ドラマ10「大奥」の【三代将軍家光・万里小路有功編】が1月17日放送。斉藤由貴演じる春日局に「斉藤由貴さんの春日局が怖い」「予想以上凄みのある春日局」などの声が続出。その迫力に多くの視聴者が恐怖を感じた模様だ。男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いてセンセーションを巻き起こした、よしながふみによるコミック「大奥」を原作に、3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまでをドラマ化する本作。江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、“若い男子にのみ”感染し“数日で死に至る”恐ろしい病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」が日本中に広がり、男子の人口が女子の1/4まで激減。男子が希少な存在となったことで、女子が男子の代わりとして労働の担い手となり、江戸城でも将軍職が女子へと引き継がれ、大奥も男の世界へと変貌を遂げる…という世界観のもとストーリーが展開する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。【三代将軍家光・万里小路有功編】は“男女逆転”大奥の始まりを描くエピソードとなり、赤面疱瘡が広まるなか、若い男子にのみ感染するはずの赤面疱瘡によって3代将軍家光がまさかの死を迎えるところから始まる。春日局は家光が赤面疱瘡で死んだとなれば、また戦乱の世に逆戻りすると考え、家光の死を隠し秘密裏にその娘を将軍の身代わりにし子を産ませ、徳川幕府を維持しようと考える。そして公家出身の僧・万里小路有功が、春日局の策略で無理やり還俗させられ大奥入りさせられる…という物語。春日局の策略によって家光の側室「お万の方」となり、家光の心を開いていく万里小路有功役で福士蒼汰。本来の家光の隠し子で家光の死を偽装するため、将軍に据えられた徳川家光(千恵) 役で堀田真由。元々の家光の乳母で大奥の実質的な創設者でもあり、千恵を拉致、跡取りを産ませる目的で大奥を男性中心に入れ替え、有功を大奥入りさせた春日局役で斉藤さん。春日局の子で家光の側近となる稲葉正勝役で眞島秀和。有功付きの小僧で彼とともに大奥へ入り部屋子となる玉栄役で奥智哉。春日局の命により有功の部屋子となるのちの大奥御右筆・村瀬正資役で岡山天音といったキャスト。8代将軍の徳川吉宗役で冨永愛も出演する。放送が始まると「斉藤由貴さんの春日局が怖い」「斉藤由貴さんのど迫力にヤラれました」「大奥、斉藤由貴が出演1分で「これはすごい怪演……!」て思った」「予想裏切らないどころか予想以上凄みのある春日局の斉藤由貴」など、斉藤さん演じる春日局の迫力に触れた視聴者からのツイートがタイムラインに続出する事態に。また「福士蒼汰がめちゃくちゃ有功様」「話し方も身のこなしも姿も美人すぎて有功福士蒼汰のことばかり考えてしまう」など福士さんの有功を高く評価するコメントも数多く投稿されている。【第3話あらすじ】有功は家光から贈られた猫に若紫と名付け、若紫の存在で家光と有功の距離は次第に縮まっていく。一方、玉栄は有功のことを良く思わない者たちから嫌がらせを受け始める。有功もまた玉栄の変わった様子が気がかりになっていく。そんな中、有功と家光を繋ぐ若紫を巻き込んだある事件が起こってしまう…。ドラマ10「大奥」は毎週火曜22時~NHK総合ほかで放送中。(笠緒)
2023年01月18日’64年のドラマ版『愛と死をみつめて』(TBS系)に始まり、数々の名作ドラマを残して、この世を去った脚本家の橋田壽賀子さん(享年95)。生涯“女性”を描き続けた姿を本誌秘蔵写真で振り返るーー。【’68年】朝ドラ初のカラー作品『あしたこそ』主演の藤田弓子と43歳の橋田さん。【’81年】大河ドラマ『おんな太閤記』放送を機に、橋田さんを本誌が密着取材。【’83年】国民的ドラマ『おしん』はアニメ版も制作。泉ピン子、小林綾子と。【’84年】『大家族』(TBS系)では3世代で同居する家族の嫁姑問題を描いた。【’85年】大河ドラマ『いのち』の制作発表会で主演の三田佳子と仲よく歩く姿。【’88年】大河ドラマ『春日局』の撮影現場で佐久間良子と語らう橋田さん。【’90年】この年から始まった『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)は’19年まで新作を放送。【’93年】『渡る世間は鬼ばかり』のメンバーで「橋田ファミリーの会」を開催。【’93年】第1回橋田賞の受賞パーティで“両手に少年隊”の橋田さん。【’10年】『渡る世間は鬼ばかり』の最終シリーズの制作発表会。【’18年】第26回橋田賞の授賞式にて。新人賞の有村架純、竹内涼真の姿も。「『なんで“うちの家”のことをそんなによく知っているんですか?』と、(視聴者から)よく言われるの」と、テレビ番組のインタビューで語っていた橋田さん。「それはひとえに、ご自身の日常や経験、思いをドラマに込められてきたからでしょう。毎朝、新聞の投稿欄をじっくり読み、庶民の暮らしを脚本に生かすことでも知られていました。有名な長ゼリフは、家事に勤しむ女性たちにも、ドラマを耳で理解してもらうため。『二流で結構!』との自負もおありだったと聞きます」そう、ドラマウオッチャーの田幸和歌子さんは語る。社会情勢をドラマに反映しながら、その時代時代を生きる女性のリアルな姿を描いてきた。「女性脚本家の先駆者である橋田さんが、草分けとなったことも多いんです。たとえば大河ドラマ『おんな太閤記』では、戦国ものを女性、庶民の視点で描き“戦国ホームドラマ”と呼ばれました。“嫁姑問題”や“夫がマザコン”という設定を取り入れたのも橋田さんが元祖。そこには“妻”としての経験が投影されています。『おしん』の嫁いびりは、おのおのの世代の正義と正義の衝突として、また『渡る世間は鬼ばかり』では、岡倉家の5人の女性を通して、家庭の崩壊や、さまざまな結婚のあり方が、描かれました。つねに、命の尊さと、女性の強さ、自立を描いてきた橋田さんは、まさに日本のドラマの母といえます」コロナ禍の今を生きる女性たちを、橋田さんなら、どのように描いたであろう。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月16日2021年4月5日16時50分、脚本家である橋田壽賀子(はしだ・すがこ)さんが亡くなったことが報じられました。95歳でした。テレビドラマを中心に、『おんな太閤記』『春日局』『渡る世間は鬼ばかり』など、数えきれないほどの名作を生み出してきた橋田さん。その功績を称え、これまで紫綬褒章や文化勲章などを受章し、文化功労者として選定されました。橋田さんの作品には、泉ピン子さんをはじめとするお馴染みの役者が出演することから、通称『橋田ファミリー』と呼ばれています。作品に関わってきた人だけでなく、橋田さんの作品に勇気付けられてきた多くの視聴者から悲しむ声が上がりました。今後も橋田さんの作品は、映像を通して人々に笑顔を与えてくれることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2021年04月05日先日、10月21日(金)にスタートした「TOKIO」松岡昌宏出演ドラマ「家政夫のミタゾノ」。この度、11月4日(金)放送の第3話に夏木マリがゲストとして出演することが決定した。本ドラマは、松岡さん演じる一流家政夫の三田園薫が、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、部屋の汚れだけでなく、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていくというヒューマンドラマ。三田園と共に依頼主のもとへ派遣される家政婦仲間の花田えみり役に清水富美加、三田園たちが所属する家政婦紹介所の所長・結頼子役に余貴美子らも登場する。今回明らかになった夏木さんが演じるのは、とくやまグループ社長・徳山康介宅の家政婦たちを取り仕切る“家政婦総取締役”・春日井福子。先代社長の時代から徳山家に仕え、康介が生まれたときから一番そばにいたため、「かーさん」と呼ばれ慕われており、家の中のことだけでなく会社の経営に関する決定事項にまで口を出すほどの絶対的権力を持っているという役どころだ。さらには、長年家政婦として仕えてきたため家事全般に関する知識・スキルも並外れたものを持ち、その知識量は三田園をも凌駕。そんな福子の支配下にある徳山家に派遣されてきた三田園と花田えみりだが、一流家政夫を自負する三田園と福子はお互いに静かな対抗心を燃やすことに…。そして、この徳山家には“家政婦はメイド服を着用すること”というしきたりがあり、もちろん“家政夫”である三田園も例外ではなく、えみりと共に黒のメイド服を着させられることに。本ドラマで女装にも慣れてきた(?)松岡さんだが、初めて着るメイド服については「実は普段の三田園の格好より楽なんですよ!だからこっちのほうがしっくりきてるかも」と意外な着心地の良さを実感していたようだ。今回がドラマ初共演となった松岡さんと夏木さんは、「昔から拝見してきた方だったので、ついにご一緒できて嬉しかったです!」(松岡さん)、「松岡さんとは念願叶っての共演、嬉しかったです。今回は台本を読んですごく面白かったし、松岡さんにも会いたかったので出演させていただいたんですよ(笑)」(夏木さん)と明かし、お互いの初共演を喜んだ。また、松岡さんの女装姿に夏木さんは「意外と女装が似合うわよね(笑)。彼はガタイがいいからどうなるんだろうと思っていたけど、案外チャーミング!」と絶賛し、松岡さんも「“家政婦総取締役”という役を夏木マリさんがやってくださるというところに、いい“怪しさ”が足されていますよね。三田園もこんな怪しい感じなので、まさに『怪しい対決』ですよね(笑)」と話していた。そして、3話について松岡さんは「時代劇のようなお話。夏木さんの役名も“春日井福子”という春日局を思わせるような名前で、『大奥』を思わせるようなストーリーになっていますので、楽しみにしていただきたいです」とメッセージを寄せた。「家政夫のミタゾノ」第3話は11月4日(金)23時15分~テレビ朝日系にて放送。(cinemacafe.net)
2016年10月24日「玉の輿」。それは女性たちの憧れ。「でも、私にはムリムリ……」なんて端からあきらめるのは早いかも。だって、今より身分制度が厳しかった江戸時代に、庶民が将軍の寵愛を受けて玉の輿に乗ることもあったのだから。現代で例えるならば、一般人が総理大臣や大統領と結婚! というところでしょうか。もちろん、玉の輿に乗るには秘訣があります。そこで見事玉の輿に乗った江戸時代・大奥のシンデレラたちから、その秘訣を紐解いてみましょう。○側室は所詮女中、目指すは将軍の母江戸城内にあった大奥は、徳川将軍の子どもを産んで育てるための空間でした。およそ1,000人以上もの女性が暮らしていたそうです。ほとんどは、将軍や正室の身の回りのお世話をする女中たちでした。彼女たちに将軍の手が付くと晴れて側室となるわけですが、それだけでは大して優遇されませんでした。側室となっても身分上は女中のままだったようです。男の子を産み、その子が将軍になって初めて権威を振るうことができ、玉の輿に乗ったと言えたのです。まずは、大奥の頂点に立った2人の娘を事例にしましょう。○八百屋の娘のシンデレラストーリー本格的に大奥が整えられたのは、3代将軍・家光の頃。家光は30歳を過ぎても子どもがいませんでした。その理由は家光が男色家だったから。女性を近づけようともしなかったそうです。血筋が命とも言える将軍家でこれは由々しき事態! 家光の乳母・春日局(かすがのつぼね)は、家光になんとか女性に興味を持ってもらおうと、身分に関係なく美しい女性を手当たり次第に大奥へ放り込んでいきます。そのうちのひとりが、八百屋の娘・お玉でした。自分の身分が低いのを恥じていたお玉は、とても勉強熱心な娘でした。また、信仰心も厚く、寺社へたくさんの寄付を行うなど、心清らかで努力家な女性であったことが分かります。そんなお玉はすぐに家光お気に入りの側室となり、20歳で徳松という男の子を産みます。しかし、すでに家光には男の子がおり、徳松が将軍になれる可能性は限りなく低いものでした。ところが時は流れ、徳松の異母兄である4代将軍・家綱は子どもがいないまま死去。すると、将軍の座が徳松に回ってきたのです。5代将軍・綱吉の誕生でした。こうして、八百屋の娘から将軍生母にまで登りつめたお玉。「玉の輿に乗る」という言葉は、高い身分の人が乗る輿の美称が語源なのですが、「お玉の名前が由来だ」なんて俗説が流布するほど、誰もがうらやむシンデレラストーリーを歩んだのです。○寺娘から上り詰めるも、危うかった大奥頂点の座玉の輿に乗った女性をもうひとり紹介します。6代将軍・家宣の側室となったお喜世(きよ)です。小さな寺の住職の娘だったお喜世は、いくつかの大名家に奉公しにいく立場でしたが、縁あって大奥へ上がります。お喜世は薄化粧を好み、うわべだけの派手さや美しさを嫌う、つつましやかな性格の持ち主だったようです。また、書籍を読んだり和歌を嗜(たしな)んだりするなど、深い教養を持ち合わせていました。そんなお喜世を家宣が放っておくはずもなく、寵愛を一身に受けた彼女は男の子を産みます。そのわずか3年後に家宣が亡くなると、お喜世の幼い息子が7代将軍・家継として就任。絶大な権力がお喜世のもとへ転がり込んできました。将軍生母となるとその家族も恩恵に預かることができるのですが、お喜世は自分の父や兄弟に対して「身を慎むように」と釘を刺しています。立場におごらない、芯のしっかりした女性だったのでしょう。ただ、お喜世は幸せだったかというとそうでもないのです。後にお喜世に仕えていた絵島という女中が、大勢の追放者を出すような大スキャンダルを起こしてしまいます。お喜世自身には何のおとがめがなかったのですが、この事件でお喜世の権力は弱まってしまいました。さらに、お喜世の息子・家継がわずか8歳で夭折してしまいます。権力争いに巻き込まれるなど、その地位は決して安定したものではなかったお喜世。とは言え、生涯、将軍生母として優遇され続けたため、晩年は1万坪もある屋敷で不自由なく暮らすことできたそうです。○大奥流・玉の輿を狙うコツを現在に生かす2人のシンデレラストーリーはいかがでしたか? ところで、2人がすんなりと将軍に手を付けられたかというと、そんなことはありません。そもそも将軍のお目にかかる機会がなければ、将軍に手を付けられることはありませんよね。しかし、大奥の女性たちにも身分があり、将軍に会えるのはごく限られた女中だけでした。つまり、大奥の中で出世をすることが玉の輿に乗る一番の近道だったのです。大奥での出世は「一に引き、二に運、三に器量」と言われました。「引き」とは、自分を引き立ててくれる上司のもとにつくこと。例えばお玉は、当時の大奥の実権を握っていた春日局から後押しがあったので、側室になることができました。ですが、上司が失脚してしまえば、自分の出世も危うくなります。逆に、思いがけないタイミングで昇進のお声がかかることも。まさに「運」次第です。また、将軍の玉の輿を狙って、賢く美しい女性がわんさか集まっていますから、「器量」がなければバカにされてしまいます。かといって、ここは嫉妬渦巻く女の園。美しすぎたり優秀すぎると、孤立してしまうこともあるのです。いじめは日常茶飯事だったようで、例えば将軍の手が付いた人を「汚れた方」、そうでない人を「お清の方」と呼んでいたとか。さらには、懐妊が分かった女中に流産の呪いをかけることもあったようです。女の嫉妬心というのはすさまじいですね。陰湿ないじめにも屈しない強い心を持ち、自分を磨く努力を怠らなかったからこそ、お玉にもお喜世にも運が回ってきたのでしょう。ただし、出世が全てだったか、というとそうではありませんでした。お風呂で将軍の身体を洗う係の下っ端女中が見初められ、一足飛びに側室に! なんてこともあったのです。まずはお目当ての相手と同じフィールドに立つ、つまり、なんとか意中の人の目にとまるところに立つ。それが、現代においても玉の輿に乗る第一歩なのかもしれません。なんでしたらこの際、「ハンカチを落とす」もアリかもしれませんよ。○筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ、『国分寺を歩く』(ともにイカロス出版)、『日本の神社完全名鑑』(廣済堂出版)、『新版 大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2015年04月18日社内を取り仕切っている年長女性のことを「お局様」と呼ぶことがあります。会社に長くいて、人脈もあり、怒らせると怖い…そんなイメージの「お局様」。これは江戸時代の大奥制度を仕切っていた「局」という階級、また歴史上有名な「春日局」をイメージして流行ったものだといいます。しかし、お局様化しているのは女性だけでしょうか? もし男性バージョンを表す言葉があるとしたら、どんなものになるのか、マイナビニュース会員300名に聞いてみました。■老中まず多かったのが「老中」という回答です。「お局様」が江戸時代の呼称からきているため、合わせた回答が多く見受けられました。「老中…ちょっと偉すぎるか」(29歳男性/運輸・倉庫/販売職・サービス系)という意見もあるように、老中は将軍のすぐ下で実権をふるう、いわば取締役。そこまで偉ければ、確かに社内を取り仕切るはずだ…という気もしますね。■長老こちらも多かったのが「長老」。「老中」よりもかなりグレードが落ち、「村」レベルのイメージです。また、似たような言葉でいえば「主! ぬし、沼の主、みたいに会社の主になってそうだから」(43歳男性/情報・IT/技術職)というものもありました。ほかにも「牢名主」(45歳男性/マスコミ・広告?クリエイティブ職)など、役職はないものの周りを仕切っている…ということを表している言葉が多く挙がってきました。■古だぬきなかなかのインパクトだったのが「古だぬき」(34歳男性/小売店/販売職・サービス系 )。こちらも何名か挙げてくれていましたが、意地の悪さや食えなさが伝わってくるようです。「ネチ男」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)という言葉も、いかにも小言をたくさんいわれそうで恐ろしいですね。■その他その他、面白かった意見などを集めました。・「お局とリンクするよう"殿"はどうでしょう? もちろん、悪い意味での"殿"です」(27歳女性/生保・損保/販売職・サービス系)・「夫局でいいと思います…あるいは雄局もおしゃれかな」(29歳男性/運輸・倉庫/技術職)・「名だけ幹部」(28歳女性/建設・土木/技術職)・「ビジネスマスターキー」(30歳女性/電力・ガス・石油/事務系専門職)・「不良在庫中年」(44歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)全体的にはやはり江戸時代の役職にちなんだものが良いという意見が多数派でした。そして、女性の「お局様」よりも権力を持っているイメージが多いのも特徴かもしれません。男性でも女性でも、呼ばれて気持ちがいい言葉ではありません。自分が「お局」「老中」になっていないか気を付けて、社内を仕切るだけでなく、仕事の成果をあげることが必要になるのではないでしょうか。調査時期: 2014年6月5日~6月7日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性137名 女性163名 合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2014年06月09日今年のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」主演の上野樹里から、来年1月より放送開始する「平 清盛」で主演を務める松山ケンイチへのバトンタッチセレモニーが11月6日(日)、NHKで行われた。「江」は10月上旬にクランクアップを迎え、放送もこの日を含めて残り4回。一方の「平清盛」は夏に撮影が開始され、現在13〜14話の収録が行われている。久々にNHKスタジオを訪れた上野さんは改めて「『終わるのだな』というのを実感しました」としみじみ。残りの放送について「大坂夏の陣での姉の茶々との別れが迫ってます。三姉妹にとって大きな試練であり、最大のクライマックスです。秀忠(向井理)がどんな決断をするのか?江がそれを妻としてどう受け止めるのか?夫婦の絆の強さが試されます。春日局と江の間にどのような感情が芽生えるのか?戦国を母として妻としてどのように生きるのかを最後まで見てほしい」と思いを語った。松山さんは「大河ドラマは50年続いた伝統があり、勇気や元気を与え続けてきた大事なドラマ。まだ前半ですが、(清盛が)変化していき、日々充実しています」と笑顔。「女性が少ないので男たちでだべっていて、男子校のような雰囲気です」と現場の様子を明かした。バトンタッチのセレモニーでは、互いにドラマにゆかりのある品を贈り合った。上野さんからは三姉妹が母・市、養父・柴田勝家と過ごした越前・北ノ庄(福井県)の名産、越前ガニを贈呈。松山さんからはドラマの舞台である広島の名産品で熊野町生産の化粧筆が手渡された。1年以上に及ぶ撮影を乗り切るコツを尋ねられた上野さんは「みんなで情報交換して、ありとあらゆる健康に良いことを試してました」と明かした。松山さんは「いま食事に気を遣ってますが、一番大事なのは撮影が押さない(※撮影が長引かない)こと。時間通りに終えて家に帰り、しっかり休む。朝の4時までダラダラやってると持たない。撮影部のみなさん、そうですよね(笑)?」と時間内での終了を呼びかけた。上野さんは「江」で時間が押すことは時々あったようで「回を増すごとにカツラや衣裳が重くなっていったり、正座での芝居が多くなったのでストレッチしたりしてました」と明かした。さらに「みんなで手作りのご飯を持ち寄ったり、差し入れしたり。NHKはお菓子を用意してくれないので(笑)!」とアドバイス。松山さんは「参考になります」と顔をほころばせていた。今年は3月に東日本大震災という未曾有の災害に見舞われたが、上野さんは「気持ちが揺さぶられましたが、前に進める人が止まらずに進んでいくしかない。一生懸命演じることで勇気や希望を与えられるように頑張るしかないという思いでした」と切実な表情で語る。松山さんも「ドラマや映画は、心の栄養剤のような役割がある。大変な思いをされている方に元気を与えられるように精一杯、魂込めてやりたい。子供が夢中になって遊ぶのと同じように、夢中に生きるというのがテーマ。たくさんの人に見てほしい」と言葉に力を込めた。「平 清盛」は2012年1月8日(土)よりNHKにて全50回で放送。
2011年11月07日舞台版「大奥」が初日開幕ドラマで、映画で人気を集め、話題となった「大奥」シリーズの舞台化第2弾となる待望の舞台が幕開けだ。2日、東京の明治座で、舞台「大奥第一章」が初日を迎えた。この舞台で松下由樹は初座長を務める。大奥といえば、豪華絢爛な衣装やセットも注目されるが、舞台版も実に豪華!衣装として使用される着物の数々は、京都の職人が金糸・銀糸をふんだんに用いて作った1点ものばかりで、なんとその衣装総額は2億円!あいさつに立った松下の打掛だけでも、1500万円というからすごい。舞台裏は表とは逆のバトル状態?!本番の表舞台では、今回も見ごたえのある女たちの火花が散るバトルが繰り広げられるそう。それぞれに精一杯生きる女性陣のたくましさ、美しさには魅せられるものがありそうだ。春日局役の松下は、舞台中16回の着替えがあるそうで、舞台裏は大変なのだとか。これだけの衣装となるとさぞ着替えも大変だろうと思うのだが、本人も走り回り、チームワークであっという間に着替えが完了しているそうだ。舞台裏は、まるで戦争といわんばかりの忙しさながら、スタッフ・出演陣のかたいチームワークで成り立っているようで、こちらはある意味なかのよい逆バトル状態?!舞台版の「大奥第一章」も見ごたえ抜群のようだ。公演は明治座で27日まで、つづく来月の11月4日から27日は名古屋・中日劇場での公演が予定されている。元の記事を読む
2011年10月04日大ヒットドラマ『大奥』が再び舞台化されることとなり、10月2日、東京・明治座にて初日の幕を開けた。タイトルに『大奥 第一章』とあるように、大奥の誕生にいたる物語を描いた本作。ドラマ版と同じく春日局役を松下由樹が、江与(または“江”)を木村多江が演じる。『大奥第一章』チケット情報ある事件をきっかけに夫から離縁され、我が子とも引き離されてしまったふく(=のちの春日局)。しかし二代将軍の徳川秀忠(原田龍二)とその正室・江与との子・竹千代(=のちの家光)の乳母に登用されたのをきっかけに、竹千代を守ることこそがふくの生きがいとなっていく。だが江与は我が子を奪われたとして、ふくを目の敵に。その確執は、次男・国松(のちの忠長)の誕生で決定的となり……。まず幕開けで目を引くのは、まるで金雲たなびく屏風絵のような、絢爛豪華な舞台美術。そしてそこに総勢20名以上もの女たちが列をなして登場し、大奥の世界観を観客に強く印象づける。また役者たちが身に纏う、きらびやかな衣裳にも注目。これらは京都の職人が丹精込めて製作した一点物で、舞台衣裳の総額はなんと2億円を超えるとか。まさに大奥を彩るにふさわしい舞台が用意されたと言える。そして大奥と言えば、女たちの戦いが最大の見もの。三代将軍の世継ぎ問題を背景に、乳母(=春日局)と実母(=江与)の壮絶なバトルが展開される。だがそこにあるのは、単に憎しみの感情だけではない。ふたりとも母として子を思う気持ちが強過ぎたゆえの結果であり、それがまた物語に深い感動を与えている。春日局演じる松下は、初座長として堂々たる姿を披露。舞台をしっかり締める、圧巻の存在感を発揮する。江与演じる木村は、どれだけ意地悪な行動をとっても嫌味にならない。それは彼女本来の品のよさゆえであり、正室役にふさわしい。またテレビ版でもおなじみの奥女中トリオ“大奥スリーアミーゴス”からは、鷲尾真知子と山口香緒里が参加。緊張感のある物語のなか、彼女たちの軽妙なやり取りが、大いに客席の笑いを誘っていた。公演終了後には、松下、木村が出席しての会見も。座長としての意気込みを訊かれた松下は、「座長というより、みんなの力があってでき上がっていくのが舞台」とチームワークのよさをアピール。木村は「この皆さんとご一緒できて嬉しい。最後まで座長についていきます!」と本作にかける熱い胸の内を明かした。公演は、10月2日(日)から27日(木)まで明治座にて、11月4日(金)から27日(日)まで中日劇場にて。チケットはいずれも発売中。(取材・文:野上瑠美子)
2011年10月03日