『ジーザス・クライスト=スーパースタ― in コンサート』が7月15日(木)から27日(火)まで開催される。本作は、ミュージカル界の⻤才、アンドリュー・ロイド=ウェバーの初期作品『ジーザス・クライスト=スーパースター』をコンサート形式で上演する作品で、2019年の初演は⽇本初となるオリジナル言語である英語での上演、そして世界のミュージカル・スターたちによる夢の共演が大きな話題となった。その待望の再演は、ジーザス役に、ブロードウェイで活躍し現在は韓国ミュージカル界のトップスターとして絶大なる人気を誇るマイケル・K・リー、ユダ役に、ウエストエンドをベースとして世界中に多くのファンを持つラミン・カリムルーが初演に続き出演。さらにセリンダ・シューンマッカー、ロベール・マリアン、アーロン・ウォルポール、テリー・リアンと豪華キャストが来日する。⽇本人キャストは柿澤勇人、宮原浩暢(LE VELVETS)、藤岡正明。出演者のひとりである柿澤勇人に話を聞いた。またこの作品の出演者になれることが嬉しい──『ジーザス・クライスト=スーパースターinコンサート』に出演が決まっていかがですか。僕にとってはすごく思い入れのある作品ですし、日本では劇団四季に戻らない限りは携わる機会のない作品だと思っていたので、これはなにかの縁だと感じています。しかも出演者はマイケル・K・リーやラミン・カリムルーをはじめすごい方たちばかり。きっとコテンパンにされるんだろうなと思っています(笑)。『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』出演メンバー最前列左から藤岡正明、柿澤勇人、ラミン・カリムルー、マイケル・K・リー、セリンダ・シューンマッカー、宮原浩暢(LE VELVETS)、階段手前からテリー・リアン、ロベール・マリアン、アーロン・ウォルポール撮影:渡部孝弘──コテンパンにされますか。はい。「やっぱりすごい人はいっぱいいるんだな」と落ち込むことが多々あるだろうなと思いますね。以前、『ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2018』というコンサートでノーム・ルイスやジョン・オーウェン=ジョーンズとご一緒したときも、落ち込んで落ち込んで(笑)。今回も同じようなことになるかもしれないですが、それでも自分の表現の糧にはなると思っています。技術面でも内面でも、学ぶことは多いんじゃないかな。──最初におっしゃった「思い入れのある作品」というのは、劇団四季でのデビュー作だからということですか?はい、それが一番大きいです。演者としても、スタッフとしても、参加した作品ですしね。携わっている期間が長かったんですよ。──スタッフとしても参加されたのですか。劇団四季の研究生の時に〈ジャポネスク・バージョン〉のスタッフワークをしました。それが僕にとっての初舞台でしたね。そして〈エルサレム・バージョン〉が初めて出演した作品です。その時はアンサンブルでした。だから劇団四季でも思い出がたくさんある作品ですし、僕はこの作品が本当に好きなんです。だからまたこの作品の出演者になれることが、やっぱり嬉しいです。いつも、今日を一生懸命生きられればいいと思っている──この作品は、曲をピックアップして歌うのではなく、衣装、道具、セットの転換は無いもののオーバーチュアからカーテンコールまで全幕演奏されるものです。そこはどのように思われますか?もともと『ジーザス・クライスト=スーパースター』(以下、舞台版)も、曲と曲との間に芝居を挟まない、歌だけでつないでいくスタイルの作品ですからね。ただ、舞台版は目がいくつあっても足りないような演出なので、今回のコンサート版のシンプルさは、逆にお客様の想像が膨らみやすいかもしれないと思っています。歌は間違いなくうまいわけなので、完全にアンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽に集中して楽しんでいただけますし、ミュージカルが好きな人たちには絶好の機会なんじゃないかな。──歌だけでみせていくことを柿澤さんご自身はどう思われていますか?僕は本当はお芝居なしっていうのは苦手なんですよ。でも今回は本当に素晴らしい役者が揃っているので、きちんとハマれば面白いことになると思います。僕のところであれっと思われないようにがんばるしかないですね。──さっきも「コテンパンに」とおっしゃっていましたし、歌の部分に不安があるのですか?ありますよ。ミュージカルを仕事としてやっていると、それが年々、枷というかコンプレックスになってくるんですよね。歌に関しても、踊りに関しても、全く自信がないです。──経験を重ねて自信がついたりしないものですか。しないです。むしろ年々不安になっていきますね。でも楽しみでもありますよ。(舞台版に出演した)19歳の自分も思い出すだろうし。──当時はスタッフやアンサンブルだったのに、今回はシモン役としてメインで出演されることに、感慨のようなものはありますか?感慨深い気持ちになることは実はあまりないんです。僕は普段から「ここまでがんばった」とか思わなくて。でも実際に舞台に立ったらそう思うのかなあ……いやいやいや……。例えば今年、吉田鋼太郎さんと二人芝居(舞台『スルース~探偵~』)をやらせてもらいましたが、もちろんやり切った達成感はあったけど「ここまできた」とかそういう感覚は全くありませんでした。目の前にあることを一生懸命やることしかないんですよね。今日を一生懸命生きられればいいかなっていう感覚なんです、いつも。──先のことを考えたりされませんか?計算もできないし、読めないので考えません。セルフプロデュースもできないタイプだから、そういうことは事務所に任せています。もちろん「ああしたい」「こうしたくない」みたいな話はしますけど、結局は一生懸命やるしかない、現場で闘うしかない、みたいな感じで生きてきたから。先のことはわからないんです。──そういう日々って苦しいのですか?いえいえ、面白いです。今回も楽しみですもん。はじめましての人と出会うのが僕はすごく好きだし。国も文化も違うので、考え方も違うだろうし、俳優としてどう向き合っているのかとか聞けたらいいなと思っています。──柿澤さんってひとりで大丈夫そうに見えたりするんですけど、実際はそうじゃないんですかね。強く見られがちなんですけど、全然強くないですよ(笑)。誰かに話を聞いてもらいたいし、人の話を聞きたいタイプです。──役者としてはどうなりたいと思われていますか?ジャンル問わず闘えるようになりたいです。以前、とある映画監督と話したことですが、例えば格闘技にも、柔道とか空手とか、ボクシング、K-1……といろいろありますよね。その全部で闘える人がいたら最強だと思うんです。役者の仕事も、監督や演出家によって正解も全く違うし、さらに言えば、映画もあるし、ドラマもあるし、ミュージカルも、演劇もある。僕はその全部でビビッドに反応して表現することができたらいいなという理想があります。まだ全然そんなふうにはできていませんけどね。気軽に来てほしい気持ちと、心して来てほしい気持ちの両方──作品ではイエス・キリストが十字架にかけられるまでの最期の7日間を描くストーリーが描かれ、柿澤さんが演じるのは、キリストの弟子「十二使徒」のひとり・シモンです。『狂信者シモン(Simon Zealotes)』という楽曲もあるようなキャラクターですが、シモンをどうつくっていこうと思われていますか?そこは、コンサートとはいえ芝居だと思ってつくっていこうと思っています。シモンはめちゃくちゃ熱いし、ある意味狂っている人物で。それをどう出せるのかは、演出家とも話し合いながら考えていきたいです。──アンドリュー・ロイド=ウェバーの若い頃の楽曲が素敵ですよね。全部カッコいいですよね。ユダの楽曲は最初の『Heaven On Their Minds』もラストの『SUPERSTAR』もロイド=ウェバーの代表曲だし、じゃあそれだけかと思ったら、ジーザスの『GETHSEMANE』があり、シモンの『Simon Zealotes / Poor Jerusalem』があり、マリアの『I Don’t Know How to Love Him』があって、それも代表曲ですからね。一体何曲あるんだ、この作品に、と思うんですけど、なぜか耳が痛くなるようなことは一切ない。それは物語と登場人物の心がリンクしているからだと思います。非常に観やすいし入り込みやすいメロディです。──それを歌うのは?めちゃくちゃ大変ですよ。男性にとってはとんでもなく高いキーが使われているので。ジーザスなんてもっとですけど。僕にはとても出ないようなキーを、ロック調でガーっと歌ったりするから。それはユダの曲も同じで。ジーザスとユダの曲を歌える人は、海外を含めなかなかいないと思います。それを完璧に操れるキャストが今回来日するので、歌を通して、いろんなものを吹っ飛ばしてくれるようなエネルギーが飛んでくると思います。──シモンの曲も楽しみです。シモンの曲は劇中で一番一体感を感じることができる曲だと思うんですよ。一緒になってお祭り騒ぎできるような曲なので、そこを一緒に楽しんでもらえたらいいなと思っています。──最後に、柿澤さんがお客様に楽しみにしていてほしいことを聞かせてください。世界中の劇場がクローズした状態が続いていて、来日キャストはうっぷんがたまりにたまった状態だと思うんです。だから今回は、世界レベルの声であることに加え、劇場への思いも乗せた声が聴ける思います。そういう特別な、奇跡的な空間になるんじゃないかな。と言いつつも、お客さんにはあまり深く考えずにロックライブを観るような感覚で楽しんでほしい気持ちもあるから……。気軽に観に来てほしいなって気持ちと、心して来てほしいなって気持ち、両方の気持ちでお待ちしています!(笑)取材・文:中川實穗撮影(柿澤勇人):源賀津己『ジーザス・クライスト=スーパースタ― in コンサート』【東京公演】2021年7月15日(木)~7月27日(火)会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)【大阪公演】2021年7月31日(土)~8月1日(日)会場:フェスティバルホールチケット情報
2021年07月15日2021年7月に東急シアターオーブにて開催予定の『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』。この度、初日に先立ちBS日テレ・WOWOWにて開催記念特番が放送されることが決定いした。イエス・キリストの最期の7日間を描いた不朽の名作『ジーザス・クライスト=スーパースター』。『オペラ座の怪人』『キャッツ』『エビータ』などで知られ、現代のモーツァルトと称されるミュージカル界の巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーの出世作で、聖書×ロックという大胆なコンセプトで生み出された不朽の名作だ。50年経った今も世界中で愛されるこの作品を、国内外のトップスターたちが全幕英語でお贈りするコンサートが『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』。2019年秋の初演では即日ソールドアウト、舞台と客席をまるでロック・コンサートのような熱狂の渦に包んだステージがこの夏、さらにパワーアップして帰ってくることとなった。この番組では、今回公演のキャストでもあり、抜群の歌唱力を持つ柿澤勇人とLE VELVETSの宮原浩暢、番組MCとして自身も歌うことが大好きなフリーアナウンサーの高橋真麻が、東急シアターオーブでミュージカルの魅力を語りつくす。さらに、主役を演じるマイケル・K・リーとヘロデ王役の藤岡正明から寄せられた作品の魅力、公演への期待のコメントを紹介。また、ラミン・カリムルーとセリンダ・シューンマッカーがスペシャルデュエットを特別披露。そして、4月に退団したばかりの元宝塚歌劇団雪組トップスターの望海風斗が、「歌い出した瞬間から引き込まれる。喜び悲しみいろんな感情が、ワッと押し寄せてきて、歌の波に自分が包まれているような感覚になるところに私は魅力を感じています」と憧れのラミン・カリムルーへの想いを語る。BS日テレ『ジーザス・クライスト=スーパースター inコンサート トップスターが語る奇跡のステージ』は6月20日(日)14:00~14:30放送。貴重な開催記念特番をどうぞお見逃しなく。【番組情報】■BS日テレ『ジーザス・クライスト=スーパースター inコンサート トップスターが語る奇跡のステージ』(30分番組)出演:柿澤勇人、宮原浩暢(LE VELVETS)、高橋真麻コメント出演:マイケル・K・リー、ラミン・カリムルー、藤岡正明、望海風斗ほか放送予定:6月20日(日) 14:00~14:306月27日(日) 23:00~23:30(再放送)■WOWOW『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』徹底ナビ(10分番組)出演:柿澤勇人、宮原浩暢(LE VELVETS)、高橋真麻コメント出演:マイケル・K・リー、ラミン・カリムルー、藤岡正明、望海風斗ほか放送予定:7月2日(金) 14:20~14:30 以降、7回再放送予定【公演概要】『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』※生演奏・英語上演・日本語字幕付出演:マイケル・K・リー、ラミン・カリムルー、セリンダ・シューンマッカー藤岡正明、宮原浩暢(LE VELVETS)、テリー・リアン、ロベール・マリアン柿澤勇人、アーロン・ウォルポールアンサンブル・アーティスト:福田えり、湊陽奈、則松亜海、鈴木さあや、髙橋莉瑚ジャラン・ミューズ、大音智海、大塚たかし、仙名立宗、染谷洸太演出・振付:マーク・スチュアート音楽監督:八幡茂美術:岩本三玲照明デザイン:磯川敬徳音響デザイン:山本祐介舞台監督:黒澤一臣振付助手:加藤さや香●東京公演開催日:2021年7月15日(木)~7月27日(火)@東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)※プレビュー公演 2021年7月12日(月)~7月13日(火)チケット情報:好評発売中S席 13,000円 / A席 10,000円 / B席 7,000円(全席指定・税込)U25チケット 4,500円(全席指定・税込)※25歳以下当日引換券 / 一般発売日以降の取扱い / 前売りのみプレビュー公演(7/12 , 7/13 公演)S席 12,000円 / A席 9,000円 / B席 6,000円(全席指定・税込)※プレビュー公演ではU25チケットのお取扱いはございません。主催:Bunkamura / TOKYO FM / ぴあ / WOWOW / BS日テレ後援:オランダ王国大使館 / カナダ大使館 / ブリティッシュ・カウンシル東京公演に関するお問合せ:Bunkamura03-3477-3244公式HP: ●大阪公演開催日:2021年7月31日(土)~8月1日(日)@フェスティバルホールチケット情報:6月12日(土) 一般発売開始S席 13,000円 / A席 10,000円 / B席 7,500円 / BOX席 18,000円(全席指定・税込)U-25席 4,000円(当日座席指定・税込)主催:関西テレビ放送 / サンライズプロモーション東京大阪公演に関するお問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 / 日曜・祝日は休業) 企画・制作・招聘:Bunkamura
2021年06月14日高級鮨店の窮屈さを感じさせない大人の憩いの場信頼できる仲買から仕入れた、その日一番の魚介を使用お酒と一緒に味わうことで改めて鮨のおいしさを実感高級鮨店の窮屈さを感じさせない大人の憩いの場青い暖簾と漆喰の壁が目印。店名の入った照明が灯ったら【すし柿﨑】のおもてなしが始まります人形町駅から徒歩3分、下町の雰囲気を残すこの街に店を構えているのが【すし柿﨑】。暖簾をくぐれば大将と奥様が笑顔で出迎えてくれます。こちらのお店は数々の名店で修業を積んできた大将が2008年に独立し、創業。長年培ってきた握り技で多くの食通をうならせています。カウンター8席の小ぢんまりとした店内。大将が鮨を握っているところを眺めることができます計8名が座れるカウンターからなる小さなお店です。一枚板のヒノキのカウンターや漆喰塗りの壁が落ち着いた空間を演出しています。気さくな店主との会話を楽しみながら、本格的な江戸前の鮨を堪能することができます。記念日を祝うのにはもちろん、ビジネスシーンでの利用でもよろこばれることでしょう。信頼できる仲買から仕入れた、その日一番の魚介を使用旬を意識した国産の魚介にこだわるため、メニューはおつまみと鮨からなる『おまかせコース』のみ。ゲストの好みやペース、お酒の量に合わせてメニューの内容をカスタムする大将の心づかいを感じられます。キッチリと仕事された自慢の握りの中でも、特にオススメのものを3つ紹介します。『大トロ・中トロ・赤身』国産天然本鮪の『大トロ・中トロ・赤身』で部位ごとの味の違いを楽しめます鮨好きであれば誰もが一度は夢見る鮪の食べ比べ。それを叶えてくれるのが鮪3貫からなる『大トロ・中トロ・赤身』という太っ腹なメニューです。鮪に強い仲買さんの目利きをくぐり抜けた、その日一番の国産天然本鮪を使用。『おまかせコース』の大きな山場といえるこちらのメニューを目的に足を運ぶ人も少なくありません。『バフンウニ・ムラサキウニ』見た目や風味の違いがはっきりとわかる『バフンウニ・ムラサキウニ』の食べ比べは贅沢な食体験『バフンウニ・ムラサキウニ』もまた贅沢な食べ比べをできるメニューです。ウニはその時季一番のおいしい物を使用。見た目や風味、舌触りの違いを感じることができ、楽しい食体験になることは間違いありません。常に2貫で提供するというスタイルに「鮨を楽しんで欲しい」という大将の心意気を感じます。『小肌』『小肌』は職人の技量を問う江戸前鮨の定番ネタ。絶妙な〆加減は高級魚に負けない絶品になっています骨の処理が難しく、職人の技術が一番わかるといわれている『小肌』。安価なイメージもありますが、それを覆す仕上がりになっています。塩と酢の塩梅が絶妙で、キレがよく強い旨みを感じ取ることができます。高級魚に負けないおいしさを誇る、この江戸前の定番ネタもゲストを魅了し続ける理由の1つです。お酒と一緒に味わうことで改めて鮨のおいしさを実感鮨に合う辛口のものを中心に、焼酎や白ワイン、シャンパンなど豊富な品揃え鮨と合わせて楽しみたいのが豊富な種類のお酒です。辛口の日本酒を中心に焼酎、白ワイン、シャンパンと好みに合わせて楽しむことができます。大将が自ら選んだお酒は料理の良さを引き立てるものばかり。鮨とお酒の相乗効果が生むハーモニーから大将の技術の高さを改めて知ることができるでしょう。贅沢な食べ比べメニューを惜しみなく提供したり、『おまかせコース』の内容をゲストに合わせてカスタムしたりと、大将の人柄を感じることができる【すし柿﨑】。本格派の江戸前鮨やおつまみに舌鼓を打ちつつ、温かな歓迎を受ければ、至福のときを過ごせることでしょう。次のおでかけで鮨を食べようと考えている人は【すし柿﨑】を訪れてはいかがでしょうか?料理人プロフィール:柿﨑祐平さん1963年生まれ。鮨職人の握り技に魅了され、18歳で鮨の世界へ。銀座【久兵衛】を始め、日本料理の【なだ万】や「グランドハイアット東京」内の【六緑】で活躍。2008年に【すし柿﨑】を創業。以来、江戸前鮨と人柄の良さで食通を魅了し続けている。すし柿﨑【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】20000円【アクセス】人形町駅 徒歩3分
2021年06月12日歳を取るにつれて、子供の頃を振り返り、懐かしい気持ちになることってありますよね。誰の心にも存在する『懐かしいあの頃』をテーマに、漫画を描いている、仲曽良ハミ(nakasorahami8330)さん。おじいさんと小学生の男の子の交流を描いた『一人じゃ食べきれない柿』という作品をご紹介します。『一人じゃ食べきれない柿』どっさりと実った、自宅の柿の木を眺めて、ため息をついていた、1人のおじいさん。そこへ小学生の男の子がやってきて…。おじいさんが見ていることに気付かず、勝手に柿をとって食べようとした男の子。しかし、あまりの苦さに顔をしかめます。一連の出来事を見ていたおじいさんは、男の子に声をかけ、渋抜きをした柿を食べさせることにしたのです。叱られると思っていた男の子にとって、おじいさんの行動は予想外だったことでしょう。【ネットの声】・ちゃんと謝った男の子は偉いし、失敗を学ばせてから声をかけた、おじいさんも優しい。・自分も似たような経験があるので、思い出してじんわりときた。令和では難しいかもだけど…。・昔は、こんな風に気のいい大人が一緒になって子供を育てていたように思う。優しい時代だったなあ。1人でさびしい想いをしていた、おじいさんにとっても、男の子との交流は嬉しいものだったに違いありません。古きよき時代を思い出させるエピソードに、心が温まりますね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月23日「WOWOWオリジナルドラマ向こうの果て」が毎週金曜よる11時~放送・配信中だ。(※5/21午後2:30~第1話リピート放送あり/無料配信)舞台は、昭和60年の東京。あるマンションの一室で放火殺人事件が発生した。容疑者は、池松律子。殺されたのは、律子の幼なじみの君塚公平。なぜ律子は公平を殺したのか。そこには、律子を取り巻く様々な男たちのドラマと、悲壮な運命が横たわっていた。本作は主人公・律子に松本まりか、被害者の幼なじみ・公平に松下洸平、そして事件の謎を追う検事・津田口亮介に柿澤勇人と実力派を揃え、大人の鑑賞に耐えうる愛憎ミステリーに仕上がっている。律子を軸に広がるそれぞれの関係を、役者たちはどのように捉えていたのか。松本、松下、柿澤の3人に話を聞いた。洸平くんの目が「私の恥部を見ないで」という気持ちにさせてくれた――律子と公平の関係について松本さんと松下さんはどんなことを感じましたか。松下痛みを分かち合える数少ない存在であることは間違いなくて。最後までお互い相手にすがり続けていたのかなと思います。でもそれは意識してそうしていたわけではなく。幼い頃からずっと一緒にいて、他の人にはないつながりを抱えて、きっと無意識のうちにお互いの内面を支え合っていたんだろうなと。だからそれを過度に表現する必要もないのかなと思いましたし、演じているときはその場で起きていることに必死に食らいついていくのに必死で。それがどんなふうに映っているのか、僕もすごく楽しみなんです。松本すごく特別な愛情で結びついている関係ですよね。なかなか経験できる関係じゃないし、どうしようもない運命に2人は翻弄されていくんですけど。だからこそ2人の絆や想いというものは、いわゆる普通の恋愛よりもずっと深くて、純粋で。誰もふれられないし、他の人には想像もつかないものだったんじゃないかなと思います。――演じていて印象的だった場面はありますか。松本洸平くんとの初めてのシーンが、律子が公平に暴力をふるうシーンだったんですね。一発目からいきなりそれで、洸平くんから見た私の印象は終わったなと思ったんですけど(笑)。松下あはは。松本私、台本を読んだ段階では、最愛の人にDVをする気持ちが本当にわからなかったんです。だけど、あそこで洸平くんと対峙したとき、自然と殴りたくなったというか…。柿澤大問題だな、それ(笑)。松本そう、大問題なんですけど(笑)。不思議なのが、殴られても殴られても、彼はものすごい慈愛に満ちた目で見てくれたんです。その目に「私の恥部を見ないで」という気持ちになって。そうした公平に対する拒絶反応が暴力につながったというか。愛情から来るDVってもしかしてそういうことかもしれないって掴めた気がしたんです。洸平くんのあの穏やかで愛情深い眼差しがなければ、私はもっと無理やり殴っていたかもしれない。すごく自然に殴れたのは、洸平くんがそうさせてくれたから。ありがとう、殴らせてくれて(笑)。松下(笑)。手加減なんて必要ないと思っていても、初めましての俳優にいきなりビンタしたり蹴ったりっていうのはやりづらいだろうなというのもわかるので、最初に「思い切り来てください」とだけお伝えして。あとは公平として、「どうぞ気がすむまで殴りなさい。ボッコボコにしてくれていいから、気持ちがおさまったら一緒に帰ろう」という気持ちだけで。2人は、そういう間柄なんですよ。松本うん(と、深く頷く)。松下ああいうシーンは深く役に入れば入るほど絶対にしんどいはずなんですよ。しかも、いろんな角度から撮るために何度も何度も繰り返さなきゃいけない。そのたびに、また気持ちを持っていくのは本当に大変だったと思うし。僕も初日からとんでもない現場に入ってしまったなと思ったんですけど(笑)。でも、逆にあのシーンが最初で良かったのかなって、今振り返ればそう思いますね。まりかちゃんからこの作品に懸ける想いが伝わってきた――そして、柿澤さん演じる津田口は検事として事件を追ううちに、律子に心をとらわれていきます。柿澤ひとつの事件にいちいち私情を入れ込んでいたら、年間でものすごい数の案件を起訴しなきゃいけない検事の仕事は務まらない。それでも、津田口が律子に傾倒していくのは、律子の言動はもちろんですけど、津田口自身の生い立ちに関連していて。津田口は姉が親代わりとなり育ててくれたので姉への思いが強い。そんな姉の面影と律子を重ね合わせていくうちに、彼女の隠しているものを知りたいと思うようになっていくんです。ただ、それを説明的に演じちゃったら面白くないという話は内田(英治)監督ともしていて。あまり考えすぎず、決め込みすぎず、現場でまりかちゃんの演じる律子がどう出てくるのか、それをとにかく楽しもうという気持ちでしたね。松本律子にとって津田口は唯一心をはがされる人。最終話にかけて、津田口が律子の奥深くに入ってくるんですけど、正直、自分でもここまで津田口にはがされるとは思っていなかったので、すごくびっくりしましたね。律子の心はいつも公平にあって、そこには誰も入れてやらないという気持ちだった。その閉ざしていた想いを初めて剥がすのが津田口で。公平とは全然違う方向で、津田口もまた律子にとって特別な存在でした。柿澤くんとのシーンは本当に2人だけの世界で。こういう心の繋がり方ってあるんだって、演じていて心がぐわんっとなるような、すごく面白い体験でしたね。柿澤(クランク)インの日にまりかちゃんと対峙したとき、この作品に懸ける想いとか背負っているものが一発で伝わってきて。その鬼気迫るエネルギーに刺激を受けましたし、最初はトリッキーな態度で津田口を困惑させていた律子が、話が終盤に進むにつれて、どんどん揺らいでいくんですよ。その姿を見ていると、津田口としても、僕としても、やっぱり入り込んでしまうというか。本来検事としてはその人の人生なんて一切関係なく、ただ事件のことだけをやればいいのに、わざわざ青森まで行って律子の過去を調べようとした津田口の気持ちがわかった気がしました。答えのないものをずっと追いかけている――律子の父は民謡一座の歌手、公平の父は三味線奏者。芸事の世界に生きる人間であり、「河原乞食の血が流れている」というような言葉も出ています。3人は演じる者として、逃れられない役者の業や血というものを感じることはありますか。柿澤うちはひいおじいちゃんが浄瑠璃の語り手で、祖父が三味線奏者で。芸能一家で育ったんですけど、僕は一切興味がなくて、ずっとサッカーばっかりやってたんです。それが高1のときに『ライオンキング』というミュージカルを観て、これをやりたい!ってなったので、祖父に相談したんですよ。そしたら「芸能の仕事は華やかに見えるけど、金は稼げないし本当にキツい。なぜだかわかるか?この世界は河原乞食だからだよ」って言われたんですね。松本&松下へえ〜!柿澤昔は芸事をやる人間は人として扱われていない時代があって。お金がなくてどうしようもなくて、パトロンたちに気に入られるためには体を売るか芸を売るかしかなかった。そういう汚い世界だよという話をされて。当時まだ16歳の僕は何もわからなかったんですけど、今になって祖父の言っていたことがわかるというか。簡単な世界じゃないという気持ちはありますね。松下まりかさんも勇人も舞台もやってるからわかると思うんですけど、地方公演が全部終わってさ、品川駅で「じゃあまたいつか。さよなら」ってみんなと解散するじゃない?そのあと、ひとりで家まで帰る途中、長い間演じ続けた作品に対してふと「あのセリフ、あの言い方じゃないわ」って思うときがあるんですよ。で、明日試そうと思って、「あ、そうだ。もう終わったんだ…」って気づくっていうね。そのたびにいつも思うんです、やめられないなって。お芝居は終わりがないし、答えが永遠に見つからない。それこそ勇人と『スリル・ミー』という作品を8年近く一緒にやっていたけど、やってもやってもわからなかったし。本当、答えのないものをずっと追いかけているなって思うし、それが役者の宿命なのかなと。柿澤舞台もそうですし、映像もそうですけど、辛いこともたくさんあるのに、なんでこんな頑張ってるんだろうって思うんだけど、でもまたやりたくなるみたいな。まりかちゃんとの最後のシーンで律子がめちゃくちゃ泣くわけですよ。これだけエネルギーを使う芝居をやると、もう疲れて嫌にならないかなって、ちょっと心配になったんですけど。まりかちゃん自身、この1年休みがなかったって言ってたじゃない?それでも歯を食いしばってやってきたんだと思うけど、不意に投げ出したくなんないのかな、とは思う。松下確かに。まりかさんの原動力は何?松本私は15歳で初めてドラマに出て。そこからずっとお芝居がやりたいなと思っていたんですけど、長いこと仕事があんまりなかった時期があった分、表現することに飢えているんだと思います。それが、この1年で一気に20年分の仕事量をやった気がして。この作品の撮影のときも、1日立っていられるかどうかギリギリの状態だった。そんな状態で律子をやることが本当はすごく嫌でした。何がいちばん嫌かと言うと、中途半端になることが嫌だった。だから、とにかく自分のすべてを注いでやらなきゃという気持ちでした。そうすると、死ぬほど疲れるんですけどね。でも、それくらい集中した方が掴めるものがあるし、そうやって表現に没頭できなければ、私は生きていけないんだと思います。今は1回無になりたいです(笑)――表現することに飢えていた松本さんが、この1年で一気に20年分の仕事量をやって。表現への飢えは今も変わらないですか。それともお腹いっぱいですか。松本正直ちょっと余裕がほしいです(笑)。癒しがほしいですね。吹きさらしの雑巾みたいな感じになっていたので。1回無になりたいです。これからも表現をしていくために、何もない状態になりたい。松下そうか…。僕の場合は音楽もやっているので、それがいい切り替えになっているのかもしれない。どんなに俳優業が忙しいときも、曲をつくらなきゃと義務感を抱くことはなくて。早く曲をつくりたいって自然とそういう気持ちになるんですよね。そうやって曲づくりをしている時間が、僕にとって無になれる時間なのかも。――柿澤さんは表現することへの飢えを感じることはありますか。柿澤僕は俳優陣とのお酒に飢えていますね(笑)。松下(笑)。でもそうだよね。柿澤それもこの仕事をやっている楽しみのひとつというところもあるので。1月も舞台をやっていたんですけど、一緒に飲んだりとか、まったくなかったから。今回も本当はみんなとご飯とか行きたいけど行けなかったから、そういう楽しさへの飢えがありますね。松本確かにそれはあるかも。誰かと楽しんだり、普通に笑い合ったり。そういうことに私もすごく飢えているのかもしれないですね。松本まりかさん・松下洸平さん・柿澤勇人さんのサイン入りチェキを各1名様に!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=fa5114c0-dd12-4196-90a2-6262229307bf&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。「WOWOWオリジナルドラマ向こうの果て」は毎週金曜よる11時~放送・配信中(※5/21午後2:30~第1話リピート放送あり/無料配信)撮影/岩田えり、取材・文/横川良明、ヘアメイク/(松本まりか)paku☆chan(松下洸平)五十嵐将寿(柿澤勇人)松田蓉子、スタイリング/(松本まりか)mick(松下洸平)渡邊圭祐(柿澤勇人)椎名宣光、衣装協力/(松下洸平)S’YTE
2021年05月21日松本まりかが連続ドラマ初主演を務めるWOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」の完成記念スペシャル生配信イベントが5月7日、都内スタジオで行われ、松本さんをはじめ、松下洸平、柿澤勇人、そして内田英治監督が参加した。本作は、ドラマ・舞台・小説と、3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。痴情のもつれから放火殺人が発生し、ひとりの女が逮捕されるが、取り調べに女はどこか浮遊しているような態度でするりと躱していく。事件の真相を追って担当検事がこれまでに彼女と関わってきた人物たちと接触していくが、彼らが証言する律子の印象は全てがバラバラで…というあらすじ。松本さんが今作で演じるのは、放火殺人容疑で逮捕される池松律子。「なかなか今の時代では見ることのできないような作品で、いくつもの顔を持つミステリアスで謎が深まる魅力的な役柄を演じました」と言い「劇中でも、わからない、掴めない女性と言われるように、私自身もわからず、向き合うのが怖くて逃げ出したかった」と告白。その放火で死亡した小説家で律子の幼なじみ・君塚公平役の松下さんは、律子から暴力を受けるシーンをふり返り「あの場面が松本さんとの初めましてのシーン。リハの段階でわりとガチでボコボコにされて、この作品に賭けるまりかさんの思いを感じました」と明かすと、内田監督も「僕の予想よりも大幅に超えてましたね」とコメントした。一方、松本さんはそんなシーンに「痛めつけた後はシュンとなりましたが、松下さんの慈愛に満ちた目で見つめられたら、自分の汚れた恥部を見られたくないという拒絶反応が生れて『見ないでよ!』という気持ちで手が出てしまう。DVという愛の表現は良くないけれど、それは衝撃的な感覚でした」と新たな体験だった様子。担当検事・津田口役の柿澤さんは、松下さんとはミュージカル「スリル・ミー」で共演。今回の共演をふり返り「(松下のことを)どうしたって意識してしまう。共演の嬉しさ反面、自分も頑張らなければと思った」と語ると、松下さんは「舞台の上での彼しか知らなかったので、こんな顔をするんだと思った。また一緒に芝居をしたいと思えるいい共演でした」と喜んだ。また松本さんが「セットにあったピアノを即興で弾き出したり、尾崎豊に似ていると言ったら『I LOVE YOU』を口ずさんだり。それがとても上手くてびっくりしました」と撮影時の松下さんのエピソードを披露すると、「それはモテるための技術ですか?そんな姿を僕には見せないのに!確信犯!」とすかさず柿澤さんがツッコむも、松下さんは「そんなものではありません!」と照れも垣間見えた。そんな和気あいあいとした現場の様子も明かしつつ、最後に松本さんは「ドロドロした欲にまみれた、ある意味で目を背けたいものが描かれているけれど、そこにあえて目を向けることで、作り物ではない美しさや純粋さ、大切なものに触れられるような気がします。とても骨太でガツン!と来るような作品」と本作をアピールしていた。WOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」は5月14日より毎週金曜日23時~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信。TELASAでは各話終了後配信スタート。(cinemacafe.net)
2021年05月08日女優の松本まりかが、30日のゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』(無観客)のアフタートークにゲスト出演する。女優の小泉今日子らが出演する舞台『向こうの果て』は、5月5日まで東京・本多劇場で上演を予定していたが、4都府県への緊急事態宣言発令を受けて25日以降を無観客公演に切り替え、30日を千秋楽に。auスマートパスプレミアムではマルチアングル生配信を実施している。『向こうの果て』は、舞台・ドラマ・小説の連動プロジェクトとして展開され、小説版は4月8日に発売、ドラマ版は5月14日からWOWOWで放送予定。松本まりかはドラマ版の主演を務めることから今回、千秋楽(30日14:00~)のアフタートークゲストとして出演することが決まった。また、きょう29日(18:00~)のアフタートークには、ドラマ版で監督を務めた内田英治氏、ドラマ版の津田口亮介役・柿澤勇人が登場する。
2021年04月29日ドラマ・舞台・小説という3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト「向こうの果て」。この度、松本まりか主演のドラマより、主人公・池松律子の8種類のキャラクタービジュアルと予告編が公開された。昭和60年の東京。痴情のもつれから、マンションの一室で放火殺人が発生し、池松律子(松本さん)は逮捕され、幼なじみの小説家・君塚公平(松下洸平)は死亡した。事件の担当検事・津田口(柿澤勇人)の取り調べには、どこか浮遊しているような態度でするりとかわしていく律子。津田口は、事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物達と接触し始め、次第に律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿が明らかになっていく――。そんな彼女に関わってきた男たちが証言する律子の印象は、夜叉のような女、娼婦のような女、嘘つきな女、柔らかい女、太陽のような女…と、全てバラバラ。公開された8種類のキャラクタービジュアルもそれぞれ異なった印象の律子が写し出されており、彼女の持つ複雑な魅力が垣間見える。さらに、「被疑者・池松律子の口から出てくる言葉はどこか人とは違っていた」――検事・津田口の独白からスタートし、公平に狂気的な暴力を振るったかと思えば、男を誑かしたり、健気に寄り添ったり、優しい微笑みを見せたりと、律子の様々な印象が顕になっていく予告編も公開された。WOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」は5月14日(金)より毎週金曜日23時~WOWOWプライム/WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全8話/第1話無料放送)。各話終了後TELASAにて配信。(cinemacafe.net)
2021年04月20日アメリカのシカゴで実際に起こった殺人事件を題材にしたミュージカル『スリル・ミー』が東京芸術劇場ウエストで上演中だ。舞台は、監獄の仮釈放審議委員会。収監者である「私」の5回目の審議が始まり、34年前、19歳の「私」と幼なじみの「彼」が犯した罪が静かに語られていく。舞台上にあるのは、1台のピアノと少しばかりの小道具。ヒリヒリとした緊張感と美しいピアノの旋律が流れるなか、明かされる真実。たった2人の俳優が、100分間、ノンストップで展開する衝撃作だ。2005年にニューヨークのオフ・ブロードウェイで初演されて以降、世界中で上演されている本作。日本版初演は、11年に栗山民也が演出を手掛け、田代万里生×新納慎也、松下洸平×柿澤勇人のペアで上演。その後、キャストを替えて再演を重ねてきた。今回は、日本初演10周年を記念した公演で、初演以来のタッグである田代×新納ペア、18〜19年公演で初登場して大反響だった成河×福士誠治ペア、そして、オーディションで選ばれて、初めて本作に挑戦する松岡広大×山崎大輝ペアの3組が出演する。松岡×山崎ペアのゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。ニーチェの信奉者で、自らを“超人”として犯罪を犯すことに快感を得る「彼」を山崎が、「彼」を愛していた「私」を松岡が演じた。実年齢が23歳の松岡と25歳の山崎が、等身大に演じる「私」と「彼」は、いい意味で若さを味方につけた。若さゆえの狂気や暴走っぷりが感じられて、妙な説得力があった。本作に出演してきた歴代の俳優陣と比べると、舞台のキャリアが浅いため、きっとプレッシャーに感じた部分もあっただろうが、周囲に流されることなく、「私」と「彼」の物語に新風を吹き込んだと感じた。初日の幕が開き、松岡は「個人的には本当に色々とまだまだだな、と思うこともありますが、本日出来る限りのことをお客様に向けて、そして『彼』に向けて存分に演じられたらと思います。これからも慢心せず、慢心していきたいと思います」とコメント。山崎は「今までで一番緊張する作品でした。今回、やれる限りのことは出来ましたが、もっと詰めていくことはたくさんあるので、今作ったものをさらに突き詰めていきたいと思います。ここから約1ヶ月以上ありますが、どのような風に僕たちのペアが進んでいくのか、ぜひ皆さま気にしてくださると嬉しいなと思います」と話している。それぞれのペアで全く印象が異なる三者三様の『スリル・ミー』。東京公演は5月2日まで。5月4、5日は群馬・高崎芸術劇場スタジオシアター。5月15、16日は愛知・ウインクあいち大ホール。5月19〜23日は大阪・サンケイホールブリーゼで上演予定。ぜひお見逃しなく。取材・文:五月女菜穂
2021年04月07日『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』が7月から8月かけて、東京・東急シアターオーブと大阪・フェスティバルホールで上演される。さらにキャスト第1弾も発表となった。2019年、日本で初めて作品のオリジナル言語である英語歌詞で全編上演を果たした『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』。世界各国で活躍するミュージカル界のトップスターたちが名を連ねた豪華なキャスティングが大きな話題を呼び、チケットは発売と同時に全日程完売。台風による一部公演中止などもあったことから再演のリクエストが集まっていた。ミュージカルファンの間で“奇跡のコンサート”と称された伝説のステージが帰ってくる。近年の日本でのミュージカル・ブームにより、舞台を中心に活躍していたミュージカル俳優が、テレビドラマのメインキャラクターを演じたり、テレビの歌番組でミュージカル枠が設けられたりするほどの人気ぶりを見せている。そのムーブメントに大きく貢献しているのが、アンドリュー・ロイド=ウェバー。『キャッツ』『オペラ座の怪人』『エビータ』『サンセット大通り』などに代表される名作ミュージカルを生み出した世界的ヒットメーカーだ。彼が弱冠23歳の時にブロードウェイで初演を果たしたのがこの『ジーザス・クライスト=スーパースター』。イエス・キリストが十字架にかけられるまでの、最期の7日間を描いたセンセーショナルなロック・ミュージカルは世界各国で人気を博し、楽曲の誕生から50年以上経つ今でも、様々な言語で再演し続けられてきた。ひとりの人間として、神や民衆との間で苦悩するジーザス(イエス・キリスト)と、彼に使える弟子のひとりでありながら、裏切り者として歴史に名を刻むことになるイスカリオテのユダ。弟子や民衆の裏切りによって、十字架にかけられることになったジーザスの最期の7日間を描いたこの作品は、初演時に演劇批評家らから絶賛を得る一方で、敬虔な信者からの批判があるなど賛否を読んだ歴史を持つ。キャスト陣は世界各国のミュージカル界で活躍するスターが集結した2019年公演に続き、今回も豪華共演が実現した。今年1月の『ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2021』で初来日を果たし、その卓越した表現力で客席を魅了したマイケル・K・リー、『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』といった大作ミュージカルに出演し、世界中に多くのファンを持つラミン・カリムルーが来日。日本からは、劇団四季の『ジーザス・クライスト=スーパースター』でデビュー後、『サンセット大通り』、『メリ―・ポピンズ』といった数々のミュージカルでメインロールを務め、その高い表現力を活かしドラマや映画でも活躍中の柿澤勇人。そして東京藝術大学声楽科で培った確かな歌唱力を武器に『グランドホテル』、『笑う男 The Eternal Love-永遠の愛-』などのミュージカルで存在感を発揮した LE VELVETSの宮原浩暢の出演も決定。このコンサートでしか見ることのできないコラボレーションにぜひ期待してほしい。<ジーザス・クライスト役 / マイケル・K・リーコメント>この度『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』の“復活”に参加することができてとても光栄に思っています。日本の皆様にお会いできる日を心から楽しみにしています!<イスカリオテのユダ役 / ラミン・カリムルーコメント>私たちの『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』再演のため日本へ帰れることにとても興奮しています。皆さんにとって、そして私たちの業界にとっても大変困難な1年でした。大好きな作品を大好きな国でパフォーマンスすることは、私がずっと楽しみにしていたことです。日本をはじめ、世界中から集まる多様で素晴らしいアーティストの皆さんとコラボレーションできることを心待ちにしています。<シモン役 / 柿澤勇人コメント>僕が初めてお客様の前で板の上に立たせて頂いた作品が『ジーザス・クライスト・スーパースター』です。右も左も分からず、ただただ一心不乱に我武者羅に生きていた 19 歳の頃でした。この度自分がまた再びジーザスに関われること、そして海外キャストの方々とご一緒できることは夢のようなことです。初心に返り、また少しでも学べるものは勉強し、全力で楽しみ、全力でジーザスを愛でたいと思います。<カヤパ役 / 宮原浩暢(LE VELVETS)コメント>今回はミュージカル界の世界を代表するスーパースターの皆さんと共演するチャンスをいただけて、怖さ半分ドキドキ半分といった感じではありますが、心から光栄に思います。しかも憧れのロイド=ウェバーの作品。ロックでcoolな音楽、そして歌を思いきり楽しんでステージに立ちたいと思います。皆さん『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』最高の作品です。是非お楽しみに!『ジーザス・クライスト=スーパースタ― in コンサート』7月~8月上演東京・東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)大阪・フェスティバルホール※生演奏・英語上演・日本語字幕付
2021年04月01日松本まりかが連続ドラマ初主演を務める『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』のオールキャストとポスターが公開された。本作は、ドラマ・舞台・小説の3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。舞台版は、今年4月23日より下北沢・本多劇場にて上演。舞台版を手掛ける劇団・ゴツプロ!は、2016年の旗揚げ以来、右肩上がりで動員数を伸ばしており、東京・大阪のみならず台湾でも公演を成功させるなど、今もっとも注目される劇団だ。旗揚げ以来、男性キャストのみで公演を行ってきたが、舞台版「向こうの果て」では初の女性キャストとして小泉今日子がゲスト出演することが決定しており、ドラマ版で松本が演じる池松律子役を演じる。小説は、4月に幻冬舎より発売予定。ドラマ版・舞台版の脚本と小説を書き下ろすのは、ゴツプロ!の座付き作家でもある脚本家・竹田新。心揺さぶられる濃厚な人情劇に定評があり、高い支持を得てきた。物語の舞台は、昭和60年の東京。痴情のもつれから、マンションの一室で放火殺人が発生する。逮捕された池松律子(松本まりか)と、死亡した小説家・君塚公平は幼なじみだった。事件を担当する検事・津田口の取り調べにも、どこか浮遊しているような態度でするりと躱していく律子。津田口は事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物達と接触し始める。次第に明らかになってくる律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿。しかし、彼らが口々に証言する律子の印象は、すべてがバラバラであった。津田口は事件を深追いするほどに、徐々に律子という人物そのものに傾倒していく。やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に、この殺人事件の真相を解くカギがあると睨み始める。律子と公平の父親たちが津軽民謡の同じ一座で活動していたこと、そして、そこで起こったある事件。律子はなぜ公平を殺したのか。二人の過去に一体何があったのか。すべての真相が明らかになるとき、閉ざされていた因縁が解き放たれる。本作の監督を務めるのは、第44回日本アカデミー賞9部門受賞で注目を集めている映画『ミッドナイトスワン』をはじめ、Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督」、映画『下衆の愛』など話題作を手掛けてきた日本映画界が注目する俊英、内田英治監督。そしてこの度、律子を取り巻く6人の男たちをはじめとする、オールキャストが公開された。事件の被害者で律子の幼馴染である小説家・君塚公平役に、NHK連続テレビ小説『スカーレット』にて一躍脚光を浴び、人気ドラマからNTV「ぐるナイ」へのレギュラー出演など、目覚ましい活躍を遂げる松下洸平。さらに、事件の真相を追ううちに次第に律子へと傾倒していく担当検事・津田口亮介役に、松下と共演のミュージカル「スリル・ミー」をはじめ、演劇での主演作が目白押しの柿澤勇人。青森の刑事で律子と公平の幼馴染・村上姫昌役に、映像から演劇まで縦横無尽に活躍する名バイプレイヤー、加治将樹。律子の二番目の夫でヤクザ組員・山之内一平役に、内田英治監督の映画『下衆の愛』では主演を務め、日本映画界を支える個性派俳優、渋川清彦。律子の最初の夫で有名製菓会社の社長・京波久雄役に、確かなネタと演技力で高い支持を受けるお笑いトリオ「東京03」の豊本明長。かつて幼い律子を引き取った叔父・行島道夫役に、映画『罪の声』での演技が高く評価され第44回日本アカデミー賞優秀助演男優賞はじめ、各映画賞の受賞で話題となった宇野祥平。彼らが語る律子の印象はすべてがバラバラで、掴みどころが無い。彼らにとっての“池松律子”とは、どんな女なのか。そして、本当の“池松律子”とは、どんな女なのか。舞台版を手掛ける劇団・ゴツプロ!からは、律子の父・池松喜平役に塚原大助、公平の父・君塚隼吾役に浜谷康幸、姫昌の父・村上松夫役に泉知束の出演が決定。脚本を務める、山野海(筆名:竹田新)も、津田口と行動を共にする検察事務官・南川澄子役で出演する。さらに、津田口の上司で東京地検中央支部・支部長の木田武役には、辰巳琢郎が決定。以上の実力派キャストで織り成す濃厚な人間ドラマにぜひ期待してほしい。併せて公開されたポスターは、鏡越しにこちらを見つめる律子のビジュアルと、「その素顔、近づくほどに見えなくなる。」というコピーが印象的な構成。鏡に映る“虚像”の律子につい目を奪われてしまうに違いない。なお、本作のキーアイテムとして劇中に出てくる津軽三味線の監修に、小山流三代目の小山豊が参加。彼が手がける楽曲「時雨」が本作の主題曲としても採用されることも分かった。『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』5月14日(金)よりスタート毎週金曜23:00〜WOWOWプライム / WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全8話)第1話無料放送TELASAでは、各話終了後配信スタート
2021年03月14日映画『すくってごらん』(3月19日公開)の公開初日舞台挨拶が19日に都内で行われ、尾上松也、百田夏菜子、柿澤勇人、石田ニコル、真壁幸紀監督が登場した。同作は大谷紀子による世界初の金魚すくい漫画の実写化作。思い描いていた順風満帆なエリート銀行員人生から外れ、荒んだ気持ちを抱えて左遷の地にやってきたプライドは高いがネガティブな男・香芝誠(尾上松也)が、金魚すくいの店を営む美女・吉乃(百田夏菜子)と出会い、世界一静かで優雅なスポーツといわれる「金魚すくい」やそれを取り巻く人々と出会い、成長していく。歌うシーンや英語ラップにも挑戦した松也は「本当にチャレンジングな構成になってまして、歌もふんだんに使われてますし『これどうなるんだろう』と一抹の不安がよぎったくらいぶっ飛んだ脚本だったんですけど、そのチャレンジングな精神が僕の中では共鳴しました」と明かす。撮影について「百田さんには割と厳しく接してきた」という真壁監督は、ピアノ演奏にも挑戦した百田の努力を改めて称賛し、「監督から褒めていただくことがなかった」という百田もこの言葉には喜ぶ。百田は「普段音楽の世界にいながら歌や楽器と触れる時間になるとどうしても後ろ向きになってしまう私を、松也さんが一番近くで応援してくださってました。ピアノのシーンの時もお休みの日なんですけど応援に来てくださったりとか」と感謝。「『ももいろ歌合戦』という番組でピアノ一本で松也さんと一緒に歌う企画では、不安定なピアノで生放送で歌うって相当やりづらいと思うんですけど、私がどんなに間違えても『大丈夫大丈夫、もう1回やろう』『本番で間違えても、もう1回最初からやろう』と言ってくださって、本当に心強かったなと思います。松也さんとじゃなかったらこんなに色んな挑戦ができなかったと思います」と深い感謝を表した。「松也さんが現場を盛り上げてくれたり和ませてくれたりした」(石田)、「初日から、松也が『カッキー、飲みに行こう』って。松也の部屋に押しかけて、帰れと言われても帰らないと言ってずっと一緒にいました。でっかい器に救われた」(柿澤)と、次々と松也に感謝。松也は「嬉しいです。僕も映画初めての主演だったので」と応え、「カッキーは出てもらったことによって、すごく心強かったし、石田さんは僕より年下なんですけど、ものすごい堂々としてらっしゃるので安心感があった。キスシーンはお互い初めてで僕はめちゃくちゃ緊張してたんですけど堂々としてたので」とそれぞれの様子を明かす。百田については「2人のシーンがずっと続いてましたので、どういう風に接したらいいかと思ったらすごくフランクに接してくださった」と振り返り、「終わったあとも、『ももいろ歌合戦』でピアノのこともお願いして。涙を流されてた時はグッときました」とその時の気持ちを語った。
2021年03月13日尾上松也が初主演し、ももいろクローバーZの百田夏菜子が初のヒロイン役を務めた映画『すくってごらん』が3月12日(金)より公開される。この度、本編映像と、新たな場面写真が公開された。本作は、思い描いていた順風満帆なエリート銀行員人生から外れ、荒んだ気持ちを抱えて左遷の地にやってきたプライドは高いがネガティブな男・香芝誠が、世界一静かで優雅なスポーツと言われる“金魚すくい”や、それを取り巻く人々と出会い、成長していく物語である。世界初の金魚すくいマンガにして「このマンガがすごい!」にもランクインした大谷紀子による同名漫画を、『ボクは坊さん』で長編監督デビューを果たした真壁幸紀が映画化した。キャストは香芝を尾上、彼が一目ぼれする美女・吉乃を百田が演じるほか、柿澤勇人、石田ニコル、矢崎広、大窪人衛、清水みさと、辻本みず希、北山雅康、鴨鈴女、やのぱん、竹井亮介、川野直輝、笑福亭鶴光らが名を連ねた。公開された映像は、支店に着任した香芝の歓迎会として、金魚すくい大会が吉乃が営む「紅燈屋」で行われた場面。香芝は支店の面々が金魚すくい大会を楽しむ中、気が乗らず一足先に帰宅してしまう。彼が夕食を作ろうと煮干しを取り出すと、なぜかその煮干しが水の中で泳ぎだす。思わず、持ち帰ったポイで煮干しをすくうと、そこに香芝を心配した吉乃が「鍵開いてたもんやから」とおはぎを持って訪ねて来る。そこで香芝はポイを握りしめている姿を見られてしまうのだった。本作の見どころのひとつは、もちろん“金魚すくい”。世界一静かで優雅なスポーツと言われるが、実際は夏祭りや縁日でしか体験したことがない人がほとんどだ。映画『すくってごらん』のキャストたちも同様で、撮影に入る前に、“金魚すくい”の道場へ練習に行き、名人からコツを学んだ。まず、金魚は追いかけるだけではなくて待つ。焦って追いかけるとポイが破れてしまうので、金魚がポイに乗ってくるまで静かに動かずにいる感覚だ。尾上松也は「つまり、すくうとは待つことであり、香芝は“金魚すくい”を通してそれに気づいたのでしょう。自分の理想や自分の考えにこだわって突き進みがちですが、冷静になって立ち止まり、どうするべきか考えることが必要だったのです。これは恋愛にも友情にも言える普遍的なことだと思います。そう思って演じました」と“金魚すくい”から多くを学んだようだ。また、ポイが破れたら終わりではなく、破れてからどうするかも面白さのひとつ。特に競技では破れても気にせずに、少しでも残っている部分ですくい続けるのだ。それは出世競争に“敗れた”香芝がこの後どうするかと重なる。“破れる”と“敗れる”、金魚を“すくう”ことで、人生を見つめ直し自らを“救う”。そんなダブルミーニングから導かれる展開も興味深い。あわせて公開された場面写真では、金魚売り・王寺昇の車に乗りながらも白けた表情の香芝、寂しそうに部屋で“小赤”を見つめる香芝、真剣な表情で破れたポイを持つ香芝など、“金魚すくい”と関わってだんだんと変わっていく彼の姿が切り取られている。“金魚すくい”でよく見かける金魚が、“小赤”だ。観賞用からはじかれたものなのだと吉乃から聞いた香芝は「君たちも脱落者か」と彼らに自分自身を見る。が、そんな“小赤”も飼い方次第で、大きく育ち、何十年も生きるものもいる。左遷の地で人生と恋の荒波にもまれる香芝は果たして救われるのか? “金魚すくい”と香芝、その行く末が気になるところだ。『すくってごらん』3月12日(金)公開
2021年03月08日5歳の頃から舞台に立つ歌舞伎俳優であり、大ヒットドラマ『半沢直樹』をはじめ、映像の世界でも活躍を見せる尾上松也だが、意外なことに、映画での主演はまだだった。そんな松也が、“金魚すくい”を題材にした人気マンガを基に発想を飛ばし、歌やダンス満載の摩訶不思議な世界へと誘う映画『すくってごらん』で、満を持しての初主演。東京本社から異世界のごとき田舎町へと左遷された銀行員・香芝誠に扮している。そして香芝がやってきた町の、謎の金魚売り・王寺昇に扮しているのが、劇団四季出身で、舞台のみならず、こちらも連続テレビ小説『エール』ほか、現在、映像世界でも活躍する柿澤勇人。舞台人として元々交流のあるふたりが、映画初共演を果たした本作の印象や、撮影期間のエピソードなどを語り合った。脚本を読んだ段階では、「何がしたいんだ?」と(笑)。(松也)── とてもユニークでオリジナリティのある作品です。原作マンガおよび脚本を読んだときの印象は?松也原作は、今までにない“金魚すくい”というテーマを扱っていて、金魚をすくっている瞬間とか、いわゆるマンガらしさを発揮している部分がすごく良かったです。キャラクターの存在感もとても面白かった。映画の方は脚本を読んだ段階では、正直、想像がつかなくて、「何がしたいんだ?」と、とにかく衝撃でした(笑)。── 歌やダンスが満載でした。脚本にも、「ここで歌う」などと書かれているのですか?松也書いてありました。「ここ音楽入る」とか。「金魚すくい」というテーマが大きくあるにも関わらず、なぜここまで複雑にして表現しようとするのか、全く分かりませんでした(笑)。でも、そこが面白いと感じて惹かれたんですよね。柿澤僕は、真壁(幸紀)監督から「原作は読まなくてもいい。あまり囚われないでほしい」と言われていたんです。読んではみましたが、確かに王寺はぶっとんじゃってるし、中性的で可愛らしくて、謎めいていて、そこに寄せ過ぎると、あまりにも現実味がないキャラクターになってしまう。どうやってアプローチしようかと考えました。それに松也が言ったように、脚本を読んでも「どうなるの?」と(笑)。よく分かりませんでした。でも、歌や、僕の場合はピアノや踊りもありましたが、クランクイン前に、納得いくまでリハーサルができましたし、あとは現場に行ってからだと思っていました。観客が共感できる“普通”の人と、実際にいるようでいない謎めいた人── 香芝と王寺を演じるにあたって、どんなところを心掛けましたか?松也香芝は、王寺くんなんかに比べると、とても普通のキャラクターですが、突然英語でラップを始めたり、感情の表現は突飛なんです。ですが映画を観る方に共感していただけないといけない人物ですので、なるべく変に作り込まず、できるだけ“普通”という感覚を大切にしていました。アクセルを踏むときには踏みつつ、共感できる普通の人物であるようにと。柿澤僕の場合は、マンガが中性的で可愛らしい役だから可愛らしくやるかというとそうでもなくて、自分が持っているパーソナルな部分と合わせていきました。香芝くんは、数字を求めて生きてきて、エリート街道を外れてしまった人。王寺は、“金魚すくい”を通して、そんな香芝くんにイライラを解き放って、もっと楽しい感情を知ってもらいたかった。別に恩着せがましく何かを言う人ではないし、謎めいた人ですが、そこをそのまま謎めいてやっても変な人になってしまうので、実際にいるようでいないみたいな微妙なラインを狙いました。最終的にマンガには囚われませんでしたし、それがよかったと思います。何度も出かけた食事で、共演者たちとの仲もばっちり── ヒロインの吉乃を演じた百田夏菜子さん、香芝に急接近する明日香を演じた石田ニコルさんら、他の共演者のみなさんとは、どうコミュニケーションを?松也僕もかっきー(柿澤さん)も、舞台では座長を何度も務めていますが、映画はまた違いますし、どうやってみんなをまとめていったらいいのか手探りしながらクランクインしました。遠慮しながら撮影していくのも違うと思ったので、時間があるときには率先して声をかけてご飯に行っていました。元々僕は、コミュ力がないんですけどね(苦笑)。でも、かっきーが入る前から、入りやすい空気を作っておきたかったので、みんなで何度か食事に行っていました。柿澤ほんと、結構みんなでご飯に行ったよね。松也1週間くらいしてかっきーが合流してくれたときには、本当に嬉しかったですし、頼もしかったですね。共演者のみなさんともとてもフランクに接してくれて。かっきーは練習しなくてはならないことが多くて、僕よりも大変だったにも関わらず、現場を明るくしてくれました。今回、現場の雰囲気がとてもよくて、それはかっきーをはじめとしたみなさんが、一緒にそうした空気感を作ろうとしてくださったからだと思っています。本当にみんなでしょっちゅうご飯に行っていましたし、最終的にはほぼ毎日、ホテルの僕の部屋に集まって、朝まで帰らなかった(笑)。柿澤あはは。そうだったね。完成した作品を観て、「みんな、芝居うま!」となりました(笑)(柿澤)── 今回、香芝は“金魚すくい”が盛んな町に入り込みましたが、どこか不思議な町に行けるなら、どんなところに行ってみたいですか?松也僕はL.A.に行きたいです。柿澤L.A.?そうなの?(笑)松也いや、僕、いまスニーカーにドはまりしてて(笑)、L.A.って、驚くほどスニーカーがあるんですよ。柿澤それは日本では買えないの?松也買えないものもあるね。だから、壁中スニーカーがぶわ~って並んでる凄い店に行って、買いあさりたい!柿澤へえ。僕はなんだろう。全く浮かばない。松也かっきーはアルコールのプールに飛び込みたいんじゃないの?泳ぎながら飲んで、50メートルくらいのときにはもうベロベロっていう。柿澤あはは!それイイ!アルコールの町に行って、プールで思いきり泳ぎたいです(笑)。── 作品が完成してみていかがですか?松也印象に残っているのは、自分がいなかったシーンです。あと、美術でも作ってはいますが、ロケした元々の町並みが、非常に幻想的だったんです。すごく魅力的で、そこがきちんと映し出されているので、見どころのひとつかなと思います。あとは苦労して深夜まで撮影した最後のシーンが印象深いですし、実際、本編でもとても良かったです。みんな総出で撮ったお祭りのシーン。すごく楽しかったですし、お気に入りです。柿澤僕は芝居でのやりとりは、主に松也と百ちゃんのふたりだけだったので、あまり絡みのなかったニコルちゃんのシーンなんかが新鮮でした。そしてとにかく全員のキャラクターと芝居が完全にハマっていて、浮いている人がひとりもいないのがすごいと思いました。「みんな、芝居うま!」と(笑)。かついい音楽がある。それぞれの歌に個性が強く出ていながら、全体のピースがぴったりハマっている。全員のキャラクターが実に上手くハマった作品だと感じました。『すくってごらん』3月12日(金)公開取材・文:望月ふみ撮影:川野結李歌尾上松也さん、柿澤勇人さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼントします!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=6394ad38-6ef8-4801-80d9-6abc330677b4&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。
2021年03月03日尾上松也が初主演し、ももいろクローバーZの百田夏菜子が初のヒロイン役を務めた映画『すくってごらん』が3月12日(金)より公開される。この度、公開に先駆け無観客生配信イベントが3月2日に開催されることが決定した。本作は、思い描いていた順風満帆なエリート銀行員人生から外れ、荒んだ気持ちを抱えて左遷の地にやってきたプライドは高いがネガティブな男・香芝誠が、世界一静かで優雅なスポーツと言われる“金魚すくい”や、それを取り巻く人々と出会い、成長していく物語。世界初の金魚すくいマンガにして、「このマンガがすごい!」にもランクインした大谷紀子による同名漫画を、『ボクは坊さん』で長編監督デビューを果たした真壁幸紀が映画化した。香芝を尾上、彼が一目ぼれする美女・吉乃を百田が演じるほか、柿澤勇人、石田ニコル、矢崎広、大窪人衛、清水みさと、辻本みず希、北山雅康、鴨鈴女、やのぱん、竹井亮介、川野直輝、笑福亭鶴光らがキャストに名を連ねた。「映画『すくってごらん』公開直前!無観客生配信イベント」は、3月2日の15時より開催。尾上、百田、真壁監督が生出演する。実は、翌日3月3日は金魚の日。金魚の日前夜祭とも言える当イベントは、30000匹超の金魚を光・音・香のオリジナル演出で魅せる展示「アートアクアリウム」を常設とし、昨年8月に東京都・日本橋にオープンしたばかりの「アートアクアリウム美術館」より生配信される。美しく舞う金魚を背景に、世界初の金魚映画で“新感覚ポップエンタテインメント”と謳われる本作の魅力と、その舞台裏が語られる。三者による金魚すくい対決も開催予定で、まさに見逃せない一日限りの特別イベントとなっている。『すくってごらん』3月12日(金)公開■概要『すくってごらん』公開直前!無観客〈生〉配信イベント3月2日(火)15:00 ~ 15:30 終了予定出演者:尾上松也、百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、真壁幸紀監督配信URL: ※配信終了後もアーカイブ視聴可
2021年03月01日尾上松也が初主演し、「ももいろクローバーZ」のリーダー・百田夏菜子が初のヒロイン役を務める世界初(!?)“金魚すくい映画”『すくってごらん』。今回、バレンタインデーに合わせ松也さん演じる左遷銀行員・香芝と、百田さん演じる吉乃がデュエットを初披露する特別映像が解禁となった。今回の映像は、左遷の地で仕事一筋で生きていくと決めたはずの香芝だが、吉乃への想いがあふれ、夢が現実になったかのような、2人のデュエットシーンから始まる。電話ボックスの外にいる香芝と、中にとじこもっているように見える吉乃が見つめ合い、手のひらを重ねながら歌う曲は「鼓動の理由」。百田さんはこのシーンについて「男性の方と声を重ねる機会があまりないので、すごく新鮮でした。松也さんの声と自分の声が重なるのも、実際にやってみないとどうなるかわからなかったですし、合わさったときにこんなふうにひとつの声になるんだとすごく感動しました」と振り返る。やがて香芝が吉乃の手をとって外へ連れ出すが、幻想的でロマンチックなだけでなく、切なさを感じるのは、メロディはもちろんのこと、王寺昇(柿澤勇人)を見つめ涙を流す吉乃や、それを見てしまう香芝、王寺を睨みつける香芝の姿から3人の関係が見え隠れするからだろう。一方、現実では「好きになってくれはったんですね?」という吉乃の言葉に動揺する香芝。彼女のピアノを弾く姿や、出会ったときからの表情のひとつひとつに反応し想いが募っていくが、その想いは届くのか。吉乃の想いは一体、どこにあるのだろうか?吉乃がピアノで弾いている曲は「小赤」。百田さん自身が実際に演奏した音が使われており、今回が初披露となる。香芝が吉乃の演奏に見惚れてしまう、という説得力があるアレンジが重要だったため、ほぼピアノを触ったことのなかった百田さんにとっては難しい曲となったが、真壁幸紀監督は「そこに妥協しなくて、心から良かったな、と思います」と見事な演奏をみせた百田さんに称賛の言葉を贈っている。その後に続く「この世界をうまく泳ぐなら」は2曲目の「小赤」とメロディーは同じ。この曲は本編では香芝と吉乃、王寺昇の3人が歌うが、今回の映像では香芝と吉乃の歌唱部分が使用されている。「この世界を~」の香芝のソロ部分の「語れ そっと 恋を」という歌詞部分もポイント。「小赤」とのアレンジの違いと詞が楽しめる。最初は敬遠していたはずの金魚すくいを楽しむ香芝と、それを見つめる吉乃。“Be my valentine(私の特別な人になって)”で終わる本映像だが、はたして香芝と吉乃の恋のゆくえは?本作は、そんな彼らの恋模様をシリアスなシーンだけでなく、あるときはポップに、あるときはコメディに昇華させつつ、同じメロディでアレンジが異なる曲が多くあり、詞や曲調の変化から物語をより一層感じとれるようになっている。音楽を担当したのは、過去に「東方神起」や「AAA」「Every Little Thing」含め数多くのアーティストに楽曲提供する音楽プロデューサーの鈴木大輔。映画1作まるごとの制作は今回が初めてだったが、十分な存在感を見せる音楽に注目だ。『すくってごらん』は3月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:すくってごらん 2021年3月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社
2021年02月14日尾上松也が初主演し、ももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子が初のヒロイン役を務める映画『すくってごらん』が3月12日(金)公開される。本作よりバレンタインデーに合わせて、香芝誠(尾上)と生駒吉乃(百田)の切ない恋心を描いた特別映像が解禁となった。原作は世界初の金魚すくいマンガにして「このマンガがすごい!」にもランクインした傑作マンガ『すくってごらん』(大谷紀子 / 講談社)。メガホンを取ったのは、長編デビュー作『ボクは坊さん。』で高い評価を受けた俊英・真壁幸紀。原作と同じ奈良県を舞台に「和」の世界と斬新な映像表現を融合させ、大胆かつ優雅、そして華麗なるエンタテインメントが誕生した。物語は、とある失敗で左遷されたプライドは高いがネガティブな銀行員・香芝誠の、都会から遠く離れた地で出会った「金魚すくい」を通じた思いもよらない成長が描かれる。香芝を演じるのは映画初主演の尾上。彼が一目ぼれする美女・吉乃を初のヒロイン役となる百田が務める。公開された映像は、夢の様なデュエットシーンから始まる。電話ボックスの外にいる香芝と中にとじこもっているかのような吉乃が見つめ合い、手のひらを重ねながら歌う曲は『鼓動の理由』。百田はこのシーンについて「男性の方と声を重ねる機会があまりないので、すごく新鮮でした。松也さんの声と自分の声が重なるのも、実際にやってみないとどうなるかわからなかったですし、合わさったときにこんなふうにひとつの声になるんだとすごく感動しました」と振り返る。やがて香芝が吉乃の手をとって外へ連れ出す。ロマンティックなだけでなく、切なさを感じるのはメロディーはもちろん、王寺昇(柿澤勇人)を見つめ涙を流す吉乃、それを見てしまう香芝の姿や王寺を睨みつける香芝から、3人の関係が見え隠れするからだろう。一方、現実では、「好きになってくれはったんですね?」という吉乃の言葉に動揺する香芝。彼女のピアノを弾く姿や出会ったときからの表情のひとつひとつに反応し想いが募っていく。吉乃がピアノで弾いている曲は初披露で百田自身も演奏した『小赤』。香芝が吉乃の演奏に見惚れてしまう場面ゆえ、説得力が要求されるため、ほぼピアノ未経験の百田には難しかったという。しかし真壁幸紀監督は「そこに妥協しなくて心から良かったなと思います」と称賛の言葉を贈った。その後に続く『この世界をうまく泳ぐなら』は『小赤』と同じメロディでできている曲。本編では香芝と吉乃、王寺昇の3人によって歌われるが、今回の映像では香芝と吉乃の歌唱部分が流れている。さらに「この世界を~」の香芝のソロ部分の「語れ そっと 恋を」という歌詞部分もポイントなので『小赤』とのアレンジの違いと詞を楽しんでほしい。 最初は敬遠していた金魚すくいを楽しむ香芝とそれを見つめる吉乃。そして本映像は「Be my valentine(私の特別な人になって)…」で終わる。はたして香芝と吉乃の恋のゆくえは?本作は恋模様をシリアスにだけでなく、あるときはポップに、またあるときはコメディにまで昇華させている。同じメロディでアレンジが違う曲が多くあり、詞や曲調の変化から物語をより一層感じとれるようになっているのも特徴だ。音楽を担当したのは、東方神起やAAA、Every Little Thing含め数多くのアーティストに楽曲提供する音楽プロデューサーの鈴木大輔。彼による存在感のある音楽にも注目してほしい。映画『すくってごらん』3月12日(金)公開
2021年02月14日尾上松也の初主演映画『すくってごらん』から、歌唱シーンや金魚すくいシーンなど、歌と笑いが収められた本予告編と本ポスターが完成。百田夏菜子が役名“生駒吉乃”として主題歌を歌うことが発表された。本予告では、たった1つの過ちで左遷され、気持ちが荒む香芝(尾上松也)が謎の美女・吉乃(百田夏菜子)と金魚すくいに出会うシーンが。偶然出会った吉乃にひと目惚れし、「お兄さん、こっち」といざなわれるまま、金魚すくいの店「紅燈屋」に迷いこむと、そこは夢と現実の境が曖昧になったかのような魅惑の世界。本作の見どころの1つである、優雅で斬新な映像表現を垣間見ることができる。そんな香芝は、取引先のカフェ店員・山添明日香(石田ニコル)に「かわいくて、切なげな姿に惚れちゃったんだ?」と見抜かれるが、彼は動揺しながらも認めたくない。仕事一筋で生きていくと決めたはずだが、明日香からキスをされ、さらに心揺れて「なんだー!!」と仁王立ちで叫ぶことに。左遷の地での予期せぬことの連続に、少しずつ変わっていく姿が印象的だ。そしてついに、「真剣勝負だ!」とポイを持って宣言する香芝。仕事しか知らなかった“元エリート”銀行員が人生の大逆転をかけた一世一代の大勝負に臨むのか!?また、本予告はもちろん、本編中に流れる歌は全てキャストの歌唱によるもの。「紅燈屋」のシーンで流れる「ゆらゆらゆらり~」という歌詞の曲は、今回初めて披露される百田さん演じる生駒吉乃の歌声。さらに、熱唱する香芝、ピアノを弾く吉乃と王寺昇(柿澤勇人)、山添明日香はギターを手に歌う姿も。本ポスターでは、「人生も恋も大ピンチ!」というコピーと、人生と恋の荒波にもまれ様々な表情を見せる香芝、彼にとって大きな存在の吉乃、そして王寺昇、山添明日香らが集まった明るく、遊び心あふれるコラージュに。百田さん演じる生駒吉乃が歌う主題歌のタイトルは「赤い幻夜」。詳細は、後日発表となっている。『すくってごらん』は3月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:すくってごらん 2021年3月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社
2021年02月03日尾上松也が初主演し、ももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子が初のヒロイン役を務める映画『すくってごらん』が3月12日(金)公開される。この度、本予告と本ポスター、主題歌情報が解禁となった。原作は世界初の金魚すくいマンガにして「このマンガがすごい!」にもランクインした傑作マンガ『すくってごらん』(大谷紀子 / 講談社)。メガホンを取ったのは、長編デビュー作『ボクは坊さん。』で高い評価を受けた俊英・真壁幸紀。原作と同じ奈良県を舞台に「和」の世界と斬新な映像表現を融合させ、大胆かつ優雅、そして華麗なるエンタテインメントが誕生した。物語は、とある失敗で左遷されたプライドは高いがネガティブな銀行員・香芝誠の、都会から遠く離れた地で出会った「金魚すくい」を通じた思いもよらない成長が描かれる。香芝を演じるのは映画初主演の尾上。彼が一目ぼれする美女・吉乃を初のヒロイン役となる百田が務める。本予告は、たった1度の過ちで左遷され、気持ちが荒む香芝が偶然出会った吉乃に一目惚れし「お兄さん、こっち」といざなわれ、金魚すくいの店「紅燈屋」に迷いこむ場面が切り取られている。そこは夢と現実の境が曖昧になったかのような魅惑の世界。本作の見どころのひとつである優雅で斬新な映像表現に注目だ。そんな香芝は、取引先のカフェ店員・山添明日香(石田ニコル)に 「かわいくて、切なげな姿に惚れちゃったんだ?」と吉乃に恋心を抱いていることを見抜かれるが、動揺しながらも認めたくない。仕事一筋で生きていくと決めたはずだが、明日香にキスをされ、さらに動揺し、「なんだー!」と仁王立ちで叫ぶことに。左遷の地での予期せぬことの連続に、少しずつ変わっていく姿が興味深い。そして遂に「真剣勝負だ!」とポイを持って宣言。仕事しか知らなかった“元エリート”銀行員が人生の大逆転をかけた一世一代の大勝負に期待が膨らむ。また、本作で流れる歌はすべてキャストの歌唱によるもので大きな魅力となっている。予告の「紅燈屋」のシーンで流れる「ゆらゆらゆらり~」という歌詞の曲は、今回初めて披露される百田夏菜子演じる生駒吉乃の歌声だ。さらに熱唱する香芝、ピアノを弾く吉乃と王寺昇(柿澤勇人)、山添明日香がギターを手に歌う姿も。さらに、主題歌は百田夏菜子演じる生駒吉乃『赤い幻夜』に決定。気になる楽曲などの詳細は後日発表となる。ポスターは「人生も恋も大ピンチ!」というコピーと、人生と恋の荒波にもまれ様々な表情を見せる香芝、彼にとって第きな存在の吉乃、そして王寺昇、山添明日香らが集まった明るく遊び心あふれるコラージュ。ますます公開に向けて期待が高まる。映画『すくってごらん』3月12日(金)公開
2021年02月03日尾上松也初主演映画『すくってごらん』より、4種類のキャラクターポスタービジュアルが公開された。とある失敗で左遷された、松也さん演じる銀行マンの香芝誠が、都会から遠く離れた地で出会った金魚すくいを通じて成長していく物語が描かれる本作。今回到着したキャラクターポスターは、金魚すくいの店「紅燈屋」で初めて金魚すくいに向き合う香芝をはじめ、暖簾をくぐる、百田夏菜子(「ももいろクローバーZ」)演じる「紅燈屋」の生駒吉乃。吉乃が「お兄さま」と呼ぶ、柿澤勇人演じる謎の男・王寺昇が、金魚カーに乗っている姿。奈良の古き良き街並みを背に写る、香芝に恋心を抱く石田ニコル演じる魅惑的なカフェ店員・山添明日香の4名がそれぞれ写し出されている。金魚のモチーフと共に、「“元”エリート銀行員」、「運命的に出会う謎の美女」などと、キャラクターについてのコピーも添えられている。さらに、1月15日(金)よりムビチケ前売券(カード)が販売される。こちらは、原作者・大谷紀子による描き下ろしイラスト。映画キャストにあわせ、松也さん演じる香芝と百田さん演じる吉乃が金魚すくいを楽しんでいる姿が描かれている。特典は、キャラクターポスターの写真が使用されたA4サイズのオリジナルクリアファイルとなっている(数量限定)。また「BE LOVE」3月号(2月1日発売)では、大谷さんの撮影ロケレポート漫画の掲載も予定されている。『すくってごらん』は3月12日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:すくってごらん 2021年3月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社
2021年01月14日アンダーズ 東京では、「柿アフタヌーンティー」を2020年12月26日(土)から2021年1月31日(日)まで、「オーガニックチョコレートアフタヌーンティー」を2月1日(月)から3月31日(水)まで提供されます。柿アフタヌーンティー「柿アフタヌーンティー」は、甘く熟した“柿”をふんだんに使ったアフタヌーンティーです。スイーツには、ほろ苦いアーモンドクリームとキャラメルチップが柿の風味を引き立てるタルトや、柿にチョコレートやシャンティクリームを組み合わせたショートケーキなどがラインナップします。また、酸味とフルーティーな風味を味わえる柿のピクルスなど、セイボリーにも柿を使用。柿の新たな味わいを楽しめるセットに仕上げられています。オーガニックチョコレートアフタヌーンティー一方で「オーガニックチョコレートアフタヌーンティー」は、「オーガニック」をテーマにしたチョコレートアフタヌーンティー。チョコレートはもちろん、ワインやスパイス、野菜などにもオーガニック素材をふんだんに取り入れたスイーツやセイボリーが用意されます。スイーツには、繊細な酸味とフルーツのような香りを感じられるドミニカ産オーガニックカカオを使用したチョコレートのモンブランやタルトなどがラインナップ。また、セイボリーにも、濃厚なフォアグラとチョコレートのハーモニーを堪能できるフォアグラムースなど、チョコレートとのマリアージュを楽しめるメニューが揃います。詳細アンダーズ 東京 ウィンターシーズン アフタヌーンティー場所:アンダーズ 東京 51階「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」住所:東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワーTEL:03-6830-7739 (受付時間 10:00~19:00)■柿アフタヌーンティー期間:2020年12月26日(土)~2021年1月31日(日)時間:第1部 13:00~15:00 / 第2部 15:30~17:30価格:4,500円+税 / 土・日・祝日 4,900円+税※サービス料(15%)を別途加算※最新の営業時間は公式HP要確認■オーガニックチョコレートアフタヌーンティー期間:2021年2月1日(月)~3月31日(水)時間:第1部 13:00~15:00 / 第2部 15:30~17:30価格:4,500円+税 / 土・日・祝日 4,900円+税※サービス料(15%)を別途加算※最新の営業時間は公式HP要確認
2021年01月12日妻を“寝取られた男”アンドリュー・ワイクと、“寝取った男”マイロ・ティンドルとの手に汗握る復讐の応酬を描く、アントニー・シェーファーの傑作ミステリー『スルース(探偵)』。これまで国内外、舞台・映像を問わず、数々の名優が演じてきた芝居に、柿澤勇人(マイロ役)と吉田鋼太郎(アンドリュー役/演出)が挑む。『デスノート THE MUSICAL』『アテネのタイモン』に続く共演となるふたりが、「稽古してみて初めて分かった」と口を揃える、本作の真の面白さとは――。「コロナ禍の今、やる意味が見えてきた」(吉田)──ほぼふたり芝居で、一方は演出も務めるという異例の座組です。お稽古はどのように進んでいるのでしょうか。吉田歌舞伎のお稽古みたいだね。御大がいて若手がいて、「ここはもうちょっと美しく見せたほうがいいんじゃない?」とかって進めるようなやり方です。僕が一方的に決めるんじゃなくて、ふたりで色んな可能性を探りながらやってるから、すごく楽しいですよ。柿澤僕もめっちゃ楽しいです。もちろん大変ではあるんですけど、鋼太郎さんが僕には想像もつかないようなことを言ってくれるから、発見と勉強の毎日ですね。吉田俺、ふたり芝居をやるのが初めてで。セリフの量が膨大だし、ずっと出てるし、逃げ場がないってことで、最初はビビってたんですよ(笑)。でも意外とね、やってみると「あの人のシーンまだ稽古してない」とかって気を遣う必要がないから楽しくて。やろうと思えば1日10時間くらいずーっとできるなってくらい、芝居好きには堪らない稽古。柿澤……10時間はキツいっすけどね(笑)。僕はキャストふたりでのミュージカルは、『スリル・ミー』で経験してはいるんですけど、全く別物という感じ。あの時は栗山(民也)さんという演出家がいましたし、栗山さんと鋼太郎さんでは作り方も全然違いますから。また新たな挑戦というか、挑戦でしかないという気持ちで毎日稽古しています。──そんなお稽古の中で見えてきている、この作品の面白さとは?吉田初めてホンを読んだ時は、よく出来た復讐劇だってことは分かったんだけど、面白さがどこにあるかって言われると、ちょっとモヤがかかってたんですよ。この苦い芝居を、しかもコロナ禍でやる意味がどこにあるのか、ひょっとしたらお客さんにイヤな思いをさせてしまうんじゃないかみたいな気持ちがどこかにあった(笑)。ところがどっこい、やってみたらものっすごい芝居でしたね! 要するにこれは、お互いを騙すことだけに、命を懸けてる男たちの話なんですよ。そのパワーがものすごいから、それがお客さんの生きるエネルギーに繋がるし、大の大人がなんでこんなバカなことを一生懸命やってんだっていう面白さもある(笑)。哀れにも滑稽にも、情熱的にも虚無的にも見える、本っ当に色んなものが入った芝居です。柿澤面白いですよね。ふたりの男がお互いの腹を探り合いながら、言葉とは真逆のことを考えたりしながら、心理戦をバチバチ繰り広げる。僕は、鋼太郎さんによる台詞の言い回しや工夫によって、その面白さがより伝わりやすくなってるなと思います。こんなにホン読みに時間をかけた稽古は僕、初めてかもしれないです。吉田翻訳劇につきまとう“翻訳調”を、今回はできるたけ避けたくてね。1970年代って舞台設定を現代風に変えてることもあって、今の日本人の日常会話の言葉を目指したから。柿澤多分お客さんも、全部のセリフがちゃんと分かるからこそ、僕らの細かい動きとか反応と重ね合わせて「言葉ではこう言ってるけど本心は?」って、それこそ“探偵”気分で探りながら観られますよね。1回目はアンドリュー中心、2回目はマイロ中心みたいに、何回観ても面白い芝居になるような気がしてます。吉田あ、そうだね! 結末を知った上で観るのもまた面白いと思います。柿澤勇人は狂犬? それとも従順な子犬? もしくは・・・?──改めて、吉田さんから見た役者・柿澤さんの印象は?吉田カッキーは割とね、突然エンジンがかかるんですよ(笑)。えっ、今? ここで? みたいな。柿澤……そうっすか?(笑)吉田そうそう。今までの経験から来るものだと思うんだけども、自分から仕掛けるより、演出家のオーダーをきっちりこなそうとするところがあって。舞台上のカッキーを知ってる俺には、それが「もっと生き生きしてるはずなのに、今日は何だ、二日酔いか?」みたいに映るんだけども(笑)、そうこうしてるうちに突然エンジンがかかる。ま、よく分かんない人ですよ(笑)。柿澤ははははは!吉田自分の腑に落ちるまでは、アクセルを踏まないんでしょうね。俺は“狂犬柿澤”と思ってるんだけど、それはすべてのシーンが腑に落ちた本番で初めて現れるものであって、稽古の時は意外と大人しい、従順な子犬なんだなと(笑)。今は少しずつ、シーンによっては狂犬の片りんが見えてきてるところですね。柿澤確かに稽古の間は、何が正解かを常に考えながら、ギリギリまで探りながらやってます。でも僕、『アテネのタイモン』の時もそうじゃなかったですか?吉田言われてみればそうだったな。俺の中では本番の記憶が強烈だから、稽古の時のことを少し忘れているのかもしれない。柿澤腑に落ちるまで時間がかかるんですよ。やっと「こんな感じかな」って思えるようになってきた頃が、鋼太郎さんには「エンジンがかかった」「狂犬の片りんが見えてきた」って見えるのかなと思います。でも僕、そういう時でも自分が狂犬だとは全く思ってないですよ! 僕はいつだって従順な、ゴールデンレトリバーみたいな俳優です(笑)。──では、柿澤さんから見た演出家・役者としての吉田さんの印象は?柿澤いやもう、本っ当にとんでもない方ですよ! 演出家としては、台本を演者にもお客さんにも分かりやすくしてくれて、役としてちゃんと会話ができるようにあらゆる手を使って導いてくれて。役者としては、まだアクセルベタ踏みではないと思うんですけど、それでもやっぱり対峙した時に圧倒されるものがある。背もそんな変わらないのにすげーでっかく感じるというか、こんなに威圧感とか重圧を感じる相手は初めてですね。吉田ま、アンドリューは威圧する役だから。柿澤そういうことじゃなくて(笑)。演出家として色々考えながら、僕へのダメ出しもしながらでこれだから、100パーセント役者モードになるのが怖いし楽しみだし、っていう感じです。こんな方と2時間芝居できる日が2か月もあるなんて、めちゃくちゃ貴重だなと思いますね。吉田……。柿澤あれ鋼太郎さん、寝てました?吉田寝てない寝てない(笑)、聞いてるよ。楽しみだね!──吉田さん照れくさそうなので次の質問に(笑)。コロナ禍の影響で、吉田さんはほぼ1年ぶり、柿澤さんもいくつかの公演の中止を経ての舞台になりますね。吉田実は稽古に入る前は、「2時間喋り続けるなんて俺にできるのかな」って、本当にちょっと心配で。今は感覚が戻って、なんとかできるだろうって感じにはなってるけど、舞台の仕事ってそうなんです。それでもやっぱり、初日は俺、嬉しいと思うな~。目の前にお客さんがいて、笑い声が聞こえたりシーンとなったりっていうのはやっぱり、映像での仕事では得られない舞台の醍醐味。ひょっとしたらもう、出てひと言しゃべっただけで泣いちゃうかもしれない。柿澤うそ~(笑)。吉田「すいません、もう1回やります!」みたいな(笑)。そんな気がするよね、本当に。柿澤僕も『ハルシオン・デイズ2020』で久しぶりにお客さんの前で芝居をした時は、本当に嬉しかったし楽しかったです。ただやっぱり、色々と気を付けなきゃいけないこともあったから、元通りというわけにはいかなくて。この作品をやる頃、どんな状況になってるかまだ分からないですけど、早く純粋に芝居の喜びが感じられる日が戻ってきてほしいですね。「僕の役者人生最大の壁になる」(柿澤)──本当にそうですね。2021年中には元通りになることを願いつつ、最後におふたりから、そんな来年の抱負などお聞かせいただければと思います。吉田今年、色んな芝居が中止になった時期があったことで、お客さんの中にも「あるのが当たり前じゃないから大事に観なきゃ」という気持ちが生まれたと思うんですよ。そんなお客様に対して、こちらも誠心誠意、大事に演じなきゃいけないなと。今まではどうしても、来たものをやって、「あー終わった、じゃあ次」っていうところがなきにしもあらずだったけど、改めて初心に戻って、丁寧に届けることを心掛ける年にしたいですね。柿澤いい話のあとで申し訳ないんですけど(笑)。僕は本当、この『スルース』をとにかく成功させないと!ってことしか考えてないですね。僕の中で、2021年はいきなりとんでもない壁がある感覚なので、それを越えてからじゃないとちょっと、次のことは考えられない(笑)。吉田マイロって、やればやるほどすっごい良い役だもんな。虐げられて生きてきた男が成り上がって、上流階級の男になんとかひと泡吹かせようと奮闘する姿は何と言うか……ヒーローみたいなところがある。俺も稽古してて初めて気付いたけどこれ、泣ける芝居なんだよ。そしてお客様の涙を誘えるかどうかはすべて、カッキーの肩にかかってるという。柿澤やめてください(笑)。吉田かかってる!柿澤……2021年どころか、僕の役者人生で最大の壁になるような気がしてきました(笑)。でもなんとか乗り越えて、いい2021年にしたいです!取材・文:町田麻子撮影:渡部孝弘『スルース~探偵~』作:アントニー・シェーファー翻訳:常田景子演出:吉田鋼太郎出演:柿澤勇人吉田鋼太郎ほか【東京公演】2021年1月8日(金)~1月24日(日)新国立劇場 小劇場★東京公演アフタートーク開催!※登壇者は公演公式サイト にて発表1月13日(水)14:00開演17日(日)13:00開演19日(火)14:00開演21日(木)14:00開演22日(金)14:00開演【大阪公演】2021年2月4日(木)~7日(日)会場:サンケイホールブリーゼ【新潟公演】2021年2月10日(水)・11日(木)会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場【仙台公演】2021年2月13日(土)・14日(日)会場:電力ホール【名古屋公演】2021年2月19日(金)~21日(日)会場:ウインクあいち大ホール
2021年01月04日大谷紀子の金魚すくい漫画を原作とした、尾上松也の映画初主演作『すくってごらん』より、本作の映像初公開となる特報映像、さらに場面写真も到着した。本作は、順風満帆なエリート銀行員人生から道を外れ、荒んだ気持ちを抱えて左遷の地にやってきた、松也さん演じる香芝誠が、世界一静かで優雅なスポーツといわれる「金魚すくい」や、それを取り巻く人々と出会い、成長していく物語。今回到着した映像では、本作のヒロイン・生駒吉乃(百田夏菜子)が、「一戦交えてってくださいな」と誘うシーンや、大きな水槽にたくさんの金魚が泳ぐ美しい映像。そして、生駒に「惚れちゃったんだ」と言い放つ山添明日香(石田ニコル)、「楽しんでいってくださいね」と言う王寺昇(柿澤勇人)など、恋の物語も期待膨らむシーンが見られる。さらに、『モアナと伝説の海』のマウイ役や、ミュージカルなど多くの舞台にも参加する松也さんが歌唱するシーンも挿入されている。『すくってごらん』は2021年3月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:すくってごらん 2021年3月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社
2020年12月23日アンダーズ 東京では、「柿アフタヌーンティー」を2020年12月26日(土)から2021年1月31日(日)まで、「オーガニックチョコレートアフタヌーンティー」を2月1日(月)から3月31日(水)まで提供する。柿アフタヌーンティー「柿アフタヌーンティー」は、甘く熟した“柿”をふんだんに使ったアフタヌーンティーだ。スイーツには、ほろ苦いアーモンドクリームとキャラメルチップが柿の風味を引き立てるタルトや、柿にチョコレートやシャンティクリームを組み合わせたショートケーキなどがラインナップする。また、酸味とフルーティーな風味を味わえる柿のピクルスなど、セイボリーにも柿を使用。柿の新たな味わいを楽しめるセットに仕上げている。オーガニックチョコレートアフタヌーンティー一方で「オーガニックチョコレートアフタヌーンティー」は、「オーガニック」をテーマにしたチョコレートアフタヌーンティー。チョコレートはもちろん、ワインやスパイス、野菜などにもオーガニック素材をふんだんに取り入れたスイーツやセイボリーを用意する。スイーツには、繊細な酸味とフルーツのような香りを感じられるドミニカ産オーガニックカカオを使用したチョコレートのモンブランやタルトなどがラインナップ。また、セイボリーにも、濃厚なフォアグラとチョコレートのハーモニーを堪能できるフォアグラムースなど、チョコレートとのマリアージュを楽しめるメニューが揃う。詳細アンダーズ 東京 ウィンターシーズン アフタヌーンティー場所:アンダーズ 東京 51階「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」住所:東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワーTEL:03-6830-7739 (受付時間 10:00~19:00)■柿アフタヌーンティー期間:2020年12月26日(土)~2021年1月31日(日)時間:第1部 13:00~15:00 / 第2部 15:30~17:30価格:4,500円+税 / 土・日・祝日 4,900円+税※サービス料(15%)を別途加算※最新の営業時間は公式HP要確認■オーガニックチョコレートアフタヌーンティー期間:2021年2月1日(月)~3月31日(水)時間:第1部 13:00~15:00 / 第2部 15:30~17:30価格:4,500円+税 / 土・日・祝日 4,900円+税※サービス料(15%)を別途加算※最新の営業時間は公式HP要確認
2020年12月11日秋から冬にかけて食べる機会が増える果物、『柿』。そのまま皮をむいて食べたり、焼いたり、サラダに入れたりしてもいいですね。料理コラムニストの山本ゆり(@syunkon0507)さんは、Twitter上で『柿のおいしい食べ方』を紹介。薄めに切った柿に、あるものを合わせるだけで『絶品おつまみ』に変身するといいます。それは…。柿が好きな方へ気持ち薄めに切って粉チーズを大量にかけて食べると、チーズの香りが鼻にファッ…ときて塩気を舌に感じたあとすぐ甘みが追いかけてきて美味しいです!姉が前作ってたのを参考にしました。姉はちょっと良いチーズ削ってましたが(3枚目写真。勿体無くてここまでかける勇気はなかった) pic.twitter.com/rRCbI566eH — 山本ゆり(syunkon レンジは600W) (@syunkon0507) December 7, 2020 柿の甘さに、粉チーズは相性抜群!振りかけるだけで、オシャレでおいしい一品になるといいます。柿の甘さと粉チーズのしょっぱさが交互に味わえるなんて、無限に食べ続けてしまいそうですね!ネット上では多くの反響が寄せられました。・おいしかったです!白ワインに合います。・柿をたくさんもらったのでやってみます。いいことを聞きました。・果物とチーズって合うんですね。粉チーズを買ってこよ~。・試したらすごくおいしかったです。柿を薄く切ると、チーズとのバランスが程よく感じました。晩酌のお供に、作ってみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年12月09日吉田鋼太郎と柿澤勇人が出演する舞台「スルース ~探偵~」が、来年1月より東京公演を皮切りに上演されることが決定した。イギリスの劇作家アントニー・シェーファーの最高傑作「探偵 スルース」。1970年に英国で発表され、ブロードウェイ版はトニー賞を受賞、1972年にはローレンス・オリヴィエ&マイケル・ケイン主演で映画化され話題に。また2007年には、ノーベル賞作家のハロルド・ピンターが脚本を手掛け、ケネス・ブラナーが監督、マイケル・ケイン&ジュード・ロウという超豪華メンバーで『スルース』として再び映画化もされた。日本でも数々の名優たちによって舞台化されてきたこの傑作ミステリーが2021年、吉田さんの演出で新たに生まれ変わる。著名な作家ワイク役には、蜷川幸雄からバトンを受けた彩の国シェイクスピア・シリーズでも演出家として、芸術監督として手腕を振るう吉田さん。「フランケンシュタイン」「デスノート The Musical」などミュージカルで活躍する柿澤さんが、ワイクの妻の浮気相手ティンドルに扮する。吉田さんは「二人芝居です。柿澤勇人と。6月に幕を開ける筈だった芝居が中止になり、約1年振りの舞台です。1年振りにやる芝居が二人芝居。初めての。で、相手が、やはり幾つかの舞台が中止になり鬱憤を溜めに溜めた狂犬柿澤勇人。不安と緊張が弥が上にも募ります。言い換えれば、武者震いが止まらない、という事です」と心境を明かし、「初めての二人芝居に震え慄く老俳優と、しつこいようですが狂犬柿澤勇人。ご期待ください」と呼びかけている。また、「デスノート The Musical」「アテネのタイモン」や、ドラマ「太陽は動かない」での吉田さんとの共演をふり返りつつ柿澤さんは、「鋼太郎さんは、早くまたお前と芝居がしたい、と常に言ってくれましたが、この『スルース』の上演が決まり、嘘では無かったんだなあと思い、本当に嬉しくとても楽しみです」と言い、「鋼太郎さん曰く、『お前は俺の若いころにそっくり』とのことで、僕は自覚がありませんが、皆さまの目でお確かめ頂けたら幸いです」とコメントしている。ストーリー著名な推理小説家アンドリュー・ワイク(吉田鋼太郎)は、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドル(柿澤勇人)を自身の邸宅に呼び出す。不倫ヘの追及を受けるものだと思っていたティンドルに対し、ワイクは意外にも「妻の浪費家ぶりには困っている」、「自分にも愛人がいる」と切り出す。さらにワイクは、ティンドルに自宅の金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと提案。そうすることでティンドルは宝石とワイクの妻を手に入れ、ワイクは宝石にかかっている保険金を受け取り愛人と幸せに暮らすことができるのだ、と。提案に乗ったティンドルは、泥棒に扮しワイクの屋敷に侵入するが――。舞台「スルース ~探偵~」東京公演は2021年1月8日(金)~24日(日)新国立劇場小劇場にて上演、ほか地方公演あり。(cinemacafe.net)
2020年12月02日秋が旬の果物『柿』。そのまま食べても、サラダに入れたりチーズと合わせたりしても、おいしいですよね。JA全農岐阜は、岐阜県産の柿を使った簡単なスイーツレシピをTwitterに投稿し、話題になっています。なんと、柿と牛乳だけで『プリン』が作れるとのこと!こちらの作り方をご覧ください。『柿プリン』の作り方 #岐阜 の果物の1つと言えば柿!材料2つ #柿 #牛乳 (最小)でデザート #柿プリン 出来た✨柿のペクチンと牛乳のカルシウムで固まるそうです!※砂糖は柿が完熟していれば不要もしくはお好みで素朴な味で美味しいぃ☺️✨ #早生富有柿 #富有柿 pic.twitter.com/GlBhbEPTur — JA全農岐阜 (@jazennohgifu) November 15, 2020 柿1つ、牛乳1003、砂糖をミキサーにかけ、容器に入れて冷蔵庫で冷やし固めるだけ!ゼラチンを入れなくても、柿のペクチンと牛乳のカルシウムで自然と固まるそうです。ネット上では「天然のフルーチェですね!」「いいこと聞いた。やってみます!」などの声が寄せられました。完熟した柿でなくても、固まるとのこと。そのままでも優しい素朴な味わいになりますが、甘みがしっかりほしい人は、砂糖の量を調整したり、ハチミツを入れたりするといいでしょう。おやつに作ってみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年11月20日中屋敷法仁の作・演出作品を上演する劇団「柿喰う客」による公演『夜盲症』が本日11月13日(金)に開幕する。2006年の結成以来、観るたびに観客を別世界へ連れていってくれる彼ら。「圧倒的なフィクション」を標榜し、演劇でしか成し得ない虚構性を舞台上で炸裂させて人気だ。シェイクスピアなどの古典作品を翻案したり、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションを行ったりと意欲的に活動。「こどもと観る演劇プロジェクト」や「高校生のための演劇プロジェクト」など、観客層を大いに広げながら、活動のスケールを大きくしている。そんな彼らが今回繰り出すのは、当初は今年5月に東京・小劇場B1で上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた、女優9名による新作公演。9月に開催された静岡のストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡2020 the Park」では、『夜盲症(監禁版)』と称した音声ドラマを公開した彼らの待望の劇場公演となる。舞台は「高天原乳業」の女子社員寮。実業団リーグの絶対王者である彼女たちは、夜な夜な地下食堂に集結する。彼女たちは栄光の影に、悪夢の歴史を隠し持っていた——。すべてのステージで、終演後にアフタートークが用意されているほか、11月20日(金)15時の回には恒例の「乱痴気公演」が行われる。全配役をシャッフルしておくるスペシャル企画だ。また、11月19日(木)の2公演はPIA LIVE STREAMでライブ配信される予定。公演は11月22日(日)まで、東京・下北沢ザ・スズナリにて。文:小川志津子柿喰う客『夜盲症』作・演出:中屋敷法仁出演:永田紗茅 / 福井夏 / 長尾友里花 / 齋藤明里 / 北村まりこ / 原田理央 / 今井由希 / 淺場万矢 / 七味まゆ味2020年11月13日(金)~11月22日(日)会場:ザ・スズナリ【ライブ配信】対象公演:2020年11月19日(木)15:00 / 19:30 ※19:30公演は全配役をシャッフルして上演する「乱痴気公演」各公演、公演開演時間から11月30日(月)23:59までアーカイブ配信あり※チケット販売は11月30日(月)18:00まで視聴方法詳細→PIA LIVE STREAM
2020年11月13日過去幾度となく舞台化され、二度の映画化でも知られるアントニー・シェーファーの傑作『スルース 探偵』。この名作が吉田鋼太郎、柿澤勇人のふたり芝居で、2021年1月から上演される。『デスノート THE MUSICAL』(15年初演)に続き、吉田が演出も手がけた『アテネのタイモン』でも共演を果たしている彼ら。柿澤について吉田は「すごい役者」と切り出し、「ことあるごとに『柿澤とふたりで、濃いのをやりたい!』と言っていたんです」と力を込める。柿澤も「特に『~タイモン』は初めてのシェイクスピアで、右も左もわからないところを鋼太郎さんに導いていただきました。演劇界のリーダーとして走っている人とやれたことは大きな財産でしたし、また絶対にご一緒したいと思っていたんです」と熱く語る。そんなふたりの念願が、この『スルース 探偵』。大御所ミステリー作家と、彼の妻を寝取った青年との、緊迫した心理合戦が繰り広げられる。それは勝ち負けを競うゲームのようでもあるのだが、ふたりの演技合戦について尋ねると、吉田は「勝ち負けしかないです!(笑)」ときっぱり。「そういうものだと固く信じて疑わず、僕はこの一寸先は闇の俳優稼業を続けてきましたが(笑)、柿澤くんにも似たところを感じます」と続けると、柿澤も「否定は出来ないです」とニヤリ。さらに作品を絡め、「騙し合いの連続ですし、確かに勝ち負けって部分はあるだろうなと。10回に1回ぐらいは僕が勝ちたいです!」と闘志を燃やす。演じるワイクについて吉田は、「何不自由ない生活をしてきた彼の唯一の失敗が、奥さんを寝取られたこと。そこで相手の男を呼び出すんですが、本当に嫉妬に駆られて、心からの復讐心で彼を呼びつけたのかがいまいちわからない。これは解釈にもよりますが、僕が思うに、少し狂気をはらんだ人ではないかなと。それによって舞台上に少し緊張感が生まれ、より面白くなると思います」と分析する。一方ティンドル役の柿澤は、「好きになった女性を自分のものにしたいという欲があり、さらに若さゆえに知性の欠ける部分もある。すごく人間らしい青年だなと。そんなティンドルとワイク、ふたりの男の意地の張り合いといいますか、イニシアチブの取り合いをお客さんに盗み見してもらうことで、すごい空間が生まれていくのではないかと思います」と期待を膨らませた。世代は違えども、似た者同士のふたりが見せる、壮絶な復讐劇。年明けの幕開けが楽しみでならない。取材・文:野上瑠美子
2020年11月11日柿澤勇人、南沢奈央、須藤蓮、石井一孝が出演するKOKAMI@network vol.18『ハルシオン・デイズ 2020』が10月31日(土)に開幕、11月23日(月・祝)まで東京・紀伊國屋ホール、12月5日(土)・6日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演中。11月1日(日)の公演レポートをお届けする。鴻上尚史が、さまざまな人たちと出会い、公演するために作ったプロデュース・ユニット「KOKAMI@network」の第18弾。『ハルシオン・デイズ』は、鴻上作品の中でも最も多く上演されている戯曲『トランス』のテーマを引き継いだ作品(’04年初演)で、今回は“今だから”届けたい作品として 2020年版に書き換え上演される。登場人物は、ツイッターの「#自殺」で知り合い、一緒に死ぬために集合したメンバー。流行の感染症“パンデ”にまつわる出来事が理由で会社を辞めた原田雅之(柿澤)、実は自殺を食い止めたいスクールカウンセラーの谷川和美(南沢)、ゲイであることなどを隠しながら生きる橋本哲造(石井)、そして谷川のカウンセリング後に自殺した高校生・平山明生(須藤)という3人+1人だ。哲造の「楽しく死にたい」というアイデアで、練炭、ハルシオン(睡眠導入剤)、美味しい食事、ゲームなど、死ぬための準備を進めるメンバー。しかし突然、雅之が「自粛警察と戦う」と言い始めて――。劇中では“コロナ”ではなく“パンデ”だが、登場人物のマスク姿に、“今”の物語であることを突き付けられる2020年版。大きく変化したのは雅之の妄想の内容だ。これまでは「自分は戦地の“人間の盾”だ」というものであったが、今作ではそれが「<自粛警察と戦い隊>のリーダー」となった。今現在、多くの人が気にしているであろう“自粛警察”だからこそ、台詞の一つひとつが、物語の展開が、実生活と重なり生々しく響く。柿澤の等身大の青年役は新鮮。雅之の内側に渦巻くものが苦しいほど伝わってくるがゆえに、救われることを願わずにはいられない存在となっている。南沢の奥深い芝居も印象的。谷川のある気持ちが解放されたときは、こちらまで解放されるような感覚を味わえた。須藤は熱の塊のよう。高校生ならではの不安定さや必死さの芝居に、なにかがギュッと絞られるようだった。石井の哲造は、その存在がガラリと空気を変える、そんな強さがあり、一番死にたがっているように見えながら、“生きる”とはどういうことなのかを何度も発見させてくれる人物だった。「自殺」から物語は始まるが、最後には、今を生き抜こうと思える作品。閉塞感に風穴があくような感覚を、ぜひ劇場で味わってほしい。
2020年11月06日