看護師になって10年が経つ堤素野子が勤務しているのは〈二子玉川グレース病院〉の東療養病棟。後期高齢者が多く、終末期を活き活きと過ごせるよう尽くしている。南杏子さん著書の『ヴァイタル・サイン』は、素野子を軸に、看護師たちの過酷な日常業務の様子を描いた医療小説だ。看護師が背負う、日常業務の過酷さ。実は、誰もに通じる苦悩と希望の物語。著者の南さんは作家業のかたわら、終末期医療に携わる現役の医師でもある。これまでは女性医師の目線で、医療現場の問題や人間関係の難しさ、患者やその家族との軋轢、女性としての生きづらさなどを描いてきたが、本書は初の看護師視点になっている。「医師と看護師で立場は違えど、悩んでいることはオーバーラップする部分が多々あるんです。作中で起きる出来事は、自分の体験や見聞きしたことから作ったフィクションですが、感情という点ではウソのない物語にしたかったんですね」作中にも出てくる〈ヒエラルキーのミルフィーユ〉や〈感情労働〉という言葉は、素野子が日々晒されているストレスの元凶。「看護師たちは、患者さんにとっていちばん身近で頼れる存在である分、自分の心身をすり減らしてまでも細かな要求にも誠心誠意応えています。それでも、いつもニコニコと“白衣の天使”でいるのが当然のように扱われるというか、そうしたイメージを押しつけられすぎていると感じています」クレーマーのような患者家族、ちょっと自己中心的な後輩看護師、難題を押しつけてくる医師などに振り回され、疲弊していく素野子。あるとき、看護師の本音を綴ったらしいSNSを見つけて、そのどす黒い気持ちにも動揺する。「素野子もそうですが、仕事熱心で責任感が強い人ほど追い詰められてしまうところがありますよね。私はすべての働く人たちに、自分を追い詰めすぎないで、と言いたいです。つらそうな人を見て『なんとかしてあげたい』と思う気持ちを自分に対しても向けてほしいのです」素野子も次第に気づく。自分を慰撫し、ハッピーでいることの大切さを。そういう意味で、描かれているのはとても普遍的な物語だ。「私は問題提起しただけ。作品を読んだ人が『こう考えることもできる』と新しい視点を見つけて、苦しい思いをしている誰かを救うきっかけになれたら…と思うんです」『ヴァイタル・サイン』南さんは、出版社勤務を経て33歳の時に医学部に学士入学し、医療の道に入った異色の経歴を持つ。現場を知るゆえのリアリティは圧巻。小学館1760円みなみ・きょうこ1961年、徳島県生まれ。作家、医師。2016年『サイレント・ブレス』でデビュー。『ディア・ペイシェント』はNHKでドラマ化、『いのちの停車場』は映画化もされた。撮影:永井守※『anan』2021年10月20日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年10月17日俳優・松坂桃李が主演を務める映画『娼年』が、動画配信サービス・ビデオマーケット(VideoMarket)の10月マンスリー視聴ランキング(集計期間:10月1日~10月31日)の映画部門で1位になった。同作は、2001年の直木賞候補となった石田衣良の恋愛小説を原作に、三浦大輔監督がメガホンを取った作品。無気力な大学生・森中領(松坂)は会員制ボーイズクラブ「パッション」で「娼夫」となり、女性の欲望を引き出していく。2016年8月には松坂主演、三浦大輔演出で舞台化され、当日券を求める人々で長蛇の列となった。映画は女性を中心に評価され、R18+では異例となる応援上映も実施された。今年4月の公開記念舞台あいさつでは、三浦監督が「セックス・エンタテインメントだと思ってるので。アートのかけらもない娯楽作品だと思ってます」と断言。松坂は、「濡れ場のシーンも多いんですけど、笑っていいところは十分に笑ってほしいな」「舞台でも段々日を追うごとに爆笑、大爆笑となっていたので、我慢せずに」と呼びかけていた。また、老女役を演じた女優・江波杏子さんが10月27日に逝去。出演映画ではこれが遺作となり、三浦監督は「業界の大先輩である江波さんは、僕みたいな未熟な演出家・監督に対しても真摯にご指導して下さり、本当に熱心に作品、そして役に向き合って下さりました。その姿勢に感銘を受け、稽古場、撮影現場では、とても幸福な時間を過ごさせて頂きました。歳を重ねられても変わらぬ美しさ、凛々しい佇まい、全てを包み込むような優しい笑顔、僕の脳裏にずっと残り続けています。ご冥福をお祈りするとともに、天国に召された江波さんに心からの感謝をお伝えしたいです」と追悼のコメントを寄せている。○VM10月マンスリーランキング「映画部門」娼年ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーちはやふる-結び-50回目のファーストキスグレイテスト・ショーマンアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーパシフィック・リム/アップライジングママレード・ボーイピーターラビット美女と野獣
2018年11月06日稲垣吾郎主演の映画『半世界』(2019年2月公開)のメガホンをとった阪本順治監督が2日、東京・六本木のEXシアター六本木で行われた第31回東京国際映画祭のアウォード・セレモニーに出席。直後に行われた記者会見で、先月27日に亡くなった女優の江波杏子さんとの思い出を語った。自身が監督した『行きずりの街』と『KT』に出演した江波さん。阪本監督は「授賞式が終わって携帯を確認して知った」とセレモニー後に訃報を知ったと明かし、「僕にとっても急なのですが…」と神妙な表情を浮かべた。そして、「2本江波さんとご一緒して思い出すのは、僕より年上の方ですけど、現場の合間にお互いの恋愛観みたいな話をして、『監督結婚していないのになんでわかるの?」って言われたり、『新聞何を取ってるの?』とか、『あの新聞のこういう欄が私好きで』とか、演出している途中より、ちょっとした時間に社会的な話をした覚えがあります。男と女の話をした記憶があります」と思い出を振り返り、「とても艶めかしくて、凛とされていて、役柄に対しては度胸のある方でした」と語った。今年の東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されていた映画『半世界』は、観客賞を受賞した。
2018年11月02日江波杏子さんが10月27日、肺気腫の急性増悪のため亡くなった。76歳だった。各スポーツ紙によると江波さんは肺気腫を長年患っていたが、これまで日常生活に支障はなかったという。しかし先月26日に体調不良を訴え、緊急入院。翌日の午後、息を引き取った。66年の映画「女の賭場」で演じた女賭博師役が評判を呼び、以降“映画女優”として活躍した江波さん。近年では11年「カーネーション」や16年「べっぴんさん」といったNHK朝の連続テレビ小説にも出演し、お茶の間でもその存在感を発揮していた。あまりに突然すぎる死――。Twitterでは驚きとともに、悲しみの声が上がっている。《一本筋の通った女性が持つ美しさ、凛としたかっこよさ。若い頃もお歳を召してからも実にお美しかった》《語り、表情、所作、美しさ、儚さ、今でも忘れられません》《かっこよくて好きな女優さんでした。残念……》公開されているものでは、今年4月に公開された松坂桃李(30)の主演作「娼年」が最後の映画作品。同作で江波さんは松坂演じる男娼を”買う”老女を演じ、その艷やかな演技が大評判。ファン層をさらに広げていた。実は江波さんにとって、同作はターニングポイントだったようだ。「江波さんは年齢のこともあり、『娼年』のオファーを受けるまで引退を考えていたそうです。しかし同作で濡れ場に挑戦し、女優魂が再燃。仕事に対し、さらに積極的になっていました。亡くなった当時は来年のスケジュールも予定にあったと聞きます。ですからファンのみならず、周囲も動揺が隠せないようですね……」(映画関係者)その姿は、観た者の記憶の中で生き続けるだろう――。
2018年11月02日去る2018年10月27日、名女優・江波杏子さんが肺気腫(慢性閉塞性肺疾患)の急性増悪のため、急逝したことが所属事務所より発表された。76歳だった。1942年10月15日生まれ、1960年公開の『おとうと』で映画デビューを果たし、その後初主演作『女の賭場』が大ヒットとなり、『女賭博師』シリーズとして17本がつくられ大映の看板スターになった江波さん。近年では、「女王の教室」「ごくせん」や連続テレビ小説「カーネーション」「べっぴんさん」などに出演。さらに、松坂桃李主演の映画『娼年』では、舞台版に引き続き上品な老女役で出演していた。この度の急逝に関して、所属事務所は「あまりに突然の出来事に言葉もありません」とコメント。さらに、「肺気腫は長年患っておりましたが、日常生活には差し障りなく女優業に励んでおりました。現に10月22日(月)まで、NHKのラジオドラマの収録をしておりましたし、11月以降から来年にかけて、いくつかのドラマのオファーにもお引き受けすべく、私共スタッフとミーティングも重ねておりました」と明かしている。この訃報にネットでは、「また一人、格好良い女優さんが旅立たれた」「江波杏子さんは、この間まで再放送していた朝ドラカーネーションに出ていたからショック。好きな女優さんの一人」「また一人大好きな女優さんが逝ってしまった」「嘘でしょ… ショック…」といった悼む声が後を絶たない。また、舞台版「娼年」で共演した女優・須藤理彩は、SNSにて共演をふり返りつつ「また成長してお会いしたかったです。ありがとうございます」と悲しみの声を寄せている。なお、江波さんが出演したドラマは今後も放送していく予定だという。素晴らしい演技で多くの人々を魅了してきた江波さん――心よりご冥福をお祈りいたします。・「カラスになったおれは地上の世界を見おろした。」11月10日(土)22時~NHKBSプレミアム・「山村美紗サスペンス 赤い霊柩車37 猫を抱いた死体」11月16日(金)19時57分~フジテレビ・「FMシアター 罵詈雑言忠臣蔵」(ラジオドラマ)12月8日(土)22時~NHKFM・「小吉の女房」2019年1月11日(金)20時~(全8回)NHKBSプレミアム(cinemacafe.net)
2018年11月02日映画『娼年』(2018年4月6日公開)の完成披露上映会が12日、都内で行われ、松坂桃李、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、小柳友、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、西岡德馬、江波杏子、三浦大輔監督が登場した。同作は石田衣良による同名小説を映画化。無気力な大学生・森中領(松坂)は会員制ボーイズクラブ「パッション」で「娼夫」となり、女性の欲望を引き出していく。2016年8月には松坂主演、三浦大輔演出で舞台化され、当日券を求める人々で長蛇の列となった。大胆に谷間を露出した佐々木や、シースルー&スリットのドレスで肌と美脚をチラ見せした馬渕など、女優陣は艶やかなドレス姿で登場。R18+作品で、馬渕は「ちょっと変わった性癖を持っているといいますか、普通の行為じゃ満足できない女性の役です」と自己紹介するなど、女優陣は赤裸々に役柄を説明した。西岡と夫婦役を演じた佐々木は「とても歪んだというか、不思議な愛情表現を持つ夫婦でして、楽しくセックスさせていただきました。お楽しみください」とあっけらかんと言い放つ。さらに「なんだかよく分からないうちに撮影が終わっていた」という西岡は、「私のシーンはねえ、ほとんど桃李と心音ちゃんの格闘技みたいな(性行為)シーンで、車椅子に乗ってじっと見てた」と明かした。西岡は「監督が妥協しないので何回も何回もやって本当に大変でしたよ、あれは」と振り返り、「ご苦労様でした」と渋く明るくねぎらった。
2018年03月12日俳優の松坂桃李が12日、都内で行われた主演映画『娼年』(2018年4月6日公開)の完成披露上映会に、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、小柳友、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、西岡德馬、江波杏子、三浦大輔監督とともに登場した。同作は石田衣良による同名小説を映画化。無気力な大学生・森中領(松坂)は会員制ボーイズクラブ「パッション」で「娼夫」となり、女性の欲望を引き出していく。2016年8月には松坂主演、三浦大輔演出で舞台化され、当日券を求める人々で長蛇の列となった。その内容からR18+作品となっているが、松坂は「なにかあったら三浦さんのせいでもあるので、そういう責任を割り勘しよう」と監督に話しかけ、「このメンバーだったら僕に怖いものはないですね」と自信を見せる。三浦監督は「僕のせいなんですけど、スクリーンに苦労は刻まれてるかなと思っております」と苦笑した。相手役を務めた女性陣に松坂の印象を尋ねると、冨手は「バナナ1本しか、食べてるところを見なかったんですよね。一番大変だったのにすごい」と感心。松坂は、バナナが好きなわけではないが「集中できるという意味で食べてました」と明かした。桜井は「バーのシーンのリハーサルで、お酒を入れるメジャーカップを持たれていた指2本が、ずっとプルプルプルプル震えてて。不器用な方なのかなあと。いい意味で、場がほぐれた」と暴露。一方で「作品を見てからは、領の無気力さの中にちゃんと品があるというか。松坂さんの雰囲気がすごく良い風に出てた」と演技を称賛した。馬渕も「結構寒い時期のロケだったんですが、待ち時間にベンチコート羽織らせてもらったりするのに、一切着なかった」と松坂のストイックな様子を明かす。意図を聞かれた松坂は「なんでだったんですかね、多分自分の中で気合いを入れてた……」と苦笑し、女優陣からの様々なエピソードにたじたじになっていた。
2018年03月12日俳優の松坂桃李が主演を務める映画『娼年』(2018年4月6日公開)の追加キャストが16日、明らかになった。同作は石田衣良による同名小説を映画化。無気力な大学生・森中領(松坂)は会員制ボーイズクラブ「パッション」で「娼夫」となり、女性の欲望を引き出していく。2016年8月には松坂主演、三浦大輔演出で舞台化され、当日券を求める人々で長蛇の列となった。今回は松坂桃李演じる”娼夫”リョウに、客として出会う女性たちと、その場面写真が公開された。紀子役の佐々木心音、白崎恵役の桜井ユキ、イツキ役の馬渕英里何、主婦役の荻野友里、老女役の江波杏子、ヒロミ役の大谷麻衣。様々な女性がそれぞれの欲望や想いを抱え、客として登場し、彼女たちを受け入れるリョウとの人間ドラマが繰り広げられる。また、同作ではリョウと女性たちが出会うたびに東京の主要な都市が映し出されるが、三浦大輔監督はその意図について、「作品にリアリティを与える意味でも、東京のいろいろな街を切り取りたかった思いがありました。その効果も相まって、最終的には、現実と非現実がちょうど良いバランスで混在している作品になったと思っています」と語る。新宿、表参道、池袋、渋谷、鶯谷、熱海と、様々な街でリョウと女性たちの濃密な時間が描かれることになる。
2018年02月16日「おとなの大映祭」が2017年6月24日(土)より、角川シネマ新宿他にて開催される。市川雷蔵、勝新太郎、船越英二、京マチ子、山本富士子、若尾文子、中村玉緒、渥美マリ他昭和を代表する映画俳優を数多く輩出した映画会社・大映株式会社。その設立75周年を記念した「おとなの大映祭」では「おとな」をテーマにした作品群がラインナップする。セレクションは、大映作品を彩った数多くの中から、女性が主人公の「女優主演」の作品に特化。日本の映画史を彩る女優達の艶やかで美しい姿を存分に楽しむことができる作品群に、旧映画への造詣の深さにかかわらず映画ファンなら惹きこまれてしまうだろう。今回の映画祭のほか、12月には「大映女優祭」、2018年春には「大映男優祭」も開催予定。大映作品を心ゆくまで堪能できる一年になりそうだ。【開催概要】「おとなの大映祭」公開日:2017年6月24日(土)~公開劇場:角川シネマ新宿ほか順次公開作品数:ラインナップ21本ラインナップ詳細:・若尾文子『卍』『十代の性典』『不倫』・江波杏子「女賭博師」シリーズ 5本・関根恵子(高橋惠子)「レモンセックス」路線作品3作・渥美マリ「軟体動物」シリーズ2作■谷崎潤一郎原作「痴人の愛」1949年度版:京マチ子×宇野重吉×森雅之1960年度版:叶順子×船越英二×田宮二郎1967年度版:安田(大楠)道代×小沢昭一×田村正和
2017年04月30日古都鎌倉を舞台におくるドラマ10「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」の会見が4月11日(火)、都内にて行われ、出演する多部未華子らが登壇した。自称・人見知りの多部さんだが、上地雄輔に「多部ちゃんは、人見知りと言っていますが、すごくよくしゃべります」と暴露されたものの、かたくなに「本当に人見知りであまりしゃべらない…」と反論した。しかし、さらに上地さんに「自分だけがそう言っています」と言われた上、片瀬那奈にも「しゃべる、しゃべる」と応戦され、最終的に苦笑いで受け入れていた。小川糸原作の「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」は、8年ぶりに故郷の鎌倉に戻った鳩子(多部さん)が、亡き祖母からツバキ文具店を受け継ぐことになる物語。実は、文具店とは名ばかりで、本業は手紙を一から考える、美しい文字を代筆する代書屋だった。作品を通して、手紙がもたらす縁や幸せという魅力と、主人公・鳩子の成長を描いている。人見知りのくだりからも伝わるように、和気あいあいとした温かい現場の本作。上地さんは、「役でボーダーを着ているんですが、僕の撮影の日はスタッフさんがボーダーを着てくださるんです。照明チームの方も着ていて“ありがとうございます”と言ったら“何が?”って…」と、中には、ただボーダーを着ている人もいたようだ。だが、「意識してボーダーを着ている人もたくさんいるから、優しいなって思います」と、上地さんは前向きに受け止めていた。本作では、手紙が重要なモチ-フとして登場する。普段から手紙を書くかと尋ねられた多部さんは、「中学生の頃にお世話になっていた担任の先生に、大学生になってすぐに手紙を書いたんです。封までして住所も聞いたのに、結局恥ずかしくて出せませんでした。いまも家にあると思います」と、いじらしいエピソードを披露。多部さんの話を受けて、江波杏子は、「多部さん、いい話だった。そういう心のこもったお手紙って」と感激の面持ちを見せていた。そのほか、会見には、高橋克典、新津ちせ、奥田瑛二、倍賞美津子が出席した。ドラマ10「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」は4月14日(金)22時よりNHK総合にて放送開始。(cinamacafe.net)
2017年04月11日グラビアアイドルの一色杏子がこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『Cream Girl』(発売中 4,104円税込 発売元:Cream)の発売記念イベントを行った。"あんこ"の愛称でファンから親しまれているグラビアアイドルの一色杏子。現在はグラドルの活動と並行しながら、ハードロックアイドルユニット"DISDOL"のメンバーとしても活躍している。そんな彼女の通算5枚目となる同DVDは、今年6月に東京と沖縄で撮影。視聴者が一色と沖縄旅行を疑似体験できるという内容で、これまで見せたことのないセクシーなシーンにも果敢に挑んだ意欲作となっている。「沖縄はすごく暑くて耐えられませんでした。撮影中はずっと『暑い!』しか言ってないです(笑)」と振り返った一色は、内容について「私と一緒に沖縄旅行するという内容で、初めてセリフというものを言わせていただきました」と解説。現在18歳ということで、これまでの作品ではキュートなシーンが多かったが、「今回は黒下着を着て彼氏とベットでいちゃついたりします。いつもは可愛い感じですが、とてもセクシーで前髪も流して大人っぽい仕上がりになっていますよ」とセクシーアピールするも、「ベッドのシーンでは彼氏に見立てたカメラといちゃつくんですが、あんまりそういうキャラではないので恥ずかしかったです」と赤面した。今年の夏は海やプールに行くなど夏を満喫しているという一色。「この前は由比ヶ浜に行きました。まだまだ夏は終わってないので、これからも海やプールに行きたいですね」という彼女にナンパの有無を問うと「しょっちゅうあります。『可愛いね! 女子だけなの?』みたいな感じで声を掛けてくるんですけど、私は『はいはい』と言いながらスルーしちゃいます。女の子に慣れていて一途な男性ならついていくかも(笑)。女の子なら誰でも良いという男性は嫌いです」と話していた。一色杏子(いっしき きょうこ)1998年3月24日生まれ。埼玉県出身。B型。身長152㎝。スリーサイズはB86・W59・H84。"あんこ"の愛称でファンから親しまれているグラビアアイドル。グラビアは高校3年生だった2015年10月に1stDVD『あんこちゃん』をリリースし、高校生離れしたEカップバストと豊満ボディーを披露して瞬く間にグラドルファンから注目を集めた。現在は同じ事務所の高橋ナツミや辻あいりらとともにハードロックアイドルユニット"DISDOL"のメンバーとしても活動中。特技・趣味はダンス。
2016年09月04日3月25日の開幕を前に、舞台『イニシュマン島のビリー』のゲネプロ(最終リハーサル)が東京・世田谷パブリックシアターにて行われた。イギリス演劇界の鬼才マーティン・マクドナーが、自らのルーツであるアイルランドを舞台にして描いたブラック・コメディの傑作である。翻訳戯曲の演出で多くの秀作を生み出してきた森新太郎が、自身3度目となるマクドナー作品を手掛けることも注目された話題の舞台だ。舞台『イニシュマン島のビリー』チケット情報黒を基調としたステージ上に現れるのは、アイルランドの小島・イニシュマン島の田舎にある殺風景な店や、うら寂しい夜の海岸など。殺伐とした空気感が、波の音や照明効果から伝わってくる。そこで暮らす生まれつき左手・左足が不自由な少年ビリー(古川雄輝)、美少女だが言動があまりに暴力的なヘレン(鈴木杏)、キャンディに執着しているヘレンの弟バートリー(柄本時生)。彼ら若者たちは、島の外に飛び出すことを願っている。方や、店を営みながら孤児のビリーを育ててきた老姉妹(平田敦子、峯村リエ)、ゴシップ集めを生きる糧としている老人(山西惇)と彼の90歳の母親(江波杏子)、男やもめ(小林正寛)、医師(藤木孝)ら大人たちは、島という小さな世界で思うままに感情をまき散らし、時にアイルランドに対するささやかな誇りに満たされて生きている。停滞していた彼らの日常は、「ハリウッドから撮影隊がやってきた」というゴシップ屋老人のトップニュースにより揺らぎ始める。ひとりとしてアクの弱い人間はいないマクドナーの登場人物たち、それぞれにピタリとハマった理想のキャスティングにまずは興奮させられる。荒びれた店にたたずむ平田、峯岸の老姉妹は、まったく似ていない風貌での滑稽なやりとりで失笑を誘いながら、ビリーに注ぐ愛情で強固なつながりを見せる。傑出していたのが山西の怪演だ。諍いを掘り起こし、人々を困惑させるのが大好物の“困った老人”を喜々と表出する様が、憎らしくも愛おしく、笑いを抑えられない。鈴木の思い切りのいい表現もいい。哀しみと鬱憤を詰め込んだ暴力、暴言の数々がなぜか見るものの頬を緩ませ、彼女のいらだちに共鳴させる。柄本は独自の個性を存分に発揮した役どころだが、とぼけ顔のバートリーの胸の内に起こった静かな反乱を丁寧に見せていた。ビリー役の古川はハンディキャップを表現しながら、序盤は傍若無人な周囲の人々を穏やかにみつめ、つましくたたずむ。その謎めいた存在が周りの騒音にあおられて徐々に血や肉をつけ、感情を吐露していく様が面白い。ビリーの野心、歓喜、葛藤、失望を繊細につむぎ出す好演を見せた。人々の心に巣くう寂寥感、そこから沸き起こる暴力をユーモアで描き切るマクドナーの世界観。その衝撃に魅せられた森が、生にもがく人間たちを深く温かい眼差しでみつめ、鮮やかに息づかせている。ラストに渡された余韻の意味をじっくりと考えたい、そんな舞台がまたひとつ誕生した。公演は4月10日(日)まで世田谷パブリックシアター、4月23日(土)・24日(日)に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。取材・文:上野紀子
2016年03月28日アイルランドの劇作家マーティン・マクドナーのブラックコメディの秀作「イニシュマン島のビリー」が3月25日(金)より上演される。日本では過去に『夢の島イニシュマン』『ビリーとヘレン』などの邦題で上演。映画『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのダニエル・ラドクリフがブロードウェイで主演したことでも話題になった作品だ。今回は若手実力派演出家の森新太郎による新演出で、注目の若手俳優・古川雄輝を始め、鈴木杏、柄本時生、山西惇、江波杏子ら実力派キャストにより新たな息吹をもたらす。都内某スタジオで行われた、本作の通し稽古に潜入した。舞台『イニシュマン島のビリー』チケット情報開幕まで半月に迫ったこの日は、初めての通し稽古が行われていた。緊張感が漂う中、本番の流れ通りに進行し、出演者たちは個性的なキャラクターを活き活きと演じていた。アイルランドの孤島が舞台のこの作品は、ハンディキャップを負った孤児ビリーと彼を取り巻く人々の物語。ひどい言葉で罵られながら生きてきたビリーのもとに、ゴシップ屋のジョニーパティーンマイクが隣の島でハリウッド映画の撮影が行われることをもたらす。島を出るチャンスとみたビリーは、幼馴染の少女ヘレンとその弟バートリーとともに映画に出演するためにボートで海を渡ろうとする。左手と左足が不自由で、誰からも人として認められないビリーを、古川はリアルに演じる。いまにも消えてしまいそうな気弱なビリーは儚げで、少しずつ変わろうとする姿は生命力を感じられた。作品全体に漂うどこかどんよりとした重い空気を、一変させるのは個性的なキャラクターたち。荒々しく暴力的な少女ヘレンを演じる鈴木がシーンに緊張感を与え、おバカな弟を演じる柄本が絶妙な間合いで、せりふの度に場をなごませていた。山西が演じるジョニーパティーンマイクの存在感にも目が離せなかった。台詞の中には人を傷つけるような過激な言葉も多く、ドキリとするような暴力的なシーンもある。安心と不安定、優しさと暴力など、相反するものが次々と展開し、希望の光が見えたと思えば、絶望がその光を覆い隠す。しかし、観終ったあとには、そんな表裏一体の物語をもう一度始めから観たくなる。通し稽古のあとにはスタッフとともに細かな調整も行われていて、本番に向けてさらに磨きが掛かっていくのだろう。舞台セットもまだ装飾される前で、どんな世界に仕上がるのか楽しみだ。「イニシュマン島のビリー」は3月25日(金)から4月10日(日)まで世田谷パブリックシアター、4月23日(土)・24日(日)に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演。チケット発売中。文:門 宏
2016年03月17日アイルランドの劇作家マーティン・マクドナーのブラックコメディの秀作「イニシュマン島のビリー」が3月25日(金)より上演される。日本では過去に『夢の島イニシュマン』『ビリーとヘレン』などの邦題で上演。映画『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのダニエル・ラドクリフがブロードウェイで主演したことでも話題になった作品だ。今回は若手実力派演出家の森新太郎による新演出で、注目の若手俳優・古川雄輝を始め、鈴木杏、柄本時生、山西惇、江波杏子ら実力派キャストにより新たな息吹をもたらす。都内某スタジオで行われた、本作の通し稽古に潜入した。舞台『イニシュマン島のビリー』チケット情報開幕まで半月に迫ったこの日は、初めての通し稽古が行われていた。緊張感が漂う中、本番の流れ通りに進行し、出演者たちは個性的なキャラクターを活き活きと演じていた。アイルランドの孤島が舞台のこの作品は、ハンディキャップを負った孤児ビリーと彼を取り巻く人々の物語。ひどい言葉で罵られながら生きてきたビリーのもとに、ゴシップ屋のジョニーパティーンマイクが隣の島でハリウッド映画の撮影が行われることをもたらす。島を出るチャンスとみたビリーは、幼馴染の少女ヘレンとその弟バートリーとともに映画に出演するためにボートで海を渡ろうとする。左手と左足が不自由で、誰からも人として認められないビリーを、古川はリアルに演じる。いまにも消えてしまいそうな気弱なビリーは儚げで、少しずつ変わろうとする姿は生命力を感じられた。作品全体に漂うどこかどんよりとした重い空気を、一変させるのは個性的なキャラクターたち。荒々しく暴力的な少女ヘレンを演じる鈴木がシーンに緊張感を与え、おバカな弟を演じる柄本が絶妙な間合いで、せりふの度に場をなごませていた。山西が演じるジョニーパティーンマイクの存在感にも目が離せなかった。台詞の中には人を傷つけるような過激な言葉も多く、ドキリとするような暴力的なシーンもある。安心と不安定、優しさと暴力など、相反するものが次々と展開し、希望の光が見えたと思えば、絶望がその光を覆い隠す。しかし、観終ったあとには、そんな表裏一体の物語をもう一度始めから観たくなる。通し稽古のあとにはスタッフとともに細かな調整も行われていて、本番に向けてさらに磨きが掛かっていくのだろう。舞台セットもまだ装飾される前で、どんな世界に仕上がるのか楽しみだ。「イニシュマン島のビリー」は3月25日(金)から4月10日(日)まで世田谷パブリックシアター、4月23日(土)・24日(日)に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演。チケット発売中。文:門 宏
2016年03月17日3月25日(金)から東京・世田谷パブリックシアターで上演される森新太郎演出の舞台『イニシュマン島のビリー』。その製作発表会が都内で行われ、演出の森、主演の古川雄輝、鈴木杏、柄本時生、山西惇、江波杏子が出席した。舞台『イニシュマン島のビリー』チケット情報原作は、アイルランドの鬼才と言われるマーティン・マクドナー作のブラック・コメディ『THE CRIPPLE OF INISHMAAN』。2013年にはダニエル・ラドクリフ主演でロンドンにて上演、翌年ブロードウェイに進出し、絶賛を浴びた作品だ。演出の森は「今回の芝居はダークコメディ。単純なハッピーエンドで終わるのではなく、観に来てくださった皆さんにほろ苦い、ビターなものを残すであろう作品です。マクドナーの作品ですので全編暴力に満ち溢れていますが、同時にマクドナーらしいとんでもなくピュアな愛の物語も描かれています。登場人物は感情むき出しのとんでもない連中ばかりですが、今作ではとてもアニマルなキャスティングが実現しました」と紹介。赤ん坊の頃に両親を亡くしたビリー(古川)はふたりの中年女性を親代わりに暮らす17歳の青年。ハンディキャップのせいでバカにされながら毎日を送るビリー。そこに、隣の島でハリウッド映画の撮影が行われるというニュースが届く。船で隣の島まで行こうとするヘレン(鈴木)とその弟(柄本)に、ビリーは一緒に連れて行ってくれと言うが――。主演の古川は「舞台が2年ぶりで、かつ主演ということで非常にプレッシャーを感じているんですけど、本当に素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと舞台ができるということでうれしく思っています」、ビリーの幼馴染で恋の相手でもあるヘレン役の鈴木は「もともと好きで憧れだったマーティン・マクドナー作品に森新太郎さん演出で挑戦できるのはなんて幸運なことなんだろうと思っています。俳優のみなさんが特別な才能の塊みたいな人たちが集まっていて、埋もれないようにひるまずぶつかっていきたい」と語った。個性派俳優が揃った会見はMCからの質問にも独特の回答が続出。さらに、古川、鈴木、柄本が作品の1シーンを朗読劇で披露する時間も。森から「敢えて言うならジャイアン」と言われたという乱暴な役を演じる鈴木は、朗読マイクから離れ柄本を殴る仕草をするなど臨場感たっぷりに演じ、約100名の観客を圧倒した。舞台『イニシュマン島のビリー』は、3月25日(金)から4月10日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。取材・文:中川實穗
2016年02月23日放送中のドラマ『わたしのウチには、なんにもない。』で主演をつとめる夏帆さん。かなりクセのある役どころに、戸惑うこともあるという夏帆さんに、撮影の裏話を聞きました。「“変態”…なんですよね」『わたしのウチには、なんにもない。』での役どころを夏帆さんに伺うと、そんな答えが。原作は、主婦でマンガ家のゆるりまいさんのコミックエッセイ。ある日モノを捨てることの快感に開眼すると、卒業アルバムからダイニングテーブル、さらにはペアリングまで捨ててしまう…。怒涛の「捨て変態」ライフが綴られます。けれど漫画で描かれるゆるりさんの言動は、かなりコミカル。実写でどう演じるのか気になりますが…。「とにかく振り切ってやっています。ここまでコメディ的な芝居をやりきったのは、初めてでした。監督の有働佳史(うどうよしふみ)さんの笑いのセンスが、すごく好きで。監督は、長尺ドラマは今回が初めての31歳の若い方なんですけれど、現場では“よく思いつくな”という演出の連続でした」もともと、コメディ作品に苦手意識があったという夏帆さん。しかし脚本には、小学生時代を演じる回想シーンや、突如ミュージカル調になって踊る場面、“必要なモノ選抜オーディション”なるショートコントのようなシーンまで。「最初は『無茶だよ!』と思ったりもしました(笑)。毎回、自分で『できんのか?できんのか?』と思いながらやっていました。けれど今回、“できないと思うこと”を、まずは捨てようと。コメディってとても難しくて、ちょっとした間や、言葉のニュアンスが重要になるんですよね。この作品は私の役次第で面白さが左右されるなっていうのは、意識していて。不安だったんですけど、そもそも脚本がすごく面白かったし、監督からの細かな演出もある。一人で作っていくわけじゃないので、すごく楽しんで演じることができました。…それで先日、初回を見てみたら、だいぶキテるな、だいぶ変態だなって(笑)。“振り切る”という意味では、成功しているはずです」番組内では、実際に使える捨てテクを、なんともゆるいアニメで紹介するコーナーも。撮影中は夏帆さん自身もモノ捨てが進んだとのこと。ゆくゆくは“捨て変態”の道に!?「気持ちはわかるんですけど、あそこまで極端には…(笑)。ただ、ゆるりさんは、モノに執着がないとか、愛情がないというわけじゃない。こだわりが強いからこそ、本当に自分に必要で、好きなモノだけ近くに置いておきたいという方。そして、必ずきちんと手入れをして使う。『手入れもしないで放ったらかしにしておくことって、それこそ捨てるよりモノに失礼なことなんじゃないの!?』というまいの台詞が、胸に残っています。その気持ちはすごくわかるし、憧れる。モノから、その人の価値観や生き方が見えてくるんですよね」◇かほ1991年、東京都生まれ。‘03年にデビュー。‘08年に映画『天然コケッコー』で日本アカデミー賞新人俳優賞など多数受賞。以後、映画、ドラマ、舞台などで活躍。公開中の映画『ピンクとグレー』にも出演。◇新婚の夫(近藤公園)と実の母(朝加真由美)、祖母(江波杏子)とともに、「これ捨てたい!」「絶対ダメ!」というドタバタ劇を繰り広げる、モノ捨てホームドラマ。夏帆さんの変態っぷりに注目です。NHK BSプレミアム毎週土曜22:30~(全6回)放送中。※『anan』2016年2月17日号より。写真・高橋マナミインタビュー、文・小泉咲子
2016年02月12日モデルで女優の香里奈が7年ぶりにTBS連続ドラマの主演を務め、「脳腫瘍」と診断されたヒロインの結婚式までの100日間を描くヒューマンラブストーリー「結婚式の前日に」。本作の主題を、安田レイが務めることが決定。自身7枚目のシングルにして初のバラード楽曲「あしたいろ」が起用されることが分かった。築地と江ノ島を舞台に、香里奈さん演じる主人公・ひとみが結婚式まであと100日となったある日「脳腫瘍」と診断され、28年ぶりに再会した型破りな母・可奈子と再び絆を結んでいく姿や「家族」のあり方を、観る人の心を明るく前向きにするストーリーで描いていく本作。母・柏田可奈子役には原田美枝子、また、医師でひとみの婚約者・園田悠一には、人気急上昇中の鈴木亮平がキャスティングされ、そのほか、山本裕典、真野恵里菜、美保純、江波杏子ら実力派俳優陣が顔を揃える。本作の主題歌に抜擢されたのは、田中麗奈主演ドラマ「美しき罠~残花繚乱~」や映画『ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ』などの主題歌を務めてきた安田さん。力強い声と確かな歌唱力に定評があり、今回の起用に繋がった。2015年3枚目のリリースとなる新曲「あしたいろ」は、不安や孤独、答えの無い未来に自問自答を繰り返しながらも、前を向いて進んでいこうとする力強さと希望を歌った、心に響くハートフルバラードに仕上がっており、家族の大切さや、生きることの力強さを描いた本ドラマの世界観とマッチしているという。本楽曲について安田さんは「誰しもが悩みや不安を抱えながら生きています。いつも笑顔で、完璧に見える人でも、実は大きな不安を抱えながら生きていたり。辛くて、自分を見失ってしまったときは、“いまできることを自分のペースでやればいいんだ”と思うようにしてみたり、頑張ろう!ではなく、“そんな自分も受け入れてみよう”と思ったりしてみる気持ちが大切なんじゃないかなと思うんです。このドラマを通して、この曲が、想いが、そんな誰かの背中を優しく押せるように、一人でも多くの方に届きますように」と想いを語った。「あしたいろ」は11月11日(水)よりリリース。「結婚式の前日に」はTBSにて10月13日(火)22時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月18日女優の香里奈が、TBSにて10月期放送の火曜ドラマ「結婚式の前日に」で主演を務めることが決定。相手役には人気急上昇中の鈴木亮平、そのほか原田美枝子、遠藤憲一らが実力派俳優陣が集結。香里奈さんは、本作が7年ぶりのTBS連続ドラマ主演となる。物語の舞台は東京・築地と江ノ島。結婚式まであと100日となったある日、心優しい主人公・ひとみは「脳腫瘍」と診断されてしまう。そんなとき28年ぶりに型破りな母・可奈子が姿を現し…。長年離れていた娘と母が和解し再び絆を結んでいく姿や「家族」のあり方を、シリアス&お涙頂戴ストーリーではなく、観る人の心を明るく前向きにするストーリーで描いていく“ヒューマンラブストーリー”だ。築地育ちで心優しい主人公・芹沢ひとみを演じるのは、2008年1月期に放送した「だいすき!!」以来、7年ぶりにTBS連続ドラマの主演を務める香里奈さん。28年ぶりにひとみの前に現れた型破りな母・柏田可奈子役には原田さんが配役され、「病気上等、人間そんなに簡単に死なない!」「悲劇のヒロインになってんじゃないよ!」などと無茶苦茶な論理と行動でひとみを叱咤激励し、本作の見所の1つでもある“親子喧嘩”を繰り広げる。ひとみの病気を受け入れられず結婚にためらいを見せる婚約者・園田悠一役には、「天皇の料理番」や『俺物語!!』など幅広い役を演じ分け人気を博す鈴木さん。築地で寿司屋を営み、ひとみを心配するあまり過保護になってしまう父・健介役には、遠藤さん。そのほか、山本裕典、真野恵里菜、美保純、江波杏子といった実力派キャストが顔を揃える。7年ぶりにTBSで主演を務める香里奈さんは、「初めて連続ドラマの主演をさせていただいたのが、TBSの『だいすき!!』と言う作品で、自分にとって思い入れが深く大事にしている作品です。今回、またTBSで新たなヒューマンラブストーリーができることになりとてもうれしく思いました」と喜んだ様子で、「主演だからと言って気張らずに、皆さんの力をお借りして演じていければ」と意気込みを明かした。また本作について、「この作品は、サプライズに驚かされるシーンが沢山あると思うので、視聴者の皆さんが置いてきぼりにならないように、より自然体でひとみを演じることで感情移入してもらえたらと思います。この作品を通して、明るく前向きになっていただけたら嬉しいです」とコメントを寄せた。「結婚式の前日に」はTBSにて10月より毎週火曜日放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年08月24日ワコールは、『ヌメロ・トウキョウ(Numero Tokyo)』編集長の田中杏子をディレクターに迎え、期間限定ショップ「WACOAL made in Japan mode in Japan」を伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージで15日から21日の期間限定でオープンする。ダンスユニットのアヤバンビ(AyaBambi)をイメージモデルに起用し、下着をモードに高めるワコールの姿勢を体感してもらう考え。同ショップでは、日本ならではの物作りへのこだわりを感じてもらおうと、日本製の商品の中から田中杏子がセレクトした下着をブランドミックスで提案。また、注目のダンスユニットAyaBambiがワコールの縫製を行う北陸の工場で撮影したオリジナルムービーを披露。このムービーは、ミシンの音がBGMに使われるなど物作りの躍動感を感じられる仕掛け。会場内では、ワコール創業時のブラパットや工場で使用されているミシンが展示される他、下着文化を捉えて表現してきたワコールの斬新な広告コピーをグラフィカルに展示する。15日、18日、19日には、「ワコール ディア(WACOAL DIA)」のクリエイティブスタッフがランジェリー作りのテクニックを実演で披露。20日には田中杏子によるスタイリングトークショーも予定されている。
2015年04月11日アニメーション映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』より、佐倉杏子が浴衣姿でフィギュア化され、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。2015年6月発売予定で、価格は9,074円(税別)。『佐倉杏子 浴衣Ver.』は、少し大人っぽい浴衣姿の杏子を1/8スケールで立体化。特徴的なポニーテルの髪の流れ、頬を薄っすら赤らめた表情なども細かく造形されている。手に持っているのはもちろんリンゴ飴で、発売済みの『暁美ほむら 浴衣Ver.』や『鹿目まどか 浴衣Ver.』、2015年4月発売予定の『巴マミ 浴衣Ver.』などと合わせてディスプレイしたいフィギュアに仕上がっている。全高は約200mm。商品価格は9,074円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、2015年2月12日21:00。商品の発売および発送は、2015年6月を予定している。なお、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』浴衣シリーズのラストを飾る『美樹さやか 浴衣Ver.』も追って案内されるという。(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project
2015年01月15日中谷美紀&水川あさみ主演によるフジテレビのドラマ「ゴーストライター」の試写会が、働く女性50人を招待し都内で開催。中谷さん、水川さんに共演の三浦翔平、菜々緒、キムラ緑子、江波杏子、石橋凌、田中哲司らが、働く女性の悩みに答えた。天才女流作家だが才能の枯渇に怯えるリサ(中谷美紀)と、作家をめざし彼女の下でアシスタントを務めるが、やがてリサのゴーストライターとなる由樹(水川あさみ)という2人の女性のうごめく情念を描く本作。劇中、女性の生きがいや幸せの在り方、仕事と恋愛のバランスといったテーマが描かれていることもあり、この日は働く女性50名が招待された。中谷さんらは女性誌の読者代表のブロガーであり、キャリアウーマンとして第一線で働く女性たちの悩みに耳を傾ける。男性ばかりの職場で仕事をする中で、円滑に進めようと男性に合わせる“柔軟性”を否応なしに身に着けてしまっているが“女性らしさ”をどのように出していけばと悩んでいるという女性の言葉に、中谷さん自身も思い当たることがあるよう。「私は女性らしさは徹底的に意識しています」と深くうなずき言葉を続ける。「若い頃はどちらかというと、女性らしさをないがしろにして演技に打ち込んで来て、男性との差異を疎ましく、もどかしくも感じてました。でも経験を重ねる中でやはり(女性らしさも)大切と感じるようになり、自分の中でも模索中です。私自身、男性が多い現場で女性スタッフがいるとホッとすることもあります。女性がいる意味というのはないかしらあるのではないかと思ってます。『男性と対等に張り合いたい』という気持ちも私の中にくすぶってはいますが、女性らしさも大切にしたい。リサも悩んでいるんですよね」としみじみと語った。また、キャリアアップと結婚という選択肢を前に、前者を選んだ経験があるという女性の仕事とプライベートのバランスに関する問いかけには水川さんが回答。自身が演じる由樹は迷わずに恋よりも作家になるとう夢を選んでいることに触れつつ「すごくワガママではあるんですが、自分らしくもあると思う」と肯定。「いい面と悪い面と両方あるかもしれませんが、自分の人生ですし、その時の選択が全てだと思います」と前向きな言葉を送り勇気づけていた。3人目の女性は、中間管理職として保守的な上司を時に説得し、部下をなだめ…と様々な立場や意見を調整しなくてはならない難しさを吐露。これに対し菜々緒さんは「ご自分が上(の立場)に行くことでより良い状況にしていけるようになると思います」とエール。キムラさんはそういうポジションを任されるということは「見込まれていること」と語り、さらにかつて自身が出会ったある女優の先輩を例に「言うことは言うし、ちゃんと自分をもっているんですが、でも感じが良いので誰も困らないんです。私はそれに感動して、こうやって人に伝えないといけないと思ったんです」というエピソードを披露し、葛藤や苦悩を抱えつつも働き続ける女性たちにエールを送った。ドラマ「ゴーストライター」は1月13日(火)より21:00~フジテレビにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年01月11日フジテレビの新ドラマ「ゴーストライター」の試写会が1月10日(土)に開催され、第1話上映後にW主演の中谷美紀と水川あさみ、共演の三浦翔平、菜々緒、キムラ緑子、江波杏子、石橋凌、田中哲司を迎えてのトークイベントが開催された。天才と称賛されながらも自らの才能の枯渇を怖れる人気女流作家と、作家を志して彼女のアシスタントとなり、やがてゴーストライターとして彼女を操ることになる若き女性の愛憎のぶつかり合い、友情、葛藤を描き出す。中谷さんは「久々の連続ドラマ主演ですが、みなさんにどこまでハラハラドキドキしていただけるか?なかなかチャレンジングな作品です。女の情念を徹底的に演じたいです」とどこか楽しそう。水川さんも「演じがいのある役で、毎回、やりがいを感じながら楽しくやってます」と充実した表情を見せる。“ゴーストライター”といえば昨年、“現代のベートーベン”とも称され、全聾の作曲家として活躍していた佐村河内守氏の手がけた楽曲が別人の手によるものだったと判明するいう騒動が記憶に新しい。中谷さんはアシスタントに代筆をさせる作家を演じるにあたり、佐村河内氏の記者会見の映像を参考にしたという。この日、最前列に陣取った報道陣に対し「みなさんの中にもあの会見に行かれた方はいらっしゃいますか?」と微笑みかけ「佐村河内さんは偽りに自分を正当化されていましたが、でも、どこかで音楽のことが本当にお好きだったのではないか?『調性音楽の復権』ということを仰っていて、その思いは本当だったのでは?と思いました。同じように(自身が演じる)リサは若い由樹にゴーストライターをお願いするんですが、書きたい気持ち、文学を愛する思いには偽りはない。その軸を大切に演じたいと思いました」と佐村河内氏の会見から受け取り、役の糧とした部分について語っていた。劇中、中谷さんと水川さんが雨の中で互いの思いをぶつけあい、びしょ濡れになりながら激しくもみ合いになるシーンがある。12月の冷え込んだ夜に撮影されたが、当初、プロのスタントが用意されていたそう。にもかかわらず、中谷さんは直前で水川さんに目配せした上で「本人でやってもいいですか?」と直訴し、実際、2人が自分たちでこなしたという。「寒空の下で、びしょ濡れになりながら演じてヒドかったです(苦笑)」と中谷さんは苦笑まじりに述懐。水川さんは「二度としたくないと思うけど、自分たちでやってよかったです」とうなずいた。もしも選べるなら表には出ずに作家を操るゴーストライターか、それとも実際には自分で書かずに名声を得続ける作家か、どちらの立場がいいか?という質問では、中谷さんは女優の仕事に重ねつつ「他人にやっていただけるならどれくらい楽か…(笑)」と本音をのぞかせつつ、ゴーストライターに書かせて名声を得ても「虚しく苦しい」と語り「才能があるならば、自分で書いて陰で作家を操る方を選びたい」とゴースト側を選択した。一方の水川さんはあっけらかんと「才能がないと書けないので、書く方は頼みます!」と名声を選択。互いに劇中の立場とは別の選択をするという興味深い結果となった。ドラマ「ゴーストライター」は1月13日(火)より21:00~フジテレビにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年01月11日温水洋一と江波杏子によるふたり芝居『ご臨終』が11月5日(水)より東京・新国立劇場で幕を開ける。カナダのモーリス・パニッチが1995年に発表した戯曲の翻訳劇で、演出を務めるのは劇団「はえぎわ」主宰で高い演出力を見せるノゾエ征爾。人生の終幕、孤独に向き合うふたりの皮肉とユーモアに満ちたやりとりをノゾエはどのように捉え、形にするのか?舞台『ご臨終』チケット情報長年、音信不通だった叔母から「もうじき死ぬ」との手紙を受け取り、最期を看取るつもりで仕事も辞めて彼女の元に駆け付けた甥。だが叔母は彼の世話を受けつつも打ち解けず、しかも一向に死ぬ気配もない。やがて、衝撃の真実が明らかに…。「やられた!マジか、こう来たか…」。最初に脚本を読んだノゾエの衝撃である。ふたり芝居でありながら叔母はほとんど言葉を発せず、セリフのほとんどを甥が担うという展開、終盤のどんでん返し。「潔さがあふれている本だと思いました。作家がつっかえてない感じが心地いい。僕らなら、思いついても留めてしまうものを気持ちよく本に表してると感じました。一方で生きることへの思念や死に対する距離感など、自分と似た感覚を感じることがチラチラとありました」。ふたり芝居とは「究極的に人間が向き合うこと」。まさに本作で、死を前にした老婆とそれを見送る中年男性が見せるのは、老成や大人の振る舞いといったものではなく、自分をさらけ出し、死や孤独を前に全てをさらけ出す姿。「単純な言い方になってしまうけど、根本的なところで人と人が寄り添う。そこが一番好きなところです。孤独に立ち向かう時、死を前にした時に誰かがいる。そのことの大きさを感じます。観る方の年齢、抱えているものによってチューニングの合うところは違ってくるでしょうね」。稽古場では温水と江波とシーンごとに話し合う姿が目に付くが「教えられる部分が多いです」と語る。「おふたりとも解釈がとても深くて、ディスカッションの中からそれぞれのキャラクターが膨らんでいった部分が大きい」とも。甥ばかりが喋り続けるという極端な状況で、動きも決して多くはない。「沈黙から発せられるものがすごく多い。自分勝手にたたみかける男と言葉を発しない老婆の間で、むしろ強い“対話”が成り立っている。そこから伝わってくる人間らしい肌触り、温もりを楽しんでいただきたいです」。公演は11月5日(水)から24日(月・祝)まで。取材・原稿・撮影:黒豆直樹
2014年11月05日温水洋一と江波杏子が劇団「はえぎわ」のノゾエ征爾の演出の下、カナダの劇作家モーリス・パニッチによる皮肉に満ちたふたり芝居に挑む『ご臨終』。初日まで10日ほどに迫った10月下旬、静かな熱気に包まれた稽古場に足を運んだ。何十年も音信不通だった叔母からの「もうじき死ぬ」との手紙を受け取り、中年の甥は仕事をやめてまで彼女の元に駆けつけ、共同生活を送ることにするが、彼女は寝たきりながら一向に死ぬ気配がない。やがて、ある驚愕の事実が判明し…。叔母の寝室というワンシチュエーションで物語は展開するが、生活感に満ちたふたりのやりとりをよそに、セットは「人物をより浮き立たせたい」というノゾエの狙いもあって抽象的な作りとなっている。本作が“異色の”と表現される最大の要因は、ふたり芝居でありながら、ほとんどのセリフを甥が話し、叔母はほとんど言葉を発しないという点。膨大なセリフを抱える温水はもちろんだが、「病気のため寝たきり」という設定の中で甥の言葉を受け止め、時にスルーし、わずかな動きや表情、視線、そして沈黙でもって感情や寝室の空気を伝えなくてはならない江波の苦労もかなりのものである。ノゾエは演出席でふたりの芝居を見つめるが、シーンが終わるごとにふたりの元に駆け付け、壇上で3人が細かくディスカッションし、試行錯誤を繰り返しながら作り上げていくという光景が繰り広げられた。仲が良いとは言えない叔母と甥が、死や老い、孤独といった人生で避けられない現実と向き合うさまを描くが、全体に漂うのはシニカルで辛口のユーモアに満ちた空気。温水は、親から愛されずに育ち、“生きづらい”人生を送る甥を体現しており、明るい口調で葬儀の段取りや棺桶のサイズを決めたかと思えば、急に泣き出したり、というひねくれた情けない中年を文字通り感情豊かに演じる。そんな彼の姿をも通じて、謎の叔母の姿が浮かび上がってくるが、ふたりの関係性や空気感を伝えるためにノゾエ、温水、江波が徹底的に話し合い、細部にわたって詰めていたのがセリフの間や動作のタイミング。食事に塩を振る動作、ふと顔を上げる瞬間、ちょっとした視線など小さな動きの積み重ねが、独特の空間を作り上げていることが分かる。やがて判明する衝撃の事実――。人生の終盤を迎えた者たちの哀愁と人間臭さに満ちた静かな空間をじっくりと味わえる舞台になりそうだ。新国立劇場にて11月5日(水)開幕。取材・原稿・撮影:黒豆直樹
2014年10月31日昨年、兵役から復帰した韓国の人気グループ「超新星」のリーダー、ユナク。復帰後初の日本映画単独主演を果たした、直木賞作家・小池真理子原作の『無花果の森』が6月14日(土)より公開されることが決定!このほど、ユナクが自ら選んだという作品の世界観をイメージを表現したポスター・ビジュアルが解禁となった。日本に留学し、ジャーナリストを目指すも、いまでは雑誌社のパパラッチとして働いている青年・ヨンホ(ユナク)。彼は世界的有名指揮者・新谷吉彦(三浦誠己)の妻・泉(原田夏希)へのDV疑惑を追っていた。やがて、そのことを知られた彼女は、全てを捨て、ある町で偏屈で通る老女性画家・天坊八重子(江波杏子)の住込み家政婦となる。ある日、ヨンホと泉は偶然にも再会。しかも、再会したときのヨンホは、警察に追われていた。お互い逃げることで出会った2人。「君のことを守りたい」、その言葉に彼女の心には光が射すのだが…。有名な指揮者の夫からDVを受けている女、そのスキャンダルを追っていたパパラッチの青年。女は夫から逃げ、そして青年は事件に巻き込まれて追われていく。本作は、そんな2人の男女が織りなす、切なくも甘美なラブストーリー。直木賞作家である小池真理子の平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した「無花果の森」(日本経済新聞出版社刊)を完全映画化した本作。ユナクは兵役除隊後にして、初めての単独映画主演となり、これまで見せたことのない濃厚なラブシーンにも挑戦している。物語の鍵となるヒロインを演じるのは、2004年、NHK連続テレビ小説「わかば」のヒロインから映画『イエスタデイズ』や『極道の妻たちNEO』など幅広い活躍を見せる原田夏希。哀しみを抱えながら愛に生きるヒロインの心情を演じ切っている。監督は、『武士道シックスティーン』、『「また、かならず会おう」と誰もが言った。』の古厩智之、脚本を『ストロベリーナイト』の林誠人が担当。日本語にも堪能なユナクが、年上の女性とどんな悲恋を見せてくれるのだろうか?『無花果の森』は6月14日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年04月02日ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の製作発表が2月21日、都内で行われ、霧矢大夢、真飛聖、寺脇康文、田山涼成、松尾貴史、江波杏子ら出演者が顔を揃えた。『マイ・フェア・レディ』本作はオードリー・ヘプバーン主演で映画化もされたブロードウェー・ミュージカルの名作。ロンドンの下町に住む花売り娘イライザが、言語学者ヒギンズ教授(寺脇)によって貴婦人に変貌を遂げるシンデレラストーリーで、元・宝塚歌劇トップスターのふたり、霧矢、真飛がWキャストでイライザを演じる。宝塚退団後初舞台となる霧矢は「出演のお話をいただいた時は、まだ宝塚でバリバリの男役を演じていたので、今ドレスを着てここにいるのが夢のよう。麗しいの“う”の字も私の辞書にはないのでこれから作り上げていきたい」。ひと足先に女優デビューを果たしている真飛も「男役の時は背中で哀愁を演じてきたのですが、その哀愁は取っ払いたいです」と笑わせた。今回の舞台は初演から50周年を数える記念公演。1963年に日本語で初めて上演されたブロードウェー・ミュージカルが今作だ。会見では当日出席できなかった演出のG2からのメッセージも読み上げられた。「オファーをいただいた際に「日本で初めて上演されたブロードウェイ作品として東宝ではこれからも大事にしていきたい」と伺い感銘を受け、ご指名いただいたことを光栄に、かつ意気に感じております。初演時はゴージャスな英国貴族の場面が当時の観客に憧れをもって迎えられた作品だったのではと想像します。2013年にニュー・ヴァージョンとして上演するにあたり、主人公・イライザをより「等身大」に描くことで、さらに現代の日本人の心情に訴える、より心に染みいる作品としてリメイクではなくリボーン(再誕生)させようと目論んでいます。今回、お許しを得て翻訳も新しく書かせて頂きました。十年前、ウエストエンドで本作を観て「なるほど英語だと直感的に分かり易い!」と感動した経験を生かし、イライザの言葉の特訓シーンに、ユニークな工夫を凝らしてあります。そのあたりもお楽しみ頂けるのではないかと自負しております」ストレートプレイからミュージカル、翻訳劇からオリジナル作品まで、幅広い活動に注目が集まる売れっ子劇作家・演出家のG2。その新演出版に期待が高まる。公演は5月5日(日・祝)から28日(火)まで、東京・日生劇場にて。その後、愛知、大阪、福岡でも公演。東京公演のチケット一般発売は2月23日(土)午前10時より。東京公演は2月22日(金)18:00まで先着先行プリセールを受付中。
2013年02月22日NHKの大型時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」の取材会が東京近郊のスタジオで11月3日(祝・土)に行われ、主演の大沢たかおを始め、北村一輝、内田有紀、大杉漣、石黒賢、神山繁、江波杏子、高梨臨、伊藤歩が出席した。かつて東北で暮らし中央の人々からは“蝦夷(えみし)”と呼ばれた人々がいた。彼らのリーダーであり、奈良時代の終わりから平安時代初頭にかけて、力でもって東北を自らの勢力下に置こうとする朝廷軍と戦った阿弖流為(あてるい)の姿を描く。蝦夷の民の生活習慣や文化に関してほとんど資料が残されていない中、縄文時代の文化をベースに時代考証が進められた。「時代劇というよりも古代劇」という大沢さんの言葉通り、登壇陣は独特の衣裳で姿を現した。大沢さんは「俳優人生の中でまさか竪穴式住居で生活することになるとは…」と笑いつつも、「花ひとつでも、当時あったものなのかを尋ねると美術スタッフは『万葉集に記述があるので、当時もあったものです』と答えてくれた」と数少ない資料の中から最良の環境を作り上げるスタッフ陣を称賛。そして何より、岩手の大自然で行われた撮影のロケーションに圧倒されたようで「普段はあまりモニターを見ないのですが、ちょっと覗いてみたらビックリするくらい美しかった」と驚嘆を込めて語る。阿弖流為という男については「言葉では説明できないので見ていただくのが一番いいかなと思っています。風や木と会話ができて山の痛みが分かる――僕らが失ってしまったものを持っていた人々の中のひとりではないかと思って演じています」と語り、東北ロケでは「いつも(阿弖流為が)そのへんで見ているだろうと思いながら、『どう思ってるだろう?』ということを常に考えながら演じました」と真摯に語った。内田さんは阿弖流為の妻を演じているが“夫”大沢さんの衣裳を「本当にこの格好が似合ってます!」と語り、「大沢さんが立っているだけで圧倒されています」と劇中の阿弖流為さながら現場を引っ張るリーダーを称賛した。阿弖流為の親友で運命を共にする母礼(モレ)役の北村さんは、「原作の小説も素敵ですが、ドラマはちょっと違う部分もある。そのオリジナリティは原作に負けないくらい素晴らしいです」と熱弁。この時期に東北を舞台にした作品に出演するということに関しても強い思いがあるようで、「あきらめない強さや勇敢さを含んだ物語。阿弖流為がヒーローであるということを東北の人たちに伝えて勇気づけるために自分はどう立ち回ればいいか?懸命に考えて頑張っています」と語った。伊藤さんは、女性ながらも勇敢に敵に立ち向かう戦士を演じている。伊藤さんの家族は東北出身だそうで「改めていろんな本を読んで、自分のルーツを知るきっかけにもなりました」と特別な思い入れを口にした。石黒さんは阿弖流為の兄役で、後に中央の都で役人になるなど数奇な運命を歩むことに。大沢さんが今回の衣裳について「コスプレと間違われる(笑)」と語ったのを受け、「僕はまさにコスプレの極みのような役柄」と笑う。そして「誤解を恐れずに言えば、我々の仕事は“ごっこ遊び”。衣裳や髪、ヒゲを身につけるとあの時代の空気を感じられるような気がして楽しんでます」と充実した表情で語った。大沢さんも「みんなでタイムスリップしようとしています。いままでに見たことのないドラマになると思います」と力強く意気込みを語った。今後、撮影は再び岩手や宇都宮でロケも行われるという。「火怨・北の英雄 アテルイ伝」は2013年1月、NHKにて放送予定。■関連作品:藁の楯 2013年GW、全国にて公開映画 ストロベリーナイト 2013年、全国東宝系にて公開© 2012「ストロベリーナイト」製作委員会
2012年11月04日フランスで発表され、世界40か国でベストセラーとなった物語『100歳の少年と12通の手紙』が、日本の舞台に初登場する。日替りキャスト全12組のうち、成海璃子と江波杏子のペアに、稽古場で作品の印象を訊いた。物語には、余命わずか12日と宣告された10歳の少年オスカーが登場する。普通なら本人も周囲も希望を見失って当然の状況だが、病院ボランティアを務める老婦ローズの態度は違っていた。思考停止するのではなく、残された時間はできるだけ能動的に過ごしたほうがいい。ローズが少年に提案したのは、「1日を10年と考えて生きること」。その教えは、オスカーの心を確実に動かしていく。作者エリック=エマニュエル・シュミットが投げかけるのは、いかに生きるか、という根源的なテーマだ。長さに違いはあっても、命に限りがあるという点では、誰もがオスカーと変わりない。「本当にすごい作品だと思います。心にすんなりと入ってくるんです」とオスカー役の成海が言えば、ローズ役を演じる江波も「読んでいて、ものすごく解放されます。書かれていることすべてが素晴らしいと思います」と絶賛の言葉を惜しまない。舞台上では、元東京バレエ団の中島周が平山素子振付によるダンスを披露し、前嶋康明のオリジナル曲をヴォーカルグループが生で繰り広げる。演出の鈴木勝秀が目指すのは、バレエの手法を使った“観る朗読劇”だ。「音楽によって引き出される感情があると思うので、本番が楽しみです」(成海)。江波は「“演じずに、ただ読んでください”“目と目を合わせないように”という演出なんです。役と役ではなく、まさに私と成海さんの魂と魂が触れ合う感じ。水のように清らかで素直な成海さんとご一緒できるのは、とても新鮮です」と話す。成海にとっても今回の舞台は新しい体験のようだ。「江波さんの読み方が変われば、こちらのリアクションも自然と変わります。毎回同じである必要はなくて、計算ではなく、感情のまま素直に読むことが大事だということがわかりました」。今その瞬間を大切にするということ。まさにそれは作品に込められたメッセージと同じだ。アトリエ・ダンカンプロデュース『100歳の少年と12通の手紙』は、9月12日(水)から23日(日)まで東京グローブ座にて上演。キャストは日替りで、公演日順に、多田直人&柴田理恵、小西遼生&杏子、古川雄大&萩野志保子、成海璃子&江波杏子、新納慎也&彩吹真央、宮野真守&萬田久子、竹財輝之助&秋野暢子、山崎育三郎&涼風真世、川平慈英&香寿たつき、松岡 充&木の実ナナ、安倍なつみ&木村多江、池松壮亮&南 果歩が出演する。
2012年09月07日