「アフターピルってどんなもの?」この質問、飲んだことがある人でも、ちゃんと説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。この記事では、アフターピルについて、どんなものなのか、どこで買えるのか、価格はどのくらいなのか、など意外と知らない基礎的なことを、医師に教えてもらいました。この記事を読んで正しい知識を学びましょう! 教えてくれたのは…こまがた医院院長駒形依子(こまがたよりこ)先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。 アフターピルって何?どんな時に服用するの?アフターピルとは、ひと言でいうと排卵を抑えるホルモンを含んでいる薬です。生理をコントロールするために飲む低用量ピルと違い、ホルモン含有量が多く、ものによっては4倍以上含有しているものもあります。排卵していなければ妊娠しないので、排卵よりも前に、避妊に失敗した・避妊ができなかったと思ったときはすぐに服用して排卵を抑制すれば、高い避妊効果を発揮します。そのため、避妊に失敗してしまったときや、レイプなどの性犯罪に巻き込まれたときなど、望まない妊娠を避けたいときに使われます。 しかし、避妊効果について、注意が必要な点もあります。排卵を抑制するホルモンは、排卵前に飲むと排卵を抑えることができますが、排卵後に飲んでしまうと、子宮内膜が分厚くなるのを促進させます。つまり、アフターピルを飲むことによって、受精卵が子宮に着床しやすくなるので、結果的にアフターピルが妊娠を助長することになってしまいます。アフターピルは緊急避妊薬とも呼ばれるほど高い避妊効果がありますが、タイミングによっては望まぬ妊娠を助長させてしまうリスクもある、ということを覚えておきましょう。なお、服用時に排卵前か排卵後なのかは、別途婦人科で診てもらえばわかります。 どこで買えるの?家に置いておける?2020年12月現在は、婦人科のある病院で購入できます。また、最近ではオンライン診療による処方で通販でも買えるようになりました。婦人科では、医師から服用するタイミングや副作用の説明があり、その他質問があれば診察時に答えてくれます。また、医師にもよりますが、前述した排卵前か排卵後かを診察することもできますし、排卵後の服用になってしまった場合のリスク、持病による注意点なども含めて教えてくれます。 そのほか、海外サイトから直接個人輸入することも可能ではありますが、日本の規制にかかっていないので、本当に表示通りの成分が含まれているのかわからず、効果もわかりません。表示されている成分以外のものが配合されていることもあり得ますし、保存環境もはっきりとわからないので、極力避けた方がいいでしょう。また、当然のことですが、服用タイミングや副作用、リスクについても説明はありません。もし説明書が入っていたとしても、外国語で記述されていますので、しっかりと読み込まなければなりません。 また、日本の法律では個人輸入でのピルの転売は禁じられています(2020年12月現在)。個人輸入したものを販売しているサイトで購入することは、犯罪に関わることにもなりかねません。購入は止めましょう。このように、基本的に国内でアフターピルを手に入れるには医師に診療してもらう必要があります(2020年12月現在)。また、ホルモン含有量が高く、副作用やリスクもあるので、処方の必要がない場合にはアフターピルを購入することはできません。余分に入手して、置き薬のように家に常備しておくことはできません。アフターピルは、皆さんが思っている以上に強いホルモン剤。メリットもありますが、デメリットやリスクもきちんと知ったうえで服用するようにしましょう。 値段はどれくらい? 婦人科の処方と通販で変わる?アフターピルの診療は、保険診療でなく自由診療。そのため、病院によって価格が違います。また、時間・曜日によって値段が変わってくることも多いようです。 婦人科で処方される場合は病院にもよりますが、1万~3万円程度。オンライン診療も診察料や送料を含めると1万円以上になることが多いようです。また、私のクリニックの場合は、アフターピルにはジェネリック医薬品を活用しています。その場合でも、診療費込で1万円、時間によって1万5千円で診察・処方を行っています。 アフターピルは女性が服用する薬であり、含有しているホルモンにより、その女性の体の本来のリズムを崩すものです。アフターピルを使うことがないのが一番ですが、どうしようもない場合も、もちろんあるでしょう。その場合は、副作用やリスクなどをきちんと知ったうえで服用しましょう。また、パートナーがいる場合には、効果だけでなく、副作用やリスクについても共有したいですね。監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』。
2020年12月24日今年8月、23歳で自ら命を絶ったデイジー・コールマンさん。彼女は14歳のときに米ミズーリ州で、元下院議員の孫にレイプされ心身共に大きな傷を負った。事件発覚後は、被害者であるにも関わらず学校ではいじめを受け、ソーシャルメディアでの中傷、家族への嫌がらせなどが止まず、デイジーさんは16歳で自殺未遂。彼女と、同じく15歳でレイプされたオードリー・ポットさんの理不尽で壮絶な体験はNetflixで『オードリーとデイジー』というドキュメンタリー映画にもなっている。デイジーさんは、性暴力の防止を目的とする非営利団体SafeBAEを設立し、同じような被害者が出ないよう戦っていたが、自死を選んでしまった。当時、彼女の母親メリンダさんはFacebookで「娘のキャサリン・デイジー・コールマンが自殺しました。一番の親友であり、最高の娘でした。娘は、あの少年たちにされたことから立ち直れてはいなかった。本当に不公平だと思います。私のかわいい娘はもういない」と訃報を伝えていたが、今月7日、今度はSafeBAEがメリンダさんの死去を公表する事態となってしまった。「今日、メリンダ・コールマンが自殺しました。夫とトリスタン、そしてデイジーを失った筆舌に尽くしがたい悲しみは、彼女が向き合うには重すぎました。メリンダは才能ある獣医であると同時に献身的な母であり、妻であり、才能に恵まれたボディビルダーでもありました。そして子どもたちを愛し、信じていました。私たちの心は永遠にローガンとチャーリーと共にあります」メリンダさんは、子どもたちがまだ小さい頃、夫のマイケルさんを交通事故で亡くし、2018年には息子のトリスタンさんも交通事故で帰らぬ人となっている。そして、娘のデイジーさんもこの世を去った。ローガンさんとチャーリーさんはデイジーさんの兄弟にあたる。
2020年12月08日※今回の内容は、具体的な描写が含まれます。トラウマやフラッシュバックの可能性がある方、不快に思われる方は閲覧をお控えください。ザワッとするような性犯罪のニュースを見かけます。小さな女の子が公衆トイレに連れ込まれたとか、歯の治療中に胸を触られたりとか、ニュースを目にするたびに犯人への憎悪が沸くとともに、被害に遭った女の子はさぞかし怖かっただろうな…と同情せずにはいられません。ただその一方で、「明るみに出ているだけ凄いな」と思う気持ちも。。表面化しているのはほんの氷山の一角で、多くの事件は被害者の胸の内に秘められているのではないかと思います。何故かというと、私もかつてそうだったからです。■小学生の時、知らないお兄さんに話しかけられて…当時、小学校低学年でした。あの日は下校後、お友達と遊ぶ約束をしていて、自転車に乗って出かけているときでした。細い坂道の下に差し掛かった時、向かいの細道から男の人が自転車でこっちに向かってきたのです。低学年の私から見たら大人の男の人の年齢は正確には分からないけれど、おじさんではありませんでした。20代ぐらいのお兄さんのように見えました。てっきりすれ違うものかと思っていたら、お兄さんが私に声をかけていました。「ねぇ」「虫がついてるよ」と言ってきたのです。…虫?? どこに??自転車を停めて洋服を確認しましたが見当たりません。そして男は言いました。「取ってあげるよ。こっちへおいで」自転車を停めて死角になっている建物の影へ連れていかれました。どうしてこっちまで行かないといけないのかな?7歳の頭でも違和感は覚えました。でも、「こういう所に行かないと取れないものなのかな?」と判断がつかなかったんです。言われるままに建物の影に移動すると、今度は優しい声で、「ほら、ここについてるよ。取ってあげる。じっとしてて」と言いました。そして、スカートの中に手を入れてきました。ここでもやはりおかしいと思いました。でも、判断がつかないんです。大人になった今なら明らかにおかしいって分かるのですが、7歳の経験値では「そういうこともあるのかな?」って思うしか出来なくて、じっとしてるしかありませんでした。そして手はさらに下着の中に伸びました。痛い!痛いし怖いし、気持ち悪いし、どうしていいかわかりません。学校や幼稚園や、そして親からも、「怪しい人にはついて行かない」とか「危ない目に遭ったら大きな声を出しましょう」とか「キケンから身を守る方法」は聞いてきましたし、頭には入っていました。でもこのお兄さんは全然怖そうな人じゃないし、優しそうだし、虫を取ってくれるって言うし、でも感覚的に怖いし逃げたいしどうしたらいいかわかりません。とうとう怖くなった私は泣きだしてしまいました。すると男は「ごめんごめん!!」と言ってそそくさと立ち去っていきました。1人建物の影に残された私。しばらくは男が戻ってくるのかもしれないと思ってそこから動けませんでした。怖くて…何が起こったのかわからなくて、その場でしばらく泣いて、状況を頭の中で少し整理すると、今度は不安が襲ってきました。「どうしよう、お母さんにバレたら怒られる…」そう思うようになったんです。 「怪しい人にはついていかない」「危ない目に遭ったら大声で助けを呼ぼう」そう教えられてきたのに、自分は何も出来なかった…私がダメなんだ、私がいけないんだ。この頃、性的な知識は一切ありませんでしたが、感覚的にこれは絶対に誰にも言っちゃいけない事だと思いました。そして、服を整えて、何事もなかったかのようにお友達の家に遊びに行き、決して悟られないようにしました。ふぅ…よかった。誰にもバレずに済んだ。怖かったけど、バレたくない。平静を必死で装って次の日学校に行くと、思わぬ事態が起こりました。 ■昨日の出来事が、学校に知られている…?朝一番で担任の先生がみんなに呼び掛けてきたのです。「昨日近隣の住民の方から学校に連絡がありました。昨日の午後、○○町周辺で怪しい男の人に1・2年生ぐらいの女の子が絡まれていたそうです。心当たりのある人いませんか」すぐに私の事だと思いました。とてもじゃないけど名乗り出る勇気はありませんでした。親に絶対に知られたくないんだから、クラスメイトの前で知られるなんてとんでもありません。誰も手があがらなかったので、先生は「危ない目に遭った時の対処法」を伝えて朝の会は終わりました。・誘われてもついていかない・大声で助けを呼ぶ・逃げるあああ…やっぱり私のせいだ。私がちゃんと習った事をできなかったから、いけなかったんだ。 自分の落ち度を責める気持ちと同時に、 異変に気付いていた大人がそばにいたということに驚きました。真っ先に思ったのは「よかった! バレてなくて…」でした。が、一方で、どうして大人の人は助けてくれなかったんだろう、おかしいと思っていたのにどうして追い払ってくれなかったんだろう…という気持ちも芽生えました。結局この事は大きくなるまで誰にも言わず自分の胸にしまっておきました。■わが子が被害に遭う前に、私が子どもに伝えておきたいことそして私も子の親になり、胸が痛む性犯罪のニュースを目にするたびに、表に出ないだけで私と同じような思いをしている女の子は今もきっとどこかにいるはずだと思うんです。昔は低学年でも自転車に乗ってあちこち遊びに行っても何らおかしくない時代だったので、今とは危機管理能力がそもそも違うかもしれませんが、被害に遭った当時の私が教えてほしかったことは「危ない人に出会った時の対処法」ではなく、「危ない目に遭った時に、報告してね」っていうこと。「絶対に怒らない、あなたが悪いわけじゃない、責めたりしないから親や先生に報告してほしい」と今子どもには伝えたいです。被害に遭った女の子たちの心境が私にはどことなくわかります。自分がいけなかったんだと自分のせいにしてしまったり、なぜか「怒られてしまうんじゃないか」という気持ちになったり、また「大事になったらイヤだな」っていう気持ちもあります。ただ、誰にも報告しなかったことを今とても後悔してるんです。何故なら「私が誰かに報告していたら、同じ被害に遭う女の子を1人でも減らせたかもしれないから」。その後、またあのお兄さんに道で会ったんですよ。そしてまた同じように声をかけられました。前回の事があるので顔を見ただけで氷りつきました。そして男が言葉をかけ終わらないうちに大急ぎで逃げましたが、今思うと、かなり高い頻度で小学生が帰る時間帯にうろついて物色していたと思うんです。被害者は絶対私1人じゃないはずです。私が誰かに報告していたら、被害に遭う女の子が1人でも2人でも減っていたかもしれない…。これ以上、犯人の思い通りにさせないという意味でも、私は「おかしいな…と思う事が起きたらママに報告してね」ということ、「悪い大人に絡まれても絶対にあなたは悪くない」ということを子ども達に伝えたいです。そしてあの時「どうして誰も助けてくれないんだろう」と思っていた私と同じ思いをさせないためにも、道端で泣いている子どもを見かけた時には声をかけてあげたいし(普通に素通りする大人いっぱいいます)少しでも「?」と異変を感じたら声をかけたいと思っています。以上私の経験から思う「子どもを性被害から守る術」でした。
2020年12月08日派遣型マッサージ店の女性従業員に暴行をし、強制性交罪に問われた新井浩文(本名・朴慶培)被告(41)。12月2日付で実刑が確定し、収監されたことが報じられた。「1審では懲役5年の判決を受けましたが、新井被告はこれを不服として即日控訴。11月にあった控訴審では、慰謝料300万円を女性に支払ったことが判明しました。そのことが考慮され、1年減刑されることに。新井被告が上告しなかったため、懲役4年の判決が確定したのです」(社会部記者)各紙によると、「抵抗を著しく困難にさせる暴行があった」として同罪の成立を認定。被害女性が抱いていた嫌悪感などを、「察知できなかったとは考えられない」と指摘されたという。これまで総額1,250万円を積んで2度も保釈された新井被告だが、反省の色は見られなかったようだ。「女性は和解したものの、新井被告を許していません。『刑務所で反省してほしい』と強い処罰感情を抱いています。実刑あっての和解だったのでしょう。女性は部屋が暗かったことや、体格差があることから身動きができなかったと主張。『やめてください』『触らないで』などと、抵抗しつづけたことを訴えていました。いっぽう、新井被告は“合意に誤信があった”と無罪を主張。ですが口止め料として現金を女性のカバンに押し込み、2,000万円の被害弁償額を提示するなど金銭で解決しようとしました。そのうえ、過去にもマッサージ店の女性従業員と性的行為をしたという“武勇伝”も披露したといいます。そんな彼の言動は『信用するに値しない』と一蹴され、性犯罪のなかでも重い罪とみなされたのです」(前出・社会部記者)事件当日も「ほろ酔いだった」と供述していた新井被告だが、本誌は19年末に保釈中の様子をキャッチしていた。そこには深夜0時過ぎに、都内の隠れ家バーに入っていく新井被告の姿があった。1時間ほど滞在すると、10人ほどの仲間に囲まれながら上機嫌で店を後にした。「交友関係が広い新井被告を、応援している俳優やプロデューサーもいるようです。一部では、“恩師”の女性に軽井沢で世話になっていたとも報じられました。新井被告は、執行猶予が付されるか無罪になると高をくくっていたようです。仮に新井被告が刑期を終えたとしても、俳優として起用するリスクは高すぎるでしょう」(芸能関係者)
2020年12月04日実の娘に性的暴行を加えたとして、準強制性交等罪に問われた50歳の父親。19年3月の一審で名古屋地裁岡崎支部は無罪としたが、最高裁では一転有罪となり懲役10年が確定したと11月6日に報じられた。性暴力の根絶を訴えるフラワー・デモのキッカケにもなった通称“岡崎事件”。ここで事件の概要を改めて見てみよう。被害女性のAさんは実父と実母、弟3人との6人暮らし。もともと父親はAさんに暴力をふるっていたが、母親は黙って見ているかむしろ加担していたという。「性的な行為を父親が始めたのは、Aさんが中学二年生のころ。Aさんが寝ていると父親は彼女の陰部や胸を触ったり、口腔性交を行ったりするように。その年の冬頃から性交を行うようになったそうです。抵抗しても言うことを聞かず、彼女が高校を卒業するまでこうした行為は週に1~2回行われたといいます」(全国紙記者)高校を卒業したのち、両親の反対を押し切って専門学校に入学したAさん。学費は父親が払うこととなり、Aさんはアルバイト代から月4万ずつ返済するようになった。「Aさんは『専門学校の学費を支払ってやっている』などと父親に言われ、そのことを負い目に感じていました。そうして抵抗が弱まったことで、父親との性行為の頻度が週に3~4回と増えたそうです。勇気を振り絞り友人や弟に相談し警察を勧められても、『弟が犯罪者の息子になってしまう』と思い断念。2年生のころには、学校も休みがちに。一時、性暴力に激しく抵抗したこともあったそうです。しかしこめかみのあたりを数回殴られ、背中を足の裏で踏みつけられ、『金(授業料)を取るだけとって何もしないじゃないか』と父親は言い捨てたといいます」(前出・全国紙記者)17年8月には会社の会議室で、そして同年9月にはラブホテルで父親はAさんと性交した。そのことをAさんが豊田市役所に相談したことで、やっと事件が公になった。父親側は「性交は同意の上だった」などと主張したが、裁判所はこうした主張をすべて退けた。しかし――。「裁判では父親がAさんを精神的に支配していたと結論付けられたのですが、そのいっぽうで『性交を拒めないほどの暴力は受けていなかった』『両親の反対を押し切って専門学校に入学できるほどだった』などとの理由で『抵抗できないほどの精神状態に陥っていたとは判断できない』としました」(前出・全国紙記者)そして一審で、実父に無罪判決が下ったのだ。Aさんと同じように父親から性虐待を受けていた宮本ゆかりさんは19年7月、本誌取材に応じてくれた。そこで岡崎事件の一審判決を疑問視し、こう語っていた。「幼いころから性虐待を受けていたら『抵抗してもムダ』という気持ちになるんです。しかも、彼女には2人の弟がいた。父の性虐待が世間に知られて仕事を失ったら、弟たちが生活できなくなると心配していたといいます。なぜ、そういう被害者の心理が理解できないのでしょうか」「被害を誰かに打ち明けたときに、『抵抗できたはず』『どうして周りに相談しなかったの?』などと言われると、<私が悪かったんだ>と、自分を責め続けてしまいます。そのことは、親から性虐待を受けたという事実以上に、被害者を苦しめます」4歳ごろ、父親に股間を舐められた宮本さん。小学生になると父親は宮本さんを海や山に連れて行っては、裸の写真を撮影したという。「父が言うことは100%正しくて、それに従わなくてはいけないような家庭でした」「父は、私が言うことを聞かないと、『お前の育て方が悪い』と言って、すぐに母を怒鳴るんです。だから母は、泣きじゃくる私のお尻を自分も泣きながらたたいたり、火を消してまだ熱いマッチ棒を、私の手に押し付けたりしたこともあります」そして5年生のときに父親は眠っているゆかりさんの下腹部を触り、体を舐めまわした。「当時は、まだ小学生ですから、その行為が何を意味するのかわかりません。でも、『絶対、お母さんには言うな』って言われて。すごく嫌だったけど、従っていれば、いつもは怖い父が優しかった。私は、父に自分を差し出すことで、居場所を確保していたんです」6年生のころ、父親がゆかりさんの性器をなめているシーンを母が目撃することに。母の取り乱しかたから、父親に「これは間違ったことじゃないの?」と尋ねたが「ほかの家でもよくあることだ」とゆかりさんは言われたという。しかし、中学2年生のとき保健体育の授業で男女の体の違いを学んだゆかりさんは「取り返しのつかないことをしたのかも」とパニックに。憎悪を抱き、性行為を求める父親に怒鳴った。次第に父親は諦めるようになり、約10年にわたる性虐待に終止符が打たれることとなった。それでもゆかりさんの地獄は終わらなかった。「行為の意味を知らなかったとはいえ、私がもっと早く『やめて』と言えていたら父を止められていたはず」と苛まれ、自暴自棄となった。苦しみに耐えきれず母親に相談したところ、こんな答えが。「あなたが誘ったらしいじゃない。お父さんは、あなたがかわいくって、あなたがほかの男性を誘っちゃいけないと思ったって。このことが世間にバレたら、お父さんが会社をクビになって、私たち、ご飯が食べられなくなるから黙っておくのよ」母の言葉によって死を考えるようになったゆかりさんだが、「遺体を父に見られるのも嫌」と踏みとどまった。そして高校卒業と同時に家を飛び出し、美容師の道へ。20歳で結婚をし、出産も経験した。「この子たちのために死んだらあかん」と考えたゆかりさんだが、31歳のときにうつ病となってしまう。「父の行為が頭から離れない」と母親に伝えたところ、こう返された。「そんなことがあったのね。いま、お父さんは仕事で大事なプロジェクトを抱えているから、数年待って。お父さんが退職したら、別居してあなたたちと暮らすから」ゆかりさんは、母親に何度も性虐待について明かしていた。「何も伝わってなかったのか……」と愕然としたという。のちに、うつ病でゆかりさんは休職。生活費を父親が出してくれたことで、母親には「お父さんにもいいところがあるから許してあげて」とも言われた。しかしゆかりさんは、こう考え苦しんだ。「いいところがあれば悪いことをしても許されるのだろうか」「許せない自分が悪いのか」一時は父親と別居すると告げた母親だが、結局は「いまさら分かれる気はない」との結論に。「やはり、母から愛されていない」と考えたゆかりさんは不安定になり、休日には布団をかぶって眠ることにもなった。しかしあるとき、「性虐待」という言葉を知った。そして関連する本を読み、自分に起こったことを深く理解することとなった。「父がしていたことは“性虐待”だ。拒否できなかった自分が悪いんじゃない。だから人に知られても恥ずかしくない」「子供を心身ともに傷つける“毒親”は、許さなくていい。距離をとればいい」そう気づいたことで、40年間の苦しみから吹っ切れたゆかりさん。17年、47歳のときにブログで自らの被害を公表。そして、18年には地元テレビ局の取材に応じた。そのとき実家で性虐待について話し合いの場を設けたが、「嫌なら嫌やと言ってくれたらよかったんや」と父親はあくまで2人の関係は“同意”のもとに行われたと主張。「なんであんなことになったのか考えてほしい」と訴えても、「わしには全然わからん。これからもわかることはない」と返答。母も黙ったままだった。ゆかりさんはこう語っていた。「そのとき、自分の親が情けなく思えて。もうこの親にはかかわらない。親は親、自分は自分、ってキッパリ割り切ったんです」「今は親と会うつもりはありません。親は親の人生を生きてくれると思っています」17年7月、110年ぶりに性犯罪に関する刑法が厳罰化された。しかし、課題はまだまだ山積みだ。「親などの“監護者”が18歳未満の子供に性的な行為を行うと暴行や脅迫がなくても処罰されることとなりました。ですが、親族や父母の交際相手、さらに教師やコーチなどは含まれません。そのため『範囲が狭すぎる』との指摘があります。また日本の性交同意年齢は13歳です。13歳に強制わいせつを行った加害者の罪を問うためには、暴行もしくは脅迫があったと証明しなくてはなりません」(前出・全国紙記者)さらに「抵抗できない性交」の証明が日本では難しいという。「Aさんの一審では、抵抗できないような心理状態に置かれていたかどうかが、裁判で争点となりました。ですが、裁判所は『Aさんが親の反対を押し切って専門学校に通った』などの理由で『抵抗できないほどの精神状態には陥っていなかった』としました。意に反する性行為が行われただけでは処罰の対象になりません。物理的に抵抗できない状態であったか、そして加害者がそれを認識していたかが重視されます」(法曹関係者)Aさんは今年3月、手記を発表している。性虐待を受けた当時を回想し「次第に私の感情もなくなって、まるで人形のようでした」とつづったAさんだが、こうつづっている。「昨年、性犯罪についての無罪判決が全国で相次ぎ、#MeToo(ミートゥー)運動やフラワー・デモが広がりました。それらの活動を見聞きすると、今回の私の訴えは、意味があったと思えています」「なかなか性被害は言い出しにくいけど、言葉にできた人、それに続けて『私も』『私も』と言いだせる人が出てきました。私の訴えでた苦しみも意味のある行動となったと思えています」親が有罪となっても、性虐待を受けた子供の時間は戻らない。また、心の傷が癒えるにも時間が必要となる。その苦しみを和らげるために、そしてその声を広く届けるために、当事者でなくても“できること”はあるのかもしれない。
2020年11月17日「きみは、魅力的だ」正しい意味で使えば、誰かの心を引き付ける力があることを褒める、素敵な言葉です。しかし、時には性犯罪の『いい訳』として使われてしまうこともあります。『自分を都合よく扱おうとする人に惑わされないでほしい話』イラストレーターのよねはらうさこ(@yoneharausako)さんの実体験を元にしたエピソードをご紹介します。小学生の時から『胸のサイズが小さいこと』を他人にからかわれてきたというよねはらさん。それが原因で、自分の身体には魅力がないと思い込むようになってしまいます。するとある日…。自分を都合よく扱おうとする人に惑わされないでほしい話 pic.twitter.com/TSMSPZnX89 — よねはらうさこ (@yoneharausako) November 4, 2020 よねはらさんは、痴漢に恐怖を感じながらも、同時に「よかった。魅力を感じてくれる人もいるんだ…」と安心感のようなものを覚えたといいます。当時のよねはらさんは、「きみが魅力的だから」という口実で痴漢を受けたことで、自分が肯定されたような気持ちになったのです。しかしその後、大人になったよねはらさんは、痴漢を「肯定された」と勘違いすることで負のループに陥ってしまう危険があることに気が付きます。そもそも自分の価値や魅力は、他人にはかられるものではなく自分自身で大切にするものであるはず。最後によねはらさんは、「痴漢の口実など自分を都合よく扱うための言葉には、惑わされないで」と訴えました。【ネットの声】・まったくその通り。「魅力的だったから」は痴漢のいい訳にはなりません。・自分の価値は、自分にしか分かりませんよね。心ない言葉を鵜のみにせず、強い自分でいたいです。・私も痴漢にあった時、恐怖と自信のなさから、助けを求められなかった。今思えば、自分を大切にするためにも助けを求めていたらと後悔しています。よねはらさんがいうように、自分の価値は決して他人が決められるものではありません。例え他人から心無い言葉をかけられても、あなたにしかない魅力や価値が失われることはないはずです。誰にも汚すことのできない魅力を、磨き続け大切にしていきたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月06日「深い話なのに見やすい」「こんな恋愛ドラマ初めて」など、配信スタート以来、多くの声を集めているABEMAオリジナルドラマ「17.3 about a sex」。3人の女子高校生たちの高校生活を通して、令和の世でもオープンに語り合うことがはばかられる性というテーマに果敢に斬り込み、話題を呼んでいる。“性”とは、「心」を示すりっしんべんに「生」と書く。性について学び、理解を深め、新たな価値観に触れることは、自分の体はもちろん心も守り、生命、人生、生き方そのものにも関わっていくこと。「全ての大人が見るべき」とのコメントも寄せられている「17.3」には、高校生の性と恋愛の青春ドラマ以上の深い意義が込められている。性についての価値観がアップデートできる作品が人気10月22日に配信された第8話では、“未成年の望まぬ妊娠”、そして“日本の学校の性教育が抱える問題”がテーマになった。これまでも望まぬ妊娠をはじめ、性を取り扱う作品は多数存在してきたが、日本では「14歳の母」をはじめ問題の本質よりもシリアスな人間関係や家族愛を見せるものが多かった。今作「17.3」では、女子高校生たちの青春ドラマの中に、ごく当たり前のように性についての当事者の学びや気づきが散りばめられ、彼女たちをとりまく友情や家族のドラマもきっちりと描かれている。世界的には、イギリスのある高校を舞台にした人気シリーズ「セックス・エデュケーション」(Netflix)が知られている。奥手の高校生オーティス(エイサ・バターフィールド)が、セックスセラピストの母さながらに学校内でセラピーを始めたことで、同級生やその親、教師たちも巻き込み、恋愛関係、友人関係、親子関係などが変化と成長を見せていく。10代の恋愛とセックスにまつわる悩みから避妊、中絶、性暴力などについても網羅し、同年代のみならず大人世代の支持も高い。それぞれのキャラクターを多面的に描くリアルさ、80年代の名作青春映画の影響を受けた映像や衣装、セットなどに引き込まれているうちに、ハッとさせられ、心を打たれる瞬間が毎回登場する。社会とも密接に関わる「17.3」が踏み込む領域「17.3」も、高校生の性体験や性感染症、性自認(ジェンダー・アイデンティティ)と性的指向(セクシャル・オリエンテーション)の流動性、さらにセルフプレジャー、体形の悩みなど等身大かつリアルなテーマを取り上げてきた。第6話では祐奈(秋田汐梨)が自分の胸のサイズに悩み、そのせいで彼氏が冷めてしまったと悩む姿が描かれた。ドラマラストに登場したデータによれば、10代の日本人女性の93%が「自分の容姿に自信をもっていない」といい、その数字は調査対象の世界14か国で圧倒的な1位という結果に…。そのうちの52%が「“美しくなければ”とプレッシャーを感じている」という。また、第7話では紬(田鍋梨々花)が志望大学主催のスピーチ大会に応募するが、肝心の本番の日に生理が始まってしまうエピソードが描かれた。紬がその後、生理痛改善や周期調整のために保険適用の低用量ピルを飲みはじめたことを咲良(永瀬莉子)と祐奈に報告するシーンが登場すると、「生理で何かを諦める必要ないんだ」「ピルのこと知れてよかった」といった声が相次いだ。紬のスピーチも「女だから」という理由で欲望の対象となり、“役割”を押しつけられる「私を受け入れてくれない地獄のような社会」への提言となっていた。その一方、第8話では、生理周期が不安定な若年期ゆえに妊娠に気づけず、「検査したときには(中絶が法律で認められている)22週を過ぎていた」と話す同級生・遠藤成美(中村守里)の妊娠発覚の“その先”に踏み込んだ。校則では“妊娠をした者”と“性犯罪を犯した者”は退学になる、という。なぜ、この2つが同列に並ぶのか、女性の成美だけが処分させられるのか、咲良たちは異論を唱えるが、生物教師・城山(ソニン)の言葉がまた痛快だった。「不十分な性教育で、正しい知識もつけられず妊娠してしまう、させてしまう。学業まで諦めなければならない。そういう状況にいる彼らは、むしろ被害者なのでは」と学校側の対応に意義を唱えたのだ。さらに咲良たちも自ら情報を探り、話し合い、「人生終わってる」と諦めを抱えている成美の力になろうとする。「人生終わったなんて言ってほしくない」「成美が幸せになれないと、赤ちゃんだって幸せになれない」と、咲良たちがそれぞれの経験から得た学びを糧に友人の体と心、そして人生をいっそう大事に考えられるようになった姿は実に頼もしい。ちなみに「セックス・エデュケーション」シーズン2の7話では、望まない妊娠を防ぐために事後に飲む「緊急避妊薬(アフターピル)」が登場する。主人公のオーティスが交際相手ではなかった女子とセックスをしてしまい、コンドームを使用した確信もないことから妊娠の可能性を心配、彼女に付き添ってイギリスでは薬局で販売されているアフターピルを買いに行く。医師の処方箋は不要だ。「セックスには責任が伴う」というオーティスと、「安全日だって言うから」「コンドームがなかったから」という成美の相手で咲良の元彼・劉生と対応の違いはまさに教育や知識(+制度)の差だ。望まない妊娠を防ぐためにも、日本でも「緊急避妊薬」が処方箋なしで薬局で購入できるよう求められているが、先日、日本産婦人科医会は“若い女性に性教育が足りていない“”女性が安易な考えに流れる”といった根拠のない根拠から改めて反対の立場を表明したことで反論の声が上がっている。なぜ、いつも若い女性のせいにさせられてしまうのか。新しい命を宿しているのに「人生終わってる」と言わせてしまう社会でよいのか。性=セックスにまつわることは社会全体での問題でもある。大人世代こそもっと性について正しく学び、オープンに対話をして理解を深め、広めていくことは次の世代の心と体、命を守るための大前提。「17.3」には、そのヒントがたくさん詰まっている。最終回あらすじ(10月29日配信)隠していたコンドームが母・亜紀(藤原紀香)に見つかってしまった咲良(永瀬莉子)。激怒した母に問い詰められた咲良は家を飛び出し、その日は祐奈(秋田汐梨)と紬(田鍋梨々花)の家に泊まることに。翌日、学校で悠(水沢林太郎)にもう家に帰りたくないと話すと、「俺も一緒に帰ろうか」と意外な言葉を投げかけられる。悠の性についての話になるかもしれないと伝えるも「俺は大丈夫だから」と、悠は堂々と答える。そして2人は母が待つ咲良の家へ。気まずい沈黙が続く中、3人の話し合いは、思わぬ方向へ…。「17.3 about a sex」最終回は10月29日(木)23時~ABEMA SPECIALチャンネルにて配信、ABEMAビデオで無料見逃し配信中(全9話)。(text:Reiko Uehara)
2020年10月29日警視庁によると、令和元年のわいせつ事件は、2020年10月25日時点で8443件認知されており、その内、未成年の被害は2495件起こっています。また、SNSを起因とした『児童買春・児童ポルノ禁止法』の被害は1099件に上りました。残念なことに、SNS上で「お金をあげる」「欲しいものを買ってあげる」など、甘い言葉で子供を誘う大人は後を絶ちません。売春相手が18歳以下だと気付いた男性が…?自身の経験を漫画にしている、もちぎ(@omoti194)さん。10代の頃、父親を失ったことをきっかけに母親から金銭を要求され、高校生ながら毎月5万円以上を渡していたといいます。ゲイであることがバレて、母親に殴られた息子実録漫画に「スカッとした」「素敵」高校生で毎月5万円以上の収入を継続的に得るのは難しいこと。そのため、もちぎさんは売春行為も行っていたそうです。こども pic.twitter.com/kJavJlaYDN — 望月もちぎ(10/30新作) (@omoti194) October 24, 2020 「家を出たい」と思っていた、もちぎさんにとって、売春は効率的にお金を手にできる手段だったのでしょう。もちぎさんは当時高校生だということを隠して売春行為を行っていましたが、ある日、相手の男性に18歳以下だということがバレてしまいました。「通報されてしまうかも」と焦ったもちぎさんでしたが、男性からは逆に「偉いね」とほめられたのです。さらには、「俺も若い子と性交渉できるなら嬉しいから、ウィンウィンの関係だ」とまで。性行為の相手が18歳以下だと分かっても叱ったり通報したりしない男性に対して、もちぎさんは当時「いい大人だなぁ」と思っていたそうです。この漫画のタイトルは『こども』。大人からすればゾッとするような男性の発言ですが、渦中にいる子供としては「いい大人」と感じてしまったのでした。読者からはさまざまな声が寄せられています。・『こども』というタイトルに悔しさがこみ上げます。大人のずるさと、子供の無知さの危険性を感じました。子供たちをどうすれば救えるのか、きちんと考えたいです。・子供の時は、怒られないだけで「いい人」って思っちゃうけど、本当は叱ってくれる人のほうが心配してくれているんですよね。・「いい人だな」と思っていた人が、今振り返ってみれば「やばい大人だった」ということ、身に覚えがあります。本当に、ゾッとする。SNSやインターネットの普及により、親や周囲の大人からは子供が何をしているのか見えずらくなった部分も多いかもしれません。ずるい大人たちから、どのようにすれば子供たちを守れるのか、考えていきたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月25日国内の科学者を代表する機関である日本学術会議が推薦した新会員候補のうち、6人を菅義偉首相が任命しなかった問題が波紋を広げている。日本学術会議の「会員」を務め、現在も「連携会員」である上野千鶴子さん(72)はこの問題をどう考えているのか。「今回の任命拒否問題には、怒り心頭というよりも、学問の自由が脅かされることに強い危機感を持っています。これまで日本学術会議は、政権に対して耳の痛いことを言ってきましたから、“潰したい”という意図があるのだと思います」今回、任命拒否された6人は、安倍政権下で安全保障関連法や“共謀罪”に反対の立場をとった学者たちだ。以前から政府の意に反する学者は排除しようという動きはあったと上野さんは語る。「たとえば、自民党の杉田水脈議員は『慰安婦問題は捏造だ』と主張して、研究する学者たちを攻撃しました。さらに、ジェンダー研究など自分が敵視している研究に対して、『科研費(予算)を助成することは問題だ』と繰り返し発言。要は政権の方針に反するような研究はするなと考えているのです」2018年に杉田議員はツイッターでこんなツイートをしている。《国益に反する研究は自費でお願いいたします。学問の自由は大事ですが、我々の税金を反日活動に使われることに納得いかない。そんな国民の声を受け止めてください》中傷を受けた4人の学者が原告になって杉田議員を提訴、こんな内容の声明を出した。<杉田議員は、私たちに対して「反日」というレッテルを多用し、さらには「国益を損ねる」研究に科研費を助成することは問題であると繰り返しています。自らの偏った価値観から「国益」とは何かを決め付けること自体問題ですが、その上にそれを理由に学問研究に干渉・介入することは、学問の自由を保障する民主主義国家において許されません>杉田議員は性暴力被害を訴えたジャーナリストの伊藤詩織さんを「女として落ち度がある」「仕事が欲しいという目的で…男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性」などと中傷し、今年8月に伊藤さんからも提訴されている。さらに9月には自民党の部会で、女性に対する性暴力に関連して「女性はいくらでもうそをつける」と発言し、党内からも批判を受けた。このように杉田議員は“性暴力に抗議の声を挙げる女性”を一貫して攻撃し続けてきたのだ。また、LGBTのカップルを「子どもを作らない、つまり『生産性』がない」と主張したこともある。上野さんはこんな危惧をしている。「私が活動してきた日本学術会議のジェンダー関連分科会では、刑法改正への提言で性犯罪の成否に“同意の有無”を加えることや、性的マイノリティの権利保障などを提言してきました。万が一、杉田議員が総理大臣や官房長官になったらどうでしょう。彼女のような人物が、人事に介入してくることになったら、ジェンダー研究者も学術会議から放逐されるでしょう」今回のような学問に対する政治の不当介入を見過ごし前例としてしまえば、ある学問分野を敵視する政治家が人事権を握ったときに、歯止めがきかなくなるおそれがあるのだ。政府が日本学術会議を敵視する理由のひとつに「軍事研究」の問題があると上野さんは指摘する。日本学術会議は“戦争を目的とした科学研究”には協力しないという方針を70年間貫いてきた。一方、政府は2015年に、“防衛装備品”の開発に役立つような研究に研究費を出す「安全保障技術研究推進制度」を創設した。「政府の意に反する研究をしている者には予算もポストも与えないようにする一方で、このような研究にはお金を出していく。こうして、政府の望む方向に研究者を誘導していくのでしょう。学問への政治介入は、今後さらに露骨になっていくはずです」上野さんはこの問題が学者だけの問題ではないと、警鐘を鳴らす。「たとえば、家父長制という言葉、ジェンダーという言葉、ドメスティックバイオレンス、セクシュアルハラスメント……。これらは学問を通して日本語に定着していった言葉です」これらの言葉が、それまで“あたり前”とされていた女性への差別や暴力を可視化した。「私たちジェンダー研究者は、調査し、研究し、データをまとめて、有無を言わさぬ形で社会を説得してきました。学問によって社会を変えてきたんです」男女平等だけではなく、言論の自由も、民主主義の発展にも、学問は大きな役割を果たしてきた。しかし、学問の自由が阻害されることによって、そうした流れが停滞したり、場合によっては後退してしまうことになりかねない。「この問題を見過ごすと、あなたの自由がなくなり、言いたいことが言える社会ではなくなるかもしれない。決して対岸の火事だと思わないでください」そう力強く語った上野さん。学問は政権のためではなく、私たちのために存在するのだ。【PROFILE】上野千鶴子社会学者。東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究のパイオニアであり、指導的な理論家のひとり。近年は高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月21日2020年9月27日放送の、情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では『母親らしい服装』について特集。タレントであり、1児の母親である紅蘭さんが、自身のInstagramにセクシーな服装の写真を載せると「同じ母親として恥ずかしい」「母親らしい服装をしろ」などと非難の声が寄せられたといいます。非難の声に対し、紅蘭さんが「母親になったら着たい服が着れないのでしょうか?」と疑問を呈し、話題となっています。「母親らしい格好をしろ」の声を一蹴!紅蘭の投稿に「スカッとした」の声高校生らしい服とは?若者の露出の多い服装について疑問同番組にコメンテーターとして出演したタレントの指原莉乃さんは、司会を務めるお笑いタレントの東野幸治さんから「紅蘭さんの服装を見て、母親らしくないと感じる?」と問われると…。あの写真だけでは判断できないですよね。生活を見ているわけではないし。なんなら、「同じ子を持つ母としてその格好はないと思う」っていうメッセージを芸能人に送っている親の方がなんか嫌です。ワイドナショーーより引用その後、スタジオでは『らしさ』について議論。コメンテーターとして出演していた、現役高校生でモデルの白石彩奈さんは、学校生活で『学生らしさ』を強要される場面があるといいます。高校の修学旅行などで私服でいる時間があるんですけど、「学生らしい私服を着なさい」というルールがあったんです。これはやっぱりみんな「学生らしい服って何?」って先生に問いかけていましたし、何が基準なのか、何が『学生らしい』なのかは気になりました。ワイドナショーーより引用また、白石さんは「肩、お腹、胸元が開いている服だけでなく、普通のTシャツでも先生が露出が多いと判断した場合は上着を着させられた」と『学生らしさ』を強要されたエピソードを明かしました。この主張に対し、スタジオでは「親としては先生が正しいのかも」「先生の立場上、自由な服装を許すことは難しい」という意見で締めくくられています。指原莉乃「いえなかったけど、思っていたこと」番組終了後、指原さんが自身のTwitterを更新。『高校生らしい服装』について、「番組放送中にはいえなかったけれど…」と持論を投稿しました。言えなかったけど思ってた事修学旅行の学生らしさってやっぱり学校からしたら預かってるわけだし、何かに巻き込まれたら…というのがあるのかなあ。でも性犯罪ってもちろん手を出す人がおかしいわけで被害者が体を隠すことで抑制に繋がるからってのはなんか違いますよね…ワイドナショーでてました— 指原 莉乃 (@345__chan) September 27, 2020 学校側は性犯罪に巻き込まれないよう、予防策として生徒たちに露出の少ない服装をさせると推測。その一方で、「そもそも性犯罪を犯す人がおかしい」「そのために服装が制限されるのはなんか違うと思う」と疑問を呈しました。同番組の視聴者や、指原さんの意見を見た人からはさまざまな声が上がっています。・その通りだと思います。そもそも性犯罪を犯す人間がおかしい。被害を受ける側ばかりに抑制させるのはおかしいと思います。・実際、どんな服装をしていようが関係ないと思います。露出の少ない服装の子を狙う犯罪者もいますし。・修学旅行先には遊びに行くわけではなく、学びに行くという面もあるので『高校生らしい服』というよりは『TPOに合った服』と定義したほうが納得できる気がします。TPOをわきまえた服装であることは必要です。その上で「○○らしくない」や「性犯罪に巻き込まれるかもしれない」という理由から、服装を制限されるのではなく、個人が自由にファッションを楽しめる社会になってほしいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月28日9月23日、ロックバンド「Hysteric Blue(ヒステリック・ブルー)」の元メンバー・二階堂直樹容疑者(41)が強制わいせつ致傷容疑で逮捕された。各メディアによると二階堂容疑者は7月6日に埼玉県朝霞市の路上で、帰宅途中の20代女性を背後から口を塞いで押し倒したとのこと。女性は二階堂容疑者と一緒に転倒し、右腕を負傷。その際に女性が大声を上げたため、二階堂容疑者は逃走したという。調べによると、当時の二階堂容疑者は酒に酔った状態。複数のコンビニエンスストアに立ち寄りながら、目当ての女性を探していたという。「二階堂容疑者は、Hysteric Blueで98年にメジャーデビュー。翌年には紅白歌合戦にも出場しました。バンドは03年に、メンバー各々の充電期間を設けるため活動休止に。ですが04年3月、二階堂さん(当時は赤松)は強制わいせつの容疑で逮捕されました。バンドは二階堂さんの逮捕をもって解散。さらに05年には余罪が明らかになり、未成年を含む計9名の女性に対する強姦及び強制わいせつで起訴。06年に懲役12年を言い渡されましたが、裁量により16年に出所しました」(社会部記者)ネットでは《またか…》《せっかく出所したのに》と、落胆の声が相次いでいる。二階堂容疑者は服役中の16年、月刊「創」に「罪と償いを考える」と題した手記を寄せていた。そこでは「大きな罪を犯したのだという自覚を持ち、一生それを背負って生き続けなければならない」と自省。また「服役を終え自由を手にした後こそが真の償いの始まりである」とし、「私自身が再犯に至らないことを大前提として、その上でなお、新たな犯罪を防ぐことができないだろうか」とも綴られていた。服役中は、グループワークを中心とした「性犯罪再犯防止指導」も受講していた二階堂容疑者。もともと人に心を開くことができず、ストレスをため込んでいたという。だが二階堂容疑者は、指導を通じて人間関係の築き方や人の痛みを知ることを学んだと明かしていた。しかし、出所からわずか4年で同じ過ちを繰り返してしまったーー。「性犯罪は、再犯率が高い犯罪です。“やめたいのにやめられない”という、性依存の問題を抱えているケースも少なくありません。指導は再犯リスクや性犯罪につながる問題性に応じて、9カ月、7カ月、4カ月と受講期間を設けています。ですが今年3月に法務省は、『強制わいせつ・迷惑行為防止条例違反事犯者において、指導効果について統計的な裏付けは得られなかった』と報告。今後の課題とされています。確かに刑務所では誘惑がなく、プログラムに集中できます。しかし社会復帰した後こそ、再犯防止の継続的な専門治療が必要でしょう。また性犯罪の再犯防止策としてGPS端末装着の義務付けが検討されていますが、導入にあたっては慎重な議論が求められています」(前出・社会部記者)
2020年09月24日12月から放送スタートする吉田羊主演連続ドラマW「コールドケース3 ~真実の扉~」のエピソードとゲスト第1弾として、江口洋介、緒形直人、井之脇海らが発表された。新シーズン第1話「鼓動:前編」は、とあるビルから小児性犯罪の前科者が突き落とされるという事件が発生し、石川百合(吉田さん)らが事件を調べていると、現場に残された携帯電話に、9年前、自分の息子を殺害した罪で逮捕され服役を終えた日向秀樹から着信が入る。すると、百合たちに事件の冤罪を訴え、さらなる小児性犯罪者の殺害を予告する。そして百合たちは、9年前の事件を洗い直すことに。殺された秀樹の息子・大樹は、臓器移植法改正後心臓移植で命を救われ、奇跡の子として世間で注目された子どもであった――というあらすじ。そんな息子を殺した罪で逮捕されるが、無実を訴え復讐に燃える父・日向秀樹役には、「天使にリクエストを~人生最後の願い~」が放送を控える江口洋介。妻・桜役には戸田菜穂。息子・大樹に心臓を臓器提供し、ドナーとなった諸星光の父・要司役を緒形直人。母・朱里役を山本未來。大樹の殺害事件の捜査線上に浮かび上がる牛久明良役に、「義母と娘のブルース」「教場」の井之脇海。明良の父・昌和役に横田栄司。母・緑役に黒沢あすかが決定した。また、百合の相棒・高木信次郎(永山絢斗)の兄で、過去に大きな傷を背負ってしまった光太郎役を渡辺大。シーズン2で大きな印象を残した刑事部長・井内利夫(利重剛)も登場する。キャストコメント江口洋介これまでのシリーズを見させてもらったのですが、スタイリッシュで横浜の空気が匂いたつような映像や、サスペンスやアクションなどのスリリングさが魅力的な作品だったので、参加してみたいなと思っていました。テーマが子供の虐待や性犯罪、さらに「心臓移植」という要素も入ってきている。この前後編だけじゃ足りないぞというぐらい、伝えるべきことがたくさんあって、最初はどうしたものか、悩みました。でも今まで何度も出演してきたWOWOWということもあって、やはり地上波じゃできないもうひとつ深いところを狙っているんだろうなと感じ、出演を決めました。シーズン3なのでチームワークもできていて、それぞれの役割がしっかりあって、おそらくゲストは全員気持ち良く演じさせていただいているチームなんじゃないかなと。それがこの作品が成功している要因だと思いました。色々なことを考えながら演じさせてもらいました。本当に仕上がりが楽しみです。緒形直人とても良い脚本だったので、素敵な作品になればいいなと心から思います。そして皆様にとっても印象的な作品になればいいなと思い、撮影に臨みました。なんて言ったらいいのか、胸をえぐられるような、葬られてはいけないような内容で。脚本として良く練られていましたし、それに引っ張られるようにやっていた感覚です。シーズン3のスタートとなる、この1、2話で最初にグッと掴まなければいけないと思いますが、それぐらい力があるような内容になったと思います。ぜひこの回を見ていただけたら、そのあとはずーっと最後まで続けて見ていただけると思います。気合が入った作品でもありますし、出来上がりを楽しみにしています。戸田菜穂今回演じた桜は、壮絶な過去を抱えながら、なんとか生きている女性だったので、私も演じていて息苦しくなるような苦しい思いでした。現場は緊張感がみなぎり、大変集中力が高まりました。監督のお優しい眼差しが印象的でした。桜が、最後暗闇から抜け出せるか、いかに生きる術を見つけていくか、是非皆様にご覧頂きたいです。井之脇海母がアメリカ版オリジナルの「コールドケース」が大好きで、僕も学生の頃に実家でよく見ていました。「日本版にいつか参加したい」と思っていたので、夢が叶ってとても幸せです。完成を楽しみにしています。僕が演じた牛久明良は、少しひねくれた性格の持ち主で、心の奥には優しい一面も持っていることを忘れないよう演じました。吉田羊さん演じる百合と対峙するシーンでは、明良のその二面性がグチャグチャになります。僕も演じていて、今までにない心の揺れを感じました。そのシーンにぜひ注目して見ていただきたいです。連続ドラマW「コールドケース3 ~真実の扉~」は12月、WOWOWプライムにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年09月15日合意なく相手の身体に触れる、許しがたい性犯罪。れっきとした暴力行為であり、被害者の心身に深い傷を残します。性犯罪の中には、身体に触れない加害パターンも。性器を見せつける、いわゆる『露出狂』の被害は多いとされています。警視庁によると、2019年に起きた性犯罪は、東京都内だけで強制性交等が約240件、強制わいせつが約680件、痴漢行為(迷惑防止条例違反)が約1780件検挙されているのだとか。性犯罪は被害者が泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれることも少なくないため、全国に多数の被害者が存在すると推測できます。映画館で隣に座ってきた男性が…1人で映画館に行った、漫画『シャム猫あずきさんは世界の中心』の作者である、のべ子(@yamanobejin)さん。シアター内は空いており、「気楽に映画を観ることができる」と心を弾ませていたといいます。しかし、空いているにも関わらず、のべ子さんの隣には男性が座ってきました。もちろん、2人は顔見知りではありません。明らかに不自然な状況の中、映画の上映が始まったのですが…。映画館ゾウさん事件 #怖い話書くからリツイートして pic.twitter.com/KrYfyXJfUI — のべ子 (@yamanobejin) September 4, 2020 なんと隣の男性は、シアター内で性器を露出。いうまでもなく、のべ子さんに性的加害をするためです。のべ子さんは勇気を出してスタッフに助けを求め、警備員が出動することに。しかし、男性はその場から逃げていたといいます。きっと男性は映画館のロビーで1人っきりの女性を物色し、のべ子さんをターゲットにしたのでしょう。暗所でひと気の少ないシアター内の状況を利用した、卑劣な加害行為に怒りがこみ上げます。性被害は誰にでも、どの場所でも起きる可能性がある「痴漢行為をする人はどこにでもいるから気を付けてほしい」という注意喚起を兼ねて、この実録漫画を投稿した、のべ子さん。性犯罪や痴漢行為と聞くと、ひと気のない夜道や混雑した電車内を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、加害者はいろいろな場所でターゲットを物色しているのです。投稿を読んだ人からは「フードコートで被害に遭ったことがある」「空いているバスで似た経験があった」といった被害報告が上がっていました。また、『加害者は男性、被害者は女性』という考えも間違いです。年齢や性別問わず、誰にでも被害に遭う可能性はあります。身体に直接触れられたわけではない場合、中には悲しいことに「たったそれだけのことで」「何もされていないでしょ」と被害を軽視する人も。しかし、常識から外れた行為をする人に狙われる恐怖は言葉では言い表せないほど。触れられておらずとも、被害者は心に傷を負います。被害者を1人でも減らすには、社会全体が「性犯罪を許さない、軽視しない」という考えをもつことが重要です。[文・構成/grape編集部]
2020年09月05日漫画「アクタージュ」の作画者・宇佐崎しろ氏が8月24日、Twitterで同作の連載終了に関連して性被害者に配慮する文章をアップした。その内容を讃える声が上がるいっぽう、「週刊少年ジャンプ」編集部に苦言を呈す声が相次いでいる。「アクタージュ」は原作者の松木達哉氏(29)が今月9日、強制わいせつの疑いで逮捕された。各メディアによると松木容疑者は6月に路上で女子中学生の胸を触ったとされており、大筋で容疑を認めているという。そして同件の影響で、「アクタージュ」の連載は終了となった。24日、宇佐崎氏はTwitterで連載終了について投稿。さらに、こうつづった。《性犯罪によって受けた傷は自然に癒えるものではありません。この先も似た身なりの人とすれ違うたびに体が強張り、早足になり、夜道を歩くことに恐怖を覚え、被害に遭われた方の人生に本来必要なかったはずの緊張と恐怖をもたらします》連載終了は妥当な判断だと表現した宇佐崎氏。続けて被害者へのネット中傷について《その勇気と行動を軽視したり、貶めたり、辱めるような言葉でさらに傷つけることは、あってはならないことだと思います》と言及した。約1,280文字にもわたって被害者に配慮するコメントを発表した宇佐崎氏。17.3万ものリツイートと40.4万もの“いいね”を記録し、賛同する声がこう上がっている。《しろ先生がご自分もつらい思いをされ、苦境に立たされている中、誰かの心を気遣っているということにとても心を打たれています》《宇佐崎先生の仰る通り、漫画を愛しているからこそ、それを口実に中傷的な発言を看過してはならないと改めて強く思いました》《被害に遭われた方は全く悪くない。そして作品を惜しむ声がその方にとっての重圧にならないよう気をつけて参ります。良い作品をありがとうございました》いっぽう、ジャンプ編集部には厳しい声も上がっている。編集部は今月10日、Twitterで連載終了について「このような形で終了することになり、編集部としても非常に残念」などとコメント。しかし被害者への言及がなかったため、姿勢を疑問視する声が上がっていた。そんななか、再び宇佐崎氏と同じタイミングでコメントを発表。「宇佐崎しろ先生がご自身のお考えをツイッター上で発表されました」といい、性被害について触れたが、一文でこうつづられていた。《先生が、被害に遭われた方に対して二度と同じような思いをしてほしくない、とおっしゃったことについては、編集部も同じ思いです》宇佐崎氏に便乗するような形で「同じ思いです」という文言で済ませたジャンプ編集部。ネットでは「自分の言葉でなぜ言わないのか」と厳しい声が上がっている。《なにが同じ思いです、だよ。それをとばっちりくらった若い女性(今回の被害者と近い属性の人)に言わせる前に先に自分の言葉で言えよ他人の言葉に乗っかるんじゃないよ》《この素晴らしく一字一句丁寧に真摯に言葉を紡いでいる宇佐崎先生のコメントに、「同じ思いです」というあっっさいコメントしか出せない編集部なんなの???え?編集者って?表現って?思いって?自分の言葉で話せないの????》《本当に宇佐崎先生と同じ思いだったとしても、それは自分の言葉で綴るのが誠意ってもんじゃないんか》《アカウンタビリティとかコンプラとかの部分で個人に負けてどうする》
2020年08月26日・創作に必要なのは想像力。それはつまり、人の心や痛みへの想像力なんだと思う。・これ以上ないほど真摯な言葉。・本人の気持ちを思うと、無念だろうけど、それでも被害者に寄り添っていて立派。2020年8月8日、漫画『アクタージュ act-age』の原作者である、マツキタツヤこと松木達哉さんが強制わいせつ罪で逮捕された件を受け、同月24日、作画担当の宇佐崎しろさんがコメントを発表しました。そこにつづられていた宇佐崎さんの思いや、作品のファンに向けた呼びかけに対し、そんなコメントが続々と寄せられています。「間違った方向に暴力として向けるのはやめて」2018年1月から『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートし、コミックスが300万部を突破するほどの人気作品だった『アクタージュ act-age』。しかし原作者が、都内の路上で10代の少女の胸を無理矢理触ったとして強制わいせつ罪で逮捕され、連載も終了に。ファンからは「刑務所で書き続けて」「出所したら連載を再開にして」といった声が上がっていました。連載継続を求める声は、もしかしたら作画担当の宇佐崎さんの元まで届いていたのでしょうか。24日に投稿された宇佐崎さんのコメントには、「連載終了を全面的に受け入れている」とし、被害者への思いがつづられていました。先日8月8日、私宇佐崎しろが作画を担当する漫画作品『アクタージュ act-age』の原作担当であるマツキタツヤ氏が、女子中学生への猥褻行為、性犯罪の容疑で逮捕・勾留されました。まず被害に遭われた方とそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。大きなショックと恐怖の中、声を上げ、ご自身の尊厳を傷つけられたことに対する怒りを捨てなかったことは、本当に勇気ある行為だと思います。まだ司法の判断は下されていませんが、被害に遭われた方の届出によって事件化され、逮捕・勾留という手続がとられたという事実を、重く受け止めたいと思います。私は、今回の事件に伴う『アクタージュ』連載終了、及び企画や単行本、グッズ等への対応について、ジャンプ編集部の決定を全面的に受け入れています。性犯罪によって受けた傷は自然に癒えるものではありません。この先も似た身なりの人とすれ違うたびに体が強張り、早足になり、夜道を歩くことに恐怖を覚え、被害に遭われた方の人生に本来必要なかったはずの緊張と恐怖をもたらします。『アクタージュ』という作品そのものを見ることによってそれらが誘発されたり、苦痛を与える原因になる可能性を考慮して、作品の終了は妥当だと判断しました。@uszksrーより引用連載を続ける道はあったのかもしれません。しかし、もしも連載を続けたとして、それが被害者を今後も苦しめる要因になりかねないことを、宇佐崎さんはちゃんと考えていたのでした。続けて、宇佐崎さんはファンに向けてこうも呼びかけています。そして作品を愛してくださっているファンの皆様へお願いがございます。いつも『アクタージュ』を応援いただきありがとうございます。この度は道半ばで作品を終わらせることになってしまい、皆様と同じく私もとても残念に思っています。しかし作品を惜しむ声が被害に遭われた方に対しての重圧となることは、絶対に避けるべきことです。当然のことですが、作品が終了するのは被害に遭われた方のせいではありません。被害に遭われた方が声を上げたこと、苦痛を我慢して痴漢行為や性犯罪に対して泣き寝入りしなかったことは決して間違いではありません。正しいことが正しく行われた結果です。その勇気と行動を軽視したり、貶めたり、辱めるような言葉でさらに傷つけることは、あってはならないことだと思います。漫画に救われて生きている方々、作品を生きがいにしていただいていたファンの皆様の気持ちもよくわかります。私も漫画に救われて生きています。やりきれない気持ちでいっぱいです。ですがその愛を間違った方向に暴力として向けるのは絶対にやめてください。どうかしっかり考え、様々な視点を持ち、根拠のない情報に惑わされず、何を言うべきか、言わないべきかを選択してください。最後に、被害に遭われた方の心のケアがしっかりとなされ、今後の人生で二度と同じような思いをすることなく、心穏やかに過ごせることを願っております。@uszksrーより引用アクタージュ読者の皆様へ pic.twitter.com/ewuOZR2ALB — 宇佐崎しろ (@uszksr) August 24, 2020 「作品を読みたい」というファンの気持ちも理解できます。ラストを迎えることなく連載が終了し、行き場をなくしたファンの気持ちもまた、つらいものがあるでしょう。しかし、それは宇佐崎さんも十分に理解しているはずです。その上で、どこまでも被害者の気持ちに寄り添い、守ろうとする姿勢は誠実さにあふれたものでした。「どうかしっかり考え、さまざまな視点を持ち、根拠のない情報に惑わされず、何をいうべきか、いわないべきかを選択してください」という宇佐崎さんの言葉を受け止めること…それがファンにできる最善の選択なのではないでしょうか。【お詫びと訂正2020年8月25日10時27分】記事中、宇佐崎しろさんの表記に誤りがありました。訂正し、お詫び申し上げます。[文・構成/grape編集部]
2020年08月24日『ホテルで連絡先を渡され戦慄し数日間苦しんだ話』そんなコメントとともに、Twitter上に投稿された漫画が反響を呼んでいます。見ず知らずの男性が連絡先を渡してきて、その後…?1人でホテルにチェックインした投稿者さんは、部屋がある階のエレベーターで降りようとした時、同じ階のほかの宿泊客とすれ違います。しかし、なぜか宿泊客はエレベーターに乗らず、そのまま部屋に引き返してきたのでした。投稿者の向かいの部屋に入っていったという宿泊客は、その後…。部屋のドアの隙間から入れられた連絡先を無視した投稿者さんは、その後、外を確認すると偶然にも向かいの部屋の宿泊客が自分の部屋をのぞきこむ姿を目撃してしまいます。恐怖にかられた投稿者さんは、すぐに家族に助けを求め、ホテルスタッフにも事情を話し、部屋を変えてもらうことができたといいます。しかし、連絡先を渡し、さらには部屋をのぞきこんできた宿泊客に何か対応がとられたわけではありません。投稿者さん自身「何か手を出されたわけではない」何より「逆上されたら怖い」と、警察に通報はしませんでした。投稿者「女性だけに注意喚起をしたわけじゃない」自身に起きたトラブルを振り返るとともに、自衛の大切さも語った投稿者さん。しかし、例え自衛をせずに被害に遭ってしまったとしても「被害に遭った側に非なんてなく、圧倒的に加害側が悪い」ともいいます。悲しいことに、被害者側が周囲から落ち度を指摘され、二度傷付いた…という話は後を絶ちません。被害に遭った人を責める言葉は、心身共に傷付いている被害者をさらに傷付けます。自衛をすることは大切ですが、それにも限界があるでしょう。現に、投稿者さんの元には「本当に好意があったんじゃないか」「連絡先を渡しただけなのに…」といったコメントが寄せられているといいます。そうしたコメントを受け、投稿者さんは「その思想が第2の加害者を生みます」と反論しています。また、投稿者さんは反響の大きさを受け「男性 vs 女性の構図になるのだけは違うと思うので勘違いしないでほしい」とも語りました。今回は加害者が男性、被害に遭った投稿者さんは女性でしたが、逆のパターンや同性同士の場合もあることでしょう。いつどこで被害に遭うか分からないように、意図せず自分が加害者になってしまう可能性もあります。「男だから、女だから」といった性別間の話にしてしまうのは、問題のすり替えにしかなりません。自分が加害者にならないために、そして被害に遭わないために、1人でも多くの人が、しっかりとした認識を持つことが大切なのではないでしょうか。※掲載許可をいただいておりますが、投稿者様の希望で匿名にて掲載しております。[文・構成/grape編集部]
2020年08月22日エッセイ漫画をブログやInstagramで公開している、ちくまサラ(chikuma_sara)さんが盗撮対策について描いた漫画を公開しました。客層の悪いゲームセンターでアルバイトをしていた、10年以上前のこと。そのゲームセンターには、盗撮犯が何人も出没していたそうです。『ゲーセンバイトの思い出~盗撮編~』プリクラコーナーにいた盗撮犯を取り逃がし、悔しい思いをしたちくまサラさん。後日、クレーンゲーム前で立ち話中の女性たちに接近する不審男性も発見したのですが、再び逃げられてしまいます。現行犯逮捕の難しさを痛感し、逃げ得な状況に疑問を感じたちくまサラさんは、せめて被害を防ごうと『盗撮されやすいシチュエーションと対策』を次のようにまとめました。法務省が公開している『平成27年版犯罪白書』によると、盗撮の再犯率は36.4%と高め。ちくまサラさんが調べたところ、盗撮をする人たちの中には、次のタイプの人たちがいるそうです。スカートの下にペチパンツなどを履けば、下着の盗撮被害は避けられるでしょう。また、ちくまサラさんは、不自然に密着してくる人や子供を盗撮する人など、ほかの不審者の撃退方法についても触れています。簡単にできる犯罪防止策ゲームセンターだけでなく、電車内や公園などあちこちに不審者は出没します。逮捕することが難しい微妙な状況であることは多いでしょう。そんな場合でも、見続ければ不審者を遠ざけ、被害を減らすことができるかもしれません。漫画には、実際に盗撮被害に遭った人や、盗撮犯を警察に突き出した人などから反響が上がりました。中には、実際に視線で不審者除けをしている人も。自身や周囲の人を守るために、無理のない範囲で対策できるようにしていきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月21日漫画家のミツコ(@_3_2_5_)さんは、高校生の頃に経験した恐怖体験を漫画にしてTwitterに投稿。その恐ろしさに、「怖すぎる」「男でも怖い」といった声が寄せられ反響が上がりました。まさかこんな田舎で起きるわけがないと思ってたことが…悲しいことに、性犯罪は各地で起きており、被害をニュースで耳にすることがあります。「まさかこんな田舎で起きるわけがない」と身近に感じていなかったミツコさんですが、ある日、いつも通り自転車で帰宅しようとしていたら…。まさかこんな田舎で起きるわけがないと思ってたことが自分の身に起こった話。 #本当にあった怖い話 pic.twitter.com/QLMvyXLcnm — ミツコ (@_3_2_5_) August 17, 2020 突然、後ろから走ってきた男に口をふさがれたミツコさん。そして男はミツコさんの服の中に手を入れてきたのです。そのまま車に連れ去られ、命の危険があるかもしれないと思ったミツコさんは必死に抵抗をして難を逃れることができました。ミツコさんは、今でも当時のことを思い出してゾッとすることがあるといいます。「少しでも多くの若い人や女性、子供を持つ親に見てほしい」とコメントしました。漫画を読んだ人たちからは、さまざまな声が寄せられています。・無事でよかった。これは男でも怖いぐらいです。・似たような経験をしたことがあります。他人ごとではないんだと思いました。・性犯罪に遭ったことがありますが、本当に心の傷が癒えません。・描いてくれてありがとうございます。もっと注意喚起が広まってほしいです。警察庁によると、2019年に起きたわいせつ事件は8千件以上と発表されています。ですが、検挙されなかった事件も多数あることでしょう。自分より力が弱くて抵抗できないような人を狙ったり、顔が見えないよう後ろから襲ったりする犯人の手口は、とても卑劣で、許しがたいものです。音楽を聴きながら夜道を歩いている人も多くいますが、後ろには危険が潜んでいるかもしれません。このような危険が身近にあるということを、意識しておくことが必要です。性犯罪が減ることが一番の願いですが、どこでも、誰にでも起こりうる危険性として自分を守る行動をとれるようにしたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月20日子供を育てながら、子育てや日常生活についての漫画を描いている、まぼ(@yoitan_diary)さん。1児の母親になったまぼさんは、自身が高校生だった頃に体験した恐ろしい出来事について振り返りました。恐怖を味わった後、かけてほしかった言葉は…?子どもの「怖い思い」と、親の声かけについて(3/3) pic.twitter.com/qbQiwpDNwu — まぼ (@yoitan_diary) July 29, 2020 母親に悪気はなかったということは理解しながらも、あの時かけてほしかった言葉は「怖かったね」というひと言でした。自身の体験を踏まえて、我が子が危険な目に遭った時には寄り添うような言葉をかけてあげようと思ったそうです。【ネットの声】・性被害に遭い、周囲の人に「あなたに非はなかったのか」と問われ、涙が止まりませんでした。でも、この話を読んで救われた気持ちになりました。・私も怖い目にあった時、周囲の人に同じような言葉をかけられショックでした。周囲の人が被害に遭った時には「怖かったね」と声をかけてあげられるようになりたいです。・加害者が100%悪いのにね。どうして被害者にも非があるようないい方をしてしまう人がいるのかな。性被害に遭った時、周囲に責められたことで、その後被害に遭ってもなかなかいい出せなくなってしまったという人もたくさんいました。性被害を受けた人は悪くありません。悪いのは加害者です。そのことを念頭に、まずは被害者の傷ついた心に寄り添ってあげたいものですね。まぼさんはこのほかにも、さまざまな漫画をInstagramにアップしています。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。まぼさんのInstagram[文・構成/grape編集部]
2020年07月30日日本で長年深刻な社会問題となっている、痴漢行為(迷惑防止条例違反)。相手の合意を得ず、身体を触る許されざる犯罪です。警視庁によると2019年だけで痴漢はおよそ1780件が検挙され、その内の45%が電車内で起こっているのだとか。痴漢行為は「被害を訴えづらい」「誰に助けを求めていいか分からない」などの理由で、泣き寝入りせざるを得ない被害者も多数いると考えられています。Twitterに投稿された『痴漢防止ポスター』に称賛の嵐!警察や鉄道会社は痴漢被害を減らすため、駅構内にポスターを掲示しています。「痴漢は犯罪です」「痴漢に注意!」「痴漢をやめて!」などと書かれたポスターを、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。それらのポスターを見るたびに、わだかまりを感じていたという、プラスサイズモデルや社会活動などで幅広く活動しているエブチュラム真理栄(@beauty_dor)さん。被害者に自衛を呼びかけるポスターではなく、加害者と周囲の人々に呼びかけるポスターを作成し、Twitterに投稿しました。自衛を求めるようなポスターばかりでウンザリするので痴漢防止ポスター作りました。6月は痴漢や盗撮が増える時期です。 pic.twitter.com/QP2tKqZPLj — エブチュラム真理栄 (でも、ドルちゃんだよ♡) (@beauty_dor) June 25, 2020 いろいろな社会運動や啓発活動をする中で、「モデルとしての自分を利用して何か啓発ができないか」と考え、ポスターを制作することにしたという、投稿者さん。投稿者さんがこのポスターを作る上で意識したのは、性犯罪撲滅に「協力してほしい」ではなく「参加してほしい」とあえて表現することでした。ネット上では痴漢の話題が上がるたびになぜか男性 vs 女性の構図になりがちですが、実際は犯罪者 vs その他大勢の問題です。投稿は拡散され、男女問わず多くの人から共感する声が寄せられました。・素晴らしい!今の啓発ポスターに足りない部分が詰まってる。採用してほしい。・被害者に自衛を促すポスターよりも、こうして罪の意識を持たせる内容のほうがいいと思う。・『お願い』する形じゃなくて、こういう強いポスターがいいな。声を上げやすくなりそう!加害者や被害者に性別は関係なく、誰もが被害者になり得る犯罪といえます。犯罪を軽視し、見過ごす社会のままでいいのでしょうか。もちろん被害を受けないよう自衛することも大切ですが、社会全体が犯罪を見過ごさない意識を持つことで、自衛のための負担を軽減することもできるはずです。一人ひとりが「痴漢はれっきとした犯罪である」「絶対に見過ごしてはいけない」といった意識を持つことが、犯罪撲滅への大きな一歩になるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年07月12日2020年6月から放送開始されたドラマ『MIU404』(TBS系)。第3話のサプライズゲストとして、ミュージシャンである岡崎体育さんが強制わいせつ犯役として出演しました。岡崎さんの演技にネット上では「怖すぎる!」「よくも悪くも気持ち悪くてゾッとする」「演技が上手すぎて鳥肌が立った」などの声がたくさん寄せられました。これまでも、同年1月期のドラマ『僕はどこから』(テレビ東京)で異質なキャラクターを演じ、「恐ろしすぎる」といった声が寄せられていた岡崎さん。演技力の高さから、「岡崎体育は犯罪者顔だ」という声も出ていたようで、その噂を知った岡崎さんの母親がこのようなメッセージを送ってきたといいます。最後の一行でダメージ与えてくる母 pic.twitter.com/6N2xlaOeeC — 岡崎体育 (@okazaki_taiiku) July 11, 2020 SNSで岡崎体育が犯罪者顔って言うてはる人達ほんまに許せない。犯罪者顔ってどういう事やねん。太ってて不細工なだけやんか!@okazaki_taiikuーより引用「太ってて不細工なだけ」という最後の1行が岡崎さんの心にグサリッ!息子をかばおうとしたメッセージも、本音が出てしまったがゆえに、岡崎さんをより一層傷つけてしまったのでした…。【ネットの声】・大丈夫ですよ。それだけお芝居がうまかったということですから!・お母さんの気持ちもよく分かるけど、最後の一撃はでかい!・これは名言ですね!お母さん、最高すぎる。めっちゃ笑った!放送終了後、「犯罪者、ニート、オタクのキャラのキャスティングお待ちしています」とTwitterに投稿した岡崎さん。反響の大きさから、岡崎さんがドラマに出演する機会が増えるかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2020年07月12日性犯罪やセクハラのニュースに「もし将来、わが子が巻き込まれたら?」「もし加害してしまったら?」と不安が浮かんだ経験はありませんか? スマホやネットでの性情報が、子どもたちにどう受け取られていくのかも親として心配なところです。そんな中、国際的にも幼い時期から年齢に応じた包括的性教育が、性行動を慎重化させ、性トラブルのリスクを減らすという認識が広がっています。「性教育が大切」と思う一方で、自分自身もきちんと学んだ経験がなく、伝え方に自信がない、特に幼い子どもや思春期を迎えた子どもへ話しかけるきっかけやイメージがつかめず悩む人も多いと思いのではないでしょうか。そんな人におすすめな、大人も子どももおうちで学べる性教育動画「AMAZE」(アメイズ)をご紹介します。アメリカ発! 信頼できる性教育アニメAMAZEはアメリカの専門団体(Advocates for Youth、Answer、Youth Tech Health)が共同で製作する、インターネットで無料で閲覧できる性教育アニメ動画です。思春期、多様な性、性暴力、人間関係、性感染症、妊娠・避妊など、性に関わるテーマを年齢に応じて幅広く扱い、信頼できる情報とユーモアあふれるアニメが特色の動画教材です。AMAZEの動画は100本以上のラインナップがあり現在も更新中。10以上の言語に翻訳され世界中で活用されており、日本語版もおよそ40本が公開されています(2020年5月現在)。性教育アニメAMAZEがおすすめの理由▼話しづらさを感じるテーマもアニメ動画なら入りやすく分かりやすいAMAZEの動画は、科学的に正確な情報に基づく一方で、ポップでわかりやすく、時にくすっと笑えるような表現のアニメ動画であること。月経や性器、やコンドーム等、普段は話しづらいと思う性に関するテーマも、3~5分ほどの短い動画でサクッと見て、大切なポイントを学ぶことが可能です。また、動画はYouTubeから閲覧できるので、気軽に何度でも見返すことができるのもおすすめです。▼性や自分自身について、肯定的なメッセージで溢れる内容幼い頃から性について、「興味を持ってはいけない」「話しちゃいけない」「恥ずかしいもの」など、ネガティブなイメージを刷り込まれてきた人も多いのではないでしょうか。それに対し、AMAZEの動画は、“何よりも自分と相手を大切にしよう”、“いつでもNOと言っていい”、“自由でありのままの自分でいることってすてきだよね”と、性についてだけでなく、人間関係について、楽しく、包括的に、分かりやすく伝えており、普段からの子どもの自己肯定感を高め、維持する声かけにも役立つフレーズが豊富に含まれています。▼学校では学べない幅広い知識を扱っているAMAZEは性や人間関係に関わるテーマを幅広く扱っています。どのテーマも勉強になりますが、現在の日本の学校教育の中では学ぶ機会が少ないことも学ぶことができます。例えば、「相手に確認する前に体を触っちゃだめ」「触られたいかを決めるのは自分だけ」など、「同意」とは何かを学ぶ動画があります。また、「なぜ自分の見た目が気に入らないんだろう?」という動画では、思春期で多くの人が直面する自分のコンプレックスと向き合うヒントが説明されています。その他にも「もしお断りされたらなら?」「インターネットの安全な使い方」など、10歳頃から見られるコミュニケーションや安全に関する内容や、思春期以降の子どもにむけた「コンドームの正しい使い方」「もし妊娠かもと思ったら?」「セクハラってなに?」など、信頼性の高い情報から学んでほしい内容も豊富に含まれます。このような魅力的なAMAZEの動画ですが、以下のように活用してみてはいかがでしょうか。親子で性について話すときのヒント▼まずは保護者向けの動画シリーズを見るAMAZEでは、保護者向けの動画シリーズも配信されており、まずはこちらから見ていただくのがおすすめです。幼い子どもに性についてどう伝えるべきか、イメージがわかない人にもぴったりな内容になっています。保護者向けでの動画では、性についてどう話せばいいのか、子どもから答えにくい質問をされたときにどう答えるべきか、など親子で性について話すときのヒントが語られています。保護者が直面する問題について、どう対処すればいいか事前に動画を見ることで不安を解消できるはずです。▼親子で一緒に動画を見て話し合う次に、子どもにAMAZEの動画を見せることもいいですが、親子で一緒に動画を見ることもおすすめです。なぜなら、保護者が子どもと思春期の体と心の変化や、性について会話をすることで、子どもたちは疑問を持ったときに、あなたに質問してもいいんだと思うようになるからです。子どもの理解度や反応を見ることも今後の性教育のヒントになるはずです。親子で安心して性について話せる土台を作ることで、子ども達は親や保護者に、性に関する質問やアドバイスなどを求めやすくなります。例えば、生理についての動画を一緒にみた場合、「まだ生理が始まっていないことは知っているけど、もし必要になった時には生理用品を使えるんだよ」と一言伝えるだけでも、子どもには保護者が生理についていつでも話せる存在であるということが伝わります。▼動画を見て学んだ内容やフレーズを活用して、子どもに話しかけてみる保護者が動画を見て学んだ内容やフレーズを使って、普段の会話の中で、子どもに性や思春期、人間関係に関する話題提供を投げかけてみるのも一つの方法です。例えば、「友達同士でも、恋人同士でも、自分らしくいられる関係がいい関係だよ」「誰かを小突いたりブラを触ったり、ズボンを下ろすのは仲良くなるいい方法ではないし、いじめにつながるよ」「セクハラはどんなときも被害者のせいじゃないよ」「愛情表現は同意があれば素敵な経験になるはず」「思春期に自分が誰を好きになったりドキドキするかで、自分の考えや気持ちに戸惑うこともあるよ。もやもやするかもしれないけど、それは自然なことだから心配しないで」など、子どもにどう話しかけるか悩んだ時も、ぜひAMAZEの動画をヒントにしてみてください。▼ピルコンのAMAZE活用ガイドを使うAMAZEでは様々なテーマを扱っています。筆者が代表を務めるNPOピルコンでは、そんな様々なテーマをより理解し、子どもと話し合う際の活用ガイドを日本語に翻訳・作成しました。 AMAZE活用ガイド詳細を見る >> AMAZE活用ガイドでは、字幕を書き起こしているだけでなく、各テーマで会話の例を掲載しています。そのため、保護者がどう子どもと話したいいかわからないテーマでも活用ガイドを用いれば、子どもと話すきっかけを作りやすくなります。また、動画ではカバーできなかった内容も「もっと知りたい方へ」というセクションで詳しく説明しているため、活用ガイドを読むことでさらに理解を深めることができると思います。AMAZEの動画が性の学ぶヒントやきっかけとなり、子どもたちや皆さんの豊かな人間関係につながっていくことを祈っています。
2020年06月30日Twitterでは、他国と日本の性犯罪被害件数を比較し「日本は性犯罪が少ない」という声がいくつか投稿され議論を呼んでいます。法務省の調査によると、2016年の強姦件数は989件、強制わいせつ件数は6188件でした。 しかし、これはあくまで警察に届け出があった件数です。法務省では、『警察が認知していない犯罪のうち、どのような犯罪がどれくらい発生しているのか』などを具体的に調査しています。この調査によれば、性的事件の被害にあったものの、警察に届け出なかった人は、全体の74.1%なのだとか。多くの性的被害者が、被害にあったことを通報できていません。性的被害の相談「恥ずかしい」「面倒なやつと思われそう」なぜ、日本では性的被害にあった人のうち、7割もの人が警察に被害届を出せていないのでしょうか。イラストレーターのよねはらうさこ(@yoneharausako)さんは、「日本は性犯罪が少ない」という言葉に対し疑問を持ち、自身の経験を振り返りました。性犯罪を許さない社会をつくりたい pic.twitter.com/HoH9DHikrz — よねはらうさこ (@yoneharausako) June 22, 2020 痴漢の被害にあっても、警察だけでなく、友人や家族に相談することができない人も多いでしょう。被害にあった人の中には、周囲に相談すると「そういう服装をしているから」「夜道を歩くから」など、逆に責められたという声もありました。【ネットの声】・痴漢にあった時、警察と家族に「たかがそんなことで?」「服装がいけなかったんじゃない?」などといわれました。さらに傷付きました。・私も被害にあった時、誰にもいえなかったし、今もいいにくいです。恥ずかしいし、自分は「面倒なやつ」と思われそうと考えてしまうから…。・私は男ですが、満員電車でスラックスの上からお尻を触られました。気持ち悪さに、全身に鳥肌が立ちました。そして、とっさに声を出せないことも分かりました。男でも怖いと思ったのに女性や子供なら、なおさら怖いと思う。「周囲が助けてくれるかどうか分からない」、「相談すること自体が怖い、恥ずかしい」と、被害にあっても相談すること自体に不安を感じてしまうことが、性犯罪の被害にあっても声を上げられない大きな原因なのかもしれません。改めて、一人ひとりが「痴漢は犯罪であり、許されない行為」という意識を持ち、犯罪を看過しない社会にすることが大事なのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年06月24日見るだけみーちゃん(@_mirudake)が学生の頃に経験したエピソードをTwitterに投稿したところ、「恐ろしすぎる」などの声が相次ぎました。学校終わりに、友人とカラオケに行った投稿者さん。すると、突然20代ぐらいの男たちが当たり前のように投稿者さんのいた部屋に入ってきたといいます。あまりにもなれなれしい態度をしていたため、投稿者さんは「友人か誰かの知り合いなのかな」と思ったそう。しかし、その男たちはまったくの他人だったのです。※写真はイメージ友人が急いでフロントに電話をかけて助けを求めると、蜘蛛の子を散らすように出て行ったという男たち。投稿者さんは、出ていく男たちを見てあることに気が付きました。それは、男の1人がカッターを隠し持っていたということ。投稿者さんは「偶然、男たちがいた側に電話がなく助けを求めることができたが、もし電話が男たちの近くにあったら電話を阻止されていたかもしれない」と不安の声を上げました。このエピソードを読んだ人の中には、同様の事件に巻き込まれたことのある人もいたようです。・私もされたことがあります。「店員を呼ぶ」といったらすぐに逃げていきました。・酒を持った知らない男に乱入されたことがある。怖かった。・カードキーみたいな鍵があると安心ですよね…。・怖すぎる。自分も気を付けたいです。中には、カラオケ店の店員という人から「こういうケースがあるから見回りをしている」といった声も寄せられていました。また、一部のカラオケ店では女性専用フロアが設けられているところもあるようです。投稿者さんは、「本来なら自衛をしなくても安全で楽しく遊べる権利があるはず。とにかく乱入はやめろ!」と強く訴えました。このような悪質な性犯罪に及ぶ人たちがいなくなることを願います。投稿全文はこちら今から20年前の話だけど、学校終わって友達同士でカラオケにいたら急に20代ぐらいの男たちが入ってきて当たり前のようにソファーに座ったあまりにも馴れ馴れしいので私は友達の誰かの知り合いなのかと思ってポカーンとしてたんだけど、友達の1人がフロントに電話かけ始めた— 見るだけみーちゃん (@_mirudake) June 18, 2020 そしたら蜘蛛の子散らすように男たちは出てったんだけどそのうちの1人はカッターを後ろ手に持ってた女として生まれるとこういう未遂なことでも危険が沢山あるたまたま男たちの入ってきた側に電話がなかったからすぐ飛びつけたけど、男側にあったら阻止されてたかもたまたま助かっただけ— 見るだけみーちゃん (@_mirudake) June 18, 2020 引用でも30人以上から「私もありました」って報告を拝見しました。珍しくないんですね(知ってた)。それぞれ皆さん工夫をして難を逃れていますが、本来ならこんな自衛をしなくても安全で楽しく遊べる権利があるはずなんですよ。言いたいことはひとつ。とにかく乱入は!やめろ!!!加害すな!!!— 見るだけみーちゃん (@_mirudake) June 20, 2020 [文・構成/grape編集部]
2020年06月22日相手との合意を得ず性的な行為をはたらく、許されざる性犯罪。性別や年齢は問わず、多くの人が被害に遭っています。悲しいことに、被害者の中には性行為の意味も分かっていないような幼い子供たちも存在するのです。被害者の心に深い傷を残す性犯罪。子供たちを守るために、大人はどうすればいいのでしょうか。『子どもたちを性加害から守るため大人が知っておきたいこと』子供を性犯罪から守るため、大人に向けた4枚のイラストをTwitterに投稿したのは、ヲボコ(@wopocco)さん。できる限り読んだ人がショックを受けたり、悲しんだりしないよう心がけ、優しい文とイラストで解説しました。クリックすると画像を拡大しますクリックすると画像を拡大しますクリックすると画像を拡大しますクリックすると画像を拡大します子どもたちを性加害から守るため大人が知っておきたいことを画像4枚にまとめました少しでも色んな方に知って貰いたいのでこの4枚はフリー素材画像とします(著作権は私です)改変・自作発言・商用利用は禁止ですが、自由に保存したりリプに添付してOKです #ヲポコめも #包括的性教育 pic.twitter.com/dQxCvutSco — ヲポコ魚人系さんと他9,999,999人がいいねしました (@wopocco) June 14, 2020 『包括(ほうかつ)的性教育』とは、性行為や子供を産むための仕組みだけでなく、身体に関する考え方や人権について考える教育です。仕組みだけでなく、「なぜデリケートな部分は他人に触れさせてはいけないのか」「性行為で相手を尊重するためにどうすればいいのか」といったことを知る必要があります。その上で、身体的に弱く、判断力の低い子供を大人がしっかりと守らなくてはなりません。危ない場所や手口を知るだけでなく、「性犯罪を許さない」という意識を持つことが重要です。4枚で分かりやすく重要なポイントをまとめたヲボコさんのイラストは拡散され、多くの人から反響が上がっています。・ちょうど「子供にどうやって性教育をすればいいんだろう」と悩んでいたので助かりました!・SNSに我が子のオムツ姿の写真を投稿する人が多いけど、絶対危ないと思ってた。・1人でも多くの大人に見てもらいたい。「これくらい大丈夫」と思わずに気を付けていたい。「幼い子供なんだから写真をSNSに投稿しても問題ない」「ちょっと離れるくらいなら大丈夫」「こんな心配をして自意識過剰じゃないか」と思う人は少なくないでしょう。しかし、取り返しのつかないことになってからでは遅いのです。社会全体が子供を見守り、「守る」という強い意志を持っていたいですね。ヲボコさんはブログでも子供の性教育などについてのイラストを掲載しています。気になる人はチェックしてみてください。ヲポポポコめも[文・構成/grape編集部]
2020年06月17日2007年5月3日、バカンスでポルトガルを訪れていた英国人のマッカンさん一家の生活は、その日を境に一変した。娘のマデリンちゃん(当時3歳)が、当時滞在していた別荘の部屋から忽然と姿を消してしまったのだ。マデリンちゃんの失踪は、事件が起きたポルトガルや、一家の住む英国は言うまでもなく、世界中で報道された。娘を誘拐されたと主張する両親も連日テレビの取材に応え、娘を傷つけないでほしいと犯人に向けたメッセージを発信し続けた。これまでに何人もの容疑者が浮上しては消え、ネットでは様々な憶測が飛び交い、両親犯人説を唱えるメディアも複数に上るなど、マデリンちゃん失踪事件は風化することなく、先月で発生から13年の時が経過した。そして3日、ドイツ当局は現在43歳になるドイツ人の男が、マデリンちゃん事件に関わっているとして立件を進めていると公表した。The New York Timesなどが伝えている。ドイツ連邦警察のクリスチャン・ホッペ捜査官が公共放送で語ったところによると、氏名未公表のこの男は1995年から2007年にかけてキャンピングカーで流浪の生活を送っており、事件発生前後はちょうどポルトガルのプライア・ダ・ルスで働いていたという。子どもへの性的虐待の前科があるこの男は、現在性犯罪と薬物犯罪により服役中。ロンドン警視庁は当時、男が所有していた二台の車の写真を公表し、容疑を固めるための情報提供を求めている。一台はフォルクスワーゲン・タイプ3のウェストファリア・キャンパーヴァン。もう一台はジャガーXJR6で、事件があった翌日に別人の名義に書き換えられていたという。マデリンちゃんの両親は「捜索に尽力してくださった警察の皆さんに感謝します。生きてマデリンと再会することを決して諦めたわけではありませんが、結果がどうあれ、心に平穏をもたらすためにも真実を知る必要があります」とコメントしている。
2020年06月04日■前回のあらすじ少しずつ性教育授業で習ったことを話してくれた息子。私が想像していたものではなく、子どもが自分の体を守るための具体的な方法でした。私はその内容に胸が熱くなり…私はこの時まで「母親の自分が息子のことを守る」ことだけを考えていました。だけど、少しの知識で、こんなに小さな子でも、自分で自分を守る事が可能なんだと、その事実にとても感銘をうけたのでした。その後ノンノンと叫ばれ大変だったので、どうして親は触っても大丈夫と授業で言ってくれなかったんだろう、と思っていました。後日幼稚園の先生と世間話のついでに聞いてみると、「性犯罪の大半は親や親しい人からが多いからなのよ。親だから大丈夫とはあえて教えてないらしいのよ」私には衝撃的だった。そんな犯罪この世から消えてしまえと、切に思うのでした。息子のための性教育だったけど、母親の私もとても教育された良い機会となりました。長いお話、最後まで読んで頂きどうもありがとうございました!
2020年05月24日■前回のあらすじ性教育授業を受けた3歳の息子、帰宅直後に感想を聞いてもあまり反応はなし。しかしお風呂で突然「ノーン!」を連呼し…私が息子の体を洗いだした瞬間、その日の授業の事を思い出したのでしょう。少しづつ説明をしてくれた息子。だんだん授業の内容が分かり、私が想像していたものとはかけ離れた内容だったことがわかりました。教わったのはこの4つ。・自分の体を大事にすること・顔も体も自分のもの、他の人が触るのは拒んでもいいということ・もし触れられて「嫌だ」と思ったら、とても大きな声で拒否をすること・もし誰かに触れられたら、信頼できる大人に絶対に言うことこんなに幼い我が子が「自分のからだを大切にするんだよ」とお腹をなでるのを見て、心が熱くなってしまったのでした。次回、最終話です。5月24日15時公開予定!
2020年05月23日■前回のあらすじみくちゃんの身に起きた出来事、もしもあのとき私にちゃんとした知識があれば…。この気持ちが息子に性教育の授業を受けさせることを決意させました。性教育の授業当日、意を決して送り出し、子ども達はどんな事を教えてもらうのか、イチはどんな印象をもったのか、怖がってないか、ウズウズしながらお迎えの時間を待っていたのを覚えています。それの答えが「忘れた」の一言! いつものことだけど(笑)そしてお風呂で突然の「ノーーン!」「触るな」コール! 息子よ、なんなんだっ!! 意味不明!!と思っていたのですが…。次回、息子の謎行動の理由がわかります。5月23日15時公開予定!
2020年05月22日■前回のあらすじ「おじさんが口の中を…」幼稚園のとき友達だったみくちゃんに起きた出来事。みくちゃんに誰にも言ってはいけないと言われたけど…あの時私に「みくちゃんのされた事はダメな事、大人にちゃんと教えないといけない」という知識さえあれば…。せめて私の母にちゃんと伝えられていれば…。あいつは捕まったかもしれない。もし、みくちゃんにもそういう知識があれば、もしかしたらそんな嫌な経験をせずにすんだかもしれない。小さな子に、嫌な現実を教えることはとても心苦しい。だけどその知識が小さい子を守ってくれるだろうと痛感し、イチを性教育の授業に出席させることを決めたのでした。次回に続きます。5月22日公開予定!
2020年05月21日