地方独立行政法人大阪産業技術研究所は、健康で豊かな生活を実現するバイオテクノロジー関連技術について『ORIST技術セミナー』を2023年11月16日(木)に大阪産業創造館にて無料開催いたします。ORIST技術セミナー大阪産業技術研究所では、SDGsが設定される以前からSDGs中の目標と調和できる、さらには新型コロナ感染症に間接的に寄与できる研究・開発を行ってきました。本セミナーでは、これまでに健康や生活に密着した研究開発課題として取り組んできましたバイオテクノロジー関連技術開発について、最新の研究成果や技術情報を紹介します。過去の講演会の様子■セミナープログラム(1) においの分析方法と、消臭・防臭・芳香性能評価方法(2) ポリフェノールの酸化架橋を利用した製品開発(3) 皮膚細菌叢を制御する脂質の開発(4) 過硝酸殺菌技術-プラズマから生まれた新しい殺菌剤-■セミナー概要日時 :2023年11月16日(木)13:00~16:20会場 :大阪産業創造館 4階(大阪市中央区本町1丁目4-5)参加費:無料主催 :地方独立行政法人大阪産業技術研究所、大阪産業創造館 (公益財団法人 大阪産業局)申込 :ホームページ( )、または二次元コードにて申込ください。申込二次元コード■会社概要社名 : 地方独立行政法人大阪産業技術研究所代表者 : 理事長 小林 哲彦所在地 : (和泉センター) 大阪府和泉市あゆみ野2-7-1(森之宮センター) 大阪府大阪市森之宮1-6-50事業内容: 技術支援URL : ■お問い合わせ先<申込、会場関連>大阪産業創造館 イベントセミナー事務局TEL: 06-6264-9911URL: <講演関連>地方独立行政法人大阪産業技術研究所 企画部TEL : 06-6963-8331mail: morinomiya@orist.jp URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月07日水草から抽出したセラミックは、「琵琶湖彩(びわこいろ)」と命名された独特の発色となり、吹きガラス製品として人気です環境関連技術開発を手掛けるWEF技術開発株式会社(所在地:滋賀県大津市、代表取締役:青山 章)は、空気中の酸素から活性酸素を生成する世界随一の技術で、水、エネルギー、食糧の地産地消技術を開発してきたが、今年8月、琵琶湖の水草を燃やさず活性酸素のみでセラミックを抽出することに成功した。琵琶湖水草に含まれるセラミックは独特の発色で、吹きガラス製品などに利用されてきたが、水草を乾かした後燃やして抽出するため、コストと時間がかかるのがネックになっていた。■活性酸素生成技術について活性酸素は酸化電位ではオゾンの1.4倍くらいであるが、実際の処理では3倍近くの分解能力がある、地球上で最も酸化能力が高い物質。瞬時に細胞を傷つけることから、今までは癌や老化の原因として医学界で研究されてきた。近年、人類は微生物が分解できない難分解有機物を作り出し、これがほぼ発がん性で、河川から飲用取水される水中に含まれるようになったことから、水処理分野ではいろいろな活性酸素生成技術開発がなされてきた。しかし、大気中で活性酸素を生成する技術は世界的にも当社しかなく(当社調べ)、大きな可能性がある。例えば、動植物の細胞膜(壁)のリン酸脂質、セルロースの強固な炭素結合(C-C)を、常温で吹付けるだけで瞬時に分解することが出来る。今までこの技術で、外来水草、ホテイアオイ、生ごみ、農作物残渣等を低コスト、短時間で堆肥化してきた。2021年に特許取得、2023年にはUNDO(国際連合工業開発機関)の開発途上国・新興国の持続的な産業開発のために、優れた技術を紹介する「サステナブル技術普及プラットフォーム」に登録された。活性酸素発生装置「AOSⅣ」活性酸素水草処理1時間処理後(右)■活性酸素による水草セラミック抽出今回水草からセラミックを抽出するのに使用した装置は「Polaris(ポラリス)」で、これは処理物を加熱し、そこに活性酸素吹き込むことで、個体有機物の炭素-水素(C-H)、炭素-炭素(C-C)結合を分解することが出来る。含水率98%の水草を自然乾燥で表面の水分を蒸発させたのち、水分調整のためバイオ炭を少し混合して、「Polaris」に投入する。水草を加熱するセラミックはあらかじめ加熱しておくが、処理が始まると、原子結合分解が発熱反応のため200℃前後の熱がセラミックに供給されることで、処理中はエネルギー供給が不要となる。すなわち、この装置の必要処理エネルギーは活性酸素発生装置の80w×2台=160wだけである。琵琶湖刈取り水草(琵琶湖では毎年2万トン近く発生)滋賀県が毎年5~6,000トン刈取っている処理装置「Polaris3.0」処理装置に水草投入(図)スタート温度250℃で水草を1㎥投入。活性酸素投入量は個体有機物処理の2倍に設定した。処理温度は順調に推移し、およそ8時間で処理が完了した。投入した水草抽出したセラミック(多量のタニシが混入していた)ふるいにかけた後のセラミック8㎏のセラミックを回収■水草セラミックの利用水草が水中から吸収したセラミック類を利用することは、湖の浄化につながる。更にそれが人々が喜ぶものになれば、まさに一石二鳥といえる。琵琶湖水草セラミックは吹きガラス作家によって、独特の色を発色することが分かり、「琵琶湖彩」と命名され、そのガラス工芸品は今非常に人気になっている。琵琶湖彩ガラス琵琶湖彩ガラス発表会■活性酸素利用の今後の展開活性酸素は強固な細胞壁(膜)が常温で瞬時に分解できるので、今後は今回のように完全分解までもっていくだけではなく、細胞膜分解することで圧倒的に効率が上がる、メタン発酵、堆肥化、エタノール抽出、微細藻の脂質抽出などの分野で利用していきたいと考えている。■会社概要商号: WEF技術開発株式会社代表者: 代表取締役青山 章所在地: 滋賀県大津市堂1-19-15設立: 2016年7月事業内容: 水処理、廃棄物リサイクル、Mg関連技術開発、販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月09日公益財団法人日本科学技術振興財団が設立した「科学技術館」では、5階展示フロア「FOREST」の継続と未来の展示フロア構築のため、クラウドファンディングを2022年12月15日(木)から2023年2月17日(金)まで実施いたします。ワークス:でっかいしゃぼん玉科学技術館は1964年4月に開館した歴史のある博物館で、2024年には開館60年を迎えます。自動車、エネルギー、鉄鋼、建設など、産業に特化した科学技術の展示が中心となっていますが、その中でも5階展示フロアの「FOREST」は科学原理に関する展示で構成されているのが特徴の一つです。展示は定期的なメンテナンスや修理など維持するだけでも多額の資金が必要です。それに加え、「FOREST」の展示の多くは25年以上経っているため、経年劣化による修理や展示の入れ替えも検討しなければいけない状況にあります。また、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年度より入館者数が激減し経営環境が厳しい中、さらに2022年度から「FOREST」のスポンサーが不在となり、現在は自主運営に切り替えて展示を続けています。そのため今後は科学技術館を応援してくださる皆様と5階「FOREST」の展示の継続、そして次世代の子どもたちに引き継げるように、クラウドファンディングに挑戦することを決意いたしました。今回のクラウドファンディングをきっかけに科学技術館の中からのアイディアだけでなく、皆様からご意見やご感想をいただき、共に科学技術館を育てていっていただければと思います。そしてより一層新しい発見や驚きを感じていただけるような科学技術館に成長してまいりたいと思います。メカ:君にも運べるフロアスタッフによる説明技術スタッフによるメンテナンス 1技術スタッフによるメンテナンス 2◆クラウドファンディング寄付募集概要プロジェクト名: 科学技術館の未来を共に創る「FOREST」フロアサポーター募集!寄付募集方式 : All-in方式(目標金額の達成有無に関わらず、実行者が寄付金を受取る方式)寄付募集期間 : 2022年12月15日(木)から2023年2月17日(金)まで目標金額 : 650万円公開ページURL : プロジェクト概要と集めた資金の使途:ご支援いただいたお金は、2022年度から自主運営している運営費(展示物メンテナンス、インストラクターの雇用費など)への充当と、今後設置予定のスタッフによる自主制作展示物の制作費や新たな展示物の開発費用などにも充当させていただく予定です。■主なリターン内容5,000円 :科学技術館ロゴ入りオリジナルクリアファイル3枚10,000円 :オンラインによる科学技術館スタッフとの意見交流会及びバックヤードツアー開催15,000円 :科学技術館「FOREST」展示写真入りオリジナルクリアファイル5枚セット20,000円 :科学技術館スタッフによる「FOREST」ガイドツアー30,000円 :屋上見学会&屋上限定サイエンスショーへのご招待50,000円 :科学技術館オリジナル分数パズルセット50,000円 :ワークショップ実験アシスタント1日体験【施設概要】施設名 : 科学技術館所在地 : 東京都千代田区北の丸公園2番1号アクセス : ・東京メトロ東西線T-08「竹橋」駅下車(1b出口) 徒歩約550mT-07「九段下」駅下車(2番出口) 徒歩約800m・東京メトロ半蔵門線Z-06「九段下」駅下車(2番出口) 徒歩約800m・都営地下鉄新宿線S-05「九段下」駅下車(2番出口) 徒歩約800m営業時間 : 10:00~16:50(最終入館は16:00まで)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月21日ニュートラル株式会社(本社:名古屋市中区錦、代表取締役社長:小屋 晋吾 以下、当社)は、愛知県立名古屋高等技術専門校様(以下、名古屋高等技術専門校)向けにIT実習を実施した旨をお知らせいたします。名古屋高等技術専門校様は、企業ニーズに応えた技能者の養成を目的として愛知県が設置・運営する職業能力開発施設です。今回は、IT技術者を目指す方に向け「クラウド環境におけるデータベース」について、実習を実施いたしました。実習また実習期間中、当社代表 小屋より、IT業界の動向やキャリア形成についての講義を実施しました。受講した生徒さんからはIT業界を目指す上で必要な知識や技術についてなど具体的な質問をいただき、企業がIT技術者に求めていることをお伝えしました。同時に当社の社内見学も実施し、職場や開発現場の雰囲気を実感していただきました。今回の講義が受講した生徒さんの将来の指針になれば幸いです。今後も当社では、学校や大学でITをより身近に感じていただけるような取り組みを実施し、IT技術の啓蒙に努めてまいります。IT業界やキャリアについて、講演する当社代表 小屋■実習概要Postgres、MySQLデータベースを用い、SQL文の基礎と簡単なデータベース設計を行う■実習内容◆クラウド環境とデータベース・主なクラウド環境の紹介・従来のデータベースとクラウド環境に適したデータベースの違い・キーバリュー型データベース、リレーショナル型データベース、オブジェクトデータベースなど◆PostgresとMySQL(MariaDB)データベースのインストール・PostgresとMySQL(MariaDB)データベースの特色、インストール、接続設定◆SQL文概要・SQL文の目的と種類・Select文、Where句、OrderBy、GroupBy、Having句など・複数のテーブルを扱うSQL文・Insert, Update, Delete文、Create, Drop, Alter文など◆正規化とデータベース設計・データベース設計とは(論理設計と物理設計)・正規化の概要と演習・データベース設計の演習、発表【愛知県立名古屋高等技術専門校】愛知県立名古屋高等技術専門校は、企業ニーズに応えた技能者の養成を目的として愛知県が設置・運営する職業能力開発施設です所在地: 名古屋市北区安井二丁目4番48号URL : 外観【ニュートラル株式会社】所在地: 〒460-0003 名古屋市中区錦2-9-29 ORE名古屋伏見ビル11F設立 : 2000年3月代表者: 代表取締役社長 小屋 晋吾資本金: 40,000千円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月18日【カラー技術紹介】【カラー理論1】根元をクッキリさせない/伸びてもグラデーション☆ヘアカラーをする際、外国人風がコンセプトである以上、伸びても地毛とのつなぎ目が自然に繋がっているのをスタンダードとしています。[1] 根元をベタ塗りしない。[2] 根元のトーンを少し落とす。この2つの計算が重なってはじめて”伸びてもグラデーション”が生み出されます。上記2つの逆がクッキリの正体です!それを良しとしない考えから生み出された独自技術です☆【カラー理論2】4カップカラーが基本/一つの頭に4つの塗り分け☆※4カップカラーとは、カラー剤を入れるカップのことです。このカップを4つ使い、塗り分けを行っていきます。[NN]は、根元の根元・地肌の部分です。根元をくっきりさせないように塗っていきます。[N]は、新しく伸びた部分です。新しく伸びた部分は、カラーが入りにくいので、しっかり塗っていきます。[S]は、毛先の部分です。毛先は、カラーが入りやすいですが、抜けやすくもあるので、こちらもしっかり塗っていきます。[SS]は、毛先の一番先の部分です。ダメージがもっとも強い部分なので、意識して塗っていきます。このように4つに分けて塗ることで、赤みを消して色素薄めを実現できるんです!この4つに分ける見極め自体が、外国人風色素薄めのための独自技術です☆【カラー理論3】赤メラニンと黄メラニンの見極め/アナタはどっち?☆メラニン色素は、大きく分けて [赤メラニン] [黄メラニン] の2つ存在します。日本人のほとんどは赤メラニン。正直、赤メラニンの消去の方が難易度は高く、見極めを間違えれば色素は薄くなりません。カラーを塗る前のレシピ作りと、その前のメラニンの見極め技術自体が独自の視点技術です。だからこそ ‐ suburbia ‐ では色素薄めのグレージュカラーを実現できるんです☆【カラー理論4】赤メラニンを壊し、髪の色素を薄くさせます☆実際、ブルー寄りにレシピングしない限り、単なるアッシュでは赤メラニンは消去できません!!また、何色にしようとも、元髪の赤メラニンを消去させるのは必須の技術。カラーが思い通りに入らないのは、赤メラニンを消去しないから。。。絵具で黒に赤を混ぜても黒が勝つ。黒は暗い。赤は黄色よりも暗い。グレージュよりも赤の方が暗い。だから、赤メラニンは、全てのカラーを邪魔して色素が薄くなりません。そこから始まった独自の技術☆【カラー理論5】カラーレシピに茶色味が入ってません☆年々変化する美容室用のカラー剤ですが、大半のメーカーが茶色味ベースに配色し終わった『どの髪質でも失敗しないカラー剤』を発売。絵具は混ぜるほど濁ってしまうのと同じで、カラー剤もまた同じです。すでに混ざった混色よりも、『個々のメラニンを見極め、原色と原色をメラニンに合わせてレシピングする。』そうすることで茶色味を残さず、最終目的の「色素薄め」を透明感良く発色させたい!!それから生まれた独自のレシピ技術☆Suburbiaで色素薄めの「外国人化計画」スタート☆数ある技術や理論から一部をご紹介しましたが、いかがでしたか?ここでは伝えきれない技術や髪形・髪色を見る視点がまだまだ存在します!!まだ赤みをなくした外国人風の色素薄めを体感できていない方、ぜひ一度-suburbia-で本格的な色素薄めを体感してみてください♪≪writer≫黒柳 剛(クロヤナギ ツヨシ)≪所属美容室≫suburbia(サバービア)住所:東京都渋谷区神宮前3-39-5 Qiz AoyamaTEL:03-6804-4720
2018年03月28日【カット技術紹介】【カット理論 1】ジャストな毛先感/細軽すぎず太重すぎず☆【毛先を作るのにスキバサミは不要☆】「毛先を軽くされてしまい、修正法として次には重くしてもらう。」みなさん、このような経験はありませんか?その後、スキバサミの入らない毛先は自然と重くなりますが、過去のスキバサミによるダメージが残ってしまい、「重いのにまとまらない」なんてことも多いはず。軽くはしたくないけど、扱いやすくしたい!!一度このような経験をしてしまうと、軽くすることを敬遠してしまい、髪形チェンジができず、ただ重いだけのつまらない髪形を仕方なく続けている方も…。でも心の中では、「扱いやすくしたい」と思ったことがありませんか?あなたの中の髪形の理想は眠っていないはずです。丸と角の間の独自技術【エンドエッジ】☆先細り&パッツンでもない毛先感☆失敗の経験から、「軽くしたくない」と伝えると、仕上がりはいつも抜けのないパッツンだったという経験はありませんか?そんなパッツン感を残さず、先細りでもない毛先感を実現する独自技術「エンドエッジ」があります!30年前から変わらない パッツンスキバサミ をSTOPさせます!!スキバサミを使わない上品な毛先はShort~Long問わず大切な要素です。傷みがなければ、パーマもブリーチも傷みません☆素髪を取り戻しましょう☆ダメージは、髪型の持ちを悪くする最大の敵。特に毛先は、”髪型の靴”であり、上品さを演出する重要なポイントです!枝毛再発させず、『素髪』を取り戻して、ヘアLIFEを思いっきり楽しみましょう♪≪writer≫黒柳 剛(クロヤナギ ツヨシ)≪所属美容室≫suburbia(サバービア)住所:東京都渋谷区神宮前3-39-5 Qiz AoyamaTEL:03-6804-4720
2018年03月23日リコーは3月29日、独自インクジェット技術を応用した立体複製画制作技術を開発したと発表した。今回開発した技術では、同社のインクジェット技術に加え、画像処理技術、3Dプリント技術などを応用することで、複製画を立体的に制作することができる。従来の平面的な複製画に比べ、絵の具の盛り上がり、筆のタッチ、キャンパスの生地目など実際の絵画の凹凸を高精細に再現することが可能。また、インクも光を照射することで瞬時に硬化する同社独自のUV硬化インクを採用し、高い硬度と密着性を保ちながら延伸性にも優れるため、印刷対象物の多様な形状に柔軟に適応することができるとしている。同社は2016年10月7日~2017年1月21日まで上野の森美術館で開催されるデトロイト美術館展の東京展に特別協賛し、展覧会場で販売予定の複製画に同技術を提供する。同展では、立体的な複製画に直接触れることが可能になる予定だ。
2016年03月30日キーエンスはこのほど、包装機械や容器・ラベルについての基礎知識が学べるWebサイト「包装技術入門」を公開した。「包装」にかかわる技術は、製造ラインにおける生産性や、製品自体の品質を高めるために欠かせないものとなっている。その一方で、包装にはさまざまな種類があるため、製品特性にマッチした最適な包装形態を選ぶためには、それぞれの違いや特長を把握する必要がある。「包装技術入門」ではこうしたニーズに応えるため、包装機の種類ごとの解説をはじめ、容器・ラベルなどの各種包装形態の概要・特長が掲載されている。具体的には、製袋充てん機/容器成型充てん機などの「包装機械」、缶/ビン/軟包装などの「容器の種類」、シュリンクラベル/グルーラベルなどの「ラベルの種類」の3カテゴリに関するトピックのほか、賞味期限印字など、印字工程に関する改善事例集も用意されている。
2016年02月16日VSNは2月9日、IT技術者を対象に実施した、「今後、現場におけるニーズが高まると思うIT技術に関する調査」の結果を公表した。有効回答数は164件。調査期間は2015年9月16日~10月7日。今後、現場におけるニーズが高まると思うOS・サーバ・ストレージ・データベース分野におけるIT技術については、「仮想化」「クラウド」に関する技術ニーズが「1年以内」では最も高いニーズとなった。「3~5年以内」で「1年以内」よりニーズが高くなりそうな技術は「Windows Server 2016」「OpenStack」「Hadoop」が挙げられている。ネットワーク・セキュリティ・運用関連では、「1年以内」にニーズが高まる技術として「SDN」「次世代ファイヤーウォール」「総合運用ツール」が上位に挙げられた。「3~5年以内」で「1年以内」よりもニーズが高くなりそうなのは「IPv6」、「ITプロセスオートメーション」という結果となった。開発ツール・方式・言語に関しては、「IoT」が「1年以内」「3~5年以内」共に上位となる結果に。「1年以内」では、次いで「Java」「Python」が挙げられている。「3~5年以内」のニーズでは、「Java」「DevOps」のニーズが「1年以内」のニーズと比べて低い予想となった。
2016年02月09日1月12日から15日まで東京ビッグサイトで行われていたウェアラブルEXPOでは、さまざまな新技術や製品がお披露目されていた。ここではセンサー類と、技術そのものについて触れてみたい。○5cmの高低差もわかる気圧センサーやスマホから使える統合センサーオムロンブースでは圧力センサーを発表。感度を最大に上げると、5cm単位の上下移動を検知できるという。利用例としては、腕の位置で計測値が変わる血圧計に組み込み、腕の高さを合わせるというデモを行っていた。歩数計に組み込めば、「坂を上っている」と「平地を歩いている」の差を判断して消費カロリー推測に役立つと、自社のコンシューマー製品を意識した説明だった。また、各種センサー(温度、湿度、照度、音量、気圧、加速度)を、腕時計くらいの大きさに統合した環境複合センサーをコンセプト展示。現場での熱中病防止、オフィスでの環境チェック、見守り用といった応用例を紹介していた。ロームは、複数のセンサーを集めた「ロームセンサーメダル」を展示。圧力・加速度・地磁気センサーと管理用プロセッサ、そして通信用のBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールを一体型にしたものだ。得られたデータをスマートフォンアプリで処理・表示させるという、ロームのセンサーデバイス評価キットとなっている。センサーメダルという名前が示す通り、33mmの円形だ。体のあちこちに取り付けてセンシングする使い方も想定している。○非接触給電規格の違いを気にせず使える端末用ICスタートアップブースでは、MAPSがワイヤレス給電のICを展示していた。現在のワイヤレス給電は、WPA(Qi)、A4WP(Rezence)、PMAという3つの規格があるが(正確にはA4WPとPMAが統合してAirFuelという名称になっている)、MAPSが開発したICはこの3規格すべてに対応する。使用している無線の周波数がA4WPとWPC/PMAで異なるため、3規格すべてに対応するにはアンテナが2本必要。だが、アンテナを1本にしてWPCとPMAだけ対応という設計も可能だ。ワイヤレス給電のデファクトスタンダードが確立する前に、ユーザーが対応規格を気にせず利用できるのは嬉しい。○おまけ(あまりウェアラブルではないもの)NTTアドバンステクノロジは、高騒音下の中でもクリアな音声を伝えるマイク「R-Talk HS310」を展示。元々はソフトウェアライブラリとして発売していたが、単体製品を望む声に応えたそうだ。アミューズメント施設や工場、コンサート会場といった騒音レベルが高い場所でも、スタッフが円滑に音声連絡や音声認識を行えるという効果が期待されている。ヘッドセットには、音声収録用のマイク(2本)と環境音取得のマイク、合計3つのマイクがあり、音声のみをきれいに拾い上げる。アミューズメント施設を想定したデモでは、ややエコーなどの不自然さがあったものの、騒音が見事にカットされていた。セメダインブースでは、同社の導電性接着剤SX-ECAシリーズを使用した光る服を展示。正確には製品版ではなく、抵抗値を下げて配線として使いやすくした試作品を使用しているそうだ。単に導電性のある接着剤のほか、配線にも利用できるという。現在は一般市販されていないが、発表以来かなり反響があったため、販売を検討しているそうだ。イノテック、ローム、スター精密の合同ブースでは、電源なしのBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを使ったソリューション提案をしていた。スーパーやショッピングモールでの行動調査として、BLEビーコンを使って位置を判断するというのはよくある話だが、提案ではカートにBLEビーコンを取り付けている。しかも、車輪の動きで発電(エナジーハーベスト)するため、電池交換が不要だという。カートが止まっているとデータが送られてこないが、止まっているカートからもデータが来ると不必要なデータが増えるので、これで問題ないという説明だった。データ収集用の機器は、蛍光灯型の照明機器に組み込むため、工事も容易だという。
2016年01月19日PTCはこのほど、Bosch Software Innovationsと技術提携を行うと発表した。同提携のもと、両社はThingWorx PlatformとBosch IoT Suiteという2つのプラットフォームの連携を推進する。具体的には、新たに開発した「Bosch IoT Suite M2M Connector for ThingWorx」をIoT開発者が活用することで、さまざまなデバイスやシステムの接続・制御、複雑なIT環境向けのIoTアプリケーションの高いコスト効率かつ短期間での開発、各企業や業種のニーズに合わせたIoTソリューションの迅速な適応を可能にする。なお、「Bosch IoT Suite M2M Connector for ThingWorx」はThnigWorx Marketplaceで提供する。PTCは今回の提携について「Bosch Software Innovationsとの提携は、両社にとって戦略的に最適な組み合わせです。この世界最高のテクノロジーを組み合わせることで、 両社の方向性やビジネスを再定義し、市場に向けて確固たる意志を表明することができます。企業がIoT事業に参入することは容易ではありません。この新たなテクノロジースタックは、成熟度の高い複雑な環境を有する企業にさえ業務プロセスに大きな影響を与え、 最適化することに寄与します」とコメントしている。
2015年12月22日ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は11月26日、人工知能ベンチャーであるクロスコンパス・インテリジェンスの人工知能技術を導入したソリューションを開発し、ルネサスグループのルネサス セミコンダクタ マニュファクチャリングの那珂工場の製造ラインで試験運用した結果、製造装置や産業機器などのリアルタイム異常検知が可能となる技術的な見通しが立ったと発表した。ルネサスが開発したソリューションは、同社のR-INプラットフォームに人工知能技術を実装したもの。同社のR-INエンジンは低電力で高速通信・高速処理が可能なため、大量のデータを上位のネットワークに低電力かつ高速で転送することができ、CPUの処理余力に人工知能技術を実装することで、データを高度な解析モデルで処理し、上位が必要な情報のみを送信することが可能となる。これにより、これまで見ることができなかった異常をエッジデバイスで検知し、リアルタイムに生産に反映させることができるようになるとする。また、上位の分析・解析との連携で装置間状態を詳細にモデリングすることで柔軟な生産が可能となり、エッジデバイスの解析結果を上位で時系列に解析し高度な予兆保全を実現することができる。なお、同社は12月2日から4日まで東京ビッグサイトで開催される「システム コントロール フェア2015」に出展し、那珂工場で検証した異常検知の成功事例および人工知能技術によって異常検知を簡単に確認できる技術のデモンストレーションを披露する予定となっている。
2015年11月26日ブリヂストンは11月25日、同社のタイヤセンシング技術「CAIS」のコンセプトに基づく路面状態判別技術の実用化に成功したと発表した。同社によると、このようなタイヤセンシング技術の実用化は世界初だという。同技術は、タイヤのトレッド(路面との接地面)内側に装着した加速度センサにより、タイヤのトレッドの振動を検出し、その情報を無線で車載解析装置へ送信するというもの。タイヤ内に装着された独自の発電装置を用いて駆動している。この技術により、降雪などによる路面状態の急激な変化をリアルタイムに感知することが可能で、「乾燥」「半湿」「湿潤」「シャーベット」「積雪」「圧雪」「凍結」といった7つの路面状態を車載解析装置によって判別できる。また、路面状態の判別結果は車内ディスプレイを介して、ドライバーへタイムリーに伝達される。同社は、2011年11月からネクスコ・エンジニアリング北海道と共同で同技術の試験を進めており、今回ライセンス契約を締結した。
2015年11月26日11月18日~20日、組込み総合技術展「Embedded Technology 2015」およびIoT総合技術展「IoT Technology 2015」が神奈川・パシフィコ横浜にて開催されている。本稿では富士通グループのブース展示についてレポートする。○非接触で人の視線を検出できるシステム「EyeExpert」富士通コンピュータテクノロジーズが提供する視線検出システム「EyeExpert」は、人の視線の位置を非接触で検知することができるものだ。同システムは7.1cm × 1.2cm × 1.2cmの小型視線センサーと制御ソフトウェアから構成されており、たとえば小型視線センサーを店舗に設置し、得られたデータを分析することで、陳列改善や商品開発などのマーケティングへ活用するなどといった利用方法が考えられる。ほかにも、作業時の視線を記録して見落としを防止するなどといった業務支援、ユーザーが機器操作をする際のアシストに役立てるといった利用例が想定されている。小型視線センサーは50~80cmの距離にある視線を検出。また1個につき60cm × 40cm程度の範囲の認識が可能で、最大4個の視線センサーから収集したデータを記録することができる。同社は導入支援サービスなども提供するとしている。○手のひら静脈センサー「PalmSecure」現在、本人確認の手段として「バイオメトリクス(生体)認証」が注目されつつあるが、そのなかでも手のひらや指などの静脈パターンを読み取る「静脈認証」は、高精度でかつ偽造やなりすましなどの不正行為に対する技術として有力だ。 富士通が開発した非接触型の静脈認証は、静脈認証装置から離れた位置にある手のひらに近赤外線光を照射することで、皮下組織にある静脈中の還元ヘモグロビンが近赤外線光を吸収し、黒く映し出される。このパターンと比較照合することで本人認証を行うものとなっている。センサーに直接触れる必要がないため衛生的であり、またIDカードも不要なので災害などに強いソリューションであるといえる。
2015年11月18日NECはこのほど、人工知能(AI:Artificial Intelligence)技術の開発や、AI技術を活用したソリューション展開を強化すると発表した。これに伴い体制面の強化も図り、研究・開発やコンサルティングなどに関わるAI関連要員を、2020年度までに約1000人に拡充していくという。本稿では、NECのAIへの取り組みについてお届けしたい。○AI要員を1000人体制に拡充NECはAI技術の定義について、「学習」「認識・理解」「予測・推論」「計画・最適化」といった人間の知的活動をコンピュータで実現するものとしている。1980年代から関連技術の開発を進めるなど、同社のAIへの取り組みの歴史は長く、音声認識、画像・映像認識、言語・意味理解、機械学習、予測・予兆検知、最適計画・制御等の主なAI関連技術に関して、世界初もしくは世界トップレベルの技術を有しているという。同社の執行役員を務める江村克己氏は、AI関連事業への注力について次のようにコメントした。「当社は社会価値創造の取り組みを進めており、社会課題を解決する社会ソリューション事業に注力している。その中核となるビッグデータ・IoT・セキュリティなどの分野に、長年にわたり研究開発を続けてきたAI技術を積極に取り入れ、進化させていきたい。こうしてAI関連事業の強化を図るとともに、安全・安心な社会づくりなど、より大きな社会価値創造を実現していく」○防犯やマーケティングへの期待が高い新たなAI技術とは?NECは同日、「一歩進んだAI技術」として、新たに開発した「時空間データ横断プロファイリング」も発表した。この技術は、複数の場所で撮影された長時間の映像データから、特定のパターン(時間・場所・動作)で出現する人物を高速に分類・検索するというもの。NECが得意とする顔認証技術などと組み合わせることで、AI技術としての利用が可能となる。時空間データ横断プロファイリングは、大量の映像データから顔の「類似度」をもとにグループ化し、特定の出現パターンに合致する対象の発見が可能なアルゴリズム。この技術により、顔の類似性から同一人物と見なせる出現パターンを分類し、出現時間・場所・回数等での検索を行うことが可能となる。例えば、カメラ映像中の「同じ場所で頻繁に出現する人物」や「複数の場所に現れた人物」を発見し、防犯や犯罪捜査など、従来人手ではできなかった新たな知見や気づきを見いだす高度な解析を実現する。街角に設置されたカメラ映像中ののべ100万件の顔データを時空間データ横断プロファイリングにより解析したところ、同じ場所に長時間・頻繁に現れる人物の検索・抽出をたった10秒で行ったという。「この技術のポイントは、未知の事象を検出できることにある」と江村氏は強調した。NECは2016年度中に時空間データ横断プロファイリングを実用化し、今後、道に迷った観光客へのおもてなしや、振る舞い・表情から心情を理解するマーケティングなどへも展開していく予定。そのほか、江村氏は11月2日に発表した、予測に基づいた判断や計画をソフトウェアが最適に行うAI技術「予測型意思決定最適化技術」について解説を行った。同技術を適用した水需要予測に基づく配水計画では、浄水・配水電力を20%削減する配水計画を生成できたという。最後に江村氏は、将来を見据えた取り組みとして、脳型コンピュータの開発に向けた学術機関との連携の取り組みについても言及。「こうした新しいAI技術も非常に重要だ。NECとしてはオープンイノベーションで推進していく」と力強く訴えた。
2015年11月18日PFUは10月28日、標的型サイバー攻撃対策として新たな検知技術を開発したと発表した。新技術は、多くの技術が採用している、マルウェア自身の特性や振る舞いに基づくものではなく、攻撃者の行動に着目したものだという。標的型サイバー攻撃は一般的に、侵入前に標的組織の情報を入手する「情報収集」から、標的型メールのURLをクリックさせることで、ツールをダウンロードさせて遠隔操作し、情報を窃取する「組織内部侵入」といったプロセスを踏む。これに対して同社の研究チームは、組織内部侵入における攻撃者の行動プロセスに着目した「攻撃者行動遷移モデル」を構築した。このモデルを利用したものが、標的型サイバー攻撃の検知を実現する新たな検知技術「Malicious Intrusion Process Scan」となる。複数の協力組織において実証実験を重ねており、セキュリティ対策が施された実際の業務環境(合計約10万端末)における複数の標的型サイバー攻撃を検知し、効果を確認しているという。検知技術は「リアルタイム把握」と攻撃者行動遷移モデルを特徴としている。攻撃者は標的とした端末と通信して攻撃活動を行うため、端末の通信を監視する。エージェントレスで監視することで、攻撃者に気づかれることなくリアルタイムに攻撃者の行動を把握できるとしている。攻撃者行動遷移モデルでは、前述の攻撃行動の通信が通常の業務上行われる通信を装っているケースがあり、正しく検知できないことがありうるという。そのため、侵入直後から攻撃行動に移るまでの流れを「攻撃者行動遷移モデル」と照合し、検知精度を高める。この新技術は、千葉県・幕張で行われる情報セキュリティEXPOのPFUブースで公開される。
2015年10月28日富士フイルムは9月3日、カラーネガフィルム「フジカラー F-II400」が国立科学博物館の「重要科学技術資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。未来技術遺産の登録制度は、科学技術の発展を示す技術的な資料や、国民生活や社会、文化に大きな影響を与えた科学技術資料の保存と次世代への継承を目的に、2008年から実施されているもの。昨年度までに184件が登録されている。このたび登録された「フジカラー F-II400」は、富士フイルムが1976年10月に発売したカラーネガフィルム。それまでのカラーネガフィルムに比べて、感度を約4倍に引き上げ、世界初の高感度(ASA400)を実現した製品だ。フジカラー F-II400によって、ストロボがなければ撮影できなかった室内でも明るく撮れるようになったり、シャッタースピードを4倍速くできたことで手ブレの解消につながったり、とカラー写真の撮影領域拡大に貢献した。
2015年09月04日パイオニアは9月2日、レーザーディスク(LD)プレーヤーの3機種が、国立科学博物館の「重要科学技術資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。未来技術遺産は、科学技術の発展を示す技術的な資料や、国民生活や社会、文化に大きな影響を与えた科学技術資料の保存と次世代への継承を目的に、2008年に制定された制度。昨年度までに184件が登録されている。今回、未来技術遺産として登録されたのは、世界初の業務用LDプレーヤー「PR-7820」、家庭用のLDプレーヤー「LD-7000」、そして世界初のコンパチプレーヤー(LDのほかにCDの再生も可能)「CLD-9000」だ。レーザーディスクは、パイオニアが開発した光学式ディスクの規格。アナログで記録されている映像と音声を、レーザーピックアップで読み取る方式を採用している。1979年に業務用プレーヤーの「PR-7820」を発売した後、1981年に民生用の国内向けモデル第1号として「LD-1000」を発売。映像を再生できるディスク媒体として一時代を築いた。その後、DVDやBDなどの普及に伴い、2009年にプレーヤーの製造から撤退しているが、レーザーディスクプレーヤーの開発によって培われたピックアップ技術やサーボ技術などは、現在でもさまざまな製品に生かされている。
2015年09月02日国立科学博物館は9月1日、「国立科学博物館重要科学技術仕様(愛称:未来技術遺産)」に、ソニーの「AIBO」など25件を選定した。「未来技術遺産」は日本の科学技術の歴史を示す事物で、科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの、ならびに国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたものを、国立科学博物館が選定し登録するというもの。2008年から毎年発表されており、昨年は日本初の噴流式洗濯機「電機洗濯機 SW-53」や富士フイルムの「フジカラー 写ルンです」などが選出された。今年は「AIBO」のほか、世界初の産業レーザディスクプレーヤであるパイオニアの「PR-7820」、海軍航空本部が製作した「海軍航空機用塗料識別標準(色見本帳)」などが登録された。2015年度登録の「未来技術遺産」は以下の通り:
2015年09月01日大分キヤノンは8月4日、デジタルカメラおよび交換レンズの生産技術力強化を目的として、大分キヤノン安岐事業所内に総合技術棟を新設すると発表した。2016年内の稼働を目指す。高性能かつ高品質の製品を継続して生産するために、キヤノンでは生産の国内回帰や内製化を推進し、カメラ生産技術をさらに高めていく必要があるとしている。こうした状況を踏まえ、大分キヤノンでは総合技術棟を建設することを決定。2016年年初に着工し、稼働予定は2016年第4四半期内だ。総合技術棟には生産技術部門、製品技術部門、生産工機部門などを集結させ、効率性の高い生産体制の確立を目指す。
2015年08月04日楽天は7月29日、インターネットの未来を予測し、新たなテクノロジーを創出するための研究機関「楽天技術研究所」の海外拠点を、シンガポール(楽天技術研究所 Singapore)と米国ボストン(楽天技術研究所 Boston)に新設した。「楽天技術研究所」は、所属する研究者たちの専門性を生かした活動を支援し、インターネット全般における先進技術を革新的なサービスにつなげる研究機関で、インターネット企業の技術研究所として産学連携にも積極的に取り組んでおり、教育機関と人材交流を図りつつ、アカデミックな知識を取り入れながら研究を進めている。同社はこれまで、東京以外の研究所として、2010年6月にニューヨーク、2014年2月にパリに設立しており、今回の新設で4カ国5拠点での展開となる。今回新設した「楽天技術研究所 Singapore」は、心理学や行動科学、モバイルソーシャル分野を研究領域の主体とし、これらの知見に基づいた顧客満足度を高めるインターネットサービスの研究を実施。同成果は同社の各事業にフィードバックし、さらなるサービスの向上を図る。一方、「楽天技術研究所 Boston」の研究領域は、機械学習や深層学習、AI分野を主体とし、特に人工知能分野の研究を推進。世界の各開発拠点にいるビッグデータチームとも連携し、ビッグデータ活用のさらなる高度化を図る。また、新設の両研究所は、シンガポールおよびボストンを中心とした海外の大学・研究機関と積極的に連携し、海外における研究者の採用を進める。その第一弾として、「楽天技術研究所 Singapore」では同日より、アジア各国・地域のデータサイエンティストを対象に、楽天の子会社となるVikiの保有するデータを用いた課題解決のコンテスト「Rakuten-Viki Global TV Recommender Challenge」を行っていく。
2015年07月30日ジャガー・ランドローバーは6月17日(英国時間)、ドライバーのストレスや集中力の低下などによって引き起こされる事故発生件数を低減させるための新しい安全技術を開発していることを明らかにした。「Mind Sense(マインド・センス)」と名付けられたこの研究プロジェクトは、スポーツ、医療、および航空宇宙分野の技術を活用し、ドライバーの脈拍、呼吸、および脳の活動状態をモニタリングして、ストレスのかかり具合をはじめ、疲労や集中力低下の度合いを測定することを目的としているという。具体的には、人間の脳に流れている複数種類/周波数の脳波をモニタリングし、ドライバーが集中しているのか、ぼんやりしているのか、眠気を感じているのか、運転以外のことに気を取られているのか、などを判別しようというもの。ドライバーがぼんやりしていたり集中していないことを感知した場合、ステアリングホイールまたはペダルを振動させて注意を促し、再度運転に集中させたり、そうした警告を行った後も、脳の活性化が検知できなかった場合、さまざまな方法でドライバーとのコミュニケーションを試み、危険の可能性をより確実に認識できるようするとしている。この脳波測定の手法としては、ヘッドバンドを装着して運転することが実用的ではないことから、ステアリングホイールに埋め込まれたセンサを通じて、手から脳波を測定することが検討されているという。すでに同社では、ユーザーによる試験運用を開始しており、ステアリングホイールから得たさまざまな脳波に関する詳細な情報収集を進めているとのころで、今後、有数の神経科学者もプロジェクトに参加し、収集結果を検証していく予定だとしている。また同社は、脳波の測定による安全技術に加え、ドライバーとインフォテインメント・スクリーン間のやり取りのスピードと効率性を向上させる技術の開発にも取り組んでおり、これにより、ドライバーが画面を見る時間を最小限に抑え、注意力が散漫になるのを抑制できるようになるとしている。具他紙的には、車内に組み込まれたカメラを用いてドライバーの手の動きを追跡することで、ドライバーがどのボタンを押そうとしているかを予測。これにより、ユーザーは画面自体に直接触れる必要をなくし、空中でのボタン操作を可能にするという。すでに行われている試験運用では、従来比で選択速度が22%高まることが確認されており、結果としてドライバーが道路から目を離し画面を見る時間が短縮されたとする。ちなみに、この空中操作が成功したかどうかは、システムから指先に送られる感触を、超音波によって触れているかのように与えることで知らせるとする(触覚フィードバック技術)。さらに、こうした触覚技術について同社は、アクセルペダルを通じたドライバーとのコミュニケーションにも活用できるとしており、例えば、ドライバーが制限速度を超えてアクセルを踏もうとしたときにアクセルの抵抗を重くしたり、渋滞走行時に適宜アクセルの振動で警告し、追突を防止することができるようになるとしている。
2015年06月18日技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)主催のシンポジウム「ひらめきを形に!設計が変わる新しいモノづくり」が6月30日に開催される。TRAFAMは少量多品種で高付加価値の製品・部品の製造に適した三次元積層造形技術や、金属などの粉体材料の多様化および高機能複合化技術などの開発を通じて、次世代のものづくり産業を支える三次元積層技術システムを核とした新しい日本のものづくり産業の創出を目指して昨年4月に設立された技術研究組合。組合員には産学から32法人が名を連ね、近畿大学にレーザ方式、東北大学に電子ビーム方式の金属積層用の要素技術研究機を製作し、設置するなど、2018年度末までに世界最高水準の装置を完成させることを目標に研究を進めている。今回のシンポジウムは3Dプリンタの将来性および開発の必要性について理解を深めることを目的としており、TRAFAMの研究成果報告のほか、産業技術総合研究所の金山敏彦 副理事長をはじめとする有識者による3Dプリンタに関する講演や、パネルディスカッションを行う予定となっている。参加費は無料で、現在TRAFAMのホームページにて参加申し込みを受付けている。「ひらめきを形に!設計が変わる新しいモノづくり」シンポジウムの開催概要開催日時:6月30日(火) 10:00~17:25会場: TKPガーデンシティ竹橋(2階)大ホール/東京都千代田区一ツ橋1-2-2参加費: 無料参加者数: 200名 (予定)申し込み方法: TRAFAMのホームページより事前登録 (先着順)
2015年06月11日技術開発による進歩が日々行われている医療技術の分野。医療の発展はすなわち人々の生活を豊かにすることでもあるが、一方で医療機器の発展が人の技術を不要にし、仕事を奪う現実もあるという。今回は歯科用機器専門メーカーであるシロナデンタルシステムズ田澤氏に最新の歯科用機器業界の動向についてインタビューを行った。○最新技術が人の仕事を奪う!?――今回ご紹介いただくのはこの「歯科用CAD/CAMシステム」ということなのですが、これはどのような機械なのでしょうか?これまで入れ歯や補綴物(ほてつぶつと読む。差し歯などのこと)の制作加工は『歯科技工士』と呼ばれる資格を持つ専門職の方たちの仕事でした。しかし、この歯科用CAD/CAMシステムを使用することで、カメラを歯牙上で動かすだけで3Dフルカラーイメージを生成するなど設計や加工工程の一部をコンピュータで行うことができるようになりました。――これまで人の手で行っていたものを機械が一部行うようになったのですね。弊社では『セレックACオムニカム』という歯科用CAD/CAMシステムを販売しています。セレックは来院1回でオールセラミックの修復が可能な『チェアサイドソリューション ワンデートリートメント』を提供することが可能で、これは歯科用CAD/CAMシステム導入による効率化がもたらしたものです。――このように歯科用機器の技術が進むことは、一方で歯科技工士など人の手が不要になることとイコールでもあると思います。歯科技工士の資格や技術が不要になる将来がくるのでしょうか?弊社のセレックのケアに携わる求人に応募された歯科技工士の方の中でも、『セレックのような歯科用CAD/CAMシステムは歯科技工士の仕事を奪う”敵”だと思っていました』と話される方もいました。確かに歯科診療・歯科技工の現場においては、既に歯科技工士の仕事を一部機械が引き受けるようになっています。それは確かに、一面的に見ると人の仕事を奪っているというふうにも見えます。ただ、その現実は『人間』と『機械』の対立があり、機械が人間の仕事を奪う……というようなものでは決してありません。先ほどお話した歯科技工士の方も、『料理教室の先生が包丁の使い方を生徒に教えるように、歯科用CAD/CAMシステムの使い方を歯科医に教える人が必要だ……と気付いたときに、自分の将来の展望が見えた気がしました』と話してくださいました。私はこの半年で延べ400名以上の応募者と面接してきましたが、『歯科用CAD/CAMシステムは敵だ』思っていた歯科技工士・歯科衛生士たちが弊社に入社し、結果として活躍している現状もあることをお伝えしたいですね。――単に機械が仕事を奪ったわけではないのですね。実際には歯科技工士・歯科衛生士さんを必要とする新たな仕事が生まれ、これまでの仕事がより高度で創造的な仕事へと変化し、歯医者さんや患者さんに素晴らしいサービスを提供する仕事へと進化しているという側面もあるということです。――機械と人間の対立は、おそらくどこの業界でも起きている問題だと思います。一方で単に対立構造で見るのではなく、機械の導入により新たな業務が発生するということもあるということですね。どうも有難うございました。
2015年06月10日NTTとOKIは、波長多重技術と組み合わせた新たなPON技術「WDM/TDM-PON技術」を共同開発したと発表した。同技術を用いて、40kmの伝送距離と従来の40倍に当たる40Gbit/sの総伝送容量、32倍のユーザー数にあたる1024ユーザーの収容を可能とする光アクセスシステムのフィールド伝送実験に成功した。今回の研究開発は、総務省の委託研究「超高速・低消費電力光ネットワーク技術の研究開発(アクセスネットワーク(加入者・局舎ネットワーク)高速大容量化・低消費電力化技術)」を受託し実施したもの。ブロードバンド化に伴う大容量化、広域化、収容ユーザー数の増加に対応するため、従来の時間多重を用いたTDM(Time Division Multiplexing)-PON技術の限界を超えるさらなる技術革新が求められており、NTTのアクセスサービスシステム研究所とOKIは、従来のTDM-PON技術と、コア、メトロネットワークで活用されてきた長距離伝送用の波長多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)技術とを組み合わせた「WDM/TDM-PON技術」の確立を目指し研究に取り組んできた。今回、開発した「WDM/TDM-PON技術」は、波長可変型バースト光送受信器、波長多重バースト光増幅器、波長切替制御プロトコルから構成される。両社はこれらの新規開発技術を実装したOLT(局内装置)、ONU、光増幅器を用いてフィールド実証実験を実施。実験は、札幌の複数のNTT東日本ビルを光ファイバで結び、総伝送距離40km、1024分岐の広域加入者系光ネットワークを模擬したテストベッドを構築。OLTとONUとの距離40kmにおいて、1024分岐のファイバ構成で、ONUの接続動作を世界で初めて確認した。また上り下りで総帯域40Gbit/sとなる良好な伝送特性とフレーム損のない波長切替が行えることや、トラフィック量が少ない場合は稼働波長数を減らすことで、OLTの消費電力を削減できることを確認、実証した。同技術開発で得られた成果は、ITU-T G.989(通称NG-PON2)の標準化活動にて提案し、採択される見込み。なお同成果の一部については、米国ロサンゼルスで3月22日~26日開催された光通信に関する国際学会OFC2015(Optical Fiber Communication Conference 2015)において、ポストデッドライン論文として発表された。
2015年03月30日東京ビックサイトで開催(1月14日~16日)のイベント「ウェアラブルEXPO」。実際の製品以外にも、ウェアラブルにまつわる様々な技術の展示も行われている。ここでは、将来の機器で使われるであろう技術や部品を紹介したい。○脈拍チェック程度の装置で血圧をチェック日本大学工学部の尾股定夫教授は、近赤外線LEDを用いたセンサーを開発。照射した近赤外線LEDの反射から血液量(ヘモグロビン)の変化を検知し、その変化を解析して血圧を測定する。血圧といえば、腕に巻き付けるカフ(圧迫帯)と脈拍の音を使った測定が一般的だが、そのような手間と時間をかけず、高精度(誤差5%程度)に血圧を測定できるという。今回は試作チップとBluetoothでスマートフォンと接続する試作機を展示していた。将来的には、スマートフォンや健康器具への利用を想定する。実際に試作機を見たところ、「こんなに手軽に血圧が測定できる」と驚いた。ウェアラブルの用途のひとつとして健康管理があるので、商品化を期待したい。○指の動きも検知できる、伸びを測定するセンサーヤマハは、ゴムのように伸縮して、その伸びを抵抗値の変化として確認できる「薄型ストレッチャブル変位センサー」と、それを利用した手袋型デバイスを展示していた。このセンサーは伸ばすと抵抗値が上がり、直線性と高速応答性に優れているという。試作した手袋センサーを付けたまま、電子ピアノの演奏を行うデモを行っており、演奏の妨げにならずに入力が行えることをアピールしていた。○エナジーハーベストにもなる発電ウェア拓殖大学前山研究室、ムネカタ、コーンズテクノロジーは共同で、圧電素子を使った無線モジュールのバッテリレス化を検討する発電ウェアを試作、展示していた。トレーニング時など、連続したデータ収集を行うにはバッテリレスが望ましいが、現在はバッテリ寿命を延ばすための試みだ。可動部に圧電素子を設置し、エナジーハーベスターを通じてバイタルセンサーなどへ電力を供給する。なお、エナジーハーベストとは、環境中の何らかのエネルギーを電力に変換する技術や概念をいう。「バッテリレス」を実現する技術として注目されている。○尿や植物からもエナジーハーベスト立命館大学の道関研究室とセイコーインスツルの共同による、エナジーハーベスト活用の例。おむつに仕込んだ尿発電電池(60μw)で尿漏れ検知を行い、得られた電力を使ってワイヤレス通信を行うというものだ。同様に、植物の導管を通る水分から発電する(0.6μw)電池を使ったワイヤレス通信もデモしていた。○「ウェアラブル」を支える導電繊維服にセンサー類を入れる場合、高い柔軟性と強度、導電性が求められ、配線が重要となる。三ツ富士繊維工業は、ナイロンやポリエステルの糸に銀メッキを施したAGpossを展示していた。表面がすべて銀で分量が多いため、導電性の高い配線材料としての利用も可能だという。
2015年01月15日NECは12月9日、道路橋などの構造物の内部劣化状態をカメラで撮影した表面映像から、計測・推定できる技術を開発したと発表した。同技術は、独自の超解像技術、映像・画像鮮明化技術、および4K超高精細映像高圧縮技術の開発などで培った映像・画像処理のノウハウを応用して実現したものである。具体的には、映像中の物体の微小な動き(振動)を高速かつ高精度に検出できる被写体振動計測アルゴリズムを開発した。同技術は、微小な振動の解析に必要な"カメラ画素数の100倍の解像度での動き解析"において、データ量が多く、従来時間がかかっていた解析処理を、映像圧縮などで培ったノウハウを用いて高速化した。これにより、高いフレームレートで撮影された映像の高速解析を可能とし、構造物表面の多数点の微小振動の同時計測を実現した。さらに、亀裂、剥離、空洞など、内部劣化が生じている箇所の振動パターンの違いを発見・検出できる独自の振動相関解析アルゴリズムを開発した。これにより、目視で発見できない構造物内部の劣化状態を高精度に推定できるようになったとしている。これらの技術により、カメラ映像から物体内部の劣化状態を推定できるため、点検による設備の一時停止など事業機会損失の低減が望まれる工場・プラント内の大型設備や、道路橋などの構造物インフラに加え、他の分野への応用も期待しているという。今後、同技術の実証を進め2015年度中の実用化を目指すとコメントしている。
2014年12月10日エプソンは、同社が保有する独創的なコア技術と、その技術開発に挑む姿を紹介するアニメーションシリーズをYouTubeの公式チャンネルや同社の特設Webサイト上で公開した。同アニメーションシリーズは、同社の長期ビジョン「SE15」で掲げる4つの領域(「生活の質向上-センシング技術」、「プリンティング-マイクロピエゾ技術」、「ビジュアルコミュニケーション-マイクロディスプレイ技術」、「ものづくり革新-ロボティクス」)におけるコア技術に向けた同社の取り組みを、実際の社員をモデルにした人物たちのやり取りを通して紹介していくシリーズ作品で、ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダースのナレーションなどで知られる大川透氏やONE PIECEのナミ役などで知られる岡村明美氏、SLAM DUNKの安西先生役や魔神英雄伝ワタルの剣部シバラク役などで知られる西村知道氏といった人気声優陣を起用したことでも話題になっている。第1弾となるコアテクノロジー・アニメーション「センシング三本の矢」篇(2分39秒)は、同社が保有するセンシング技術を、センシングシステム事業部長 森山佳行と若手技術者が、その核となる"三本の矢"と、そうした技術を活用することで見えてくる未来の姿を思い描くという作品で、11月18日に公開されて以降、公開2週間で再生回数は約22万回を記録している。ちなみに同社が今回、センシング技術の"三本の矢"としているのが、わずかな傾きや振動を察知することを可能とする「モーションセンシング」、GPSなどの測位衛星を用いて目標の居場所を高精度かつ低消費電力で特定する「ポジションセンシング」、そして腕の血流にLEDの光を照射し、脈拍を高精度に計測する「バイタルセンシング」だ。いずれも高性能かつ長寿命な腕時計を実現するために活用されてきた水晶デバイスや半導体デバイス技術を発展させたもので、今後、本格的な普及期を迎えるIoT社会の実現に必要不可欠なものとなっており、特にタイミング分野などでシリコン以上の性能を実現できる素材である水晶とMEMS技術を組み合わせた独自技術「QMEMS」は、高精度・高性能センサとして様々な分野に採用されている。エプソンでは、今回のシリーズの開始にあたり、「世の中・お客様の要望に耳を傾けて、必要となる事業領域を見"究め"、その事業の核となる技術を"極め"続けるという、エプソンの基本行動を貫くことで、より良い未来を描いていきたい」という意思を込めた「究め極めた技術の先に、未来が見える」というコミュニケーションワードを設定したという。また、今回、アニメーション中に登場する森山氏は、「エプソンと言えばプリンタを思い描く方が大半かと思いますが、プロジェクターやスマートグラス、ロボット、そして先日発売した脈拍計測活動量計など様々な商品・サービスを世界中にお届けしています。私が担当しているセンシングシステム事業は、エプソンが長年培ってきた各種センサー技術をとことん研ぎ澄ませ、人々の暮らしをもっと便利に快適にする"なくてはならない製品・サービス"を実現するために日々挑戦しています。実際に担当している技術者は今回登場しているような熱い思いを持つ者ばかりです。この動画については個人的にもどう仕上がるのか興味津々でした。私を表現しているキャラクターは実際より大分美化されていますし、こんなに良い声ではない(CVは西村氏が担当)ので少し恥ずかしい気もしますが、エプソンの新しい一面を表現できているので、みなさまにもぜひご覧いただきたいと思います」とコメントしている。なお、同アニメシリーズは2015年3月までに新たに3編が公開される予定となっており、YouTubeや特設Webサイト、公式Facebookなどで視聴することが可能。同社では、自社で保有するコア技術の詳細や、技術開発にかける想いなどを様々な視点から紹介するコンテンツを掲載した技術情報Webサイトも有しているので、今回のアニメーションを見て、同社の技術が気になった人は一度、訪問してみると良いだろう。特設Webサイト技術情報WebサイトYouTubeエプソン公式チャンネルFacebookエプソン公式ページ
2014年12月05日トヨタ自動車は11月20日、駐車場での安全・支援技術として2つの新技術を開発したと発表した。今回、事故全体の約30%が発生している駐車場での安全性向上のため、ペダル踏み間違い・踏み過ぎによる事故被害を軽減する「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」に、アクセル・ブレーキペダル操作に関係なく低速取り回し時における衝突回避・被害軽減を支援する新たな機能を追加した。さらに、車体周囲の安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」に障害物の確認をより容易にした新たな画面モード「シースルービュー」機能を追加した。「ICS」では、機能を拡張し、踏み間違いなどによる急発進時に、クリアランスソナーで障害物を認識して衝突被害の軽減を図る。具体的には、センサの増設と検出距離の延伸により、検出範囲を拡大するとともに、制御ソフトを改良し、従来のペダル踏み間違いによる衝突被害の軽減だけでなく、駐車場内の低速での移動や、車庫入れなど、ペダルの誤操作がない場合にも隣接車両や障害物との衝突回避や被害軽減を支援できるようにした。また、駐車支援機能「インテリジェントパーキングアシスト2(IPA2)」では、従来のIPAにICSと連携した自動ブレーキによる「衝突回避/被害軽減支援機能」の他、複数回の前後移動が必要な狭い駐車環境において、自動でステアリング操作を行う「切り返し支援機能」、前後が狭い縦列駐車空間からの出庫を半自動で行う「縦列駐車時の出庫支援機能」を追加した。これらにより、駐車場での使用性を大幅に向上させている。そして、ナビ画面に表示する機能として、従来の車両を上から見下ろしたような映像の「パノラミックビューモニター」に、「シースルービュー」を新たに追加した。スイッチ操作で車両の外側から見下ろしたような映像を表示する従来の「ムービングビュー」と、ドライバーの視線で車両を透かしたような映像を表示する「シースルービュー」が選択できる。シースルービューでは、ムービングビューと比較して、障害物を大きく見やすい映像として表示できる。なお、これらの新技術は2015年に発売する新型車に採用される予定。
2014年11月21日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11月7日、バイオ3Dプリンタや細胞シート積層技術などの立体造形技術を用いて、iPS細胞などから骨、血管、心臓などの立体組織・臓器を製造する技術の開発に着手すると発表した。事業期間は2014年から5年間、総事業費は約25億円を予定している。プロジェクト期間中にはステージゲート審査を設け、実現性が見込まれるテーマを絞り込み、iPS細胞を用いた骨、軟骨、人工血管、心臓組織などの作製技術の実用化を目指す。再生医療の技術開発では、これまで、iPS細胞などの培養や分化誘導など再生医療に用いる細胞をいかに効率良く調製するかについての技術開発が行われてきた。同プロジェクトは、再生医療製品の実用化に向けて、細胞を用いて機能的な立体組織・臓器を作製する新たな技術開発段階へ進むための第一歩となる。
2014年11月10日