ウィーンを拠点に活動してきたバス・バリトン平野和(やすし)が、欧州デビュー15周年の節目に、ドイツ歌曲によるリサイタルを開く。日本大学芸術学部を卒業後ウィーンに留学。2007/08年シーズンにグラーツ歌劇場《魔弾の射手》の隠者役でデビューし、翌年からウィーン・フォルクスオーパーと契約。専属歌手として約500公演に出演している。このようにオペラ歌手としての経歴だけを見ても順調なキャリアと言えるが、本人にとってはオペラと歌曲は両輪。歌曲への思いは人一倍強い。声楽を志す原点となったのがベートーヴェンの歌曲《君を愛す》だった。「高校の音楽の授業で歌ったのを聴いた先生が『ぜひ音大に行って勉強すべきだ』と、日大の末芳枝先生を紹介してくださったのです。末先生は超一流のリート歌手でしたから、自分も勉強すればするほど歌曲の世界の深みにはまっていきました」ウィーンでも、世界的なリート歌手として知られるバスのロベルト・ホルに学んだ。「600曲以上あるシューベルトの歌曲の半分ぐらいは常に頭に入っていて、いつどこでも歌えるという超人です。彼は40歳ぐらいまではほとんどオペラを歌わず、リートを大切に育ててきて、90年代からはワーグナーを中心にオペラでも活躍している。自分はすごく憧れていて、彼を目指してやってきました」そのホルの師は大歌手ハンス・ホッター。「自分がそういうドイツ歌曲の正統的な系譜にいることも幸せです」今回はシューベルトとレーヴェの2つの《魔王》など、物語詩による「バラード」を多く取り上げる。「バラードの魅力は、一曲の中でさまざまな役を演じること。たとえば《魔王》なら、子供がいて、父親がいて、そこに魔王が歩み寄ってくる。この3役に加えて、情景を描写する語り部という4役を演じきらなければなりません。自分はそういう歌曲の世界で良いものを提供できると思っていますし、次の自分の15年を考えた時、この世界で先頭に立ってやっていきたいという気持ちがあります」日本人では特に貴重な、低く深い声を持つバス・バリトン。「自分の場合はバス・バリトンの中でも、低いバス寄り。ヨーロッパでも少ないです。声種は望んで得られるものではない贈り物。ラッキーだと思います。バスは40〜50歳以降がベストの時期になると思うので、これからが勝負。周囲の期待も感じています。リサイタルではブラームスの《バスのための4つの厳粛な歌》を歌いますが、バスのためと言いながら、どう考えてもバリトン用なんです。命はどこにいくのかという深いテーマの作品ですし、調を下げて、より深みのあるバスの音色で歌います」《4つの厳粛な歌》には、共演する小百合夫人との思い出も詰まっている。ウィーン国立音大で教え、アン・デア・ウィーン劇場などでコレペティトアを務めるピアニスト。「15年間を振り返った時、彼女は絶対的に大事な存在です。留学してすぐ、ウィーン国立歌劇場の立ち見席で知り合いました。この歌曲集は彼女のリート伴奏科の卒業試験の演目で、自分がそれを歌ったんですね。それもあり、私たちの結婚式では、4曲めの歌詞に使われているコリント人への手紙の箇所を聖書朗読してもらいました。出会った頃には、自分たちが音楽の都の第一線で仕事を得るようになるとは、お互い想像もしていなかったはずです。それが二人で切磋琢磨して、今こうして共演できる。素晴らしいことだなと思っています」今年初めには1stアルバム《冬の旅》もリリースしたところ。期待のバス・バリトンが、日本でもいよいよ本格的に動き出した。平野和&平野小百合 (c)武藤章平野和 バス・バリトン・リサイタル8月3日(木) 19時開演渋谷区文化総合センター大和田さくらホールベートーヴェン:「6つの歌」 Op. 75より 蚤の歌レーヴェ:「3つのバラード」 Op. 1より 魔王詩人トム Op. 135a海を渡るオーディン Op. 118シューベルト:「冬の旅」D. 911より 菩提樹魔王 D. 328野ばら D. 257トゥーレの王様 D. 367シューマン:リーダークライス Op. 39より 森の対話ロマンスとバラード集 Op. 49より 2人の擲弾兵ブラームス:バスのための4つの厳粛な歌 Op. 121ほか※曲目・曲順は変更の可能性がございます。予めご了承ください。■チケット情報取材・文:宮本明
2023年06月16日子どもが生まれてから、育児は妻の美咲に任せっきりで、家庭をかえりみない自分本位な行動が続いていた拓也。ある日の夜、美咲が「朝起きたら、家族3人で公園に行こう」と提案するのですが、即答で拓也に断られてしまうのでした。結局、赤ちゃんと2人で公園にお出かけをすることにした美咲。気持ちを切り替えて家を出たものの、すれ違いざまで家族を見かけると、なんとも言えない寂しさが押し寄せてきたのでした。美咲が公園から戻って帰宅すると、赤ちゃんのお世話をめぐって、拓也と言い合いに発展。自分と娘に全く関心を持たない拓也に対して、美咲の怒りが爆発してしまいます。 「そんなに私と花ちゃんと一緒にいるのが嫌なの!?」拓也にそう問いただすと、「今は……嫌だ……」という答えが返ってきたのでした。 夫の答えを聞いて、絶望した妻は… 「拓也……なんで?前はもっと……!!やさしかったのに……!!」 そう言うと、もう拓也に期待しないことを宣言。 「拓也が心配してたこと的中したってことだね」 「拓也は親になれなかった」 冷たい表情でそう言い放った美咲。 すると、その言葉にカッとしたのか、拓也は勢いよく美咲の胸ぐらを掴んだのでした。 ◇◇◇ 拓也から胸ぐらを掴まれても、表情ひとつ変えなかった美咲。拓也に向かって「親になれなかった」と言い放っていましたが、このひと言には、拓也に対する激しい怒りと悲しみが強く込められているように感じてしまいました。著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年05月29日女優で声優の平野綾が22日、都内で行われたミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』の公開稽古および取材会に出席。自ら追加稽古を提案したことを明かした。同作は19世紀半ば、アメリカ北部で女性の権利を求めて労働運動を率いた実在の女性サラ・バグリーと、ハリエット・ファーリーの活動を基にしたミュージカル。全米ベストセラーとなった作家ルーシー・ラーコムの回想記『A New England Girlhood (=ニューイングランドでの少女時代)』の時代に、劣悪な工場の環境の中で働かされていたサラとハリエット、そして仲間の女性達が自身の尊厳と労働環境の向上を求め、理想をぶつけ合いながらもペンと団結力を武器に闘い、世の中を動かしていく姿を描く。アメリカ・ブロードウェイで活躍する新進気鋭の作曲家コンビクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーによって作られたパワフルでソウルフルなロックサウンド満載の原案をもとに、日本で活躍する板垣恭一氏をはじめとする豪華クリエイティブチームが集結し、日米クリエイターの共作というかたちで2019年に上演された本作。女性たちの闘いと連帯の物語が大きな話題となり、2019年読売演劇大賞優秀作品賞を受賞し、今回約4年の時を経て再上演が決定した。取材会には、平野のほか主演の柚希礼音をはじめ、ソニン、実咲凜音、清水くるみ、演出家の板垣氏が参加。登壇者の中で唯一再演からの参加となった平野は、「ものすごいプレッシャーありました……」と出演が決定した当時を振り返り、「もともと初演のときの素晴らしい土台があったからこその再演なので、そこをすごく大事にリスペクトしつつ、新作のような感覚で一緒に作らさせてもらってます」と意気込んだ。また、稽古中に印象的だったエピソードを聞かれると、平野は「M3:『機械のように』という楽曲はこの作品でまず最初にインパクトを残さなきゃいけない大事な曲」と前置きをしつつ、「この曲は振り付けもフォーメーションもすごく難しいので、これはチームワークが大事だなと思って、『1日1M3やりませんか?』と提案させていただいて……」と明かす。この話を聞いた清水から「あれ? ニンニン先輩(ソニン)は?」と水を向けられると、ソニンは「私出てません! 出てないんですけど、ハリエットも同じ工場で働いているということで、今、M3を絶賛覚え中です……今日までに覚えられたらよかったんですけど、千穐楽までには!」と練習中であることを告白。すると、清水から「初日までにがんばりましょう! 今日から! 今日からがんばりましょう!」とスパルタ発言で追い打ちをかけられ、ソニンは「がんばります……」とか細い声で返事をし、笑いを誘っていた。同舞台は、6月5日~6月13日に東京国際フォーラム ホールC、6月24日~6月25日に福岡・キャナルシティ劇場、6月29日~7月2日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。
2023年05月22日映画『ほつれる』が2023年9月8日(金)より全国公開される。主演は門脇麦、監督は加藤拓也。気鋭の演出家・加藤拓也監督作品映画『ほつれる』は、『もはやしずか』『ザ・ウェルキン』で第30回読売演劇大賞優秀演出家賞に輝いた気鋭の演出家・加藤拓也が監督を務める作品。初の長編映画『わたし達はおとな』を経て、オリジナル脚本・長編監督映画2作目として、周囲の人々と自分自身とゆっくりと向き合っていく女性が主人公の物語を届ける。主演・門脇麦が目の前の現実に揺れる女性に主演は、『あのこは貴族』や『渇水』などに出演している実力派俳優・門脇麦。共演に、田村健太郎、染谷将太、黒木華ら個性豊かなキャストが名を連ねる。主人公・綿子…門脇麦目の前の現実に揺れる女性。夫と通じ合えない中、夫との関係性を忘れさせてくれる唯一の存在だった恋人、木村が目の前で事故死。夫や周囲の人々、そして自分自身とゆっくりと向き合っていく。文則…田村健太郎妻・綿子とのすれ違う関係に苦悶する夫。木村…染谷将太綿子が友人の紹介で知り合う男。綿子と頻繁に会うようになるが、事故死してしまう。彼の存在が綿子にとって大きな転回点となる。英梨…黒木華綿子の親友。音楽を手掛けるのは石橋英子尚、映画『ほつれる』の音楽は、『ドライブ・マイ・カー』で第16回アジア・フィルム・アワード最優秀音楽賞を受賞した石橋英子が担当する。映画『ほつれる』あらすじ主人公・綿子とその夫・文則の関係は冷め切っていた。綿子は友人の紹介で木村と知り合い、頻繁に会うようになる。あるとき綿子と木村の関係を揺るがす決定的な出来事が起こってしまう。平穏に見えた日常の歯車が徐々に狂い始め、過去を振り返る綿子。夫や周囲の人々、そして自分自身と向き合っていくことになる。【作品詳細】映画『ほつれる』公開日:2023年9月8日(金)監督:加藤拓也脚本:加藤拓也出演:門脇麦、田村健太郎、黒木華、染谷将太、古舘寛治、安藤聖、佐藤ケイ、秋元龍太朗、金子岳憲、安川まりⓒ2023「ほつれる」製作委員会&COMME DES CINEMAS
2023年05月18日山沢拓也にポジションに対する強烈なこだわりはない。10番か、15番か。SOか、FBか。その選択は埼玉ワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督に委ねている。そもそも、山沢は選手にポジションの選択権はないと考える。「『10番で出る、15番で出る』というのは自分が決めることではないので、『15番で出る』と言われたら、15番としてのプレーをしないといけない。その中で自分ができるプレーをやることを考えています」日本が誇るファンタジスタはSOとしてのプレー経験が長いため、現時点では「やりやすいだけ」だと続けた。「10番の経験の方が長いので、10番の方がやりやすいというのはあります。15番としてのプレー、まだ15番になり切れていないと自分では思っているので、そういう意識はあります10番としてのプレーもそうですが、15番としてのプレーをもっとできるようにしていかないといけないと思っています」SHとともにFWとBKをつなぐSOは司令塔の重責を担う。チームの攻撃をチョイスする洗練されたラグビーセンスとラン、パス、キックの卓越したスキルの両立が求められる。一方、最後尾に位置するFBはディフェンスでは最後の砦としてピンチを防ぎ、アタックではキックで陣地を挽回したり、最後尾からカウンターアタックの起点になることが求められる。山沢は「15番の仕事すべてでまだまだ足りない」と口にした。山沢がポジション観を口にしたゲームがある。3月4日『NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23』第10節・クボタスピアーズ船橋・東京ベイとの首位攻防戦である。今季これまで10番が4回、15番が2回、ベンチスタートが3回の中迎えたS東京ベイ戦で山沢は2試合ぶりに10番を背負った。今季戦線復帰し、10番として5回スタメンに名を連ねてきた松田力也は今季初のメンバー外となった。真価が問われた無敗対決で山沢は躍動。『リーグワン』史上初のフルハウス、2トライ3ゴール2ペナルティゴール1ドロップゴールという離れ業をやってのけて30-15の完勝を収めたのだった。王者埼玉WK、さらには日本代表の司令塔争いは激化かと色めき立つマスコミをよそに、山沢は試合後の興奮を微塵も感じさせずこのようにコメントした。「本当に勝ててまずホッとしたという思いです。10番で出ることについて、みなさんが思っているほどそういう思いはありません。10番で出たら10番の役割を果たしたいし、15番で出たら15番の役割を果たしたいという気持ち。うちにはそれぞれのポジションでいい選手が揃っていて、それぞれに良さがある。そういうことをわかった上で、チームとして選んでもらっているので、自分が出る時は自分ができることをチームのためにやりたいなと思います」ポジションへの執着を見せない山沢は、日本代表への渇望も口にしない。深谷高校3年時の2012年6月に日本代表候補合宿に招集されたが、『ラグビーワールドカップ2015』はおろか、国内で開催された『RWC2019』でも日本代表に山沢の名前はなかった。9月に開幕するフランスでの『RWC2023』では、大会期間中に29歳を迎える。選手としてピークであろう年齢に行われる『RWC』に何が何でも出たいという気持ちは「ないです」。『NTTリーグワン2022-23』プレーオフトーナメントを前に「今は考えていないです」とあっさり。この発言を桜のジャージをまとう覚悟が足りないと誤解してはいけない。山沢は目の前の一戦に集中しているだけだ。5月13日(土) にはプレーオフトーナメント準決勝・横浜キヤノンイーグルス戦が待っている。翌週の20日(土)・国立競技場では埼玉WKの連覇が懸かっている。試合となればグラウンドの隅々まで見渡す山沢であるが、頭の中では次の次の試合である決勝すら見据えてはいなかった。「一戦一戦です。そんな先のことは考えないです」1位でレギュラーシーズンを終えた埼玉WKは4位の横浜Eと対峙する。第6節の直接対決では沢木敬介監督が用意したスペシャルプレーを決められながら、80分に同点トライを挙げ、逆転CGで21-19と薄氷を踏む逆転勝利を手繰り寄せた。「プレーオフに出てくるチームなので、色んな脅威がチーム全体としてあります。警戒する気持ちもないこともないですけど、スペシャルプレーを気にしてもわからないので、仕方がない。スペシャルプレーは本当にその時初めて見るものなので、それまでに自分たちがどれだけ準備できるかが大事」最後の『トップリーグ』覇者であり、初代『リーグワン』王者でもある埼玉WKは一発勝負のプレーオフの戦い方を熟知している。「もちろんスコアを第一優先でゲームメイクするので、リーグ戦よりもよりスコアを優先した戦い方になります」「逆転のワイルドナイツ」の異名通り、試合終盤の逆転劇はお家芸である。第15節・静岡ブルーレヴズに敗れるまで、不戦敗を除き、47戦無敗、じつに4年間にわたって勝ち続けたのだ。負けそうで負けない、ギリギリで踏みとどまる埼玉WKの強さを山沢はこのように分析する。「『やばいかも』と思う時も正直ありますが、だからと言ってやることは変わらない。そこでテンパったプレーをしてしまったら元も子もないし、どんどん相手のいい流れになってしまうだけ。やばいと思ったとしても思わなかったとしても、チームとしてやるべきことがあるので、それをみんなでやるから最後に何とか勝てたりしたのではと思います」静岡BR戦での敗戦から何かを得ようと考えてはない。試合に勝とうが負けようが、得るものがあると山沢は考えている。「負けから得るものがあると言うより、自分たちに足りないものがあって負けにつながっていると思う。毎週毎週出た課題を次の試合に向けて解消していく中で、負けたからと言って、自分としてはそんなに大きくとらえていない。ただ負けたのでチームとして修正する質がより上がったのかなと思います。自分だけではなく、ほかの人たちもそうだと思うが、負けたからどうという考え方ではなく、勝っても負けてもその試合が終わったら反省して、その反省を次の試合に生かして準備していくだけなので、大きく変わった点はなかったですね」山沢はチームの勝利のために準備を怠らず最優先するが、勝利を追い掛けたりはしない。「結果は後に付いてくるものだと思う。うまくなるためにいろんな課題を修正するという考え。もちろん自分だけではなくチームのことも考え、色んなことを学んで、ちょうど自分の気持ちとチームでの役割、チームに対する気持ちが今いい状態にきていると思います」追い求めるのはラグビー選手としての成長だ。「根本的にうまくなりたいという思いがあるので、それにすべてつながっていくのかなと思います」では、現時点の山沢拓也は理想の選手像の何%まで高まっているのか?「60とか65くらいですかね。理想は高いので」グラウンドを俯瞰して見ているかのような視野の広さと意外なプレーを実行する確かな技術を高いレベルで併せ持つ山沢だが、まだまだ失敗が多いと自己評価は低い。「これまでもなかったように、この先も全く同じシチュエーションで全く同じような見え方がすることはないと思うが、その時にどれだけ見えるか、見たことに対してどれだけ判断できるかにかかっていると思う。みなさんは今までうまくいったプレーばかり覚えていてそういう風に言ってくださるんですけど、たぶん全然うまくいっていないことの方がはるかに多いと思う。そういう失敗をもとに『こういう時はこういう風にしない方がいいな』と少しずつ積み重ねて頭の中でわかってきているかなと思いはあります」前記のS東京ベイ戦で見せた華麗なステップで4人を切り裂いたトライや昨年10月のニュージーランド戦で国立競技場を沸かせたドリブルトライなど、無心でプレーした方がいい結果をもたらす経験則がある。「自分的には無心でやっている方がうまくいくことがあります。考えてやるプレーでは技術的にも判断的にも遅く失敗することがあるので、無心でやった方がうまくいくというのはあると思う」観客を魅了するプレーとチームが勝つためのプレー。山沢は分けて考えたことはないと言う。「やろうと思ってやっているのではないので、そこはコントロールできない。結果的にそういうプレーになったということです。観ている人を喜ばせようと思ってプレーできればいいんですけど、その境地までいっていないので」理想とするラグビー選手に一歩でも近付くために、少しでもうまくなるために、山沢は目の前の試合に臨む。試合のレベルが高ければ高いほど、大きく成長するチャンスだ。国内最強を決める『NTTリーグワン2022-23』プレーオフトーナメントは絶好の機会と言える。世界最強を決する『RWC2023』は言わずもがなである。プレーオフを戦い終えた後、山沢の視界にはいったい何が映っているだろうか。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)撮影:スエイシナオヨシ<NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント>■準決勝5月13日(土) 14:35埼玉ワイルドナイツ(D1 1位)×横浜キヤノンイーグルス(D1 4位)■準決勝5月14日(日) 12:05クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(D1 2位)×東京サンゴリアス(D1 3位)>■3位決定戦5月19日(金) 19:00秩父宮ラグビー場■決勝5月20日(土) 14:35国立競技場チケット情報はこちら:リーグワン観戦ガイド 2022-23 特別版ラグビー観戦初心者も安心! はじめてのポストシーズン
2023年05月11日2月に長野・まつもと市民芸術館小ホールと東京・東京芸術劇場シアターウエストで上演される舞台『博士の愛した数式』より、脚本・演出の加藤拓也と「博士」役・串田和美のオフィシャルインタビューが到着した。湖に手を入れたら毒がついていた。そんな美しさがある舞台『博士の愛した数式』が上演される。原作は、第1回本屋大賞を受賞した小川洋子のミリオンセラー小説。脚本・演出は、気鋭の演出家として高い評価を受ける劇団た組の加藤拓也が務め、事故によって80分しか記憶が持続しない「博士」を串田和美が演じる。51歳差の2人の演劇人が名作にどう挑むのか。稽古に入る前の胸の内を語ってもらった。――加藤さんと串田さんは劇団た組の『今日もわからないうちに』(2019年)で初めてご一緒されました。そのときに印象的だったことはなんですか。串田僕にはないものをいっぱい持っていて、それが興味深く感じられましたね。たとえば、加藤くんの作品は、ごく普通に日常にあるものを淡々と描いているようで、そこからだんだんありえない世界が生まれてくる。僕はどちらかと言うと、途方のないものを描いているようで、よく見たらこれって誰もが知っているものだったというタイプなので。自分とまったく違うところがとても面白かったです。加藤串田さんが自分の台詞を全部書かれていて。そうやって覚えるんだっていうのが印象的でした。串田それは作家の書いた言葉を自分のものにしたいからなんですね。自分で書いた台詞は、自分の思考を通って出てきたものだからすっと出てくるんですよ。でも他人が書いた言葉はそうじゃない。自分ではこう言わないというような台詞がたくさんあるわけ。そういうものを、さも自分が思いついた言葉のように思い込もうとするために書くんです。――それで言うと、加藤拓也という作家の言葉はいかがでしたか。串田自分からは距離のあるものでした。でもそれが面白いんですよね。自分から遠い言葉がすっと出る人になろうとする努力が役者の楽しみだから。そういう意味でもとても楽しい公演でした。――そんな加藤さんにとって、小川洋子さんという作家の文体や言葉はどう映りましたか。加藤惚れ惚れしますよね。文章のリズムとか、言葉のチョイスとか、僕にはないものがたくさんあって、そこに非常に魅力を感じながら上演台本にさせていただきました。まるで湖の中にそっと手を入れてみて、水面が揺れないようにゆっくりと手を抜くと、手のあたりに毒がついちゃっていたような、そういう美しさを小川洋子さんの文章には感じます。――湖、というのは今回の演出を語る上でキーになるフレーズでしょうか。加藤なるかもしれないですね。僕は小川洋子さんの小説の美しさを人に説明するとき、常に湖と毒というワードを使っています。そういうイメージが僕の中にはありますね。――では、上演台本にするにあたって、そこに自分のカラーを注入したいという気持ちは。加藤まったくなかったです。結局演劇として構成していくときに、僕が演出をするので僕の主観が入るし、俳優の主観、美術や音響、照明みんなの主観が入ってくるから、やっぱり別の形になるんですね。だから、無理に自分の色を出そうとか、そういうことは一切考えていないです。いかに庭の石のようにそこにいられるか――音楽は、これまで加藤さんが何度も組んできた谷川正憲さんが務めます。谷川さんのギターの生演奏は、加藤さんの演出の特徴の一つです。加藤谷川さんは空気に敏感な人です。今まではずっと俳優から受け取ったものを谷川さんが音にして出すというつくり方をしてきました。でも今回はその逆をやろうと。お芝居をつくる段階から谷川さんに入ってもらって。たとえば、読み合わせからちょっと音を鳴らしてもらったり。そういう遊びを交えてつくりたいなと考えています。――それはなぜそうしたいと思ったんですか。加藤どうなるかわからないからです。俳優の感情がまだ何もできてないときに音が入ると、それに引っ張られることもあると思うんですけど、それが全部ダメなわけではないかなと。今回はもっと自由にアクティングを立ち上げたいなという気持ちがありますね。串田じゃあ稽古だから流す音楽もあるということ?加藤そうですね。本番は流さないということもあります。もちろんぐちゃぐちゃになるかもしれない。でも、俳優だけではなく、みんながこの原作に持っているイメージを1回見てみたいんですよね。『博士の愛した数式』ビジュアル――最後に、お2人はこの作品の中で描かれる「博士」と「私」と「ルート」の関係性についてどんなことをお感じになりますか。加藤すごく不思議な関係ですよね。家族という関係でもなければ、職業的な関係でもないし、非常に美しい関係だなと思います。野生の動物だと、子どもを自立するまで育てる動物もいれば、産んだらぽいってしちゃう動物もいるじゃないですか。じゃあ、どこからが家族なんだろうと考えると、結構不思議で曖昧です。人間のルールだなっていう感じがしますね、家族って。3人は、そこにとらわれてないところが美しいなと思います。串田このお話は、「私」が感じ取らなければ何も起こらなかった。彼女の感性がとても素晴らしいんですよね。特別な人でもなんでもない彼女が、「博士」という人を受け止めたから関係が動いていく。そして、「ルート」はそんな彼女を母親に持ったからこういう子どもになったんだなと頷ける瑞々しい感性の持ち主。逆に言うと、「博士」は何も動かないんです。ただ庭の石のようにじっとしているだけ。そんな「博士」を見て「私」が動くお話です。だから、僕としてはいかに庭の石のようにそこにいられるかが今回のテーマですね。文=横川良明<公演情報>『博士の愛した数式』原作:小川洋子『博士の愛した数式』(新潮文庫刊)脚本・演出:加藤拓也音楽・演奏:谷川正憲(UNCHAIN)出演:串田和美/安藤聖/井上小百合/近藤隼/草光純太/増子倭文江 【松本】日程:2023年2月11日(土)~16日(木)場所:まつもと市民芸術館小ホール【東京】日程:2023年2月19日(日)~26日(日)場所:東京芸術劇場シアターウエスト問合せ:まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00)TEL 0263-33-2200FAX 0263-33-3830公式サイト:
2023年01月28日来年5月にグループから脱退し、ジャニーズ事務所を退所するKing&Princeの平野紫耀(25)。脱退まで残すところわずかとなった今、過去の会見やインタビューで語っていた彼の言葉を改めて振り返ってみよう。■2018年1月17日デビュー発表会見――目標とするアーティストは?「ジャスティン・ビーバーはよく聴きます」――グループの目標は?「ワールドツアーをやりたい。有名になってお札に載りたい」■2018年5月26日デビューイベント「何十年か経って『シワが増えた』『お互いに』って言い合える仲でいたいな。みんなとの距離をもっと縮めたい」■2019年4月2日発売『女性自身』新曲発売インタビュー――10年前になりたかった自分になれていますか?「ダンスの先生とかになって、影響力を持ちたいと思っていました。アイドルとして活動することで、影響を与えられるようになったかな」――10年後の自分にメッセージを。「男からも憧れる人になっていたいから、ひげが似合っていてほしい」――デビュー1年のご褒美は?「何もいらない。温泉が欲しい」――最近ハマっていることは?「寝ること!最近寝つきが悪いので、睡眠はいまの僕のすべて」――最近の悩みは?「1人で出かけられないこと。会話相手がいないとしんどいんです」――髙橋海人へ一言!「ずっと弟キャラでいてほしい。大人にならずにずっとそのわがままキャラで」――岸優太へ一言!「合わせてくれているのか。同レベルなのか。最年長で先輩っていうのを感じさせない明るいキャラで、変わらずいてほしい」――永瀬廉へ一言!「MC担当として、ぐちゃぐちゃになっちゃう僕らをよろしくです」――神宮寺勇太へ一言!「価値観、趣味、意見など、似ている部分が多いんです。これからも、よき話相手でいてほしい」当時から今日にいたるまで、ずっと仲睦まじいKing&Prince。3人が脱退しても、King&Princeの絆は永遠に――。
2022年12月31日平野紫耀主演「クロサギ」の最終話が12月23日放送。ラストカットのテロップに「黒崎の旅も平野紫耀の旅もずっと終わらないでね」「平野紫耀としての旅もつづく暖かい終わり方」など、黒崎と彼を演じた平野さんを重ねたコメントが続々とSNSに投稿されている。詐欺によって家族を失った主人公が、詐欺師を騙す詐欺師=クロサギとなって、シロサギを喰いながら家族の仇に復讐していく…2006年に放送された人気作を2022年の日本を舞台にして、現代の要素を取り入れ新たにドラマ化した本作。キャストは父親を死に追い込んだ“真の敵”宝条との最終決戦に挑む黒崎高志郎に平野さん。黒崎を助けようと独自に動いてるなか、何者かに拉致されてしまった検事志望の大学生・吉川氷柱に黒島結菜。黒崎と同じく詐欺師に人生を狂わされたが、刑事となって詐欺に対抗しようとする警察庁の神志名将には井之脇海。黒崎の父の事件の担当者で、宝条を守るため黒崎を逮捕しようとする桃山哲次に宇野祥平。個人ではなく腐った大企業相手に詐欺を行うシロサギの白石陽一に山本耕史。社会の秩序を乱す犯罪を激しく憎み、黒崎を守ろうとする氷柱を敵視するようになる政和大学法学部の助教・鷹宮輝に時任勇気。桂木の甘味処「かつら」で働き、彼の腹心としてボディガードでもある早瀬かの子に中村ゆり。黒崎をクロサギに育てシロサギの情報を与える詐欺業界のフィクサー・桂木敏夫に三浦友和。蒲生議員の新党設立を裏で後押ししているひまわり銀行の執行役員で黒崎の“真の敵”宝条兼人に佐々木蔵之介といった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。誘拐された氷柱を助けた黒崎は潜伏先で、詐欺に遭った父を姉に押し付けた過去を悔やむ。そこに殺し屋の魔の手が迫るが、それを救ったのは白石だった。一方、宝条は蒲生(秋山菜津子)の新党設立に向け資金集めを急ぎ進めるが、黒崎の動きの影響で雲行きが怪しくなっていく。いよいよ宝条を喰おうというその時、宝条が詐欺を見抜き、黒崎は絶体絶命の危機に陥る…というのが最終回のストーリー。命の危機にまで陥る黒崎だったが、氷柱の活躍で宝条の詐欺の証拠が神志名に渡る。黒崎は海外に旅立ち、ラストシーンは6年後、検事になった氷柱が横断歩道で黒崎とすれ違い、お互いまた歩き去っていくというもので、その後“黒崎の旅は つづく”というテロップとともに、前回の予告にも使われた黒崎と氷柱の写真が映し出された。このラストカットに対しSNSには「黒崎の旅は続くんだね。少しその旅がどうなってるのかまた教えてもらえたらうれしい」「新しい黒崎と出会えることを期待して待ってもいいのでしょうか?」「いつか近いうちに黒崎の旅の続きが見れる日を楽しみにしています」等々、続編を期待するコメントが殺到。同時に「黒崎としての旅も平野紫耀としての旅もつづく暖かい終わり方」「黒崎の旅も平野紫耀の旅もずっと終わらないでね、ずっと応援してます」など、黒崎と主演の平野さんを重ねて、平野さんのさらなる活躍への想いを込めた投稿も多数寄せられている。(笠緒)
2022年12月24日サッカーの世界大会『FIFAワールドカップカタール2022』で、日本代表は強豪のドイツ代表と対戦し、2-1で見事に勝利。試合当日の2022年11月23日から、ネット上は喜びの声であふれています。NHKの料理番組で人気を博す、料理愛好家である平野レミさんも、喜びの声を上げた1人でした。テレビ番組で平野レミが作った料理に驚き同日の試合前、料理番組『平野レミの早わざレシピ』(NHK)で、日本代表を応援するレシピを紹介していた平野さん。日本勝利を知った後にTwitterを更新し、その料理の写真を投稿しました。インパクトが抜群で、ネットが湧いたビジュアルをご覧ください!やったね!ちくわカツで大勝利。2本食べて日本がカツた〜 pic.twitter.com/tOPhEWpGUf — 平野レミ (@Remi_Hirano) November 24, 2022 揚げ物5本が、サッカーボール型のおにぎりの周囲に立っています!こちらの揚げ物は、日本を象徴した焼きちくわで、ドイツのイメージであるソーセージを包み、パン粉をつけて揚げた『ちくわカツ』。『2本のカツ』と『日本勝つ』の語呂合わせで、平野さんは勝利を祈っていたようです。独創的な料理を考案することで定評のある平野さんの、新たなレシピは人々の目を奪いました。・安定の作風で、安心しました!・日本の勝利は『ちくわカツ』のおかげか。・誰もまねできないダイナミックな発想。・すごく元気が出た。先生に一生ついていきます。同月27日にはカタール、同年12月1日にはスペインとの試合が予定されている日本代表。今後、平野さんがどのようなレシピを紹介してくれるのか、期待が高まります![文・構成/grape編集部]
2022年11月25日「King & Prince」平野紫耀主演の新金曜ドラマ「クロサギ」が10月21日オンエア。主人公の黒崎を演じる平野さんに「闇堕ちした平野紫耀最高」「こういうの見たかった」などの声が殺到。一方、黒崎の食事シーンには“可愛い”という反応も寄せられている。詐欺によって家族を失った主人公が「詐欺師を騙す詐欺師=クロサギ」となって本当の敵を探し出し、打倒していく物語を、2022年の日本を舞台に新たにドラマ化する本作。キャストは詐欺師に自分の家族を奪われて以来、この世のシロサギを全て喰い尽くすため“詐欺師を騙す詐欺師”クロサギとなった黒崎高志郎に平野紫耀(King & Prince)。父が詐欺被害に遭い黒崎に助けられる検事志望の政和大学法学部3年生の吉川氷柱に黒島結菜。警察庁のキャリア組で詐欺師を憎み、詐欺事件に執念を燃やす神志名将に井之脇海。甘味処「かつら」店員で詐欺業界のフィクサー・桂木の腹心でもある早瀬かの子に中村ゆり。東京中央署知能犯係の警部補で神志名の上司、黒崎の父の事件の担当者だった桃山哲次に宇野祥平。政和大学法学部のエリート助教・鷹宮輝に時任勇気。腐った大企業のみを標的とする詐欺師の白石陽一に山本耕史。黒崎の父を詐欺にかけた張本人であり、黒崎が父親の仇としてずっと追いかけ続けている御木本に坂東彌十郎。氷柱の父で詐欺に遭ったところを黒崎に助けられる吉川辰樹に船越英一郎(特別出演)。甘味処「かつら」の店主だが、裏の顔は詐欺業界のフィクサーでもある桂木敏夫に三浦友和といった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。詐欺の被害に遭った吉川辰樹の元を黒崎が尋ねてくる。黒崎が詐欺師だと分かると辰樹の娘・氷柱は猛反発するが、吉川家が騙された手口が、自分の家族を壊した詐欺と同じ手口だと知った黒崎は動き始める――「あんたを騙したシロサギ、俺が喰ってやるよ」…というのが1話の展開。SNS上では「本当闇堕ちした平野紫耀最高なんですけど!!!!」「闇堕ち紫耀くんめっちゃいい!!ほんとこういうの見たかった」「紫耀くん闇のある役やっぱりよき」など、平野さんのクロサギぶりに視聴者から絶賛の声が殺到。一方、吉川家を訪ね食事をご馳走になる黒崎の“もぐもぐ”ぶりには「紫耀のもぐもぐ、大好き 可愛かった」「お口いっぱいに頬張ってる紫耀くん可愛いでしかない」「もぐもぐ黒崎…可愛い。確かに喋れてるの凄い」等々、“可愛い”という反応が続出。黒崎を演じる平野さんの“闇堕ち”感と“可愛さ”に関する投稿がタイムラインにひしめくなか、黒崎が飼っているクロネコに「黒猫のクロちゃん!めちゃくちゃ可愛いし!」「黒猫ちゃんびっくりするくらい可愛いくない?」「もしかして黒猫ちゃんの成長も見守れるドラマってこと…???ひゃァァァァァァ最高」などと注目する視聴者も現れている。【第2話あらすじ】今回の黒崎の敵は「心に『好きな人と出会わせる』と言われ契約を結んだ被害者・江本美知留(八木莉可子)から話を聞いた黒崎」を利用した詐欺。探偵の川中幹夫(新納慎也)は、法の目をかいくぐり金銭を奪うシロサギを喰うと決める。一方、氷柱は自分の住むアパートの大家が黒崎だと知り、名前も偽名だったことに衝撃を受ける…。「クロサギ」は毎週金曜22時~TBS系で放送。(笠緒)
2022年10月22日平野紫耀(King & Prince)主演の金曜ドラマ「クロサギ」に、人たらしでクセ者の“シロサギ”白石陽一役に山本耕史、平野さん演じる黒崎の最大の敵役に坂東彌十郎の出演が決定した。「世の中には三種の詐欺師がいる。人を騙し、金銭を奪うシロサギ。色恋を餌にするアカサギ。そしてこの世で一羽だけ、シロサギとアカサギだけを餌とし喰らう最凶の詐欺師がいる。詐欺師を騙す詐欺師――その名は、クロサギ」本作は2022年の現代を舞台に、詐欺によって家族を失った主人公が“詐欺師を騙す詐欺師=クロサギ”となって、本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。山本耕史演じる人たらしの詐欺師・白石陽一は、大企業のみを標的とする“シロサギ”。人当たりが良く、詐欺師に最も必要な“人から信頼される”スキルがずば抜けている。しかし実際は何を考えているか分からない、まさに“クセ者”。“シロサギ”を標的とする黒崎にとって白石は敵となる人物だが、2人にはある共通点があり、意外な関わり方をしていくことになる。本来であれば相反する“クロサギ”黒崎と“シロサギ”白石。2人の関係性が、どのような化学反応を生むのかにも注目だ。詐欺師・白石陽一役山本耕史そして、黒崎の最大の敵である大物詐欺師・御木本を演じるのが坂東彌十郎。御木本は、黒崎が父親の仇としてずっと追い続けている大物詐欺師。黒崎の父に詐欺を仕掛けた張本人で、警察関係者にもその名が知れ渡っている。黒崎が“シロサギ”の情報を買っている桂木敏夫(三浦友和)とも懇意にしているようだが、その正体は謎に包まれている。果たして、黒崎はどのように御木本へ近づいていくのか――。黒崎VS最大の敵・御木本の最終決着は本作の大きな見どころになる。御木本役坂東彌十郎白石役の山本さんといえば、近年では「恋はつづくよどこまでも」(2020年1月期)や「この恋あたためますか」(2020年10月期)での“理想の上司”役の好演が記憶に新しい。そんな山本さんが、クセ者の“シロサギ”としてどのような怪演を見せるのか。初共演となる平野さんと繰り広げる“詐欺師同士”の狡猾な騙し合いにも注目。山本さんは「一癖も二癖もある役を演じた2022年。何だか巷では『胡散臭い俳優・山本耕史』と言われている模様…。そこにTBSからのドラマオファー! どんな役だ?! また胡散臭いのか?! いやそんなハズはない! もう胡散臭い役なんてそうそう無い! 今年の締め括りとして、最後に正直者の役なのか?! そんな意気込みで今回のドラマに参加!」を決めたら、なんと「クロサギ」。「先にドラマのタイトルを聞いとくべきだった…」と語る。一方、御木本役の坂東彌十郎は、歌舞伎俳優として約50年のキャリアを持つ“歌舞伎界の名バイプレーヤー”。近年は俳優としても活躍の場を広げており、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でのおちゃめな役柄が大いに話題となっている。TBSドラマへの出演は、ゲストとして登場した「MIU404』(2020年)以来となり、TBS連続ドラマのレギュラー出演は今回が初。「主人公のクロサギが復讐をする為にずっと追い続けている、物語の中で重要な役どころ。現場の皆さんのお力を借りながら、とことん憎まれ続けていけるようにしっかりと勤め上げたいと思っています。クロサギと御木本の騙し合いを是非お楽しみください」とコメントを寄せた。そんな坂東彌十郎演じる御木本が、黒崎の最大の仇としてどのように君臨するのか。緊迫感あふれる黒崎との最終決着にも期待が高まる。金曜ドラマ「クロサギ」は毎週金曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年09月16日増元拓也・長谷川芳明 漫談ライブショー「ピーチクパーチク」Vol.2が、10月29日(土)に高田馬場 BSホールで開催される。『アイドルマスター SideM』信玄誠司役や『VAZZROCK THE ANIMATION』大黒岳役などに出演してきた増元、『カードファイト!! ヴァンガードG』江西サトル役や『ハンドレッド』如月ハヤト役などでおなじみの長谷川。「ピーチクパーチク」は、ふたりの人気声優が何にも縛られず「好きにしゃべらせて!」という想いのもと、とにかく、ただひたすら今しゃべりたいことをしゃべっていく企画だ。芝居という手段だけではなく、ファンの皆様の笑顔や笑い声と直接触れ合いたいと立ち上げられたという。過去に行われた「Vol.0」と「Vol.0.5」は配信のみで開催され、普段のイベントや配信番組、ラジオでは話せないこと、プライベートでの話などを秘蔵写真や動画とともに届けた。そして、2021年12月に念願の有観客での開催となった「Vol.1」は坂泰斗がゲストとして登場。ここでしか聞けない話が満載のひと時となった。今回の「Vol.2」では菊池幸利をゲストに迎え、さらにパワーアップした内容が期待されている。約10カ月ぶりの開催にふたりはどんなトークを繰り広げるのだろうか。■イベント情報2022年10月29日(土)第1部:開場13:30/開演14:00第2部:開場17:30/開演18:00会場:高田馬場 BSホール出演:増元拓也・長谷川芳明ゲスト:菊池幸利 ※第1部のみ出演チケット:全席指定 5,500円(税込)<チケット受付>先行抽選:9月11日(日)10:00~9月25日(日)23:59まで一般販売:10月8日(土)10:00~10月29日(土)各公演1時間前まで
2022年09月08日「King & Prince」平野紫耀主演ドラマ「クロサギ」の放送を記念して、2006年に放送された山下智久主演「クロサギ」と、平野さん出演の「花のち晴れ~花男 Next Season~」を9月9日(金)より「Paravi」にて配信することが決定した。黒丸・夏原武による詐欺師をモチーフにした漫画「クロサギ」を原作に、詐欺VS法の狭間を描いたドラマ「クロサギ」。父親をだました詐欺師への復讐のため、自らシロサギだけを狙う詐欺師・クロサギとなり悪に立ち向かっていく主人公・黒崎を山下さんが演じ、本作で連続ドラマ単独初主演。ダークヒーローを熱演して新境地を開いた。ほかにも、堀北真希、杉本哲太、加藤浩次、市川由衣、哀川翔、山崎努らが出演し、黒崎の旧友役の小山慶一郎(NEWS)をはじめ、杉田かおる、堺正章、泉谷しげる、片平なぎさら、毎話を彩るゲストの登場も見どころだ。漫画家・神尾葉子による累計発行部数6,100万部突破の大ヒットコミック「花より男子」。ドラマ化、そして映画版シリーズが幕を閉じてから10年。新世代のキャラクターたちが、「自分らしく生きる」ことをテーマに“もうひとつの花男”を誕生させた。それが、「花のち晴れ~花男 Next Season~」。2018年に放送された本作は、杉咲花が英徳学園に通う“隠れ庶民”の主人公・江戸川音を、平野さんが音に深く関わる御曹司・神楽木晴を演じ、F4が卒業してから10年、かつての輝きを失いかけていた英徳学園を舞台に、ヒミツを抱えたキャラクターたちが巻き起こす痛快青春ラブコメディー作品。さらに、中川大志、濱田龍臣、飯豊まりえ、今田美桜、鈴木仁、中田圭祐ら注目の若手俳優が集結した。なお、「クロサギ」と「花のち晴れ~花男 Next Season~」は、「Paravi」のほかにも、「TVer」、「TBS FREE」、「GYAO!」、「Yahoo!」でも順次配信される。そして、この秋放送予定の新ドラマ「クロサギ」は、2013年に全42巻で完結した漫画シリーズを原作に、いわば“「クロサギ」完全版”として新たに映像化。主人公・黒崎高志郎をTBSドラマ初主演となる平野さんが演じ、現代を舞台に、いまの日本でリアルに起こっている詐欺に喰らいつく。「クロサギ」(2006年)/「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018年)は9月9日(金)22時54分~Paraviほかにて全話配信開始。新金曜ドラマ「クロサギ」は10月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年09月05日アイドルグループ・King & Princeの平野紫耀が出演する、コーセーの新CM「会いたくなる肌へ。」編が、22日より放送される。新CMには、「コーセー敏感肌ケア」キャンペーンに起用された平野が登場。「肌荒れしてるから会いたくない……なんて言うなよ」と優しく語りかけ、笑顔を見せる。そして、待ち合わせをした平野がこちらに気づき、満面の笑みで手を振る。最後の手を振るシーンの撮影では、大型送風機で木の葉を巻き上げて爽やかな雰囲気を演出。カットがかかりスタッフが木の葉を回収していると、休憩中の平野がスタッフに交ざって拾い集める場面も。「すみません」と恐縮するスタッフにも「いえいえ、とんでもないです!」と返し、木の葉を拾い続けていた。また、同キャンペーンCMの出演が決定したときの心境を、「すごく嬉しかったのと、僕自身敏感肌なので、(CM出演をきっかけに)改めて自分の肌ともう一度向き合ってみようという気持ちになりました」と振り返り、「セリフでもありましたが、“肌荒れしてるから会いたくない”という気持ちはすごくよく分かります」と共感を示した平野。「僕も実際、肌荒れしている時は、やっぱり気持ちが上がらない部分があったりとか、ちょっと(人の)近くに行くのに抵抗があったりするので、そういう気持ちをもっている方って(自分以外にも)たくさんいらっしゃるのではないかと思います」と自身とも重ね合わせ、「そういう方にポジティブな気持ちになっていただきたい、前向きになってもらいたいという意味も込めて、皆さんの背中を押してあげられたらいいなという気持ちで撮影に臨みました」とCMに込めた思いを明かした。さらに、待ち合わせのシーンで終わる同CMの続きがあったら、どういう1日を過ごすかと聞かれると、「デートですよね~」と恥ずかしそうな表情に。「ドライブして……温泉行きたい」と具体的なデートプランに触れ、「やっぱり、この商品があるおかげで、汗をかくのも怖くないし、温泉に入った後の保湿もちゃんとできるので、(肌荒れを気にせず)存分に遊べるデートをしたいなぁと思いました」と楽しげに話していた。
2022年08月19日「24時間テレビ45」内にて放送されるスペシャルドラマ「無言館」の新たなキャストが発表された。八木莉可子とジャニーズJr.の影山拓也(IMPACTors)が、切ない恋愛模様を演じる。劇団ひとりが監督・脚本を務める本作は、戦争で亡くなった画学生の絵を集めた美術館「無言館」設立のため、全国を駆け巡ったある男を、実話を基に描くヒューマンストーリー。「無言館」の開館にむけて立ち上がる主人公・窪島役を浅野忠信が、彼と共に全国を訪ねる窪島の良きバディ、洋画家・野見山暁治役を寺尾聰が務めるほか、大地康雄、笹野高史、でんでん、由紀さおり、檀ふみ、皆川猿時、渡辺真起子らが出演。「Seventeen」の専属モデルを務め、『HOMESTAY』「時をかける少女」「チア☆ダン」などに出演した八木さんと、「滝沢歌舞伎」に出演し、これからさらなる活躍が期待される影山さん。2人が演じるのは、戦争に向かう最後の最後まで恋人の姿を描き続けた戦没画学生・日高安典と、そのモデルとなった恋人・雪江。劇団ひとりさんは、八木さんについて「CMに出演しているのを見て、『雪江のイメージにぴったりだなぁ』と思い、すぐに検索して、その場でプロデューサーに連絡した」と衝撃的な出会いをふり返り、「カメラを通してみると、ものすごく絵になる方。将来とんでもない大物になる人の、最初の方を見ているのではないかと思った」とその存在感に圧倒されたさそう。一方、影山さんについては「昭和の好青年を彷彿とさせるルックスも役にぴったりで、初めてのドラマ出演にもかかわらず、そうとは思えないぐらい堂に入ったお芝居をしてくれて、安心感がありました」と語る。また今回の出演にあたって、八木さんは「戦争について描いてある作品であるという事、また実際にいらっしゃった方を演じさせて頂くという事で、しっかりとその責任を感じて向き合いたいなという想いがありました」と話し、「この作品に携わらせて頂いた一人として、当時を生きられた方や、今を生きる多くの皆様の心に届く作品になるといいなとお祈りしています」とコメント。念願のドラマ初出演だという影山さんは、「お話をいただいた時はとにかく嬉しかったです。舞台出演の経験が多い分、映像仕様にお芝居をすることにとても苦戦しましたが、監督の劇団ひとりさんや共演者のみなさんにサポートしていただき無事にクランクアップすることができました」と話している。24時間テレビ45 スペシャルドラマ「無言館」は8月27日(土)21時頃日本テレビにて放送予定。「24時間テレビ45」は8月27日(土)、28日(日)日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2022年08月12日8月4日、iaku『あつい胸さわぎ』が初日を迎え、舞台写真と作・演出の横山拓也の開幕コメントが届いた。本作は、2019年の初演時に東京・大阪全23ステージが満員となり、出演者の枝元萌が第27回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞するなど各所で話題を呼んだ舞台。再演となる今回は、平山咲彩、枝元萌(ハイリンド)、橋爪未萠里、田中亨、瓜生和成(小松台東)が出演する。■横山拓也 コメント横山拓也暑い夏の物語が、大雨の中で開幕しました。コロナにまつわる様々な苦悩が、この雨で洗い流されれば良いのに。どうにか無事に初日を迎えました。3年ぶりの再演。上演時間が約10分伸びました。台本はほぼ変わっていません。セリフの行間の演技が濃密になり、じっくりと見守り続けたい表情、心情が色濃くなったんだと思います。この生き辛く、見通しの悪い時代に、人の優しさや、応援の気持ちに触れていただければと思います。恥かしいくらいにストレートですが、こんなに誰かの心の支えになれる作品は当分つくれる気がしません。たくさんの方に観ていただきたいです。<公演情報>iaku『あつい胸さわぎ』iaku『あつい胸さわぎ』メインビジュアル【日程】東京:8月4日(木)~14日(日) 下北沢 ザ・スズナリ大阪:8月18日(木)~22日(月) インディペンデントシアター2nd作・演出:横山拓也出演:平山咲彩 / 枝元萌(ハイリンド)/ 橋爪未萠里 / 田中亨 / 瓜生和成(小松台東)【アフタートーク】■東京公演8月5日(金) 18時の回上演後出演者全員 / 横山拓也8月10日(水) 18時の回上演後まつむらしんご監督 / 横山拓也■大阪公演8月19日(金) 19時の回上演後まつむらしんご監督 / 横山拓也公式HP
2022年08月05日アイドルグループ・King & Princeの平野紫耀が、ボシュロム・ジャパン「ボシュロム アクアロックス ワンデー UV シン」のイメージキャラクターに決定した。今回の発表に合わせて、キービジュアルを公開。「16時間後も⽔分の96%を維持する持続保湿⼒」という特徴にちなみ、水が降り注ぐ中で凛々しい眼差しを向ける平野の姿を通して“潤い”を表現している。コメントは以下の通り。■平野紫耀⾃分の中で⽬は好きなパーツなんです、なので純粋に嬉しかったです。僕⾃⾝もコンタクトユーザーなので、“滴るレンズ”の良さを伝えられるように頑張りたいと思いました。⽔が滴ってる状態で撮影することは、あまり経験がなかったので少し緊張しました。実際に撮影してみると、⽔が滴る状態は意外に気持ちが⼊りやすく、いい表情を撮ってもらえたと思ってます。
2022年06月01日2022年5月27日、お笑いタレントの平野ノラさんが自身のInstagramを更新。2人の『ママ友』と撮った1枚に反響が上がっています。その写真がコチラ!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 平野ノラ Nora Hirano(@noranoranora1988)がシェアした投稿 写っているのは、元お笑いタレントであり、現在はアーティストやデザイナーとして活動している中村涼子さんと、お笑いタレントのイモトアヤコさん。3人とも、我が子を抱えながら素敵な笑顔を浮かべています。2枚目の写真では、イモトさんが平野さんの娘さんを抱っこ。平野さんは「イモトさんに抱っこされてご機嫌な娘」とコメントしました。3組の親子の姿に、ファンからは「いい写真」「みんなママの顔だ」といった声が寄せられています。・素敵な『ママ友』会ですね!いい写真だー!・ママ友と話すと、不安な気持ちや大変なことを共有できて、いいですよね。・素敵なメンバー!こんな風に集まれるママ友がいるの、とてもうらやましいです!・イモトさん、一瞬誰だか分からなかった!すっかり母親の表情ですね。平野さんは、イモトさんや中村さんと、子育てについてたくさん語り合ったのでしょう。大変な時期に、同じ境遇の友人がいると心強いですよね。[文・構成/grape編集部]
2022年05月27日お笑い芸人の平野ノラが出演する、キスミーフェルム「アイブロウマスカラ」の新Webムービー「『まゆげをもっと、おしゃべりに。』MV (Mayuge Video)」が26日より公開。また、新Webムービー公開翌日の27日からは、新TVCMも放送開始する。「まゆげをもっと、おしゃべりに。」をコンセプトにした新Webムービーは、まゆげがテーマのミュージックビデオ略して「MV(Mayuge Video)」。日常生活や育児など 9種類のシチュエーションに対してのリアクションを、「こーゆーまゆ♪」というキャッチーなリズムに合わせて、平野がまゆげを使ってコミカルに表現している。今回の新Webムービー&TVCM出演によって、「自分のまゆげを見直す機会になりました」という平野。「まゆげをケアすることによって、目ヂカラがグッと引き立って、オンナ度が上がってマスク美人になった感じがします。ありがたい発見でした」と語った。
2022年05月26日演劇ユニットiakuを率いる横山拓也の代表作『エダニク』。2009年に発表し、同年に日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞、高い評価を得て再演を重ねている作品だ。食肉加工センターの一室を舞台に、取引先の新入社員と加工センターの職人ふたりが何気ない会話の中で食肉解体の仕事や企業間の駆け引きなど、さまざまな価値観をぶつけ合う三人芝居。今回は、心の機微の丁寧な表現に定評がある演劇集団円の内藤裕子が演出を手掛け、横山と初タッグ。主演は多彩な活躍をみせる、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大、そして加藤虎ノ介、小日向星一という組み合わせで。大好きな横山作品に初挑戦が叶った辰巳が、その熱い思いを語った。「エダニク」チケット情報「ついに横山さんの本の世界に飛び込めると、お話をいただいた時は心が躍りました。そして、また役者人生の中でたくさんの挑戦ができる作品に巡り合えたと、うれしく思っています」と喜ぶ辰巳。横山作品の魅力を「登場人物の生活感まで感じる脚本に特に魅力を感じています。僕が一番大切にしているのは、その役としてその場所で生きること。その人の人生や生活感を背負って芝居をやりたいと思っているので」。今回演じるのは食肉加工センターの職員で33歳の沢村。妻子がいる役に初挑戦だ。「仕事に誇りを持ち、人付き合いもこなす。こだわりを強く出さず、軸は家族の生活。妻子がある方の空気感を持ってそこにいることができれば」と、信頼する演出の内藤と役の深化を目指す。役づくりへの準備に観た映画で、ナイフの持ち方や働く人たちの体にも注目し「肩や腕の筋肉の付き方が独特だなと思ったので、ジムに行こうかと。できることはすべてやりたいタイプなので、体も説得力を持ってステージに立ちたい。お客様には演劇というよりドキュメンタリーのような作品に映ったらいいなと思うので、しっかり準備したいです」。共演者の小日向を「柔らかい空気の持ち主」、加藤は「存在感やたたずまいにオーラがある」と言い、「3人で信頼感を持って舞台上で生きていきたい」と話す。作品の魅力は「お客様にも3人の部屋の中で一緒に観ていただいているような臨場感が魅力のひとつかと思います。観終わって食へのありがたみや『いただきます』『ごちそうさまでした』という言葉の意味を、皆さんそれぞれの価値観で改めて考える時間になれば素敵ですね」。今回「役者として確実にステップアップしたという作品にしたい」、ふぉ~ゆ~のメンバーにも「いつもの辰巳じゃない芝居をせたい」と強い思いで臨む。コロナ禍で数本の大阪公演の中止を経験し「大阪で上演できる喜びと責任感を改めて感じています。今回、東京で成熟させて、しっかり作品の魅力を届けに行きます!」。公演は6月4日(土)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2022年05月24日先日お子さんが1歳の誕生日を迎えたお笑いタレントの平野ノラさん(43)、そして先日結婚15周年の“水晶婚”を迎えた元モーニング娘。でタレントの辻希美さん(34)。長かった髪をバッサリカットしたことを自身のインスタグラムに投稿しました。素敵にイメチェンしフォロワーから反響を呼んでいるようです。早速チェックしてみましょう!ボブにカットしたノラさん。美背中も披露! この投稿をInstagramで見る 平野ノラ Nora Hirano(@noranoranora1988)がシェアした投稿 「髪、切りました。軽やかにグラマラスにバブリーに」と自身のインスタグラムにノラさん節でイメチェンしたことを報告。髪型はテーパードボブに挑戦したようです。華やかで軽やかなヘアスタイルがお似合いで、美背中が見えるのも素敵です。ノラさんといえばバブル時代に流行ったロングソバージュヘアが定番でしたが、令和はボブが人気ということでまたも流行の最先端を行くマブいノラさん。コメント欄には「素敵♡とってもお似合いです」「ゲロマブだぜ」「ヒューヒューだよ」と称賛のコメントが相次いで寄せられておりました。杉浦太陽さんが妻の新しいヘアスタイルを紹介 この投稿をInstagramで見る 杉浦太陽(@sugiurataiyou_official)がシェアした投稿 「ノンがバッサリ髪切った!!マジで似合う!超可愛い」と自身のインスタグラムに投稿。希美さんは長かった髪をバッサリカットし、ボブヘアに。奥様のヘアチェンジをこんな風に紹介する太陽さんも素敵ですね。ロングヘアもお似合いでしたがボブヘアもとてもお似合いで、娘さんかと間違えてしまった方もいたのでは。春になり暖かい日々も増え、新しいヘアスタイルに挑戦する方も多いようです。そんな素敵な方を発見したらまた報告するのでお楽しみに!あわせて読みたい🌈榮倉奈々さん、夫婦そろった動画を投稿「夫婦そろって最強」「スタイル良すぎ」と大反響
2022年05月10日声優の江口拓也が、オールナイトニッポン55周年記念公演 朗読劇『太陽のかわりに音楽を。2022』に参加することが28日に発表された。朗読劇『太陽のかわりに音楽を。2022』は、2017年に上演された舞台『太陽のかわりに音楽を。』の朗読劇版で、深夜ラジオの代名詞『オールナイトニッポン』の制作現場を舞台にしたオリジナル青春群像劇。今回が8回目の開催となり、オールナイトニッポン55周年記念公演として、5月9日〜17日に銀座・博品館劇場で上演する。そしてこの度、劇中でミュージシャン・トロイがパーソナリティを担当する『トロイのオールナイトニッポン0(ZERO)』のディレクター役として、江口が収録音声で参加することが決定。江口がこの朗読劇シリーズに参加するのは、2017年の第2回公演『朗読劇 シンデレラ裁判〜愛は赤い毒〜』以来5年ぶり3回目となる。なおチケットは4月29日10時から、イープラスで一般発売スタート。○■江口拓也コメントラジオの熱い思いを感じる台本でした。本番で、キャストの皆さんにどのような空気感や盛り上げ方を作ってもらえるか、期待しています。
2022年04月28日2022年4月25日、お笑いタレントの平野ノラさんがInstagramを更新。平野さんの特徴ともいえる、バブリーなソバージュヘアからガラリとイメージチェンジしたヘアスタイルを披露し、反響を呼んでいます。平野ノラの新ヘアスタイルに絶賛の声雑誌『クロワッサン』の企画で、長かった髪の毛を切り、テーパードボブにヘアスタイルをチェンジした平野さん。Instagramでは、「軽やかにグラマラスにバブリーに」とコメントをつけ、女優のような美しいショットを公開しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 平野ノラ Nora Hirano(@noranoranora1988)がシェアした投稿 写真は反響を呼び「美しい」「素敵です」と絶賛のコメントが寄せられました。・ゲロマブだぜ!・2枚目の写真、石田ひかりさんに似ています。・まるで坂井真紀さんですね。トレンド感あふれるヘアスタイルで、新たな一面を披露した平野さん。ファンからは「美しさにみがきがかかっている」との声もあがっており、お笑いタレント以外の活躍にも期待する人は多そうです。[文・構成/grape編集部]
2022年04月28日アイドルグループ・King & Princeの平野紫耀が出演する、キッコーマン食品・わが家は焼肉屋さんの新CM「わが家は」編が、29日より放送される。新CMでは、新たにイメージキャラクターに選ばれた平野が登場。平野演じる実家暮らしの息子が、両親と姉夫婦、その子供と食卓を囲み、「なんでこんなにうまいんだ⁉」と焼肉を楽しむ。撮影は、平野が「かぼちゃ焼いたやつなら食べられる?」と子役に話しかけるなど、終始和気あいあいとした雰囲気で進行。食事シーンでは、大きな焼肉を頬張り、演技とは思えない幸せそうな表情を浮かべていた。■平野紫耀インタビュー――撮影の感想を聞かせてください。本当に楽しい現場で、家族の皆さん……キャストの皆さんも和気あいあいとしながら、おいしい焼肉を食べられたので個人的にはご褒美な感じでした。本当に明日からがんばれるような、楽しい撮影でした。――焼肉のこだわりを教えて下さい。たれ派か塩派か聞かれたら、たれ派ですね。牛タンとかもレモンをつけないでたれで食べるくらいたれ派です。家でも圧倒的にたれです。わが家はたれです。――自分の性格を“たれ”に例えると?甘口ですかね。めちゃくちゃ自分に甘いんです。休みの日とかほぼ動かないんですよ。ベッドの周りに次の日必要なものを置いておいて、いかに動かずに過ごすかを実践するくらい甘い。ただ理想を言ったら「超焼肉のたれ」のようにインパクトある存在感を残せたらなと思います。――料理はしますか?たまにします。趣味で釣りもするので魚を釣ってきたときは料理しますね。釣った魚をさばいて、煮つけであったりお味噌汁であったり。昔はホイコーローとか作ってましたね。おばあちゃんと一緒に料理をしていたときは、野菜炒めに焼肉のたれをかけて作っていたこともあります。――視聴者にメッセージをお願いします。本当にただただおいしくいただいている僕の満足そうな顔も見どころとなっています。おうちでご飯を食べることが増えた今、「わが家は焼肉屋さん」で「ぜひ家族やお友達と楽しく、そしておいしく焼肉を食べてください。
2022年04月26日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。4月のお客様は、料理愛好家、シャンソン歌手の平野レミさん。第4回目は子育てと、年をとってからの過ごし方についてです。夢中になれるものを持つって、大事ですね。寄り道が多い人生は、豊かだと思います。もう2人とも結婚しましたが、私たち夫婦には2人の息子がいます。上の子は、試験前日なのにギターを抱えて制服のまま寝ちゃうような子、一方、下は、塾も留学も一人で決めてしまう、ほっといても勉強をするような子。長男がバンドでデビューしたときに和田(誠)さんが、「あのとき“勉強しろ、勉強しろ”と言ってたら、彼の人生はこんなおもしろいものにならなかったかもしれないよ」と言ったのを聞いて、そうだな、と思いました。人生のゴールが先にあるとして、障害物のない高速道路を最速で進むパターンもあるけれど、高速道路の下には田んぼとかあぜ道とかがあって、そこには蝶が飛んで花が咲いていて。それを見ながらゆっくりゴールに辿り着くのも、ありだと思う。いろんな経験を背負って歩くことで、人の痛みがわかる人間になれるかもしれないし。子育てで大事なのは、親がレールを敷かないこと。放っておくほうが、自分の道を自分で見つけるものです。一人になった今からが、平野レミの第二章。最愛の夫である和田さんが亡くなり、今年の秋で3年。いつでも会いたくて、「どこに行っちゃったの?」と思っています。同時に、この気持ちはいつかは消えるのかしら…と思いますが、それこそ大昔から人間は、最愛の人を失った悲しみや苦しみと闘ってきたのよね。人は、一人で生まれ、一人で死んでいくもの。その意味が今、本当にわかります。もちろん今も悲しいけれど、でもそういう意味では、私の人生はここからかな、と思います。これまでの私は半人前だった。これからの人生は、一人前になるためのものなんでしょう。やりたいことといえば、やっぱり歌。とはいえ年をとったからか、声がガラガラになっちゃったのよねぇ。そういえばお友達の森山良子ちゃんは酔って歌ってもコロコロといい声が出るの、羨ましい(笑)。でも歌はいいわよ、心が豊かになる。年をとって一人になっても夢中になれるものがあるのは幸せよ。みなさんもぜひ、そういう何かを見つけてね。ひらの・れみ料理愛好家、シャンソン歌手。主婦の経験を生かし、テレビや雑誌で数々の料理を発信。新著に子育てと料理についてのエッセイ&レシピ集『おいしい子育て』(ポプラ社)が。※『anan』2022年4月27日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年04月23日演劇ユニット「iaku」を率いる劇作家・演出家の横山拓也の代表作『エダニク』が、演劇集団円の精鋭、内藤裕子の演出で5月、新たにお目見えする。物語の舞台となるのはとある食肉加工センター。屠場で起きたある事件をきっかけに、登場人物たちはそれぞれの価値観をぶつけ合い、白熱の議論を展開する。生と死の狭間を扱った職場で働く人々の葛藤、矜恃から浮かび上がる、生の本質とは……。初顔合わせながらすでに意気投合、横山と内藤の軽快なおしゃべりから『エダニク』を楽しむヒントが続出。人間の体温とその心の揺れを丁寧に描き出し、立ち上げて来た同世代のタッグによる、可笑しくも熱い人間ドラマに期待集中だ。共感し、嫉妬し合ってきたふたり――近年、横山さんの戯曲が次々に、さまざまな演出家によって舞台化されていますね。今回、内藤さん演出によって立ち上がるこの『エダニク』もこれまで幾度も上演され、横山さんにとってはとくに思い入れの深い作品と伺っています。横山そうですね、自分のターニングポイントとなった作品です。これを書いたのは2009年で、10年以上経った今、上演してもらえることは本当に奇跡的だなと。内藤さんの演出作品は何度か拝見していまして、とても自分と近しい感覚があるので楽しみですし、すでに信頼を寄せています。内藤本当ですか!? ありがとうございます。今は書き下ろしの公演が多く、そんなにたくさんの人が観ていないのに一度やったらもうやらない、そういう作品が多いですよね。その中で横山さんの戯曲はいろんなカンパニーによって上演されていて、普遍的で色褪せないテーマ、人物造形の妙が見事で、とくにこの『エダニク』は何回読んでも新鮮で面白く、新たな発見があると感じています。ヒリヒリとクスクスが隣り合わせになっている人物たちの絶妙なやりとりを、どう面白く立ち上げられるか、試行錯誤になるかなと。演出させていただくのが楽しみで、嬉しく思います。私もiakuの舞台は拝見していて、いつもチクショー!と嫉妬心が……。横山ハハハ!それはお互い様です。内藤昨秋の公演『フタマツヅキ』も本当に面白くて、打ちのめされて帰りましたよ。毎回、日常性と演劇性と言いますか、繊細さとダイナミック、その両極端をどうやって成立させているんだろうなって。横山それは、自覚がないかもしれないです。自分では、ダイナミックには出来ていないと思っていて。『エダニク』も、この3、4月に上演された『粛々と運針』(演出:ウォーリー木下)にしても狭い空間でやることを意識して書いたもので、狭い空間でやればどうやっても成立しちゃうんですよ。これが広い空間になった時に、「演出家さん、ごめんなさい!」っていつも思う(笑)。――先ほど横山さんが、内藤さんに「近しい感覚がある」とおっしゃっていましたが、おふたりともに作家であり演出家であることのほか、内藤さんの作品『光射ス森』(演劇集団円で20年に上演)では林業を題材とされていて、横山さんも『目頭を押さえた』(12年)で林業を扱っているなどの共通点が思い浮かびました。横山そう、僕も林業の話を書いています。だから『光射ス森』のように、あそこまできちんと取材をなされているものを観ると、恥ずかしいなって(笑)。内藤いえいえ、そんな(笑)。世代も近いんですよね。これまで観てきたものとか、もしかしたら近いのかも。何の責任感もなく「屠場だ」と――『エダニク』はどのようにして、どんな思いを込めて書かれたのか教えていただけますか。横山これを書いたのは……もう14年前ですね。当時、関西の俳優のユニットが依頼してくれたんですよ。それまでは当時の自分の劇団に書き下ろすことがほとんどで、久々の外部公演、しかも男3人芝居ということで、作品の背景にすごく熱量のある場所を持ち込もうと考えたんです。それで、何の責任感もなく「屠場だ」と思ってしまったんですね。内藤え、すごいなあ!横山途中で、エラいもんに手を出してしまったなと(笑)。でも偶然、中学の同級生が屠場で職員をやっていると知り、連絡したんですね。なんとか見学させてもらえないかと。ただ、かなり警戒されて、単なる見学というのは全然受け付けていないんです。「何に使うのか」とすごく聞かれるんですね。やっぱり誹謗中傷が多くて、まず“誹謗中傷コーナー”に連れて行かれました。内藤誹謗中傷コーナーがあるんですね、へえ〜!横山いろんなクレームのハガキとか、心ない中傷をぶつけて来る人がいるんだ、ってことを知るところからスタートして。実際の屠畜の作業はさすがに見学不可でしたが、作業が終わった後のラインのルートを見せてもらったり、今回の舞台設定である別屠室と研磨室を見せてもらったりして。当時あんなにしっかりと現場を取材して取り組んだことがなかったので、戯曲を一本作ることへの心構えが初めてちゃんと備わった、そんな作品でした。2017年までiakuの常任演出家だった上田一軒さんと出会わせてくれたのもこの作品で、自分が書いた、ちょっと軽妙なリズム感のある台詞が、自分が演出するのとは全然違う形で立ち上がったのを目の当たりにして驚いたんですね。だから『エダニク』初演の時は、自分の演劇人生の中で衝撃的なことが多かったです。そういう意味で特別な作品なんですけど、正直、どんなことを思って書いたのかは覚えてないんですよね(笑)。とにかく必死だった、その時の状況はいろいろ思い出せるんですけど……。これは余談ですが、大阪にOMS戯曲賞というのがあって、ちょうど僕が『エダニク』を書いていた時に別の作品でノミネートされたんですね。内藤え〜すごい!横山それが2008年の12月だったんですけど、ふたりの審査員にボロクソに言われたんです(笑)。だいたいひとりがこき下ろしても、もうひとりはフォローしてくれるものなのに…。(一同笑)内藤ホントそうですよ!横山ふたりともボロクソに!僕、大人なのに涙が出て来ました(笑)。もう筆を折ったほうがいいかな…と思うくらいボロボロになった時に『エダニク』を書いていたので、その時のナニクソ!って気持ちもあったかも(笑)。内藤そんな思いをして(笑)。横山だから、内容やテーマについては、質問していただいたら思い出すかもしれません(笑)。偶然の出会いから出来上がった登場人物3人の関係性内藤不思議なのは、展開の仕方がすごく自然なんですよ。まあ横山さんの世界はいつもそうですが、唐突に人物がいなくなったり、唐突に出て来て何かを言っても、その唐突さがあまりに自然なんですよね。で、グイグイ引き込まれているあいだに、いつの間にこんなヒドいことに!?って展開に(笑)。何でこんなに暴力をふるい合ってるんだ!?とか。でも、やっぱり日常ってそういうことだから。そういう展開を目指して書かれているんですか?横山ある程度のプロットとか構成は考えるんですけど、最終的に、うわ〜わかんない、もう書いちゃえ!ってなるんですね。(一同笑)そこに向かって書いているつもりはなくて、あ〜もう無駄話ばかりしている…って思いながら書いていると、だんだん、ちょっとしたボタンのかけ違いみたいなものが発生していって。ただ、「そこに向かって」というのは推敲の段階でそういうふうにしたかもしれないですけど、書いている時は、「そこにたどり着くまで書く」といった意識でいる気がします。内藤なるほど〜。『エダニク』に出て来る屠場の職員である沢村と玄田、畜産農家の伊舞という3人の人物って、同じ精肉業に関わっているけど価値観がバラバラで、全然違うじゃないですか。それは何か、取材をしていく中で出会った人からヒントを得たとか?横山そうです。まずは屠畜する側の現場から取材したので、初稿はずいぶんそっち側に引っ張られたんですよ。畜産農家のほうの話が疎かになっていたんですけど、たまたま「家が農家」という人に出会えて。「昔、牛を連れていく時に、親にこんなふうに言われた」なんて話を聞いていると、あ、これは伊舞の意識として引っ張っていけるな、と。そんなふうにしてだんだん三角形がうまく出来上がっていったんです。内藤たまたまそういう方に出会えることがすごい!横山ハハハ、伊舞に関しては「このキャラクター、弱いんじゃないか」って指摘があったので、たまたま出会えて本当に良かったです。内藤その指摘は、演出家からですか?横山最初に依頼して来た座組の皆です。俳優もバンバン言う(笑)。内藤恐ろしいですね〜(笑)。横山メチャメチャ恐ろしかったですよ!最初、初稿を現場まで持っていっただけでまず褒めてほしいのに、「さっそくですけど」みたいな感じで。内藤いやだ〜(笑)。横山「ここなんですけど」から始まって、え、こんなに責められる!?って(笑)。役者たちも「もっと面白いものを作りたい!」って意識で立ち上げたユニットだったので、作品への意見も凄くて、皆で切磋琢磨していましたね。僕もそこに揉んでもらえたのはいい経験でした。先日、初演を立ち上げたメンバーで、リモートも含めて皆で会えたんですよ。今回の辰巳雄大さん主演の『エダニク』の話になって。やっぱり、「あの台本はひとつも削るところがない」とか、皆それぞれあの時の熱い思いを喋り出してました(笑)。内藤そうですよね。磨かれているから、これだけ何度も上演されるんだと思う。とてもわかります。横山「いつの間に沢村は、あんな男前がやる役になったんだ?」って文句も出てました(笑)。新たな『エダニク』を立ち上げる魅力的なキャスト陣――3人のキャラクターに扮するキャストも、魅力の面々が揃いました。内藤辰巳さんは前にも一度舞台作りでご一緒したんですが、「横山さんの作品が大好きだ」って聞いて、あ、これはいいなと。ご本人はとても爽やかな方なので、沢村のような、一見好感の持てない感じだけど、すごく人間らしくてチャーミング……という複雑なキャラクターをどう見せてくださるか、楽しみですね。横山そうですね。職場と家族が背中にちゃんと見える……みたいな役って、30代に差し掛かった俳優さんにとっては、やり甲斐があるんじゃないかなと思いますね。伊舞役の小日向星一さんは、先日ちょうど舞台『マーキュリー・ファー』を観て、とてもいい役者さんだなと思ったんです。個性的だし、柔らかさとコミカルさを持ちながら、パッと一瞬、凛としたところが見えた時にゾワッとさせられて、独特な雰囲気を持っていらっしゃいましたね。内藤今回初めてお会いしたんですけど、とても柔らかい雰囲気の方ですよね。でも穏やかそうでいて、独特の芯があるように感じて。伊舞も、一瞬なめられてかかるけど実は……といったキャラクターだから、ぴったりなキャスティングだなと。『エダニク』メインビジュアル。中央)辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、左)小日向星一、右)加藤虎ノ介横山玄田役の加藤虎ノ介さんは、以前、松本祐子さん演出で僕が書き下ろした『ヒトハミナ、ヒトナミノ』(19年)という作品に主演していただいたんです。共に関西小劇場界隈で活動していたのに、意外とニアミスして来て、その時が初めてだったんですよ。チャキチャキの関西人なので、かなり素の部分が玄田に投影できると思います(笑)。内藤加藤さんも私は今回初めてお会いして、たたずまいがもう玄田っぽかった(笑)。もっとシュッとされた方なのかなと思っていたら、わりと日常的な、働いている肉体を感じさせる方ですよね。そういう説得力が必要な役だから、これもぴったりだなと思いました。横山本当に。このお三方のお名前を聞いて、上手いこと当ててくださったなと僕も思いました。――内藤さんの指揮でどんな新しい『エダニク』が立ち上がるのか、とても楽しみです。内藤横山さんはこんなに穏やかないい方なのに、意地悪なくらいに(笑)、“人間の隠したい部分を出さざるを得ない状況”を描いていらっしゃるんですよね。それをちゃんと魅力的に、共感性を持って見せられたらいいなと。隠したいけれど、「そうそう、こんなふうにひよっちゃうんだよな」とか、そういった手触りのある人間たちの物語なので。私たちの日々の暮らしの裏側で、こうした屠畜する人たちや畜産農家の人たちの葛藤があることを感じ、劇場を出る時には価値観が変わるような力を持った作品です。その戯曲の持つエネルギーを伝えられるようにしたいですね。登場人物たちが抱えた恨み辛みを、役者さんたちにも“自分たちの物語”として表現してもらいたい。その悔しい思いを舞台にしっかり乗せたいな、と思っています。横山そうですね、役にどのくらい実感を、温度感を持てるかは、役者さんにとって大変な作業になるでしょうね。楽しみにしています!取材・文:上野紀子撮影:荒川潤舞台『エダニク』2022年5月18日(水)~2022年5月29日(日)会場:東京芸術劇場 シアターウエストほか、6月4日(土)にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、大阪公演あり
2022年04月20日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は韓国ごはんの店『モゴ』のビビンパ定食です。経堂にかわいい食堂ができた。その名はモゴ。韓国語で「食べて」を意味する韓国ごはんのお店だ。店主の山口泰子さんは韓国の食はもちろん、韓国文化を10数年来愛してきた人。韓国へ通い、料理を身につけ、今年の3月、自身のお店を開くに至った。韓国料理といえば辛い!のイメージが先行するけれど……「実は辛くない、滋味深いすてきな料理がたくさんあるんです」と山口さん。おっしゃる通り、モゴのビビンパはそこまで辛くない。真っ赤な自家製コチュジャンは辛さというより香り高さと深みがあって、ピカピカのナムルや、肉の味わいがぎゅっと濃厚な塩豚そぼろ(山形・平田牧場から指名買い。甘辛く味つけてはもったいないので塩味で!)と混ざれば混ざるほど、おいしさが重層的に広がっていく。この味わいの充実感、それでいて食後感は軽やかで、ランチは毎日これがいい!と前のめりになる。「野菜とお米をたっぷり食べられる外ごはんがあればいいのに」と思い続けてきた山口さん。体に負担が少なくて、栄養も満点で、豆や野菜をもりもり食べられて、ご機嫌な気持ちでごちそうさまって言える店。モゴには山口さんの理想が詰まっている。あ、帰りには、山口さんお手製の韓国民芸モチーフクッキーも忘れずに買って帰らなきゃ(実は山口さん、お菓子の名店『foodmood』出身なのです)!昼メニューからビビンパ定食(¥1,100)。たっぷり野菜と塩豚そぼろと自家製コチュジャンに、数種のおかずとスープ(この日はもやし。もやし出汁のおいしさ侮るなかれ!)付き。モゴ東京都世田谷区経堂2‐31‐20TEL:03・6680・704311:30~14:30、18:00~21:00(日曜除く)水・木曜休詳細はインスタグラム(@mogo_pap)で。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)など。※『anan』2022年4月20日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2022年04月13日劇団た組の加藤拓也と、俳優の橋本淳がタッグを組む舞台『もはやしずか』が、4月2日(土)、東京・シアタートラムで幕を開ける。不妊治療の末にやっと子供を授かるも、その子供に障がいがある可能性がわかった康二と麻衣の夫婦。そこからふたりの関係は変化していき……。稽古開始から1週間ほど経過したある日、作演出の加藤と康二役の橋本に、作品にかける想いを訊いた。側だけでなく中身がちゃんと動いている役者――おふたりが組まれるのは今回で3度目ですが(シス・カンパニー公演『たむらさん』を除く)、役者・橋本淳の魅力とは?加藤いろいろな演出家とやられているだけあって、舞台に合わせる能力が高いですし、それこそ演出家が言語化出来ていない段階でも動いてるところを見て言語化のアシストが出来る方だと思います。また側だけでなく、中身の部分で面白い人物像を板の上に乗せることが出来る。僕が書く人物はあまり思っていることを言わず、「察してね」という部分が多いのですが、橋本さんはちゃんと中身の部分が動いているので、お客さんにも絶妙な塩梅で伝わる。そこが僕の作品とマッチしていると思いますし、素敵な役者さんだと思います。――橋本さんが加藤さんの作品に惹かれる理由とは?橋本とても複雑なんですよね、書いているものと求められているものが。脳内と体が乖離していても、伝えたいことと思っていることと言っていることはまた全部違う。だから一瞬でいろんなものが頭の中によぎっていなければ出来ない難しさがあって。演出家としては、僕が知らず知らずのうちに身につけてしまった錆を、きれいにこそぎ落としてくれる人。ちょっとでもわかりやすいリアクションを取ると、「少しトゥーマッチですね」なんて言われるので非常に恥ずかしくて(笑)。本当に信頼していますし、ごまかしが利かない分、とても怖い演出家でもあると思います。演じる康二はすごく愛を求めている人――新作『もはやしずか』ですが、不妊治療や育児を題材に選ばれた経緯は?加藤物語が物語として存在しているだけで、僕としては特に不妊治療や育児を特別な題材にしたつもりはありません。でもひとつ、“答えが出せないこと”という側面はあるのかなと。もしくは“僕たちが普段見ないようにしていることを再確認する”、みたいな作業ではあるのかもしれません。橋本いろんな思いをかき乱してしまう可能性もあり、やることが怖くなるような台本だと思いました。でも最終的には、誰もがいろんな問題を抱えながらも、生きているよねってところに繋がっていく。この作品の持つ力、伝えなきゃいけないものを大事にしつつ、でもあまりビビらず、丁寧にお客さんに投げかけたいなと思います。――稽古が進む中、作品はどんな変化を見せていると思いますか?加藤最初はどの登場人物も僕の主観のみで書かれていたわけですが、稽古が始まり、いろんな人の主観が入ることで、僕の主観からどんどん離れていっている。さらに幕が開き、お客さんそれぞれの主観が入ることで、よりひとりの人間としての存在を感じられるようになるはずで。ひとつの人物像みたいなものに縛られない、もっと多様な面が見えていくと思います。――演じられる康二ですが、橋本さんの主観からは今どういった人物として映っていますか?橋本すごく愛を求めている人ですよね。両親のベクトルが弟ではなく、どうしたら自分に向くかを考えた結果、ある事故を起こしてしまう。それが大きなトラウマになっていて……。親や妻から愛を向けられた時も、それを壊したくないからこそ、逆に相手を傷つけてしまう。そこに気づけない悲しさというのも、彼が愛を求めているがゆえ。康二のそういった部分は大事にしていきたいと思います。複雑なものは複雑なまま咀嚼する大切さ――橋本さん以外にも、黒木華さんや安達祐実さんなど、強力な面々がキャストに名を連ねました。加藤信頼の置ける方ばかりで、複雑なものは複雑なまま咀嚼し、簡単にしない、そういうことが出来る人たちが集まっていると思います。橋本ひとりで考えていた時から、対相手になった瞬間にやっぱり変わるんですよね。しかも加藤くんの台本は、「あっ」というひと言で、思考が二転、三転する。その一瞬での選択が必要になってくるので、本当にチームプレイだなと。とはいえ役者同士で芝居の話もしませんし、逆にそれがとても心地いい。みんな嘘をつきながら、1枚1枚手札を切っていく感じが非常に面白いです。『もはやしずか』メインビジュアル加藤上手な人が集まっているだけに、良くも悪くも物語の生理とは別のところで成立させられちゃう、という危うさはあると思います。それを見逃さないよう、神経を使って注視していくことが大事だなと。橋本演じる僕らはすごい負荷ですけどね(笑)。――非常に注目度の高い作品です。楽しみにされている読者にメッセージをお願いします。橋本コロナ禍でまだまだ予断を許さない状況ではありますが、自分が関わっていなくても、絶対に観るべき作品だと感じています。観た人になにか考えるための種を植えつけられるような作品になると思いますので、ぜひ劇場に足をお運びいただきたいです。加藤とても思い入れのある作品になったので、まずは最後まで公演を全うしたいですね。制作物を僕はメッセージとは捉えていないので、物語は物語であり、それ以上でも以下でもないと思っています。とにかく、複雑なものを複雑な解像度のまま見る。その上で、お客さんには好きなように楽しんでもらいたいと思います。取材・文:野上瑠美子撮影:藤田亜弓『もはやしずか』2022年4月2日(土)~2022年4月17日(日)会場:東京・シアタートラムぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント橋本淳さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
2022年03月25日お笑いタレントの平野ノラさん(43)は、かねてよりお付き合いしていた一般男性と2017年に結婚。なんと結婚を日本テレビ放送の『有吉ゼミ』で発表するというぶっ飛びー!なノラさん。気になる旦那様は、ノラさん曰く蟹江敬三さん似のイケメンだそう。また、42歳で出産したことでも大きく話題を集めました。ノラさんはお子さんのことを「バブ子」と呼び、自身のインスタグラムではたびたびツーショット写真を投稿しています。先日は誕生日ショットを投稿し注目を集めていました。早速チェックしてみましょう! バブ子が1歳に! この投稿をInstagramで見る 平野ノラ Nora Hirano(@noranoranora1988)がシェアした投稿 「バブ子は今日で一歳になりました!スクスクイケイケに育ってくれてマンモスうれぴーおめでとう♡先日、fotowaの出張カメラマンさんにバブ子と一緒に記念写真を撮ってもらったゾ」とその写真を公開したノラさん。春を感じさせる素敵な写真ばかりで、ノラさんのママを感じる優しい笑顔やグズってしまい泣き顔のバブ子、お2人のお洋服がとても素敵でどれをとっても素敵な写真ばかり。コメント欄には、TKO木本さんやアンガールズ田中さん、なんとおったまげーな三木道三さんなどなど豪華メンバーから祝福のメッセージが寄せられており、ファンからは「ドレス姿も可愛い~」「バブ子ちゃん1歳おめでとうございます」と祝福の声が多数。また、「ほんっと、子供の成長は瞬き厳禁ですよね〜」と共感の声や「ノラちゃんのママのお顔も益々キレイになってます」とますます綺麗になっているノラさんにもコメントが寄せられておりました。只今、産後ダイエットを頑張っているというノラさん。インスタグラムにはその経過や育児のことなど、てんこもりな内容です。次の新しい投稿も楽しみですね!
2022年03月18日スノーボーダーの平野歩夢選手(23)は、2018年の平昌オリンピックでハーフパイプ決勝の2回目トップに躍り出るも3回目の最終滑走のショーン・ホワイト選手に逆転され惜しくも銀メダルに。今年開催された北京オリンピックのハーフパイプ決勝では、2回目で高難度の滑りを見せるもなぜか得点が伸びず2位になり、その悔しさから3回目の最終滑走でさらに最高の滑りを見せ最高得点を叩き出し悲願の金メダル獲得!北京オリンピックで引退を表明していたホワイト選手は、平野選手を抱きしめ称える姿がテレビで放送されレジェンドとの世代交代とも感じ取れるシーンに日本のみならず世界が沸きました。金メダル獲得後に自身のインスタグラムで喜びの報告をした平野選手。どのような投稿があったのか早速チェックしてみましょう!「小さい頃の夢が1つ叶いました」 この投稿をInstagramで見る AYUMU HIRANO(@ayumuhirano1129)がシェアした投稿 「東京オリンピックの挑戦からのスノーボードは半年間での苦しいチャレンジとなりましたが、家族、英樹(兄)、周りのサポートしてくれた皆さんのお陰で今ここにいます。ありがとう。」と皆さんに感謝の気持ちを伝える平野選手。また、弟の海祝選手に向けての言葉や、過去のオリンピックで名勝負を見せてくれたレジェンド、ショーン・ホワイト選手への感謝の気持ちなど、いつもクールで物静かな平野選手が自分の熱い思いを投稿。これに反応したホワイト選手から「君は誇りだ」と祝福のメッセージが贈られていました。「感動をありがとうございました」「挑むという世界で一番かっこいい姿を見せてもらいました!」「冷静で強いメンタル、誰よりもかっこよかったです!!!」と、物凄いプレッシャーの中、果敢に挑戦し続ける平野選手の姿からは多くの感動をもらいました。次のオリンピックはまだ先ですが、弟の海祝選手との活躍する姿が待ち遠しいですね!
2022年02月24日