「子どもは好きだから」「1児を育てた経験があるから大丈夫」と思っていても、もしかしたら産後うつの一歩手前、さらには、すでに産後うつになっている可能性があります。他人事ではなく、少しでも辛いと思ったら周囲の人や専門家に頼ってほしいのが「産後うつ」です。 そもそも「産後うつ」とは?産後うつとは、出産後6〜8週の間に発症する「うつ病」のことをいいます。ここで間違えてはいけないのが、「出産後6〜8週の間に“発症する”うつ病」ということです。6〜8週の間に産後うつと“診断される”のが産後うつではありません。 疲れを感じていたとしても、育児をしているため仕方のないことだろうと頑張っているうちに病状が進み、重いうつ病になってしまうことは多々あります。もう産後から1年近く経っているから自分は産後うつではないだろうと思っていても、すでに発症しており、うつ病が進行している可能性もあるのです。 実際、2015〜16年に行われた国立成育医療研究センター調査では、産後1年未満に死亡した女性の死因で最も多いのが自殺という結果が出ており、要因が「産後うつ」であると考えられています。 誰でもなる可能性がある病気「うつ病」というのはよく聞く病気でありながらも、自分とは遠い存在であると思っている方も多いと思います。しかし誰でもなりうるのがこの病気です。今までの人生できっちりやってきたママが、赤ちゃんが思うように育児用ミルクを飲んでくれなかったり、夜泣きがひどかったりで困惑し、産後うつになってしまうこともよくあります。また、明るくくよくよしない性格だと自分も周囲も思っていた人がなってしまうこともあります。 「産後うつ」の恐ろしさとはうつ病の怖いところは、うつの状態かどうか本人はわからないことが多く、ただ頑張って疲れているだけと思っていたり、自分は思い込みやすい性格だと勘違いし、病気と認識せずに病いが進行してしまうところです。また、頑張り屋さんで、もともと前向きな性格な人ほど、周囲に自分の辛さを見せまいとし、また周囲もその人の変化に気づけず、うつを進行させてしまう場合もあります。 幸い「うつ病」であると気づくことができたとしても、非常に辛いのは、薬でラクになることはあっても完治しにくいこと、いつ治るか周りにも本人にもはっきりわからず、ただただ終わりの見えない辛い日々が続くことです。自分自身の存在価値をどうしても受け入れることができず命を絶ってしまうこともあります。 産後うつは、ホルモンのバランスや、こどもができたことによる大きな環境の変化によって起こります。繰り返しになりますが、誰にでもなりうる病気です。気分が沈む日が多い、疲労感・無気力感に囚われる、育児や家事に集中できない、望んだ赤ちゃんなのに愛おしく思えない、体が重く感じるなどがあれば、なるべく早く周囲や専門家に相談することをおすすめします。 【まずは相談してみてください】 ●よりそいホットライン(電話相談)0120-279-338(フリーダイヤル・無料)岩手県・宮城県・福島県からは0120-279-226(フリーダイヤル・無料) ●生きづらびっと(SNS 相談)LINEの友だち追加ID検索@yorisoi-chat(生きづらびっと)月曜日・火曜日・木曜日・金曜日・日曜日 17時から22時30分(22時まで受付)水曜日 11時から16時30分(16時まで受付) ●厚生労働省 相談先一覧 ●いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧) <参考>国立成育医療センター「人口動態統計(死亡・出生・死産)から見る妊娠中・産後の死亡の現状」著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年10月16日冷静に子どもに対応したいと思っていても、日々の忙しさや疲れの中、親の意に反した行動をする子どもを見て、ついイラッとし、手が出たり、激しい口調で責めたりしてしまうこともあるかと思います。これらの対応をしてしまった場合、その後どうすればいいのでしょうか。 子どもに寄り添うことが大切親も人間ですから、どんなに自制していたとしても、自分が理想とする対応がとれないこともあります。子どもにあたって、怒鳴ってしてしまうことがあってもおかしくありません。一方、子どもも小さくてもひとりの人間です。人にきつく当たられたり、叩かれたりしたら身も心も傷つきます。 まずは、やってしまって済まないと思っていることを伝えましょう。そして、子どもに寄り添い、どうして親がそうしてしまったのかを説明しましょう。たとえば「おもちゃを早く片付けて」と言っても聞かず怒鳴ってしまった場合には、怒ってしまった後に「もっと遊びたかったね」と子どもの立場になって受け止めてあげてください。 否定されると、大人でも「だって」「でも」と自己弁護をしたくなるものです。成熟した大人であれば、言い返すこともできますが、大人相手に怒られている子どもはなかなか自分の意見を言えず、そのまま萎縮してしまいかねません。萎縮してしまうと、何が悪かったのか理解することよりも、その場をしのごうと気持ちがいってしまいがちです。 ママやパパが、自分の言い分をわかってくれていること、受け止めようとしていることを伝えてあげてください。そして、どうして早く片付けてほしかったのかを伝えましょう。 自分のルールを決める「叩かないようにしたいな」「怒鳴らないようにしたいな」となんとなく思っているだけだと、冷静でないときは自分の思っているようには対処できないものです。普段から「叩かない」「怒鳴らない」と自分のルールを決め、自分の状態に余裕がないなと感じたら、一呼吸ついて、ルールを思い出してみてください。 きちんと対処できたら、自分を褒めてあげてください。できなかったら、次こそルールを守れるよう頑張りましょう! まず一呼吸おいてみる多くの場合、心に余裕がないと子どもにあたってしまいがちです。できるだけ心に余裕を持てるように過ごしましょう。とはいっても、毎日たくさんのやるべきことがあり、その中で子どもが自分の思ったように動いてくれなければ、イライラしてしまうのは当然のこと。余裕がないと感じているときに子どもに接っしなければならないときは、まず一呼吸つき、子どもに伝えたいことを整理して、ゆっくり伝えるようにしてみてください。 頭に浮かんだやってほしいことそのまま子どもにぶつけるのではなく、いったん自分の中で咀嚼してから子どもに対することで、叩いたり、怒鳴ったりすることがだいぶ避けられると思います。怒ってしまう自分に罪悪感を持ちすぎてしまうのも、心の余裕をなくしてしまう一因となります。自分を責めすぎるのも止めましょう。 親が衝動的に子どもを怒るのをやめるのが難しいように、子どももすぐにはきちんとした振る舞いをできるようにはなりません。大人以上に時間がかかるものです。子どもに教えるというよりも、お互いに、歩み寄りながら成長していくという気持ちで接してみてはいかがでしょうか。また、あまりに自制ができないと感じたら、自分だけで解決しようとせず、家族や専門家に相談してみてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年10月04日メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーのカトウ ヒロコさんが、 価値観が合わない義母との関係を乗り切る方法についてお話ししてくれました。夫に伝えてもらうときのポイントなど詳しく解説! いつの時代も嫁と姑の関係はなかなか複雑です。生まれ育った環境や世代、そもそも考え方の異なる人たちが突然家族になることが多いわけですから、単純にはいかないのは当然です。義母との関係に悩んだとき、どうするのがよいのでしょうか。 距離を置くのが一番できるのであれば、大切なイベントなど以外は会う機会を減らし、距離を置くのが最もおすすめです。 友人でも気が合わない人と会うのは、精神的負担となりがちです。ましてや義母となれば、友人よりも自然と失礼のないように接しなければと気を張ってしまいます。基本、合わないと感じていると、相手が何を言っても、お互いに素直に相手の言葉が入ってこないものです。「合わないものは合わない」と割り切って、必要なとき以外は会わずにいることで、余計な摩擦を避けられるでしょう。 夫に一役買ってもらうしかしながら、妻の実家には行くのに、夫の実家にはなかなか訪ねないとなると、「私たちは大事にしないで、自分の家族ばかり……」ともなりかねないのが義母との関係。 そうなってしまわないためには、夫に間に入ってもらうのがおすすめです。夫に、義母との関係でどのあたりがうまくいっていないと思っているのか、義母にどうしてもらえるとやりやすいのかを伝え、義母にそれとなく言ってもらいましょう。 ここで2点ポイントがあります。 1点目は、夫に義母の悪口は言わないようにしましょう。「お義母さんが○○だから嫌なのよ」「お義母さんが○○だからやりにくい」など、“義母”を主語にすると角が立ちます。「私は、○○だとやりにくいから、○○のようにしてもらえるとうれしい」というように、あくまでも“自分”を主語にして夫に伝えましょう。 2点目は、1点目にも通じますが、夫に文句を言うのではなく“どうしてほしいのか”を伝えることです。文句で伝えてしまうと、「母さんの○○が嫌だなんだって」と、そのままを義母に伝えてしまい、さらに状況を悪化させかねません。妻から義母に伝えたいことを、 “夫目線”の言葉に変換してもらい、「母さんに○○してもらうのはとても助かっているのだけど、○○してもらえるともっとうれしいんだけどな」など、妻の気持ちを代弁してもらえるように夫に伝えましょう。 あまり頑張りすぎない義母の前で良い嫁あろう、良い妻であろうと必要以上に頑張ってしまっているのもうまくいかない一因かもしれません。義母にとっての良い嫁、良い妻の定義は、妻自身にとっては(多くの場合義母にとっても)あいまいです。あいまいなものに正解はありません。目指すべきものがわからないまま頑張っても、義母に満足してもらえず、自分も頑張っているのに認めてもらえないという疲労感だけが残ってしまう状況に陥りがちです。 姑に自分にとっては受け入れがたい言動をされても、考え方が違うのだからと割り切って、賛成まではしなくても「そうですね」と受け流す気持ちで対応しましょう。 各家庭でそれぞれ複雑な状況があるので、これをすれば万全という解決策がないのがつらい義母との関係問題。だからこそ、こうしなければならない、こうあらねばならないと自分を追い込まず、うまく夫に協力してもらいながら、割りきながら付き合うようにすることをおすすめします。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年10月03日子育てを日々頑張っているママ、でもふと「ママをやめたい」と思ったことのあるママは多いと思います。そんなママに向けて、知っておいてほしいことをお伝えします。 産後の状況を大きく左右する“ママの孤独”「ママをやめたい」と思う背景で、重要なポイントの一つとなってくるのが“ママの孤独”だと思います。ママの孤独を周囲にわかってもらえるか、ママが孤独を感じないように生活できるか、これができるかできないかで、ママの気持ちがだいぶ変わってくることが多いでしょう。 孤独を感じていないということは、世間とつながっていると感じられていることであり、さらに世間とつながっていると感じられているということは、ママがつらいときに助けをお願いできる環境にいるとも言えるからです。 しかし、多くのママが孤独を感じているにもかかわらず、妊婦にとってもパパにとっても、“孤独”については想定外のことであることが多く、自分が孤独であると自己認知するまでにも時間がかかり、自己認知したときにはママが疲弊しきっていることがほとんどです。そして疲弊が続くと産後うつという状態につながります。 では、ママはなぜ孤独を感じてしまうのでしょうか。またなぜ、孤独についての自己認知が遅れてしまうのでしょうか。 ママが孤独を感じるワケ 生まれたばかりの愛しい赤ちゃんと一緒にいられる時間はとても尊い時間です。それゆえ、多くの妊婦、仕事で頑張っているパパからすれば、とても幸せな時間に思えるでしょう。しかし、子どもは決してかわいいだけの存在ではありません。次から次へと待ったなしの要望やいたずらをしかけてくる、ママにとってはママのことを全く理解してくれない1人の人間です。 子どもは子どもらしく振る舞っているだけなので、ママは子どもを責められません。むしろ、子どもを責めてしまえば、子どもを責めた自分をさらに責めることになるママが多いでしょう。そして、自分の頑張りを傍らで見て認めてくれる人がだれもいないことに、ふとママは気づくのです。 ママたちからの「夫は世間とつながっている」「1人じゃないから孤独じゃないわけではない」という声は、まさにママの孤独についてよく表しています。世間にもまれて働くことは、もちろんとても大変です。しかし、他人から仕事を評価されたり感謝されたりすることで、自分の存在意義を感じることができるのです。 一方、ママはどうでしょうか。だれからも評価もされず、感謝もされず、それどころかパパから「家にいて子どもと一緒にのんきに暮らせていいよな」なんて思われ、大変さを認めてもらえない。これは多くの家庭で起こっていることです。 今まさに孤独を感じているママがいるのであれば、それは、だれからも認められていないと感じているからではないでしょうか。 “孤独である”と感じている自分の認知が遅れてしまうワケ “認めてもらいたい“。これをもし大人が言っているのを聞いたら、なんて幼稚なことを言っているのだろうと思う人は多いのではないでしょうか。そして、そんな子どもみたいな、新人みたいなことを親になってしまった自分が思うなんてみっともない、そんなふうに潜在的に思っているママは多いものです。ママは得てしてみんな頑張り屋ですから。 そして、それが自分の孤独への認知を遅らせてしまう原因の一つなのです。でも、ちょっと待ってください。子どもを産んだばかりのママはいつだって新人です。それがたとえ二人目だったとしても、二人の子どもを持ったママとしては新人です。 例えば、20代から勤めた会社を30代で辞めて、新しいキャリアを積むために新しい仕事に就いたとします。そうするとその人は立派な新人です。新しい仕事を覚えたかどうか? そのやり方はあっているかどうか? 会社では年齢に関係なく、新しい人が着任したら教えてくれるし評価もしてくれることがほとんどです。年齢も今までの経験も全く関係ありません。 しかしママは初めてのことなのに、当たり前のことをやっていると思われ、そして自分もそう思ってしまいがち。ママの仕事は正解がないことも認めてもらいづらい一つの要因です。初めての仕事で孤軍奮闘しているのにだれからも感謝されない、いたわってもらえないのです。 子どもを産む前であれば、友達と会って愚痴も言えました。けれど、小さい子どもを連れて外に出るのも一苦労です。いざ外に出ても子どもと一緒だとゆっくり話もできません。ママの孤独感を増幅させるのに十分な環境があるのです。 ママに知っておいてほしいことママが孤独を感じてしまう必然的な状況が産後にはあることを知っておいてください。そしてもし孤独を感じてしまったら、まずは自分のことを認めてあげることから始めましょう。認めるのが難しれば、少なくとも責めるのはやめること。「ママをやめてもいいですか!?」と思ったっていいんです。それくらい頑張っている自分を褒めてあげてください。 ママは孤独を感じやすい状況にあります。そのことをママもパパも知っておくだけでも、孤独を感じることが減ると思います。そして、「ママをやめたい」と思ってもそんな自分を責めないでください。ママはいつも十分に頑張っているので上手に息抜きしながら、赤ちゃんと笑顔で過ごせるといいですね。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年09月30日こんにちは、恋愛カウンセラー森野ひなたです。・なぜかラブラブの期間がいつも短い(数ヶ月)期間で終わってしまう・付き合いはじめると、彼から追いかけられなくなってしまうこのように、彼のテンションの急降下に戸惑い、悩む女性は多いです。「彼が自分に飽きてしまった?」と不安な状況は苦しいものですよね。理由が分からないとなおさら。そこで今回は、彼に飽きられやすい女性の特徴をご紹介します!当てはまってしまっていないか、チェックしてみてくださいね。■ チェック1.自分の話オンパレードダラダラと日記のように“自分の日常”を話す女性。しかも話術が巧みではないため、話が長く、オチもなく、つまらない印象になりがちに。これはLINEも同様でしょう。男性は話にオチを求める傾向にあります。だらだらとした話を聞くのは苦手な人が多いです。せめて、相手に対して何か感想を聞いたり、同意を求めるように話をしましょう。■ チェック2.悩み事・心配事エンドレスネガティブで心配性。常に“何か悩み、心配しているタイプ”の女性が当てはまるでしょう。小さなことも不安になってしまい、相談事も多い傾向が。最初は男性が張り切って力になってくれると思いますが、他愛のない悩みが続くと、いい加減うんざりしてしまいがち。「どうして、こんなどうでもいいことで悩むんだろう」……と。■ チェック3.話しても手応えがない彼から「どう思う?」と尋ねられても、反応が薄く、意見があまり言えないような女性がこのタイプでしょう。男性に「自分の話、理解してないのかな?」と思われてしまいがち。思考に深みがなくて、話していて退屈、と思われてしまうとテンションはとても下がってしまいます。話しても反応が無いと、「話したい」「聞いてほしい」という気持ちも減ってしまいます。彼と2人のときには、あなたは聞きっぱなしではなく、相手:自分=6:4くらいの会話量を意識しましょう。■ チェック4.知らない人のどうでもいい話“彼が会ったこともない人の話”が多い女性。例えば「私の友だちAちゃんとその彼氏のBくんとその同級生のCくんがね……」などなど。彼の身近でない人たちの話題は、よほど面白いものでない限り、興味をひかない可能性が高いです。友達の友達は、「他人」です。他人のどうでもいい話を聞いても面白くないですよね。彼も知っている人かつ、彼が聞きたそうな話題かを確かめてから話をしたほうがいいですね。■ 彼の立場に立って見て!あなたは4つのうち、いくつ当てはまりましたか?多く当てはまったあなたは、少し飽きられやすいタイプかもしれません。せっかく相手と付き合えたのに、“飽きられる”という事態は避けたいものですよね。どれも相手のことを少し考えれば直せるはず!自分の話したいことを話すのも大事ですが、聞いている相手の立場も理解して、会話をしてみてくださいね。(森野ひなた/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年09月02日孫の気を惹きたかったり、子育ての責任が直接的にはないため孫を存分に甘やかせる祖父母の存在。自分の親であれば、はっきり「やめて!」とも言えるけれど、なかなか義母や義父へは言いにくいということもあるでしょう。どうしてもやめてもらいたい場合、どのように断ればいいのでしょうか。 相手の好意を受け止めてみる家では虫歯予防などを考えて制限しているジュースやお菓子を子どものねだるままに与えてしまったり、おもちゃを子どものわがままに応えて買ったりと家庭での育児方針とはズレていることを義母や義父がやってしまうことはよくあります。 あまりに度がすぎると気になってしまいますが、まずは、相手は孫が憎くてやっているわけではなく、孫がかわいくてやっていることだということを受け止めましょう。かわいがってくれていることに感謝の気持ちを持つことが大切です。 やみくもに相手を批判する気でいると、やめてほしいというお願いする場合にも角が立ちやすくなります。 たまになら受け入れることも考慮に入れてみる義母や義父と会うのがそれほど頻繁でないのならば、義母や義父の思う通りにやってもらうのもありでしょう。一日くらいジュースやお菓子を食べすぎたり、おもちゃを買い与えられても長い目でみれば子どもの成長には影響はないといっても過言ではありません。むしろ、父母以外にも愛してくれる人がいると子どもが感じることのほうが重要です。また、子どもも満足していれば必要以上には欲しがらないことのほうが多いので、それほど神経質にならなくてもいいのではないでしょうか。 夏休みなどに1〜2週間ほど義母・義父と暮らすという場合でも、特別な時間であるということを子どもにしっかり伝えるように心がければ、義母や義父の好きなようにしてもらうことで、義母や義父も満たされる場合が多く、また、子どもがあまり会えない義母や義父に懐くきっかけをつくることができます。特別な時間であると親が割り切ることで、義母や義父に対する不満も減り、より良い関係が築ける可能性も高まります。 頻度が多い場合は専門家の声を使う一緒に住んでいるなど、義母・義父と孫の接触が多い場合は毎日のことになるので、ジュースやお菓子のあげすぎなどは気になるところです。そういった場合は、お医者さんから1日の量はこれだけだと言われているなど、専門家の力を借りましょう。ネットなどの情報であると「昔はこうだったから大丈夫よ」と押し切られてしまう可能性もあるので、通っている病院のお医者さんからの情報など、義母・義父にとっても身近な人の声を伝えることがポイントです。 子育てには正解がないとはよく言われることです。最も避けたいことは、親が神経質になって、義母・義父に対してピリピリしてしまい、それを子どもが感じとってしまうことです。義母・義父の対応を頭ごなしに否定せず、うまく受け入れながら一緒に子育てする気持ちで接してみてはいかがでしょうか。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年08月02日イヤイヤ期の子どもに手を焼いているママは多いことでしょう。ついイライラして言いたくはない言葉を吐いてしまったり、子どもを否定してしまったりすることもあるのではないでしょうか。このままでは自己肯定感が低い子になってしまうのでは……と不安を抱いている方もいるかもしれません。自己肯定感の高い子を育てるために、言ってはいけないこととは? 一番大事なことは、そのままを受け入れること“自己肯定感が高い子”を育てましょう、という情報をよく目にするようになりました。まず、ひとつ重要なのは、自己肯定感を高く感じることが簡単にできる子もいれば、低く感じやすい子もいるということです。最近、非常に物事に対して気にしやすい性質のHSP(ハイパーセンセシティブパーソン)というのも話題になっています。これも、親の育て方云々だけでは語りきれないものです。 大人だけでなく、子どもにとっての社会も親との関係だけで成り立っているものではなく、子どもの成長にも様々な環境が影響します。そのため、親が子どもに言う言葉を気を付けたからといって自己肯定感が高い子が育つとは限りません。 まずは神経質だったり大雑把だったりという、その子それぞれの性質や性格を否定することなく、ありのままの子どもを受け入れることが大切です。 言わないほうがいい言葉とは自己肯定感が高い子に育てたいと考えても、その子の性質や環境によって左右される部分も非常に大きいので、言葉の選択のみで自己肯定感が高い子を育て上げるのは難しいでしょう。しかし、それでも言わないほうがいい言葉はあります。それは子どもの存在を否定してしまう言葉です。「あなたなんて産まなきゃよかった」「いなくなってしまえばいいのに」というような存在を否定する言葉は避けてください。逆に、「あなたが生まれてくれて本当によかった」「いてくれて本当に幸せ」という言葉は、自己肯定感を高める言葉のひとつになり得ます。 自分が言われたくないことは言わない嫌い、かわいくないなど、自分が言われたくない言葉も避けましょう。自分が言われたくないことを相手に言っているということは、そこに“悪意”が存在します。悪意は子どもの存在を否定しかねません。イライラして、意地悪い気持ちでつい言ってしまったら、きちんと子どもに謝るようにしましょう。 子どもがイヤイヤ言っていてイラッときてしまったら、「我が強くてかわいくない」というような外見や性格など、その子自身の性質について言うのではなく、「そんなに着る洋服を全部イヤというなら、着るのをやめましょう」など事象について焦点を当てるようにすると、存在を否定する言葉を放つことを避けることができるでしょう。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年08月01日夫について言ってくるのはまだ我慢できるにしても、子育てや自分の仕事に対して口出しされるのはちょっと……。家族だけれど家族でもないような、近いけれど遠い存在の義母とうまく距離を保つ方法とは。 良い人に思われようと思わない良い妻、良い母、良い嫁。距離を置きたいとは思ってはいても、できれば義母にそう思われたいと考えているかもしれません。しかしながら、それはほぼ不可能です。距離を置きたいと思っている時点で、どこか気が合わない、思考が違うと感じているのだと思いますが、そもそも考え方が異なる人に合わせようと思っても無理が必ず生じますし、頑張って合わせたとしても、それを知ってか知らずか義母は何かしら意見を言ってくるでしょう。そして、そのたびに残念な気持ちになる可能性が高いものです。相手が思う良い人を完全に把握するのも、それを演じ続けるのも無理があります。義母に良い人に思われようと頑張るのはやめて、自分はこういう人だと相手に受け入れてもらうよう覚悟を決めてしまうほうが、結果的にラクに過ごせることが多くなるはずです。 わかり合おうとは思わないわかり合えると感じるのであれば、どんどんわかり合うべきですが、年代も育った環境も違うのですから無理にわかり合おうと頑張るのもやめましょう。 好きで結婚した夫でさえ、完全にわかり合うのは難しいのですから、無理にわかり合おうとするのではなく、違う部分を受け入れることに目を向けてみてください。受け入れられる部分が増えれば、わかり合える部分も増えてくるはずです。 夫や孫の悪口は避ける口出ししてくる義母であれば、夫や孫に対することもいろいろと言ってくるかもしれません。中には悪口もあるでしょうが、一緒になって言うのは基本的にはNGです。 友人同士であれば、マイナスの感情を共有し合うことで仲間意識が強くなることもあります。しかし義母に対しては避けたほうが無難でしょう。 たとえば、自分自身が散々夫の悪口を友人に言っていたとしても、友人から夫の悪口を言われると嫌な気分になるのではないでしょうか。身内には身内にしかわからない関係性があります。義母が悪口を言っても「そうなんですね」と相槌を打つにとどめましょう。 自分にも義母にもそれぞれに、相手にこうしてほしい、こうであってほしいという理想があるがゆえにお互いに求めてしまいがちです。求めることはやめてそのままの義母を受け入れるように自分のほうからトライしてみましょう。自分が変わることで、相手も変化してくる可能性が高くなります。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年07月07日子どもを介すことで始まる、ママ友との関係。子ども同士は仲良くしてもらいたいと思いつつも、自分はちょっとその子のママが苦手……そんなこともあるかと思います。子ども同士の関係に亀裂を生じさせたくないし、かといって仲良くするのも憂うつな場合、どのようにママ友に接したらいいのでしょうか。 ママ同士の仲良し度と子ども同士の仲良し度はあまり関係ない子どものために相手のママと仲良くしなければと思って無理に付き合おうと思うママもいるかもしれませんが、ママ同士の仲良し度と子ども同士の仲良し度はあまり関係ありません。大切なのは、子どもの前でママ友の悪口や否定的なことを言わないこと。 それさえしなければ、ママのせいで子ども同士の仲が悪くなることはないはずです。「子どものために」という理由で無理に仲良くしようと思うのは避けましょう。 相手のママに否定的な言葉は言わない子どもの前でママ友に関する否定的なことを言わないのはもちろんですが、苦手なママ友にも否定的な言葉はNGです。苦手な理由はさまざまかとは思いますが、基本的に考え方や嗜好が合わないのが大きな理由でしょう。そのため、相手と話していて「でも……」などの否定的な接続詞が出やすい状況にあります。そうなると、否定的な言葉で関係を悪化させ、ただでさえ苦手な相手を余計に苦手にしかねません。否定的な意見を言うということは、ある意味、相手を自分なりの良いと思う考えに誘おうとしていることでもあります。そもそもあまり仲が良いわけではないのですから、相手を変えようとはせず、距離を保つようにしましょう。 相手に否定されてもスルーもしかしたらそのママ友を苦手な理由の1つが、自分の意見に対していつも否定的な言葉を言ってくることかもしれません。しかし、ここでも「でも……」などの否定的な言葉はNG。自分もママ友を変えようとはしないかわりに、相手からも自分を変えられる必要はありません。「そうかもしれない」や「そうね」と言ってその話題に対してはスルーしましょう。 いろいろな状況がありそれぞれに対策方法がありますが、心構えとしては、「無理しない」「否定しない」という距離を保って、ママ友と付き合っていくことをおすすめします。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年07月06日子どもが言うことを聞かずにイライラ、夫の言動にイライラ。毎日イライラしている自分にイライラ……。多くのママが経験していることだと思います。イライラしたくない、心に余裕を持ちたいと思っていても、そう簡単にはできないものです。どうしたらできるだけイライラしない状態をつくれるのでしょうか。 そもそもイライラはなぜ起こる?イライラしているときとは、相手の行動に対して怒りを覚えているときだと思います。その怒りについて少し紐解いてみると、「相手が自分の思う通りに行動してくれていない」ことにイライラしていることがわかります。 さらになぜ「相手が自分の思う通りに行動してくれていない」ことにイライラしてしまうのか考えてみましょう。 それが悪いことだから?それが気に食わないことだから? いろいろと理由はあるかと思いますが、突き詰めると、「その状況において自分が自分の理想通りに行動できない」ことに苛立っていることがわかります。 たとえば、家事が非常に忙しいのに夫がスマホばかり見て手伝ってくれないことに腹が立ったとします。もし、家事がスムーズに自分のペースでおこなえていたら、夫がスマホばかり見ていてもそれほど気にならないはずです。一方で、夫が手伝ってくれたとしても、やり方が雑だったりすると、それはそれで腹が立ってしまうこともあります。いずれにしても自分が理想としている状態が叶えられていないことによってイライラ度は高まってしまうのです。 イライラの原因はまさかのアレ!?きっかけは夫や子どもだったとしても、イライラの原因は実は「自分」なのです。同じことを夫や子どもがやってもイライラしないことがあるのは、自分の心の余裕に関係しています。心に余裕があれば、マイナス面も想定した上で考えていた通りに行動できるので、イライラも少なくできるというわけです。 イライラしたときにやってはいけないことイライラしたときに、苛立ちのきっかけとなった夫や子どもに焦点を当てたままにしてしまうと、さらに苛立ってしまいます。相手はママが何にイライラしているのかを正確にはわかりませんし、わかったからといって瞬時に理想通りに振る舞ってくれることはほぼありません。 イライラしたら「自分が今一番叶えたい状態はなに?」と自分に問いかけてみましょう。夫や子どもにイライラしている状態をぶつけたいのか、とりあえず今の家事を片付けたいのか。いったん立ち止まることで、イライラして後悔することは少なくなるはずです。 人はイライラするものです。イライラすることが悪いのではありません。イライラして、無駄に相手を攻撃したり傷つけたり、さらには自分がそれによって疲弊してしまうことが避けるべきことです。そのためにも、イライラしたら、深呼吸して立ち止まってみてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年07月05日「ああ、今日も怒ってしまった……」と自己嫌悪に陥っていませんか。冷静に何が悪いのか説明してしかりたいのに、ついつい感情に任せて怒ってしまう。もしかしたら、世間の目にストレスを感じてしまっていることが、原因の1つかもしれません。 周囲からのプレッシャーから怒ってしまう電車に乗せたら静かにさせなければならない、レストランにはうるさくて連れていけない、外でお行儀よくしてもらうためにしつけをしっかりしなければならない。そう思っているママやパパは多いと思います。でもちょっと待ってください。それは本当に子どものためでしょうか。 もちろん、大人になって将来子どもに恥ずかしい思いをしてほしくないという親心も多分にあると思います。けれどそれよりも、きちんとしつけなければダメな親と思われてしまう、と自分を追い込んではいないでしょうか。 「ほめて育てる」に追い込まれないまた最近よく言われる「ほめて育てましょう」というのを実践しようと頑張っているママやパパもいると思います。けれど、現実問題としてはなかなか難しいことです。 ほめることより、しかることのほうが多いのが子どもですから、そうそうほめてばかりでは育てられません。そして、ほめずに怒ってしまう自分を責めてしまっているのではないでしょうか。 「ほめて育てましょう」といっても、ほめるべきときにほめるようにするというのが大切なのであって、なんでもかんでも「ほめましょう」という話ではありません。怒りたいときは怒ってもいい、と割り切るのも1つの手です。 自分の考え方を見直してみる生活している以上、世間の目は避けられませんし、むやみに怒るのは子どもにとっても自分自身にとっても良いことではありません。怒りの感情は、自分がこうだと思っていることに当てはまらない場合に起こります。怒ってばかりと思ったら、何に対して怒りの感情が湧きやすいのか考えてみることをおすすめします。ダメな親と思われたくないという感情が自分に強いと感じたら、それによって子どもに弊害がないのか、その弊害と自分の感情のどちらを優先すべきなのか、冷静に考えられるときにじっくり考えてみることで、怒りの感情を抑えられることがあります。 子育てには「世間の目」はつきものです。しかし、情報が多いゆえに、これをしなければ、あれをしなければと知らず知らずのうちに、子どものことよりも「世間の目」が基準になってしまっているかもしれません。そうすると、本質的にものごとを見られなくなり、自分を追い詰めてしまう状況をつくり出しやすくなります。世間の目のストレスが自分にないか整理してみるだけでも、自分が何に怒っているのかがわかるかもしれません。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年06月14日2歳ごろから始まるイヤイヤ期。突如、なんでもかんでも「イヤ!」と言われるようになってしまうと、成長の証だと分かっていても悩んでしまうママもきっと多いことと思います。 イヤイヤ期になりやすいママの思考「自分の育て方が悪いのだろうか」「何か対応方法があるはずだ」と思って、解決方法を求めてしまうこともあるでしょう。 今では、本や雑誌、インターネットととても簡単に情報が手に入るようになっています。そこにはさまざまな対応方法が力強いことばで書いてあります。その対応方法がうまくいけばOK。けれど、もしそれらの方法で対応がうまくいかなかったら……。「ちゃんと書かれた通りにやっているのに! どうしてうまくいかないの!」このような思考になったら要注意です。 試行錯誤するのが子育て子育ては人それぞれで、全く同じ状況というのはなかなかないものです。実際に情報通りに対応してみても、そううまくいかないのが現実です。まず、そのことを受け止めましょう。 “うまくいかないのが子育て”それくらいの気持ちを持つことが重要。うまくできなかったからといって自分を責めるのは厳禁です。 どの方法がいいのかいろいろ試してみるひとつとして同じ子育ての状況がないからといって、もちろん、本や雑誌、インターネットの情報が全く役に立たないということはありません。大切なのは、いろいろと試してみるという心の余裕です。この方法はうまくいった。あの方法はうちの子には合わなかった。というように、自分のやり方や子どもに合う方法をじっくり見つけていきましょう。 見つけていくうちに、次のイヤイヤ期が始まってしまうのが子育てなので、もしかしたら思春期が終わるまでずっと試行錯誤が続くかもしれません。しかしながら、繰り返しになりますが、それが子育てなのです。 日々、子育てをしていると、なかなかそうも思えないかもしれませんが、「しばらくは試行錯誤の繰り返しなんだ」とドンとかまえるように心がけてみてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年06月13日「コロナ離婚」というワードを耳にするようになりました。新型コロナウイルスの影響で在宅ワークをする夫婦が増え、一緒にいる時間が多くなったことで夫婦仲が悪くなり離婚という選択をする人が多くなっているようです。今までとはまったく異なる社会状況による不安、いろいろなことを自粛しなければならないストレス、慣れない環境での仕事と子育て。気持ちが不安定な状態になってしまうのはしかたのない状況です。しかしながらイライラをお互いにぶつけても良い状況は生まれません。相手にイライラしてしまったときに、やってはいけないこととは? 「~させる」会話をやめよう相手を責める気持ちでいると、ついつい出てしまうのが「させる」会話です。 「あなたが私をイライラさせる」「あなたが私を怒らせる」「あなたが私を悲しい気持ちにさせる」 自分の気持ちが動いたのは相手のせいだと思っているときに、自然と出てきてしまいがちです。意識しないで多用している方もいるかもしれません。「あなたのせいだ」と言っていなくても、暗に相手を責めている言葉です。相手をイライラさせようと思っているのであれば効果的ですが、事を荒立てないようにしようと思っているならマイナスです。最近こんな会話が続いているなと感じたら、いったん言葉を選び直すようにしてみてください。 「~する・~なる」会話への変換方法では、同じ気持ちでも、どうやって伝えるといいのでしょうか。「させる」を「する・なる」に変換するのがポイントです。 「あなたが私をイライラさせた」→「私はイライラした」「あなたが私を怒らせた」→「私は怒った」「あなたが私を悲しい気持ちにさせた」→「私は悲しい気持ちになった」 こうすることで、相手ではなく自分が主語になりました。相手がどうしたかはおいておき、自分の感情が動いたことを伝えるようにしましょう。こうすることで、相手の思考があなたへの気持ちにいきやすくなります。 たとえば、「あなたが私をイライラさせた」と言われたとします。真っ先に思うのは多くの場合「私せいなの?」ではないでしょうか。「私はイライラした」と言われたほうが「何がイライラさせたんだろう?」と相手の思考について考えるきっかけになります。 「~させる」会話をしてしまったときの対処法余裕がないとついつい意識せずに、また意識しないからこそ「~させる」会話をしてしまいがちです。もし自分が相手と話しているときに「~させる」会話をしてしまっていると気付いたら、「~する・なる」会話へ変換してみましょう。すでにお互いに怒りが頂点に達してしまっていたら「する・なる」会話へ変換したとしても、なかなか相手について考えるのは難しくなっています。そのようなときは時間をおいてみてください。そして改めて、「する・なる」会話をしてみましょう。 今は、新型コロナウイルスの影響があり特別な状況です。生活が落ち着いたら相手への不満も減少するかもしれません。せっかく築き上げてきた家族の生活を壊したくないと少しでも思っているのであれば、意識して「する・なる」会話をするようにしてみてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年06月01日Aさんの旦那さんはとても良い会社に勤めている、Bさんは産後なのにいつもおしゃれできれい、Cさんの家は夫が家事を手伝ってくれてとても仲が良い……など、自分や自分の家庭と比較して人を羨み出して止まらず、どんどん自分をみじめに感じてしまう。そのような状況になったときにやってみたいこととは? 比べて良いことがあるのか考えてみる考え始めると思考が止まらず、あれもこれもと他人の羨ましい状況が浮かんできてしまったら、「自分と他人を比べてみて良いことがあるのだっけ?」と自問自答してみてください。 考えるのはやめよう、と思ってもなかなかやめられないものです。そんなときは、別の思考を開始するのが一番。他人と比べて良いことがあるのか探してみて、特に見つからないようであれば、自ずと「こんなこと考えても仕方ない」と思えることがほとんどです。 大切なものについて考えてみるもし、羨ましいと思う人と入れ替わったら幸せかどうか?と想像してみるのも1つの手です。そこには、自分の子どもも夫も親も、例えばペットもいません。自分が大切にしているものは、そのままの姿では存在していません。実際にその人の立場に立って考えてみたら、いろいろと面倒なことが思い浮かんでくる場合もあります。たとえば、あの人の夫はとても素敵で羨ましいけれど、神経質そうなところがあるから自分の場合、一緒にいると息が詰まりそうかも、など。自分の生活に自分が手放せないものがたくさんあることを今一度思い浮かべてみることで、現在の自分を受け入れられるようになることがあります。 自分ができることはチャレンジしてみる自分と他人を比べてみることはマイナス面ばかりではありません。羨ましいと思うということは、自分が良いと思っている状態が可視化されたということでもあります。自分の方法で目指してみることで新しい楽しみが生まれるかもしれません。たとえば、DさんのSNSはいつでもおしゃれなカフェで溢れていて素敵。私はそんなお金もヒマもないのに……とは思わずに、SNSでおしゃれなカフェを披露しているのが羨ましいのか、カフェに行ってゆっくりしている状況が羨ましいのか、何を自分が羨ましいと思っているのかしっかりひも解きましょう。その上で、カフェに行ってゆっくりしていることが羨ましいという結論に達したのであれば、1カ月に一度でも自分が行きたいと思っているカフェに行く時間をつくってみてはいかがでしょうか。ここで重要なのは「Dさんになろう!」とは思わないこと。DさんになろうとするといつまでもDさんと比較することになってしまいます。 また育児や家事で忙しくてできない場合は、無理やりおこなう必要もありません。想像の中で楽しんで、いつか時間ができたときのために検討を繰り返している状況だと思えばOK。できない自分を責めるような状況は避けましょう。 他人を羨ましいと思うことは決して悪いことではありません。羨ましいと思うことで自分を卑下してしまったり、憂うつになってしまったりすることこそが避けたいことです。惨めな気持ちが湧いてきてしまったら、羨ましいと思える自分は人の良いところを見つけられるすばらしい人間だ、と思うようにしましょう! 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年05月31日男性が好む女性の体型としてよく挙げられるのが「痩せ型」と「ぽっちゃり」。それでは、どのような男性がどのような体型を好むのでしょうか?この記事では、それぞれの体型が好きな男性の心理をご紹介します。痩せている女性が好きな男性の心理(1)自分に自信があるモデルのようにスラッと痩せている女性は、同じ女性の目から見ても憧れと映ることがあります。そんな痩せ型女性を好む男性の心理としてまず挙げられるのは、自分に自信があるということです。自分に自信がある男性は、自分には大きな価値があると考えています。そして自分の身の回りにも自分の価値に釣り合うようなレベルの高い物や人が揃っていなければならないと考えています。だから、世間的にも憧れの体型と認識される痩せ型の女性を好むのです。痩せている女性が好きな男性の心理(2)ストイック痩せている女性が好きな男性は、ストイックな一面も持ち合わせています。例えばおしゃれなファッションを着こなすために、ジムに通って筋トレをしたり、ボディメイクに力を入れる人も少なくないでしょう。そしてそのストイックさを彼女にも求めます。スラッとした体型の女性は食事制限や運動など体型を維持するために、自分を厳しくコントロールしているのではないかと考えます。つまり、男性は痩せ型女性を自分と似たタイプだとイメージしているのです。痩せている女性が好きな男性の心理(3)スタイリッシュな恋愛を好む痩せている女性が好きな男性が、恋愛において重視するポイントは見た目です。そして自分も女性と同じように見た目に気を使っています。自分の好みのルックスの女性と、スタイリッシュな恋愛をしたいと考えています。ぽっちゃりしている女性が好きな男性心理(1)甘えん坊ぽっちゃり女性が好きな男性に多い傾向は甘えん坊です。ぽっちゃり女性が持つやわらかくやさしげな雰囲気に、身も心も任せて甘えたいと思う男性は少なくありません。女性を引っ張っていくタイプというよりは、女性に包み込んでもらいながら、一緒に歩いていきたいと考えるタイプでしょう。ぽっちゃりしている女性が好きな男性心理(2)疲れているぽっちゃり女性がもつ包容力に吸い寄せられる男性は、非常に疲れている場合もあります。人間、疲れてしまったときには誰かに頼りたくなるものです。仕事で嫌なことがありストレスが溜まっている、そんなときにぽっちゃり女性に優しく癒してもらいたいと考える男性は少なくないでしょう。ぽっちゃりしている女性が好きな男性心理(3)家庭的な女性を好むぽっちゃり女性が好きな男性は、家庭的な女性を好む傾向にあります。ぽっちゃり女性は母性にあふれた雰囲気を持っているとよく言われますよね。やわらかな体型や穏やかな空気感に、世話好きで優しいお母さんのような魅力を感じているのかもしれません。気になる男性が好む女性の体型を知れば、男性の心理を分析することができます。もし、自分が男性の好みの体型でなかったとしても、男性が求める女性像に近づくため努力することは可能です。ぜひ、この記事で紹介したことも参考に、気になる男性が好む女性の体型から、彼のタイプを知り、恋のチャンスをゲットしましょう。
2020年05月16日4月から仕事復帰をし、そろそろ家事や育児との両立に疲れはじめたママも多いのではないでしょうか。新しい赤ちゃんがいる生活というだけでも大変な中、新型コロナウイルス関連でコロナ疲れも重なり、自分が思っている以上に心身共に疲れている方も多いと思います。仕事復帰から約1カ月ほど経った今、疲れを増大させないためにやってはいけないことをまとめました。 1. 気負いすぎない復帰したばかりのときは目の前のことをとにかくこなすことが大変で、生活の流れを掴むことに集中していた方も、復帰から1カ月ほど経つと改めて自分のできていないことに目がいきやすくなります。しかし、子育て、家事、仕事、これらを全てこなすのはとても大変なことです。そもそも一つを完璧にやるきることでさえ難しい中、一日だけではなく毎日のように完璧にやり遂げることは、ほとんど不可能と言っても過言ではありません。完璧にやらなくては、と考えるのはやめましょう。そして、子育てでも、家事でも、仕事でも、自分が思っていた通りにできなかったとしても、自分を責めるのはやめましょう。 2. 職場・他者に期待しすぎない産後の大変な状況について考慮してくれる恵まれた職場の場合もあれば、復帰したのだから仕事は仕事としてやってくださいというビジネスライクな職場もあるでしょう。また、気遣われるのが重荷になるという方もいれば、産後だから気遣ってほしいと思う方もいるでしょう。いずれにしても、お互いにどう考えるかについては当事者が決めることで本人にしかわかりません。余裕がないときほど、他人が自分をわかってくれないことに対して悲しい気持ちを抱いてしまいがちです。他者が考えることに思いを巡らすのは避け、自分が今しなければならないこと、できることに集中するようにしましょう。 3. 無理をしない育児、家事、仕事どれも大事かと思います。けれど体を壊してしまっては元も子もありません。今は完璧にこなせなくてもOKという気持ちで、最低限やらなければいけなことができたら自分をほめてあげてください。 真面目でがんばり屋なママほど最低限のハードルを高くしがちです。1人で考えてしまうとハードルが高くなってしまう場合や、こんなに下げて大丈夫かしら? と心配になる場合は、ここまですればとりあえずOKというラインを、夫などと共有するといいでしょう。 がんばらなくていいと言われてもがんばらずにはいられない状況だとも思います。ただ、自分で自分を追い込んでしまっているなと感じたら、一息ついてみてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月29日産後、友人と会う機会が減ってしまい、さらには仲の良い友人が近くにおらず夫も仕事で忙しいと、日々の話し相手が子どもだけになりがちです。子どもはかわいいけれど、自分の気持ちを吐き出せない、理解してくれたり共感してくれたり、自分の存在を認めてくれる人がいない日々が続くと、人は孤独を感じやすくなります。孤独を感じ続けると産後うつになることも。子育てをしているなか、閉塞感や孤独を感じたときにできるだけ避けたほうがよい行動を紹介します。 1. SNSを見る友だちは何をしているのだろうと軽い気持ちでSNSを見たら、友人の充実した日々の投稿を目にし、自分の今の生活と比較し暗い気持ちになってしまう……。多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。 SNS映えと言われるように、SNSに投稿されるものは基本的には自慢したいもの、誇れるものが占めています。そこによほどの意味がないかぎり、多くの人は自分が惨めだと思うことはあまりアップしないものです。 まず、SNSを見て暗い気持ちになってしまったら、自慢したいもの、誇れる部分のみを切り取って見ていると考えましょう。自分の生活と比較することは決してしないように。そしてできれば、自分がそれらを明るい気持ちで見られる日まで見るのをやめましょう。連絡網などで利用しているという場合もあるかもしれませんが、基本的には見なくても生活していく上で問題はないはずです。 2. 自分を責める人と話す機会が減ると、自分自身を見つめる機会も多くなります。小さな子どもを育てながら、家事をするのは本当に大変です。自分を褒めることが得意な人は、ぜひ自分を褒め続けてあげてください。褒めることが苦手な人は、自分の悪いところばかりが気になりだしたら要注意。子どもにイライラしてしまった、家事をうまくこなせなかった、人を羨んでばかりいる自分は性格が悪いのではないか……。友人などと話していれば、時に辛辣な意見があったとしても自分を受け入れてくれている、認めてくれていると感じることができます。しかし、ひとりでいるとそうもいきません。自分を責め始めてつらくなってしまったら、いったん自分自身について考えるのは止めましょう。 気のおけない仲間と過ごした楽しい日々を思い出したり、自分には味方がいるのだと考えてみるなど、いったん、ネガティブな思考を断ち切ってみてください。どうしても悪い方向に考えてしまうときは、読書や絵を描くなど自分が没頭できることに時間を割いてみましょう。赤ちゃんの世話でそんな時間がないわ、と思った場合は、5分、10分でも結構です。 3. 信頼していない友だちと連絡をとる憂うつな気分のときに、特に信頼していない友だちと連絡をとることもできれば避けたいことの1つです。自分と意見があまり合わない、共感できない人と連絡をとったり、会ったりすることは、視野を広げるために必要なことではあります。けれど、自分が弱っているときに、人と話したいからという理由のみで、信頼していない人と連絡をとり、納得いかないことを言われてしまった場合、相手に悪気はなくとも心に打撃を受けてしまう可能性があります。あなたに言われたくないわ、と思うような相手とは、心が弱っているときに連絡をとるのは避けましょう。 子ども以外、誰とも話さないで1日が過ぎて孤独感や閉塞感を感じ、つらい気持ちになっている場合、あなた自身を暗い気持ちにしているのはあなた自身です。それは誰でも起こりうることで、暗い気持ちにしている自分を責めることはありません。そういった状況を脱却する1つの手段として、つらい気持ちを感じたら、その気持ちは自分自身で消去できなくとも減らすことができるのだと考えてみましょう。ただし、無理は禁物です。自分では減らせないと思ったら、専門家などの力を借りるようにしてください。 イラスト/sawawa著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月28日夫に対してイライラしてしまうことがありますよね。スマホを見るのをやめずきちんと身を入れて話を聞いてくれない、気持ちを聞いているのに話してくれない、家計が厳しいのに趣味にお金を費やす……。一緒に生活していると「なんで?」と思うことがたくさんある方も多いのではないでしょうか。 これは、男性と女性では多くの場合、根本的に考え方が異なることが多いためです。 【違い1】男は夢見がち・女は現実的男性は結論を求め理論的に話をすることを好むというのはよく聞く話です。そして、それはひとつの事実です。それを聞くと男性はとかく現実的であると思われがちですが、しかし一方で、生活にそれほどゆとりがあるわけではないのに、フィギュアを集めたり時計にこだわったりと、女性にはちょっと理解し難い男性独自のロマンやこだわりを耳にすることも多いのではないでしょうか。 女性が少女マンガや韓国ドラマに胸をときめかせる一方、生活のことになるとしっかり財布の紐を締めるのとは対照的です。日々節約をこなしている妻からすれば、「もっと家庭について考えてよ」とも言いたくなりますが、実は、男性は根本的には夢見がちであり、女性は非常に現実的であることが多いのが実状です。 【違い2】男は気持ちを伝えるのが不得意・女は得意女性は自分の気持ちをわかってもらいたいと思うと同時に、男性の気持ちについても理解を示そうとすることが多くあります。しかし、男性に「どう思っているの?」と聞いても一言二言で返されて、どう思っているのかよくわからない場合も多いのではないでしょうか。一生懸命、理解しようとしているのに生返事で腹が立った、という経験をされた方もいらっしゃるかと思います。実は男性は、非常に自分の気持ちを伝えるのが苦手な方が多いのです。女性のように、「このときこう思って、だからこうしてほしいの」と伝える機会や、伝えたいと思う機会が少ないからかもしれません。一方、女性は共感が男性より得意といわれています。それは、自分について友人に話したり、逆に友人について聞いたりすることが好きで、そのためそういった機会も多いことにも起因しているでしょう。 【違い3】男は自分の世界が必要・女は共感の場所が必要夫が帰宅してスマホばかり見てちっとも家族の話に入ってこない、ということもよくあるのではないでしょうか。女性がお互いについて共有し、共感し合いたいと思う方が多い傾向にある一方で、男性は、自分の世界に浸る時間をとても大切にする方が多い傾向があります。自分のことばかりで家族のことを考えてくれない! と思ってしまうかもしれません。妻からすれば非常に勝手なように思えますが、逆にいえば、それだけ心を許しているということかもしれません。 このように、男女では生活していく上で大切にするポイントが違うことが多くあります。いくら言っても聞いてくれない! わかってくれない! と思ったときは、そもそも生物として違う生き物で、根本的に異なっていると理解すれば、余裕を持って接することができるのではないでしょうか。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月19日はじめに、ママ友と絶対仲良くならなくてはいけないわけではありません。ママ友は必要ないと割り切れる人であれば、ママ友の顔色を伺いながら、面倒だなぁと思いながら付き合う必要もありません。 でもそうはいっても、保育園や幼稚園に子どもを通わせたら自然と出てきてしまう付き合いというのもあるでしょうし、ママ友とうまくいかなかったがために、自分はまだしも、子どもがいじめられてしまうようなことがあっては困ります。そんな不安を抱えるママたちに、初対面のママ友にできれば避けたいことをお伝えします。 聞かれたこと以外の自分の話はしないよほどの話上手でないかぎり、聞き上手のほうが好かれると言われています。興味のない話をずっとする人より、興味深げに自分の話を聞いてくれたり、親身に話を聞いてくれたり、自分の話を楽しそうに聞いてくれた人に対してのほうが好感を持つのではないでしょうか。聞いてもらえると、自分を受け入れてもらえたと感じることができ、承認欲求を満たせることが大きく関わっています。そのため、初対面のママには基本は聞き手にまわることを意識すると良いでしょう。質問されたら、質問された内容に対してだけ答えるようにすることもポイントです。自分を知ってもらおうと、相手が知りたいと思っていないことも自ら進んで言うのは控えたほうが良いでしょう。多くの場合、自分を知ってもらおうとすると、自分や家族の良いところを伝えるか、夫の悪口など、話題として引きがありそうなことを選択してしまいがちです。下手をすると、「この人、自慢ばかりしている」、または「なんだか悪口ばかり言っている」と思われてしまいかねません。 黙りすぎはNG。話すことがなければ質問を!聞き上手とは、ただ聞いているだけの人のことではありません。話を盛り上げることができる人でもあります。話を盛り上げるというのは、決しておもしろい話をするということではなく、相手が話やすい雰囲気をつくってあげること。そのために有効なのは、“質問”です。しかしながら、初対面ですから、個人的なことを深堀りするような質問はNGです。外堀から埋める感じで質問していきましょう。 無関心や無表情は避けるこの人の話つまらないな、ちょっと苦手かも、と思うこともあるでしょう。その場合でも、無関心や無表情はできれば避けましょう。無表情だとなんだか何を考えているのかわからず、怖い印象を与えてしまいます。また、明らかに無関心だと思われる態度は良い印象を与えません。そうはいっても、どうしてもそうなってしまうこともあるかと思います。その場合は、同じ話題で他の人に質問をしてみるか、早々にその場を切り上げることを考えるほうが良いかもしれません。 初対面ではお互いに、どんな人かこれからどんな付き合いになるかはまったくわからない状態です。その点はお互い様なので、あまり肩に力を入れずにスタートしてみてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月18日長引く新型コロナウィルスの猛威により、“コロナ疲れ”とも呼ばれている、新型コロナウイルスの影響による疲労が蓄積している人が増加しているそうです。コロナ疲れは、自分がかかってしまうかもしれない、または人にうつしてしまうかもしれないという新型コロナウイルス自体への心配や、経済的不安や閉塞感などから、気持ちが落ち込んだり不眠などの症状が出てしまったりする状態をいいます。新型コロナウイルスに感染しなくても、ウイルスに関して不安を持ち続け心配し続けている状況は、人々の心に知らず知らずのうちにかなりの負担を強いています。毎日緊張して生活していると、家にいるだけなのに極度の疲労を感じます。できるだけコロナ疲れを蓄積させないように、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。 不安や疲れの正体を明かそう不安や疲れを感じたら、どうしてそれらを感じているのか紐解いてみてください。 たとえば、「これからどうなるんだろう?」→収入が途切れることへの不安、体調を維持できるか不安など 「とても疲れている」→子どもとずっと一緒にいることが大変、漠然とした不安が疲れを倍増させているなど なぜ不安を感じているのか、どうして疲れているのかを紐解き、紙に書き出してみてください。そこから、自分の手で解決できることとできないことに分けましょう。この際、自分だけで解決しようとは思わずに、家族や友人と協力してできないかと考えるのを忘れずに。1人で背負ってしまうとそれがまたストレスになりかねません。 解決できそうであれば試してみる、できなそうであればいったん置いておく、これによって解決できることが増えていれば実質、不安は減っていることになります。紙に書き出して解決したものには線を引くなどして問題が減っている状況を可視化すると効果的です。不安は漠然としていればしているほど、人の心を暗闇に引きずり込みやすくなります。 気分が落ち込んだら試したいこと外に軽々しく出られない今、家にずっといることも気分を落ち込みやすくします。家にいて、気分が落ち込んできたなと思ったら次のことを試してみてください。 ■深呼吸心の不安を軽減させるのに、簡単にできて効果が高いのが深呼吸です。気分がモヤモヤしているなと思ったら、背筋を伸ばして何も考えず、ゆっくり深呼吸してみてください。緊張や不安でこわばっている体が少しラクになるかと思います。■体操ラジオ体操やストレッチなど簡単な体操をすることで、緊張を和らげることができます。不安に襲われそうになったら、何も考えず体を動かしてみましょう。 ■楽しいことを考えてみる新型コロナウイルスの流行が落ち着いたらやりたいことを考えてみましょう。なるべく気分が楽しくなることを考えるのがポイントです。家族みんなで、こんなことをしたいね! と話すのもおすすめです。 新型コロナウイルスを特別視しないコロナ疲れは新型コロナウイルスに関するストレスによるもの。今まで通りの生活をすることが難しい中、ストレスを感じるなというのが無理な話かと思います。ただ、多かれ少なかれストレスは今までも感じて生きていたはず。新型コロナウイルスの心配がなくなっても異なるストレスはやってきます。ストレスの形が変わっているのだと捉え、新型コロナウイルスにとらわれて不安を増大させず、いつもやっている自分なりのストレス軽減法を実行されるのもおすすめです。 実はコロナ疲れを感じやすいのは、新型コロナウイルスで世界がパニック状況になっている今だけではありません。新型コロナウイルスが落ち着いてきたときこそ、コロナ疲れを感じる人が増加するとも考えられています。今はみんな緊張していますが、状況が落ち着くと気が緩みます。疲れは後からどっとくるものです。 新型コロナウイルスの流行が終息したときに体調がおかしいなと思ったら、コロナ疲れについても疑ってみてください。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月13日新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、通っている園が一時休園になっていたり、休日の日もなるべく子どもを外に出さないようにしているご家庭も多いかと思います。子どもが元気でいてくれることは喜ばしいことですが、外で体力を発散させることもできず、元気のありあまった子どもと一日中家に一緒にいるのは、思っていた以上に大変ではないでしょうか。さらに、子どもが幼ければ幼いほど「ママ、ママ」と声をかけてきて、家事などを中断せざるを得ず、いつもにはないストレスを抱えている方も増えているかもしれません。そんなストレスを少しでも軽減するために、いつもの「●●はダメ」を少し取り払ってみてはいかがでしょうか。 テレビ・スマホの禁止を取り払う元気に見えていても、外に出られない、友だちと自由に遊べないなど、いつもと異なる状況に子どもにもストレスがたまっていてもおかしくありません。子どものストレスをできるだけ少なくしてあげられるひとつの手段として、楽しく集中できる時間を増やしてあげることが挙げられます。アニメやYoutubeを見るのが大好きな子どもには、いつもより見る時間を伸ばしてあげてみましょう。長時間子どもが見ているのをなるべく避けたいテレビやスマートフォンですが、親にとっては見ていてくれるととてもラクなのも事実。その間、お互いのストレスを減らすことができるはずです。ただし、やはりダラダラといつまでも見ているのは避けたいもの。その家なりのルールを決めて見せてあげるようにしてください。 散らかしちゃダメを取り払う知覚心理学者のジェームズ・ギブソンが提唱した概念に「アフォード」というものがあります。これは、環境が人間に刺激を与えるというもの。出っ張っているとボタンと認識できるというようなものがそれにあたります。これを子どもの世界で考えてみましょう。 たとえば、児童館と家に同じおもちゃがあったとします。児童館では散らかったままの感じで置かれているのに対し、家ではきれいに片付けて置いてある。同じおもちゃなのに、家では全く遊ばず児童館ではよく遊ぶなんてことを経験した方もいるかもしれません。散らかっている状況が、目についたものを自由に触れるという状況をつくり出しているのです。 普段、眠っているおもちゃがたくさんあるというご家庭は、一度、散らかったままを許容してあげると、子どもが遊ばなくなったおもちゃで再度遊ぶようになるかもしれません。親としてはおもちゃで遊んだあとは、きちんと片付けてほしいかと思いますが「片付けないさい!」とイライラするのをなくすためにも、遊ぶことを子ども自身で見つけ出しやすくするためにも、この時期は散らかしたままでOKにしてみてはいかがでしょうか。ただし、子どもがおもちゃにつまづいて転ばないように、安全には気を付けてあげましょう。 テレビやゲームを親も楽しむ現在、家で楽しめるようにとネットでアニメなどを無料で観られるようになっています。子ども番組だから、子どものゲームだからとご自身がいつもはアニメやゲームを敬遠してしまっているなら、今回を機に家族で楽しんでみるのもおすすめです。親御さんが一緒に楽しんでくれたり、自分が夢中になっているものについて話をしてくれると子どもも喜ぶでしょう。長時間テレビやスマートフォンを見てはいけない理由のひとつに、コミュニケーションが減ってしまうことがよく挙げられますが、一緒に楽しみながら観るのであれば、それも避けられます。 いつものルールをちょっと和らげるだけで、家族全員のストレスを減らせるかもしれません。「●●しなさい!」「●●はダメ!」と言いそうになったら、今、それをいったん緩めることができないか検討されてみてはいかがでしょうか。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月12日毎日、毎日、同じような文句を子どもや夫に言い続け、疲れ切っていませんか。どうしたら聞いてくれるんだろう?とお悩みのママ。もしかしたら、何度も同じことを言うことで、逆に伝わらなくなってしまっているのかもしれません。 何度も同じことで言うのはNG!?子どもには「よそ見をしながら食べない」「お外では静かに」など最低限やってほしいことを、夫には「洗濯物を出すときは裏返しになっているものを直してほしい」など、ちょっと協力してくれればママの家事がラクになることを言っているけれど、何度言ってもまったくやってくれる気配がない。毎日同じことを言い続けて、しまいには正しいことを言っているのはママのはずなのに、ママが小言を言っているかのような雰囲気に……。伝えるときにママがイライラしながら言っているかもと感じたら、いったん伝えるのはやめてみてもいいかもしれません。お子さんの場合は、まだそれをやるには早いのかもしれませんし、夫はママが言っていることを大したことではないと思っている可能性があります。その場合は、いくら言っても聞いてもらえることはありませんし、聞いてもらえないことにママが疲弊してしまうだけです。 自分の身に染みないと直らない基本的に人というのは、自分で実感しないとなかなか身につきません。外で恥ずかしい思いをして、初めて「言われていたのはこういうことだったのか!」と感じた経験がご自身にもあると思います。それでも言わないとわかってもらえないのも事実。 では、どういった伝え方が効果的なのでしょうか。子どもにはやさしく、たとえば、「こぼしてしまうからよそ見をしながら食べるのをやめようね」というように、どうしてだめなのかという理由とともに1回のみ。それ以上長い時間言い続けると、子どもはママが怒っていることに気がいってしまい、なぜ注意されているのかについては忘れ去られることになります。ただただ、ママが怒っている……という印象を残すのみになりがちです。夫にも、どうしてそれが必要なのかの説明とともにその日は1回のみ。「この前も言ったよね!」は言いたくても我慢しましょう。妻の怒りを感じると「また始まった」と思い、どうやってその場を凌ぐかに頭がいってしまうでしょう。いずれにしてもイライラしながら言うのは、厳禁です。 直そうと思っていてもまた忘れてしまった、ということもよくあることです。そのときに、「またなんで!?」とイライラしながら言われてしまうとやる気が削がれてしまうことも多々あります。なかなか直らないときは、ママが多くのことを求め過ぎている場合もあります。“またママがなんか文句を言い出した……”と思われてしまっている可能性も。やめてほしいことの優先順位をつけ、本当にやめてほしいことから順に、ママが真剣にやめてほしいと思っていることを伝えながら注意していくと効果的でしょう。 ママが疲弊することを避ける方法を選びましょう何度も何度も同じことを言い続けて聞いてもらえないと、ママは何も悪いことはしていないのに、ママが疲弊するだけで物事は何も改善していないと感じると虚しさがこみ上げ、イライラしている自分に自己嫌悪を懐きかねません。 いつかはわかってくれる日が来ると思って、気長に対応するようにしましょう。一方で、私は言いたいことは言ったほうがスッキリするの! 聞かないのならとことん言うわよ!というママならそれでもOK。その場合は、言ったら引きずらずに終わりにするようにしましょう。 子どもでも夫でもお願いしたことをやってくれたときは、大いに褒めて喜びましょう!ママが褒めてくれた、喜んでくれた。多くの場合は、次もやってくれる大きな要因になります。 イラスト/マメ美著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月10日子どもをしかっているとき、いつの間にか怒りに変わってしまい、いつ許してよいか迷ってしまうことはありませんか? すでに子どもには何度も注意しているし、ここで簡単に許してしまったら子どもはまた同じことを繰り返しそう……など、さまざまなことが頭をよぎり、ついついしかるのを止めるタイミングを逸してしまう。そしてしかっているうちに、なんだか怒っている状態になってしまい、自分で引き際がわからなくなってしまった……。そんなとき、どうすればいいのでしょうか。 早く許すとママはすぐに許してくれると思ってしまう?口に物を入れたままお話ししない、電車の中ではおとなしくするなど、何度注意しても同じことをしてしまう子ども。一度や二度ならまだしも、もう何度言ったかわからないくらい言い続けているのに、一向に直る気配がない。「前もママ言ったよね?」最初は冷静にしかっていたつもりが、グチグチと小言に変わり子どもの態度も気に入らず、いつのまにか怒っている状況になってしまうことはよくあることです。 ここで再度冷静になって「今度は気を付けようね」と言って、おしまいにしたいところですが、この前もそう言ったしな……、ここで「うん」と言っておけば、ママは絶対許してくれると思っているのではないだろうか……、もう少ししかっている状況を続けたほうがいいのではないだろうか……。そんな思いが頭をよぎるママも多いのではないでしょうか。 では、早く許すと子どもは「ママはすぐに許してくれる」と思ってしまうのでしょうか?実は、早く許しても遅く許しても、多くの場合子どもは許してもらえると思っています。そして、許してもらえると思っている状態は悪いことではありません。人を信じる素地ができているとも言えますし、子ども自身が人を許すことを学んでいるとも言えるからです。 しかり続けることはマイナスしかり続けようがすぐにしかるのをやめようが、同じことをする子は同じことをまたするし、しない子はしないものです。 しかり続けられている子どもが思っていることは「ママの機嫌、早くなおらないかな」(と明確に思っているかは別として)がほとんどで、「なんていけないことをしてしまったんだ! 次は悪いことをしないようにしよう」と反省するのははじめのうちだけか、反省することもなく「またママ怒らせてしまった!」と思っていることがほとんどでしょう。ママとして望んでいるのは、子どもに萎縮してほしいのではなく、注意したことを次はやめてほしい、ということだと思います。あまりしかり続けると、子どもが萎縮してしまいかねませんし、子ども自身がそれを手本にして友人などを許さないという行為に出てしてしまう可能性も出てきてしまいます。しかるのは一瞬にして、次やったらまたしかる、それを繰り返すほうが効果的と心得ましょう。 自分の気持ちを抑えられないときに試したいことしかっているうちに「なんで何度言っても直らないのよ!」と怒りに変わり、子どもを許そうと思っても、なんだか気持ちが収まらず、うまくしかるのをやめられないときもあるかと思います。そんなときは、子どもの年齢ごとの心の成長について調べてみると気持ちが収まるかもしれません。たとえば、2歳のイヤイヤ期や6歳くらいに訪れる中間反抗期など、注意しても反抗してくる子どもについつい怒ってしまうこともあるかと思いますが、反抗こそが成長の印だと思えば、寛大な心で受け止められるようになるのではないでしょうか。また、子どもがなぜしかられているのか理解しているか尋ねてみるのもおすすめです。 「この前もママは○○してはダメって言ったよね? どうしてダメだと思う?」など、どうしてママがしかるのかについて尋ねてみましょう。そうすることで、子どもがしかられている理由を理解しているかママも知ることができます。子どもが理解しているようであれば、それでOKとしましょう。 ついついタガが外れてやってはいけなことを何度もしてしまうのが子どもです。長い目でできるようになるのを待ちましょう。 イラスト/sawawa著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年04月09日「自己肯定感を高めましょう」という話を耳にすることがあると思います。そもそも自己肯定感とはなんなのか。自己肯定感のある子に育てるためにはどのように接すればいいのでしょうか。 ナルシストと自己肯定感が高い人との違い自己肯定感を高めるというと、褒めて自信を持たせればいいのだろうか? それだと自惚れた人間になってしまうのではないだろうか? と思われる方も多いのではないでしょうか。 ナルシストと自己肯定感が高い人には明確な違いがあります。それは“人と比較して自信を持っているか否か”です。ナルシストは人と比較し、人より優位に立つことで自分の存在意義を認めます。一方、自己肯定感が高い人は、自分の悪いところも含め人と比べることなく、そのままの自分を受け入れます。そのままの自分を受け入れることができれば、失敗しても次に頑張ろうと思うことができる。また他人に対しても、比較ではなくそのままの人を受け止めることができ、人と比較してくよくよすることもない。より良い人間関係を築いていくことができるともいえます。 自己肯定感のある子どもに育てるためにやってはいけないこと一般的に、親からネグレクトや暴力などの虐待を受けた子どもや、愛されていると感じることなく育った子どもは自己肯定感が低くなると言われています。 しかし一方で、親が愛情を注いでいるつもりでいても、過干渉、ルールに沿った行動をひどく押し付ける、大きな期待をかけすぎる、失敗したことをひどく責めるなどして育てた場合も、自己肯定感が低くなる可能性が高くなります。 そのため、子どもが親の期待通りにできなくても、失敗しても、それらを受け止めることが重要です。 自己肯定感が低いなと感じたら親がいくら丁寧に自己肯定感が高い子を育てようと思っていても、その子の性格上、なかなか自己肯定感を高く持てない子もいます。それは必ずしも悪いことともいえません。自分と人を比べてしまい、生きづらく感じてしまう可能性はありますが、同じように感じる人を思いやる心を持つこともできます。わが子の自己肯定感が低いなと感じたら、親は否定せず、また無理に自己肯定感を高めさせようとせず、そのままを受け入れてあげてください。 謙遜が美徳とされる日本人にとっては、自己肯定感が高いというのは若干受け入れがたいものでもあり、自己肯定感が高く自信満々な人は、日本においては少ないと感じるかもしれません。人との和を大切にする日本ですから、文化上、どうしても人の目を気にし、比較するということは避けられないところもあります。そういった文化もありますから、親自身も自己肯定感が低いなと思ったら、自分自身を受け入れるところから始めてみてください。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年03月11日今では、ネットや情報誌などでは“子どもに言ってはいけなこと”があふれています。あまりにたくさんありすぎて、親にとっては覚えるのも大変ですし、言ってしまったあとで「これは言ってはいけなかったのか」と後悔することも多々あるでしょう。親だって人間ですから、余裕がないとついつい子どもを傷つけるようなことを言ってしまうこともあると思います。では、本当に子どもに言ってはいけないこととはどのようなことなのでしょうか できれば避けたいこと実は絶対的に子どもに言ってはいけないことはありません。ご自身を考えてみていただいてもわかるように、今“子どもに言ってはいけなこと”とされている言葉を親から言われた経験がある方はたくさんいると思います。たとえば、・きょうだいやお友だちと比較するようなことEx.○○はできるのに、なぜあなたはできないの?・存在を否定することEx.あなたなんていなければいいのに・容姿を否定することEx.〇〇ちゃんはかわいくないわね・理不尽な言葉Ex.あなたはお姉ちゃん/お兄ちゃんなんだから・何かをだしにして子どもにしてほしいことをさせるEx.△△したら、ご褒美に□□を買ってあげる・過程ではなく結果を褒めるEx.100点とってえらいね!などなど。これらは、できれば言わないほうがいい言葉には違いありません。けれど、子どもによって受け取り方はさまざまで、非常に気にする子もいれば、まったく気にしない子もいます。またこの先、成長していくなかで、他人から嫌なことを言われることもあるでしょう。わざわざ傷つけるようなことを言う必要はまったくありませんが、親があまり神経質になる必要もないのです。 やってはいけないこと絶対的に言ってはいけないことはありませんが、やってはいけないことはあります。・子どもが傷つくとわかっていながら、言ってはいけないとされるようなことばを繰り返し言うこと・自分が言われて嫌だと思うことをあえて子どもに何度も言うこと これらは、子どもをたしなめるという理由をつけて、親の気分をスッキリさせることに子ども利用している場合が多いからです。言っている内容よりも、子どもに対して悪意があることのほうが問題です。なぜなら、悪意は少なからずとも確実に伝わります。一度ひどいことを子どもに言ってしまったとしても、親から愛されていると感じられれば、子どもはこの先も前向きに生きていく糧をもつことができます。ただそこに、「もしかして本当にそう思っているのかな……」「ママは私が嫌いなのかな」という疑問が生じたとき、トラウマになりかねない暴力的な言葉に変わってしまうのです。 実はトラウマはない!?『嫌われる勇気』でもおなじみの心理学者アルフレッド・アドラーの説によれば、トラウマはないとされています。 たとえば、親からかわいくないと何度も言われ続け、自信をすっかり失って閉じこもってしまった人がいるとします。親からかわいくないと言われたことが原因=トラウマと考えられる場合が多くありますが、アドラーは、閉じこもるのがその人にとって都合が良いため、親からかわいくないと何度も言われたという原因を後付けしたと考えます。 この説には賛否がありますのでここでは深く掘り下げませんが、少なくとも、子どもが親から言われて傷ついたことが、結果的に子ども自身がトラウマであると感じてしまう可能性はあるわけです。言ってしまって、“しまったな”と思ったら、お子さんにしっかり謝りましょう。 まったく悪気なく言った一言にお子さんが傷ついてしまうこともありえます。これは言ってはいけない、あれは言ってはいけないと神経質になるより、お子さんが何に傷つくのか、反対にパパやママはどのようなことを言われたら嫌なのか、お子さんとざっくばらんに話せる環境こそが一番大切ではないでしょうか。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年03月10日最近では芸能人の不倫報道が話題になることも多いですが、世間では不倫は格好のネタとなりえます。では、もしママ友の夫が不倫していることがわかったら? ママ友にどのように接すればいいのでしょうか。 ママ友の夫を責めるのはNGまず、やってしまいがちですが、やってはいけないことの1つが「ひどい旦那さんね!」とママ友の夫を責めることです。ママ友に共感や同調を示すために言っていることがほとんどかと思いますが、夫がひどいことはすでにママ友は十分に知っています。友人にも言われることによって・ひどいことが強調される・そんな夫をもった自分がダメな気がしてくるなどの心理的重圧がかかってしまうことがあります。つらい気持ちに拍車をかけかねないのです。 「あなたのためを思って」は危険さらに危険なのは「あなたのためを思って」という気持ちでママ友に接することです。「あなたのためを思って言うけれど」と言う場合、実際は相手のためを思っているつもりなだけであって、自分の主張を伝えたいだけのことがほとんどです。たとえば、「あなたのためを思って言うけれど、離婚したほうがいいわ」「今後のあなたや子どものことしっかり考えたほうがいいわね」「旦那さんが改心するためにも○○したほうがいいわよ」などなど……。 不倫が発覚したばかりであればママ友は感情的になっていることが多く、まだ具体的な対応策を考えられない状況かもしれません。そんなときに畳み掛けるようにいろいろと言われてしまうと、せっかくの助言をどう受け止めるべきか、冷静ではない状況で考えなくてはならなくなります。 不倫が発覚してしばらく経ったあとであればママ友も生活がありますから、自分自身でいろいろと考えているでしょう。何か意見を言うのは、ママ友が助けを求めてアドバイスを求めたときにしましょう。 不倫されているママ友にはどう接すればいい?不倫をされてしまうと、プライドを傷つけられた状況である上、不倫をされた自分自身を恥ずかしく思い、そんな夫を選んでしまった自分や不倫された自分を責めてしまう状況にあることも。そんな気持ちだとしたら、他人の目は非常に痛くささります。興味津々で根堀り葉掘り聞くのは厳禁です。さらに、同情心いっぱいの目で見るのもやめましょう。同情されると惨めな気持ちが増幅しかねません。人に話してスッキリするママもいます。その場合は、余計なことは言わず、話を聞いてあげましょう。何より、いつも通りが一番。ママ友の家庭のことですから、ママ友が折り合いをつけるしかありません。他人は割り込めないと割り切りましょう。ママ友の真の友人であると自負するのであれば、何があろうとあなたの味方である、という気持ちで接することが何よりママ友の力となるでしょう。 不倫などのわかりやすい「悪」が目の前にあると、人は評論家になりがちです。他人の家庭のことはその人にしかわからないことが多くあります。つらいときは、正論が胸に痛くささることがあります。ママ友がつらそうにしていたら、正論を言うのではなく、そっと心に寄り添うようにしてあげてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年03月09日日々一緒に暮らしていれば避けては通れない夫とのケンカ。長引かせないためにすっきり早く終わらせるには、女性が腹が立ったときにやってしまいがちなことをできるだけ避ける必要があるかもしれません。ケンカを長引かせないために、夫に言ってはいけないこととは? 以前のことは持ち出さない女性はとにかくいろいろな情報をインデックス化するのが上手です。たとえば、「夫に対してむかつくこと」というカテゴリーが知らずに頭の中にできていて、ケンカをすると、「夫に対してむかつくこと」にカテゴライズされた情報がいとも簡単に引き出せるのです。 「今日は早く帰ってきて」と言ったのに帰ってきてくれなかった→ 10日前も同じだった→ 出会ったときからそれで何度もケンカになっている→ そもそも、いつもわたしの話を流して聞いているからそういうことになる→ 流して聞いているといえば、洗濯に靴下を出す際はちゃんと裏返しになっていない状態にしてよって言ったよね……というように、延々と夫の悪いところを引き出せる能力があります。 そうなると論点がわかりにくくなり、男性は結論が見出せないことに苛立ちを覚え始めます。夫が苛立ったことから怒り始めてしまうとケンカも長引きますし、ケンカの原因となった事柄の解決も遠くなってしまいます。 性格や性質について言及しないケンカをしていて頭にきていると、短気、だらしないなど、いつもは受け入れているつもりの夫の性格や性質について言及したくなってくることもあるでしょう。でも、これもケンカを長引かせたくないならNG。意味もなく(少なくとも夫にとっては)論点とずれることを話すことを、多くの男性は嫌います。論点を戻そうと理詰めで責めるか、妻の言っていることを受け流し始めるか、無視し始めるか、男性のタイプによって変わってはきますが、ひとつ確実なのは、妻の苛立ちを増幅させる可能性が高いということ。妻の苛立ちを上手に受け止めることができる男性は希少です。自らの苛立ちを増幅させないためにも、ケンカのおおもとになった事柄以外についてはいったん目をつむりましょう。 どうしても言いたいときは一度整理してから我慢しても怒りが収まらず、過去のことも夫の性格のこともとにかくぶちまけたいのであれば、できるだけ冷静に夫に対峙できるように、整理してから話すことをおすすめします。なぜ過去のことを今話すのか、なぜ夫の性質まで言及しているのか、できるだけ論理的に組み立てて夫に話すことで、感情に任せて夫にぶつけるよりも聞いてもらえる確率は高くなるはずです。 今回は、ケンカを長引かせないための話をさせていただきましたが、長引いてもいいから、あえてとことんケンカをして、普段のたまっているうっぷんを出し切ってしまうほうがいいこともあります。その場合は、言いたいことをとにかく言ったら、“もうこれでこの件はおしまい”とお互いに終わらせるようにしましょう。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年03月08日「妊娠したい」と考えたとき、妊娠するということがこんなにも奇跡的なことだとは思っていなかった方も多くいらっしゃると思います。すんなり妊娠する方もいらっしゃる一方で、子どもが欲しくてもなかなかできない方もいます。自分は子どもを授かることができたけれど、友人にはなかなかできず、つらそうにしているとき、どのように接するのがベターなのでしょうか。 相手にとっては、どう言っても“わかりあえない人”自分の努力ではどうにもならないことが多々あるのが妊娠です。妊活中の方にとっては、頑張りがなかなか実を結ばず、悩ましい日々を送っていらっしゃる方も多くいます。そんな悩んでいる姿を見て、友人を励ましてあげたいという気持ちが湧き上がることもたくさんあるでしょう。 けれど、もしあなたにすでにお子さんがいたり、妊娠中だったりしたら、何を言っても多くの場合、相手は“あなたにはもう子どもがいるんだからいいじゃない”“妊娠できたあなたには私の気持ちはわからない”と少なからず思ってしまいます。 アドバイスはやめておいたほうがいいもし、あなたも妊活をして子どもを授かったとしても“こうしたらいいよ”というアドバイスはやめておいたほうがいいかもしれません。相手はあなた以上に自分の状況や体調を考えているはずです。考えていることにアドバイスされてしまうと、“そんなことわかっている”と思われたり、最悪の場合“なんて上から目線なの”と気分を害されてしまうこともあるかもしれません。 相手から、“あなたのときはどうだった?”と尋ねられれば、アドバイスとしてではなく、状況を説明するに留めましょう。妊活は時としてとてもセンシティブな問題です。人の神聖な領域に踏み込んでしまわないよう気を付けましょう。 話を聞くだけでOKどんなにあなたが親切心で心配していても、相手の状況を完全に理解することは不可能です。これは、妊活中に限らず、つらいときにその人とまったく同じ立場になるのは不可能なわけで、相手もあなたが心から心配してくれていることは理解しているでしょう。友人が悩んでいて話を聞いてほしそうであれば、助言などはしようとせず、ただ寄り添って話を聞いてください。それだけで、あなたの気持ちは相手に伝わるはずです。 友人が悩んでいるからといって、腫れ物に触るような対応も避けましょう。せっかく一緒にいるのであれば、楽しい時間をお互いに過ごせるようにすることが一番の励ましになるのではないでしょうか。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年02月16日仕事から帰ってきた平日はもちろんのこと、土日も家でゴロゴロして家事や育児をしない、スマホばかりみて子どものおむつさえ替えてくれないなど、忙しい子育ての毎日、夫にイライラすることはたくさんあるでしょう。 「もう、わが家はワンオペ育児決定!」と覚悟を決めたものの、「やっぱりなんで私ばかり!」とイライラしてしまうときに試してみたい行動を紹介します。 夫に感謝できることを考えてみる子どもに笑顔で接してくれる、時々だけれどお土産を買ってきてくれる……とにかくささいなことから感謝できそうなことを並べてみましょう。 妻がワンオペ育児決定と覚悟を決めざるを得ないようなご家庭であれば、自分のことしか考えられない夫が意外にも頑張って家族に気をつかってくれていることに気付けるかもしれません。 夫の立場になって考えてみるなんで夫はああなのかしら?ではなく、完全に夫に同化して考えてみてください。 「休日はスマホを見てゴロゴロできるから極楽だなあ」「帰宅後のこの夕飯を食べてからのゴロゴロ時間が快適なんだよなあ」など、夫の気持ちになってみましょう。 その際、完全に妻に対する気づかいが入っていないことを再認識してまたイラッとしてしまうことは抑え、気づかいもせずにいられる状態を自分でも感じてみてください。それだけ幸せなら……と思えるときもあるかもしれません。 夫への気づかいをやめてみる夫も好きなようにしているわけですから、妻も好きなようにしてしまいましょう。 もちろん、子育てはノンストップ。夫と同じように気ラクにはいきませんが、夫を気づかっているからこそイライラは募ります。男性は自分の時間は放っておいてほしいと思うことが多いので、この際、夫にを気づかうことをやめて、妻は妻がすべきことだけをするようにしてみてはいかがでしょうか。たとえば、夫にお茶を入れてあげる、洗濯後の洋服を畳んであげる、これらは自分でやってもらうなどして、極力夫のためにすることを減らしてみます。その際、いつまでも洋服が放置されていても気にしてはいけません(多くの場合、しっかり者の妻は、それが気になってイライラしてしまうものですが……)。思いの外、夫のために割いていた時間を減らしても夫は気付かない場合があります。それでもイライラが収まらない場合は、すべてしっかりできる人だったら自分は夫のことを好きになっていただろうか?と考えてみるのも一手です。 これらはあくまでも、どうやっても動いてくれない夫がいる家庭で、「わが家はワンオペ育児決定!」と覚悟を決めた妻に贈る事柄です。まだまだ夫が変わってくれそうであれば、時間をかけてでも夫が動いてくれるように働きかけてみましょう。著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年02月14日毎日のように子どもにイライラしてしまい、カッとなった自分に嫌気がさし後悔してしまっているママは多いものです。イライラしてしまうのは誰にでもあることであり、怒りの感情そのものは悪いものではありません。怒りの感情を、怒鳴ったり、叩いたりといった行動に変換してしまうことが問題なわけですが、怒鳴ったり、叩いたりといったことをしないために怒りの感情を抑えることは可能なのでしょうか。 アンガーマネージメントの“6秒”が待てない!アンガーマネジメントでは、人の怒りのピークは6秒間とされ、その6秒間を我慢できれば、衝動的な行動を抑えることができるとされています。たとえば、子どもに対してイラッとしてしまっても、理論上は6秒間さえ持ちこたえられれば、理性をもった対応ができると考えられています。 でも、カッとなる=怒鳴るとなってしまい、その6秒が待てないというママも多いのではないでしょうか。 ではそういった場合、どうすればいいのでしょうか。 自分が許せないことを考えてみる怒りの感情が起こるには、苛立ちや不安、寂しさ、恐怖といった感情がまず存在すると言われています。そして、苛立ちや不安、寂しさ、恐怖といった感情が起こる原因には、自分なりの「〜ねばならない」「〜べき」「〜のほうがよい」というルールが存在していることがほとんどです。 たとえば、「ごはんは行儀よくきちんと座って食べるべき」というルールが自分の中に強く存在していると、子どもが行儀悪く食べているとイラッとして怒ってしまうというようなことになります。 このように深く自分自身に身についているルールは、大人としてはもちろんのこと、子どもにも教えるべきであることが多く、完全否定できるものではないことがさらに子どもに怒りをぶつけることを容易にしてしまいます。しかし、怒ってしまってママたちが後悔してしまうことが多いことからもわかるように、まだ子どもにはそのルールを守らせるには早い場合や、冷静に注意すればよいことがほとんどなのです。 大切なのは日々の練習瞬時に湧き上がってしまう怒りを抑えるには、日々の思い込みと練習が必要です。思い込みというと語弊があるかもしれませんが、「まだこの子にはごはんを行儀よく食べるのは難しいのだから、ふざけていなければよしとする」というように、子ども用のルールを自分につくり、それを自分自身に覚えこませましょう。 また、食事が始まったら、冷静なうちに子ども用のルールを思い出し、自分を律します。ここでやっぱりカッとしてしまっても自分を責めないように。練習を繰り返してなんとか自分の怒りを抑える練習をしている自分を褒めてあげてください。しかしながら、子どもには「怒られた」という印象しかありませんから、「カッとしてごめんね」と言ってから、なぜママが怒ってしまったのか、やさしく説明してあげるとベターです。 日々の思い込みと練習が必要なので、すぐに怒りを抑えられるようになるわけではありません。けれど、頑張りは必ず実を結ぶでしょう。そしてなによりも、子どもにはきちんとママが頑張っていることが伝わるはずです。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年02月12日