2022年1月17日、漫画家の水島新司さんが亡くなったことが分かりました。82歳でした。産経ニュースによると、水島さんは肺炎によって亡くなったといいます。『ドカベン』や『あぶさん』『野球狂の詩』といった多くの野球漫画を生み出し、人気を博した水島さん。1973年に連載を開始した『あぶさん』は40年以上にわたって連載されました。功績を認められ、2005年には紫綬褒章を、2014年には旭日小綬章を受章。野球漫画というジャンルを確立し、野球ファンを中心に世代を超えて愛される作品を生み出しました。水島さんの旅立ちに、ネットからは「素晴らしい漫画をありがとうございました」という感謝する声が上がっています。今後も数々の名作は残り、読者の胸を熱くさせてくれることでしょう。水島さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2022年01月17日アニメ映画『フラ・フラダンス』が、2021年12月3日(金)より公開される。総監督は「鋼の錬⾦術師」「機動戦⼠ガンダム 00」の⽔島精⼆が務める。新⼈フラガールの成長を描くオリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』は、福島県いわき市に実在するスパリゾートハワイアンズのダンシングチーム、通称〔フラガール〕をモチーフにしたオリジナルアニメーション。フラガールの新⼊社員・夏凪⽇⽻(なつなぎ・ひわ)と同期の仲間たち、彼⼥たちを取り巻く⼈々との絆を描く。<映画『フラ・フラダンス』あらすじ>新⼊社員、夏凪⽇⽻。志望動機「みんなに”笑顔”を届けたい。」福島県いわき市に暮らす⾼校⽣・夏凪⽇⽻。卒業後の進路に悩む⽇⽻は、かつて姉・真理が勤めていた「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを⾒て衝動的に、新⼈ダンサー=フラガールの採⽤試験に応募する。未経験ながらも採⽤された⽇⽻は、鎌倉環奈、滝川蘭⼦、オハナ・カアイフエ、⽩沢しおんたち同期と共にフラガールへの道を歩み始めるが、個性豊かすぎる5⼈の⾜並みはそろわず、初ステージで、ある⼤失敗をしてしまう。「史上最も残念な新⼈たち」と呼ばれ、落ち込む彼⼥たちだったが、恋、ダイエット、そしてフラ…と、いいことも⾟いことも分かちあいながら、フラフラしながらも絆を深めていく―――。それぞれの想いを胸に彼⼥たちは今⽇もステージへ。笑いあり涙ありの新⼈フラガール成⻑物語。わたし、"フラ"を仕事にします。主人公声優に福原遥主人公・夏凪⽇⽻の声優は、福原遥が担当。美⼭加恋や富⽥望⽣といったフレッシュなキャストに加え、⼭⽥裕貴やディーン・フジオカも参加する。<登場人物&声優キャスト>夏凪日羽...福原遥いわき市出身 社会人一年生フラガールだった姉の姿を追って、ステージデビューを目指す。鎌倉環奈...美山加恋フラ全国大会優勝経験者。プロ意識が高くしっかり者。オハナ・カアイフエ...前田佳織里ハワイ出身のおっとり系。フラガールのハワイ公演を見て憧れを抱き来日。白沢しおん...陶山恵実里ダンスはうまいが笑顔は苦手。ある夢を叶えるためダンシングチームに就職する。滝川蘭子...富田望生パワフルな踊りと和やかな雰囲気で、チームに活気をもたらすムードメーカー。鈴懸涼太...ディーン・フジオカ主人公・日羽が憧れる先輩社員。平和人...山田裕貴おとぼけキャラだが情に厚い、新人フラガールを見守る癒し系マネージャー。「鋼の錬⾦術師」「機動戦⼠ガンダム 00」⽔島精⼆が総監督制作陣も豪華面々。総監督は「鋼の錬⾦術師」「機動戦⼠ガンダム 00」の⽔島精⼆、監督は『劇場版 アイカツスターズ︕』「ガンダムビルドダイバーズ」の綿⽥慎也。脚本には「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」『きみと、波にのれたら』の吉⽥玲⼦、キャラクターデザインに「アイカツ︕」「UN-GO」のやぐちひろこといったトップクリエイターが集結した。制作は「銀魂」や「アイカツ︕」のBN Picturesが務める。【詳細】アニメ映画『フラ・フラダンス』公開日:2021年12月3日(金)声の出演:福原遥、美山加恋、富田望生、前田佳織里、陶山恵実里、早見沙織、相沢梨紗、上坂すみれ、東山奈央、三木眞一郎、中村繪里子、奥野香耶、本泉莉奈、木村昴、山田裕貴、ディーン・フジオカ総監督:⽔島精⼆監督:綿⽥慎也脚本:吉⽥玲⼦キャラクターデザイン:やぐちひろこ美術監督:⽇野⾹諸⾥⾊彩設計:⼤塚眞純撮影監督:⼤神洋⼀編集:坂本久美⼦⾳響監督:⽊村絵理⼦⾳楽:⼤島ミチル主題歌:「サンフラワー」フィロソフィーのダンス制作:BN Pictures配給:アニプレックス
2021年10月02日漫画家の水島新司さんが、2020年12月1日付で引退することを発表しました。産経ニュースによると、水島さんのコメントは以下の通りです。水島さんは「今日まで63年間頑張って参りましたが、本日を以って引退することに決めました。これからの漫画界、野球界の発展を心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。産経ニュースーより引用水島さんは、1958年に漫画家デビュー。漫画『ドカベン』や『あぶさん』、『野球狂の詩』など、野球漫画の第一人者として活躍していました。中でも漫画『あぶさん』は1973年の連載開始から2014年まで41年間連載されており、完結時には惜しむ声が数多く上がっていました。水島さんの野球への熱い思いは、作品の中で受け継がれていくでしょう。水島さん、63年間本当にお疲れさまでした![文・構成/grape編集部]
2020年12月01日「幸せにやせたい人」の心の教科書7月9日、ダイエットに悩み苦しんでいる人などに向けた新刊『「幸せにやせたい人」の心の教科書』が発売された。四六判並製で192ページ、1,400円(税別)の価格でさくら舎から発売中となっている。著者は精神科医で医学博士、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表の水島広子氏である。水島氏は慶応大医学部卒、同大学院を修了し、摂食障がいのほか、気分障がい、トラウマ関連障がい、思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学などが専門で、衆議院議員として2期5年間務めた経歴もある。やせたらすべての問題が解決すると思っている人に水島氏の新刊には『摂食障がいの専門医が教える「やせたがり」ほどやせられない心理』という副題が付けられ、帯にはモデルや女優などを手がけるボディワーカーの森拓郎氏による「やせたらすべての問題が解決すると思っているすべての人に読んでほしい」との推薦文が寄せられている。10代、20代、30代、40代、50代と、世代を問わずやせたいという願望を持つ人は多い。また、ダイエットがうまくいかず、疲れ、苦しみ、悩みを抱え続けている人も少なくない。ダイエットはその人の心を傷つけてしまうことが多いという。同書はそのような人たちに向けて、自分自身に対し本当の自信を取り戻し、自分の好きな身体に変わる方法が解説されている。どうすれば幸せにやせられるのか、リバウンドしないダイエットをするためにはどうすればいいのかなどについて、精神科医として解説している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「幸せにやせたい人」の心の教科書 - さくら舎
2019年07月16日数年前から「毒親」という言葉を目にする機会が多くなりましたよね。「毒親」とは文字通り、子どもにとって毒になる親のこと。いわゆる、虐待する親などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、子ども対して精神的にプレッシャーをかけたり、暴言を吐いたり、気分で振り回したりするのも「毒親」のようです。■あなたの家は大丈夫?家族の問題は、他の家と比べるのが難しいので、傍から見れば「毒親」でも、当の子どもは「これが普通」と思い、気づかないまま大人になるケースも多いもの。また、大人になってからも「毒親」に支配され続けるパターンもあり、そういう女性は恋愛や結婚をするうえで支障が出るという話も……。そんな「毒親」にまつわる本をご紹介しますね。あなたの両親は、毒親ではないでしょうか?■毒親の娘は自己肯定感が低くなる?『母がしんどい』(KADOKAWA)まず「毒親」の本と言えば、漫画家の田房永子さん。「毒親」関連の著書が多く、自身が親になってからも、子どもに対する自分の行動に苦しみます。そんな田房さんの代表作は『母がしんどい』(KADOKAWA)です。かわいい絵柄のコミックエッセイで読みやすいのですが、内容は壮絶。幼少期から社会になるまでの、母親の数々のエピソードが書かれています。個人的に強烈だったのは「ブラジャーを買ってくれない」(要は娘が年頃になることを認めない)というお話。「アルバイトや学校行事を邪魔され、参加できない」「娘の友達と仲良くなろうとする」などもびっくり。でも田房さんは、母親を嫌うなんて自分がいけないんだ、と罪悪感を持ってしまい親から離れられないのです。「バカ」「ブタ」といった暴言を吐かれても自分を責め、自己肯定感が低くなった彼女……。自己肯定感が低い人は「自分には人から愛される価値などない」と思い込む傾向があって、相手の好意を信じられなかったり、素直に愛情表現できなかったりしがち。だから恋愛下手な人が多いと言われています。また、親から認められる異性と結婚しなければ、という強烈なプレッシャーにさらされるようです。自分の親ももしかして?と思っている人にとってこの本は、何らかの気づきを与えてくれるかもしれません。■母娘は女同士だからこそ難しい『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)2冊目は、精神科医・水島広子さんの著書『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)。全8章で構成され、毒親の実態を論理的に説いている本です。症例も豊富で、「毒親」の被害にあっている当事者のケアだけでなく、親サイドの原因も分析。そして「毒親」に育てられた子どもの心のケア方法、問題の手放し方などにも言及しています。第6章の「こじれる母娘問題の『女』について」では、母と娘がまさに「女VS.女」の構図になっていることを解説。ここを読んで、娘の結婚には、少なからず母親が影響を与えていることがわかりました。「毒親」の存在に心を痛めている人は必読。「毒親」とは何かを学ぶのにもおすすめです。■恋愛下手な理由がわかるかも両親が「毒親」とまではいかないまでも、自分の恋愛観や結婚観に親が影響を及ぼしている、と感じる人はぜひ一読を!あなたの恋愛や婚活がスムーズに進まない理由が見つかるかもしれません。
2018年12月11日世の中には、数多の恋愛エッセイやコラムがありますよね。読み手との相性もあるので「えーっ、私には全く当てはまらない」とか「すごく腑に落ちた」など、いろいろな感想を持つことと思います。今回はそういった本の中から、精神科医による恋愛エッセイをご紹介しますね。■香山リカは頑張らない恋愛を推奨テレビや雑誌のコラムでお馴染みの香山リカさん。ペンネームの由来は、あのリカちゃん人形なのだそうです。メディアに登場した当初は、アイドル的な存在という印象でしたが、現在は50代後半。女性の生き方にまつわるエッセイなども書いています。そんな香山さんの著作に、ズバリ恋愛を扱った1冊があります。タイトルは『ほどほどの恋』(東京書籍)。前書きでは自らを「恋少なき女」と告白している香山さん。多忙な精神科医の恋愛生活もちょっと見られます。思いつめた香山さんのエピソードが綴られていて、筆者は、心を専門に診る精神科医でもそうなのか……と親近感が湧きました。章立ては「『お友だち』どまりの恋」「100パーセントの愛と結婚を求めて」「無償の愛とキモい愛」「愛しているのは誰?」など。ご自身の体験談から、診察室で聞いた会話、大学で教鞭をとった際の女子学生のエピソード、小説や映画を例とした話まで、精神科医ならではの視点で語られています。特におすすめなのは「ほどほどの恋」という章。「恋愛はほどほどのほうがよい、そう思うほうが恋愛自体もうまくいくし、幸せになれる」といったことが書かれています。「ほどほどの恋」で幸せになった知人のエピソードもあり、身につまされる女性は多そうなので、ぜひ一読を。■男性にも更年期がある!?香山さんの著作から、もう一冊ご紹介しましょう。『女は男のどこを見抜くべきか』(集英社)。これは男性について分析したエッセイです。内容は「男のプライドと嫉妬の本質」「まじめな人、謙虚な人はトクかソンか?」「『男は女に立てられるもの』はどこからきているのか」など、知っておきたいことばかり。特に興味深かったのは「いつまでも『性的機能』にこだわる男たち」です。男性にも更年期がある、など医師ならではの情報も書かれていたり。彼の気持ちがわからない!と嘆く人にオススメしたいですね。■嫉妬して苦しいならこちらの一冊をもうひとり、女性の精神科医・水島広子さんのエッセイも魅力的です。『女子の人間関係』は、人間関係の難しさに悩む人に推奨したい一冊。その水島さんの著書の中でも、恋愛をするうえで参考になりそうなのが『「ドロドロした嫉妬」がスーッと消える本』(KKベストセラーズ)です。この本では嫉妬という感情を分析し、嫉妬しやすい人、しにくい人などを優しく解説しています。筆者が、ここは彼氏への嫉妬に苦しむ女性にぜひ読んでほしい!と思ったのは第5章の「愛する人に癒しを支えてもらおうー愛情関連の嫉妬を癒す」。精神科医なので分析するだけでなく、対処法も書かれているのがポイントです。■自分を客観視できるエッセイを恋愛に疲れたとき、悩みが絶えないときは、恋愛小説や恋愛映画に浸るのもいいけれど、ときには精神科医のエッセイを手に取ってみてはいかがでしょうか?そうすれば彼の心理がわかったり、自分を客観的に分析できたりする可能性が。読んでいるうちに目の前が開け、ストレスを癒せるかもしれません。
2018年08月19日話のテンポが合う、なぜか同じことを思いつく…。「相性」の良し悪し次第で、その人のポテンシャルが最大限に発揮されたり、思わぬ面が出てきたりも。そんな相性の不思議について、具体的なケースを基に3人のスペシャリストが解説します。「一緒にいる相手によって、印象が変わる」のは?→人間は多面体であり、さまざまな条件で相性が変化するからある人と一緒にいるときはいつも機嫌が悪いのに、別の相手の前では穏やかになり、さらに別の人に対しては急に子どものように振る舞ったり…。接する相手によって、その人のパーソナリティまで別人のように変わって見えることがある。実はこれも、相性の知られざる側面の一つ。「人間の性質は多面体であり、非常に複雑なもの。単に相性の良し悪しだけで語れるものではなく、誰が、どの部分に光を当てるかによって人柄は変化します。光を当てる角度が悪いと思ったら、少し位置をズラしてみればいいだけ。糸口はあるはずです」(心理テスト研究家・章月綾乃さん)さらに、相性はそのときに自分が置かれた状況によっても絶えず変化する、という話も。「学生時代の友人と、大人になって反りが合わなくなった、という事例はよくあること。生活環境や成長のスピードなど、後天的な要因によっても相性は変わり得るものなのです。大切なのは、変化を受け入れること。自分にとってその瞬間に居心地がいいと思える相手を選ぶことも、決して間違ってはいないでしょう」(精神科医・水島広子さん)「チームが変わると物事の運び方が変わる」のは?→環境とともに自分の役割が変わり、補完し合うことができるようになるから「お互い共通の目的意識を持っている場合、相性は補完関係で測ることができます。仲良し2人組だと仕事がまったく進まなかったのが、3人体制になった途端に効率が上がった、というのは、3人揃うことではじめてチームとしての役割が補完できるようになったため。この場合は共通的理解というよりも認知的理解、つまり“相手と自分の違いを知る”ことや、自分に足りない能力を相手がどのように補完してくれるか、という認識が重要になります」(プリンシプル・コンサルティング・グループ代表・秋山進さん)もちろん、2人だけで補完関係が成立している場合、人数が増減することでかえってバランスが崩れるというケースも。とはいえ、お互いの認知的理解さえあれば、仕事レベルでは立て直しもきく。「また、それぞれの役割は環境によっても当然変化します。今まではチームの中で“使われる”立場だった人が、部署を変わって“人を使う”立場になった瞬間、予想以上のパワーを発揮するということも。このように、チームとの相性、仕事や役割との相性、さまざまな積み重ねが要因となって人を動かしていくのです」(プリンシプル・コンサルティング・グループ代表・秋山進さん)水島広子さん精神科医。対人関係療法の、日本における第一人者。新著『イライラを手放す生き方―心の強い人になる条件』(さくら舎)が発売中。秋山 進さんプリンシプル・コンサルティング・グループ代表。著書に『職場の「やりづらい人」を動かす技術』(KADOKAWA)など。章月綾乃さん心理テスト研究家。雑誌やWEBで連載多数。※『anan』2018年8月1日号より。イラスト・いいあい取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年07月26日友人や恋人、仕事仲間、さらに初対面の相手に至るまで、人間関係において大切な“相性”。相手によって好き・嫌いがあったり、職場で上司や同僚と反りが合わなかったり…そんな経験はきっと誰にでもあるもの。けれど、そもそも他人に対して「この人とは性格が合う/合わない」という感覚が生まれるのはなぜだろう。「相性という言葉自体は、東洋の五行思想から生まれたもの。それぞれの性格や性質の組み合わせによって、お互いを活かし合ったり、損なうなどの関係性を感覚的に捉えたものともいえます」(心理テスト研究家・章月綾乃さん)また他人に対して“相性がいい”と思うのは、「相手に持つ期待と実際の役割にズレがない状態」とは、精神科医の水島広子さん。「要するに、明るい雰囲気の人を求めていて、実際に相手も明るかった、というような場合です。重要なのは、自分が安心して接せられる相手だということ。背伸びしない自然体の人間関係を通じ、相手のことはもちろん、自分自身を好きになれるのです」「もう一つのキーワードは“刺激”です。仕事など目的がはっきりしている場合、人は自分にとって有用かどうかで他人を判断する傾向にある。つまり相性は、安心と刺激の往復運動のようなもの」(プリンシプル・コンサルティング・グループ代表・秋山進さん)例えば、こんなことはありませんか?「会うとなぜか嬉しい人」普段クールなA子さん、○○さんに会うと嬉しくておしゃべりがはずみ自然と笑顔に。→人間は、五感をフル動員して相性を瞬時に判断しているから普段はおとなしい性格なのに、特定の人に会ったときだけ、笑顔が増えたりよく話すようになる。それは、相手によってその人本来の良い面が引き出されている証拠。「相性のベースにあるのは共感的理解、つまり“自分と似ている”“気持ちがわかる”“見慣れている”といった心情です。人は他者と接するとき、ものの考え方や育った環境など、無意識的に自身との共通項を探すもの。自分と似ている点が多いほど、安心できるからです」(秋山さん)それは人間の理性というよりも、さらに生存的な判断、つまり“本能”に近いものだという。「初対面なのにそんな気がしない、“馬が合う”と思うことがありますが、まさにこのためです。わたしたちは視覚、聴覚、嗅覚といった五感をフル稼働して、会った瞬間から相手との相性をジャッジしているのです」(章月さん)要するに相性とは、自らの性質としてある程度持って生まれたものだといえる。自分にとって相性のいい人を思い浮かべたときにどんな共通項が浮かび上がるか、一度考えてみてもいいかもしれない。「見た目より大事なこと」B子さん、見た目がタイプの男子と付き合うものの…彼の道端で困っているおばあさんを無視する姿に幻滅してお別れ。次の彼氏は見た目はタイプじゃなかったけどその優しさに共感。→相性は、基本となる4つの軸の上に成り立っているからお互いの共通項が相性を決める要因とはいっても、すべてが一致している必要はない。「自分が大切にしているもの、コアとなる価値観が一致していることが何よりも重要です。そうしたベースの部分で相手と認識が共有できてさえいれば、たとえ他に些細な相違があっても気にならないもの。むしろ、違いがあるからこそ相手に興味を持つことができるのです」(水島さん)例えば笑いのセンスだったり、周囲の人との協調性だったり、自分の中で大切にしているものは、人それぞれ違うもの。けれど、ほぼすべての人に当てはまる基本軸もあるという。「“善悪”“損得勘定”“好き嫌い”“勝ち負けへのこだわり方”の4つです。これらはすべて、生き方そのものに関係する価値観ともいえます。道端で困っているおばあさんを助けない彼に幻滅してしまうのも、自分の善悪の基準に反しているため。しかし逆に言えば、基本の4軸さえ一致していればいいのです。恋愛に限らず、さまざまな場面で相性を判断するのにも役立つでしょう」(秋山さん)水島広子さん精神科医。対人関係療法の、日本における第一人者。新著『イライラを手放す生き方―心の強い人になる条件』(さくら舎)が発売中。秋山 進さんプリンシプル・コンサルティング・グループ代表。著書に『職場の「やりづらい人」を動かす技術』(KADOKAWA)など。章月綾乃さん心理テスト研究家。雑誌やWEBで連載多数。※『anan』2018年8月1日号より。イラスト・いいあい取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年07月25日こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。大臣や国会議員による“失言”が後を絶たちません。精神科医で元衆議院議員の水島広子さんがその著書『国会議員を精神分析する』で述べているように“どうして民主主義国家のはずの日本で、よりによってこんなにおかしな人たちばかりが政治の世界に集まるのだろうか……”といった指摘は本当にあたっています。で、よく聴いてみると彼(彼女)らの“失言”といわれるものの実態は「心にもないことが何故か口を滑って出た」のではなく、「常日頃から心底そう思っているような本音がついつい出てしまった」ものばかりであることが分かります。そうだとするとどんなママたち・パパたちにも、職場や仲間の集まりでついつい失言をしてしまう怖れというのはあるわけで、今回はママやパパが気をつけるべき失言の3つのパターンについて考えてみたいと思います。●この人たちなら本音を喋っても解ってくれると思い込んだ結果の失言『私がよくやってしまうのは、職場の食堂で親しいパート仲間のママたちと社内の人間関係について話しているときに、同僚の直属上司や同僚と関わりの深い部署の人の悪口を“本音”で喋ってしまうというパターンの失言です。私の話しを“痛快だわ”と言って楽しんでくれる人は多いものの、一方で批判の対象とされた人を直属上司に持つ場合やその上司と職務上頻繁に関わらなければならないような場合、痛快だなどと言って一緒に大笑いしているわけにはいきません。そんなことも考えずにパート仲間なら共に働く戦友として本音で何を喋っても解ってくれるだろうと思い込むのはおおきな間違いでした』(40代女性/東京都在住、大規模小売店パート)こちらの40代女性は筆者のお知り合いの一人で、よく「本音」のご意見をおっしゃってくださる貴重な存在のかたです。たしかに「自分にとってはこき下ろしてスカッとしたい嫌な奴」であっても同僚にとっては「それでも同じ部署で働くパートナー」ですから、悪口を言われてけっしていい気持ちはしないものです。仲間になら何を話しても解ってもらえるだろう といった思い込みは、とんだ失言を招くよくあるパターンに当てはまるのです。●知らず知らず誰かを「見下している」ことに起因する失言『うちの課の課長は社内で“失言王”と呼ばれるほど失言が多い人です。本当ならとっくに役員になっていておかしくないような仕事のできる人なのですが、ことある度に失言をして、昇進が見送りになっています。見ていると、「女の子ははじめから当てにしていないから残業せずに帰っていいよ」とか「その仕事は契約社員のきみにはムリだろうから心配せんでいい」といったように、女性や非正規社員のことをそもそも“見下している”ところに失言の原因があるのです。多分ご本人は気づいていらっしゃらないのだろうと思われますが、知らず知らずのうちに人を見下していることから来る“本音”が失言となって口から出てしまうという悪しき例ですよね』(30代女性/神奈川県在住、医療機器メーカー勤務)こちらの女性もしばしば筆者のインタビューに協力してくださるかたですが、この課長さんのようなパターンに当てはまる人、いますよね。というよりも筆者の世代の男性にはこのタイプの失言癖のある人が悲しいかな少なくありません。悪い人ではないのかもしれませんが、根底にある“上から目線 ”に気づいて自覚し、直さない限り、ずっと“失言王”から卒業できないのではないでしょうか。●揺るぎない信念や信条を持っていて、折にふれてそれを語ってしまう失言『職場の同僚のK子さんは仕事がテキパキとよくできるうえに普段は物静かで素敵な女性です。ところがこのK子さん、「女性は一度は子どもを産まなければ絶対に駄目」という、ある意味で宗教的ともいえるような信念を持っていて、折にふれてそれを語ってしまいます。会議などでそれが始まってしまうと場が一気に「またいつもの失言かよ」という雰囲気になり、女性の列席者たちから猛反発が出て会議にならなくなってしまいます』(40代女性/東京都在住、出版社勤務)この話しをしてくださったかたは、出産経験のある女性からしても「こんな女性蔑視の差別的な発言はけっして許容できない」とおっしゃっています。この“揺るぎない信念・信条を語ってしまう”という失言のパターンは、政治家の失言には最も多いパターンだといえるでしょう。冒頭でご紹介した精神科医の水島広子さんは著書の『国会議員を精神分析する』の中で政治家に失言する人が多い理由の一つとして政治家の多くが“自己愛パーソナリティー”の持ち主であることを指摘しています。筆者は医師ではありませんので巷にあふれる失言の数々を精神医学的・心理学的に分析することはできませんが、インタビューに答えてくださったママのみなさんの貴重なお話しを筆者自信の社会経験などをもとに考察した結果、このような“失言の3パターン”に行き着きました。読者のみなさんはいかがお感じになられますでしょうか。いずれにしても『沈黙は金 』です。失言をしないようにするためには、余計なことは言わないように心がけるのが一番なのかもしれませんね。参考文献『国会議員を精神分析する』水島広子・著(朝日選書)●ライター/鈴木かつよし●モデル/赤松侑里
2017年10月12日水島努×岡田麿里による新プロジェクトとして始動したTVアニメ『迷家』だが、その放送が2016年4月よりMBSアニメイズム枠、WOWOWにてスタートすることが明らかとなり、さらにメインキャスト陣が発表された。アニメ業界の先頭を突っ走るヒットメーカーによる奇跡のコラボレーションプロジェクト『迷家』。30人につきつけられる『納鳴村』の真実とは? 1話たりとも見逃せない、謎が謎を呼ぶスリリングな展開……閉鎖された村での人間模様と主人公の心の葛藤を描く、前代未聞の群像アニメとなる本作。MBS、TBS、CBCでは4月8日より、BS-TBSでは4月9日より、WOWOWでは4月1日より放送開始となる。MBS …… 4月8日より毎週金曜26:10~TBS …… 4月8日より毎週金曜深夜CBC …… 4月8日より毎週金曜深夜BS-TBS …… 4月9日より毎週土曜24:00~WOWOW …… 4月1日より毎週金曜22:30~ / 翌週金曜22:00~(再放送)注目のキャスト陣は、光宗役を酒井広大、真咲役を相坂優歌、颯人役を八代 拓、こはるん役を佐倉 薫、ヴァルカナ役を鈴木達央、リオン役を五十嵐裕美がそれぞれ担当する。○TVアニメ『迷家』登場キャラクター■光宗(みつむね) cv. 酒井広大年齢:16歳 / 職業:学生 / 性格:成績優秀だがそれを鼻にかけず、おっとりした人を信じやすい少年。■真咲(まさき) cv. 相坂優歌年齢:17歳 / 職業:学生 / 性格:少し不思議ちゃんのきらいはあるものの、素直で明るく一途な性格。■颯人(はやと) cv. 八代 拓年齢:16歳 / 職業:学生 / 性格:学業も卒なくこなし、容姿も良い少年。光宗の理解者。■こはるん cv. 佐倉 薫年齢:24歳 / 職業:大学院生 / 性格:大学の研究室で、納鳴村の事を調べている。■ヴァルカナ cv. 鈴木達央年齢:25歳 / 職業:プログラマー / 性格:仕事を請け負った会社で情報流出騒ぎがあり、その責任をすべてなすりつけられた。■リオン cv. 五十嵐裕美年齢:14歳 / 職業:学生 / 性格:霊感が強く、見えないものが見えてしまう少女。また、エンディングテーマを片平里菜が担当することも発表されている。そのほか詳細はアニメ公式サイトにて。(C) diomedea・Ponycanyon/project迷家
2016年02月05日『ガールズアンドパンツァー』や『SHIROBAKO』などの監督で知られる水島努氏と、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』などを手掛けた岡田麿里氏によるコラボプロジェクトが始動! 両者がタッグを組んだTVアニメ『迷家』が2016年春より放送開始となる。■TVアニメ『迷家』ストーリー概要そして、僕らは消えた。興味本位で参加した胡散臭いバスツアーで合流した若き30人の男女。ツアーの目的地は納鳴村(ななきむら)と呼ばれる存在が定かではない幻の村『納鳴村』では現世でのシガラミに縛られないユートピアの様な暮らしができる……と都市伝説のように囁かれていた。現実の世界に絶望している…退屈な日常を抜け出したい…人生をやり直したい…それぞれの思惑や心の傷を抱えた30人を乗せ、バスは山奥深くへと導かれてゆく…そして30人が行き着いたのは、朽ちつつも微かに生活の匂いが残る無人の集落だった…30人につきつけられる『納鳴村』の真実とは?スタッフ陣は、監督・水島努氏、シリーズ構成・岡田麿里氏に加え、キャラクターデザインをアニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』の井出直美氏、音楽を『心が叫びたがってるんだ。』の横山克氏、アニメーション制作をディオメディアがそれぞれ担当する。謎が謎を呼ぶスリリングな展開! 閉鎖された村での人間模様と主人公の心の葛藤を描く、前代未聞の群像アニメ『迷家』は、2016年春の放送開始予定。詳細は公式サイトなどをチェックしてほしい。○「水島 努×岡田麿里」新プロジェクト「迷家」PV第1弾(C) diomedea・Ponycanyon/project迷家
2015年12月29日周りに一人は存在する“困らせ女子”。迷惑だけど拒絶するわけにもいかない彼女らとは、どう付き合うべき?「女の持つ嫌な面は、一般的に女性が“男性から選ばれる性”であることに端を発したもの。“選ばれなかった”ことによる嫉妬や攻撃を回避するには、適切に対処をする必要があります」とアドバイスしてくれたのは、精神科医の水島広子さん。今回は2タイプの“困らせ女子”の特徴と手なずけ方を伝授します。【人任せな女】■特徴段取りや手配など、面倒なことはすべて人任せ。「私も手伝うね」と言いつつ実際に動いたためしはなく、イイところだけ持っていく要領がいいタイプ。メールも、自分の質問はガンガン送ってくるわりに、こちらの問いかけには返信がないことがしばしば。■手なずけ方「この場合、見直すべきは自分。人任せな友人よりも、その要望に応えてしまっている点のほうが問題なのです。自己肯定感が低い人ほど、人の役に立って自分の価値を上げようとするもの。頼みを断っても気にせずにいられる自分を目指して」(水島さん)【ブリッ子する女】■特徴やたら愛想はいいけれど内面では何を考えているのかわからず、ふとした言動に二面性が見え隠れ。人によって態度を変え、男性やパワーを持っていそうな人の前では媚びまくる。なかなか尻尾をつかませない賢さも備えている点がまた困りドコロ…。■手なずけ方「自己演出をする女性は、女の中から“選ばれる”ことに敏感。ブリっ子な態度には焦点を当てず、フラットに接しましょう。女と女ではなく人間として向き合っていることが伝わると、彼女との関係を深める突破口が見えてくるはず」(水島さん)◇みずしま・ひろこ精神科医。対人関係療法専門クリニック院長。『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)をはじめ、対人関係に関する著書多数。※『anan』2015年8月26日号より。イラスト・いぬんこ取材、文・真島絵麻里
2015年08月21日人間関係に悩みはつきものだけれど、ことにややこしいのが女同士の付き合い。特に群れを作りたがったり、噂話をしたりする攻撃的な女子が周りにいると困りもの。どうしたらこの女子を逆なでせずに手なずけることができる?精神科医の水島広子さんに聞くと、「女の持つ嫌な面は、一般的に女性が“男性から選ばれる性”であることに端を発したもの。“選ばれなかった”ことによる嫉妬や攻撃を回避するには、適切に対処をする必要があります」とのこと。この時にベースとなるのが、水島さんの推奨するアティテューディナル・ヒーリング(AH)。攻撃に対して応戦するのではなく、相手の“選ばれなかった”という傷を癒すため、3つのステップで攻撃に対応していく。「最初のステップは、巻き込まれないこと。一歩引いた場所から問題を捉えることが大切です。次が、自分を守るということ。相手をバカにすると攻撃の対象になるので、見下さないことが重要に」ここまでのステップだけでも問題を回避することはできるけれど、より本質的な解決を望むなら最後のステップは不可欠。「最後は、相手の困った面を癒してあげましょう。攻撃してくる女性はどこか傷ついていることが多いもの。人格的に相手を認めて、その女性の心が少しずつ癒えていく様子を見守って」◇みずしま・ひろこ精神科医。対人関係療法専門クリニック院長。『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)をはじめ、対人関係に関する著書多数。※『anan』2015年8月26日号より。イラスト・いぬんこ取材、文・真島絵麻里写真・dolgachov
2015年08月21日水島精二監督(『機動戦士ガンダム00』)と、脚本の虚淵玄氏(『魔法少女まどか☆マギカ』『仮面ライダー鎧武』)がタッグを組み、11月15日に公開されるアニメーション映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の劇場版Blu-ray、パンフレット、週替り入場者プレゼント情報が公開された。2,000本の限定生産となるBlu-ray(5.1ch/STEREO)は、キャラクターデザインの齋藤将嗣氏描き下ろしによるインサイドジャケットで、紙スリーブ+アマレイケース仕様。購入者特典には、ニトロプラス制作のアンジェラ・バルザック特製カレンダーが用意されている。価格は6,000円(税抜)。劇場版パンフレットは、全74ページにてキャラクター、美術デザインなどの設定画に加え、ディーヴァの歴史や世界観に迫る1冊となり、ムック本のような構成で制作。フロンティアセッターの設定、キャラクター像など「楽園追放」を余すことなく紹介するとともに、釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史、水島精二(監督)、京田知己(演出)、齋藤将嗣(キャラクターデザイン)、野口光一(プロデューサー/東映アニメーション)、阿尾直樹(CG監督/グラフィニカ)、柏倉晴樹(モーション監督/グラフィ二カ)、横川和政(造形ディレクター/グラフィニカ)といった、声優&制作陣の豪華インタビューも収録されている。そして、週替り入場者プレゼントの1週目には、水島監督のコメントが入った齋藤氏描き下ろしのアンジェラ色紙。数に限りがあるため、なくなり次第終了となる。『楽園追放- Expelled from Paradise-』は、水島監督と脚本の虚淵氏がタッグを組んだアニメーション映画で、虚淵氏が生み出した電脳世界を舞台とした未来像を、水島監督率いるチームが最新の3DCG技術でビジュアル化した大作。ナノハザードにより地球は廃墟と化し、人類の多くは地上を捨ててデータとなって電脳世界「ディーヴァ」で暮らす世界が舞台となる。物語では、電脳世界ディーヴァが地上世界から謎のハッキングに侵され、ハッキングの主・フロンティアセッターを調べるため、捜査官アンジェラは機動外骨格スーツ・アーハンを伴って荒廃した地上へと舞い降り、地上での案内人となる調査員ディンゴとともに謎に迫る旅に出る。(C)東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ
2014年11月12日