WOWOWが劇場とのコラボレーションで制作するオリジナル番組『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』が、7月5日(日)に放送される。この度、その放送内容が明らかとなり、出演陣からの収録後のコメント第1弾が公開された。『劇場の灯を消すな!』は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、WOWOWによる演劇プロジェクト。第1回の放送は、Bunkamuraシアターコクーンとコラボ。オープニングは、松尾スズキが軽快に踊りながらBunkamuraシアターコクーンへ入っていくシーンから始まる。舞台には「マツノボクス」と名付けられたアクリルボックス(前・左右3面をアクリルで囲んだ滑車付きボックス)が用意され、演者は皆その中で歌い・踊り・演じるという、ソーシャルディスタンスを考慮した新しい試みを行う。観客は松尾スズキひとりだけ。歌コーナーは、ミュージカル『キレイ』より代表曲4曲、『もっと泣いてよフラッパー』より松たか子による「スウィング・メモリー」というナンバーを披露。『劇場の灯を消すな!』プロジェクト共通企画である朗読劇は、大竹しのぶと中村勘九郎の共演で送る。そのほか、書き下ろしアクリル演劇 「ゾンビVSマクベス夫人」、アクリル剣劇、松尾スズキ×根本宗子による対談、劇場案内コーナーなど、盛りだくさんの内容となっている。出演者のコメントは、以下の通り。■荒川良々僕はアクリルボックスを動かしてもらっているだけでしたけど、(収録は)疲れましたね(笑)。声がどこまで聞こえているのか?初めてのことでちゃんと分からなかったです。それでも、久々に劇場に立てることが嬉しかったですね。久々に松尾さんからも連絡が来て、収録前にはこういう準備をしてほしい、みたいなリクエストが来ました。ミュージカル「キレイ」が終わってから、コクーンにはもう立たないだろうなと思っていたので、まさかこういう形で立てることになるとは思っていなかったですね。シアターコクーンといえば、(チケットの料金が)ちょっと高いかなっていう印象がありますね(笑)。もちろん、ラインナップや出演者の方々が素晴らしいからなんですけど...…。■池津祥子収録が無事に終わり、まずはホッとしています。この企画に誘っていただいたことがすごく嬉しかったですね。それまではずっと家にこもりきりで、これからどうなるかわからないという状態でしたが、このお話をいただいて、前向きになり日常生活にも張り合いが出ました。マクベス夫人を演じるのは演劇人生で最初で最後だと思って、全力で挑みました。私にとって劇場とは、ずばり“お客様に直接お会いできる場所”です。改めて、スタッフ、役者、そして観客の皆さんがいて初めて成り立つものなんだということをしみじみ思いました。そのなかでも、シアターコクーンは“私が渋谷へ来る理由”の大半を占める場所です(笑)。ミュージカル「キレイ」で初めてミュージカルに立ったり、中村勘三郎(当時は中村勘九郎)さんとご一緒したり、節目節目で自分の中で思い出深い劇場です。■伊勢志摩ミュージカル「キレイ」で共演した皆さんともまたご一緒できてとても楽しい収録でした。楽屋でも、生田(絵梨花)さんたちとみんなでディスタンスを取りながら写真を撮ったりして。新型コロナウイルス流行のなかで、不要不急といわれた娯楽部門において、口先だけでなく実際の企画として成立させて、かっこいいなと思いますし、そこに参加させていただけたのも嬉しかったです。私は高校時代から演劇に、その頃は裏方で携わっていました。夏休みには市民会館みたいなところで照明の手伝いをよくしていたので、私にとって劇場は、“暗くて”、“ほこりっぽくて”、“青春”を思い出す場所です。シアターコクーンは、ミュージカル「キレイ」の初演で立つまで、“一生立つことなんてない!”と思っていた特別な劇場でした。今回そんな劇場で、企画に参加できたことはとてつもないことだなと思います。■大竹しのぶ大好きな松尾(スズキ)さんの企画なので、ハイ、何でもやりますと言いました。実際の収録は、ぶっつけ本番で音楽もつくことになり、気持ち良い緊張感でした。一番の喜びは、この劇場に来られたということ。シアターコクーンという場所は、多く立っている劇場ですので、顔なじみのスタッフの方々や楽屋の場所、舞台に上がるまでのルーティーン、私にとってまさに“生きる場所”という存在です。緊急事態宣言が出る直前までここで「桜の園」の稽古もしていました。こんなことが起こるなんて夢にも思っていなかったので、何とも言えない気持ちになりました。“生きていく場所”である劇場に再び戻り、お客様の前で芝居をしたい。今はその日をじーっと、じーっと待っています。■中井美穂収録を終えて、まずは“贅沢させてもらった!”という感想です。松尾さんが書いた言葉を声に出して発することも喜びでしたし、唯一の観客である松尾さんに話しかけるという不思議な状況も楽しめました。さらに司会者という立場で、全ての演目を見ることができたのも、とても楽しく、贅沢な時間でした。松尾さんだからこそ成立した企画ではないかと強く思います。役者さんやスタッフさん、皆さんからも、舞台の仕事がしたかったんだろうなというエネルギーを感じましたね。自分の中でお芝居を見るというのは当たり前のことだと思っていたので、劇場をこんなに恋しく思うことになるとは思わなかったです。劇場は、ただの建物ではあるのですが、そこに働く人たちの息遣いやエネルギーが染みついていて、愛おしい場所です。特にシアターコクーンは、Bunkamuraができた頃のこともよく覚えていますが、オーチャードホールも含めて文化度の高い豊かな場所ですよね。場所柄も含めて、私にとっては安心する場所です。■中村勘九郎この企画にお声掛けいただけて、本当に光栄で嬉しかったです。舞台に立っている者であれば誰もが“早く舞台で演劇を”という思いがありましたから、劇場で、小屋でできたというのはすごく嬉しかったです。ただ、朗読劇は、観劇もしたことがなく、初めての経験だったので、本当に緊張しました。それも、朗読劇を何度もやっていらっしゃる大竹(しのぶ)さんとの共演でしたし、松尾(スズキ)さんの演出でやらせていただくのも初めてでしたので。シアターコクーンは、子供のころに歌舞伎以外の演劇を初めて観た劇場で、それ以降もコクーン歌舞伎や、歌舞伎以外の演劇もやらせていただき、すごく思い入れのある劇場です。各劇場にはそれぞれのにおいや色や個性があって、このシアターコクーンはロビーから客席に入るときに独特のにおいがある劇場なんです。今回、この劇場というのは役者たちやスタッフ、お客さんで作り上げていくものなんだということも改めて思いました。■根本宗子松尾さんとの対談は、今の状況でお会いするとこうなるだろうなという、結構真面目なお話になりました。松尾さんと今後の演劇のかたちについてゆっくりお話しする機会なんてなかなかないので、貴重なお時間をいただいて、大変勇気をいただきました。初めてこの企画を聞いたときはどんなことになるのか全く想像がつかなかったのですが、普段の創作と異なり期間も短く、放送に向けて作る中で、これだけのものを詰め込むのは松尾さんにしかできないことで、本当にいつの時代もかっこいいなと思いました。劇場は、創り手として行く時も、お客さんとして行く時も、ワクワクする場所です。一つのものを目指しながら、初日の幕が開くまでの何とも言えないバタバタ・殺伐とした感じから、初日を終えた時のホッとした優しい時間、そういうものが味わえないことが、今一番寂しい部分です。いつかシアターコクーンで自分のお芝居ができたらと夢見ながら、今回唯一シアターコクーンに出たことがないファン代表として参加しました(笑)。劇場へ通っていた身としては、今回初めて素舞台を見ることができて、それも貴重な経験でした。■皆川猿時(アクリルボックス以外は)何にもセットを組んでいない舞台で、しかも、お客さんは松尾スズキさんだけという、なんだろう、なんとも言えない貴重な経験をさせてもらいました(笑)。企画の内容を聞いたときは、素直にテンション上がりましたし、こういうの考える人って本当に偉いです。家でだらだら過ごしていた自分が恥ずかしくなりました(笑)。やっぱり、劇場ってワクワクします。今回、リハーサルを入れて3日間コクーンに通って、久しぶりに大声出して興奮して、ちょっと若返ったような気がします(笑)。シアターコクーンの舞台には、20年前、ミュージカル「キレイ」で初めて立ちました。正直、びびりましたよ、大きな劇場だし。最初は“劇場見知り”しちゃいましたけど(笑)、ようやく最近になってリラックスしてできるようになりました。そんなわけで、今後とも末長くお付き合いさせてください!「劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭」7月5日(日)WOWOWにて放送
2020年06月26日7月5日(日)に放送される、WOWOWが劇場とのコラボレーションで制作したオリジナル番組『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』の豪華出演陣が決定した。『劇場の灯を消すな!』は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、公演の延期や中止が続いている劇場おいてオリジナル番組を制作する、WOWOWによる演劇プロジェクト。第1回は、渋谷区にあるBunkamuraシアターコクーンとのコラボレーションで、同劇場の芸術監督を務める松尾スズキが総合演出を務める。同劇場にて演劇が収録され、7月5日21時よりWOWOWにて放送される予定だ。そして今回、番組MCとして出演が発表されていた中井美穂、皆川猿時に加え、シアターコクーンにゆかりのある豪華出演陣が決定した。発表されたのは、秋山菜津子、麻生久美子、阿部サダヲ、荒川良々、生田絵梨花、池津祥子、伊勢志摩、大竹しのぶ、 神木隆之介、小池徹平、多部未華子、中村勘九郎、根本宗子、松たか子、村杉蝉之介(※表記は50音順)。番組では、第2回以降との共通企画である井上ひさし『十二人の手紙』の朗読や、歌、ダンス、剣劇、芝居、劇場案内、対談などで構成される予定で、詳細は追って発表される。『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』配信日時:7月5日(日)21:00〜配信チャンネル:WOWOWライブ、WOWOWメンバーズオンデマンド番組公式サイト:
2020年06月16日阿部サダヲ&松たか子、脚本家・坂元裕二で贈るドラマスペシャル「スイッチ」。2人の現在の恋人役に眞島秀和&中村アンが登場、さらに実力派豪華キャストの出演が明らかとなった。元恋人同士の阿部さん演じる主人公の検事と松さん演じるヒロインの弁護士が、ある事件を巡って対峙していくことを軸に、個性豊かな登場人物が次々と入り乱れ、物語は思いも寄らぬ展開へと向かうリーガルサスペンスとラブストーリーの要素が両立する本作。弁護士・蔦谷円(松さん)の現在の恋人で、CM制作などを手掛ける広告代理店勤務の鈴木貴司を演じるのは眞島秀和。時に周囲を困惑させるほどの“いい人”で、SNSでは自身が手掛けたCMや、ジムで鍛えた筋肉を披露している。円にプロポーズするが…。「おっさんずラブ」をはじめ、ドラマや映画など数々の作品で抜群の存在感をみせる眞島さんが、今作でも絶妙な説得力を発揮。「ちょっと残念なところがありながらも優しさのあふれる男だと思ったので、かなり柔らかく演じました」と眞島さん。「阿部さん、松さんとのシーンでは、お二人の役柄の説得力なのか、僕も自然と貴司として現場に立つことができましたね。それはきっと、中村さんも感じていることだと思います」と明かす。また、検事・駒月直(阿部さん)の現在の恋人で、料理研究家の佐藤亜希には中村アン。女性から絶大な支持を集める一方で、「グランメゾン東京」「SUITS/スーツ」など女優としても活躍中の中村さんは、煮え切らない恋人・直に逆プロポーズするストレートな気質の亜希を演じる。中村さんは亜希について、「完璧で充実した日々を送っていそうに見えるんです。でも、実は愛する彼の心をどこかつかめていない…という現実を分かりながらも貫く姿が切なく、たくましいなと思いました」と分析、「大切なシーンで出てくる『みょうが』が、私の中では心に残っています」とコメント。「4人で食卓を囲むシーンが多かったのですが、ワインを飲むシーンでは笑いを堪えるのに必死でした」と言う。微妙な関係を10年以上続ける直と円、そこに貴司と亜希が絡み合い、ひと筋縄ではいかない大人のラブストーリーを繰り広げるのは坂元脚本の醍醐味。4人が繰り広げる、何げない会話にも注目だ。石橋静河&岸井ゆきの&井之脇海らも参加検事の直と弁護士の円が対峙することになる「みなとみらい連続突き飛ばし事件」を中心に、次々と個性豊かなキャラクターが登場する。注目の若手キャストとして、本作のキーマンの1人でもある弁当店勤務の星野七美を演じるのは、2020年版「東京ラブストーリー」赤名リカ役を務めた石橋静河。また、円の後輩となる若手弁護士・橋口結麻役に『愛がなんだ』「浦安鉄筋家族」岸井ゆきの、検察事務官として直を支える曽田知基役には「義母と娘のブルース」「いだてん」の井之脇海と、実力を備えた若手陣が顔を揃える。「突き飛ばし事件」担当刑事・折原浩次を「西郷どん」迫田孝也が、円が弁護することになる被疑者・大木和馬を「大人計画」の篠原悠伸。さらに、連続突き飛ばし事件で命を落としてしまう七美の母・星野依子役に原日出子、直と円に深い関わりをもつ大泉鷹太郎役に嶋田久作、連続突き飛ばし事件の9人目の被害者・重藤啓輔役に岡部たかし…と、稀有な存在感を放つ名優たちが物語に重みをもたせる。そして、直と円にそれぞれの立場で“大人の事情”をゴリ押しする上司の検察官・本田聡司を尾美としのり、横浜ゴールド法律事務所の所長・八角夏美を高畑淳子が演じるなど、若手からベテランまで多彩な実力派俳優陣が坂元ワールドを紡ぐ。なお、放送終了後から動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」にて“4K版”を独占配信。全編を4Kカメラで撮影した本作を、地上波での放送とはまたひと味違った“4K版”でも楽しめる。ドラマスペシャル「スイッチ」は6月21日(日)21時~テレビ朝日系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年06月11日映画『夢売るふたり』で結婚詐欺をはたらく夫婦を演じたほか、舞台や映画で何度も共演してきた阿部サダヲと松たか子が強力タッグ、リモートドラマ「Living」でも話題を呼んだ坂元裕二の脚本によるドラマスペシャル「スイッチ」でリーガルサスペンス×ラブストーリーに挑む。ドラマ史に残る数々の名作を生んだ坂元裕二の新作「東京ラブストーリー」から「Mother」「最高の離婚」「カルテット」など、数々の名作ドラマを誕生させ、近年は舞台や映画でも活躍。先日放送されたリモートドラマ「Living」でも話題を呼んだ脚本家・坂元裕二の最新作。テレビ朝日で作品を手掛けるのは今回が初めて。別れた後も腐れ縁を続ける元恋人同士の2人が、ある事件を巡って検事と弁護士として対峙しながら、個性豊かな登場人物たちが次々と入り乱れ、思いも寄らぬ展開へ突き進む大人のリーガル“ラブ”サスペンスとなる。阿部サダヲ、初の検事役でアノ作品を予習!松たか子が元恋人の弁護士に主人公となる、横浜地検みなとみらい支部の駒月直役で主演を務めるのは、「anone」やリモートドラマ「Living」と、続けて坂元作品に出演している名優・阿部サダヲ。幅広い表現力で視聴者を魅了し、唯一無二の存在感を発揮している阿部さんが初めての検事、出世とは縁遠い変わり者を演じる。また、直の元恋人で横浜ゴールド法律事務所の敏腕弁護士・蔦谷円を演じるのは、テレビ朝日のドラマ初登場となる松たか子。坂元さんが作詞を担当した曲「明日、春が来たら」で歌手デビュー、2017年には5年ぶりに主演した連続ドラマ「カルテット」で坂元脚本作品に初挑戦した松さん。2人は映画『夢売るふたり』以外にも舞台や映画で何度も共演してきた黄金コンビ。「松さんとの共演が一番多いかもしれないくらい、ご一緒させていただく機会が多い」という阿部さん。台本を受け取る前に共演が決まり連絡したところ、「『どうでした?』って聞いたら、『一回閉じました』っておっしゃっていたんですね。その後に僕も読んだんですけど…やっぱり一回閉じました(笑)。なんだろう…ちょっと多いな、文字がまぶしいなって(笑)。でも、この会話の応酬って坂元さんの脚本の魅力ですよね」と吐露。「ここまでのセリフ量の掛け合いとなると、あまり知らない方とだとなかなか難しいので、本当に松さんとできてよかったなと思います。セリフ合わせもしてくださるし、本番で僕が急に言ったことも全部受け止めてくれるし、僕がセリフを変えちゃってもそれに合わせてくれる…本当にありがたいです。そんな松さんとの役者としての相性…僕は100%だと思っています。もし今、松さんに100%じゃないって言われたらどうしよう(笑)」と言いながら、「勉強のために松さんも出ていらっしゃる『HERO』を見ました」とコメント。また、松さんも「私は阿部さんにとって100%でありたいと思っています。そうありたいと思わせてくださる俳優さんなんですよ。ご本人にもお伝えしたんですけど、二人だけの長いシーンでも『阿部さんとだからできたんだ!』」と告白。そんな阿部さんと松さんが圧倒的なテンポ感で繰り広げる会話劇に期待が高まる。元恋人の検事VS弁護士のリーガルサスペンス&ラブストーリーは予測不能な展開に!?“検事”の直と“弁護士”の円は、学生時代から7年間交際。別れた後もお互いの恋人を紹介しあうなど、何かにつけては顔をつきあわせ、憎まれ口を叩きあう…そんな微妙な関係を13年間続けている。ある日、直が担当する「みなとみらい連続突き飛ばし事件」でついに死者が出ることに。事件が一気に深刻化する中、絶対に刑事事件を引き受けないと決めていたはずの円が、連続突き飛ばし事件の被疑者を弁護することになり…。被疑者を立件しなければならない検事の直と、釈放させたい弁護士の円。2人がそれぞれの立場から真実を追い求めるというサスペンスストーリー、そして直と円、それぞれの現在の恋人が加わった一筋縄ではいかない大人の恋愛模様が絡み合い、物語は予測だにしない展開へ…!豪華タッグに、日本映画界を代表するヒットメーカーが参加スピーディーに展開する本作の監督を務めるのは、映画『君の膵臓をたべたい』や『響 -HIBIKI-』、ドラマ「そして、生きる」など、苦悩を抱えながらも人生を果敢に切り開く若者たちの姿を瑞々しく描き、若い世代を中心に大きな支持を得てきた月川翔。今作で挑むのは、リーガルサスペンス、そして一筋縄ではいかない40代のラブストーリーに挑む。月川さんの演出は初めてという阿部さんと松さんが口を揃えて「すごく細かく撮る時もあれば、現場で突然1カットが11.5ページとかまで長くなることもありました(笑)。スコーンと気持ちよく『これだ!』って決めてくれる方でした」と語る、臨場感あふれる演出となるよう。また、本作には“恋人時代の直と円の恋愛がひょんなことからドラマ化されていた!”という驚きの劇中劇の仕掛け、さらに、2人の現在の恋人や職場の同僚など、豪華キャストが続々結集するという。脚本の坂元さんは、「離れたいけど離れられない二人の話です。好きじゃないけど好きだったり、好きだけど好きじゃないだったりもします。ラブストーリーだけどラブストーリーじゃない、サスペンスだけどサスペンスじゃないドラマかもしれません。最高だ最低だ、最低だ最高だと思いながら観ていただけたら幸いです」と気になるコメント。月川監督も、そんな「離れたそうで離れられない2人を、まるで2人で1つの人格であるかのように感じながら演出していきました。お二人の達者な芝居に感嘆し、念願の[坂元裕二脚本]を監督できた幸運を噛みしめつつ。このご時世に新作ドラマをお届けできることを嬉しく思っております」と喜びと手応えがのぞくコメントを寄せている。ドラマスペシャル「スイッチ」は6月21日(日)21時~テレビ朝日系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年06月08日野田秀樹さんが発案し、総監修の立場から演出を手がけ、俳優やダンサー、ミュージシャンに、能楽師や書道家、美術家といったジャンルレスなアーティストと、アイヌ古式舞踊や琉球舞踊といった日本各地の土地に根付いた伝統の芸能をミックスさせた「東京キャラバン」。スタートとなった’15年の東京・駒沢から東京キャラバンに参加している松たか子さんにお話を伺いました。「最初に野田さんから説明されたのは、歌だったり表現だったり展示物だったりを見せるサーカスをやる、みたいな感じだったと思うんです。想像がつかなかったけど、『僕が書く言葉をただ朗読してくれればいいから』と言われて。でも最初に行ったリハーサルで動きをつけられまして…私はいつから、野田さんに読むだけだと言われて朗読だけだと受け取るようなつまらない人間になったんだ、と自分を反省しましたね(笑)」これまで’16年の福島・相馬、’17年の京都・亀岡、二条城の4回出演。「できることをできる時に参加するという感じです」と微笑む。「駒沢の頃は、個々のパフォーマンスがもう少しはっきり分かれていましたが、相馬、京都と、それがだんだん混ざっていっている感じがします。とはいえ、いま風にアレンジするわけではなく、それぞれがいつも通りのスタンスでがっぷり組んでいるのが面白い。私たち俳優やダンサーは、その隙間を探して動いている感覚ですね」隙間、と松さんは言うけれど、何をか言わんや。EGO‐WRAPPIN’の中納良恵さんとは歌手として歌で共演も果たしている。「中納さんと歌った時は、緊張もすごくしたけれど、ほんの数分の間、彼女を私が独り占めしているような特別な感覚があって。それはとても気持ちいい時間でした。歌に合わせて能楽師の津村(禮次郎)さんが舞っていて、その舞の意味を100%は理解できていなかったとしても、全員が同じ時間、同じ緊張を共有し合っているよろこびはありました」ほかに印象的だったパフォーマンスとして、村田製作所チアリーディング部も挙げてくれた。チアリーディングとはいえ、そこは電子部品を扱うメーカー。踊るのは球体の上に乗った小型ロボットだ。「ロボットが舞妓さんたちと一緒に踊るんですけれど、製作所のみなさんの熱意と愛情がすごかったんです。時間をかけて舞妓さんの動作を研究してプログラミングして動かしていく。芸能とは違うかもしれないけれど、普段あまり出会うことのない技術者の方々が参加してくれたことが嬉しかったですね。しかも技術者のみなさんが、ロボットたちに、親バカなくらいの愛情を注いでいるのがわかるんです(笑)。そんな光景を目にすることができて良かったですね」一夜限りの現場で生まれるライブ感が楽しい。一般的に本番までに1か月以上の稽古を重ねる演劇と比べ、数回の打ち合わせとリハーサルで本番を迎える東京キャラバンは、どこか通りすがりのような感覚だとか。「お客さんが通りがかりに観ているように、私もたまたま声をかけられて時間が空いていたから参加した、みたいな気持ちでいます。基本的に一夜限りのものだから、何が起きてもそれは失敗とかそういうことじゃなく、とにかくやり切って全部をOKとする。その現場でのイベント性というかライブ感が楽しいです」予想外の展開も不測の事態も引き受けて、その上で楽しめてしまうのが松さんという人なのだろうと思う。自分をこう見せたいという自意識より、まずは飛び込んでみる強さに清々しい潔さを感じる。「ある意味、ズルいんだと思います。こうやったら自分が素敵に見えるっていう方法がわかって、その通りにできたらどんなにいいか…。でもその自信がないから、この役をやってくれと言ってくれた人の思い描くものにできるだけ沿おうとするんだと思います。もし違っていたのなら、その人のイメージが違っていた、ということにして(笑)。結局、自分を信じてないというか、自分を疑っているんじゃないでしょうか」歌舞伎の家に生まれ、女優としてさまざまな舞台に立つ一方、歌手としても活躍する松さん。伝統芸能である歌舞伎への想いも伺った。「私の場合、ただ舞台を観ていたというだけですから…。ただ、父(松本白鸚)が歌舞伎だけでなく、ミュージカルもやったりシェイクスピアもやったりしていましたから、歌舞伎だけが特別なものじゃなかったというのは、よかったところかなと思います。でも、観るものとして歌舞伎はすごく好きですよ。女形さんの表現のひとつとして、階段を一段ずつ上がるとか、体を小さくするとか、か弱く華奢に見せる技術がある。舞台上でどう嘘を上手につけるかにずっと全身全霊を込めてきて、それが伝統芸能として残ってきた。そのことはとても素敵ですよね」あらためて、松さんが感じる東京キャラバンの魅力とは?「いろんなアーティストが、それぞれの流儀を持ったまま自由に混ざり合う、その決まりがあるようでないところでしょうか。私なんかは、そのなかで隙間を探して楽しんでいる感じ。それを観て楽しんでくださる人がいるって、芸能の原点な感じがするなって」’17年、京都・二条城にて、松さんは野田さん作の物語『夏の魂の中で』を朗読。EGO‐WRAPPIN’の中納良恵さんとアカペラ歌唱でのコラボレーションも。撮影:井上嘉和まつ・たかこ1977年生まれ、東京都出身。近作の舞台にNODA・MAP『Q』。今年2月のアカデミー賞授賞式では『アナと雪の女王2』の日本版声優として出演し話題に。公開待機作に映画『峠 最後のサムライ』が。東京キャラバンは、東京オリンピック・パラリンピック開催により世界からの注目が日本に集まるタイミングで、東京を文化の面から盛り上げるために立ち上げられた。発案者である劇作家・演出家・役者で東京芸術劇場の芸術監督を務める野田秀樹さんが提唱するのは、多種多様なアーティストが東京キャラバンの旗印のもとに集い、ジャンルを超えて交わることで、新たな可能性を見出す場を作ること。’15年の東京・駒沢を皮切りに、これまでにリオデジャネイロや、東北、京都、九州、四国、岡山、富山、北海道など各地を旅しながら、様々なアーティストが集い、全16か所で開催。出演するのは、俳優、ダンサー、ミュージシャンなどのほか、地方に根付いた伝統芸能の担い手やパフォーマーたち。あらゆる表現が入り乱れたパフォーマンスは、各地で観客を熱狂させている。今年5月に予定していた公演は延期となったが、今後の開催が注目されている。※『anan』2020年5月27日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)ヘア&メイク・赤松絵利(esper.)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月25日ただそこにいるだけで、何か物語を感じさせる人がいる。石橋静河さんはまさにそんなムード漂う佇まいの女優だ。それは石橋さんが女優であると同時に、役もセリフも持たずに体ひとつで舞台に立つダンサーでもあるからなのかもしれない。演技とダンス、そして俳優一家に生まれた自身について聞いた。自分は親とは違うんだって、抵抗することもなかったな。――ダンスの道を選ばれたのは、ご両親が俳優という自身の生まれに対する抵抗でもあった?石橋:そうですね…ずっと「私は踊りをやるんだ」って言っていましたけれど、そこには「私はお芝居は絶対にやらないぞ」と抵抗する気持ちもあったと思います。でも、踊りが思うようにうまくいかなくて、他のことに希望を見つけようとしていた時に、なぜかお芝居が観たいと思ったんです。その時に観たのは、NYの小さな劇場でやっていたストレートプレイでしたが、純粋にすごく面白かったです。たぶん日本で、両親の存在をどこかで感じながらお芝居に触れたんだとしたら、あんなに何の抵抗もなく観られなかったと思うので、その経験は結構大きかったですね。そこからちょっとずつ、お芝居に近づいていった感じです。――その時ご覧になったのは、どんな作品だったんですか。石橋:舞台上にいろんな衣装が掛けてあるラックがあって、役者さんが演じながらそこに行って、ジャケットを羽織ったら別の人物になっているという、お芝居のマジックをわかりやすく感じられる作品でした。衣装を替え、姿勢や歩き方を変えるだけで別の人になるんですが、それが踊りとどこか繋がる気もして、自分がやっていることの延長線上にこんな面白いことをやっている人がいるんだっていうことが衝撃的だったんです。――お芝居への抵抗がなくなって、ご両親に対する思いに変化は?石橋:ずっと自分は親とは違うんだってやってきたけれど、そんなに抵抗することもなかったなって思うんですよね。私が誰の子供だっていいし、親がお芝居をやっていようが、それは私の一部であることには間違いなくて。自分がお芝居を始めてみて、両親を純粋に俳優としても、ひとりの人としてもすごいなって思えるようになりました。それは同じ職業についたからこそ感じられた気づきで、お芝居を始めてよかったことのひとつ。自分のアイデンティティとして必要な道でしたし、大きな気づきを得る機会にもなりました。――どんな家庭でした?石橋:振り返ると、親としてカッコよく育ててくれたなと思います。私のことをコントロールしようとは絶対にせず、やりたいことがあるならやればいいし、やるならちゃんと頑張りなさいという感じ。あと、ちゃんとごはんを一緒に食べていたのはありがたいですね。両親が家にいないことで寂しさを感じることもあったけれど、そうじゃない時間もちゃんと作ってくれていた。そういう何でもない時だから話せることってあるじゃないですか。それができていたのは、幸せだったんだなと思います。――お芝居をやっていてよかった、と思うのはどんな瞬間ですか。石橋:私はすごく恵まれていて、一度お芝居をしてみたい、お会いしてみたいと思っていると、その方と共演できたりするんです。お芝居って近い距離でその人と向き合うわけで、そうすると普段はなかなかわからない相手の本質的な部分を強く感じることができる。素敵な人とお芝居すると、こんなカッコいい人がいるんだって感動するし、自分もこんなお芝居ができるようになりたいとか、こういう人になりたいって思えたりする。そのこと自体がとても幸せですよね。――最近、素敵だと思われた人っています?石橋:お仕事をしてカッコいい方だなと思ったのは松たか子さん。潔くてお芝居に誠実というか、お芝居に対する強い覚悟を感じるんです。その姿勢がカッコよくて、ずっと見上げていたいと思う方です。――こんな恋愛をしたい、みたいなお気持ちもありますか?石橋:自分の周りにいる素敵なご夫婦やカップルを見ると、私もそういう人と出会えたらいいなとは思いますけれど…。でもいまはお芝居、というかやりたいことがいっぱいあるんで、そっちにあまり意識が向いてないんですよね(笑)。石橋さんが出演するドラマ『東京ラブストーリー』は、4月29日よりFOD、Amazon Prime Videoにて配信に(毎週水曜)。柴門ふみさんの同名漫画が原作で、‘91年のドラマ化では織田裕二さん、鈴木保奈美さんらの好演により大ヒットを記録した。29年ぶりの再ドラマ化となる今回は、2020年の現代が舞台。主人公の完治を伊藤健太郎さん、ヒロインのリカを石橋さんが演じる。いしばし・しずか1994年7月8日生まれ、東京都出身。15歳よりアメリカ、カナダにバレエ留学し、帰国後はコンテンポラリーダンサーとして活動。‘15年より女優として活動を始め、初主演作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』では数々の新人賞を受賞。その他の主な出演作に、映画『きみの鳥はうたえる』、舞台『神の子』などがある。トップス¥4,800(デスペレートリビング TEL:03・6433・5195)リメイドレースジャケット¥8,800リメイドパンツ¥11,800(共にドリームランダース/デスペレートリビング)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年4月22日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・小山田孝司(The VOICE)ヘア&メイク・秋鹿裕子(W)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年04月20日昨年夏に放送された大泉洋主演ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の特別編が4月26日(日)に放送されることが決定した。TBS日曜劇場枠にて池井戸潤の同名小説をドラマ化した本作は、左遷された男が低迷するラグビー部と共に、再起を目指す物語。ラグビーチーム「アストロズ」のGMとなる主人公を演じる大泉さんをはじめ、松たか子、上川隆也、さらにラグビー日本代表選手らも出演。ラグビーワールドカップ2019日本大会での日本代表の活躍と共に、本作は大きな話題になった。今回の特別編は、当時放送されなかった未放送カットを織り込み、さらに大泉さんのナレーションを加え再構成したバージョンで放送となる。なお、「半沢直樹」特別総集編、日曜劇場「半沢直樹」は、引き続き放送日程調整中だ。「ノーサイド・ゲーム特別編」は4月26日(日)20時~TBSにて放送(話数未定)。(cinemacafe.net)
2020年04月20日アナとエルサ、姉妹の物語がついに完結を迎える『アナと雪の女王2』。アニメーション映画世界興収No.1記録を更新し、国内興収133.6億円、動員数1,460万人の大ヒットとなった本作が、5月13日(水)にMovieNEX発売、4月22日(水)より先行デジタル配信の購入とレンタルが決定した。今回発売となるMovieNEXには、約1時間30分を超える貴重なボーナス・コンテンツを収録(デジタル配信・購入にも一部収録)。製作の舞台裏を収めた「精霊たちが生まれるまで」をはじめ、ボイスキャストたちのアフレコの様子、惜しくもカットされた貴重な未公開シーンや未発表曲など、劇場公開時には見られなかった貴重な映像が盛りだくさん。また、ディズニー・アニメーション作品お馴染みの“隠れキャラクター”や小ネタがたくさん登場するが、「このトリビア、知ってた?」では、とある意外なキャラクターや大人気プリンセスたちが登場するシーンが明らかに!監督のクリス・バックもその中の1つのシーンがお気に入りだと言い、「どんなキャラクターをエルサが作り出したのか、注意して見て欲しい!ディズニーの有名なキャラクターが隠れているから!」と、呼びかけている。そして、珠玉の音楽を楽しむことができる「ソング・セレクション」などのコンテンツも多数収録。「イントゥ・ジ・アンノウン マルチ・ランゲージ・メドレー」では、それぞれ全く違う言語でありながら、まるで一人が通して歌っているかのような“世界中のエルサ”の歌声を聞くことも。アカデミー賞授賞式の舞台にも立った日本版のエルサ役、松たか子の歌声も収録されている。『アナと雪の女王2』は4月22日(水)より先行デジタル配信開始、5月13日(水)MovieNEX発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2020年03月13日全世界で社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』。その続編として、前作が打ち立てたアニメーション映画世界興収No.1という記録を更新した『アナと雪の女王2』が、5月13日(水)にMovieNEXと4K UHD MovieNEXで発売されることが決定した。さらに、別売りの『アナと雪の女王』MovieNEXも一緒に収納できるコンプリート・ケースの付いた『アナと雪の女王2 MovieNEX コンプリート・ケース付き(数量限定)』と、DVDも同日発売。また、4月22日(水)より先行デジタル配信の購入とレンタルが開始されることが発表された。『アナと雪の女王2』は、歌曲『イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに』が、第92回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、授賞式では、アメリカ版のエルサの声を担当するイディナ・メンゼルとともに世界9カ国のエルサ役が結集し、エルサ役の松たか子も、日本人として初めてアカデミー賞の舞台で歌声を披露するという快挙を達成したことでも大きな話題となった。今回発売となるMovieNEXには、約1時間30分を超える貴重なボーナス・コンテンツが収録(デジタル配信の購入版にも一部収録)。製作の舞台裏を収めた「精霊たちが生まれるまで」をはじめ、ボイスキャストたちのアフレコの様子、惜しくもカットされた貴重な未公開シーンや未発表曲など、劇場公開時には見られなかった貴重な映像が収録される。ディズニー・アニメーション作品おなじみの“隠れキャラクター”や小ネタがたくさん登場する、「このトリビア、知ってた?」では、あの意外なキャラクターや、大人気プリンセスたちが登場するシーンが明らかになるという。監督のクリス・バックもその中の1つのシーンがお気に入りだと言い、「どんなキャラクターをエルサが作り出したのか、注意して見てほしい!ディズニーの有名なキャラクターが隠れているから!」と、呼びかけている。さらに音楽を楽しむことができる「ソング・セレクション」などのコンテンツも収録。『イントゥ・ジ・アンノウン マルチ・ランゲージ・メドレー』では、それぞれ全く違う言語でありながら、まるでひとりが通して歌っているかのような、日本版のエルサ役、松たか子を含む“世界中のエルサ”の歌声を聴くことができる。『アナと雪の女王2』4月22日(水)先行デジタル配信開始5月13日(水)発売『アナと雪の女王2 MovieNEX』(4,000円+税)『アナと雪の女王2 4K UHD MovieNEX』(5,800円+税)『アナと雪の女王2 MovieNEX コンプリート・ケース付き(数量限定)』(4,000円+税)『アナと雪の女王2(数量限定)』DVD(2,800円+税)
2020年03月13日WOWOWプライムでは3月1日(日)、アカデミー賞授賞式のWOWOWスペシャルゲストを務めた「Sexy Zone」中島健人が出演する特番「中島健人 ハリウッドの風を探して」を放送。授賞式当日、中島さんがレッドカーペット上に立つ写真も到着した。『パラサイト 半地下の家族』がアジア作品・外国語映画として初めて作品賞を受賞したことや、松たか子が日本人として初の歌唱パフォーマンスを披露したことなど、日本でも賑わいをみせた「第92回アカデミー賞授賞式」。WOWOWでは、そんな授賞式の様子を現地から生中継、中島さんがスペシャルゲストを務めた。今回、現地レッドカーペットよりリポートを行った中島さんと共に熱狂のオスカーナイトをふり返る特番では、授賞式直後、興奮冷めやらぬ中島さんへのインタビューを中心に、授賞式前日から当日にかけての中島さんの取材裏側の模様も放送される。「(スペシャルゲストに)決まってからの2ヶ月間は、緊張と嬉しさ半々で、この日をめがけて生きてきたみたいな感じです」と大役への思いを明かしていた中島さん。事前に質問内容を英語で準備し、主演女優賞を獲得した『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーをはじめ豪華ハリウッドスターにインタビューを実施。「授賞式までのストロークを見られたというのも感動ですし、これがアカデミー賞なのかとひしひしと感じられました」とレッドカーペットでのインタビューをふり返っている。「中島健人 ハリウッドの風を探して」は3月1日(日)21時30分~WOWOWプライムにて放送。「第92回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」は3月1日(日)22時~[字幕版]はWOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2020年02月26日エミネムが9日に開かれた「第92回アカデミー賞」授賞式でパフォーマンスを披露した。出演予定者として発表されていなかったエミネムだが、映画界の代表曲と音楽が劇中で持つ力について取り上げたコーナーで、ステージに登場して主演映画『8 Mile』で2003年に歌曲賞に輝いた「ルーズ・ユアセルフ」を歌った。式典では、『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド』の楽曲でジャネール・モネイがオープニングを飾り、『アナと雪の女王2』からはイディナ・メンゼルが、松たか子をはじめとした世界各国のエルサ役と共に「イントゥ・ジ・アンノウン」を熱唱した。また、アカデミー賞のステージ初登場だったクリッシー・メッツは、主演作『ブレイクスルー』の「アイム・スタンディング・ウィズ・ユー」をパワフルな歌声で披露したほか、シンシア・エリヴォはゴスペル隊と共に『ハリエット』の「スタンド・アップ」を歌い上げて会場を盛り上げた。一方、アカデミー賞へのノミネートが今回で13度目となったランディ・ニューマンは、『トイ・ストーリー4』から「君のため」を、エルトン・ジョンは自身の伝記映画『ロケットマン』から歌曲賞に輝いた「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」を披露し、観客を魅了した。(C)BANG Media International
2020年02月11日女優の松たか子が10日(現地時間9日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された「第92回アカデミー賞」の授賞式に登場。歌曲賞にノミネートされた『アナと雪の女王2』の「イントゥ・ジ・アンノウン」を、米国のイディナ・メンゼルほか世界各国のエルサ役キャストとともに歌唱した。パフォーマンス時はドレス姿を披露。授賞式前のレッドカーペットでは着物姿で存在感を放った。「イントゥ・ジ・アンノウン」のパフォーマンスでは、英語版の声優を務め、ブロードウェイミュージカル女優として世界中にファンを持つイディナ・メンゼル、そして日本から高いパフォーマンス力が評価されUS本社直々のオファーを受けた松をはじめ、デンマーク、ドイツ、ラテンアメリカ、ノルウェイ、ポーランド、ロシア、スペイン、タイの9の国と地域のエルサ役キャストが集結。日本人がアカデミー賞授賞式で歌唱するのは初めて。さらに、松が人前で「イントゥ・ジ・アンノウン」を披露するのも今回が初となった。松は授賞式前のレッドカーペットでは、以前に家族が松のためにあつらえた帯と疋田総絞りの上品な着物で世界各国のエルサ役と共に登場。パフォーマンスでは着物から一転、ジミーチュウのハイヒール、ピアジェのジュエリーにピンクベージュのヴァレンティノの華やかなドレス姿を披露した。歌唱は、センターのイディナのパートから始まり、その隣に立つ松が各国のエルサ役キャストのトップバッターとして歌唱。リレー形式で「イントゥ・ジ・アンノウン」を披露した。不思議な歌声をきっかけに、再び自身の力と向き合い、迷いを感じながらもまだ見ぬ未知なる世界へと踏み出そうとするエルサの想いがつづられているこの楽曲を、各国のエルサ役キャストが美しくも力強い圧巻の歌声で表現。客席からは割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こった。歌唱直後の松は「他の国のエルサやイディナたちとステージで歌うことができて、とても楽しかった」と興奮冷めやらぬ様子で語り、「予想をはるかに軽々超えた機会を与えてもらいました。オリジナルのエルサを演じたイディナはもちろん、各国のエルサと会えることがすごく楽しみでした。同じく皆がエルサのセリフを言い、歌を歌ってきた人たちなので、私は日本版のエルサというシンプルな気持ちで、行くしかないかなという思いでした。到着してから、レッドカーペットに行くギリギリまでサウンドチェックして、とても充実感のある数日であっという間でしたけど、とても楽しかったです」と、このオファーを受けてから授賞式までの心境を話した。さらに日本のファンに向けて、「私が今日このステージで歌えたのは、日本でこの作品を観て愛してくれた人たちの力も非常に大きかったと思います。日本での盛り上がりが認められて、“おいで”と言ってもらえたんだと思いますので、みなさんの力にとても感謝しています。日本ではまだ公開中なので、このアカデミー賞授賞式を観て気分が高まったら、ぜひ劇場に足を運んでほしい」と感謝の気持ちを伝えた。WOWOWプライムでは、2月10日21時から「第92回アカデミー賞」授賞式の字幕版を放送。
2020年02月10日女優の松たか子(42)が2月10日(日本時間)に、ロサンゼルスで開催された第92回アカデミー賞授賞式に出席した。松は歌曲賞にノミネートされた映画『アナと雪の女王2』の主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン」を、米国女優イディナ・メンゼル(48)を中心に世界9カ国のエルサ役と共に熱唱した。日本人がアカデミー賞授賞式で歌唱するのは初めてのこと。14年に公開された前作に引き続き、同作で日本語吹き替え版のエルサ役を務めた松。そのパフォーマンスが評価され、アメリカ本社から直々にオファーを受けたという。松は参加するにあたり、こうコメントした。「この度は、大変光栄な役目をいただき、感謝しております。各国のエルサ達に会える、というのは大きな喜びであり、自分以外のエルサに出会う、というのも滅多にない機会だと思います。御覧になる方々にとって楽しいひとときになるとよいなと思っています」アカデミー賞のTwitter公式アカウントは、同日に歌唱の様子を動画で投稿した。15時の時点で233万回以上再生され、世界中から注目を集めている。松はレッドカーペットで見せた和装から着替えて、光沢感のある白いドレス姿で歌声を披露した。同作で英語版声優を務めたイディナ・メンゼルといえば、ブロードウェイのトップスターだ。13年にアメリカで公開された前作の劇中歌『レット・イット・ゴー』は、第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞。これを機にイディナは世界的スターに輝いた。「松さんはイディナの舞台『ウィキッド』をNYで鑑賞したことがあったそうです。その時にイディナの歌声に圧倒されたと語っていました。共演の神田沙也加さん(33)から、イディナが『イントゥ・ジ・アンノウン』で限界まで挑戦したと聞いた時は動揺したそうです。大きなプレッシャーを感じていた松さんですが、必死にイディナの歌声を聴いて収録に挑んだと話していました」(映画関係者)ネットでは、大役を果たした松を讃える声が溢れている。《公式が「イントゥ・ジ・アンノウン」のパフォーマンス動画をあげてくれてる…………イディナ・メンゼルのお隣で披露する松さん凄いよ…………》《松たか子さんが素晴らしくて誇らしくて少し涙出た。私も涙もろくなったな》《パフォーマンスを見て、思わず涙が溢れました!たくさんのエルサが歌い継ぐさまが圧巻でした。 松さんも大役をしっかり果たされていて、かっこよかったです》
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、松たか子がイディナ・メンゼルら世界各国の“エルサ”と共に「イントゥ・ジ・アンノウン」の歌唱パフォーマンスに参加した。アカデミー賞授賞式での歌唱は日本人として初となる。メイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン」を手掛けたのは、前作で第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻。この「イントゥ・ジ・アンノウン」は、前作で“ありのまま”の自分を受け入れたエルサが、彼女だけにしか聞こえない“不思議な歌声”をきっかけに、再び自身の“力”と向き合い、迷いを感じながらもまだ見ぬ“未知なる世界へ”と踏み出そうとする彼女の想いが溢れた曲。松さんを含めた各国エルサたちはベージュ~ピンクペールの色味で統一された衣装で登場、美しいハーモニーで会場を魅了した。松さんはレッドカーペットで本日のパフォーマンスについて聞かれると、「自分以外のエルサと一緒にいるということはそうそうあることではないのでとっても貴重な時間、不思議な奇妙な時間です。楽屋がエルサだらけでキャッキャと言ってます」と語っていた。さらに、各国のエルサたちとは「みんな、『すばらしい経験よね』って喜んでいて、明るくて、気遣い合って、プリンセスをやった人の優しさに溢れてます。なるほど、こういう人たちがやってたんだと勉強させてもらいました」と明かしていた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2020年02月10日日本時間2月10日に迫った第92回アカデミー賞授賞式で、松たか子が『アナと雪の女王2』の世界各国の“エルサ”と歌唱パフォーマンスに参加することが決定。日本人としては初めて同授賞式のステージで歌唱する。世界各国のエルサ役と「イントゥ・ジ・アンノウン」を歌唱!先にエルサ役イディナ・メンゼルがパフォーマンスをすることが発表されていたが、なんと今回、世界9か国のエルサ役がイディナと共に歌唱することに。日本からも高いパフォーマンス力が評価され、US本社直々のオファーで松さんが参加することが決まった。日本人がアカデミー賞の授賞式で歌唱することは初めてのこと。アカデミー賞授賞式で歌唱することに、松さんは「この度は、大変光栄な役目をいただき、感謝しております。各国のエルサ達に会える、というのは大きな喜びであり、自分以外のエルサに出会う、というのも滅多にない機会だと思います。御覧になる方々にとって楽しいひとときになるとよいなと思っています」とコメントを寄せた。メイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン」を手掛けたのは、前作で第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻。この「イントゥ・ジ・アンノウン」は、前作で“ありのまま”の自分を受け入れたエルサが、彼女だけにしか聞こえない“不思議な歌声”をきっかけに、再び自身の“力”と向き合い、迷いを感じながらもまだ見ぬ“未知なる世界へ”と踏み出そうとする彼女の想いが溢れた曲。アカデミー賞という映画界最高峰の式典で、イディナや松さんはじめ世界各国のエルサたちがどんなパフォーマンスをするのか期待が高まる。『アナと雪の女王2』は全国にて公開中。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)8時30分~二/同時通訳、21時~字幕版をWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2020年02月08日好きな人に手紙を書いたことはありますか?想いをしたためたものの、相手に出す勇気が出なかった…そんな経験はないでしょうか。岩井俊二監督の最新作『ラストレター』は甘酸っぱい思い出を彷彿とさせる、美しい映画だと評判です。■文字で描かれる恋愛裕里(松たか子さん)は姉・未咲の葬儀の場で、未咲の娘・鮎美(広瀬すずさん)から、未咲宛てに高校の同窓会の案内が届いていると知らされます。姉の死を告げるために同窓会に参加した裕里。そこで、学校のマドンナだった姉本人と勘違いされてしまうのです。さらに同窓会で、初恋の相手・鏡史郎(福山雅治さん)と再会します。裕里を未咲と勘違いした鏡史郎と文通が始まり、やがてそのことを鮎美に知られることになり…。面と向かっては話せなくても、文字だとスッと言えるってことありますよね。さすがに手紙を書く人は少ないでしょうけれど、現代はSNSやアプリを通して気持ちを語る男女は多いようです。■親密化過程を踏まない男性と女性ところで、人はどのような過程を経て親しくなるか、ご存知でしょうか。1973年、Robert A. Lewis(ロバート.A.ルイス)は、男女が結婚を形成するまでの間、どのように関係を発達させるか、その親密化過程を論文にしました。それによると、人は以下の6つの意識段階を踏んで結婚に至るというのです。1. 類似性の認知2. お互いを特別視する、いい関係の構築3. お互いを知り合う自己開示4. 得手不得手をうまく噛み合わせる役割取得5. 役どころがぴったりハマって居心地のよさを感じる役割適合6. 2人で1つ、といったペアとしての結晶意識ただ、こういった段階を踏むのは、あくまで「対面による関係作り」の場合。現代のような文字だけのやり取りだと、また違ってくるのです。というのも文字でのやり取りは、ある種独特な「気安さ」を生みます。それは、1や2の段階をショートカットして、いきなり3へと飛ぶ「気安さ」なのです。相手の顔が見えないまま「実は私はね…」とぶっちゃけトークをして、言葉上の共感を得る。するとそれだけで、自己開示がうまくいったという錯覚に陥ってしまいます。実際には相手はロクに理解せず、適当に話を合わせているだけかもしれません。でもそれは、文字からは読み取れないのです。本当はわかり合っていなくても「相手は自分を受け入れてくれたんだ」と思う。そして、一気に心の距離が近づいたように錯覚してしまう…そんな「誤解」が生まれやすいのが「文字だけでつながる恋」の特徴です。■文字でつながる恋の弊害お互いの人間性をすり合わせるのに、文字だけではとても足りません。目を見て、顔を合わせて表情を読み、たくさんの時間を費やして言葉を交わし、初めて「自己開示」になります。しかし、大概はわかり合っていると誤解したまま一線を越え、なんとなく噛み合っていないと感じつつも「そんなはずはない。相手は自分の理解者のはず」と思ってずるずる関係を続けてしまいます。結果的に、合わない相手にしがみついて時間を無駄にする…といった状況に陥るのです。確かに文字だと、普段は言えないことも言いやすいでしょう。でもそれは、本当の「自己開示」ではありません。相手と向き合い本心を語って、そうして初めてお互いの本質に触れる付き合いが始まるのです。■まとめ文字でつながる恋の落とし穴、ご理解いただけましたでしょうか。相手から思ったような反応を得られず、傷つくのが怖くて本心を見せられないなら、バーチャルな「恋愛ごっこ」しかできません。もし本気で相手と絆を築きたいと思うなら、勇気を出して対面でぶつかるべきです。あなたにも、好きな人にしか見せない「顔」があるはず。それを、ぜひ出しましょう。そんなあなたを見て、相手は「特別な存在だ」と理解するのですから。
2020年02月01日女優の広瀬すずが17日、都内で行われた映画『ラストレター』初日舞台あいさつで、一途に思われることについて「そんな経験がない」と明かす場面があった。本作は『Love Letter』や『スワロウテイル』などで知られる岩井俊二監督のオリジナル作品で、岩井監督の出身地でもある宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女の恋愛とそれぞれの心の再生と成長を描く。イベントには広瀬のほか、俳優の福山雅治、女優の松たか子、森七菜、岩井俊二監督が登壇した。広瀬は、松たか子演じる主人公・裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘(裕里の姪)である遠野鮎美の“母娘”を一人二役で演じており、司会者から「一途にずっと思われてお手紙やラブレターももらう役。そういうふうに一途に思われるのはどういう気分ですか?」と心境を探られると、「はぁ……」と困り顔。その反応に観客から笑いが起こる中、「ごめんなさい(笑)」と恥ずかしそうにし、「役としては鮎美の気持ちの方が常に大きかったので、役を見ても恥ずかしいなと思うんですけど、儚い何かを思い続けているものがどこかにあると思うと、すてきだなと思います」と役柄と照らし合わせた。「自分の文字、文章で書いたものに込められているからこそ、手紙はいいなと思います」と語り、「そんな経験がないので、うらやましいです」と吐露した広瀬。司会者から「きっと密かに思っている人はいると思います」とフォローされると、「はい……」と再び困った表情を見せて笑いを誘っていた。
2020年01月18日歌手で俳優の福山雅治が17日、都内で行われた映画『ラストレター』初日舞台あいさつに出席し、撮影現場で起こった珍事件を明かした。本作は『Love Letter』や『スワロウテイル』などで知られる岩井俊二監督のオリジナル作品で、岩井監督の出身地でもある宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女の恋愛とそれぞれの心の再生と成長を描く。イベントには福山のほか、女優の松たか子、広瀬すず、森七菜、岩井俊二監督が登壇した。撮影を振り返る中、「(共演の)中山(美穂)さんは本当に良い人というか、心が美しい人と思ったエピソードがありまして」と切り出した福山。飲食店街の路地裏でのロケがあり、そこの待機場所がカラオケ居酒屋の付近だったという。福山は当時を、「僕らが撮影しているということにそこのお客さんの方々が気づき、全然違う歌を歌っていたんですけどそのうち、中山美穂さんの名曲『You’re My Only Shinin’ Star』を歌いだして」と思い返し、「ご本人が近くにいて。どういう気持ちでそれを歌っているか分からなかったんですけど、中山さんも苦笑いで。そしたら、今度は僕の『桜坂』を歌いだして。どういう気持ちのメッセージなんだと!」とツッコミを入れて笑いを誘う。「撮影中だったこともありちょっとイライラしてきたんですけど、今度は中山さんの『WAKU WAKUさせて』を……。それが終わったら、また僕の歌」と2人の歌が繰り返されたようで、「僕はちょっとイライラしていたんですけど、中山さんは朗らかな笑顔でそれを聴いていらっしゃって、本当に良い人だと思いました」と回顧。あらためて当時の状況を振り返ると「僕は相当イライラしましたけどね」と苦笑し、「中山さんはすべてを受け止めて、女神だと思いました」と人柄を絶賛していた。
2020年01月18日『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『花とアリス』など、数々の名作を世に送り出してきた映画監督・岩井俊二による最新作、『ラストレター』が現在公開中。現代のネット時代にはほとんど見られなくなった“文通”を主題とした、淡く切ないラブストーリーだ。本作は、20年以上ものキャリアの中で、巧みにその時代を切り取りながら、多様な愛の形を表現してきた岩井が、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いたオリジナルストーリー。“文通”とあって、名作『Love Letter』を感じさせる世界観の作品でもある。この映画の主人公・岸辺野裕里を演じるのは、松たか子だ。自身初主演映画の『四月物語』以来約21年ぶりの岩井監督作品への出演となり、映画では『小さいおうち』以来、約5年ぶりの主演を務めている。そして裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘(裕里の姪)である遠野鮎美という“母娘”を一人二役で演じるのは広瀬すず。若くしてすでに数々の名匠と共に作品を世に送り出してきた彼女が、ついに岩井組への初参加を果たすことになった。さらに、同級生であった未咲に恋をし、再会を願って同窓会に参加。ひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎役に福山雅治が扮している。岩井が「この役は福山雅治しかいない」と出演を熱望したことから待望の岩井組初参加が実現したようだ。その他、神木隆之介が高校生時代の鏡史郎役を務め、福山との二人一役を演じ、『天気の子』の森七菜が、松演じる裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里の二役を演じ、新人ならではの瑞々しさで作品を彩っている。さらには、庵野秀明、水越けいこ、小室等といったユニークかつ岩井組ならではのキャスティングが実現。また、『Love Letter』の主演コンビである中山美穂と豊川悦司が、ふたり揃って出演している。邦画ファン垂涎の再タッグが、松をはじめ超豪華キャストに加わり、岩井監督と共に、新たな“文通物語”を紡ぎ出しているのだ。今の時代だからこそ、こんな時代だからこそ、“手紙”だからこそ届く想いがある……のかもしれない。そんな珠玉のラブストーリーを、ぜひとも劇場で目撃し、堪能していただきたい。『ラストレター』公開中
2020年01月18日女優の広瀬すずが17日、都内で行われた映画『ラストレター』初日舞台あいさつに出席し、前日に同作を観た“衝撃”を明かした。本作は『Love Letter』や『スワロウテイル』などで知られる岩井俊二監督のオリジナル作品で、岩井監督の出身地でもある宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女の恋愛とそれぞれの心の再生と成長を描く。イベントには広瀬のほか、俳優の福山雅治、女優の松たか子、森七菜、岩井俊二監督が登壇した。この日の朝、「昨日2回目のラストレターをみた」「なんかえぐられた」「寝ても余韻がある」「参加させてもらった作品でこんな経験は初めてだーーなんだこれーーーーええええ、、何かを堪えて耳と耳の間の喉ら変が何か詰まって痛くなった」とツイートしていた広瀬。同作では、松たか子演じる主人公・裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘(裕里の姪)である遠野鮎美“母娘”を一人二役で演じており、司会者から作品の感想を求められると、「昨日観ました」と改めて説明し、上映後の舞台あいさつであることから「たぶん、皆さんと同じ余韻に浸れていたくらい」と笑顔を見せた。さらに、「1回目とは違う衝撃を受けて。撮影したのがちょっと前だったので、また全然違う感覚で観れて」と同作の魅力をアピール。「泣きそうになってしまって、こらえていたら耳と耳の間の奥の喉らへんが痛くて」と体にも影響をしたようで、「それを考えていたら、湯船に1時間無言で入ってて『これが余韻だ!』と思って」とその“衝撃”を打ち明け、笑いを誘っていた。
2020年01月17日本日より全国東宝系にて公開される『ラストレター』で主演を務める女優の松たか子が、1月17日(金)オンエアの「A-Studio」にゲスト出演。愛娘とのエピソードなどプライベートトークから、これまで共演してきた豪華な俳優陣たちのコメントなど盛りだくさんでお届けする。二代目松本白鸚の娘として生まれ、1996年放送の「ロングバケーション」で木村拓哉と共演、一躍大きな注目を浴びると、その後も「HERO」シリーズや『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』や『THE 有頂天ホテル』などの映像だけでなく、蜷川幸雄や長塚圭史、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、劇団☆新感線などの舞台出演も数多くこなすほか、最近では「カルテット」や「ノーサイド・ゲーム」『マスカレード・ホテル』なども話題となった松さん。2014年春に日本公開された『アナと雪の女王』ではエルサ役で声優として出演、同作は興収250億円を超える大ヒットを記録し、昨年公開の続編『アナと雪の女王2』でも引き続きエルサ役を担当し、こちらも興収110億円を超え大ヒット中。今回は市川海老蔵や「ノーサイド・ゲーム」で共演した大泉洋ら俳優仲間が取材に協力。トークでは現在4歳の娘に『アナ雪』の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」を歌って聞かせた際の反応など、子育て真っ最中の母親ならではのエピソードも語られ、女優と母親の両立に奮闘するナチュラルな素顔が明かされていく。『アナと雪の女王2』もヒット中の松さんが主演を務める『ラストレター』は、『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』などで知られる岩井俊二監督が、自身の出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いたオリジナルストーリー。主人公・岸辺野裕里を松さんが演じ、主人公の姉・未咲の高校生時代とその娘・鮎美に広瀬すず。裕里と文通を始める乙坂鏡史郎に福山雅治。その高校生時代に神木隆之介。裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里を森七菜が演じるほか、『シン・ゴジラ』や『エヴァンゲリオン』シリーズなどの監督を務める庵野秀明が俳優として出演する。『ラストレター』は1月17日(金)より全国東宝系にて公開。「A-Studio」は1月17日(金)23時15分~TBS系で放送。(笠緒)
2020年01月17日繊細で美しく、そしてユニーク。唯一無二の世界観で魅了する、稀代の映像作家・岩井俊二。黒木華主演作『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016年)から3年ぶりとなる最新作『ラストレター』が1月17日(金)から公開される。世界中に熱烈なファンを持つ岩井監督。その支持の度合いは、“好き”というよりも“崇拝”の方がしっくりくるかもしれない。岩井監督の手掛ける作品は、なぜそんなにも人の心を捉えるのだろうか?描くのは、境界線上にいる人物岩井作品では、しばしば“ノーマル”と“アブノーマル”の境界線上にいる人物が描かれる。普通とは相容れない自分に気づきながらも、完全にあちら側でたくましく生きる人種にもなりきれていない。だから大抵の場合に孤独だし、前にも後ろにも進めずにいる傍観者のような存在だ。アブノーマルは“ドロップアウト”とも言い換えが可能で、例えば『リップヴァンウィンクルの花嫁』で黒木華が演じた主人公の七海。結婚後すぐ家を追い出された七海は行き場を失い、綾野剛ふんする「なんでも屋」の安藤によってそれまで接点のなかった世界に足を踏み入れていく。この世の中に頼る者のいない心細さと、それでも“普通”の範疇にいられない異邦人感。孤独と葛藤の狭間で揺らぐ人物が、様々な経験をして少しずつ成長する姿を活写する岩井作品。そんな登場人物たちから目が離せないのは、彼らの姿に自分のカケラを見出すからかもしれない。ありえなさそうで、ありえる?リアルかつダークファンタジーに彩られた世界観また岩井作品が他の人間ドラマと一線を画すのは、そのユニークな世界観にある。現実にはありえなさそうでありえるかもしれない、リアルと虚構のボーダーラインを行き来する設定も多く、時としてダークファンタジー的なスリルと退廃に彩られる。例えば岩井監督の初劇場公開作品『undo』(1994年)は、“強迫性緊縛症”という神経症にかかった山口智子演じる妻が、何かを縛らないといられなくなることで夫婦の穏やかな生活が蝕まれていく異色の短編だ。また岩井作品の中でも人気の高い『スワロウテイル』(1996年)は、世界で一番強い“円”を求めてイェンタウンに集まってきた移民たちの物語。アートディレクター・種田陽平による無国籍な美術と、シンガーソングライター・Charaふんするグリコの官能的な歌が醸し出す独特の世界観はまさに唯一無二。そしてカナダを舞台に英語でつむいだ『ヴァンパイア』(2012年)は、高校教師サイモンが自殺希望の少女たちから血を手に入れようとする吸血鬼映画で、最後は純愛へとなだれこむというなんとも奇抜な恋愛ストーリー仕立てとなっている。こうして軽くあらすじに触れただけでも、監督がつむぐ物語が非凡かつバラエティに富んでいて、なおかつその世界に強烈な魅力があるのがお分かりいただけるだろう。ダークサイドを浄化するロマンティックかつピュアで清い“岩井美学”岩井作品についてロマンティックでクラシカルな印象を持つ人は多いかもしれない。確かに“クラシック音楽”を効果的に使用し、“手紙”をキーアイテムとするなど古典的要素も目立つ。加えて『花とアリス』(2004年)で描かれたように、子どもから大人への過渡期にいる少女たちは清らかで瑞々しく、彼女たちを照らす光や取り巻く自然の風景がうっとりするほど美しいなど、監督の映像には洗練された美しさというべき“岩井美学”が息づいている。その一方で、愛する者を亡くした“喪失感”や “絶望”そして“裏切り”など、人間の心の暗部に潜む負の感情や、格差やいじめなど本人だけではどうにもならない極限状況に伴う“人間の残酷さ”がモチーフとなることも。そのダークサイドの色調は作品に影を落とすが、終幕後に深い余韻を残しながらもある種の清々しさを感じさせてくれるのは、 “岩井美学”が醸し出すピュアな透明感のおかげなのではないだろうか。岩井作品のベスト盤最新作『ラストレター』岩井監督による最新作『ラストレター』は、最後の手紙に込められた“初恋の記憶”をつづった珠玉のラブストーリーだ。姉・美咲を亡くした主人公・裕里(松たか子)と、その初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)、そして美咲の娘・鮎美(広瀬すず)の三者の間で手紙が交差することで、淡い初恋の思い出が鮮やかに甦る。「手紙を書く」という所作に絵画的な美しさを感じ、「手紙を読む」佇まいが好きだという岩井監督。『ラストレター』製作へのきっかけとなったのは、2017年に発表された監督初となる韓国ショートフィルム『チャンオクの手紙』。手紙が重要な役割を果たすこの物語をさらに発展させることを思いついた監督は、同じく手紙が鍵となる『Love Letter』(1995年)を意識しつつ、まず原作本となった小説を書き上げたのだという。また本作では『Love Letter』では踏み込まなかった、人の心の闇にまで触れている。鏡史郎は売れない小説家で、美咲の死の真相をたどる過程で、彼は自分自身を顧みなければならない状況に追い込まれる。その闇は観る者の胸にも鋭く刺さるが、だからこそ鏡史郎の再生への歩みがしみじみと心に染みるのだ。今回の撮影は、監督の故郷である仙台でほぼ行われている。これは物語の底辺に監督のヒストリー的要素が息づいているため、必然的に仙台が舞台となったのだという。映画が映す学生時代は可能性に満ち、清らかな水辺の風景や緑映える盛夏の風景と相まってキラキラと輝いて見える。青春への強い憧憬を感じさせるその美しい映像の数々に目を奪われることだろう。また現代パートに登場する姉の娘・鮎美と妹の娘・颯香(森七菜)の瑞々しさも尊いばかり。少女たちが夏休みを経て成長していく姿にも注目して欲しい。これまで岩井作品が描いてきた様々なモチーフが盛り込まれた最新作『ラストレター』。本作をプロデュースした川村元気氏によると、目指したのは岩井作品のベスト盤なのだとか。今回、松たか子、広瀬すず、庵野秀明、森七菜、神木隆之介、福山雅治ら超豪華キャストも集結。さらなる進化を遂げた岩井ワールドがつむぐ、最高にロマンティックな恋物語に酔いしれよう。《text:足立美由紀》(text:Miyuki Adachi)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2020年01月17日純粋な憧れ、身を焦がす情熱、果ては嫉妬や怒りまで。映画の中のロマンスには、その時代を生きた人々の“愛の価値観”が透けて見えます。2020年を生きる映画の創り手たちは、現代の恋を一体どう捉え、描こうとしているのか。岩井俊二監督にお話を伺いました。岩井俊二監督が想う、現代の“恋の行方”。『Love Letter』『スワロウテイル』など、数々の名作を手がけてきた岩井俊二監督。最新作『ラストレター』では、現在と過去の回想シーンを行き来しながら、手紙の行き違いをきっかけに生まれた2つの世代の恋愛を描く。姉・未咲の葬儀の場で、彼女の娘・鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内を受け取った裕里(松たか子)。姉の死を知らせるために同窓会へ出かけるが、本人だと勘違いされたうえ、初恋の相手である作家の鏡史郎(福山雅治、回想・神木隆之介)と再会。彼が姉を今でも想っていることを知った裕里は、本当のことを言い出せないまま、文通をし始める。奇跡の邂逅が、現代でも意外と起こるかもって思ったんです。スマホの時代である今、作品に手紙を持ち込んだのは、“手紙を使わない時代に手紙しか使えなくなったら…”という、SF的な意味で面白い話になりそうだと思ったからです。主人公の裕里が夫にスマホを壊されて、初恋の相手と手紙でしか連絡が取れなくなるというアイデアを思いつき、この作品が始まりました。人の関係がアナログだった時代は、ふいに“あの人は元気でやってるのかな”と思っても、遠い昔を眺めるように思うしかできなかった。それが、今は、検索したら情報が出てくるし、人との関係がタイムライン上に並ぶような時代。そんな究極の人間関係のありようになった今でも、今作のように奇跡の邂逅みたいなことが、時にあっさり起きてしまうんじゃないか。そして、そんな出来事に対して、みんな意外に無防備かもしれない、という僕のイメージが作品には描かれています。でも、実現できたからこそ言えますが、あらためて、手紙は素敵なものだという実感がありました。書いたり読んだりしている佇まいには奥ゆかしさや雰囲気があるし、人が手をかけて字を書くという行為も含めてですが、伝わるぬくもりとか、いろいろなものが違います。スマホのほうがよほど高級品だし、手紙は紙切れなのに、なんともすごい、秘めたるパワーがあります。裕里の姉である未咲の葬儀のシーンから始まる本作には、未咲を一途に想っている鏡史郎が、彼女を死へと追い込んだ元恋人の阿藤陽市(豊川悦司)に会いに行き、ののしられる場面がありますが、それこそが今作で描きたかった核心部分です。25年前に撮った、悪い人が出てこない『Love Letter』にはない唯一の部分であり闇の部分です。当時、僕は30歳くらいで、中学時代を眺めるのに15年しか経っていない。でも、今回はそこから25年が経ち、その間、物作りや小説を書く立場として過ごした時間は、僕にとって決して簡単なものではありませんでした。出会った人とうまくいかないこともあるし、昨日今日のわだかまりではない、カオスのようなものを抱えていたりする。そんなことがありながらも、物作りや仕事を続けることに果たして意味があるのかどうか。そんな自分を、夢や恋愛を一途に追い続けた結果、阿藤にののしられてしまう小説家の鏡史郎に重ねています。実は、劇中に登場する鏡史郎が書いた『未咲』という小説を、映画を撮る前に書きました。その内容は物語に出てこないけど、今作のバックストーリーとして存在しています。そんなふうに最近は、全体がどういう世界になっているかというのを、まずはゲーム感覚でとにかく書き溜めておき、最後に“こんな話だ”と切り取る作り方をしています。映画だから2時間で収まるように作るのは、植木鉢に土を盛って花を咲かす行為というか…。2時間のためだけのカロリーでやろうとすると、その後、本が完成しなくて苦しくなる。やっぱり、大地に種をまいて作るほうがいい花が咲くだろうし、そこをケチると根も株も小さくなるから、惜しまないほうがいいわけです。『ラストレター』も、『未咲』という物語を苗床にして、大きくして、自分で納得しながら作りました。使わなかったエピソードは他の作品で使うこともできるし、どこが採用されるかわからない、“使わないかもしれない”と思いながら書くお話は、責任がなくて超楽しいですね(笑)。自由に、のびやかに書けるので、そのやり方は悪くないと思い、今、実験中です。そんなふうに、一番いいゾーンに自分を入れるにはどうすればいいのかと、常に試行錯誤しています。以前は、書きつつ、検証しつつ、分析しつつということをしながら作っていました。たとえば『Love Letter』と『スワロウテイル』は、“わざと同じ構造式を使って作るとどうなるんだろう”と思い、実験的に作りました。そう言うと難しく聞こえるのですが、年末に放送している『SASUKE』というゲームだと思ってもらえたら。あの仕掛けを、『Love Letter』というものを背負った人と、『スワロウテイル』というものを背負った人が走ると考えてください。クリアしていくものは同じだけど、出来上がる作品は違うんです。その気で観ると、登場人物の数だとか、ドタバタが起きたり、静かになるタイミングがよく似ていますから。でも、最近は、先に述べたように、とにかく、ドキュメンタリー作品のように素材をたくさん撮る。素材がたくさんあればあるほど、フォーミュラで悩まなくていいと思うようになりました。今作では描かれなかった小説の『未咲』も、その部分だけを切り取って、一つの映画にしてみたいですね。『ラストレター』とは違う青春物語が作れるだろうし、鏡史郎があそこまで一途に未咲に恋をした理由が、ようやく、わかると思います。どんなに素晴らしい恋もいずれは変化するもの。学校のヒロイン的な存在である未咲と、彼女に想いを寄せる鏡史郎(回想・神木隆之介)。彼の文才を知った未咲は、この階段のシーンで、とある大事なお願いごとをする。同じ部活に入った鏡史郎に、密かに片想いをしている裕里(回想・森七菜)。彼が姉の未咲に一目惚れしたことを知り、ラブレターを書いて想いを伝えることを提案する。夫の勘違いと嫉妬によってスマホを壊されたことをきっかけに、手紙のやりとりを始めた裕里と鏡史郎。しばらく文通を続けていたが、ある時、鏡史郎が会いにやってくる。©2020「ラストレター」製作委員会岩井俊二監督1963年1月24日生まれ、宮城県出身。‘93年のドラマ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(映画版は‘95年公開)が日本映画監督協会新人賞を受賞。‘95年に初長編作品『Love Letter』を発表。以後、『スワロウテイル』『四月物語』『花とアリス』『リップヴァンウィンクルの花嫁』などを発表。美しい映像、奇想天外ながら心を動かす物語など唯一無二の世界観で知られ、“岩井美学”という言葉も生んだ。今作は1月17日より全国公開。ジャケット¥142,000Tシャツ¥46,000(共にYOHJI YAMAMOTO/ヨウジヤマモト プレスルーム TEL:03・5463・1500)※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・申谷弘美インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2020年01月13日岩井俊二監督の最新作『ラストレター』は、現在と過去の回想シーンを行き来しながら、手紙の行き違いをきっかけに生まれた2つの世代の恋愛が描かれる。姉・未咲の葬儀の場で、彼女の娘・鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内を受け取った裕里(松たか子)。姉の死を知らせるために同窓会へ出かけるが、本人だと勘違いされたうえ、初恋の相手である作家の鏡史郎(福山雅治、回想・神木隆之介)と再会。彼が姉を今でも想っていることを知った裕里は、本当のことを言い出せないまま、文通をし始める。作家の鏡史郎を演じる神木さんにお話を伺った。追いかける恋をする役には共感できる。演じていて楽しいです。岩井監督は、“優しい映画を撮る監督さん”という印象でした。実際、『ラストレター』の撮影現場には、優しく、ほんわかした雰囲気が流れていましたね。でも、演技をしていて、不思議な感覚に陥ったんです。それは、森七菜ちゃんのリアクションがすごく自然で、演技じゃなく、リアルタイムのものに感じられたから。か細い声で言う「ごめんなさい…」「ありがとう」みたいなセリフなんて、“人は言うよね、こういうふうに”って思ったし、岩井監督は七菜ちゃんに、何をどうやって伝えたんだろう、と気になりました。そんな現場だったから、僕も生身の相手の感情や動きを捉えて、感じて、返していかなきゃダメだと思い、彼女に身をまかせて、演じるのではなく乙坂鏡史郎その人としてやりました。本番中かどうかよくわからない、夢うつつの状態でお芝居をしている感覚があり、すごく貴重な経験になりました。鏡史郎は、ちょっと小心者だけど、内面は爆発したい人。だけど不器用だから発散の仕方がわからなくて、恋をしても一人で悶えている。そんな彼が、好きな人に想いを伝えるために見つけた方法がラブレターを書くことだったけど、きっと、自分が文章が上手いかどうかなんて関係なく、「これだ」と思い込んでしまったんでしょうね。僕からすると、“あんた、告白するよりラブレターを出すほうが恥ずかしいの、わかってる?”って言いたいけど(笑)。でも、メッセージを送るツールがたくさんある今の時代に、あえて手紙を選ぶのは、すごく素敵ですよね。文字には書く人の考え方や人間性が出るし、相手を思う時間も長いもの。無機質じゃなく、密なものだと思います。恋愛映画では、今作や『フォルトゥナの瞳』のように、恋に落ち、一途に想い続ける役が多いです。その理由ですか?僕自身が追いかけたい側だからかもしれません。好きになってほしい、尽くしたい、笑ってほしいという気持ちに共感できるからやりやすいし、演じていて楽しいです。何度か演じたことで、板についてきたというのもあるかもしれないけど。恋する気持ちは、相手を目で追って表現するようにしています。やっぱり、複数の人がいるのに見ちゃうというのが、相手を好きだとか、興味を持っている証だと思うから。今作には、昔の恋愛や想いを引きずっている人がたくさん登場します。僕、過去の何かに縛られている人の感情って、今にも崩れそうな、繊細なものだと思っているし、そういう部分が垣間見えた瞬間には憂いがあって、すごく魅力的に映るんです。そんな人に憧れます。大人になった鏡史郎(福山雅治)と、彼と同じ女性を愛した阿藤陽市(豊川悦司)の二人もそうですよね。過去を吹っ切れているように見えて、全然そうじゃなくて。その事実に気づいた時の表情は言語化できないほどに美しかったし、そういう表情ができる大人になりたいと思いました。完成した作品を試写会で観て、二人が対峙するシーンは大人の世界だと思いました。いずれは僕も、誰かのことを引きずって、不完全燃焼のまま生きてしまい、“その想いをどうやって思い出に変えるんですか?”と問われるような役をやってみたいです。もちろん、今じゃなくて将来!いつかね!だって、僕はまだ、過去を引きずって、掘り返して、傷んでという経験をしていないし、わからないから。いろいろな経験をして、さまざまな感情を味わって、ヒゲとかが似合うような大人になってから、挑戦できたら嬉しいです。どんなに素晴らしい恋もいずれは変化するもの。学校のヒロイン的な存在である未咲と、彼女に想いを寄せる鏡史郎(回想・神木隆之介)。彼の文才を知った未咲は、この階段のシーンで、とある大事なお願いごとをする。同じ部活に入った鏡史郎に、密かに片想いをしている裕里(回想・森七菜)。彼が姉の未咲に一目惚れしたことを知り、ラブレターを書いて想いを伝えることを提案する。夫の勘違いと嫉妬によってスマホを壊されたことをきっかけに、手紙のやりとりを始めた裕里と鏡史郎。しばらく文通を続けていたが、ある時、鏡史郎が会いにやってくる。©2020「ラストレター」製作委員会かみき・りゅうのすけ1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。映画『屍人荘の殺人』が現在、全国公開中。3都市で上演される舞台『キレイ-神様と待ち合わせした女-』に出演している。※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・百瀬 豪ヘア&メイク・MIZUHO(vitamins)インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2020年01月10日1月17日公開の映画『ラストレター』のレッドカーペットイベント&舞台あいさつが9日、都内で行われ、松たか子、広瀬すず、森七菜、神木隆之介、福山雅治が出席した。『Love Letter』や『スワロウテイル』などを手がけた岩井俊二監督の最新作でオリジナル作品となる本作。岩井監督の出身地でもある宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描く。レッドカーペットイベントが終わった後に、劇場に場所を試写会前の舞台あいさつに松たか子らキャスト陣が勢揃い。亡くなった姉の代わりに高校の同窓会に参加したことで初恋の相手と再会して文通を始めることになった主人公の岸辺野裕里を演じた松たか子は「岩井さんが描きたかった世界に呼ばれた私たちが、不思議な魔法のような時間を宮城で過ごして撮りました。他にも魅力的な大人や子ども、動物が出てきて、夢のような不思議な心地のする映画になったと思います」とアピールした。岩井作品初参加となった福山は「岩井さんの作品は当然見ていましたし、オファーは素直にうれしかったです。岩井さんの故郷でもある仙台で得難い体験ができました」と満足げで、久しぶりの共演となった相手役の松について「ものすごく話やすい人だなと改めて思いました。ガッツリは初めてでしたが、お芝居もしやすくて、すごい女優さんだと思いました」と絶賛。松も「(福山とのシーンで)密会して内緒話をするシーンがあって、結構長くおしゃべりをしました。カメラが止まっても続けられそうな空気感をたまに感じるんですが、そういうのを福山さんが導いてくれたと思います」と振り返った。福山とは2017年に公開された映画『三度目の殺人』以来の共演となった広瀬すず。本作では裕里の姉・未咲の高校時代と未咲の娘・鮎美の2役を演じている。福山について広瀬は「集中力がすごすぎて、抜け殻状態になりました。(エネルギーを)吸い取られましたね。『三度目』の時とは違う福山さんを見た気がしました」と福山の俳優としてのすごさを感じ取ったという。また、2015年に日本テレビ系で放送されたドラマ『学校のカイダン』以来の共演となった神木隆之介についても触れ、神木から「前回(ドラマ『学校のカイダン』)は僕がすずちゃんを罵る役でした。そこから始まっているから現場では『お姉ちゃん(広瀬アリス)と演技するぐらい恥ずかしい』と言われました」と話すと、広瀬は「ちょっと照れくさい感じがありましたね。リハでまっすぐ見つめ合うのも変な気分で、眉毛の間とか見てました(笑)」と明かしていた。なお、この日出席予定だった岩井俊二監督は、インフルエンザのため欠席した。映画『ラストレター』は、1月17日より全国公開。
2020年01月10日岩井俊二監督が原作・脚本・編集も手がけた最新作『ラストレター』のレッドカーペットイベント&舞台挨拶が1月9日(木)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、松たか子、広瀬すず、森七菜、神木隆之介、福山雅治が出席した。予想外の寒さに福山雅治「こんな寒い思いをするとは」『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『花とアリス』など、数々の名作を世に送り出してきた岩井監督が、20年以上ものキャリアの中で、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いたオリジナルストーリー。2018年7月から岩井監督の故郷である宮城県での撮影が行われた。劇場前の大階段に敷かれたレッドカーペットに登場した福山さんは「1年ほど前、暑い暑い仙台で撮ったんですけど、お披露目でこんな寒い思いをするとは」と、予想外の寒さに苦笑い。それでも「やっとやっと皆さんに見ていただけること、とてもうれしく思います」と映画のお披露目に喜びの声。舞台挨拶では、ストーリーにちなんで「もし時間を戻せるなら?」と質問され、「老眼になる前ですね。ずっと憧れていた腕時計を最近買ったが、文字盤の数字が小さくて見えないんですよ」と照れ笑いを見せていた。神木隆之介、“大先輩のましゃ兄”の高校時代を好演「髪型もいろいろ調べました」熱烈オファーを受けて、岩井作品に初めて出演した福山さんは「最上の言葉でオファーをいただき、本当にうれしかった」とふりかえり、「もともと岩井さんの作品は見ていましたし、どう撮っているかのすごく興味があったので。しかも(岩井監督の)ふるさと仙台でしょ。得難い体験で、うれしい毎日だった」と話していた。一方、神木さんは福山さん扮する小説家の高校時代を演じており「プレッシャーでしたよ。大先輩のましゃ兄ですから、どうしようどうしようって」と回想。それでも、「現場でましゃ兄の画像を検索して、メイクでほくろを足したんです。それに髪型もいろいろ調べました」と役作りのため、徹底リサーチしたのだとか。福山さんが「とても似ているし、神木くんの演技のたまもの」と太鼓判を押すと、神木さんは「おこがましい!めっちゃうれしいです」と大喜びだった。『ラストレター』は2020年1月17日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2020年01月09日現在上映中のディズニーアニメーション映画『アナと雪の女王2』が、1月5日までで興行収入112億8878万円、動員882万人を記録し、2020年最初の週末興行収入&動員ランキングでは再び1位の座を獲得した。初週末3日間でディズニー・アニメーション史上歴代No.1オープニングという歴史に名を残すロケットスタートを切った本作は、公開から1か月以上経ってもその勢いは衰えず、12月31日には興行収入100億円を突破、さらなる“アナ雪現象”が拡大中。また世界興行収入は前作を超え、アニメーション史上歴代1位を記録した。連日、映画館には本作を観に多くの観客が来場しており、吹き替え版や字幕版をリピート鑑賞する人たちはもちろんのこと、本作ならではの映像美を楽しめるIMAX上映や臨場感のある音響で楽曲を聴くことのできるDolby Atmosなど、上映形態を変え訪れるリピーターも絶えない。また、前作は日本中に“Let It Go”の歌声が溢れたが、今作でも楽曲が人気を博している。中でもメイン楽曲の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」は、「家族でカラオケ行って、『イントゥ・ジ・アンノウン』歌った!」「アナ雪観た後で子供たちがずっと『イントゥ・ジ・アンノウン』歌ってる。」など、早くも日本中が口ずさむ名曲に。さらに、先日MVも公開された神田沙也加が歌うアナのソロ曲「わたしにできること」や、松たか子が歌う「みせて、あなたを」、「ずっとかわらないもの」などの様々な物語を彩る楽曲が、日本中の観客を魅了している。『アナと雪の女王2』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2020年01月06日映画『ラストレター』(2020年1月17日公開)の完成披露試写会が19日に都内で行われ、松たか子、広瀬すず、森七菜、岩井俊二監督が登場した。同作は岩井俊二監督によるオリジナルのラブストーリーで、夫・子供2人と暮らす岸辺野裕里(松)が、姉・未咲の死をきっかけに初恋の人・鏡史郎(福山雅治/神木隆之介)と再会し、そこから始まった手紙の行き違いが姪・鮎美(広瀬)を巻き込んでいく。20年以上のキャリアで熱狂的なファンを生み出してきた岩井監督が、自身の原体験を詰め込んだ集大成として、初めて出身地である宮城でのロケーションで挑む。松の高校時代を演じた森は「実はテレビとかドラマとかを見ながら、松さんのしゃべりかたや仕草を研究しました」と明かし、松はびっくり。「彼女の貴重な時間を私の観察のために使っていただいて、ありがとうございました。個人的に知りたいです」と笑顔を見せる。NODA・MAP『Q:A Night At The Kabuki』でも松と共演した広瀬だが、今作では「あまり一緒のシーンがなくて自由だったというか、一緒に走り回ったりというシーンが多かったので、撮影中はもっとご一緒したかったなという気持ちの方が大きいです」と振り返る。森は「(降谷)凪くんと松さんとみんなで宿題をしらい、ゲームしたりしました。すごく気さくでで優しかったから、犬も一緒に楽しかったです」と撮影中の様子を語った。作品にちなみ、「ずっと恋しているもの」を聞かれたキャスト陣。悩む松&広瀬をよそに、森は「すぐ出てきました。広瀬すずさん」と愛の告白を始める。胸をおさえる広瀬に松がつっこみ、広瀬も松の背中を押すなど、なぜか2人もわちゃわちゃ。森は「お仕事を始める前からずっと好きなんです。お仕事を始める前に『広瀬すずちゃんに会えますか?』と言ったのを覚えていて。『あ〜、5年後とかに会えるかもね』と言われたんですけど、2年でお会いできるなんて思ってなかったですし、何回も作品を見直して、今でも『学校のカイダン』はうちの録画にあります」と熱い思いを明かした。森はさらに「でも、だめと思って。個人的には好きな気持ちは画面には映しちゃいけないと思って、最後まで封印しようと思ったんです。手紙を書いたんですよ。『実は大好きなんです』って。そしたら『知ってたよ』ってお返事くださって」とエピソードを披露。広瀬は「マネージャーさんたち情報で聞いてしまって、お互い人見知りなのに余計にしゃべれなくなってしまって。どきどきしちゃって」と苦笑したが、「お手紙もらって、すっごい綺麗な字で、うれしかったです」と親交を深めている様子だった。
2019年12月19日松たか子主演『ラストレター』の主題歌となっている森七菜の「カエルノウタ」のMVがショートバージョンで公開された。2016年に出身地の大分県でスカウトされたのち、『心が叫びたがってるんだ。』「先に生まれただけの僕」などに出演、今年公開された『天気の子』でヒロインに大抜擢され注目されるようになった森さん。来年公開の『ラストレター』では、岸辺野颯香/遠野裕里(回想)役で出演もしている。今回公開された映画の主題歌であり森さんのデビューシングルとなる「カエルノウタ」は、1月15日(水)にリリース(先行配信中)。これに先駆け、『ラストレター』岩井俊二が監督したMVが到着。水の中のような、学校のような、そのどちらともとれる不思議な空間の中で歌唱をする森さんが映し出される本MV。なんとも幻想的な映像となっている。「すっごく楽しく撮影しました!」と撮影をふり返った森さんは、「幻想的な世界感のMVでカエルノウタにもっと深く踏み込んでください!!」とコメント。岩井監督は「ラストレターのエンディング曲でありながら、これはこれでひとつの短編映画のつもりで詞を書き、映像化しました」と思いを明かし、「森さんには三種類の物語を渡し、そのうちのひとつを本人が選び、歌ってくれました。MVのカエルは初めて自分でCGソフトを使って作ったキャラクターです」と語っている。『ラストレター』は2020年1月17日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2019年12月18日俳優・古谷一行(75)の孫・降谷凪(ふるや なぎ・10)が、20年1月公開の映画『ラストレター』で俳優デビューする。岩井俊二(56)を監督とする同作は、松たか子(42)が主演。さらに福山雅治(50)や広瀬すず(21)、神木隆之介(26)などが出演する。降谷は松が演じる岸辺野裕里の息子・瑛斗を演じる。同役の抜てきにあたって、岩井監督のイメージに合う役者が見つからなかったという。何度かオーディションを行い、約200名の中から降谷が選出された。降谷は出演にあたり、こうコメントを寄せている。《映画の撮影現場に行くのは初めてだったから緊張したけど、スタッフの皆さんに優しくしてもらったので楽しかったです》とし、《休み時間には、岩井監督にオモチャでいたずらをしたりしました。触ったら変形するオモチャで、監督に渡したら「わー!」ととても大きな声で驚いていました。『ラストレター』で経験したことや気持ちを大切に、面白い表現が出来る役者になりたいです》そんな降谷は人気バンド・Dragon Ashのヴォーカル降谷建志(40)と女優のMEGUMI(38)を両親に持ち、さらに祖父は『金田一耕助シリーズ』(TBS系)で金田一耕助を好演した古谷だ。「テレビ番組でも凪さんを古谷一行さん似だと語っていたMEGUMIさんは、初めから凪さんを俳優として育てようとしていなかったようです。子供には進路の選択肢を多く持てるようにしてあげたいと語っていました。凪さんは様々なことを体験した上で、俳優にチャレンジしたようです」(芸能関係者)“サラブレッド”とも言える降谷に、ネットでは期待の声が上がっている。《古谷一行の孫がデビューということはリアル金田一少年ってことですね!!すっげぇ!!!》《降谷建志とMEGUMIの長男・降谷凪くんが俳優デビューするらしいけど、祖父の古谷一行が金田一耕助なんだから金田一少年の事件簿の続編があるなら絶対に金田一役やってほしい》《MEGUMIさんの長男が漂うイケメン感…子供ながらにイケメンって凄!!》
2019年12月09日