックのビジュアルなど、テヨンのさまざまな表情を映し出したビジュアルを堪能できる内容となっている。アルバム情報『VOICE』6月5日(水)発売収録曲※3形態同内容1. VOICE2. I Found You3. HORIZON4. Vanilla5. TURNT AND BURNT6. SIGNAL<初回限定盤A (Live Edition) >CD+LIVE DVD価格:¥5,480(税抜)DVD:『TAEYEON -JAPAN SHOW CASE TOUR 2018-』全16曲収録※スリーブケース付トールサイズデジパック仕様予定※歌詞ブックレット12P予定<初回限定盤B (Visual Edition)>CD+DVD+PHOTO BOOK】価格:¥3,980(税抜)DVD:新曲「VOICE」ミュージックビデオ&ビジュアルメイキングPHOTO BOOK:撮り下ろしスペシャル・フォトブック(28P予定)※スリーブケース付トールサイズデジパック仕様予定<通常盤>CDのみ価格:¥2,380(税抜)
2019年06月05日永遠のベストセラーで古典の名著「歎異抄」を初めてアニメーション映画化する『歎異抄をひらく』。この度、本作に出演する人気声優たちからコメントが到着。新たな場面写真も公開された。鎌倉時代、1200年代初め。貧しい農家に生まれながらも賢く利発な平次郎は、ある日、親鸞聖人と出会い、多くを学び成長していく。やがて京に戻った親鸞聖人を追って故郷を離れた平次郎は、「唯円」という名を授かり、仲間たちとともに親鸞聖人のもとで仏教を学ぶ。そんな中、かつての友人が苦境に立たされていると知った唯円は、なにも出来ない自分への無力感にとらわれ苦悩する。なぜ、善人よりも悪人が救われるのか?人は、なぜ生きるのか?「すべての人間が悪人であり、救われるために条件はない」という親鸞聖人の言葉の真意が、解き明かされていく――。「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」という一文で知られる古典文学の名著「歎異抄」は、司馬遼太郎や西田幾多郎らの愛読書としても有名。本作では、この歎異抄の著者と言われる唯円が親鸞聖人と出会い、仲間たちと共に迷い悩みながら、成長する姿を描いていく。また、登場キャラクターの声は、豪華な声優陣が担当。のちに「歎異抄」を著す唯円役には、「アイドリッシュセブン」の増田俊樹。唯円とは幼なじみで同い年の壮賢役を、「黒子のバスケ」「Free!」の細谷佳正。2人の幼なじみ・権八役を「フリージング」の市来光弘。権八の妹・アサ役を「HUGっと!プリキュア」キュアアンジュ役の本泉莉奈。ほかにも、親鸞聖人の弟子たちに、三木眞一郎(慧信房役)、白井悠介(燈念役)、伊藤健太郎(明法房役)。そして親鸞聖人役は、俳優・石坂浩二が演じる。今回、アフレコした感想や本作の見どころを語るコメントが到着。キャストたちの作品への熱い想いに注目だ。※一部抜粋石坂浩二こんな大きな哲人を演じるのは初めてです。素晴らしく美しい画面に負けぬ様に声で表現する難しさを感じました。ましてや、あの親鸞聖人の言葉です。時代感、人間一人一人がまだ強かった時代を、上手く滲ませる事が出来ていたらいいなと思います。作品は素晴らしいものです。ぜひご覧ください。増田俊樹純朴でありながらも探究心を持った青年像を意識し、常に自身と向き合い考え続けることで、教えをさらに深く知っていく彼らしい直向きさを演じるように心がけました。この作品の唯円達の生き様を見ていただき、彼らの生き方を感じ、観ていただいた皆様の生き方に少しでも変化が生まれると嬉しいです。考え方ひとつ変えるだけで世界のあり方が変わります、そんなひとつのきっかけになると嬉しいです。細谷佳正物語の主人公である平次郎の静的な雰囲気が引き立つように、『まずは行動してみる』という動的なキャラクターとして壮賢が存在できたらいいなと考えていました。僕もこの物語の中の少年たちにとっての親鸞のように、本や映画、先人の言葉に意識を傾けて来ましたし、今もそれを吸収しながら生きています。僕自身は、自分が良いと感じる多くのことから良いところを取捨選択し、自分に取り入れていますが、『自分以外の何かに対し(ある回答)を求める』という行動は、少年少女が大人になって行くなかで通って行くことなのだろうなと、アフレコをしながら思いました。。本泉莉奈純粋無垢で無邪気な少女時代と、成長し再会した時との差が出るよう意識しました。環境や境遇と共に変化していく彼女の思いを感じていただけたら幸いです。観ていただいた皆様にはぜひ「幸せ」とは何か、改めて見つめ直す機会にしていただければと思います。この作品を通して感じたものが、日々の生活の中で少しでも良い影響に繋がれば嬉しいです。市来光弘全ての人間が悪人、悪人こそ救われるべき…という言葉には考えさせられるものがありました。今回出演するまで『歎異抄』を知らなかったのですが、調べてみると歴史が深く、いろいろな研究がされていることを知りました。難しい題材ではありますが、アニメーションになることによって、理解がしやすいものになったのではないかと思います。目と耳で素直に楽しんでいただけたら嬉しいです。三木眞一郎『歎異抄』をわかりやすく、その上で登場人物たちの成長物語にもなっておりますので、あまり構えずにご覧いただければと思います。白井悠介最初、燈念は唯円のことを気にくわない後輩として少し意地悪な態度をとるのですが、悪くなりすぎないように気を付けながら演じさせていただきました。唯円がどのようにして大人へと成長していくのかが見どころです!そしてその道中で出会う人々がどう影響を与えていくのかも見どころだと思います!伊藤健太郎僕自身、今作で初めて『歎異抄』に触れたので、新鮮でした。長い年月読み継がれてきた書物には、先人達の知恵と教えが詰まっているのだなぁと、改めて感じることが出来ました。純粋にアニメーション映画を楽しんでもらいながら、今まで自分が触れたことのない教えや物語を知ってもらえるいい機会になればと思います。『歎異抄をひらく』は5月24日(金)よりシネマート新宿、角川シネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2019年05月17日キーラ・ナイトレイ主演最新作『コレット』が、5月17日(金)より全国公開。20世紀初頭、芸術が栄えたベル・エポック(古き良き時代)のパリを舞台に描かれる本作は、衣装の再現にもこだわりが随所に。キーラが見事に着こなす、当時のファッションアイコン・コレットの華麗なる衣装に注目した。20世紀初めのファッションアイコン!華やかなコレットの衣装に注目キーラが本作で演じたのは、昨今の#MeToo運動をはじめ、女性の自立や自由が叫ばれる現代において先駆け的存在ともいえるコレット。男性優位の時代に、慣習やジェンダーにとらわれることなく、あらゆる分野で才能を開花させた。その著書「クロディーヌ」シリーズはフランス中で大ブームを巻き起こし、世の女性たちを虜に。文学界のみならず、20世紀初頭“ベル・エポック“のファッションにも大きな影響を与えたといわれるコレットの衣装も本作の見どころの一つ。ファッションアイコンでもある彼女の物語を描くにあたり、全部で50着の衣装が映画のためだけに作られた。また性別や常識にとらわれることなく自由に自身を表現していた彼女は、法律で女子のズボン着用が禁止されていた時代にも堂々と男装をし、世間を驚かせると同時に、ファッショニスタとしての確固たる地位を確立した。そのスタイルには、映画衣装も務めるスタイリストの北村道子さんも「ズボン着用が処罰された時代に彼女は男装していた。その勇気と洋服のセンスが素晴らしい」とコメントを寄せており、彼女の人生を反映したファッションに絶賛を贈っている。田舎に暮らす少女時代からモダンなパリジェンヌへ本作で衣装デザインを務めたアンドレア・フレッシュは時代の移り変わりを通した展開にもこだわっており、「コレットの衣装には、きれいで、シンプル、そしてモダンなスタイルで作ったわ。田舎の少女時代は、明るい黄色やグレーの色で軽い生地を使用して、モダンなパリの大人の女性になった時には、茶色や、黒白など暗い色の、重さのある生地の衣装を着るようになるの」。さらに、「彼女はジェンダーを気にかけない人だったので、レースやフリルは使用せず、メンズスーツを着用して現れた。彼女の中でゆっくりと形成された男性らしさにヒントを得て、きれいなスタイルを保ちたいと考えたの」と衣装のポイントを明かした。また、コレットの生きたベル・エポック期のファッションについて徹底的に研究したうえで「私の全体的な目標は、コレットのパーソナリティの内に秘めた本質をみいだし、それを衣装で表現すること。つまり、慣習にとらわれず、限界などないということを知っている女性であることを衣装からも見せるのよ」と映画衣装を通じたコレット像について語っている。そんなこだわりの詰まったコレットファッションを、長身細身のモデル体型のキーラ・ナイトレイが劇中で見事に着こなしている。芯の強さが魅力的なコレットのまっすぐな生き方と合わせ、思わずうっとりとしてしまう華やかな衣装も見逃せない。『コレット』は5月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:コレット 2019年5月17日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C)2017 Colette Film Holdings Ltd / The British Film Institute. All rights reserved.
2019年05月12日恋をしていた時は楽しかったのに、失恋したら気持ちが落ち込んで立ち直れそうにない、そんな時に思いっきり泣いたり共感したりして、頑張る力になるマンガをご紹介します。僕の初恋をキミに捧ぐ映画やドラマ化もされている名作です。心臓病で二十歳まで生きられない男の子とその主治医の娘が幼い頃に結婚の約束をします。好きだからどこまでも一緒にいたい女の子の気持ち、好きだからこそ悲しませたくないと、あえて女の子から離れようとする男の子の、お互いの気持ちが切な過ぎる物語です。読みながらたっぷり泣いて心が浄化されたら、少しは失恋のつらさが軽くなるかもしれません。花宵道中舞台は江戸時代の吉原です。官能的な部分もたっぷりありますが、遊女の哀しい恋の数々が描かれた作品です。女性だからこそ共感できる部分も多い作品で、普通の恋が許されない女性達の哀しさを疑似体験できます。大切な恋を失って悲しんでいるのは自分だけではない、この時代に比べれば自分はまだ自由な恋愛ができる、と思えれば、心の傷も少しずつ、癒されるでしょう。エースをねらえ!テニスブームを巻き起こしたスポコン少女漫画です。ヒロインが密かに想いを寄せる先輩。ヒロインのテニスの才能を見出すコーチは、実は彼女を愛していて・・・。「恋をしても溺れるな」と彼女に説くコーチが、病に侵されながらも最期まで彼女を想うシーンが切なすぎる作品でもあります。最初はお蝶夫人の異名を持つ先輩に憧れて入ったテニスの世界で、コーチの指導のもと、めきめき頭角を現してゆく姿に、このままじゃいけない、自分も何か頑張らなければと立ち上がる勇気をもらえるような迫力も味わえます。失恋ショコラティエモテモテの彼女と付き合ってる嬉しさを手作りチョコに詰めて渡したら、相手は他の男性と付き合ってた。ふられても、それでもなお彼女を想い続ける主人公の心が一途過ぎて、報われないつらい恋を一緒に体験できそうな作品です。ちょっと美味しいチョコレートを1粒ゆっくり味わいながら食べてマンガを読むのもオススメです。甘い、あるいは、ほろ苦いチョコレートが、失恋でヒリヒリした心にやさしく溶けていくでしょう。
2019年04月30日最凶最悪の敵“サノス”によって人類の半分、そして “アベンジャーズ”も多くのヒーローたちが消滅してしまう衝撃のラストを迎えた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。最新作となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、大切な家族や友人たちを目の前で失ったヒーローたちが、どのような逆襲<アベンジ>を果たすのか、熱い視線が注がれている。そんな「アベンジャーズ」シリーズといえば、ハリウッドを代表する3人の“クリス”たちの共演も見どころだ。世界中に愛されている3人の“クリス”を、改めて紹介していこう。クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース)1981年生まれ。米マサチューセッツ州出身。ニューヨークのリー・ストラスバーグ・インスティテュートで演技を学び、テレビシリーズ「逃亡者」(’00)で映像デビュー。愛称はクリエヴァ。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(’11)で“キャプテン・アメリカ”を演じてからは『アベンジャーズ』(’12)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(’14)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(’15)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(’16)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(’18)などに同役で登場。映画『gifted/ギフテッド』では“キャプテン・マーベル”の少女時代を演じたマッケナ・グレイスと共演するなど、俳優としての実績はもちろん、初監督作品『Before We Go』(原題/15)は2014年トロント国際映画祭でプレミア上映されるなど多才ぶりを発揮している。また、愛犬家としての一面も持ち合わせており、愛犬のロジャーは保護施設から譲り受けた。自身のSNSで「来世は犬になりたい」と発言し話題になるなど並々ならぬ犬への愛を持ち合わせている。そんな彼が演じる“キャプテン・アメリカ”は永い眠りから覚めた正義に生きる伝説のソルジャー。超金属ヴィブラニウム製の盾(シールド)を身体の一部のように使いこなし、戦闘では抜群のリーダーシップを発揮する。『エンドゲーム』を最後にシリーズから引退するというクリエヴァはどのような活躍を見せてくれるのか?彼の“キャプテン・アメリカ”を観られる最後の作品となるのか、注目していて。クリス・ヘムズワース(ソー)1983年生まれ。オーストラリア出身。母国のテレビシリーズで俳優のキャリアをスタートさせる。『スター・トレック』(’09)で主人公の父親ジョージ・カーク役を演じてハリウッドデビュー。兄ルーク、弟リアムも俳優で、彼はクリヘムとしてお馴染み。『マイティ・ソー』(’11)で主役に抜擢され、その後も『アベンジャーズ』(’12)、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(’13)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(’15)、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(’17)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)などでソーを演じてきた。今後は『メン・イン・ブラック:インターナショナル』への出演や、自身が主演兼プロデュースを務める作品も控えている。過去には米「ピープル」誌が選ぶ最もセクシーな男性にも選ばれた経験を持ち、趣味のサーフィンの腕前はプロ並み。愛妻家で子煩悩パパとしても知られる。彼が演じる“ソー”は雷のパワーを操る破天荒な神様。前作ではサノス軍を相手に無敵の戦いを繰り広げ、ついにはサノスにすら傷を負わせた。しかし、サノスの暴挙を阻止することはできず、弟ロキをはじめ多くの仲間を失った彼は失意の想いを胸に最後の戦いへと挑む。彼もまたエヴァンス同様『エンドゲーム』を最後にシリーズからの引退がうわさされている。抜群の存在感で数々の難敵をなぎ倒してきた彼にとって、最後の戦いになってしまうのか?クリス・プラット(スター・ロード/ピーター・クイル)1979年、米ミネソタ州生まれ。TVシリーズ「エバーウッド 遥かなるコロラド」(02~06)で人気を集め、映画『ウォンテッド』(08)などに出演後、いずれもオスカー作品賞ノミネートの『マネーボール』『ゼロ・ダーク・サーティ』『her/世界でひとつの彼女』などで存在感を示す。愛称はクリプラ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(’14)の主役に抜擢されて脚光を浴び、続いて『ジュラシック・ワールド』シリーズに出演して、一躍世界的スターに。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(’17)にも出演する。ふくよかな体形だった時期もあったが、肉体改造をして現在のたくましい体を手に入れた。2015年米「タイム」誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」にも選出され、映画界のみならず活躍の幅を広げている。彼が演じる“スター・ロード/ピーター・クイル”は地球生まれ、銀河育ちのノリノリな賞金稼ぎ。銀河一の落ちこぼれチーム“ガーディアンズ”のリーダーとして戦ったピーター・クイルだったが、『インフィニティ・ウォー』でサノスの手によって消されてしまう。彼は『エンドゲーム』に登場することはあるのか!?ピーター・クイルが再び仲間たちと戦えることを祈りたい!「アベンジャーズ」シリーズでの成功と共にその人気を不動のものにした3人の“クリス”。彼らはシリーズ完結編となる本作『アベンジャーズ/エンドゲーム』でどのような活躍を見せてくれるのか?歴史が変わる瞬間を、スクリーンで目撃して。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年04月26日間もなく「平成」というひとつの時代が終わりを迎えます。この約31年間、時代や文化とともに、メイクやファッションの流行も移り変わってきました。そこで今回は、美眉アドバイザー・玉村麻衣子が、平成31年間の眉メイクのトレンドについてご紹介します。※年齢層やお住まいの地域によっても流行ったメイクは異なるかと思いますが、今回はその時代を代表する印象的なメイクをご紹介します。■1989年~90年代前半 :「極太直線バブル眉」1980年後半から好景気を迎えた日本。この頃人気を集めていたファッションといえば、平野ノラでお馴染みの肩パットが入ったジャケット。伝説のディスコ「ジュリアナ東京」では、体のラインを強調するセクシーなボディコンに身を包み、お立ち台で“ジュリ扇”を振りながら踊る女性の姿が印象的でした。そんなバブル期に流行ったヘアは、とさか前髪やワンレン、ソバージュヘア。眉メイクは自眉を最大限に活かした極太で濃さがある直線眉がトレンド。太く濃い眉は強さの象徴。まさにこの時代のエネルギッシュな女性を体現するような眉です。■1990年代中盤:安室さんが人気に火をつけた「極細眉」1990年代中盤にはギャル文化が生まれ、ルーズソックスや「チョベリバ」といったギャル語も人気に。そしてこの頃カリスマ的な人気となったのが、歌手の安室奈美恵さん。安室さんのヘアメイクやファッションを真似る女性はアムラーと呼ばれ、アムラーは1996年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに入賞しました。そのときに人気を集めたファッションは、サテンシャツやミニスカート、厚底ブーツなど。眉メイクはまるでペンで一本線を描いたような超極細が大流行。■2000年代前半:あゆ風「淡ブラウンのへの字眉」ガングロギャルブームが落ち着き、この頃多くの女性が憧れたミューズ的存在だったのが歌手の浜崎あゆみさん。明るい髪色の華やかな巻き髪ヘア、目をパッチリ大きく見せるアイメイクが人気に。眉メイクは明るい髪色に合わせるように、キャメルブラウンの淡色への字眉が支持される傾向にありました。この頃から、浜崎さん風のヘアメイクやファッションを真似た、肌を焼かない“白ギャル”が登場。髪をしっかり巻いた華やかなヘアスタイルを楽しむ女性が増えてきました。■2000年代中盤:目指せエビちゃん!「明るめ上昇眉」2000年代中盤は女性誌『CanCam』で当時モデルを務めていた“エビちゃん”こと蛯原友里さんや、“もえちゃん”こと押切もえさんが人気を集めた時代。きれいめワンピースに華やかカラーのカーディガンを羽織るような、“お姉さん系コンサバファッション”に身を包む女性が多く見られました。メイクは“デカ目”に見せるためにアイメイクを盛りまくる“アイメイク至上主義”時代。アイラインやアイシャドウを目のふちを囲むように入れる“囲み目メイク”が人気に。アイメイクを目立たせるように、眉メイクは色を抑えた明るいブラウン。エビちゃんのようなやや細めで角度のある上昇眉が支持されていました。■2010年代前半~:第二次韓流ブーム到来「オルチャン眉」このころは少女時代、KARAなどに代表される第二次韓流ブーム。チャン・グンソクが出演して話題になった『美男ですね』をはじめ、韓国ドラマも大人気に。同時に韓流メイクも注目を集め、韓国語で「かわいい」を意味する造語“オルチャン”メイクを取り入れる女性も多数。オルチャンメイクの最大のポイントが眉。淡いブラウンのパウダーで太めにふんわり描いた平行眉が人気に。このころから平行眉人気が高まり、上昇眉→平行眉へと眉の角度のトレンドが変わっていきました。■2010年代中盤:中村アンさんがお手本!「直線太眉」が再ブーム2014年に大ブレイクした中村アンさん。彼女のヘルシーでハンサムな雰囲気に憧れた女性が多数。かきあげ前髪や、潮風を感じるラフな巻き髪ロングヘアが人気に。眉メイクはこれまで人気を集めていた淡ブラウンの明るめ眉から一変、濃く直線的に描いた太眉がトレンドに。眉頭~眉尻までを一直線に描くメンズライクな眉メイクが人気でした。「流行は20年で繰り返す」と言われていますが、バブル時代から20年強……太眉ブームが帰ってきました。■2010年代後半~現在:自眉を活かした「ナチュふさ眉」太眉ブームは落ち着きましたが、引き続きやや太め眉がトレンド。特にここ数年は自眉のようなふさっとした質感や、眉の毛並みが感じられる“リアルな眉”が人気。眉にリアルさと立体感が求められる時代に。それに伴い、眉メイクアイテムも多様化。眉マスカラやアイブロウリキッド等、ナチュラルでふさっとした質感の眉を作るアイテムがより注目されるようになりました。少し前までは眉頭~眉尻までほぼ太さが変わらない太く一直線の眉がトレンドでしたが、最近は眉山から眉尻にかけて斜めに下げ、眉尻にややくびれを作るカーヴィーなラインが人気を集め始めている傾向に。■「令和眉」は3D&カラーがポイントここからは私の令和眉予想です。今年の春・夏は多くのブランドからカラーアイライナーが発売されており、ブルー、カーキ、パープル、レッド、ボルドー……など色展開も豊富。目元にさりげなくカラーニュアンスをプラスする“カラーメイク”が注目されています。眉もブラウンという固定観念から脱却する時代に。ナチュラルで立体的な眉メイクは当たり前、さらにカラーニュアンスでさまざまな表情を楽しむのが最新トレンド。取り入れやすいのはピンクブラウンのアイブロウパウダー。ブラウンよりも女性らしくやわらかな雰囲気になり、肌に血色が感じられるように。その他、カーキやオリーブブラウンのアイブロウパウダーは、カッコよくて洗練された雰囲気に仕上がるので、ジャケットをはじめとしたハンサムなファッションにぴったり。イエローブラウンは眉色を緩和し、やさしく親しみやすい雰囲気に見せてくれるので、カジュアルファッションにもよく合います。そしてレッドブラウンは色っぽい雰囲気に仕上がるので、浴衣との相性も抜群。眉用のカラーパウダーはどれも鮮やかに色づくわけではなく、ほのかに色味が感じられる程度なので、普段メイクに取り入れやすいです。ぜひファッションやシーンに合わせてカラーニュアンスを楽しんでみてください。以上、平成の眉メイクのトレンドと来たる令和の眉メイク予想をご紹介しました。時代の移り変わりとともに、眉メイクのトレンドも大きく変わってきました。そしてこれからも、眉メイクはどんどん進化していくことが予想できます。眉は顔の印象の8割を決めるパーツだと言われています。「もう何年も同じ眉メイクしかしていない……」という人は定期的に眉メイクを見直してみてください。眉を変えることで、あなたの“キレイ”も更新されるはず!Photo/アレキサンダー麻美■玉村麻衣子さんプロフィール美眉アドバイザー/玉村麻衣子アイブロウの技術者資格保有。国内大手化粧品会社でのメイク講師、美容ライターを経て、現在は眉のスペシャリスト“美眉アドバイザー”として活動中。「骨格や筋肉に基づいたアイブロウデザイン」の提案や、ファッションやシーンに合わせたアイブロウメイクの描き換え法などを、ブログやセミナー、メディアでの執筆活動を通じて紹介している。著書に『目元で、美人の9割が決まる』(KADOKAWA)、『いつものコーデが見違える!美眉メイク&プチプラコーデの作り方』(株式会社オーバーラップ)などがある。37歳一児の母、趣味はプロレス観戦。■LINE公式ブログ■アメーバ公式ブログ◼︎Instagram@maiko_tamamura【こちらもおすすめ】まずはリキッドで描き足す!ふんわり眉メイクのやり方とコツ黒髪さんの眉メイク〜やり方と色選びのコツ先に描くのは「眉山〜眉尻」。眉メイクのやり方〜基本編
2019年04月16日ゲストの悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける「行列のできる法律相談所」の4月14日(日)オンエア回に、新ドラマ「あなたの番です」に出演する田中圭と原田知世がゲスト出演。「あの人に惚れましたSP」と題し、ゲストたちが“惚れた”人々がスタジオに登場する。『図書館戦争』シリーズ、「東京タラレバ娘」などで注目され「恋がヘタでも生きてます」のIT社長役、月9「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」での専業主夫役などでブレイク。昨年春の「おっさんずラブ」が一大ブームを巻き起こした田中さん。1983年公開の『時をかける少女』『天国にいちばん近い島』などの作品で80年代角川映画ブームを牽引し、『私をスキーに連れてって』ではウインタースポーツブームを巻き起こすと、その後もコンスタントに出演を続け、昨年の連続テレビ小説「半分、青い。」も好評だった原田さん。ドラマ「あなたの番です」で共演している2人をはじめ大友康平、滝沢カレンらも今夜ゲストとして出演。宮迫博之、後藤輝基、渡部建、磯野貴理子といったお馴染みのメンバーも参加。MCは東野幸治と日本テレビアナウンサー・市來玲奈が務める。原田さんが少女時代から憧れている人物、さらに謎につつまれた私生活やハマっているという絶品ヒマラヤ鍋も紹介されるほか、田中さんが男として惚れた大物俳優Yがスタジオに…果たして本物なのか!?また大友さんのライブ中に起きた爆発事故、その衝撃映像を大公開。今夜のゲスト、田中さんと原田さんが“歳の差夫婦”を演じるドラマ「あなたの番です」は4月14日(日)今夜22時30分~日本テレビ系で放送開始。民放連ドラとしては珍しい2クール連続放送となる本作は、田中さん演じる手塚翔太と原田さん演じる手塚菜奈が引っ越してきたマンションで起こる“交換殺人ゲーム”を描く物語で、袴田吉彦、片岡礼子、西野七瀬、奈緒、木村多江、安藤政信らがマンションの住人として出演する。「行列のできる法律相談所」は4月14日(日)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年04月14日ファッションエディターたるもの、今日も今日とてファッションの虜! 今回は、編集部員が今季購入した偏愛服をご紹介。寒い冬の終わり、春の始まり。よく晴れたある日、我が家にやってきた「ビューティフルピープル(beautiful people)」のドレスシャツ。シルクオーガンジーという素材上、クリーニング店での洗濯がベストなので、得意のヘビーローテーションは難しい服。だけど、友人とちょっといいお食事に行く日や、美術館に行って喫茶店でお茶をして帰る日など、日常の中にある “めかしこむわけではないけれど 大切で 待ち遠しくって 特別な日” に着たいドレスシャツとして買いました。前掛けのようなヨークのディテールの裾にあるベルトを後ろ身頃にまわして締めて、裾をブラウジングすると、ふんわりとして、なんともロマンティックなシルエットが自然に生まれる。サイドには長めのスリットが入っていて、先ほどのベルトを前身頃の生地の内側に通せば、また異なったシルエットを楽しむことがきます。クリーンでエレガントなシルクオーガンジーの身頃と袖の透け具合もとてもいい。肌見せには若干の抵抗がある人にも、この服のシアー感は、本当におすすめ。フェミニンなシースルー服によくあるシフォン素材とは異なり、きちんとハリのある生地感だからこそ叶うリッチな透け具合が魅力的です。同アイテムはブラックも展開。こちらはエクリュよりもハンサムな魅力がプラスされておしゃれ。シアーなブラックを春夏に着こなすのっていいですよね。ストローハットやサンダルなど、ドレスシャツとは相反するようなリラックスカジュアルなアイテムと合わせるのが今の気分。エクリュを選んだ私は、同色のワイドパンツにスリッパサンダルでさらっと着るのにはまっています。バッグとサンダルをブラックレザーのアイテムでまとめて、ちょっぴりハンサムに。今回ブログの執筆にあたり、改めてこのシャツとじっくりと向き合いましたが、服の輪郭、ミシンの縫い目、仕上げのアイロンなど、細部まで余すことなく眺めても、とても綺麗な仕立てです。遊び心がある服は色々あるし、きれいな大人服も数多くある。だけれども、遊び心があって、綺麗で、きちんとした作りの服を提案するファッションブランドって、飽和するアパレル市場といえど、ありそうで、意外にそう沢山はないのではないかしら。ビューティフルピープルの人気の秘訣はそんなところにあるのかも。上のルックもシャツと同じく2019年春夏コレクションからで、日常の中にある特別な日のドレスアップに選びたいなと思った3ルック。かわいいものが大好き、おしゃれが大好き、服が大好き! な少女時代を経て、もう確実に大人と呼ばれる歳になってしまいましたが、まだまだファッションについて日々試行錯誤と勉強の最中です。憧れの先輩方のように、いつか、さり気ないドレスアップが自然にできる大人になりたいな。「beautiful people」
2019年04月12日4月1日にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』。両親を亡くし、兄妹と離ればなれになった主人公・なつは、北海道・十勝の柴田家へやってくる。そこにはなつと同い年の女の子・夕見子がいて、何やらぎくしゃくした空気に……。そんななつの少女時代を演じる粟野咲莉ちゃん(8)と、有見子の少女時代を演じる荒川梨杏ちゃん(10)はじつは以前から仲よし!1カ月に及んだ十勝ロケなどについて、話を聞きました。――朝ドラ『なつぞら』オーディションの合格を知ったときの感想は?咲莉「お母さんが真剣な顔で“咲莉、『なつぞら』なんだけど……”って暗い感じで話してきたので、落ちたかと思い、泣いてしまったんです。そしたら“受かったよ”って。びっくりして『えー!』って大きい声で言いました」梨杏「お母さんから最初に聞いたんですけど、『あまちゃん』から見るようになった大好きな朝ドラに出るのがすごく夢だったので、お母さんもうれしそうでした」――なつを演じる広瀬すずさんの印象は?咲莉「広瀬さんはいつも『ちゅるちゅるなっちゃん』って言いながら、ほっぺをプニプニしてくれます。本当に大・大・大好きです!!」梨杏「初めて会ったときはすごく緊張しました。でも、お誕生日に『おめでとうございます』と言ったら『ありがとう』って優しく言ってくれたので、とてもうれしかったです!」――十勝ロケの思い出は?咲莉「撮影に入る前に何度も牧場にお邪魔して、搾乳や藁をフォークで運ぶ練習をしました。子牛が生まれるシーンがあったんですけど、そのときの子牛が本当に甘えん坊で、なでると私の手をいっぱいなめてくれて、本当にかわいかったです」梨杏「初めて馬と触れ合いました。最初はすごく怖かったです。でも、餌をあげたりしているうちに慣れてきて、最後はすごくかわいいと思うようになりました。あとはカエルをつかまえたりしていました。虫はちょっと苦手だけど、カエルは大丈夫。かわいいかったです」――十勝で食べたおいしいものは?咲莉「牧場の方がラクレットパーティをしてくれたんですけど、そのときに地元のパンや野菜と一緒に食べた、とろけるチーズが本当においしかったです。トローッとしていました」梨杏「夕見子ちゃんは牛乳が嫌いな役なんですけど、私は牛乳が飲み物の中でいちばん好き。北海道だし、役では飲めないぶん、(撮影が終わったら)ゴクゴク飲みました(笑)」――演じるにあたって、どういうところに気をつけた?咲莉「なっちゃん(なつ)は戦争によって傷ついたり、寂しい思いをする子なのですが、私は戦争を経験していないので、戦災孤児の資料や映像を見て、なっちゃんの気持ちをつくることを心がけました。資料はお母さんが探してくれました」梨杏「夕見子は北海道にずっと住んでいたので、お父さん(藤木直人)となっちゃんが、どれほど大変な体験をしたのか知らないほうがいいと思い、満州での戦いや東京の空襲のことはなるべく見ないようにしました。あと、お父さんやお母さんが大好きという気持ちを隠さず表現するようにしました」――なつと夕見子はぎくしゃくしているように見えるけれど、今後はどうなる?咲莉・梨杏「2人の気持ちがどう変わっていくのかもこの物語の見どころです。楽しみにしていてください!」――これからの見どころは?咲莉「戦争で家族を失ったなつが、北海道の自然や牛、柴田家の人たちと出会って、どう成長していくのかが見どころです。あと、かわいいアニメーションも出てくるので、皆さん、そこも楽しみにしてください!」梨杏「頑張っているなっちゃんの姿を見て、夕見子も少しずつ心が変わっていくので、そこも見てほしいです」
2019年04月06日マーベル初の女性ヒーロー単独主演映画『キャプテン・マーベル』。全米はじめ世界各国で大ヒットスタート、日本でも2019年公開洋画NO.1のオープニングを記録するヒットとなっている。Twitter上には本作へのアツい感想が続々と上がっているが、特にキャプテン・マーベルを演じたブリー・ラーソンには「強すぎ!」「最高に格好良くて泣けた」といった声や、サミュエル・L・ジャクソン演じる若き日のニック・フューリーらが登場する“アベンジャーズ誕生以前”の物語に「ワクワク感が止まらん」「実質『アベンジャーズ0』」、さらには「にゃんこの映画」「フューリーとグース(猫)が可愛い」といった意外な(?)ワードも飛び出している。◆MCU21作目にして初の女性ヒーロー単独映画!世界10億ドルも間近3月15日(金)より全国363館で公開された日本では、初日3日間で興行収入6億円突破の大ヒットスタートを切った本作。3月26日(火)までで観客動員は約84万5,000人、興行収入は約12億8,770万円と好調だ。全米ではオープニング3日間だけで興行収入1億5,300万ドル(約169億8000万円)を記録し、3月24日時点で累計興収3億2,000万ドルを突破、ヒーロー誕生を描いた映画としては『アイアンマン』を超えて歴代8位に躍り出た。さらに世界興収に目を向けると、オープニングの成績は歴代6位、女性主人公の映画では『美女と野獣』を超えて1位、ヒーロー映画では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に次ぐ2位を記録。3月24日までに世界興収は9億1,100万ドルに達しており、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)としては21作品中7位、しかも7作目の10億ドル突破作品となることが確実視されている(※BoxOffice Mojo調べ)。◆ブリー・ラーソンの圧倒的ヒーローに魅了される人続出!本作では、宇宙のはるか彼方で記憶を失ったままヴァースという名を与えられ、戦士として戦いの日々を送っていた女性キャロル・ダンヴァースが、自らの記憶の謎を紐解き、唯一無二のヒーロー“キャプテン・マーベル”として覚醒するまでが描かれる。Twitterと連携した映画レビューサイト「coco」には、「才能を持った人が前を向き立ち上がり、本来の力を発揮するだけでこんなに素晴らしい物語になる」「割と一直線でわかりやすいしテンポもいい」「こういうヒーロー映画の作り方もあるんだな」といった声が上がっているように、彼女の記憶を巡るサスペンスフルなストーリーとそれによって本来の自分を取り戻していく姿が、ひと味違うヒーロー誕生物語となっている。しかも、その主人公を演じるのは、『ルーム』(15)で性犯罪の被害者から母としての深い愛で立ち上がっていく“ママ”を演じてオスカーを獲得したブリー・ラーソン。「#MeToo」「#TimesUp」以前から支援活動などを行ってきた彼女が、9か月ものトレーニングで肉体的にも見事にヒーローへと変貌を遂げている。そんな彼女が演じたキャプテン・マーベルには、「メチャ強くてカッコいい!」「一発で彼女が大好きになった」「マジでカッコ可愛い!」「最高に格好良くてそれだけで泣けた」「ウルトラの母のように強くて優しいヒーローを、ブリー・ラーソンがやり遂げた」「笑ってしまうほど強い!強すぎる! キメ顔や表情がイチイチかっこよくてたまらない」などなど、絶賛の声が止まらない。それに、何度倒れても立ち上がり困難に立ち向かう姿や、「感情を抑えろ」「まだ早い」「出しゃばるな」といった“抑圧”をお見事!という形で跳ね返す姿に、「何度でも立ち上がるキャロルが最高にカッコイイ…」「倒れても何度も立ち上がるキャロルの表情がいい」「命令されることの真意が分かってからの展開が凄い」とのコメントも多く、「2019年の少女たちはこの『ヒーロー映画』を見て育つのだな」としみじみする声も寄せられている。本作の魅力は、ヘイリー・スタインフェルド主演で贈る「トランスフォーマー」シリーズの最新作『バンブルビー』や、フェリシティ・ジョーンズがリアル“スーパーヒーロー”ルース・ギンズバーグの若き日を演じる『ビリーブ 未来への大逆転』、ミニシアター系の『たちあがる女』『マイ・ブックショップ』などが引き合いに出されるように、“女性はこうあるべき”という偏りまくった価値観に、明確で力強い“NO!”を突きつけていること。まさに“いま”だからこそ作られた、“いま”だからこそ観たい映画の代表的存在ともなっている。◆バディムービーとしての魅力も!むしろ、猫映画だった!?とはいえ、本作のアンナ・ボーデン監督が「決して完璧なヒーローというわけじゃない」と語るように、ブリーが演じるキャプテン・マーベルは茶目っ気たっぷりで、どんなときでもユーモアを忘れず、失敗から学んでいくヒーローだ。本作の舞台は1990年代だが、ロサンゼルスのビデオショップに“落下”してからは、S.H.I.E.L.D.(シールド)の1エージェントだった若きフューリーと行動を共にすることでそれが顕著に示されていく。「ブリー・ラーソンと若サミュエルのコンビ楽しい」「フューリーとの掛け合いがユーモラス過ぎてニヤニヤ」「ブリー・ラーソンや若々しく動くサミュおじ、90年代グランジ、全てツボにハマりまくり」など、本作で密かに築かれていた “バディ”に注目する人も相次いでいる。一方、ライアン・フレック監督が「『ターミネーター2』から影響を受けた」と語るように、同作のオマージュとおぼしきシーンも見受けられ、ニヤリとする映画ファンも多いだろう。「ジャスト・ア・ガール」と歌う「ノー・ダウト」や「ニルヴァーナ」、「TLC」、Des’reeなど、一気に“あの頃”へと飛べる劇中歌も聞き逃せない。そして、「若フューリーや若コールソンは新鮮」「コールソンファンとしては、彼がなぜ優秀なエージェントなのかもわかって嬉しい」と、映画では『アベンジャーズ』以来となった、シールドの新人エージェント時代のコールソン(クラーク・グレッグ)の登場に喜ぶ声も!キャプテン・マーベルがヴァースと呼ばれていたころの師匠で、スターフォースの司令官役ジュード・ロウに対しても、「ジュードったら」「期待通りのジュードロウでめっちゃよかった」といった声が。キャロルの親友マリア(ラシャナ・リンチ)との関係に言及する声も多く、「親友母娘最高!」「活躍する女性主人公を助けるのも女性ってのがとてもいい!」というコメントや、「宇宙人の戦闘機を技量で撃墜するシーンには痺れた」と優秀なパイロットであるマリアもまた“ヒーロー”であることを称える声に、「取って付けたような恋愛パートもジメジメした苦悩もいらない」と、女性が主人公だからといって紋切り型の要素には頼らない点への賛美も広がっている。とはいいつつ、誰よりも人気を集めているのが、キャプテン・マーベルの失われた記憶を追う旅に、いつの間にか付いてきていた猫のグースだろう。意外な活躍を見せつつ、これまで強面なイメージだったサミュエル演じるフューリーが、このグースの前ではデレッデレになる様子が話題となっている。「フュリーの茶目っ気(猫可愛がり)な姿に癒される」「まさかの猫映画」「にゃんこの映画だよ!(違)」「グースがかわいくてかわいくて」と多くの猫好きをも魅了している様子だ。なお、かつて『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では、フューリーがトレードマークのアイパッチになった理由を「信じてた男に片目を奪われた」とキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)に話していたが、その“真実”が本作では明らかにされている。ちなみに…キャプテン・マーベルことキャロルの少女時代を演じているのは、『gifted/ギフテッド』でクリスと共演していたマッケナ・グレイスであることもファンには胸アツだ。◆『アベンジャーズ/エンドゲーム』に「準備万端」「サノス倒せる?」MCUの一区切りとなる『アベンジャーズ/エンドゲーム』が待ち遠しいマーベルファン、映画ファンからも熱視線が送られている本作。絶望と悲壮感だけが残った、あの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』をつなぐ役割も担っている。「これはエンドゲームへつながる始まりの物語」「“全ての始まり”の話になってた」「実質『アベンジャーズ0』と言える」といった声や、「アベンジャーズ最終章への強烈な前フリ」「エンドゲームへの唯一の希望。さぁ、準備万端」「ワクワク感が止まらん」など、期待に胸を膨らませる声が続々。「サノスなんか彼女一人で倒せるのでは」「彼女さえいれば世界は安泰」という声まである。『エンドゲーム』本予告ではソー(クリス・ヘムズワース)たちと対面していたキャプテン・マーベルは一体どんな活躍を見せてくれるのか、期待は尽きない。『キャプテン・マーベル』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2019年03月27日アカリ ミヤヅ(AKARI MIYAZU)の2019年秋冬コレクションが、2019年3月22日(金)、東京・渋谷ヒカリエにて発表された。テーマは「lost&found」。“生命”を再びキーワードにブランドのデビューコレクションを発表した前季に引き続き、2019年秋冬コレクションも“生命”が1つのキーワードに。無垢な少女が、痛みを知りながらも本質を探る旅に出るという物語を思い描いたデザイナーの宮津が、世に翻弄されていく少女の様子をワードローブで表現していく。ワードローブを波打つギャザー少女の不安定な心模様を描いたのは、今季のワードローブにふんだんに使用されたディテールの“ギャザー”である。トップスやボトムスからアウターまで、波打つように抑揚のついたギャザーがあしらわれている。中には、キャミソールドレス×パンツのレイヤードスタイルにも、ギャザーをふんだんにあしらったルックも。本来シンプルな洋服さえも、このディテールを重ねることで、予測不能なフォルムを描き、複雑な構造に見せている。相反する要素のドッキングもまた軽やかな素材に、かっちりとしたウールを重ねるなど、相反する要素の素材が1つのピースまたはルックに使用されていたのも今季の特徴である。前身頃を繰り抜いたような厚地のカーキのロングコートには、ヌーディーで軽やかなスカートをスタイリング。またコートの下には、裾がちぎられてしまったかのようなベストのようなものがレイヤードされていて、風を含むたびに、痛々し気にその裾がひらりと舞っている。純白のシフォンドレスでラストを飾ってカーキー、ベージュ、グリーン、アイボリー、レッド…複数のカラーと素材の組み合わせがみられたショーだったが、その終盤には純白のシフォンドレスを纏った少女のモデルが現れる。山あり谷ありの人生を潜り抜けた自分の少女時代も反映していると語るデザイナー宮津だが、その困難を乗り越えた時、どうやら少女は何かの答えを見つけ出したようだ。軽やかシフォンは、後ろの壁を映し出すほどクリアで、前述した波打つようなギャザーのうねりはすっかりと姿を消していた。
2019年03月25日千葉の市原湖畔美術館では、古典日記文学『更級日記』に着想を得た、12組の女性アーティストによるグループ展「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」を4月6日から7月15日まで開催する。日本文学の古典として名高い「更級日記」は、今から1000年前の平安時代に13歳の少女、菅原孝標女が同美術館の所在地である、現在の市原市にて綴り始めた日記と言われている。現実世界の暮らしに一喜一憂しながらも、少女時代の物語世界への夢を抱き続けた、ひとりの女性の約40年が綴られ、その世界観は現代に生きる女性の共感を大いに呼ぶだろう。女性にとって、「日記」とはどのような表現だと言えるか、それは個人的でありながら、他者や世界とつながるもの、また日々の記録でありながら想像が拡がる、創作の部屋のような場所なのではないか。そういったテーマを背景に、本展では12組の女性アーティストによる多様で、独自で、そして親しみを感じられる、想像の世界を紹介。「アート」にとどまらず、デザイン、マンガ、お笑い、ダンスなど、多種多様な世界で活躍する女性アーティストたちが一堂に会し、手書きの日記からインスタレーションに映像作品、刺繍や手芸、写真など、多様なメディアの表現世界が楽しめる。碓井ゆい「empty names」撮影:ミヤギフトシ展示作品には、碓井ゆいによる、フランスの香水「MITSOUKO」に着想を得て自己と他者の関係をテーマに制作した「empty names」、大矢真梨子による、教会で撮り続ける作品シリーズ「10 flowers」、今日マチ子による、デビュー作「センネン画報」の原画、荒神明香による、夜な夜な収拾した事故車のガラスの破片をシャンデリアに再生した作品「toi,toi,toi」、鴻池朋子による、3.11の東日本大震災以降ライフワークの一つになっている「物語るテーブルランナー」、五所純子による、2010年1月1日よりブログで公開をはじめた日めくりカレンダーに女性誌のコラージュをした手書きの日記「ツンベルギアの揮発する夜」、光浦靖子による、長年のあいだコツコツと制作を続けている手芸作品が並ぶ。光浦靖子「メイランド」撮影:ただ小林エリカ「Your Dear Kitty, 2 Diaries」©Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Galleryまた、UMMMI.による、遠距離恋愛のカップルの日記的コミュニケーションを描く「ROSE CITY」の映像インスタレーション、小林エリカによる、アンネ・フランクと実父の日記を題材に扱った映像作品「2 Diaries」を中心としたインスタレーション、髙田安規子・政子による、刺繍を施した作品を組み合わせたインスタレーションが展開。矢内原美邦は、本展のために書き下ろした短編の一部、映像作品を展示する他、会期中に展覧会の内容を反映させたパフォーマンスを行い、渡邉良重は、展覧会広報物のグラフィック制作を担当する他、自身がこれまで大切に集めていた身の回りの品々を用いた作品を展開する。渡邉良重「わたしがそれらにかえしたもの 」 撮影:戎康友12組それぞれの想像の部屋を覗き込むような展覧会となる。なお、展覧会に関連するイベントも多数開催予定。詳細は決まり次第、美術館ホームページにて発表される。【展覧会情報】更級日記考―女性たちの、想像の部屋会期:4月6日~7月15日会場:市原湖畔美術館住所:千葉県市原市不入75-1時間:平日10:00~17:00、土曜・休前日9:30~19:00、日曜・祝日9:30~18:00※最終入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)料金:一般800円(700円) 大高生・65歳以上600円(500円)※( )内は20名以上の団体料金。中学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその介添者1名は無料
2019年03月08日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、作家・吉本ばななの同名小説を原作に、日韓共同で製作された映画『デッドエンドの思い出』をご紹介します。■映画『デッドエンドの思い出』(2月16日より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー)国内はもとより海外でも高い人気を誇る吉本作品のなかでも、作家自ら最高傑作と語る短編小説の初映像化。アイドルグループ少女時代のスヨンが、婚約者を追いかけ名古屋へやってくる韓国人女性・ユミを演じています。「小説のなかの人が出てきたみたいに原作のまんま。スヨンさんの演じたユミには説得力があった」そう絶賛したのは何を隠そう吉本本人。その言葉のとおり、ヒロインの絶望感を繊細に演じるスヨンは、映画初主演とは思えないほどの堂々たる熱演ぶり。いっぽう、傷心のユミに寄り添うカフェのオーナー・西山を演じたのは、BOYS AND MENの田中俊介。その不思議な存在感は“エンドポイント(=行き止まり)”という名の小さなカフェのなんとも言えない空気を作り出すことに一役買っています。そして、ふだん平静な西山もじつは心に傷を持つことを知ったユミは、以前よりも自分らしく、未来に向かって歩み出すのです。彼女の心を映すかのような桜満開の公演はクライマックスを彩るみごとな絶景!映画のロケ地巡りも楽しそう。ときには人生の袋小路に迷い込むのも悪くない。悩める大人の女性におすすめの1作です。
2019年02月18日「完成披露試写会の舞台挨拶はとても新鮮でした。『この気持ちは、いったいなんだろう!? 』と自分のなかでも経験したことのない感情が湧き出てきたんです。日本のファンのみなさんと映画を通してお目にかかれるなんてまったく想像していなかったので感無量でした」そう語るのは、2月16日公開の映画『デッドエンドの思い出』でヒロインを演じた少女時代のスヨン(29)。作家・吉本ばなな氏(54)の同名小説をもとに日韓共同で製作された本作で、婚約者を追いかけて名古屋にやってくる韓国人女性・ユミを演じた。「お芝居に影響が出ないよう、撮影中はなるべく主演のプレッシャーは感じないように努めました。しかし舞台挨拶やプロモーションともなると、逆に責任感を持たなきゃいけないような気がしています」国内はもとより海外でも高い人気を誇る吉本作品のなかでも、作家自ら傑作と語る短編小説の実写映画化。流暢な日本語を操り、初の映画主演をはたした。「実は少女時代の活動よりも前に日本でデビューしていたので、仕事の原点は日本だという思いが強いんです。しかも韓国でも有名な吉本ばなな先生の原作という貴重なチャンスにめぐまれ、本当に光栄だと思っています」昨年12月に行われた完成披露試写会の舞台挨拶では、原作者の吉本氏も一緒に登壇。「吉本先生から『原作のまんまのキャラクターをリアルに演じてくれました』という賛辞をいただいたときはうれしすぎて、『私の人生でなにが起こっているんだ!』とわからなくなってしまったくらいでした(笑)」スヨンが演じたヒロインのユミは30歳目前でごく普通の日々を送っていた女性だったが、恋人に裏切られ大きな絶望感に襲われる。「ユミを演じながら、自分の人生でこんな絶望を味わったことがないと気づきました。いっぽう深い傷を負いながらも現実から逃げずにいまの自分ときちんと向き合うところは、ユミと自分は似ていると思いました」そんなスヨンも30代を目前にした女性のひとり。アイドルグループのメンバーとしてトップの座に君臨した20代を経て、これから迎える30代をどのような気持ちで過ごしたいかと訊くと次のように語った。「20代のときは『30歳になったら、このくらいのレベルに達しているだろう』と想像し、思い込んでいた部分があったんですね。30代に特別な意味を与え過ぎていたというか。お仕事の依頼がきても『もうすぐ30歳の私がやるの?』と思ったり、その逆に、いまはまだ諦めなきゃいけないことが30代になったらできるだろうと考えたり。でも実際にその年齢になってみると、なんてこともなくて、ただ数字が変わっただけだなと(笑)」そして、いままでにない余裕も生まれたとも。「一度力を抜いてみよう。ちょっと遠回りしてもいいんじゃないか。そういう気持ちになったら、できることがたくさん見えてきたような気がしています。自分の人生のなかのある段階のひとつというか、成長の一過程に過ぎないということを実感して。30代は特別ななにかでも、美しいものでもないという考え方になったら肩の荷が降りました。そしていま、30代を目前にこういう気持ちになれたことこそ私の宝物です」傷心のユミがあてもなく名古屋の街をさまよい、たどり着いた場所が “エンドポイント”(行き止まり)という名の小さなカフェ。新たな出会いに支えられ、彼女は以前よりも自分らしく未来に向かって歩み出す。誰もが一度は迷い込む袋小路も悪いことばかりではない、と教えてくれる。「この作品のお話は、誰にでも起こりうる出来事だと思います。どんなにつらいことも、あとで振り返ってみるとなんでもなかったと感じるものかもしれない。そして、そういう試練を味わったからこそ人間は成長するきっかけをもらうんだよ、と。そんなことに気づけていただけたらいいなあと思います」
2019年02月13日日本公開に向けてクラウドファンディングを実施していた台湾映画『台北セブンラブ』(原題:相愛的七種設計)が、「台湾巨匠傑作選2019~恋する台湾~」にて日本初上映が決定した。2014年台北。「2016年世界デザイン首都」に台北が選定され、街は建築ラッシュ。デザイン業界も沸き立ち、バーズがマネージャーを務めるデザイン事務所も例外ではない。かつての恋人でデザイナーのドロシーを上海から呼び戻し、ホテルのリノベ案件に挑む。容姿端麗なドロシーにクライアントのマークは言い寄り、事務所の所長アンドリューは彼女を利用しようと画策するが――。本作は、スタイリッシュなデザイン事務所を舞台に、男女7人が愛と駆け引きを繰り広げる物語。そして本作は、観る者を意外な結末へと導く。そんな本作を、今回新宿にあるK’s cinemaにて開催される「台湾巨匠傑作選2019~恋する台湾~」で上映。ほかにも様々な台湾映画が上映予定だ。監督を務めたのは陳宏一。キャストには、『目撃者 闇の中の瞳』のアン・シュー、『台北に舞う雪』モー・ズーイー、『ブラインド・マッサージ』のホアン・ルー、『私の少女時代-OUR TIMES-』のダレン・ワン、『あの頃、君を追いかけた』のチウ・イェンシャンらがクレジットされている。<「台湾巨匠傑作選2019~恋する台湾~」概要>日程:4月20日(土)~5月10日(金)場所:K’s cinema内容:台湾映画における恋愛映画の系譜をテーマにプレミア上映『熱帯魚』『ラブゴーゴー』『台北セブンラブ』を含む台湾ニューシネマから現代に連なる古びないポップな21作品を一挙上映(cinemacafe.net)
2019年02月11日実力派女優エイミー・アダムスが海外ドラマ初主演を務め、『ゴーン・ガール』原作者ギリアン・フリン衝撃のデビュー作を完全実写化した「シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件」が、4月3日(水)よりリリースされることになった。本作は、主人公の女性記者が過去のトラウマと向き合いながら、故郷の町で起こった連続少女猟奇殺人事件を追っていく極限のサイコ・サスペンス。後味の悪いストーリー展開が観れば観るほどクセになり、まるで全8話、8時間の映画を観ているような感覚に。驚愕のラストにも注目が集まっている。『ゴーン・ガール』で一躍注目を浴びたギリアン・フリンのデビュー作となる原作は英国推理作家協会2部門(最優秀スリラー賞・最優秀新人賞)を受賞しており、本作では自らも製作総指揮・脚本家として参加。■エイミー・アダムス、海外ドラマ初主演!豪華キャスト&スタッフ結集主演を務めたのは、『魔法にかけられて』などで圧倒的人気を誇り、『ザ・マスター』『アメリカン・ハッスル』などアカデミー賞に5度ノミネートされている実力派エイミー・アダムス。満を持してTVシリーズ初主演を務め、初めて製作総指揮としても参加、いびつな親子関係や過去に起こった事件によるトラウマが原因で影を持つ女性記者を見事に演じ、第76回ゴールデン・グローブ賞リミテッドシリーズ/テレビムービー部門で主演女優賞にノミネート。同・助演女優賞に輝いたパトリシア・クラークソンが過干渉の“毒母”役を演じているほか、エイミー演じる主人公の少女時代を『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ベバリー役のソフィア・リリスが演じた。イッキ観必至の全8話を手がけたのは、ニコール・キッドマン×リース・ウィザースプーン共演「ビッグ・リトル・ライズ」のジャン=マルク・ヴァレ監督。『ゲット・アウト』『セッション』など話題作を世に送り続けるプロデューサー、ジェイソン・ブラムも製作総指揮として参加した。良質なドラマを制作し続けるHBOだからこそ実現したクリエイターチームによる、見ごたえたっぷりの極限の新感覚サイコ・サスペンスとなる本作。辛口レビューサイト「Rotten tomatoes」でも93%フレッシュを獲得するなど(2018年10月24日現在)高い評価を受けており、エミー賞でも最有力候補とされている。■ストーリー独裁的で過保護な母親を持つ記者のカミール・プリーカー(エイミー・アダムス)は、アルコール依存症で自傷行為を繰り返していた。あるとき精神病院を退院し、職場復帰したカミールだが、故郷の街ウィンド・ギャップで起きた猟奇的な連続少女殺人事件の取材を担当することになる。事件を追っていくうちに過去のトラウマや母親との確執に葛藤しながらも、真相に迫っていくがーー。「シャープ・オブジェクト KIZUー傷ー:連続少女猟奇殺人事件」は4月3日(水)よりブルーレイ発売/DVDレンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2019年01月20日ファンタジックな世界観で数々のフードアートを手掛けるクリエイティブスタジオ・クローカ(KLOKA)による、摩訶不思議なバレンタイン体験を提供する期間限定チョコレートショップ「ザ スモール ユートピア バイ クローカ(the SMALL UTOPIA by KLOKA)」が、1月23日から2月14日まで、銀座三越9階 銀座テラスにて開催。これまで、チョコレートでできた惑星をその場で削る「THE CHOCOLATE COSMOS by KLOKA」など、個性的な企画を発表してきたクローカ。少年少女時代の憧れを詰めこんだような世界観と、どこか毒のある不思議なストーリー、細部にこだわった空間演出で、異世界に迷い込んだような体験型のフードアートを企画し大きな話題を集めてきた。2019年のバレンタインにクローカが贈るのは、からくり人形が“桃色のユートピア”へいざなう一風変わったチョコレートショップ。人類滅亡後数千年経っても稼働し続けるからくり人形をテーマに、桃源郷のような“OMOTENASHI 屋敷”で、人形たちが実際に給仕する様子を楽しめる。「TAMATEBAKO」(2,963円)祠に見立てた会場入り口を抜けると現れる、桃源郷のような庭とお屋敷。そこで働くからくり人形が運ぶのは「TAMATEBAKO」と名付けられたお楽しみセット。4種のチョコレートガナッシュペーストと10種のもなかの中から好みの組み合わせを選ぶことが可能で、その組み合わせは200通り以上もある。中には、スモールユートピアの秘密や人形たちを紹介するミニブックとおまけの“小判”も入った充実のセットで、オプションで選べる紐やタッセル、ミニチャームを加えれば、さらに自分好みに仕上げることができる。「MAMORIFUDA」(各1,450円)他にも、見た目はもちろん、味と食感にもこだわったクローカオリジナルスイーツも登場。なめらかな舌触りの上質なガナッシュペーストを中心に、ミルキーなソフトクリームに桃のピューレをたっぷりかけた「GOHOUBI MONAKA」(500円)、桃色の滝の麓から注いで飲めるルビーカカオのホットチョコレート「OMOTENASHI LAKE」(463円)や、ファンも多く味に定評のあるミントチョコクッキーが入ったタブレット「MAMORIFUDA」(各1,450円)など、ここでしか手に入らないスイーツがそろう。クローカならではのユートピアを存分に満喫できる、行列必至の大人気企画。毎年大人気で行列を巻き起こす企画のため、今年は優先入場が可能な事前予約チケットをウェブ上で無料受付。詳細は特設サイト()にて確認できる。ここでしか体験できない、桃色のバレンタインをぜひ楽しんで。【イベント情報】ザ スモール ユートピア バイ クローカ(the SMALL UTOPIA by KLOKA)会期:1月23日〜2月14日会場:銀座三越 9階 銀座テラス住所:東京都中央区銀座4-6-16時間:10:30〜20:00(最終日のみ18:00まで)入場無料
2019年01月17日●東方神起のライブ映像で研究2019年2月13日、韓国の3人組アイドルグループ・LIVE HIGHが「LIVE HIGH #E.P1 ~Triple Jumping~」で日本でのCDデビューを果たす。2013年、韓国のプロ野球チームの応援グループとして結成されたLIVE HIGHだったが、目立った活動がないままほぼ解散状態。2016年にAKB48などの作曲で知られるイ・ソンホが手がけたシングル「Happy Song」を発表したことをきっかけにようやく韓国内で注目されるようになり、結成から3年が経過して初めて韓国メディアへの出演を果たした。韓国デビュー以降もメンバーの脱退が相次ぎ、結成当時から在籍するのはガビンのみ。そこにボヘとシナが加わり、現体制に落ち着いた。不遇の時代を経て、あらゆる苦難を乗り越えてきたLIVE HIGH。韓国のファンは親しみを持って3人を「ヒーリングドル(“ヒーリング”+“アイドル”)」と呼び始める。「つらい経験の先にある希望・夢」「世代や国境を超えて愛を伝える」を掲げるLIVE HIGHとは、一体どのようなグループなのか。そして、続々と日本へ上陸する他のK-POPグループと何が異なるのか。彼女たちが日本に届けようとしている真心を、昨年12月の来日中に探った。○■渋谷大型ビジョンの夢――日本でのCDデビュー、おめでとうございます。シナ:今からワクワクしています。すごく楽しみです。ボヘ:韓国とは違うコンセプトでスタートするのですが、曲も気に入っていて、みんなで協力し合いながら備えています。ガビン:以前から日本で活動したいと思っていました。実現してすごくうれしいです。――韓国のアーティストにとって、日本での音楽活動はどのような意味を持っていますか?シナ:大きな挑戦です。自分の夢に1つ近づいているような気がします。日本に行きたいという気持ちはずっとあったので、今はその準備期間。しっかりと備えてきたので、遅くもなく早くもなく、自分たちにとっては丁度いいタイミングだと感じています。ボヘ:貴重な機会をいただきました。渋谷の大型ビジョンにLIVE HIGHが大きく映るのが夢です(笑)。東方神起さんやSUPER JUNIORさんみたいに。メンバーが4人から3人になってしまいましたが、グループの再スタートのタイミングに大きなチャンスが重なってとてもうれしいです。ガビン:一人でも多くの人に知ってもらいたいと思っています。みなさんと一緒に盛り上がっていきたいです!2ndシングル「Happy Song」を韓国でリリースした頃から日本での活動を意識するようになりました。しっかり準備できたので、私もちょうどいいタイミングで日本に来ることができたと思っています。――具体的にどのようなことを準備していたんですか?シナ:自分の思いをしっかりと伝えてファンの方との距離を縮めたいので日本語を勉強しています。ボヘ:私は日本のドラマ『ホタルノヒカリ』を見て、日本語のセリフを覚えました(笑)。「おばあちゃんの家の縁側で見つけた小さな蛍……」みたいに覚えています。ガビン:東方神起さんの大ファンで、日本のライブ映像を観ながら、パフォーマンスやファンとの交流の仕方を勉強しました。○■目指すは「特別な存在」ではなく「親近感」――不安よりも楽しみの方が大きい?ボヘ:すごくすごく楽しみです!応援してくださる方に早く会って、たくさんいろんなお話もしたいです。シナ:以前、日本でミニライブやイベントに出演させていただいた時、みなさんがすごく温かく迎えてくださって。忘れられない感動的なシーンでした。すごくすごく感謝していますので、直接その思いを伝えたいです。――楽しみですね。韓国のアーティストが次々と日本でも活動をスタートしていますが、他のグループとの違いや強みは何だと思いますか?シナ:私たちは特別な存在を目指しているわけではなくて、親近感を持ってもらえるアイドルでありたいと考えています。日本でファンになってくださる方々とも、近い距離で関係性を築いていきたいです。ボヘ:「友達」のような距離感が理想です。最初のアルバムをリリースした時から「ヒーリング」をイメージとしていて、それが認められるようになり、ファンの方々から「ヒーリングドル」と命名していただきました。ガビン:1stシングル「ハクナ・マタタ」の意味は、「大丈夫。すべてはうまくいく」。そこも、私たちの「ヒーリング」イメージにつながっています。●AKB48・浜崎あゆみ・BoAへの憧れ――日本で実現したいことはありますか?ガビン:オリコンチャート入り!シナ:そうだね!何位?ボヘ:10位ぐらい!ガビン:ここは「1位」にしておきます(笑)。ボヘ:1位!? でも、街中を歩いていたら、人が集まって歩けなくなるくらいになりたいね(笑)。――みなさん仲良しで楽しそうですね。「ヒーリングドル」のイメージの通り、癒やされます。全員:(拍手しながら)ありがとうございます!○■影響を受けたアーティストたち――もっとみなさんのことを知りたいのですが、それぞれ影響を受けた方はいますか?シナ:浜崎あゆみさんです。歌う姿がすごくカッコよくて、私もいつか同じようになりたいと思っています。ボヘ:AKB48さんと少女時代さんです。どちらもファンの方々とのコミュニケーションのとり方がすばらしい。ぜひ学びたいです。ガビン:BoAさんです。彼女が韓国のアーティストの中で一番最初に日本に来て実績を作ったので、私たちもそれに近づけるぐらい日本で活動できたらなと思います。――メンバーの入れ替えもありましたが、ガビンさんは結成当時からずっとこのグループを牽引してきました。こうして日本での本格的な活動やリリースも決まり、思うところもあるのではないですか?ガビン:たしかにいろいろな大変なことはありました。私の二十代は「LIVE HIGH」そのもので、こうして今3人で再スタートできることに幸せを感じています。つらいことがあった時でも、メンバーが支えとなってくれて、ここまで来ることができました。――絆の深さが伝わります。みなさんにとって、メンバーはどのような存在ですか?シナ:ボヘはいつも笑っていて、重い空気になりそうな時でもその場を明るくしてくれる。ガビンは、私の悩みも親身になって冷静に聞いてくれる。ボヘに話すとね、「どうしよう!」ってパニックになっちゃうから話しづらいの(笑)。ボヘ&ガビン:(爆笑)ボヘ:シナの場合は、お姉さん的な存在でチームの中心を担ってくれる。「良いこと」と「悪いこと」をはっきりと言ってくれるお母さんのような存在でもあります。ガビンとは、時々意見がぶつかって言い合いになることもありますが、すぐに忘れて、気さくに話しかけてくれる、お姉さんのような存在。二人は、お姉さんやお母さんのような存在です。ガビン:ボヘはムードメーカーで、その場の雰囲気をいつも明るくしてくれる。シナは、ボヘが明るくなりすぎる時にちょっとだけ抑えてくれる存在(笑)。私とシナはちょっと人見知りするけど、ボヘは全くそんなことがないんです(笑)。――すごくバランスがとれていますね(笑)。3人:ありがとうございます!――「希望・夢」も活動コンセプトと聞きました。最後に、みなさんの「夢」とファンへのメッセージをお願いします。シナ:ドームツアーを実現させて、ドームの大きなステージに立ってみたいです。がんばって準備してきたので、LIVE HIGHのことをSNSで検索したりして、ぜひライブ会場にも足を運んでほしいなと思います。ボヘ:LIVE HIGHとしてもそうですが、個人としてもこういう取材を含めて積極的に活動できたらいいなと思います!3人になってトレーニングの時間も増えましたので、日本でも良いパフォーマンスができたらと思います。ガビン:大きな会場でライブをしたり、たくさんのファンの方々とのファンミーティングをやってみたいです。公式サイトでライブ情報を告知しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!■プロフィールLIVE HIGH2013年、韓国のプロ野球チームの応援グループとして誕生。目立った活動がないまま契約が終了し、解散の危機に瀕していたが、現事務所の代表であるキム・ソヒョンとの出会いで好転する。しかし、メンバーの脱退が続き、オリジナルメンバーはガビン一人に。2016年、AKB48などの作曲家として知られるイ・ソンホが手がけたシングル「Happy song」を発表。メンバーオーディションを繰り返して、結成から3年が経過して初めてメディア出演を果たし、韓国内でもその名が知られはじまる。「つらい経験の先にある希望・夢」を伝え続ける姿から、“ヒーリングドル”と呼ばれるようになり、「Happy Song」を代名詞として幅広い年齢層からの支持を獲得。第25回大韓民国文化演芸大賞KPOP部門ガールズグループ賞を受賞。2019年2月13日、「LIVE HIGH #E.P1 ~Triple Jumping~」で念願の日本初リリースを果たす。
2019年01月08日NHKは12月3日、19年秋に放送を開始する連続テレビ小説「スカーレット」のヒロインに戸田恵梨香(30)が決まったと発表した。各スポーツ紙などによると、同ドラマは信楽焼で知られる滋賀・信楽(現・甲賀市)が舞台。大阪で就職したヒロインが少女時代を過ごした信楽に戻り、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込んで高度成長期にかけて奮闘する姿を描く。戸田は「これまでさまざまな役を演じてきましたが、1年間1人の女性を演じたことはなかったので、ぜいたくな時間を楽しみながら、頑張っていきたいです」と意気込みを語ったという。「戸田さんは演技力も実績も申し分ない女優。神戸出身ということもあり、制作の大阪局がヒロインに白羽の矢を立てたようです」(NHK関係者)同ドラマ枠といえば、ヒロインが新人女優のブレークへの登竜門として知られてきた。00年代に入ってからも「てるてる家族」(03年)の石原さとみ(31)、「純情きらり」(06年)の宮崎あおい(33)らがブレークを果たした。しかしここ数年は「花子とアン」(14年)の吉高由里子(30)、「とと姉ちゃん」(16年)の高畑充希(26)、「ひよっこ」(17年)の有村架純(25)ら売れっ子を続々と起用。現在放送中の「まんぷく」の安藤サクラ(32)、来年前期の「なつぞら」の広瀬すず(20)、そして戸田と売れっ子が続いているのだ。「ネットニュースで各メディアがやたらと視聴率を報じるようになりました。そのため『ある程度視聴率を安定させたい』など制作サイドが“大人の事情”を考えるようになり、傾向が変わってしまったようです。また売れっ子女優を抱える事務所もNHKとの太いパイプができるので、喜んでオファーを受けます。そのため、どんどん売れっ子偏重の流れが続いているようです」(芸能記者)新人女優がブレークするチャンスが確実に減っているようだ。
2018年12月04日10月中旬の穏やかな午後。東京・目黒の閑静な住宅街にあるスタジオ。ここの主である影絵作家の藤城清治さん(94)は、2階のアトリエで制作の真っ最中だった。藤城さんといえば、瞳の大きな“こびと”や愛らしい動物たちが登場する影絵でおなじみ。誰もが『暮しの手帖』の連載やカレンダーなどで目にしたことのある国民的アーチストである。画業80年を超える今も、毎年のように展覧会を行い、東日本大震災には自ら被災地にも足を運んで作品を発表するなど、創作の第一線での活動が続いている。50畳もある仕事場には大きなライトテーブルがいくつも並び、作業台には夥しい数のカラーフィルムやペンなどが置かれ、天井からは何枚もの作品が下がっている。「これは、イノシシ。ちょうど来年の干支だね」愛用する片刃カミソリを一心に動かしながら、藤城さんが言う。目の前で右手がシャッシャッと動くたびに、鉛筆の下絵から、かわいいウリ坊の背中に密集した毛の一本一本が切り出されていく。「いつもカミソリの刃が当たっている僕の中指は、このとおり削れてしまって、人さし指なんてこんなにカチカチだよ。ほら」差し出された指に触れれば、石のような硬さ。その無骨な指先に、藤城さんが影絵作家として積み重ねてきた歳月が年輪のように刻まれているのだった。1924(大正13)年4月、藤城さんは東京・品川に生まれた。小学校での転居後はずっと現在の地で暮らしている。慶應大学附属中学の普通部に通っていた12歳から油絵を始め、日本社会全体に戦時色が濃くなるなか、慶應の予科(高校)へ。学園祭で上演された人形劇を見たことで、「大人も楽しめる人形劇をやろう」と決心するが、徐々に授業はなくなり、勤労動員に駆り出されていく。その後、海軍予備学生に志願して海軍航空隊に入隊。少尉となった弱冠20歳で、10代半ばの少年兵を率いて、千葉の九十九里海岸で訓練を行った。慶應大学経済学部の2年に復学し、人形劇団「ジュヌ・パントル」を結成したのが終戦の翌年。続いて文学部の講師だった小澤愛圀先生を通じて影絵と出合う。「先生のお宅で、アジアの影絵芝居の写真を見せてもらって、妖しい魅力に、これぞ人形劇の原点だと、いっぺんでまいっちゃった。物資も乏しい時代でしたが、影絵なら、ロウソクや裸電球があればできるんじゃないかと思って」大学卒業後は、父のツテで銀行に内定していたというが。「なんとなく銀行はイヤで(笑)、影絵に近いと思って、勝手に映画会社の宣伝部に入社したんだ。ここでパンフレット表紙のスターの似顔絵だけでなく、企画から編集まですべて一人でやりました」この東京興行(現・東京テアトル)での奮闘のなか、淀川長治さんら偉才との交流も始まるが、人生の転機となったのが、当時『スタイルブック』編集長の花森安治さんとの出会いだった。最初は、鋭い社会批判を行う姿勢に憧れて藤城さんから訪問したが、逆に花森さんはすぐに一流編集者の目で、藤城さんの若い才能を見抜いた。「今度、新しい婦人雑誌を作るんだが、手伝ってくれないか」こうして戦後の日本社会に新風を巻き起こす『暮しの手帖』に創刊号から関わっていく。「3号目の打ち合わせのとき。たまたま停電になってね。間をもたせるため、影絵の話をしたんだよ。そしたら、花森さんは影絵にも詳しくて、『君の影絵はきっと流行るよ。これからは、人が生きていくうえで、何かためになる作品を作らなきゃダメだ』と」こうして始まった藤城さんの影絵は、『暮しの手帖』の顔の一つとして、以降、48年間に及ぶ大連載となる。結婚は24歳のときで、やがて1女をもうけた。妻となる千代さんは、会社の同僚だった。「僕の1年後に入社してきた宣伝部長の秘書でした。最初は気取ってるなと思ったけど、話すとすごく自然体で、いいなぁと(笑)」26歳で、最初の影絵の絵本『ぶどう酒びんのふしぎな旅』を花森さんの後押しもあり、出版。2年後には、銀座の交詢社ビルで人形劇『雪の女王』を上演。ちなみに今も藤城さんと親交がある黒柳徹子さんは、この作品を見たことがきっかけでテレビの世界へ誘われたと、のちに語っている。藤城さんは着ぐるみの人形劇団「木馬座」を結成後、テレビ番組『木馬座アワー』で、世の子どもたちの人気を独占するのが42歳のとき。いちばんの人気キャラは、もちろんカエルの“ケロヨン”だ。「武道館をはじめとするショーなどで、ケロヨンの中に入っていたのは、家内なんです。僕も身内には何でも言えるから、『観客席に飛び降りろ!』なんてね(笑)」そうしたなか、思いがけない依頼が届く。「皇太子妃時代から、美智子さまは、僕が『暮しの手帖』やオリジナルカレンダーに掲載していた影絵をご覧になっていたようで、’88年の『つり橋はぼくのハープ』という作品を、ぜひ原画でご覧になりたいとのお申し出がありました。僕自身、当時はこの作品を最も気に入っていたこともあり、本当に深いご理解を示していただいたことに感激して、お譲りさせていただくことにしたんです」以降、御所で、美智子さまがハープを演奏される部屋には、この作品が飾られているという。「皇后陛下になられてからでしたが、影絵のお話をしに皇居へうかがったこともありました。美智子さまはアジアの影絵芝居などにもお詳しくて、ご質問も的確なことに感服いたしました」もっと以前の’65年には、こんなほほ笑ましいエピソードも。「当時、学習院の幼稚園に通われていた皇太子殿下の浩宮さまが、木馬座のミュージカルを三越劇場に観劇にいらして、着ぐるみの馬に乗って、場内を回るという楽しいハプニングもありました。また、皇太子殿下とご結婚された雅子さまは、ご実家がうちのアトリエの“ご近所”という不思議なご縁もあるんです」雅子さまの少女時代のころには、藤城さんのアトリエには木馬座のキャラクターの着ぐるみなどがたくさん保管されていたという。「雅子さまは玄関先に置いていたケロヨンに毎朝、ご挨拶されて通学していたそうです」美智子さまにはじまり、皇太子ご一家や秋篠宮ご一家など、皇室ファミリーはこぞって藤城さんのファンで、展覧会にもたびたびお出ましになっている。藤城さんは言う。「皇族の方々は、みなさん、動物好きで、いつも生き物すべてに対する深く大きな慈愛を感じております。僕も、影絵でさまざまな動物を描きます。たとえば、猫。作品を作るとき、僕は猫が人気だからとか、自分の飼い猫のかわいさを伝えたいのじゃなくて、猫という生き物そのものの素晴らしさを伝えたいと思っている。つまり動物でも、人でも、一様に“生きる喜び”を描きたいという純粋な気持ちなんです」
2018年11月22日「つい先月も1週間ほどカンボジアに滞在しました。周りは私の体調を心配して『行くな』と引き留めたけど、気にしません(笑)。第2の人生をスタートさせる際に、“自分の時間とお金は、自分のために使う”と決めましたから」還暦を機に生前整理を始める人が増え“終活”ブームとなっているが、「60歳で終活なんておやめなさい!」と一笑に付すのは、小山内美江子さん(88)。『3年B組金八先生』シリーズ(TBS系)やNHK大河ドラマ『翔ぶが如く』など、数多くの名作を世に送り出してきた脚本家だ。小山内さんはまさに還暦を迎えた90年、初めて海外ボランティアを経験。今年25周年を迎えた認定NPO法人「JHP・学校をつくる会」(以下、JHP)の代表理事を務め、これまでカンボジアに350校以上、ネパールには14もの学校を作り、今もなお現役で活動を続けている。そのきっかけとなったのが、ほかならぬ最愛の母の死だった。「『翔ぶが如く』を執筆中の90年、母が91歳で亡くなった。介護から解放されてほっとした半面、胸にぽっかりと穴が開いたような喪失感に襲われました。そして、この先どうしようかと自分の生き方を改めて考えていた矢先、遠い中東で湾岸危機が起こったんですね。『血はいやだけど、汗なら流せる』と思い立ち、ヨルダンの難民キャンプへ飛ぶことにしました」以来、周囲の支援にも助けられながら、海外ボランティアに私財をつぎ込んできた。「正直、貯金は全部使い切ってあの世へ行くつもり。それもあって、終活と呼ばれるようなことは具体的には何もしていません。明日逝っちゃうかもしれないのに、ジタバタしたってしょうがない」お墓や遺言の準備、財産相続などの終活をしなかったおかげで、「還暦後、人生がますます豊かになった」と語る小山内さん。そこには、自身の死生観も重なる。「自宅(横浜市鶴見区)のそばにある曹洞宗の大本山・總持寺で少女時代から『修証義』という経典を黙読しています。その教えに『死ぬときは何も持っていかれない』と書いてあるんです。お金も愛する人も連れてはいけない。ついてくるのは、あなたがこの世でやった良いことと悪いことだけだ、と。88歳になった今、とても共感できる教えです」また、終活なんて必要ないと断言できるのは、ひとり息子で俳優の利重剛さん(56)との関係性も大きく影響しているという。「息子は『借金は困るけど、それ以外は何も残してくれなくていい』と言ってくれています。基本的には月に一度、仕事の行き帰りにわが家へ寄り道したり、『元気にしてる?』とたまに電話をかけてきたりする程度。離れていても親子のつながりは変わらないし、お互いに“今”を悔いなく生きることに精一杯だもの!」こうして始めたボランティアも、気付けば28年。長きにわたって海外ボランティアを継続できたのは、仲間という心強い存在のおかげだという。「旧友の女優・吉行和子さん(83)や『金八先生』第6シリーズに出ていた上戸彩(33)がポンと大金を寄付してくれたり、いろんな人が協力してくれました。私には“ニセ娘”がたくさんいるんです。私の身の回りの世話をしてくれるスタッフが日曜日だけおらず、私ひとりになるのを心配して、毎週交代で来てくれています。それほど心配されてるんだと思えば、私もみんなを安心させる程度には元気でいなければ、と気合も入ります」いっぽうで、JHPを共に立ち上げた盟友・二谷英明さん(享年81)をはじめ、何人もの旅立ちを見送ってきた。「次は自分の番でしょうね。でも、自分の思うような生き方を貫いてきたから、それでいい。ただ、あれをやらないで失敗したと思うのはつまらないですよね。そういう意味では、もう1本、ドラマを書きたい。あとは、JHPを次世代にバトンタッチすること。でないと借金を背負って逝っちゃったような気がするから(笑)」そしてもうひとつ、やっておきたいことがあるのだとか。「いい男とハグしたい(笑)。最近、スポーツ新聞のインタビューで来られた記者さんが24歳のハンサムな青年でね。こんな風に、下心なく若い男の子と接することができるのは、この年になって良かったなと思うことのひとつなんです」そう言って、インタビュー後の撮影のため、鮮やかな赤色のリップを唇にひと塗り。「ちょっと色っぽくなったかしら」と華やかな笑顔を浮かべ、すっと居住まいを正してカメラを真っ直ぐ見つめる小山内さん。その若々しい姿は、やはり“終活”とは無縁そのもの。むしろこれまで以上に美しい花を咲かせようとするポジティブな心持ちを私たちも見習いたい――。
2018年11月22日俳優でもあるマチュー・アマルリックが監督・脚本を務めて描く『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』。11月16日(金)からの日本公開を前に、20世紀最高の歌姫バルバラが辿った波瀾万丈な人生に迫った。■バルバラの壮絶な人生から読み解く光と影孤独と苦難の中にも歌だけを信じ、人生を駆け抜けたひとりの歌姫は、どのように誕生したのか。バルバラの生涯は謎に満ちており、1997年に逝去した後に世に出た回想録「一台の黒いピアノ~バルバラ未完の自伝」(小沢君江訳・緑風出版)によれば、ユダヤ人として生まれ、ナチス・ドイツによるフランス占領時代には国内外を転々、少女時代にその占領下で迫害を受けている。そして両親との葛藤、とくに彼女の代表曲「黒いワシ」に秘められた父親の近親姦の痛ましい傷あと、80年代に猛威をふるったエイズ禍に対峙した背景などが赤裸々に語られている。生涯をかけて、「私には個性があり、それをいう権利がある。あなたにもあるのです」と世界に向けて主張し続け、苦しんでいる人の声に応え、差別される人々全てに権利があることを訴える仕事を続けたバルバラ。時代のトレンドがシャンソンからフレンチポップスにとって代わる50年代後半にレコード・デビューしたにもかかわらず、あくまでシャンソン歌手として一世を風靡した。コンサートやステージの開催時、それら公演の宣伝を一切行わないにもかかわらず、発売直後にチケットが完売する現象は”神話”と呼ばれた。■音楽においては、“情熱”しかない…アマルリック監督が明かす監督を務めたマチュー・アマルリックは「すべてを信じ切ること。バルバラの魂の再来と平凡さ、神秘と肌、親しみやすさ、そして高揚する感覚。それらすべてが事実であり、本物なのだ。音楽においては、この言葉しかない。“情熱だ”」と語った。また、主演のジャンヌ・バリバールは、これまでの映画や舞台でバルバラ役を断っていたものの、「彼女以上に表現して見せたいと思ったわ。バルバラ・センセーションをね」と満を持して本作でバルバラを演じ、「女性はバルバラの曲を通して、女の人生を知っていく」と語った。痛ましい過去を乗り越え、歌手として生きる運命に全てをかけたバルバラの人生は、観る者の心に強く存在し、苦しみや悲しみを優雅に挽歌で語り、暗闇の中の灯火となって生き続けることだろう。『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』は11月16日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バルバラ~セーヌの黒いバラ~ 2018年11月16日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2017 - WAITING FOR CINEMA - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA – ALICELEO
2018年11月13日マイケル・ジャクソンに憧れた少女がLAに渡り、いつしか韓国へと導かれ、東方神起、少女時代、SHINeeとK-POPのスターを次々と振り付けることになった。「沖縄の海ってLAとつながっているんですよ」と、故郷・沖縄の浜辺で、天真爛漫に笑って言う仲宗根梨乃さん(39)。その海は韓国にも当然、つながっている。広い海と青い空の下で、梨乃さんのダンスは沖縄とLAと韓国を“チャンプルー”したかのように輝いている――。’79年6月11日、沖縄県那覇市で生まれた梨乃さんは10歳のとき、マイケル・ジャクソンの『ムーンウォーカー』のビデオを見て、息をのんだ。満場の観客が歓声を上げ、失神して、運ばれていく。「何?この人?何?って。もう……言葉にならない衝撃でした」やがて夜の窓ガラスを鏡代わりに、自分の姿を映して、マイケルのビデオを繰り返し見ながら、ダンスを完全コピーし始めた。ダンススクールには通っていない。「マイケル以外はやりたくないから(笑)、ダンスは独学です。マイケルのビデオが私の先生でした」母にねだって、マイケルのツアーを福岡ドームまで見に行ったのは、中学2年生のときだ。「私たちの席は、ドームのいちばん後ろ。マイケルは米粒くらいの小ささなんだけど……」生身のマイケルを見たことが、その後の人生を決定づけた。「絶対にアメリカに行く。マイケルみたいなエンタティナーになるって決めました。失神したかって?しません。失神したら、もったいない。見ないと!」それから英語を猛勉強し、高校2年のとき、交換留学生として渡米。19歳で再びアメリカに渡った。「私にとっては、アメリカ=マイケル。LAはダンサーの街。ダンサーはほぼ全員、マイケルが好き。もう楽しくて仕方なかった」LAでは、ヒップホップ、バレエ、ジャズダンス、ありとあらゆるレッスンを受けた。1日5クラスも取っていたこともある。ダンスのオーディションがあると聞くと、片っ端から受けまくった。受かっても、学生ビザでは働けないが、そんなことはおかまいなし。オーディションは、彼女にとって、ダンス・スキルを磨くための腕試し。レッスンだった。カレッジ卒業後、本格的にダンサーの仕事を始めると、ビッグネームとの仕事も入ってくるようになった。梨乃さんは、マイケルの次に憧れるジャネット・ジャクソンのオーディションに挑戦。合格すれば、大きなチャンスになる。ところが、待てど暮らせど、返事が来ない。しかも、このときビザの期限が、目前に迫っていた。そんな朝、彼女はふと、あるコーヒーショップに引き寄せられるように、車を向かわせていた。「不思議なんです。私、好みがはっきりしているので、ふだんはそこに行くことはないのに、そのときだけは、なぜか自然と足が向いて」駐車場に車を止めると、そこにジャネットの振付師がいる!「これだったのか!と。私、呼ばれたんですよ、たぶん」梨乃さんは、すぐに振付師に駆け寄って、「オーディション、どうなりました?私、ビザが切れそうで、日本に帰らなきゃいけないんです」と、訪ねた。すると振付師は目を丸くして、言った。「帰らないで。キミは受かっているんだよ」と。彼はその場で、ステージマネージャーに電話を入れ、ビザの更新手続きをしてくれた。こうしてビザ問題が解消した直後、ブリトニー・スピアーズのワールドツアーのオファーが入った。ワールドツアーは魅力的だ。でも、憧れのジャネットとの仕事がしたい。揺れる彼女の背中を押したのは、ビザの手続きをしてくれたあの振付師だった。「ワールドツアーはすごく勉強になるから、行きなさい。私たちとは、また次があるから」梨乃さんは感激した。「この器の大きさ、スゴイ!」。こうして、5カ月以上続くツアーに参加。待っていたのは、いばらの道だった。「それまでの私はダンスも服装もボーイッシュ。でも、ブリトニーのバックダンサーは、肌の露出が多い下着のような衣装を着て、ヒールを履いて踊るんです。ダンスも慣れていないスタイルを求められる。正直、最初はつらかったです」未経験の踊りや振付、リズムも速い。しかも、1カ月で何十曲も振付を覚えなくてはならなかった。「できないのは私1人だけ。でも、泣いたり落ち込んだりする時間はない。とにかく、できるまで何度でも練習を繰り返しました」生来の好き嫌いを乗り越えて、梨乃さんはここで大きく成長する。その後、ジャネットとは振付師として、一緒に仕事をしたそうだ。「憧れの人に私がダンスを教える。とっても不思議な感覚でした」とはいえ、過去に、誰の仕事をしても、次のオーディションには関係ない。毎回が勝負のアメリカ・エンタメ界で、梨乃さんは着実に、経験を積んでいった。K-POPの仕事は’08年、「SHINee」のデビューシングルの振付から。以降、少女時代や東方神起、BoAなど、他のK-POPのスターたちからも引っ張りだこに。振付師の仕事は、与えられた楽曲で、アーティストの魅力をより引き出すための作品作りだ。「私は感覚で作っていくタイプ。でも、依頼となると、感覚ではなく、考えなければならなくて。白髪も増えてくるわけですよ(笑)」自由人の彼女には、苦しい仕事でもあった。「それも勉強。無邪気に踊ることだけを楽しんでいた私も、大人の階段を上ったわけです(笑)」振付を考えるときは、とにかく何度も曲を聴く。「振付って、沖縄の“チャンプルー”。見て、経験したいろんな素材を、混ぜ合わせて、自分なりに出す。パッと出てこないときは、マイケルの振りを見て、ヒントを得たり。困ったときのマイケルです(笑)」
2018年10月26日