柚木麻子さんの新作『あいにくあんたのためじゃない』は、読めば元気が出る短編集。困った状況からの起死回生。絶対へこたれない全6編。「その時どきで一編ずつ書いていったので、全体を通してのコンセプトは特に決めていなかったんです。本にまとめる時に編集者に“タイトルはどうしますか”と聞かれて。ちょうどその頃、モーニング娘。’23の『Wake‐up Call』があまりにいい曲で歌いまくっていたんですが、歌詞にある“生憎あんたのためじゃない”がこの本の内容にぴったりだなと思って。ハロプロにも許可をいただいてタイトルにしました」他人に惑わされることなく、自分のために生きていこう。そんな気持ちになれる全6編。意外なことに、ほとんどがご自身や周囲の実体験に基づいているのだとか。たとえば、中庭で子供が騒いでもOKというルールのあるマンションが舞台の「パティオ8」。緊急事態宣言のさなか、リモートワークの男性から苦情がきて中庭が使用できなくなる。「これは知人の実話がもとになっています。子供を外に出せなくなったことが原因で引っ越していった家庭もあったそうです。その話を聞いて、なんとかハッピーエンドにできないかな、と思って、住民たちが一計を案じる話を作ってみました」一方「トリアージ2020」は、「私の友達が主人公と同じように、コロナ禍に妊娠中のシングルマザーだったんです。彼女の家の近所に私の母が住んでいたので、母に食べ物を届けさせようかと思ったことから思いついた話です」また、「めんや評論家おことわり」は、仕事を干された傲慢なラーメン評論家が、入店を断られ続けてきた人気店にようやく足を踏み入れることができて…という話。「前に、雑誌の特集で、ホモソーシャルな世界として、厳しいルールがあったり、女性や子連れが入りにくいラーメン店について書くことになったんです。まず自分で作ってみようと思って専門書を読み漁り、映画『タンポポ』を繰り返し観て調理の極意をメモして、自分でラーメンを作ってママ友たちに振る舞ったら、かつてない熱狂で受け入れられました。ちやほやされて調子に乗ってラーメン作りを追究しているうちに、腕組みして友人がスープを味わっている顔をじっと観察するという、漫画に出てくるラーメン店店主みたいになってしまって。気づけば自分自身がホモソーシャルな世界に染まっていたんです。自分が敵認定しがちな人のことを、好きにはなれないけれど、ちょっと分かったことはよかったです」そんな経験からできたこの短編、意外な結末が待っている。他に、地方都市に転勤した女性が年下の女の子の夢を叶えようと先走る「BAKESHOP MIREY’S」、起死回生をはかる元アイドルの男が動画がバズり中の女性を探す「スター誕生」など、どれも軽快でアイロニカルな短編ばかり。スカッとした気持ちになりたい時に、ぜひ。『あいにくあんたのためじゃない』過去の記事が炎上、謝罪文を出したラーメン評論家の佐橋に、出禁だった人気店から声がかかり――「めんや評論家おことわり」ほか5編。新潮社1760円ゆずき・あさこ2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞、同作を含む『終点のあの子』で単行本デビュー。’15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。※『anan』2024年4月3日号より。写真・土佐麻理子(柚木さん)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2024年04月03日「リビングの松永さん」での好演も話題の藤原大祐が、NHK夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」にてドラマ初主演。教師役に初めて挑戦する。原作は、2023年にテレビアニメ化された同名人気漫画「柚木さんちの四兄弟。」(小学館「ベツコミ」連載中)。主演を務める藤原さんは、2019年に俳優デビュー後、ドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」「恋する母たち」「転職の魔王様」、映画『モエカレはオレンジ色』『リゾートバイト』など数々の話題作に出演。現在放送中の「リビングの松永さん」(主演・中島健人)ではヒロインに想いを寄せ、三角関係となる人気キャラクターを演じ、その切なく繊細な演技が好評を博している。また俳優活動の傍ら、2023年10月に“TiU”の名義でシンガーソングライターとしてメジャーデビューを果たし、TikTokでは楽曲「Human Melody」の弾き語り映像が約100万回再生を記録するなど音楽シーンでも注目され、2月・3月には東京・大阪にて自身初のZeppライブを成功させたばかり。そんな俳優・音楽アーティストと2つの顔で活躍中の藤原さんが、配信ドラマ「神様のえこひいき」、映画『追想ジャーニー』に続き、テレビドラマでは初主演となる今作で、一家の大黒柱であり四兄弟をまとめる長男役、そして初めての教師役にも挑戦。“年下枠”の多かった藤原さんが新たな挑戦を見せる。<藤原大祐コメント>僕が演じる柚木隼は、23歳新米教師、4人兄弟の長男で、一家の大黒柱的な存在。つい最近まで中高生を演じていたのに今回はまさかの教師側ということで。お話をいただいた時は少し驚きましたが、新たな自分に出会えるのではないかとワクワクしています。そして、弟たちがとにかく可愛くて、それぞれが魅力的なので、撮影に入るのが凄く楽しみです。観てくださる方の毎日の楽しみになれるよう頑張ります。あらすじ2年前に両親が突然亡くなり、弟3人の面倒をひとりで見ている柚木家の長男・隼(藤原大祐)。仕事に家事にと奮闘しているが、一人で抱え込んでしまうこともしばしば。ある日、仕事から帰ってくると、三男・湊(山口暖人)と四男・岳(永瀬矢紘)がまだ帰ってきていないと、次男・尊(大野遥斗)から告げられる。隼と尊は慌てて2人を探しに行く。実は湊は、同学年の尊よりも子ども扱いされることに常々不満を持っていた。そんな時に、弟の岳が両親との思い出の場所に行きたがっていることを知り、自分にも兄らしいことができることを証明しようと岳を連れて出かけたのだった。しかし湊は、人混みの中、岳とはぐれてしまう…。果たして四兄弟は無事に会うことができるのか!?夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」は5月27日(月)より毎週月~木曜、22時45分~NHK 総合にて放送開始(全32話)。(シネマカフェ編集部)
2024年03月08日ランドセルを中心に親子の景色を彩るブランド「+CEL(セル)」では、2025年モデルの予約販売がスタート。展示販売会「+CEL CARAVAN 2025」も全国各地でいよいよはじまります。2025年モデルの「PLAIN」シリーズは、伝統的なフォルムを追求した佇まいは変わらず、新色としてブラウンとグリーンが加わり、子どもたちにやさしい機能もアップデート。ランドセルの蓋であるかぶせ裏には、染色家でアーティストの柚木沙弥郎さんの作品もあしらい、毎日の開け閉めの時間をやさしく彩ります。[+CEL ランドセル 2025年度モデル]カラー:レッド・ブラック・キャメル・ネイビー・ブラウン・グリーン素材:人工皮革(アンジュエール)・撥水加工かぶせ蓋パターン:無地・柚木沙弥郎デザイン(あかつき・よろこび・のぞみ・きぼう)価格:66,000(かぶせ裏 無地)、77,000円(かぶせ裏 柚木沙弥郎デザイン) ※いずれも税込価格染色家でアーティストの柚木沙弥郎さん。「+CEL」のロゴも柚木さんによるもの。染色でつかう型染の技法を用いて描かれている。柚木さんがロゴや「かぶせ」裏の作品に込めたエールは、小さな子どもたちはもちろんのこと、ランドセルを贈る大人たちにも向けられています。* 柚木さんのインタビュー は、「+CEL(セル)」オフィシャルサイトでご覧いただけます。展示販売会『+CEL CARAVAN 2025 』は、2月23日(金)~25日(日)の期間、LIGHT BOX STUDIO AOYAMAでの開催を皮切りに、大阪、京都、名古屋、奈良、神戸、岡山、福岡、北海道、富山など全国各地約20箇所で開催。小学校に通う6年間、背中から子どもを支える存在として、子どもの心を励ます存在として。子どもの大切な時間をともに紡ぐ仲間のようなランドセルであるように。…そんな想いが込められた「+CEL」のランドセルの世界観を親子で体感してみてはいかがでしょう。展示販売会「+CEL CARAVAN 2025」東京|会期|2024年 2月23日(金)- 25日(日)|会場| LIGHT BOX STUDIO AOYAMA|時間| 10:00-18:00(最終日-17:00まで)*その他、全国各地約20箇所の会場で随時開催。 詳細は 『+CEL CARAVAN 2025』ランドセルの展示販売会 、 @cel_family_ をご覧ください。*展示販売会ではご予約の方が優先となります。ご来場予約をご利用ください。空き状況により、ご予約なしでもご来場いただける場合がございますが、 混雑時は順番にご案内となります。詳しくは上記ホームページをご覧ください。お問い合わせ:+CEL
2024年02月23日株式会社小学館ミュージック&デジタルエンタテイメントが提供するオンラインくじサービス「大当たり!オンラインクジら」にて、2023年10月12日(木)より『柚木さんちの四兄弟。』オンラインクジらを販売開始いたします。『柚木さんちの四兄弟。』 オンラインクジらベツコミ(小学館)で連載中の『柚木さんちの四兄弟。』から、藤沢志月による原作イラストを使用した限定グッズがオンラインくじに登場します。「オンラインクジら」でしか手に入らない、四兄弟(隼・尊・湊・岳)の尊いグッズが盛りだくさんです。■概要『柚木さんちの四兄弟。』オンラインクジら販売期間 : 2023年10月12日(木)12:00~2023年11月30日(木)16:59販売価格 : 1回770円(税込)販売ページ: 賞品一覧(※画像はイメージです)■賞品ラインナップA賞:ダイカットクッション(全4種)※えらべる仕様B賞:アクリルスタンド(全4種)C賞:アクリルキーホルダー(全12種)D賞:缶バッジ(全15種)■おまけ賞10連セットを購入すると、ミニカード1枚をもれなくプレゼントいたします。・第1弾 10月12日(木)12:00~10月25日(水)16:59単体ショット 全4種(隼・尊・湊・岳)から1枚・第2弾 10月25日(水)17:00~11月8日(水)16:59家族ショット 全4種から1枚・第3弾 11月8日(水)17:00~11月30日(木)16:59ペアショット 全6種(隼&尊・隼&湊・隼&岳・尊&湊・尊&岳・湊&岳)から1枚■リポストキャンペーンX(旧Twitter)にて「オンラインクジら」公式アカウントと「ベツコミ」公式アカウントをフォロー&対象の投稿をリポストすると、抽選で4名様に「藤沢志月先生の直筆サイン入りイラスト色紙」と「D賞缶バッジ 全15種」のセットが当たります。■「大当たり!オンラインクジら」とはスマホやPCからいつでも簡単に楽しめるハズレなしのオンラインくじサービスです。大人気のキャラクターはもちろん、ここでしか手に入らないオリジナル商品も続々登場予定!公式サイト : 公式X(旧Twitter): @_onlinekujira権利表記 : (C)藤沢志月/小学館■「柚木さんちの四兄弟。」とは柚木さんちは隼(はやと)、尊(みこと)、湊(みなと)、岳(がくと)の4人兄弟。長男の隼を中心に毎日を楽しく、忙しく力一杯暮らしています。家庭で、学校で、ご近所で巻き起こる、涙と笑いと感動の未体験ファミリーグラフィティ!!著・藤沢志月ベツコミ(小学館)にて連載中1~最新15巻好評発売中 TVアニメ 2023年10月5日放送スタートアニメ公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月12日今年で101歳を迎える今もなお、染色家として多くの作品を作り続ける柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう)。染色家、工芸家、絵本作家とマルチに活躍し続けてきた彼の作品は、どれも愛らしい。そんな彼の創作を語る上で欠かせないのが、同時代を共に歩んできた仲間たちの存在。『柚木沙弥郎と仲間たち』では、柚木の染色作品を中心に、一緒に切磋琢磨してきた陶芸家・武内晴二郎や舩木研兒(ふなき・けんじ)、工芸家・鈴木繁男らの作品も展示。柚木の師である染色家・芹沢銈介(けいすけ)を中心に結成された染色家の団体「萌木会」の仲間たちも取り上げる。仲間がいたから極められた、作る楽しみと生きる喜び。東京帝国大学(現・東京大学)で美術史を学んだ柚木は、倉敷にある大原美術館の売店で目にした芹沢の型染カレンダーに感銘を受け、染色に関心を持つように。日本民藝館の創設者・柳宗悦(むねよし)の紹介で芹沢に弟子入りした柚木は、彼に勧められ静岡県由比の染物屋・正雪紺屋(しょうせつこうや)で住み込みの修業を始める。厳しい修業時代にも交流を重ねたのが陶芸家の武内だ。彼とは初対面の日から急速に親しくなり、生涯の友に。同じく陶芸家の舩木は島根県松江市にある布志名(ふじな)焼舩木窯の5代目で、柚木と親交を深めたひとり。英国の伝統的な技法に倣った舩木の動物文様の作品は、スポイトを使って描かれることでも有名。また柳宗悦唯一の内弟子であった工芸家の鈴木は、柚木に民藝の本意を伝え、それは柚木の創作に大きな影響を与えた。誰にとっても想いを分かち合える仲間の存在は大きい。柚木はその後、師匠が主宰した「萌木会」の活動にも精力的に取り組むように。萌木会が制作した浴衣は「萌木浴衣」と呼ばれ広く支持を集めた。芹沢は当時人気を博していたテキスタイルデザインに負けるな、とメンバーを叱咤激励したとか。彼らはそんな固い結束力のチームでもあった。そんな彼らが切磋琢磨して作り上げた作品は、どれも創作を楽しんでいる様子が伝わる名作ばかり。改めて「成長する人の陰に、いいライバルあり」は事実だと納得させられる。切磋琢磨した仲間たちとの日々。芹沢に弟子入りする契機となった型染カレンダーに、武内晴二郎や舩木研兒、鈴木繁男の作品も紹介。民藝作家の個性にも注目したい。《注染水玉文布》柚木沙弥郎 1950年代 510.0×91.0cm(部分)日本民藝館蔵《黄釉鳥文鉢》舩木研兒 1952年頃 11.5×40.0cm 日本民藝館蔵生活を彩る柚木作品。量産化できる注染という技法で作られた柚木の布は、洋服や帯だけでなく服地やカーテン、タペストリーなど様々な用途に用いられた。写真右《型染爪文帯地》柚木沙弥郎 1991年(部分)日本民藝館蔵写真左《型染飾布「メキシコ人物」》柚木沙弥郎 1970年代(部分)日本民藝館蔵協業で広まる、萌木会の活動。師匠の芹沢が主宰した萌木会は個人ではできない幅広い仕事の場。カレンダーやカードなど布以外の制作も、萌木会として行った。《沖縄笠団扇文着物》芹沢銈介 1960年頃 日本民藝館蔵柚木沙弥郎と仲間たち日本橋髙島屋S.C.本館8階ホール東京都中央区日本橋2‐4‐19月6日(水)~25日(月)10時30分~19時30分(最終日は~18時。入場は閉場の30分前まで)会期中無休一般1200円ほかTEL:03・3211・4111(代)柚木沙弥郎1922年東京生まれ。染色家。型染による染布、染絵などの作品を制作し、国内外で数多くの個展を開催。絵本の仕事や立体作品、グラフィックの仕事にも取り組む。女子美術大学名誉教授。2021毎日デザイン賞受賞。※『anan』2023年9月6日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2023年09月05日東京・砧公園にある世田谷美術館では、館の収蔵品を中心に、彫刻家・土方久功(ひじかた・ひさかつ/1900-1977)と染色家・柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう/1922-)の多彩な作品を紹介する二人展を、9月9日(土)から11月5日(日)まで開催する。考古学や民族学への関心も背景として、1929年から10年以上にわたって南洋のパラオやサタワル島で暮らした土方は、現地の人々や風景を主題とした彫刻や絵画を制作すると同時に、周辺の島々の生活様式や儀礼、神話などの調査も行った。帰国後は世田谷区の自宅で制作を続け、木彫レリーフやブロンズ彫刻、水彩画を数多く残したほか、民族誌学的調査の成果をまとめた著書や詩集、絵本も出版した。一方、「民藝」の思想と芹沢銈介に影響を受けて染色の道を志した柚木は、身近な日常にある面白いものや楽しいことをアイデアの源として、大胆で力強い造形を行う作家だ。海外でメキシコの玩具などを目にした経験が、より自由な表現へと向かう契機となったという。型染による染色作品のほか、ガラス絵や版画、立体作品、絵本などにも取り組み、100歳を迎えた今も精力的な活動を続けている。直接の接点はないというふたりの芸術家だが、両者ともに多彩な表現の広がりを見せ、立体や平面、絵本まで幅広く創作を展開している芸術家であることから、今回の二人展となった。世田谷美術館の収蔵品に加え、ご遺族や作家自身の所蔵する作品と資料を加えて、ふたりの創造の世界を紹介する試みとなる。同展の見どころのひとつは、雑誌『母の友』(福音館書店)に寄せた土方の挿絵原画が初公開されること。また、南洋の島での体験について、土方自身が記した言葉が作品とともに紹介されるのも興味深いところだ。一方、柚木を紹介する章では、体感型の展示も目を引く。柚木が絵本の登場人物をもとにつくった表情豊かな指人形作品《町の人々》の展示が絵本の世界を体感させてくれる一方、旅先で集めた民芸品などを並べた空間は、柚木のアトリエを垣間見させてくれることだろう。多彩な展観を通して、ふたりの芸術家の創造の世界に親しみたい。<開催情報>『土方久功と柚木沙弥郎――熱き体験と創作の愉しみ』会期:2023年9月9日(土)~11月5日(日)会場:世田谷美術館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)料金:一般500円、65歳以上400円、大高400円、中小300円公式サイト:
2023年08月02日「あの店の「激辛ラー油」を買いに…日帰りで子連れ箱根旅へ!」前編 の続きです。お目当てのラー油が購入できるお店「湯本ハイカラ中華 日清亭」は手打ちの麺が楽しめる人気店。夜間営業の始まる17時にあわせて入店するも、すぐにお客さんでいっぱいに。訪れるたびに「次は違うものも食べてみたいね」などと話しているくせに、毎度頼むメニューは固定化してしまっています。だって美味しいんだもの……揚げワンタン・肉団子・唐揚げ・焼き餃子・もやしそばあたりをベースに余力があれば他のものを食べてみよう……と言いつつ、やっぱり揚げワンタンやもやしそばを追加する。揚げワンタンはその薄さ、口の中でほろほろと儚く砕ける繊細な歯応えが素晴らしく、まめは初めて食べた瞬間「なにこの綺麗な味」という感想をぶち上げ、我が家の伝説になっているほど。もやしそばは安定と信頼の「一生食べられる味」。旨味たっぷりの優しいスープが胃を温め、もっちりした麺ともやしのシャキシャキのマリアージュが脳を楽しませてくれます。少し刺激が欲しい時には、各テーブルに置いてある自家製のラー油をほんの少し垂らします。このラー油こそが今回の旅の目的である>「激辛ラー油」です。その名の通り辛い! そして黒い!映えなんて意識していないストイックなラー油、そして絶品。これがひとつ350円(※税別)で、店内でのみ購入できるため、私は箱根に行くたびに必ず購入しています。中華系のお料理に合うのはもちろんですが、お店の若いスタッフさんが教えてくれた「卵かけご飯に少しかけると最高です」というアドバイスにハマり、我が家のTKGのお供として殿堂入り!お腹いっぱいでお店を出ると夕方の6時。「湯本ハイカラ中華 日清亭」は箱根湯本の駅のほど近くにあるので、そのまま駅でお土産を買ってサクッと帰宅できてしまいます。翌日学校があっても負担にならないボリュームの日帰り旅。子どもたちもこれは定番化しても良いんじゃない!? とのお墨付きをくれたので、ちょっと日常を離れたい時の定番プランとなりました。
2023年02月24日温泉大好きなまめとゆめこのリクエストで箱根へ行く機会が多く、とはいえ子連れ旅行となると家族全員が楽しめる場所は限られてくるので、訪れる場所はなんとなく毎回同じになってくる。そうなると俄然効率良く動けるようになってきて「これは日帰りでもいけるんじゃないか」という自信が湧いた。手荷物最小限でロマンスカーに乗って、サクッと箱根日帰りなんて素敵……出不精&心配性な私の外出スキルがグッと上がった感じがする。子どもたちも大喜びで賛成してくれたので、思いたったが吉日とばかりにそのまま出かけることにしました。そして旅にはやっぱり目的が必要(モチベーション的な意味で)ということで、今回はラー油を買うことを目標に設定。実は私、旅先でラー油を買うことを楽しみとしているライトなコレクターでして、箱根でしか買うことができないお気に入りがあるのです。表参道の駅からロマンスカーに乗り、景色を楽しみながら約1時間半。お昼時の箱根はどこの飲食店も人で溢れています。お目当てのラー油のあるお店も例外ではなく、とりあえず夕方の営業開始時間を狙って、ひとっ風呂楽しみながら「箱根湯寮」でのんびり待機することになりました。我が家はいつも温泉つきの個室を2時間。軽い食事を取ったり、マッサージを楽しんだりしながら家族4人でひと休みするのにちょうど良いプランなのです。 「あの店の「激辛ラー油」を買いに…日帰りで子連れ箱根旅へ!」 後編 へ続く
2023年02月24日目黒区駒場の日本民藝館では、2023年1月13日(金)より、染色家・柚木沙弥郎の生誕100年を記念した展覧会『生誕100年 柚木沙弥郎展』を開催する。同館が所蔵する国内屈指の柚木沙弥郎のコレクションより、初作品から近作までの染色作品を紹介する展覧会だ。100歳にしてなお現役で活動している柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう/1922-)。ガラス絵、版画、肉筆、絵本など、様々なジャンルで活躍しているが、やはり、彼の真骨頂は、型染や注染など、無垢な模様と澄んだ色彩が織りなす、染色作品の数々だ。1922年、東京田端に、洋画家の柚木久太の次男として生まれた柚木は、美術史を学ぶために東京帝国大学に入学するも、学徒動員により出征。復員後、倉敷の大原美術館に勤務していた時に、染色家・芹沢銈介の作品に出会い、民藝運動や工芸への関心を深めていった。そして、1947年に芹沢銈介に弟子入り。染色家への道を進むことになる。その1年後、柚木は早くも初作品を完成させている。それが「紅型風型染布」。この貴重な作品は、民藝運動の主唱者・柳宗悦に見せた第一作目で、現在、日本民藝館の所蔵となっている。同展では、この「紅型風型染布」ほか柳自身が収集した柚木作品に、作者本人が同館に寄贈した代表作や型染ポスターなども紹介する。また、柚木の作品を館所蔵の古作と併陳し、時代や産地、手法の異なる作品とのコラボレーションも試みられる。もともと古い工芸品やプリミティブな造形にも通じるぬくもりを持つ柚木作品。古い民藝作品との相乗効果により、レトロだけれども新しく、生気に満ちた、唯一無二の魅力を際立たせることだろう。<開催情報>『生誕100年 柚木沙弥郎展』会期:2023年1月13日(金)~4月2日(日)会場:日本民藝館時間:10:00~17:00(最終入館は16:30まで)休館日:月曜(祝日の場合開館、翌日休)料金:一般 1,200円/大高 700円/中小 250円公式サイト:
2023年01月12日女性たちの本音を代弁、考察し、鼓舞する小説を書き続ける柚木麻子さん。『きょうの料理ビギナーズ』などでの連載をまとめた、単著での初エッセイ集『とりあえずお湯わかせ』も、必ずや共感を呼ぶだろう一冊だ。タイトルの由来は、お母さまの口癖。重い腰を上げるとっかかりとして、家訓のように柚木さんにも引き継がれているという。人気作家の初めてのエッセイ集は、元気を取り戻すためのカンフル剤。「連載の最初にそう書いたのですが、すぐに、実は母が桐島洋子さんのベストセラー『聡明な女は料理がうまい』から、ある部分のエッセンスをとったものだとわかって。小耳に挟んだところでは、料理家の故・小林カツ代さんも『お湯わかせ』と言っていたらしいです。’80年代から女性たちをエンパワーメントしてきた彼女たちの核にもなった名言であり、コンビニもSNSも時短アイデアも便利家電もいまほどないとき、まずはお湯というのは、家事を担っていた人にとってのライフハックでもあったのだなと。それを聞いて読んで育った私も、見習っています」エッセイのテーマは広く、料理やワンオペ育児のこと、小さなイベント、コロナ禍、思い出、フェミニズム…。どれも、むちうちが心配になるほど首肯してしまう。「私の理想のエッセイとは何かと考えてみたら、妄想が暴走するものなんです。私自身が、うっかり『良さそうなこと』に飛びついて、実行してしまうタイプですし」連載中に、女子教育に貢献した河井道の半生を軸にした長編小説『らんたん』を執筆。資料として、戦時中の婦人雑誌などを読み込んだ。「戦争の苦しい状況を楽しくする工夫とかが面白くて。それによかれと飛びついて、後悔することになってもいい。大切なのは声を上げること、連帯することだと言いたいですね」読むと、この4年ほどに日本で何が起きたかが、ありありとわかる。「子どもに野菜を食べさせなきゃとか、ものすごい工夫していましたね、私。子どもは『野菜は大人になったら食べる。いまはまだそのときじゃない』と理屈で抵抗できるくらいに成長していますが(笑)。ただ、私だけでなく社会もメディアも変わった。私への仕事のオーダーも、ジェンダーに関するものが増えました」現在もエッセイは連載中。柚木さんの書く“いま”には、読者の“いま”を見つめるヒントもてんこ盛り。『とりあえずお湯わかせ』連載エッセイ(2018年~’22年3月)、他誌に書いたもの、書き下ろし(章ごとに「後日談」、各編にセルフコメント)を合わせた59編。NHK出版1650円ゆずき・あさこ1981年、東京都生まれ。2010年にデビュー短編集『終点のあの子』を刊行。’15年、『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。『BUTTER』など著書多数。※『anan』2022年11月16日号より。写真・土佐麻理子(柚木さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2022年11月14日展覧会「柚木沙弥郎 life・LIFE展」が、京都の美術館「えき」KYOTOにて、2022年11月11(金)から12月25日(日)まで開催される。染色家・柚木沙弥郎の“くらし&人生”を感じる展覧会柚木沙弥郎は、2022年に100歳を迎えた現在も現役で活動する染色家・アーティストだ。染色のほか、版画、人形、絵本などさまざまな作品を制作・発表。国内の公立美術館のみならず、フランス国立ギメ東洋美術館でも展覧会を開催するなど国内外で評価されている。「柚木沙弥郎 life・LIFE展」では、“くらし”と“人生”をテーマに、柚木が1990年代から手掛けるカラフルで愉快な絵本作品の原画約80点や、紙粘土と布で作られた人形、型染めで布に模様を大胆に染めた色とりどりの染色作品約30点を展示する。“ワクワク楽しい”展覧会限定グッズも本展では、柚木の作品にちなんだグッズを多数展開。A3変形型の判型で作られた大きな作品集は、広巾布の長さが2~3メートルほどもある染色作品をはじめ、愉快な絵本の原画、紙粘土と布で作られた人形の図版を収めた図録。今回キュレーションを務めた林綾野による柚木のインタビュー「心を形で残す」も収録し、大充実の特製アートブックだ。“イヌ”と“スケボー”ワンポイントのトレーナー日本製Tシャツの先駆けとなる「色丸首」を開発したTシャツメーカー、久米繊維工業とコラボレートしたトレーナーも登場。柚木によって描き下ろされた“イヌ”と“スケボー”の絵柄をワンポイントとした、染み込みプリントのヴィンテージ風に仕上げた。マグやポストカードなどもまた、長崎の波佐見町でつくられた白山陶器による別注豆皿やマグ、染色作品や絵本の原画を採用したポストカード、マスキングテープなど見て楽しいカラフルなグッズが多彩に展開される。【詳細】柚木沙弥郎 life・LIFE展会期:2022年11月11日(金)~12月25日(日)会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接開館時間:10:00~19:30(入館は閉館30分前まで)入館料:一般 900円、高・大学生 700円、小・中学生 500円※障害者手帳の提示者と同伴者1名は、当日料金より各200円割引。※作品展示やイベント内容は変更、または中止になる場合あり(最新情報は美術館ホームページにて確認のこと)グッズ:・展覧会図録『柚木沙弥郎 life・LIFE展』5,500円※図録表紙は4種類。数量に限りある商品あり。※図録には京都展で展示のない作品も収録されている。・KYOTOピンバッチ 880円・ポストカード(11種) 各165円<展覧会限定>・大判ポストカード(8種) 各220円<展覧会限定>・白山陶器 life・LIFE豆皿(4種) 各2,200円<展覧会限定>・白山陶器 life・LIFEマグ(2種) 各4,950円<展覧会限定>・マスキングテープ(2種)各825円<展覧会限定>・Life・LIFEカスタムタイル(12種) 各880円<展覧会限定>・くるみボタンブローチ(10種) 各1,320円・久米繊維工業 life・LIFE トレーナー(2種/M・L) 各6,600円<展覧会限定>・久米繊維工業 life・LIFE Tシャツ(4種/S・M・L) 各4,950円<展覧会限定>※数量限定商品があるため、品切れの場合あり。※本展は写真撮影が可能。・撮影には注意事項あり。会場内の掲示を確認のこと。・混雑時などは撮影を制限する場合あり。・状況により中止の場合あり。【問い合わせ先】TEL:075-352-1111 (ジェイアール京都伊勢丹・大代表)
2022年11月14日日本を代表する染色家、柚木沙弥郎(ゆのき さみろう/1922-)。2022年9月17(土)より、『柚木沙弥郎の100年―創造の軌跡―』展が開催される。場所は、かつて柚木が教鞭をとり、学長もつとめた、女子美術大学相模原キャンパス内にある女子美アートミュージアム。100歳を迎えた現在もなお、日々制作に取り組む柚木の、創造の軌跡と教育者としての顔を紹介する展覧会だ。東京帝国大学(現・東京大学)入学後に学徒動員され、戦後は倉敷の大原美術館に就職した柚木。彼はこの時期に民藝運動の提唱者、柳宗悦の紹介で、染色家・芹沢銈介に師事し、染色の道を志した。同展ではまず、柚木の最も代表的な技法「型染」を紹介。なかでも1950年代中期、柚木が女子美工芸の学生とともに試行し考案した広幅布による「注染」や、「柚木レッド」と呼ばれる深い赤が魅力的な「型紙防染」など、柚木が得意とした技法に焦点を当てる。モダンなモチーフが大胆な構図のなかににじむ、柚木ならではの手仕事の世界が堪能できる。また、実際の教育現場で開催される展覧会らしく、柚木自身がその創設に尽力し、教師として愛情を注いだ、女子美術大学の工芸科での姿にも迫る。「生活の美」をモットーに、常に学生自身が考えることを促した彼自身の教育の精神を、「色とパターン」「技法」といったキーワードをもとに紹介する。そのほか、書籍の装丁やポスターなどのグラフィック作品や、女子美退職後に挑戦した空間表現の展示、また彼が日々作品を生み出したアトリエのイメージも再現。柚木沙弥郎の世界を多角的に知ることができる。《たすき文》1969年 岩立フォークテキスタイルミュージアム蔵《三月》2001年岩立フォークテキスタイルミュージアム蔵書籍の装丁作家蔵《女子美術大学杉並校舎・工芸科染工房での柚木沙弥郎と学生型染の授業⦆1967年頃女子美術大学蔵【開催概要】『柚木沙弥郎の 100 年-創造の軌跡-』会期:2022年9月17日(土)~10月17日(月)※会期中無休会場:女子美アートミュージアム時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:500円公式サイト:
2022年09月09日「はじめての独立短編集が出せて本当に嬉しいです」と、柚木麻子さん。新作『ついでにジェントルメン』は一編一編独立した話を収録した作品集だ。刊行を喜ぶわけは巻頭の「Come Come Kan!!」を読めば分かる。新人作家・覚子(さめこ)が、単発作品として書いた短編を元に連作集を書けと言われてスランプに陥る話なのだ。編集者からのダメ出しと説教に疲弊する彼女に、ある日突然話しかけたのは文藝春秋の創業者、菊池寛の幽霊。気ままな寛に振り回されながら、覚子は少しずつ解放されていく。女性も男性も解放してくれる、豪快で痛快な初の独立短編集。「私もデビュー当時、書くつもりのない連作集の依頼が続いて、断れずに悩んでいたんです。この短編を書いたことで勇気が芽生えて、これを収録する本は連作にしたくない、と伝えることができました」収録されるのは一話完結だからこそのユニークな設定&展開の作品ばかり。どれも女性陣は逞しく生きていて痛快。一方男性陣は、ホテルで子ども連れの客に翻弄される老作家や、独善的な考えで女性専用車両に乗り込む迷惑男もいれば、女性に協力的な人物も。たとえば「あしみじおじさん」では、秘密裡に貧困女性をサポートしようとする男性が登場。「『あしながおじさん』など小さい頃に好きだった欧米の少女小説の現代日本版をやってみました。大人になって気づいたのですが、ああいう児童小説って、富める者が貧しい者を支えるという、シェアの精神が描かれていたんですよね。明るくて物事をはっきり言う少女が周囲に気に入られるパターンも多かったんですが、あれは持たざる者だって自己主張していいというメッセージだったんだなって思って」印象に残るのはやはり菊池寛。最終話は昭和初期に実在した女性限定のアパートの話で、この建物の喫茶店に出資したのが菊池寛だという。「彼は当時にしては女性に理解があったようです。才能があれば男女関係なく起用したし、出資しても必要以上に口出ししなかった。彼のように、無理に女性を守るヒーローやナイトになろうとせず、“ついでに”存在するくらいのつもりでいたほうが、みんな楽になるんじゃないかな、と思いました」コミカルな展開でさんざん笑わせながらも、古くさい男女観を気持ちよく粉砕してくれる7編だ。柚木麻子『ついでにジェントルメン』編集者の堅苦しい説教に落ち込む新人作家・覚子が出会ったのは、自由すぎる作家・菊池寛の幽霊で――。愉快痛快な7つの独立短編を収録。文藝春秋1540円ゆずき・あさこ2008年に文藝春秋主催のオール讀物新人賞を受賞、’10年に受賞作を含めた作品集『終点のあの子』でデビュー。’15年に『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。近著に『らんたん』。©文藝春秋※『anan』2022年6月1日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年05月29日『あのこは貴族』『ここは退屈迎えに来て』の原作者である作家・山内マリコと「伊藤くん A to E」や「ナイルパーチの女子会」などで知られる作家・柚木麻子が発起人となり、「原作者として、映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます。」と題した声明を、4月12日に発表。山内さんは「一連の性加害報道を受けて、さすがにここでアクションを起こさないのはどうなんだ」として「映画化経験のある知人作家まで、という小さな括りで賛同者を集めました」とコメントした。声明は、原作者である作家と映画業界は「特殊な関係にあります」との書き出しで、「私たちは、映像化のお話をいただき、許諾することはできても、制作に関わることはほぼありません。演者の方々が登場人物に息を吹き込み、想像でしかなかった物語がスクリーンに映し出される感動は、作者として何にも代えがたい幸せです。けれどそれが、どのような環境で作られるか、私たちは知り得ないのです」と制作現場までは踏み込めない事実を語る。しかし、「原作者の名前は、映画の冒頭にクレジットされ、その作品がいかなるものであっても、自分の生み出した物語である責務を負います」と作品に対する責任があることを示し、「映画制作の現場での性暴力・性加害が明るみに出たことは、原作者という立場で映画に関わる私たちにとっても、無関係ではありません。不均等なパワーバランスによる常態的なハラスメント、身体的な暴力、恫喝などの心理的な暴力等が、業界の体質であるように言われるなかで、今回、女性たちが多大なリスクを背負って性被害を告白したことは、業界の内外を問わず、重く受け止めるべきと考えます。声をあげてくださった方々の勇気に応えたく、私たちは、連帯の意志を表明します」と断言した。「映画業界の内部にいる人たちが、今回の件について意思を表示しづらい状況にあることを、関係者を通じ、目の当たりにしました。外部にいて、なおかつ特殊な関係性を持つ原作者である私たちならば、連帯し、声をあげられるのではないか」とステートメントを発表したきっかけを明かすとともに、「この声明が、閉じた世界で起こる性加害の抑止力になることを願います。同時に、出版界でのセクシュアルハラスメントを根絶するために、これまで我々が立ち上がってこなかったことへの自戒と反省でもあり、今後は変えていきたいという意志表明でもあります。そしてまた我々自身も、ハラスメントの加害者になりうるという意識を持たなくてはなりません。映画界が抱える問題は、出版界とも地続きです」と出版界についても言及。「環境そのものを大きく変えてゆく必要がある」とし、「二度とこのような事態が起きないよう、私たちも、契約の段階から、適切な主張をしていきたいと思います。今後、万が一被害があった場合は、原作者としてしかるべき措置を求めていけるよう、行動します。また、このことについての理解と協力を、出版業界にも求めます」とした。「物語を安心して委ねられる映画業界を望みます」との言葉で締めくくられた声明には、山内さん、柚木さんほか、賛同者として芦沢央、彩瀬まる、井上荒野、小川糸、窪美澄、津村記久子、西加奈子、蛭田亜紗子、ふくだももこ、三浦しをん、湊かなえ、宮木あや子、村山由佳、山崎ナオコーラ、唯川恵、吉川トリコ(五十音順)といった、数多くの映画・ドラマの原作者として知られる錚々たる女性作家たちが名を連ねている。(text:Reiko Uehara)
2022年04月13日IDÉE とのコラボなど現在も注目を集める99歳の染色家・アーティスト、柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)さん(1922~)。彼の展覧会『柚木沙弥郎life・LIFE』が、立川のPLAY! MUSEUMで開かれています。染色作品や絵本原画が並ぶ展示空間は、ワクワク感であふれています!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 234『柚木沙弥郎life・LIFE』では、創作活動70年超のアーティスト、柚木沙弥郎さんの作品約150点を展示。温かみのある布作品や、ほっこりする絵本原画、ユーモラスな人形など、彩り豊かな世界が広がっています。柚木さんは、作品制作だけでなく商業意匠も手がけています。最近ではインテリアショップ、IDÉEとのコラボが注目されましたが、ほかにも数多くのデザインを担当。日本各地でロゴやパッケージなどを制作しています。調べてみたところ、筆者の自宅近くにある民藝品店の看板や、よくお取り寄せする和菓子店の包装紙も柚木さん作と判明。きっと、みなさんの身近なところにも柚木さんデザインがあるはずです。本展では、誰もが親しみを感じられる柚木さんの作品群が一堂に集結。優しくて温かい「柚木ワールド」にたっぷりと浸れます。学徒動員、染色家転身、パリで成功…柚木さんは1922年、大正時代に東京・田端で誕生。父親は洋画家で、幼いころから絵を描くのが大好きだった少年は、東京帝国大学(現・東京大学)文学部美学美術史科に入学します。1943年、学徒動員で兵隊となり、終戦後は岡山の大原美術館に就職。そこで柳宗悦の民藝運動に出会い、美術館をやめて工芸・染色の道に進みます。1950年、女子美術大学の専任講師に就任。学生を指導するかたわら、染色家としてさまざまな作品を制作し個展も開きます。1987年には、同大学の学長に就任。1991年に退職した後は絵本原画も手がけ、染色、デザイン、造形など幅広いジャンルで活躍しています。また、柚木さんは国内だけでなく海外でも精力的に個展を開き、2014年にはフランス・パリのギメ東洋美術館で大規模な展覧会を開催し、大きな成功を収めます。99歳になる現在も、毎日絵を描くなど創作活動を続けています。ワクワクする作品がいっぱい!では、本展の見どころからいくつかピックアップしてご紹介。まずは、絵本の原画やスケッチなどを展示した「絵のみち」。柚木さんは72歳のとき、はじめての絵本を刊行。その後、ジャズピアニストの山下洋輔さんや、詩人の谷川俊太郎さんと一緒に本を出したり、宮沢賢治の絵本原画を担当したり、絵だけでなくお話も自ら手がけたりと数多くの本を出版しています。会場には、約80点の原画を展示。シカやネコなどの動物たちが楽しそうに飛び跳ねていたり、生き生きとした人物が描かれていたりして、見ているだけでワクワクします。学生時代に戦争を経験された柚木さんには「戦火に散った友人たちの分も、自分は何かしなくてはいけない」という想いが常にあるそうです。どの作品からも、柚木さんの“丁寧に生きる”というメッセージが伝わってくるようです。作家本人が感動…!「布の森」もうひとつの見どころは、約50点の染色作品が天井からつるされた「布の森」。柚木さんの作品は、初期のころは人物や動物などの模様が多く、近年では抽象画風のデザインに変化。会場には、幅広い年代の作品が集まっています。この空間に入ると、色とりどりの布に囲まれ、まさに森の中にいるような感じ。ダイナミックな展示に圧倒されます。床に敷かれている白い砂利も、作品をより美しく幻想的に引き立たせていて、展示室を歩いていると美術館にいることを忘れてしまいそうです。「布の森」の展示空間については、美術館が実施したインタビューで、作家本人が「涙が出るほど感動する」と述べています(※)。まさに圧巻の展示で、どの世代の人が見ても感激すること間違いなしです!キュートなオリジナルグッズも!最後に、ミュージアムショップにもお立ち寄りください。PLAY! MUSEUMのオリジナルグッズや、IDÉEのグッズも購入できます。特にタイルのデザインは、とってもキュート。全種類揃えたくなります。『柚木沙弥郎life・LIFE』は1月30日まで開催。Information会期:~1月30日(日)会場:PLAY! MUSEUM開館時間:平日:10:00-17:00(入場は16:30まで)休日:10:00-18:00(入場は17:30まで)観覧料:一般¥1,500、大学生¥1,000、高校生¥800、中・小学生¥500※最新情報などの詳細は公式サイトをご覧ください。
2022年01月10日読めば先人の女性たちから元気をもらえる。そんな小説が柚木麻子さんの『らんたん』だ。主人公は柚木さんの母校である、恵泉女学園の創設者、河井道だ。「文芸部のコーチとして母校に出入りしていた頃、道先生が広岡浅子や村岡花子といった、朝ドラのヒロインのモデルになった人たちと写った写真を見つけて、なんだろうこの人脈、と思って。学校には白洲次郎の義父の樺山伯爵から贈られたのではないか?と噂されるワニの剥製や、篤姫の家紋の入った葛籠(つづら)があったりして、それも前から謎でした」執筆のもうひとつのきっかけは、老婦人が起死回生のために自宅をお化け屋敷に改造する『マジカルグランマ』を構想した時のこと。「学校のそばに道先生の右腕だった一色ゆりさんのご家族のお宅があって、そこが増改築を繰り返した面白い建物で。参考にと屋敷の図面を借りた時、それがゆりさんが道先生のために建てた建物だと知ったんです」河井道に興味を持ち調べてみると、知れば知るほど面白い人物だったことが判明。小説化する際には「堅苦しくないエンタメにしよう」と決めた。「男性の偉人伝に比べて、女性の偉人伝ってエンタメが少ないことがずっと気になっていたんです」1877年生まれの道。少女時代、メンター的存在となる新渡戸稲造との出会い、米国留学、帰国後の教師職(その時の教え子がゆりである)、学校設立の夢…。生涯が語られるなか、有島武郎や津田梅子、野口英世に徳冨蘆花ら、当時の有名人が続々登場して驚く。「たとえば有島武郎とは面白い関係で、有島は道先生に認めてもらいたがっているのに道先生は邪険に扱っている。そうした部分がおかしくて、膨らませていきました」また、社会変革に尽力した女性たちの姿がとても眩しい。「恋愛ばかり注目される柳原白蓮は後に平和活動をしていたし、大杉栄とのスキャンダルで有名な神近市子は実は頑張り屋だし、山川菊栄がキレッキレだったり。当時、彼女たちは衝突し合いながらも、女性の教育や参政権に向かって行動していった。全員が完璧というわけではなかったけれど、だからこそ誰一人欠けても駄目だったと思います。そういう彼女たちのことも知ってもらえたら」道もそんな一人。教育熱心だが堅苦しくはなく、楽しいことを次々に提案する人だったようだ。「さまざまな文化を吸収してみんなに教えるYouTuberみたいな人。恵泉って修養会だの合唱コンクールだの行事がやたら多かったり、ディスカッションの授業があったり、制服がなかったり、生徒が話し合って校則を決めたりしていて。道先生について調べるうちに、そうした学校の方針が全部腑に落ちました」52歳でようやく学校を設立した道だが、やがて日本は戦争に突入。その時の揺れる思いも描かれる。「道先生も時勢に逆らえなかったことをちゃんと書きたくて。田辺聖子さんの“今の判断で歴史上の人を裁くな”という趣旨の文章が支えになりました。村岡恵理さんが義理の祖母、村岡花子について書いた『アンのゆりかご』と、田辺聖子さんの評伝小説『ゆめはるか吉屋信子』のフェアな描き方も参考になりました」スピーディで賑やかな物語に夢中になりながらも、道が繰り返し唱えるシェアの精神や、暗い道を照らす光を継承していこうとする思いがしっかりと伝わってくる。この先、読み継がれていくであろう名作だ。『らんたん』女子学校教育の黎明期に、自身の理想を追求した河井道。彼女を支えるゆりとのシスターフッドや、著名人たちとの交流、時代の変化を盛り込みながら、波乱に満ちた生涯を描くエンパワーメント大河小説。小学館1980円ゆずき・あさこ2008年にオール讀物新人賞を受賞、’10年に『終点のあの子』でデビュー。’15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。近著に『BUTTER』など。撮影・齊藤晴香※『anan』2021年11月17日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2021年11月14日ドラマをこよなく愛する作家・柚木麻子さん。毎クール、注目ドラマをピックアップし、鋭い考察を加えて魅力を深読みします。オードリー・ヘップバーンから小芝風花まで。残念な女子の描き方にも時代の変化が…?“ダサい”設定のヒロインを小芝風花が丁寧に好演。『彼女はキレイだった』(以下かのキレ)は昔はみんなの憧れのまとだったが、今ではすっかり冴えなくなったヒロインを小芝風花が好演した。本家の韓国ドラマに忠実にふわふわヘアーにしてはいるが、髪型ふくめ冴えない要素はとくに見当たらない。しかし、小芝は実写版『魔女の宅急便』を受けて立った演技力で「この人は冴えないってことになってんだなあ」と視聴者に呑み込ませることに成功している。常にテンパっていて、人から舐められそうな律儀さを醸し出しているのだ。五話では髪はストレートに、メイクやファッションも「大変身」を遂げた。単に「CANMAKE」の小芝風花に戻っただけであるが、成長していく描写を丁寧に積み重ねていたので、視聴者も素直に拍手を送るだろう。あと、特筆すべきは「ダサい」とからかわれるものの、容姿そのものに関する言及は巧妙に避けられている。残念なのはあくまでも「センスがない」という理由付けがされているところに時代性を感じる。この潮流は『プラダを着た悪魔』(‘06年公開)からか。香里奈が変身を遂げる日本版『プラダ』こと『リアル・クローズ』(‘09)でも、上司の黒木瞳が批判したのは彼女の容姿ではなくセンスである。『かのキレ』の舞台もまた、センスが重要視されるファッション誌だ。今回は「冴えないということになっている」設定の歴史を振り返ってみたいと思うが、オードリー・ヘップバーンぬきに語れないだろう。シンデレラストーリーを得意とするオードリーは最初「冴えない」女子として登場することが多い。もちろん地味といわれる服装さえスタイリッシュに着こなしているのだが、観客はスクリーンの世界を楽しみたいあまり「このオードリーは冴えないということになっているんだなあ」と呑み込んできた。しかし、映画が唯一の娯楽ではなくなるにつれ、製作陣のリアリティへの甘えがちょっとでも見えるなり、観客はそっぽを向くようになった。近年のハリウッドでは様々な人種、容姿、体型、年齢の俳優を積極的に主役にし、社会問題にも向き合いながら、ラブコメルールを日々アップデートし続けている。しかし、見る目が養われつつあるのは、日本ドラマの視聴者だって同じなのだ。なにしろ、『ひと夏のプロポーズ』(‘96)の頃は、あの坂井真紀が「ブ」と罵倒されていたのだから。記号的な「冴えないとされるアイテム」(‘90年代は国内外問わずメガネが主流)を身につけているわけでさえなかった。確か、視聴者からも「坂井真紀を冴えないとするには無理がある」という声が多かったと記憶している。そんな無茶を成立させるために、本ドラマが使用したのは、突然の夏の土砂降りである。坂井真紀がずぶ濡れでしょんぼり歩いている場面は印象的だった。いつからか、残念キャラには転倒とずぶ濡れがセットになった。「ブ」という罵倒がドラマで多用される時代はその後、長いこと続く。なにしろあの『ブスの瞳に恋してる』が流行ったのは‘00年代である。森三中の大島美幸との出会いや結婚生活を夫・鈴木おさむが描いたこのエッセイは大人気で、同じく森三中の村上知子、稲垣吾郎というキャストでドラマ化されたほどだ。村上知子演じる「美幸」は努力家で魅力もあるが、ルッキズムにとらわれた人々から貶められる。そんな彼女に手を差し伸べる稲垣吾郎演じる「おさむ」をまるで王子様のように描くのに、激しい違和感があった。あれは鈴木おさむの中での自分像なのか?妻へのひどい扱いを「世間はそういうもの」としていったん消化してエンタメ化し、自分に一番良いポジションを与えたあたり、森三中ファンとしては怒りを覚える。にもかかわらず、最後まで観てしまったのは美幸の背中を押す室井滋など女性たちとの関係がすばらしいのと、倖田來未「恋のつぼみ」がめちゃくちゃ好きやったからである。悔しいことに、リメイク版『ブスの瞳に恋してる2019』まで放送されている。こっちはミソジニーまでひどい。怒りながらまたもや最後まで観てしまったのは富田望生の名演技と、Dream Amiがカバーした「恋のつぼみ」もめちゃくちゃ名曲やったからである。鈴木おさむ、どこまでも女性に救われているな。このように「冴えないということになっている」設定はルッキズムと直結することが多い。しかし、ベッキー主演金曜ナイトドラマ『アンナさんのおまめ』だけは一風変わったやり方でこれを切り抜けている。奇しくも『ブス恋』無印と同じ2006年放送だ。美人のアンナさんへの誘いや羨望をすべて自分に向けられたものとする親友・リリの勘違いを描いた、鈴木由美子の漫画原作コメディである。リリに浴びせられる「勘違いス」にひっかかりは感じるものの、そこは鈴木由美子の世界観で、リリは漫画にしかできない方法でキュートでファニーな小動物のように表現されているし、アンナとリリの男たちからの分断をはね返すシスターフッドは痛快だった。だから、リリ役があのベッキーと聞いた時、不安しかなかった。ベッキーといえば太陽のような魅力の持ち主で、当時は演技畑ではなかった。リリの役はただでさえ難しい。「冴えないということになっている」容姿ではあるが、彼女自身は自分を「冴えないとは思っていない」。リリはいつも自信満々で完璧なおしゃれをしている。一体どんなふうにして映像化するのか、固唾を飲んで見守ったのだが、ベッキーはやってくれた!漫画チックなくねくねした動きとオーバーな顔芸で周りをドン引かせ、アンナ役の杏さゆりが男に口説かれるたびに、ものすごい早さで割って入って「アンタは私のタイプじゃないからァ!」と肩をそびやかしてつっぱねる。異性全員が自分に好意があると勝手に悩み、一人でブツブツつぶやき、激しくもだえる。「冴えないということになっている」人間が自信満々だからイタくて面白い、というより、単に「ぶっ飛びすぎていて常人には理解できない」愉快な女性像を生み出した。原作の根幹を変えることなく、親友との信頼関係、勘違いからくる笑いまですべて成功に導いた。しかし、このドラマの視聴率は深夜帯ということもあってか振るわなかった。私は今こそベッキーの振り切れた演技を地上波でもっと観たい。ラブコメにつきものの「冴えないということになっている」設定、振り返れば少しずつ進化してきたことはわかるが、容姿差別が論外なのはもちろんのこと、センスが悪かろうが、そもそも冴えなかろうが、周囲に不当に貶められない世界が描かれればそれが最高だ。自信を身につけた瞬間、ヒロインはパワーを持つ。私たちが見たいのは結局のところ、その輝きだけなのだから。『彼女はキレイだった』は、フジテレビ系にて今年7月~9月、毎週火曜21時~放送された。原作:チョ・ソンヒ脚本:清水友佳子、三浦希紗出演:中島健人、小芝風花、赤楚衛二、佐久間由衣ほか『ひと夏のプロポーズ』(‘96年・TBS系)誰もが羨む“3高”男性との結婚が破談となり、ショックのあまり会社も辞めてしまった恵(坂井真紀)。再就職もうまくいかず、踏んだり蹴ったりの恵は夕立に降られる。雨宿りする彼女の前に、ある男(保阪尚輝)が現れ、新しい生活と恋のバトルが始まる。インターネットを通じて視聴者参加型の形をとるなど、新しい試みに挑戦したドラマ。脚本:鈴木貴子出演:坂井真紀、保阪尚輝、稲森いずみ、仲村トオル、高岡早紀、野際陽子ほか『ブスの瞳に恋してる』(‘06年・フジテレビ系)バラエティ番組などを手掛ける売れっ子放送作家の主人公・山口おさむ(稲垣吾郎)。担当する番組は次々と高視聴率を叩き出し、超美人モデルの蛯原友美(蛯原友里)と付き合うなど、絶好調の日々を送る。そんなある日、おさむは群馬県から上京してきた女優の卵・太田美幸(村上知子)に一目惚れしてしまい…。原作:鈴木おさむ脚本:マギー出演:稲垣吾郎、村上知子、蛯原友里、大森南朋、MEGUMIほか『アンナさんのおまめ』(‘06年・テレビ朝日系)自分のことを美人でモテモテと信じ切るポジティブ人間、桃山リリ(ベッキー)。親友であり、皆が認める美人の西園寺アンナ(杏さゆり)の彼氏、坂上恭太郎(柏原収史)の行動がすべて自分への恋のアタックだと勘違いし、その陽気でぶっ飛んだ性格と言動で、周囲に大騒動を巻き起こす。原作:鈴木由美子脚本:高山直也、深沢正樹、福島治子出演:ベッキー、杏さゆり、柏原収史、徳井義実、滝沢沙織、高橋ひとみ、草刈正雄ほかゆずき・あさこ1981年、東京都生まれ。2008年、「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞受賞。小学館webきららにて「らんたん」連載中。※『anan』2021年9月29日号より。イラスト・サイトウユウスケ(by anan編集部)
2021年09月28日IDEE TOKYO(東京都千代田区/グランスタ東京B1F)に併設するIDEE Galleryでは、2021年1月29日から2021年3月2日の期間、これまでイデーで展示会を行ってきた8名のアーティストによる作品を紹介する「"IDEE Life in ART" Exhibition」を開催いたします。IDÉE Life in ARTは、“日常芸術”をテーマにアートを紹介するイデーのプロジェクトです。日々の暮らしの中でアートをもっと身近に感じていただけるよう、有名無名、時代性、国内外関係なく、クリエーションに共感するアーティストや作家の作品紹介から企画展、コラボレーションなど、幅広い取り組みを行っています。本展では、これまでイデーで展示会を行ってきた8名のアーティストを紹介する展示会を開催いたします。参加アーティスト(五十音順)井上陽子(いのうえ ようこ)コラージュ・アーティスト。京都造形芸術大学・洋画コース卒業。偶然性や自然にできるリズムを大事にして、紙とドローイングを組み合わせ、コラージュ作品を制作。坂本紬野子(さかもと ちのこ)1992年生まれ。2016年イギリス、ロンドン芸術大学キャンバウェルカレッジオブアーツ彫刻科卒業。2018年帰国し現在は長崎を拠点に制作。大学在学中に陶芸をはじめ、集めたモチーフや形のインスピレーションを元に手びねりという技法で制作している。釉薬は自ら調合したものを使い、古さと新しさが混在する色とテクスチャーを求め日々実験を重ねている。田上允克 TAGAMI(たがみ)1944年山口県の農家に生まれる。大学で哲学を学んだ後、29歳で上京。偶然入ったアトリエで絵を描くことの楽しさに取り憑かれて以来、40年以上「時間が足りない」と休む事なく1日平均3~7点の作品を描き続けている。松林誠(まつばやし まこと)高知県生まれ。創形美術学校研究科版画課程修了。パリ国際芸術会館に一年間滞在し活動。セブンデイズホテルプラス(高知)のアートワークをはじめ、ミナ・ペルホネン、ギャラリーフェブなど、日本各地で個展を開催している。モリソン小林(もりそん こばやし)1995~1999年の間イデーに在籍し独立。インテリアデザインと施工に携わりながら、鉄を主体とした金属や倒木などによる彫刻作品を制作。山口一郎(やまぐち いちろう)画家。香川県在住。セツ・モードセミナー卒業後、イラストレーターとして雑誌広告の仕事に携わる。現在は青山のDEE’S HALLなどで定期的に個展を開催し、海外のギャラリーでも展示会を行う。山根大典(やまね だいすけ)1984年生まれ。京都市立芸術大学卒業。海や湖で拾い集めた流木や、何かの部品や金属片、家具の端材など組み合わせ、主に動物をモチーフとした彫刻を制作している。柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)染色家。1922年東京生まれ。柳宗悦が提唱する「民藝」との出会いを機に、芹沢に弟子入りし染色の道を志す。1955年、銀座のたくみ工芸店にて初個展。以降50年以上にわたり制作を続け、数多くの作品を発表する。フランス国立ギメ東洋美術館、日本民藝館をはじめ国内外で展覧会を開催し、好評を博す。【基本情報】"IDÉE Life in ART" Exhibition期間:2021年1月29日(金)~2021年3月2日(火)場所:IDÉE TOKYO 併設 IDÉE Gallery | 入場無料東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内 グランスタ東京 B1F営業時間:8:00~20:00※改札外からのご利用の場合は、JR東日本東京駅を区間に含んだ乗車券類または入場券(140円)をお買い求めのうえ、ご入場ください。▼店舗情報IDÉE TOKYOJR東日本最大規模のエキナカ商業施設「グランスタ東京」のB1階に、イデーの新業態である「IDÉE TOKYO」がオープン。▼IDÉE「生活の探求」をテーマとし、オリジナルデザインの家具をはじめ、インテリア小物、グリーン、アート、音楽や飲食に至るまでを総合的に手掛け、人々がその人自身の価値観や個性に寄り添った“真に豊かで優雅な生活”を実現するのを後押しするインテリアブランド。空間を彩るアート作品を身近に感じてもらう「Life in Art」プロジェクトを展開しています。URL: www.idee.co.jp▼良品計画 企業情報サイト企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月29日2002年版から始まった「ほぼ日手帳」は、2021年版で20年目という節目の年を迎えます。たった1種類の手帳本体とカバーというスタートでしたが、20年の間に豊富なラインアップをそろえるようになりました。株式会社ほぼ日は、2020年9月1日 午前11時より「ほぼ日手帳 2021」を順次発売します。発売から20年を迎える「ほぼ日手帳 2021」のテーマは「handwrite(ハンドライト) / 人は、書く。」 このテーマにちなんだ、今年の注目ポイントは「JAPAN MANGA CLASSICS」シリーズです。手書きから生まれる物語を通して長年多くの人々を魅了してきた、日本の名作漫画とのコラボレーションを実現しました。そのほか、国内外のさまざまなアーティストとのコラボレーションも。2020年9月1日 午前11時より、ほぼ日手帳公式ウェブショップ「ほぼ日ストア」のほか、全国のロフトなどで発売開始します。※商品によって発売日が異なりますので、詳しくは公式サイトも併せてご覧ください。 日本の名作漫画とのコラボレーション「JAPAN MANGA CLASSICS」シリーズ(10月発売)「ドラえもん」「鉄腕アトム」「らんま1/2」「ちびまる子ちゃん」の手帳ラインアップが登場します。●ドラえもん シリーズ(デザイン:大島依提亜)© Fujiko-Pro枚目の写真 左:「きせかえカバーキット」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 6,100円+税コミックスをモチーフにした、たのしい仕掛けが詰まったカバー。 「ドラえもん」のロゴがシルバーでプリントされた透明のカバーと「きせかえペーパー」2枚で、きせかえをたのしめます。どこでもドア、スモールライトなどの「ひみつ道具シール」も付いています。▶詳細はこちら: 枚目の写真 右:「おーい!ドラえもん」weeks(週間タイプ)2,400円+税てんとう虫コミックスの扉絵が、ブルーメタリックの仕様で光ります。表紙には片手をあげて飛びはねる、笑顔のドラえもん。胸には黒で「2021」の数字が入っています。▶詳細はこちら: ●鉄腕アトム シリーズ(デザイン:TSDO 日下部昌子)© Tezuka Productions左:「空をこえて」weeks(週間タイプ)2,400円+税表紙には、真剣な表情で今まさに飛びたっていくアトムを、あざやかな赤色でプリント。青と黒のストライプが勢いを感じさせます。 表紙や背の「2021」は、つや消しの銀色で箔押ししました。▶詳細はこちら: 右:「アトム・データ」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 5,500円鉄腕アトムは、天馬博士が科学省の総力を結集して作ったロボット少年。そのアトムの設計図を、エナメルの生地に大きくプリントしました。ペンさしには「鉄腕アトム」のロゴが入っています。▶詳細はこちら: ●らんま1/2 シリーズ(デザイン:秋山具義)© 高橋留美子/小学館左:「1/2」weeks(週間タイプ)2,600円+税主人公 早乙女乱馬の「変身」を、週間タイプの手帳weeksに表現しました。手帳を持ち、左右に角度を変えると、乱馬が男の子になったり、女の子になったりと変身します。角度によって絵柄が変わる、レンチキュラー印刷を施しています。▶詳細はこちら: 右:「らんまオールスターズ!」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 5,500円「らんま1/2」の見どころはたくさんありますが、最大の魅力はやはり、バラエティに富んだキャラクターがたくさん登場すること。そんな登場人物たちが、手帳カバーに勢ぞろいしました。▶詳細はこちら: ●ちびまる子ちゃん シリーズ(デザイン:名久井直子)© さくらプロダクション左:「まる子のおしゃれ手帳」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 6,700円+税曼荼羅のようなモチーフは、作者のさくらももこさんが連載の扉絵などでよく用いていたもの。この柄をネクタイ生地で再現するため、名久井直子さんとともに何度も綿密な調整を重ねました。まる子の表情も、さくらももこさんの絵そのものです。(特製ステッカー1枚付)▶詳細はこちら: 右:「雨上がり」weeks(週間タイプ)2,400円+税さくらももこさんの「雨上がり」という一枚絵を手帳に。葉っぱや花、服のタッチ、色の濃淡など、隅々までさくらさんの筆跡を味わえる手帳です。裏面には金の箔で、さくらももこさんのサインが入っています。▶詳細はこちら: 世界中で愛されている「セサミストリート」とのコラボレーション●セサミストリート シリーズ150以上の国々や地域で、50年以上も親しまれている子ども向け教育番組とのコラボレーション。TM/©️Sesame左:「サニーデイ」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 5,500円+税▶詳細はこちら: 中央:「クッキーモンスター」カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 7,500円+税▶詳細はこちら: 右:「エルモ」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 5,500円+税▶詳細はこちら: 右下:「Smile!」weeks(週間タイプ)2,400円+税▶詳細はこちら: 糸井重里がプロデュースしたロールプレイングゲーム「MOTHER」のコラボレーション●MOTHER シリーズ1989年の登場以来、多くのゲームファンを魅了し続けている「MOTHER」。今年も4種類の手帳が登場!左:「ゆくてをふさがれた!」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 4,800円+税▶詳細はこちら: 中央:「はしごごっこ」カズンサイズ(A5)(1日1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 1万円+税▶詳細はこちら: 右:「はしごごっこ」オリジナルサイズ(A6)(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 6,500円+税▶詳細はこちら: 右下:「たびのなかまたち」weeks(週間タイプ)2,400円+税▶詳細はこちら: 国内外のアーティスト × ほぼ日手帳 2021 のコラボレーションイラストレーター、絵本作家、コスチュームアーティスト、染色家。それぞれの作品が手帳カバーになりました。●和田誠 シリーズ日本を代表するイラストレーターであり、グラフィックデザイナーの和田誠さん。和田誠さんが描かれた「週刊文春」第1号の表紙絵「時を超える鳥」(1977年5月12日号)が、ほぼ日手帳カバーになりました。エアメールをくわえた緑の小鳥には「表紙は読者へのおたより」という思いがこめられています。左:「時を超える鳥」カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 7,000円+税▶詳細はこちら: 中央:「時を超える鳥」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 4,800円+税▶詳細はこちら: 右:「星座を抱いて」weeks(週間タイプ)2,400円+税400年前の星座図を元に描いた表紙の絵(週刊文春 2002年11月7日号)を、少し目の粗いキャンバスのような用紙にプリントしました。▶詳細はこちら: ●ショーン・タン シリーズショーン・タンはオーストラリア生まれの絵本作家。移民をテーマに5年の歳月をかけて描かれた代表作『アライバル』(2006年刊行)より、作中で主人公がたどり着く街の風景をプリントしました。現代を代表する新進気鋭のイラストレーター・絵本作家であると同時に、舞台監督や映画のコンセプトアーティストとしても活躍。9年かけて映画化した『ロスト・シング』で、2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しています。現在、メルボルン在住。左:「ARRIVAL」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 4,800円+税▶詳細はこちら: 右:「ARRIVAL」weeks(週間タイプ)2,400円+税▶詳細はこちら: ●ひびのこづえ シリーズこの絵はもともと、ひびのこづえさんがセット衣装を担当しているEテレ「にほんごであそぼ」の落語コーナー「花鹿亭」のために描かれたもの。「どこに行っても鹿が、きれいな花の中にいる世界をつくりたくてセットの周りに花を植え、座布団にもクレヨンで花の絵を描きました」と、ひびのさん。鹿がたたずむ桃源郷のような、花咲きみだれる世界。美しく華やかな手帳カバーができました。左:kadan(グレー)オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 5,200円+税▶詳細はこちら: 右:kadan(ホワイト)カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 7,500円+税▶詳細はこちら: ●柚木沙弥郎 シリーズ97歳を迎えてなお、精力的に活躍を続けている染色家、柚木沙弥郎さんによる描き下ろし。「日常の『なんでもないもの』に対していかに愛着を持ち、おもしろがれるか」が大切だと柚木さんはいいます。「もし、ふと印象に残ったものがあったら、自分で想像しなおして、頭の引き出しに貯めておくといいと思います。」日常の中であたりまえにあるもの、取るに足らない小さなこと。そこに目を向けることで、見過ごしていた「面白さ」を発見できるかもしれません。左:「少年と犬」オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体 1万500円+税▶詳細はこちら: 右:「椅子とバケツ」weeks(週間タイプ)2,400円+税▶詳細はこちら: 人気ファッションブランドと作った、ほぼ日手帳カバーCandy Stripper、mintdesignsは初めてのコラボとなりました。そして、定番のLIBERTY FABRICS。●Candy Stripper シリーズ設立25年、愛され続けているブランド Candy Stripperとコラボレーションしました。SPRUCED UPとは「特別な場面のために、身なりを整える」という意味。その名の通り、えりつきの服を着た猫の表情はどこかキリッとしていて、でもかわいらしさがあふれていて、思わず見入ってしまいます。えり部分にはジョーゼット生地、さらにほんもののリボンが縫いつけられています。左:SPRUCED UP CAT(CANDY PINK)カズンサイズ・A5(1日1ページ タイプ)手帳カバー+本体セット 1万1,500円+税▶詳細はこちら: 右:SPRUCED UP CAT(LILAC)オリジナルサイズ(A6)(1日1ページ タイプ)手帳カバー+本体セット 8,500円+税▶詳細はこちら: ●mintdesigns シリーズ ※10月発売一度見たら忘れられない、独創的なプリントや素材のファッションを提案するブランド、mintdesigns。zig-zagは、mintdesignsのチャレンジングな精神を象徴するような生地。変則的なジグザグの柄をあざやかなカラーでプリントした、コットンのキャンバス地。そこにPVC加工をほどこし、さらにシボを空押し加工したものです。生地の特性上、汚れに強いのもうれしいところです。左:zig-zag(pink)カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 1万1,500円+税▶詳細はこちら: 右:zig-zag(white)オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 8,500円+税▶詳細はこちら: ●LIBERTY FABRICS シリーズイギリスで生まれ、世界中にファンをもつLIBERTY FABRICS。今年も、3タイプのコラボレーションが実現しました。左:LIBERTY FABRICS / Betsy Berry カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 1万500円+税▶詳細はこちら: 中央:LIBERTY FABRICS / Lockwood オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 6,800円+税▶詳細はこちら: 右:LIBERTY FABRICS / Forbidden Fruit (weeksカバー) カバーのみ 1万2,000円+税 ※週間タイプの手帳weeksをセットして使用します。▶詳細はこちら: ミナ ペルホネンの美しいファブリックが、手帳カバーやトートバッグになりました刺繍や染め、織りといったさまざまな技法で生地を作り、長く大切に着られる服を手がけているブランドです。●ミナ ペルホネン シリーズ上段 左から右:piece, (weeks mix) 2万2,000円+税 カバーのみの価格です。 ※抽選販売▶詳細はこちら: カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)1万1,500円+税▶詳細はこちら: オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)8,000円+税▶詳細はこちら: / gray カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)1万6,000円+税▶詳細はこちら: / navy オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)1万2,000円+税▶詳細はこちら: トートバッグ 8,000円+税▶詳細はこちら: 下段 左から右:piece, / cousin mix 2万3,500円+税 ※抽選販売▶詳細はこちら: / original mix 17,000円+税 ※抽選販売▶詳細はこちら: (weeksカバー)1万2,000円+税 カバーのみの価格です。▶詳細はこちら: / カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)1万2,000円+税▶詳細はこちら: / オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)8,500円+税▶詳細はこちら: 土屋鞄製造所 × ほぼ日手帳 初めてのコラボレーション ※抽選販売こちらの商品は職人の手によって1点1点つくられており、製造数に限りがあるため、抽選販売となっています。●土屋鞄製造所 シリーズランドセルづくりから始まった土屋鞄は、長年たくさんの人生の「はじまり」を支えています。また「ほぼ日手帳」も同じく、毎年みなさんの1年の「はじまり」を応援しています。そんなことから「はじまりの手帳」というコンセプトが生まれました。いろんな「はじまり」を、この手帳といっしょに迎えてもらえたらうれしいです。左:はじまりの手帳(ROLL) オリジナルサイズ・A6(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 3万4,000円+税▶詳細はこちら: 中央:はじまりの手帳(ROLL) カズンサイズ・A5(1日1ページタイプ)手帳カバー+本体セット 4万5,000円+税▶詳細はこちら: 右:はじまりの手帳(KEY) ※11月発売(ほぼ日5年手帳)手帳カバー+5年手帳セット 3万7,000円+税▶詳細はこちら: 薄い手帳本体にしっかりフィットする「day-free」専用カバーが登場!昨年登場して、たちまち人気になった手帳本体「day-free」。携帯性に優れた専用カバーができました。「day-free」は、月間カレンダーと方眼のメモノートが1冊になった、新しい手帳です。今回、スリムな手帳本体にフィットする、専用の手帳カバーをつくりました。手帳がカバンの中で開いてしまうのを防ぐ、バタフライストッパー機能もついています。内側には、カードが入れられるポケットも。しおりは1本、ついています。●BSライト シリーズオリジナルサイズ(A6)2,700円+税、カズンサイズ(A5)3,900円+税。(いずれも、手帳カバー+day-free本体セットの価格)左:BSライト / ブラック ▶詳細はこちら オリジナル(A6): カズン(A5): 中央:BSライト / ブルー ▶詳細はこちら オリジナル(A6): カズン(A5): 右:BSライト / レッド ▶詳細はこちら オリジナル(A6): カズン(A5): 【公式ウェブショップ「ほぼ日ストア」購入特典】 ほぼ日のふでペン2021年版「ほぼ日手帳」本体を、公式サイト内ウェブショップ「ほぼ日ストア」や、直営店舗「TOBICHI」(東京・京都)、渋谷PARCO内「ほぼ日カルチャん」でご購入の方に「ほぼ日のふでペン」を差し上げます。今年のテーマ「handwrite(ハンドライト)/人は、書く。」にちなみ、「手で書く」ことの楽しさ、面白さをより感じていただければ、と選びました。「handwrite」「HOBONICHI TECHO」の文字が入ったオリジナルデザイン。太く書いたり細く書いたりの調整がしやすく、ほどよい太さの「ふでペン」です。一緒に使うと楽しい「ちいさいかきぞめ半紙」も付けました。書いたら、手帳に貼ることもできます。(「day-free」「weeks」は特典対象外です。あらかじめご了承ください。)【イベント情報】「ほぼ日手帳 2021」新作発表会■日時:2020年8月25日(火)~ 9月13日(日)11時~21時※8月31日(月)は18時閉場、9月5日(土)は17時閉場■会場:ほぼ日曜日(渋谷PARCO 8階)東京都渋谷区宇田川町15-19月から発売する新作ラインアップを実際にご覧いただけるイベントです。発売から20年目を迎える「ほぼ日手帳」の歴代手帳カバーの展示のほか、手帳と文具の筆記体験コーナーもあります。また、9月1日からは商品をご購入いただけます。詳しくはこちら。 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR 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2020年08月25日モダンに美しくアップデートされた和柄アイテムは、好みの素材を選んで、まずは小物から取り入れてみたい。親近感がわく温かみのある逸品で、良い新年のスタートが切れそうな予感。仕事にも使える、名作オンリーワンノート。絞り技法で染め上げた和紙をカバーに採用した『ポスタルコ』のクラシックノート。柄を切り取る位置で印象も異なるので、お気に入りを探してみて。左・Kelp Green、右・Moss各¥2,000(ポスタルコショップ TEL:03・6262・6338)環境にも優しいクラフトバッグ。デザイナー深澤直人が手がけたSIWA×柚木沙弥郎の和紙製バッグ。ポリエステルリサイクル繊維を使った素材で、紙独特の風合いを出しつつ、耐久性もバッチリ。M W28×H45.5cm¥5,500(SIWA×柚木沙弥郎/ラウンドロビン TEL:03・5542・0658)200年以上の歴史が織りなす、大人のハンカチーフ。兵庫県の播州織で作られたハンカチーフ。織り込まれたオレンジ糸は金木犀をイメージしたもので、オリジナルのテキスタイルと相まって、澄みきった大人の印象に。45×45cm¥2,500(hatsutoki/島田製織株式会社)草花や幾何学の文様など、趣向を凝らした上品アイテム。型押しで文様があしらわれた、京都の西陣にある工房「かみ添」の封筒。職人の手によって作られているため、その日の環境で仕上がりに変化が。一点一点の表情の違いも楽しい。3枚入り各¥1,000(かみ添/パピエラボ TEL:03・5411・1696)クラシックとモダンが共存した、弾力のある座布団。静岡県浜松市の『アトリエぬいや』の座布団。綿止めのついた昔ながらのシルエットを保ちつつ、モダンな模様で今っぽく昇華。部屋にほっこりとした温かみも加わるアイテム。40cm角¥5,500(山内染色工房/ディエチ TEL:06・6882・7828)※『anan』2020年1月15日号より。写真・多田 寛スタイリスト・大谷優依(by anan編集部)
2020年01月13日ちょっと敷居が高いと思われがちな子連れ旅、思い切って行ってみると意外と平気なもの! 旅好きな横峰さん一家が実際に訪れた【子連れ旅エピソードとお役立ち情報】をイラストとともにお届けします。 最初から読む≫ Vol.2 海外子連れ旅に「セブ島」を選んだワケ のつづきです。小さな子どもと一緒の旅は、とりあえず暖かいところへ! これは子連れ旅ビギナーな私の持論です。その大きな理由の一つが「持っていく衣類がかさばらずに済む」ことただでさえ荷物が多くなりがちな子どもとのお出かけ、これでストレスがぐっと減るってものです。とはいえ初めて行く場所・・・それも海外では何かが足りなくなった時に現地調達できるかどうかがわからない不安があるためついあれもこれもと詰め込んでしまい、あっという間にスーツケースがパンパンに。入れたいものの半分も入れられていないというのに……スーツケースも私の心も崩壊寸前です。当然のことながら持って行くことのできる荷物の量は限られているため優先順位を決めて絞っていくしかない。■横峰家の荷造りルール:まず「絶対になければ困るもの」を決める子連れ旅行の場合は、やはり子どもの健康と安全が最優先事項なのでまずはオムツやミルクなど「絶対になければ困るもの」を決めましたあれ、意外とこんなものか。そうと決まればいくら荷物になっても躊躇なくカバンへ。足りなくなったらどうしようと現地でヒヤヒヤするよりはずっといいので多めに準備します。余談ですが子どもの必需品の多くは消耗品なので帰国時にはほとんどなくなってしまいます。買いすぎてしまったお土産のスペースが確保できたのはラッキーでした。■横峰家の荷造りルール:大人の洋服は少なめ、羽織りものは必須!あとは滞在日数や滞在先での過ごし方に合わせて必要なものを肉づけ。今回は最初から最後まで広大なラグーンプールのあるリゾートホテル内で過ごすので私たち大人のコーディネートのバラエティは少なめでもいいよね、と優先順位を下げていった結果、大人の服が異常に少ないという事態に。ただ実際、現地ではプールに入っているか部屋でくつろいでいるかだったので着る服の枚数はさほど必要ありませんでした。欲を言えば・・・ものすごく着心地のいいスペシャルな部屋着やアロマを持っていけばよかった!南の島でゴロゴロするのは思っていた以上に気持ちよく・・・ゴロゴロタイムを充実させるグッズはもっとあってもよかったなと。ちなみにこれは有名な海外あるあるですが異様に冷房がきつい場合が多いので体温調節用のはおりものだけは絶対削らない方がいいですね。■横峰家の荷造りルール:持っていく荷物は早めにまとめておく荷物を早めにまとめておく理由、それはスーツケースを先に空港へ送ってしまうため。当日ギリギリまで使うものや機内で必要になりそうなものは機内持ち込み用の「小さなスーツケース」に入れて当日はそれだけを持っていきます。現地に着くまではその「小さなスーツケース」がママバッグ代わりなのでオムツやミルクが取り出しやすいよう、開閉しすいものをチョイス。今回は、飛行機の搭乗時間が朝早いということもあって前日の夜から成田空港近くのビジネスホテルに宿泊することになりママバッグ代わりのスーツケースには一泊分のちょっとした着替えも入れていきます。■子連れ旅のポイント:「両手が使える状態にしておく」工夫を今回のセブ島への旅は1月でした。公共の交通機関を利用しての空港までの道のりは当然寒いため家族全員、前びらきの上着をたくさん重ねて出かけます。空港に到着し、重ね着した上着を脱いである程度の薄着になったときすでにパンパンの小さなスーツケースには真冬の分厚い上着をしまうスペースはないため現地で絶対着ることのない上着は、空港の荷物預かりカウンターに預けることに。帰国時に、到着ロビー近くの専用カウンターで上着を受け取り代わりにスーツケースを預けて自宅へ発送。今回の旅はそういった部分に、こまごまと費用がかかりましたが動きたい盛りの子どもと0歳児(旅行当時)をフォローしながらの移動ですから「両手が使える状態にしておく」ことはとても重要。おかげでスムーズに搭乗までをコンプリートすることができました。5時間弱のフライトをご機嫌でこなし、無事セブに到着することができたまめ、次回、初めてのビーチリゾートへ!つづく
2019年10月07日こんにちは横峰沙弥香です。「旅」をテーマに連載、出不精で生きてきた自分がこんな連載を始めるなんて正直なところ驚いています。夫婦でフリーランス。なかなか大変な毎日ではありますが、時間の都合だけはつけやすいため、我が家では国内外含め年に4~5回の旅行(日帰りや弾丸旅行も含めるともっと!)を楽しんでいます。とはいえ、そんなにしょっちゅう旅行に行っていると先立つモノ的な問題も出てくるので基本的にはリーズナブルに「困った時には自分たちで解決」スタイル。これがまあ……いろいろ鍛えられるわけです。旅好きな夫のフットワークの軽さに、引きずられるようにしてあちらこちらと飛び回るうちに、子ども達もすっかり旅好きに育ち、今では長い移動や新しい環境もへっちゃら。ちょっと敷居が高いんじゃないかと思っていた子連れ旅ですが、思い切って行ってみると意外と平気なもの。ここではそんな旅のエピソードを綴っていこうと思います。第一回は、「セブ(フィリピン)」。「セブ」ってどんなトコ?娘が生まれて家族全員揃って初めてのプライベートな海外旅行。寒い時期に小さな子どもふたりをつれてストレスなく過ごすには……?を考えた末のチョイスです。・温かい・直行便がある・移動時間が比較的短い・まめ(息子 当時3才)が大好きなプールや海あそびができる・リーズナブル「子どもが楽しい」ことが大前提なので観光ではなく、ひたすら遊べるビーチリゾートがいいのではないか、という結論となり、敷地内にたくさんのラグーンがあるリゾートホテルをポチッと予約!場所はセブ国際空港からタクシーで30~40分ほどのところにあるマクタン島です。そう、この旅はホテルから一歩も出ずに過ごします。私たちも思いっきりのんびりするんだ!さてこのチョイスが吉と出るか凶と出るか次回はその準備から到着までをお届けします。(つづく)
2019年09月04日長男まめ君と、長女ゆめちゃんとのゆかいでにぎやかな日々を絵日記にして、ブログやInstagramで紹介しているイラストレーターの横峰沙弥香さん。Instagramでは30万人以上のフォロワーを持ち、長男の成長の日々をまとめた『まめ日記』(かんき出版)を始め、数多くの育児本を描いています。今回ご紹介するのは、横峰さんが聞き役に回り、育児経験者たちに育児論を聞きに行ったエピソードをまとめた 『ぶっちゃけ子育てどうしてる? 横峰は見た! あの人の育児と仕事』 (かんき出版)です。横峰沙弥香さんプロフィールイラストレーター。長崎県出身、1984年生まれ。 2015年、第一子誕生を機に、長男「まめ(愛称)」との日常を絵日記にしてインスタグラムに投稿を開始する。 2017年に長女「ゆめこ(愛称)」が誕生。 著書に『まめ日記』(かんき出版)、『まめ日和』(光文社)、『ぶっちゃけ子育てどうしてる?』(かんき出版)などがある。blog「まめらいふ」: Instagram: @sayakayokomine 新米ママにとってもベテランママにとっても正解のない育児の世界。本書では、日々とまどいを感じながら奮闘するママやパパが今日からすぐに役立てられそうな、SNSだけでは伝わりにくいリアルな育児エピソードが描かれています。今回は、目からうろこが落ちそうな、独自の育児論やエピソードの一部をご紹介します。■関根勤さんの読み聞かせは、ほとんどアドリブ!?テレビなどでも親子共演を果たし、自然体な姿に共感が集まっている関根勤さんと、娘の麻里さん親子。麻里さんの明るく前向きな性格は、どのような育児から作られたのでしょうか。まだ麻里さんが小さかったころ、関根さんは絵本の読み聞かせに40分ほどかけていたそうです。関根さんの読み聞かせは、なんとオリジナル要素たっぷり! それを笑いながら麻里さんは聞いて育ったそう。本著で関根さんは「笑い倒してそれで寝る! っていうのが一番! 一日のストレスが霧散するから」と語っています。そのユニークな育児には理由があり、「麻里からマイナスなオーラを広げてほしくなかったの」と、家でイヤなことがあったらその気持ちが外に出てしまわないように、家で思い切り解放させるようにしていたそうです。そのおかげで、麻里さんは思春期でも反抗期がなかったとか。息が詰まりがちな育児ですが、ママも笑って過ごせるよう見習いたいですね。■坂本美雨さんの、ライブ会場に娘も同行する自然体育児ママになっても透明感あふれる存在感が変わらぬミュージシャンの坂本美雨さん。美雨さん自身も、父が坂本龍一さん、母が矢野顕子さんというミュージシャン一家で育った経験から、ライブ会場やラジオの収録現場というような仕事場に娘を連れて行っているそうです。本著で美雨さんは「いろいろな職業の人がそれぞれの仕事をして、最後に父や母が立ってステージが完成する。そのプロレスがすごく素敵だと思っていたので、娘にもそういう環境全体を見てほしい」と語っています。美雨さんは、子連れで困っているようなママを見かけたら、話しかけるようにしているそうです。子連れ外出に気後れしてしまうママがいたら、美雨さんのようにいろいろな場所に連れて行ってみると、“意外と大丈夫かも”と自信につながっていくかもしれません。■友利新さんが実母に学んだ“人に任せる”育児の極意とは?子育て中は、育児以外の掃除や洗濯というような家事もすべて完璧にやろうとしたらストレスに感じてしまうもの。でも、真面目なママほど、以前の自分と比べてしまい“思い通りにできない”自分に自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。医師であり、ベビースキンケアの研究や販売を手掛ける会社の経営もしている友利新さんは、シッターさんや夫に日ごろの家事や育児を手伝ってもらいながら、仕事に専念していると語っています。友利さんの母親もワーママで、お手伝いを雇いながら働き、3姉妹を育てたそう。そんな姿を見て育った友利さんも、“自分ができないことは人に任せよう”と思うようになったとか。友利さんは、「何でも自分でやろうとして抱え込んでつぶれてしまったり、パートナーに当たってしまうよりも、周りに頼りながら育児や仕事に打ち込める方がいい」と本書でアドバイスをしています。まだまだ、シッター制度や家事の代行サービスなどを利用しているママは少ないかもしれません。夫や両親などに育児や家事を頼めないときは、民間のサービスを試してみながら、仕事に励むのもストレスを抱え込まないコツかもしれません。■フォトグラファーのMARCOさんは、子連れで世界へ!フォトグラファーのMARCOさんの育児は、子連れでタスマニア島を車で横断したりとパワフル!MARCOさんは、なるべく子どもたちを旅行に連れて行きたいそう。そのためには、子どもが大丈夫かと心配しだすときりがないため、最初に自分が行きたいところややりたいことを考え、それから子連れでできることとそうではないことと折り合いをつけるのだとか。本著では「これが意外となんとかなるんですよ。むしろ子どものほうが…適応能力が高くて驚かされたり お互いスキルアップになります」と語っています。また旅先で撮影するときは、あえて子どもから離れ、30分~1時間で集中して撮るようにしているというMARCOさん。子どもがいると仕事ができる時間が限られてしまう分、以前よりもメリハリをつけて働くようになったそうです。子どもができてからは、行きたい場所を子ども優先にしてしまうママさんも多いのでは?MARCOさんのように、ハードルが高そうな場所でも、子どもの性格などを把握してグズっても大丈夫なような対策や、予想外の展開も楽しめるようになれれば、外出のフィールドも広がりそうです。「まずは私たちが楽しんでいかないと! 」というMARCOさんの言葉は、子どもが小さいときほど心がけたい一言です。■ビーバイ・イー代表 杉谷惠美さんの、知られざる復職秘話オーガニックブランド・ママバターの開発者であり、コスメショップ&サロン「シンシアガーデン」やオーガニックビストロなどの経営も手がける杉谷惠美さんは、年子の男児を育てるワーママ。二人目のお子さんの産後1ヶ月でフル復職を果たした当時は、会社から1時間ほど離れた場所に住んでいたため、会社と自宅を車で1日に3往復する日々をすごしていたのだといいます。本著では、自宅で授乳をした後に会社に戻るというハードな日々に、涙でフロントガラスが見えなくなるというエピソードが紹介されました。どんなに時間のやりくりをしていても、育児と仕事との両立で心身ともにボロボロになってしまった経験は、多くの人にあると思います。このときの杉谷さんは、期限を決めて会社の近くに引っ越すことを決めました。「自分が決断して動かない限り状況は変わらないので…」杉谷さんは、本当に好きでやりたいことを仕事にできたので苦にならないと、本著では語っています。杉谷さんほどの行動力はなかなか難しいかもしれませんが、子どもが生まれてからも仕事を諦めることがなく続けていくためには、好きという原動力が大切といえます。■今まさに育児中のママ・パパたちへいかがでしたでしょうか。まさに、子どもを持つ親の数だけ育児があると言っても過言ではありません。本著の著者である横峰沙弥香さんは、「みんな、どうしているのだろう」という疑問から、育児経験者たちの体験談をまとめようと思ったとか。本著では、ほかにもたくさんの育児中の有名人ママ・パパが登場します。正解がない育児の世界。ほかの家族の育児の姿をのぞいてみることで、勇気が湧いたり、やる気が出たりしてきませんか? 『ぶっちゃけ子育てどうしてる?』は、読みやすい語り口で、育児の悩みをふきとばしてしまうような一冊です。■横峰沙弥香さんからのスペシャルメッセージ!本書を作るにあたりいろいろな方と子どもとの向き合い方について話しをさせていただく中で、誰もがそれぞれの立場で悩み、迷い、楽しみながら手探りで子どもと向き合っているのだということを実感しました。わたしもあなたも、憧れのあの人もみんな同じ。正解がないと思うと難しく感じてしまうけれど、正解がないのだからこそもっと肩の力を抜いて向き合ってもいいのかもしれません。誰かと話をしていて「あ、それいいかも!」と思ったら試してみる、くらいの気持ちで読んでいただけたら嬉しいです!9月より、ウーマンエキサイトでも横峰さんの連載がはじまります。お楽しみに! 『ぶっちゃけ子育てどうしてる? 横峰は見た! あの人の育児と仕事』 横峰沙弥香著(かんき出版) 1,404円(税込) instagramフォロワー30万人超! 関根麻里さんも絶賛! 『まめ日記』著者、横峰沙弥香さんの最新作。仕事と育児の達人たちに読者を代表して徹底的に質問してきました!
2019年08月30日大森南朋主演で韓国で大ヒットしたドラマを日本を舞台にリメイクした骨太法医学サスペンス「サインー柚木貴志の事件ー」が7月11日から放送開始。飯豊まりえ、高杉真宙、横山涼ら“特撮出身”俳優が多数共演していることにネットで大きな反響が巻き起こっている。韓国で2011年に放送され大ヒットしたドラマ「サイン」の日本版となる本作。“死因不明社会”と言われる日本の現状を打破すべく設立された「日本法医学研究院」の解剖医で、権力に屈することなく真実と正義を追求する愚直なまでに真っ直ぐな法医学者・柚木貴志を大森さんが演じる。「日本法医学研究院」の新人解剖医で柚木に“弟子入り”を志願する中園景に飯豊まりえ、女性初の捜査一課長を目指す野心家の警視庁捜査一課管理官・和泉千聖に松雪泰子、千聖の部下で生意気だがなぜか憎めない性格の刑事・高橋紀理人に高杉真宙、「日本法医学研究院」院長の座を狙い権力側に寄り添う危険な法医学教授・伊達明義に仲村トオル、「日本法医学研究院」の院長で柚木の恩人でもある兵藤邦昭に西田敏行といった配役。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話は国民的人気歌手・北見永士(横山さん)がライブ会場の控室で死亡、日本法医学研究院に遺体が搬送され兵藤の指名で柚木が解剖することになる。しかし解剖直前、伊達が突然現れ警察庁の依頼を受けたという理由で自分が北見を解剖することになったと告げる。その決定に納得いかない柚木は北見の遺体を保管庫から盗み出し、景を巻き込んで無許可で解剖を開始。死因を窒息死、しかも「100%他殺」と断言する。だがそこに北見のスタイリストが自首したとの一報が。しかもスタイリストは毒殺だと自供し、伊達も微量な青酸カリが検出されたことを根拠に毒物が死因だと発表。さらに伊達は兵藤を日本法医学研究院から追い出し自らが院長の座に。柚木は研究院を追われ医大に異動させられてしまう…という物語だった。飯豊さんが「獣電戦隊キョウリュウジャー」に、高杉さんが「仮面ライダー鎧武」に出演しているだけでなく、殺害された北見役の横山さんも「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に出演していることもあり特撮ファンからの反応が多数。「いきなり咲也(パトレン2号)が死んで、セラ(ジュウオウシャーク)が第一発見者で、光実(仮面ライダー龍玄)が捜査一課の刑事、弥生(キョウリュウバイオレット)が新人解剖医ということにザワつくニチアサ民…さすがテレ朝」「殺された役の人が見覚えのあるなあと思ったらパトレン2号の人だった」「ネタとしてしか考えらえない特撮脳が刺激されまくり」「1話、特撮ヒーローてんこ盛り」などといった声が多数投稿されている。「サインー柚木貴志の事件ー」は毎週木曜21時~テレビ朝日系にて放送中。(笠緒)
2019年07月12日作者不詳、いつ、どこで作られたかもおおよそでしかわからない。生活の中で使われてきた素朴な日用品なのに、見る者の心を動かす“何か”がある。1925年、柳宗悦(やなぎむねよし)が“発見”して以来、「民藝」は多くの人をひきつけてきた。国際的に活躍するプロダクトデザイナー、深澤直人氏もその一人。「民藝MINGEI-Another Kind of Art展」では日本民藝館館長を務める氏がディレクションを担当。同館の所蔵品を中心に焼き物、漆器、仏像など、全国から収集した新旧150点あまりを紹介する。「『民藝』とはカテゴリーではなく、生き方そのものを指すのではないか」と氏。副題の「Another Kind of Art」は96歳の現役染色家・柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)の言葉だという。歴史をたどれば「民藝」は、風土や風習に根ざしたものづくりが、世代を超えて受け継がれる中で、独自性を持つにいたったもの。美術や工芸という枠組みを軽々と飛び越えていく。会場ではそうした自由で無垢な精神を目の当たりにできそうだ。メインの展示に加えて深澤氏の私蔵品にも注目。自身のインスピレーションの源である名品が揃うとのこと。また制作現場やインタビューを撮り下ろしたドキュメンタリー映像など、現代のつくり手に迫る企画も興味深い。日本を代表するデザイナーのナビゲートで、「民藝」を再発見してみてはいかが。火鉢出雲大津(島根県)昭和時代1940年代〈日本民藝館蔵〉羅漢像朝鮮半島朝鮮時代〈日本民藝館蔵〉白磁燭台薩摩 平佐(鹿児島県)江戸時代19世紀〈日本民藝館蔵〉※冒頭の写真朱漆酒器琉球王朝時代19世紀〈日本民藝館蔵〉「民藝」21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン内開催中~2019年2月24日(日)10:00~19:00(入場は18:30まで)火曜(12/25は開館)、12/26~1/3休一般1100円ほかTEL03・3475・2121ふかさわ・なおとプロダクトデザイナー、多摩美術大学教授、日本民藝館館長。国内外のメーカーの製品デザインやコンサルティングを手がける。2018年、イサム・ノグチ賞受賞ほか受賞歴多数。(撮影:岡本憲昭)※『anan』2018年11月14日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2018年11月09日「担当編集者にアイドル好きの女性がいて、一緒に出掛けたり情報を交換したりしているんです」そんな関係から生まれたのが、柚木麻子さんの新作『デートクレンジング』。ただし主人公は義母が切り盛りする喫茶店で働く35歳の佐知子。アイドルグループ「デートクレンジング」の解散が決まり、長年彼女たちのマネージャーをつとめてきた親友の実花が突然、婚活を開始。仕事に打ち込んできた彼女に憧れていた佐知子は戸惑いを隠せず…。社会の呪縛にとらわれた親友のため、奔走するヒロインを描く痛快小説。「アイドルに興味のない人でも、誰かしら憧れの存在はいるはず。アイドルって自分の知らない世界を見せてくれる人、抑圧から自由にしてくれる人。佐知子にとっては、それが好きなことを仕事にして打ち込む実花だったんです」ではなぜ、実花は婚活を言いだしたのか。「もともとデートクレンズという言葉があるんですが、これは“女の人はデートしなきゃ”という呪いを解いて、他のことを楽しむ時間を作ろう、という意味。自分が育ててきた『デートクレンジング』も、男ウケを狙わずにきたグループ。それが解散となり、実花は自分のやり方が間違っていたと思い、世の中に従って男性に献身するためにしたくもない婚活をしようとしているんです」彼女の無理をやめさせたい佐知子だが、自身は既婚者。しかも妊娠が分かり…。「最近、女の人が分断されていると感じるんですよね。女の人は似た者同士でないと仲良くできない、結婚している人といない人同士、子どもがいる人いない人同士では仲良くできない、などと社会が決めつけている気がします。でもそんなことで友情を失わなくていいって言いたかったんです」主人公を妊婦にしたのにも意味が。「ドラマでも妊婦が登場するとたいてい脇役で常識担当で、ヒロインは恋に仕事に奮闘しますよね。そのお決まりの描かれ方が嫌で。妊婦だって悩んだり頑張ったりしていいはず。だから、ドタバタコメディの主人公を妊婦でやりたかったんです」『デートクレンジング』嫁ぎ先の喫茶店で働く佐知子にとって、親友の実花は憧れの存在。仕事一筋だった彼女が婚活すると言いだし、驚く佐知子だったが…。祥伝社1400円佐知子の奮闘の結果は?実花の選ぶ道は?アイドルたちや婚活マスターら個性的な登場人物を盛り込みつつ、意外な、でも腑に落ちる結末が待っている痛快な一作だ。※『anan』2018年5月16日号より。写真・土佐麻理子(柚木さん)大嶋千尋(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2018年05月13日イデーが、イデーショップヴァリエテ梅田店を改装し、6月1日(木)に西日本のフラッグシップショップ「イデーショップ梅田店」としてリニューアルオープンします。常時大小10のスタイリングシーンを展開6月1日(木)、イデーショップヴァリエテ梅田店が、これまでの2倍以上の広さとなり、西日本のフラッグシップショップ「イデーショップ梅田店」としてリニューアルオープンします。店内には、常時大小10のスタイリングシーンを展開。家具のコーディネートの相談はもちろん、ファブリック、インテリアアイテム、オブジェ、アートなど暮らしの空間にまつわる要素について、お客さん自身がゆったりとアイデアを重ねられるようサポート役も担ってくれます。さらに、「IDÉELifeinART」の常設スペースや、ファッションブランドminäperhonenのデザイナー皆川明氏がものづくりの監修をする「POOL」のインショップも登場します。- TOPIC 1 - IDÉE Life in Artその中心は大迫力のART Wall同時代を生きる才能溢れる作家のユニークピースから、パリの版画工房idemからのコレクション、貴重なヴィンテージポスター、フォークアートなどが一堂に会するARTWallが登場。インテリアにあわせたアートコーディネートのサービスもスタート。空間の中でアートをより魅力的に楽しむアドバイスからアートの設置まで、気軽に相談できます。IDÉE Life in Art TOPIC 2 - POOL のインショップが登場!「POOL」は生産される素材を無駄なく使いながらも、ものづくりの過程で発生するハギレや端材、流通の過程で発生するキズ・汚れ等で販売できなくなった商品をためておき、さまざまな企業・クリエーターとつながりながら、新たな価値のある商品に再生させる取り組みです。梅田店先行販売リニューアルオープンを記念して、無印良品の白磁シリーズのB品にデザインを施した「コロコロNOMONO小皿」が梅田店で先行発売されます。ポール・コックス(パリ)、柚木沙弥郎(東京)、グイド・デ・ザン(ミラノ)という3名の世界的アーティストが描き下ろした図柄がプリントされた小皿シリーズです。POOL TOPIC 3 - IDÉE CRAFTS/UPCYCLE手をつかって創り出されたものたち手で丁寧につくられたものには特別な魅力が宿っています。家具づくりを通じて長年にわたりクラフトマンシップを追求してきたイデーでは、「手の痕跡」「上質」「ユニーク」といった独自のキーワードとともに、ハウスウェアーやオブジェなどその作家や地域文化を交えて紹介します。(左)イギリスのセレクトショップ"THENEWCRAFTSMEN"のアイテムが関西初上陸。(中)大阪では初の取り扱いとなる陶芸家竹村良訓氏による色彩豊かな器。(右)使われなくなったモノを、アイデアとウィットの力で蘇らせるUPCYCLINGアイテムが登場。Special Noveltyリニューアルオープンを記念して、3,000円(税込)以上お買い上げのお客様先着300名様に、柚木沙弥郎氏のポストカードをプレゼント。さらにその中から抽選で20名様に柚木沙弥郎氏のリトグラフがプレゼントされます。オープン企画:柚木沙弥郎「布を飾る暮らし」展日本を代表する染色家、94歳を迎えた現在も精力的に活動を続ける柚木沙弥郎氏。民藝を出発点としながらも独自の世界を築いてきた柚木氏のタペストリーを中心とした作品が展示販売されます。日時:2017年6月1日(木)~6月26日(月)会場:イデーショップ梅田店詳細アートセミナー:「今からはじめるアートのある暮らし」アートは美術館で観るものだと考えていませんか。自分だけの1点と出会う方法や、お部屋にあわせた飾り方のポイントなど、豊富な事例写真を交えて学べます。(参加費無料)①2017年6月2日(金)19:00~20:30会場:無印良品グランフロントOpenMUJI/グランフロント大阪北館4Fお申込み:Open MUJI 応募フォーム②2017年6月3日(土)14:00~15:30会場:イデーショップ梅田店/グランフロント大阪南館5Fお申し込み:イデーショップ梅田店店頭、お電話またはメールsumeda@idee.co.jp
2017年05月23日東京・目黒の日本民藝館にて3月26日まで、創設80周年特別展「柳宗悦と民藝運動の作家たち」が開催されている。それまで顧みられることのなかった、民衆が用いる日常品の美しさに着目した柳宗悦により創設された同館。創設80周年を記念して今回の展覧会では、柳とともに民藝運動を牽引した河井寛次郎や濱田庄司を始め、バーナード・リーチ(Bernard Leach)、芹沢けい介、棟方志功などの作品を展示する。さらに、彼らに続く片野元彦、舩木道忠、黒田辰秋、柳悦孝、金城次郎、鈴木繁男、岡村吉右衛門、島岡達三、武内晴二郎、柚木沙弥郎、舩木研兒などの作品も紹介する他、柳の著書や原稿、関係書籍なども展示し、民藝美に触発された作家たちの仕事を全館にわたって紹介する。1階の第1室では「柳宗悦の仕事」と題し、柳による自著の装幀や関連書籍、自らの心境を記した短句などを中心に紹介。第2室では「バーナード・リーチの仕事」と題し、幼少期を日本で過ごし、再来日した際に柳らとの親交をきっかけに作陶をはじめたイギリス人・リーチによる詩情溢れる版画や素描などを、第3室では「柚木沙弥郎の仕事」と題し、柳の思想と芹沢作品に啓発され染色家となった柚木の多彩な作品群を紹介する。また、2階の第1室では「芹沢けい介の仕事」と題して、柳の『工藝の道』を読んで深い感銘を受けた芹沢による作品を紹介。第2室では「河井寛次郎の仕事」と題し、柳との親交を契機に技巧を凝らした作品から実用を意識した制作へと作風を一変させた河井による色鮮やかな釉薬の仕事などを紹介する。第3室では「棟方志功の仕事」と題し、日本民藝館が作品を買い上げたことを機に柳らと親交を深めた棟方による柳との交流期の代表作を、第4室では「濱田圧司の仕事」と題し、リーチを介して柳と出会った濱田の碗や鉢、土瓶など食器類を中心に紹介する。※芹沢けい介の「けい」は金偏に土二つが正式表記【展覧会情報】「柳宗悦と民藝運動の作家たち」会場:日本民藝館住所:東京都目黒区駒場4-3-33会期:17年1月8日~3月26日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,100円、高大生600円、小中生200円休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日振替休館)
2017年01月10日銀座三越7階リビングフロアがリモデルグランドオープンから2週間を経過し好調だ。特に「日本の美」をキーワードに、美術品とやきもの、リビング用品などを自主編集した平場「ジャパンエディション(Japan Edition)」は、前年比70%増を超える売り上げで推移しており、客単価は前年に比べ倍増という勢いだ。「(ジャパンエディションの売り場は)グランドオープンの1週間前の10月7日にオープンしたが、お客様からは売り場が見やすくなり、楽しくなったという声をいただいている。(前年比70%増という数字は)食器の一部のブランドが併合されており、実質40%増程度だと見込んでいる、特に今回、新たに取り組んだ“アートなインテリアアクセサリー”の商品が好調で、購買額が5万円以上の顧客数が50%増で、50万円を超える高額品が動いている」と同売り場の谷津洋史マネージャー。同店が今回新たに取り組んだ「アートなインテリアアクサセリー」とは工芸品バイヤーがセレクトしたフィギュアやオブジェなど作家の1点もので、従来、ギャラリーでの催事や作家の個展などでケースの中に陳列されることが多かった他作品。今回のリモデルで食器や茶道具などと一緒に提案されたことが、新規需要の開拓につながっており、工芸品単体では目標の3倍近い売り上げという。「客層は地方からのお客さんと男性客の増加顕著。訪日外国人の売り上げの伸びは前年比230%を超えており、売り上げ全体の4割近くを占めている」と谷津マネージャー。欧米からの訪日外国人には金工(自在置物)作家・満田晴穂のフィギュアや染色作家の柚木沙弥郎の布などが人気で、中国からの訪日客には銀器や絵画が好調。またM2階から移設された「サロンドきもの」は、ジャパンエディションに売り場が隣接されたことでの買い回りがスムーズになり、和装小物などが好調。新規顧客が増え、売り上げは前年比40%増で推移している。グランドオープンに合わせエスカレーター前にイベントステージで開催した盆栽も好評で、同スペースで新たに導入されているヒノキのアロマデフューザー、音響デザインなども、環境面への心理的効果を上げているという。Text:野田達哉
2015年11月02日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は愛知・名古屋の支店・ナディッフ愛知(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター地下2階)です。■「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち 」柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)は、1922年生まれ、現役の染色工芸作家。柳宗悦の著書や和紙に大胆な民芸模様を型染めした芹沢けい介のカレンダーとの出会いが転機となり、当時勤めていた岡山・倉敷の大原美術館を退職し、芹沢けい介に師事。20代半ばから染織家としての道を歩み始め、日本における型染の第一人者として評価を得ている。本書は、おおよそ70年に及ぶ創作活動のダイジェストの他、松本や盛岡といった所縁の地も紹介。また、その審美眼で収集した世界中の民芸品が本人のコメントと共に掲載されており、会話を交わしながら目の前でコレクションを一つずつ紹介されているかのような感覚が味わえる。外から与えられた地位やジャンルに捉われず、自身の中で新たな手法や素材を切り拓き、近年では人形などの立体作品も発表する柚木沙弥郎。彼の飽くなき好奇心の源となる日常、またその思考を垣間見ることができ、アーティスト・柚木沙弥郎のエッセンスがコンパクトにまとまった1冊となっている。またナディッフ愛知店内では、6月中旬から7月下旬に「手しごとフェア」を開催予定。同フェアでは、柚木沙弥郎の雑貨を取扱う予定だ。【書籍情報】「柚木沙弥郎 92年分の色とかたち 」編集:柴田隆寛、熱田千鶴写真:木寺紀雄出版社:グラフィック社言語:日本語ハードカバー/160ページ/212×150mm発刊:2014年価格:2,200円
2015年05月28日