坂本龍一の最初で最後の長編コンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』が第36回東京国際映画祭で10月24日に上映され、上映前に坂本龍一と親交のあった役所広司が登壇したトークショーが行われた。また2024年春に日本公開されることも決定した。2023年3月に逝去した音楽家、坂本龍一。闘病生活を続けていた彼が最後の力を振り絞り演奏したソロ・コンサート。2022年9月、東京のNHK 509スタジオで行われた撮影に、2000年に坂本さんのためにカスタムメイドされ、長年コンサートで愛用したヤマハのグランドピアノだけで臨んだ。「Merry Christmas Mr. Lawrence」、2023年に発表された最後のアルバム「12」からの曲、初めてピアノ・ソロで演奏された「Tong Poo」まで、自身が選曲した20曲から構成。ボーダーを越え活動を続けた坂本さんの軌跡を辿る曲目、鍵盤を奏でる指と音楽家の息遣い、その人生が刻みこまれた手。坂本さんが全面的に信頼を寄せた監督と撮影クルーたちが入念に撮影プランを練り上げ、親密かつ厳密な、世界でひとつしかない宝物のような映画空間を生み出した。坂本さん自身がアプルーブし、入念なポストプロダクションを経て完成した、最初で最後の長編コンサート映画である。東京国際映画祭での上映に登壇した役所さんは「坂本さんに最初にお会いした時から、人間としてとても魅了され、尊敬し、勝手に恩師だと思っています」と坂本さんとの交流について語り、「以前に坂本さんがお元気だった頃に対談させてもらって、その時にスタジオで演奏される姿を目の前で観たことがあります。その時は筋力に溢れていらして、その演奏もとても素晴らしかったけど、今日これから観ていただく作品の坂本さんは、その時のような筋力はないんですね。でも筋力はないけれど、一音一音に気を込めて弾いてらっしゃる姿が、そして色々なものを削ぎ落として演奏されている姿がとても美しく、人間はここまで美しくなれるのかと感動しました」と本作の魅力を語った。『Ryuichi Sakamoto | Opus』は2024年春、109シネマズプレミアム新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Ryuichi Sakamoto | Opus 2024年春、109シネマズプレミアム新宿ほか全国にて公開ⓒ KAB America Inc. / KAB Inc.
2023年10月25日日韓共同作品のAmazon Original映画『ナックルガール』が10月25日(水)、開催中の第36回東京国際映画祭にて特別上映され、主演を務める三吉彩花、共演する窪塚洋介と前田公輝、チャン監督が舞台挨拶に立った。本作は、「梨泰院クラス」(「六本木クラス」)などの原作で知られる韓国の企業Kakao発の大人気Webコミック「ナックルガール」を原作にした、日本のAmazonスタジオと韓国の映画制作会社クロスピクチャーズ(Kross Pictures)による日韓共同制作作品。オーディションを経て主演の座を射止めた三吉さんは、「チャン監督とお会いしたときは、私自身が作品をどんな風にかき回し、革命を起こしていけるのか、不安と緊張でぐちゃぐちゃな感情になった」とふり返り、「なので、とてもうれしかったです!」と出演が決まった際の喜びを告白。「世界配信ということで、全世界たくさんの人に見ていただけるので、気合いが入った」と語った。三吉彩花アクション満載の本作でボクサー役を演じるにあたり、クランクインのおよそ半年前から過酷なトレーニングを積み、「初めてボクシングに触れたので、体育館で5~6時間、毎日毎日練習を重ねた。よくやり切れたなと感無量の思い」としみじみ。韓国クリエイター陣とともに、限界に挑み「作品を届けたいという力強い気持ちで、チームワークが生まれた」と両国のコラボレーションに手応えを示した。窪塚洋介犯罪組織のリーダーを演じた窪塚さんは「本当はいい人なんです」と笑いを誘い、チャン監督が、窪塚さんのために映画オリジナルのキャラクターを生み出したことについては、「率直にうれしかったですし、日韓合作でどんな作品が生まれるのか、ワクワクが大きかった」と話していた。一方、主人公の元恋人を演じる前田さんは「正義感が強くて、情に厚い。ずるいところで登場します」と見せ場を語った。前田公輝「この場に立てて、胸がいっぱいです」と喜びを語るのは、韓国映画界の新鋭であるチャン監督。「ここにいる皆さんや、たくさんのキャスト、スタッフが1年余りをかけて、一生懸命に流した汗と努力がスクリーンに染み込んでいる」と力説し、「もしも、面白くないと感じたら、ぜひ周りには内緒にしていただければ」とジョークも忘れなかった。チャン監督【あらすじ】将来有望なボクサーの橘蘭(三吉彩花)は、ある日突然、大切な妹が失踪し自殺したと警察からの知らせを受ける。蘭は警察の検視結果を信じることができず、独自の調査を開始。監視カメラの映像から妹がまだ生きていることを確信する。やがて辿り着いたのは、目的のためには手段を選ばない最大の敵・二階堂陽輝(伊藤英明)や、そのボスである白石誠一郎(窪塚洋介)が牛耳る巨大犯罪組織と、ガレージと呼ばれる無法地帯のコロッセオ。「何が何でも絶対闘う」と決意する蘭は、元恋人の神谷(前田公輝)、頭脳明晰な天才ハッカー・成瀬(細田佳央太)と協力しながら、大切なグローブを外し、ナックル1つで妹を救う壮絶な闘いに身を投じる。Amazon Original映画『ナックルガール』は11月2日(木)よりPrime Videoにて世界独占配信開始。(シネマカフェ編集部)
2023年10月25日日韓共同作品のAmazon Original映画『ナックルガール』が第36回東京国際映画祭の特別上映作品に選出され、初日に行われたレッドカーペットに主演・三吉彩花、窪塚洋介、前田公輝、チャン監督が登場した。本作の主人公で、将来有望なボクサーの橘蘭は、ある日突然、大切な妹が失踪し自殺したと警察からの知らせを受ける。蘭は警察の検視結果を信じることができず、独自の調査を開始。監視カメラの映像から妹がまだ生きていることを確信する。やがて辿り着いたのは、容赦なく人を痛めつける二階堂や、そのボスである白石が取り仕切る、巨大な犯罪組織とルール無用のコロッセオ、GARAGE(ガレージ)と呼ばれる無法地帯。人を死に至らしめるほどの暴力が横行する犯罪組織に「何が何でも絶対闘う」と決意する蘭。元恋人の神谷、頭脳明晰な天才ハッカー・成瀬と協力しながら、大切なグローブを外しナックル1つで妹を救うべく命をかけた闘いに挑んでいく。橘蘭役を演じた三吉さんは、本編中のスポーティーな蘭の印象とは一転、真っ黒なドレスに身を包みクラッシーな装いでレッドカーペットに登場。「皆さんと一緒にカーペットを歩かせていただけてとても光栄な気持ちです」と喜びを明かした。「今回初めてボクシングに触れた」という三吉さん。本格派アクションにも初挑戦となった本作について、「約半年ほどボクシングやアクションの練習をしていたんですが、普段ジュエリーなどをつけさせていただくお仕事が多いので、手元はジュエリーを魅せるような動きをすることが多くて…拳を握って構えるファイティングポーズになかなかなじみがなくて、そこが大変でした。でも前田さんにもアクションの先輩としてサポートしていただけて、とても刺激的な日々でした」と撮影時をふり返っていた。また、犯罪組織のボス白石誠一郎役を演じた窪塚さんはレザージャケットでクールに決めて登場。「三吉さんや前田さんとは作中での絡みはなかったんですが、作品を見るととてもかっこよくて衝撃を受けました。だから今日みんなで一緒に歩けて嬉しかったし、僕もまた次の作品も頑張ろう、“負けねえぞ”っていうエネルギーをもらいました」と、三吉さんや前田さんの迫力満点なアクションシーンに圧倒されたことを明かした。蘭の元恋人の神谷瞬役を演じた前田さんは紺色のタキシードでシックに。「『ナックルガール』は世界配信される作品ですが、アクション作品なので言語の壁を超えて伝わる部分があると思います。観た人からどういうリアクションをもらえるのか、今からすごく楽しみです」と本作への想いを語った。さらに、いま韓国で最も注目を浴びるクリエイターの一人であるチャン監督も来日。「東京国際映画祭に来るのは5年ぶりと本当に久しぶりで、とても嬉しいです」と感慨深げ。「撮影をスタートしたばかりの頃は韓国と日本との違いもあって大変でしたが、すぐに日韓のスタイルを融合させることができて楽しく撮影できました」と語り、日韓共同作品である本作の撮影をふり返る。チャン監督は三吉さんを主演に抜擢した理由について、「初めてお会いした時点で、既にアクション映画を撮る心の準備や覚悟ができていました。半年以上にわたって身体を作るためのトレーニングが必須条件だったんですが、そういう意味で非常に適任者だったと思います」と称えた。そんな三吉さんも韓国の制作陣と日本の俳優陣がタッグを組んだ本作について、注目ポイントは「とにかくアクションです!」と断言。「スタッフも俳優陣も、全員で魂を込めて撮影しました」と自信をみせ、「どれもすごく爽快でかっこいいシーンになってると思うので、ぜひ注目していただきたい」と改めて力を込めていた。Amazon Original映画『ナックルガール』は11月2日(木)よりPrime Videoにて世界独占配信開始。(シネマカフェ編集部)
2023年10月24日女優の菜々緒が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。ガラ・セレクション部門に出品された映画『怪物の木こり』(12月1日公開)に出演している菜々緒は、主演の亀梨和也、三池崇史監督、そして劇中に登場する“怪物”とともに登場。ステージ登壇時など、亀梨にエスコートされながら歩いた。この日は、胸元がざっくり開いたセクシーなドレス姿で色気を放ち、背中も大胆に披露。圧巻のスタイルで観客を魅了していた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日女優の前田敦子が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。TIFFシリーズ部門に出品された小津安二郎生誕120年記念『連続ドラマW OZU~小津安二郎が描いた物語~』(WOWOWにて11月12日より放送・配信)の第3話「非常線の女」で主演を務める前田は、第1話「出来ごころ」の主演・田中圭、第2話「生れてはみたけれど」の主演・柄本佑らとともに登場。黒のドレス姿で笑顔を見せながらレッドカーペットを歩き、ロングスカートから美脚をのぞかせていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日女優の新垣結衣が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。コンペティション部門に出品された映画『正欲』(11月10日公開)に出演している新垣は、主演の稲垣吾郎、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香とともにレッドカーペットに登場。ブラックのパンツコーデで美貌を放ち、フォトセッションでは笑顔を見せながらカメラに手を振っていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日第36回東京国際映画祭が10月23日に開幕し、東京ミッドタウン日比谷・日比谷ステップ広場及び日比谷仲通りにて、レッドカーペットセレモニーが行われた。コロナ禍を経て、行動制限が撤廃された今年は、国内外220人を超える豪華ゲストが駆けつけ、10日間にわたる映画の祭典の幕開けを華々しく宣言した。第36回東京国際映画祭は、10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。オープニング作品は、ヴィム・ヴェンダース監督の最新作で、主演の役所広司が第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』、クロージング作品は、山崎貴監督による『ゴジラ-1.0』が上映される。『ゴジラ-1.0』に主演する神木隆之介は、共演する浜辺美波、山崎貴監督とともにレッドカーペットの先陣を切り、「このチームで歩けて、光栄に思っています」と誇らしげ。「ゴジラは、日本が世界に誇るコンテンツ」だと力説し、「画面いっぱいに顔がありますので、迫力満点でアトラクションのように楽しんでいただければ」と世界に向けてアピールしていた。世界の国際映画祭で注目された話題作や邦画の最新作などを上映するガラ・セレクション部門には、第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)をはじめ、『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(タイカ・ワイティティ監督)、『ほかげ』(塚本晋也監督)、『首』(北野武監督)、『怪物の木こり』(三池崇史監督)など、全14本がラインナップされた。また、今年のコンペティション部門は2023年1月以降に完成した長編映画を対象に、114の国と地域から1942本の応募があった(昨年は107の国と地域から1695本)。審査委員長を務めるヴィム・ヴェンダース監督をはじめ、アルベルト・セラ(映画監督)、國實瑞惠(プロデューサー)、チャン・ティ・ビック・ゴック(プロデューサー)、チャオ・タオ(俳優、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。日本からは3作品がコンペティション部門に選出されており、そのうちの1作『正欲』に主演する稲垣吾郎は、「華やかな映画の祭典にお招きいただきまして、誠にありがとうございます」と映画ファンや海外からの報道陣も集まる会場を見渡し、感謝の意。「出演者の覚悟が必要とされた作品でしたが、それが報われる作品に育てていただきました」と手応えを示した。関連イベントとして、10月28日(土)~10月30日(月)、丸ビルホールにて「丸の内映画祭」が開催される。記念すべき第1回は、ヴェンダース監督にフォーカスし、その代名詞とも言えるロードムービーや、珠玉のドキュメンタリーの他、ヴェンダース監督が敬愛してやまない小津安二郎監督との関わりをドイツの研究者が解説するスペシャル講義も企画。また、次世代に反響し続けるヴェンダース映画の魅力を、新鋭の映画監督が語りつくすイベントも行われる。併せて、日本映画企画として「今泉力哉監督 創作の秘密を語る」として、今泉監督の『ちひろさん』と橋口亮輔監督の『ハッシュ!』が2本立て上映される予定だ。取材・文・写真:内田涼■開催情報「第36回東京国際映画祭」期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷、有楽町、銀座地区で開催公式サイト()オープニング作品:『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)クロージング作品:『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督)「TIFFCOM2023」期間:10月25日(水)~10月27日(金)公式サイト()会場:東京都立産業貿易センター浜松町館「第1回丸の内映画祭」期間:10月28日(土)~10月30日(月)公式サイト()会場:丸ビルホール
2023年10月23日モデルで女優の玉城ティナが23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。「Amazon Prime Video テイクワン賞」の審査員を務める玉城は、黒のタイトなドレスに身を包み、デコルテや美脚を披露。抜群のスタイルが際立つコーディネートで観客を魅了した。なお、同賞は、国内外で優れたオリジナル作品を製作し多様な映像作品を配信するPrime Videoの協賛を得て、東京国際映画祭が更なる才能の発掘を目指して2021年に設立された。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日女優の杉咲花が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。Nippon Cinema Now部門に出品された映画『市子』(12月8日公開)で主演を務める杉咲は、共演の若葉竜也、戸田彬弘監督とともにレッドカーペットを闊歩。デコルテあらわな黒のドレスに身を包み、笑顔を見せていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日俳優の田中圭が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。TIFFシリーズ部門として出品された小津安二郎生誕120年記念『連続ドラマW OZU~小津安二郎が描いた物語~』(WOWOWにて11月12日より放送・配信)の第1話「出来ごころ」で主演を務めた田中は、第2話「生れてはみたけれど」の主演・柄本佑、第3話「非常線の女」の主演・前田敦子らとともにレッドカーペットに登場。「僕たちは小津安二郎さん生誕120周年を記念して小津作品をリメイクで6本、オムニバスとなっております。今日は6分の3が集まっております。小津さんの心温まる喜劇をぜひ楽しんでいただけたらと思います」と作品の魅力をアピールした。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日俳優の綱啓永が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。「アジアの未来」部門に出品された『違う惑星の変な恋人』に出演している綱は、莉子らとともにレッドカーペットに登場。ブラックスーツを身にまとい、フォトセッションではカメラに向かって笑顔で手を振っていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日第36回東京国際映画祭が10月23日(月)に開幕。東京ミッドタウン日比谷・日比谷ステップ広場及び日比谷仲通りにて、レッドカーペットセレモニーが行われ、国内外220人を超える豪華ゲストが駆けつけた。同日、オープニング上映されたのは『PERFECT DAYS』(役所広司主演、ヴィム・ヴェンダース監督)。世界の国際映画祭で注目された話題作や、邦画の最新作などを上映するガラ・セレクション部門には、第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)、『ほかげ』(塚本晋也監督)、『首』(北野武監督)、『怪物の木こり』(三池崇史監督)など、全14本がラインアップされ、ゴジラ生誕70周年記念作品となる最新作『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督)がクロージングを飾ることになっている。山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波/第36回東京国際映画祭レッドカーペット『ゴジラ-1.0』(クロージング作品)レッドカーペットの先頭を切った『ゴジラ-1.0』主演の神木隆之介は、「このチームで歩けて、光栄に思っています」と共演する浜辺美波、山崎貴監督との登壇に誇らしげ。「ゴジラは、日本が世界に誇るコンテンツ」だと力説し、「画面いっぱいに顔がありますので、迫力満点でアトラクションのように楽しんでいただければ」とアピールしていた。稲垣吾郎、新垣結衣/第36回東京国際映画祭『正欲』(コンペティション)また、コンペティション部門に出品されている『正欲』に主演する稲垣吾郎は、会場を見渡しながら、「華やかな映画の祭典にお招きいただきまして、誠にありがとうございます」と感謝の言葉。「出演者の覚悟が必要とされた作品でしたが、それが報われる作品に育てていただきました」と手応えを示した。自身が演じる役柄については、「ずっと眉間にしわを寄せています(笑)。皆さんと対峙するので、嫌なやつに思われるかもしれません」と話していた。役所広司、ヴィム・ヴェンダース監督/第36回東京国際映画祭『PERFECT DAYS』(オープニング作品)映画祭の柱であるコンペティション部門は2023年1月以降に完成した長編映画を対象に、114の国と地域から1942本の応募があった(昨年は107の国と地域から1695本)。審査委員長を務めるヴィム・ヴェンダース監督をはじめ、アルベルト・セラ(映画監督)、國實瑞惠(プロデューサー)、チャン・ティ・ビック・ゴック(プロデューサー)、チャオ・タオ(俳優、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。チャン・イーモウ/第36回東京国際映画祭『満江紅』(ガラ・セレクション)今年は4年ぶりのフィジカル開催となる映画祭併設のマーケット「TIFFCOM」をはじめ、国内外の独自で豊かな映画文化を紹介する「第1回丸の内映画祭」、ジェンダー平等、環境、貧困、多様性、差別といった社会テーマに向き合った作品が対象の「エシカル・フィルム賞」、また昨年復活した「黒澤明賞」や「Amazon Prime Videoテイクワン賞」「交流ラウンジ」、カンヌ国際映画祭でも実施されている映画界やアート界の様々なポジションで活躍する女性たちに光を当てるケリング「ウーマン・イン・モーション」のトークプログラム、ヴェネチア国際映画祭生涯功労賞受賞の俳優トニー・レオンによる主演作『2046』上映後のマスタークラスなど、バラエティ豊かな関連イベントが予定されている。第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年10月23日Go!Go!kidsの羽村仁成が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。「ガラ・セレクション」部門に出品された映画『ゴールド・ボーイ』に出演している羽村は、星乃あんな、前出燿志、金子修介監督らとともにレッドカーペットに登場。赤いシャツが華やかなスーツ姿を披露し、フォトセッションではカメラに向かって笑顔で手を振っていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日俳優の吉沢亮が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。Nippon Cinema Now部門で上映される映画『かぞく』(11月3日公開)で、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介とともに主演を務めた吉沢は、阿部、澤寛監督らと並んでレッドカーペットに登場。ブラックコーデでビシッと決め、フォトセッションでは優しい笑顔を見せていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日映画『正欲』(11月10日公開)に出演する稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。コンペティション部門に選出されている『正欲』は、朝井リョウ氏による同名小説が原作。稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え、家庭環境、性的指向、容姿――異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。フォーマルな衣装でレッドカーペットに登場した5人。稲垣は「すごい華やかですね。華やかな映画祭の祭典、東京国際映画祭にお招きいただきありがとうございます」と挨拶し、本作について「出演者みんなそれぞれ覚悟の必要とした作品だったのですが、それが報われる素晴らしい作品に仕上げていただきました。ぜひ映画館で見ていただきたいと思います」と自信をのぞかせた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日KAT-TUNの亀梨和也と女優の菜々緒が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに三池崇史監督とともに登場した。ガラ・セレクション部門で上映される映画『怪物の木こり』(12月1日公開)で主演を務めた亀梨は「本日はこのような場に参加させていただけることを非常に光栄に思っています。この期間、映画を通じて皆さんにとっても素敵な時間が流れることを心より願っています。我々もしっかり楽しんで帰らせていただきたいと思います」と挨拶した。レッドカーペットには、劇場に登場する“怪物”も登場。亀梨は「映画の撮影をしていたときよりも若干小さくなったかなという印象です。怪物さん視界が悪いと思いますから、言ってください、しっかりエスコートしますので」と優しく言葉をかけていた。また、レッドカーペットで怪物も一緒に自撮りをする場面も。亀梨も菜々緒も監督も、笑顔が弾けていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日THE RAMPAGEの川村壱馬、RIKU、吉野北人が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。ガラ・セレクション部門で上映される映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(12月1日公開)に出演している川村、RIKU、吉野。フォーマルなスーツ姿で登場し、笑顔を見せたり手を振ったりしながら撮影に応じた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日女優の三吉彩花が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。特別上映されるAmazon Original映画『ナックルガール』(11月2日よりプライム会員向けに世界独占配信)で主演を務めた三吉。ナックル一つで命を懸けた闘いに果敢に挑む主人公の女性ボクサー・橘蘭を演じた。共演の前田公輝、窪塚洋介、チャン監督とともにレッドカーペットに登場した三吉。胸元がざっくり開いた美しいスタイルが際立つ黒のロングドレスに身を包み、ステージに登壇すると、「緊張しました。レッドカーペットが久しぶりなので、素敵なドレスで来ようと思ったのですが、想像以上の階段ですごくドキドキしました」と笑顔で語った。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日映画『ゴジラ-1.0』(11月3日公開)に出演する神木隆之介、浜辺美波が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに、山崎貴監督とともに登場した。クロージング作品として上映される『ゴジラ-1.0』は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じた。レッドカーペットのトップを飾った神木と浜辺。神木は「このチームでレッドカーペットを歩くことができて光栄に思っています」と喜びを語った。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日第36回東京国際映画祭が、10月23日(月) から11月1日(水) にかけて開催される。このたび、新たなプロモーションキャンペーン「Tokyo Cinema Days」の実施が発表された。「Tokyo Cinema Days」は、世界中の映画が一堂に会する東京国際映画祭をフックに、改めて東京の多様な映画館で多彩な映画を観る愉しさを広げたいという思いから、都内の全映画館を対象に実施。10月20日(金) から11月5日(日) までの間に「#Tokyo映画(ハッシュタグトーキョーエイガ)」をつけて東京都内の映画館名を入れた形で、そこで上映中の作品の感想をX(旧Twitter)、Instagram、noteへ投稿(インスタのストーリー投稿は対象外)した人の中から抽選で映画グッズがプレゼントされる。<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区「Tokyo Cinema Days」の詳細はこちら:公式サイト:
2023年10月19日第36回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された小松菜奈・松田龍平W主演、富名哲也監督による『わたくしどもは。』の追加キャストが決定。また、野田洋次郎(RADWIMPS)が劇中の音楽を手掛けることが分かった。本作は、ヴェネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト、Biennale College Cinema 2018-2019においてインターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画。香港国際映画祭、昨年の東京国際映画祭など多くの国際映画祭でも映画化の期待と注目を浴びていた。企画から5年の月日を経て、10月23日(月)に開幕を迎える東京国際映画祭のコンペティション部門公式出品作品として念願のワールドプレミアを迎える。佐渡島の金山跡地を舞台に、不思議な世界観で送る本作。記憶を失った女(小松菜奈)を助ける金山跡地の掃除員キイ役に、日本映画界で唯一無二の存在感を放つ大竹しのぶ、ジェンダーに悩む高校生の透役に歌舞伎界ホープの片岡千之助、謎のバスガイドのムラサキ役に映画・ドラマ・舞台と多岐にわたって表現の幅を広げている石橋静河。あの世とこの世の狭間の番人をする館長役に舞踊家・俳優として幅広く活躍する田中泯、透の母親役にエッセイ本などの執筆や海外作家の絵本などの翻訳を手掛ける内田也哉子、爛れた男に国内外でジャンルを横断した活動が目立つダンサー・演出家の森山開次、そして能楽師役に重要無形文化財保持シテ方宝生流能楽師の辰巳満次郎。実に様々な分野から珠玉の表現者たちが集結し、観客を神秘の世界へと導く。そして劇中音楽は、日本を代表するバンド「RADWIMPS」のフロントマンとして活躍する野田洋次郎が手掛けている。野田洋次郎『わたくしどもは。』は2024年、公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:わたくしどもは。 2024年公開予定©️TETSUYA to MINA film
2023年10月18日10月23日(月) より開催される第36回東京国際映画祭の上映プログラム『小津安二郎生誕120年記念企画“SHOULDERS OF GIANTS”』にて、ヴィム・ヴェンダース監督が小津監督の魅力を語るインタビュー映像「ヴェンダース、小津を語る」と、小津安二郎生誕120年メッセージムービー「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」が上映されることが決定した。「ヴェンダース、小津を語る」は約8分の映像になっており、なぜ小津にここまで惹かれるのか?極めて日本的と言われる物語がなぜ世界で受け入れられたのか?かつて小津の足跡を追ったドキュメンタリー『東京画』を作ったドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、小津との出会いの衝撃とその影響の大きさを自身の言葉で語る2023年ベルリンでのインタビュー(世界初公開)となる。ヴィム・ヴェンダースの『PERFECT DAYS』で脚本・製作を担当した高崎卓馬が監督を務めた。「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」は1分45秒の映像で、東京国際映画祭で上映される小津安二郎作品の中から選ばれたシーンで構成されたメッセージムービーになっている。ナレーションは、今年カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した俳優・役所広司、演出は映像作家・辻川幸一郎、音楽はovallが担当した。それぞれ本編は小津作品の先付けとして上映されるほか、公式YouTubeチャンネルにてショートバージョンが公開される。「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」また、小津安二郎監督生誕120年記念プロジェクトとして、生誕120年メインビジュアルや第76回カンヌ国際映画祭で好評を博した『長屋紳士録』海外向けポスターにあしらわれた小津安二郎監督の肖像ロゴに加え、『東京物語』をはじめとする7作品の代表的な場面を描いたアーティストの長場雄によるアートワークを使った東京国際映画祭とのオリジナルコラボグッズの販売も決定。小津安二郎生誕120年記念×TIFFのステッカー3種(各500円、税込)とリングノート2種(各1,000円、税込)の全5種となっている。東京国際映画祭の上映会場、JR有楽町駅前チケットセンター、東京国際映画祭オンラインショップ「TIFF SHOP」にて販売される。『東京物語』ステッカーArtwork: Yu Nagaba(C)SHOCHIKU CO., LTD.『東京暮色』リングノートArtwork: Yu Nagaba(C)SHOCHIKU CO., LTD.<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2023年10月16日「第36回東京国際映画祭」にて、『Ryuichi Sakamoto | Opus』のトークゲストに役所広司が登壇することが分かった。『Ryuichi Sakamoto | Opus』は、坂本龍一最後のピアノ・ソロ演奏を記録した長編コンサート映画。坂本さんが時間をかけて選曲し、ピアノ・ソロ・アレンジを施した全20曲で構成された静謐で美しいモノクロ作品となっており、坂本さん自身がアプルーブし、入念なポストプロダクションを経て完成させた。東京国際映画祭では、<Nippon Cinema Now部門>にて上映。10月24日(火)と30日(月)の2回、上映が予定されている中、24日のトークゲストとして、生前、坂本さんと親交があり、『PERFECT DAYS』(12月22日全国公開)でカンヌ国際映画祭 最優秀男優賞を受賞した役所さんが登壇する。チケットは、10月14日(土)10時より一般発売開始となる。▼第36回東京国際映画祭『Ryuichi Sakamoto | Opus』上映スケジュール・【10月24日(火)】21:20トーク、21:40上映開始予定会場:TOHOシネマズ日比谷スクリーン12*車椅子スペースありトークゲスト:役所広司一般 2,000円学生 1,600円*学生当日500円(上映当日0:00~)・【10月30日(月)】20:40上映開始会場:丸の内ピカデリースクリーン2*車椅子スペースあり一般 2,000円学生 1,600円*学生当日500円(上映当日0:00~)「第36回東京国際映画祭」は10月23日(月)~11月1日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月12日昨年の東京国際映画祭で『消えゆく燈火』のタイトルで上映された『A Light Never Goes Out(英語題)/燈火闌珊(中国語題)』が『燈火(ネオン)は消えず』の邦題で2024年1月12日(金)より公開されることが決定した。腕ききのネオンサイン職人だった夫のビル(サイモン・ヤム)の死後、夫がやり残した最後のネオンを完成させようと決意した妻メイヒョン(シルヴィア・チャン)。ある日、夫の工房へ行ってみると見知らぬ青年(ヘニック・チャウ)の姿があった。香港を離れ移住しようとする娘(セシリア・チョイ)と対立しながら、メイヒョンはやがて伝説の吹きガラス製のネオンの存在を知る…。青年は何者?伝説のネオンとは?そして、夫の最後のネオンの行方は…。台湾最大の映画賞である金馬奨で、主演のシルヴィア・チャンが1986年『最愛』以来36年ぶり、3度目の主演女優賞に輝くなど、高い評価を受けた本作。さらに、第96回米アカデミー賞国際長編映画賞の対象となる香港代表作品に選出されたことが香港映画製作者連盟(香港電影製片家協會有限公司)より発表された。監督のアナスタシア・ツァンは「本当に驚いています。今年の香港では素晴らしい映画がたくさんあったので、私のデビュー作が香港代表に選ばれたことを大変光栄に思います。この機会により多くの香港映画が世界中の観客に届く扉が開かれることを願っています」と喜びを語った。また、香港文化をこよなく愛することで知られる名女優、シルヴィア・チャンは「香港のネオンをふたたび灯しましょう!」と熱く宣言。プロデューサーのサヴィル・チャンは「キャストとスタッフを代表して、私たちの映画に対する愛情と揺るぎない支援に感謝します」と感謝を述べた。2010年の建築法等の改正以来、2020年までに9割ものネオンサインが姿を消したと言われる香港。昨年、東京国際映画祭アジアの未来部門で上映された際には、独自の文化が少しずつ消えていく香港のいまと物語を重ね合わせながら、それでもその灯を消すまいと奮闘する香港人の心意気、ネオン職人たちによる映画のラストサプライズが大きな感動を呼んだ。また、『返校 言葉が消えた日』で知られる人気女優セシリア・チョイと本作で香港電影金像奨新人賞にノミネートされたヘニック・チャウが共演している。『燈火(ネオン)は消えず』は2024年1月12日(金)より Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年10月12日10月23日(月) から11月1日(水) にかけて開催される第36回東京国際映画祭で上映される「Amazon Prime Video テイクワン賞」のファイナリスト作品が発表された。この賞は、国内外でオリジナル作品を製作し多様な映像作品を配信するPrime Videoの協賛を得て、東京国際映画祭が更なる才能の発掘を目指して2021年から設立。これまで商業映画の監督・脚本・プロデューサーを担当したことのない、日本在住の映画作家が制作した15分までの短編作品を対象としたもので、7月5日から9月4日までの2カ月間で143作品の応募があった。厳正なる審査の結果、ファイナリスト作品として選ばれたのは、坂本憲翔監督の『窓辺のふたり』、木口健太監督の『GIRLS BRAVO』、岡本多緒監督の『サン・アンド・ムーン』、平田雄己監督の『凛として』、ヤン・リーピン(楊礼平)監督の『Gone With The Wind』、安村栄美監督の『ビー・プリペアード』、大黒友也監督の『ゴミ屑と花(short ver.)』、ジミー・ミン・シャム監督の『TALK TO ME』の全8作品。映画祭での上映は初日の10月23日(月) 午前11時半からTOHOシネマズ シャンテで行われ、受賞結果は11月1日(水) のクロージングセレモニーで発表される。今年度の審査委員長は昨年に続き行定勲監督が務め、そのほかの審査委員は玉城ティナ(俳優)、芦澤明子(撮影監督)、森重晃(プロデューサー)、戸石紀子(Amazon スタジオプロデューサー)が務める。<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2023年10月12日東京国際映画祭にて、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい映画人に贈られる“特別功労賞”が、この度、中国映画界を代表する監督であるチャン・イーモウ氏に授与されることが分かった。チャン・イーモウ氏は、73歳を迎えたいまもなお、多彩なヒット作を世に送り出し、各地の国際映画祭で数々の賞を受賞している。最新作『満江紅(マンジャンホン)』は、中国の旧正月に公開され歴史的大ヒットを記録(現時点で2023年公開の中国映画で第1位)、今年の東京国際映画祭のガラ・セレクション部門作品に選ばれている。会期中には来日を予定しており、国際交流基金と共催の「交流ラウンジ」でトークセッションも開催される予定だ。特別功労賞の授賞式は、10月23日(月)のオープニングセレモニーにて行われる。■チャン・イーモウ監督コメント今回「特別功労賞」をいただき、とても光栄です。「映画」は世界各国の人々を結びつける懸け橋となり、民族や文化を超える交流と相互理解を促進することができます。私には忘れられないことがあります。それは1990年に黒澤明監督がアカデミー名誉賞を受賞した時のことです。当時私はまだ駆け出しの映画監督として客席にいました。黒澤監督はそのスピーチの中で、「映画というものをまだしっかり掴んでいない」と話されました。この言葉は今でも記憶に刻まれています。この賞を贈ってくださった東京国際映画祭に感謝いたします。また、皆さんからの励ましや応援に感謝申し上げます。これをひとつの起点と考え、今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります。第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月10日『PERFECT DAYS』のヴィム・ヴェンダース監督による短編映画『Some Body Comes Into the Light』が第36回東京国際映画祭にてワールドプレミア上映されることが決定した。本作は、役所広司主演の最新作『PERFECT DAYS』に出演する田中泯との奇跡のコラボレーションで生み出された短編映画で、『PERFECT DAYS』撮影最終日に日本で撮影されたもの。しかしあまりに鮮烈なその映像は引力があり、本編のなかにはおさまりきれなかったのだという。カンヌ国際映画祭の後、ヴェンダース監督はあの映像を一つの作品にすることを思い付き、『ピナ踊り続けるいのち』やヴェンダース財団などでヴィム・ヴェンダース監督とも創作をともにしている世界的に活躍する音楽家、三宅純氏の音楽と出会い、より美しく神秘的な作品として完成。美しい時と光の揺らぎ。言葉のない、唯一無二の物語となっている。本作は東京国際映画祭期間中に4回の上映を予定。ヴェンダース監督のもうひとつの新作、戦後ドイツを代表する画家、アンセルム・キーファーの美しきドキュメント『ANSELM』、そして第73回ベルリン国際映画祭にて最優秀脚本賞(銀熊賞)を受賞した『MUSIC』との併映となる。また、『MUSIC』との併映、丸の内TOEIでは、田中泯、高崎卓馬(映画『PERDECT DAYS』脚本・プロデュース)、三宅純(音楽)による舞台挨拶も実施される。【ヴィム・ヴェンダース監督 コメント】田中泯とは何年も前に出会い、彼の踊りを観たこともある。親しくしていた友人のピナ・バウシュにとって彼は偉大なヒーローで、大きなリスペクトとともによく話しを聞かせてくれました。だから、私たちの映画『PERFECT DAYS』で小さな役を演じることを泯さんが引き受けてくれたときは、本当に胸が踊りました。でもその一方で、不安を覚えました。泯さんの才能を見せるのに十分な時間が映画のなかに本当にあるだろうか、この映画で彼の存在を本当にうまく表現できるのだろうか、そう自分を疑ったのです。ほとんどの人からは「見えない」が、主人公の平山にとっては確実に存在する「ただの」ホームレスという小さな役を演じているとき、泯さんはかなり落ち着いていた。私はそれで心強い気持ちとともに、この役を大切にしようと心に誓いました。なのに撮影が終わりにさしかかった頃、再び同じ疑念がわいたのです。泯さんの大いなる才能を思えば、まだ存分に描ききれていないと感じたのです。撮影の最終日、この日は主役の役所広司さんは不在で、いつもであれば足りない街の実景の撮影に充てるのですが、私はその半日を泯さんの撮影に使いたいと皆に言いました。撮影スタジオを用意して、撮影のフランツ・ラスティグが本物の木をたくさん用意して、泯さんのパフォーマンスを余すところなく撮影しました。彼と木々のみで、他にセットは一切なく、ただ光と影だけでした。大きな木漏れ日のなかの田中泯、と言えるかもしれません。映画のなかの夢のシーンで、この映像をふんだんに使えるという期待がありましたがそれでも結局、泯さんの登場は少ないままでした。私は突然に(カンヌ映画祭の受賞式の最中に)思いついたことを、良き友であり脚本を一緒につくった高崎卓馬氏に話しました。『PERFECT DAYS』のためにまだやり残したことがある、泯さんのあの踊りの映像の完全版を編集することだ、と。それがついに完成して、この作品を、そしてあの映画のホームレスの存在が、平山だけでなく世界中のたくさんの人々の目に触れる。そのことをとても誇りに思います。泯さん、あなたは私が今まで出会った人の中でも、極めて素晴らしい人です!ヴィム・ヴェンダース『Some Body Comes Into the Light』は10月26日(木)より丸の内TOEIほか、第36回東京国際映画祭にて上映。『PERFECT DAYS』は12月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年10月09日第36回東京国際映画祭公式プログラム「ウーマン・イン・モーション」トークが、ペ・ドゥナ、水川あさみ、プロデューサーの鷲尾賀代を迎え、10月27日(金)に開催されることが分かった。今回の「ウーマン・イン・モーション」トークでは、2018年のカンヌ国際映画祭のパルムドールをはじめ、国内外で数々の賞を受賞している映画監督・是枝裕和がオープニング・スピーチを行う。韓国を代表する俳優の一人でもあるペ・ドゥナは、ハリウッドでも活躍する一方で、是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』(22年)や『空気人形』(09年)、山下敦弘監督の『リンダ リンダ リンダ』(05年)など日本人監督作品でも馴染みが深く、この度、待望の来日を果たす。水川あさみは、主演作『滑走路』(20年)や『喜劇 愛妻物語』(19年)が高い評価を受け、毎日映画コンクール女優主演賞、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞。2022年、短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」シーズン4の1作『おとこのことを』(22年)で監督業に進出し、その活動の場を広げている。鷲尾賀代は、WOWOWにてチーフプロデューサーとして国際共同制作と洋画配給を担当。直近では、共同制作を手掛けた映画『私たちの声』(23年)が2023年の米・アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。また、HBO Maxと共同制作した日本を舞台としたドラマシリーズ「TOKYO VICE」(22年~/マイケル・マンほか 監督)にもエグゼクティブ・プロデューサーとして参加。2021年3月には米・バラエティ誌の「世界のエンターテインメント界でインパクトを与えた女性」の一人に選ばれ、同年10月と2022年10月には、2年連続で米・ハリウッド・リポーター誌の「全世界のエンターテインメント業界で最もパワフルな女性20人」に選出された。この才能あふれる3人が韓国、日本、米国の映画業界における女性を取り巻く環境、そしてその課題と未来について、独自の視点から語り合う。東京国際映画祭における「ウーマン・イン・モーション」トークは今回で3回目の開催となる。東京国際映画祭公式プログラムTIFF スペシャルトークセッション ケリング「ウーマン・イン・モーション」は10月27日(金)、TOHOシネマズ日比谷にて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月06日10月23日(月)から開催される第36回東京国際映画祭コンペティション部門への正式出品が決定している『正欲』から、Vaundyが歌う主題歌入りの本予告が解禁。稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗ら豪華キャストによる新たなシーンも登場している。稲垣さんは検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣さん。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道役に磯村さん。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。今回解禁された映像は、主要キャラクターとなる5人の新たなシーンを含む60秒の予告編。正義で世界を測る検事の啓喜(稲垣さん)は、「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と激昂したかと思えば、かすかな笑みをたたえ静かに空を見上げる場面も登場し、どんな役柄なのか期待が高まる。また、大学生の八重子(東野さん)は、自分が落としたプリントを拾ってくれた見知らぬ男性と手が触れ合った瞬間、怯えるようにその手を引っ込める。同じ大学に通う大也(佐藤さん)は、内に秘めた感情を吐き出すかのような激しいダンスを披露。まるで何かに心をとらわれているかのような、若い彼らの動向にも注目だ。ある秘密を抱える夏月(新垣さん)は、なぜか着衣のままプールに浮かび、そんな夏月と秘密を共有する中学時代の同級生・佳道(磯村さん)は「この世界で生きていくために、手を組みませんか?」と彼女の目を見て語りかける。「それでも私たちが、抱えている欲望はあっていいものだと思いたい」と語り、ぎこちなくも優しく佳道を抱きしめる夏月。そして、映し出されるタイトル「正欲」。タイトルの言葉が意図するものとは?交差した彼らの人生はその後どこに向かうのか?物語が進むにつれ、別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は少しずつ交わっていく。そんな印象的なシーンの数々が展開される予告映像に流れるのは、Vaundyが歌う主題歌「呼吸のように」(SDR)。自身初の映画主題歌となった本楽曲は、書き溜めた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供した重要な1曲。かけがえのない人とのつながりを表現した「これが愛であって欲しいと言うのが君であって欲しい」という歌詞が深い余韻を残している。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年10月05日第36回東京国際映画祭ラインアップ発表の記者会見が、9月27日(水)に行われ、フェスティバル・ナビゲーターの安藤桃子監督と、コンペディション部門に選出された『曖昧な楽園』の小辻陽平監督、『わたくしどもは。』の富名哲也監督が登壇した。開催まで1か月を切ったなか、東京日比谷ミッドタウンBASE Q HALLにて行われた第36回東京国際映画祭のラインアップ発表記者会見。今年の映画祭は、10月23日(月)から11月1日(水)の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。また、昨年同様にオープニングのレッドカーペットを日比谷仲通りにて開催が予定されている。また、4年ぶりのフィジカル開催となる映画祭併設のマーケット・TIFFCOMは、10月25日(水)~27日(金)の3日間の同時期開催。今年は総勢約600人以上の海外ゲストが招へい予定であり、コロナ禍では積極的に実施が行えなかった「交流ラウンジ」などの映画人の交流の場を充実させ、世界中の映画人とファンとの交流が活性化していく年となる。東京国際映画祭チェアマン安藤裕康による開催の挨拶で会見は始まり、本年度の映画祭の特色として「コロナ禍を乗り越えて、さらなる飛躍をしたいと目指しております。作品の質・量ともにグレードアップしていく必要があると考えており、作品数は219本(昨年は174本)と約25%増えております。国際交流を大いに強化したいと考えて、海外からもたくさんのゲスト(現時点で600人以上)に来ていただき、日本の映画人や一般の方と交流していただくということを目指したいと思っております」とコメント。「関連イベントでは小津安二郎監督の誕生120周年ということで様々なイベントを実施し、小津監督作品をほぼ全作に近い35本上映いたします」と言い、「また今後の方向性として、アジアの国々との連携を強化してアジアの映画祭としての特色をより鮮明に出していきたいと思っております。今回上映する作品の6割以上がアジアの作品であり、お呼びするゲストの半分以上の方々がアジアからいらっしゃいます」と発表した。続けて、本年の審査委員長であるヴィム・ヴェンダース監督からのコメントも到着。『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』など多くの映画祭受賞作を手掛け、最新作の『PERFECT DAYS』ではカンヌ国際映画祭にて主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞、東京国際映画祭は第24回(2011年)以来4回目の参加となる。ヴェンダース監督は「東京国際映画祭にまた戻ってこられることを嬉しく思います」と語り、「今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです」と寄せている。また、昨年まで俳優・女優が歴任してきた「アンバサダー」を、映画祭をより楽しんでもらうための案内人である「ナビゲーター」という肩書きに名を変え、同ナビゲーターに就任した安藤桃子監督が登場。フェスティバル・ナビゲーター安藤桃子監督安藤監督は「今年から『アンバサダー』から『ナビゲーター』という肩書きに変わったのが、すごく大きな東京国際映画祭の指針にも感じられました。これから先、私たちがどこに向かっていきたいかという道を示していくことが、“ナビゲーション“だと思っていますので、東京国際映画祭もそういったことを意識されたんじゃないかなと感じて、ぶっ飛ぶほどに光栄に感じました」と任命された思いをコメント。今回の映画祭では「本当に数年ぶりに各国から、世界中からいらっしゃるゲストと出会って、”今”の世の中のこと、これから先私たちがどんな道に向かいたいかを、是非とも直接肌で語り合いたいなと思っております」と希望を語った。プログラミング・ディレクターの市山尚三からは、「コンペティション部門」15作品の紹介に続き、「コンペティション部門」に選ばれた日本映画3作品、岸善幸監督の『正欲』、小辻監督の『曖昧な楽園』、富名監督の『わたくしどもは。』が発表に。『曖昧な楽園』『曖昧な楽園』の小辻監督は「この作品のきっかけになったのは、私の祖父が亡くなった時の最後の時間をもとにして映画を作りました。曖昧で漠然とした瞬間を写したいと考え、実際の人生に近いような複雑であったり、漠然とした感覚に近い映画になれたならと思って作りました」とコメント。『曖昧な楽園』の小辻陽平監督富名監督は「今回の『わたくしどもは。』という作品は新潟県の佐渡島で撮ったのですが、1作目『Blue Wind Blows』(18)も佐渡島で撮っており、メイン舞台の佐渡金山という場所を初めて訪れた時、その場所から得たインスピレーションを受けたものを映画にしました」と語った。『わたくしどもは。』富名哲也監督さらに、今年の新たな取り組みが発表され、国内外の独自で豊かな映画文化を紹介し、刺激や感動と出会い、交流する場である「第1回丸の内映画祭」と、ジェンダー平等、環境、貧困、多様性、差別といった現代の重要な社会テーマに向き合った作品が対象の「エシカル・フィルム賞」、また昨年復活した「黒澤明賞」や「Amazon Prime Videoテイクワン賞」「交流ラウンジ」など、その他の部門の紹介、カンヌ国際映画祭でも実施されている映画界やアート界の様々なポジションで活躍する女性たちに光を当てるケリング「ウーマン・イン・モーション」のトークプログラム、ヴェネチア国際映画祭生涯功労賞受賞の俳優トニー・レオンによる主演作『2046』上映後のマスタークラスなど、例年以上の盛り上がりが予測される様々なイベントも紹介された。『わたくしどもは。』なお、映画業界での性暴力・性加害の問題提起を受け「東京国際映画祭としてのハラスメントに対する対応や声明など」について問われると、安藤チェアマンは「性加害の問題や人権の問題などについては、非常にセンシティブに真剣に向き合っていき、人権を侵すようなことは断固として許されるべきではないと考えております」と語り、「私たちとしても非常に、真剣に注視していきたいと思っております」とコメント。また、ジェンダーバランスについては、「今年の傾向について、全部門での女性監督、男性監督の割合というのは男性77%、女性21%(その他2%)と男性の方が多くはなっておりますが、常にジェンダーバランスを意識しながら映画祭としては作品本意で選定を行なっておりますので、割合のバランスを注意を払っていきたいと考えております」と回答。ちなみに、女性監督の作品は全体219本の中の35本(約20.6%)となり(※同じ監督による作品は作品の本数に関わらず1人としてカウント。ex.小津安二郎監督作品は35本あるが1人としてカウント)、昨年度の女性監督作品は男女共同監督作品を含めて174本中45本(全体の約23.2%)となる。「映画祭に携わるスタッフについては、意識的にできることが多いので女性の割合を多くする配慮を行っております(今年度の割合は男性37%、女性62%)。また、コンペティション部門審査委員についてはジェンダーバランスが5:5になるように、そのほか各部門に関しても女性に入っていただくように配慮をしております。我々はこういった取り組みを通じて、ジェンダーバランスについてを常に注意を払っていきたいと思っております」とチェアマンは語った。【コンペティション部門出品作品一覧】※プレミア表記は下記の通りWP=ワールド・プレミアAP=アジアン・プレミアIP=インターナショナル・プレミア『正欲』『西湖畔に生きる』WP グー・シャオガン 中国『正欲』WP 岸善幸 日本『曖昧な楽園』WP 小辻陽平 日本『エア』WP アレクセイ・ゲルマン・ジュニア ロシア『ゴンドラ』WP ファイト・ヘルマー ドイツ/ジョージア『真昼の女』IP バルバラ・アルベルト ドイツ/スイス/ルクセンブルク『野獣のゴスペル』WP シェロン・ダヨック フィリピン『ロングショット』WP ガオ・ポン 中国『開拓者たち』AP フェリペ・ガルベス チリ/アルゼンチン/オランダ『ペルシアン・バージョン』AP マリアム・ケシャヴァルズ アメリカ『雪豹』AP ペマ・ツェテン 中国『ロクサナ』WP パルヴィズ・シャーバズィ イラン『タタミ』AP ザーラ・アミール・エブラヒミ、 ガイ・ナッティヴ ジョージア/アメリカ『鳥たちへの説教』WP ヒラル・バイダロフ アゼルバイジャン『わたくしどもは。』WP 富名哲也 日本【オープニング・クロージング作品】オープニング作品『PERFECT DAYS』AP ヴィム・ヴェンダース 日本クロージング作品『ゴジラ-1.0』山崎貴 日本第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年09月28日