100均のDIYアイテムの可能性を追求していくシリーズの第2回は、「吊るす」収納の革命的お役立ちグッズを取り上げます!〔ダイソー〕〔Can★Do(キャンドゥ)〕〔セリア〕の“アレ”って、実際どうなの?無印で話題沸騰の、ハンギングピンチの100均事情置く収納から吊るす収納へとDIYの可能性を開いてくれた、無印良品の大ヒット商品《ひっかけるワイヤークリップ》をご存知でしょうか!?一時品薄状態になったという、このいわゆる「ハンギングピンチ」と似た商品が、我らが100均にもありました!今回は100均大手の〔ダイソー〕〔Can★Do〕〔セリア〕の3社の、ハンギングピンチに注目!汎用性の高いハンギングピンチですが、種類やサイズによってどう違うのか、詳しく見ていきます♪Can★Do《ハンギング ステンレスピンチ4P》まずはじめに見ていくのが、こちらの〔Can★Do〕の《ハンギングステンレスピンチ4P》です。なんと、〔Can★Do〕の2017年便利グッズ売上No.4だったそうです。人気の秘密は、大きく2つあります。まず、ステンレス製でサビにくいので、水回りで使用できる点。次に、ハンギングタイプなので、さまざまなところに吊るして使える点です。直径約2cmまでの太さのバーに引っかけて使用できます。冷蔵庫の扉の内側の、収納棚の縁に引っかけて、チューブ入り調味料などを吊るして保存するのに最適です!セリア《竿にひっかけられる ステンレスピンチ2P》続いて〔セリア〕のハンギングピンチを見ていきましょう。実は、〔セリア〕にも〔Can★Do〕とほぼ同じ「ハンギングステンレスピンチ」が4個入った商品の取扱いがあります。しかし、それだけではなく、〔セリア〕には大きめの「ハンギングステンレスピンチ」商品があるのです(※)。それが、この《竿にひっかけられるステンレスピンチ2P》です!※これと似た商品の取扱いは、〔Can☆Do〕でもありました。直径3cmまでの物干し竿などに引っかけられるところが特徴です。この通り、市販の物干し竿にぴったりのサイズ感です。ただし、先程の冷蔵庫の棚の縁など厚みのないところに引っかけるのには向いていないでしょう。ダイソー《割れにくいポリカピンチ フック付》最後に見ていくのが、〔ダイソー〕のハンギングピンチです……が、ステンレス製のハンギングピンチの取扱いがそもそもありませんでした!!でも、ご安心を♪似たような商品を見つけましたよ!それが、この《割れにくいポリカピンチフック付》。5個入りのプラスチック製のハンギングピンチです!ポリカーボネート樹脂という工業用プラスチック素材が使用されているこのピンチは、同社比で約2倍の強度を持っています。ハンギングの部分が一見すると狭いのですが、手で押し広げられる柔軟な耐久性があるため、直径27〜32mmの物干し竿などに固定することができます!また、このようにピンチ部分とハンギング部分を分割できます。いざというときには洗濯バサミとしても活躍しますね♪ハンギング部分には、直径8mm程の円形の穴が付いているので、紐や細いバーに通すなど使い道が豊富です!吊るす収納の可能性は拡がる!今回は、話題のハンギングピンチの特徴をご紹介してきました!3社それぞれ試してみましたが、サイズや形状による機能面で好みが別れるところでしょう。いずれによせ、まずはこれらのハンギングピンチで、吊るす収納DIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか♪【100均】大手3社のDIYアイテムを徹底検証!〜〈第1回〉ドライバー 6本セット編〜
2018年03月22日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは!! 主婦ブロガーの龍たまこです。今回は、うちの夫であるまことくんのネタをお届けします。みなさんは、きれい好きですか? それとも、汚くても気にならないタイプですか?わたし自身はかなりズボラで、多少汚くても平気なタイプではあるのですが、限度ってやつはやっぱり存在しておりまして…。■だらしない夫我が家の寝室は4人一緒なのですが、布団は、子ども達とわたしの布団、夫の布団とで分かれています。ムスコは汗っかきだし、自分の寝るスペースはある程度きれいにしておきたいので、自然とシーツの洗濯頻度も上がるんですよね。で、夫はお風呂に入らず着替えずに布団に入ったり、休日一日中寝ていたりするので、シーツを洗う頻度が下がり…そうすると、余計に洗濯したくなくなり…。そんな感じで放置していたら、夫の寝床が、だんだんおかしなオーラを発するようになっている!!なんか見たことあるなと思ったら、男子大学生の下宿の万年床そっくりでした…。こんなに散らかっていても、夫は別に気にしないんですよね。片付けてくれと頼んでも、一向にやる気配はないし、むしろ、「なんだよ、気づいたならやってくれよ」と言われる始末。っていうか、自分が散らかしたものは自分で片付けるのがあたりまえやろー!!!!■イライラしながら片付けるのはもう嫌だわたしはもともと掃除とか家事とか苦手なタイプなので、夫が散らかしたものをわたしが片付けるのはイライラするしストレスが半端ない、やりたくない!! のです。でも、気づいたらプンプンイライラカリカリしながら、夫の散らかしたごみを集めているのです。これは、どうしたことか…!!それは、「夫に言ってもどうせやらない」↓「やらないなら最初から言わない」↓「それなら、わたしがやった方が早いからわたしが…」そう、わたしが我慢できなくて手を出してしまっているわけです。我慢してわたしが片付けるのと、時間がかかってもいいから夫に自分で片付けてもらうのと、どっちがいいかを天秤にかけた結果…。■もう我慢するのはやめた!やっぱりわたしは夫の散らかしたものを我慢して片付けるのは嫌だ!! という結論に。ということで、一切夫の寝床の片づけはやらなくなりました。今日もとっても散らかっていますが、もうそんなにイライラしなくなりました。いいんです、本人さえよければ、ね…。
2017年11月21日2017年も残すところ1カ月あまり。そろそろ「大掃除」の3文字がちらつきはじめる頃かもしれません。忙しい年末のタスクを少しでも減らせるよう、まずは、ほおっておくと増える一方の紙モノ類の整理から手をつけてみてはいかがでしょう。今回は、子どものプリントや教材、銀行や役所から届く書類、取説など雑多になりがちな紙モノを、お片づけのプロ・整理収納アドバイザーの本田和さんに、どう整理しているか教えていただきました。■学校や園からのお便りは、文具・ハンコと一緒にすっきり管理3人のお子さんがいらっしゃる本田さんは、日々学校や保育園から配られるプリント類も3倍! それでもすっきり片づいたお部屋をキープされています。そこにはちょっとした工夫があるそう。「学校や保育園からのお便りは、きょうだいごとにプリントが登録できるアプリで管理し、基本的に紙は残さないようにしています。そのうえで、月間予定表や遠足など行事のお知らせ、提出が必要な書類といった一時的にとっておきたいプリントは、ダイニングテーブルの引き出しに入れて保管し、期日が過ぎたら処分しています。クリアファイルでプリント類を保管していたこともあったのですが、出し入れが案外手間で(笑)。引き出しに入れるだけ、の方法が私にはいちばんしっくりきました」(本田さん)プリント類のほか、文房具やハンコ、保育園の連絡帳と体温計もこの引き出しにイン。親の記入が必要な提出物は、全てこの引き出しにあるもので完結できるようにしているそうです。「引き出しではなくても、たとえば持ち運びできるカゴやケースなどを『プリント&提出物用セット』としてももちろんOKです。必要なものを1カ所にまとめると作業がスムーズですし、お部屋もすっきりしますよ」(本田さん)■子どものテストや教材、とっておくor処分する? その判断基準は…お便り類に加え、小学生になるとテストや作文などもかえってきます。また、自宅学習用のドリルや教材、塾通いがはじまれば塾からのプリントや問題集も…。このような、処分するのはためらわれるけれど、とっておくとどんどん増えていく紙モノはどうしているのでしょう。「たしかに悩ましいですよね。わが家の場合は、しばらく経ってから見返す可能性があるかないか、で判断しています。たとえば日常的な学校のテストや自宅学習用の教材は、間違った問題を解き直すことはあっても、時間が経ってからもう一度見返すことってあんまりないのかなと。なので、子どもにとっておくかどうかを聞き、必要なければ処分するようにしています。なかには面白い解答のテストや子どもならではの作文など、とっておきたいものもあります。また、子ども自身に思い入れがあり残しておきたいと言うものも。そんな、後から見返したら楽しいだろうな、と思うものは、専用のファイルやボックスに入れて保管しています」(本田さん) ■日々の送付物は玄関で遮断! 明細書や取説はフォルダー管理家のなかを見渡すと、子ども関連の紙モノ以外にも、銀行や役所から送られてくる封書、家電の取説など、さまざまな種類の紙がたくさん。目につくと散らかった印象になりがちなこれらも、本田さん宅では置き場所を決めて、スマートに保管されています。「ネットでチェックできるクレジットカードの明細などはペーパーレス化して、郵便物を減らすようにしています。それでも届くDMやチラシなどは玄関先で仕分けし、不要なものは玄関に置いてあるシュレッダーにかけちゃいます。こうすれば、室内に持ち込まなくてすみますので。役所からの税金関係の書類や家電の取説といった、一定期間とっておく必要があるものは、年度とカテゴリで分けて、インデックス付きのフォルダーボックスで保管しています」(本田さん)「以前は取説類の整理にクリアポケットファイルを使っていたのですが、出し入れのしにくさや部分的にかたよったりするのがちょっぴりストレスでした。そこでフォルダに挟む方法にしたら、使いやすさがアップ! 形や大きさがばらばらな取説類もすっきり収納できますし、必要なときに取り出しやすいのも気に入っています」(本田さん)■大切にとっておく「想い出」は定位置と容量を決めて「人の体と同じで、おうちの中も『入れたら出す』ように意識すると、すっきり整ってくるんです」と本田さん。だからといって、不要なものはなんでも捨てようとも言い切れないとおっしゃいます。「先の例で挙げた珍解答のテストや作文のように、後から見返したら楽しそうなもの、思い入れがあるものは、無理して手放さなくていいと私は考えています。どうしても残しておきたいものは想い出の定位置をつくってあげるのがおすすめです。わが家では、きょうだいごとの想い出ボックスを用意し、使い終わった保育園との連絡ノートや赤ちゃんの頃に使っていたおもちゃなどを保管しています」(本田さん)本田さんは、これらの想い出ボックスを年に一度整理して容量をチェック。今はまだ余裕がありますが、いずれ入りきらなくなったときには、写真データなどで残す方法も検討しているそうです。お片づけというとモノを減らすイメージがありますが、「捨てる」ことにプレッシャーを感じる方も、なかにはいらっしゃるかもしれません。たとえば昔の運動会のプログラムのように役目を終えたもの、あるいはショッパーのようないずれ使うかも、とコレクションしているものなど、どうしても手放せないものは無理に捨てなくても大丈夫。定位置と容量を決めておけば、モノはあってもすっきりした印象のお部屋に近づけます。本田さんが実践している整理術をヒントに、年末に向けて少しずつ紙モノのお片づけをはじめてみてはいかがでしょうか。<お話をうかがったのは…>▼本田 和さんパーソナルスタイリングサロン「フルリール」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。6歳、4歳、2歳のお子さんのママ。HP: フルリール
2017年11月19日NHKの人気番組『あさイチ』で、2010年から不定期で放送されていた「スーパー主婦」というコーナーをご存じでしょうか? 生活術の達人であるスーパー主婦の知恵と力を借りて、暮らしの困り事を解決するという内容で、多くの視聴者の支持を集めました。「スーパー主婦」なんて聞くと「私にはムリ」「真似できない」と構えてしまうかもしれませんが、番組で紹介されたのは、誰でもできる驚きの家事ワザばかり。しかも、単なるノウハウだけでなく、その裏には目からウロコの「暮らしや人生を変えるヒミツ」が潜んでいました!今回は、同シリーズの担当ディレクターであり、 『NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術』 も出版した伊豫部紀子(いよべのりこ)さんにインタビュー。取材でわかった、スゴ家事術がもたらす本当の「変化」について聞きました。 ■家事を変えるだけで、仕事や人づきあいもうまくいく「スーパー主婦」とは、NHKのテレビ番組「あさイチ」が発掘した家事の達人の主婦たちのこと。全国2万人の主婦が85年以上にわたり家事の探求と実践を続けている「友の会」 の会員が中心です。数多くのスーパー主婦を取材してきた『あさイチ』ディレクター伊豫部(いよべ)さんも、かつては仕事に精一杯で、家事にはまったく興味がなかったそう。ところが番組制作のなかで、多くのスーパー主婦に出会い、考え方が変わったといいます。「スーパー主婦の家事ワザのひとつに牛乳パックの仕切りがあるのですが、以前はどこか貧乏くさい感じもするし、再利用してちょっと得をしたからといって何が嬉しいんだろうくらいに思っていました(苦笑)。でも、スーパー主婦の家事ワザは単に節約のためのものじゃなかったんですよね。牛乳パックは薄くて自分の好きな形にカスタマイズできるから本当に取り出しやすいし、サイズ調整もカンタン。裏返せば牛乳パックとはわからないし、掃除もラク。やっぱり長年、家事のプロである主婦たちがやってきたことは、合理的なんです」スーパー主婦たちは、「家事をがんばりましょう」という考え方ではなく、「やりたいことをやるために家事をなるべく合理的にすませましょう」というスタンスなのだそうです。「家事をがんばると、そのぶん仕事ができないと思っていましたが、実際は逆。スーパー主婦の家事ワザを活用して、どこかがきれいになると、気分もよくなり、だんだん家のなかも片づいて、仕事にも集中できる。むしろ、仕事が大変で家事を後回しにすると家がグチャグチャで、仕事から帰ってもリラックスできなかったり、時間のメリハリがつかなかったりするんです。家事は、朝起きて顔を洗って歯を磨いて…いったことと同じで、誰もがやる生活の基本。そういう日常はすごく現実的で夢もロマンもないですが、そこがすっきりすると、それを土台にして、その先の仕事や人づきあいもうまくやっていけるんだということを、最近実感しています」家事は何かの妨げになるどころか、むしろほかでも好循環が生まれてくるのですね。 ■「あさイチ」で大反響だったスゴ家事術 3選書籍で紹介されているスゴ家事術のうち、とくに反響が大きかったものや、「家事が苦手だった」という伊豫部さん自身も実践しているものをご紹介しましょう。▼【掃除編】売り切れ続出!「セスキ炭酸ソーダ」伊豫部さんが「とにかく反響が大きかった」というのが、掃除に使う「セスキ炭酸ソーダ」です。重曹の10倍のアルカリパワーがあるというセスキ炭酸ソーダは、油汚れや手アカ・皮脂汚れの掃除に最適。水に溶けやすいのでスプレーに入れて常備しておくと便利です。また、頑固な油汚れはセスキ水で煮たり、セスキを溶かしたお湯にしばらくつけておいたりするのも効果的だそうです。「ロケでは廃品のようなやかんをセスキ水で煮たら、ずるりと焦げが取れました。現場でもみんなびっくりしましたね。放送時の反響もすごくて、ネットや薬局でセスキ炭酸ソーダが売り切れたほどです」さっそく筆者も試してみましたが、いつも掃除に苦労しているレンジフードの上や冷蔵庫の上の油汚れが軽くひと拭きしただけでとれて驚きました。これに加えて、水アカや尿汚れを酸の力で落とすクエン酸水。そして、界面活性作用で落とす「プリン状せっけん」の3種類があれば、ほとんどの汚れを落とせるそう。本にはそのほかに、ヨーロッパの「スーパー主婦」が紹介した「イヴォンヌ・ブレンド」も紹介されています。▼【片づけ編】平成の大発明!? 「紙袋仕切り」片づけ家事術のなかで、伊豫部さんが「平成の大発明」と絶賛し、自身も実践しているのが、あまっている紙袋を活用する「紙袋仕切り」です。高さも形も自由に変えられるので、引き出しでも棚でも仕切りとして便利に使えます。「番組では、活用した人の喜び度合いが大きかったですね。本当に便利で、私も使っています。オシャレなカゴをそろえてもいいですが、引き出しや戸棚の中なら外から見えないし、気軽にやってみるには紙袋でも十分ですよ」収まっているときは周りのモノとぴったりして空間のムダがなく、出し入れするときは仕切り部分をぐいっと広げられるので、とても使いやすいそうです。▼【料理編】もう悩まない!献立の黄金比率「具体的なレシピではないんですが、私の気をラクにしてくれるんです」そう伊豫部さんがいうのが、「食器でわかる献立の黄金比率」。茶椀はごはん、汁椀はみそ汁やスープなどの汁物、大皿には主菜、小皿には副菜のイメージです。「目から入る図形としてパターンを組み込んでおくと、献立がぐっと立てやすくなります。主菜はたんぱく質の存在感があることだけを考えればよく、肉を焼くだけでもいい。副菜は野菜をなにか添えておけばいいと、気軽に考えればいいんです。無駄に多く作ることがなくなるんです。中学校の家庭科の教科書に載っていそうな基本的なことですが、実際に意識するかどうかで大きくちがいます」このほか、筆者が目からウロコだったのは、冷蔵庫の目の上の高さの棚に「スタンバイコーナー」をつくるという家事ワザ。夕食のメイン食材を決めたら、前日の夜、もしくは朝に、冷凍庫やチルド室から、スタンバイコーナーに移しておく…と、たったこれだけなのですが、やってみると本当に気持ちがラクになりました。ほんの小さな行動ですが、夕食準備の手間をひとつこなしたことで、「追われる」気持ちが軽減したのです! ■家事にあらわれる「自分の生きている目的」家事の目的は、表面的には家をきれいにして気持ちよく過ごす、ということですが、それだけではないことが伊豫部さんは取材をしながらわかってきたそうです。「小さな家事ワザも、ひとつずつやっていくことで、少しずつ自信がついていくんですよね。暮らしはいつでもグチャグチャになるし、それをリセットしながら生きていかないといけない。そんななかでも、やるべきことをひとつでもやっているという自信があると、主婦として、または生活者としての最低限の誇りのようなものが持てて、気持ちもラクになるんじゃないかなと思います。それからやっぱり、“誰かのために何かができる”というのが、家事のいいところだと思います。スーパー主婦たちは、最終的には人のために、ということを見すえて家事をしています。家事を合理的にやって、労力やお金、時間を浮かせて、それをちょっとだけ公共のためにまわす。毎月、友の会として公共費を積み立てていて、東日本大震災のときはそのお金を使っていち早く支援活動をしていました」伊豫部さんも毎月一定額を家計の「公共費」として、動物愛護の団体に寄付しているそうです。そうすることで社会とつながっていると感じることができるといいます。「もちろん、お子さんのため、家族のためということでも同じだと思うんです。家族も社会の一員として働いていたり、がんばっていたりするので、結果的に社会に還元して、社会とつながっていくことになると思います。そういうふうに “誰かのために” と思って家事をやるのと、単に “10円得するために” やるのでは、生活者としての誇りがちがってくるはず。自分がなんのために毎日がんばって生きているのかということも、なんとなく見えてくると思うんですよね」■家事を考えれば「自分の人生をどうしたいか」が見えてくる番組や書籍で紹介されている家事ワザはどれもすぐに実践できることばかりですが、慌ただしい日々のなかで継続するコツはあるのでしょうか?「最近は、別に続かなくてもいいのかな、と思うようになってきました。私も一時期、スーパー主婦のように、完ぺきな状況を理想にして、できていないとかなり落ち込みましたが、いまはできるときに自分にあった家事ワザを実践していけばいいんだと思っています」伊豫部さんは、書籍の前書きで「生き方が変わって大きく幸せになりました」と書いていますが、スゴ家事術を実践するようになって、「自分がどう生きたいのか」という本音の部分がわかってきた気がするそうです。「番組を制作していても、自分でできる家事ワザもあれば、できないものもある。すべて完ぺきにやろうと思わないほうが、自分が見えてくると思います。どれくらいきれい好きなのか、どれくらい料理を自分でしたいのか、どれくらいおいしさにこだわるのか…そんなこともわかってきました。人生は何かを選択することの繰り返し。すべてをやることは難しいので、優先順位が常に大事になってきます。優先順位を決めるには、自分がどう暮らしたいかが見えていないと選べません。自分を見直すときに自己啓発本を読むのもひとつの方法ですが、家事をやるということも意外といいきっかけになります」一番身近な家事をどうしていきたいかを考えることが、自分の暮らしや人生をどうしたいか決めることにもつながっていきます。自分がどうしたいかわかれば、がんばりどころや手の抜きどころもわかってくるでしょう。書籍には、このほかにもさまざまな家事ワザがイラスト付きでたくさん紹介されています。さらに、家事がもたらす変化についても詳しく書かれていて、「家事が苦手」という人も読んでいるうちに道がひらけてくるはず。子育てママはなにかと悩みの連続の日々だと思いますが、まずは一番身近な家事を変えることで、自分も家族ももっと気持ちよくなる暮らしをはじめてみませんか。参考書籍: 『NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術』 伊豫部 紀子/主婦と生活社(1,200円+税) NHK「あさイチ」 の人気コーナー、「スーパー主婦」たちの驚きの家事ワザをたっぷり紹介した一冊。苦手な家事が劇的にラクに楽しくなるだけでなく、自分のことが好きになる、キレイになる、家族関係が改善する、仕事の悩みが解消する、生きていく希望が見つかる、家事を変えると人生も変わる…といいことずくめ。番組では紹介できなかったワザ&最新ワザもイラスト付きでたっぷり収録されています。伊豫部紀子(いよべのりこ)埼玉県生まれ。立教大学文学部卒業後、ナレーターを目指すが成り行きで番組制作会社に入社。ドキュメンタリーや科学番組・情報番組・報道番組を手がけ、1996年よりフリーディレクターに。2000年よりNHK「生活ほっとモーニング」の生活情報紹介や著名人のインタビューに取り組んだ。番組が「あさイチ」に変わるのにともない「スーパー主婦直伝」を企画して立ち上げ、人気シリーズとなる。
2017年06月18日慌ただしい朝の身支度やお風呂上りに使う洗面コーナー。歯ブラシ、ヘアケア用品をはじめ、細々した生活グッズが散らかりやすい場所のひとつですね。「できれば生活感をなくしてきれいに見せたい!」と願う方に、今回は、洗面台まわりをすっきり見せて、使いやすくする片づけのコツをご紹介します。■その1:身支度セットは “人別” に収納BOXで仕分ける(tomoさん)狭いスペースの洗面台の上はちょっと油断すると、ものがあふれ返ったり、洗面台下の収納スペースもストック用品をうまく収納できずに、なかはごちゃごちゃになったり…。「家族みんなで使った後は、いろいろなものが出しっぱなしになるので、いつでもキレイをキープしたい」とお悩みの方は、収納の達人たちの “洗面台まわりをすっきり保つコツ” に注目してみましょう。収納を考える際には、「出しやすさ、しまいやすさ」はもちろん、「見た目がすっきり整うことが何より大事」というのは、人気インテリアブロガーの「Life Co.」のtomoさん。しかし、tomoさんのご主人は、ヘアスプレーなど日常的に使うものは、たとえパッケージがカラフルで見た目にごちゃごちゃしても、隠さずにストレスなく出し入れできるのがいちばんだと思っていたそう。そこで、「使う人がラクに片づけられる洗面所収納」を考え直そうと、tomoさんは、「無印」のキャリーBOXを使って、“人別” にものを分けてみました。エキサイトブロガー tomoさんのブログ『 朝の身支度コーナー。 』より写真の右側がご主人専用のBOXで、ひげそり、ヘアスプレー、ワックス、コンタクトレンズ液、制汗剤などを収めているそうです。パッケージが気になる制汗剤は、tomoさんが白い容器に詰め替えたそう。左側がtomoさん専用。基礎化粧品類を持ち運びやすく、出し入れしやすいBOXに収めたことで朝晩のケアがしやすくなったようです。エキサイトブロガー tomoさんのブログ『 朝の身支度コーナー。 』よりこのBOXのよさは、少し高さがあること。パッケージがほどよく隠れるので、なんとなくすっきり見えます。間の仕切り板も取り外しできるので使いやすかったといいます。エキサイトブロガー tomoさんのブログ『 朝の身支度コーナー。 』より 収納後は洗面所のオープンラックに置いていつでも使いやすくスタンバイ。ベストポジションにものが置かれたので、出し入れしやすくなったうえ、BOX内が区切られているぶん、しまう場所もわかりやすくなったそう。「おかげで、主人も劇的に片づけてくれるようになった」といいます。持ち運びしやすいBOXなので、そのまま車での旅行や帰省時にも大活躍とか。BOXのまま持って行けば荷造り&荷解きの必要がないそうですよ。「さすが無印の収納アイテム。デザイン・機能ともに秀逸です」と満足しているtomoさんですが、こうした出し入れしやすいBOXは、100均や300円ショップなどでもあると思いますので、ちょうどよいものを見つけてみるとよいでしょう。 ■その2:ボトルの“ホワイト化”ですっきり見せる(mkさん)「完全に生活感をシャットアウトするのは難しい洗面台まわりですが、いろいろ試行錯誤しています」というのは、人気インテリアブロガー、「IEbiyori」のmkさん。エキサイトブロガー mkさんのブログ『 洗面台上の小さなスッキリ 』より「わが家の洗面コーナーには鏡裏収納も収納棚もないので、洗面台で日常的に使うものたちは、洗面台上に置いています。油断するとすぐごちゃついてしまうので、できるだけシンプルなものを選ぶように心がけています」といいます。その際、なるべく出しておくボトルは“白”で統一するのがすっきり見せるコツ!エキサイトブロガー mkさんのブログ『 洗面台上の小さなスッキリ 』より色を氾濫させないことで、すっきり感が保てるというわけですね。たとえば、こちらの白いヘアスプレーのボトル。もともと買ったときはカラフルだったそうですが、ラベルをはがしてみたら白いボトルに変身。コンタクトレンズの保存液ボトルも、使っていた保存液のラベルがキレイに剥がれることに気づいたそう!エキサイトブロガー mkさんのブログ『 洗面台上の小さなスッキリ 』よりぜひみなさんもお使いのボトルのラベルをはがして、ホワイト化してみませんか。もし、ラベルがはがれないときは、市販のまっ白いボトルに詰め替えてみることをおすすめします。エキサイトブロガー mkさんのブログ『 洗面台上の小さなスッキリ 』よりボトル類やブラシを出しておく際には、シンプルなカゴにひとまとめにして置いているmkさん。カゴを使ってまとめるのは、やはりごちゃごちゃさせない方法のひとつといえますね。 また、「ハブラシスタンド」と「うがいコップ」はひとまとめにして、ワイヤートレーに乗せているそうです。エキサイトブロガー mkさんのブログ『 続・洗面台まわりのこと 』より「歯磨き関連を白いワイヤートレーにまとめることで、すっきり感を実現しました」というmkさん。その横には新しくて白いティッシュスタンドも設置。このティッシュケースも、見た目がシンプルなので、洗面コーナーをすっきりとした印象にしてくれています。この「コップ」と「ソープディスペンサー」も以前はプラスチック製を使っていたようですが、さらにすっきり感を出すためにセラミック製に新調し、バージョンアップ。エキサイトブロガー mkさんの『 続・洗面台まわりのこと 』よりプラスチック製のソープディスペンサーだと水周りは常に水分をふき取っておかないと、カビと汚れがつきやすいうえ、見た目の劣化が早いのがネックで、細かい傷が目だってくると月日とともに「くたびれ感」が出てしまっていましたが…。セラミックボトルに変えたら、ぜんぜん劣化せず。お手入れ要らずでキレイなままって、長く使うものこそ重要なポイントだといいます。うがいコップも半透明だったので、月日が経つと傷による劣化が目立ってしまいますが、新しいコップは、傷がついても目立たないそうです。こうしたシンプルなもの選びが「すっきり感」を大きく左右するコツといえそうです。■その3:洗面グッズは “見えないところ” にひっかける(miiさん)収納ボックスやかご、トレーにまとめたり、ボトルをホワイト化したり…。みなさん、いろいろ工夫されていますが、人気収納ブロガー「クラシノート」のmiiさんは、「見えないところにひっかけてしまう!」というアイディアを紹介しています。エキサイトブロガー miiさんのブログ『 洗面鏡裏の目的、頻度別収納。 』より洗面台下の収納扉の内側に、フックをとりつけて、お子さんが毎日使う歯ブラシや歯磨き粉、フロスなどをひっかけて収納しているそうです。歯ブラシはカードリングを使ってひっかけられるように。フロスは100均で買ったフック付きケースへ。歯磨き粉は「無印」のステンレスひっかけるワイヤークリップを使っているそう。子どもの手がちょうど届きやすい位置ということもあり、このようなひっかけ収納を取り入れているようですが、これなら、使い終わったあとも扉をしめれば、洗面台の上はいつでも「すっきり」が保てますね。エキサイトブロガー miiさんのブログ『 子供の歯ブラシ収納(洗面所の収納)。 』よりmiiさんは洗面所の三面鏡裏の収納についても紹介していますが、その際は、アイテムごとにBOXを使って収納。使用頻度が高めなものは向かってまん中の収納扉へ入れて使いやすくしています。エキサイトブロガー miiさんのブログ『 洗面鏡裏の目的、頻度別収納。 』よりエキサイトブロガー miiさんのブログ『 洗面鏡裏の目的、頻度別収納。 』よりお子さんのカチューシャやヘアゴムなども見やすいように、アイテム別に分けて収納。学校用のヘアゴムも分けてヘアピンと一緒にしまようようにしたら、取り出しやすくなったのか、「出しっぱなし」がなくなったそう。「一般的なマンションの洗面台なので、決して広いとは言えないけれど、工夫しながら今後も家族みんなが使いやすい収納をめざしたい」というmiiさんです。■その4:三面鏡の裏を活用! アクセサリーはつるして収納(uriさん)エキサイトブロガー uriさんのブログ『 洗面所の鏡裏収納を初公開!ここは私の1軍アクセサリー収納場所です 』より同じように洗面台の三面鏡をうまく使って、細々したものを収納している例をもうひとつご紹介。人気インテリアブロガー、「uri's room* 心地よくて美味しい暮らし」のuriさんは、洗面台の上にはほとんどものを置かず、三面鏡裏の棚を工夫してめいいっぱいいろいろなアイテムを収納しています。エキサイトブロガー uriさんのブログ『 洗面所の鏡裏収納を初公開!ここは私の1軍アクセサリー収納場所です 』より扉を開けるとこんな感じですが、無印のメイクボックスやニトリの整理スタンドを使って、コンタクトケア用品のストックや歯ブラシのストックなどを収納しているそう。奥行きが狭いので、あらかじめサイズを測ってそれに合うボックスを手に入れ、収納に利用しているようです。そして、注目したいのが、こちらのアクセサリー収納法。この扉のなかにつるして飾っているそうです。エキサイトブロガー uriさんの『 洗面所の鏡裏収納を初公開!ここは私の1軍アクセサリー収納場所です 』より「私の場合、服を着替えてメイクも済ませて、最後に洗面所の大きな鏡で自分の姿を最終チェックするときに、仕上げにアクセサリーをつけるという流れなので、セリアのフックを使って、ひとつひとつぶら下げて収納しています」というuriさん。まるでアクセサリーショップのように、ひと目でアイテムが見渡せます。1フック1アクセサリーならもとに戻すときもラクちん。たしかに、朝の身支度をここでしたいと思えば、この収納はかなり便利といえそうです。みなさん、いろいろ使いやすいように工夫しているのでとても参考になります。■その5:洗面台の収納棚は「1BOX 1アイテム」で(Na~さん、mkさん)最後に洗面台横や下の収納棚についてもみなさんどうしているのか、ちょっと見せていただきました!インテリアブロガー「WITH LATTICE」の Na~さんは、洗面台横の収納扉のなかには、このような日用品のストックを収納しているそうです。エキサイトブロガー Na~さんのブログ『 洗面室の限られた空間をフル活用する方法 』よりその際のポイントは、「1BOX 1アイテム」。衣類用洗剤・柔軟剤、シャンプー・コンディショナー・ボディソープ、お掃除用の液体洗剤など。「ストック品の管理も億劫になりがちですが、『1BOX 1アイテム』で管理すると、在庫チェックも 簡単です」とNa~さん。無印の中が見えないファイルケースを使っているので、扉を開けたときでも見た目がすっきり。ラベルをはっておけば、管理もしやすいので便利なようです。また、Na~さんもボトルのホワイト化を取り入れ、洗濯用洗剤などは白いボトルに詰め替えてすっきりさせています。気になるところは、お気に入りの布で隠してみたり…。いろいろ工夫しています。エキサイトブロガー Na~さんのブログ『 洗面室の限られた空間をフル活用する方法 』よりまた、先ほどご紹介したmkさんも洗面台下の収納スペースをかしこく利用しています。「1BOX 1アイテム」なだけでなく、家族ひとり分で1BOX収納を実践。毎朝使う日常品以外のストック品やドライヤーなどを洗面台下に効率よく収納しています。まずは洗面台下を使いやすくご自分で棚をリフォームし、そこにぴったり合うサイズの収納BOXを「イケア」で見つけて並べてみたそうです。エキサイトブロガー mkさんのブログ『 洗面台下をもっと使いやすく 』よりそしてmkさんは、家族ひとりにつき1BOXを用意。パパ用BOXは洗顔フォームの買い置きや剃刀の替刃、ママ用には化粧品の買い置きを。子ども用は髪留めのゴムやリボンを収納するなど…使いやすくストック品を入れる工夫をしました。エキサイトブロガー mkさんのブログ『 洗面台下をもっと使いやすく 』よりまた、ドライヤーを入れるBOX、家族みんなが使う歯磨き粉などのストックを入れるBOX…と分けています。エキサイトブロガー mkさんのブログ『 洗面台下をもっと使いやすく 』より最上段の隙間には、「イケア」の収納BOXより浅い、ダイソーの積み重ねられる収納BOXを利用。このなかにはmkさんの化粧品やコンタクトレンズを!BOX1アイテムごとに収納しているようです。こうやって仕分けすれば、家族ひとりひとりが、しまいやすくて取り出しやすくなるので、「いつでもキレイ」をキープできそう! 使う頻度や使う人に応じて見直した洗面台下収納は、さすがに参考になりそうですね。いかがでしたか。収納法はみなさんそれぞれ違いますが、共通して言えるのは、家族みんなが使いやすいようにしながら、洗面台上はシンプルにすっきり! 三面鏡裏や洗面台下は効率がよく、片づけやすい収納をポイントにしています。さっそくみなさんのお宅でもこうしたコツを取り入れて、いつでもすっきりキレイな洗面コーナーを心がけてみませんか。
2017年06月09日5月、6月はお子さんの運動会や遠足などで、お弁当をつくる機会が増えますね。そんなお弁当づくりに欠かせないのが、ピックやカップなどのお弁当グッズ。「でも、細々しているから収納に困る」という方に、お弁当づくりの達人が、使いやすく、取り出しやすいお弁当グッズの収納のコツを教えてくれました!■その1.「ピックは“長さ別”に収納」(mkさん)季節のイベントはもちろんのこと、ふだんから家族のお弁当づくりをしている、という方はとくにたくさん持っているお弁当グッズ。カラフルでかわいいけれど、なかでも小さくてバラつきやすいピックは、「買った袋に入れたままだと、使う時に取り出しにくい」「カトラリーケースに入れるだけだと、ごちゃ混ぜになって使いにくい…」と感じる方は多いはず。そんなときは、空き瓶や小さなケースをうまく利用して、細かく仕分けしてみることをおすすめします。 エキサイトブロガー IEbiyoriのmkさんのブログ『 ようやくたどり着いたピック収納 』よりその際のポイントを教えてくれるのは、人気インテリア&収納ブロガー「IEbiyori」のmkさん。お子さんのお弁当用に、たくさんのお弁当グッズをお持ちですが、mkさんもいろいろ工夫を重ね、「やっと使いやすい方法にたどりついた」といいます。以前は仕切りケースの中に、「ピックがごちゃっと放り込まれていた感満載だった」といいますが、これを3種類の容器を使って分類してみたそうです。エキサイトブロガー IEbiyoriのmkさんのブログ『 ようやくたどり着いたピック収納 』より エキサイトブロガー IEbiyoriのmkさんのブログ『 ようやくたどり着いたピック収納 』より「雑誌か何かで、お弁当のピック類は色別に収納しておくと便利…というのを以前目にしましたが、なんとなく、その収納方法に違和感を感じた私。色って、引き出し収納なら上から見れば一目瞭然なので、色別収納にこだわる必要はなし…」というわけで、mkさんが必要だと思ったポイントは「長さ」だったとか。そこで、ピックを収納する容器のサイズも、大・中・小に分け、ピックの長さに合わせてチョイス。一番大きな瓶はお菓子メーカーのプリンカップだった空き瓶を利用して、長めのピックを。中サイズの瓶は、食器棚で眠っていた小さなガラスコップで中くらいの長さのピックを。いちばん小さいのは、市販の子ども用のかぜ薬に付いてくる小さなカップを利用して、短いピック類をまとめたそうです。短いピックの頭が出ているほうが取り出しやすいので、とくにこのカップが役に立ったとか。「使う人によるけれど、私はピックを使うとき、その色より、長さで使い分けることが多いので、この”長さ別収納”がピッタリでした」といいます。エキサイトブロガー IEbiyoriのmkさんのブログ『 ようやくたどり着いたピック収納 』よりたとえば、複数のおかずを刺すのには長いピック。ミートボールやウィンナーに使うのは中ぐらいのピック。カットフルーツや飾り用に使うのは短いピックなど。長さによって用途を変えているので、このような収納がちょうど合っているようですね。エキサイトブロガー IEbiyoriのmkさんのブログ『 ようやくたどり着いたピック収納 』より運動会などで活躍してくれる旗のピックも、ちょうどいい大きさだったお菓子メーカーのプリンカップに入れて収納。「ちょっとした改善ですが、使いやすさは雲泥の差。家にあったもので、自分にとってベストな収納が実現できたとき、この上ない幸せを感じます」とmkさん。たしかにピック類は、上から見ると長さは判別しにくいので、長さで分けて収納しておけば、忙しい朝のお弁当づくりにすぐに取り出せて便利。使い勝手もアップしそうですね。瓶やケースは家にあるものならどんなものでも代用可能なので、ちょうどいい大きさのを利用してみるといいでしょう。■その2.「ピックはスポンジにさして収納」(yoko45さん)細かいピックは小さめの仕分けできる収納ケースに入れるだけでももちろんいいですが、やはりごちゃごちゃするので、「できれば立てて収納したほうが使いやすい」というのはブログ「4HOUSEWORKS」のyoko45さん。エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 お弁当用ピックを立てて収納する 』よりyoko45さんは細かいものを小分けにして収納するのが得意な、無印のポリプロピレンのメイクボックス(仕切り付・4分の1ハーフ)を使って写真のように収納していたそうです。「いままではこの中にピックを適当に突っ込んでいました。ですが、こうして写真に撮ると見た目が悪い。せっかくなので、ピックの種類がわかりやすく、取り出しやすい収納がいいな」と思い、ワンポイントの工夫を加えたそうです。エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 お弁当用ピックを立てて収納する 』よりその際にyoko45さんが利用したのが、100均のメラミンスポンジ。すでにカット済みのもので、スポンジのサイズは1つが5センチ×10センチのものを購入。「それを半分に切って、ピックを入れているケースの1マスにぎゅうぎゅう押し込みます。もともと柔らかい素材なので、マスのサイズぴったりにカットしなくても大丈夫でした」エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 お弁当用ピックを立てて収納する 』より ここへ、ピックを刺す目安の場所をペンで点を書いていくそうですが、「この工程はお好みで。そこへ、ピックを種類や色別に分けて刺していきます。この際なので使用頻度の低いピックは処分して、よく使うものだけにしました」というyoko45さん。エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 お弁当用ピックを立てて収納する 』よりなるほど。メラミンスポンジならピックも刺しやすいので、便利ですね!この収納にしたらお子さんも「お風呂みたい。おサルさんが気持ちよさそう」とうれしそうだったとか。おかげで、「全体が見通せて、種類がわかりやすくて、取り出しやすい、お気に入りのピックコーナーになりました」とyoko45さん。これなら、使うときもひとめでわかりやすいので、親子でいっしょにお弁当の盛りつけを楽しむのもいいかも。mkさんとはまた違った方法ですが、ご自分が見やすくて使いやすいよう、ピックは立てて収納するのがやはり便利そうです。■その3.「海苔パンチはカトラリートレーに収納」(mkさん)ピックのほかにも、海苔パンチやおかずカップなどいろいろあるお弁当グッズ。最初にご紹介したmkさんは、ちょうどいい大きさの収納ケースを使って海苔パンチやカップ、おかずの型ぬきなどもそれぞれ収納しています。エキサイトブロガー IEbiyoriのmkさんのブログ『 お弁当グッズのお引っ越し 』よりそれまで使っていた100円ショップの白いケースだと、いまひとつきれいにおさまらなかったそうですが、新しい「カトラリートレー(Mサイズ)」という収納ケースに変えたら、海苔パンチも互い違いに入れて6個も入り、カップ類も大きさや種類別にきれいにおさまったとか。「見た目だけの問題だけど、これは気持ちイイ」と満足されているmkさん。エキサイトブロガー IEbiyoriのmkさんのブログ『 お弁当グッズのお引っ越し 』より新しい収納ケースは、ケース内部がカーブを描いているため、すごくお手入れもしやすいそう。100円ショップのものよりは割高になったようですが、「ずっと使い続けるものだし、何より掃除嫌いな私にとって、お手入れのしやすさはすごく大事」というmkさん。少しぐらい割高でもコストパフォーマンスは大満足のようです。たしかにほんのちょっとしたことでも、使いやすさがぐんとアップすれば、お弁当づくりも楽しくなりそうですね。■その4.「動かせるケースを大活用」 (miiさん、nyago_nyago11さん)ほかにもみなさんいろいろ工夫されています。こちらの人気インテリアブロガー「クラシノート」のmiiさんは、キッチンの引出しの中に、仕切りが細かい無印のポリプロピレンデスク内整理トレーを配置して、縦方向、横方向をうまく組み合わせながら、ものがきちんと収まるようにしているそうです。その際、手前のお弁当グッズを入れているトレーは簡単に取りだせるようにしているそう。 エキサイトブロガー miiさんのブログ『 無印アイテムでキッチン小物の収納。 』より「ここにはおかずカップやバラン、ピックなどお弁当を作るときに使うグッズを入れています」とmiiさん。エキサイトブロガー miiさんのブログ『 無印アイテムでキッチン小物の収納。 』より 「お弁当を詰める段階になったら、こんなふうにケースごとキッチンカウンターの上に置いて、使っています」とmiiさん。まとめて引き出しから取り出せるようにしているのは便利ですね。エキサイトブロガー miiさんのブログ『 無印アイテムでキッチン小物の収納。 』よりカップ類がぴったりおさまっている横に、お弁当ピックは小さなガラス容器に立てて入れているそうです。 また、収納アドバイザーをされている、ブログ「ネコノテ」のnyago_nyago11さんは、おかずカップを、綿棒の入っていた半透明のケースに入れて使っているそう。これもぴったり合って使いやすそうですね。エキサイトブロガー nyago_nyago11さんのブログ『 お弁当カップをすっきりと 』より以前は買ったままのパッケージに入れていましたが、「使うたびに、透明のケースがパカッと勝手に開いたり、テープがくっついたり。底の方に入ってる紙が出てきたり、バラバラになったり…。また、バラバラになると残りがどれくらいあるのかわからなくなって、いざ使う時に足りなかったり…」でイライラすることがあったそう。そこで、何かいいものはないか、と見つけたのが、この綿棒のケースだったそうです。蓋もできて大きさもぴったり。「こんな感じで引き出しにまとめてしまえば、お弁当に必要なものがすぐに取り出せてイライラも解消です」といいます。エキサイトブロガー nyago_nyago11さんのブログ『 お弁当カップをすっきりと 』より「小さいピック類は少しだけあればいいので、子どもの離乳食の小分けケースに入れています」とnyago_nyago11さん。みなさんのお宅でも、ちょうどサイズの合う小ケースを見つけて試してみるといいかも。 こうしてお弁当グッズは使うグループやアイテムごとに分けて、使いやすくて取り出しやすい工夫をしておけば、忙しい朝の時間も有効に使えます。時短にもつながるうえ、気分も上がってお弁当づくりがよりラクに、楽しくなることまちがいなしですよ。今回ご紹介したエキサイトブロガー・「 IEbiyori 」のiebiyoriさんことmkさん・「 4HOUSEWORKS 」のyoko45さん・「 クラシノート 」のmiiさん・「 ネコノテ 」のnyago_nyago11さん
2017年05月20日爽やかな風を感じる5月は、身も心もスッキリさせたくなる季節。衣替えシーズンでもあるので、整理収納を見直すベストタイミングです。日頃から「洋服がクローゼットからあふれてしまう」「収納スペースが足りない」など収納に悩んでいる方は、この機会に不要なモノを捨てたり、デッドスペースを減らしたりして、片付けの仕組みから見直してみては? 今回は、すぐに実践できる収納テクを5つのお悩み別に紹介します!【お悩み 1】「収納スペースが足りず、洋服があふれてしまう…」洋服やモノがあふれてしまうおもな原因は2つ。1つは、そもそもモノが多いこと。まずは、モノを仕分けて不要なものを捨てることからはじめましょう。洋服は「いつか着るかも」と思っても、経年劣化や流行の変化で着ないまま終わってしまうことも多いもの。状態がよいうちにリサイクルショップに持っていくなど、思い切って処分するのも選択肢のひとつです。洋服があふれるもう1つの原因は、今ある収納スペースを有効活用しきれていないこと。クローゼットや押入れの中に、デッドスペースになっている小さな隙間がありませんか? デッドスペースを収納スペースに変えるには、収納用品の使い方がポイントです。たとえば、収納ケースを同じシリーズでそろえて組み合わせることにより、無駄な空間を減らせます。ニトリの半透明衣装ケースシリーズ「セレス」は、S・M・Lの3サイズ展開。奥行もクローゼット用と押入れ用があり、どれも価格はお手頃。3つのサイズをうまく組み合わせることで、仕分けた洋服も分類しやすくなり、使い勝手のよい収納システムを簡単につくることができます。▼セレスFD 押入れケース幅39cm、奥行74cmは共通。高さは3サイズ。S:18cm ¥1,102、M:23cm ¥1,287、L:30cm ¥1,473 (押入れの幅に合わせて幅44cmのワイドサイズもあり)▼セレスFD クローゼットケース幅40cm、奥行55cmは共通。高さは3サイズ。S:20cm ¥925、M:25cm ¥1,195、L:30cm ¥1,287※すべて税抜価格【お悩み 2】「どこに何を収納したのか、わからなくなる…」キレイに片付けたのに、時間が経ったら、どこにしまったかわからなくなることはありませんか? 収納は見やすく探しやすいことが大事。みんながわかりやすい収納ルールにしておけば、家族みんなでキレイをキープできます。具体的には、収納ケースを中身の見える半透明なものにしたり、マスキングテープでラベリングしたり、わざわざ収納ケースを開けなくても中身がわかるようにしておくとよいでしょう。さらに、収納ケースの中も仕切り版などで区切っておくと、ケースの中でもどこに何があるか一目瞭然。とくにバラつきがちな子ども服や靴下、ベルトやハンカチなどの小物類は、種類別にまとめておくと、ストレスなく取り出せます。ニトリの半透明衣装ケース「セレス」のLサイズには、ニトリの「A4ファイルケース」がすっぽりおさまりまるので、ケース内で仕切り板として使うのにも便利です。使用頻度の高いものは手前、低いものは奥に置いてもいいですね。▼A4ファイルケース オールクリア (クリア) ¥370(税抜)【お悩み 3】「衣替えが面倒、簡単にサッとすませたい!」面倒でつい先延ばしにしたくなる衣替え。衣類の入れ替えは、出してたたんでしまって…と時間がかかりますよね。そこで提案したいのが、衣類ではなく収納ケースの配置を入れ替える、という衣替えのやり方です。ほとんどの押入れは奥行が80cmくらいあるので、奥と手前をわけて使うことができます。そこで、春夏ものと秋冬もので収納ケースをわけて、オンシーズンのものを押入れの手前に、オフシーズンのものを奥に置くようにします。そうすれば、衣替えはケースの場所を入れ替えるだけでOK! 季節ごとに収納ケースの色を変えておくと、さらにわかりやすくなります。ニトリの収納ケース「フラッテ」シリーズは、押入れの前後に置くのにちょうどよいサイズ。カラーバリエーションも豊富なので、季節ごとや家族の誰の服か、などで色を変えて区別することができます。「フラッテ」には、引出しタイプと前開きタイプがあるので、中身や位置にあわせて組み合わせるのもおすすめです。前開きタイプは、収納したものを側面から見ることができるので、選びやすく取り出しやすい構造になってます。▼収納ケース フラッテ 前開きタイプカラー:10色、サイズ:レギュラー(幅52×奥行40×高さ24cm)¥926、ハーフ(幅26×奥行40×高さ24cm)¥648 の2種類。▼収納ケース フラッテ 引出しタイプカラー:9色、サイズ:レギュラー(幅51×奥行39×高さ23.5cm) ¥1,380、ハーフ(幅25.5×奥行39×高さ23.5cm) ¥925 の2種類。※すべて税抜価格【お悩み 4】「かさばる客用布団や季節家電、押入れにすべてを収納できない…」クローゼットは洋服の収納がメインですが、押入れには布団や季節の家電など、さまざまなものを収納します。押入れは、収納力はありますが、仕切り等がないので、適当にモノを詰め込んでいくとデッドスペースが生まれがち。収納アイテムを上手に利用して、スペースの無駄をなくしましょう。たとえば、お客様用の布団は、そのまま置くと布団の上がデッドスペースになってしまいますが、押入れラックを使って上下に仕切れば、下のスペースも有効に使えます。また、押入れの下段の収納には、奥まで収納しても出し入れしやすいので、キャスター付きの収納用品が便利です。このように、収納アイテムの使い方をちょっと工夫するだけで、デッドスペースを減らしたり、モノの出し入れのストレスを軽減できたりします。▼幅と高さの調整が出来る押入れ整理(オシイレラック TYSS) ¥1,380▼マルチラック(ユーティー21MR) ¥2,769▼押入れ収納ケース 引き出し 3段2列 ¥4,621 ※すべて税抜価格【お悩み 5】「気が付くとカバンや帽子が型崩れ…。ベストな収納方法は?」カバンや帽子のような型崩れしやすいアイテムは、吊り下げ収納がおすすめです。型崩れが防げるのはもちろん、出し入れもラクなので、片付ける習慣も身につきそうです。吊り下げ収納は空いたスペースの有効活用としてもおすすめです。吊り下げ収納と収納ケースのあいだの空間には、ボックス式の収納ケースをおさめるなどすれば、スペースの無駄もなくなり、収納力もアップします。▼吊り収納カラー:ピコット 5段 ¥1,102▼収納BOXカラー:ピコット、高さ2サイズ 幅26×奥行38×高さ24cm ¥883、横型ハーフ 高さ12cm ¥648 ※すべて税抜価格爽やかな季節の今だからこそ、不要なモノを捨てて、収納を見直すチャンス。ここで紹介した収納のコツを参考にして、必要な収納アイテムを買いそろえてみませんか? 整理収納アイテムが充実している 「ニトリ」 なら、シンプルな収納アイテムをお手頃価格でまとめてそろえられるので、衣替えや整理収納が、より簡単、スムーズに進められます。収納の悩みをひとつひとつ解決して、快適な暮らしを手に入れましょう。 ・ニトリ 収納グッズ特集 ・ニトリ公式通販 ニトリネット ・ニトリの店舗を探す
2017年05月12日子どもがいると、モノは増えていくばかり。小さな子どもが、おもちゃを散らかし放題にするのも日常茶飯事ですよね。そこで今回は「幸せ住空間セラピスト」古堅純子さんの新刊 『マンガで古堅式 夢をかなえる片付けのルーティン』 の中から、とくに増えがち、散らかりがちな、子どものモノの整理収納術をいくつかご紹介します。■勝手に捨てるのはNG! 家族の思い出のモノの整理収納室内用のすべり台、プラスチック製のバット、高校のころによくしていたマフラー……。もう使わないけど、なんとなく捨てられない。そんな家族の思い出の品が家の中に眠っていませんか? 古堅式では、「思い入れのあるモノを、必ずしも無理に手放す必要はない」としています。思い出のモノも収納スペースにちゃんとおさまっていれば問題ナシ。ただ、入りきらずに収納からあふれていたり、普段使うものがスムーズに出し入れできなくなっていたりするのであれば、見直しが必要。何かを処分する必要があります。思い出のモノを片付けるときに大事なのは、「必ず家族と一緒にやること」。子どもやパパのモノを勝手に「もういらないだろう」と判断して捨ててしまうのはトラブルの元。モノへの思い入れは、家族であっても意外にわからないものです。自分のモノをどうしようか迷うときは、理想の住空間をイメージして、「そこに本当に必要なのか?」「あってうれしいのか?」を考えてみましょう。処分しないと決めたら、大切に保管を。なお、押入れの奥深くに眠らせているのは「大切に保管している」とはいえません。 ■増え続ける子どもの洋服やおもちゃはどうする?子どもがいる家庭では、適宜不要になったものを手放していかないと、数年のあいだに1000アイテム単位でモノが増えていくといいます。とくに、子どもが小さいうちに増えていくのが、洋服やおもちゃ。服はどんどんサイズが合わなくなるし、おもちゃの好みもめまぐるしく変わっていきます。着ない服や遊ばないおもちゃをいつまでも持っていては、住空間にモノがあふれるだけ。いさぎよく捨てるか、モノの状態によってはリサイクルショップに持っていったり、人に譲ったりするとよいでしょう。人からもらいモノはなおさら捨てづらいものですが、処分する勇気も必要です。また、もらい方を見直してみましょう。おじいちゃんやおばあちゃんがよく服を買ってくれるのであれば、「夏物はたくさんあるから冬物がほしい」など事前にリクエストしておくと、「あまり着ないうちにサイズが合わなくなった」なんてことも防げます。このほかにも、子どもの絵や工作、作文などのような成長の証も、どんどん増えるモノの代表格。すべてをとっておくのはむずかしいので、定期的に親子で一緒に見直し、残すものを選びましょう。 ■収納は子どもの成長にあわせて見直そう!親が整理収納ベタだと、子どもも整理収納ベタになりやすいそうです。片付け上手な子どもにするには、小さなころから「自分」で片付けをさせることが大事です。子どものモノの定位置は、子どもが2歳くらいまではママの使いやすい収納方法でOK。それ以降は、子どもの片付けやすさを優先して決めてあげるとよいそうです。ポイントは、「簡単・置くだけ・入れるだけ」。まずはおもちゃなどからはじめて、幼稚園くらいになったらハンカチやかばんなどにもチャレンジ。少しずつ自分で片付けられるものを増やしていきたいですね。子どもの成長にあわせて、収納を定期的に見直すことも必要です。古堅式では、よく使うものは、同じ収納棚の中でも、もっとも出し入れしやすい高さのスペース「ゴールデンゾーン」に収納することを薦めていますが、子どもの背丈によってゴールデンゾーンも変わります。また、成長につれ、子どもが持つモノも変化します。たとえば、乳幼児のころはベビー用品やおもちゃが大半を占めていますが、小学校に入学したら教科書や通学かばん、おけいこグッズなども加わります。子どもが増えて、一人ひとりに独立した部屋をもたせるようになれば、部屋の収納も一から見直さなければなりません。整理収納は、ライフスタイルやライフステージとともに変化させていくもの。それを面倒だと思うのではなく、そうすることで、家族が笑顔で暮らせる「幸せ住空間」がつくれるのだとポジティブに考えたいですね。本には上記で紹介した内容のほかにも、いますぐ実践できる片付けメソッドがいっぱい! シンプルなので、働くママでも簡単に続けられますよ。家の中がキレイだと気持ちがいいし、ママのイライラも減って、家族みんながよりハッピーになれますね。 『マンガで古堅式 夢をかなえる片付けのルーティン』 古堅純子(原作)、 瀬芹つくね(マンガ)/ジー・ビー 1,100円(税別)幸せ住空間セラピストの古堅純子先生による、シリーズ累計60万部超の「古堅式片付けメソッド」がマンガでわかる一冊。数々の問題家庭が古堅式でキレイに片付けき、家族が笑顔を取り戻していく過程が楽しく描かれています。マンガなので忙しいママもすぐに読めます。シンプルだから続けられ、読むだけで片付け体質になる、片付け啓発エッセイです。古堅純子(フルカタジュンコ)幸せ住空間セラピスト。1998年に老舗の家事代行サービスに入社し、約20年間、現場第一主義を貫きながらお客様の元へ通っている。2006年に整理収納アドバイザー1級を取得。これまでに2000軒以上のお宅を訪問、サービスを重ね、整理収納お掃除を通して本当の幸せに気づく古堅式「幸せ住空間メソッド」を確立。キレイ好きだが超ズボラな性格だからこその独自のモノとの向き合い方、片付け・掃除を目的としない古堅式のメソッドが好評を博している。テレビ・雑誌・ラジオなどの出演多数。幼い子を持つママから生前整理まで幅広い世代に向けた講演依頼もあとを絶たない。
2017年05月11日学研ホールディングスのグループ会社、学研プラスから、学研インテリアムック「部屋をかっこよく片づける本」(定価:本体1,200円+税)が4月3日(月)に発売されました。◆パレットやソーホース、キャベツBOXを使った収納方法って?本誌で紹介しているのは、DIY好きの女性たちのあいだで話題になっているアイテムを使った、収納ヒント。荷物を運ぶための工業用パレットをリメイクした、引き出しつきテーブルや靴箱、アウトドア用品のソーホースブラケットを使った上着ハンガーや、キャベツBOXを加工した洗面台収納など、SNSの人気者が発信している、おしゃれで今どきな収納テクニックが、たっぷりと紹介されています。◆人気のペグボード、OSB、足場板などを使ったDIYネタも等間隔の孔が特徴的なペグボードも、話題のアイテム。専用の金具を使って雑貨をハンギングしたり、キッチンツールを掛けたり、活用方法はさまざまです。◆収納家具のハウツーや、牛乳パックカバーの型紙も!!巻末には、誌面で紹介している人気ブロガーさんデザインの家具ハウツーも。冷蔵庫の庫内をかっこよくキープするために役立つ、牛乳パックカバーの型紙は、特設サイトから原寸でダウンロードすることができます。★Contents★【特集1】今どき×おしゃれ!なかっこいい収納とインテリア[PART1]話題のアイテムで、自慢したくなる収納!ユーロパレット×網田真希さん、キャベツボックス×chikoさん、ソーホースブラケット×sachaさん、りんご箱×Rumiさん[PART2]インテリアセンスが光る、おしゃれでかっこい収納実例[コラム]素材別DIY収納ヒント72・おしゃれインテリアを実現&キープするための収納10のルール【特集2】キッチン、洗面所・トイレ、玄関プチ自慢したくなるスペース別・収納実例[コラム]ケースやラベルで魅せる冷蔵庫収納テクニック・人気ブロガーゆぴのこさんの工具収納拝見!【特集3】賃貸でも、狭くても、使いにくい間取りでも大丈夫!困った!が解決できる、わが家の収納術・かっこいい家具の作り方商品概要学研インテリアムック「部屋をかっこよく片づける本」定価:本体1,200円+税発売日:2017年4月3日(月)判型:A4/98ページ電子版:あり(同時配信)ISBN:978-4-05-611187-3発行所:(株)学研プラス本書のご購入はコチラAmazon楽天ブックスセブンネット学研出版サイト
2017年04月26日「掃除」は面倒に思うこともありますが、部屋を綺麗にすることで多くのメリットが生まれます。清潔さを保つとともに、散らかりがちなものを片づけることで、住みよい環境を実現することができます。主婦が実践する不用品処分のコツも必見!物が多くて掃除・片づけが捗らないという方は、ぜひ参考にしてください。苦手意識を持つ人も少なくない「掃除」。しかし、ホコリがたまったり、ものが散乱していたりする部屋では、気持ちよく生活ができません。アレルギーを引き起こす原因にもなり、足の踏み場もないような家では、日常生活にも支障をきたします。そうならないためにも、日頃から家の中は綺麗な状態に保ちたいもの。場合よっては、ものの処分を含む片づけをすることによって、掃除後の気持ちよさを最大限に感じることができます。今回は、掃除をすることのメリットや、スッキリした部屋を実現する秘訣について、20~50代の主婦に聞きました。■目次1.掃除をするとお部屋も気持ちもスッキリ!2.ものが多い家庭は片づけが難しい…3.不用品を処分するチャンスを逃すべからず4.コレは迷わずゴミ箱行き!5.ルールを決めれば「必要」「不要」の判断に迷わないまとめ1.掃除をするとお部屋も気持ちもスッキリ!快適な生活をするには、掃除・片づけを定期的に行わなければなりません。面倒に思うこともある「掃除」ですが、まずはどんな時に部屋を綺麗にするメリットを感じられるのか、アンケートで調査しました。※総回答数に対する割合多くの人が、「部屋の空気が気持ちいい」という点において掃除の効果を実感していることがわかりました。■「花粉症でハウスダストにも敏感なので、掃除しないこと自体がありえない。不快感なく、普通に暮らせるのは、きちんと掃除しているからだと、思っています」(50代・主婦)■「掃除中は窓を開け、空気の入れ替えをして掃除をします。家の中がどんどん綺麗になるだけでなく、掃除後は空気が気持ちいいと感じます」(50代・主婦)■「特に拭き掃除をした後に、気持ちいいと感じることが多いから」(20代・主婦)掃除をする時は、窓を開け放って空気を循環させる場合がほとんど。ホコリや湿気は外に排出され、綺麗な空気で部屋が満たされます。床などの拭き掃除まですると、空気がまるで違うという声も見られました。■「掃除をするとまず気持ちがピンとしてくる。綺麗になることとともに、気持ちがすっきりすることで効果を感じる」(50代・主婦)■「部屋が片づくと気持ちがすっきりする。常に「掃除をしなければ!」という強迫観念みたいなものに追い立てられている気がするので」(40代・主婦)■「ちょっと掃除しただけでも、なんとなく清々しいと感じるからです」(20代・パート)掃除をすると“物質としての「空気」”が良くなるとともに、“雰囲気としての「空気」”がガラリと変わると実感している人がかなり多いことがわかりました。周囲の環境と人の精神状態には深い関係があります。掃除や片づけによって部屋を綺麗にすることで、気持ちまでスッキリさせることができるのです。■「自己満足かもしれないが、掃除をするとホコリが舞わずに空気が清々しい気がする」(30代・主婦)■「掃除をすると気分もスッキリするのか、仕事や家事、育児などに前向きになれます」(40代・個人事業主)■「無くなったものや意外なものが出てきた時には感動すら覚える。掃除してよかったと思えると同時に、日頃から掃除しておこうとも思わせてくれる」(30代・主婦)部屋の居心地がよくなると、日常生活に対しても前向きになれることがあります。ホコリ減少や探しもの、健康という実利を得ている場合も多く、掃除は清潔を保つという効果以外にも、生活環境の改善に役立っているのです。2.ものが多い家庭は片づけが難しい…自分や家族の精神をベストコンディションに保つためにも、掃除した後の部屋の綺麗さは失いたくないもの。しかしものが多いと散らかりやすく、ホコリもたまっていきます。そのような状況ではいくら掃除をしても切りがなく、だからといって放っておくと、元の淀んだ「空気」に逆戻りしかねません。生活しているとものが増えるのは仕方ないことです。必要なもの・不要なものを定期的に区別して、時には思い切って捨てることも重要。そうすることで、掃除による効果を最大限かつ長期的にキープすることができます。アンケートを見ると、実際に主婦のみなさんは「思い切って捨てる」というシンプルな方法で、増えていくものを片づけていることがわかりました。なんと50人のうち49人が、増えがちな家のものをばっさりと切り捨てた経験を持っています。■「収納場所がいっぱいになってきたら必ず整理しているので、しばしば思い切って捨てています」(50代・主婦)■「急に片づけたくなって、一斉に整理することがあります。年に2~3回します」(20代・主婦)思い立つきっかけは人それぞれですが、ものの処分を定期的に行うことで、家の中を綺麗に保つことができます。片づけをまめにやりたい性格であれば、我慢できなくなるタイミングがどこかで訪れるものです。■「たくさんの洋服を捨てたことがあります。ゴミ袋8個分になったことがあります」(30代・主婦)■「ものの整理にはまっていた時、着なくなった古い服をたくさん捨てました」(30代・主婦)■「急にピンクや白やラブリーな部屋だったのを大人っぽいアジアンテイストにしたかった時にほとんどのものを捨てて買い直しました」(20代・主婦)■「自分のこだわりを出来る限り捨てたいと思った時期があり、それまでためていたレコードや本など、本当に必要なもの以外は捨てました」(40代・個人事業主)家にあるものの中でも、「服」はかさばりがち。収納しきれなくなって、一度に捨てざるを得ないこともあります。また、人の嗜好も年齢などによっても変化していくものです。ある時、環境を一変させるためにものを処分した、という人もいました。■「散らかりすぎて、精神的にイライラした時に捨ててしまっています」(40代・パート)■「気持ちがもやもやして悩みが多い時や精神的に疲れている時に一気に捨てるとすっきりするので捨ててしまいます。でも、あとで『あれ捨てなきゃよかった』と思ったりすることもあります」(40代・主婦)「捨てる」という行為は部屋を綺麗にするだけでなく、直接的に気持ちをスッキリさせる効果があるのです。過去に失恋した際や、思い出との訣別という理由で物を始末した人もいました。3.不用品を処分するチャンスを逃すべからずものを処分するということは、時として勇気も必要となります。なかなか捨てられないものを処分するには、踏ん切りをつけるきっかけも必要です。■「引っ越しのタイミングでかなり捨てます。これまで定期的に引っ越ししているので、いいタイミングで捨てられていると思います」(40代・個人事業主)■「引っ越しの時に思い切って大処分します。これは必要なのか?これを持っているとうれしいのか?新居でどんな生活をしたいかを考えて、思い切って捨てます」(50代・主婦)ものを一括処分しやすいのは、やはり「引っ越し」の際です。50人中22人がそう考えていました。ひとり暮らしならまだしも、家族の引っ越しとなると大掛かりなもの。ものを減らしておくことで荷造りが楽になり、引っ越しの料金が安くなる場合もあります。■「結婚、出産、引っ越しなどの時にいろいろと捨てて来ましたが、またたまってしまいます」(40代・主婦)■「結婚などで自宅を出る時と引っ越しをする時に、思い切って捨てます」(30代・会社員)結婚や出産といったイベントもきっかけに。引っ越しを伴う場合もあるので、人生の節目を利用して、家財や物を一新するというのも気持ちがいいものです。■「子どもが卒業するなどのタイミングで捨てます」(40代・会社員)■「引っ越しや子どもの自立。何かひとつ捨てようと思った時に、ついでに…と増えていく事もある」(40代・主婦)■「今、うちは長女の部屋を分割して次男の過ごすスペースを作るべく、片づけています。がんばっていらないものを捨てたり、リサイクルに出したりしてます」(50代・主婦)子どもがいる家庭では、ものがどんどん増えていきます。子どもの成長に合わせて服や学用品を整理していく必要があります。新学期・新学年のタイミングにものを処分している人もいました。■「季節の変わり目と年末の3回。年末が一番大幅な処分をしています」(40代・主婦)■「新しいものを買った時や、季節の変わり目など。収納しきれない時も」(40代・パート)■「これ以上もう無理!というところまでものが部屋にあふれてしまった時」(50代・会社員)衣替えを行う季節の変わり目や、年末の大掃除といった年中行事も、思い切ってものを整理できる機会です。一方、ぎりぎりまでものをため込んで、限界に達するタイミングを見計うという人もいました。「捨てられないタイプ」の人は、そこまでいかないと吹っ切れないのが現実のようです。4.コレは迷わずゴミ箱行き!部屋を片づけられない人は、ものを「捨てられないタイプ」であることもよくあります。しかしながら、必要かどうかの判断基準は人それぞれ。スッキリした部屋を維持するために、主婦のみなさんがどんなものを優先して処分しているか聞いてみました。※総回答数に対する割合【着なくなった服】■「1年間着なかった服は大体その後も着る機会がないのと、服の収納にはかなりの場所を取るため」(30代・主婦)■「思い入れがある服だったりするとなかなか捨てられないけど、実際まったく着ないものをタンスの肥やしにしていることが多い。思い切って捨ててみたら、本当に大切な服を綺麗にしまえてすっきりした」(40代・個人事業主)■「着なくなった服は真っ先に処分する。置いておいても仕方がない」(50代・主婦)おしゃれが好きな人であれば、服は日頃から増えていくものです。着なくなった服は不用品と見なす人が多いことがわかりました。目安としては、1年ほど。1年間に一度も着なかったものは、今後も着ないことがほとんどです。■「体型が変わったことを認めてはいるが、また戻ると思って保管しておいた服がすごい量になった。少しだけ捨てたつもりだったが、ずいぶんすっきりとした」(20代・主婦)体型が変わって着なくなるということが、衣料品にはありがち。それが自分の生活習慣を引き締める目標になればいいのですが、高いものなどでない限り、今着られないものは潔く捨ててしまうほうが無難です。【いらなくなった雑貨】■「やはり雑貨類はあってもなくてもいいので捨てやすいと思います」(40代・パート)■「場所をとるものを捨てます。服はある程度中古でも売れると思うので、まずはもの。雑貨などから整理整頓を始めます」(40代・主婦)ほとんど使っていない日用品や、あまり考えずに手を伸ばしてしまった雑貨は、収納スペースを圧迫する原因になります。インテリアになるものもありますが、小物雑貨は散らかってホコリを被っていることも少なくありません。日常的に使用している最低限のもの以外は、本当に必要かどうかよく考えることが重要です。5.ルールを決めれば「必要」「不要」の判断に迷わない!お金を払って購入したものや思い出深いものは、そう簡単に見切りをつけられない場合もあります。だからといって抱え込んでばかりいると、片づけようにも片づかない部屋になっていく一方。ゴタゴタしていては、掃除によって得られるメリットも半減してしまいます。そういう時は、自分なりの基準を定めることで、捨てる・捨てないを判別することできるようになります。【「過去」を振り返る】■「1年以上使っていないものは絶対に使わないから捨てる。気に入らないなら捨てる」(30代・主婦)■「大掃除などの時に、3年以上使っていないものがあったら捨てること」(40代・主婦)まずは“いつ使ったか”を思い出します。そして、一定期間使った記憶がなければその時点でゴミ箱行きにする、という方法です。その期限は「1年間」と決めている人が多数でした。もともと使用頻度が少ないものであれば、「2~3年間」に引き延ばすという手も。それ以上という回答はありませんでした。【「未来」を考える】■「あまり使わない、今後も使わなそうだなと思ったら捨てる。自分や家族にとって価値のあるものなのかを冷静に考える」(40代・主婦)■「今後そのものを使う機会があるのか冷静に考えて、その時に捨ててしまうこと」(20代・会社員)過去とは反対に「未来」を見据えて判別している人もいます。かつて愛用していたもの、購入した時は心から欲していたものなど、過去を思い出すと捨てられないものは、いったん落ち着いてこの先に必要かどうかを考えるとよいでしょう。【時には半強制的に】■「捨てると決めたものは分別したら、なるべく見ない!見たら惜しくなる、眺めたくなる」(40代・主婦)■「コツというほどではありませんが、自分で捨てずに家族の誰かにお願いして捨ててもらう!」(40代・主婦)本当はいらないのに捨てられないものは、他人の手で処分してもらうのもあり。捨ててしまったら、意外に割り切れてしまう場合があるのは事実です。また、一度始末すると決めたら、未練を絶つことも重要です。【こんなアイデアも】■「思い切ってものを捨てる時のコツは、子どもの工作などは写真を撮って実物を捨ててすっきりすることです」(40代・主婦)■「『捨てる』『捨てない』の2択でなく、『保留』を作って3択にします。『保留」する期限を決めて、やっぱりいらないとなれば捨てます」(40代・会社員)子どものものは思い出が染みついている場合もしばしば。いつか捨てることになると感じながらも、どんどんものが増えていきます。悩む方も多いでしょうが、「記録」や「記憶」としてのみ残していくという方法もあります。どうしても……という場合は、無理に決断せずに「保留」という手段もあり。ものを処分してすっきりするのも確かにいいのですが、最終的には後悔しない片づけをしていきたいものですね。まとめ掃除や片づけをすると、家の中が綺麗になることはもちろんのこと、そこで暮らす人の気分まですっきりさせることできます。実際に多くの主婦が、掃除した部屋は「空気が気持ちいい」と感じていました。部屋を居心地のいい状態に保つにためは、清潔にしておくとともに、時に不要なものを処分していくことが重要。ものを捨てる際は、自分なりのルールにしたがって必要かどうかを判断するのがおすすめです。紹介した意見を参考に、住みよい環境づくりにチャレンジしてみてください。アンケート実施日:2017年3月17日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、個人事業主、パートアルバイトの方アンケート総数:50
2017年04月10日ランドセルにデスク、教科書、文具…などなど、子どもが小学生になるタイミングでは必要なモノも増えます。限りあるスペースにどうやって収納するか、迷っている方がいらっしゃるかもしれません。そこで、この春新1年生になるお子さんがいるお片づけのプロ、本田和さんのご自宅におじゃまし、子どもが使いやすい&片づけやすい学用品の収納方法を実際にお見せいただきました。お話をうかがったのは…本田和(ほんだ・かず)さんパーソナルスタイリングサロン「 フルリール 」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。6歳、4歳、2歳のお子さんのママ。まねしたいアイディアがたっぷりです! ■リビング学習をすっきり!初めてお子さんが小学生になるにあたり、本田さんがまず考えたのが勉強をどこでするか。子どもたちは、家ではほとんどをリビングで過ごすことと、先輩ママのアドバイスなど総合的に考えた結果、勉強部屋やデスクはあえて用意せず、「リビング学習」スタイルをとることにしました。<本田さんが考える学用品の置き場所の課題>・子どもにとって使いやすいこと・省スペースで、リビングに溶け込むことこの2点を軸に、リビングの一角に学用品スペースを設けました。それがこちら。お子さんが小学生になるタイミングで買い足した家具は、写真のオープンラックのみ。半畳にも満たないコンパクトなスペースに、お片づけのプロならではの工夫がたくさんつまっています! ひとつひとつ、見ていきましょう。●ランドセル置き場:写真A「モノの定位置を決めるのがお片づけの基本です。小学生になったばかりの子どもでもかんたんにできるのが『置く』こと。ランドセルを定位置に掛ける方法もありますが、じつは、子どもにとってランドセルのような大きくて重いものを『掛ける』アクションは案外難しくて、結局そのへんにぽいっと置かれてしまうことのほうが多いんです。そんなことを考えて、わが家ではオープンラックに置くだけの方法にしました」(本田さん)●持ち物・着替え置き場:写真B「ラック上のケースには、ランチョンマットや移動ポケットなど、学校で毎日使うものを入れています。横のカゴは、着替えセットです。わが家では1年くらい前から、『自分が翌日着る服は夜のうちにセットする』を、子どもたちとのお約束にしています。上の子の小学校生活が始まったら、ランチョンマットや移動ポケットもカゴにインする予定です。この方法にしてから、朝の服選びに時間をとられたり、持ち物準備でバタバタしたりすることが減りました。ママにとっても、朝の時間がとても楽になるはずです!」(本田さん) ●グルーミング・スキンケアグッズ:写真C「朝のお支度が一ヶ所でできるように、くしやヘアゴム、日焼けケアクリームなどもセットにしてケースに。必要なものをすべて入れてあるので、うっかり日焼けクリームを塗り忘れた! なんてこともありませんし、親が塗ってあげなくても自分でするようになります。使い終わったらまたケースに戻すだけなので、散らかり防止にもおすすめです」(本田さん)●空きスペース:写真D「これからモノが増えることも考えて、あえて空きスペースもつくっています。今ここにおいてあるのは、辞書と鉛筆削り。じつは、ここにもちょっとしたこだわりが(笑)。辞書って大きいし、リビングに置くとなるとけっこう存在感が出てしまうんですよね。そこで、インテリアのじゃまにならないよう、表紙に合皮レザーを貼ってリメイクしてみました。もうひとつこだわったのが、鉛筆削り選びです。毎日使うから電動がいいけれど、コードがあるとコンセントの近くしか置けないな…など、あれこれ考えながら探して、電池式の電動鉛筆削りにたどり着きました。ちょっとしたことですが、買ったものの使えない! を避けるのもお片づけのコツなので、モノを増やす前に活用シーンをじっくりシミュレーションするようにしています」(本田さん)■子どもの動線をスムーズにご覧いただいたとおり、本田さん宅では小学校グッズを1ヶ所にまとめています。実際に子どもの動きに当てはめてみると…。<子どもの動き>・学校から帰ったらランドセルをラックに入れ、そのままリビングで勉強をする・夜に翌日の準備。服やランチョンマット、移動ポケットをカゴにセットし、ラックの上へ・翌朝はカゴの服を着て、身だしなみを整えると、子どもがやること、やらせたいことは、ラックの周辺ですべてできるように計算されているのです。「じつはこれが、子どもが自主的に行動するためのコツなんです」と、本田さん。「親子でルールを決めても、子どもにとってプチストレスなことはやらなくなってしまうものです。たとえば、コート。玄関のコートハンガーにかけるようにお約束しても、毎回リビングのソファにぽいっと置かれて、結局ママが片づけていませんか? この子どもの行動にも理由があります。玄関って、冬場は冷えますよね。だから、コートを着たまま快適なリビングまで来たくなるのは仕方がないことなんです。このたとえであれば、コートハンガーはリビングの子どもの手が届くところに設置するのが◎。生活スタイルはご家庭によって異なりますので、子どもの行動とその理由を見ながら、無理なくできるようなモノの置き方、収納の仕方を試してみてくださいね。お片づけも含め、身の回りのことは子ども本人がやってくれるようになると、子どものためになるのはもちろん、親も楽になります(笑)。最初はママやパパも手伝いながら、ルーチン化できてしまえばこっちのものですよ!」(本田さん)子どもの使いやすさへの工夫をこらしながら、すっきりはキープされている本田さん宅のリビング。今回お見せいただいたテクニックを、みなさんのおうちの快適空間づくりにも取り入れてみてくださいね!
2017年03月08日「子ども部屋は必要? 勉強机は? ランドセル専用ラックは?」。初めてのお子さんが小学生になる家庭はこの時期、周囲の情報を聞きながら「どこまで準備をすればいいのだろう」と戸惑うこともあるのではないでしょうか。小学校生活は始まってみないと本当に必要なモノがわからないもの。いきなり高い家具を買わずに、手軽な収納道具で様子を見るのもひとつの方法です。お片づけ教育「かたいく」を提唱している整理収納アドバイザー、カール友波(となみ)さんに、新1年生に必要な準備についてお話を聞きました。■学用品はひとまとめにして、一元管理がカギ小学生になると求められるのが「自分のモノを管理する」スキル。ランドセル、教科書、ノート、ドリル、筆記用具、絵の具、体操着、上履き・・・・・・。学校で使うモノの数は多く、日によって必要なモノが変わるので、とにかく「紛失しないように、学校で使うモノは一か所で管理」が大切になります。低学年のうちは、学用品の置き場所は子どもと相談しながら、大人が考えてあげましょう。「ランドセルは子ども部屋」などの固定観念にとらわれず、ダイニングで勉強するならダイニングわきなど、子どもの生活リズムや動きを考えながら学用品置き場を決めるのがポイントです。■専用ラックは不要! カラーボックス活用術高価な専用ラックを購入する前に、まずは手近にある家具で学用品を一元管理してみましょう。おすすめは、数千円で購入できる棚板の位置が変えられるカラーボックス。低学年のうちはダイニングやリビングに学用品を置いていても、高学年になったら子ども部屋にある勉強机で管理したくなるなど、学用品の置き場所も成長とともに変わるかもしれません。いきなり高価な家具を購入する前に、ぜひ試してみてください。カラーボックスを使う場合のポイントは次の5つです。1. 棚の高さが変えられるカラーボックスを選ぶ。2. 胸から目あたりまでの子どもが使いやすい高さに、一番ひんぱんに使うモノを入れる。3. 中段は出し入れしやすいトレーや浅めの引き出しなどを使って取り出しやすい工夫を。4. 下段はボックスやカゴを使って、体操服や絵具など様々な形のモノを収納。5. サイドにフックをつけたり、横にサイドボックスを置いたりすると収納力もアップ。■ランドセルをあちこち置いてしまう場合は?最初から決められた場所にきちんとランドセルを置けるのなら問題ないけれど、どうしてもそれができない場合は、ランドセルの置き場所を見直してみましょう。まずは子どもの置きやすい定位置を作って、「決まった場所に置く習慣づけ」を目標にします。ランドセルは重いので、持ち上げたり、2階まで持って行ったりなどのちょっとした動作を子どもは面倒と感じます。そこで、思い切って玄関にランドセル用のカゴを置くのも手です。カゴを用意することで、散らかる印象も避けられ、お子さんも定位置にモノを戻す習慣づけがつきます。 編集協力: 「子どもがどんどん整理整頓したくなるお片づけ帖」 (永岡書店)子どもが散らかしてばかりで部屋が全然片づかない…。そんな悩みをお持ちの方に向けて、子どもが自分から楽しく片づけをしてくれるようなノウハウを写真やイラストを多用してご紹介。子どもが無理なく自然にお片づけができる “しかけ” を多数掲載しています。カール友波(となみ) プロフィール大阪芸術大学デザイン学科インテリア専攻卒業。整理収納アドバイザー1級。整理収納アドバイザー2級認定講師。子育てが一段落した後、大手家事代行会社のお片づけ部門を立ち上げ、様々なお客様のニーズに応えながら整理収納サービスに邁進。独立後、埼玉県内、都内、首都圏を中心に整理収納アドバイザー2級認定講座、「親子で学ぶおかたづけ」などのセミナーを開催。日本ではじめて生涯教育としてのお片づけ=「かたいく」を提唱し、普及に努めている。<子どもの片づけ教育「かたいく」記事一覧>・ 子どもの片づけは ″しかけ” が9割! しからなくても片づけられる子どもを育てるコツ ・ 子どものやる気スイッチをオン! “片づけられる子” に育てる「かたいく」とは? ・ 子ども部屋って必要? 勉強机は? 新1年生に必要な準備とわが子の片づけ教育法
2017年01月19日小学校に入ると求められる「整理整頓」のスキル。通知表でも「身の回りの整理整頓」というような評価項目を目にするようになります。しかし、学校では注意されたり、整理整頓スキルを評価されたりすることはあっても、整理整頓の方法はなかなか教わらないのが実情です。そこで、子どもが楽しくできる片づけのコツを、整理収納アドバイザーのカール友波(となみ)さんに聞きました。■筆箱の片づけで、子どものやる気スイッチをオン!小さな成功体験を重ねることで、子どものモチベーションがあがるのは勉強も片づけも一緒。まずは家や学校で毎日使う「筆箱」で片づけの基本を身につけるのがおすすめだそうです。たかが筆箱の片づけとはいえ、そこには片づけに必要なエッセンスがしっかり含まれているので、片づけ方をしっかり学ぶことができます。片づけの基本は同じなので、筆箱の片づけで自信を持ったら、ランドセル、机の引き出し、本棚、おもちゃ、子ども部屋などのほかの場所の片づけへも進めていけます。■STEP 1:全出しまずは中身をすべて出すのは片づけの基本。筆箱の中に入っているモノを全部出して、何が入っているか確認しましょう。小さな空間でもゴミから宝物までいろいろ入っているかもしれません。全部出したら、筆箱をキレイに拭きましょう。■STEP 2:仕分け片づけで大切なのは、持っているモノを仕分けること。モノがあふれている現代の日本社会では「いる」「いらない」、「使う」「使わない」など自分で基準を設けてモノを分けるスキルは身につけたいところです。おもちゃや本だと即決できなくて迷いそうですが、筆箱はスペースも限られ、本来入るべき「必要なモノ」は明確なはず。筆箱に入っているモノを「筆箱にまた入れる」「処分する」「ほかの場所にしまう」の3つに迷わず仕分けることができれば、「基準を持って自分のモノを仕分ける」スキルが身につく第一歩となります。■STEP 3:正しい場所にしまうモノを正しい場所にしまうのはやはり片づけの基本。仕切りのついているタイプの筆箱なら、迷うことなく筆記用具を筆箱にしまえます。この時に、「赤鉛筆は1番右」などとしまう位置を決めれば、いつも同じ場所に戻す練習にもなります。このように筆箱の片づけをしていくと、片づけの基本が身を持って理解できます。小さなスペースに入っているモノの数は限られるので、飽きっぽい子どもでもやり遂げられます。勉強に集中するためには、妨げになるモノを視界に入れないことも大切。筆箱の片づけで、整理整頓スキルが身につくだけでなく、勉強もより集中できるようになるかもしれません。■わが子が「片づけられる子」になる! 4つのコツ「モノを仕分ける」ことは片づけの基本ですが、子どもが自分のモノを仕分けられるようになるためのコツを教えていただきました。コツ1:モノを仕分ける主導権は子どもが持つコツ2:モノをすべて出してながめてみるコツ3:子どもに合わせた分け方を考えるコツ4:迷うモノのために「あいまいBOX」を用意するおまけでもらうオモチャや子どもの作品など、ついつい親がこっそり捨ててしまったりしますが、ずっと子どものモノの管理を親がしていくのは無理な話。小さな頃から子どもが自分で判断できるように育てていくことが大切なのですね。そうすれば、片づけ以外のことの判断の練習にもなりそうです。 編集協力: 「子どもがどんどん整理整頓したくなるお片づけ帖」 (永岡書店)子どもが散らかしてばかりで部屋が全然片づかない…。そんな悩みをお持ちの方に向けて、子どもが自分から楽しく片づけをしてくれるようなノウハウを写真やイラストを多用してご紹介。子どもが無理なく自然にお片づけができる “しかけ” を多数掲載しています。カール友波(となみ) プロフィール大阪芸術大学デザイン学科インテリア専攻卒業。整理収納アドバイザー1級。整理収納アドバイザー2級認定講師。子育てが一段落した後、大手家事代行会社のお片づけ部門を立ち上げ、様々なお客様のニーズに応えながら整理収納サービスに邁進。独立後、埼玉県内、都内、首都圏を中心に整理収納アドバイザー2級認定講座、「親子で学ぶおかたづけ」などのセミナーを開催。日本ではじめて生涯教育としてのお片づけ=「かたいく」を提唱し、普及に努めている。 <子どもの片づけ教育「かたいく」記事一覧>・ 子どもの片づけは ″しかけ” が9割! しからなくても片づけられる子どもを育てるコツ ・ 子どものやる気スイッチをオン! “片づけられる子” に育てる「かたいく」とは? ・ 子ども部屋って必要? 勉強机は? 新1年生に必要な準備とわが子の片づけ教育法
2017年01月18日「子どもが小さくて家がなかなか片づかない」「いつも子どもが散らかした物を拾って歩いている」こんな悩みを持っていませんか?自分がやった方が早いからと大人が片づけてあげたり、「片づけなさい!」と口頭でしかったりするだけでは、子どもはいつまでたっても片づけられるようにはなりません。「片づけで人生に役立ついろいろなスキルが身につけられる」と「かたいく」(お片づけ教育)を提唱している整理収納アドバイザーのカール友波(となみ)さんに、しからなくても子どもが片づけるようになるしかけを教えてもらいました。■子どもが思わず片づけたくなる “しかけ” とは?やみくもに「片づけなさい!」としかっても、どうやって片づければいいかわからないと、根本的な解決はできません。「ただしかっていても、子どもに片づける力はつきません。ずっとしかり続ける生活から抜け出るためには、まず子どもが楽しく片づけられる “しかけ” を作ってみるのがおすすめ」とカール友波さん。「片づけるためにはモノに定位置を作ってあげることが必要ですが、その定位置は小さなお子さんでは自分で決めるのは難しく、まず大人が決めてあげなければいけません。この時に、子どもが最も簡単に戻せるような場所を用意することが、お片づけ教育の第一歩になります」“しかけ” とは、子どもが思わず戻したくなる収納場所、収納方法を子どもの年齢やクセ、性格を見極めながら大人が作ること。「思わず子どもが片づけてしまうしかけを作る」というのは、子どもとの知恵比べのようで、なんだかちょっと楽しそうです。■まずは「靴」を思わずそろえてしまう “しかけ” から 一例として、今日からできる玄関の靴そろえのしかけを教えていただきました。靴そろえは、できるかどうかでその家のしつけの判断材料にまでされてしまうこともある重要な課題。逆に、靴をそろえられるようになるだけで子どもの評価も上がりそうです。子どもだけでお友だちの家の行き来が始まる小学生前に、ぜひ身につけておきたい習慣です。子どもが小さいうちはつい大人がそろえてあげてしまいますが、自分で靴の着脱ができるようになったら、実は小さな子どもでもそろえることはできるのです。■置く場所を決めたらあとは「視覚」に訴えるしかけのポイントは、2つ。まず、子どもにとってそろえやすい置き場所を決めること。子どもはちょっとしたことで面倒と感じがちなので、移動したり、扉を開けたりといったアクションの必要ない場所を子どもの靴の定位置と決めましょう。定位置を決めたら、あとは「目で見てすぐわかるように」靴の場所を明示してあげるだけです。▼STEP 1:チョークで靴形の絵を描く▼STEP 2:絵の上に靴を置くいつでも消せるのでチョークで描くのもおすすめです。その他に、テープを目印に貼ったり、紙やクリアファイルに絵を描いて置いたりなど、各家庭に合った方法を試してみてください。▼STEP 3:いつの間にかそろえて置くようになる!小さな子どもには、「ひと目で分かる」しかけの方が言葉よりも効果的。どんな “しかけ” が自分の子どもに合うか、楽しみながら試していけば、親子の片づけストレスもなんだか減りそうです。■“しかけ” づくり 4つのコツ玄関以外の場所も “しかけ” を作っていけば、散らからなくなりそうです。しかけを考える時に知っておきたい片づけのコツは次の4つ。実はこれは大人の片づけでも必要なコツですね。このコツを頭に入れながら、楽しんで「子どもが思わず片づけてしまうしかけ」を作っていきたいものです。1:片づけるための動線(人やモノが動く線)と動作がシンプルになるように考える2:よく使うモノの定位置は取り出しやすい場所にしまう。3:同時に使うモノは一緒にしまう4:いつも同じ場所で管理する編集協力: 「子どもがどんどん整理整頓したくなるお片づけ帖」 (永岡書店)子どもが散らかしてばかりで部屋が全然片づかない…。そんな悩みをお持ちの方に向けて、子どもが自分から楽しく片づけをしてくれるようなノウハウを写真やイラストを多用してご紹介。子どもが無理なく自然にお片づけができる “しかけ” を多数掲載しています。カール友波(となみ) プロフィール大阪芸術大学デザイン学科インテリア専攻卒業。整理収納アドバイザー1級。整理収納アドバイザー2級認定講師。子育てが一段落した後、大手家事代行会社のお片づけ部門を立ち上げ、様々なお客様のニーズに応えながら整理収納サービスに邁進。独立後、埼玉県内、都内、首都圏を中心に整理収納アドバイザー2級認定講座、「親子で学ぶおかたづけ」などのセミナーを開催。日本ではじめて生涯教育としてのお片づけ=「かたいく」を提唱し、普及に努めている。<子どもの片づけ教育「かたいく」記事一覧>・ 子どもの片づけは ″しかけ” が9割! しからなくても片づけられる子どもを育てるコツ ・ 子どものやる気スイッチをオン! “片づけられる子” に育てる「かたいく」とは? ・ 子ども部屋って必要? 勉強机は? 新1年生に必要な準備とわが子の片づけ教育法
2017年01月17日59㎡と広くはない家で4歳の男の子を育てながら「持ちたいものは持つ」暮らしを実践するさいとうきいさん。ライフオーガナイザ―の資格を持つさいとうさんに、限られたスペースで心地よく、家族みんなが幸せに暮らせる収納術についてお話を伺いました。▼さいとうきい さんファミリー プロフィール・家族構成:夫、妻、4歳の男の子との3人暮らし・居住エリア:東京都・住宅形態:マンション 1LDK+DENblog: HP: ■お母さんだけが頑張らなくても片づく、収納アイデア【Point-3】家族が各自で片づけられる収納を目指せば、家事の負担は激減。玄関まわりにも、子どもが自立する小さな仕組みづくりがありました。玄関を入ってすぐのところに取りつけたフック。ここは、保育園から帰ったらリュックをかける定位置です。難しい収納方法ではなく、またスムーズな動線上にあることで、自然と自分で片づける習慣が身に付きます。玄関脇のシュークローゼットは、半分を収納庫として活用しています。ここには、掃除や洗濯用品など、日用品のストックをまとめて収納。一カ所にまとめることで、なくなったときに家族みんなが「まずここをチェック」できるので、ムダがありません。また、玄関で準備をすることの多いハンカチや、手袋などの季節小物、子どものヘルメットもここへ。これもまた、子どもが自分で準備や片づけができる仕組みのひとつです。「家事に育児、そして仕事……と頑張るママたちは、ついつい家の中もきれいに、と頑張りすぎたり、完璧を目指したりしてしまいがち。まずは自分の完璧志向を手放して、ひとりだけが頑張らないことも大切です。家族を巻き込みながら、どうしたら使いやすくなるか、時には話し合うのもいいですね」。 ■家は「家族が楽しく暮らすための場所」今、さいとうさん宅のリビングには、大きな電子ピアノが置かれています。ピアノを習いだして1年になる息子さん、そして一緒に始めだしたというご主人がレッスンに使うためのピアノです。椅子はダイニングテーブル用と兼用することで、省スペースに。「インテリアのことや、スペース的なことを考えると、ここにピアノを置くなんて考えられなかったんです。だから最初は、ベッドの下にしまい込んで、使うたびに出してもらっていました。でも、やっぱりそれだと練習できないんですよね。家という場所が、誰ために、なんのためにあるのかな、と考えたとき、ここは“家族みんなが心地よく、楽しく過ごすための場所”なんだな、と。そこで思い切って、出しっぱなしにしたところ子どものやる気も倍増! 目に見えて上達するようになって、毎日楽しくレッスンしています」。見た目の美しさ、部屋の広さだけでは、家族のしあわせは測れません。寝室兼書斎に飾られた、お子さんの作品。数を厳選しながら額装すると、とっておきのアートに。頑張りすぎて、片づけなくちゃ! とがんじがらめになるのではなく、家族が居心地のいいかたち、暮らし方を模索していくことが、「片づけ」へとつながるようです。取材/文:藤沢あかり 撮影:佐藤拓央
2017年01月14日1LDK+DENという間取りの59㎡のマンションに、4歳の男の子を含む家族3人で暮らすさいとうきいさんファミリー。『狭くてもすっきり暮らせるコツ61』(宝島社)、『ものが多くてもできるコンパクトな暮らし』(すばる舎)などの著書も大人気。ライフオーガナイザ―としても活躍するさいとうさんに、子どものために実践している整理術についてお話を伺いました。▼さいとうきい さんファミリー プロフィール・家族構成:夫、妻、4歳の男の子との3人暮らし・居住エリア:東京都・住宅形態:マンション 1LDK+DENblog: HP: ■子どもが「自分で考えて決める」仕組みづくり【Point-2】子どもの考え、視点、動作のしやすさを考えると、結果的にママを助ける一歩に。ソファ前のテーブルで遊ぶことが多い、おえかきや折り紙は、テレビボードの一角の専用スペースに収納しています。どんどん増えてしまいがちな、子どもの折り紙作品……勝手に処分するわけにもいかず、とはいえ無限に置いておくわけにもいきません。さいとうさんは、こんなふうに一定量をうまくキープしていました。「ざるに載せ、ここからあふれたら、“どれを選ぶ?”と子どもに問いかけます。箱でもトレイでもなんでもいいのですが、こうして枠があると“あふれている”ということが子どもにも一目瞭然です」。ここでの親からの声かけが、「どれを捨てる?」ではないことも、大きなポイントです。チラシで作った飛行機も、折り紙の作品も、子どもにとっては大切なもの。どれがお気に入りか、大切に残したいか、とポジティブなほうに目を向けると、片づけの視点も大きく変わりそう。これは大人にとっても同じです。 ■「やることリスト」で子どもにも達成感をさいとうさんのお子さんは現在4歳。保育園の年少クラスです。そろそろ、おもちゃの出し入れや、登園準備や帰宅後の片づけ、着替えの用意など自分のことを自分でできるようにと目指す頃でもあります。リビングと引き戸を隔てて隣り合う、約3畳のDENスペース。キッズサイズのベッドとチェスト、そして大人が腰かけるチェアをひとつ置くと、もういっぱいになってしまう広さです。子どもの着替えや、子どもが自分で出し入れして遊べるパズルゲームなどをチェストにしまっています。3段の引き出しには、上段に水着など季節外のもの、真ん中に毎日着る肌着や洋服、そして一番下には、子どもが自分で出し入れして遊ぶパズルゲームなどを収めています。「開閉の頻度が高いのは、毎日の洋服を入れた引き出しです。実は子どもの身長だと、一番下より腰高の位置が使いやすいんです。かがみこんで開けるより、立ったまま開け閉めできる方がスムーズに出し入れができます」引き出しの中は、しっかりと自立する「IKEA」の仕切りボックスを活用。靴下や肌着、Tシャツ……と、アイテムごとに分けられるだけでなく、引き出したときに乱れにくいシステムづくりも、子どもの「自分でできる!」を応援します。ベッドサイドにかけたホワイトボードは、子どもが身支度をするための「やることボード」。「ライフオーガナイザー仲間の中村佳子さんが開発したものを取り入れました。たとえば朝、登園前にやることといえば、“お着替え”“ご飯を食べる”“歯磨きをする”。終わったら子どもが、自分で“完了”スペースにマグネットを動かします。それが達成感にもつながるみたい。これなら時計が読めない子どもでも、“時間”と“今、すること”へ意識が働きます」チェストの上には、子どもが作ったレゴ作品を飾っています。カラフルなおもちゃが、子どもスペースを楽しく演出するアクセントに。次回は 「ママが頑張らなくても片付くシステム」 についてお話を伺います。取材/文:藤沢あかり 撮影:佐藤拓央
2017年01月13日「子どもがいるから散らかってしまう」、「うちは狭いから収納スペースも足りなくて」… 誰もがみな、同じように悩んだことがあるかもしれません。でも、どんなに狭くて物が多くても、快適に暮らす方法はきっとあるはず。今回は、ブログ「SMALL SPACES」でも大人気、狭い家でも快適な子育てライフを送るさいとうきいさんの登場です。▼さいとうきい さんファミリー プロフィール・家族構成:夫、妻、4歳の男の子との3人暮らし・居住エリア:東京都・住宅形態:マンション 1LDK+DENblog: HP: さいとうさんが、ご主人、そして4歳の息子さんと暮らす家は1LDK+DEN※、広さにして59㎡のマンションです。※「DEN」とは書斎や趣味のためとして使われる小さな部屋のこと。さいとうさん宅では約3畳のスペース。50㎡台というと、一般的には単身者や夫婦2人暮らしに当てはまる広さ。子育てをする中では、決して豊かなスペースではありません。ましてや子どもが大きくなるにつれ、おもちゃや衣類、登園グッズ、子どもの作品……と、ものは増えるばかり。そんな、さいとうさん宅の整理収納術や、限られたスペースでの子育てライフについて伺いました。■大きな家具は、置き場所が部屋のイメージを決めるダークトーンのウッド家具と黒い小物でシンプルシックにまとめた、さいとうさんのインテリア。コーナーの壁面も黒のアクセントで統一して。インテリア性の高いミラーはアクセントになるだけでなく、部屋を広く見せてくれる嬉しい効果も。天体望遠鏡は、ご主人からお子さんへのプレゼント。ベランダから月を眺めるのが楽しみなのだそう。決して広くはありませんが、すっきりと整えられており、リラックスできる雰囲気です。背の高い家具を置いていないこと、また窓辺に置いたグリーンもフォーカルポイントとしてイキイキと映え、開放感を生み出しています。しかしリビングで必要なものは一体どこに……?と振り返ると、ありました!「大きい家具、背の高い家具は、リビングに入ったときに目に入る場所ではなく、背中側(ここではキッチンとリビングとを隔てる壁側)に置いています。これなら、ものがたくさん詰まっていても、圧迫感がありません」。リビングのメイン収納でもあるこのシェルフ。日常よく目にする保育園関連のプリント類や文房具、薬などの日用品、そして子どものおもちゃや絵本など、リビングで使うあらゆるものを集約しています。【Point-1】ダイニングテーブルで使うことが多いものは、近くに収納することで片づけもしやすく。 ■メリハリ収納が、すっきりのヒミツ背面のないオープンシェルフに引き出しやボックスなどを組み込み、ぎっしりしまう場所と、ゆとりをもつ場所、メリハリをつけて収納。色数を抑え、トーンを揃えているので、すっきりとした印象です。見た目に美しいお重箱やお茶の道具は、ディスプレイを兼ねてここに。キャンドルのストックなど、こまごまとしたものはシェーカーズボックスにまとめています。気になった時にサッとほこりを払いたいブラシも、デザインのよいものを選べば、インテリアのアクセントに。上段の引出しには、大人が出し入れするものや、まだ子どもにはひとりで触ってほしくないハサミや細かなおもちゃなどをしまっています。■子どもが自ら片づけられるしくみを対して、下半分は、子どものためのスペース。「無印良品」のラタンバスケットに、おもちゃをジャンルごとにしまっています。「おもちゃは、子どもにもわかりやすいようにざっくりとジャンル分けしています。気を付けているのは、バスケットの位置を変えないこと。わが家ではラベルをつけていませんが、息子は場所によって、しまっているものを認識している様子。これは子どもだけでなく、人によってタイプが分かれるのですが、もしきちんと戻せず、間違えることが多いようであれば、ラベルが必要なタイプなのかもしれません。子どもを観察しながら、見極めてみてくださいね」重い積み木は最下段に、細かなおもちゃは上の方に。「レゴブロック(R)」や「カプラ(R)」なども、既存の収納ケースではなく、ラタンバスケットに統一しています。絵本の収納には、無印良品の仕切りスタンドを活用しています。薄くて倒れやすい絵本は、子どもにとって引っ張り出せても、きれいにしまうのは難しいもののひとつ。これなら、本が一気に倒れることがなく、ストレスフリーです。仕切りスタンドは、棚板に養生テープで固定してあり、ずれないひと工夫も。同じく、重量のある図鑑には、ファイルボックスを活用。倒れることがなく、さらに見た目にもキレイをキープ。お子さんがダイニングテーブルですることの多い、自宅学習のドリルもここです。次回は、 子どもが「自分で考えて決める」片づけ術 についてお話を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:佐藤拓央
2017年01月12日フェリシモから、「お片づけ」を研究する部活「フェリシモお片づけ部」が開発した、「捨てられる人」になれるダイアリー『捨て帳』が2016年12月21日(水)に発売しました。「捨てる」勇気を後押し!部屋を片付けたい。でも、その前に物が多すぎて片付けのしようがない。そんな時、大切なのは「捨てること」ではないでしょうか。ホームダイエットなんて言葉もあります。いや、頭では分かっているけれど・・・「捨てる」のにはコツが要るんです。それは学校では教えてくれないこと。『捨て帳』は、「捨てる」勇気を後押しする工夫に溢れたホームダイエットダイアリー。その特徴3つを通して、これから「捨てる」ためのヒントをご紹介いたします!特徴1スリムだから持ち運べる・気軽に読んで書き込めるスケジュール帳にも挟み込めるコンパクトサイズ。携帯しやすいのでちょっとした時間に読んだり、手帳を書く気軽さで、捨てた記録をつけたりできます。特徴25つのコンテンツに75の捨てるコツが満載で、読み応えたっぷり【コンテンツ1】みんなの捨てたモノ・理由ヒント集『お片づけワークプログラム』の受講者から募った実際に捨てたものと、その理由を発表。リアルな声だからこそ役に立ちます。【コンテンツ2】捨てづらいモノの捨て方ヒント集「いただきモノの手放し方は?」「服や本などの捨てるタイミングは?」など、整理収納アドバイザーが捨てづらいものの捨て方をレクチャー。【コンテンツ3】捨てる練習週間リスト(7日分)ウォーミングアップとして、まずは7日間、1日1個捨てたものを記録します。「練習」とすることで、ものを捨てることに慣れていない人も、気負わずにスタートすることができます。【コンテンツ4】捨てたモノチェックリスト(3ヵ月分)1日1個捨てたものを記録する3ヵ月チェックシート。捨てたものを書き込んでいくだけなので、お片づけが苦手な人でも「捨てる習慣」が身につきます。【コンテンツ5】モノの捨てどきカレンダー(年間)1月から12月の月ごとに、その月に捨てやすいものをピックアップしたカレンダー。季節のイベントや気候に合わせて捨てるものをセレクトしているので、無理なく一年を通じて捨てることを実践できます。特徴3捨てシール付きで、ものと心の整理ができる読んで学んだことを実践しやすいように、「捨てシール」2種をセットでお届けします。捨てると決めたものに貼る「廃棄シール」30枚と、捨てたいけれどまだ迷いがあり捨てられないものに貼る「仮置き&中身の見直し日付シール」30枚の、合計60枚です。捨てシールのセットは、追加で購入することもできます。【捨てシールの使い方】「廃棄シール」捨てると決めたものの目立つところに貼ります。強粘着で、あえてはがしにくい仕様にしています。「仮置き&中身の見直し日付シール」まだ捨てられないものに貼り付けます。「中身の見直し」と一緒に貼っておくことで、仮置きの期限を可視化します。『捨て帳』の詳細【商品名】捨てる勇気を後押しするホームダイエットダイアリー~捨て帳~【セット内容】捨て帳1冊(縦約15.5cm、横約8.8cm、32ページ)、捨て帳シール10シート(B6判2種各5シート・合計60枚)【価格】1セット800円(税抜)※8%税込み価格864円【発売日】2016年12月21日(水)【お届け開始】2017年1月から順次販売サイト【関連アイテム】「捨てる!と決めたら準備したい捨てシールセット〈20シート〉」(1セット税抜き550円)も同時発売。お電話でのご注文・お問い合わせ0120-055-820(通話料無料)0570-005-820(通話料お客さま負担)(受付時間:月曜~金曜/午前9時~午後5時)※携帯電話など「0120」を利用できない場合は、「0570」で始まる番号をお使いください。※お客さまからのお電話は、ご注文の内容を確認・記録するために録音させていただいております。※「0570」通話料は20秒につき10円(税別)かかります。※PHS・一部のIP電話ではご利用できない場合があります。
2017年01月10日「スッキリと暮らしたいのに、子どものモノがあふれている」「子どもが片づけをしてくれなくて、イライラしてしまう」というママは、多いのではないでしょうか。整理収納アドバイザーであり、親・子の片づけマスターインストラクターの橋場陽子さんに、わが子を「片づけられる子」に育てる3つのポイントを教えてもらいました。片づけは、子どもの生きる力を育む10歳の男の子のママでもある橋場さんは、主に渋谷区・世田谷区を中心に「片づけ講座」を開いたり、個人の自宅を訪問して片づけのアドバイスをしたり、ママ友グループ向けにレッスンを開催したりしています。「片づけは、子どもの生きる力を育む絶好の機会」だと言う橋場さんによると、片づけによって、育まれる力は主に下記の3つ。1.選択力:自分に必要なモノ、大切なモノを選び取る力2.想像力:自分で考え、先の結果を想像する力3.習慣力:やるべきことを続けていく力(※「親・子の片づけインストラクター講座」より抜粋)とはいえ、親がひたすら「片づけなさい」と怒り続けても、子どもは片づけられませんし、これらの力を育むこともできません。必要なのは、親が子どもに寄り添い、ちょっとした工夫をすること。では、どんな工夫が必要なのでしょうか。橋場さんに、今すぐできる3つのポイントを聞きました。ポイント1.作品やおもちゃなど適量を決める。こっそり捨てはNG橋場さんが、小学校低学年以下のお子さんのママから一番相談を受けるのが、「工作の作品やお絵かきが捨てられない」という悩み。親にとってはゴミのようでも、子どもにとっては宝物。「くれぐれも、こっそり捨てることはやめてください。子どもを傷つけてしまいますし、何より、選択力を鍛える絶好のチャンスを失ってしまいます」と橋場さん。「どんどん増える作品やおもちゃは、『全部は置く場所がないから、箱に入るだけにしようね』と伝えて、増えすぎたら本人に残したい物を選ばせましょう。そして、『ステキなモノが残ったね。きれいに箱に入ったね』と喜びを共感しましょう。あとで本人が『あれは捨てなければよかった』と後悔することもありますが、そうした失敗から学ぶことも多いのです」と橋場さん。でも、子どもはいらないと言うけれど、大人は捨ててほしくないモノ、ありますよね。祖父母からもらったお祝いだったり、高額な物だったり。それはどうすればいいのでしょうか。「子どもが『いらない』と判断したけれど、親が残したい場合、それは子どものスペースからはずし、「親が所有するもの」として、親のスペースに移動してください」。ポイント2.モノの置き場を決めて、ラベリングする家が片づかない原因のひとつは、モノの定位置が決まっていないから。橋場さんは、「子どもと一緒に動線を考えながら、何をどこに置くかを考えるといいですね。『よく使うから、手が届きやすいところがいいかな』など、子どもの想像力を鍛えることにもつながります。モノの定位置が決まったら、それを家族みんながわかるように、ラベリングすることが大事です。おもちゃなどは、写真に撮って、おもちゃ箱に貼れば小さな子でもわかります。ラベルプリンターを使って文字でラベリングしてもいいですし、もちろんラベルシールにママがイラストを手書きしても大丈夫。マスキングテープの色分けで、兄妹のスペースをわかりやすくしても、いいですね」。ポイント3.できたことを褒めながら、少しずつ習慣化橋場さんは、「子どもの片づけの最終ゴールは、自分でできるように自立させること。でも、いきなり100点を求めないで、ひとつのステップができたら、『できたね』と認めてあげてください。できるようになるまでの時間は、子どもによって差がありますが、ほかの子と比較しないで、その子の成長に合わせて、ときには相談してルールを見直しながら、根気強く寄り添ってください。お片づけが、親子が衝突する原因になっているご家庭が多いですが、本当は親子のコミュニケーションの手段のひとつであり、子どもの成長に気づく機会にもなります」。毎日の積み重ねが、生きる力にもつながるそうです。「たとえば掃除、洗濯、ゴミ出しなどは、生きていくうえで必要なことですが、終わりがありません。宿題も、毎日しないといけませんね。片づけは、こうしたルーティーン・ワークをこなしていく習慣力につながります」。私も、毎日のように7歳の息子に向かって、「片づけなさい!」を繰り返していますが、子どもに合わせた片づけルールが必要なのですね。橋場さんの親・子片づけ講座を受けたママたちからは、「子どものいいところを見られるようになった」、「夫にも効果があって、ラベルを見て片づけてくれるようになった」といった感想が多いそうです。片づけがうまくいくと、優しいママ、穏やかな妻になれそうですね。わが家はまずはラベリングから始めてみようと思います。取材協力:親・子の片づけ教育研究所()親・子の片づけマスターインストラクター橋場陽子さん( )<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年12月29日ADHDの息子は片づけが苦手…と、思いこんでいた!Upload By かなしろにゃんこ。ADHDの息子・リュウ太の部屋はとにかく汚い!部屋の掃除は月に一回すればいいほうで、息子の部屋から細かいゴミが廊下や階段に飛んできて散らかるほどです。掃除が苦手なのだとばかり思って、「誰かと一緒に暮らしているうちは、同居人に気をつかって片づけなさい」と注意していたのですが、息子はいつも良い返事をしません。どうしてそんなに片づけを拒むのか聞いてみると…「散らかってるほうが落ち着く」「思い出のあるものは捨てたくない」という驚きの答えが!なんと出掛けたときに買い物をしたときのレシートも思い出の品だと言うんです。私がゴミだと思っていたものは、彼の中ではゴミではありませんでした。だから片付かないのか!!物を大切することは良いことですが、どんなものにも愛着を持ってしまう気持ちには驚きでした。「片づけない」というのも、息子なりの解決方法…?Upload By かなしろにゃんこ。それから、目の前にものが見えていないと生活ができないということも分かりました。棚のなかに物が隠れると上手に探せなくなってしまいます。上の物をどかして下に探し物があるかどうか確認する動作や、記憶をたどって物をどこにしまったか思い出すことが苦手だからです。そのため物をどこかにしまうよりも、部屋中の置けるスペースを使って広げておくほうが生活しやすいようなのです。そういえば以前、ADHDがある人の生活を紹介したドキュメンタリー番組で、洋服などをタンスにしまわずに床に並べているところを見たことがあります。なんだか息子に似ているな~と思いました。これも息子なりの、自分のADHDの特性に対処する方法なのかなと思います。ただそれを理解して受け入れるのには、もう少し時間がかかるかもしれないと思う母なのでした(笑)。
2016年10月22日アレやコレやと買い込んでいるつもりはなくても、なぜか増えていく「物」。その一方で、捨てるのはなかなか難しく、気づいたときには家が物であふれていた…なんてケースも珍しくはありません。過ごしやすくなったいまの季節は、実は断捨離におすすめ。窓を開け放して気持ちよく片づけることができます。そこで今回は、「捨てる」&「片づける」のコツを紹介します。■物を「仕分ける」コツ部屋を片付けるときには、「要」「不要」の仕分けが重要なポイントとなります。しかし、「使うかもしれない…」という気持ちから、その判断は鈍りがち。そこで1つ、ルールを決めてしまいましょう。それは、「重複している物は、数を減らす」というルールです。たとえば、家の中にある「ハサミ」をすべて集めてみると、複数出てくる家庭がほとんどではないでしょうか。その中には、存在を忘れていたハサミもあるはず。このように重複している物は、本当に必要な数だけを厳選して残し、あとは捨てて数を減らしましょう。「いつか使うかも…」「たくさんあると便利だから」という気持ちから離れて、ルールに従って捨てていくことが大切です。■「中身が何かわからない」ものは、開けずに捨てる押し入れを整理していると箱が出てきて、それを開けて中身を確かめているうちに、時間がどんどん過ぎていく…という経験はありませんか? 中身を思い出せないということは、その箱はかなり長い間放置されていたということです。それだけ放置していて平気だったのなら、その中身はほぼ間違いなく「いらないもの」です。一度中を見てしまえば「執着する気持ち」が湧いてしまいますので、いっそのこと中身を見ずに捨ててしまった方が、片付けの効率は上がります。私自身、何度かこの方法で中身のわからない箱・ケース・袋をそのまま捨ててきましたが、あとから「捨てなきゃ良かった!」と思ったことは、今のところ一度もありません。■服は「好き嫌い」より「似合うかどうか」を重視特に女性の場合、クローゼットの断捨離がもっとも難しいかもしれません。そこにあるのは、自分が「いいな」と感じて買った服ばかり。簡単には捨てられませんね。しかし、中には買ったものの、あまり着ていない服もあるはず。思い切って捨てるためにも、「好き嫌い」ではなく「似合うかどうか」で判断しながら仕分けていきましょう。いくらデザインが気に入っていても、自分に似合わない服はきっとこの先も着ません。姿見を近くに置き、クローゼットの服を片っ端から自分に当てて、チェックします。「服のデザイン・色が云々…」ではなく、純粋に自分に合っているかどうかを確認しましょう。■「データ保存」を上手に活用!説明書やプリントなどの紙類は、「いつか必要になるかも」と溜め込んでしまいがち。しかし、「いつか必要になる」のは書類やプリントそのものではなく、その内容です。写真に撮ったり、スキャンしたりして「データ」として内容を保存しておけば、本体を捨てても困ることはありません。これを上手に活用すると、紙類の量をグッと減らすことができます。「今日は、クローゼットの私のスペースだけ」など、少しずつ「捨てる」&「片づけ」を進めても構いませんが、本来は、動かせるものをすべて一旦別の場所に移し、家全体、または部屋単位で一気に済ませてしまうのがベスト。週末や連休に時間を確保して、家族総出で取り組んでみてはいかがでしょうか?
2016年10月02日ライフオーガナイザーとして、心地のいい空間作りを提案する、宇高有香さん。<前編>に続き、ママも子どもたちも笑顔でいるために考えた、収納のアイデアと厳選アイテムをご紹介します。宇高有香(うだかゆか)さん 娘さん:有咲(ありさ)ちゃん(5歳)、息子さん:通吾(とおご)くん(7歳)2013年にライフオーガナイザー1級を取得し、その後はフリーランスで活動中。お家からパワーをもらえるような空間作りを目指す「ウチカラ」主宰。著書に 『子どもと暮らす ラクに片づく部屋づくり』 (辰巳出版)。ブログ 「丘の上の家」 も人気。HP: ■将来的な使い方を考えた、もの選び宇高さんの家には、無駄なものが一切ないような気がします。それは、今必要なものでも、将来的な使い方を考えて選んでいるから。例えば、娘さんの絵本入れは、市販の収納ボックスに板とキャスターを付けたもの。「小さな子どもにとって、本は重いから、立てていても倒れてしまうことが多いですよね。でも、このボックスなら子どもでも片づけやすいです。うちにはスペースがあまりないので、これにはこれ、と専用のものは設けずに、成長に合わせて用途を変えられるものを選んでいます。これはハンガーラックの下にもちょうど入るサイズなので、大きくなって使わなくなったら、リュックなどを入れようと思っています」また、お絵描き用のデスクにもぴったりの、シェーカーキッズチェアは、息子さんがワークショップで作ったのだそう。「テープの色も自分で選んで、編んで作りました。自分で頑張って作ると、子どもも大切に使いますよね。大人が座ってもしっかりしているので、子どもの高さに合わなくなったら、かばんの一時置きとして長く使っていきたいなと思っています」■子どもに任せて、口出しはしない宇高さんのお子さんたちが自分でできることは、まだまだあります。有咲ちゃんはなんと2歳になる前から、保育園から帰宅してすぐに、リュックから汚れものを出してランドリーバッグに入れ、かごから翌日に必要なものを出して準備をしているのだとか。「一番簡単な“投げ込むだけ”の方法で、“子どもが自分でできる=ママが楽になる” 仕組みを考えました。玄関から入ってすぐの場所に、見た目がおしゃれな収納用品を置いて使っているので、生活感も感じなくてすみます。息子もハンカチやティッシュ、靴下をここから準備して出かけています」自分でできたことには、口を出さないのが、宇高さんのやさしさ。そのために、自由に使っていいスペースを決めることも。子ども部屋の前の壁には、マスキングテープで額縁のように枠を作り、子どもたちそれぞれが思うように飾っていいスペースにしています。「お絵描きした絵をすぐに捨てるのは嫌だけど、全部残していてはたまる一方。何をどんな風に飾るかは、子ども任せ。テープがはみ出ていても、貼り方がぐちゃぐちゃでも一切口出ししません。こういうスペースを作ると、ほかのところには貼らないし、本人たちの気持ちも優先できます。シールだと跡になってしまってストレスになりますが、マスキングテープならきれいにはがせるし、簡単にちぎって貼れて、見た目もかわいいんです」 ■お手伝いする子どもの肌にも優しい「ヤシノミ洗剤」料理は手作りにこだわる宇高さんが、3日に1回は作っているというのが、グラノーラ。大人の朝ごはんと、子どもたちのおやつとして、欠かせないものだそう。「とても簡単に作れるので、最近では、計測以外は娘に任せて作ってもらっています。今日作ったのは、オーツ麦、アーモンド、レーズンのシンプルなもの。毎朝のパンも作りますが、母の影響かもしれません。日々忙しいので、いつも手作りというわけにはいきませんが、将来子どもたちが“母の定番の味”と思ってくれたらいいなと思っています」お手伝いを積極的にしてくれるという、宇高家の子どもたち。だから、洗剤にもこだわりたかったという宇高さん。選んだのは「ヤシノミ洗剤」でした。「最近料理を始めるようになった主人は、洗浄力の強い洗剤が好きなんですが、洗う機会が断然多い私の肌が荒れてしまうのが悩みでした。だからきちんと落ちて、肌にもやさしい『ヤシノミ洗剤』は我が家にぴったり。子どもも肌が弱いので、これなら安心して使えます。無着色で、デザインがかわいいところもお気に入りです」■親が子に与える影響を考えて「親が片づけとどう関わるかによって、子どもも片づけについての意識が変わる」という宇高さん。親がさっと片づけてしまえば早いし楽ですが、子どもに任せる勇気が大切なのだといいます。「働いていて片づけができていないままだと、何かを子どもにさせるのは時間がかかるから、昔の私なら自分で全部やっていたと思うんですよね。それで結果的に自分だけが家事をして、イライラしていたと思います。だから時間がかかったとしても、子どもが自分でできるような環境にしておいてよかったと思います。その子の性格にもよりますが、小さな子どもでも片づけはできるものですよ」取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2016年09月28日「やさしいママのひみつ」第2回目は、ライフオーガナイザーの宇高有香さん。5歳の女の子と、7歳の男の子、2人のママです。宇高有香さん娘さん:有咲(ありさ)ちゃん(5歳)、息子さん:通吾(とおご)くん(7歳)2013年にライフオーガナイザー1級を取得し、その後はフリーランスで活動中。お家からパワーをもらえるような空間作りを目指す「ウチカラ」主宰。著書に 『子どもと暮らす ラクに片づく部屋づくり』 (辰巳出版)。ブログ 「丘の上の家」 も人気。HP: 宇高さんが考える、いつも笑顔のママでいるための方法、愛を込めて選んだわが子のための厳選アイテムとは? <前編>では、宇高さんの「やさしさのヒミツ」に迫ります。■「片づけ」を通した、いい親子関係すっきりと片づいたお部屋。まだ散らかし盛りの年頃のお子さんが、2人いるお宅にはとても思えないほど、宇高さんのご自宅は気持ちのよい空気が流れています。「小さな頃からインテリアや建築に興味がありましたが、実は片づけが大の苦手でした。この家を建てる際、その苦手な片づけを克服しようとして、ライフオーガナイザーによるコンサルティングを受けたことが、この仕事に就くきっかけになったんです」個人宅の片づけのサポートや、片づけについての講座を開催するライフオーガナイザーとして、忙しく過ごす宇高さん。ライフオーガナイザーの考え方は、「人の意見を尊重する」というのが前提。自分の性格や片づけのタイプを見直し、そこで生活する家族のことを考えた上で、どういう暮らしが自分たちらしいのか考えていくのだそう。その集大成とも言える宇高さんのご自宅には、選び抜かれたこだわりのアイテムがいっぱいです。■子どもも、自分のことは自分で宇高さん宅の子ども部屋には、同じハンガーがきれいに並んだ、ハンガーラックがあります。左側には有咲(ありさ)ちゃんの服、右側には通吾(とおご)くんの服、とTシャツなどのトップスもすべてかかっています。「洗濯をして乾いたら、ハンガーのままラックにかけるんです。このハンガーは、襟を大きく開かなくても干すことができて滑りがいいので、子どもも自分で取りやすいんです。すべての服が見えるので、子どもたちは自分で着たい服を選びます。私は服について何も言わないし、手伝わないですね」見えていると存在を忘れることもなく、すべての服を稼働することができるといいます。通吾くんは7歳にして、Tシャツを色別に分け、毎日違うコーディネート楽しんでいるのだそう。「すべての服が一目瞭然なので、『あの服どこ?』と聞かれなくなって、忙しい朝も、気持ちに余裕ができました。子ども部屋は2人でずっと使っていくので、基本的に“ものは少なく”を心がけていて、服はここにかかる分だけ。おばあちゃんが服を買ってくれるので、私はできるだけ買わないように。いただきものも捨てられなくなるので、もらった時点で厳選するようにしています」そんな子どもたちのお気に入りの服を洗う洗剤には、特に洗浄力にこだわりたいと話す宇高さん。「家族みんな同じ洗剤を使いますし、保育園に通う娘は特に、砂遊びをするので汚れものが多いんです。洗剤もこだわって使っているつもりでしたが、柔軟剤はパッケージの見た目で選んだりしていて、使い心地で、これというものには出合えていなかったのかもしれません。今回ヤシノミ洗濯洗剤を使ってみて、安心な処方がされているのに、汚れ落ちも十分感じられるし、洗い上がりがさっぱりする感じがして、すごく気持ちがよかったです」 ■心の余裕を作るための収納宇高さんの平日は、朝8時に子どもたちを見送り、夕方6時までは仕事。洗濯などの家事は、夜にまとめてしているそう。片づけと食事の準備は、子どもたちの仕事。「なんでも自分でできるように」が宇高さん流です。「忙しいときに、いちいち呼ばれるとイライラしてしまいます。できるだけ子どもが自分でできるようにすると、私の心に余裕ができるんです。私も笑顔でいたいから、子どもが自分でできるような収納の仕組みを作って、自分も楽にしているんです。それに子どもができることが増えると、みんなが楽しく過ごせると思います」家事を一人で抱え込まず、みんなで分担することで、心の余裕をつくることが、宇高さんが笑顔でいられる秘訣。「仕事でも、依頼してくださる方の8割以上がワーキングマザー。忙しいから片づかなくて、イライラしてしまうという方が多いんです。収納の仕組みが整うと、気持ちが良いというのもありますが、時短にもなり、子どもが自分でできるようにもなる。インテリア好きの方の多くがこだわりたいから、ママ目線で考えてしまって、子どもの意見をないがしろにしがち。すべてを尊重するのは難しいから、自分のなかで優先順位をつけるといいですね。デザイン重視のときもあれば、使い勝手が重視のことも、子どもの意見が最優先のときもある。全部が大人、全部が子どもではなく、妥協点がわかった上で選ぶと、納得のいくものを選べて失敗もなくなりますよ」<後編>では、宇高さんが、子どもたちと家族のために、ひとつひとつ納得して選んだアイテムと、収納ルールをさらにご紹介します。 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2016年09月27日【ママからのご相談】今春、小学校に入学した娘がいます。部屋が散らかりがちなので片づけをしなくちゃと思うのですが、うまくできません。収納本を参考にしているのですが、同じようにできず、だんだん面倒になってしまいます。もともとズボラな性格なのですが、 誰でもできるコツはありませんか?●A. 片づけが面倒なら、1か所ずつ区切って片づけをするのがオススメ。こんにちは。整理収納アドバイザーの澤田真美子です。株式会社フェリシモが、20代〜50代女性の“整理と収納”に対する意識を把握するために実施した「整理と収納に関する意識調査」において、自宅の片づけがしたいと思ったことがあるかどうかの質問に8割以上の人が「よくある」「ある」と回答しました。また、子どもを持つ女性の、片づけができない3大原因は「時間がない」「面倒」「子どもが散らかしてしまう」という結果がでました。このことから、多くの女性は部屋を片づけたいと思っていても、さまざまな理由で片づけが進まない ということが分かります。●一気に全部やろうとしない片づけたいと思っても、途中で面倒になってしまったり、なかなか思うように進まなかったりすることがあるかと思います。そんなときは無理して一気に部屋中の片付けをしなくても大丈夫。部屋を細かく区切って1か所ずつ片づけていくのがオススメです。今日は押入れの右上の枕棚の部分だけやろうとか、今日はテレビ台の上だけやろう、今日は引き出しの1番上だけ片づけてみよう、というように狭いスペースだけお片づけをしていくようにします。1か所でもきれいになればモチベーションもあがります。しかし、無理は禁物です。まだまだお片づけができると思っても、片づける範囲を一気に増やしてしまうのはちょっと危険です。途中で嫌になってしまう可能性 があります。ペースがつかめるまでは、1か所ずつお片づけをし、慣れてきたら「今日は2か所やってみよう」と少しずつ片づける範囲を広げていくのがオススメです。無理をして何か所も片づけてしまうと、途中で嫌になってしまうことがあります。そうならないためにも、1か所ずつ区切ってお片づけをするようにしましょう。1か所ずつ区切ってお片づけをするようにすれば、短時間で済むことができますので、忙しいママには特にオススメの方法です。お試しください。【参考リンク】・女性の『整理と収納に関する意識調査』 | 株式会社フェリシモ()●ライター/澤田真美子(整理収納アドバイザー)
2016年06月11日子どもに苦手なものがあった場合、なんとかできるようにさせたいと思ってしまうのが親心というもの。子どものためだと思いながらも、できないとついしかってしまうこともあるでしょう。どうせやるなら、楽しく取りくめて、子どもの可能性を大きく広げられる方法を試してみませんか? おもちゃの片づけを例に紹介します。■片づけられないのなら手伝ってもいい苦手なことを、無理に克服させる必要はありません。「いまのうちに直さなくては」よりも「まだ小さいからできない」と考えてみてください。小さいころは苦手だったことが、大きくなったら楽にできるようになるケースもあるようです。また、子どもが簡単に片づけられるように工夫してあげるのもひとつの方法です。おもちゃを放りこむだけでOKの大きな箱を用意する、なにをどこにしまえばいいのかわかるように箱におもちゃの写真をはるなど、片づけやすい環境をつくってあげましょう。一生懸命がんばってもできない場合は、何度も「片づけなさい!」としかってお互いにイヤな時間をすごすより、親が手伝って短時間ですませる方がいいでしょう。苦手なことに対してマイナスの印象をすりこまないことが大切です。■楽しい努力なら、効率よく脳をきたえられる子どもの弱点を克服させるよりも、得意なことや好きなことに取りくませることをおすすめします。子どもの脳細胞や神経回路を増やして育てるためには、好きなことにとことん集中することがポイントだと言われています。車が好きなら一緒に乗り物図鑑をながめたり、外へ車を見に行ったりする。好きなアニメがあれば、映画やイベントに出かけてみて。大好きな親が一緒に楽しんでくれれば、さらに夢中になるでしょう。覚えた知識が将来役に立たなくてもいいのです。実際に体験することが、脳をきたえるトレーニングになるのです。好きなことに取りくむことで集中力を養い、わからないことはみずから調べるようになるでしょう。わからないことがわかるようになった喜びを味わうと、大きくなって勉強の壁にぶちあたっても、あきらめずに努力できるようになります。■将来役立つ力を育ててあげよう脳の機能がアップすれば、苦手なものへの対処法も自分で工夫できます。片づけが苦手なのは性格がだらしないのではなく、方法がわからないだけ。小学校高学年ぐらいになってから上手な片づけ方をレクチャーした本を読むと、あっという間に片づけ上手になることもあります。子どもの「好き」を応援することで、「親は私のことをよく理解してくれている」と感じてくれることでしょう。子どもが小さい間にこそ、はぐくんでおきたい関係性です。子どもが思春期に入り、接し方に悩むようになったとき、親のいうことに耳をかたむけてくれるかどうかは信頼感がカギです。おおらかな気持ちで子どもを育てることができたらいいですね。あとりゆうか(フォークラス)
2016年05月29日ゴールデンウィークや年末年始など、久しぶりに実家に足を踏みいれたとき「モノが増えている」と感じたことはありませんか。玄関に置かれた古新聞や床に伸びた延長コードを見て、転倒のリスクが頭をよぎることもあるでしょう。東京消防庁によると、緊急搬送される高齢者は、年間で約6万人。そのうちの8割が「転倒」によるもので、うち半数が住宅内で起こっているのだとか。親にはいつまでも健康でいてもらいたいと願うのなら、リスクを最小限におさえたいところ。『50代からの 自宅の片づけ実家の 片づけ』(扶桑社)を参考に、片づけをはじめるにあたっての親への切りだし方や注意点を紹介します。■片づけを切りだすときは、雑談から片づけをはじめるにあたっての第一関門とも言えるのが、親の賛同を得ること。介護や引っこしなどの急を要する事情がない限り、いきなり「片づけよう」と伝えるのは避けた方がいいでしょう。親には親の生活があり、事情もあります。久しぶりに帰ってきた娘に「散らかってるから、片づけよう」と急かされては、あまりいい気はしないものです。まずは、雑談をすることをおすすめします。自分の家の片づけの話や「この間、テレビで見たんだけど…」と、さりげなく話を片づけの方向に持っていきましょう。「じつはうちもね…」と親が困っていることなどを聞きだせるかもしれません。■玄関をキレイにして、親に達成感を味わってもらう親からの理解も得られて片づけをスタートさせたものの、どこから手をつけたらいいかわからない…というケースも少なくないようです。本著によると、片づけやすい場所の代表として玄関が挙げられています。貴重品や親の思いいれのあるモノも少ないため、もめるリスクが減らせるのが理由だとか。また、比較的短時間で片づけられるため、親に達成感を味わってもらえるという利点もあるようです。ほかにも、庭やベランダ、自分が子ども時代に使っていた部屋なども、比較的片づけやすいスポットです。■上から目線は禁物! 親へのNGフレーズ実家を暮らしやすくするには、モノを減らすことが肝心です。しかし、「これ、捨てていい?」となんでもかんでも処分するのは、親のストレスの元となってしまいます。また、じつの親だと気がねがいらない分、言葉づかいもきつくなってしまいがちです。特に「捨てる」というフレーズは拒否感をかきたてるので要注意。 例えば、「モノを捨てよう」を「片づけて暮らしやすい家にしよう」と言い換えるだけで、受け取る側の印象はだいぶ異なります。出典:『50代からの 自宅の片づけ実家の 片づけ』(扶桑社)床に置かれたモノについても、「危ないじゃない!」と頭ごなしに否定するのは控えた方がいいでしょう。「つまずいてケガをしないよう、整理しようか」と親の気持ちに寄りそった言いかたに変えるだけで、片づけに協力的になるケースもあるようです。処分以外の方法として、親と相談しながら、残したいモノを探すのもいいそうです。まずは、帰省時に親とゆっくり話をして、信頼関係をつくりながら進めていくことが、片づけをうまくいかせるコツといえそうです。(参考)・『50代からの 自宅の片づけ実家の 片づけ』(扶桑社)「家事のプロ×介護のプロが徹底指南! もめない片づけミニ講座」日時:2016年4月24日(日)13時30分開演(13時受付開始)場所:須原屋本店4Fイベントスペース埼玉県さいたま市浦和区仲町2-3-20(浦和駅より徒歩約7分)TEL 048-822-5321入場料:無料(先着順・50名様)申込方法:須原屋本店に電話、もしくは下記イベントページでお申しこみください イベントページ ・ 東京消防庁
2016年04月22日もう何年も続いている片づけブーム。書店に行くと、収納テクニックや収納アイディア、物の捨て方や減らし方についての本が、驚くほどたくさん並んでいます。 身の回りに物が溢れ、物との付き合い方まで考えなくてはならない、物質的に豊かな時代に生きている私たち。そんななかで多くの人が求めているのが、「スッキリした暮らし」のはずです。暮らしは生きているから、物は出ていて当たり前「スッキリした部屋」と聞いて、何を思い浮かべますか? おそらく雑誌に出てくるインテリア写真やハウスメーカーのモデルルームのような、「物があまり出ていない、きちんとした空間」をイメージする人がほとんどだと思います。でも、ちょっと考えてみてください。インテリア写真の「物が出ていない」というのは、見せるために整えられた、静止した状態です。いっぽうで実際の暮らしは、物を使うことで成り立っていて、常に動いています。「物が出ている」というのは、一見散らかっているように見えますが、じつは当たり前のこと。逆に完璧に片づいた状態が続くことは、人が生活していないのと同じです。 子どもがおもちゃを散らかして遊んでいるときがNGで、箱にきちんと片づけられているときがOK、ということではないはずです。おもちゃが出ているのは、子どもが元気に遊んでいるから。大切なのは、いつもすっきり片づいたモデルルームのような家で生活することではなく、物とともに心地よく暮らすことなのです。物がよどみなく循環することが、スッキリ!の正体これは物の流れから暮らしを見た『暮らしの環』という図です。物は私たちの日々の営みのなかで、「使う」と「戻す」作業によってグルグルと回り、それと同時に「買う」ことで外から入ってきて、「捨てる」ことで外に出ていくことを続けています。このように物は常に循環し、暮らしは生きて動いています。スッキリと聞くと、この図にある「しまう場」だけをイメージしがちです。けれども、物が「しまう場」から取り出されて「使う場」でしっかり使われ、また「しまう場」に戻されていく。この物の流れがよどみなくグルグルと回っていることに、私たちは「スッキリしていて気持ちがいいな」と感じるのではないでしょうか。私はインテリア誌の編集をしていたことがあるのですが、誌面を美しく見せるために「しまう場」に物を整えて撮影していました。また、物がいかに効率よくキレイに収納されているか、そのテクニックを追い求めてばかりいました。実際の暮らしの場とはちょっと違う誌面となってしまうことに、違和感を抱きながら……。『暮らしの環』を回すためには、「元に戻す」作業が必要取り出して使ったものを元の場所に戻せば、『暮らしの環』はグルグル回り続け、心地よく暮らすことができます。 けれども私たちは、「元に戻す」という作業がどうも苦手なんですね。だから「使う場」に物が溜まってしまい、『暮らしの環』の循環が滞ってしまうのです。苦手な「元に戻す」作業をなるべくラクにしてあげるには、3つの原則があります。原則1:元に戻すために『定位置』を作ってあげること。取り出しやすく、元に戻しやすい場所に定位置を決めましょう。原則2:自分が回せる『定量』を使うこと。今、実際に使っている物の量をちょうどいい量と考え、「いつか使うだろう」という物は置いておかないようにします。原則3:『捨てる』こと。人間が物を食べてエネルギーを取り入れ、しっかり使い切って排出し、生命を維持するのと同じように、暮らしを回すためには、新しく物が入ってくるぶん、物を外に出さなくてはなりません。『捨てる』は暮らしを回していくためのエンジンと考え、「使えるけれど使わない物」を意識して追い出すことが必要です。 物がいかに整っているかに捕われないで、いかに滞りなく物が流れているかを考えてみれば、スッキリした暮らしは実現します。物に振り回されず、自分の手で暮らしを回しているんだ!という感覚をもつことで、私たちは心から豊かな暮らしができるのではないでしょうか。
2016年01月07日いろいろな理由で後回しにしがちな、部屋の片づけ。特に忙しい女子に多いのが「時間がなくて……」というタイプ。そんな「時間のない人」に合った片づけテクをご紹介します!おそらく、散らかったままの部屋でも本当は全然大丈夫なあなた。「あなたに決定的に欠けているのは、ズバリ“生活感”。口では“忙しいから…”と言いますが、キチンと暮らす、あるいは落ち着いて過ごすことが苦手ゆえ、ゆっくり過ごしたり、部屋を心地よくすることを無意識に避けています。もっと居心地の良さを追求しましょう。それを繰り返せば、収納がクセになるはずです」(占術研究家、心理テストクリエーターの章月綾乃さん)とはいえ、急に本格的にやれと言われても、正直無理。まずは “ざっくりボックス”を置き“床にモノを置かない”レベルのことから始めましょう。その次は家の様々な場所に同じような箱を置く。そうなったら掃除すること自体もラク&好きになるはずです。■片づけ力アップには…この本を読むべし!キッチリやらなきゃと思うほど、片づけはイヤになるもの。短時間で、とりあえず部屋がスッキリ見える方法=“ざっくりボックス片づけ”に特化したのが、『ざっくりBOX 最速スッキリ片づけ術』。片づけといえば、捨てるか捨てないか、どこに収納するかなど、判断の連続。そこで躓く人も多いが、この本で古堅さんが提唱する方法は、とにかく箱に入れるだけ!「一度やって、空間にモノがない気持ちよさを味わうと、ズボラさんでもなかなかクセになる」とか。本の中では、活用しやすい箱の選び方や、置き場所についても指南。また『精神科医が考えた忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術』は、忙しくてモノが多い人たちのことを<多忙・多物族>と呼び、「忙しいしモノが多いのを認めて、その上でいかにラクして片づけるか」を教えてくれる本。こちらでは“ざっくりボックス”と同じような存在として、持ち手付きのカゴをおすすめしている。いずれも床にモノを置かないことが、すべてのスタートです!このほかにも、anan本誌では「片づけられない人」の様々なタイプを紹介。心理テストから自分の“クセ”を知って、タイプ別の片づけテクをチェックしてみて。◇とにかく“モノを出しっぱなしにしない”というクセをつけることが第一歩。次のステップは、“ざっくりボックス”に入れっぱなしにするのでなくて、定期的に整理すること。◇『ざっくりBOX 最速スッキリ片づけ術』古堅純子 著¥1,204SDP◇『精神科医が考えた忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術』奥田弘美 著¥1,300光文社◇しょうづき・あやの占術研究家、心理テストクリエーター。テレビや雑誌、webを中心に活躍。Yahoo!占い「ウィークリー心理テスト」を担当。『Sho-Comi』『増刊Flowers』にて占いを連載。※『anan』2015年12月9日号より。写真・中島慶子イラスト・前田はんきち
2015年12月06日片づけられない、整理整頓ができないという人は、まずはその“クセ”を知るべし。自分のタイプを知れば、それに合った片づけテクも見つかるはずです。今回はその中の「買ってしまう人」の性質&対策をご紹介します!いろいろな物を買ってしまい、つい物が増えてしまうあなた。「あなたは許容範囲が広く、質感の違う要素でも受け入れることができる、素晴らしい人です。でもそれをインテリアでやってしまうと、ただのカオスしか生まれません。テイストやスタイル、トーンを揃えるというのは、“自分らしさを選ぶ”という作業。“素敵だけど、私には合わないかも?”と、ひとつひとつ真剣に見極めることで、あなた自身の魅力的な個性が確立されるのです」(占術研究家、心理テストクリエーターの章月綾乃さん)インテリアを整えるのは、自分を知ることと同義。まずは自分が好きなテイストを知り、存在感のある家具はもちろん、小さな雑貨まで、そのトーンに揃えられれば、モノが溢れていてもスッキリ見せることは可能です。インテリアショップの飾り棚なども参考に!■片づけ力アップには…この本を読むべし!モノが多いということは、必然的に“外に出しておく”アイテムが出てきます。ならば思い切って、“素敵に見せる”方向性を探ろう。そんなときにぜひ読んでほしいのが、『華やかディスプレイ収納術』。著者は、アパレルの店舗内装担当だった、ディスプレイのプロ。見せてもOKの収納グッズの選び方から、キッチン、リビング、寝室など、エリア別に見せる収納術を具体的に紹介してくれる。また、ディスプレイ収納の悩みの種、掃除の仕方やグッズの情報も充実。一方、白と黒、モノトーンのカラーリングに揃えることで、部屋をスッキリ見せるという方法論を追求したのが、『シンプルモダンなモノトーン収納&インテリア』という本。手軽に買えるリーズナブルなアイテムを使い、“収納容器のデザインは揃える”“モノを判別しやすいようにラベルを付ける”など、基本の技を具体的に見せてくれる。“このショップのこれが便利!”と言い切ってくれるので、具体的なモノ探しにもとても役立つ一冊。このほかにも、anan本誌では「片づけられない人」の様々なタイプを紹介。心理テストから自分の“クセ”を知って、タイプ別の片づけテクをチェックしてみて。◇たくさんのボックスでも、同じサイズ&同じデザインに揃えれば、このスッキリ感。リーズナブルなものが増えているので、思い切って一気に買い替えてみるのも一つの手かも。◇『華やかディスプレイ収納術』寺戸 華 著¥1,200宝島社◇『シンプルモダンなモノトーン収納&インテリア』TUULI 著¥1,300宝島社◇しょうづき・あやの占術研究家、心理テストクリエーター。テレビや雑誌、webを中心に活躍。Yahoo!占い「ウィークリー心理テスト」を担当。『Sho-Comi』『増刊Flowers』にて占いを連載。※『anan』2015年12月9日号より。写真・中島慶子イラスト・前田はんきち
2015年12月05日片づけられない、整理整頓できないのは、あなたがだらしのない性格だからでも、怠け者だからでもありません。答えはひとつ。心の中に片づけられない“クセ”があるから。そのクセのタイプベルに、対策をご紹介。今回は「捨てられない人」タイプについて。とにかくモノがどんどん増える。その原因は、執着心だった。「心の奥底に、“あの頃はよかった”“あの日に戻りたい”。そんな気持ちがうごめいています。頭ではわかっていても心が納得していないので、手放すのが怖いのでしょう。でも思い出に縛られていては前に進めません。思い切って捨てて身軽になるべき。そうすれば新しい幸運もきっと訪れます」(占術研究家、心理テストクリエーターの章月綾乃さん)手放すのが辛いと思っても、思い切って処分する!捨てるという行為が辛ければ、フリマアプリや中古品を引き取ってくれる業者に売る、あるいは人に譲るのもOK。とにかく家からモノを減らすこと。持ち物が少なくても、生きていけますよ!■片づけ力アップには…この本を読むべし!今年注目された言葉に、“ミニマリスト”というものがあります。持ち物を最小限にまで減らして生きる、という生き方で、佐々木典士さんが書いた『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という本によって、注目度が高まりました。もともととにかく持ち物が多かった“汚部屋”住まいの佐々木さんが、モノを捨てまくりミニマリストになった経験と、そこから学んだことを綴った本。彼が編み出した<捨てる方法最終55リスト>を読むと、“モノを処分する”という思考が自然に身についてくる。また、ミニマムに暮らす人10人の部屋の写真とインタビューをまとめた『「何もない部屋」で暮らしたい』は、それぞれの“モノを捨てるきっかけ”や、実際ミニマリストになってどう感じているかなど、リアルな声を知ることができる。失恋、離婚、震災など、モノを捨てる引き金は人それぞれ。でもどの人にも共通するのは、「モノがないって幸せ」という価値観。捨てられない人が読めば、本当に人生が大転換するかも?このほかにも、anan本誌では「片づけられない人」の様々なタイプを紹介。自分の性格に合った片づけテクをチェックしてみて。◇『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』佐々木典士 著¥1,000ワニブックス◇『「何もない部屋」で暮らしたい』ミニマルライフ研究会 著¥1,100宝島社◇しょうづき・あやの占術研究家、心理テストクリエーター。テレビや雑誌、webを中心に活躍。Yahoo!占い「ウィークリー心理テスト」を担当。『Sho-Comi』『増刊Flowers』にて占いを連載。※『anan』2015年12月9日号より。写真・中島慶子イラスト・前田はんきち
2015年12月05日