2023年12月8日、以前は市川海老蔵の名で知られていた、歌舞伎俳優の市川團十郎さんがInstagramを更新。舞踊家の市川ぼたんとして芸能事務所に所属する、長女の写真を公開しました。京都府京都市にある劇場『南座』にて、ぼたんさんと、同じく歌舞伎俳優の市川新之助を襲名した、長男の堀越勸玄さんとともに出演している、團十郎さん。同日、團十郎さんは「お散歩。勸玄はお部屋なり」というひと言とともに、ぼたんさんの写真を公開しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Ichikawa Ebizo 十一代目市川海老蔵(@ebizoichikawa.ebizoichikawa)がシェアした投稿 満面の笑みで楽しそうに走る、ぼたんさん。スラリと伸びた足や整った顔立ちは、2017年に亡くなった團十郎さんの妻でタレントの、小林麻央さんを彷彿とさせます。團十郎さんが公開した、ぼたんさんの写真に、麻央さんの姿を重ねた人は多い様子。「麻央さんが走っているように見えて、涙が出ました」「麻央さんの生き写しですね」「立派に成長していて、胸がジーンとした」などの声が相次いで寄せられました。ぼたんさんは、同日現在まだ12歳。これからいろいろな経験を経て成長する姿を、團十郎さんはもちろん、麻央さんも天国で見守っていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年12月09日歌舞伎俳優の市川團十郎白猿が8日に自身のアメブロを更新。娘・麗禾ちゃんの姿を公開した。この日、團十郎は「1日休んだので顔色が回復」と述べ「2人も一気に元気マシマシに」と朝食を前にした息子・勸玄(かんげん)くんと麗禾ちゃんの写真を公開。「良かったです」とコメントし「昨日もしっかりと沢山食べてよく寝たので、本当いい感じ」とつづった。その後に更新した「お散歩」と題したブログでは、一緒に散歩をした麗禾ちゃんの姿を複数枚公開。「勸玄はお部屋なり」と勸玄くんについて説明し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「スタイルいい」「麻央さんにそっくり」「身長もだいぶ伸びたように見えます」「笑顔が可愛い」などのコメントが寄せられている。
2023年12月09日歌舞伎俳優の市川團十郎白猿が6日に自身のアメブロを更新。誕生日を迎え部屋に届いていたファッションブランド『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』の大きな箱を公開した。この日、團十郎は「用事済ませて戻ったら」というタイトルでブログを更新し「部屋に戻ると、特大のLV BOXが」と部屋に届いたという『LOUIS VUITTON』の箱の写真を公開。「ありがとうございます」と感謝を述べ「誕生日って良いものですね」とつづった。続けて「本当に素敵な誕生日となりました、」と題したブログでは「素敵な誕生日となりました」とコメントし「舞台にしっかり向き合い、誕生日パーティーとか何も予定してない」と説明。一方で「楽屋に戻ると仲間や先輩後輩がその都度お祝いしてくれました」と報告し「幸せ者です」とつづった。最後に、誕生日ケーキや部屋を飾り付ける子ども達の様子などの写真を複数枚公開し「LVさんもホテルさんも仲間たちも、ありがとう、、涙」と感謝を述べ、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お誕生日おめでとうございます」「たくさんの方々の愛に包まれてますね」「素晴らしい1年になりますように」などのコメントが多数寄せられている。
2023年12月07日2023年11月23日、歌舞伎俳優の市川團十郎さんがInstagramを更新。長男で同じく歌舞伎俳優である、市川新之助さんの写真をアップしたところ、大きな反響が寄せられました。新之助さんは、同日、東京都内で行われた新潟のブランド米『新之助』の新米お手渡しイベントに出席。来場者100名一人ひとりに、新米を手渡したといいます。※写真は複数枚あります。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る Ichikawa Ebizo 十一代目市川海老蔵(@ebizoichikawa.ebizoichikawa)がシェアした投稿 10歳でありながら、1人でイベントに出席し、立派に務めを果たしていた新之助さん。幼い頃のあどけなさが抜け、その凛とした美しい佇まいと表情は、2017年に亡くなった母親の小林麻央さんを彷彿とさせます。投稿には新之助さんの成長に、驚きの声などが多数寄せられていました。・かわいかったカンカンがこんなに大きくなったなんて!すごくかっこよくなりましたね。・しっかり目を見て渡していてえらい。3枚目は麻央さんにそっくりです。・麻央さんに似ていると思ってたけど、團十郎さんにも似てきた。パパとママのいいと取り!團十郎さんは、投稿に「どんな気持ちだったのかを、聞くのが楽しみです」とコメントをつづっており、きっと後で新之助さんからイベントの感想を聞いて親子で会話をしたのでしょう。未来の歌舞伎界を背負う存在として、注目が高まっている、新之助さん。今後の活躍を応援したいですね![文・構成/grape編集部]
2023年11月24日市川團十郎と市川ぼたん、市川新之助の親子が11月18日、新初春歌舞伎公演として新橋演舞場で1月に上演される『平家女護嶋 恩愛麻絲央源平 -SANEMORI PARTII-』の取材会に出席した。「俊寛」として知られる近松門左衛門による古典「平家女護島」に新たな解釈を加え、團十郎が俊寛、常盤御前、実盛の3役を、ぼたんは実盛の娘・ひな鶴、新之助は常盤御前の息子・牛若丸(のちの源義経)を演じる。副題「恩愛麻絲央源平(おやこのきずななかもげんぺい)」には、團十郎の亡き妻でぼたんと新之助の母である「麻央」の名前が入っているが、これは演出・補綴を務める石川耕士のアイディアによるもの。團十郎は「ひな鶴の父・実盛、牛若丸の母・常盤御前という、別々の“親”を演じ分けるということで、(テーマが)親子の絆という中で、石川さんが麻央のことを意識して脚本を書いてくださって、その文字(=麻央)を入れたいというお話をいただいて、いくつかの案をくださった中から選んで、妻の名前が入った副題にさせていただきました」と説明。物語自体は「あくまでも源氏と平家の中での親子の情愛の話」と断りつつ「ご覧になった方が、堀越家のことを想像されるかどうかはまた別の話」と語った。石川耕士(演出・補綴)今回、親子3人が同じ舞台に立ち、セリフを交わすことになるが、父親である團十郎が、壇上では“母親”となることに新之助は「少し違和感あるかも(笑)」と語りつつ「3人で踊りをすることあったけど、お芝居での3人での共演は初めてなのですごく楽しみです」と語る。ぼたんも「父が実盛、私がひな鶴で、一緒に話をすることが多いんですが、緊張、ドキドキがあります。でも、3人で一緒に舞台に立ち、父とセリフを言い合える古典に出演できるのは貴重な経験だと思います」と笑顔を見せた。團十郎は「(ぼたん、新之助と)丁々発止のやりとりがありますし、いままでやってきたことと違うハードルの高さがありますが、いままでも年齢にそぐわない高いハードルをちゃんと乗り越えてきているので、あえてプレッシャーをかけますが、きっちり乗り越えられると思って、ある程度、見放して取り掛かりたいと思います」と2人への期待を口にしていた。演目にちなんで、「家族の愛を感じる瞬間」を問われると、新之助は「何気なく、朝起きて、みんなとご飯を食べたり、何気ないひと言が愛を感じるひとときだなと思います」と語り、ぼたんは「みんなで外に遊びに行って、自転車を父が先にこいでいて、一緒に話していると『これって幸せだな』と思ったり、絆というか愛を感じます」と語る。團十郎は、今年の9月の博多公演のため、新之助を連れて約1か月、家を空けていた時のことを思い返し「ぼたんに会えない時間は寂しいけど、戻った時に笑顔で待っていてくれるし、せがれは1か月間、ずっと一緒にくっついて、一生懸命舞台に向かう姿、後ろ姿を見ている時が幸せですね」と“父”の顔を見せる。年の瀬も迫ってきたが、團十郎はこの1年をふり返り「時代というものの流れ、世の中の流れと、既存していたものの“時差”というものが、いろいろ目に見えて動くようになり、歌舞伎界のみならず世の中全体がそういう流れになってきているのは、みなさま、同じように感じてらっしゃるのではないかと思います。エンタテインメント業界のみならず、そちら側に座っているみなさん(=報道陣)の価値観も問われる時代に差し掛かってきている」と語り、そうした世の流れの中でも、伝統文化を背負う者として「あまり動ずることなく、演劇・歌舞伎を楽しんでくださる方々を大事に公演をしていきたいという気持ちです」と来年に向けた意気込みを語った。取材・文・撮影:黒豆直樹<公演情報>『平家女護嶋 恩愛真絲央源平-SANEMORI PART II-』近松門左衛門 歿後三百年近松門左衛門 作石川耕士 補綴・演出藤間勘十郎 演出・振付■出演市川團十郎市川ぼたん市川新之助※昼夜同一狂言2024年1月6日(土)~1月25日(木) ※11日(木)・18日(木) 休演会場:新橋演舞場チケット情報:公式サイト:
2023年11月20日2023年5月18日、自宅で倒れていたところを発見され、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)氏ら3人が救急搬送される事件が発生。後に、搬送された猿之助氏の両親は死亡が確認され、猿之助氏は自殺ほう助の容疑で逮捕されています。同年11月17日、猿之助氏の判決公判が東京都千代田区の東京地裁で開かれ、懲役3年、執行猶予5年の判決がいい渡されました。市川猿之助氏、判決を受けコメント同日、猿之助氏の判決を受け、松竹株式会社はウェブサイトを更新。亡くなった猿之助氏の両親へ哀悼の念を表し、「いかなる事情があったとしても、市川猿之助が行った判断は決して許されるものではなく、大きな過ちであった」と、会社としての考えを述べました。続いて猿之助氏の今後については、「まずは1人の人間として、両親のぶんまでしっかりとこの後の人生を歩んでほしい」と述べ、歌舞伎俳優としての予定が白紙であることを明かしています。また、同社はウェブサイトに猿之助氏のコメントも掲載しました。本日、裁判所から、懲役3年執行猶予5年の判決の言い渡しを受けました。失意のどん底で決意したこととはいえ、常に自分を見守ってくれた父と母を巻き込んでしまったこと、そして、歌舞伎界を含め、多くの皆様に治癒し難い傷を負わせてしまったことに対し、言い表せない罪を感じています。自分の記事が世に出るとき、そのこと自体により、四代目猿之助を継承した自分が「猿之助」という名前のみならず歌舞伎界という大きな伝統と文化に対し深い傷を与えてしまうこと、また成長を歩み続けている猿之助一門のみんなを暗闇の中に放り出すこと、その現実の大きさから自死を選んでしまいました。どん底の中で生き長らえることを選ばなかった自分の弱さを責めるしかありません。たとえ生活の場を失ったとしても、次の日を信じて静かに待つべきでした。生きることを諦める気持ちになったとき、自死を成し遂げることだけを考えていました。自分の精神状態の異常性すら理解できない状況に陥っていました。「あなただけ行かせるわけにはいかない。」という両親の言葉も自然に受け止めてしまっていました。来世に向かう両親の身支度をし、そして、自分の終止符へと向かいました。自分一人で抱え込まず、周囲の人に自分の不安や絶望を相談するべきでした。ただ、当時の自分は、自分の立場もあり、他の人には自分の気持ちは理解できないだろうと考え、また、周囲に弱みを見せることもできませんでした。事件の日から今日まで生きてきました。毎日、あの日のことを思い返してきました。私だけが生き延びてしまった、父と母に申し訳ない、そういったことを考えていました。事件後も、死んでしまいたい、明日命が終わっていないか、と思うこともありました。しかし、周囲や病院関係者の助けのおかげで、事件のときほど真に迫った自死の思いが生じることはありませんでした。「最後に何か言いたいことはありますか。」という裁判官の言葉に対し、「自分にできることがあればやらせていただきたい。」と答えました。今後は、生かされた自分に、これから何ができるか考えていきます。これからは、一人で抱え込まずに、自分の弱さも自覚し、周囲の方々に相談し、助けていただきながら、一日一日一生懸命に生きていこうと考えています。本当にご迷惑をおかけしました。松竹株式会社は、猿之助氏と時間をかけて話し合い、責任をしっかりと受け止めた上で、今後について模索していくとのこと。また、事件の発端とされているハラスメント行為の報道については、現時点で事実確認はないものの、通報窓口の利用者を拡大するなど、会社として改善を進めていくといいます。[文・構成/grape編集部]
2023年11月17日昔、学校で同じクラスだった人や、親しかったものの気付けば連絡を取らなくなってしまった旧友は、あなたにもいるのではないでしょうか。世間は意外と狭いもの。年月が経ってから偶然にも再会し、お互いに驚く…という展開は、時々起こりますよね。以前は市川海老蔵の名で知られていた、歌舞伎俳優の十三代目・市川團十郎白猿(いちかわ・だんじゅうろう・はくえん)さんも、そういった経験をしたようです。市川團十郎白猿、ホテルで手渡された手紙に感動2023年11月14日、市川さんはブログに「ホテルに!?え!?」という、動揺が伝わってくるタイトルの記事を投稿しました。この日、市川さんは京都府京都市の南座に出演。襲名披露公演で使用される、祝幕のお披露目イベントを行いました。イベント後、市川さんはホテルに移動し、おいしい食事を堪能したのですが…そこで、驚くべき出来事が起こったのだとか。豪華なフルーツの盛り合わせとともに、市川さんが受け取ったのは、1通の手紙でした。なんと手紙の送り主は、このホテルの料理長であり、市川さんの元同級生!意外な場所での同級生との再会を受け、市川さんは「泣ける…ありがとう。フルーツ、おいしく頂きます」というコメントとともに、この写真を投稿しました。翌朝、市川さんは料理長とのツーショット写真も公開。きっと昨晩の手紙を受け、市川さんから声をかけたのでしょう。同級生が、料理長としておいしい食事を振る舞っていることを知り、市川さんも嬉しそうな表情を浮かべています。ほほ笑ましいエピソードに、ファンからは「そんなことがあるだなんて…!」「すごい、まさに奇跡の再会!」といった声が続出。きっとこのホテルで口にした料理は、市川さんにとって最高のものであったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年11月16日●ハリウッド映画で吹替声優初挑戦歌舞伎俳優・市川團十郎の長女で舞踊家・女優の堀越麗禾(ほりこし れいか)。2019年に日本舞踊市川流の名跡・四代目市川ぼたんを襲名し数々の舞台を踏む一方で、ドラマなどにも出演し、映画『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日公開)では吹替声優に初挑戦した。堀越にインタビューし、声優業や女優業のやりがい、父・團十郎への思い、今後の抱負など話を聞いた。ギャレス・エドワーズ監督の最新作となる本作は、人類とAIの戦争が激化した近未来の物語。ジョン・デヴィッド・ワシントンが主演と務め、渡辺謙も参加している。堀越が吹替を担当したのは、物語の重要なカギを握る超進化型AIの少女・アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)。主人公ジョシュアは、人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先でアルフィーと出会い、“ある理由”から彼女を守りぬくと誓い共に行動をすることとなる。ハリウッド映画で重要な役どころの吹替を任された堀越。オファーを受けたときの心境を「とても驚きましたし、うれしかったです」と明かす。そして、演じたAIの少女・アルフィーについて「最初のほうは人間の言葉があまりわからなくてしゃべることができなかったのですが、徐々に主人公と話せるようになっていきます」と説明。セリフは少ないながらも一つ一つとても重要で、アルフィーの気持ちを想像しながら演じたという。「あまり言葉を発さず顔の表情で演技している部分が多いのですが、一つ一つのセリフが心に刺さるというか、感情を引っ張り出されるような大事なセリフが多いので、どういう風に言えばいいんだろうと、たくさんたくさん考えました。とても難しかったですが、監督さんにアドバイスをいただいきながら頑張りました」○■スクリーンから流れてくる自分の声に感激「すごくうれしかった」完成した吹替版を鑑賞したときは、流れてくる自分の声に感激したとうれしそうに話す。「自分の声が大きなスクリーンから聞こえてくるというのは、ものすごくうれしかったですし、驚くべきことだなと思いました。自分の声が入っていると思って、緊張してドキドキしながら見ましたが、素敵な作品だなと改めて思いました」また、本作から「刺激をもらうことばかりだった」と語る堀越。「未来のお話なので、未来ってこんな風になるのかなという感覚になりましたし、こういう未来になる可能性があるんだなと、いろいろと学ばせていただきました。AIと人間が戦うなんてすごすぎるなと。ロボットがどんどん進化して、こんな戦いができるようになるかもしれないという驚きがありました」堀越は、アニメーション映画『DC がんばれ!スーパーペット』(2022)で声優に初挑戦し、今回で2回目となったが、とてもやりがいを感じているようだ。「自分の声が映画に入るというのがまずうれしいことですし、驚くべきことなので、それが一つのやりがいというか楽しみというか、『やるぞ!』というやる気を湧かせてくれます」○■アルフィー役の子役から刺激「すべてがすごいなって思いました」実写映画の吹替声優は今回が初挑戦となり、アニメーション声優との違いを感じたという。「人が演じているものに違う人の声が入るので、とても大変でしたが、アルフィー役の役者さんはどのように一つ一つの場面で演技をしたんだろうと、たくさん考えて一生懸命頑張りました」そして、アルフィーを演じた子役のマデリン・ユナ・ヴォイルズから大いに刺激を受けたと語る。「アルフィーの子が本当にすごくて、声が聞こえなくても表情を見ているだけで感情が伝わるし、表情が見えてなくても言葉だけで感情が伝わるし、すべてがすごいなって思いました」●女優業や声優業の楽しさ実感堀越は、四代目市川ぼたんとして数々の舞台を踏む一方で、ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(21/日本テレビ)などにも出演。女優業について、監督をはじめとする現場の人たちと一緒に作り上げていくことに楽しさを感じているという。「演じるときに周りの方々がいろんなアドバイスをくださり、皆さんに支えられている感じがすごくあって、とても感謝しています。そのおかげで頑張れますし、演じることが楽しくなるなと感じています」一視聴者として作品を見ていたときとは、見方も変わってきたと明かす。「こういうお仕事をさせていただく前は、作品を見ていて面白かったら笑うし、感動したら泣くし、という感じでしたが、お芝居に挑戦させていただくようになって、『これは全部演じていたんだ。それなのに人の感情を揺さぶることができてすごい!』と見方がちょっと変わりました」最近の活動で特に楽しかったものを尋ねると、『ザ・クリエイター/創造者』を挙げた。「今回このような大きな声優のお仕事をさせていただいて、自分の声だけで演じるという楽しさが見えたので、とても楽しかったです」と話し、また声優に挑戦してみたいと意欲を見せた。○■「頑張っている父の姿を見て学ばせてもらっています」芸能界で憧れている存在は父・團十郎。「歌舞伎の舞台が大好き」と目を輝かせ、父のように感動を与えられるような人になりたいという。そして、父・團十郎について「憧れでもあり、お父さんでもある」と表現。父の姿を見て日々学んでいると語る。「お父さんは台本を覚えるだけではなく、こういう風に演じようと自分なりにいろいろと考えているような気がして、頑張っている父の姿を見て学ばせてもらっています。家族でありながら憧れの存在で、こういうときはこうすべきなんだとか、後ろ姿から学んでいます」最後に今後の抱負を尋ねると、「まだ目標は見つかっていなくて、いろんなことに挑戦する中で自分が求めているものは何なんだろうと、自分の目標を探していきたいと思っています」と回答。「個性のある人」に憧れているとも言い、自身も魅力的な個性を持った人になっていきたいと話していた。■堀越麗禾(ほりこし・れいか)2011年7月25日生まれ、東京都出身。十三代目市川團十郎白猿の長女。2014年3月、「古典への誘い」八千代座公演の『芝居前三升麗賑』で初御目見得。2019年8月、シアターコクーン「市川會」にて四代目市川ぼたんを襲名。舞台のほか、ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(21)などにも出演。また、映画『DC がんばれ! スーパーペット』(22)で声優に初挑戦した。
2023年10月19日歌舞伎俳優の市川團十郎白猿が10月11日(水)、都内で会見を行い、京の年中行事『吉例顔見世興行』(12月1日~24日)として、京都・南座で十三代目市川團十郎白猿襲名披露と、八代目市川新之助初舞台の公演を行う『當る辰歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』について、思いを語った。昼の部では、新之助の南座初舞台となる『外郎売(ういろううり)』、襲名披露狂言として團十郎とぼたんが親子共演する『男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら』などを上演。夜の部には、襲名披露『口上』と襲名披露狂言の『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』といった演目が並ぶ。團十郎は、2022年10月31日の『顔寄せ手打式』(東京・歌舞伎座)を経て、十三代市川團十郎白猿を襲名し、「市川團十郎」という大名跡が9年ぶりに復活。その後、22年11月から24年10月まで、襲名披露興行を随時行っている。襲名から約1年が経過し、「ちょっと慣れてきました」と心境を明かし、「自分の中で意識が変わってきましたが、歌舞伎の中での認識といえば、“團十郎”の重みは子どもの頃から知っておりますし、そういう意味では、まだなりきれてはいないかなと思います。徐々に、ですね」と話していた。團十郎が南座に出演するのは8年ぶり。團十郎のまねき看板が掲げられるのは11年ぶりとなり「どこか自分ごとではないような、なつかしい感覚で楽しみですね」と期待を寄せる。『助六』では、女形の三浦屋揚巻を中村壱太郎、中村児太郎がダブルキャストで、そして、髭の意休を市川男女蔵が、いずれも初役で勤めることが決まり「次の世代に手渡すことにフォーカスし、未来への希望を念頭に白羽の矢を立てた」と配役に込めた“継承”の思いも語った。長男・新之助の初舞台、長女・ぼたんとの親子共演が話題にあがると、思わず目を細める場面も。ぼたんについては「女の子でも歌舞伎で活躍できるという希望を持ちながらも、同時に現実を見る力も備わっている」とし、「自然と女優業に興味が沸くんじゃないでしょうか。人間関係の築き方、気の配り方や接し方で、私が勝てるところはない」とべた褒め。新之助は「特化した人物に育っている」と語り、昨年史上最年少で『外郎売』を演じたことに対し、「見事な成長を遂げていたし、彼にとって大きな成長だったと思う」と背中を押していた。取材・撮影・文:内田涼<公演概要>京の年中行事當る辰歳『吉例顔見世興行』東西合同大歌舞伎 市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台【昼の部】一、「『双蝶々曲輪日記』角力場」出演濡髪長五郎:中村鴈治郎放駒長吉:中村隼人山崎屋与五郎:市川染五郎藤屋吾妻:中村壱太郎二、「歌舞伎十八番の内『外郎売』八代目市川新之助初舞台相勤め申し候」改訂:野口達二出演外郎売実は曽我五郎:市川新之助大磯の虎:中村扇雀化粧坂少将:片岡孝太郎小林朝比奈:市川男女蔵小林妹舞鶴:中村雀右衛門工藤祐経:中村梅玉三、「男伊達花廓」出演五郎蔵:市川團十郎禿:市川ぼたん四、「壽三升景清 歌舞伎十八番の内『景清』」脚本:松岡亮演出・振付:藤間勘十郎出演悪七兵衛景清:市川團十郎阿古屋:中村雀右衛門岩永左衛門:市川右團次花菱屋女房おさく:市村萬次郎秩父庄司重忠:中村梅玉【夜の部】一、「『仮名手本忠臣蔵』衹園一力茶屋の場」出演大星由良之助:片岡仁左衛門遊女おかる:片岡孝太郎赤垣源蔵:片岡進之介寺岡平右衛門:中村芝翫二、「十三代目市川團十郎白猿 八代目市川新之助 襲名披露 口上」出演:市川團十郎、市川新之助 / 片岡仁左衛門、中村梅玉 ほか三、「歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜』河東節十寸見会御連中」出演花川戸助六:市川團十郎三浦屋揚巻:中村壱太郎(1~12日)、中村児太郎(14~24日)三浦屋白玉:中村児太郎(1~12日)、中村壱太郎(14~24日)髭の意休:市川男女蔵朝顔仙平:中村歌昇福山かつぎ:中村隼人曽我満江:市川門之助遣手お辰:市村萬次郎くわんぺら門兵衛:中村芝翫白酒売新兵衛:中村扇雀通人里暁:中村鴈治郎口上:市川染五郎後見:市川右團次2023年12月1日(金)~24日(日)会場:京都府・南座公式サイト
2023年10月11日2023年10月・11月に、「十三代目 市川團十郎白猿 襲名披露巡業」公演が全国20ヶ所にて開催となる。それに先駆け出演の市川團十郎による取材会が都内某所にて実施された。演目として『毛抜』を選んだ理由について「市川團十郎家の襲名公演ですので、歌舞伎十八番もしくは新歌舞伎十八番をご披露するというのが一般的。秋巡業の演目の候補としては『鳴神』、『毛抜』があがるなか、決め手となったのは一人で芝居をするところが多い点です。『鳴神』は荒事の要素は多いですが、女方と二人で芝居を進めていくことが多く、市川團十郎が中心の『毛抜』の方が襲名披露巡業としては面白いのではないかと思いました。『毛抜』には紋切り型という幕外の型があり、ご当地によって幕外の景色を変えたいという思いもあり、『毛抜』に決めさせていただきました。『毛抜』はもともと二代目市川團十郎が行った「雷神不動北山櫻」という作品。そこから七代目市川團十郎によって『鳴神』、『毛抜』、『不動』が歌舞伎十八番に選定されますがその形は途絶え、二代目市川左團次が色気ある作品に作り替えたのが今日伝わっている『毛抜』であり、『鳴神』。今やっている『毛抜』は派生して出来ている部分も大きくあり、二代目市川團十郎が演じていたものをそのまま演じている『助六』と違い、『毛抜』は原型がどうだったかは正直分からない。その中で『毛抜』の粂寺弾正は愛嬌とおおらかさ、その中にひけらかさない知的の強さ、歌舞伎十八番の「剛の者」というすべてのエッセンスがないと出来ない、歌舞伎十八番の中でもハードルの高い役のひとつ。」と語る。また、「歌舞伎十八番は荒事の印象があるかもしれませんが、お家騒動を解決していくLGBTQの壁をも超えた主人公が奮闘していくところに、新しい視点でも見ていただける作品なのではないかと思います。」と見どころについても触れ、「自分自身、襲名披露巡業のみならず他の興行を含めても各地に一番足を運んでいる役者だと思います。首都圏の近郊や遠方にいらっしゃる方々に届けられるよう巡業に力を注いで生きてきました。今回各地の方々にお目にかかれるということで、團十郎として今後ともよろしくお願いいたします、というご挨拶と、今まで海老蔵としてありがとうございました、という感謝を伝えられる興行になれば良いなと思う。」と締めた。チケットは好評発売中。
2023年10月10日かつてない正念場を迎えている歌舞伎界。昨年、市川中車こと香川照之(57)のホステスへの性加害が報じられ、今年に入っては大スターであった市川猿之助(47)が一家心中を図り自殺ほう助の容疑で逮捕・起訴されてしまった。さらに、7月には尾上菊之助(46)にも不倫疑惑が飛び出すありさま。スキャンダルまみれの歌舞伎界だが、「女遊びは芸の肥やし」といわれるなど、これまでは芸がよければお咎めなしという風潮も存在してきた。そこで、混沌とする歌舞伎界で、今誰が評価され、嫌われているのかを400人へのアンケートで調査した。今回は「嫌いな歌舞伎役者」について、公表する。嫌いな歌舞伎役者ランキング、3位に選ばれたのは市川團十郎(45)。歌舞伎界を背負って立つ大名跡を昨年襲名し、期待される存在だが、世間の評判は芳しくない。妻の小林麻央さん(享年34)を’17年に亡くして以降は、歌舞伎の傍らSNSで子育て風景を積極的に発信してきた團十郎。しかし、‘22年には義理の姉・小林麻耶(44)からの暴露騒動、「SNSナンパ」による複数女性との交際や、妻の麻央さんとの思い出の家で女性と密会するなど、良きパパの”裏の顔”がたびたび報じられてしまった。父親としての未熟さも指摘されている。今年6月、本誌は團十郎が金色の高級車で子供たちを学校から送り迎えする様子を目撃したが、なんとその学校では車送迎が禁止されていることも明らかになった。ふだんの振る舞いが好感度の低迷に大きく影響しているようだ。《イメージが悪すぎる。素行や女性関係。》《SNSよりも本業でがんばってほしい》《いろいろお騒がせな人物》2位に選ばれたのは、市川猿之助。今年5月、東京目黒区の自宅で、父親の市川段四郎さん(享年76)と母の喜熨斗延子さん(享年75)とともに倒れているのが見つかった。両親は死亡が確認され、猿之助はその後7月28日に両親に睡眠導入剤を服用させたとして、自殺ほう助の罪で起訴されている。猿之助については、自殺を図った日の朝に歌舞伎界での弟子に対するパワハラ・セクハラに関する報道がなされていた。猿之助本人は、この報道が自殺のきっかけになったと供述しているという。歌舞伎界きってのスター俳優だった猿之助。歌舞伎の世界だけでなく、’20年の『半沢直樹』(TBS系)、’22年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)などドラマの世界でも活躍し、人気を博していた。それだけに、スキャンダルによって両親ともども悲しい選択をした事実が、”反省して出直すこともできたはず”と落胆を産んでしまったようだ。《今回の問題が残念です》《1度のスキャンダルで家族会議を開き、一家心中を試みたメンタルの弱さがあまり好きでない》《流石にこの被告はありえない歌舞伎の伝統とか血筋とかに理由をつけて、これで数年後に復帰となると世間との感覚がズレているとしか思えない》そして、1位に選ばれてしまったのは香川照之。8月7日に、所属事務所によって昨年再婚し、子どもが誕生していたことが発表されたのだが、その“昨年”8月に、ホステスへの性加害や“鬼の形相”で女性の髪をつかむ写真が報じられている。それまで『半沢直樹』(TBS系)など人気ドラマや朝の情報番組、子供向け昆虫番組などに出演し、世間にとってはなじみ深い歌舞伎俳優だった香川。“カマキリ先生”との落差に、ファンのショックは大きかった。スキャンダルからしばらくして、出演していた番組は全て降板となった香川。しかし、歌舞伎の世界では、昨年12月の「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」で舞台復帰。さらに、この7月には猿之助の代役として「七月大歌舞伎」に出演し、昼の部「菊宴月白浪」で主演を務め、舞台のクライマックスでは、澤瀉屋のお家芸である「両宙乗り」にも挑戦していた。歌舞伎界では、今後の澤瀉屋を支える存在として期待されているよう。しかし、世間では”性加害報道”が、未だ強烈な印象として残っているようだ。《やはり、いろんな不祥事でクリーンなイメージがないから》《絶叫してワンパターンの芝居ばかり。もう見飽きた》《スクープされた内容が酷すぎるし、スクープされてもすぐに降板せず世間の批判が高まるまで朝の番組に出続けるくらい図々しい性格しているから》《クラブのホステスさんに性的な嫌がらせやセクハラをしたから》【嫌いな歌舞伎役者ランキング】1位:香川照之(市川中車)2位:四代目市川猿之助3位:十三代目 市川團十郎4位:二代目中村獅童5位:七代目尾上菊五郎5位:八代目中村芝翫7位:六代目片岡愛之助8位:十代目松本幸四郎9位:尾上松也10位:五代目尾上菊之助調査対象:20代以上の男女400人調査方法:WEBでのアンケート(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)
2023年08月12日市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台『九月博多座大歌舞伎』。約3年ぶりの博多座登場となる團十郎に、襲名後の心境や公演の見どころなどを聞いた。昼の部は、歌舞伎十八番の内『矢の根(やのね)』、『外郎売(ういろううり)』、『景清(かげきよ)』、夜の部は『鞘當(さやあて)』、『口上(こうじょう) 』、歌舞伎十八番の内『暫(しばらく)』と、昼夜ともに豪華な演目が揃う。團十郎は『景清』の悪七兵衛景清、そして『暫』の鎌倉権五郎を務める。昼の部の『景清』は團十郎が海老蔵時代に景清を主人公として再構成した『壽三升景清』の中の作品。津軽三味線奏者・上妻宏光が参加することも話題だ。「技術・世界観ともにずば抜けた音楽家である上妻さんの参加で、より広がる『景清』の世界観を楽しんで頂きたい」と自信を覗かせる。一方、夜の部『暫』は、1999年の博多座開場以来、上演が待たれていた演目。今回、團十郎襲名披露興行というまたとない機会で博多座初上演が実現する。「市川團十郎は、江戸時代から続く大きな名跡(みょうせき)。その襲名披露の舞台で、『暫』を演じられることを非常に嬉しく思います。荒事の精神の元となっている“わらべの心で演ずる” ということが追求される演目で、幕外の引込み(まくそとのひっこみ)も見どころです」。父親である十二代目團十郎からは、2m以上ある太刀の扱い方などを細かく教え込まれたそう。「團十郎の名跡を相続することがどのようなものかは、とても言葉で表現できません。言葉で言い表せない部分を舞台の上でいかに形にしていくかが大事。また、長い歴史のなかで歌舞伎が時代とともに変化してきたように、古典を継承するだけでなく、現代に対する歌舞伎ということも考えないといけないと思います」と襲名への思いを真摯に語った。また、八代目市川新之助の初舞台については「東京以外でこんなに大きな役を長くやるのは初めてなので本人も大変だと思うが、技術的なことを細かく言うよりものびのびと楽しく演じてほしい」と師匠、そして親として優しい笑顔で語り、「團十郎の襲名、新之助の初舞台は、次いつあるかわかりません。この機会をお見逃しなく、ぜひ博多座に足をお運びください」と締めくくった。『九月博多座大歌舞伎』は9月1日(金)~17日(日) 福岡・博多座にて上演。チケットは発売中。
2023年08月10日「團十郎さんが、成田市の観光大使に選ばれ、大々的に任命式が行われてから8年がたちました。しかし、彼が成田市をPRしてくれたおかげで観光客が増えたとか、成田市のイメージがアップしたといった実感はありません。こちらに来て、成田市主催のイベントに出席するのも年に1~2回ほどです。それにもかかわらず、年間3千万円以上を払い続けているのは、“税金の無駄遣い”としか言いようがありません」そう憤るのは、千葉県成田市の市役所関係者・Aさんだ。十三代目市川團十郎白猿(45)が、観光大使役である“御案内人”を成田市から指名されたのは’15年春のこと。7月に出席した任命式で、彼はこう語っていた。「(成田山)新勝寺は父との思い出が多いので、任命はすごくうれしいです」團十郎は今年令和5年度までの9年間(※3年契約で3回)、御案内人を務めている。前出の市役所関係者・Aさんが続ける。「その間ずっと團十郎さんに報酬が支払われていることについては報道もありませんし、成田市も告知していません。そのことを知って私も非常に驚きました」Aさんの告発を受けて、本誌は成田市の「令和5年度予算特別委員会予算審査資料」を入手した。資料には「市川團十郎白猿プロジェクト」の委託料として約6168万円という金額が記載されている。その内訳によれば、市川團十郎公演諸経費が1217万円、イベント企画などの年間管理委託が825万円……、もっとも多額なのが成田市御案内人の稼働や肖像権使用などへの支払いで3300万円だった。「プロジェクトのために毎年6千万円前後の予算が組まれています。そのうちの3300万円が“成田市御案内人”團十郎さんへの報酬なのです。この数字は9年間ほぼ変わらず、合計すると報酬は3億円近くにのぼります。本来は市の広報誌などにも歳出として明記されるべきだと思うのですが、團十郎さんの件に関する詳細は省かれていて、市民は知る機会がないのです。成田市のための稼働については、團十郎さん本人が出演する歌舞伎公演が実施される年はまだマシなほうで、プロジェクトの実績とされている『歌舞伎講座』や『歌舞伎衣装展』には、本人は姿を見せません。そもそも観光大使が、これほど多額の報酬をもらっている例はほかにあるのでしょうか……」■成田市役所関係者は「今後も契約を継続します」各地には多くの観光大使が存在し、タレントなどが就任することもあるが、無報酬というケースも多いようだ。イベントなどに詳しい芸能プロダクション関係者に聞いた。「地方自治体から観光大使に選ばれることは、イメージアップになりますし、故郷やゆかりの地への恩返しにもなります。ですから完全に手弁当ということもありますし、交通費などの経費のみもらうようなことも多いのです。もちろんギャラが発生しているケースもありますが、年間3千万円以上といった話は聞いたことがありません。團十郎さんとしては、先代が残した借金も返済しなければなりませんでしたから、“もらえるものはもらっておきたい”という気持ちだったのかもしれませんが……」十二代目市川團十郎さんは、妻・希実子さん(70)の父の連帯保証人となり、事業失敗のあおりを受けて19億円もの借金を背負ったという。「先代が亡くなった後は、團十郎さんが返済を続け、麻央さんと暮らした邸宅をこの夏に売却したことで、ようやく完済できたそうです。もっとも團十郎さんは昔から、堅実とはほど遠い生活を送ってきました。いま乗っているのは3500万円ほどの英国製高級車ですし、高級腕時計のコレクターでもあります。先月は、誕生日を迎える長女・麗禾ちゃん(12)を連れてルイ・ヴィトンの店舗を訪れたことをブログで発信して物議を醸しました」(芸能記者)成田市からの報酬も團十郎一家の生活を潤しているのか。成田市の観光プロモーション課の担当者を取材した。「團十郎さんは成田屋の方で成田山新勝寺とご縁がありますから、御案内人をお願いしました。成田市の観光のために伝統芸能のお力をお借りできればと考えております。中学校で行った『歌舞伎講座』におこしいただいたこともあります」――それは数年前のことで、團十郎さんは最近は「歌舞伎講座」には参加していないですよね?「(講座の)監修はしていただいておりますし、(講座には)いまはほかの歌舞伎役者さんに来ていただいています」――團十郎さん関連の歳出について、市民が知る機会がないという批判もあります。「市の広報誌のページにも限りがあり、イベントの告知などは掲載できますが、歳出の内訳までは掲載できないということはあります。市議会や予算委員会で内容の説明やご報告はさせていただいておりまして、今後もそういうところで説明していくという認識です」――観光大使の報酬が毎年3300万円というのは高すぎるという意見もありますが?「あくまで松竹さんとの契約ですので、ご本人がどのくらい(の金額を受け取っている)ということは、私どもにはわかりません」そこで成田市と契約を結んでいる松竹芸能株式会社を取材すると、担当者は次のように回答した。「(報酬の)金額に関しましては、成田市との契約に基づくものですので、詳細は申し上げられません」成田市はこれからも團十郎に御案内人を依頼していくつもりだという。前出の成田市観光プロモーション課の担当者はこう語っていた。「今後も継続して團十郎さんのプロジェクトは進めていく予定です。来年度の予算編成はこれから行いますが、次も3年契約となります」あと3年間で、さらに9900万円!?團十郎は“荒稼ぎ”と批判されないように、成田市へ4億円もの報酬にみあう貢献を果たすことができるのだろうか。
2023年08月08日《直感ですが、何かが起こりそうな気がする、なんだろう、地震でなければ良いのですが、》7月4日午前に更新したブログで、こう綴ったのは歌舞伎俳優の市川團十郎(45)。突然の“不吉な予感”に、コメント欄では《教えてくれてありがとうございます》《何か起こりそうなんて、、團十郎さんのは当たるからな~》との声が上がっている。團十郎といえば、これまでも地震を“予言”してきたことで知られてきた。さかのぼること’16年2月3日に、《帰り道…なんか今日雲が気になるのです。地震とかないといいな…と思ってます》とブログに投稿。その2日後の5日に神奈川県で震度4の地震が発生し、同日にブログを更新した團十郎は《朝の地震、やはりあたった…3日のブログ、》と驚いていた。’19年12月19日に青森県で震度5弱の地震が発生した際は、同日朝に《なんとなく昨日から胸騒ぎしてるところにそれらしい雲、地震雲でなければ良いな》と空の写真を添えてブログに投稿していた。さらに’21年2月13日にも、《なんとなくだけど、地震きて欲しくないなーとふと思う、》とツイート。すると、約10時間後に福島県沖で震度6強の地震が発生し、《的中しましたね》《予言者だったのか》と驚きの声が相次いだのだった。「この地震が発生した翌日、團十郎さんはTwitterで《昨日のツイートはたまたまですから、あんまり信じないでね、》と冷静に呼びかけていました。とはいえ、自らの“先見の明”に確信もあったのか、自身のYouTubeチャンネルで『その日、すごい調子が悪くて。運転手が道を間違えた際に渋滞に巻き込まれて、あそこでツイートしたの』と“予言”した経緯を説明。さらに『ピンポイントで気になる日がある、5月。前後するかもしれないけど、具体的に何かもわかってる』と、新たな災害の可能性も指摘していました」(WEBメディア記者)■祈祷師、パワーストーン…息子・新之助も感化された“スピリチュアル生活”團十郎といえば、これまでも“スピリチュアル”に傾倒してきたという。義姉・國光真耶(43)の“告発騒動”が世間を騒がせていた昨年4月、一部週刊誌で團十郎(当時は海老蔵)と常に帯同する祈祷師・X氏の存在が報じられたこともあった。「團十郎さんは近年、スピリチュアルな能力を持つとされる人を身近に呼び寄せることが多いそうです。占術に詳しいバーのマスターや、気功を行う整体師に相談していたこともありましたが、ここ数年はX氏に傾倒しているといいます。團十郎さんは劇場の客席などで、呪文のような文言を唱えながら上下左右に手を動かし“気を整える”姿も見られています。X氏は仕事場だけでなく、美容室、サウナなどプライベートにも付き添っているとか。團十郎さんからはコンサルタント料として総額数千万円は受け取っていると言われています」(スポーツ紙記者)本誌も昨年4月、海老蔵時代に行った地方公演の際に、晴れ乞い料として祈祷師へ100万円包んだことを報じている。そうした熱心ぶりは、ともに来年まで続く襲名興行に臨んでいる最愛の息子・市川新之助(10)にも及んでいるようだ。「團十郎さんは自宅にアメジストの原石を置き、パワーストーンを肌身離さず着用しています。それが、新之助くんにも影響を与えているのです」(歌舞伎関係者)4月11日に團十郎が自身のInstagramに投稿した写真には、勉強に励む新之助の姿が。左手首にパワーストーンのブレスレットを2つ着け、机の上にはピンク色の水晶玉や開運の御利益があるという“金色のうんこ”の置物まであった。5月28日の投稿でも、Tシャツ姿の新之助は左手首に同じブレスレットを着けていた。前出の歌舞伎関係者は、新之助の“ある日課”について本誌にこう証言していた。「まだ小学5年生ですが、不動明王のご真言をそらんじて言えるといいます。朝晩、正座をして目を閉じ、手を合わせて、『ノウマク・サンマンダバザラダン~』と、マントラをきっちり7回唱えているそうです。最近は小さな阿修羅像や仏像のガチャガチャを好んで買っているみたいですよ」何はともあれ、地震の予言が的中しないことを願うばかりだ。
2023年07月04日スター役者の市川猿之助(47)が自殺ほう助の疑いで逮捕され、当代きっての女形と評される坂東玉三郎(73)が本興業から退くことを発表するなど、大きな危機に直面している歌舞伎界。そんななか、歌舞伎界を背負って立つ存在として期待されるのが大名跡の市川團十郎(45)だが、その素行には不安がつきまとう。6月下旬、本誌は團十郎が長女・ぼたん(11)と長男・新之助(10)を小学校へと金色の超高級車で送り届ける姿を目撃した。一見2人を思った行動に思えるが、実はこの小学校には車での登下校は基本的に禁止という規則がある。そのため、ルールを守っている保護者からは、“どうしてあの家族だけ”と不満が寄せられているのだ。特に以前は正門の前に堂々と車を停めていたため、保護者から学校側にクレームがはいったこともあるという。今は、停車位置を少し離れたところに変更したものの、本誌が目撃した際も金ピカの車体はよく目立っていた。学校側は、本誌の取材に対し、車の送迎について事情のある場合は認めていると明かしたが、保護者の間で1年ほど前からクレームが上がっているのも事実。この團十郎の振る舞いに対しては、《車送迎可の学校に転校しては》《ルールに従わないと》《世間とずれた俺様行動》などの意見が寄せられていたが、“俺様”ぶりは今にはじまったものではない。’20年12月、襲名を控えていた海老蔵時代、團十郎は頻繁に歯科医院へと通っていた。しかし、そこでもその通い方の評判はよくなかったという。当時、同じ医院に通っていた女性はこのように語っている。「私が懇意にしている都内の歯医者さんには歌舞伎役者の海老蔵さんも通院しています。彼は時間の空いているときは頻繁に来ているようですが、予約なしでやって来ることもあるようです。完全予約制なので、私ももちろん予約してから行くのですが、他の患者さんのなかには海老蔵さんの治療が突然入ったせいで待たされる方もいるようです」歌舞伎界で最高クラスの権威を持つ團十郎の名前を受け継ぐ海老蔵に対し、歯医者としても特別扱いせざるを得なかったのだろうか。しかし、わざわざスケジュールを調整し予約を取っている他の患者としては、たまったものではないだろう。このような振る舞いは、私生活だけでなく歌舞伎の世界でもみられている。ことが起こったのは、昨年12月に東京・歌舞伎座で行われた襲名披露興行。息子の新之助が主役を務める『毛抜』に八剣数馬役で出演していた中村歌昇が、楽屋入りの時間に遅れてしまったため團十郎はその日の舞台への出演を認めなかったという。さらに、その後の團十郎の対応があまりに過剰だったため梨園関係者を困惑させたというのだ。当時、本誌の取材に対し梨園関係者は以下のように語っている。「團十郎さんは翌日以降の歌昇さんの出演に対しても首を縦に振らなかったそうです。結局、歌昇さんは3日間出演できず、多くの歌舞伎役者が、“過剰”処分に戸惑っていました」中村の遅刻自体は、出番には間に合う程度のものだったというが、それでも團十郎襲名という晴れ舞台における遅刻は許しがたかったのだろうか。本誌の取材に対し、松竹は「歌昇が遅刻したのは事実です。團十郎は関わらず、松竹の判断で3日間、謹慎処分にいたしました」と回答していた。「遅刻はいけませんが、自身の怒りから厳しすぎる処分をしていては周りもついてこないのではないでしょうか。歌舞伎の舞台をつくるには、多くの人をまとめなければなりません。團十郎さんが歌舞伎界を背負っていく特別な立場にあることは、歌舞伎関係者なら理解もしているでしょう。ただ、“俺様”的な振る舞いを続けていては、私生活でも歌舞伎の世界でもいずれ足元を掬われかねません」(歌舞伎に詳しい演劇ライター)期待の星だからこそ、周りに配慮した行動が求められている。
2023年06月29日2023年5月18日、自宅で倒れていたところを発見された、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)氏が、救急搬送されました。マネージャーが発見した際、自宅では猿之助氏の両親もその場で倒れており、後に両親は死亡が確認されています。同年6月27日には、母親に対する自殺ほう助の容疑で、警視庁は猿之助氏を逮捕。今後、父親であり、歌舞伎俳優である市川段四郎さんへの自殺ほう助容疑でも捜査を進めていくとのことです。市川猿之助氏の逮捕を受け、所属事務所がコメント猿之助氏が逮捕された日、所属事務所である株式会社ケイファクトリーはウェブサイトにコメントを掲載。ファンや関係者に向けて「多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を述べ、今後についてこのようにつづりました。現在、本人は警察の取調べを受けていると認識しております。このような事態に至りましたことを重く受け止め、今後も当局の捜査に協力して参ります。また、司法による最終的な判断がなされるまで、所属契約に関する見解について申し上げることは差し控えさせて頂きます。マスコミ各社様、SNSを含む個人の記者様への改めてのお願いでございます。市川猿之助の自宅及び、ご親族の方へのご取材はお控えいただきたく、皆様のご理解賜りますようお願い申し上げます。尚、この件に関する弊社所属俳優のコメントは差し控えさせていただきます。株式会社 ケイファクトリーーより引用また、松竹株式会社は「司法による最終的な判断がなされるまではコメントを差し控え、今後の捜査等を見守りたい」とコメント。今回の事件が家族内のものであるため、両社ともに、会社としての見解を述べるのは控える模様です。[文・構成/grape編集部]
2023年06月27日2023年6月26日、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助氏(本名・喜熨斗(きのし)孝彦)について、警視庁が母親に対する自殺ほう助の容疑で逮捕状を取ったことが、捜査関係者への取材で明らかになりました。産経ニュースによると、市川猿之助氏は同年5月18日、東京都目黒区の自宅にて、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さんと母親とともに倒れているのが見つかり、両親は死亡が確認されました。自殺ほう助罪とは、刑法202条にあたる規定で、すでに自殺を決意している者に対し、自殺行為の手助けをすることです。市川猿之助氏の今後の動向に、多くの人が注目しています。【2023年6月27日10時46分追記】母親の自殺を手助けした自殺ほう助の容疑で、市川猿之助氏が逮捕されたことが、2023年6月27日にメディアで報じられました。[文・構成/grape編集部]
2023年06月27日「團十郎さんが、麻央さんと暮らしていた都内の一軒家を売却するそうです。麻央さんの闘病のため’17年にマンションへ引っ越してから、住んではいませんでしたが、思い出が詰まっていることもあってか、’21年にリフォームを行い、稽古場として活用していました。ただ麻央さんの部屋は、改装せずにそのままにしていたそうです。新之助くんにとっては、お母さんと4年間暮らした家でした」(芸能関係者)父・市川團十郎(45)とともに、来年まで続く襲名興行に臨んでいる市川新之助(10)。7月には團十郎と姉のぼたん(11)とともに歌舞伎座の舞台に立つ。しかし、家族3人が集結する舞台の稽古を小林麻央さん(享年34)と過ごした家で行うことはない。團十郎が思い出の場所を手放した理由とはーー。「かねて行動をともにしている祈禱師の助言が影響したといいます。丁字路のつきあたりにあるとかで、“風水的によくない”と言われたそうです。以前から團十郎さんはスピリチュアルに傾倒し、家にアメジストの原石を置きパワーストーンを肌身離さず着用しています。それが、新之助くんにも影響を与えているのです」(歌舞伎関係者)4月11日に團十郎が自身のインスタグラムに投稿した写真では、勉強に励む新之助の左手首にはパワーストーンのブレスレットが2つまかれていた。さらに机の上には、ピンク色の水晶玉や開運の御利益があるという“金色のうんこ”の置物まで。勉強机がそうした“お守り”で埋め尽くされている新之助には、驚きの日課があるという。「まだ小学5年生ですが、不動明王のご真言をそらんじて言えるといいます。朝晩、正座をして目を閉じ、手を合わせて、『ノウマク・サンマンダバザラダン~』と、マントラをきっちり7回唱えているそうです。最近は小さな阿修羅像や仏像のガチャガチャを好んで買っているみたいですよ」(前出・歌舞伎関係者)5月9日に開催されたイベントで、「夢は歌舞伎役者ですか?」と聞かれ、小さな声で「違います」と答えていた新之助。朝晩のマントラで新たな道を切り開いていく!?
2023年05月18日●女形に楽しさ「舞台中、普段の性格も柔らかく」俳優・香川照之(市川中車)の長男で歌舞伎俳優の市川團子が、明治座創業百五十周年記念『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』(東京・明治座、5月3日~28日)の夜の部「三代猿之助四十八撰の内『御贔屓繋馬』(ごひいきつなぎうま)」に百足のお百役で出演する。2012年に8歳で初舞台を踏んでから約11年。大学生活を送りながら歌舞伎俳優として着実に成長を遂げている團子に、同舞台への意気込みや歌舞伎への情熱、そして、目標とする祖父・市川猿翁と親戚でもある猿之助への思いを聞いた。『御贔屓繋馬』は、四世鶴屋南北の原作を三代目市川猿之助(現・市川猿翁)と奈河彰輔が筆を執り、1984年4月に明治座で初演し、大評判を呼んだ作品。今回は物語を洗い直し凝縮した形で届ける。大喜利所作事『蜘蛛の絲宿直噺』では猿之助が女童、小姓、番頭新造、太鼓持、傾城、土蜘蛛の精の6役を早替わりで踊り分け、“奮闘公演”に相応しい変化舞踊を披露する。――明治座創業百五十周年記念『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』への出演が決まったときの心境からお聞かせください。『新・三国志』や『弥次喜多』に出させていただく機会が多く、それも本当にありがたいのですが、古典を学びたいと思っていたので、古典の作品に出演させていただけるというのはうれしかったです。――古典で学びたいと思った理由は?新作やスーパー歌舞伎『新・三国志』はセリフが現代調だったりして、先輩方は古典が身についていらっしゃるので現代調で言っても歌舞伎になるのですが、自分はまだ全然できていないので基礎である古典をしっかり学びたいと思いました。――明治座に抱いているイメージを教えてください。小学5年生のときに『四天王楓江戸隈』という作品に鬼童丸という役で出演させていただき、そのときに立ち回りが本当に楽しかったというのを覚えています。今回が2回目となりますが、また明治座さんに出させていただくのは本当にうれしいです。――『御贔屓繋馬』の魅力をどのように感じていますか?明治座さんでおじいさま(猿翁)がされた初演の映像も見させていただいたのですが、とにかく面白いという印象です。(主人公の)良門が復活するときに衣装から火や煙が出たり、視覚的にも楽しいですし、セットもすごくきれいです。そして、僕が演じる百足のお百はスパイで、村娘に扮して敵方に潜入するという役なのですが、僕だけでなく物語のほぼすべての人が“実は”という役で、スパイ合戦が繰り広げられます。この人はこうだったのだとひも解かれていくのも面白いですし、立ち回りも面白くパワフルな舞台だと思います。――今回の公演で特に楽しみにしていることを教えてください。女形を務めさせていただきますが、去年初めて女形をさせていただいたので、とにかく頑張って食らいつきたいと思っています。そして、“実は”という役を演じるのは初めてなので、その“実は”という要素をしっかり演じられるように、頑張ります。――女形はいかがですか? やりがいなどお聞かせください。楽しいです! 初めて女性に扮し、不思議な感覚になりました。――女形を演じて新たな気づきや変化などありましたか?すごく不思議なのですが、舞台中、普段の性格も柔らかくなっていたようで、家族や周りの人に言われてびっくりしました。言葉は変わりませんが、ちょっとした仕草が女性らしく柔らかくなっていたみたいです。――もしかしたらまた今回も?なるかもしれません(笑)●大切にしている猿之助の言葉「高1のときに…」――これまでも何度も共演されていますが、猿之助さんは團子さんにとってどんな存在ですか?“憧れ”と“かっこいい”が大きいです。『三国志』ではお父様の役(関羽)を演じられていて、後ろをついて歩く場面があったのですが、背中がとにかくかっこよかったです。――自分もこうなりたい! というように憧れている部分を教えてください。すごすぎてまだ何もわかりません(笑)。じいじと猿之助さんの2人が僕の中で一番の憧れなので、そんな役者になれるように必死に食らいついていきたいと思っています。――猿之助さんに言われたことや教えてもらったことで大事にしていることはありますか?高校1年生のときに猿之助さんと出演させていただいた『連獅子』で、「1日2個のことを直せば、25回公演があるから50個のことを直せる」とおっしゃってくださって、それは大事にしています。また、この前出演した作品の立ち回りのときに、僕は立ち回りは型だと思っていたのですが、猿之助さんは「そうではなく感覚でやるものだ。型も大事だけど、戦っているんだからもっと切羽詰まっているわけだし、それに縛られすぎたらよくない」とおっしゃっていて、とても勉強になりました。――今回の共演でもまた学びがありそうですね。長い時間共演するシーンが多いので、同じ場面で猿之助さんを見られるということが一番の楽しみです。猿之助さんの座頭を見るのも初めてで、目が見えない方をどう演じるのか、いろんなことを学ばせていただきたいです。――2012年に初舞台を踏まれていてから11年。ここまで活動されてきて歌舞伎俳優という職業に対して今どのような思いかお聞かせください。ずっと“好き”“楽しい”という感情です。――一番楽しいと感じる瞬間は?全部です! お稽古も本番も楽しいです。もちろん大変だなとか難しいという感情もありますが、常に楽しいという感情があります。――その楽しさは、経験を重ねるごとに増しているのでしょうか?楽しさはずっと一緒ですね。ずっと変わらず歌舞伎が好きなのだと思います。――團子さんが感じている歌舞伎の魅力とは?魅力は無数にあって未熟者なので到底語れませんが、音楽が楽しい、踊りも楽しい、そしてパワフルなところが大好きです。――若い團子さんを見て歌舞伎に興味を持つ若い方もいると思いますが、ご自身の活動によって歌舞伎界がこうなっていったらいいなという思いはありますか?全世代の方に見てみようかなと思っていただける役者に、いつかなりたいです。●祖父・猿翁の映像が活力源待ち受けも「じいじ」――歌舞伎のことがずっと好きだということですが、この11年で特にご自身にとって大きな経験になった転機を教えてください。おじいさまが『三国志』をやられた20年前のビデオとの出会いは転機になりました。おじいさまも言われていますが、主人公の関羽とおじいさまの人生は共通する部分があり、関羽が未来を語る場面は、おじいさまの夢を語っている場面でもあって、キラキラした目で語る姿がすごく好きで感動しました。子供のときも「かっこいい」と思って見ていましたが、2年前に僕も『新・三国志』に出演させていただくことになってよりそのシーンを見て感動し、その語りのシーンが活力源になっています。――けっこうな頻度で映像を見ているのでしょうか。見ます。いつも見ると「頑張らなきゃ!」と。心を燃やしてくださる活力源です。――今、映像を見せていただいた際に、スマホの待ち受け画面が歌舞伎の写真になっているのがちらっと見えましたが、ご自身ですか?これはじいじです。この写真は今年になってからですが、待ち受けはいつも、かっこいいなと思ったじいじの写真にしていて、本当に憧れです。――おじいさまの言葉で大切にしているものはありますか?「勇なるかな勇なるかな、勇にあらずして何をもって行わんや」という言葉をおじいさまが好きで、その言葉を書いた色紙を3、4年前にくださったのですが、これは何を行うにしてもまず勇気が必要であるという意味で、「僕も勇気を持ってやろう」と力をもらっています。――たくさんのパワーの源がありますね。そうですね!――大学ではどのようなことを学んでいるのでしょうか。芸術を学ぶ学科で、東洋のことだけでなく西洋の音楽や美術、演劇なども学んでいて、どれも面白いのですが、いろんなことを学んでいる中で僕はやはり歌舞伎が一番好きだと再確認しました。――本当に歌舞伎を愛していらっしゃるのですね。11年続けてこられて、別の道を考えてことはないですか?ないです。――今後、歌舞伎俳優としてどのようになっていきたいと思い描いていますか?じいじと猿之助さんが僕の理想なので、その背中を見てなんとか追いかけて、頑張り抜きたいという気持ちです。――最後にファンの方にメッセージをお願いします。『御贔屓繋馬』は、お話の内容がわかりやすく、早替わり、宙乗り、立廻りもありパワフルで楽しいお舞台です! 初めて歌舞伎を見る方や若い世代の方にも楽しんでいただける作品になっています。是非ご覧ください!■市川團子(いちかわ・だんこ)2004年1月16日生まれ、東京都出身。香川照之(市川中車)の長男。屋号 澤瀉屋。2012年、6・7月新橋演舞場『ヤマトタケル』で五代目市川團子を名乗り初舞台。2013年、国立劇場10月歌舞伎公演『春興鏡獅子』胡蝶にて、国立劇場賞特別賞を受賞。学業と芸道を両立させながら、さまざまな舞台に挑戦している。
2023年05月03日芸能事務所『ブルーミングエージェンシー』に所属した市川ぼたん(11)。父の市川團十郎(45)は27日、自身のブログを更新し、「麗禾(※ぼたんの本名)と沢山話し合って麗禾が選んだ道を親として子供の進みたい道へ進ませる事に致しました」などと、父親としての思いを明かした。舞踊家として、すでに父・團十郎の舞台に出演している、ぼたん。「七月大歌舞伎」にも團十郎や弟・市川新之助とともに出演することが決まっている。「今後、テレビドラマなどの仕事は同社が窓口となり、活躍の場を広げていくそうです。これまでも『桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長 覇王の誕生~』(フジテレビ系)、『二月の勝者-絶対合格の教室-』(日本テレビ系)と、テレビドラマ出演を果たしています。また昨年公開されたアニメ映画『DC がんばれ!スーパーペット』の声優を経験したことで、さらに女優業への関心が高まったのでしょう」(スポーツ紙記者)’17年6月に亡くなった母の小林麻央さん(享年34)も一時期、女優として活躍していた。「アナウンサーという印象が強いですが、’04年にフジテレビの深夜ドラマで女優デビューを果たし、『スローダンス』(フジテレビ系)や『Happy!』、『おいしいプロポーズ』(ともにTBS系)といったテレビドラマ7作に出演。映画も3作品出演しています。女優として活動していたのは3年ほどで、計10本もの作品に参加していたのです。最初は所属事務所社長に勧められて挑戦したそうですが、思った以上に面白かったとか。当時のインタビューで『鈴木京香さんのような女優になりたい』とも語っています」(前出・スポーツ紙記者)麻央さんは仕事のスタンスについて次のように語っていた。《(失敗したときは)相当落ち込みますよ。ただ、悲しいことや悔しいことがあっても、外では涙は見せません。でも、家ではかなり落ち込んで、ひたすら泣いています(中略)それで涙と一緒に悲しかったこともキレイさっぱり忘れるんです。マイペースなので、落ち続けることはないですね(笑)》(『日経エンタテインメント 別冊』’06年8月25日号)「外では涙は見せない」……、長女・ぼたんも母のそんな“女優魂”を受け継いでいくのだろうか。
2023年04月28日2023年4月27日、以前は市川海老蔵の名で知られていた、十三代目・市川團十郎 白猿(だんじゅうろう はくえん)さんがブログを更新。長女である麗禾(れいか)さんが、舞踊家の市川ぼたんとして芸能事務所に所属することを発表しました。市川團十郎の長女・麗禾さんが芸能事務所に所属2017年6月に乳がんで亡くなった、フリーアナウンサーである小林麻央さんとの子供であり、これまでも舞台などで活躍してきた、ぼたんさん。團十郎さんと小林さんの長男であり、ぼたんさんの弟である勸玄(かんげん)さんは、八代目・市川新之助として2015年11月から歌舞伎の世界で活躍をしています。2回目となる、我が子の本格的な芸能界デビュー。團十郎さんは、ブログで今回の決断についてこのように想いを明かしています。麗禾と沢山話し合って麗禾が選んだ道を親として子供の進みたい道へ進ませる事に致しました。たった一度の人生だから、己の進みたい方向へ行くべきだ。私はそう思います。市川團十郎白猿オフィシャルBーより引用2023年4月現在、ぼたんさんはまだ11歳。学業との両立が大変なのはもちろんのこと、本格的に芸能活動を行うことで知名度が上がり、人気が出ると同時にさまざまな苦労も伴うことでしょう。自身も芸能一族に生まれ、子供の頃から芸能界で活躍した團十郎さんだからこそ、ぼたんさんの決断については、本人と慎重に話し合いを進めたのかもしれません。ぼたんさんの意思を尊重し、「我が子の選んだ道を進ませてあげたい」という想いから、優しく背中を押すことにした團十郎さん。親としての愛が伝わってくるメッセージに、ネットでは応援する声が上がっています。・本人がその道に進みたいというのならば、見守りながら応援してあげたいですよね。・どんどん麻央さんにお顔が似てきてビックリ!夢に向かって頑張ってね。・芸能一族だし、物心ついた頃から芸ごとに興味があったんだろうな。まだ子供だし、思いっきりやってみたらいいと思う。所属事務所に掲載された、ぼたんさんのプロフィールには、早くも舞台俳優や声優としての出演歴が。今後、さまざまな挑戦を経て成長していくぼたんさんの姿を、團十郎さんと、雲の上にいる小林さんが見守り続けることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年04月27日新開場十周年を迎える歌舞伎座の5月公演「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部、「十二世市川團十郎十年祭」と銘打ち上演される『若き日の信長』に出演する市川團十郎が4月13日、都内で会見を行った。織田信長の青年時代の孤独や苦悩にスポットを当て、作家の大佛次郎氏が、團十郎の祖父 十一世團十郎のために書き下ろし、52年に初演。当代の團十郎に受け継がれ、成田屋が大切にしてきた作品が、父・十二世團十郎の追善として上演される。襲名後初めて織田上総之介信長を勤める團十郎は、「祖父の代表作であり、父から教わった作品でもあるので、十年祭にふさわしいのではないかということで上演させていただくことになりました。幼い頃から、親近感もある」と強い思い入れ。「祖父や父の時代には、早過ぎた作品とも言えて、考えが深まった今の人にこそ理解される作品だと思う」と令和の時代に上演する意義を強調した。また、信長像については「うつけもの、野武士と散々な言われようだったが、それは周りの人間が自分の物差しでしか測れなかったから」と分析。「大成する前というのは何かやろうとすると『やめておけよ』『うまくいかないよ』と言う人たちが多いけれど、そういう環境でも進んでいくのが、信長の魅力」と熱弁した。父・十二世團十郎への思いを問われると、「最近、しょっちゅう思い出します」と明かし、「『勧進帳』の弁慶を習った時のことや、『助六由縁江戸桜』のことも。21、22歳当時の自分には『ここはこうだよ』と言われても、理解できなかったこともあったが、今45歳になって、こういうことを言っていたのかとシンクロしています」と胸中を明かした。NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』など、映像作品でも信長を演じた経験があり、「時代とともに常に変化する信長は、やはり稀有な存在」。最近では、映画『レジェンド&バタフライ』の木村拓哉をはじめ、反町隆史、染谷将太、岡田准一らも信長役に挑んでおり、「皆さん、自分の信長を追うんだなと思います。信長って“これ”というイメージはなくて、演じる俳優が望む信長になれる可能性がある人物」と、演者の視点からもその魅力を語った。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」2023年5月2日(火)初日~5月27日(土)千秋楽休演・10日(水)、17日(水)会場:東京・歌舞伎座チケットは4月14日(金)10:00より一般発売:
2023年04月13日團十郎、長男・新之助と長女・ぼたんの成長を称える市川團十郎と長女・ぼたん、長男の新之助が2月10日(金)、東京、神奈川、大阪にて3月から4月にかけて行なう舞踊公演の成田屋親子「伝承への道」の記者懇親会に出席し、意気込みを語った。次世代への伝統芸能の継承を目的に行なうこちらの公演。「子守」「鳶奴」「男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)」という「江戸時代に生きていた人々の情緒をご覧に入れようという趣向」(團十郎)の3演目に加えて、3人による座談会も行なわれる。“伝承”に重きを置く一方で、團十郎は「今の時代の考え方を意識して構成していこうと思っている」とも。この言葉の真意について問われると「コロナ禍や時代の流れの中で、歌舞伎文化の存在意義をもう一度、確認しないといけない時代に突入していると思っています。その中で、松竹さんによる本興行ではできない試み、本興行でしかできない試み、自分たちでやるからできる試みがあると思う。あくまで古典をやりますが、それに対して、別の角度の見せ方を模索しないといけないのかなと思っています」と語る。市川團十郎白猿「子守」にちなんで自身の子守りの思い出を尋ねられると「麗禾(=ぼたん)は歩き出すのが早くて、1歳ちょっとで一緒に歩いて、毎朝8時に家を出て、階段を上り下りしていたので、“子守り”経験はあまりないです。せがれ(=新之助)は、なかなか歩かなかったので、麻央も私も抱えている映像(が残っているの)が多いですね。ずっと前に抱えていましたが、(新之助に向かって)ずっと寝ている人だよね、キミは(笑)。だから手間はかからなかった」と明かした。市川新之助父としての團十郎と師匠としての團十郎の違いについて、新之助は「“お父さん”の時は優しいです。お稽古の時も丁寧に教えてくれて、違いは……うーん、違いは……」と思案顔。ぼたんは「お稽古中は、私たちのことを考えて、工夫して直した方が良いところを指摘してくれます。家では優しいけど、お稽古の時はちゃんということを言ってくれます」と語った。市川ぼたん團十郎は、昨年12月の歌舞伎座での本興行で60年ぶりの女性の出し物となる「團十郎娘」を勤め上げたぼたんについて「連獅子」に例えて「プレッシャーをかけて、突き落としたけど、ちゃんとよじ登って結果を残した。11歳としてはよく頑張った」と称え、成田屋史上最年少の9歳で「外郎売」に主演した新之助についても、「立派に全部やった。100点満点だと思う」と成長ぶりに顔をほころばせる。また、自身が團十郎襲名を実感した瞬間については「手打ち式ですね。團十郎家でないと役者総出での手打ち式はないと思う。先輩、同輩、後輩が並んで、お客様が入って、そこで『團十郎白猿』と言うことがひとつ、團十郎になったということだと思う」とふり返った。成田屋親子「伝承への道」は3月30日(木) に東京国際フォーラム、31日(金) に神奈川県民ホール、4月15日(土)・16日(日) にNHK大阪ホールにて上演。取材・文・撮影=黒豆直樹
2023年02月13日元横綱・白鵬の宮城野親方が28日、東京・両国国技館で「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」を開催。オープニングセレモニーに歌舞伎俳優の市川團十郎が登場した。2021年秋場所後に引退した元横綱・白鵬の宮城野親方が、最後の土俵入り、断髪式を行う「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」。オープニングセレモニーに登場した團十郎は、扇子と鈴を手に「三番叟」を披露。五穀豊穣を、子孫繁栄、天下泰平の願いを込めて舞い、観客から大きな拍手が沸き起こった。
2023年01月28日東京・新橋演舞場にて1月5日(木)、「新春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』」の公開舞台稽古が行われ、十三代目市川團十郎白猿と共演のSnow Man・宮舘涼太が参加した。『SANEMORI』は、古典歌舞伎の名作『源平布引滝』より『実盛物語』を主軸に創り上げられた歌舞伎作品。源平争乱の折、斎藤実盛が、平家に仕える身でありながら、恩義のある源氏に忠義を尽くそうとする生き様や、混乱の世を強く生きる人々の姿を現代の感覚を取り入れた演出で描く。2019年、“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造” を目標に開始した團十郎(当時海老蔵)の自主公演「ABKAI」で上演され大きな話題を呼んだ。当時ジャニーズJr.だった宮舘は、同グループの阿部亮平とともに出演した。約3年ぶりの上演にあたり、脚本や演出もブラッシュアップ。前回源義朝の霊、義朝の弟・義賢、そして実盛の3役を勤めた團十郎は今回主役の実盛に徹する。一方、宮舘は前回勤めた源義仲、そしてその父・義賢の父子2役を担い、「戸板倒し」や「仏倒れ」、梯子を用いた立ち廻りも披露。開幕に際し、團十郎は改めて「團十郎の名跡を継ぐことは同時に、古典を継承し発展させていく責務を背負うことでもあると感じております」と責任感を滲ませ、「歌舞伎を観るのが初めてのお客様にも存分に楽しんでいただける作品ができたと信じております。本作を通して『源平布引滝』の魅力を再発見していただけたら幸甚です」とコメント。宮舘は「お話をいただいてから初日を迎えるにあたり、沢山の方々から愛の溢れるご指導をいただきました」と真摯な言葉。「生き様、幸せ、歌舞伎の魅力、表現できる喜びを感じながら演じていきたいと思います」と意気込む。上演は1月6日(金)から1月27日(金)まで。<公演情報>初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』2023年1月6日(金)~1月27日(金)昼の部:12時~夜の部:16時30分~【休演】13日(金)、20日(金)会場:東京・新橋演舞場
2023年01月06日1月6日~27日に東京・新橋演舞場で上演される「初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』」の公開舞台稽古が5日、同所にて行われ、市川團十郎、Snow Manの宮舘涼太らが参加した。『SANEMORI』は、團十郎が“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”を融合させた舞台を目指し、2013年から行っている自主公演「ABKAI」の5回目(2019年)に上演。源平争乱の折、斎藤実盛が、平家に仕える身でありながら、恩義のある源氏に忠義を尽くそうとする生き様や、混乱の世を強く生きる人々の姿を現代の感覚を取り入れた再演出にて描いたこの演目を、今回はさらに練り直して上演される。『SANEMORI』は、團十郎が“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”を融合させた舞台を目指し、2013年から行っている自主公演「ABKAI」の5回目(2019年)に上演。源平争乱の折、斎藤実盛が平家に仕える身でありながら、恩義のある源氏に忠義を尽くそうとする生き様や、混乱の世を強く生きる人々の姿を現代の感覚を取り入れた再演出にて描いたこの演目を、今回はさらに練り直して上演される。團十郎が演じるのは、斎藤実盛。初演時にも出演した宮舘は今回二役に挑戦し、源義仲と木曽先生義賢を演じる。公開舞台稽古で團十郎は、役ではなく自身の意気込みや報道陣への挨拶を入れ込む場面も。そして、平家に仕える身ながら、源氏に忠義を尽くそうとする生き様を表現し、年老いた白髪姿の実盛まで熱演した。宮舘は二役を見事に演じ、義仲と平家方との戦いや、義賢と平家方との戦いのシーンなどで激しい立ち回りを披露。戸板倒しや、梯子(はしご)を用いた立ち回りなど大技にも挑戦し、義賢の最期でも迫真の演技を見せた。市川團十郎と宮舘涼太がコメントを寄せた。○■市川團十郎新年おめでとうございます。昨年11月、12月、歌舞伎座で十三代目市川團十郎白猿を襲名披露させていただきました。新橋演舞場の初春公演には平成20年より出演しておりますが、本年は團十郎として初めての正月の舞台でもありますので、いつも以上に身の引き締まる思いです。團十郎の名跡を継ぐことは同時に、古典を継承し発展させていく責務を背負うことでもあると感じております。初代團十郎から続く、古典を守りながら新たな歌舞伎の創造へ挑戦していく姿勢を、私も十三代目としてしっかりと受け継いでいく所存です。今回の『SANEMORI』は2019年以来の再演となりますが、宮舘涼太さんが木曽先生義賢と源義仲の父子二役を務めるなど、脚本や演出なども練り直しての上演です。より磨き上げた舞台にするべく、皆で稽古を重ねてきました。歌舞伎を観るのが初めてのお客様も存分に楽しんでいただける作品ができたと信じております。本作を通して『源平布引滝』の魅力を再発見していただけたら幸甚です。○■宮舘涼太この度は『SANEMORI』に参加させていただける事を大変うれしく思います。お話をいただいてから初日を迎えるにあたり、たくさんの方々から愛のあふれるご指導をいただきました。Snow Manとして毎年新橋演舞場に立たせていただいておりますが、今回は宮舘涼太として舞台に立ち、皆様に生き様、幸せ、歌舞伎の魅力、表現できる喜びを感じながら演じていきたいと思います。
2023年01月05日《今日は舞台の後抱きつかれて泣かれました。自分的に上手くいかなかったらしいです。そういう涙は大切と思います》12月20日、息子でもある8代目市川新之助(9)とのエピソードをブログでこう綴ったのは13代目市川團十郎(45)。團十郎は新型コロナによる2年の延期を乗り越え、同じタイミングで新之助を襲名した息子、長女の麗禾ちゃん(11)ともに11月から続く歌舞伎座での襲名披露興行に励んでいる。念願の舞台で日々渾身の演技を見せる團十郎だが、そこにいたるまでには様々な波乱があった。今年3月に突如、義姉の小林麻耶(43・現在は國光真耶)が《結婚してから約4年間海老蔵のせいで生き地獄でした》など團十郎に関する出来事を告発し、連日のように批判を展開した。4月に團十郎が週刊文春のインタビューで麻耶に謝罪したことを語って以降は沈静化したものの、世間を大きく騒がせた。また襲名披露興行の実施が正式に発表されてからも、大名跡でありながらチケットは即日完売どころか売れ行きの悪さがいたるところで囁かれることに。團十郎の言動に不満を抱く人間国宝の尾上菊五郎(80)ら重鎮が披露興行での口上出演を拒否したことも本誌は報じている。それでも、ブログやSNSでは一切弱音を吐くことなく日々子供たちと舞台に上がる團十郎。そこには、亡き妻小林麻央さん(享年34)への思いがあるようだ。襲名披露興行を目前に控えた10月下旬に公開された日本テレビの番組のインタビューで、團十郎はこう語っている。「やっぱり心の中では常にいるわけですよね。本当はじかに勸玄を褒めたたえたい、麗禾を一緒に支えていきたい、私のことも支えたいっていう気持ちが(麻央には)あると思いますけど、支えなくても大丈夫、楽しく見てもらえるような、余裕を持った状況になれるように頑張ります。心配しないで見てほしいなっていうところが私の本音です」10年3月に結婚して以来、17年6月22日にその生涯を終えるまで梨園の妻として常に團十郎を支えてきた麻央さん。襲名披露興行の千秋楽が迫る今、本誌が目撃してきた2人の歩みを振り返りたい。2人が婚約発表会見を行う少し前の10年元日の朝、麻央さんが團十郎といたのは生前の先代團十郎さんの自宅。元日ということで、歌舞伎役者たちによる挨拶まわりが行われており、市川家の面々とともに来客をもてなしていた。午後2時過ぎに市川家への挨拶まわりが一通り終わると、團十郎の母である希実子さんに見送られながら少しホッとした表情で帰路につく麻央さんが印象的だった。12年3月、自宅近くで散歩する2人を目撃。自宅から少し離れるとどちらともなく2人は手をつなぎ、公園で1時間ほど談笑し帰宅していた。当時團十郎は歌舞伎公演中だったが、午前の公演が休みだったこの日、生後8カ月の麗禾ちゃんを預けてつかの間の夫婦水入らずの時間を楽しんでいた。その後13年3月に新之助が誕生し、幸せいっぱいの2人だったが、14年10月に麻央さんのがんが発覚。しばらく伏せられていたが、16年6月に團十郎は緊急記者会見で麻央さんが闘病中であることを明らかに。病を公表してから麻央さんは、闘病のかたわらブログで積極的に自身の病状について発信した。闘病中も強い絆で結ばれていた。16年12月の大晦日、再入院先から一時帰宅していた麻央さんを連れて團十郎が向かったのは、都心にある人気のそば店。駐車場から店に向かう道中、團十郎は麻央さんの身体を支えるように力強く手をつなぎながら歩いていた。当時、團十郎はブログで、この日のことをこう綴っている。《私もなんか涙出て、2人でありがとうと涙(中略)2人で、年越しそばなんでもないことなのになんか連日、泣けるわ》それか約半年後に息を引き取った麻央さん。最後の言葉は家族に向けた「愛してる」だったという。麻央さんは今日も天国から、舞台に立つ團十郎と子供たちの姿を応援していることだろう――。
2022年12月24日12月26日(月) に歌舞伎座で行われる『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十二月大歌舞伎」』千穐楽より、十三代目市川團十郎が出演する『助六由縁江戸桜』の模様が生配信されることが決定した。2カ月続いた歌舞伎座での襲名披露公演のフィナーレを飾る『助六由縁江戸桜』は、成田屋の家の芸のひとつで、十一世、十二世團十郎の襲名興行の際にも上演された所縁のある演目。今回の公演では、粋でいなせな江戸の美男子・助六を新團十郎が演じる。視聴チケットは、本日12月16日(金) 10時より販売がスタートする。<配信情報>市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十二月大歌舞伎」夜の部『助六由縁江戸桜』千穐楽 生配信配信日時:12月26日(月) 17:40頃~(約120分)アーカイブ配信:12月27日(火) 17:00~2023年1月4日(水) 23:59まで※一度ご購入頂きますと、アーカイブ配信期間中は何度でも視聴可能です。【出演者】市川海老蔵改め市川團十郎中村七之助、市川猿之助、中村梅枝、坂東巳之助、市川猿弥、片岡市蔵、市川齊入、市村萬次郎、大谷友右衛門、中村勘九郎、坂東彌十郎、松本幸四郎、市川左團次、坂東玉三郎チケット料金:3,600円(税込)販売期間:12月16日(金) 10:00~2023年1月4日(水) 20:00※「イベント割」対象のため、通常の2割引の価格でお求めいただけます。(通常価格:4,500円(税込))【配信リンク】■歌舞伎オンデマンド※ご視聴には歌舞伎オンデマンド連携の配信プラットフォーム「MIRAIL(ミレール)」の会員登録(無料) / ログインが必要です。■Huluストア「十二月大歌舞伎」の詳細はこちら:
2022年12月16日『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台「十二月大歌舞伎」』が、12月5日(月) に東京・歌舞伎座で開幕。その初日レポートが到着した。歌舞伎座での2カ月にわたる『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台』公演。12月公演は、歌舞伎の様式美を堪能できる華やかな演目『鞘當(さやあて)』で幕を開けた。舞台は桜が満開の吉原仲之町。尾上松緑演じる不破伴左衛門と松本幸四郎演じる名古屋山三がやってくると、すれ違う際に刀の鞘が当たったことから斬り合いとなり……。争うふたりを止めに入るのは市川猿之助演じる留女(偶数日は市川中車演じる留男)。荒事味のある伴左衛門と和事味漂う山三の渡り台詞や、留女の貫禄ある啖呵が心地よく響く。伊達を尽くした豪華な衣裳も目に美しく、廓風情漂う舞台に会場は華やかな空気に包まれた。続いては、十三代目市川團十郎白猿襲名披露狂言『京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)』。今回は鐘供養から、市川團十郎家の家の芸「歌舞伎十八番」の一つで華やかかつ壮大な荒事の魅力を存分に堪能できる『押戻し』までを上演。春爛漫の道成寺に現れるふたりの白拍子花子を尾上菊之助と中村勘九郎、大館左馬五郎を市川團十郎白猿が演じる。ふたりの花子が、実は恋の恨みから蛇体となって道成寺の鐘を焼いた清姫の怨霊であったことが分かり、その本性を現すと、花道より勇猛な大館左馬五郎が登場し、怨霊の前に立ちはだかる。前半の華やかな踊りから一転、後半は新團十郎演じる左馬五郎が花道から本舞台へと怨霊を力強く押戻していく様子を観客も息を呑んで見守る。「竹馬の友の和康と兄貴と慕うた中村屋の面差し漂う雅行によく似た化物奴……」と清姫の怨霊を演じる菊之助と勘九郎に絡めた遊び心溢れる左馬五郎の台詞に観客は大盛り上がり。公演に向けたインタビューで「父(十二世團十郎)のようなおおらかな左馬五郎を目指します。」と語った團十郎は、典型的な荒事の扮装を身にまとい、存在感溢れる左馬五郎で観客を魅了した。新團十郎、菊之助、勘九郎と同世代の俳優が揃い、襲名を寿ぐ華やかな一幕となった。昼の部を締めくくるのは、八代目市川新之助初舞台狂言『毛抜(けぬき)』。11月公演で『外郎売』の外郎売実は曽我五郎を凛々しく勤めあげた八代目市川新之助が、今月は史上最年少となる9歳で『毛抜』の粂寺弾正を勤めるとあって、開幕前から注目が集まる演目の一つだ。舞台は中村梅玉演じる小野春道の屋敷。原因不明の病に伏せる姫君錦の前の様子をうかがいに、姫君の許婚である文屋豊秀の家臣粂寺弾正がやって来る。機智に富んだ弾正は姫君の奇病の仕掛けや悪人たちの策略を見事に解き明かしていき……。父・十三代目團十郎が演じた『毛抜』の舞台を観てから粂寺弾正が憧れの役だったと話す新之助は、持ち前の明るさとおおらかさを存分に活かし、愛嬌あふれる弾正を見事に演じ切った。本作の見せ場である様々な見得が決まるごとに、観客からは大きな拍手と劇場指定の関係者による小気味良い大向うの声が会場に響き渡った。歌舞伎十八番の中でも特におおらかな雰囲気が溢れ、古風な味わいたっぷりの一幕。新之助が今回使用している髷は曽祖父にあたる十一世團十郎が粂寺弾正を勤めた際に使用していたもの。「新之助としていろんな役をいっぱい演じていきたい」と熱く語り、歴代の想いを受け継ぐ八代目新之助が大きな一歩を踏み出した歴史的瞬間に立ち会った観客からは、あたたかな拍手が絶えることなく送られた。市川ぼたんが愛らしく繊細に心情を訴えかける『團十郎娘』夜の部は、襲名披露『口上(こうじょう)』から始まり、幕が開くと舞台上には十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助はじめ、市川團十郎家の色である「柿色」の裃を揃って身にまとって俳優がずらりと並ぶ。初日は松本白鸚が体調不良で休演のため市川左團次による紹介で始まった。続けて、河原崎権十郎、市川右團次、市川高麗蔵、松本幸四郎、市川猿之助、市川門之助、市川男女蔵、市川齊入が次々と華やかにお祝いの挨拶を述べていく。團十郎は「市川宗家の覚悟」を感じさせる真摯な眼差しで、続く新之助は若々しいエネルギーに溢れ、溌溂と挨拶。最後は11月に引き続き、團十郎が無病息災を願い成田屋の家の芸である「にらみ」を力強く披露し、熱い拍手に包まれた。続いては、市川團十郎家所縁の舞踊『團十郎娘(だんじゅうろうむすめ)』。『團十郎娘』は文化10(1813)年に七世團十郎によって初演された所作事。美しく、力自慢で評判の娘・お兼を市川ぼたんが勤める。歌舞伎座において歌舞伎の本興行で女性が出し物をするのは実に60年ぶり。昭和37(1962)年5月に歌舞伎座で行われた十一代目市川團十郎襲名披露興行の際に三代目市川翠扇が同じく『團十郎娘』を勤めて以来となる。舞台は近江八景の一つの琵琶湖のほとり。花道より馬をひいてやってきたお兼は乙女の恋心を近江八景によせて見せていき、ぼたんは長唄に合わせて愛らしく繊細に心情を訴えかける。やがてお兼の大力の噂の真偽を確かめようと、隠れていた市川右團次、市川男女蔵ら演じる漁師たちが打ちかかるが、お兼は軽やかにそれをあしらう。大きな見せ場である白い晒を用いた“布晒し”では、白く長い晒を華麗に翻し、その軽快な様子に場内からは万雷の拍手が送られた。最後の演目は、11月に続けての上演となる歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』。裃姿の松本幸四郎の口上に始まり、聞こえてくるのはさっぱりと軽やかな河東節の粋な演奏。坂東玉三郎演じる三浦屋揚巻が花道より登場すると、場内は一気に華やぎ、一瞬にして吉原の街に。傾城たちの口から語られる江戸一の伊達男・花川戸助六とは一体どんなに良い男なのかと、客席の期待も最高潮に達したところで登場するのが、市川團十郎勤める花川戸助六。花道にあらわれた途端、無駄のない流麗な立ち振る舞いに多くの観客が視線を奪われた。高まった期待をさらに上回る新團十郎の洗練された美しさに圧倒されるうちに物語は進行。助六が探す重宝・友切丸の詮議のため、坂東彌十郎演じる髭の意休に悪態をついたかと思えば、印象的な登場人物たちが次々登場し華やかな舞台を背景に楽しい場面が続く。中村勘九郎演じる白酒売新兵衛がやってくるとその和事味ある佇まいと、弟の助六との対比が面白く、喧嘩を売った相手に自らの股の下をくぐらせる件は、思わずくすりと笑いがこぼれる。廓風情を漂わせる市川猿之助演じる通人里暁の存在も印象的で、新團十郎の若い頃のエピソードを繰り出し、笑いを誘う。師走の忙しなさを忘れる、襲名披露興行に相応しい華やかなひと時となった。「十二月大歌舞伎」は12月26日(月) まで歌舞伎座で上演される。「十二月大歌舞伎」の詳細はこちら:チケット購入リンク:写真提供:松竹(株)
2022年12月06日「これからの新團十郎には、先輩の教えを聞き、同輩と火花を散らし、若手を指導する責務がある」11月7日から東京・歌舞伎座で行われている十三代市川團十郎白猿(44)襲名興行。夜の部の“口上”で厳しく苦言を呈していたのは松本白鸚(80)だったが、19日から体調不良で休演している。「白鸚さんは今回の歌舞伎座での團十郎襲名披露で、梨園の重鎮たちが軒並み口上を嫌がるなか、2カ月間にわたって出演を受諾した唯一の人物。その理由は、團十郎をかわいがっているからではなく、“親戚”だから。実は團十郎の祖父にあたる十一代目は、松本幸四郎家から迎え入れられた養子なのです」(歌舞伎関係者)梨園の大名跡・團十郎は、波瀾万丈の宿命を背負っている。「初代團十郎は舞台上で刺殺され、三代目と六代目は22歳という若さで病死。八代目は32歳で自殺しました。50年の不在を経て復活した十一代目は、重圧のためか、襲名3年後に亡くなりました。先代も’04年、海老蔵襲名披露のときに白血病で倒れました。今回も白鸚さんが倒れ、梨園内では『やはり“團十郎の呪い”か』とささやく声が聞こえてきています」(前出・歌舞伎関係者)白鸚だけではない。襲名披露興行に出演中の片岡仁左衛門(78)にもトラブルがーー。「11月2日発売の『週刊文春』で、37歳年下の一般女性と“ホテル逢瀬”したと報じられたのです。仁左衛門さんに“嚙み癖”があることまで暴露され、梨園は騒然となりました」梨園最大の慶事イベントに暗雲が立ち込めるなか、唯一、希望の光なのが團十郎の長男・勸玄くんこと市川新之助(9)だ。「梨園の重鎮たちは皆、『センスが抜群』と勸玄くんをベタ褒め。市川左團次さんは口上で『今後は新之助さんを真ん中に。團十郎さんは隅のほうに行ってもらって』と皮肉るほどです」(後援会関係者)團十郎をはるかに上回る新之助人気は、スポンサー筋にまで波及している。「襲名披露となると、贔屓筋のスポンサーからご祝儀CMの話が必ず出るものなのですが、そこでも話題は新之助くん一色でしたね。これまで團十郎さんを起用してきた大手スポンサーも、新之助くん単独でのCM出演を検討中だと聞きます」(前出・後援会関係者)12月の襲名披露では市川中車こと香川照之(56)が出演する。「観客から批判の声がどれだけ出るか、松竹は気をもんでいます。また、来年3月からは襲名披露の全国巡業が始まります。しばらくおとなしくしていた團十郎さんがまた“夜遊び”して世間を騒がすのではないかと、事務所スタッフは今から頭を抱えています」(前出・後援会関係者)「團十郎の呪い」はどこまで続くのだろうかーー。
2022年12月01日