「資生堂 表情プロジェクト」の新CMに出演する杏、石田ゆり子、篠原涼子、樋口可南子、宮沢りえが4月20日(木)に開催されたプロジェクト発表会に出席した。資生堂が、しわの改善のために、純粋レチノールを配合したスキンケア商品のシリーズを発売するにあたり、杏さん、石田さん、篠原さん、樋口さん、宮沢さんに、この日は映画撮影のために欠席となった真木よう子を加えた6名が新CMに出演。女性たちを本来の豊かな表情へと解放し、さらに輝き続けることを応援することで、表情あふれる世界の創造に貢献していくという、プロジェクトの趣旨を掲げる。トークも“表情”をテーマに展開!宮沢さんは、女優として豊かな表情を生み出す秘訣について問われ「お芝居で言うと、相手の俳優さんの感情や思いをよく見ていると、自分が演じようと思わなくても、相手の表情を見ているだけで、湧いてくる感情があるんです。相手、目の前のものに集中することが、自分の表情の豊かさに影響してくるのかなと思います。人生を彩るのは表情という絵具なのかなと思うし、たくさんの表情持ってる方は、人生がカラフルだなと思います」と持論を語る。また、日常の生活の中で、思わず表情に出てしまったエピソードを尋ねられた石田さんは「最近、姪たちに久しぶりに会ったら、ものすごく大きくなっていて、思わず目を見張りました」と明かす。また「難しい料理に挑戦することが多くて、私はおっちょこちょいでうまくいくか心配だったんですが、それがとてもうまくいって、満面の笑みで過ごしてました」とニッコリ。だが「どんな料理を?」という問いかけには照れくさそうに「言えません(笑)」と語り、この答えにむしろ、居並ぶ女優陣も「気になる!」と興味津々!最後にようやく観念して(?)「オニオングラタンスープです」と明かし「今度、ご馳走します(笑)」と語っていた。また、双子の母であり、現在、第三子を妊娠中である杏さんは、子育ての中で、思わず笑顔になったエピソードを告白。「子どもたちが『いただきます』と『ごちそうさま』で手を合わせることを覚えて、一生懸命やってくれるんですけど、同時に覚えた拍手が入っちゃうんです。それを見るたびに面白くて、つられて笑顔になります」と幸せそうな笑みを浮かべて語る。「“連鎖”ってあるなって感じます。デザイナーの中原淳一さんが『人のために笑顔になる。人のためにオシャレをする』とおっしゃってて。もちろん、女性が自分のために笑顔になるって大事だけど、それによってさらに周りを笑顔にする――私も、子どもたち見て笑顔もらってるなって思うし、それが連鎖していくのかなと思ってます」とうなずいていた。新CMは4月20日(木)よりオンエア。新商品の第1弾となる「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」は6月21日(水)より発売開始。(text:cinemacafe.net)
2017年04月20日舞台版『ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)』のプレスコール及び囲み取材が26日、行われた。会見にはのび太役の小越勇輝、しずかちゃん役の樋口日奈(乃木坂46)、ジャイアン役の皇希、スネ夫役の陳内将、チッポ役の佃井皆美、脚本・演出の鴻上尚史が出席した。同作は藤子・F・不二雄作『ドラえもん』大長編シリーズの同名映画が原作。のび太がピンクのモヤをくぐると動物が人間の言葉を話すアニマル惑星にたどり着き、惑星を守るために立ち上がる。鴻上尚史作・演出で2008年に上演され、今回が9年ぶりの再演となる。世の中に様々な作品を送り出してきた鴻上だが、今回『ドラえもん』9年ぶりの再演に「キャストが若々しくなりました。みんな若いのにキャリアがあるので、とても真面目に役作りに取り組んでもらいました」と違いを語る。そして「ドラえもんの舞台化……? と思われるかもしれませんが、しっかりとドラマがあって物語を楽しんでいただける作品です」と太鼓判を押した。イケメンすぎるのび太として話題になった小越は、「こうして衣裳・ヘアメイクを身につけて照明・音響に助けられると、演じる『のび太』のキャラクターが濃くなってくるのを感じています」と自信を見せる。「のび太が、チッポをはじめとするアニマル惑星のみんなと出会って成長する物語でもあるので、その様子を伝えられればと思っています」と意気込んだ。「ワクワクしかない」という樋口は、「舞台上でドラえもんの道具もいくつか出てきますが、夢の詰まったシーンでとても気に入っています」とアピール。ジャイアン役の皇希は「精一杯、のび太をいじめたいと思います(笑)」と役について語った。また、チッポ役の佃井は犬の衣装に挑戦し、「見た目だけでも楽しんでいただける作品です」を自信を見せた。原作のスネ夫の個性的な髪型に悩んだという陳内は、「ヘアメイクさんにとても素敵に作っていただきました」と感謝の気持ちを表す。「裏で早替えやスタッフワークなど、様々な技を目の当たりにして、改めて『演劇ってすごい!』と思いました」としみじみしながらも、「僕にできることは、作り上げてきたものを板の上で全力で出すのみ」と気合いを入れた。東京公演は2017年3月26日~4月2日、サンシャイン劇場にて行われる。また、福岡公演はキャナルシティ劇場にて4月7日~9日、愛知公演は刈谷市総合文化センター 大ホールにて4月14日~16日、宮城公演は多賀城市民会館にて4月21日~23日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて4月29日~30日。(c)Fujiko-Pro
2017年03月26日ジャスティン・ ビーバーが主演する「ソフトバンク」の新テレビCM「SUPER STUDENT 『学校』篇」が、本日2月16日(木)よりオンエアされることが明らかに。また本CMでは、ジャスティンとピコ太郎が奇跡の共演を果たしている。今回の新CMは、制服姿のジャスティンが立ち上がって放送室を出ると、すれ違う学生たちと気さくに交流しながら教室が並ぶ廊下へ。「僕らが見ているのはスマホじゃない」 「スマホの先の世界を見ている」という自身のナレーションが流れる中、ジャスティンが「ハーイ!」と手を振った相手は、広瀬すず。「ハーイ、ジャスティン!」と応え、その隣には、大原櫻子の姿も。大原さんは「本当に来た…」 とびっくり。「学割ってる?」と尋ねるジャスティンに、満面の笑顔で「学割ってる!」と答える広瀬さん。再びジャスティンが廊下を歩き出すと、その姿に気付いた学生たちが続々と集まってくる。「スマホと教室、広いのはどっち?」というナレーションに続いて、今度はまた別の教室へ。学生たちに英語を教えていたピコ太郎さんに、「ヘーイ、ピコ!」と挨拶すると、さっそくお互いのスマホを掲げて「アーン!」という掛け声とともに合体!「学割ってる?」と尋ねるジャスティンに、踊りながら「学割ってる~!」とピコ太郎さん。さらにジャスティンが再び別の教室に入っていくと、そこにはなぜか白戸家のリビングが!突然の出来事に、上戸彩扮するアヤと樋口可南子扮する母も、「ちょっとちょっと!」「あら、いい男」と 驚きを隠せない。そこへすかさず「誰だ、お前は?」と問いただすお父さんに、ジャスティンはスマホを掲げながら「SUPER STUDENT」とカメラ目線でポーズ。次の瞬間、大勢の学生たちがなだれ込んできて、白戸家のリビングはてんやわんやになってしまう。すでにオンエア中の『SUPER STUDENT 「宣言」篇』でも、ジャスティンと広瀬さん、大原さんが登場し話題となってるCMシリーズ。今回はそこへピコ太郎さんが加わることで、またさらに注目を集めそうだ。SUPER STUDENT 「学校」篇は2月16日(木)よりオンエア開始。(cinemacafe.net)
2017年02月16日マーベル・スタジオが贈る最新作『ドクター・ストレンジ』が公開を迎え、闇の魔術を操るカエシリウスを演じたマッツ・ミケルセンが来日。舞台挨拶が1月27日(金)、都内にて行われ、マッツのほか、特別ゲストに日本語吹き替え版を務めた樋口可南子、井上和彦も駆け付けた。花束を持って登場した樋口さんは、生マッツを前に「マッツさんの隣に私がいるなんて信じられない!憧れの人にお会いできて幸せです」と大興奮で大きな笑みを広げた。『ドクター・ストレンジ』は、上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジの葛藤と戦いを描く迫力エンターテインメント。突然の交通事故で神の手を失ったストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、厳しい魔術の修行により、人智を超えた力を手に入れ魔術師となるが、世界を滅亡から救う戦いに巻き込まれていく。マッツは自身の主演映画『悪党に粛清を』以来、約1年半ぶり2度目の来日となった。この日の舞台挨拶イベントは即完売となり、劇場の外には、一目マッツを見ようと大勢の出待ちの人であふれた。歓声の中迎えられたマッツは、「今回、伝統的な屋形船にも乗りましたし、住職さんにもお会いできて、おいしい日本食もいただいて、すごく楽しんでいます。仕事ももちろんしています、1時間くらいはね」とチャーミングに微笑んだ。お行儀よく両手でマイクを持つマッツに、場内から「かわいい…!」と感嘆のため息も漏れ、「どうしてそんなに格好いいんですか?」と寄せられた質問には、「秘密は、お刺身とお味噌汁です」とニヤリとしてみせたマッツだった。物語の中で、宿敵カエシリウスを演じたマッツのたたずまいについて、樋口さんは「ギラギラした格好いい敵役だったので、ギラギラした方だったらどうしようと思ったんですけど…とってもナチュラルで、にこやかで、優しいんですよ!」と、その人柄を絶賛。さらに、「このギャップがたまらないというか。ご本人は本当にナチュラル。横にいてこんなにホッとできる方だとは思いませんでした。ますますファンになりました」と思わずマッツの肩に触れ「触っちゃいました(笑)!」と慌てふためく場面も。ところで、昨年末に公開された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に続き、本作が公開され、日本の冬の2大作品に堂々の出演を決めているマッツ。この喜ばしい状況について、本人は「マーベルとスター・ウォーズが大好きな子どもでしたが、まさか自分が役者になると思ったことはありませんでした。僕はアメリカ人ではなくデンマーク人ですが、このふたつのシリーズに自分が出演していることはすごく感謝していますし、一生忘れることはないと思います」とうれしそうに語ると、場内からは割れんばかりの拍手が送られた。『ドクター・ストレンジ』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開(C) 2016MARVEL
2017年01月27日1月27日公開の映画『ドクター・ストレンジ』のスペシャルイベントが19日、東京・新宿の歌舞伎町シネシティ広場で行われ、日本語吹き替えを担当した樋口可南子、松下奈緒、三上哲が出席した。『アベンジャーズ』や『アイアンマン』シリーズをはじめとする超メガヒット作品を次々に生み出し、世界最速で累計興収1兆円を突破したマーベル・スタジオの最新作となる本作。事故によって"神の手"を失った天才外科医ドクター・ストレンジが、厳しい修行により魔術師となって戦いに巻き込まれていく、というストーリーとなっている。そんな本作のスペシャルイベントに、ドクター・ストレンジの魔術の師・エンシェント・ワン役の樋口可南子、ドクター・ストレンジの元恋人クリスティーン役の松下奈緒、ドクター・ストレンジ役の三上哲が登壇。意外にも本作で声優業初挑戦となった樋口は「この歳で吹き替え初挑戦ですが、今回はこの人(自身が演じたエンシェント・ワン)が好きだと思いながらやりました。吹き替え1年生なので技術はありませんが、気持ちはたっぷり込めたつもりです」とやり切った様子。物語の主人公でもあるドクター・ストレンジの魅力については「普通のヒーローと違って、何かに戸惑いながら修行するヒーローまでの過程が描かれているので、戸惑うところが人間らしいし可愛いんです。いきなり強い人じゃなくて、その段階も楽しめる魅力的なキャラクターだと思います」と語り、松下も「格好良い。声を入れさせていただく時でも小さな画面で見て本当に格好良かったです。ストレンジはとても人間味があり、そこが今までのヒーローとは違って魅力的だと思いましたね」と話していた。イベントの最後には、ドクター・ストレンジの時間を操る魔術にちなみ、マネキンチャレンジならぬドクター・ストレンジチャレンジを300人の観客とともに樋口ら登壇者が挑戦。見事に成功させた樋口は「皆さんすごいですね。役者さんみたい」と観客を褒め称えれば、松下も「(涙が)止まらなくなっちゃいました。動かないことがこんなに美しいとは」と感動した様子だった。映画『ドクター・ストレンジ』は、1月27日より全国公開。
2017年01月20日マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』スペシャルイベントが1月19日(木)、歌舞伎町シネシティ広場にて行われ、ゲストに日本語版声の吹き替えを務めた樋口可南子、松下奈緒、三上哲が登壇した。思い思いのマーベルキャラクターのコスチュームに身を包んだ大勢のファンを前に、樋口さんは、「上から見ていると、扮装している方がたくさんいて楽しーい!」と、コスプレを“扮装”と独特の表現に言い換え、ウキウキとした表情だった。『ドクター・ストレンジ』は『アベンジャーズ』、『アイアンマン』などで知られるマーベル・スタジオ作品で、累計興収1兆円を突破した話題作。突然の交通事故により、神の手と呼ばれる両手を失った天才外科医ドクター・ストレンジが、指導者エンシェント・ワンのもと人智を超えた力を手にし、壮絶な魔術の戦いに巻き込まれていく運命を描く。ドクター・ストレンジの魅力について、演じたベネディクト・カンバーバッチの声優を務める三上さんは、「最初は普通の人で、だんだんヒーローになっていくのがすごく共感できるっていうか」と話すと、ストレンジの元恋人であるクリスティーン役の松下さんも「格好いいだけではなく上品さもあって、とても人間味がある。そこがいままでのヒーローとは違いますよね」と夢中になった様子。魔術の師として導くエンシェント・ワン役の樋口さんは、実は吹き替え初挑戦だそう。樋口さんは、「最初にお話をいただいたとき、予告編を観てとっても面白いと思いました。この年で吹き替え初挑戦ですけど(笑)、今回は“この人、好き!”と思ってやりました。吹き替え1年生なので技術はないですが、気持ちはたっぷりと込めたつもりです!」と気持ちを込めた。さらに「ベネさまのこういうヒーロー役は初めてで、戸惑い、修行しながらヒーローという過程をたっぷりと描いているので、何とも人間らしく、かわいいし魅力的だと思います」と、ベネディクトの思い入れも明かした。この日はドクター・ストレンジの時間を操る魔術にちなみ、「マネキンチャレンジ」ならぬ「ドクター・ストレンジチャレンジ」を開催。極寒の中、観客と樋口さん、松下さん、三上さんも1分近く動きをストップした。瞬きさえしなかった樋口さんの女優魂に称賛が集まる中、樋口さんは「皆さん、すごいですね!役者さんみたい」とテンション高くチャレンジを楽しんでいた。『ドクター・ストレンジ』は1月27日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開(C) 2016MARVEL
2017年01月19日先日全米公開され、初登場1位を獲得したマーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』。この度、実力派女優の樋口可南子と松下奈緒が本作で声優デビューを果たすことが決定。さらに、これまで多くの作品でカンバーバッチの吹き替えを担当している三上哲と、人気声優・小野大輔ら実力派声優の参加も明らかとなった。上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジ。突然の交通事故で神の手を失った彼を甦らせたのは──魔術。厳しい修行により人智を超えた力を手に入れ魔術師となった彼は、“闇の魔術”の存在を知り、世界を滅亡から救う戦いに巻き込まれていく。だが、たとえ敵であっても、医者である彼に命を奪うことができるのか?大いなる葛藤を抱えたまま、いまドクター・ストレンジの本当の戦いが始まる――!11月4日に全米で公開された本作は、公開3日間で興行収入約8,500万ドル(約88億4千万円)の大ヒットスタートとなり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては、14作連続の第1位を記録。公開2週目の週末も、約4,300万ドル(約46億円)で2週連続No.1を獲得している。そして今回、日本語吹き替え声優が決定!上から目線の天才外科医、ドクター・ストレンジが唯一心を許す元恋人、女医のクリスティーンを、女優だけでなくピアニスト、歌手としても活躍する松下さん。交通事故で外科医としての道を断たれたドクター・ストレンジを「魔術」の師として導くエンシェント・ワンを、CM「白戸家」シリーズの母親役でもお馴染みの樋口さんが、それぞれ吹き替え声優に初挑戦する。ドクター・ストレンジがヒーローへと目覚めていく過程を描くストーリーにおいて、唯一の理解者であるクリスティーンと、魔術の師であるエンシェント・ワンは欠かせない存在。樋口さんは「設定自体がもう数百歳という理解できない!」と話すも、「エンシェント・ワンの剃髪は美しくて、それが神秘的であの世界にぴったりはまっているなと見ていて…あ、私も剃髪したことがある!と思いました。なんとなく画面を見ていてエンシェント・ワンの後ろ姿というか腕を組んだりする姿を見て、私も腕を組む癖があるので、声を合わせながら自然と後ろで手を組んだりして『あ、これちょっと似てる』と思ったりしました」と役柄との思わぬ共通点を語った。また、難しいことだらけだったと感想を述べた松下さん。作品については「迫力ある映像というのも勿論ですが、今回私がやらせていただいたクリスティーンと、ドクター・ストレンジの2人の会話劇だったり、2人にしかわからないこと、2人の世界観というのがすごく魅力的に描かれています」と話し、「“どこかツンデレだけど放っておけない魅力”があるドクター・ストレンジ。自信家で、ちょっと自意識過剰なところは私もすごく好き」とコメントした。さらに女優陣に加え、ベテラン声優陣の参加も決定。主人公のドクター・ストレンジ役には、日本でのベネディクト・カンバーバッチ人気を不動のものとした「SHERLOCK(シャーロック)」を始め、多くの作品でカンバーバッチの吹き替えを担当している三上哲。ドクター・ストレンジの兄弟子で、共に闇の魔術との戦いに挑むモルド役には、「涼宮ハルヒの憂鬱」「黒執事」などのアニメ作品はもちろん、「glee/グリー」「GOTHAM/ゴッサム」といった海外ドラマの吹き替えも務める小野大輔が担当。数々の吹き替えを担当してきた三上さんも、本作は大変だったとふり返り、「アクションの要素もありながら、ストレンジの成長の物語にもなっているところが魅力」と本作の見どころを述べ、「上から目線の傲慢なキャラクターは、言葉で聞くとあまりいい役には聞こえないかもしれませんが、何故かカンバーバッチさんが演じると品があるというか、悪くみえないのが不思議です。事故で全てを失い、壮絶な修行を経て変わっていく姿に思わず応援したくなるキャラクターです」と役どころを説明した。また小野さんも「最初から力があるわけではなく、挫折を乗り越え精神を鍛えてヒーローになるというストレンジの姿に勇気をもらいました。ちゃんと弱さを持ったヒーローなので共感も出来ますし、それを克服するストレンジは男から見ても純粋に格好良い男だなと思います」とコメントを寄せた。『ドクター・ストレンジ』は2017月1月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月16日マーベルの新作映画『ドクター・ストレンジ』の日本語版キャストが発表になり、ベネディクト・カンバーバッチが演じる主人公ストレンジの声を、カンバーバッチの声を多くの作品で務めてきた三上哲が演じることが決定した。ストレンジの師・エンシェント・ワンを樋口可南子が、ストレンジの元恋人の医師クリスティーンを松下奈緒が、ストレンジと行動を共にするモルドを小野大輔が演じる。その他の情報本作は、圧倒的な腕を誇る神経外科医ドクター・スティーヴン・ストレンジが交通事故によって使えなくなってしまった両手を癒そうとする過程で、神秘的な力に触れ、闇の勢力と戦う姿を描く大作映画。今後のマーベル作品の動向を左右する重要な作品として注目を集めており、アメリカでは大ヒットを記録している。ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』などでカンバーバッチの声を演じてきた三上は「アクションの要素もありながら、ストレンジの成長の物語にもなっているところが魅力です。また、ストレンジの上から目線の傲慢なキャラクターは言葉できくとあまりいい役には聞こえないかもしれませんが、何故かカンバーバッチさんが演じると品があるというか、悪くみえないのが不思議です。事故ですべてを失い、壮絶な修行を経て変わっていく姿に思わず応援したくなるキャラクターです」と説明。ストレンジの“兄弟子”でもあるモルドを演じた小野も「ストレンジは男から見ても純粋に格好良い男だなと思います」と言い、自身の演技については「激しいアクションも多いのですが、ストレンジの兄弟子で彼を導く役どころなので、落ち着いた大人の雰囲気を心掛けました」と振り返った。エンシェント・ワンは数百歳で、その存在自体が謎の満ちた人物。声を演じる樋口は「演じるティルダ・スウィントンさんのお芝居も抑えたお芝居で、魔術が使えるからといってすごく大げさなお芝居があるわけではなくて、淡々と時々笑みを浮かべながら静かにお芝居をするという…そういうお芝居は本当に難しくて」と語るも「まず私にオファーをくださったことに驚いて、予告編でエンシェント・ワンがものすごくかっこよかったので、『これはやりたい!』と直感的に思いました」と意気込む。また「ひとつひとつのシーンに対して本当に大事に命を吹き込むかのように、声をちゃんと入れていかなければいけないな、という事を感じました」という松下が演じるクリスティーンは、ストレンジとの場面が多いが「“どこかツンデレだけど放っておけない魅力”があるドクター・ストレンジ。自信家で、ちょっと自意識過剰なところは私もすごく好きなんです」と語った。『ドクター・ストレンジ』1月27日(金) 全国ロードショー
2016年11月16日女優の松下奈緒と樋口可南子が、マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』(2017年1月27日)で吹き替え声優に初挑戦することが15日、明らかになった。11月4日に公開された全米で2週連続1位を獲得した本作は、傲慢な天才的な外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を損なわれ、全てをうしなったスティーヴン・ストレンジが、魔術の力と出会い、壮絶な修行と強大な敵との死闘を経てドクター・ストレンジへと生まれ変わる様を描いた作品。主人公ドクター・ストレンジをベネディクト・カンバーバッチが演じる。このたび、松下と樋口の声優参加が決定。上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジが唯一心を許す元恋人、女医のクリスティーンを松下が、交通事故で外科医としての道を断たれたドクター・ストレンジを「魔術」の師として導くエンシェント・ワンを樋口が、それぞれ演じる。松下は、初の吹き替えは「難しいことだらけでした」と振り返り、「普段、日本語吹き替え版の映画を観ているのと、いざ自分でやってみるのでは全然違っていて、ひとつひとつのシーンに対して本当に大事に命を吹き込むかのように、声をちゃんと入れていかなければいけないな、という事を感じました」と説明。主人公のドクター・ストレンジについても、「自信家で、ちょっと自意識過剰なところは私もすごく好きなんです。でも、そういう人が『実はすごく動物好き』とか『枕が変わったら寝られない』とか、『あ、こういう人でもそういう一面があるんだなぁ』って思ってキュンとしますね」とコメントしている。樋口は、「エンシェント・ワンは設定自体がもう数百歳という理解できない!という設定な上、魔術を使う設定」「演じるティルダ・スウィントンさんのお芝居も抑えたお芝居で、魔術が使えるからといってすごく大げさなお芝居があるわけではなくて、淡々と時々笑みを浮かべながら静かにお芝居をするという…そういうお芝居は本当に難しくて」などと演じる難しさを告白。「私も剃髪したことがある!」「私も腕を組む癖がある」とエンシェント・ワンとの共通点も明かした。また、主役のドクター・ストレンジ役には、『SHERLOCK(シャーロック)』をはじめ、多くの作品でカンバーバッチの吹き替えを担当している三上哲。そして、ドクター・ストレンジの兄弟子で、共に闇の魔術との戦いに挑むモルド役は、数多くの人気キャラクターを演じている小野大輔に決定した。(C)2016MARVEL
2016年11月16日今注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回登場してくれたのは、女優として活躍する田原可南子さんです。***2011年に「ミスマガジン」準グランプリを受賞しデビュー。学業を終えた今年から、本格的に芸能活動を開始。「出欠や課題にすごく厳しい大学でした。勉強から解放されて、今はいろんなことに挑戦したい気分。ジムに通ったり料理に凝ったり、日々をフルに楽しんでいます。仕事は、演技以外にも幅を広げていきたい。最近、初のファッション撮影を経験しました」父親はなんと、田原俊彦さん。家でもハイテンション?「はい。反面教師で私も妹も冷静(笑)。反抗期もなく、ずっと仲良しです!」◇たはら・かなこ1994年生まれ。『悪の教典』『MARS~ただ、君を愛してる~』などの作品に出演。『アップデート大学』(テレ朝系)準レギュラー。公式ブログlineblog.me/taharakanako/◇料理熱が高まりすぎてタッパーを大量買い。実家暮らしなので、週に3~4回は家族のためにごはんを作っています!◇いろいろ試して行き着いたのがコレ。洗顔系は『シャネル』、保湿系は『ラ ロッシュ ポゼ』がマイベスト。◇話題のコラボアイテムを早速ゲットしました。『A.P.C.』×『Outdoor Voices』のジムウェアはシックなデザインが◎。※『anan』2016年10月19日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年10月12日小説家・樋口一葉(1872~1896)の井上ひさし評伝劇『頭痛肩こり樋口一葉』が、8月5日に開幕した。舞台『頭痛肩こり樋口一葉』チケット情報1984年の初演以来、上演回数は755回を数える井上の名戯曲を、今回は樋口一葉没後120年記念として上演。樋口一葉を永作博美が演じ、一葉を取り巻く女性たちとして三田和代、熊谷真実、愛華みれ、深谷美歩、若村麻由美が2013年に続いて出演する。5000円札にまでなった偉大な小説家・樋口一葉だが、道のりは真っ直ぐではなかった。舞台で描かれるのは、父や兄に先立たれ、樋口家の戸主となり、小説で身をたてる以外に道はないと奮闘する一葉19歳から24歳の死後2年まで。盆の樋口家の様子を通してみせていく。「♪ぼんぼん盆の16日に地獄の釜の蓋があく」と、軽快な歌で幕が開いた。6人の女性がお盆のたびに樋口家に集い、近況を報告であーだこーだと笑って泣いて、不幸もあれど毎年賑やか。舞台の上では、幽霊役の若村がワイヤーで吊られているかのようにスーッと動き、三田や愛華は下ネタで大笑い。以前、永作が本作について「女は生きてても死んでも元気」と話したが、本当に観ているだけで元気が出てくる賑やかさで楽しい。しかし、三田演じる一葉の母は明るく社交的だが「世が世であれば」「まさかこんな時代になるとは」という言葉を度々口にし、過ぎ去った時代への無意識な執着が、娘の恋を妨げ、借金を増やしてしまう。熊谷演じる小学校の先生も、愛華演じる“世が世ならお姫様”も、夫により身分を落とすが、そこに抵抗する術がない。そんな時代の話なのだ。永作演じる一葉も、戸主として、貧しさに苦しみ、恋を捨て、家族のために七転八倒している。盆にその愚痴を話す様には愛らしさがあり、話を聞く女性たちも明るく受け流す。だが、ふと一葉が舞台上に一人になると、そのたびに突然ポカッと暗闇が開いたように世の中への憤りや絶望が見えるのだ。その暗闇がこの作品をただの楽しい作品にはせず、“それでもたくましく生きる美しさ”を感じさせてくれる。深谷のみせるラストシーンは本当に美しく、もともとは井上ひさしが「女性が活躍する時代のために」と書き下ろした戯曲だそうだが、今の時代、すべての人に届く作品だと感じた。8月25日(木)まで東京・シアタークリエにて。9月に兵庫、新潟、宮城、山形、滋賀、長崎、愛知で上演。取材・文:中川實穗
2016年08月10日井上ひさしの傑作戯曲『頭痛肩こり樋口一葉』(東宝・こまつ座提携特別公演)が、新たに永作博美を主演に迎え今夏、上演される。5月25日、永作をはじめ出演者が舞台扮装姿で登壇した製作発表会見が行われた。舞台『頭痛肩こり樋口一葉』チケット情報『たけくらべ』『大つごもり』等の作品を残し、24歳の若さで亡くなった女流作家・樋口一葉。本作は男性中心だった明治という時代に、貧しさに苦しみ、恋を捨て、一家の主として筆一本で母と妹を守った一葉と、彼女をとりまく女性たちのたくましい姿を、井上ならではのユニークな視線で描いた評伝劇だ。井上の娘である井上麻矢こまつ座代表は「こまつ座にとっては、1984年の旗揚げ作品であり、その後何回も再演を重ねている大切な作品です。今回もこれ以上ないほど素敵な女優陣が集まった。女性のみならず、男性にも見ていただいて、生きる勇気を受け取ってほしい」と話す。永作のほか、三田和代、熊谷真実、愛華みれ、深谷美歩、若村麻由美は2013年公演に続いての出演となるが、「今日、楽屋で初めて皆さんとお会いしましたが、皆さん本当にずっと喋っている(笑)。賑やかでびっくりしました。私は新入りとして参加しますが、安心して楽しくできそう」と永作。一葉と言えば五千円札でもおなじみだが「(この作品が決まってから)五千円札は使いたくなくなりました(笑)。身近に感じてしまって…。最近、財布の中に五千円札がたまりがちです。でも一葉の人生をぞごんじない方も多いので、彼女が右往左往しながら必死に生きる姿を感じて欲しい」とも語った。なお会見では、一葉の母・多喜役の三田が今年芸能生活50周年を迎えたことを、共演者が祝うサプライズも。ケーキと花束を贈られた三田は、喜びつつ「気がついたら50年経っていました(笑)。とにかく井上ひさし先生に出会えたことが私の中で大きな宝。そして長く所属した劇団(四季)を離れて初めて出た舞台が、(樋口一葉の原作で)蜷川幸雄さん演出の『にごり江』でした。井上先生とも一葉とも、長い付き合いです」と、本作との縁を語り、「まだ舞台に立てていることを、本当に嬉しく思います」と感謝の言葉を話していた。公演は8月5日(金)から25日(木)まで、東京・シアタークリエにて。チケットは6月4日(土)に一般発売を開始する。東京公演ののち、9月に兵庫、新潟、宮城、山形、滋賀、長崎、愛知でも上演される。
2016年05月26日2016年4月より放送開始予定のTVアニメ『文豪ストレイドッグス』より、梶井基次郎(cv. 羽多野渉)、樋口一葉(cv. 瀬戸麻沙美)、泉鏡花(cv. 諸星すみれ)のキャラクターアニメ立ち絵ビジュアルが公開された。○TVアニメ『文豪ストレイドッグス』登場キャラクター紹介■梶井基次郎 (cv. 羽多野渉) 能力名:檸檬爆弾(レモネード)ポート・マフィアの構成員。丸善ビル爆破事件で指名手配されている爆弾魔。「死」を「究極の科学」と豪語する狂科学者である。■樋口一葉 (cv. 瀬戸麻沙美)利発で、パンツスタイルの美しい女性。ポート・マフィアの首領直轄の遊撃隊に属し、武闘組織「黒蜥蜴」を動かす権限を持つ。上司である芥川を「先輩」と呼び、慕っている。■泉鏡花 (cv. 諸星すみれ) 能力名:夜叉白雪おとなしい和装の少女。だが、その正体はポート・マフィアの構成員。殺戮の異能を持ち、組織に拾われて暗殺者として育てられた。なお、12月25日には中原中也のビジュアルが公開予定となっている。○「Anime Japan 2016」内にて『文豪ストレイドッグス』のスペシャルステージが決定2016年3月26日(土)、27日(日)に東京ビッグサイトにて開催される「Anime Japan 2016」のイベント会場内にて、『文豪ストレイドッグス』のステージイベントが決定。開催日は27日(日)で、中島敦役の上村祐翔や太宰治役の宮野真守らが出演予定となっている。ステージ観覧などの詳細は、「AnimeJapan2016」公式サイトをチェックしてほしい。○『文豪ストレイドッグス』×「FITS」のコラボフレグランスが12月22日より世界最速先行受注開始『文豪ストレイドッグス』×「FITS」の完全限定生産コラボフレグランスが12月22日(火)よりAmazonにて世界最速受注を開始しているので、こちらも注目しておきたい。■コラボフレグランス第1弾「中島敦」フレッシュなグリーンアップルとペア、キウイがみずみずしく、ミドルの花々が広がる華やかで柔らかいフルーティー調の香り。それと同時に中島敦のようなしっかりとした骨格も併せ持ち、お人好しで優しくも、意志を感じる一面を表現した香り。■コラボフレグランス第1弾「太宰治」アップルやレモンがはじけ、トップノートからは明るい印象を受けるが、次第に落ち着きある甘さが広がり、ラストの印象を残したままいつの間にか消えている。太宰治のようなつかみどころのないミステリアスな一面を表現した香り。(C)2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
2015年12月22日女優の樋口可南子(56)が、ベルギーで開催された「第40回ブリュッセル国際映画祭」で、"最優秀女優賞(Prix de la meilleure ACTRICE)"を受賞した。ブリュッセル国際映画祭は1976年に創設された。これまではインディペンデント映画を中心に上映する映画祭として知られたが、40回目となる2015年からはチームやテーマを一新。規模が拡大され、17日のオープニングには、先のパリ同時多発テロの影響を受けて厳戒態勢となっていた中、劇場・Grand Eldoradoに600人以上もの観客が集まった。同映画祭には、樋口が佐藤浩市と夫婦役で共演した映画『愛を積むひと』(公開中)がコンペティション部門に出品された。メガホンを取った朝原雄三監督の作品で同部門に出品されたのは本作が初。さらに、今年唯一のコンペティション部門に選ばれた日本映画ともなった。最優秀女優賞を受けた理由としては、樋口演じる良子の全てを許して包み込む演技が素晴らしかったこと、テーマが人間関係の構成を使って表現されていたこと、監督の演出の繊細さ、希望があるメッセージ性など。なお会期中はテロの余波から、渡航の最高警戒レベル4に引き上げられていたが、上映および授賞式には、日本からプロデューサーの1人が出席した。21日に予定されていたクロージングセレモニーは中止。関係者のみの夕食会の場で、各賞の発表と授与式が行われた。樋口は、「思いがけない受賞に、ただただ驚いています」「この心優しい映画が海外へ渡ってくれたことが本当にうれしい」としながらも、当日を「受賞の喜びと同時に警戒厳しい国からプロデューサーが無事に帰国してくれることを祈った一日でした」とも回顧。「ベルギーからプロデューサーがトロフィーを抱えた写真が届いて初めて知りました」とも明かしつつ、ねぎらいの気持ちも強いようで「今は、スタッフと一緒にお祝いしたい気持ちでいっぱい」と話す。一方の朝原監督は「難しい役をためらいやおじけを振り払って演じてくれた勇気が、結果として演技を超えた存在感をもって登場人物として映画に実を結びました」とし、樋口に対して「これからも時々で構いません、その芯の通った凛とした姿をスクリーンに現してください」と大きな期待を寄せた。また、樋口同様に海を越えて評価されたことにも感動。「ややこしい政治情勢のただ中にあるブリュッセルで寛容をテーマにしたこの映画が上映されたことに深い感慨を覚えます」と語った。『愛を積むひと』は、長年連れ添ってきた夫婦が連れ合いを亡くした時、どのように立ち直り、一歩前に進んでいくのか、お互いを思いやる夫婦の絆を描く。(C)2015「愛を積むひと」製作委員会
2015年11月26日全米感涙のベストセラーであるエドワード・ムーニー・Jr著の「石を積む人」を、朝原雄三監督が映画化した『愛を積むひと』。このほど本作が出品された第40回ブリュッセル国際映画祭のコンペティション部門にて樋口可南子が最優秀女優賞を受賞したことが明らかとなった。東京下町の工場をたたみ、北海道に移住することにした篤史(佐藤浩市)と良子(樋口さん)の夫婦。かつて外国人が住んでいたという瀟洒な家を手に入れたふたりは、良子は野菜やガーデン作り、篤史は良子の長年の憧れでもあった家の周りの石塀を作るなど、ささやかながらも豊かな生活を満喫していた。だが、ある日、心臓に持病を抱えていた良子が倒れてしまう…。突然訪れた良子の最期。 悲しみにくれる篤史のもとに、ある日、良子からの手紙が届いた。自分の死期を悟った良子が、篤史のこれからを案じ、たくさんの篤史宛ての手紙を、ふたりの家に隠していたのだ――。11月17日~21日(現地時間)の期間で開催されたブリュッセル国際映画祭。佐藤浩市と樋口さんが第二の人生を歩む夫婦を演じ、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊らが豪華俳優陣が出演する本作が出品された外国映画コンペティション部門には、国境のない国際的なセレクション(フランス、日本、フィリピン、アルジェリア、イスラエル、イタリア、モロッコ)と多様性に富み、ベネルクス、或いは欧州でのプレミア上映作品が揃った中での受賞となった。これまで同映画祭で日本映画が上映されたことはなく、『愛を積むひと』はブリュッセル映画祭初、かつ今年唯一のコンペティション部門で選ばれた日本映画となる。11月中旬のパリ同時多発テロの余波を受け、本映画祭会期中に開催地・ブリュッセルでは最高警戒レベル4に引き上げられたが、コンペティション部門への上映並び授賞式には日本からプロデューサー1名が出席した。樋口さん演じる良子の、全てを許し包み込む演技が素晴らしかったことが評価され、見事主演女優賞を受賞した樋口さん。プロデューサーがトロフィーを抱えた写真がベルギーから届き、初めて自身の受賞を知ったそうで「思いがけない大きな受賞に、ただただ驚いています」とコメント。さらに「この心優しい映画が海外へ渡ってくれたことが本当に嬉しいです。いまは、スタッフと一緒にお祝いしたい気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。また朝原監督は今回の受賞結果を受け、「むずかしい役をためらいや怖気を振り払って演じてくださった樋口さんの勇気が、結果として演技を超えた存在感を持って登場人物として映画に実を結びました。これからも時々でかまいません、その芯の通った凛とした姿をスクリーンに現わしてください」と最大級の賛辞を送った。『愛を積むひと』Blu-ray&DVDは発売中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年11月25日第67回カンヌ国際映画祭でカンヌ国際映画祭「パルム・ドール」を受賞したヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督作『雪の轍(わだち)』を始め、いま、“夫婦のさまざまな愛の形”について描かれた映画が続々と公開中だ。『雪の轍』は、カッパドキアの洞窟ホテルを舞台に、いまは裕福なホテルのオーナーとして暮らす元舞台俳優と、歳の離れた若く美しい妻、そして妹との愛憎など、一組の夫婦の葛藤を軸に人間の内面の深部を描く濃密な会話劇。表面的には歳の離れた仲睦まじい夫婦。だが、ありあまる富と時間を持て余す傲慢な夫・アイドゥン、そして、世間も知らず、夫に頼りながら生きていく自分に次第に鬱屈した思いが募っていく妻・ニハルは、冬の訪れとともに、お互い秘めていた心の内が浮き彫りになり、ストレートな言葉で感情をぶつけ合う。それまで自覚のなかったお互いの気取りや、偽善心が見えたとき、夫婦は新しい一歩を踏み出せるのか…。文豪・チェーホフの作品をモチーフに、夫婦との関係性、さらに“人間であること”をカッパドキアの景観と圧倒的な映像美と共に考えさせる本作。ほかにも、今年は、映画を通じて夫婦の関係性を見直すきっかけになりそうな作品がめじろ押しだ。胸を打たれる夫婦と家族のカタチジュリアン・ムーア主演の『アリスのままで』は、若年性アルツハイマー病と診断された50歳の言語学者の苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描く。アリスは記憶や知識が日々薄れていく中、以前、自らパソコンに残したビデオメッセージを発見し、自分が自分でいられるために、画面の中の自分が語ることを実行しようとする。変わりゆく妻を見守り支えながらも、悲しみに暮れる夫の姿と、母を支える子どもたちが印象的に描かれている。また、マリオン・コティヤール主演の『サンドラの週末』は、上司から解雇を言い渡された女性が、自身の解雇撤回のため奮闘する姿を描くヒューマンドラマ。体調が思わしくなく休職していたサンドラは、復帰のめどが立った矢先の金曜日、従業員のボーナス支給のためにと解雇を通告される。サンドラのためボーナス返上を受け入れる同僚が半分以上になれば、解雇を回避できると聞いた彼女は、その週末、月曜日の投票に向け同僚たちの説得のため奔走するが…。弱気になりがちなサンドラを、常に隣で支え励ます夫と、次第に自信を取り戻していく彼女の姿が胸を打つ。失ってはじめて気づく…夫婦の強い絆『愛を積むひと』は、北海道で第2の人生を送る熟年夫婦の愛と絆を映し出す。主人公篤史(佐藤浩市)は東京の下町で営んでいた工場を閉鎖し、残りの人生を北海道で過ごそうと決意した矢先、妻・良子(樋口可南子)が持病を悪化させて他界してしまう。妻を失い深い悲しみに沈む夫だったが、新たな人々や娘との再会を経て、前を向く姿を感動的に描く。『夫婦フーフー日記』は、結婚、妊娠直後の妻に悪性腫瘍が見つかった夫婦の、育児と闘病生活をつづる実在のブログから生まれた「がんフーフー日記」の実写映画化。育児と仕事に孤軍奮闘する夫(佐々木蔵之介)の前に死んだはずの妻(永作博美)が現れ、2人で共に歩んできた日々に思いをめぐらせる。伝えられなかったそれぞれの思いを見つけ、少しずつ現実を受け入れていく夫の姿を、映画ならではのストーリーで描く。本当は知らなかった…窮地に陥って見えてくる夫婦のカタチカンヌ国際映画祭「ある視点」部門「審査員賞」を受賞した『フレンチアルプスで起きたこと』は、フランスのスキーリゾートに休暇で訪れたスウェーデン人一家が経験する家族の危機を描く人間ドラマ。一家が山際のテラスでランチを食べていると、突如ごう音が鳴り響き、目の前の斜面で雪崩が発生。大事には至らず家族は無事だったが、夫が取った行動は妻と子どもたちの反感を買い、頼れる理想のパパ像も崩れ去って、家族はバラバラに。窮地に陥って初めて見えてくる夫婦の関係性には、戦慄が走る!?『サイの季節』は、実在するクルド系イラン人の詩人サデッグ・キャマンガールをモデルに、イスラム革命によって引き裂かれた夫婦の苦難の道のりを描いた社会派ドラマ。イスラム革命中、詩人サヘルはいわれなき罪で投獄され、30年後にようやく釈放される。彼の妻(モニカ・ベルッチ)はサヘルの釈放を切望していたが、夫はすでに刑務所内で死んだという悪意ある嘘を信じ込まされていた。30年という長い年月を前に立ちすくむ夫婦の悲劇に、言葉を失うしかない!?夫婦って、いったい何?さまざまに描かれる夫婦の愛と絆のカタチから、思いを巡らせてみては。『雪の轍』は角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会夫婦フーフー日記 2015年5月30日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015川崎フーフ・小学館/「夫婦フーフー日記」製作委員会雪の轍(わだち) 2015年6月27日より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2014 Zeyno Film Memento Films Production Bredok Film Production Arte France Cinéma NBC Filmアリスのままで 2015年6月27日より 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開(C) 2014 BSM Studio. All Rights Reserved.www.alice-movie.com
2015年07月16日映画『愛を積むひと』のヒット記念イベントが6日、東京・新宿ピカデリーで行われ、中尾彬&池波志乃夫妻、元木大介&大神いずみ夫妻、南明奈がゲスト登場した。全国公開中の本作は、ある夫婦の絆を中心に、人々の交流を描く感動作。妻・良子(樋口可南子)に先立たれた篤史(佐藤浩市)は、亡き妻から届く手紙をきっかけに、周囲の人生に関わっていく――というストーリー。鑑賞後に登場した中尾は、「出てくる人が良い人ばっかり。俺はビートたけしの映画にしか出ないから」と笑いを誘いつつ、「こういう映画は苦手だけど、心が洗われました」としみじみ。結婚38年目になる中尾夫妻だが、池波が、「家では、洗濯機の回し方も掃除機のかけ方も知らないんですよ」と暴露すると、中尾は、「(先立たれたら)困りますね~。俺はお墓を作ってるから、先に逝くつもり。パンツがどこにあるかも分からないし」と苦笑いしていた。また、よゐこ・濱口優と交際中の南は、"未来の花嫁"候補として出席。「いつかは結婚したいので、良子さんみたいにしっかりした奥さんになりたい」と笑顔を見せ、理想の夫婦像について、「お互い成長し合える夫婦」とキッパリ。中尾から、「今、上手くいってんだ?」と突っ込まれ、「はい! おかげ様で」と順調アピールするも、報道陣の結婚質問には、「それは正直分からない。お互いがちゃんと(結婚を)考えた時にと思ってます。焦らずに歩みたい。待っていてください」と慎重な態度を見せていた。
2015年07月07日2015年6月20日、21日の全国映画動員ランキングは、劇場版アニメーション『ラブライブ!The School Idol Movie』(全国121館)が先週に引き続き首位を守った。2位はシリーズ30年ぶりとなる新作『マッドマックス怒りのデス・ロード』(全国341館)が初登場で入り、3位は『海街diary』(全国323館)になった。その他の写真『マッドマックス…』は、メル・ギブソンの出世作となったアクション・シリーズを、ジョージ・ミラー監督が再びメガホンを執って映画化。『ダークナイト ライジング』のトム・ハーディがギブソンの跡を継いで主人公を熱演し、近未来の荒廃した大地を行く天才ドライバーにしてタフガイ、マックスの新たな死闘が描かれる。その他、今週は佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役で共演したヒューマンドラマ『愛を積むひと』(全国244館)が6位に、シリーズ最終章となる平愛梨主演の『呪怨 -ザ・ファイナル-』(全国144館)が7位に、『攻殻機動隊 新劇場版』(全国107館)が9位にそれぞれ初登場で入っている。『ラブライブ!The School Idol Movie』公開中
2015年06月22日映画『愛を積むひと』が6月20日(土)に公開を迎え、佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督が舞台挨拶に登壇。サプライズで佐藤さん宛てに奥さんがしたためた手紙を樋口さんが読み上げ、佐藤さんは涙を見せた。突然の妻の死に悲嘆する男の元に届いた亡き妻からの手紙。それが男と周囲の人々を少しずつ結び付けていくさまを北海道の雄大な自然を背景に描き出す。佐藤さんは初回上映を観終えたばかりの観客に「映画の中にではなく、ご覧いただいたみなさまひとりひとりの中に答えがある映画だと思います。かわいがってやってください」と呼びかける。樋口さんは、この作品に参加して「急に死んでしまうかもしれない、と初めて意識しましたし、夫(※コピーライターの糸井重里氏)がおりますが、どちらかが先に逝ってしまうということを考えさせられました」と語った。夫婦を演じた互いについて尋ねられると、佐藤さんは「撮影中はあまり話さなかったんですが、プロモーションで喋る機会に恵まれ、初めて樋口可南子さんを知る思いでした。同じ思いでお客さんの前に立っているこの日が来て幸せです」と笑顔。樋口さんは、佐藤さんの取材やプロモーションでの様子について「とても一生懸命に宣伝されるんです。私たちもベテランの域に入ってますが(笑)、背中を見ていて初々しいんです。そうさせてくれたのはこの作品のおかげ。佐藤さんが小技ではないお芝居を見せてくれたので、ついていくだけでした」と佐藤さんへの全幅の信頼を口にする。樋口さんはさらに佐藤さんについて「奥様のことをこの人は愛してるんだなと感じました」と語ったが、その奥さんがしたためた佐藤さん宛ての手紙がサプライズで届き、樋口さんが壇上で読み上げた。最初は、樋口さんから手紙を奪おうとしていた佐藤さんだが、観念して妻の言葉に耳を傾ける。結婚当初、体が丈夫でなく「自分が死んだら、保険金で、好きな映画を作ってね」と伝えたエピソード。しかし、いまは「役者の仕事しかできない浩市さん。あなたを残して旅たつ事は、家族は勿論、事務所のマネージャーさん、映画関係者の皆様に、とてつもないご迷惑をおかけする事になり、それを思うととても、先に逝くことなど出来ません」と考えていること。さらに23年前に佐藤さんが奥さん宛てに送った手紙に書かれていた「僕は一生あなたの味方です」という言葉をいまも忘れずにいることなど、奥さんの思いを樋口さんが声を詰まらせながら読み上げると、佐藤さんの目にも涙が…。「浩市さん、私は浩市さんを1人にしないように、浩市さんよりも1日でも長く生きる事を、約束します」という最後の一文が読み上げられると、劇場には温かい拍手がわき起こった。佐藤さんは、目を真っ赤にしつつ「暑いから汗かいちゃって…」と定番すぎる言い訳。樋口さんに対しても「可南子さんが泣くことないでしょ(笑)!」とツッコみつつ「ありがたいものだと思ってます」と照れくさそうに感謝の思いを口にした。人前での涙がよほど恥ずかしかったのか「まさか、こんな姑息なことを宣伝部が考えているとは思いもよらず、不覚でした」とサプライズを企画した宣伝部への恨み節を口にし、会場は笑いに包まれた。『愛を積むひと』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年06月20日佐藤浩市と樋口可南子演じる熟年夫婦の愛ときずなを描いた感動作『愛を積むひと』(朝原雄三監督)で、若手実力派の筆頭である野村周平と杉咲花が恋人役に挑んだ。日本を代表する先輩俳優と共演し、その“背中”を見つめた二人が受け取ったものとは?「長年、俳優として現場に立ち続けている浩市さんの“現場での居方”や、周囲への気の配り方はとても勉強になりました。若い頃の思い出話や、『それに比べて、いまはやりづらい世の中になった』なんてことも話してくださった。何より『お前ももっと自由になればいい』という言葉をいただき、胸に残っていますね」(野村さん)「樋口さんはすごく明るい方で、現場では常に笑い声が聞こえていました。周りを気づかい、現場をいい雰囲気にしてくださる姿に、すごいなと圧倒されました。私にも気さくに声をかけてくださり、難しい役柄に悩む私の緊張を解してくれました」(杉咲さん)映画の主人公は有意義な老後を求めて、北海道に移住した熟年夫婦の篤史(佐藤さん)と良子(樋口さん)。いざ新天地での生活が始まると、仕事人間だった篤史は時間を持て余すばかり。そんな夫を見かねて、良子は家の周りの石塀づくりを頼むが、ほどなくして心臓病が悪化し、帰らぬ人となってしまう…。野村さんと杉咲さんは、地元・北海道で生まれ育った中学時代の同級生で、恋人同士の徹と紗英を演じている。一見、若く初々しいカップルだが、胸の内に悩みや葛藤を抱えており、ふたりの存在は少なからず、夫婦の行く末に影響を与えることになる。杉咲さんは「正直、男女の距離感…みたいなものが分からなくて」と恋人役に戸惑いがあったのだとか。そんな杉咲さんに助け舟を出したのが、誰あろう野村さん!「私自身、人見知りで『どうしよう』と思っていたら、野村くんが話しかけてくれて嬉しかったですね。実は野村くんも、あまり自分から話しかけるタイプじゃないそうなので、気を使わせてしまったのかなって。あのときは、ありがとうございました!」(杉咲さん)一方、野村さんは「いやあ、そんな…」と思わず照れ笑い。「やっぱり、お互いに仲が良くないと、抱きしめたり、抱きしめられたりといったシーンは難しいし、ケンカだってやりづらい。まずは自分の“ありったけ”を見せて、自然に会話や食事をしようと。準備や打ち合わせという言葉はイヤですし、普通に接することを心がけていました」(野村さん)。徹と紗英の“恋の躍動”が、主人公の熟年夫婦との絶妙なコントラストを織りなす。物語の舞台となるのは、「日本で最も美しい村」連合第1号に認定された北海道美瑛町。雄大で色鮮やかな情景は、人々のドラマを映し出すキャンバスとなった。四季の移ろいに佇む姿を捉えるため、二人は定期的に現地に足を運び、撮影に臨んだ。出演作が途切れない売れっ子だけに、東京に戻れば、別の作品の撮影が控えているという状況だった。「僕はこの映画と並行して、『若者たち2014』というドラマに出演していました。こちらは毎日電車で通って、スタジオに閉じこもり、家に帰るともう深夜…そんな毎日でした。映画とドラマではペースも違うので、正直疲労はたまります。そんなとき、北海道に“戻る”と癒されましたね。オープンセットの解放感はもちろん、余計な情報も入ってこないし、陽が落ちれば撮影はおしまい。とても贅沢な思いをさせてもらいました」(野村さん)同時期に『トイレのピエタ』(松永大司監督)の撮影に臨んでいた杉咲さん。「撮影が終わっても、(同作で演じた)真衣という女の子を1か月くらい引きずっていて、どう自分を取り戻したらいいのかわからなくなっていたんです。でも、北海道に“戻る”と『あっ、私は大丈夫だ』って自然と思える自分がいて…」。無意識に“戻る”という言葉を選ぶ二人にとって、いかに北海道の大地が癒しになっていたか想像に難くない。そんな二人の目に、主人公である篤史と良子という夫婦像がどのように映っているのだろうか?「台本を読んだときから、とても愛があふれた物語だと思いました。うまく言葉にできませんが、あの夫婦の姿はとってもいいなって感じるんです。人はいろんな出会いを通して、変わっていく。でも、変わらない思いがある…。それは映画を通して、僕ら世代が受け継がなければいけない。ぜひ若い人にも見てもらって、夫婦愛はもちろん、恋愛や友情も含めて大切なものを考えてもらえれば嬉しいです」(野村さん)「オーディションの段階で台本を読み、『絶対に出演したい』と思った作品です。それはきっと、お互いを信じ合える夫婦像に、すごく惹かれたからなんです。良子さんは自分の死期が近いのに、それを篤史さんには伝えないですよね。『私がいなくても大丈夫』と信じなければ、絶対できないですよね。年齢的に夫婦の信頼関係は、想像できないことも多いですが、信じ切れる相手に出会える素晴らしさを感じます」(杉咲さん)。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年06月18日北海道を舞台に夫婦愛を描く感動作『愛を積むひと』の“新婚さん限定試写会”が6月8日(月)、都内で行われ、本作で初の夫婦役に挑んだ佐藤浩市と樋口可南子が出席。駆けつけた新婚80組を前に、長年連れ添う夫婦にまつわる“現実”を突きつけた。主人公は有意義な老後を求めて、北海道に移住した熟年夫婦の篤史(佐藤さん)と良子(樋口さん)。自然を相手にガーデニングや野菜作りに励む良子とは対照的に、仕事一筋だった篤史は時間を持て余す日々。そんな夫を見かねて、良子は家の周りの石塀づくりを頼むが、ほどなくして良子の心臓病が悪化し、帰らぬ人となってしまう・・・。実は良子は生前、夫に内緒で手紙を残していた。事前のアンケート調査の結果、いまどきの新婚夫婦が「両親のような夫婦」「友だちのような夫婦」「いつまでも手をつないでいられる夫婦」を目指していると知ると、「そうなりゃ、いいよね…。実際には言いたいことを飲み込んで、(角が立たないように)変換しなくちゃいけなくなる」(佐藤さん)、「相手のことをわかっているつもりでも、わかっていないことが多い」(樋口さん)と自身の経験を踏まえて(!?)、持論を展開した。それでも「普段、隣にいるのが当たり前のように思ってしまうが、実際にはそうじゃない。お互いに努力が必要」(佐藤さん)、「そうですね。歳をとるとお互い、いろんな顔が見えてくるし、ときには別々に好きなことに没頭するのも大切」(樋口さん)と夫婦円満の秘けつも伝授していた。イベントには共演する野村周平と杉咲花が出席。劇中では恋人同士を演じており、「男女の距離感というものがよくわからないでいたら、野村くんが気を使って、話しかけてくださった」(杉咲さん)、「そんなこと言われると、背中がかゆくなるますね…」(野村さん)と初々しいやりとりを披露していた。『愛を積むひと』は6月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年06月09日6月20日公開の映画『愛を積むひと』の新婚さん限定試写会が8日、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、佐藤浩市、樋口可南子、野村周平、杉咲花が出席した。"日本で最も美しい村"と呼ばれる北海道の美瑛を舞台に、佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役初共演を果たした本作は、長年連れ添ってきた夫婦が連れ合いを亡くした時、どのように立ち直り、一歩前に進んでいくのか、お互いを思いやる夫婦の絆を感動的に描く。公開を間近に控えたこの日は、新婚ホヤホヤのカップルを招待しての試写会が行われ、試写会後にキャスト陣のトークショー。新婚カップルよりも人生の先輩でもある佐藤は「当たり前のようにパートナーがいますが、隣の人が当たり前にいてくれる訳ではありません。この作品を見て努力しなくてはいけないことを感じてくれたらうれしいし、50歳を過ぎるとそう感じます」と重みのある言葉を述べ、樋口も「女の人は生活の場が仕事場。生活を守っている内に母親のような存在になり、時には色んな顔が出てきて面白いです。夫婦って長年いるといいもんだと思いますね」としみじみと語った。トークショー中にはこの日参加した新婚カップルのアンケートを発表するコーナーもあり、「理想な夫婦像は?」というアンケートに「いつまでも手をつないで出掛ける夫婦」が1位にランクイン。それを聞いた佐藤は「そうなりゃいいよね」と理想と現実がかけ離れていると言わんばかりで、樋口も「遠い感じがしますね(笑)。何か新鮮です…」とコメント。続いて新婚カップルに佐藤が「人間だからエゴが出てくる。それを飲み込んで変換して違う言葉を言ってあげることが大事ですよ。毒ばかり言っているといずれ嫌われちゃいますよ」とアドバイスを送っていた。映画『愛を積むひと』は、6月20日より全国公開。
2015年06月09日5月31日(日)、佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役として初めて共演を果たした『愛を積むひと』のロケ地である北海道・美瑛町に、佐藤さん、樋口さん、朝原雄三監督が再訪。記念セレモニーおよび舞台挨拶つき町民限定試写会が行われた。第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史と良子は、かつて外国人が暮らしていた家で暮らし始める。良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼んだが、以前から患っていた心臓の病を悪化させて、この世を去ってしまう。悲しみにくれる篤史のもとに、ある日良子より手紙が届いた。驚く篤史。そして、次々と見つかる手紙に導かれるように、篤史は周囲の人々の人生に関わっていく。そして長年疎遠となっていた娘、聡子と再会し…。「日本で最も美しい村」と称される北海道・美瑛町を舞台に撮影が行われた本作。記念セレモニーでは、佐藤さん、樋口さん、朝原監督が劇中で二人が暮らす家に再訪。イベントでは、劇中で良子(樋口さん)の思いを聞き入れて篤史(佐藤さん)が積み上げた石塀に、この日のために用意された“ハート型に作られた石”がはめ込まれ、夫婦の絆の象徴としての“愛の石塀”が完成された。その後、佐藤さん、樋口さん、朝原監督の3人は、美瑛町町民センターで実施された美瑛町民のための特別試写会の舞台挨拶に登場。映画を観終わった直後には、美瑛町民430名で超満席となった場内からは割れんばかりの大きな拍手が沸き起こった。劇中の白髪とはうってかわって黒髪で登場した佐藤さんは「劇中とはちょっと見た目が変わりましたが…」と笑いを交えて挨拶。続いて樋口さんが、「この映画のために家を一軒建てていただき、本当に贅沢な撮影ができたことを感謝しています」と町民へ改めて感謝の気持ちを伝えた。一方の朝原監督はその十勝岳をロケハンで登頂し、本当にキツかった思い出を披露。「撮影で佐藤さんにも本当に登らせようとしたけれど、『俺は嫌だ』とはっきり断られた(笑)」とのエピソードで会場に笑いを誘っていた。美瑛町を代表して、浜田哲町長が3人へ「丘のまち美瑛を舞台に素晴らしい作品を作ってくださって心からお礼を申し上げます」と感謝の言葉が述べられ、ついで町民から美瑛の特産品である「アスパラガス」が贈呈。樋口さんは大のアスパラ好きのようで、「昨日も一昨日もいただきました!」と喜んでいた。『愛を積むひと』は6月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年06月01日ソフトバンクモバイルのCMでもお馴染みのお母さん、樋口可南子が出演する『愛を積むひと』(6月20日公開)、さらに、“ザ・昭和の母”ともいえる存在感の『おかあさんの木』(6月6日公開)の鈴木京香など、映画の中にはその優しさ・強さに感謝したくなるお母さんたちがたくさん。本日5月10日の「母の日」に、そんな愛情たっぷりの素敵なお母さんたちに迫った。●もんぺに割烹着の鈴木京香、7人の子どもたちと戦争を描く『おかあさんの木』突然始まった戦争により、貧しいながらも懸命に育て上げた7人の子どもたちを次々と兵隊にとられた田村ミツ。そのたびにミツは桐の木を植え、息子たちが無事に生きて帰ってくることを待っていた…。戦後70年の今年、鈴木さんが「かつて日本のお母さんといえば、こうだった!」という、昭和のお母さん像を演じている本作。原作はいまから45年前に発表され、幾度も小5用の教科書に掲載、この5月には大人向け文庫としても発売される不朽の名作だ。まさに、いつの時代も決して変わることのない“母と子の情愛”を描き、息子たちを待ち続ける母の姿に、涙せずにはいられない。●7年ぶり映画出演の樋口可南子、優しくも芯の強い母に『愛を積むひと』第2の人生を送るため北海道に移住してきた篤史(佐藤浩市)と良子(樋口さん)。だが、良子は心臓病を患い、先が短いことを知りながらも、夫・篤史と娘(北川景子)の不仲を心配したり、若いカップル(野村周平&杉咲花)を実の子のように世話をしたり、優しく芯が強い母親・妻として彼らを支えていく。CMでは上戸彩のお母さんとしておなじみの樋口さんが、7年ぶりに映画出演を果たし、佐藤さんと初の夫婦役を演じていることにも注目だ。●子どもの可能性を誰よりも信じ、応援する吉田羊『ビリギャル』成績学年ビリのギャル・さやか(有村架純)が、塾講師・坪田(伊藤淳史)と出会い、慶應義塾大学に現役合格を目指す、青春サクセスストーリー『ビリギャル』。主人公・さやかが“ああちゃん”と呼ぶ母親を演じたのが、いまをときめく人気女優の吉田羊だ。どんなときでも娘を信じ続ける頼もしい存在で、塾の授業料を稼ぐために配送業のパートをするなど、まっすぐで温かい母の愛を感じさせている。ちなみに吉田さんは、『愛を積むひと』では杉咲さんの母親役を演じている。●その愛こそ母の強さ…余貴美子&深津絵里『寄生獣』『寄生獣 完結編』高校生・泉新一(染谷将太)と彼の右手に寄生した“ミギー”(声:阿部サダヲ)との奇妙な友情と、寄生生物“パラサイト”たちとの壮絶な戦いを描く『寄生獣』。新一の母・信子を演じるのは余貴美子。パラサイトに乗っ取られてしまい、新一を襲うことになるラストには、まさに“断腸の思い”ともいうべき母の愛がある。また、高い知能を持ち、ネットワークのパラサイトを掌握していた、深津絵里演じる田宮良子は、『完結編』では人間の子どもを出産し、母親になったことで次第に変化していく…。映画の中にある、さまざまな形の母の愛。その愛に触れることで、ふだんはなかなか口にできない「いつもありがとう」という思いを、あなたもきっと伝えたくなるはずだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビリギャル 2015年5月1日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「ビリギャル」製作委員会愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年05月10日地域の分け方として、北陸なのか東北なのか、それとも関東、甲信越? などと議論が絶えない新潟県。県民の名字にも新潟県ならではの特色はあるのだろうか。まずは新潟県に多い名字ランキングから見てみよう。○1位は豪農宅が今も新潟県にあるあの名字新潟県の名字ランキングベスト30の第1位は、県内におよそ7万9,000人みられる「佐藤」さん。「佐藤」さんは全国におよそ205万5,000人みられる日本に最も多い名字となっている。ちなみに、コシヒカリで有名な新潟県魚沼市には、約250年前の元文3年(1738)に建てられた農家「佐藤家住宅」が国の重要文化財として残っている。この家の家主である佐藤家は、1630年頃に大倉村(現在の新潟県魚沼市大倉)の住人になったと言われている。他にも新潟県には、「目黒邸」(魚沼市)や「笹川邸」(新潟市)など豪農の住宅が現在も残っている。2位はおよそ6万人が新潟県民の「渡辺」さん。新潟県出身者では、世界を舞台に活躍している俳優の渡辺謙さんが有名。3位はおよそ5万4,000人が新潟県に住んでいる「小林」さんで、歌手の小林幸子さんやフリーアナウンサーの小林麻耶・麻央さん姉妹が新潟県出身として知られている。また、新潟県出身として有名な田中角榮氏の名字「田中」さんは新潟県におよそ2万4,000人みられ、10位となっている。○「五十嵐」は越後国の地名がルーツ全国順位が30位以下である一方で、新潟県ではベスト30入りとなった名字は、7位「長谷川」さん(全国順位34位)、8位「斉藤」さん(全国順位39位)、9位「五十嵐」さん(全国順位113位)、13位「本間」さん(全国順位171位)、14位「丸山」さん(全国順位73位)。17位には「金子」さん(全国順位56位)、21位「星野」さん(全国順位157位)、22位「近藤」さん(全国順位36位)、24位「田村」さん(全国順位54位)、26位「今井」さん(全国順位75位)、27位「高野」さん(全国順位106位)、28位「遠藤」さん(全国順位38位)、29位「樋口」さん(全国順位130位)、30位「小川」さん(全国順位32位)がある。「五十嵐」さんは、現在の新潟県である越後国蒲原郡五十嵐がルーツであるとの説があり、現在も新潟県に全国最多であるおよそ2万5,000人の「五十嵐」さんが住んでいる。プロバスケットボール選手の五十嵐圭選手が新潟県出身として有名だ。新潟県出身の有名人には、元モーニング娘。でモデルの久住小春さんがいる。「久住」さんは全国人数およそ5,000人のうち、新潟県に最多の1,300人が集中している。また、タレントの大桃美代子さんも新潟県の出身。「大桃」さんは全国人数およそ2,400人中およそ800人が新潟県にみられる。ベスト30にランクインした名字では、2014年に沢村賞に選ばれたプロ野球オリックスバファローズの金子千尋選手や、女優の樋口可南子さんなどが新潟県出身として有名。「樋口」さんは47都道府県のうち、新潟県でのみ30位以内となっている。○「新潟」さんは広島県に多い新潟県にみられる珍しい名字は、「九(いちじく)」さん(全国人数およそ40人)、「五十山田(いかいだ)」さん(およそ60人)、「味方(あじかた)」さん(およそ400人)、「飯酒盃(いさはい)」さん(およそ400人)、「媚山(こびやま)」さん(およそ400人)、「久保埜(くぼの)」さん(およそ600人)、「日馬(ひうま)」さん(およそ850人)などがある。また、県名と同じ「新潟」さんの全国人数はおよそ400人。「新潟」さんは新潟県ではなく広島県に多く、その人数はおよそ100人となっている。新潟県の名字は、青森県を除く東北5県と同じく「佐藤」さんが1位となる一方で、2位の「渡辺」さんは山梨県で1位、3位の「小林」さんは長野県で1位となっている。新潟県は名字においても、東北の特徴と甲信の特徴を併せ持つ結果となった。ちなみに隣県である富山県の名字ランキングは独自性があり、新潟県との共通点はあまり見られなかった。※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来 net」アプリと「名字由来 net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに新潟県・全国で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出している。本文と写真は関係ありません○筆者プロフィール: 名字由来 net(リクルーティング スタジオ)月間400万アクセスの「名字由来net(アプリ・Web)」や月間200万アクセスの「無料 赤ちゃん名づけ」アプリなど名字・名前・家系図に特化したサービスをアプリとWebで提供している。「名字由来net」はApp Store総合第1位200万DL、「無料 赤ちゃん名づけ」はApp Store、Googleplayジャンル第1位の実績。名字情報を活かした人気シミュレーションゲームアプリ「戦国村を作ろう!」、「世界村を作ろう!」に引き続き、2015年3月には「幕末村を作ろう!」をリリースした。また、調査・作成した家系図デジタルデータを半永久的に保管・管理できる「家系図作成サービス(生涯データサポート)」をスタート。さらに、2015年から日本初の「簡易武士調査」サービスを開始した。
2015年04月30日本日4月22日(水)は「よい夫婦の日」。嬉しいことは倍に、辛いことは半分にしてくれる、一番近くで寄り添う存在。でも、あまりに近すぎるため、ふだんはまるで空気のように隣にいることが当たり前になってしまうもの。そして、かけがえのないその存在を失ったとき、心が押しつぶされるほどの深い悲しみが訪れる…。そんな夫婦の愛の力を強く深く感じられる新作映画2本を、「よい夫婦の日」にちなんでシネマカフェがご紹介!★『夫婦フーフー日記』~2人の時間はあっという間…“瞬間”を大切に生き抜いた夫婦の愛~5月30日(土)より全国公開される『夫婦フーフー日記』は、2010年に38歳という若さでこの世を去った“ヨメ”と、彼女を支え続けた“ダンナ”の闘病ブログから生まれた「がんフーフー日記」(小学館刊)が原作。夫婦役を演じるのは、本作が10年ぶりに2度目の夫婦役で共演する佐々木蔵之介と永作博美。作家志望の“ダンナ”が、長年友人だった“ヨメ”と出会って17年目にして結婚、1か月後に妊娠。その5か月後にはヨメに悪性腫瘍が発覚し、怒涛の育児と闘病生活を送るも、ダンナと赤ん坊の息子をおいてヨメは亡くなってしまう。しかし、四十九日の前日、死んだはずのヨメがダンナの前に現れた!夫婦だった期間はわずか493日という2人。嬉しいことも大変なこともあっという間に過ぎていく。だからこそ、この瞬間、瞬間を大切に精一杯生き抜いた夫婦の愛に、笑いながら涙する作品となっている。★『愛を積むひと』~亡くなってなお夫を支える妻と妻を思い続ける夫、不器用な夫婦の愛~また、6月20日(土)公開の『愛を積むひと』では、佐藤浩市と樋口可南子が長いキャリアの中で初めての夫婦役に。原作は2004年に出版され、翻訳本としては異例のロングセラーを続けているエドワード・ムーニー・Jr.著「石を積むひと」。第二の人生を踏み出そうと北海道・美瑛町に移住した篤史と良子の夫婦。だが、その矢先、妻・良子が病に侵され先立ってしまう。良子が遺した手紙によって、悲しみから新たな人生に向き合う篤史は、良子に頼まれていた家の石塀作りを再開。篤史が妻を思いながら積み上げた石に、彼を取り巻く人々の人間ドラマが重なっていくーー。十人十色、愛の形は夫婦それぞれ。パートナーがいる人は、かけがえのない“互い”という存在をいま一度見つめてみる良い機会に、また、いま人生のパートナーを探している人にとっても、自分にとってかけがえのない存在について考えさせてくれるであろう、2作。誰かと寄り添い、互いを思いやる人生について、思いを巡らせてみてはいかがだろう。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛を積むひと 2015年6月20日より全国にて公開(C) 映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年04月22日俳優の佐藤浩市が主演を務める映画『愛を積むひと』(6月20日公開)のポスタービジュアルが16日、公開された。本作は、2004年に出版され、翻訳本としては異例のロングセラーを続けているエドワード・ムーニーJr著の『石を積むひと』を原作に、舞台をアメリカから日本に移した新しい物語として描かれている。女優の樋口可南子が妻・良子を演じ、佐藤と初の夫婦役を務めることも話題に。第二の人生を踏み出した矢先に妻に先立たれ、彼女が残した手紙によって悲しみから新たな人生に向き合う夫の姿と、彼を取り巻く人々とが織りなす人間ドラマだ。夫婦が柔らかい表情を浮かべる、今回公開されたポスター。佐藤は、「ハードボイルドで武骨な役が多かった彼だからこそ、見たことのない愛すべき弱さを演じてほしかった」という制作サイドの要望を受け、年相応の心にたまった思いや苦労を表すためにあえて白髪での出演を選んだという。重い心臓病であることを周囲から隠し、その恐怖と戦う妻・良子を演じる樋口の凛とした表情とともに、実力派の2人の役者魂を感じる。さらに、映画の舞台となった北海道・美瑛町は、「日本で最も美しい村」連合第1号に認定された場所。その風景も見どころになっており、ポスターでも壮大な緑と、そのバックに広がる青空が映し出されている。共演には、女優の北川景子、杉咲花、吉田羊、俳優の野村周平、柄本明ら若手からベテランまで実力派が脇を固める。(C)映画「愛を積むひと」製作委員会
2015年04月16日佐藤浩市と樋口可南子が初の夫婦役を演じ、妻が遺した手紙により新たな人生に向き合う夫と、彼を取り巻く人々との人間ドラマを描いた『愛を積むひと』。このたび、穏やかな表情を浮かべる夫婦と美しい風景が印象深いポスタービジュアルが、シネマカフェにいち早く到着した。本作の原作となるのは2004年に出版され、翻訳本としては異例のロングセラーを続けているエドワード・ムーニー・Jr.著「石を積むひと」。舞台をアメリカから日本に移し、北海道・美瑛町に移住した夫婦の絆を描く。第二の人生を踏み出そうとした矢先、妻・良子(樋口可南子)に先立たれた篤史(佐藤浩市)。良子が残した手紙によって悲しみから新たな人生に向き合う篤史の姿と、彼を取り巻く人々を映し出していく。今回完成したポスターは、互いを思いやる夫婦が絶妙な表情を浮かべている姿と、周囲の人々の明るい笑顔に加え、北海道の美しい風景が印象的なビジュアルとなっている。そして、佐藤さんの地毛の白い髪も目を引く。これはハードボイルドで無骨な役が多かった佐藤さんだからこそ観たことのない愛すべき女々しさを演じてほしいと、「妻がいないと日常生活において何もできない最後の昭和の男」をイメージしていたプロデューサー陣の要望に、佐藤さんが応えたものだそう。また、穏やかでありながら意志の強さが感じられる樋口さんの表情には、重い心臓病による死期を悟りながらも、周囲に気づかれないように日常生活を送り、夫を支え続ける良子に「女性としての凄味を感じる」という樋口さんの想いが込められている。北海道・美瑛町を舞台に、互いに思いやりながらも不器用な夫婦の姿を描く本作。佐藤さん、樋口さんを始め、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明ら名優たちによる人間ドラマをぜひ、“大切な人”と一緒に体感してみて。『愛を積むひと』は6月20日(土)より全国にて公開。(椎名あい)
2015年04月16日2016年夏に公開が予定されている特撮怪獣映画『ゴジラ』の脚本・総監督を庵野秀明氏、監督・特技監督を樋口真嗣氏が務めることが明らかになった。『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来、約12年ぶりの日本版ゴジラとなる本作。2人の起用について、東宝は「ハリウッド版以降、世界中から熱い期待のまなざしを向けられている。日本版ゴジラを製作するにあたり、怪獣映画、ゴジラ映画に対する造詣の深さ、深い愛情。展覧会『館長 庵野秀明 特撮博物館』や『巨神兵東京に現わる』でのタッグ感。そして何より、常に新しいことをやり続けているおふたりであること。12年ぶりのジャパンゴジラにこれほどふさわしい人はいない」とコメントしている。アニメーション作品『エヴァンゲリオン』シリーズの生みの親にして、日本のみならず世界中でその名をとどろかせている庵野氏。そして、高校卒業後に『ゴジラ』(1984年公開、橋本幸治監督)のスタッフとして映画界入りし、監督を務めた2015年8月、9月公開の実写版『進撃の巨人』2部作の公開も控えている樋口氏。両氏は30年来の盟友であり、2012年には庵野氏が企画・脚本を担当し、樋口氏が監督を務めた『巨神兵東京に現わる』が高い評価を獲得。日本のエンターテインメント界をリードするふたりが全く新しいゴジラに挑戦する。一度は辞退したものの、樋口監督の熱意に心が動かされ総監督を引き受けたという庵野氏は「過去の継続等だけでなく空想科学映像再生の祈り、特撮博物館に込めた願い、思想を具現化してこそ先達の制作者や過去作品への恩返しであり、その意思と責任の完結である、という想いに至り、引き受ける事にしました」とオファーの経緯を説明。「今しかできない、今だからできる、新たな、一度きりの挑戦」と『ゴジラ』を位置づけ、製作に臨むという。一方の樋口氏は「その復活に胸躍らせて映画制作の現場に忍び込んで三十年がたち、その現場で目の当たりにした理想と現実の差を自由なアマチュア映画の世界の第一線を走っていたヒーローにブチまけてからも三十年。ついに時がきました」と、庵野氏と思い入れの深い作品『ゴジラ』を共作するにいたる感慨を吐露。「この偉大なる神を生んだこの国に生まれたこと、特撮という仕事に巡り合え、続けてこれたこと、そしてこの機会が巡ってきた運命に感謝しつつ、来年、最高で最悪の悪夢を皆さまにお届けします」と呼びかけている。最新作『ゴジラ』の舞台は日本。今回のゴジラの"足型"も公開され、体長は、これまでで最大とされるハリウッド版『GODZILLA』(2014年公開、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルをはるかに上回る過去最大になると想定されている。撮影は2015年秋よりスタートする予定。(c)TOHO CO.,LTD.
2015年04月01日日本マイクロソフトが現在の代表執行役 社長、"樋口体制"となったのは、2008年4月。前代表執行役 社長であるDarren Huston氏から引き継ぎ、そのまま8年目を迎えると誰もが想像していただろう。だが、本日2015年3月2日、社長の交代が発表された。現代表執行役 社長の樋口泰行氏は、2015年7月1日付けで代表執行役 会長に就任する。その後を引き継ぐのは、本日から代表執行役 副社長に就任し、7月1日付けで代表執行役 社長となる平野拓也氏だ。本稿では日本マイクロソフトが行った記者会見のレポートをお送りする。○本社に続いて企業変革を加速させる日本マイクロソフト日本マイクロソフト代表執行役社長である樋口泰行氏のキャリアは、松下電器産業(現・パナソニック)から始まった。その後の経歴を見ても、アップルコンピュータやコンパックコンピュータ(現・日本ヒューレット・パッカード)と、名だたる企業名が並ぶ。日本マイクロソフトへは代表執行役兼COOとして2007年3月に入社し、翌年の2008年4月からは同社の"顔"を担ってきた。その樋口氏が今年7月1日から会長職に就任し、その後を平野拓也氏が担う。樋口氏は「2015年3月末で(社長に就任して)8年目を迎えるが、Microsoft本社が企業変革を急ピッチで進めているなか、我々もリーダーをリフレッシュし、変革を加速させるよいタイミングだ」と、今回の社長交代について感想を述べた。また、「古川享氏(1986年から1991年まで社長職。その後2005年に退職)以来の会長職を新設した」と7月1日以降の会長職就任までの流れを説明し、「外資系企業では突然責任者を解任するケースも少なくない。それを反面教師にしながら、数年前から引き継ぎを考えていた。顧客やパートナーに迷惑をかけないシームレスな(社長職の)移行が我が社の使命である」と、コミカルな樋口節を交えながら、今回の社長交代にあたる意気込みを表した。まずは平野氏のプロフィールを確認したい。マイクロソフトのWebサイトから確認できるように、平野氏は2005年8月入社、翌年の2006年から5年間はエンタープライズ向け事業を率いてきた。2011年からドイツのMicrosoft Central Eastern Europeのジェネラルマネージャーとして、ヨーロッパからモンゴルまで25カ国のビジネスを担当し、昨年(2014年)から日本マイクロソフトに復帰。執行役専務マーケティング&オペレーションズを担当していた。筆者が寄稿したOffice系の発表会レポートでも何度か姿を見せていたため、見覚えのある読者も少なくないだろう。平野氏は「樋口が社長に就任してから社外内に多くの企業変革があり、その後を引き継ぐ重責を感じている」と述べつつも、「よく名前と外見が合わないという質問を受けるが、私は日本人の父親とアメリカ人の母親を持つ、北海道生まれの『道産子』。あくまでもベースは日本人であると言い切っている」と、自己のアイデンティティと日本市場にコミットする日本マイクロソフトの"顔"になる所感を述べた。あくまでも本日時点で平野氏は代表執行役 副社長のため、「詳細は7月1日の就任時に改めて述べたい」と前置きしつつも、樋口氏が常日頃から語っていた「日本に根付いて信頼される会社」を引き継ぎ、「顧客が使いたくなる製品と愛される会社、そして(IT業界に対して)先手を打てる会社を目指す」 という。樋口氏は自身が後継に選んだ平野氏を「能力や経験、熱意とあらゆる面で新リーダーとしてもっともふさわしい人材」と評していた。Microsoftには、米国とカナダを除いた世界240カ国以上の海外拠点(100カ所)におけるビジネスを統括するMicrosoft Internationalという部署があり、今回の記者会見にあたっては、MS Internationalのプレジデントを努めるJean-Philippe Courtois氏も登壇。Courtois氏は「樋口は(日本マイクロソフトを)先進国6カ国の成長率で過去3年間トップを飾る企業に育てた」と評価しつつ、平野氏を「日本のビジネスの部門において全てを経験し、グローバルな経験も得てきたからこそ、今後も(日本マイクロソフトは)高い実績と成功を続けられると信じている」と期待の弁を述べた。疑問が残るのは、このタイミングで社長職という大きな人事異動を行う点だ。各発表会で提示する日本マイクロソフトの利益は上向き傾向にあるため、現行の樋口体制でも問題はない様に見える。だが、樋口氏が「数年前から(引き継ぎを)考えていた」と述べているように、社長交代案は樋口氏とCourtois氏の間で以前から暖めていたようだ。次期社長という話題が平野氏に明かされたのは、約3週間前にMicrosoftが開催した全世界リーダー会議の場。本来、執行役専務である平野氏は出席しない会議だったが、樋口氏は「後学のため」という理由で同行させたという。その後、今回登壇した3人が食事をしながら、社長交代をCourtois氏の口から平野氏に告げたとのことだ。平野氏は「普段は参加しない場面に出席し、ビジネスのことで頭がいっぱいで不意を突かれた」とその時の焦りを正直に述べつつも、「一瞬、理解できなかったが、その直後に(社長就任を)深呼吸しながら快諾した」という。個人的な意見を述べれば、平野氏のアドバンテージはその年齢にある。1970年生まれと壮年に数えられるが、その体格のよさは同世代の筆者から見ても若々しく、経歴を鑑みても十分だ。7月1日までの4カ月間。シームレスな移行を実現するため、日本マイクロソフトの意思決定や今後の戦略的な計画に平野氏が加わり、新たな組織作りや来期の予算策定を行う。さらに会長職に就任する樋口氏は「1人で社内と社外の仕事をするのは大変だった。平野をサポートすべく、トップ営業、財界や政府との交流、日本の顧客が求める品質向上、オリンピックを始めとする社会貢献。これらを担いつつ平野をサポートしていく」と会長職に向けた意気込みを述べた。筆者個人としては樋口節が聞けなくなるのは残念だが、企業変革を実践しているMicrosoftに次いで自社も変わろうとしている日本マイクロソフト、そして7月1日以降の平野氏に注目したい。阿久津良和(Cactus)
2015年03月02日