女優の武井咲(22)が、12日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ボクらの時代』(毎週日曜7:00~7:30)で、世間からの評価について語った。この日はオスカープロモーションに所属する武井、剛力彩芽(23)、忽那汐里(23)が、プライベートな話題を中心に本音でトーク。その中で武井は、「評価はあまり気にしない」と言いつつ、「気にした方がいいの? って思っちゃう」と胸の内を明かした。これに剛力が共感しながら「視聴率とか気になる?」と探ると、「気にしなきゃいけないんだろうけど、それよりも観てくれた人の感想を聞きたいと思っちゃう」と返答。「たぶん無知だから言えることだと思うんだけど」と前置きし、「何で世間のみなさまに視聴率をお知らせしなきゃいけないんだろう」と正直な思いを伝えた。一方、エゴサーチを「しない」というのは忽那。ネット上で出産や妊娠が噂されていることを知り、「私、子ども産んでない!」と否定。このような苦い出来事が原因でネットを見なくなったと言い、「ほかに見るものがたくさんあるもん」と笑顔を見せていた。
2016年06月13日女優の剛力彩芽(23)が、12日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ボクらの時代』(毎週日曜7:00~7:30)で、自身の結婚観について語った。この日は、オスカープロモーションに所属する剛力、武井咲(22)、忽那汐里(23)が出演し、仕事や恋愛などについて本音で語り合った。その中でそれぞれの結婚観についての話題になり、武井が「結婚という形にこだわらなくてもいいよね」と語る一方、剛力は「結婚したい。家族は欲しい」と強い願望をうかがわせた。横浜にある実家に今でも住んでいる剛力。「(結婚後も)実家に住もうと思っているぐらい」と地元と家族への愛情を口にすると、武井は「婿養子? ウソでしょ!?」と盛り上がり、剛力は「名前を継いで欲しくて。姉しかいないから"剛力"が途絶えちゃう」と説明。「名前は剛力のままでいたい」と言い、「家に来てもらえたらうれしいな」と期待を寄せていた。
2016年06月13日映画『キングスグレイブ ファイナルファンタジー XV(KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV)』が、2016年7月9日(土)より全国の劇場で公開される。本作は、全世界で1億1500万本以上の売り上げを誇る国内屈指のRPGゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ最新作「ファイナルファンタジー XV」と同じ世界、時間、キャラクターで描くもう一つの物語。世界最高水準のCG技術がフルに盛り込まれており、アクション映画を見ているような感覚で「ファイナルファンタジー XV」の世界感を堪能出来る。ルシス王国の王子ノクティス視点で進行するゲーム本編に対し、本作はノクティスの父である国王レギスの視点を中心に、レギスとノクティス=父と子の絆が描かれる。本作を鑑賞してから本編をプレイすれば、ゲーム側で得られる様々な情報にさらなる深みを与えてくれそうだ。キャスト陣については、声優初挑戦となる綾野剛がニックス役に、忽那汐里がルナフレーナ役に決定している。また、全国共通特別鑑賞券の第1弾が全国の劇場で発売中。価格は1,500円(税込)で、特典としてA3サイズのメタリックポスターが付属する。【作品情報】『キングスグレイブ ファイナルファンタジー XV』公開日:2016年7月9日(土)プロデューサー:田畑端ディレクター:野末武志脚本:長谷川隆音楽:John Grahamメインテーマ:下村陽子配給:アニプレックス■チケット・第1弾全国共通特別鑑賞券発売日:発売中(2016年5月30日時点)特典:A3サイズ メタリックポスター※数量限定の為、無くなり次第販売終了。※今後、第2弾全国共通特別鑑賞券の販売を予定。※第1弾全国共通特別鑑賞券の詳細は公式ウェブサイト(より■前売券発売日:2016年6月1日(水) 10:00〜場所:全国のセブン-イレブン【ストーリー】神聖なるクリスタルを擁する魔法国家ルシス。クリスタルを我が物にしようとするニフルハイム帝国。二国はあまりにも長い戦いの歴史を続けていた。ルシス国王レギス直属の特殊部隊「王の剣」。ニックス・ウリックら「王の剣」は魔法の力を駆使し、進行してくるニフルハイム軍を辛くも退けていた。しかし、圧倒的な戦力の前に、レギスは苦渋の決断を余儀なくされる。王子ノクティスとニフルハイム支配下のテネブラエ王女ルーナとの結婚、そして、首都インソムニア以外の領地の放棄ーー。それぞれの思惑が交錯する中、ニフルハイムの策略により人知を超えた戦場へと変貌したインソムニアで、ニックスはルシス王国の存亡をかけた戦いに向かう。全ては“未来の王”のために。
2016年06月02日世界的人気を誇るRPGシリーズ最新作「FINAL FANTASY XV」と同じ世界、時間、キャラクターで描く、もうひとつの物語となるフルCG長編映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』。このほど、本作の日本版の声優に、俳優・綾野剛と女優・忽那汐里が決定。大の“FF”ファンという綾野さんは、本作で声優“初挑戦”を果たす。9月30日(金)に発売されるPlayStation4とXbox One 向け新作ゲーム「FINAL FANTASY XV」と、同じ世界観を共有する本作。世界最高水準のCG技術をフルに盛り込み、新作のアクション映画を見る感覚で、「FINAL FANTASY XV」の世界を楽しめる作品となっている。ゲーム本編では、ルシス王国の王子・ノクティス視点で物語が進行するが、本作では、ノクティスの父である国王レギスの視点で進行し、レギスとノクティス、父と子の絆がそれぞれ描かれることになる。そんな本作で、物語のカギを握るニックス役として、主演作『日本で一番悪い奴ら』の公開を控え、同作で「ニューヨーク・アジア映画祭」ライジング・スター賞を授賞するなど、今年も大活躍の綾野さんが声優に初挑戦。また、同じくルナフレーナ役を、『海難1890』『女が眠る時』と海外合作作品でも存在感を発揮する忽那さんが演じることになった。収録日を迎える前、細かな確認を関係者と重ね、声が枯れるほど練習したという綾野さん。収録前日には、のどに鍼まで打ったそうで、初めてとは思えないほどのパフォーマンスを見せていたという。収録では、シーンごとの世界観、登場する全てのキャラクターの設定を確認するなど、綾野さん自身でもニックスのオーラを身にまとい、役になりきっていた。声優 “初挑戦”に、「『自分に務まるのか』という思いがあった」と語る綾野さん。「関係者の皆さんとコミュニケーションを取りながらキャラを創っていくというのは、映画やドラマでもよくありますが、表情や感情に合わせてキャラを創っていくという難しさを感じました。それと同時に、声優の凄みを感じました」と苦労をのぞかせつつも、「やり遂げられたのは、『FINAL FANTASY』が大好きだからこそ」と明かす。「僕らの年代って『FINAL FANTASY』でいろいろなことが形成されたと思うんです。もはや血や骨みたいなものです」と、自身も熱烈なファンのひとりであるだけに、「『FINAL FANTASY』を家で見るのではなく映画館で観るということはまずないことだと思います。友情・憂い・悲しみなどの様々な感情や、誰かを守りたい、何かを成したい、未来へ繋げたいという気持ちは、綺麗ごとかもしれないけど、大切なことだと思います。そうした意思が本作には表現されています。そこを皆様には体感していただきたいです」と、本作をアピールした。また、事前打ち合わせの段階で、すでに年季の入った台本を手にしていたという忽那さん。常に最良の回答を追い求めるように、とてもストイックに“ステレオタイプなお姫様”ではない難しいキャラクターを作り出していた。忽那さんが持つ鋭い感性の視点からくる表現力、博愛精神、そして奥底にある女性が憧れる芯の強さがキャラクターとマッチし、見事にルナフレーナを表現、丁寧に収録を進めていたという。忽那さんも「声だけの長編作品は経験がなかった」という本作。しかし、「ゲームの映画化」という点には興味が湧いたそうで、「映像をはじめてみたとき、見た目だけでなく、髪の毛の揺れや洋服の動きなど、違和感を探すほうが難しいくらいものすごい作品だなと思いました」と感想を語る。さらに、「私の演じたルナフレーナは、お姫様で、控えめで、強さもあって。自分の信念や使命は貫き通すというキャラクターだなと感じました。セリフは、普段絶対に使わないセリフばかりなので、見ている方に対して丁寧な伝え方ができるように心がけました」とキャラクターについて解説する忽那さん。「『FINAL FANTASY』を実際にしたことがあってもなくても、すぐ本作の世界に惹きこまれ、ひとつの映像作品として楽しむことができるはず」と本作に太鼓判を押しつつ、「ファンの方にとっては、懐かしいキャラクターが出てきたりしてビビッと感じることもあると思います」と、気になる情報も明かしてくれた。『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』は7月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日NYを拠点に活躍する女優・小山田サユリさん。2010年10月から9カ月間、文化庁新進芸術家海外派遣制度の研修員としてNYの演劇学校で演技を学び、現在は新作映画『女が眠る時』に出演、資生堂のCMではレディ・ガガと共演するなど、活躍の幅を広げています。「NYで演劇を学ぶ」「海外で夢を掴む」なんて、自分にはマネできないすごいこと。そう思いがちですが、小山田さんも仕事に悩みながら「これでいいのかな」と手探りで前に進んできたのだそう。今の自分を作った30代の自分を振り返ってもらいました。30代前半まで、自分の力に自信を持てなかった20代前半にデビューして以来、映画を中心に活躍してきた小山田さん。「若さと勢いで」目の前の仕事に一生懸命だった20代を過ぎ、30代に入ると「長く仕事を続けるために」という視点で自分をとらえるようになったそう。そこで出てきた不安が、「このままでは限られた役しかできない女優になってしまう」ということでした。「私は華やかな顔をしているタイプではなく体も華奢な方だったからか、病弱な役や心に傷を負った役など、なんらか影を背負う女性を演じることが多かったんです。撮影が数カ月に及ぶ映画では役にどっぷり浸かることから、役の色が抜けきらず、プライベートでうつうつとすることも。加えて、『演技をしっかり学ばずに(スカウトをきっかけにして)女優になった』ということがコンプレックスで、実力がついていないという危機感を強く抱くようになりました。今振り返れば、もっと好奇心をもって仕事以外に新しい趣味を始めてみたら変わったのかもしれないのですが、愚直に仕事に向かうあまり、どんどん暗くなっていましたね」「楽しむ」ことを教えてくれた演劇学校ターニングポイントは「何か変えなくては」と、34歳で応募した文化庁新進芸術家海外派遣制度。若手芸術家を海外に派遣し、実践的な研修機会を提供する国の制度に見事合格し、NYで演劇を学ぶ道を選んだことが「仕事のとらえ方が180度変わる」大きな出来事になります。「新鮮だったのが、演劇の授業でもオーディション前でも先生や周りの仲間が『Have fun!』『Enjoy!』(楽しんで!)と口癖のように言うことでした。授業でも常に笑いがあり、演技をする際も、どうしたら面白くなるかを貪欲に追求する。緊張するオーディションでさえ、『チャンスがあるなんてとても素敵なこと。悔いがないように全力で楽しむのよ』と前向きな言葉で送り出されます。それまで女優という仕事に真面目に取り組もうと視野が狭くなっていた私にとって、『演技を楽しむ』『その場にいることを楽しむ』という姿勢は何よりも必要としていたことでした。演技の技術も理論も、人脈も、大切なことをたくさん得た演劇学校生活でしたが、『楽しむことを学んだ』のは、私の人生において、本当に貴重でした。いろんなことに興味がわき、人に会うことが大好きになってよく笑うようになると、周りにもポジティブな人が集まってくるんです」NYで作った人脈をいかして仕事をしたいと考え、NYに拠点を置くことを決めた小山田さん。2015年には婚約し、「私の人生はまだまだこれから!」と笑顔を見せます。「今後は国内外広く評価される女優でありたいし、プロデュース業にも興味があります。世の中は自分がどうとらえるかで景色が大きく変わるし、自分が楽しむことから道は開ける。これからの毎日に、自分が一番わくわくします」悩み、もがき苦しみ、一歩踏み出したからこそ、今がある。小山田さんの生き方は、今まさにその悩みの渦中にいる人たちにとっては勇気とヒントを与えてくれるものではないでしょうか。年齢や固定概念からの解放。それは、得ようと思えば誰にだって得られる自由なのです!【News】小山田サユリさん出演の映画『女が眠る時』全国の映画館で公開中。作家の清水健二(西島秀俊)は、編集者の妻・綾(小山田サユリ)とともに休暇を過ごすため郊外のリゾートホテルを訪れる。そこにいた、初老の男(ビートたけし)と若く美しい女(忽那汐里)の謎めいたカップルに目を奪われた健二は、少しずつ2人に近づいていく。監督:ウェイン・ワン出演:ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品作品
2016年03月17日NYを拠点に活躍する女優・小山田サユリさん。2010年10月から9カ月間、文化庁新進芸術家海外派遣制度の研修員としてNYの演劇学校で演技を学び、現在は新作映画『女が眠る時』に出演、資生堂のCMではレディ・ガガと共演するなど、活躍の幅を広げています。プライベートでは2015年に婚約し、新生活をスタートさせた小山田さん。公私ともに充実した今に至るには、30代の大きなチャレンジがありました。体系的に学ぶ環境に、必死で食らいついた黒沢清監督『アカルイミライ』、行定勲監督『セブンス アニバーサリー』、森田芳光監督『わたし出すわ』など、日本映画界を牽引する監督作品に多く出演してきた小山田さん。映画に「自分の居場所」を見出し、順調にキャリアを重ねていた30代前半、ふと「自分には女優としての実力があるのだろうか」と不安を抱くようになったと言います。長く仕事を続けるためにきちんと演技を学ばなければと考えた小山田さんは、若手芸術家を海外に派遣して実践的な研修機会を提供する国の制度「文化庁新進芸術家海外派遣制度」に応募。35歳でNY留学を決めます。「派遣制度のことは、友人でもある演出家の長塚圭史さんに強く勧められていて知っていました。私が渡米する前年に『絶対に派遣制度で海外に行く』と言っていた長塚さんが有言実行でロンドンに行ったのを知り、私も行動に移さなくちゃと思ったんです」演劇学校では演劇の基礎理論をはじめ、シアター系の演技法、アクション技術など実践的な演技指導、オーディションに受かるためのノウハウ術まで幅広く体系的なカリキュラムが用意されており、日本との違いに驚きの連続だったと言います。「日本では『現場で仕事をしながら学べ』という感覚重視のやり方が一般的ですが、アメリカは非常に合理的。演技は理論から実践まで学ぶものという考えがスタンダードですし、どんなに有名な俳優でも演技のパーソナルトレーナーをつけて、日々の努力を欠かしません。演劇学校で知識やスキルを学ぶので、俳優や演出家などとして活躍したあとにパーソナルトレーナーとして指導する側に立つこともできる。演劇界に関わる人の層の厚さには、衝撃を受けましたね」自分では変えられないことで、悩むのはやめよう英語ができないまま演劇学校に入学した小山田さんは、演技法の授業のために日々セリフを覚えることで精一杯。加えて慣れない環境での一人暮らし、意志の疎通の大変さにノイローゼになったほどでした。「セリフを覚えなくちゃ、日本人特有のアクセントをできるだけ消さなくちゃ、欧米の学生たちに負けないように大きく振る舞わなくちゃ……など、さまざまなプレッシャーで、今思えば心がちょっとおかしくなっていました」そんな小山田さんを変えたのは「諦めて受け入れる」という物事のとらえ方。「どんなに背伸びをしたって私は私」と思えてから、すっと悩みがなくなったと言います。「英語を習得したのが35歳なんだから、アクセントがあるのは仕方がない。体が小さいのも仕方がないし、見た目を変えることはできない。自分ではどうしようもないことは諦めて、認めてあげよう。そう思ったら本当にラクになりました。発音は音でしかないのだから、演じる役の心の内、感情、秘めた思いをしっかり表現できる女優であろうと。自分ができること、やるべきことが明確になり、自分にないものをくよくよ考えることから解放されました」どんな質問にも、自身の考えをはっきり示しながら答えてくださった小山田さん。NYの演劇学校という厳しい競争社会に身を置き、そこで自分なりの答えを見つけてきたしなやかさに引き込まれ、「世界的に活躍する女優になりたい」という小山田さんのこれからが、ますます楽しみになりました。撮影:石田祥平ヘア・メイク:Hanjee スタイリング(デザイナー):Satoko Ozawa【News】小山田サユリさん出演の映画『女が眠る時』全国の映画館で公開中。作家の清水健二(西島秀俊)は、編集者の妻・綾(小山田サユリ)とともに休暇を過ごすため郊外のリゾートホテルを訪れる。そこにいた、初老の男(ビートたけし)と若く美しい女(忽那汐里)の謎めいたカップルに目を奪われた健二は、少しずつ2人に近づいていく。監督:ウェイン・ワン出演:ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品作品
2016年03月13日NYを拠点に活躍する女優・小山田サユリさん。これまで、黒沢清監督『アカルイミライ』、行定勲監督『セブンス アニバーサリー』、森田芳光監督『わたし出すわ』など、日本映画界を牽引する監督作品に多く出演。2016年は、新作映画『女が眠る時』への出演、資生堂CMでのレディ・ガガとの共演など、活躍の幅を広げています。プライベートでは2015年に婚約し新生活をスタートさせた小山田さん。公私ともに充実した今に至るまで、どんな風に「自分」を育ててきたのか。小山田さんのこれまでを聞きました。実力をつけたい。その一心で、35歳で単身NYへ 都内の短大に通っていた20歳のとき、スカウトされたことをきっかけに女優の道を歩き始めた小山田さん。「地元・新潟に帰って、幼稚園の先生をしよう」と免許もとっていた矢先の、突然の転機だったと言います。「まさか自分が女優になるとは、想像もしていませんでした。華やかな競争社会に自分は絶対に向いていないと思っていましたが、目の前の仕事を一つ一つ進めていって得られる達成感が心地よく、気づけばがむしゃらに20代を過ごしていました。短期的な集中力が大切なCMの仕事、スピードが大事なテレビドラマの仕事、じっくりとものづくりを進める映画の仕事……それぞれを経験する中で映画に自分の居場所を感じられるようになり、もっと演技を学びたいという気持ちが芽生えていったんです」「このままでいいのだろうか」と足が止まったのは、30代になって数年が過ぎたころ。演技を“学んだ”経験がないことへの焦りや将来への不安から、35歳のとき文化庁新進芸術家海外派遣制度の研修員として単身渡米を決め、本場・NYの演劇学校に通うことにしたのです。これが今の小山田さんへ導く、最大のターニングポイントになります。「20代のころは『若くて透明感がある』と評価されることが多く、勢いだけで突き進んでいました。でもそんなのって、実力とは違う儚いもの。このままじゃ演技の幅が広がらない、しっかりとスキルを身に着けたいという思いが、日に日に強くなっていきました。幸運なことに、文化庁の派遣制度に応募したところ合格。9カ月間演劇学校に通い、ゼロから演劇を学びなおすことを決めました」日本で順調に仕事をしていた中での、渡米というチャレンジ。当時は英語を一切話せなかったそうですが、不安よりも「広い世界に飛び出したい」という衝動の方が大きかったと言います。「世界中から俳優を目指す人が集まり、演技を理論から実践まで体系的に学ぶ環境で、世界のレベルの高さを痛感しました。授業の半分を理解するのがやっと、言いたいことが伝えられないという環境で最初はノイローゼ気味でしたが、一方でいろんなことから解放されていく自分に気づいたんです」年齢は数字でしかない 「NYで居心地のよさを感じた理由の一つが、『私のことを、見たまま評価してくれる』ということでした。私は女優デビューが20代と比較的遅かったので、日本では演じられる役にかなり制限がありました。『この役は10代後半だから25歳の小山田はダメ』という風に、私を見ることなく履歴上の年齢だけで落とされることが何度もあり、すごく悔しかったんです。でも、NYに来たら誰も年齢のことを口にしません。私が35歳であろうと40歳であろうと、オーディションでプロデューサーが20代だと思えば役をもらえる。とてもシンプルで、ありのままの自分で勝負できるという自由さに、心も体もどんどん開放されていきました。オーディションで落ちることももちろんたくさんありますが、『実力がなかった』とすっきり前に進める。そんな経験から、年齢は数字でしかないと思えるようになりました」レディ・ガガと共演した資生堂のCMでも役の想定年齢は20歳だったものの、オーディションに行ってみると、15歳の中学生から40~50代の方まで幅広い層がいたそう。「チャンスの入口は広く、チャレンジすることに前向きな人ばかり。いくつになってもやりたいことに挑戦すればいいと思えたら、40歳の今もまだまだスタートラインに立ったばかりと思えます。世界で活躍する女優になりたいし、プロデュース業もやってみたい。30代だからこうすべき、40代になったらこうすべきといった考え方は、一切しなくなりました」スクリーンで魅せる透明感はそのまま、くるくると表情を変えながら話す小山田さん。35歳で英語もできないまま、NYで自ら厳しい環境に飛び込む……それだけを聞くと、なんて強くたくましい女性なんだろうと思いがちですが、「小さなきっかけに背中を押されただけ。無知だったから行けたんです」と笑顔を見せます。「年齢って、本当に誰も気にしないの。日本の常識が世界じゃ全然スタンダードじゃないんだ、なんだ、私は私でいいんだと思えたんです」そんな小山田さんの言葉に、聞いているこちらも、ふっと心が軽くなった気がしました。撮影:石田祥平ヘア・メイク:Hanjee スタイリング(デザイナー):Satoko Ozawa【News】小山田サユリさん出演の映画『女が眠る時』全国の映画館で公開中。作家の清水健二(西島秀俊)は、編集者の妻・綾(小山田サユリ)とともに休暇を過ごすため郊外のリゾートホテルを訪れる。そこにいた、初老の男(ビートたけし)と若く美しい女(忽那汐里)の謎めいたカップルに目を奪われた健二は、少しずつ2人に近づいていく。監督:ウェイン・ワン出演:ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品作品
2016年03月09日まだまだ寒い日は続きますが、厚手のコートから薄手のコートへ、ブーツからハイヒールへ、ダーク系からパステル系へ、街を歩いていても春らしさを感じ始めるそんな季節がやってまいりました。街が明るくなれば四十路の心も明るくなるようで、年末の恋の傷も徐々に治りかけています。…が、半月前にその人に渡そうと思ってかなり前から注文していたお取り寄せチョコレートがうっかり届き、塞ぎかけた傷口が少しだけ開き、悲しいかな、そのチョコレートを1人でぺろりと平らげてしまった女、古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。世の中には“しあわせになるための○○なコト”を綴った恋愛&人生の指南書が山のようにあります。四十路を迎えた今はあまり読まなくなりましたが(今も読んでいたらそれはそれで問題…)、迷える20~30代は似たような本をあれもこれも読みあさりました。現在は、迷えるというより深い落とし穴から出られない感じです(それも問題…)。それらの指南書には、仕事も恋愛も何もかもは“同時”には手に入らない──的な言葉が綴られていて、当時の私にどれだけ勇気を与えてくれたことか!そのおかげで(そのせいで?)、恋愛はうまくいかないけど仕事があるじゃない!と、仕事ひと筋で頑張ってこられたのですから。まあ、そのまま独走してしまっているのは“大”間違いでしょうけれど。でもですよ、周りを見わたしてふと思うのは、本当に何もかも手に入らないんだろうか?という素朴な疑問。『女が眠る時』という映画を観て、そんな疑問が浮上してしまったのです。どんな物語かというと、リゾートホテルに滞在する2組のカップルのお話。スランプ中の小説家・健二(西島秀俊)とその妻・綾(小山田サユリ)、若く美しい女性・美樹(忽那汐里)と中年の謎の男・佐原(ビートたけし)、彼らの数日間が描かれます。物語があるようでない、ちょっと不思議な映画です。何が面白いって、どのキャラクターの目線で観るかでストーリーが変わってくることです。ふとしたきっかけで美樹と佐原の後をつけて覗き見してしまう健二の目線だとサスペンスになりますし、美樹の眠る姿をビデオで撮り続ける佐原の目線だとホラーチックなラブストーリーのようでもある。普通じゃないし不気味だし気持ち悪いんですが、この先どうなるんだろう…と気になってしまう。途中、西島さんの裸体にクラッとしつつも、2人の男のあまりの不気味さと気持ち悪さでハッと目が覚める。そしてエンディングを迎える頃に襲ってくるのは、綾の恐ろしさです。美人で仕事もできる良妻に見えますが、最後の最後で「えっ、すべて策略だったの?仕組んでたの?」と、ゾクッとさせられる。そう、かつて読んだ指南書には「何もかもは同時に手に入らない」とあったのに、この綾という女性は何もかも手に入れているじゃないかと。もう、いろんな意味でびっくりです。なーんだ、綾のようにすればぜーんぶ手に入るのか!だったら私もー!と意気込んでみたものの、現実は──ちょっぴり気になる男性からのメールや電話の回数が減ってきていることにあたふたし、振りまわすどころか完全に振りまわされているという残念な有り様…でした。で、振りまわされないために仕事に打ち込んで、また同じことの繰り返しって…。我が身の恋のループの方が恐かったということで、今宵のたわごとはこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)
2016年03月04日世界的巨匠ウェイン・ワン監督が手がける初の日本映画『女が眠る時』の初日舞台あいさつが2月27日に、東京・有楽町の丸の内TOEIで行われ、ワン監督をはじめ、主演のビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリが登壇した。『女が眠る時』舞台あいさつ/その他の写真スペイン人作家ハビエル・マリアスの短編小説を基に、ある年の離れたカップル(ビートたけしと忽那)の艶めかしい人間模様と、それを覗きながら狂気の領域に陥っていく小説家(西島)の姿を描いた異色のミステリー映画。今月開催された第66回ベルリン映画祭パノラマ部門に正式出品され、ワン監督、西島、忽那が出席。この日は現地入りが実現しなかったたけしに、映画祭公式のテディベア、シカのオブジェなど3人が選んだ“ベルリン土産”が贈られた。西島が「現地ではとにかく“北野人気”がすごく、公式上映も熱気を帯びていた」と報告すると、たけしは「本当にありがたい。ベルリンにはよく誘われるけど、どういうわけかスケジュールが合わなくて。今年も山梨のラドン温泉で営業があって」と笑いを交えながら、不参加を悔やんでいた。「観終わった後、頭の中で知性と感受性が戦うような映画。今の日本映画界はあまりにエンターテインメント重視で、観客に考えさせない遊園地みたいな映画ばかりだから」とアピールするたけしは、さらに「ワン監督には『よくぞ作ってくれた』とお礼を言いたい。それに引き替え、『アウトレイジ』をやってる自分が恥ずかしい」と自虐コメントも忘れず、会場を笑いに包んだ。そんな発言に、ワン監督も「作った私でさえ、観るたびに新しい解釈や答えが見えてくる」とうなずき、「ハッキリ言えるのは、ひと夏で2つの愛が失われたということだけ。明確な答えは用意していないので、感性を信じ、ご覧になる皆さんなりの答えを見つけてください」と観客にメッセージをおくった。『女が眠る時』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年02月27日ビートたけしが2月27日(土)、自作以外では12年ぶりとなる主演作『女が眠る時』の初日舞台挨拶に登壇し、「最近の日本映画は、あまりにもエンターテインメント重視で、話題になるのはお客さんの数だけ。遊園地のような映画ばかりもてはやされる」と苦言を呈した。東京・有楽町の丸の内TOEIで行われた初日舞台挨拶には、たけしさんをはじめ、共演する西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、ウェイン・ワン監督が登壇。ワン監督が自ら日本で撮影することを提案し、初のオール日本人キャストでスペイン人作家ハビエル・マリアスの短編小説を映画化した。スランプに陥った小説家(西島さん)が、滞在したリゾートホテルで初老の男性と若い美女(たけしさんと忽那さん)のカップルに出会い、その異様で妖艶な空気に魅せられる…。解釈の余地を残した結末のミステリーで、たけしさんは「きっとご覧になった皆さんの頭の中で、知性と感受性が戦っているはず。そういう意味では、頭のエンターテインメント。ワン監督にはよくぞ作ってくれたと言いたいし、何時間でも討論できるようなこの作品に、日本映画界が刺激を受けてくれれば」と持論を展開した。このコメントに、西島さんも「皆さん、見終わった後で少しボーっとされていますね。僕もそうでした。ぜひ、気持ちいい夢を見たような余韻を楽しんでもらえれば」とアピール。ワン監督は「映画を作った私自身が、見るたびに新しい解釈や答えを見つける作品。皆さんも、自分の感性を信じ、ご自分なりの答えを見つけてください」と語った。今月には第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、ワン監督、西島さん、忽那さんが現地入り。この日は3人から、ベルリン行きが叶わなかったたけしさんへのお土産がプレゼントされ、たけしさんはワン監督が選んだシカのオブジェに興味津々だった。『女が眠る時』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年02月27日女優の忽那汐里が2月24日(水)、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた『女が眠る時』の試写会に出席。年齢の離れた恋人役で共演したビートたけしについて、「現場ではとても寡黙な方」と明かした。スペイン人作家ハビエル・マリアスの短編小説を原作に、『スモーク』でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いたウェイン・ワン監督が、自ら日本で撮影することを提案し、初のオール日本人キャストで映画化したミステリー。スランプに陥った小説家(西島秀俊)が、リゾートホテルで初老の男性と若い美女(たけしさんと忽那さん)のカップルに出会い、その異様で妖艶な空気に魅せられる。外国人記者からラブシーンについて、質問された忽那さんは「親子ほど年の離れたカップルという設定なので、不自然に見せないために、良い関係を築いていかなければと思っていました」とふり返り、「たけしさんと最初に撮ったのは、一緒に蝶を捕まえるシーン。不思議な経験でしたが、ご一緒することが心地よく、(恋人役として共演する)自信にもつながった」と語った。ホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』、トルコとの合作映画『海難1890』など海外での活躍も目覚ましい忽那さん。今回は日本でも人気が高いウェイン・ワン監督と初タッグを組み、「役者から自分のイメージ通りの演技が出ないと決してOKは出さない監督。その分、役者とはコミュニケーションを重ねて、創造性を最大限に引き出してくれるし、こちら側がきちんと感情表現できるまで、辛抱強く待ってくれた」と刺激を受けた様子だった。会見には共演する小山田サユリ、渡辺真起子が同席した。『女が眠る時』は、2月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日日本から妻夫木聡と忽那汐里が参加した『黒衣の刺客』が第68回カンヌ国際映画祭「監督賞」を受賞、また英国映画協会発行「Sight&Sound」誌で「2015年のベスト映画20」の第1位を獲得したことも記憶に新しい、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督。この台湾が生んだ巨匠による80年代の名作『冬冬の夏休み』(’84)、『恋恋風塵』(’87)がデジタル・リマスター版となって、5月21日(土)より渋谷ユーロスペースにて2週間限定で公開、その後、全国順次公開されることが明らかとなった。『冬冬の夏休み』は、母が入院したことで祖父の住む田舎でひと夏を過ごすことになった幼い兄妹、トントン(冬冬)とティンティンを通じ、自然の美しさとともに“夏休み”のどこか甘酸っぱい子どもたちの友情を描く。祖父はとても厳格だったが、トントンは田舎の子どもたちとすぐに仲良くなり、毎日思う存分遊んで過ごす。しかし、ティンティンはなかなか仲間に加えてもらえずにいた。やがて、母を看病していた父が2人を迎えにきて…。フランスのナント三大陸映画祭において、前年の『風櫃の少年』に続いて「最優秀作品賞」を2年連続受賞し、アジア太平洋映画祭では「最優秀監督賞」に輝いた本作は、夏の田園風景の中で繰り広げられる懐かしさと優しさにあふれた日々と、子どもたちの無邪気な愛くるしさが描き出され、みずみずしい詩情に満ちている。また、『恋恋風塵』は、鉱山の村で幼い頃から兄妹のように育った少年・ワンと少女・ホンの淡い恋と別れを描いた青春ドラマ。台北に出た2人は、夏の里帰りを楽しみにしながら、深く心で結ばれていた。やがて、2人がお互いへの思いを意識し始めたころ、ワンのところに兵役の知らせが届く。ホンはワンに毎日手紙を書き続けることを約束し、ワンにも自分の宛名を書いた1,000通の封筒を託すが…。かつての日本にも似た、古き良き原風景の台湾を背景に、抑制のきいた映像で語りかける哀切の青春ラブストーリーもまた、国境を越え、多くのファンに愛される作品となった。この2作はいずれも、『風櫃の少年』『童年往事 時の流れ』(’85)とともに、ホウ監督の自伝的体験をもとに描き出された4部作の一部とされている。共に世界初のDCP上映となり、特に『冬冬の夏休み』は台湾の倉庫に眠っていたままだったネガプリントを、日本の配給会社である熱帯美術館主導のもと、数々の実績を誇るデジタル化のエキスパートである東京光音にて修復を実施。世界に先駆けて、日本からデジタル・リマスター版の上映が実現した。30年余りを経て、ホウ監督が描き出した小さな日常の中に見えてくる時代や社会背景、そして民族的情感が、ノスタルジーを感じさせる風景とともに色鮮やかに蘇るこの2作。日本公開後は、日台協力のもとリマスター版の海外セールスが予定されている。『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』は5月21日(土)より渋谷ユーロスペースにて2週間限定公開、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月23日『スモーク』のウェイン・ワン監督がビートたけし、西島秀俊、忽那汐里らオール日本人キャストで邦画制作に挑んだ『女が眠る時』が、第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門へ正式出品されることがこのほど決定。あわせてワン監督、西島さん、忽那さんがベルリンに渡航し、同映画祭に参加することが明らかとなった。作家の清水健二(西島さん)は1週間の休暇を取り、妻の綾(小山田サユリ)と共に郊外のリゾートホテルを訪れる。初めて書いた小説がヒットしたもののスランプに陥り、今後就職することが決まっていた健二は、妻との関係も倦怠期を迎え、無気力な時間を過ごしていた。滞在初日、彼はプールサイドで異様な存在感を放つ、初老の男・佐原(たけしさん)と若く美しい女性・美樹(忽那さん)のカップルに目を奪われる。その日以来、健二はホテル内で彼らを見かけるたびに後をつけ、部屋を覗き見るようになっていく。スペイン人作家ハビエル・マリアスによる短編小説「While the Woman Are Sleeping」を、『メイド・イン・マンハッタン』などの巨匠ウェイン・ワン監督が自ら日本で撮影することを提案し、初のオール日本人キャストで映画化した本作。主演を『血と骨』以来12年ぶりに自作以外での映画主演を果たすたけしさん、共演に『CUT』がヴェネチア国際映画祭にて絶賛された西島さん、オーストラリア出身で、2015年カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞した『黒衣の刺客』への出演など国際派女優としての期待も高い忽那さん、現在ニューヨークにて活動中の小山田サユリらが務め、予告編のイメージソングを中森明菜が担当している。そしてこのほど、本作の第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門への正式出品が決定。ベルリン国際映画祭は、ドイツ・ベルリンで毎年2月に開催され、カンヌ、ヴェネチアと並ぶ世界三大の映画祭のひとつ。第66回目の開催となる今年は、日本からは他にも桃井かおり監督作『火 Hee』や、黒沢清監督作であり本作と同じく西島さん出演の『クリーピー』の出品が決定している。さらにワン監督、西島さん、忽那さんの3人は現地ベルリンへ渡航し、映画祭に出席する事が決定。たけしさんはスケジュールの都合上欠席となっており、記者会見やレッドカーペットイベントなどの公式行事は2月14日、15日(現地時間)に行われる予定だ。ワン監督は過去に『スモーク』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しており、本作の国際的な評価に注目が集まりそうだ。『女が眠る時』は、2月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月04日名匠ウェイン・ワン監督による日本映画『女が眠る時』の完成会見が16日(土)都内で行われ、主演のビートたけし、共演の西島秀俊、忽那汐里、新井浩文が出席した。ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞映画『スモーク』や『ブルー・イン・ザ・フェイス』などで知られる、香港出身の名匠ウェイン・ワン監督が日本映画に初挑戦。美しい海辺に滞在していた小説家の健二(西島さん)は、プールサイドで親子ほど年の離れたカップル(たけしさん・忽那さん)を見かける。二人の関係性に興味をそそられた健二は二人を覗き始めるのだが……。自作監督作映画以外では映画『血と骨』以来約12年ぶりの映画主演となるたけしさんだが「最初は西島秀俊君が主役で、私はサポート役と聞いていたのに、完成台本を見たら主演になっていた」とぶっちゃけつつ「『007』や『スター・ウォーズ』などディズニーランドに行くような映画が製作されている昨今、実に時代のニーズに応えていない映画」と驚きの紹介。そんな中「本作のテーマは?」と聞かれると「SMAPのトラブルです」と、SMAPの分裂解散騒動を早速ネタにしていた。それでもたけしさんは「自分も初期の作品では“いまの映画をぶち壊してやる”という意識で、説明を省いたり、時間軸を飛ばしたりしていたけれど、あまりにも客の動員数がなくて、損失を出しちゃって。でも今回は他人の映画ですから、損失出しても俺のせいじゃないので。自分の理想とする、難解だけど知的な作品ということで喜んで出演しました」と明かした。また2月に開催される第66回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることも決まっており、たけしさんは「映画というのはお客様に観てもらえるのがベストで、今回の場合は賛否両論だろうけれど、それが映画の面白いところ。いまは興収ばかり注目されがちだけれど、この作品は古き良き映画を思い出させる映画。そういう映画をもう一度見直してもらえるためには、映画祭の参加も嬉しい」と熱弁。西島さんも「ベルリン国際映画祭はアート映画に対して温かい。目の肥えた観客に楽しんでもらえたら嬉しい」と喜んだ。『女が眠る時』は2月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月17日2月27日公開の映画『女が眠る時』の完成会見が16日、東京・有楽町の丸の内TOEIで行われ、ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、新井浩文が出席した。同映画は、巨匠ウェイン・ワン監督がニューヨーカー誌に掲載されたスペイン人作家ハヴィア・マリアスの短編小説『WHILE THE WOMAN ARE SLEEPING』をベースに日本で撮影した作品。ワン監督にとっては初めての日本映画となる。ストーリーは、妻の綾(小山田サユリ)とバカンスでリゾートホテルに訪れた小説家の健二(西島秀俊)が、プールサイドで美しい女の美樹(忽那汐里)にクリームを塗っている初老の佐原(ビートたけし)の姿に目を奪われ、ほんの好奇心から始まった彼らへの追跡が次第に異常な行動をとるようになっていく。主演のビートたけしは「この映画は時代のニーズに応えてないね。『007』や『スター・ウォーズ』とかの映画が製作されている昨今に、直木賞や芥川賞に匹敵する知的映画を製作したワン監督の力だけでなく、すべて私のお陰です(笑)」と笑わせるも、本作が商業的な娯楽性の高い映画とは対称的である点を強調。続けて「あまりにも観客動員数が少ないんで、ついつい暴力映画やお笑い映画を撮っちゃってますが、今回は他人の映画だから損失があっても俺のせいじゃない。難解だけども知的ゲームの映画なので喜んで出させてもらいました」と出演までの経緯を説明し、「こういう映画をもう1回改めて見直して欲しいということで、国際映画祭に出ることはいいことだと思います」と本作がパノラマ部門として正式出品される第66回ベルリン国際映画祭(2月11日開幕)に期待感をにじませていた。たけしについて西島は「監督さんの演出に対して120%真摯に向かうところは、僕もそうありたいと思いました。現場に入ると俳優として参加するその姿勢は素晴らしかったです」と賞賛し、忽那も「たけしさんにカミソリを投げるシーンがあったんですけど、本番中に勢いついてたけしさんに2回も当てちゃったんですが、『全然大丈夫だよ』とおっしゃっていただき、安心して一緒にお芝居することができました」と全幅の信頼感。そんな賞賛の言葉にビートたけしは「ここにいて俺の悪口言わないでしょ。普通褒めますから」と照れ笑いを浮かべるも「出来たら現金を送りたいぐらい。良いところを見繕うのが大変だと思いますけど、ありがとうございます」と再三にわたって感謝の言葉を繰り返していた。映画『女が眠る時』は、2月27日より全国公開。
2016年01月17日12月24日(現地時間)、日本トルコ合作映画『海難1890』のプレミア試写会がトルコ・イスタンブールにて開催。内野聖陽、忽那汐里、ケナン・エジェ、アリジャン・ユジェソイ、田中光敏監督が舞台挨拶に登壇し、2,000人の観客が熱狂した。125年前に串本町樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦の乗組員を現地の人々が救助、治療をし、彼らの命を救った「エルトゥールル号海難事故」と、その95年後に戦禍のテヘランで取り残された日本人たちをトルコ機が救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出劇」という二つの史実を題材とした本作。日本では、興行収入10億円超えの好調なスタートを切り、今も順調にその数字を更新している。12月25日より公開となるトルコでは、300スクリーンでの上映が決まっており、海外公開された邦画ではここまで大きな規模での上映は初めてのこととなる。公開前夜となった12月24日、イスタンブール・ヨーロッパサイドにそびえ立つ“Zorlu center”(ゾルルセンター)で、約2,000人以上の観客を迎えた壮大なプレミアイベントが開催。先日の空港での爆破テロの影響で、プレミア会場は現地でも珍しく50名ほどのSPが配置され、爆弾探知機や爆発物探知犬が投入されるなど、かなり緊張感溢れる雰囲気の中スタートした。トルコから招かれた内野さん、 忽那さんは、会場の緊張感も吹き飛ばすかのような笑顔で会場に入り、トルコのマスコミに対しても一つ一つ丁寧に受け答えをし、場を和ませていた。今回共演したトルコの俳優・ケナンやアリジャンらと合流すると、キャスト陣は満席になった会場でトルコの観客を前に舞台挨拶を実施。また、急遽トルコの首相アフメト・ダウトオール氏やマヒル・ ウナル現文化観光大臣、オメル・チェリク前文化観光大臣、横井裕在トルコ日本大使もイベントに参加し、映画公開への祝辞と共に歓迎の挨拶した。上映中は拍手や笑い声など、日本ではないような反応が各所で起こり、テヘラン編での日本人を助けるためのトルコのパイロット全員が立候補するシーンでは歓声がわき起こった。エンドロールにおいても観客から拍手が起こり、内野さんと忽那さんは観客から手を握られたり「よかった」と感想を投げかけられたりと、会場内は絶賛の空気に包まれた。舞台挨拶にて内野さんは「日本とトルコの友好の証のような作品ができて本当に嬉しいです」と感慨深げに語り、忽那さんは「日本の皆さんもこの映画が作られるまではトルコとの友好関係を実際知らない方が多いのが現実です。この映画を見ることで多くの方に知ってもらえることは自分が出演したひとつの理由です。だから私自身ずっとトルコの公開を待ち望んでいて、いち早くトルコの方に見て欲しかった。期待の声を沢山聞いて興奮してます」と喜びを語った。ダウトオール首相は、「私は大島に行ったことがあり、事故のあった場所の見たのですが、そのことを思い出して胸に迫るものがありました。これは将来の世代へ伝えられるべき作品です。私にとって忘れない作品になりました。2万人のシリア難民へのトルコの援助も語り継がれるべきものだし、他にも語られるべきものがあります。それらを忘れないで伝えることが大事だとこの映画をみて思いました」と力強く語っていた。『海難1890』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年12月25日女優の忽那汐里が18日(金)、都内で行われたNHKBSプレミアムの連続ドラマ「鴨川食堂」の第1話完成試写会に出席。日々の食事について聞かれた忽那さんは「基本的に自炊」と家庭的な一面をのぞかせた。京都・東本願寺近くにひっそりとたたずむ、看板も暖簾もない鴨川食堂を舞台に、看板娘・こいし(忽那さん)と元刑事で京都料理人・流(萩原健一)が、悩みを抱える客たちのために理想の食事を振る舞っていく。食へのこだわりを聞かれた忽那さんは「都内にいる時は基本的に自炊です。外食よりも家で食事する事が多い」と紹介し「一人暮らしを初めて1年が経過したところ。この1年でずいぶんお料理に慣れてきたと思う。もともとお料理は好きなので、疲れていても苦ではありません」と家庭的な一面をのぞかせた。同作では、約12年ぶりに連続ドラマに出演する萩原さんと親子役で共演。忽那さんは萩原さんについて「カメラが回っていない時も常に話をしていて、現場のスタッフの方に“本物の親子のようだ”と言われるくらい。こんなに近い関係性を早くから築けることが出来て、現場での居心地が凄くいい」と全幅の信頼を置いているよう。さらに「感覚的に鋭い方で、素直な方。一緒にお話をしていても、いつも嘘を感じない。撮影の合間には“こいし、人生とはなぁ”と語り掛けてくれたり…。貴重な経験です」とベテランとの疑似親子体験を楽しんでいる。NHKBSプレミアム「鴨川食堂」は、2016年1月10日(日)22時スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年12月18日女優の忽那汐里が5日、東京・丸の内TOEIで行われた映画『海難1890』の初日舞台あいさつに、俳優の内野聖陽らとともに出席した。同作は、125年前に串本町樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦の乗組員を現地の人々が救助と治療をし、彼らの命を救った「エルトゥールル号海難事故」と、その95年に戦禍のテヘランで取り残された日本人たちをトルコ機が救助した「イラン・テヘラン在住邦人救助劇」という2つの史実を題材とした日本トルコ合作映画。「エルトゥールル号海難事故」で内野演じる田村のもとで治療を懸命にサポートするハルと、「イラン・テヘラン在住邦人救助劇」で日本人学校教師の春海の1人2役を演じた忽那は「普通の映画の倍以上の時間をかけて、日々手を抜かずに撮影した作品がようやく皆さんにお見せできる日を迎えられて嬉しく思います」と感慨深げに語り、「この作品は合作で、ほかの国でも上映されるという経験は初めてですし、トルコは今月末からの上映ということで、日本の皆さんに一足早く見ていただけるということで、嬉しく思います」と笑顔を見せた。一方、主演を務めた内野は「トルコの俳優陣たちは国の威信をかけて参加している現場だったので、僕らも日本人としての心を何とか伝えたいと思って、現場に入る前までは自分を落ち着かせる部分がありましたね。それは今までの現場よりも気合が入った部分はありましたね」と熱い胸の内を明かした。また、同映画に込めた思いを漢字1文字で表す企画で、忽那は"時"と書き「最初にトルコと交友関係を築けたのは、エルトゥールル号がキッカケですが、一世紀以上の時が経ってもトルコの方は覚えてくださっていて、それが後のテヘラン邦人救出劇につながって行ったので、トルコの方が今5年生の教科書でエルトゥールル号のお話を学ぶように、何年経っても人々に忘れられないように、この作品で伝えて行けたらいいなと思って、この1文字を選びました」と思いを語った。なお、イベントでは同映画の真心が届くようにと、紙飛行機に想いを乗せて客席に飛ばす企画も行われた。このほか、同舞台あいさつにはケナン・エジェ、夏川結衣、田中光敏監督も登壇した。
2015年12月06日アイドル応援アプリCHEERZで大活躍!お祭り系アイドルFES☆TIVEの最年少リーダーとして活動する汐咲玲亜ちゃん♪赤みピンクのアイテムでぽっと色づく可愛らしい印象に仕上げるよ。ライブでたくさん踊って汗をかいても可愛さキープの玲亜ちゃんに、今後も注目ですっ!FES☆TIVEオフィシャルブログをcheck!メイクのコツ・ポイントベースはムラがないようにファンデーションを塗って、マット肌に。上から下に向かって濃くなるようにグラデーションを作って、目じりのキワは三角形に埋めて目を大きく見せるよ!赤みが強いチークを薄めにのせて、ぽっと色づくような可愛らしい頬に♪リップもチークと色を揃えて血色の良いメイクに完成!このメイク動画のノーカット版と使用コスメ詳細を見る
2015年12月06日日本とトルコの友好125周年を記念し、両国が合作した歴史スペクタクル『海難1890』の初日舞台あいさつが12月5日に、東京・有楽町の丸の内TOEIで行われ、内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里、夏川結衣、田中光敏監督が登壇。日本での“船出”に続き、12月下旬よりトルコでも300館規模での公開が決定し、田中監督は「両国の友情の輪を広げながら、切磋琢磨し完成させた自信作」と構想10年の本作封切りに感慨しきりだった。『海難1890』舞台あいさつ/その他の写真1890年9月に和歌山県沖で発生し、その後の両国の友好関係の礎となったエルトゥールル号遭難事件を題材にした本作。乗組員の治療に奮闘する医師を演じた内野は「超力作」と手応えを示し、「当時の人々が、トルコの皆さんに差し出した真心こそが主人公。トルコの俳優さんが国の威信をかけて参加してくれたので、こちらも武者震いした」と振り返った。海軍機関大尉を演じるケナン・エジェは、「日本の文化と皆さんの勤勉さに感銘を受けました。僕らを温かく迎え入れてくれたことは一生忘れません」と映画同様、両国が手をつないだ撮影現場に感謝の意を表した。本作は1890年の海難事故に加えて、イラン・イラク戦争下の1985年で起こったテヘラン在留邦人の救出劇を描く。ケナン・エジェとともに、ふたつの時代に生きた人物を1人2役で演じた忽那は、「普段の倍以上の時間をかけて、丁寧に作り上げた作品。出演作が海外でも上映されるのは初めての経験なので、トルコの皆さんにも早く見ていただきたい」と感無量の表情。夏川も「日本とトルコの人々が力を合わせて完成した作品なので、公開を迎えて嬉しい」と喜びを語った。舞台あいさつでは登壇者が、本作への思いをこめた“今年の漢字”をお披露目した。『海難1890』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年12月05日感動の実話を日本とトルコの合作で映画化した『海難1890』の初日舞台挨拶が12月5日(土)、都内で行われ、主演の内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里、夏川結衣、田中光敏監督が登壇した。1890年に和歌山県沖で遭難したトルコ軍艦の乗組員を、当地の日本人が救助した「エルトゥールル号海難事故」と、その95年後にイラン・イラク戦争で緊張が高まるテヘランに取り残された邦人をトルコ機が救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出劇」。両国の友好関係を築いた二つの事件を通して、一世紀の時空を超えた真心のバトンを描いた。内野さんは乗組員の介抱に奮闘する医師役で主演し、「映画の原点にあるのは、当時の皆さんが差し出した真心。僕が主役として舞台に立っていますが、心こそが主人公だと思います」と本作の封切りに感無量の面持ち。「トルコの俳優さんが国の威信をかけて、作品に参加してくださり、こちらも武者震いした」と隣に立つケナン・エジェをたたえた。そのケナン・エジェは、「二つの国の歴史や文化を知ってもらおうと、努力したつもり。気持ちが皆さんに届けばいいなと思います」とこちらも感激しきり。京都での撮影を経験し、「文化はもちろん、日本の皆さんの勤勉さ、そして私たちトルコ人俳優を暖かく迎え入れてくれたこと。一生忘れられない思い出になりました」としみじみ語った。「合作は初めての経験。トルコでも公開されるので、うれしく思います」(忽那さん)、「国を超えて、たくさんの人の力が合わさり、映画が完成したことを喜んでいます」(夏川さん)と女優陣も、本作を生み出した両国の絆に感動した様子。10年越しの企画をついに実現させた田中監督は、「いまでも夢のような気持ち。友情の輪を広げながら、互いに切磋琢磨して完成させた自信作です!」と本作の“船出”に胸を高鳴らせていた。『海難1890』は全国公開中。トルコでも12月下旬より、300館規模での上映が決定している。(text:cinemacafe.net)
2015年12月05日ビートたけしが自身の監督作以外で12年ぶりとなる映画主演を果たす『女が眠る時』。共演に西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリら豪華キャストが出演する本作から、今回予告編が到着。さらにイメージソングに中森明菜の「FIXER」が起用されタイトルコールも担当することが明らかとなった。作家の清水健二(西島秀俊)は1週間の休暇を取り、妻の綾(小山田サユリ)と共に郊外のリゾートホテルを訪れる。小説がヒットしたもののスランプに陥り、今後就職することが決まっていた健二は、妻との関係も倦怠期を迎え、無気力な時間を過ごしていた。滞在初日、初老の男・佐原(ビートたけし)と若く美しい女・美樹(忽那汐里)のカップルに目を奪われる。その日以来、健二はホテル内で彼らを見かけるたびに後をつけ、部屋を覗き見るようになっていく。部屋には、美樹の体の産毛をカミソリで丁寧にそり、毎晩彼女が眠る姿を撮影し続ける佐原の姿があった。自ら佐原に近づいた健二は、佐原と初めて言葉を交わしたものの、美樹が眠る動画を見せながら彼が放った「あの子の最後の日を記録しようと思って」という言葉に底知れない恐怖を覚える。危険を感じながらも好奇心をさらに掻き立てられた健二の行動は次第に常軌を逸し、部屋の中に忍び込む――。本作は、『スモーク』でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝き、『メイド・イン・マンハッタン』など、ハリウッドを代表する巨匠ウェイン・ワン監督が、スペイン人作家ハビエル・マリアスによる短編小説「WHILE THE WOMAN ARE SLEEPING」を日本で撮影することを自ら提案し、ワン監督にとって初となるオール日本人キャストで邦画の監督に挑んだ。そしてキャストには、自作以外での映画主演は『血と骨』以来、実に12年ぶりとなるビートたけしが主人公の初老の男・佐原を演じる。また佐原に振り回されていく作家・健二には西島さん、ミステリアスなヒロイン・美樹には、カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞した『黒衣の刺客』など、国際派女優としての期待も高い忽那さん、健二の妻・綾には、現在ニューヨークにて活躍中の小山田さんが好演し国内外で活躍する豪華な演技派俳優陣が集結した。さらに本作のイメージソングとして中森明菜の「FIXER -WHILE THE WOMAN ARE SLEEPING-(女が眠る時)」が起用されることが決定。サブタイトルには映画の原題が付けられ、見事に映画の世界観とマッチした内容となっている。歌姫・中森明菜の妖艶な世界観かつ独特の印象深い歌声が映画関係者の耳にとまり、映画の深淵なる魅惑のミステリー感とマッチするという事で今回オファーに至ったという。今回解禁された予告編は、<これは5日間の愛の話>というテロップから始まる。“DAY1”、プールサイドで健二に妻の綾が「ねえ、あれ見て。親子じゃないよね」と佐原と美樹に好奇心を抱きはじめる。“DAY2”、佐原に近づいた健二は「あの子の最後の日を記録しようと思って」とビデオに撮った映像を見せる。そして中森さんの歌声に乗せて、<狂っているのは自分なのか、現実か>というテロップと共に3日から5日までの出来事が映される。そしてラストには「彼女に何したんですか」という健二の問で予告編は終了する。何やら家具の下に忍び込む健二や手首を切りつけようとする女、なんとも言えない恐怖さえも感じるそんな予告編となっている。また今回の予告編では、中森さんがタイトルコールを担当しており、昨年のNHK紅白歌合戦以来の肉声となり大いに話題を呼びそうだ。単なる好奇心が物語を展開していく。異常な愛は時として狂気へと変わる、そんな一面をまずは予告編から覗いてみて。『女が眠る時』は2016年2月27日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年12月05日武井咲、剛力彩芽、忽那汐里、河北麻友子ら「オスカープロモーション」に所属する女優11名が出席しての、年末恒例の晴着撮影会が12月3日(木)に開催された。出席したのは武井咲、剛力彩芽、忽那汐里、河北麻友子、宮崎香蓮、本田望結、小芝風花、吉本実憂、小澤奈々花、高橋ひかる、花岡なつみの11名。例年、明治記念館の芝生での撮影となるが、この日はあいにくの天気で、屋内の金屏風の前での撮影となった。緑を基調にした晴れ着姿の武井さんは、2015年を「少し、余裕が持てる1年になったかな?」と振り返り、「穏」という字を自身のこの1年を表す漢字に選んだ。「仕事の時の自分と、プライベートの自分と、自分磨きや勉強という意味でもいい時間が過ごせたと思います。嬉しいことですが、いままでバタバタと四季を感じることもないくらいのスピードでしたが、今年は趣味に時間を使ったり、映画を見たり、吸収の時間を作ることができました」と笑顔を見せた。とはいえ、年が明けると1月13日(水)にはヒロインを演じるドラマ「フラジャイル」が始まるなど、忙しい日々が続く。来年に向けて「ひとつひとつ、丁寧にしっかりとやっていきたい」と意気込みを口にした。剛力さんも、これまで忙しい日々を送ってきたが、そんな中でも「吸収する時間、自分自身を見つめ直す時間が増えました」とうなずく。今年を表す漢字として、自身の名字の一字でもある「力」を挙げ「お芝居やアーティストさんのライヴなどでも、周りの方のパワー、エネルギーをすごく感じました」と吸収と成長の1年だったと振り返った。忽那さんと本田さんは、大ヒットドラマ「家政婦のミタ」で姉妹を演じたが、その時の関係そのまま「お姉ちゃん」「希衣(きい)」と呼び合い、仲の良い様子をうかがわせる。本田さんが「生まれて初めて前髪を切りました!」とこの1年で経験した「初」を明かすと忽那さんは「かわいいです」とニッコリ。忽那さん自身、この1年は「価値観が大きく変わった1年で、そうやって変えてくれる方たちとの出会いがありました」と語る。来年は、本田さんともども年女(申年)ということで「しっかりとのぼっていきたい!」とさらなる飛躍を誓っていた。(text:cinemacafe.net)
2015年12月03日ふたつの時代に起きた実話を圧倒的なスケールで描く日本・トルコ合作『海難1890』。1890年、台風により和歌山県樫野で岩礁・沈没したトルコ艦を前に、村民総出で救出活動を行った“エルトゥールル号海難事故”と、イラン・イラク戦争時下のイランのテヘランでトルコ人が日本人を救った“テヘラン邦人救出劇”を描く本作にて、樫野の医師・田村に扮した内野聖陽と、田村の助手ハルと、テヘラン編で日本人学校の教師の2役を務めた忽那汐里が、未来へ伝えていくべき作品を語った。その他の写真エルトゥールル号編は事故が起きた海岸のある現・串本町に、当時の村のオープンセットを建てて撮影された。そこで内野たちは当時と変わらずある海岸を目の前にする。「エルトゥールル号の話は、絵本にもなってるんです。それほどになる話って、どこかおとぎ話的な要素が加わって、美談が美談を作っていってしまうようなこともある。だから実は、この事故もあまりに美談になっているんじゃないかといった思いがどこかにありました。けれど現場に行って、まさにここで船が大破し、水素爆発が起こったのだと聞き、実際にあった凄惨な事件だと心底リアルに感じたんです。しかも当時小柄な日本人が、この険しい崖でどうやって大きなトルコ人を助けに行ったんだろうかと。現在、樫野崎には慰霊碑があって、帰れなかった若者たちの遺骨が安置されています。彼らの御霊が僕らの仕事を見つめているようにも感じました。フィクションに終わらないパワーをもらいましたね」。テヘラン編で、トルコロケも行った忽那は次のエピソードを明かした。「空港のシーンは一番多くのエキストラの方に参加していただいて、3日間ほどかけたんですが、撮影が終わるたびに、トルコの方がトイレットペーパーでトルコの国花のチューリップを折って、監督のブースに積んでいくんです。お礼のメッセージを添えて。毎日ですよ。この話を日本の監督に撮影してもらえて本当にうれしいと。お金はないから何もできないけれど、ありがとうの気持ちを伝えたいって。それって本当の気持ちだなって。映像にもトルコの方の気持ちは出ていますし、このお話しはやっぱり特別なんだと感じました」。太陽を表す日本の国旗と月を表すトルコの国旗。くしくも内野の名は聖なる太陽であり、忽那は、日本とトルコを結んだ村を思わせる、汐の里の名を持つ。運命に導かれたかのようなふたりが渾身の演技で伝える物語は、知るべき実話だ。『海難1890』12月5日(土)全国ロードショー取材・文・写真:望月ふみ
2015年12月03日日本トルコ合作映画『海難1890』のワールドプレミアが1日、東京・千代田区の国際フォーラムで行われ、キャストの内野聖陽、忽那汐里、ケナン・エジェ、アリジャン・コジェソイと田中光敏監督が出席した。5日から全国公開する本作は、日本トルコ友好125年を記念した歴史大作。1890年、和歌山県の沖合で遭難したトルコ軍艦の乗組員を救助した「エルトゥールル号海難事故」、1985年、戦火のテヘランに残された日本人をトルコ機が救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出劇」の2つの史実を描く。「海難事故」編でトルコ人の救助にあたった医師役で主演の内野は、「救助道具もない中で異国の人々を助けたのは、気持ちがなければ出来ないこと。"モノは無くても心はある"というところに心動かされた。色んな世界の人々が持つまごころを伝えたい」と胸を張ってアピール。また、両編に出演している忽那は、「この日を迎えられて本当にうれしい。この歴史があったからこそ、友好な関係が続いているんだと思う。色んな国の方々に見て欲しい一心です」と笑顔であいさつした。一方、「また内野さんとお会いできてうれしい」と内野との再会を喜んだケナンは、先月、安倍晋三内閣総理大臣、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が出席した鑑賞会に同席。「日本とトルコの友好にとって歴史的な日になった。両国トップの2人と鑑賞できて光栄でした」と興奮気味に振り返ると、田中監督も、「非常に光栄なこと。映画の中に込められた平和のメッセージが世界に伝わって欲しい。日本とトルコ、たくさんの方々に協力して頂いて完成した作品なので、きっとみなさんの心に届くと思う」と熱い想いを語った。
2015年12月02日日本×トルコ合作の『海難1890』のワールドプレミアが12月1日(火)、都内で開催。これに先立ち主演の内野聖陽、忽那汐里、トルコから来日したケナン・エジェ、アリジャン・ユジェソイ、田中光敏監督が会見に臨んだ。1890年にトルコの軍艦が和歌山沖で座礁した事件、1985年のイラン・イラク戦争下でのテヘランでの邦人救出作戦という2つの歴史的事件を通じ、日本とトルコがいかに友好を築いてきたかを描き出す。内野さんは「ひと言では言えないハードな撮影でした」と1年前の撮影を述懐。「みんなの思いが凝縮された作品になっています」と強い思いを口にする。忽那さんは「半年という長い期間の撮影を経て、日本とトルコ両国が協力しながらこうして完成に至りました。いまは、日本だけでなくトルコ、世界中のいろんな方にいていただきたいです」と呼びかけた。エジェさんは1年前の撮影時に来日し、京都の撮影所での撮影に臨んだが「また内野さんと再会することができて嬉しいです」とニッコリ。初来日となるユジェソイさんは「日の昇る日本と月が昇るトルコ、距離は遠いかもしれませんが、心は近く感じています。映画の撮影を通じて、素晴らしい友情があることを感じました」と感慨深げに語っていた。先日、トルコのイスタンブールで、日本の安倍晋三総理、トルコのエルドアン大統領も出席して開催された上映会では約30分のダイジェスト版が上映されたが、内野さんはそれを聞いて「安倍さんは30分しか見てないんですか…?」と心配そうに質問。田中監督は「その前に(全編を)見ているはずです。お褒めの言葉をいただきました」とフォローし、内野さんもホッとした表情を見せた。この日は、今年の流行語大賞の授賞式が開催されていたが、内野さんは本作について「流行や一過性の流行りではなく、いつまでも持ち続けたい真心を伝えたい映画」と強調した。『海難1890』は12月5日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月01日日本とトルコの友好125周年を記念し、両国が合作した歴史スペクタクル『海難1890』のワールドプレミアが12月1日に、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里、アリジャン・ユジェソイ、田中光敏監督が会見に臨んだ。その他の画像1890年9月に和歌山県沖で発生し、その後の両国の友好関係の礎となったエルトゥールル号遭難事件を題材にした本作。内野は乗組員の治療に奮闘する医師を演じており、「日本とトルコの人々の思いが凝縮された作品」と強い手応えを示し、「当時は、救援のための物資も技術もない時代。それでも異国の人々を助けたのは、『物はなくても、心はある』という気持ちがあったからこそ。そこに一番、胸を打たれましたね」と感慨しきりだ。映画は1890年の海難事故に加えて、イラン・イラク戦争下の1985年で起こったテヘラン在留邦人の救出劇を描き、忽那がヒロインとしてふたつの時代に生きる女性を1人2役で演じた。「日本とトルコの友好は、一世紀を超える歴史的な背景がなければ、続かなかったはず」としみじみ語り、「この映画を通して、日本の皆さんにトルコに興味を持ってもらえれば」と期待を寄せた。11月13日(現地時間)には、トルコ・イスタンブールのユルドゥズ宮殿で特別上映され、日本の安倍晋三首相とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が一緒に鑑賞。上映会にはエジェと田中監督が同席し、「両国の歴史にとって、とても重要な日になり、大変光栄。映画を通して、文化や宗教、言語の違いを超えて、誰もがひとりの人間なのだと気づくはず」(エジェ)、「国のトップに映画を見てもらえるのは光栄なこと。平和のメッセージが世界に伝われば」(田中監督)と語った。また、ユジェソイにとっては、今回が初来日だといい「日の昇る日本、月の昇るトルコ…。互いの距離は遠いですが、心は近く、強いつながりと友情がある」とこちらも感無量の面持ちだった。『海難1890』12月5日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年12月01日内野聖陽を主演に迎え、友好125周年を記念した日本とトルコによる合作映画『海難1890』の最新予告編が、このほど解禁となった。1890年9月、オスマン帝国最初の親善訪日使節団を載せた軍艦「エルトゥールル号」は、その帰路の途中、和歌山県串本町沖で海難事故を起こし座礁、大破。乗組員618人が暴風雨の吹き荒れる大海原に投げ出され、500名以上の犠牲者を出してしまう。しかし、この大惨事の中、地元住民による献身的な救助活動が行われた。そして、時は流れ1985年、イラン・イラク戦争勃発。サダム・フセインのイラン上空航空機に対する無差別攻撃宣言によって緊張が高まった。この宣言後、在イランの自国民救出の為、各国は救援機を飛ばし次々とイランを脱出。しかし、日本政府は救援機を飛ばすことが危険と判断し救助要請に応えなかった。テヘランに残された日本人は215人。この状況を打開すべく、日本大使館はトルコへ日本人救出を依頼。トルコ首相は、それを快く承諾。まだ500人近くのトルコ人がテヘランに残っていたにも関わらず、日本人に優先的に飛行機の席を譲ったのだった。125年前に串本町樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦エルトゥールル号による海難事故と、その95年後のイラン・イラク戦争におけるトルコ人による日本人救出が行われた実話を元に、日本トルコ友好125周年を記念して公開される本作。主演を『罪の余白』の内野聖陽が務め、『黒衣の刺客』の忽那汐里ほか、ケナン・エジェやアリジャン・ユジェソイといった国内外のキャスト出演する日本=トルコの合作映画として制作されている。このほど公開となった予告編では、1890年の海難事故、そして1985年のイラン・イラク戦争時の過酷な状況下で、希望を失わずに奮闘する人々の姿が映し出されている。「人が人を想うその真心が国を動かす」という言葉が添えられた映像は、国籍を超えた人と人との絆が感動的に描かれている。映像の最後に披露される内野さんの堪能な英語も必見だ。まずはこの映像から、「日本人が知らない奇跡の実話」を覗いてみて。『海難1890』は12月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月04日『スモーク』(1995年)でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したことで知られるウェイン・ワン監督がメガホンを取った映画『女が眠る時』の公開日が2016年2月27日に決定し、チラシビジュアルが24日、公開された。本作は、ウェイン監督がニューヨーカー誌に掲載されたスペイン人作家ハヴィア・マリアスによる短編小説『WHILE THE WOMAN ARE SLEEPING』をもとに日本で撮影。ウェイン監督にとっては、初の日本映画となる。妻の綾(小山田サユリ)とバカンスでリゾートホテルに訪れた小説家の健二(西島秀俊)が、プールサイドにたたずむ美女・美樹(忽那汐里)と彼女にクリームを塗る初老・佐原(ビートたけし)のカップルに目を奪われ、ほんの好奇心で始まった追跡から次第に異常な行動をとるようになっていく様を描く。公開されたチラシに描かれているキャッチコピーは、「覗き見たのは、<狂気>か<愛>か。」。ビートたけしと西島の意味ありげな目元、忽那と小山田の不惑の表情が印象的なデザインに仕上がっている。チラシは、順次劇場に設置される予定。(C)2016 映画「女が眠る時」製作委員会
2015年10月24日監督としても世界各国で名高いビートたけしが、自身の監督作以外で12年ぶりとなる映画主演を果たすことで話題の『女が眠る時』。この度、本作の公開日が決定するとともに、チラシビジュアルも解禁となった。作家の清水健二は1週間の休暇を取り、妻の綾と共に郊外のリゾートホテルを訪れる。初めて書いた小説がヒットしたもののスランプに陥り、今後就職することが決まっていた健二は、妻との関係も倦怠期を迎え、無気力な時間を過ごしていた。滞在初日、彼はプールサイドで異様な存在感を放つ、初老の男・佐原と若く美しい女・美樹のカップルに目を奪われる。その日以来、健二はホテル内で彼らを見かけるたびに後をつけ、部屋を覗き見るようになっていく。部屋には、美樹の体の産毛をカミソリで丁寧にそり、毎晩彼女が眠る姿を撮影し続ける佐原の姿があった。自ら佐原に近づいた健二は、佐原と初めて言葉を交わしたものの、美樹が眠る動画を見せながら彼が放った「あの子の最後の日を記録しようと思って」という言葉に底知れない恐怖を覚える。危険を感じながらも好奇心をさらに掻き立てられた健二の行動は次第に常軌を逸し、部屋の中に忍び込む――。本作は、『スモーク』で「ベルリン国際映画祭」の銀熊賞に輝くなど、世界的な活躍をみせるウェイン・ワン監督の最新作。ワン監督は本作が日本映画初の作品となる。主演の初老の男・佐原役にビートたけしを迎え、作家・清水健二役に『MOZU』シリーズや今シーズンでは「無痛~診える眼~」(フジテレビ)でも主演を演じる西島秀俊、清水の妻・綾役には「ブラッディ・マンデイ」(TBS)に出演していた小山田サユリ、そして佐原の恋人で若く美しい女・美樹役には『黒衣の刺客』『海難1890』など海外を視野に演技の幅を拡げ続ける忽那汐里といった豪華キャストが集結。このほか、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子らも出演することが決定している。今回解禁されたポスターは、「覗き見たのは、<狂気>か<愛>か。」と書かれたキャッチコピーとともに、たけしさんと西島さんの怪しげな目元と、忽那さんと小山田さんの不惑の表情が強調されたなんとも意味深で印象的なポスタービジュアル。そしてこのポスターには「狂っているのは自分なのか、それとも目の前の現実なのか。」など劇中の言葉が散りばめられており、更に本作の内容が気になる仕様となっている。このポスターは、今週末より順次劇場に設置される予定だ。ハリウッドの巨匠と日本の豪華俳優陣がどんな物語を織りなすのか。佐原が注ぐ異常な愛はどういった結末を迎えるのか、今後の続報にも期待したい。『女が眠る時』は2016年2月27日(土)より、全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年10月24日