皆さんは、クレーマー客に困惑した経験はありますか?今回は「横柄な態度の患者」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!迷惑な患者が…病院で医師をしている主人公。患者のなかには看護師にイヤミを言う人もいました。意味もなくナースコールを押して迷惑行為をするのです。ある日、いつも看護師に横柄な態度をとる患者が「体温が34度しかない!」と大騒ぎします。「医師を呼べ!」と言うため、主人公が患者のもとへ向かいました。そして「早く検査しろ!!」と叫ぶため、主人公が説明をするのですが…。説明を聞かず…出典:エトラちゃんは見た!患者は説明を聞かず「つべこべ言うなよ!」とひどい態度をとります。そこで主人公は「では、横になってズボンを下げてください」と指示。すると患者は「…は?」と青ざめます。しかし主人公は容赦なく「看護師さん、直腸温を測ってください」と看護師に伝えるのでした。読者の感想医師や看護師が適切な判断をしてくれているのに、自分勝手で横柄な態度をとるなんて、非常識な患者にうんざりしますね…。周りに迷惑をかけていることに、早く気づいてほしいと感じました。(20代/女性)医者と患者という立場を利用して、好き勝手するのは許せないですね。公共の場所ですし看病していただいている立場ですから、最低限のルールやモラルは守ってほしいものです。(30代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年04月23日今回は「看護師に横柄な態度をとる患者」を紹介します。大学病院で勤務している主人公は、厄介な患者に遭遇します。小さなことでナースコールを押し文句を言うのです。看護師や医者もうんざりしていて…。医者を呼べと…主人公が名乗り出た早く検査を…出典:エトラちゃんは見た![nextpage title="f0^0O0S0h0j0O…"]説明を聞くことなく…調べてみることに横になってズボンを…出典:エトラちゃんは見た![nextpage title="kcx0kn,00_0"]正確に測るため指示に従う患者看護師を見て…出典:エトラちゃんは見た![nextpage title="0T_ÑM0j0O"]ご心配なく【次回予告】体温が本当か確かめるために直腸温を提案する医者。患者にイライラしていた看護師たちは喜んで引き受けますが…。イラスト:エトラちゃんは見た!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年04月22日今回は「看護師に横柄な態度をとる患者」を紹介します。大学病院で勤務している主人公が遭遇した患者とは…大学病院の内科医をしている主人公いろいろな患者と遭遇する中には…出典:エトラちゃんは見た![nextpage title="0000n,0c0f0D0_"]タイムを測っていた!?心配しなくても…用もないのに…出典:エトラちゃんは見た![nextpage title=" 0H0j0K0c0_"]言えなかった迷惑な患者の話を聞いて…3日後出典:エトラちゃんは見た![nextpage title="OSn)0L34^0W0K…"]体温が34度しか…出典:エトラちゃんは見た!次回予告横柄な態度をとる患者、看護師や医者を敵に回した結果…この後どのようになっていくのでしょうか…イラスト:エトラちゃんは見た!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年04月21日看護師にタッチング技術を教えるスクール事業を行うアイグレー合同会社(所在地:兵庫県尼崎市、代表:前川 知子)は、がん患者とご家族のための新刊「イラストでわかる!がんのつらさや痛みをやわらげる家族ができる12の方法」を2024年4月17日(水)にジュンク堂、丸善、紀伊国屋書店、三省堂、Amazonで発売します。本書は、がんで母親を亡くした著者が、誰でも簡単にできる、がん患者ケアのタッチング技術「マシュマロ・タッチ」をイラスト付きで紹介しています。「イラストでわかる!がんのつらさや痛みをやわらげる家族ができる12の方法」本の詳細: Amazon : 本の表紙(帯あり)【本書の内容】■がん患者さんとご家族のための本今は2人に1人が、がんになる時代です。がんは、日本人の死亡原因の第1位、年間約100万人が、がんと診断され、約38万人※1が、がんで亡くなっています。また、がん対策基本法では、「がんとの共生」が分野別目標※2として掲げられ、働きながら、がん治療をする方も増えています。がん患者家族は第二の患者とも呼ばれ、大切な家族に何もできないことで無力感を抱えています。家族や親しい友人が、がんになったとき、「何もできないのではなく、出来ることがある!」ことを伝えたいと思い、本書を出版しました。※1 公益財団法人がん研究振興財団 がんの統計2023 ※2 厚生労働省「がん対策推進基本計画」の変更について ■がん患者のつらさや痛みを減らせるマシュマロ・タッチマシュマロ・タッチは、タッチングという看護技術の一つです。看護師が患者さんの痛みやつらさをやわらげるのに使っています。がんになった家族に特別なことをしなくても、患者さんへのさわり方を「マシュマロ・タッチ」に変えるだけで、がんのつらさや痛みをやわらげる方法に変えることができます。■不安・緊張を軽減するマシュマロ・タッチのエビデンスやさしく触れることには、様々な効果があると言われています。マシュマロ・タッチの効果は、不安や緊張の軽減、リラックス効果を実験で検証し、論文にも掲載されています。・不安や緊張、抑うつ感、疲労感の軽減※・リラックス効果※・幸せホルモン(オキシトシン、セロトニン、ドーパミン)の分泌を促す・コミュニケーションの促進し、信頼関係が深まる・孤独感の軽減・自律神経を整える※見谷貴代ら,日本看護技術学会誌.125-130(2018)■タッチングの5原則やさしく触れることには、さまざまな効果があります。ただ、単純に触れるだけでは、その効果を出すことはできません。本書では、マシュマロ・タッチで使っている「タッチングの5原則」を紹介しています。「タッチングの5原則」は、気持ちいい触り方の法則です。「タッチングの5原則」を使えば、誰でも、簡単に気持ちいいタッチができるようになります。■シチュエーション別のタッチング方法を紹介本書では、がん患者さんによくあるケースをシチュエーション別に紹介しています。不安や不眠、吐き気など、ケース別にがん患者さんへのタッチング方法をイラスト付きで解説しています。■がん専門医が監修本書は、大阪国際がんセンター 乳腺・内分泌外科主任部長 中山 貴寛先生の監修を受けています。医師の監修のもと、根拠に基づいた内容になっています。【中山先生の帯の推薦文】がん治療に携わる医師として日々医療の限界を感じています。マシュマロ・タッチは医療の代わりになるものではありませんが、患者さんの様々な苦痛を少しでもやわらげてあげられる一つの手技だと思います。監修医師 中山 貴寛(なかやま たかひろ)プロフィール大阪国際がんセンター 乳腺・内分泌外科主任部長日本外科学会専門医・指導医、日本乳癌学会専門医・指導医1990年に奈良県立医科大学を卒業後、大阪大学医学部第二外科(現 消化器外科)に入局。大阪大学および米国John Wayne Cancer Instituteにて癌の発生・進展に関する研究に従事。その後米国MD Anderson Cancer Centerで乳癌のチーム医療を学ぶ。大阪大学医学部乳腺・内分泌外科の病院講師を経て2012年に大阪府立成人病センター(現 大阪国際がんセンター)乳腺・内分泌外科副部長、 2016年に主任部長に就任。2020年4月より乳腺センター長も兼任し、乳癌診療におけるチーム医療の推進、新しい薬剤や治療法の開発を目的とした治験や臨床試験の実施、乳癌治療の個別化に向けた研究などを行っている。【著者メッセージ】がんの治療では、手術や投薬などつらいことがたくさんあります。通院や治療、病気が治るだろうかという不安や経済的な心配など、患者さんもご家族も強いストレスにさられます。がんの痛みやつらさを訴えるご家族に、何かできないかと思ったとき、マシュマロ・タッチで触ってあげてください。温かくて、やさしいタッチが患者さんを大切に想う気持ちを、言葉を超えて伝えてくれます。<目次>第1章 がんの治療をサポートするマシュマロ・タッチ第2章 感覚センサーに働きかけるマシュマロ・タッチ第3章 こんなときにマシュマロ・タッチを使ってみよう!第4章 Q&A マシュマロ・タッチで気をつけること<書籍概要>タイトル: イラストでわかる!がんのつらさや痛みをやわらげる家族ができる12の方法(マシュマロ・タッチのサポートブック)著者 : 前川 知子価格 : 1,980円(税込)発売日 : 4月17日(水)ページ数: 88ページ仕様 : A5判、二色刷りISBN : 978-4-86372-130-2発行元 : 星湖舎URL : Amazon : ■前川 知子[著者]プロフィール鍼灸師/がん患者家族/アイグレー合同会社代表がんの母を看取った後、患者ケアのタッチング技術マシュマロ・タッチとメディカル・タッチを開発。2017年にマシュマロ・タッチ普及のためにアイグレー合同会社を見谷 貴代(看護師)と設立。がん患者、患者家族にマシュマロ・タッチを提供する社会貢献活動やタッチングやマッサージを客観的に評価する機器を開発、特許も取得している。著書:「看護にいかす触れるケア」(中央法規出版)特許:「肩甲骨位置測定器具および肩甲骨位置測定方法」特許第5967497号「タッチング評価装置及びタッチング評価方法」特許第7333677号「SCAPULAE POSITION MEASURING DEVICE AND METHOD」US 10,888,252 B2■会社概要商号 : アイグレー合同会社代表者 : 代表社員 前川 知子所在地 : 〒661-0012 兵庫県尼崎市南塚口町3-1-10-301設立 : 2017年10月事業内容: 看護師・介護士対象の講座、研修を行うスクール事業資本金 : 100万円URL : 【本書籍に関するお客様からのお問い合わせ先】アイグレー合同会社Tel : 06-7710-5843Mail: info@aegle-llc.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月17日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。イラスト:エトラちゃんは見た!態度の悪い患者が大人しくなった理由医者として働いている主人公は、体温が低く出た患者の様子を見にいくことに。主人公が「低体温だと動けないはずで…」と説明するも、患者は「いいから検査しろ!」と聞く耳を持ちません。早く検査を出典:エトラちゃんは見た!つべこべ言うな出典:エトラちゃんは見た!主人公は患者の要望を受け入れることにします。そして主人公は「では…」と患者にあることを指示しました。ここでクイズ主人公はなんと言ったでしょう?ヒント!それを聞いた患者は青ざめました。横になってズボンを下げて出典:エトラちゃんは見た!正解は…正解は「横になってズボン下げてください」でした。主人公は正確に体温を測るため、患者にズボンを下げることを指示します。予想外の主人公の言葉に「…は?」と動揺する患者なのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年04月08日皆さんは、入院した経験はありますか?今回は新しく入院してきた患者のエピソードとその感想を紹介します。イラスト:kinako新しく入院した患者主人公は、学生のころに1つ年下の彼氏と付き合っていました。彼氏の態度が素っ気なくなり、すれ違いが多くなったことで2人は別れを選択。その後、卒業した主人公は看護師として病院で働き始めました。ある日主人公は、新しく検査入院をすることになった患者の担当を任されます。男性の病室に入った主人公は「あれ?若い女性が…お見舞いかな?」と不思議に思い…。女性に声をかける出典:愛カツ主人公は「お見舞いに来られた方でしょうか」と声をかけます。するとベッドを勘違いしていた女性。新しく入院した患者のお見舞いに来ていたのでした。その後、女性がいなくなったタイミングで、患者にふと目を向けた主人公…。新しく入院したのが元カレという事実に驚きを隠せない主人公なのでした。読者の感想男性の病室に女性がいたら不思議に思い声をかけますよね。まさか新しく入院してきた患者が元カレなんて驚きです。さらに担当を任されるなんて気まずいですよね。(20代/女性)学生時代の恋人と、大人になってから再会してしまうことってありますよね。主人公の場合、元カレの彼女と思われる女性と会ってしまったのが少し気まずく感じました。(40代/女性)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2024年03月20日廣橋猛 著『緩和ケア医師ががん患者になってわかった「生きる」ためのがんとの付き合い方』2024年2月15日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は廣橋 猛 著『緩和ケア医師が がん患者になってわかった 「生きる」ためのがんとの付き合い方』 を2024年2月15日(木)に刊行いたします。本当の患者さんの気持ちは、その立場になってみないとわからない2023年5月にがんと診断され、長期のがん治療を余儀なくされることを公表した廣橋猛医師。がんの緩和ケア医療を専門とし、医師として患者に正面から向き合ってきましたが、いざ自身ががん患者になると戸惑うことが多くあったといいます。本書は自身の体験を踏まえて、医者と患者の2つの視点からがん患者やその家族ががんと付き合っていくために必要な知識を解説します。緩和ケア医師ががんと診断される※以下、本書より一部抜粋一生がんと付き合っていくことが判明「甲状腺にいくつか腫瘍っぽいものが見えます......」2023年某日、健康診断で超音波検査を受けたときに言われた言葉です。検査室は静まり返り、私は驚きのあまり、言葉を失ってすぐに返答することができませんでした。がん......治療はどうなる? 仕事はどうなる? 家族になんて言う?次から次へと考えなければならないことが頭を駆け巡っていきます。患者さんにはこのようにしたら よいというアドバイスが次から次へと思い浮かぶのに、自分のこととなると頭のなかは真っ白でなにも思いつきませんでした。この日から私はがんと付き合っていくことになりました。緩和ケア医師が自身のがん治療でわかったこととは?ガリガリ君アイスに救われる私自身が患者を体験したことでたくさんの気づきがありました。例えば、私の場合、喉の奥の違和感や、ヒリヒリとしたイヤな感覚がずっと続いていました。喉の炎症のせいか、痰(たん)が絡みやすいのが不快でした。こういった症状、手術後の方でよく経験します。このつらさを癒してくれたのが、院内のコンビニエンスストアで手に入れた「ガリガリ君アイス」でした。いずれも喉がヒンヤリとスーッとするので、長時間効くわけではありませんが、気分がよくなります。実際に、患者さんが、食欲がなくほとんど食べることができないときでも美味しく食べることができる。まさに患者さんにとって救いの神といえるのです。他に緩和ケア医師が気づいたがん治療のポイント・治療の痛みにどうやって対応すればいいのか?・がんの正しい情報を得られるサービスはどこなのか?・体力が低下したがん患者に有効な考え方とは?・がんになると怪しい助言をしてくる人がいる・再発の恐怖にどうやって向き合っていけばいいのか?・がん治療の効果を最大限に高めるためにできることとは?「生きる」ために知っておきたい12種類のがんの知識を網羅がんは命を脅かす大変な病気である一方、誰もがなり得る身近な病気です。そして、うまく治療しながら、長く付き合っていける病気でもあります。たとえがん患者になっても、できるだけ病人にはならずによく「生きる」。そのためには、がん治療中であっても、緩和ケアを受けてつらさを和らげることで、治療も最大限よい効果を発揮できます。第5章では類書では一切触れることのない、でもよりよく「生きる」ためには絶対に知っておいてほしいこと、12種類のがんについて知っておきたい知識を記載しました。12種類のがんの知識を網羅・肺がん・胃がん・大腸や直腸のがん・肝臓がん ・膵臓・胆管がん・乳がん・婦人科がん・頭頸部がん・骨のがん・泌尿器科がん・脳のがん・血液のがん大腸や直腸のがんの場合腸閉塞にならないように便秘にならないことが一番大切です。がん患者さんが少しでも便秘を解消するためには、一般的に食物繊維が多い食べ物がよいと言われていますが、腸閉塞を繰り返している患者さんの場合は、かえって食物繊維がそのリスクを高めてしまうので注意が必要です。水分を多く摂ることで便を柔らかくする、散歩やストレッチなどの軽い運動により腸を動かすことはもちろんのこと、下剤を使用することも大切です。今後治療を進めていくなかで、がん患者さんに起こり得ること、そのなかでどのような対応が考えられるかなど、ご本人やご家族の方が知っておくべき情報を載せています。書籍情報表紙タイトル:緩和ケア医師ががん患者になってわかった「生きる」ためのがんとの付き合い方著者:廣橋猛ページ数:256ページ価格:1,540円(10%税込)発行日:2024年2月15日ISBN:978-4-86667-670-8書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次第1章 見える世界が変わった第2章 緩和ケア医ががん治療をはじめる第3章 がんになってわかった7つのこと第4章 診断時&早期からがん治療と緩和ケアを同時に行う第5章 がんの種類別!緩和ケア医師が教えるつらさをやわらげるための知識第6章 終末期としての緩和ケアをよく知る第7章 事例から見る4人のがん治療著者プロフィール廣橋猛(ひろはし・たけし)著者:廣橋猛永寿総合病院がん診療支援・緩和ケアセンター長、緩和ケア病棟長。 2005年、東海大学医学部卒。三井記念病院内科などで研修後、2009年に亀田総合病院疼痛・緩和ケア科、三井記念病院緩和ケア科に勤務。 2014年から現職。病院での勤務だけでなく、浅草にある野中医院にて在宅医療にも携わる。病棟、在宅とふたつの場で切れ目なく緩和医療を実践する「二刀流」緩和ケア医。主な著書に『素敵なご臨終 後悔しない、 大切な人の送りかた』(PHP研究所)、『がんばらないで生きる がんになった緩和ケア医が伝える「40歳からの健康の考え方」』(KADOKAWA)がある。【報道関係各位】『緩和ケア医師ががん患者になってわかった「生きる」ためのがんとの付き合い方』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月09日「来年4月から施行される“医師の働き方改革”によって、外来で診る患者の人数を減らしたり、救急患者の受け入れを制限せざるをえなくなる可能性が出ています」そう明かすのは、京都市の中心部にある「京都からすま病院」(病床数99床)事務長の平田研一さん。この結果、これまで同院のような中小規模病院で受けていた軽症の救急患者が地域の大型病院に集中、医療ひっ迫を招いて、救急車を呼んでも搬送先が決まらない“救急搬送困難事案”が増える可能性もある。現在、こうした状況が全国で起きており、脳卒中や心筋梗塞など、一刻を争う患者の命が脅かされる事態となっている。“医師の働き方改革”とは、これまで青天井だった医師の長時間労働を年間「原則960時間まで」と上限規制することで、医師の健康を確保し、安心・安全な医療を提供するための制度(ただし、地域医療に従事する医師や研修医は上限が1千860時間まで)。21年に法案が成立、来年4月から施行される。労働時間をオーバーすれば、6カ月以下の懲役、または30万円以下の罰金が病院に科せられる恐れもあるという。全国の病院に調査を実施した全国保険医団体連合会、事務局主査の岩下洋さんは、こう指摘する。「医師の長時間労働は医療事故の原因にもなるので“働き方改革”は必要です。ただ、医師の養成を増やしたり、処遇改善のための十分な対策がなければ、医師が足りなくなり、救急を閉鎖・縮小する病院が増えて患者の命が損なわれる恐れも出てきます」このような事態になっている背景には、次のような事情がある。「日本は以前から慢性的な医師不足で、中小規模の病院は、近隣の大学病院等から派遣される“バイト医師”に頼ってきました。ところが、バイトをすると上限時間を超えてしまうので、すでに医師の派遣を見合わせる大学病院が出てきたのです」(岩下さん)特に、地方は医療崩壊の危機に陥っている。北海道の北部に位置する士別市立病院(病床数129床)の院長、長島仁さんも、こう苦悩を明かす。「士別市は、東京23区の2倍弱の面積がありますが、病院は当院だけ。夜勤ができる常勤医も4人しかいないので、休日や夜間救急は、その多くにバイト医師を派遣してもらっていますが、働き方改革により医師が派遣されなくなる恐れがありました」そうなると、士別市民は20k離れた隣町の病院に行くしかない。「人口が少ない士別市の場合、夜間救急を利用する患者は、一晩で数人。そこで、仮眠がとれる“宿日直”として労働時間から除外してもらう許可を得ることで、ようやく医師派遣の継続が可能になりました」(長島さん)ただ、労働基準監督署の許可が下りるまで相当時間がかかった。「一時は、地域医療を守れなくなる、と気をもみました」(長島さん)■医師不足の背景には厚労省の“医療費抑制”の狙いが同様の医療機関は少なくない。報道によると、岩手県立久慈病院は、すでに脳卒中に対応する救急を廃止に。新潟労災病院は、25年度中に廃院になるという。日本医師会の調査でも、回答を得られた全国4千350の医療機関のうち、約3割が「救急医療体制の縮小・撤退の懸念がある」と回答しているのだ。さらに厚生労働省が実施した調査では、時間外労働の上限規制を超える医師が多い科として、脳神経外科、外科、産婦人科などが挙がっている。これらの科では、医師が長時間労働をしていたからこそ診療が成り立っていたのだが、医師を増やさないかぎり、来年4月以降は、診療できる患者が減ることになる。「すでに地域の病院が周産期部門を閉じたため、交通費と宿泊費を支給して遠くの病院で妊婦健診を受けてもらっている自治体もあります。今後は、一刻を争う脳卒中の患者でも、脳外科医がいないために受入れ先が見つからなくなる、という可能性も否定できません」(岩下さん)こうした状況にもかかわらず、なぜ政府は医師を増やさないのか。医療制度研究会・理事長で外科医の本田宏さんは、こう指摘する。「厚労省は、医師不足を認めておらず、あくまで“偏在”(地域や診療科による偏り)が問題だと考えているからです。しかし、医師の絶対数が足りないからこそ、少しでも負担が少ない科に若手医師が集まる結果になっているのです」厚労省が医師不足を認めない背景には、「“医療費抑制”のねらいがある」と本田さんは続ける。「政府は’80年代から、日本は将来、高齢化によって医療費が増大するとして、医療費削減を進めてきました。やがて人口減少で医師があまる、などといって高齢化に見合うだけの医師を増やさないのも医療費削減のためでしょう。日本は、世界一の高齢国家なのにもかかわらず、世界の平均(OECD加盟国比較)より約13万人も医師が不足しています」とはいえ、医療費増大が国家財政を圧迫しているのも否めないのではないか……。「それは大きな間違いです。日本の医療費はG7諸国で、下から2番目に少なく、アメリカやドイツのほうがGDPに占める医療費は多い。それでもドイツは、今年日本のGDPを抜いて経済成長を果たしていますし、総所得も上がっています」(本田さん)次のパンデミックには、さらに多くの人命が失われる、と本田さん。医師を増やすことは急務だが、個人で命を守る方法はないのか。「重症化予防をすることが重要です。少しでも異変を感じたら、最寄りのクリニックで検査や治療を受けておくこと。日常的に関係性を持っておくことで、その連携により運ばれた病院でスムーズに治療が受けられます」(前出の岩下さん)当面は、自衛しかなさそうだ。
2023年12月14日公益財団法人 日本アレルギー協会(所在地:東京都千代田区、理事長:東田 有智、以下「当協会」)は、アレルギー疾患の患者の方々に向けての「重症/難治性喘息患者医療費一部助成事業」が内閣府より10月17日(火)付で認可され、同日付で事業を開始しましたのでお知らせします。日本アレルギー協会が「重症/難治性喘息患者医療費一部助成事業」を開始公益財団法人 日本アレルギー協会 公式サイト: ■「重症/難治性喘息」とは難治性喘息とは、気管支喘息のうち一般的な治療を行っても効果が不十分なもののことで、重症喘息とも呼びます。気管支喘息は空気の通り道である気道に炎症が起こり、咳や呼吸困難などの喘息発作を繰り返す病気です。■「重症/難治性喘息患者医療費一部助成事業」を開始アレルギー疾患の「重症/難治性喘息患者」に対する生物学的製剤は有効な治療法で、徐々に使用され始めていますが、従来の薬と比べて高額なことから治療を躊躇する患者も多く存在しているのが実情です。本事業は「療養費摘要区分エ」に相当する、世帯所得200万円以内で、且つ70歳未満の「重症/難治性喘息患者」に対する医療費の一部助成を行うことによって、「喘息患者の治療及び延命に寄与できる」事業として公益財団法人日本アレルギー協会が内閣府公益認定等委員会の認可を受けて開始する新しい事業となります。■助成金額について助成認定有効期間内(6ヶ月)に月額20,000円を最大4ヶ月(16週)、合計80,000円まで助成をいたします。■助成応募要項について1 助成対象者(1) 重症/難治性喘息患者(2) 高額療養費適用区分エに相当する世帯所得200万円以内の患者(3) 初めて生物学的製剤の投与を受ける患者もしくは生物学的製剤の投与経験がある患者で最終の投与から1年以上経過している患者(4) (1)、(2)、(3)を満たす患者で、主治医からの治療申請が出された患者(5) 70歳未満であること(6) 助成申請は、やむを得ない事情での治療中断等をした場合を除き、原則1回とします。有効判定期間内(※)に有効性が認められない患者には生物学的薬剤を変えて、更に4ヶ月投与します。その期間においても追加助成を行います。※有効判定期間内とは、生物学的製剤の有効性を判定する期間(4ヶ月)2 応募方法助成条件を満たす患者は日本アレルギー協会内の「重症/難治性喘息患者医療費助成基金事務局」に助成申請を郵送にて行っていただきます。この申請は、主治医のアドバイスを受け、患者自身が主治医とともに応募いただくものです。申請に必要な書類など詳しくは「重症/難治性喘息患者医療費一部助成事業」の公式サイトをご確認ください。「応募要項」、「審査選考等規程」、「申請書(患者用、主治医用)」の応募書類がダウンロードできます。公式サイト: ■新規事業設立の背景国内の喘息患者は約300万人存在し、喘息死は抑えられつつありますが「重症/難治性喘息患者」は喘息患者の5%を占める15万人存在し、そのうち年間世帯所得200万円以内の患者が15%の22,500人存在しています(協会調べ)。一方、喘息は指定難病とされていないため医療費助成の対象外となっています。そうした背景から当協会では、生物学的製剤による治療が必要にもかかわらず経済的理由や自身への効果の懸念から治療の開始を躊躇する患者に対して、基金を設立し医療費助成を行うことで、「重症/難治性喘息患者」に対する生物学的製剤の適正使用を推進してまいります。資金は、本基金に賛同する企業及び個人からの寄付を原資として、寄付額に見合う患者数を設定します。本事業では当初の4年間で1,000人の助成を目指しています。■日本アレルギー協会について当協会は経団連の援助を受け、昭和42年(1967年)12月に当時の厚生省(現在は厚生労働省)所管の財団法人として設立され、以来今日まで国民の保健と福祉に寄与するためアレルギーについての知識の普及、啓発活動、アレルギー研究の助成などを行ってまいりました。アレルギー疾患は年々増加の傾向を示していますが、この傾向は先進国ほどより著明です。わが国では現在、何らかのアレルギーを持っている国民は全人口の50%を超えるような状況にあり、今や国民病と言っても過言ではありません。日本アレルギー協会の究極の目的はアレルギー疾患の克服にあります。当協会は平成22年(2010年)9月、内閣府より公益財団法人としての認定を受けました。それに伴い日本アレルギー協会は決意を新たに、更なるアレルギー疾患の啓発に努力し、アレルギー患者さんの立場に立った疾患病態や治療についての知識の普及を通じてアレルギー疾患の克服に向かって尽力しております。■協会概要名称 : 公益財団法人 日本アレルギー協会所在地 : 東京都千代田区九段南4-1-8 第二小磯ビル2F代表者 : 理事長 東田 有智設立 : 昭和42年(1967年)12月公益法人認定: 平成22年(2010年)9月公益目的事業: アレルギーに関する研究助成、研修会・講演会、市民公開講座の開催、出版物の刊行、医療費の一部助成収益事業等 : 抗原輸入代行協会サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月01日日本人の2人に1人がかかるがん、置き去りにされがちなのが外見の変化に対する患者さんの悩みです。サンテビューティー(所在地:大阪府大阪市西区、店長:高野 麻衣花)では、ピンクリボン月間に合わせ、乳がん患者に対し、まゆ毛エクステ、まつ毛エクステを初回無料で施術します。施術風景【乳がん患者は外見の変化に最も苦痛を感じている】10月はピンクリボン月間、期間中にピンクリボンフェスティバルが行われます。このフェスティバルは各地で乳がんの早期発見・適切な治療の大切さを伝える活動で、今年で21年目を迎えます。乳がんの患者数は年々増えており10万人に達しようとしています。それにもかかわらず、乳がん検診の受診率は年々やや増加しているものの、諸外国と比べると極めて低い状態です。治療も日々進歩していますが、一方で置き去りにされがちなのが、抗がん剤などによる外見の変化に対する患者の悩みです。国立がん研究センターの報告でも、乳がん女性苦痛度の1位は「髪の脱毛」ですが、「まゆげの脱毛」が6位、「まつげの脱毛」が7位となっています。それにともない、アピアランスケアといわれるがん患者の外見のケアに取り組む企業やサービスが活発になってきています。【乳がん患者にまつ毛、まゆ毛エクステを無料で施術】サンテビューティーでは、ピンクリボン月間に合わせ、乳がん治療で脱毛した患者様に向け、まつ毛エクステ、まゆ毛エクステを初回無料で行っています。まゆ毛エクステとは自分のまゆ毛や肌に直接1本1本人工のまゆ毛を付けるものです。まつ毛エクステはポピュラーになってきましたが、まゆ毛エクステを行っている施術サロンは多くありません。今のところまだ一定の期間で落ちてしまうので集まりごとなど特別なシーンで利用される方が多いです。乳がん闘病中のお客様からは「頭はウィッグ、まつ毛はエクステで隠していました。まゆ毛は描いていたのですが、どうしても自然にならなくて気になっていました。まゆ毛エクステを受けたら、すごく自然で病気前の自分に戻ったようで嬉しいです。」という声をいただいています。まゆ毛写真1まゆ毛写真2【監修医師と連携し、乳がんのセルフチェックを推奨】当店監修の古谷医師は、元東京都がん健診センター乳腺科の医師で、長年乳がん検診に携わってきました。乳がんは比較的治りやすいがんですが、女性にとって大切な乳房を切除することもあります。また、抗がん剤による副作用で見た目が変わってしまうということで、引きこもりがちやうつになったり、その結果自殺する人もいます。美は女性が生きていく上で最も大切な要素だと考え、当店でもそれを少しでもサポートできる体制作りを医師とともに進めています。また、大阪市保健センター、日本対がん協会と連携し、乳がんのセルフチェック推奨の活動も行なっています。店長の声「がん患者様からのご要望で始めたまゆ毛エクステですが、女性は見た目でこんなに表情が変わるんだと知って、すごくやりがいを感じています。」今後も、乳がん患者がより健康でキレイになる施術を、開発、導入していく予定です。日本対がん協会乳がんセルフチェックおもて日本対がん協会乳がんセルフチェックうら《乳がん患者様まゆ毛、まつ毛エクステコース 施術概要》施術価格:無料施術時間:90分施術内容:(1)カウンセリング(10分)(2)まつ毛エクステ(40分)、まゆ毛エクステ(40分)《サンテビューティーeye&spa 店舗概要》所在地 : 〒550-0003大阪府大阪市西区京町堀1-10-19 ロッカベラアパートメント202電話番号: 06-6447-9956営業時間: 12:00-23:00(定休日:木曜日)事業内容: ヘッドスパ、まつ毛パーマ、まつ毛エクステ、まゆ毛ブロー、まゆ毛エクステURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月04日病気にかかったり、大きなケガをしたりすると、多くの人が病院に行くでしょう。初診の場合、医師に適した診断をしてもらうためにも、自身の症状を細かく伝える必要があります。整形外科医の、すずめちゃん。(@suzume_kiyoraka)さんが、X(Twitter)に投稿した、初診外来でのやりとりをご紹介します。『初診外来』初診を受けにきた患者に対して、医師は問診を行います。医師「タバコは吸いますか?」患者「吸います、すいません」喫煙者かどうかを確認した医師は、患者の「すいます、すいません」という言葉に戸惑います。謝罪を意味する「すみません」と、喫煙をしていない「吸いません」が混同したため、聞き直すことに。医師「吸い…ます?」患者「はい…すいません」医師「何本くらい?」患者「20本くらい…すいません」※写真はイメージ医師は、具体的な本数を聞き出し、喫煙をしていることを確信しました。続けて、普段から飲酒をしているかを尋ねます。医師「お酒は飲みますか?」患者「はい、焼酎をいっぱい」医師「いっぱい…?1日1杯ですか?」患者「いっぱい飲みます。10杯くらいは」「いっぱい」と「1杯」という、同じ発音の言葉が混ざり、またもや惑わされる医師。最後に、アレルギーの有無を聞くと…。医師「アレルギーはありますか?」患者「なしです」医師「…無いですか?」患者「梨です」患者から「なし」と返答され、アレルギーがないのかと思いきや、まさかの『梨』アレルギーだったのです!このやり取りは実際にあったものではなく、医師である投稿者さんの経験に基づいて作られた一例ですが、一つひとつのやりとりは、現場で起こりうるものだといいます。音は同じですが、意味が全く異なる言葉を指す、同音異義語。口頭で伝える時には、誤解を招いてしまうことも。投稿を見た人からは、日本語の難しさを嘆くコメントなどが、寄せられていました。【ネットの声】・日本語がややこしすぎて、笑った。・漫才みたいになっていて面白い!・日本語の難しさを、分かりやすく説明した会話ですね。「こんな会話が実際に繰り広げられていたら…」と考えると、思わず笑ってしまいますよね。日本語の難しさを表した、コントのような展開に、多くの人がクスッとさせられたでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年09月15日看護師でありシングルマザーでもある、まゆんさんの体験を描いたマンガを紹介します。今回は認知症の患者さんのお話です。申し送り時に「時々暴言暴力があるので気を付けてください」と伝えられていた患者さんの元を訪れると……。★前の話眼鏡が吹き飛ぶほどのビンタをされてこんにちは。自閉症スペクトラムの息子を持つ、シングルマザーのまゆんです。看護師にとって患者さんの入退院は日常茶飯事で、その中に認知症の方がいることもままあります。なので「帰る!」と言う笹野さんにもいつも通り接していました。すると、眼鏡が吹っ飛ぶほど強烈なビンタが……。驚きながらも笹野さんを刺激しないように気をそらすと、興奮することなく落ち着いてくれました。その後、ベッドの中から「ありがとう」の声が聞こえてきました。認知症だからといって暴言や暴力が許されるわけではありません。でも好きで病気になるわけでもないし……複雑な気持ちになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/まゆん(41歳)自閉症スペクトラムの息子をもつシングルマザー。看護師として日々働いている。Instagram:@mayun4311
2023年07月29日看護師でありシングルマザーでもある、まゆんさんの体験を描いたマンガを紹介します。とある患者さんから、結婚しているのかを聞かれたまゆんさん。「してました」と答えたら、患者さんから驚きの発言が……。★関連記事:「俺、子ども好きだから」この人なら良い父親になると思って結婚したのに #産後クライシスで離婚 1冗談好きな患者さんから質問されて初めまして。自閉症スペクトラムの息子を持つ、シングルマザーのまゆんです。相手に悪気がなくてもふとした言葉で傷ついてしまうことってありますよね……。患者さんから「あんたがわがままやったんやろ?」と言われ、自分が離婚を選んだことはわがままだったのかもしれないと思ってしまいました。こういうことを言われても動揺せず、自分のため、息子のために選んだことには自信を持っていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/まゆん(41歳)自閉症スペクトラムの息子をもつシングルマザー。看護師として日々働いている。Instagram:@mayun4311
2023年07月19日日本におけるアトピー性皮膚炎の患者さんは、厚生労働省によると51.3万人と推計されています(厚生労働省「平成29年患者調査」)。悩んでいる人は多いものの、アトピーとともに送るより良い生活や将来について考える機会は少ないのではないでしょうか。日本イーライリリー株式会社は、日本最大級のアトピー性皮膚炎患者さん向けのアプリ「アトピヨ」を運営するアトピヨ合同会社の協力により、目標設定ツール「マンダラチャート」を使い、目標を考え・将来を設計する『ワークショップ』を、2022年7月1日(金)18:30~20:30(*所要時間2時間程度)、オンライン(ZOOM)で開催いたします。ぜひふるってご参加ください。人気イラストレーターのポートレートプレゼントも!皮膚科専門医の近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授 大塚篤司先生による、衣替えを終え夏が本格化を迎えるこの時期に、患者さんが快適に過ごすポイントなどについてのご講演や、「アトピヨ」代表のAkoさんも参加のワークショップ、さらにイラストレーターのニシイズミユカさんのポートレートのプレゼントなどを行います。なお、参加される方へは2022年6月19日(日)11:00~12:15(*所要時間1時間15分程度)、マンダラチャートを作成いただく『事前説明・個別ワーク』を実施させていただきます。本ワークショップに参加を希望するアトピー性皮膚炎患者さんを、2022年5月16日(月)14:00から6月9日(木)23:59までの期間、WEB応募フォーム(記事下部参照)にて、近畿エリア在住の方を5名程度募集いたします。なりたい自分のためにできることを考える「マンダラチャート」本ワークショップでは、アトピー性皮膚炎患者さんが患者さん同士や医師と話し、周囲の意見を聞きながら、本当になりたい自分・送りたい生活について考え、そのためにできること、するべきことをご自身で設計していただきます。そして、患者さんが新しい選択肢を知り、新しい世界を実感し行動に起こすことで、生活の質を向上させ、より良い将来へ向かっていただくことを目指します。当日は、事前に作成いただいたマンダラチャートを使い、参加される他の患者さんや講師の先生と話し合っていただき、患者さんお一人お一人の「より良い生活」、その実現に向けた計画について考えていただきます。マンダラチャートは、3×3の9マスの枠で構成されるフレームワークで、9つのマスの真ん中に目標、周辺のマスに関連する小目標を入れて、目標を達成するために何が必要なのかを可視化していく、有名アスリートなども活用している目標設定ツールです。これを活用していくことで、漠然としていた目標や、目標へ向かって行うべき行動をより明確にすることをサポートします。アトピー性皮膚炎患者さんはぜひこの機会に「マンダラチャート」に触れてみてはいかがでしょうか。■応募概要・応募期間 :2022年5月16日(月)14:00から6月9日(木)23:59まで・申込ページ :以下のURLより、必要事項を記載の上、お申込みください。※厳正な抽選の結果、当選者のみ、6月10日以降に事務局よりメールまたは電話でご連絡します。落選の方には連絡いたしません。ご了承ください。【参考】※WEB応募フォーム
2022年05月31日漫画家の中山有香里(@zurukan2018)さんは、看護師としての経験を漫画に描いています。看護師は、知識も体力も必要な大変な仕事。中山さんは、忙しい仕事中でも、クスッと笑ってしまうシーンがあったそうです。中山さんが「お気に入り」だという、2つのエピソードをご紹介します。「いい間違えた」ある時、看護師として大腸内視鏡検査を行った、中山さん。検査が終わると、患者から「大変な仕事やな」と、労いの言葉をかけてもらったそうです。普段、他人の排泄物を扱うことのない人からすれば、「看護師の仕事は大変だ」と感じるものです。また、患者は、自身の排泄物の処理を行わせてしまった罪悪感や羞恥心から「申し訳ない」と発言したのでしょう。そんな患者に「排泄は謝るようなことではなく、また、自身も誇りを持って看護師の仕事に向き合っている」と伝えたかった、中山さん。なるべく簡潔に伝えようとしたところ「私は、誇りを持った、うんこですから…」と謎のメッセージを伝えてしまったのでした。突拍子もない発言に、患者は混乱したことでしょう…。結婚において大事なこと中山さんは、入院患者から、大切なことを教わる機会もあるそうです。ある時、女性患者が『結婚において、大事なこと』を教えてくれました。私が気に入っている漫画…@中山 pic.twitter.com/SMdKSpvf8s — ズルカン@新人ナース応援! (@zurukan2018) May 20, 2022 普段、家族の衣類を触らない夫は、妻のパジャマがどこにしまってあるのか分からなかったのでしょう。夫が、入院中のパジャマとして持ってきたのは、子供のパジャマだったのです。小さなサイズのパジャマを無理やり着用した、女性。パツパツのTシャツを着ながら「パジャマの替えがどこにあるか、教えておくことは重要よ」と教えてくれたのでした。中山さんが気に入っている、2つのエピソードに、さまざまな声が寄せられています。・排泄について、すごく共感しました!私は「しっかり出てよかったですよ!」っていっています。・看護師になって、数年。患者さんが排泄すると、喜びのほうが大きい!恥ずかしがらなくていいんですよ。・最高!めちゃくちゃ笑いました。子供用のパジャマを気合で着る妻、いいですね。・入院した時、看護師さんにはすごく精神的に助けられました。本当にありがとう!患者に寄り添い、支えてくれる医療従事者には、頭が下がりますね![文・構成/grape編集部]
2022年05月21日看護師でありシングルマザーでもある、まゆんさんの体験を描いたマンガを紹介します。今回は、まゆんさんが夜勤の日に患者さんと会話したときのお話です。消灯のために部屋を回っていたまゆんさん。とある患者さんから「枕元の電気は明るくつけててよ?」とお願いされます。その理由は一体……。★関連記事:「次の誕生日に死ぬわ」認知症を患っている祖父が唐突に宣言…!?こんにちは。自閉症スペクトラムの息子を持つ、シングルマザーのまゆんです。コロナ禍になってからというもの、病院はお見舞いに来る人を厳しく制限しています。エイコさんにはお孫さんがいらっしゃいますが、もう長く面会できていません。お孫さんにもらった手ぬぐいに頬ずりするエイコさんからは、お孫さんに会いたいという気持ちが伝わってきました。その中で「寂しいのが嫌いなの」とエイコさんはおっしゃいました。やはり家族に会えないのはとても寂しいものですよね。私も寂しいのは嫌いなので、その言葉に胸がギュッと締め付けられました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/まゆん(41歳)自閉症スペクトラムの息子をもつシングルマザー。看護師として日々働いている。Instagram:@mayun4311
2022年05月12日日本新薬株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:中井 亨、以下「当社」)は、筋ジストロフィーの患者さんによる絵画/イラスト募集企画『筋ジストロフィー患者さんと創る スマイルプロジェクト』を、株式会社手塚プロダクション(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:松谷孝征)と共同で実施し、1月26日(水)に審査員特別賞選考会を開催いたしました。本プロジェクトは、筋ジストロフィー等の希少疾患に対して医療の観点から向き合う当社と、手塚治虫作品を通して世界の子どもたちの健全な育成と環境づくりに貢献しようとしている手塚プロダクションとが共同で実施するものです。今回は、「わたしの好きなこと/もの」をテーマに、絵画/イラストを、2021年8月17日(火)から2022年1月14日(金)まで募集したところ、85点の応募がありました。1月26日(水)の選考会では、応募作品を、手塚プロダクションの手塚るみ子氏と当社代表取締役社長の中井亨で審査し、「アーティスティック賞」1点、「スマイル賞」「日本新薬賞」各10点を決定いたしました。「アーティスティック賞」及び「スマイル賞」には手塚作品の複製原画を、「日本新薬賞」には図書カード5千円分をそれぞれ贈呈します。また、応募者全員に「参加賞」を進呈します。受賞作品を含む応募作品は、当社作成の患者向け資材「デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者さんのご家族のためのガイド」に表紙・挿絵として掲載する予定です。当社では、公益活動を行う組織への支援、スポーツ・文化イベントの開催・協賛、植物資料館をはじめとする自社施設の公開などによる地域社会の活性化や、地元京都ならではの文化を保存する活動などにも取り組んでいます。今後も製薬会社として優れた医薬品を提供することはもちろん、社会貢献活動を通じて、社会や地域の一員としてその発展に貢献してまいります。「アーティスティック賞」受賞作品 東京都 佐藤 心翔さん選考会の様子『筋ジストロフィー患者さんと創る スマイルプロジェクト』概要■募集テーマ わたしの好きなこと/もの■応募資格・日本国内在住の方で、筋ジストロフィーと診断されている方。(年齢等は問いません)・審査の結果、審査員特別賞(アーティスティック賞、スマイル賞、日本新薬賞)に選ばれた場合、後日取材をさせていただく可能性があることに同意いただける方。・審査結果にかかわらず、応募作品に関する、著作権その他の一切の権利は日本新薬株式会社に帰属し、日本新薬株式会社作成の「デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者さんのご家族のためのガイド」に表紙/挿絵として掲載され得ることに同意いただける方。・応募作品の返却を行わないことに同意いただける方。■応募期間 2021年8月17日(火) ~ 2022年1月14日(金)※当日消印有効■応募方法応募用紙に絵画/イラストを描いた応募用紙を事務局に郵送またはメールで送付。応募用紙は主治医から患者さんにお配りするもの、またはURLからダウンロードして使用。■審査員株式会社手塚プロダクション 取締役 手塚るみ子氏日本新薬株式会社 代表取締役社長 中井 亨審査員特別賞選考会概要■日時 2022年1月26日(水) 14:00~15:00■開催場所 日本新薬株式会社 本社■審査員特別賞「アーティスティック賞」東京都 佐藤 心翔さん「スマイル賞」10作品「日本新薬賞」10作品審査員・受賞者のコメント■手塚るみ子氏日頃からよく観察しているからこそ、ここまでの自己表現ができるのだろうと感じさせる力作ぞろいで、見ているこちらが励まされました。好きなこと、夢中になれることを思い出すきっかけになれば嬉しいです。■中井 亨80点を超える作品がずらりと並ぶさまは圧巻で、それぞれの作品はエネルギーに溢れ、みなさんの「好きなもの/こと」がひしひしと伝わってきました。この活動を通して、筋ジストロフィーの患者さんが前向きに、新しいことに挑戦する気持ちをもてるようになるための一助となりましたら幸いです。■佐藤 心翔さん(アーティスティック賞受賞)テーマに沿って自由に表現した自分の世界が、このような賞に選ばれてすごく嬉しいです。■審査員:手塚るみ子(てづか るみこ/1964年4月30日生)プロフィールプランニング・プロデューサー。(株)手塚プロダクション取締役員。漫画家・手塚治虫の長女に生まれ、成蹊大学卒業後、広告代理店I&Sに入社。セールスプロモーションの企画・制作に携わった後フリーとなり、手塚作品をもとにした企画・タイアップのプロデュース、コーディネーションの活動を始める。日本新薬株式会社について■創立 1919年10月1日(創業1911年11月20日)■資本金 5,174百万円(東証1部上場)■本社 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14■従業員数 2,059名(2021年3月末現在)■売上高 121,885百万円(2020年度、連結)■事業内容 医薬品・機能食品の製造及び販売■ホームページ 【主な社会貢献活動】■日本新薬こども文学賞絵本を通じて子どもたち一人ひとりが夢や希望を持ち、健やかに成長して欲しいとの願いから、当社創立90周年にあたる2009年に創設しました。日本児童文芸家協会の後援を受けて、物語と絵画の2部門で広く作品を募集し、選ばれた両部門の最優秀作品で絵本を制作しています。絵本は、全国の小児科医院などの医療機関や公共施設などを通じて、広く子どもたちのもとに届けられるほか、Webサイトでも閲覧が可能です。■はしる図書館 日本新薬きらきら未来ゴー!ワクワクする読書体験を子どもたちへ運ぶ、「はしる図書館 日本新薬きらきら未来ゴー!」は、当社創立100周年記念事業の一環として2019年に活動を開始しました。車内には、「日本新薬こども文学賞」で制作した絵本や図鑑、ユニバーサルデザインブック(点字や聞く絵本)など約1,000冊の図書とデジタルブックを搭載し、小学校や特別支援学校を社員ボランティアとともに訪問しています。■日本新薬×黒田征太郎 笑顔のアートプロジェクト2013年3月、イラストレーターの黒田征太郎氏をリーダーに日本各地を訪問し、地域の人々が力を寄せ合って病院や介護施設などの壁に絵を描く「日本新薬×黒田征太郎 笑顔のアートプロジェクト」全国キャラバンを開始しました。医師と患者、高齢者、子ども、学生などさまざまな人達が一緒に絵を描くことで絆を深め、笑顔になる活動を目指しています。■京都文化への貢献日本新薬では、半世紀以上にわたり、京都の伝統的な技法「型絵染」による染色画作品でカレンダーを毎年制作し、京都の四季折々の風景や風物、歴史ある行事などを紹介しています。また、年4回の季刊誌として社外広報誌「亰」を発行し、京都が誇る寺院、神社などの文化財から京料理、名産品に至るまで、幅広い切り口で奥深い京都の魅力を紹介しています。■スポーツを通じた社会貢献活動日本新薬硬式野球部では、地域社会のスポーツ振興のため、小中学生や高校生、大学生を対象に野球の実技指導に取り組んでいます。京都野球協会主催・京都体育協会共催で、京都府内の少年野球チーム約200名を対象に、「少年野球教室」が開催され、硬式野球部員が指導にあたっています。また、「京都府高野連冬季トレーニング講習会」を開催し、京都府内の高校74校の野球部員約300名を指導するなど野球の技術指導や体力の向上に貢献するとともに、地域社会との交流を図っています。■山科植物資料館での保全活動1934年に山科試験農場として開場して以来、当社の発展に大きく寄与した回虫駆除剤「サントニン」の原料植物ミブヨモギをはじめ、世界中から集められた薬用・有用植物、キソウテンガイなど世界的にも絶滅が危惧されている植物など、3,000種を超す植物の保存・栽培しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月01日HTB(北海道テレビ放送)が運営するメディア・SODANEYouTubeチャンネルでは1月7日(金)午後7時から生配信を行います。テーマはがん患者の『アピアランスケア』。いのちを守るために手術や治療を続ける中で、抗がん剤やホルモン治療による体の不調と見た目の変化に社会との向き合い方を変える方も多くいます。今回は大腸がんサバイバーのVTuberうさこさんと乳がんを伝えるサイト・munecoを運営するまどーんさん、さらに乳がん患者のHTBプロデューサーとともに、どうすれば”生きやすい世の中になるのか”一緒に考えます。YouTube生配信中はチャットなどでどしどし質問やご意見をお願いします!患者さんだけではなく、なかなか表立っていうことができない、そのご家族の悩みもお待ちしています。協力:インタークロス・クリエイティブ・センター【参加者】★まどーんさん42歳札幌市在住のベース弾き。音楽活動の傍ら、札幌市琴似地区をはじめ道内のまちづくりプロジェクトに関わる。また、NPOの事務局長として雪氷冷熱エネルギーの理解促進に励む。2017年妊活中であった37歳の時に乳がんが発覚。左乳房部分切除、放射線治療を経て現在はホルモン治療をしながら夫・猫1匹と暮らす。サバイバーの生きにくさに疑問を感じ、世の中のがんに対するイメージを変えることをテーマに地道に活動を続ける。muneco : ★うさこさんマルチメディアクリエイター&占い師。Vtuber華月エアリの運営も行っている。Twitter 2019年に大腸がんステージ4と診断され、3度の手術を経て奇跡的に患部摘出に成功し、現在経過観察中。抗がん剤治療時に体が全く動かなくなったのを機に、ベッドの上でも旅行が出来ると聞いてメタバース世界に興味を持つ。現在はメタバース内でのアバターワークやイベント出演等精力的に活動を行っている。【 JPVtuber 】【 Vtuber 】私がステージ4のがんになった時の話する【 雑談配信 】 : ★阿久津友紀HTB・北海道テレビ6chの中の人2018年に両側乳がんと診断。乳房の同時再建を考えていたのに手術前日に中止に。現在もまな板状態。『乳がん患者が生きやすい社会』にしたいと"ピンクのリボンの端と端を結ぶ"活動を続けている。自分の体験をドキュメンタリーに両側乳がんと生きる日々をコラム更新中(yahoo!smartnewsなどで配信中)HTB北海道onデマンドで『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』無料配信中※ギャラクシー賞報道活動部門選奨民間放送連盟賞優秀賞ニューヨークフェスティバルファイナリストワールドメディアフェスティバル銀賞誰でも着て温泉に入ることができる入浴着も応援中!SODANE : 地域判定エラー:ULIZA : まどーんさんうさこさん阿久津友紀配信日時:1月7日(金)午後7時HTB・SODANEチャンネル(YouTube)で生配信(無料) 【1月7日午後7時生配信】ピンクリボントーク#8アピアランスケアを考えるVTuber大腸がんステージ4患者と乳がん患者が一緒に悩むいろんなことおっぱい2つとってみたその後【SODANE】 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月30日看護師の日常などを描いている、ぱれちに(paretiny)さん。入院が決まった患者に、看護に必要な情報を尋ねた時のエピソードを紹介します。患者に対し、自宅内での移動手段を聞いた看護師。看護師は、患者に杖を使ったり、伝い歩きをしたりしていたのかを尋ねました。ですが、その患者は、「自転車で!」と答えたのです。看護師が、「一体どれほど広い豪邸に住んでいるんだ…」と思ってしまうのも、無理がないでしょう。その後、患者さんが勘違いしていたことが分かったといいます。きっと、外出先での移動手段を聞かれたと思い、「自転車」と答えたのかもしれません。入院前の患者は、これから始まる生活で、不安でいっぱい。ですが、勘違いしていたことに気付いた患者は、「あら、そうなの」と思わず笑ってしまったでしょう。患者は、看護師との問診で打ち解け、これから始まる入院生活への不安が和らいだはずです。[文・構成/grape編集部]
2021年12月19日日本におけるアトピー性皮膚炎の患者さんは、厚生労働省によると51.3万人と推計されています。多くの患者さんが症状の悪化により普段の生活に支障が出て、現在の治療では目標が十分に達成されていないと感じていることが明らかになっています。日本イーライリリー株式会社は、日本最大級のアトピー性皮膚炎患者さん向けのアプリ「アトピヨ」を運営するアトピヨ合同会社協力の元、目標設定ツール「マンダラチャート」を使い、「より良い生活の質」を目指して目標を考え・将来を設計するワークショップをオンラインで開催しました。アトピー性皮膚炎治療の最新情報ワークショップに入る前に近畿大学医学部 皮膚科学教室 主任教授 大塚 篤司先生から、アトピー性皮膚炎治療の最新情報が発表されました。アトピー性皮膚炎はかゆみのある湿疹が出て、良くなったり悪くなったりを繰り返すこと、さらに患者さんの多くがアトピー素因(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患をご両親、もしくはどちらか一方がかかっている)を持っていることが明らかになりました。またフィラグリンという物質が減少すると乾燥肌になることもわかっており、患者さんの10〜30%くらいにフィラグリンの遺伝子異常が認められることもわかってきたそうです。治療としてはまず何よりも保湿が大事で、症状のぶり返しを防ぐため、たっぷり・べったり・擦り込まずに塗ることが重要。また、かゆい時は「ダメ!」と言ったり思ったりするのではなく、冷やすなどの対策をとることが、心理的負担を減らす効果があるそうです。目標達成に必要なことが可視化できる「マンダラチャート」今回、ワークショップに使用した「マンダラチャート」は3×3の9マスの枠で構成されるフレームワーク。9つのマスの真ん中に目標、周辺のマスに関連する小目標を入れて、目標を達成するために何が必要なのかを可視化していくツールです。大谷翔平選手も活用している方法なのだとか。まず外側の小目標8つ(症状、見た目、睡眠、コスト、医師とのコミュニケーション、仕事、家族・友人、理想の自分・自己実現)から埋めていき、最後に真ん中の治療目標を設定。小さいこと、細かいことから書き出すことで、大きな目標が見えてくるそう。目標を具体的にすることで前向きになれるワークショップに参加されたのは、アトピー性皮膚炎患者さん7名。マンダラチャートを実際に制作してみて、「自分が思った以上に様々な生活シーンでアトピーに支配されていることがわかった」「完治することは難しいけれどコントロールすることはできる。アトピーでも楽しかったといえる人生にしたい」と、多くの方が前向きに心境が変化したことも印象的でした。具体的にイメージして目標を立てることによって、ポジティブな気持ちになれるマンダラチャート。他の疾患にも応用でき、人生を設計するのに役立つツールです。生活の質を高めるために活用してみてはいかがでしょうか。
2021年11月30日自宅で亡くなる人が続出するなか、急がれるコロナ病床の確保。東京都と政府は全病院にコロナ患者の受け入れを要請したが、現場の医師はむしろ患者を集約すべきだという。最前線からの緊急提言。「8月23日、小池百合子都知事と田村憲久厚労大臣が共同会見し、都内すべての医療機関に対し、コロナ患者を最大限受け入れるよう要請しました。改正感染症法に基づいた要請で、従わない場合は名前を公表されることもあります」(医療ジャーナリスト)新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るい、東京都内では入院できぬまま、病状が悪化して自宅で死亡するケースが続発している。こうした背景から、コロナ病床の拡大はやむをえない措置と考える人は多いが、医療現場からは懸念の声も出ているという。「コロナ患者を受け入れれば、通常の医療を縮小せざるをえません。その結果、コロナ以外の病気や、事故などでけがした人を救えなくなるのではないか、と心配する医療関係者は多いんです」(同前) いち早く専門外来を作り、多くのコロナ患者を受け入れてきた東京都杉並区の河北総合病院などを運営する河北医療財団理事長の河北博文さんはこう訴える。「二次救急(入院治療や緊急手術を要する救急医療)を受け入れている病院でさえ、コロナ対応できるのはごく一部です。年間の救急搬送が200から300ほどの小規模の病院などに無理に押し付けても、デメリットのほうが大きいでしょう」それは、コロナ患者を受け入れるために、ほかの医療を大きく犠牲にしなければならないためだ。「河北総合病院のコビット外来では、患者急増により、43床あるコロナ専用病床を55床に増やします。コロナ専用病床を増やすには感染対策をしなければならない。12床増やすために、一般病床を38床減らさなければなりませんでした」“人手”もかかる。「通常医療の場合、患者対看護師の割合を7対1で行っていましたが、コロナ専用病床は4対1以上。重症患者では、さらに手厚くしないといけません」しかし、こうした対応ができるのは、河北総合病院には杉並区の中核病院たる設備と人が整っているためだ。「多くの民間病院では対応は難しい」と、都内でコロナ患者を受け入れている地域の中核病院の院長のAさんはこう指摘する。「たとえば人工呼吸器も、エアロゾルが出ますので、換気設備が整った個室は最低限必要です。理想的には、室内の空気が外に漏れ出ない陰圧室(気圧が低くなる病室)がほしいところ。しかし、多くの病院ではそうした設備は整っていません。個室は荷物とベッドがギリギリ置けるくらいの広さで、古い病院では個室でもトイレは共同ということが多い。動線を分けるスペースもないので、コロナ病床のためにワンフロアをつぶすことになります」コロナを受け入れる病院が抱えるのがクラスターのリスクだ。万全の感染対策をしていた河北総合病院でも、今年1月に見舞われた。「職員と患者さん合わせ、約八十数名の感染者が出ました。約40日間、救急と新規の入院患者を受け入れることはできず、病院の機能がストップ。赤字額も6億5,000万円にのぼりました」(河北さん)■分散は愚策…患者はむしろ集約すべき医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広さんは、クラスターを防ぐためにも「すべての病院が一律でコロナ患者を受け入れるより、役割分担したうえで患者を集約するべきだ」と、考えている。「感染症の基本は隔離。都内の国立病院や、政府分科会の会長である尾身茂さんが理事長を務めるJCHO(地域医療機能推進機構)を合わせれば3,000近く病床がある。その半分でいい。完全にコロナ専門病院にして、それ以外の病気を周辺の病院で受け入れる態勢を作れば、現在の危機も、真冬の流行期にも対応できるはずです」(上さん)河北さんも、集約化に賛成だ。「いまアクティブにコロナに対応できている病院の駐車場に“野戦病院”をつくるべき。別棟なのでクラスターのリスクが激減するし、医師による管理や対応もしやすいので患者さんを救うことができる。そもそも行政には、一律受け入れ以前の問題として、『コロナには土、日もない』と伝えたい。抗体カクテル療法は効果があるのに、土、日に薬剤が届かない状況があるので、まず改善すべきです」年間4,000台以上の救急車を受け入れてきた、東京都立川市の立川相互病院の副院長・山田秀樹さんは、オリンピックを強行することで人々からコロナに対する警戒感を奪い、貴重な医療資源を割いてきた行政に強い不信感をもってきた。「現在、行われているパラリンピックにも270人もの医療スタッフが投入されています。一つの病院ができるほどの人員なので、納得できない思いです」国や都はコロナと闘う最前線の声に耳を傾けるべきだ。
2021年09月03日「これまで臨床医として20年以上患者さんを診てきたうえで、残念なことに、医者任せの方や自分の病気に関心のない方が少なくないことを知り、そういう人をあえて“やぶ患者”と呼んで、注意喚起を促してみようと思いました」こう話すのは、長野松代総合病院消化器内科部長で医学博士の前川智先生だ。やぶ患者とは前川先生の作った造語だが、そこには患者さんに正しく医療を活用してほしいという思いが込められている。「糖尿病、高血圧、脂質異常症など、今の日本人が病院にかかる疾患の多くは食生活などの生活習慣の悪化が原因です。本来、患者さんが自分の体をいちばんよく理解しているはずなのですが、実態はまったく逆です」(前川先生・以下同)初期の段階で、もっと自分の体の状態、体調維持に気をつけていれば重病になることもないのに、きちんと整えてこなかったために悪化し、その結果、「健康寿命」ではなく「不健康寿命」が延びてしまっていると前川先生は指摘する。そこで前川先生の“やぶ患者”リストから、先生の監修のもと、本誌が独自にタイプを分類。自分がどんなタイプなのかチェックしてみてほしい。最もチェックの多かったタイプがあなたの傾向だと言える。【やぶ患者チェックリスト】〈A〉□ 医療の知識を積極的に知ろうとしないで、すべて「先生にお任せ」□ 病気は医者や病院が治すものだと信じ込んでいる□ 自分に処方されている薬について説明できない□ セカンドオピニオンに興味がない/受ける気がない〈B〉□ 病気の予防を行っていない、けど長生きはしたい□ 自分の病歴、手術履歴を把握していない□ 薬は飲んでも生活習慣を改善しない□ 人間ドックや健診を受けていない〈C〉□ 自己判断で薬を増減したり、通院を中断する□ 自分の症状を軽視する/異変に気づいてもほっておく□ 「これまで病気になったことがない」が自慢のフレーズ□ ドクターショッピングをする□ 自覚症状がないので病気ではないと思っている■〈A〉が多い人は依存タイプAにチェックが多かった人は、医者や病院や薬に依存するだけで、自分の健康は自分で守ろうという意思がない「依存タイプ」。「治療内容について説明しても理解しようとせず、『私は素人だから、先生にお任せします』という人。このタイプは出された薬に疑問も持たず、漫然と飲み続けます」健康にはなりたいけれど、能動的に動いて病気について調べてみようとか、飲んでいる薬が何の病気に対し、どんな理由で飲んでいるのかを理解しようとしない。「主体性が乏しく、『先生が言うなら』と疑うことなく二つ返事で言うことをきくのですが、薬を漫然と飲み続けることについて、少し疑問を持ってほしいのです。その薬や治療は何のためのどういう効果を及ぼすものなのか、副作用の心配はないのか、いつまで飲み続けなければならないのか。もしかしたら、生活習慣を見直すことで、薬を減らすことができるかもしれない。そういう可能性についても考えてほしいのです」■〈B〉が多い人は無頓着タイプBにチェックが多い人は、自分の健康状態に無関心な「無頓着タイプ」。「食事制限なんて考慮せず、食べたいものを好きなだけ食べる、そのうえ運動不足で肥満だったり糖尿病だったりと自分の状態に無頓着です。若いころはそれでも健康に過ごせることもありますが、中高年以降は悪い生活習慣が蓄積されて重病への道を進むことに」たとえば、糖尿病や高血圧や脂質異常症などは食生活などの生活習慣由来の場合が多く、これが動脈硬化、脳・心疾患、認知症などの原因となる。さらに、「最近の研究では糖尿病の人はがんになりやすいことが判明しました。人間の正常細胞は糖をとらなくても生きていけますが、がん細胞は糖がないと生きていけない。だから糖尿病の人のがん率が高いのです」。ところが「無頓着タイプ」の人は健診にも関心がないため、初期段階で病気を発見する機会を失ってしまうことにも。「早めに気づいて対処すれば軽症で済むのに、病気に関心のないまま放置しておくから、残念なことに重病になってしまい、後悔することになるのです」■〈C〉が多い人は自己判断タイプ最後はCの「自己判断タイプ」。「症状があることに気づいていてもほっておいたり、勝手に通院を中断したり、適正なお薬まで自己判断でやめてしまったり、自分の健康状態を過信して、『私は病気にならない』と信じきった結果、重病になってしまうタイプです」若いころから健康が自慢だったり、病気になりにくかったことで過信する人たちだ。「車と同じで私たちの体も年齢に応じて点検や対応を変える必要があります。そこを無視し続けると、症状が出たときはすでに『重病になっていた』となりかねません」一方で、医師の診断に納得せずに次々と病院を訪れるドクターショッピングに走る傾向も。「なかには先生の話をよく聞かずに、自己判断で同じ検査や治療を繰り返し受ける場合も。じっくり医師の話に耳を傾ける姿勢を持っていただかないと、いつまでも症状が好転することはないでしょう」いずれの場合も、最終的に健康面で悪影響を受けるのは自分自身。自分の体と健康は自分が責任を持ち、正しく医療と向き合う姿勢を身につけよう。「コロナ禍の今だからこそ、なおさら生活習慣を是正し、重症化リスクを減らすよう努力すべき」と前川先生は警鐘をならす。
2021年08月02日■前回のあらすじおばあちゃんのうめき声にイライラしてしまった私。しかし、声を掛けられお話しすると、かわいい女性で…。■患者さんたちと話すことで発散!やはり大部屋で同じ部屋になった患者さんたちの存在は、私にとってはとても大きかったです。私と同じ鼻腔がんの患者さんだけではなく口腔がん、咽頭がん、甲状腺がんの患者さん…。年齢もさまざまで、いろんなことを考えさせられる機会でもありました。そしてお互い病気について話すことで、がんの大変さを共有できたことは大きな支えとなりました。励ましあえる存在って本当にありがたかったです。入院中の人間関係は一期一会かもしれませんが、一生忘れられない出会いでした。■最後の試練!? 包帯を取ることに…!いよいよ最後の試練! 手術の後、止血のためにぎゅうぎゅうに詰められた包帯を取ることに! 手順としては、麻酔が効くまで待つ→包帯を取る→終わりというシンプルな感じなんですが、なんせ包帯が入っているのが鼻の奥なので、めちゃくちゃ怖かったです。次回に続く。「鼻腔ガンになった話」連載は14時更新!※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年07月15日4月27日発売の女性自身で報じた新型コロナ変異株の脅威。大阪府ではコロナ重症患者向けの病床使用率が100%を突破。その影響で、軽症や中等症患者向けの病床も逼迫。「これからは重症化しても病院で治療を受けられず、自宅で死を待つだけといったケースが激増しかねない」という医療現場からの悲鳴を伝えていた。だがその指摘は、すでに現実のものとなり始めている。5月7日時点で大阪府が公表したコロナ重症病床使用率は159.4%。自宅療養患者は1万3千650人で、入院調整中の患者は3千169人にものぼるという。死者数は、過去最多の50人を記録した。そして隣の兵庫県でも、同じような状況に陥っていた。拠点とする3病院の重症病床使用率は83%を突破。5月6日時点で入院調整中のコロナ患者は1千840人となり、自宅療養中の患者は1千743人にのぼるのだ。そんななか、兵庫県尼崎市内にある長尾クリニックには毎日30~40人の発熱患者が押し寄せているという。長尾和宏院長は、現在の状況をこう明かす。「この1年、屋外で発熱外来を行ってきました。今では行列ができるほど、患者さんが訪れるように。昨日なんてあまりにも人が多すぎて、通行人に怒られました。うちは町のクリニックですが、朝から晩まで電話が鳴りやまない状態です。またコロナの診断だけでなく、自宅療養中の患者さんへの往診もしています。だから、スタッフのなかには精神的に追い詰められている人も出てきています。彼らのフォローをしてあげるのも私の役割なのですが、私自身が泣きたい気持ちですね。もうずっと休む暇もなく、常に気を張っています」■涙を流しながら「先生、助けてください…」取材中も患者からの電話が鳴り響き、対応に追われていた。それでも診療を続ける理由について、長尾さんはこう語る。「熱があって苦しいのに、保健所のスタッフにも救急隊にもかかりつけのお医者さんにも受け入れを拒否されている。そんな引き取り手のない人たちが増えています。彼らが、私に涙を流しながら言うんです。『先生、何とかしてください。助けてください』と。そうしたら、もう診ざるをえないじゃないですか……」これまで最前線でコロナと闘い続けてきた長尾さんは、今後の必要なことについて語る。「私は“地域包括ケア”で立ち向かうべきだと主張してきました。コロナで重要なのは“早期診断”と“早期治療”です。まず地域のかかりつけ医が患者を診断し、感染が判明すればすぐに治療を開始。酸素飽和度が93%以下なら、酸素も投入します。在宅医療で対応しながら入院を待つ。そのなかで重症になりそうな患者さんをピックアップして、保健所に連絡するのです。私は400人以上のコロナ患者を診断し、100名の自宅療養者を管理してきました。しかし、看取りはゼロです。今の保健所を中心としたやり方は、もう破綻寸前です。だから、私たち医師会と保健所のネットワークを強化して対処していく。そういう大胆な転換が必要な時期にさしかかっているのではないでしょうか」深刻な医療崩壊現場の実態。地域で一丸となって乗り越えることができるのだろうか。「女性自身」2021年5月25日号 掲載
2021年05月15日「これまで7人の自宅へ診察に向かいました。すると、やはり多くの患者さんが重症化してしまっていたんです。自宅に置いておくわけにはいかないので、保健所にかけ合いました。なんとか5人は入院につなげられましたが……」そう語るのは、東大阪生協病院事務長の吉永哲弥さんだ。4月27日発売の女性自身で報じた新型コロナウイルス変異株の脅威。大阪府ではコロナ重症患者向けの病床使用率が100%を突破しており、その影響で軽症や中等症患者向けの病床も逼迫。「今後は重症化しても病院で治療を受けられず、自宅でただ死を待つだけといったケースが激増しかねない」という医療現場からの悲鳴を伝えていた。だがその指摘は、すでに現実のものとなり始めている。5月7日時点で大阪府が公表しているコロナの重症病床使用率は159.4%。自宅療養患者は1万3千650人で、入院調整中の患者は3千169人にものぼるという。そして死者数は過去最多の50人を記録した。そんななか、東大阪生協病院では自宅待機患者への訪問診療を行ってきた。吉永さんが続ける。「本来なら保健所が自宅待機中の患者に毎日連絡して容体を確認したり、病院への入院調整をすることになっていました。しかし患者の数が増えすぎた結果、保健所はパンクしてしまったのです。患者から保健所に連絡したとしても、何日も放置されてしまう。かといって病院に連絡をしても『満床なので保健所に相談してください』と言われ、たらい回しにされてしまいます。今の大阪は、そういう“病院に行きたくても行けない患者”であふれかえっているような状態です。うちの病院も人手は足りないのですが、目の前の患者さんを見捨てるわけにはいきません。だから本当に重症の人には、可能な限り対応しているんです」吉永さんは実際に起きたこととして、大阪府に住む高齢夫妻の事例を教えてくれた。■10日経過すると、ひどい状態でも退院させられるまず最初に、夫・Aさん(69)の感染が発覚。容体が急変し、意識不明の状態となった。妻のBさん(69)は何度も保健所に入院をお願いし続けたが、「ベッドに空きがない」と断られ続けた。このとき、東大阪生協病院がたまたまBさんに連絡したことで事態を把握。医師が自宅に駆けつけ、なんとか最悪の事態は免れた。当時、Aさんは酸素吸入が必要なほどの状態だったという。そして、さらに事態は悪化していく。今度はBさんの感染が発覚したのだ。このときも吉永さんらが保健所にかけ合ったおかげで入院できたものの、Bさんは翌日に人工呼吸器をつけなければならないほどの重症だったという。つまり自宅待機を余儀なくされたことで夫の症状が悪化し、さらに妻にも家庭内感染が広がったということだ。また、退院にも問題が。吉永さんが語る。「保健所の基準では感染から10日が経過すると、自動的に“コロナは治った”と判断されてしまうんです。そのため患者はどれだけひどい状態でも、コロナ患者受け入れ病院から早期に退院させられてしまいます。実際にBさんは退院する段階で、まだひどい肺炎の症状が残っていました。そのため、今はうちの病院に転院してもらっています」大阪での医療崩壊が深刻化するなか、現場の奮闘が患者を支えている――。「女性自身」2021年5月25日号 掲載
2021年05月14日看護師をしている、ゆい(@YKOkKrxR95UScen)さん。患者とのやり取りをTwitterに投稿し、話題となっています。ナースコールを間違えて押した患者に、看護師が…病院内で、患者が体調に異変を感じた際や、なんらかの用事が発生した時などに、看護師を呼ぶナースコール。看護師は、ナースコールが鳴ると業務を中断し、患者のもとへ駆け付けます。時には、誤ってナースコールを押してしまう患者も。ナースコールを押した自覚がない患者の中には、とても申し訳なさそうに何度も謝る人もいるそうです。ゆいさんは、落ち込む患者に対し、いつもこんな声かけをしています。「ちょうど、お顔を見たいと思っていたので、よかったです。またお邪魔してもいいですか?」※写真はイメージナースコール押したつもりないのに押しちゃってた患者さんは、すごい申し訳ない顔して何度も謝ってくれちゃうので、「ちょうどお顔見たいと思ってたのでよかったですー☺️またお邪魔してもいいですかー?」って言うとみんな笑顔になってくれる— ゆい (@YKOkKrxR95UScen) March 4, 2021 相手の気持ちに寄り添い、負担を感じさせない対応にグッときますね!ゆいさんがそう声かけをすると、患者はみんな笑顔になるのだとか。エピソードはTwitterで拡散され、10万件を超える『いいね』が集まりました。・これぞ神対応!あなたのような看護師のいる病院を利用したいです。・入院患者です。「なるべく迷惑をかけたくない」と思って過ごしているので、看護師さんにそんな風にいわれたら、救われます。・なんて優しい…。新型コロナウイルス感染症で多忙な中、余裕を持った対応ができるのが素晴らしいと思います。看護師の気遣いにあふれる声かけは、身のすくむような思いをしていた患者にとって、安心をもたらすものだったに違いありませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月08日さまざまな病気やケガなどで治療をする患者を、サポートする看護師という職業。心身の不調で不安な日々を送る患者にとって、看護師の存在は頼りになる大きな存在でしょう。看護師をしている、ぱれちに(paretiny)さんは、ある看護師が看護学生だった時の忘れられない出来事を投稿。内容が反響を呼んでいます。『反応がなくても…』実習で、認知症患者の看護を担当することになった、看護学生の女性。その患者は声かけに対しても無反応でしたが、女性は毎日話しかけるようにしていたそうです。実習の最終日、女性がお別れの挨拶をすると、なんと患者の目から大粒の涙があふれたといいます。反応がなくても、いつも優しく寄り添い、話しかけてくれた人のことをちゃんと分かっていたのでしょう。読者からは感動の声が相次ぎました。・同じような経験があります。思い出して涙があふれました。・いい話。反応がなくても自分が誰だか分からなくても、ちゃんと感情はあるんだよね。・私も実習は、人として大切なことを患者さんから学んだ素敵な時間でした。初心を忘れるべからずですね。さまざまな患者との触れ合いの中で、看護師もまた、かけがえのない経験をもらっているのかもしれません。看護師の忘れられない出来事に、多くの人が心を打たれました。[文・構成/grape編集部]
2021年02月09日■前回のあらすじ抗がん剤の副作用で気持ち悪さが襲ってきます。さらには悲しみと寂しさで涙がこみあげてきて…■ガン治療とは「選択」の連続…ガン治療は選択の連続。ガンの告知を受けて落ち込んでいるときに、自分の癌について調べ、情報を収集して、そこから冷静に判断して病院や主治医を選び、治療を受けなくてはなりません。それ以外にも保険の手続き、申請。治療を受けている間に気持ちの変化もあるかもしれません。だからこそ「選択」が重要になってくるのではないかと、感じています。■同室の方の、ガン判明のきっかけとは…お互い回復してから仲良くなった口腔ガンのMさん。Mさんの話を聞いて、原因やきっかけは人それぞれなのだと思いました。健康だと思っていてもいきなりガンを告知される場合ももちろんあって、それは防げませんが、気を付けられるところは気を付けて、ガンになる人が一人でも減ってくれればいいな、と願っています。次回に続きます。※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。 【同じテーマの連載はこちら】 女性のがんとお金の話 この連載の全話を見る >> 湯本もゆのオドオド育児 この連載の全話を見る >> 長男の川崎病と職場の板挟みで大変だった話 この連載の全話を見る >>
2020年11月30日「歯医者が苦手」という人は少なくないのではないでしょうか。医療技術の進歩によって治療の痛みが軽減されても、歯の治療を怖いと感じる人は多いものです。アメリカ・オハイオ州にある歯科医院『サレンズ・デンタル・スタジオ』では、そんな患者のためにあるサービスをしています。この歯科医院では、セラピードッグの『ドワイト』が患者の緊張を和らげてくれるのです。ラブラドゥードルのドワイトは『サレンズ・デンタル・スタジオ』で歯科衛生士をしている女性の愛犬で、2019年7月に歯科医院のメンバーに仲間入りしました。Posted by Sulens Dental Studio on Tuesday, July 23, 2019Posted by Sulens Dental Studio on Tuesday, July 23, 2019ウェブメディア『The Dodo』によると、ドワイトは生後12週の頃からプロのセラピードッグになるための訓練を始めたのだそう。1歳になった現在も週に2回の訓練と、歯科医院での実習を続けているといいます。ドワイトのトレーナーであるジェンセンさんいわく、彼は「間違いなくセラピードッグになるために生まれてきた」のだとか。温和で優しい性格のドワイトは子犬の頃からすでにセラピー犬としての資質を発揮していたということです。Posted by Sulens Dental Studio on Tuesday, July 23, 2019Posted by Sulens Dental Studio on Tuesday, July 23, 2019現在は週に2、3日、飼い主の女性と一緒に歯科医院に『出勤』しています。彼の仕事はまず、来院した患者を笑顔で出迎え、もし患者が緊張している場合は治療に付き添います。ドワイトは患者の身体に両手を置いて軽く圧力をかけるように訓練されているのだとか。そうすることで不安や緊張を和らげる効果があるのだそうです。また患者がドワイトをなでることによって、患者の意識を治療からそらすことができるのです。Posted by Fetch Dog Training LLC. on Tuesday, November 3, 2020Posted by Fetch Dog Training LLC. on Tuesday, November 3, 2020ドワイトは、患者にはもちろん、一緒に働くスタッフからも大人気だといいます。こんなにかわいい犬がいたら、自然と笑顔になってしまいますね。彼はそこにいるだけで、スタッフたちのストレスも和らげてくれているのでしょう。Posted by Sulens Dental Studio on Wednesday, March 4, 2020Posted by Sulens Dental Studio on Wednesday, March 4, 2020歯科治療が怖いと感じる人にとって、セラピードッグの存在は大きな助けになるに違いありません。実際に患者の中にはドワイトに会えることで『サレンズ・デンタル・スタジオ』に行くのを楽しみにしている子供たちも多いそうです。ドワイトのようなセラピードッグが常駐する歯科医院がもっと増えたら素敵ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月30日新型コロナウイルスに感染した軽症の患者は、現在ホテルなどでの宿泊療養が基本となっている。入居した場合、一体どのように過ごすのか。東京都の場合を現地取材した。現在、東京都が宿泊療養のために用意しているのが都内5カ所のホテル。宿泊療養にはA:入院中の医療機関から移行する場合(※1)、B:医師から入院が必要でないと判断され療養する場合(※2)の2パターンがあり、4月30日・5月1日にBパターンのホテル(両国「アパホテル&リゾート両国駅タワー」、八王子「the b 八王子」)が報道陣に公開された。この2カ所では、ロボットが試験的に導入されている。ロビーでは、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」が時間帯ごとに違う声かけを。また、最先端AIを活用したお掃除ロボット「Whiz(ウィズ)」により、患者が出入りするロビーの掃除もスムーズ。ロビーには枕カバーや歯ブラシといった生活必需品の補充分が並ぶ。そして、各部屋には小池都知事からの手紙と血中酸素濃度測定器が。この部屋で体温、せき、鼻水といった体調をモバイルアプリに1日2回入力する。患者は食事や物資の受け取り時にロビーへ行く以外、原則部屋から出られない。施設内には看護師が24時間常駐、医師が日中に待機しているので、急な体調不良にもすぐに対応してもらえる。回診はなく、Bパターンのホテルでは体調をモバイルアプリに毎日入力するのが必須事項でそれ以外は自由時間となる。宿泊療養開始当初は外部からの差し入れが認められていなかったが、この2つの施設は差し入れが可能。「今後、ほかの施設も差し入れが可能になっていくかもしれません」(都職員)とのこと。宿泊費や食事など、患者の金銭的負担はまったくなし。2週間後、医師の経過観察の結果、問題がなければ退所となる。※1:PCR検査あり。PCR検査で陰性が2回連続出れば退所。※2:PCR検査なし。体温や血中酸素濃度を測定。自宅やホテルでの療養開始から14日後、医師が経過観察して問題がなければ退所。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月15日