ドラマの制作現場で繰り広げられるドタバタ劇とラブストーリーを描く、中井貴一主演新ドラマ「共演NG」。この度、斎藤工、山口紗弥加、猫背椿、リリー・フランキー、そして里見浩太朗がこの“大人のラブコメ”に参加することが決定した。かつては恋人同士だったが破局後、長らく共演NGだった大物俳優・遠山英二(中井さん)と大園瞳(鈴木京香)が、25年ぶりに共演する…というスリリングな設定から始まる本作。そんな物語の重要な役割を担う、一癖も二癖もある濃いキャラクターを演じる俳優陣が決定。2人が共演する恋愛ドラマ「殺したいほど愛してる」の脚本家で、忖度だらけのテレビ局員を泣かせるタブーな企みを次々と仕掛ける“時代の寵児”市原龍役で、俳優以外にもマルチな活躍をみせる斎藤さん。英二の妻で元アイドル・遠山雪菜役で山口さん。英二との結婚には何やら深い事情が…。女優・大園瞳に惚れ込み、プロダクション「オフィスフレンズ」社長として瞳と二人三脚で歩む元女優・古川しおり役を、「大人計画」の猫背さん。かつては売れないミュージシャン、英二が所属する事務所「マーク企画」社長・マーク野本役をリリーさん。時代劇スターとして長年活躍し、「殺したいほど愛してる」では田中浩子(大園瞳)の義父役である出島徹太郎役を里見さんが演じる。キャストコメント斎藤工この何ともセンシティブな題材は数年前でも数年後でもなく、今だからこそさりげなくヌッと描いてしまえるかも知れない…。しかしこれだけの絢爛豪華な布陣なので、どう考えてもさりげなくにはならないでしょう。"大根節"そして"テレ東"らしさ全開な粋なドラマ、いち視聴者としても愉しみにしております。山口紗弥加「共演NG」の台本を読んだとき、たぶん、爆笑してました。本を相手にこんなに笑ったことはないんじゃないかと思うほど、笑って笑ってデトックス。夜は深い眠りに落ちて“笑活”の素晴らしさを実感しました。ただ、単純に笑って終われるドラマではない不穏な空気感がそこはかとなく漂っているのが気になります。遠山雪菜という役を演じるにあたっては、嫉妬深くてわがままで情緒が安定しないのか気まぐれで…ちょっとした猛獣に正直、手を焼いています。また、20年も前からお世話になっている大根監督には本番前に声のチューニングまでご指導いただき、自身の力量不足に喘ぎ嘆きながらも中井さん演じる英二さんをとことん困らせたい!との思いで奮闘しています。たぶん、まともな人間は皆無です(笑)。なのに、誰かのどこかに共感してしまう…そんなドラマだと思います。複雑に絡み合った人間模様、奇妙な人間関係を、どうぞお楽しみください。猫背椿マネージャーからの「新規ドラマ出演決まりました」というタイトルのメールの添付ファイルの名前が「共演NG」と書いてあるのを見た時、真っ先に「これ、私(役者)なんかに送っちゃいけないやつ間違えてマネージャーが送っちゃってる…」と震えました(新規ドラマのタイトルをまだ聞いていなかったのです)。それほど「共演NG」という言葉にこの業界の人間はセンシティブです。私のマネージャーのミスじゃなくて本当に良かったと思いました。今回の役を演じるにあたって、撮影中監督に何度も「Nさん(自分の所属事務所の社長。女性)にしか見えない」と言われているのが少し不安ですが、京香さんのお力(オーラ)があればなんでもそう見えてくると信じて頑張ります。自分もOAを観るのがとても楽しみです。皆様と一緒にリアタイ視聴を楽しみたいと思いますのでよろしくお願いいたします!!リリー・フランキーおもしろいことするなぁと、感嘆しました。マーク野本を演じるにあたっては、知人のプロダクション社長のイメージでやっています。ご覧になったことのないようなドラマになっていると思います。是非ご覧ください。里見浩太朗私にまた新しい壁を下さいましたね。中井貴一さんとの共演は、NHK「風光る剣」から23年。久しぶりに会ったが、相変わらずさわやかな男。パイロット姿が一番似合う俳優ではないだろうか。(出島徹太郎を演じるにあたって、)演技をしている間に、里見浩太朗だか、出島徹太郎だか、田中周作だか、頭の中がゴチャゴチャになって来る。これが秋元康さんの狙いかな?ドラマの作り方、俳優の心の裏、その戦い方。この「共演NG」は三度楽しめますよ。「共演NG」は秋、毎週月曜日22時~テレビ東京系にて放送、地上波放送終了後BSテレ東にて放送、ひかりTV/Paraviにて配信予定。(cinemacafe.net)
2020年09月09日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、夏の風物詩の一つでもある金魚が3万匹も展示された「アートアクアリウム美術館」をご紹介。水槽の中で優雅に泳ぐさまは、涼と癒しを感じさせてくれます。■「アートアクアリウム美術館」東京都中央区日本橋本町1-3-9東京・日本橋にオープンした「アートアクアリウム美術館」は、これまで夏季に開催されてきた展覧会の、初の常設展。音声ガイドを務める斎藤工の美声が神秘の世界へといざないます。エリアごとにテーマを設けた展示空間は、「水端」「浮世」「神秘」の3つ。まず、水と戯れる非日常の始まりを意味する「水端」では、額縁や万華鏡をモチーフにした水槽が並びます。なかでも魅せられたのは、金魚の動きと映像で水墨画の掛軸を表現した「床掛け金魚飾り」。泳ぐ影のように見える金魚が絵の一部として溶け込み、実に幻想的です。続く「浮世」は、江戸時代の花街をイメージしたエリア。最大直径2メートルもの巨大な金魚鉢「花魁」は江戸の遊郭を表現しています。そこに泳ぐ金魚はなんと1,000匹!日本古来の手毬や儚く灯る行燈の水槽の演出も女性ウケ間違いなし。最後のエリア「神秘」は、これまでの和アートから一変。地球に見立てた水槽のなかで悠々と泳ぐ錦鯉や、色とりどりの水柱と3D映像が織りなす異次元空間。圧倒的なスケール感に目が釘付けです。2階のカフェテリアでは金魚のゼリーなどのスイーツも堪能できて、金魚一色の1日を過ごせそう!「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月07日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。コロナ禍以降、人が集まっての映画製作がなかなか難しい今。そんななか、「緊急事態」を題材に、なるべく非接触で打ち合わせし撮影した5組の監督によるオムニバス映画『緊急事態宣言』が、Amazon Prime Videoで話題です■映画『緊急事態宣言』Amazon Prime Videoで独占配信中まずは園子温監督作品『孤独な19時』を紹介。新型コロナウイルス終息後、新ウイルスが出現し、年数回しか外出が許されない日本。ソーシャルディスタンスは50メートルになり、一度も家から出たことがない青年の音巳(斎藤工)は、同居していた祖父母や父母とも死別して一人暮らし。そんなある日、外から妙な音が聞こえ、ついに外出を決意。それは男女のキスの音なのでした。このほかに、離れた親子がリモートで誕生日を祝う中野量太監督作品『デリバリー2020』、俳優・ムロツヨシとメディアクリエーター・真鍋大度、劇作家・上田誠によるユニット「非同期テック部」の『DEEPMURO』、三木聡監督による極貧生活の女優のホラーストーリー『ボトルメール』、世界各地の自粛生活映像を集めた真利子哲也監督『MAYDAY』など、いずれも深刻な題材を扱いながら、ユーモアや日常の大切さが随所にちりばめられています。新型コロナウイルスの終息を願って、少しでも工夫しながら毎日を強くたくましく生きる私たち。今だからこそ見たい映画です。(文:西元まり)「女性自身」2020年9月15日 掲載
2020年09月07日俳優、映画監督、気鋭のアーティストとして活躍の場を広げる齊藤工に密着したドキュメンタリー番組「齊藤工 DEAR FILMS…」の放送が決定した。近年、俳優以外の活動も注目される齊藤さん。2018年、長編初監督作『blank13』は、国内外から高く評価され、世界中の映画祭に招かれ公開オファーが殺到。これまで多くの映像作品を世に出してきたが、その全てに通底するのが“優しさ”。食をテーマにした、HBOアジア制作のオリジナルアンソロジーシリーズ「フードロア」のひとつ「フードロア:Life in a Box」には、そんな齊藤さんの映画観が詰め込まれている。番組では、昨年夏の「フードロア」のクランクインから、劇場のない町に映画体験を届ける移動映画館「シネマバード」の取り組み、来年公開を予定している、竹中直人や山田孝之との共同監督映画『ゾッキ』の撮影現場…と、齊藤さんの“創造の現場”に400日にわたり密着。高校時代からの盟友だという映像ディレクターが、至近距離から捉えていく。また、出演俳優やスタッフのコメントを交えながら、生い立ち、そして青春期もふり返る。「ノンフィクションW 齊藤工 DEAR FILMS…」は10月25日(日)21時~WOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2020年09月01日(C)LESLIE KEE(C)LESLIE KEEテレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA(アベマ)」が配信するオリジナル恋愛リアリティーショー『オオカミくんには騙されない』に出演する男性メンバー5名(押田岳、Kaito、平原颯馬、Masafumi、藤枝喜輝)が、YOHJI YAMAMOTO(ヨウジヤマモト オム)のコレクションをまとい、写真家レスリー・キー氏により撮影された作品をまとめたブックレット、「SUPER YOHJI YAMAMOTO」を制作いたします。『オオカミくんには騙されない』は、バリエーション豊かなオリジナル恋愛リアリティーショーを配信する「ABEMA」がお届けする、『オオカミ』シリーズの最新作です。8月16日に配信を開始した第1話では、配信24時間で見逃し含む総視聴数が180万を突破し、Twitterでは「オオカミくん」がトレンド入りするなど大きな話題を呼びました。アート、ファッション、広告の撮影、映像監督などを中心に世界各国で活動している写真家、レスリー氏のライフワークとも呼ばれる「SUPERシリーズ」では、過去に赤西仁、斎藤工、北野武、城田優、MIYAVI、小林直己(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、金子ノブアキなど、テレビドラマや映画で活躍する著名な俳優や、世界的に活躍するアーティストを起用しておりましたが、このたび『オオカミくんには騙されない』に出演する男性メンバー5名にフォーカス。ヨウジヤマモト(オム)の2020年秋冬コレクションを身にまとったこの5名のためだけに、レスリー氏が新たに写真を撮り下ろした作品は、ブックレット「SUPER YOHJI YAMAMOTO」にてお楽しみいただけます。本プロジェクト実施を記念し、ヨウジヤマモト社のオンライン限定ブランドである【S’YTE(サイト)】より、特別に制作された「WOLF OR NOTコレクション」のTシャツとトートバッグの販売も決定。9月1日午後6時より数量限定で発売いたします。 KEE(C)LESLIE KEE(C)LESLIE KEEまた、通常はオンラインのみでしか入手できない【S’YTE】のアイテムを、今回は特別に、表参道ヒルズ内にあるセレクトショップ型ポップアップストア「WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO(ワイルドサイド ヨウジヤマモト POP UP STORE)」でも、本プロジェクトに限り展開いたします。(C)LESLIE KEE(C)LESLIE KEEなお、同日より東京・渋谷の屋外広告400面を使った大規模ビジュアルジャックを実施するほか、同店舗にて、特別に制作された他ではご覧いただけないグラフィックスのパネル展示も予定しております。■【S’YTE(サイト)】 WOLF OR NOT コレクションTシャツ・トートバッグ概要販売開始日:2020年9月1日(火)※THE SHOP YOHJI YAMAMOTO(オンラインストア)では同日午後6時より発売※数量限定のため、なくなり次第終了となります販売価格:Tシャツ・ブックレットセット 15,000円(税抜) / トートバッグ・ブックレットセット 17,000円(税抜)※店舗によって販売するTシャツのデザインが異なります※トートバッグ・ブックレットセットは両店舗にて販売いたします※Tシャツ、トートバッグの単品での販売はございません販売店舗(1)S’YTE公式オンラインストア(「THE SHOP YOHJI YAMAMOTO」内)<販売アイテム>Tシャツ3種(ブックレットセット)(C)LESLIE KEE(C)LESLIE KEE(C)LESLIE KEEトートバッグ1種 ※デザインのみ掲載(ブックレットセット)(C)LESLIE KEE(2)WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO(ワイルドサイド ヨウジヤマモトPOP UP STORE)東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ1F※9月22日(火・祝)をもって会期終了となります<販売アイテム>Tシャツ2種(ブックレットセット)(C)LESLIE KEEトートバッグ1種(C)LESLIE KEE※デザインのみ掲載(ブックレットセット)(C)LESLIE KEE企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年08月31日ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)は、写真家レスリー・キーによる「SUPERシリーズ」の新作を記念して、サイト(S’YTE)とコラボレーションした「WOLF OR NOTコレクション」のTシャツ、トートバッグを2020年9月1日(火)に「ワイルドサイド ヨウジヤマモト 表参道ヒルズ」、公式オンラインストアにて発売する。レスリー・キーがヨウジヤマモトのアイテムを用いて作品集ブックレット『SUPER YOHJI YAMAMOTO』を新たに制作。レスリー・キーのライフワークともいえる「SUPERシリーズ」では、これまでもヨウジヤマモトとタッグを組み、赤西仁、斎藤工、北野武、城田優、MIYAVI、小林直己(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、金子ノブアキなど俳優やアーティストを起用してきた。今回のモデルには、オリジナル恋愛リアリティーショー『オオカミくんには騙されない』に出演する押田岳、Kaito、平原颯馬、Masafumi、藤枝喜輝をモデルに起用。ヨウジヤマモト オム 2020年秋冬コレクションのウェアに身を包んだ5人をレスリー・キーが撮り下ろした。新たな「SUPERシリーズ」の制作を記念し、ヨウジヤマモト社が展開するサイト(S’YTE)とコラボレーションした「WOLF OR NOTコレクション」のTシャツ、トートバッグを展開。『SUPER YOHJI YAMAMOTO』ブックレットとセットにして販売される。Tシャツやトートバッグには、『SUPER YOHJI YAMAMOTO』のグラフィックをプリント。レスリー・キーが写し出す独特の世界観をダイナミックに表現した。尚、期間限定ショップ「ワイルドサイド ヨウジヤマモト 表参道ヒルズ」では2020年9月1日(火)から14日(月)まで、パネル展も開催される。【詳細】「WOLF OR NOTコレクション」発売日:2020年9月1日(火)展開場所:期間限定ショップ「ワイルドサイド ヨウジヤマモト 表参道ヒルズ」、公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト」※「ザ ショップ ヨウジヤマモト」では同日18:00~展開※「ワイルドサイド ヨウジヤマモト」は9月22日(火・祝)をもって会期終了。価格:・Tシャツ・ブックレットセット 15,000円+税・トートバッグ・ブックレットセット 17,000円+税※販売店舗によって販売するTシャツのデザインは異なる※Tシャツ、トートバッグ単品での販売なし■WOLF OR NOT インスタレーション開催期間:2020年9月1日(火)~14日(月)場所:ワイルドサイド ヨウジヤマモト 表参道ヒルズ住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ本館1階TEL:03-6384-5710※入場無料【問い合わせ先】ヨウジヤマモト プレスルームTEL:03-5463-1500
2020年08月31日11月6日(金)から全国順次公開となる新映画レーベル「Cinema Lab(シネマラボ) 」第1弾作品『ビューティフルドリーマー』の出演者コメント、場面写真、役衣装写真、役柄紹介、ストーリーが発表された。『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督が、押井守の脚本『夢見る人』の実写映像化に挑んだ本作の舞台は先勝美術大学の映画研究会。そこに所属する部員たちが、映研に伝わる“いわくつきの台本”の映画化に挑む姿を描く。「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる台本」という言葉通りに、次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われる部員たち。果たして彼らは無事にクランクアップできるのか。青春映画の旗手として名高い本広克行監督が、現場で口頭の打ち合わせで芝居をまとめる“口立て”を用いた演出を取り入れ、若手俳優たちの新鮮な演技で映画制作にすべてをかける青春の姿をカメラに収めていく。キャストには、監督としてメンバーをリードする主人公のサラに小川紗良。機材の研究にのめり込み、カメラ担当でサラを支えるカミオに神尾楓珠、ドロップアウト人生から一念発起し、大学に入学した30歳助監督兼雑用係のモリタに森田甘路。お嬢様育ちで一人で思い込むタイプのプロデューサー役リコに藤谷理子。実はカミオに惹かれて映研に入部したメイク担当のシエリに、ヒロシエリ。映研イチのムードメーカーで録音担当のウチダに、内田倭史。その他、映研OBとしてメンバーを支えるタクミには斎藤工、確かな演技力で撮影に貢献するサヤカには秋元才加など豪華出演者が集結。映画コメンテーター“赤ペン瀧川”こと、瀧川英次や、舞台やテレビ、映画に幅広く活躍する名優、升毅が本人役で登場する。彼らの役衣装写真や場面写真も一挙公開され、映画の世界観が明らかとなった。●リコ役/藤谷理子はじめまして。映画「ビューティフルドリーマー」でリコ役をさせていただきました、藤谷理子と いいます。 リコ役の理子なんですけれど、もちろん偶然ではありません。サラ役を小川紗良ちゃんが、モリ タ役を森田甘路さんが演じているように、映画に出てくる役の名前は全て俳優本人と同じです。 しかも撮影はほぼエチュードで、各々の言葉がセリフになって進むところもありました。 まさに作品の中に入りこんで仲間と一緒に映画を作っていた感覚でした。 思い返せばとても稀有な経験をさせていただいたように感じます。 本広監督はじめ、この映画に関わる全ての皆さまに感謝いたします。 ただ、ここまで書いて、なんだか変な映画なのかもしれないなと自分でも思ってきました。 確かに少し変わった映画だと思います。でもご覧になってお楽しみ頂ければ、リコとしても、藤谷理子としても、この上なく嬉しいです。 どうぞよろしくお願いいたします!●カミオ役/神尾楓珠青春を感じる映画になっていたのと共に、この作品を撮っていた時間そのものが僕ら5人の青春だったのかなと完成を観てしみじみと感じました。役名が本人と同じでも全く違う5人組になっていることが幻のようで、本当に夢だったんじゃないかと思うくらい不思議な時間だった気がします。劇中で「毎日合宿みたいで楽しいわ」というリコの台詞があるのですが、まさにその通りで、すごく楽しい時間でした。懐かしさや青春が詰まってる作品ですし、映画好きの方にはたまらないシーンなどもきっとあるので是非楽しみにしていてください。●ウチダ役/内田倭史今思えば、撮影前のワークショップを含め、この作品作りにかかわっていた時間は、まさに夢のようでした。楽しく、美しく、それでいて、時に何かの不安に包まれるような…セリフがほとんどなく、即興で演じながらシーンを作っていくということを本広監督から聞いたときは「そんな無茶な…!」と驚いたことを覚えています。ぼくたちが悪戦苦闘するのと同じように、劇中の映研メンバーたちも、失敗に失敗を重ねます。それでも「映画を撮りたい」という初期衝動を胸に危なっかしく進む彼らに背中を押されながら、撮影に臨みました。見る方によってさまざまな手触りを感じられる不思議な作品だと思います。久しく会っていない学生時代のともだちに会いに行くように観ていただけたら嬉しいです。ちょっと恥ずかしくて、美しい、そんな記憶が蘇ってきます。●シエリ役/ヒロシエリ皆様はじめまして!今作が初めての映画出演、デビューしたてもしたてのヒロシエリと申します。皆様健やかにお過ごしでしょうか。考えることが多い毎日で、てんてこまい!といった今日この頃でございますね。そんな目まぐるしい日々の中、昨年撮影した映画「ビューティフル ドリーマー」が無事に公開されるという吉報!心の底から嬉しく思います。撮影は初めての事ばかりで(超!)大変でした。が、映研メンバーとは仲良く、毎日桁はずれにはしゃぎ、愛あるスタッフの皆さんに囲まれ、非常に恵まれたデビュー戦になりました。この映画には皆様が過ごしたあの夏、そして過ごしたかったあの夏(!)まで詰め込まれています。アドリブ満載、台本無し。丸腰こそが最強の私たち映研メンバーを観て、少しでも元気になっていただけたらば幸いです。●モリタ役/森田甘路まず改めて、これを作品として形にしてくださった本広監督、スタッフの皆様、本当にありがとございます。演劇畑出身の自分にとって「役者」とは「再現性」を求められる職業だと思っています。しかし「即興演技」においてそれは求められません。「自由にやって」とその梯子を外された途端、何故か役者は自由でなくなる。不思議ですね。それでも頭をフル回転させ足掻いてなんとか成立させようとする。でもふと思ったのが、そういう状況ってまさに限られた時間、知識、経済力でなんとか楽しんでいた自分の学生時代そのものだな、と。「若さってこういうことじゃん!」ってむしろ開き直って撮影に臨んでた気がします。観てる方には「好き勝手演じてくれやがって」と思われるかもしれません。でもそういうあやふやな状態のままでいるっていうのも若さの特権だと思いません?もう若くない人間が言うのもなんですが、この映画はその若さがスクリーン前面に押し出されています。若さが飛びだす3D映画です。ご期待ください。●アキモト サヤカ役/秋元才加今回は本広監督に素敵な経験をさせて頂きました。お芝居をしているようなしてないような、リアルなのかフィクションなのか、どこか裸を見られているようなこそばゆい気持ちです。こんな映画見た事ない!観方が分からない(笑)しかし、いつの間にかこの映画のペースにはまり、あっという間に観終わってしまいました。思わず緊張したり、クスッとしたり。この映画の観方の答えは皆様と探していけたら良いなぁ、なんてそんな事を思っています。こんな学生時代を送ってみたかった…かも。●マス タケシ役/升毅『ビューティフルドリーマー』公開決定おめでとうございます!この映画を皆様に観て頂けることが決まり、心より感謝と、喜びを感じています。まさにビューティフルドリーマー。新しいような懐かしいような自然なような不自然なような自由なような不自由なような本気のようで冗談のよう初々しくも老獪なまじめに遊びまじめにふざけ大まじめにはしゃぎ夢か現か真か幻か本広ワールド全開です!どうぞ劇場にて、存分に召されてくださいませ!『ビューティフルドリーマー』11月6日(金)全国順次公開
2020年08月28日園子温、中野量太、真利子哲也ら日本を代表する5組の監督と豪華キャストが“緊急事態”をテーマに、それぞれ5本の映画に挑んだ『緊急事態宣言』。先週末に各作品の監督、キャストによるオンライン・リレー式の「完成記念会見オンラインイベント」が開催。作品公式Twitterアカウントで事前に募集した質問に対する名(珍)回答が続出するなど、生配信ならではの盛り上がりを見せた。『MAYDAY』より真利子哲也監督、岩瀬亮、内田慈ほかの4作品とは趣が異なり、本作はドキュメンタリー作品であることについて、真利子監督は「3月14日まで1年間アメリカにいたというのもあって、海外に住んでいる人の日常が気になってこのような作品になりました」とコメント。「近況を聞いてきになったことを撮ってもらうようにしました。送ってもらった映像はそれぞれ面白かったのですが、どういう話の組み立てにしよう何度か折れそうになりました。ありのままに撮ったものを構成していきました」と言い、「言葉がわからないけれど映像で伝わるものありました」と明かす。緊急事態宣言中は「完全にこの作品」に没頭していたそうで「皆さんに送っていただいていた映像を観て、そう作り上げていこうかと考えているうちに緊急事態宣言が明けていました」と監督。「世界中が同じような状況なので、みんな繋がっているなと感じました。新しいアプローチではあるけれども真利子監督の作品になっているねと言っていただけるとこのようなやり方もあるんだなと自分でも発見になりました」と、コロナ禍での発見をふり返っている。「役者として不思議な体験でした」という内田さんは「完成した作品をみると、それぞれが知らない人たちでありながら違う日常だけれど、各国のパートパートでバトンを渡しているような感覚」だったと本作について語っている。『デリバリー2020』より中野量太監督、渡辺真起子、青木柚「この状況で言い溜まっているものが、怒りだったり、閉塞的な感情が溜まっていたりしたので普段の食卓、家族、誕生日会という日常がコロナ禍というバックグランウンドでこれだけ変わるというのを描きたかった」と中野監督。「今回は『家族にみえる』という演出は難しかったので、脚本にその想いを込めました」と言う。すると渡辺さんは「中野節ここにありという作品になっていると思います。物語には素直に入っていったけど出来上がりが想像し辛かったけど、監督が脚本に自信満々なので、安心して臨みました」とコメント。「リモートでの撮影が初めて」という青木さんは「どんな映像になるのか想像がつきませんでした」と明かし、「黙って聞いているのも全て映っているので、しぐさを意識しました。3人の中に『ある出来事』が根底にあれば、家族として繋がっているように見えるとおっしゃっていたので意識して演じました」と“家族”にみえるポイントに言及した。『孤独な19時』より園子温監督、斎藤工「日本におけるコロナの拡がりをみていると不安になるところから」からストーリーを想起したと語る園監督。「ジャンルは星新一みたいなショートショートのイメージでSF」といい、「あまり現実味のないロケーションだとウィル・スミスのディストピア映画みたいになってしまいかねないので、近未来とはいえ今の日本に近いロケーションはイメージしました」と明かす。「誰にとっても孤独との戦いはあると思います。コロナとの戦いはどんな結末がまっているのか...」と語る園監督は「長い友達ではあるけど、しっかりと一緒にやれていないので、ハマり役をやっていただければ」と斎藤さんとのタッグに触れた。それに対し、「指名いただけたことは光栄につきます」という斎藤さんは、本作について「元々『100年ウィルス』というタイトルだったんですが現実もペスト、スペイン風邪など疫病が100年周期で来ているんですよね。地球からの警告、未来の話なのに過去を描いているような印象も受けました」と言う。演じた“一度も外出をしたことのない男”という役柄について、「『緊急事態宣言』中はコンビニすらいかなかったのでとてもリアルでした」とコメント、本作に登場する「象徴的な濃厚接触がキスシーンですが、今後意味が変わっていく。今を表す象徴的な一つだなと思います。キスをする映画の価値が変わってくると思います」と持論を展開した。『DEEPMURO』より非同期テック部(ムロツヨシ、真鍋大度、上田誠)「まだ完成形観てない!」というムロさん。「リモート飲みでこういう事態だからだからこそ、何かできることがないかと真鍋さんと話して酔った勢いもあり『やろう!』となってお話を作れる上田さんにお声をかけて」と、非同期テック部の設立を解説。「柴咲コウさんに半ば冗談でオファーしたら受けていただけたんです!部活じゃなくなった瞬間です。ちゃんとした映像作品としてご覧いただけるということを嬉しく思っています」と感慨深げ。「柴咲コウさんは芝居が出来上がっていたのにこちらが準備不足でヤバいと焦りました」と明かす。真鍋さんは、「ムロさんが家にいて、ムロさんの家にあるものを操作できると面白いんじゃないかというテック的なアイデアを出させていただきました。急にまた忙しくなったタイミングでこの作品にとりかかり、ムロさんがいなかったとしても成立するのでは...というテックを用いています」とコメント。そんな本作について上田さんは「ネタバレなしで観ていただきたい!ので本編の映像ナシ!」と自信をのぞかせた。『ボトルメール』より三木聡監督、夏帆、ふせえり「夏帆さんは追い詰めてみたいランキング一位だったので、この企画だと面白いと思いキャスティングさせていただきました。追い詰められている感じを強めるために夏帆さんの役は仕事を干されているという設定にしました」と激白する三木監督。夏帆さんは「実は休みをとって旅行に行こうと思っていたのですが、この状況だったので行けなくて声をかけていただけて良かったです。半年ぶりの現場だったんで、セリフを覚えられるか、声がうまく出せるかなど少し不安でした」とふり返る。また、「あれ、これどういう意味なんだろうっていうのが多かったんですが世の中もっと不条理なことはありますからね(笑)」と意味深に話すのはふせさん。「この制約された状況下での撮影は逆に楽しめました。前からソーシャルディスタンス女なので、やっと距離をとれるような時代になってくれてうれしいです」と語っていた。『緊急事態宣言』は8月28日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:緊急事態宣言 2020年8月28日よりAmazon Prime Videoにて独占配信© 2020 Transformer, Inc.
2020年08月26日映画『糸』の初日舞台挨拶が21日に都内で行われ、菅田将暉、小松菜奈、斎藤工、榮倉奈々が登場した。同作は、中島みゆきの名曲「糸」をモチーフにしたオリジナル作。「糸」の歌詞を元に、平成元年に生まれた男女2人(菅田、小松)が、令和を迎える31年間の中で、出逢い、別れ、そして平成の終わりに再びめぐり逢うまでの18年間を描く。今回、役作りのために減量したことが話題となっていた榮倉だが、「台本に『痩せてる姿』とあったので、1番最初にめっちゃ太って行こうと思ったんですよ。でも、気づいたらクランクインしてて、全然太れなくて」と苦笑する。「約2カ月あったので、減量したときに体が持つように、めっちゃ筋トレして筋肉を増やしていたので、本当の減量は撮影前の1週間と、撮影が始まってからの1週間、全部で2週間ちょっとでした」と明かした。7〜8kg落としたというが、榮倉は「体調は大丈夫です。その後にまた2カ月空いて、元気な頃の姿の撮影があったんですけど、全然顔が太れなくなってました」と振り返る。「専門の方に計画を作ってもらった」という榮倉に、菅田は「ちゃんとコントロールして痩せてるのがすごい」と感心していた。1日に水を12リットル飲むような過酷な減量をしていたという榮倉について、菅田は「僕らの娘役の子たちと『明日から親子のシーンが始まるから、ごはんにいきましょう』という日があったんですけど何にも食べれない」とエピソードを披露する。榮倉は「きつかった。唐揚げと刺身と天ぷらとステーキ! あんな美味しそうに見えたの初めて」としみじみとしていた。
2020年08月21日映画『糸』の初日舞台挨拶が21日に都内で行われ、菅田将暉、小松菜奈、斎藤工、榮倉奈々が登場した。同作は、中島みゆきの名曲「糸」をモチーフにしたオリジナル作。「糸」の歌詞を元に、平成元年に生まれた男女2人(菅田、小松)が、令和を迎える31年間の中で、出逢い、別れ、そして平成の終わりに再びめぐり逢うまでの18年間を描く。現在、興行収入20億円を狙える大ヒットスタートを切っているという同作。菅田は「いきなり金額言っちゃうんですね。お金の話」と驚きつつ、「狙って行きますよ。嬉しいですね」と感謝する。小松も先行上映後の観客の反応について「本当に真っ直ぐなコメントがいっぱいで、『これを伝えたい』ということが伝わっているんだなということがありがたい」と喜んでいた。菅田&榮倉、小松&斎藤はそれぞれ初共演となったが、菅田は「初めての父親役ということもあったので、家庭という部分では全のっかりというくらい榮倉さんを見ながら真似した」と明かす。榮倉は逆に「世代もちょっと離れてるし、すごく緊張していたんです。『今をときめく菅田将暉くん、どきどき』みたいになってて。だけど本当にのびのびとしてらっしゃる印象で、壁とかがなくて、最初からすごく楽しく撮影ができましたね」と互いに印象を語った。一方、斎藤は小松について「絵かと思いましたね。絵画が動いてるという印象でございます」と表し、小松は「独特〜! ほんとにそう思いました?」と苦笑する。小松は斉藤について「沖縄の海に馴染みすぎてて、そこにいる。タンクトップに釣竿を持って麦わら帽子かぶって、すごく大人な余裕のあるスマートな優しい風が吹いてました」と描写していた。
2020年08月21日日本を代表する5組の監督と、斎藤工、柴咲コウ、麻生久美子ら豪華キャストが“緊急事態”をテーマに自由な発想で映画に挑む『緊急事態宣言』。この度、本作の各作品の場面写真とあらすじ、そして予告編が公開された。Amazon Prime Videoにて配信される本作は、中野量太監督、園子温監督、非同期テック部(ムロツヨシ+真鍋大度+上田誠)、三木聡監督、そして真利子哲也監督の5組の監督が、「緊急事態」をテーマに5本の映画を撮り下ろし。このひとつのテーマをもとに、それぞれが全く異なるアプローチで、全く違う5つの映画を作り上げる。そんな各物語のあらすじが今回公開された。#1『デリバリー2020』(中野量太監督)自粛生活が続く中、離れ離れに暮らす家族が「誕生日は皆で祝う」というルールに従いオンラインで集まった。画面越しに食卓を囲む母、娘、そして息子。父は予定通り19時に帰宅するという。だがこの恒例行事には、オンラインという以外にも例年と違う点があった…。#2『孤独な19時』(園子温監督)COVID-19収束後に現れたさらに狂暴なウイルスにより、自粛生活の続く日本。人々は50メートルのソーシャルディスタンスを保って生活していた。生まれてから一度も外に出たことのない音巳は、外から聞こえる奇妙な音が気になるあまり、初めて家の外へ踏み出すが…。#3『DEEPMURO』(非同期テック部)俳優ムロツヨシは、念願だった柴咲コウとの恋愛ドラマの撮影に挑んでいた。だが、ムロの様子はどうも変だ。戸惑う柴咲は、心配そうにムロに話しかける。「ムロさん、いつもと違うけど大丈夫?」そのとき、撮影現場の扉が開いて入ってきたのは…!?#4『ボトルメール』(三木聡監督)第二波が来る少し前。不倫で仕事を干された女優、鈴音の下に謎のメールが届く。その指示に従って出かけた新作映画の主演オーディションで見事合格した彼女は、監督からリモートで演技指導を受けることになるが…。#5『MAYDAY』(真利子哲也監督)2020年5月。あらゆる国や地域で緊急事態が宣言され、世界中で自粛生活が続いていた。だが、風景や状況は全く違っても、地球上は同じ時間軸で繋がっている。北米、アジア、アフリカ、ヨーロッパ…。日本時間の19時ちょうど。世界はそれぞれの表情で過ごしていた。各話の映像が映し出された予告編も同時に到着。また、本作共通のオープニングテーマとして、テクノミュージシャン・音楽プロデューサーの石野卓球による書下ろし楽曲「Emergency Frequency(エマージェンシー・フリークエンシー)」が起用されることが決定し、オープニングのアニメーションは、ともに世界4大アニメーション映画祭の全てでノミネーションを果たした気鋭のクリエイター、冠木佐和子と水江未来が担当。映像では、これらの楽曲とアニメーションも収録されている。なお、配信を記念して8月22日(土)16時より、各作品の監督&キャストによるオンライン・リレー式の「完成記念オンライン会見イベント」が、公式Twitter(@KINKYU_JITAI)にてライブ配信予定。本イベントは後日、YouTubeにてアーカイブ配信を予定している。『緊急事態宣言』は8月28日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信。(cinemacafe.net)■関連作品:緊急事態宣言 2020年8月28日よりAmazon Prime Videoにて独占配信© 2020 Transformer, Inc.
2020年08月19日おとな向け映画ガイド今週公開の作品から、心にしみる3本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/8/16(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は18本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『2分の1の魔法』と『糸』の2本。あとの16本は中規模公開とミニシアター系の作品です。今回はその中から、心にしみる3本を厳選して、ご紹介します。『糸』中島みゆきの”あの名曲”を元に、人と人のめぐり逢い、その不思議さ、深遠さを描いたラブストーリーです。主人公ふたりを平成元年(1989年)生まれにし、平成の終わりまでの物語にしたことで、恋愛映画を超え、同じ中島みゆきの『時代』が聞こえてくるような、スケールの大きい「平成を描いた初めての映画」になりました。監督は瀬々敬久(ぜぜ たかひさ)。感動のドラマ『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で泣かせてくれたかと思えば、『菊とギロチン』のような骨太の歴史群像劇を低予算で自主制作映画のように作り、ファンをうならせる。変幻自在のマルチプレイヤーです。『64-ロクヨン-』という警察ものの傑作は、1989年1月7日に昭和天皇が崩御し、わずか7日間しかない昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件の映画でした。この『糸』は、同じ1989年でも、平成元年生まれの主人公と、それを取り巻く人々の個人史、その中に30年間の平成史が絶妙に織り込まれています。主人公の漣(菅田将暉)と葵(小松菜奈)。平成時代によくつけられた名前なんだそうです。北海道で育ったふたりは、13歳のときに出会い、恋におちるのですが、幼さゆえに引き離され、別々の人生を歩むことになります。それから17年。無責任な親に苦しめられる葵は、キャバ嬢やネイリストと様々な職業を経験し、住む場所も東京、シンガポール、沖縄と変わります。ふたりは、まさに糸の歌詞をなぞり、運命に導かれるかのように、出会いと別れを繰り返し、そして……。音楽担当は亀田誠治、ちらりと聞こえる中国語版の『時代』、エンドタイトルに流れる、菅田将暉×石崎ひゅーいによるカバー版『糸』や、いくつかの印象的なシーンも記憶に残ります。榮倉奈々、斎藤工、二階堂ふみ、成田凌、高杉真宙、松重豊……主役級を並べた脇役陣にもそれぞれのスト―リーがあります。『きっと、またあえる』全寮制の大学を舞台にした映画というと、アメリカ映画の傑作コメディ『アニマル・ハウス』をはじめ、エリートの男子学生が思い切りハジけていたずらをする、下ネタたっぷり、がお約束ですが、それはインドでも同じ。そんな学園コメディに、親子の情愛感動ドラマをあわせた、もりだくさんのインド娯楽作です。現代のムンバイ。大学受験に失敗した息子が自殺をはかり、病院に運ばれ、生死をさまよう事態に。父は、なんとか生きる力を与えようと、自分だって学生の頃は「負け犬」だったんだ、と青春時代の思い出を心をこめて話しだします。時代は1990年代初頭、ボンベイ工科大学というエリート校に入学した父。全寮制なのですが、父が入寮したのは数あるなかでも最下位の”負け犬”と呼ばれる寮でした。寮対抗競技会でも毎年ビリ。でもそこには、気さくで心優しく個性的な仲間たちが。そんな仲間たちと奮起一番、知恵とチームワークで起こした痛快な奇跡。話をしている間に、友の息子を心配したその頃の旧友が病院に集まります。普通、同じ役でも若い頃と中年では役者を変えますが、この映画、同じ役者が演じているんです。30代の俳優が体重を落として大学生、体重を増やして親の時代を演じています。髪の毛を薄くしたり、ひげをはやしたり。多少不自然なところはありますが、なるほど、そのかわり様が面白い。90年代、成長期にあったインドの青春映画。ほほえましくて、楽しめます。監督は、アミール・カーン主演『ダンガル、きっと、つよくなる』のニテーシュ・ティワーリー。タイトル、ややこしいですが、同じカーン主演の大ヒット作『きっと、うまくいく』が気に入った方は必見かと。『グッバイ、リチャード!』ガンで余命6カ月を宣告された大学教授の物語というと、洋の東西を問わず、残された人生をどう生きるかというシリアスなドラマになるものですが、主演がジョニー・デップです。そうはなりません。初期の頃の『シザーハンズ』、あのナイーブなキャラクターや、『パイレーツ・オブ・カリビアン』で魅せたハチャメチャな海賊ジャック・スパロウなど、風変わりな役が多いジョニー・デップも、いまや50代なかば。今回は、文学を教え、教養もありつつ、ちょいワルを漂わせる、学生たちに人気の教授役を「素顔で」演じています。そんな彼ならではの演技を楽しむ映画、です。特に問題もなく、順調な人生に、急な終焉の宣告があり、ほころびが見えはじめます。妻の浮気や、可愛い娘にも問題が。いろいろボロボロになったすえ、怖いものなしの自由奔放な行動が始まるのです。教室では、単位を取りたいだけのやつはあげるから出ていけ、と言い放ち、残った少人数の学生を引き連れ、続きはバーで。学生からマリファナを手に入れる、これまで経験したことのないあれとか、久しぶりのあれとか……。やりたい放題です。そして、人間関係も、こういう状況になるとみえてくるものが……。『パイレーツ…』ではウン十億円のギャラを稼ぐデップですが、この作品は、『ハート・ロッカー』でアカデミー賞を受賞したグレッグ・シャピロ製作の低予算映画。こういう役もやってみたかった、のでしょう。いい味をだしているジョニー・デップ。コミカルで、ちょっとほろ苦い、オトナの映画かと、思います。
2020年08月16日ジョニー・デップが再びインデペンデント作品への回帰を果たした『グッバイ、リチャード!』。“余命180日”の崖っぷち男を演じた本作から本編映像が解禁。また、斎藤工、滝藤賢一から、その等身大の演技に絶賛を寄せるコメントが到着した。この度解禁となったのは、残された人生をありのまま生きると決めた大学教授のリチャードが、一風変わった授業を始める様子を切り取った本編映像。授業中に生徒からタバコをもらい口にするも、いままでタバコとは無縁の生活を送っていたリチャードは咳き込み「マズすぎる」とひと言。また、ゾーイ・ドゥイッチ演じる学生のクレアが妻の不倫相手である大学学長の姪だと判明すると「奴は大嫌いだ」と露骨に言い放つ。そしてリチャードは「この続きはバーでやらないか?」と学生たちに前代未聞の提案を持ちかける――。こうして始まった特別授業で、リチャードは彼らに何を教えていくのか。死を前に奔放になったリチャードを、ジョニーお得意のコミカルだが、どこか憂いを漂わせた演技で演じている。そんなジョニーの姿に、俳優・フィルムメーカーである斎藤工は「こんなジョニー・デップが観たかった」と絶賛。「演者と役柄が交点を持つ瞬間が幾度もあり 途中から何を観ているのか分からなくなった そのくらい今のジョニー・デップ そして今までのジョニー・デップの生きて来た時間がフィクションを超えて リチャード教授に落とし込まれていた気がしました つくづく映画を愛し映画に愛された男なのだと」と語り、合わせて「作品毎の七変化振りには 毎度心の二度見をさせられる 目の離せない新星」とクレア役のゾーイにもコメント。滝藤賢一は「生きているということは必ず死と隣り合わせであると突きつけられた。そんな当たり前のことを忘れてしまう。誰しもその時は間違いなくやってくる。果たして自分はジタバタせず受け入れられるのか...今の生き方でいいのか...この世に生まれてきた意味を考えずにはいられない。ジョニー・デップの芝居が響いた、このご時世だからこそ観るべき映画」と、コメントを寄せている。『グッバイ、リチャード!』は8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グッバイ、リチャード! 2020年8月21日 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開©2018 RSG Financing and Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年08月14日未曾有のエンタメ業界の変革期の中、本広克行監督、押井守監督、小中和哉監督、上田慎一郎監督が参加する映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」が発足した。「Cinema Lab(シネマラボ)」は、参加監督たちが日本映画界に多大な影響を与えた通称ATGこと日本アート・シアター・ギルドに着想を得て発起した、監督の作家性を最大限に活かす“監督絶対主義”で映画を制作する映画の実験レーベルだ。映画化の条件は「限られた制作予算」のみ。制作過程となる企画開発、脚本、キャスティング、ロケーション、演出などすべてのクリエイティブは監督が自由に手がける。『星空のむこうの国』 の小中監督は、「『監督が自由に映画に情熱を注ぐ魂』と『商業映画』の幸福な融合ができればと考えています」とコメント。本広監督も「作家性のある作品が少なくなっている今、次世代の若者のクリエイターたちが撮りたいものを撮れる場を作れないか、というのをずっと思っていました。その土台に、押井監督、小中監督、上田監督をはじめ私達がなれればいいと思っています」と本レーベルにかける熱意を語っている。さらに第1弾作品として、本広監督による『ビューティフル・ドリーマー』を11月6日(金)にテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開することが決定した。本作は本広監督にとって2年半ぶりとなる実写映画。自身も所属した「映画研究会」を舞台に、映画を撮ったことのない先勝美術大学映画研究会の部員たちが“いわくつきの台本”を基に、映画製作に挑む過程を映し出す。監督としてメンバーをリードする主人公のサラに、朝ドラ『まんぷく』で話題となった新進女優・小川紗良。主人公を支える部員には、『HiGH&LOW THE WORST』『私がもててどうすんだ』の神尾楓珠、劇団ナイロン100℃所属の森田甘路、『あさひなぐ』『ドロステのはてに僕ら』の藤谷理子、札幌の劇団イレブンナイン出身のヒロシエリ、本作で映画デビューを果たす内田倭史が名を連ねる。さらに、斎藤工、秋元才加、瀧川英次、升毅といった個性豊かなキャストたちが、本人役で出演。今後も参加監督の新作が順次公開される予定なので、続報に期待したい。●映画レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」参加映画監督:・本広克行監督『踊る大捜査線』シリーズ・押井守監督『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』・小中和哉監督『星空のむこうの国』・上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』レーベルサイト: ●小中和哉監督コメント「映画ファンにとって、最大公約数的な大型商業映画だけでなく、意欲的、冒険的、個人的な限られた予算で制作された映画が見られることは大切なことだと思います。それが映画の裾野を広げ、テレビとは違う映画という文化を豊かにすることだと感じております。かつて日本映画にはそのような限られた予算で意欲的に制作された映画がありました。「ATG」(日本アート・シアター・ギルド)は「限られた予算」という条件と引き換えに自由を得た監督たちが勝負を挑む場として観客の注目を集めました。前衛や反体制、芸術という要素に映画ファンが興味を示した時代でした。オリジナルビデオという映画館にかからないビデオ用映画では、アクションややくざ、エロというジャンル映画が量産される中傑作が生まれましたし、ビデオ市場メイン、ミニシアター単館公開という図式で作家性の高いユニークな映画も生まれる余地がありました。しかしビデオが売れなくなり映画館での回収がメインとなった昨今、映画興行も映画制作も制限があると感じています。変化している時代に多様なジャンルの映画作品を届けるため、監督一個人ではなく、志のある映画監督が集まり、共同戦線を組み、ムーブメントを作り上げる必要を感じていました。バラバラに時々いい作品があっても、継続して一つのジャンルを作り上げないと、映画ファンには届きません。ATG映画、Vシネマに匹敵する新しいブランドが一つ存在しても良いと思うのです。そんなことを考えて本広さんや押井さんの賛同を得てシネマラボ企画は動き出しました。自主映画からスタートして商業映画に進出した大先輩・大林宣彦監督は生涯《映画監督》ではなく、《映画作家》と名乗っていました。商業主義に飲み込まれることなく、自主映画、アマチュア映画の心を忘れず、プロフェッショナルな監督ではなく、作家であろうとしてきました。今回の企画は、大型商業映画を撮ってきた押井、本広両監督は、初心に戻って個人の想いに忠実な自主映画のような作品を作ろうという気持ちがあるでしょうし、自主映画から商業映画へ活躍の場を広げた上田監督にとっては、自主映画の自由さを失わずに商業映画が撮れる場としての魅力を感じての参加だと思うのです。つまり、「監督が自由に映画に情熱を注ぐ魂」と「商業映画」の幸福な融合ができればと考えています」。●本広克行監督コメントシネマラボというレーベルは、当初小中監督から「現代のATG」を作らないかという提案から始まりました。ラボ=実験。予算に制限がありながらも監督の作家性を最優先し、後世に残る作品を生み出す事を目的としたレーベルです。映画はオールドメディアであり、長い間その形を変えていません。それをどのような形で進化させるのかをいつも考えています。興行的には、厳しいかもしれません。でも、やらないと後世に残る映画は作れない。作家性のある作品が少なくなっている今、次世代の若者のクリエイターたちが撮りたいものを撮れる場を作れないか、というのをずっと思っていました。その土台に、押井監督、小中監督、上田監督をはじめ私達がなれればいいと思っています。その第一弾となったのが、「ビューティフルドリーマー」です。ずっと押井守監督と組んで実写を撮ってみたいと思っていました。今回の為に押井監督には「夢みる人」という原案となる本を書いてもらいました。当初は登場人物が軽音楽部だったのですが、それを私なりにアレンジして映画研究会にし、主演を小川紗良さんに演じてもらいました。小川さんは実際に大学で映画研究会に入って作品を作っていて、自然と出る演出する言葉を知っているのと、信じた事に周りを巻き込んで猛進して行きそうな強い眼差しが今回の主演に絶対に必要な人でした。全ての映像作品を作っていてずっと思っていた事があります。今や当たり前のように作品の中だけで交わされる省略された無駄のない台詞を、演者から出るリアルな話し言葉を使って作品を作れないか。今では機材の性能が上がっていて、昔は録音できなかった台詞も今だからできる方法があります。急に違う作り方をすると観ている人は拒否反応がある事を知っていながらも、このシネマラボで自分なりの「実験」として、エチュードという形で映画の中の台詞をリアルに演出させてもらいました。是非この不思議な映画を、多くの人に色々な感情で楽しんでもらえればと思います。●『ビューティフル ドリーマー』主演・小川紗良コメント大学時代、サークルで映画を撮っていた私にとっては、あの頃を追体験するような日々でした。映画サークルって、色々な珍事件が起きるんですよ。データが飛んだり、お金が尽きたり、機材が壊れたり、しょうもないことで喧嘩したり、色恋沙汰がもつれたり。それでも映画を撮りたい気持ちは突っ走って、かぐや姫もドン引きな無理難題を言ってみたり。部室には余計なものがいっぱいあって、3留くらいしてる先輩が昼寝してる。”伝説のOB”はいつまでもサークルにはびこって、ああだこうだと言ってくる。本当に、映画サークルって変。それでも、サークル活動や映画撮影の在り方が変わり果ててしまった今となっては、あの変な日々も懐かしく思えたり。2020年、思いがけずこの映画は「癒し」になるかもしれません。人と人との距離の近さが生む珍事件たちに、ぜひ心をふっと緩ませてみてください。夢みる人、そしてかつて夢みた人に、届きますように。『ビューティフル ドリーマー』11月6日(金)テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開
2020年08月12日8月6日(木)に行われたショートショート フィルムフェスティバル アジア(略称:SSFF & ASIA)のオンライントークシリーズ第5弾として、フィルムメイカー・俳優とマルチに活動する斎藤工が登場、ビヨンド・コロナ(アフターコロナ/with コロナ)の映画業界についてトークを展開した。本企画は、未曾有のパンデミックにより、大きく変化しようとしている映像制作や映画祭、映画配給・興行といった映画業界の各立場からゲストを迎えて、現状と未来像を語るトークセッションシリーズ。自宅から配信に臨んだ斎藤さんは、“SAVE OUR LOCAL CINEMAS”と書かれたラフなTシャツ姿で登場。今回の重大発表として「実は、結婚します!」と驚きの発言で、冒頭より映画祭代表の別所哲也や映画祭アンバサダーのLiLiCoとリスナーを驚かせ、笑いを誘う(もちろんジョーク)。斎藤さんが監督及び主演を務めた『TOKYO TELEWORK FILM』は、外出自粛のためリモート制作という特殊な状況にてスタート。演劇を生配信する「劇団テレワーク」に感銘を受けて始動。出演する俳優陣の撮影は、各々の自宅等で行ったためWi-Fi環境によって奇跡的なタイミングで画面が固まるなどし、「スムーズにやりとりすることだけが全てではないと感じた」といったエピソードを披露。プロジェクト立ち上げに参加した「Mini Theater Park」に関しては、「コロナ禍で営業ができないミニシアターを支援する為、ソーシャルディスタンスのために間引いた空席をオンラインで埋められないかというアイディアのもとスタートしました。劇場がない場所でもオンラインで最新作を楽しむことができます!」と斎藤さん。また、今年から導入された「スマートフォン映画作品部門 supported by Sony」に関しては、「スマホでの映画制作の可能性にとても期待している。ショートフィルムを撮りたい人の世界も広がっていくだろう。さらに、子どもたちでも撮影ができ簡単に編集もできる。また現場に入れないスタッフもスマホで映像チェックできるようになるかも!」と、映画制作者として展望を語った。今後、「映画の様式が変化している最中、オンラインを駆使しながら新しいフェーズに向かっていく。この転換期に皆さんと一緒に前を向いていけたら!」と前向きに発言。実は斎藤さんの本当の重大発表は、9月24日(木)20時より「2020年、斎藤工。仲間たちとの新たなる挑戦」と題したオンライン生イベントを行うというもの。詳細に関しては後日オフィシャルサイトにて公開される。▼本トークセッション内容ビヨンド・コロナの映画業界における斎藤工の活動『TOKYO TELEWORK FILM』新型コロナウイルスによる外出自粛という特殊な状況にスタートしたリモート制作映画。斎藤さんは出演、企画、プロデュース、監督をつとめる。“STAY at HOME”をテーマに、日常化するテレワークを舞台とした全6作品のオムニバス作品。出演者:斎藤工、伊藤沙莉、大水洋介(ラバーガール)、永野、滝藤賢一、筧美和子、酒井健太(アルコ&ピース)、平子祐希(アルコ&ピース)他『8日で死んだ怪獣の12日の物語』通販でコロナと戦ってくれるというカプセル怪獣を買ったサトウタクミ。育てる様子を動画配信すると、通販で宇宙人を買った後輩やコロナの影響で職を失った先輩など、色々な人から連絡が。果たして、この怪獣はコロナをやっつけてくれるのか...?YouTubeで配信された短編が話題となり、7月31日より劇場版が公開中。監督は岩井俊二。出演者:斎藤工、のん、武井壮ほか。「A TAKUMI SAITOH FILMS」外出自粛のコロナ禍において、“エンターテインメントで少しでも在宅環境及びこの状況が楽しくなることに貢献出来たら”という斎藤工さんの想いから立ち上げられたサイト。自身の携わった映像作品を無料配信している。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020」は9月16日(水)~9月27日(日)、オンライン会場および東京、計4会場にて上映予定。(text:cinemacafe.net)
2020年08月07日「Play fashion!」をミッションに掲げる株式会社アダストリアが展開するスタイルエディトリアルブランド「niko and ... (ニコアンド)」は、中島みゆきさんの珠玉の名曲を映画化した『糸』とコラボレーションいたします。3月6日の第1弾の発表に続き、7月31日からスタートするコラボ第2弾の内容を公開いたします。2020年8月21日に公開予定の映画『糸』。その主演をniko and ...のブランドアンバサダーである菅田将暉さんと小松菜奈さんが務めることから、様々なコラボ企画を実施しています。3月6日(金)の第1弾発表に続いて、第2弾として7月31日からスタートするコラボ内容を公開いたします。まず、7月31日からは公式WEBストア.st(ドットエスティ)にて、映画のワンシーンを切り取ったコラボTシャツとコラボトートバッグ(※オリジナルステッカー付き)の先行予約受付を開始いたします。また、twitterではコラボTシャツと菅田将暉さん・小松菜奈さんの直筆サイン入りポスターのセットが抽選で5名様に当たるフォロー&リツイートキャンペーンも実施。是非niko and ...のオフィシャルtwitterアカウント(@nikoand)をチェックしてみてください。そして、映画公開日の8月21日に合わせて、コラボTシャツとコラボトートバッグが本発売になるだけでなく、niko and ...TOKYO・niko and ... mozoワンダーシティ・niko and ... SHANGHAIでは、作品に出演している斎藤工さんが共演者<菅田将暉さん、小松菜奈さん、片寄涼太さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)>を撮り下ろした写真を展示したフォトエキシビションも開催。その他にも「niko and ... COFFEE」では作品に登場し、実在する北海道のチーズ工房「NEEDS」と「niko and ... COFFEE」の人気メニューの「ニコパン」がコラボした特別メニューも展開いたします。特設サイト(では、映画のワンシーンを元にniko and ...のスタイリングを提案する企画も公開予定です。コンテンツが盛りだくさんのコラボですので、是非ご注目ください。それぞれの詳しいスケジュールは下記にて記載していますので、合わせてご確認ください。■映画『糸』コラボレーションTシャツ&トートバッグについて・映画『糸』コラボレーションTシャツ(※オリジナルステッカー付き) 価格:3,900円+TAX・映画『糸』コラボレーショントートバッグ(※オリジナルステッカー付き) 価格:2,200円+TAX・オリジナルステッカー発売日:8月21日(金)※WEBにて7月31日(金)から先行予約実施予定。展開店舗:日本国内のニコアンド店舗、韓国・中国・台湾の一部ニコアンド店舗、公式WEBストア.st(ドットエスティ)※店舗によって販売日が異なる場合がございます。■映画『糸』フォトエキシビション Photo by Takumi Saitoh開催期間:8月21日(金)~9月17日(木)※予告なく開催期間が変更になる場合もございます。展開店舗:niko and ...TOKYO、niko and ... mozoワンダーシティ、niko and ... SHANGHAI■「ニコパン」×「NEEDS」コラボレーションメニュー・(写真 奥)「ニコパン」モッツァレラとバジルチキントマト 価格:480円+TAX ・(写真 手前)「ニコパン」大地のほっぺとハニーレモン 価格:480円+TAX展開期間:8月21日(金)~9月30日(水)※予告なく展開期間が変更になる場合もございます。展開店舗:「ニコパン」の取り扱いがある国内の「niko and ... COFFEE」■フォロー&リツイートキャンペーンtwitterにてniko and ...のオフィシャルアカウント(@nikoand )をフォロー&対象のツイートをRTすると抽選で5名様にコラボTシャツと菅田将暉さん、小松菜奈さんの直筆サイン入りコラボポスターがセットで当たります。(※Tシャツの柄はお選び頂けません。)詳しくは特設サイト(をご覧ください。キャンペーン期間:7/31(金)~8/14(金)ニコアンドオフィシャルtwitterアカウント:■映画『糸』について今回の映画では「めぐり逢い」をテーマに、楽曲から着想を得た物語が描かれる。平成元年生まれの男女の人生を平成史の変遷と重ねて描写していく、壮大なラブストーリー。物語の舞台となる北海道・東京・沖縄・シンガポール、各都市でのロケーション撮影も大きな見どころのひとつ。出演は人気実力ともに若手トップの俳優、菅田将暉・小松菜奈のW主演に加えて、榮倉奈々、斎藤工ら演技派俳優陣が顔を並べる。監督を務めるのは『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『64-ロクヨン-』等で確かな演出力を見せ、ベルリン国際映画祭の受賞歴も持つ瀬々敬久。脚本は『永遠の0』『空飛ぶタイヤ』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した林民夫。音楽は数々のヒット曲を手掛けてきた音楽プロデューサー・亀田誠治。日本最高峰のキャスト・スタッフが紡ぐ映画『糸』は、8月21日(金)公開。■niko and ... についてniko and ... は、アパレルや雑貨、家具、飲食を展開する “style editorial brand” です。実用性だけでなく、どこかユーモアを感じさせるアイテムをラインアップしており、意外な驚きと発見に “であう” 、やがて自分のライフスタイルに “にあう” 。そんなメッセージのもと、20~30代の男女に向けて事業展開しています。全国144店舗展開。(2020年7月30日時点 ドットエスティ含む)。<公式WEBストア .st(ドットエスティ)> 公式ブランドサイト> ■アダストリアについて株式会社アダストリア(代表取締役 会長兼社長:福田三千男)は、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、グループで20を超えるブランドを国内外で約1,400店舗を展開するカジュアルファッション専門店チェーンです。「Play fashion!」をミッションに掲げ、ファッションを通じてお客さま一人ひとりの毎日に「もっと楽しい」選択肢をご提案しています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年07月31日「来てくださったゲストの方と握手もできないし、いいカットが撮れたときにハイタッチもできないし……すごく悔しいよ」こう話したのは木村拓哉(47)だ。自身が主演を務める「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)の公式サイトにアップされたインタビューで、彼は撮影中に新型コロナウイルスの影響があったと明かし「話数も短縮になり、僕としては正直なところ、本来お届けするはずだったメニューは最後まで出しきれていない感があって……」とコメントしたという。「『BG』は18年1月に放送された前シーズンの平均視聴率が15.2%という高視聴率を記録しました。木村さんは今年1月に歌手としてソロデビューも果たし、波に乗るなかでの今シーズン。ブラジリアン柔術ジムでのパーソナルトレーニングや筋トレで肉体を磨き続けた木村さんは、アクションシーンのパワーアップを目指していました」(芸能関係者)今年4月、「木村拓哉 Flow supported by GYAO!」(TOKYO FM系)に「BG」の共演者である斎藤工(38)が出演した。そこで斎藤は、木村が「BG」現場にフライトジャケットのMA-1をプレゼントしたと明かした。木村も「寒い時期に撮影していたので。暖もとれるし見た目もタフだし、MA-1にしました」と続けた。座長として奔走していた木村。しかし、新型コロナウイルスが日本を襲うことに。「現場ではアルコール消毒などコロナ対策を徹底していました。さらに木村さんは『BG』現場にマスクを2,000枚も差し入れ。現場の士気は高まりましたが、危険と隣り合わせという状況は変わりませんでした。次第に“現場は撮影すべきかどうか”という問題に直面することになり『撮影を中止すべきだ』との声を木村さんは上げたそうです」(テレビ局関係者)その呼びかけもあり、「BG」は撮影休止となった。「テレビ朝日は4月6日にドラマ撮影を全面的に休止しましたが、『BG』は木村さんの呼びかけもあり4月に入る頃にはすでに休止となっていました。木村さんはジャニーズ事務所の社会貢献プロジェクト『Johnny’s Smile Up!Project』のリーダー的存在。4月6日、事務所の公式TouTubeチャンネルにアップされた手洗い動画では『自分を守る、イコール大切な人を守ることにもつながると思うので、ぜひこれをやってください』とも話しています。『撮影を中止すべき』との呼びかけは大切な現場を守ろうという信念があったのでしょう」(前出・テレビ局関係者)「すごく悔しいよ」という言葉に、“座長・木村拓哉”の苦渋の色が滲んでいるーー。
2020年07月30日民間ボディーガードの生き様と戦いを描く木村拓哉主演「BG~身辺警護人~」が7月30日(木)今夜、最終回を迎える。その放送を前に、撮影を終えた木村さんが心境を語った。新型コロナウィルスの感染拡大により、撮影が一時中断するなど、大きな壁が立ちはだかった新シリーズ。木村さんは「出演者もスタッフも含め、現場にいる人間から誰か一人でもコロナの感染者が出てしまったら、撮影もストップしてしまう…。そういう状況の中、“何としてでも最後まで無事に撮影を続けなければいけない”のが、今回の現場だったと思います」とふり返り、「しかも、相手は“見えない敵”。だからこそ、すごくシビアになって撮影していましたね。“今までにない戦いの日々”でした」とコメント。さらに、「来てくださったゲストの方と握手もできないし、いいカットが撮れたときにハイタッチもできないし…すごく悔しいよ! 出演者が次々とクランクアップしていく中でも、本当だったら最後に『ありがとう!』と言ってハグもしたいし、ハイタッチもしたいし、握手もしたいけど……できませんからね」とこれまで普通だったことができないことに悔しい思いもしたという。そして「本当に暑い中、着ている服をすべて汗に染めながら、次のカットの準備を一生懸命進める人たちが現場にいてくれて、すごく幸せでした。本気になってくれる現場の人たちを目の当たりにすることで、僕もギアを入れさせてもらえることが多々あったんですよ。だから、僕自身も皆さんのギアを入れられるような存在として、これからも現場に立ちたいですし、もしまたこのチームと会えるときが来るならば、お互いに全力を出し合いたいです。そのために、フィジカル面もメンタル面もさらに鍛え、整えておこうと思います」と先を見据えた。ついに最終回を迎える今夜。「話数も短縮になり、僕としては正直なところ、本来お届けするはずだったメニューは最後まで出しきれていない感があって…」と正直な気持ちを語り、「そこに関しては、皆さんに対して『本当にごめんなさい』という気持ちでいっぱいです。ただ、今の自分たちにできることは、160%やり尽くしたと自負しています。皆さんにもどうか最終回、僕らの160%を受け取っていただけたら、うれしいです!」と視聴者へメッセージを寄せている。最終回では、高梨雅也(斎藤工)と決裂した島崎章(木村さん)が、ひとりで劉光明(仲村トオル)を警護。追手が迫る中、追い詰められた章が立ちはだかる高梨を崖から突き落とすという暴挙に!?さらに、章自身の命も危機にさらされてしまう…という、まさに衝撃に次ぐ衝撃の展開が襲いかかる。「BG~身辺警護人~」最終話は7月30日(木)21時~テレビ朝日にて拡大スペシャルで放送。(cinemacafe.net)
2020年07月30日先日、延期されていた公開日が8月21日(金)に決定した、菅田将暉&小松菜奈W主演映画『糸』。この度、全国公開に先駆けて、8月12日(水)の1日限定で全国350館にて本作の“特別先行上映”が行われることが決定した。本作は、人間ドラマの名手・瀬々敬久監督をはじめ、原案・企画プロデュースを『黄泉がえり』『余命1ヶ月の花嫁』の平野隆、脚本は『永遠の0』の林民夫、音楽は亀田誠治という強力布陣で、北海道・東京・沖縄・シンガポールを舞台に、平成元年に生まれた男女2人が、平成の31年間の中で出逢い、別れ、そして再びめぐり逢うまでの18年間を描くラブストーリー。今回で3度目の共演となる菅田さんと小松さんをW主演に、さらに榮倉奈々、斎藤工、山本美月、倍賞美津子、成田凌、二階堂ふみ、高杉真宙ら豪華俳優が参加している。『糸』は8月21日(金)より全国東宝系にて公開。8月12日(水)限定で全国350館にて特別先行上映。(cinemacafe.net)■関連作品:糸 2020年8月21日(金)より全国にて公開予定©2020映画『糸』製作委員会
2020年07月29日日本を代表する監督と豪華キャストが参加したオムニバス映画『緊急事態宣言』が、Amazon Prime Videoにて独占配信されることが決定した。本作は、緊急事態のさなかで生まれた企画。“緊急事態”の記憶を、あるいはそれがもたらした変化や意味を、5組の監督たちの手で映画の形へと刻み込む。作品ラインアップは、園子温監督『孤独な19時』、中野量太監督『デリバリー2020』、ムロツヨシら「非同期テック部」による『DEEPMURO』、真利子哲也監督『MAYDAY』、そして三木聡監督『ボトルメール』の5作品。『孤独な19時』には、斎藤工をはじめ、田口主将、中條サエ子、関幸治、輝有子、鈴木ふみ奈が出演。『デリバリー2020』には、渡辺真起子、岸井ゆきの、青木柚が、『DEEPMURO』では、ムロさんが主演も兼任し、柴咲コウ、きたろう、阿佐ヶ谷姉妹が参加。『MAYDAY』には、各国の人々が出演し、日本パートには岩瀬亮と内田慈が。『ボトルメール』には、夏帆、ふせえり、松浦祐也、長野克弘、麻生久美子が出演する。本作は、新型コロナウイルス感染拡大防止を徹底した状況で撮影。いずれの作品も「緊急事態」をテーマに、それぞれが全く異なるアプローチで、全く違う5つの映画をつくりあげる。また今回、特報映像も到着。ホラー映画のように叫ぶ映像や、防護服を身にまとった斎藤さん、驚くムロさんと柴咲さんなど、各物語の映像を少し覗くことができる。監督&キャストコメント園子温監督(『孤独な19時』)現状が、「フィクションのような」時代に、頭が狂わないように、正気を保つために映画を作り続ける事が、大事だ。斎藤工(『孤独な19時』)この混沌とした時代を生き抜く先に光はあるのだろうか。列島が未曾有の疫病や災害に苦しむ中、暗闇にもがく中、映画に出来る事は何なのだろうか。その一つの答えを園子温監督は本作により出してくれたと思っています。この作品を届けたい人、届けたかった人に届く事を心から願います。中野量太監督(『デリバリー2020』)コロナ禍の制限された条件の中で、いったい何を撮れるのか? 考え抜いた僕の結論は、やっぱり家族でした。今、日本中のどの家族にも起こり得る食卓の話です。でもきっと、今まで誰も観たことが無い食卓の物語です。渡辺真起子(『デリバリー2020』)どんな状況であろうが、中野量太監督の歩き方はかわらない。目標を決めています。当たり前のようですが、そこへ向かう監督としての背中をみているのが、私は好きなので、声をかけられたら、一緒にいきます!って答えちゃいます。そして撮影を終えると、物語を通して家族っていいなって、しみじみ思います。岸井ゆきの(『デリバリー2020』)『デリバリー2020』は居る場所はバラバラでも同じものを待っている家族の話。何が届くのか。是非ご覧ください。ムロツヨシ監督(兼・主演)(『DEEPMURO』)緊急事態宣言というものが出されて、非同期テック部は始まりました。今できること、やりたいことを話し合い辿り着いた、一つの答えです。ただただ楽しみにしていてください。変な、恋の、おかしな恋の、お話です。真鍋大度監督(『DEEPMURO』)人の心を動かすものは何か。表情とは一体何なのか。DEEPなムロさんを観て色々なことを考えました。AI技術が作り出す不思議な表現を楽しんで頂ければ幸いです。上田誠監督(『DEEPMURO』)ちょっと胸がざわつくようなテックを使いました。しかし来るべき未来だそうです。果敢に顔をかしてくれたキャスト陣に感謝です。柴咲コウ(『DEEPMURO』)ムロさんとのラブストーリーとお聞きして、驚きと楽しみを持って撮影に挑みました。それがあんなことになるなんて・・・!真利子哲也監督(『MAYDAY』)緊急事態宣言中に完全リモート撮影の依頼を受けて、エジソンとリュミエールを見直して映画のはじまりから考えました。それから世界中の友人たちに声をかけて、コロナ禍にある2020年5月のビデオレターをもらったら、いろんな思いが浮かび上がってきました。それぞれは些細なことかもしれないけど、それがひとつに繋ぎ合わさった『MAYDAY』には、はじめて映画をみた人たちが味わったような驚きと発見があるように思います。岩瀬亮(『MAYDAY』)隣の人、遠くの人。知っている人、知らない人。その人達に思いを巡らせたり知りたいと思ったり。この映画に関わりながらそんなことを考えました。内田慈(『MAYDAY』)憧れの真利子組に。14か国・21都市の人々が関わる異色作。監督とリモートで相談しながら、コロナ下の日常をテーマに各都市各々で素材を撮影。出来上がったものは、各パートが作用しあって作品全体がうねり、テーマが立ち上がる妙はもう「観て」としか言えない。東京パートとして関われたこと、心から幸せです。三木聡監督(『ボトルメール』)街を捨てよネットに行こう。ギャグに右も左も無いけれど、右よりなコメディと右よりなコボケをカマしまくる現実が跋扈する今日この頃、今回は左よりな感じです。パヨクですが何か?夏帆(『ボトルメール』)唯一無二な三木さんの世界観に、ずっと憧れていました。そんな、初の三木組。意気揚々と現場に向かったものの、自粛明けのブランクがあるなかでの撮影は、今までとは勝手が違い、それはそれはハードでした。今だからこそ、つくれる作品。そこに三木さんのシュールな笑いが融合して、ざらりとした不思議な作品になったのではないかと思います。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。ふせえり(『ボトルメール』)この『ボトルメール』は、三木作品の中でも特にぶっ飛んだ内容なので、真面目に観ないで頂きたい。制限のある中で作品を作るのは大変だが、バカパワーは出る。出演してる私も、バカパワーで演じた。『緊急事態宣言』は8月28日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信。(cinemacafe.net)
2020年07月29日木村拓哉主演「BG~身辺警護人~」最終回に、“歌舞伎界の至宝”市川海老蔵が“本人役”で登場。木村さんからの提案でお茶目なシーンが実現し、海老蔵さんも「すごく楽しかった!」とコメントを寄せている。丸腰の状態でまさに“命の盾”となり、あらゆる危険からクライアントを護る民間ボディーガードの生き様と戦いを描く「BG」の新シリーズ。拡大スペシャルでおくる最終回では、最強バディを組んできた高梨雅也(斎藤工)と決裂してしまった島崎章(木村さん)がたった一人、死を覚悟で最大の敵・劉光明(仲村トオル)を警護。追い詰められた章が、あろうことか立ちはだかる高梨を崖から突き落とし、さらには章自身の命も危機にさらされるなど、衝撃に次ぐ衝撃の展開が待ち受けている。そんな、まるで予想がつかない最終回。前シリーズの最終回には日本のミュージックシーンをけん引するロックスター・矢沢永吉が本人役で登場したが……なんと今回は、「十三代目市川團十郎白猿」の襲名も決まり、“歌舞伎界を担う存在”としてさらなる脚光を浴びている市川海老蔵が“本人役”でゲスト出演。木村さんと、連続ドラマ「MR.BRAIN」(2009年)、映画『無限の住人』(2017年)に続いて3度目の共演を果たす。普段から親交のある木村さんと海老蔵さんだが、「海老蔵さんも以前から視聴者として『BG』を受け取ってくれていたらしく、新シリーズがオンエアされたタイミングで、彼の方から『ゲストに呼ばれなかったのが、ちょっと残念です』と連絡が来たので、僕も『そんなことを言ってくれて、ありがとう』と返信していたんです。その後、プロデューサー陣から最終回の警護対象者は海老蔵さんだと聞いて、『マッチしたなぁ!』と。うれしかったです」と木村さん。一方、密かな願望がかなった海老蔵さんも「出演オファーが舞い込んだときは驚きました。私で大丈夫なのか…と。実際、撮影に参加させていただいたら、皆さんのチームワークは素晴らしいですし、とても温かい現場だと思いました…! 短時間の撮影ではありましたけど、主要メンバーの皆さんとも全員お話させていただき、すごく楽しかったです」と、顔をほころばせた。海老蔵さんが出演するのは、章と高梨、菅沼まゆ(菜々緒)、沢口正太郎(間宮祥太朗)ら、前シリーズからお馴染みの最強ボディーガード・チームに警護されながら、とある賞の授賞式会場へ向かうシーン。しかし、いざ撮影が始まると、思わぬ事件が…!?リハーサルでは報道陣が取り囲むレッドカーペットの上を足早に歩いた海老蔵さんが、本番では報道陣をバックにスマホで自撮り撮影を開始! 実はこれ、撮影合間に楽しそうに話していた木村さんと海老蔵さんの“遊び心あふれる企み”によって、生まれた芝居だそうで…。「彼らしいアクションが一つあると面白いなぁと思って! 撮影合間に『市川海老蔵役なんだから、SNSにアップする写真とか撮っちゃえばいいじゃん!』と提案したら、彼もイタズラ好きだから、実際にやってくれたんですよ(笑)。本番を撮り終わった瞬間は、2人でこっそり目を合わせてOKサインを出し合いました」と木村さん。その場にいた出演者やスタッフも大ウケする、最高にお茶目なひと幕となった。「BG~身辺警護人~」最終話は7月30日(木)21時~テレビ朝日系にて放送(※拡大スペシャル)。(text:cinemacafe.net)
2020年07月27日7月25日(土)より開催される「第23回上海国際映画祭(SIFF)」に、『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』、『子供はわかってあげない』、『みをつくし料理帖』、そして『Daughters』が選出、上映されることが明らかになった。『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』は、俳優・斎藤工が“齊藤工”名義で企画・原案・脚本・撮影・写真・声・監督を務めた映画。今回本作は、インターナショナル・パノラマ部門に正式招待。映画祭初日にインターナショナルプレミア上映が決定している。第20回同映画祭にて長編初監督映画『blank13』がアジア新人賞部門最優秀監督賞、『昼顔』で俳優賞をW受賞した齊藤監督。国外ゲスト参加が叶わないいま、上映では中国語を交えたビデオメッセージにて参加。「本作は、私が日々感じている日本の芸能界の過度なコンプライアンスの滑稽な枠組みを、海外の方々にジャッジして貰うべく制作しました。変則的な作品ですが、コロナ禍を受け、今尚進化している不思議な作品です。この作品で皆さんと繋がれることをとても嬉しく思います」とコメントを寄せている。また、『子供はわかってあげない』は、上白石萌歌主演、田島列島の傑作コミックの実写化。相手役には細田佳央太を抜擢したほか、千葉雄大、古舘寛治、豊川悦司ら豪華キャストが参加している。本作は、金爵賞公式セレクション(Golden Goblet AwardOfficial Selection)に選出が決定した。『みをつくし料理帖』は、松本穂香、奈緒が共演、角川春樹の生涯最後の監督作。今回本作は、GALA部門に公式出品。GALA部門で上映される作品は、全体出品数のうちのわずか数作品。本作の海外上映は、同映画祭が初となる。そして、三吉彩花&阿部純子W主演『Daughters』は、ルームシェア生活を送るふたりの女性を主人公に、現代の女性の揺れ動く心情にフォーカスしたヒューマンドラマ。本作は、過去に『ブルーアワーにぶっ飛ばす』『blank13』などが監督賞を受賞した、アジアの新しい才能に光を当てる「アジア新人賞部門(ASIAN NEW TALENT AWARD)」に選出。本年度では、日本映画としては本作のみが選出されている。上海国際映画祭は、1993年より開催されるアジア圏最大規模の国際映画祭。本年度はコロナウイルス感染拡大に伴い、6月開催が延期、7月25日からスタートする。「映画ファンがスクリーンで再会する」という思いを込めて“reunion”をテーマに、中国ではコロナ以降、最初に開催されるメジャーな国際映画祭として、オフライン、オンライン、野外での上映が企画されている。「第23回上海国際映画祭(SIFF)」は7月25日(土)~8月2日(日)の期間で開催。(cinemacafe.net)■関連作品:みをつくし料理帖 2020年10月16日より全国にて公開Ⓒ 2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会子供はわかってあげない 近日公開©2020「子供はわかってあげない」製作委員会©田島列島/講談社
2020年07月21日お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司が18日、オフィシャルブログを更新し、同日に亡くなった俳優・三浦春馬さん(享年30)を追悼した。斎藤は「三浦春馬さんの悲しいお知らせがはいってきました」の書き出しから、「ご縁あって一度ご飯の席とか、番組でもお会いできまして」と打ち明け、「気さくな方で、アメリカ的な方で、番組ではご丁寧で、少し接しただけで魅力的な方だとわかりました」とその人柄を回顧。「突然の訃報にとにかく驚いています」と率直な思いをつづった。そして、「去年三浦春馬くん主演のキンキーブーツという舞台を見に行きました」と振り返り、「舞台もそんなに観に行ったことがなかった僕にはとても、衝撃的で、どこか俳優さんて難しいよなぁって思ってたぼくにこれが俳優だと、俳優の本当の意味をガツンと分らせてくれた。大袈裟でもなくそんな舞台だった。これが舞台なのか!という迫力も」と脳裏に刻み込まれている様子。「ぼくは俳優でもなんでもないからよく分からないけれど、本物の俳優さんだったととにかく感じる方でした」と在りし日の姿を思い浮かべ、「心よりご冥福をお祈り申しあげます」と結んでいる。
2020年07月18日第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受賞、カンヌをはじめ世界中の映画・音楽ファンを大熱狂の渦に巻きこんだ『LETO -レト-』より、冒頭映像が公開された。キリル・セレブレンニコフ監督が、1年半の自宅軟禁のさなかに完成させた本作は、ロシアの伝説的バンド「キノ」のヴォーカルであるヴィクトル・ツォイと、彼の音楽的才能を見出したロックシンガーのマイク・ナウメンコ、そしてその妻ナターシャの3人をモデルに、ペレストロイカ目前のレニングラードで純粋に“自由”と“音楽”を追い求めた若者たちのひと夏を描く物語。今回公開されたのは、音楽を愛してやまない若者たちの静かに燃える反逆の熱気が伝わる冒頭映像。ロックのライブシーンと音楽を愛する若者たち、それに相反する80年代前半のソ連の規制に縛られた情勢が切り取られている。ライブ会場に潜入する若い女性たち。ノリノリなロックミュージックが響き渡るが、そんな中、観客は静かに座って鑑賞している…。80年代前半当時のソ連は、ロックミュージックと西洋の影響に敵対的な情勢でありながらも、ロックミュージックに惹かれる若者たちも増えていった時代。刺激的な歌詞に険しい顔をしたり、音楽に乗せて体を揺らしている観客に注意したりと、ソ連当局者の姿も確認することができる。また、各界の著名人から本作を絶賛するコメントも到着。俳優・斎藤工は「モノクロでお洒落にMV風に時折り文字や色を付けたり、、それらに引っかかってしまっているのも束の間気がつくとその作為的な画の奥行き選曲やその表現方法に感覚が網羅されて行くこのロシアのお洒落青春音楽映画は新たな映画様式を打ち出してしまったのかも知れない」と語り、タレントのIMALUも「80年代ロシアのアングラロック。また新しい音楽に出会えました!」と話している。『LETO -レト-』は7月24日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:LETO -レト- 2020年7月24日 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開© HYPE FILM, 2018
2020年07月16日「SSFF & ASIA」代表の別所哲也、フィルムメイカー・俳優の斎藤工、「SSFF & ASIA」アンバサダーのLiLiCoが参加するオンライントークが、8月6日(木)に配信される。米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)は、「ショートフィルムの日」を皮切りに、映画祭が延期となった秋までの間、未曾有のパンデミックにより大きく変化しようとしている映像制作や映画祭、映画配給・興行といった映画業界の各立場からゲストを迎え、現状と未来像を語るトークセッションシリーズをYouTubeチャンネルでオンライン配信中。そのシリーズ第5回目では、別所さんがホストを務め、LiLiCoさんと共に斎藤さんを迎え、ビヨンド・コロナ(アフターコロナ/with コロナ)と言われる中で挑戦する映画業界についてトークを展開。斎藤さんがスタートさせたリモート製作の『TOKYO TELEWORK FILM』の挑戦や経緯について、「A TAKUMI SAITOH FILMS」として自らの監督、出演作をオンライン発信するプラットフォームをローンチした意図、岩井俊二監督作『8日で死んだ怪獣の12日の物語』出演で感じた俳優としての視点。そして今後、映像制作や俳優としての仕事がどんな新たな局面を迎えていくのかトークをしていく。ライブ配信中には、本年の「SSFF & ASIA」とのコラボレーションイベントについて発表もあるという。トークセッションシリーズ第5回「別所哲也×斎藤工×LiLiCo 映画業界が挑戦するビヨンド・コロナを徹底トーク」は8月6日(木)20時~SSFF & ASIA YouTubeチャンネルにてライブ配信。(cinemacafe.net)
2020年07月16日第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受賞、そのほか各国の映画祭での受賞、ノミネートを果たした『LETO -レト-』が、7月24日(金)より全国公開される。この度、本作の冒頭映像公開された。本作の監督は、無実の容疑で国に拘束され、現在もロシア政府の監視下にある前衛的な芸術家キリル・セレブレンニコフ。1年半の自宅軟禁のさなかに本作を完成させたという。物語は、ロシアの伝説的バンド「キノ」のヴォーカルであるヴィクトル・ツォイと、彼の音楽的才能を見出したロックシンガーのマイク・ナウメンコ、そしてその妻ナターシャの3人をモデルに、ペレストロイカ目前のレニングラードで、純粋に“自由”と“音楽”を追い求めた若者たちのひと夏が描かれていく。T・レックス「Broken Hearted Blues」、トーキング・ヘッズ「サイコ・キラー」、イギー・ポップ「パッセンジャー」、ルー・リード「パーフェクト・デイ」、デヴィッド・ボウイ「すべての若き野郎ども」など、70‘s~80’sのロックシーンを代表する名曲の数々が劇中を彩り、ミュージカルともMVともとれるユニークな映像演出でカヴァーされる点も見どころとなっている。この度、公開となった冒頭映像は、ロックのライブシーンと、音楽を愛する若者たち、そして、それに相反する80年代前半のソ連の規制に縛られた情勢が切り取られている。映像は、若い女性たちがライブ会場に潜入する場面から始まる。彼女たちを追っていく長回しのカメラはライブの臨場感が伝わるだけでなく、徐々に大きくなっていく音楽、まばゆいスポットライト、ロックを打ち鳴らすギターボーカルという順に視覚と聴覚を刺激する。厳しい統制下で、ロックの新しい波を取り入れようとした、音楽を愛してやまない彼らの純粋さ、無邪気さ、そして反逆への熱気に惹かれたというセレブレンニコフ監督は、「自由が個人的な選択、可能な選択と考えている世代のために、この映画を作ります。私の目的はこの自由の価値を捉え、強調することなのです」と語っている。また、本作には各界の著名人から絶賛コメントが寄せられた。■松尾レミ(GLIM SPANKY)ロックスターとは?大きな場所で沢山の観客を盛り上げる人をそう言うのかもしれないし、小さなバーで誰かの人生を歌で変えてしまう人をそう言うのかもしれない。私たちはいつだってロックを信じてきた。この映画は、それに憧れ表現すること、時代への葛藤、欲望、音楽への愛が入り混じる若者達への映画だと感じる。モノクロとカラー、フィクションとノンフィクションが混ざり合う壮大なMVでもあり、ドキュメントでもあり、青春の儚さに胸が締め付けられた。■斎藤工(俳優・フィルムメーカー)モノクロでお洒落にMV風に時折り文字や色を付けたり……それらに引っかかってしまっているのも束の間気がつくとその作為的な画の奥行き選曲やその表現方法に感覚が網羅されていくこのロシアのお洒落青春音楽映画は新たな映画様式を打ち出してしまったのかも知れない監督のキリル・セレブレンニコフが次作タルコフスキーの自伝のメガホンを撮ると言うのも大いに頷けるし、期待しかない劇中Iggy Popの「The Passenger」の描写とか最高過ぎたこのご時世に劇場体感の喜びを味わえる意義のある一作■鹿野淳(音楽ジャーナリスト/VIVA LA ROCKプロデューサー)安直だけど効果的な宣伝文句として言えば、「この映画は北側のトレイン・スポッティングであり、イアン・カーティスの物語である」。いつだって敗北の中にある品や誇りこそが美しい、それを教えてくれる新しいロック映画。■IMALU(タレント)80年代ロシアのアングラロック。また新しい音楽に出会えました!モノクロに映るシーンから想像してしまう、あの若者たちが集まるビーチやお家やライブはどんな景色だったんだろう...…!■Rei(シンガー・ソングライター/ギタリスト)恋とロックンロール。憧れと反骨。自分たちの表現を模索する彼らのPUREな姿に刺激されて、ついついわたしも曲を書いてしまいました。『LETO -レト-』7月24日(金)より全国公開
2020年07月16日技術革新、配信系サービスの充実、そしてこの度の新型コロナウイルスの影響を経て、映像エンタメの形は急速に変化。俳優に加え、白黒写真家、さらには映画監督としての顔も持つ、斎藤工さんが、時代とともに移り変わる、映像表現のあり方を語ります。人と会えない状況を、あえて大喜利として考えた。――新型コロナにおける自粛期間、斎藤さんはリモートでいくつか作品を作られましたが、どんなきっかけで始まったのでしょうか。まず、今回初めてZoomに触れて、その機能に好奇心が湧きました。そんな中で4月に「劇団テレワーク」という劇団のZoom公演を拝見し、「映像作品として、これで何ができるかな…」と、いろいろ考えてみたんです。もともと僕は、かつての日本映画を、尊敬しつつもライバル視していて、彼らができなかったことをやりたい、という思いを常に抱いているのですが、たとえば松田優作さんや原田芳雄さんがご存命だったら、きっとZoomをおもしろがって、作品を作ったと思うんですよね。僕も、これを使って何か作品を生み出そうと思いました。――人と会えない状況というのは、クリエイションにマイナスにはなりませんでしたか?ちょっと不謹慎かもしれませんが、この現状を、“人が人に会えない縛り”の大喜利みたいに考えてみたんです。会えないから、離れているからできることってなんだろうと考え、仲間と立ち上げたのが、「TOKYO TELEWORK FILM」のプロジェクト。――Zoomを使ってドキュメンタリーやドラマを制作されましたね。それとは別に、岩井俊二さんらと共にドラマも作られました。昨年、’21年公開の映画『シン・ウルトラマン』に出演させていただいたご縁で、樋口真嗣監督から“怪獣バトン”に誘われたんですよ。そこから繋がって、バトンに参加していた岩井俊二さんからお声がけいただき、『8日で死んだ怪獣の12日の物語』という短編ドラマを、スマホの自撮りで撮影しました。ドラマの中に粘土細工が登場するんですが、制作者である岩井さんが、「崩れると心配だから」って、僕の家まで届けてくれたんですよ。しかも一人暮らしの僕を気遣って、野菜やマヌカハニーなどとともに(笑)。――なんていい話…。そういう、距離はあっても心は密、のようなものづくりは、初めてだったと思います。どんな経験でしたか?映像作品は常に、“今”というものをどう捉えるか、そこと向き合って作られていると思うんです。ものづくりの動機と時代は、大きな関わりがある。自粛期間に作った作品は、小規模で、自分たちの足元を改めて見つめ直したようなものですが、2020年のこの時期にしかできなかったことであることは間違いない。それから作り手も観る側も全員が“コロナ禍”というバックグラウンドを共有している中で、その事情を盛り込んだ作品を作るっていうのは、“共犯関係”があるみたいで、ちょっとおもしろかったです。――斎藤さんは、ミニシアター存続の支援など、劇場に対する働きかけもしています。現在映画館は大変な状況ですが、どんな今後の展望を持っていますか?長い歴史の中には時代の転換期というのが必ずあるわけで、ミニシアターにとってここ数年は、まさにそんな時期です。古き良きものが必ず残っていけるわけではないですし、さらにこれから座席数を減らさなければならないので、収益は格段に減りますよね。ただそこで思うのは、映画館という場所に人を集めて収益を上げるという、これまでと同じ形での存続ではなく、それこそ今オンラインという使えるインフラがあるわけですから、それを駆使して新しい“映画を観る手段”を考え、そこでマネタイズしていく。そんな新しい生き残り方を考えていきたいし、映画館に育ててもらった俳優ですから、恩返しとして、運動を支えていきたいです。――斎藤さんが始められた移動映画館「シネマバード」も、常設という固定観念から解き放たれたという意味では、新しい手段です。僕の尊敬するフィルムメーカーはみな、作品のテーマに加え、映画の公開方法なども、時代を反映して変化している人ばかりなので、僕も同じように、考え方をアップデートしながら、新しい未来に向かって進んでいきたいですね。映画界における斎藤さんの活動『8日で死んだ怪獣の12日の物語』斎藤さん演じるYouTuberがカプセル怪獣を購入。育てる様子を動画配信する、リモート撮影短編シリーズ。YouTubeで限定公開され話題に。新たにのんさんなどが加わり、7/31より劇場版の公開が決定。「TOKYO TELEWORK FILM」コロナ禍で日常化した“テレワーク”を題材にした映画企画。斎藤さんは出演に加え、企画、プロデュース、監督も担当。オムニバス作品で、伊藤沙莉さんやラバーガールの大水洋介さん、滝藤賢一さんらが出演。「シネマバード」’14年にスタートさせた移動式映画館。映画館のない町に「映画+エンタテインメント」を届けるプロジェクト。これまでに沖縄県うるま市や北海道むかわ町などで開催。ドライブインシアターなどの展開も計画中。「ミニシアターパーク」「ミニシアター・エイド基金」の活動を俳優が引き継ぐ形で、井浦新さん、渡辺真起子さん、斎藤さんの3人が立ち上げたプラットフォーム。劇場、配給、俳優などが未来を語る場所の役割を担う。「ミニシアター・エイド基金」全国の小規模映画館を守るため、映画監督の深田晃司さんと濱口竜介さんが発起人となり立ち上げたクラウドファンディング。斎藤さんも発起の会見に参加。4月にスタートし、目標額を大きく上回る3億円以上を集め、5月に終了した。さいとう・たくみ俳優、映画監督。1981年生まれ、東京都出身。ドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)に出演中。今年から来年にかけ、映画『糸』や『シン・ウルトラマン』など、出演待機作が多数。※『anan』2020年7月15日号より。(by anan編集部)
2020年07月12日俳優に加え、白黒写真家、さらには監督としての顔も持つ、斎藤工さん。映画をはじめとした“映像エンタメ”に深い愛を抱く斎藤さんに、愛する理由、またそれらが私たちに与える影響について伺いました。延々と観てしまうので、自分でルールを決めました。――自粛期間中は、家にこもって何をなさっていましたか?封を開けてなかった映画のDVDを観たり、字幕のない海外映画をじっくり観たり…。映画を紹介する番組をWOWOWでやっているので、時間をなるべく映画観賞に使うため、海外ドラマを観ることは自制していたんです。なので、まだ観てなかった『ウォーキング・デッド』や『ストレンジャー・シングス』を一気観しましたし、『愛の不時着』を観て、一人で泣いたりも(笑)。意識しないと朝からずーっと観続けるので、それはさすがにダメだと思い、映像作品が観られるテレビやパソコンは、午前中は触らない、という自分ルールを作りましたよ。――まるで親にゲームを禁止された小学生みたいですね(笑)。そう、まさにそれです。“光る板”は、午前中は禁止!(笑)――改めて伺いますが、斎藤さんは、なぜそんなに映像エンタメに惹かれるのでしょうか?そうですねぇ…。まずどんなテーマでも、映像エンタメにすることで娯楽性が生まれるのですが、一方で主題の社会性が強まる。それにより、物事にはいろいろな見方があるということを教えてくれます。’18年に作られた『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』という骨太な韓国映画がありまして、内容は、北朝鮮に潜り込んだ韓国人スパイが最高国家権力を持つ金正日に会い、あるミッションを遂行するというもの。“38度線”という国家間にある緊張感を扱ったという意味では、恋愛モノの『愛の不時着』と同じですが、その2作を比べただけでも、38度線に対する解釈や描き方の角度が、作品ごとに異なることがわかるんです。さらに、日本に暮らしている僕にとっては、“地続きの隣の国との緊張状態”というものは、情報はあるけれど実感はできない。でも作品を通じて、ある種の疑似体験はできる。映画は、時として自分から見える景色と真逆の景色を映し出します。それを見て「こんな世界があるのか」と感じることで、自分とは違う視点を得られる。逆に、全く違う文化を持つ国の作品でも、恋心や家族間の感情など、「同じだ」と思う描写に出合うと、共通性を見いだせる。――なるほど。海外に行った際、違いに驚きつつも、親しい文化を発見したときにちょっとうれしくなる、あの感じですね。そう、まさしくそれです。あともう一つ、映画は自分自身を深く知るきっかけにもなり得ます。たとえば、主人公の圧倒的な孤独を映し出した『ジョーカー』や、格差社会がテーマの『パラサイト 半地下の家族』といった映画は、描かれた悲しみや絶望が、自分の心の奥にある醜さや弱さ、貧しさなどに共鳴し、もしかしたらつらい思いをするかもしれないけれど、逆に癒されたり、救われることもある。そういった瞬間を求めて、映画を観ているところもありますね。ディズニーのようなポップな作品ももちろん好きですが、“誰にもわからない俺の孤独”みたいな、自分でもちょっと気持ち悪いと思う部分を救ってくれるような、恵みのある作品を求めている…そんな自分もいます(笑)。さいとう・たくみ俳優、映画監督。1981年生まれ、東京都出身。ドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)に出演中。今年から来年にかけ、映画『糸』や『シン・ウルトラマン』など、出演待機作が多数。※『anan』2020年7月15日号より。(by anan編集部)
2020年07月11日木村拓哉主演、斎藤工、菜々緒、間宮祥太朗らが再び集結した「BG~身辺警護人~」2ndシーズンの4話が7月9日放送。今回はニート青年を演じた岡田義徳の演技力に改めて驚嘆の声が上がるとともに、市川実日子演じる笠松と島崎の関係に引き続き注目が集まっている。丸腰の状態でまさに“命の盾”となり、あらゆる危険からクライアントを護る民間ボディーガードの生き様と戦いを描く本作。木村さんが在籍していた警備会社を辞め独立した島崎章に、斎藤さんが島崎と行動を共にすることにした高梨雅也に、菜々緒さんが島崎らの古巣「KICKSガード」所属の菅沼まゆに、間宮さんが「KICKSガード」所属の沢口正太郎にそれぞれ扮する。また市川実日子が島崎のかかりつけ整形外科医・笠松多佳子を演じ、「なにわ男子/関西ジャニーズJr.」道枝駿佑、勝村政信、仲村トオルらも今回より参加する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。島崎警備のHPが完成、早速依頼のメールが届く。連絡を取るとクライアントは監禁されている可能性が…クライアントが指示した住所に向かうと、そこはメールの送り主である生田大輔(岡田さん)が両親が暮らす自宅。監禁はうそで、大輔はいわゆる“子ども部屋おじさん”だった――。20年、ニート生活を続けアラフォーになった大輔は、小学校のクラス会でタイムカプセルを開ける行事が予定されていることを知り、“将来の夢”を書いた色紙を自分の分だけ先に回収してもらうよう、学校に伝えに行こうと決意したが、常日頃より誰かに狙われているという不安があるため警護を依頼したのだ。自宅から学校まで2km。この短い距離を歩む間に、かつての友人との再会。何者かにつけられるという事態など様々な出来事が発生。親友だったという友人に誘われ大輔は理科室に向かうが…というのが今回のストーリー。今回大輔役で出演したのは「南極大陸」でも木村さんと共演経験のある岡田さん。今回は20年以上ニート生活をしているという役どころでひげ&長髪姿で登場、ラストでひげを剃り、髪も短くしてスーツ姿で島崎らに警護料を支払いに来るのだが、「最後に髪型が変わってスーツで登場するまで、岡田義徳さんだってわからなかった」「最後のお年玉のシーンで、息子役が岡田義徳と知った」「髭の時は気づかなかった」など終盤まで岡田さんだと気づかなかった視聴者も多数いた模様。「岡田くんはやっぱり凄い。演技力飛び抜けてる」と、その演技力を改めて絶賛する声が相次いでいる。また先週に引き続き島崎と笠松の恋(?)にも進展が。島崎の息子・瞬(田中奏生)のケガを治療した笠松が島崎に電話。1人でラーメンを食べているという笠松を、島崎は食事に誘うのだが断られてしまう…「最後のラーメン屋さんでのやり取りきゅんとしてしまった」「慌ててる島崎さんも、デートに誘う島崎さんも、断られてちょっと困惑してる島崎さんも全部可愛い」「島崎さんと笠松先生‥どうなるかなぁ?」など、今週も2人の関係に注目する視聴者からの声が多数SNSに投稿されている。(笠緒)
2020年07月09日先日、新型コロナウイルスの影響で公開延期を発表した菅田将暉&小松菜奈W主演『糸』が、新たに8月21日(金)より公開することが決定。菅田さん、小松さんからコメントが到着した。北海道・東京・沖縄・シンガポールを舞台に、平成元年に生まれた男女2人が平成の31年間の中で出逢い、別れ、そして再びめぐり逢うまでの18年間を描いた本作。主人公の男女を演じるのは、これが3度目の共演となった菅田さんと小松さん。さらに榮倉奈々、斎藤工、山本美月、倍賞美津子、成田凌、二階堂ふみ、高杉真宙など、主役級キャストの豪華共演も話題となっている。菅田将暉コメント運命はいつも残酷で僕らには何も教えてくれないこの数ヶ月世界中が人とのつながりに飢え一度立ち止まり考えましたそんな中公開出来そうだと聞いた時は純粋に嬉しかったですそれどころじゃないかもしれませんが一つでも日常が戻ってくることがぼくは純粋に嬉しかったですこの巡り合わせがまた小さな救いでありますようにこの映画が人と人とをつなぎますようにどうか宜しくお願い致します小松菜奈コメントいつもの日常が180°変わった今。会える事が当たり前で過ごしていた中で、会ってはいけないという選択肢に変わることってあるんだ。会わない事が相手を救える何度考えてもやっぱり不思議な日々でした。失うものあれば得るものもある色んな事を感じ、考える時間の中で改めて人と人のつながりこそが救いだと感じました。そんな中、映画糸公開される事が決まり素直にとても嬉しく思います。ありがとうございます。皆さんの今にどう映るのか、楽しみにしていて欲しいです。この’’糸’’が人と人との仕合わせにつながりますようにそう願っています。よろしくお願いします。『糸』は8月21日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:糸 2020年全国にて公開予定©2020映画『糸』製作委員会
2020年06月30日