第44回トロント国際映画際に正式出品され、米アカデミー賞日本代表作品にも選出された『天気の子』が、9月8日(日)までの公開52日間で観客動員900万人、興行収入120億円を突破!本年度公開映画No.1の大ヒットとなった。2回、3回と劇場に詰めかけるリピーターが続出している本作。公開から34日間で興行収入100億円を突破し、歴代日本映画興収ランキングトップ10入りを果たしていたが、初日7月19日(金)~9月8日(日)までの52日間で観客動員913万9,915人、興行収入121億7980万1,200円となり、本年度公開映画の興行収入No.1を獲得。『君の名は。』に続き日本映画を代表する1作となった。この知らせに新海誠監督は、「とても多くの方々に『天気の子』をご覧いただけているとのこと、心より感謝いたします。夏休みが終わってもまだまだ上映は続きますから、主人公の少年と少女、彼らの選択と行動が、皆さまの日々の話題のほんのひとつにでもなればとても嬉しいです」とコメント。さらに、この記録的大ヒットを記念し、合唱OK、声出しOK、コスプレOK、ペンライトOKの大合唱上映が、東京・大阪・名古屋・福岡・北海道の全国5都市にて9月15日(日)に開催決定。「もう一度あの人に、会いたいんだ!」(帆高)や、「ねぇ、今から晴れるよ」(陽菜)などの名セリフを一緒に叫び、「RADWIMPS」の「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ」など歌詞字幕がついた主題歌5曲を大合唱できる。リピーターが多い本作だけに、覚えたセリフや歌を“No More 羞恥心”で全力披露してみては?また、数量限定の入場者プレゼント「フィルムしおり」の配布も決定。帆高、陽菜、凪など各キャラクターの名シーンをピックアップした全10種(ランダム)。9月14日(土)から本作上映劇場にて配布が開始される。本作は140の国と地域での配給が決定し、超異例のインド公開も10月11日に待機。さらに「RADWIMPS」のアルバム「天気の子」も海外人気が非常に高く、中国では7月19日に配信開始されるやいなや、8月22日までの1か月あまりで10万ダウンロードを突破し、映画が未公開にも関わらず、日本のデジタル音楽が中国で残したダウンロード数の最高記録を塗り替えている。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月09日松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治ら豪華俳優陣を迎えた岩井俊二監督の最新作『ラストレター』から、待望の特報・予告編が解禁。公開日が2020年1月17日(金)に決定した。『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『花とアリス』など、数々の名作を世に送り出してきた映画監督・岩井俊二が、20年以上ものキャリアの中で、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いたオリジナルストーリー。主人公・岸辺野裕里を演じるのは、自身初主演映画の『四月物語』(’98)以来約21年ぶりの岩井監督作品となる松たか子。主人公の姉・未咲の高校生時代とその娘、“母娘”を広瀬すずが一人二役で待望の岩井組初参加。未咲に恋をし、再会を願って同窓会に参加、ひょんなことから裕里と文通を始める乙坂鏡史郎役には、監督が出演を熱望した福山雅治。そして、その高校生時代は同じく岩井組には初参加となる神木隆之介。さらに、松さんや蒼井優ら、数々の実力派女優を発掘してきた岩井監督が、現在大ヒット上映中の『天気の子』でヒロイン・天野陽菜役をつとめる森七菜を、松さん演じる裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里の二役に抜擢した。「拝啓乙坂鏡史郎様私のこと覚えていますか?」「拝啓遠野未咲様君のことをどれくらい覚えているかと聞かれたら、それはまるで昨日のことのように、鮮明に覚えています」この度、到着した予告編では、手紙のやりとりをする2人の姿が。だが、姉のふりをして手紙を書いていた妹。小さなうそと手紙の行き違いをきっかけに、過去と現在、ふたつの時代を織り交ぜながら淡く切ないラブストーリーが紡がれていく。稀代の映像作家・岩井俊二だからこそ描くことができる、感情が震える人間ドラマと珠玉のラブストーリーを期待させる90秒の映像。“岩井美学”といわれる独特の美しい映像美も見どころとなっている。また、この予告編の中には、岩井監督に影響を受け、大ファンを公言する『天気の子』新海誠監督からの“ラブレター”も贈られている。新海誠(『天気の子』監督)コメント「ラブレターのいくつもの誤配や錯綜が、人生を作っていく。その美しさを教えてくれるのは、傘をさした二人の少女だ。岩井俊二ほどロマンティックな作家を、僕は知らない。」『ラストレター』は2020年1月17日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2019年09月04日染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏ら日本映画界の実力派が夢の競演を果たす『最初の晩餐』。本日8月31日(土)は、戸田さんの“少女時代”を演じ、大ヒット中の『天気の子』のヒロインとしても注目度上昇中の若手女優・森七菜の18歳の誕生日!岩井俊二、行定勲、新海誠など、世界が認めた映画監督たちも熱い視線を送る森さんの未公開場面写真が解禁された。戸田さんが演じる主人公・麟太郎(染谷将太)の姉・美也子の少女時代を演じているのが、森七菜。森さんといえば、岩井俊二、行定勲、園子温、新海誠など、世界が認める映画監督らの作品に関わり、TVドラマ「3年A組ー今からみなさんは、人質ですー」「獣になれない私たち」、映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』などにも出演してきた、いま最も注目される女優のひとり。本作『最初の晩餐』では、父親の再婚に心揺れる美也子の小学生から高校生までを演じている。解禁された場面写真では、父と美也子と弟の麟太郎の3人家族に、新しい母と連れ子のシュンがやってきたことで「つんつん」と反抗的になっている小学生時代の美也子、新しい家族との距離感を縮めていくきっかけの料理・味噌汁を飲む姿、そして高校生になった美也子がロングヘアをハーフアップし、制服を着こなしている姿が収められている。オーディション現場で「“この子だ!”」と大抜擢常盤司郎監督は、森さんのキャスティングについて「会った時にこの作品に対する覚悟を感じ、“この子だ!”と、決意しました。ナチュラルな空気感や集中力など大きく惹かれるものがありました」と、オーディション現場で出会い、彼女の強い存在感に気づいたことを告白。「今作では、小学生時代の美也子、高校生時代の美也子という役柄なので、(他のキャストに比べ)森さんと一緒に役作りをする時間が長ったです。ぶらぶらと学校周辺を歩いてみたり、ランドセルを背負って違和感がないか確認してみたり、小学生の時に撮影していた動画を家から持ってきてもらい、当時の彼女の喋り方をみながら一緒に研究していきました」と語り、美也子を作り上げるために努力を惜しまない森さんとの取り組みもアピール。強い存在感と輝きを放つ、ネクストブレイク必至の森さんに注目してほしい。『最初の晩餐』は11月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月31日新海誠監督作の『天気の子』が、2020年2月9日に開催される、第92回アカデミー賞授賞式の「国際長編映画賞」ノミネート候補作品の日本代表に選ばれた。「The Hollywood Reporter」が報じた。今後、ノミネート入りを目指す。「国際長編映画賞」は、今年までは「外国語映画賞」という名称だったが、グローバルな映画製作コミュニティにおいて「外国」という言葉を使うのが時代遅れであるとの理由で、来年から変更になった。新海誠監督作は、『君の名は。』が第89回アカデミー賞授賞式の「長編アニメ賞」でノミネート候補に挙がったことがある。今回はアニメ、ドキュメンタリー映画も参加可能な「国際長編映画賞」でのエントリーで、日本のアニメがこの部門でノミネート候補となったのは、宮崎駿監督の『もののけ姫』以来だという。北米では『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』などのジブリ作品や『海獣の子供』など、数多くの日本の作品を配給してきた「GKIDS」が配給を担当する。『天気の子』は9月にトロント国際映画祭の「スペシャル・プレゼンテーション部門」に出品されることも決定している。(Hiromi Kaku)■関連作品:君の名は。 2016年8月26日より全国東宝系にて公開© 2016「君の名は。」製作委員会天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年08月27日RADWIMPSが8月27日から29日までの3日間、横浜アリーナで「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」追加公演を開催する。新海誠監督の映画『天気の子』の主題歌を担当して旋風を巻き起こしているRADWIMPS。同映画のサウンドトラック『天気の子』はオリコン週間デジタルアルバムランキングで5週連続の1位獲得を記録した。この夏は「SUMMER SONIC 2019」や中国のフェス「2019 Strawberry Music Festival」への出演も果たすなど、引き続き快進撃が続いている。その彼らが6月から行っているツアーが本日のライブだ。昨年発表したメジャー7thアルバム『ANTI ANTI GENERATION』の名が付けられたこの公演は、初となるスタジアムでのワンマンを含んだ挑戦的な内容となっている。本日より3daysとなる横浜アリーナのステージは追加公演で、最終日がツアー千秋楽となる。千葉・ZOZOマリンスタジアム公演では、2日間で約7万人が熱狂した本日のライブ。3カ月に及ぶ日程の締めくくりとあって、3日間とも素晴らしいパフォーマンスが期待できそうだ。■公演情報「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」日時:8月27日(火)、28日(水)、29日(木)開場:18:00/開演19:00場所:横浜アリーナ
2019年08月27日8月22日、アニメ映画「天気の子」の興行収入が100億円を突破したと報じられた。観客動員数は750万人を記録しているという。日本映画史上、興行収入が100億円を超えた作品は「千と千尋の神隠し」や「南極物語」などの10作のみ。2016年に大ヒットした新海誠監督(46)の作品「君の名は。」も100億円を達成しており、「天気の子」はそれに次ぐ日本映画の大台突破。近年では、2作品連続で新海作品となる。「君の名は。」と同じく緻密な作画の予告映像、そして人気ロックバンドRADWIMPSが再び劇中歌を作成するなど公開前から話題となっていた同作。7月19日に公開されてからも勢いは止まらず、1カ月あまりのハイスピードで100億円突破の快挙を成し遂げた。この朗報に、SNSでは次々と祝福の声が上がっている。《おめでとうございます!100億超えると思ってた!》《(ヒロインの)陽菜さんの誕生日にこんなことが起きるなんてミラクルだね》《もう一回観に行きたい。150億にも期待》映画ファンの盛り上がりを受け、新海監督はツイッターで「映画を支えてくれたスタッフの皆と、映画を観てくださった750万人の方々に心から感謝いたします」と、喜びをあらわに。RADWIMPSのメンバー、野田洋次郎(34)は感謝とともに「引き続き『天気の子』をよろしくお願いします!」とコメントした。同作はロングラン上映が予想される大人気映画で、コラボカフェや舞台挨拶などのイベントもまだまだ開催中だ。興行収入のさらなる伸びに期待が隠せない!
2019年08月22日新海誠監督の最新作『天気の子』が、公開から34日間で観客動員750万人、興行収入100億円を突破したことが分かった。7月19日(金)に全国359館448スクリーンで公開されるやいなや、運命に立ち向かう少年少女の姿、新海監督が世界へ投げかけたセンセーショナルなメッセージ、そして圧倒的な映像美と「RADWIMPS」による心震わす音楽が紡ぎ出す“新海ワールド”に、幅広い世代が劇場に殺到。初日からわずか3日間で興行収入16.4億を突破し、『君の名は。』対比128.6%を記録する大ヒットスタートを切っていた。『君の名は。』同様に2回、3回と劇場に詰めかけるリピーターが続出し、性別・年齢を問わず真夏の日本列島を席巻。公開から1か月経った現在でもその勢いは衰えず、驚異的なスピードで動員を伸ばしてきた中、8月21日(水)までの34日間で観客動員751万9,350人、興行収入100億7334万4,500円を記録。日本映画で興収100億を突破したのは、同じく新海監督の『君の名は。』(’16年)以来3年ぶり。今年2019年の日本映画興行収入No.1を獲得しており、歴代日本映画興行収入ランキングトップ10入りも果たしている(※興行通信社調べ)また、世界からも注目を集めており、公開前から140の国と地域での配給が決定していたが、第44回トロント国際映画際への出品に続いて、さらに超異例となるインド公開が決定するなど、『天気の子』前線は日本を越え、世界中に広がっている。『天気の子』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年08月22日新海誠監督の大ヒット作『君の名は。』で、主人公の瀧を演じた神木隆之介さん。新海映画をこよなく愛する神木さんが、愛情溢れる解説を披露してくれました!取材現場に現れた神木隆之介さんの傍らには、小さなノートが。「大好きな新海作品について語るので、昨日の夜、いろいろ観直して予習してきたんです(笑)」と言う神木さんは、自他ともに認める筋金入りの“新海誠マニア”。魅力を語り始めると、とにかく言葉が止まりません!「最初に監督の作品を観たのは高校生のときです。レンタルビデオ店に並んでいたパッケージの美しさに惹かれ、『秒速5センチメートル』を借りたのですが、始まって数秒で、なんだこの世界観は!!とノックダウンされました。こんな美しく描かれた世界にもっと浸りたい…と思い、そのときに観られる新海作品を一気に観ました」入り口は絵の美しさでしたが、観続けていくうちに、セリフの内容や言い回しのリアリティ、人間を描く深さ、そして日常音の美しさなど、魅力を発見してはますますハマっていったそう。「僕が思うに新海監督は、きっと心にずっと空洞があって、そこを埋めるための何かをずっと探しているのかな、と思います。その、どこか満たされていない状況は寂しくて切なくて儚いのですが、そこに監督が憧れているロマンがあるような気が…。『ほしのこえ』からずっと、一貫してその雰囲気を感じますね」ここでは、お話に出てきた『秒速5センチメートル』、『ほしのこえ』、そして主人公を演じた『君の名は。』の見どころを神木さんが熱く解説。神木さんの溢れる愛を汲み取りながら、お楽しみください!『ほしのこえ』(2002年)2046年、同じ中学で同じ部活に所属する、同級生のミカコとノボル。淡い恋心を感じていた二人だったが、中3の夏、ミカコは国連軍の選抜メンバーに選ばれ、宇宙に旅立つ。高校に進学したノボルは、遠く離れたミカコと携帯メールで通信をするのだが、ミカコが太陽系の深淵に向かうに従い、メールのやりとりにかかる時間が、数日、数週間、そして年単位…と開いていく。「宇宙と地上に引き裂かれる恋人の話です。監督の第1作ですが、後の作品に脈々と引き継がれていく、新海さんの核みたいなものが描かれている作品だと思う。宇宙にいるミカコとノボルの間には、想像もできないほど遠い距離があって、メールがどんどん届かなくなっていくわけですが、強く思えば思うほど、二人は遠く離れていくんです。すごく切ない、悲しい恋物語。繊細で儚くて、でもだからこそとても美しい。実はこの作品も、登場人物と天気が大きく関わっていて、彼らの心情で雨が降ったり、入道雲が発生したりするんです。『天気の子』にも通じますよね。監督の描きたいものにブレがないんだなと、観返して改めて思いました」『ほしのこえ』第1作は、監督、脚本、演出、作画、美術、編集のほとんどを一人で手がけた完全個人制作アニメ。オリジナル版はノボルの声を新海監督が務めている。ミニシアター1館での公開ながら、1か月で約3500人の観客動員が。声の出演/武藤寿美、鈴木千尋25分DVDサービスプライス版¥2,286(発売:コミックス・ウェーブ・フィルム)©新海誠/コミックス・ウェーブ・フィルム『秒速5センチメートル』(2007年)東京に住む小学生のタカキとアカリはお互いに想い合う仲。しかし卒業後、アカリが栃木へ引っ越して二人は離れ離れに。さらに中学生になったタカキは鹿児島に転校が決まる。遠くに引っ越す前にアカリに会おうと決め、大雪の中タカキは栃木に向かう。時は過ぎ、種子島で高校生活を送るタカキは、同級生からの想いを知りつつ、遠くにある何かを見つめていた。後日、東京で社会人になり、タカキは仕事に追われて疲弊する中で、忘れかけていた一人の女性のことを思い出す。「物語は〈桜花抄〉〈コスモナウト〉〈秒速5センチメートル〉の3章から成り立っていて、僕は最終章が一番好きです。タカキはアカリの面影を求め、彼女に似た女性と付き合うんですが、過去を思い出にできず、関係は破綻します。その、タカキのダメな感じが、だらしない生活ぶりから強く伝わってきて、特に部屋の中で空き缶が転がるシーンの音と描写がとにかく秀逸。何かを追い求めているんだけれど、それが何なのかわからない。タカキのその感覚は、僕にも重なるところがある。最終章の彼の言動を見るたびに、なんとも言えない気持ちになります」『秒速5センチメートル』題意は、作中でアカリが「桜の花びらが舞い落ちる速度」と言う。惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を、3章の連作で描く。海外でも、アジアパシフィック映画祭の最優秀アニメ賞など、映画賞を受賞。声の出演/水橋研二、近藤好美、尾上綾華1時間13分DVD通常版¥3,800(発売:コミックス・ウェーブ・フィルム)©新海誠/コミックス・ウェーブ・フィルム『君の名は。』(2016年)1000年ぶりとなる彗星の来訪を控えた日本。東京に住む男子高生の瀧はある日、山奥の田舎に住む女子高生・三葉になる夢を見た。一方、三葉は瀧になる夢を見た。二人とも「変な夢」と思うが、この妙にリアルな夢は繰り返される。抜け落ちた記憶、不思議な時間感覚…。「もしかして、入れ替わってる?!」と気がつく二人。奇妙と思いつつも二人なりのやり方で協力し合い、瀧と三葉は打ち解けていくのだが…。「それまでの作品と比べると、とにかくテンポが速いです。それからコメディシーンがあるのも、過去の新海作品にはない新しい側面かも。コメディ要素を盛り込みながら展開の速い作品ですが、登場人物の心情をしっかり丁寧に描いているところはさすがです。観てほしいところは…やっぱり二人が入れ替わっているシーンかな。瀧くんの中に三葉が入っている場面は、僕はちょっと内股で演じていましたし、三葉を演じた(上白石)萌音ちゃんは、逆にガニ股になっていたのを覚えています。最先端のCG技術を使った映像がとにかく美しく、RADWIMPSの音楽と一体化したときのエンタメ感は、本当に素晴らしい」『君の名は。』日本における邦画の興行収入第2位という大ヒット作。世界100以上の国と地域で公開され、世界興行収入が日本映画として歴代1位になった。RADWIMPSが映画音楽を担当したことも話題に。声の出演/神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ1時間47分DVDスタンダード・エディション¥3,800(発売、販売:東宝)©2016「君の名は。」製作委員会かみき・りゅうのすけ1993年生まれ、埼玉県出身。俳優として、また声の出演でも数多くの作品に参加。公開待機作に、『屍人荘の殺人』(今年12月公開)、『Last Letter』(’20年公開)が。※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2019年08月14日「天気の子」展が、松屋銀座にて開催される。期間は2019年9月25日(水)から10月7日(月)まで。「天気の子」展に制作資料400点以上集結新海誠が監督を務める長編アニメーション映画『天気の子』。本展は、その制作資料が公開される初めての場となる。 絵コンテ、設定資料、作画、美術背景をはじめとした制作資料400点以上を通じて、制作の舞台裏から作品のさらなる魅力に迫る。また、作品の舞台となる東京の美しい風景表現の数々を紹介。新海誠作品で初めて描かれた夜の歌舞伎町や、下町の街並みなども登場する。気象について学べる体験コーナーも加えて、作品の重要なモチーフである気象について楽しく学べる体験コーナーも。日本気象協会の協力のもと、さまざまな気象現象を専用装置により再現するほか、実際の観測器、会場周辺の天気を伝えるオリジナル天気予報のデジタルサイネージなども展示する。新海誠が切り拓く新たなアニメーションの境地と、作品に込められた想いを体感できる展覧会となる。コラボメニュー&オリジナルグッズ松屋銀座8FのMGカフェでは、「天気の子」展開催を記念したコラボレーションメニューが登場。屋上の鳥居をくぐった陽菜が空に浮かぶシーンをイメージした「空の入り口の神社モヒート」は、空の魚をチアシードで、舞い上がる葉をミントで表現した生姜風味のノンアルコールドリンクだ。また、かなとこ雲の上の世界を、綿あめとドライアイスで表現した「かなとこ雲の抹茶アフォガード」、陽菜の好きなショートケーキをイメージした「しずくのイチゴショートケーキパフェ」などが提供される。また、松屋銀座屋上で開催の「美しくなるビアガーデン」でも、コラボレーションメニューを販売。「かなとこ雲のパンケーキ」や「お天気ビジネス カラフルパフェ」などを揃える。さらに、展覧会会場ではオリジナルグッズ約300点が販売される。中には、クリエイターや有名ブランドが『天気の子』からインスピレーションを終えて制作したコラボレーション商品や会場限定商品なども展開される。【詳細】「天気の子」展会期:2019年9月25日(水)〜10月7日(月) 会期中無休時間:10:00〜20:00※9月28日(土)・29 日(日)・30 日(月)は20:30まで※最終日は17:00閉場※入場は閉場30分前まで会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1入場料:一般 1,200円(1,000円)、高校生 900円(700円)、中学生 700円(600円)、小学生 500円(400円)※( )内は前売料金(ローソンチケット(Lコード 32888)にて9月24日(火)まで発売※松屋銀座での開催後、全国を巡回予定【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)
2019年08月09日新海誠監督最新作『天気の子』の貴重な資料を初公開する「天気の子」展が、9月25日から10月7日まで、松屋銀座8階イベントスクエアにて開催。©2019「天気の子」製作委員会今、世界がもっとも注目するアニメーション監督・新海誠の最新作『天気の子』。映画『君の名は。』から約3年を経て、7月19日から全国公開されている。8月5日までの18日間で観客動員数440万人、興行収入60億円を突破する見込みだ。「天気の子」展では、絵コンテ、設定資料、作画、美術背景をはじめとした制作資料を展示し、作品のさらなる魅力に迫る。また、作品の重要なモチーフである天気について楽しく学べる体験コーナーも登場。日本気象協会の協力のもと、気象現象を専用装置を使って再現する他、実際の観測器なども展示し、より深く作品世界を知ることができる。会場ではオリジナルグッズも販売予定。また会期中、展覧会開催を記念して、8階レストランシティ「MGカフェ」と、屋上「美しくなるビアガーデン」にてコラボメニューが登場。作品をイメージしたここでしか味わえないオリジナルのコラボメニューが楽しめる。新海誠監督が切り開く新たなアニメーションの境地と、作品に込められた想いを体感できる展覧会をお見逃しなく。【展覧会情報】「天気の子」展会期:9月25日~10月7日会場:松屋銀座8階イベントスクエア時間:10:00〜20:00、9月28日・29日・30日は20:30まで、最終日は17:00まで(入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,200円(1,000円) 高校生900円(700円) 中学生700円(600円) 小学生500円(400円)※( )内は前売料金会期中無休
2019年08月06日大ヒットした映画『君の名は。』に引き続き、新海誠監督の最新作『天気の子』でも音楽を担当したRADWIMPS。前作以上に“物語”に踏み込み、作品に影響を与えた彼らの音楽の、秘密に迫ります。――『君の名は。』で初めて映画音楽を手がけられましたが、バンドとしての活動と映画音楽作りに、違いを発見しましたか?野田洋次郎(Vo、G、P):バンドの枠でやっていると、限られた楽器の中で音を構築するという制限があるわけで、でもだからこそ、その中でどう面白いものを作ろうか、というところが醍醐味です。一方映画音楽は、1曲に10、20の楽器はもちろん、オーケストラを使っての曲作りもできる。バンドを10年やっていても、そんなことができる扉はなかなか開けられないので、バンドにとっても大きな経験だったと思います。武田祐介(B):あとバンドだと、ライブで再現できるかどうかを常に考えますが、そこを考えないでの曲作りは楽しいですね。野田:そうだね。映画音楽は黒子的な感じが強くて、その“裏方としての快感”もちょっとあるよね。桑原彰(G):あるある。音楽の力で雰囲気を変えられたり、また見えない部分で観客の心を引っ張ったり…。そういう快感はありますね。――今回は、前触れもなくいきなり野田さんのLINEに、新海監督から脚本が送られてきたことがスタートだったと伺いましたが…。野田:そうなんですよ。特に「音楽をやってください」とかは何も聞いていなかったので、すごくびっくりしました。しかもそれが、前作公開日からちょうど1年後の、8月26日。「これを読んで、洋次郎さんが何を思ったかを知りたい。できれば歌詞が乗ったものを聴いてみたい」と新海さんが言っていたので、3か月くらい後に、「愛にできることはまだあるかい」と、「大丈夫」のデモを送りました。武田:そのくらいの段階で、僕と桑原は洋次郎から「新海さんからこんな話があって、曲を渡した」って聞きまして。――「愛にできることは~」は、タイトルと同じサビの歌詞が非常に印象的ですが、脚本のどんなところからヒントを得て、その歌詞が生まれたのですか?野田:なんだろう、帆高と陽菜の切実さというか、高い純度で大事なものに対峙する姿勢は、新海さんの描きたい世界の核でもあり…。彼らの、“まだ終わりじゃない、まだ何かやれることがある”という感情と、僕らが音楽作りに対して思っている“まだ作れる、まだ伝えたいことがある”という思いがオーバーラップし、それであの歌詞が出てきたような気がします。――当初は、今回は歌わなくてもいい、と野田さんはおっしゃっていたと聞きましたが…。野田:『君の名は。』の音楽は、僕の声に覆われている部分があったので、そこを違う印象にしたかったし、細部においても1段とは言わず、5段くらいレベルアップしたものにしたかったんです。――今回、三浦透子さんという女性Voが入っているのも、“新しいものにしたい”の一環ですか?野田:まさにそうですね。あと僕は個人的に女性の力強さに圧倒的な憧れがあって。だから今回はぜひ女性に歌ってほしかった。オーディションをしたんですが、彼女の声の魅力は、それこそ圧倒的で。透明で色がないのに、何より強い。押し付けがましくないのに、聞き入ってしまう声。桑原:彼女の歌が乗ったシーンを観ると、画面から声が飛んでくるんです。あと、僕らの演奏とも相性が良かったと思いますね。『天気の子』SOUND TRACK映画のために書き下ろされた31曲を収録した、サウンドトラック。主題歌が5曲、劇伴が26曲。¥3,000(ユニバーサル ミュージック/EMI Records)ラッドウィンプス右から、桑原彰(G)、野田洋次郎(Vo、G、P)、武田祐介(B)。2005年メジャーデビュー。アルバム『ANTI ANTI GENERATION』が発売中。8月末までツアー中。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・矢口憲一(by anan編集部)
2019年08月05日新海誠の最新映画『天気の子』初のコラボレーションカフェが、東京・渋谷のホテル コエ トーキョーにて開催される。期間は2019年8月8日(木)から8月27日(火)まで。『君の名は。』から3年ぶりとなる新海誠の最新作『天気の子』のコラボレーションカフェがオープンするのは、コエ(koé)によるホテル併設型のグローバル旗艦店・ホテル コエ トーキョー。1F「コエ ロビー(koe lobby)」にて、映画の世界観を表現したメニューを提供する。注目は、ポテトチップスや豆苗を加えた「陽菜がふるまったお手製ごはん」、「帆高がおごったチキン南蛮」、「3人で食べた豪華なディナー たこ焼き/焼きそば/フライドポテト」など、劇中で実際に登場したフードを再現したメニュー。「凪のてるてる坊主パフェ」「晴れのマンゴーパフェ」といった見た目にも鮮やかなスイーツや、「雨に思い馳せるブルーベリーヨーグル」「夕日差すオレンジティー」といった天気を表現したドリンクも提供される。2Fでは、ホテル コエ トーキョー限定のコラボレーショングッズ販売も実施。陽菜と帆高のイラストを配したTシャツ、ロングスリーブTシャツをはじめ、サコッシュ、ウォーターボトルなど約30種のアイテムを販売する。また、劇場グッズも取り揃える。【詳細】ホテル コエ トーキョー『天気の子』コラボカフェ&限定ストア開催日:2019年8月8日(木)~8月27日(火)実施場所:ホテル コエ トーキョー 1F「koe space」、1F「koe lobby」、2F「koe渋谷店」住所:東京都渋谷区宇田川町3-7時間:10:00~23:00※コラボカフェでは整理券配布を予定。詳細はホテル コエ トーキョーの公式サイト、SNSで配信。■メニュー例:・陽菜がふるまったお手製ごはん(ステッカー付) 1,800円・帆高がおごったチキン南蛮(ステッカー付) 1,800円・3人で食べた豪華なディナー たこ焼き/焼きそば/フライドポテト 3個セット(ステッカー付) 1,800円、2個セット 1,200円・凪のてるてる坊主パフェ、晴れのマンゴーパフェ 各950円※全てコースター付き・雨に思い馳せるブルーベリーヨーグルト、夕日差すオレンジティー、空の魚チアシードドリンク、晴れるよレモネード 各800円※全てコースター付き※価格は全て税込。■コラボアイテム例:・TシャツA 3,990円+税・ロングスリーブTシャツA 4,490円+税・サコッシュA 1,990円+税
2019年08月05日新海誠監督最新作『天気の子』が、週末映画ランキングで3週連続1位を獲得し(※8月5日現在/興行通信社調べ)、本日8月5日(月)にも18日間で観客動員440万人、興行収入60億円を突破することが判明。新たに「RADWIMPS」による主題歌「大丈夫(Movie edit)」を使用した、心を震わす胸熱シーンを紡いだ特別映像が解禁となった。7月19日(金)に全国359館448スクリーンで公開されるやいなや、運命に立ち向かう少年少女の姿、新海監督が世界へ投げかけたセンセーショナルなメッセージ、そして圧倒的な映像美と心震わす音楽が紡ぎ出す“新海ワールド”が話題となり、初日3日間で興行収入16.4億を突破し、『君の名は。』対比128.6%を記録するなど、大ヒットスタートをきった本作。『君の名は。』同様に2回、3回と劇場に詰めかけるリピーターが続出し、性別・年齢を問わず真夏の日本列島を席巻中。公開から3週経ってもその勢いは衰えず、驚異的なスピードで動員を伸ばし、初日から8月4日(日)までの17日間で動員433万6,897人、興収59億846万6,600円を記録。8月5日(月)に観客動員440万人、興行収入60億円を突破する見込みという。この大ヒットを記念し、「RADWIMPS」の主題歌のひとつ「大丈夫(Movie edit)」を使用した特別映像が解禁。これまで、全5曲の主題歌のうち「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子」が使用されてきたが、この度、初めてファンの間では神曲と名高い「大丈夫(Movie edit)」が本編映像と共に登場。「RADWIMPS」野田洋次郎が最初に脚本を読んだ段階で「愛にできることはまだあるかい」と一緒に書き上げた楽曲で、劇中でも重要な場面で流れるものとなっている。『天気の子』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年08月05日前作『君の名は。』から3年ぶりとなる、大ヒット公開中の新海誠監督最新作『天気の子』。この度、大ヒットを記念し、RADWIMPSの主題歌のひとつ『大丈夫(Movie edit)』を使用した特別映像が新たに公開された。本作は、7月19日に全国359館448スクリーンで公開されるやいなや、運命に立ち向かう少年少女の姿、新海監督が世界へ投げかけたセンセーショナルなメッセージ、そして圧倒的な映像美と心震わせる音楽が紡ぎ出す“新海ワールド”が話題となり、幅広い世代が劇場に殺到。初日からわずか3日間で興行収入16.4億を突破し、『君の名は。』対比128.6パーセントを記録するなど、またしても新たな金字塔を打ち立てることが期待できる大ヒットスタートをきった。連日さまざまなメディアで取り上げられ、『君の名は。』と同様に2回、3回と劇場に詰めかけるリピーターが続出し、年齢、性別を問わず、真夏の日本列島を席巻する『天気の子』。公開から3週経ってもその勢いは衰えず、週末映画ランキングでV3を達成し(※8月5日現在/興行通信社調べ)、驚異的なスピードで動員を伸ばしているのだ。そして、ついに公開から本日8月5日までの18日間で、観客動員440万人、興行収入60億円を突破する見込みとなっている。まさしく今夏No.1、そしてアニメーション史に刻まれる1本となった。公開された特別映像は先に述べたように、RADWIMPSの主題歌のひとつ『大丈夫(Movie edit)』を使用したもの。公開後初出しとなる、8月9日(金)から新たに全国の劇場で流れる後報だ。これまで、全5曲の主題歌のうち『愛にできることはまだあるかい』『グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子』が使用されてきたが、この度初めて、ファンの間では神曲と名高い『大丈夫(Movie edit)』が本編映像とともに登場。野田洋次郎が最初に脚本を読んだ段階で「愛にできることはまだあるかい」と一緒に書き上げた楽曲で、劇中でも重要な場面で流れる。この映像は、帆高(醍醐虎汰朗)、陽菜(森七菜)、須賀(小栗旬)たちの熱い叫びが、『大丈夫(Movie edit)』の音楽・歌詞とシンクロして心を打つ、夏らしい疾走感溢れるものに仕上がっており、既に映画を鑑賞した方が見ても感動がよみがえる。何度でもまた観たくなる『天気の子』の世界と描かれるメッセージ。この夏、新海監督が世界へ贈る最高のエンタテインメントを、劇場で目に焼き付けて欲しい。『天気の子』全国公開中
2019年08月05日新海誠監督の最新作・映画『天気の子』において、ピュアでまっすぐな主人公・森嶋帆高(ほだか)とヒロイン・天野陽菜(ひな)を演じた2人組、醍醐虎汰朗さん&森七菜さんの対談をお届けします。――オーディションで役を掴んだそうですが、オーディションではどんなことをしたのですか?醍醐:1次審査は、自分の声をスマホのボイスメモに録って、それを送りました。森:そのあと、2次審査はスタジオに呼んでいただいて、絵コンテに合わせてセリフを言うんですが、アニメってとにかくテンポが速くて、それが想像以上だったんです。新海さんがお相手をしてくださったんですけれど、ものすごく難しかったです。醍醐:3次審査のとき、七菜ちゃんと一緒に声を入れたんですけれど、すごく掛け合いが気持ちよかったんです。しかも、なんていうのかな、うまいというよりも…、素敵な感じだった(笑)。森:なにそれー(笑)。醍醐:褒めてるんだって!(笑)終わったあとマネージャーさんに、「陽菜役はきっと七菜ちゃんだと思います」って話してたんです。森:実は私も3次で醍醐くんと共演したときに、演技の間合いとか、テンポが心地よくて、相性いいなって感じてました(笑)。もしこの役をやるなら、相手は醍醐くんがいいなと思ってた(笑)。醍醐くんが帆高を演じるのを聞いてると、“あ、これが帆高だ”って感じがしたんです。うまく説明できないけど、そんな気がした(笑)。――新海監督の作品は、監督が吹き込んだセリフが入ったV(ビデオ)コンテがあるわけですが、まずそれを聞いて、役作りをするんですか?醍醐:はい。実際に演技したものを見本にできるのでわかりやすくて、ありがたいお手本というか、道標でした。でも同時に、監督の演技がすごすぎて、これを超えていかなきゃいけないのかっていうプレッシャーもありましたね。森:私も監督が吹き込んだセリフをずーっと聞いていたので、初めて自分の声を聞いたとき、「え、こんなの陽菜の声じゃない!新海さんの声のほうがしっくりくる、どうしよう…」って落ち込みました。でも、初めてのアフレコで、技術的にはまだまだだけど、気持ちの部分だけでも監督の演技を追い越したいって思って、1か月頑張ったのを覚えています。――声だけで演技をするのは初めてだったと思いますが、やってみて、どうでした?醍醐:難しかったし、でもおもしろかった。その2つはセットなんだな、と思いました。森:うんうん。醍醐:例えば、走っているときのシーンは、普通の演技だったら実際に走りながら演じるわけですが、アフレコは、マイクの前で息遣いだけでそれを表現しなきゃいけない。どう演じたらいいのか僕はわからなかったので、とりあえずスタジオの周りをぐるっと一周走って、本当に息切れした状態でアフレコしてみたり、かなりいろんなチャレンジをさせてもらいました。演技をしながら、わからないことを一つ一つ勉強させてもらうのが、とても楽しかったです。森:私が難しかったのは、“顔”の演技をしているのは映像に描かれた陽菜で、私はその陽菜の気持ちに完全に寄り添って演技をしなければいけないこと。声に自分の感情を全て乗せるっていうことが、頭ではわかっているんだけど、なかなかできなくて…。でもあるとき、思い切って全ての気持ちを乗せてみたら、やっとリミッターが外れて。自分の表現の幅が広がった気がして、そこからより楽しくなったのを覚えています。――アンアンを読んでいるのは主に二人より少し年上の世代なんですが、最後に、そんなお姉さんたちに見どころを教えてください!森:えー!?お姉さんたちに!?えーと、もし私が社会人だったら、仕事のあとにレイトショーで観に行ったら気持ちよくなれる映画だと思うので、観終わったあとぜひおうちでアロマキャンドルをたいて、余韻に浸ってほしいです!はい、次、醍醐くん!醍醐:えーと…、観終わったあと、愛についてとか、好きな人についてとても考えたくなる映画だと思います(照れ笑い)。あ、あと、風景と音楽のコラボは本当に素晴らしいので、爽快感を味わいに、ぜひ劇場に行ってください!!もり・なな2001年生まれ、大分県出身。’17年に女優デビュー。公開待機作に『最初の晩餐』『地獄少女』(共に11月)、岩井俊二監督映画『Last Letter』(’20年)など。だいご・こたろう2000年生まれ、東京都出身。’17年から映画、ドラマ、舞台で活躍。舞台『弱虫ペダル』で主演に抜擢され、話題に。今秋には演劇『ハイキュー!!』に出演予定。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・井上 亮(BVC/醍醐さん)申谷弘美(森さん)ヘア&メイク・大泉直人(醍醐さん)佐藤 寛(森さん)(by anan編集部)
2019年08月04日前作『君の名は。』からの怒涛の3年を経て、さまざまな思いを詰め込んだ新作映画『天気の子』が完成。「良いことも悪いこともありました」。そう語る新海誠監督の想いを聞きました。日本国内のみならず、世界をも感動させた映画『君の名は。』。国内で1900万人以上が観たというその事実は、新海誠さんの中でもかなり大きな出来事だったよう。「正直ちょっと、桁の違う観客との出会いでした。最初は、熱狂の中にいて幸せだったんです。でも観客数が増えるに従って、面白かったという声と同じくらい…いや、それ以上に批判のほうが耳に入るようになって。有識者がメディアであれこれ書いているのも読みましたし、それこそ外で飲んでいるときに批判的な声が聞こえてくることもあった。もちろん皆さんお金を払って観ているわけですから批判する権利はあります。ただ、想像もしていなかった視点からの批判や、映画によって傷ついてしまった人からの意見というのは、予想もできていませんでした」そんな経験の中で、次の映画をどのようなものにするかを思案していたとき、考えた選択肢は2つあったそう。一つは『君の名は。』を観て怒った人たちが怒らない映画にする。もう一つは逆に、彼らがもっと怒るような映画にする。新海さんが選択したのは、後者でした。「人はたぶん、どうでもいいことには怒りませんよね。もし僕の中に何か作家性のようなものがあるとしたら、そこに彼らを怒らせた何かがあるんだろう、と。ならばそこをもっと追求したいと思い、『天気の子』の制作に取り掛かりました。まあ僕は、あまのじゃくなのかもしれません(笑)」その思いの延長線上に見つけたのが、10代の、『君の名は。』の瀧と三葉と同じくらい若い主人公とヒロインでした。「もともと僕はアニメーションをはじめとするエンタメは、悩める10代の人のためのメディアだと思っていて。なので、思春期の人たちが共感できる同世代のキャラクターを出すことは、僕の作品作りの前提条件の一つです。それから『君の名は。』に関して批判を浴びたとき、僕は“社会”から何かを言われたような気持ちになっていたんですが、ただよく考えれば“社会”というのは概念であり、いろいろ言っているのは、その中の個々人なんですよね。SNSなんかを見ていても、毎日誰かがどこかで揉めていて。人はそれを眺めて娯楽として消費している場合もあるし、正義感から立ち向かうこともあるだろうけれど、でもそれもある種の消費の形であって。そういう状況を見ていると、人間って、随分と原始的な生き物であり、同時に社会ってなんて窮屈なんだと改めて感じさせられて。そのときに、この、僕が感じている社会に対する憂鬱や憂慮を物ともせず、軽々と乗り越えて別の場所に走っていく、そんな人たちを描きたいと思いました。そしてそれはきっと、“今”を一生懸命生きている10代の若者たちだろうと。そこから帆高と陽菜という二人が生まれました」『天気の子』の舞台は、数か月も雨が降り続けている東京。劇中の須賀のセリフを借りるなら、〈狂った天気〉の世界。’16年あたりから、昔に比べて天候が変わってきたと思うことが増えた、と監督は語ります。「僕は今まで作品の中で、日本の季節の移り変わりとして、あるいは情緒的な表現として雨を描いてきましたが、でもどうもここのところ雨は情緒的なものではなく、備えるもの、準備をしなければならないものに変わってきた実感があって。“今年の夏は大変に暑くなります。命に関わるかもしれないので、気をつけて”とか、“命に関わる寒波が来ます”とか、よく聞くようになりましたよね。たぶん僕だけじゃなくて、たくさんの人が気候変化を実感しているのでは、と思ったとき、これをエンターテインメントの形にして何かが言えるのではないかと考えたことが、天気をテーマにしようと思ったきっかけです。’11年の震災以降、穏やかな時代は一度途切れてしまったのかもしれない、という気持ちもあります。その中で、映画監督という立場の自分が何ができるのか。その矜持もあります」今作で描かれるのは、雨に濡れて色が変わっていく東京の風景と、晴れ女という役割を担った天野陽菜の“祈り”で晴れていく、雨上がりの空。雨の東京は切なさとやるせなさ、晴れた空には清々しさが溢れていて、どちらも違う美しさがあり、胸が打たれます。「僕自身が雨が好きか…?大好きなわけではないですが、部屋で一人で雨の音を聞いたりするのは好きです。水たまりに雨が落ちて広がる波紋も好きだし、雨が塗り替えていく街の色も結構好き。あ、あと雨の日の夜って、特に人を内省的にさせますよね。普段考えないようなことを考えたり、ちょっといいことが思い浮かんだり…。孤独と雨って、意外と相性がいいのかもしれません。でも、“天気が狂ってるね”と言うのは、“その前の天気”を知っている世代の人間であり、今しか知らない10代の人たちにとっては、正直きっと、別にどうでもいいんだと思うんです。そういう人を描くことで、たぶん僕自身もスッとできると思ったし、僕が思う窮屈さの背中を笑って蹴飛ばしてくれるような気がしたんですよね」しんかい・まこと1973年生まれ、長野県出身。’02年、個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。’16年に公開された『君の名は。』で、国内外で数々の映画賞を受賞。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2019年08月03日新海誠監督の最新作、映画『天気の子』の魅力を徹底解説します!STORY:家出少年が出会ったのは、空を晴れにできる少女。森嶋帆高は高校1年生。離島から家出し、フェリーに乗って雨が降り続く東京にやってきた。しかしすぐにお金も底をつき、船の中で知り合った怪しいオカルトライター・須賀の事務所に転がり込む。須賀にこき使われる中、偶然出会ったのが、弟と二人で懸命に生きている少女・天野陽菜。彼女にはなんと、祈るだけで空を晴れにする能力があった。なかなかやまない雨の中、少しずつ陽菜に惹かれていく帆高。しかし二人の運命は、暗い影に呑み込まれていき…。CHARACTER:悩みながら真っすぐに生きる、そんな登場人物たち。主人公の帆高は離島生まれのピュアな少年。ヒロインの陽菜はイケメン&大人びた雰囲気の弟の凪と古いアパートで暮らしており、アルバイトで二人の生活を支えている。また帆高の東京暮らしのキーパーソンになるのが、フェリーの中で出会った、小さな編プロを営むオカルトライターの須賀。その事務所で働く好奇心の強い女子大生の夏美と、須賀の関係性も気になるところ。陽菜が始めたバイトのお客さんとして登場する老婦人の冨美も、物語の鍵になる人物。VISUAL:大スクリーンで味わいたい、圧巻の映像美。舞台は雨模様の東京。これまでにも幾度となく新海作品の中で登場した新宿ですが、街の風景としては、今回は歌舞伎町が描かれているところが見どころの一つ。歓楽街ならではの猥雑さや薄暗さが緻密に描き出された背景は、何度見ても発見がありそう。また、晴れた空、雨模様、そして雨上がりなど、新海マジックで描かれるさまざまな空の景色は今回も圧巻。絶妙なカメラワークは、観ている私たちも空を浮遊しているような、そんな感覚が味わえる。MUSIC:RADWIMPSの音楽が、物語をさらなる高みへ。前作『君の名は。』に引き続き、今回もRADWIMPSが音楽を担当。歌入りの5曲を含め、31曲を書き下ろした。また新たな挑戦として、女優の三浦透子をゲストボーカルに迎えた曲も。曲を作っては新海監督に送付し、それに合わせて監督がコンテをブラッシュアップ。映像と音楽が互いに影響を与え合い、極上のエンターテインメントに到達した。曲に合わせて畳み掛けるように映像が繋がっていく場面は、まさに新海アニメの真骨頂。思わず胸が詰まります。企画・プロデュースの川村元気さんよりメッセージ!大ヒットした『君の名は。』に引き続き、今作の映画のプロデューサーも務める川村元気さんは、新海作品はその芸術的な画がまず魅力だと語ります。「僕は新海さんは画家だと思っています。アニメーションは、作画があり、背景美術があり、CGやさまざまなエフェクトをかけた撮影処理を加えていくんですが、彼が筆を入れると、映像が途端にまったく違うものになるんです。今ハリウッド版の『君の名は。』を作っているんですが、アメリカのスタッフからもよく“あれはどうやってるの?”と聞かれるのですが、いったい何をどうしているのか、僕にもわからない(笑)。でもこの人の見ている空は、こういう色なのかと、いつも感動させられます。映画の中では、青空だったり、雨が降るグレーの空が多く出てくる印象ですが、オレンジや赤に染まった夕焼けの空も、さすが新海さん、とても美しい。キャラクターが少し逆光気味になっているところも含め、作品の世界観がとてもよく表現されていると思います」その映像を10秒でも見れば、“新海誠の作品だ”と誰でもわかる。そういった強い個性を持つクリエイターというのは、実はなかなかいない、と川村さん。「RADWIMPSの野田洋次郎や僕が言ういろいろな意見や、あるいはさまざまな雑音が新海さんの耳には入っていると思いますが、彼は自分の世界観をしっかり確立しているから、何を聞いてもブレないし、必要な意見には耳を傾け、吸収するという柔軟性もある。その姿勢が、新海作品の強さに繋がっているのでは」前作のヒットを受け、世界中が待っている中での新作づくり。どんな心境でしたか?「プレッシャーもありましたが、そんな状況で物づくりをできる経験もなかなかないので楽しみながら仕事ができたと思っています。個人的には非常にパンクな作品だと思うので、その攻めた側面もぜひ感じ取っていただきながら、観てほしいですね」かわむら・げんき映画プロデューサー、小説家。『告白』『悪人』『モテキ』などを製作。著書に『百花』『四月になれば彼女は』『ブレスト』など。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。(by anan編集部)
2019年08月03日『君の名は。』の新海誠監督の最新作『天気の子』が公開されている。本作は雨が降り続く東京の街で出会った家出少年の帆高と、祈ることでほんの少しの間だけ天気を晴れにすることのできる少女・陽菜の物語を描いているが、新海監督は「この映画では帆高たちに憂鬱や窮屈さを飛び越えてほしかった」という。本作で彼らはどんな困難に出会い、どうやってそれを飛び越えていくのだろうか?新海監督はほぼ独力で制作した短編『ほしのこえ』で2002年に監督デビューを果たし、そこから着実にファンを増やしてきた。2016年に公開された前作『君の名は。』で新海監督はそれまでとは比較にならないほどの数の観客に出会ったが、自分が創作を始めた頃と現在では「自分の考える観客像は少しずつ変わってきている」という。「SNSの存在は大きいです。『君の名は。』以前と現在では、世の中の成り立ちや透明度のようなものが違っていて、SNSによって世界が異様に透明なものに見えてきてしまっている。常に誰かが消費されている。それは政治家もそうだし、有名人もそうですし、一般の人も含めてそうですよね。僕自身もそういう対象になり得ることもあるだろうし。こんなにも息苦しい世界で現在の10代、20代の人は暮らしているのかと思うし、僕自身も苦しくなるような窮屈さを感じている。その時に、その窮屈さを飛び越えてしまうような少年少女を描きたいと思ったんです」家出してひとりで東京にやってきた帆高と、幼い弟とふたりで東京で暮らしている陽菜は居場所がなく、必死に生きているだけなのに少しずつ追いつめられていく。劇中では“天気”がモチーフになっているが、これも新海監督が感じたことを表現する上で重要な役割を果たしている。「子供の頃から温暖化が起きる、気候変動があるんだと繰り返し言われていて、僕は人間は何とかするんだろう、自分が大人になる頃には何とかなっているんだろうなと思っていたんです。でもここ数年で、はっきりと気候の変動期に入っている気がする。結局は止められなかったし、結局は変えられなかった、結局は何もしなかった。そして結局、本当に変わってしまった。その原因の一端には確実に自分たちの日常の生活があるんだけど、気候変動の話は大きすぎて、個人でできることは、ほとんど無に等しい。何かやりようはあるのかもしれないですけど、割と無力感の方が先に立つんですよね」しかし、本作の主人公たちは誰かが犠牲になってしまう現実や、物事を変えられない無力感に飲み込まれたり、大人の諦めや憂鬱に追随したりすることなく、全力で進んでいく。「これは無責任かもしれないですけど、この映画では帆高たちに憂鬱や窮屈さを飛び越えてほしかったんです。そこには僕たちの憂鬱を彼らに押し付けたくないという気持ちもあります。ただ同時に、自分と関係のないところで変わったのではなくて、自分がやったんだと感じる主人公でいてほしかった。その上で、大人の憂鬱と関係のないところで若い子には健やかに生きてほしい気持ちがある。だから、自分にはできないことを帆高たちには背負わせてしまっている感覚があるんですけど、そういう映画を世の中に出すことで、見えてくる風景があると思ったんです」『天気の子』の主人公たちは物語を通して何を引き受け、どんな風に憂鬱や窮屈さを飛び越えるのだろうか?そして彼らの跳躍を目にする観客に見えてくる景色は一体、どんなものだろうか?監督が「王道とは少し違うところで、見終わった後に意見が分かれる」と語る本作はこの夏、大きな話題を呼びそうだ。『天気の子』公開中
2019年08月01日「anan」2162号7/31水曜日発売「体感する映画」特集です。表紙の『天気の子』描き下ろしの制作秘話を紹介します。anan編集部『天気の子』の特別描きおろし絵は、感情を揺さぶられる、美しい夕景!今号の表紙を飾るのは、話題沸騰中の新海誠監督最新作『天気の子』の特別描きおろし絵。雨上がりの夕方、主人公の帆高とヒロインの陽菜が向き合う場面は、二人の顔と街が夕日に照らされ、空の美しさともあいまって、とても“エモい”ものに! 今回の特集のテーマである「体感する映画」ともマッチした絵になっています。ポスターなどで見る青い空のシーンとはまた違った、新鮮な印象の一枚。よく見ると、髪の毛の動きや服のシワなど、細部にまでこだわりが…。お手にとって、じっくりと見てみてください。そして、制作報告会見でも、「攻めた作品」という言葉が出てきましたが、観た人の間でさまざまな反応が湧き起こっている『天気の子』。監督ならではの美しい空や街の風景、そしてRADWIMPSの音楽と見事に融合する鳥肌が立つような瞬間を余さず味わうためにも、ぜひ、劇場でご覧ください!(N)
2019年07月30日映画『最初の晩餐』が、2019年11月1日(金)に全国で公開される。目玉焼きの通夜ぶるまいから描き出す“家族の時間”『最初の晩餐』では、⽗の遺⾔により、“⽬⽟焼き”から始まる“通夜ぶるまい” を通じて、<家族になる瞬間>を過去と現在を織り交ぜながら、丁寧に描いていく。物語を通じて、唯一無二で新しい「おみおくり」の形を見せる。亡くなった⽗の通夜の夜、⺟が仕出し屋を突然キャンセル。運ばれてきた“通夜ぶるまい”は、なんと⽬⽟焼きだった。みんなが⼾惑う中、次々と出される料理から、主人公・麟太郎はあることに気づく。特別な“通夜ぶるまい”を通じてなくなった⽗との思い出や、家族も知らなかった秘密が浮き彫りになっていく。実力派俳優が夢の競演染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介が兄弟に主人公・麟太郎役は、『ヒミズ』を始め、『パラレルワールド・ラブストーリー』『聖☆おにいさん』シリーズなど、幅広い作品で多彩な顔を⾒せる実⼒派俳優の染谷将太。またその姉・美也⼦役には、『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-』に出演し、2019年後期NHK連続テレビ⼩説「スカーレット」ではヒロインを務める⼾⽥恵梨⾹。兄・シュン役は、映画『沈黙-サイレンス-』の窪塚洋介が務める。父は永瀬正敏、母は斉藤由貴さらに、⺟・アキコ役は⻫藤由貴、⽗・東⽇登志役は永瀬正敏が演じ、実力派俳優達の夢の競演が繰り広げられる。また、⼾⽥恵梨⾹演じる美也⼦の少⼥時代を、新海誠の最新アニメ映画『天気の⼦』のヒロインに抜擢された森七菜が、窪塚洋介演じるシュンの⻘年時代を、⽩⽯晃⼠の監督作品『地獄少⼥』でメインキャストの⼀⽬蓮役を務める楽駆が演じる。監督は、「サザンオールスターズ」のドキュメンタリー映画をはじめ、CMやミュージックビデオ、短編映画など、国際的に評価を受けている常盤司郎が務める。構想に7年をかけ、渾⾝のオリジナル脚本によって制作された『最初の晩餐』は、満を持しての⻑編映画デビュー作となる。ストーリー忘れられない味で僕らはもう⼀度、家族になった。 カメラマン東麟太郎(染谷将太)は父・日登志(永瀬正敏)の葬儀のために故郷へ帰ってきた。姉の美也⼦(戸田恵梨香)と準備をする中、 母・アキコ(斉藤由貴)が、通夜ぶるまいは⾃分で作ると言い出した。やがて運ばれてきたのは、⽬⽟焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつく。「これ、親⽗が初めて作ってくれた、料理です」なつかしい⼿料理を⾷べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえってくる。20年前に⽗と⺟が再婚した⽇、連れ⼦の兄シュン(窪塚洋介)と5⼈で暮らした⽇々のこと……。⽌まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出す。【詳細】映画『最初の晩餐』公開日:2019年11月1日(金)出演:染谷将太、⼾⽥恵梨⾹、窪塚洋介、⻫藤由貴、永瀬正敏、森七菜、楽駆、牧純⽮、外川燎、池⽥成志、菅原⼤吉、カトウシンスケ、⽞理、⼭本浩司、⼩野塚勇⼈、奥野瑛太、諏訪太朗監督:常盤司郎脚本:常盤司郎編集:常盤司郎配給:KADOKAWA■ムビチケ価格:1,400円(税込)前売り特典︓オリジナル・ポストカードセット※特典はなくなり次第、終了(⼀部劇場を除く)。
2019年07月29日7月19日(金)より公開中の新海誠監督最新作『天気の子』が、第44回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品決定した。前作『君の名は。』は社会現象を巻き起こし、いま最も世界から注目を集めるアニメーション監督・新海誠。そんな新海監督の『君の名は。』から3年ぶりとなる新作『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語を描いている。公開前から140の国と地域での配給が決定するなど、世界中から大きな注目を集める本作は、日本では初日からわずか3日間で興行収入16億を突破し、『君の名は。』(興収250.3億円)対比で128.6%を記録と好スタートを切った。そんな中、ついに本作が世界へ!出品が決定したトロント国際映画祭は、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数32万人を集める、北米最大の映画祭。米アカデミー賞の前哨戦として広く知られ、近年では最高賞となる観客賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』『グリーンブック』などが米アカデミー賞を受賞している。今回『天気の子』が選出されたのは、昨年『万引き家族』も出品された、世界を代表する映画作家の作品を集めた「スペシャル・プレゼンテーション部門」。最高賞・観客賞の選考対象だ。なお、これまで北野武監督の『座頭市』が観客賞を受賞しているが、本映画祭にアニメーション作品が選出されるのは稀。邦画としてはジブリ作品以来。日本では好成績でスタートしたこともあり、世界中の期待がさらに高まったようだ。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。「第44回トロント国際映画祭」は9月5日(木)~9月15日(日)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年07月24日「わたしはかわいい顔をしていないし、かわいい振る舞いもできない……あ~あ、もっとかわいく生まれてきたかった」とあなたが思っていても、じつは彼は、あなたのことをかわいいと思っていたりします。なぜなら、男って、見慣れたらかわいいと思うからです。見慣れないうちは「え?」と思っても、見慣れたら「この子、かわいいじゃん」と思うんです。見慣れてもかわいいと思わない女子は、自分で自分のことを「どうせわたしは」と卑下している女子に限られます。というのが、男子が言う「かわいい女子」の定義なわけですが、ほかにも定義はあります。以下にご紹介しましょう!■ 自分が過去になくした「もう半分の自分」を彼女に見れば「かわいい」と思うたとえば、お勉強ばかりしてきた男子が、自分とは真逆のヤンチャな女子のことをかわいいと思うケースがあります。彼に好みの女子のタイプを聞くと、ヤンチャとはほど遠いお嬢様系の女子を挙げるのに、彼は実際にはヤンチャな女子のことをかわいいと思う。これはなぜか?彼が過去に(たとえば幼少期に)、じつはヤンチャな性格を持っていたからです。がしかし、彼は小学校受験をきっかけにヤンチャな性格を捨てて(捨てることを親に強制され)、超マジメになった。つまり、ヤンチャな女子とは、彼にとって「過去になくしてしまったもうひとりの自分」なわけです。■ 男子はルックス以外のところで「かわいい」を判断しているこのようなことは、たとえば新海誠監督の作品に描かれています(『君の名は。』とか)。新海監督の映画に出てくる男女は、自分が過去になくした自分に敏感です。だから相手に、過去の自分を投影するタイプの恋愛を繰り広げます。過去になくした自分とは、ひとりではありません。複数人います。先の例でいえば、彼はヤンチャな自分を過去になくしました。同時に、受験競争の荒波にもまれているうちに、他者にやさしくする自分をなくしました。また、他人の目を気にせず行動できる潔さをなくしてきました。男子は、見た目のかわいさだけではなく、女子の内面も見ていて、そこに自分が過去になくした自分を見つけられたら、その女子のことをかわいいと思って好きになるのです。過去の自分とは、自分のことだから、だから彼はかわいいと思うのです。■ 「ルックスがかわいい」は「かわいいね。それで?」ということなので、ルックスがかわいい女子や、女子っぽい洋服を着てかわいい女子は、男からすれば「うん、たしかに君はかわいいね、で、それで?」としか、じつは思っていないということです。ルックスや洋服など目に見えるところをかわいくして、それで意中の彼と付き合えたという女子は、じつは目に見えるところをかわいくしたというのは、ひとつのきっかけに過ぎないということを知っておくべきです。そのきっかけが理由で、彼はあなたに興味をもち、ゆえに、あなたの内面に「なくしてしまったもうひとりの自分」を彼が見た、ということなのです。■ おわりに男が思う「かわいい女子」とは、過去になくしてしまったもうひとりの自分のことである、という説を、じつは昔からここで紹介したいと思っていました。が、それをどう書けばいいかわからず、また、そういうことを書いても誰も共感してくれないどころか、「まったく理解できない」と言われかねないなと思っていました。がしかし、新海作品がこれだけヒットしているのだから(とくに『君の名は。』)、過去になくした自分を恋愛対象に投影する恋愛のスタイルは、多くの人がじつは心のどこかで理解しているのではないかと思い、勇気を出してご紹介した次第です。男子がいう「かわいい」は、「僕が過去になくしたもうひとりの僕が、君の中に見える」という意味なのです。(ひとみしょう/作家)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年07月24日世界から最も注目を集めるアニメーション監督・新海誠の最新作『天気の子』が、7月19日(金)よりついに公開。初日3日間で『君の名は。』対比128.6%となる16億円超えの興行成績を記録したことが分かった。興収250.3億円を記録した前作『君の名は。』から3年ぶりの最新作となる本作。天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を“選択”する物語が描かれる。約2,000人が参加したオーディションから選ばれた主人公・帆高役の醍醐虎汰朗とヒロイン・陽菜役の森七菜のフレッシュなコンビ、さらに小栗旬、本田翼、吉柳咲良、倍賞千恵子、平泉成、梶裕貴などの豪華キャスト陣が集結。音楽は、『君の名は。』で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞し、今回再タッグが実現した「RADWIMPS」。今作では新進気鋭の女性ボーカリスト・三浦透子も参加し、「愛にできることはまだあるかい」など5曲の主題歌と26曲の劇伴が作品を彩る。全国448スクリーンにて公開され、7月19日(金)~21(日)までの初日3日間で115万9020人を動員、16億4380万9400円の興収を記録。『君の名は。』対比128.6%となる興収成績となっている。東宝が行ったパソコンと携帯を使ったweb初日アンケート結果によると、年齢別客層は20代が33.7%、ティーンが25.5%、30代が13.1%、40代が12.2%となり、若い世代が圧倒的多数(ティーン52.4%、20代35.3%)だった『君の名は。』に比べ、年齢層が広がっていることが伺える。鑑賞動機(複数回答可)としては「新海誠監督作品だから」が49.4%、「『君の名は。』が好きだから」が37.2%、「映像の美しさに期待して」30.1%、「ストーリーが面白そうだったから」29.5%、「RADWIMPSが音楽を担当しているから」13.8%と続く。「映画館やDVD等で『君の名は。』を観ましたか」には95.4%が「観た」と回答しており、前作の記録的大ヒットから、新海監督の新作に期待した観客が映画館に駆けつけているようだ。また、映画レビューサイト「coco」にはすでに鑑賞した方からの声が続々と寄せられており、生活に身近な天気や“100%の晴れ女”を描いた本作のテーマに「ちょうど梅雨が長引く今年の天気にぴったりというミラクル」「今年の天候が完全に映画に味方してた」とのコメントが。「どの画も美しく、音楽との絶妙な世界観に感嘆」「相変わらず映像が美しく、音楽がよくて素晴らしい。よく知っている場所の風景が多かったのもうれしい」「生命感を吹き込んだかのような水滴の表現、スケール感や立体感も存分に感じられる映像世界が素晴らしい」「IMAXの上映に耐えられる映像も相変わらずスゴいんですが、この天候も描写するのか!という驚きも」「映像表現の到達点」など、雨や雲などの天候を繊細に表現する圧倒的な映像と「RADWIMPS」による音楽について触れる声が相次いでいる。さらに、「これは賛否が分かれると監督が言っていたのも納得!」との指摘も。「新海節フルパワー」「尋常じゃない作家性の洪水」「新海誠監督が世に送り出した究極のセカイ系映画!」「セカイ系の到達点と言っても良いのでは」「世界の内側に守りたいセカイがあった。青春映画としての正統さよ」と、壮大なスケールの風景描写の中で繰り広げられるボーイミーツガールと彼らの葛藤の描写に定評のある“新海ワールド”が大全開となっているようだ。『天気の子』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年07月22日“ぴあ”調査による2019年7月19日、20日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、『君の名は。』の新海誠監督の新作『天気の子』が第1位になった。出口調査では「『君の名は。』を観てファンになったが、その期待を超えてくるような作品だった」と話す人も。20代を中心に、小学生から80代までの観客から支持を集める結果になった。『天気の子』は、家出して東京にやってきた少年・帆高と、祈るだけで雨空を青空に変える不思議な力をもった少女・陽菜の物語。天候の調和が狂っていく時代を舞台に、運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択する姿が描かれる。劇場には夏休みを迎えた小・中学生も来場しており、上映後のアンケート調査では「ずっと感動して泣いてた」(10歳)、「帆高が助けに行くシーンはカッコよくて感動した」(11歳)、「泣けた。隠し要素があって見つけきれてないから何回も観て探したい」(12歳)、「ストーリーはすごく感動した。最後にもう1段階あったら……と感じたので、そう想像させるような新海監督の思惑がある映画なんだと思った」(12歳)などの感想が寄せられた。一方、大人からは「画も話もそう来たか!とビックリした。観たことのない画にワクワクした」(31歳)、「予想外の結末で最後まで目が離せなかった」(33歳)、「着眼点がおもしろくて、現実にないとは言えないところがいい。いろいろな方面から見ることで見え方も変わってくる作品」(52歳)、「観終わった後に“人との出会いは運命ではなく必然である”ということを強く感じた」(49歳)、「ふだん目にしている風景が映像になっているので、身近な出来事のように感じた」(40歳)などの声があがった。また、「登場人物は若いが、どこか今の自分にも繋がりのあるような内容に思えた」(49歳)、「アニメだから子供向けかと思いきや、大人でも楽しめる映画で、ふたりだけの世界ではなく、いろいろな人の想いが描かれていてよかった」(80代)と話す人もいた。(本ランキングは、7/19(金)、7/20(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年07月22日『君の名は。』の新海誠監督の最新アニメーション映画『天気の子』で2000人を超えるオーディション参加者の中から主人公の家出少年・帆高と天気を操るヒロイン・陽菜のボイスキャストに選ばれた醍醐虎汰朗と森七菜。興行収入250億円という途方もない数字を積み上げた『君の名は。』の次の作品とあって、周囲の期待は高まるが、10代のふたりはどのようにこの状況を受け止め、何を感じているのか?天候の調和が狂った東京で出会った、離島から家出してきた少年・帆高と、祈ることで空に晴れを呼ぶ不思議な能力を持つ・陽菜。その能力を使って、晴れを届ける仕事を始めたふたりだったが、文字通り世界を変えるほどの大きな運命に巻き込まれていくことになる。事前に試写会が行われず、詳しい物語は謎に包まれたまま。新海監督自身「賛否を呼ぶことになる」と予告する本作だが、醍醐は帆高を演じた身として「僕にとって、この物語はハッピーエンド。帆高や陽菜の目線を通して、いろんなことを感じると思うし、見終わってプラスの方向に感情が動く映画だと思います」と語る。森は「身構えなくても映画が勝手にいろんな感情に連れて行ってくれる作品」と評し、新海作品が持つ魅力をこう説明する。「風景描写とか登場人物の悩み、人間関係などがすごくリアルなんですが、そこに現代アニメの表情だったり、現実離れした大きなテーマが重なり合っていく。現実離れした出来事が自分の近くにあるように感じさせてくれる構成で、アニメであることの意味を感じさせてくれると思います。帆高と陽菜が抱える漠然としたモヤモヤは、誰もが理解できるし、彼らが出会うことでふたりも変わり、世界も変わっていく。ふたりを見て、自分も行動したら、何かが変わるんじゃないか?と思えるんです」『君の名は。』に続いてRADWIMPSが音楽を担当する。ふたりはアフレコ以前に音楽を耳にしており、役を演じる上で、確実に音楽に背中を押されたという。もともと、RADWIMPSのファンだったという醍醐は初めて本作の楽曲を聴いた時について「神だな……と思いました(笑)」と振り返る。「野田(洋次郎)さんの歌詞って『誰も端っこで泣かないようにと君は地球を丸くしたんだろう?』(『有心論』)とか常人じゃ思いつかないなと思うんです。映像との調和という点でも『君の名は。』で、新海監督の映像×RADWIMPSの音楽が気持ちよくて、僕自身、その快感にやられて何度も映画館に行きました。今回も『ここ!』という気持ちいいタイミングで歌が流れて、登場人物たちの気持ちを代弁してくれてる。『愛にできることはまだあるかい?』というフレーズはすごく強いですよね」森は、RADWIMPSの音楽に「いつも心の温度を高めてもらった」と明かす。「(アフレコが)始まる前に、いつもメロディや歌詞を思い出して挑んでいました。“怖くないわけない でも止まんない”(主題歌『グランドエスケープ』)というフレーズがすごく好きで、そのシーンは現実離れしてるんですが、歌詞が観ている方と陽菜と帆高の距離を近づけるハシゴになってくれている気がします」本作だけでなく、醍醐も森も話題作への出演が続くが、ふたりともプレッシャーに押しつぶされるどころか、まさに“怖くないわけない でも止まんない”というフレーズそのまま、期待やワクワクに満ちている。醍醐は「最初のうちはあれこれ考えた」と明かしつつ「プレッシャーと緊張感は違うんだって気づいて、自分が考える必要のないこと、考えてもしょうがないことは考えないという割り切りを覚えた」と語り、森も「次の作品になったらどうなるかわかんないけど……」と前置きしつつ「あれこれ自分から考えなくとも、周りの人から『次の新海作品のヒロインでしょ?大変そうだね』とか言われるので(苦笑)、最初のうちはいろいろ考えてたけど、次第に『自分が陽菜』だという自覚と決意が芽生えて、そういう言葉に『はい。大丈夫です』と言えるようになりました。新海さんが『陽菜は七菜ちゃん以外考えられないから』と言ってくださったのが自信になったと思います」彼らの思いを乗せた作品はどこにたどり着くのか?ほどよい緊張感と期待を抱えて、いよいよ幕が開ける。『天気の子』公開中取材・文・写真:黒豆直樹
2019年07月20日おとな向け週末映画ガイド今週のオススメは『アポロ11完全版』『天気の子』『工作』『存在のない子供たち』。ぴあ編集部 坂口英明19/7/19(金)イラストレーション:高松啓二今週公開の作品は17本。全国350スクリーン規模で上映の新海誠監督新作アニメ『天気の子』と、250スクリーンの『東京喰種 トーキョーグール【S】』、そしてこれらに続く135スクリーンの『チャイルド・プレイ』、以上3本がいわゆる拡大ロードショー。あとはミニシアターなど小規模での公開です。その中からおとなの映画ファンにオススメしたい作品をご紹介します。『アポロ11 完全版』いまから50年前の7月20日、人類が初めて月に降り立った、あのアポロ11号のミッションを収めたドキュメンタリーです。信じられないことですが、NASAによって70ミリの高精細フィルムで撮影された未公開映像や、管制センターと宇宙飛行士たちとの交信記録など11,000時間を越える音声データが残っていて、それが今回「発掘」されました。映像は4Kリマスター処理され、現代に蘇り、これが驚くほどにドラマチックなのです。打ち上げの日、ロケットに乗り込む宇宙飛行士たち、見守る管制センター内部の様子、打ち上げ見物で宇宙基地のあるフロリダのビーチに集まった100万人の観衆を歓声とともに高精細のカメラでとらえます。50年前のアメリカ人の姿、形です。センターにつめるスタッフの大半はワイシャツに細身のタイ、女性とアフリカ系の人の姿はほんのわずかです。そして、当たり前ですが、パソコンがない。ぼけたモニター画面と、膨大なスイッチ、ダイヤル式の電話など。いまみると恐ろしくローテクです。そして始まる9日間の旅の記録。探査船の月面着陸時、「鷲は舞い降りた」と交信し、アームストロング船長が「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な躍進だ」と月に足を踏み入れる。いちいちカッコいいんです。夢を信じた時代です。こういう映画こそ大きなスクリーンの映画館で是非!『天気の子』雨の多いこの7月にお似合いの映画です。公開初日、東京の朝は気持ち雨模様でしたが、9時からの上映が終わって外に出ると、青空さえ顔をのぞかせ、これは天気の子の神通力かと思いました。家出をして東京に出てきた16歳の少年が、天気を晴れにする超能力を持った少女と出会い、「世界を変える」というファンタジー。新海誠さんの作品は、背景や風景が実写の街よりもフォトジェニックで、詩情があり、ロマンティックにすら感じるのですが、それがこの映画のテーマにぴったりです。実景のなかに映り込む、商品名やビルボード、ネオンの実名も、アニメなら普通消しますが、逆にかなり精彩に描き込んでいて、とても効果的です。東京のあちこちが登場します。田端なんて聖地巡礼、流行りそうですね。平泉成さんや倍賞千恵子さんなど、安定感ある声の出演にも親しみを感じます。シニアの方まで充分楽しめる映画です。『工作 黒金星と呼ばれた男』韓国のポリティカルサスペンス映画は絶好調です。この作品も実話に基づく、ブラック・ヴィーナス(黒金星)というコード名でよばれたスパイの物語。舞台は1990年代初頭。主人公は、核開発の疑惑を探るため、なんと北朝鮮まで潜入し、当時の金正日総書記接見までやってのける「韓国のスパイ史上最も成功した対北工作員」です。黒金星がいかにして、北の信頼を勝ち取っていくか。その大胆不敵な行動も見ものですが、彼の所属する国家安全企画部についてもていねいに描かれます。かつてKCIAとよばれた、金大中拉致事件の実行犯とされる組織。金大中が大統領選の有力候補となり、もし政権交代にでもなったらその組織があぶない、そんな背景がスリリングです。ぴあの連載「池上彰の 映画で世界がわかる!」で、この映画をとりあげた池上さんは、例えば平壌の空港に降り立つシーンなど「過去に2回、北朝鮮を取材したことのある私から見ても、このあたりの描写はリアルです」と書かれています。そのリアルさに裏打ちされた、サスペンスの傑作です。『存在のない子供たち』現代のレバノン。12歳の少年が「どうしてこんな世の中に、僕を産んだのか」と両親を法廷で訴える、というショッキングな出だし。なぜ、彼はそういう行動に出たのか。貧民窟に生まれ、親が出生届をださなかったので、誕生日もわからないし、学校へも行っていない。まさに社会に「存在をしていない」子供なのです。演じているゼイン・アル=ラフィーアという子役の目に吸い寄せられます。目力があります。利発な少年で、生活力もある。こんな環境の中ですら、粗暴で、言葉もきたないのですが、弱い存在へのまなざし、彼らを必死で守ろうとするやさしさに胸をうたれます。フィクションなのですが、この少年の未来をみてみたい、そんな気持ちになりました。悪党かもしれないし、社会の役にたっているかもしれない、でも、ひとかどの人物になっていると思います。厳しい現実を突きつけられますが、一筋の希望の光を感じる、そんな映画です。特集上映では。「洒落たタッチと円熟の演出 職人監督降旗康男」(新文芸坐)7/22〜30「洒落たタッチと円熟の演出 職人監督降旗康男」(新文芸坐)7/22~30池袋の新文芸坐では、5月に他界した降旗康男監督の追悼回顧上映が行われます。東映出身、プログラム・ピクチャーで鍛えた「職人監督」です。高倉健出演の作品が多く、東映での代表作は健さん主演の『新網走番外地』シリーズ。フリーになってからも、『あなたへ』(2012年)まで、ふたりの共作は続きます。今回上映する14本も半分以上が高倉健主演作。『新網走番外地』は入っていませんが、最初にコンビを組んだ『地獄の掟に明日はない』(1966年)や、任侠ものというよりは文芸映画のテイスト『冬の華』(1978年)、『駅 STATION』(1981年)など6本や、監督デビュー作、緑魔子主演の『非行少女ヨーコ』(1966年)も上映されます。
2019年07月19日新海誠監督の最新作『天気の子』がいよいよ本日から公開になる。本作は国内興収250億円超えの大ヒットを記録した『君の名は。』に続く作品だが、新海監督はあえて同じような作品ではなく“攻め”の姿勢で新作に挑んだようで、監督によるとその結末は「王道とは少し違うところで、見終わった後に意見が分かれる」ものになるという。本作の主人公は、東京にやってきた家出少年の帆高と、祈るだけで空を少しの間だけ晴れにできる少女・陽菜。雨が続く東京の街で偶然に出会ったふたりは、想像もしなかった事件に巻き込まれ、それぞれが自身が進むべき道を選択していく。本作は新海監督とスタッフがクオリティ重視で作業を進めたため、映画の完成はギリギリになった。その結果、試写会などは開催されず、日本中の観客が本日一斉に完成した作品を鑑賞することになっている。新海監督はその作業のほぼすべてをたったひとりで手がけた『ほしのこえ』で熱狂的なファンを生み出し、次々に新作を発表する中で着実にファンを増やしていった映画作家だ。『君の名は。』はそれまでに培った技術や美学を引き継ぎながら、長編を見せきる構成にこだわって脚本が執筆され、腕ききのアニメーターたちを集めた画づくりを行うなど制作体制を強化。監督のこだわりと信念、そして大画面に映える画/音づくりが見事に融合して大ヒットを導きだした。しかし、新海監督は最新作では過去に囚われることなく“攻め”の姿勢で新たな物語を語ろうとしている。主人公のふたりの声はオーディションで新人の醍醐虎汰朗と森七菜を抜擢。前作に続いて田中将賀がキャラクターデザインを、RADWIMPSが音楽を担当しているが、スタジオジブリ出身の田村篤が新たに作画監督を手がけ、『言の葉の庭』ぶりに滝口比呂志が美術監督に就任。これまでの新海作品を手がけたメンバーと新たな才能が混ざり合う形で創作が進められたようだ。本作は一体、どんな内容なのか? 意見が分かれる結末とは? 事前に情報がほとんど公開されなかったが、逆にいえば新鮮な気持ちで作品に向き合える絶好のチャンスでもある。毎年、夏のこの時期は超大作・シリーズ作がひしめきあうが、その中で最も注目を集め、最も感想や意見が飛び交う作品になりそうだ。『天気の子』公開中
2019年07月19日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門43この記事が公開されるころには、新海誠監督の『天気の子』が封切されていると思います。今回は、新海監督の映画の主人公を通して、男性が真剣に付き合いたいと思う女性のどんなところに惹かれるのかについて見ていきたいと思います。■ポイントは「もう半分」先に答えを言ってしまうと、男女問わず、多くの人は、じつは新海作品に出てくる男女の登場人物のように「もう半分」の自分を相手の中に見つけることで相手に惹かれ、付き合っているんです。もう半分の自分というのは、たとえば、いつかの過去に失くした自分のことだったりします。『君の名は。』に至っては、時空を超えた男女の入れ替わりという、理屈で考えるととてもややこしいシチュエーションを描いています。にも関わらず大ヒットしたのは、多くの人が漠然とではあっても理解し、共感したから。ということは、もう半分の自分を相手の中に見出すパターンの恋愛を、じつはひそかに多くの人がしている、あるいは、憧れているということでしょう?■「もう半分の自分」を見つけるとは?男性が女性の中に「もう半分の自分」を見出すとは、具体的にどういうことだと思いますか?たとえば、極端だけどわかりやすい例として、弁護士とキャバ嬢の話をしましょうか。個人で弁護士事務所をやっている男性の中には、女性と出会う機会が極端に少ない人がいるそうです。出会う女性といえば自己破産の相談に来る女性ばかり(つまりクライアントばかり)……みたいなこともあると言います。なので、人によってはキャバクラに通うようになり、やがてキャバ嬢に「人として」「真剣に」惹かれるようになるとのこと。弁護士といういわゆる学歴エリートが、キャバ嬢に惹かれるのはなぜか?彼が彼女の中に「いつかの過去に失くした自分」を見出すからです。つまり彼は、お利口さんになるためにお勉強にいそしむ前は、ヤンチャで元気のいい、いわばキャバ嬢みたいな子どもだったのです。それが、熱心に勉強に打ち込む中で彼のヤンチャさは影を潜め、気づけば超マジメな男になってしまっていた。がしかし、彼女に出会って、いつかの過去に失くした自分が目覚め、真剣にキャバ嬢と交際し、結婚する、ということです。■じつは男性が思っていることこういうまどろっこしいというか、人に言うのが恥ずかしい話って、ふだん私たちはそう口にしないですよね。「わたしはあなたの中に、過去に失くした自分を発見してしまったので、あなたに惹かれました。つきましては、付き合ってください!」なんて、あなたは言ったことないはず。言ったことがなくてふつうでしょう。でも、心のどこかで「彼はわたしが失くしたわたしに似ているな(そういうわたしを持っているな)」と思って相手に惹かれたことはあるのでは?男性も同じです。「君は僕がいつかの過去に失くした僕を持っています! だから真剣に付き合ってください!」こうはっきり言わないけれど、でも男性はひそかに、女性の中にもう半分の自分を探し求めているのです。だから、これまた極端な例だけど、キャバクラとか風俗店において、男は、初恋のあの子に似ているとか、元カノに似ているという理由だけで女性を指名するのでしょう。■恋愛は、失くした自分を探すこと人はきっと、いつかの過去に失くした自分を探し求める旅の途中にいるのでしょう。だから男性は「もう半分」を持っている女性を見つけたら迷わず真剣に付き合いたいと思うのでしょう。女性だって、きっと同じですよね?さて、『天気の子』において、新海監督は「もう半分」をどう描いているのでしょうか。興味がある人はぜひ映画館に足を運んでみてはいかが?(僕も観に行きます)。※毎週木曜日更新
2019年07月18日7月18日、京都市伏見区のアニメ制作会社・京都アニメーションで火災が発生した。京都新聞によると16人が死亡し、10人以上が心肺停止となっている。またガソリンのような液体をまき、「死ね」と叫びながら火をつけたとの目撃情報がある男(41)の身柄が確保されたという。京都アニメーションは、手塚治虫さん(享年60)の創設した「株式会社虫プロダクション」に勤めていた八田陽子氏の始めたアニメスタジオ。劇場版「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」やジブリ映画「紅の豚」「魔女の宅急便」にも参加している。また近年では手がけた「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「けいおん!」といった作品が大ブームに。16年に制作した「映画 聲の形」は第26回日本映画批評家大賞アニメーション部門作品賞や第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞などを受賞した。今回の火災を受けて16年の大ヒット映画「君の名は。」で監督を務め、今月19日にも「天気の子」の公開を控える新海誠氏(46)はTwitterで《京都アニメーションの皆さま、どうかどうかご無事で》と投稿。「らき☆すた」で監督を務め、「薄暮」が公開中の山本寛氏(44)も《ちょ…ええ!?》《ただ「チクショウ!」と心の中で連呼するしかない。悔しい》《なんでやねん。なんでやねん。なんでやねん?》と連投している。さらに映画「この世界の片隅に」の監督・片渕須直氏(58)も《アニメーションの仕事が命がけになんてなるべきではない》とツイートしている。また著名人からも心痛を表すコメントが上がっている。RADWIMPS・野田洋次郎(34)は《京都アニメーションでの事件。全容がまだまだわからないけれどあまりにも凄惨。こういう暴力が許せない》とつづった。アニメ好きとして広く知られるハライチ・岩井勇気(32)は《京都アニメーション放火による被害者の怪我が少しでも軽くあってほしい。アニメへの心配もあるが、単純に無事であってほしい》と投稿。またアニメ「幽☆遊☆白書」で蔵馬役を務めた緒方恵美(54)も《…絶対に、許せない》と怒りをにじませている。その仕事ぶりから、世界中にファンを持つ京都アニメーション。Twitterでは「#PrayForKyoani」がトレンド入りし、日本はもちろんのこと様々な国から祈りの声が集まっている。《私は台湾のアニメー愛好者ます,この事件は本当に長い時間であり、私は落ち着くことができないと聞いた、それは悲しすぎる。京都アニメーションはこれまでにもたくさんの素晴らしいアニメーションを制作してきました。すべての京都アニメーションのスタッフが元気でいてほしいです》《今回の件については祈ることしかできませんが、韓国からでも多くの方が祈っております。1人でも多くの方が無事でありますよう》《私がどんなに辛い時も悲しい時も、京アニさんが作ったアニメが力になってくれました。優しくて、一生懸命な、世界を作ってくれてありがとう。好きです。大好きです。どうか皆様ご無事でいてください》またT.M.Revolution・西川貴教(48)はTwitterで《京都アニメーションさんには、いちファン個人としては勿論ですが「けいおん!」「中二病でも恋がしたい!」など聖地巡礼で滋賀の観光に多大な貢献を頂いてきたので、なんとか僕で出来ることがないか考えていきたいと思います》と明かし、《何かご意見などあれば、是非お願いします》とツイートしている。ネットでは西川同様、「京アニのためにできること」をそれぞれが呼びかけている。《京アニと我々は『アニメ』という作品でつながっている。ならば、今我々にできることは、作品のグッズを、円盤を買い、少しでも京アニを助けることだ》《できることはたくさんあって、(京アニ製作の)アニメを見たり、グッズを買ったり、お気に入りの作品やシーンについて語り合ったり薦め合ったり、つまりいつもどおり楽しく作品を味わうことが、まずはいまの時点で最大の応援なんだと思います》《もしまだアニメ制作を続ける意思があるのならクラファンでも募金でもなんでも協力する。それだけ俺にとって京アニは大切な存在》
2019年07月18日テレビ朝日では新海誠監督最新作『天気の子』の劇場公開を記念して、7月11日(木)深夜に新海監督の『言の葉の庭』をオンエアする。2002年、監督・脚本・演出・作画・美術・編集などを自身で手掛けた『ほしのこえ』が第6回文化庁メディア芸術祭特別賞をはじめ様々な賞を受賞した新海監督が、映画『雲のむこう、約束の場所』や連作となる『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』を経て2013年に送り出すと、ドイツのシュトゥットガルト国際アニメーション映画祭「長編アニメーション部門グランプリ」を受賞した本作。靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた――。『君の名は。』や『天気の子』でも見る者の心を打つ美しすぎる場景描写に改めて圧倒される映像はもちろん、『千と千尋の神隠し』や「おそ松さん」などの入野自由と「はたらく細胞」や「ゲームシェイカーズ」などの花澤香菜による声の演技にも注目。そして日本映画史上歴代2位となる大記録を打ち立てた『君の名は。』から3年、待望の新海監督最新作『天気の子』が7月19日(金)より全国東宝系にて公開される。「あの光の中に、行ってみたかった」。高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高はひとりの少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった――。森嶋帆高役には2.5次元舞台などで活躍してきた醍醐虎汰朗、天野陽菜役には「3年A組-今から皆さんは、人質です-」も記憶に新しい森七菜を迎えるほか、小栗旬、本田翼、吉柳咲良、梶裕貴、平泉成、倍賞千恵子ら超豪華な声優陣も見どころ。また今回も『君の名は。』に続き「RADWIMPS」が書き下ろした主題歌5曲、劇中音楽が使用される。『天気の子』公開記念『言の葉の庭』は7月11日(木)深夜26時44分~テレビ朝日でオンエア。(笠緒)■関連作品:言の葉の庭 2013年5月31日より全国にて公開© Makoto Shinkai/CoMix Wave Films
2019年07月11日