柿の種は日本を代表するお菓子です。ピリ辛で醤油味が香ばしいお菓子ですが、いつからあるのでしょうか。柿の種を生み出した新潟県長岡市にある、浪花屋製菓株式会社(以下、浪花屋製菓)に取材しました。大正生まれの『柿の種』『柿の種』は、浪花屋製菓の創業者である今井與三郎さんが、1924年10月に生み出しました。同社顧問の上村一重さんによると、今井さんは叔母の店でうるち米を使った、せんべい作りの修行に努めていたそう。この時にせんべい作りのノウハウを習得したほか、売上も2倍にアップするなど、器用で商売の上手な人だったそうです。あられ作りにも着手今井さんが独立して新潟で創業したのが1923年。当時は『塩せんべい』など各種せんべいを製造・販売していました。そこに大阪から新潟に来ていた谷口辰雄さんという元職人が、「せんべいだけでは心もとない。これからはもち米を使ったあられの時代だ」と今井さんにアドバイス。今井さんは、谷口さんに従ってあられの製造に取り組みます。ところが、谷口さんはあられを完成させるほどの知識は持ち合わせておらず、今井さんに製造のすべてを伝えることができぬまま、行方知れずに…。仕方がないので、今井さんは独学であられの製造工程を完成させました。青果店のアドバイスで『柿の種』が誕生!ある日、2階でお菓子の製造をしていた今井さんの妻の、さきさんが、接客のため1階の店舗に降りようとしたところ、あられの製造に使う小判型の金型を踏んでしまいました。型は歪んでしまい、火箸で直そうとしても元に戻せません。やむを得ずそれを使って製造したのですが、形がいびつなものしかできず、なかなか買ってもらえませんでした。ところが、地元の名士として知られていた青果店『八百庄』の近藤老人のところに持っていくと、「これは面白い。柿の種に形が似ているから、『柿の種』と命名して販売したらどうか?」という助言をもらいました。また、近藤老人は「良質な醤油、みりん、コショウを使いなさい」とアドバイスも。今井さんはアドバイスに従い、『柿の種』を製造・販売することにしたのです。※写真はイメージちなみに、今井さんは後に長岡市議になり、新潟県長岡市のために消雪パイプを発明しています。これは地下水をポンプでくみ上げ散水し、路上の雪を溶かすというもの。今井さんは創意と工夫に富んだ人だったのですね。現在は赤トウガラシを使用する『柿の種』現在でも浪花屋製菓では、初代の作った『元祖 柿の種』を受け継ぎ、良質な原材料と製法にこだわって製造しています。ただし、現在ではコショウの代わりに赤トウガラシを使っているそうです。上村さんいわく、「コショウを使っていたのは戦前の早い時期までではないか」とのこと。戦争によって物不足となり、工夫改良した結果とも考えられるそうです。浪花屋製菓の『柿の種』が全国的な人気を博するようになったきっかけは、進物用の大型の缶に入れた製品を開発したことだといいます。進物用缶に入った『元祖 柿の種』は2024年も健在それまで『柿の種』は量り売りでしたが、すぐに湿気てしまうため、いつでもおいしくみんなで食べられるよう適切な量にし、ビニール袋に入れてから缶に封入。子供も喜ぶ人気製品としてお届け物やお歳暮などに使われ、人気が上昇したそうです。『柿ピー』が生まれた理由『柿の種』というと、ピーナッツが入った製品を思い浮かべますよね。しかし、浪花屋製菓が生み出した『元祖 柿の種』にはピーナッツは入っていません。いつから柿の種にピーナッツが入ったのかを上村さんにうかがったところ、3つの説があるそうです。1.戦後『帝国ホテル』のバーでつまみとして出した。2.豆店がピーナッツと混ぜて販売を始めた。3.亀田製菓株式会社(以下、亀田製菓)が販売した。『1』は、第二次世界大戦後、昭和20年代に『帝国ホテル』のバーがGHQの客向けに、柿の種にピーナッツを混ぜたものをつまみとして提供したのが初めてであるという説。『2』は、豆類・豆製品を仲卸する豆店の工夫という説。かつてはピーナッツは高価だったので、かさ増しして安価にするために、柿の種を混ぜた商品を編み出したそうです。『3』は、『柿ピー』でおなじみの亀田製菓が初めて製品化したという説。亀田製菓が初めてテレビCMを打ち、それで柿の種が全国区の知名度を得たのは確かですが、『柿ピー』の起源は3つの説があったのですね。2024年に誕生100周年を迎えた『柿の種』。100年の歴史を刻んだお菓子は世界的にも珍しいといえるでしょう。長い歴史に思いをはせながら、この機会に浪花屋製菓の『柿の種』を食べてみませんか![文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]取材協力浪花屋製菓
2024年04月15日3月30日(土) 13時に公開される熊本県山鹿市の温泉郷・平山温泉観光協会のPR動画『HIRAYAMA ここにあるもの。』に、劇団EXILEの小野塚勇人が出演することが発表された。LDH JAPANはEXILE/EXILE THE SECONDの橘ケンチがSocial Innovation Officerとして活動をけん引する形で、福井市や苫小牧市といった所属アーティスト縁の自治体などとの取組を介して日本創生や社会貢献に注力するなど、これまでも「日本を元気にする」ための動きを全国の各エリアと向き合いながら行ってきた。平山温泉観光協会とも、2021年末に日本酒をライフワークとする橘が地元酒造会社を訪れた際に得た出逢いをきっかけとしてプロジェクトがスタート。2023年3月には、コロナ禍で学校行事の自粛を余儀なくされていた山鹿市立山鹿中学へEXILE THE SECONDとして卒業式コメントを寄贈するなど関係を重ねる中で、今回のPR動画の制作へと繋がっていったという。『HIRAYAMA ここにあるもの。』には、小野塚に加えて地元・山鹿市出身の俳優・芋生悠が出演。平山温泉の泉質はもとより日本の原風景とも言える里山の豊かな自然環境、さらには温泉郷のそこかしこで感じられる人の温もりを表現した内容となっている。また、予告編となるトレーラー映像が公開された。本編は平山温泉観光協会の公式サイトで公開となる。■小野塚勇人 コメントこの度平山温泉観光協会さんのPR動画『HIRAYAMA ここにあるもの。』に参加させていただきました。地元の方たちの想いのもとに作られるという、映画やドラマなど普段とはまた違った作品に携わらせていただいたことで自身も新たな気づきを得られたように思います。演じさせていただいた藤井翼が撮った写真が劇中で効果的に使用されたことで、温泉郷の魅力を静と動の両面で表現できたと思います。また、平山温泉の泉質は本当に独特で滞在中も堪能し尽くしました。ぜひこの作品をご覧いただいた方には一度足を運んでみていただきたいです。何よりも僕自身がまた帰ってきたい、そう感じさせてくれる魅力が“ここにはある”そう思っています。■芋生悠 コメント地元・熊本の平山へ撮影に行くのは新鮮でした。旅館、温泉、自然、美味しい食事とお酒。奇を衒ったような場所ではなく、ナチュラルに、しかし細部までこだわりのある、惚れ惚れとするような場所です。映像の中で少しでもその魅力が伝えられていたらと思います。大切な人と、ぜひ平山へいらしてください。■橘ケンチ コメント以前酒蔵訪問で平山温泉郷に宿泊させていただいたことをきっかけにプロジェクトの立ち上がった、今回のPR動画『HIRAYAMA ここにあるもの。』が完成したことをとても嬉しく思っています。僕自身ライフワークとする日本酒を介して里山や第一次産業と向き合わせていただく機会が多いのですが、平山温泉郷の素敵な風景は今も心に残っており、できあがった映像を観て改めて足を運ばせていただきたいと感じました。ぜひ多くの方々に今作をご覧いただいて平山温泉と接点を持ってくださることを望んでいます。そして、今後もLDH JAPANのSocial Innovation Officerとして様々なエリアの魅力を発信していく機会を増やしていけたらと考えています。『HIRAYAMA ここにあるもの。』予告編<作品情報>『HIRAYAMA ここにあるもの。』公開予定日:2024年3月30日(土) 13:00出演:小野塚勇人(劇団EXILE)/芋生悠/他平山温泉観光協会 公式サイト:
2024年03月29日3月16日・30日麗澤大学キャンパスにてプレイベント開催麗澤大学(千葉県柏市/学長:徳永澄憲)経済学部の福田誠准教授は、本学の教育理念である道徳教育を礎として、スポーツとSDGsを融合させた本学独自の地域スポーツコミュニティ「うんちく」を2024年4月1日に立ち上げます。これに先立ち、2024年3月16日(土)・30日(土)に、麗澤大学キャンパスでプレイベントを開催いたします。「うんちく」ロゴプレイベント会場となる麗澤大学生涯教育プラザ麗澤大学地域スポーツコミュニティ「うんちく」は、性別や世代の枠を超えて、広く地域住民がスポーツに参加できるコミュニティとなることを目的に設立されます。皆さまの体力測定を行い、その結果をフィードバックすることで、“こころ”と“からだ”の元気の向上に繋げていきます。プレイベントでは以下の3つのクラスを体験することができます。概要は以下をご覧ください。プレイベントクラス詳細【定員】各クラス20名【参加費】無料【申込】プレイベントは、下記の「うんちく」HPよりお申込みください。麗澤大学地域スポーツコミュニティ「うんちく」HP : 福田准教授は、「うんちくでは『誰でも参加できる』をコンセプトに、千葉県下大学初となるスポーツ×SDGsの取り組みを行います。うんちくが麗澤大学と地域社会の架け橋となり、地域にお住いの方々の健全な心と身体作りにお役に立てたらと思っています」と述べています。【麗澤大学について】麗澤大学は昭和10年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。「知徳一体」という教育理念のもと、心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、教育改革を進めています。「THE 日本大学ランキング」の国際性分野では2017年から連続して千葉県1位の評価を受けています。【プレスリリース】「スポーツ」×「SDGs」麗澤大学地域スポーツコミュニティ設立 3月16日、30日プレイベント実施.pdf : 麗澤大学HPはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月22日俳優の小野塚勇人が、18日に都内で行われた映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023年12月8日公開)のティーチイン舞台挨拶に伊藤健太郎、上川周作とともに登壇した。同作は汐見夏衛氏による同名小説の実写化作。親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの女子高生・百合(福原遥)は、ある日母親と喧嘩をして家出をし、目が覚めるとそこは1945年、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、彼の誠実さや優しさにどんどん惹かれていく。だが彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だった。○■小野塚勇人、31回鑑賞の“猛者”に張り合い「負けないっすけどね!」昨日までの観客258万人動員、興行収入が32.5億円を突破した同作。会場にはすでに31回鑑賞したという団扇を持つ観客もおり、これに小野塚は「31回観ると、もうセリフ言えちゃうんじゃ……(笑)」と驚いた様子で話した。MCから「(登壇している)お三方よりも観ている?」と水を向けられると、伊藤は「どうっすかねぇ~?」と含みを持たせ、小野塚も「負けないっすけどね!」と張り合い、笑いを誘っていた。観客からの質問に答えるティーチインのコーナーでは、指名された観客が「伊藤健太郎くんが好きで来たんですけど、お二人もすごいイケメンで……」と話し始める。すると小野塚は「いい、いい! そんな気を遣わんでいい! 大丈夫ですよ~」と手振りとともにカットイン。「しっかり思いを届けていただいて……」と促し、会場からは大きな笑いが起こっていた。
2024年01月19日大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で鮮烈な印象を残し、「いま最も信頼する俳優のひとり」と脚本の三谷幸喜さんからも言われる柿澤勇人さん。その三谷さんの新作を前に、今の想いを聞いた。史実をなぞりながらも、歴史上の人物を独自の解釈を加えて多面的に描き出し話題を呼んだ三谷幸喜さん脚本の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。本作で、苦悩する若き将軍・源実朝を演じ、大きな注目を浴びた柿澤勇人さん。劇団四季でまたたくまに主役の座を手にし注目を集めたかと思えば、その地位をあっさりと辞して外の世界へ。ミュージカルにとどまらず、蜷川幸雄さんや三谷幸喜さんの舞台のほか、近年は映像でも活躍。その一方で、歌舞伎の音楽を担う清元の家に生まれ、幼い頃から伝統芸能にも触れて育つなど多面的な経歴を持つ人。――現在稽古中の舞台は、三谷幸喜さん作・演出『オデッサ』です。三谷さんとの舞台は、2019年の『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』が初めてでしたが、あらためて三谷作品の魅力はどこに感じられているんでしょうか。三谷さんは基本的に、脚本を役者にあて書きされるスタイルですが、それゆえにどのキャラクターを見てもすごく生き生きとしている印象があります。僕が以前演じたシャーロック・ホームズは、セリフの分量も多いし、板の上に立っている時間が本当に長い(笑)。役者としては過酷ですが、人が集まったりいなくなったりするたびに、人間関係が変化していくのが面白いですよね。ただ前回は、世界的に有名なキャラクターだっただけに、役の手がかりになるものも多かったんです。(ベネディクト・)カンバーバッチのドラマも参考にさせてもらいました。――今回の役にも、柿澤さんのキャラクターが反映されている?今回、鹿児島弁と英語っていう、僕がなじみのない言葉で芝居をしているので、はたしてセリフをちゃんと言えているのかもよくわかってないんです(笑)。鹿児島弁ひとつとっても、イントネーションやアクセントが標準語と全然違うので、ついそこに囚われてしまって。シャーロックのときはつねに動いていて、10秒以上じっとしていてはいけない役で、身体的な面ですごくエネルギーが必要とされたんです。でも今回は、とにかく頭をフル回転させなきゃいけない。三谷さんとは映像を含めてこれが3作目ですが、どの作品も大変です(笑)。――三谷作品というとコメディのイメージですが、今回の宣伝ビジュアルを見るとミステリアスな雰囲気の作品なのかなと思いますが。みなさんにひとつ言いたいのは、このチラシのことは全部忘れてほしい(笑)。この撮影の段階では台本は完成していなかったので、役の表情とか、まだわからなかったですからね。――ではやはりコメディ?シリアスな場面もたくさんありますが、笑えるシーンもたくさんちりばめられています。あと今回、英語で話す部分は字幕が出るとのことですが、オーソドックスな感じにはたぶんならないだろうと。僕もまだ話を聞いただけですが、そこも作品のひとつのピースになる気がします。そういう意味でも、誰も今までに観たことのない舞台になるはずです。でも話の内容は全然難しくない。それぞれがそれぞれの想いで、嘘をついたり取り繕ったり、芝居したり、そんなモーメントがいっぱいちりばめられていて、何度も観たくなる作品になっていると思います。――柿澤さんといえばやはり『鎌倉殿の13人』のお話も伺いたくて。当時、登場回が放送されるたび実朝が話題になり、トレンド入りしたりしていましたが、ご本人はどう思われていたんですか?これまで舞台を多くやってきている僕からすると、お客さんの反応が直接わかる舞台と違って、映像作品は全然わからない。でも、鎌倉での交通パレードに出させてもらったときに、僕のことなんか誰も知らないだろうと思っていたのに、たくさんの人が集まってくれて、僕を役名で呼んでくれて、大河ドラマってすごいんだなって思いましたし、三谷さんの書いたドラマってやっぱり多くの人に刺さるんだなと思いました。これまで外で声をかけられるなんてことがほとんどなかったので、ほぼ初めての経験だったんですよね。――もちろん脚本も素晴らしかったですが、それに応えられるだけの役者さんたちが集まっていたというのもあったと思います。あの作品はどんな役だろうと、全員が全員一本ちゃんと筋が通った人として描かれていて、演出の方々も台本から役をいかに膨らませていくかを考えているという、とても幸せな現場でした。だからこちらも絶対に役をまっとうしたいと思ったし、みなさんが思い描く理想にまずきちんと到達して、それを超えるものにしたいと思っていたんです。――シャーロックでも、いろんな資料を参考に役作りされていたとのことですが、実朝もですか?めちゃくちゃ膨大に資料があったわけではないので、逆にラッキーだったのかもしれないです。複数ある資料の中から、三谷さんが描いている実朝に近いと僕が感じたものを取捨選択して、役の中に取り入れたりしていました。三谷幸喜作・演出の舞台『オデッサ』は、東京芸術劇場プレイハウスにて現在上演中~ 1月28日(日)まで。共演に、宮澤エマ、迫田孝也。テキサスで旅行中の日本人が殺人事件の容疑で勾留されたことから始まる、通訳を介し繰り広げられる会話バトル。大阪、福岡、宮城、愛知でも公演あり。ホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949(土・日・祝日を除く11:00~18:00)かきざわ・はやと1987年10月12日生まれ、神奈川県出身。2007年に劇団四季の研究所に入所。退団後は舞台、映画、ドラマと幅広く活躍。主な出演作にミュージカル『ジキル&ハイド』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などがある。5月には彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd第1弾『ハムレット』のタイトルロールを務める。ブルゾン¥69,300(トゥモローランド TEL:0120・983・522)ニット¥35,200(ジョゼフ オム/オンワード樫山 お客様相談室 TEL:03・5476・5811)その他はスタイリスト私物※『anan』2024年1月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・五十嵐堂寿ヘア&メイク・松田蓉子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年01月13日秋から冬にかけて、おいしい果物のひとつが「柿」。そのまま食べるのはもちろん、サラダなどちょっとした料理に使っても最高ですよね。しかし、この柿、たまにカットすると黒い斑点や黒いしみのように見えるところがあって、これカビてる?これってはずれの柿?などと思ったりしたことはありませんか?ところがこの黒い点は悪者ではなく、逆にすごい効果のある証拠だったのです。さまざまな食材を扱う栄養管理士・フードスタイリストの寺島モエカさんにお話しをお聞きしました。■黒い班点の正体は「タンニン」という効果抜群の成分だったずばり黒い班点は水に溶けない成分のタンニンというもの。柿タンニンは柿渋の素なのですが、高分子ポリフェノールということで、このポリフェノールは植物が虫や菌などの外的ストレスから自らを守る防御物質なのだそう。だから渋さを出しているのですね。しかし、この柿タンニンは他の植物由来タンニンには見られないいろいろな効果があるのだそうです。■柿タンニンの効果はこんなにいっぱいあった!最近ボディーソープやシャンプーなどにも配合されている柿タンニン、その効果のひとつは消臭なのです。本誌読者世代のお悩みでもよくあがる、加齢臭や体臭を抑えるということでも注目されているんです。また雑菌やウイルスから身を守る防菌効果や殺菌効果があるので、この季節にいただくのも理にかなっていますよね。さらにこの時季ならではの嬉しい効果も!タンニンは二日酔いの素でもあるアセトアルデヒドと結合しやすいので、この素を体外に排出して二日酔いにも効果があると言われています。つまり切った時に黒い班点があっても問題なく食べられるのです。■おいしい柿の目安とおいしい保存方法はこれ!持ったときに重みがあるヘタがきれいな緑色をしているものがおいしい証拠になるとのこと。そしておいしい保存方法は、濡れペーパータオルをヘタにのせて1つずつラップで包み、ヘタを下にして袋に入れる。野菜室で保存する、1~2週間はもつのです。また冷凍しても2か月ほどもつので、ほどよく溶かしてシャーベットのように食べるのもおすすめです。(取材:西岡直美)
2023年12月27日末澤誠也&関水渚W主演の新ドラマ「彼女と彼氏の明るい未来」の場面写真が公開された。小学校教師・青山一郎(末澤誠也)は、平凡で冴えない人生を歩んできたが、人生最大の奇跡が起こり、佐々木雪歌(関水渚)という、最愛の彼女ができた。自分には贅沢すぎるような…幸せな同棲生活をおくっていたある日、親友でITベンチャー社長の西野洋平(中川大輔)が開発した《過去が見られるVRマシーン》を試すことになる。半信半疑でVRを手に取った一郎だったが、目を疑うような絶望に出会ってしまう。それは、雪歌の過去。超・清純に見えたはずの彼女に、超・破天荒な“黒歴史”があったとしたら…彼女の全てを受け入れて、いまの彼女を愛することができるのか。一郎と洋平が足しげく通う、小料理屋の店員・秋(山谷花純)や雪歌の高校の同級生・タクト(青木瞭)、雪歌の働く雑貨屋の店員・コト(三原羽衣)、CLUBスタッフのタカヒロ(落合モトキ)らの登場で、2人の幸せな毎日が少しずつ変わり始める…。本作は、「教室の片隅で青春がはじまる」「今夜すきやきだよ」で第26回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した谷口菜津子の同名漫画のドラマ化。最愛の彼女の驚愕の過去を知ってしまった主人公の絶望から始まる、急転直下のブラック・ラブコメディだ。今回公開された場面写真は、本作のオープニング映像のもの。オープニング映像では、最愛の彼女の驚愕の過去を知ってしまった一郎の絶望や葛藤、迷いといった心のうずきが映し出される。ひとり暗く閉ざされた空間でぐるぐるとのたうち回り、深く思案したかと思えば、何かを振り払うように激しくヘッドバンキングする場面も。空虚な目つきで見つめる先には、散乱した物の中で、儚げな表情で座り込む雪歌が姿を見せている。オープニング主題歌を担当したのは、OSAKA REVIVAL POPを掲げる4人組新鋭バンド「DeNeel」(デニール)。楽曲「ブラックアウト」は、本作のための書き下ろしとなっている。「DeNeel」は「やっちゃいけないとわかっているのにやってしまった自身の経験を重ねながら、自分を自分で追い込んでしまう人間の脆さや結局暗い感情が芽生えてしまう愚かさを楽曲で感情的に表現できたらと思い書き下ろしました」とコメントを寄せている。「彼女と彼氏の明るい未来」は2024年1月11日より毎週木曜日24時59分~MBSほかにて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年12月22日秋から冬にかけて旬を迎える柿。毎年9~12月の期間、スーパーマーケットなどに並びます。購入後、そのまま食べたり、サラダに入れたりすることもあるでしょう。演劇ユニット『TEAM NACS』のリーダーを務める、森崎博之(@mori64)さんは、柿を使った簡単なスイーツレシピをX(Twitter)で紹介しています。森崎さんがオススメする柿のスイーツとは?そのスイーツの作り方は、なんと柿の実と牛乳をミキサーにかけるだけ!柿の中身をスプーンで掘り出し、柿に対して半分量の牛乳を混ぜ合わせます。森崎さんによれば、「柿に含まれるペクチンと成分無調整の牛乳に含まれるカルシウムで、自然と固まる」ようです。また冷蔵庫に入れれば、冷やす時間によって食感の違いを楽しめるとのこと!2時間ほどではスフレやムースのように、ゼラチンを加えれば、プリンのような食感になるといいます。※画像は『表示』もしくは『View』をクリックすると表示されます。柔らかくなってしまった柿はありませんか?横半分に切って、中身をスプーンで掘り出して、重量の半分の牛乳をミキサーでしっかり合わせます。(ウチは柿二個で430g、牛乳215gでこの容器七個分)柿のペクチンと牛乳(成分無調整)のカルシウムとで固まるんです。ふしぎー!旨い! #ミルクに恩返し pic.twitter.com/x1bPJNvYG4 — 森崎博之 (@mori64) December 11, 2023 追記します。「冷蔵庫で一晩冷やしてください」2時間程でも食べられるけど、スフレとかムース食感です。まるで柿フルーチェ。柿と牛乳だけの美味しいデザートだよ。ゼラチン追加で柿プリン。固い柿が大好きで、やわい柿が苦手だったので。 #グチュグチュになった柿の有効活用 #旨いよ — 森崎博之 (@mori64) December 11, 2023 「固い柿が大好きで、柔らかい柿が苦手だった」という、森崎さん。材料が少なく、調理工程は混ぜるだけのシンプルなレシピを教えてくれました!柿を簡単にアレンジできる方法を見た人からは、たくさんのコメントが集まっています。・私も熟した柿が苦手なので、挑戦します!・実家に柿の木があって、なかなか食べきれずに柔らかくなりがちでした。・柿と牛乳だけで固まるなんて面白いですね。ひと手間加える柿のスイーツに、多くの人が驚いたことでしょう。ぜひ、森崎さんが投稿したレシピを参考にしてみてください。[文・構成/grape編集部]
2023年12月19日連載第61回目は、この季節に旬を迎える柿とかぶを使った冷菜です。さっと和えるだけなので、手軽にできちゃう、うれしいひと品です。彩りがあざやかなので、みんなが集まる日のパーティーメニューとしてもおすすめです。お酒との相性もよいので、ちょっとしたおつまみとしてもいいですよ。『柿とかぶのマリネサラダ』【キレイ食材でつくる美人レシピ】VOL.61キレイ食材は、柿。柿が出回ると、冬の訪れを感じる方も多いのではないでしょうか。そんな柿は、日本では古くから栽培されていて、栄養素をたっぷり含んでいる果実なんです。柿はビタミンCやカロテン、食物繊維が豊富なので、風邪や貧血の予防などに効果的です。また、カリウムも豊富で利尿作用も期待できます。(※)秋から冬に出回る、まさに今だけの果物の柿!そのまま食べても、サラダなどにさっと加えてもおいしいので、おすすめですよ。材料はこちら!【材料(2人分)】柿:1/2個かぶ:1個塩:2つまみ〜レモン:1/2個ハチミツ:小さじ1/2アマニ油:小さじ2コショウ:少々生ハム:4枚ほどまず、柿とかぶを切ります!柿とかぶは皮をむき、1〜2cm幅程度のくし切りにします。かぶの葉があれば、葉は5mm幅程度に切ります。レモンを搾ります。レモンを搾り、レモン汁を用意します。ボウルに切った柿とかぶを入れ、塩を振ります。ボウルに切った柿とかぶ、かぶの葉を入れ、塩を振ります。続けて、レモン汁とはちみつ、アマニ油を加えます。続けて、レモン汁とはちみつ、アマニ油を加えます。全体をさっと混ぜてコショウを振ります。全体をさっと混ぜてコショウを振ります。ここで、味を見て足りない場合は、塩を加えて調整してください。お皿に盛りつけ、生ハムを添えます。お皿に盛り付け、バランスよく生ハムを添えます。おいしさのアレンジポイント!アマニ油を使用しましたが、オリーブ油などで代用も可能です。お好みでイタリアンパセリやバジルを刻み、仕上げに散らすのもおすすめですよ。<筆者情報>SHINO料理家。大学卒業後、航空会社勤務を経て、本格的に食の世界へ。料理教室「ごぼう茶.com」を主宰。フードコーディネーターとして、企業のメニュー開発やフードスタイリング、レシピ提供など食に関するあらゆる分野にて活動中。写真、文・料理家 SHINO
2023年12月10日12月9日(土)13:00~19:00 麗澤大学キャンパスにて麗澤大学(千葉県柏市/学長:徳永澄憲)は、12月9日(土)に「麗澤SDGsフォーラム2023」を本学キャンパスで開催します。本学は、SDGsが目指す豊かで活力ある「誰一人取り残さない」社会を実現するために、建学時から大切にしてきた「三方よし」「道経一体」の理念を踏まえ、学生、教職員をはじめとする学内外の関係者が協働し、SDGsの達成に向けて行動しています。この取り組みの一環として、「麗澤SDGsフォーラム」を2019年度から開催しています。「SDGsフォーラム2023」は3部制で開催され、第1部「シンポジウム」では、以下の2名の方をお招きし持続可能な社会づくりに貢献されている事例についてご講演いただきます。・前マウライ共和国特命全権大使 岩切敏氏講演テーマ「SDGsに向けてのODAの役割 〜アフリカで考えたこと〜」・京都大学経営管理大学院客員教授、麗澤大学客員教授 竹林一氏講演テーマ「ワクワク社会をデザインする ~Willを持った仲間と創る未来~」第2部「学生プレゼンテーションコンテスト」では、「あなたにとって”サステナビリティ”とはなんですか?」というテーマで、学内予選を通過した10チームが「アイデア・データ分析部門」と「実践部門」に分かれ、各部門の最優秀賞を目指してこれまでの成果を発表します。また、本学ならではの授業「SDGsと道徳」から選抜された2チームと、麗澤中学・高等学校 SDGs研究会「EARTH」によるプレゼンテーションも行われ、様々な角度からSDGsの学びを深めます。さらに、SDGsフォーラムをより一層盛り上げるために、今年度からの試みとして第3部「学生団体による自主活動紹介フェア」を第2部と同時開催します。昨年度の学生プレゼンテーションコンテストで最優秀賞を受賞した「バナナdeビール」を含む有志学生団体がパネル展示やワークショップ、物販などを通じて、麗澤大学で展開しているサステナビリティ活動をご紹介します。麗澤大学が全学をあげて掲げるサステナビリティの学びを体現できる1日「麗澤SDGsフォーラム2023」の概要は以下をご覧ください。【麗澤SDGsフォーラム 2023概要】■日時:2023年12月9日(土)13:00~19:00 ※途中入場・退出自由■会場:第1部(13:00~14:35)麗澤大学校舎「かえで」第2部・第3部(14:55~19:00)麗澤大学学生会館「ひいらぎ」(〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2丁目1番1号)■参加費:無料(※一部出展ブースでは、費用が掛かります)■主催:麗澤大学サステナビリティ推進機構、SDGsフォーラム学生運営局■協賛:麗大麗澤会、麗大後援会※詳細は本学WEBサイトをご覧ください麗澤大学WEBサイトはこちら : 【麗澤大学について】麗澤大学は昭和10年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。「知徳一体」という教育理念のもと、心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、教育改革を進めています。「THE 日本大学ランキング」の国際性分野では2017年から連続して千葉県1位の評価を受けています。【プレスリリース】麗澤大学が取り組むサステナビリティに関する学びの祭典「麗澤SDGsフォーラム2023」開催 - コピー.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月05日巨人の坂本勇人が1日、都内で行われた「2023 スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」表彰式に登壇した。レギュラーシーズンを通じて最も劇的なサヨナラ本塁打、またはサヨナラ安打などを放った選手(セ・パ各1名)に贈られる同賞。昨年に引き続き、月間「スカパー! サヨナラ賞」全12プレーの中から、ファン投票により選出され、受賞両選手にはそれぞれ、オリジナルトロフィーと賞金200万円が贈呈される。今年は、6月16日に東京ドームにて行われた対楽天戦で劇的な逆転サヨナラ3点本塁打を放った巨人の坂本勇人と、7月24日にZOZOマリンスタジアムで行われた対ソフトバンク戦で起死回生の代打逆転サヨナラ2点本塁打を放ったロッテの角中勝也が受賞した。表彰式後は、坂本、角中、ゲストとして駆けつけた松田宣浩氏の3人によるトークも。今シーズン限りで現役を引退した松田氏は「10月1日に東京ドームで引退セレモニーをさせていただいてから2カ月。今はもう新しいステップに向けて進んでいます」と充実した表情を見せつつ、自身の引退試合についても「ここにいる坂本勇人選手と日本代表以来の三遊間を組めて、本当に忘れられない試合になりました」としみじみと振り返った。一方の坂本も「代表で一緒にプレイさせていただいたんですけど、いつか同じチームで1年間戦いたいなというふうに唯一思った人」と明かし、「同じユニホームを着てプレイできたことは、僕の野球人生の中でも財産になりました」と感慨深げに回想。一緒のチームで戦ってみたいと思った理由を聞かれると、「試合中も練習中も一番声を出して、盛り上げてくれる。味方の選手がエラーしたり打てなかったりして、ベンチに戻ってきた時の声の掛け方だったり、こういう人と1年間プレイしたら、常にポジティブな気持ちでプレイできるんだろうなと(思った)」と説明していた。
2023年12月02日巨人の坂本勇人、ロッテの角中勝也が、「2023 スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」を受賞し、1日に都内で行われた表彰式に登壇した。レギュラーシーズンを通じて最も劇的なサヨナラ本塁打、またはサヨナラ安打などを放った選手(セ・パ各1名)に贈られる同賞。昨年に引き続き、月間「スカパー! サヨナラ賞」全12プレーの中から、ファン投票により選出され、受賞両選手にはそれぞれ、オリジナルトロフィーと賞金200万円が贈呈される。今年は、6月16日に東京ドームにて行われた対楽天戦で劇的な逆転サヨナラ3点本塁打を放った巨人の坂本勇人と、7月24日にZOZOマリンスタジアムで行われた対ソフトバンク戦で起死回生の代打逆転サヨナラ2点本塁打を放ったロッテの角中勝也が受賞した。表彰式で、坂本は「スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞に選んでいただき、本当にありがとうございます」と挨拶。「今年はチームが4位という中で、まさかこの賞に選んでいただけると思っていなかったので、大変光栄です」と感謝を伝え、「来シーズンはチームが優勝し、そしてまたこの賞を頂けるように精一杯頑張りたいと思いますので、来シーズンもあたたかいご声援をよろしくお願いします。本日はありがとうございました」と来シーズンへの意気込みを語った。なお、今回の表彰式では、鈴木健アナウンサーと袴田彩会アナウンサーがMCを務め、過去に同賞を2回受賞している松田宣浩氏、スカパー! CMに出演中のやす子もゲストとして登場した。
2023年12月01日ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』の公開ゲネプロが17日に東京・サンシャイン劇場にて行われ、小野塚勇人(劇団EXILE)、富永勇也、長江崚行、健人、加藤将、横山賀三、山野光、松村優、加藤良輔、陳内将、青野紗穂、鈴木壮麻、板垣恭一(演出)が取材に応じた。同作は楠谷佑氏全寮制男子校×本格ミステリのミュージカル化作。 脚本・作詞・演出を板垣恭一氏が務める。全寮制男子校で起きた不可解な殺人事件を、兎川雛太を小野塚勇人(劇団EXILE)、武藤潤(原因は自分にある。)がWキャストで主演、そして雛太役とW主演となる鷹宮絵愛を富永勇也が演じ、全寮制男子校で起きた、不可解な殺人事件に迫る。公開ゲネプロには、小野塚が出演した。○■ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』小野塚勇人&富永勇也が公開ゲネプロ小野塚は「このメンバーと限られた時間の中で、密度の濃い稽古をしてきたので、明日からこの世界を観に来ていただける皆さんに感じてもらえると、すごく楽しみにしております」、冨永は「まずはここまで無事に辿り着けたことに安心しているのと同時に、またこれからお客さんに観てもらうということなので、今まで稽古で培ってきたことをお客さんに向けられるように頑張りたいと思います」と喜びを表す。長江は「稽古場も和気あいあいと楽しく、男子高校生ノリみたいなものが、見ているお客さんに楽しんでもらえるポイント」と語り、加藤将が「本番も、今日のゲネプロも思いっきりミスっても誰かのためにお芝居してやろうと思います」と言うと、周囲は「ミスらないで」とツッコミ。陳内は「詳しくは言えないんですけども、(本役の)大河原先生以外の感覚みたいなものを持っている瞬間がございまして。今のこの身なりからはちょっと想像がつかないかもしれないんですけども、『そうきたか』みたいなことも個人的にはあります」と含みを持たせた。大ベテランの鈴木は「僕は演出家の板垣さんと、作曲の桑原レディズ(桑原まこ、桑原あい)がタッグを組んだ作品に出たいなと思っていたので、ご縁をいただけて本当にわくわくしてから稽古に通いました。瞬発力がすごい若者たちを目の当たりにして、稽古場でどうやったらいいんだろうってずっと思ってたんですけども、彼らからいっぱい刺激を受けて、楽しい稽古期間を過ごすことができました」」と振り返る。板垣は「原作を書評サイトで偶然見つけまして、タイトルを見てパッと開いて、表紙の絵を見て『これひょっとして芝居になるんじゃないかな』という勘と共に読み始めて、読み終わって『ミュージカルにしてみたいな』と思ったのが最初でございました」と経緯を説明。「原作の面白さと音楽の良さを見どころとしてお伝えしたいのと、演劇だから足せる情報の足し方を演出的に織り込んでいるつもりでございます」と自信を見せた。最後に小野塚は「僕、今年で30歳になるんですけども、約年齢の半分の16歳に挑戦させていただいて。15〜6年くらい前の自分を思い出して、稽古場からみんなで男子校ノリみたいなことをやっています。今が1番、『自分、若いな』と思ってます」と宣言。「この作品を通して、ミステリーの謎を解くというドキドキ感と、若いみんなが舞台上ではちゃめちゃにイキイキと演じている姿を観て、パワーやエネルギーを受け取ってもらえるように、明日から1公演1公演必死にやりますのでぜひ劇場でお待ちしてます」とアピールした。公演は東京・サンシャイン劇場にて11月18日〜26日。
2023年11月17日エンポリオ アルマーニ カフェ(EMPORIO ARMANI CAFFE)は、11月限定「柿と栗のパフェ」を、2023年11月30日(木)まで表参道店、大阪・心斎橋パルコ店にて提供する。秋の味覚を堪能する「柿と栗のパフェ」エンポリオ アルマーニ カフェは、2023年11月限定で「柿と栗のパフェ」を展開。フレッシュな柿を主役に、繊細でエレガントな見た目に仕上げている。まずはじめに味わえるのは、柿ジャムを混ぜ込んだ濃厚な甘みの柿ジェラートと、さっぱりとしたミルク感と爽やかな酸味が特徴のクリームチーズのジェラート。トッピングしたパリパリ食感のパイ生地や、サクッと食感のチュイールと共に、まろやかな味わいを楽しむことができる。食べ進めていくと、栗のふんわりとした優しい甘みがポイントのモンブランクリームや、ホワイトチョコレートをかけた香ばしいアーモンドと塩味の効いたクランブルが顔を出す。また、その下にはパリパリのホワイトチョコレートで挟んだみずみずしい柿、とろっとした濃厚な柿のジュレ、ほのかに柚を感じる柿の葉茶のゼリーを重ね、様々な食感や味わいを楽しめる1品に仕上げた。【詳細】11月限定「柿と栗のパフェ」販売期間:2023年11月1日(水)~11月30日(木)価格:2,600円※別途サービス料(10%)。※心斎橋パルコ店のみドリンク込の金額。展開店舗:・エンポリオ アルマーニ カフェ 表参道店TEL:03-5778-1637住所:東京都港区北青山 3-6-1 オーク表参道 1F・エンポリオ アルマーニ カフェ 心斎橋パルコ店TEL:06-6258-6202住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋 1-8-3 心斎橋パルコ 2F
2023年11月11日毎年11月の第三木曜日に解禁となる、秋の楽しみの1つ「ボジョレーヌーボー」。2023年の解禁日は11月16日(木)です。ボジョレーヌーボーは、収穫されたばかりの葡萄を発酵させて作ったワイン。フレッシュな爽やかさにフルーティーな香りが特徴、渋みが少ないから、フルーツやチーズと相性ぴったり。この記事では、ボジョレーヌーボーにぴったりの、イチジクや柿とチーズで作る簡単レシピをご紹介します。■「柿+チーズ」の簡単おつまみ 4選・柿モッツァレラ柿とモッツァレラを交互に並べてオリーブオイルをかけただけの簡単レシピ。柿の甘みとモッツァレラの優しい塩気がワインに合います。・柿のチーズ春巻き春巻きの皮に柿とクリームチーズを巻いて揚げました。サクッとした食感から溢れ出る柿の甘みとチーズの酸味が癖になる一品です。クリームチーズ以外にはゴルゴンゾーラやカマンベールが合いますよ。カロリーが気になる方は揚げずにトースタで焼いて召し上がれ。・柿のリコッタチーズ和えイタリア生まれのフレッシュで酸味があるリコッタチーズに柿を合わせた一品は、優しい甘みと酸味が軽い口当たりのボジョレーヌーボーによく合います。お好みでハチミツをかけてくださいね。・柿とゴルゴンゾーラサンド青カビタイプで芳醇な香りが印象的なゴルゴンゾーラチーズに甘い柿を合わせてサンドにしました。柿はしっかり完熟させたものが合います。干し柿を使っても◎。■「リンゴ+チーズ」の簡単おつまみ 5選・クリームリンゴシャキシャキ食感で甘いリンゴはそのまま食べるだけでなく、サラダやオードブル、スイーツなど色々出番がある果物です。軽い口当たりのボジョレーヌーボーには優しい塩気のチーズを絡めたクリームリンゴがオススメです。・アップルパイ春巻きシナモンとクリームチーズが後を引くアップルパイ風の春巻きです。シナモンはホットワインで使われているのでワインと相性抜群です。少し多めの油で揚げ焼きすると美味しく作れます。お子さんのおやつにも。・リンゴとブルーチーズのサラダリンゴの甘さとブルーチーズの塩気がよく合うサラダです。ハチミツを少し加えると塩気が引き立ちよりワインに合いますよ。・リンゴとクリームチーズのディップシャキシャキ食感を楽しみたい時は角切りに、ムース状はリンゴをすりおろしてよく混ぜて食感の違いを楽しんでくださいね。・リンゴとカマンベールのサラダ砂糖を入れた少し甘めのドレッシングで和えただけの簡単レシピ。リンゴの食感とカマンベールのしっとり食感が良く合います。リンゴは栄養価が高く美肌に効果的な果物です。意識して食べたいですね。■「イチジク+チーズ」の簡単おつまみ 4選・イチジクとブルーチーズのスティックオープンサンド一週間の仕事が終わり、今日は腰を据えて飲むぞというときは、腹持ちが良く簡単に作れるおつまみが良いですね。食パンに乗せて作るオープンサンドはそんな夜更けにピッタリです。イチジクは女性に不足しがちな鉄分が豊富です。ワインに合うので意識して食べたい果物です。・イチジクのおしゃれ和えカマンベール塩気とイチジクの甘みがワインに合う簡単な一品です。薄く切ったバケットに乗せると美味しいですよ。・イチジクとゴルゴンゾーラのタルティーヌイチジクのオープンサンド同様に腹持ちが良くワインが進むおつまみです。トースターで軽く焼くのでゴルゴンゾーラがいい塩梅でとろけます。ハチミツをかけて召し上がれ。・マスカルポーネの人気レシピ イチジクの前菜くせが少なく様々な料理に使えるマスカルポーネチーズは前菜におすすめです。イチジクは冷蔵庫でよく冷やすのが美味しくなるポイントです。ボジョレーヌーボー解禁に合わせて秋のフルーツとチーズで作る簡単おつまみでマリアージュを楽しんでくださいね。
2023年11月07日秋の味覚の1つである、柿。毎年9~12月頃にはスーパーマーケットで見かけることが増えるでしょう。そのまま食べてもおいしい柿ですが、ひと手間を加えるだけで別の味わいが楽しめるのだそう。全国農業協同組合連合会(通称:JA全農)の広報部のX(Twitter)アカウント(@zennoh_food)は、柿をおいしく食べられる、おすすめのアレンジを紹介しました。JA全農おすすめの、柿の食べ方とは?2023年11月2日、「ふぇ!?もう11月!?」という驚きのコメントを投稿したJA全農。「冬が来てしまう前に、秋を味わい尽くさねば」と感じている人たちに向けて、『トースターで焼いた柿』を紹介しました。作り方は簡単。まず、ヘタを切り落とした柿に十字の切り込みを入れます。後は、トースターで焼くだけ!切れ目の部分にクリームチーズやバター、はちみつ、砂糖などを好みで挟めば、幸せな気持ちになること間違いなしのレシピなのだとか。手軽に作ることができてアレンジの幅も広いため、何個か焼いて別々の味わいを食べ比べてもよさそうですね!柿の意外な食べ方には驚きの声が相次ぎ、さまざまなコメントが寄せられています。・この手があったか!甘みが増しておいしそうですね~!・トースターで焼くって発想がなかった…!悪魔の食べ物だー!・火の通った柿は最高ですよ。バターソテーするだけでめちゃおいしい。寒い冬が来る前に、JA全農おすすめの『トースターで焼いた柿』で、秋を味わい尽くしてみませんか。[文・構成/grape編集部]
2023年11月05日菊池風磨主演『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』第4話が、11月4日(土)22時より放送される。第4話には柿澤勇人、小林涼子、味方良介らがゲスト出演する。本作は、税金滞納者の経済状況を把握して自宅へ訪問し、時に財産を差し押さえ、税金を納めてもらうように促す徴税吏員の姿を描く、魂揺さぶる税金エンターテインメント。菊池さんが元財務省の官僚という華麗な経歴を持つが、ある理由でみゆきの市役所の納税課に勤めることになった主人公・饗庭蒼一郎を演じ、山田杏奈が幼いころの辛い経験から「とにかく困っている人を助けたい」と、自ら徴税吏員に志願した新人徴税吏員・百目鬼華子を演じる。饗庭と百目鬼の同僚となる市役所納税課徴税第三係の徴税吏員には、白洲迅、松田元太(Travis Japan)、鈴木もぐら(空気階段)、猪塚健太、光石研が出演。また、第三係をライバル視している第一係には石田ひかりが出演するほか、石野真子、結木滉星、本郷奏多ら豪華キャストが共演している。そして第4話では元日本代表のプロサッカー選手・小田倉翔馬役に柿澤勇人、その妻役に小林涼子、スポーツライター・犬飼役で味方良介がゲスト出演する。第4話あらすじ“隠れ待機児童”の改善を求める饗庭(菊池風磨)と華子(山田杏奈)の前に、副市長・相楽(本郷奏多)が立ちはだかる。問題改善のために、より多くの税を集めることが先決だと言い放つ相楽は、今年度の徴収率98%以上を目指すと宣言。目標達成のためなら人員整理も辞さない考えを示す。一方その頃、成績を上げたい浜村(白洲迅)は、第三係のみんなに隠れて、徴収率トップを走る第一係への異動を画策していて…。饗庭と華子は、住民税と固定資産税を滞納しているプロサッカー選手・小田倉翔馬(柿澤勇人)の資料に目を留める。元日本代表の小田倉は高い得点力とビッグマウスで世間をにぎわせてきた人気選手だが、2年前のケガをきっかけに2部リーグの「みゆきのエクイータ」に移籍。年棒が激減したことで納税が困難になり、その滞納額は延滞金も合わせて860万円に上っているのだ。「俺も担当に入れてよ」と急に首を突っ込んできた浜村も連れて「みゆきのエクイータ」のグラウンドを訪れる饗庭と華子。ところが小田倉は、滞納なんて何かの間違いだと言い張って、ろくに話も聞いてくれない…。困惑する饗庭たちは、居合わせたスポーツライター・犬飼(味方良介)から、今シーズン限りで小田倉がチームを解雇されるかもしれないと聞かされ、納税がますます困難になるのではと懸念する。そんな中、浜村は日比野(石田ひかり)からアブナイ取引を持ちかけられる。小田倉の税金滞納をマスコミにリークしてほしい「あなた、一係に来たいんでしょ?」と、守秘義務違反をそそのかす日比野の目的は一体…。饗庭たち第三係を前代未聞の事態が襲う中、高額な滞納者にどのように寄り添い、救っていくのか?『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』は22時~日本テレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年11月04日吉田鋼太郎による新たなシェイクスピア・シリーズの第1作目「ハムレット」に、柿澤勇人が主演することが分かった。蜷川幸雄のもとでシェイクスピアの全37戯曲を完全上演することを目指し、1998年のスタート以来、国内外に次々と話題作を発表してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。蜷川さんから芸術監督のバトンを引き継いだ吉田さんは、2017年から残された5作品を見事に上演し、2023年2月に「ジョン王」の上演をもって、彩の国シェイクスピア・シリーズが完結した。そして、観客の期待に応えるように来年5月、吉田さんによる新シリーズ<彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd>がスタートする。その記念すべき1作目は「ハムレット」。タイトルロールを担うのは、吉田さんからの信頼も厚い柿澤さん。「デスノート THE MUSICAL」「アテネのタイモン」「スルース~探偵~」に続いて4本目の共演となり、演出と主演のタッグとしては、「ブラッド・ブラザーズ」以来、2年ぶりだ。なお、全37戯曲の中でも、その奥深さをもう一度伝えたい作品を吉田さんが選び、年に1本を目安に上演。25年には「マクベス」、26年には「リア王」の上演が予定されている。コメント<吉田鋼太郎(演出/クローディアス役)>僕がずっとハムレットをやって欲しいと思っていた柿澤くんを迎えての『ハムレット』ということで、今からワクワクドキドキ、素晴らしいものができるのではないかという予感に満ち溢れています。ハムレットという役は、誰にでも出来る役という訳ではないと思っています。イギリスには“ハムレット役者”という言葉があるくらいなので、ぜひ選ばれた役者、柿澤勇人のハムレット、見届けていただけたらと思います。<柿澤勇人(ハムレット役)>「ハムレット」という役は僕にとってプレッシャーでしかなく、僕が持っているものや今まで経験してきたこと全てを出しても敵わない大変な役だと思っています。生半可な気持ちで出来るものではありません。全身全霊で挑みたいと思います。劇場にてお待ちしております。ストーリーデンマーク王国では、2か月前に王が亡くなり、先代の王の弟クローディアス(吉田鋼太郎)が王に即位。そして、先代の王妃ガートルードはクローディアスと再婚する。父の死の悲しみも冷めぬ間に母が叔父と再婚したことに、王子ハムレット(柿澤勇人)は憤りを感じていた。ある日、従臣から亡き王の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、ハムレット自身も確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、父の死はクローディアスによる毒殺であったと告げられ、復讐を決意する。やがて、叔父クローディアスが父である王を暗殺した確かな証拠を掴んだハムレットは、王妃ガートルードとの会話を盗み聞きしていた侍従長ポローニアスを、クローディアスと誤って刺殺してしまう。ポローニアスの娘で、ハムレットの恋人であったオフィーリアは、悲しみのあまりに正気を失い、川で溺死してしまう。ポローニアスの息子であったレアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを募らす。クローディアスはハムレットの存在を恐れ、復讐心を持ったレアティーズと結託してハムレットを剣術試合に招き、毒剣と毒入りの酒を使って殺そうと画策する――。彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndVol.1「ハムレット」は2024年5月、彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演予定。※ほかツアー公演あり(シネマカフェ編集部)
2023年10月31日2024年5月より、吉田鋼太郎による彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndがスタートすることが発表された。蜷川幸雄のもとでシェイクスピアの全37戯曲を完全上演することを目指し、1998年のスタート以来、国内外に次々と話題作を発表してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。シリーズ完結間近でこの世を去った蜷川幸雄から芸術監督のバトンを引き継いだ吉田鋼太郎は、2017年から残された5作品を見事に上演し、23年2月に『ジョン王』をもってシリーズを完結させた。新たにスタートするシリーズ2ndの記念すべき一作目に吉田が選んだのは、シェイクスピア不滅の金字塔『ハムレット』。また、そのタイトルロールを担うのは、吉田からの信頼も厚い柿澤勇人。二人は、『デスノート THE MUSICAL』(15年)、『アテネのタイモン』(17年)、『スルース~探偵~』(21年)に続いて4本目の共演となり、演出と主演のタッグとしては、『ブラッド・ブラザーズ』(22年)以来、2年ぶりとなる。『ハムレット』埼玉公演は2024年5月彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演後、ツアー公演が行われる。なお、『ハムレット』上演後は、25年『マクベス』、26年に『リア王』の上演を予定している。【新シリーズのコンセプト】・シェイクスピア演劇をより多くの方に気軽に楽しんでもらうことを目指す新シリーズ。芸術監督はこれまでのシリーズに引き続き吉田鋼太郎が務める。・シェイクスピアの全37戯曲の中でも、その奥深さをもう一度伝えたい作品を吉田鋼太郎が選び、年に一本を目安に上演していく。・吉田鋼太郎が上演台本を手掛けることで、より理解しやすいシェイクスピア演劇を届ける。・難しいと思われがちなシェイクスピア演劇の作品理解に役立つ情報を積極的に発信し、新しいお客様にアプローチする。また、各作品のキャスティングにおいてオーディションで選ぶ役を必ず設けることで、新しい役者との出会う場をつくる。・鑑賞サポートをこれまでのシリーズよりもさらに充実させ、様々なお客様が一緒にひとつの芝居を楽しめる機会を増やす。<演出家・キャスト コメント>■吉田鋼太郎(演出/クローディアス役)僕がずっとハムレットをやって欲しいと思っていた柿澤くんを迎えての『ハムレット』ということで、今からワクワクドキドキ、素晴らしいものができるのではないかという予感に満ち溢れています。 ハムレットという役は、誰にでも出来る役という訳ではないと思っています。 イギリスには“ハムレット役者”という言葉があるくらいなので、ぜひ選ばれた役者、柿澤勇人のハムレット、見届けていただけたらと思います。■柿澤勇人(ハムレット役)「ハムレット」という役は僕にとってプレッシャーでしかなく、僕が持っているものや今まで経験してきたこと全てを出しても敵わない大変な役だと思っています。生半可な気持ちで出来るものではありません。全身全霊で挑みたいと思います。劇場にてお待ちしております。<公演情報>彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd『ハムレット』作:W・シェイクスピア翻訳:小田島雄志演出・上演台本:吉田鋼太郎(彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督)【キャスト】ハムレット役:柿澤勇人クローディアス役:吉田鋼太郎ほか【埼玉公演】期間:2024年5月会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール※ほかツアー公演あり公式HP:
2023年10月31日甘みと鮮やかな果肉が特徴の柿。美味しいだけではなく、多くの栄養があることを知っていますか? 風邪予防に効果が期待されるビタミンCはみかんの2倍とも言われるほど。ほかにも、食物繊維やカロテンが豊富です。今回は、柿を使ったスイーツやドリンク、おかずのレシピを【30選】ご紹介します。■シンプル!<柿だけで作るデザート>レシピ5選・柿のキュラソーがけホワイトキュラソーはオレンジの香りが特徴のリキュールです。柿にからめると、大人のデザートになりますよ。柿とホワイトキュラソーの甘さが口いっぱいに広がり、贅沢な味わいに。ホワイトキュラソーのアルコール度数は35度と高いので、量を加減してくださいね。・柿シャーベット柿を器にしたシャーベットは目でも楽しめるデザートです。果肉をくり抜いたら、大きめにカットして冷凍庫へ。器にする分も一緒に凍らせておくのがポイントです。柿が完熟でくり抜くのが難しいときは、丸ごと凍らせるだけでもOKですよ。・柿のマリネ柿を買ったけれどまだ硬い…というときは、ハチミツや白ワインでマリネにするのがおすすめ。コクや風味が柿にしみて簡単ながら驚くほどの美味しさになりますよ。マリネにしたら冷蔵庫で冷やしておくと、全体に味がなじみます。デザートはもちろん、ワインのおつまみにも良いですね。・柿のバルサミコソース芳醇な香りのバルサミコ酢とハチミツをひと煮立ちさせて作ったソースを、柿にとろりとかけます。ソースが焦げると苦味が出てしまうので、火加減に気をつけてくださいね。柿の甘みとソースの酸味が相性抜群で、大人っぽいデザートを楽しめます。・柿のキュービックアイス柿をミキサーにかけてピュレー状にしてからアイスにアレンジします。レモン汁やハチミツは柿の甘さによって量を調整しましょう。製氷器で凍らせれば、パクッとつまめる手軽なデザートに。小さなお子さんが食べるときは、ハチミツとブランデーを省いてくださいね。■意外な組み合わせも! 柿の<おかず>レシピ5選・豚肉と柿の炒め物豚肉と柿の組み合わせは、秋の食卓にぴったり。小松菜やレンコンも加えるので、一皿でバランスよく栄養が摂れるのが魅力です。しょうゆでシンプルに味付けするため、全体がきりっとまとまりますよ。柿は硬めのものを使うと、炒めても崩れにくいです。・柿のなます白とオレンジがキレイななますは、おもてなしにもってこいです。ポイントは、大根と柿を同じ幅に切ること。見た目が良くなるだけでなく、合わせ酢もなじみやすくなりますよ。どちらも秋から冬にかけて旬を迎えるため、おせち料理にも◎。・柿のチーズ春巻き甘い柿に、クリームチーズのコクと生ハムの塩気がベストマッチ。春巻きの皮でくるくる巻いたら、多めの油で揚げ焼きにします。ひと口食べると、サクッとした皮からチーズと柿がとろけて絶品です。大人にも子どもにも喜ばれるおかずですよ。・柿と春菊の白和えほろ苦い春菊と柿で作る白和えは、上品な味わいが魅力です。柿は2人分で1/2個使うため、少しだけ余ったときの活用にも良いですね。和え衣を味付けしてから春菊と衣をさっと和えると、風味も見た目もキレイに仕上がります。・柿のきんぴら柿をきんぴらにするユニークなレシピです。組み合わせるのは野沢菜の漬け物。漬け物に十分塩気があるので、調味料のしょうゆと砂糖は控えめでもしっかり味が付きますよ。柿は少し太めの拍子木切りにして、存在感を楽しみましょう。■手軽派も本格派も、柿の<スイーツ>レシピ11選・柿とグラノーラのデザートザクザクのグラノーラと、完熟柿の食感が絶妙なグラススイーツです。柿は、レーズンやハチミツ、レモン汁と混ぜて少し置いておきましょう。プレーンヨーグルトの酸味とよく合い、ティータイムはもちろん朝食にもぴったり。・柿と甘酒の和風ソルベ柿と甘酒の甘みを楽しむソルベはいかがでしょうか。甘酒のソルベは、密閉袋に材料を混ぜるだけでよく、火を使わずに作れます。小さなお子さんと一緒に作っても良いですね。柿を小さめにカットすると、ソルベ全体に混ぜやすいです。・柿プリン和のイメージがある柿をプリンにアレンジするレシピです。卵黄や生クリームなどで作った濃厚なプリン液に、柿ピューレを混ぜて冷やし固めます。柿を加えることで、まろやかなさのなかにさっぱり感がプラスされ、ひと味違うプリンを堪能できますよ。・柿のパウンドケーキピューレ状と角切り、2種類の柿を生地に混ぜ込むパウンドケーキです。角切りの柿は、粉を加えてからさっくり混ぜてくださいね。同じタイミングでクルミを加えてもOK。焼きたてよりもひと晩置いてから切ると、しっとりして断面がキレイになりますよ。・柿とリンゴのクランブル柿とリンゴのカラメル煮に、バター香るクランブルをたっぷりのせるスイーツです。リッチな味わいはカフェに負けない美味しさです。クランブルは冷やす時間が必要なので、先に作っておくと効率が良いですよ。大きな耐熱皿で焼き上げ、ざっくり取り分けていただきましょう。・柿のフリット一般的なフリットは衣にメレンゲを加えますが、こちらはホットケーキミックスと卵、牛乳で簡単に作ります。柿を衣にくぐらせて香ばしく揚げると、ドーナツのようなスイーツの出来上がり。お子さんのおやつにいかがでしょうか。・リンゴと柿のパイアップルパイに柿をプラスする、秋らしいスイーツ。柿はリンゴと一緒にキャラメリゼするため、甘さと香ばしさが格別です。レシピでは大きなパイにしていますが、ひと口サイズでも作れますよ。フルーティーなフィリングとサクサクのパイに思わず笑みがこぼれます。・柿スープのお汁粉完熟の柿で和スイーツを作りましょう。牛乳と一緒にミキサーにかけ、白玉団子と茹で小豆と共に盛り付ければ出来上がり。柿の鮮やかなオレンジ色が映えて、とてもおしゃれですよ。角切りにした柿をトッピングするのもおすすめ。・柿のヨーグルト和えさっぱりとしたスイーツを食べたいときにぴったりなのが、プレーンヨーグルトと柿を和えたこちら。プレーンヨーグルトの酸味はメープルシロップを加えることでマイルドになりますよ。5分で作れる簡単デザートなので、朝食にもうってつけですね。・柿のコンポート白ワインやグラニュー糖などで柿を煮る、贅沢なコンポートです。柿にワインの風味がうつって、生とはひと味違う美味しさに。コンポートはアイスやヨーグルトに添えたり、ゼリーやタルトなどにもアレンジできるので、柿を大量消費したいときにも最適です。・柿パフェバニラアイスとクッキーを盛り付けた器に、柿のソースをたっぷりかけるパフェです。ソースに少量の牛乳を使うことで、アイスに合う味わいに仕上がります。柿が少しだけ余ったときも、ソースにすれば2人分のスイーツに早変わりしますよ。・柿のリコッタチーズ和えやわらかい口当たりが特徴のリコッタチーズは、果物と相性が良いです。こちらは、柿と和えた簡単スイーツ。チーズのミルキーな味わいと柿の甘さがよく合い、デザートだけでなくおつまみにも◎。■すっきり! 柿の<ドリンク>レシピ8選・秋の収穫ジュース秋が旬の柿と梨で作ったジュースは、みずみずしさととろりとした食感が楽しめます。梨にはリンゴ酸やクエン酸が豊富に含まれていて、疲労回復の効果が期待できます。柿はアルコールを分解する渋みタンニンや、利尿作用のあるカリウムが豊富なので、二日酔いの朝にもどうぞ。・柿ミルク飲むヨーグルトに柿を加えると、ビタミンCをたっぷり摂れますよ。プレーンヨーグルトと牛乳などと一緒にミキサーにかけるだけで良いので、忙しい朝でもパパッと作れるのが魅力。あっさり飲みたいときは練乳を省いてもOKです。・柿とオレンジのジュース柿とオレンジで爽やかなジュースを作ります。ミキサーで柿とオレンジジュースなどを攪拌するだけなので、とても簡単。少しとろみがあって口当たりがよく、飲みやすいのもポイントです。鮮やかなビタミンカラーで見た目でも元気になれそうですね。・柿のミルクジュース朝食にぴったりな柿と牛乳のジュース。飲みごたえがあるので、朝食はたくさん食べられない、という方はジュースだけでも良いですね。甘さの調整はジュースが出来上がってから行うと良いでしょう。練乳を加えたらマドラーなどでしっかり混ぜて召し上がれ。・完熟柿ラッシーインドが本場とされるラッシーを柿で作るレシピです。完熟の柿を使えば、ミキサーなしで作れます。柿をビニール袋でつぶし、プレーンヨーグルトや牛乳と混ぜましょう。柿を粗くつぶすと食感も楽しめるのが良いですね。・柿×カボチャ×アーモンドドリンクカボチャと柿で作る、スープ仕立てのドリンクはパンやパスタの献立に合います。カボチャと柿をミキサーにかけるので、砂糖なしでも十分甘いです。最後に添えるシナモンスティックの奥深い香りが、全体をまとめてくれますよ。・白菜と柿のジュース柿と生の白菜で作る、栄養満点のジュースです。生の白菜独特のほろ苦さと柿の甘さが意外なほどマッチして、ゴクゴク飲める一杯に。砂糖不使用のレシピですが、甘みが足りないときはハチミツを加えると良いですよ。・冬の王様スムージー柿をはじめ、冬が旬の春菊やみかんで作るスムージーは、滋味深い味が特徴。春菊は苦みのある茎を除き、葉だけを使います。柿やみかんのみずみずしさと春菊の苦みが合わさって、パワーチャージしたいときにもってこい。カボスは最後に搾って香りを楽しみましょう。■柿の栄養を余さず味わって! 柿はそのまま食べるだけでなく、スイーツやドリンクなどにアレンジできます。完熟の柿は甘みが強いため、砂糖やハチミツなどを入れなくても十分美味しいのもうれしいポイント。より簡単にデザートを作るなら、リキュールやバルサミコ酢をかけるだけでもOKです。肉やチーズなどで作るおかずもぜひ試してみてくださいね。
2023年10月29日9月~12月頃までに、多く出回る秋の果物、柿。柿は常温で保存をすると、4~5日で熟成し柔らかくなります。完熟した柿の食感が好きな人もいますが、シャキッとした固めの食感が好みの人は、冷蔵庫での保存がおすすめですよ。柿の保存方法生活関連のサービスを予約できるサイト『くらしのマーケット』は、Instagramアカウントで、 秋の果物の保存方法について情報を発信しました。柿の冷蔵保存柿を冷蔵室で保存する場合は、まず、下の写真のように水を含ませたティッシュをヘタ部分に当ててください。こうすることで、冷蔵庫に入れた時の乾燥を防げるそうですよ。※写真はイメージティッシュを当てた状態でヘタを下にして、ビニール袋に入れて冷蔵庫へ。2週間程度で食べきりましょう。※写真はイメージ柿は冷凍も可能また、すでに完熟して柔らかくなった柿は、冷凍して食べるのに最適とのこと!保存方法は、熟した柿を洗って水分を拭き取り、保存袋に入れて冷凍するだけです。食べる時は半解凍にして、ヘタのある上部をカットします。中身をスプーンですくって食べれば、甘みが凝縮した、シャリシャリの柿シャーベットが楽しめますよ!『くらしのマーケット』では、ほかにもさまざまな果物の保存方法を紹介しています。詳しくは投稿をご覧ください。※写真は複数枚あります。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る くらしのマーケット【公式】(@curama.jp)がシェアした投稿 冷凍した柿は、ピューレにしてヨーグルトやアイスにかけたり、料理のソースにしたりいろいろな使い方ができるでしょう。ぜひ、試してみてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2023年10月23日三谷幸喜の3年半ぶりとなる書下ろし新作舞台が登場。舞台は1999年のアメリカ、テキサス州のオデッサ。殺人事件の容疑で拘留された英語の話せない日本人旅行者、日系人だが英語の話せない警察官、通訳として派遣された語学留学中の日本人青年が、“言葉”をテーマに繰り広げる三人芝居の密室劇だ。出演は柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を経て、三谷の新作舞台にドラマでも重要な役を演じた3名が顔をそろえる。源実朝を演じ人気ブレイク中の柿澤は、物語も配役も不明なまま出演を快諾。ミュージカル『スクールオブロック』の休演日に話を聞いた。舞台『オデッサ』 チケット情報三谷からのオファーを受け「僕にとって三谷さんは恩人。どんな作品でも、舞台でも映画でもドラマでも、お話があれば喜んでやりたいと思っています」。そう話す柿澤を、三谷は「難しい課題を与えると輝く人。追い詰められている姿が見たい俳優さんです」と言う。「僕は本来、出来るだけラクをして生きていきたい人なんです(笑)。でも、三谷さんとご一緒させて頂くと絶対にそうはならない。(三谷さんの舞台で演じた)シャーロック・ホームズの時も実朝の時もそう。でも、そんな大変さを凌駕するおもしろさがあるので、辛いだけでは終わらない。自分の役を愛するようになるし、もっと役を磨いて輝かせたいという気持ちが出て来るんです」。デビュー以来少人数での作品の経験も多い柿澤は、今回共演の宮澤とは2度、迫田とも1度、舞台で共演している。また『鎌倉殿の13人』では、実朝とその乳母と叔父という関係を演じた。「すごく責任感が強く真面目な方たちなので、不安要素は何もなく信頼しかない」と言い切る。登場人物は3人。言語は2つ。真実は1つ。「でも、三谷さんの作品で言語が2つって初めてじゃないですか。出演は3人だけですけど、それを感じさせないほどの情報量とおもしろさが出て来ると思っています」。映像での活躍も広がり始めた柿澤だが「舞台はまだまだ敷居が高いと思う人が多い」と感じている。「映画みたいに、ロンTとジーンズでふらっと『今日、芝居観よ』って観れるもんだって言いたい。今回も『舞台観たことないけど、ちょっと行こうかな』って。それが演劇にハマるきっかけになったら最高ですよね」。かつて学校の課外授業で観た『ライオンキング』に「一瞬にして引き込まれて人生が変わった」柿澤。「それぐらいの衝撃度が三谷さんの舞台作品にもあると思う。それを劇場で、生で、舞台のあの空間で感じられるのはこのタイミングしかないので、それを味わってほしいなと思います」。公演は、来年1月8日(月)から28日(月)まで東京芸術劇場 プレイハウス、2月1日(木)から12日(月・休)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、2月17日(土)・18日(日)に福岡・キャナルシティ劇場、2月24日(土)・25日(日)に宮城・東京エレクトロンホール宮城、3月2日(土)・3日(日)に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて。取材・文:高橋晴代
2023年10月12日2024年1月に東京・東京芸術劇場プレイハウスで上演される、三谷幸喜作・演出の新作書き下ろし舞台『オデッサ』のメインビジュアルとキャストのインタビュー動画が公開された。本作の舞台は1999年のアメリカ、テキサス州オデッサ。ひとりの日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留される。彼は一切英語を話すことが出来ず、捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。そのため語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され、取り調べが始まる。密室で繰り広げられる男と女と通訳の会話バトル――。出演者は、三谷が脚本を手がけた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演し、三谷からの信頼が厚い柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也の3人。なお東京公演を上演後、2月から3月にかけて大阪・福岡・宮城・愛知公演が予定されている。柿澤勇人 インタビュー動画宮澤エマ インタビュー動画迫田孝也 インタビュー動画<公演情報>舞台『オデッサ』作・演出:三谷幸喜キャスト:柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也【公演日程】2024年1月8日(月・祝) ~28日(日) 東京・東京芸術劇場プレイハウス2024年2月1日(木) ~12日(月・祝) 大阪・森ノ宮ピロティホール2024年2月17日(土)・18日(日) 福岡・キャナルシティ劇場2024年2月24日(土)・25日(日) 宮城・東京エレクトロンホール宮城2024年3月2日(土)・3日(日) Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール公式サイト:
2023年09月21日注目の指揮者 沖澤のどかが、東京交響楽団に初登場する。気になるステージは、ミューザ川崎シンフォニーホールの人気企画「名曲全集」第192回だ。しかもプログラムは、オール・ストラヴィンスキーという刺激的なもの。世界を舞台に活躍中の沖澤のどかが、これらの作品をどのように表現するのか興味津々だ。バレエ音楽『プルチネッラ組曲』で幕を開けるコンサートは、合唱付きの『詩篇交響曲』から、バレエ音楽『ペトルーシュカ(1947年版)』へと続く重量級。20世紀を代表する作曲家ストラヴィンスキー(1882-1971)のエッセンスを堪能できること請け合いだ。ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第192回10月7日(土) 14時開演ミューザ川崎シンフォニーホール■チケット情報指揮:沖澤のどかピアノ:長尾洋史合唱:NHK東京児童合唱団/合唱指揮:大谷研二合唱:二期会合唱団/合唱指揮:宮松重紀管弦楽:東京交響楽団曲目ストラヴィンスキー:バレエ音楽「プルチネッラ」組曲ストラヴィンスキー:詩篇交響曲ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)●沖澤のどか(指揮)ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。同時に聴衆賞、オーケストラ賞を受賞。第18回東京国際音楽コンクール〈指揮〉にて第1位及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞。第7回ルーマニア国際指揮者コンクー ルにて第3位受賞。第1回ニースオペラ指揮コンクールセミファイナリスト。渡邉曉雄音楽基金音楽賞受賞。2011年〜12年、オーケストラ・アンサンブル金沢指揮研究員。幼少からピアノ、チェロ及びオーボエを学び、東京藝術大学音楽学部指揮科を首席で卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。同大学院修士課程修了。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程オーケストラ指揮専攻修了。これまでに指揮を田中良和、松尾葉子、高関健、尾高忠明、クリスツィアン・エーヴァルト、ハンス・ディーター・バウム各氏に師事。また、下野竜也、井上道義、ペーター・ギュルケ、ネーメ・ヤルヴィ、パーヴォ・ヤルヴィ、クルト・マズア、リッカルド・ムーティ各氏のマスタークラスを受講。これまでに、ミュンヘン交響楽団、コンツェルトハウス・ベルリン、オーケストラ・アンサンブル金沢、NHK交響楽団、東京都交響楽団、ブランデンブルク交響楽団、ライプツィヒ交響楽団、ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニ ー、ニース・フィルハーモニーオーケストラ他多くのオーケストラを指揮する一方、2022年セイジ・オザワ松本フェスティバルにて『フィガロの結婚』を指揮するなど、オペラの分野でも活動を広げている。2020年8月より2年間、ベルリン・カラヤン・アカデミーにてキリル・ペトレンコ氏のアシスタントを務めた。2022年9月よりミュンヘン交響楽団のアーティスト・イン・レジデンス、2023年4月より京都市交響楽団の常任指揮者に就任。
2023年09月21日三谷幸喜による新作舞台『オデッサ』が2024年1月8日(月・祝)から東京芸術劇場プレイハウスほかで上演される。舞台はアメリカのテキサス州オデッサ。日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留されるが、彼は一切英語を話すことが出来なかった。捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され、取り調べが始まるーー。本作に出演する柿澤勇人は「まだ三谷さんの頭の中にしか脚本はないので、正直どうなるか分かりません。ただ一つ言えることは、三谷さんの脚本は天才的で、誰も思いつかないような、一歩どころか何歩も先をいくような本だということ。コメディ?シリアス?どんな結末?楽しみで仕方ないです」。これまで三谷作品には舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』(2019)とNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)に出演している柿澤。三谷について「ふざけているのか、真面目なのかよく分からないときもあるのですが、人を本当によく見ている。何もかも見透かされている気がします」と話す。特に『鎌倉殿〜』の源実朝はハマり役だった。柿澤は「僕はエネルギッシュさや狂気的なところを求められる役柄が多かった。求められることは嬉しい反面、『それだけじゃないのに!』と歯がゆく思っていたのですが、三谷さんは僕の『それ以外』の部分を見抜き、実朝のような役もできることを分かってくれていた」とも。共演する宮澤エマについて、柿澤は「彼女の初舞台が最初の共演でした。その時はショービジネスで成功を夢見る若者たちの話だったんですが、気がつけば大河ドラマで共演して、三谷さんの作品でまた共演出来るなんて。当時の我々からは想像もできない嬉しい未来です」。また、迫田孝也とは『愛と哀しみの〜』で共演しているが、「彼はいじられキャラではありますが、実はものすごく真面目で繊細で誠実。今回の共演も楽しみ」とコメント。2024年の1作目となる。柿澤は「2023年はミュージカルに3本も出演して、歌ってばかりの一年でした(笑)。何か成長できていたらいいのですが」と今年を振り返り、「24年は僕にとってエベレスト級の大きな山が待っている。挑戦しなくてはいけない1年になりそうです」。そして「三谷さんの3年ぶりの新作舞台。皆さまの期待以上のものをつくれると信じています。素敵な観劇始めだったなと思ってもらえる芝居をしたいと思います。お楽しみに!」と語った。取材・文:五月女菜穂■公演情報舞台『オデッサ』公演期間:2024年1月8日(月・祝)~1月28日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス
2023年09月12日2006年に放送開始となったTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の舞台化が決定。ダブル主演を務める赤澤遼太郎に話を聞いた。「ナイトメアフレームの見せ方が大事」だと赤澤は言う。ナイトメアフレームとは、TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』世界において使用される人型自在戦闘装甲騎。主人公のルルーシュ・ランペルージが超大国「神聖ブリタニア帝国」に反逆する姿を描いた物語は、放送当時大きな反響を呼んだ。その戦いを描くなかで、要となるのがナイトメアフレームでの戦闘描写というわけだ。「いろいろな人の心情やその時起こっていることの重大さも説明することになるだろうから、そこをどう表現するかが大事だし、楽しみでもあります」もともとこの作品が大好きだった赤澤。中学生の時、スタイリッシュなビジュアルと世界観、そしてカリスマ性にあふれたダークヒーロー・ルルーシュに魅了されたという。今回ルルーシュの幼なじみにして好敵手である枢木スザクとして、ルルーシュ役の小南光司とダブル主演を務めることも「ほかの誰でもなく自分がスザクを演じられることがすごく嬉しい」と満面の笑みを浮かべた。スザク役へのキャスティングは、キャラクターの顔や雰囲気を考えると納得だそう。ビジュアル撮影の際も、スタッフと相談して衣裳のウエストラインを絞るなど、積極的にキャラクターデザインに沿ったビジュアルを心がけた。「再現度がすべてではないけれど、お客様にとって観に行くかどうか決める重要な要素。だからビジュアル発表の時はドキドキします。『いい』っていう反応が大きかったので嬉しかったですね」と打ち明ける。ダブル主演の相棒となる小南とは共演経験もあり「台本や自分の演じるキャラクターの流れに沿って、いかにリアリティをもって演じるかにこだわって、嘘がないところがいい。僕がセリフをかむのが怖かった時期にそのことを話したら『かむことより、気持ちが伝わらないことの方が怖くない?』って言ったんですよ。小南さんらしいし、確かにその通りだと思った。彼とならお互いに言いたいことを言える、いいコンビでいられます」と語る。「座長として役者として、スザクの感情を保ちながらも周りのみんなをしっかり見ていきたい。これまでの経験を活かしながら、『コードギアス』が僕にとってこれまでの最高傑作にしたい。常に最新の出演作が一番いい作品でありたいんです」。そんな赤澤の挑戦を見届けたい公演は、京都公演を経て9月23日(土・祝)~10月1日(日)にサンシャイン劇場にて。取材・文:金井まゆみ
2023年09月11日破天荒なアマチュア・バンドマンのデューイが名門小学校の臨時教師になりすまし、受け持ったクラスの生徒たちとバンドを組んでバンドバトル出場を目指す姿を描くミュージカル『スクールオブロック』。3年前に予定されていながら、コロナ禍により全公演中止となった日本初演が8月17日(木)、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にてついに開幕した。ミュージカル『スクールオブロック』初日前会見より、前列左から)鴻上尚史、柿澤勇人、西川貴教、濱田めぐみ後列左から)宮澤佐江、はいだしょうこ、梶裕貴、太田基裕前日に同劇場で行われた会見には、デューイ役の西川貴教と柿澤勇人、校長役の濱田めぐみ、デューイの友人ネッド役の梶裕貴と太田基裕、その恋人パティ役のはいだしょうこと宮澤佐江、そして翻訳・演出の鴻上尚史が出席。あわせてフォトコール(報道用舞台稽古)とゲネプロ(最終舞台稽古)も行われ、柿澤デューイによる3シーンと西川デューイによる全編がお披露目された。ミュージカル『スクールオブロック』より、中央・デューイ(西川貴教)と【チーム・ビート】ミュージカル『スクールオブロック』より、中央・デューイ(柿澤勇人)と【チーム・コード】Wデューイと濱田は稽古の日々を振り返り、「初めてひとつの役をふたりで割るという体験をさせていただき、常に柿澤君がいてくれるのがすごく新鮮で不思議な感覚でした」(西川)、「子どもたちのピュアな、芝居なのか本人なのか分からないものに心をわしづかみにされることがたくさんあった」(柿澤)、「何をするにしてもとにかく楽しんでいる子どもたちのなかにいると、芝居をするという感覚を取り外さないと太刀打ちできない。本当に校長という立場で接する感じに自然となりました」(濱田)とそれぞれコメント。ミュージカル『スクールオブロック』より、ロザリー校長(濱田めぐみ・中央)と生徒たち(【チーム・ビート】)“マニアックな見どころ”を問われたWネッドとWパティは、「毎回違うフレディ(ドラム担当の生徒)のドラムソロ」(梶)、「先生方(アンサンブル)の個性豊かで細かいお芝居」(太田)、「デューイのおふたりが自分で作詞作曲して歌う場面。毎回違って、おふたりそれぞれ違うので大好き」(はいだ)、「デューイとネッドがすごく真剣にパティの悪口を言うところ(笑)」(宮澤)と、質問の意図通りの回答を披露して場を盛り上げる。ミュージカル『スクールオブロック』より、左から)ネッド(梶裕貴)、デューイ(柿澤勇人)ミュージカル『スクールオブロック』より、ネッド(太田基裕)とパティ(はいだしょうこ)そして鴻上は、「日本人にとっては、ブロードウェイで観るよりも胸に響く作品にできたらと思って作りました」と演出上のこだわりを明かした上で、「本当によく出来た、現実とつながっていながら最高のエンターテインメントでもある作品」と魅力をアピール。「夏休みですから、お子さんと一緒に来ていただければ、子どもにとって一生忘れられない体験になると思います」と呼びかけて会見を締めくくった。ミュージカル『スクールオブロック』より、左から)【チーム・コード】サマー(山崎杏)とデューイ(柿澤勇人)そんな彼らの言葉通り、全く異なるWデューイの個性が弾け、子どもたちのエネルギーが炸裂したプレスコールとゲネプロ。さらにひとつ“マニアックな見どころ”を付け加えさせてもらえるならば、子どもたちの歌う「♪もし聞いてくれたら」をぜひ挙げておきたい。本作の音楽を手掛けた作曲家、アンドリュー・ロイド=ウェバー節が存分に味わえるナンバー。一度目はもちろん、同じメロディーのまま微妙に拍子が変わるリプライズにも注目!だ。ミュージカル『スクールオブロック』より、デューイ(西川貴教・中央)と、「♪もし聞いてくれたら」を歌う生徒たち(【チーム・ビート】)取材・文:町田麻子撮影:田中亜紀<公演情報>ミュージカル『スクールオブロック』音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー脚本:ジュリアン・フェロウズ歌詞:グレン・スレイター日本版演出・上演台本:鴻上尚史出演:デューイ・フィン役:西川貴教/柿澤勇人(Wキャスト)ロザリー・マリンズ役:濱田めぐみネッド・シュニーブリー役:梶裕貴/太田基裕(Wキャスト)パティ・ディ・マルコ役:はいだしょうこ ※/宮澤佐江(Wキャスト)阿部裕、神田恭兵、栗山絵美、多岐川装子、俵和也、丹宗立峰、ダンドイ舞莉花、中西勝之、西野誠、湊陽奈、安福毅 (五十音順)スウィング:AYAKA、森内翔大※はいだしょうこ:ロザリー・マリンズ役カバー■チーム・コード小川実之助:ローレンス(キーボード)桑原広佳:マーシー(コーラス)飛田理彩子:ケイティ(ベース)中込佑協:メイソン(技術:ステージエンジニア)中嶋モモ:フレディ(ドラム)平岡幹基:ジェイムズ(警備:セキュリティ)前田武蔵:ビリー(衣裳:スタイリスト)真木奏音:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)三上さくら:トミカ(ボーカル)三宅音太朗:ザック(ギター)宮﨑南帆:ショネル(コーラス)山崎杏:サマー(マネージャー)■チーム・ビート大久保実生:トミカ(ボーカル)加藤悠愛:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)木村律花:ショネル(コーラス)熊田たまき:ローレンス(キーボード)後藤日向:ザック(ギター)佐藤凌:ビリー(衣裳:スタイリスト)シーセンきあら:マーシー(コーラス)中川陽葵:サマー(マネージャー)三宅音寧:ケイティ(ベース)村井道奏:フレディ(ドラム)宮島伊智:ジェイムズ(警備:セキュリティ)屋鋪琥三郎:メイソン(技術:ステージエンジニア)※五十音順【東京公演】2023年8月17日(木)~2023年9月18日(月・祝)会場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)【大阪公演】2023年9月23日(土・祝)~2023年10月1日(日)会場:新歌舞伎座チケット情報公式サイト
2023年08月17日ミュージカル『スクールオブロック』のフォトコール、および公開ゲネプロが16日に東京・東京建物Brillia HALLで行われ、西川貴教、柿澤勇人、濱田めぐみ、梶裕貴、太田基裕、はいだしょうこ、宮澤佐江、鴻上尚史(翻訳・演出)が取材に応じた。同作は2003年に公開された同名映画のミュージカル化作。落ちこぼれ熱血バンドマン(西川貴教/柿澤勇人)がひょんなことから子供たちと出会い、破天荒な教育を通して爽快かつ心に響くメッセージを伝えていく。2015年に、アンドリュー・ロイド=ウェバーのプロデュース・音楽によってブロードウェイで初演を迎え、今回日本初演となる。○マニアックなツボも紹介同作について「日本人がより心に動く作品にしたいと目指して作りました」という鴻上。西川は「初めて一つの役を2人で割ったので(Wキャスト)、常に同じシーンを同じだけ共有する柿澤君がいてくれるのは新鮮でしたし、不思議な感覚でずっと稽古場にいました。ずっと柿澤君が僕の中では印象的な人物でした」と振り返る。柿澤は「この作品には子供たちが出てきて、純粋な芝居なのか本人なのか、僕らじゃ出せないようなものがあって、ふとした時にグッとくるシーンがたくさん散りばめられているんですよね」と明かし、「ふと横見たら西川さんが号泣してるんです。タオルを目頭に当てて、『このシーン、耐えられない』って」と暴露。「僕よりも西川さんが先に泣いちゃう。子供たちよりもピュアなものを持ってるデューイ先生」と紹介した。生徒から教わったことについて聞かれると、濱田は「何をするにしても彼らはとにかく楽しんでいて好奇心旺盛で、怒られるかもしれないというのがまったくなく、猪突猛進」と表す。「生の彼らの中に自分がいると、芝居をするという感覚を取り外さないと太刀打ちできない。校長という立場の感覚で子供達と接するという感じに、自然となれますよね。ちっちゃい頃の好奇心旺盛な自分を思い出したり、とにかくお芝居をやってない時でも大騒ぎしながら楽しく稽古をやってきたので、癒やされましたし、こうじゃないきゃいけないな、人生……と改めて思いました」としみじみしていた。ツボ、マニアックな見どころについて聞かれると、梶は「音楽という意味でも、演奏者のアドリブがきいているところがあって、バンドメンバーどの子の演奏もすごく好きなんですけど、個人的には稽古で何度も見て毎回痺れてるのがフレディのドラムソロ。あそこが毎回違うんですよね」と説明。太田は「僕的には、小学校に務めてらっしゃる先生が他の個性が豊かで細かいお芝居されてるので、稽古中から気になっちゃって見てます」、はいだは「デューイの2人が自分で作詞作曲して歌う場面があって、そこはけっこう長い時間、シーンとしたところで2人が歌われる。いつも出だしから楽しくて笑ってしまう」、宮澤は「デューイとネッドがすっごい真面目な顔で真剣に(自分が演じる)パティの悪口を言うシーン。ユーモアのあるセリフで、袖で聞きながら『嫌な感じがしないんだよなあ』と思ってます」と語った。○Wキャストの違いは?また、Wキャストの違いについて聞かれると、鴻上は「西川さんとデューイは売れてるロックシンガーか売れてないロックシンガーかの違いだけで、歌い出した瞬間に『俺はロッカーだ』って感じがします。柿澤さんはミュージカルを背負っていく人ですから、ロックパフォーマー対ミュージカルベテランスター、ここまでWキャストでテイストが違うのは割とないと思いますね。あえて狙ったのか、普通は似たような人を持ってくるけど、こんなに違うのがすごい」と印象を表す。さらに「濱田さんはただのファンですけから何をやってもOKです」「梶さんは時々いい声が出てきて、僕はドキッとしてしまうんですけど、いろんな風景がちゃんと浮かぶ、すごく善良なネッド。大人もっくんの方が実はちょっと、悪いもっくんです。しょうこさんパティはどこへ飛んでいくかわかんない。佐江ちゃんパティは、若さを持って強くネッドを指導するパティ」とそれぞれ説明する。また子供達も2チームいるが、鴻上は「元気でうるさくてうるさくて、うるさいです。24人ですから、2キロ半痩せましたが、これはこいつら(のせい)です。ベテラン子役と、演技レッスンを受けてるけど初舞台の子たちと、ミュージシャンとしては天才だけど『演技? ハッ』というタイプと、3タイプが24人集まってますので、これが大変でした」と苦笑していた。最後に柿澤は「(フォトコールを)3曲やっただけで汗というか汁が飛び散ってる。僕の水たまりができてるくらいエネルギーが必要な舞台です。だからこの夏ぴったりだと思います」、西川は「残念ながら3年前できなかったみんなの分の思いや、今回またチームとして新たなパワーを与えてくれるスタッフやキャストの皆さんがたくさんいますので、その思いを受け止めにいらしてください」とメッセージを送った。東京公演は東京建物Brillia HALLで8月17日〜9月18日、大阪公演は新歌舞伎座にて9月23日〜10月1日。
2023年08月16日大ヒット映画を天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーがミュージカル化した『スクールオブロック』が、コロナ禍による2020年の全公演中止を乗り越え、いよいよ日本初演の幕を開ける。ひょんなことから名門校の教師となる破天荒なバンドマン、デューイ役をWキャストで務める西川貴教と柿澤勇人に、稽古が佳境に入った8月初旬、感じている手応えや作品の魅力を聞いた。西川さんのチャーミングで面白いところもデューイ役にぴったり(柿澤)――本作で初めてご一緒されるおふたりということで、まずは現時点でのお互いの印象を教えていただければと思います。西川カッキー(柿澤)とは、17歳も年齢差があるんですよ。そんな僕らがひとつの役を分け合うっていうのがね、僕はまず本当におこがましくて(笑)。柿澤いやいやいや(笑)。西川というのがある上で、舞台に関してはカッキーが大先輩。デューイというキャラクターの方向性を、先にどんどんつかんで見せてくれるので助かっています。初めての読み合わせって、Wキャストだと普通は一幕と二幕で分けたりするんでしょうけど、読み合わせの当日、僕の喉の調子が万全じゃなったこともあって、カッキーが通してやってくれたんですよ。僕はそれを“教材”みたいにして(笑)、聴きながら台詞を入れていたくらいです。ミュージカル『スクールオブロック』より柿澤お会いするまでは“テレビで見る西川さん”のイメージが強く、ものすごくエネルギッシュでパワフルな方という印象がありました。今回の役って、非常に疲労度が高いといいますかずっとテンションも高くいないといけないから、1回や2回稽古しただけではつかめないんですよね。僕はやる度に「あーもう無理!できない!」とかって落ち込んじゃうんですけど、西川さんはそんなことないんだろうなと思っていたら実は同じタイプで(笑)。西川ああ、そうね(笑)。柿澤稽古が終わるとため息をつきながら帰ってこられて、その姿がとても愛おしい(笑)。親近感があると言ったら失礼ですけど、もしテレビで見てたイメージ通りのパワフルな方だったら、僕は孤立しちゃってたかもしれないなと思います。それとやっぱり本物のロッカーなので、ギターの弦の押さえ方や音楽に関する膨大な知識をいつも教えていただいています。西川作品の時代背景が、僕がティーンエイジャーだった頃と真正面から重なってるから。カッキーがまだ生まれてない時代の“昔話”をしてるだけ(笑)。柿澤ありがたいです。本物のロッカーだというところも、可愛らしくてチャーミングで面白いところも、デューイ役にぴったりですよね。カッキ―は“一生懸命な青年”という感じがヒシヒシと伝わるデューイ(西川)――デューイ役としてのお互いの印象、ぜひ詳しくお聞きしたいです。柿澤デューイって、よくよく考えるとサイテーな人間なんですよ。自分の夢と金のために嘘ついて、子どもたちまで完全に利用して(笑)。でも西川さんが演じるとそうは感じないんです。最初から「こいつサイテーだな」って思われちゃったら、お客さんも入り込めないと思うんですけどその心配は全くない。憎めないところが本当にぴったりだなと思います。西川カッキーはね、もうなんかピチピチしてるから。生命力とか熱量の高さみたいなものがすごく感じられるデューイで、これが17歳の年齢差か!と(笑)。柿澤ははは!西川その熱量に、周りも照らされると言うんですかね。子どもたちもほかのキャストの皆さんも、どんどん巻き込まれていっているのを感じます。カッキーは僕のデューイを「憎めない」と言ってくれたけど、それはカッキーもそうで。熱とエネルギーがあるから、デューイのサイテーなところも(笑)、「なんとか夢を実現させたい」っていう純粋な気持ちから来てるように見える。“一生懸命な青年”という感じが、ヒシヒシと伝わるデューイです。ミュージカル『スクールオブロック』より――ではデューイを演じる上で、ご自身が大切にしていることは?西川Wキャストって、僕は初めての経験なので、最初は葛藤もあったんです。自分のやるシーンを客観的に見ることができる環境のなかで、どれくらい取り入れて、どれくらい逆に振ったほうがいいのかなと。でも鴻上さん(演出の鴻上尚史)に「それぞれ別々でいいんじゃない?」と言ってもらってからは、自分の気持ちが動くままにやろう、と思うようになりました。気を付けてることがあるとしたら、「これじゃ西川のまんまじゃないか」と思われないようにしようっていうくらい(笑)。その切り替えみたいなところは、やっぱりカッキーから勉強させてもらってます。柿澤いえいえいえ、とんでもないです。西川だってカッキー、稽古が始まった瞬間、パキーンって役に入るじゃない。普段は真面目で物静かで、ずーっと汗止めのローションを顔に塗ってるだけの男なのに(笑)。柿澤はははは! 汗っかきなんでね(笑)。大切にしていること、僕はなんだろうな。デューイって本当にずっとテンションが高いから、「よっこいしょ」みたいに心のスイッチを入れないと、しんどいシーンもあるんですよ。正直、「次このシーンかあ……」って落ち込んじゃうこともあって(笑)。西川8場(一幕後半、デューイが子どもたちに自作の曲を披露するシーン)ね!8場が来るって思うと俺もそうなる(笑)。柿澤怖いシーンですよね(笑)。一生懸命さとか、暑苦しさみたいなのを持ってないと成立しない。でも逆に、それさえ持っていればスベろうが、お客さんにダメな奴と思われようが、デューイとしては全然ありだと思っています。だからとにかく全力でやることを大事にしたいですね。子どもたちのエネルギーに助けられている――開幕が近づき、お稽古も佳境に入った頃かと思います。この段階だから見えてきた、作品の魅力などについてお聞かせいただけますか?西川やっぱり子どもたちですよね。今回のキャストには、舞台経験のある子役の子たちと音楽をやってきた子たちがいて、最初はその差が結構あったんです。舞台経験のない子たちは、お芝居になるとちょっと気恥ずかしそうにしてたり、声が小さかったり。柿澤そうでしたね。西川でも鴻上さんの演出を受けてみんなどんどん成長して、最初の頃と今では、お猿さんが立派な役者さんになったくらい違う(笑)。人間ってすごいなあと思いますよ。柿澤それにみんな、本当に楽しそうですよね。この時期になると通し稽古も増えてどうしても疲れてエネルギーが枯渇するんですけど(笑)、彼らにはそれが全くない。常に100%エネルギーがあるし、全部出し切ってもすぐに回復する。西川失敗を恐れないところもすごいよね。我々大人は、ダメ出しされたくないから目立たないようにしとこ、とか思っちゃうけど(笑)、みんな何か聞かれたら「ハイ!」って手を挙げるし、ダメ出しされても気にしないどころか、そもそも聞いてなかったりしますから(笑)。柿澤そんな子たちが24人もいるから稽古場は騒々しいんですけど(笑)、彼らからエネルギーを分け与えてもらっている感覚が僕にはあって。しんどいシーンも、子どもたちと一緒だと自然と全力でできたりするので助けられてるなあとつねづね思います。ミュージカル『スクールオブロック』稽古より、西川貴教と生徒役キャストミュージカル『スクールオブロック』稽古より、柿澤勇人と生徒役キャスト――子どもたちのエネルギーはやはり、大きな見どころになりそうですね! では、音楽の魅力についてはいかがでしょうか。西川ロイド=ウェバー作品ということで、複雑なコード進行を使ってたりするんじゃなかろうかなんて、最初は勝手に思っていて。でもこの作品においては、すごくシンプルだよね? メジャーのCとGだけで構成されてます、みたいな曲もあるし、オーケストレーションもドラムとギターとベースだけ、みたいな感じだし。柿澤そうですよね。僕もきのう初めてバンドと合わせてみて、改めてシンプルでストレートだなと思いました。僕が出演してきたほかのロイド=ウェバー作品とまた違う印象です。西川ああやっぱり。シンプルなのに、上に乗ってるメロディーによって“聴かせる”ことができちゃうのが、ロイド=ウェバーのすごさなんだろうなと思います。柿澤あと単純に、すごく乗りやすいですよね。聴いてて「難しそうだなあ」って感じる曲がデューイにもほかの役にもあんまりない。実際歌うとキーが高くて難しいんですけどね(笑)。西川たっかいよね! これだけミュージカルやってる人が言うんだから間違いない(笑)。柿澤西川さんからしても高いですか?西川あのね、週末だけ歌えばいい、ってことなら全然頑張れるんですよ。でも今回は、毎日だから。正直、あんまりミュージカル向きではないんじゃないかと思ってる(笑)。これは歌だけじゃなくて、台詞とも関わってくる問題だよね。柿澤うんうん、本当にそう思います。西川デューイはずっとテンションが高いというか、台詞で盛り上げて歌に辿り着いて台詞に戻ってくるみたいな波形がなく、ずーっと下りてこない人(笑)。そこが大変なところなんだと思います。ふたりとも、1公演終わるごとにぐったりしてそうですね(笑)。ミュージカル『スクールオブロック』稽古より、西川貴教ミュージカル『スクールオブロック』稽古より、柿澤勇人――熱い夏になりそうですね(笑)。最後に、今までのお話で出てこなかった見どころなど含め、読者の皆さんにメッセージをお願いします。西川子どもたちはもちろん、ほかのキャストの皆さんも本当に素晴らしいです。めぐさん(濱田めぐみ)の歌はやっぱりさすがですし、ネッド(梶裕貴・太田基裕)とパティ(はいだしょうこ・宮澤佐江)はWキャストでカラーが全然違って面白い。ぜひ色んな組み合わせでご覧いただきたいですね。柿澤僕はそうですね、本当に夏にぴったりの作品だなと。生きていると、イライラしたりむかつくことっていっぱいあると思うんですけど(笑)、そういうストレスを発散できる作品。ここまでライブ感覚で一緒に盛り上がって弾けられるミュージカルってなかなかないんじゃないかな。西川そう、コロナもあったしね。柿澤ガンガンのロックと、子どもたちのピュアなエネルギーが劇場に充満すると思うので、そちらも是非楽しみにしていただけたらと思います。上:チーム・コード、下:チーム・ビート取材・文:町田麻子<公演情報>ミュージカル『スクールオブロック』音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー脚本:ジュリアン・フェロウズ歌詞:グレン・スレイター日本版演出・上演台本:鴻上尚史出演:デューイ・フィン役:西川貴教/柿澤勇人(Wキャスト)ロザリー・マリンズ役:濱田めぐみネッド・シュニーブリー役:梶裕貴/太田基裕(Wキャスト)パティ・ディ・マルコ役:はいだしょうこ ※/宮澤佐江(Wキャスト)阿部裕、神田恭兵、栗山絵美、多岐川装子、俵和也、丹宗立峰、ダンドイ舞莉花、中西勝之、西野誠、湊陽奈、安福毅 (五十音順)スウィング:AYAKA、森内翔大※はいだしょうこ:ロザリー・マリンズ役カバー■チーム・コード小川実之助:ローレンス(キーボード)桑原広佳:マーシー(コーラス)飛田理彩子:ケイティ(ベース)中込佑協:メイソン(技術:ステージエンジニア)中嶋モモ:フレディ(ドラム)平岡幹基:ジェイムズ(警備:セキュリティ)前田武蔵:ビリー(衣裳:スタイリスト)真木奏音:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)三上さくら:トミカ(ボーカル)三宅音太朗:ザック(ギター)宮﨑南帆:ショネル(コーラス)山崎杏:サマー(マネージャー)■チーム・ビート大久保実生:トミカ(ボーカル)加藤悠愛:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)木村律花:ショネル(コーラス)熊田たまき:ローレンス(キーボード)後藤日向:ザック(ギター)佐藤凌:ビリー(衣裳:スタイリスト)シーセンきあら:マーシー(コーラス)中川陽葵:サマー(マネージャー)三宅音寧:ケイティ(ベース)村井道奏:フレディ(ドラム)宮島伊智:ジェイムズ(警備:セキュリティ)屋鋪琥三郎:メイソン(技術:ステージエンジニア)※五十音順【東京公演】2023年8月17日(木)~2023年9月18日(月・祝)会場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)【大阪公演】2023年9月23日(土・祝)~2023年10月1日(日)会場:新歌舞伎座チケット情報公式サイト
2023年08月16日ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』やミュージカル『刀剣乱舞』など、数々の2.5次元作品に出演してきた有澤樟太郎さん。もとよりパワフルな歌唱に定評があったが、’21年のミュージカル『17 AGAIN』、同年の『GREASE』などで経験を重ね、さらに進化させてきた。そして昨年の『ジャージー・ボーイズ』では、ザ・フォー・シーズンズのメンバーとして見事なハーモニーを披露。進化が止まらない有澤さんから目が離せない。舞台映えする長身に伸びやかな歌声が武器。数々の2.5次元作品で人気を博してきた有澤樟太郎さん。近年は、海外ミュージカルに進出したり、今年出演した舞台『セトウツミ』では、W主演の牧島輝(まきしま・ひかる)さんと共に企画の立ち上げから携わるなど、活動の幅を広げている。「僕、今まで演出家の方にめちゃくちゃ恵まれていたと思うんです。まだデビューしてお芝居のこともよくわからないときに、ミュージカル『刀剣乱舞』で茅野(イサム)さんという方にお会いできた。茅野さんは厳しいけれど、ちゃんと愛がある方で、そのときのその作品のことだけじゃなく、僕らの先々のことまで考えて、恥ずかしくない俳優になるよう指導してくれていたんですよね。『ジャージー・ボーイズ』の藤田(俊太郎)さんは、作品愛がすごく強くて、稽古前に作品について全員で話し合うテーブルワークも熱心にされる方。役の解釈も深くされているけれど、役者に任せようとしてくれるし、やればすごく褒めて自信もくれる。他にもいろんな現場で、たくさんのことを経験して学ばせてもらって今があるなって」この世界に入った当初から、作品やジャンルにこだわらず、いろんな役を経験したいと思っていたという有澤さん。本格的なミュージカルへ目が向いたきっかけは、2020年に上演されるはずだった『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3のオーディションの話が舞い込んだこと。「もともと僕は、一回火がついたら止まらないタイプ。ブロードウェイの有名な作品に、僕のような俳優が声をかけてもらえたということが嬉しくて、期待に応えたい一心で歌もダンスもめちゃくちゃ頑張りました。僕のWキャストの相手がs**t kingz(シットキングス)のOguriさんで、一緒に休みの日にスタジオを借りて練習したり、僕のダンスの練習に付き合ってもらったりもして。あんなすごい方でもまだ努力し続けていると知ったのは、大きな刺激になりました」しかしコロナ禍で、幕は一度も開くことなく全公演が中止に。「稽古を重ねてゲネプロ(本番と同じ条件でおこなう本番前リハーサル)をやって、自分としては手応えを感じていましたから、それを世に出せなかったことが悔しくて…。そのモヤモヤは1年くらい引きずっていましたね」翌年出演した『17 AGAIN(セブンティーン アゲイン)』が、実質的な海外ミュージカルデビュー作となった。「顔合わせの前に、歌合わせじゃないけれど、キャスト全員で歌稽古してきた歌を全曲歌うっていう場があったんです。まだ役も固まっていない状態で、周りはミュージカルで活躍されている方ばかり。その前で披露すると思ったらめちゃくちゃ緊張してしまって…。そしたら、『ウエスト・サイド~』でも一緒だったソニンさんが、『樟ちゃん、もっとできるんじゃないの?』と。確かに、恥じらいがあったし、ピッチを外さないことばかり考えていた。それで、下手でもいいやと吹っ切って全力でおバカに演じたら、演出家に『新しい有澤くんを見た』と褒められて、役が見えた気がしました」そして昨年の『ジャージー・ボーイズ』だ。’60年代に世界的に人気を博した実在のボーカルグループが主人公。それゆえ4人の歌のハーモニーが作品の要だが、その中での有澤さんの歌唱力の進化には目を見張るものがあった。「以前からボイストレーニングは通ってましたけれど、『ジャージー・ボーイズ』のオーディションを受けるにあたって本格的に始めて、歌への意識がすごく変わりました。それまで歌について知らないことが多すぎて、歌っていても自信が持てずにいたのが、先生に発声の基礎から徹底的に訓練してもらい、知識もついて、以前より堂々と歌えるようになりました」演じたボブ・ゴーディオは最年少ながら、次々とヒット曲を生み出したグループの要となるメロディメーカー。作曲家ゆえの傲慢さと繊細さの両方を持ち合わせた、有澤さんのリアルなキャラクター造形は作品に厚みを加えた。「4人で稽古していくなかで、自分たちの中でこれだというものが共有できたんです。それまでかなり試行錯誤しましたけど、あるとき、みんなの芝居がカチッとハマる瞬間があって。それが正解だったかはわからないけれど、この形でいこうって4人の方向性が一致したのがよかったのかなと思います。僕的には、これまでわりとイキのいいキャラクターを演じることが多かったんですが、じつはそこまで“陽キャ”じゃないので、ああいう繊細な役が演じられたのが嬉しかったですね」現在27歳。30代が視野に入ってきている今、仕事に対する考え方も少し変化してきている。「20代前半はなんでもやりたい方でしたけれど、そろそろ先々のことを見据えていく時期なのかもしれない。今はとにかくいい作品に出合いたいです。あと、自分たちで企画して実現させた『セトウツミ』がものすごい達成感だったので、これからはもっと自分がやりたいことを言っていってもいいのかなと思っています」ありさわ・しょうたろう1995年9月28日生まれ、兵庫県出身。ミュージカル『刀剣乱舞』和泉守兼定役で人気を博し、ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘』シリーズなど映像作品でも活躍。近作に舞台『キングダム』『セトウツミ』。10月にはミュージカル『のだめカンタービレ』が控える。イヤカフ¥18,700ブレスレット¥72,600リング¥19,800(以上マリハ TEL:03・6459・2572)その他はスタイリスト私物※『anan』2023年8月9日号より。写真・苗江スタイリスト・鹿野巧真ヘア&メイク・堤 紗也香構成、取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEESEASE(by anan編集部)
2023年08月07日