東京・池袋のサンシャイン水族館では、特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」が、2024年3月15日(金)から11月24日(日)まで開催される。「毒」がテーマの特別展「もうどく展 極」「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」は、「毒」をテーマにした人気シリーズの最終章を飾るイベント。生存戦略のために毒をもった、約30種類の生き物を紹介する。魚類をはじめ、両生類や昆虫類、植物など様々な毒生物たちを目にすることができる。生き物がもつ毒の種類・成分や毒のある部位などを解説したパネル展示とともに、様々な生き物たちの多様性を楽しく知ることができそうだ。強力な毒生物たちを紹介成人10人分の致死量に相当する毒を持つという、カエル界でも“最強クラス”の「モウドクフキヤガエル」をはじめ、「サザナミハギ」や「アオブダイ」など、強力な毒を持つ生物たちが集結。内部に毒を秘める「トラフグ」や、“毒と薬は紙一重?”の「マナマコ」など、生き物たちの毒を巡るエピソードにも注目だ。“サソリモドキ”の刺激臭を体験また、世界三大奇虫と言われる“サソリモドキ”の仲間が放つ刺激臭体験ボックスも用意する。外敵から身を守るために、サソリモドキの肛門付近から噴出される毒液の刺激臭を再現調香。強烈な毒のにおいを体験することができる。毒生物ステッカーなどオリジナルグッズさらに、会場ではわたあめやオリジナルTシャツ、消臭ビーズなど新作オリジナルグッズを販売。2023年に開催された「もうどく展 リミックス」でも好評を博した、毒生物をイメージしたオリジナルステッカーは新デザインで販売される。コラボメニューも加えて、サンシャインシティ専門店街アルパ3階にあるビュッフェ レストラン「ビュッフェアンドグリル シェフズ グッディーズ(BUFFET&GRILL CHEF’S GOODIES)」とコラボレーション。50種類以上の料理が揃うビュッフェにて、モウドクフキヤガエルなど展示生物のイメージカラーに合わせたコラボメニューを味わえる。展示を見に行く前後に訪れるのもおすすめだ。【詳細】サンシャインシティ水族館 特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 極)」開催期間:2024年3月15日(金)~ 11月24日(日)※ 詳しい営業時間は特設ウェブサイトを確認。 会場:サンシャイン水族館 特別展会場住所:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上料金:通常入場券 600円、「ドックドク★キャンディ」付き入場券 900円※水族館本館ほか対象施設の利用者、 アクアリウムクラブ会員証、サンシャイン水族館年間パスポート持参者、障がい者割引の対象者は上記金額より200円引き。※アクアリウムクラブ会員証・サンシャイン水族館年間パスポート・障がい者手帳または各施設の半券の提示が必要。■ビュッフェアンドグリルシェフズグッディーズ コラボレーション場所:サンシャイシティ 専門店街アルパ3階営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)※最終入店 21:00料 金:・大人「平日」ランチ 1,978円/ディナー 2,418円、「土日祝」 ランチ 2,418円/ディナー 2,858円・小学生「平日」 ランチ 1,318円/ディナー 1,428円、「土日祝」 ランチ 1,428円/ディナー 1,538円・幼児 終日 658円 ※2歳以下は終日無料※最新の営業時間と価格は店舗に問い合わせ。
2024年02月24日■これまでのあらすじ結婚して以来子どもを望んでいた美咲だが、夫の拓也はその生い立ちから親になる勇気が出ず、非協力的になってしまっていた。思い悩む美咲を必死すぎて嫌とまで思っていた拓也だったが、先輩のアドバイスから美咲と話し合いを重ねてついに妊活をスタート。しかし1年後、待望の妊娠がわかるが、流産してしまう。数年後、美咲は赤ちゃんと生活するが、拓也が子育てに参加しないことに寂しさを募らせていた。そんなある日、拓也の態度にしびれを切らした美咲は「私たちに関心を持って」と訴える。しかし拓也に今は一緒にいたくないと言われ、美咲は拓也の心配が的中したと言う。「拓也は親になれなかった」のだと…。■親になれなかったのは夫だけ?■そんなこと言える立場?「拓也は親になれなかった」と口にした美咲に、拓也は「俺だけが親になれなかったのか?」と問いかけます。すると、育児を全部自分に押し付けて、帰宅しても何もしない、それに加え飲み歩くようになって、自分と花ちゃんと触れ合うことを避けているクセに…。「なんで被害者面してるの?」ハッキリと言い返す美咲に、拓也は「親になれないのはふたりの問題だ」と言うのですが、それはいったいどんな意味なのでしょうか?次回に続く「僕たちは親になりたい」(全64話)は12時更新!
2024年02月02日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。実家から離れて公務員として働くユズさんは、たびたび両親からお金の無心をされ、断ることもできず自分の食費と健康を犠牲にしていました。いつしか母親はユズさんの職場にまで無心の電話をし始め、ユズさんはついにうつ病に。休職して療養中、薬の副作用で太ったユズさんを見て「みっともない」と言う母親。ユズさんは摂食障害も併発し、入院先の医師から両親の言動は「虐待」だと言われます。自分を否定し続けてきたユズさんは、自分に肯定的になることで徐々に摂食障害の症状が回復。その後、無事に退院することはできましたが……。なかなか切れない親子の縁 母親はユズさんが入院していたことを知っても、自分の生活の心配ばかり。ユズさんは友人やのちに夫となるユウさんに助けられながら、仕事を退職してうつ病の治療を続けます。 そんな中、母親から脳梗塞で倒れたと連絡が。ユズさんは「自分が支えなければ」とまた思い始めますが、実際は高血圧での入院でした。 「きちんとした食事をして」と彼からのお見舞金を両親に渡すも、結局無駄遣いをする両親を見て落胆するユズさん。しかし、どうしてもきらいになることはできませんでした。 実家をあとにして数日後、母親からまたしても無心の連絡が。なんと渡したお金を、あっという間に使い切ったと言うのです。 怒ったユズさんはこのとき、当たり前に大切に思ってきた親の存在が、そうではなくなりつつあることを実感するのでした。 彼からの善意のお金を娯楽に使い、なくなるとまた無心する母親。他人にまでたかろうとする母親は、もう常識的な感覚が麻痺しているのかもしれませんね。 そんな母親からユウさんを守るためにも、ユズさんは両親との関係を見つめなおす潮時でしょう。苦しいことですが、このままではユズさんとユウさん2人の未来まで壊れてしまうかもしれません。 何度も期待しては裏切られ、もはや歩み寄ることが解決に向かうとも思えない親子関係。 ユズさんには今まで出会ったたくさんの味方がいるはず。自信を持って、前だけを見て人生を歩んでほしいものですね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月29日「毒親」という言葉が世間一般に知られるようになってきましたが、私の父も祖父母も毒親でした。子どものときは本当につらい思いをし、その毒親ぶりは今でも夢に出てきて夜中に飛び起きてしまうほどです。しかし、捉え方を変えれば彼らは立派な反面教師。今回は毒親育児を反面教師にしている私の経験をお伝えします。祖父母からの言葉がけを反面教師に私は物心ついたときには祖父母に育てられており、実の両親の顔を知りませんでした。今でも、なぜ両親がいなかったのかはわかりませんし、知りたくもありません。それでもやさしい祖父母に育てられて、めでたしめでたしといきたいところでしたが、決してそういうわけにはいかなかったのです。 祖父母はとても恩着せがましく、口癖のように「お前は本当は施設行きだったのに」と言ってきたのです。これは今思い出してもつらい言葉です。そのため、私はわが子には毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるように心がけています。 お風呂は週1、おかずはスーパーの総菜のみ祖父母は戦争時代を生きた人だったためか、今の人と感覚がズレているところがありました。その最たる例がお風呂に毎日入らないことです。どんなに汗をかいても週1回しかお風呂に入れてくれませんでした。 また、祖父母は2人ともごはんを作ることができないからと毎日スーパーの総菜を与えられました。そのため、私にとってのおふくろの味はスーパーの総菜なのです。 これらの経験から、私はどんなに疲れていてもわが子を毎日丁寧に入浴させ、手作りの料理をおなかいっぱい食べさせるように努めています。 父が帰ってきてからは恐怖政治が始まるそれでも、小学生のときにフラッと父が帰ってきてお風呂などの衛生面は改善されました。ところが、この父親もとんでもない人でした。思い通りにならなければ乱暴な言葉で怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。その怒り方は本当に常軌を逸していて、とても恐ろしいものでした。 父はたまに家に立ち寄る程度の存在だったのに、怒鳴り散らすためだけに現れることもあって、父がいると気が休まりませんでした。私はこの父の恐怖政治を反面教師に、むやみに大声を出さず、諭すように叱ることを心がけています。 私自身は毒親にはなるまいと努めてきたためか、わが子はのびのびと育っています。昔のつらい思い出を振り切れる日はなかなかこないと思いますが、子育ての反面教師として毒親との思い出を利用すれば、親としての道を踏みはずすことはないだろうとプラスに考えるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家や専門機関に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2023年11月27日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。実家から離れて公務員として働くユズさんは、度々両親からお金の無心をされ、断ることもできず自分の食費と健康を犠牲にしていました。いつしか母親はユズさんの職場にまで無心の電話をし始め、さすがにユズさんも不満が爆発。「もうお金をとらないで」とはっきり伝えますが、母親の職場への電話はエスカレート……。上司は親身になって対策してくれ、友人や彼氏も励ましてくれますが、ユズさんはついにうつ病と診断されます。ユズさんは休職して療養しますが、そう簡単には回復せず……。 母親と離れても心は限界に※病名に抑うつ状態と描かれていますが、「抑うつ」は、症状あるいは状態像(症状のパターンを型にまとめたもの)を指す言葉であり、病名ではありません。うつ病の症状の1つとして抑うつが見られることがよくありますが、抑うつがあれば必ずうつ病というわけではありません。 ※希死念慮…「消えてなくなりたい」、「楽になりたい」などと思うこと つらそうな姿を見かねた彼が同棲をユズさんに提案。その件を母親に連絡すると一度帰ってくるように言われました。 久しぶりに会った母親は、薬の副作用で太ったユズさんを見て「みっともない」と批判。父親もデブだと笑い、ユズさんはさらに体調が悪化しました。 それでもお金の無心を続ける母親からのストレスで、ユズさんは摂食障害を併発し入院。 つらい療養生活を送る中で、医師からはっきりと「心理的虐待を受けていた」と告げられます。 ユズさんは自分は悪くなかったとわかったことで、徐々に症状が回復。無事に退院することができたのでした。 今まで両親からの言動に違和感があっても、それが親子の形だと思って自分を否定し続けてきたユズさん。医師から両親の1つひとつの行動が虐待だと言ってもらえたことで、自分を受け入れることができたようです。 そして心の病で苦しむ娘にひどい言葉を投げかける両親は、ユズさんが大人になっても虐待を続けているということがやっと明らかになりました。この入院をきっかけに、親の呪縛から開放されるといいですね。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月26日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。実家から離れて公務員として働くユズさんは、たびたび両親からお金の無心をされ、断ることもできずにいました。彼氏とは同棲を解消してひとり暮らしを開始しますが、両親への送金のため自分の食費などを切り詰めます。ある日母親がガンになったと聞き帰省すると、送ったお金を娯楽に使った形跡が。さらに母親はユズさんの職場にも電話をかけてきてまでお金をねだり、あまりの非常識さに怒りが抑えられませんでした。ユズさんは仕事帰りに母親に改めて電話。「もういい加減にして!!」と、ついに声を荒げます。母親への不満が爆発 ユズさんは生活するのにお金が必要なことや、遊びたいだけの理由でお金をねだったり、職場に電話したりしてこないでとはっきり伝えました。 しかし母親はその日から、ユズさんの職場に電話をかけてくるように。ときには数十分おきに何度もかけられ、再度注意しても話が通じません。 正気ではないと悟ったユズさんは上司に相談することに。上司はユズさんの状況を察し、親身になって話を聞くばかりか、しばらくは電話をとり次がないよう対策まで考えてくれました。 上司や地元の友人のあたたかさに触れてなんとかやり過ごしていましたが、一方で心はますます弱り、ついに精神科を受診したユズさん。 就職5年目で、うつ病と診断されたのでした。 ユズさんにとって職場は両親との関係を絶てる唯一の安全な場所でしたが、母親からの嫌がらせによってそれも奪われてしまいました。 まじめで責任感の強いユズさんにとって、身内から職場への営業妨害ともとれる嫌がらせは、より一層責任を感じたことでしょう。 母親の常識外れな言動は、わざと自分の存在をアピールしているようにも思えます。 ユズさんの心の中から消すことのできない母親の存在が、うつ病への追い打ちをかけたのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月19日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。実家から離れて公務員として働くユズさんは、たびたび両親からお金の無心をされていました。自分でもおかしいと思いながらも送金をやめられず、さらに両親に旅行のプレゼントまで。やがて同棲していた彼氏とは不仲になり、ひとり暮らしを始めた矢先に母親が遊びに来てくれます。そのときはたのしい時間を過ごしましたが、数日経つとまたお金を無心されるように。ユズさんは次第に心身ともにボロボロになり、仕事に行くのもままならなくなります。食費を削るなど無理のある生活を続けていたある日、ユズさんは母親から「ガンになった」と電話で伝えられて……。突然のガン宣告 心配するユズさんをよそに、母親は入院していたからお金が必要だと言います。いままで以上に生活を切り詰め、年末年始の休みに実家に帰省したユズさん。 しかしそこで見たものは意外と元気そうな母親と、生活が苦しいと言いながらタバコやお酒、アクセサリーなど必要とはいえない出費の数々。 自分が渡したお金の使い道に両親への不信感が高まる一方でしたが、その後も無心を断れないでいました。 ある日、母親から職場に電話が。緊急の連絡だと聞かされ引き継ぐと、遊びに行くためのお金を送ってほしいという内容でした。 あまりの非常識さにユズさんも怒りますが、母親は相変わらず情に訴えてきます。 「もういい加減にして!!」我慢の限界が訪れたユズさんは、初めて母親に対する感情を爆発させたのでした。 本来味方であるべき家族が迷惑ばかりかけ続け、まさに恩を仇で返されているユズさんの状況。 まじめに働くユズさんは、社会と比較して両親の非常識さ、身勝手さがどんどん浮き彫りになるのを感じているのではないでしょうか。 とはいえ、ユズさんは家庭に悩みや不満があっても、黙って受け入れることで親子関係を保ってきました。 今回のように自分の気持ちを爆発させたことが、両親との関係を変えるきっかけになるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月18日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。実家から離れた地域の公務員試験に合格したユズさん。高校を卒業し、彼氏と同棲して新生活をスタートさせます。しかし母親からはたびたびお金を無心され、生活費を切り詰めてまで送金。そんな生活が2年続いたころ、ユズさんはパニック発作に。それでも両親への送金を欠かさず、さらに貯金して旅行のプレゼントまでしました。ユズさんは自分でもおかしいかもしれないと感じていても、なかなか共依存から抜け出せません。就職3年目には、彼氏との仲が悪くなり同棲を解消したユズさん。引越し先を探すも親がブラックリストに入っていたため社会的信用がなく、物件探しに難航します。初めてのひとり暮らし生活 何とか保証人不要の物件を見つけ、初めてのひとり暮らしをスタートさせたユズさん。誰かがいない生活は思ったより快適で、今まで気負い過ぎていた自分に気付けました。 そんなある日、母親が会いに来ることに。当日、ユズさんはたのしく食事し、翌日は一緒に観光して誕生日だからとバッグまでプレゼントしてもらえました。 「なんだか夢みたい」ユズさんは憧れていた仲のいい親子になれたと感涙。 しかし母親が帰宅した数日後、お金の無心は再開。さらに父親からもお金を送ってほしいと頼まれることが増え、ユズさんは自分の食費を削ってまでも工面してしまいます。 そんな生活を続けるうちにパニック発作や自分の体を傷つける行為も増え、通勤ぎりぎりまで起き上がれなくなるのでした。 いつも冷たい人がたまに見せるやさしさにギャップを感じるように、理不尽で厳しい母親が少しまるくなるだけで、ユズさんにとっては大きな愛情に感じたのでしょう。 だからこそ余計に期待してしまい、その期待を裏切られたときのダメージは大きいもの。 いっそのこと母親が一切のやさしさを見せず、ただただ暴力をふるうだけの人だったら絶縁することもできたでしょう。ですが、親子の縁は切っても切れないと言われるように、そう簡単にはいかないのが現実なのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月17日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。高校生のユズさんは自分の食費などのために働いたバイト代を、母親にとりあげられパチンコに使い込まれます。さらに自宅に借金返済の督促の電話がくるようになり、経済状況はさらに悪化。ユズさんは大学進学をあきらめ、実家から離れた地域での公務員を目指すことにしました。そして、母親に勉強の邪魔をされながらも、無事試験に合格。引越しに必要な費用は母親の兄である叔父夫婦に支援してもらえました。ユズさんはその後無事に高校を卒業し、両親のいない町で彼氏と新生活をスタートさせます。離れても変わらない母親との関係 仕事に追われながらも、彼氏とたのしい日々を送るユズさん。しかし母親からたびたびお金を無心する電話がかかり、生活費を切り詰めてまで仕送りする日々が2年ほど続きました。 ユズさんはその間パニック発作になるなど体調も悪くなりますが、母親への送金は怠りません。さらに毎月貯金したお金で、両親へ旅行をプレゼント。 自分でもおかしいと思いながらも両親へ尽くすことがやめられないユズさんは、母親から離れても共依存からは抜け出せないのでした。 就職3年目には、彼氏との仲が悪くなり同棲を解消。引越し先を探すも親がブラックリストに入っていたため社会的信用がなく、まじめに働いてもどうにもならないことがあるのだと痛感するのでした。 やっと母親のもとを離れられたユズさんでしたが、心までは離れられなかったよう。自立したい思いがあるはずなのに、電話ひとつで母親の指示に従ってしまうとは、共依存の怖さを思い知らされますね。 彼氏や職場の人に相談してみるなど、ほかにも母親の呪縛から解放される方法はあったでしょう。 ですが母親と歩んできた人生の中で、たったひとりで家庭がうまくいくよう立ちまわってきたユズさんには、その家庭の状況が明らかにおかしいこと、他人を頼るべきだということに思い至らなかったのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月16日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。高校生のユズさんはバイトを始めますが、給料は母親にとりあげられ、パチンコ代に消えていきます。さらに自宅に借金返済の督促の電話がくるようになり、学校を休んでまでユズさんが電話に対応。経済状況は悪化し、母親は個人再生の手続きをすることにしました。ユズさんは大学進学をあきらめ、公務員を目指すことに。しかしそれは、家を出る可能性があることを意味するのでした。今後の進路を母親に相談すると、公務員という言葉に母親は目を輝かせて喜びました。ですが高校受験のときも結局、応援どころか邪魔をされていたため、ユズさんは自立を決意します。試験勉強を妨害する母親 母親はユズさんが家を出ることに否定的でしたが、受験倍率の高さに「合格するわけがない」と何も言わなくなりました。 ですがユズさんが試験勉強をしていると、「リモコンとって」「タバコ持ってきて」とわざと雑用を頼んで勉強を中断させます。 彼氏から卒業後は同棲しようと言われていたユズさんは、より一層自立への気持ちを高めるのでした。 そしてユズさんは、家から離れた地域の国家公務員試験に合格。引越のため、今まで母親に貸していたバイト代を返してほしいと話しました。 パートを事実上クビになっていた母親は、逆ギレしたのち、ユズさんを母親の兄である伯父の家に連れて行きます。 伯父は「子どもにかかるお金を準備してないのは親の責任」とし、母親に自分で返すよう釘を打ってユズさんにお金を手渡しました。 ユズさんは伯父夫婦に心から感謝し、卒業後、晴れて実家から離れることができたのでした。 実の母親からの妨害にも負けず、公務員試験を乗り越えたユズさん。 娘が家を出たいという自立を邪魔する母親の行動には、娘がいなければ生きていけないと依存する心理があるのではないでしょうか。 引越すことで物理的な距離を置けば、母親との共依存も薄れるかもしれません。 新生活をきっかけに、親子のあり方を変えられるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月15日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。高校生のユズさんは、友人や彼氏もできて学校生活は順調。そのころ母親はパートで働き始め、そのお金で修学旅行に行くこともできました。しかし修学旅行から帰宅すると母親は焦燥しきった様子で、父親と離婚したいと言い出します。ユズさんは母親の意見を尊重して離婚に賛成しますが、自分の存在を否定されたと思った母親は「生むんじゃなかった」とヒステリーを起こしました。その後ユズさんはバイトを始めますが、給料は母親のパチンコ代に消えていき……。さらに、母親はクレジットカードの支払いも滞納していました。自宅に支払いを催促する電話がかかってきます。電話は1回ではおさまらず… 複数のカード会社から督促の電話がかかってくるようになっても、母親は居留守を使って無視。さらに学校を休ませてまでユズさんに電話の対応をさせるようになります。 次第に自宅のインターホンが鳴るようになり、ついに個人再生の手続きをすることに。実は消費者金融からの借金もあり、月々の負債は父親の月収を超えるほどでした。 母親は離婚をとりやめ、趣味のジュエリーを手放すと言います。ユズさんは落ち込む母親を見て、何とかしてあげたい一心に。このころから親子の役割が逆転し始めます。 そしてユズさんは大学進学をあきらめ、公務員を目指すことに。しかしそれは、家を出る可能性があることを意味するのでした。 経済的に苦しく、進路の選択肢が狭まった状態で新たな希望ができたユズさん。母親は公務員と聞いて自慢できると喜び、試験の難しさやユズさんの苦悩はお構いなしです。 高校受験のときも、偏差値や学費の条件だけで娘の進路を決めつけ、振り回した母親。就職となれば合否次第で、ユズさんの今後の人生も大きく変わるでしょう。 娘がこの先自立して生きていけるよう、今回ばかりは落ち着いて見守っていてほしいですね。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月14日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。高校生になったユズさんは、両親から外見をけなされ続け、それは思春期のユズさんの体調にまで影響が出るほどでした。ある日友人のひと声で腰まであった髪をばっさり切り、気持ちが軽くなるだけでなく、両親の言葉だけがすべてではないと悟ります。そのころ母親はパートで働き始め、そのお金で修学旅行に行けたユズさん。しかし、帰宅すると母親は焦燥しきった様子で、父親と離婚したいと言い出します。ユズさんは寂しい気持ちを我慢して、母親の人生を尊重することにしました。しかし母親の「そんなに私にいなくなって欲しいの?」という思わぬ反応にユズさんは言葉を失います。母親の望む答えができず… 「あんたなんて生むんじゃなかった」母親はヒステリックになり、自分の人生が台無しになったとユズさんに言い放ちます。 ユズさんは自分の存在を否定されたことで心に深い傷を負い、自分の体に傷をつけることで安心感を得ました。 その後も母親は情緒不安定になり、ユズさんはそんな母親を見守るため学校や部活を休むように。バイトも始めますが、給料は毎月母親のパチンコ代に消えてしまいます。 さらに、母親はクレジットカードの支払いを滞納しており、ついに家にまで督促の電話がかかってくるのでした。 共依存することで、母親との関係を保ってきたユズさん。はたから見ればひどい母親でも、ユズさんにとってはたったひとりの愛情をくれる存在だったのでしょう。 だからこそ自分を否定されたショックは大きく、自分を痛めつけることでしか解決できなかったのかもしれませんね。 母親も父親との関係に傷ついていたのかもしれませんが、子どもに当たっても不幸の連鎖は断ち切れません。 娘を傷つけたりパチンコに没頭して解消させるのではなく、母親には自立した心を持てるよう前を向いてほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月13日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。高校生になったユズさんは、幼いころから両親にかわいくないと容姿を虐げられていたため、外見をよくしようと努めます。しかし体重は落ちて髪は抜け、指の皮を剥いだり睡眠不足が続いたりと体調が悪化。母親はユズさんを大学病院に連れていきますが、たのしそうに医師に受け答えをしたかと思うと、検査結果に異常がないとわかると不満そうにします。そんな中ユズさんは、友人の勧めで腰まであった髪を肩の上まで切りました。ユズさんは髪を切ったことで、気持ちが軽くなるとともに、両親の言葉だけがすべてではないと実感します。母親は家事もしなくなり… パチンコ通いを続ける母親は次第に夕飯の用意もしなくなり、総菜があればいいほうに。料理や片づけのほか、「お茶いれて」など両親からの雑用もすべてユズさんが引き受けます。 母親はユズさんの修学旅行資金のためパートを始め、無事に修学旅行には行けたユズさん。しかし帰宅すると、母親が真っ暗な部屋で寝込んでいるのを見つけました。 「お父さんと離婚する」そう呟いた母親は、ユズさんが修学旅行に行っている間に体調を崩し、目の前で飲酒するだけの父親に愛想がつきたと言います。 ひとりで家を出て行くと言う母親の決意を聞いたユズさんは、寂しいと思いながらもその気持ちを尊重しようと意見に賛成。 すると母親は「そんなに私にいなくなって欲しいの?」と発言し、ユズさんはショックを受けるのでした。 家事を放棄する一方で、娘の修学旅行資金を捻出しようとパートに出る母親。 ユズさんにしてきた言動はパートに出たからといって許されるものではありませんが、母親なりに娘を想っての行動なのでしょう。 ユズさんもそんな母親の気持ちを汲みとってしまうからこそ、憎みきれないのかもしれません。 両親が離婚したとしてもユズさんには自分の人生を謳歌してほしいと願いますが、親子の縁はそう簡単には切ることはできないのだと改めて思わされますね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月12日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。高校生になったユズさんは新しい友人や部活の先輩ができ、充実した学校生活を送ります。そのためか成績が落ちてしまい、母親は「退学させる」と部室にまで乗り込んでくる始末。ある日、初めて同級生の彼氏ができたユズさん。母親に隠しごとをする概念がなく、報告すると激怒されます。殴る蹴るの暴力を受けますが、たのしい学校生活を手放すわけにはいかないと、初めて母親に反論するのでした。ユズさんはその後成績を巻き返し、母親は彼氏に対して態度がコロコロ変わりますが、なんとか交際を続けられました。母親の言う愛情表現って? ユズさんは両親からかわいくない、デブ、ブス、など容姿を虐げられ、自分の容姿がきらいでした。しかし母親はそれを「愛情表現」だと言い、ユズさんは外見を変える努力を試みます。 しかし髪は大量に抜け始め、指の皮を無意識に剥いだり睡眠不足が続いたりと、キレイになりたい願望とは裏腹に体調は悪化する一方。 母親はユズさんを大学病院へ連れていき、娘の体調不良を嬉々として医師に話し応じますが、結果はどこにも異常がなく、帰り道には不機嫌そうに「頭がおかしいんじゃないの?」と言い放ちます。 そんな中、友人のひと声で腰まであったロングヘアを肩の上までばっさり切ったユズさん。 気持ちも一緒に軽くなり、友人や彼にはほめられ、両親の言葉だけがすべてではないと実感するのでした。 娘を病院へ連れて行き、まるで大きな病名がつくことを期待していたかのような母親。 明らかに健康的には見えない娘が体の病気じゃなかったのなら、ほかに原因があるのではと心配になるものではないでしょうか。 特に心の傷は、目に見えないためわかりにくいもの。家族だからといって、吐かれた暴言に傷つかないわけがありません。 体調不良の一因は少なくとも家庭でのストレスが影響しているのではないでしょうかユズさんには学校という自分を認めてくれる場所をこのまま大切にしておいてほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月11日夫・毒太と子ども3人の家族5人で幸せに暮らしていた瓜田チャリさん。毒太と花屋を経営している中川ゆりの不倫を知るも、話し合いの末、再構築で頑張ることに。それから1年後。瓜田チャリさんのお父さんに初期のガンが見つかり、ついに帰らぬ人となってしまいました。通夜も告別式も、毒太の不倫が原因でお父さんとのお別れに集中できず、さらに最期のお別れでも周りの人には悲しみに寄り添ってくれる人がいるのに、瓜田チャリさんの隣には誰もいませんーー。骨になったお父さんを見て、改めていなくなってしまったことを実感し、ぼう然と立ち尽くす瓜田チャリさん。すると、後ろから「おい! 終わったら後ろに下がれよ。他の人の邪魔やんけ」と毒太が声を荒らげました。 火葬場にいた全員がギョッとするなか、後ろに下がって周囲に謝ることしかできませんでした……。いつか迎える母の葬儀に毒夫がいる未来は… 無事にすべての葬儀を終え、瓜田チャリさんのお母さんが毒太へお礼を言いに行こうとしたところ……毒太と義両親が帰る前の挨拶にやってきました。 すると、駅まで徒歩数分なのに義両親を見送ると言い出す毒太。変だと思った瓜田チャリさんの予感は的中。毒太は義両親と3人でごはんを食べてから帰宅すると言い、さらに義母まで「今日はのんびりしといてね」と笑顔で言ってきました。 こんなときまでも妻を支えず、両親と食事に出かけるのかと呆れる瓜田チャリさんですが、気持ちを切り替えて義母に別れを告げ、子どもたちを連れて帰宅しました。 そしてこの日のできごとを振り返り、お母さんがいつかいなくなるその日に、隣に毒太がいるなんて耐えられないと改めて感じた瓜田チャリさん。 毒太といると心に傷が増える。毒太のいない人生を選びたい!絶対に離婚する! ついに離婚を決意したのでした。 お父さんにガンが見つかってから葬儀が終わるまでずっと毒太に心無い言葉を吐かれ、夫として居てもらってよかったと思える瞬間は一度もありませんでした。それをきっかけに、ついに瓜田チャリさんは毒太との離婚を決心したようです。 『毒夫と父の葬式』はこれで終わりです。次回から、毒太と離婚するまでに至る『完全勝利!離婚マニュアル』が始まります。ぜひご覧ください。著者:マンガ家・イラストレーター 瓜田チャリ
2023年11月10日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。高校生になったユズさんは新しい友人や部活の先輩ができ、充実した学校生活を送ります。そのためか成績が落ちてしまい、母親は「退学させる」と激怒。部室にまで乗り込んでくる母親を見て、ユズさんは「自分の家庭はちょっと変?」と感じるように。ある日、同級生の男の子から告白され、初めての彼氏ができたユズさん。母親に隠しごとをする概念がなく、いつも通り帰宅して報告したのですが……。彼氏ができたと知った母親はユズさんを思いきり叩き、「このアバズレ!」と罵倒します。不純だと激怒する母親 「じゃあ、男と別れるなら退学は許してやる」 そう言って母は私の頭を踏みつけました。 そして父は、「お母さんを困らせるお前が悪いんだろ」と母の味方をするのでした。 母親はユズさんを退学させると言い、止めようとするユズさんの頭を踏みつけながら「男と別れるなら退学は許してやる」と言い放ちます。 「絶対別れないし学校も辞めないから!」ユズさんはそんな母親の脅しにのってたまるかと、初めて強く反論。 母親はさらに怒り、怒鳴ったり蹴ったりをやめません。一部始終を見ていた父は「お母さんを怒らせるお前が悪いんだろ」その光景をスルー。 このときユズさんは味方がいない家庭より、たのしいと思える居場所がある学校を手放してはいけないと思います。 その後ユズさんは成績を巻き返し、母親の機嫌に振り回されながらもなんとか彼氏と交際を続けるのでした。 今まで母親の望み通りに生きてきたユズさんでしたが、彼との交際や高校生活を巡り、初めて強く自分の意思を主張しました。 家庭の教育方針はさまざまでも、両親が2人して娘を悪者扱いするのはさすがにやりすぎでしょう。しかも怒らせたからといって暴力までも容認するのはこれもまた虐待と同じです。 こんな家庭だったからこそ、ユズさんは学校で愛情や友情などをより一層感じ、両親からもらえなかったものを手に入れられたのかもしれませんね。 ユズさんにはこのまま自分の気持ちや居場所を大切にして生きてほしいです。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月10日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。ユズさんは幼いころから母親に「男の子がよかった」と言われ、女の子らしいことをするのを嫌がられていました。思春期になり下着が欲しいと相談すれば、「色気づいて気持ち悪い」と却下され、胸にハンカチなどをあてて過ごすユズさん。高校生になるタイミングでようやく買ってもらえましたが、苦い思い出となりました。一方で、高校生活は新しい友人や部活の先輩と過ごすことで、たのしい日々を送ります。ユズさんは学校生活がたのしいあまり、成績がガタ落ち。母親は激怒し、退学させようとしてきて……。娘の学校生活に厳しい母親 ※以下暴力シーンのため割愛しております ユズさんは退学させると言う母親をなんとかなだめましたが、その後も部活で帰宅が遅くなると小言を言われます。 それでも部活を続けていたある日、退部させようとわざわざ学校にまで乗り込んできた母親と鉢合わせ。 母親が部活を妨害するのはこれが初めてではなく、ユズさんは自分の家庭がほかの家庭と少し違うことに気付きます。 そんな中、ユズさんに初めての彼氏ができますが、幼いころからその日あったことを母親に包み隠さず話していたため、このことも報告。 すると母親の逆鱗に触れ今までにないほどの激昂から、ユズさんを思い切り平手打ちしアバズレと罵るのでした。 度を越した過保護と言うには理解しがたい母親の行動。部活の妨害や恋愛を禁止して、娘の人生の足を引っ張っているだけに見えてしまいますね。 母親なりに娘を守りたい気持ちがあるのかもしれませんが、これまで受験シーズンも協力的でなかったり、思春期に下着を買い与えなかったりと、ユズさんをたびたびないがしろにもしてきました。 母親がユズさんを思い通りにしようと、ただ振り回しているだけではないでしょうか。ですが、高校生のユズさんには為す術がないことが悲しいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月09日夫・毒太と子ども3人の家族5人で幸せに暮らしていた瓜田チャリさん。毒太と花屋を経営している中川ゆりの不倫を知るも、話し合いの末、再構築で頑張ることに。それから1年後。瓜田チャリさんのお父さんに初期のガンが見つかり、ついに帰らぬ人となってしまいました。告別式ではお父さんとのお別れに悔いを残さないようにしようと決意していた瓜田チャリさんですが、花や不倫相手のいとこなど、不倫にまつわる人や物が否応なしに視界に入り、お父さんへの感謝の気持ちに覆い被さるように、毒太たちへの黒い感情が溢れてきます。棺が閉まり、いよいよお父さんとお別れのとき。「お兄ちゃん…!」と涙する叔母さんには肩を抱いて寄り添ってくれる旦那さんがいるのに対し、泣いて悲しむ子どもたちに寄り添う瓜田チャリさんには、隣で背中をさすってくれる人がいません……。 夫の毒太は何もせず、ただひとり立っていたのでした。毒夫は火葬場でもありえない発言を… 火葬が終わり、遺骨を見て改めてお父さんが亡くなったことを実感した瓜田チャリさん。 ぼう然と立ち尽くしていると……「おい! 終わったら後ろに下がれよ。他の人の邪魔やんけ」毒太が声を荒らげました。 驚いた叔母さんが、「いいのよ。お父さんなんやから……ゆっくりで大丈夫やで」と声をかけてくれたものの、瓜田チャリさんは後ろに下がって謝ることしかできませんでした……。 傷心で立ち尽くす瓜田チャリさんへ、夫としてかけるべきなのは「大丈夫?」と相手を気づかう言葉ではないでしょうか。終わったら下がらないと邪魔なんて……火葬場でそんなことを思う人はほとんどいませんよね……。 しかし、毒太の場合は夫としてのこの振る舞いが正しいと思っている様子。通夜・告別式・火葬場のすべてのシーンでありえない言動をする毒太……再構築を選んだのは間違いだったかもしれません……。著者:マンガ家・イラストレーター 瓜田チャリ
2023年11月08日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。ユズさんは高校受験で本命だった志望校の願書提出直前に、学費だったはずのお金をパチンコで使い込んだ母親から、お金がないから行かせられるわけがないと怒鳴られます。その後別の公立高校を受験し、無事に合格。ですが母親はユズさんをほめることも一緒に喜ぶこともありません。さらに卒業式後、先生を交えた食事会が開かれると聞いても、母親はユズさんを連れて帰宅しパチンコへ……。ユズさんは受験シーズンに応援してくれる親は、作り話の世界にしか存在しないのだと思うのでした。ユズさんの高校受験は苦い思い出になりましたが、思春期の母親との悲しい記憶は、それだけではなかったのでした。体の成長を認めない母親 母親は男の子が欲しかったと言い、ユズさんが幼いころから女の子らしい格好をするのに否定的でした。 中学生になりクラスメイトが下着をつけ始めるようになった際も、「急に色気づいて気持ち悪い!」と下着を買うことを許さず、ユズさんは胸にハンカチやティッシュをあてて過ごしていたそう……。 中学卒業後にようやく下着店に連れて行ってもらえますが、店員の前ではユズさんが無頓着な子のように振る舞う母親。帰り道には下着代などがかかることで「これだから女の子は欲しくなかったのよ」と発言します。 その後高校に入学したユズさんは学校生活を順調に送りますが、家庭以外の世界があまりにもたのしく、成績が悪化。激怒した母親は、「退学させる」と言い出すのでした。 娘が恥ずかしい思いをしているのに母親が下着を買い与えないのは、もはや虐待と言ってもいいのではないでしょうか。 父親や男性教師には相談しづらい思春期特有の悩みは、同じ女性で家族である母親が一番に気遣ってあげなければいけなかったはず。 そもそも、子どもは成長するものだから下着を買うことは自然なこと。色気づいたと思うほうが不自然ではないでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月08日夫・毒太と子ども3人の家族5人で幸せに暮らしていた瓜田チャリさん。毒太と花屋を経営している中川ゆりの不倫を知るも、話し合いの末、再構築で頑張ることに。それから1年後。瓜田チャリさんのお父さんに初期のガンが見つかり、ついに帰らぬ人となってしまいました。告別式では毒太の不倫に関することはすべて忘れ、お父さんとのお別れに悔いを残さないようにしようと改めて決意したのですがーー。隣に座る毒太や、告別式に参列する不倫相手のいとこ・毒太の会社の社長を見ると、不倫を忘れることなどできません。別れ花の儀式では顔面蒼白になって、動悸が止まりませんでした。 最期の別れのとき、瓜田チャリさんは涙を流し、お父さんに言えなかったことを心のなかで謝るのでした。棺が閉まり、亡き父との最後の別れを惜しんでいると… 毒太が花屋の女と不倫したせいで、花がきらいになってしまった瓜田チャリさん。こんな気持ちで花を置いてごめん……そう思いながら棺に花を入れました。 毒太や社長夫妻が棺に花を入れる様子を見ると、お父さんへの感謝の気持ちに覆い被さるように、毒太たちへの黒い感情が溢れてきます。 棺が閉まり、泣いて悲しむ子どもたちに寄り添う瓜田チャリさん。「お兄ちゃん…!」と涙する叔母さんには、旦那さんが肩を抱いて寄り添っています。瓜田チャリさんの隣で背中をさすってくれる人は誰もいません。そのとき毒太は、何もせずひとり、ただ立っていたのでした。 親を亡くして悲しみに暮れる瓜田チャリさんや、大好きなおじいちゃんにもう会えないと泣く子どもたちと距離を置き、ただ見ているだけの毒太……。つらい思いをしている家族に寄り添わない、気づかわないことには共感できませんね……。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 瓜田チャリ
2023年11月07日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。ユズさんは高校受験で本命の有名私立校を志望校として目指し勉強を頑張りますが、願書を出す時期になって母親にお金がないからダメと言われます。しかし実際は、ユズさんの学費にとっておいたはずのお金をパチンコで使い込み、指輪を買うなど散財していただけでした。失意の中、一応受験するも不合格になり、ユズさんは別の私立を受験しました。受験が終わったユズさんを迎えに来てくれた担任の先生は、ユズさんのことを努力家だとほめます。ユズさんは今まで母親に否定され続けてきた努力を認めてもらえたことに感激し、将来は教師になりたいと思うように……。初めて努力を認められた瞬間 無事別の私立高校に受かったユズさん。学費免除になるからと、公立を勧めていた母親は手のひらを返すように合格した私立を勧めます。 ユズさんは公立のほうが条件がいいことを説明しますが、自分の意見に反論されたと思った母親は不機嫌に。 ユズさんは自分が親不孝者のように感じながらも、なんとか公立高校を受験します。 卒業式の日も母親は顔を出してすぐにパチンコへ出かけ、公立高校の合否発表でもせっかく合格したのに学校の文句ばかり。 さらに、公立に受かったらパソコンを買うと約束したことに触れると、母親は激怒。ユズさんの苦悩や努力を知ろうともせず、パソコン欲しさに受験したのかと、いつまでも責め立てるのでした。 高校受験という人生の大切な岐路が、母親の気分ひとつでめちゃくちゃになったユズさん。それでも自分で受験する高校をしっかり考え、合格までするなんて立派ですよね。 ただでさえプレッシャーを感じる受験シーズンに、家庭に味方がいないのはユズさんも心細かったのではないでしょうか。 母親はユズさんを怒鳴ってばかりですが、ちゃんと優秀な子に育っていると教えてあげたいものです。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年11月07日夫・毒太と子ども3人の家族5人で幸せに暮らしていた瓜田チャリさん。毒太と花屋を経営している中川ゆりの不倫を知るも、話し合いの末、再構築で頑張ることに。それから1年後。瓜田チャリさんのお父さんに初期のガンが見つかり、ついに帰らぬ人となってしまいました。湯灌の儀がおこなわれている最中に夫婦げんかをしてしまった瓜田チャリさん。通夜が始まり気持ちを切り替えたのですが、参列者の中に、毒太が勤務する会社の社長夫妻を見かけます。社長を見ると、そのいとこでもある不倫相手の顔がチラついてしまい……。無事に通夜を終えたものの、瓜田チャリさんは毒太と一緒に帰る気にはなれません。その日はお母さんや子どもたちと一緒に「寝ずの番」をするために葬儀場に泊まることにしました。告別式では悔いを残したくなかったのに… 子どもたちが寝静まり、瓜田チャリさんもお母さんと寝ずの番を交代して眠ることにしました。翌日の告別式に向けて、改めて毒太の不倫に関することは一旦すべて忘れようと決めます。 お父さんとのお別れにちゃんと悔いを残さないように。 そうして迎えた告別式当日。義実家に泊まり義両親と一緒に来た毒太は、義両親のそばを離れません。そんな毒太を呼んで隣に座らせた瓜田チャリさんですが……配偶者として隣にいられることがいやになり、さらに毒太が勤務する会社の社長夫妻も来ていたため、結局不倫のことを忘れられず、葬儀に集中できませんでした。 それでも葬儀は進み、別れ花の儀式になりました。花を見ると、花屋の不倫相手が頭に浮かびます。顔面蒼白になり、動悸がする瓜田チャリさんでしたが、グッと堪えて花を1輪手に取りました。 お父さんごめんな、私、不倫されてん。幸せじゃなかってん。 瓜田チャリさんは涙を流し、お父さんに言えなかったことを心の中で謝るのでした。 通夜に集中できなかった分、告別式ではすべて忘れて悔いが残らないようにしたかった瓜田チャリさん。しかし、毒太や不倫相手の親戚が視界に入り、さらに葬儀には欠かせない花で不倫相手がチラつき……結局告別式だけに集中することはできませんでした。 それもこれもすべて毒太の不倫のせい。お父さんと過ごす残りわずかな時間……もう毒太に邪魔はされたくないですね。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 瓜田チャリ
2023年11月06日夫・毒太と子ども3人の家族5人で幸せに暮らしていた瓜田チャリさん。毒太と花屋を経営している中川ゆりの不倫を知るも、話し合いの末、再構築で頑張ることに。それから1年後。瓜田チャリさんのお父さんに初期のガンが見つかり、ついに帰らぬ人となってしまいました。お父さんの葬式でのこと。毒太は、棺に入れるお花を用意したいという社長の提案を持ちかけてきました。しかしそれは毒太の不倫相手の花屋が用意するお花。ぬけぬけと提案する毒太と喧嘩になってしまいます。通夜が始まり、瓜田チャリさんは気持ちを切り替えようとします。しかし通夜には、毒太が勤務する会社の社長夫婦の姿が……。愛妻家でやさしく、人情味あふれる社長の気づかいを瓜田チャリさんはありがたいと思いながらも、お父さんを偲ぶこの通夜では毒太の不倫がちらつく社長の顔を見たくはありませんでした。通夜を終え、夫と一緒に居たくない妻は… 無事に通夜を終えると、毒太は社長の元へ挨拶に行きました。お母さんから「一緒に挨拶しに行かなくていいの?」と言われても、瓜田チャリさんは頑なに拒否。お母さんが行こうとしても、強めに断りました。 そうこうするうちに、葬儀場の係の方から「寝ずの番を希望される方はいらっしゃいますか?」と聞かれ、瓜田チャリさんは子どもたちと一緒に葬儀場へ泊まることに。 義両親と話す毒太へそのことを伝えると……「あら……じゃあ毒太今日はうちに泊まる?」義母が誘うと毒太は「そうするわ!」と即答。 瓜田チャリさんは心のなかで「一生実家住んでろ」と思うのでした。 毒太が社長の親戚と不倫さえしていなければ、通夜に参列してもらっていることを素直に感謝してお礼が言えたはず。誰にも心のうちを言えないのがつらいですね……。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 瓜田チャリ
2023年11月05日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。進路に悩む中学3年生のユズさんは、公立に行くよう母親に決められてきましたが、有名な私立校に行きたいと相談するとあっさり許可されます。家でも学校でも勉強に打ち込む日々が続き、いよいよ願書を出す時期に。すると母親はお金がかかるからやっぱり私立はダメだと言い出し、絶望するユズさん。祖母が残した学費があるはずと説得しますが、母親は口ごたえするなと激怒します。ユズさんは母親がお金がないと言うわりにパチンコに行ったり、指輪を買ったりしていることにモヤモヤ。祖母のお金が残っているのかたしかめることに……。祖母が残したお金の行方 ユズさんが通帳を確認すると120万円あったはずの残高が、半年足らずでほぼなくなっていました。母親が使い込んだと察したユズさんは志望校を諦め、やる気も失います。 それでも試験だけは受けていいと言う母親に従い、受験することにしたユズさん。受験前日になってもテレビを大音量で見る母親に、今日は集中したいと相談しました。 「試験日前日だからって慌てて勉強してるくせに!!」しかし母親は逆ギレ。母親が寝ている間にユズさんが勉強していたことも知らず罵倒しました。 積み上げてきた努力を全否定されたユズさんは、勉強を諦め試験本番も集中できず、不合格という結果に。 なぜか母親は自分がどれほどショックだったかを悲劇のヒロインのように語り、ユズさんは心の底から母親が理解できないのでした。 祖母が残したお金をユズさんの学費にすると言っていた母親は、約束を守ることはなく、さらに受験前日も娘に怒鳴り声をあげました。 お金を工面するのが難しいだけなら、最初に相談したときに素直に話せばユズさんもほかの選択肢があったはず。ありもしないお金をあると言い、いざとなったら逆ギレでは、やる気も希望も失って当然ですよね。 母親には娘のためのお金を使い込んだ自覚や、娘の受験を妨害したことへの罪悪感はあるのでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年10月22日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。中学3年生のユズさんは、進路を考え始めるように。母親に塾に通いたいと相談しますが、お金がかかると却下されます。しかし母親は、パチンコで数日に数万円を使い込むのでした。そんな中、ユズさんは高校の学校見学会で、自分のやりたいことが叶いそうな理想の私立高校を見つけます。しかし母親の希望していた公立高校とは違うため、怒られるのを覚悟で相談してみることに……。お金がないからと塾に行けなかったユズさん。公立より私立のほうが学費がかかるのはわかっていますが、諦めきれませんでした。予想外の反応をする母親 ユズさんが私立に行きたいと打ち明けると、その学校が有名私立だったことで、鼻高々だと歓喜する母親。 ユズさんは予想外の反応に本当にお金は大丈夫なのか聞きますが、母親はなんとかなると言って話を流し、買ったばかりの指輪を見せつけます。 ユズさんは家計に余裕があるのだと安心し、その後はさらに勉強に打ち込むように。 学校でクラスメイトに宿題を押し付けられることもありましたが、真面目に努力していれば自分のためになると信じて疑いませんでした。 「私立には行かせられない」しかし、願書を出すタイミングで、お金がないからダメだと言い出す母親。 ユズさんは以前母親が大丈夫と言ったことや、祖母の残したお金を学費にあてると言っていたことを説明しますが、母親の怒りスイッチがまた入ってしまいました。 ユズさんを身勝手で約束破りだと罵倒し、公立に受かればパソコンを買ってやると言って押し切ります。ユズさんは言い返す言葉が出ず、モヤモヤを募らせるのでした。 ユズさんの志望校に受かりたいという夢を、いとも簡単に打ち砕く母親。ユズさんは事前に相談もして、家でも学校でも努力していただけに、後出しでダメだと言われるのはショックが大きかったでしょう。 希望する高校を目指していいと言ったりダメだと言ったり、母親の気分次第で大事な進路を決められたくないですよね。 ユズさんが期待を裏切られてどれだけ絶望したか、母親には子どもの気持ちを想像してほしいものですね。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年10月21日2人姉妹の母であるヨツバさんは、毒親の実母に長いこと苦しめられてきました。そんなヨツバさんの、結婚から出産までの実体験です。「育児の面で私に頼るな」と言ってきたヨツバさんの母親ですが、毎日ヨツバさんと娘の面会に来ては、嫌味をつらつらと並べ立てます。「母親としての自覚がなくなる」とまで言われたヨツバさんは、さすがに眉をひそめるのでした。退院後、祖父のもとに身を寄せたヨツバさんと娘のところにも、時折顔を出す母親。恩着せがましく、近所の人から貰ったというボロボロの子ども服を差し出してきたのです。 ヨツバさんが着るにはボロボロすぎることを指摘すると、母親は「赤ん坊は着せ替え人形じゃない」「何着ても文句言うわけじゃないんだから」と怒り出すのでした。 そして、ヨツバさんと娘が自宅に帰ってからも、母親からの干渉は続き――? 約束の日に娘が発熱 祖父の家から自宅に戻ったヨツバさんと娘。ヨツバさんの母親はそれなりに孫をかわいく感じていたのか、「1カ月に1回は顔を見せに来なさい」とヨツバさんに言います。 しかし、ヨツバさんが娘を連れて母親に会いに行く予定の日、ヨツバさんの娘は熱を出してしまいました。娘の発熱により行けないことをヨツバさんが伝えると、母親は「どうせ私に孫を見せたくないから嘘ついてるんでしょ!」と被害妄想で怒り出してしまいます。 それから2カ月間、母親からヨツバさんに連絡はありませんでした。そして、ヨツバさんも「無理して会う必要はない」とふっきれ、母親との連絡を絶つことに。 ヨツバさんの父親によると、母親は孫に会いたそうにしているもののの、態度は相変わらずのよう。ようやく母親の呪縛から解き放たれたヨツバさん。今は幸せな毎日を過ごしています。 自分の思い通りにならないとヒステリックに怒り出す、ヨツバさんの母親。いわゆる毒親に育てられた経験がある人のなかには、毒親を異常に怖がって自分の感情や意見を無理に抑え込んだり、「自分の子どもに対して同じように接してしまうのではないか」と不安になったりする人もいるようです。 ヨツバさんも妊娠中は母親に対して萎縮していましたが、娘が産まれたことをきっかけに考え方が大きく変化。自分の気持ちを無視して、嫌味ばかりの母親に会う必要はないと思えるようになったのです。 もしも毒親に苦しめられているのなら、ヨツバさんのように物理的な距離を取れるといいのかもしれませんね。このままヨツバさんが幸せな日々を送れることを願ってやみません。 また、自分が毒親になっているのではないかと心配だったり、毒親に苦しめられている子どもに気付いたりした場合は、児童相談所に相談しましょう。 ▼児童相談所全国共通ダイヤル育児や子育てに悩んだときなどの相談窓口です。全国共通ダイヤル「189」に電話をかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄する児童相談所に電話が転送されます。子どもが虐待されているかもと思ったとき、自分の子育てがつらくて子どもにあたってしまうときなどに、専門家に相談することができます。電話番号:189(いちはやく) 著者:マンガ家・イラストレーター モグ
2023年10月21日2人姉妹の母であるヨツバさんは、毒親の実母に長いこと苦しめられてきました。そんなヨツバさんの、結婚から出産までの実体験です。母親が里帰り出産を嫌がったため、妊娠中のヨツバさんは祖父の家に身を寄せていました。しかし、母親は自分が考えた名前やごみ捨て場で拾ってきたチャイルドシートをヨツバさんに押し付けてきます。陣痛を感じ、ヨツバさんは母親に病院まで送ってもらいますが、病院に着くなり、母親は「待ち時間が嫌だ」と愚痴ばかり。長時間にわたるお産でようやく産まれたヨツバさんの娘にも「かわいくない」「外孫だからこんなのものか」と言ったのです。さすがに見かねたヨツバさんの父親がたしなめますが、母親は「思った事言っちゃいけないの?」と怒り出します。その後も面会に来る母親。「育児に関しては一切頼るな」とヨツバさんに釘を刺します。そして毎日ヨツバさんと娘の面会に来ては、「私の時は大変だった」「いいわねぇ、優雅な入院生活で」と嫌味ばかり。 夜間、病院側で赤ちゃんの面倒を見てくれることを知ると、母親は「母親としての自覚がなくなる」とまで言い放ちます。 ヨツバさんは、さすがに眉をひそめますが、それでも母親の文句は止まりません。退院後、祖父の家で過ごしていたヨツバさんですが、母親がやって来ました。孫のためにベビー用品を持ってきたのですが――? もらってきたわよ! ヨツバさんの母親は、産院の食事やエステなどのオプションにまで文句をつけ始めます。言い返すと母親がヒステリーを起こすことを知っているヨツバさんは、愛想笑いでやり過ごすのでした。 退院後、祖父のもとに身を寄せたヨツバさんと娘。たまに母親が祖父の家を訪ねてきますが、「子ども服余ってないか聞いてあげたの」と言って、近所の人からもらったというボロボロの子ども服を差し出してきました。 お世辞にもキレイとは言えない子ども服を見せられ、着るにはボロボロすぎることを指摘したヨツバさん。すると、母親は「赤ん坊は着せ替え人形じゃない」「何着ても文句言うわけじゃないんだから」と怒り出すのでした。 ボロボロすぎる子ども服を渡され、困ってしまったヨツバさん。何も言わずに受け取っておくということも一つの方法かもしれません。ですが、伝えておかないと同じことがまた起こってしまいそうで対応に悩みますよね。自分にとって不要なものをプレゼントされたとき、みなさんならどのように対応しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター モグ
2023年10月20日思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。ユズさんが中学生のころ両親の祖母たちが亡くなり、夫婦喧嘩の原因だった祖母の世話がなくなっても夫婦仲はピリピリしたまま。そんな中8歳上の姉が赤ちゃんを連れて帰省し、母親はお金を渡したり、一緒にパチンコに通ったりします。ユズさんは友だちに誘われた塾の体験に魅了され母親に通いたいと相談しますが、お金がかかるとあっさり却下。しかし母親は数日で数万円をパチンコに使い、ユズさんのイライラが募ります。ユズさんは、「働いてないからお金の使い道に口を出す立場ではない」と、自分に言い聞かせますが……。私の進路はどうなるの? 一緒に塾の体験に行った友人たちは塾に通うことが決まり、ユズさんは「羨ましい」とさらにイライラ。 高校の学校見学会が始まる時期、ユズさんは志願する高校選びでも母親が喜ぶかどうかを基準に悩みます。 すべり止めで選んだ偏差値の高い私立のD高校の見学に行くと、学校の雰囲気も良くカリキュラムや部活がユズさんの理想にぴったり。 しかし母親は公立のA高校をすすめていたため、D高校に行きたいと言うと怒らせると思ったユズさんは、なかなか言い出せませんでした。 塾に通うのも、志望する高校も母親に制限されるユズさん。子どもの選択肢を親が狭めてしまうのは、なんだかもったいないですよね。 そんな中でも、ユズさんは行きたい高校を自分の意思で見つけられました。目を輝かせるユズさんを見ると、応援せずにはいられませんね。 母親には自分の都合で志望校を決定するのではなく、ユズさんの気持ちを尊重してあげてほしいものです。著者:マンガ家・イラストレーター 北瀬ユズ
2023年10月19日2人姉妹の母であるヨツバさんは、毒親の実母に長いこと苦しめられてきました。そんなヨツバさんの、結婚から出産までの実体験です。母親が里帰り出産を嫌がったため、妊娠中のヨツバさんは祖父の家に身を寄せていました。しかし、母親は自分が考えた名前やごみ捨て場で拾ってきたチャイルドシートをヨツバさんに押し付けてきます。初産の不安もあるなか、ヨツバさんは母親に「本当に関わってほしくない……」と思うのでした。予定日を1日過ぎたところで、陣痛らしき痛みを感じたヨツバさん。母親が病院まで送ってくれましたが、「待ち時間が暇で嫌だ」「こんなに待たされるなら送るなんて言わなきゃよかったわ」と愚痴を言い捨てます。 約30時間かけて、深夜3時にヨツバさんは女の子を出産。母親はヨツバさんの娘を見るなり「かわいくない」「外孫だからこんなものか」と言ったのです。さすがに見かねたヨツバさんの父がたしなめますが、母親は「思った事言っちゃいけないの?」と逆ギレ。 さらにヨツバさんに言いたいことがあるようで……? 絶句した実母の発言 産まれたばかりのヨツバさんの娘に「かわいくない」と言った母親は、さらに「育児に関しては一切頼るな」「今時の若い親はすぐ両親を頼る」「私も親に頼ったことなんてないし、全部1人でやったんだから」と釘を刺してきました。母親の性格をよく知っているヨツバさんは、「もとから頼るつもりなんてない」と言い返したい気持ちをグッとこらえるのでした。 育児の面で頼るなと言ってきたヨツバさんの母親ですが、なぜか毎日ヨツバさんと娘の面会に来ます。しかし、面会に来ても「私のときは大変だった」「いいわねぇ、優雅な入院生活で」と嫌味ばかり。 夜間、病院側で赤ちゃんの面倒を見てくれることを知った母親から「母親としての自覚がなくなる」と言われたヨツバさんは、さすがに眉をひそめるのでした。 嫌味を言わずにはいられない様子のお母さん……。夜間、病院側が赤ちゃんの面倒を見てくれるのは、産後の疲労した母体にとって素晴らしいシステムですよね。お母さんの言動に惑わされず、わが子と自分のために、病院のサポートを受けながらヨツバさんが体の回復に努められるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター モグ
2023年10月19日2人姉妹の母であるヨツバさんは、毒親の実母に長いこと苦しめられてきました。そんなヨツバさんの、結婚から出産までの実体験です。彼氏がヨツバさんの苗字にすることを条件に、結婚を認めてもらったヨツバさん夫婦。結婚から1年後、念願の子どもを授かりますが、報告が遅かったことにヨツバさんの母親は不満を持った様子。初産で不安を抱えるヨツバさんに、ネチネチと小言を言い続けています。里帰り出産を母親が嫌がったため、祖父の家にお世話になることにしたヨツバさん。母親が渡してきた、姓名判断の良い名前が載ったリストを無視すると、母親は激怒します。ヨツバさんは感情任せで言葉をぶつけてくる母親に「もう本当に関わってほしくない……」と思うのでした。 それでも、ゴミ捨て場でチャイルドシートを拾い、ヨツバさんに使うように言ってくるなど、ヨツバさんの意に沿わない形で関わってくる母親。ついにヨツバさんは出産予定日を迎えますが――?初孫を見た実母の衝撃のひとこと 予定日を1日過ぎたところで、陣痛らしき痛みを感じたヨツバさん。運転ができない祖父に代わり、母親に病院まで送ってもらいました。 病院に着くと、「待ち時間が暇で嫌だ」と愚痴を言い始めるヨツバさんの母親。ヨツバさんの夫が到着すると、「こんなに待たされるなら送るなんて言わなきゃよかったわ」と言い捨てて、病院を後にするのでした。 約30時間かけて、深夜3時にヨツバさんは女の子を出産しました。ヨツバさんの両親がそろって面会に来ますが、母親は生まれたばかりのヨツバさんの娘を見るなり「かわいくない」「外孫だからこんなものか」と言ったのです。さすがに見かねたヨツバさんの父がたしなめますが、母親は「思ったこと言っちゃいけないの?」とヒステリックに逆ギレするのでした。 外孫であれ、自分の娘の子どもはかわいいものなのではないでしょうか。ましてや出産という一大仕事を終えた娘に、ねぎらいのひと言があってもいいぐらいですよね。ヨツバさんの気持ちを考えると胸が痛みます。産後は睡眠が削られ赤ちゃんのお世話に忙しくなると思いますが、赤ちゃんと向き合うことで、お母さんの言葉が忘れられるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター モグ
2023年10月18日