ブルガリ(BVLGARI)のアイコンウォッチ「セルペンティ トゥボガス」から、建築家の安藤忠雄とコラボレーションしたレディース腕時計全4モデルが登場。2024年6月より順次限定発売される予定だ。“春夏秋冬”がテーマ、ブルガリ×安藤忠雄コラボ第3弾2020年、2021年と、過去2度にわたりコラボレーションを行ってきたブルガリと安藤忠雄。今回は、安藤が大切にしてきたテーマである“自然のはかなき美しさ”を、ブルガリのアイコンウォッチ「セルペンティ トゥボガス」で表現。季節ごとに変化する森の色合いを落とし込んだ4モデルを、春夏秋冬に合わせて発売する。ベースとなる「セルペンティ トゥボガス」は、蛇のように柔らかに手首を包み込むラッピングブレスレットが特徴のレディース腕時計。スネークヘッドを模したケースと、生き生きとしたブレスレットのラインが調和する、柔らかな印象のウォッチだ。四季ごとに登場する「セルペンティ トゥボガス」<夏>生き生きとしたグリーンアベンチュリンの文字盤4つの限定モデルのうち夏にリリースされる「サマー エディション」では、太陽の光が降り注ぐ森の青々とした力強さを、ほのかに半透明なグリーンアベンチュリンのダイヤルで表現。ブレスレットには、イエローゴールドとステンレススティールを交互に組み合わせ、美しいコントラストを引き立てている。<秋>温かみのあるタイガーアイの文字盤「オータム エディション」では、秋が深まるにつれ燃え上がるような美しさを見せる紅葉をイメージして、ゴールドの輝きを感じさせるタイガーアイを文字盤にセット。ピンクゴールドのボディでさらに温かみを演出し、ピンクルベライトのリューズで女性らしいアクセントを加えた。<冬>氷のようなホワイトマザーオブパールの文字盤「ウィンター エディション」では、冬の訪れとともに氷のような美しさを見せるホワイトマザーオブパールのダイヤルを採用。まばゆいステンレススティール製ケースおよびブレスレットとの組み合わせで、スタイリッシュかつクールな印象を放つ。<春>淡い桜色のピンクマザーオブパールの文字盤花咲く桜とともに祝福される春。そんな晴れやかなシーズンに向けた「スプリング エディション」のモデルには、淡く可憐なピンクマザーオブパールの文字盤をチョイスした。いずれのモデルも、蛇のヘッド部の輪郭に沿ってセッティングされた2列のダイヤモンドによって華やかな印象に仕上げているのがポイント。“まるで蛇のうろこ”のように加工された文字盤のデザインも、「セルペンティ トゥボガス」の魅力を増幅させている。各腕時計は、ケースバックと同じく安藤忠雄のサインが入ったスペシャルボックスに収められるほか、4つのピースをアンサンブルとして堪能することができる20点限定のボックスセット コレクションも用意する。【詳細】■「セルペンティ トゥボガス 安藤忠雄 限定モデル サマー エディション」発売予定時期:2024年6月価格:2,596,000円ムーブメント:クォーツムーブメントケース/ダイヤル:径35mm、ステンレススティールおよびイエローゴールド製ケースブレスレット:1ツイール、ステンレススティールおよびイエローゴールド製ブレスレット、全長135mm■「セルペンティ トゥボガス 安藤忠雄 限定モデル オータム エディション」発売予定時期:2024年8月価格:6,446,000円ムーブメント:クォーツムーブメントケース/ダイヤル:径35mm、ピンクゴールド製ケースブレスレット:1ツイール、イエローゴールド製ブレスレット、全長135mm■「セルペンティ トゥボガス 安藤忠雄 限定モデル ウィンター エディション」発売予定時期:2024年10月価格:1,672,000円ムーブメント:クォーツムーブメントケース/ダイヤル:径35mm、ステンレススティール製ケースブレスレット:1ツイール、イエローゴールド製ブレスレット、全長135mm(S)・145mm(L)■「セルペンティ トゥボガス 安藤忠雄 限定モデル スプリング エディション」発売予定時期:2025年3月価格:2,541,000円ムーブメント:クォーツムーブメントケース/ダイヤル:径35mm、ステンレススティールおよびピンクゴールド製ケースブレスレット:1ツイール、ピンクゴールド製ブレスレット、全長135mm(S)・145mm(L)【問い合わせ先】ブルガリ ジャパンTEL:0120-030-142
2024年04月13日~大豆コーヒーと絶品ロールケーキで、お茶会するわよ!~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuberの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。第6話の舞台は「埼玉県」です。今回はゲストに「虹のコンキスタドール」の的場華鈴さんを迎え、JAタウンのショップ「埼玉・暮らしのとなりが産地です」で販売中の「黄金の雫 梨ロールケーキ」と「大豆コーヒー」を紹介します。動画内では2人が埼玉県の直売所「上尾ぐるめ米ランド」を訪問する様子や、ロールケーキと大豆コーヒーを頂きながら最近の活動や2人の思い出のエピソードについて語り合う様子をお届けします。配信タイトル:第6話「大豆コーヒーと絶品ロールケーキで、お茶会するわよ!」URL: 【番組概要】タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月29日~濃厚ゆで落花生“うでピー”で乾杯!~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。第5話の舞台は「神奈川県」です。今年の2月からJAタウンでの販売がはじまった冷凍ゆで落花生「うでピー」を紹介します。JAはだの農産物直売所「じばさんず」での買い物の様子、また「うでピー」をはじめ直売所で購入した商品を「県立湘南海岸公園」でお酒を飲みながら根本さんが担当者の方と一緒にいただきます。お悩み相談コーナー「出張版スナック凪」では、根本さんが担当者の方のお悩みを聞きながら相談に乗ります。配信タイトル:第5話「【出張版】スナック凪濃厚ゆで落花生“うでピー”で乾杯!」URL: 【番組概要】タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月15日~とちぎの星☆じぇー太のデコちらし寿司をつくろう!~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。第四回の舞台は「栃木県」です。紹介するお米「とちぎの星」は大粒で炊飯後の粒立ちがしっかりしており、冷めてもおいしいといった特徴があります。今回はこの「とちぎの星」を使用した「デコちらし寿司」作りに挑戦します。完成したデコちらし寿司を食べながら「とちぎの星」の魅力やおいしさを伝えます。またデコちらし寿司を作りながら、事前に集めた質問に根本さんが答えるコーナー「#根本に質問中!」もお届けします。配信タイトル:第4話「とちぎの星☆じぇー太のデコちらし寿司をつくろう!」URL: 【番組概要】タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月29日~商品レビューが気になる千葉・成田の干し芋を調査!~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。第三回の舞台は「千葉県」です。千葉県成田市を訪れた根本さんは「成田のほし芋 甘芋ん(あま~いもん)+(プラス)」の魅力を調査します。実際に製造されている工場では製造工程を見学しつつ、ときには作業を体験しながら商品の魅力を伝えます。番組後半では「甘芋ん+」を使用したアレンジレシピ「干し芋の塩バターチップス」「干し芋の肉巻き」を実際に作りながら紹介します。商品の魅力をさまざまな角度から知ることができる充実の配信内容です。配信タイトル:第3話「商品レビューが気になる千葉・成田の干し芋を調査!」URL: 【番組概要】タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月09日~ 根本凪さんが歌うJAタウン公式ソング「JAタウンのうた」も同時公開! ~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」の配信を12月22日より開始します。配信先:JAタウン【公式】YouTubeチャンネルURL: この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。記念すべき初回配信の舞台は、根本さんの出身地である「茨城県」です。根本さんが「JAタウン公式応援大使」として、ショップ担当者や現地の方々と触れ合いながら商品を紹介・応援する様子をお届けします。また、番組配信開始に合わせて、根本凪さんが歌うJAタウン公式ソング「JAタウンのうた」も同時公開します。番組の配信とともに「JAタウンのうた」もぜひお楽しみください。番組概要タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル( )内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。JAタウン公式ソング「JAタウンのうた」楽曲概要作詞:コツメ作曲・編曲:浅野尚志概要:「JAタウンのおいしい食材を、自分や大切な誰かのためにプレゼントして欲しい!それを歌にのせて楽しくわかりやすく全国に伝えたい」というコンセプトのもと、この番組を中心に「JAタウン」の魅力を多くの人に伝えるために制作しました。根本凪バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。JAタウンJAタウンは、全農が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月22日あなたは今、悩みを抱えていますか?すぐに思いつかなくても、誰でも大なり小なり何かしら悩みを抱えているはず。心理テストでその悩みの根本的な原因を診断しましょう!12星座別の開運プチ習慣も併せて紹介します。あなたの悩みの根本とその解決策がわかる悩みは誰でもある程度抱えています。その根本的な部分がわかれば、解決への糸口が見つかったり、対策がとれるのではないでしょうか。人気占い師・心理テストクリエイターの脇田尚揮さんの心理テストであなたを悩ませる根本的なことを診断しましょう!Q.あなたは、次のイラストが何に見えますか?一番近いものをひとつ選んでください。A:プロペラB:人の形C:花D:道路あなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。A:「プロペラ」を選んだあなた……計画通りに物事が進行しないあなたはいつもエネルギッシュではありますが、ときに火が消えたように元気がなくなってしまうことはありませんか?それは、自分の計画思い通りに進まないとき。自然と短気になったり、怒りを溜め込んだりしているかもしれません。つまずきを学びに変えていくことで、あなたはさらに大きく羽ばたいていけるはずです。B:「人の形」を選んだあなた……人間関係で心を悩ませているあなたはトラブル対処能力がかなり高いタイプですが、いざ自分のこととなると一歩引いてしまうところがありそう。自分のプライベートな問題を対処するのは苦手かもしれません。自分から積極的にトラブルの渦の中に飛び込んでみてはいかがでしょうか。人に揉まれることで自分の弱いところを乗り越えれば、何事にも積極的になれるはずです。C:「花」を選んだあなた……今取り組んでいることに飽きつつあるあなたは人を楽しませたり、喜ばせたりするのが得意なタイプといえるでしょう。その一方で、今自分が取り組んでいることに対して飽きつつあるのではないでしょうか。自分の心を活き活きとさせるには、人の輪の中でコミュニケーションを交わすと良いでしょう。あなたが持つ純粋さは、きっと多くの人たちに良い影響を与えることができるはず。D:「道路」を選んだあなた……自分の感情がわからないあなたはストイックに仕事に取り組むことは得意でも、自分の心の声に耳を傾けるのはやや苦手なところがあるようです。日々コツコツ物事に取り組む姿勢は素晴らしいのですが、そこから抜け出すことによって得られるひらめきや新しい発見は、何物にも代え難いこともあるでしょう。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Md Sifat/shutterstock※ 文・脇田尚揮※ 2022年10月15日配信12星座別の強運体質になるプチ習慣悩みの根本的なことと解決策がわかったら、次は強運体質になりさらに日々を充実させましょう!12星座別にするといいプチ習慣を紹介します。おひつじ座(3月21日~4月19日生まれ)おひつじ座は忖度や迎合が苦手。ただ、今よりも強運を目指すなら、いざというときに頼れる味方を作っておくといいでしょう。一人でできることにはやっぱり限界があります。日ごろから自分を慕ってくれる人とはマメに連絡を取るといいでしょう。おうし座(4月20日~5月20日生まれ)おうし座は時間がかかっても堅実な選択で幸せをつかみます。より強運になるには、「量」より「質」を求めることが大事。感性が研ぎ澄まされ、チャンスを見極めやすくなります。やりたい仕事を担当するためには妥協しないなど、こだわりポイントを明確に。ふたご座(5月21日~6月21日生まれ)ふたご座が運をつかむには人間関係が欠かせません。わらしべ長者のように、人との関わりのなかで幸せをふくらませるでしょう。さらに運を強めるには、誰とどんな付き合いを持つかがカギに。かに座(6月22日~7月22日生まれ)かに座にとってはワークライフバランスが整っていることが幸せのカギになります。そんなかに座にはリラックスできる部屋づくりが大事。どんなに疲れても、ゆったりくつろげる部屋が整っていればメンタルが崩れることはありません。しし座(7月23日~8月22日生まれ)しし座は生まれながらに強い仕事運を持っていたり、人から注目されやすかったりします。強運を、さらに強化するにはお金の使い方に注目するといいでしょう。それは「どれだけ稼ぐか?」ではなく「何にいくら使うか?」。いろんな形で何倍にもなって返ってくるはずです。おとめ座(8月23日~9月22日生まれ)おとめ座の強みは旺盛な向学心。ただ、おとめ座の心は繊細で「失敗したらどうしよう?」と杞憂しがちに。あと少しの勇気でつかめる幸せをみすみす逃すかもしれません。今より強運になるには勝負強さを身につけることが大事です。てんびん座(9月23日~10月23日生まれ)てんびん座の強みはステータスの高い人ともつながれる社交力の高さ。ただ、年長者や社会的地位の高い人とも渡り合えるだけに、一人になるとドッと疲れが出てしまうはず。ストレス解消のためのヨガや半身浴、アロマテラピーを習慣づけるといいでしょう。さそり座(10月24日~11月21日生まれ)さそり座は好きなものや得意分野を追求することで運をつかむタイプ。やりたいことに振り切れたほうが幸せになれるでしょう。得意分野がすでにハッキリしている人はインプットを増やす習慣をつけて。いて座(11月22日~12月21日生まれ)いて座の強みは旺盛な冒険心です。ただ、ノリと勢いだけで突き進んでしまい、思わぬところで足を取られることが少なくありません。そんないて座が強運をつかむには計画性が何より大事。やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)やぎ座は管理能力に長けたしっかり者。でも、「自分は正しい」と思い込むほど視野が狭くなりがちに。仕事や恋愛の大事な場面では柔軟性に欠けるかもしれません。そんなやぎ座が強運をつかむには、価値観がまったく違う友人を作るといいでしょう。みずがめ座(1月20日~2月18日生まれ)みずがめ座はほかの人が真似できないポジションを確立するのが上手です。ただ、独断やスタンドプレーが目立ちやすく、それが裏目に出ると運に見放されるかもしれません。強運を手に入れるには、安心して背中を任せられる仲間を作ることが大事です。うお座(2月19日~3月20日生まれ)うお座は社会の常識に従うほど、持ち前の魅力と才能を薄れさせるかもしれません。うお座の強みは豊かな創造性と表現力。「これが普通」「一般的とはこう」と当たり障りのない生き方をすると充実感が得られないでしょう。©Westend61/gettyimages©PKpix/gettyimages※ 文・沙木貴咲※ 2021年4月17日配信悩みと上手に付き合っていこう悩みがゼロになることはありませんが、その悩みの本質的な部分を知ることで不安等が少しは解消されるのではないでしょうか。心理テスト等の結果を参考に、悩みに対してくよくよせず、強運体質になりましょう!まとめ構成・小田原みみ
2023年10月28日東京・練馬区に長くアトリエを構えていた彫刻家・古賀忠雄(1903-1979)の作品や活動を紹介するとともに、古賀が取り組んだ「塑造(そぞう)」という彫刻手法を掘り下げて考察する興味深い展覧会が、11月17日(金)から2024年2月25日(日)まで、練馬区立美術館で開催される。佐賀県に生まれた古賀は、1926年に東京美術学校の彫刻科塑像部本科に入学し、在学中の1929年の帝展で初入選をはたす。ロダンやブールデル、また美術学校の恩師・北村西望の影響を受けた古賀は、写実のなかに適度なデフォルメを加えた表現を取り入れながら、安定した形態と温かみのある質感をもつ人体や動物を多く制作し、その作品は縁のある佐賀県や練馬区内をはじめとして全国各地の公共空間に設置されている。戦前は帝展で、また戦後は主に日展で活躍し、日本彫塑会委員長、日本陶彫会会長を歴任するなど、彫刻界の振興に寄与したことでも知られる。同展は、こうした古賀の活動のなかから特に「塑造」に注目し、章立てを構成している。木や石を彫り刻む技法「彫刻(カーヴィング)」に対し、粘土などを足し引きして生み出す「塑造(モデリング)」には、作品の制作過程や作家の姿勢に他ジャンルとは異なるポイントがあるという。たとえば、粘土でつくった原型が他者の手を経て、ブロンズなどに鋳造されて完成形となり、ときにはその型から異なる年代に異なる仕上げで複数の作品がつくられる可能性があること。あるいは、そうしてつくられた作品が公共の場に設置されると、作家個人の範疇を超えた意味が生まれる場合があることなど、塑造には様々な側面があるのだ。同展では、ブロンズ像とともに石膏原型の展示のある作品もあり、また古賀作品約60点が常設されている所在地を調査してつくられた練馬版や全国版のマップの紹介などもある。約30点の魅力ある塑像作品と、そうした手厚い調査の成果が合わさって、複製性や公共性といったこれまであまり意識していなかった観点から、塑造・塑像を見て考える機会が生まれている。なお、同館では古賀の没後の1988年にも個展を開催しているが、今回はその際には提示されなかった戦時中の活動の紹介もあるという。新たな知見に出会えるのも楽しみだ。<開催情報>『生誕120年 古賀忠雄展 塑造(像)の楽しみ』会期:2023年11月17日(金)~2024年2月25日(日)会場:練馬区立美術館 2階展示室時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜(1月8日、2月12日は開館)、12月29日(金)~1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)料金:無料公式サイト:
2023年10月18日積水ハウス株式会社が運営する「絹谷幸二 天空美術館」は、2023年6月8日に画家 絹谷幸二氏と建築家 安藤忠雄氏による対談イベント「想像力の鍛え方」を開催します。本対談イベントは、社会人の学びの場として各回テーマを設定して様々な視点からディスカッションする対談企画です。第1回は著名な建築家である安藤忠雄氏をお招きして、想像力をテーマにご講演いただいた後、絹谷幸二氏との対談を実施します。想像力を高めたい、新しい発想の仕方を学びたい社会人はもちろん、学生の方もぜひご参加ください。なお次回以降についても、各界の著名人との対談を企画してまいります。文化勲章受章 画家 絹谷幸二氏文化勲章受章 建築家 安藤忠雄氏【開催概要】内容 :「想像力の鍛え方」について、安藤忠雄氏の講演、及び絹谷幸二氏と安藤忠雄氏の対談日程 :2023年6月8日(木)18時00分~19時30分(会場受付:17時30分~)会場 :大阪市北区大淀中1丁目1-88梅田スカイビル タワーイースト36階 スカイルーム1人数 :240名参加費 :2,000円(税込)※当日、受付にてお支払いください。参加特典:もれなく「絹谷幸二 天空美術館 入館券」をプレゼント。抽選で安藤忠雄氏の著書「安藤忠雄の建築5」40名様、絹谷幸二氏の著書「絹谷幸二 自伝」40名様にプレゼント。※イベント前に美術館(梅田スカイビル タワーウエスト27階)へ入館いただくことも可能です。その際のイベントの事前受付は美術館窓口でさせていただきます。また当日は美術館を21時まで開館しております。申込方法:絹谷幸二 天空美術館ホームページ またはQRコードからお申し込みをお願いします。お申し込みの受付は先着順とし、定員になり次第締め切らせていただきます。QRコード※QRコードの商標はデンソーウェーブの登録商標です。【絹谷幸二 天空美術館について】2016年12月、世界的に話題の「梅田スカイビル」内にオープンした最新の体験型ミュージアム。2021年度に文化勲章を受章した絹谷幸二氏の色彩豊かなフレスコをはじめとする絵画や立体作品を展示し、3DやVR映像など体験型コンテンツも存分に楽しめる絹谷幸二氏の単独美術館。館内には展示・体験スペースの他、フレスコ制作体験ができるワークショップスペース、快適空間のカフェ等も併設し、眺望も抜群な美術館。■2019年度より「全国美術館会議」、「日本博物館協会」の正会員に加盟。■フレスコ画を間近で見て、実際に創る「フレスコ体験」が、2019年度キッズデザイン賞を受賞。開館時間 : 10:00‐18:00、金曜日・土曜日・祝前日は10:00‐20:00(入館は閉館の30分前まで)休館日 : 火曜日(ただし祝日の場合は開館し翌平日が休館)、年末年始、展示替え期間入館料 : 一般 1,000円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下 無料、団体・障がい者割引あり所在地 : 〒531-0076大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビル タワーウエスト27階お問い合せ: 06-6440-3760(開館時間内)公式サイト: <絹谷 幸二 (きぬたに こうじ)氏>絹谷幸二氏1943年 奈良県出身。東京藝術大学大学院壁画科修了後、ヴェネツィア・アカデミアに留学。フレスコ(壁画の古典技法)を修得し独創的なスタイルを確立する。1997年「銀嶺の女神」長野冬季五輪公式ポスター原画を制作する等、半世紀に亘って日本の現代画壇をリードし後進の育成にも尽力。現在、東京藝術大学名誉教授、日本藝術院会員。2014年文化功労者顕彰。2021年文化勲章受章。2023年、若手美術作家を顕彰する「絹谷幸二芸術賞」を創設。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月14日おしゃれを楽しむために洋服を購入し、チャリティに貢献できたら嬉しいですよね。ユニクロでは、服のチカラで世界平和を願う取り組みを行なっているのだとか!チャリティTシャツをチェックして、世界に貢献してみて♡グラフィックTシャツ(安藤忠雄)出典: UNIQLO「PEACE FOR ALL UT グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット)安藤忠雄」は、世界の平和を願ってデザインされた1枚。建築家である安藤忠雄さんは、東京大学の名誉教授です。レギュラーフィットシルエットで、商品価格は1500円(税込)。カラーはホワイトのみで、いろいろなスタイルリングが楽しめそう。グラフィックTシャツ(佐藤可士和)出典: UNIQLO「PEACE FOR ALL UT グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット)佐藤可士和」は、同じく商品価格1500円(税込)です。チャリティTシャツプロジェクトから生まれたアイテムで、PEACEFORALLの文字が印象的。幅広いサイズが選択できるため、自分の好みの丈感に出会えるかも!クリエイティブディレクターを務める佐藤可士和さんは、「UT」ブランドの誕生にも関わっています。グラフィックTシャツ(イネス・ド・ラ・フレサンジュ)出典: UNIQLOこちらは、「PEACE FOR ALL UT グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット)イネス・ド・ラ・フレサンジュ」です。商品価格は、1500円(税込)。イネス・ド・ラ・フレサンジュさんは、17歳でモデルデビューし、デザイナーとしても活躍。「世界の平和を願ってアクションする」、PEACE FOR ALLプロジェクトに参加。デザイン性の高いTシャツなので、おしゃれを楽しめるアイテムではないでしょうか。グラフィックTシャツ(山中伸弥)出典: UNIQLOノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥さん。医学者として皮膚細胞からiPS細胞を作ることに成功した人です。こちらはホワイトカラーで、細胞をイメージしたデザインがポイント。「PEACE FOR ALL UT グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット)山中伸弥」は、お値段1500円(税込)です。チャリティTシャツでおしゃれを楽しもう出典: UNIQLOユニクロのチャリティTシャツは、「世界の平和を願ってアクションする」という意思がこめられています。おしゃれなデザインのアイテムばかりなので、コーディネートにも役立ちそう!チャリティTシャツで世界平和を願い、おしゃれも楽しんでみてはいかがでしょうか。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2022年06月26日舞台「今、出来る、精一杯。」の小説化を記念して、ananで4週にわたり掲載された連載「根本宗子の妄想スイッチ」の特別対談をまとめてお届けします!ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」主宰。劇団公演で3度にわたり上演された『今、出来る、精一杯。』の小説(小学館)が好評発売中。自身初の長編小説の書き下ろし作品となった。いとう・まりか1996年生まれ、大阪府出身。乃木坂46の1期生として活動し、卒業後は俳優に。主演作に映画『サマーフィルムにのって』ほか。年内公開予定の根本さんの同名舞台を映像化した映画『もっと超越した所へ。』にも出演。舞台が上演された当時を振り返る。伊藤私が2019年に出演させていただいた舞台『今、出来る、精一杯。』が小説化されるとのこと、おめでとうございます。今回、その特別対談に呼んでいただけて光栄です!根本こちらこそありがとう。じつは、連載スタート以来、ゲストを迎えるのは初めてなんですよ~。伊藤今日これだけは根本さんにお伝えしたいと思っていたんですが、舞台『今、出来る、精一杯。』は私にとって大切な作品なんです。当時の私は乃木坂46を卒業して、自分が一体どこに向かえばいいのかまだ模索しているときに与えてもらった作品と役柄で。それまでの私は、自分の中にある“言葉”をどうやって出せばいいのかわからなかったんですけれど、この篠崎という役を通して、自分の感情をぶつけることができました。すごく自分にしっくりきましたし、この作品があって、今後自分はこういうことをやっていきたいんだってはっきり見えました。今でもたまに自分が迷ったりすると、当時の台本や資料を引っ張り出して見ることがあるくらいです。根本私がこれを書いたのが23歳のときで、当時の万理華ちゃんと同い年。私にとってもひとつの分岐点になった作品で、演劇への初期衝動みたいなもので書いたから、今読むと粗削りな部分もあるけれど、その時期にしかない勢いも感じるんだよね。自分が若いからこそやれていたことを、再々演で新しい若い人たちの力を借りてやってみたかったっていうのがあって。伊藤じつはグループにいた頃から、周りの人に「根本さんの作品に合うと思うよ」って言われていて、その後、少しですけれど舞台を拝見したりもしていました。ただ、私が出演させていただくなんておこがましいって思いがありました。根本まだグループにいたときに舞台に出ている万理華ちゃんを拝見したことがあって。とても魅力的なのに、自分は舞台に向いていないんじゃないかって思いながら立っているのを感じて、もっと続けてほしいなっていうのがあったのがひとつ。もうひとつは、篠崎は意志がなさそうでいて後半に向けてどんどん我の強さが出てくる役だから、自分の中に“私はこれを信じて生きていく”っていうものがある人がいいなと。万理華ちゃんは自分でものを作る人だし、こういう役に興味を持ってくれるんじゃないかって直感的に感じたんです。伊藤本当に何もかもが新鮮で、あんなにのびのび演じられたのは初めて。自分の中で舞台の概念が大きく変わりました。この経験がなければ今の自分はないかもしれない。大事な分岐点にある作品が本になるのは、自分のことのように嬉しいです。小説化の経緯と難しさ。伊藤今回、もともと演劇作品だった『今、出来る、精一杯。』をどうして小説にしようと思われたんですか?根本編集者の方の熱意かな。以前から小説を書きませんかという話は何度かあったんだけど、もともと私は人とモノを作るのが楽しくて演劇をやってるので、小説を書くなら舞台でやりたいって思っちゃっていて。でも、自分の舞台作品の小説化の依頼は初めてで、しかもそれがすごい長文のメールで…。伊藤長文メールというだけで熱意が伝わりますね。根本それで、こんなに言ってくださってるならって一回会ってみたら、その方がいかにも私の芝居好きだろうな~って方で、私の芝居はこういう人に届いてたんだなって妙に納得したの。それで書けるかわからないけれどチャレンジしてみたい、と。伊藤小説、読ませていただきましたが、ほぼ舞台と同じセリフで書かれていて、作品の印象そのまんまでした。ただ、坂本さんがスーパーに来た経緯とかは舞台では描かれていなかったから初めて知る部分もあって、めちゃめちゃ面白かったです。根本セリフはなるべく舞台のまま変えたくなかったの。でも意外とそこが、コンプライアンス的な問題が関わってくるから結構大変で…。いわゆる放送禁止用語とかね。演劇では書けたセリフを「変えてください」というのも言われて…。伊藤たとえばどういう言葉がダメなんですか?根本“キチガイ”とか。WOWOWで舞台中継が放送されたらピー音が入るやつ(笑)。でも、これはスーパーに来る女性に、サラッとそういう言葉を使えちゃう人物のヤバさを表すのにあえて使った言葉なわけで、そこを変えたらキャラクター自体も変わっちゃうから、そこが変わらない案を探って。あと、西岡さんって女性のパートを書くのが死ぬほどつらくて…。伊藤西岡さん!知ってはいたけれど、小説を読んでこんなにヤバい人だったんだとあらためて思っちゃいました。根本演じた役者の愛嬌で笑えたところが、文字だけで描写すると笑えないよね。書くのがつらかったなぁ。伊藤出てくる人全員、とくに女性のそれぞれのダメな部分が本当に細かく書かれていますよね。私が舞台で演じた篠崎七海に関しては、胸の内が文字化されていて納得できました。根本初演からこれまでに3回上演した作品で、それぞれ役者に演出をつけてきてるんで、そこで言ってきたことを地の文に書いている感じなんだよね。だから、もしまた『今、出来る、精一杯。』を舞台で上演することがあったら、次に出る人はこれを読めばめちゃくちゃ演じやすくなるのかもしれない(笑)。小説化で、より広がった登場人物のキャラクター。伊藤舞台作品で演じたときにも思いましたが、今回小説になった『今、出来る、精一杯。』を読んで、出てくる人全員、とくに女性登場人物たちのダメな部分が本当に細かく引き出されているなと思いました。私が演じた篠崎に関しては、セリフとして言えていない胸の内が文字化されていて、すごく納得できました。根本万理華ちゃんが演じた篠崎とはるかぜちゃん(春名風花)が演じた久須美は、とくにそうかも。あの戯曲を書いたときは23歳で、20歳の篠崎や久須美と世代が近かったから、ふたりが理不尽だと思うことを同じ目線で理不尽だと思えてたんだよね。でも再演のときには年を重ねて、正論の弱さみたいなことにも気がついてしまっていて。理不尽は嫌だけど、そうしている人の気持ちもわかったり。その上で演出していたから万理華ちゃんとはるかぜちゃんの視点を借りてる部分はあるのかも。伊藤私も、演じたときは篠崎に自己投影していたから、共感できるのも篠崎でしたけれど、小説を読ませていただいて、別のキャラクター…私は今回すごく神谷はなに共感しました。篠崎の店長に対する執着みたいなものとはまた違う、フリーターの彼氏・安藤くんに尽くしているのに報われない悲哀とかに…。根本篠崎の店長に対する執着は若い思考だからね。伊藤そうなんです。しかもあの舞台よりも少し自分を冷静に俯瞰していて、そこに共感もできました。あと、最後に登場する根本さんが演じていた長谷川のシーンも、ぐっときました。根本舞台に比べて、はなと長谷川のキャラクターに関しては、より広がってるよね。伊藤あれからまだ2年ちょっとしか経っていないけれど、23歳のときに感じたのとは、こんなに見え方が変わるんだなって。根本私は自己評価が極めて低い人なんで、自分の芝居を見返して面白いなと思うより、ここをこうすればよかったなとか、今だったらこう書くなってことを考えがちなんです。でもこの作品に関しては、自分でもよくできたなって思えるの。8年前のものだけれど、幅広い世代が見やすいし。でもだからこそ嫌なんだよね。いまだに23歳の自分と戦ってる気がして。伊藤何かのインタビューで根本さんが、この作品を超えたいと思って演劇をやり続けていると話しているのを読みました。根本そうなの。つねにこの作品がライバル。これを27歳くらいのときに書いていたら、賞を獲れたんじゃないかな(笑)。伊藤でも舞台は形に残らないものだから、今回小説という形になって、作品がきちんと残るのは嬉しいです。根本こんなこと言って、小説が出て酷評されたら笑うよね。作り手としての目線で互いの創作を語り合う。根本私、つまらない作品を見たときほど芝居を作りたくなるんだよね。見たい芝居がないなら自分で、って思うのかも(笑)。伊藤私の場合は完全に人ありきです。見てすごく好きだな、面白いなという作品がまずあって、その方の作る新しいものが見たいなと思ったら、自分が声をかけるしかなくて企画が生まれるパターンです。結構、初期衝動で動きがちなんですけど…。根本人ありきという意味で言ったら、私がやってる演劇もそう。セリフを発してくれる俳優がいて成り立つもので、ひとりじゃできないから面白かったりもするんだよね。いくら演出をつけても、コントロールしきれないところが楽しさでもあって。伊藤演劇以外のジャンルはどうですか?たとえば今回出される小説『今、出来る、精一杯。』とか。根本小説はこれが初めてだから、まだ自分でもよくわからないけれど、万理華ちゃんにも出演してもらった映画『もっと超越した所へ。』に関しては、演劇作品に比べると自分の作り手側としての意識は低いかもしれない。もともと舞台で上演した作品で、脚本は私のものだから愛情はめちゃくちゃあるし、企画段階から打ち合わせに参加させてもらってはいたけれど、撮ったのは山岸(聖太)監督。私が書いたセリフだけれど、その間合いまで管理できてないから、映画は監督のものっていう感覚が若干あって。どこか「試写楽しみにしてます」ってお客さん気分なの。伊藤私の場合、テーマは自分発信だし話し合いもするけれど、最終的にはクリエイターの方が作りたいものに身を委ねています。毎回想像以上のものが返ってくるので、とても嬉しいんです。だから自分がやってることは、クリエイターというよりはキュレーション側に近いのかもしれないです。この人とこの人をかけ合わせたら面白いだろうって考えたものが、形になるのが楽しくて。今はそれが自分だったりするんですが。根本私もこの間、清竜人さん監督・音楽のソーシャルドラマ『HANARE RARENAI』の脚本を書いたんだけど、私のホンだけじゃ至れなかったところに作品が広がっているのを感じて、それがすごくよかったの。演劇の場合、生だしお客さんも入るものだから、どうしたって毎回同じにはできないじゃない?昔は全部自分の思い通りのものにしたくて稽古してたけど、今は、日々の変化も含めてコントロールできないのが演劇の面白さだって思うようになっていて。だから、小説は自分で書いて完結するものでコントロールが利くぶん、寂しさもあるなって。伊藤私は根本さんの作品のファンなので次回作も期待しています。今日は話せて楽しかったです。ありがとうございました!構成、文・望月リサ※『anan』2022年3月30日号、2022年4月6日号、2022年4月13日号、2022年4月20日号より。(by anan編集部)
2022年05月13日2022年2月13日、『岸谷香 感謝祭2022』が横浜のKT Zepp Yokohamaで開催された。根本要(スターダスト☆レビュー)と和田唱(TRICERATOPS)という素晴らしいゲストを招いてのステージ。この『感謝祭』は彼女の誕生日(2月17日)近辺に、感謝の気持ちを込めて行われるイベントで、近年恒例となっている。今回も通常のライブでは観られないサプライズやスペシャルな場面がたくさんあった。音楽の楽しさとバンドの楽しさが詰まった夜となった。まずは岸谷香(Vo&G)、Yuko(G&Cho)、HALNA(B&Cho)、Yuumi(Dr&Cho)というUnlock the girlsの4人での演奏からの始まり。オープニングナンバーは彼女たちの名刺代わりの曲「Unlocked」だ。岸谷が右手のこぶしを突き出して力強くシャウトしている。岸谷のテレキャスター、Yukoのレスポール、HALNAのベース、Yuumiのドラムスによる力強いアンサンブルからは、楽しいイベントにするのだという意気込みまでもが伝わってくるようだ。「Unlocked」の《Do you wanna dance?》というフレーズが観客を開放的な音楽空間へと誘っていくかのように響く。“Unlocked”とは心の鍵をかけないこと。オープンマインドこそが楽しいイベントの必須条件だ。岸谷香「今日はいろんな条件の中、たくさん集まってくれてありがとう。全力で楽しみましょう」という岸谷のMCに続いての2曲目はプリンセスプリンセスの「HIGHWAY STAR」。開放感と疾走感を備えたソリッドな演奏が気持ちいい。みずみずしいボーカル&コーラスとキレ味のあるパワフルな演奏が共存しているところもUnlock the girlsというバンドの魅力だろう。続いてはゲストコーナー。聞き覚えのあるコードをYukoが奏でている。その演奏に4人のコーラスが乗っかっていく。TRICERATOPSの「Raspberry」のコーラスと演奏で和田唱を呼び込むという粋な演出だ。しかも和田が手ぶらで登場した。ギターを忘れたわけではない。和田が振り向きざまにスタンドマイクを掴むと、「Raspberry」のワンフレーズを歌っての始まりとなった。和田唱(TRICERATOPS)さらにそのままTRICERATOPSの「FEVER」へ。岸谷とYukoが印象的なリフをユニゾンで弾き、和田がハンドクラップしてスタンドマイクを握って歌い出した。見慣れぬ光景に心躍ってしまう。ライブという非日常の中に、さらなる非日常が生まれていく。Unlock the girlsによるアレンジも秀逸で、コーラスの入り方がかっこいい!曲の終盤ではレスポールを手にした和田がギターソロを披露。観ているだけで、アドレナリンが出てしまうようなシーンが次から次へと出現する。これはなんとスペシャルなコラボレーションだろう。岸谷のリクエストによるTRICERATOPSの「if」では岸谷がウーリッツァを弾き、和田がストラトキャスターを弾きながら歌う編成。ウーリッツァや女性コーラスが入ることによって、曲の表情が変わっていくところがおもしろい。男性3人で奏でる「if」と男性1人女性4人で奏でる「if」。曲に対するまなざしのあり方の違いが曲の世界観に大きな影響を与えていると感じた。共通するのはグルーヴィーであること、そして曲が展開していくほどに演奏が白熱してソウルフルになっていくこと。セッションの魅力が詰まった歌と演奏が見事だった。エッジの効いたファンキーなロックンロールの魅力を堪能したのはTRICERATOPSの「Milk & Sugar」。岸谷は赤いマーティン、和田はテレキャスターを弾きながらの演奏。まさにミルクとシュガーのように、和田とバンドが影響しあい、混ざり合っていく。岸谷と和田が共作した岸谷のソロ曲「My Life」は、岸谷のキーボードと和田のマーティンを手にしての演奏。互いが寄り添いあっていくような歌と演奏によって、観ているこちらの胸の中にも、温かなものが流れ込んできた。続いても二人の共作曲の「ミラーボール」。観客のハンドクラップも加わっていく。岸谷のウーリッツァで始まり、岸谷の歌声に和田がハモっていく。和田はES-335を弾きながらの歌。5人が生み出すグルーヴに合わせて、観客の手がワイパーのように揺れていく。会場内に音楽のエネルギーを注ぎ込んでいくような歌と演奏だ。曲のエンディングでは岸谷がテレキャスを演奏して、和田を送り出した。ここからの3曲は再びUnlock the girlsでの演奏。1曲1曲の持っている色合いの違いによる場面転換が鮮やかだ。せつない歌声とブルージーな演奏が染みてきたのは「BOY」。岸谷のテレキャスターとYukoのES-355、ベース、ドラムによる繊細かつ優美なアンサンブルに聴き惚れた。続いて演奏されたのは「Signs」。「この曲を書いたのは、私の友達の命の炎が消えかけている時で、彼女が確かに私のそばにいたことを残したくて書きました。この曲を歌うたびに彼女が私の中にいるような気がします」という岸谷のMCに続いての演奏。岸谷が目を閉じて歌っている。メンバーが曲に込められた思いを深く共有しながら演奏していると感じた。生きるということは、大切な誰かとともに過ごした証しを内面に刻んでいくことでもあるだろう。その内面に刻まれたものが、こうして歌となり、バンドや観客に共有されていくことのかけがえなさや尊さも実感した。一転して「PARAISO!」では岸谷がハンドマイクとタンバリンを持って、キュートでチャーミングなボーカルを披露した。Yuko、HALNA、Yuumiのコーラスもキュートだ。後半では岸谷がピアノを弾く場面もあった。Unlock the girls続いては二人目のゲストのコーナー。岸谷がピアノの弾き語りで歌い始めたのはスターダスト☆レビューの名曲「木蓮の涙」だ。ステージの下手から登場した根本要が、その歌声を引き継いでいく。ハンドマイクを持って歌い、そして上空を見上げ、左手を上にあげている。壁や天井を越えて、雲や空を越えて、どこまでも届いていきそうな歌声だ。その歌声に岸谷のピアノがそっと寄り添っていく。悲しい歌だが、不思議な浄化作用を備えている。悲しみや痛みまでも、自分の内面に取り込んで、自分の一部にしていくという意味では、「Signs」とも共通するところがあると言えそうだ。根本のボーカルには、聴く人々の中にある大切な記憶を揺さぶっていく特別な力が宿っていると感じた。拍手が波のように押し寄せてくる。しかしその感動の余韻をあえて打ち消していくようだったのは、根本のこんなMCだ。「ごめんね、こんな暗い歌で。いきなりこんな葬式みたいな歌を歌ってどうするんだよって話だよな。せっかく感謝祭で」と、感動を一気に笑いへと転じていく天才的なトークが全開となった。もちろん岸谷とのトーク後には、Unlock the girlsとの楽しいセッションへと突入。スターダスト☆レビューの「今夜だけきっと」では、モータウン風のアレンジの演奏に乗って、根本の歌声と岸谷のコーラス、さらにメンバーのコーラスによって、会場内がハッピーな空気に包まれていった。根本要(スターダスト☆レビュー)「心の中で大合唱してください」という根本のMCに続いては、スターダスト☆レビューのファンキーなロックンロールナンバー、「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス」。聴いているうちについ一緒に歌いたくなる楽しいロックンロールだ。岸谷と根本の明るいエネルギーが相乗効果でさらにハッピーなグルーヴを生み出していく。おそらく会場内の観客も心の中で歌っていたに違いない。観客を巻き込んでいく根本のステージパフォーマンスはさすがのひと言だ。根本のストラトキャスターによるソロ、Yukoのレスポールによるソロ、岸谷のテレキャスターによるソロと、3人のギターのソロ回しも堪能した。根本の横にUnlock the girlsの4人が並んで、アカペラでコーラスを披露する場面もあった。ガールズに囲まれて、歌う根本という光景も新鮮だ。根本の言葉を借りるならば、まさに「お花畑のようなコーラス」が実現。ステージ上の全員にも笑顔の花が咲いていた。「AVERAGE YELLOW BAND」でも一体感あふれるバンドサウンドを展開。根本、岸谷、メンバーでのコーラスの掛けあいもあり。《でかい声で一緒に歌ってくれ》というフレーズではないが、観客も心の中で大きな声で歌っていたに違いない。観ているこっちまで、メンバーに交じって一緒に参加しているような気分を味わった。ゲストの根本を交えてのラストの曲は「Diamonds<ダイヤモンド>」。根本がオリジナルキーのままで歌っているところがすごい。岸谷が楽しそうにハモっている姿も印象的だった。アカペラのUnlock the girlsのコーラスも交えつつ。根本の自在なギターソロとバンドのコーラスが混ざり合って、化学変化を起こしていく。このセッションの瞬間そのものが「ダイアモンド」のようだった。本編の最後を鮮やかに締めくくったのはUnlock the girlsの演奏だ。印象的なギターリフで始まり、一気にバンドサウンドが全開となったのは「ハッピーマン」。ゲストを交えてのセッションも楽しいが、ガールズバンドとしての一体感と開放感あふれる演奏も最高に気持ちいい。岸谷のダイナミックな歌声にはたくさんの思いが詰まっていると感じた。愛も感謝もエネルギーに変えていくような歌声だ。4人とも思う存分、演奏を楽しんでいることが伝わってくる。ラストはYuumiを囲んで、4人の演奏がどんどん加速していく。「こんなに楽しいステージができて、幸せだなと思っています。今日のたくさんの曲からどうぞエネルギーをもらって、素晴らしい日々を送って下さい。私たちにも大きなエネルギーになりました」との岸谷からの言葉に続いて、『感謝祭』の本編を締めくくったのは「STAY BLUE」。プリンセス プリンセスの富田京子が作詞した曲だ。岸谷のテレキャスターの弾き語りで始まり、すぐにメンバーが加わって気持ちよく疾走していく。《細く長いトンネルを超えていくんだ》《この輝きはSTAY BLUE》といったフレーズが、困難の多い今の時代とリンクして力強く響いてきた。アンコールでは和田と根本も参加して、6人でプリンセス プリンセスの「GET CRAZY!」を演奏。ギター4人という編成で、根本、和田、岸谷の順でリードボーカルを取っている。さらにHALNAのベースソロ、Yuumiのドラムソロ、Yukoのギターソロも交えて、全員が一体・一丸となって、音楽を紡いでいく。演奏が終わると、最後は6人が手をつないで笑顔で挨拶した。岸谷香とUnlock the girlsのメンバー、根本要と和田唱というゲストの息の合ったセッションによって楽しい空間が出現した。ともに歌い、ともにハモり、ともに奏でることの楽しさは、観ている側にもしっかり伝わったに違いない。トンネルの先にある光や青空のような、明るいエネルギーをもたらす『感謝祭』となったのは、岸谷香の音楽への情熱と、朗らかさや強さや大らかさを備えた彼女の人間性によるところが大きいのではないだろうか。「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、彼女のもとに素晴らしいミュージシャンたちが集った夜となった。音と音だけでなく、人と人との交わることの素晴らしさやかけがえのなさも実感した。そしてもうひとつ感じたのは、音楽とはどんな時も頼もしい味方であり続けるということだ。うれしい時も悲しい時も苦しい時も音楽はそばにある。Text:長谷川誠Photo:MASAHITO KAWAI<公演情報>岸谷香 感謝祭20222月19日(土) 23:59までアーカイブ配信中【チケット情報】配信視聴券:4,000円(税込)チケット販売期間:2月19日(土) 18:00まで販売URL:セットリスト■Unlock the girls1. unlocked2. HIGHWAY STAR■和田唱3. FEVER4. if5. Milk&Suger6. My Life7. ミラーボール■Unlock the girls8. BOY9. Signs10. PARAISO!■根本要11. 木蘭の涙12. 今夜だけきっと13. ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス14. AVERAGE YELLOW BAND15. Diamonds<ダイヤモンド>■Unlock the girls16. ハッピーマン17. STAY BLUEEN. GET CRAZY!関連リンク■岸谷香オフィシャルサイト: Channel:■Unlock the girlsInstagram::■スターダスト☆レビューオフィシャルサイト:■TRICERATOPSオフィシャルサイト:
2022年02月17日2022年2月13日にKT Zepp Yokohamaで開催される『岸谷香 感謝祭 2022』に、ゲストとして参加する根本要(スターダスト☆レビュー)と和田唱(TRICERATOPS)とホスト役の岸谷香の対談が実現した。ここでは前回に引き続いて、岸谷香×根本要の対談後編をお届けする。ふたりの会話からステージのアイデアが生まれる場面もあった。次回対談予定の和田唱への率直な要望も示された。ステージを観る楽しみはもちろんのこと、作り手側の楽しみを観客が共有できそうなところにも『岸谷香 感謝祭 2022』の醍醐味があると言えそうだ。変な「初めまして」感はないし、いきなり音楽の話から入っていけるのがいいですよね(根本)※前編は こちら()――女性バンドの中に男性が入るおもしろさを楽しみたいとのことですが、岸谷さんが根本さんと和田さんを指名したのは?岸谷私の頭の中に最初に顔が出てきちゃったふたりってことですね(笑)。要さんはスターダスト☆レビューのステージに私が混ぜていただいたので、その逆パターンで、ぜひこっちに混ざっていただきたいなって思いました。簡単な言葉で言うと、「お世話になりっぱなしだから、お返ししたい」みたいな(笑)。根本いやいや、それは逆だよ(笑)。お返ししなけりゃいけないのはこっち(笑)。岸谷いえいえ。それに要さんだったら、きっとUnlock the girlsとの演奏を楽しんでくれるだろうなと思ったんですよ。彼女たちは昔の音楽をあまり知らないので、そこでは要さんが助けてくださるだろうなって。唱くんとは曲も一緒に作ったことがあるし(アルバム『PIECE of BRIGHT』の中の「ミラーボール」と「My Life」)、私がTRICERATOPSのライブに出たり、私のソロに唱くんが来てくれたりもしていますしね。要さんと唱くんがいたら、ふたりともギターを持ってくるだろうから、楽しくなるのは間違いないですから。――根本さんと和田さんも『クリスマスの約束』で何度も共演されているから、意思の疎通もスムーズでしょうし、3人のコラボレーションが楽しみです。根本変な「初めまして」感はないし、いきなり音楽の話から入っていけるのがいいですよね。唱のソロアルバムも聞かせてもらって、いい作品を作っているなあと思いました。何よりも唱も音楽好きだしね。唱くらい、誰に対してもフランクな人間はそうはいないんじゃないかな。一緒にいてすごく楽ですね、あまり上下関係もないし(笑)。岸谷リハをやったら、きっと仕切るのは唱くんですね(笑)。「香さん、そこはこうやって、ここはこうやるのはどう?」って(笑)。岸谷香根本やりたい人がやるのが一番ですからね。香ちゃんと唱が作った「ミラーボール」という曲を聴かせてもらったんですが、僕らが70年代に聴いていたブリティッシュロックのおいしいところを使って、あんなかっこいいサウンドを作っている。ピアノのリフが鳴りながら、その後ろでアクセントでギターのフレーズを付けているところも含めて、よくできているなあと感心しました。――「ミラーボール」はライブで映える曲でもありますよね。岸谷そうなんですよ。本家本元のバンドサウンドでやったことがないから、やるのが楽しみです。そもそも「ミラーボール」は、私がTRICERATOPSの中に「失礼します」って入れてもらって、4人でレコーディングした曲で。その後、唱くんにお呼ばれして、TRICERATOPSとアコースティック・バージョンでは一緒にやったことはあるんですが、エレキギターがガンガン鳴っている、あのまんまの演奏をステージでやったことはないんですね。今回が初めなので、唱くんとは「楽しみだね」って話しています。要さんとはふたりで何かやりたいなあと思っています。要さんの伴奏がやりたい!根本えっ?そうなの?岸谷できたらピアノで。要さんはエレキギターでもアコギでもいいですし、歌だけでもいいんですし、ともかく要さんの伴奏がやりたい。ふたりでアコギを弾きながら、というのもいいかな。根本それもいいね。コーラスが加わったりとか。そこはいくらでもイメージが広がりますね。岸谷もし許してもらえるなら、スターダスト☆レビューの曲をUnlock the girlsなりにちょっとアレンジを変えて、やってみたいです。せっかく来ていただくので、丸々そのままやるよりも、「えっ、ここはこんな風に変えちゃうわけ?」というところも楽しんでいただけたらと考えています。以前、一青窈ちゃんと一緒にやった時に、一青窈ちゃんの曲をUnlock the girlsでアレンジを変えてやったことがあって。さんざん考え抜いてアレンジしたんですが、気に入ってくれて、一青窈ちゃんが自分のライブでも、私たちが変えちゃったところを「変えたとおりにやりました」って言ってくれたんですよ。そういうのもうれしいなあって。根本それはうれしいよね。岸谷要さんと一緒にやるにあたって、いろいろ考えていることがあります。例えば、前に奥田民生くんと一緒にやった時の方法なんですが、「いつも通りに弾き語りしてください」とお願いして、要さんにひとりで弾き語りをしてもらって、私が横から勝手にリフを入れたり、ハモリを入れたりするのはどうかなって。根本なるほど。それは楽しそうだね。根本要(スターダスト☆レビュー)岸谷民生くんと一緒にやった時には、本番の日のリハーサルで1回だけ、やってみたんですね。「じゃあ私がギターソロを弾くね」「OK!」みたいな感じで本番でも自由にやったんですが、それがとても楽しくて。普段だったら、絶対にできないようなことだし、ファンの人からみたら、へぇー、こんなになっちゃうんだ、みたいな楽しさがあるんじゃないかと思います。――セッションの楽しさのひとつですよね。根本ミュージシャンって、ふたつのパターンがあるんですよ。臨機応変に音楽に対して対処できる人とそうじゃない人。対処できない人が悪いというわけではなくて、毎回決められたこときっちりとやるのが好きな人ということです。自由に対処できる人は、今日の雰囲気はこうだから、ちょっとここにハモを入れてみようとか、ソロを入れてみようとか、そういうことも含めて、音楽を楽しんでいますよね。僕も香ちゃんもそっち側のミュージシャンだと思います。もちろん音楽だから、ある程度は決めなきゃ成立しないんですが、ベーシックを決めた上で、じゃああとの2割くらいはその日の味を楽しみましょうって。そこは楽しみたいですね。岸谷私は要さんを驚かせたい!(笑)根本しかも本番でな(笑)。いろんなことをいろんな確度から楽しんでもらえたら(岸谷)――驚きも含めて、それぞれが演奏で応酬していくのは実にクリエイティブですよね。根本もちろんお客さんがいるわけだから、お客さんにいいものを観せたい、楽しんでほしいということが大前提ですけど、実はミュージシャン同士はライバルでもあるわけだから、「おい、これどうだよ?」「むむっ、やるな!」みたいなところを見せたい気持ちもありまして。こっちが何かやっても、反応してくれないミュージシャンもいますが、音で反応してくれた時には、すっげぇうれしい(笑)。もちろん音の応酬はレコーディングやスタジオでもあり得ることですが、その応酬をお客さんにそのまま見せられるのがライブの醍醐味で。1から10までしっかり決めて、忠実な再現を目指すことを良しとするよりも、今回はその日にしかない音楽、何が飛び出すかわからないところも楽しみたいですよね。3人とも音楽の振り幅を持っているので、ロックンロールで盛り上がることもできるし、バラードを聴かせることもできるし、いろいろアイデアが出てくるんじゃないかな。岸谷もしも「すみません、私はそういうのはできないんで」ということになっても、それはそれで成立するんですよ(笑)。「ちょっと変だけど、これで許して」というのもありだし。Unlock the girlsと要さんと唱くんの6人で、その日だけのバンドになりたいですね。根本「ギター4人でガンガン行こうぜ」ってこともできるし、「私はピアノで伴奏をやります」ってこともできるので、それぞれのポジションを見つけて楽しみたいですね。香ちゃんと唱と僕がひたすら前に出るんじゃなくて、出たり引っ込んだりすると、観ている人にとっても楽しいんじゃないかな。お互いに歌もコーラスもできるから、穴がない。3人ともシンガーであると同時に、プレイヤーでもあるし、後ろで演奏する楽しみも知っているので、ステージの前から後ろまで、全部が全部、音楽的に楽しんでもらえると思います。岸谷なんか、メッチャ盛り上がってきた(笑)。伴奏するって、楽しんですよ。すでにこうやって話しながら、頭の中で演奏している映像がグルグル回っています(笑)。3人で並んで、ひとりが歌って、残りのふたりが伴奏するスタイルをメドレーでつなぐのもいいですよね。唱くんは張り切って伴奏するタイプだから、とても楽しそう(笑)。根本お客さんって、7割がた歌を聴きにくるんですが、おそらくこの日は歌だけじゃなくて、演奏も楽しんでくれるんじゃないかな。僕が歌ってて、香ちゃんがピアノを弾いて、唱がギターを弾いているとか。ソロシンガーのライブで間奏で拍手が来るケースがあるじゃないですか。いやいや、間奏も聴いてよってことですよね。イントロ、間奏、アウトロもあっての曲ですから。岸谷誰かがイントロを弾くわけだし、誰かが歌い出した、誰かがサビを歌った、間奏では誰かが弾いているって、必ず誰かが主役のはずだから、休憩場所がないステージになると思います。根本お客さんに、こんな音楽の楽しみ方もあるんだよってことも伝えられるライブにできたらいいですね。――根本さんと和田さんが女性バンドの中に入っていくおもしろさもありますよね。根本僕はまだそこだけはイメージできないんですね(笑)。香ちゃんもいてくれるし、唱もいてくれるから、不安はないし、彼女たちと一緒に演奏するのはとても楽しみですけど、どうなるのか、わからない(笑)。想像がつかない。今まで女性ドラムでやったこともあるし、女性ベースでやったこともありますが、女性のバンドでやったことはないから。岸谷お客さんもきっと、これって観たことがないパターンって思うだろうし、そこも楽しんでもらいたいですね。彼女たちは要さん、唱くん、私という強烈な3人に負けない演奏ができるメンバーなんですよ。自分たちも楽しんで演奏できるところがUnlock the girlsの良さだと思っています。根本僕らのライブって、ステージで盛り上がってくると、汗くさ~いバンドになっちゃうんだけど、そうならないバンドって観たことがないから、楽しみですね(笑)。高校の部室みたいな匂いのしないステージって、どんな感じなんだろう?岸谷いろんなことをいろんな確度から楽しんでもらえたら(笑)。根本できたら、あと20歳くらい若い時分にこういうところに出たかったなぁと思いますね。枯れ果てたミュージシャンが出て、申し訳ないような。――年代も性別もジャンルも自由というところがいいのではないですか。根本もちろん年齢関係なく出ようと思っていますが、還暦という大きな壁はありますから(笑)。ただし、年齢差のある人間が出る良さもあるとは思っています。僕と小田和正さんは10歳違うんですが、小田さんのステージを観るたびに、あるいは小田さんの歌を聴くたびに、自分の10年後を想像するんですよ。10年先を走っている先輩を見ると、自分もまだまだやっていけるのかなと思うし、僕自身、先輩ミュージシャンに育ててもらったという思いは強いですし、そういう先輩を見ながら、音楽をやってこれたことは幸せだと思っています。とは言うものの、僕はこんなものなので、えらそうなことは言えませんが、この人はこれくらいの年齢で、こんなふうにやっているのかってところで、何かを感じてもらったらうれしいですね。だって、音楽を長いこと、やってほしいですから。香ちゃんや唱ももちろんだけど、彼女たちも30年40年とやってくれたらうれしいですよね。岸谷一生縮まらない距離間で一生追いかけていきます(笑)。アンコールになるころに、「ああ、もう終わっちゃうんだ」っていつも寂しくなる(根本)――スターダスト☆レビューは現在、全国ツアー中ですが、100公演以上の本数をいまだにやり続けていることが素晴らしいです。根本大変だって思ったことがこれっぽっちもないんですよ。日々楽しいですし、週末が一番楽しい。明日はあそこだ、何をやろうかなって。だって人前で歌えるなんて、アマチュアのころから考えると、夢みたいなものでしょ。毎ステージ毎ステージ、2千何百回もやっていながら、いまだに楽しくてしょうがない。アンコールになるころに、「ああ、もう終わっちゃうんだ」っていつも寂しくなります。だって中学高校のころから、これがやりたくてやっていますから。岸谷確かにそうですね。根本ミュージシャンはみんなそうだと思いますが、好きでミュージシャンをやっているわけで、誰かに頼まれて、プロになったわけではない。やり続けているうちに昔よりも自信が出てきて、今はそんなに疲れることもなく、楽に歌えるようになってきました。これがアスリートだったら、体調がどうだ、ケガがどうだってことになり、記録もつきつけられますが、それがないので助かってます。岸谷アスリートって、どんなに素晴らしくてもピークの年齢ってありますよね。人それぞれじゃなくて、だいたいこれくらいまで、という目安の年齢がある。根本僕らもアスリートと似たようなことをやっている面もあるんですが、記録がないですし、結局、重要なのは自分の中にある基準じゃないですか。もっとうまくなろうと思えば、うまくなれるし。うまさが渋さや味わいになったりするわけで、昔は16分音符を早弾きしていたのが、今は1音だけキーンって鳴らして、顔だけすごい表情をするのだってありだし(笑)。だから僕らは長いこと、やっていけるんだと思います。岸谷ミュージシャンでも年を取って、できなくなることもありますが、こんな年でもできるようになることもたくさんありますから。練習すれば、まだまだうまくなるし、こんなやり方があるんだという発見もあるし。それが音楽の素晴らしいところですね。根本以前、香ちゃんが僕らと一緒に「M」をやった時も、プリンセス プリンセス時代とは歌の雰囲気が違うんですよ。PRINCESS PRINCESS時代の演奏は音源や映像でしか知りませんが、僕らとやった時はリラックスした感じで、その歌がまた良くて。この年になって、こういうふうに歌うんだなって驚きがありましたし、そこでは成長という言葉を使ってもいいんじゃないかと思いますね。音楽は年を取ることの喜びを感じられる瞬間がある。アスリートじゃなくて、ミュージシャンで良かったですね。岸谷本当にミュージシャンで良かったと思います(笑)。根本しかもね、日々楽しくライブをやらせてもらって、そういう中でこんなイベントに呼んでもらうなんて、ご褒美ですよ。岸谷こちらこそ。要さんのスケジュールがあいているかが大問題でしたから。――『岸谷香 感謝祭 2022』でどんな曲が飛び出すのかがとても楽しみです。選曲はこれからですか?岸谷多分、私がお正月くらいまでにこんな感じという原案を考えて、それからご相談することになると思います。要さんと一緒にやるのはこんな曲がいいかなということを考えて、お電話しますね(笑)。ファンの人たちが見に入らした時に、こんなスターダスト☆レビューの曲を見たことがなかった、聞いたことがなかったというような、ファンが驚くような、そして要さんが驚くような(笑)、その日だけのバンドになれたらなって思っています。根本ミュージシャンが純粋にこんなにも楽しもうとしているイベントって、そうはないんじゃないですかね。音楽好きの人たちにもライブ好きの人たちにも楽しんでもらえると思います。問題はしゃべりだね(笑)。この3人だと、演奏がそっちのけになってしまう可能性が少なからずあるから(笑)。岸谷曲数の設定を冷静に考えておかないといけないですね。時間が押しまくって、誰かの曲がカットになると困りますから(笑)。根本僕はいつもメンバーに「どうして5分の曲を20分かけて説明しているんだい?」って突っ込まれています(笑)。みんな、きっと曲を選んだら、曲についていろいろしゃべりたくてしょうがなくなるんじゃないかな(笑)。そこは僕も大人ですし、最年長なので、ふたりを見ながら、しゃべりをセーブします。岸谷最初からおしゃべりの時間も想定して、そのへんはしっかりやります(笑)。――今回の対談に続いて、岸谷さんと和田さんの対談を行う予定です。根本さんから和田さんへのメッセージはありますか?根本「オレに楽をさせろ。オレになるべく決め事を作らないでくれ」ってことですね(笑)。せっかく楽しみの時間だから、難しいことは避けたい(笑)。難しいリフは若い彼女たちに任せて(笑)。僕は「後ろで適当にやってていいよ」というポジションが大好きですし、そういうことが許される場所だろうから、「年寄り枠ということで、優遇してね」って思っています(笑)。岸谷多分、この3人の中で一番記憶力のあるのは唱くんですからね。体力も気力も一番あるのは唱くんだから、いろいろお任せできたら。あれもやりたいこれもやりたいって、やりたい曲がいっぱいあるから、困っちゃうな(笑)。根本僕もとても楽しみにしているし、お客さんにも「生のライブってこんなに楽しいものなんだよ」ということを改めて伝えられたらいいですね。岸谷とても貴重な『感謝祭』になると思います。見逃さないでほしいです!Text:長谷川誠 / Photo:吉田圭子<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭 2022』2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 16:45 / 開演 17:30出演:Unlock the girlsサポートミュージシャン:sugarbeansゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー) / 和田唱(TRICERATOPS)【チケット料金】全席指定:税込9,000円(ドリンク代別)チケット購入リンク:関連リンク■岸谷香オフィシャルサイト: Channel:■Unlock the girlsInstagram::■スターダスト☆レビューオフィシャルサイト:
2021年12月27日ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「体格のいい男性」です。執筆期になると決まって行く喫茶店やホテルのラウンジがあることはたびたび書いているからずっと読んでくださっている方々(毎週これを欠かさず読んでいる人って編集者の方以外そもそもいるのか?という「わたしのことなんて誰も気にしちゃいない」モードが今急に襲ってきた)はご存知であろう。最近はなるべく早い時間から仕事を始めたいため、喫茶店か美術館の中のカフェなどに午前中から行くようにしている。外にさえ出てしまえば仕事はするので、家でぐだぐだしてしまうあの午前中をなんとかやめたいという思いからだ。10月までは舞台をやっていて、あまり喫茶店で執筆をすることがなかったので久々にいつもの場所へとやってきた。「あのー、これ、言っておいた方がいいかもしれないなぁ…」という男性の声が聞こえた。声のする方を見ると、高級そうなスーツに身を包み、きっと良い暮らしをしているのだろうなという品の良い中年男性が自分よりも年下のスーツの男性たちに話していた。どうやら取引先との商談のようだ。「あのねー、これは伝えておいた方がいいと思うんですよねー」と何度もその男性は言って、その先を焦らしてなかなか言わない。なんだろう、そんなに重大な何かがあるのか?とわたしも若いスーツの男性たちも耳を傾けた。「これだけは言っておいた方がいいかもしれない。わたしね、パソコンが苦手です」妄想スイッチON!え?…え?文字で伝わらないのがもどかしいが、この男性のトーンはとんでもないことを伝えるようなトーンだったんですよ。と同時にわたしの耳は彼の声と喋り方に聞き覚えを感じた。ロバート秋山さんだ。もちろん別人だが見た目も声もそっくりなのだ。わたしは今、クリエイターズ・ファイルの収録を目撃しているのかもしれない、と思って再度彼のいる方を見ると、さっきまで品よく見えていた彼の着ているスーツが「後輩からもおしゃれと慕われ、大金を動かしている人風のスーツ」に見えてきた。「パソコンが苦手」発言が彼なりのギャグなのかまじなのか、わたしはこの日閉店まで考えたがわからなかった。ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」主宰。2015年に上演した舞台『もっと超越した所へ。』が、山岸聖太監督、前田敦子×菊池風磨出演で映画化決定。原作と脚本を務める。2022年公開。※『anan』2021年12月8日号より。(by anan編集部)
2021年12月05日ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「ねー(ニコニコ)の人」です。みんな否定をされるのは嫌だ。わたしだってそうだ。こんな仕事をしていると余計そうだ。でも、一方で否定と受け取らず、「意見」として他者の声に耳を傾けることも大事だ。年々これは感じるし、誰の言葉も聞かなくなったら終わりだ、と日々思う。何事もバランスだ。バランス感覚は年齢とともに良くなるもんでもなく、うまくいったりいかなかったりする。成長ってなんなんだ本当に。言われて傷ついたり腹が立ったりしたことに対してきちんと怒りを見せることも誠実さだと思う。でも怒りすぎて正しいはずの人が損をしているのだってたくさん見てきた。白と黒はいつだって反転してしまう。そんな世の中を切り取って、どうにか「正しい人が正しい選択をしている瞬間」をいろんな角度で描き、それが観客の中で何か作用したらいいと願って演劇をやってきた。先日幕を下ろした自分の演劇をやりながらそんなことを考えていた。そうしたら、否定されても負けない最強のおじちゃんを目撃した。相手は完全におじちゃんをなめてかかっている。普通ならおじちゃん激おこだ。しかし、否定されるたび、マスクをしていてもわかる満面の笑みで「ねー、そうだよねーん」と返している。すごい、凄すぎる。妄想スイッチオン!キレるおっさんばかりを10代から間近で見てきたわたしは驚きだった。こんな言われ方しても壊れたおもちゃみたいに笑って「そうだよねーん」を出せるおじちゃん、あんた一体何者だ。もちろんこれを見習いたいとは思わないし、見習えないのだが、でもこのくらい相手との噛み合わなさを楽しんでリズムとテンポのみで返事をしていく技術って意外と生きていく上で必要なのかもしれない。とわたしは思った。怒らなくて済むならなるべく怒りたくない。みーんながそう思ってるよね。今週はファミレスでハンバーグでも食べよ。仕事外の時間の使い方を全部うまくやってハッピーに過ごしましょう。なんだこの占いの締めみたいな締め方。また来週。ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」主宰。全公演の作・演出を担当。LINE「VISION」にて、企画・脚本・演出・監督を務め、田村芽実を主演に迎えた映像コンテンツ『20歳の花』が配信中。※『anan』2021年11月3日号より。(by anan編集部)
2021年10月26日東京・本多劇場から無観客オンライン生配信された『もっとも大いなる愛へ』を最後に、1年ほど演劇活動を休止していた根本宗子が帰って来る──。復帰作となるブランニューオペレッタ『Cape jasmine(ケープ・ジャスミン)』では作・演出・企画を務め、自らもキャスティングした。「ミュージカルとライブの間を目指す」という根本を支えるのは、音楽を手がけるチャラン・ポ・ランタンの小春。今回で7本目のタッグとなる二人の構想に耳を傾けた。「この演出家×音楽家タッグは絶対」の相棒として出会った小春ちゃん──お二人が初めてタッグを組んだのは、月刊「根本宗子」の本公演『愛犬ポリーの死、そして家族の話』(2018年)でしたよね。根本そうですね、『愛犬ポリー』に始まって、『クラッシャー女中』『墓場、女子高生』『超、Maria』の音楽を担当していただいて、劇場作品は今回で5作目になりますかね。小春オンライン配信した、超、リモートねもしゅー『あの子と旅行行きたくない。』とSNSミュージカル『20歳の花』も含めると……これで7作目か。BOX出せるじゃない!──もはや“盟友”ともいえるお二人ですが、どんなきっかけで仲を深めていかれたのでしょうか?根本幼少期の時に好きだった音楽がまったく同じだったんです。シルク・ドゥ・ソレイユ『アレグリア』で印象的だった「ジュー・ダンファン」って楽曲なんですけど。あれはミラクルだったよね!小春LINE通話の呼び出し音を「ジュー・ダンファン」にしていたんですよ。それに根本さんがめざとく反応して。私にとっては、アコーディオンとの出会いになった一曲です。根本あれ聴いて、私は学校の音楽室にあるアコーディオンを一度だけ触って満足してしまったんですけどね。同じ音楽に影響を受けて小春ちゃんは奏者にまでなったのに……こうも違うのか、と(苦笑)小春いやいやいやいや!根本はじめは、小春ちゃんがうちの芝居を観に来てくれて。そのあと、お茶しに行った時に「根本さんの芝居はセリフがいっぱいあるから、曲を入れたらもっといろんなことができるよ」「私、つくろっか?」って言ってくれたんです。小春だいぶオブラートに包んでくれてますけど、要約すると「小春がつくった方がもっといい作品になるよ」みたいなことを言った気がする。根本それでCDをたくさんくれたんだよ!小春「なんか音楽入れた方がいいと思う」「私がやる」って。根本さんにしてみれば「あんた何様?」みたいなプロモーションの仕方だったよね(苦笑)根本「次回作はどこの誰が音楽やるの?」「じゃあその次は?」「いつ打ち合わせる?」ってね。──売り込みの圧が強い(笑)根本そこから何年か頼んでないから、たぶん怯えてたんじゃないかと思う(苦笑)小春(爆笑)──怯えから一転して『愛犬ポリー』でご一緒したのは?根本もともと私、チャラン・ポ・ランタンの音楽のファンだったんですよね。それにオリジナルの楽曲を舞台につくっていただけるって、演出家にとってむちゃくちゃ貴重な機会ですし。──いざ小春さんと共同作業してみて、いかがでした?根本演劇に音楽をつけるのって、なかなか難しい特殊な作業だと思うんですね。でも小春ちゃんは台本の理解が的確というか、演劇偏差値がめちゃくちゃ高い気がします。自分の作品と合っている、ってことなのかもしれないですけど……とにかくイメージが共有しやすかった。小春それは嬉しいな。根本憧れている先輩の演出家にも「この人にはこの人」っていう音楽家が皆さんいらっしゃって。いろんな方とコラボレーションするけど、やっぱり「この演出家×音楽家タッグは絶対だよね」ってお二人がいて、例えば松尾スズキさんと伊藤ヨタロウさん、みたいな。で、私もいつかそんな音楽家と知り合えたら……と思っている中で出会ったのが、小春ちゃんでした。いま隣にいるから恥ずかしいですけど。小春ありがたいけどさ、そう言われたのに突然そのポジションを別の人にチェンジしないでよ?根本絶対にないと思うよ。だって7本もやってんだから!(笑)登場人物のミニマムな感情を、音楽に助けてもらって大劇場でも──先ほど根本さんから「演劇偏差値が高い」とコメントがありましたが、小春さんは舞台をよくご覧になるんですか?小春胸を張って「観てます」と言えるほどではないですが、ミュージカルとか歌唱の入っている演劇作品は好きでよく劇場へ足を運んでいますね。演劇偏差値は正直、自覚ないかも……拝見した作品に対して「あの曲違うアレンジだったらもっとよかったんじゃないか」と感じることはありますけど。小春(チャラン・ポ・ランタン)──根本さんの作品をご覧になった時にも、同じようにインスピレーションを掻き立てられた?小春すごく失礼だし、おこがましい話ですが……「違うよな」「もっといい流れあっただろ」みたいな感じで観ちゃったんですよね。あ〜ダメだね、よくいるダメ出しするファンみたい!(頭を抱える)根本あはは(爆笑)! それってさ、「音楽にした方がいいのに」ってことだよね?「このシーンは曲にした方がより観客に伝わるのに、なんでセリフでやってんの?」とか「音楽つけるにしても、これよりもっといいのがあったんじゃない?」とかポジティブな提案でしょ?小春それ!根本ミュージカルの場合、海外で生まれたものを日本に持ってきた作品が圧倒的に多いもんね。歌詞も英語を日本語にしているから音符と言葉数が合わないし……とか、いわゆるグランドミュージカルに対して感じる歯がゆさが私の中にもあって。小春ちゃんに話してみたら、「ん?」って違和感を覚える部分が似ていたんです。それもあって今回の企画を一緒にやってみたくて。──だから、舞台設定が上演するはずだった新作ミュージカルの製作発表記者会見なんですね。根本公演PRとして記者会見の壇上でキャストがハンドマイクで歌唱するじゃないですか。あの時間をお芝居にしちゃえばいいじゃん、と考えました。演出家不在で公演中止になっても、メディアが集まっている以上は製作発表しなければいけない。取り残されたキャストは自分たちが出演するはずだったミュージカルナンバーを歌うんですが、楽曲の内容と会見の状況がだんだんシンクロしていくような構造がつくれたらおもしろいのかな、と。──序盤の台本を拝読したところ、会見に登壇する女優6人のキャラクターがのっけから強烈でほくそ笑んでしまいました。小春根本さんの作品に登場するキャラって身近に感じますよね。「学生の頃クラスにこんな奴いたわ」みたいな既視感あるあるにあふれていて、お客さんも劇中の誰かに自分を重ねやすいんじゃないでしょうか。それが今回も炸裂してるよね。女子の世界によくある、みんな仲いいわけじゃない微妙な距離感や関係性を描いている。根本仲良くもなけりゃ「初めまして」の人とたった1ヵ月でひとつの作品を完成させる演劇って、よく考えたらけっこう特殊なことしてるよな……と休んでいる1年で感じまして。数十人も集まれば、ウマの合わない人が隣にいるなんて当たり前じゃないですか。でもみんな大人だから一緒にやっていきますけど……我は強いですよね、こんな仕事を選んでいるわけだから。その様子を悪い感じに書くんじゃなくて、キツめなくらいデフォルメしてコント化したって感じです。小春舞台の現場は1ヵ月で終わるからいいけど、会社だったら合わない上司や同僚と数年間働かなきゃいけないとかザラなんでしょ? だから観客は自分と重なると思うよ、この作品で描かれることに。──そのいわば“コント”に込めた根本さんの想いって?根本宗子根本今は何よりも新型コロナがいちばん大変だから、それに満たないとされてしまう「今日キツかったわ」みたいな想いってあんまり表に出せません。でもそれって当事者にしてみれば、コロナがあろうとなかろうと変わらずしんどいはず。っていう、すごくミニマムな登場人物の感情を私はずっと書いてきたよな……とお休みしている期間に改めて感じました。そういうことを劇場が大きくなっても書き続けたいと思った時に、お芝居だけじゃどうしても伝わらないんですよね。でも小春ちゃんが隣にいて、曲をつけてくれることによって大きく届けることができる。小春ちゃんの音楽に助けてもらいながら伝えていきたいです。小春ちゃんと私が合わさると「オペレッタ」──小春さんの音楽を「ミュージカルと言ってしまうとしっくり来ない」「でも“オペレッタ”なら」とおっしゃっていましたよね。ファーストサマーウイカさんの『ANN0(オールナイトニッポンゼロ)』に、根本さんがゲスト出演した回で。根本小春ちゃんの音楽が、というより「小春ちゃんと私が合わさるとオペレッタ」って感じなんですよね。“ミュージカル”といわれたら帝国劇場で上演されているような2幕ものを連想しますけど、私たちが今回やるのはそういう類の作品ではないし。他には“音楽劇”って言い方も考えられるけど、言葉としてあんまり好きじゃなくて。小春じゃあ、なんでオペレッタだったの?根本私はどちらかというと喜劇を書く作家で、小春ちゃんが普段つくる音楽も物語性に富んだものが多い。その二人が一緒にやるなら「喜歌劇」って意味の“オペレッタ”かな、と。日本人はオペレッタにそれほど馴染みがないだろうから「先んじて言っとけ」みたいなところもあります(笑)──本作の稽古期間は2週間ほど、ですよね。限られた時間での試みとして「ユニゾン曲は少なめ」「一人1曲ずつメインで歌うソロナンバーがある」とお聞きしています。どのように楽曲制作されているのでしょうか?根本いつも細かい打ち合わせはしないんですよ。台本の中に「音楽メモ」を書き入れる程度で。(小春に)そのあと、ちょっと喋ってるか。小春そうだね、だいだいあのメモをもとにつくってる。でも今日、数曲提出する予定が……ゼロだわ。根本いや違うの、小春ちゃんがゼロの時って私のメモがわかりづらいんだよ。もう少し一人ひとりのキャラが粒立っている方が描きやすいのかな、とか。小春ちゃん、いつも曲書くのめちゃめちゃ早いもん。小春今回はやばい!根本あとさ、台本ベースに楽曲を完成させるのって実は今回が初めてじゃん? これまで稽古の様子を実際に見ながら曲つくってもらってたから。小春前は「今週のテストです」ばりに、稽古場へ行くたびにつくってたよね。「お、新しいシーンできたなら書くぞ!」って腕まくりして。根本稽古場の隅でアコーディオン弾いて「できた!」ってね。──でも今回は稽古を見ておらず、ヒントが台本とメモのみだからイメージが湧きづらい?小春正直なところ、歌い手のキャストさんにお会いすればつくれるんですけどね。地声をお聞きして「あ、この方なら低い音も行けそうだな」みたいな感じで。でも根本さんと妹(本作に出演するチャラン・ポ・ランタンもも)以外、テレビでお顔を見たことがある程度だからなぁ。──歌唱シーンのあるキャストにはアイドルの横山由依さん(AKB48)、中山莉子さん(私立恵比寿中学)に、芸人の江上敬子さん(ニッチェ)、ラッパーのあっこゴリラさんとバラエティ豊かな顔ぶれが揃いました。小春お会いしたことのない方の歌唱力は未知数なんですよね。YouTubeで配信されていた「歌ってみた」動画を覗かせてもらった方もいるけど、基本「まだわからん」と思いながらつくっているので探り探りです。根本あとさ、『Cape jasmine』じゃなくて「登場人物が本来出演するはずだったミュージカル」に曲をつけるって複雑さもあるよね。何ページか渡したあと、小春ちゃんに会ったら「やるはずだったミュージカルのプロットもらわなきゃつくれないわ」って言われて、そりゃそうだと思ったもん(笑)「あの歌もう聴けないんだ」と後悔させるくらい、耳と心に残るメロディを──根本作品の音楽を手がける時は、小春さんが歌詞を書いているそうですね。小春作家が歌詞を書くとね……伝えたい重要テーマをどうしてもいっぱい入れちゃうから。根本そうそう、言いすぎるのよ。小春フォークソングみたくなっちゃうんだよね。私がこれまで観てきたわずかな作品内での比較で恐縮なんだけど、根本さんってセリフの詰め込み方がハンパないし、かなり言葉数を多く使って表現する作家さんだと思うんですよ。そういう作品の中で用いられる音楽の歌詞は、逆に少ない方が効果的なんじゃないかな。根本一般的なミュージカルってセリフは少ない一方で、曲が始まったら「めちゃくちゃ状況説明するじゃん」みたいなナンバーありますよね。そういう楽曲とも一線を画したい。小春歌詞の少ないミュージカルナンバーってあんまり見当たらないよね。だからお芝居でストーリーはきっちり進めておきながら、歌は観客によって聞こえ方が異なるくらい余白があった方がおもしろいんじゃないかと思っているんです。──では、今回は何を心がけながら楽曲をつくっていこうと考えていらっしゃいますか?小春舞台の細かい部分を忘れてしまっても、歌だけ覚えてくれていたら作品全体を思い出してもらえるくらい耳に残るメロディにしたいですね。これまた個人的なエピソードで恐縮なんですが、小学生の時に観たミュージカルの歌が忘れられなくて。作品名、何だっけなぁ。根本『森は生きている』でしょ?小春それ! タイトルすら思い出せないのに、歌は大人になった今でもめちゃめちゃ覚えていて。根本生まれて初めて観たミュージカルが『森は生きている』だったのも、小春ちゃんとの共通項だわ。小春子どもの頃、一度しか観ていない舞台の歌を大人になっても覚えているってけっこう衝撃ですよ。でもそういうのいいな、って。キャストの細かい演技なんて正直忘れちゃってるけど、メロディを思い浮かべたらまた『森は生きている』を観たくなるの。だから今回も、耳と心に残る楽曲にできたらいいですね。再演が決まっていない分、一度ご覧になった方に「あの歌もう聞けないんだな」って後悔させるくらい。取材・文:岡山朋代撮影:石阪大輔ブランニューオペレッタ『Cape jasmine』2021年10月6日(水)〜10月7日(木)会場:日本青年館ホールチケット情報
2021年09月24日演劇活動を休止していた根本宗子が、約1年の充電期間を経て復活。“ブランニューオペレッタ”と銘打った新作『Cape jasmine』を上演する。そこで根本とキャストのひとりであるAKB48の横山由依に、話を訊いた。コロナ禍という厳しい状況にも関わらず、精力的に活動してきた根本。中でも完全リモート作品『超、リモートねもしゅー』は話題を集めたが、「あれはまったく別物で、演劇ではないですね」と振り返る。「やっぱり演劇って自分へのご褒美であり、日常を忘れさせてくれるエンターテインメントの時間を買うものだと思うんです。この日、ここに来た人とだけ共有出来るもの、というか。だから今回はそういったことを再認識しつつ、作っていけたらと思っているんです」そのために根本が考えたのが、ブランニューオペレッタ。いわゆるグランドミュージカルとは違う、根本の作・演出とチャラン・ポ・ランタンの小春の音楽が融合して生まれる、真新しい喜歌劇だ。さらに演者は、アイドルに芸人、踊り子など、出自の異なる女性のみ7人。中でも横山のキャスティングについて根本は、「すごく柔らかくて、内面まで届くきれいな声を持っていらっしゃる。今回はそんな横山さんの声の特性に合うような作品にしたいと思っているんです」と明かすと、横山の顔がパッと明るくなり、「今の言葉で救われた気がします!」と意外なひと言が。実は横山、自身の高い声が悩みの種だったそうで、「でも今回は自分の声を活かしつつ、新しいお芝居や歌にトライ出来そうなので、とても嬉しいです!」と声を弾ませた。本作の上演は2日間で3公演のみ。さらに稽古期間も、新作ミュージカルとしては無謀とも言える2週間のみを予定している。根本本人も「かなり無謀です」と笑いつつ、「ミュージカルの概念をいい意味で壊しにいけたらなと。」と続ける。現在のプランとして、ユニゾン曲は少なめ、ひとり1曲ずつメインの曲があり、ミニマムながらもかなり贅沢な、盛りだくさんな内容になる、とのこと。そんな根本の言葉に横山は、「私にとってすごく大切な、学びの期間になると思います。今の時点で根本さんのことが大好きになってしまったので、すべて根本さんに委ね、自分の出来る最大限で頑張りたいと思います!」と目を輝かせた。最後に根本はこうアピールする。「ここまで読んで『何をやるんだろう?』と思われた方は、今後私が演劇を見せていきたい方だと思います。なのでぜひその引っかかりを信じて、劇場まで足を運んでもらえたらなと思います」公演は10月6日(水)・7日(木)の2日間。日本青年館ホール(東京都)にて上演。取材・文:野上瑠美子
2021年08月24日根本宗子&ファーストサマーウイカが語る、“大人の友情”の育み方。舞台で共演した繋がりもありますが、この二人、プライベートでも仲良しだ。知り合ったきっかけや関係性、そして大人にとっての友達とは…などについて、あれこれ伺いました。――どんなきっかけでお知り合いになったんですか?根本:突然ツイッターに、DMが送られてきたんです、ウイぽん(根本さんによる、ファーストサマーウイカさんの呼び名)から。6年前かな。ウイカ:ふふふ。私、結構誰にでも躊躇なくDMを送れるタイプで(笑)。というか、そのときちょうどねもさん(ウイカさんによる、根本宗子さんの呼び名)の舞台が上演されてて、すごく良いという評判を聞いたのでどうしても観たくて。それで、「チケットとれませんか?」って直接連絡したんです。根本:でも、元はといえば、私がウイぽんが以前所属していた「BiS」時代から好きで、ライブを観に行っていたし、ツイッターをフォローしてたんですよ。なので、面識はないけれど、私のことを、BiSのファン…と思ったんじゃないかな。ウイカ:それで舞台を観に行かせていただいて、終演後、楽屋で挨拶したのが、最初でしたね。――初対面の印象は?根本:劇場の狭い廊下を、BiSのイメージまんまのウイぽんが、肩で風切ってズンズン歩いてきた~って思いました(笑)。ウイカ:私は、ねもさんは作る作品や舞台上のパワフルなイメージと違って、意外と淡々とした静かな人だなって思いました。根本:でも、そこからすぐ仲良くなったわけでもないんだよね。ウイカ:そうそう。結構徐々に、徐々に距離を詰めて、2年後に初めてねもさんの舞台に出させてもらって、それが終わってからですよね、友達として仲良くなったのは。根本:そうだね。ウイカ:私は、知らない相手でもDMは送れるし、人見知りも全然しないタイプではあるんだけれども、だからといって、グイグイ距離を縮めるかっていうとそうでもない。最初に会ったときから、バイブスは合うな~と思ってたんですけどね。根本:私はDMしないし人見知りだけどね(笑)。――改めて考えてみると、なぜ友達になったと思われますか?ウイカ:まず、同じようなものに興味を持っているので、会話の共通点が多い。ただ一方で、ものを見る角度はお互い結構違うので、同じ何かについて語り合うと、意外な発見があって、楽しいんです。根本:確かに、二人とも高校時代に大人計画が好きだったけど、着眼点も影響の受け方も全然違ったもんね。ウイカ:そうですね。根本:私は劇作家という仕事柄、あんまりたくさんの人には、自分の個人的な話はしたくないんですが、でもたまに、最近あったことや今私が考えていることを話したいと感じる人に出会うの。自分的には、そういう相手が友達なのかな、と思うんだけど、ウイぽんはまさにそうだった。この話をしたら、この人なんて思うんだろう?って思える人。ウイカ:わかる。私もものの見方が自分と違う人と友達になりたい。価値観が違ってもいいから、新しい視点や発想を持っている人がいい。私みたいなひねくれた人は嫌かも(笑)。根本:私も。自分だったら私みたいな人と絶対仲良くなりたくないって思うよ(笑)。ウイカ:アハハ(笑)。人付き合いの距離感が似てる。だから居心地がいいのかも。――お二人で一緒にいるときは、どんなことをすることが多いですか?根本:基本的には、ごはん行ったりお茶したり…。仕事の相談もしますし、どうでもいいことも話します。ウイカ:ねもさんから、いい健康食品をおすすめしてもらったり(笑)。去年も、どうしても話したいことがあって、昼間に一瞬、人のいないところでサクッとお茶だけして帰った、みたいなこともありましたよね。根本:あったあった。そうなんだよね、コロナになって、今までと変わらずごはんに行く人もいるし、一切出かけない人もいる。“人付き合いの距離感”ってそれぞれだなぁって思ってたんだけど、ウイぽんとは、そのへんのリズムも合うよね。ウイカ:私は考え方がクレバーな人が好きで、そういう人と一緒にいると心地よい。ねもさんはまさにそう。根本:言われて嬉しい褒め言葉(笑)。でも私、人から「ウイぽんってどんな人?」って聞かれたら、いつも「クレバーな人」って言ってるよ。ウイカ:ありがとうございます(笑)。ちなみに私はねもさんのことは、「チャーミングな人」と言ってます。根本:さっきの、“二人でいるときに何をするか”で思い出したんだけど、若いときって、恋の悩みや愚痴を語り合える人と集まりがちだったの。でも大人になってからの友達は、「なに話したんだっけ?」って思い出せないような話ができる存在なんじゃないかなって、今ちょっと思った。何でもない話をする時間って、意外と大切だよね。歳を重ねると、純粋にそういう時間を過ごせる友達が減ってくる気がする。ウイカ:家族とか恋人って、その人にとって“1番”の存在であることが多いと思うんですけど、友達って、それと比べると1番になることが私は少ない。…というか、1番である必要がない存在だと思うんです。もちろん親友が1番という人もいるだろうけれど、私にとっては1番でもないし、極端に下位でもない。ちょうどいいところにある存在。根本:うんうん。ウイカ:1番の人には話せないことって、案外あるじゃないですか。親や恋人、超身近な人には言えないんだけど、なぜか友達には言えたりする。それはトップシークレットのこともあれば、どうでもいい何気ない話のこともあるんだけど。そういうのって友達としか共有できないなぁって、今思いました。根本:ウイぽんが言うところの1番に当たる人たちと向き合うときって、基本が楽しいんだけど、「こんな些細な私情に時間を割かせてしまっている」という気持ちになることもある。その点友達だと、気軽に「ねえちょっと聞いて」と言いやすい。逆に、家族とか1番の人しかいない世界を考えると、ちょっと怖いよね。大人になってからは、主体的に友達を選べるから、楽しい。根本:学生時代、私は女子校だったから、「一緒にトイレに行こう~」みたいな友情ばっかりの世界にいて、本当に居心地が悪かったの。今もたまに女性のそういう関係を見かけたり、巻き込まれそうになったりするけれど、でもそれを避けられるようになった。だから大人になってからの友達のほうが、かけがえのない人になっている気がする。ウイカ:そう。学校って、学力とかエリアで集められた集団で、そこで気が合う人が見つかるなんて、奇跡みたいなもの。その点大人になってからは、趣味が近いとか、共通点があるみたいなところを見ながら、自分で選んで友達になれる。そこが子供のときと違うところだね。根本:一緒にいることが目的なんじゃなくて、目的があるから、会ったり喋ったりしたいわけで。ウイカ:確かに。根本:あーあと私、友達とお風呂入れないのよ。だからウイぽんと一緒に温泉は入れないわ。「私部屋のお風呂でいいです」って即答する(笑)。ウイカ:そうかー。私は逆に、誰とでも温泉入れる(笑)。でもだからこそ、「二人きりでごはん食べよう」って誘うのは、実はすごいハードル高い。そういう意味では、ねもさんは本当に貴重な存在なんですよ。根本:ふふふ、ありがとう(笑)。ファーストサマーウイカ(写真右)俳優、ミュージシャン、タレント。2ndデジタルシングル「帰り花のオリオン」が配信中。8/13より公開の映画『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結』では日本語吹替を務める。根本宗子ねもと・しゅうこ(写真左)劇作家、劇団・月刊「根本宗子」主宰。企画、脚本、演出、監督を手掛けるSNSミュージカル『20歳の花』の#1、2が配信中。弊誌連載「根本宗子の妄想スイッチ」も好評。※『anan』2021年7月21日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・近藤伊代(ウイカさん)ヘア&メイク・山本絵里子(ウイカさん)小夏(根本さん)(by anan編集部)
2021年07月17日ブルガリ(BVLGARI)は、“時”をテーマに建築家の安藤忠雄とコラボレーションした腕時計「オクト フィニッシモ 安藤忠雄 限定モデル」を2021年4月に世界限定160本で発売する。“時”がテーマ、安藤忠雄コラボ第2弾コンクリート、ガラス、光といった3つの要素をクリエイティブに組み合わせた建築物を手がけてきた安藤忠雄。アメリカテキサス州の「フォートワース現代美術館」、大阪の「光の教会」、東京にある「21_21 DESIGN SIGHT」などが代表作として挙げられる。ブルガリと安藤忠雄がタッグを組んだ「オクト フィニッシモ」は、2019年に発売された第1弾の日本限定モデルに続いて2作目は世界限定モデルとして登場する。今回発売される「オクト フィニッシモ 安藤忠雄 限定モデル」では、安藤忠雄の大切にしている“時”というテーマを「三日月」で表現。文明の黎明期から“時”を表すために用いられてきた月の満ち欠けの過程で、一層移ろう時の儚さを感じさせる「三日月」を藍色のラッカーダイアルにオン。螺旋が渦巻くダイアルに、ゴールドの「三日月」が映える。ブレスレットやケースには、マットな輝きを放つサンドブラスト加工のブラックセラミックを採用。シースルーのケースバックには、安藤忠雄のサインがレーザープリントであしらわれている。【詳細】ブルガリ「オクト フィニッシモ 安藤忠雄 限定モデル」発売時期:2021年4月(日本先行発売)〈世界限定160本〉価格:2,178,000円(税込)■仕様ムーブメント:BVL138 機械式マニュファクチュールムーブメント、自動巻き、プラチナ製マイクロローターとスモールセコンド付き極薄キャリバー、時分表示、7時位置にスモールセコンド、コート・ド・ジュネーブ装飾、面取り仕上げのブリッジ、ペルラージュ仕上げのメインプレート、厚さ 2.23mm、直径 36.60mm、毎時 21,600振動、60時間パワーリザーブ、36石ダイアル:安藤忠雄による螺旋模様とイエローゴールドの三日月が施されたブルーのラッカーダイアルケース:ケース径 40mm、サンドブラスト加工を施したブラックセラミック製ケース、ベゼルとリューズ、安藤忠雄のサインがレーザープリントされたカスタム・シースルーバックケース 厚さ 5.15mmブレスレット:フォールディングバックル付きサンドブラスト加工のブラックセラミック製ブレスレット防水性:30m防水【問い合わせ先】ブルガリ / ブルガリ ジャパンTEL:03-6362-0100
2021年04月17日毛穴が詰まっていたり、黒ずんだりしていると、美しくないですよね。ファンデでも隠し切れず、毛穴パックなどの一時的なスキンケアで一時的にキレイになっても、何度も詰まってしまう……そんな悩みを長年抱えていませんか?ずっと毛穴をクリアにできずにいる方は、毛穴が詰まる原因と正しいスキンケア法を知らないのが一番の問題かもしれません。そこで今回は、美容家の筆者が続けている毛穴悩みをクリアにするスキンケア法を、おすすめアイテムとともにご紹介します。【毛穴スキンケア】詰まりの原因は皮脂じゃない!?……まずは原因を知ろう!毛穴の悩みを何とかするには、まずは毛穴の詰まりや黒ずみのことをよく知ること。“敵”をよく知ることが、解決への第一歩です!(1)毛穴に詰まっているのは角栓毛穴詰まりで悩むと、まず皮脂を取り除こうとする方が多いのではないでしょうか。でも、毛穴詰まりの原因は、皮脂だけではありません。毛穴に詰まっているのは、角栓です。角栓は、毛穴の中の角質が剥がれきらず、皮脂やメイクなどの汚れが混ざって固まったもの。ターンオーバー乱れて黒ずんで見えるのは、酸素に触れる部分の皮脂が酸化するためです。酸化すると角栓は固くなり、より取れにくい状態になってしまいます。(2)毛穴の角栓の大半は皮脂ではない実は、角栓の大部分を構成しているのは皮脂ではありません! 肌のターンオーバーが乱れて、毛穴に次々と蓄積される角質が大半なので、角栓の約70%はタンパク質、約30%が脂肪でできています。つまり、皮脂を取ろうとするスキンケアをするのは、効果的とは言えません。むしろ、肌を乾燥させてターンオーバーを乱し、余計に毛穴に角質をため込みやすいコンディションになってしまう恐れも……。皮脂を取り除くスキンケアに力を入れるのではなく、タンパク質をオフすることが大切です。(3)無理な毛穴スキンケアでシミになることも強引に毛穴に詰まった角栓を押し出したり、剥がすときに刺激を感じる毛穴パックを使ったりするのは、肌にダメージを与えてしまうことになりかねません。肌トラブルを起こしたり、刺激によってシミになったりもするので、いち早く正しいスキンケアに切り替えて!(4)毛穴の詰まりの放置はニキビのもと毛穴に角栓ができて詰まると、アクネ菌が繁殖しやすくなります。毛穴の詰まりを放置しているとニキビの原因になるので、角栓を作らないスキンケアを続けることが重要です。悩みをクリアに! 美容家がすすめる毛穴スキンケア5つ(1)クレンジングで角質ケアも……BIKAN「クレンジングオイルCP」毛穴悩みをずっと抱えている方は、きちんとクレンジングができていないと考えられます。丁寧にメイクや汚れをオフすることは、毛穴悩みを解決するための絶対条件! とはいえ、なかなか丁寧なクレンジングを続けられないから、長年毛穴の悩みを抱えているのでしょう。慌ただしい毎日で、クレンジングにじっくり時間をかけられない方には、BIKAN「クレンジングオイルCP」がおすすめです。オイルが毛穴に入り込んだ汚れになじみ、洗い流すとサッとオフできてクリアな肌に整います。BIKAN「クレンジングオイルCP」は、本来は混ざり合わない油と水を、境界線をなくして共存させる技術が使われているクレンジング。そのため、濡れた手で使ってもきちんとメイクや汚れをオフすることが可能です。毛穴に入ったメイクや汗、皮脂、汚れをキャッチし、角質ケアまでも可能! W洗顔なしでスッキリと洗えます。さらに、美容液かのようにコラーゲンとプラセンタを使用しているので、洗い上がりはしっとり! 時短・簡単、きちんと汚れオフ、角質ケア、しっとり保湿の4拍子が揃ったアイテムなので、ついついササッとクレンジングを済ませてしまい、メイクや汚れを毛穴に残してしまいがちな方にぴったり! ぜひ切り替えてみて。(2)古い角質・汚れをオフ……アルジタル「グリーンクレイパウダー アクティブ」アルジタル「グリーンクレイパウダー アクティブ」は、海泥100%でできたクレイパウダー。添加物は一切なし! 週2〜3回のスペシャルケアとしてだけでなく、毎日のパックや洗顔としても使える便利なアイテムです。毛穴で悩む方には、ぜひ取り入れてほしい!アルジタルのグリーンクレイは、イタリアのシチリア島にあるシクリの丘で採掘されます。約1600万年前は海の底だったシクリの丘では、地球が若くパワフルなエネルギーが満ち溢れていたころから、月のリズム(波)を受けてグリーンクレイが積み重ねられました。そんなシクリの丘のグリーンクレイには、海洋性のミネラルがたっぷり!クレイには吸着力があるので、毛穴や汚れを掴んでオフすることが可能です。パックとして使うと、無理に毛穴の汚れを剥がすパックとは一味、二味も違い、洗い流したあとにしっとりみずみずしい肌に整うのが魅力。不要なものがオフされるとともに、海のミネラルが入り込んで肌が輝くように明るくなります!クレイパックとして使うときは、「グリーンクレイパウダー アクティブ」を、クレイと同量の水を少しずつ加えて溶かして、指先にのせても垂れ落ちないくらいのテクスチャーにしてから肌にのせます。目安は、小さじ4杯に水4杯程度です。ふんわりパックを作るには、「グリーンクレイパウダー アクティブ」に半量の水を加えてしばらく置き、1~2分後にクレイパウダーが水分を吸収したら残りの水を加えます。クレイパウダーがしっかりと水分を含んで、ふんわり柔らかいクレイパックのできあがり!スクラブや洗顔として使う場合は、「グリーンクレイパウダー アクティブ」小さじ2杯に、水を小さじ3杯加えましょう。ボディ用に作る場合は、クレイパウダーと水2:3の割合で量を増やしてください。ポツポツとした二の腕の毛穴詰まりやひざ・ひじの硬さや黒ずみが気になる方は、ぜひボディのスキンケアにも使って。手軽に全身のケアができる入浴剤として使うときは、両手にのる量(50~70g)をお湯に入れて溶かします。しっかり体を温め、角質ケアもできるので、これからの冷えこむ季節にぴったりです!クレイの毛穴ケア力、保湿力は、使ってみると誰でも感じられるはず。未体験の方はぜひトライして!(3)手ごわい毛穴の詰まりに……チャントアチャーム「パウダーウォッシュ」しつこく毛穴に詰まった角栓や角質をほどくように分解することができるのが、自然由来成分100%でできた薬用酵素洗顔・チャントアチャーム「パウダーウォッシュ」。薬用成分とパパイン酵素で、角栓にはたらきかけてゆるめてオフ! さらに、ドクダミ、オウゴン、セイヨウノコギリソウといった無農薬ハーブエキスが、うるおいを与えてしっとりスキンケアします。乾燥肌でも問題なく使える洗顔パウダーです。薬用成分は、生薬の一種である甘草由来のグリチルリチン酸ジカリウム。抗炎症作用があり、ニキビや肌荒れも防いでくれます。パパイン酵素は、パパイヤの果実の乳汁から採れる成分で、タンパク質を分解するはたらきが。毛穴に詰まる角栓の大部分がタンパク質なので、毛穴詰まりにぴったりの成分といえます。酵素のパワーは湿気に弱いため、1回分の洗顔パウダーが個包装になっているのもうれしいポイント。毎回フレッシュな洗顔料で洗えます。毛穴ケア効果をしっかり感じるためには、「パウダーウォッシュ」をしっかり泡立てること! 少しずつ2~3回に分けて水を加えると、うまく泡立ちます。皮脂が多く出る小鼻や額(Tゾーン)から、くるくるとやさしくマッサージするように洗うとよいです。そのあと、くるくるしながら顔全体に広げたら、最後に1分ほど泡パック。ぬるま湯で洗い流すと、毛穴の黒ずみはキレイになっているはず!この洗顔を続けてると、毛穴の詰まりもだんだん目立たなくなり、理想的なコンディションに整います。毎日の洗顔を変えるだけなので、ぜひ試してみて。(4)徹底保湿して毛穴もキュッ!……KOUJI HIME「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」毛穴を目立たなくするには、周りの肌をみずみずしくふっくらさせることが重要なカギ。しっとり肌をキープして肌サイクルを整えることで、毛穴が詰まりにくくなります。また弾力に満ちていると、毛穴がキュッと引き締まって見える効果も。今よりもっとうるおいに満ちた弾力肌に整えるには、スペシャルスキンケアとしてKOUJI HIME「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」をプラスするのがおすすめ。KOUJI HIME「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」は、日本の伝統美容成分・麹エキスと日本酒由来成分を使用したスキンケアマスク。使われている麹エキスと日本酒由来成分は、なんと300年以上も続く酒蔵で独自抽出したもの! 酒造り職人は厳しい水仕事をしているのに、手肌がしっとり透明感に溢れているのは、麹のおかげだといわれています。麹は、セラミド、ビタミン、アミノ酸、ペプチドなどを含有。乾燥した肌をしっとりみずみずしく整え、透明感溢れるハリ肌に導くために欠かせないスキンケア成分が詰まっているのです。さらに「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」に採用されている、日本酒に使われる米ぬかや米胚芽由来のセラミドには、セラミド合成をサポートする成分も含まれているそう! セラミドを補給して水分を抱え込みつつ、バリア機能を高めるはたらきが期待できます。日本酒由来のライスセラミド以外にも、人の皮膚にもっとも多く含まれるセラミドNG、水分バリアに関わるセラミドNP、刺激を与えずにダメージケアするセラミドAPをカプセル化して採用。ライスセラミドとセラミドカプセルによって、乾きがちで毛穴も詰まらせやすい肌をしっとりみずみずしく維持することができます。そして、毛穴ケアにぴったりの3つのスキンケア成分も! 肌をやわらげ、弾力性を向上させながら毛穴目立ちを防ぐノイバラ果実エキス、毛穴トラブルの原因「NF-KB」の過剰なはたらきに着目したアーチチョーク葉エキス)、乾燥で開いた毛穴を引き締め、キメの整ったなめらかな肌に導くハマメリスエキスで、コンディションを整えていきます。加えて、異性化糖、アラントイン、グリチルリチン酸2K、ティーツリー葉油、加水分解ローヤルゼリータンパク、オウゴン根エキス、ビルベリー葉エキスといったスキンケア成分により、肌荒れを防いでしっとり肌をキープ。頼もしいマスクです!KOUJI HIME「ライスバリアフェイスマスク SOFT & GLOW」は、洗顔後に使います。美容液がひたひたに浸み込んだ“ぷるぷるマスク”を肌にのせ、10分キープ。オレンジブロッサムとローズのピュアな香りで、10分間が至福のひとときに!マスクを外したら、美容液をなじませるようにハンドプレス。筆者も使い続けていますが、初めての1回でつやつやの弾力肌に整いました。毛穴もだんだん気にならなくなってきます。短時間で理想の肌に整うので、一度使うと虜になるはず!パラベン、鉱物油、エタノール、石油系界面活性剤、シリコン、合成着色料、紫外線吸収剤フリーで、敏感肌向けパッチテスト実施済。マスク自体の肌あたり心地よく、デリケート肌でも気持ちよく使えるフェイスマスクです。「毛穴が目立って辛い!」「今このコンディションから抜け出したい!」というとき、大切な日の前、週に1~2回のスペシャルケアとして、ぜひ取り入れてみて。(5)キメを整えつるつる肌に……Obaji「C5セラム」Obaji「C5セラム」は、角層を保湿しながらキメを整え、ざらつき、毛穴などの肌悩みに多角的にアプローチするビタミンCセラム。ビタミンCにビタミンEも加わり、透明感溢れるハリ肌を目指せます。Obaji「C5セラム」を含む「Cシリーズ」は4段階の濃度に分かれていて、Cのあとの数字が大きいほどビタミンC濃度が高くなっています。ロート製薬の技術が集結し、ビタミンCの配合の限界に挑戦し続け誕生した「C25セラムNEO」はブランド最高峰のスキンケアアイテム。毛穴悩みを解消するためには、スキンケアを継続することが大切。無理なく毎日朝晩続けるためには、まずは「C5セラム」から試してみるとよいでしょう。「C5セラム」は化粧水のあとに3~4滴使います。筆者が「C5セラム」で朝晩スキンケアを続けてみると、1カ月経つ頃には小鼻や頬の肌が引き締まり、毛穴もキュッとして目立ちにくくなりました。つるんとした小鼻になり、メイクのりもアップ! くすみもクリアになり、透明感が増しましたよ。毎日朝晩のスキンケアで、化粧水のあとに一足ししてみて。毛穴悩みにアプローチするスキンケアアイテムを5つご紹介しました! 毛穴が目立たないつるつる肌になるには、毎日のスキンケアが重要。ご紹介したアイテムを参考に、汚れをオフすること、保湿して弾力を保つこと、引き締めることを忘れずに、お手入れを続けてみてくださいね。
2020年09月22日『人種が違う』というだけで起きる差別の歴史は古く、残念ながら現在でも根強く残っています。誰もが被害者にも加害者にもなり得る人種差別。人種間にかぎらず、差別そのものがなくならない理由や要因は、長い歴史の中で複雑に絡み合い、ひと言では簡単に説明できません。しかし、尾添(@ozoekkk)さんがTwitterに投稿した体験談を読めば、差別問題解決のきっかけがつかめるのではないでしょうか。『叔母と私と、人種差別の話』日本から南欧に移住し、30年以上現地で暮らす叔母を持つ投稿者さん。叔父の葬儀のため、叔母が暮らす南欧を訪ねた際、都市部のカフェで人種差別を目の当たりにしたといいます。叔母と私と、人種差別の話 pic.twitter.com/XhqdjhHoYb — 尾添 (@ozoekkk) June 25, 2020 差別の根本にあるのは、孤独と未知の恐怖。差別する人は、現実に向き合いもせず、軽蔑したり怯えさせたりすることで自分を守る臆病者。海外で暮らす人たちが今以上に少なかったであろう時代から、異国の地で暮らしてきた叔母だからこそ、その言葉には重みがあります。また、叔母は差別を許してはならない理由について、こうも語っていたのでした。『生きる』ということは、社会や世界とつながり、支えあっていくこと。人種や性に関する差別は特に許してはいけない。個性を否定することだから。目の前にいる相手を知るということは、社会を知り、世界とつながる一歩目ともいえます。『自分と違う』『自分の知らない現実』というだけで目をそらし、ましてや相手を否定し続けた先に、一体何が残り何が得られるというのでしょうか。誰かと違うことは何も怖くないことだと、一人ひとりの内側から変えていかなきゃ進まない気がする。自身が目の当たりにした差別をきっかけに、そう語る投稿者さん。人種だけでなく、世の中には性的指向や性別、生まれ育った地域や職業など、数多くの差別が存在します。「自分に差別は関係ない」と思っていても、現実に差別は起きていて、自分が気付かないだけでとても身近な問題です。もしかしたら、知らないうちに差別を受け、または差別している可能性も。「差別はいけない」と語るのは簡単なことですが、では実際に差別をなくすためにはどうすればいいのか…答えは自分の心の中にあるのではないでしょうか。尾添さんのほかの作品はコチラから現在、イラストレーターや漫画家として活躍している尾添さん。ほかの作品はInstagramやウェブサイトから見ることができます。ぜひ、ご覧ください。ウェブサイト:戯曲キャンディInstagram:尾添(ozoek12)[文・構成/grape編集部]
2020年06月26日大阪・北浜のショップ「ニューピュアプラス(NEW PURE +)」にて、注目の陶芸家・根本裕子が手がける器のブランド「SANZOKU」の初の個展が、6月13日より開催される。第23回岡本太郎 現代芸術賞・岡本敏子賞 を受賞した注目の陶芸家、根本裕子。今回、ニューピュアプラスでは、彼女が手がける「SANZOKU」の初めての個展を開催。 「SANZOKU」は、“(山に)こもる為の食器”をイメージして作られた、可愛らしくも風変わりな器を展開するブランド。実際に使用出来る食器でありながら、所有することで楽しさ・ 自由さを感じられるアートピースになることを目指して制作されている。手びねり(紐上にした土を一段づつ積み上げて形成する手法)により一点一点、 彫刻のように制作される「SANZOKU」の可愛らしくも風変わりな器の数々。 貴重な作品群がそろう貴重な機会なので、気になる人はぜひ、チェックしてみて。【イベント情報】SANZOKUの陶芸展会期:6月13日〜6月28日(会期中の水曜日は休み)会場:NEW PURE + / 地下スペース Chika No Akichi住所:大阪市中央区淡路町1-1-4時間:13:00〜19:00>>その他のアート・カルチャーの関連記事はこちらから
2020年06月02日ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「今まで登場した、全ての妄想主役たち、と根本宗子」です。行きつけの中華料理屋の看板店員おばちゃんから、会話が気になりすぎるカップル、テーマパークで見つけた謎おじさん、などなど、日常の中でふと出会った人々の言動から、時に鋭く、時に優しく、時に斜めの方向に妄想を広げる根本宗子さんの連載「妄想スイッチ」。今回は、過去の連載を振り返るインタビューをお届けします。まずは、根本さんにとって“妄想が広がってしまう可愛い人”とは?「私が可愛いと思ってしまうのは、どこか抜けている人。昔から、食べている途中で食べ物がお箸やスプーンからこぼれてしまう人を見るのが好きなんです。“かわいそう”と“可愛い”が入り交じった感情を抱くというか。あと、ケーキを知り合いと食べに行って切り分けた時、お皿の上のケーキが倒れちゃってる人、好きですね!わりと私も倒れがちで、自分だと悲しいんですが…。不幸までいかない、ちょっとしたアクシデントに遭遇しがちな人は、つい見てしまいます」“妄想主役”で特に印象に残っているのは?「すぐ思い浮かぶのは、マキ・コニクソンさんですね(第30回に登場した高橋みなみさんと朝井リョウさんのラジオで知ったハワイ在住のコーディネーターさん)。掲載直後に朝井さんから“イジりすぎ!”と注意を受けました(笑)。(過去の連載ファイルを見ながら)あ、この行きつけのマッサージ店ののざきさん、やめちゃったんですよね…。このベローチェのピンクのおじさん4人組は、映画が撮れそうなくらいのインパクトがありました。広いベローチェって、ソファ席があって大体年配の方で埋まっているのですが、そこに逸材がいるんですよ。でも、ロンドン滞在時期が、一番この連載向けのネタがあったかもしれない。言葉がわからないから妄想せざるを得なくて」そんな根本さんの妄想主役を見つける力は、生まれながらに持つ、ある能力が関係しているとか。「子供の頃から、人が喋ってる内容がすごく耳に入ってきちゃうんですよ。ファミレスにいる時も、どの席の人が何を話していたか、けっこう覚えています。小学生の時のあだ名は『聖徳太子』。授業中友達とベラベラ話していても、先生に今何を言っていたか質問されると全部答えられるという。先生からするとイヤな子ですよね(笑)」連載を始めた当初は、ちょっと斜めから人を見て、“こういうイヤなところがあるんじゃないか”という視点で妄想を広げていたと話す根本さん。でも、ある時から書き方が変わったという。「いろんな雑誌などを読んでいて、他人のことをバカにして笑いをとる人が多いなと感じて。それを自分でやるのはイヤだなと。そこから、書き方が変わったかもしれないですね」最後に、可愛らしく生きていきたいと思っているanan読者にメッセージを送るなら?「『“行きたい!”とか、“いいなー!”を素直に言えたほうがいいと思います』ということでしょうか。私は言えないんです…。きっとそういう人のほうが友達も多くて、楽しく毎日を過ごせるんじゃないかな(妄想)。私は、ほんとに“いい!”とか“面白い!”とか思っている時ほど、相手に“こいつ、ほんとは思っていないのに言ってるんじゃないか?”と思われているんじゃないかと妄想しちゃって、結局何も言えない…。楽屋挨拶でも、感想をボソボソ喋ってコソコソして見えるのか、『楽屋泥棒』ってあだ名をつけられました(笑)。友達の持ち物を可愛いと思って同じものを買っても、“真似したな”と思われるのがイヤで一度も使えなかったり。でも、その性格が、この連載に役立っているのかもしれないですね。50周年以降も、どうぞよろしくお願いいたします!」ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。2009年に劇団、月刊「根本宗子」を旗揚げし、すべての公演の作・演出を手がける。女優としても活躍。※『anan』2020年3月11日号より。写真・中島慶子スタイリスト・東 佳苗ヘア&メイク・Masayo衣装協力・rurumu:(by anan編集部)
2020年03月05日別冊「根本宗子」第8号『THE MODERN PLAY FOR GIRLS 女の子のための現代演劇』が、1月22日(水)から26日(日)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演される。昨年末に代表作『今、出来る、精一杯。』で新国立劇場 中劇場に進出。息つく間もないスピードで10周年イヤーを駆け抜けた演劇モンスターが、今度はKAATで新展開を見せる。この別冊「根本宗子」とは、根本宗子が主宰する劇団、月刊「根本宗子」の派生ユニット。これまでも月刊「根本宗子」とはひと味違ったチャレンジングな試みに挑み続けてきた。今回のチャレンジは、まず2本連続上演であること。そしてそのうちの1本『Whose playing that “ballerina”? そのバレリーナの公演はあの子のものじゃないのです。(English ver.)』はタイトル通り全編英語(日本語字幕あり)だ。この作品に関しては初演を観ているのだけど、ぼっちの女の子が3人の女友達と出会い、孤独から救われていく……というストーリー。だけども、それだけじゃないのが、根本宗子のすごみだ。自虐と妄執が自家中毒を起こしながら、笑えないはずの人生を爽快に笑い飛ばしていく終盤のカタルシスは、天下一品の破壊力。あの疾風怒濤のセリフ量が英語劇になったとき、どんな変化を見せるのかは一見の価値ありだろう。そしてもう1本は新作『超、Maria』。こちらは根本宗子と、姉妹の音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のボーカル・ももによる二人芝居。それを、同じく「チャラン・ポ・ランタン」の小春の生演奏と共に上演する。根本宗子と「チャラン・ポ・ランタン」と言えば、『愛犬ポリーの死、そして家族の話』で劇中楽曲の提供を受けるなど、その相性の良さはすでに証明済み。タイトルの『超、Maria』が文字通り聖母マリアのことだとしたら、これまで女性の内面を切っ先鋭いセリフで過剰なぐらい饒舌に描いてきた根本が、聖母をモチーフにどんな二人芝居をつくるのか興味が尽きない。タイトルに掲げる通り、今回はまさに女の子による女の子のための演劇。ニットブランド『縷縷夢兎』の東佳苗の舞台装飾など、そのガーリッシュな世界観は夢見る女の子たちの心を、時にスイートに、時にビターにくすぐるはず。そして男性は恐る恐る足を踏み入れつつ、彼女たちのパワーにねじ伏せられてほしい。文:横川良明
2020年01月22日“精力的”という言葉では、今の彼女の勢いは表現できないのではないか?根本宗子のことを形容しようとすると、そんなことすら思わせる。彼女のホームグラウンドである「月刊『根本宗子』」、その最新公演『今、出来る、精一杯。』が、12月13日(金)に東京・新国立劇場 中劇場で開幕する。近年はプロデュース公演でも活躍中の根本だが、「月刊『根本宗子』」は根本が主宰する劇団で、今年旗揚げ10周年を迎える。しかし、他劇団の10年に比べ、彼女のその期間はずいぶんと濃密だ。劇団公演やその派生ユニット、実験公演の作・演出をすべて根本が務め、その数はなんと40作近い。2019年を軽く振り返ってみただけでもプロデュース公演の作・演出を2本、10月には「別冊『根本宗子』」名義で福原充則の名戯曲『墓場、女子高生』を上演。その一方で毎月トークイベントも開催している。ある意味、“満を持しての”劇団公演と言えるかもしれない。この『今、出来る、精一杯。』はこれまでも2013年、15年と劇団の節目に上演されてきた、劇団の代表作といえる存在。こう聞くと「プロデュース公演で注目されてきたところだし、劇団公演は過去の自信作にしたんだな」と思うかもしれないが、そんな分かりやすい作戦は取らないのが彼女のすごさ。代表作を音楽劇としてリメイク、しかも音楽を手がけるのは、今作に俳優としても出演する清竜人!この人もシンガーソングライターとしてデビューしたと思ったら“一夫多妻制アイドル”を手がたりとトリッキーな活動で知られた存在だけに、当然過去作とは違った感触のものになるはず。もともと音楽を使用した舞台作品では定評のある根本だけに、そのあたりも期待できそうだ。今作に出てくるのはとあるスーパーのバックヤードと、男がヒモ状態の同棲カップル。登場人物たちは決して清廉潔白ではなく、弱い部分やダメな部分、ずるい部分や欲望、そんな負の側面を皆抱えている。エンタテインメントとしてそんなドロドロした部分を描き出しつつも、どこか生きていることを肯定されたような、そんな気分にさせてくれるのが根本作品。今観ておくべき作り手の作品で2019年を締めくくる、そんな年末もいいではないか。12月19日(木)まで。文:川口有紀
2019年12月10日ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「女性看護師さん」です。今年最後となる舞台『今、出来る、精一杯。』の稽古がはじまりました。この作品は自分の車椅子時代の話を書いたり、当時の実体験をそのまんま書いていたり、かなり自伝的な要素が強いお芝居で、過去2度上演しているんですが、久々にまたこの戯曲と向き合い、当時の気持ちを思い出してえぐられる毎日です。向き合っている作品によって生活ががらりと変わるとまではいかないのですが、「わー!いえーい!!」みたいな作品やっている時は、元気モリモリ!たくさん食べよう!となるし、「うおりゃー」と地の底から這い上がるような精神力で創る芝居の時は20代前半みたいな暮らしに戻ったりと、生活にも変化が多少あるため、今回は何となく家にこもって悶々と考える日々が続いています。ベッドからなるべく出たくないみたいな気持ちになるかなあとも思っていたんですけど、とにかく稽古が楽しくて、さらにそこに清竜人さんの音楽があり、大変贅沢な稽古時間を送らせてもらっています。ヘビー級の台本を扱っているが、幸せな気持ちだから、いい人について考えてみた。この間持病の検診に行った時の看護師さんが「レントゲン、気をつけて行って来てくださいね」と優しく言ってくれた。妄想スイッチオン!(尊敬スイッチです、今回)看護師さんという職業は本当に大変な仕事です。私が入院していた病院ではわがままを言って看護師さんを困らせるおばあちゃんや、看護師さんのおしりとか触る困ったおじいちゃんなどがいました。それでも笑顔でうまく対応していく看護師さんの能力や人間力、本当にすごいです。もちろん患者さんは病気と闘ってますから、当たり前でしょと思われるかもですが、それだけでは飲み込めないいろんなことが、看護師さんたちにはあるはずで。今回の看護師さんも、めちゃくちゃ病院混んでいるし、クレーマーも多いのに、すべての人に同じように接するマリアみたいな看護師さんで。私は些細なことでイライラしてる自分の小ささが悲しくなりました。はー、常に笑顔でいたいもんだ!ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」第17号『今、出来る、精一杯。』を12月に新国立劇場中劇場で上演。※『anan』2019年11月27日号より。(by anan編集部)
2019年11月21日ブルガリ(BVLGARI)と安藤忠雄によるコラボレーションウォッチ「安藤忠雄 x ブルガリ オクト フィニッシモ」コレクションが、2019年12月より発売予定。コラボレーションウォッチは、「建築」「時の流れ」「永遠性」「純粋性」という、安藤の作品とブルガリのウォッチ「オクトフィニッシモ」が象徴する4つのコンセプトを基に製作。安藤らしい“建築的”な腕時計が完成した。ケースのダイアルには、無限の時間の経過を表現した“渦巻く螺旋”を、水の波紋のように全体に描いた。また、シースルーの裏蓋には、安藤のサインに加え、「Tadao Ando- Limited Edition」の文字をコラボレーションの証として刻印。複雑多様な空間を演出する安藤らしい、グラフィカルで洗練されたデザインだ。素材には、コンクリートを基調に、幾何学性を徹底したミニマルな造形美を追求する建築哲学を反映し、チタンやカーボンといった現代の素材を使用。安藤のデザイン哲学が光るミニマルかつ存在感のある1本となっている。【詳細】■安藤忠雄 x ブルガリ オクト フィニッシモ オートマティック発売日:2019年12月予定 ※200本限定価格:1,800,000円+税仕様:・ムーブメントBVL138 機械式マニュファクチュールムーブメント、自動巻き、プラチナ製マイクロローターとスモールセコンド付き極薄キャリバー、時分表示、7時位置にスモールセコンド、コート・ド・ジュネーブ装飾、面取り仕上げのブリッジ、ペルラージュ仕上げのメインプレート、厚さ 2.23mm、直径 36.60mm、毎時 21,600 振動、60時間パワーリザーブ・ダイアル安藤忠雄氏による螺旋模様のチタン製ダイアル・ケースケース径 40mm、サンドブラスト加工のチタン製ケース、安藤忠雄氏のサイン及び 「Tadao Ando- Limited Edition」が記されたカスタム・シースルーバックケース、厚さ 5.15mm、セラミックが施されたチタン製リューズ・ブレスレットフォールディング・バックル付きサンドブラスト加工のチタン製ブレスレット・防水性30m防水■安藤忠雄 x ブルガリ オクト フィニッシモ オートマティック トゥールビヨン発売日:2020年1月予定 ※限定限定8本価格:未定仕様:・ムーブメントBVL 288、機械式マニュファクチュールムーブメント、自動巻き世界最薄トゥールビヨンムーブメント、ペリフェラルローター駆動の極薄ボールベアリング機構に搭載したトゥールビヨンキャリッジ、フライングトゥールビヨンシステム搭載のキャリバー、時分表示、厚さ 1.95mm、直径 38.4mm、毎時 21,600 振動52時間パワーリザーブ・ダイアル安藤忠雄氏による螺旋模様のカーボン製ダイアル・ケース42mm、カーボン製ケース、厚さ 3.95mm、安藤忠雄氏のサイン及び「Tadao Ando- Limited Edition」が記されたカスタム・シースルーバックケース、厚さ 5.38mm、ナンバリングされたセラミックインサートのDLC(ダイヤモンドライクカーボン)加工が施されたチタン製リューズ・ブレスレットカーボン製ブレスレット、DLC加工を施したステンレススティール製フォールディングバックル・防水性10m防水【問い合わせ先】ブルガリ ジャパンTEL:03-6362-0100
2019年11月15日女性アイドルグループ・GANG PARADE(以下ギャンパレ)と磯村勇斗がW主演し、根本宗子が作・演出するPARCOプロデュース2019『プレイハウス』が、8月25日に開幕した。【チケット情報はこちら】本作は、ギャンパレの楽曲を全編に散りばめたミュージカル。劇中では『GANG PARADE』『sugar』『Jealousy Marionnette』『LAST』といった既存曲に加え、新曲の『Wake up Beat!』を含めた14曲が歌唱され、口数の少ない風俗嬢・ヤママチミキと歌舞伎町No.1のカリスマホスト・一ノ瀬聖夜(磯村)を中心とする群像劇が展開される。なお今回、ギャンパレは全員が活動名と同じ源氏名の風俗嬢に扮する。開幕を前にした会見には、ギャンパレ全メンバー、磯村、根本の12人が出席。初めてのミュージカル演出に、根本は「ギャンパレの音楽と芝居がうまくリンクする、今までのパルコ作品にない“お祭り感”満載のジュークボックスミュージカルがつくれたと思います」と胸を張る。ギャンパレを「10人全員が仲良くてバカみたいに体力がある」と紹介すると、メンバーから口々に「部活みたいだったよね!」「マラソンの成果かも」と声があがった。ヤママチは、東京ゲゲゲイのMARIEが手がけた振付に言及。いつもは自分たちでダンスを考案している点と比較して「普段のライブとは異なる姿に注目してください」と“遊び人(ギャンパレファンの総称)”にメッセージを送った。歌い踊るシーンが用意されている磯村は「初ミュージカルで芸劇プレイハウスの大きさに触れ、表現方法に悩みました」と正直な思いを打ち明けつつ、「夏フェスに行くような感覚で楽しんでください」と笑顔を見せる。歌舞伎町のニュー風俗“プレイハウス”で聖夜から指名されたミキは、定期的に自宅へ招かれる関係になりながらも、男女の一線を越えようとしない彼に不安を募らせる。そしてある出来事がきっかけで、抱えた思いが一気に膨れ上がって──。根本の戯曲によく見られる、キャラクターが感情を爆発させ嘆き崩れるシーンは本作にも登場。ギャンパレは力強い歌声とパフォーマンスで観客を圧倒するだけでなく、芝居においても根本の要求に応えていた。またミキが本音をぶつける、脳内の“リトル”を演じる猫背椿のコミカルな存在感にも注目したい。公演は9月1日(日)まで、東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、9月28日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演される。チケットぴあでは平日公演の当日引換券を発売中。取材・文:岡山朋代
2019年08月26日脚本家、演出家、女優などいくつもの顔を持つ“ねもしゅー”こと根本宗子が、PARCOプロデュースのもと、以前からファンだったという異色のアイドルグループ、“ギャンパレ”ことGANG PARADEの楽曲でミュージカルを創作する。ギャンパレの10人自身と今をときめく磯村勇斗が主演を務め、栗原類、鳥越裕貴、富川一人、ブルー&スカイ、猫背椿が共演。さらには振付を東京ゲゲゲイのMARIEが手がけるという、なんとも濃いメンツによる公演だ。小さな頃から引っ込み思案で、隠し事が癖になっているミキがついた職業、それは歌舞伎町の風俗嬢。一方、幼少期からチヤホヤされたことしかない聖也は、時を経て歌舞伎町一のカリスマホストとなっていた。みんなの遊び場、歌舞伎町=プレイハウスで真逆のふたりの人生が交錯する時、ミキは人生最大のウソをつく……。「夏フェスを超えるエンタテインメント」、「この夏、最高に気持ちイイ“快感ミュージカル”」を標榜する『プレイハウス』は、本日8月25日より東京芸術劇場・プレイハウスで上演される。文:町田麻子
2019年08月25日パルコと初タッグを組み、根本宗子が作・演出を手がけるPARCOプロデュース2019『プレイハウス』。本作でアイドルグループ・GANG PARADE(以下ギャンパレ)とW主演を務める磯村勇斗に、稽古前の心境を聞いてみた。【チケット情報はこちら】新宿・歌舞伎町を舞台に、ギャンパレ演じる10人の風俗嬢を中心とする群像劇が繰り広げられる本作。磯村は物語の主軸となり、全体をつなぐ役割のカリスマホスト・一ノ瀬聖也を演じる。初主演、初めてのミュージカル出演を「楽しみであり挑戦の場」と捉えつつ、台本の到着を前に作品について思いをめぐらせている段階だという。出演が決まって根本と会った折に、自らの生い立ちをヒアリングされた磯村。公演フライヤーに記されている「人からちやほやされることしか経験せずに育った」聖也のキャラクターには、1列に並ぶ女子へひとりずつキスした幼稚園時代の“モテ期”エピソードが反映されているのでは、と類推する。当時からカリスマホストの片鱗が?……と筆者が尋ねると「昔とは違いますよ」と笑顔で謙遜。同時に「人を惹きつける力を演技でどう見せるか、実在するホストの方と友人になって密着してみたい」と役づくりに対して積極的な姿勢を見せた。一方で、聖夜(也)はクスリが手放せない“影”のあるキャラクターとして描かれる。磯村は「影があるからこそ輝ける聖夜(也)の二面性を、バックボーンを設定して使い分けるように演じていきたいですね」と現段階での構想を明らかにした。ギャンパレが自身の楽曲に乗せて風俗嬢の切実な思いを歌い上げるなら、芝居パートでメインを張る磯村はどのようなパフォーマンスを展開するのか。最後まで見届けよう。また磯村は本作を「これまでのミュージカルとは異なる、ライブに近い新感覚の作品になりそう」と予想。その要素となるギャンパレの野音ライブに足を運んだ時の感想を「カワイイというよりクールでエネルギッシュ。本当にパワフルでしびれました!」と熱く語り、MVを観て楽曲に親しむなど“遊び人(ギャンパレファンの総称)”として彼女たちを応援している日常を覗かせた。『プレイハウス』は、8月25日(日)から9月1日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、9月28日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。取材・文:岡山朋代
2019年07月08日