寝かしつけ育児書の定番! 出版前から3000人のママが実践し、ネット上で絶賛されてきた赤ちゃんの眠りの悩みを解決するヒントをまとめた清水悦子著『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』より。(全5回 連載)安眠スケジュールを見て、低月齢のうちは、夜7時就寝になっていることに驚いた方も多いと思います。これは、7時に寝かせたほうが絶対にいいといっているのではありません。早い時間に設定したのには理由があります。■早く寝かせる工夫をする日本の赤ちゃんは世界一の夜更かしで、赤ちゃんの夜型化がどんどん進んでいます。つい30年ほど前まで、小学生の子どもでも夜8時までに寝るのが当たり前でした。それが今は、早寝早起きをすすめている育児書ですら、夜9時就寝の赤ちゃんに対して「早寝でいいですね」という小児科医のコメントがついていたりします。大人の生活リズムの夜型化が進むにつれて、赤ちゃんの寝る時間もどんどん遅くなり、その分睡眠時間が短くなっています。はたしてそれで日本の赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか。私は心配でなりません。このような理由から、赤ちゃんの寝かしつけの時間を夜7時としているのです。ドイツでは、3歳以下の子どもが寝床に入る時間は平均夜6時48分です。それを考えると、夜7時に寝かしつけを始めるのは、赤ちゃんにとって早すぎるわけではないということがわかっていただけると思います。人は本来、暗くなったら眠る動物です。夕方から夜にかけて赤ちゃんの機嫌が悪くなるのは、眠いと訴えているのかもしれません。機嫌の悪い赤ちゃんとイライラしながら過ごすより、早めに寝かせてあげたほうが、お互いストレスなく過ごせるという場合も多くあります。とはいえ、親の仕事や兄弟がいると、寝かせるのがどうしても夜9時頃になってしまう家庭も多いのが現実でしょう。そのような場合も、それ以上遅くならないように気をつけたり、どうしたらもう少し早くに寝かせてあげられるかなと工夫するきっかけになればと願っています。もちろん、7時に寝かさないと夜泣きはなくならないよ、ということでは決してありません。■早起き赤ちゃんへの対応は?夏が近づくと、朝5時前後に目を覚まし、親を悩ませる赤ちゃんが急に増えてきます。赤ちゃんが朝5時頃に目覚めるのは、朝日に反応していることが多く、これは体内時計がしっかり働いている証拠で、実はとても好ましいことなのです。光に敏感なタイプの赤ちゃんは、外の明るさに合わせて、夏は起きる時間が早くなり、冬は遅くなります。全体の睡眠時間も、夏は短く、冬は長くなるのは自然なことです。そうはいっても5時前に起きられたら困るというのが、親の本音ですよね。そこで、早起き赤ちゃんへの対処法として、私は遮光カーテンをおすすめしています。遮光カーテンは、夜、街灯や向かいのマンションの明かりが部屋に差し込むのを防ぎ、安眠を促します。朝は、朝日が入ってくるのを防ぐことができ、必要以上に早く起きてしまうのを防ぐことができます。ただし、注意したいのは、親も起きにくくなるということです。親も朝日を感じながら、徐々に朝の覚醒に向かうのが通常ですが、それがなくなってしまうので、目覚まし時計などを利用して、かなり意識して起きるようにする必要があります。それができるようであれば、とても便利な文明の利器といえます。朝、赤ちゃんを起こすときは、起きてほしい時間の10~30分ほど前に、遮光カーテンを全開にして、朝日に反応して自然と目を覚ますように促してあげましょう。 『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』 著:清水悦子、監修:神山潤(かんき出版)★本書のマンガ版『マンガでよくわかる 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 0歳からのネンネトレーニング』も好評発売中です。
2019年05月28日「子供が生まれたら、月齢の低い時から朝7時頃には起き、夜は9時までには寝て、生活リズムを整えましょう」育児雑誌、育児サイトなどでよくこんなことが書いてあるのを見かけませんか?妊娠してしばらくすると、仕事を辞めたり、育休に入ったりと、ゆっくり過ごせる時間に慣れてしまい、夜9時就寝はまだしも、予定もないのに毎朝7時に起きるのが辛い人も多いのではないでしょうか。さらに産後は夜中の授乳で慢性的に睡眠不足状態。赤ちゃんの生活リズムも整っていない状態で、本当に朝7時までに起きなきゃだめ? と思うことでしょう。体調が絶好調でない日もあるわけですから、ますますのんびりしたくなってしまいます。しかし結論から言うと、やはり早起きはしたほうがベターだと思うのです。なぜなるべく早いうちから朝早く起きる習慣をつけておいたほうがいいのか、自分が身をもって実感したことを紹介しましょう。■午後のおでかけは興奮して目が冴えてしまう可能性大!午前中は子供とゆっくり寝て、午後にたくさん遊べばいいのでは? と思う方もいるかもしれせません。しかし、午後になってから長いおでかけをしたり、急にたくさん遊んだりすると、興奮して寝てくれない可能性があります。特に寝るのがあまり得意じゃない子や、寝付きの悪いタイプの子はますます夜寝てくれなくなってしまうかもしれません。いっぱい遊んで疲れて寝るようになるのはもう少し大きくなってからのよう。おでかけや体を使った遊びは朝から、そして午後は落ち着いて過ごすと寝入りがスムーズな日が多いようです。 ■夕方の買い物を邪魔するものは…!?夕方に買い物行こうと思っていたら、“たそがれ泣き”でそれどころじゃない! なんてこともあります。しかもいつ“たそがれ泣き”が始まるか、いつまで泣くかは全く見当もつかず、赤ちゃんをあやしている間に夜になってしまい買い物に行けなかった…なんてこともありえるのです。赤ちゃんが生まれたら早め早めの行動が吉!お買い物やお出かけも午前中に済ませるくらいの方が余裕ができますよ。■早起きすると、お昼寝もスムーズ眠すぎて泣きだすと、今度は泣きすぎて寝れない、など悪循環に陥ってしまう赤ちゃんもいるので、ママが上手にコントロールしてあげたいところ。生活リズムが整った赤ちゃんは午前の昼寝、午後の昼寝があります。早起きしておくと午前の昼寝の時間がしっかりでき、次の午後の昼寝まで眠くてグズグズしちゃうことが減るかもしれません。また、このように赤ちゃんの生活リズムが整うとママも予定が立てやすくなるので気持ちの面でも楽になりますよ。もちろん幼稚園や保育園に通わせることになると早寝早起きがマストになってきますから、そういった面でも早めに癖をつけておくと、後々楽になると思います。とはいえ、もちろんすべての赤ちゃんがすぐに生活リズムが整うわけではありません。少しずつ、赤ちゃんのペースにあわせながら、ママが協力できることはしてあげるというスタンスで十分だと思います。「午後から派」だった方は、まずは30分起きる時間を早めることから始めてみてくださいね。
2016年05月25日受験生にとって、夏は合格を決める大事な時期。勉強効率をあげるためにも早寝早起きがいいとは昔から言われていますが、いったいなぜ早寝早起きがいいのでしょうか? 反対に徹夜ば不安をあおるだけとか。いったいなぜなんでしょうか?深夜の勉強は心の不安を高める?期末テストや夏期講習を目前に、「好成績を残せるだろうか」「この夏で受験に合格する力をつけられるだろうか」と不安に思う受験生もいるでしょう。有名高校や大学を目指す人は、すでに寝る間を惜しんで勉強しているかもしれません。しかし、深夜まで勉強することは、勉強の質を大きく落とし、不安な気持ちを高めるというリスクがあります。東京大学大学院の研究チームは、都内の中高一貫校の生徒800人を対象に、睡眠と心の不安の関係性を調査。その結果、睡眠時間が短い生徒は、心の不安が強いことが明らかになりました。なお、平均睡眠時間は、中学1年生が7時間34分であるのに対し、高校3年生は6時間7分だったようです。不安な気持ちでの勉強は効率が悪い不安な気持ちになると、常に脳が緊張状態に置かれることになります。すると、心身に疲労が溜まりやすくなり、イライラして集中力も落ちてしまうそう。その状態だと勉強しても内容が頭に入ってきませんし、余計に不安になって徹夜で勉強をしたりと、非効率なサイクルに陥ってしまういます。悪循環を招く夜の勉強に対し、朝は生産性が高く、効率的に作業が進む時間帯だと言われています。勉強量を増やしたい受験生にとって、学習効率は受験の合否を左右する重要なポイント。生活の時間帯を朝型に切り替えることは、よい結果を残す可能性が高いのです。早寝早起きの習慣を身に付けるには、この時期に始めるのがベスト!朝から勉強をするためには、早寝早起きのサイクルを身に付ける必要があります。このサイクルができあがるまでに、どの程度の期間が必要でしょうか。早起きを習慣化するには、少なくとも1か月は必要だと言われています。平日・休日を問わず、同じ睡眠サイクルを1か月間キープする必要があります。そこでおすすめなのは、夏休み前の1か月を利用すること。夏休み前であれば、学校に行く平日は自然と早寝早起きになるので、あとは土日に頑張るだけでいいはずです。夏直前のこの時期からぜひ、始めてみてはいかがでしょうか。受験勉強のゴールは、教科書や参考書を長時間開いていることではありません。試験を突破し、合格をつかむこと。徹夜で勉強しても成果は上がりません。思い切って睡眠をとり、受験合格を目指しましょう!photo by Randen Pederson
2015年06月15日早起きは三文の得といいますね。早起き早起き習慣を身につけて、ヤセ体質になりましょう!■なぜ早寝早起きが良いのか?早寝早起きを実行すると、身体が痩せ体質に変わります。質の良い眠りは、痩せホルモンといわれる“成長ホルモン”や、幸せホルモンの“セロトニン”を作り、身体の代謝を高めてくれるからです。さらに、代謝の良い午前中に活動ポイントを作ることで消費カロリーが増え、痩せていきます。■朝食は食べるべきか否か?ファスティングの流行で、朝食を摂らない方も多いですね。様々な説があり一長一短ですが、私は朝食を摂ることをお勧めしています。人の体内時計は25時間と言われています。朝日を浴びて朝食を摂ることで、体内時計がリセットされ、体調が整います。さらに、朝食を抜くと昼食を採った際にインスリンが急上昇し、多くの糖質が体内に取り込まれ、脂肪として蓄えられてしまいます。<引用>「朝食を抜くと、昼食内容が同じであっても血糖をエネルギーに転換するのにより高濃度のインスリンが必要になる。実際、朝食を抜いた日はインスリンの反応が28%、血糖値の反応が12%上昇していた。」(糖尿病ネットワーク,インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンです。インスリンを極度に出し続けると、膵臓が疲弊して糖尿病になってしまいます。ちなみに若年性糖尿病も増えていますから、注意が必要ですね。■ホルモンの重要性ダイエットの基本はカロリー計算です。しかし、それが全てではありません。ダイエットで特に重要なのが「ホルモン」です。闇雲に運動するのではなく、ホルモンの特性を知って運動すればダイエットが楽になります。例えば、ダイエットに有効な成長ホルモンが分泌するタイミングで有酸素運動をすれば、消費カロリーが増えます。セロトニン分泌が多ければ、一日中代謝の高い状態を維持できます。■成長ホルモンが分泌するタイミング成長ホルモンは若がえりのマスターホルモンと言われていますが、ダイエットにとっても重要なホルモンです。そんな成長ホルモンが分泌するタイミングが、睡眠時と運動後です。つまり、ぐっすり深く眠ることはダイエットにとっても重要なことなのです。■遅寝遅起きでも同じでは?睡眠時間が同じなら、遅寝遅起きでも良さそうに思えますが、実はそうではありません。幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンは代謝をあげるホルモンの一つですが、太陽の光を浴びることで、スイッチが入るのです。遅寝遅起きでは、日中の活動量が減ってしまいますね。さらに、セロトニンと同量のメラトニンという睡眠ホルモンが作られますから、日中活動しない人はセロトニン量が少ない分、メラトニン量は少なく睡眠の質が悪いのです。つまり、遅寝遅起きは睡眠の質を下げ、代謝の悪い体質に変わりやすいと言えるのです。昼の元気は夜の睡眠にかかっています。セロトニンの分泌量が多い人は活動的で痩せています。■まとめ早寝早起きの人は痩せているだけでなく、お金持ちが多いと言われています。健康に気をつけ、重要な仕事を午前中の頭がクリアな時間帯に済ませるからです。若い皆さんもお金と健康をWゲットするつもりで、早寝早起きダイエットを初めてはいかがでしょうか?(林田玲子/ハウコレ)
2015年06月04日昔から「早寝早起きは三文の得」と言われていますが、さらに、「ダイエット100kcalの得」とも言えるのです。今回は、早寝早起きのもたらすダイエット効果についてご紹介します。■午前中はダイエットのゴールデンタイム朝はお腹が空っぽの時間帯です。空腹時は血糖値が下がっているため、“グルカゴン” (糖質を分解するホルモン)が分泌され、痩せていきます。空腹時は、血液中のグリコース(糖)が少なく、活動エネルギーを作り出すため、内臓脂肪や皮下脂肪が消費されやすくなっています。つまり、空腹時に運動することで効率よく脂肪が分解されます。■朝にすべきこと夜にやり残した仕事は、朝早めに起きて片付けましょう。また週3回はジョギングする、なんていうのも良いでしょう。どうしても時間がとれない方は、ひと駅前に降りてウォーキングしてはいかがでしょうか?■運動のタイミングよく生徒さんに「いつ運動すると効率的ですか?」と質問されます。諸説ありますが、私は「空腹時」とお答えします。空腹時は血糖値を増やす“グルカゴン”が脂肪分解酵素の”リパーゼ“を活性化します。リパーゼは脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解されます。空腹時はこの脂肪酸が血液中に沢山あるので、この時間帯に有酸素運動をすると脂肪酸が活動エネルギーに使われ、痩せるのです。そして朝は、夕食から朝食までの空き時間が一番長く、空腹状態にあります。そのため、この時間に運動すると一番ダイエット効果が高いのです。■朝の運動前のポイントダイエット効果をあげるにはポイントがあります。脂肪燃焼は有酸素運動(ジョギング・ウォーキング)、筋肉増強は無酸素運動(筋トレ)と言われていますね。無酸素運動には筋肉増強効果の他に「成長ホルモン」の分泌を促す効果があります。無酸素運動では筋肉細胞が壊されるので、その修復のために「成長ホルモン」が分泌されるのです。成長ホルモンの分泌は無酸素運動後、15分頃がピークです。成長ホルモンには脂肪燃焼効果があります。有酸素運動をする前に、スロースクワット等の無酸素運動をしてから有酸素運動をすると、脂肪燃焼効果がアップします。■最後に「早起きは100kcalの得」ってなんだろうと不思議に思われたかもしれませんね。でも理由を聞くと「あ~そうか!」と納得して頂けると思います。そして一番の効果は、早起きして運動することで、交感神経優位の「代謝の高い体質」に変わることです。年齢を重ねるごとに代謝が悪くなり、太りやすい体質に変化していきます。早起きして運動することで、いつまでも若く代謝の高い自分でいられます。太りやすいおばさん体質になるか、20代の体質をキープできるかは、日々の小さな努力にかかっているのです。(林田玲子/ハウコレ)
2015年03月29日小さいときの睡眠習慣が、大人になっても影響を及ぼすことは、よく知られていることです。早寝早起きをしつけられた人は、きっと大人になった今でも、早寝早起きをしないとなんだか体の調子が整わないと感じることでしょう。それだけ、乳児期の睡眠習慣は重要ということ。そんな睡眠習慣の実態と大人なってからの影響をちょっと詳しく見てみましょう。乳児期・幼児期の睡眠習慣が、脳の発達に影響!?今、乳幼児のお子さんをお持ちの方に、ぜひ注目してほしいことがあります。それは、乳幼児の睡眠習慣が、脳の発達と大きく関係しているということ。もし睡眠障害があって、睡眠の質が低い状態で育ってしまうと、脳の発育に大きな影響が及ぼされることが分かっているのです。日比野佐和子さんの「あなたの子どもを優秀な子に育てるための30の法則」によれば、乳幼児期の睡眠障害は、学童期に入った後の子どもの学習意欲や学力に影響があり、5歳くらいまでの睡眠障害は、運動能力や言葉の発達の遅れ、コミュニケーション障害などのさまざまな障害を引き起こすといわれています。乳幼児の睡眠事情乳幼児は、大人とは異なり、それぞれの年代に必要な睡眠時間があります。生まれてから間もない乳児は、一日に10時間以上20時間未満ほどが必要です。3~4時間の短い睡眠、授乳、また3~4時間の短い睡眠というサイクルで一日を過ごします。そして成長するにつれてどんどん睡眠時間が減っていき、午前と午後の1回ずつ、午後の1回のみ、と変化していきます。4歳から6歳くらいなるまで、幼児の昼寝は続きます。しかし、近年では、乳幼児は夜更かし傾向にあるというデータもあり、なんと1歳6カ月児であっても22時以降に就寝する割合が高くなっているのだそう。夜型生活の赤ちゃんとは、聞くだけで心配になってきますね。「夜驚」とは?乳幼児の睡眠に関連して、「夜驚」という睡眠障害についても知っておきましょう。眠っている間に突然大声を上げて飛び起きる、夢中遊行する、恐怖におびえている様子を見せるなどが主な症状です。発症は2、3歳頃で、3~5歳の幼児に多く、それ以降の年齢になるとあまり見られなくなるそうです。原因は、心身の疲労や情緒的興奮、睡眠リズムの乱れ、暗闇への恐怖などといわれています。睡眠にまつわる我が子へのしつけは、乳児の頃からとても重要です。子育て中の方は、ぜひ注意してお子さんの睡眠状況を把握してあげてください。Photo by donnierayjones
2015年03月16日