自身の私生活を深く見つめる作風で、1960年代以降の日本の写真表現に独自のポジションを築いていった写真家・深瀬昌久。彼の作風は’70 年代には「私写真」と呼ばれ、後の写真家たちの主要な表現のひとつとして広まってゆく。「私写真」のパイオニア深瀬昌久の日本初、大回顧展。1934年、北海道の写真館の長男として生まれた深瀬。3代目になることを期待され、6歳の頃から暗室でプリントの水洗仕事を手伝わされるなど、幼少期から写真と縁深い生活を送る。日本大学藝術学部写真学科を卒業後は、日本デザインセンターや河出書房新社などの勤務と並行し、カメラ雑誌を中心に写真作品を多数発表。’68年に独立すると、妻や家族、飼い猫など、身近な存在にカメラを向け、自分の内面へと意識を向けてゆく。彼の作品は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在しているのが特徴。明るさの中にも、どこか不気味な雰囲気をたたえた作品は、不思議といつまでも見る人の記憶に残る。本展は、深瀬昌久の全貌を紹介する日本初の大回顧展。初期作品「遊戯」から、家族を撮影した「家族」、晩年に手がけた「私景」や「ブクブク」など、主要な作品を一堂に集め、活動の足跡を時系列に辿ってゆく。なかでも注目は妻・洋子を被写体に、約10年の歳月をかけて撮影されたシリーズ「洋子」だ。深瀬は、’60年代には二人が暮らした埼玉の草加松原団地を舞台に、’70年代には旅先の北海道や金沢、伊豆などで洋子を撮影。本展では《無題(窓から)》など15点を本邦初公開。そこには被写体への愛ばかりでなく、どこか過剰な演出も入り交じっている。深瀬がプライベートを晒しながら表現したかったものは何だったのか。彼は猫と過ごす日々を振り返り、「私はみめうるわしい可愛い猫でなく、猫の瞳に私を映しながら、その愛しさを撮りたかった。だからこの写真は、サスケとモモエに姿を借りた私の『自写像』といえるのかもしれない」と書き残している。’92年6月、深瀬は行きつけのバーの階段から転落。重度の後遺症を抱え、以降は特別養護老人ホームで介護を受けながら過ごし、二度とカメラのシャッターを切ることなくこの世を去った。本展は、彼の活動の全貌とともに、「不遇の作家」とも呼ばれた彼の生き様から、写真の原点についても考える機会になりそうだ。《無題(窓から)》〈洋子〉より1973年勤め先の画廊に出勤する洋子の姿を毎朝4階の自室から望遠レンズを使って撮り続け、「洋子」と題して1973年に誌上で発表。夫婦は’76年に離婚した。©深瀬昌久アーカイブス《無題》〈サスケ〉より1997‐1998年個人蔵’77年に友人の紹介で譲り受けた深瀬の猫・サスケ。©深瀬昌久アーカイブス《屠、芝浦》〈遊戯〉より1963年東京都写真美術館蔵解体される家畜と当時は恋人だった洋子。©深瀬昌久アーカイブス《91.11.10 November 10th 1991》〈ブクブク〉より1991年東京都写真美術館蔵’91年、深瀬は自宅の湯船に潜った自分の姿を約1か月間写し続けた。©深瀬昌久アーカイブス《昌久と父・助造》〈家族〉より1972年東京都写真美術館蔵’71年、帰省した際に撮影した父との写真。©深瀬昌久アーカイブス深瀬昌久 1961‐1991 レトロスペクティブ東京都写真美術館東京都目黒区三田1‐13‐3恵比寿ガーデンプレイス内開催中~6月4日(日)10時~18時(木・金曜は~20時。入館は閉館の30分前まで)月曜(5/1は開館)休一般700円ほかTEL:03・3280・0099※『anan』2023年3月15日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2023年03月13日1934年に北海道で生まれ、1960年代以降の日本の写真界に独自の地位を築いた写真家・深瀬昌久(1934-2012)の全貌に迫る回顧展が、恵比寿の東京都写真美術館で、 3月3日(金)から6月4日(日)まで開催される。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、1960 年代初期からカメラ雑誌を中心に発表していた深瀬昌久は、1968年に写真家として独立。妻や家族といった身近な存在にカメラを向け、自身の私生活を深く見つめる視点で撮影した作品群は、1970年代に「私写真」と呼ばれ、写真家たちの主要な表現のひとつの潮流として展開することになった。1974年には、ニューヨーク近代美術館で開催された企画展「New Japanese Photography」に出品し、以後、世界各国の展覧会にも多数参加している。同展は、「私写真」の先駆者として、1960年代から70年代の日本写真界を切り拓いた深瀬の初期作〈遊戯〉から後期作〈ブクブク〉まで、その足跡を時系列に沿って紹介する国内初の大回顧展だ。とりわけ、写真家としての深瀬を探究するうえで欠かせない、妻・洋子を被写体としたシリーズ〈洋子〉の15点は、今回が初出品。様々な衣装に身を包んだ洋子の表情豊かな写真は、ユーモラスな軽やかさと被写体への愛を感じさせると同時に、どこか過剰な演出が一抹の不穏さも想起させる印象深い作品だ。また、深瀬作品には、現在の私たちがスマートフォンを使って撮影する「セルフィ」に通ずる身体感覚が見いだせるという点も興味深い。生涯を通してカメラを自己探求の手がかりとした深瀬は、その独特のカメラアイで、何気ない日常を題材にしながら、ときに狂気とユーモアが表裏一体をなすような作品を生み出した。写真表現の奥深い可能性を示す、こうした深瀬の視座にも注目したい。なお、同館には、写真専門図書室が併設されており、こちらでは、深瀬の写真集をはじめ関連図書が紹介されている。展示室でオリジナルプリントを堪能した後には、出版当時の写真家の想いが込められた写真集を閲覧してみてはいかがだろうか。<開催情報>『深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ』会場:東京都写真美術館会期: 2023年3月3日(金)~6月4日(日)時間:10:00~18:00、木金は 20:00 まで(入館は閉館 30 分前まで)休館日:月曜(5月1日は開館)料金:一般 700円、大学 560円、高中・65歳以上 350円※日時指定予約推奨美術館公式サイト:
2023年02月24日Amazonオーディブルでは、檀れい、平祐奈、川島海荷、森口瑤子、桜庭ななみ、倉科カナが朗読するオーディオブックを制作することを発表した。今回制作が決定した作品は、茨木のり子の代表的な詩「自分の感受性くらい」を含む、谷川俊太郎選「茨木のり子詩集」と、茨木さんが“幾重にも豊かにしつづけてくれた詩”をまとめた茨木のり子著「詩のこころを読む」(ともに岩波書店)の2作品。茨木さんは、一人の自律した女性としてのあり方や、生き様を表した日本を代表する詩人。いまでも詩集は重版され、その率直な表現は世代や国境を越えて勇気を与え続けている。そして、作品配信に先がけて、檀さんが朗読する「自分の感受性くらい」の一部が公開。檀さんは「今回の朗読を通して、ご自分の人生や感情を詩で表現するために、正面からご自分の傷口に向き合う茨木のり子さんの覚悟を感じました。時代背景や茨木さんの人生を知ることでひとつひとつの詩が重く胸に響いてきます。茨木のり子さんの詩の世界は強く優しく、皆さんの心を大きく揺さぶると思います。ぜひ、全ての世代の方に聴いていただきたいです」とコメント。また、6名の俳優がそれぞれ「自分の感受性くらい」の朗読も担当しており、それぞれの朗読を含む特別動画が各SNSで随時展開される予定だ。(cinemacafe.net)
2022年03月08日竹野内豊主演の月9ドラマ「イチケイのカラス」4月12日(月)放送の第2話に、前田敦子の出演が決定。幼児虐待の疑いで起訴された人気料理研究家役に挑む。本作は、竹野内さん演じる東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の型破りな刑事裁判官・入間みちおと、みちおに振り回されながらも真実をつかもうと奔走する坂間千鶴(黒木華)らイチケイメンバーの活躍を描く爽快リーガルエンターテインメント。型破りでマイペースながらも人間味にあふれるみちおが、どのように被告人と向き合い判決を出すのか。先が読めない法廷劇の展開に注目が高まる中、第2話の被告人として前田さんがゲスト出演する。第2話でみちおと坂間が合議制で扱うことになる案件は、人気料理研究家の深瀬瑤子(前田敦子)が1歳半の長女を虐待したとして起訴された事件。第1審の有罪判決を受けて被告が控訴するも差し戻され、地裁で改めて審理し直すことに。本件の裁判長であるみちおは、虐待を否定する被告人の説明と、長女にSBS(乳幼児揺さぶられ症候群)の診断を出した専門医の証人尋問に疑問を感じ、真相を明らかにするため裁判官主導の捜査権発動を宣言する、というサスペンスフルなストーリーが展開する。深瀬瑤子を演じる前田さんは、「AKB48」1期生として活躍。グループ卒業後は女優として活動し、主演映画『旅のおわり世界のはじまり』(2019)は、日本史上初となる「第72回ロカルノ国際映画祭」のクロージング作品として上映され、第11回TAMA映画賞最優秀女優賞、第43回山路ふみ子女優賞を受賞した。前田さんが月9に出演するのは「コンフィデンスマンJP」(2018年4月クール)以来約3年ぶりとなる。「とても心が苦しくなる役どころでした」と前田さん。「やらせていただくべきかすごく迷いましたが、新しい挑戦をしてみたく飛び込んでみました。田中(亮)監督の演出と導きにとても救われました」とコメント。ミステリアスな雰囲気をまとった前田さんの演技と、裁判の行方が見逃せない。「イチケイのカラス」は4月5日より毎週月曜21時~フジテレビ系にて放送。第1話は30分拡大、第2話は4月12日(月)21時~※15分拡大。(text:cinemacafe.net)
2021年04月05日「ネット上では小料理屋『花の里』の三代目女将に鈴木京香さんや吉田羊さんなど様々な名前が上がっていまいしたが、最終回では新しい家庭料理屋『こてまり』の女将として森口さんが登場しました。次シリーズからは『こてまり』が右京たちの箸休めの場となり、森口さんが“新女将”としてレギュラー出演します」(ドラマ関係者)3月18日に放送されたドラマ『相棒season18』の最終回スペシャル。今シリーズも平均14.8%の高視聴率を維持し、相変わらずの人気の高さを示した。最終回で話題になったのが水谷豊(67)演じる杉下右京や、相棒・冠城亘演じる反町隆史(46)が仕事後に羽を伸ばす小料理屋『花の里』の存在だ。初代女将は高樹沙耶(56)が務め、2代目の鈴木杏樹(50)は前シーズンで降板。今シリーズでは『花の里』が閉店状態のため、ネット上では“右京の推理がさえない”などの声が上がっていた。「『花の里』は“癒しの場”として物語上、重要な役割を果たしてきました。しかし放送開始から11年間、女将を演じた益戸さんは降板後に大麻推奨を掲げ“大麻女優”と呼ばれ、大麻事件を起こした。鈴木さんも今年に入り不倫騒動を起こすなど、局内では『花の里』の女将役は“呪われている”との声も上がるほどでした」(テレビ関係者)そんな中、制作サイドが心機一転で起用したのが森口瑤子(53)だった。森口は水谷主演のスペシャルドラマ『地方記者・立花陽介』で93年から03年までの10年間、水谷の妻役として共演している。「『相棒』のキャスティングは、最終的に水谷さんの了承を得てから出演者サイドにオファーを出します。水谷さんに森口さんの名前を伝えたところ、快諾したそうです。共演歴も長く、水谷さんにとっても気心が知れた女優さん。女将の肝となる和服姿も抜群に似合いますからね。さらに水谷さんの妻・伊藤蘭さんは、森口さんの夫で脚本家の坂元裕二氏のドラマ『西遊記』(06年)にゲスト出演しています。家族ぐるみで“共演”していますし、お互いの人となりをよくわかっているため、今後についても“私生活での問題はない”と判断したのでしょう」(前出・ドラマ関係者)今秋からスタートするシーズン19。『こてまり』でのひと時で、右京達がどのように難事件を解決していくのか注目だ。
2020年03月21日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『Masahisa Fukase』深瀬昌久深瀬昌久、待望の集大成。私性と遊戯を追い求めた40年。1960年代から日本写真の第一線で活躍した写真家・深瀬昌久。だが、1992年の不慮の事故により、その活動は閉ざされた。「鴉」が不朽の名作として語り継がれる一方、そのほか大半の作品が紹介される機会は失われた。本書は、そんな謎多き写真家・深瀬の40年間に及ぶキャリアを俯瞰し、その写真表現の全貌を初めて浮き彫りにする決定版。全26章。深瀬は、北海道の写真館の家系に生まれ、「私性」と「遊戯」の視座に根差した写真表現を多岐にわたる手法で探求した。その人生の中心には常に写真が腰を据え、内なるリビドーは周囲を巻き込み、己の人生をも破滅へ向かわせた。本書は、作品一つひとつを時系列で整理し、深瀬が雑誌に残した撮影後記や手記等から、その制作意図や背景を丹念に探る。これまで断片的にしか見えてこなかった深瀬の作品が、軌跡となって立ち現れ、生涯をかけてカメラの先で何を見つめようとしていたのかを本質的に探ろうとする。写真表現の豊かさと凄みを湛え、未来に手渡す大冊。【書籍情報】『Masahisa Fukase』写真:深瀬昌久出版社:赤々舎監修・本文:トモ・コスガ(深瀬昌久アーカイブス ディレクター)序文:サイモン・ベーカー(ヨーロッパ写真美術館館長)言語:日本語ハードカバー/416ページ/260×200mm発刊:2018年価格:8,000円■Shelfオフィシャルサイトで『Masahisa Fukase』を購入する<目次>北海道/東京/ 1952–1954 /豚を殺せ/カラー・アプローチ/松原団地と新宿 /遊戯–A PLAY–/家族・I/組立暗箱を担いで/烏1976/サスケ/鴉1979/烏・夢遊飛行/烏・東京篇/歩く眼・I/歩く眼・II/遊戯–A GAME–/総天然色的街景/烏景/家族・II/父の記憶/私景/ヒビ/ベロベロ/ブクブク/烏1992/オートマティズム
2018年09月15日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、深瀬昌久の『Afterword』。東京・恵比寿の本店、ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)によるご紹介です。■『Afterword』深瀬昌久写真を通して自己を見つめ続けた写真家・深瀬昌久。本書は、1978年に青年書館より出版された『サスケ!!いとしき猫よ』の巻末にあるあとがき「サスケ日誌」に使用されている写真によって構成されている。2012年に没した深瀬昌久にとって2015年にroshin booksより刊行された「Wonderful Days」に続いて2作目となる猫の写真集である。「サスケ」は、友人のカメラマン、高梨豊によって紹介されて飼うことになったちいさな猫。自宅でぴょんぴょん飛び跳ねる姿から連想された忍者、猿飛佐助にちなんで「サスケ」と名付けられた。しかしこの初代サスケは10日ほどで失踪。その後、家の周辺に貼った捜索願のポスターを見た女性が、似た猫を連れてくるも、それはやはり別の猫でがっかりしてしまう。ところが、猫に弱い深瀬はその猫を引き取ることに決める。こうして、「二代目サスケ」が誕生した。どこへ行くにも連れてまわり、溺愛していたサスケの愛らしい姿が写る写真を通して、深瀬のサスケに対する愛情の深さがしみるようにこちらへ伝わってくる。猫のフカフカした毛並みを感じさせるカバーにサスケ型のエンボスが効いている上品な装丁は、サスケを抱くように抱きしめたくなるあたたかな一冊。写真集のマスターピースとして自分のためにはもちろん、大切な人への贈り物にも最適。【書籍情報】『Afterword』写真:深瀬昌久デザイン:加藤勝也出版社:roshin books仕様:上製本/104ページ/モノクロ図版80点サイズ:210×231×18mm部数:初版900部言語:日本語、英語発売日:2016年11月15日価格:4,500円
2016年11月24日写真家の深瀬昌久による愛猫“サスケ”を題材とした新作写真集『Afterword』が、roshin booksより11月15日に出版される。愛猫家として知られ、生前に『ビバ!サスケ』『サスケ!!いとしき猫よ』『猫の麦わら帽子』といった3冊の猫を題材とする写真集を出版していた深瀬。今回は、そのうちの『サスケ!!いとしき猫よ』の巻末に収録されていた“サスケ日誌”に添えられていた作品で製作された写真集を発売する。深瀬が妻との離婚後に溺愛し、3冊もの写真集を出版することになったサスケは、アラーキーのチロちゃんと並ぶほど写真界では有名な題材。しかし、実はこのサスケは2代目で、最初に写真家の高梨豊から譲りうけた初代サスケは、当時住んでいた家の大家さんの意地悪のせいか深瀬の留守中にこつ然と消えてしまったという。そこで深瀬が捜索願いの張り紙を四方八方に張り巡らしたところ「これはサスケではないか」という連絡があり、深瀬はお礼のウイスキーを用意してサスケを待ち受けていた。しかし、深瀬の前に表れたのは初代より少し不細工な違う子猫だった。しかし、深瀬はそれをサスケと呼び、どこへ行くにも連れ回すようになったそうだ。今回は、そんなサスケを題材にした“サスケ日誌”のための写真原稿であるL伴サイズの小さな写真とそこに添えられていた深瀬の手書きのテキストをもとにした写真集を製作した。デザイナーには加藤勝也、プリンティングディレクターには熊倉桂三を起用。装丁は猫の毛並みを意識した手触りで、小口にはまるで猫の爪研ぎのごとくざくっとした裁断が施された。プレオーダー開始2週間時点で900部のうち700部は、既に世界中の書店と、個人への直売で売約済み。日本での取り扱いは、roshin booksオフィシャルサイト()をはじめ、shashasha、代官山蔦屋書店、青山ブックセンター、ブラインドブッ クス、ホホホ座など。
2016年10月30日賀来千香子、有森也実、菊池桃子、森口瑤子、田中美奈子といった女優陣が、"アラフィフ"たちの恋愛をドラマ化する関西テレビ・フジテレビ系特番『ラブドラマバラエティー 50キュン恋愛物語』が、11日(22:15~23:39)に放送される。この番組では、80年代から90年代前半に全盛を迎えたレンディドラマを見ていた世代が、最近"キュン"とした恋愛エピソードをドラマ化。当時、劇中で活躍していた役者陣が演じ、挿入歌にも、サザンオールスターズ、久保田利伸、DREAMS COME TRUE、YMOといった、当時のヒット曲が使用される。賀来は、夫と離婚したばかりの中で、密かに思いを寄せていた大学時代のテニスサークルの後輩・博(石黒賢)と20年ぶりの再会を果たす「君とテニスに恋してた」に出演。「撮影を通してキュンキュンさせていただきました。台本を読んだ時から、読みキュン」と、ときめいた様子だ。有森は、離婚後、一人暮らしの部屋を熱心に探してくれる営業マンと出会う「東京部屋ストーリー」。「懐かしい思いと気恥ずかしい思いとが入り混じっていました」と、演技を振り返る。ほかにも、菊池は夫からの予想外のサプライズ、森口はボーカルトレーナーとの恋、田中は14歳年下の独身男性に好意を抱く役柄を熱演。スタジオでは、木村佳乃と渡辺直美をMCに、若者ゲスト(大島優子、佐野ひなこ、滝沢カレン、ゆうたろう)と、アラフィフゲスト(田中美奈子、ヒロミ、八嶋智人、YOU)が、心に刺さるシーンや、共感できるシーンなどを検証していく。
2016年10月04日東京都・渋谷区のディーゼルアートギャラリーは、2012年に逝去した写真家・深瀬昌久の写真展「救いようのないエゴイスト」を開催する。会期は8月14日まで。入場料は無料。本展は、日本の写真界に影響を及ぼした写真家・深瀬昌久の7年ぶりとなる写真展で、代表作はもちろん、数十年の沈黙を続けてきた貴重な未発表作品までも公開する。1974年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された写真展「New Japanese Photography」では、土門拳や東松照明、奈良原一高、森山大道らと並んで世界に紹介された深瀬昌久。彼の写真は、妻や家族、あるいはカラス、猫など、常に身近なモチーフにレンズを向けながらも、「自分とは何者か?」という問いを追い求めるものだったといい、元妻・洋子も1973年発刊のカメラ誌に寄稿した原稿の中で「彼の写した私は、まごうことない彼自身でしかなかった」と語ったという。本展タイトルは、この原稿の題名『救いようのないエゴイスト』から付けられたとのこと。会期中は、展示作品に加え、今回が半世紀ぶりの公開となるという1963年の作品『屠』をまとめた写真集(3,780円)などを部数限定で販売するほか、展示作品からピックアップしたポストカードも4種用意される(各216円)。なお、本展キュレーターは、深瀬が遺した写真作品の普及管理活動にも携わるアートプロデューサー、トモ・コスガが務める。
2015年06月02日日本の写真界に大きな影響を与えた写真家・深瀬昌久の個展「救いようのないエゴイスト」が、5月29日~8月14日まで東京都・渋谷の「ディーゼルアートギャラリー(DIESEL ART GALLERY)」で開催される。深瀬昌久は妻や家族、あるいはカラス、猫など、身近なモチーフを被写体とする写真作品を発表していた写真家。身近なものにレンズを向けながらも、常に“自分とは何か?”という問いを追い求めていた。74年にニューヨーク近代美術館で開催された日本の写真家を世界に初めて紹介した写真展「New Japanese Photography」で、近代日本写真の第一人者らが一堂に会するなか、妻の洋子の写真を展示したことで話題を呼んだ。85年にはオックスフォード近代美術館において、写真家の東松照明、細江英公、森山大道らとともに四人展「Black Sun: The Eyes of Four」を開催。その他、ヴィクトリア&アルバート美術館やカルティエ現代美術館などの世界の名だたる美術館での展覧会に参加してきた。92年に行きつけのバーの階段から転落。脳に重度の障害を負い、作家人生を閉ざすと、12年に他界した。今回の個展のタイトルとなった「救いようのないエゴイスト」は、元妻である洋子が、73年に発刊されたカメラ雑誌『カメラ毎日』の別冊に寄稿した原稿の題名。同誌の中で洋子が深瀬昌久について語った、「彼の写した私は、まごうことない彼自身でしかなかった」という言葉を拠り所に、数十年の沈黙を続けた深瀬昌久の代表作を始め、貴重な未発表作品などを展示する。【イベント情報】写真集「救いようのないエゴイスト」会場:ディーゼルアートギャラリー住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti 地下1階会期:5月29日~8月14日まで時間:11:30~21:00まで休館日:不定休入場無料
2015年05月24日