岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「クイックレポート」です。音楽フェス好きの方なら一度は目を通したことがあると思うクイックレポート。フェスなどの現場でライブを観たライターさんが終了後、1時間もたたないうちにそのライブのレポートをweb媒体などにアップしてくれるものです。ライブに来られなかった人が読んだり、ライブを観た人でも、あらためてライブの内容をテキストで確認するために読んでくれているものだと思っています。セットリストを知ることもできますよね。クイックレポートは、その名の通り短時間でライブの感動を美しい表現で形容してお届けしてくれるので本当にありがたいんです。極端に言うと、そのクイックレポート次第でその日のライブの印象ががらっと変わることもある。基本、書いてくださる内容はライターさんにお任せです。スピード重視の世界なので、こちらサイドが校正することもありません。だからこそ書いてくださる方も神経を研ぎ澄ませ、本気でその場の熱狂や興奮を伝えようとしてくださっていると思っています。その感動を僕は曲にしてお返しできればと思い「Quick Report」という曲を書きました。10月20日に出るニューアルバムに収録されているので、ぜひ聴いてみてください。すでに、フェスなどで披露していて、いい反応をいただいています。曲を作るにあたっては、僕のデビュー以降のクイックレポートを全部読み返しました。そこで、「MUSIC VIDEO」における“MVあるある”ではないですが、やっぱり定型文ってあるんだなということに気づきました。なかでもめっちゃ気に入ったフレーズは、“観客のボルテージは一気に最高潮”です。僕のクイックレポートにめっちゃ書いてあった。だったら、「もっと観客のボルテージは一気に最高潮になる曲を作らな!」と思って、この曲ができました。実際に、フェスで初めてこの曲を披露した日のクイックレポートには、「岡崎さん、こんなところまで気にかけてくれてありがとうございます」とライターさんがわざわざ書いてくれていて、なんだかうれしかったです。クイックレポートもフェスの一部。同じフェスを作っている仲間って感じがしていいですよね。みなさんもフェスで岡崎体育のライブを観たあとは、必ずその日のクイックレポートまでチェックしてくださいね。そこまでがひとつのセットです。おかざきたいいく11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。10月20日(水)に4枚目となるオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。※『anan』2021年10月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月09日すみだ北斎美術館で、11月25日(水)より『GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ』が2021年1月24日(日)まで開催されている(途中展示替えあり)。江戸時代の北斎や国芳などの浮世絵版画から、明治期以降に次々と生まれた漫画雑誌や漫画本とのつながりや発展、変遷に着目した展覧会だ。展示風景より世界共通言語「MANGA」としても扱われるようになった漫画。この表現のルーツをさかのぼれば、江戸時代の浮世絵の表現にたどりつく。この展覧会はこの「漫画のルーツ」を時代の枠組みを越え、総数約270点もの資料や作品をもとに紐解いていくものだ。展示は3つの章立てで構成されている。第1章は、「商品としての量産漫画の誕生」と題し、江戸中期からの戯画が大衆化された過程をたどる。葛飾北斎《北斎漫画》《北斎漫画》より印刷技術が発展した江戸時代、さまざまなジャンルの浮世絵が流通していくなかで、世相を諷刺する「戯画」が、民衆の人気を集めるようになっていく。ときにはユニークに、ときには辛辣に、幕府の改革や幕末の動乱、大事件などを伝える諷刺の精神はこの頃から生まれていたのだ。葛飾北斎の《北斎漫画》は、門人希望がひきもきらなかった北斎の絵手本帳。単なるポーズ集、図案集にとどまらず、ページの中にもユーモラスな諷刺精神が宿っている。歌川芳藤《心夢吉凶鏡》歌川広重《教訓人間一生貧富区両道中之図》興味深いことに、江戸時代にはすでに「吹き出し」や「コマわり」など、今日のマンガ表現の基礎的な表現が登場している。コマは仏教の教えを説く手段として古くから使われていた表現でもある。まんがの表現や伝え方の礎が江戸時代にすでにあったことを受け、第2章、「職業漫画家の誕生」、第3章「ストーリー漫画の台頭」で、近代の漫画の発展を検証していく。ヨーロッパの画家たちが浮世絵に大きな影響を受けたように、日本の絵師たちも幕末から明治期にかけて、海外の表現手法や伝え方に大きな影響を受けた。それまでの戯画は挿絵や漫画へと姿を変え、やがて漫画雑誌が刊行されるに至る。展示風景より北沢楽天が表紙を描いた雑誌『東京パック』現在でも使われる「ポンチ絵」という言葉の語源とも言われるチャールズ・ワーグマンの《THE JAPAN PUNCH》や、風刺漫画家として明治から大正、昭和に一世を風靡した北沢楽天など、貴重な資料も多数展示されている。漫画が、なぜここまで人々の心を掴むのかを知ることができる楽しい展覧会だ。取材・文:浦島茂世【開催情報】『GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ』11月25日(水)~2021年1月24日(日)、すみだ北斎美術館にて開催
2020年12月08日ラックは12月16日、「日本における、標的型サイバー攻撃の事故実態調査レポート」を公開した。レポートは、特定の企業や組織を狙った「標的型攻撃」について、国内で実際に発生した約80件の実例を調査・分析し、判明した事実を解説したもの。併せて、複数の標的型攻撃の関連性についても解明を紹介している。具体的には、ラックが調査した約80件の標的型サイバー攻撃の被害事案をもとに、技術的なポイントと攻撃者の攻撃手法の傾向、事案間に共通して見られる事実を解説している。攻撃に使われるツールは、一般的に流通していないものや流通するツールをカスタマイズしたもので、ウイルス対策ソフトによる検出を回避しようとする意図が見て取れる。また、最新の攻撃手法も常に取り込んでいることがうかがえるという。また、複数の標的型サイバー攻撃の痕跡から、同一の攻撃者が異なる企業を同時に狙っている傾向がある。標的型攻撃を受けた複数の企業を調査することでわかった。発見したマルウェアは、通信先コンピュータのIPアドレスなどが、既に調査済みの事案のものと同一だったことから、感染原因も同一であると類推。早期解明につながったケースもあったという。
2014年12月18日サイオステクノロジーは10月10日、「LifeKeeperとU-Cloudの動作検証レポート」を公開したと発表した。同レポートは「LifeKeeper for Linux」及び「LifeKeeper Single Server Protection」と「U-Cloud」の組み合わせで実際に行った動作検証をまとめた導入ガイド。事前準備からインストール、設定までの構築が行えるハンズオンマニュアルとなっている。レポートのダウンロードは下記リンクよりダウンロードすることができる。LifeKeeper for LinuxとU-Cloudの動作検証レポートLifeKeeper Single Server ProtectionとU-Cloudの動作検証レポート
2014年10月14日ハムスター好きならば誰もが知っているであろう名作・『ハムスターの研究レポート』。何度読んでも楽しい漫画だ。今月も重版がかかり根強い人気を誇っている。今回は、その名作の著者である大雪師走先生にインタビューをすることに成功した。○『ハムスターの研究レポート』とは『ハムスターの研究レポート』とは、ハムスターと一緒に暮らす日常を描いた漫画。通称「ハム研」。ハムスターと一緒に暮らす日々の楽しさが伝わるとてもほのぼのとした作品だ。登場するハムスターは、主に「ゴールデンハムスター」。明確な主人公と設定されるハムスターはいないようだが、主に活躍するのはチビすけというオスのハムスターだ。後にてんちゃんというメスのハムスターをお嫁さんにもらい、子供にも恵まれる。通常ハムスターは一回の出産で最低でも4匹、多い場合は10匹以上子供を産むが、てんちゃんが産んだのはなんと2匹。その子供たちはチビっちとまめ太郎という名前をつけられ、著者のお家で幸せに暮らすことになる。また、そのほか番外編として、著者の家以外でのハムスターの生活も描かれている。登場するハムスターは「頑丈野郎チビお」、「チビ坊(=ヘラクレス)」、「カルビ」、「しま次郎」など、なんともユニークなかわいらしい名前のハムちゃんばかりである。○大雪先生にインタビュー!このハム研、特に今現在アラサー位の世代の方々にとっては、とても馴染み深いものであろう。今も、休日などに楽しく読んでいる方が多いのではないだろうか。しかし本書では、ハムスターに関してはかなり詳細に描かれているのに、飼い主である著者の大雪先生については謎のベールに包まれている。ハム研では、著者は決して顔が描かれずすべて後ろ姿で登場するのだ。(一度だけ大雪先生の顔が描かれているが、ハムスターの顔と酷似した表情で描かれていた)。そこで今回は、大雪先生に直接取材をさせていただいた。ハムスターに関する質問はもちろん、先生ご本人に関するインタビューも行うことに成功した。○ハムスターに関するインタビュー――ハムスターの漫画といえばハム研ですが、ハムスターの漫画を描こうと思ったきっかけを教えてください。子供の頃から漫画を描くことが好きでした。ハムスターを描いたのは、小さいころから一緒に暮らしてきたので、一番身近な存在だったからだと思います。――漫画の中で、大雪先生のお家に遊びに来たお客さんが「おでこを触ったときに感じるハムスターの頭蓋骨がかわいい」と言っていましたが、先生が一番かわいいと思うハムスターの部位を教えてください。鼻の先からしっぽの先までかわいさが詰まっていると思いますが、その中でも一番だと思うところは「鼻」です。ピンクでかわいらしい外見はもとより、小さな鼻の、さらに小さな鼻の穴から、かすかな空気がフクフクと出ているところは、たまらなく愛しいです。――ハムスターにもいろいろな種類がありますが、ハム研に登場するのはゴールデンの子が多いかと思います。ゴールデンハムスターならではのかわいさを語ってください。大きいので、両手で包んでもはみ出ます(笑)。そのはみ出した部分(毛がふさふさした背中)に、ほおずりするととっても幸せな気持ちになりますよ。――漫画を読むと、ラーメンやパンなど、ハムスターは本当にいろいろなものを食べることがわかります。大雪先生が、ハムスターにあげたもので一番高級/高価だったご馳走を教えてください。東京の銀座に行ったときに、お土産で買ってきた、一斤1,000円の食パンです。――ハムスターと暮らしていて、一番幸せを感じるのはどんなときですか?彼らと意思の疎通が出来た時です。本当に出来ているのかはわからないのですが、ハムスターがこうしてほしいと思っていることを、やってあげられたと感じた時は、とっても幸せです。――逆に、ハムスターを飼っていて、一番大変だったことを教えてください。子どもがたくさん産まれた時の里親探しは大変でした。――ハムスターを飼っていて、一番驚いたことを教えてください。小屋を脱走して、和式トイレの便器の中に落ちていたことです。(漫画にも描きましたが、そのあと無事に生還しましたので安心してくださいね)。――漫画のネタはどういうときに思いつきますか?自然に思いつくことは、めったにありません。机に向かって座り、う~ん…と頭をひねらないと思いつきません。ハムスターと遊んでいる時は、無心になっているようで、漫画のネタを探すこともないです(笑)。――ハムスターに噛まれると死ぬほど痛いですが、噛まれないようにするための予防策があったら教えてくださいハムスターは怖がりなので、驚いた拍子に噛みついてしまうことがあります。いきなりさわって驚かせたりしないように気をつけています。我が家では声をかけて、ハムスターの穏やかな表情を確認してからさわらせてもらっています。――ハムスターのどんなしぐさが一番好きですか?後ろ足を耳の奥まで入れて、かき出すように耳掃除をしているところです。とても気持ちよさそうです(笑)。――ハムスターと暮らしていて、一番記憶に残るエピソードは何ですか?ハムスターと初めて会った日のことです。小学3年生だったある日、学校から帰ると、2匹の大きなハムスターがいました。当時はハムスターという動物があまり知られておらず、私も初めて見ました。2匹とも丸まって寝ていましたので、何の動物かもわからないし、ペットを飼うという話も全く聞かされていなかったので、ただただ驚いていました。その夜、父が友人から譲り受けていたことがわかりました。父の友人の息子さんが、ハムスターをいじめていたので、父がかわいそうに思って引き取ってきたそうです。その時に、タダで貰うことはせず、物々交換をしてきたそうで…。当時の私の唯一の宝物であった子供用の籐の椅子が無くなっていました。父は籐の椅子とハムスターを交換してきたのです。私は宝物を失いましたが、結果的に、もっと大きな、かけがえのない宝物を手に入れることが出来ましたので、あとで父に感謝しましたっけ…。――ハムスターがされて喜ぶことは何ですか?逆に嫌がることは?おいしい食べ物をもらうこと/私からのチュー。――ハムスターにされたこれまでで最高峰のイタズラは何ですか?たいしたイタズラはないのですが、コードをかじるのが好きなので、テレビのコードを根元からかじり切り、テレビが一週間見られなくなったことがあります。――ハムスターはとてもやわらかいですが、触ったときの感触が一番似ているものは何ですか?お祭りで釣ったヨーヨー風船が、一週間くらいたって、ちょっとしぼんだ頃の手触りが似てるかなぁと思います(笑)。――ハムスターと暮らしていて、「うちの子天才!?」と思ったことを教えてください自分の名前がわかっているらしく、名前を呼ばれたら「ハイ!」と言わんばかりに、立ち上がってこっちを見ます。(親バカですみません)。――ハムスターと仲良くなるコツを教えてくださいコツはコツコツです。ゆっくり時間をかけて、コツコツと愛情を注ぐと、信頼関係を築けると思います。――いつからハムスター好きなのでしょうか? 好きになったきっかけなども教えてください出会ったその日から大好きです。一目惚れだと思います。――ハムスターになりたいと思ったことはありますか? また、その理由は?仕事で徹夜をしている時に、ハムスターがスヤスヤ寝ている姿を見ると、うらやましい~と思うことはありますが、ハムスターになりたいと思ったことはないです(笑)。大好きなケーキやカレーが食べられなくなってしまいますし。――大雪先生にとって、ずばり、ハムスターとはどんな存在ですか?大切な家族です。お金も悔い未練も、な~んにも残さずに大往生した、父の唯一の遺産ですね。――ペットと飼い主は似るといいますが、大雪先生とハムスターたちで似ているところはありますか?いやしんぼなところと、何かを集めるのが好きなところでしょうか。――ハム研には猫ちゃんも時々登場しますが、猫ちゃんのどんなところがお好きですか?いまだにさわらせてくれませんので、永遠に信頼関係まるでなしかもしれませんが、それでも、私の所へ毎日通って来てくれるところは、うれしくてかわいく感じます。○大雪先生に関するインタビュー――大雪先生のペンネームの由来を教えてください12月(師走)の、記録的な大雪の日に生まれたので、大雪師走…と。まさかこの名前を一生使うことになるとは夢にも思わなかった頃だったので、安易に付けてしまいました。寒々としていて、ちょっと後悔。――趣味を教えてくださいテレビゲーム・羊毛フェルトでぬいぐるみ作り(どちらも腕前はへたくそ)です。――長所を教えてくださいよく考えたのですが、特にないです(笑)。――短所などあったら教えてくださいおっちょこちょい。いくつになっても落ち着きがない。言葉が足りないので、誤解をさせてしまう。――ちょっと自慢できることを教えてください昔々、テレビのクイズ番組に出て、勘で答えて優勝しました(笑)。――最近ハマっているものは何ですか?すれ違い通信(主に3DSのトモダチコレクション)。――座右の銘は何ですか?臨機応変。――好きな食べ物は何ですか?ケーキ・カレーうどん・みそ煮込みうどん・お寿司・パン・ピザ、などなど。――嫌いな食べ物は何ですか?ツナ。子供の頃、毎日おかずがツナ缶だったせいみたいです。――好きな映画は何ですか?スチュアート・リトル、カールじいさんの空飛ぶ家、エイリアン2、犬神家の一族など。――好きなゲームは何ですか?MOTHER、レイトン教授、ゼルダの伝説、バイオハザードなど。――好きな場所はどこですか?寝室兼、ハムスター部屋兼、仕事場でもある六畳間。――好きな休日の過ごし方は何ですか?ケーキを食べながらDVD鑑賞。――一つだけ願いが叶うとしたら?家族が(ハムスターも含めて)元気で長生きできますよーに。――何をしている時が幸せですか?ハムスターを私のお腹の上で寝かしつけて、一緒にDVDを観ている時。――自分へのご褒美は何ですか?ケーキ(ホールで)。――最近一番感動したことは何ですか?映画ハリーポッターの、スネイプ先生の行いを見て感動しました。――子供の頃なりたかった職業は何ですか?漫画家です。――生まれ変わったら何になりたいですか?パン工場とかで、試食が仕事の社員になってみたいです。――今までで一番高い買い物は何ですか?電動自転車。らくちんです。――今からでも挑戦したいことは何ですか?パソコンの勉強。ホームページでも作ってみたいです。なんか無理そうですが(笑)。――今一番欲しいものは何ですか?友達と遊ぶ時間。――今、旅行でいきたいところは何ですか?東京ディズニーランド!――ハム研ファンの皆様に一言お願いしますご愛読いただきまして本当にありがとうございます。三日坊主の私が、ハム研を長く続けてこられたのも、読者の皆さんに応援していただけたおかげです。また、続編でお会いできたらうれしいなぁと思っています。――これからハムスターと一緒に暮らすことになるかもしれない人に向かって一言お願いいたします生き物を飼うことは楽しいことばかりではありませんが、ハムスターと共に、幸せな毎日を送ってくださいね。――最後に、ハムスターへの愛を叫んでくださいいとしすぎて、何を言ったらいいかわからないよーーー!!――ありがとうございました!○続編について『ハムスターの研究レポート』は、現在8巻まで刊行されている。発売元である白泉社の担当の編集者さんに問い合わせてみると、今後続編が出る可能性も十分あるとのこと。ファンとしては嬉しい情報だ。ハムスターと暮らすのんびりとした楽しい日常を味わえる漫画・『ハムスターの研究レポート』。ぜひこの機会に手にとってみてはいかがだろうか。
2014年01月16日