歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが、14日にSpotify Music+Talkで配信されたオリジナルドラマコンテンツ『そのとき、安部礼司』(毎週日曜18:00配信)で、声の演技に挑戦している。同番組は、TOKYO FMで放送中のラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』(毎週日曜17:00~17:55)に連動して、Spotify Music+Talkで配信されているオリジナルコンテンツ。ごく平均的なサラリーマン・安部礼司が、社会の荒波に揉まれながら成長していく様子を描いている。14日からの最新回にはきゃりーが出演し、安部礼司ときゃりーが入れ替わるドタバタ劇「キミがボクで、ボクがキミで?」を含む全4本を配信予定。きゃりーが声の演技を披露する貴重な機会となっている。
2021年11月15日綾野剛が検挙率No.1を誇る警視庁捜査一課の刑事、北川景子がそのバディである冷静沈着な頭脳派刑事を演じる映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』。原作は、2010年1月のデビュー以降、“どんでん返しの帝王”の異名を取る中山七里。2020年だけで5作品が映画化・ドラマ化され、エンタメ界からいま最も注目を集めている人気ミステリー作家に迫った。中山氏はこれまで明るく爽やかな音楽ミステリー、ダークでシリアスなサスペンス、医療ミステリーに法律ものなど様々なジャンルの作品を世に送り出してきた。デビュー作にして「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、橋本愛を主演に迎えた『さよならドビュッシー』(2013)は、事故にあい全身火傷を負うもピアニストになることをあきらめない遥が主人公。音大生・“岬洋介”の指導の下レッスンに励むが、周囲で不可解な出来事が続発し、ついには殺人事件まで起こってしまう。そして、代表作“弁護士・御子柴”シリーズが要潤主演でオトナの土ドラ「悪魔の弁護人 御子柴礼司 ~贖罪の奏鳴曲~」として年をまたいで放送され、デビュー10周年という節目の年を迎えた2020年。U-NEXT×カンテレの共同プロジェクト「このミス」大賞ドラマ化シリーズ「連続殺人鬼カエル男」は、工藤阿須加を主演に置き、サイコスリラーの皮をかぶり、心神喪失者の責任能力をなしとする刑法39条の是非を問う異色の社会派ミステリー。10月18日(日)より放送開始のWOWOW「連続ドラマWセイレーンの懺悔」は新木優子が演じる報道記者が誘拐殺人事件の謎を追う怒涛のノンストップサスペンス。そして11月22日(日)から放送される上川隆也主演の「連続ドラマW夜がどれほど暗くても」ではスクープを追う週刊誌記者が1人息子の起こす事件によって、一転、追われる側へと変貌する報道サスペンスドラマ。また、主演・佐藤健に監督・瀬々敬久で映像化される映画『護られなかった者たちへ』の公開も控えている。東日本大震災から9年後、宮城県内で全身を縛られたまま放置され、餓死させられるという凄惨な連続殺人事件を巡り、日本の生活保護制度の欠陥に迫る社会派ミステリーを描いていく。映像化の勢いは留まることを知らず、さらにデビュー10周年で前代未聞の新作単行本12か月連続刊行を実施するなど、作家としても飛躍的な活躍をする年となった。本作『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は“刑事 犬養隼人シリーズ”待望の映画化。安楽死を手口にする連続殺人犯という斬新な犯人像と、その犯人を追う犬養&高千穂の刑事バディの活躍を描くサスペンス性と、思いもよらない真犯人の正体という真骨頂のどんでん返し要素が詰め込まれた中山七里ワールドを堪能できる1作となっている。『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は11月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・デスの遺産-BLACK FILE- 2020年11月13日より全国にて公開©2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
2020年10月02日12月24日に公開された俳優・要潤(38)の動画が注目を集めている。11月20日に『要潤の楽屋ばなし』とのタイトルでYouTubeチャンネルを開設した要。動画では、俳優になったきっかけをインタビュー形式で語っている。香川県から上京し、スカウトがきっかけで俳優になった要。だが当時、要はアルバイトをしながら芸能事務所に飛び込み営業していたという。そんななか、飲食店で働いているときに現在のマネージャーにスカウトされたと明かした。また要の働いていた飲食店は、芸能人や業界人も来るようなお店だったという。警備や工場作業も経験したが、「自分が入りたい世界の人と出会う」という意味でもアルバイト選びの大切さを語った。さらにスカウトされた事務所が小規模だったため、入所を迷ったというエピソードも披露。同じ飲食店で働く板長の「大きいところで歯車になるより、小さいところで看板になったほうが良い」という言葉に後押しされたという。「行動すればきっと誰かの目に留まる」と締めくくった要。ネットでは視聴者から反響が上がっている。《本当に深イイお話。 すべての出会いに感謝ですね私は役者さんになってくれた要さんに感謝です!》《要さん。 いろいろ考えて動く人なんだなー。 成功してる人はやっぱり。 ちゃんと考えてるのね》《めっちゃいいです。 素敵》「要さんは香川県の高校を卒業後、すぐに夜行バスで上京しました。年間20種類ものアルバイトをしながら、オーディションを受ける日々でした。アルバイトが重なったこともありましたが、職場の人たちが送り出してくれたそうです。要さんは『応援してくれた人たちのおかげで今の自分がある』と語っていました。各方面で活躍し続けているのは、人望によるところも大きいでしょう」(テレビ局関係者)NHK連続テレビ小説『まんぷく』や、映画『キングダム』といった話題作にも引っ張りだこ。現在は『悪魔の弁護人・御子柴礼司 ~贖罪の奏鳴曲~』(フジテレビ系)で主演を熱演している。来年でデビュー20年目となる要。今後の活躍ぶりに注目が集まりそうだ――。
2019年12月26日先日、高岡早紀主演「リカ」がスタートした“オトナの土ドラ”枠から、新たに12月からスタートするドラマの内容が発表。要潤を主演に迎えたヒューマン法廷ミステリー「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~」を放送する。本作は、ミステリー作家・中山七里の大人気シリーズ「弁護士・御子柴礼司」の既刊4作(「贖罪の奏鳴曲」「追憶の夜想曲」「恩讐の鎮魂曲」「悪徳の輪舞曲」)を贅沢に使用しドラマ化。二転三転する法廷劇をハイテンポに、そして過去の罪と向き合う御子柴の苦悩をスリリングに描く。勝つためなら何でもする、悪辣な手腕で勝訴をもぎ取る弁護士・御子柴礼司。そんな事務所とは知らずにハローワークで紹介され就職してしまった事務員・日下部洋子。そんな中、洋子は御子柴がかつて凶悪犯罪を犯した元少年Aであることを知る…。どんな依頼人でも、どんな手段を使ってでも必ず勝たせる“悪魔の弁護人”。その戦慄の過去とは、正義の意味とは、贖罪とは何か。かつてないヒューマン法廷ミステリーが幕を開ける!主演の要さんが演じるのは、そんな元少年Aの弁護士・御子柴礼司。本作の出演に関して、要さんは「タイトルがすごく面白そうで惹かれたこと、加えて弁護士役は、一度演じてみたかったので、すぐにやらせて頂きたいと思いました」と参加に前のめり。また「『勝つことが正義だ』というセリフがあるんですが、御子柴は、『勝ち』にこだわるだけでなく『生きるか死ぬか』裁判に命を懸けて臨むタイプ。人がどうこう言おうが『自分はこうだ!』と思ったら曲げずに猪突猛進して行く。その点は僕も御子柴と似ていますね」と演じるキャラクターについて語り、「世の中には、喜ぶ人がいたら悲しむ人がいるように、一見、正義に見えても悪だったり、表に見えても裏だったりする部分があるので、その辺はすごく考えさせられるドラマだなと思います。話が進むにつれて御子柴の人間像が見えてきます。感動できるシーンもあります」と本作をアピールしている。そして、御子柴法律事務所の事務員・日下部洋子役には、6年ぶりの連続ドラマレギュラー出演となるベッキー。「洋子は、すごくまっすぐな心を持っていて、一生懸命で、人の心に寄り添う人」と役について説明し、「このドラマはシリアスで、ちょっと重めな題材ですが“本当に信じていいものは何か”をすごく考えさせられる素敵なメッセージが込められているので是非見ていただきたいですし、純粋に面白いです! こんなに『台本まだですか?』って聞いたのは初めてで、『早く次が見たい』と思う展開が待っているので一緒に楽しんで、驚いてください!」とワクワク感が伝わってくるコメントを寄せている。さらに、御子柴のやり方に嫌悪感を抱く東京地検のNo.2、次席検事・岬恭平役には津田寛治。「警視庁捜査一課9係」「特捜9」など、刑事モノの印象も強い津田さんは「オファーを受けたときは『来たな』と。男優をやっていればいつか訪れる刑事もの・法廷もの・医療ものの3大峠の1つがとうとう来たかと。今まで検事も弁護士もやったことがありますが、これほどガッツリ法廷シーンのある連ドラの検事は初めてで、脚本をパラパラとめくったときにストーリーも頭に入らないくらい膨大な台詞に圧倒されて襟を正し、腹をくくりました」とコメント。「要くんとは10年ぶり。現場で岬として会ったとき、御子柴が冷酷さの中に隠しているピュアで純粋な優しさみたいなものが要くんにも見えて『予想以上だな』と鳥肌が立ちました。このドラマは“今までにない法廷もの”です。まさに見どころは法廷シーン。『こんなこと法廷で!?』みたいなことが展開していくと思いますので是非お楽しみにしてください!」と期待を煽った。ストーリー派遣切りにあい、現在無職の日下部洋子(ベッキー)。ハローワークで紹介された事務員募集の面接のため、とある法律事務所の前にやってくると、中から聞こえてくるクラシック曲。事務所のプレートは何故か割れている。不審に思いながらもドアを開けて入る洋子。そこには事務所の主・御子柴礼司(要潤)が静かに座っていた。「時間に正確だな、採用だ」。訳も分からぬまま、御子柴法律事務所の事務員として採用されてしまう洋子。しかしそこは、「悪魔の弁護人」と呼ばれる悪徳弁護士の事務所だった。ある日、御子柴は「世田谷の夫殺し」に興味を抱く。被告はどこにでもいそうな疲れた主婦。パート先の上司に惹かれ、夫と2人の娘を捨ててその上司と結婚することを夢見、夫を刺し殺したという。一審では懲役16年という刑罰が下されていた。そんな事件を強引な手を使ってほかの弁護士からぶんどる御子柴。早速、被告人と面会した御子柴だったが、そこで御子柴はあることに気づく。「何かを隠している…」。その頃、東京地方検察庁では次席検事の岬恭平(津田寛治)が事務官から世田谷の夫殺しの弁護人が変わったと報告を受けていた。これ以上、御子柴のような弁護士をのさばらせておくわけにはいかない。岬は「この事案は、私が担当する」と事務官に告げる。そして迎えた初公判の日。御子柴は開口一番、信じられないことを口にする。「弁護人は被告人、津田亜季子の無罪を主張し、原判決の破棄を求めます」。情状酌量による減刑どころか圧倒的不利な中での無罪主張した――。オトナの土ドラ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」は12月7日より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年10月09日『共喰い』(2013年)の青山真治監督が、初めてWOWOWの連続ドラマWを手がけた『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』(1月24日スタート 毎週土曜22:00~※第1話無料放送)。原作は、2009年に「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里の同名小説だ。主演は、同局の連続ドラマW『震える牛』(2013年)の熱演も話題となった三上博史。2人のタッグは、青山監督作『月の砂漠』(2001年)以来、13年ぶりとなった。本作で「何かが、起こる!」と期待を胸に撮影に入ったという三上博史にインタビューした。『贖罪の奏鳴曲』は、生きる意味、贖罪の意味を問う法廷ミステリー。三上が演じるのは、過去に殺人を犯したという異色の経歴をもつ、不敗の弁護士、御子柴礼司役だ。法外な報酬を取る悪名高き弁護士の御子柴だが、ある日、絶対的に不利な立場にある、保険金殺人事件の国選弁護士を買って出る。御子柴が弁護する未亡人・東條美津子役に、『月の砂漠』でも共演したとよた真帆、その息子・幹也役に『寄生獣』(公開中)の染谷将太、御子柴と対峙する刑事・渡瀬役にリリー・フランキーが扮する。――13年ぶりに青山監督の現場に入られていかがでしょうか?『月の砂漠』でご一緒してから、ずっと何かをやろうとは言っていたんですが、まさか連続ドラマをできることになるとは。原作もありますし、また新たな挑戦ってことで、面白いと思いました。しかもWOWOWは、いかんなく青山監督の実力を発揮できる場だと思ったので、うれしかったですね。――青山監督の演出の魅力はどんな点でしょうか?青山さんは個性的です。監督って、わかりやすく言うと、画作りに走る監督と、芝居が大好きな監督に大きく分かれると思うんですが、青山さんに関して言えば、その2つが絶妙なバランスにある方です。そういう人って、いそうであまりいない。すごく細かいところまで見ているし、芝居に対してのアイディアもくれる。僕はこの歳になっても意地汚い役者なので、自分が成長できる種子、種みたいなものはいつも探しているんです。そういう意味では毎日違う種を蒔いてくれる、すごく貴重な監督です。――バックグラウンドが複雑な御子柴の役作りはどんなふうにされていきましたか?僕は役作りって言葉が大嫌いで、自分がこれまでに培ってきたメソッドとして、役というのは作るものではなく、生まれてくるものだと思っています。とにかく自分をなくす、自分の美意識、美学など、すべてを捨てるという作業ですね。できるだけ空っぽにして、何度も台本を読んで、隅々まで入っていくようにしています。――御子柴役にアプローチしていって、難しかったのはどういう点ですか?ちょっと破綻しそうな物語なのに、小説は中山先生の筆の力で、何とか際どくまとまっているんです。それを敢えて映像にするってことで、説得力をどう出すかが難しかったです。御子柴の弁護のモチベーションが何かというと、正義じゃない。では、贖罪の意識だけを考えて演じてしまうと、こんなことはないよねと思ってしまう。では、母親への憎悪なのかというと、それにも納得がいかない。憎悪の裏にある、ラブ&ヘイト、それらを多面的に取り込み、微妙なさじ加減でやっていきました。全4話あるので、どのように分配していくかってところもありましたし。途中でトイレに立ったり、お茶を飲みに行かれたら終わりだと思うくらいに僕は演じていたつもりです。――刑事・渡瀬役にリリー・フランキーさんと初共演した感想を聞かせてください。渡瀬役がリリーさんだという話を聞いた時から、すごく楽しみにしていました。リリーさんなら、刑事の典型とかにはなりえないというか、そういうアプローチはしないだろうと思っていたので。今までお会いしたことがなかったけど、ものすごく興味はありました。実際に現場ではとても興奮しましたね。――幹也役の染谷将太さんとの共演はいかがでしたか?染谷さんが幹也役に決まった時も、かなり期待値が上がりました。僕はずっと現場で彼にインタビューをしています。作品は何から始めたの? とか、何歳の時の記憶はあるの? とか。やっぱり彼のメソッドを盗みたいからです。今はまだ撮影中で探り合いの毎日というか、すごく刺激的な日々を送っています。特にこれから最後の山場が残っているので、気を緩められない状況ですね。みなさん、本当に素敵だからこそ日々、バトルなんです。――"バトル"というのは現場で常に感じている思いですか?基本的に、いつもそうだと思います。今年はこの前にドラマ『明日、ママがいない』に出ていましたが、どうやったら芦田愛菜ちゃんに持っていかれないようにできるんだろうと、しっかり考えていました。さらに鈴木梨央ちゃんという伏兵がいたりしたし。一瞬、気を抜いたら、僕が持っていかれるというよりも、僕の役が霞んでしまう。僕の役は、台本のなかでちゃんと役割があるので、引き潮に流木が持っていかれるような状態になってしまうと、作品自体が成立しなくなるから、そこはふんばるしかなかったです。『贖罪の奏鳴曲』では、いろんな方が日替わりでやってくるので、どっしりと対峙していかないといけない。――長いキャリアの中で、作品への向き合い方は変わったりしましたか?僕は15歳で俳優を始めて、もう40年近くやらせてもらっていますが、最初の頃は自意識で演じていた部分が多かったと思います。今日この役をやったら明日は違う役をやりたいとか、良い人をやったら今度は悪い人をやりたいという感じでね。でも、30歳を過ぎたくらいから、お客さんの目線の方がすごく重要になってきて、どうやって作品を楽しんでもらえるかってことを考えるようになりました。そのためには、自分を消すしかなくて。もちろん、自分に求められているのはこういうものだから、どんな役をやってもそういうものを提供するというタイプの役者も立派だとは思います。でも、僕は作品重視。「あれ? 三上博史ってどこに出ていた?」というくらいに変えないと、作品が面白くならないと思っています。体の外見は変えられないけど、髪型、歩き方、声音、しゃべるテンポなど、1つひとつを変えていけば、作品が立ってくるのかなと思っています。――これまでに、俳優業をやってきた中での葛藤は有りましたか?さんざんいじめられた時期がありました。僕は、俳優が自分の私生活をあからさまに売りにするという時代のちょうど過渡期の人間な気がします。作品に一生懸命向き合い、寡黙になればなるほど、想像力が掻き立てられるんでしょうね。ネットも始り、誹謗中傷など、ありとあらゆる悪が出てきた時代で「じゃあ、勝手に言ってろ」と思った時期もありました。今は苦しいけど、いつか認めてくれる人がいるんじゃないかということで。ただ、ちょっと失敗したかなと思ったのは、30代後半で自分のブランドを作ってこずに、役のブランドばかりを作ってきたことかなと。でも、血を流しながら積み上げてきたものを、今さら放り投げることは絶対にできないし。たぶん普通じゃ生きられない。僕は本当に幸運で、こうやって役をいただけるだけで、すごく幸せなんです。それをまだ売りにはできていないけど、そうできるように、みなさんに応援してほしいです。
2015年01月23日1月24日からWOWOWでスタートする連続ドラマW『贖罪の奏鳴曲』(全4話 毎週土曜 22:00~※第1話無料放送)の完成披露試写会イベントが19日、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、三上博史、とよた真帆、青山真治監督が出席した。同ドラマは、中山七里のミステリー小説『贖罪の奏鳴曲』を『EUREKA ユリイカ』や『共喰い』の青山真治監督がドラマ化した法廷ミステリー。必ず執行猶予を勝ち取る不敗の弁護士・御子柴礼司(三上博史)が、保険金欲しさに入院中である夫の人工呼吸器のスイッチを切って殺害容疑が掛かった東條美津子(とよた真帆)の国選弁護士を買って出る。だが、担当刑事の渡瀬(リリー・フランキー)は、御子柴がある殺人事件の犯人だったという過去にたどり着く。主演の三上は「青山監督にはずっとご一緒したいとプロポーズを出していたんですけど完全無視(笑)。とよたさんとは『明日、ママがいない』(日本テレビ系)というドラマ以来で、スポンサーが全部降りちゃって2人は戦い続けました(笑)」と自虐ネタを挟みつつ、初の弁護士役に「とにかく事前に台本を読み込みました。それと何かヒントがないかと思い、監督と裁判を見に行きましたが、ヒントは全くありませんでしたね(笑)。でも法廷の場がものすごく面白くて、趣味で傍聴したいと思いました」と新たな発見もあったという。また、「贖罪したいことは?」という質問に、とよたの夫でもある青山監督は「2011年に完成した『東京公園』から4年間は、収入がほぼない状態で迷惑を掛けました。いまだに仕事がなくなる恐れがあります」と恐縮しきりに答えると、とよたは「芸術家を支えるというのはそういうことなので」と妻らしい切り返しで青山監督は一安心。そのやりとりに笑顔を見せていた三上は「日々贖罪の意識ですね。常に撮影の現場では頭がおかしくなっているんです。意味もなく人を傷つけたくなったり、刺したくなったりして」と明かしていた。
2015年01月20日WOWOW連続ドラマW「贖罪の奏鳴曲」の第1話完成試写会が19日(月)東京都内で行われ、主演の三上博史と共演のとよた真帆、そして青山真治監督が出席。2002年にとよたさんと結婚した青山監督は、壇上で極貧時代を支えてくれた“愛妻”へ謝罪の言葉を口にした。ドラマのタイトルにちなんで「私生活に関わる“贖罪”したいこと」を聞かれた青山監督は「2011年の『東京公園』くらいまでは仕事が全然なくて、収入がほぼない状態でメシが喰えなかった。その間は迷惑をかけました」とシミジミととよたさんに“公開謝罪”。いきなりの告白に、とよたさんは「リアルな話はやめてくれます?」と大慌てながらも、三上さんから「頑張ったな!」と苦節時代を労われ、さらに「芸術家を支えるということは、そういうことですから」と夫への深い愛情と理解を示して、会場を沸かせていた。原作は、2009年に小説「さよならドビュッシー」で“このミステリーがすごい大賞”を受賞した推理作家・中山七里による同名小説。どんな罪名で起訴されようが、必ず執行猶予を勝ち取る不敗の弁護士・御子柴礼司(三上)の周辺で不穏な死体が発見されたことから、県警の渡瀬(リリー・フランキー)が捜査に乗り出す。死体が御子柴の周辺を嗅ぎまわっていたフリージャーナリストであることが判明すると共に、御子柴が過去に起こった幼女殺害事件の真犯人だったことに気づくーー。青山監督とは映画『月の砂漠』以来約13年ぶりのタッグという三上さんは「青山監督とはあれからご一緒したくて、常々プロポーズをしていたけれど完全無視で。今回やっと実現できた」と念願の顔合わせに喜色満面。本作に出合う直前までは役者業に対するスランプがあったと明かしながら「カチンコが鳴った時に、自分の中からあふれてくるものがなければダメだと思っていた矢先に、ドボドボとあふれて来た。これがあるうちは本当に幸せで、この仕事をやらせていただきたいと思った。話が進むにつれてドバドバと出てくるので、それを皆さんに目撃していただいて『お前、まだやれるじゃないか』と言ってほしい」と熱を込めていた。役者としてのこれまでの長いキャリアの中で、様々な役柄を演じて来た三上さんだが、弁護士役は意外にも初挑戦。役作りのために実際に裁判を傍聴したそうで「弁護士のスタイルとか仕草とか物言いとか、ヒントになればと思ったけれど、参考になることがまったくなかったですね」と苦笑いながらも「小説を100冊読むより、裁判所に行った方が面白い。事件の断片から概要がわかるまで時間がかかって、それはまるでミステリーであり大娯楽作品。今後は趣味のように傍聴しに行きたいと思った」と知的好奇心の面では十分に満たされたようだった。WOWOW連続ドラマW「贖罪の奏鳴曲」は1月24日(土)22:00~スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年01月19日昨年、WOWOWの連続ドラマW「震える牛」で食肉偽装問題を追う刑事を好演した三上博史が、過去に殺人事件を犯した弁護士役を演じる、土曜オリジナルドラマ「贖罪の奏鳴曲」(しょくざいのそなた)の放送が決定。監督を、WOWOWドラマ初挑戦となる『共喰い』の青山真治監督が務め、『寄生獣』でも話題の若手実力派・染谷将太と、いまや名バイプレーヤーとなったリリー・フランキーが競演していることが分かった。弁護士の御子柴礼司(三上博史)は、いかなる罪名での起訴も、必ず執行猶予を勝ち取るという不敗の弁護士として名を馳せていた。だが、その分、依頼人から巻き上げる報酬も法外で、悪評も絶えない。依頼をしてくる客層も悪く、嫌がらせも相次いでいた。そんな御子柴が、係争中の保険金殺人事件の国選弁護士を買って出る。容疑は、町工場の経営者の妻・東條美津子(とよた真帆)が、保険金目当てに入院中の夫の人工呼吸器を切って殺したというもの。無罪を主張する美津子には、車いす生活を送る息子・幹也(染谷将太)がいた。そんな中、事件の真相に迫っていたフリーライターが不審死。担当刑事の渡瀬(リリー・フランキー)は、御子柴がある殺人事件の犯人だったという過去にたどりつくが――。原作は、映画化もされた「さよならドビュッシー」で2009年「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里の同名ミステリー。本作が初の連続ドラマ化となる。悪評高く、予想外の過去を持つ弁護士・御子柴を演じるのは「震える牛」「下町ロケット」など連続ドラマWの良作に出演する三上さん。青山監督とは、第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『月の砂漠』以来、実に13年ぶりにタッグを組む。「今回初めて青山真治さんがWOWOWの連続ドラマを監督されるということで、『何かが、起こる!!』と、すぐに手を挙げました」と言う三上さん。「以前、ご一緒させていただいた、映画『月の砂漠』(2001年)から13年経ちました。2人でカンヌのレッドカーペットを歩いた、とても思い出深い作品でしたので、『次はどんな作品を一緒にできるのだろう』と、たびたび飲みの席で話していたのですが、まさかWOWOWの連続ドラマでご一緒できるとは、思ってもいませんでした。また、2人で“悪巧み”ができると、モチべーションが上がっています」と、その喜びを語る。また、共演には、第68回ヴェネツィア国際映画祭「マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)」を受賞し、主演作『寄生獣』や2015年公開の『ストレイヤーズ・クロニクル』などが控える染谷さん。さらに『そして父になる』『凶悪』などで役者としても異彩を放つリリーさんがWOWOWドラマに初登場する。三上さんは「僕自身、ずっと、心待ちにしていた、リリーさん、染谷さんとの初共演もお楽しみに。青山組の“凄さ”が随所に出ているので、楽しんでいただけると思います」と、見どころもアピール。そんな三上さんに青山監督は、「何しろぼくの世代の最大のスター俳優のひとりであり、かつ研ぎ澄まされたアーティストですから、一筋縄ではいきません。しかしキャメラの前に立った瞬間、これほど繊細な表情をなさるのか、主役を張るとはこういうことか、と改めて驚かされ、感動させられます。ともに仕事をするパートナーとしてはベストのひとりです」と絶賛を送っている。土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 贖罪の奏鳴曲」は2015年1月24日(土)22時スタート(全4話)。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日小学館は、TOKYO FMのラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司BEYONDTHEAVERAGE」のスピンオフ絵本『えいたとハラマキ』を発売した。同書は、TOKYO FMで放送7年目を迎え、リスナー74万人を誇るラジオドラマからの初のスピンオフ絵本。今回は、ラジオドラマの主人公、安部礼司のひとり息子4歳の「永太(えいた)」を主人公に、誕生日のプレゼントにもらったママの手編みのハラマキを巻いて奮闘する姿を描いた。ストーリーは、誕生日プレゼントでもらったハラマキを巻いて、えいたが街に飛び出すと、郵便ポストやモミの木、こぐま、白鳥のこどものトラブルに遭遇。持ち前の機転と大事なハラマキで、次々と彼らを助けていくという内容。白鳥のお母さんと世界を救うために、寒い国の魔王と対峙(たいじ)するなど、優しさと勇気にあふれた内容となっている。今回は、絵本化にあたり、ストーリーは番組の脚本家が特別に書き下ろしを行った。絵は新進気鋭の絵本作家が担当している。ハラマキを巡って展開するファンタジーで、ラジオドラマとの斬新なコラボレーションは、子どもはもちろん大人も楽しめる内容とのこと。『えいたとハラマキ』は、小学館が発行。作は北阪昌人、絵はおくやまゆか。全40ページで、価格は1,470円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日