数々のヒットドラマを生み出してきた脚本家の中園ミホさんが占いを使って、人生を動かす方法を教えてくれました。四柱推命による占いは、運気の流れが12年で一周する。「自分の人生の運気の流れを確かめたら、『今は運がいいからラッキー』で終わらずに、その先へ一歩踏み込んでみてください。占いをどう読み解くのか、そして今の運気を磨くためにどう行動するのかを知り、今度は“占いを使ってみる”。そのためにどうすればいいのかを12か条にまとめてみました。いい運気を呼び込むために、また運気が低迷する空亡期を怖がらずに乗り越えるためにも、ちょっとした心得が必要。占いを信じて使いこなすことで、“運のいい人”になりましょう」(中園さん)12か条の中の6か条をご紹介します。1運には賞味期限が。乗り遅れちゃダメ。誰でも運気はアップダウンするもの。運の種類や分量は誰でもほぼ同じで、運をピークでつかまえられるかどうかで、強運な人と不運な人の違いがあると私は考えています。たとえば企業のトップや政治家は、運気が低迷する空亡期でもそれを踏まえつつポジティブに挑戦を続け、それが後の幸運期に大きく成長する姿をたくさん見てきました。サーファーが風向きや波のコンディションを予測して波を乗りこなすように、占いで自分の運気の波を乗りこなしましょう。2占いは信じてみて、利用した方が得です。大切なことを決めるのにはものすごくエネルギーが必要だし、失敗もしたくはない。でもぐずぐずと先延ばしにしていると、せっかくの幸運を逃してしまうことになります。そこで役に立つのが占い。転職、恋愛、結婚などのタイミングも、占いで運気の流れを読み解くことで、「ここが決め時」「ここを逃したら、次のチャンスはしばらく来ない」とわかれば、踏み出すこともできるでしょう。占いは、運気を知り、さらにチャンスをつかむために使うものなのです。3柔軟に、楽観的に。複数の占いを使ってみて。占いの結果が良くないと誰でも落ち込むでしょう。でも私の場合は、例外もあるかもしれない、なんて、楽観的に気持ちを切り替えて他の占いをみます。すると気学、易学、風水、タロットカードなどで占ううちにどれかは必ず良い結果が出てくるのです。占いは自分の気分を上げるためのもの。良いことは信じて悪い結果は他の占いをみて自分の励ましとする、これが私の占いとの付き合い方です。自分を元気づけてくれる占いに出合うまで、探してもいいと思います。4試練の空亡期こそ、大切に過ごすこと。四柱推命では12種類の運気を繰り返していて、その中で冬の時期にあたるのが「逢魔」「空亡」「未明」。私は運気が停滞する「逢魔」「空亡」の2年間を「空亡期」としていて、この時期は理不尽なことやトラブルに巻き込まれたりする試練の時。「空亡期」は人生の修行の時期なのです。「ここが正念場。必ず乗り越えられる」と逃げずに向き合うことで厄落としになり、その先には、それまでとまったく違った景色が広がり、大きく成長した自分がいるはずです。5運命は切り開き、変えられると心得て。「自分の運命を知るのが怖い」と言う人がいますが、運命は定められたものではなく自分の力と行動、出会う人によって切り開いていくことができるもの。「運の強い人」とは、生まれつき強運なのではなく、どんな困難も乗り越えられる人だと私は考えています。さらに、誰もが人の影響を受けて生きている。だから私は、いま楽しそうにしている人や、仕事やプライベートが順調な人のそばに行くことにしています。幸運の人の周りには幸運が集まってくるのです。6いい運気を纏う人のそばにいるべし。たった一人で強運の人というのはそうはいません。運気は人と人との間で流れているもので、運がそれほど強くはないのにすごく幸せそうな人は、周りの運気をうまく使っているからではないでしょうか。そこで私が調べたのは、お金持ちの人からお財布をもらったら、金運も移るのではないかということ。林真理子さんや、お金持ちのXさんからお財布をいただくたびに、実際にぐんぐんと金運が良くなったのですが、どうやらお金遣いのクセも移るのでご注意を。占いの使い方が変わる!『占いで強運をつかむ』『やまとなでしこ』『ハケンの品格』『花子とアン』などのヒットドラマを手がけてきた脚本家・中園ミホさんが、中学生時代から学んできたという四柱推命を独自の目線でやさしく教える一冊。マガジンハウス1300円なかぞの・みほ1959年生まれ、東京都出身。’87年、脚本家デビュー。朝ドラ『花子とアン』(NHK)、『ドクターX』(テレビ朝日)等の人気ドラマを手がける。公式占いサイト「解禁! 女の絶対運命」も好評。※『anan』2020年6月17日号より。イラスト・micca取材、文・若山あや(by anan編集部)
2020年06月16日ユニクロは6月5日、JR原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU」の1階および地下1階に、「ユニクロ 原宿店」をオープンします。原宿は、最先端のファッションの情報発信地であり、ユニクロにとっては、初めて都心型店舗を出店し、ユニクロブランドを確立するきっかけとなった重要な場所です。原宿エリアで8年ぶりにオープンするユニクロ 原宿店は、LifeWearを体現する店舗であると同時に、情報製造小売業への変革を目指すユニクロのリアルとバーチャルを融合させた最新型の店舗です。デジタルを活用したサービスや、街との親和性が高いファッション、文化を体感いただける商品を提供してまいります。トータルクリエイティブディレクターに佐藤可士和氏を迎え、若者を意識した広告ビジュアルやスタイリング、サービスを通し、ファッションの情報発信基地となることを目指します。ユニクロ 原宿店■1階は「UT POP OUT」と名づけた、ポップカルチャーの情報発信基地に1階には、原宿店ならではの売場として、店舗のエントランスを兼ねる「UT POP OUT」と名づけた、ユニクロのTシャツ「UT」専用の売場が登場します。様々なアーティストやブランドとコラボレーションした、魅力的なTシャツを多数販売します。店頭には、18歳にしてポップアイコンの地位を確立したアーティスト、ビリー・アイリッシュと、現代アートの巨匠、村上隆によるコレクションの販売を記念し、村上隆が制作した3mの巨大なビリー・アイリッシュ像が期間限定で登場します。その他にも、クリエイティブディレクターYOONによる東京発のブランド「AMBUSH」とコラボレーションしたミニーマウスのバッグや、UTとして初めて販売する、豆皿やノートなどの雑貨を、原宿店先行販売商品としてご用意しています。ノート 390円(税抜)(C)/(R)/™ The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc.豆皿590円(税抜)(C) Keith Haring Foundation. Licensed by Artestar, New York.■着こなし発見アプリ「StyleHint」と連動した、世界初の売場「StyleHint原宿」が登場地下1階には、着こなし発見アプリ「StyleHint」と連動した、世界初の売場「StyleHint原宿」がお目見えします。ガラスで区切られた区画の壁一面に240台のディスプレイが並び、ユーザーから投稿された最新の着こなしを検索、閲覧し、購入したい商品を簡単に探すことができます。また、気になる商品がユニクロ 原宿店のどこで販売されているか、ディスプレイ上でお知らせするサービスも新たに開始します。この売場には、クリエイティブディレクターとして、I&CO創業パートナーのレイ・イナモト氏に参画いただきました。StyleHint原宿■原宿店限定の様々なサービスを展開!Spotify上で聞けるユニクロオリジナルプレイリストの配信や、生花の販売も地下1階では、原宿ならではのスタイリングで、ユニクロの最新の商品を展開します。ユニクロのブランドコンセプト「LifeWear」のもと、お客様の生活を彩る様々なサービスをご用意しました。話題のアーティストが選曲したユニクロ 原宿店限定のプレイリストを、店内の特設売場、または原宿店の特設WEBサイトで配信します。また、今年4月にオープンした「UNIQLO PARK横浜ベイサイド店」と同じく、色とりどりの新鮮な生花を、1束390円(税抜)、3束990円(税抜)で販売します。加えて、世界に1枚だけのオリジナルTシャツやトートバッグが簡単に作成できるサービス「UTme!」も展開します。近隣の人気カフェや店舗とコラボレーションした原宿店限定のデザインもご用意しました。■オープンを記念し、ユニクロ原宿店限定のオリジナルノベルティをプレゼント1.1点以上お買い上げの方に、毎日先着で、「ヒトツブカンロ」のオリジナルキャンディをプレゼント!6月5日から7日の期間中、1点以上お買い上げいただいた方、合計1万名様に、毎日先着で、原宿店のロゴをパッケージにあしらった、ユニクロカラーの紅白キャンディをプレゼントいたします。ヒトツブカンロ2.1万円(税抜)以上お買い上げの方、先着2,500名様にオリジナルエコバックをプレゼント6月5日から7日の期間中、1万円(税抜)以上お買い上げいただいた方、先着2,500名様に、オリジナルデザインのエコバッグをプレゼントいたします。オリジナルエコバック3.限定デザインのオリジナルショッパーも原宿店および渋谷道玄坂店でお買い上げいただいた方には、限定デザインのオリジナルショッパーで、商品をお渡しします。オリジナルショッパー■原宿店特設WEBサイトでティザームービーを公開5月29日(金)11時より、様々な分野で活躍されている池田エライザさん、清原翔さんをキャストに起用したティザームービーを、原宿店の特設WEBサイトで公開します。ご期待ください。<キャスト紹介>※敬称略池田エライザ (女優)1996年4月16日生まれ、福岡県出身。2020年、映画『騙し絵の牙』の出演が控え、映画『夏、至るころ』で初めて映画監督を務める。池田エライザさん清原翔 (俳優・モデル)2013年『MEN’S NON-NO』専属モデルでデビュー。2016年より俳優として活動を開始。2019年NHK朝ドラ「連続テレビ小説 なつぞら」でヒロインの兄、柴田照男役に大抜擢。2020年1月期はフジテレビ「アライブ」にて研修医を好演。2020年フジテレビ「アンサング・シンデレラ」、Amazonプライム「東京ラブストーリー」に出演。更に注目を集めている。清原翔さん<店舗概要>店舗名:ユニクロ 原宿店住所:東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 地下1階、地上1階交通:JR山手線「原宿駅」徒歩1分東京メトロ千代田線・副都心線 「明治神宮前 〈原宿〉駅」 徒歩1分売場面積:約600坪 (地下1階、地上1階/計2層)取扱商品:メンズ、ウィメンズオープン日時:2020年6月5日(金)9時企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月28日「朝ドラ『エール』(NHK)はあくまでもドラマですから、古関裕而さんの実際の話しと違う部分もあるんですね。私がお会いした頃はすっかりお年を召していたのですが、書籍にまとめるにあたって調べると興味深い人物であることがわかりました。実は、古関さんはもともと音楽を専門に勉強をしていなかったんです」こう語るのは、元日本コロンビアのプロデューサーでエッセイストの飯塚恆雄さん。視聴率20%超えを次々と記録し、人気を博している朝ドラ『エール』。窪田正孝(31)演じる古山裕一のモデルとなったのが昭和を代表する作曲家・古関裕而さん(享年80)だ。日本コロンビアで古関さんを担当し、先日には『ニッポンのうたの夢織人たち』(愛育社)も上梓した飯塚さんに古山さんの素顔を聞いた。ドラマでは国際作曲コンクールで入賞したことをきっかけに音(二階堂ふみ・25)との文通を開始させた裕一。実際、古関さんが音のモデルである内山金子さんに送った内容はかなり“過激”なものだったという。「古関さんはイギリスの音学雑誌『CHESTERIAN』の管弦楽作品募集に応募し、5曲すべてが2等に入賞しました。日本でも大きなニュースとなり、女性たちからファンレターが殺到。他のファンレターには見向きもせずに名古屋に住んでいた金子さんにだけは返事を書いたんです。その中身を抜粋すると、『お写真を前にしてお手紙を読むと、貴女のそばにいて、お話をするようです。そして、あなたの手紙から貴女のお匂いが感じられます。確実に。本当に貴女の側にいるようです』『自分が生まれて以来、経験したことのない精神上の苦しみ恋のもだえ、自分一人で苦しみ、自分一人で、なぐさめてました』といった熱烈なものでした」ドラマでは恐慌による不況のため渡英をなくなく断念することになった裕一だが、実際は古関さんの金子さんへの“大きすぎる愛”が原因だったようだ。「入賞し、ロンドン留学の切符を手にしていた古関さんは旅費や諸経費として当時400ポンドの送金をイギリスから受けていました。ロンドンフィルが古関さんの書いた曲をレコーディングしてくれるという契約でしたから。でも1年間の渡英予定が結局金子さんへの思いが募りすぎて断念してしまうんですよ。この時期、日本ビクターがこのロンドンフィルの曲を日本で発売するという話もあったのにです」結局、古関さんは文通を始めた半年後に金子さんと結婚。しかし、イギリスから送られた400ポンドの返済が残っていた。そこで、大作曲家である山田耕筰の推薦で日本コロンビアと契約。職業作曲家としての人生をスタートさせる古関さんだが、最初から順調ではなかったようだ。「古関さんは300円(現在では上場企業の部長クラスの金額)もの契約が決まり、金子さんのお姉さんが暮らしていた東京の家で新婚生活をスタートさせます。やっと仕事を始めた古関さんに安堵した金子さんのお母さんも涙ながらに仏様に報告していたそうです。文通でしか会話してなかった男性がいきなり娘を連れて結婚してしまったわけですから、心配だったのでしょう。しかし、古関さんも契約から4年は鳴かず飛ばずで1曲もヒット曲がないまま。印税前払い契約だったので実質、借金してることになるのですが、そのことを知らなかった古関さんは相当慌てていたようです」山あり谷ありの駆け出し時代を送っていた古関さん。ドラマからもますます目が離せなさそうだ。
2020年05月23日「登場人物たちが当時の歌で元気づけたように、僕たちもエールで日本の皆さんを元気づけられたらと思います!」そう語るのは、連続テレビ小説『エール』(NHK総合・月~土曜8時から放送中)で、村野鉄男を演じている中村蒼(29)。ガキ大将の鉄男が、詩を愛する新聞記者に成長。裕一が作曲、鉄男が作詞、久志が歌と、幼なじみの3人はのちに「福島三羽ガラス」として音楽の道へ。そんな幼なじみの素顔を、中村が明かしてくれた。■古山裕一(窪田正孝・31)「窪田さん演じる裕一さんはおどおどした感じで背中を押されるタイプですけど、窪田さんご自身は男らしくて、そのギャップがすごいなと思っています」(中村・以下同)■佐藤久志(山崎育三郎・34)「育さんは、久志さんのようなキラキラした雰囲気をまとっていて、優しい頼れるお兄さん的な存在。すごく安心感があります」そして、中村は自身が演じる鉄男についてこう話す。「鉄男は友達のために怒り、ひとの幸せを自分のことのように感じられる人。自分もそういう人間でありたいので憧れます」「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月07日おこもりライフに最高!月9黄金期の原点というべき名作『東京ラブストーリー』がリニューアルして帰ってくる。『女性自身』読者には今も大切な記憶であろうこのドラマは、29年の歳月を経てどのように生まれ変わるのか?懐かしのシーンを再現しながら検証しました!■まずは基本情報を確認!’91年に放送された前作は、柴門ふみの漫画をもとに坂元裕二が脚本を担当。若い女性の支持を受け、最高視聴率32.3%を記録。小田和正が歌う主題歌『ラブ・ストーリーは突然に』は売り上げ250万枚超の大ヒットとなった。29年ぶりのリメーク版はネット配信。主題歌には19歳の現役大学生アーティストのVaundyが歌う『灯火』が決定した。■キャストは旬の顔ぶれ!リカを演じるのは石橋凌と原田美枝子の娘【永尾完治】織田裕二→伊藤健太郎当時23歳の織田裕二が演じたカンチ役にはNHK連続テレビ小説『スカーレット』で人気急上昇の伊藤健太郎(22)。リカの視点で描いた前作と異なり令和版は完治視点で展開する。【赤名リカ】鈴木保奈美→石橋静河鈴木保奈美を一躍スターにしたリカを演じるのは、有名俳優を両親に持ち、ダンサーとしても活躍する石橋静河(25)。米国留学経験を持ち、令和版でりゅうちょうな英語を披露する。【三上健一】江口洋介→清原翔完治の親友でプレーボーイの医学生・三上役には清原翔(27)。朝ドラ『なつぞら』など話題作に出演する令和のイケメンがロングヘア時代の江口洋介のハマリ役に挑戦する。【関口さとみ】有森也実→石井杏奈完治から思いを寄せられる同級生のさとみを演じるのは、E-girlのパフォーマー・石井杏奈(21)。活発なイメージから一転、有森也実が強烈な印象を残した清楚系美女を演じる。■「SEXしよ!」はどうなった?有名シーンの変化に注目【せーの!で振り返るシーン】「ずっちいなあ」リカの提案に乗って「せーの!」の掛け声で同時に後ろを向くが、約束を守らないリカに“ずるい”がくだけてこのセリフ。最終話にもつながる名シーンだが、令和版で注目したいのは東京タワーの見える屋上のシーン。2人の大切な場所になりそう。【リカがカンチたちの愛媛の学校を訪ねるシーン】「赤い糸はプッツリ切れたけど、約束はかなえたよ」完治との別れを決意し突然姿を消すリカ。彼女の行方を追う完治は故郷・松山へと向かう。母校でリカを捜し回る完治は、柱に彫った自分の名前の隣に“赤名リカ”の文字を見つける。令和版では愛媛の夏祭りに一緒に行く約束をする2人。リカの願いはかなうのか……。【リカが「SEXしよ!」と誘うシーン】「ラブじゃなくていい、ライクでいいからさ」「嘘でもいいから好きだと言ってほしい」と頼むリカ。応える完治に、「しよう!」とストレートな言葉を投げかける。令和版の完治もリカの強引なアタックに翻弄されつつ、徐々に引かれていく。はたして今回のリカはこの衝撃のセリフを発するのか、こうご期待!『東京ラブストーリー』は4月29日よりFOD、Amazon Prime Videoで配信開始。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月02日「二階堂さんは大河ドラマには3回も出演しているのに、朝ドラは縁がなかった。今回は歌手を目指すヒロイン役に自ら希望してオーディションに参加。その日のために自腹でボイストレーニングまで行ったそう。プロ顔負けの見事な歌いっぷりを見せて、制作陣を感動させました」(NHK関係者)視聴率も好調なNHK連続テレビ小説『エール』。2,802人のオーディションを勝ち抜き、窪田正孝(31)の妻役を射止めた二階堂ふみ(25)が、4月4週目の放送から本格的に登場している。歌手を夢見る役どころだが、二階堂自身にも憧れの歌手がいるという。「二階堂さんは昔からの松田聖子ファン。カラオケの十八番も『赤いスイートピー』です。朝ドラでさっそく歌声を披露し話題になっていますが、あの歌唱力は聖子さんの歌を歌って鍛えられたのかもしれませんね」(テレビ局関係者)歌という新しい魅力を見せる一方で、なんといってもその演技力を高く評価される実力派。昨年は、話題になった『翔んで埼玉』をはじめ3本の出演映画が公開。さらに連ドラ初主演も飾るなど、引っ張りだこだった。「多忙を極めるなかで、『エール』の撮影が始まったのは去年の9月です。朝ドラの収録は通常1年間に及びます。二階堂さんは“中途半端なことはしたくない!”とクランクイン前から気合十分。役づくりに余念がありませんでした」(前出・NHK関係者)女優業への熱心さゆえに、彼女のプライベートを心配する声が。「実は、まだ現役の大学生なんです。今、慶應の7年生。今回の朝ドラは留年覚悟で出演を決めたと聞いています」(芸能プロ関係者)’14年に慶應義塾大学総合政策学部に入学した二階堂。だが仕事が忙しすぎて、1年生のときからあまり通えていなかったようだ。「必修の体育の単位を落としかけていましたからね。東京から藤沢キャンパスは遠いですし、あまりに見かけないので退学の噂もありましたよ」(大学の同窓生)仕事と勉強の両立ができずに悩み、“大学をやめたい”と周囲に漏らしたという一部報道もあった。「本気でやめようと思って言ったわけではないと思いますよ。弱音をはいただけでしょう」そう語るのは、彼女の知人だ。「今はなかなか授業に出られませんが、卒業したいという思いは強くあるようです。大学のシステム上、8年までは在籍可能ですからね。8年生になる来年は仕事をセーブして、何としてでも大学を卒業する覚悟だと聞いています」新型コロナウイルスの影響で、現在は撮影休止中の『エール』。収録が無事再開し、ヒロインとして駆け抜けた後は、悲願の大学卒業へ――。彼女の学業成就に“エール”を送りたい!「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年04月30日「NHKでは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月1日から大河や朝の連ドラの収録を中断しています。16日、緊急事態宣言が全都道府県に拡大したことで、撮影再開日をまったく定められない状態です」(NHK関係者)連続テレビ小説『エール』の主演・窪田正孝(31)は6年ぶりの男性主役に気合も十分。昨年9月から収録に臨んでいた。そこへ突然の悲報が窪田を見舞った。「初回放送の2時間後に志村けんさん(享年70)の訃報が流れました。日本を代表する作曲家という役どころでドラマ初出演。12月から収録に参加して現場を盛り上げていただけに、急逝を知った窪田さんも涙ぐんでいましたね」(ドラマ関係者)収録中断と志村さんの死。相次ぐ悲報に落ち込む窪田を励まし続けているのが、昨年9月に結婚した新妻の水川あさみ(36)だ。「朝ドラ収録は約1年がかりですから、体調管理は不可欠。毎日手料理で彼を支えているそうです。ガリガリくんを1日数十本食べるなど、窪田さんの偏食は有名。水川さんは“免疫力アップには発酵食品がいい”という考えで塩麹や味噌、糠漬け、豆腐など、すべて自家製。お米は酵素玄米。満を持して収録再開に臨めるようにしています」(制作関係者)愛妻だけではない。彼にはもう一人、頼もしい味方がいるという。同い年の吉高由里子(31)だ。「窪田さんと吉高さんは6年前の朝ドラ『花子とアン』で共演しています。窪田は吉高の先輩で幼いころから彼女を思い続ける幼なじみの朝市を演じました。泣きじゃくる主人公に朝市が手ぬぐいを渡すシーンがあったのですが、窪田さんのアドリブでした。彼の不意のやさしさに吉高さんは感極まって号泣。それ以来、打ち解けて仲よくなったそうです」(前出・ドラマ関係者)実は吉高と水川も、ハリセンボンの近藤春菜(37)が主宰する「春菜会」のメンバーでもある親友。「一昨年の水川さんの誕生日には、吉高さん、春菜さんがお祝いしています。メンバーの引っ越しの手伝いもしています」(春菜の知人)朝ドラの主役として“先輩”の吉高は、失意の窪田を温かく励ましているという。「窪田さんは結婚後、陽気な水川さんの影響を受け雰囲気が柔らかくなったそうです。『演技の幅も広がっているから大丈夫』と応援しているそうです」(映像関係者)吉高は自身のツイッターで、こんな名言を残している。《涙のあとには覚醒があるはず》。“吉高流エール”で、収録再開後の窪田の演技にさらに磨きがかかることだろう。「女性自身」2020年5月5日号 掲載
2020年04月22日“悪”にだって理由はあるかもしれない。完全なる“勧善懲悪”の時代は過ぎた。今の時代は一度“受け入れる”ことが求められているーー。今、エンタメの世界では『鬼滅の刃』が社会現象を巻き起こしている。コミックはシリーズ累計4,000万部を突破、アニメも人気の作品で、家族4世代にわたって楽しめることから「朝ドラのようだ」とも評される。物語は、鬼に家族をみな殺しにされた少年が、唯一、生き残りながら、鬼にされた妹を人間に戻すため“鬼狩り”の道を進みながら成長していく、というもの。「しかしそれが“正義 vs. 悪”という勧善懲悪の構図ではなく、悪=鬼にも悲しい理由があり、悪側にも気持ちを寄せているのが、この作品の特徴なのです」爆発的人気の理由をこう解説するのは、日経BP総研の上席研究員を務める品田英雄さんだ。「じつはこれ、50年ほど前のエンタメ界にも起きていた現象です。ベトナム戦争の時代。アメリカでは“国=正義”という図式がくずれ、『アメリカンニューシネマ』と呼ばれる、戦争に反対する若者たちの心情をとらえたジャンルが人気になりました。実在した強盗の逃避行を描いた映画『明日に向かって撃て!』など、社会からはみ出した主人公の生き方が共感を得たのです。時を同じくして、中国では若者を中心に文化大革命が起きていますし、“権力や体制に逆らうことこそ正義”という思想が、世界的に広まった時代だといえます」日本でも、ダークヒーローが登場して人気を博した。「テレビドラマの『子連れ狼』です。一族をみな殺しされた剣士が、唯一、生き残った息子の大五郎と、子連れ刺客として活躍する物語で、それこそ、『鬼滅の刃』に通ずるところがありますよね。悪といわれる者たちにも見るべきところがあるとし、否定せずに受け入れる。時代がひとまわりして、現代の『鬼滅の刃』が登場してきたように思えます」しかし、単に歴史のリバイバルというだけではない。『鬼滅の刃』が誕生し、ヒットしたのは、閉塞感やストレスを感じやすいこの時代だからこそ、と品田さんは分析する。「ここ10年、つまり、スマホの広がりと表裏一体ですよね。集団の多数派が少数派に対して、意見を合わせるよう圧力をかけてくる。仲間内で違う意見をもっていると、いじめの対象にされやすい。企業でも、コンプライアンスやルールの厳守を強く求められる。息苦しい時代です。その反動で“否定しない”ものを強く求めるのは、心理的に当然のことではないでしょうか」「女性自身」2020年4月28日号 掲載
2020年04月17日今、エンタメの世界では『鬼滅の刃』が社会現象を巻き起こしている。コミックはシリーズ累計4,000万部を突破、アニメも人気の作品で、家族4世代にわたって楽しめることから「朝ドラのようだ」とも評される。物語は、鬼に家族をみな殺しにされた少年が、唯一、生き残りながら、鬼にされた妹を人間に戻すため“鬼狩り”の道を進みながら成長していく、というもの。「しかしそれが“正義 vs. 悪”という勧善懲悪の構図ではなく、悪=鬼にも悲しい理由があり、悪側にも気持ちを寄せているのが、この作品の特徴なのです」爆発的人気の理由をこう解説するのは、日経BP総研の上席研究員を務める品田英雄さんだ。『鬼滅の刃』が誕生し、ヒットしたのは、閉塞感やストレスを感じやすいこの時代だからこそ、と品田さんは分析する。「ここ10年、つまり、スマホの広がりと表裏一体ですよね。集団の多数派が少数派に対して、意見を合わせるよう圧力をかけてくる。仲間内で違う意見をもっていると、いじめの対象にされやすい。企業でも、コンプライアンスやルールの厳守を強く求められる。息苦しい時代です。その反動で“否定しない”ものを強く求めるのは、心理的に当然のことではないでしょうか」加えて、「エンタメは、人の気持ちを少しだけ先取りした世界」と品田さん。フィクションだけでなく、視聴者の心に響いた次の事例にも、きちんとその傾向が表れているのだという。ひとつが、中居正広(47)のジャニーズ事務所退所会見だ。「これまでの大きな組織から外れて、会見も司会もすべて個人で責任を負うという形でした。どんな質問にもNGを設けず、一度すべてを受け入れて、けっして否定しない。会場は温かな空気に包まれ、応答の内容も中居さんらしさがよく伝わるもので、視聴者からも絶賛されました」そしてもうひとつが、’19年の「M-1グランプリ」で3位に入賞した、ぺこぱの漫才だ。「漫才というと、ツッコミがボケを否定して笑いが生まれる、というのがセオリーです。絶対的ともいわれるダウンタウンが登場してから30年、人は次なるものを求めていたのかもしれませんね。そこに登場した彼らの漫才は、ボケ担当がどんなにボケても、『悪くないだろう』『それもある』と、否定をしません。ボケがスベッたときでさえ、『時を戻そう』と笑いにもっていく、全肯定のスタイルが視聴者の心をつかみました」ぺこぱの漫才は、じつは“意識高い系”の自己啓発、ポジティブシンキングと同じことを言っているのだそう。「現実では鼻につくようなことを、新しい笑いに変えたのが、ぺこぱのすごいところ。ギスギスした時代に、気持ちよく笑わせてくれる貴重な存在です」くしくも、在宅時間の長くなるこの時期。“否定しない”エンタメ作品に触れ、笑い、泣き、感動し、自分も他人も否定することなく、健やかに毎日を過ごそう。「女性自身」2020年4月28日号 掲載
2020年04月17日数々のヒット作を生み出してきたテレビ東京・金曜深夜「ドラマ24」枠で、大人気ギャグ漫画シリーズ「浦安鉄筋家族」がドラマ化、4月10日より放送開始となった。「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中、シリーズ累計発行部数4,400万部を誇る大人気ギャグ漫画を、佐藤二朗を主演に迎え実写化した本作は、限りなく東京に近い千葉・浦安、“夢の国”から少し外れたところに住むパワフルでハチャメチャな家族――大沢木家が巻き起こすエクストリーム・ホームコメディ。佐藤さんがとにかく超テキトーでだらしがない大沢木家の大黒柱、タバコ大好きなタクシー運転手の大沢木大鉄を演じ、スイッチが入ると暴走が止められない大鉄の妻・順子に水野美紀。彼氏・花丸木くんのこととなると盲目になってしまう長女・桜に岸井ゆきの、アニメ・発明オタクで大沢木家の自宅警備員を務める永遠の浪人生の長男・晴郎に本多力。勉強嫌いで机の裏にハナクソをためている浦安一のおバカな小学生の次男・小鉄には斎藤汰鷹。腰痛持ちの高齢だが、とっさにとんでもない反射神経を発揮する小鉄達の祖父・金鉄に坂田利夫。ベテランのいじめられっ子で、肌の抵抗が少なく服が脱げやすい天然変態な桜の彼氏・花丸木に染谷将太。小鉄のクラスの担任・春巻龍に大東駿介。大鉄やタクシー運転手仲間行きつけのファミレス店長・麻岡ゆみに松井玲奈。また豪華なサプライズゲストも多数出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話ではタバコ大好きなタクシー運転手・大鉄がある日、順子による家族裁判で「禁煙刑」を言い渡されてしまい、家族は総出で父の禁煙作戦に協力しようとするが、それがまさかの監禁・チェイスととんでもない大波乱を巻き起こす…。SNSには「まじで浦安でロケしてたんか」「ほぼ原作通りの構成で、ちゃんと浦安市で撮影してて、マジで素晴らしいドラマになりそう!」など原作ファンからの声とともに「実写になるとは噂で聞いてたけど、キャストがすごい豪華」「良い役者集め過ぎでしょ!特に水野さん、滝藤さん、佐藤さんは流石の極み」「朝ドラ女優さんが何人も揃って、とんでもなく馬鹿なドラマに出てる」とキャストの豪華さに驚く視聴者も多数寄せられている。(笠緒)
2020年04月11日“新妻”の活躍を確認してからの出勤だったのだろうか。4月上旬の朝、経済産業省の経済産業政策局長の新原浩朗氏(60)が自宅マンションから現れたのはNHK連続テレビ小説『エール』が終了してわずか数分後のこと。新原氏の妻・菊池桃子(51)は現在、このドラマに出演している。「彼女にとっては朝ドラ初挑戦となります。主人公・古山裕一(窪田正孝・31)の母・まさ役で、少し気弱な息子を温かく見守る姿が、『おっとりとした菊池桃子さんにピッタリで、朝から癒される』など、視聴者からも評判です」(テレビ局関係者)菊池が新原氏との再婚を発表したのは昨年11月。当時、新原氏の父は、息子の結婚について、本誌にこう語ってくれた。「(息子にはこれまでも)何度か縁談話もありましたが、まとまりませんでした。菊池さんには、もう大きなお子さんが2人いらっしゃるそうですが、今回ばかりは息子が結婚する気になったようです。いいご縁に恵まれて、親としてはうれしい限りですよ」またある芸能関係者は言う。「再婚発表当時は、新原氏は東京都内のマンションに一人で生活していましたが、春ごろには新居で菊池との生活を始めるのではないかといわれていたのです」だが実際には5カ月たっても、“別居婚”は続いていた。その理由について、政治ジャーナリストの有馬晴海さんは次のように語る。「安倍政権の特徴の1つは“経済産業省主導”という点です。そのなかでも政策局長である新原氏は、働き方改革や幼児教育無償化など、安倍首相の目玉政策を次々に実現させてきました。いま日本経済は、新型コロナウイルスの感染拡大により、大きなダメージを受け、さらに先行きが全く見えない状況になっています。どのような経済対策を講じていくのか、それを提言する立場にいるのが新原氏で、日々、激務に追われているのでしょう。引っ越しが進まないのもそのためではないでしょうか」ちなみに“首相動静”によれば、3月18日から26日の9日間で、新原氏は首相に7回も面会していた。夫婦同居はコロナ問題が終息後ということになりそうだ。「女性自身」2020年4月21日号 掲載
2020年04月08日顔がいいのに、笑いもとれる。昨年、初の単独全国ツアー「なにわ男子 First Live Tour 2019〜なにわと一緒に#アオハルしよ?〜」が大反響だった、関西ジャニーズJr.の人気グループ「なにわ男子」。個性豊かななにわ男子のメンバーの魅力を、ほかのメンバーたちが教えてくれました!■メンバーが語る「大西流星(以下・大西、18)」の魅力藤原丈一郎(以下・藤原、24)「膝に乗ってきたりして、なにわ男子のマスコットキャラ」西畑大吾(以下・西畑、23)「『かわいい』を体現したようなコ」大橋和也(以下・大橋、22)「ツンデレな小悪魔」高橋恭平(以下・高橋、20)「はやりものをよく知ってる」道枝駿佑(以下・道枝、17)「優しくてかわいい」長尾謙杜(以下・長尾、17)「グッズ担当をしてくれてるんですけど、センスがあってすごいなって」■メンバーが語る「大橋和也」の魅力藤原「いつもポジティブで明るい」西畑「ほんわかしてる。歌と踊りは逸品」大西「癒しキャラ。応援したくなる(笑)」高橋「周りを笑顔にしてくれる、空気作りの魔術師です!」道枝「ちょっかい出しても快く返してくれる」長尾「歌も踊りもパフォーマンス力がすごい!」■メンバーが語る「高橋恭平」の魅力藤原「ほんまに自分にしか興味がない、極上のナルシスト(笑)」西畑「自分が『こうや』ってきめたことは突き進むタイプ」大橋「素のままがおもしろい」大西「自分の見せ方をよくわかってる」道枝「不器用だけど、根はまっすぐ」長尾「週3で遊びに誘ってくれる(笑)」■メンバーが語る「道枝駿佑」の魅力藤原「クールに見えて、実はたまに甘えてくる」西畑「華がある。でもちょっと抜けてる」大橋「母性本能をくすぐる」大西「スタイルがいい!」高橋「ギャップがあるところ。おとなしめかと思いきや、みんなに懐く」長尾「身長も高いし、やっぱりスタイル!」■メンバーが語る「長尾謙杜」の魅力藤原「最年少の特権で、何をされても許してしまう(笑)」西畑「メンバーを兄弟みたいに思ってくれてる」大橋「うるさくて小型犬みたい(笑)」大西「オシャレに気を使ってて、情報通」高橋「笑いのツボが合う。これからも一緒にふざけたい」道枝「いつも明るい!」■メンバーが語る「藤原丈一郎」の魅力西畑「みんなのまとめ役」大橋「部屋が汚ない(笑)。でもつい片付けてあげちゃう」大西「笑いのスキルが高い!」高橋「どんなボケも拾ってくれる、みんなのお父さん(笑)」道枝「優しくて、よく相談に乗ってくれる」長尾「ボケるタイミングを合図してくれる(笑)」■メンバーが語る「西畑大吾」の魅力藤原「落ち着いてて頼りになる」大橋「オフのとき、すごいはしゃぐ」高橋「先輩だけどイジりやすい」大西「しっかりして見えるけど、疲れるとはっちゃける」道枝「すぐ抱きついてきたりするところがかわいい」長尾「朝ドラのときの坊主が似合ってた(笑)」「女性自身」2020年4月14日号 掲載
2020年04月06日「これまでドラマ出演のオファーはすべて断っていたそうです。しかし今回の朝ドラには、並々ならぬ熱意を持っていました。いつも台本を持ち歩いているほどで、周囲からも期待の声が上がっていたんです」(テレビ局関係者)3月29日、志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎でこの世を去った。享年70。各紙によると近親者のみで通夜・葬儀・告別式を行い、後日にお別れの会の開催を検討しているという。17日に倦怠感を訴え自宅静養に入り、19日に発熱と呼吸困難の症状が出たという志村さん。20日に主治医から重度の肺炎と診断され、緊急入院することになった。医師が新型コロナウイルスの検査を実施し、23日に陽性と判明。24日には感染症の専門病院に転院し、ICUで治療を受けているとも報じられていた。12月公開予定の松竹100周年記念映画『キネマの神様』で初主演が決定していた志村さん。そしてもうひとつ意欲を燃やしていたのが、初のドラマ出演だった。3月30日にスタートしたNHK連続テレビ小説『エール』。志村さんは日本を代表する作曲家・小山田耕三役で出演し、昨年12月から収録に参加。3月6日にもシーンの収録が行われていたという。70歳にして役者挑戦を続けていた志村さん。その裏には今のテレビ業界を憂う考えがあったようだ。「志村さんは最近のテレビ番組を見て『コント番組も時代劇もどんどんなくなって、画一的になってきた』とこぼしていました。長年にわたって第一線で活躍してきた志村さんは『今のテレビ業界を変えていきたい』という気持ちが芽生えていたようです。だから自分がまったく新しいことに挑戦することで、化学反応を起こしたいと考えたのでしょう」(芸能関係者)そこには同じく俳優に挑戦した、いかりや長介さん(享年72)の存在もあったのだろう。かつて不仲が報じられたこともあった2人。だが昨年4月の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で志村さんは「僕の師匠としては間違いなかった」と語っていた。「最近の志村さんは、亡きいかりやさんについて『何か新しいことに挑戦する気持ちはわかる気がする』と話していました。そして『俺も(いかりやさんみたいに)賞を狙おうかな』とも。年を重ねた今の自分だからこそ、できる演技がある。そしてそれがエンタメ界の未来につながっていく。そう信じて、志村さんは覚悟を持って取り組んでいたのだと思います」(前出・芸能関係者)残念ながら、その夢はかなわなかった。だが出演シーンはすでかなり撮り終えていたものの、訃報を受けて「エール」の公式Twitterはこうつづった。《志村けんさん、いつまでも新しいことにチャレンジする姿に、みな「エール」をもらいました。収録したシーンは、そのまま放送させていただく予定です。謹んでお悔やみを申し上げます》「女性自身」2020年4月14日号 掲載
2020年03月30日3月20日から公開の映画『一度死んでみた』で存在感ゼロの“ゴースト”と呼ばれる男を演じた吉沢亮(26)。イケメンオーラを完全封印しての変身ぶりがすごいと話題だ。ヒロイン役には、朝ドラ『なつぞら』での共演も記憶に新しい広瀬すず(21)。父親が大嫌いな女子大生・七瀬(広瀬)は父・計(堤真一・55)の突然の死に戸惑うが、実は、“2日間だけ死んじゃう薬”を飲んだために仮死状態にあると聞かされる。ライバル会社の陰謀で計の命が危ないと知り、父の秘書の松岡(吉沢)と共に父を救うために立ち上がるが……。「彼女(広瀬)のコメディーのお芝居は面白いし、素敵だなあと思いました。キレたときの激しい顔とか、あそこまで振り切ってやれる人ってそういない。あらためて、素晴らしい女優さんだなあって思いました」(吉沢・以下同)映画で演じた松岡は酒に弱いが、吉沢自身はどうなのだろう?「お酒は普通に飲みます。ただ、松岡のように酒に酔って暴れるようなことはないです(笑)。僕は、酔うとちょっとおしゃべりになるくらいで、あまり変わらないと思います」劇中では若返りの薬が登場するが、本当にあったらほしい?「ほしいです。ただ、時も一緒に戻ればいいけど、周りはそのままで自分だけ若返るのはつらいだろうなと思います。今、若返ることができたら15歳くらいがいい。いちばん健康体だった気がするんです。最近はちょっとの運動じゃ脂肪が落ちないし(笑)」昨年の活躍が評価され、ブルーリボン賞など数々の賞を受賞した吉沢。「素直にうれしいです。俳優になって10年、今までやってきたことは間違ってなかったのかなあと少し安心しました。もちろん、賞をいただくために頑張っているわけではありませんが、役者としてどう思われているのか、あまり知る機会もないし。そういう意味でも、さらに上を目指すモチベーションになります」今年は自身が主演を務める’21年放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の撮影も始まる。「勢いが落ちないように心がけたい」と意気込む吉沢だが、プライベートではインドア派を公言。これから迎える春に行きたい場所などあるのだろうか。「京都に行きたいです。レトロな雰囲気のおしゃれな喫茶店がたくさんあるでしょう。僕、そういうところに行くのが好きで、1日に4〜5軒回ります。で、ちょっと暇だなあと思ったら寺を見に行って、夜はおいしい日本食を食べる。冬の京都ではコッペガニ(ズワイガニのメス)がうまいんです。最近は行く時間がないですけど、桜が満開の季節にまた行きたいなあ」「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月21日「影の薄い男を演じるためにビジュアルはこだわりました。前髪を伸ばして目に髪がかかるようにしたり、姿勢は猫背にしたり。でも、内面はほぼ役づくりしていないです。もともと根暗なので」そう話すのは、3月20日から公開の映画『一度死んでみた』で存在感ゼロの“ゴースト”と呼ばれる男を演じた吉沢亮(26)。イケメンオーラを完全封印しての変身ぶりがすごいと話題だ。父親が大嫌いな女子大生・七瀬(広瀬すず・21)は父・計(堤真一・55)の突然の死に戸惑うが、実は、“2日間だけ死んじゃう薬”を飲んだために仮死状態にあると聞かされる。ライバル会社の陰謀で計の命が危ないと知り、父の秘書の松岡(吉沢)と共に父を救うために立ち上がるが……。朝ドラ『なつぞら』での共演も記憶に新しい、広瀬すずがヒロイン役だ。「彼女のコメディーのお芝居は面白いし、素敵だなあと思いました。キレたときの激しい顔とか、あそこまで振り切ってやれる人ってそういない。あらためて、素晴らしい女優さんだなあって思いました」(吉沢・以下同)コメディー全開の今作で唯一胸キュンシーンでは、苦い思い出も。「ケーキを食べていて、すずちゃんのほっぺについたクリームを取るシーンがあるんです。そこだけは少女コミックのイケメンみたいに演じようと思っていたんですけど、靴を脱ぐときに自分の足の臭いが気になっちゃって(笑)。この日は朝から夜中までずっと同じ靴を履いていたので、すずちゃんに臭いと思われたらどうしようというドキドキで変な汗をかいていました(笑)」人気CMを世に送り出してきたヒットメーカーが手がける今作は、豪華キャストの出演もみどころの一つ。「ワンカットで笑いを取りにいくところはCMを作っている方らしいです。“この人がワンカットしか出なくていいの?”というくらい次々と有名人が出てきて。そのなかでも、古田新太さんはたった一言のセリフをボソッと言うだけなのにめちゃくちゃ笑えました」最後に、映画のタイトルにかけて「一度○○してみたいもの」は?「ウユニ塩湖に行ってみたいです。あと、オーロラ大爆発というのも映像で見たことがあるのですが、あれもすごいですよね。一度見てみたい」「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月20日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、モデルのMIOさんです。「姉妹で性格は全然違う!と言われます」と話すMIOさんの魅力に迫りました。双子にしかできない演技でインパクトを与え続けたい。双子の妹、YAEさんと共に小学生の時にデビュー。朝ドラ『半分、青い。』のツインズ役やKINCHO「ゴンゴン」CMの個性的なダンスが印象に残っている人も多いはず。「シンクロすることでインパクトを出せるのは、双子ならではの強み。でも実際は、発言がかぶったりすることは少ないんです(笑)」。最近では生瀬勝久さん演出の舞台に双子の子供役で出演した。「観ている人が楽しそうだと、私も楽しくなれる。お客さんと一緒に作り上げる感覚が忘れられません。またすぐにでも舞台に立ちたい!」プライベートでコスプレに初挑戦!コスプレ好きの友人に触発されて。ラム&レムという双子のキャラです。学びが多かった舞台『グッドバイ』。毎公演変化があるのが面白かった。“舞台はナマモノ”という言葉に納得。『ひぐらしのなく頃に』グッズを集めています舞台版に出演して以来ハマってます。再アニメ化されるのが楽しみ!ミオ1995年生まれ。伊藤園「お~いお茶 ほうじ茶」、富士通エフサス「TIME CREATOR」“時計うさぎツインズ篇”CMに出演中。最新情報はInstagram(@mio_abp)でチェック。※『anan』2020年3月18日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年03月17日40年以上続く黒柳徹子の長寿トーク番組「徹子の部屋」。その3月13日放送回に俳優の中村倫也がゲスト出演。父親の実家リフォームエピソードや動物好きな中村さんならではのペット話に、癒される視聴者が続出している。カメレオン俳優と呼ばれることについて「僕はガラッと変わるほうが楽しいなと思っている」という中村さん。朝ドラ「半分、青い。」で大きな注目を集めた頃、写真集を発売。リリースのキャンペーンで地方を回った際には、自分の祖父母より上の世代と思われるファンが、酸素吸入器をつけて付き添いの人と共に握手会に来たという。初めての経験に「仕事頑張ってきてよかった。もっといろんな作品で楽しい思いをさせたい」と感じたそう。その後生い立ちなどを経てトークは家族にまつわる話題へ。「僕より僕のことを知ってるんじゃないかってぐらい」自分のことをネットで調べているという中村さんの父親は、建築士の資格を持っていることから、実家に帰るたびに自宅の改造を行って中村さんを驚かせているとか。ある日、自宅に帰ると、天井の扉を開けると階段が降りてきて、そこから屋根裏に行ける「忍者屋敷みたい」な屋根裏の収納スペースができていたという。中村さんはスケッチブックに手書きで描いてその様子を説明。視聴者からは「沢山ご家族の話引き出してくださってありがたい徹子さん」「ご両親の話が多くてうれしいあまり聞いたことないから」など普段聞けない家族のエピソードに喜びの声が上がる。また動物好きとして知られる中村さん。今回も自宅で飼っている古代魚・ポリプテルスやハムスターの写真を紹介。これまでに30匹ほどハムスターを飼ってきたという中村さんの、嬉しそうに動物の話をする様子にも「生き物の話になったらさらにイキイキしてる」「中村倫也に飼われるハムスターになりたい」「中村倫也さんとハムスターの組み合わせ神」などの反応が。放送後も「中村倫也ワールドと黒柳徹子ワールドが合わさると何とも不思議な空気感」「穏やかな話し方、とても素敵でしたー」「家族の話をする倫也さんの優しいお顔と声に癒されまくりました」などの投稿が多数SNSに上がっている。(笠緒)
2020年03月13日同名のアニメ映画に着想を得た大ヒットブロードウェイ・ミュージカル『アナスタシア』。国内では6月の宝塚歌劇団宙組公演に先駆け、3月に日本初演オリジナル版が開幕する。本作で木下晴香とダブルキャストで主演に挑むのが“朝ドラ女優”の葵わかな。昨年『ロミオ&ジュリエット』で華々しくミュージカルデビューを飾った期待の若手女優だ。ミュージカル「アナスタシア」チケット情報本作は、20世紀初頭のロシアを舞台に、記憶喪失の娘アーニャと、殺害された皇帝ロマノフ2世一族の生き残りとして噂される末娘アナスタシアを巡る物語。孫娘の生存を信じパリに住むマリア皇太后、アーニャと懸賞金を狙う詐欺師ディミトリ、アナスタシアの暗殺を企む将校クレブなどの思惑が交錯し、スリリングな愛の冒険譚が始まる。アニメ映画と海外公演を観たという葵。「ミュージカル化するにあたって追加された楽曲も全部素敵で。アーニャのソロ曲『Journey to the Past』『In My Dreams』はともに“ザ・見せ場”という雰囲気に圧倒されました」。アーニャは現代に通じる“強い女性の象徴”と捉える。「でも台本を読むほどに、普通の女の子という印象がすごくあります。彼女だけが特別だったわけじゃない。普通の女の子が夢や信念を持ち続けた結果、あのような結末になったのだと思います。演じるにあたって、誰もが主人公になれるという風に描いた方が、魅力的に映るのかなと今は感じています」。昨年の『ロミオ&ジュリエット』に続き大役を射止めたが、そもそもミュージカルへの出演は想定外だった。可能性を広げるため「やりたい役」を決めない主義。でも、舞台で観たジュリエット役に一目惚れ。初めて「絶対に演じたい」役と出会い、当時朝ドラ『わろてんか』出演中だったにも関わらず、撮影の合間を縫いながら、自主的に歌のレッスンに通い始めた。その後、『ロミオ&ジュリエット』オーディションのチャンスが巡ってきた。「全然何も決まってなかったのに、ずっとジュリエットの歌を練習していたので、私の執念がオーディションを呼んだ!と思うくらいでした(笑)」。初舞台では実際に涙する観客を目の当たりにした。「千人分の涙の気持ちを吸収して演じると、自分でも今まで出せなかったほどの悲しみが表現できて。そこに魅力や不思議さを感じました」。本作でも会場との一体感を楽しみにしている。「耳に残る楽曲、装置や衣裳、お話の広がりかたも日本で上演されている作品にはないと感じるほどのスケール感なので、すごく新しいものになると思います。繊細な心の機微や日本人らしいカラーも含めて描ければ。日本のお客様が感情移入できる作品に創り上げていきたいです」。公演は3月9日(月)から28日(土)まで東京・東急シアターオーブにて、4月6日(月)から18日(土)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2020年03月09日窪田正孝主演で音楽と共に生きた夫婦の物語を描き出す連続テレビ小説「エール」が今月末より放送スタート。この度、本作に出演する6名の新たなキャストが明らかになった。今回発表されたのは、“東京編”に登場するキャストたち。この東京編では、裕一(窪田さん)と音(二階堂ふみ)は福島と豊橋、それぞれの故郷に別れを告げて東京で新生活をスタート。裕一はレコード会社の専属作曲家として働きはじめ、音はオペラ歌手になるために音楽学校に入学。個性豊かな人たちに囲まれて、2人はそれぞれの夢に向かって歩み始める。コロンブスレコードの人たちには、ヒット曲を作ろうと奮闘するディレクター・廿日市誉役を古田新太。コロンブスレコードに裕一と同期で採用された作曲家・木枯正人役を「RADWIMPS」野田洋次郎。秘書・杉山あかね役を元「AKB48」加弥乃。裕一と音の相談相手になる喫茶バンブーの主人・梶取保役を「梅ちゃん先生」「とと姉ちゃん」などにも出演した野間口徹。少し謎のある保の妻・恵役を、現在放送中の「10の秘密」への出演も話題の仲里依紗。そして、早稲田大学応援部五代目団長、団長として早稲田大学野球部を勝たせることに命をかけている田中隆役を、「いだてん~東京オリムピック噺~」「TWO WEEKS」の三浦貴大が演じる。今回発表された中で、野田さん、加弥乃さん、仲さん、三浦さんは今作が連続テレビ小説初出演。野田さんは「かつて日本の音楽の礎を築いた方々の人生を、少しながら追体験させてもらえる機会を頂き嬉しく思います」と出演を喜び、「流れてくるたくさんの素晴らしい曲たちに、身をあずけてみてください」とコメント。加弥乃さんは「私の演じさせて頂く冷静沈着な杉山あかねと、裕一さんとの温度差や、廿日市さんとの絶妙(!?)なやりとりにも注目して頂きたいです」とアピールし、仲さんは「私の登場シーンは、少し空気が変わります。みなさんの癒しになれたらいいなと思って演じていますので、楽しく観ていただけたら嬉しいです」と呼びかける。また三浦さんは「久しぶりに窪田正孝くんと共演できることもとても楽しみでした。私の役は早稲田大学応援部団長で大変暑苦しい部分はありながらも仲間を信じまっすぐに自分の夢に突き進んでいく男です。このドラマのタイトルをまさに具現化したようなキャラクターだと思っております。若い頃の悩める古山さんにとっても、ターニングポイントとなる出会いだったのではないかと思い大切に演じました」と役柄について説明。一方、古田さんは「ま、いつも通り意地悪な役なんですけどね。朝ドラに出る時は、いつもそうです」と自身の役どころを明かし、野間口さんは「オファーを頂いた時に『今回はどんな嫌味な感じで主人公に絡んでいくのだろう』と、考えておりましたが、台本を読んでビックリ。優しい方の人!仲間側の人!朝ドラ6回目にして初めての!視聴者の方々は、きっと『絶対に裏があるはずだ』と思うでしょう。僕もそう思っております」と放送を楽しみにしていてほしいと語っている。そんな魅力的なキャストの発表について主演の窪田さんは「皆さんと一緒に芝居ができて本当に幸せです。強い魂とエネルギーでその時代を生き抜いたんだと想像させてくれる。毎日の撮影が刺激的で笑いも絶えません。音楽と芝居でどんどん加速していくエール、どうぞご期待下さい」とコメントした。連続テレビ小説「エール」は3月30日(月)8時~NHK総合ほかにて放送開始。(cinemacafe.net)
2020年03月06日戸田恵梨香がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「スカーレット」。この度、約30年ぶりの“朝ドラ”出演で、第22週・3月4日(水)から登場する稲垣吾郎のコメントが到着した。焼き物の里・信楽(しがらき)に生きる女性陶芸家の波乱万丈な人生を、女性の社会的自立や生きがい、家族との関わりなどを通して丁寧に描いていく本作。喜美子の作品のファンというアンリ(烏丸せつこ)との出会いや、八郎(松下洸平)との再会があった第20週「もういちど家族に」をへて、第21週では「スペシャル・サニーデイ」と題した特別編で視聴者を和ませた後に、衝撃の展開が待ち受ける第22週。稲垣さんは、実に「青春家族」(第42作・1989年前期)以来となる連続テレビ小説出演となり、「今回出演のお話をいただいてとてもうれしく思いましたし、びっくりしました」と打ち明ける。「僕にとって“朝ドラ”は特別なんです。(『青春家族』出演当時)まだ14歳だった僕は、部活をやっていたわけでも学校で優秀だったわけでもなく、ほめられたことがあまりなかったのですが(笑)、共演者の皆さんが僕の演技やアドリブをほめたり励ましてくださって自信になりました。そのとき、役者を一生やっていきたいなと心に誓ったんです」と明かし、「そういう原体験を作ってくれた“朝ドラ”にまたいつか出演したいと強く思っていたので、 とても光栄です」と喜びをあらわにする。そんな稲垣さんが演じるのは、戸田さん演じる喜美子が病院で知り合う医師・大崎茂義。息子・武志(伊藤健太郎)が病気になった際の主治医で、穏やかで親しみやすく、武志と喜美子を精神的にも支えていくという。「医師・大崎茂義という人物は一見風変わりに見えるかもしれませんが、なにか突拍子もないことをするわけではなく、医者としての信念を持ち、理想と現実に苦しみながらも、ヒロイン・喜美子と息子の武志を支えていく誠実な医者だと思いながら演じています」と、自身の役柄について語る稲垣さん。さらに、「第22週からの『スカーレット』については、内田(ゆき)チーフプロデューサーからいただいた言葉がすごく印象的でした」と続け、「これから喜美子は息子の病気という苦難を迎えるわけですが、その中で、“生きる”ということをテーマにしたお話にしたいとおっしゃっていて...。希望や勇気、そして生きることを、視聴者の皆さんにもう一度考えていただく作品になるよう、その一部として貢献できたらいいなと思います」と、武志と喜美子に降りかかる運命と今後の展開について語ってくれた。連続テレビ小説「スカーレット」は3月28日(土)まで、月~土曜日午前8時~NHK総合ほかにて放送中(全150回)。(text:cinemacafe.net)
2020年02月29日横浜流星・主演、伊藤健太郎・共演による舞台「巌流島」から、“巌流島の戦い”さながらの迫力を感じさせるメインビジュアルが公開された。「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」でもアクションを見せる横浜さんが宮本武蔵役として主演し、朝ドラ「スカーレット」も好評の伊藤さんが佐々木小次郎役で初共演する本作。それぞれ武蔵、小次郎の衣装に扮した2人からは気迫がみなぎり、いまにも闘い、決闘本番に挑むかのようなビジュアルが完成した(※本番の衣装とは異なる)。本作は、歴史に残る対決として世に知られている、剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の“巌流島の戦い”に焦点をあて、圧倒的迫力で魅せる大立ち回り、人間ドラマが織り成す決闘の真実、関門海峡に浮かぶ「巌流島(船島)」で繰り広げられた大勝負、その壮絶な戦いを、壮大かつ画期的なアクション時代劇として描き出す。今回の舞台化のため、新解釈、新設定をもとに新たに脚本を創り上げたオリジナル作品であり、横浜さんと伊藤さんが本格的な殺陣に初めて挑み、凄まじいアクションを披露するのも大きな見せ場に。清新かつ話題性十分の2人の初顔合わせで、新しい「巌流島」を創造する。舞台「巌流島」は7月31日(金)から9月10日(木)まで東京・仙台・新潟・金沢・名古屋・高松・大阪・福岡の全国8か所にて上演。(text:cinemacafe.net)
2020年02月21日「博多華丸・大吉」とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を担当するNHKの朝の情報番組「あさイチ」。2月21日放送回は、俳優の伊藤健太郎が出演。朝ドラ「スカーレット」に出演中の伊藤さんの、姉との“朝ドラ秘話”や“名陶芸家”ぶりに注目が集まっている。「スカーレット」ではヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の息子・武志を演じている伊藤さん。番組では9歳離れた姉に話を聞き、「昔、健太郎がピアスを開けたいと言った時に、朝ドラとか大河に出るのが目標だからやめておこうよと話したのを思い出しました」というコメントを紹介。伊藤さんによると中学の頃、周囲がピアスを開け始めて自分も開けたくなったという。その際姉から「将来朝ドラに出るとき、それが不利になるからやめとこう」と言われたと当時を回想。視聴者からも「そんな頃から朝ドラや大河ドラマを見据えていたんだ」「凄いね、夢の為にやらないと決めることは役者への覚悟かな?」「将来、朝ドラや大河に出ることを考えてピアスしなかった。正解」などといったコメントがSNSに投稿されていく。「スカーレット」では喜美子と同じく自らも陶芸の道を歩み出した武志だが、伊藤さんは武志を演じるにあたり、撮影に入る前、陶芸の猛特訓を受けたそう。その際に伊藤さんが作り上げた作品がスタジオに登場すると、その完成度の高さに華丸さん、大吉さん、近江アナも驚きの声を上げる。陶芸を指導した畠山圭史氏によれば「伊藤さんの集中力は恐ろしいほどで、大皿作りも一発でマスターした」という。陶芸を20年教えてきた畠山氏にとって伊藤さんは「とびきり優秀な生徒」だったといい、「俳優だけでなくいい陶芸家になれます」と太鼓判。伊藤さんの“陶芸家”ぶりに「陶芸作品、すごい素晴らしい出来」「健太郎くんの陶芸作品、すごい!」「器用だなー!陶芸作品上手い」など視聴者からも感嘆の声が上がっている。連続テレビ小説「スカーレット」は月~土曜日午前8時~NHK総合ほかにて放送中。(笠緒)
2020年02月21日「2歳半になるお子さんから玄関で抱っこを求められると、水野さんは“そばにいられなくてごめん”と、いまだに泣きそうになるそうです。“早く会いたくて、新幹線の終電が気になってしまう”と苦笑いしていました」(番組関係者)17年7月に第一子を出産した水野美紀(45)。現在、連続テレビ小説『スカーレット』に出演中。撮影の際には、東京から大阪まで“遠距離通勤”をしているという。彼女を知る舞台関係者は言う。「16年に結婚した当初は『子供はもう無理かな……』と呟いていたんですね。出産後、彼女に会ったら『死ぬ気で産みました!』と満面の笑顔で話していました。お子さんは夜泣きで戸惑っていたそうで、毎日夕方になると『また長い夜が始まる……』と憂鬱になっていた時期も。困った時は同じく40代初産のママ友・坂井真紀さんに頻繁に相談しているそうです」昨年11月、彼女は『水野美紀の子育て奮闘記 余力ゼロで生きてます。』(朝日新聞出版)を出版。《とにかく早く帰りたいです。仕事の現場が押すとイライラします》と本音を綴っている。前出の番組関係者によれば、『スカーレット』の撮影現場では主演の戸田恵梨香(31)が積極的に水野のフォローをしているという。「水野さんの出番の日は、戸田さんがスタッフに『早く終わらせて、飲みに行きましょう~』などと時短収録を明るく促しています。水野さんも『大阪での撮影が心配でしたが、戸田さんの配慮に助けられてます』と話していました」“母親役”の彼女も見てみたい!「女性自身」2020年2月25日号 掲載
2020年02月14日「40作以上のドラマ・映画を手がけましたが、朝ドラは今回が初めて。一昨年から執筆を始め、昨年4月に収録が開始。朝ドラ特有の怒濤のペースに少し戸惑いながら、昨年6月からは大阪市内のホテルに缶詰めになり、日々悩みながら書き進めていたと聞いています」(NHK関係者)高視聴率を保つ朝ドラ『スカーレット』の脚本を手がける水橋文美江氏(56)は、ドラマ『夏子の酒』(フジテレビ系)や『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)を手がけた大物脚本家だ。9月30日に第1話が放送され、約1カ月後の撮影現場でこんな出来事があったという。「撮影開始から半年が過ぎた10月下旬、実は主演の戸田恵梨香さん(31)と水橋先生の間で、喜美子の描き方について意見が異なる部分が出てきていたそうです。当初は番組スタッフが間に入っていたのですが、水橋先生が“直接お話ししたい”と、撮影現場に来ることになったんです」(前出・番組関係者)戸田が脚本に“異”を唱えることは珍しくない、と語るのはドラマ制作関係者だ。「戸田さんは同世代の女優さんに比べると、『このセリフは〇〇だったらこうは言わないと思います』などと役柄について制作側に意見することが多い印象があります。役へのこだわりが強いんです。主演の場合はなおさらでしょう」前出の番組関係者は続ける。「ふだん脚本家の先生が撮影現場に顔を出すことはめったにありません。それが、あの日は局のスタジオに水橋先生が来て、戸田さんの収録が終わるのを待っていました。しかし、撮影が終わっても戸田さんが姿を見せないので、控室のほうまで自ら足を運んだそうです。周りには戸田さんの夫役の松下洸平さんらもいましたが、その緊迫感に固まっていたといいます。2人は率直に、自分が思う喜美子像を話し合ったそうです」スタッフも同席した意見交換は1時間におよんだという。’18年12月、水橋氏は『スカーレット』の制作発表で、こんなコメントを寄せている。《元気を届けるとか、観てる人が明るい楽しい気持ちになれるっていうドラマをやりたい》「今作では、芸術の分野で女性が台頭していくのが困難だった時代、喜美子が女性陶芸家として苦闘の末、名声を残す姿を描いています。水橋先生は困難に立ち向かう喜美子を明るく描いていきたいと考えていたようです」(ドラマ関係者)一方で戸田は今回、劇中で喜美子を15歳から演じている。「戸田さんには“私は喜美子を十数年分、生きてきた”という自負があったようです。ちょうど30代は陶芸家の道を極めようと、気負い始めた時期。人生のターニングポイントに差し掛かり、芸術家としての“陰”や“負”の部分を強く出したかったようですね。戸田さんはクランクイン前から陶芸を勉強するなど、役作りの鍛錬を重ねていました。完成した作品をスタジオに持ってきて、『下手くそですけど、よかったらもらってください』とスタッフや共演者にプレゼントもしていました。陶芸家が時間をかけて作品を磨くように、戸田さんも芸術家であるヒロインの苦悩も表現したい、と思ったのかもしれません。誰よりも喜美子を愛してますから……」ヒロインを演じるにあたり、戸田は会見でこう意気込んでいた。「女性がものづくりをするのが難しい時代を懸命に生きた人たちがいたからこそ、今の私たちがあると思うので、そうした方への敬意をもって演じたいと思います」“その演技は喜美子じゃない”という妥協しない戸田と水橋氏の考えのすり合わせが、1時間の“激論バトル”となったのだろう。1月18日、水橋氏は自身のインスタグラムにこう綴った。《ずっと戸田さんとキャッチボールしてるような。そして戸田さんのコントロールはいつも抜群なので恐れ入る日々。ほんとに魅力的な女優さんです》戸田は最初の記者会見で、こうも語っている。「このドラマの制作チームは、チーフプロデューサー、脚本家、監督も、みんな女性ですから、『女でもここまでやっているぞ!』というのを感じてほしいと思います」劇中で、9歳の喜美子が頑固で男尊女卑の“ダメ親父”に向かって放つ名ゼリフがある。「女にも、意地と誇りはあるんじゃーい!」現場でも女の“意地と誇り”の本音の闘いが、ドラマをより面白くさせていた――。「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月05日「戸田さんは『朝ドラ独特の雰囲気って緊張すると思うけど、リラックスして演じてね』と後輩女優・黒島結菜さん(22)の緊張をやさしくほぐしてあげていました」(番組関係者)視聴率絶好調の朝の連ドラ『スカーレット』。女性陶芸家・川原喜美子を演じるヒロイン・戸田恵梨香(31)は、共演者へのフォローも欠かさないという。「戸田さんはもともと地元が神戸なので、沖縄出身の黒島さんに、それらしく聞こえる関西弁と、下手に聞こえる関西弁の違いを丁寧に教えていましたね。黒島さんが前室にひとりでいると『こっちおいで~』と共演者の輪の中に率先して入れてあげたりしていました」(前出・番組関係者)喜美子に弟子入りする三津を演じた黒島は、喜美子の夫・八郎(松下洸平)へ“禁断の思い”を寄せる役を演じた。「この朝ドラのモチーフとされる実在の女性陶芸家は、夫の不倫に悩み、離婚を選びました。その不倫相手が弟子だったということもあり、『八郎は美津とどうなるの!?』と視聴者をハラハラさせました」(テレビ誌記者)まさに世の中は東出昌大(32)の不倫報道で一色だった時期だけに、気になっていた視聴者は少なくなかったようだ。劇中では、三津が川原家を去り、不倫は回避された。「近年の芸能界で不倫騒動が相次いでいることもあり、NHKが配慮してストーリーを変更したのでは、という噂もあったようですが、そういう意図はありません。もともと脚本の水橋先生は、揺れ動く女性の心情を描くのが得意な方なので、不倫シーンをあえて削除したわけではないです」(前出・番組関係者)「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月05日お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳と田村亮が30日、東京・表参道のWALL&WALLでトークライブ「family」を開催。終了後に記者会見を開き、亮が今後の活動について語った。亮は、今後どんな活動をしていきたいか聞かれ、「ライブで、『大河か朝ドラに出たい』と言いました」と告白。すると淳が「トークライブで、ですよ。トークライブで『一番なんの仕事がしたい?』って聞いたら『大河ドラマと朝ドラ』って言うから、『バカ野郎』と言っておきました」と補足して笑いを誘った。大河&朝ドラ出演願望について、亮は「お父ちゃんとかお母さんとかが一番喜ぶでしょ。こんだけ心配かけたから、出られたらうれしいなと思って」と“家族思い”な理由を説明。淳が「好きな仕事を言う時は、テレビ局まんべんなく言ったほうが。NHKのことしか言ってないから」とアドバイスするも、亮は「おじいちゃんおばあちゃんNHK好きなんですよ」と“正直トーク”を続けた。意外な野望を明かした亮だが、まずはレギュラー番組と向き合っていく覚悟。今後の仕事への向き合い方を聞かれた場面で、亮は「レギュラー番組があって、それに迷惑をかけたところが多いので、そこと一個一個向き合って。それがどうなっていくかまだ決まってもないので、まずそこと向き合って一歩一歩進んでいきたいと思っています」と引き締まった表情で語った。
2020年01月30日「クランクイン後に脚本家が途中交代するというハプニングがあったものの、撮影は順調。放送に向けて、急ピッチで制作が進められています」(NHK関係者)4月から放送されるNHK朝の連続テレビ小説『エール』。昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家とその妻の物語だ。主演は窪田正孝(31)で、ヒロインを務めるのは二階堂ふみ(25)。共演者もそうそうたる顔ぶれがそろっているが、さらなる目玉として“ある人物”の起用が決まったという。「志村けんさん(69)です。演じるのは曲作りに携わる“音楽家”の役で、出演が決まったのをとても喜んでいたそうです。彼は’99年に公開された『鉄道員』などの映画に出演したことはありましたが、ドラマ出演は今回が初めて。これまでは、オファーがきてもすべて断ってきたようです。それだけに、目玉出演者として期待の声が上がっています」(志村を知る芸能関係者)2月20日には、70歳を迎える志村。なぜ、今回に限ってオファーを受けたのだろうか。「志村さんは、共演者に興味があるようです。特に、ヒロインである二階堂ふみさんを絶賛していました。もともと二階堂さんが『志村けんのバカ殿様』などにゲスト出演したこともあり、知った仲でした。ただ、志村さんの好みのタイプは山本美月さん(28)のようなモデルタイプ。二階堂さんは、そういう意味では少し系統が違うかもしれません。しかし、昨年公開の映画『翔んで埼玉』などでみせた演技力に、ほれ込んでしまったみたいです」(前出・芸能関係者)いっぽう、別の芸能関係者からは心配の声も上がっている。「志村さんは大のお酒好きで、健康不安が報じられたこともありました。今回は福島県が舞台のため、地方での撮影も少なくありません。年齢も年齢ですし、『ハードな撮影を乗り切ることができるのだろうか……』と不安視する人たちもいました。しかし志村さんは気合い十分のようで、すっかり俳優モード。いつも台本を持ち歩いているほどだそうです」例年、2月の誕生日には芸能人仲間を集めて盛大なパーティを開いていた志村。今年は“祝い酒”よりも、体調管理を優先したほうがいいかも!?「女性自身」2020年1月28日号 掲載
2020年01月14日2019年、映えある日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞をはじめとして、TAMA映画賞では最優秀新人男優賞を受賞したほか、ヨコハマ映画賞、報知映画賞など数々の映画賞を獲得した日本映画期待の星・成田凌に、ぶしつけながら、クズが似合う俳優賞をさしあげたい。クズの役が似合う俳優といえば、当たり役『カイジ』が9年ぶりに復活する藤原竜也が堂々君臨しているとはいえ、棲み分けは可能で、藤原竜也はやんちゃ系クズ、成田凌は色気あるクズ。誤解しないでほしいのは、藤原竜也に色気がないわけではない。カイジを筆頭に男臭いクズの役が似合うというだけである。成田凌は女たらし系のクズ役。ミニシアター系ながら多くの観客を呼びロングランした映画『愛がなんだ』(19年)で彼が演じたマモちゃんは最高に色気あるクズだった。けだるそうな感じが堪らないのだ。『愛がなんだ』のマモちゃんことマモルは、主人公テルコ(岸井ゆきの)と正式に付き合うと約束しないまま都合よく体のつきあいを続けるが、ほかに好きな女性(江口のりこ)がいる。テルコのような自分に絶対服従の子には強く出て、自分が敵わない女性には逆に服従。こういう世の中にいくらでもいる人物像をつまんなくてださい人物ではなく、みごとに愛らしく演じてみせる。だってそうでないとテルコが沼から抜けられない状態が成立しない。マモルのように本能の赴くままに生きる若者はあとを絶たない。いま現在、そんな“若気の至り”のロールモデル的な存在である成田凌を、『カツベン!』の主役に選んだ周防正行監督の眼力はさすがだ(100人もの若手オーディションから選んだ)。成田凌が演じる染谷俊太郎は活動弁士(映画のタイトル『カツベン!』はここからとっている)。少年時代、こっそり映画館に潜りこんで見た活動写真(無声映画に弁士が声をあてるライブ感覚の見せ物)に魅入られて活動弁士を目指す。あるとき、かつて一緒に活動写真を見た少女・栗原梅子(黒島結菜)と再会。活動写真がふたりの運命を変えていく。先輩弁士(永瀬正敏)、ライバル弁士(高良健吾)、映画館を経営する夫婦(竹中直人、渡辺えり)、ライバル映画館の娘(井上真央)、泥棒(音尾琢真)、泥棒を追う警官(竹野内豊)等々が入り混じっててんやわんや(死語?)の大騒ぎ。愉快で爽快なエンターテインメントはともすれば、日本映画の原点である活動写真の歴史回顧ものと思われてしまいそうなところ、成田凌が主役をやることで、がぜん現代の青春ものの雰囲気を帯びるのだ。主人公の活弁士がただの真面目な青年ではなく、生き延びるため清廉潔白とはいい切れない行動をとってきたところは、成田凌のこれまでのクズ役経験が生きるし、そのほうが親しみも湧くというもの。といって、100年前の大正時代でへんに浮いているわけではない。むしろハマっている。西洋からたくさんのものを取り入れて新しい価値観へと向かおうとするアグレッシブな人たちがたくさんいた大正時代の破壊と創造の熱のなかに生きる若者が、成田の身体を通して鮮やかに蘇る。○■スターになろうと育ち中の星屑成田凌、大正時代に縁がある。朝ドラこと連続テレビ小説『わろてんか』(17年)はちょうど『カツベン!』と同じ時代に、大阪で興行会社を作った女性の物語で、成田はそこではその女社長のひとり息子を演じた。いかにもボンボンだが外国のショーを日本に輸入しようと大きな夢を持つ。長い髪の毛が現代的過ぎるなどとうるさ型の視聴者の声もあったが、ちょっと頼りないお坊ちゃんをいい感じに演じていた。これがもうちょっと傾くとクズになるが、この役ではギリギリ保っていた。また、大正時代の文壇を描いた『人間失格 太宰治と3人の女たち』(19年)では成田は生真面目な編集者(太宰の担当)役で全然クズじゃない。そこは小栗旬演じる太宰のほうに思い切り色っぽいクズ演技を譲る、後輩らしさを見せる(冗談です)。でも最後の最後で、許せる範囲のクズ化が……。やっぱり成田凌は期待に応えてくれた。フィクションの世界の恋愛場面は、やたら劇的に作り込み過ぎるか、気遣いが透けて見えてぎくしゃくし過ぎるきらいがあるのだが、成田は自然に見える。俳優になる前、美容師の専門学校に通っていたことがあり、プロ美容師として生計を立てていたわけではないとはいえ、美容師特有の他者への柔らかな接し方が、女性に接することの多い役の時に良いふうに作用するのではないか。美容師の学校に通っていたが、やがてオーディションを受けてモデルデビュー、それをステップボードに俳優活動を2013年からはじめた成田凌。デビューから6年、まだフレッシュさが残る。2019年の大ヒット作『翔んで埼玉』では熊谷在住で結婚したら東京に住もうと思っている、ある意味素朴な人物を、『さよならくちびる』では女性デュオに寄り添うローディ兼マネージャーなど、成田凌がいるだけで、俄然、物語にリアリティーが出る。5年以上、10年未満、この微妙なキャリアが『カツベン!』の主人公の、まだどこに帰結するかわからない彷徨える若さとなって映り、さらに映画の黎明期とも重なって、星屑のように煌めいた。そう、成田凌のクズはいつか大きなスターになろうと育ち中の星屑だ。(C)2019「カツベン!」製作委員会
2020年01月07日関西テレビ制作のトークバラエティ『グータンヌーボ2』が、1月4日に新春スペシャルを放送。滝沢カレン(27)に代わる新MCとして満島真之介(30)が初登場した。男性タレントがMC陣に加わるのは初。今後は長谷川京子(41)、田中みな実(33)、西野七瀬(25)らと順番で、毎回2名のゲストとトークを繰り広げる。『グータンヌーボ2』は一見すると“ただのゆるいトーク番組”に思えるが、熱い視聴者に支えられている。それを象徴するように、Amazon Prime Videoのレビュー件数は161件にのぼる。『M-1グランプリ』104件、『相席食堂』30件と比べると、いかに熱心なファンに支えられているかがわかる。なぜ、ここまで熱心なファンが存在するのだろうか。■誰も仕切らないトークだからこそタレントが本音をこぼす番組序盤で繰り広げられるトークは、一般的な「ガールズトーク」像と大差ない。第一印象の褒め合いや、「わかる~」という表面的な共感で展開する会話。しかし徐々に視聴者がハッと共感できる話や、笑ってしまうほどの専門的すぎるこだわりなどが繰り出され、「台本がない」感じが魅力的に思えてくる。そんなゆるく自由な雰囲気だからこそ、ゲストのタレントも本音のトークをする。たとえば第46回ではソニン(36)が、19歳のときに出したCD「カレーライスの女」のセクシーなジャケットについて、MCらとこんな風に語った。田中みな実:ああいうのって自分の意志は全く反映されないんですか?ソニン:何もわからず。私の場合は、権限はなかったですね(笑)。田中みな実:やらされたわけじゃないと思いますけど、演出として疑問は思わなかったんですか?ソニン:若いし芸能界のこと分かってなかった。言われたことを一生懸命やることがすべてだと思っていた。「司会者とゲスト」「上手と下手」という序列がないからこそ、危ういタレントの本音がこぼれるのだ。■理想のコミュニケーションが学べる実用番組としての一面も『グータンヌーボ2』は、ファッションやライフスタイルを勉強するように「憧れのコミュニケーション」を学べる番組と言ってもいい。それも出演者たち三者三様の思惑と、関係性が構築される様子を出演者と同じ目線で眺められる実学性が魅力だ。例えば出演者は、順に一人ずつスタジオに入る。最初に入った人が二番目の人を迎える際の「誰も来ないかと思ったぁ~」なんてボケは、視聴者が明日の飲み会でそのまま使えたりできるのではないだろうか。このように『グータンヌーボ2』は「本音のトーク」、「魅力的なMC」によって視聴者を惹きつけて離さない。そしてそこに「理想のコミュニケーション」があることで、視聴者に憧れられる番組としての側面も持っている。そうした「純粋な面白さ」と「実学性」がトークバラエティ番組として独特の位置を築き、多くの視聴者を惹きつけているのである。■キャスティング・構成が絶妙!出演者全員のファンでなくても楽しめるまたMCとゲストのトークは、「芸能界」の裏側を見せてもくれる。たとえば第44回では、『あなたの番です』女優の三人(西野七瀬、奈緒・24、金澤美穂・25)が「朝ドラオーディションには筆記試験がある」という裏側を語っている。テンポのいい編集とツッコミ調なテロップは、出演者たちのファンでない視聴者をも確実に楽しませてくれる。第15回で夕方の情報番組で活躍するホラン千秋(31)が畠山愛理(25)に恋愛観にズバズバと斬り込んだ際、テロップがホラン千秋の表情に「キャスター顔!」とわかりやすくツッコミを入れてくれる。そのため知らないゲストが登場する回でも、毎週安心して視聴できるのだ。■スタジオトークで垣間見えるMC陣の魅力番組後半、MCたちが織りなすスタジオトークは毎回新鮮で視聴者を飽きさせない。昨年1年にわたりMCを務めていた滝沢カレンは、他番組のような「ツッコミ待ちの天然キャラ」ではない姿を見せていた。たとえば第41回のスタジオトークでは、滝沢カレン:顔はなにでエロいって決めるんですか?田中みな実:やっぱ目じゃない?西野七瀬:(顔がエロいって)私も思ったことないかも。長谷川京子:じゃあ二人が思う顔がエロい有名人は?滝沢カレン:志村けんさん。一同:(笑)のように、「オチをつくるための積極的なボケ役割」としての新たな一面がこの番組では見られる。以上のように、滝沢カレンの「積極的なボケ」キャラは『グータンヌーボ2』ならではの姿だった。今回発表された新MCにも、視聴者がまだ見たことない一面を披露して欲しい。本音が飛び出しやすく自由にふざけられる『グータンヌーボ2』は、タレントの新たな挑戦の場に最適であることは間違いない。【PROFILE】アララ東京の大学生3人によって運営しているエンタメnote。毎週末、テレビ、ドラマ、お笑い、映画、音楽にまつわるエッセイ、コラムを掲載している。1月には雑紙刊行予定。Twitter:@alalanote
2020年01月04日残すところあと少しとなった19年。元号も「平成」から「令和」へと変わった激動の1年だったが、芸能界も大きく変化した1年だった。本誌が目撃した驚きのスクープから特に反響の大きかったものを今一度お届けしたい。山本耕史(43)との電撃結婚&妊娠した2年後に、芸能界引退を発表し日本中を驚かせた堀北真希(31)。引退以降、全く人前に姿を見せないなか、密かに彼女は第2子を出産していた。そして、将来を見据えた“ある計画”を描いていた。(以下、2019年5月14日・21日合併号掲載記事)「夫の山本耕史さん(42)は先日、主演映画の舞台挨拶で第2子妊娠について聞かれると笑顔を見せましたが、実は3月に無事出産していたそうなんです。4人家族になり、結婚当初から住んでいたマンションが手狭になってきたそうで、引っ越しを検討中だといいます」(夫妻の知人)12年に放送された朝ドラ『梅ちゃん先生』でヒロインを務めた、堀北真希(30)。彼女は15年8月に山本と結婚し、16年6月に第一子妊娠を発表。17年2月には活動休止を発表し、以降は子育てに専念している。そして今年3月、本誌が第2子妊娠を報じたのだ。「2人が共通して持っている子育てのモットーは“親が芸能人ということに関係なく、普通の子どもとして育てること”。そんななか、京都移住という選択肢が出てきたそうです」(前出・知人)プロポーズが京都に向かう新幹線の中だった、というエピソードは山本も公表しており、ファンの間では有名な話。京都には、ほかにも2人の思い出がたくさん詰まっているという。「堀北さんが独身時代最後に出演したドラマ『妻と飛んだ特攻兵』(テレビ朝日系)は、京都で撮影があったそうです。つまり、結婚という人生の大決断をしたのが京都だったんですね。また昨年、山本さんが出演したドラマ『琥珀の夢』(テレビ東京系)も京都での撮影があり、オフの日には収録現場のウィスキー工場に家族3人で訪れたんだとか。京都には夫婦共通の知り合いも多く、2人とも川床のお店がお気に入りなんだそうです」(テレビ局関係者)例年、川床が開かれるのは5月1日から。物件探しを兼ねてお気に入りの店に行くのかも!?
2019年12月31日