下の子どもが2歳になったばかりのころ、遊んでいるうちに耳を触り始めました。中耳炎か何かだろうか……と、ひとまず近くの小児科を受診しました。すると、思いもよらぬ大ごとが判明したのです――。 耳を触る子ども私が家事をしていて子どもがひとりでおもちゃで遊んでいたとき、少し離れた場所から見守っていた私は、途中から子どもが片方の耳をやたらさわっていることに気が付きました。まだ子どもはうまく話すことはできなかったので、中耳炎か何か、耳に何か異常があるのかしらと思い、近くの小児科へ連れて行くことにしました。 判明した衝撃の原因小児科を受診した結果、なんと小さなビーズが耳の奥にあるせいだと判明。中耳炎ではなく、バラバラになっていたビーズの1つを、耳の中に入れてしまっていたのです。小児科から耳鼻科を紹介されましたが、そこでも「これは取れない、医療センターに行ってください」と言われてしまい、あたふたする私。 痛みはなく、すぐに害が出るわけではないが、早く取ったほうがいいようでした。この時点で上の子の幼稚園のお迎え時間が来てしまったため、上の子を連れて3人で医療センターまで向かいました。 まさかの…!医療センターの外来でも「取れない、耳が小さすぎる」とのこと。そこでなんと、急きょ麻酔をして手術することに……! 待合室で、下の子は長い待ち時間と、ここまでの疲れで大泣き! リスクのある麻酔は不安でしたが、手術は無事成功。年齢が低いので入院措置になり、そのまま着替えもないままひと晩泊まりました。取れたビーズは本当に小さいものでした。 何でも口に入れる時期は過ぎていたので、小さなおもちゃに油断してしまっていました。まさか耳に入るとは思わなかったので、ショックを受けた出来事でした。麻酔から覚めた子どもは何事もなかったようにニコニコしていてホッとしましたが、申し訳なかったと今もきちんと見ていなかったことをとても後悔しています。今後は子どもから目を離さないようにするのはもちろん、危険なおもちゃを与えないようにしようと誓った出来事でした。 ◇◇◇ 子どもの耳におもちゃが入っていたらとても驚いてしまいますよね。日本小児科学会によると、子どもは好奇心旺盛なので、子ども自身が小さなものを自ら耳や鼻に入れてしまうことがあるそうです。さらに、偶然入ってしまうこともあるのだとか。小さな物を近くに置かない、近くで大人が見守るなど、日ごろから注意が必要ですね。 なお、もしも入ってしまった場合、入った物が何であっても奥へ押し込んでしまう可能性があるため、ピンセットなどで取り出そうとしてはいけないとのこと。BB弾・ビーズなどの小さなおもちゃや豆類が耳に入った場合は、耳たぶを後ろ上方に引っ張って下向きにし、反対側の頭の横を軽く叩くと出てくることがあるそうです。取れない場合や子どもが耳を触っているなど、いつもと違う仕草が見られるときは早めに病院で診てもらうと安心ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/海乃けだま著者:橘つばき監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月19日1歳の娘が中耳炎にかかったときのことです。耳鼻科を受診したところ「良くなるまで毎日診せにきて」と言われ、まだじょうずに歩けない娘を抱っこして医院に通う日々が続きました。すっかり常連になりかけたある日、医師に思わぬことを言われて返答に困ってしまった体験談です。 最年少患者で人気者の娘当時住んでいた家の近所にあった耳鼻科医院は「診察が丁寧」と地元では評判が良く、いつも混み合っていました。待合室はなぜかコの字型にソファが配置されていて、患者同士の視線が否が応でも合う作り。 そんな中、当時1歳でよちよち歩きの娘は誰にでも愛想が良く、常連になるにつれ医院のスタッフやほかの患者さんたちにもやさしく声をかけていただくなどして、とてもかわいがられていました。 「今日はパパと?」思わず言葉につまる私その日も待合室は混んでいて、娘はいつものようにほかの患者さんに手を振ったり、絵本を読んだりしながら機嫌よく私の膝の上で診察の順番を待っていました。ようやく娘の名前が呼ばれたので返事をしながら娘を抱えて立ち上がると、診察室から顔を出した顔なじみの医師にこう言われました。「あら! 今日はパパと? 良いわね~」 その日娘の付き添いは私だけ。医師には私が「パパ」に見えたのだ! と思い至りはしたものの、とっさにどう返してよいのかわからず思わず絶句してしまいました。 どこに行くにも最低限の身だしなみを!医師はすぐに間違いに気づき「あ! ごめんなさい」と焦って謝られましたが、私は恥ずかしいやら申し訳ないやらで身の置き所がありませんでした。かなり大きな声だったので、待合室中に聞こえていたと思うと、ますます恥ずかしかったです。 実は私は女性としてはかなり身長が高く、その日は娘を抱っこしながらでも着られるようにと夫のコートを羽織っていたのです。だとしてもまさかこの年で男性に間違われるとは! と少なからずショックを受けたと同時に、着飾らないまでも身だしなみは整えねばと反省しました。 私は子どものころから身長が高く、中学生くらいまでは着る服によっては男の子に間違われることもありました。しかしまさか母親になってまで男性に間違われることになるとは思っていなかったので、どう返事をしてよいのか考えつかずとっさに反応できませんでした。あのとき待合室に漂った気まずい雰囲気を思い出しては笑ってしまいます。 監修/助産師 松田玲子著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年03月05日長男は乳児のときからベビースイミングに通っていました。あるとき、耳を気にする様子があったので中耳炎だと思って耳鼻科へ行ったのですが……。 良かれと思ってしていたことが…長男が1歳のとき。耳が痛いのか、かゆいのか気にしている様子がありました。ベビースイミングに通っていたので、中耳炎になったんだ!と思って耳鼻科を受診。 すると、医師から告げられたのは意外な診断名。鼓膜より外側の器官である外耳(がいじ)に炎症が起こる外耳炎でした。「お母さん、耳かきを頻繁にしてるのでは?」との質問が。寝かしつけのとき、綿棒で耳掃除をするとよく寝たので、毎晩のように耳かきをしていました。耳鼻科を受診した後の数日間は塗り薬を使い、耳かきの頻度を減らしたら再発することもなく良くなりました。気持ち良さそうにして寝てくれる!と良かれと思ってしていたことが悪い結果につながってしまい、申し訳なかったです。 ◇ ◇ ◇監修いただいた松井先生によると、外耳炎は過度のしめり(水泳や入浴など)、その逆の乾燥(耳垢の欠如)、外傷(綿棒の使いすぎ、指を入れる癖)などが原因で発症。耳垢はワックス状の保護コーティングなので、少なくなると外耳炎を起こしやすくなるようです。水泳後はドライヤーで湿気をとり、痛みがある場合は早めに耳鼻科を受診したいですね。 作画/さくら著者:のぶりんご監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生
2024年02月08日大人以上に、子供は味や香りに敏感です。薬の苦さを和らげるため、子供用の薬には、よくフルーツなどの甘いフレーバーが付けられていますよね。しかし、かすかな苦さを感じ取った子供が、薬を飲んでくれないのは『子育てあるある』の1つ。2児の母親である、もっこ(mocco0610)さんも、娘さんに薬を飲ませる時に苦戦したそうです。粉薬を娘さんに飲ませることに苦労してきた、もっこさん。薬剤師に相談したところ、粉薬に微量の水を入れて練った『薬団子』にして、アイスに包んで飲ませる方法を教えてもらいました。薬の粉っぽさが苦手な子も、『薬団子』ならまとまっていて、飲み込みやすいことでしょう。試したところ、娘さんは粉薬を受け入れ、自ら進んで飲むようになってくれたではありませんか!粉薬のエピソードには、「うちの子も同じ薬を飲んでくれなかったので、助かります!」「私も『薬団子』を作っていました」などのコメントが寄せられました。粉薬が苦手な子供がいる家庭は、取り入れてみてもいいかもしれません![文・構成/grape編集部]
2023年09月25日こんにちは! あん子です。今回の話は、娘が難聴になったエピソードです。■耳から音が聞こえる!?1ヶ月ほど前、中耳炎になっていた幼稚園の娘。これって…難聴?「どっちの耳が聞こえないの?」と聞くと、「左耳」と答える娘。あ…、左耳って。中耳炎になったとき、鼓膜切開をしたひどい方の耳だ…。「声は聞こえる?」とたずねると、「うん。でも音が変」と。音!?私:「どんなふうに聞こえる?」娘:「低く聞こえたり響く感じ」え~!? どんな状態? とかなり心配になりました。私は「じゃあ、また病院に行って先生に診てもらおう」と言い、すぐに病院の予約をとりました。外傷などとは違って、耳の中の痛みや聞こえ方は本人にしかわかりません。私は、娘が聞こえづらいことに全く気がつきませんでした。早速、病院に行くと「原因を特定するために大きな病院に紹介状を書くね」と医師に言われました。日を改めて…■果たして結果は…?診察室に呼ばれるまで2時間。やっと呼ばれ…結果は、予想通り難聴になっているとのこと。耳の奥にある蜂の巣のような空洞のところに液がたまる「乳突蜂巣炎」で、「しんしゅつ性中耳炎」と診断されました。これは、レントゲンやCTで確認できるようです。中耳炎を繰り返す場合、鼓膜にチューブを挿入することになるとのことですが、耳は鼻につながっているので「薬で液を鼻から出していきましょう」と医師から説明を受けました。原因がわかって少し安心しました。最初は抗生剤を5日ほど処方され、それから抗生剤から漢方に切り替わりましたが、漢方は匂いや味が独特で飲める子は3分の1ぐらいだと説明を受けました。娘は、耳の影響でめまいもするみたいで、想像以上につらかったと思います。急性中耳炎になったときからずっと頑張って薬を飲み続けていた娘、えらかったと思います。1ヶ月ほどたち、耳がどのような状態か大きな病院に診てもらうと…、完治まではいきませんでしたが、だいぶ良くなり、もう薬は飲まなくて良いとのことでした!本当に安心しましたし、健康の大切さをしみじみ感じた出来事でもありました。季節的に新生活にも慣れ、気を張っていた心身が疲れを感じる時期だと思います。皆さまもどうぞお体、ご自愛ください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年06月21日次男くんが中耳炎のため耳鼻科に通っていた、ある日。次男くんの検査の様子を見た長男くんは驚きの言葉を言い出しました。次男の中耳炎を治療するため、長男も連れて3人で耳鼻科に通っていたある日……。 長男の衝撃の事実 次男が耳の検査をしている様子を見て、 「なんで両耳するの? 時間の無駄じゃない?」と言い出す長男。 一瞬、「長男の冗談か?」と疑いましたが、とりあえず検査をしてもらうことに。 しかし、長男は聴力検査のボタンを押す様子はなく……。 ◇◇◇ 次男くんの付き添いで来ていた長男くんでしたが、思いもよらない事実が判明しました。いきなりの長男の発言に少しパニックになった忍者ママさん。 長男くんのいきなりの発言に戸惑った忍者ママさんですが、みなさんも子どもの発言で、事実なのかわからなくて焦った経験はありますか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 忍者ママ
2023年06月01日3月13日、マスク着用の方針がついに見直された。さっそく、屋内外でマスクを外す人が増え始めたが、今は花粉飛散のピーク真っただ中。「不安」を口にする、花粉症の読者の声も。「『個人の判断に委ねる』(厚生労働省)という国の発表は、無責任な気がします。電車内でノーマスクでくしゃみした男性が、周りからにらまれていました」(50代主婦)オフィスや飲食店などでも、大音量で「ハックション!」と、激しい動作でくしゃみをする人が……。そんな「いつか見た」光景が復活する日は近いのだ。家族のうちでも特に、夫やおじいちゃんのくしゃみが大きく、周囲に迷惑をかけているかもと心配する人も多いだろう。さらに、エチケットの問題だけでなく、大きなくしゃみには意外な危険も潜んでいるという。「じつは、オーバーアクションのくしゃみで、ぎっくり腰になったり、腰椎を骨折してしまうことも起こりうるんです」こう話すのは、日本耳鼻咽喉科学会専門医で神鋼記念病院耳鼻咽喉科科長の浦長瀬昌宏先生。誰もが無意識にしているくしゃみが、思わぬ不調やケガにつながるなんて……。自分のためにも周りのためにも我慢するのが正解?「いいえ、逆に人前で我慢しようと思って、鼻と口を塞いでくしゃみをしたら、鼓膜に穴が開いてしまうなんてことも起こりえます」(浦長瀬先生、以下同)思い切り出すのも我慢するのもだめ……ではどうすれば?そんな心配を解消するため、くしゃみのメカニズムとケガが起こる原因を浦長瀬先生に解説してもらった。■大きなくしゃみが思わぬ怪我につながることも「くしゃみは、鼻の粘膜の表面にある三叉神経が、なにかに刺激されることで発生します。たとえば、花粉が鼻に入ると分泌されるヒスタミンという物質が三叉神経を刺激して中枢神経に伝わり、くしゃみや鼻水を出す。これが花粉症です」お年寄りや男性は声や動作が特別大きい気がするけれど……。「言葉で『ハクション』と言ってしまうのは、その人が無意識のうちにやってしまっている“クセ”にすぎないんです。また、男性だから、筋力が強いからという理由で大きくなるわけでもありません。単に小さくする必要性を感じていないだけです」そんな大きなくしゃみで想定されるケガとは――。「動きが大きすぎて、転んで捻挫したり、どこかにぶつけて打撲することも考えられます。また、のけぞったり背中が前後に動くので、ぎっくり腰や、まれに腰椎を圧迫骨折する可能性も」くしゃみを防ごうと思って口と鼻を塞ぐのも危険だそう。「声や飛沫を出さないようにと、口を閉じてしまうのはNGです。もともと鼻づまりの状態が多いことが想定されますから、鼻と口が塞がれてしまいます。すると、くしゃみの風圧の逃げ場がなくなって、圧力が耳に集中してしまうことに。中耳炎や、場合によっては鼓膜に穴が開くこともあるんです」どうやら、「たかがくしゃみ」と侮ってはいけないようだ。では、屋内外にかかわらず、正しく、安全でエチケットを守ったくしゃみは、どうやって行うのか。■背中を丸めて声は出さないのが正解「大前提として、くしゃみが出やすい人はいままでどおり、マスクをしておくことです」コロナ禍で厚労省が呼びかけていた「咳エチケット」が役立つそうだ。忘れず覚えておこう。マスク着用、ティッシュやハンカチで鼻と口を覆う、上着の内側や袖で鼻と口を覆う、の3通り。とはいえ、卒入学式や歓送迎会をはじめとするノーマスクのイベントの場合、周囲に合わせることが必要な場面もあるだろう。そんなときのくしゃみのポイントは5つある、と浦長瀬先生。(1)口を開ける「中耳炎や鼓膜が破れることを防ぐため、口を開けて空気の通り道を作りましょう」(2)出る前に大きく息を吸わない「肺の中の空気量が少なければ、鼻や口から出る空気も少なくなり、声も大きくなりません。くしゃみをする直前に、『息を吐く』と覚えておくといいでしょう」(3)背中を丸める「ぎっくり腰や腰椎圧迫骨折の恐れが出てきますので、背中を丸めた状態にするのが望ましいです」(4)タオルで鼻と口を覆う「鼻の粘膜は乾燥すると、刺激に敏感になりくしゃみが起こりやすくなります。なので飛沫を抑えつつ鼻の中を潤す温かいぬれタオルがベストです。ただ、外出先などでは、ふつうのタオルでも構いません」(5)声は出さない「大音量のくしゃみもただのクセなので、心がけ次第で改善できます。『ハクション』と声に出さずに、小さく“シュン”とするようにしてください」長年のクセが染み付いている、夫やおじいちゃんには……。「家族ゲンカにならない程度に、『ハクションって言葉に出さないでね』というように、意識をしてもらうことが改善への第一歩です」いよいよ始まった「マスク緩和」の生活様式でも、周囲への「迷惑ゼロ」と健康を心がけよう!【PROFILE】神鋼記念病院 耳鼻咽喉科科長浦長瀬昌宏2003年神戸大学医学部医学科卒業。同大大学院医学研究科耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野卒業。耳鼻咽喉科専門医。嚥下障害の予防トレーニング普及を目的として2017年に「一般社団法人嚥下トレーニング協会」を設立し、現在は代表理事を務める。『あさイチ』(NHK)や『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)などへの出演経験もある。
2023年03月23日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児が発症しやすい耳の病気や、耳掃除について教えてくれました。まだ言葉でうまく伝えられない乳幼児にとって耳の異変を伝えるのは難しく、気づいた時には重症化していた…なんてことも!ぜひ、参考にしてくださいね。 乳幼児に起こりやすい耳の病気といえば、中耳炎。しかし、痛みや苦痛を訴えることが難しい乳幼児の場合、親が症状に気づきにくく、知らないうちに悪化してしまうことがあります。そこで今回は、乳幼児に起こりやすい中耳炎や耳垢のケアについてのお話です。 乳幼児がかかりやすい耳の病気とは?乳幼児がかかりやすい耳の病気は中耳炎です。中耳炎は、鼓膜(こまく)の奥にある「中耳」が炎症を起こす病気です。日本では、0~3歳までに約7割が発症するといわれ、免疫機能が未熟の時期であるために起こりやすくなります。適切な時期に治療を行わないと、重症化したり、再発を繰り返して鼓膜を切る手術をすることもあります。 中耳炎の種類乳幼児がかかりやすい中耳炎には実はいくつか種類があり、それぞれ症状が異なります。特に乳幼児がかかりやすい中耳炎の症状については下記をご確認ください。 「急性中耳炎」急性中耳炎は、耳に激しい痛みや、発熱、耳だれなどの症状があります。乳幼児は、言葉で症状を上手に説明できないので、原因の分からない発熱や、耳を触る、ひっぱる、眠れないなどの様子があったら、中耳炎を疑いましょう。耳だれが出ると痛みや発熱が良くなることがありますが、その後は必ず受診するようにしましょう。 「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」滲出性中耳炎は、中耳に滲出液(水のようなもの)がたまる病気で難聴などの症状がありますが、痛みや発熱はありません。幼児の場合は、聞き返しや返事をしないことでわかることがあり、「急性中耳炎」が長引いて移行する場合も多いようです。 その他上記以外にも、急性中耳炎を1年に5回以上繰り返す「反復性中耳炎」、鼓膜に穴が空いたままになってしまう「慢性中耳炎」などがあります。異変を感じたら、迷わず耳鼻科を受診するようにしましょう。 早期発見のために!注意しておきたいサインとは?乳幼児の場合、自分で耳の異変をママやパパに伝えるのは困難ですよね。子どもが風邪をひいたり、鼻水や咳を出している時には、下記のような症状が出ていたら中耳炎にかかっている可能性もあるので注意しておきましょう。症状が見られる場合には、早めに受診することをおすすめします。 ・耳を痛がっていないか?・片側の耳をよく触っていないか?・耳から悪臭がしていないか?・耳だれが出ていない? 耳だけじゃない!中耳炎予防は鼻のケアも大事中耳炎の原因のほとんどは、鼻水です。鼻水の中には、細菌やウィルスがいっぱいです。これが耳の中に入ってしまうことにより中耳炎になることがあります。鼻と耳は「耳管」という管でつながっていますが、子どもの耳管は大人の耳管に比べ、短くて水平になっているので、鼻水が入りやすくなります。また、風邪をひいて鼻水が出るようになり、中耳炎になってしまうケースもとても多くなります。赤ちゃんだけではなく、子どもは上手に鼻がかめないので鼻水がたまりやすく、中耳炎を起こしやすくなります。対処法としては、原因となる鼻水をこまめに出せるように吸引することが大切です。 乳幼児の耳掃除の注意点赤ちゃんの耳掃除は、基本的には必要がないと言われています。耳垢は、耳の中の古くなった皮膚や分泌物の塊です。これは、鼓膜までの耳の通り道を保護する役割もあります。口を動かしたり、姿勢や体の動きによって、動いて自然と出てくることがあります。しかし、耳の穴が耳垢でふさがって耳の聞こえが悪くなっているような場合は耳鼻科で耳垢をとってもらうようにしましょう。家でできる耳のケアとしては、耳介(穴ではなく外側)の溝や裏などは、汗などで汚れている場合があるので、ガーゼや綿棒などでやさしく取り除く程度にしておきましょう。 また、耳垢が溜まりすぎることが原因で中耳炎になることはないといわれています。実際には、頻回の耳掃除により鼓膜の外側の外耳という部分が傷ついて起こる外耳炎になる方が多いので注意しましょう。 まとめ乳幼児の中耳炎は、早期発見して適切な時期に治療を受けないと、繰り返したり、悪化したり、治るまで時間を要することがあります。症状が良くなっても、医師の指示に従って、抗菌薬などの薬の服用や通院を途中でやめないことも大切です。 引用参考文献:小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版日本耳鼻科学会他 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年02月16日次男くんが中耳炎のため耳鼻科に通っていた、ある日。次男くんの検査の様子を見た長男くんは驚きの言葉を言い出しました。次男の中耳炎を治療するため、長男も連れて3人で耳鼻科に通っていたある日……。 長男の衝撃の事実 次男が耳の検査をしている様子を見て、 「なんで両耳するの? 時間の無駄じゃない?」と言い出す長男。 一瞬、「長男の冗談か?」と疑いましたが、とりあえず検査をしてもらうことに。 しかし、長男は聴力検査のボタンを押す様子はなく……。 ◇◇◇ 次男くんの付き添いで来ていた長男くんでしたが、思いもよらない事実が判明しました。いきなりの長男の発言に少しパニックになった忍者ママさん。 長男くんのいきなりの発言に戸惑った忍者ママさんですが、みなさんも子どもの発言で、事実なのかわからなくて焦った経験はありますか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 忍者ママ
2022年07月24日1歳の娘が中耳炎にかかったときのことです。耳鼻科を受診したところ「良くなるまで毎日診せにきて」と言われ、まだじょうずに歩けない娘を抱っこして医院に通う日々が続きました。すっかり常連になりかけたある日、医師に思わぬことを言われて返答に困ってしまった体験談です。 最年少患者で人気者の娘当時住んでいた家の近所にあった耳鼻科医院は「診察が丁寧」と地元では評判が良く、いつも混み合っていました。待合室はなぜかコの字型にソファが配置されていて、患者同士の視線が否が応でも合う作り。 そんな中、当時1歳でよちよち歩きの娘は誰にでも愛想が良く、常連になるにつれ医院のスタッフやほかの患者さんたちにもやさしく声をかけていただくなどして、とてもかわいがられていました。 「今日はパパと?」思わず言葉につまる私その日も待合室は混んでいて、娘はいつものようにほかの患者さんに手を振ったり、絵本を読んだりしながら機嫌よく私の膝の上で診察の順番を待っていました。ようやく娘の名前が呼ばれたので返事をしながら娘を抱えて立ち上がると、診察室から顔を出した顔なじみの医師にこう言われました。「あら! 今日はパパと? 良いわね~」 その日娘の付き添いは私だけ。医師には私が「パパ」に見えたのだ! と思い至りはしたものの、とっさにどう返してよいのかわからず思わず絶句してしまいました。 どこに行くにも最低限の身だしなみを!医師はすぐに間違いに気づき「あ! ごめんなさい」と焦って謝られましたが、私は恥ずかしいやら申し訳ないやらで身の置き所がありませんでした。かなり大きな声だったので、待合室中に聞こえていたと思うと、ますます恥ずかしかったです。 実は私は女性としてはかなり身長が高く、その日は娘を抱っこしながらでも着られるようにと夫のコートを羽織っていたのです。だとしてもまさかこの年で男性に間違われるとは! と少なからずショックを受けたと同時に、着飾らないまでも身だしなみは整えねばと反省しました。 私は子どものころから身長が高く、中学生くらいまでは着る服によっては男の子に間違われることもありました。しかしまさか母親になってまで男性に間違われることになるとは思っていなかったので、どう返事をしてよいのか考えつかずとっさに反応できませんでした。あのとき待合室に漂った気まずい雰囲気を思い出しては笑ってしまいます。 監修/助産師 松田玲子著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年06月02日1歳の娘が中耳炎にかかったときのことです。耳鼻科を受診したところ「良くなるまで毎日診せにきて」と言われ、まだじょうずに歩けない娘を抱っこして医院に通う日々が続きました。すっかり常連になりかけたある日、医師に思わぬことを言われて返答に困ってしまった体験談です。 最年少患者で人気者の娘当時住んでいた家の近所にあった耳鼻科医院は「診察が丁寧」と地元では評判が良く、いつも混み合っていました。待合室はなぜかコの字型にソファが配置されていて、患者同士の視線が否が応でも合う作り。 そんな中、当時1歳でよちよち歩きの娘は誰にでも愛想が良く、常連になるにつれ医院のスタッフやほかの患者さんたちにもやさしく声をかけていただくなどして、とてもかわいがられていました。 「今日はパパと?」思わず言葉につまる私その日も待合室は混んでいて、娘はいつものようにほかの患者さんに手を振ったり、絵本を読んだりしながら機嫌よく私の膝の上で診察の順番を待っていました。ようやく娘の名前が呼ばれたので返事をしながら娘を抱えて立ち上がると、診察室から顔を出した顔なじみの医師にこう言われました。「あら! 今日はパパと? 良いわね~」 その日娘の付き添いは私だけ。医師には私が「パパ」に見えたのだ!と思い至りはしたものの、とっさにどう返してよいのかわからず思わず絶句してしまいました。 どこに行くにも最低限の身だしなみを!医師はすぐに間違いに気づき「あ! ごめんなさい」と焦って謝られましたが、私は恥ずかしいやら申し訳ないやらで身の置き所がありませんでした。かなり大きな声だったので、待合室中に聞こえていたと思うと、ますます恥ずかしかったです。 実は私は女性としてはかなり身長が高く、その日は娘を抱っこしながらでも着られるようにと夫のコートを羽織っていたのです。だとしてもまさかこの年で男性に間違われるとは!と少なからずショックを受けたと同時に、着飾らないまでも身だしなみは整えねばと反省しました。 私は子どものころから身長が高く、中学生くらいまでは着る服によっては男の子に間違われることもありました。しかしまさか母親になってまで男性に間違われることになるとは思っていなかったので、どう返事をしてよいのか考えつかずとっさに反応できませんでした。あのとき待合室に漂った気まずい雰囲気を思い出しては笑ってしまいます。 監修/助産師REIKO著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2021年08月07日大人に比べると、とっても小さい赤ちゃんの耳や鼻。子育て中の私も、最初はどうやってケアしたらいいのかわかりませんでした。息子が1歳のときに中耳炎を発症した際、病院で耳と鼻のケアについても指導してもらいました。 1歳のときに中耳炎を発症当時、1歳の息子は風邪が1週間以上長引いていました。突然しきりに耳を触り、激しく泣き始めました。普段の様子と違うと感じたため、耳鼻科を受診したところ、「急性中耳炎」と診断されました。 処方されたお薬を飲み、およそ1週間程度でよくなったことを覚えています。中耳炎を発症したことを機に、医師から赤ちゃんの耳と鼻のケアや注意したい症状について教わりました。 耳掃除は週に1回程度に医師に聞いた耳掃除は、週に1回、赤ちゃん用綿棒で耳の入り口付近を軽く拭く程度にするというもの。ケアしすぎるとかえって耳垢を奥に押し込んでしまうので要注意とのことでした。 不機嫌な状態が続く、耳を痛がるなど、いつもと違った様子が見られる場合は受診してほしいそう。また、家庭では気付かない耳のトラブルが潜んでいることもあります。耳鼻科を受診したことがない場合は一度診てもらうと安心だなと思いました。 鼻くそは無理にとらない気になる症状がなければ特に鼻のケアは必要ないとのことで、わが家でもほとんどしていません。入り口付近にある鼻くそは拭き取りますが、無理に取らないようにしています。 また、風邪をひいてサラッとした鼻水が出るときは、ティッシュでやさしく拭く程度。鼻水が詰まって苦しそうであれば、吸引器を使って対処していました。ただ粘り気のあるドロッとした鼻水が出る、呼吸が苦しそうなどの症状がある場合は、早めの受診を心がけていました。 医師には耳の付け根に垢がたまっていることも指摘され、お湯で濡らしたタオルできれいに拭き取りました。少しでも気になることがあれば、専門医に相談すると安心できますね! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2021年07月30日わが家の娘は、風邪を引くといつも中耳炎になっていました。中耳炎になるととにかく耳が痛いと泣き叫ぶので、毎月のように私が仕事を休み、娘の通院に付き添うことに。ところが、病院を変えたことをきっかけに、実はただの中耳炎ではなかったことが判明しました。そんな私の体験談をお伝えします。 また中耳炎…娘は1歳を過ぎたころから頻繁に風邪を引くようになり、そのたびに黄色い鼻水と咳・熱が出て、耳が痛いと大泣きするようになりました。横になるとさらにつらいようで眠れなくなるため、少しでも体調が悪くなったらすぐに受診するように。かかりつけの小児科に行くと、「風邪からくる中耳炎です。風邪の薬で中耳炎も一緒に治しましょう」と言われ、5日ほど服薬すると娘はすっかり元気になりました。 風邪を引くたびに小児科か耳鼻科か迷っていたものの、先生いわく、「どちらでも良い」とのこと。最寄りの耳鼻科は患者さんが多いせいか診療時間も短く、質問もできない雰囲気だったため、結局いつも小児科に通っていました。 新しい病院で言われた衝撃の診断名娘が2歳半のときに引っ越しをしました。新しい小児科で診てもらったときに「耳鼻科で診てもらったほうが良い」と先生に言われ、耳鼻科に行くことに。耳鼻科で娘の耳・鼻・喉の診察後に鼻まわりのレントゲンを撮ったところ、「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」という診断がおりました。 副鼻腔炎とは鼻の周りにある空洞に炎症が起きてしまい、膿が溜まるものだそうです。その膿が鼻ではなく喉に落ちて咳の原因になり、口呼吸になると夜眠れなくなるよう。また、膿が耳の中に落ちていくと、中耳炎になるとこのこと。この日を機に、娘の鼻の治療が始まりました。 治療を開始その後、娘は5日おき、調子がよければ2週間おきに通院しました。治療は3種類あります。 まずは「鼻処置」で、器械を使って鼻水を吸います。次に「副鼻腔洗浄」。鼻の中に霧状の麻酔をした後、生理食塩水に浸した脱脂綿のついた長い針を刺してしばらく過ごし、副鼻腔の中をきれいに洗浄。その後、治療薬を鼻腔内に噴射します。最後に「ネブライザー」と呼ばれる器械を使い、霧状の薬を鼻腔内に吸い込みます。 副鼻腔洗浄は、大人の私がやってもらったときも少し抵抗があったため、まだ小さい娘にするのは少々酷に思えました。予想通り、治療時に娘は激しく泣いていましたが、副鼻腔洗浄をすると格段に娘の鼻の状態はよくなり、効果を確信しました。 完治まであと何カ月…?当初は「完治するまでに3カ月は必要」と言われていた治療も、まさかの半年超えに。というのも、そろそろ治ったかと思うと娘が風邪を引いて振り出しに戻ってしまい、また一から治療していたからです。副鼻腔炎は、鼻や耳の違和感がまったくなくなっても治療を続け、数カ月経ってようやく治るそう。 最寄りの耳鼻科は、丁寧かつ的確に診てくれるため非常に人気で、毎回2時間という驚異的な待ち時間です。通院をやめてしまいたくなる日もありますが、副鼻腔炎は放置して悪化すると手術が必要になる場合があるので通院をサボるわけにもいかず、今はただ完治する日を夢見て娘と耳鼻科に通う日々です……。 もっと早く、耳鼻科に通い始めていればよかったと後悔しています。遠くても良いから別のところを探すべきでした……。小児全般を扱っている小児科は通いやすいのですが、やはり気になるところがあれば、その科の専門医に診てもらうべきということを痛感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:潮田しずく1児の母で、現在第2子を妊娠中。元大学職員。現在はフリーランスとして、自身の経験をもとに子育てに関する体験談を執筆中。
2021年01月25日大人に比べると、とっても小さい赤ちゃんの耳や鼻。子育て中の私も、最初はどうやってケアしたらいいのかわかりませんでした。息子が1歳のときに中耳炎を発症した際、病院で耳と鼻のケアについても指導してもらいました。 1歳のときに中耳炎を発症当時、1歳の息子は風邪が1週間以上長引いていました。突然しきりに耳を触り、激しく泣き始めました。普段の様子と違うと感じたため、耳鼻科を受診したところ、「急性中耳炎」と診断されました。 処方されたお薬を飲み、およそ1週間程度でよくなったことを覚えています。中耳炎を発症したことを機に、医師から赤ちゃんの耳と鼻のケアや注意したい症状について教わりました。 耳掃除は週に1回程度に医師に聞いた耳掃除は、週に1回、赤ちゃん用綿棒で耳の入り口付近を軽く拭く程度にするというもの。ケアしすぎるとかえって耳垢を奥に押し込んでしまうので要注意とのことでした。 不機嫌な状態が続く、耳を痛がるなど、いつもと違った様子が見られる場合は受診してほしいそう。また、家庭では気付かない耳のトラブルが潜んでいることもあります。耳鼻科を受診したことがない場合は一度診てもらうと安心だなと思いました。 鼻くそは無理にとらない気になる症状がなければ特に鼻のケアは必要ないとのことで、わが家でもほとんどしていません。入り口付近にある鼻くそは拭き取りますが、無理に取らないようにしています。 また、風邪をひいてサラッとした鼻水が出るときは、ティッシュでやさしく拭く程度。鼻水が詰まって苦しそうであれば、吸引器を使って対処していました。ただ粘り気のあるドロッとした鼻水が出る、呼吸が苦しそうなどの症状がある場合は、早めの受診を心がけていました。 医師には耳の付け根に垢がたまっていることも指摘され、お湯で濡らしたタオルできれいに拭き取りました。少しでも気になることがあれば、専門医に相談すると安心できますね! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年07月17日保育園に通い始めてから、すぐに風邪をもらってくるようになった息子。熱が出て、咳が出て、治ったと思ったら今度は鼻水が長引く…そんな毎日の繰り返しでした。そんな中、なかなか風邪が治らない日々が続きました。鼻水が出ていたりすると、中耳炎になりやすく、ごはんが食べられなくなってしまいがちな息子。いつものように耳鼻科へ行くと、耳には異常はありませんでした。耳に異常が無かったことで、ほっと一安心。しかし、今度は咳がなかなか治らず、むしろひどくなっていっている様子の息子。体調が悪くなってから最初に行った病院でもらったお薬も飲んでいるのに、なかなか治らない…。何か大変な病気なんじゃ…という不安が一気に押し寄せ、思い悩んでしまいました。そして次の日また小児科に行き、ここでやっとRSウイルスと判明した息子。RSウイルスだと聞いた際は、原因がわかって一安心しました。原因がわからないのが一番怖い、子どもの病気。代わってあげられるのなら代わってあげたいと、毎回思います。毎日病院をはしごしたりして大変なこともありますが、自己判断せずに、原因が判明するまで病院に通うということも大切だなと感じた出来事でした。
2020年02月26日こんにちは。5歳の双子と2歳の末っ子。三姉妹の母の田仲ぱんだです。双子の妹の方が3歳のときに、耳が聞こえなくなったことがあります。最初は、幼稚園で風邪をもらってきて、ずっと鼻水がずるずるだったことがはじまりです。でも熱も、せきもなくて、鼻水だけ。■それは鼻風邪から始まった…鼻水だけの軽そうな風邪だったので、そのうち治るかなと子ども用の市販薬で様子を見ていました。そんなときに、娘たちは、入ったばかりの幼稚園で教えてもらった歌を、よくうたっていました。長女の方は歌詞もちゃんと言えるのですが、次女の方は、長女の様子を見ながら「フーンフーン」と鼻歌で歌っていました。メロディはわかっているけど、歌詞はわかっていない様子で、私は「鼻歌でごまかしているな~」と笑っていました。そのまた別の日。娘に何度声をかけても、返事をしないという日が続いて…。■だまったままの娘…第一次反抗期かな?「牛乳がいい ?麦茶がいい?」と聞いても答えないし、「ねぇ、ちゃんと答えてよ!」と言っても無視。それは私に対してだけではなく、パパや長女に対してもでした。私は、その無視を反抗期かと思っていたのです。そしてそんな状態から3日後。長女の症状に、私はすぐに「中耳炎だ!」と思いました。翌朝、長女を耳鼻科に連れて行くときに、ついでにまだ鼻水が出ている次女にも薬をもらおうと、受診させたのです。すると…■いつもと違う様子は病気のサインだった「耳が痛い」と言った長女は急性中耳炎。そして、鼻水ずるずるだった次女は両耳とも「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」と診断されました。先生から、次女は「いま、何も聞こえていないよ」と言われ、かなりショックを受けました。急性中耳炎と違って、滲出性中耳炎は、痛みもなく、気づくのが遅れて重症化しやすいそうです。「なんだか最近、話しかけても反応がないな」「無視するな」と思ったら、こんな病気の可能性があるかもしれません。小さい子は自分の症状をうまく伝えられないので、母親が少しでも「いつもと違う」と思ったら病院にかかることが大事なんだとこの件で思いました。どうか、読んでいただいた方は、わが家の例が少しでも参考になればと思います。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年07月15日赤ちゃんの耳や鼻は大人にくらべると、とても小さいですよね。子育て中の私も、最初はどうやってケアしたらいいのかわかりませんでした。そんななか、息子が1歳のときに中耳炎を発症。そのときの体験談と耳と鼻のケアについてご紹介します。 1歳のときに中耳炎を発症当時、1歳の息子は風邪が1週間以上長引いていました。突然しきりに耳をさわり、激しく泣き始めました。普段の様子と違うと感じたため、耳鼻科を受診したところ、「急性中耳炎」と診断されました。 処方されたお薬を飲み、およそ1週間程度でよくなったことを覚えています。中耳炎を発症したことを機に、医師から赤ちゃんの耳と鼻のケアや注意したい症状について教わりました。 耳のケアは週に1回程度に医師に聞いた耳のケアは、週に1回、赤ちゃん用綿棒で耳の入り口付近を軽く拭く程度にするというものです。ケアしすぎるとかえって耳垢を奥に押し込んでしまうので要注意とのこと。 不機嫌な状態が続く、耳を痛がるなど、いつもと違った様子が見られる場合は、受診してほしいそうです。また、家庭では気付かない耳トラブルが潜んでいることもあります。耳鼻科を受診したことがない場合は、一度診てもらうと安心かもしれませんね。 鼻くそは無理にとらない気になる症状がなければ、とくに鼻のケアは必要ないとのことで、わが家でもほとんどしていません。入り口付近にある鼻くそは拭き取りますが、無理に取らないようにしています。 また、風邪をひいてサラッとした鼻水が出るときは、ティッシュでやさしく拭く程度です。鼻水が詰まって苦しそうであれば、吸引器を使って対処していました。ただ粘り気のあるドロッとした鼻水が出る、呼吸が苦しそうなどの症状がある場合は、早めの受診を心がけていました。 耳の付け根に垢がたまっていることも医師に指摘され、お湯で濡らしたタオルできれいに拭き取りました。教えてもらうことで、わかることがたくさんあります。少しでも気になることがあれば、専門医に相談すると安心できますね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月01日タバコを吸うことや、受動喫煙が体に悪いということは多くの人が知っていることです。では、子どもにとっては具体的にどのような影響があるのでしょうか。これまでにたくさんの研究があります。(1) 乳幼児突然死症候群のリスクの上昇 (2) 咳や痰の症状の増加 (3) 気管支喘息を発症しやすい (4)肺がんの原因となる(5) 中耳炎になりやすくなる 参照サイト:National Center for Biotechnology Information上記のように、さまざまなリスクが科学的に証明されています。肺がんや気管支喘息など呼吸器系に関するものはご存じの方が多いと思いますが、乳児突然死症候群や中耳炎のリスクも上昇させるものです。気管支喘息は発症だけでなく、家にタバコを吸う人がいると発作のコントロールが難しくなります。受動喫煙だけでなく、誤飲事故の危険もあり、子どもの異物誤飲で最も多いのはタバコです。※1 ジュースの缶を灰皿がわりに使用することで、タバコの成分が溶け出し、それを誤って飲んでしまうと大量のニコチン摂取となり危険です。また、最近流通している加熱式タバコはスティックが2.5cmほどと小さく、子どもがちょうど口に入れやすい大きさのため、誤飲事故が増えています。※2受動喫煙や誤飲事故など、タバコは子どもにとって危険が多いものですので、ご自身の子ども、またはお孫さんができたら、子どものためにも禁煙が大切です。「外でタバコを吸ってるから大丈夫」は本当なのかしかし小児科医が、喫煙している保護者に禁煙をお勧めしても「外で吸ってるから大丈夫です」などの理由で断られることも多いのが現状です。本当に大丈夫なのでしょうか?Q1 外で吸っているから大丈夫?外で吸ったとしても喫煙者の服や髪の毛に有害物質が付着しているため、家の中に運んでしまっています。家で吸わなくとも、喫煙者の肺の中には有害物質が残存し、呼気の中には有害物質が含まれているため、外で喫煙したとしても、受動喫煙をしていると言えます。Q2 換気扇の下で吸っているから大丈夫?換気扇の下で吸ったとしても、その煙が全て室外に排出されるわけではありませんから、受動喫煙を防ぐことはできません。※3Q3 空気清浄機を使ってるから大丈夫?タバコの有害物質をすべて除去することはできません。このことは空気清浄機の商品ページなどにも記されています。有害物質の多くは気体成分であり、粒子成分にのみ有効な空気清浄機では効果は乏しいと考えられます。Q4 加熱式タバコは煙が出ないから大丈夫?現在のところ安全であるという科学的根拠はありません。まだ加熱式タバコは使用されてから日が浅く、受動喫煙についての十分なデータがありません。ゆえに多くの国でまだ加熱式タバコは販売されていませんし、WHO(世界保健機構)も加熱式タバコは規制すべきもとのとしています。※4タバコを吸ってすぐに肺がんになるわけではありません。10年、20年と吸い続けて発症するので、時間がたたないとはっきりしたデータはとれないと考えられます。現状では加熱式タバコの健康への影響はよくわからないものとしてとらえるほうがいいでしょう。ただ、煙は出ないとしてもタバコを吸って吐いた息の中には有害物質は含まれています。煙がでないからこそ、傍で吸っていても気づかず避けることが難しいという面もあるため、健康に影響がないというデータが出る可能性は極めて低いと考えます。やめられない理由はコカインやヘロインに次ぐ依存性禁煙することは健康面のほか金銭面などでもメリットが大きいため、タバコを吸う人のうちおよそ3割が禁煙したいと考えていますが※5、それでもなお禁煙できないのはなぜでしょうか?それはタバコ(ニコチン)には「依存性」があるからです。依存性とはタバコがなくなるとイライラしたり落ち着かないなど離脱症状の出やすさのことで、麻薬であるコカインやヘロインに次ぐ強力なものです。※6そのため、自力で禁煙することは極めて難しく、たとえ禁煙できなくても必ずしも本人がだらしないからというわけではありません。子どものため、自分のため、どうしたら禁煙できる?タバコの害がどれだけ子どもにとっても悪いものか分かったとしても、禁煙できない方たちがいるのは確かです。紙巻きタバコから加熱式タバコに変更したら、少なくともそこには受動喫煙を気にしている「芽」のようなものあるという見方もあります。責め立てて芽を潰してしまうよりは、その芽に水を与えて育て、加熱式タバコもいずれやめることができるようにサポートが必要です。周囲のサポートを得るには、医療機関で開設されている禁煙外来を受診するのが一番の近道です。家族より第三者の意見のほうが受け入れやすい場合もあり、専門家のアドバイスや治療を受けることができます。ニコチンを急に切ると離脱症状がでますから、段階的に減量するために禁煙治療薬が用いられます。禁煙外来は全国で1万6000施設以上にあり治療が可能で、中には土日に受診できる禁煙外来やオンライン診療もあります。※7 家族に喫煙者がいると、子どもがタバコを吸い始める可能性が上がります。家族の喫煙は連鎖するため、禁煙をすることはいま子どもへの健康への悪影響を減らすことができるだけでなく、将来的に子どもや孫の世代がタバコを吸う可能性を減らすこともできます。以前、私が医学生のころ出会った、タバコが原因となる慢性の肺障害の肺気腫であろう男性のことを コラム に書いたのですが、この方も病気を患っているであろうにも関わらず、タバコがやめられない様子でした。喫煙の連鎖を断ち切るという財産を子ども達や孫、その次の世代にまで残す、この記事を一つのきっかけにしていただけたら幸いです。参考資料※1 命を落とすこともある!子どもの誤飲事故 <独立行政法人国民生活センター> ※2 日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会 ※3 How should parents protect their children from environmental tobacco-smoke exposure in the home? <家庭内の環境たばこ煙曝露から両親を守るにはどうすればよいですか?> ※4 Heated tobacco products (HTPs) information sheet<加熱タバコ製品(HTP)インフォメーションシート> ※5 平成 28 年 国民健康・栄養調査結果の概要 <3.禁煙意思の有無の状況> ※6 タバコは薬物である<日本禁煙学会> ※7 禁煙治療に保険が使える医療機関情報最新版
2018年10月08日子どもが急に「耳が痛い」と言ってきたり、いきなり耳のあたりを押さえて泣いたりする時は、中耳炎の疑いがあります。中耳炎は、大人よりも子どもに多くみられる病気の1つ。乳幼児の頃はまだ耳管が十分に発達していないため、細菌が入りやすいことが原因です。今回は、子どもの中耳炎について、詳しくチェックしておきましょう。■中耳炎ってどんな病気? 中耳という、耳の鼓膜から奥にあたる部分が炎症を起こし、痛みや熱などの症状が見られるのが中耳炎です。耳に直接菌が入り込むというよりは、菌を含んだ鼻水が耳に入ることで発症することが多いようです。鼻と耳は繋がっているので、鼻づまりや鼻水などがひどい時には、中耳炎になりやすい傾向があります。■耳を清潔にしていても中耳炎にかかるつまり、耳自体を清潔にしていたとしても、中耳炎になる可能性はあるということです。「耳掃除をすれば大丈夫」というわけではなく、耳掃除では触れることのできない部分の問題なので、耳掃除による清潔さとは関係ありません。それよりも、風邪をひいた時、鼻水が出る時などに早期に対処して、そうした症状をひどくさせないことが、中耳炎にかからない秘訣です。■中耳炎になった時、子どもはどうやって痛みを訴えてくる? 中耳炎になると、ほとんどの子どもは「耳が痛い」と言って激しく泣くようです。言葉を話せない小さな子でも、耳や頭あたりを手で押さえて、いつもとは違った泣き方をするので、きっと「何か違う」と感じられるはずです。ただ、まれに痛みを訴えてこないケースもあります。中耳炎の痛みは、炎症による腫れが原因で耳管の通りが悪くなり、鼓膜に圧がかかることが発生するのですが、鼓膜に抜け道ができ、圧を回避することがあります。この場合だと、痛みはなくなりますが、耳から膿や血が流れてくることがあるので、「様子が変だ」と思ったら、耳の中を確認してみましょう。■中耳炎の時、病院に連れて行くまでの応急処置中耳炎の症状があると思ったら、病院に行くまでの間は耳あたりを冷やしたり、鼻づまりを解消できるよう対処したりして、応急処置をしておきましょう。また、寝ている状態よりも、座っている、立っている状態のほうがまだ痛みが軽いので、痛みがひどそうな時は、なるべく横にさせないほうがよいようです。一度発症すると、何度も繰り返す可能性のある中耳炎。子どもの様子をしっかりと確認して、早期発見、早期治療に繋げられるようにしておきましょう!
2015年03月28日恋人への愛の表現、キス。彼からの愛のこもったキスは女子にとってはうれしいもの。でも、彼のあまりに情熱的すぎるキスのせいで、ある症状に悩む女子から相談が届きました。私の耳にキスをするのが好きな彼。最近、耳が聞こえづらくなったような気がします。(リナ/25歳/165cm 49kg/販売)耳へのキスが原因で、聞こえづらくなることってあるんでしょうか?平田雅子先生(私のクリニック目白)に聞いてみました。(以下、平田雅子先生)キスが原因で耳への異常を引き起こすことはあります。一番心配なのは、耳が聞こえない状態になってしまった場合ね。耳が聞こえないという事は、鼓膜が炎症をおこしている場合が多いわ。耳を強く吸ったりして鼓膜が破れている可能性があるので、その場合は早急に耳鼻科を受診しましょう。他には、耳を押したり引っ張ったりして痛みがあるかしら?痛みがあるようなら、外耳炎を起こしている可能性があるわね。耳の奥は硬い骨のすぐ上に薄い皮膜が覆っているだけなので、耳掃除などでも容易に傷つくことがあるの。傷口から細菌などが侵入すれば簡単に炎症を起こしてしまうわ。炎症部分が腫れると耳の閉塞(へいそく)感が生じて聞こえづらくなるの。もしも痒(かゆ)みを伴うようなら、カンジダやカビ菌などが原因で起こる真菌性外耳道炎の可能性もあるわ。外耳道が湿っている状態が続くと、カンジダやカビ菌が繁殖しやすくなり炎症を起こしやすいの。強い痒(かゆ)みとともに、菌の膜が固まるために耳がふさがった感じを受けるわ。これらの炎症がさらに広がると鼓膜炎を発症させることもあるの。既に発症しているということもあり得るけれど、できるだけ耳の中をいじらないようにし、入浴時は耳の中にお湯が入らないように気をつけましょうね。もちろん、耳の中を舐(な)めたりするのは禁止!キスするなら耳たぶなど外側だけにして。細菌やウイルスだらけの唾液(だえき)が耳の中に入れば、炎症を悪化させる可能性は十分あるもの。それから、痛みや耳だれ、痒(かゆ)みも無い場合は、単なる耳垢栓塞かもしれないわね。耳アカが耳の奥に押し込まれて耳栓をしている状態よ。外耳道の奥まで綿棒を入れすぎたり、水や唾液(だえき)の浸入により耳アカが奥へ入りこんでしまったということも考えられるわ。耳垢栓塞なら、耳鼻科を受診することにより簡単に治せるから、早めに受診してね。耳垢栓塞を放置すると外耳炎に発展してしまうこともあるの。そうなると治療に時間がかかってしまうこともあるわ。何事も早めの対処が肝心よ。それから、彼の愛情表現もほどほどにね。(ビューティ&ダイエット編集部)【関連リンク】【コラム】匿名で女子の秘密のお悩み相談【ビューティ&ダイエット】【コラム】街中のトイレのウォシュレット機能って使ってる?オンナの実態アンケート【コラム】男女のキス頻度、月1以下が58.0%。若者にキス不足浸透!?
2011年09月08日