埼玉県立近代美術館では、2023年2月25日(土)より、『戸谷成雄 彫刻』を開催する。日本の現代美術を代表する彫刻家・戸谷成雄(とや しげお/1947-)の半世紀にわたる活動を振り返り、その創作の原点を検証する展覧会だ。長野県に生まれ、1998年より埼玉県秩父郡のアトリエを拠点に制作している戸谷成雄は、1975年に愛知県立芸術大学大学院彫刻専攻を修了。1984年より制作をはじめた「森」シリーズで高い評価を得た。国内での展覧会はもちろん、ヴェネチア・ビエンナーレ(1988年)や光州ビエンナーレ(2000年)など多くの国際展で活躍し、2009年には紫綬褒章も受章した。同展では、初期作品から近年の最新シリーズまで約40点を展示。「森」「ミニマルバロック」「視線体」などの代表的なシリーズを網羅する。なかでも、初公開となる2点の人体彫刻《男Ⅰ斜面の男》と《器Ⅲ》といった学生時代の作品をまとめて見ることができるのは、同展のみの特典だ。さらに、西暦79年、ベスビオ火山の噴火により壊滅した古代ローマの都市・ポンペイに着想を得、初の個展に出品した《POMPEII・・79》の再制作など、その後の戸谷の制作を方向づけた貴重な初期作品も公開される。また彼の大きな転換点となった、海岸沿いで過去作品の一部を燃やした1983年のパフォーマンスの映像記録や、そこから派生して生まれた彫刻のシリーズ「地下の部屋」も紹介。これらは彼の代表的な「森」シリーズに至る模索期の作品としても重要だ。会期中は、同館館長で美術評論家の建畠晢との対談や、学芸員の作品解説などの関連イベントも。詳細は同館ホームページで確認を。<開催情報>『戸谷成雄 彫刻』会期:2023年2月25日(土)〜5月14日(日)会場:埼玉県立近代美術館休館日:月曜日(5月1日は開館)開館時間:10:00〜17:30 (入室は17:00まで)料金:一般1,200円、大高960円公式サイト:
2023年02月14日“彫刻”の概念の再構築を試み、一貫して“彫刻とはなにか”を追求し続けてきた日本を代表する彫刻家・戸谷成雄の個展が、10月16日(土)より千葉・市原湖畔美術館にて開催される。作品に刻み込まれた土地の記憶や自然への想像力を、鉄芯を埋め込んだ木のブロックをチェーンソーで彫り刻む《森》シリーズで知られる戸谷成雄。その作品には、文明論的近代批判、人間への洞察、土地の記憶、自然への想像力が深く刻み込まれている。同展では、ダムの建設により誕生した人工湖のほとりにたたずむ同美術館の時空間をひとつのインスピレーションとして、巨大なヴォイド(アトリウム空間)を中心に、<森><土地><水脈>に連なる作品を展観。森をさまよい、その根源におりていくように、戸谷の豊穣な作品世界を体感できる。「視線」「表面」「内部と外部」「地上世界と地下世界」「自然と人間の関係」「近代」のメタファーとしての展示空間と、戸谷の彫刻世界との化学反応を楽しみたい。≪森≫(2017-2018)≪双影景≫(2001)撮影:山本糾≪落下≫(1992)_撮影:成田弘【開催概要】「戸谷成雄森―湖:再生と記憶」会期:2021年10月16日(土)~2022年1月16日(日)会場:市原湖畔美術館時間:10:00~17:00、土曜・祝前日は9:30~19:00、日曜・祝日は9:30~18:00(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合開館翌平日)、12月27日(月)~1月3日(月)料金:一般800円、大高生・65歳以上の方600円※関連展示『湖の記憶』、常設展『深沢幸雄/高橋甲子男/鶴岡洋版画展』も同時開催
2021年09月17日展覧会「ドローイングの可能性」が、清澄白河の東京都現代美術館にて、2020年6月2日(火)から6月21日(日)まで開催される。なお、当初は2020年3月14日(土)から開催予定だった。“線”の秘める可能性「ドローイングの可能性」は、“線”をめぐる多彩な表現を現代におけるドローイングと捉え、その可能性を探る展覧会だ。“言葉とイメージ”の関係、空間へと注ぐ“まなざし”、そして想像力を刺激してきた“水”の3つを軸に、デジタル化の進む今日におけるドローイングの意義を再考する。言葉とイメージドローイングと耳にすれば、何らかのイメージを紙の上に描き起こすことを思い浮かべるだろう。しかし手がきの“言葉”もまた、線で構成されるドローイングだと捉えられる。本展では、手がきの言葉と切り絵で構想されたアンリ・マティスの挿絵本『ジャズ』や、自ら書き下ろした詩文を書の作品へと昇華させる石川九楊の新作などを通して、ドローイングの観点からイメージと言葉の関係を探る。空間へのまなざし紙の上でのドローイングは刻明にかたちを捉えるものの、ときにその線は震え、また途絶え、思考や感覚の展開を写しだす。すると、芸術家が自らの立つ空間をまなざすとは、その視線が空間の捉え方を反映する点で、やはり1種のドローイングではなかろうか。そうした観点から会場では、空間内で複数の視線の交わりが織りなすかたちを表現した戸谷成雄《視線体 ─ 散》や、水玉や網目が画面を埋めつくす草間彌生の初期作品などを展示。まなざしがドローイングとして展開することで、空間を捉える作品へと結実する実践を紹介する。水をめぐってドローイングとは、脳裏に浮かんだイメージを瞬時に視覚化する手立てでもある。そのなかで、絶えずかたちを変え、留まることなく流れる“水”のイメージは、ドローイングの主題として画家を魅了し続けてきた。本展ではその現代の例として、将来の河川や海の水をめぐる想像的イメージをドローイングで表現する磯辺行久の作品や、レオナルド・ダ・ヴィンチへの関心のもと、水が木々の間を埋めつくすさまを単色の線描により描いた山部泰司《横断流水図》などを紹介する。展覧会概要展覧会「ドローイングの可能性」会期:2020年6月2日(火)~6月21日(日)※当初は2020年3月14日(土)〜6月14日(日)の開催を予定していたが、延期しての開催会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)休館日:月曜日開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)観覧料:一般 1,200円、大学生・専門学校生・65歳以上 800円、中高生 600円、小学生以下 無料※各種プログラムは開催中止※来館に際しての注意事項は、公式サイトを参照※予定は変更となる場合あり【問い合わせ先】ハローダイヤル:03-5777-8600 ※年中無休 8:00~22:00TEL:03-5245-4111(代表)※平日 9:30~18:00
2020年02月16日桜田通、渡部秀、廣瀬智紀、横浜流星、戸谷公人で2016年に公開されたオムニバス映画『シュウカツ』の第2弾『シュウカツ2』が、来春公開されることが決定。続編となる本作では、渡部さん、染谷俊之、戸谷さん、溝口琢矢を迎えることが発表された。『シュウカツ』は、ブラック企業・面接官との就職トラブルなど、社会問題とも言える“就職活動”が題材。面接官たちに半ば軟禁され、投げつけられる難問・奇問に返答し、内定を獲得しようともがく学生たちが主人公のサバイバル・サスペンスだ。その奮闘する学生にいま旬の俳優たちが扮し、オムニバスで描く。本作で各話に主演するのは、「仮面ライダーオーズ/OOO」や『進撃の巨人』、また「科捜研の女」にレギュラー出演する渡部さん。「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」「剣豪将軍義輝」「グランギニョル」などの舞台に出演しする染谷さん。「仮面ライダーディケイド」海東大樹/仮面ライダーディエンド役や舞台・声優としても活躍する戸谷さん。そして、「ドリフェス!R」DearDreamのメンバーとしても人気沸騰中の溝口さん。さらに、前作で監督や脚本を手掛けた千葉誠治が再びメガホンをとった。『シュウカツ2』は来春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年10月17日