覚田真珠株式会社は、志摩半島の南端、英虞湾(あごわん)の入り江に面した伊勢志摩国立公園内にある真珠養殖場の跡地に、スモールラグジュアリーな体験型リゾートヴィラ「COVA KAKUDA」を、2023年6月20日に開業しました。伊勢志摩国立公園内にある、日本の美を感じる空気感と島国日本の貴重な原風景英虞湾は2016年の第42回先進国首脳会議(G7)が開催された場所で、かつて真珠養殖の地として名を馳せました。ここは、古くから自然と人が共生してきた「里海」が残る場所です。気候は穏やかで、複雑に織りなすその地形の美しさから、昨今は隠れ家的な高級リゾート地としても国内外から注目を集めています。その入り江に面した約4万平米の覚田真珠が保有する敷地内に、大人が楽しめるスモールラグジュアリーな体験型リゾートヴィラ「COVA KAKUDA」が誕生します。(1) 真珠養殖加工場時代の天井の木製梁などを残した、各約70平米の4棟のスイートヴィラ<寝室・リビング・入り江と繋がるデッキテラス・バスルーム・プライベートサウナ(2棟)>(2) レセプション・ダイニング棟・体験棟(3) 志摩半島のローカルウッドを利用したサウナ棟(4) 農業体験ができる果樹園・炭焼き小屋(予定)■目の前に広がる入り江に浮かぶような浮遊感を堪能お部屋は自然素材がもつ美しさや荒々しさ、あたたかみなどが表現され、家具は自然の材料から無理なく人の手によって作られたものが中心となっています。また、目の前に広がる入り江に浮かぶような浮遊感、真珠養殖時代を思わせる木で組まれた筏(いかだ)、編まれた網やかごなど、海の気配を設えることで、この場所が持つ時間、風土や文化を感じることができます。■志摩の豊かな海と風景を連想させるイノベーティブ・フュージョン里海ビューの静寂なダイニング「KAZO」で召し上がっていただく自慢の食事は、地元の名産である伊勢海老、ヒオウギ貝、アコヤ貝、あおさのり、ワタリガニ、シマアジ、松阪牛など地元の食材を使った、和食ベースの「イノベーティブ・フュージョン料理」です。少人数のゲストだから実現できる、地元志摩の魅力が詰まった料理、おもてなし、距離感、空気感の全てを、内外から訪れるグルメなゲストに、静寂なCOVA KAKUDAの中で存分に堪能していただきます。「志摩の豊かな海と風景を連想させるもの」「程よい疲れの後、身体と心が心地良くなるような作品」がテーマです。現地へは近鉄志摩線の終点・賢島駅より船やタクシー(有料)を利用でき、宿泊者は賢島駅にある船場から約30分のクルージングを楽しみつつ、直接COVA KAKUDAへチェックインをすることもできます。また広い敷地内の移動は、クルーが運転する電動カートにて移動していただきます。■一つ一つのふるまいの中に小さな感動が連鎖する、ご滞在の静と動ご滞在中は、季節に応じて様々なアクティビティをご用意しています。まず「静」となる活動においては、真珠の核入れ体験・地元の特産品・食材の収穫体験・料理教室、英虞湾の景観めぐり、サンセットクルーズ、サンライズクルーズ、スタークルーズ(星空鑑賞)、近隣の島のプライベートビーチへの訪問など。反対に「動」となる活動においては、生牡蠣&伊勢海老水揚げ体験、農園体験、海釣り、シュノーケリング、カヤック、スタンドアップパドルボート(SUP)などを楽しんでいただきます。さらに宿泊者も一緒に楽しむことができる真珠養殖・浜揚げの観光施設を復活させることで、地域住民と観光客が交流することができるワークショップなどの開催も予定しています。■スモールラグジュアリーな体験型ヴィラ・COVAの概要名称: COVA KAKUDA(コーバ・カクダ)開業日: 2023年6月20日概要: 伊勢志摩国立公園の静かな入り江に誕生するプライベートステイ「COVA KAKUDA」。美しい英虞湾の里海を独り占め。真珠養殖の工場(コーバ)だった時代の面影を残す、スモールラグジュアリーなリゾート体験型ホテル。所在地: 三重県志摩市志摩町片田1397-14(伊勢志摩国立公園内)敷地面積: 約4万平米(里海・樹木林・果実園など周辺環境を含む)施設: ■全室入り江を望むプライベートヴィラ(4棟各約70平米)。ベッドルーム・リビング・プライベートサウナ(2棟のみ)を設置。■船着場、ダイニングレストラン、オリーブ畑、農園、体験施設、サウナ棟。料理: ■志摩の魚介(伊勢海老、ヒオウギ貝、アコヤ貝、あおさのり、ワタリガニ、シマアジなど)や松阪牛を軸とした「イノベーティブ・フュージョン」料理。農産物なども地元の食材を使用。■夕食・朝食が提供されます。アクティビティ: <季節に応じて様々なアクティビティをご用意>「静」■真珠の核入れ体験■地元の特産品・食材の収穫体験・料理教室■特定地域の景観めぐり■ポンツーンボートでのサンセットクルーズ、サンライズクルーズ、スタークルーズ(星空鑑賞)、プライベートアイランドへの訪問「動」■生牡蠣&伊勢海老水揚げ体験ができるワークショップ・農園体験など■海釣り・シュノーケリング■カヤック、スタンドアップパドルボート(SUP)■養殖貝の浜揚げ(収穫)(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年06月27日覚田真珠株式会社(本社:三重県伊勢市、創業:1931年、代表取締役:覚田 譲治、先志摩「ミライ里海里山」協議会)は、志摩半島の南端、英虞湾(あごわん)の入り江に面した伊勢志摩国立公園内にある真珠養殖場の跡地に、スモールラグジュアリーな体験型リゾートヴィラ「COVA KAKUDA」(呼称:コーバ・カクダ、所在地:三重県志摩町片田)を、2023年6月20日に開業しました。COVAが位置する英虞湾の入り江(里海)■伊勢志摩国立公園内にある、日本の美を感じる空気感と島国日本の貴重な原風景英虞湾は2016年の第42回先進国首脳会議(G7)が開催された場所で、かつて真珠養殖の地として名を馳せました。ここは、古くから自然と人が共生してきた「里海」が残る場所です。気候は穏やかで、複雑に織りなすその地形の美しさから、昨今は隠れ家的な高級リゾート地としても国内外から注目を集めています。その入り江に面した約4万平米の覚田真珠が保有する敷地内に、大人が楽しめるスモールラグジュアリーな体験型リゾートヴィラ「COVA KAKUDA」が誕生します。(1) 真珠養殖加工場時代の天井の木製梁などを残した、各約70平米の4棟のスイートヴィラ<寝室・リビング・入り江と繋がるデッキテラス・バスルーム・プライベートサウナ(2棟)>(2) レセプション・ダイニング棟・体験棟(3) 志摩半島のローカルウッドを利用したサウナ棟(4) 農業体験ができる果樹園・炭焼き小屋(予定)現地へは近鉄志摩線の終点・賢島駅より船やタクシー(有料)を利用でき、宿泊者は賢島駅にある船場から約30分のクルージングを楽しみつつ、直接COVA KAKUDAへチェックインをすることもできます。また広い敷地内の移動は、クルーが運転する電動カートにて移動していただきます。近鉄志摩線の終点・賢島駅から乗船クルージングを楽しみながら直接チェックイン■目の前に広がる入り江に浮かぶような浮遊感を堪能お部屋は自然素材がもつ美しさや荒々しさ、あたたかみなどが表現され、家具は自然の材料から無理なく人の手によって作られたものが中心となっています。また、目の前に広がる入り江に浮かぶような浮遊感、真珠養殖時代を思わせる木で組まれた筏(いかだ)、編まれた網やかごなど、海の気配を設えることで、この場所が持つ時間、風土や文化を感じることができます。英虞湾ならではの、目の前に広がる入り江に浮かぶような浮遊感を堪能英虞湾ならではの、目の前に広がる入り江に浮かぶような浮遊感を堪能(2)都会では味わうことのできない、英虞湾の幻想的な夜のとばりもCOVAの魅力■志摩の豊かな海と風景を連想させるイノベーティブ・フュージョン里海ビューの静寂なダイニング「KAZO」で召し上がっていただく自慢の食事は、地元の名産である伊勢海老、ヒオウギ貝、アコヤ貝、あおさのり、ワタリガニ、シマアジ、松阪牛など地元の食材を使った、和食ベースの「イノベーティブ・フュージョン料理」です。少人数のゲストだから実現できる、地元志摩の魅力が詰まった料理、おもてなし、距離感、空気感の全てを、内外から訪れるグルメなゲストに、静寂なCOVA KAKUDAの中で存分に堪能していただきます。「志摩の豊かな海と風景を連想させるもの」「程よい疲れの後、身体と心が心地良くなるような作品」がテーマです。志摩の魅力が詰まった料理静寂なCOVAでゆったりと■一つ一つのふるまいの中に小さな感動が連鎖する、ご滞在の静と動ご滞在中は、季節に応じて様々なアクティビティをご用意しています。まず「静」となる活動においては、真珠の核入れ体験・地元の特産品・食材の収穫体験・料理教室、英虞湾の景観めぐり、サンセットクルーズ、サンライズクルーズ、スタークルーズ(星空鑑賞)、近隣の島のプライベートビーチへの訪問など。反対に「動」となる活動においては、生牡蠣&伊勢海老水揚げ体験、農園体験、海釣り、シュノーケリング、カヤック、スタンドアップパドルボート(SUP)などを楽しんでいただきます。英虞湾の自然や文化を堪能プライスレスな時間を堪能さらに宿泊者も一緒に楽しむことができる真珠養殖・浜揚げの観光施設を復活させることで、地域住民と観光客が交流することができるワークショップなどの開催も予定しています。■未来の里海は、記憶の継承と再生を醸成していく拠点英虞湾の入り江は里海と呼ばれています。里海とは、古くから水産・流通をはじめ、文化と交流を支えてきた大切な日本の海域のことで、人の手が加わることにより生物の生産性と多様性が高くなった沿岸地域を指します。里海はその豊かで多様な生態系と自然環境を保全することで、私たちに多くの恵みを与えてくれます。この貴重な英虞湾の自然の恵みを次代へと継承していくため、環境と調和した、大人が翼を休め、心の栄養を摂る場所(リトリート)として周辺の人口減を、特に普段都会で忙しくされているゲストと志摩の方達とが触れ合いを持つことができる場としてカバーし地域活性を図るとともに、里海の文化継承と環境保全に繋げ、望ましい沿岸海域の環境を維持してまいります。■洗練と本質。日本の美を感じる空気感への昇華(代表取締役 覚田 譲治)「この地は昭和初期より真珠養殖場・加工場として歴史を育んできました。当時はこの地で100人以上の従業員が仕事をし、工場のことをコーバと呼んでいました。その当時の記憶を引き継ぐ場として「COVA KAKUDA」と命名しました。SDGsが提唱されるずっと前から、連綿と続いてきた里海の持続可能なサイクルを、大人のリゾートの場として取り戻していきたいと思います。そして当地へお越しになる国内外のゲストには、他所とは違う、日本の美を感じる空気感として昇華されるような、新しい形のリトリート・ステイを堪能していただきたいと願っております。」■COVA KAKUDAは多様な価値観の交換・交流が循環する、大人のハイエンド・リトリート施設COVA KAKUDAのキーワードは、「おもてなしのこころ、佇まいの美しさ、繊細さや静謐(せいひつ)さ、使いやすさと工夫、ユーモア、あたたかみ、悦び」です。多様な価値観の交換・交流が、あらたな循環としての文化を醸成していく場を目指しています。岬と入り江が折り重なる「里海」の自然や文化を体験していただくことで、宿泊客がその静寂さを愉しみ、体験を楽しみ、そして癒しと活力が得られていくような「大人のハイエンド・リトリート施設」を目指してまいります。COVA KAKUDAは、2023年6月20日に開業しました。どうかご期待いただきますようお願いいたします。■スモールラグジュアリーな体験型ヴィラ・COVAの概要名称 : COVA KAKUDA(コーバ・カクダ)開業日 : 2023年6月20日公式HP : インスタグラム: アカウント名「cova_iseshima」概要 : 伊勢志摩国立公園の静かな入り江に誕生するプライベートステイ「COVA KAKUDA」。美しい英虞湾の里海を独り占め。真珠養殖の工場(コーバ)だった時代の面影を残す、スモールラグジュアリーなリゾート体験型ホテル。所在地 : 三重県志摩市志摩町片田1397-14(伊勢志摩国立公園内)敷地面積 : 約4万平米(里海・樹木林・果実園など周辺環境を含む)施設 : ■全室入り江を望むプライベートヴィラ(4棟各約70平米)。ベッドルーム・リビング・プライベートサウナ(2棟のみ)を設置。■船着場、ダイニングレストラン、オリーブ畑、農園、体験施設、サウナ棟。料理 : ■志摩の魚介(伊勢海老、ヒオウギ貝、アコヤ貝、あおさのり、ワタリガニ、シマアジなど)や松阪牛を軸とした「イノベーティブ・フュージョン」料理。農産物なども地元の食材を使用。■夕食・朝食が提供されます。アクティビティ: <季節に応じて様々なアクティビティをご用意>「静」■真珠の核入れ体験■地元の特産品・食材の収穫体験・料理教室■特定地域の景観めぐり■ポンツーンボートでのサンセットクルーズ、サンライズクルーズ、スタークルーズ(星空鑑賞)、プライベートアイランドへの訪問「動」■生牡蠣&伊勢海老水揚げ体験ができるワークショップ・農園体験など■海釣り・シュノーケリング■カヤック、スタンドアップパドルボート(SUP)■養殖貝の浜揚げ(収穫)■運営会社概要:覚田真珠株式会社(先志摩「ミライ里海里山」協議会)1931年創業の日本を代表する老舗真珠会社のひとつで、品質の高さは遠く海外バイヤーにも知れ渡っています。高品質を維持できるのは、海での養殖からネックレスメーキングまで、すべてを一貫して手掛けることで全工程で自社のこだわりが貫けるからです。このようなシステムを持つ真珠会社は世界でもほんの少数で、これが覚田真珠の強みです。現在は熊本の天草諸島とインドネシアのウエストパプアに養殖場を、伊勢市に本社加工場を持っています。HP: 本社所在地:〒516-0074 三重県伊勢市本町7番5号創業 :昭和6年代表者 :代表取締役 覚田 譲治事業内容 :真珠の養殖、加工販売関連会社 :株式会社伊勢パールピアホテル、株式会社東海産業、アイ・エス・イー有限会社、九州真珠有限会社、有限会社浅海真珠、P.T. ARTA SAMUDRA (インドネシア)<業界関係者・一般の方からのお問い合わせ>先志摩「ミライ里海里山」協議会所在地: 三重県伊勢市本町7番5号TEL : 0596-28-0231(担当:本多)Email : honda@kakudapearl.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月20日社会人なら知っておきたい漢字を4つご紹介します。「覚束ない」って、なんと読むかわかりますか?ヒントは「覚束ない足取り」このような使い方をします。「烈しい」「悶着」「閃く」いくつ読めるか挑戦してみてください。覚束ない=おぼつかない「覚束ない」は「おぼつかない」と読みます。上手くいくかどうか不安にさせる・頼りない・ぼんやりしているという意味があり、「覚束ない足どり」「覚束ない記憶」このような使い方をします。「おぼつかない」の「おぼ」は、はっきりしない様子を意味する「おぼろげ」からきています。どちらも当て字ですが、「覚束ない」以外に「覚束無い」と表記することもあります。烈しい=はげしい「烈しい」は「はげしい」と読みます。勢いがいい様子を表す言葉で、「気性が烈しい」や「烈しく燃える」このような使い方をします。「はげしい」というと「激しい」こちらの漢字が思い浮かびますが、「勢いがとても強い」という意味はどちらも同じです。雨風や水などに対しては「激しい」、火力などに対しては「烈しい」を使うと区別するといいですよ。悶着=もんちゃく「悶着」は「もんちゃく」と読みます。意見の食い違いなどから起こるもめごとを意味し、「一悶着(ひともんちゃく)」という言い回しが多い言葉です。「一悶着」は、軽いいさかいやちょっとしたもめごとを意味し、ほとんどの場合「一悶着ありそう」「一悶着起こす」このような使い方をします。中国で「悶着」は「不愉快な気分が続く」という意味があることから、もめごとの意味に転じたと言われています。閃く=ひらめく「閃く」は「ひらめく」と読みます。「閃く」には大きく分けると3つの意味があり、1つ目は「一瞬鋭くひかる・きらめく」という意味で、「雷光が閃く」このような使い方をします。2つ目は「ひらひらと揺れ動く」という意味で、「国旗が閃く」と表現します。3つ目は「瞬時に思い浮かぶ」という意味で、「いいアイデアが閃いた」このような言い回しをします。あなたはいくつ読めた?社会人なら知っておきたい漢字を4つ紹介してきましたが、いくつ読めましたか?「覚束ない」は「おぼつかない」と読むことがわかりました。日常会話やビジネスシーンで使うこともある言葉なので、ぜひ覚えておいてくださいね。"
2021年06月27日”食べる”。それは「マイナス3kg」や「ツヤ肌」を叶えてくれるだけでなく、心の病気を改善してくれたり、地球温暖化にも大きな影響を与えるという現実を作り出す魔法のような威力を秘めています。そこで、世界でもっとも影響力のある100人に選ばれたアメリカの人気ジャーナリストと、禅の心を食卓から伝える日本のお坊さんから、「今すぐできる」心と体に良い食べ方を学んでみませんか。取材、文・土居彩 看板写真・Yumiko Sushitani【マック・マインドフルネス時代の瞑想探し。「魂ナビ」が欲しい!】vol. 5手に取るのは、リンゴか、はたまたオールドファッション・ドーナツか。私はチョコがけのオールドファッションに目がありません。健康やスタイルを気にして、食べるものを選ぶ。それはたくさんの人が行っていることでしょう。でも、気分や感情面の影響を考えて選択するという人は、多くはないのではないでしょうか。うつ病の改善に、食事が影響する。そんな折に、バランスのよい食生活がうつ病の改善に大きな影響を与える。オーストラリアの研究者たちによって、そんな論文が発表されました。うつ病患者を対象にした12週間の研究です(1)。研究中にうつ病の患者たちは、精神的サポートグループと、食べ方サポートグループに分けられました。精神的サポートグループの人たちは、会話の訓練を受けた研究補助と定期的に対話する機会を得て、食べ方サポートグループの人たちは、栄養相談(A)や食べ方指導(B)を受けました。A…未精製の穀物、野菜、豆類やフルーツを中心とし、菓子やファストフード類、精製されたシリアル、揚げ物、肉加工品や精製飲料水をなるべく避けるように指導を受けるB…五感で味わって食べる方法、マインドフルネス・イーティングなどそして12週間後の結果はというと、食べ方サポートグループのたちのほうがなんと4倍以上もうつ状態が減少したのだとか。驚きの結果ですね。食べ方は、心の状態に大きな影響を与えるのです。冷静に考えると、そう然るべきですよね。食べるものとわたしとは別物のように見えますが、やがてそれは自分の血となり骨となりホルモンとなり神経伝達物質となっていく。目の前の食べものは自分の心と体になるということですから。©星覚となると気になるのは、何を食べたら良いの? ということ。「心に良い食べ物を」と考えた場合にはやはり、環境にもおいしいものをと意識は向かうのではないでしょうか。食事しなさい。多すぎず。植物を中心に。そのひとつの答えとしてアメリカでよく語られるのが、マイケル・ポーランさんが提唱する「食事しなさい。多すぎず。植物を中心に」です。(Eat Food. Not too much. Mostly plants)ポーランさんはTime誌で「世界で最も影響力のある100人」に選ばれる非常に有名なジャーナリストです。8歳から家庭菜園で野菜を育て、農業に関する本やフードチェーンにおいてそれが健康に及ぼす影響などについて執筆されてきました。私たちが完全菜食者になると70%、菜食者(乳製品と卵を含む)で63%の温室ガス排出が2050年までに減らせると予見するオックスフォード大学の研究もありますが、では彼は菜食主義なのか? というと、そうではありません。例えばモンゴルのある土地など野菜はすべて輸入で、冬は気温が零下40度。動物をまとめて殺してみんなで分け合い、大切に食べるのだそうです。そして乳が出る春になれば、乳製品をいただく。極端に言えばこのような地では地球の営みとともに食事をしていますが、完全菜食は成り立ちません。また有機農業生産製品だとしても、大量生産された食品にはたくさんの化石燃料が使われています。ポーランさんによれば、使用エネルギーの8割近くは生産ではなく、加工と輸送に消費されているのだとか(2)。つまり野菜が良くて肉が悪いと言った、十把一絡げに言えたものではないところもあります。そこで「植物を中心に」という点がポイントで、ポーランさんは自他ともに認める持続可能な地産地消の植物を中心とした雑食主義者です。料理から、すべてが始まる。そんな彼が最も大切にするのは、食べるものに対する深い気づきと敬意です。著書『人間は料理をする(Cooked)』(NTT出版)で、それは料理をすることで得られる、とポーランさんは断言します。料理をすると材料のことがよくわかるようになるからです。実践型ジャーナリストの彼は、豚を丸焼きするために、本物のバーベキューを作るべく、ときにはうっかり家ごと燃やしてしまうというマスターに弟子入りしたりもします。ビールを醸造し、チーズを作り、豚の肩肉を煮込むと、それらすべてが単なる製品ではなく、「もの」でもないことが否応なく了解される。骨つきの豚の肩肉を切ることは、それが大きな哺乳類の肩の筋肉であり、本来の目的は、わたしの腹を満たすことではなかったということを、ありありと思い起こさせるとお話されます。私がそれをもっとも強く実感できたのは、やはりアメリカの禅センターで典座(料理長)と毎日30〜100人の人たちに食事を作っていたときでした。山での生活は、テレビやカフェは無し、恋愛も禁止。坐禅や肉体労働の毎日のなか、心をほっとゆるめてくれるのは食事。わたしにはネイティブ・スピーカーの彼らのように英語を巧みに操り、みんなを笑わせたり、ほっとさせることができない。そこで、自分の思いを料理に注ぐことにしました。決して料理が得意なわけでも、日常的に料理をするわけでもなかった私ですが「おいしい日本料理を食べて、知ってもらって、幸せになってほしい」。余り物でベジタリアン寿司を作ったり、柚子が無いのでレモンの皮をあしらってふろふき大根をしてみたり、坐禅の後で料理が冷めてもふんわりするようにと隠し味にマヨネーズを入れて日本の卵焼きを作ってみたり、と工夫を重ねました。並べられた食事に目がほころばせた仲間たちやゲストたちを見て、「あぁ良かった、喜んでもらえた」と私は次第に輝き始めました。恵みの食卓。禅センターにある農園でアマランサスやネギなどを摘みながら料理していると、農家や漁師といった生産者のみなさん、それを運ぶ輸送業者の人々、スーパーなど販売店の方と、食には本来あらゆる人たちとの関わりがあるのだと気づかされます。そして、当のカボチャやニンジン、卵や牛は、何の報酬をもらうこともなく、その命を私たちに投げ出してくれているということも。日本を離れてアメリカに行ったことで改めて、それらすべてに感謝の気持ちを込めて、手を合わせながら、食前の言葉「いただきます」を言う、私たち日本の文化は素晴らしいと思いました。「いただきます」の心といえば、先日鎌倉で開かれた禅とマインドフルネスの国際カンファレンス「Zen2.0」を訪ねたときのこと。そこで、緑泉寺の青江覚峰さんは、シングルオリジンのカカオ豆とオーガニックのきび砂糖のみで作られたサンフランシスコ発のビーン・トゥ・バー「ダンデライオン・チョコレート」を5粒、ひと粒につきひとつの問いかけをし、味わいながら食べるというデモンストレーションを行われました。その問いかけとは以下の5つです。心の栄養になる、食前5つの問いかけ。1. 食べものが供されるまでの、人々の思いやいのちに目を向ける。2. 食べものを受ける資格が自分にあるのかを問う。3. 貪りの心をはなれ、慎みの心を起こそうと思う。4. 食べものが自分の体を作るものであることを感じる。5. 生きるためのものであることを感じる。どんなものを選ぶのか、どう料理するのかも重要ですが、目の前の食事を前にこのように自問自答すること。すべての命に愛と尊敬を持って、それを大切に思うこと。おかげさまで生きていることに感謝の気持ちをもつこと。大きな心の栄養は、まずそこから始まるのだと思います。土居彩編集者、ライター、翻訳者。株式会社マガジンハウスに14年間勤め、anan編集部、Hanako編集部にて編集者として、広告部ではファッション誌Ginzaのマーケティング&広告営業を務める。’15年8月〜’17年5月、カリフォルニア大学バークレー校心理学部にて、畏怖の念について研究するダチャー・ケトナー博士の研究室で学ぶ。’18年9月〜’19年1月、7月、ニュー・メキシコ州サンタフェにあるウパヤ禅センターに暮らしながら、ジョアン・ハリファックス師に師事。現在は、書道家・平和活動家、13世紀の道元禅師を初めて英訳し欧米に伝えた禅研究家の棚橋一晃氏の著書『Painting Peace(平和を描く)』(シャンバラ社)を翻訳中。恩人たちに支えられ続けながら、会社を辞めて渡米奮闘したドタバタな当時の様子を綴ったananweb連載『会社を辞めて、こうなった』も。1. Jacka et al. BMC Medicine (2017). DOI 10.1186/s12916-017-0791-y2. Springmann et al. PNAS (2016). DOI 10. 1073/pnas.1523119113
2019年10月17日アメリカの禅センターで暮らしていた頃、“禅”と書かれた特注の作務衣を着こなすイケメンゲイのレジデントが居ました。彼はのちにパンセクシャル(全性愛)の女性と恋に落ち、僧侶の道を志すことに。二元性を超えた空(くう)の世界に触れたいと、アメリカで禅修行に勤しむ人たちにLGBT(性的少数者)の人々が少なくないことは自然なのかもしれません。言葉を生業にしていたというアイデンティティなんてものは完全に崩壊し、危うい英語で立ち回り続けた丸裸同然の筆者・土居彩がアメリカ修行中にジェンダーについて考えました。取材、文・土居彩 看板写真・Yumiko Sushitani【マック・マインドフルネス時代の瞑想探し。「魂ナビ」が欲しい!】vol. 3モテモテだったイケメン雲水のアール。私がアメリカの禅センターで典座とともに料理を作りながら生活していたとき、アール(仮名)というイケメン・レジデントがいました。アールの生まれはドイツ。イギリスの名門大学院を卒業し、ロンドンにアート関連の会社を起業した彼は美術に特化したコンサルティング業務を生業としていました。彼が渡米して禅センターで修行生活をしていたのは、禅仏教関係の古美術に魅せられたため。プラクティスしながらその世界に触れ、学びたいと考えたのです。完璧なクイーンズ・イングリッシュを話し、ちょっとスパイシーな冗談を飛ばすアール。筋金入りのミニマリストな彼が持っている服といえば、「禅」と襟元に書かれた特注の黒い作務衣と着古されたコム・デ・ギャルソンのブラック・ジャケットのみ。只者ではないこだわりを見せ、キラキラ光る瞳にしなやかな肢体、くすんだ色の金髪には寝癖が……と、見た目もいいので当然モテます。ところが、禅センターで恋愛はご法度。特に最初の4か月間は断固禁止で、レジデントとして認められたあかつきに渡される分厚い文書のかなりのページにも「恋愛沙汰NG」というお達しが念入りに書かれています。とはいってもアールのことをちょっといいなと思っていた女性は私が知っているだけでも何人かいて、彼女たちは恋破れては涙していました。というのも、アールはゲイだったからです。ゲイの彼がパンセクシャルの女性に恋をした。このたびそんなアールが恋に落ちて結婚したのです。なんと相手は、女性! 美男美女で、就寝前には二人そろって小さな顔にウディ・アレンみたいな大きな丸メガネをかけ、笑っちゃうぐらいそっくり。パートナーのティ(仮名)は、パンセクシャル。彼女の前の恋人は女性で、その前は男性。ティにとって性別というのは付属的なものに過ぎず、相手に惹かれるかどうかの条件にはならないのだそうです。ちなみにバイセクシャルと混同されがちなパンセクシャルですが、バイセクシャルが「男性も女性も好き」とするのに対して、パンセクシャルは「相手の性別に囚われないで好き」となります。異性愛者の私ではありますが、ニンフのような人間離れした透明感と底なしの明るさを持つティの魅力には、ちょっとクラッとくることも。アールが落ちたのもわかります。そして僧侶になったアール。とはいえ男性以外とお付き合いをしたことが無かったアール自身もビックリな展開です。当然ティ以外に女性経験ゼロな彼は「日々女性器の奥深さを探究中だけど、すごいんだねぇ! 僕らに娘ができたら、“アヤ”って名づけるつもりなんだ」、ですって。アメリカ人のティと結婚したアールは現在グリーンカードを申請中。ロンドンの会社も閉鎖し、出家してよりディープなお坊さん修行に勤めています。神は男と女を作られた。アメリカにおけるLGBT(性的少数者)の人たちが、「神は男と女を作られた」とする旧約聖書を基にした教えではなく、男と女という二元性や、「私」という個の概念を超越したところに真理があるとするブッダの教えを積極的に学ぼうとするのは自然なことなのかもしれません。ところでアールのドラマティックな出来事はすべて、たった半年間で起こった話。当人を含めて誰も想像できないものでした。つまり私たちは、自分はこういう人間だと、どこか決めているところがありますが、変わるんです、実際は。アールのように。あらゆるものは変わるという般若心経の教え。そういえば私たちが一緒に禅センターの朝課で唱えていた摩訶般若心経も、あらゆるものには自性がなく、変化を続けることが存在の本質だと説いていました。毎朝唱え続けることで、気づかないうちにその教えがアールや私にも浸潤したのでしょうか。というのもアールほど極端な例ではありませんが、私もずいぶん変わりました。料理しない女が典座と料理を作り続けたら…。例えばアンアン編集者時代は素晴らしい料理家さんたちの料理ページの連載を担当しながら「私は料理をしない女」と豪語していました。太りたくなくて、食べることにもあまり興味がありませんでした。ところが退職してからは何の縁か、アメリカの禅センターで毎日三食30〜100人の人たちの料理を作ることになり、否応なく食べることの重要さをヒシヒシと痛感することになりました。結果として、今では料理は大切な日課になりました。先日も「食」とは「良い人」と書くと、接心でお世話になった福井県の天龍寺のご住職に教えていただき、日々それを実感しています。©星覚食べることを通じて、あらゆるものとの深いつながりを再認識し、さらには食べたものが3日もすれば、自分へと変化していく。そんな食の奥深さについて思うことは、また改めてこちらでお話したいと思います。ほかにも中目黒に住んで、最新ファッション・ショーや化粧品の新作発表会にお邪魔させていただいていた頃には、自分が望んでアメリカで2年間もホームレス生活をするなんて想像すらできませんでしたし。人は毎瞬変化するのです。食べたもの、取り入れた情報、出会った人、語り合った言葉、触れた土地……消費したり感じたもの全てがその人になっていきます。トランス女性禅教師のカイトリオナ・リード。さて1992年にティク・ナット・ハン師から禅仏教教師としての権限を授けられた、アメリカにおけるLGBT禅指導者のカイトリオナ・リードという人がいます。カイトリオナは、南カリフォルニアにあるマンザニタ・ヴィレッジ・リトリート・センターを設立し、持続可能な環境作り、非暴力、社会正義を促進することを目的としたヴィッパサナー瞑想と禅のプラクティスを教えています。今でこそ当たり前と言っても過言ではないLGBTQの仏教家ですが、男性だった彼女がトランス女性禅教師という道を選んだ1996年はそうではありませんでした。実際に弟子のひとりにも「あなたがトランス女性として生きることを選んだことにがっかりしました。だってあなたは私が出会った最も男性性と女性性が統合され、調和している男性だったからです」と言われたそうです。カイトリオナの勇気ある選択を誇りに感じながら、その弟子の心も少しわかります。というのも男性僧院長と女性信者のスキャンダルで問題になった禅センターやスピリチュアル・コミュニティは、アメリカで数か所あるからです。パワーとジェンダーがらみの問題は、たとえ精神修養の地だといっても、そこから完全に解放されてはいません。だからきっと私がレジデントとして暮らした禅センターでも、恋愛御法度という分厚い但し書きが渡されたのでしょう。丸裸でもなおしがみつく「私」というレッテル。日本で編集者だったなんて口が裂けてもいえない、訛りの強い英語に限られた語彙を擦り切れるまでリピートし続けてかろうじて意思の疎通がはかれる、丸裸同然の私っていったい何者なんだろう?そんなふうに日々何者でもない自分と向き合わざるを得なかった毎日の中で、アールとティ、センターの休日に山を降りて一緒に5リズム・ダンスに行ったゲイのダブリュー(仮名)と何か月も一緒に修行しながら生活したことは、丸裸同然でもなお、私が女性というカテゴリーに依然としてしがみついていることに気づかせてくれる体験でした。ある日会話のなかで、当然のように「まぁ、私は異性愛者だから」と私が言ったとき、ティが「どうしてそう言い切れるの?」と興味深そうに、ちょっと悪戯めいて微笑みながらたずねてきました。残念ながらそれに対する「今までそうだったし、これからも多分そうだから」という私の返答は、仏教の修行者としては全くクールではありませんでした。公案だったら老師から落とされているでしょう。だから私は、今日も坐っています。土居彩編集者。株式会社マガジンハウスに14年間勤め、anan編集部、Hanako編集部にて編集者として、広告部ではファッション誌Ginzaのマーケティング&広告営業を勤める。’15年8月〜’17年5月、カリフォルニア大学バークレー校心理学部にて、畏怖の念について研究するダチャー・ケトナー博士の研究室で学ぶ。’18年9月〜’19年1月、7月、ニュー・メキシコ州サンタフェにあるウパヤ禅センターに暮らしながら、ジョアン・ハリファックス師に師事。現在は、書道家・平和活動家、13世紀の道元禅師を初めて英訳し欧米に伝えた禅研究家の棚橋一晃氏の著書『Painting Peace(平和を描く)』(シャンバラ社)を翻訳中。恩人たちに支えられ続けながら、会社を辞めて渡米奮闘したドタバタな当時の様子を綴ったananweb連載『会社を辞めて、こうなった』も。
2019年10月02日皇帝の権力や成功の象徴としても用いられ、お金と幸せを引き寄せる力があるとされる「龍神」。金運と仕事運の傾向を知り、どう動けば運が開くのか、愛新覚羅ゆうはんさんに教えていただきました。大変革の時こそ自分の足元を見直すことが大切。お金に困りたくない、幸せになりたい。誰しもがそう願うことでしょう。龍はそんな欲望に素直で忠実な人の味方です。ここ数年、龍の力に対する注目が高まっていますが、これは今に始まったことではありません。中国最後の王朝「清」を建国した愛新覚羅家も、皇帝を龍になぞらえて自分たちを龍の子孫と呼び、権力の象徴として国を統治したのです。その末裔にあたる私自身も、そのことで様々な恩恵を受けてきました。そもそも現在、皆さまがよく目にする龍は、古代中国で生まれた神獣であり、9種の動物を組み合わせた形でかたどられています。さらにその起源を遡ると、川の流れ、海の水面、山の尾根など、波形状の自然物の流れがモチーフになったといわれます。そこに住んでいた水陸両生の蛇やワニが見た目のモデルとなり、特に蛇は脱皮をすることから「再生復活」の象徴として長く神聖視されてきました。天候を左右し雨や雷を呼ぶ神としても崇められ、古代日本でも蛇信仰をベースに、五穀豊穣を願う雨乞いが行われました。このように、龍の根源は自然物であり、生命が生まれた海、生命維持に欠かせない水、海の幸、山の幸と季節の恵み、そしてそれを頂く私たち人間にも龍の力は宿っています。そのような観点から生まれたのが、この「守護龍占い」。龍は特別な存在ではなく、私たち一人一人に宿って恩恵を与えてくれる身近な存在であるという考えを基に、そこに風水という環境学の理念を組み合わせて作った、オリジナルの占術です。権力や水の象徴である龍のパワーと相性がいいのが「金運」と「仕事運」。特に2019年は龍が大きく動く年となります。年号が変わるとともにそのパワーは増大していき、既存の常識が打ち破られ、非常識と言われていたことが常識へと移り変わるほどの大変革の時となりそうです。時代の鳴動に吹き飛ばされないよう、いま一度自分の足元を見直すことが大切になります。天変地異を起こすほどの龍パワーの波に乗るためには、あなたに宿っている守護龍を深く知り、繋がりを強化することが、運命の鍵となるでしょう。監修・文愛新覚羅ゆうはんさん占い師、開運ライフスタイルアドバイザー。中国黒龍江省に生まれ、清朝皇帝・愛新覚羅一族の流れを汲む。鑑定や執筆、風水スクール主宰など多方面で活躍。主著に『驚くほどお金を引き寄せる!龍神風水』(日本文芸社)。※『anan』 2018 年12月26日号より。イラスト・沼田光太郎(by anan編集部)
2018年12月21日こんにちは、島本薫です。「対詩ライブ」というイベントを耳にしたことはありますか?ふたりの詩人が数行ずつ言葉を紡ぎ、観客の前で一編の詩を書いていく「即興詩のかけあい」です。本日は、詩人を身近に感じられる「対詩ライブ」の魅力をお届けしましょう。■「対談」でも「対戦」でもない「対詩」のライブ詩人がいかにして詩を創作するのか。詩人とはどんな人たちなのか。詩と詩人を身近に感じられるイベントです。主催obla()t隣人のように、詩人を身近に。文学ではない場所で「詩的なもの」と出会う。そんなコンセプトで始まった「対詩ライブ」。「対詩」とは、ふたりの詩人が交互に5行以内の詩を書いて、12の倍数でひとまとまりの「詩」とするもので、複数の詩人が詩を書き継ぐ「連詩」の一種です。リレー形式の即興詩という世界初の試みを続けてきたのは、詩人の谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)さんと覚和歌子(かく・わかこ)さん。観客を前にしたそのライブでは、書き手はひとり静かな場所で自分と向き合いながら言葉を紡ぐわけにはいきません。ライブ終了までの限られた時間の中、どんなテーマの詩を書くことになるのかもわからない未知の旅に出発するのです。言葉を選び直したり、行をまるごと削ったり。詩作の様子はスクリーンに映し出され、詩が生み出されるスリリングな一瞬一瞬を、観客も共有します。「できました」という声を聞くどきどき感は、ライブでしか味わえないもの。また、短い詩がひとつ誕生するたび、詩人自らによる朗読や解説を聞くことができるのも、ライブならではの魅力でしょう。ところが、対詩ライブの面白さはそれだけではありません。観客は、生まれたばかりの詩や創作について、詩人にたずねることができるのです。■詩や詩人との距離が近くなる「対詩」では、ひとつの詩が出来あがると相手に詩作を引き継ぐわけですが、次の詩ができあがるまでの時間は待つ方の詩人と観客とのトークタイムとなり、さまざまな質問が飛び交います。「初めに書かれていたものからまったく違う詩になりましたけど、どういう流れでそうなったのですか?」「朗読で『工場』を『こうば』とお読みになっていましたが、『こうじょう』という読み方ではないのですね」谷川俊太郎さんも覚和歌子さんも気さくに質問に応じてくれ、「自分の書いた詩を発表していくにはどうしたらいいでしょう」といった創作の悩みから、時には「才能の源泉とは?」という難しい質問までもが飛び出します。「相手の詩ができあがるのを待っている間は、どんなことを考えているのですか?」「ひとりで詩を書くのと対詩とは、どんなところが違いますか?」そんなやりとりを重ねていくうちに、詩や詩人が身近になり、言葉というものがより愛おしくなっていく――それこそが「対詩ライブ」の魅力であり、多くのリピーターを生む理由なのでしょう。■連句から連詩へ、そして対詩へ、読者の心の中へ連詩には何を書くかを自分で決めなきゃいけないというストレスがない。よく自己表現と人は言うけれど、実は自己表現というものも他からの働きかけがあってはじめて可能になるんだってことを連詩は教えてくれるんです。谷川俊太郎日本の伝統文芸には、上の句(五・七・五)と下の句(七・七)を順に読んでいき、ひとつの詩を作り上げて楽しむ「連歌(連句)」という形式がありますね。これをもとに始まった詩の共作が「連詩」です。「他人がいると、思いがけないことがきっかけとなって言葉が出てくる」と語る、谷川俊太郎さん。「連詩は誰が作者というわけではなく皆で創るもの。こうした世界観は日本独特のもので、いい意味で我が消えているすごく美しい世界だと思うんですね」と話す、覚和香子さん。そんなふたりの創作の裏側や推敲の過程まで見せてしまう、スリリングなステージ上の連詩「対詩ライブ」。9年に渡る対詩作品と解説が、このたび一冊の本になりました。『対詩2馬力』著者:谷川俊太郎、覚和歌子装丁:大島依提亜出版社:ナナロク社発刊:2017年10月ライブは毎回チケットが完売という人気ぶりですが、詩が生まれる瞬間に、あなたもいつか立ち会ってみてください。■対詩ライブ:関連情報◆主催:obla()t(オブラート)◆谷川俊太郎公式サイト◆覚和歌子公式公認ファンサイト
2017年11月01日バンダイの展開するアクションフィギュアシリーズ「魔戒可動」より、『魔戒可動 光覚獣身 ガロ』の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年6月発送予定で、価格は10,584円(税込)。「魔戒可動」シリーズは、2006年より発売のイクイップ&プロップシリーズより派生した新ブランドで、造形美と可動が一体になった『牙狼<GARO>』の新しいアクションフィギュアシリーズ。竹谷氏・藤岡氏の圧倒的な造形力に今回新規搭載の関節機構を肩、肘、腰、股、膝に盛り込むことにより、自由自在な可動を実現している。今回は2014年4月~9月に放送された特撮TVドラマ『牙狼<GARO>-魔戒ノ花-』に登場する歴代最強の黄金騎士と謳われた冴島雷牙が、最終決戦の中で心滅獣身を克服した姿「光覚獣身ガロ」が、フルアクションフィギュアとして立体化される。『魔戒可動 光覚獣身 ガロ』は、魔戒騎士史上最大のボリュームにて商品化。特徴的な大剣は劇中同様に、開閉ギミックが内蔵されている。専用台座付属で、大剣やボディの保持が可能。眩い金色のボディと複雑なディテールも細部まで造形されるとともに、「魔戒可動」らしくアクション性も両立しており、かつてないスケールで立体化される、「光覚獣身ガロ」の決定版フィギュアとなる。セット内容は本体に加え、交換用手首左右各2種、専用武器、専用台座一式。商品価格は10,584円(税込)で、予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2015年6月を予定している。(C)2014 雨宮慶太/東北新社
2015年01月31日