普段の料理に使うのは少しハードルが高い感じがする、ハーブ。でも、確実に料理のランクを上げてくれる優秀アイテムでもあるんです。今回は料理家の渡辺有子さんの、ローズマリーを使ったレシピをご紹介。ローズマリー肉団子清涼感のあるソースのエキゾティックな肉料理。<材料/2人分>牛ひき肉…400g玉ねぎ…1/4個ローズマリー…2と1/2本卵黄…1個分黒こしょう…適量塩…適量オリーブオイル…大さじ2ししとう…6~8本ヨーグルト…50g<作り方>1.玉ねぎはみじん切りにして、オリーブオイル小さじ2を熱したフライパンで透き通るまで炒めておく。2.ボウルに牛ひき肉を入れ塩小さじ1/4、黒こしょう、細かく刻んだローズマリーの葉1本分、卵黄、玉ねぎを入れてよく練る。3.ヨーグルトにローズマリー1/2本を刻んで入れて塩小さじ1/6で味をととのえておく。4.フライパンに残りのオリーブオイルを入れ枝のままのローズマリー1本で香りをつけながら熱し、12等分に丸めた2を加えて、中火強でよく焼く。5.ししとうも加えてさっと焼く。器に盛り、ヨーグルトソースをかける。いわしとローズマリーのグリル香り良いオイルで焼くだけ。手軽にできるご馳走レシピ。<材料/2人分>いわし…4尾ローズマリー…1~2本薄力粉…適量オリーブオイル…大さじ2ミニトマト…6個ミニポテト…6個塩…適量黒こしょう…適量<作り方>1.ミニポテトは半分に切って下ゆでしておく。ミニトマトは半分に切る。2.いわしは手開きにして塩をかるくふり、しばらくおく。出た水分をペーパーでおさえる。薄力粉を薄くはたく。3.ローズマリーの葉を枝からはなし、2のいわしに散らす。4.フライパンにオリーブオイルを熱しいわしを両面焼き、塩と黒こしょうをふる。5.そのフライパンでミニポテトとミニトマトも焼き、いわしと盛り合わせる。わたなべ・ゆうこ料理家。東京・渋谷で料理教室「FOOD FOR THOUGHT」を開催。近著はエッセイ集『料理と私』(晶文社)。※『anan』2018年6月20日号より。写真・長島有里枝スタイリスト・中里真理子文・吉田直子
2018年06月17日グルメ意識の高い街・芦屋にオープンしたデリショップ生産者から直接仕入れる珍しい食材を使って、素材を生かした料理、お菓子を考える無農薬、有機、オーガニック素材を丁寧に扱った料理、お菓子は彩り豊かグルメ意識の高い街・芦屋にオープンしたデリショップ【amasora(アマソラ)】神戸の人気パティスリー【ダニエル】での経験を経て、レストランのレシピ開発やケータリング、スイーツの販売などを手がけてきた、料理研究家・池7彩子さん。子供の頃からお菓子作りが大好きで”おやつの時間”という日々の暮らしの中で楽しめるお菓子を作り、さらには料理も手がけるように。白とグレーを基調としたスタイリッシュな店構え白×グレーを基調にした、清潔感あふれる空間には、スイーツやジュース、デリの並ぶ2台のショーケースが鎮座。そして、その中には、彩りも美しいサラダや前菜、揚げたてのコロッケや唐揚げ、ロールケーキやクグロフ、シロップなど、池7さんのこだわりのフードやスイーツが並びます。ショーケースには見た目も鮮やかなお惣菜や焼きっぱなしの素朴なデザートが並ぶ生産者から直接仕入れる珍しい食材を使って、素材を生かした料理、お菓子を考えるレストランで働いていたときに、毎日届く野菜や魚介を見て、日替わりメニューを考える池7さん。「届いたばかりのみずみずしいピカピカの野菜や鮮魚を、どんなふうに調理すれば、大切なお客様においしく食べてもらえるかなあ、と考えるのが楽しくて」。新温泉町から、週に2~3回届けられる天然の野菜はイキイキ!これらを池7さんがおいしい料理に仕立ててくれますそんな日々を過ごすうちに、「大切に育てられた素材を、大切に調理し、大切な人に食べてもらうこと」を生業にしたいと思うようになり、自身のお店をオープンします。その思いを表現した言葉が「自然派料理」。池7さんが使うのは、北海道のアグリシステムの有機栽培小麦、高知のあか牛、生姜、塩、兵庫に自生する山野草や野菜など。味付けをシンプルにした素材の良さを引き立てる自然派料理は、身も心もすみずみまで、豊かなものに満たされていくような、なんとも言えない感情が芽生えます。無農薬、有機、オーガニック素材を丁寧に扱った料理は彩り豊か右側のショーケースに並ぶのは、北海道から届くシャドークイーンを使った紫色のポテトサラダ、フルーツトマトの胡麻和え、季節の野菜を使ったお惣菜やキッシュ、土佐あか牛のデミハンバーグなど。全国各地の生産者さんと密につながり、無農薬、有機、オーガニック素材を丁寧に扱った体が喜ぶ料理や味はもちろん、彩りも豊かです。『キッシュ』500円(税抜)は手土産にも好評それらのお惣菜4種と、メインのおかず(3種から1つをセレクト)、高知産源流米の白米と古代米のご飯で作るお弁当「あったかBENTO」も人気商品の一つ。そのほかお弁当はボリューム、内容によって1800円(税抜)から6種類揃えています。パープルカラーが印象的な『紫色のポテトサラダ』300円/g(税抜)文旦で作った自家製酵素ドレッシングで和えた『キャロット・ラペ』300円/g(税抜)素揚げの甘みと生姜ドレッシングが好相性の『夏野菜の生姜和え』350円/g(税抜)また左側のショーケースには、黄金のロールケーキやいちごプリン、クグロフなど、素朴なお菓子とジンジャーシロップや酵素シロップがズラリと並びます。『塩キャラメルプリン』350円(税抜)、『いちごプリン』380円(税抜)などスイーツは6種類お菓子にも、アグリシステムの有機薄力粉・キタホナミ、堺・吉田ファームの卵、沖縄の本和香糖、新温泉町の日本ミツバチが集めるはちみつなど、厳選した食材を使用。「砂糖や塩を悪者にはしたくないんですよね。特にお菓子は、見た目の美しさも大切だと思うので、粉糖、北海道の辞菜糖のグラニュー糖も使っています。」と池7さん。『クグロフ』(ハーフサイズ)1,600円~(税抜)。北海道産の有機小麦粉・キタホナミを使用。イチジクのコンポートをシロップごと使用しているから、生地はしっとり。甜菜糖の甘みも、粉の風味もやさしい。「自宅のキッチンの延長に【amasora】があると思って活用してもらえたら……」と池7さん。1品買って食卓に並べるだけでも、心が豊かなになるような、そんな料理やお菓子を味わってみませんか。店主の池7彩子さん。「夏に向けてカレーも作る予定です!」【amasora】(アマソラ)TEL:0797-61-8551住所:兵庫県芦屋市宮塚町15-5-101アクセス:JR神戸線「芦屋」駅から徒歩8分、阪神本線「芦屋」駅から徒歩8分営業時間:10:30~19:30定休日:火曜
2018年06月17日「小さい子どもだけでも、料理はできるんですよ」と語るのは、2歳から通える料理教室「Little Chef Cooking」を主宰する武田昌美さん。前回は、大人と一緒に同時進行で作る「 ちらし寿司 」を教えていただきました。今回は、すべての工程を子どもが一人で作れる「ブルーベリーカップケーキ」のレシピを教えていただきます。武田さんが、子どもだけで作れるよう工夫を凝らした失敗知らずのレシピは必見です!武田昌美さん子供料理研究家。フランスで料理の修行をしていた父の影響を受け、幼少の頃から料理に興味を持つ。航空会社にて客室乗務員をしながら、各地の料理や文化に触れ、知識を深める。2人の子どもの親となり、多くの子どもたちに料理の楽しさ、食の大切さを伝えていきたいと強く願い、2歳児から始められる料理教室を主催する。保有資格は、フードコーディネーター、スパイスマイスター、食品衛生責任者。HP: instagram: @littlechefcooking , @masamis__kitchen ブログ: 「全部子どもだけにさせるのは、なかなか勇気がいると思うのですが、意外と子どもはできちゃうんですよね。お母さんが心配するほど、子どもはめちゃくちゃにはしないで、自分のものを大事に作ります。料理教室では、おへその高さにテーブルが来るように、座って調理します。大人も子どももその高さがちょうど作業しやすく、落ち着いてできます。どんなにやんちゃな子でも、一度卵を割ると全然遊ばなくなりますよ」(武田さん)「見守る・声かけ」など、武田さんが料理教室で気をつけているポイントもあわせてご紹介します。それでは「ブルーベリーカップケーキ」作りスタートです!■子どもがひとりで作れる「ブルーベリーカップケーキ」のレシピ【材料】(直径4cm型4個分)<カップケーキ>・薄力粉…大さじ3・バター(マーガリンでも)…15g・ブルーベリージャム…小さじ1・砂糖…大さじ1・卵…1個・ベーキングパウダー…小さじ1/2<デコレーション用>・いちご・生クリーム・アラザンやドライフルーツなどのお好みの飾り【作り方】1)バターを耐熱皿に入れてふわっとラップをかけて、600wのレンジで20秒チンする。(取り出して溶けきれていなかったら、スプーンでかき混ぜる。)2)大きいボウルに卵を割りいれ、泡立て器で混ぜる。「分量よりも多く並べた卵から、好きなものを選んでもらいます。「卵はどんな感じがする?」と聞いて、子どもたちの興味を引き出してみてください。卵を割るのも任せて。できたらとにかく褒めます」(武田さん) 3)ボウルに溶かしバター、砂糖、ジャムを入れて泡立て器で混ぜる。「カップケーキは、そんなに神経質にならなくても作れます。小麦粉は振るわずにそのままで。このレシピのポイントは、ジャムなんです。本来カップケーキは、バターを柔らかくして泡立て、空気を含ませて倍の量にするんですよね。このレシピは溶かしバターを使って、混ぜ方も中途半端。アラが目立つのですが、ジャムを入れると色が入って、そのアラが消えるんです」(武田さん)4)小麦粉、ベーキングパウダーを入れて泡立て器で混ぜる。「小麦粉とベーキングパウダーはあらかじめ混ぜておくと、入れ忘れを防げます。粉が完全に混ざりきっていなくても大丈夫。きれいに成型できることよりも、子どもがひとりで全部作ったことが大事。だからこぼしたり、飛ばしたりしても全然いいんです」(武田さん)すべての材料を混ぜたら、スプーンで2つのカップに入れます。“こぼしそう”と思いきや、子どもたちは慎重に、きれいに入れることができました。5)スプーンでカップの7分目まで入れる。6)180度に予熱したオーブンで15分焼く。180度に予熱したオーブンに入れたら、あとは焼き上がりを待つだけ。大人はここまで、いっさい手を出さずに見守ります。驚くほど簡単なレシピなので、本当に子どもたちだけで作ることができました。年齢の違う子どもが集まって一緒に料理していると、上の子が下の子に教えてくれることも多いそう。7)焼きあがったカップケーキに、お好みでトッピングをする。 「生クリームを泡立てた状態で用意しておきます。ペットボトルに入れてカシャカシャ振るだけで、子どもでも簡単に泡立てることができます。トッピングは工作感覚で楽しめて、どうやってもかわいく仕上がります。楊枝に好きなシールを貼ってピックを作って刺すのもおすすめ。誕生日パーティーにもぴったりですよ」(武田さん)完成!かわいいカップケーキの完成です!■すべて任せることが、信頼に繋がる子どもでも失敗しづらい、簡単ステップで構成されたレシピを使って “子どもだけで完成させること” も、食育では大切だと武田さん。「子どもは一人で達成することで自信がつき、それを家族に食べてもらって「ありがとう」と言われて、お料理が大好きになると思います。だから、手を出さず、大きな気持ちでドンと構えてください。子どもの目を見れば、どんなに楽しい気持ちで料理をしているかわかります。 例えばピアノや水泳は、できたかできないかがその日のうちにわからないですが、料理は一度やればできるし、作ったら感謝してもらえるし、達成感もあって子ども自身も楽しい、といいことづくめ。自信を養うのに、ぴったりだと思います」子どもたちはまかせてもらったことが嬉しくて、集中して作っていました。できあがったカップケーキを食べる顔も、ご覧の通り、ニコニコ笑顔です。武田さんのレシピは、手に入りやすい材料で、自宅ですぐに試せる手軽さも嬉しいところ。ぜひ試してみてください。「食育」と難しく考えず、遊びの延長として捉えると、おおらかな気持ちで子どもを見守ることができそうです。レシピ提供: Little Chef Cooking(リトルシェフクッキング)武田昌美 【子どもに料理を教えたい!】
2018年05月31日料理研究家の森崎友紀(38)が14日、自身のブログを更新し、第2子を妊娠していることを報告した。森崎友紀森崎は「この度、第二子を授かりました事をご報告させていただきます」と報告。「私も旦那さんもとても喜んでいます。娘はまだわかっていないかもしれませんが、妊婦健診ではエコー写真を指差して反応はしています」と夫と長女の様子を伝え、「だいぶお腹も出て来ました」とふっくらしたお腹を長女が触っている写真を公開した。続けて、「やっと安定期に入り、悪阻とはまだまだ格闘中ですが、だいぶ落ち着いてきました」と現状を説明。今後の仕事については「体調を優先しながらできる範囲で続けて行けたらと思っています」とつづり、「これから出産までのマタニティ期間、家族と共に、日々大切に過ごしていきたいと思います」と締めくくった。森崎は2016年1月に一般男性と結婚。同年6月に第1子となる長女を出産した。
2018年05月14日子どもに料理をさせてみようとキッチンに立たせたけど、具体的に何をやらせたらいいのかわからない。そんな相談を多く受けるという、2歳から通える料理教室「Little Chef Cooking」(リトルシェフクッキング)を主宰する武田昌美さんが開発したのが、「絶対に失敗しないレシピ」です。武田昌美さん子供料理研究家。フランスで料理の修行をしていた父の影響を受け、幼少の頃から料理に興味を持つ。航空会社にて客室乗務員をしながら、各地の料理や文化に触れ、知識を深める。2人の子どもの親となり、多くの子どもたちに料理の楽しさ、食の大切さを伝えていきたいと強く願い、2歳児から始められる料理教室を主催する。保有資格は、フードコーディネーター、スパイスマイスター、食品衛生責任者。HP: instagram: @littlechefcooking , @masamis__kitchen ブログ: 「子どもたちがこぼしながら作っても、しっかり形になるようにレシピを作っています。こぼすと分量が変わってしまいますが、こぼしてもこぼさなくても成功する “ポイント” があって、それを探り当てて作っています。例えば、うどんは大人でも足で踏んでこねるくらい弾力がありますが、油と砂糖を入れて、グルテンを吸収させてからレンジで温めると、子どもでもこねられる柔らかさになるんです。そんなふうに “小さな子どもでも作れるコツ” を織り交ぜて、レシピを開発しています」(武田さん)教室の生徒さんのために作ったレシピブック。これは武田さんの娘のももかちゃんのもの。リング綴じになっていて見やすい。そんなふうに、「親と子どもが、分業して作るレシピ」や、「小さな子どもが1人で作れるレシピ」を開発している武田さんに、お子さんと一緒に作れる「わくわく親子ちらし寿司」のレシピを教えていただきました。武田さんの親子レシピは、親子の作業工程を分けてご紹介しています。子どもに伝えたいポイントなどもあわせて伺いました。■「結局お母さんがほとんど作ってしまう」ではダメこれが「ちらし寿司」のレシピカード。武田さんのレシピは、イラストで一目瞭然。絵で見ると簡単にできそうな気がしてきます。「大人向けのレシピを見ながら一緒に作ると工程が難しく、結局お母さんがほとんど作り上げてしまうことも。料理を完成させることにこだわって、子どもを制しながら作ると、子どもはまったく手が出せずつまらなくなり、『やっぱりまだできない』という気持ちになってしまいます。子どもがレシピを見て理解できて、失敗しづらい簡単なレシピなら、子どもが1人で最初から最後まで作り上げることができます。子どもに料理を教える際、お母さんがイライラしてしまう原因は、どんどん時間がかかってしまうこと。例えば、今回ご紹介するちらし寿司ならば、炊き込んでしまえばすぐにできあがり、あとは盛り付けるだけなんです。子どもと料理をするときは、あっという間にできて形になり、かつ子どもも一緒に楽しめるという点が大事だと思います」と武田さん。武田さんが考えた「わくわく親子ちらし寿司」のレシピには、お米を研いだり、卵を切ったり、お母さんの工程ごとに子どもの遊び場が作られています。そうすると、最初から最後まで子どもたちは飽きることなく、一緒にやってくれるのだそう。「作るのも遊びのひとつ。役割分担を明確にすると同時進行ができるから、お母さんの負担も軽くなるし、お子さんも料理が上手になる。料理の時間がいい思い出にもなります。子どもとの料理は、楽しみながらできたらそれだけでOK!」(武田さん)そして何よりも大事なのは、子どもと料理をするときはとにかく「怒らないこと」だと言います。「お母さんはとにかく“忍”の一文字。我慢して怒らない、口を出さないで、見守るのが一番大事です。包丁を使うときなど、危ないところだけ側についてあげる。ずっと子どもの作業を見ていると、時間もかかるしストレスにもなります。私の親子レシピは、ところどころ、子どもには好きなようにやらせて、親は別の作業をするように組み立てています。私自身もよく粗相をするのですが、そういうときに『大丈夫だよ』って言われると嬉しいなと思うので、子どももそう言ってもらいたいんだと思うんです。子どもに怒った途端、自分も失敗したりすると気まずい気持ちになるから、お互い様という感じでいます(笑)」(武田さん)<料理を教えるママの心構えとポイント> ▼2歳からでも料理はできる! 教える前に知っておきたい、母親の心構え【子どもに料理を教えたい! Vol.1】 ■2歳からOK! 親と分担して作る「わくわく親子ちらし寿司」のレシピでは、親子の分担ごとに作り方をご紹介していきましょう。今回取材にご協力してくれた生徒は、ももかちゃん(4歳)と温くん(3歳)。まずは材料をご紹介。「わくわく親子ちらし寿司」【材料】(4人分)<酢飯(炊き込みごはん)>・米…3合・A 塩……小さじ1 昆布だしの素……小さじ1 水……2と1/2カップ・人参(3mmにいちょう切り)……1/2本(90g)・れんこん(3mmにいちょう切り、水につける)……1/2節(100g)・油揚げ……2枚・B 酢……80g 砂糖……大さじ4 塩……小さじ1/2 白ごま……小さじ1<錦糸卵>・卵……4個・サラダ油…小さじ1/2・C 砂糖……大さじ2 塩……小さじ1/4<盛り付け>・絹さや……6個・れんこん(2mm幅に輪切り、水につける)……6枚・いくら、スモークサーモン……お好みの量・海苔……1/2枚 ※お好みで【作り方】まずは米とぎから。米をとぐのは、子どもの担当です。1)(大人)炊き込みごはんの下準備をする。油揚げを油抜きしたら、ざるにあげて粗熱を取ったあと、水分を軽く絞る。人参とれんこんを切る。(子ども)米を洗い、ざるにあげる。「お米をひたすら洗ってもらっている間に、お母さんは炊き込みごはん用の人参とれんこんを切ります。米とぎは、ボウルより大きめのざるを使うとやりやすいです。道具も子どもが失敗しないようなものを選ぶといいですね。お米は何回といでもいいので、子どもにはずっとやってもらいます。別々に作業を進行できることで、お母さんのストレスも軽減されます」(武田さん)次はいよいよ包丁。子どもたちに、手でもちぎれるくらい柔らかな油揚げを切ってもらいます。2)(大人)子どもが油揚げを包丁で切るのをフォローする。(子ども)油揚げを1枚ずつ包丁で切る。「危険がない範囲で、完全に任せてあげてください。切る大きさも気にせずに。子どもたちなりに考えた大きさだと思うので、それを尊重できたらと思います。包丁が心配な小さいお子さんには、プラスチック製の包丁を使っても。その子に合わせた、危なくない道具を使って、一人でやらせるというのが大事」(武田さん)3)(大人)米を炊飯器に入れる。 A を計量し、子どもに手渡す。(子ども)炊飯器に切った具材をすべて入れ、A を加えて混ぜる。(大人)子どもが具材を入れ終わったら、早炊きモードで炊く。「本来のちらし寿司は、具材をそれぞれ煮て味付けし、ごはんと合わせて仕上げますが、今回は炊飯器で炊き込みごはんに。子どもに切った具材と調味料を炊飯器に入れてもらったら、そのまま早炊きモードで炊きます。早炊きにすることで米がもちっとせず、一粒一粒がしっかりしたごはんに炊き上がります。また、炊きこみごはんにすることで、時短調理にもつながります」(武田さん)4)(大人)B を計量し、ボウルに入れる。(子ども)B が入ったボウルをよくかき混ぜる。ごはんを炊いている間に、錦糸卵を作ります。卵を割るのも、もちろん子どもたちの担当。5)(大人)錦糸卵の準備をする。C を計量し、子どもに手渡す。(子ども)卵をボウルに割り入れ、泡立て器でよくかき混ぜる。C を入れ、さらに混ぜる。「卵の殻が入ってしまい、ツルツル滑って取りづらいときは、手を濡らしてから取るとスルッと取れます。料理教室では、卵は1パック余分に用意して『うまく割れなくてもこれだけあるから大丈夫だよ』と見せるようにしています。そうすると、安心して勢いよく割ってくれるんです。おままごともいいですけど、実物を触ったり割ると、『黄身の色が違うね』と感想を言ってくれたり。子どもの発見力ってすごいなと思います」(武田さん)次は、絹さやの筋取りと海苔を小さくをちぎってもらいます。6)(大人)錦糸卵を作る。フライパンにサラダ油を入れてキッチンペーパーで全体にならしたら中火にかけ、5 の卵液の半分を入れてフライパン全体に広げて蓋をする。弱火にして表面が乾くまで3~4分ほど蒸し焼きにする。そのまま皿に重ならないように取り出し、粗熱を取る。もう一枚も同様に焼いておく。(子ども)絹さやの筋を取る。海苔を小さくちぎる。「子どもが海苔をちぎっている間に、お母さんは錦糸卵を作り、絹さやを軽く茹でます。卵は弱火で蓋をして、放置するだけで簡単にきれいにできます。焼くのは表だけ。焼きあがったら、皿や牛乳パックのまな板にポンと出してできあがりです」(武田さん)飾りつけは、まずは子どもたち。サーモンをくるくると巻いて、お花の形に。最後はお母さんが仕上げます。7)(大人)盛り付け具材の準備をする。子どもが筋を取った絹さやと輪切りにしたれんこんをさっと湯に通し、ザルにあげる。サーモンを3cm幅に切り、子どもと一緒にサーモンの花を作る。(子ども)サーモンの花を作る。8)(大人)錦糸卵を切る子どもの包丁をフォロー。子どもと半分ずつの量を切る。(子ども)錦糸卵を包丁で細かく切る。「錦糸卵を切るのを子どもの自由にさせてしまうと、大きさのばらつきが気になってしまいます。そこで、子どもと半分こして切り、混ぜずに分けておくのも重要なポイント。盛り付けの際に、子どもが切った卵の上から大人が切ったものをのせれば、なんとなくアラが隠れるんです」(武田さん)9)(大人)酢飯を作る。3 が炊き上がったら、4 を全体に回し入れ、ヘラで切るように混ぜる。(子ども)うちわなどで、ごはんを仰ぐ。ごはんを混ぜる。10)(大人)盛り付けをする。酢飯の上に、卵、れんこんなど、そのほかの具材を乗せて完成。海苔はお好みで。(子ども)自分で切った錦糸卵をのせて、盛り付けをする。「子どもが切った錦糸卵はそのままのせて、最後に大人が切った卵をのせてアラを隠します。その後、サーモンといくら、絹さや、れんこんを飾ったら完成。最後はお母さんが満足できるよう、きれいに仕上げてください。お母さんの達成感も大切です」(武田さん)完成!ももかちゃんと温くんが一緒に作って盛り付けたちらし寿司です。小さな子どもと一緒に作っても、こんなふうにきれいに仕上がります。失敗しなければ、お母さんも怒る必要がない。それが子どもたちの自信に繋がると武田さんはいいます。子どもたちの思い出にもなる、親子で作る簡単ちらし寿司、ぜひチャレンジしてみてくださいね。次回は、お母さんがまったく手伝わない、子どもがひとりで作れる「ブルーベリーカップケーキ」のレシピをご紹介します。小さな子どもが作っても、ちゃんと膨らむコツがあるのです! どうぞお楽しみに。レシピ提供: Little Chef Cooking(リトルシェフクッキング)武田昌美 【子どもに料理を教えたい!】
2018年05月05日チキンを使った2つのスープで、想いを伝える「心を込める、それがいちばん大切です」。聞きなれない譚家菜料理について伺うと、リュウ・グォヂゥー氏はゆっくりとそう話し始めました。譚家菜の調理法は元より、山東料理、そして後に赴いた四川料理のエッセンスまでを取り入れ進化をしてきた氏の料理。貝と合わせた清湯「まずは味わってください」と2つのスープが食膳に差し出されました。濃湯(ノンタン)と清湯(チンタン)。どちらもチキンをベースにしたスープでありながらアプローチの違いで全く別物の料理が登場。濃湯は鶏の脂肪がクリーミーになるまで煮込み、清湯は脂を取っては澄まし取っては澄ましを繰り返しクリアな一滴を生み出します。濃湯を使った蟹と魚の浮袋のチキンスープ煮は、鶏から出る旨みが浮袋に染み渡る力強い味わい、対して貝と合わせた清湯はじんわりと儚い滋味が口中に広がるから不思議です。「見えないもの、事こそ、料理ではもっとも大切なのかもしれません」と氏。取材中も言葉少なですが、その分、言わんとしていることは十二分に伝わってくる、これぞ巨匠の料理への姿勢なのです。手間ひまかけた譚家菜には、優雅な空間が似合う高級ホテル・ウィンマカオ内にあり豪華絢爛な空間が広がるミシュランガイド香港・マカオにおいて2つ星に輝いた【ゴールデンフラワー】。店は高級リゾートホテル「ウィン・マカオ」の1Fに位置し、店内では、金色に輝く菊のモチーフや優れた造形のランタンが出迎えてくれます。目を見張るような花のモザイクや気品溢れる優美な陶器など、真に贅沢な雰囲気を醸し出し、最高級と言われる譚家菜を味わうのに理想的な空間が用意されているのです。フォーブストラベルガイドでも栄えある5ツ星に輝いた名門ホテルです。【ゴールデンフラワー】のメニューには、吉浜アワビの煮物、蟹と魚肝のチキンスープ煮、高級デザートなど、心ゆくまで譚家菜を味わえるリュウ・グォヂゥー氏のもてなしが待っているのです。リュウ・グォヂゥー氏 プロフィール北京出身で、北京ホテルで長年勤務。譚家菜の後継者として、エリザベス女王や各国首脳などの国賓をもてなしてきた。【GoldenFlower】電話:+853 8986 3663住所:Rua Cidade de Sintra, NAPE, Macau営業:11:30014:30(土曜・日曜のみ)、18:00022:30休日:月曜
2018年04月10日カットした野菜の小分けや、乾物にお菓子、冷凍ストックの保存など、キッチンのあらゆるシーンで役立つジップロック®。みなさんのお宅でも、欠かせないアイテムになっているのではないでしょうか。実は、ジップロック®の使い道は食品の保存だけにとどまりません。子どもとのクッキングでも大活躍するんです!ここでは、料理研究家で ママリーダーズ の高羽ゆきさんが、親子クッキングがはかどるジップロック®の使い方を伝授。子どもはもちろん、ママもらくになる便利なアイデアが満載で親子クッキングがますます楽しくなりますよ!<お話を聞いたのは>▼高羽ゆきさん 長女(14才)・長男(6才)「食材の保存はもちろん、料理やお菓子作りの準備や調理、料理の持ち寄りパーティなどでもジップロック®を愛用しています。さらに、子どもとキッチンに立つときにも、ジップロック®が大活躍!例えば、食材を混ぜる工程。ボウルだと上手に混ぜられなかったり、こぼしたりすることがありますが、ジップロック®を使えば小さなお子さんでも簡単にできます。何より、調理中の汚れや飛び散りが少なくなるので、イライラせずに親子クッキングが楽しめます(笑)。調理後の後片づけの手間が減るのも、忙しいママにとってはうれしいですよね」【プロフィール】料理研究家。元料理学校講師の経験を生かし、退職後に開設した料理ブログが話題となり、現在、企業・雑誌等のレシピ開発から、TV出演、講演会講師、キャラ弁の定期セミナーなど幅広く活躍。ブログでは簡単なのに豪華に見えるレシピや作り置き、何でもない料理をおいしく見せる盛り付け方のコツも公開中。Blog: cafeごはん。ときどきおやつ Instagram: @yukitakaba 高羽ゆきさんのママリーダーズページ >> 汚れにくい&後片づけもらくちん!プロも実践中、ジップロック®で簡単親子クッキングのすすめ高羽さんがおっしゃるように、子どもとのクッキングでは、こぼされたり散らかされたり…がちょっぴりストレスになることも。そこで、高羽さんが普段から実践しているのがジップロック®を使ったクッキングです。親子クッキングがラクラクになるのはもちろん、時短にもつながるジップロック®活用方法を教えていただきました!今回高羽さんが使ったジップロックは…【ジップロック®ストックバッグ】▼特長▼●ピンク色の開け口が目印のストックバッグ。●2種類のジッパーで、簡単・スムーズな開閉性と高い密封性を両立。●開け口のセンターに、つまみやすいOpen Tabがつき、開けやすい形状。濡れた手でも冷凍庫から取り出した直後でも、すぐに開けられます。●冷蔵保存はもちろん、冷蔵庫以外での保存や小物整理にも便利です。日付や内容物の書き込みスペースがあります。 食品の保存、下ごしらえに!ジップロック®ストックバッグ ▼活用シーンその1:汚れも洗い物もミニマムに! 親子でお菓子作り「子どもたちが大好きなクッキー作り。生地と打ち粉をジップロック®に入れてその上から綿棒で伸ばせば、粉が飛び散らず、手や綿棒にベタベタくっつかないので小さい子でも楽しく作業ができます」(高羽さん)「何よりキッチンが汚れないから、後片付けがらくちんに! そのままジップロック®をはさみで開いて型抜きすれば、洗い物も最小限ですみますよ」(高羽さん)「チーズケーキなどの下に敷くクラッカーも、ジップロック®に入れて砕けば飛び散ることなく細かくできますし、バターもボウルで混ぜるよりなじみやすくなり扱いやすいですよ。」(高羽さん) 他にもたくさん! ジップロック®のアイデアはこちらから ▼活用シーンその2:あっという間にコールスローサラダ「カットした野菜をジップロック®に入れ、ドレッシングをかけてもみ込むだけで、あっという間にコールスローサラダが出来上がります。ボウルで混ぜるとポロポロこぼれたり、まんべんなく混ざらなかったりすることがありますが、密封性の高いジップロック®ならこれらの問題も解決。まだ小さいお子さんなら、袋の上からもんだり、シャカシャカ振ったりする工程をお手伝いしてもらってもいいですね。野菜もドレッシングも、お好みでOK。ヨーグルトを入れるとヘルシーなうえにマイルドな味わいになりますよ」(高羽さん) こんな使い方あったんだ! 新しいジップロック®の使い方がたくさん ▼活用シーンその3:調理〜保存まで1枚で完結! 簡単お漬物「包丁の扱いに慣れてきたお子さんなら、お手軽な漬物作りをおまかせしてもよさそうです。作り方はとっても簡単。食べやすい大きさにカットした野菜を塩と一緒にジップロック®に入れ、ふわっと空気を含ませる様にジッパーを閉めて軽く振り、塩をゆきわたらせます。あとは、醤油やお酢などお好みの調味料を入れて、冷蔵庫で半日〜ねかせるだけで完成です。ちょっとアレンジしたいときは、ニンニクとごま油を少し加えるのがおすすめ。いつもと違う味わいで、お箸が止まらなくなります!多めに作り置きをしても、ジップロック®ならそのまま保管できて便利ですし、冷蔵庫の中でも場所をとりません」(高羽さん) 暮らしのアイデアがたくさん!ジップロック®活用術 子どもも喜ぶ! ジップロック®シリーズ ディズニーデザイン毎回人気のディズニーキャラクターがデザインされたジップロックがこの春も登場! 今回は、「ミッキーマウス」や「ミニーマウス」を中心としたデザインが魅力的。ディズニーの仲間たちと一緒なら、家事がさらに楽しくなること間違いなし!ジップロック® フリーザーバッグ M16 枚入 ミニーマウス 2018開け口のセンターにつまみやすいOpen Tab がついたフリーザーバッグ。「ミニーマウス」とハートが前面にプリントされている。■サイズ:縦189×横177(mm)、厚さ0.06(mm)ジップロック® イージージッパー® M10 枚入 ミッキーマウス 2018つまみを動かすだけで簡単に開閉でき、頻繁に開閉する用途にピッタリな、イージージッパー®。 「ミッキーマウス」が落書きする姿がかわいい。■サイズ:縦177×横203(mm)、厚さ0.07(mm)ジップロック®を上手に活用して、暮らしをもっと快適に!今回高羽さんに教えていただいたように、食品の保存はもちろん、快適な親子クッキングや時短調理のサポートアイテムとしても実力を発揮するジップロック®。キッチン以外でも、園グッズを入れるポーチがわりとして、アウトドアレジャーへの食材や食器の持ち運びに、など、アイデア次第で近い道は無限大です!そんな、さまざまなジップロック®の活用法を集めたムック本 『あたらしい、ジップロック®のつかいかた。』 (マガジンハウス)では、アメリカや日本で暮らすおしゃれジップロック®ファンによるユニークなジップロック®の使い方が紹介されています。また、ウェブサイト「TODAY’S HACKS with Ziploc®」でも、目からうろこなジップロック®活用術を公開中。ぜひチェックしてみてくださいね。・ TODAY’S HACKS with Ziploc® PR:旭化成ホームプロダクツ株式会社
2018年03月28日あの人の、とっておきのワンクリック良品。今回は、料理家・冷水希三子さんに、最近買ってよかった“NOW”なアイテム、リピート買いしている“EVER”なアイテムを教えてもらいました。信頼できるサイトから、自分だけの逸品を手に入れる悦び。食材や調味料など仕事で使うアイテムをはじめ、昔から愛用している『fog linen work』のリネンのキッチンクロスなどの定番品をオンラインショップで購入。さらに、器に目がない冷水さんは、アンティークの器をネット通販で入手することも。「アンティークショップは品揃え、商品のコンディションも含め、店主の価値観やセンスによってすごく左右されます。だから実店舗を一度は訪れ、オーナーの人柄や好みがわかった上で、そこのオンラインショップを利用します」今回紹介する『エレファント』は、そんな冷水さんお気に入りの店の一つ。「男目線の北欧ものが充実していて、状態がきれい。安心して買い物できます」とのこと。NOW:エリック・ホグランのガラスの器1953年~‘73年までBODA社のデザイナーとして活躍。その後’98年に亡くなるまで、アーティストとして活動したスウェーデンのガラス作家、エリック・ホグラン。「気泡入りの紫色の手吹きガラスと美しいフォルムに魅せられちゃいました。一見、料理に合わせるのが難しそうですが、サラダや和え麺、煮浸しなど意外とコーディネートしやすいんですよ」と冷水さん。参考価格¥35,000(直径25.1×H4.8cm)※撮影商品は冷水さん私物EVER:fog linen workのリネンのキッチンクロス吸水性と速乾性に優れたリネン素材を使ったロングセラーのキッチンクロス。「リネン生地の厚みがほどよくて丈夫ですし、洗濯機でざぶざぶ洗えるので、日々使うのにちょうどいい。洗い替えに何枚もストックしています。これまでいろんな色柄を買いましたが、結局はベーシックなナチュラルに落ち着きました」。ナチュラル、ホワイト、ブラックホワイトストライプ 各¥1,150(45×65cm)ひやみず・きみこ料理家、フードコーディネーターとして雑誌、書籍、広告など幅広いジャンルで活躍するほか、料理教室も開催。著書に『スープとパン』(グラフィック社)など。※『anan』2018年2月28日号より。写真・山口 明スタイリスト・大谷優依構成、文・野尻和代(by anan編集部)
2018年02月21日お正月明けのこの時期、なんだか疲れていませんか? 年末年始はママにとって、心身ともにフル回転の大イベント。ひと段落した今が、実はとっても疲れているのです! だから1月は「疲れたからだを癒す食事」を意識してみましょう。とくに女性は冷えに弱いもの。からだを温めて整え、親子でおいしく食べられる簡単メニューを、薬膳料理に詳しいフードデザイナー、横田美宝子(よこたみほこ)さんに伺いました。【横田美宝子さん プロフィール】葉山にある隠れ家カフェ、おやつ&デリ「3pmさんじ」のオーナー。フードデザイナー。鎌倉薬膳アカデミーの山内正惠先生に師事。自然の色を目から楽しむことを大切にし、生産者から直接仕入れて、薬膳のメソッドと四季のリズムを生かした、独自の養生ご飯とおやつを作っている。著書に 『3pmさんのおやつまみいろいろ 野菜そのままの自然の色がおいしい!』 (文化出版局)。HP: Facebookページ: @3pmsanji Instagram: @3pmsanji Blog: ■お正月明けはこれでパワーチャージ!小豆粥/小豆とキャベツのスープ1月15日は昔から小正月といって、小豆粥を食べる習慣が昔からあります。小正月は、古くは女正月とも言われて、年末年始を忙しく働いた女性たちをねぎらう日でもあったそうですが、そんな日に食べていたのが小豆粥。平安時代には、小豆粥は、邪気を祓い一年の健康を祈る宮中行事として記録されています。「小豆は薬膳では、からだにたまった水分を外に出す、むくみ防止の食材と言われています。冬は汗もかかず、水分をためこみやすい時期でもありますから、デトックスのためにも小豆はおすすめです。水をからだに溜め込んでしまうと、冷えやすくなったり、からだが重くなってしまいがち。疲れのモトとなってしまいますから、小豆を食べて余分な水分を出すことを意識してみては」(横田さん) ただし、砂糖のとり過ぎにはご注意を。「白砂糖は逆に、湿の性質があり、水分をためてしまうと言われています。小豆あんを食べる際は、甘さを控えめにするといいですね」(横田さん)▼小豆粥の作り方炊飯器の「お粥」コースで米を炊き、炊きあがったらすぐに、ゆで小豆を入れる。5~10分ほど蒸らして出来上がり。小豆は市販のゆで小豆を使うと、簡単です。また、忙しい時はレンジで温めるだけで出来あがる簡単パックなどを活用してみても。「また、胃腸疲れにはキャベツと小豆を煮込んだスープもおススメです」(横田さん)▼キャベツと小豆のスープの作り方<材料>ゆで小豆、キャベツ、葱、生姜少々。塩または塩昆布を少々。<作り方>水を沸騰させた鍋に、材料を入れてキャベツが柔らかくなるまで煮込む。最後にお好みで塩または塩昆布を少々で味を整える(入れなくてもOK)。または塩や塩昆布の代わりに醤油や味噌で味付けしてもOK。 ■冷え対策に、根菜類を食べてぽかぽか鮭とカブのクリーム煮冷え対策には、からだを温める根菜類を食べましょう。「冷えによって、からだの機能は衰えがちです。そんな時に食べたいのが、根菜類です。とくに玉ねぎ、ショウガ、カブ、レンコンなどは温性の食材ですのでおススメです。また魚では、鮭もからだを温める素材ですから、根菜類と一緒にクリーム煮などにすると、お子様にも喜ばれます」(横田さん)▼鮭とカブのクリーム煮<材料>カブ、鮭、ホワイトクリーム(めんどうであればコンソメ味でもOK)、塩コショウ少々。<作り方>カブと鮭をそれぞれザク切りし、煮込む。仕上げにホワイトクリームと塩コショウで味を整える。カブは赤カブなども取り入れると、見た目にも食欲をそそります! ホワイトクリームには市販のものを使えば簡単ですね。 これから春に向けて、ママの行事は目白押し。バレンタイン、歓送迎会、卒園・入学などなど、忙しい春を乗り切るためにも、今から毎日の食事でセルフケアを意識してみてはいかがでしょう。
2018年01月12日鎌田醤油が、アウトドア料理研究家の高松美里さんによる監修のもと、2017年のフードトレンドを盛り込んだオリジナルレシピ「KAMADABBQRecipe」を、公式通信販売サイトにて紹介しています。2017年注目のフードトレンド「ポキ」をアウトドアで楽しむ!KAMADABBQRecipeは、鎌田醤油の商品をBBQなどのアウトドアシーンでも楽しめるようにと、考案されたレシピです。今回ご紹介する「鰹のたたき」の場合、炙る、氷水につけるなどのパフォーマンスをプラス。料理を作っている人も見ている人も楽しいBBQになるように工夫がなされています。アウトドア料理研究家 高松美里 PROFILE高松美里(アウトドア料理研究家/フードスタイリスト)ヘアサロントップスタイリストを経て食の世界へ。アウトドアブランドとコラボした料理企画をはじめ、雑誌、広告のスタイリングなど数多く手がける。2児の母でもあり、子供と一緒に楽しむ食育アウトドアクッキングや、ホームパーティーのおもてなしスタイリングなども合わせて発信しているInstagram(@misatotakamatsu)は各メディアにも紹介され話題に。Seared Bonito Poke ~炙りカツオポキ~【材料】鰹のさく(200g)ポキのたれ:だし醤油(大さじ2)、サラダ醤油(大さじ1と1/2)、ごま油(小さじ2)アボカド(2個)ミニトマト(5個(半分にカット))紫玉ねぎ(1/2個(スライスして水にさらす))白ごま適量氷水【作り方】①カツオに串をさし、炭火で炙り、焼き目をつける。(皮の面をしっかり、他は軽く炙るだけ。コンロ、バーナーでもOK)②すぐに氷水に入れしっかり冷やし、食べやすい大きさにカットする。③薄くスライスしたアボカド、カツオのたたき、ミニトマト、紫玉ねぎを彩りよく並べ、白ごまをかける。ポキのたれを仕上げにかけて完成。【監修者コメント①レシピについて】バーベキューとなるとお肉料理という印象が強いですが、魚介料理も簡単に楽しめます。今回、和食のイメージが強い鰹のタタキをハワイ料理を代表する一品の「ポキ」にアレンジしました。アボカドを盛り付け、女性も食べやすく、彩りに食欲をそそられます。一番のポイントは串にさす、氷水につけるなど調理過程を工夫し、作っている方も見ている方も楽しめる点です。【監修者コメント②使用商品について】「だし醤油」、「サラダ醤油」は、バランスよく様々な食材が原材料に使用されている合わせ調味料です。レモンを絞ったり、他の調味料と細かく計量して合わせたりといった手間も省け、時短にもつながり、アウトドアにぴったりです。だし醤油醤油の名産地讃岐の天然醸造醤油に、日本全国の特産地から厳選したさば節・かつお節・昆布の天然材料のだしを利かせ、普通濃口醤油の塩分より25%減塩した風味豊かなだし入り醤油です。サラダ醤油本醸造醤油とワインビネガーにゆず果汁を加え、野菜の旨みでまとめたノンオイルの体にやさしい和風ドレッシングです。鎌田醤油「BBQレシピ」紹介ページ
2017年07月19日いまさら聞けない料理に関する素朴な悩み。料理家・飛田和緒さんに、わかりやすく答えてもらいました。今回は「油をもっと上手に使うには?」です。風味や香りが違う3種類あれば十分。使い分けて、味のバリエーションを広げて。「それぞれに異なる風味とうま味があり、使うものによって料理の印象ががらりと変わるのがオイル。3種類ほどを使い分けることで同じ料理でも味わいのバリエーションを楽しめます」と、飛田和緒さん。最低限揃えたいオイル2種と、あると便利な2種を、教えてもらった。「万能な油の代表が、オリーブオイル。そのままかけても、ソテーや揚げ油に使っても。醤油と非常に相性が良いので、私は和食にもよく使います」もう1本、常備しておくと重宝するのが米油だそう。「優しい風味で、いわゆるサラダ油の代わりに何にでも使えます。特に揚げ物は香ばしくカラッと揚がるのでおすすめです」その他、焙煎ごま油や、ナッツのオイルにも注目を。「香りも味も濃く、例えば冷や奴にさっとかけるだけでも、おいしいひと品になりますよ」エキストラバージンオリーブオイル【万能なオイルの代表選手。好みの風味のものを探して】「スパイシーなもの、クセがなくまろやかなもの、と産地やメーカーによって味わいはさまざま。あれこれ試して、好みのものを見つけてください」生のオリーブを搾った油。特に良質なものをエキストラバージンオリーブオイルという。程よい香りと風味があり、加熱してもそのままでも、さまざまに使える。和食にもよく合う。やや緑がかっていることが多いので、料理に色みを足したいときにも活躍。【焼き魚や納豆にもひと垂らし】独特の繊細な香りは、仕上げとしてかけて楽しむのもおすすめ。いつもの焼き魚や納豆、冷や奴に垂らせば、味に奥行きが。そうめんや味噌汁にかけてもいい。【和の煮物が、香り豊かな仕上がりに】ほんのりえぐみのある風味は、実は和食と好相性。例えばきんぴらや肉じゃが、筑前煮など定番の和のおかずも、オリーブオイルで作るといつもと違うおいしさに。米油(玄米油)【使いやすい油として最近注目。比較的安価なところも魅力】「クセのない味わいと香りの、万能油。たいていのスーパーで手に入ります。価格も控えめで、揚げ油など量が必要なときにも気兼ねなく使えます」米ぬかから作られるオイル。米油、玄米油など呼び方はいろいろあるけれど、製法はほぼ同じ。さらっと軽く、食材の香りや風味に影響を与えないので、さまざまな料理に幅広く使える。抗酸化作用があり、コレステロールを下げる成分が多く含まれるという健康にうれしい一面も。【天ぷらやフライがカラッと揚がる】唐揚げに天ぷら、フライ。米油なら揚げ物が香ばしく、カラッと&サクサクに。比較的加熱に強く、揚げているときにイヤなにおいが出にくいのもうれしいポイント。【炒め物、焼き物にと幅広く活躍】クセがない米油は炒め物にも、ソテーにも。野菜のスープにコクが欲しいときにかけてもおいしい。「もちろんドレッシングなどに、そのまま使ってもいいですよ」ひだ・かずを料理家。家庭料理を中心に数多くの著書を持つほか、雑誌やテレビなどで幅広く活躍。主な著書に『主菜』『常備菜』(共に主婦と生活社)など。※『anan』2017年7月19日号より。イラスト・SANDER STUDIO小野寺光子取材、文・新田草子(by anan編集部)
2017年07月18日料理は好きだし楽しいけれど、わからないまま放置している料理にまつわるあれやこれや、心当たりは、ありませんか?いまさら聞けない素朴な悩み、料理家のみなさんに、わかりやすく答えてもらいました。今回は「塩」についてご紹介します。塩少々ってどのくらい?→【塩少々=小さじ8分の1を基準に調整を】レシピで目にする「少々」という言葉。いつも、なんとなく分量を決めていたけど、正解ってあるの?「“少々”とは、小さじ8分の1の分量のことで、専用の計量スプーンも売られています。では、なぜ“少々”と書かれているかというと、結局は人によって味の基準が違うから。この量を目安に、徐々に自分で調整していきましょう。気を付けたいのが、味見。すればするほど舌が慣れて味が濃くなるため、味見をしないほうが味がまとまりやすいと私は思います」(料理研究家・ウー・ウェンさん)どうやって選んだらいい?→【まずは天然塩を1種類、使い続けてみよう】いろんな名前の塩があるけれど、選び方、使い分けはどうしたら?「天然の塩かどうかだけ確かめたら、あとは好みの粗さを選んで、浮気せずに使い続ける。すると、その塩の特徴がだんだんわかってきます。同じ小さじ1でも、感じる塩辛さが違うので、いろいろな塩を使っていると料理の勘どころが狂ってしまう気がします」(料理家・高山なおみさん)ちょうどの塩梅を身につけたい。→【まずはゆで卵から。練習あるのみ!】いざ味見をしたら、塩辛すぎたり、薄かったり。一発で味を決めたい!「料理を作り続けていくうちに、舌はどんどん敏感になっていきます。例えばゆで卵は、野菜のように水分が出ないので、塩味がわかりやすい。同じ料理に繰り返し味付けをすることで、自分がどの程度の分量で、どのくらいの塩味を感じるのかが自然とわかってきます」(ウーさん)「適量」に悩んでしまいます。→【素材の様子を見ながら塩加減することです】例えば野菜の塩もみ。塩の分量が「適量」と書かれていたら、うーん、と困ってしまうという人も。「野菜の塩もみの塩の量はいつも微妙に変化します。にんじん1本の細切りに使う分量の目安は小さじ1/2ですが、ものや季節によってもにんじんの水分量は違うので、塩を当てて水分が出にくい場合には、私は少し水を補ったりもします。『適量』とはそういう幅のことなので、素材をよく観察して加減する、ということにつきます。あとは何度もやってみて程合いをつかんで」(高山さん)ウー・ウェン料理研究家。「ウー・ウェンクッキングサロン」主宰。中国の家庭の味を、わかりやすく紹介。たかやま・なおみ料理家。現在は絵本作家としても活躍中。※『anan』2017年7月19日号より。イラスト・SANDER STUDIO(by anan編集部)
2017年07月17日「え、あの放送が“神回”なんて言われてんの?」と語るのは、4月からスタートしたNHK『ごごナマ』で、毎週火曜の料理コーナーを担当している料理愛好家・平野レミさん。’14年10月、同じくNHKの『あさイチ』で披露した「まるごとブロッコリー」という料理の生放送は、“神回”と呼ばれている。ブロッコリーを切り分けず、まるごと使う大胆かつ斬新な調理法だけでも目を引くが、それだけで終わらないのがレミさんだ。 調理中、鍋の蓋が手近に見当たらないと、長年、スタジオのセットとして飾りに使われていた埃まみれの鍋蓋を使い、段差につまずいてコケ、揚げ句、完成したブロッコリーがパタリと倒れて、皿からはみ出し、こぼれたソースで周辺はドロドロ。これには、出演者も視聴者も目が点。そして直後に大爆笑となった。 「あのあとオファーが山のように増えて、CMやら出版のお話やら、もう大騒ぎよ~。世の中って変よね~。失敗したほうが盛り上がるんだからさ~。でも、実は転んだとき、骨にヒビが入っちゃって。ブロッコリーだけじゃなく、私が倒れちゃった(苦笑)」 テレビ初登場となった’85年6月のNHK『きょうの料理』でも、レミさんはやっぱり“やらかした”。湯むきしたトマトを素手で握りつぶして、鍋に放り込む。今では違和感なく見られるが、当時の視聴者から「あの下品な料理はなんだ!」とクレームが殺到した。’79年から現在まで『きょうの料理』のディレクターを務める河村明子さんは次のように話す。 「賛否両論だったんですね。当時の真面目な視聴者からは、彼女のノリがショッキングだったんでしょう。ただ、クレームと同時に『すっごい楽しい』『誰?あれ?』って反応もたくさんあって」 その“大反響”のおかげでレミさんは『きょうの料理』にレギュラー出演することになる。 「彼女はいまだに“料理愛好家”で、“料理研究家”とは名乗っていない。それは自由に楽しく料理することを追求しているからでしょう。彼女がテレビ業界で最初の料理エンターティナーだったんじゃないでしょうか」(河村さん)
2017年04月28日ザ・プリンス パークタワー東京4月1日~6月30日、薬膳料理研究家が監修した春のレディースランチ「楊貴妃ランチ」(1名3,600円・税込 ※男性は4,000円・税込)を、ホテル内レストラン「中国料理 陽明殿」で提供開始する。「楊貴妃ランチ」は、同ホテルの女性ホテリエらによる「TOKYO HONEY PROJECT」が「身体の中からキレイになる」をコンセプトに企画したもので、今回は第2弾となる。季節特有の悩みに効果があるとされる食材を取り入れたメイン料理を、悩みタイプ別に選ぶことができるという。今回は、新生活での「環境の変化によるストレス」や、「季節の変わり目の体調変化」「梅雨の時期のもやもや」など、春から初夏にかけての季節特有の悩みに着目した内容となっている。盛りつけには色鮮やかで目からも料理を楽しめるように、エディブルフラワーを取り入れた。メイン料理には、薬膳料理研究家・谷口ももよ氏監修のもと、「気のめぐり促進」「代謝の向上」「むくみ解消」に効果があるとされる食材を使用した。メイン料理を選ぶときの参考として、自身の悩みを導き出すオリジナルのフローチャートを用意している。環境の変化によるストレスなどにおすすめなのが、気のめぐりを良くする「帆立貝とアオリイカの菊の花入りオレンジソース炒め」とのこと。かんきつ系の香りはリラックス効果があり、気の巡りをよくする働きがあるという。菊花や香草類のセロリ、帆立はイライラを解消し肝機能を高め、免疫力の高い体づくりにおすすめとのこと。季節の変わり目の体調変化に悩む人には、代謝アップが期待できる「八種野菜の酸味と辛味の酸辣煮込みあんかけ」を用意する。菜の花などの春の苦い野菜はデトックス効果が高く、のぼせやイライラ、目の充血などにも効果があるといわれているとのこと。花粉症対策にもおすすめだという。梅雨の時期のもやもやには、むくみ解消効果があるという「大海老と子持昆布、小豆とトウモロコシ入りガーリック和え マヨネーズソース」を用意した。むくみのおすすめ食材は、トウモロコシや小豆であるとのこと。きれいな水を体に取り込み、悪いものを排泄する働きがあるとされる海藻類も使用している。同ランチには、メインメニューのほか、前菜の「陽明殿特製 前菜七種盛り合わせ」、スープの「フカヒレとアオサ海苔の卵白入りとろみスープ」、飯麺の「海の幸入りリゾット風チャーハン」、デザートが付いている。5月14日(母の日)~5月21日までの期間中は、プランを利用者全員に、カーネーションの花茶を提供する。
2017年03月30日今回の「やさしいママのひみつ」は、ご自宅で、料理教室「おいしい週末」を主宰する料理研究家、近藤幸子さん。9歳と3歳の2人姉妹のママです。近藤幸子さん娘さん:長女(9歳)、次女(3歳)料理研究家、管理栄養士。宮城県・仙台で料理学校、料理研究家のアシスタントを経て独立。楽しみながら作る料理教室「おいしい週末」を主宰。簡単でシンプル、気の利いた料理作りに定評がある。著書に『重ねて煮るからおいしいレシピ』(主婦と生活社)、『おいしい週末、だれか来る日のごちそう献立』(地球丸)ほか。 近藤さんが2人の子育てを通してたどり着いた、仕事と家庭を両立し、いつも笑顔でいるための秘訣について、お話を伺いました。 人気料理教室「おいしい週末」と子育ての両立まずは近藤さんの平均的な1日のスケジュールを見てみましょう。6:30 : 起床、メールや家事を済ませる7:00 : 長女起床。朝食7:40 : 長女小学校へ。洗濯など8:00 : 次女、夫が起床。朝食9:00 : 次女保育園へ。家事、掃除を終わらせる10:00 : レッスン、撮影など16:00 : 長女帰宅、習い事など18:00 : 次女のお迎え19:00 : 夕食、お風呂22:00 : 就寝(忙しいときは深夜1時まで仕事、もしくは朝4時に起きて仕事)映像クリエイターのご主人は、平日夜はほとんど不在。小学生の娘さんは16時に帰宅するため、そこからは子どもモードになるそう。「自宅で仕事をしているので、合間を見て家事をすることが可能です。仕事で試作したものや撮影の残りものが、夕食になることも多いんですよ」と近藤さん。子どもの頃から、お菓子を作ったり、料理をするのが好きだったという近藤さん。大学に在学中から、地元では有名な料理家のアシスタントについたのだといいます。「東京とは違って料理家さんが少ないので、新聞やテレビなど、幅広い現場を経験できて、楽しかったです。当時は、料理教室は学ぶ場所という印象が強かったので、同世代の人たちを集めて、みんなで作ってワイワイ食べるような楽しいことをしたいなと思いました。それで月に一度、フードイベントのようなことをしていたんです」それが、結婚を機に上京後、現在も続けている料理教室「おいしい週末」のきっかけとなったのだそう。教室に来てくれた生徒さんからの口コミで、取材や撮影の話が来るようになった近藤さんは、料理家としても活躍。料理教室はなかなか予約が取れないほどの人気です。■「母親が教えてあげられること」がすべてではない出産前は月に15回開催していたという教室は、子育て中のいま、月3,4回できればいい方だと話します。「仕事を頑張っていたので、出産後も戻りたいという気持ちがあったのですが、バランスがうまくつかめなくて、頑張りすぎて身体を壊すこともありました」ご主人は忙しく、またそれぞれの実家も遠いうえ介護などで忙しいため、頼ることができなかったという近藤さん。上の娘さんが3歳くらいまでは、精神的にも身体的にもボロボロで、辛かった時期があったのだとか。「自宅仕事なので仕事と子育ての境目が難しく、夫もほぼ家にいないので、子どもとしか触れ合う時間がなかったんです。でも6歳差で次女を授かって。2,3歳差だと荒波のまま次、みたいな大変さがあると思うのですが、6年あると反省して、どうしたらいいかじっくり考える時間があったことがよかったです」考え抜いた結果、子育て家庭に大学生がインターンシップするという形のシッター会社に、お願いすることに決めた近藤さん。約3年半、主に長女の世話を中心に頼んだことがいい影響となり、ようやく仕事と子育てを両立できるようになったと感じているそう。「4ヶ月ごとに新しい大学生が2人ずつ来てくれるのですが、とてもいい関係が築けました。娘に大好きなお姉ちゃんがたくさんいるというのは、財産だと思っています。娘を見てもらっている間に、考え事やきっちり家事をしたり、そういう時間が少しでもあると充実感がありました。もちろんお金はかかることですが、ある程度、誰かに甘えたり託したりすることは、子育てするお母さんには必要だと感じています。また、4ヶ月間終了すると、大学生たちに私たちがどうやって仕事や子育てをしているか、2時間ほど話す日があるのですが、それを毎回しているうちに、夫婦で改めて子育てをどうしたいか、ちゃんと話せるようになったのもよかったです。大学生のためにと思ってやっていたことが、夫婦間のコミュニケーションにも繋がったんですね。第三者の目は大事だと思いました」「母親が教えてあげられることがすべてじゃない」と話す近藤さん。個人店同士のつながりやお祭りがあり、近所の人が子どもたちをかわいがってくれる下町で暮らしていることも、プラスとなり、心の余裕ができるようになったのだそう。■心に栄養を与えると、夫婦間のイライラもなくなるさらに心に余裕を持てるように、近藤さんが意識的に作るようにしているのが、映画を観たり、音楽を聴く時間。「長女のときは我慢しなきゃというか、自分の好きなことを思い出す余裕がなかったんです。もともと映画や音楽が大好きなのですが、そういうものをうまく取り入れないと、心の栄養が枯渇してしまいます」「映画を1本観ようと思うと、なかなか観られないのですが、区切ってもいいんだと気付いて。寝る前に30分、1時間だけ観ています。区切ると、意外と余韻を楽しむこともできるんですよ。夫とは好きなものが似ているので、すすめあったり、子どもや家庭以外の話ができると、イライラすることもなくなりました」 ■リフォーム・家具選び・色使いで、すっきり見せる片付けを上京してからずっと住んでいるというご自宅は、一昨年リフォーム。賃貸ながら10年以上住んだからこそ、理想を形にできたのだといいます。「新しい家を思い通りに描くのではなく、すべてがわかったうえでのリフォームだったので、ストレスの種だった悩みをすべて解決できました」家具職人のご友人に作ってもらったという、アイアンがアクセントになったキッチンの戸棚や食器棚、リビングにある棚は統一感があります。「細々としたカトラリーや豆皿、パントリーを引き出し式の食器棚に集約することができたおかげで、日々のストレスが減りました。わたしは "片付け下手” なので、いかに労力なく片付けられるか、を考えました」また、リビングとつながった子ども部屋も、見通しがよい分、色使いには気をつけているそう。「椅子やピアノ、電気スタンドなど、できる限り赤色を選ぶようにしています。色に統一感がないと、すごく散らかって見えてしまいます」■日々のストレスを減らす、合理的な道具選び近藤さんは、自宅で教室を開催しているからこそ、使うものにはこだわりたいそう。自身のことを“合理主義”だと分析します。「ただ “かわいい” だけで買うことはなく、ある程度ちゃんと使えるかどうかが、自分の判断基準になっています。ひとつで何役も使えるようなものが好きなので、鍋や皿も、仕事の割には持っていない方だと思います」そんな近藤さんが愛用するのは、「クリステル」のステンレス鍋や「フィスラー」の圧力鍋、チタン製の中華鍋。「大きくて重かったり、こまめな手入れが必要なものはストレスになってしまいます。私は、大は小を兼ねないと思っていて、なるべくコンパクトに済ませたいから、まな板や包丁、ヘラも小さいものを使っています。だから、洗ったり片付けするのもラク。作り置きをする目的でなければ、4人家族でも20cmの鍋で間に合っています」「子どもが生まれてから購入した圧力鍋は18cmのもの。野菜を柔らかく煮るのも5分ほどでできるし、スープや蒸したり、毎日のように活躍しています。それから茹でものには中華鍋がおすすめで、ふきこぼれないし、口が広いから麺や青菜も入れやすくて便利です。チタン製は少し高いですが、絶対に錆びることがないし、軽くて熱伝導がよく、すぐ沸くから、一生モノだと思います子どもと向き合おうと思うと、真剣に調理できる時間って20分くらいしかなくて、できることも限られてくる。10分、15分をなんとかして “5分” に短縮したいからこそ、ちょっとした工夫や道具選びが重要で、それがきっと日々を変えてくれると思っています」■日々使うものこそ、納得のいくものをそんな近藤さんに体験していただいたのが、“肌と地球にやさしい” がコンセプトの「ヤシノミシリーズ」の洗剤。「生徒さんも気にするし、教室に置くものはひとつひとつ、納得いくものにしたいなと思っています。じつは長年サラヤさんのハンドソープや除菌スプレーを使用しているので、すでに信頼感もありました。植物性のものは油落ちが気になりますが、『ヤシノミ洗剤』は泡立ちも油落ちも思っていたよりもよくて、肌もカサカサになることが減りました。国産のもので手頃な価格なのもうれしいですね」また、これまでは強い香りが苦手で、柔軟剤は使っていなかったという近藤さん。使ってみた感想は?「いつも洗濯物は、洗面所に除湿機を置いて乾かしているので、臭いがきちんと取れるかどうかが気になって、いろいろな洗剤を試しているところでした。『ヤシノミ洗たく洗剤』でも洗ってみましたが臭いが気にならないので、しっかり洗えていると実感しています。柔軟剤を使ってみたところ、シワのつき方が浅くなり、洗濯がラクになったようです。『ヤシノミ柔軟剤』は、柔軟剤にはめずらしく “無香料” なので、これなら使い続けられますね」 ■前向きに、力を抜く家事子育てをしながら「ていねいな暮らし」は難しい、という近藤さん。ママたちは、もっとていねいさから解放されてもよいのでは? と話します。「できないことを悲しむのではなく、かといって極端な時短や手抜き料理のようなもので済ませたくはなくて。だから、前向きに工夫することができたらいいと思うんです。先日出した本、『重ねて煮るからおいしいレシピ』で紹介したような、鍋に入れてちょっと火にかけるだけでできる、無理をせず、ちょっとおしゃれに、おいしく仕上がる料理を目指しています」「ていねいな暮らしにこだわりすぎず、時間は子どもと穏やかに過ごすことにかけて、どこかほかのところで力を抜いてもいいんじゃないかと思います。自分に向いているかどうかもあって、私は作り置きよりも、さっとできるものの方が向いているようです」子育てで “できないこと” を前向きにとらえ、自分が “ストレスだと感じていることを減らす” ことが、近藤さんがやさしいママでいられる秘訣。子育ては、優先順位をつけられるようになることも大切だと話します。「子どもが生まれるとできなくなることも多いけど、すべてがそうではなくて、子どもがいるからこそできたり、頑張れることもある。慣れてくると、家事も仕事もこなせるところもあるから、こんなにできて私ってすごい! と、自分を褒めてあげることも大切だと思います。一人目のときは、こんな風には全然思えなかったですね。よく2人目を考えている人から相談されるのですが、この育児スキルを活かさない手はないとよく話しています。こんなに苦労して積み上げた育児スキルを、一人だけにとどめるのはもったいないと思います」最後に、さっと作れて子どもと一緒に楽しめる、クッキーのレシピも教えていただきました。■近藤さんちの「オートミールクッキー」の作り方<作りやすい分量>A・オートミール 60g・薄力粉 55g・塩 小さじ 1/4・ベーキングパウダー 小さじ1/4B・ココナッツオイル 大さじ2 (菜種油や太白ごま油など好みのものでも)・牛乳 大さじ2 (豆乳に代用可能)・メープルシロップ 大さじ2<作り方>1、A を合わせ、よく混ぜる。2、B をボウルに入れて混ぜ、1を加え粉っぽさがなくなるまでヘラで混ぜ合わせる。3、天板にオーブンペーパーを敷いて生地を乗せ、濡れた手で 20cm×20cm厚さ3mm ぐらいになるように広げる。4、180度のオーブンで10分ほど焼く。一度オーブンから取り出し、食べやすい大きさに包丁で切る。さらに10分ほど香ばしい色がつくまで焼く。*ゴマやナッツを加えるのもオススメです。<近藤さん流“子育ての秘訣”まとめ>1. 子育ては、ある程度誰かに甘える。2. 前向きに手を抜く3. 片付けやすい空間作り4. 子どものおもちゃは色を統一する5. 時間を有効に使うための道具選び6. 優先順位をつける 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年03月27日料理家さんたちのお仕事の裏側にある、ご自宅での暮らし方。料理家であると同時に、ひとりの妻であったり、ひとりの母であったり、ひとりの女性でもある彼女たち。この【私の家仕事】では、そんな料理家さんたちの毎日の暮らしの中にある「家仕事」について教えていただいています。今日は料理家・みないきぬこさんに教わる、みないさん家の「とりあえず」のおつまみレシピ。ご主人がお腹を空かせて帰ってきた時に、ひとまず晩酌を始めたい時に、ちゃちゃっと作ることができるこんなメニューが大活躍します。■むしゃむしゃ食べたい!チキンのアジアンサラダ身体が野菜を欲している時には、こんなおつまみをむしゃむしゃどうぞ!<材料>(2人分)・ささみ2本A(ナンプラー小さじ1こしょう少々)・香菜1束(30g)・細ねぎ20g・きゅうり1/2本・大葉2枚・かいわれ1/2パックB(ナンプラー大さじ1/2、ポン酢大さじ1/2サラダ油小さじ1、レモン汁小さじ1、砂糖小さじ1/2)【1】ささみは所々フォークで刺し、Aをもみ込んで5分ほど置きます。ラップをしたらレンジで1分加熱しましょう。粗熱が取れたら細くさきます。【2】香菜、細ねぎはざく切り、大葉は千切り、きゅうりは縦半分に切ってから斜め切りに。すべてを合わせて冷水に5分ほど放し、水気をきります。【3】ボウルに、1と2とBを加えて和えたら出来上がりです。みないさんのひとことポイント「パクチーが苦手な方は三つ葉や、レタスで代用を。夏にはトマトや、さっとゆでたゴーヤをプラスしてもおすすめです。旬の野菜をひとつ取り入れて、アレンジしてみるのもレパートリーが増えてお料理が楽しくなると思いますよ。」■お酒がすすむ豚バラザーサイ炒めしっかりした味付けのこちらはビールにぴったり。ぐいぐいお酒も進んじゃいそうなおつまみです。<材料>(2人分)・豚ばら肉120g・ザーサイ40g・キャベツ1/4個分(200g)・にんにくみじん切り小さじ1/2・ごま油小さじ1A(オイスターソース大さじ3/4、黒酢(または酢)小さじ1、こしょう少々)【1】豚肉は4cm幅に切る。キャベツは一口大に切る。【2】フライパンにごま油、にんにくを入れて中火にかけ、香りがたったら豚肉、ザーサイ、キャベツを順に加えて炒める。Aで調味する。【3】お好みで、粗びき黒こしょうをかけたら出来上がりです。みないさんのひとことポイント「ザーサイのしっかりとした味付けと豚肉のうまみが合わさって、お酒のおつまみにも、ご飯のお供にもよく合う一品です。にんにくを控えめにすれば、お弁当のおかずにもおすすめですよ。」みないさんに教えてもらった、「とりあえず」のおつまみレシピ。ちゃちゃっと作れるこんなメニューで、とりあえずの食卓にも大満足。今夜は大きな「ごちそうさま」の声が聞こえそうです。=写真・文:宮城=食のはなし 私の家仕事 レシピ <プロフィール>みないきぬこさん料理研究家の枝元なほみさんのアシスタントを務めた後に独立。雑誌やTVなどで活躍するほか、女子栄養大学で非常勤講師として調理実習の講義も行う。家ではひとりの女の子を育てるお母さん。著書に「はじめてのストウブ(池田書店)」「萌え断(河出書房新社)」「大豆で美味しい毎日レシピ(エイ出版社)」など。【料理家・みないきぬこさんの本はこちら】「はじめてのストウブ素材別シンプルおいしいレシピ 」 池田書店「萌え断」 河出書房新社
2017年03月17日慌ただしく帰宅してからごはんの用意をすると、主菜を作るのが精一杯になって、つい野菜の副菜を省略しがち。「野菜不足にならないかしら」と心配になります。「野菜を洗って、切って、加熱して・・・という作業は手間がかかるので、つい省略したくなります。そんな時こそ、野菜料理でも『サキドリ』と『作りおき』を活用しましょう」と料理研究家の田内しょうこさんは話します。今回は時短調理の3つのコツとおいしい時短レシピをご紹介します。【田内しょうこ プロフィール】アメリカ・カリフォルニア州の女子大を卒業後、出版社勤務を経てフリーに。雑誌・ウェブなどメディアで料理レシピを提供するほか、企業向けセミナー、育休ママ向け時短料理ワークショップ、時短料理教室、食にまつわる取材やライティングなど幅広く活動。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『忙しいママでもできる! 毎日の時短ごはん』(辰巳出版株式会社)などがある。Blog: Twitter: @oyakogohan ■コツ1:スライサーを活用して「野菜の塩もみ」を常備スライサーは目新しい調理器具ではないけれど、意外とうまく使いこなしている人は少ないかもしれません。「スライサーを使って野菜をまとめて切り、塩もみを作りおきしておけば、そのまま食べることもできるし、料理にも使えます」と田内さん。子どもがお手伝しやすい作業なので、子どもにまとめて切ってもらえば大助かりです。田内さんのおすすめはきゅうりの塩もみの常備。冷蔵庫にそれがあれば、そのまま食べられるだけでなく、しらすあえ、ちらし寿司、ヨーグルトサラダ、サンドイッチの具、冷汁などいろいろな料理にも使えます。「きゅうりの塩もみのサンドイッチはヘルシーだし、子どものおやつにもおすすめです」。■コツ2:切った野菜を「サキドリ」で常備2つ目のコツは、野菜を時間のある時や、ついでの作業で多めに切って冷蔵庫に常備しておくことです。「それだけ?」と思ってしまいそうですが、「切った野菜がある、という安心感は思ったよりずっと大きいので、ぜひ試してください」と田内さん。切った野菜があると「みそ汁の具材にしよう」などと、野菜のちょい足しも気軽にできて、野菜の摂取量も増えそうです。「例えば大根を4cm程度の長さにまとめて切って保存しておけば、汁物の具材にすぐに使えるだけでなく、加熱して味つけすれば立派な一品になります」と、簡単なレシピを紹介してくれました。●大根とツナ煮【材料】 4人分大根のまとめ切り 2カップ分ツナ缶(オイル漬け) 1缶水 1・1/2カップ(A)酒 大さじ2しょうゆ 大さじ1みりん 大さじ1【作り方】1. 鍋に水と大根を入れて火にかけ、煮立ったら(A)とツナを缶汁ごと加えて中火で5分ほどに煮る。2. 鍋に入れたまま冷まし、食べる時に再び温める。傷みやすい印象のある切った野菜も、保存容器やビニール袋に入れて保管しておけば4、5日ほど日持ちします。 ■コツ3:ゆで野菜を常備すれば、そのまま料理に使える田内さんによると、切った野菜だけでなく、ゆで野菜も常備しておくと便利だそうです。「少量しか使わない時に、ついでに多めにゆでて保管しておけば、簡単に野菜の副菜が一品できます」。ゆでて保存に向く野菜は、キャベツ、白菜、ほうれん草などの葉物からにんじん、さつまいも、じゃがいもなどの根菜類などだそうです。ゆでたほうれん草を使った、子どもに人気の一品のレシピを紹介してもらいました。●ほうれん草のチーズ焼き【材料】 4人分ゆでほうれん草 6株分冷凍コーン 大さじ山盛り3マヨネーズ 大さじ2ピザ用チーズ 適量【作り方】1. ゆでほうれん草はざく切りにする。2. ほうれん草、コーンをマヨネーズであえる。3. 耐熱皿に 2 を入れ、ピザ用チーズをのせてオーブントースターか魚焼きグリルで焦げ目がつくまで焼く。「塩もみ」「切った野菜」「ゆで野菜」を常備、というちょっとした心がけで「冷蔵庫にすぐ使える野菜がある」と、心に余裕を持ってごはん作りができますね。協力: 『忙しいママでもできる! 毎日の時短ごはん』(辰巳出版株式会社)
2017年03月01日春から入園、入学、職場復帰など新生活が待っているママにとって、この時期は家事の手間を見直すいいチャンス。特に料理は、ちょっと見直してみると、手間がぐんとラクになる可能性大です。そこで、時短料理の著作を多数出版、育休ママ向け・時短料理ワークショップも行っている田内しょうこ先生に、忙しいママでもできる毎日のごはん作りの時短テクニックを伺いました。【田内しょうこ プロフィール】アメリカ・カリフォルニア州の女子大を卒業後、出版社勤務を経てフリーに。雑誌・ウェブなどメディアで料理レシピを提供するほか、企業向けセミナー、育休ママ向け時短料理ワークショップ、時短料理教室、食にまつわる取材やライティングなど幅広く活動。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『忙しいママでもできる! 毎日の時短ごはん』(辰巳出版株式会社)などがある。Blog: Twitter: @oyakogohan ■あなたのごはん作り、どこを「時短」できる?時短ワザや時短調理器具の情報は世の中に溢れているけれど、自分に合ったものを取り入れることが大切。どれくらいの頻度で買い物に行くか、1日や1週間の中でいつ料理時間をとるか、など料理への向き合い方は人それぞれ。そして合う時短方法も人それぞれ異なります。やみくもに「いいな」と思って新しい時短情報を取り入れても、続かなかったり、買った道具をすぐ眠らせてしまったり、という結果に陥りがちです。「ごはん作りで何に時間がかかっているか」「作業の中で何を苦手に感じているか」と振り返ってみると自分に合った時短の方法が見つかる、と田内しょうこさんはアドバイスします。■ちょっとだけ「サキドリ」習慣でごはん作りをラクに田内さんおすすめの「サキドリ」は、次以降のごはんの準備を、あらかじめしておくこと。ごはんを作る時に、「ついでに多めに材料を切っておく」「ついでに多めに加熱しておく」、買ってきた材料を冷蔵庫にしまう「ついでに下味をつけておく」など、ちょっとしたついで作業を事前にしておくだけです。「買った肉や魚を、冷蔵庫に入れる時に下味をつけて保存しておけば、味もしみてそのまま加熱するだけでおいしい料理ができる上に、日持ちもよくなります」「肉を炒める時は使う分量より多めの肉を炒めておけば、次のごはんで使え、一つの調理作業で次のごはんの下ごしらえもできることになります」というように、ちょっとした「サキドリ」習慣は、手間が省ける上においしくなったり、保存期間がのびたりといいことづくめのようです。 ■肉を多めに炒める「時短肉野菜炒め」例えば肉野菜炒めでも「サキドリ」ポイントはいくつかあります。まず、野菜をあらかじめ「サキドリ」してまとめ切りしておけば、切る手間が省けます。肉は、肉野菜炒めで使う量より多めに塩味で炒めておきます。余る肉は次のごはんの「サキドリ」分として保存。その肉は、翌日中華丼や回鍋肉など別の料理に利用できます。このように炒めものは途中まで「サキドリ」しておくことが時短につながりますが、煮ものは、いっそ最後まで多めに作ってしまう方が味もしみておいしいなど、どこまで「サキドリ」すればいいかは調理方法によっても異なります。下の表を参考に、自分に合いそうな時短方法をぜひお試しあれ。 協力: 『忙しいママでもできる! 毎日の時短ごはん』(辰巳出版株式会社)
2017年02月28日料理家さんたちのお仕事の裏側にある、ご自宅での暮らし方。料理家であると同時に、ひとりの妻であったり、ひとりの母であったり、ひとりの女性でもある彼女たち。この【私の家仕事】では、そんな料理家さんたちの毎日の暮らしの中にある「家仕事」について教えていただいています。今日は、料理家・みないきぬこさんの家族のごはんを作る場所であり仕事場でもあるそのキッチンにお邪魔して、キッチン収納についてお話を伺いました。■ 職人さんに作ってもらったオーダーメイドの食器棚みないさんのキッチンにある大きな食器棚は、ふらり立ち寄ったイベントでたまたま出会った職人さんにオーダーメイドで作ってもらったもの。ブナの木で作られた食器棚は、年を重ねるごとに色が変わって味わいが増してきたといいます。大人数になることもある撮影では作った料理をその場でふるまうことも多く、同じうつわも6-8枚ほどは用意するとおっしゃるみないさん。そのたくさんのうつわやカトラリーのすべてを入れられる、収納力抜群な食器棚です。みないさん「もともとあったキッチンの作り付けの棚は高いところにあるから、たくさんのお皿を出したり仕舞ったりするのは大変だったんです。でもこれなら大丈夫。昔ながらのガラス張りの食器棚をイメージして作ってもらったから、中が見えてどこに何が入っているかもすぐ分かります。」<写真:左上から時計回りに>・左上:撮影に備えて、同じうつわを複数揃えるみないさん。その出し入れが楽になるよう設計されています。・右上:引き出しの中はカトラリーや豆皿を並べて。天板が一部ガラスになっているから、豆皿を見せて収納することが可能です。・右下/左下:たくさんのカトラリーたちもこの通り。この収納力はオーダーメイドならではのもの。■ ヴィンテージマンションの趣ある壁面収納は見せる収納使いにヴィンテージマンションの一室にご自宅兼スタジオを構えるみないさん。前の人の住まいをそのまま使用しているという部屋には、どこか趣が漂います。キッチンの壁1面にある壁面収納は「見せる収納」使いに。ストウブのお鍋をそのまま飾ったり、年度違いの手作り梅酒や梅ジュースなどを並べて目でも美味しく楽しみます。下から2段目にある、アルミのツボと竹製のかごは旅先のチェンマイで出会ったという蒸し器。かごにさらしを敷いて、もち米を炊くことも。ホールのスパイスをすって、オリジナルのスパイスを作るのが好きなみないさん。お気に入りのすり鉢は地元の輸入品店で出会ったもの。ガラス製のキャニスターやジャーもまとめて、見せる収納に。タイのチェンマイから持ち帰ってきたという蒸し器をふと覗けば、そこにはたくさんのレストランやお店などのショップカードが。6歳の年長さんになるというみないさんのお嬢さまの可愛らしいイタズラ収納になんだかほっこり。毎日の暮らしをより楽しく彩る家仕事。日常が詰まったキッチン収納からは、まるでそのご家庭の色とりどりの物語が溢れ出てくるかのようです。キッチンに詰められた物語に想いを馳せて、今夜はどんな料理を作りますか?=文・写真:宮城=暮らしのはなし 私の家仕事 <プロフィール>みないきぬこさん料理研究家の枝元なほみさんのアシスタントを務めた後に独立。雑誌やTVなどで活躍するほか、女子栄養大学で非常勤講師として調理実習の講義も行う。家ではひとりの女の子を育てるお母さん。著書に「はじめてのストウブ(池田書店)」「萌え断(河出書房新社)」「大豆で美味しい毎日レシピ(エイ出版社)」など。【料理家・みないきぬこさんの本はこちら】「はじめてのストウブ素材別シンプルおいしいレシピ 」 池田書店「萌え断」 河出書房新社
2017年02月28日パピマミをご覧の既婚男性の皆さん、妻に恋してますか?夫が妻に作る“料理”がカギとなる1月28日公開の映画『恋妻家宮本』と、パパが作った料理を家族みんなで食べる“共食維新”を掲げ、パパ料理の普及を目指す『日本パパ料理協会』がコラボレート。料理を通じて、夫婦のコミュニケーションを高めるためのヒントを3回シリーズで紹介してきましたが、いよいよ今回が最終回となります!最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします。●料理がつなぐ夫婦の絆『恋妻家宮本』とは――。阿部寛さん、天海祐希さんという豪華なキャストが夫婦を演じることでも話題の映画『恋妻家宮本』。優柔不断な中学校の国語教師、宮本陽平(阿部寛)と妻の美代子(天海祐希)は大学時代に知り合い結婚。27年の時を経て、1人息子の結婚をきっかけに夫婦水入らずとなったものの、できちゃった婚だったため、結婚後初めての二人だけの生活はなぜかギクシャク。互いにうまく伝えられない思いを抱えながら日々を過ごしていたある日、陽平が美代子の書いた離婚届を発見してしまったことから、改めて夫婦について考えていくことになるのです。『家政婦のミタ』『女王の教室』『○○妻』など数々のヒットドラマの脚本を手掛けてきた遊川和彦さんがベストセラー作家・重松清さんの『ファミレス』を原作に、脚本だけでなく、初めて監督まで挑戦した作品です。●恋妻家料理は家ごとに違うそんなこの作品でカギを握っているのが“料理”。主人公の陽平は、新たな趣味として通っている料理教室で習った料理を妻の美代子に作ります。夜、一緒にお酒を飲む二人の前に並ぶおいしそうなおつまみの数々ですが、美代子は微妙な反応しかしてくれません。これほど凝った料理を作ったのに、いったいなぜ?しかし、この陽平が作った料理が、すべての妻に喜んでもらえないわけではありません。美代子にとっては喜べるメニューではなかっただけです。二人として同じ人間がいないように、同じ夫婦は二つとしてありません。もちろん、同じ妻もいません。それぞれに好みもあれば、それぞれに食べたいタイミングもあるのです。ハッキリ言って難しすぎます(汗)。では、常日頃、妻へ料理を作っている日本パパ料理協会に所属する飯士たちは、具体的にどんな恋妻家料理で妻を喜ばせてきたのでしょうか?今回は、過去、妻を喜ばせることに成功したパパ飯士たちのレシピを紹介します!●妻の郷愁を誘う関西風雑煮~五十嵐パパの場合〜結婚3年目に迎えたお正月。当時、妊娠中で苦労が絶えなかった妻のために五十嵐パパは一念発起します。もともと料理は好きだった五十嵐パパですが、そのときばかりは最高のものを食べてもらいたいと、わざわざ築地まで行って食材を選んだそうです。作ったのは“お雑煮”。シンプルな一品ではありますが、そこには五十嵐パパの愛情が詰まっていました。関東出身の五十嵐パパは、それまでお雑煮を作るときはカツオだしをひいていたのですが、関西出身の妻を喜ばせようと、昆布だしにチェンジ!慣れないながらも築地で買ったいい昆布で丁寧にダシをひき、妊娠中の妻を思い、優しいお雑煮を仕上げたのです。事前に予告されていなかった妻はもちろん喜んで完食。懐かしい味を存分に楽しんでくれたそうです。<五十嵐パパ流・関西風雑煮のレシピ>【食材】・水・カマボコ・こんにゃく・大根・ごぼう・新巻鮭(あらまきじゃけ)・いくら・お餅【調味料】・だし用昆布1枚・みりん・醤油・料理酒【手順】1.昆布でダシをひく2.食材をカットカマボコは角切り。こんにゃく、大根は細く板状に切る。新巻鮭もサイコロ状に切る。ごぼうは笹がき。3.だし汁にカットした食材を投入しばらく煮たら、みりんと醤油を1対1の割合で入れて、料理酒大さじ4杯を入れ、またしばらく煮る。4.最後にふかしたお餅を入れていくらをのせて完成----------食材的には五十嵐パパが食べ慣れたものだったそうですが、ダシを変えることで恋妻家料理に。それまでは主にカレーやシチューを作っていたという五十嵐パパの思いがあふれるこの逸品は、言うなれば“恋妻雑煮”だったのでしょう。●結婚のきっかけを作ったアクアパッツァ~勝間パパの場合〜勝間パパは、結婚から4年経った今でもことあるごとに妻からある料理をリクエストされるそうです。その料理は“アクアパッツァ”。実はこの料理には二人の思い出が詰まっているのです。勝間パパが初めて妻に“アクアパッツァ”を作ったのは、結婚する前、まだ付き合い始めたばかりのころでした。その当時は言い合いになることも多く、よくケンカをしていた二人。あるとき、ケンカをしてお互い連絡を取らない期間がしばらく続き、「もう終わりかなぁ〜」なんて思っていたタイミングで妻から勝間パパに「ご飯作ってうちで食べませんか?」というメッセージが届きました。かつて料理人をしていた勝間パパは、これはチャンスと誘いを受けることにしました。一緒に商店街に買い物に行って、狭いキッチンで作ったのがその“アクアパッツァ”。実はケンカの原因は勝間パパ自身の劣等感だったそうなんですが、その思いを察した勝間パパの妻は、得意分野の料理を振舞う場を作って、その劣等感を払拭してくれたのです。別れの危機から起死回生の逸品で絆が深まった二人は、一緒に住むようになり、その年には入籍。今でもその思い出の料理を二人で楽しむ機会が多いそうです。<勝間パパ流・アクアパッツァのレシピ>【食材】・白身の魚(鯛、スズキなど)・アサリ・プチトマト(ドライトマトならベター)・黒オリーブ・ケッパー・イタリアンパセリ(普通のパセリでも可)・オリーブオイル・塩、コショウ【手順】1.魚に塩・コショウしてフライパンで皮目からソテー2.魚に焼き色がついたらアサリを入れる3.アサリが開いて出汁がでてきたら黒オリーブ、ケッパーを加え魚が半分浸るくらい水を加える4.水が半分くらい煮詰まったらオリーブオイル、イタリアンパセリを加え完成----------二人の間に結婚する前からの思い出の料理があると、それはもう鉄板ですよね。特に元料理人ということで味は確か。妻からしてみたらたまらないんじゃないでしょうか?●大切なのは、妻が喜んでくれることを考えて料理を作ることお二人が所属する日本パパ料理協会のFacebookとInstagramでは、“恋妻家”であるパパ飯士たちが妻に作った料理の写真をアップしていく『恋妻家料理のススメ』キャンペーンを実施中。お二人のような素晴らしい恋妻家料理のヒントを見つけることができるかもしれません!ぜひチェックしてみてください!妻に恋するパパ料理飯士たちの恋妻家料理エピソードの数々。楽しんでいただけましたでしょうか?いろいろなお話を聞いていると、どうやら大切なことは手の込んだおいしい料理を作ることではなく、目の前にいる妻のことをよく知って、他の人はさておき“自分の妻が喜んでくれることを考えて料理を作ること”なんだと感じました。ぜひ皆さんも、これを機に自分の妻のことをもう一度知るところから始めてみてはいかがでしょうか?【取材協力/日本パパ料理協会】・公式Facebook【映画】『恋妻家(こいさいか)宮本(みやもと)』2017年1月28日(土)全国ロードショー監督・脚本:遊川和彦原作:重松清『ファミレス』上下(角川文庫刊)出演者:阿部寛、天海祐希/菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかり、奥貫薫、佐藤二朗/富司純子 他上映時間:1時間57分・公式サイト●ライター/杉山ジョージ(兼業主夫放送作家)
2017年01月26日パピマミをご覧の既婚男性の皆さん、妻に恋してますか?夫が妻に作る“料理”がカギとなる1月28日公開の映画『恋妻家宮本』と、パパが作った料理を家族みんなで食べる“共食維新”を掲げ、パパ料理の普及を目指す『日本パパ料理協会』がコラボレート。料理を通じて、夫婦のコミュニケーションを高めるためのヒントを3回シリーズで紹介していきます。●夫婦の間にある“料理ギャップ”『恋妻家宮本』とは――。阿部寛さん、天海祐希さんという豪華なキャストが夫婦を演じることでも話題の映画『恋妻家宮本』。優柔不断な中学校の国語教師、宮本陽平(阿部寛)と妻の美代子(天海祐希)は大学時代に知り合い結婚。27年の時を経て、1人息子の結婚をきっかけに夫婦水入らずとなったものの、できちゃった婚だったため、結婚後初めての二人だけの生活はなぜかギクシャク。互いにうまく伝えられない思いを抱えながら日々を過ごしていたある日、陽平が美代子の書いた離婚届を発見してしまったことから、改めて夫婦について考えていくことになるのです。『家政婦のミタ』『女王の教室』『○○妻』など数々のヒットドラマの脚本を手掛けてきた遊川和彦さんがベストセラー作家・重松清さんの『ファミレス』を原作に、脚本だけでなく、初めて監督まで挑戦した作品です。●料理ギャップを乗り越えろ!そんなこの作品でカギを握っているのが“料理”。新たな趣味として料理教室に通っている陽平は習ってきたいろいろな料理を美代子に作りますが、肝心の美代子は微妙な反応。これって多くの夫婦が体験している“夫婦間の料理ギャップ”なのではないでしょうか?育ってきた環境も違えば、味の好みも違う。一緒にご飯を食べる機会が多くても、ちゃんと気にしていないと意外とわかっていないものですよね。でも!妻に恋する夫ならそのギャップを乗り越えなければいけません!常日頃、妻へ料理を作っている日本パパ料理協会に所属する飯士たちは、それを乗り越えるためにいったいどんな料理を選んで作っているのでしょうか?●妻の憧れを叶える愛情ミートボール~樋口パパの場合〜樋口パパの妻は5人兄弟の4番目。実家は質素な生活をモットーにした節約生活をしていたそうです。そんな妻の子どものころの思い出の料理が、朝ごはんに食べていた市販の“ミートボール”。これをおかずに食べる白飯が本当においしかったと話していたのですが……よくよく話を聞いてみると、ミートボールの味の話が出てこない。そう、肝心のミートボールは上の兄弟の弁当に詰められてしまっていて、朝ごはんにまわってくるのは、残りのタレのみ。実は、“ミートボール”ではなく“ミートボールのあま~いタレ”をご飯に絡めて食べるのが好きだったそうなんです。でも、もちろん本当のところは、子どものころからちゃんとミートボールが食べたかったとのこと。それを聞いた樋口パパ。そんな思い出を語る妻に悲願のミートボール入りの弁当を持たせてあげようと腕によりをかけて作ったのです!みりんを多めに入れて甘みを強調し、水溶き片栗粉で白飯に絡みつく強いとろみをつけるのが妻の好感ポイントだそうです。このミートボール自体がおいしいのはもちろんのこと、何より幼いころの思い出や憧れを実現しているという“夫の心意気”こそが最高のスパイスになっているのは言うまでもないでしょう。今まで聞いたことがないという人も、一度、妻の“思い出グルメ”を聞いてみてはいかがでしょうか?●妻の窮地を救う豚丼~笠原パパの場合〜それは結婚10年目。笠原パパの妻が偏頭痛でダウンしたときのこと。その日の笠原パパは朝早い仕事を終え帰宅。夕方から家族で参加する夕涼み会のためにバタバタしていたのですが、どうも妻の顔色が良くない。そんな状況を知らない当時6歳の娘からは「おなかがすいた~!」という声が聞こえてきました。料理をするようになってちょうど楽しくなってきたところだった笠原パパは腕まくり!「任せておけ!」と、勢いよく冷蔵庫を開けて中を見回すと、良さそうな豚ロースを発見!苦しそうな妻と、お腹を減らした娘に豚丼を作ったのです。使った豚ロースが思いのほか高級だったこともあり、娘は豚丼にご満悦。無事に妻の窮地を救ったそうです。料理のレパートリーや味はもちろんのこと、シチュエーションも大切。妻が窮地に陥っているときこそ夫としては腕の見せ所なわけです。しかし!この話には続きがあるんです。ちょうど豚丼ができたころ、休んでいた妻がやってきて「何か作ってくれてるの?」と尋ねられたので、「あぁ、冷蔵庫にあるもので簡単にね」と得意げに話したところ、「えっ、その豚ロース使っちゃったの?それは今週にカツを揚げようと考えて買っておいたとっておきの良いお肉だったんだけど……」。妻からすると、とてもありがたいシチュエーションではあったのですが、ほんの少しだけがっかりさせてしまった部分もあったそうです。笠原パパはこれをきっかけに、料理をするときはちゃんと夫婦でコミュニケーションを取ることを大事にしよう!と考えているそうです。もちろん、こういうコミュニケーションも妻に喜んでもらうためには重要なので、大切なポイントですよね。----------お二人が所属する日本パパ料理協会のFacebookとInstagramでは、“恋妻家”であるパパ飯士たちが妻に作った料理の写真をアップしていく『恋妻家料理のススメ』キャンペーンを実施中。お二人のような素晴らしい恋妻家料理のヒントを見つけることができるかもしれません!次回も、日本パパ料理協会の飯士たちが作った恋妻家料理とその裏側にあるストーリーを紹介していきます!【取材協力/日本パパ料理協会】・公式Facebook【映画】『恋妻家(こいさいか)宮本(みやもと)』2017年1月28日(土)全国ロードショー監督・脚本:遊川和彦原作:重松清『ファミレス』上下(角川文庫刊)出演者:阿部寛、天海祐希/菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかり、奥貫薫、佐藤二朗/富司純子 他上映時間:1時間57分・公式サイト●ライター/杉山ジョージ(兼業主夫放送作家)
2017年01月19日パピマミをご覧の既婚男性の皆さん、妻に恋してますか?夫が妻に作る“料理”がカギとなる1月28日公開の映画『恋妻家宮本』と、パパが作った料理を家族みんなで食べる“共食維新”を掲げ、パパ料理の普及を目指す『日本パパ料理協会』がコラボレート!料理を通じて、夫婦のコミュニケーションを高めるためのヒントを3回シリーズで紹介していきます。●一人息子が巣立ったとき、夫婦はどうなってしまうのか?映画『恋妻家宮本』とは――。阿部寛さん、天海祐希さんという豪華なキャストが夫婦を演じることでも話題の映画『恋妻家宮本』。この映画では、今、子育てをしている夫婦がいつかは直面するであろう 「子どもが巣立った後、どうしたらいいのか?」という問題がつぶさに描かれています。優柔不断な中学校の国語教師、宮本陽平(阿部寛)と妻の美代子(天海祐希)は大学時代に知り合い、想定外の妊娠発覚から結婚することになります。それから27年。一人息子の結婚をきっかけに夫婦水入らずとなったものの、できちゃった婚だったため、結婚後初めての二人だけの生活はなぜかギクシャク。互いにうまく伝えられない思いを抱えながら日々を過ごしていたのですが、ある日、陽平が美代子の書いた離婚届を発見してしまったことから、改めて夫婦について考えていくことになるのです。『家政婦のミタ』『女王の教室』『○○妻』など数々のヒットドラマの脚本を手掛けてきた遊川和彦さんがベストセラー作家・重松清さんの『ファミレス』を原作に、脚本だけでなく、初めて監督まで挑戦した作品です。主軸を担う宮本夫婦だけでなく、彼らを取り巻くさまざまな夫婦の姿が描かれているこの作品でカギを握っているのが“料理”。新たな趣味として料理教室に通っている陽平が作る料理は、なかなか妻の心には届きません。●妻が食べたい料理は“夫が食べたい料理”とは違う初回となる今回は、日本パパ料理協会の会長飯士(はんし)である、パパ料理研究家の滝村雅晴さんに“妻が喜ぶ料理を出すために知っておきたいコツ”を教えてもらいました。『料理経験が少ない男性が料理を始める場合、多くの人は“自分の食べたいもの”を作るところから始めると思います。もちろんそれも悪くはないのですが、それは“男の料理”、つまり自分がおなかが空いたときに、自分が食べたいものを自分勝手に作るものなんですね。我々日本パパ料理協会が普及したい“パパ料理”は、家族のおなかが空いたときに、家族が食べたいものを、家族のために作る料理なんです。ここには自分軸か?家族軸か?という大きな違いがあるのですが、妻に対しても考え方は同じです。そう考えると、妻が喜ぶ料理とは、まず“妻が好きなもの”。これは当たり前ですよね。そして、“妻のTPOにあったメニュー”。日常の家庭料理は、前後の体調や、食べたもので調整しなければいけません。例えば正月明けなど食べ過ぎた朝は“ほうれん草とにんじんと豆乳のスムージー”のように軽いものを選ぶとか、そういった配慮も必要です。もちろん量も重要。男性目線で考える量ではなく、少量を少しずつ作るといったことも考えるべきです。これは味も同じ。妻本人が食べた後に「あ!これ、食べたかった味!」って言ってもらえる料理こそが、まさに妻が喜んでくれる料理ですよね。すごくシンプルに言うと、“夫が食べたい料理と妻が食べたい料理は違う”ということを認識することが一番大事です』●日本パパ料理協会会長飯士・滝村雅晴さんオススメの“恋妻家料理”2つでは、実際にどんな料理を作ればいいのか?滝村さんオススメの恋妻家料理を教えていただきました!●(1)鯛と生ハムのカルパッチョ※パパレシピ(3~4人分)【材料:A】・鯛(1さく)・生ハム(50g程度)・レタス(適量)・市販のすりおろしにんにく(大さじ1)【材料:B】・粗挽きこしょう(少々)・エキストラバージンオリーブオイル(大さじ1)・レモン(4分の1個)【作り方】鯛は斜めにそぎ切りして、皿にならべ、すりおろしにんにくをスプーンでぬり、生ハムを1枚1枚上にのせる。ベビーリーフをのせ、【材料:B】をかけて出来上がり。※妻の好みによっては粗挽きこしょうとレモンは多めでもOK!●(2)ゴーヤチャンプルー※パパレシピ(3~4人分:15分)【材料】・ゴーヤ(1本)・木綿豆腐(1丁)・卵(1個)・ごま油(大さじ1~)・塩(少々)・しょうゆ(大さじ1)・白ごま(小さじ1)・かつお節(ひとつかみ)【作り方】(a)ゴーヤは塩もみし、半分に切ってわたをとり7mm幅に切る。木綿豆腐は3~4cm角ぐらいに切る。(b)フライパンに火をかけ熱くなったらごま油を加え、ゴーヤを塩をふって炒めて透明になったら、豆腐を加えて炒める(先に豆腐に焼き色がつくまで焼いて取り出してからゴーヤを炒めるのもあり)。 卵を加えて、かつお節、しょうゆ、白ごまを加えて炒めて出来上がり。※アト辛おとな味:妻の好みによっては七味をかけてもOK!----------いずれも滝村さん自身が妻に作って喜ばれた経験があるメニューです。料理の経験があまりないという方でも作れる簡単なものなので、ぜひチャレンジしてみてください!日本パパ料理協会のFacebookとInstagramでは、恋妻家であるパパ飯士たちが妻に作った料理の写真をアップしていく『恋妻家料理のススメ』キャンペーンを実施中。滝村さんのオススメレシピの他にもたくさんの恋妻家料理のヒントを見つけることができるかもしれません!次回は、日本パパ料理協会の飯士たちが作った妻恋家料理とその裏側にあるストーリーを紹介していきます!【取材協力/日本パパ料理協会】・公式Facebook()【映画】『恋妻家(こいさいか)宮本(みやもと)』2017年1月28日(土)全国ロードショー監督・脚本:遊川和彦原作:重松清『ファミレス』上下(角川文庫刊)出演者:阿部寛、天海祐希/菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかり、奥貫薫、佐藤二朗/富司純子 他上映時間:1時間57分・公式サイト()●ライター/杉山ジョージ(兼業主夫放送作家)
2017年01月12日料理家、フードスタイリストとして活躍する、“totto(トット)さん”こと、黄川田としえさん。 <前編> に引き続き、子どもも自分も心地よいアイテムと、笑顔でいるための秘訣を教えていただきました。totto (黄川田としえ) さん息子さん:15歳、娘さん:10歳料理家・フードスタイリスト、「tottorante」主宰、食育インストラクター。メディアでのフードスタイリング、レシピ開発、出演などをはじめ、イベント企画・運営、料理講師など多岐にわたり活動中。家族のための1日限定レストラン「こどもレストラン」など、 子どもたちの心と体の成長をサポートし、家族で楽しめるワークショップを各地で開催中。著書に『食×職』(カナリア書房)、『tottoちゃんのかんたんdeco弁』(祥伝社)、『毎日のごはんと心地よい暮らし』(宝島社)HP: Instagram: @tottokikawada ■シミも思い出に。気にせず使えるリネン類黄川田さんの仕事にもプライベートにも欠かせないものは、リネンアイテム。「すぐに乾くし、使い勝手がいい。気軽に洗えるし、それが味になっていくから、服もリネンのものが多いですね。生地を買って洗いざらしたものや、アンティークのレースをテーブルに敷くこともあります。白いリネンは汚れを気にされる方も多いですが、私は子どもの記憶を大切にしたくて、誕生日などの特別な日に使って、これを敷かれた日は特別なんだなとわかるのもいいなと思いますね。 シミも思い出になるから、こぼしたっていいと思います。自分もそうでしたが、大人になったときにふとそんな記憶を思い出して、「懐かしい」と思うことがあると思いますが、そのときに親へ感謝する気持ちになったりするので、そういうことを残したいなと思っています」 「テーブルクロスとしても、ピクニックのときに敷いたり、川に入って濡れたときに体を拭いたり、首に巻いたり。マルチに使えるから、カバンに1枚あると便利ですよね。オリジナルで作ったクロスは、ハンカチより大きいくらいのサイズ。大判だと子どもが引っ張ってしまいますが、真ん中に敷くと食器も映えるし使いやすいですよ」もう一つ、リネンで作ったオリジナルアイテムは、自身がデザインしたエプロン。ポケットや肩紐など部分的な色使いがかわいらしく、ワンピースとしても使えそうなデザインです。「仕事の後、そのまま着て帰ることもあります。娘もお家で料理をするときは、エプロンをつけて手伝ってくれますね」 ■大切にしたい、肌触りの良さお子さんたちの服は、肌触り重視でコットンを選ぶことが多いのだとか。その中でもお気に入りは、娘さんが愛用する、スペインブランド「コンドル」のカラータイツ。 「色が鮮やかで、肌触りがいいので履きやすいよう。2、3歳くらいから履いている、娘のお気に入りです。サイズも幅広くあり、絶妙にいい色合いで選びきれないほど。全部がナチュラルな色合いにするのではなく、タイツで色をプラスするコーディネートが楽しいです。スペインのものはデザインや色がかわいいから、昔から気がついたら選んでいることが多いんです」 肌触りの良さをキープするために、洗濯洗剤は衣類にやさしいものを使いたいと話す黄川田さん。 「『ヤシノミ洗たく用洗剤』は無添加ですが、しっかり落ちる上にやさしい洗い上がりがするのでいいなと思います。 洗剤で無香料のものはあるけど、柔軟剤はなかなかないですよね。子どもたちが大きくなってきたので汗汚れが多く、リネンや白いものは特に汚れが落ちているか気になりますが、しっかり落ちている気がします。環境にもいいと思うと、気持ちよく使えますよね」 ■スキンシップを通して、たっぷり愛情表現この日、娘さんが「読んで」と出してきたのは海外の作家による絵本。旦那さんが古本屋で買い集めた、掘り出しものだそう。ソファにすわって絵本を読んであげる時間が、母娘のコミュニケーションにも役立っています。 「絵も素敵で、私が選ばないものなので、読んでいて面白いです。娘は小学生ですが、まだまだ甘えたい年頃。休みに仕事が入って、一緒に過ごせないようなこともあるので、常に抱きしめて、抱っこして、言葉でしっかり伝えてあげることが大切かなと思っています。小さくてわからなくても、いやだと言われても、泣いちゃっても伝えてあげる。今でも娘のことは抱っこしますが、息子にも頭を撫でたり、肩を叩いてあげたり、できるスキンシップはしたいなと思います。 抱っこしてあげるのも、きっと最後の日があると思うと少し寂しくなりますよね。できるうちに抱っこして、愛情を表現してあげたいですね」■自分の感情だけで動くと、子どものためにならない子どもたちに、言葉と態度できちんと愛情を伝えるのが、黄川田さんが子育てで大切にしていること。そうすることで、気持ちを切り替えて仕事を頑張れるのだそう。そして、家族や友人など、周りの意見に耳を傾けることも大切だといいます。 「子育てするなかで、人からいろいろなこと言われることは多いと思いますが、私はすべて受け入れて、そうなんだなと思うようにしています。意見を聞きつつ、自分はそれをどういう風に進めていくのか、そこで対立して関係を崩すのか、協力して見守ってもらうのかで全然変わります。そのときに自分にも、子どもにも良い方向を選んであげないといけないなと思います。自分の感情だけで動くと、子どものためにならないし、何も成長しないんですよね。一人で抱え込まないようにして、周りの意見をうまく取り入れながら、子どもとともに自分も成長していきたいです」 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ[PR]サラヤ株式会社
2017年01月11日今回の「やさしいママのひみつ」は、料理家、フードスタイリストとして活躍する、“totto(トット)さん”こと、黄川田としえさん。15歳の男の子、10歳の女の子のママです。totto (黄川田としえ) さん息子さん:15歳、娘さん:10歳料理家・フードスタイリスト、「tottorante」主宰、食育インストラクター。メディアでのフードスタイリング、レシピ開発、出演などをはじめ、イベント企画・運営、料理講師など多岐にわたり活動中。家族のための1日限定レストラン「こどもレストラン」など、 子どもたちの心と体の成長をサポートし、家族で楽しめるワークショップを各地で開催中。著書に『食×職』(カナリア書房)、『tottoちゃんのかんたんdeco弁』(祥伝社)、『毎日のごはんと心地よい暮らし』(宝島社)HP: Instagram: @tottokikawada 黄川田さんが悩みながらもたどり着いた、子どもに優しくなれる子育て術とは? 食まわりの愛用品についても教えていただきました。■“お母さんでいること”が一番の仕事ピンクのテーブルクロスの上に並べられた、カラフルな野菜を中心とした料理。黄川田さんのコーディネートは、ひと目見て「おいししそう!」と思うような色彩の鮮やかさが特徴です。「もともとカラフルなものが好き。ナチュラルな色や素材も好きですが、ちょっとクセがほしいなというときに、ピンクが入るとしっくりくるというか落ち着きます。ピンクを多用するのは自分らしさのひとつだと思います」ヘアメイクからテレビ局のディレクターを経て、そして料理の世界へ入ったという黄川田さん。いまの仕事にはじめたきっかけは、旦那さんだったと話します。「夫はプロのサッカー選手。健康管理のため、いろいろと作っているうちに料理を好きになったし、スポーツの世界があまりにも厳しく、頑張っているので、私も何かやりたいと思ったんです。料理は子どもからご高齢の方まで、世代を問わず必要なもの。ヘアメイクとして入ったテレビ局での仕事で、料理コーナーを任せてもらえるようになり、料理家のアシスタントやフードスタイリストのようなことまで、いろいろなことをやらせてもらいました。そこで学んだことがすごく大きいです。それから、2人目を妊娠中に食育を勉強し、子どもも巻き込んでできる仕事としてワークショップを思いつき、それがいまも続けている「こどもレストラン」の原型になっていますね」自分のやりたいことをしながらも、お母さんであることを一番大事にしたいといいます。「それは母の影響が大きくて、母がしてくれたことをしてあげたいなと思うんです。でも始めた頃は、娘はまだ小さかったから、私が先生として、子どもたちを見ることにやきもちを焼いてしまって。最初の頃は自分の思うようにうまくいかないなと思うことの連続でした」仕事と子育ての両立についての悩みは、お子さんたちの成長とともに解消されていったという黄川田さん。現在、娘さんは料理が大好きな女の子に成長し、家でも戦力になってくれるという頼もしい存在に。「彼女なりにいろいろ思うことはあったと思います。特に教えたわけではなかったけれど、自然と料理の盛り付けもちゃんできるので、私のことを見てくれているんだろうと嬉しく思います」 ■totto料理に欠かせない、こだわりの食材そんな黄川田さんが子育てするなかで、自然と手にするようになったのが環境にも体にも優しい食材。月に1回注文しているというのが、古来種と呼ばれるその土地で代々受け継がれてきた野菜のみを販売する八百屋さん、「warmer warmer(ウォーマーウォーマー)」の古来種野菜です。「おいしくて安全なのはもちろん、昔ながらの野菜のおいしさや形を子どもたちに感じてほしいと思います。『こどもレストラン』でも古来種野菜のことを伝えていきたいと思って、お話を聞かせてもらったのをきっかけに、イベントでもご一緒したりしています。内容はおまかせなので、毎回何が届くのか楽しみ。丁寧に食べ方まで書いてあって、生産者をすごく大切にしているのがわかる。ただ買うのではなく、そういう方から買いたいなと思います。本当においしいし、難しい名前や珍しい色の野菜も多く、勉強になります」 また、ずっと愛用しているというのが子どもでも安心して食べられる、「ゾネントア」のオーガニックカレーパウダー。「辛味成分のカイエンヌペッパーが入っていないので、子どもでも大丈夫。2歳くらいから使っています。カレールーとして使うのはもちろん、チャーハンに風味付けに使うのにおすすめです」■器も洗剤も、子どもにいいものを知ってもらいたい料理を彩る器も、黄川田さんらしいセレクト。「食器もごはんの時間を楽しむアイテムとして使ってほしい」という思いから選んだ和食器は、どこか洋風な佇まいです。「洋食器も好きですが、やはり日本人だから、和食器の良さも小さいときから体感してくれるといいなと思っています。モダンなデザインが好きなので、和食だけではなく、洋食を入れても合いそうなものが多いですね。手前左のブルーのものはヨーロッパな雰囲気ですが、沖縄のやちむん。子どもたちの丼物に使ったり、右側にある益子の作家さんによる湯飲みは、湯飲みとしては大きいのでスープを入れたりします」また、木工製品も欠かせないアイテムなのだそう。「わっぱなど、昔から代々作られている民芸品のような器が好きです。焼き菓子を入れたり、ピクニックに持って行ったり。高価なのでたくさんは買えないけれど、その分大切に使えるかなと思います。よく使う『角田清兵衛商店』さんのヒノキをくりぬいたお弁当箱は香りもよく、デザインも素敵です。子どもたちにも実際に使って、感じとってもらいたいと思っています」日頃から使うもの、そのものの良さを子どもたちに伝えたいと考えている黄川田さん。食器洗いには「ヤシノミ洗剤」を愛用しているのだとか。「仕事柄洗いものをすることが多いのですが、『ヤシノミ洗剤』は植物由来の成分で余計なものが入っていないから、全然手荒れしないので気に入っています。しっかりあらえる上に、洗った後の排水も地球にやさしいだけでなく、植物原料の調達にまで配慮していると知り、改めて使い続けたいなと思いました。」 ■子どもの心配に向き合ってあげられる、精神力をお子さんたちが大きくなった今も、悩みや心配事は尽きないという黄川田さん。「1人目の育児が2人目に確実に役立つかといったらそうでもなく、2人とも全然違うから、比べずにそれぞれの特徴をよく見てあげることが大事かなと思います。理解できないことも多くて、昔は『なんでそうなの?』とよく怒っていました。でも腹を立てるのは自分の基準に当てはめるからで、その子らしさを生かすもダメにするのも “お母さんの存在” は大きいんですよね。向かい合っていくうちに、何も驚かなくなりました。人に迷惑をかけないなど、ルールをしっかり持って、それ以外はその子の良さを見つけて、伸ばしてあげられたらいい。これからは自立に向けての時期なので、どうやって大人になっていくのか、その子の良さを生かした仕事や暮らしをみつけられるように、サポートできたらと思います。心配しすぎず、信頼して、理解してあげる。そして心配がやってきたときに、向き合ってあげられるよう精神力がないと、と思います」そのためには、気持ちに余裕を持ち、リラックスする時間が大切だといいます。「やらなくてはいけないことがあっても、今日はしないと決めて外食をしたり、疲れて余裕のないときは家事の手を抜いて、子どもと一緒に寝てしまう。それだけで全然違いますね。娘と一緒に、バスミルクを入れたお風呂に入って疲れをとったり、花が好きなので、飾ったり買いに行くのも私のリラックス法。花があるだけで癒しになるし、気持ちが良い。忙しくて買いに行けなくなったときは、花を買う余裕を作るようにしています」「忙しいときは頑張って作り置きとかもしないし、限られた時間の中で何ができるかをいつも考えています。全部やろうと思うと自分が大変になってしまう。そうなると子どもに優しくできなくなってしまうから、自分の精神状態はすごく大事。よく、子どもにどうやったらお手伝いをさせられるか聞かれますが、一番大事なのはお母さんのメンタルなので、余裕があるときにやらせてあげてくださいと言うんです。イライラしてやらせてあげられない、そんなときはそれで全然いいし、無理にさせることで自分が辛いと、それこそ子どもによくないですからね」 <後編> では引き続き、愛を持って選んだ愛用品と、子育て術について伺います。 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ[PR]サラヤ株式会社
2017年01月10日現在活躍中の陶芸家による陶芸作品と、気鋭の料理人による創作料理を一つのテーブルで楽しめる「器譚 - KITAN - うつわと食のものがたり」が、17年1月17日に東京・目黒のHIGASHI-YAMA Tokyoにて開催される。同イベントは、12年に全国から陶芸作家が参集して発足した日本陶芸美術協会によって開催されるもの。日本陶芸美術協会は、伝統に敬意を持ち受け継ぎながらも新たな創作の世界を広げることを目的に発足したもので、現在では人間国宝から新人作家まで100名以上の会員が所属している。今回開催されるイベントでは、そんな日本陶芸美術協会の作家たちによる陶芸作品が、気鋭の料理人の創作料理とコラボレーション。当日の11時から13時までは「昼食会」(5,000円)が、14時から15時30分までは「茶寮会」(3,000円)が行われる。なお、定員はどちらも12名。さらに、19時から22時まではレセプションパーティーも開催される予定だ。また、日本陶芸美術協会は17年1月18日から24日まで、日本橋高島屋6階の美術画廊にて初めての会員展「陶美展」を開催する。1月18日15時より、重要無形文化財保持者(人間国宝)の井上萬ニによるギャラリートークも予定されている。【イベント情報】「器譚 - KITAN - うつわと食のものがたり」会場:HIGASHI-YAMA Tokyo住所:東京都目黒区東山1-21-25会期:17年1月17日時間:「昼食会」が11:00~13:00、「茶寮会」が14:00~15:30料金:「昼食会」が5,000円、「茶寮会」が3,000円同時開催 企画展「陶美展」- 日本陶芸美術教会5周年記念 会員展 -会場:日本橋高島屋6階美術画廊住所:東京都中央区日本橋2-4-1会期:17年1月18日~24日時間:10:30~19:30(※最終日は16:00閉場)
2016年12月29日あっという間にもうすぐクリスマス。お目当てのお店でチキンやケーキを買って豪華に楽しむのも素敵だけれど、イベントも多く何かと出費の多い時期。がんばらなくてもできる「ちょいデコ」テクニックで、おうちディナーを楽しんではいかが?食いしん坊な女の子と男の子の2人のママでもある、料理研究家の中村陽子先生に、不器用ママでも作れる、チキンとケーキのクリスマスレシピを聞きました。■並べるだけでかわいい! 「フライドチキンのクリスマスリース」子どもが大好きなフライドチキンを、リースのように並べるだけで、ぐっとクリスマスディナーらしくなります。型で抜いたにんじんとチーズ、ゆで野菜、ウインナーを飾りとして並べるだけです。トップに、ビアハムで作ったリボンを置いてアクセントに! これなら子どもと一緒に楽しく飾れそうです。コーンフレークを衣にした、いつもとひと味違う、サクサクフライドチキンに子どももきっと大喜びです。【材料】 3~4人分▼クリスピーチキン・鶏もも肉 1枚(300g)<A>・塩 小さじ1/2・こしょう 少々<B>・卵 1個・薄力粉 大さじ4・コーンフレーク 3カップ・サラダ油 適量▼デコ用食材・ウインナー、にんじん、カリフラワー、アスパラガス、グリンピース(冷凍)、プロセスチーズ(プレーン、チェダー)など 各適量・ビアハム 2枚・サラダスパゲッティ 適量【作り方】1)鶏もも肉は筋切りをして大きめの一口大に切り、A をもみこむ。2)B を加え、手でよく混ぜ合わせる。3)バットに手で軽く砕いたコーンフレークを広げ、2)をのせて全体にまぶす。4)フライパンに高さ2cm程度のサラダ油を入れて180℃に熱し、3)を入れてひっくり返しながら5分揚げ焼きにする。5)ウインナーは1本を横3等分に切って片方の切り口に放射線状に1cmほど切り込みを入れる。にんじんは皮をむいて5mm厚さに切り、星型で抜く。その他の野菜も食べやすい大きさに切る。6)にんじんはかぶるくらいの水に塩少々を入れてゆで、その他の食材も同じ湯でゆでる。7)ウインナーは真ん中に湯通ししたグリンピースをのせる。プロセスチーズを星型で抜く。8)ビアハムでリボンを作る。1枚のハムを1.5cm幅の帯状に切る。切っていないハムを中心にひだを寄せるようにしてつまむ。切ったハムをひだを寄せたハムの中央に巻く。サラダスパゲッティでとめる。9)お皿にチキンをリース状に置き、野菜、チーズを飾り、一番上にビアハムのリボンをのせる。リボンは、ロースハムよりビアハムの方が破けずに作りやすいそう。「まずチキンをバランスよく並べ、その後で野菜やチーズを並べると、仕上がりがキレイです」と中村先生のアドバイス。 ■買ったスポンジをちぎって作る、「簡単スコップツリーケーキ」毎年悩みがちなクリスマスケーキ。まだ予約していなかったら、今年はお家で子どもと一緒に、ちょいデコケーキを作ってみませんか? バットに広げたスポンジの平面上に飾りつけをしていくので、デコが苦手でも大丈夫。大好きなフルーツをたっぷり使って一緒に作れば、子どももきっと大満足です。【材料】 23×18×3.5cmのバット1台分・市販のスポンジケーキ 直径15cmのもの1台<A>・生クリーム 2カップ・砂糖 大さじ4・いちご 8個・キウイ 1個・黄桃(缶詰、半割り) 2個・アラザン 適量【作り方】1)いちごはへたを取って2~3個を薄い輪切りに、残りを1cm角に切る。キウイは皮をむいて1cm厚さのいちょう切りにし、飾り用を取り分けておく。飾り用の黄桃を、1cm厚さの星形を1枚、半割りを更に半分に切ったものを1個取り分け、残りは1cm角に切る。2)Aをボウルに入れ、底を氷水につけて七分立てにする。3)スポンジケーキは厚みを半分に切り、手でちぎってから 2) の1/2量を混ぜる。4)3)の半量をバットに広げ、1)の飾り用以外のフルーツをのせ、上に残りの3)を広げる。5)残りのクリームを平らに塗り広げる。6)飾り用のフルーツをツリーに見立ててのせ、アラザンを散らす。フルーツはお好みのものを使ってもOK。バットの隅までスポンジを詰め、クリームを塗るのがキレイに仕上がるポイントとのこと。スポンジをちぎるのは小さなお子さんにもできるので、一緒に楽しみながら作れます。親子で「ちょいデコ」を楽しみながら作ったら、クリスマスディナーがより盛り上がること間違いなしです。ぜひ試してみてくださいね。取材協力: 「忙しいママでもできる!簡単ちょいデコごはん&お弁当」 (辰巳出版株式会社)現役ママ料理研究家&編集チームが贈る子育て、仕事、家事でてんてこ舞いのママのための「簡単デコ」のレシピ集。不器用なママでもできる、ほんのひと手間のちょいデコで、親子の食事がぐんと楽しくなるアイディアがいっぱいの一冊です。
2016年12月16日アウトドア料理研究家として、おしゃれで楽しい外ごはんを提案している、高松美里さん。 <前編> に引き続き、愛をこめて選んだ愛用品や、大人も子ども楽しめるアウトドアを通した子育て術を伺います。高松美里さん娘さん:6歳、息子さん:4歳アウトドア料理研究家、フードスタイリスト。ヘアサロントップスタイリストをへて、食の世界へ。アウトドアブランドとコラボした料理企画をはじめ、雑誌、広告のスタイリングなどを数多く手がける。子どもと一緒に楽しむ食育アウトドアクッキングや、ホームパーティーのおもてなしスタイリングなどを発信している、インスタグラム(@misatotakamatsu)も話題。HP: ■お気に入り! 海外のナチュラルアイテム仕事でもプライベートでも、キャンプなどのアウトドアをすることが多いという高松さん。普段から料理系のアイテムに限らず、ナチュラルなものが好きなのだそう。「歯磨き粉も洗剤と同様に、環境に流すことが気になります。海外のオーガニックのものは、パッケージもいいし、香りもいろいろなものがあったりするので、海外旅行に行ったときにスーパーでよく買います。海外ではオーガニックや環境にやさしいもののコーナーが充実しているので、お土産であげたり、もらうことも多いです」「布ならリネンの質感が好み。キャンプ先でテーブルはあるのですが、汚れていたりプラスチックだったりすることが多いので、ナチュラルな素材の布を持っていきます。一枚敷くだけで、自分の好きな雰囲気にすることができますよ。特に『フォグリネンワーク』のリネンのテーブルクロスは、ほとんどの色柄を持っているくらい好き。じゃぶじゃぶ洗って、ノーアイロンで使います。人が来たときもテーブルにクロスをしておけば、後片付けでテーブルを拭かなくてもいいし、汚れても洗えばいいので楽です。ベーシックなものなので買い足せるし、気負わず使えるところがいいですね」 ■体にも環境にもいいものが、もの選びの指針お子さんたちの身につける肌着は、必ずコットンのものを選んでいるのだとか。「機能素材の下着といい香りのする海外の柔軟剤を使っていたら、子どもたちが体をかくようになったんです。皮膚科に連れて行ったら、直接触れる肌着はコットンに変えて、柔軟剤も一度やめてみたらと勧められて。すべてコットンのものに変えたら、症状がよくなってきたんです。柔軟剤はそれ以来使っていなかったのですが、今回『ヤシノミ柔軟剤』を使ってみて、無香料で肌触りが良いので、これからも使いたいなと思いました。子どもにも安心して使える、やさしい柔軟剤があるのはうれしいですね。存在を知らなかったら、今も柔軟剤は使っていなかったと思います」「私は香りが好きですが、それはフレグランスなどで楽しめばいいこと。清潔で肌にも衣類にもやさしいことが一番です。昔からあるという信頼感もありますし、お手軽価格で無理なく継続ができそう。『ヤシノミ柔軟剤』の存在を知らなかったら、今でも柔軟剤は使っていなかったと思います」「洗たく回数はまだまだ多いので、洗剤は肌や環境にはもちろん、繊維にやさしいものを選びたい。『ヤシノミ洗たく用洗剤』は、そんな条件を満たしてくれるし、昔からあるという信頼感もあります。お手軽価格なので、無理なく継続ができそうです」「ヤシノミ洗剤」の売上の1%は、原料の生産地であるマレーシア・ボルネオ島の環境保全活動のため、寄付されています。そのことを知った高松さんは、このシリーズをこれからも使いたいと、改めて思ったそう。「アウトドアを通して、やはり環境には興味を持つようになりました。家にいると、私一人が環境に気をつけたところで何か変わるのかなと思ってしまいますが、自然の中にいると、一人一人の毎日の小さな積み重ねが大事なんだと実感します。寄付されたお金によって、アブラヤシ農園のために分断された森を繋いだり、動物を救出したりと、具体的に活動が報告されているので、自分でもできることがあるとわかるのは、やる気に繋がります。私も子どもたちも動物が大好き。子どもたちには自然に触れ合うことで、環境が今どうなっているのか現状も知ってもらいたいなと思います」 ■都会も自然も、さまざまな場所での経験が人間力に高松さんが子育てで一番心がけていることは、ためこまないこと。そのためには、普段のお出かけから週末のキャンプや旅行まで、親も必ず楽しむことが鉄則。子どもだけが楽しめる場所は選ばないことが、高松さんがいつも笑顔のママでいる秘訣です。「週末のアウトドアだけでなく、平日も大人が見て楽しむお店と公園が一緒になっているような施設に出かけて、子どもと一緒に楽しんでいます。子どもも意外と、おしゃれなカフェや素敵なお店を見たいと言うんです(笑)。美術館や科学館、都会の最先端のものも見せつつ、夏休みなどには海外で砂漠をドライブしたり、実家の田舎に行って野菜を収穫したり。普段生活している都会もすごく好きだけど、旅行などでできる限り、自然にも触れさせたいなと思っています。将来好きなことをやってほしいから、今はいっぱい刺激して、しっかり土台を作ってあげたいです」いろいろな場所に出かけるなかでも、キャンプは子どもたちの教育にも特別役立っているといいます。「普段のキャンプのおかげで、子どもたちはどこでも寝られるし、何でもよく食べます。体も丈夫になってきた気がします。アウトドアは余計なものがないので、焚き火を囲んで話したりしながら、家族でコミュニケーションが図れるのもいいところ。料理も炭火でじっくり焼くだけで、大したことをしなくても絶対においしくできるから、料理が楽しくておいしいということが、シンプルに伝わると思います。自分が関わって料理を仕込んだり、並べると、子どもたちもよく食べるんですよね。料理も片付けも、次に何をするかに自然と目がいくし、みんなが関わっているから、一人の責任にはならない。自然の中で料理をすること自体がエンターテインメントだから、老若男女をこえて楽しめます。そういうことができるのが、アウトドアの魅力ですね。自然だけで何もないので、落ちているもので何かをしてみようと、自由な発想が生まれるのも利点。細かな教育ももちろん大事ですが、アイデアを持っていると人間性が豊かになると思うので、この経験が、人間としての基礎作りになっていくといいな、と思います」 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社
2016年12月06日やさしいママのヒミツ、第5回目はアウトドア料理研究家の高松美里さん。6歳の女の子、4歳の男の子、2人のママです。高松美里さん娘さん:6歳、息子さん:4歳アウトドア料理研究家、フードスタイリスト。ヘアサロントップスタイリストをへて、食の世界へ。アウトドアブランドとコラボした料理企画をはじめ、雑誌、広告のスタイリングなどを数多く手がける。子どもと一緒に楽しむ食育アウトドアクッキングや、ホームパーティーのおもてなしスタイリングなどを発信している、インスタグラム(@misatotakamatsu)も話題。HP: 高松さんの実践する、アウトドアを通した子育て術や、子どもたちにも環境にもやさしいアイテムとは? <前編>では、家でも外でも愛用しているという、調理アイテムをご紹介します。■長く使えて、おしゃれなアウトドアアイテムの魅力もともと美容師の高松さんは、妊娠、出産を機に、好きだったインテリアや料理、アウトドアなどの趣味を生かして、アウトドア料理研究家やフードスタイリストとして活躍しています。高松さんが暮らすのは、都会のど真ん中にある、おしゃれなマンション。一見すると、“アウトドア”からイメージする暮らしと正反対のように見えます。「サバイバルな感じではなく、あくまでもおしゃれに、気軽に、都会の人でも楽しめるアウトドアを提案したいと思っているので、私自身それを実践しています」子どもの頃から、家族でスポーツやキャンプを楽しんできたという高松さん。仕事と子育てで忙しい今も、休日に外に出かけることが一番のリラックス法だといいます。そんな高松さんが愛用する料理関係のアイテムは、やはりアウトドアグッズ。「キャンプがきっかけで買いはじめましたが、アウトドアのアイテムはすごく使い勝手の良いものが多く、長く使えるし、防災にも役立ちます。無駄な買い物にならない気がするし、おしゃれなものも多いのでどんどん増えていきました。今では、家のものとアウトドア用を分けず、両方で使っています」■家でも大活躍なアウトドアアイテム4選そのひとつが「LODGE」の鉄鍋。おいしくできるので、家でも使うようになったのだとか。「鉄鍋は熱伝導率が高く、保温性がいいんです。特にお肉は、表面はパリッと、中はジューシーに焼けるので、本当においしい。ホームパーティーでも、お肉と野菜を詰めておいて、友だちが来たらオーブンに入れるだけで、とても簡単にできるので重宝しています。お手入れは慣れれば楽しいもの。外で使って放っておくと錆びるので、きれいに洗ったあと、オリーブオイルを塗るとピカピカに戻ります。内側は、普段は天然竹を使ったササラで洗うのみ。汚れがひどいときや外側には、洗剤を少量使って洗います」ガラスのジャグやホーローの食器も、高松さんには欠かせないアイテム。「キャンプでは水場が遠かったりするので、このジャグに入れて使います。ホーローは直火OKで割れないし、おしゃれでカラーも豊富。買いそろえやすいし、汚れもウエットティッシュなどでさっと拭けば落ちるのも楽です。外でのお料理がおしゃれで楽しいものになりますね」 アウトドアアイテム以外の愛用品では、見た目もおしゃれなウッドボード。コーディネートもしやすいので、家でもキャンプでも大活躍だそう。「小さなものから特大サイズまで、たくさん持っています。朝は基本和食ですが、ときどきミニサンドイッチを並べて、ピックを刺したりすると、子どもたちも喜んでたくさん食べてくれます。真ん中に大きいウッドボードを置いて、取り皿だけ置くスタイルは、洗い物も少なくて楽。置いているだけで雰囲気が出るし、まな板としても使えて便利です」鉄鍋と同様に、お手入れが必要な土鍋もフル活用。お手入れがてら、毎朝使っています。「炊飯器がないので、毎朝3合炊いています。飯ごうに慣れているからか、早くて簡単に感じますね。手入れもそんなに大変ではありません。とにかくおいしいので、炊飯器には戻れないです。炊きたてのごはんの匂いで、子どもたちが起きてくるくらいです(笑)」■自然の中で使うものには、環境に配慮した「ヤシノミ洗剤」調理器具は、育てる感覚で長く使えるものが好きという高松さん。お手入れに使うものは、必ず環境に配慮したものを使いたいといいます。「キャンプ場では、科学的な洗剤の使用が禁止されているところがほとんど。外では、自分の流したものが実際に目に見えるので、泡が全然消えないで流れていくのを見ると、科学的なものを使う気にはなれないです。水もできるだけ使わず、拭くだけのことも多いですが、洗剤を使うときも匂いが強いものだと残ってしまう気がするので、できるだけ自然素材のものを使いたいなと思っています」そんな高松さんが、ずっと使い続けたいというのが「ヤシノミ洗剤」です。「これを使うようになって、子どもが洗いものをすごくしてくれるようになりました。ポンプ式なので出しすぎることがないのもいいですね。少し使っただけで、手にやさしいこと実感しました。ナチュラル系の洗剤は、洗浄力が気になりますが、サクッと汚れが落ちるのもうれしい。キッチンは匂いが混じると嫌なので、香りがないほうがいいですが、無香料というところもいいですね」 ■お手伝いも遊びのひとつに高松さんのアウトドア料理、スタイリングのコツはカラフルにすること。「グリーンや茶色などの、自然の色と調和するように、トマトの赤や葉っぱの緑、パプリカの黄色を足して、パッと華やかな気持ちになれるように考えています。子どもたちもトッピングが好きで、ピザなどに自由にトッピングしたり、何も言わずとも、花を摘んできてテーブルの上に飾ったり、松ぼっくりを置いたりしてコーディネートしてくれて、自然と美的センスも磨かれている気がします」自然が一番の先生だと話す高松さん。2人のお子さんも、あえてお願いすることもなく、お手伝いをするのが大好きになったそう。「キャンプだけでなく、家でもお手伝いしてくれます。外だと散らかってもイライラしないし、遊び感覚でやらせているうちに、家でも料理や配膳、食器を洗ってくれたりするようになりました。キャンプは非日常が楽しいので、わざわざ遊び道具を持っていかなくても、自然の中から遊ぶものを見つけて楽しんでいますね。テントを張るのも、今は順番をわかってきているのでアシストしてくれます。アウトドアでは何が危険なのか、知ることも大切。“火が熱い”ということも、野菜や肉を串に刺して、火の上の方に入れると温度が高いからすぐに焦げる、という風に実際に経験するとよくわかるし、それ自体がお手伝いすることにもつながっています」2つ違いの娘さんと息子さんは、ずっと2人で遊んでいるほど仲良し。キャンプなどを通して、協力し合う大切さを実感しているのかもしれません。「2人でずっと遊んでいてくれるので、お出かけがすごく楽ですね。お手伝いも競い合って、遊び感覚でするので楽しいようです。子育てでイライラしないコツは、家事も含めて、全部楽しいと伝えること。本人に任せると時間はかかるけど、最初はできなくてもいいという気持ちで、遊びのひとつにしてやらせて、私は別の作業をします。子どもたちが毎朝卵を割ってくれますが、だんだん上手になってくるし、任せてしまうとしっかりやってくれるようになったので、助かります」 <後編> でも引き続き、愛用品やアウトドアを通して学ぶ、高松さん流子育て術について伺います。 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社
2016年12月05日料理研究家の森崎友紀さんが、大人の男として推薦してくれたのは、真摯に料理に取り組み、自分の道を究めた、料理人たち。「おいしい料理やスイーツにはもちろん、それを作った人の努力や丁寧な仕事ぶりにも同じようにキュンとします。今回ご紹介する4人は、笑顔が素敵なのも共通点ですね」。お店がある方のところには、実際足を運ぶこともあるそうだが、「皆さん、それぞれ『天才』と呼ばれるほどの高い知名度と評価を持ちながら、常に進化しているところが素晴らしい。年を重ねるほど技が磨かれるというのは、ものを作る人間の理想です。また、ガツガツせずに、自分らしさを活かした料理やスイーツを作っているところも、大人の男ならではと感じます」(森崎さん)森崎さんが選ぶ、その4人とはこちら!■『カンテサンス』オーナーシェフ岸田周三ミシュランガイド東京で三ツ星を獲得したフレンチレストラン『カンテサンス』のオーナーシェフである岸田さん。「笑顔がとても素敵で、少年のような雰囲気の方。しかし、仕事になるとキリッとした顔つきに一変し、そのギャップにやられてしまいました。最初にお店に伺ったときは、出される料理がすべて素晴らしすぎて感動!その夜は眠れなくて、岸田さんのことを調べまくった思い出があります(笑)」■『Toshi Yoroizuka』オーナーシェフ、パティシエ鎧塚俊彦スラリとしてコックコートが似合うスーパーパティシエ、鎧塚さん。「スイーツに関しての情熱が半端ない方。スタッフに対しては厳しいですが、それだけ愛情を持って自分の作品を世に送り出しているからこそだと感じます。以前、仕事でご一緒させていただいたとき、15個のカップアイスクリームの試食をしたんですが、すべて一口でなく、完食していらして。すごく誠実だなと思いました」■『四川飯店』オーナーシェフ陳 建一中華の鉄人として一時代を築いた陳さんは、60歳になる今も四川飯店グループのオーナーシェフとして後進の指導にあたっている。「見ていると、料理を作ることはもちろん、教えるのが心底好きなんだなというのが伝わってきます。以前、陳さんの手を見たら、熟練した料理人ならではの、いかにも仕事ができそうな手をされていて、おお!と思いました。笑顔もキラキラしていて、みんなから愛される方です」■料理研究家土井善晴TV番組『おかずのクッキング』や『きょうの料理』などでおなじみの土井さん。最近は、バラエティ番組などに出演することも多い。「家庭料理をおいしく作る方法をわかりやすく教えてくれる方。独特のやわらかな関西弁が良い味を出していて、お話を聞いていると心が和みます。しかも、センスの良いユーモアと大人の茶目っ気があるところが、土井さんならでは。テレビで拝見するのが毎回楽しみです」◇森崎友紀さん料理研究家。料理教室「UNITY☆MAGENTA」を主宰。著書に『知識ゼロからの栄養学入門』(幻冬舎)、『森崎友紀の100円満腹レシピ』(宝島社)など。※『anan』2016年11月16日号より。文・重信 綾古屋美枝
2016年11月13日日本から飛行機で3~4時間で到着。時差もほとんどないことから、子連れでも比較的ラクに行けるということで注目の台湾。料理家の内田真美さんはいち早くその魅力の虜(とりこ)になり、15年以上台湾に通い続けています。そんな内田さんの最新刊『私的台湾食記帖』(アノニマ・スタジオ)では、食通の内田さんが厳選した、台北、台中のおいしい料理やデザートだけでなく、子連れでの旅行先としての台湾のおすすめスポットや、子どもと旅するコツもたくさん掲載されています。そこで内田さんに、台湾の魅力や子どもと一緒に楽しむ秘訣など、たっぷり伺いました。■治安もよく、子ども連れにも寛容な台湾の人々7歳の娘さんを持つ、お母さんでもある内田さん。初めての外国旅行は台湾と決めていたそう。「娘が初めて行ったのは2歳半のとき。移動はタクシーやMRT(地下鉄)を使いますが、『今日はこのエリア』と決めて歩くと、子どもも楽しいし、言葉や町並みで、ちゃんと外国だとわかるんですね。自然な形で外国の文化を感じ取れるのがいいなと思って。施設の中でアクティビティとなると、どこの国でも一緒になっちゃうから、子どもは少し広い公園などで現地の子に混じって遊んで、私たちも散歩をすると、ちょうどいい具合にお腹が空くんです(笑)」「台湾の人はもともと優しいですが、子どもと一緒なら、さらに優しく微笑んでくれるんです。たとえ泣いたりふざけたりしても、“子どもはそういうもの”と、男性もニコニコしてくれます。小さい赤ちゃんを連れて遅い時間にお茶を飲んでいるのも普通なので、こちらも気兼ねなく歩き回れるし、場所やマナーに気をつければ治安もいいので、晩ごはんを食べたあとに女性と子どもだけでデザートの店まで繁華街を散歩するのも怖くない。子ども連れだとまず外出というだけで荷物が多いし、気配りすることがいっぱい。外国なら治安や移動手段も気を遣わなくてはいけないけど、ほかの国に比べると比較的治安もいいので、緊張しなくていいと思います」街中にある松山空港を使うと、台北の主要なホテルまでタクシーで15〜20分。着いてからすぐに荷物を置けて、帰りもギリギリまでホテルに荷物を預けられ、移動距離が短いから楽、という点でも、子連れでも無理なく行けるのだそう。 ■お米や麺類、小さな子どもが食べられるメニューも豊富さらにお米や麺類など、子どもが食べられるものが多いのも嬉しいポイント。本には、内田さんならではのおすすめメニューの組み合わせが掲載されていて、そのまま注文したくなります。「辛いものだけ気をつけてあげれば、塩分も糖分も低いから、子どもに食べさせやすいですね。果物も豊富で、豆や芋を使ったデザートも多く、外食がしやすいです。素食文化があるし、オーガニックスーパーも多いんです」内田さんが子連れで台湾を旅する上で、気をつけていることは?「台湾は漢字文化だから、必ずメモ帳とペンを持ち歩きます。事前に食べたいものや行きたい場所を調べて、メモして見せればわかってくれます。台湾の人は何を言いたいのか、すごく汲み取ってくれるんですよね。それから、ホテル選びで大切にしているのは、日本語が通じるホテルの、できるだけ広い部屋に泊まることと海外保険に入ること。子どもといると予想のつかないことがあるので、それは安心代と思ってお金をかけたいです。1日1万円の予算があれば十分に楽しめるので、使い切れる分だけお金を換金するのがポイント。できれば4泊以上で、余裕があるとゆっくり楽しめます」「子どもがいると、事前にピックアップしていた観光ポイントでも、とりこぼして当たり前。思い通りにいかないのはわかっているから、ゆっくり動くのが前提です。大人だけで行くと欲望の渦に巻き込まれて、スタンプラリーのような感じになってしまうけど、子どもがいると子どもたちに都合を合わせるので、次にどこに行くか、ゆるくスケジュールを決められるのが気持ちいいんです。台湾はすぐに行ける距離にあるし、のんびりしに行くところ。だから詰め込まないで、行けなかったらまた次の楽しみにすることですね」 ■台湾旅行におすすめの時期、おすすめのグルメは?そんな内田さんのおすすめは、女友達との旅行。「食事のことを思うと、いろいろ注文したいから、大人数で行きたいですよね。全日程一緒にするのが難しい場合は、ホテルだけ同じにしておくんです。大人4人と子ども1人だとタクシーにも乗りやすいので、おすすめ。友人同士だと協力して楽しく過ごそうとするし、子ども連れが何組か集まると、子ども同士で遊んでくれるというメリットもあります。なので、たとえば市場に行くときは、子どもたちを公園で見ている側と買い出しに行く側と分かれたり、子どもがいない友人がスパに行く間、子どもチームはお昼寝をしにホテルに帰ったり。現地のカフェや商業施設ではWi-Fiも飛んでいて連絡も取り合えるので、フレキシブルに各自が楽しめます」もっともおすすめの時期は、気候がよくて雨の少ない10月ごろだといいますが、夏休みに行く人にアドバイスは?「夏は、果物と冷たいデザートのおいしさが詰まっています。でも尋常じゃない暑さと湿度なので、小さいお子さんがいる方は気をつけて。建物内は冷房が効いていて寒暖の差があるので、寒さ対策もしてくださいね。体が疲れやすくなるので、一度ホテルに戻ってシャワーを浴びてリセットしたり、プールで遊んだりするのもおすすめです」 ■情報収集は現地の人のブログやSNSで普段から友人を案内することが多いという内田さん。情報は、最近は現地の人のブログやSNSから得ているのだそう。「初めて行く人がいるときは、台湾を好きになってほしいし、外したくないから大定番の店を中心にまわります。だから今回の本は、初心者の方向けに大定番ばかりをご紹介しています。さらにお子さん連れでも安心して着席できて、食べられるものがあり、小綺麗なところ。また、きれいなトイレがあるというのもポイントです」子連れママにこれ以上ないくらい、優しい目線で書かれた本書。これを片手に、子どもと一緒に台湾に行きたくなります。最後に、内田さんから日々子育てを頑張るお母さんたちへメッセージ。「治安がよくて、子どもに優しくしてくれるから動きやすいです。ふだん子育てを頑張っていらっしゃると思いますが、台湾ではみんなが子連れを優しく受け入れてくれて、子どもと楽しく生きていることをすごく肯定されるので、満たされます。満たされると、家族にも子どもにも優しくできるんです。私は台湾に助けてもらっていて、いつもパワーをチャージされるので、ぜひお母さんたちに台湾に子連れで行って、少しでも気を緩ませてもらえたらいいなと思います。デザートにお茶、おいしいものを食べてゆっくりして、スパやマッサージでリラックスする。お母さんたちにとってはご褒美みたいな時間になると思います」今回取材に協力してくださった、内田真美さんの新刊『 私的台湾食記帖 』(内田真美・著/アノニマ・スタジオ)
2016年07月01日