2022年4月21日、俳優の柳生博さんが亡くなったことが分かりました。85歳でした。柳生さんがオーナーを務める、山梨県北杜市にあるレストラン『八ヶ岳倶楽部』のFacebookで、息子である柳生宗助さんが逝去を公表。投稿によると柳生さんは、同月16日に大好きな八ヶ岳の森や家族、関係者に囲まれて、幸せな最期を迎えたといいます。テレビドラマや映画への出演、ナレーションや声優での活動だけでなく、テレビ番組の司会者としても人気を博した柳生さん。1981~1993年に放送されていたバラエティ番組『100万円クイズハンター』(テレビ朝日系)では、12年にわたって司会を担当していました。柳生さんの葬儀はすでに家族で執り行われましたが、後日、八ヶ岳倶楽部にて『お別れの会』が開催予定とのこと。また同店舗では、森の中に柳生さんを偲ぶためのスペースを設けたといいます。スタッフに声をかければ、尋ねることができるそうです。「『飛び出せ!青春』の塚本先生が大好きだった」「『ハンターチャンス!』の掛け声が忘れられない」といった声が続々と上がった、柳生さんの訃報。これまでの活躍は、多くの人の心に残り続けるでしょう。柳生さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2022年04月21日宝塚歌劇団星組による、宝塚剣豪秘録『柳生忍法帖』と、ロマンチック・レビュー『モアー・ダンディズム!』の東京公演が、11月20日(土)、東京宝塚劇場で開幕する。この公演は、礼真琴と舞空瞳のトップコンビを支え、自らも、唯一無二の存在として輝きを放ってきた人気スター、愛月ひかるの退団公演でもあり、注目度は高い。『柳生忍法帖』は、山田風太郎の同名時代小説の初の舞台化で、脚本・演出は、日本物を多く手がける大野拓史。大野は、礼が星組トップスターになる以前に主演した、『阿弖流為-ATERUI-』や全国ツアー『アルジェの男』の演出を担当しており、礼からの信頼も厚い。その礼真琴が演じるのは、小説や映画、ドラマなどでもよく描かれる柳生十兵衛。将軍家の剣術指南役、柳生宗矩の嫡男でありながら、修行のために諸国を旅している隻眼の剣豪だ。抜群の運動神経とリズム感を持つ礼が見せる激しい立ち回りは、大きな見どころのひとつだろう。物語は、会津藩のお家騒動を軸に描かれる。暴君を見限り、一族を連れて出奔した会津藩の家老が、捕えられて殺され、残った女性たちは、縁切寺として知られる鎌倉の東慶寺に逃れるが、藩主の討手が迫る。復讐を誓う彼女たちの指南役を任された十兵衛は、共に会津藩を目指すが、彼らの前には、会津七本槍(瀬央ゆりあ、綺城ひか理、天華えま、極美慎ら)が次々と立ちはだかり、さらに、藩の実権を握る芦名銅伯(愛月)と、その娘で藩主の側室ゆら(舞空瞳)が待ち受けていた……。礼が、念願の剣の達人を颯爽と余裕たっぷりに演じて頼もしい。退団が惜しまれる愛月の銅伯は、107歳という設定だが、ドクロをあしらった着物、長く垂らした白髪に赤い口紅という妖しい美しさで、観る者を魅了する。『モアー・ダンディズム!』は、作・演出の岡田敬二が長年手がけてきた“ロマンチック・レビュー”シリーズの21作目で、中でも、宝塚の男役の美学が詰まった“ダンディズム”をテーマにした作品は、1995年の『ダンディズム!』、’06年の『ネオ・ダンディズム!』に続き、第3弾となる。今作では、礼真琴の抜群の歌唱力とダンス力を生かし、現代的でシャープな要素が加えられた。これまでにないワイルドな礼も観られる。一方、愛月が、まばゆいばかりの純白の軍服姿で登場するシーンは、伝統的なレビューの華やかさ、上品さをたっぷり楽しめて、こちらも印象深い。12月26日の千秋楽には、本公演終演後、愛月のサヨナラショーが開かれ、その模様も含めて、全国各地の映画館でライブ中継、タカラヅカ・オン・デマンドでライブ配信が行なわれる。ライブ配信は、12月2日の新人公演でも実施される予定だ。文:原田順子宝塚歌劇星組 宝塚剣豪秘録『柳生忍法帖』 / ロマンチック・レビュー『モアー・ダンディズム!』東京公演2021年11月20日(土)~2021年12月26日(日)会場:東京宝塚劇場
2021年11月20日中国で最も有名な美術画家、書家の一人であり、世界各地の蒸留所や酒に知見が深い呂 忠平と、世界最高峰とされるIWSC(インターナショナル ワイン&スピリッツコンペティション)最高金賞受賞、2014年大会ではカバランを抑えてアジア圏最優秀醸造元にも認定された西酒造の御岳蒸留所。両者の物づくりの熱意から誕生した、ジャパニーズウイスキーブランド「勢」が中国展開を始めます。勢呂はこれまで美術画家としてその繊細かつ躍動的な作風でアジア諸国また世界中で展示、表彰されてきました。呂が原型をデザインしたアン・リー監督「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の象徴である鮮やかな虎は、絵画ファンだけでなく多くの人々の記憶に残っていることでしょう。長きにわたる絵画への情熱と並行して、愛酒家でもある呂はこれまでにもフランスやスペインなど有名醸造所とのコラボレーション、中国の高級白酒など中国富裕層向けにブランド構築を重ねていました。既に呂プロデュースによる各種酒ブランドが中国国内で脚光を浴びています。そのような背景のもと、中国市場での需要や注目度が高いジャパニーズウイスキーのブランド化を模索する呂は同じく物づくりへの信念を持つ鹿児島、御岳(桜島)に構える西酒造「御岳蒸留所」と運命的な出会いを果たしました。薩摩の気候や大地の恵みと蔵人の知恵を重んじる酒造りを続ける西酒造が、世界に類をみない約300ヘクタールの広大な丘陵に築いたのが御岳蒸留所。180年にわたって積み重ねた蒸留技術を注ぎ、この度待望のポットが産声を上げました。両者のジャパニーズウイスキーの想いが共鳴した「勢」はフルーティーですっきりとしながらも麦芽本来の深みのある味わいで、中国の限られたコネクションの中で近日販売予定。今後も呂は御岳蒸留所とコラボレーションし、188日熟成のウイスキー「188DAYS」などのシリーズ展開を予定しています。■呂 忠平(ろ ちゅうへい/Lv Zhongping)1959年上海生まれ。1982年上海の華東師範大学芸術学部を卒業し、帝京大学で美学の博士号を取得。一般社団法人亜細亜美術協会理事、国際書道文化交流協会理事、ヨーロッパ美術クラブ会員、終日展審査員、全日本書協会審査員、アジア美術交流協会理事。作品は中国政府、シアトル美術館やボストン美術館などでも収蔵されている。日本国際美術交流展(文部大臣賞)や東京都美術館、松坂屋、SOGOなどでの展示等日本でも多くの画業を残しており、中国のみならず日本やアジアとの芸術文化交流にも尽くしている。■御岳蒸留所(おんたけじょうりゅうじょ)「吉兆宝山」「天使の誘惑」等のブランドで全国的に知られる老舗焼酎蔵・西酒造(鹿児島県日置市)が、2019年にウイスキー製造免許を取得して創業。「御岳」とは桜島の別称で、広大な丘陵地に建つ蒸留所からは、錦江湾をはさんで東に桜島を望むことができる。蒸留開始は2019年。酵母は西酒造が焼酎造りで培ってきたオリジナル酵母を選抜して使い、ニューポットはすべてシェリー樽に詰めて熟成中。シングルモルトの発売が待たれる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月11日宝塚歌劇星組公演『柳生忍法帖』、『モアー・ダンディズム!』が9月18日(土)より、兵庫・宝塚大劇場にて開幕する。前回の星組大劇場公演『ロミオとジュリエット』では、ピュアでまっすぐなロミオを情感豊かに演じて魅せたトップスター・礼真琴。今作では一転、立ち廻りも満載の『柳生忍法帖』では隻眼の天才剣士・柳生十兵衛に扮する。作品の見どころや意気込みを、取材会で聞いた。柳生十兵衛で“包容力”、レビューでは“男役の美学”を追求史実にフィクションを織り交ぜ壮大なスケールで描いた山田風太郎の傑作時代小説『柳生忍法帖』。宝塚歌劇で初の舞台化となる本作は、礼にとっても「新しいジャンルの挑戦」だ。時は江戸時代。暴政を敷く会津藩主・加藤明成は、自分を見限り出奔した家老・堀主水(ほりもんど)を断罪し、一族の女たちをも襲撃。生き残った7人の女たちは、隻眼の天才剣士・柳生十兵衛を指南役に迎え、かたき討ちを誓う……。柳生十兵衛について礼は「男らしくてカッコよくて、日本人魂が渦巻いている素敵な男性だなという印象です。かたき討ちをする7人の女性たちのことを常に気遣っていたり、ふと優しい言葉をかけてあげたり、ただ厳しくて強いだけでなく、彼の持つ優しさにすごく惹かれます。大人の余裕、包み込む大きさを表現できればと思います」。立ち廻りの場面も多いが「実際、“七本槍”という相手に対してかたきを討つのは女性たち。十兵衛が先頭に立って戦うというよりも、サポートする立場なので、指示を与えたり手助けをしたりと、また新しいポジションを楽しんでいます」。(C)宝塚歌劇団これまで数々の名優たちが映像、舞台で演じてきた柳生十兵衛。原作小説を読み返すことはもちろん、さまざまな映像を観たり、舞台『魔界転生』を観劇したりと、役のイメージを深めてきた。「特に、脚本・演出の大野(拓史)先生から『柳生十兵衛といえば千葉真一さん』と最初にお聞きしたので、千葉さんの立ち振る舞いや、片方しか見えていない目の使い方などを映像で勉強させていただきました。なかなか真似できることではないですが、そこを目指していけたらと思っています」。第二幕のレビュー『モアー・ダンディズム!』は、岡田敬二が作・演出を手掛ける“ダンディズム”シリーズ。1995年花組・真矢みき主演の『ダンディズム!』、2006年星組・湖月わたる主演の『ネオ・ダンディズム!』に続く第三弾だ。宝塚歌劇の永遠のテーマである“男役の美学”を追求する、クラシカルでロマンチックなレビューの世界を堪能できる。「第一弾の『ダンディズム!』と第二弾の『ネオ・ダンディズム!』、この二作品からも念願の場面が入っていて、夢にあふれたレビューになっています。初演から受け継がれてきた“キャリオカ”の場面や、プロローグ、ハードボイルドな場面はすごく憧れていたので、嬉しさと同時に難しさも感じています。岡田先生にも“礼真琴にしか出せないダンディズムを出してほしい”と仰っていただいているので、先輩方の見様見真似ではなく、今の自分が出せる自分らしいダンディズムとは何かと、必死に研究しています。男性がどっしりと立っているだけでも成り立つ圧倒的な存在感が出せたら素敵だなと思います」。「ダンディズムを追求する中で、「初演の真矢みきさんの映像でもたくさん勉強させていただきましたし、先日、湖月わたるさんとお話をさせていただきました。その中で、“この目線の使い方だと、あの方だったらどうされるかな?”とか、星組の歴代のトップさんをイメージしながらやりつつ、最後は自分のやりたいように自分の魅力を出せばいいと思う、というお言葉をいただきました。今、星組のこの立場でやらせていただいている以上は、これまで築いてきてくださった先輩たちの何かを盗みながら、礼真琴としてのダンディズムをお見せできたらと思っています」。観ていただいた方の一歩を踏み出す手助けになれたら本公演をもって、星組を、礼真琴を支えてきた男役スター、愛月ひかるが退団する。愛月への思いを尋ねると「一番は寂しい気持ちが大きい」と語る。「ずっと私をサポートしてくださって、気遣ってくださって、本当に支えていただいた方。私が言うのもおこがましいですが、本当に愛さんと一緒に舞台に立っていると、すごく心地よくて空気感が大好きでした。愛さんの専科時代にも共演させていただいて、星組に来てくださってからもすごく濃い時間を過ごさせていただきました。愛さんの最後の公演でご一緒させていただけるのは本当に幸せだなと思います」。上級生が退団することへの寂しさを感じるとともに、下級生の意識の変化も感じ取っている。「どれだけ上級生の皆さまに助けていただいているかというのは、毎公演すごく感じます。それと同じくらい、下級生のパワーもものすごく大きくて。上級生の方が卒業されていくたびに、下級生からも、一人ひとりが責任を持って力を出さなければと思ってくれていることが伝わってきます。こうして続いていくことがタカラヅカなんだなと、この立場になって改めて実感しています」。コロナ禍でまだまだ油断できない状況が続く中「無事に初日の幕が開いて千秋楽まで駆け抜けられるように、自分たちも最善を尽くして取り組みたい」と力を込める。「ひとりでも多くのお客様に観ていただきたい思いはありますが、劇場まで来られない方々もたくさんいらっしゃる中で、ライブ配信などの映像を通してでも、もうちょっと頑張ってみようとか、観ていただいた方の一歩を踏み出す手助けになれたらいいなと思います」。取材・文:黒石悦子ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント礼真琴さんのサイン色紙を抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!宝塚歌劇団星組宝塚剣豪秘録『柳生忍法帖』 / ロマンチック・レビュー『モアー・ダンディズム!』【兵庫公演】2021年9月18日(土)~2021年11月1日(月)会場:宝塚大劇場【東京公演】2021年11月20日(土)~2021年12月26日(日)会場:東京宝塚劇場
2021年09月17日MeiPAMは12月28日まで、東京・南青山にて柳生忠平氏の作品展「百鬼創造展」を開催している。同氏は香川・小豆島を中心に活動しているアーティストで、妖怪などの「眼に見えない存在」を題材とした作品を発表している。同展では、連作シリーズ「妖怪製造装置」なども展示する。また、12月26・27・28日の14:00~17:00には柳生氏が在廊し、来展者を妖怪に見立てた似顔絵を描く「妖怪似顔絵」を実施する。料金は2,000円~(税込)で、所要時間は15分~30分間となる。
2014年12月22日