■令和の代に、改めて考えたい「御朱印」の意味令和元年、おめでとうございます。この時代も、平和で素敵な世の中にしていきましょうね。さて、近年の御朱印ブームの勢いには、本当に目を見張るものがあります。私もこれまでに、巫女として「御朱印」にまつわるさまざまな記事や、神社のご紹介記事などを書いてまいりました。ご存知の方も多いかもしれませんが、令和元年になろうという10連休の折には、各地の神社へたくさんの方がお詣りをされて、さまざまな出来事があったようです。『「令和」時代を迎える前に知っておきたい「元号」のお話』という記事でも触れました通り、天皇陛下の「御代替わり」となる改元は、全国各地の神社にとっても大変に重要なタイミングでした。この節目を迎えるとき、日頃の感謝と次の時代の安寧を祈念するために、お詣りへと出かけられた方も多かったことでしょう。そして「令和」を迎えて、多くの神社が「奉祝(ほうしゅく=祝いたてまつること)」の意味を込めて、期間限定の御朱印をお分かちしておられました。昨今、御朱印は「多くの方が神社仏閣に親しんでいただけるように」という願いを込めて、それぞれが趣向を凝らしていることもあり、大変な人気が出てまいりましたね。そこで、多くの方が記念すべき参拝の証にと、その特別な御朱印を求めて各地の神社で長い列を作ったようです。とある神社では、なんと御朱印を書いていただくのに10時間待ち、という瞬間もあったのだそうですから驚きです!■御朱印ブームの裏側に潜む哀しみ御朱印とは、言わば「一期一会」の出会いです。どれだけ長時間並んだとしても、いただいて帰りたい!という想いが皆様にあったのでしょう。長蛇の列に並ばれた方々はもちろん、御朱印の対応をされた神職の方々も、本当に大変だったことと思います。ただその後に待っていたのは、多くの神社関係者を嘆かせる出来事でした……。その御朱印や御朱印帳が、大手フリマアプリ上で、高値で転売されてしまっていたのです。この衝撃的な現実は、多くのニュースサイトやSNSでも話題となりましたね。私もそのことを知り、御朱印が持つ本来の意味や神様の御心を想うと、切ない気持ちにならずにはいられませんでした。Benny Marty / Shutterstock.com私も「巫女」そして「ライター」として過ごす中で、御朱印にまつわる多くのエピソードを見聞きしてまいりました。「もっと、上手に書いてほしかった」「こんなにシンプルなものではつまらない」「インターネットで見たのと、同じものがほしい」「こっちはお金を払っているのだから、お客さんなのに」このような哀しい言葉を受けて、ショックを受ける神職の方も、各地の神社で増えている現実があります。御朱印を求めてお越しになる方の混乱が著しい神社においては、職員に「対応が悪い!」と罵声を浴びせ、あたかもサービス業であるかのような、謝罪や即時の改善を求める方までおられたそうです。このままでは、御朱印について誤解されている方が増えてしまうばかりでなく、純粋に神様と心を通わせたいと神社へお詣りして御朱印をいただく方や、懸命に神様のために神社を守り奉仕をされている神職の方にまで、哀しみが広がりかねません。今一度、皆様とともに「御朱印」とは何かを考えながら、心を神様の方向へ向けていただけたらと願い、私はひとりの巫女として5つのことをお伝えしたいと思いました。■御朱印帳を持つ方に伝えたい5つのこと1.神様とあなたの「ご縁」の意味を心に留める御朱印は本来、あなたが神社に参拝して、神様と心を通わせた「繋がりの証」としていただくもの。ですから、仮に転売されているものを買ってきたとしても、それは「御朱印」の真の意味からは外れてしまっていることになります。「御守り」を大切な方に贈ることはあるので、同じように捉えてしまう方もおられるのかもしれませんが、本来の御朱印の意味を知れば、それは「神様と私」のご縁を示すものだとご理解いただけるはず。御朱印帳を開いて、いただいた御朱印を眺めながらそのご縁を思い出し、神社に想いを寄せてみてください。その瞬間、あなたはたしかに、神様と心を通わせているのです。2.神社でそのときの「心」と「出会い」を慈しむ私が個人的に危惧しているのは、御朱印に人気が出るあまり、「御朱印をいただくための参拝」になってしまう方が増えてしまわないか……ということ。神社での過ごし方は、それぞれによって違いますが、「御朱印」をいただくだけで終わらせてしまうのではなく、その瞬間の「自らの心」や「境内でのあらゆる出会い」にも、丁寧に目を向けていただきたいのです。たとえば、その日はどんなお天気でしたか?迎えてくれた自然の姿は、どんな様子でしたか?その時、あなたは心にどんな想いを抱えていましたか?境内で出会った人や生き物たちと、どんな交流をしましたか?神社という「神様のおひざもと」で過ごす時間を、心から慈しんでいただけたらうれしいです。3.かたちあるものの「ありさま」に執着しすぎない御朱印は通常、神職をはじめとする、神社関係者が書いています。神様のお手伝いとしてお書きしているも同然なので、もちろん心を込めて、皆様へとお渡ししていることでしょう。ただ、人間の書く(押印する)ものですから、字の上手い下手があったり、場合によっては書き損じなども生まれたりすることもあります。大切な御朱印帳だからこそ、「完璧に」美しいものにしたい、というお気持ちも、もちろんわかるのですが……。しかし、その「出来不出来」で、神様とあなたとのご縁の質が左右されるわけではありません。神様は、あなたの「心」を見つめていますから、どんな「ありさま」の御朱印であっても、関係ないのです。どうかそれを原因に、神様の前で腹を立てて怒鳴ったり、その神社を嫌いになったりするようなことがないことを願っています。4.神様からの「授かりもの」を私欲のために利用しないこの世で生きるためには、もちろんお金が必要です。ただ、目には見えない神様と向き合うとき、その「欲」は、ぜひ脱ぎ捨てていただきたいのです。今回の御朱印のように、「かたちある」もので「限定」の、多くの方が「素敵だなと思う」ものには、大変な価値が生まれるものでしょう。それを「好都合な商売」であると考えてしまう方も、いらっしゃるのかもしれませんが……。神様から授かったものである「御朱印」を、「お金」というものに代える行為は、その意味を大きく貶めてしまいます。世の中には、決して「お金には代えられないもの」がたくさんありますよね。あなたがいただいた「御朱印」も、そのひとつなのです。5.すべての人が、互いに思いやりの「心」を持つ立場は関係なく誰であっても等しく同じことなのですが、私たちはともに同じ時代と場所を生きる中で、互いを思いやりながら過ごしていきたいものです。特に、神社はとても「神聖な場所」。神様のお住まいであり、神様のお庭であり、神様のための場所なのです。その中で、自分の都合や主張ばかりを押し付け合うようなことは、その大切な場所を穢すことになってしまいます。「神職」というのはまず第一に、神様のためにお仕えするという役割を担っています。そしてもちろん、すべての人にとって神社が「神様を感じることのできる場所」になるように、参拝者の方とのご縁を繋ぐ役目も担います。そのお役目を、神職はもちろんのこと、ご参拝の皆様にもご理解いただけたらと思います。双方が思いやりと感謝の気持ちを失くすことなく、笑顔で神様の前にいられたなら、神様はきっと、それを一番よろこばれることでしょう。■神社を愛し、御朱印集めを楽しむ皆様へ神道の世界には、明確な「正解」や「不正解」というものがありません。しかしだからこそ、それぞれの心が「その本質」を感じ取り、神様という目には見えない存在と「どのように向き合うべきか」を、問い続けなくてはならないのだと思います。御朱印の内容には、それぞれの神社による想いや願い、工夫が込められているものです。「印」と「日付」のみのシンプルなものから、色とりどりの個性あふれるもの、さまざまなかたちがあります。私は、それが「神様」と「人」との心を結ぶものであれば、どれも素晴らしい価値があると考えています。神社側も参拝者側も同様に、決して「私利私欲」のために利用してはならない、尊いものなのです。twoKim images / Shutterstock.com神様にお仕えする者としても、「御朱印」を通じて神社という場所に親しみ、神様と心から向き合ってくださっている方が広がっていることは、とてもうれしく感じています。神社に興味を抱き、心を通わせるきっかけが、きっとそれぞれの方にあるはず。神様と自分との絆の証が刻まれた御朱印帳を宝物にしながら、また新たに素敵な出会いを楽しみにされている皆様、ありがとうございます。これからさらに、神社を愛し、御朱印の意味を理解して、神様とのご縁を生涯大切にしてくださる方が増えてゆきますように。そのすべての方が、心豊かに楽しく神社へ足を運び、神様と向き合うことができますことを、心から願っています。画像/Shutterstock
2019年05月13日この春から保育園生活がスタートした方は「連絡帳」を活用していますか? ママ・パパと保育園にとって大切な連絡帳ですが、毎日何を書けばいいのか悩むこともあるかもしれません。今回は、保育園の連絡帳の書き方について紹介します。 保育園の「連絡帳」の目的とは?連絡帳は、子どものことに関してママ・パパと保育園の間でやりとりをする、いわば“交換日記”のようなもの。「体温」「睡眠時間」「朝食の内容」などとともにコメントを書き込み、毎朝登園のときに先生に提出します。 連絡帳の目的の1つは、子どもの体調について把握すること。気がかりなことを保育園と共有しておけば、いざ子どもの体調に変化があったときに園側も対応しやすいのです。 体調の変化はできるだけくわしく書く子どもの体調がいつもと違うと感じたら、できるだけ具体的に書くことをおすすめします。 <例>* 昨夜から咳が出ているのが気になります。夜はあまりよく眠れなかったようです。* テーブルに頭をぶつけました。こぶになりましたが、今朝は痛がっている様子はありません。* いつもより朝食を食べませんでした。熱はありませんが、うんちが少しゆるいです。* インフルエンザの予防接種を受けました。少し赤く腫れていますが体調には問題ありません。 こうした記述があれば、保育中にも気を付けて子どもを観察できますし、園での子どもの様子をお迎えのときに細かく伝えることもできます。もちろん体調に変わりがない場合には「いつも通り元気です」「特になし」などのひとことでもかまいません。 保育士さんへの質問でもOK体調のこと以外に、先輩ママたちがよく書くことといえば家庭でのこと。「初めて○○という言葉をしゃべりました」「苦手なピーマンを完食できました」「週末は家族で動物園に行ってきました」などです。 保育士さんがそれを読んだら「動物園に行ったのね。ゾウさんは見た?」など、子どもとの会話も弾むはず。また、「この時期は何枚くらい洋服を着せたらいいですか?」「お友だちとはなかよく遊んでいますか?」など、園に対しての質問でもOK。 何も話題がないときは無理に書く必要はありません。毎日必ず書かなければと思うとしんどくなるので、あまり気負わずに思ったままを書くのがいいと思います。 先生からの返事が楽しみに!連絡帳の楽しみの1つは、保育士さんからのコメント。質問への答えはもちろん、「お友だちとじょうずにおもちゃの貸し借りをして遊んでいましたよ」「今日は苦手なピーマンを頑張って食べました」など、その日にあったことを教えてくれるので、子どもが保育園でどんなふうに過ごしているか知ることができます。「保育士さんのコメントから子どもの成長が感じられて毎日読むのが楽しみ」というママも多いようです。 連絡帳は、子どもの家庭での様子を知ってもらい、保育園での様子を知るための大事なツール。子どもが大きくなってから見返したときに「この時期にこんなことがあったのね」と思い出すこともできて、育児日記代わりにもなるので、ぜひ楽しく活用したいですね。 著者:ライター 妹尾香雪女性誌・書籍・WEBなどで、女性のライフスタイルについて執筆。プライベートでは一児の母として子育ての真っ只中。ワーキングマザーとして自身の育児体験に基づいた記事を提供している。
2019年05月06日節分までに行きたいな、と、思いつきから急遽、京都へ行ってまいりました。京都は2年ぶりで、前回は、夜行バスを利用した、車中泊1泊2日の忙しい旅でした。今回は、飛行機で伊丹空港まで行き、そこからバスで京都までというルートで行ってまいりました。新幹線代と飛行機代、さほど変わらないのであれば、私は飛行機を選ぶ派。伊丹空港へ行くのも久しぶりなので、それも、楽しみでした。朝一番の伊丹空港行きで、いざ京都。 下鴨神社からスタート午前9時半頃に京都駅に到着、市バスに乗り換えて、まずは、好きな神社・下鴨神社へ。バスの行き先を間違えて、途中から京阪電車へ。市バスは便利ですが、慣れていないと、こういう失敗も。朝早かったので、時間はそれほどかからないですが、10時を過ぎたあたりからはかなり渋滞するようなので、時間には余裕を持って行動しないと、行きたいところに行けないことになってしまいそうです。京阪電車の出町柳駅でおりて、徒歩で下鴨神社を目指しました。 下鴨神社に入って、本殿へ向かう途中、すぐにあるのが摂社として祀られ、女性守護としての信仰を集めると言われている「河合神社」です。「美麗の神様」として崇められていて、手鏡の形をした絵馬に綺麗にお化粧を施して納めるという鏡絵馬の授与があることで若い女性に人気がある神社です。鴨長明にもゆかりのある神社で、長明が晩年を過ごしたと言われる方丈の庵が再現されています。落ち着いた感じがとてもいい雰囲気です。 土日の参拝については、御朱印は既に用意されている紙をいただくことになります。 さて、本殿へ向かう道は、木に囲まれた気を感じるパワースポット、歩いていると静かな気持ちになり、心が落ち着いてくるので不思議です。本殿の手前には、縁結びのご利益があるとして有名な「相生社(あいおいのやしろ)」があります。お社に向かって左側に「連理の賢木(れんりのさかき)」が祀られていて、これは、二本の木が途中から一本に結ばれていることから、縁結びの象徴となっているということです。「相生社」はいつも、女性で賑わっていますよ。 そして、右側には、紐で結ばれた男女の石像があります。一生ふたりで、仲良く暮らしたい、そんな思いが叶いそうな可愛い石像でした。 そして、やっと、本殿へ向かいます。楼門から中へ進むのですが、本殿には入ることはできません。本殿と楼門の間にある中門を通り中に入ると、「言社(ことしゃ)」があります。七つのお社があり、干支の守護神が祀られているので、自分の生まれ年の干支があるお社にお参りをします。そして、下鴨神社で女性に何より人気があるのが「媛守」です。(下の写真、左側)ちりめんで作られたお守りで、袋の模様が全て異なるので、世界に一つしかない自分のお守りです。色々な模様があって、目移りしてしまうので、みなさん、どれにしよう?と時間をかけて選んでいます。わたしは、金色の媛守という字が浮き上がって見えたこちらの模様を選びました。縁結びといっても、別に恋愛だけではありません。仕事だったり、家族だったり、自分の求める縁と繋がるようにと願って、毎日使うバッグに大切に潜ませています。写真右側は、心願成就のお守りです。ただ、こちらは、梅の季節限定のお守りということで、可愛らしいピンク色をしていて、そのうえ「限定」という言葉にも心を動かされてしまい、こちらもいただきました。 そして、下鴨神社の御朱印はこちらです。すっとした細めの字が優しく、下鴨神社のシンボルである緑色の双葉葵の紋があります。そして、社格が高く、権威のある神社であることを示す山城國一宮の押印が。(二年前にいただいたときは、筆で書かれてありました。) たっぷりいい気を身に浴びたので、続いて、足腰の守護神を祀っている護王神社へ向かいます。 今年の干支、イノシシがいたるところにいる神社、護王神社京都御所の西に位置する今年の干支、イノシシを祀る神社として、お正月はテレビでもよく紹介されていた「護王神社」に向かいました。いたるところにイノシシがいます。 手水舎(ちょうずや)にも、イノシシ。お賽銭箱の隣にもイノシシ。そして、拝殿の前には、「狛犬」ならぬ「狛イノシシ」です。護王神社は、平安京の建都に貢献された和気清麻呂を祀っている神社です。和気清麻呂は、奈良時代に弓削道鏡が天皇に告げた神託を確かめるために、天皇が大分の宇佐八幡へ派遣しました。そして、清麻呂は宇佐八幡でその神託が嘘であることを知り、天皇を救うことができました。このことは、道教の怒りを買い、清麻呂は道教により脚に怪我を負わされ、その上、大隅国(いまの鹿児島県)へ流されることになりました。その道中、天皇を救えたことへの感謝の意を伝えようと宇佐八幡へ向かっていると、どこからか三百頭ものイノシシが現れ、清麻呂たちを取り囲み、一行を安全に無事に宇佐八幡へ導き、そして、清麻呂が参拝を終えるとイノシシたちはどこかへ去り、清麻呂の脚も治ったというい話があります。清麻呂の人柄と彼を守ったイノシシの話は、後世まで語り継がれることとなり、和気清麻呂を祀る護王神社には狛イノシシが建てられ、今でも清麻呂を護っているのです。 イノシシの焼き物にはいったおみくじがあるというので期待していたのですが、完売していました。そして、本殿右側にある「足萎難儀回復の碑」をさすって、足腰の健康をお願いしてきました。足腰が弱ってしまっては、大好きな旅行も食べ歩きもできなくなってしまいますからね!護王神社の御朱印は、こちら。好きな感じです。 護王神社からランチの予約をしているお店へ向かおうと歩き出したら、すぐのところに「菅原院天満宮神社」がありました。道真公が生まれた社というこちらの天満宮、ちゃんと牛もいます。 そして、御朱印はこちら。道真公の似顔絵(?)がユニークです。境内には道真公が初湯に使ったと言われる「初湯の井戸」もありました。拝殿の左側に石が見えて、拝んでいる方がいらっしゃるので行ってみると、癌封じのご利益があると言われる「梅丸大明神」がありました。本当は、社務所で白いハンカチを受けて、そのハンカチを平癒石にあてて、さらに患部にあてるとご利益があるということで、全国からお参りにくるそうです。 今回の旅で出会った美味しいものランチは、東京の大好きなお店のシェフに教えてもらったフレンチレストランへ。菅原院天満宮の前の道が烏丸通りで、そのまま烏丸御池駅へ向かい、御池通りの交差点を左へ曲がり、御池中学校の脇を左へ入ると、マンションが並ぶ先に、趣ある日本家屋が見えてきます。そこが、今回ランチをいただく「MOTOI」です。京都らしい、素敵な入り口。ワクワクします。 お料理は、京都・大原のお野菜をはじめ、お野菜をふんだんに使ったモダンフレンチです。とても印象的だった「高坂軍鶏と48種類のお野菜」を使ったこちらの一皿。色の濃いお野菜に、美しい軍鶏。軍鶏は歯ごたえがあるのに固くはなくて、思わず「美味しい!」と声が出てしまうほど、甘みというか旨味を感じました。お野菜の一つ一つの味も濃くて、ヘルシーなのにしっかり食べ応えがありました。(本当にボリューム満点) そして、デザートは、綿菓子にに隠された金柑のコンポート。綿菓子の上から、抹茶のお薄をかけて、いただきます。苦味があるデザート、金柑も大好きなので、うれしいデザートでした。 そして、今回買ったお土産です。ジェイアール京都伊勢丹デパ地下がリニューアルオープンをしたということで、すごいことになっていました。京都初出店、ジェイアール京都伊勢丹限定、老舗、と新しいショップが62もオープンしたそうです。 まず、老舗の味、「出町ふたば」の「名代豆餅」。「今から発売です」という声とともに多くの人が並び始め、わたしはよくわからないまま並んで、買ってみました。夜ホテルの部屋でテレビを見ていたら、この豆餅の話をしていて、買うのがとても大変な逸品ということを知りました。おっしゃる通り!塩味の効いたお豆が美味しい。二個なんて、ぺろっといけてしまいました。 そして、朝のテレビで紹介していた「UCHU wagashi」と新ブランド「NEXT 100 YEARS」。UCHU wagashiは落雁にこだわるブランドです。そして、NEXT 100 YEARSはフルーツが入った白い羊羹が目を引きます。パッケージは洋風のお菓子の様ですね。そして、中身を出してみると、羊羹というより牛乳ゼリーの様です。実際に食べてみると、白あんの羊羹は軽めにできていて、そこにフルーツの羊羹が散りばめられていて、軽やかです。羊羹なのでちょっと重いけど、お土産に喜ばれそうです。 そして、あの「原了郭」の黒七味を使ったラスク。全く甘くなくて、ピリ辛で、バゲット自体が美味しいので、堅焼きにすることでバゲットの美味しさもよりぎゅっと凝縮して、結構辛目の黒七味に、ほのかにごま油の香りが漂って、お酒のおともに最高です! そして、最後は、伊丹空港で「小島屋のけし餅」です。これは、いつも、忘れずに買うお土産です。こし餡を薄いお餅で包んで、これでもか!というくらい綺麗にたくさんけしの実をまぶしていて、芳ばしいです。柔らかくて、あんこがたっぷり、そしてとてもお上品な味なので、目上の方へのお土産にも喜ばれます。少し固くなったなと思ったら、トースターで軽く温めれば、お餅の皮も柔らかくなって、けしの実は芳ばしさがまして、また美味しくいただけます。 もちろん、空港では、551の豚まんも買いました。長蛇の列、と言っても、回転が早いので、そんなに待たないのですが、でも、空港でお土産に551の豚まんを買う予定だったら、時間には余裕を持って行くことをお勧めします。 Restaurant MOTOI小島屋
2019年04月06日今、名実ともに世界一のシェフ・パティシエと言われるのは、パラスホテル「ル・ムーリス」のセドリック・グロレ!(ル・ムーリスに関する過去ログはこちら) セドリック氏たっての希望で、ル・ムーリス初のテイクアウト専用ブティックが、ホテル近くのカスティリオーヌ通り6番地にオープンして約1年。今でも大人気のパティスリーです。 (オフィシャルサイトより) 現在33歳の天才シェフは、2006年、ムーリスへ入社後、僅か2年でシェフ・パティシエへと登りつめました。その後はフランスの料理雑誌 ≪ Le chef ≫の2015年度ベスト・パティシエに輝き、2017年には、ミシュランと同じくらい影響力を持つ著名なレストランガイド≪ Gault & Millau ≫のベスト・パティシエを受賞。そして、昨年、権威ある≪ The World’s 50 best awards≫ にて、ベスト・パティシエの栄光を獲得!さらに、インスタのフォロワー数は、現在なんと119万人! 名実ともにスーパースター・パティシエとなったセドリック氏。ぜひ、日本の皆さんにも彼の美しいパティスリーを知っていただきたいと思い、いざブティックへ! 主役はケーキ!ムーリス初のパティスリーは? さてさて到着。やっぱり並ぶけれど、いつもはもっと長い列を成しているので、ラッキーなタイミング!白を基調とした縦長の店内。お店に一歩足を踏み入れれば、焼きたてマフィンの香ばしい香りが食欲をダイレクトに刺激。お砂糖の焦げるにおいってなんていい香りなのでしょう。全人類、間違いなく好きな香りではないかとわたくし個人は思うのです。 店頭には、随時、5種類のケーキと、それからマフィンやクッキーなどの焼き菓子があります。焼き物系は毎日お店で焼いているので、タイミングが良ければ、オーブンから出てきたお菓子をその場で食べられるチャンスに遭遇できますよ! このブティックは一風変わった点があって、それは、ケーキ屋なのにショーケースが無いこと。 それは、パティスリーの個性をインテリアに反映させたいという、セドリック氏の意図によるもの。店内は目立った装飾を省いたミニマルデザインで、絢爛なホテルとは打って変わった趣き。しかし、言わずもがな高級感は健在。大きな白い大理石の上に陳列した色鮮やかなパティスリーに、お客さんの視線は集中。私たちの興味を独占することに成功しています。 オブジェのように並べられた美しいパティスリーを見ながらオーダーし、丁寧に一つずつ箱に入れてもらって完了! 店内には、彼の代表作品、あの“ルービックス・ケーキ”のオブジェがありました。 カラフルなスクエア型ケーキを3層に重ね合わせたモダンなパティスリーは、直に見ると結構大きくてびっくり。お値段もさらにびっくりな170ユーロ!!(ムーリスで食べると250ユーロ!!)いつかこんなケーキをオーダーできるようになりたいわあと、夢と妄想を膨らませながら帰路についたのであります。 世界一のケーキは、世界一美しく、人生で一番美味しいケーキだった 帰宅してまず最初に記念撮影! ケーキはひとつひとつ、しっかりとした厚手のケーキ箱に入れられており、ブティックのカウンターに使われている大理石と同じ柄。シンプルだけど、高級感たっぷり。まるで宝石箱! さて、購入したケーキ、まず一つ目は人気のNoisette(ノワゼット)。 ナッツに見立てた部分は、チョコレートに金粉のようなものが施されていて、中は、ノワゼット風味のダックワーズ、軽やかな口当たりのノワゼット・クリーム。そして中央部は、フォークを刺せばとろりと流れ出るプラリネのキャラメルソースがたっぷり。そんなナッツばかりでさらにキャラメルなんてきっとクドイに違いないと思うかもしれませんが、そんなことは一切なく、むしろ軽やかなんです!それぞれのパーツが主張しすぎない程度の個性で、さらに、一緒に食べると見事に調和し、結束!すばらしいお味! そして二つ目は、Forêt Noir(フォレ・ノワール)。ケーキ箱を開けた瞬間、あまりの美しい容貌に驚嘆の声が漏れてしまいました。表面には朝露のような艶めきが施されていて、砂紋のようなショコラの美しさに目も心も虜。いったいどうやってこれを作っているのか、どれだけ間近でみても、その波形の美と正確さに圧倒されるばかり。こんなに美しいケーキは見たことがない! 土台はショコラ付けされたビスキュイがうすーく敷かれていて存在はあくまで控えめ。中は滑らかで軽くて口当たり上品な生クリームと、フレッシュな果物のおいしさを(いや、それ以上を)具現したチェリーのコンポートがたっぷり。これも絶品でした!! セドリック氏のケーキを食べた後は、お腹も心も満ち足りた気持ちでいっぱいになり、まさに至福!こんなに美味しいものを知ってしまったら、自分の舌はますます肥えてしまって、ちょっとやそっとのケーキじゃもう満足できないんじゃないかという考えが、脳裏を過ったのであります。でも幸せ!次回は、新たな新作を待ってから臨みたいと思います。 La Pâtisserie du Meurice par Cédric Grolet6, rue de Castiglione, 75001 Paris営業時間 : 12:00〜16:00月曜定休
2019年03月13日新しい年になり、今年は何か違うことをしたい、と、以前より一度行ってみたいと思っていた「七福神巡り」をすることにしました。七福神とは、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋の七柱の神で、都内で七福神を祀っている神社や寺院は多くあり、調べただけでも20以上のコースがありました。基本的に、1月1日から7日までは御本尊を一般の人が拝むことのできる御開帳の期間となっているところが多く、この期間だけの楽しみでもあります。(通年でお参りできるところもあります。) 今回選んだコースは、昨年、よく食べに行った地域、白金台から目黒にかけての七福神巡り、「江戸最初山手七福神」巡りのコースです。この期間、参拝客が多いので、御朱印がすでに用意されている物(スタンプや紙に書いて一枚ずつ配られるもの)を頂くところも多いようですが、このコースは、それぞれの寺院で、その場で御朱印を頂けるので、御朱印帳を持っている場合は、そこに書いて頂けます。ここが魅力。別に、色紙に御朱印を頂くこともできます。また、各寺院に七福神のダルマ(おみくじ入り)もあるということなので、御朱印と一緒に七福神のダルマも集めることにしました。 江戸最初山手七福神巡り 「江戸最初山手七福神」は、江戸城の裏鬼門守護のため、将軍の鷹狩りの際に参詣した「目黒の不動堂(瀧泉寺)」の参詣道筋に設置された江戸時代から続く、江戸最初の七福神巡りということです。(パンフレットより) 特徴があるのが、目黒区側の寺院(瀧泉寺(恵比寿神)、蟠竜寺(弁財天)、大円寺(大黒天))へお参りするのが「商売繁盛祈願」、港区側の寺院(覚林寺(毘沙門天)、瑞聖寺(布袋尊)、妙円寺(福禄寿尊、寿老人尊))へお参りするのが「無病息災・長寿祈願」のご利益があると言われていて、どちらから回るかは求めるご利益によるとのこと。私は、港区から巡るコースで覚林寺から目黒側へ向かうことにしました。電車を利用する場合は、東京メトロ南北線の白金高輪か白金台の駅から、バスを利用する場合は東急バスの清正公前を利用することになります。 このコース、港区側の寺院は、落ち着いたこじんまりした雰囲気のある寺院で、テレビなどで見る初詣の様子とは様相が異なります。その中で、布袋尊を祀っている瑞聖寺は創建350周年(2020年)の記念事業として昨年、庫裏の建て替えが行われたばかりで、ピカピカの美しい建造物です。あまりにおしゃれなので、どなたの設計かなと調べたら、隈研吾さんでした。 庫裏からみた水面に映る本堂。その後ろにマンションが写っているのがなんとも東京です。 引き続き、目黒通り沿いに目黒駅を目指して歩きます。3つ目のお寺、妙円寺では、福禄寿尊と寿老人尊を祀ってあるので、合計6寺院で七福神となります。 目黒駅を超えて、行人坂を下ると大円寺に行きつきます。こちらは、目黒区側の寺院とかなり雰囲気も違っていて、賑やかです。さすが商売繁盛祈願かな、という感じです。こちらは、大円寺石仏群。東京都指定有形文化財で、釈迦三尊像を中心に十六羅漢像、十大弟子像が周りを囲んでいて、背後に500基の羅漢像が並んでいます。これは圧巻です。 引き続き、行人坂をくだり、目黒雅叙園を過ぎて、山手通りを歩道橋で渡ると、弁財天を祀っている蟠竜寺(ばんりゅうじ)です。こちらには、東京都指定の文化財木像阿弥陀如来像があります。 さて、いよいよゴールの瀧泉寺です。目黒不動の中にあるこちらの寺院、境内に「金明湧水福銭洗い」があります。「三福神にお参りしてから、ご縁に導かれますように洗うお金に五円玉を添えて一緒に洗ってください。」と立て看板に書かれています。幸い、五百円玉もありましたので、備えられている小さなザルに入れて、湧き出る水でじゃぶじゃぶと洗いました。お金とのご縁がありますように! 七福神巡りは、約2時間ほどで終了。ちょうど、お正月に少し食べ過ぎちゃったかなと感じていたので、良い運動になりました。そして、各寺院で頂いたダルマがこちら。全てにおみくじが入っていて、中には同じおみくじが有ったりで、これはちょっとご愛嬌ですね。このパンフレットは、最初にお参りした覚林寺でいただきました。初めての場合、まず、このパンフレットを頂くことも、忘れずに、ですね。 そして、五百羅漢寺最後の瀧泉寺に向かう途中、山手通りに羅漢寺のサインをみかけました。去年、大分県の羅漢寺に行き、羅漢像の様々な表情がとても興味深かったので、七福神巡りを終えたその足で、五百羅漢寺へ向かいました。ちなみに、こちらは、7日までは、拝観料が無料となっています。 なかなか近代的なビル(左側)があり、この中で御朱印を頂いたり、お守りなど授与品を受けます。階段を上って右側に300体ほどの羅漢像が並んだ本堂があり、一体ずつに名前と言われが書かれています。多分、拝むときの気持ちによって、感じ入る羅漢さんは、異なるのだろうなどと思いながら、拝ませていただきました。堂内は写真厳禁なのでご注意を。 御朱印今回の七福神めぐりと五百羅漢寺参拝で受けた御朱印がこちらになります。 右から、覚林寺(毘沙門天)、瑞聖寺(布袋尊)、妙円寺(寿老人尊、福禄寿尊)右から、大円寺(大黒天)、蟠竜寺(弁財天)、瀧泉寺(恵比寿神)右から二番目より、五百羅漢寺(五百羅漢寺の御朱印と干支の御朱印) 末吉から始まった七福神のダルマに入っているおみくじは、吉、小吉、大吉と各種入り混じった結果となりました。良いことは信じ、注意すべきところは注意して、この一年を過ごそうと思います。 今回の美味しいもの七福神巡りの後は、目黒駅から銀座へ、そして、新宿へ、初売りに出かけました。七福神巡りのご利益が早速あったようで、福引で500円の金券が当たりました。瀧泉寺でお金をじゃぶじゃぶしたおかげでしょう。そして、新宿伊勢丹の「カフェプルニエパリ」で、お正月らしくシャンパンを頂きました。お昼もまだだったので、バリックサーモンのサラダも一緒に。 「カフェプルニエパリ」では、ピエール・エルメ・パリとのコラボレーションメニュー、キャビアマカロンも試したい一皿です。黒いマカロンでキャビアをサンドイッチにしていて、マカロンの甘味とキャビアの塩味の妙が味わえます。ゴージャスです。 ちなみに、今回は、東京メトロの「東京メトロ24時間券」(大人600円)を利用しました。こういうお得な乗車券も要チェックですね。 目黒区七福神五百羅漢寺 HOUSE & PRUNIER
2019年01月07日3泊4日で、九州北部周遊の旅に行ってまいりました。11月の有田は、「秋の陶磁器祭り」が開催されて、ゴールデンウィークに開催される「有田陶器市」より小規模ですが、紅葉と掘り出し物を探す楽しさを満喫できます。水曜日に初日を迎える「秋の陶磁器祭り」、今年は11月21日(水)からの開催でした。 今年の「秋の陶磁器祭り」はこちら 中でも、日頃使いのお茶碗やお皿を有田焼で揃えたいので、「茶碗供養・有田の茶わん祭」へ行きました。こちらは、22もの有田焼専門店が集まっているエリアで、「アリタセラ」と呼ばれています。東京にも支店がある「キハラ(KIHARA)」もここにあります。購入した器は、東京まで郵送してもらうこともできるので、ついつい、購買欲が増してしまいます。 有田と唐津を一緒に楽しむ 有田に行くには、佐賀空港からの方が近いのですが、羽田空港から1日5便なので、レンタカーをするのであれば、福岡空港を利用する方が便利。有田に向かう途中でのランチも、車があれば、糸島や唐津にも寄ることができます。 初日は、唐津に宿泊し、人気のあるお豆腐屋さんが運営している「日本料理かわしま」で会席コースをいただきました。「ざる豆腐」が有名な川島豆腐、お豆腐は国内産の大豆を使用しているので安心。使っている器も地元の唐津焼で、唐津を全方向から楽しみ、味わうことができます。以前ランチでうかがったとき、ざる豆腐はお代わりしたほど、本当に美味しくて、唐津にきたら、是非とも訪れたいお店です。 この日は、ゴマ豆腐と大根。真っ黒なゴマ豆腐は、もちもちしていて、「ゴマを食べている」と実感、美味しかったです。 ドライブも楽しい 2日目、ロングドライブです。目的地は、大分県宇佐神宮。途中で、是非とも寄りたい場所があり、日田経由で、200キロほどのドライブです。レンタカーの移動が楽しいのは、「道の駅」に寄り道ができるところにあります。今回も、唐津市内にある「道の駅厳木(きゅうらぎ)」に寄り道。観音像のような「佐用姫像」が目印です。こちらでは、温泉で蒸した玉子を買ってみました。ほんのり薄い茶色で、お塩をつけなくても、コクがあるようです。こういう出会いが、道の駅の楽しさです。 そして、一路、日田駅を目指します。日田駅に何があるのかというと、どうしても食べたいお弁当があるからです。雑誌で見たそのお弁当は、前日までの予約が必要です。道の駅があるとついつい寄り道をしたくなるのですが、グッと我慢をして、予約の時間までに間に合うよう、安全運転で目的地へ向かいます。さて、そのお弁当とは、「きこりめし」です。「きこりめし」は2013年のGOOD DESIGN 賞を受賞したお弁当で、日田駅前にある「寶屋(たからや)」という食堂で販売しています。 日田市は、「日田杉」が有名な林業の街で、日田にある「ヤブククリ」という林業再生を中心にしたまちづくりを考えるグループが、もっとみんなに、森に、林業に関心を持ってもらおうと考案したのが「きこりめし」です。杉で作った「わっぱ」に麦飯と地元産の椎茸や鶏肉などのおかずが入った、とても素朴なお弁当です。麦飯の真ん中には木に見立てた牛蒡が一つ入っていて、日田杉で作った特製「ノコギリ」で切って食べるという、遊び心もあります。 そして、もうひとつあるのが「かっぱめし」。これは杉の丸太を筏にして三隈川に流していたところからヒントをえて作られた細巻きのお弁当です。かんぴょう、高菜、そして河童巻きの3種類が入っていて、おかずに、卵焼きを唐揚げがついています。お値段は、「きこりめし」「かっぱめし」ともに、1個880園です。 念願の宇佐神宮へ さて、続いては、今回の旅の目的でもある、全国に約4万社あまりある八幡神社の総本山と言われている「宇佐神宮」です。新しい国造りをされた応神天皇が宇佐に御殿を造り御神霊である八幡大神様を祀っていて、それが一之御殿となりました。その8年後に、地主神として祀られてきた比売大神をお祀りしている二之御殿、そして応神天皇の御母である神功皇后を祀った三之御殿が造られました。本殿には一之御殿、二之御殿、三之御殿の三棟が並んでいます。 一之御殿二之御殿三之御殿 3つの御殿が並んでいる光景は壮観です。朱赤の色合いが、これまでに見てきた朱色とは少し違う気がしました。広大な敷地にあるイチイガシの森の緑色に、明るい朱色が映えるとても美しい神社です。参拝の作法は「二拝四拍手一拝」で、四拍手は宇佐神宮と出雲大社のみの作法で、格式が高いことがわかります。 深い緑に朱赤が映えて、本当に美しい境内です。当日は曇りだったので、なおさら深みがました色合いで、とても落ち着いた優雅な時間を過ごすことができました。こちらが、宇佐神宮の御朱印です。 そして、羅漢寺へ宇佐神宮へ参拝した夜は、別府に宿泊して、温泉を堪能。この夜はとても寒かったのですが、温泉でじっくり温まり、ツルツルお肌で夜はぐっすりと眠ることができました。そして、翌日は、福岡を目指します。大分県ではもうひとつ、行ってみたいところがありました。日本三大五百羅漢のひとつ、「羅漢寺」です。大分県には、国宝の「臼杵石仏」をはじめとして、岩盤に直接浮き彫りにした仏像が多くあり、全国の7割近くがあると言われています。どこに行こうか、と調べている時に目に入ったのが、唐揚げで有名な中津にある「羅漢寺」でした。悩みを取り除いてくれるご利益があるという情報もあり、紅葉も美しそうなので、早めにチェックアウトをして「羅漢寺」へ向かいました。 「羅漢寺」は山の中腹にあるということで、そこまでは歩いて登ることもできますが、上から見る紅葉を楽しみたくて、リフトを利用しました。リフトを降りたら、そこから先は、残念ながら、写真撮影禁止となっていてました。(以前は写真撮影も許されていたようですが、「これより先写真撮影禁止」という看板があります。)見える景色は美しく、一体一体みんな違う表情をしている羅漢さん、来てよかった!と思わず頷いてしまいました。 ここから先は、写真撮影禁止です。 リフトから見た紅葉。お天気も良くて、絶景です。 こちらが御朱印です。(お寺用の御朱印帳を忘れてしまったため、一枚の紙でいただきました。) お参りした後、駐車場そばにあったお土産屋さんで唐揚げの美味しいお店を伺い、向かったのが川部精肉店。丁度、揚げたばかりの唐揚げがあり、「骨あり」をいただきました。熱々の唐揚げは、お肉がたっぷりで、醤油ベースのさっぱり風味です。羅漢寺に行った際には、こちらも忘れず! アリタセラ(Arita Será)佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351番地169営業時間:9:00〜17:00(一部店舗により異なります)年中無休TEL 0955-43-2288/FAX 0955-43-2289 豆腐料理かわしま佐賀県唐津市京町1775(川島豆腐店のとなり)営業時間:17:30〜21:00定休日:日曜日 寶屋 本店 (たからや)大分県日田市元町13-1営業時間:11:00〜21:00日曜日休みTEL:0973-24-4366 宇佐神宮大分県宇佐市大字南宇佐2859TEL:0978-37-0001 羅漢寺大分県中津市本耶馬渓町跡田1501TEL:0979-52-2538中津耶馬渓観光協会羅漢寺 川部精肉店大分県中津市本耶馬渓町跡田272-6TEL:0979-52-2738中津耶馬渓観光協会川部精肉店 (撮影機材 SONY Cyber-shot DSC- RX100M5、α6500)
2018年12月17日なにかと便利なメモ帳とふせんですが、いろいろなデザインのものがありますよね。今回は〔Can★Do〕で見つけた、おもしろいアイテムをご紹介します!見ているだけでおなかが空いてしまいそうなメモ帳とふせんはインパクトも大☆ぜひチェックしてくださいね!こんがりおいしそう!《リングスケッチブックトースト》まずご紹介するのはこちらのメモ帳。表紙と裏表紙がトーストのデザインになっています!焼き目がしっかりついていて、香ばしい匂いが漂ってきそう。耳の部分がサクッと、真ん中の部分がふんわり。見ているだけでおなかが空きそうです!《ダイカット付箋》シャキシャキレタスここからはふせんを紹介していきますよ。1つめに紹介するふせんはレタスのデザイン。しかも一枚ずつ剥がした状態になっているので、そのままサンドイッチに使えます(笑)。きれいな緑色で、今にもシャキッという歯ごたえが感じられそうです♪《ダイカット付箋》ジューシーなベーコン次に紹介するふせんはこちらのベーコン!端には焼き目がついていて、ジューシーな肉汁があふれそう。そこに塩コショウを振りかければ……。サンドイッチにぴったりです!《ダイカット付箋》つやつや目玉焼きふせんの最後にご紹介するのは目玉焼きのデザイン。周りの焼き目と黄身のつやが際立って、とってもおいしそう。黄身を割った瞬間にとろ~りとあふれ出ること間違いなしですね☆全部を組み合わせてみると……最後は、今回ご紹介したアイテムを全部組み合わせてみました!トーストの上にはレタス2枚にベーコンと目玉焼き。朝ごはんにぴったりな一品に仕上がりました☆あまりにもおいしそうなので、本当は文房具だということを忘れてしまいそうです。気になった方は今すぐ〔Can★Do〕でチェックしてくださいね!〔Can★Do〕で手に入れたマステ収納グッズが便利すぎる♪魅せる収納にチャレンジ!〔Can★Do〕で手に入る《クックボトル》がかわいすぎる♡保存にもプレゼントにもぴったり〔Can★Do〕で手に入れた《シャカシャカねぎポット》が便利すぎる!その使いやすさを徹底解説
2018年11月12日パスザバトン(PASS THE BATON)から、オリジナルの朱印帳が登場。2018年11月10日(土)より、パスザバトン京都祇園店限定で発売される。オリジナルの朱印帳は、1964年に創業した京都の色紙短冊問屋「尚雅堂」の朱印帳をベースに製作。「尚雅堂」の倉庫にあるデッドストックの京友禅紙を用いてリメイクした。また、ゴールドで施した動物のロゴや文字のデザインは、広告やグラフィックなど幅広い分野でデザインを手掛けるキギ(KIGI)が手掛けている。近年、女性の間で注目を集める御朱印集め。鮮やかな柄や色の中から、お気に入りの朱印帳を見つけて神社やお寺を巡ってみては。【詳細】パスザバトン オリジナル朱印帳発売日:2018年11月10日(土)販売店舗:パスザバトン京都祇園店住所:京都市東山区末吉町77-6サイズ:H18cm×W12cm価格:各1,800円+税
2018年11月05日■武蔵国を守る神様たちへと繋がる「総社」場所は東京都の府中市。広大な敷地内に多くの神々が鎮座する、荘厳なお社が「大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)」です。その起源はおよそ1900年前にまで遡り、第12代の景行天皇の御代41年(111年)5月5日に神様からの御託宣を受けて創建されたという古い歴史を誇ります。その後も武蔵国に住まう人々はもちろん、多くの貴族や武士たちの崇敬を集め、今日まで大切に守られてきたお社なのです。現在、府中の駅前は多くのビルやお店が立ち並ぶ、西東京の中心地。しかし、大國魂神社からまっすぐに伸びる欅並木の参道は変わることなく、参拝者をあたたかく迎えてくれるかのように感じます。鳥居をくぐり、広々とした参道に足を一歩踏み入れれば、長きにわたる歴史と私たちを包み込むような懐の広さを、きっと実感できることでしょう。そもそも「武蔵国」というのは、現在で言うところの埼玉県・東京都・神奈川県の一部を指しています。大化の改新後に全国各地に国の経営を行う「国府」が置かれるようになり、武蔵国の場合はその場所がこの府中の地でした。国の祭務を行う「国司」が奉仕する斎場となった大國魂神社は、武蔵国の神様を合祀するかたちとなり、「武蔵総社(むさしそうしゃ)」と呼ばれるようになりました。つまり、武蔵国に住まう人にとっては特に、この神社が各地の神様につながる拠点ともなるわけです。大國魂神社はその後、さらに国内の著名な神社を6社、本殿の両側に合祀しました。これにより、「六所宮(ろくしょぐう)」とも称されるようになり、本殿前には「総社六所宮」と掲げられています。六所宮のご祭神はそれぞれ、武蔵国の各地に鎮座する「小野大神」「小河大神」「氷川大神」「秩父大神」「金佐奈大神」「杉山大神」。こうしてこの神社は、今もなお「武蔵国の護り神」として、大切にお祀りされているのです。皆様にもなじみのある神社が、きっとあることでしょう。大國魂神社をお詣りする際には、各地の神社の神様にも、ぜひ想いを馳せてみてください。■国を作り産業を興した、心やさしい「大國魂大神」大國魂神社の主祭神である「大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)」について、少しご紹介しましょう。この神様は、出雲大社におわします大国主神(おおくにぬしのかみ)と御同神。七福神の「大黒様」としても親しまれています。その昔、大地を築き国を開かれて、人々に生活の基礎となる衣食住の道を教えられました。さらに、医療法やまじないの術も授けられ、厄除け・厄払いの御神徳もお持ちです。大国主命(大國魂大神)は、「因幡の白兎」という説話の中で、瀕死の白兎を助けた心のやさしい神様としても知られています。縁結びの神様としても名高いので、こちらでの結婚式や披露宴も大変人気です。神様に結んでいただいたご縁を、神前式で改めて確かめ誓い合うのは、うれしく素敵なことですよね。人生儀礼の御祈祷も、各種受けることができます。人生の大事な節目は、ぜひ神社で過ごされてみてはいかがでしょうか。■街全体が活気づく、神様と人々の交流「くらやみ祭」大國魂神社といえば、1000年以上の歴史を誇る例大祭「くらやみ祭」です。このお祭りは、この地域の人々が特に大切にしている神様との触れ合いのひとときだと言えるのではないでしょうか。尊い神様を見ないようにと「神輿渡御(みこしとぎょ=御神輿が街を練り歩くこと)」が深夜の暗闇の中で行われたことから、「くらやみ祭」と呼ばれるようになりました。毎年、4月30日~5月6日にかけて執り行われる伝統的な祭事であり、府中の街が大変活気づく瞬間です。日本最大級の6張の大太鼓が打ち鳴らされ、8基の御神輿が大迫力の渡御を行います!大國魂神社は、このように神様との触れ合いやつながりを肌身で感じることのできる催しと、地域の交流や人々の絆をも改めて思い出させてくれる場所でもあるのです。もちろん「くらやみ祭」だけでなく、それぞれの季節に「すもも祭」や「くり祭(秋季祭)」などといった、大國魂神社ならではの季節や伝統文化を感じさせてくれる祭事も行われます。広々とした境内に所狭しと出店が並び、足を運べばきっと心がわくわくしてくることでしょう。■地域の歴史や神様の御神徳に、想いを馳せるひととき大國魂神社のような場所は、特に人々の生活に活気を与え、一人ひとりの心に安らぎをもたらしてくれるものです。神社が賑わいを見せる祭事のタイミングだけでなく、日頃からぜひ足を運んでいただき、境内の随所で長きにわたって続く歴史や、神様の御神徳に想いを馳せてみてください。神社は「ご利益」を授かるための場所である以前に、すでに今自分がいただいている幸せに気づき、その恵みに感謝をするための場所です。静かに、自分自身の心や生活を振り返り、周りの人のことを想うこと。その積み重ねが私たちの心を清めて、また一歩、神様の御心に近づけてくださることでしょう。随神門と中雀門の間、本殿に向かって右手にある「宝物殿」では、神社の誇る1900年の歴史を感じさせるさまざまな御神宝が拝観できます。くらやみ祭で神様の御霊が移される、圧巻の神輿8基や御先祓太鼓も間近で見ることができますよ。開館日は、土曜・日曜・祝日・神社祭礼日のみとなっています。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!大國魂神社も、ご紹介したい場所がたくさんあり、ひとつの記事では収まりきれない魅力がいっぱいです。ぜひ、あらかじめ神社の公式サイトから境内案内図を確認していただき、たくさんの場所を回ってみてください。そのきっかけのひとつとして、わずかながらお写真で、魅力を少しでもお伝えできればと思います。最初の鳥居をくぐってすぐ、右手に現れるのが「神戸稲荷神社(ごうどいなりじんじゃ)」です。まるで入り口で大國魂神社を御護りされているかのような、生真面目な雰囲気のお社。左右の石には、御使いでいらっしゃる狐さんが刻まれています。御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)という女神さまである、「宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)」。演芸の神様であるとともに、また安産の神様としても名高く、底が抜けた柄杓を納める安産祈願が有名です。明るい雰囲気の、女性には特にうれしいスポット。大國魂神社の御朱印です。季節や祭事などでの変化はありませんが、それがいつも堂々と構える、大國魂大神様らしさを感じさせてくれる気がします。本殿に向かって左手に位置する水神社の裏には、「人形(ひとがた)流し」のできる小さな川があります。人形に自分の名前を書き、悪い部分をなでて息を吹きかけ、人形に穢れを移して水に流しましょう。身も心もスッキリするはずです。神社の大切な役割のひとつである「地域を繋ぐ」ということが、大國魂神社ではその中にいるだけでも感じられます。自分の住まう土地や國を愛し、大切にしていくこと。それを思い出させてくれる、かけがえのない時間が過ごせるはずです!境内の杜もまた、夏は深い緑に包まれ、秋は葉が美しく色づきます。木々のざわめきや草花の息吹。そして、この地に息づく人々の暮らしや活気。あなたも、ぜひ、武蔵国の総社に訪れてみませんか?■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)【御祭神】■主祭神大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)=大国主命(おおくにぬしのみこと)■六所宮(※)小河大神(おがわのおおかみ)氷川大神(ひかわのおおかみ)秩父大神(ちちぶのおおかみ)金佐奈大神(かなさなのおおかみ)杉山大神(すぎやまのおおかみ)御霊大神(ごりょうのおおかみ)国内諸神【境内摂社末社】■宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)天鈿女命(あめのうずめのみこと)■松尾神社(まつおじんじゃ)大山咋命(おおやまくいのみこと)■巽神社 (たつみじんじゃ)市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)■東照宮(とうしょうぐう)徳川家康公(とくがわいえやすこう)■住吉神社・大鷲神社(すみよしじんじゃ・おおとりじんじゃ)表筒男命(うはづつおのみこと)中筒男命(なかづつおのみこと)底筒男命(そこづつおのみこと)大鷲大神(おおとりのおおかみ)■水神社(みずじんじゃ)水波能売命(みずはのめのみこと)加茂別雷命(かもわきいかずちのみこと)玉依姫命(たまよりひめのみこと)加茂別建角身命(かもわきたけぬみのみこと)■神戸稲荷神社(ごうどいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)【鎮座地】〒183-0023東京都府中市宮町3-1【電話】042-362-2130【FAX】042-335-2621【最寄駅】京王線「府中駅」より徒歩5分JR武蔵野線・南武線「府中本町駅」より徒歩5分【※六所宮について】《一ノ宮》小野神社(おのじんじゃ)御祭神/天ノ下春命(あめのしたはるのみこと)《二ノ宮》二宮神社・小河神社(にのみやじんじゃ・おがわじんじゃ)御祭神/国常立尊(くにのとこたちのみこと)《三ノ宮》氷川神社(ひかわじんじゃ)御祭神/須佐之男命(すさのおのみこと)稲田姫命(いなだひめのみこと)大己貴命(おおなむちのみこと)《四ノ宮》秩父神社(ちちぶじんじゃ)御祭神/八意思金命(やごころおもいかねのみこと)知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)天之御中主神(あめのみなかみぬしのかみ)《五ノ宮》金鑚神社(かなさなじんじゃ)御祭神/天照大神(あまてらすおおみかみ)素戔鳴尊(すさのおのみこと)大和武尊(やまとたけるのみこと)《六ノ宮》杉山神社(すぎやまじんじゃ)御祭神/五十猛命(いそたけるのみこと)大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)素戔鳴尊(すさのおのみこと)
2018年11月04日岡山はまだ行ったことがない空港のある土地。予約が難しいレストランの予約が取れたので、旅行をすることにしました。ほとんど初めての地なので、行く前に、まず、一番初めにご挨拶をしたい一ノ宮をチェック。発見。「三備(備前、備中、備後)の一宮」と言われる「吉備津神社」が岡山市にありました。レストランがあるのは牛窓です。空港からレンタカーで移動するので、岡山に着いたら、まず、「吉備津神社」へ向かうことに決定。あとは、適当に、ということで、飛行機に乗って、出発です。 のどかな「岡山桃太郎空港」です。 やはり、これですね、桃太郎がターンテーブルに乗っています。 さて、「吉備津神社」に向けて出発です。空港からは30分弱。週末だったので、東京ほどではないものの、交通量も多めです。さて、神社につきました。 本殿に行くまでに、この階段よりもキツイ階段が上にありました。季節柄、七五三のお参りをしている家族連れも多く、なかなかの賑わいです。「吉備津神社」は、昔話・桃太郎のルーツとして知られる「温羅退治の伝説」で知られる神社です。「吉備津神社」の御祭神・大吉備津彦命は第7代孝霊天皇の息子で、吉備国で蛮行を繰り返した温羅一族を平定し、平和と秩序を築き、281才という長寿を全うしたということで、延命長寿の守護神として深い信仰を集めているといいます。 本殿は、室町幕府三代将軍の足利義満により現在の社殿が完成したという、珍しい屋根が二つ並んでいる様式で、この建築様式は「比翼入母屋造」と呼ばれています。また、全国でもこちらの神社だけの様式なので「吉備津造」とも呼ばれているということです。 さて、ここからすぐ近くに「吉備津彦神社」があります。吉備国が大化の改新後に備前、備中、備後に分割されて、その際、備前国一宮として造られたということです。こちらが、「吉備津彦神社」です。白桃をモチーフにしたお守りやおみくじがあり、桃太郎ゆかりの地ならではの趣を感じます。 そして、御朱印です。 「吉備津神社」の御朱印は、三備一宮とあり、力強く、鬼を征伐した桃太郎の強さを表しているみたいです。「吉備津彦神社」は、細身ながらも、菊の御紋と備前国一宮とあります。 一宮参拝までは、予定していたのですが、この先、宿泊地である牛窓へ行くには早すぎるので、急遽、国産ジーンズ発祥の地「児島」へ向かうことにしました。それぞれのお店の特徴など分からずにとりあえず向かったものの、ガイドブックも持っていなかったので完全なお上りさん状態。こんなにお店がある。。。。。 まず、駐車場そばの「桃太郎ジーンズ」に入ってみることにしました。メンズ色がちょっと強く感じたので、姉妹店と言われる「JAPAN BLUE JEANS」へ。甘味屋さんか和食屋さんのような雰囲気の入り口から中に入ると、にぎわっています。それもそのはず、この日はJEANS STREET あさイチのある日で、大幅プライスダウン実施中!ジーンズが5,000円引きですって。社会人なので、もう、ジーンズは買わないって決めて、最後にジーンズを買ったのが2012年。(覚えている理由は、サンフランシスコでハーフマラソンを走り、「もう、走らないな」という記念に買ったから)6年ぶりにジーンズを買いました! (左上から、ストライプのデニム端切れ(1,000円)、グリーンのSkinny(5,000円)、Men’sのストレート(5,000円引き)、sweat shirt(定価)、Urvinのボーイズスリム(定価)) お店の方に伺うと、春の「ストリートあさイチ」の方が人出も多いということで、年に2回「あさイチ」があるそうです。今回はとてもラッキーに偶然その日にきたのですが、来年からは狙ってこようかな、と思いました。 さて、お昼の時間です。ノープランだったので、道中で見つけた「うどん」屋さんに入ろう、と思っていたら、回転寿司屋さんが目に入りました。「瀬戸内の地魚と季節の鮮魚回転寿司すし丸」。寄っていけ、と言っているような登りやサインに誘われて、お店に入ってみました。運転しているので、お茶にして、流れるお寿司をしばしチェック。そして、いつもの通り、ひかりものを中心に。 シメサバにひかりもの三昧、そして、”名物”揚げたてエビ天にぎり。新鮮なお魚というのは、魚独特の臭いが全く感じられず、プリプリで本当においしいです。東京にも進出してほしい! さて、夜があるので、このくらいにして、牛窓へ向かいます。牛窓は、日本のエーゲ海と言われている港町で、瀬戸内海の絶景を楽しめる「牛窓オリーブ園」があります。オリーブ園は高台にあり、展望台から臨む景色はとても美しくて、来た甲斐があるな、としばし海を眺めていました。 さて、夜ご飯は、「acca」へ。東京・広尾で予約が取れないイタリアンとして有名だったaccaが、2014年、牛窓でレストランを再開しました。今回は、写真の掲載ができないので、旅行のメインイベントだったaccaでの夜ご飯の話は、これでおしまいです。本当に美味しくて、素晴らしいディナーでした。地方のガストロノミーは、そこに行かないとわかりません。わざわざそこに食べに行くというのは、なかなか時間もお金もかかることなので、そんなに頻繁にはできないですが、美味しいものを食べにいく旅を生活に取り入れると、リフレッシュにもなるし、心もカラダも幸せな気分になれるのでこれからも続けていきたいな、と思います。レストランを探す、出会う、そんな楽しみもあります。 さて、2日目は、ワイナリーを目指します。岡山は平成28年の記録では、ぶどうの生産地としては日本第4位です。食用とワインの原料用のぶどうは違うと言えど、ぶどうの育成に向いている土地なら、美味しいワインも作れそうだと期待しますね。ナチュラルワインのつくり手としてフランスでワインを造っていた大岡弘武さんが日本に帰国、そして、ご自身のワイナリーをつくったのがここ岡山。今後の岡山は、ワインの産地としても、目が離せません! 今回は、設立から7年目という「ふなおワイナリー」へ行きました。 ショップの反対側には、ワインのハウスがあります。「ふなおワイナリー」では、船穂町で造られたマスカット・オブ・アレキサンドリアを使ったワインを造っています。(倉敷市内産ぶどう100%使用ということです) お天気にも恵まれ、途中で寄った道の駅では、美味しいシャインマスカットやピオーネを買ったり、とても楽しい1泊2泊の旅行になりました。岡山市内には行けなかったので、次回の岡山旅行は、来年の春の「あさイチ」の時期に計画してみようと思っています。 吉備津神社吉備津彦神社児島ジーンズストリートふなおワイナリー(撮影機材 SONY Cyber-shot DSC- RX100M5、α6500)
2018年10月29日■太陽・月・海原の神「三貴子」が並び鎮まる希少な神社にぎやかな阿佐ヶ谷(あさがや)の駅を少し離れて路地を入ると、そこには静かで明るい神域が広がっています。東京都杉並区に鎮座される「阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)」。人々の暮らしと密着した地域にありながらも、ひとたび足を運び入れれば、その神聖さが肌で感じられる素敵な神社です。手水を済ませて玉砂利を踏みしめながら歩くと、右手には能楽殿があらわれ、いっそう明るく清々しい雰囲気が感じられるのではないでしょうか。※この能楽殿は、通常閉じられていますが、催しの際などに開かれます主祭神は、伊勢神宮におわします太陽の神様「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」と、その御饌(みけ)の神である食物神「豊受大神(とようけのおおかみ)」。そして、天照大御神と時を同じくして「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」から生まれた、月の神様「月読尊(つくよみのみこと)」と、海原を治めよと言われた「須佐之男尊(すさのおのみこと)」の4柱です。この阿佐ヶ谷神明宮において特に珍しい特徴は、拝殿から臨むことのできる御正殿に「天照大御神」、東西両殿に「月読尊」「須佐之男尊」の3つの御殿がお祀りされているところ。中央が「天照大御神」の御殿で、東に「月読尊」、西に「須佐之男尊」の御殿が並んでいるのです。神話・古事記に「兄弟神」として登場する「三貴子」が、このようにひとつの神社に並んでお祀りされているのは、全国的に見ても大変珍しい姿だと言えます。拝殿からその「御垣内三殿」を拝することができますが、広く拓けた明るい場所に美しく並ぶ3つの御殿の姿は、いつ見ても静謐で清らかな空気をたたえています。■その姿を大きく変えた「平成の大改修」阿佐ヶ谷神明宮は、かつて「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が東国への勢力拡大のため遠征をしたその帰りに、この「阿佐谷」で休息したと伝えられ、その後、彼の功績を慕った村人が建てたお社が起源だと言われています。この国の最高神である「天照大御神」がお祀りされていたこの場所には、その後も、この村の各地に散らばっていたいくつものお社が次第に合祀(併せてお祀りすること)されていきました。このように、今ではさまざまな神様がこの地に鎮まって、人々の暮らしを見守っているのです。この神社に大きな変革があったのは、まだ記憶に新しい平成21年のこと。境内に祈祷殿(ご祈祷が行われる場所)や能楽殿が新設され、以前は拝殿と本殿がひとつの形になっていたものが別々に切り離されることになったのです。こうして私たちが祈りをささげる場所となる拝殿からは、現在のように並ぶ三貴子のお社を見つめることができ、それぞれの神様をより意識しやすい姿に生まれ変わりました。御本殿は青空の下に緑の杜を背にしたかたちで、静かに、そしてひときわ眩く鎮座しています。特別なときにしか足を踏み入れることのないその空間は、目には見えなくともごく自然に神様の存在を感じられるような、素晴らしい心地よさを感じます。そして平成26年には、伊勢神宮が20年に一度お宮を新たに立て替えて神様にお遷りいただく「式年遷宮」という祭祀に伴って、撤下された鳥居のひとつを受け継いで、この御本殿前に置かれることとなりました。それまで伊勢神宮の神域を御守りしていた鳥居が、今はこうして、この阿佐ヶ谷神明宮を見守っている……。そう思うと、お伊勢さまとの深いご縁を感じずにはいられません。■あらゆる災難厄事を払いのける「八難除」「降臨殿」と呼ばれる祈祷殿では、「天照大御神」の荒魂(あらみたま)と「豊受大神」が併せてお祀りされています。この場所には、江戸時代に奉納された、銅製の黒い「三本御幣」を拝することができます。それは、この阿佐ヶ谷神明宮に集まる庶民からの信仰が厚かったことを示す、大変貴重で珍しいものです。私たちの人生には、あらゆる節目が訪れます。「安産祈願」「初宮詣」「七五三詣」「成人式」「年祝い」などといった、人生儀礼の数々。その折々に神様へご報告を申し上げ、その恵みとご加護に感謝し、これからの繁栄を願うのが御祈祷です。この祈祷殿の御神前は、御祈祷のとき以外は入ることのできない場所。きっと、その厳かな空気を肌で感じられることでしょう。※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいていますこの場所で受けることのできる御祈祷の中でも、阿佐ヶ谷神明宮ならではのものといえば、「八難除」です。「八難」というのは、8つの難という意味ではなく、「世の中にあるあらゆる災い」のことを指しています。厄年の災い、方位や地相・家相に起因する災い、火や水にまつわるの災い、人の災い、因縁から来る災い……。挙げればキリがないほど、私たちの生きる世の中には、数多くの災難や厄事が存在しています。「八難除」とは、それらすべてを取り除く御祈祷であり、御祭神である八百万の神々の中心となる「天照大御神」様のご加護をいただいて、それぞれの人生が素晴らしいものになるようにと願うもの。最近よくないことが続いているという方や、何か不安なことがあって前に進めないという方、身の回りで病気や事故が増えているという方も、この御祈祷を受けられてみてはいかがでしょうか。■巫女が最後の縫製を行う「神むすび」の御守り※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいています阿佐ヶ谷神明宮といえば、特に話題を呼んでいるのが「神むすび」という御守りです。ブレスレットタイプになっているので、手首やバッグなどに着けて、肌身離さず持ち歩くことができます。美しく繊細に編み込まれたデザインで、その色やモチーフにも、さまざまなものがあります。春なら桜、梅雨の時期なら紫陽花、秋には月うさぎなど、季節ごとに期間限定のものが準備されるのもワクワクします!こちらは、阿佐ヶ谷神明宮でご奉仕をしている巫女さんが仕上げの縫製を行い、大切に作られているのも特徴です。その中に御神気が込められ、私たちのもとへと届くのですね。「神むすび」は阿佐ヶ谷神明宮のオリジナルであり、珍しい形の御守りですが、私たちがより身近に持つことができるのではないでしょうか。御守りとは、日々の暮らしの中で折に触れて神様の存在を意識し、その御神徳にあやかりながらも、常に感謝を忘れないための「形あるもの」です。その出会いは「直感」が大切。神社に訪れた際に御守りを目にして、あなたが強く心惹かれるものがありましたら、ぜひ手に取ってみてください。それがあなたと、その神社・神様との絆を示す、ひとつの証になることでしょう。■行事ごとに少しずつ変化する御朱印御朱印については、阿佐ヶ谷神明宮の場合、大きく分けて2種類があります。「神明宮」のものと、「月読尊」のお社である「月読社」のものです。また、「神明宮」の御朱印については、祭祀や催し物などにちなんで手作りの印が追加されることがあります。お正月、観桜会、夏越の大祓、七夕、例祭、新嘗祭、年越しの大祓など……それぞれのモチーフになるものが、季節を感じさせてくれますね。昨今は、多くの神社でいただける御朱印にも、限定のものなどが増えてきました。思わず見とれてしまうような、美しい御朱印に出会うこともありますよね。ただし、それをいただくために神社に訪れるというよりは、さまざまな季節に足を運び御朱印の変化も楽しみつつ、お詣りを通じて神様と心を通わせることを大切にしてみてください。きっと、そのような心で何度も足を運ぶことができたなら、その神社はあなたの人生にとってかけがえのない場所となり、その祈りの心を神様も喜んでくださるに違いありません。■変わらぬ「祈り」と「感謝」の心を、変わりゆく時代の中に皆様は、「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉をご存知でしょうか?阿佐ヶ谷神明宮の神職の方が、神社を守り受け継いでいく中で大切にされていることのひとつで、「伝えるべきものの本質はかたちを変えることなく守りながら、時代とともに変えてゆくべきものは変えながらつないでいく」という意味があります。「神道」というのは、何世代も前の日本を生きたご先祖さまたちから順番にバトンを手渡してきたからこそ、今日まで日本に息づいている大切な文化です。古くから多くの人が信仰を寄せて神々をお祀りし、その心のよりどころとなってきた神社。これから先も、時を越えてその本質を受け継ぐためには、さまざまな工夫や時代に即した変化もまた、必要な努力なのでしょう。しかし、神社に訪れる私たちこそ、その場所が持つ本来の役割やあるべき心の姿を、忘れることなく残していかなくてはなりません。当たり前の日々の中に存在する感謝の気持ちや、この国を守ってくださっている神様たちへ祈りを捧げる心を、失くしてしまうことのないように……。神社に足を運んだときこそ、神様を想い、手を合わせることの意味を噛みしめてみてください。私たちはその積み重ねで、神様を感じる心が養われ、どんなときも迷わずに心明るく生きていくことができるのですから。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!拝殿に向かって右手側にあるのは「元宮」。向かって左から、阿佐ヶ谷神明宮の誕生のきっかけである「日本武尊」、三貴子の生みの親である「伊弉諾尊」、その妻であった「伊弉冉尊」がお祀りされています「神むすび」以外にもさまざまな御守りがありますが、この「災難除」の御守りがふと目に留まりました。日本らしいイメージの五色の色合いと、素朴さの中に宿る美しさが印象的です。※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいています学問の神様である「菅原道真公」がお祀りされる北野神社。五角形の鳥居は比較的新しいもので、「合格」するようにとの願いが込められています。ぜひ、何かの試験を控えている方は、こちらの鳥居をくぐってお詣りしてみてくださいね!道祖神である「猿田彦大神」をお祀りする猿田彦神社の前にある、立派な「夫婦欅」を見上げてみてください。阿佐ヶ谷神明宮の3000坪の敷地には、このような立派な大樹が、いたるところにそびえ立っています阿佐ヶ谷神明宮は、地域の人々にとって大切なコミュニケーションの場となる役割も、積極的に果たしています。神楽殿では能などの伝統芸能の奉納やバリ舞踊・ジャズストリートの会場になるほか、骨董市や植木市などが開催されるなど、広く親しまれているのです。それでいて、「瑞祥門」という神門より内側は厳かに神聖に、神事が執り行われる場所としていました。このようなけじめも素晴らしく、神域を神様のための場所として、守ることの大切さを感じずにはいられません。ぜひ足を運んで、その清々しい空気を隅々まで感じてみてください!■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)【御祭神】■主祭神天照大御神(あまてらすおおみかみ)豊受大神(とようけのおおかみ)月読尊(つくよみのみこと)須佐之男尊(すさのおのみこと)■元宮(もとみや)日本武尊(やまとたけるのみこと)伊弉諾命(いざなぎのみこと)伊弉冉命(いざなみのみこと)【境内末社】■猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)猿田彦大神(さるたひこおおかみ)■北野神社(きたのじんじゃ)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)【鎮座地】〒166-0001東京都杉並区阿佐谷北1-25-5※駐車場完備【電話】03-3330-4824【FAX】03-3310-9007【最寄駅】JR中央線「阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩2分(※「阿佐ヶ谷駅」は、特別快速並びに土日の快速では停車しません)東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩10分
2018年10月08日1987年から連載が始まった人気マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』で、日本のみならず、今や世界からその才能を認められている、マンガ家の荒木飛呂彦氏。彼の圧倒的な画力と、オリジナリティ溢れる世界観を体感できる展覧会が開催される。ジョジョから広がる“奇妙な世界”を堪能。今回展示されるのは、荒木氏がこの展覧会のために描き下ろした新作大型原画12枚をはじめ、初公開を含む原画や関係資料など。誕生から30年という長い歴史を振り返る〈ジョジョクロニクル〉、主人公とライバルの信念を感じる言葉やシーンが並ぶ〈宿命の星 因縁の血〉などの展示に加え、美術家であり彫刻家の小谷元彦氏、『ANREALAGE』デザイナーの森永邦彦氏、ビジュアルデザインスタジオのWOWといったアーティストとのコラボ作品も。さらに、荒木氏の創作の秘密に迫る展示もあるそう。ファンにとっては垂涎の内容!今回はオリジナルグッズが多数揃っており、さらに近隣のカフェではコラボメニューも味わえる。荒木氏による唯一無二の『ジョジョ』ワールドを、思い切り体感できる!『荒木飛呂彦原画展JOJO冒険の波紋』国立新美術館 企画展示室2E東京都港区六本木7-22-2開催中~10月1日(月)10:00~18:00(金・土曜~21:00、入場は閉館の30分前まで)火曜休一般1600円ほか(完全日時指定制・会期前に完売の各回の当日販売はなし)TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)11月には大阪に巡回。 ©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』ご朱印帳¥1,800(税込み)©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社※『anan』2018年9月5日号より。(by anan編集部)
2018年08月30日35周年にわく東京ディズニーリゾートでは、2019年度の「カレンダー」と「スケジュール帳」を9月1日(土)に販売する。「カレンダー」は壁掛けタイプと卓上タイプの2種類で、ディズニーの仲間たちの写真が満載だ。このほど発売になるアイテムは「カレンダー(壁掛けタイプ)」(¥1,500)、「カレンダー(卓上タイプ)」(¥1,500)、「スケジュール帳」(¥1,700)の3アイテム。「カレンダー(壁掛けタイプ)」は壁掛けタイプ 縦約30×横約30センチの日曜始まりで、「カレンダー(卓上タイプ)」は縦約21.5×横約15.5センチの月曜始まり。後者はミシン目で切ってポストカードとして使え、フォト1枚&ポストカード12枚の仕様となっている。「スケジュール帳」は、2018年10月~2019年12月対応の全96ページ。中表紙、年間カレンダー、年間プラン、東京ディズニーランド マップ、東京ディズニーシー マップ、月間スケジュール、ノート/ToDoリスト、タイムスケジュール、パーソナルインフォメーション、切り取りメモなど、さまざまなシーンや層に対応する内容で、シール1枚、クリアホルダー1枚、カバー内側ポケットにはTODAYやガイドマップが入るようになっている。販売店舗は、「ハウス・オブ・グリーティング」(TDL)、「イル・ポスティーノ・ステーショナリー」(TDS)。素敵な実写真の数々に注目だ。※紹介画像は、すべてイメージです。※取材時の状況に基づいて記事化しています。ショー内容など、異なる場合もあります。また、紹介したイベント、メニューなど、すべての情報は予告なく変更になる場合があります。詳細は公式サイトを参照ください。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2018年08月29日パリ中が歓喜の渦に巻かれた2日間! 優勝が決まった7月15日は日曜日ということもあって、たくさんの人々が皆と一緒に試合を観戦しようとパリ市内へ繰り出しました。 私もエッフェル塔近くのChamp de Mars公園に設置された巨大スクリーンで、サポーターの皆と一緒に応援したいと出向いたのですが、出だしが遅かったために既に入口が閉鎖されており、敢え無く近くのカフェにて観戦。しかし、どこのカフェも人が道路まであぶれて、車が通れなくなるほどの混雑ぶり! 優勝が決まると、カラースモークや花火、爆竹があちこちで焚かれ、車に乗っている人は何故か見知らぬサポーター達にとり囲まれて一時停止をくらい(でも仲良く盛り上がっていた)、メトロでは、ステーションにつくたびに人々が応援歌を歌いながら乱舞して車両が上下に大きく揺れ、奇声をあげた人々がホームを猛ダッシュするなど、人々の歓喜繚乱ぶりを目の当たりにすることができました。 日本のサッカーがW杯で勝利を挙げると、渋谷の街が騒々しくなりますが(筆者2002年の記憶との対比)、真っこと比較にならないほどの熱狂ぶりを体感しました。 …悲しくもこの歓喜を悪用した犯罪が多発して、あちこちでお店が襲撃され、路駐の車が燃やされたり破壊されたり、怪我人も続出したり。でもそういったことを除いては、どんなに滅茶苦茶でも、喜び騒ぎに対してはフランス人って寛容だなっていう印象を受けました。 だってこんな嬉しいこと、素晴らしいことないじゃない!って。 それから、こうして皆と一体になって喜びを分かち合うって、良いなーと心底実感しました。外を歩いているだけで、サポーターに限らず(というか全市民サポーターな気もしますが)見知らぬ人たち同士が喜びを交わし合い、家の中で祝杯をあげている人たちまでもが、わざわざ外を歩いている私たちと挨拶を交わす為だけにベランダに出てくること度々。そういった経験したことのない、見たことのない光景を、今回たくさん目にすることができました。 熱気の渦に巻かれた翌日、シャンゼリゼで優勝パレードが行われると知り、今度こそ!と17時予定のパレードを見るために13時から場所取りを。お陰で最前列を確保できたものも、30℃を超す炎天下の中、日よけもなく、水もほとんど飲めず、途中からぎゅうぎゅうと人が押し寄せ、待つこと6時間半。。。当初の予定より2時間半の遅刻で、やっとフランス代表の乗ったバスが登場したのです! もう、暑さと水不足でフラフラだったけれど、選手の乗ったバスが現れた途端、怒号のような歓声が沸き起こり、熱狂の波に飲まれながらも必死で収めた写真。 しかし!バスの通過がめちゃくちゃ早くて、本当に一瞬の出来事でした!泣。意識が朦朧としながらも何とか持ちこたえたあの苦しい待ち時間は一体何だったのかと行き場のない感情も覚えましたが、でも、こんなこと後にも先にもそうそう経験しないな思うと、生涯忘れることのない良い思い出ができたと思えばいいか、で、気分はふわりと着地。 パレードが終わった後も、人々の興奮は冷めやまず、前日同様、朝方まで熱狂に駆られた人々の騒ぎが続いたのでした。 そして、帰り道ふと思ったこと。こういう瞬間をこれからもたくさん目撃していきたいと思いました。ニュースでもインスタでもなく、自分の目で見ていくこと。そういったことを、今回パリで体験できたし、何よりフランスが勝って本当に嬉しかったです!
2018年08月13日「レトロでかわいい!」と大人気の〔セリア〕のメモ帳。きっとみなさんがどこかで見たことのある、緑と青の迷彩柄のような背表紙に懐かしさを感じます。メモに書かれた不思議な言葉とゆるかわいいキャラクターも必見!独特な世界観が魅力的です♪レトロかわいいと話題のメモ帳2点今回ご紹介するのは〔セリア〕で見つけたこちらのメモ帳。この迷彩柄のようなメモ帳のとじ部分は「マーブル巻」といい、昔から伝票などをまとめたものの背表紙に使われていたものだそう!なのでこのメモ帳を見て懐かしさを感じる方も多いと思います。この「マーブル巻」とゆるかわいいレトロなロゴで今大人気な商品なんです!珍丼屋の《マーブル巻メモ 60枚》「珍丼屋」のロゴが描かれたシンプルなメモ帳。表紙は和紙でできていてレトロ感たっぷりです♪「珍丼屋」のロゴはこんな感じ。丼ぶりの中にブルドッグが座っていて、その堂々とした表情がなんとも言えないかわいさ♡ちなみに珍丼屋は「創業明治前後」の長い歴史を持つそうです(笑)。独特の世界観が懐かしさを感じさせます。玉手箱便の《マーブル巻メモ120枚》次にご紹介するのはこちらのメモ帳。先ほど紹介したものより少し小さめで持ち運びにピッタリなサイズです♪「玉手箱便」「あなたの海の乙姫通運」という謎のおもしろい言葉とともにインパクト大な謎のキャラクターが描かれています!メモ帳の中身はこんな感じです。インパクト大な謎のキャラクター……なんと魚から2本の人間のような足が!!!!!「なんだこれ!」と言わんばかりの独特なキャラクターに心惹かれますね♡まとめマーブル巻きの背表紙と独特なキャラクターたちがレトロでかわいい〔セリア〕のメモ帳。このメモ帳を使っているとお友達などと「懐かしい!」という話題で盛り上がるはずです♪大人気商品で、スタッフが買いに行った際は全部で3種類の柄のうち1種類は売り切れていました……。気になった方は早めに〔セリア〕に行ってチェックしてみることをオススメします!
2018年08月10日■1900年前、日本武尊が創祀したと伝えられる神社東京の下町・根津(ねづ)。この周辺の地域は、谷中・根津・千駄木をまとめて、通称「谷根千(やねせん)」と親しまれ、日本の懐かしい雰囲気が残されています。こちらに鎮座する「根津神社(ねづじんじゃ)」は、およそ1900年も前に、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が千駄木の地に創祀したと伝えられる、由緒ある神社。境内を歩くだけで、その長い歴史にロマンを感じることのできる場所です。この神社を創祀したと言われている「日本武尊(やまとたけるのみこと)」そのものが、優れた武神として神話の英雄でもあり、日本各地の神社でお祀りされている神様です。この地はこれまで、幾多の空襲・震災・火災の難を逃れてきました。その事実を知ると、人々が根津神社に寄せる信仰や信頼、そして、この場所に宿り続ける確かな力も感じられる気がします。総称して「根津権現(ねづごんげん)」と呼ばれているこちらの主祭神は、「須佐之男命(すさのおのみこと)」「大山咋命(おおやまくいのみこと)」「誉田別命(ほんだわけのみこと)」の三神。さらに、相殿(あいどの=主祭神以外にも合わせて神様をお祀りすること)には、「大国主命(おおくにぬしのみこと)」や「菅原道真公(すがわらのみちざねこう)」もお祀りされています。どちらの神様も有名で力のある雄々しい男神であり、総合して厄除けや勝運にお力を貸してくださるとして、長く親しまれてきました。根津神社が数多くの災害や戦火の被害に遭わず、ここまで残り続けていることからも、これらの神様方がその災いを退けているからこそだと言えます。社殿の雰囲気も、見事な貫禄と懐の深さを感じさせてくれます。境内では、いつも多くの参拝者が思い思いに、ゆっくりと心地よさそうに過ごしている様子が見られます。■300年前の江戸時代に生まれ、今も美しく残される社殿根津神社には、朱塗りが美しい重厚な社殿が、本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の7つ、今なお残されています。これらは、江戸時代に五代目将軍・徳川綱吉が、兄・綱重の子である綱豊(=六代目将軍・徳川家宣)を養子とし、綱豊が江戸城に移る際、その氏神社である根津神社の社殿大造営を行った際のものです。この社殿ができてから、根津神社は現在の場所に御遷座されたという歴史があります。300年以上も前の建物が、現代までひとつも欠けることなく、寸分の狂いなく同じ場所にあり続けているということには、揺るぎない神様のお力と御神徳を感じずにはいられません。これらの建物は、国の重要文化財として、今なお大切に受け継がれています。また、明治維新の時代には、明治天皇が江戸を「東京」として政務を行うにあたり勅使を遣わされ、この神社で国家安泰の御祈願を修めらたという御由緒も。神社というのは、その多くがとても長い歴史を持っています。それぞれの時代を生き、その土地にご縁をいただいた人々にとって、その存在は確かに心のよりどころとなってきました。日本各地に素晴らしい神社が数多く残されているのは、日本人が時代を越えて、人から人へとつないでいった証に他なりません。根津神社は、そんな壮大な時代の流れとロマンを間近で実感できる、かけがえのない場所なのです。■女性守護の優しい神様「乙女稲荷」この神社には、力強い男神とともに、優しさと華やかさを感じさせる「乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)」が鎮座されています。こちらの神様は、そのお名前が表現する通り、女性守護と縁結びの御神徳で親しまれてきました。こちらのお社があるのは、池の上にせり出す舞台のような、少し小高い場所。お祀りをするご神体は、岩の中に包まれている珍しいかたちです。それが「胎内」を思わせるということも、女性にゆかりの深い神社と伝えられる由縁のひとつになっています。乙女稲荷神社からは、根津神社の歴史ある社殿も一望できて、ここからの眺めもまた格別です。この場所にはやわらかな女性らしい雰囲気があり、御本殿の雄々しさとはまた違った、温かな心地よさが感じられるのではないでしょうか。稲荷大神である「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」は、農業や商売にもお力を貸してくださる神様です。現代社会を生きる、働く女性にとっても、きっと心強い味方になってくださることでしょう!■三社の御朱印と対照的な御朱印帳根津神社の御朱印は、全部で三社いただくことができます。中央が根津神社、左が乙女稲荷神社、右が駒込稲荷神社の御朱印。こうして三社分を並べてよく見てみると、御朱印の印の字体が違うことに気づきます。その違いには、どことなくそれぞれのお社の特徴が表れているようにも思えました。まずはそれぞれの神社にお詣りをしてその雰囲気を体感してから、こちらの御朱印をいただいてみてくださいね。それぞれの神社の空気をしっかりと感じ取ることは、そこにいらっしゃる神様に、より心を寄り添わせることにつながっているはずです!そして、まさに根津神社を表現しているかのような、2種類のオリジナル御朱印帳も素敵です。雄々しい男神を連想させる、黒地に御神紋のシンプルな御朱印帳。そして美しいツツジと楼門、裏には境内の千本鳥居があしらわれた、淡く柔らかなピンク地の御朱印帳。男性にも女性にも嬉しいデザインではないでしょうか。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!境内末社の「乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)」へと続く、千本鳥居です。春には、この鳥居をくぐりながら、3000株ものつつじが見事に咲き誇る様子を眺めることができます。女性の心をときめかせてくれる、美しい千本鳥居の並ぶ道が、私たちを乙女稲荷神社へと導いてくれます。根津神社でいただける、さまざまな御守りの中の一部です。左端2つ……月次花御札(つきなみはなみふだ)より2種。全部で13種類。お花を飾るように、季節ごとに飾りましょう。右寄り中央……つつじの幸せ鈴守。小さな可愛らしい鈴の御守りです。つつじの色には数種類あります。お好みでどうぞ。右端……根津神社の御守り。黒地と白地で2種類あります。根津神社ならではの、つつじのお花の刺繍が素敵です。こちらは「駒込稲荷神社(こまごめいなりじんじゃ)」のお社。御祭神は乙女稲荷神社と同じ神様がお祀りされていますが、また違った雰囲気のある神社です。御眷属(ごけんぞく=神様の御使い)の狐様が背筋を伸ばして見つめあいながら、お社を守られている姿が印象的です。地域に深く根付き、長い歴史の中で人々に愛されてきた神社では、時代を越えて確かに息づいている優しさや強さが感じられるものです。神社という空間を「感じてみる」ということは、私たちの心をより豊かに育ててくれるのではないでしょうか。今を生きる中で、その意味や感謝に目を向ける大きなヒントが、神社のお詣りには隠されている気がしてなりません。根津神社は、春の「つつじまつり」はもちろん、境内でそれぞれの季節を楽しむことのできる素敵な神社です。神社の周辺も情緒あふれる街並みですから、ぜひ一度足を運んでいただき、ゆっくりと過ごしてみてくださいね。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】根津神社(ねづじんじゃ)【御祭神】■主祭神須佐之男命(すさのおのみこと)大山咋命(おおやまくいのみこと)誉田別命(ほんだわけのみこと)■相殿大国主命(おおくにぬしのみこと)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)【境内末社】■駒込稲荷神社(こまごめいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)■乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)【鎮座地】〒113-0031東京都文京区根津3-28-9【電話】03-3822-0753【最寄駅】■電車をご利用の場合地下鉄千代田線「根津駅」「千駄木駅」より徒歩5分地下鉄南北線「東大前駅」より徒歩5分都営三田線「白山駅」より徒歩10分■バスをご利用の場合・上58「上野松坂屋前-早稲田」のバスに乗車→「根津神社入口」下車、徒歩1分・上60「上野公園-池袋東口」のバスに乗車→「根津駅前」下車、徒歩5分・上26「上野公園-亀戸駅前」のバスに乗車→「根津駅前」下車、徒歩5分・草63「池袋駅東口-巣鴨駅-豊島区役所」に乗車→「団子坂下」下車、徒歩5分・東43「江北駅前-田端駅前-東京駅丸の内北口」に乗車→「向丘一丁目」下車、徒歩5分・茶51「駒込駅南口-本郷三丁目駅前-秋葉原駅前」に乗車→「向丘一丁目」下車、徒歩5分
2018年08月02日【3日目】 最終日の朝があけました。福岡へ来るとき、ホテルは朝食が付いていないプランを選びます。夜、ついつい、たくさん食べてしまうこと、そして、ランチもしっかり食べたいという理由から、朝ごはんを食べている余裕がないからです。旅行の締めくくりはゆったりとランチを楽しんで、余裕を持って空港へ行き、空港でお土産を買って帰るというプランが定着しています。ということで、朝早くから行動開始です。ホテルをチェックアウトした後は、荷物を博多駅のコインロッカーに預けておきます。博多駅内にはたくさんコインロッカーがあるのですが、それ以上の観光客がいるため、土日だと9時くらいでも、何箇所か探さないと空いているロッカーが見つからないようなこともありますので、要注意です。 まず、最初の目的地は、桜坂。地下鉄七隈線、または、バスで向かいます。 この付近は、お嬢様学校の筑紫女学園があったり、高級感漂うお住まいや、お洒落なお店があるところです。そんな素敵なところに、素敵で、美味しいパティスリー「Patisserie au fil du jour(オー フィル ドゥ ジュール)」があります。オーナーシェフの吉開雄資さんは、パリから帰国後、2015年の秋に地元福岡にお店をオープンされた方です。 パリにいるような雰囲気があるお店の入り口。気の焦るわたしは、オープン前に到着してしまい、ベンチに座ってオープンを待ちました。 ショウケースが少し曇ってしまっているのは、暑い外気が流れ込んだせい。美しいケーキが並んでいます。真ん中のケーキは、「Baba aux truffes (ババ オゥ トリュフ)」土日祝限定です。トリュフが綺麗に並んでいて、ババ好きなのに、持ち歩きがあるので、やむなく断念。暑さに耐えられそうなケーキ、タタンを選びました。ババ食べたかった! オーナーシェフの吉開雄資さん わたしが「Patisserie au fil du jour(オー フィル ドゥ ジュール)」を知ったのは、長崎の友人に教えてもらったからで、冬に福岡へ旅行した際、はちみつのケーキ「Le Miel」をいただいて、すっかりファンになってしまいました。以前は、東京へもイベントでいらっしゃっていたということですが、現在、定期的なイベントはないとおっしゃっていました。今年は春先に新宿伊勢丹で焼き菓子の販売があったのですが、ケーキはこちらのお店に行かないと食べられないので、福岡に行くときは、必ず行くお店になりました。シェフが手にしているのはバースデーケーキです。こんなバースデーケーキをプレゼントされたら嬉しいですね。 Pâtisserie au fil du jour (オー フィル ドゥ ジュール)福岡市中央区桜坂1-14-9tel: 092-231-8607open: 10:00 AM - 7:00 PMclosed: 水曜日(連休になるお休みがあるので事前に確認をお願いします) それでは、ランチへむかいます。最近では、福岡に行くたびに、最終日のランチで伺うようになっているレストラン「Maison Lafite(メゾンラフィット)」です。地方ガストロノミーの時代、と言われている昨今、「Maison Lafite(メゾンラフィット)」は10年前から地方ガストロノミーをお料理で表現してきたオーナーシェフ工藤健さんのレストランです。 ダイニングから見える風景は、里山。ウッドデッキの向こうには、緑色の田んぼが目に鮮やかです。緑は目に優しく、気持ちを穏やかにしてくれます。風景が食事をするための一つの要素になっていて、都会のレストランでは絶対に味わうことのできない醍醐味がここにはあるのです。 まず、アミューズから。トリュフの上に玉蜀黍のスープのエスプーマ。刻一刻と溶けていくので、写真を撮っている場合ではありません。お料理は10皿ほどで、ワインはペアリングでお願いします。この日は、熊本のワイン「菊鹿シャルドネ」を飲むことができました。 グラスに注がれたワインを出されたら、日本のワインとは思わなかったはず。濃密なシャルドネです。入手困難なワインと聞いていましたが、それを飲むことができたのもラッキーでした。日本の、しかも熊本でワイン?自分の持つイメージは固定観念化しているようです。工藤シェフのように、自由な発想を持ちたい、ここに来るといつもそう思います。 とても綺麗な一皿は、イシダイとすもも、そして梅干しを使ったお料理です。本当にため息がでるくらい美しくて、イシダイの旨味にすももの果実味の柔な酸味、そして、もう少し強い梅干しの酸味が効いていて、外の暑さをすっかり忘れさせてくれる爽やかな味わいでした。絵画のような綺麗なお料理で、目もおなかも心も満ち足りる時間です。 こちらは、デザート。四角いのは、胡麻油のわらび餅、そして、日向夏とその上には抹茶のアイス。この胡麻油は、福岡県朝倉市の「平田産業」のこだわりの胡麻油。わらび餅と抹茶で和風のイメージがあるデザートなのに、胡麻油の風味がすることで、すこし韓国風なニュアンスもあり。色合いもとても綺麗です。 オーナーシェフの工藤健さん 食事が終わって、次の電車までの時間があるので(最寄りの駅は、新幹線が1時間に1本)、ちょっとお話をしました。工藤シェフは、福岡出身、地元で自分が好きなレストランを自分のペースでプロデュースしています。食べ歩きにも行かず、自ら外に向けて発信することはない。でも、お客さんは、福岡県内からのみではなく、わたしのように他府県からやって来る。何故なのでしょう? 「自分が好きなことをして、それを好きなお客さんが来てくれる。それがいいんです。」 あまりに、自由!情報に溢れている都会を余所目に、自分の「好き」を大切にして、それに導かれる方へ進んでいる。そうすると、それは「彼の独自性」になり、お客さんは、一度工藤シェフのお料理を食べると、すっかりそのスタイルの虜になってしまうようです。 Maison Lafite(メゾンラフィット)福岡県筑紫郡那珂川町西畑941tel: 092-953-2161open: ランチ 11:30~ / 13:30~【二部制】 ディナー 18:00~22:00closed: 不定休 (撮影機材 SONY Cyber-shot DSC- RX100M5、α6500)
2018年07月24日■太古の時代から聖域とされていた「多摩の大宮」東京都杉並区の「大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)」は、広大な鎮守の杜に抱かれた、懐深い神社です。広さは、東京ドームが丸々収まって、さらに少し余るくらい。その広大さから、武蔵の国の「三大宮」のひとつとして「多摩の大宮」や「武蔵國八幡一之宮」などとも称されています。一の鳥居からは、本殿に向かって参道がまっすぐに伸びています。初夏の参道を歩いていると、神様のもとへ近づくにつれて、神域の深い緑に誘われ、心が静かに澄んでいくような心地でした。この地は、多くの重要な遺跡が発掘されていることから、太古の時代から「聖域」として崇められていたのではないかと推測されています。いにしえから今日に至るまで、長きに渡り多くの人にとっての「特別な場所」だったのでしょう。御祭神は、八幡大神(はちまんおおかみ)である「応神天皇(おうじんてんのう)」と、その父にあたる「仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)」、そして母にあたる「神功皇后(じんぐうこうごう)」の親子三柱。そのため、夫婦の縁結びはもちろん、子授かりや安産、そして子育てに至るまで。この三柱の神様には、家族の絆を結び、深めてくださる御神徳があります。加えて、母である神功皇后は女神でありながら、武を象徴する神様としても有名です。さまざまな困難や災厄を払いのけて、戦を勝利に導いたお力で、厄除け開運の御利益も授かることができます。この地に「大宮八幡宮」が創建されたのは、平安時代後期のこと。「八幡大神」を守護神とする源氏の源頼義(みなもとのよりよし)公らが、奥州の乱を平定するための遠征でこの地に差し掛かった時、空に不思議な雲が棚引き、まるで源氏の白旗が翻っているように見えたといいます。彼はそれを見て「八幡大神のご加護のしるし」だと喜び、頼義公は「乱を鎮めた暁には、この地に神社を構える」と誓いました。そして見事、奥州を平定した後、約束通りこの地に「大宮八幡宮」を創建しました。これが、この神社のはじまりです。■家族の縁を結び育む「安産」と「子育て」の御神徳大宮八幡宮は、ぜひご家族で足を運んでいただきたい神社です。それは、「神様」であると同時にひとつの「家族」でもある3柱の御祭神が、一体となって私たちを見守ってくださる、そんな空間だからこそ。「子育て八幡さま」や「子安神」としても名高いのは、固い絆で結ばれているその親子の神様の御神徳ゆえなのです。この土地が「東京のへそ」と呼ばれているのは、東京の重心の位置にあるからというだけではありません。「へそ」という言葉で連想される「お腹」や「胎内」にあたる場所である、この神社の杜……。それがまさに、私たちをやさしく包み込んで「胎内回帰」をさせてくれるような存在だからでもあります。神門をくぐるとすぐに、左右に大きくそびえ立っている銀杏(いちょう)の御神木。これは、社殿に向かって右手が男銀杏で、左手が女銀杏である「夫婦銀杏」です。夫婦円満・夫婦和合の象徴として、ふたりがこのように仲睦まじくあるようにとのシンボルになっています。それと同時に、訪れる私たちのことを両脇から温かく見守っているかのようなその姿は、「父母」の姿を思わせました。七五三の時期で、ご家族でのご参拝がますます増える秋には、その葉が見事に色づいて私たちを迎えてくれます。家族揃って神様にご報告や感謝をすれば、かけがえのない時間がその絆をさらに深めてくれるのではないでしょうか。大宮八幡宮では、これから新しい命を迎えられるご家族に、「安産」の御祈祷も行っています。御祈祷を受けられた方には、マタニティマークと銀杏の葉っぱがあしらわれた可愛らしいオリジナルの御守りや安産祈願絵馬、そして腹帯を授かることができます。そして、赤ちゃんが生まれてからの「初宮詣」や、子どもの成長に伴う多くの人生儀礼。そのたびに、ぜひご家族みんなで神社に足を運んでみてください。このやさしい杜の中で「安産」や「子育て」の御神徳を授かれるのは、親となるすべての方にとって、心強くうれしいものでしょう!■「心のふるさと」として鎮守の杜を感じる場所大宮八幡宮の大きな特徴は、神社そのものも「子育て」ということに対して、とても熱心だというところです。その理由には、境内に神社が設立した「大宮幼稚園」があることや、ボーイスカウト・ガールスカウトの野外活動のために、「スカウトの森」と呼ばれる拠点を提供していることなどが挙げられます。この神社は家族にとって大切な場所であるだけでなく、子どもたちにとっても、その心と体を健やかに育むためのかけがえのない場所なのです。境内で家族の笑顔や子どもたちの元気な声が生まれ、誰もが心に安らぎを感じられるような「鎮守の杜」としての役割。神職の皆様は、それぞれの人にとって「心のふるさと」となるようにという想いを大切に、この神社を守り続けています。社殿に向かって左手奥にまわると、いくつかの摂社・末社があります。その中で「大宮稲荷神社/三宝荒神社」のお社の前にあるのが、御神木である「共生(ともいき)の木」です。この木は不思議なことに、榧(かや)と犬桜という二種の異なる木が、一本の幹で結ばれています。姿形や種の異なる存在が、互いを支え、助け合いながら生きる――。その存在は私たちに、自然や自分と違うものとも調和して、共に生きていくという心を教えてくれているかのようです。国際協調・宗教協力・相互扶助・夫婦和合などを象徴するものとして、大切にされています。■「印」としての意味を重視した御朱印大宮八幡宮の御朱印は、そもそも「御朱印」というものが担っていた「印」としての役割を大切に、できるだけ御朱印の上に文字が被らないようにと考えられています。写真右が、大宮八幡宮のもの。その神社の核となる社名の印とともに、「武蔵之國八幡一之宮」と「子育厄除八幡」という文字も押されます。こちらの御朱印は、時期や祭祀による変化はいたしません。しかし、写真の左側の御朱印は「大宮天満宮」という境内社の御朱印です。大宮八幡宮では、この二種類の御朱印を拝受することができます。そのどちらも受けられたいという場合は、必ず社殿の右手奥に鎮座する「大宮天満宮」にもご参拝をして、神様とご縁を結ぶようにいたしましょう。何度も足を運んでいる神社であっても、よくよく調べてみると、これまでは気づいていなかった素敵な摂社や末社に出会えることも多いものです。それぞれのお社によって、雰囲気や空気が違って感じられるのもおもしろく、深く知るほどに「余すところなく、神社の魅力を体感したい!」と感じることでしょう。皆様も神社に足を運ばれましたら、ぜひ御本殿だけでなく、境内に点在する摂社・末社にもお詣りをしていただければと思います。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!広大な敷地を持つ、この大宮八幡宮。たった一つの記事では、とてもご紹介し尽くせないほど、魅力的な場所や授与品があります。その中から少しだけ、写真でご紹介させていただこうと思います。御朱印をいただくことができる、境内社の「大宮天満宮」です。御祭神は、「天神さま」と親しまれている、学問・受験合格の神様「菅原道真(すがわらのみちざね)」です。大宮八幡宮の境内で、「八幡さま」と一緒に、子どもたちを見守ってくださっていることでしょう。いろいろな表情が楽しい「だるまみくじ」は、中におみくじが入っています。お腹に「福」の文字があり、おみくじを引いた後のだるまは持ち帰って飾ることができます。あなたは、どんな表情のだるまが気になりますか?社殿に向かって右側の手水舎手前には、水神様をお祀りしている「多摩清水社(たましみずのやしろ)」が鎮座されています。さまざまな場所に石の亀さんがいる、癒しの空間です。龍神様の頭をかたどった龍口から出る御神水は、延命の力があると言われる豊かな浄水です。神門をくぐった先に、このような「ねがいぶみ」を書くことのできるスペースがあります。こちらは、神様にお届けしていただく「お手紙」です。日頃の感謝や、あなたが心に願うことを心静かにしたためて、拝殿のお賽銭箱付近にある専用の「祈願箱」に納めましょう。結婚式などが行われる「清涼殿」を出て右手には、「幸福(しあわせ)撫でがえる石」があります。大きな岩がかえるの顔に見え、撫でることで開運招福、そして良縁を結んでくれると話題のパワースポットです。これにまつわる縁結びの絵馬や授与品などもありますので、気になる方はぜひ……!大宮八幡宮では、季節ごとの祭祀や行事もたくさん行われています。子どもたちやご家族が楽しめるようなものはもちろん、6月に行われる「水無月書写会」や、旧暦の8月15日に合わせた「十五夜の神遊び」など、日本の美しい文化を身近に感じることのできる催しがたくさんあります。神社から生まれる賑やかさ、そして静けさを、どちらも感じていただきたいです。日々の忙しなさを忘れ、心の落ち着くひとときを過ごしに、ぜひ足を運んでみてください。あなたにとっても、この大宮八幡宮が安らぎや元気を授かることのできる「心のふるさと」となることを、心から願っています。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)【御祭神】■主祭神応神天皇(おうじんてんのう)仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)神功皇后(じんぐうこうごう)【境内社】大宮天満宮(おおみやてんまんぐう)大宮稲荷神社(おおみやいなりじんじゃ)/三宝荒神社(さんぽうこうじんじゃ)若宮八幡神社(わかみやはちまんじんじゃ)/御嶽榛名神社(みたけはるなじんじゃ)/白幡宮(しらはたぐう)多摩清水社(たましみずしゃ)【境外社】谷中稲荷神社(やなかいなりじんじゃ)【鎮座地】〒168-8570東京都杉並区大宮2-3-1【電話】03-3311-0105【FAX】03-3318-6100【最寄駅】■電車をご利用の場合京王 井の頭線「西永福駅」より徒歩7分京王 井の頭線「永福町駅」より徒歩10分■バスをご利用の場合◎京王井の頭線「永福町駅」より・「佼成会聖堂前(永70)」か「中野駅(中71)」行きで「大宮町」バス停下車・「新高円寺駅(新02)」か「高円寺駅(高45)」行きで「大宮八幡前」バス停下車◎東京メトロ丸の内線「方南町駅」より・「永福町(宿33/中71)」行きで「大宮町」バス停下車◎東京メトロ丸の内線「新高円寺駅」より・「永福町(高45/新02)」行きで「大宮八幡前」または「大宮町」バス停下車◎JR「高円寺駅」南口より・「永福町(高45/新02)」行きで「大宮八幡前」または「大宮町」バス停下車◎JR「新宿駅」西口バスターミナル17番のりばより・「永福町(宿33)」行きで「大宮町」バス停下車◎JR「中野駅」南口より・「永福町(中71)」行きで「大宮町」バス停下車
2018年07月23日レンタカーを返して、夜ご飯を食べに出かけます。今夜は、赤坂にあるエスニックです。福岡でエスニックは、初めての体験。ホテルから、国体道路を六本松方面へ、徒歩でお店へ向かいます。天神を抜けて警固(けご)の交差点を渡ると、「けやき通り」という名前の通りの素敵な雰囲気の道になります。この界隈は、天神からすぐなのに、落ち着いた雰囲気があるところで、「けやき通り」から一本中に入ると、隠れ家的なお店がいくつもあります。「はなみずき通り」との交差点を渡ると、すぐ左手に現れるのが今夜食事をするレストラン「mon an ethnic」です。 タイ料理らしく、可愛らしい象がワイングラスを持っているサインボードが目印です。中に入ると、明るく、すっきりとした店内で、テーブル席と奥にキッチンの前のカウンターがあります。満席です。とても感じがよく、可愛らしい女性が席まで案内してくれました。まず、スパークリングから始まります。エチケットがとても可愛い、すっきり爽やかなスパークリング。小さいデキャンタでいただきました。 さて、食事のオーダーです。まず目に入ったのが「炙りしめさば、パクチー、青唐辛子のサラダ」です。文字を見るだけで、美味しそう。そして、「生春巻き」。それから、オススメの「トートマンプラー」。日本で言うところの魚のすり身を揚げたものです。そして、「ラム肉のサルサヴェルデ」にしました。まず、前菜の「ミャンカム」から。 ゴマの葉の上に、ナッツや夏みかんなどがのっていて、葉で包んで、一口でいただきます。色々な味、歯ごたえが混ざり合って、美味しいです。続いて、「炙りしめさば、パクチー、青唐辛子のサラダ」です。 こちらは、ハーフポーション。鯖が美味しい。パクチーもたくさんのっていて、これは、食べるべき一皿です。カラダに良さそう。それから、「生春巻き」です。ソースをたっぷりつけていただきます。 続いて、「トートマンプラー」。熱々の揚げたてで、丸々と膨らんでいます。「早く食べないとしぼんじゃいますよ!」と言われ、ねこ舌ですが、スイートチリソースをつけていただきます。 そして、メインの「ラム肉のサルサヴェルデ」です。ここからワインは赤に。ワインリストから、ピノ・ノワールを選びました。オーストラリアのワインで、ラム肉と相性が良いに違いありません。 てんとう虫が描かれているキャップが可愛いです。これは、ウチ飲み用に買いたい一本でした。そして、メインの「ラム肉のサルサヴェルデ」。 ラムとパクチー。両方とも好きな食材だから、というわけではなくても、ラム特有の香りはきつくなく、お肉の焼き具合はジューシーで柔らかです。パクチーのサルサヴェルデはさっぱりとした後味にしてくれて、これが軽めのピノ・ノワールにとてもあいます。本当に美味しかった!ごちそうさまでした。 mon an ethnic住所:福岡市中央区赤坂3-9-28 大産赤坂ビル1階tel : 092-722-6860open : 18:00〜closed : 日曜日 さて、この日は、2軒目があります。福岡は2軒目、3軒目が当たり前という感がありますが、私は、一つのお店でじっくり楽しむ派です。でも、この日は、とても行きたかったデザートxワインのお店の予約ができたので、2軒目へ向かいました。話題の高砂エリア、渡辺通りからちょっと入ったところにある「WINE & SWEETS tsumons」です。「WINE & SWEETS」とある、四角い月のように、ほわっと浮かび上がるサインボードが目印です。 うちっぱなしのコンクリートに木の枠のガラス窓。無機質な印象を受ける入り口から、中を見ると、ほの暗い店内で、カウンターに座るお客さんの姿が見えます。とても静かな大人の空間で、BARなのです。壁にはワインが飾られていて、ショウケースの明るさが店内の全ての灯のような照明のニュアンスがクールな印象。カウンターの中には、パティシエ&ソムリエのYUKI KATSUKIさんがひとり。メニューを渡されるも、お目当は「スフレ」。一番スタンダードなスフレをお願いしました。ここは、ワインバーでもあるので、まず、お通しが出てきます。 スイーツのお通し。手前は、アプリコットのタルト、そして、グラスの中はキウイ、日向夏のシャーベット。そして、ローストアーモンドが添えてあります。アプリコットのタルトは、甘さ控えめで酸味がしっかりきいていて、今夜2軒目のわたしには嬉しい味わいです。そして、ワインバーですから、もちろんワインをオーダーします。 綺麗なスパークリング。こちらは、オーストラリアのロゼスパークリングです。mon an ethnicからの流れがうまく続いています。スフレは出来上がるまで30分ほどかかります。ワクワクしながら、待つ楽しさ。そして、いよいよ、スフレの登場です。 パリッと焼かれているフタをスプーンで軽くたたくようにわると、中はふわふわのスフレです。甘くて、柔らかくて、熱いスフレ。早く食べないとしぼんでしまう。でも、食べてる時間が幸せすぎて、食べ終わりたくない。夢のようなスフレ。夜中だなんて気にしないで、甘くとろけるスイートな時間、至福のひとときです。ラストのお客さんとなってしまいました。カウンター越しに、Yukiさんと少しお話ができて、よかったです。彼女のもつ独特な世界観はとても好きだなと思いました。 Wine & Sweets tsumons(つもん)Bar Counter / Showcase住所:福岡市中央区高砂1-21-3tel : 092-791-8511Open : 火水木金19:00〜 土17:00〜売り切れ次第終了Closed : 日月(撮影機材 SONY Cyber-shot DSC- RX100M5、α6500)
2018年07月22日プレミアムフライデーの波にのって、午後半休をとり、今、熱い福岡へ旅行してきました。福岡は空港がとても便利な場所にあり、ホテルの予約をしている天神までは、飛行機を降りて30分程度でいくことができます。福岡はホテル不足で有名になるほど、学会やライブの影響を受けやすいので、週末の旅行計画は、比較的早めにたてることが重要です。さて、今回の目的は、神社めぐりとおいしいものを食べる旅。福岡県は、素敵な神社やお寺が多く、御朱印集めが趣味というひとには、お勧めの場所です。【1日目】夕方の便で福岡空港に到着。地下鉄空港線で天神まで、なんと所要時間は11分です。ICカードも使えるので、便利です。まず、ホテルにチェックインをして、お目当てのお店まで、お散歩がてら歩いていきます。よく言われることなのですが、天神は原宿、渋谷、青山、代官山、などが一箇所に集まったような、コンパクトな街です。歩いていけるところにいろいろお店があるので、本当に、便利。初日の夜は、春吉にある「Fridge(フリッジ) 」へ。お店に入ると、目の前に大きなワインセラーがあり、ワインへの期待度が高まります。カウンターに座り、まず、スパークリングをお願いしました。おいしそうなお料理がメニューには並んでいて、食べたいものが決められなくなる現象が発生。お腹と相談して、選んだメニューは。。。ラディッキオのサラダ生ハム(ペルシュウ)ひよこ豆のファリナータ鶏のパテ、山わさび 「ラディッキオのサラダ」はとてもシンプルにオリーブオイルに塩・胡椒・バルサミコ。ラディッキオ特有の苦さがスパークリングとあいました。そして、生ハムは、岐阜県のBON DA BONの「ペルシュウ」です。オーダーが入ったら、シェフが自らスライスしてくださるペルシュウは、初めて食べる感触で、口の中で溶けました。スペイン系の生ハムに慣れている最近は、こんなにやわらかくて、ふわふわな生ハムを食べていないので、焦るくらいに驚くおいしさでした。そして、「ひよこ豆のファリナータ」。カリッとしたクレープという感じで、ワインにとてもよくあうシンプルなお料理です。もう少し食べたいのと、もう少しワインを飲みたいという気持ちが重なって、もう一皿、「鶏のパテ」を頼みました。山わさびの風味がほのかに利いていて、さっぱりとした食べ心地で、ペロリと食べてしましました。いいお店に出会えました。お店は、素敵なシェフと可愛い女性のサービスのお二人で切り盛りされていて、とても居心地がいい空間でした。佐藤元紀シェフFridge(フリッジ)福岡市中央区渡辺通5-8-5 エクセル天神1FTel : 092 - 762 - 6355 open :Tue - Sat 18:00 - 25:00Sun 16:00 - 23:00closed : 月曜日【2日目】朝からレンタカーで神社巡りの旅へ。東京に比べると、運転しやすい福岡ですが、自転車に乗る人がかなり多く、変幻自在に乗っているので、細い道では注意も必要です。 神社巡りは、太宰府天満宮からスタートです。学問の神様として有名な、菅原道真公を祀っている神社です。参道にはお店が立ち並び、有名な梅ヶ枝餅を食べながら歩いている人も多くいます。この数年で、海外からの旅行客がとても増えていて、一瞬、ここは日本?という感じを受けることもあります。また、隈研吾さんによるSTARBUCKS COFFEEがあることでも知られています。 太宰府天満宮の御朱印 続いて、「恋愛成就」を祈願するなら「縁結び」で有名な竈門神社へ。太宰府天満宮から車で10分ほど登ったところにある竈門神社は、御本殿まで続く階段を登る途中には神様のお使いの鹿が一頭飼われています。階段を登りきると、御本殿です。右手にとてもスタイリッシュなお札お守授与所があり、とても可愛らしい神社という印象です。「縁結び」は恋愛に限らずなので、仕事との縁を願う人も訪れてみる価値ありです。 竈門神社の御朱印 続いて、小一時間ドライブをして、香椎宮へ。初めて香椎宮を訪れた時、参道を歩いているときに、なんとも言えない「気」を感じた、パワースポットです。全国に16ある勅祭社の一つで、由緒ある神社です。本殿から少し離れたところに不老水があり、無料でいただくことができますが、最近では、水量が減ってきていることから持ち帰りに制限があります。境内にある綾杉はそれは見事で、とても美しく、歴史を感じる素敵な神社です。 香椎宮の御朱印 良い気をたくさん浴びた後は、福岡市内へ向かいます。次に向かうのは、日本三大八幡宮のひとつ筥崎宮です。博多湾から本殿まで参道が続き、博多祇園山笠が始まる7月1日には「お汐井とり」で箱崎浜に山笠のかき手が集まり、安全祈願をすることでも有名です。本殿、楼門、一之鳥居は国指定重要文化財で、歴史を感じる見応えのある建造物です。 筥崎宮の御朱印 さらに、市内へ向かいます。住吉神社は、日本でもっとも古い住吉三神(底筒男神(そこつつのおのかみ)、中筒男神(なかつつのおのかみ)、表筒男神(うわつつのおのかみ))を祀る神社です。とても福岡市にあるとは思えない広大な敷地のなかに、多くの施設があり、のんびりと散策をするのも楽しい神社です。 住吉神社の御朱印 そして、ラストは櫛田神社です。博多っ子から「櫛田さん」と親しまれている博多祇園山笠が奉納される神社は、街中にあるこじんまりとした神社です。7月15日の博多祇園山笠のクライマックス、追い山は午前4時59分に一番山笠が櫛田入り奉納をするのを皮切りに男たちの熱い戦いの場になります。追い山に向けて、桟敷席の準備が着々と進んでいました。 櫛田神社の御朱印 福岡は電車も便利なので、レンタカーを利用しなくても、回ることはできます。今回、レンタカーを利用したのは、日本全国で一番売れているというJA糸島産直市場「伊都菜彩」へ朝一番で行く目的もあったからです。東京では考えられない充実の市場です。お野菜、お肉、お魚、なんでも揃う糸島の産物を信じられない価格で手に入れることができて、しかも、東京へ送ることができます。お魚もさばいてもらって、クール便で送れば、翌日には届けてもらえます。時間に余裕がある時は、海沿いのカフェで朝食をとって、海で遊んで、伊都菜彩で買い物をして、という過ごし方もおすすめです。 2日目のお昼は、香椎宮から市内へ戻る途中で、福岡人のSoul Food「牧のうどん」で軽く(ない)おうどんを。どうしても、毎回頼んでしまう、「肉ごぼううどん」です。トッピングは選べるので、好きな組み合わせができます。でも、この組み合わせは、マイ・ベストワンです。甘いお肉と、衣たっぷりのごぼ天、柔らかい(コシがないのではありません)おうどん、いくら食べても麺がなくならない、スープはどんどん減っていく、そんな牧のうどんは、間違いなく、福岡人のSoul Foodですね。 今回の目的その1、神社巡りを満喫したので、もう一つの目的である美味しいもの巡りの2日目の夜へ続きます。 (撮影機材 お料理、人物は、SONY Cyber-shot DSC- RX100M5、α6500)
2018年07月20日アニメ映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』が、2018年9月29日(土)に全国で公開される。緑川ゆき監修の完全新作エピソード「夏目友人帳」が劇場アニメーションに月刊LaLaにて連載中の原作「夏目友人帳」は、独特の世界観と心温まる作風で人と妖(あやかし)の交流を描く人気漫画。2008年にはアニメ化プロジェクトがスタート、2017年には、第6期が放送され、深夜アニメとしては他に類を見ないロングシリーズとなっている。今回はシリーズ初の長編映画として、原作者の緑川ゆき監修による完全新作オリジナルエピソードでスクリーンに登場。TVシリーズ第1期から第4期の監督、第5期から第6期の総監督を務めた大森貴弘を総監督に、監督・伊藤秀樹、脚本・村井さだゆき、アニメーション制作・朱夏という布陣で、待望の劇場アニメーションが誕生する。あらすじ人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目は、偶然昔の同級生・結城と再会したことで、妖にまつわる苦い記憶を思い出す。そんな頃、夏目は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性・津村容莉枝と知り合う。レイコのことを知る彼女は、いまは一人息子の椋雄とともに穏やかに暮らしていた。彼らとの交流に心が和む夏目。だが、親子の住む町には謎の妖が潜んでいるらしかった。そのことを調べに行った帰り、ニャンコ先生の体についてきた"妖の種"が、藤原家の庭先で、一夜のうちに木となって実をつける。どことなく自分に似た形のその実を食べてしまったニャンコ先生が、なんと3つに分裂してしまう――!?神谷浩史らアニメシリーズの声優陣が続投、ゲスト声優に高良健吾や村瀬 歩キャストは、主人公・夏目貴志役の神谷浩史をはじめ、ニャンコ先生・斑役の井上和彦、夏目レイコ役の小林沙苗らTVアニメシリーズの声優陣が続投。また、ゲストキャストとして、ひょんなことから夏目と出会い交流を深めていく津村椋雄役を高良健吾、その椋雄の母・津村容莉枝役を島本須美、夏目の小学校時代の同級生である結城大輔役を村瀬 歩が演じる。「友人帳」付きの特別鑑賞券また、2018年7月13日(金)より、第2弾特典付きの全国共通特別鑑賞券が全国の上映劇場で発売。特別鑑賞券の購入者には、作中に登場する帳面「友人帳」を模した和紙付箋が、数量限定でプレゼントされる。作品情報アニメ映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開日:2018年9月29日(土)原作:緑川ゆき/月刊LaLa(白泉社)連載総監督:大森貴弘監督:伊藤秀樹脚本:村井さだゆき妖怪デザイン・アクション作監:山田起生サブキャラクターデザイン:萩原弘光美術:渋谷幸弘色彩設定:宮脇裕美編集:関 一彦撮影:田村 仁・川田哲矢音楽:吉森 信アニメーション制作:朱夏製作:夏目友人帳プロジェクト配給:アニプレックス<キャスト>夏目貴志:神谷浩史ニャンコ先生・斑:井上和彦夏目レイコ:小林沙苗夏目貴志(少年時代):藤村 歩結城大輔:村瀬歩藤原塔子:伊藤美紀藤原 滋:伊藤栄次田沼 要:堀江一眞多軌 透:佐藤利奈西村 悟:木村良平北本篤史:菅沼久義笹田 純:沢城みゆき名取周一:石田 彰柊:ゆきのさつき笹後:川澄綾子瓜姫:樋口あかりヒノエ:岡村明美三篠:黒田崇矢ちょびひげ:チョー一つ目の中級妖怪:松山鷹志牛顔の中級妖怪:下崎紘史河童:知桐京子津村容莉枝:島本須美津村椋雄:高良健吾©緑川ゆき・白泉社/夏目友人帳プロジェクト
2018年07月16日パワースポットとして、また日本の歴史や文化への再評価から、各地の神社仏閣を訪問することは、日常のひとこまとして定着しつつあるようです。さらに、最近注目が高まっているのは、参拝の証にいただくことのできる”御朱印”。神社仏閣を巡る旅のお供に、御朱印帳にもこだわってみませんか?御朱印集めをもっと気軽に楽しんでもらえるようにという思いから誕生した「御朱印帖+」をご紹介します。京都の職人が一冊一冊手貼りで仕上げる「御朱印帖+」 「御朱印帖+」は京都生まれ。京都の職人が一冊一冊を手貼りで仕上げています。 御朱印をいただくのに最適な越前和紙(奉書紙)を使用したり、表紙は滋賀県・高島産の帆布を採用するなど、日本の伝統技術と上質な素材がこの一冊に詰まっているんです。 カラフルなデザイン。発想次第で使い方は自由自在 御朱印帳というと和をモチーフにしたデザインが多い中で、何よりも目を引くのは鮮やかなカラーリングとカジュアルなグラフィックは「タロアウト」 「cement produce design」などのデザイナーによるもの。デザインもバリエーションも豊富なのでお気に入りの1冊を見つけてみて。 御朱印帖は「経本綴じ」というアコーディオンのような独特のつくり。背綴じがないので、写真などを台紙に張り付けても偏ることがなく、また屏風のように広げて一覧できます。 だから本来の御朱印集めの他にも、写真を貼ってアルバムやトラベルログにしたり、あるいは寄せ書きの台紙にしたり。また、スケッチやコラージュ、アイデアを書き留める”和製のノート”としてなど、使い方次第で日常のいろいろな場面でも活躍します。 初夏の陽気に誘われて、神社仏閣巡りが楽しくなる季節。お気に入りの一冊とお供に出かけてみて。 御朱印帖+¥1,500〜 (税別)御朱印帖+
2018年07月13日■神様と人々を結ぶ「開かれた神社」東京都西東京市に鎮座する「田無神社(たなしじんじゃ)」は、鎌倉時代に創祀されたと伝えられています。「開かれた神社」をテーマに、日本の伝統文化を多くの人に伝え、地域社会との絆を深めるために、さまざまな試みを積極的に行っています。主祭神は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と、この地の水や風を司り「尉殿大権現(じょうどのだいごんげん)」と呼ばれる「級津彦命(しなつひことみこと)」と「級戸辺命(しなとべのみこと)」。そのほかにも境内のあちこちに、多くの神様がお祀りされています。そして、この神社の最大の特徴。それは、金龍・青龍・赤龍・白龍・黒龍の「五龍神」がお祀りされているということ。これは、全国でもとても珍しいことです。田無神社ならではの、五柱の龍神様にまつわる境内のスポットや授与品、そしてたくさんの見どころについて知れば、きっとあなたも足を運んでみたくなることでしょう!田無神社が大切にしている「開かれた神社」という考え方。それは、神様と参拝者の心をつないでいくことでもあるのではないでしょうか。日本の文化が感じられる行事や、地域に根ざしたイベントなどが季節ごとに開催されています。境内には、子どもから大人まで誰もが楽しめるような工夫がちりばめられ、祭祀やイベントが行われる際には、多くの参拝者で賑わう神社です。■各方位を守護する五柱の龍神様は、御神徳もそれぞれ境内には田無神社を守護する五柱の龍神様が、それぞれお祀りされています。「五行思想」に基づいて、中央を守る金龍神を本殿に、東に青龍神、南に赤龍神、西に白龍神、北に黒龍神が鎮座されています。ぜひくまなく境内を探していただき、龍神様を見つけてみてください!その龍神様の守護にあやかって、田無神社では「五龍神方位除け」という御祈祷や御札・御守りを受けることができるのも大きな特徴です。私たちは生まれ年によって、「九星気学」という考えによる(一白水星、二黒土星……といった9つの)星回りがあります。そしてその星回りで、「八方塞がり」や「鬼門」「裏鬼門」など、悪い方位に位置するタイミングが巡ってきます。五柱の龍神様には、このような方位による災いを除けてくださるお力があるのです。そして嬉しいことに、そのお力は「五龍神方位除け」だけにとどまりません。五柱の龍神様はそれぞれ、次のように異なる御神徳を授けてくださるという点も、大切なポイントなのです!◇◆金龍神◆◇運気上昇、幸福招来。「土用」を象徴する、中央並びに大地・豊穣の守護神。家庭運・頭領運・事業運などの事柄を司り、大地に根ざす基盤を作れるように導く。◇◆青龍神◆◇技芸向上、就業成就。「春」を象徴する、東方並びに樹木・風の守護神。庭園・話術・音楽性・積極性などの事柄を司り、新芽が芽吹くように発展へと導く。◇◆赤龍神◆◇勝運向上、成績向上。「夏」を象徴する、南方並びに火の守護神。書斎・学業・勝負事・昇進などの事柄を司り、灯火のような先見の明を与える。◇◆白龍神◆◇金運向上、良縁成就。「秋」を象徴する、西方並びに金属の守護神。倉庫・金運・飲食・結婚運などの事柄を司り、鉱脈を掘り出すような収穫へと導く。◇◆黒龍神◆◇健康増進、家内安全。「冬」を象徴する、北方並びに水・雨の守護神。厠・浴室・健康運・夫婦運・交際運などの事柄を司り、流水のように新鮮な気を保たせる。あなたも、お力添えをいただきたいことがあれば、それぞれの龍神様に向けて、心を込めてお祈りをしてみてくださいね。あなたの応援をしてくださる神様に、きっと出会えるはずです!■五龍神様の御神徳「一楽萬開」が人生の道を開く田無神社ならではの授与品のひとつには、毎年11月23日の新嘗祭(にいなめさい=収穫を神様へ感謝する祭祀)から2月3日の節分祭までの間に頒布される、「一楽萬開札(いちらくまんかいふだ)」もしくは「一番札」とも呼ばれるものがあります。こちらを受けることで、私たちは龍神様より「最初の楽(一楽)」をいただけます。「楽」というのは、心と身体が楽しくなること。私たちの人生や生活を、豊かで健やかにしてくれるものです。龍神様からいただいたひとつの「楽」がまた次の楽を呼びこみ、次々に「楽」が集まることで「萬の道(人生)」が開かれる、という意味が込められています。「一楽萬開札」は、家の玄関もしくは、その年の吉方にお祀りしてください。神様からいただいた「楽」に感謝し、大切に育むことで、皆様の人生の道がますます明るく開かれていくことでしょう!毎年、11月23日~2月3日の間に頒布される「一楽萬開札」(一番札とも呼ばれます)。■御朱印や御朱印帳は神主・巫女の装束がモチーフ御朱印について上……通常御朱印左下……月詣り御朱印右下……としはじめ御朱印通常、田無神社でいただくことができる御朱印は、写真の一番上にあるデザインです。「田無神社」の文字とともに、装束がモチーフになった印、そして「五龍神方位除」の文字が書かれています。写真の左下にある紫色の御朱印は、各月の1日と15日に訪れる「月詣り」の日に、受けることができる特別御朱印です。月詣りというのは、月の始まりである1日と、折り返し地点にあたる15日の節目に、神様にご挨拶と感謝の気持ちをお伝えする日です。このような大切な日にお詣りをした際は、ぜひ神様に日頃の御礼をお伝えしてから、こちらの特別な御朱印をいただいてみてくださいね。写真右下の御朱印は、「としはじめ書体」という、お正月の三が日にのみいただくことができるものです。お正月らしさを感じさせる美しい書体と、龍神様の印がとても素敵です!御朱印帳・御朱印帳袋について左から、紫袴仕様・緋袴仕様・浅葱仕様、3種類の御朱印帳。そして、田無神社のオリジナル御朱印帳・御朱印帳袋もまた、神主と巫女の装束を全面にデザインした魅力的なものとなっています。御朱印帳と御朱印帳袋のいずれも、緋袴仕様・浅葱仕様・紫袴仕様の3色があり、男性にも女性にも大変人気です。自分のお気に入りの御朱印帳を持つと、御朱印集めもますます「特別」なものになる気がします。素敵なデザインの御朱印帳に出会えると、心がワクワクしますね!■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!田無神社には、龍神様のほかにも、多くの神様がお祀りされています。ぜひ、ゆっくりと境内を歩き、それぞれの神様にご挨拶していただければと思います。ここ数年でさらに境内が整備されており、さまざまなおみくじが並びワクワクする「おみくじ処」や、可愛い烏骨鶏(うこっけい)の飼育小屋なども誕生しました!参拝された皆様が、楽しみを見つけられる場所がどんどん増えています。「心で感じる」ことを大切に、丁寧に境内を歩いてみてください。そうすれば、あなたにとって「とっておきの場所」が、きっとあちこちで見つかることでしょう!境内には、五柱の龍神様の御神木があり、触れることもできます。その幹に手を触れて自然の力も感じながら、龍神様からパワーをいただいてくださいね!田無神社ならではの、「五龍神」にまつわる授与品やおみくじです。右上……可愛らしい、五龍神おみくじです。気になった龍神様を、一体選んで引いてください。右下……金青赤白黒、五柱の龍神様の御守りです。それぞれの御神徳を意識して、お受けになる方が多いです。左上……御祈祷の際に、お初穂料を壱万圓以上お納めすると授与される、五龍神の御幣です。左下……おみくじ携帯袋です。大切にしまって時折読み返してみると、思わず勇気づけられることも。東参道にある朱色の鳥居を一歩出ると、大きな石に彫られた撫龍様。龍神様や玉を撫でると、昇運を授かることができます。感謝を込めて撫でていると、その表情がより生き生きして見えるような気がするので不思議です。参道の途中、拝殿に向かって右手にいらっしゃる道祖神様。田無神社では、良縁結びの神様としてお祀りされており、御夫婦が仲むつまじく寄り添ったお姿を見ることができます。秋になり、銀杏の御神木が一斉に金色に染まると、境内は空も大地も黄金色の美しさを見せてくれます。私が訪れた日は、落ち葉が山のように小高く集められ、子どもたちが楽しそうに落ち葉の絨毯で遊んでいました!神様と皆様のご縁を結ぶ場所、神社。そこは、それぞれの人生を守り、いつでも心の支えとなってくれる場所です。うれしいときや楽しいとき、そして辛いときや苦しいときも、折に触れて訪れてみてください。不思議と、心が温かくなるのではないでしょうか。田無神社もまた、たくさんの神様、そして龍神様とともにそこに在り続け、門を大きく開いて多くの方をお迎えしている素敵な神社です。皆様もぜひお出かけくださいね!■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】田無神社(たなしじんじゃ)【御祭神】■主祭神大国主命(おおくにぬしのみこと)級津彦命(しなつひことみこと)級戸辺命(しなとべのみこと)■配祀神応神天皇(おうじんてんのう)八衢比古命(やちまたひこのみこと)八衢比売神(やちまたひめのみこと)猿田彦大神(さるたひこおおかみ)須佐之男命(すさのおのみこと)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)大鳥大神(おおとりおおかみ)日本武尊(やまとたけるのみこと)【鎮座地】〒188-0011東京都西東京市田無町3-7-4【電話】042-461-4442【FAX】042-467-9236【最寄駅】■電車をご利用の場合西武新宿線「田無駅」北口より徒歩6分■バスをご利用の場合・JR中央線「武蔵境駅」北口バス停より「ひばりヶ丘駅」行きに乗車(約10分)→「田無駅」バス停下車、徒歩6分・西武池袋線「ひばりヶ丘駅」バス停より「武蔵境駅」か「田無駅」行きに乗車(約10分)→「田無駅」バス停下車、徒歩6分・JR中央線「吉祥寺駅」バス停より「花小金井駅」行きに乗車(約20分)→「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分・JR中央線「三鷹駅」バス停より「田無橋場」行きに乗車(約15分)→「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分【Facebook】
2018年06月12日ストリートで行われるブロカント。 パリに観光でいらっしゃる方々のお目当てのひとつに、蚤の市があると思います。ヴァンヴやクリニャンクールなど、同じ場所で行われる定期的な蚤の市は、ガイドブックやパリ特集の雑誌にもよく取り上げられているので、ヴィンテージものに興味がある人は、名前をご存知かと。私も好きで、ふらーっと一人でもよく行きますし、アテンドの同行でご一緒したりもします。やはり、基本一点ものの世界故に、「これは!」という出会いがたまらないのですよね。ただ上記の蚤の市は観光客も多いので、値段交渉が出来るとはいえ、ちょっと高めです。 そこでおすすめは、毎週、パリのあちこちのストリートで開かれているBrocante (ブロカント)!ブロカントとは、雑貨や古道具などの蚤の市。これは大体、vide-greniers(ヴィッド-グルニエ)と一緒に行われます。後者は、素人の方が、ご家庭の不用品:雑貨、洋服、家具etc.など、不用品処分が目的です。値段設定が低めが多く、運良く素敵な掘り出し物に出会える可能性もあります! この週末は、5区で計3つのブロカントとヴィッド-グルニエが行われていたので、お散歩がてらお宝ハントをしに。パリ5区は、カルチェ・ラタンと言われる学生街です。お店が多く、賑やかな場所が多いのですが、閑静なストリートもあったり、古き良きパリの面影を残すカフェやビストロが並ぶ通りもあったりと、一言では言い尽くせぬ多彩な魅力に満ちています。 フランス人は蚤の市好き?消費に関する日仏の考え方の違い いつもブロカントは人がいっぱいで、この日も若者からご年配の方までたくさんの人が訪れていました。こういうところが、フランス人は蚤の市が好きだとか、または物を長く愛すると言われる所以なのかも。 蚤の市が好きかどうかは人によりますが、長く物を大切にするという点に関してはイエスだと私は思います。日本のように消費者社会じゃないですし、百均もありません。だから「壊れても100円だし、またすぐ買えばいい」という概念がまず無いと思います。質の良いものは、高い値段を出さなければ買えない。(買ったところで、そのクオリティーは日本製品より劣ったりもするけど…。)だから、物を大切にする、不便なら自分で創意工夫!、はたまたちょっとくらい不便でもいいじゃない気にしないわという文化が、フランスの人々の生活の根底にあるのではないかなと私は思います。 それから、歴史を感じさせるものを好む方が多いので、それがヴィンテージ品が好きという傾向になったり、また、上記の消費に関する意見とはまた別ですが、物と自分の間にある“歴史”を堪能しているとも言えるかも。でもそこはフランス人に限らずですけれどね! ブロカントの定番シルバー類。 無造作に並べられた家具たち。 一体いつの年代の箱なのか、木彫りに壁画のような絵。(既に売約済みだった) この日は戦利品ゼロ!でも、例え買わなくても、ジャンク品も多く種類も様々なものの中から自分の好きを探すって、楽しいなと私は思います。ときめきを求めて、暇さえあれば出向いてしまうブロカント、中毒性高しです! ちなみに、日時と場所に関する情報は、ネットで調べることが出来ます。フランス語しかありませんが、"les prochaines dates"で日付を選んで、キーワードが入力出来るところにParisと入れれば、一覧が出てきますよ。 もし、パリに近々いらっしゃるご予定でご興味のある方、ぜひ活用してみてください。
2018年05月26日■心願成就のパワースポット「東京の白蛇さま」東京都品川区の「上神明天祖神社(かみしんめいてんそじんじゃ)」は、「東京の白蛇さま」と呼ばれ、「白蛇」をお祀りしている数少ない神社のひとつです。白蛇は、清浄な心と優しさを授け、幸運を招くと言われています。御祭神は、伊勢神宮にお祀りされている「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」の主祭神をはじめ、「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」と「応神天皇(おうじんてんのう)」。そして境内にある末社は、厳島弁天社と伏見稲荷社。たくさんの神様が鎮座していらっしゃいます。かつて、この神社のある一帯の地域が「蛇窪(へびくぼ)」と呼ばれていたことから、そのすべての神様を総称して「蛇窪大明神」とお祀りしているのだそうです。まずは、この神社が生まれたきっかけと伝えられているお話から。鎌倉時代のことです。武蔵の国(現在の東京・埼玉)一帯が大干ばつに苦しんでいたとき、この地で古池のほとりにあった龍神社に雨乞いをしたところ、大雨が降り続きその危機を救ったことがあったのだそうです。こうして、「蛇窪龍神さま」の神恩に感謝して生まれたと言われています。そして「白蛇さま」をお祀りするようになったのにも、不思議な由縁が。この神社にはかつて清水の湧き出る洗い場があり、そこには白蛇が住んでいました。しかし、いつの間にかその洗い場がなくなってしまったため、その白蛇は仕方なく近くの公園の池に移り住むように……。そんなあるとき、その土地に住む方の夢枕に白蛇が出てきて、「1日も早くもとの住みかに帰してほしい」と懇願したのだそうです。それを知った宮司は弁天社を建立することに決め、白蛇さまに神社へお戻りいただいたのでした。「龍神」と「白蛇」の組み合わせは「巳が辰(身が立つ)」ということで、立身出世の御神徳があります。こちらの神社にお詣りしたところ、お仕事関係のよいご縁や、勝負事などの好成績を得ることができたというお声もたくさん届いているそう。そして「白蛇」は、七福神の紅一点である女性の神様「弁財天」の御使いでもあるのをご存知でしょうか?弁財天は手に琵琶(びわ)という楽器を持っていることから、音楽や芸能の才能を伸ばし、さらに学問に通じる知恵の神様としても知られています。さらには、雨乞いの断食祈願に基づいて、衣食住をつかさどり、家業繁栄・家内安全の御神徳を持つ「稲荷大神」もお祀りされていることから……。心願成就、除災招福、立身出世、家業繁栄、家内安全など、さまざまな御神徳・御利益がある東京のパワースポットなのです!■「清浄の心」と「人の繋がり」を大切に「上神明天祖神社」に初めて足を運んだとき、私はまず「清らかな雰囲気の神社だな」と感じました。きれいに掃き清められた境内に、テントの下で誰でもゆっくり休むことのできるベンチ。静かで柔らかな空気が居心地よく、境内の中でのんびりと過ごすことができます。公式Facebookでは神社の日常を垣間見ることができるのですが、この神社が「お掃除」をとても大事にしていることに、皆様もすぐ気がつくのではないでしょうか。もちろん、皆様に気持ちよくご参拝していただくためという理由もありますが、なにより神様はとっても綺麗好きなんです。神様方にいつでも心地よくいていただけるよう、「清浄の心」を第一にしているのですね。そして、地域の皆様がこの「上神明天祖神社」を大切にしているのも、さまざまなことから伝わってきます。月に一度必ず行われるという、地域の方による清掃活動。神社が周りのお店と協力して作ったという「スネークタウンマップ」という地元愛あふれるタウンマップ。都営浅草線沿いの『東京福めぐり』という開運八社さんぽの一社としても、神社同士の絆を感じます。すべて、「人のつながり」を大切にしているからこそ生まれる、ご縁の温かさゆえ。皆様も、一度足をお運びいただければ、その清らかさと温かさを、肌で感じられることでしょう!■御朱印に込められた意味とおもてなしの心この神社では、季節や行事によっても変化のある、素敵な御朱印に出会えます。その中の一つひとつの印に込められた意味も深く、知れば知るほど「なるほど!」とうなずきたくなります。「蛇窪大明神」の通常の御朱印は、上の写真の中で「紫の巳」と「緑の龍」の印が押された一番右のものです。向かい合う白蛇さまと蛇窪龍神さまの上には、三種の神器のひとつである八咫鏡(やたのかがみ)にかたどられた社印が、太陽のように差し昇っています。それぞれに意味があり、神社の成り立ちを表現しているのですね。「蛇窪大明神」の御朱印には写真の通り期間限定のデザインがあり、1月・4月・9月には、それぞれ特別御朱印をいただくこともできます。そのほかに「上神明天祖神社」の御朱印、「弁財天」の御朱印もありますよ!オリジナルの御朱印帳は、白地に白蛇さまが描かれた、清らかで美しいデザインです。この白地のものが、最もスタンダードな御朱印帳なのですが……。時折、黒地やピンク地に白蛇さまと龍神さまが描かれた特別なものが、限定御朱印帳として登場することもあるようです!気になる方は、ぜひ神社のWebサイトやFacebookをチェックしてみてくださいね。■「巳の日」は白蛇さまの特別な日皆様は、カレンダーなどで「巳の日」というものを見たことがありますでしょうか?12日ごとに巡ってくる、十二支の「巳」の日です。この日は、「巳くじ」という巳の日限定のおみくじが出るほか、巳の日特別祈願なども受けることができます。ちなみに、干支が巳年の方には「巳年生まれの方の特別祈願」というものもあるそうなので、ぜひご縁を深めていただければと思います。珍しい御祈願の中には、美白祈願というものも!美白だなんて、白蛇さまならではの、女性にうれしいお願いごとですね。さて。「巳の日」の中でも、最も縁起のよい日。それが、60日に一度巡ってくる「己巳(つちのとみ)の日」です。この日の限定御朱印は、さらに特別なんです!こちらの美しい御朱印は話題を呼び、毎回「己巳の日」は、多くのご参拝者で長蛇の列ができるのだとか。手書きで丁寧に書かれる御朱印なので、お待ちいただく時間も長くなってしまうため、神主さんや巫女さんはこれまでもさまざまな工夫を凝らしながら、皆様に「来てよかった」と思っていただけるように考えているのだそうです。特に素敵なのは、この日の御朱印の挟み紙(御朱印が他のページに写らないように挟む紙)の工夫。なんと、上神明天祖神社にいらっしゃる絵の上手な巫女さんが描き下ろしている、きれいなカラーイラストになるのだそう!長い間待ったとしても、御朱印帳を開いたときに「あぁ、うれしい!」と感じていただけるように、一つひとつに心を込めているのですね。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!可愛すぎて、いつ行ってもやさしいお顔で癒してくださる「撫で白蛇さま」です。ぜひ、やさしく撫でてあげてくださいね。なんと、天然記念物山口県「岩国のシロヘビ」の脱皮と蛇窪大明神のお札が入っています!大変貴重な御守りです。お茶目な表情の龍神さまが守っている水鉢。願い札に「蛇窪龍神さま」宛のお願い事を書いてこの水に浮かべると、御札は水に溶けていき、龍神さまに届きます。京都伏見稲荷大社の御分霊がお祀りされている稲荷社です。どことなく凛とした雰囲気のある、素敵な空間です。皆様も実際に足を運んでいただき、その目で、心で、素敵なものを見つけてみてください!神社で出会うことができるのは、それぞれの神様はもちろんのこと、神主さんや巫女さんの作り出す空気や雰囲気、参拝の方に楽しんでいただきたいという想いで工夫の凝らされたおもてなし……。素敵な神社に出かけてみると、きっと多くのものを感じられることでしょう。そして、その場所を訪れるご参拝の方々も、素敵な文化を支え受け継いでいくひとりとなるのです。あなたも、かけがえのない毎日に「感謝の気持ち」を忘れることなく、さまざまな神社に出かけてみませんか?そして、目には見えないけれど、私たちが「大切にしていくべき文化」に、そっと触れてみてくださいね。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】上神明天祖神社(かみしんめいてんそじんじゃ)【御祭神】■主神天照大御神(あまてらすおおみかみ)■配祀天児屋根命(あめのこやねのみこと)応神天皇(おうじんてんのう)【境内末社】■厳島弁天社市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)田心姫神(たごりひめのかみ)湍津姫神(たぎつひめのかみ)蛇窪龍神(へびくぼりゅうじん)白蛇大神(しろへびおおかみ)■伏見稲荷社稲荷大神(いなりおおかみ)【鎮座地】〒142-0043東京都品川区二葉4-4-12【電話・FAX】03-3782-1711【最寄駅】都営浅草線「中延駅」より徒歩5分東急大井町線「中延駅」より徒歩6分JR横須賀線「西大井駅」より徒歩8分【Facebook】
2018年05月21日さて。いよいよ今回は、あなたがご自分の「御朱印帳」を持ち、実際に各地の御朱印をいただくときのために覚えておきたい知識などをお伝えしていきます!まずは、あなただけの御朱印を順番に印していただくための、大切な「御朱印帳」を見つけるところから始めましょう。■自分と神様の絆を記録していく「御朱印帳」を選ぶ寺社仏閣に足を運んでみると、それぞれのモチーフや色などを上手にあしらった、オリジナルの御朱印帳を作っているところが多くあります。もしも、あなたに特にご縁の深い神社やお寺があれば、そちらのものを選ぶというのもひとつの手です。もしくは、たまたま足を運んだ場所で、「このデザイン、とっても素敵!」という運命の出会いがあることも……。そして、「御朱印帳」が手に入るのは寺社仏閣だけに限りません。今や御朱印帳は、なかなか「身近」なものになりつつあります。文房具店や書店、インターネットにも、個性豊かな御朱印帳を見つけることができますから、ぜひお気に入りの1冊を見つけてみてください。いずれにしても、大切なのは、「ひとめぼれ」や「ときめき」のような「素敵!」と思える直感です。そういったものを選んだ方がより御朱印帳そのものを大切にできますし、他でもない「自分だけの御朱印帳」だと実感できて、喜びも倍増することでしょう!■正しい御朱印のいただき方前回「神社で神様とのご縁を結ぶ! 「御朱印」の意味と真のご利益」の記事でもお伝えしたように、御朱印はあくまでも「参拝の証」です。その神社にいらっしゃる神様と「ご縁ができたこと」を、私たちの目にも見える形で残すもの。ですから、神社に行って一番に「よし、さっそく御朱印をいただこう!」というのは、それを考えると本末転倒だということがご理解いただけると思います。まずはきちんと、神様に「参拝」という形で、ご挨拶をお願いします。神様にあなたのことを知っていただいた後、そのご縁の証を、あなたのお手元の御朱印帳に残していただくようにしてくださいね。時には、ひとつの神社の敷地内に何社ものお社があり、必ずしもいただける御朱印が一種類だけとは限らない場合もあります。つまり、神社によっては、何社分も御朱印をいただけることもあるのです。そのような場合でも、きちんと「お詣りした神社」のものをお受けするようにしましょう。これは、御朱印集めを「形だけ」にしないためにもとても大切なことです。■御朱印帳の使い方と素朴な疑問Q 神社とお寺の御朱印は、ひとつの御朱印帳に混ぜてしまってもいいの?A このご質問に関して、私は、あまり神経質になりすぎなくてよいのではないかと考えています。しかし、聞くところによると、稀に神社とお寺の御朱印が混在することを良しとしない寺社仏閣があるようです。そのような場所に配慮して、あらかじめ別々に分けています、という方もお見かけします。さまざまな意見があることと思いますが、一番大切なのは、神仏とあなたの「ご縁」です。それぞれの方が、心を込めて一つひとつの御朱印を大切にしていれば、それが一番だと思いますよ。Q 同じ神社で、何度も御朱印をいただいてもいいの?A もちろんです!いつもお世話になっている神社で、参拝のたびに御朱印をいただいています、という方もよくいらっしゃいますよ。その神社の御朱印だけを書いていただくために、専用の御朱印帳を用意なさっている方もいます。たしかに、そうすることで「あぁ、このときにもお詣りしたっけ」と、人生におけるその神社との関わりも振り返ることができますよね。そういったご縁の深め方も、とても素敵だと思います!Q 御朱印のお初穂料(はつほりょう)は?A 御朱印を書いていただくためのお初穂料(=神社にお納めするお金)は、300円~500円くらいが多いです。時には「お気持ちで」と仰る神社もありますが、そのような場合に悩んだら、1ページにつき300円程度のお納めでよろしいかと思います。神社によっては、お釣りをたくさん用意できていないこともありますので、できればぴったりご用意しておいていただけると理想的ですね。Q 御朱印帳が手元に用意できていない場合は?A 時には、御朱印帳を持参するのを忘れてしまったり、急な参拝で手元にない、といった場合もあることでしょう。その際は、ぜひ御朱印の受付で「書き置き」があるかどうかをご確認していただければと思います。あらかじめ紙に書かれている御朱印を拝受して、後でご自分の御朱印帳に貼り付けていただければ大丈夫。また、神社や受付時間帯によっては書き手が不在のこともあります。そのようなときも「書き置き」のみでお分けすることがあるので、それも覚えておいてください。■一生をかけて大切にしていく御守りや御札のように、「お納め」をするわけではない御朱印帳。「最終的にはどうすればいいのだろう……」と、素朴な疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。私の想いとしては、御朱印は「あなた」が神様とのご縁をいただいた証なので、できれば皆様にそのご縁を、「一生」をかけて大切にしていっていただきたいです!自分の身体がなくなるその日まで……。いいえ。たとえ身体がなくなったとしても、神様とのご縁は魂や心のつながりですから、ずっと続いていくものだと思うのです。いただいたらそこでおしまい、というものではないのが「御朱印」です。粗末に扱わないことはもちろんですが、人生を通して大切に持ち続けていただければなによりです。時折開いてみれば、ご縁の一つひとつを再確認することができますよ。生きていれば、いろいろなことがあるのが人生です。苦しいときや辛いときは、その絆を心の支えに。素敵なこと、うれしいことがあったら、御朱印を通じて感謝をお伝えすることもできます。あなたがいつでも心豊かに生きていくためにも、その存在はきっと力に変わることでしょう!■御朱印を通じて「神社」を思いきり楽しむ神社で皆様をお迎えしている神職の方々も、誰もが楽しく気持ちよくご参拝いただくことを願っています。それぞれの方が思いやりの気持ちを大切に、しかしあまり硬くなりすぎず、お気軽に神社へお運びいただければなによりです。御朱印帳も、「私もやってみたいな」と思ったそのときから、ぜひ始めてみてください!神様とあなたの「ご縁」。本来は目に見えないはずのその証も、あなただけの「御朱印」が証明してくれます。御朱印だけに限らず、神社の魅力はさまざまな場所に隠れています。次回からは、まず東京の地に数ある神社の中から、私の好きな神社とその御朱印など、1社ごとに魅力をたっぷりお伝えしていこうと思います!今後もぜひ、お楽しみください。
2018年05月07日■御朱印がきっかけ?――神社に魅せられる「御朱印ガール」とはここ数年の「パワースポットブーム」と共に、寺社仏閣で「御朱印」を集める方がじわじわと増えてきました。最近は書店や文房具店などでも、当たり前のように御朱印帳が並んでいるのを見かけませんか?そのデザインも、可愛いものから格好いいものまで、実にさまざまです。個性の光るオシャレなものがどんどん増えていて、見ているだけでも飽きません。巫女として神社でご奉仕をしていても、御朱印帳をお持ちになるお若い方がかなり多くいらっしゃる印象を受けます。割合としては女性の方が多く、世に言う「御朱印ガール」がこんなにも増えていることに、私は驚きと感動を覚えています。これは、本当にすごいことです。なぜなら、こうやって「御朱印」を入り口に「神社」や「神様」の世界に興味を持ってくださる方が、ずいぶん広がってきているはずです。まずはこういった「きっかけ」が世の中に広がれば、その中でひっそりと輝いている「日本の大切にしていきたい心の文化」にも、多くの方が自然と目を向けてくださるようになることでしょう!御朱印関連の書籍や、インターネットでの記事。さらにはテレビでも「パワースポット」として神社を見かけることが多くなってきました。神様や神社にとっても喜ばしいことに、そういったところでの紹介を通じて、一つひとつの神社の存在を知り「行ってみよう!」と足を運んでくださる方も、どんどん増えているのです。■「御朱印」に込められた神社の工夫と想い当然、神社の側としても、御朱印は神様と皆様を繋げる大切なもの。神社ごとに、オリジナルの御朱印帳を作ったり、御朱印そのものにも季節や行事限定のデザインがあったり……。より皆様が「神社」を身近に感じ、楽しんでいただけるようなきっかけとするべく、さまざまな趣向をこらしているところも多いのです。神社の運営は、あくまでも営利目的ではありません。神様のための場所であることは、もちろんです。さらに言えば、私たちが目には見えない世界の働きに目を向けて、きちんとあらゆることに「感謝」をしながら生きていくための場所として。神社は、世のため人のためにも、欠かせない役割を担っているのです。こういった文化を、私たちは「時代に寄り添う形」で上手に継承していく必要があります。神社の運営に関わっている神職たちは、さまざまな趣向を凝らしながら、多くの方にとって「人生の中の日常」や「心のよりどころ」として「神社」の存在があり続けられるように努めています。ですから、御朱印をきっかけに「神社」に足を運び、その文化と空気に触れていただけるという機会を、それぞれの神社が大切にしているに違いありません。■たくさんの神社に足を運んでみましょう!御朱印集めは、いつから始めても、どこの神社から始めても大丈夫なものです。もし、どこから始めようかで迷ったら、すでに一番身近でお世話になっている神社の御朱印からいただくのもよろしいのではないでしょうか。たとえば「氏神社(うじがみしゃ)」。これは、あなたの生活の拠点となる場所にある神社で、その土地を守っている神様(氏神様)がお祀りされている神社です。あなたがその土地で暮らしているのは、氏神様にご縁をいただいたからこそ。改めて、ご挨拶とともに「これからもよろしくお願いいたします」という気持ちを込めて、その「ご縁」を御朱印という形にするのも素敵ですね。その他にも、できればさまざまな神社に、足を運んでみてください。ペースは、もちろんゆっくりで構いません。「御朱印集め」は人生の中での「神様とのご縁」を記録していくことですから、急ぐ必要などないのです。それよりも、ぜひ丁寧に、一つひとつの神社や神様との出会いを、御朱印帳を通じて感じてみてください。きっと、さまざまな神社に足を運ぶ中で「ここに来ると不思議と癒されるから、また行きたい」とか、「この神社にいると、なぜかいつも元気になれる」とか、そんな素敵な出会いが見つかることでしょう!■御朱印も「一期一会」の出会い基本的に御朱印は、いただくための「自分専用の御朱印帳」を持つことをおすすめします。世界にたったひとつの、神様とあなたとの絆を形にするもの。その御朱印が刻まれる一瞬は、二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いとなるのです。たとえば、これから母親になるという方が、生まれてくる赤ちゃんに「はじめての御朱印帳」を贈ってあげる……なんていうのも素敵ですね。はじめてのお宮参り(初宮詣)から始まり、節目の参拝でいただく「その子だけの御朱印」が刻まれていきます。大きくなったら「自分で持っていなさいね」と渡してあげれば、それも親から子に継承できる、ひとつの素敵な文化になることでしょう。御朱印はその時によって、書き手も、入る日付も違います。印のかすれ具合や、文字の様子など「その時々の違い」があるもの。だからおもしろいのです。たとえば、時には「墨書き」があまり上手ではなかった、というようなこともあるかもしれません。ですが、それに対してあれこれ言うよりも、その一つひとつの出会いも「一期一会」の素敵なご縁だと思って、広い心でお受けしていただければと思います。■御朱印はいただいてからが「ご縁」のはじまり前回もお伝えしたように、御朱印は「スタンプラリー」ではありません。スタンプは集める過程がおもしろく、コレクションできたことが「ゴール」のようでうれしいものですよね。しかし、こと「御朱印」に関しては、自分の御朱印帳にその記録をいただいたところからが、神社や神様との深い「ご縁」という絆の始まりなのです。「御朱印」は、ご神体の分身のようなもの。御朱印帳を開いて眺め、思いをはせることでも、その神社の神様と「つながることができる」ものです。たとえ遠く離れた場所にある神社であっても、なにかお力添えをいただきたいときや、お礼をお伝えしたいときなどは、御朱印帳を開いてみてください。そのてのひらの一冊から、きちんと神様とコミュニケーションが取れます。「御朱印帳」というものが生み出し、結び、運んでいる神様とのご縁。そのページの一つひとつに刻まれた絆や思い出を、ぜひ大切にしてみてください。その想いは、どんなときでも必ず、目には見えない世界に届いているはずですよ。
2018年04月22日ギャラリー・ラファイエット社によって、新しいアートスペースが誕生 3月10日、パリの中心に、新たなコンテンポラリーアート・スペースが誕生しました。 場所は、以前この連載の中でお伝えした『アライア回顧展』の「アズディン・アライア・アソシエーション」からもほど近い、パリ4区のプラートル通り。名前は『Lafayette Anticipation(ラファイエット・アンティシパション)』。あのデパートで有名なギャラリー・ラファイエット社によって設立されました。 同社は、ファッションだけでなく、アートのエキシビジョンやフェアのパートナーとして、積極的に支援しているのです。例えば、毎年10月にパリで開催される国際コンテンポラリーアート・フェア(通称:FIAC=Foire International d’Art Contemporain)など。この時は、パリの街中が現代アートの作品で彩られるので、アートが好きな私としては、とても楽しみな時期の一つです。 アーティストたちの活動を後押しできる全く新しいスポット。 さて、『ラファイエット・アンティシパション』の狙いは、ただエキシビションを開催し、作品を展示するだけのものではありません。実験的で、かつ来場者が何か体験できることを主としたエキシビションを狙いとしています。さらに、企画・運営・展示の他、アーティストと共に作品の制作を行う学際的性質をもった文化施設でもあるのです。なぜこのようなスペースを作るに至ったのか。 同社によると「パリはたくさんの歴史ある素晴らしいコレクションが溢れているけれど、アーティストたちが集まって積極的に創作するための場所がない」ということ。そういった「現代アートの現状で欠けている点」に目を留めたギャラリー・ラファイエット社は、パリのど真ん中でアーティストたちが創作し合ってそのまま発表を行い、彼らの活動を後押しできるような全く新しいスペースを造りたいと思ったのでしょう。 そして、ラファイエット・アンティシパションのビルは、シアトル中央図書館やミラノのプラダ財団の建築で知られるレム・コールハースが、3年の歳月をかけてモダンな建物へと変貌させました。 地下1階から地上4階までのこの建物。地下はアーティストの創作スペースで、私たちが鑑賞できる主な展示スペースは1階から3階までです。そして、この3フロアはなんと、アーティストの意向に合わせて床や壁などを自由に変更できるように設計されています。それもおよそ40通り可能とのこと!展示ごとに、ビル全体が舞台装置のように変化するなんて、大変面白い試みです。 メインのエントランスを入ると、地上階には人気のオーガニック・カフェ「Wild & the Moon」が入っています。 そして、カフェのすぐ隣には、パブリック・スペースが。 カフェ側からこの建物の外、中庭へと一旦出ると、ラファイエット・アンティシパションのブティック「À Rebours」が併設されています。ユニークでデザイン性に富んだ小物や雑貨、アクセサリー、そして写真集などを手にすることができます。 アメリカ人アーティストによる、建物全体を使った展示作品 現在エキシビジョンは、ニューヨーク在住のアメリカ人アーティスト、Lutz Bacherの「The Silence of the Sea」が開催中。 © Lutz Bacher男性名義(ペンネーム)ですが、実は女性アーティスト。フランスでは、今回が初めての展示です。 彼女はさまざまなメディア、ビデオ、音響、フォトグラフィーなどを用いたインスタレーションを行うアーティストで、その表現スタイル通り、この建物全体が彼女の作品へと変化。海、そして海の静寂を連想させる海風の音が、あちこちに置かれた音響装置からビル全体へと響き渡り、訪れる人々を彼女の作品の内部へと誘い、包んでいきます。 最初に訪れた3階の展示スペース、自然光を取り入れた、明るく開放的な空間が広がっていました。 砂浜なのか、海面の反射をイメージしたのか、地面にはたくさんのラメが撒かれていました。撒かれたラメはメインの展示スペースだけではなく、階段や踊り場にも広がっていました。ご覧の通りキラキラ! お次はこちら。今回、1階と2階は吹き抜けになっていて、各フロアの両サイドに、同じ映像が流れるスクリーンが設置されていました。さらに、自分の立つ位置によって1階と2階両フロアの画面が一つに見えるという視覚を欺くマジックも発見。映像はモンタージュされていて、ブレが激しく、時々早送りのように進み、大画面の威力と共に眩暈を覚えるほど…。なので反対側に目をやると、距離があるお陰でだいぶ見やすい。美しい海辺の光景が目に飛び込んできます。 展示スペースの音響は決して穏やかではなく、むしろ雑音の大音量。タイトルのSilenceとはかけ離れているという点に、おそらくこのアーティストの問題提起が隠されているのでしょう。 絶え間なく続く音響と映像が2つのフロアをまたがり、さらに壁と床の垂直と並行のラインがどこか永続的なものを物語り、この空間のテーマの一つとして大きく存在しているような気がしました。 これはスクリーンに近寄った時、そこにいた誰かがふと私の前を通り過ぎようとした時の瞬間。画面の砂浜に映る彼女の影が、まるで登場人物の影のように感じました。観客一人一人が、この作品の一部へと組み込まれる瞬間でもあります。 中庭を囲む形を成したU字型の建築。外の景色を感じることで、街の一部、世界の一部であることも再認識できます。劇場や美術館の多くは、展示物の管理という面からしても、こうして自然光を入れることは不可能なのですが、ここは別。それは、「ここは閉ざされた場所ではなく、人々へ向けて開かれた場所である」という意思さえ感じられる気がします。 写真では見づらいかもしれませんが、こちらは先ほど3階にたくさん撒かれていたラメが落ちてくる様子です。天井を見ても目立った仕掛けがなかったので、私たちが実際に歩いていた3階のラメそのものかもしれません。これも、モバイル式の床がなせる技!日の光を照り返しながら、きらきらと輝き、落ちていく様子に見入ってしまいました。 体験型、参加型のエキシビジョンを通じて、大きな発見と感動を 日本の美術館やギャラリーは、展示されている作品をただ観賞するタイプのエキシビションが大部分だと思います。 しかしパリには、体験型、参加型のエキシビションが多く開催されています。そこでは、見る、聞く、触れるといった知覚を通して、発見と感動を得ることができます。 それは“物や空間”と“自分”であったり、“自分”と“他の誰か”であったり。そして、体験は、経験となって私たちの心に印象深く刻まれます。ただ、キュレーションされたものを眺めるよりも、空間全体を使用した作品の中に自分が身を置くことによって、より自分で何かを考えるという行為が触発される気がします。それが、この“体験する”ことを目的としたインスタレーションの魅力なのかなあ…なんて思ったり。 パリの中心でこのようなアートの発展を推進する文化施設がまたひとつ増えたことがとてもうれしい!これからも新たな文化施設がオープンしていく予定なので、随時ご紹介していきたいと思います。
2018年04月22日「御朱印」の意味と、真のご利益(りやく)を実感する秘訣。それは八百万(やおよろず)の神様や、一つひとつの神社と「ご縁」を結ぶことから始まります!神様や神社にも、それぞれの特徴やご利益の得意分野があります。たくさんの出会いの中で、あなたの人生をもっと素敵なものに変える、大事なご縁があるかもしれません。「御朱印帳」をたずさえて神社を巡る、「神社女子」そして「御朱印ガール」をはじめとする、たくさんの方のために。知れば知るほど面白い、神社や神様についての基礎知識。そして、各地のおすすめしたい神社とその御朱印を、これから連載という形で、少しずつご紹介していきます。■なぜ今、パワースポットが注目されるのか近年「パワースポット」という言葉が流行し、「御朱印帳ブーム」も続いています。今、世の若い女性たちの間でも、関心が高まっている「神社」。皆さんは、「神社女子」や「御朱印ガール」とも呼ばれる、女性の神社ファンが増えているのをご存知ですか?もしくはもうすでに、ご自身の「御朱印帳」に御朱印を集めている、という方もいらっしゃるかもしれません。ではなぜ、「パワースポット」として、神社に魅力を見出す人が増えているのでしょう?おそらく皆さんが「神社に行く」最大の理由は、神様からの「ご利益(りやく)」と呼ばれるお力添えにあるのではないでしょうか。「神様にお祈りをすると、目には見えないけれど、力を貸してくれるらしい!」と聞いて、たとえば「あの神社は縁結びのご利益がすごいらしいですよ!」と言われたら?誰だって「えっ、そしたら私も、恋人ができるようにお願いしにいこうかな」って思いますよね。ですから、この「神社」や「御朱印」ブームは、ともすると「パワースポットに行って、ご利益をもらおう」というニュアンスに取られてしまいがちなことがあるのです。でも、神社に行くときは、ただただ一方的に「幸せをいただきにいく」という考え方でいるのは、実はとてももったいない話です。なぜなら、その心がけ次第で、あなたにとって神社が、「足を運ぶだけでも幸せになれる」「自分の人生をよりよく変えるきっかけ」となる場所になるからです。■「神社」は、一体どんな場所なの?神社を「幸せになれる場所」にするために、一番大切なこと。それは、「どんなときでも“ありがとう”の気持ちを伝えること」です。「まだご利益をいただいていないのに、お願いする前に感謝するの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。決して早くはなく、むしろだまされたと思って、皆さんに先にやっていただきたいのがこの「感謝」です。なぜなら、私たちが生きていくのに一番大切で、それを持っているだけで必ず幸せになれる力というもの。それが、「幸せを手に入れる力」でもなく「幸せになれる運のよさ」でもなく「幸せやありがたさに気づける力」だからです。そばにあるのに、いつもはあまりにも当たり前で見向きもしなかったようなこと。しかし、その価値に目を向けて、きちんと「感謝」できる心。神社は、その存在を通じて大切な「心を育てる機会」を私たちに与えてくれるのです。神社というのはそもそも、私たち人間が、目には見えない「神様」という存在を意識し、感じることのできる場所です。昔から日本人は、この場所を大切に守り継ぎながら、折に触れて自分の身近にある「幸せ」に感謝をしてきました。お宮参りや七五三などの人生儀礼はもちろん、初詣などの年中行事の際も、神様とのご縁に感謝しながら、いつでも見守っていただいているということを実感し、喜んできました。私たちも、まずはその「心」から、大切にしてみましょう。ついつい神様に、「どうかご利益をください!」と真っ先にお願いをしたくなるところですが、まずは慌てることなく。神社は「感謝をする場所」なのだと思ってみてください。それが、あなたの人生をどんどん好転させていく、最初のきっかけになるはずです!■「御朱印」の真の意味「御朱印」というのは、そもそもお寺において、お経を書き写してお納めしたことの証としていただける、大切な印だったのだそうです。それが現在は寺社仏閣でいただける「参拝の証」という意味のものになりました。そう、御朱印はいわば、神様・仏様との「ご縁」の証だといえます。ご参拝と一緒に拝受することによって、その神社や神様とあなたとを、より強い絆で結びつけることになります。ですから、いただいた「御朱印」は、御守りや御札と同じように「ご神体」の分身のようなもの。つまり、「御朱印」は持っていることによって、御守りと同じように、神様があなたをそばで守ってくださるのです。誰しも、御守りや御札は、大切にするものですよね。ですから、パンフレットの裏に記念にスタンプを押して帰る、というような「観光記念スタンプ」とは、しっかり区別して考えなくてはいけません。「御朱印」は普通のノートなどにはお願いせず、専用の「あなただけの御朱印帳」をご用意ください。そして、保管する際も、大切に扱うようにしてくださいね。もしご自宅に神棚や仏壇があればそちらがベストですが、ない場合は「専用の置き場所」を決めて保管していただくのがよろしいと思います。■御朱印帳から感じる「ご縁」のチカラ「御朱印」は、神社によってさまざまな工夫や想いが込められている、とても素敵なものばかりです。眺めているだけでも楽しくて、つい「集める」ことにわくわくしてしまい、「コレクション」のようになりがちかもしれません。しかし、「たくさん集める」ことよりも、その一つひとつの「ご縁」を、どうか大切にしていただきたいのです。御朱印帳を使って、これまで積み重ねてきた神社や神様との「ご縁」を感じながら、さらにさまざまな場所を訪れてみること……。それは、私たち日本人にとって、古くから受け継がれてきた文化の奥深くに隠れている、人生にとって大切なことを一つひとつ見つけていく、「宝探し」のような時間です。きっと、あなたが神社や神様の存在を心に宿して生きていくことは、「自分自身の在り方」を、よい方向に変えていけることへとつながっています。その場所で「自分の心や生き方に向き合う」ことで「人生の幸せ」に気づくことができる……。それこそが、「神社」の真の価値なのだと私は感じています。■今こそ大切にしたい、日本ならではの精神文化どんなことも「感謝」できる清らかで強い心を育てれば、生き方や人生もおのずと変わっていくものです!そして、前向きに明るくがんばっている人を、神様はどんどん後押ししてくださいます。そして、その「目には見えない応援」に、いかに気づくことができるか。それが、私たちに問われているのかもしれません。「今、どうするべきか?」「今、なにをすべきか?」せわしない毎日を懸命に生きていくうちに、私たちはよくその迷路に迷い込んでしまいます。その迷いを解決するヒントが、神社には隠されていることでしょう。知れば知るほど面白い、神社や神様についての基礎知識。そして、各地のおすすめしたい神社とその御朱印を、これから連載を通じて少しずつご紹介してまいります。まずは、今回の第1回を含め、第3回までを導入編でお送りする予定です!日本の精神文化を通じて、深い「心の学び」を促してくれる神社の世界。皆さんとともに、楽しみながら歩いていけたらと思います。
2018年04月12日日本でチョコレートの季節というとバレンタインデーですよね。でも、フランスではバレンタインにチョコレートを贈るという習慣は特にないのです。各ショコラティエやパティスリーがこぞって商品を出し、スーパーの陳列棚が、チョコレートで賑やかになる時期っていうと、ノエル(クリスマス)、そして、イースター。そう、ちょうど今なのです! この記事を執筆している現在、3月下旬はイースター前(復活祭)で、キリストの復活を祝う大切な祝日が4月1日に控えています。ちなみにフランス語でイースターはPâques (パック)。パックは必ず日曜と決まっていて、翌日の月曜は振り替えでお休み。そして、大体この時期に学校も春休みとなります。ただの祝祭日というより、フランス人にとっては、春の訪れを祝う時期でもあります。私たち日本人でいう、桜の蕾を見て春の到来を感じるとか、お花見しながら宴を開いて「ああ春だわね〜」っていう、あの感覚と近いのかな。街中にパックにちなんだチョコレートが出現し始めると、私でさえも「もう春かあ」と思うようになったのであります。 パックのチョコは、誕生・復活などを意味する卵型、そこから派生してヒヨコ、雌鶏。そして、多産と豊作の象徴という、うさぎが主要シンボル。日付は流動的で、今年はいつもよりちょっと早くて、エイプリルフールと重なっています。フランスではエイプリルフールのことを Poisson d’avril (4月の魚)って言うんですよ。何で魚かいろいろな説があり、長くなるので省きますが、いずれもジョークと絡めていて、メディアも率先してこの悪戯に参加。そして、パックほどの賑やかさはないにしろ、この日もお魚にちなんだチョコレートが店頭に並びます。ということで、今年はお魚型とパックの両陣が一斉に商品棚を埋め尽くすのですね。 イースター&エイプリルフールのチョコレート商戦、inパリ…とでも申しましょうか。では、どんな雰囲気なのか以下、写真と共にお伝えいたします! まずはスーパーやデパートの食品売り場の様子。一度にカメラに収まりきれないほど、ずらーっと並んでおります。 このお魚型のビックチョコは30センチはあったかな。パック当日はホームパーティーをすることが多いので、こういう大きなチョコレートを抱えて、それぞれの場所へ向かう人々をよく見かけます。 パッケージされた卵型のチョコレート菓子たち。カラフルな缶のものは、色の展開が多くデザインも各々色によって違うので、プレゼントやお土産にも喜ばれそう。 迷うのも無理はない、チョコセレクションを興ずるカップルの前後にもバラエティに富んだラインナップが。 スーパーの人気者、Milkaチョコは毎年恒例の定番商品。 一方、こちらもスーパーで買える人気メーカーLindt。路面店は、オペラ座の隣にあります。個人的に、Lindtのパックと言えば、絶対にうさぎ!そして、ショーウィンドウもうさぎの群れが占拠。最早メーカーのマスコット的存在。 オリジナル店舗にしか置いていない、オープンカーに乗ったうさぎ。微笑ましい(笑)。赤リボンはミルクチョコ味です。背後の桜ふぶきがあしらわれたうさぎ達も中身は一緒です。これもスーパーでは見たことないかも。 最後にパリの有名ショコラティエを。このチョコレート戦線に勝つため、各店思う存分腕をふるっております故、皆さんどれも魅力的なのですが、今回一番ユーモアとアーティスティックさを感じたアラン・デュカスをご紹介したいと思います。個人的にもここのタブレットショコラの大ファンです。デュカスは、カカオ本来の美味しさを突き詰め、産地とその特色を最大限に生かしたチョコレートを作りをモットーとしています。 一口頬張るだけで、口の中いっぱいにカカオの風味が広がって、素材そのもののクオリティーの高さと個性を一度に実感し、感動すら覚えるほど。今月末に東京・日本橋に初上陸するとのこと。もし、初めて名前を聞くわ!という方がいらしたら、ぜひ記憶に留めていただきたいです! こちらはオペラ地区からもほど近い、マルシェ・サントノレ通りにある店舗。幾何学模様がかわいい、Poisson d’avril(エイプリルフール)仕様のショーウィンドウ。入口を入るとすぐに、パックの陣営が並んでいます。まず最初はブラックチョコレートと薄焼きクレープがミルフィーユのように層をなした L’oeuf feuilleté がお目見え。これ、クレープのサクサク感に手が止まらなくなるんですよね。 この L’oeuf bonbonnière はブラックとミルクの2種類から選べます。bonbonnière とはキャンディーボックスのこと。卵型のキャンディーボックスごとチョコで作っちゃいましょうよっていう発想がユニークでゴージャス。 ちなみに箱から出してセッティングすると、このようになります。オマール海老の形をしたチョコがチラ見えしてます。他は魚介類や鐘型などがありました。 これはショーウィンドウにあったジオメトリー柄のお魚チョコに、ろくろチョコ。螺旋具合がもはや彫刻の域です。精巧でとても美しかった。しかも手でやっているっていうから凝ったものです。どちらも中には bonbonnière に入っているものと同じプチ・チョコレート達が入っているんですよ。 ちなみに、先ほど“中身”という隠された存在だったチョコたちは、このように袋買いも可能。ブラックとミルクのノーマルか、プラリネで選べます。絵柄だけでちょっぴりファンタジックな気分にさせられ、これだけでも何だか楽しい気分になれるのは私だけでしょうか。 4つ入り卵パックのチョコの中はプラリネチョコが入っていて、ココナッツ、ピスタチオ、アーモンドにノワゼットの4種類。しかしどう見ても本物の卵にしか見えない。チョコレートマークがなかったら、間違えるわ絶対。 私はチョコレートを毎日欠かさず食べるほどチョコフリークなのですが、フランスのショコラティエは、ダイナミックで味も見た目も表現力に富んでいます。目でも舌でも味わえるって、食事の醍醐味ですよね。チョコレートを食べると、疲れていようがいまいが、ふわ〜っと体が軽くなって、幸せな気持ちが体の底から沸き上がってくるあの感覚。本当、魔法のような不思議な食べ物です。だから、街中にこうしてたくさんのチョコレートが溢れているこの時期は、見ているだけでもあの恍惚感を呼び起こし、幸せな気持ちになれるんですよね。 今年は雪もたくさん降って、長く寒い冬でしたが(まだまだ寒いけど)、3月25日からはいよいよサマータイムが始まります。春を迎える喜びを、パリの皆がパックと共にお祝いすることと思います。
2018年04月05日