癇癪、パニック……大変だった3~4歳現在小学2年生の長男けんとは、自閉スペクトラム症(ASD)と3歳の時に診断を受けました。赤ちゃんの時からとてもおとなしい子で、今も基本的にはおっとりした性格です。小さな頃から、家にいる時間、慣れた場所や環境の中では、穏やかに過ごせますが、慣れていない場所、初めての体験、感覚的に怖いと感じる時などは一変して大癇癪や、大号泣!私もどうしていいのか分からず、困り果ててしまうことがありました。Upload By ゆきみこれまで、けんとのイヤイヤ期はいつだったのだろう?……というのは、あまり考えたことがなかったのですが、小学生になった今になってみると「3~4歳頃が一番大変だったな。あれがうちの子にとってのイヤイヤ期だったのかな」と思います。けんとは、1歳半健診で指摘を受けたことをきっかけに支援へと繋がっていき、年少の歳に市立の発達支援施設に通い始めました。この3~4歳頃のけんとは、やりたいことやこだわりが強まっていましたが、言葉が遅く、自分の気持ちをうまく伝えられなかった時期でもありました。今回は、この時期にけんとが大癇癪を起こしたり、私が困っていたりしたエピソードを振り返ってみます。見通し不安? 忘れ物を取りに引き返すと大号泣Upload By ゆきみけんとが3歳のある日、私が家に忘れ物をしてしまいました。車で出発してからすぐに忘れ物に気がついたので、取りに帰ることに。いつもと違う場所で曲がり、引き返した瞬間、けんとが大号泣し始めたのです。とにかく怒っている様子で、チカラの限り泣き叫んでいました。気持ちを切り替えることも難しかったようで、落ち着くまでとても時間がかかりました。ほかにも、帰り道に私が急に買い物をしようと思いたち、突然お店の駐車場に入った時や、お気に入りのショッピングモールの駐車場が混んでいたので、いつもとは違う駐車場にしようと道を変えた時に大号泣したことも。今、考えると、けんとが予想していた行動と、私がとった行動が違ったため、見通しが崩れたのが原因だったのではないかと思います。当時は、何故そんなに泣くのか、分かってあげられないことも多くありました。こだわり?大好きな場所から離れない息子Upload By ゆきみそして今でもよく思い出す、大変だった記憶のひとつとしては……そして今でもよく思い出す、大変だった記憶のひとつは……大好きなショッピングモールへ行った時に、お気に入りの駐車場やエレベーターから離れなくなることです。違う場所へ誘おうとしても、全く聞き入れず、手をひっぱって連れて行こうとしても大号泣。その場所から頑なに離れないので、とうとう夜になってしまいました。「さすがに、もう帰らないと」と思い、弟を抱っこ紐に入れた状態で、けんとも抱っこして移動。しかし途中で私の腕からけんとが抜け出し、ダッシュでお気に入りの場所へと戻ってしまうこともありました。私は体も心も疲弊してしまい、私も子どもたちも、みんなで泣きながら帰宅したこともありました。その後、視覚優位なけんとの特性を私が理解していき、視覚支援で行動の予定を示すようになると、嘘のように切り替えができるようになりました。感覚過敏?フォトスタジオで大号泣Upload By ゆきみ弟の1歳の誕生日記念にフォトスタジオへ(けんとは当時3歳)。けんとも一緒にと思い、襟のついた、いつもと違う洋服を準備しました。しかし、シャツを着た瞬間からずっとけんとは大号泣。いつもと違う場所。いつもと違う洋服。しかも首元まであるシャツ。今考えると、きっと感覚過敏も影響していたのだと思います。けんとは、シャツを脱ぎたそうに首元をグイグイやっていました。そして、あまりにもすごい大号泣で、記念フォトが、ほぼ泣き顔となりました。息子のイヤイヤ期、今考えると特性だった?「初めて体験すること」が多かった3~4歳頃のけんとは、今よりもさらに見通し不安や、こだわりが強く、感覚面が敏感だったように感じます。今となってみたら、「だからあんなに泣いてたのね」と分かることですが、当時の私は気づいてあげられませんでした。言葉が遅く、想いを上手く伝えられず、私の言葉を理解していなかったため、けんとにとって「嫌だ」「怖い」などの表現の仕方が、癇癪やパニックとなってしまっていたのだと思います。私は本当に少しずつ特性を理解していきました。けんとも、経験や歳を重ね、少しずつ理解力を深めていくにしたがって、気がつけば、本当に大変だった時期から抜け出していた……のだと、思います。今も昔も、その時期ならではの悩みごとは常に感じていますが、「3~4歳頃が大変だったな」と振り返って思うこの気持ち。この想いと同じように、さらなる未来のその先で、「今」のことを「あの頃は大変だったね」と、家族や友人、支えてくださる方たちと思い出しながら、話しができたらいいなと祈っています。執筆/ゆきみ(監修:初川先生より)けんとくん3~4歳の頃の大変だったエピソードをありがとうございます。「今、考えると」とあるように、当時は大変さの中で翻弄されていたように感じることも、まるで謎解きのようにこういうことだったんだろうなと理解できることがありますね。お子さんが言葉をまだ使いこなせる前だと、癇癪が起きやすかったり、こちらがいくら良かれと思って説明したところで伝わらずお互い苦しくなったり。そういう時期だと思います。またその頃はお子さんの特性(例えばけんとくんだと視覚的な情報処理が得意で言葉で説明されるよりも絵などで説明されたほうが入りやすい)などもまだつかめていない時期であることも多いです。子育て自体が手探りであることも多い幼児期、保護者の方お一人でお子さんの特性に気づき、その手立てまで分かってやってみるというところまでいくのはなかなかに難儀だと思います。園の先生や支援機関の方などと一緒にそのあたりつかんでいくことになることが多いですが、すぐにはつかみきれない面もあるので、本当に幼児期は大変だと感じることは多いと思います(お疲れ様でした!)。あの時は大変だったね、と一緒に子育てを進める方と笑って振り返ることができる日が来ることを祈っています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月21日今年の冬、あることに悩んでいました。それは…1月の冬休み後からが特に激しい…。毎朝とにかく不機嫌で、朝ご飯もダラダラしてなかなか食べない、着替えもダラダラしてなかなか着替えない、時間が迫ってきたから「早くして」なんて言おうものなら…わかってるなら早くしてー! こっちも怒りたくて怒ってるんじゃないんですー!というか、わかってるならこんなことにならないんですけどぉー!毎朝こんな癇癪が続き、解決策を考えました。「早く寝る」というシンプルな解決策を試すことに。いつも21時に布団に入っていたのを、20時に早めました。とはいえ、4月に入学してから(いやそれより前からかも?)21時に寝ていて、特に不機嫌になることはなかった二太郎…。寝る時間を早めるだけで変わらない気がするけど、モノは試し! やってみよう! おやすみ!寝る時間を早めるだけでご機嫌に!こんな簡単な話だったのか…。確かに今振り返ると、幼稚園児だった去年の冬の朝はよーく寝ていたような…。さらに小学生になって、重いランドセルを背負って歩いたり、お勉強したり、拘束時間が長くなったりとお疲れモードにもなっていたのかも。この日以来、夜は20時に布団に入ることで、朝の癇癪はほとんどなくなりました。ダラダラすることはありますが、21時に寝ていたときの比ではない!これからも早寝を意識してがんばります!
2024年02月26日新生児の頃から抱っこしないと寝られず、泣きっぱなしだった娘わが家の娘、しぇーちゃん(現在9歳)は2歳4ヶ月でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。娘は産院を退院したその日から、寝具に置いて1時間も寝ることができない子でした。生まれた瞬間から背中センサーが搭載されていたようで、ほぼ寝かせておくことができなかったのです。立って抱っこをして揺らしながら寝かしつけ、寝入るまで40分は泣き続けます。ようやく寝入ったと思い寝具に置くと、すぐに起きてしまうので、そうすると最初からまたやり直しです。怖くなって、私は娘を寝具に置けなくなっていました。幸い実家に帰省していたので、実母が抱っこを代わってくれることもありました。1人でお世話をしていたら、産後1週間足らずで産後うつになっていたかもしれないと思います。母乳もミルクも拒否!離乳食も食べてくれず、保健師さんに相談したけれどUpload By マミヤまた、娘は生まれてすぐから食欲がありませんでした。新生児の頃は哺乳力が弱く、母乳は拒否。ミルクにすれば飲んでくれるのかと思い、すぐに母乳からミルクに切り替えましたが、たった20cc飲むのに20分かかっていました。1歳児健診で離乳食を食べないことを保健師さんに相談したところ、卒乳を勧められました。アドバイス通りにやってみると、卒乳はすんなり終わりました。きっとミルクが好きではなかったのだと思います。しかし、卒乳しても離乳食を食べるようにはならず、悩む日々は続きました。普通食になっても偏食がひどく、食べられるものが限られていました。偏食や食の細さについては、9歳になった今も続く悩みです。歩き始めてから変化が!しかし、別の困り事が出てきて……Upload By マミヤ相変わらず寝るのが苦手で泣いてばかりいた娘ですが、1歳になる頃、自分で歩行できるようになってからは、寝る前に泣かないことが増えてきました。歩き疲れてコテンと寝てくれるようになったのです。私は「ならば公園デビューだ」と意気揚々とお出かけしました。しかし、娘は公園の手前のマンホールや砂利の場所で動かなくなってしまいました。なんとか公園へ連れて行けても次の課題が出てきました。娘は家に帰るとなると全力で泣いて嫌がるのです。今思えば切り替えの悪さからきていたのですが、毎回鮮魚のように暴れて泣く娘を脇に抱えて帰りました。「公園から帰りたくない」と言って嫌がり泣くのは5歳頃まで続きました。5歳になると大暴れすることはなくなり静かに泣くようになりましたが、同級生が素直に帰宅する中で娘の切り替えの悪さはピカイチでした……。しかも、その公園には週5回は行っているのにもかかわらずです。「生まれた時からイヤイヤ期」だった娘。9歳になった今振り返るとUpload By マミヤこうして娘のイヤイヤ期を考えてみると、「生まれた時からイヤイヤ期」がしっくりきます。きっと、とても苦手な感覚や、どうしようもなく我慢できないことがたくさんあって、それを赤ちゃんの頃から一生懸命伝えてくれていたのかもしれません。なので、成長するにつれて、徐々にイヤイヤが落ち着いていったのかなと思います。また、年中の終わり頃に切り替えの悪さで泣くことがなくなってから、育児がとても楽になりました。言葉が出てくる、信頼関係が成り立つ、コミュニケーションがきちんと成立する、交渉ができる……というスキルを得る度に、娘は泣いて怒ることはなくなりました。そう考えると、娘には育児書に書いてあるような普通のイヤイヤ期はきておらず、娘なりのペースで、情緒面の成長がすすんできたのだなと思います。執筆/マミヤ(監修:新美先生より)イヤイヤ期というと、一般的には2歳頃、自我が発達して自分がああしたい、こうしたいという意思が芽生えるも感情コントロールがまだ十分でない時期に出てきます。イヤイヤ期も個人差が大きいので、お子さんによっては時期や現れ方がまちまちで、目立たない方もいます。しぇーちゃんの場合は、イヤイヤ期というよりも、記事の最後にマミヤさんがとても分かりやすくまとめて下さったように、もともとの感覚の偏りやこだわりの強さ・許容幅の狭さから、「イヤ」と感じることが多かったのが、お子さんに適した環境整備や、見通し支援、お子さん自身の発達に伴い理解できること、伝えられる手段が増えて、適切にコミュニケーションが取れるようになり、泣いて怒らなくてもよくなったという過程ですね。これはマミヤさんや周囲の方々が、しぇーちゃんに合った関わりを十分していただいた経過だと思いました。生まれ持って泣かれることが頻繁で難易度の高い子育てといえるタイプだったかもしれませんが、適切な関わりをすることで、しぇーちゃんも健やかに成長し、「楽になった」と感じられるようになったのはすごいなぁと思いました。素敵なエピソードを聞かせていただきありがとうございました。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月16日無料の参加登録受付中!発達が気になるお子さまやご家族へ届けたい、オンラインセミナーが2/17(土)に開催決定Upload By 発達ナビアライアンス プログラム一度癇癪(かんしゃく)を起こすと、切り替えが難しい。思い通りにならないときに起きる癇癪が激しい……そのようなお子さまもいらっしゃるのではないでしょうか。お子さまの心の状態から、家庭でどう向き合ったらいいのか?今後どうしたらいいのか?小児科医や発達の専門家から詳しい情報を得られ、さらにその場で質問もできる、未就学児の保護者さま向けオンラインセミナーを開催します。・日時:2024年2月17日(土)9:30~13:35(予定)・参加費:無料・形式:Zoomウェビナー配信・参加方法:事前申込必須。下記ボタンよりお申し込みください。・内容:専門家講演、すべてのお子さまを応援する企業によるセミナー※企画調整中のため、今後変更となる場合もございますオンラインセミナーの内容をご紹介お子さまが癇癪を起こしてしまうとき、どう対応して、今後どう向き合ったらいいのか。いま直面しているお困りやお悩みも尽きないのではないでしょうか。本セミナーでは、癇癪とその要因や関わり方、そして将来に向けて大切なことについて解説します。当日は視聴者の皆さまからの質疑応答タイムもご用意しています。ぜひご参加ください!Upload By 発達ナビアライアンス プログラム講師:新美妙美先生信州大学医学部子どものこころの発達医学教室特任助教発達障害、心身症、不登校支援の診療を大学病院及び一般病院専門外来で行っている。グループSST、ペアレントトレーニング、視覚支援を学ぶ保護者向けグループ講座を主催し、特に発達障害・不登校の親支援に力を入れている。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム伝えたいことがあるのに、自分の気持ちを言葉にすることが難しい……。自身もADHDの診断を受けた、株式会社コペル代表の大坪信之が、子どもの頃に起こる困りの背景について、当事者目線、そして幼児教育に携わってきた経験をもとにお話しします。お子さまが何を感じ、大人はどう接したら良いのか一緒に考えましょう。セミナー当日は、視聴者の皆さまからリアルタイムで質問やお悩みも受け付けますので、ぜひご参加ください。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム発達が気になるお子さまの子育てをオンラインサポートする「発達ナビPLUS」。 本セミナーでは、作業療法士の福永寿紀先生に、発達に特性があるお子さまのこだわりのメカニズムや手立てについて解説いただきます。・マイルールやこだわりを親にも強く要求・自分の思い通りにいかないと癇癪を起こす・そもそもこだわりが強い理由が分からないなど、発達障害があるお子さまの「こだわり」に関するお困りごとへの手立てについてお話しします。※本セミナーは過去に収録した動画の上映になりますUpload By 発達ナビアライアンス プログラム発達障害のあるお子さまの就学に向けて、・お子さまにあった学習環境の選択肢通級指導教室・特別支援学級・特別支援学校などの選択肢と特長を利用していた方々の声と共にご紹介します。・就学相談/就学先決定までの流れ就学先が決まるまでのタイムスケジュールや各自治体が行っている就学相談に向けた準備をご紹介します。・教育にまつわる準備進路進級にまつわる教育費用の、現実的な準備についても解説します。を中心としたプログラムをお届けします。Upload By 発達ナビアライアンス プログラムお子さまの癇癪について、・お子さまの困りごとの背景を整理するお子さまの特性や性格を理解し、かんしゃくなどの困りごとが生じやすい環境や状況を整理する考え方・かんしゃくが起こる理由と対応のコツ「そもそもかんしゃくってなに?」「どうして起こるの?」といった基本的なことや、起きてしまったときの対応のコツ・予防的に今から取り組めること予防的に取り組みたいことや、お子さまの状況・かんしゃくが起こっている要因に合わせた療育での具体的な支援事例を中心に解説します。たくさんの方のご参加を、心よりお待ちしております。
2024年02月09日友人とのトラブルなどがきっかけで現在不登校。家では癇癪。相談場所は?Q:発達障害のある小3の子どもがいます。友人とのトラブルなどがきっかけで現在不登校になっています。学校にどのような対応をお願いしたらいいのかも分からず、家にいても癇癪がひどくどうしたらいいのか悩んでいます。どのような場所に相談をしたらよいのでしょうか。A:きっかけとなった友人とのトラブルについて、学校の先生と一緒に解決方法を探っていきましょう。場合によっては保健室や相談室登校などの可能性も探っていくことが考えられます。自宅以外の居場所なども探してみましょう。Upload By 発達障害のキホンまず友達とのトラブルの原因を考えてみます。担任の先生に相談しながら、双方が納得するような指導や環境をつくっていくことが考えられます。また、友達とのトラブルも含めて、不登校の要因はほかにも複数考えられる場合があります。再登校に関しては学校との連携に基づいて、登校しやすい環境条件を整えることから始めていきましょう。登校が困難な場合は、自宅以外の居場所として放課後等デイサービス(※)などの利用も考えられます。放課後等デイサービスの利用に関しては、お子さんの状態に合わせてクールダウンのスペースの確保や、感覚過敏性に対する配慮などの環境調整や、個別の課題やスケジュールの提供などの配慮が得られることが望ましいと思います。地域の相談支援専門員などと相談しながら進めていけるとよいでしょう。学校と福祉機関の情報共有や連携も必要だと思います。(※)放課後等デイサービスの利用には「通所受給者証」(受給者証)が必要となります。取得の条件や手続き方法は自治体により異なります。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2024年01月23日Q:子どものギャン泣きや癇癪、「見守って」と言われたけれど、どれくらいの時間、どのように見守れば良いのでしょうか?A:1歳過ぎから3歳くらいの子どもの癇癪はまずは疲れや空腹、眠気などを満たすように心がけましょう。3歳以上の場合は子どもの安全が確保されていることを確認し、癇癪が自然に落ち着くのを待つのがよいでしょう。15分以上癇癪が続き、ひどく困る場合にはかかりつけ医に相談されることをお勧めします。Upload By 発達障害のキホン言葉が出始める1歳過ぎから3歳くらいまでは、物事が思い通りにならないときに癇癪を起こすことがあります。疲れや、空腹、眠いなどの条件も重なって、癇癪が強くなることがあります。まずは、疲れや空腹、眠気などを満たすように心がけます。3歳以上の場合、子どもは言葉は増えてきていても、感情のコントロールがつきにくかったり、気持ちの言語化が未熟なため癇癪を起こすことがあります。まずは子どもの安全が確保されていることを確認し、癇癪が自然に落ち着くのを待ちます。癇癪の最中に、さまざまな声掛けをしてもお子さんの癇癪がヒートアップすることがあるので、まずは落ち着くのを待ちます。見守る時間は、お子さんによって、状況によってさまざまです。癇癪の背景にある状況によって、時間の長短には差があるためです。眠気があって、癇癪があった場合には、眠るまで見守ることになるので、時間で区切ることは難しいです。癇癪が落ち着いたのち、お子さんの気持ちを受け入れることが重要です。また、同時にルールや状況の説明を行い、感情のコントロールの手助けをすることも大切になります。15分以内に収まる程度であれば良いですが、なかなか癇癪が収まらず、ひどく困る場合には、かかりつけ医に相談されることをお勧めします。
2024年01月03日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。運動が得意ではなく、体育の授業が好きではないすみかさん。体育の授業で感じたイヤな気持ちが積み重なってスポーツがきらいになり、ついに「もう体育には出ません!」と宣言したのでした。しかし、体育の授業を休む正当な理由が見つからないすみかさん。欠席、遅刻、保健室、早退とさまざまな方法を試し、最後に思いついたのは……?体育を休むために保健室へ行ったものの、微熱のためか保健室を追い出されたすみかさん。そのまま体育館へ行く気持ちにはなれず廊下を歩いていると、スクールカウンセラーの存在を思い出し……? 「もう体育に出ません」って書いたのに… カウンセラールームの雰囲気はすみかさんにとって苦手な部類であったものの、試してみようと意気込んで向かいますが、この日はお休み。体育館へ行くことになるのですが、この状況にやるせなさを感じます。 最終的に1時間目が体育の日は2時間目から登校、5時間目が体育の日は学校を休むという作戦で落ち着いたのでした。 すみかさんは大人になるにつれて、実は自分は運動がきらいなのではなく、苦手な運動があることや体育の授業というものが苦手だったのだということに気づきました。もう少し簡単な内容だったら楽しかったのかなと思いつつ、難しいなと思うすみかさんなのでした。 ありとあらゆる手段で体育の授業を休もうとしていた、中学生のすみかさん。時間はかかりましたが、すみかさんは大人になってようやく運動とのじょうずな付き合い方ができてきたようです。勉強もそうですが、大人になってから楽しさに気づくことってありますよね。 このお話は今回で最終回。癇癪が抑えられなかったすみかさんでしたが、何か問題が起こると自分なりに対策を考えたり、気持ちを整理したりして前に進んできました。諦めずに一歩ずつ前進する……七転び八起きの精神を大切にしたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年12月29日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。運動が得意ではなく、体育の授業が好きではないすみかさん。体育の中で唯一好きだったのが、小学校のときにハマった水泳でした。ですが、男子の目などが気になって中学校の授業を欠席するようになります。水泳以外は出席していましたが、体育の授業で感じたイヤな気持ちが積み重なってスポーツがきらいになり、ついに「もう体育には出ません!」と宣言したのでした。週2回の体育の授業を休むには、理由が必要なことに気づいたすみかさん。頭をひねって思いついたのは……? どの方法が一番休みやすいのかな? 単純に学校を休めば良いと思ったものの、お母さんにみつかり怒られてしまったすみかさん。仕方なく登校すると、1時間目の体育は遅刻で欠席に。こうしてすみかさんは、1時間目が体育の日は遅刻すれば出なくて良いことに気づきます。しかし、問題は5時間目が体育の日です。早退してみたものの、お母さんが仕事を抜けなくてはならず、今後は難しいと判断。次の週には保健室を利用してみますが、微熱のため追い出されてしまいます。体育館に出たくないすみかさんは、次なる手段に頭を悩ますのでした。 今日は出たくない……体育の授業を休む理由を考えた経験がある人もいるのではないでしょうか。すみかさんの気持ちを理解してくれる大人が現れると、学校生活が少しラクになるかもしれないですね。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年12月28日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。運動が得意ではなく、体育の授業が好きではないすみかさん。体育の中で唯一好きだったのが、小学校のときにハマった水泳でした。ですが、男子の目などが気になって中学校の授業を欠席するようになります。水泳以外は出席していましたが、あることがきっかけで体育への苦手意識はさらに高まり……?前向きな気持ちではなかったものの、水泳以外の体育の授業には出席していたすみかさん。男子VS女子でバスケ対決をする授業でついに……!! うまくなるコツは教えてくれないの? 体育の授業のなかで、男子対女子で行うバスケも不満でしたが、女子のプレーを男子が見学しているのもイヤだなと感じていたすみかさん。自分の失敗したプレーを見て、相手チームが喜んだり、男子がヤジを飛ばしたり。そんなことがあって、スポーツが嫌いになっていきます。 それと同時に、体育の先生はルールややり方をなんできちんと教えてくれないんだろう、というモヤモヤした思いがありました。他の教科ではテストに出るところをきちんと教えてくれるのに、体育では教えてもらった記憶がなく……。イヤな思いしかない!すみかさんは体育の授業には出ない、と宣言したのでした。 もちろん、きちんと指導している体育の先生がほとんどだと思いますが、中学生になってくると全員ができる前提で進んでしまうこともありますよね。自分にあったスポーツや、上手に指導してくれる先生に出会えるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月10日息子は、いわゆる「育てにくい子」でしたーー。ワンオペで息子のトールくんを育てるメイさんは、とてもつらい思いをしていました。トールくんが癇癪を起こすようになり、泣き止ませようとしてもうまくいかず自分自身にイライラしたり、周囲から「親なら黙らせろ」と言われ息子と一緒に泣くことも。そして、さらには他害も始まります。「なぜ?」「どうしたらいい?」何度も自分に問いかける日々。その後、メイさんがたどりついた覚悟とは…?数年後にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠陥・多動症)の特性を持つ発達障がいだと診断される息子を育てる中で、メイさんが周囲の態度や言葉に傷つきながらも対処法を模索し、トールくんをサポートしていく様子を綴ります。■前回のあらすじワンオペで息子・トールを育てるメイ。トールが1歳半から2歳半の頃、癇癪がひどく、外でも泣き始めたら泣き止まず、どうしたらいいのか悩んでいました。■息子自身にしか止められない息子のトールが1歳半から2歳半の頃。癇癪がひどく、外でも激しく泣く息子を泣き止ませる方法に悩む日々。「うるさい」「親なら黙らせろ」と言われる時もあり、そういう時は急いで自宅に戻るしかなかった…。息子の後に娘を育ててみて思ったのは、私の対処の仕方で「起きる前に癇癪を止められる」ということでした。もちろん、娘のときの方が私の経験値も上がっていたということもあると思いますが、息子と娘は明らかに違いました。息子は、ほかのもので替えが効かなかった。おかしやおもちゃ、場所を移すこと、抱っこなど身体的に触れ合うこと、いろいろな声掛け…。何もかもが効かなくて、対象に対する執着がすごいというか、とにかく切り替えが全くできませんでした。だからこれだけは言えます。癇癪は、対処の仕方次第で止められる場合がある。でも、どんな対処をしても止められないこともある。だから、努力を放棄するわけにはいかないけど、止められなかったからと言って親のせいではない。■叩く息子にショック…ある日、児童館でいきなりほかのお子さんを叩いた息子。しかもなぜ叩いたのか、理由がわからなくて…。癇癪もつらかったけど、他害は本当に大変でした…。次回に続く「いわゆる育てにくい子でした」(全14話)は12時更新!
2023年11月10日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。すみかさんは中学2年生になり、幼なじみで考え方の似ているムツミと同じクラスに。イベントなど学校行事がきらいな2人は、参加してみると意外と楽しいことはわかっていても、なかなか参加する気になれませんそんな中、今年の球技大会はすみかさんの苦手なドッジボールということがわかり……。事前に休む許可を母から得ておこうと家に帰って交渉しますが、有無を言わさず却下されてしまったのでした。球技大会を休みたいと母に伝えましたが、却下されてしまったすみかさん。休みたかった……と部屋に戻って反省会を開きました。球技大会以外にもプールの授業、体育祭と悩みは尽きずーー。 水泳の授業も休みたい…体育の成績は気にしない! 球技大会は休めなかったものの、なんとかやり過ごしたすみかさん。体育は苦手だと感じていましたが、小学校のときに習っていた水泳だけは楽しみにしていました。 ですが、男子の目が気になりだしたことで水泳の授業も休むように……。休んだとしても体育の成績は変わらないかなと考えます。男女別で体型がバレない水着だったら、泳ぎたかったなと思うすみかさんでした。 次に開かれたのが体育祭。当日に友だちのムツミが休んでしまい、すみかさんはひとりで過ごすことになってしまいます。感情を無にして参加しますが、先生に注意されると泣きそうに……。午後になると、天候不良で体育祭は中止になりました。解散後にひとりで帰る道中、みんなが友だちとお昼ごはんを楽しんでいる姿を目にして、さみしさに思わず涙が出てしまったのでした。 集団行動がメインとなる学生生活では、仲良しの友だちが欠席してしまうと心細く感じてしまうこともありますよね。繊細で気を張りすぎるすみかさん。適度に息抜きをしながら過ごせると良いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月09日息子は、いわゆる「育てにくい子」でしたーー。ワンオペで息子のトールくんを育てるメイさんは、とてもつらい思いをしていました。トールくんが癇癪を起こすようになり、特に外で泣き出すと周囲の目が冷たかったのです。泣き止ませようとしてもうまくいかず自分自身にイライラしたり、周囲から「親なら黙らせろ」と言われ息子と一緒に泣くことも。「なぜ?」「どうしたらいい?」何度も自分に問いかける日々。その後、メイさんがたどりついた覚悟とは…?数年後にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠陥・多動症)の特性を持つ発達障がいだと診断される息子を育てる中で、メイさんが周囲の態度や言葉に傷つきながらも対処法を模索し、トールくんをサポートしていく様子を綴ります。こんにちは、メイです。ASD(自閉症スペクトラム症)とADHD(注意欠陥・多動症)の息子トールが1歳半頃から幼稚園に入園した頃までのお話です。いわゆる育てにくい子でした。外出先での癇癪、遊び場での他害…、たくさんたくさん、悩みました。当時は相談する相手もいませんでした。トールみたいに激しい子、なかなかいませんでしたから。ネットを見れば、関わりたくない、迷惑、公共の場に来ないでほしい等々、落ち込むような言葉ばかり。うるさいこの子が悪い。お友達をたたくこの子が悪い。わかりきっている事実です。今は、もう他害しません。あの頃の私のように、今悩んでる方が読んでくれたらいいなと思います。悪いのはこちらなのだということを重々承知した上で、これを描いています。そんな人もいるんだなと、あたたかい目で見ていただけると嬉しいです。■泣き続ける息子■「うるさい」と言われ…この頃は周りからの視線や声が痛かったです。癇癪の対応で私が血を流すことが本当に何度もあって…。この頃は初めての子育てだしわからなかったけれど、娘を育ててみたら娘によって私がケガをするようなことは全くありませんでした。激しい子だったんだと後になってわかりました。真っ最中は気づけないものなんですね。次回に続く「いわゆる育てにくい子でした」(全14話)は12時更新!
2023年11月09日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。中学生になったすみかさん。校則や人間関係など気にすべきことが増えた学校生活に、息苦しさを感じていました。ですが、自分なりに心を平常に保ち、なんとか学校生活を送っています。そして中学2年生になると、ある問題にぶつかり……。中学2年生になったすみかさんは、幼なじみのムツミと同じクラスになりました。すみかさんとムツミは考え方が似ていたので……? イヤなことから逃げてもいい!? すみかさんもムツミも学校行事に参加するのが大の苦手。小学生のころから、なんとかして休もうといつも画策をしていました。すみかさんは初めての場所やふだんと違う行動をすることに、漠然とした不安を抱いて条件反射で拒否してしまうタイプ。 保育園ボランティアのように、実際に参加してみたら案外楽しいこともあるとはわかっていても、参加するまではイヤで仕方がありません。まもなく開催の球技大会では、ドッジボールをすることが決定。ドッジボールが苦手なすみかさんはやはり参加に気が進まず……。 小学生のときは、学校を休めるかどうかは当日朝の母の機嫌次第。今回は事前に母を説得しようと、参加したくない理由をいろいろと伝えましたが、母は「いいから行きなさーい!」と一刀両断。却下されてしまいました。 大人になってからも新しいことに挑戦するとき、新たなところに参加するときなど、少し勇気が必要なことがありますよね。やってみたり、行ってみたりすると楽しいのですが、日によっては気が進まないことも……。みなさんはこんなとき、どのように気持ちを切り替えて参加していましたか? 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月08日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。中学生になったすみかさん。このころには怒られて癇癪を起すことはすくなくなっていましたが、感情の起伏によって涙があふれてしまうことも……。その対策として、先生に怒られないように校則を守ったり、行動に気をつけたりと工夫するようになりました。ですが、周りのやんちゃな生徒のせいでどんどん禁止事項が増えていきます。先生によっては生徒のことを気分で怒っているようにも感じ、中学校生活に息苦しさを感じていましたーー。先生から怒られること以外に、すみかさんにはいろいろと気になることが。きっかけは、教室でクラスメイトから指摘されたことでした。 みんなが正しいの?私っておかしいのかな? 小学1年生の妹と一緒に犬の散歩に行ったりお風呂に入ったりすることを、クラスメイトからおかしいと指摘されたすみかさん。妹はまだ小さいし……、一緒に行動することがなぜダメなのかわかりませんでした。ですが、自分が流行りのものを持っていないからバカにされるのかな、となんとなく感じるように。 中学生になると、男子の目を意識して身だしなみを整えたり、小学校は楽しく通っていた子が不登校になったり。人間関係のことを考えると、小学校とは違って息苦しさを感じる場所だなとしみじみ思うのでした。 そんななか、怖いと思っていた派手な子が意外とやさしかったり、自分と趣味があったり、すみかさん自身が人に対して壁を作っていたことに気づきます。そして、見た目のイメージだけで人のことを嫌いにならないようにしようと反省したのでした。 中学生になると異性の目が気になったり、体の成長に心の成長が追いつかなかったり、不安定な気持ちになることが多くなってきますよね。中学校生活は始まったばかりですが、自分の気持ちを大切に学校生活を楽しんでほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月07日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。中学生になったすみかさん。このころには怒られても癇癪を起すことはすくなくなっていたものの、感情が高まると涙があふれてしまうことも……。その対策として先生に怒られないよう校則を守ったり、行動に気をつけていたり、すみかさんなりに工夫をしていました。ですが、周りの生徒のせいでどんどん禁止事項が増えていきます。ついには、防寒として許可されたひざ掛けも1日で使用禁止となってしまい……?校内の禁止事項が増えると、自分の負担も増えていく……。そのことに疲れ始めたすみかさん。この日も何かあったようですーー。 荒れた学校の宿命なのかな… 教科書などを学校に置いて帰ることを禁止するお説教で下校時刻が遅くなり、さらには片道50分の距離を重い荷物を背負って下校していたすみかさん。帰り道に犬の散歩に出ていたお母さんと遭遇し、久しぶりに外で癇癪を起こして八つ当たりしてしまいました。 どうやらすみかさんの通う中学校は元々荒れた学校だったようで、今年1年生の学年主任となった先生が自分の担当する代からは変えていく!と意気込んでいるよう。すみかさんたち1年生が特別厳しく指導されているようでした。 そうはいっても、先生によっては真面目な生徒に難癖をつけて指導することもあり、すみかさんはどんどん不満が溜まっていきます。その一方で、学年主任の先生は、生徒の性格に合わせて指導を変えてくれているようにすみかさんは感じていました。 荒れている学校を変えようと先生たちも必死に頑張っているからこそ、校則が厳しくなっているのでしょう。置き勉なしで片道50分の通学は大変ですが、少しずつ環境が良くなっていくといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月06日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。小学校最後の大会では、食事を節制して自己ベストを記録。中学校で水泳部に入ろうか迷いますが、部活動で求められるものと実力の差に悩んだ末、大好きな水泳を辞めることにしました。中学校に入学すると、すみかさんの性格に関連して勉強や部活以外の問題が発生して……。中学生になったすみかさん。入学してすぐ、校内で目にしたのは……? 校則ってなかなか難しいんだなぁ 中学校に入学したすみかさん。先輩たちがつぶれたカバンや短いスカートを着こなす姿に、かっこよさを感じました。早速次の日からまねをして登校しますが、正門の服装チェックに引っかかり、先生に直すよう指摘されたことで泣いてしまいます。 小さいころのように癇癪を起こして騒ぐことはなくなっていたものの、感情が高ぶると泣いてしまう自分の性格を理解していたすみかさん。先生に怒られないよう、次の日からは生徒手帳に書いてある校則を守るようになりました。 たまに先輩の服装を見て、校則で決められていない着こなしを取り入れてみたりしながら、学校の規則を理解していったのでした。そして、怒られるとわかっていてもカッコイイとされる着こなしをする人を見かけるたび、あんな風に強い心が欲しいなと思うのでした。 制服を着崩すことで個を主張したり、見えない何かに反発したり。思春期あるあるかもしれませんがーー、服装の乱れは心の乱れ。身なりを整える=心も整うとも言われるので、私たち大人も気をつけて生活したいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月05日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。すみかさんが小学4年生から6年生まで続けていた水泳は、楽しい記憶が多かった習い事です。入賞することはありませんでしたが、工夫を凝らしてベストタイムを更新することに楽しさを感じていました。小学校最後の大会では、食事を節制して自己ベストを記録。応援に来てくれていた妹に姉の威厳を見せつけることができて満足していましたがーー。小学校最後の大会を自己ベスト更新という、最高のパフォーマンスで終えたすみかさん。泳ぐことは大好きですが、新たな悩みがあり……。 やめるべきか、続けるべきか… 小学校最後の大会を終えたすみかさん。今後もスイミングスクールに通うのか、水泳を続けるのか、悩みます。水泳は好きですが、今の自分の実力ではスクールで進級するのは難しく……。このままでは小学生と一緒のクラスで泳ぐことになり、中学生の自分がいたらダサいと思われるかもと考えました。加えて、中学校で水泳部に入ることも考えましたが、大会に出場しても入賞できなかったり、タイムが遅くてバカにされたりしそう……と想像するだけでネガティブな気持ちに。 泳げないところから水泳を始めて泳げるようになったんだから、新しいことも練習すれば出来るようになるはず!とポジティブな気持ちで水泳をやめることを決意。お母さんにスイミングスクールを退会したいと伝え、すみかさんの水泳人生は終了となったのでした。進学する前から悩みすぎているようにも見えるすみかさんですが、最終的には前向きにスイミングスクールをやめることを選択。水泳で得た自信や達成感は、ほかのことに挑戦する際に生かせそうですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月04日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。6年生になったすみかさんは修学旅行へ。友だちのノナちゃんは、お小遣いを多めに持ってきたり、禁止されている買い食いをしたりと、相変わらず自分勝手な行動が目立ちます。クラスのほかの女子もノナちゃんの行動を問題視しており、やっぱりノナちゃんの行動はおかしいんだ……と改めて気づきます。そして、中学生になったら友だちを辞めようと思うのでした。中学生になったらノナちゃんと仲良くするのは辞めようと決めたすみかさん。その後は気持ちがラクになり、我慢することや辛いと感じることもなくなりました。そして、中学生では別のクラスに。近づかないようにしていたら、自然と疎遠になっていきました。話は少し戻りーー、小学校では水泳を頑張っていたすみかさん。中学校でも水泳を続けようか迷っており……、小学校最後の大会を振り返ります。 小学校最後の水泳大会に向けて… 小学4年生から6年生まで水泳を頑張っていたすみかさん。水泳部では一緒に頑張る仲間もでき、楽しく続けられていました。そして、もうすぐ小学校最後の大会。自己ベストを更新するという目標をたてます。 水泳仲間から「大会前日はお肉を食べず、消化に良い物を食べると早く泳げる」と聞いてすぐに実行。自分のタイムに満足して引退したい!と心に決め、練習にも力が入ります。大会の前日はすみかさんの誕生日でしたが、ケーキは我慢してフルーツのみ食べました。 大会当日。お母さんと妹が初めて応援にやってきました。プールへの飛び込み、ターンを決めるすみかさんに、「こんなに泳げたの!?」と驚くお母さん。1着でゴールし、ベストタイムを更新。妹も笑顔で応援しており、すみかさんは満足でした。 すみかさんの成長に、お母さんも驚いたのではないでしょうか。誕生日ケーキまで節制して頑張るなんて、本気の気持ちの表れですよね。自己ベスト更新という最高のパフォーマンスで水泳大会を終えたすみかさん。中学生になっても続けてほしいですが……気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月03日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。少しでもイヤなことがあると不機嫌になったり、人にあれこれやってとお願いしてきたり、女王様気質のノナちゃん。人のものを盗むことはしなくなったようですが、人のものを勝手に使うのは日常茶飯事。すみかさんは、そんなノナちゃんと友だちでいることが怖い……と思うときもしばしば。ですが、修学旅行で同じ班になりーー。6年生になり、すみかさんは修学旅行へ。当然のようにノナちゃん、ムツミと一緒に回ることになりました。ノナちゃんは、お小遣いを多めに持ってきたり、禁止されている買い食いをしたりと、相変わらず自分勝手な行動が目立ちます。クラスのほかの女子もノナちゃんの行動を問題視しており、やっぱりノナちゃんの行動はおかしいんだ……と改めて気づきました。そして中学生になったら友だちをやめようと思いーー。 小学校を卒業。中学生になり… 中学生になったらノナちゃんと仲良くするのはやめようと決めたすみかさん。その後は気持ちがラクになり、我慢することや辛いと感じることもなくなりました。そして、中学生ではノナちゃんと別のクラスに。近づかないようにしていたら、自然と疎遠になっていきました。 ですが、上履きを捨てられた子がいるという噂が流れたときは、ノナちゃんがやったのかなと思ったり。一度、ノナちゃんが話しかけてきましたが、その内容というのが「美術室の備品を盗んだ」という報告でした。備品の紛失はすぐバレてしまったようですが……。 中学2年生になり、ノナちゃんのクラスはめちゃくちゃ怖いと恐れられていたベテラン先生が担任に。あの先生が見張っているなら大丈夫かな、と安心したすみかさん。ですが、盗んだ犯人を知っていながら先生に言わなかったことを後悔するときもあり、ノナちゃんについて考えるとモヤモヤするのでした。 物理的に距離をとるのが難しくても、心の距離をとるだけで友だち関係が少しラクになることもありますよね。小学生のときにクラスの子の文房具を盗んでいたノナちゃんですが、反省していなかったようですね。どこかで自分の行動を省みるときがあるといいのですが……。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月02日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。教室でペンやメモ帳の紛失が続くため、先生が個別で事情を聴き始めました。犯人はノナちゃんだと知っていましたが、先生に黙っていたことがバレると怒られるかなと思い、「誰がやったか知ってる?」と聞かれた際、「知らないです」と答えてしまいました。そして、この日から盗難はなくなります。このまま黙っていて良いのか……と迷うすみかさん。ノナちゃんのことを黙っているならば、自分はこれからも変わらずノナちゃんと友だちでいるしかないんだなと考えました。少しでもイヤなことがあると不機嫌になったり、人にあれこれやってとお願いしてきたり、女王様気質のノナちゃん。友だちとして仲良くしていますが、すみかさんが好きなものを否定して「変わってるね」と言ってくることも。人のものを盗むことはしなくなったようですが、人のものを勝手に使うのは日常茶飯事。すみかさんは、そんなノナちゃんと友だちでいることが怖い……と思うときもしばしば。ですが、修学旅行で同じ班になりーー。 修学旅行を心から楽しめない… すみかさんは修学旅行へ。当然のように自由行動はノナちゃん、ムツミの2人と回ることになりました。ノナちゃんはお小遣いを多めに持ってきたり、禁止されている買い食いをしたりと、相変わらず自分勝手な行動が目立ちます。修学旅行中は怒られたくない!と心に決めていたすみかさんは、「アイスを食べない?」というノナちゃんの誘いに流されませんでした。 3人組のため、バスに座るときは2対1にわかれます。ノナちゃんはいつもムツミと座るため、すみかさんはひとりに。その様子を見ていた同じクラスの女子が、「こっちに座らない?」と誘ってくれました。 そして、すみかさんがいつもひとりで座っていること、ノナちゃんが買い食いしていたことが話題に。「すみかは悪くないよ!」と、みんな味方になってくれました。やっぱりノナちゃんの行動はおかしいんだ……と改めて感じたすみかさん。中学生になったら友だちをやめようと思うのでした。 高学年になってくると、ほかの子の行動を冷静に見ていますよね。ノナちゃんの行動はおかしいと改めて気づいたすみかさん。同じクラスですぐに友だちをやめるというのは難しいかもしれませんが、少しずつ距離をとって気持ちをラクに学校生活を送れるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月01日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。ノナちゃんの家に遊びに行ったとき、すみかさんは彼女からキラキラのペンをもらいます。翌日、学校で先生が「最近、ペンがなくなっている人がいる……」と話し始めました。それから、同じクラスのウタちゃんのカバンやノートがなくなったり、図工で作ったものが壊されたりということが続き……。すみかさんとノナちゃんが教室で2人になったときのこと。ノナちゃんはウタちゃんの机にあるメモ帳を見て、「も〜らい♡」と自分のカバンに入れてしまいました。盗った!?と衝撃をうけたすみかさん。ウタちゃんのものを盗っているのはノナちゃん?という疑惑をもち……。ペンやメモ帳の紛失が続くため、先生が一人ずつに事情を聴き始めました。ウタちゃんの気持ちを考えると辛くなり、涙がでてきたすみかさん。ですが、犯人を知っていて言わなかったことが先生にわかると怒られるかなとも思い、「誰がやったか知ってる?」と聞かれた際、「知らないです」と答えてしまいました。そして、この日から盗難はなくなります。このまま黙っていて良いのか……と迷うすみかさん。ノナちゃんのことを黙っているならば、自分はこれからも変わらずノナちゃんと友だちでいるしかないんだなと思い……。 このまま友だちでいいのかな… 少しでもイヤなことがあると不機嫌になったり、人にあれこれやってとお願いしてきたり、女王様気質のノナちゃん。友だちとして仲良くしていますが、すみかさんが好きなものを否定して「変わってるね」と言ってくることも。人のものを盗むことはしなくなったようですが、人のものを勝手に使うのは日常茶飯事。すみかさんは、そんなノナちゃんと友だちでいることが怖い……と思うときもしばしば。 将来の夢の話になったとき。ノナちゃんは、欲しいものをたくさん買いたいからお医者さんになりたいと話します。すみかさんも将来なりたい職業はありましたが、ノナちゃんに否定されると思って話しませんでした。そしてテストで満点を目指すノナちゃんは、漢字テストのときカンペ作成。ある日、ノナちゃんのお母さんが「もっと宿題を出してください」と先生に話しているところを目撃します。クラスで仲良しグループができ始めると、同じグループに気が合わない子がいたとしても、そこから抜け出すのが難しかったりしますよね。自分が言ったこと全てを否定されると、話すこと自体が怖くなることも……。同じクラスなのでなかなか難しいですが、うまく距離をとりながら過ごせるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月16日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。仲良くなりたいと思っていた転校生のムツミに話しかけたすみかさん。帰り道、雪で遊んだことでふたりの仲はグッと縮まり、仲良しの友だちに。ふたりが話していると同じクラスの友だち・ノナちゃんがやってきます。そして「ムツミと一緒の班になりたい!」など、すみかさんの気持ちを無視して、ムツミに話しかけます。すみかさんの方が先にムツミと仲良くなったこともあり、なんだかモヤモヤ……。ノナちゃんはムツミと仲良くし、すみかさんを仲間はずれにしようとしてきます。ノナちゃんに仲間はずれにされたすみかさん。ですが、翌日登校するとノナちゃんの機嫌は直っており、何事もなかったかのように接してきました。そして、ノナちゃんの家に遊びに行ったとき、すみかさんは彼女からキラキラのペンをもらいます。翌日、学校で先生が「最近、ペンがなくなっている人がいる……」と話し始めました。それから、同じクラスのウタちゃんのカバンやノートがなくなったり、図工で作ったものが壊されたりということが続き……。すみかさんとノナちゃんが教室で2人になったときのこと。ノナちゃんはウタちゃんの机にあるメモ帳を見て、「も〜らい♡」と自分のカバンに入れてしまいました。盗った!?と衝撃をうけたすみかさん。ウタちゃんのものを盗っているのはノナちゃん?という疑惑をもち……。 自分は犯人を知っている… ウタちゃんのメモ帳を自分のカバンに入れたノナちゃん。すみかさんに、「この前、ウタちゃんにつねられて痛かったから仕返しで盗った」を話します。そして、他のクラスから盗ってきたというペンやメモ帳をすみかさんに見せてきました。すみかさんは、ノナちゃんからもらったキラキラのペンも盗んだものなのかな……と思い始めます。自分のものはあげたくないけれど、人のものは欲しがるノナちゃん。犯人を知ってしまったすみかさんは動揺します。 ペンやメモ帳の紛失が続くため、先生が一人ずつに事情を聴き始めました。ウタちゃんの気持ちを考えると辛くなり、涙がでてきたすみかさん。ですが、犯人を知っていて言わなかったことが先生にわかると怒られるかなとも思い、「誰がやったか知ってる?」と聞かれて「知らないです」と答えてしまいました。そして、この日から盗難はなくなります。 このまま黙っていて良いのか……と迷うすみかさん。ノナちゃんのことを黙っているならば、自分はこれからも変わらずノナちゃんと友だちでいるしかないんだなと思うのでした。 仲の良い友だちが人のものを盗んでいると知ったとき、どうするべきか悩みますよね。犯人が誰かを知るとウタちゃんが悲しむのでは、黙っていたことを先生に怒られるのでは、ノナちゃんに裏切り者と思われるのでは、などいろいろ考えると余計に何も言えなくなると思います。こういうとき、第三者的な立場の人がいてくれると話やすいかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月15日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。C君に胸をタッチされたすみかさんは、突然のことに動揺しながらも状況を冷静に分析。触ったのはC君だけど触らせたのはヨッシーだからヨッシーが悪いという結論に。仕返しとして身長測定のときにヨッシーの胸をタッチしますが、やり返したところでスッキリしなかったすみかさんでした。またある日、同じクラスの友だち・ノナちゃんと歩いていたとき、水泳部の友だちとすれ違いました。水泳部の友だちが「すみかー」と親しく話しかけてきたことで、ノナちゃんは不機嫌に……。どうやら、すみかさんに自分より仲のいい友だちがいるのがイヤだったようです。5年生のクラスではノナちゃんと仲良くなっていくのですがーー。仲良くなりたいと思っていた転校生のムツミに話しかけたすみかさん。帰り道、雪で遊んだことでふたりの仲はグッと縮まり、仲良しの友だちに。ふたりが話していると同じクラスの友だち・ノナちゃんがやってきます。そして「ムツミと一緒の班になりたい!」など、すみかさんの気持ちを無視して、ムツミに話しかけます。すみかさんの方が先にムツミと仲良くなったこともあり、なんだかモヤモヤ……。ノナちゃんはムツミと仲良くし、すみかさんを仲間はずれにしようとしてきます。 えっ!?親友の行動に衝撃を受ける ノナちゃんに仲間はずれにされたすみかさん。ですが、翌日登校するとノナちゃんの機嫌は直っており、何事もなかったかのように接してきました。すみかさんのことを心配する、やさしい一面もあるノナちゃん。放課後に2人で遊んだり、おしゃべりをしたり、楽しい時間を過ごしていました。 ノナちゃんの家に遊びに行ったとき、すみかさんは彼女からキラキラのペンをもらいます。翌日、学校で先生が「最近、ペンがなくなっている人がいる……」と話し始めました。紛失したペンは色付きやキャラクター付きのものばかり。すみかさんは、ノナちゃんに貰ったペンのことが少し気になりました。 それから、同じクラスのウタちゃんと遊んでいると、ウタちゃんのカバンがないことに気づきます。クラスみんなで探しましたが、見つかりませんでした。その後もウタちゃんのノートがなくなったり、図工で作ったものが壊されたりということが続き……。 そして、すみかさんとノナちゃんが教室で2人になったときのこと。ノナちゃんはウタちゃんの机にあるメモ帳を見て、「も〜らい♡」と自分のカバンに入れてしまいました。盗った!?と衝撃をうけたすみかさん。ウタちゃんのものを盗っているのはノナちゃん?という疑惑をもつのでした。 いつもかわいい洋服を着て、ぬいぐるみやシールもたくさん持っているノナちゃんですが、なぜメモ帳を盗ったのか気になりますね。それを見てしまったすみかさんは、先生に話すのでしょうか……。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月14日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。5年生になったある日、4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけます。C君に胸をタッチされたすみかさんは、突然のことに動揺しながらも状況を冷静に分析。触ったのはC君だけど触らせたのはヨッシーだからヨッシーが悪いという結論に。仕返しとして身長測定のときにヨッシーの胸をタッチしますが、やり返したところでスッキリしなかったすみかさんでした。またある日、同じクラスの友だち・ノナちゃんと歩いていたとき、水泳部の友だちとすれ違いました。水泳部の友だちが「すみかー」と親しく話しかけてきたことで、ノナちゃんは不機嫌に……。どうやら、すみかさんに自分より仲のいい友だちがいるのがイヤだったようです。5年生のクラスではノナちゃんと仲良くなっていくのですがーー。 先に仲良くなったのは私なのに… ノナちゃんはすみかさんと仲良くなる前からウタちゃんと親しくしており、3人組になることもしばしば。2人組を作るときはノナちゃんはウタちゃんと一緒になるため、すみかさんはひとりぼっちに……。そんなとき、転校生ですみかさんが仲良くなりたいと思っていたムツミがひとりで座っているのを発見。すみかさんから話しかけ、一緒に帰ることに。 帰り道、雪で遊んだことでふたりの仲はグッと縮まり、仲良しの友だちに。ふたりが話しているとノナちゃんがやってきます。そして「ムツミと一緒の班になりたい!」など、すみかさんの気持ちを無視して、ムツミに話しかけます。すみかさんの方が先にムツミと仲良くなったこともあり、なんだかモヤモヤ……。ノナちゃんはムツミと仲良くし、すみかさんを仲間はずれにしようとしてきます。 学校生活において3人組などグループをつくるときなど、イヤな思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。高学年あたりから仲良しグループができ始め、友だち関係は複雑になってきますよね。以前より心が強くなったすみかさん。この後、どう行動するのか気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月13日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きます。そして、同じ水泳部の仲間・夏子ちゃんのお母さんは「勉強しなさい」と言っていることを知り……。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるようになりました。頭がいいお姉ちゃんと比べられたこともなく、自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始め、よそのお母さんと比べるのはやめようと思いました。低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。5年生になったある日、4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけて……。 体の特徴を指摘されると… C君に胸をタッチされたすみかさんは、突然のことに動揺しながらも状況を冷静に分析。触ったのはC君だけど触らせたのはヨッシーだから、ヨッシーが悪いという結論に至ります。仕返しとして身長測定のときにヨッシーの胸をタッチしますが、やり返したところでスッキリしなかったすみかさんでした。 その後、クラスの友だちと廊下を歩くすみかさん。「ノナちゃんは一番小さいから先頭だね」と言うと、ノナちゃんは「どうせチビだもん」と不機嫌に……。背が小さいと写真撮影や舞台鑑賞など何でも前の方なので羨ましいなと思っていましたが、傷つくこともあるんだなと学びました。そして、体のことは人知れず悩んでいたりするので、言わないようにしようと思うのでした。すみかさんはノナちゃんの気持ちを分かっていませんでしたが、身長が大きいすみかさんは生理やブラジャーについて他の子から質問されることもあり、みんなだって自分の気持ちを分かってないなと気づきます。 またある日、同じクラスの友だち・ノナちゃんと歩いていたとき、水泳部の友だちとすれ違いました。水泳部の友だちが「すみかー」と親しく話しかけてきたことで、ノナちゃんは不機嫌に……。どうやら、すみかさんに自分より仲のいい友だちがいるのがイヤだったようです。5年生のクラスではノナちゃんと仲良くなっていくのですがーー。 何気ない言葉だったとしても、言われた本人にとってはショックなことってありますよね。親しい仲であっても体のことや本人が気にしていそうなことは、相手が話してくるまで触れないほうがいいことも……。関係性によりますが、お互いに気持ちいいお付き合いをしたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月12日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。子どもを心配する気持ちからですが、遊びに行くときに誰と?どこに?と口うるさく言ってくるお母さんを、すみかさんは疎ましく思っていました。洋服や流行のモノにも興味がないので、一緒に話せるお母さんが良かったなと考えることもーー。あるとき、お母さんの友だちとの食事会にすみかさんも参加。そこで、お母さんがあまり輪に入れていないことに気づきました。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と思ったすみかさん。ほかの子のお母さんが気になり……。ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きます。そして、同じ水泳部の仲間・夏子ちゃんのお母さんは「勉強しなさい」と言っていることを知り……。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるようになりました。頭がいいお姉ちゃんと比べられたこともなく、自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始め、よそのお母さんと比べるのはやめようと思います。学校では同じクラスや水泳部で仲良しの友だちもでき、平穏に過ごしていたのですがーー。 友だちの不意打ちな行動に… 小学5年生のとき、転校生としてムツミがやってきました。転校した経験のあるすみかさんは、話しかけられずにいる転校生に親近感が湧き……。ムツミと仲良くなりたいなと思います。また同じころ、一部の男子が同じクラスのFくんに意地悪しているところを目撃します。しかし、すみかさんや他のクラスのみんなは男子に同調することはありませんでした。 低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。ある日、小学4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。 なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけたすみかさんでした。 転校生や意地悪をされている子を気にかけるなど、以前に比べるとぐっとお姉さんになったすみかさん。ヨッシーは、すみかさんがいーちゃんと話しているのを見て意地悪をしようと思ったのかもしれませんが、本人は遊び感覚のつもりでも絶対にやってはいけないことですよね。ただ、もう以前のようにクヨクヨするだけのすみかさんではなく……ヨッシーに対して何を言うのか気になるところです。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月11日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。友だちがかわいい靴を履いているのを見て、お母さんに買ってもらおうと思ったすみかさん。ですが、靴はデザインより機能性ということで買ってもらえませんでした。洋服もすみかさんの意見を聞くことなく選ぶため、言っても分かってくれないと諦めます。そして、前の学校で親友だったモモちゃんとの文通にもお母さんが口出ししてきました。手紙には「彼氏ができた」と書かれており、すみかさんのテンションは上がります。しかし、それを聞いたお母さんは、すみかさんとモモちゃんのタイプが違うと判断。「友達やめたら?」と助言します。なんて事を言い出すんだと思ったすみかさん。お母さんに対していろいろ思うことがあり……。子どもを心配する気持ちからですが、遊びに行くときに誰と?どこに?と口うるさく言ってくるお母さんを、すみかさんは疎ましく思っていました。洋服や流行のモノにも興味がないので、一緒に話せるお母さんが良かったなと考えることもーー。あるとき、お母さんの友だちとの食事会にすみかさんも参加。そこで、お母さんがあまり輪に入れていないことに気づきました。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と思ったすみかさん。ほかの子のお母さんが気になり……。 友だちのお母さんと比べたところ… ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きました。すみかさんはお母さんから宿題について聞かれたことがなく、通知表を渡しても見ている様子はありません。そこで、お母さんは私に興味がないのかなと感じます。ですが、お母さんは家でも持ち帰ってきた仕事をしており、夜はお酒を飲んで寝落ち……。疲れているから仕方ないとも思いました。 またあるとき、同じ水泳部の夏子ちゃんと話していたすみかさん。「スイミングスクールには通わないの?」と聞いたところ、「勉強する時間がなくなるからダメなんだ。成績が下がったら部活も辞めさせるって言われてるし……」という返答が。「勉強しなさい」という親がいることを知り、夏子ちゃんの家は厳しいんだなと思います。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるように……。 すみかさんのお姉ちゃんが中学校のテストで学年1位になったときも、すみかさんと比べることはなく、「努力よ、努力」と冷静なお母さん。自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始めます。ほかのお母さんも厳しそうだし、よそのお母さんと比べるのはやめようと思ったすみかさんでした。 友だちのお母さんが子どもにどのように接しているかを知ったことで、自分のお母さんの良いところを見つけていったすみかさん。きょうだいがいると勉強や運動面など比べてしまうこともありますが、すみかさんのお母さんは一人ひとりの個性を尊重しているのかもしれません。すみかさんが思っているより、子どものことをよく見ているのかも……。今後の親子関係の変化が気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月10日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。小学5年生になったすみかさん。演劇発表会の練習中、すみかさんは登場のタイミングがつかめず、先頭だった順番を変えられてしまいます。そのことを何気なくお母さんに話すと、「あんたって情けない子ね!ちゃんとやりなさいよ!」と返されました。その言葉にショックを受けたすみかさんは、癇癪を起こします。本当はお母さんから「先頭じゃなくても大丈夫」という言葉が欲しかったのですが……。お母さんとの意見の食い違いは続きーー。親友のノナちゃんは体育がない日はかわいい靴を履いて通学してきます。それを見て、いいなぁと憧れたすみかさん。お母さんに買ってもらおうとしますが、靴はデザインより機能性ということで購入ならず。洋服もすみかさんの意見を聞くことなく選ぶため、言っても分かってくれないと諦めました。そして、前の学校で親友だったモモちゃんとの文通にお母さんが口をはさみます。手紙には「彼氏ができた」と書かれており、すみかさんのテンションはアップ。しかし、それを聞いたお母さんは、すみかさんとモモちゃんのタイプが違うと判断。「友達やめたら?」と助言します。なんて事を言い出すんだと思ったすみかさん。お母さんに対していろいろ思うことがあり……。 母親に言わないことが増えていく… ある日、すみかさんのお姉ちゃんはコンサートに行くことを、すみかさんに伝えました。コンサートのことはお母さんには内緒だと姉妹で約束していましたが、チケットがお母さんに見つかってしまいます。案の定、誰と?どうやって行くの?と質問責めに。 「うるさいなぁ」と言おうものなら「だって心配なのよ!」と返されるので、何も言えなくなってしまいます。そして当日は何事もなく送り出してくれるのですが、であれば最初から笑顔で「楽しんできてね!」と言ってくれたら……とすみかさんは思います。お母さんに話す=面倒なことになるから隠し事をするのになと考えるのでした。 ときは過ぎてお正月。すみかさんのお父さんの妹・ユイコさん一家が遊びにきました。ユイコさんの子どもたちが母であるユイコさんに甘える様子を見て、自分も母親に甘えたくなりますが、母はクールな対応……。一緒にファッション誌を見たり、流行りのテレビ番組の話ができたりするユイコさんが母親だったらいいのにと思いました。 お正月が明けて……学校をサボった日、お母さんからショッピングに誘われました。その日はお母さんの機嫌が良く、すみかさんが選んだ洋服も買ってくれます。そして行った先はママ友とのランチ会。食事をしながらお母さんを観察していると、みんなの輪に入れていない?ことに気づき……。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と気づくのでした。 小学校高学年になってくると、親に秘密にしたいことができたり、親のことをうるさく感じたり……。すみかさんの気持ちが分かる人も多いのではないでしょうか。でもたまに、甘えたくなったりもするんですよね。ママ友と交流するお母さんを客観視して、自分に似ているところがあると気づいたすみかさん。反発心を抱くことが多かったお母さんに対して、少し親近感をもったのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月09日「まだ遊びたい!」寝る前の癇癪の原因は……Upload By ゆきみ現在小学2年生の長男けんとは、自閉スペクトラム症と3歳の時に診断を受けました。ある日の夜、けんとがごはんを食べ終え、オモチャで遊んでいました。ほどよく遊びの時間をとったあとに「あと5分でおしまいにしようね」と言ってタイマーをセット。けんとも納得していました。そして5分後……タイマーが鳴り、もうすぐ寝る時間だったので、「歯を磨いて寝る準備をしようね」と私が伝えると、「ボクはまだ、パズルと本を読むのが終わっていないんだ!」と、けんとが癇癪をおこしたのです。「え?まだそんなにやりたいことがあったの?」と、私はビックリ……。私はその時、けんととやりたいことの確認や、寝る準備を始める時間などをあらかじめ話していなかったことに気がつきました。もう寝る時間だし、何となく分かると勝手に思い込んでいたのです。明日からは、けんとが頭の中でやりたいと考えていたことを、事前に確認してみようと思いました。やりたいことを書き出す作戦!結果は?けんとは視覚優位で、文字やイラストなどでスケジュールを伝えると、スムーズに行動できることが多いです。けんとにやって欲しいこと(ハミガキ、お風呂など)と、けんとが寝る前に自分でやりたいと思っていることを全部出し合い、スケジュールをまとめて紙に書き、視覚を使って示すことにしました。まだ、時間管理が自分ではできないので、寝るまでの残り時間などを考えながら母がタイムスケジュールを管理し、促していくことに。Upload By ゆきみ次の日から早速、相談をして紙に書き出しました。「パズル」「読書」「テレビゲーム」をしたいとのこと。寝る時間を考えて、全部のことをやり終えるために……「15分ずつにしよう」と話し合いました。タイマーをかけて、鳴ったら紙にチェックを入れ、次のこと。というように順番に行なうと、本人もやりたいことがしっかりできたからなのか、全く怒ることなく、スムーズに寝る準備に入ったのです。何度か続けていくうちに、15分で終わりたくないことがあったときは、「もっとやりたい」と伝えてくることもありました。その場合は「じゃぁ、読書の時間を5分短くする?」や「読書は明日にして、その時間を使う?」などと、相談をしながらやっていきました。「やった!」を感じるボード選びを開始最初は、紙にタスクを書いて、終ったものにチェックを入れて消していく方法や、持っていた電子ボードやホワイトボードを使い、タスクを書いて消していくという方法をとっていました。ですが、続けていくうちに、けんとが自分で「やった!」と簡単にチェックできるものがあるといいなと思い、タスクボードや視覚支援の方法をインターネットで調べてみると、いろいろな種類がありました。Upload By ゆきみ・自作のタスクボード一例■ホワイトボード、マグネットシート、マグネットを購入。マグネットシートを切ってタスクを書き、ホワイトボードに貼る。ボードを「まだ」「できた」エリアに分け、マグネットシートを移動させる。■タスクが書いてある紙を準備し、ラミネート加工をして、それぞれ切り抜いて、後ろにマジックテープを貼る。マジックテープが貼りつけられるようにしてある台紙に順番に並べ、終ったものを取っていくボード(通っている発達支援施設では、この方法を使っています)。など。・市販品のタスクボード一例■タスクが書いてあるマグネットを貼るボード■ラミネートされたタスクをマジックテープで貼ってはがしていくボード■付属の紙にタスクを書き、その紙の入れ替えができるようになっているプラスチック製のボード。数個のタスクを書けるようになっており、それぞれの項目にチェックボタンがついているので、終わったらチェックを入れていきます(タスクの内容を替えたい場合は、紙を交換すれば完了)。■持ち運びができるポーチタイプのボードほかにもタスク管理ができるアプリを使用するなど、いろいろな方法がありました。わが家は市販品をリメイク!きょうだい愛用のボードが完成けんとの場合、興味の移り変わりが早く、やりたいことが短い周期で変わっていきます。固定のタスクではなく、自由に変化できるもののほうが合っている気がしました。ただ、私は工作があまり得意ではないので、市販品を購入することにしました。悩んだ結果、紙にタスクをかき、タスクが終ったらチェックボタンを変えていくプラスチック製のタスクボードに決定(内容を変えたいときは紙を取り替える)。Upload By ゆきみ本来では紙を入れる部分に、紙ではなくマグネットシートを入れ込みました。そして、ホワイトボード用のペンでタスクを書き換えられるようにリメイクしてみました。視覚で提示すると、5歳(年長)の弟も分かりやすいようで、きょうだい2人共、愛用しています。朝のお仕度ボードや、放課後のタスクボードとしても使っています。外出先でタスクボードを使用したい場合は、わが家はアプリ「やることカード」を使用しています。やることカード ( LITALICOアプリ)寝る前の時間に癇癪を起こしてしまうと、1日の締めくくりが楽しくはないですし、寝る時間も遅くなり母子共に疲れ果ててしまっていました。でも、あらかじめやることを聞いておくこの方法を取り入れてからは、寝るまでの動きがかなりスムーズになり、笑顔で1日を終われるようになりました。「これがやりたい!」という気持ちを受け入れつつ、時間やお約束を守るための方法がほかにもあるかもしれないので、これからも模索していきたいと思います。いつかは子ども自身が自分で時間も管理できるように……段階をふみながら進めていけたらなと思っています。執筆/ゆきみ(監修:初川先生より)タスクボード導入の経緯、ご家庭の事情に合ったタスクボード探し、アレンジして使っているお話。一連のことのシェアをありがとうございます。寝る前の癇癪にも心当たりのある読者の方は多いでしょうし、視覚支援の王道たるタスクボードについて巷にあふれるさまざまな情報の整理もなされていて本当に参考になることばかりでした。やりたいこと、やらなければならないこと。どちらもスムーズに行うには、タスクボードで「見て分かる」「どこまで進んでいるかが分かる」工夫をするのはとても良いですね。そしてそもそも、やりたいことをきちんとこのタスクの中に入れてくださっている、つまり本人の希望が織り交ぜられた運用であることが素晴らしいですね。そして、このやり方が板につくにつれ、「今日はもっとこれをやりたい」と交渉することもできてきているのも何よりです。癇癪のように、感情を爆発させるのではなく、交渉に至れるのも、枠組みがしっかりしているからこそとも言えます。今後、けんとくんが育つにつれ、もしかしたらこのやり方が合わなくなる日も来るかもしれませんが、「タスクボードを使って自分はタスク管理できていた」という経過がきっと次の手立てにも生きてくるだろうと感じます。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年09月25日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。もうすぐお姉ちゃんとすみかさんの誕生日。お母さんに欲しいものを聞かれ、お姉ちゃんは縮毛矯正したいと答えます。お母さんはそんなもの必要ない!と大反対し、お姉ちゃんは不機嫌に……。翌朝、お姉ちゃんの髪型はベリーショートになっていました。お姉ちゃんの気持ちをお母さんに分かってほしいと思うすみかさんですが、なかなか簡単にはいきません。小学5年生になったすみかさん。演劇発表会の練習中、すみかさんは登場のタイミングがつかめず、先頭だった順番を変えられてしまいます。そのことを何気なくお母さんに話すと、「あんたって情けない子ね!ちゃんとやりなさいよ!」と返されました。その言葉にショックを受けたすみかさんは、癇癪を起こします。本当はお母さんから「先頭じゃなくても大丈夫」という言葉が欲しかったのですが……。お母さんとの意見の食い違いは続きーー。 母の何気ないひと言に落ち込む日々 親友のノナちゃんは体育がない日はかわいい靴を履いて通学してきます。それを見て、いいなぁと憧れたすみかさん。お母さんにスニーカー以外の靴を買ってもらおうとしますが、走れないからダメ!と購入してもらえませんでした。また別の日には、すみかさんの意見を聞くことなく洋服を購入。好みじゃなかったので、今度から自分で選びたいと伝えました。 お母さんに雑誌に載っているファッションを見せますが、「理解できなーい。服が欲しいなら押し入れにたくさんあるから」と言われてしまいます。押し入れにある洋服というのは、お母さんが太って着られなくなったトップス、おばあちゃんが昔履いていたスカートなど、すみかさんが着たいと思うような洋服はありません。言っても分かってもらえないと思い、諦めたすみかさんでした。 5年生になっても前の学校で親友だったモモちゃんとの文通は続いていました。手紙には「彼氏ができた」と書かれており、すみかさんはテンションが上がります。しかし、それを聞いたお母さんは、すみかさんとモモちゃんのタイプが違うと判断。「友達やめたら?」と助言します。なんて事を言い出すんだと思ったすみかさん。友だちは自分で決める!と自室でイライラするのでした。親が着てほしい洋服と子どもが着たい洋服が違うというのは、しばしばありますよね。流行りに敏感になる思春期になると、ぶつかることも増えてくるのかなと思います。「友達やめたら?」という言葉は心に深く残りますね。親子間だと遠慮なく、言いたいことを言いがちですが、親しき仲だからこそ言い方には気をつけたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年09月08日