浅野忠信(44)が9月30日、自身のInstagramを更新。木村拓哉(45)とのツーショット写真をアップし、さらに木村がパーソナリティを務めるラジオ「木村拓哉 FLOW supported by GYAO!」(TOKYO FM)に10月中のゲストとして出演すると報告。「よろしくお願いします!」と呼びかけている。昨年1月期のドラマ「A LIFE ~愛しき人~」(TBS系)ぶりの共演となる2人。さらに今回の共演は実に一年半越しとなる。そのためか投稿から一日足らずですでに1万2千件以上の「いいね!」を記録しており、期待値の高さが伺える。Twitterでも《とーっても楽しみです 芝居の方でも又共演が観たいです》《浅野さんも娘さんいるから色々共感できるんでしょうね 楽しそう》《拓哉くんが、自らを“新人”として心新たに頑張っていた頃、共演して下さって嬉しかった 拓哉くんも再会が嬉しいだろうね》といった歓喜の声が上がっている。「木村さんのほうが1歳年上なので、浅野さんは木村さんを兄のように慕っています。いっぽうで木村さんも、演技派俳優の先輩として浅野さんを大尊敬。そのために2人でいるとラフな気持ちなれるようですね。過去にも木村さんは浅野さんだけに秘密話を打ち明けることもあったそうですから、今回も新たなエピソードを楽しめるかもしれません」(ラジオ局関係者)10月7日から4回にわたって浅野は出演するという。今から放送が楽しみだ!
2018年10月02日写真家・映画監督の蜷川実花が、「Netflix」にてオリジナルドラマ「Followers」を制作することが決定。来年、全世界190か国へ配信を予定している。木村伊兵衛写真賞ほか数々を受賞し、写真家として世界で活躍する蜷川さん。監督としても『さくらん』『ヘルタースケルター』を発表。2019年には、藤原竜也を主演に迎えた『Diner ダイナー』の公開も控えている。今回制作が決定した蜷川監督による完全オリジナルの新作ドラマは、様々なライフスタイルの女性たちが登場。SNS社会において直接的、あるいは間接的に影響し合っている人々を、現在のTOKYOのリアルを交えながら描いていく。「今の東京をしっかり表現し、女性たちのリアルな姿を描きたいと思っています」と話す蜷川監督。「SNSを通じて広大に広がりながらも意外と狭い独特な人同士の繋がり、圧倒的なスピード感やチャンスの数々。その東京を日々サバイブしていく人々の物語です」と本作について明かし、「観終わったあと、すこし目線が上にあがるような、いつもより早く力強く歩きたくなるような作品にしたいです」と意気込みを語っている。Netflixオリジナルシリーズ「Followers」は2019年、Netflixにて全世界配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年09月28日元SMAPの木村拓哉がパーソナリティを務めるTOKYO FM『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(毎週日曜 11:30~)。9月2日・9日・16日・23日放送回のゲストとして、 映画『検察側の罪人』で共演中であり、同じ事務所の後輩にあたるアイドルグループ・嵐の二宮和也が出演することが決定した。同番組は木村と親交のある人物をゲストに迎えて、ゲストが持つ内に秘めた魅力や強さに迫っていくという内容だ。二宮がゲスト出演し、2人の関係性から初共演となる『検察側の罪人』に関する話題。さらに 「究極の2択」や、お互いが思う「今の自分、 未来の自分」について語り合う。 また、事務所のしきたりや、 お互いが仲の良い友人についてなど、 貴重なエピソードの数々も飛び出す。また、放送終了後には無料動画GYAO!にて、スピンオフ番組『木村さ~~ん!』(毎週日曜 12:00更新)が独占配信される。
2018年08月28日元SMAPの木村拓哉がパーソナリティを務めるTOKYO FM『木村拓哉 FLOW supported by GYAO!』(毎週日曜11:30~11:55)が26日に放送され、来週9月2日から嵐の二宮和也がゲスト出演することが発表された。8月5日にスタートした同番組。初回ゲストは公私ともに親しい明石家さんまで、きょう26日の放送まで、4回にわたって出演した。木村は「最初のファーストゲストのさんまさん、まさか来てくれると思っていなかったのでうれしいですけど、やっぱりおしゃべり怪獣には勝てないなっていう感想ですね。まだまだですね」とさんまのトークに圧倒された様子。「“死後硬直”であれですからね」とさんまの発言を振り返り、「本当にさんまさん、ありがとうございました」と感謝した。そして番組最後に、「来週9月からのゲストは嵐の二宮和也。果たしてどんなトークになるのかお楽しみに」と、二宮がゲストとして登場することを発表した。
2018年08月26日特別展「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」が、広島県立美術館で2019年1月5日(土)から2月11日(月・祝)まで開催される。仏ポスター作家・サヴィニャックの活躍に迫る特別展「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」では、20世紀フランスを代表するポスター作家、レイモン・サヴィニャックの主要なポスター約90点を紹介。原画や他の作家の関連作品なども含め、200点以上の資料から、サヴィニャックの活躍を紐解いていく。インパクトとユーモアのあるポスターサヴィニャックの作風は、陽気でシンプル。装飾的な要素を排し、明快な造形と色彩でインパクトとユーモアのあるポスターを作り上げた。身近な食料品や日用品、シトロエン、ダンロップ、ティファールなど多彩な広告を手掛けたサヴィニャックは、「牛乳石鹸モンサヴォン」のためにデザインしたポスターで一躍注目を集める。牛と商品を組み合わせた、わかりやすく一瞬で目を引き付けるようなイラストが印象的だ。森永ミルクチョコレートやオランジーナ、巨大ポスターも会場にはその他、《ダンロップタイヤで出発》《森永ミルクチョコレート》《オランジーナ:ソーダより美味い》など、チャーミングな雰囲気の広告ポスターが勢揃い。中には約3m×4mの巨大なポスターも登場する。実際にパリの街角や地下鉄構内に貼り出されていたものと同じサイズとなっているため、当時のポスターの大きさを体感できる。原画・デッサンなど作品作りの過程を辿る資料また、原画やデッサン、スケッチブック、画材など作品作りの過程を辿ることのできる資料も紹介。さらに、サヴィニャックの師匠であるカッサンドルの作品、サヴィニャックの姿を捉えたロベール・ドアノーの写真、サヴィニャックのポスターが掲示された街角を写した木村伊兵衛の写真など、サヴィニャックと、その周りのアーティストとの関係性を示す資料も展示される。詳細特別展「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」会期:2019年1月5日(土)~2月11日(月・祝)開館時間:9:00~17:00(金曜日は19 :00まで) ※入場は閉館の30分前まで※1月5日(土)は10:00開場会場:広島県立美術館住所:広島市中区上幟町2-22観覧料金:一般 1,200円(1,000)円、高・大学生 800(600)円、小・中学生 500(300)円※()内は前売および20名以上の団体料金。
2018年08月26日元SMAPの木村拓哉が、12日に放送されたTOKYO FM『木村拓哉 FLOW supported by GYAO!』(毎週日曜11:30~11:55)で、リスナーからのメールを紹介。今月4日にV6の三宅健、俳優の生田斗真と共に、西日本豪雨で被害を受けた広島県呉市の避難所を訪問したことについて、現地の女性から感謝のメッセージが寄せられた。「拓哉キャプテン、三宅健くん、生田斗真くんが来てくれてドキドキが止まりませんでした。お忙しい中、とても暑い中、来ていただき本当にありがとうございます。感謝です。すごく力になりました。頑張れます。呉のみんなが笑顔になれた1日でした」メッセージを読み上げた木村は「被害が起きてから1カ月以上経つんですけど、何かできねえかなってずっと頭の中でモヤモヤしていて」と打ち明けてから、「僕らももちろんぐしょぐしょになる暑い中でのコミュニケーションだったんですが、並んで待ってくれているみなさん自体もTシャツびしょびしょなんですよ。そういうみなさんが『こんな遠くまで来てくださってありがとうございます』って言ってくれたのがすごく印象的だった」と振り返った。また、「呉の避難所にお邪魔して物資の供給もさせてもらって、1人のおばあちゃんが『わしらはもう心が病んどるじゃけん』ってお会いした直後におっしゃっていたんだけど、サービスをさせていただいたあとにそのおばあちゃんがすごい笑顔になってくれていたのが、本当に来てよかったなって。こういうこと間違いじゃないんじゃないかなと、おばあちゃんの笑顔が自分たちにそう思わせてくれたような感じがする」と語った。続けて、全国FM放送協議会(JFN)加盟38局で行っている、西日本各地を襲った豪雨による被災者を支援するための「JFNアースコンシャス募金」を紹介し、「みなさまからのご支援をお願いいたします」と呼びかけた。
2018年08月12日木村拓哉がパーソナリティを務めるTOKYO FMの新レギュラー番組『木村拓哉 FLOW supported by GYAO!』(毎週日曜11:30~11:55)が5日にスタートし、公私ともに親交の深いお笑いタレントの明石家さんまが初回ゲストとして出演した。冒頭、木村はさんまについて「大先輩ですし、テレビで見ていた人。まさかこうやって同じ番組ができたりラジオに来ていただくというのは、願ったりかなったり」と感慨深げに語り、「正直、スタートするにあたって、いきなり番組をジャックされるんじゃないかなとどこかもう覚悟しています」と話した。そして、さんまが登場すると木村は、TOKYO FMで過去にさんまが番組を担当していた話をし、さんまは「俺らの時代の芸人は、ラジオをおろそかにしちゃいけないというのがあって…」「ラジオがステイタスなポジションだった。そこで細かいネタをためしてテレビで持っていく」とラジオについて語った。さんまは「今の大阪のラジオがなくなるとまたこちらのTOKYO FMさんにお願いするかもわからない。圧力を利用して…」と続け、木村が「本当のこと言うのやめてください。圧力を利用してって、ラジオ前の人は『ご冗談を』って思っているかもしれないですけど、ガチですからね」と言うと、「冗談や、アホ! 冗談に決まってるやろ」とツッコミ。さらに、さんまが「お前、“芸能界のマフィア”って俺をたまに呼ぶときがあるけど…」と話すと、木村は「優しい笑顔のマフィア」と説明し、さんまは爆笑していた。
2018年08月05日元SMAPの木村拓哉が、27日に放送されたTOKYO FMのラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(毎週金曜23:00~23:30)の最終回で、公私共に親交の深い明石家さんまから言われて今でも心の支えになっている言葉を明かした。友情出演したさんまプロデュースのNetflixオリジナルドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』の裏話をリスナーから求められ、木村は「『さんタク』(フジテレビ系)のトークの中では『ジミーやってくれへん?』って言われたんですけど、さすがに僕の技量だと無理なので『違う形でお手伝いできることがあったらさせてください』って」と経緯を説明。毎回出てきて死ぬ役も提案されたが「それはおかしいか」ということになり、「先輩芸人という感じでもええか?」「お任せします」と先輩芸人役になったという。そして、「この番組始まった頃は、まださんまさんとも今のような関係性ではまったくなかった」と1995年1月頃の2人の関係を振り返り、「『空から降る一億の星』(2002年/日本テレビ系)というドラマで共演させていただいて、それでですね」と親しくなったきっかけを明かした。続けて、「今でも自分の支えに間違いなくなっているんですが…」と切り出し、フジテレビのアナウンサーが撮影現場に来て「お互いの思うすごいところを書いてください」とお題を出された時のエピソードを披露。「さんまさんのすごいところなんていっぱいあるし何書けばいいか悩んでいたら、さんまさんがすらすら横で書き始めて、出したのが『父親であること』」と言い、「アクションがどうだ、見た目がどうだとか、そういうテクニックやルックスではなく、父親であることって言ってくれたことが、本当に今でも支えになってますね。間違いない」としみじみと語った。
2018年07月28日TOKYO FMで8月5日にスタートする木村拓哉の新レギュラー番組『木村拓哉 FLOW supported by GYAO!』(毎週日曜11:30~11:55)の初回ゲストとして、お笑いタレントの明石家さんまが出演することがこのほど、明らかになった。同番組は、木村と親交のあるさまざまな人たちをゲストに迎えて、人生をしなやかに生きていく様や、ゲストが持つ内に秘めた魅力や強さに迫る番組。記念すべき初回のゲストは木村と公私共に親交の深い明石家さんま。長きにわたりラジオ番組のパーソナリティを務めている共通点もあることから「二人にとってラジオとは?」、また同じ芸能界で仕事をしていることから「仕事について」、さらに「人生」について語り合う。さんまならではの、脱線トークも…!?放送終了後には無料動画GYAO!にてスピンオフ番組『木村さ~~ん!』(初回放送8月5日12:00~毎週更新)が独占配信される。なお、1995年1月から放送されてきた同局の『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(毎週金曜23:00~23:30)は、27日の放送で23年の歴史に幕。木村はエンディングで新番組に言及し、「どういう感じになるか、どんな企画になっていくのか、どんなゲストが来てくれるのか、正直不安もあるんですがワクワクの方が大きいですね」と語った。
2018年07月28日元SMAPで俳優の木村拓哉が、13日に放送されたラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP』(TOKYO FM/毎週金曜23:00~23:30)で、サッカーワールドカップ・ロシア大会における日本代表の試合をすべてテレビで生観戦したことを明かした。リスナーから届いた「ワールドカップが開催中ですが見てますか?」というメールに対して、「日本のイレブンの皆さんが奮闘した試合は、すべて観戦させていただきました、ライブで」と報告した木村。ベスト16で敗退したことには残念な様子を見せつつも、「やっぱりスポーツってものすごいパワーを与えてくれるなっていうのが、今回の日本代表の試合を見て思いましたね」と語った。また木村は、「本田選手もおっしゃっていましたけど…」と、MF本田圭佑がベルギー戦敗退後に残したコメントにも言及。「『ほんとにこのチームが好きだった』っていう。それって、ピッチに立ってなかった選手も含め、スタッフも含めの話なんじゃないかなっていうことがすごく頭の中に出てきて…」と分析した。そして「まぁ、次のワールドカップ、4年後……結果はどういうものになるか分からないけれど」と前置きしたうえで、「また熱く応援したいという気になりましたよね」と日本代表への想いを口にした。
2018年07月16日元SMAPで俳優の木村拓哉が、6日に放送されたラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP』(東京FM/毎週金曜23:00~23:30)で、今まで演じた中で一番難しかった役柄が、1996年に放送されたフジテレビ系の月9ドラマ『ロングバケーション』の主人公・瀬名秀俊であることを明かした。番組ではリスナーから届いた「一番演じることが難しかった役ベスト3」を問う内容のメールを紹介。木村は、まず3位に、『プライド』(04年・フジテレビ系)で演じたアイスホッケー選手・里中ハルをチョイス。代役を担当する予定だったアイスホッケー経験者の俳優が急きょ来られなくなり、スケートリンクでの撮影を全部自分でこなしたというエピソードを披露した。2位には、「テクニカルな手元のシーンが難しかった」という理由から外科医役に挑戦した『A LIFE~愛しき人~』(17年・TBS系)を選択。そして、1位には『ロングバケーション』で演じたピアニスト・瀬名を挙げた。「難しかったです。ピアノということでやったんすけど、やっぱ無理ありますよ」とピアノ未経験者でありながらピアニストの役を演じた苦労を吐露した。ある時、撮影にあたってピアノの先生からレッスンを受けた際などは「『スタートそこですか!?』っていうくらいクラシックの曲を弾くんですよ。『いや、俺『猫踏んじゃった』のみなんですけど…っていう(笑)」と面食らったことを告白。最後に「音楽家は厳しいっす。演奏っていうところはウソつけないっすよ」と改めてその難しさを語った。
2018年07月09日元SMAPで俳優の木村拓哉が、22日に放送されたラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP』(TOKYO FM/毎週金曜 23:00~23:30)で、俳優の故・松田優作さんの魅力について持論を述べた。以前番組内で、松田さんの歌が好きだと発言していた木村。そのことに関連したリスナーからの「一番好きな松田優作の曲は何ですか?」という質問を受けて、「僕世代も、僕よりちょっと下の世代の男子もそうだと思うんですけど、嫌いな人いないんじゃないですかね?」と語った。続けて「俳優さんとしてもそうなんですけど、僕らに感じさせてくれる説得力がある」とし、「お芝居を通じても、歌にしても、ようは表現者としてのブレない感じが、すごく僕は魅力を感じるんです」と憧れの気持ちを口にした。さらに楽曲については「アルバムも非常にたくさんありまして、松田優作さんだから成立している世界観もあったりするんですけど…」と悩んだ末、「Bay City Blues」を選び、番組の中で流していた。
2018年06月26日元SMAPで俳優の木村拓哉が、15日に放送されたラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM/毎週金曜 23:00~23:30)で、人生を変えた映画の存在を明かした。トム・クルーズリスナーから届いた「人生を変えた映画はなんですか?」という質問に対し、「これは間接的になってしまうかも知れませんけど…」と前置きした上で、1986年に公開されたトム・クルーズ主演の映画『トップガン』をチョイスした。同作を観た木村はすっかり興奮し、劇中でトム・クルーズが着用していたフライトジャケットを購入。浮かれていた木村が親戚から名前を呼ばれ、振り返った際の写真が履歴書に貼られ、ジャニーズ事務所に送られたという。木村は「そういう浮かれた状態を作り上げたのは『トップガン』だと思うので、人生を変えた一本なのかもしれませんけど(笑)」と懐かしく振り返った。さらに映画の話題は続き、LiLiCoから「今年1番優しい映画です」と『ワンダー 君は太陽』を勧められたことを明かす。「拝見したんですけど、優しかったですね、素晴らしい映画でした。ぜひ皆さんにも観ていただけたらなと思う作品でしたね」と語っていた。
2018年06月18日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『ブラインドデート 展覧会』志賀理江子2017年6月から9月に、香川県・丸亀市猪熊現代美術館で開催された「志賀理江子 ブラインドデート」展の公式ブック。1980年、愛知県に生まれた写真家の志賀理江子。木村伊兵衛賞を受賞した2008年から現在は宮城県に拠点を移し制作活動を行い、写真を通して自身と社会が交差する接点に生じる「イメージ」の探求を続けている。国内の美術館では初となる個展「志賀理江子 ブラインドデート」では、2009年のバンコク滞在期に出会った恋人たちを撮影したシリーズ「ブラインドデート」に始まり、「弔い」「人間の始まり」「大きな資本」「死」などをめぐる考察と物語が、写真と約20台のスライドプロジェクターによるインスタレーションで綴られた。常に光り続けるプロジェクターの光源をあえて点滅させたアプローチは、生、暗闇と光、この世界に相反しながら同時に存在するものごとの隠喩だったという。『ブラインドデート 展覧会』志賀理江子公式ブックは、志賀本人が撮影したその展覧会風景やバックヤードなどの写真を収録した写真集『インサイドアウト』、志賀の2万字以上に及ぶテキストと担当学芸員・国枝かつらによる論考を収録した『テキスト』、そして展覧会会期中に開催された4回のリレートークとワークショップを記録した『リレートーク&ワークショップ』の3冊組。『インサイドアウト』(104p)『テキスト』(96p)『リレートーク&ワークショップ』ゲスト: いがらしみきお[漫画家] 、竹内万里子[批評家] 、土田朋水[『ビッグイシュー』編集部] 、飴屋法水[演出家・美術家](88p)全編を通じて展覧会を追体験し、また再検証しながら、志賀理江子の作品制作や思考過程を探求できる濃密な内容となっている。【書籍情報】『ブラインドデート 展覧会』写真:志賀理江子出版社:T&M Projects言語:日本語/英語ソフトカバー/104+96+88ページ/240×180mm+B5横変形+250×190mm発刊:2018年価格:3,980円■Shelfオフィシャルサイト『ブラインドデート 展覧会』購入ページ
2018年05月26日元SMAPで俳優の木村拓哉が、18日に放送されたラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP』(TOKYO FM/毎週金曜 23:00~23:30)にて、お笑い芸人の明石家さんまが放ったある一言でゴルフと麻雀を始めたことを明かした。明石家さんま先日、ゴルフウェアブランド「MARK&LONA」のブランドアンバサダーに就任した木村。そのことを踏まえ、リスナーから「夫から『ゴルフを一緒にやろう』と誘われているので、ゴルフの魅力を私に教えてください」というメールが届いた。この質問に木村は「正直、以前は僕の感覚の中では、『麻雀とゴルフだけは絶対にやらない!』って思ってました」と告白。しかし、さんまから「麻雀とゴルフやったら、おまえに絶対負けへんわ!」と挑発され、その時に「いま、何ておっしゃいました?」と発奮し、どちらも始めたという。実際、麻雀に関しては「やるか!」とさんまから声を掛けられ、一緒に卓を囲んだこともあるという木村。ゴルフについては、始めたばかりの頃に「こんなにできないスポーツって久々だな」と感じ、やる気に火が付いたと語った。さらに木村は、イメージ通りのプレーが頻繁に出来るようになるとゴルフが面白くなってくると話し、「旦那さんが、『やろうよ!』って言ってくれているのは、いいチャンスだと思いますよ」とリスナーを後押ししていた。
2018年05月21日元SMAPで俳優の木村拓哉が、11日に放送されたラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP』(TOKYO FM/毎週金曜23:00~23:30)で、お笑い芸人の明石家さんまについて語った。明石家さんま番組では、リスナーの「さんまさんみたいに好きなこと話してる明るい人を尊敬しています」というメッセージを紹介。これに対して木村は「あの方はすごく自由に好きなことを喋ってるんだろうなって、受け取られるかもしれませんけど」と前置きした上で、「本番を前にしたさんまさんの『いくで!』っていう集中力はそばにいてすごく感じますね」と明かした。木村とさんまは、2003年から続くフジテレビ系のバラエティ番組『さんタク』などで、何回も共演している間柄だ。長年、さんまを間近で見てきた木村は「『明日、あの番組の収録で、ゲストは誰だから、こんなん話したらええんかな』とか、ルーティンがあると思う」と分析。「僕がさんまさんを尊敬するのは集中力ですよね」と話していた。
2018年05月15日国内外から54ギャラリーが参加する現代美術のホテル型アートフェア「ART OSAKA 2018」が、7月7日と8日の2日間、ホテルグランヴィア大阪26階にて開催。KOKI ARTS, ART OSAKA 2017 展示の様子 photo by Mayuko Uno本イベントは、現代美術に特化したアートフェアとして日本で最大規模であり、一番長く支持されてきた定評あるアートフェア。今回が16回目の開催となり、参加ギャラリーは、関西から21、関西以外から26、台湾から3、韓国から4の計54ギャラリーがラインアップ。この内、初出展は4ギャラリー、展示ブース数は68部屋に上る。タビー《出世街道》キャンバスにステンシル、スプレーペイント 2018 / ギャラリーかわまつ新たな試みとして設けられた、35歳以下の若手注目作家を個展形式で紹介する新企画「U-35セクション」では、2ギャラリーが参加。東京のギャラリーかわまつでは、ウィーン発の覆面アーティスト、タビーの日本初個展を開催し、『JAPAN EDITION』と名付けられた日の丸のキャンバスワークスを紹介する。愛知のGALLERY IDFでは、動物をモチーフにし、 画面の中で刺繍や油彩など様々なマチエールを用いて幻想的な作品を制作する佐藤香菜を紹介する。二艘木洋行《梨》インクジェットプリント、ペン、スプレー、マーカー、紙 2013 / TALION GALLERY今年初参加のギャラリーの内、東京のTALION GALLERYでは、 お絵描き掲示板のペイントツールで描いたデジタル作品など、美術館でも“現代絵画”の枠組みで取り上げられてきた二艘木洋行を「Exhibition PLUS」にて個展で紹介。東京のPOETIC SCAPEでは、90年代より男性ヌードをメインとした作品を発表してきた野村佐紀子が、坂口安吾の小説をテーマにした「Ango」シリーズを出品、大阪府内の障がいのあるアーティストの作品を紹介しているカペイシャスも出展する。海外からは、台湾のDer-Horng Art Galleryが、空想上の都市風景を緻密な描写で描き、2015年「Tokyo Midtown Award」でグランプリを受賞した、田島大介を紹介する。岡本光博《ドザえもん》ミクストメディア(FRPにウレタン塗装) 2017 / eitoeiko実力派中堅から若手作家の出展が多いのも、ART OSAKAの特徴。60年代生まれでは、社会問題や著作権問題を扱い、メディアでも大きな注目を集めている岡本光博や、キャンバスを一つのスペースと見立て、行為の反復・痕跡によって新たな空間を生み出しながら、絵画の存在を問う独自の手法で制作する横溝美由紀。80年代生まれでは、2015年に木村伊兵衛写真賞を受賞、日産アートアワードでも2017年ファイナリストに選ばれ、ポートレイトを通じて多様な文化を浮かび上がらせる石川竜一、シェル美術賞やトーキョーワンダーウォールで度々入選し、実在への問いかけと自身の経験を織り交ぜながらアノニマスな人物像を描く新藤杏子、漫画の線画表現をバックグラウンドに、流動的かつ緻密なイメージをブルーブラックボールペンで描き出す高橋つばさ、2012年度咲くやこの花賞を受賞し、劇画調の巨大な戦争絵画を描き、国内有数の美術館に出展し注目を集めてきた後藤靖香など。同時代に共存する多種多様でありながら唯一無二の芸術表現を凝縮して楽しむことが出来る。新藤杏子《1930 - kiwi fruts》水彩、アクリル、インク、紙 2018 / YUKI-SIS会期初日の7月7日には、14時から15時半まで、ホテルグランヴィア大阪 20階クリスタルルームにて、トークイベント「再考:80年代のアートシーン」を開催。大阪・国立国際美術館で今秋11月から開催される「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」展の担当キュレーターである安來正博が、ART OSAKA実行委員であり加藤義夫芸術計画室の加藤義夫を聞き手に、80年代美術の魅力を語る。なお、定員40名、先着順の事前予約制にて、info@artosaka.jpまで、名前、人数(2名まで)、当日連絡可能な電話番号を明記の上、申し込み。会期中には、来場者の投票による「ベストプレゼンテーションアワード」も実施。年に1度の夏のアートの祭典を通じて、現代美術の世界にコミットする楽しさを味わってみては。【展覧会情報】ART OSAKA 2018会期:7月7日・8日会場:ホテルグランヴィア大阪 26階(ワンフロア貸切)住所:大阪府大阪市北区梅田3丁目1-1時間:7月7日 11:00〜20:00、7月8日 11:00〜19:00(入場は終了1時間前まで)料金:1day pass 1,500円 小学生以下無料(保護者の同伴が必要)
2018年05月11日東京都写真美術館では、展覧会「TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ」を、5月12日から8月5日まで開催する。ロベール・ドアノー 《ピカソのパン》 1952年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact東京都写真美術館の約3万4,000点以上に及ぶ膨大なコレクションから、約140点の古今東西のすぐれた名品を“たのしむ、まなぶ”をテーマに紹介する。美術館の空気感や、間近に感じられる作品の存在感、自分の興味にそって作品の中に写るものをじっくり見ることで、それまで気づかなかった作品の側面や、“わからない”ことを発見したり、その“わからなさ”を楽しむといった、学校や書物による学びとは異なる、“美術館での豊かで多様な学び”を観客に感じてもらうことが狙いだ。木村伊兵衛《大阪・中之島公園》 1955年 ゼラチン・シルバー・プリント会場では、ただ作品を眺めるだけではなく、楽しい学びへと誘う写真鑑賞を提案。作品の被写体や状況がふしぎなもの、作家や被写体の気持ちを想像することで写っていないものまで見えてくるような、そんな思わず誰かに“話したくなる”作品が並ぶ。また、ひとつの作品をじっくり見て考えを深めたり、他の人の意見に耳を傾け、新しい見方を共有するといった、大学入試や企業研修にも使われている“美術鑑賞”を提案。鑑賞の案内となる『じっくり見てみるガイドブック』(日英)が用意され、対話型の写真鑑賞をリード。自由なアプローチでの鑑賞を試みることで、テーマ、モチーフ、作家などにつながりや違いを感じながら、じっくりと作品の世界に入っていくことができる。会期中は、第1、第3金曜日の16時から「担当学芸員によるギャラリートーク」、7月7日には“クロマキー合成”によって、実際にそこにはないユニークな記念写真を撮影できる「クロマキーランド」、夏休み期間中の7月28日、29日には、写真にまつわる制作を体験できるワークショップなども開催。さらに障害の有無にかかわらず、多くの人が写真鑑賞を楽しめるよう、第1金曜日には手話付きのギャラリートーク、6月3日、24日は聴覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップが行われる。出品作品の一覧や他のイベントの詳細は、東京都写真美術館の公式サイト()にてチェックできる。【イベント情報】TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ会期:5月12日〜8月5日会場:東京都写真美術館住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内時間:10:00〜18:00 ※木、金は20:00まで。ただし7月19日~8月3日の木、金は21:00まで開館(入館は閉館30分前まで)料金:一般 500円/学生 400円/中高生・65歳以上 250円休館日:月曜日 ※7月16日は開館、7月17日は休館クロマキーランド会期:7月7日時間:14:00〜17:00料金:無料(予約不要)じっくり見たり、つくったりしよう!(ワークショップ)会期:7月28日、29日時間:10:30〜12:30料金:800円(※各日10組、事前申込制、先着順、別途要本展観覧チケット)視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ会期:6月3日、6月24日時間:10:30〜12:30料金:500円(※各日7名、事前申込制、別途要本展観覧チケット)
2018年04月29日1月13日(土)今夜放送の「SWITCHインタビュー達人達(たち)」はモデルで女優の水原希子と写真家の長島有里枝によるクロストークをお届け。“撮られる側”である水原さんと“撮る側”である長島さんが語り合うなかで“共鳴”したこととは!?本番組は異なる分野で活躍する2人の“達人”が番組の前半と後半でゲストとインタビュアーが“スイッチ”、各々の「仕事の極意」を語り合うことで“発見”し合うクロスインタビュー番組。ミスセブンティーンに選ばれ「セブンティーン」誌でのモデル活動から女優へと活躍の場を広げ、『ノルウェイの森』や『ヘルタースケルター』などで注目されると、その後「失恋ショコラティエ」や「信長協奏曲」、そして2015年公開の『進撃の巨人』などでその評価を高めた水原さん。モデル、女優としてだけでなく400万人を超えるフォロワーをもつ“インスタグラムのカリスマ”としても知られ、その発信力、発言が大きな話題となることも少なくない日本のインフルエンサーの1人だ。一方の長島さんは1973年、東京都生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、文化庁新進芸術家在外研修員としてアメリカに留学し、2000年には第26回木村伊兵衛写真賞を受賞。写真だけでなく文筆にもそのクリエリティブの幅を広げ2010年には「背中の記憶」で第23回三島由紀夫賞候補、第26回講談社エッセイ賞を受賞。作品を通して家族や女性のあり方について問い続けている。10代のころからモデルとして活躍、自分らしさをいかに出すか模索してきたという水原さんは、多くのフォロワーがいるインスタグラムでも、ときに誤解を受けることもありながら、リアルな自分を伝えようと発信を続けている。そんな水原さんにとって自分、家族、仲間と身近な存在を題材にイメージやフィクションに縛られない姿を写し取ろうとする長島さんは刺激的な存在だといい、被写体とフェアな関係でありたいという長島さんの発言に“共鳴”する。被写体とフォトグラファーという関係性の2人が偽りのない表現の可能性について語り合うなかで見えてくるものとは。「SWITCHインタビュー達人達(たち)」は1月13日(土)22時~NHK Eテレで放送。(笠緒)
2018年01月13日東京・渋谷にあるギャラリースペースCASE TOKYOでは、写真家・鈴木理策の展覧会「Water Mirror」を1月20日から2月24日まで開催する。© Risaku Suzuki, Courtesy of Taka Ishii Gallery鈴木理策は1987年に東京綜合写真専門学校研究科修了後、写真による創作活動を始める。1998年に故郷の熊野をテーマに初の写真集『KUMANO』を出版し、2000年『PILES OF TIME』で第25回木村伊兵衛写真賞を受賞。2006年より東京藝術大学美術学部先端芸術表現科にて教鞭をとる。作品は、サンフランシスコ現代美術館、ヒューストン美術館、東京国立近代美術館、東京都写真美術館等に収蔵されている。展覧会では、昨年日本芸術写真協会と刊行した鈴木理策の作品集『Water Mirror』に焦点を当て、オリジナルプリントの鮮やかな色調が印刷によってどのように再現されたのか明らかにする試み。作品集はライフワークともいえる熊野での撮影の他、南仏のサント・ヴィクトワール山、セザンヌのアトリエ、桜、雪の作品群に続く、水面を主題とするシリーズ「水鏡」46点を収録。なお、1月27日の17時には鈴木理策と作品集のデザインを手掛けた田中義久によるトークイベントも開催される。【展覧会情報】Water Mirror会期:1月20日~2月24日会場:CASE TOKYO住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1時間:11:00~19:00休館日:月曜日、日曜日、祝祭日【書籍情報】『Water Mirror』出版社:CASE Publishingハードカバー/112ページ、作品46点/260×330mm発刊:2017年デザイン:田中義久
2018年01月10日写真家・長島有里枝さんの回顧展ともいえる大規模な個展「長島有里枝そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」が東京都写真美術館で開催されるということで、ご本人に話をうかがいました。シャッターを切る勇気がでないこと、今でも、けっこうあるんです。長島有里枝さんが「写真家」になって四半世紀が経とうとしている。武蔵野美術大学在学中に家族と共にヌード姿で撮影したセルフ・ポートレートが話題を呼び、‘90年代は“ガーリーフォト”の火付け役に。‘01年には木村伊兵衛写真賞を女性写真家3人で同時受賞。実力と世の中の写真ブームとが相まって20代から時代を駆け抜けてきた。そしてこの秋、東京都写真美術館で彼女の回顧展ともいえる大規模な個展が開催される。「最初は40代で回顧展なんていいのかなと思いましたが、若いうちから働いてきたし、やってみようと。展示作品を260点近くに絞るのがとにかく大変で、25年分ある写真の整理に半年は費やしました。退色の進んだ昔のネガを修復するだけでもひと仕事。昔の彼氏でもなんでもみんな作品になっているから、いろいろ思い出しました(笑)。新作もあります。日記をつけるように、日々出会った人を撮影した200点ほどの写真をテーブルに並べた作品です。改札で撮ったものや振り向きざまの写真が多いのは、会えたことが嬉しすぎてカメラを向け忘れてしまったから。勇気がでずにシャッターを切れない時もけっこうあるんです」20代の終わりに出産。「母」として息子と過ごす時間を優先しながら作家活動を続けてきた。そんな中、自らの子供時代を綴ったエッセイ『背中の記憶』を上梓。写真家らしい視覚的な言葉で、長島さんの見た個人的な景色がまるで読み手の記憶であるかのように、イメージをくっきり思い起こさせる印象的な文章だった。今回の個展のタイトルもまた独特なので、ご本人に解説をお願いしてみると……。「オリジナルは英語でした。まず、写真を撮るのに必要なことをレシピみたいに書き出してみようと思ったんです。好奇心、勇気などに続いて、“ひとつまみの皮肉と、愛を少々。”という言葉があった。日本語に翻訳して、さらに短くしたら、なぜかそこだけが残っちゃったんです。わかりにくかったらどうしよう(笑)」ながしま・ゆりえ‘73年、東京都生まれ。‘01年『PASTIME PARADISE』(マドラ出版)で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。‘10年には『背中の記憶』(講談社)で第26回講談社エッセイ賞受賞。東京都写真美術館東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内開催中~11月26日(日)10:00~18:00(木・金曜は20:00まで)※入館は閉館時間の30分前まで毎週月曜休(祝日の場合は開館し、翌日休館)一般800円ほかTEL:03・3280・0099写真1枚目≪Self-Portrait(Brother #34)≫1993年東京都写真美術館蔵写真2枚目<not six>より2000年作家蔵※『anan』2017年10月11日号より。写真・上山知代子取材、文・吉田直子(by anan編集部)
2017年10月04日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、国内外から高い評価を受け多くのファンを持つ川内倫子の最新写真集『Halo』。東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 1階)によるご紹介です。■『Halo』川内倫子デビュー作「うたたね」「花火」で木村伊兵衛写真賞を受賞。また国内外での数々の展覧会を開催する日本を代表する写真家川内倫子。本書は2013年に刊行された「あめつち」から4年ぶりとなるファン待望の新作写真集である。「円光」や「後光」という意味のほかに、いくつもの星からなる球状星団が、銀河系の周囲を包み込む領域の呼称でもある「Halo」と題された本作。被写体として収められているのは、冬の空を覆う無数の渡り鳥の飛翔、出雲地方で旧暦の第十番目の月に行われる神事、中国・河北省の村で300年以上続く「打樹花」という祭りなど、神秘的なイメージが連なる。ひと時のきらめきののち消えてしまう美しくもはかない光の粒子、生命の放つエネルギー、自然と人間の潜在的な関係性など、ヴェールに包まれた世界の根源の領域に迫る川内倫子の新境地である。デザインを手掛けたのは前作「あめつち」に続きグラフィックデザイナーのハンス・グレマン。真っ黒な表紙にちりばめられたきらめくシルバーの箔は、本書に収められている中国の祭「打樹花」での溶けた鉄くずの花火を思わせる。ハードカバーの本体をスリーブケースで包んだ、黒を基調にした硬質なデザインも魅力的な1冊である。【書籍情報】『Halo』写真・テキスト:川内倫子デザイン:ハンス・グレマン版元:HeHe/Aperture言語:日本語発行年:2017年6月27日半型:ハードカバー/96ページ/315×230mm定価:7,800円■NADiffオフィシャルサイト『Halo』購入ページ
2017年09月14日一貫して《光》の探究を続け、本年6月に惜しまれつつ世を去った写真家・田原桂一と、世界的に活躍するダンサー・田中泯とのコラボレーションとなる展覧会「光合成」が、原美術館で開催されます。2017年9月9日(土)~12月24日(日)の会期中には、田中泯によるパフォーマンス「オドリ」が、3回にわたって実施されます。写真家・田原桂一とダンサー・田中泯の、たぐいまれなるコラボレーションその《場》の光や空気を受け止め自らの身体で表現する田中泯。その姿を、色彩を一切排して純粋に光と影の織り成す鮮烈なイメージへと昇華させる田原桂一。二人の表現者が切り結んで創り出した、緊張感あふれる美しさは、見る人を圧倒します。今回の展覧会では、1978~80年に撮影したものから41点、2016年撮影の新作から5点、計・写真作品46点の作品が展示されます(すべてモノクローム)。●田原桂一(たはら けいいち)1951年京都府出身。フランス・アルル国際写真フェスティバル新人大賞(1977)、木村伊兵衛写真賞(1985)、フランス芸術文化勲章シュバリエ(1993)など受賞多数。写真だけでなく、《光》を探究する延長で彫刻・環境造形も手がけ、2004年に東京都庭園美術館で「田原桂一 光の彫刻」展を開催。2017年、チェコ・プラハ国立美術館で個展「Photosynthesis1978-1980」を開催。2017年没。●田中泯(たなか みん)1945年東京都出身。クラシックバレエとモダンダンスを学び、1974年から独自のダンス・身体表現を追究。1978年以降海外でも活躍、高い評価を得る。1985年山村へ移り住み、農業を礎とした舞踊活動を継続中。映画「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督、2002)以降、俳優としても活動。著書に「僕はずっと裸だった」(2011)、「意身伝心」(2013)など。フランス芸術文化勲章シュバリエ(1990)他受賞多数。●ふたりの出逢い~今回の展覧会開催に至るまでIsland-11 1980159×105 cm©Keiichi Tahara1971年、20歳で渡仏した田原桂一は、日本の光とは異質なヨーロッパの光に出会い、衝撃を受けました。そして《光》そのものを探究するため、パリを拠点に写真(=Photography 直訳:光で描く絵)を撮り続け、高い評価を得ました。一方、1960年代にモダン・ダンサーとして活動を始めた田中泯は、1974年、独自の舞踊を求めて活動の幅を広げ、そのユニークな身体表現で注目されました。Paris-4 197831×47 cm©Keiichi Tahara1978年秋、パリで邂逅した二人は《光と身体の関係性》の探究を始めます。ヨーロッパ、アメリカ、そして日本。さまざまな都市や大自然の場と切り結び、異なる光や大気や季節に反応するダンサーを、写真家がイメージに焼き付ける――この濃密なフォトセッションは、1980年まで続きます。しかし、生み出された写真は何故か発表されることなく、筐底に秘められたまま歳月が流れました。New York-1 1978 31×47 cm©Keiichi Tahara2016年、それぞれキャリアを積み重ねてきた二人は《原点回帰》を決め、過去のコラボレーションを写真集「Photosynthesis 1978-1980」(発行:スーパーラボ)にまとめると同時に、36年ぶりにフォトセッションを再開、新作を撮りはじめました。2017年6月、田原桂一は病のため他界。亡くなる直前まで、本展の準備に力を注いでいたといいます。今回展示する写真作品46点は、田中泯との類まれなコラボレーション(1978~80年および2016年)の中から選び抜いたもので、展覧会という形としては、日本初公開となります。●コラボレーションの締めくくりとしての、ソロパフォーマンス本展の会期中、田中泯は二人のコラボレーションの締めくくりとして、ダンスパフォーマンスをおこないます。原美術館でのパフォーマンスは、「第5回ハラアニュアル展」(1985)以来。実に32年ぶりとなります。【展覧会概要】展覧会名:田原桂一「光合成」with 田中泯会期:2017年9月9日(土)~12月24日(日)会場:原美術館所在地:東京都品川区北品川4-7-25開館時間:11:00~17:00(祝日を除く水曜は20:00まで/入館は閉館時刻の30分前まで)休館日:月曜(祝日にあたる9月18日、10月9日は開館)、9月19日、10月10日入館料::一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20 名以上の団体は一人 100円引電話:03-3445-0651(代表)公式サイト:【関連イベント】田中泯オドリ第1回9月30日(土)予約受付開始9月12日(火)11:00~第2回11月18日(土)予約受付開始10月31日(火)11:00~第3回12月23日(土・祝)予約受付開始12月5日(火)11:00~*各回共通会場:原美術館中庭(晴雨にかかわらず)開場:18:00(開演まで展示を鑑賞できます/17:00 ~18:00は準備のため閉館)開演:19:00参加費:3,000円(1人1回・入館料込)、原美術館メンバー及び同伴者1名まで2,000円event@haramuseum.or.jpにメールにて申し込み:※件名に「イベント申込み:●月●日田中泯 オドリ」、本文に氏名、連絡先電話番号、同伴者数。美術館からの返信をもって、予約完了となります。※申し込み先着順。定員になり次第締め切り。※複数の公演への一括申し込みは出来ません、各回個別に申しこんでください。※晴天・雨天いずれの場合も屋外(中庭)で行います。屋外オールスタンディング(立ち見)での鑑賞となります。
2017年08月31日展覧会『田原桂一「光合成」with 田中泯』が、2017年9月9日(土)から12月24日(日)まで、東京・品川の原美術館で開催される。1970年代から一貫して“光”の探究を続け、国際的な評価を得た写真家・田原桂一。本展は、世界的に活躍するダンサー・田中泯との長きに渡るコラボレーション(1978〜80年および 2016年)によって生まれた作品を展示するもので、展覧会の形では日本初公開となる。1978年秋にパリで出会い、”光と身体の関係性”の探究を始めた二人。ヨーロッパ、アメリカ、日本など、さまざまな都市や大自然を舞台に、異なる光や大気や季節に反応するダンサーを、写真家がイメージに焼き付けるという濃密なフォトセッションで生まれたのは、緊張感あふれる美しさが印象的な写真作品だ。その場の光や空気を受け止め自らの身体で表現する田中泯と、その姿を、色彩を一切排して純粋に光と影の織り成す鮮烈なイメージへと昇華させる田原桂一。会場には、1978〜80年に撮影されたものから41点、2016年撮影の新作から5点、計46点のモノクロームによる写真作品が展示される。【開催概要】田原桂一「光合成」with 田中泯会期:2017年9月9日(土)〜12月24日(日)会場:原美術館開館時間:11:00〜17:00※祝日を除く水曜は20:00まで。入館は閉館時刻の30分前まで)休館日:月曜日、9月19日(火)、10月10日(火)※祝日にあたる9/18、10/9は開館。入館料:一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円※原美術館メンバーは無料。※学期中の土曜日は小中高生の入館無料。※20名以上の団体は一人100円引。<作家プロフィール>■田原桂一(たはら けいいち)1951年京都府出身。フランス・アルル国際写真フェスティバル新人大賞(1977)、木村伊兵衛写真賞(1985)、フランス芸術文化勲章シュバリエ(1993)など受賞多数。写真だけでなく、《光》を探究する延長で彫刻・環境造形も手がけ、2004年に東京都庭園美術館で「田原桂一 光の彫刻」展を開催。2017年、チェコ・プラハ国立美術館で個展「Photosynthesis1978-1980」を開催。2017年没。■田中泯(たなか みん)1945年東京都出身。クラシックバレエとモダンダンスを学び、1974年から独自のダンス・身体表現を追究。1978年以降海外でも活躍、高い評価を得る。1985年山村へ移り住み、農業を礎とした舞踊活動を継続中。映画「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督、2002)以降、俳優としても活動。著書に「僕はずっと裸だった」(2011)、「意身伝心」(2013)など。フランス芸術文化勲章シュバリエ(1990)他受賞多数。
2017年08月18日女性漫画家・魚喃キリコの同名漫画を、臼田あさ美、太賀、オダギリジョー共演で映画化する『南瓜とマヨネーズ』。この度、本作のティザービジュアルと特報映像が公開。また本作の写真は、写真集「明星」で第40回木村伊兵衛写真賞を受賞した人気写真家の川島小鳥が担当している。ツチダ(臼田あさ美)は同棲中の恋人・せいいち(太賀)のミュージシャンになる夢を叶えるために、内緒でキャバクラで働き生活を支えていた。一方、無職で曲が書けずスランプに陥ったせいいちは、毎日仕事もせずにダラダラと過ごす日々。しかし、ツチダがキャバクラの客・安原(光石研)と愛人関係になり、生活費を稼いでいることを知ったせいいちは心を入れ替え働き始める。そんな矢先、ツチダにとって、いまでも忘れられない昔の恋人・ハギオ(オダギリジョー)と偶然、再会を果たした。過去の思い出にしがみつくようにハギオにのめり込んでいくツチダだったが…。このほど到着したティザービジュアルは、主人公・ツチダ演じる臼田さんが、同棲中の恋人・せいいちと仲睦まじく幸せそうな表情を浮かべる写真が多く占める中、かつての恋人・ハギオとも親しげに接する意味深な写真も差し込まれている。なお、この写真は人気写真家の川島さんが担当しており、川島さんにとって撮影現場におけるすべての写真を撮り下ろしたのは初の試み。また、公開劇場にて6月3日(土)より配布されるチラシには、今回公開されたビジュアルのパターンに加え、異なるコピーと写真で構成された全部で6つのパターンで展開。せいいちのギターや歌詞ノートなど、物語のモチーフなどが散りばめられているという。併せて公開された映像初解禁となる特報は、ドラムやギターなど音楽を匂わせるカットに続き、ツチダにモノローグと水着のようなものを踏みつけシャワーを浴びるシーンから始まる。続いて「先の見えない“現在の恋人”」と「忘れられない“過去の恋人”」が映し出され、2つの恋の狭間で揺れるツチダは、「自分が何をしているのかわからない」と葛藤し、目から大粒の涙がこぼれる。そしてラストカットでは、誰かに別れを告げたかのように立ち去っていくツチダが。彼女の視線の先には、せいいちとハギオのどちらがいたのだろうか…?『南瓜とマヨネーズ』は11月11日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年06月02日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凛の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。第2回は「万次との向き合い方」と「役作り」。○原作画集を胸に――万次は右目に傷を負った独眼の侍です。そのことにもこだわりがあったと聞きました。あの沙村さんの世界観を三池監督のもとで具現化していく上で、「万次をやらせていただく」ということがすべてでした。役を作っていくというよりは、独眼は「条件」。「右目を特殊メイクしよう」ではなくて、1つの条件として当たり前にやったことでした。――撮影の合間も含め、不都合なところもあったのでは?不都合どころじゃなかったです(笑)。撮影がはじまって3~4日は、階段の昇り降りすらやっと。現場にはプレハブの支度小屋があったんですが、そこで衣装を着させていただいて、京都の太秦のスタッフが帯をグッと締めてパンパンとお尻をたたいて送り出してくださる。そこから階段で下りていく時に、クランクインして3日ぐらいは危険を感じました(笑)。アクションの撮影をする頃にその感覚は自分の中に染み込んできていたので問題ありませんでした。――今回の撮影で追い込まれたことは?肉体的にハードだったり、そういう大変なところは本編の中に必要ないものです。作品にいらないものは、現場にもいらない。自分が寒いとか、痛いとか、作品には関係ない。本編に必要なものしか、現場にはないんです。○不器用な男・万次に抱く「哀れみ」――万次をどんな男と捉えていますか?不器用ですよね。なんか、包み込むことができないやつというか。長い間、生きてはいるけども、人を包む優しさというものを持てていない。きっと不器用だから、「必要ない」と思っているんでしょうが、不器用な分、正面から当たって向き合っていく。愛おしさを超え、哀れみを感じます。台本は設計図。だからといって台本とは別に原作を現場に持ち込むとか、(市原)隼人みたいにハイエナの捕食動画を見るとかもなかったんですけど(笑)、温度というか、どこか基準として感じていたかったので、沙村先生の画集は近くに置いておきました。――そんな万次をどのように表現しようと思ったのでしょうか?万次は、決して剣に長けた人間ではありません。実はめっちゃ弱いんですよ。八百比丘尼から無理やり血仙蟲を入れられて無限の命を手にし、あとは彼が判断していく。とんでもない時間を生きながら、剣を手にする身としてはずっと決められずに、答えを探し続けてきたんじゃないかと、台本を読んだ後に思いました。そんな彼の前に、杉咲(花)さんが演じてくださった町・凜が現れたことによって、最終的に理由というか答えが出せたんじゃないかと。そういう自分なりのアプローチの中で、撮影させていただいていました。杉咲さんの凜を感じると、自ずと答えが出てきました。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年04月30日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不死身の侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凜の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。第1回は「三池崇史監督との出会い」と「三池組」について。○「とんでもない返事をしちゃった」――本作の制作が発表された時、「今回参加するにあたって三池崇史さんという存在が大きかったですし、映画監督が映画を撮りたいという前提で自分を欲してくれたということが一番大きかったです」とコメントを出されていました。あらためてお気持ちをお聞かせください。そこに尽きます。目の前に三池崇史さんがいて、「やろうよ」と言われたこと、それがすべてです。出演を決めた「経緯」とかはなく、時間の流れは全然ありません。その「瞬間」というか。一映画監督が「やろうよ」と言ってくださったことに尽きます。監督の初対面、正直僕も相当構えていたと思います。後日、監督から「趣味、威嚇でしょ?」と言われるほどで、その時はすぐに「そんなことないです」と否定しました(笑)。お会いした場所が特殊な環境で。収録場所まで来てくださったんです。そんな状況で「三池崇史」が現れた。監督はどこか「Let’s」な感じではなくて、「Excuse」な感じ。後日、「それは威嚇されたからだよ」と説明されて笑い話になったからよかったんですが、正直、すごく間合いを取り合っていたような気がします。威嚇ではなく、構えていた。若干色が入ったメガネを掛けられているんですが、その奥には監督としての責任を果たしてきた方の眼差しがありました。「信じたい」という思いになり、「よろしくお願いします」という言葉を掛けさせていただきました。その後に、便利な通販のアプリで原作を大人買いして読んでみると……とんでもない返事をしちゃったなと(笑)。○ヘアメイクの反応にハラハラ――三池監督は、万次と木村さんは相通ずるものがあるとおっしゃっていましたが、それについてはどのように思いますか?三池監督はそうおっしゃるんですけど、そうやって荷物を背負わされる感じはあります(笑)。監督の中でのイメージなんでしょうね。でも……そこまで孤独じゃないですよ? 万次ほどは(笑)。――三池組は何度も衣装合わせをすることでも知られていますが、実際に体験していかがでしたか?最初は「なぜ?」と思いました。でも、回を重ねていくごとに安心していく。監督、衣装部が「よしよしよし」と大事に作り上げていく場ではなく、僕らのためにやってくれているんだと気づきます。「ようこそ三池組に」みたいな雰囲気はありません。自分が手にする鉄の武器を、すごくぶっきらぼうに渡される。でも、そこでの感覚は1つも無駄になっていません。最初の頃、メイクを統括するスタッフの方が沙村先生のイラストとメイクした自分を見比べて、首をかしげたときは、さすがに「いやいやいや!」と焦りました(笑)。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年04月28日“時間”と“空間”という制約を設け、世界で活躍する“表現者”たちが、いま伝えたい「何か」を自由に表現するミニ枠新番組「白の美術館」が、4月5日(水)より毎週水曜日テレビ朝日にて放送決定。本番組のオープニングを飾るのは、女優・宮沢りえとデザイナーの山本耀司であることが分かった。世界で活躍する“表現者”たち。彼らはいま何を考え、どんな未来を見ているのか――。本番組が用意するものは、壁も天井も真っ白で無機質な部屋。そこへ様々な分野で活躍する“表現者”が毎回1組やってくる。表現者に与えられるタイムリミットは“1時間”。表現のために必要なものは、表現者自身が部屋に持ち込み、自由に表現。文字を書く者、ダンスを踊る者、詩を口ずさむ者、印象的だった出来事を淡々と話す者、楽器を演奏する者…“表現”の方法は実に人それぞれ。表現者はこの白い部屋で内なるものを全て出し切り、真っ白にリセット。その様子を観察していく。様々な分野で活躍する表現者が続々登場予定の本番組。4月5日(水)の初回放送と翌週12日(水)のオープニングを飾るのは、「第40回日本アカデミー賞」にて『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀主演女優賞を受賞した宮沢さん。そして、19日(水)&26日(水)には、山本さんが登場する。1981年に「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」ブランドでパリコレクションに初参加し、黒を基調とした新しい概念の女性服で“黒の衝撃”と称され世界に衝撃を与え、ワーグナーオペラや北野武監督の映画、ピナ・バウシュが芸術監督を務めたヴッパタール舞踊団の衣装を担当する世界的デザイナーの山本さん。“黒”のイメージがあるデザイナー・山本さんが白い部屋で何を“表現”するのか?期待が高まる。さらに、本番組はBS朝日で連動番組も放送スタート。限られた時間では伝えきれない創作の裏側や表現者の思い、日常を追うなど、“表現者のいま”をより立体的に描くという。初回の17日(月)には宮沢さん、5月1日(月)には山本さんが出演する。出演する表現者のポートレートは、木村伊兵衛写真賞、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、パリ市芸術大賞を受賞し、世界的に活躍を続ける写真家の田原桂一が毎回番組のために撮り下ろし。また番組テーマ曲は、ピナ・バウシュ、ヴィム・ヴェンダース作品への楽曲提供をはじめ、世界的賞賛を浴びたリオデジャネイロオリンピック閉会式の「君が代」のアレンジも記憶に新しい作曲家の三宅純が手掛けるなど、世界で活躍する一流の表現者たちが番組を支える。「白の美術館」は4月5日(水)より毎週水曜日23時10分~テレビ朝日ほかにて放送。連動番組は17日(月)より第1・3月曜日23時~BS朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月27日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、写真家、梅佳代待望の新写真集『白い犬』。東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)によるご紹介です。■『白い犬』梅佳代2007年写真集「うめめ」で第32回木村伊兵衛賞を受賞。東京をはじめ、パリ、ロンドン、タイで展覧会を開催するなど常に注目を集めている写真家梅佳代。何気ない日常の中のここぞ、という一瞬を捉えた写真で幅広い層から多くの支持を得ている。本書はこれまでも彼女の作品集の中にたびたび登場していた白い犬「リョウ」が主役の写真集である。出会いは彼女が18歳のある日、実家に帰省すると居たという。そして晩年、年を取ってよぼよぼになったリョウはある日、山に行ったきり戻らなかったそうだ。最初は犬が怖かった彼女だが、晩年には友達のような存在となっていたという。石川県能登の実家に帰省するたびに撮りためた写真によって、17年間にわたるリョウとの日々を綴る。引き戸の隙間からこちらをうかがうリョウ、鼻の先を泥だらけにして遊ぶリョウ、振り向きざまのもの言いたげな瞳のリョウ。表情豊かな姿に思わずクスリと笑ってしまい、愛おしく感じることだろう。犬との生活を経験したことのある方には「なんかわかる!」と愛犬と重ねてしまう場面もあるのではないだろうか。【書籍情報】『白い犬』写真:梅佳代出版社:新潮社B5判/126ページ/カラー発行年:2017年12月22日価格:税込2,700円
2017年02月16日ドラマ「家政夫のミタゾノ」に出演し、来年には主演映画『暗黒女子』、ヒロインを務める『東京喰種』も控える清水富美加が、自身初となるフォトエッセイ「ふみかふみ」を幻冬舎より発売することが決定、清水さんらしいユニークなコメントも到着した。「にじいろジーン」(関西テレビ系)にもレギュラー出演するなど、話題の映画・ドラマのみならず、バラエティ番組でも活躍する、いま最も注目されている若手女優のひとり・清水さん。常に妄想を繰り広げ、その域はもはや名人芸といっても過言ではないほどの彼女が、初めて挑んだフォトエッセイ。独特な感性を持つ清水さんのエッセイの数々に加え、かつてバラエティ番組などで披露し、お茶の間の話題をさらった「高菜おにぎりの歌」の歌詞フルバージョンも収録する。今回、そんな彼女を撮りおろしたのは、2002年に「木村伊兵衛写真賞」を受賞した、鬼才フォトグラファー・佐内正史氏。独特の世界観をもつ佐内氏の写真と唯一無二の感性で放つ清水さんのエッセイが混ざり合い、化学反応を起こす奇想天外な1冊となっている。また、発売を記念して公開された「ふみかふみ」特設サイトでは、「高菜おにぎりの歌」の一部が、清水さん本人の声で聴くことができる仕掛けが施されており、こちらも必見。東京・大阪での発売記念イベントの実施も決定しており、イベント参加者を対象に、清水さん本人からのサイン本ほか、異例の“あだ名付け会”を行なうことも決定。これは、さまざまなバラエティ番組などで、清水さんが自身の携帯電話のアドレス帳を“あだ名”で登録していると公言していることから決まったイベント特典。先日放送された「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日)では、マネージャーを「ぶっ飛んでるヤバい人」、「栃木が生んだ美白」と登録していることを発表。さらに、ザキヤマこと山崎弘也はアゴでイジられているイメージから「オメガ(ω)」、MCの中居正広を髪色と口調のクセから「茶髪だべ」と名付けたことも話題となった。清水さんから直接“あだ名”をつけてもらえる、かつてない貴重なイベントもまた注目を集めそうだ。<清水富美加コメント>なんでもないんです。文は、とりとめのない想像とものごとの感想を徒然なるままに書いて写真の背景は、ほぼ私服で思い出の場所や大好きな場所に行かせてもらいました。この中で私は、笑ってたり、ぼーっとしてたり、すましたり、ブサイクだったり、浸ったりしてます。他人が詰まった本って、そのまた他人にとってはどうでもいいことかもしれないですが、私にとってはどうでもいいことじゃないんです。この、22歳に間もなくなる女の子の中に、大切な沢山の良い思い出と嫌な思い出と、それらを作った思考回路と想像が詰まっているので。自分だけはそれを大事にしてあげたいなと思って。これは人間全員に言えることだと思うので。出だしとは打って変わって、あなたにとってなんでもない私のなんでもある、を見てもらって、あなた自身のなんでもない、に響いたらいいな、なんて。おえー、恥ずかしい。う、うわー。いやぁぁぁぁあぁぁああまっ、あの、手に入れやすいお値段になっておりますので、気軽に手にとってみてください。笑フォトエッセイ「ふみかふみ」は12月8日(木)より発売予定。(text:cinemacafe.net)
2016年11月07日