昔話の主人公たちが共演するauのCM"三太郎"シリーズの最新作「待望の赤ちゃん」篇が、きょう22日から放送される。今回は、かぐや姫(有村架純)が赤ちゃんを抱いて、桃太郎(松田翔太)と一緒にあやしているシーンからスタート。この光景を見た浦島太郎(桐谷健太)と金太郎(濱田岳)は、「え?その赤ちゃんって…」「まさか、今度こそ~!」と、ついに2人が子供を授かったと思い込む。しかし、そこに鬼(菅田将暉)が登場し、鬼の嫁が産んだ三つ子の1人を預けてもらったということが明らかに。鬼はこれで「8人目っす!」と子だくさんになるため、桃太郎は「家族が増えると大変だね」と心配するが、鬼は赤ちゃんを抱っこしながら「大変の数だけ幸せがあるっす」と、イクメンぶりを見せる。今回の撮影は、本物の赤ちゃんが出演。かぐや姫に抱かれていたときは穏やかな笑顔を見せていたが、鬼に抱かれた瞬間大泣きしてしまった。どうやら目元のメイクが怖かったようで、撮影が進むにつれて慣れてきたが、泣きつかれて突然寝てしまい、その後の引きの画では人形で撮影した。
2016年07月22日神木隆之介主演で来年実写映画化もされる「3月のライオン」。この度、今秋放送予定のアニメ「3月のライオン」のオープニング&エンディングテーマを、「BUMP OF CHICKEN」が担当することが決定。オープニングテーマは書き下ろしの新曲、エンディングテーマはコラボソング「ファイター」起用することが分かった。主人公・桐山零は、幼い頃、事故で家族を失い、心に深い孤独を背負う17歳のプロ将棋棋士。東京の下町にひとりで暮らす零は、あかり・ひなた・モモの3姉妹と出会い、少しずつ変わり始めていく…。これは、様々な人間が「何か」を取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語――。原作は、「ヤングアニマル」(白泉社)にて連載中の「ハチミツとクローバー」などで知られる羽海野チカによる同名コミック。将棋界を舞台にした本作は、「第4回マンガ大賞2011」、「第35回講談社漫画賞」一般部門受賞、「第18回手塚治虫文化賞」マンガ大賞受賞など様々な賞に輝き、いま大人気の漫画だ。現在、総動員数30万人を予定している大規模なスタジアムツアーを開催中のアーティスト「BUMP OF CHICKEN」。「3月のライオン」との縁は、2014年に発表された原作コミックス10巻と「BUMP OF CHICKEN」の楽曲「ファイター」にさかのぼる。お互いをクリエイターとしてリスペクトしていた両者のコラボレーションとして、「BUMP OF CHICKEN」は「3月のライオン」と呼応した楽曲「ファイター」を書き下ろし、それを聴いた羽海野氏が「3月のライオン」前日譚ともいえるスピンオフ漫画を描き下ろすという前代未聞の試みが実現したのだ。そして、アニメの制作が決定した際、原作に対してこの上ない愛情で応えた「BUMP OF CHICKEN」に対し、アニメのオープニングテーマを手掛けて欲しいと熱望し、今回の2度目のコラボが実現する運びとなった。再びのコラボに「BUMP OF CHICKEN」は、「大好きな漫画『3月のライオン』ともう一度コラボレーションできることを大変嬉しく思います。いまとても続きが気になっていて、早く読みたいです」と心境を語り、「羽海野チカ先生の素敵な画がアニメではどのように表現されるのかということや、またいままで文字で読んでいた名ゼリフの数々を実際に耳で聴けるということなどが、いまからとても楽しみです。放送開始が待ち遠しいです」とアニメ本編も楽しみにしていると話した。なお、神木さん主演で実写化される映画は、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督がメガホンを取り、前・後編の2部作で来年公開予定。そのほか、倉科カナ、伊藤英明、佐々木蔵之介、有村架純ら豪華俳優陣が出演する。アニメ「3月のライオン」は2016年秋、NHK・総合にて放送予定。映画『3月のライオン』前・後編は2017年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年07月15日2005年に発売された島本理生原作の恋愛小説『ナラタージュ』が、松本潤と有村架純の共演で映画化されることが発表された。長年に渡り映画化を熱望していたという行定勲監督がメガホンを執り、2017年秋に公開される。その他の情報映画は、高校教師と生徒として出会った男女が、数年後に再会し、一生に一度しかめぐり会えない“究極の恋”に落ちる様を描いたラブ・ストーリー。決して許されないとわかっていながらも惹かれ合うふたりの純愛を紡ぎ出していく。高校の演劇部の顧問で、ある過去の出来事によって逃れられない影を抱えている教師・葉山貴司を松本が、孤独だった高校生活を葉山によって救われた元生徒で、現在は大学に通う工藤泉を有村が演じる。痛みすらも愛おしいほどの恋を体現するふたりは、「恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うものだと思います。でも、人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるものだと信じています。有村さんと一緒に、清らかであるのと同じほど、苦しい心模様を表現していきたいです」(松本)、「大人とか子供とか関係なくひとりの女性としてひとりの男性に愛を注いでいくのですが、そのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います」(有村)とコメントを寄せた。ふたりをキャストに迎えた行定監督は、「不確かな愛に揺れるふたりを松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなに辛いのならしなければよかったと思えるような、“恋愛映画の金字塔”を目指して、スタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います」と意気込みを語っている。『ナラタージュ』2017年秋全国ロードショー
2016年07月14日前クールで高視聴率をたたき出したドラマ「99.9-刑事事件専門弁護士-」での好演も記憶に新しい「嵐」の松本潤が、2017年のNHK朝ドラ「ひよっこ」のヒロインに決まった有村架純と映画初共演。共に『ピンクとグレー』行定勲監督と初タッグを組み、「この恋愛小説がすごい」第1位の島本理生原作「ナラタージュ」の映画化に挑むことになった。大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から電話がかかってくる。葉山は泉に、演劇部の後輩のため、卒業公演に参加してくれないかというのだ。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を助けてくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまい、彼を忘れようとしていた泉だったが、1年ぶりに再会し、押さえていた気持ちが募っていく。叶わないとわかっていながらも、それでも抑えきれない葉山への恋心。葉山もまた、泉への複雑な感情を抱えていた。やがて、ある大きな事件が起こり、2人の想いがぶつかりあったとき、それは痛みすらも愛おしい、逃れることができない恋となっていた――。原作は、「第25回野間文芸新人賞」を最年少で受賞した島本理生が、2006年、20歳のときに執筆した禁断の恋を描いた恋愛小説。“ナラタージュ”とは、映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法。まさにタイトルの意味通り、ヒロインの回想によって構築されたこの小説は、スキャンダラスな内容ながら文芸的評価も高く、「第18回山本周五郎賞」候補にも選出。当時の文学界に大きな衝撃を与え、累計発行部数は35万部を誇っている。その原作発売から11年。長年にわたり映画化を熱望し、企画・構想を温めてきたのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』や『ピンクとグレー』などを手がけてきた行定監督。高校教師と生徒として出会った2人が、時が経て再会した後、決して許されはしないが、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる物語で、誰かを愛するほどに強く放つ光と陰影を、同時に紡ぎ出していく。主人公の高校教師・葉山貴司には、『陽だまりの彼女』以来の恋愛映画出演となる松本さん。これまで見せてきたまっすぐな青年役とは違い、生徒思いだが、ある過去の出来事によって逃れられない影を背負い、許されない恋に悩みながらも想いに抗えない男を演じきる。また、そんな葉山によって救われ、全身全霊で彼を愛する20歳の工藤泉には、映画『ビリギャル』で「第39回日本アカデミー賞」優秀主演女優賞および新人俳優賞を受賞し、10月には三浦大輔監督の『何者』も待機している有村さん。全てを捧げてもいいと思える恋に、身も心もさらけ出し突き進む女子大生役に体当たりで挑んでいく。2人は行定監督とは初タッグ、映画では初共演となる。この3者が織りなすセンセーショナルな化学反応に、いまからも目が離せない。<以下、キャスト&スタッフコメント>■松本潤行定監督がこの映画で描きたいと仰ったテーマに強く共鳴し、ただいま撮影に参加させてもらっています。恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノだと思います。でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています。有村さんと一緒に、清らかであるのと同じほど、苦しい心模様を表現していきたいです。キャスト含む、全スタッフ一丸となって頑張ります。■有村架純映画『ナラタージュ』に出演させていただくことが決まり、出演が決まってからとても楽しみにしていました。新しい環境での撮影に「刺激的な夏になる」と感じております。この作品は普遍的な愛を描いていきます。大人とか子どもとか関係なく、1人の女性として1人の男性に愛を注いでいくのですが、そのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います。観終わった後に皆さんの心に何か残せるよう、キャスト、スタッフ皆で精一杯頑張ります。■監督:行定勲心憂い男と女の深淵を描いた島本理生さんの原作小説を手にして10年、念願の企画が始動します。不確かな愛に揺れる2人を松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなに辛いのならしなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います。■原作者:島本理生私にとって『ナラタージュ』は、思春期の恋愛のすべてを書いた小説でした。青春はけっして明るいものではなく、むしろ孤独な季節だからこそ、主人公たちは恋をせずにはいられなかったのだと思います。刊行から10数年経ったいま、行定監督の手によって、最高のメンバーで映画化するとの知らせを受けて、大変興奮しています。一映画ファンとして完成が待ち遠しいです。『ナラタージュ』は2017年秋、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年07月14日嵐・松本潤が、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04年)や『ピンクとグレー』(16年)の行定勲監督の最新作『ナラタージュ』(2017年秋公開)で主演を務めることが12日、明らかになった。松本と映画初共演となる女優・有村架純が、ヒロインを務める。原作は、島本理生氏が20歳の若さで、狂おしいほど純粋に禁断の恋に落ちる2人の関係について執筆した同名の恋愛小説。映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法・"ナラタージュ"をタイトルに冠している通り、ヒロインの回想によって構築された同作は、スキャンダラスな内容ながらその文芸的評価も高く、第18回山本周五郎賞候補となり、宝島社が選ぶ2006年版「この恋愛小説がすごい!」で首位を獲得した。そんな原作発売から11年。原作に出会ってから長年にわたり映画化を熱望し、企画と構想を温めてきた、行定監督がメガホンを取って映画化が実現する。高校教師と生徒として出会った2人が、時がたち再会した後、決して許されない、しかし、一生に1度しか巡り会えない究極の恋に落ちる。その2人の思いが放つ光と、思いあうほどに濃くなる純愛の陰影を描き出す。松本が演じるのは、許されない恋に悩みながらも思いにあらがえない高校教師・葉山貴司。一方、有村は葉山に身も心もさらけ出しながら全てをささげても良いと思える恋に落ちる20歳の女子大生・工藤泉役を務める。なお2人が行定監督とタッグを組むのは、今回が初となる。「行定監督がこの映画で描きたいとおっしゃったテーマに強く共鳴」したという松本。「恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノ」とした上で、「でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています」と力強く口にし「有村さんと一緒に、清らかであるのと同じ程、苦しい心模様を表現していきたい」と意気込みを述べる。有村は「新しい環境での撮影に『刺激的な夏になる』と感じております」とフレッシュな表情を見せ、本作を「普遍的な愛を描いていきます」と説明。「大人とか子供とか関係なく1人の女性として1人の男性に愛を注いでいくのですがそのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたい」と補足しつつ、演技のポイントを明かしている。また、行定監督は「恋することがこんなにつらいのならしなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたい」とアピール。島本氏は、原作について「思春期の恋愛の全てを書いた」と述懐し、「青春は決して明るいものではなく、むしろ孤独な季節だからこそ、主人公たちは恋をせずにはいられなかったのだと思います。刊行から十数年たった今、行定監督の手によって、最高のメンバーで映画化するとの知らせを受けて、大変興奮しています」と歓喜の声をあげた。
2016年07月14日明るくハッピーなキャラでお茶の間に笑顔を与えていたベッキーさんによる“不倫騒動”は世間に大きな衝撃を与えました。とくに謝罪会見前日にゲス川谷さんとやりとりしていたLINEの内容が流出し、ベッキーさんのテレビでは見せない腹黒さを知ってショックだったという人も多いと思います。やはり芸能人は裏表が激しい……そう思わされる一件でしたね。とはいえ、テレビを見ていると「この人はマジで性格良さそうなんだよなぁ」と思う芸能人っていませんか?プライベートの様子が明確にイメージできるというか、なんか観てて安心するというか、そういう人。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「本当に性格良さそうだと思う女性芸能人」について聞いてみました!あなたはどう思いますか?●リアルに性格が良さそうな女性芸能人は?・1位:近藤春菜(ハリセンボン)……15%(27人)・2位:いとうあさこ……14%(26人)・3位:天海祐希……11%(21人)・同率4位:イモトアヤコ……11%(20人)・同率4位:平愛梨……11%(20人)・6位:綾瀬はるか……10%(18人)・7位:木村佳乃……8%(14人)・8位:菅野美穂……5%(9人)・9位:ゆりやんレトリィバァ……3%(6人)・10位:有村架純……3%(5人)※11位以下は省略※有効回答者数:185人/集計期間:2016年7月11日〜2016年7月12日●1位:近藤春菜(ハリセンボン)『ハリセンボンはるなは裏表なさそうw芸能人の友達も多いみたいだし、普段からあのノリなのでは?』(30代男性/美容師)『これは近藤春菜。ドッキリでフジモンとユッキーナがケンカしたときに泣きながら一生懸命説得してたのが印象に残ってる 』(20代女性/事務職)第1位は『近藤春菜(ハリセンボン)』さんで、15%(27人)となりました!「角野卓造じゃねーよ!」「亀井静香じゃねーよ!」「マイケル・ムーアじゃねーよ!」など豊富すぎる「○○じゃねーよ!」ネタでおなじみの春菜さんですが、その明るいキャラクターでテレビで観ない日はないほど活躍していますね。春菜さんは芸能界に友達が多いようで、perfumeのあ〜ちゃんや安室奈美恵さん、吉高由里子さん、森カンナさん、KARAなどと交友があるようです。また、相方の箕輪はるかさんや女芸人たちとも仲が良く、その交友の広さから性格の良さが伺えますね。男性からも女性からも好感度が高い春菜さん、これからも「○○じゃねーよ!」ネタで笑わせてほしいですね。●2位:いとうあさこ『ダントツでいとうあさこ!女芸人なのに他人に毒づくことが少ないし、どっちかっていうと自虐で笑わせるタイプ。優しいんだと思う』(30代女性/専業主婦)『昔男に1,000万以上貢いだって聞いたけど、よほどのお人好しじゃないとそんな額貢げないでしょ 』(30代男性/営業)1位と一票差で2位にランクインしたのは『いとうあさこ』さんで14%(26人)となりました。“アラフォー芸人”として一躍ブレイクした“いとうあさこ”さん。体を張ったネタが印象的ですよね。しかし、彼女の父親は都市銀行の頭取だと言われており、実家はお屋敷のような豪邸だとか。通っていた学校も超名門で美智子皇后が卒業したようなところです。そんなお金持ちな彼女ですが、19歳のときに家出(尾崎豊に憧れたそうです)。その後付き合った男性3人に1,200万円も貢いだことは有名ですよね。このエピソードからは“いとうあさこ”さんのお人好しな性格が伝わってきます。また、プライベートでもめったに怒ることはないとされ、普段も見たままの「優しいお姉さん」なんだとか。春菜さん同様、いとうあさこさんもプライベートの様子が簡単に想像できますね。●3位:天海祐希『天海祐希みたいなサバサバしていて姉御肌なタイプは裏表ない人多い 。昔から大ファンです』(40代女性/パート)第3位は『天海祐希』さんで11%(21人)となりました。天海祐希さんといえば、サバサバとした大人女子の代表っていうイメージがありますね。たしかにこういうタイプの女性には裏表がない人が多いような気がします。普段の性格も男勝りなようで、結婚できないのは“甘え下手”だからとテレビ番組で分析されています。宝塚のトップスターとして後輩たちから慕われ、自身も後輩をかわいがってきたそうですから、まさに“姉御肌”な人ですね。男女ともに人気のある天海祐希さん、これからも活躍していってほしいですね。----------いかがでしたか?芸能人の裏の顔がどうなのかは想像するしかありませんが、今回ランクインした人たちは皆納得のいく感じがしますね。テレビでこういう人が一人でもいればほっとするものです。これからもどんどん活躍していってほしいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜17位)】リアルに性格が良さそうな女性芸能人は?()●文/パピマミ編集部
2016年07月13日漫画『3月のライオン』が実写映画化。主演に神木隆之介を迎え、2017年3月18日(土)に前編が、4月22日(土)に後編が公開される。原作の『3月のライオン』は、大ヒット漫画『ハチミツとクローバー』で世に名を知らしめ、「第4回マンガ大賞2011」大賞をはじめ数多くの受賞歴を持つ、羽海野チカによる漫画。中学生という異例の若さで将棋のプロとしてデビューし、東京の下町にひとりで暮らす17歳の棋士である桐山零を主人公に、数々の対局と温かな人々との交流を通じて彼の成長を描く人気作品だ。実写映画化にあたり、桐山零役を神木隆之介が演じ、零のライバルであり“心友”の二海堂晴信役は染谷将太が務める。他にも、新星から重鎮まで豪華キャストが集結。零の義理の姉役に有村架純(幸田香子役)、彼女が恋をする強面のプロ棋士に伊藤英明(後藤正宗役)、皆を脅かす天才棋士に加瀬亮(宗谷冬司役)、さらに零を支える川本姉妹には倉科カナ(川本あかり役)、清原果耶(川本ひなた役)、彼の相談にのる担任教師には高橋一生が抜擢された。他にも、佐々木蔵之介(島田開役)、豊川悦司(幸田柾近役)、後編にキーパーソンとして登場する伊勢谷友介らが共演者に名を連ねる。監督を務めるのは、連続テレビ小説「ちゅらさん」や大河ドラマ「龍馬伝」、映画『るろうに剣心』シリーズ、『ミュージアム』などを手掛けた大友啓史。温かい家族ドラマから、身を削るような血の匂いがするアクション、そして近未来ものまで、様々な作品を残してきた大友が漫画賞を総ナメにする人気作品の実写化に挑む。大友啓史は映画について次のようにコメントしている。「どこへ向かって、どんなふうに生きていけばいいのだろうかと悩む桐山零は、誰もが自分の青春期を思い浮かべた時に、自己投影できる主人公だと思います。今まさに家族や学校のこと、自分の居場所や人との付き合い方に悩んでいる若い世代にとっては、口に出せない想いや衝動を共有できるのではないでしょうか」今回公開に先駆け、主演・神木隆之介と有村架純にインタビューを実施。役柄や本作への思い、原作への感想について話を聞くことができた。神木さんは演じられた桐山零とご自身、何か共通点は感じましたか。神木:監督に「神木と零は境遇が一緒だよね。神木は小さい頃からプロとして生きていて、零も中学生でプロの将棋士になっていて」とおっしゃって頂いて、考えてみたら共有できるところがたくさんあるなと思いました。零は若くしてプロとなり、でも戦う棋士は60代の方もいる。しかしその人達が本気でプロとして倒そうとしてくる。若くても「プロとして目の前に座っている」という見られ方は、幼少の頃の自分と一緒なのかなと感じました。なので僕もふき飛ばされないように、頑張ってプロとして立っていないといけないと思います。幼い頃から「プロ」として見られているという点が似ているんですね。神木:僕は親からずっと「この世界は年齢とか関係なく、わがままもダメだし、できることが当たり前。一人のプロとして立たないといけない。」と言われてきました。確かに自分が年上になって、子役の人と芝居をしている時は、相手を子供だと思っていなくて、1人の役者さんとして見ています。なので、僕も小さい頃そう見られていたのかなと今となっては思うんです。本作を語る上で欠かせない「将棋」。特に映画を彩る数々の対局シーンは、棋士たちの内面の激しい戦いが描かれ、まさに生々しい魂のぶつかり合いを見ているよう。思わずこちらまで緊張してしまう。劇中のハイライトの1つでもある、緊張感とリアリティのある「将棋の対局」シーン。どんな役作りや準備をしたのか教えてください。神木:プロ棋士の方は、幼い頃から将棋に関わっているので、僕達が箸をもって食べるのと同じくらいの感覚で指していると思ったんです。そのレベルまでいかなくてはいけなかったので、難しかったです。とにかく将棋をたくさん練習しました。ひたすら指して。でも元々将棋が好きだったので、とても楽しかったです。血の繋がっていない姉弟という微妙な距離感の零と香子、お互い演じるに当たり何か話し合いはしましたか。神木:零と香子は原作の中でも、一番ふわふわしている関係なんです。恋人にも見えますし、家族、姉弟にも見える、だけどやはり他人かと思ったり。心の中を共有できるような関係でもあるので、香子は零を打とうが、何をしようが、彼の家に行き不安を吐き出し、それを零が受け入れる。歯車が合っているようで、合っていない。そこが零と香子の関係性の魅力だよねと話していました。有村:香子にとって零は、もちろん義理の弟として見ていますが、血が繋がっていない。彼女は後藤が好きで一緒にいますが、穴を埋めきれないでいて。その寂しさをぶつけられる唯一の相手が零なんですよね。すごく特別な存在で、多分彼は香子の居場所を作ってくれる存在なのかなと思っていました。今回有村が演じる香子は、プライドが高く気性が荒い人物だ。きつい目付きで罵倒を浴びせたり、感情任せに手を出したり、これまでの「正統派」「清純派」というイメージを覆す、今まで見たことのない有村架純に出会える。有村さん、演じられた香子は初の悪女役ですね。演じる上でチャレンジングだったことは何でしょうか。有村:ワイルドな感じを意識しましたが、彼女は強いだけではなく脆い部分もあるので、そのバランスを演じるのがチャレンジングで。声のトーンや喋り方は全部変えて、そのキャラクターというものを作るようにしました。演じたことのない役柄だったので難しかったです。原作ファンの方もたくさんいらっしゃるので、すごく緊張もしましたし、どうやって香子を演じようかと思っていましたね。今作の魅力の1つである、個性豊かなキャラクターたち。零の育ての親や義理の姉弟、将棋に捧げる棋士たち、そして彼を支える川本3姉妹や担任教師など。そんな個性豊かな人物を演じる豪華キャストも公開前から話題となっている。『3月のライオン』には個性豊かな様々なキャラクターがいますが、中でも印象深い人物はいますか。神木:加瀬さんが演じる、宗谷です。静寂と同時に、圧倒的な強さを持っていて、この人には勝てないという迫力があります。原作の後藤と全然違うのが面白くて、後藤は向き合ったときに見える圧力があるのですが、宗谷の圧力はどこからかかっているか分からないので、怖いんです。そこが原作でも宗谷の好きなところですし、それを加瀬さんが表現できるというのがすごいなと思いました。不確かな存在なのに、圧倒的。矛盾しているものがあるんです。普通なのにゾクッと背筋が凍る感じです。有村:私も宗谷です。この役は本当に難しいなと思うのが、足し引きを間違えると、ただ空気のような存在になってしまいそうなんですよね。加瀬さんが一体何を考えてそこに立っていたんだろうってすごく興味が湧くし、やはり加瀬さんだからあの雰囲気が出せるんだろうなと思いますね。劇中でお気に入りのシーンがあったら教えてください。有村:私は零が家で寝込んだ時に、三人姉妹がマスクしながら来て「病院行こう!」って言うシーンです。すごくかわいくて胸キュンしました。神木:印象的なのは、香子が「全て将棋に奪われた」と言うシーンです。今まで強がっている姿しか見たことがなかったので、初めて涙を流すような彼女を見て、この人も苦しんでいるんだなと思いました。迫力や叫びのようなものが見えました。お2人が考える、今後お互いにこんな役をやってほしいというのがあれば教えてください。神木:猟奇的な役をして頂きたいです。全然イメージがないので、見てみたいです。どんな顔をするんだろうと思います。有村:ラブストーリーを見たことないので、やってほしいですね。まっすぐにはいけない、試練があるようなヒューマンラブストーリーです。最後に、観客に向けて一言お願いします。神木:前編は熱い映画、後編は温かい映画。後半の最後の零の表情は自分で演じていながらも自分で良かったなと救われた気持ちになりました。まるでお味噌汁を飲んだような温かい気持ちになり、家族にありがとうと言いたくなる作品になっていると思います。有村:登場人物みんなが思いを抱えて、それぞれの苦しみがわかる前編とそれを回収するのが後編。みんなが報われて終わる映画です。前後編通して1本の作品になっています。【ストーリー】中学生という異例の若さで将棋のプロ棋士としてデビューし、東京の下町にひとりで暮らす17歳の棋士、桐山零(きりやまれい)。彼は、幼い頃に両親と妹を交通事故で亡くし、孤独を抱え、来る日も来る日も、すがりつくように将棋を指し続けた。そんなある日、零は同じ下町に住む3姉妹・川本あかり、ひなた、モモと出会う。それは、将棋盤以外の“自分の居場所”との出会いでもあった…。激しい才能と激情がうごめく棋士たちの生きる将棋の世界と、陽だまりのような川本家の食卓。数々の対局とあたたかな人々との交流を通じ、零は棋士として、人として、ある覚悟を決めていく――。【作品情報】映画『3月のライオン』公開日:前編 2017年3月18日(土)、後編 4月22日(土)監督:大友啓史出演:神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、佐々木蔵之介、加瀬亮、伊勢谷友介、前田吟、高橋一生、岩松了、斉木しげる、中村倫也、尾上寛之、奥野瑛太、甲本雅裕、新津ちせ、板谷由夏、伊藤英明、豊川悦司原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)■配役神木隆之介(桐山零役)有村架純(幸田香子役)倉科カナ(川本あかり役)染谷将太(二海堂晴信役)清原果耶(川本ひなた役)佐々木蔵之介(島田開役)加瀬亮(宗谷冬司役)伊勢谷友介(甘麻井戸誠二郎役)前田吟(川本相米二役)高橋一生(林田高志役)岩松了(神宮寺崇徳役)斉木しげる(柳原朔太郎役)中村倫也(三角龍雪役)尾上寛之(松本一砂役)奥野瑛太(山崎順慶役)甲本雅裕(安井学役)新津ちせ(川本モモ役)板谷由夏(美咲役)伊藤英明(後藤正宗役)豊川悦司(幸田柾近役)© 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2016年07月11日俳優・佐々木蔵之介、伊藤英明、女優・有村架純らが、神木隆之介と大友啓史監督がタッグを組んで人気漫画を実写化する映画『3月のライオン』(2017年春に前後編2部作で公開)に出演することが7日、発表された。原作は、『ハチミツとクローバー』で知られる羽海野チカ氏が漫画誌『ヤングアニマル』(白泉社)で連載している同名コミック。中学生という若さで棋士としてデビューし、東京の下町で一人暮らしをしている桐山零(神木)を主人公とし、将棋や下町の人々との交流を通じて、心のどこかで空虚を抱えている零がさまざまな思いに直面していく様を描く。2016年秋には、『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズの新房昭之監督によって、TVアニメ化も決定している。佐々木、伊藤、有村に加え、発表された新たなキャストは加瀬亮、倉科カナ、清原果耶、新津ちせ、前田吟、豊川悦司の9人。佐々木は零を将棋研究会に誘う努力家のプロ棋士・島田開を、伊藤はかつて幸田八段の弟弟子ですごみを利かせるこわもてな九段の棋士・後藤正宗を、有村は零の義姉でプロ棋士の父の関心を奪っていった零に愛憎入り交じった感情を抱く幸田家の長女・香子を、それぞれ演じる。神木演じる零と同様、実写映画化発表後に原作ファンがネット上でキャスティングを熱望した棋士・島田を演じる佐々木は「ご期待に応えられるのか、島田八段のごとく胃がキリキリ痛んでおります」と早速、原作のキャラクターを意識したコメント。続けて伊藤は、「男と男の勝負の世界にどっぷり浸かっていくのにゾクゾクしました」と現場を楽しんでいる様子を見せる。一方、これまで演じてきた役柄とは異なり、気性の激しい香子に挑戦する有村は「何度も何度もテイクを重ねて作られていくシーンが不思議と心地よくて、まだまだ役を演じていたい思いでした」と新たな手応えを口にする。このほか、倉科は気立てがよく亡き母に変わって妹たちを支える下町住まいの川本3姉妹の長女・あかり役を、加瀬は史上4人目の中学生プロにして将棋史を覆す天才棋士・宗谷冬司役を、清原は明るく頑張り屋の中学生で内の強さからくる言動が零の心を激しく打つ川本3姉妹の次女・ひなた役を、豊川は零の実父の友人で零を内弟子として引き取った八段のプロ棋士・幸田柾近役を、それぞれ担当。また、新津は川本モモ役を、前田は川本相米二役を務める。佐々木同様に原作ファンから、あかり役として支持を集めていた倉科は「もし演じるなら、いつかは『あかりさん』を演じたいなっと思っていた」と、その胸中を告白。加瀬は「食堂で食券を渡す時に人さし指と中指で挟んで渡してしまうくらい疲れています」と天才棋士の役にのめり込んでいることを明かす。清原は、ひなたを「自分の中に強い芯を持っているけど、どこかはかない」と表現。「私なりに精いっぱい演じたい」と意気込みを語る。そして、『プラチナデータ』(13年)以来の大友組となる豊川は「大友作品に帰ってこれて、とてもうれしく思っています」と喜びを表している。旬の演者から、ベテランの役者まで集まったキャスト陣。これを前に大友監督は、「棋士たちが丸ごと背負った人生の、ゴツゴツと音を立て、神経がささくれ、骨がきしむようなぶつかり合い。そんな棋士たちの世界に近づくために、おのおのが背負った人生が香ってくるような、そしてその人生がまったく違う価値観であることが匂って来るような、多彩なキャスティング」と自信を見せ、「異種格闘技戦の如き、個性豊かなキャストによるぶつかり合いを日々楽しんで撮影しています」と報告した。(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2016年07月07日女優の有村架純とタレントの篠原ともえが7日、都内で行われた「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」アンバサダー就任式に出席した。世界初の民間による月面探査レースに挑戦する「au x HAKUTO MOON CHALLENGE」。auは日本から唯一参加するチーム「HAKUTO」を通信技術などでサポートしていく。そんな同チームを応援するアンバサダーとして、auのCMにも出演している有村架純、そして篠原ともえが就任。七夕ということで浴衣姿で登場した有村は「すごく大きなチャレンジということで、アンバサダーとして皆さんに知っていただくためにお力になれればと思っています」と意欲を見せた。また、有村は同企画で使用される月面探査ローバをCMで操作したことを明かし、「撮影の合間にやらせてもらったんですが、凹凸でこけないように計算されて作られているのがすごいと思いました」と興味津々だった。この日は人気漫画『宇宙兄弟』の編集を担当していた佐渡島庸平氏も登壇。以前同マンガに自身役で出たことがある篠原が「今度は(有村と一緒に)『宇宙姉妹』でもいいんですよ!」とアピールすれば、有村も篠原にのせられて「かぐや姫として応援できたらと思うので、私もよろしくお願いします」と同マンガの出演をお願いするも、「有村架純とかぐや姫だったら、個人の名前を載せたいですね(笑)」とちゃっかりしていた。イベントが行われた日は七夕ということで、登壇したゲストが短冊に願いごとを書いて披露するコーナーも。有村は「かぐや姫ですから月に行きたいですね(笑)」と笑わせつつ、「宇宙自体すごく幻想的で行ってみたい場所なんですけど、なかでも行くとしたらまずは月かな? というのはあります」と回答。一方の篠原は芸能活動以外にデザイナーの仕事をしていることもあり、「私は宇宙服をデザインしたいです。お月様や唐草など自分の好きなイラストを描いたり、虹色の宇宙服にしたいです。自分のアイデアを宇宙に羽ばたかせるのが夢ですね」と力強く語った。
2016年07月07日神木隆之介主演の映画『3月のライオン』に、佐々木蔵之介、伊藤英明、加瀬亮、倉科カナ、有村架純、豊川悦司らが出演することが発表になった。その他の情報本作は、羽海野チカの人気コミックを2部作で実写化するもので、中学生で将棋のプロとしてデビューした桐山零が、将棋の世界を通じて様々な人々に出会い、自身の居場所や家族、夢を獲得していく様を描く。主演の神木が主人公・桐山を演じ、佐々木蔵之介が島田開を、伊藤英明が後藤正宗を、加瀬亮が宗谷冬司を、倉科カナが川本あかりを、清原果耶が川本ひなたを、新津ちせが川本モモを、前田吟が川本相米二を、有村架純が幸田香子を、豊川悦司が幸田柾近を演じる。八段のプロ棋士・島田を演じる佐々木は「私が演じる島田開八段は、原作の漫画でも、とても魅力的な人気あるキャラクターの一人です。羽海野チカさんの、原作ファンの皆様のご期待に応えられるのか、島田八段のごとく胃がキリキリ痛んでおります」と語り、九段の棋士・後藤を演じる伊藤は「対局の場面をやっていくうちに、ただ将棋を指すだけではなく一手一手に意味と感情があり、男と男の勝負の世界にどっぷり浸かっていくのにゾクゾクしました」とコメント。零の義姉・香子を演じる有村は「大友組、素敵な共演者の方々の中に自分も仲間入り出来た事が本当に嬉しいです。私も全編早く観たいです。楽しみにしています」と期待を寄せている。また、「原作はずっと読んでいて、もし演じるなら、いつかは“あかりさん”を演じたいなっと思っていた」という倉科は「お話を受けてとても嬉しく、ただ、とてもプレッシャーに感じました。でも、そのプレッシャーを糧にして、楽しみながら演じたいと思います」と意気込みを語っている。メガホンをとる大友啓史監督は「棋士たちが丸ごと背負った人生の、ゴツゴツと音を立て、神経がささくれ、骨が軋むようなぶつかり合い。そんな棋士たちの世界に近づくために、各々が背負った人生が香ってくるような、そしてその人生がまったく違う価値観であることが匂って来るような、多彩なキャスティングを目指しました」と説明。さらに今後も新たなキャスト発表が予定されている。『3月のライオン』2017年春2部作全国ロードショー
2016年07月07日『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』が大ヒット中の神木隆之介が主演を務める、羽海野チカ原作の人気コミックの実写映画化『3月のライオン』。本作から、注目の新星から重鎮まで、数々の主演作を誇る超豪華競演陣が発表された。本作は、幼いころに家族も、居場所も、夢も、すべてを失った17歳の少年棋士が、すがりつくように指し続けた将棋と、さまざま出会いを通して人生を取り戻していく物語。数々の漫画賞を総ナメにし、最も映画化が待ち望まれていた羽海野チカによる人気コミックを、監督・大友啓史、主演・神木隆之介で【前編】【後編】2部作で映画化することが発表されるや、原作ファンを中心に大きな反響を呼んだ。そんな中、今回発表となった競演陣の顔ぶれは、佐々木蔵之介(島田開役)、伊藤英明(後藤正宗役)、加瀬亮(宗谷冬司役)、倉科カナ(川本あかり役)、清原果耶(川本ひなた役)、新津ちせ(川本モモ役)、前田吟(川本相米二役)、有村架純(幸田香子役)、豊川悦司(幸田柾近役)という豪華キャスト。これまでの主演映画総数は50作品を優に超える、まさに主役クラスの顔ぶれとなった。まず、山形県出身のプロ棋士・八段で、神木さん演じる主人公・桐山零を将棋研究会に誘う島田を演じるのは、佐々木さん。実写映画化発表後に原作ファンがネット上でキャスティングを熱望しただけに「ご期待に応えられるのか、島田八段のごとく胃がキリキリ痛んでおります」と原作キャラを意識してコメント。同じく原作ファンの間で支持が厚かった倉科さんは、零が出会う川本家3姉妹の長女で、亡き母に変わって妹たちを支えるあかり役に。「もし演じるなら、いつかは“あかりさん”を演じたいなっと思っていた」と告白する。また、佐々木さん同様にプロ棋士で、最年少名人就位など将棋史を覆す天才・宗谷を演じる加瀬さんは、「食堂で食券を渡す時に人差し指と中指で挟んで渡してしまうくらい疲れています」と撮影に没頭している胸の内をコメント。同じく棋士で、重厚な将棋を打つ後藤九段を演じる伊藤さんは、「男と男の勝負の世界にどっぷり浸かっていくのにゾクゾクしました」と、大友監督とつくり出す現場を楽しんでいる模様。さらに、500人ものオーディションを勝ち抜いて川本家次女・ひなたに選ばれたのは、NHK連続テレビ小説「あさが来た」で注目を集めた清原さん。「自分の中に強い芯を持っているけど、どこか儚い。そんなひなたを私なりに精一杯演じたいと思います」と語り、内なる強さを持ち、その言動が零の心を激しく打つ3姉妹の次女を演じる。『プラチナデータ』以来の大友組となる豊川さんは、零の実父の友人で義父となるプロ棋士・八段、幸田役に「久しぶりに大友作品に帰ってこれて、とても嬉しく思っています」と喜びをコメント。そして、幸田家の長女で零の義姉であり、美しくも気性の激しい女性・香子というこれまでにない役柄に挑戦するのは、有村さん。プロ棋士の父の関心を奪っていった零に対して、愛憎半ばする感情を抱いている。「毎回密度の濃い撮影でした。何度も何度もテイクを重ねて作られていくシーンが不思議と心地よくて、まだまだ役を演じていたい思いでした」と、初となる大友組での感触をふり返っている。そのほか、川本家の三女・モモには子役の新津ちせ、川本家の祖父・相米二を演じる大ベテランの前田吟など、幅広い世代の俳優陣が揃った本作。神木さん演じる零の人生にどのように関わり、物語を紡ぎ上げていくのか?彼らの熱い競演に引き続き期待していて。<新キャスト&監督コメント全文>■佐々木蔵之介島田開役映画 『3月のライオン』に参加させていただくことを、心より光栄に思います。私が演じる島田開八段は、原作の漫画でも、とても魅力的な人気あるキャラクターの一人です。羽海野チカさんの、原作ファンの皆様のご期待に応えられるのか、島田八段のごとく胃がキリキリ痛んでおります。劇場公開、楽しみにしてください。■伊藤英明後藤正宗役繊細さと豪快さを持った、憧れの大友組に参加したかった喜びを感じながら、今回初めて棋士の役を演じさせていただきました。対局の場面をやっていくうちに、ただ将棋を指すだけではなく一手一手に意味と感情があり、男と男の勝負の世界にどっぷり浸かっていくのにゾクゾクしました。■加瀬亮宗谷冬司役将棋の撮影は思ったより過酷で、スタジオの食堂で食券を渡す時に人差し指と中指で挟んで渡してしまうくらい疲れています。■倉科カナ川本あかり役原作はずっと読んでいて、もし演じるなら、いつかは「あかりさん」を演じたいなっと思っていたので、お話を受けてとても嬉しく、ただ、とてもプレッシャーに感じました。でも、そのプレッシャーを糧にして、楽しみながら演じたいと思います。■清原果耶川本ひなた役原作を読んだときに“どうしてもひなたになりたい”と強く思い、オーディションを受けました。いま、キャストやスタッフの皆さんと楽しく撮影をさせていただけていることがとても嬉しいです。自分の中に強い芯を持っているけど、どこか儚い。そんなひなたを私なりに精一杯演じたいと思います。■前田吟川本相米二役大友監督の作品では、いつも俳優陣が生き生きとしている印象があります。今回初参加の大友組で、生き生きとしている「川本相米二」を是非皆様に見ていただきたいです。■有村架純幸田香子役今回は今までに演じた事のない役柄に挑戦し、毎回密度の濃い撮影でした。何度も何度もテイクを重ねて作られていくシーンが不思議と心地よくて、まだまだ役を演じていたい思いでした。一人一人の葛藤や想いが将棋を通して描かれている人間ドラマだと思います。大友組、素敵な共演者の方々の中に自分も仲間入りできたことが本当に嬉しいです。私も全編早く観たいです。楽しみにしています。■豊川悦司幸田柾近役久しぶりに大友作品に帰ってこれて、とても嬉しく思っています。孤高な男たちの静かなる決闘の世界に、神木君とどっぷり浸りたいと思います■大友啓史監督将棋のシーンを撮るごとに、それは盤上の闘いだけではないことに気づかされる。棋士たちが丸ごと背負った人生の、ゴツゴツと音を立て、神経がささくれ、骨が軋むようなぶつかり合い。そんな棋士たちの世界に近づくために、各々が背負った人生が香ってくるような、そしてその人生がまったく違う価値観であることが匂ってくるような、多彩なキャスティングを目指しました。異種格闘技戦の如き、個性豊かなキャストによるぶつかり合いを日々楽しんで撮影しています。映画『3月のライオン』、どうぞご期待ください。『3月のライオン』【前編】【後編】2部作は2017年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日6月29日(水)、来年春より放送される連続テレビ小説に、有村架純がヒロインを務める「ひよっこ」が決定したことが発表された。本作は、東京オリンピックが開催された1964年からはじまる物語。大家族の農家に生まれ、おっとり、のんびりした少女に育ったヒロインが、父の失踪を機に上京。自分の殻をひとつ破って“幸せな家族を取り戻す大冒険”に乗り出していく。有村さんといえば、なんといっても「朝ドラ」がブレイクのきっかけである。「あまちゃん」(2013年)で、ヒロインの母の少女時代を演じ、その後、ドラマや映画、コマーシャルなど多方面で活躍している。そんな有村さんが、今作ではヒロインとなって「朝ドラ」に帰ってきた。舞台は茨城北西部。ここには清流にはぐくまれた豊な田園や里山が広がっている。みどりに囲まれ、農家の家で育った少女、谷田部みね子。1964年秋、東京オリンピックが目前に迫っているがいまひとつ実感がわかないみね子だった。7人家族のなかで、秀才の兄はこの村唯一、大学に進学した。その学費を稼ぐために、父は東京に出稼ぎに行っている。高校を卒業したら、農家の仕事を手伝って祖父と母に楽させてあげたい…。そう思っていたみね子の人生は、お正月に父が帰ってこなかったことで一変する。「必ずお父さんを見つけます。仕送りもします。だから東京に行かせてください」。2人の幼なじみと一緒に集団就職で上京したみね子は、下町の町工場で働き始める。初めて見る東京は、想像をはるかに超えた大都会で戸惑うことばかり。低賃金に長時間労働。“金の卵”を待ち受けていた現実も厳しいものだった。仕事を終えてから父を捜す日々に時々くじけそうになるが、東北各地から上京してきた寮の仲間たちや舎監さんが心の支えとなっていく。しかし、オリンピック後の不況のあおりを受けて会社は倒産。工場は閉鎖されてしまう――。1964年、高度成長期の真っ只中、日本の発展を支えたのは、地方から上京し懸命に働いた名もなき人々だった。みね子も、まさにそのひとり。“金の卵”といわれた若者が、「卵を割らなければ、オムレツは作れない」=「新しいことを始めるには勇気がいる」「やってみなきゃ分からない」という意味のフランスのことわざのように、殻を破り、東京の大海原という新世界に飛び込んでいく心温まるストーリーとなるようだ。脚本は岡田惠和。連続テレビ小説の執筆は、2001年前期「ちゅらさん」、2011年前期「おひさま」に続き、3回目となる。岡田氏は、東京オリンピックのこの時代に幼少をすごした。この頃を、「あのころの日本は良かった」「活気があった」「夢があった」と、いまの時代“古きよき日本”としてイメージすることが多いとし、「でも昔は良かったと嘆いていても前に進めない。私たちはいまを生きるしかないので。それにどんな時代にもいまと同じように光と同時に影もある。そこにも目を逸らさずに、新しい日本がスタートして、まだ『ひよっこ』だった時代を懸命に生きた人の人生を観ることで、いまを生きるためのヒントになれたら、そう思っております」と作品への意図を述べている。また、舞台の茨城について、「なかなかその魅力が全国に伝わっていない気がする茨城県。日本の故郷の原風景がそこにはあるのに。そんな茨城の方に喜んでいただいたり、全国の方に知らなかった茨城の魅力に気づいていただくのも朝ドラの大きな使命だと思っています」と、アピールした。さらに、ヒロインの有村さんについてはいままで何度か仕事をすることがあったそうで、その成長の様子から「朝ドラをやるべき人」という思いが以前からあったという。「朝ドラのヒロインをやってほしい。そしてその朝ドラは絶対私が書きたい。そう強く熱望して願いがかないました。いま、とても幸せです」と心境を明かした。連続テレビ小説 「ひよっこ」は、2017年4月3日(月)から2017年9月30日(土) 、全156回予定。クランクインは今秋からを予定している。(text:cinemacafe.net)
2016年06月29日ユニクロはこのほど、「ブラトップに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は6月2日~3日、20~30代の男性222名・女性223名の計445名を対象にインターネットで実施したもの。女性に「ブラトップを着用したことがありますか? 」と聞いたところ、82.5%が「はい」と回答した。しかし「女性として手を抜いている」「ラクしているから」など、18.4%がブラトップを着用することにうしろめたさを感じていることがわかった。男性に、女性の「今日、ブラトップしてきちゃった」という話が聞こえたとき、どのように思うか尋ねたところ、「合コン」「職場の給湯室」のいずれのシーンでも、「意識して見てしまう」という回答が最多となった。次いで、「色気を感じる」「急にそわそわしてしまう」といった回答も多くなっている。また、ブラトップは「ブラジャー」「ノーブラと同じ「その他」のうち、どれに当てはまると思うか聞いたところ、「ブラジャー」が66.2%で最多。一方で、3人に1人(29.3%)は「ノーブラと同じ」と回答し、"ブラトップ萌え"を抱いている男性も多いことがうかがえる。彼女またはパートナーにブラトップを着用してほしいシーンを聞くと、「自分だけに見せる姿という感じ」「チラ見ができそう」といった理由で「家の中」(65.8%)が最多となった。次いで「自分といるとき」(44.1%)、「一人でいるとき」(31.1%)が続いた。男性に、女性の胸元や下着に関して「だらしない」と感じることを聞くと、72.0%が「下着からワキや背中の肉がはみ出ている」と回答した。女性にも同様の質問をしたところ、男性と同じく「下着からワキや背中の肉がはみ出ている」(83.4%)が最多となった。男性にブラトップを着てほしい女性芸能人について尋ねると、「有村架純」さん(18.5%)が1位。「清純な感じに対し、少しセクシーに感じるから」「恋人っぽいイメージだから」などが理由となっている。2位は「綾瀬はるか」さん(14.4%)、3位は「佐々木希」さん(13.1%)、4位は「新垣結衣」さんと「石原さとみ」さん(同率10.8%)だった。女性にも同様の質問をしたところ「きれいに着こなしてくれそうだから」「スレンダーなのできれいに着こなせそう」などの理由で、「杏」さん(17.0%)が1位に選ばれた。2位には「吉瀬美智子」さんと「石原さとみ」さんが同率(10.8%)でランクイン。4位は「綾瀬はるか」さん(9.4%)だった。
2016年06月20日●芝居の心構えは「何があっても気持ちを大事に」2015年に公開されて大ヒットした『ストロボ・エッジ』と『ビリギャル』。そのクライマックスで、女優・有村架純(23)が見せた演技が今も頭から離れない。専門家でもないので何の説得力もないのだが、演技なのか素なのか見分けがつかない独特のリアリティーに、心をわしづかみにされてしまったのは事実だ。なぜそこまで引き込まれてしまったのか。有村が『ストロボ・エッジ』の廣木隆一監督と、主演映画『夏美のホタル』(6月11日公開)で再びタッグを組むと知り、早速取材を申し込んだ。覚悟の人――彼女には何となくそんなイメージを抱いていた。現在の所属事務所に一度は落とされても諦めずにリベンジし、晴れてデビューを飾ってからもオーディションは落選に次ぐ落選。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で一躍時の人になるわけだが、『夏美のホタル』の夏美は有村の不遇の時代とも重なる。写真学校の同級生たちは実力を評価され、自分は手応えを感じないまま。漠然とした将来への不安。やり場のない焦燥感。父の形見のバイクで向かった思い出の森で、夏美の人生がゆっくりと動きはじめる。目の前の有村は、物静かで聡明。「覚悟の人」というイメージには笑って謙遜しながら、演技の話になると穏やかな中にも控えめな熱を帯びはじめる。そこには廣木監督から受け継いだ「引き算」があり、さらにその背景には「二十歳の節目」と「日記」が大きく関係していた。明確な目標を立てて、不屈の精神で切り開いてきた女優の道。勝手にそう思い込んでいたが、最後の質問にはその真逆となる答えが返って来た。○「つまんねえ芝居だな」の"毒"を浴びる――昨年の主演作『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』を経ての今回。個人的には女優としての"進化"を感じたのですが、そのあたりはいかがですか。ありがとうございます(笑)。『ストロボ・エッジ』と『夏美のホタル』で、それぞれ違うことを学びました。そういった意味では、廣木監督との出会いは大きかったと思います。『ストロボ・エッジ』では「芝居は引き算」というお芝居の根本を教えていただいたような気がして、今でもその言葉を胸にお芝居と向き合っています。その後、舞台『ジャンヌ・ダルク』や『ビリギャル』、そして『いつ恋』(フジテレビ系16年)では連ドラ初主演という大役をいただきました。それらを経ての『夏美のホタル』だったのですが、廣木監督は私を見て「変わった」とおっしゃってくださいました。私自身が変化を実感する部分は微々たるものなんですが、そうやって言ってくださるだけでうれしいです。でも、現場では、一年間の中で経験したものを、一度全部取り除いてくださるんです。「今回は何も考えないで現場に来て」と。もちろん役としてのベースはありましたが、「余計なことは考えないで」という監督の意向に乗っかっていこうと思って臨みました。――「何も考えない」というのも難しそうですね。結構、勇気のいることでした(笑)。でも、廣木監督の言葉を信じて飛び込ませていただきました。そういった面でも、他の作品と取り組み方が違ったような気がします。――先ほどおっしゃった「芝居の引き算」とは?経験を重ねると技術面も身につきはじめて、それは必要なものもあればいらないものもあると思うんです。廣木さんは、うれしいとか悲しいとかの感情を表情で伝えるのではなくて「気持ちがあれば目で伝わる」。今回の現場でも、お芝居は理屈じゃなく、「心」や「気持ち」なんだと教えていただきました。お芝居を引き算していった時に、結局残るのは気持ち。だから私は、何があっても気持ちを大事にお芝居と向き合っていきたいと思っています。――それだけのことを気づかせてくれた監督。出会いは大切ですね。そうですね。廣木さんに出会わなかったら、そのことに気づかないまま……。何も分からないまま『ビリギャル』をやっても、同じように演じられなかったかもしれません。――ブログには「廣木さんの世界でまた生きられる」(2015年12月19日投稿)と書いてありましたが、廣木組の魅力とは?役者一人一人を「魅せて」くれる方。経験が豊かでも、浅くても、絶対に役者に対して妥協しない。そこが私にとっての廣木さんの魅力です。その分ごまかせないし、うそもつけない。厳しい分だけ、ちゃんと愛してくれているというのが伝わる監督です。だから、きっとその思いが作品にも現れているんだと思います。お芝居の上手、下手で役者を選んでいるわけではなくて、たぶん「気持ちでこの役者は伝えてくれる」という思いが、役者さん一人一人に伝わって輝く。気持ちが出ていなければ、当然何回も求められますし、技術で芝居しようものならすぐに気づいて怒られてしまう。本当に妥協をしない方です。――ということは『ストロボ・エッジ』でかなり鍛えられた?はい(笑)。私がどんなタイプかも含めてその時に全部知っていただいたと思うので、今回はあまり探られることなく、わりとまかせてくれたような……。もちろん、私の芝居を見て「つまんねえな」と言われたシーンもありました(笑)。――なかなか厳しい一言ですね(笑)。ええ(笑)。まず、「ドライ」といってお芝居を固めるためのリハーサルを何回もやります。それがOKだったら、カメラテスト、本番とサクサクと進みますが、その「固める」までは何十回とお芝居をする場合もあって、どうしてもうまくいかなかった時に「つまんねえ芝居だな」と言われてしまいました。実際につまらないから言われてもしょうがないんです。そういう毒がたまに飛んでくるのも廣木さんです(笑)。――工藤阿須加さん演じる慎吾をバイクで追いかけきれずに停めて、フルフェイスのヘルメットをかぶったまま泣くシーンがあります。目元しか見えていませんが……それこそ廣木さんが求める「目で訴えかける」演技だったような気がします。ヘルメットをかぶったまま泣くのは難しくないんですか?障害物だとは思います(笑)。でも、気持ちは同じなので演じる上では大丈夫です。『夏美のホタル』はずっと「引き算」を意識していたので、観ている人にちゃんと伝わるのかなという心配はありました。●謙虚なコメントの裏にある思い――きちんと伝わっていました。クライマックスでホタルを撮りながら涙を流すシーン。感情があふれてしまったそうですが、どんな心理状態だったんですか。台本には「涙を流す」とかは書いてなくて、「お父さんありがとう」という一言でした。物語の中で、ようやく父に対する思いを自分の中で理解することができて……そこでホタルが浮かび上がる。お父さんへの思いが届いたんだ……自然とそう思えて涙が出てしまったんです。――夏美ちゃんの気持ちに寄り添い続けていたからこその場面だったんですね。スケジュール的にも後半の方にそのシーンがあったので、それもよかったのかもしれません。○運命を変えた"日記"――仏師の雲月は、夏美に「才能は覚悟である」という言葉を伝えます。心に突き刺さったセリフだったのですが、有村さんはどのように受け止めましたか?私も好きなセリフです。才能は覚悟が必要なことで、その覚悟がないと結果は出ない。本当にその通りだと思います。お芝居の才能がないと思ったこともありますし、向いてないのかなとも。周りを見て、「才能があっていいな」とか思ってしまったり。その人が生まれ持った力はあると思いますけど、そこから広げる作業は自分自身。強い覚悟、意志があって初めて、広がっていくものが結果として残っていく。やっぱり自分を変えるのは自分自身でしかないのだと思います。――私の勝手なイメージですけど、有村さんは「覚悟の女」のようなイメージだったんです。そうですか(笑)?――そのことに関連して。ブログには「私はずっと自分の職業を女優、役者と言うことに違和感がありました。そう言えるまで辿り着いていなかったから。胸を張って言えなかった」(2016年2月7日投稿)と書いてありましたが、その気持ちに変化は?今もはっきりとは言えませんが……昔に比べるとポジティブな気持ちではいます。何か1つ信じられるものができたというものがあるし、自分が二十歳の時に「女優として生きていく」という覚悟を決めたつもりがあって。デビューして3年後のことです。そこから気持ちも変わって、本当に自分の身の回りのいろいろな巡りが変わっていきました。おかげでこうしてお仕事をたくさんやらせていただいていて。だから、そういう自分の気持ちを信じるというのはやっぱり大事なことだなとは思います。――3年前に何があったんですか。お芝居をやっていても何か掴みきれないような感じで、ずっと悶々としていました。「分からないことが分からない」というか。デビューから3年経つと、お仕事が楽しくなってくる時期で、現場の雰囲気も分かりはじめて「撮られる」という環境にも慣れてくる。仕事が楽しいと思えるときに、ふと「このぐらいでいいのかな」「大丈夫かな」と不安になることが増えて、当然そういう中途半端な気持ちで現場に行くと、やっぱり役が残らない。きっと仕事に対する甘えとかだったんでしょうが……。このままだと何も変わらないと思って、20歳の節目で「変わらなきゃいけない」と決心しました。――目標を立てるのも習慣になっているそうですね。ブログを読んで計画的な方だなと思いました。昔からなんですか?この仕事をはじめてからです。きっかけは、当時のマネージャーさん。昔、言葉で気持ちを伝えるのが本当に下手で、こうした取材なんかも本当に取材にならないくらい「こんな私で大丈夫ですか?」と心配してしまうくらい(笑)。そんな私を見かねた当時のマネージャーさんが「日記を書いたほうがいい」と言われて。大学ノート9冊分ぐらいは書きました。半ページの日もあれば、2~3ページの日も。その日に起こった出来事、反省、思ったことを全部書いて、毎回提出していたんです。――えっ! 日記を見せるんですか?はい(笑)。特にコメントくれるわけでもないんですけど、その作業をしていくうちに本当に……本当にしゃべれるようになったんです。自分の頭の中の言葉の整理がスムーズにできるようになって、書くということは本当にすごいことだと思いました。目標もそこに書くことによって、より明確になる。自分が思っていることを客観視できますし、そのための方法を考えることもできます。書くと自然と気持ちが動いていく。目標や願いは絶対に書いたり口にしたりしたほうがいいと私は思います。――確かにブログにも「賞が欲しい」とはっきり書かれていました。「いつかいただければいいな」みたいな漠然としたものだったんですが、今年に入ってたくさんの賞をいただきました。そんなことになるとは思っていなかったんですけど、「25歳までには何か賞が欲しい」といろいろなところで言っていました。自分でも何を言ってるんだろうと恥ずかしくなる時もあるんですけど(笑)、「言うことが大事」だと自分に言い聞かせています。――今年の第39回日本アカデミー賞を取材しましたが、有村さんはコメントを求められた時に「吉田羊さんのおかげ」「伊藤淳史さんのおかげ」とおっしゃっていましたね。謙虚さがあふれた一面だったと感じました。そうでしたか(笑)。自分では分かりませんが、やっぱり自分が今お仕事をさせてもらっているのも自分だけの力じゃないのは確かです。道筋を作ってくれた事務所があってのことですし、たくさんご指導いただいた監督や役者のみなさまのおかげ。私は「自分自身で道を切り開いてきた」という感覚はありません。いろいろな人に助けられて、「目の前に道ができてきた」という感覚なんです。■プロフィール有村架純1993年2月13日生まれ。兵庫県出身。身長160センチ。B型。2010年にテレビ朝日系ドラマ『ハガネの女』で女優デビュー。その後、『SPEC』シリーズなどを経て、2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で多くの人に知られる存在に。2014年公開のスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』では主演声優に抜てきされ、映画『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』(共に15年公開)で第58回ブルーリボン賞主演女優賞、『ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人俳優賞を受賞。今年の出演映画は、『夏美のホタル』『僕だけがいない街』『アイアムアヒーロー』『何者』(10月15日公開)など。(C)2016「夏実のホタル」製作委員会
2016年06月19日女優・有村架純らが11日、東京・新宿シネマカリテで映画『夏美のホタル』(公開中)の初日舞台あいさつを行った。原作は、森沢明夫氏による同名小説。大学生活最後の夏に、将来の夢と進むべき道に思い悩む主人公・夏美(有村)が、亡き父と過ごした思い出の場所で出会った人たちとの交わりから、それぞれの人生が動き出し、心が解きほぐされていく姿を描く。本編上映を終えて登壇したのは、主演・有村に加え、夏美の恋人・慎吾役の工藤阿須加、光石研、吉行和子、森沢氏、廣木隆一監督の6人。有村は「朝から優しい気持ちになれましたか? 人と人とのつながりを描いているので、今日一日を穏やかに過ごしていただけたらうれしいです」とあいさつした。本作で思い出に残っている場面について、有村は「慎吾と部屋でふたりきりのシーン」と明言。「慎吾とは、枝豆を食べているシーンがファーストシーンでした」とも明かしつつ、「リハーサルを何回もしてすごく印象に残っているシーンです」と振り返った。「出会ってくれてありがとう。思いをつなぐ物語」という本作のキャッチコピーにちなみ、光石、吉行、森沢氏、廣木監督から、有村と工藤にメッセージが送られる一幕も。吉行からは「2人ともすてきで以前からファンで、すごく自然でいいですね。これからどんどん冒険して、たくましくなっていってほしいと思います」とエールが送られた。有村は、「直接言葉をいただく機会がないのでうれしい」と歓喜。現場での光石と吉行を振り返り「その場の空気を巻き込む力がすごくて、自分もそういう風になれるように、勉強させていただきたいです」と、感謝の言葉を口にした。最後に「親が子供をどう思っているのかを再確認できる映画です」と話した有村。「私はいま、親とは離れて暮らしていますが『より深く親を愛していきたいな』と思えましたし、親の立場の方もこの作品を見ると『子供を愛したい』と思うのではないか」とアピールし、「家族のつながりや、人の愛情の深さを皆さんに感じ取っていただけたらとうれしいです。それぞれの目線で感じることが違うと思うので、個々で大切にしていただきたい」と本作の持つメッセージを伝え、穏やかな雰囲気のまま舞台あいさつは幕を閉じた。(C)2016「夏美のホタル」製作委員会
2016年06月14日「ぴあ」調査による2016年6月10日、11日のぴあ映画初日満足度ランキングは、未解決少女誘拐殺人事件、通称“ロクヨン”をめぐるミステリー『64-ロクヨン- 後編』がトップに輝いた。2位にファンキー加藤が超ポジティブな主人公を演じる映画初主演作『サブイボマスク』、3位に『ストロボ・エッジ』の廣木隆一監督と有村架純が再タッグを組んだ『夏美のホタル』が入った。その他の写真1位の『64-ロクヨン- 後編』は、県警の広報室と記者クラブとの確執や、キャリア上司との戦いが繰り広げられる中、“ロクヨン”に類似した事件の解決に奔走する広報官・三上(佐藤浩市)の姿が描かれる。本作は未解決事件を追った壮大なミステリーでありながら、行方不明の娘との関係に悩む三上や、ロクヨンで娘を失った被害者遺族・雨宮(永瀬正敏)の悲しみなど、家族を思う父親の普遍的な愛情も描かれており、出口調査では「全体を通して描かれる親子愛に感動」「キャラクターそれぞれの子を思う気持ちが交錯する様が印象的」といった声が聞かれた。事件の捜査が進む一方で、広報室と記者クラブ、警務部と刑事部など、それぞれが守るべきもののために対立を深めていくが、観客からは「組織の中で生きるキャラクターたちの誠実さや葛藤が見えてきた」「追い詰める側、追い詰められる側、両方の胸の内が描かれており、共感できて様々な角度から楽しめた」などの感想が寄せられた。また前編に続き、佐藤、永瀬を始め、綾野剛、榮倉奈々、瑛太、三浦友和ら豪華キャストが競演しており、観客からは「佐藤浩市の演技は迫力があり、引き込まれた」「俳優の演技の質はピカイチ」「どの俳優も素晴らしく、その場にいるような臨場感があった」など好評だった。(本ランキングは、6/10(金)、11(土)に公開された新作映画14本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『64-ロクヨン- 後編』公開中
2016年06月13日森崎博之をリーダーに、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真とドラマに映画に大活躍中の俳優からなる演劇ユニット「TEAM NACS」が、今年で結成20周年を迎えるにあたり、ファンへ感謝を伝えるべくスペシャルイベントを開催することが決定。北海道・札幌を皮切りに全国11都市を巡る。いま、「日本一チケットが取れない演劇ユニット」といわれる「TEAM NACS」。メンバーの森崎さん、安田さん、戸次さん、大泉さん、音尾さんは、みな北海学園大学演劇研究会の出身。ちなみに「NACS」という名は、「North Actors Club Special」の略称となっているが、先に決まっていた「NACS」という名前に意味を付けようとして半ばこじつけられたネーミングだという。1996年に初演「LETTER~変わり続けるベクトルの障壁」で幕を開けてから、公演を重ねる度に確実に動員数を増やし、2004年の「LOOSER~失い続けてしまうアルバム」にて初の東京公演を敢行。以降「COMPOSER~響き続ける旋律の調べ」(2005年)、「HONOR~守り続けた痛みと共に」(2007年)とさらに動員数を増やし、大泉さんが作・演出を手がけた「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」(2009年)では、全国6都市64ステージを駆け抜け、53,000人を動員。2012年には森崎さんが5年ぶりの演出となる「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」を全国18都市で開催し70,000人を動員した。さらに2015年には、「NACS」史上初めて外部から脚本・古沢良太、演出・マギーを迎えた公演「悪童」を全国8都市で開催し、大千秋楽では初のライブ・ビューイングも開催。合わせて90,000人動員という記録を打ち立て、ますます「日本一チケットが取れない演劇ユニット」として確固たる人気を築く。そして今年、「TEAM NACS」が結成20周年=“二十歳”を迎えるアニバーサリー・イヤーに突入。これまでを振り返り、「TEAM NACS」メンバーがファンへ感謝を伝えるべく、「TEAM NACS XX(twenty)」と題したスペシャルイベントを開催する。11月4日(金)の札幌・わくわくホリデーホールでのイベント開催を皮切りに、11月7日(月)函館公演(函館市民会館)、11月10日(木)大阪公演(オリックス劇場)、11月12日(土)福岡公演(福岡サンパレス)、11月13日(日)名古屋公演(日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール)、11月15日(火)高松公演(サンポートホール高松)、11月17日(木)仙台公演(仙台サンプラザホール)、11月19日(土)広島公演(上野学園ホール)、11月22日(火)長野公演(ホクト文化ホール)11月23日(水・祝)金沢公演(北陸電力会館 本多の森ホール)、そして11月24日(木)東京公演(昭和女子大学 人見記念講堂)と全国11都市で開催予定だ。「TEAM NACS」としては、昨年、スタジオジブリ作品『思い出のマーニー』に5人揃って声優出演を果たしたほか、現在も各メンバーが映画にドラマに活躍中。安田さんは黒木華主演ドラマ「重版出来!」に出演中。戸次さんは土曜ドラマ24「昼のセント酒」にて主演。大泉さんは、長澤まさみ、有村架純らと共演した主演作『アイアムアヒーロー』が公開中。音尾さんは、中谷美紀&藤木直人出演で話題の「私結婚できないんじゃなくて しないんです」に出演。森崎さんは「Let’s天才てれびくん」(NHK Eテレ)などに出演。二十歳を迎えた「TEAM NACS」の今後にも期待が高まる。「TEAM NACS XX(twenty)」は11月4日(金)札幌・わくわくホリデーホールから開催。(text:cinemacafe.net)
2016年06月06日約25年ぶりに復活したグリコ「ビーフカレー〈LEE〉」の新CMで、目力鋭い女の子が汗だくになりながら辛口カレーを食べる姿が、早速注目を集めている。本CMに起用された新人女優・松本穂香に注目した。熱い夏こそ、本格的な辛口カレーが食べたくなる!という人は多いだろう。「辛いけれど、おいしい」、そんなふうにひたすらカレーを食べ続ける姿を今回のCMで見せているのが、デビューわずか1年にして主演作品2本、出演映画4本という活躍を見せる松本さん。1997年大阪府生まれの19歳で、大沢たかお主演『風に立つライオン』で映画デビュー。先の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」では有村架純の同僚役を演じて連続ドラマデビューを果たし、その後、初舞台「ヨミガエラセ屋」に主演、映画『商店街戦争-SUCHICO-』では猟奇的な殺人犯を演じきり、沖縄国際映画祭にも参加した。本CMでは、たくさん汗をかきながら食べる姿が美しく、なおかつ、カレーの辛さにも負けないような“目に力のある”女優、ということで起用が決まったという。まさに、真剣にひたすらカレーを食べる眼差しは、普段はなかなか見られない力強い女性の姿となっている。撮影を終えた松本さんは、「いままでにしたことのない、大人っぽい雰囲気のヘアメイクだったので、すごく新鮮でした!カレーを普通に食べるのではなくて、運動するように食べてほしい、ということだったので、かなり勢いよく食べているようにしました」と、目力のそのもののように気概あふれるコメント。実は、辛い物はいままであまり食べたことがなかったという松本さん。今回は勢いよく、そしておいしそうに食べてもらうため、スタジオでは彼女が最もテンションが上がるというバンド「キュウソネコカミ」の楽曲を流しながら、撮影は行われた。監督のさまざまなリクエストに応えるため、キッチンには約30食の「LEE」が用意され、何度も何度もスプーンを口に運ぶ松本さんは、リアルな汗を滝のように流していたとか。昼食時に「LEE」を試食したスタッフもその辛さに一様に驚きつつも、何杯もほおばった松本さんの頑張りを讃えていたという。また、松本さんが大ファンという「キュウソネコカミ」は、スタジオで音楽を流してテンションを上げていたというエピソードを聞き、今回のCMソングを書き下ろし。キュウソ節全開な、“辛くて旨くて幸せ”を表したタイトル『辛あわせ』(しんあわせ)を制作している。松本さんは今後、『青空エール』『にがくてあまい』の公開が控えており、2016年ブレイク女子のひとりとなりそうだ。グリコ「ビーフカレー〈LEE〉」新CMは江崎グリコHP、YouTubeにて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月01日女優の有村架純が23日、都内で行われた映画『夏美のホタル』(6月11日全国公開)の完成披露試写会前の舞台あいさつに、俳優の工藤阿須加、廣木隆一監督とともに登壇した。イベント冒頭、同作のタイトルにちなみ、照明を落とした会場で観客がホタルに見立てた緑色のサイリウムを持ってキャストを迎え入れるというサプライズ演出の中、登場した有村は「ビックリしました。すごくキレイでした。ありがとうございます」と笑顔を見せた。同作は、大学生活最後の夏に、将来の夢と進むべき道に思い悩む主人公・夏美(有村)が、導かれるように向かった亡き父と過ごした思い出の場所で出会った人たちとの交わりから、それぞれの人生が動き出し、心が解きほぐされていく姿を描く人間ドラマ。脚本を読んだ印象を聞かれた有村は「原作は3年ほど前に読ませていただいて知っていたんですけど、台本も原作を読んでいたときと同じような気持ちになって、親と子の絆だったり、人と人とのつながりが心に刺さって涙が出ました」と明かし、撮影現場の様子については「先輩方に囲まれて作品をやるということで緊張をしていたんですけど、皆さんが優しい空気の中でいてくださったこともあって、肩に力も入れずに撮影することができました。皆さんが作る愛情のある空気に包まれていたので、すごく過ごしやすかったです」と回顧。さらに、「この作品はひと夏を過ごすという、夏休みの1ページを切り取ったお話でもあるんですけど、お仕事なのに自分も一緒に夏休みを過ごしているような感覚になるくらい、リラックスして過ごせました」としみじみと語った。一方、夏美の恋人役を演じた工藤は「長回しのシーンがあって、そこで何度も廣木さんに『もう1回』と永遠に言われ続けました」と苦労したことを明かし、作品を見て「僕自身、不安がいっぱいあったんですけど、撮り終えていたので不安を抱えていてもしょうがいと思い、廣木さんがOKを出してくれたものを信じようと思っていました。映像を見たときに、今の僕が持っているものを引き出してくれたんだなと思ったので、感謝の言葉しかないですね」と監督に頭を下げた。このほか、同舞台挨拶には小林薫、光石研、吉行和子、原作者の森沢明夫氏も登壇した。
2016年05月24日女優の有村架純が5月23日(月)、都内で行われた『夏美のホタル』の完成披露試写会に出席。廣木隆一監督と『ストロボ・エッジ』以来のタッグを組み、「廣木さんや共演者の皆さんの愛情に包まれたような現場だった」と笑みを浮かべていた。写真家になる将来の夢と、進むべき道に思い悩む主人公・夏美(有村さん)が、父の形見のバイクで思い出の地を旅し、地元の人々や豊かな自然、大地に育まれた食に触れながら、心を解きほぐしていく姿を瑞々しく描く。映画化が決定する前から、原作のファンだったという有村さんは「台本を読み、原作の感動がよみがえりました。親子の絆や人と人のつながりがすごく心に刺さって、涙が出てしまった」と感動を新たにした様子。千葉県・鴨川市でのロケは「夏休みを過ごしているような感覚」だったそうで、「とっても優しい作品に仕上がった」と満足そうな表情だった。完成披露試写会には有村さんをはじめ、廣木監督、共演する工藤阿須加、小林薫、光石研、吉行和子、原作者の森沢明夫氏が出席。豪華なキャスティングについて、森沢氏は「皆さんの名前を見て、『いい映画になると決まったな』とプロデューサーとハイタッチしたくなった」とふり返り、「原作者なのに、2回見て、2回泣いてしまった」と太鼓判を押した。また、夏美の恋人を演じた工藤さんは、初の廣木組に「不安があった」と告白。実際、とあるシーンで「何度も何度もテイクを重ねることになり、永遠に終わらないんじゃないかと思った」というが、「その分、廣木さんがOK出してくれたものを信じることができた。いまの僕が持っているものを引き出してもらい、感謝しかない」としみじみ語っていた。『夏美のホタル』は6月11日(土)から全国公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月23日映画『何者』が、2016年10月15日(土)より全国の劇場で公開される。原作は、平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した、朝井リョウによるベストセラー『何者』。『桐島、部活やめるってよ』で等身大の高校生を描き切った朝井が、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生を描いた話題作だ。本作の主演を務めるのは、『バクマン。』『世界から猫が消えたなら』と立て続けに主演作が公開されるなど、今最も旬な俳優の一人・佐藤健。その他、初主演の民放連続ドラマが話題となっている有村架純をはじめ、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之と世代を代表する若手実力派俳優陣が集結した。監督・脚本は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』といった映画でも高い評価を得ている、演劇界の若き鬼才・三浦大輔が担当し、一筋縄ではいかない現代のリアルが詰まったこの問題作を、深みのある演出で描き出す。また、プロデューサー・DJの中田ヤスタカが本作の劇中音楽・主題歌を担当することが決定。作詞・ゲストボーカルとして、米津玄師も参加している。『何者』で描かれている若者たちの葛藤や世代観を射抜く、米津玄師による等身大な歌詞と、中田ヤスタカによるダイナミックなダンストラックが融合した主題歌となっている。さらに、バンド「忘れらんねえよ」と「LAMP IN TERREN」も楽曲を提供。劇中では「OVER MUSIC」というバンドのボーカル兼ギターを担当する光太郎を演じる菅田将暉が、実際にその曲をライブシーンで熱唱。撮影の約1ヶ月前から本格的に練習を開始し、本物のバンドさながらの勢いと一体感のある演奏を魅せ、疾走感あふれるナンバーやバラードなど計3曲を披露している。【作品情報】映画『何者』公開日:2016年10月15日(土)キャスト:佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之ほか監督・脚本:三浦大輔(『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』)原作:朝井リョウ『何者』(新潮文庫刊)©2016映画「何者」製作委員会【ストーリー】就活の情報交換のため一つの部屋に集まった、5人の22歳。かつて演劇サークルで脚本を書いていた、人を分析するのが得意な拓人(佐藤健)。天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田将暉)。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月(有村架純)。人一倍「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂ふみ)。社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺、SNS、業界の人脈...。様々なツールを駆使して戦っていく就活生たち。企業に入れば「何者」かになれるのか、自分は「何者」になりたいのか――。そんな疑問を抱えて就活を進める中、5人はそれぞれの思いや悩みをツイートするが、一緒に過ごすうちに、就活のやり方やスタンスに嫌悪感を覚えることもあり、徐々に人間関係が変化していく。そして拓人はサークルOBのサワ先輩(山田孝之)に相談するも、思うようにいかない現実に苛立ちを隠せなくなる。やがて「内定者」が現れたとき、抑えられていた妬み、本音が露になっていく。そして、ようやく彼らは自分を見つめ直す。果たして自分は「何者」なのか。
2016年05月14日海外の映画祭で高い評価を獲得し、大ヒット公開中の話題作『アイアムアヒーロー』に出演中の若手人気女優・有村架純が、雑誌「ar」6月号の表紙&特集に登場。「有村架純を丸ハダカ!」と題した特集で、女子が憧れるその美しい“架純BODY”を惜しみなく披露した。有村さんは、兵庫県出身の23歳。2013年の連続テレビ小説「あまちゃん」で小泉今日子演じる主人公の母親の若かりし頃を演じて人気を博し、以来、「失恋ショコラティエ」「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」「ようこそ、わが家へ」と数々の話題ドラマへ出演。今年の1月期には、月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で主演を務め上げるなど引っ張りだこの人気女優だ。映画界においても、『ストロボ・エッジ』『映画 ビリギャル』『僕だけがいない街』とヒット作に出演し、今年は、佐藤健らと共演する『何者』の公開が控える。今回、有村さんが「ar」6月号のカバーに8か月ぶりに登場。女子が「こうなりたい!」と思わず憧れる、その“美ボディ”にフィーチャーし、作り方や秘訣を伝授。さらに有村さん自身がいま気になるファッションや恋愛、カルチャーなど様々な角度から有村さんを徹底特集!まさに、いまの有村さんを“丸ハダカ”にする情報が満載だ。そのほか、三枝こころ、野崎萌香、森絵梨佳(ドラマ「グッドモーニング・コール」)、佐藤栞里(『ペット』日本語吹き替え出演)ら本誌おなじみの人気モデルをはじめ、2016年大注目のグラビアアイドル都丸紗也華も出演。ボディケア、美脚特集、肌ケア、ボディコン服など、「ar」的美味ボディの作り方を特集している。さらに本誌内では「だって太陽よりもまぶしいから…この夏、気になる男たち」と銘打ち、いまをときめく男性俳優を特集。今週公開の主演作『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』で見事な肉体を披露している鈴木亮平。『ヒーローマニア-生活-』『64 -ロクヨン-』が公開中、さらに『MARS~ただ、君を愛してる~』『HiGH&LOW THE MOVIE』と出演作が立て続けて公開される、最も勢いのある若手俳優・窪田正孝。「ゆとりですがなにか」に出演中、独特の演技で魅せる実力派・柳楽優弥。そして、ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」でブレイクし、『高台家の人々』『シン・ゴジラ』と話題作に出演、監督としても活躍する斎藤工。女子大注目の彼らが、「夏」にまつわる思い出話や出演作での裏話を赤裸々に明かす。「ar」6月号は5月12日(木)より発売。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日俳優・佐藤健主演の映画『何者』(10月15日公開)のポスタービジュアルと特報映像が11日、公開された。ポスターは14日より全国映画館に展開される。平成生まれとして初めて直木賞を受賞した作家・朝井リョウ氏による同名のベストセラーを映画化。就職活動を通して自分が何者かを模索する5人の大学生(佐藤、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生)の姿をヒリヒリと描く。脚本・監督は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』等の作品を送り出した、劇団「ポツドール」の三浦大輔が担当する。ポスターは就活にちなみ、出演俳優陣の履歴書風のビジュアルに。また、SNSが重要となるストーリーに合わせて、Twitterアカウントに見立てたデザインとなっている。また、特報では佐藤らがリクルートスーツで面接や企業説明会に挑むリアルな就職活動の場面、大学生たちの日常の場面も公開されている。さらに佐藤演じる主人公の拓人が、多くの観客から拍手を送られるという、原作にはないオリジナル場面も盛り込まれている。
2016年05月11日『桐島、部活やめるってよ』の朝井リョウによるベストセラー小説を佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之らで映画化する『何者』のポスター画像と特報映像が公開になった。『何者』特報映像本作は、5人の大学生が就職活動を通して自分が“何者”かを模索する姿を描いた作品で、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』を手がけた劇団ポツドールの主宰者・三浦大輔が監督・脚本を担当する。就活の情報交換のために集まった5人の22歳は、企業に入れば何者かになれるのか、自分は何者になりたいのか、そんな疑問を抱えて就活をはじめる。5人はそれぞれの思いや悩みをツイートするが、就活の取り組み方や姿勢に嫌悪感を覚えることもあり、徐々に人間関係が変化していく。思うようにいかない現実に直面する中、やがて“内定者”が現れ、抑えられていた妬みや本音が露になっていく。特報映像では、5人それぞれのキャラクターが紹介されている。かつて演劇サークルで脚本を書いていた、人を分析するのが得意な拓人(佐藤健)は、“冷静分析系男子”。天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田将暉)は“天真爛漫系男子”。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月(有村架純)は“地道素直系女子”。人一倍、意識は高いが、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂ふみ)は“意識高い系女子”。社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良(岡田将生)は“空想クリエイター系男子”。そして、サークルOBのサワ先輩(山田孝之)は“達観先輩系男子”。彼らは、自分は“何者”なのか?という誰しもが考えるであろう人生における究極のテーマに、就職活動の末、答えを出せるのか? 映画の公式サイトには「就活生は、観ないほうが良い。」と書かれている。『何者』10月15日(土)全国東宝系にてロードショー
2016年05月11日主演・佐藤健をはじめ、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之という豪華な面々を迎え、映画化で話題を呼んだ「桐島、部活やめるってよ」の著者・朝井リョウによるベストセラーを実写化する映画『何者』。就活生に奮闘する若者たちの“リアル”な姿を描く本作から、履歴書用証明写真を思わせるポスタービジュアルと、就活スーツで奮闘するシーンが分かる特報映像が初解禁された。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺、SNS、業界の人脈…。様々なツールを駆使して戦っていく就活生たち。企業に入れば「何者」かになれるのか、自分は「何者」になりたいのか…。疑問や悩みを寄せ合い、一緒に過ごしていく5人だが、その関係は徐々に変化していく。やがて「内定者」が現れたとき、抑えられていた妬み、本音が露に…。そして、ようやく彼らは自分を見つめ直す。果たして自分は「何者」なのか――。主演は、『バクマン。』『世界から猫が消えたなら』と立て続けに主演作が公開され、人気・実力を兼ね備える佐藤さん。かつて演劇サークルで脚本を書いていた、人を分析するのが得意な主人公・拓人を演じる。天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎役には、いまや映画、ドラマ、テレビCMと目にしない日はない人気ぶりの菅田さん。その光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月役には『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』と出演作がヒットし続け、話題の有村さん。さらに、人一倍「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香役には、若くして国内外数々の映画賞を賑やかしつつも、今年に入ってからはバラエティ番組にレギュラー出演するなど、活躍の幅を広げている二階堂さん。社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良役には、映画やドラマだけでなく舞台などでもその演技力を磨き、現在話題のドラマ「ゆとりですがなにか」でも熱演する岡田さん。拓人のサークルOB・サワ先輩役には、『闇金ウシジマくん』『凶悪』『新宿スワン』『テラフォーマーズ』と数々の大ヒット作品に出演、ますますその存在感が光る山田さんが演じる。今回は、そんな豪華な若手実力派キャストたちがスーツ姿でこちらを見据えるポスターとB5版チラシのビジュアルが初解禁。本作のテーマになぞらえて、就活の履歴書用証明写真を連想させるようなビジュアルと、“自分は「何者」なのか”と問いかけるような複雑な表情を見せる6人に注目だ。併せて、6人のキャラクターがより明らかとなる特報映像も解禁。スーツ姿で就活に奮闘するシーン、さらに拓人・瑞月・光太郎の三角関係を感じさせるシーンなど生々しい日常をリアルに切り取っている。また、多くの観客から拍手を送られ拓人が佇んでいるという、映画オリジナルの場面も公開。独特な雰囲気を醸し出す本作の魅力が詰まった映像に仕上がっている。『何者』は10月15日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日平成になってずいぶん経ちますが、なぜか今「昭和な女」が注目されている模様。有村架純さんや黒木華さん、多部未華子さんといった「昭和顔」の女優さんもドラマや映画に引っ張りダコだし、まだまだ「昭和女子」ブームが続きそう。ということで、昭和女子についてあれこれ検証していきます。最後は、自分が昭和女子かどうかをチェックできるテストも!◆北川景子も昭和女子!?1月に結婚し、「昭和の日」に結婚式を挙げるビッグカップル、北川景子さん&DAIGOさん。最近はブログやSNSでサラリと結婚を報告する芸能人が増えている中、金屏風の前で幸せいっぱいのツーショット会見を行いましたね。それだけでも昭和な雰囲気ですが、北川さんがDAIGOさんを立てて受け答えをする姿に、古き良き時代の“夫を立てる賢い妻”的な印象を抱いた人も多いのではないでしょうか。しかも、二人の式や披露宴は流行りのジミ婚ではなく、昔ながらのハデ婚という噂。もちろんDAIGOさんの家柄を考えてのことと思いますが、その懐かしくも華やかなイメージに“昭和感”への憧れが加速しそうな予感。スタイリッシュな顔立ちで「平成顔」と言われる北川さんですが、中身はかなり「昭和の女」?彼女のように今っぽい顔の人やハーフ顔の人も、昭和な言動をすれば、ギャップで男性をクラッとさせられる…その好例かもしれません。◆藤原紀香のザ・昭和マックス会見そして、記憶に新しい藤原紀香さん&片岡愛之助さんの結婚会見。こちらは会場が帝国ホテルと、ど真ん中直球の昭和感。歌舞伎役者とその妻にふさわしい着物姿も「ザ・昭和」という感じでした。さらにツーショットは、紀香さんが三歩下がって立つ徹底ぶり。実は紀香さんのほうが背が高い?疑惑のための遠近法かと思いましたが、そんな気遣いも昭和っぽいと言えそうです。◆春ドラマまで昭和カラー4月29日スタートのドラマ『不機嫌な果実』は、1996年に発表された小説が原作。翌年放送のドラマでは石田ゆり子さんが主演を務めました。2016年版のヒロインは栗山千明さんです。この作品は、簡単に言うと表向きは貞淑な妻が、刺激的な年下男との関係に溺れていく不倫ドラマ。昭和の泥沼恋愛を平成に置き換えるとどのような感じになるのか…展開が楽しみですね。ちなみに今回の放送枠はテレビ朝日系列の『金曜ナイトドラマ』。その昔、TBS系列の『金曜日の妻たち』シリーズという不倫ドラマが大人気だったのですが、そのことを思い出すと、なんとなく時代が逆行しているような…。とりあえず金曜夜は不倫枠という「歴史は繰り返す」現象が起こりつつあるようです。◆最近注目の昭和女子は!?ところで、人気若手女優の中にも「昭和な美女」が!今、注目したいのは松岡茉優さん。着物や日本髪が似合う和風顔です。しかも自ら「モンペが似合う」発言も。なお、放送中の朝ドラ『とと姉ちゃん』の舞台も昭和。ヒロインを演じる高畑充希さんは「昭和顔」でハマり役と言われています。松岡さんや高畑さんの影響で、ますます昭和女子ブームに勢いがつきそうですね。◆あなたの昭和女子チェック以下、あなたに当てはまるものはあるでしょうか?チェックしてみましょう。□和風の顔立ちである□着物や割烹着が似合うと言われる□オシャレなお店が苦手□性格は素朴、飾り気がない□胸よりお尻がボリューミー□LINEやFacebookは苦手□好みの男性は「男らしい人」4つ以上当てはまったら「昭和女子」に認定!これからますます人気が出そうな昭和女子。もろ昭和なあなたは、今の自分のままで周囲の男性を癒してあげてくださいね。当てはまらない場合は、北川景子さんのように、内面に「昭和女子」の要素を取り入れてみてはいかがでしょうか?ビバ昭和!(文=天野りり子)
2016年04月29日俳優の大泉洋が4月23日に、都内で行われた主演作『アイアムアヒーロー』の初日舞台あいさつに登壇。日本公開を前に、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭をはじめ、海外の映画祭で旋風を巻き起こしており、「優秀な子どもを持った親の気持ち。初めて見たときから、世界に通用する作品だと思っていたので、とても誇らしい」と胸を張った。初日舞台あいさつ/その他の写真原因不明の感染が原因で理性を失い、人々を襲う謎の生命体ZQN(ゾキュン)が日本全土にパニックを引き起こす。舞台あいさつには大泉をはじめ、有村架純、長澤まさみ、吉沢悠、片瀬那奈、マキタスポーツ、塚地武雅、原作者の花沢健吾氏、佐藤信介監督が登壇した。撮影は約2年前に行われ、有村は「待ちに待った初日。やっと公開され、今はすごく嬉しいです」と喜びのコメント。「正直、怖いしグロイし魂が抜かれた気分。見終わった後はすぐに席を立てず、『この映画、大丈夫なのかな』って思ったほど」とその衝撃度を振り返った。また、ZQNと戦う看護師を演じた長澤は、「現場でZQN(の特殊メイク)が出来あがる様子を見るのが日課でした。私もZQNやりたいなと思いながら(笑)」と話した。佐藤監督は「日本映画にはめずらしい作品。やるからには、力いっぱいやろうと決めた」と自信のアピール。花沢氏は「3回見ましたが、やっぱり面白い。原作者としては嬉しい限り」と手放しで絶賛した。『アイアムアヒーロー』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年04月23日映画『アイアムアヒーロー』が4月23日(土)に公開を迎え、主演の大泉洋をはじめ、有村架純、長澤まさみ、吉沢悠、片瀬那奈、マキタスポーツ、塚地武雅、原作者の花沢健吾、佐藤信介監督の総勢9名による舞台挨拶が行われた。謎の感染により、人々が突如、攻撃性を増し周囲を襲う“ZQN(ゾキュン)”へと変貌を遂げていく世界を舞台に、サエないマンガ家アシスタントの主人公が生き残りをかけて戦うさまを壮絶に描き出す。シッチェス・カタロニア国際映画祭、ポルト国際映画祭、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で観客賞、グランプリなど計5冠に輝くなど、日本での公開前から海外で高い評価を受けてきた本作。大泉さんは「撮影は2年前で、(ここまで)長かったです。やっと初日を迎えられました」とホッとした表情を見せ「世界で評価されるのは嬉しく、誇らしい気持ちでいっぱい。ものすごく優秀な子を持った親の気持ちです」と満足そうに語る。この日は、劇中で“ZQN”と化してしまった人々とそうでない人々が一堂に会したが、有村さんは「(撮影で)ご一緒できなかった方々と会いできて嬉しいです。『本物だ!』という感じ」と笑顔で語るが、これにマキタさんが「その割には楽屋で冷たかったです」と言いがかりをつけ、会場の笑いを誘う。大泉さん演じる英雄と共にZQNと戦う女性を演じた長澤さんは「現場で(特殊メイクで)ZQNが出来上がっていくのを眺めるのが日課でした(笑)。『私もやりたいな』と思いながら撮影してました」と明かす。ちなみに、英雄が最初に遭遇するZQNである恋人の役を演じた片瀬さんはメイクに要した時間を「5時間半!」と明かし「次の日は全身あざで真っ黒でした」と苦労を口にする。英雄のマンガ家アシスタント仲間を演じた塚地さんも「血だらけのまま生活してました(苦笑)」とふり返り、漫画家の先生役のマキタさんは「ナイフが刺さった血だらけのままで喫煙所に行ってタバコを吸ってました」と告白。吉沢さんは「目がつぶれた状態で、大泉さんに『ホントに気持ち悪いね』と言われ、これが正解なんだと思いました」と充実感さえ漂わせて語っていた。原作の花沢さんも現場に足を運んでそのリアリティに驚いたようで、吉沢さんの姿をたくさん写真に収めたことを明かし「資料写真が撮れて、漫画に活かせてラッキーでした」とニッコリ。一方、そのZQNに追いかけられた長澤さんは「ホントに怖かったです。習性で追いかけられると怖い!」と苦笑。有村さんは「(完成作を)初めて観たとき、正直、怖いしグロいし、観終わって、魂を抜き取られてヘトヘトですぐに立ち上がれませんでした。『この映画、大丈夫なの?』と思いました」と偽らざる心情を明かす。もともと、この手の映画は「苦手」という有村さんだが一方で「出演させていただいて見方が変わった」とも。大泉さんからは「いまでは三度の飯よりZQNが好きに…」と無理やりまとめられ、会場は笑いに包まれた。『アイアムアヒーロー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月23日【ZQN】(読み:ぞきゅん/名詞):原因不明の感染によって、人格を失い攻撃性が増し、周囲の人間を襲うようになった人間、またその状態。感染していない人間に噛みつくことで、さらなる感染を引き起こす。個体ごとに動きなどが異なり、以前の日常生活における挙動が、感染後も行動様式に現れることがある。映画『アイアムヒーロー』は、ある日突然、このZQNがいっぱいになった世界が舞台となっている。はい、この時点で何割かの人――特に女性は「そんな映画、絶対観られない!」と拒否反応を示していることと思います。でも、ちょっとだけ待ってください!これは、おそらくあなたが頭の中で思い描いているであろう、日本独特のホラーとは全く異なるタイプのアクション映画になっている。むしろ、観終わった後にスポーツでもしたかのような爽快感さえ残る。世界各国の映画祭で「観客賞」に輝いてきたエンタメ性は伊達じゃない。いわゆる怖い映画に関して「普段は自分から進んでは観ない」という有村架純が語るこの映画の魅力とは?実際に海外の映画祭で観客の生の反応、笑い、喝采に触れてきた大泉洋が語る、本作の楽しみ方とは?まずは「絶対無理!」と拒否する前に、2人の言葉から本作の何がそんなに特別なのかを感じてほしい!有村さんは、この映画を「遊園地」という言葉で表現する。遊園地のワクワクドキドキするアトラクションに乗っているかのような作品。大泉さんが、その意味をこう補足する。「“怖い”の質が明るい!ジェットコースターに乗っているかのような感じ。もし『私、ジェットコースターは嫌い…』というのであれば『でもこれはジェットコースターではないから』と(笑)。いわゆる、日本のホラー(例:『リング』『呪怨』)の怖さでは全然ないし、スプラッターでもない。ハリウッドのアクション大作の感覚です。僕らの世代でいうと『ターミネーター2』のような。観終わったら爽快で、気分良く帰れます」。一方で、大人気漫画を原作にした日本映画らしい魅力と言えるのが、主人公・鈴木英雄のダメ男っぷり。これがハリウッド映画であれば、ブラッド・ピット、トム・クルーズといったイケメンスターが家族を守るため、身を挺して勇敢に戦うのだろうが、まさかの(失礼!)大泉さんが主演。おまけに英雄はサエない漫画家アシスタントで、恋人にも愛想をつかされ、せっかく武器の銃を手にしても、なかなか撃つ決心がつかない…。有村さんは、そんな弱い男が「ヒーローになっていくのがかっこいい!ZQNがたくさん出てきて、英雄さんがひたすら撃って倒していくのは見ていて気持ちいいです」と大泉さん演じる英雄の魅力を語る。大泉さん自身、演じながら英雄の勇気ではなく、むしろこの弱さに惹かれ、時に心打たれた。「弱い男で、途中で比呂美ちゃん(有村さん)を守りきれないところもあるんですけど、そこは演じていて、すごくつらかった…。英雄にとって、(逃げる途中で偶然出会った)比呂美ちゃんは、荒廃しきった世界の中で、唯一、希望を手繰り寄せる糸みたいなもので、絶対に失えない存在だった。それを守り切れなかったのは…かわいそうだったなぁ。本当にダメな人間で(苦笑)。でも、気持ちは分かるんですよ。なかなか銃を撃つ決断できないよねって」。そして、有村さん演じる比呂美もまた、ある特殊な形でZQNに感染することになるのだが、これがなんとも魅力的!ほとんどセリフがないにもかかわらず、しっかりと観る側に感情移入させてしまう。改めて有村架純、おそるべし!「ZQNの心と人間の心をどちらも持ちつつ…でもZQNってどういうものなのか、誰にも分からない!監督(佐藤信介)に聞いても、監督にも正解は分からなくて(苦笑)。どうしよう…?って」。有村さんは比呂美を演じる上で感じた難しさ、困惑をそう明かすが、大泉さんは「まあ、とにかくかわいい!セリフなくとも存在感がすごくて、しゃべらなくても伝わってくる。ファン必見の新しい有村ちゃんがいると思います」と太鼓判を押す。英雄と比呂美のある会話のシーンでは、有村さんが思わず、当初のプランではなかった涙をポロリとこぼすシーンも。英雄、比呂美それぞれの心情を描くドラマのシーンも必見!最後にもうひとつ、大泉さんから本作のおススメの楽しみ方について。ずばり、映画『アイアムヒーロー』は大人数で見るべし!「友達同士で観に行くと、観終わった後、会話が止まらないと思います。観ながら『キャーッ!』と声を出してもらって。実際、海外の映画祭ではみんな、ゲラゲラ笑ったり、拍手したりしながら見ていました。恐れずに声を出して楽しんでほしいし、友達みんなで“肝試し”の感覚で観てもらえたらと思います!」(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年04月22日