ジャズやヒップホップをバックボーンとしながら、ジャンルに縛られない音楽を生み出している、シンガーソングライターの甲田まひるさん。その自由な発想は、メイクやファッションにも生かされ、同世代のアイコンとして支持を得ている。甲田まひる×そばかすメイク自分に似合うメイクやファッションは自信に満ち溢れ、素敵に見える。「SNSで見かける、外国の女の子の自然なそばかすが可愛くて、憧れ始めたのがきっかけ。大好きなY2Kファッションにも取り入れやすいと気づいて、そばかすを描くようになりました。音楽にしろ、メイクや服にしろ、シンプルすぎるのは面白くない。いつでも刺激を求めています」ルーツは、ジャズピアノの勉強のために行ったNYに。「元々ブラックミュージックが好きで、14歳の頃にハーレムに数か月滞在していた時期があったんですが、街を歩く女の子たちのメイクやファッションが可愛くて。みんな、自分に似合うものや見せ方がわかっている感じがしたし、自信に満ち溢れていて素敵だったんです。私は昔から、似合わなくても好きなものは好き!と取り入れてきたタイプだけど、今は、自分に似合うものを選べるようになりました。この撮影は、セルフスタイリング。まず服を決めて、パンツの青を生かすために、メイクのベースはヌーディにしつつ、そばかすをアクセントに。毎日、服とメイクをどうコーディネートするかを考えるのが楽しいんです」Makeup pointそばかすを描くのは、ライトブラウンの眉マスカラ。ブラシ先端につけすぎないように液を取り、ブラシの先を利用して頬に“テン”と一粒。すぐに指で押さえ、その周りにテンテンと広げて完成。ペンシルよりもマスカラの方が、自然な仕上がりに。アイシャドウは薄いブラウンを使い、キワはグラデで濃いめに重ねて。リップは茶色がかったピンクの上にグロスをのせて、ヌーディに。最近お気に入りのアイシャドウは、ポーチと同じToo Facedでチョコレートの香り。「マットな色みと、海外ブランドならではの発色の良さが好き」。そばかすメイクにも使う眉マスカラは、キスミー ヘビーローテーション カラーリングアイブロウRの05。「使い込んでいるリップは、ディオールの310。ベージュ系で、塗り心地が最高。インドのお香はアロマ代わりに。落ち着きます」Mahiru’s Beauty Rules1、帰宅したらまずメイクを落とす。「肌荒れを防ぐために、家に帰ったら真っ先にメイクを落とすので、メイクをしたまま寝たことはありません。オイルクレンジングをして、固形石鹸で洗顔をし、無印良品の敏感肌用の化粧水とクリームでケア。ママのアドバイスの通り、最低限でシンプルな方法を続けています」2、朝は温冷交互洗顔。「毎朝の洗顔は、あったかいお湯と、冷たい水で交互にやっています。雑誌やネットなどで、このやり方を何度も目にしていたことから始めたのがきっかけです。あったかいお湯は肌を緩めてくれるし気持ちがいい、冷水はシャキッとして目が覚めるので、朝にぴったり」3、メイクも含めトータルコーディネート。「私にとって、メイクとファッションはセットです。片方だけの日はありません。メイクからするのか、服から決めるのかはその日によるけど、毎日違うアイテムと色、ポイントを考えて、服の色で足したり、リップやアイシャドウの色で引いたりするのが楽しい!」こうだ・まひる2001年5月24日生まれ。シンガーソングライター、タレント、俳優として活躍。発売中のデジタルシングル「CHERRY PIE」は、ドラマ『今夜すきやきだよ』(テレビ東京系)のOPテーマ曲に。※『anan』2023年2月1日号より。写真・小笠原真紀取材、文・若山あや
2023年01月29日昨年シンガーソングライターとしてデビューした、甲田まひるさん。16歳でジャズピアニストとしてデビューした当時の取材では「自分で作詞・作曲して歌いたい。ラップもやりたい」と語ってくれたけど、まさに有言実行。映画に出演したり、タレントとしても活躍中だが、歌への興味はどのように生まれたのか。「最初はフェスに出たい、それもジャズではなくポップスで歌って踊りたいなと思ったのがきっかけなんです。歌う人のピアノ伴奏をしながら、そっちはどんな感じかなって興味が湧いて(笑)。音楽と同じくらいファッションも好きなので、ステージでそれを表現するにはピアノの前に座ってちゃダメだなとも思ったし。私が幅広く活動する原動力は、表現をする上で、私に何ができるかを知りたくなるから。歌を始めるまでは、やりたいことがまだできてないんだろうなって想いがずっとあって。その時期は全部、これはいつか歌をやるためのものだと信じてやっていました」長い制作期間を経て、昨年デビュー作『California』をリリース。今作「夢うらら」は、パスピエの成田ハネダを共同アレンジャーとして迎えて制作。自身の気だるくキュートなボーカルが、目まぐるしく妖艶に展開するトラックの上で魅了する一曲に仕上がった。「『夢うらら』はダンスのレッスンで手の動きが特徴的なヴォーギング(マドンナのMVで知られるダンスの一種)を教えていただいて。それを取り入れた曲を作りたいなと思ったのがきっかけ。成田さんはポップな曲に変拍子を取り入れたりするバランス感覚が私と近い気がして『みんながやってないことがやりたいです!』って(笑)、お願いしました。歌詞は新しいことを始める時の不安を吹き飛ばして、自分の背中も押せるようなテーマで書きました」〈目が覚めても好きなら/誰にも邪魔できない〉というフレーズはまさに「歌いたい!」という夢に突き進んできた彼女だから書けたもの。「好きなものって一度は嫌になってやめたりしても、結局はまた戻ってきちゃうじゃないですか。だから私も自分の決めた道を貫いていきたいなって、そこは割と強くメッセージに込めました」2nd Digital EP「夢うらら」。カップリングにはラテン風のアレンジが印象的な「ごめんなさい」、ジャズアレンジのピアノ独奏による「Yume ooh la la.pf」も収録。(ワーナーミュージック・ジャパン)こうだ・まひる2001年5月24日生まれ。’21年、1st EP『California』をリリースし、シンガーソングライターとしてデビュー。俳優、タレント、ファッションアイコンとしても活躍中。衣装は本人私物。※『anan』2022年9月28日号より。写真・土佐麻理子ヘア&メイク・青山理恵取材、文・上野三樹(by anan編集部)
2022年09月27日ファッショニスタの甲田まひるが、今年の夏にワーナーミュージック・ジャパンよりシンガーソングライターとしてデビューすることを発表した。5月24日に20歳の誕生日を迎えた甲田は、小学6年生の時に始めたInstagramをきっかけにファッションスナップサイトでブロガーデビュー。ファッションアイコンとして業界の注目を集め、ファッション誌の連載やモデルとして活躍し、SNS総フォロワー数は15万人にのぼっている。また、2019年には映画『台風家族』を皮切りに俳優としての活動もスタートさせ、今年8月には出演映画『サマーフィルムにのって』の公開も控えている。さらに、甲田はファッションアイコン・俳優としての顔とは別に気鋭のジャズピアニストとしての顔も持っている。5歳からピアノを始め、8歳でジャズピアノをスタートし、都内ライブハウスを中心に活動を行い、2018年にはジャズアルバム『PLANKTON』をリリースしている。今回の発表に合わせて、新たなビジュアルとティザー映像が公開された。甲田まひる ティザー映像関連リンク甲田まひる オフィシャルサイト:甲田まひる Instagram:甲田まひる Twitter:甲田まひる Facebook:
2021年05月25日これからの時代を牽引していく今の10代は、2000年以降に生まれたZ世代。早熟な才能と底知れぬ可能性。そんな次世代の注目株の一人、ジャズピアニストの甲田まひるさんにインタビュー!脚光を浴びるきっかけとなったエピソードとともにご紹介します。「好きなことをしている自分が、一番イキイキしてます」インスタをきっかけにファッショニスタとして脚光を浴び、現在はジャズピアニストとして活躍する甲田まひるさん。「最初は、コードのオシャレな響きや自由さに惹かれたんですけど、本格的に勉強するとコードを数字に置き換えたり、セッションでは、その場でストックしたものから引っ張り出さないといけなかったり、めっちゃ難しい!ゴールが見えないからこそ続けられていますね。2年前の初アルバム制作は、完全に苦でした。オリジナルの2曲は、約1年の制作期間中、作っては『これじゃない』とボツにする繰り返し。追い詰められてやっとレコーディング2日前にできたんです。やりたいことを実現するのって、眠れずおかしくなりそうなくらいツラい…。でも、やっただけ報われるんですよね。完成した作品には100%満足してます」制作中の新作ではボーカルにも挑戦!「これまでインストの曲ばかりやってきたので、自分の言葉が音にのる感覚が新鮮。私には常に“なりたい自分”が手ごわいライバルとして存在してるんです。その自分に辿り着けないのは悔しいから、やるしかない!新しいことを始める時に怖さはないです。できるかどうかなんて、やってみなきゃわからないじゃないですか。やらずに後悔したくはないし、ダサいと思ったことはやりたくない。どんな挑戦であっても、そこだけはブレません。やっぱり、好きなことをしてる自分が一番イキイキしてるから」【発掘秘話】小6からMappy名義でインスタをスタート。ファッションスナップサイトに掲載された初スナップが拡散され、一躍脚光を浴びる。ジャズピアニストとして17歳でメジャーデビュー。9歳からジャズを弾き始める。カフェでの演奏が関係者の目に留まりデビュー。「ジャズの魅力を同世代の子たちにも知ってほしい」演技にも挑戦!新たなフィールドへ。昨年公開された映画『台風家族』で女優初挑戦。「私は新しい刺激がないとダメ。お芝居は、自分と違う人になれるのが楽しいです」こうだ・まひる2001年5月24日生まれ東京都出身5歳でピアノを始める。2018年、ドラムスに石若駿、ベースにKing Gnuの新井和輝を迎えたアルバム『PLANKTON』を発表。翌年、第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞。※『anan』2020年8月5日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2020年08月06日70年代からプラスチックスを起点に、後に世界的なブームを巻き起こす東京ストリートカルチャー誕生の火付け役的存在の立花ハジメと、ストリートの流れをモードに消化して世界を相手にコレクションを展開する「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のデザイナー、高橋盾(ジョニオ)が、お互いのクリエーションを振り返りながら、東京、音楽、ファッションについて語った。立花ハジメ(以下H):ジョニオと初めて会ったのっていつだっけ?高橋盾(以下J):東京セックスピストルズの頃でしょう。H:それっていつだっけ?J: (青山のスパイラルであった)「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」のショーに出た時ですよね、1989年か90年。H:そうだ、みんなで出たんだ。(藤原)ヒロシとか甲田益也子、(高木)完ちゃんとかと一緒に。J:日本のコレクターの人が持っているワールズエンドやセディショナリーズを着て。ヴィヴィアン本人も来日して。僕はまだ、学生だったんで、ヴィヴィアンの本物は持ってなかったですけど。ヒロシ君に誘われて。H:ジョニオ、あの時まだ学生だったの?NIGOとかも一緒の頃?J:そうですよ。文化服装学院の2年か3年生。NIGOは1年下です。そのショーで(MILKの大川)ひとみさんが僕を見つけて、次の週にあなた面白いからって呼び出され、それからあっちこっち遊びに連れてもらって。H:僕も(藤原)ヒロシを紹介されたのはひとみちゃんなんだよね。彼女はとにかく、キレイでカッコイイ才能のある子は男の子でも女の子でも大好きで、いつも若い子を連れていて、ツバキハウスやいろんなところ連れていっては、いろんな人を紹介するんだよ。J:僕の頃はもうツバキハウスはなかったんですが、もう毎晩クラブを4軒位回る。その頃は芝浦のGOLDとかピカソ。H:新宿の花園神社のところ何だっけ?J:元第3倉庫の跡のミロスガレージ。H:そう、ロンドンナイトをやってたよね。J:そのロンドンナイトで大貫憲章さんのレコードとかを学生の僕が運んでて、ただでクラブとか入れてもらってて。その時に、ヒロシ君が「君、おしゃれだね」と声を掛けてきて。H:へぇー。そうなの(笑)。J:僕はジョニー・ロットンみたいな格好していて。こっちは勿論、ヒロシ君のこと雑誌とかで知ってるじゃないですか。そこから仲良くなって、ヴィヴィアンのショーに出てって感じです。ハジメさんとはそのショーで直接お会いしたのは初めてですね。中学の頃からパンクとか好きだったんで、プラスチックスのこともリアルタイムではなかったんですけれど、レコードは聞いていたので立花ハジメの存在は知っていましたよ。H:僕自身はクラブとかあまり遊びに行かなかったから、一緒に遊ぶという関係ではなかったんだけど。J:ちょうど、藤井フミヤさんとも仲良かったんで、ハジメさんの個展を見に行きましたね。H:プラスチックス(Plastics)を止めて10年ほど経って、92年に「BAMBI」を出したけれど、ジョニオに会ったのはそれを製作していた頃かな。90年代に入って個展をやることが多くなって。92年が初の個展となるタイポグラフィ展、93年がDEPT展、95年がアプリケーションツアー、97年にリトグラフ展をやって、その年に発表した「LOW POWERS」のバンドの衣装デザインをジョニオにお願いしたんだよね。J:あれって、もうそんな前ですか?H:そう、新しいバンドをやるとか、DJやるからって時はいつもジョニオにTシャツのデザインとか頼むんだよね。お世話になってます(笑)。ちょっと話を元に戻そう。そう、東京セックスピストルズだ!あれってメンバーは誰がいたんだっけ? NIGOもいた?J:ベースが(BOUNTY×HUNTERの岩永)ヒカル君、ギターは(DOGDAY AFTERNOONの)片桐 (Katcin’) 克巳君。NIGOはレギュラーメンバーのドラムが突然、ライブに来ないなどということがあって、たまにドラム叩いてもらっていました。NIGOはドラム叩けるんで。東京NO.1ソウルセットの(渡辺)俊美君とかにも手伝ってもらったことありますよ。H:でも、ライブとかで一緒になったこととかは無いんだよね。J:まあ、僕達はコピーバンドですから(笑)。2/6に続く。
2014年05月28日