6月28日(水)より全世界同時オンラインストリーミング開始される、ポン・ジュノ監督最新作となるNetflixオリジナル映画『オクジャ/okja』。この度、デカくて優しい巨大生物オクジャの全貌が明らかになる本作のキーアートと予告編が到着した。本作は、『グエムル 漢江の怪物』『スノーピアサー』など韓国を代表する巨匠ジュノ監督と、ブラッド・ピットの製作会社プランBが組んで製作したNetflixオリジナルのアドベンチャー映画。多国籍企業に追われる“オクジャ”という謎の巨大生物を、一人の少女ミジャ(アン・ソヒョン)が危険を冒しながらも守り抜く姿を描いた心揺さぶる壮大な物語。ミジャ役には、韓国ドラマ「愛の贈り物」や『ハウスメイド』で注目を浴びた天才子役アン・ソヒョン。ほかにも『スノーピアサー』に続きジュノ監督と組むティルダ・スウィントンをはじめ、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノなど豪華キャスト陣が出演している。すでに公開されている予告編では、“オクジャ”の姿が一部映し出されていたが、5月17日よりフランスで開催中の「カンヌ国際映画祭」の長編コンペティション部門へ本作がノミネートされ、いままで秘密のベールに包まれていた巨大生物オクジャの全貌が明らかにされた。今回公開された予告編では、美しい森の中で大きな体に優しい心を持ったオクジャと、まるで親友のように気持ちを通わせる少女ミジャの微笑ましい姿が映し出されると共に、畜産業における革命的存在として「餌も少なく済み、排泄物も少ない豚」「味は最高」とスーパーピッグを紹介するセリフが。そして、突然連れ去られてしまうオクジャを巡る争奪戦を垣間見ることができ、オクジャを救うべく一心不乱に後を追うミジャの姿には心打たれてしまう。また本作のプロモーションのため、ジュノ監督とミジャ役のアンが6月に来日することも決定した。Netflixオリジナル映画『オクジャ/okja』は6月28日(水)より全世界同時オンラインストリーミング開始。(cinemacafe.net)
2017年05月19日牛乳を毎日飲む人は43%(参照元:独立行政法人農畜産業振興機構)、牛乳や乳製品の自給率が62%(参照元:農林水産省)の日本で、「ミルク」といわれたら「牛乳」を浮かべる人が多いだろう。しかし実は、国産の新鮮な「牛のミルク」が気軽に手に入ることは、“当たり前”ではないのだとか。Photo by Karabella実は体にも社会にもグッドな〇〇ミルク東南アジアに位置する島国、フィリピン共和国。この国では消費される98.8%のミルクが輸入商品で、国産の新鮮な牛乳なんて滅多に手に入らない。(参照元:Karabella Dairy)スーパーの棚に並ぶのは、輸入されるのに時間がかかるために、長期保存可能な粉ミルクやロングライフミルクがほとんどである。 しかし最近では、輸入に頼りすぎているフィリピンのミルク消費のスタイルに危機感を抱いたスタートアップが、自国のミルクを消費していこうと“ある動物”のミルクを使用して、フィリピンの生乳産量は増加しているという。Photo by CalaBooその“ある動物”とは水牛。フィリピンの国獣である水牛は、家畜として一般的に飼育されており、少し田舎に行くと、道端で見かけるほど多く生息している。そして、水牛ミルクは、ミルクの中で最も栄養価が高いと言われており、コレステロールは牛乳の半分で、さらにタンパク質が牛乳より30%多く含まれている。気になるお味は牛乳に比べて脂肪分が多いため、よりクリーミーな口当たりだそうだ。Photo by Karabellaそんな水牛ミルクが国内に豊富であるにもかかわらず、輸入税等のコストがかかる輸入のミルクを購入するということは経済発展への妨げ、国内の農家の貧困にもつながる。そんな現状を打破するために立ち上がったフィリピンのミルク自給率の未来を変えていく「水牛ミルクソーシャルビジネス」を2社紹介する。水牛ミルクで”フィリピンブランド”を世界へ「Karabella Dairy」Photo by Karabella「All Local,All Natural(全て地元から、全て自然から)」を掲げる水牛ミルクアイスクリームのソーシャルビジネス「カラベラデイリー(Karabella Dairy)」。 創設者のエリカ・ナン・ウォン氏は、ミルク自給率の問題に加えて、地方の農家が収入を得る機会が少なく、貧困に陥る状況を問題視していた。お金が必要なために大切に飼育していた水牛を売ろうとしていた農民をみて、彼らから水牛ミルクを買い、アイスクリームをつくることを決意したのだ。創設者エリカ・ナン・ウォン氏 Photo by Karabella1カップ約170円。フィリピンの物価では少し高めだが、濃厚な水牛ミルクの味わいとストーリーで着実に人気は伸びている。フレーバーにはフィリピンのストリートフードとして有名なトロン(バナナを春巻きにして揚げたもの)や伝統的なデザートのレチェフラン(卵黄とコンデンスミルクを使ったプリン)などを使用し、フィリピンならではのアイスクリームを生み出した。Photo by Karabellaフィリピンには世界中からのブランドが溢れているが、フィリピンのブランドは世界にまだまだ知られていない。途上国として知られるフィリピンから、フィリピンだから生み出せるアイスクリームを世界に広げていくことをカラベラデイリーは目指している。 更に販売やアイスクリームの生産の仕事が貧困層への雇用創出にもなっている。「水牛ミルクでミルク自給率をあげる」という切り口ではあるものの、目的はそれだけじゃないカラベラデイリーは水牛ミルクでフィリピン社会の色々な側面をを変えようとしているのだ。水牛ミルクが生み出す“恋の味”「CalaBoo」Photo by CalaBoo次に紹介するのは、「恋の味」を味わえるで知られている水牛ミルクを使ったバターやヨーグルトのスタートアップ「カラブー(CalaBoo)」。 筆者もヨーグルトを1瓶頂いたことがあるのだが、水牛ミルクの濃厚さがあるのに、ほんのりと甘酸っぱさも口の中に広がる味わい。濃厚なのに重くない、さっぱりとした口当たりで新感覚のヨーグルトであった。「恋の味」に明確な定義はないが、確かにこれは「恋の味」と呼びたくなる。添加物は無使用で、体にも良い。CalaBooもまた、フィリピンのミルク自給率の低さを問題視し、地産地消は自国を愛することであるという強い思いを持っている。フィリピン産水牛ミルクのプロダクトを選んで欲しいという思いはCalaBoo創設者マリー・カボソラ氏の「ラブストーリー」から生まれた。創業者のマリー・カボソラ氏Photo by CalaBoo20年もの間アメリカや香港の大企業でキャリアを積み、世界中を周っていた純フィリピン人であるマリー氏は帰国後、貧しい人々が彼女をあたたかく迎え入れてくれた経験をきっかけに母国フィリピンと「恋に落ちた」という。これが彼女が「恋の味」を再現したい理由だ。 「恋に落ちた時、その感情をビンに詰め込んで、皆に共有したくならない?」マリー・カボソラ氏は愛情たっぷりの笑顏で言う。Photo by CalaBooフィリピンに恋をした彼女はフィリピン人としてのプライドをフィリピンで貫く選択をした。そして、彼女に自国を愛するきっかけをくれた人々が貧しさで苦しまないよう、ソーシャルビジネス「CalaBoo」を立ち上げたのだ。彼らの目標は、困窮に陥りがちな小規模の水牛農家から水牛ミルクを仕入れたり、雇用創出として貧困層から雇用を受け入れ、貧困を“終わらせる”ことだという。最強のソーシャルビジネス今回紹介した2つのソーシャルビジネスは両者とも「水牛ミルクの自給率の低さ」を解決するだけでなく、「貧困」や「経済発展」にもフォーカスを当て、さらには途上国と言われるフィリピンから世界に通用する高品質な商品を生み出し、フィリピンの魅力を発信している。 どの角度から見ても社会問題を解決できる、最強のソーシャルビジネスが水牛ミルクから生まれた。彼らはミルクの自給率に留まらず、今後のフィリピン社会全体を変えていくに違いない。水牛ミルクを味わいにフィリピンへ行ってみてはどうだろうか?Text by Hinako OhnoーBe inspired!
2017年04月21日スターバックス初出店時には、熱狂した県民1,000人が行列した鳥取県で、地味に長く愛されているのが「牛骨ラーメン」。倉吉市周辺の県中部では50年以上前からラーメンは牛骨スープ。畜産業が盛んで牛骨が手に入りやすいことから広まった。 「小さいころから当たり前すぎて“牛骨”って、意識したことはなかったに」と語るのはある鳥取県民。数年前には全国ネットのテレビでご当地ラーメンとして紹介され盛り上がった。共通点はスープの牛脂の甘味と香ばしさ。 「マイベスト3は『すみれ』『いのよし』赤碕の『香味徳』だいな。すみれはクリアでキリッとしたスープがうまい。いのよしは塩のもやしトッピングがおすすめ。香味徳は味が安定しとる。数年前に東京の銀座にも店ができたらしいで」(前出の鳥取県民・以下同) ラーメン好きなら一度食べてみて! もうひとつのメイブツは「鳥取砂丘コナン空港」。これは『名探偵コナン』の作者・青山剛昌さんが鳥取出身というご縁から。もともと「青山剛昌ふるさと館」や「コナン通り」もあり、さらにパワーアップ。 「鳥取空港には、コナンだけじゃなしに蘭ちゃんや私の大好きな怪盗キッドも登場しとるに。地味地味言われる鳥取だけど、コナンのおかげで知名度は上昇中だけ。もう島根県と間違われることはあらへんで」 名探偵コナンは、推理もアピール力もバッチリだ。
2017年03月06日「後妻業」は普段聞きなれない言葉かもしれません。そもそも「後妻」というのは、妻と死別または離婚した男が後に迎えた妻のことで、後妻業というのは、資産家の独身老人男性の後妻になって財産を奪う女性のことを指します。もちろん日本語として後妻業という言葉があるわけではありませんが、黒川博行氏が、小説『後妻業』と発表し、またその実写版が映画『後妻業の女』として公開されたことから、そういった女性の生きざまを描いたため広く認知される言葉となりました。○後妻業は犯罪じゃないの?それでは、愛情もなく、遺産を目当てに結婚することは犯罪なのでしょうか? 結論から申し上げると、残念ながら遺産目当てで結婚すること自体は犯罪ではありません。これに対して家族や相続人は、遺産目当てであるのを隠して結婚しているのだから詐欺だと言いたくなるでしょう。しかしながら、そもそも、遺産目当てというのは言い換えれば相手の経済力に好意を抱くことともいえます。ルックスに好意を抱いて結婚することや、性格に好意を抱いて結婚することが許されるのですから、経済力に好意を抱いて結婚しても何ら問題ないでしょう。ただし、後妻が夫を保険金目的で殺害などすると、殺人罪が成立し犯罪となってしまいます。これは当然ですね。○財産を守るためには後妻業の女の場合、「公正証書遺言」を作成し、遺産のほとんどを自分が受け取れるようにします。こうした事態を防ぐためには、周囲の家族が普段から密に本人と接触をしてコミュニケーションをとり、後妻の相続分が多くならないように遺言書を作成してもらうことが必要です。もっとも、その前提として、妻が後妻業であることを夫に気づいてもらうことが必要ですが、うまくコントロールされているでしょうから実際は難しいかもしれません。○まとめ映画、『後妻業の女』が話題になり、相続について関心が高まっています。しかし、後妻業かどうかの判断は難しいですし、後妻の内心なんて分かることの方が少ないでしょう。やはり、後妻がいるいないに関わらず、親子・兄弟などの家族とは日頃からコミュニケーションをとっておくと、家族のピンチに早く気づけるでしょうね。岩沙 好幸(いわさ よしゆき)弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業、首都大学東京法科大学院修了。『弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ』も更新中。
2016年09月20日岐阜大学は12月2日、微生物燃料電池により、豚の糞尿などを含む畜産廃水からリンを回収することに成功したと発表した。同成果は、同大 流域圏科学研究センターの廣岡佳弥子准教授、市橋修特任助教らによるもの。微生物燃料電池は、微生物が有機物を分解する時に出る電子で発電する電池である。廃水処理に適用した場合、廃水中から有機物を除去すると同時に電気エネルギーを回収できる。さらに今回、研究グループは、この発電に伴う化学反応を利用して、電極にリンを付着させて回収できることも突き止めたという。微生物燃料電池は、水槽内に電極が2種類あり、それらが電気回路でつながった構造になっている。水槽内に廃水を入れると、微生物が有機物を分解する過程で電子を電極に流す。これにより、電気が発生する仕組みとなっている。微生物燃料電池を利用した廃水処理システムが実用化すれば、発電しながら廃水を処理できるため、従来の方法に比べ省エネとなる。将来的には、処理にかかる以上のエネルギーを回収できるようになることも期待できるとしている。なお、同技術を実用化するには、大規模化とコストという2つの課題がある。現在の微生物燃料電池は、実験室レベルの小さなサイズが主流となっており、世界最大サイズのものでも一般家庭の浄水漕にも満たないサイズに留まっている。研究グループでは、より大規模な発電施設を構成すること、および低コスト化を目指し、10~20年後の実用化に向けて研究を進めていくとコメントしている。
2014年12月04日