お笑いコンビ・カゲヤマの益田康平が3月31日、ABEMA『チャンスの時間』(毎週日曜23:00〜)に出演。“ぼったくり”被害にあったエピソードを披露した。○生ビール1杯1万円今回の配信は、番組開始7年目突入を記念し、「春のブチギレSP」と題した90分拡大版。現代社会において“キレたくてもキレられない人”のため、最強の“ブチギレ軍団”がベストなキレ方をアドバイスする企画「第4回 行列のできるブチギレ相談所」を実施した。千鳥・大悟が相談所所長を務め、ひな壇には千鳥・ノブとスタジオゲストの菊地亜美、A マッソ・むらきゃみ、そいつどいつ・市川刺身が、相談員の最強“ブチギレ軍団”には、お馴染みのメンバーである永野、COWCOW・多田健二、Aマッソ・加納のほか、アンジャッシュ・渡部建が新たに参加。カゲヤマ、ダイヤモンド、リンダカラー∞・Den、IMALUらの“キレたくてもキレられなかった”エピソードについて、“ブチギレ軍団”がそれぞれの見解を示した。カゲヤマ・益田は、マッチングアプリで出会った女性に誘われて行ったバーが、「チャージ料1人2万円、生ビール1杯1万円」のぼったくりバーだったというエピソードを披露。「めっちゃ怖くなって、誰か守ってくれっていう思いで気づいたら、吉本本社にいました」と回想した益田の経験に、相談員は全員“キレない”とジャッジして……。そのほか、菊地が観覧客や他出演者がいる前で女性タレントから言われたまさかの暴言、ダイヤモンド・小野竜輔が『M-1 グランプリ』最下位だったことで受けた、SNSでの心無い仕打ちを告白。“ブチギレ軍団”が、芸能人たちのキレたくてもキレられなかったエピソードについて激論を交わす。なお、この模様は現在、「ABEMA」にて無料配信中。【編集部MEMO】お笑いコンビの千鳥がMCを務める、ABEMAのバラエティ番組『チャンスの時間』(毎週日曜23:00〜)。身近にある、言われてみれば気になるクセが強めの疑問を取り上げたり、気になる若手芸人が対決したり、今後活躍するであろうニュースターを発掘していく。
2024年04月03日北仙道の明日をつくる会(島根県益田市)は、益田市の魅力ある農産物を多くの方々に直接手に取って楽しんでいただくためのイベントとして、11月12日に【きんさい市】を北仙道公民館にて開催いたします。益田市の旬の地元産農産物をはじめ、それらを活かした調理品や加工品など、地域の豊かな自然や食文化を感じることができる商品が並びます。当日は地区外からの出店もあり、地区内外の生産者の方に対面販売を実施していただき、新しい出会いや地域の方々とのふれあいの場として企画の充実を図っています。「きんさい市」を通じて、益田市の農産物の魅力を発見し、地域の食文化を深く体感していただけるイベントとなっておりますので、ぜひ多くの皆様のご来場をお待ちしております。島根県 益田市 きんさい市チラシ今年度6月開催時の会場写真■きんさい市とは2020年より年3回のペースで開催している島根県益田市の北仙道地区の魅力を届ける市場です。中国地方の方言で「いらっしゃい」という意味を持つ「きんさい」を名前の由来としており、従来のイベントの枠を超え、地域の皆様が集まり、人々のにぎわいとうるおいを提供する場として、多くの新たな出会いや人々の温かいふれあいを経験していただくことを目的に開催しています。■概要イベント名:きんさい市開催日 :令和5年11月12日(日)時間 :9:00~12:00場所 :北仙道公民館(〒699-3674 島根県益田市大草町665-1)販売予定商品:・よめな会 :茄子のからし漬け、梅干し、ちらし寿司・赤雁の里 :おもち・赤雁老人クラブ:焼き芋・ドロシー :菓子パン、おかずパン・スカイファーム:梨、柿・じょういち :焼き菓子・横尾衛門 :加工品・石橋茶園 :お茶、加工品・のぞみの里の苗物・スーパーボールすくい・フリーマーケット・他お楽しみ企画 等■益田市とは益田市は島根県西端に位置し、四季折々に表情を変える中国山地の山、日本海に沈む美しい夕日、そして夜空を見上げると今にも降ってきそうな満天の星空を見ることができる、そんな神秘的でロマンティックな光景に出会えるのが益田市です。HP: ■島根県益田市北仙道地区益田市の北部に位置し、赤雁町・山折町・大草町・乙子町から成る北仙道地区。地区内にはのどかな農村地帯が広がっています。乙子町にある比礼振山は、市内でも有数の展望地で、山頂からは益田市内を一望することができます。また益田市は石見地方に伝わる「狭姫(サヒメ)伝説」の里として知られています。(神代に大宜都姫命(オオゲツヒメ)の末娘である挟姫(サヒメ)が天降り、この地方から開拓を始めて東へ進んでいったという神話)■北仙道の明日をつくる会とは北仙道の明日をつくる会は、2018年に益田市の少子高齢化や人口減少が進む状況を少しでも良い方向へ進展できるようにと、「住み続けたい地域」を目標に掲げ、地域自治組織として設立されました。地域の魅力を発見し、それを最大限に活かすことで、住民の皆様が心から住み続けたいと感じる地域をつくることを目指しています。Facebook: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月31日毎日新聞出版株式会社は、イラストレーターの益田ミリさんのエッセイ『タイムトラベル世界あちこち旅日記』を2022年7月29日に発売します。本書は著者が1987~2019年に海外を旅したときの思い出を回想して綴ったエッセイ。海の向こうで味わった懐かしい体験を、当時の写真や描き下ろしのイラストとともに紹介しています。コロナ禍で思い出す「あの頃の旅」は、大切な宝物。さまざまな国の人との出会いやあたたかくて切ないたくさんのエピソードが、まるでタイムスリップをしているかのようによみがえり、互いを思い合い日常を生きることの大切さをあらためて思い起こさせてくれます。初版限定!益田ミリさんのイラストが入った「オリジナルしおり」の特典付き。『タイムトラベル世界あちこち旅日記』書影【「はじめに」より】タイムトラベルするみたいに1987年~2019年までの世界の旅を振り返ってみることにしました。ポーランドで飲んだおいしいおいしい発酵スープ。台湾で食べた花の香りの温かいお団子。ベルギーではベルギーワッフルとバケツいっぱいのムール貝。口の中を世界の味にしながらあちこち思い出旅行に出かけていきました。『タイムトラベル世界あちこち旅日記』P124-125『タイムトラベル世界あちこち旅日記』P10-11【全国の書店員さんから共感の声が続々!!】■かわいい!ミリさんは、やはりかわいい。旅っていいな。(有隣堂藤沢店・佐伯敦子さん)■過去と未来に想いをはせながら、友達と旅行の思い出をおしゃべりしているような楽しさがありました。(紀伊國屋書店横浜店・島村佳奈実さん)■あぁ、私の人生にもそうゆうことあるよ!あるよ!と共感してしまうのだ。(くまざわ書店グランデュオ蒲田店・根本智子さん)■読んでいる内容一つ一つが、なんだか、懐かしくて、思わず、旅気分とともに、ノスタルジックな気分にひたっておりました。(芳林堂書店高田馬場店・江連聡美さん)■観光地、グルメ、現地のひとたちとのやりとり、あー旅したい!!(水嶋書房くずはモール店・井上恵さん)■益田先生独特のこのゆるさ、大好きです。「ホンマに斜めやな」 ピサの斜塔のこのゆるーーいコメント、思わず笑ってしまいました。(ジュンク堂書店 名古屋店・二村有香さん)■ミリさんの旅日記は、やっぱり最高!!楽しい!!この1冊で、かけがえのない体験が、思う存分できる!(東京旭屋書店新越谷店・工藤雅子さん)※感想は一部を抜粋しております。【著者プロフィール】益田ミリ(ますだ・みり)1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に、エッセイ『永遠のおでかけ』(小社)、『考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール』(幻冬舎)、『小さいわたし』(ポプラ社)、『しあわせしりとり』(ミシマ社)、『かわいい見聞録』(集英社)、『小さいコトが気になります』(筑摩書房)他、漫画『ミウラさんの友達』(マガジンハウス)、『沢村さん家のこんな毎日』(文藝春秋)、『こはる日記』(KADOKAWA)、『マリコ、うまくいくよ』(新潮社)、『お茶の時間』(講談社)など。絵本に『はやくはやくっていわないで』(ミシマ社、絵・平澤一平)などがある。【書籍概要】『タイムトラベル世界あちこち旅日記』(毎日文庫)著者 :益田ミリ発売日:2022年7月29日ISBN :978-4-620-21046-9定価 :770円(本体価格700円)判型 :文庫判・並製頁数 :240頁・オールカラー 目次1目次2【発売記念 原画&パネル展開催と限定ポストカードプレゼント】本書の発売を記念し、東京堂書店(東京都千代田区神田神保町1丁目17番地)にて、益田ミリさんの原画とイラストパネルの展示を行います。また、店頭にて本書をお買い上げの方に、先着で東京堂書店限定ポストカードを差し上げます。開催期間:2022年7月26日(火)~8月26日(金)営業時間:11:00~19:00 【エキナカ書店限定オリジナルカバー】JR東日本リテールネットが運営するエキナカ書店にて、本書のオリジナルカバー版を販売いたします。下記店舗のみの限定バージョンです。対象店舗:BOOK COMPASS(ブックコンパス)、BOOK EXPRESS(ブックエキスプレス)、bookshelf(ブックシェルフ) ※オリジナルカバーは数量限定のため、品切れとなる場合がございます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月27日姉と弟のふたり暮らしを描くコミック「僕の姉ちゃん」が好評連載中の益田ミリさん。新刊『ミウラさんの友達』では主人公とロボットのふたり(?)暮らしが題材に。果たして益田さんが描くそんな“最先端の暮らし”とは!?益田ミリさんが描く、人とロボットのやさしい“最先端の暮らし”。昨年、7年ぶりに描きおろし作品『スナックキズツキ』を発表し大きな話題を呼んだ益田ミリさん。最新作の『ミウラさんの友達』は、ふとしたことからAIロボットと暮らすことになった女性、ミウラさんの日々を描く。そもそもロボットを題材にするようになったきっかけは?「“ロボット”はいつか描いてみたいテーマのひとつでした。ドラえもんはもちろん、子供のころから物語の中のロボットたちに親しんできて、未来にはロボットの友達ができるかもしれないと夢見てました」一人暮らしでプログラマーの仕事をしているミウラさん。ランチの注文がうまく発声ができないほど無言が続く仕事環境の中で、大切な友達とはふとした行き違いから関係がうまくいかなくなり、思い悩む日々。そんな中、ある日、不動産屋さんで、入居者の部屋を飾るアートのひとつとして「トモダチ」という名の女性型ロボットを紹介される。「トモダチ」は身長160cmで人間にしか見えないリアルなつくりで、歩いたり、しゃべったりもするという。しゃべる言葉は全部で5つ。4つの言葉はあらかじめインストールされており、購入者はたったひとつ言葉をあとからインストールすることができる――。リアルな人間関係に臆病になっていたミウラさんは、「トモダチ」のことがとても気になるように。「『トモダチ』は家電ではなくアート作品として販売されていました。5つの言葉だけを話す作品にはどんな意図が込められているのか。ミウラさんは作者に興味を持ちます。人間関係に疲れていてもやっぱり人に惹き付けられてしまうんですね」「トモダチ」の価格はなんと100万円!そんな高額にもかかわらず、ミウラさんは購入に踏み切った!「人間を人間らしくしていることのひとつに『思ってもないことをする』があると思うんです。ミウラさんが謎のロボットを買ったのもそう。わたしも30歳になった時、自分への誕生日プレゼントだ!と貯金を崩し永久脱毛に大枚をはたいたことがありました。予測できないことをするのはロボットじゃなく人間なんですね。恋に落ちる時も理屈じゃないし。この物語は『思ってもなかったな~』というミウラさんの人間らしいセリフから始まります」かくしてミウラさんと「トモダチ」の不思議なシェア暮らしが始まる。「トモダチ」にインストールされている4つの言葉のうち、3つまでは早いうちに明かされる。「そうなの」「うん」「大丈夫」。なんという言葉ではないけれど、考えてみれば使い道は多種多様で絶妙なセレクトだ。「これら3つの言葉は語尾を上げ下げすれば意味合いを変えられる便利な言葉だなと選びました。実は今、オンラインで外国人講師の英会話レッスンを受けているんですけど、わたしの受け答えなんて『Really?』『I know.』『Amazing!』の乱用。『そうなの』『うん』『大丈夫』レベルです。それでも意外に30分の英会話が成り立ってるんです(笑)。レッスン中のわたしは『トモダチ』みたいかも」相手の表情を読みながら発する言葉をセレクトする「トモダチ」との暮らしの中で、買い手がインストールできるたったひとつの言葉としてミウラさんが選んだ言葉が素敵。そして、やがて明らかになるもうひとつプリインストールされている言葉には、「トモダチ」の作り手の思いが込められていて思わずほろり。読み進めるごとに「自分だったらどんな言葉を選ぶかな?」「あの人ならどんな言葉を選ぶんだろう?」などと読み手は思いを巡らせることに。そんなふうに「トモダチ」との暮らしを続けていく中で、人間関係に臆病になっていたミウラさんの心に変化が生まれてくる。「大切な関係だって『小さなヒビからパリンと割れてしまう』。ミウラさんのセリフです。わたしたちは友達と仲良くしなさいと言われつづけて大人になるけど、大人になったって友達とうまくいかなくなることはある。何度経験しても苦くて悲しいものです。それでも、楽しかった思い出まで否定する必要はないとミウラさんは『トモダチ』に語ります。言葉にすることで心が整理されていったんですね」物語の後半、ミウラさんが「トモダチ」に向かって語りかける彼女なりの結論が沁みる。約7年ぶりの描きおろしだった前作『スナックキズツキ』からの次回作となる今作は1年と少しでの発表。ファンとしては嬉しい限りだが、益田さんの中で制作ペースに変化がありましたか?「『スナックキズツキ』は傷ついた人だけがたどり着ける不思議なスナックの物語で、コロナ禍に描いた漫画でした。描き終えて少しゆっくりしていた時、カズオ・イシグロさんの『クララとお日さま』を読んだんです。煌々と光が降り注ぐような読後感でした。AIロボットと人間の女の子の友情物語なんですが、『わたしも、わたしのロボットを描きたい!』と居ても立ってもいられなくなって。ロボットを描くことは、“人間とはなんだろう?”という問いに向きあうことなのだなと思いました。『ミウラさんの友達』には、胸がキュンとくる恋のエピソードも用意しています。読み終わると新しい恋をはじめたくなるかもしれません」恋の顛末はここでは触れないので、ぜひ実際に読んで楽しんで。仲のよい友達との関係をあらためて見直したり、自分が発する言葉により意識的になったり、普段使っているものに作り手が込めたかもしれない気持ちに思いを巡らせたりetc、etc…。読んだあとに、ちょっと世の中との関わり方が変わるかもしれない、やさしい作品。ぜひ。『ミウラさんの友達』友達との関係に悩む主人公・ミウラさんの元に人間そっくりのロボットがやってくる。5つの言葉を口にするロボットとの不思議な共同生活が始まって…。3月17日発売マガジンハウス1430円「トモダチ」のことが気になりはじめたミウラさん。何度か不動産屋さんに訪れるうちに、ついに購入!効率とかコスパとかじゃない決断のしかたに共感!「トモダチ」が話せる言葉のうちの3つがこちらのシーンに。自分の意思を表す言葉ではなく、相手を肯定し、その心をそっとうかがうよう。ますだ・みりイラストレーター。『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』(共に小社刊)など著書多数。Amazonプライムで配信中のドラマ『僕の姉ちゃん』も好評。※『anan』2022年3月23日号より。(by anan編集部)
2022年03月22日anan本誌超人気連載「僕の姉ちゃん」、シリーズ最新刊『進め! 僕の姉ちゃん』が10月7日(木)全国書店・インターネット書店で発売に!原作者の益田ミリさんにお話を伺いました。『僕の姉ちゃん』シリーズもおかげさまで5冊目、最新刊に込めた思いを伺いました。――恋に一生懸命で、おやつに目がなく、ダイエットに励む(意思を持っている?)、ちはるは今回も健在ですが、今作でまず感じたのは哲学者のようなちはるの深い発言の数々です。「誕生日は奇跡だ」「人生に余生なし」「才能がない人なんているの?」というような、とくに、生きているということを強く肯定するような言葉が多かったように思います。最新刊に収録されているのはコロナ禍に描いた原稿も多く、未来が見通せない中でちはるに力強いセリフを言わせたかったのかもしれません。同時に、ちはるには「緩める」役も背負ってもらっていたのかも。ちはるは「くよくよしても仕方がない」という言葉には意味がないと言っています。人はくよくよしたいときもあるし、くよくよしかできないときもあります。わたしもしょっちゅうくよくよします。――また「自己評価を加算方式にする」とか、「ビールを飲むこと、職場の椅子が新しくなったこと、など一見当たり前なことを夢が叶ったと感じる」など、少し見方を変えることで日常を楽しくする、というアイデア・ヒントも多かったと思います。とかく腐りがちなこういう日々には、とても参考になりました。こういうときには小さな達成感も大事だなぁと。大きい達成って平時でもなかなか難しいですし。加算式で自己評価を「100点」と言ってのけたちはるに、描いていて思わず笑ってしまいました。仕事30、恋愛30、旅行10、チョコレート10……加算式っていいですよね。つい100から引き算して今の自分の点数を付けがちですけれど、わたしも見習って自己評価を加算式で100にしてみようかな(笑)。チョコレートは20くらいになると思います。――ちはるが、これまでよりも、より思索的になっていることは連載の中で意識されていましたか?また、それ以外にも今作の傾向のようなものは何か感じられましたか?「僕の姉ちゃん」はananでの連載ということをいつもとても大事に考えて描いているんです。わたし自身、会社員として働いていた20代の頃、ananを買って帰る夜って「自分を変えたい」とか「新しいヒントが欲しい」とか「イヤなこと忘れて楽しい気持ちになりたい」など、さまざまな気持ちがありました。疲れて帰ってきた読者のみなさんに読んでよかったと思ってもらえる漫画になっているといいなと描いています。あらかじめ特集号のテーマを編集さんに教えていただいているので、反映させた漫画を描くことが多いです。なので、温活、腸活、モテコスメ、愛とSEXなど「僕の姉ちゃん」の作品の流れはananに影響されている部分が大きいと思います。――思索的な発言が増えた一方で、ちはるの恋に対するスタンスは戦略的かつ恋に恋するロマンティストな面もあり、基本積極的である姿勢は変わっていません。近年、恋愛の低体温化も言われることが多い中ではありますが、ちはるの恋愛体質は今後も変わらなそうですね?「ちはる」は作者であるわたしの憧れでもあるんです。恋をしても「守って負けるより攻めて負けるほうがいい」なんて堂々としている。以前、ちはるは「なんのためでもないのが恋だ」と弟に語っています。歳を重ねて、本当にそうだなぁと振り返ることがあるんです。ただ好き、ただ会いたい、みたいな恋って素敵だったなぁって。後輩の男の子が車道側を歩いてくれただけで恋が芽生えるなど、ちはるの「恋のハードル低め」なのも健在です。ドラマでは黒木華さんが大人の恋も演じられていてキュンキュンしますよ。――恋にココロを震わせる女子であり、道を諭す導師であり、人生を思う哲学者であり…「一人ダイバーシティ」のようなちはる。一見バラバラのように見えて、ちゃんと「ちはる」という人格が確立している感じが気持ちいいです。いろんなシチュエーションのちはるを描く際に軸として大切にされていることはなんですか?ちはるは行き当たりばったりに見えることもあります。恋もダイエットも英会話も似たような失敗を繰り返して。ただ、自分がやらないことや、言わないことを持っている女性なんです。「どうせわたしなんか」や「男のくせに」「女のくせに」という思考や発言はありません。自分の中の正しさの基準がしっかりしている。そういう強さをわたしはいつも愛おしいと感じながら描いています。弟に対して「順平のくせに」というのはご愛嬌です(笑)。歳をとってからの時間もすべて自分の大切な時間。余った時間ではない。若くなくなったことを悲観しないで生きたいもの。仕事?恋人?友達?それとも趣味?etc, etc……。思わず自分の中の配点を考えて楽しくなる回。100点超えちゃうかも!?『進め! 僕の姉ちゃん』1320円(マガジンハウス)10/7(木)発売あるときは恋に揺れる乙女、あるときは道を説く導師、あるときは人生を思う哲学者……。でも、人としての軸はぶれません!笑って、共感して元気になれる113エピソード!ますだ・みりイラストレーター。漫画、エッセイ、小説ほか幅広く活躍。Amazon Prime Videoで絶賛配信中のドラマ『僕の姉ちゃん』に加え10月8日(金)からドラマ『スナックキズツキ』(テレビ東京系)も放送スタート。※『anan』2021年10月6日号より。(by anan編集部)
2021年10月04日ギタリスト益田正洋が、デビュー30周年を記念して、バッハの『無伴奏チェロ組曲』全曲を披露する。ヨハン・セバスチャン・バッハ(J.S.バッハ)の『無伴奏チェロ組曲』といえば、伝説のチェリスト、パブロ・カザルスが、忘れ去られていた同曲を発掘して世に広めた名曲中の名曲だ。J.S.バッハがケーテンの宮廷楽長時代(1717~23)に完成させた全6曲(BWV1007~12)からなるこの作品は、独創性や品位の高さ、合理的構築性と豊かな情緒を併せ持ち、今では「チェリストにとってのバイブル」とでも言えそうな作品だ。その音楽に真摯に寄り添いつつ、ギターという楽器の特性を最大限に生かすために調性の変更など大胆なアプローチも行った益田のバッハ演奏は、録音に於いて「ギターによるバッハの最高峰」との呼び声も高い名盤だ。邦人ギタリストでは山下和仁以来となる全6曲を網羅した名演を、生演奏で体験できるチャンス到来!■公演概要5月4日(火・祝)五反田文化センター音楽ホール「ギタリスト益田正洋J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲コンサート」曲目・演目【午前公演】11時30分開演プログラム:無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007無伴奏チェロ組曲第5番 BWV1011無伴奏チェロ組曲第4番 BWV1010【午後公演】14時30分開演プログラム:無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009無伴奏チェロ組曲第2番 BWV1008無伴奏チェロ組曲第6番 BWV1012
2021年04月20日友人や同僚の何気ない言葉や態度、SNS上の無神経なメッセージに傷ついたり、もやもやするのはよくあること。7年ぶりの描き下ろし漫画となる益田ミリさんの最新作『スナックキズツキ』は、そんな「傷つくこと」をさまざまな視点からすくい取っている。傷ついた人だけが訪れる小さなスナックでのできごとは。「傷つき、くたくたになって帰宅する夜は誰にだってあるもの。家に帰ったからといって傷が癒えるわけでもなく、帰宅後も悶々とし続けるであろう自分を想像すると気が滅入ります。そんなときに、ふらっとひとりで立ち寄れるような場所を漫画の中に作りたかったんです。傷ついた人たちだけがたどり着ける店。それが『スナック キズツキ』でした」ここで描かれるのは、激しい怒りや悲しみを伴うような深い傷というより、ともすれば平気なふりをしてやり過ごし、だけど確実にストレスとして蓄積していくような、ざらりとした違和感だったりする。「はたから見れば『そんなことで?』と思うようなことでも、おのおの傷つきポイントは違うものです。抜け目のない同僚、顔も見ないで受け答えする後輩など、相手にいくら悪気がなくても傷つきます。そして、自分もまた悪気のない言葉で知らぬ間に誰かを傷つけている。“知らぬ間に”という部分をうまく描ければいいなと思っていました」自分を傷つける人や物事に対しては、誰でも敏感になれるもの。しかしそんな自分も他意なく、あるいは確信犯的に誰かを傷つけているかもしれない……。バトンを渡すようにして登場人物の視点が変わることで、ささやかな「キズツキ」の連鎖が生まれる構図にドキリとさせられ、我が身を振り返ってしまう。「最初に登場するコールセンターで働く女性がいるのですが、構想段階のときは、彼女を主人公にする物語を考えていました。彼女には自分本位の彼氏がいて『こんな彼となら別れたら?』と思いつつ描いていたのですが、ふと、彼もまた傷ついて生きているのではないかと思ったんです。いい人、悪い人ではっきり分けられない。いろんな角度から描かなければならない物語なのではないかと気づきました。そのためにもさまざまな登場人物と、その登場人物に付随する関係性も多様になるよう設定しました。恋人同士、父と息子、母と息子、母と娘、姉妹、兄弟、兄妹。それぞれがみな傷ついて、傷つけて生きているという点では共通しています。生まれた時代や環境によっては、どの登場人物も自分だったかもしれないと感じてもらえればいいなと思います」そうやって登場人物たちがたどり着く「スナック キズツキ」は、ママがひとりでやっているお店。スナックなのにアルコールが置いていないという少々特殊な事情には、益田さんの願望も込められている。「傷ついた人ならどんな人でも店のドアを開けられるよう、ノンアルコールの店にしました。私自身お酒が強くないので、夜、カフェやファミレスの他にも立ち寄れる店があったらいいなぁと思うことがあるので」スナックを訪れる人たちは、ママに促されて溜め込んでいた不満を言葉にすることで、気持ちを整理したり、「自分はこんなことで傷ついていたんだ」と改めて気がついたり。「友達や家族に話すことですっきりすることもあれば、話したせいで自分の弱さを知られたような後悔に似た気持ちになることも。些細なことで傷つくような弱い人間だと思われたくないのでしょう。人は心の中で自分を説得したり、なだめたりしてなんとかやっている部分が多いと思うんです。自分の“本音”を自分自身が聞く場を、意外に持っていないのかもしれません。だからこそ、まったく関係のない第三者に打ち明けられる場所を描きたかったんです。『スナック キズツキ』ではお客さんの吐露の仕方がバラエティに富んでいます。歌ったり、踊ったり、朗読したり。個人的には“エアギター”で言いたいことをぶちまけるサラリーマンの章は、描いていて楽しかったです。登場人物が意外なことを始めるので、私自身も『マジか!』と楽しんでいました。最初に決めていたわけではなく、描き進めるうちに自然に浮かんできましたね」一見くだらないアクションでも、効果てきめん。ママのちょっと強引な誘導に、登場人物も最初は「どうしてこんなことを?」と戸惑いつつ結果的にはノリノリになって、“キズツキ”をデトックスしている。芸達者で、飄々としたキャラクターのママあってこそのスナックなのだ。「ママは、なにも否定しない人にしようと決めていました。それから説教をせず、『今日もおつかれさま』と言ってあげられる人。傷ついた人しかたどり着けない店だから、やはりママもまたなんらかの傷を負ってここにいる人のひとりであることは意識して描きました」これまでの作品でもこのママのように、多くの人が抱えるもやもやをかたちにしてくれてきた益田さん。「今回は漫画のコマを横長にしようと最初に思いました。いつもはもっと小さなコマで描いているので、長いコマ割りは初めてなんです。傷つき、くたくたになった夜でもゆったり読んでいただけるような余白を意識しました」自分自身の“キズツキ”と向き合うだけでなく、他者の“キズツキ”にも目を向けて自分がそこに関わっているかもしれないことを意識できる場所。いつか「スナック キズツキ」にたどり着いたら……そんな想像もまた楽しい。『スナックキズツキ』都会の路地裏にあるらしい、傷ついた者しかたどり着けない「スナック キズツキ」。今宵もママに乗せられ、さまざまなかたちで不満を吐露する人が。くたくたな夜にじんわりしみる、7年ぶりの描き下ろし漫画。マガジンハウス1300円ますだ・みりイラストレーター。漫画に『すーちゃん』『今日の人生』、エッセイに『考えごとしたい旅フィンランドとシナモンロール』など著書多数。本誌で連載中の「僕の姉ちゃん」シリーズも好評発売中。※『anan』2021年2月10日号より。文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年02月08日益田ミリさんの著書『美しいものを見に行くツアーひとり参加』は、その名の通り、ツアーにひとりで参加する醍醐味を知ることができる一冊。いつか行ってみたい場所はたくさんあっても、きっと行けないのだろうと心のどこかで諦めてしまっていないだろうか。益田ミリさんは40代になって、そんな漠然とした夢を次々と実現してしまった。「30代の終わりにプラハを旅行したとき、教会で演奏会に遭遇して、死ぬということはこんなに美しい世界に別れを告げることなのだと焦るような気持ちになったんです」そして世界中の美しいものを見るために頼りにしたのが、添乗員が同行するツアー。本書では北欧オーロラの旅やモンサンミッシェル、リオのカーニバルなどひとりで参加した5つのツアーの様子が綴られていく。「最初にオーロラツアーに申し込んだときは、私でも行けるんだって胸が震えました。こんなに気軽に旅ができるなら、20代のうちにもっと参加すればよかったと思ったくらい」はじめは「寂しい人だと思われていないかしら」と、周りの目を気にしていた益田さん。しかしながらほかの参加者と大人な会話を交わしたり、美しい景色と向き合ったりしているうちに、徐々に解放されていく姿から旅の醍醐味が伝わってくる。「ドイツのクリスマスマーケットは、ひとりで回るのが本当に楽しくて、誰に気兼ねすることなく、これ食べよ!次はあれ食べよ!って、つい早歩きになってました(笑)。完全なひとり旅だと尻込みしてしまう場面も結構あるけれど、お母さんが近くにいてちょっと遠出をする子どもみたいに気楽だったのは、ツアーだからこそだと思います」団体行動の窮屈さも人間観察の場と捉え、ユーモアに転じてしまうところはさすが。自分自身とじっくり対話をしたり、いろんな想像を膨らませてみるのも、“ツアーひとり参加”のいいところといえそうだ。「バスの窓から町の風景をぼんやりと眺めながら、ここで生まれ育ったらあのカフェに行ってるだろうなと想像して、違う人生を生きられる瞬間があるんです。以前は記念にいろんなものを買いたくなっていたけど、見たり、その場で体験するほうに旅の楽しさを感じるようになったのが大きな変化かもしれません」達人でなくても「行きたい場所」と「行ける場所」がイコールになるこんな旅のしかたは、大人の贅沢といえるのではないだろうか。『美しいものを見に行くツアーひとり参加』旅先での感動はもちろん、参加者とのやり取りや、さりげない描写も魅力的。旅じたくや団体行動で気になるトイレ問題など役立つ情報も!幻冬舎1300円ますだ・みりイラストレーター。『ほしいものはなんですか?』『週末、森で』『お茶の時間』『今日の人生』『すーちゃん』シリーズなど著書多数。小誌にて「僕の姉ちゃん」を連載中。※『anan』2017年12月20日号より。写真・水野昭子インタビュー、文・兵藤育子
2017年12月16日俳優の阿藤快さんが、15日までに亡くなっていたことが16日、分かった。69歳だった。阿藤さんは現在公開中の映画『シネマの天使』に出演。同作のスタッフらは同日、公式サイトを通じてコメントを発表した。先月31日から広島先行で、今月7日から全国公開された同作は、女優・藤原令子の初主演映画となる作品。1892年に開館、2014年8月に閉館した広島・福山の映画館「シネフク大黒座」を舞台に、藤原演じる同館の新入社員・明日香をはじめ、登場人物たちの閉館までの日々が描かれる。阿藤さんは、映写技師の大久保役を演じた。先月13日に都内で行われた完成披露試写会にも出席し、元気な姿を見せていた阿藤さん。今月8日には福岡中洲大洋劇場の舞台あいさつにも出席していたことから、「突然のことで我々『シネマの天使』製作者一同も非常に強いショックを受け、信じられない思いでおります」と映画関係者にも衝撃が走っている。■「シネマの天使」製作者・出演者一同このたび阿藤快さんの訃報を受け、突然のことで我々「シネマの天使」製作者一同も非常に強いショックを受け、信じられない思いでおります。つい先日も、11月8日(日)に福岡中洲大洋劇場で舞台挨拶、元気にご登壇いただきました。10月13日都内で開かれた完成披露試写会でも、阿藤さんらしく元気なトークを披露してくださいました。阿藤さんは、誰に対しても分け隔てなく接し、とても温かいお人柄。演技に対しては非常に真摯で現場に取り組んでいらっしゃいました。阿藤さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。■時川英之監督阿藤快さんの突然の訃報に愕然としています。つい先月、「シネマの天使」の完成披露試写でみんなで一緒に舞台挨拶をさせていただいたばかりです。その時に、「映画の中で、阿藤さんが声を出さずに泣くシーンで沢山の観客の方が泣かれるらしいんですよ」と、お伝えしたら「そうか、良かったよ。」と、阿藤さんは嬉しそうにしておられました。映画が大好きな映写技師を演じていただきました。その大きな体から放つ圧倒的な存在感と、そこからにじみ出る映画愛がありました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。■益田祐美子プロデューサー頭の回転が速く、どんな状況でも相手の気持ちを思いやり旅番組からゴルフ番組まで全力疾走、でも最後は俳優阿藤快。シネマの天使では、映写技師の心の動きを体全体で演じ涙とともに"天使"になって旅立ちました。「なんだかな~」…どうしてこんなに早く旅立ったの?(C)2015 シネマの天使製作委員会
2015年11月16日この夏、新たな国際映画祭として開催される「瀬戸内国際こども映画祭2011」の記者発表会が5月18日(水)に都内で行われた。海外からのゲストやメインイベントとなる映画脚本コンペティション概要が発表されたほか、本映画祭の親善大使を務める大橋のぞみが登場し「こども夢宣言」を行った。香川県の高松に小豆島、そして近年、アートの島として注目を集める直島を舞台に産声を上げた瀬戸内国際こども映画祭。「ドリームビッグ!(夢を大きく!)」をテーマに、3年前から開催の準備が進められてきた。益田祐美子プロデューサーは、瀬戸内がこれまでに『瀬戸内少年野球団』や『世界の中心で、愛をさけぶ』、最近では『八日目の蝉』など多くの映画作品の舞台になってきたことを挙げ、豊かな自然と人々の温かさがあるこの地で映画祭をやりたいという思い、人口が減り続ける地方の活性化など映画祭の意義を熱弁した。また、会場のひとつである小豆島を舞台にした『二十四の瞳』を監督した巨匠・木下恵介の生誕100周年を前に、映画祭にメインイベントとして「エンジェルロード脚本賞2011」を開催。瀬戸内地域を舞台に、子供が活躍する場面を含んだ脚本を公募し、グランプリ作品を映画化するという試みで、締め切りまでに海外からの4作品を含む計139作品が集まった。映画監督・金子修介が選考委員長を務め、映画祭最終日にグランプリが発表される。会見に出席した金子監督は「脚本は構成とキャラクター。読みながら映像が浮かんでくるのが良い脚本。(応募条件である)子供をどうつかんでいるのか」が選考のポイントと明かす。国際映画祭とあって、海外からのゲストも多数。1968年の『ロミオとジュリエット』で15歳にして世界を魅了し、近年では『マザー・テレサ』に主演し話題を呼んだオリヴィア・ハッセーが来日し、『マザー・テレサ』が映画祭で上映されるほか、映画祭シンボルマークも手掛けているアーティストのマッケンジー・ソープ、中国の水墨画家・王子江も来場する。映画祭で上映される作品は、「子供が純粋に楽しめる作品」から「大人に学んでほしい、親子で観られる作品」まで様々なジャンルから選出。『二十四の瞳』や『ヨーンじいちゃん』など現地で撮影された作品も上映される。上映作のひとつ『チェブラーシカ』で声優を務めているのぞみちゃんが、オリーブの冠を頭に乗せて登場し「大きな夢を追う!」と力いっぱいの“夢宣言”を行った。のぞみちゃんは、「湖でスケートをやってみたい」、「家族で宇宙旅行に行って、無重力の中で飛んでみたい」など笑顔でこれから実現したい夢を明かしてくれた。地方を舞台にした国際的なイベントとして今後の展開が楽しみな「瀬戸内国際こども映画祭2011」。開催は8月20日(土)より28日(日)まで。■関連作品:チェブラーシカ (2010) 2010年12月18日より全国東宝系にて公開© 2010 Cheburashka Movie Partners /Cheburashka Project■関連記事:『チェブラーシカ』中村監督×原作者ウスペンスキー国境を越えた傑作誕生の秘密アニメ2本立て『チェブラーシカ』&『くまのがっこう』試写会に5組10名様ご招待【TIFFレポート】『チェブラーシカ』原作者ビックリ?日本の観客は「大人ばかり」
2011年05月18日