若干29歳にして亡くなった伝説の棋士・村山聖の生涯を描く『聖の青春』。この度、主演の松山ケンイチと森義隆監督が、村山さんのゆかりの地である広島・大阪を訪問。それぞれの地で試写会が行われ、2人が登壇した。100年に1人と言われる天才・羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称された棋士・村山聖。本作は、病と闘いながら将棋に全人生を懸け、全力で駆け抜けた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く、奇跡の実話を元にした感動のエンターテイメント。主人公・村山聖役には松山さん、聖の最大のライバル・羽生善治に東出昌大を始め、聖の弟弟子・江川貢役に 染谷将太、聖を支えた師匠・森信雄役にリリー・フランキー、母・村山トミコ役に竹下景子ら豪華キャスト陣が脇を固めている。今回、最初に訪れたのは村山さんの実家がある広島。森監督は村山さんの実家を訪問し、村山さんの両親に映画の完成を報告。映画化を志した8年前から、毎年訪れていたという森監督は、お墓参りもして村山さんに映画の完成報告も行った。8年の月日をかけようやく良い報告できたということで、森監督も安堵の様子だった。そして、広島バルト11で行われた舞台挨拶では、松山さんと森監督が登壇。まず、原作との出会いをふり返った2人。監督は「原作との出会いが8年前で、29歳という村山さんが亡くなった年齢だったんです。村山さんの生き様に、自分自身の人生を問いかけられているようでした。彼の人生をなぞるのではなく、彼の魂の形をお客さんに届けられたらなと思っておりました」と語り、同じく松山さんも29歳のときに原作を読んだそうで、「家の本棚を整理していると偶然見つけたんです。同い年というところに惹かれ手に取りました。ここまで命を燃やすということを体言している人はいないなと心を打たれ、役者として命を燃やしてこの役に臨みたいと思ったんです」とコメント。そんな役者魂に火をつけられた松山さんは、リサーチしていく中で森監督が映画化に動いているという話を聞き、自らアプローチをしたそう。「私が松山さんを選んだのではなく、作品が松山さんの名乗り出を待っていた」と森監督が語り、松山さんは「29歳のときに原作を読んでいなければ、ここまで強い気持ちは持てなかったと思います。そういうめぐり合わせに深い縁を感じます」と運命的な役との出会いであったと明かしていた。翌日訪れたのは、村山さんが将棋人生の大半を過ごした大阪。なんばパークスシネマで行われた舞台挨拶に2人が登場すると、会場からは割れんばかりの拍手が起こった。まず、話題となっている松山さんの役作りについて話が進むと、ポスター画像に写っている自身を指しながら「サモ・ハン・キンポーではないです」とジョークをとばす松山さん。体重増加という外面的なアプローチに関し、撮影中に履いていた大きいサイズの下着をいまでも使用していることを明かし、「(あまりの大きさに)ズボンを履くときに下着もずり上げて履くのですが、食い込んでしまうんです」と会場を笑わせる場面も。最後には、観客に向けて「限られた命を燃やした村山さん。その姿にどの年代の方も何かを感じるはずです」(森監督)、「この村山聖役は、自分にとってとても貴重な経験になりました。命を燃やすということは決してよいことばかりではないですが、その美しさを見てほしい」(松山さん)とメッセージを送った。『聖の青春』は11月19日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月09日現在放送中のNHK大河ドラマ第55作「真田丸」が、10月27日の収録をもってクランクアップを迎えたことが発表された。「真田丸」は2016年1月10日より放送開始、三谷幸喜が2004年放送の「新選組!」以来2度目に脚本を手がけ、主人公の真田信繁(幸村)役を堺雅人が、信繁の兄・真田信幸(信之)役に大泉洋、ヒロインのきり役に長澤まさみら豪華俳優陣が集結した。10月28日(金)にNHKは、「去年9月1日に長野県でクランクインして以来、約1年2か月。大河ドラマ『真田丸』は、10月27日の収録をもちまして、すべての撮影を終了しましたことをご報告いたします」と発表。さらに、主演の堺さんからコメントが到着した。「“真田丸”が一そうの船をイメージしていると最初に聞いたとき、本当に船旅に出るようなつもりでこの撮影を楽しもうと思いました。真田家が乗組員ならば、共演者の方々が我々を温かく迎えてくれる港、スタッフの皆さんが乗せてくれる船でした。乗り心地が決していいとは言えませんでしたし、どこに連れて行かれるかわかりませんでしたが、誰も見たことのない景色をたくさん見せてもらいました。そして、この旅のプランを作ってくれたのが三谷さんでした。風まかせ、潮まかせで動いてきた私に、1年2か月という長い旅でしか見えない景色を見せてくれた三谷さんには感謝しています。本当に楽しい船旅を過ごすことができました」。放送は、第50回の12月18日(日)まで続く。大河ドラマ「真田丸」は、毎週日曜20時~NHK総合にて、18時~BSプレミアムにて放送。再放送は毎週土曜13時5分~NHK総合にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年10月28日NHKは24日、今月3~9日の主な番組のタイムシフト視聴率を発表。朝ドラ『べっぴんさん』は3~8日の平均で6.3%、9日の大河ドラマ『真田丸』は6.7%に達した。視聴率調査を行うビデオリサーチでは3日分から、従来のリアルタイム視聴率と、録画した番組を再生したタイムシフト視聴率、この2つを合算して重複分を差し引いた総合視聴率を発表。それによると、同週の『べっぴんさん』(3~8日8:00~)は、リアルタイム20.0%、タイムシフト6.3%で、総合視聴率は25.2%。『真田丸』(9日20:00~)は、リアルタイム15.0%、タイムシフト6.7%で、総合20.9%だった。このほか、主な番組の数値は、『ドラマ10・運命に、似た恋』(7日22:00~)は、リアルタイム5.2%・タイムシフト4.0%・総合9.0%。『土曜ドラマ・夏目漱石の妻』(8日21:00~)は、リアルタイム8.5%・タイムシフト2.9%・総合11.2%。『NHKスペシャル・血糖値スパイクが危ない』(8日19:30~)は、リアルタイム10.4%・タイムシフト2.1%・総合12.2%。『ガッテン!』(5日19:30~)は、リアルタイム11.8%・タイムシフト1.1%・総合12.9%となっている。同日会見を行った、NHKの木田幸紀放送総局長は「比較的若い人の方が年配の方よりもタイムシフトで見ているようだが、もっと細かい分析が必要だ」と述べた上で、「データが増えれば傾向も分析も、より確かなものになってくると思うので、効果的な編成などについて研究を重ね、よりよい番組をよりたくさんの人に見ていただけるようにしたい」との考えを示している。視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。
2016年10月25日映画『真田十勇士』のヒット御礼舞台挨拶が10月5日(水)、都内で開催され、中村勘九郎、加藤雅也、堤幸彦監督が登壇。主人公・猿飛佐助にちなんで、日光猿軍団が祝福に駆け付けた。好評を得た舞台版に続き、ほぼ同じキャストで映画化された本作。あの真田幸村が実は、ヘタレだったという設定で、彼を本物の勇士にすべく猿飛佐助をはじめとする面々が奮闘するさまを壮大に描き出す。既に公開から2週間がたったが、家族や周囲の反応について聞かれ、勘九郎さんは「子どもたちは特に真田十勇士のファンで、舞台版では佐助は一刀流なんですが、映画では二刀流で、家でも二刀流で“ごっこ”で遊んでます」と明かす。加藤さんは「外国人の友達から『なんで(英語の)字幕版がないんだ?』とよく言われます」と明かし、海外における日本の忍者・忍術人気の高さをうかがわせた。2014年に舞台の初演があり、映画、そして舞台の再演と数年にわたり、文字通り苦楽を共にしてきたが、勘九郎さんは加藤さんについて「初めてお会いしたときは、こういう感じで(笑)、私服も黒が多くてめちゃくちゃカッコいいけど、近寄りがたさもあって怖い人かと思ったんですが、実は…こんなに天然な人はいない(笑)!あて書きかと思うくらい“幸村さま”ですよ」と証言する。これに対し、加藤さんは「役作りですよ(笑)。普段から一生懸命役作りを…」と天然な部分はあくまでも本作に合わせたものだと強調!しかし、勘九郎さんのすごさについて語る際に「舞台で、僕が何をしてもフォローしてくれるので、僕は適当に言ってればいいので…」と“テキトー”発言でその天然ぶりをポロリと垣間見せていた。勘九郎さんは、本作にちなんで、自身にとってのヒーローの存在を聞かれると「いつも言っていますが父ですね」と亡き父・中村勘三郎を挙げ「背中を見て、父のようになりたいとずっと思ってきた」と語り、本作について「喜んでくれると思います」とうなずいていた。この日は、申年、そして猿飛佐助にちなんで日光猿軍団のサルたちが、劇中の佐助や幸村の衣装で登場。ステージ上で、華麗なパフォーマンスを見せ会場をわかせた。『真田十勇士』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月05日ネイキッドが、夜景と映像のコラボレーションにより、 真田幸村の合戦の舞台を再現した「一望! 真田幸村と真田丸 ~日本一の展望台から眺める、 日本一の兵の戦い~」を上映。2016年10月8日(土)から11月30日(水)まで、あべのハルカスの展望台「ハルカス300」にて開催される。日本一高いビル「あべのハルカス」。その展望台からは、真田丸の跡地や大阪城など、かつて「大坂 夏の陣」の舞台となった場所を一望できる。本企画は、実際に合戦が行われた歴史ある大阪の夜景の中に、真田丸の「幸村の戦い」の映像が浮かび上がる、新しい夜景体験イベントだ。窓面に投影された映像は、ガラス越しに見える夜景と融合し、まるで、大阪の夜空に兵士たちや馬が飛び回っているような、幻想的な感覚が楽しめる。3Dプロジェクションマッピング技術を使った最先端の映像は、圧倒的な迫力と美しさを誇る。さらに、展望台の入り口には真田幸村のポスターが展示してあり、 夜にはまるで幸村が炎に包まれているかのように見えるポスターアート『出陣』も展示される。【詳細】「一望! 真田幸村と真田丸 ~日本一の展望台から眺める、 日本一の兵の戦い~」期間:2016年10月8日(土)~11月30日(水)場所:あべのハルカス 展望台「ハルカス300」60F住所:大阪府大阪市 阿倍野区阿倍野筋1-1-43実施時間:18:30~21:40 (繰り返し上映)上映場所:・『大坂 天空の陣』天上回廊北側中央・『出陣』天上回廊北東角イベント料金:観覧料等無料。 ただし別途展望台入場料が必要。
2016年09月30日俳優の草刈正雄が26日、自身のブログを更新。NHK大河ドラマ『真田丸』で演じた真田昌幸が25日放送回で最後を迎え、ブログに多くのコメントが寄せられたことに感謝した。草刈は25日の放送直後にブログを更新し、「真田丸を楽しんでくれてる皆さん!! ありがとう!!」と感謝。「昌幸は天に昇ってしまいましたが、これからもずっと応援して下さい!!」「これからも真田丸宜しく!!」と呼びかけた。この投稿に300以上のコメントが寄せられ、「本当に素晴らしい昌幸でした!」「草刈正雄さんの真田昌幸、本当に本当にほんとーに良かったです!!!」「愛すべき最高の昌幸を世に出してくださりありがとうございました!!」という絶賛の声や、「すっかり昌幸ロスです…」「昌幸ロス……しばらく胸が空洞化です」「昌幸ロスです。昌幸がいないなんて考えられません」と昌幸の死を嘆く声があがった。この反響を受け、草刈は26日に「皆さん。沢山のコメントをありがとう!!」というタイトルでブログを更新。「真田丸38話昌幸、皆さんの感想ありがとう!!」と感謝し、「あまりにも沢山の方が書き込みしてくれたのでゆっくりと読ませてもらいます。本当にありがとう!!」とコメントの数に驚きを示しつつ、感謝の言葉を重ねた。
2016年09月26日佳境を迎えた大河ドラマ「真田丸」とともに、先週9月22日(木・祝)より全国公開され、話題を集める『真田十勇士』。本作で印象的な衣装の数々を手がけた、黒澤明監督の長女である黒澤和子によるデザイン画の数々が、いち早くシネマカフェに到着した。本作は、“天下一の名将・真田幸村の伝説は、実は猿飛佐助に仕組まれたものだった!”という大胆な発想をもとに、壮大な世界観とアクション、濃密な人間ドラマを描ききる新たな時代劇エンターテインメント。関ヶ原の戦いから14年。天下統一を目前にした徳川家康と、復権を狙う豊臣家の対立を背景に、“天下に並ぶ者なし”の名将・真田幸村の実像(?)と猿飛佐助や霧隠才蔵ら“十勇士”の活躍を描き出す。総勢500名以上のエキストラが参加した広大な土地での大規模ロケや、大阪城、出城・真田丸の巨大なセット。そして、役者が体当たりで挑んだアクションは、ハリウッド大作も負けず劣らずの臨場感で早くも話題を呼んでいる。そんな本作で、縦横無尽に動き回る猿飛佐助役の中村勘九郎ら超豪華キャスト陣を華やかに彩るのが、黒澤和子が手掛けた色鮮やかな衣装たち。黒澤さんは、1988年から“黒澤組”の衣装を担当するようになり、90年『夢』で衣装手伝い、『八月の狂詩曲』(’91)、『まあだだよ』(’93)、さらに山田洋次監督『たそがれ清兵衛』(’02)、フランソワ・ジラール監督『シルク』(’07)、北野武監督『アウトレイジビヨンド』(’12)、三谷幸喜監督『清須会議』(’13)、是枝裕和監督『そして父になる』(’13)などの衣装を手がけ、世界的にも高い評価を集めてきた。最近では、大人気連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の衣装監修も担当している。本作では、真田の家紋としてお馴染み「六文銭」が入った佐助の真っ赤な甲冑をはじめ、くノ一の火垂(大島優子)が身に着けている青い衣装や、淀殿(大竹しのぶ)の絢爛豪華な着物など、彼女の手掛けた衣装の数々は、身にまとった個性的なキャラクターたちをより魅力あるものにしている。目にも楽しい衣装の数々にもぜひ注目してみて。『真田十勇士』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日2014年に初演され、映画版公開と併せての再演が話題を呼んでいる、マキノノゾミ脚本・堤幸彦演出『真田十勇士』が、11日に開幕。公演に先立ち、10日にゲネプロが行われた。【そのほかの画像はこちら】その場しのぎの生活をしていた抜け忍びの猿飛佐助(中村勘九郎)はひょんなことから、世評とは裏腹に、知謀も自信もなさそうな真田幸村(加藤雅也)と出会い、自らの才智で彼を立派な武将に仕立てることを思いつく。そのために必要なのは、幸村を盛り立てる十人の家臣、真田十勇士。こうして、佐助のかつての忍び仲間・霧隠才蔵(加藤和樹)、才蔵の手下である三好清海(駿河太郎)と三好伊三(荒井敦史)、関ヶ原の合戦も経験した由利鎌之助(丸山敦史)、仕官先を探して流浪していた筧十蔵(高橋光臣)、幸村のかねてよりの家臣である海野六郎(栗山航)、幸村の長男・大助(望月歩)とその家来・望月六郎(青木健)、お調子者の根津甚八(村井良大)の十人が集結する。しかし、徳川方の忍び集団の首領・久々津壮介(山口馬木也)や彼の部下・仙九郎(石垣佑磨)や彼の娘の火垂(篠田麻里子)らが佐助と才蔵に襲いかかる。折しも、大坂夏の陣、開戦前夜。豊臣秀頼(村井良大/2役)を守ろうとする淀殿(浅野ゆう子)に頼まれ、幸村らは豊臣方に加勢するがーー。幕開きから力強い太鼓の打音が響くこの舞台は終始、とにかくダイナミック。カラフルな照明、盆の回転と共に変幻自在に形を変える美術、ワイヤーアクション、そして、多彩で細密なプロジェクションマッピング。まるでCG映画かゲームを見るような躍動感と爽快感いっぱいの大スペクタクルになっている。とはいえ、このプロダクションに迫力と説得力を与えているのは、何より、ハイテクに負けないエネルギーを投入する、俳優たちの生の身体。彼らが客席通路を走れば、観客はその風を肌で感じることができる。次から次へと飛び出す時事ネタも、生の舞台ならでは。特筆すべきは、普段は愛すべき三枚目ながら、神出鬼没ぶりを体現し、圧倒的な存在感で舞台をまとめ上げる佐助役・勘九郎。驚いてあごがはずれる、といったマンガ的表現もこなしながら、ふとした瞬間、とてつもないカッコよさを放つ。一方、歳蔵役の加藤は、冷静沈着な二枚目ぶりだが、ここぞというところで友情に厚く情熱的な素顔を見せる。個性あふれる十勇士が、夏の陣を前に杯を交わすシーンには心躍らずにはいられない。戦場での、勘九郎と山口が崖の上で見せる歌舞伎風の立ち回りや、加藤と石垣とのワイヤーでの戦闘場面は圧巻だ。歴史を知る観客にとって、豊臣方の末路は一目瞭然だ。しかし、力強い彼らの姿は、不可能を可能にし、嘘を真にしそうな勢い。果たして、彼らは絶体絶命のピンチを脱し、”奇跡”を起こすことができるのか??東京公演は10月3日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。その後、神奈川、兵庫を周る。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2016年09月15日2008年に手塚治虫文化賞を受賞した島田虎之介による漫画「ダニー・ボーイ」を初の舞台化。主演にミュージカル主演初挑戦のジャニーズJr.真田佑馬、共演には数々の舞台で注目を集めている水田航生を迎え、10月26日(水)より東京国際フォーラムホールCにて上演。都内で同作の製作発表記者会見が行われ、真田、水田のほか、柄本時生、悠未ひろ、AKANE LIV、ベンガル、剣幸が出席した。【チケット情報はこちら】1976年1月11日、ニューヨーク・ブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに初めて日本人俳優として出演した実在の人物、「サトウ・イサオ」をモデルにした「伊藤幸男」が主人公。デューク・エリントンの名曲「極東組曲」や当時のブロードウェイ・ミュージカル作品の珠玉のナンバーの数々を散りばめ、幸男とその周りとの音楽を通じての絆を深めていく生き様を描く。本作への出演決定をポスター撮影前日に知ったという真田は「出演が決まってから、ずっとプレッシャーで眠れない日々が続いています。幸男はすごいポジティブで明るく楽しくハッピーに生きてる人で、普段の僕とは真逆ですが、幸男のように前向きにハッピーに演じていきたいです」と語った。水田は、自身が演じる幸男の親友の田上英喜を「笑顔が絶えず“スマイリー”と呼ばれている役で、僕にぴったりな役だと思います」と笑顔で説明。真田と水田は『オーシャンズ11』以来2年振りの共演となるが、真田は「これほど心強い味方はいない。航生くんはお兄ちゃんっぽいので甘えたいと思います」と話すと、水田は真田の印象を「熱くなったり悔しがったりと感情あらわにするタイプ」と語り、久々の再会に真田に対して「大人っぽくなった」と話した直後に「あ、髪型がオールバックだからかな」と言葉を付け加え、会場の笑いを誘った。今回、女優の湖島みちる役を演じる悠未は「お芝居で(女性役を)演じるのは初めてでハードルは高いです。男役の時は作りこんで演じていたので、女性として自然に話したりする演技を今回教わりながらやっていきたいです」と語った。最後に座長としての意気込みを聞かれた真田は、「ジャニーズJr.の中でのLove-tuneというグループを組んでいるのですが、そこで仲間と歌う喜びや一緒に何かをやる喜びは一生ものだということを知りました。『ダニー・ボーイズ』でも仲間と歌うシーンがたくさん出てくるので、その瞬間を大切にし、観に来てくださったお客様に伝えられれば」と締めくくった。公演は10月26日(水)より10月29日(土)まで東京国際フォーラムホールCにて。その後11月5日(土)・6日(日)に新歌舞伎座にて上演。なお、チケットぴあでは東京公演・大阪公演ともに電話抽選先行予約を9月19日(月)午後11時59分まで受付中。一般発売は10月9日(日)より。
2016年09月14日舞台『真田十勇士』が9月11日に開幕。それに先がけ囲み取材が行われ、主演の中村勘九郎、加藤和樹、篠田麻里子、加藤雅也、浅野ゆう子、演出の堤幸彦が登壇した。【チケット情報はこちら】2014年の初演から約2年半ぶりの再演となる本作。劇作家・マキノノゾミのオリジナル戯曲で、戦国時代の名将と称えられる真田幸村(加藤雅也)が実は非力な人物で、数々の武功は「十勇士」のひとり・猿飛佐助(中村)の作戦によるものだという発想をもとに、佐助が大嘘で戦国の世を生き延びていく痛快な物語。9月22日(木・祝)には、同じく勘九郎主演で映画版が公開される。初日を迎え、勘九郎は「堤監督が製作発表のときにおっしゃっていた『大変です』という言葉はまさにその通りでした。昨日初めて舞台で通すことができたんですけれども、今日は初日ですが『千秋楽にならないかな』と思っております(笑)。ただ、それくらい大変だということは、それだけ極上のエンターテインメント作品になっていると思うので、自信を持ってお客様にお届けしたいです!」と挨拶。初演と映画では由利鎌之助を演じ、今回の再演では佐助の相棒・霧隠才蔵を務める加藤和樹は「映画を経ての再演なので、パワーアップしているところがたくさんあります。僕も村井(良大)くんもそうですけど、役が変わってる人もいますし、今回から参加される方もいます。なので再演というよりは、いろんなことがパワーアップした初演だと僕は思っております。前回を観た方も今回初めて観る方にも最高だったと言ってもらえるような舞台にしたいです」と熱く語った。初演からの変化について堤は「初演で作り上げた回る舞台や、自由自在に動き回るセットを生かした合戦のシーンを一切合切リニューアルしました。前回観られた方も、よりパワーアップしてるなと思っていただけると思います」と紹介。初演と映画、今作と真田幸村を演じる加藤雅也が「舞台では生身の身体で向かっていく“熱”をお客さんに見せていければ」、勘九郎も「初演でも舞台の“熱”に重きを置いてやっていました。今回も舞台裏で何人かぶっ倒れてます」と話すように、舞台ならではの魅力は“熱”。公開舞台稽古では、映像やプロジェクションマッピング、ワイヤーアクションが魅せる華やかさと共に、生身の人間が目の前で演じるからこその“熱”が伝わる舞台を披露した。公演は10月3日(月)まで、東京・新国立劇場中劇場にて。その後、神奈川、兵庫と巡演する。取材・文:中川實穗
2016年09月13日ジャニーズJr.のグループ・Love-tuneのメンバー・真田佑馬と俳優・水田航生が12日、W主演の音楽劇『ダニー・ボーイズ~いつも笑顔で歌を~』の製作発表記者会見に、共演の柄本時生、悠未ひろ、AKANE LIV、ベンガル、剣幸とともに出席した。同作は2008年に手塚治虫文化賞を受賞した島田虎之介による漫画『ダニー・ボーイ』を舞台化した音楽劇。ニューヨーク・ブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに、日本人俳優として初めて出演した実在の人物「サトウ・イサオ」の活躍をモチーフに、主人公を「伊藤幸男」として、周囲の人物との絆を描いていく。今回、初座長を務める真田は「僕自身、知ったのがポスター撮りの前日なんですよ」と驚きの事実を明かし、「失敗を恐れず、若さで頑張りたいと思います」と意気込んだ。座長といえば、出演者との食事の際に会計を持つことも多いが、真田は「本当に僕お金あんまりないんで」と苦笑。代わりに、舞台で座長を務めた数々の先輩が見せた「おいしい差し入れ」を振舞うことを約束した。これまでに印象に残っている差し入れは、音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』の際に、A.B.C-Z・河合郁人&橋本良亮が行った「ラーメンの屋台」とエピソードを披露。真田は「すごい美味しかったんですけど、楽屋までとんこつ臭くなっちゃって。みんな歌ったり踊ったりすると、ニンニクの匂いが」と欠点を話し、「とんこつは避けて、他のものを提供したいと思います」と宣言した。真田と水田は、2014年の香取慎吾主演ミュージカル『オーシャンズ11』以来の共演となるが、「2年間一切連絡を取ってなかった」という。水田は、1つ年下の真田を「大人っぽくなった」と褒めつつ、「熱いところもあったりとか、悔しがるのも本当に悔しがったり、感情をあらわにするところもある」と印象を語った。また真田は「僕自身、最近Love-tuneというジャニーズJr.のグループを組ませていただいた」と紹介しつつ「そこで知ったことがあって、仲間と歌うとか、仲間と一緒に何かをやる喜びは一生ものだなと思っているので」とグループへの愛を見せた。「みんなで歌うシーンがあるので、その瞬間を大事にして、お客さんに伝えていけたらと思います」と抱負を語り、もしメンバーが観に来なかったら「差し入れを用意させる」と息巻いていた。東京公演は東京国際フォーラム ホールCで10月26日~29日、大阪公演は新歌舞伎座で11月5~6日。
2016年09月12日100年に1人といわれる天才・羽生善治と互角に渡り合いながら、29歳で急逝したプロ棋士・村山聖の、全力で駆け抜けた生涯を描く『聖の青春』。このほど、本作の主題歌に泰基博が書き下ろした「終わりのない空」が決定、併せて、その楽曲がドラマティックに彩る予告編映像と新ビジュアルが解禁となった。本作は、幼少時より「ネフローゼ」という腎臓の難病を患いながら、羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称された村山聖の全力で駆け抜けた生涯を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動作。主人公・村山聖には、役づくりのため体重を大幅に増量させた松山ケンイチ。また、ライバル・羽生善治には早くも「激似」と話題の東出昌大。聖の弟弟子・江川貢役に染谷将太、聖を支えた師匠・森信雄役にリリー・フランキー、母・村山トミコ役に竹下景子、さらに安田顕や柄本時生、鶴見辰吾、北見敏之、筒井道隆ら、豪華キャスト陣が脇を固め、伝説の将棋指しの短い人生を、周りの人々から愛された記憶と共に愛情豊かにスクリーンに昇華する。そして今回、本作の主題歌を担当することになったのが、今秋デビュー10周年を迎え、幅広い世代のファンを惹きつける秦さん。名人になることだけを夢見て、命を削りながら将棋に全てを懸けた村山聖の一生に感銘を受けたという秦さんは、本作のために主題歌を書き下ろし、力強くも儚い、ドラマティックな名曲が完成した。その主題歌「終わりのない空」に乗せて映し出される予告編では、「さっき、村山くん亡くなりました…」と電話口で語る彼の師匠・森(リリーさん)の言葉から始まる。そして、“西の怪童”と呼ばれた天才棋士・村山聖(松山さん)が、最大のライバル・羽生善治(東出さん)と死闘を繰り広げる一方、医師から進行性の膀胱がんを宣告される場面も。「負けたくない」という心の叫びのごとく、短くも全力で駆け抜けた聖の生き様が、泰さんが歌い上げる楽曲とマッチ。羽生との勝負を超えた心のつながりも胸を打つ、「どう生きるか、どう死ぬか」を問いかける映像に仕上がっている。■泰基博コメント主題歌のお話をいただき、村山聖さんという稀代の棋士のストーリーということで気合いが入りました。曲作りは5月ごろから。完成直前の映像を拝見し、将棋を通した魂のぶつかり合い、聖の、病気という困難に直面しながらも、名人という夢に突き進んでゆくその姿に感動をおぼえました。エンドロールに流れることをイメージしながらまず曲を、そしてアレンジを考えていきました。ちょうどツアーで全国を回っている時期だったので、その移動中に原作を読み進めながら歌詞の構想を練っていきました。サビには聖のその瞬間、瞬間にいのちを燃やし、全身全霊ぶつかっていくさま、そして、彼が手記に遺した「人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ。」という言葉から汲み取った想いを込めています。映画とともにこの「終わりのない空」を受け取っていただけたら嬉しいです。■監督・森義隆コメントまた一人、村山聖の生き方に魅せられ、その才能を『聖の青春』に注ぎ込んでくれた仲間が増えました。秦さんは今回、その美しくやさしい歌声で、誰もが限りある人生を生きていることの刹那、そしてその現実の前でのわれわれの無力さ、そして、それでも生きることのなかにある希望を歌いあげてくれました。このエンディングテーマを通して、村山聖の短い人生の物語は、映画を観てくれたみなさん自身の人生の物語と重なり合っていくんだなぁ、と。感慨です。■原作者・大崎善生コメント考えてみればはじまりは森信雄と私。いつも二人きりで白黒の画像の中にいた。二人で村山君の物語をいったいどのくらい語り合ったろうか。いつの間にかそれが画像になり、カラーになり多くの人たちが私たちの世界に色と光をもたらしてくれた。そしてついにはこんなに美しい音楽までが抽出された。まるで何かを絞り出したような清らかなメロディーが、この世界に生まれ落ちた。『聖の青春』は11月19日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月02日シンガーソングライター・秦基博が、29歳で亡くなった棋士・村山聖さんの生涯を俳優・松山ケンイチの主演で描く映画『聖(さとし)の青春』(11月19日公開)の主題歌として、書き下ろしの新曲「終わりのない空」を提供することが2日、明らかになった。合わせて、同曲を使用した新たな予告映像が公開された。原作は、大崎善生氏による同名の処女小説。「東の羽生、西の村山」として羽生善治と並び称されながら、名人への夢半ばで倒れた"怪童"の一生を描く。精神面、肉体面の両方から聖にアプローチしている松山のほか、東出昌大が羽生役として登場。聖の師匠・森信雄役のリリー・フランキー、母・村山トミ子役の竹下景子、弟弟子・江川役の染谷将太らが脇を固める。秦は、命を削りながら将棋に全てを懸けた村山さんの一生に感銘を受け、主題歌を書き下ろし。完成直前の映像を見た際も、「将棋を通した魂のぶつかり合い、聖の、病気という困難に直面しながらも、名人という夢に突き進んでゆくその姿に感動を覚えました」と語っている。曲作りは、全国ツアー中の5月頃に開始。エンドロールに流れることをイメージし、「曲を、そしてアレンジを」といった順に着手した。歌詞の構想を練ったのは、「移動中に原作を読み進めながら」。サビでは「聖のその瞬間、瞬間にいのちを燃やし、全身全霊ぶつかっていくさま、そして、彼が手記に遺した『人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ』という言葉からくみ取った思いを込めています」と明かした。メガホンを取る森義隆監督は、「秦さんは今回、その美しくやさしい歌声で、誰もが限りある人生を生きていることの刹那、そしてその現実の前でのわれわれの無力さ、そして、それでも生きることのなかにある希望を歌いあげてくれました」と絶賛。原作の大崎氏も「まるで何かを絞り出したような清らかなメロディーが、この世界に生まれ落ちた」と口をそろえる。公開された映像は、冒頭から森の「さっき村山くん、亡くなりました」との淡々とした知らせが映し出される。最大のライバル・羽生と死闘を繰り広げる一方、医師からがんを宣告される聖。余命三カ月という過酷な状況の中、周囲にかみつきながらも彼は必死に盤面に向かう。短くも全力で駆け抜けたその生きざまが、秦による主題歌と合わさり、「どう死ぬか、どう生きるか」を真摯に訴えかける仕上がりになっている。(C)2016 「聖の青春」製作委員会
2016年09月02日主演の中村勘九郎をはじめ、2014年に大ヒットを記録したスペクタクル超大作舞台が、同作品の演出を手がけた堤幸彦監督により映画化される『真田十勇士』。本作から、勘九郎さんの猿飛佐助をはじめとする十勇士ら、12名のキャラクターの魅力がひと目で分かるキャラポスターが解禁となった。関ヶ原の戦いから14年。天下統一を目前にした徳川家康と、復権を狙う豊臣家の対立が深まっていた戦国の世を舞台に、“戦国一”といわれた名将・真田幸村は、実は見かけ倒し(?)のダメ男だった…というまさかの物語が描かれる本作。その見どころの1つとなるのが、実力派俳優陣によって描き出される個性豊かなキャラクターたちのそれぞれのドラマ。半数以上が2014年公演の舞台と秋から再公演となる舞台にも出演しており、身に染みつくほど長きに渡って同じ役と向き合ってきた。もちろん、個々の演技もさることながらチームワークも抜群、戦乱の世を仲間とともに生き抜くキャラクターのリアルな部分を気持ちを込めて演じきっている。そんな彼ら12名のキャラポスターが到着。1人1人に、それぞれ象徴的な言葉が添えられている。●猿飛佐助(中村勘九郎):時代を変え、“奇跡”を起こす革命児●霧隠才蔵(松坂桃李):孤高の“天才”忍者●火垂(大島優子):才蔵と佐助の命を狙う“くノ一”●根津甚八(永山絢斗):謎に包まれた“十番目の男”●由利鎌之助(加藤和樹):負けを知らぬ、戦国一の“槍の達人”●筧十蔵(高橋光臣):華麗なる“武ゲイ者”●三好清海(駿河太郎):すべてをなぎ倒す“怪力無双”●海野六郎(村井良大):文武両道の“大番頭”●三好伊三(荒井敦史):驚愕の“韋駄天”男●真田大助(望月歩):父・幸村を心から愛する“青年剣士”●望月六郎(青木健):心優しき“剣豪”●真田幸村(加藤雅也):“天下一の名将”の伝説は、嘘か誠か。これらの言葉を見る限りでも、それぞれの役でスピンオフドラマが描けてしまいそうなバックグランドを想起させる、個性豊かな面々。彼らがどのようにして“腰抜け・真田幸村”と出会い、運命を共にしていくのか?彼らが体を張って魅せる息もつかせぬアクションシーンや、緊張を解きほぐすかのように訪れる笑い、そして切ないロマンス、心揺さぶる人間ドラマ…さまざまな感情を呼び覚ます新感覚のエンターテインメント大作に、この秋、目が離せない。『真田十勇士』は9月22日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月28日真田イヤーと呼ばれる今年、舞台『真田十勇士』が、9月~10月にかけて再演される。2014年の初演同様、中村勘九郎が主演し堤幸彦が演出を手掛ける。さらに、9月22日(木・祝)からは、このコンビでの映画版も公開されるという、日本のエンターテインメント史上初のダブルプロジェクトだ。今作の舞台版でヒロイン役を務めるのは、篠田麻里子。AKB48卒業後、初舞台を踏む篠田に話を聞いた。舞台「真田十勇士」チケット情報天下統一を狙う徳川家と豊臣家が対立する戦国の世の中、勘九郎演じる猿飛佐助ら真田幸村のもとに集結した真田十勇士が、舞台をところ狭しと暴れ回る。「初演を見たのですが、プロジェクションマッピングやワイヤーなどを駆使した、今まで見たことのない舞台でした。時代背景に詳しくなくても、物語がカジュアルに描かれていて、分かりやすかった」という。加藤雅也扮する幸村が名将と呼ばれながら、実は腰抜けとしても描かれる。「ヒーローがそんなキャラでいいの?と、あの幸村には衝撃を受けました(笑)。それが面白さでもあり、『何が嘘で何が本当か分からない』という作品のテーマは、ラストを含め観客をも巻き込むはずです」徳川方の忍び集団のリーダーの娘、火垂を演じる。佐助や、十勇士のひとりである霧隠才蔵と幼なじみで、才蔵に思いを寄せる。「男性社会の中で生きてきた強さと、恋心を抱く乙女チックな部分をかわいく出せたら。『才蔵を殺すのは私だ』というセリフがあるのですが、殺したいほど好きという一途さも表現したい」おびただしいアクションシーンも本作の魅力だ。篠田は、主演した映画『リアル鬼ごっこ』でアクションを経験して以来、週に一度アクションを習うほか、マラソンや、100mダッシュを毎日10本走るなどして体を鍛えている。最近、殺陣も習い始めた。「憧れはケイン・コスギさん。映画で共演させてもらいましたが、アクションのスピードが全然違ってすごいんです。ジムも一緒で、同じメニューはできませんが、近いメニューをこなしています」。細いだけではない、引き締まった抜群のスタイルは日ごろの努力の賜物だ。「動きを覚えるのは早くて、ダンスの振りを覚えるのはAKBでは早かった方。でも、アクションがダンスのようになるのがクセで、それが課題です」。初演の『真田十勇士』では、あまりのアクションの激しさに舞台に汗だまりができたという。それを知っても、「もっとアクションシーンを増やしてほしい」と目を輝かせた。公演は、9月11日(日)から10月3日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場、10月8日(土)から10日(月・祝)までKAAT 神奈川芸術劇場 ホール、10月14日(金)から23日(日)まで兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年08月26日100年に1人と言われる天才・羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されながらも、29歳の若さでこの世を去った伝説の棋士・村山聖の生涯を描く映画『聖の青春』。この度本作が、11月19日(土)の公開に先駆け、10月25日(火)より開催の「第29回東京国際映画祭」クロージング作品に決定した。1994年、大阪。路上に倒れていたひとりの青年が、通りかかった男の手を借りて関西将棋会館の対局室に向かっていく――。彼の名は村山聖(松山ケンイチ)。現在七段、“西の怪童”と呼ばれる新世代のプロ棋士だ。聖は幼少時より「ネフローゼ」という腎臓の難病を患っており、無理のきかない自らの重い身体と闘いながら、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指して快進撃を続けてきた。そんな聖の前に立ちはだかったのは、将棋界に旋風を巻き起こしていた同世代の天才棋士・羽生善治(東出昌大)。すでに新名人となっていた羽生との初めての対局で、聖は必死に食らいついたものの、結局負かされてしまう。「先生。僕、東京行きます」どうしても羽生の側で将棋を指したいと思った聖は上京を希望し、相談を持ちかける。先生とは「冴えんなあ」が口癖の師匠・森信雄(リリー・フランキー)だ。聖は15歳の頃から森に弟子入りし、自分の存在を柔らかく受け入れてくれる師匠を親同然に慕っていた。体調に問題を抱える聖の上京を家族や仲間は反対したが、将棋に人生の全てを懸けてきた聖を心底理解している森は、彼の背中を押した。東京――。髪や爪は伸び放題、本やCDやゴミ袋で足の踏み場もなく散らかったアパートの部屋。酒を飲むと先輩連中にも食ってかかる聖に皆は呆れるが、同時にその強烈な個性と純粋さに魅了され、いつしか聖の周りには彼の情熱を支えてくれる仲間たちが集まっていた。その頃、羽生善治が前人未到のタイトル七冠を達成する。聖はさらに強く羽生を意識し、ライバルでありながら憧れの想いも抱く。そして一層将棋に没頭し、並み居る上位の先輩棋士たちを下して、いよいよ羽生を射程圏内に収めるようになる。そんな折、聖の身体に癌が見つかった。「このまま将棋を指し続けると死ぬ」と医者は忠告。しかし聖は聞き入れず、将棋を指し続けると決意。もう少しで名人への夢に手が届くところまで来ながら、彼の命の期限は刻一刻と迫っていた…。病と闘いながら将棋に全人生を懸け、全力で駆け抜けた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動のノンフィクションエンタテインメント『聖の青春』。主人公・村山聖を演じるのは、『の・ようなもの のようなもの』の俳優・松山ケンイチ。聖の最大のライバル・羽生善治に、『デスノート Light up the NEW world』の公開が待たれる東出昌大。そのほか、染谷将太、リリー・フランキー、竹下景子、安田顕、柄本時生、鶴見辰吾、北見敏之、筒井道隆ら豪華キャスト陣が集結する。この度、10月25日(火)より六本木ヒルズほか都内で開催される「第29回東京国際映画祭」のクロージング作品として、本作の上映が決定。世界が注目する本映画祭のトリを飾ることになる。『聖の青春』は11月19日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日9月22日(木・祝)から映画『真田十勇士』が公開、そして関西では10月14日(金)~23日(日)まで兵庫県立芸術文化センターで2年ぶりの再演となる同名舞台が幕を開ける。“真田イヤー”と呼ばれる今年、小説×映画×舞台のメディアミックス展開で贈る一大プロジェクトは、いよいよクラマックスを迎える。舞台「真田十勇士」チケット情報映画、舞台とも主演の猿飛佐助を演じる中村勘九郎は、ハードだったという2014年の初演を振り返る。「舞台上を駆けまわり、動き回り、喋り続けて3時間半。1回の公演で体重が3~4キロ減るぐらいでした。十勇士メンバーも同様で、幕が開ける前にはいつも“とにかく怪我だけは気をつけて乗り切ろう”とみんなで掛け声をかけていました。上手くやろうとか、よく見せようという気持ちではなく、1回の公演を乗り切ろうという感じでしたね」。それだけに演出の堤幸彦から「再演」と聞いたときには、「またあのハードな舞台を…とちょっと落ち込みました(笑)」と笑う。だが、「3月に映画を撮り終えて、早くこの舞台版『真田十勇士』の稽古に入りたいと思いました。映画で得たことが今回の再演にも繋がるなと思って」と逸る気持ちを抑えられなくなったという。再演では新たに山口馬木也扮する久々津壮介との一騎打ちが用意されている。「最後のギリギリのところで馬木也さんと一緒にアクションをできるのが楽しみです」と期待を込める。先に公開される映画版では前半をアニメーションで見せるため、「映画をご覧になった方も、この舞台で第一幕を実際の空間で観ることでひとりひとりのキャラクターにさらに感情移入ができると思います。また、再演はさらにパワーアップしたものにしたいと堤さんがおっしゃっていて、舞台美術も増える予定です。今年の秋はとんでもないことになると思いますので、ぜひ楽しみに待っていてほしいです!」と意気込む。舞台『真田十勇士』は9月11日(日)~10月3日(月)の新国立劇場 中劇場での東京公演、10月8日(土)~10日(月・祝)のKAAT 神奈川芸術劇場での横浜公演を経て、10月14日(金)より兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールに登場する。チケット発売中。ぴあ関西版WEB
2016年08月18日堺雅人主演のNHK大河ドラマ「真田丸」にて徳川家康役を熱演するベテラン俳優・内野聖陽と、ネクストブレイク必至の若手俳優・栗原吾郎が、“刀剣男士”と呼ばれる戦士へと姿を変えた刀剣たちを育成するゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」「刀剣乱舞-ONLINE- Pocket」の新テレビCMに出演。時代劇ドラマを思わせる迫真の演技と迫力ある映像美が、ゲームユーザーならずとも話題を集めている。刀剣乱舞とは、名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”たちを、ゲームプレイヤーが“審神者”となり率い、部隊を結成。様々な合戦場を攻略していく、刀剣育成シミュレーションゲームだ。物語の舞台は西暦2205年。歴史改変を目論んだ敵が過去へ攻撃を開始。歴史を守る使命を与えられた“審神者”は、付喪神“刀剣男士”と共に過去へ飛ぶことになったが――。今回、PCブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」&スマホアプリ「刀剣乱舞-ONLINE- Pocket」の新テレビCMキャラクターに、内野さんと栗原さんが起用。8月5日より新CMが放映されている。内野さんといえば、1993年にNHKドラマ「街角」でデビューして以来、映画・舞台・ドラマと精力的に活躍し、昨年は『罪の余白』『海難1890』と主演作が立て続けて公開。また、現在放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」をはじめ、NHK大河ドラマ「風林火山」主演の山本勘助役、TBSドラマ「JIN-仁-」坂本龍馬役など、時代劇作品でもその存在感を遺憾なく発揮し、人気を博す。そんな内野さんが、本CMにて、超大作時代劇を髣髴とさせる迫真の殺陣と演技力を存分に披露。するとSNS上では「めっちゃかっこいいな!!!!!」「大河ドラマかと思った」「刀剣乱舞のCMかっこいいからにやける」「刀剣乱舞CMの内野聖陽さんどストライクだから実装して…」と、その仕上がりに驚き、絶賛するコメントが相次いでいる。また、もう一人の注目すべき出演者が、1996年1月12日生まれの若干20歳・新人俳優の栗原さん。NHKドラマ「金魚倶楽部」で俳優デビューを飾ると、その後はドラマ「花ざかりの君たちへ イケメン☆パラダイス 2011」や、映画『桐島、部活やめるってよ』『リトル・フォレスト冬・春』などに出演。2014年にはアニメ「少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-」井健役を担当し、舞台「AMNESIA」にて舞台初主演を務めるなど、今後の活躍に期待大の若手俳優だ。本CMでは、オリジナル刀剣男士の打刀“猫目石吾郎”を好演。可愛い子猫との2ショットに、雨に濡れた“水も滴るいい男”状態…とイケメン要素満載のシーンの連続に、「とうらぶのCMやってる人誰だろ?イケメンだあ~~」「刀剣乱舞のCMの人めっちゃカッコいい!誰?」と注目度急上昇!多くの人が“このイケメンは誰?”と調査をしたようだ。ファンからも「刀剣乱舞のCMやっぱり栗原吾郎くんだよ!!!あぁ、ほんとかっこいい」「刀剣乱舞のCMでてる栗原くんかっこよすぎだろ。めっちゃ美男子じゃん」と黄色い声が上がっている。10月からはテレビアニメ「刀剣乱舞-花丸-」の放送が開始、さらに2017年にもアニメ「刀剣乱舞」(仮題)が放送予定と、原案のゲームだけでなく、アニメ、舞台と盛り上がりを見せる「刀剣乱舞」。今後の多彩な展開にも期待だ。(text:cinemacafe.net)
2016年08月17日“戦国一の名将”真田幸村と彼に仕える十勇士の姿を、中村勘九郎、松坂桃李、大島優子ら豪華キャストで描く『真田十勇士』。堤幸彦監督作としても注目の本作の、華麗なアクションと壮大なストーリーを堪能できる特別映像が、2本同時に解禁された。関が原の戦いから14年。天下統一目前の徳川家康と、復権を狙う豊臣家の対立が深まっていた戦国の世で、「天下に並ぶ者なし」の名将として、世間から尊敬を集めていた男、真田幸村(加藤雅也)。だが実は彼は、男前な容貌と幸運の連続によって、天下の名将に祭り上げられていただけの、ただの“腰抜け男”だった!その実像と虚像の落差に悩んでいたとき、抜け忍・猿飛佐助(中村勘九郎)と運命的に出会う。何かドデカいことを成し遂げたいと思っていた佐助は、「幸村を本物の天下一の武将に仕立て上げようじゃないか!」と、仲間たちを集めることに。だがその仲間たちは、同じ抜け忍の霧隠才蔵(松坂桃李)を筆頭に、見事に癖だらけの面々で…。今回、贅沢にも同時解禁された特別映像は、「アクション編」「ストーリー編」の2本。徳川軍二十万の大軍勢相手に奮闘する十勇士たちの姿をはじめとした、バトルにつぐバトルで観る者を圧倒する怒濤のアクションは、手に汗握る大迫力。過去最大規模となる無数のドローンで撮影したという合戦シーンは、降りしきる豪雨、燃え盛る炎、激しい爆発…と見どころが詰め込まれており、まばたきを忘れるほどだ。また、世界的に評価の高い黒澤和子による芸術的なまでの甲冑衣裳がキャラクターひとりひとりを際立たせており、戦いをより儚く、そして美しく彩る。一方のストーリー編も、松任谷由美の主題歌「残火」に乗せ、スリルに満ちた頭脳戦や熱いドラマ、ほのかなロマンスも匂わせる、盛りだくさんの内容になっている。勘九郎さん、松坂さんをはじめ、永山絢斗、加藤和樹、高橋光臣、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、望月歩、青木健と実力派若手俳優による十勇士に、本格時代劇初出演となる大島さん、さらに加藤雅也、松平健、大竹しのぶと、オールスターキャストによる夢の競演が実現した本作。ド迫力のアクションとストーリーの魅力を、まずはこちらの映像から体感してみて。『真田十勇士』は9月22日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月12日9月22日公開の映画『真田十勇士』の大ヒット祈願イベントが8日、都内で行われ、高橋光臣、村井良大、石垣佑磨が出席した。2014年に上映された堤幸彦演出、中村勘九郎主演の舞台『真田十勇士』の劇場版で、戦国末期を駆け抜けた真田幸村と彼を支える真田十勇士の活躍を描いた本作。公開と同時期には堤監督演出による舞台が上映される。そんな本作のイベントに、筧十蔵役の高橋光臣、海野六郎役の村井良大、そして十勇士と対峙する忍者・仙九郎役を演じた石垣佑磨が登壇。過酷を極めたというロケの話題となり、高橋は「仙九郎役の石垣さんとのシーンで一騎打ちがあったんですけど、そこは大変でしたね。夜中のすごい時間で、びしょ濡れにはなるし色んなことがありました」と振り返ると、石垣も「撮影は和歌山で撮影したんですけど、和歌山って雪が降らないじゃないですか! でもその時は真冬で雪がすごくて、ワイヤーで逆さ吊りになったり水が飛んできたりとすごかったです(笑)」と苦笑い。海野六郎役の村井も「甲冑を着て走り回ったりするシーンが多かったので、一歩間違えればケガする危ないところでした」と語るも、高橋が「総力を上げて作った映画です。今年1番を取りに行くつもりですので、ぜひ見ていただいて今年の夏を楽しんでください」とアピールした。石垣は、中村勘九郎扮する猿飛佐助と松坂桃李扮する霧隠才蔵の命を狙う女忍者・火垂役の大島優子との共演も多かったらしく、「大島さんはAKB48のイメージが強かったんですが、とてつもなく運動神経があって、身体も柔らかいし身軽でした。ワイヤーアクションのシーンで木を駆け下がるシーンがあったんですけど、それも一発OKだったし立ち回りもすぐ覚えていました。『この子センスあるな~』と思いましたね。彼女はすごいですよ」と大絶賛。また、主演の中村と松坂について高橋は「中村勘九郎さんは役者としては完璧ですが、人としてお茶目だし隙だらけで広い人だと感じました。松坂さんは絶世の美男子だけど楽しいことが好きな人。作品中は一番格好良くしてなくてはいけなかったので大変だったと思いますよ」と気遣っていた。映画『真田十勇士』は、9月22日より全国公開。
2016年08月09日スペクタクル超大作舞台を映画化した『真田十勇士』公開に向け大ヒット祈願イベントが8月8日(月)、都内にて行われ、出演する高橋光臣、村井良大、石垣佑磨が登場した。2014年の舞台から共演しているという3人は、「舞台と映画の『真田十勇士』グループLINEがあるよね」と、互いの番宣や作品などをチェックし、写メをアップし合っていると明かし、終始キャッキャしていた。『真田十勇士』は天下一の名将・真田幸村は実はダメ男で、彼の伝説は猿飛佐助が仕掛けたものだったという大胆な発想のもと、壮大な世界観と濃密な人間ドラマを描いた物語。映画と舞台を同時期に公開&上演するというビッグプロジェクトになっている。アクション満載の時代劇とあって、かなり大がかりな撮影、そして骨の折れた日々だったという3人。撮影をふり返り、筧十蔵を演じた高橋さんは、「石垣さんとのシーンで一騎打ちがあるんですけど大変でした。びしょ濡れにはなるし、夜中のすごい時間に、この人(石垣さん)、ずっと吊られていましたからね」と言うと、石垣さんも「真冬の撮影で、雪がすごくて撮影できなくなって…」と、かなり過酷だったことをにおわせていた。本作の主演を務める中村勘九郎との共演シーンも多かったという高橋さんは、「何でも完璧にこなす人。皆のことを見てて、役者としては隙がない。でも人間としてはすごくお茶目で、隙だらけで、どこからでも入っていける人です」と、独特の表現で誉めそやした。同じく共演した松坂桃李については、「松坂さんは絶世の美男子ですから。なかなかいないでしょう、あんなシュッとしているのは」と、同性から見ても魅力的だったことを熱弁していた。『真田十勇士』は9月22日(木・祝)より全国にて公開。(cinamacafe.net)
2016年08月08日2014年の初演時には、こんな真田幸村と十勇士の物語があったのかと驚かせた『真田十勇士』。今年は、その再演と映画が同時期に披露される。主人公の猿飛佐助を演じるのは、初演に引き続き、中村勘九郎。このビッグプロジェクトを前にした思いを語ってくれた。舞台『真田十勇士』チケット情報今回の企画を聞いて、「まずは驚きでいっぱいになりました」という勘九郎。しかし、映画版の撮影もすでに終了し、「その勢いのまま舞台にも飛び込んでいけると思います。初演を超えたところからスタートを切るので、絶対に面白くなるはずですよ」と早くも熱く意気込んでいる。この『真田十勇士』の佐助は、実はとんでもないパワーが必要な役である。幸村が腰抜けで、佐助が自分の嘘で彼を本物の天下一の武将に仕立て上げようと導いていくという設定だからだ。それを、ハイテンションの台詞と、ギャグあり、ワイヤーアクションあり、もちろん大立ち回りありで見せていくことになる。「初演はもう毎日クタクタでした(笑)。でも、僕自身は楽しいお芝居が大好きなので、そういう役をもらったら、とことんやりたくなっちゃうんです。それに、思い切り体使って、大きな声を出してっていう単純なことが、いちばん面白くて大事だと思うので。僕が率先してやって、これは楽しいお芝居なんですよということをお客さんに提示して、そこにみんなが乗っかっていけたらいいなと思うんですね。ただ、できれば再演は、水をひと口飲める間を作ってほしいなと思いますけど(笑)」。再演では、新キャストが加わるうえに、初演と映画版で由利鎌之助を演じた加藤和樹が、今度は相棒の霧隠才蔵に扮するという変化もある。「和樹にはミュージカル俳優として何曲か歌ってもらわないと。それが今回の僕のいちばんの責任ですし(笑)、僕自身も新しいギャグのネタに挑戦して、さらに笑えるものにしたいですね。くだらないところは徹底的にくだらなく、でも、本気出したら俺たちカッコいいんだぞ、っていうふうになればいいなと思うんです」。“真田イヤー”といわれる今年。架空の物語である『真田十勇士』だからこそ描けることもある。「大河ドラマ『真田丸』をお好きな方にこそ観に来ていただきたいですね。あの史実をもとに、こんな個性的なキャラクターを登場させて、こんなエンターテインメントができるんだと、驚いてもらえると思います」。さらなるパワーで客席を巻き込んでくれることを、期待したい。公演は9月11日(日)~10月3日(月)の東京・新国立劇場 中劇場での公演を皮切りに、10月8日(土)~10月10日(月・祝)のKAAT 神奈川芸術劇場 ホール、10月14日(金)~10月23日(日)の兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールと各地をめぐる。チケットは各地とも発売中。取材・文:大内弓子
2016年08月08日真田信繁(幸村)が歴史にその名を刻んだ<大坂の陣>から400余年。“真田イヤー”と呼ばれる今年、大ヒット舞台の再演とともに奇才・堤幸彦監督により映画化される『真田十勇士』から、波乱万丈の展開を予見させる本作の場面写真が一挙に解禁となった。関ヶ原の戦いから14年。天下統一を目前にした徳川家康(松平健)と、復権を狙う豊臣家の対立が深まっていた戦国の世で、“天下に並ぶ者なし”の名将として、世間から尊敬を集めていた男、真田幸村(加藤雅也)。しかし実はこの幸村、その男前な容貌と、偶発的な幸運の連続によって勝ちを拾ってきただけの、気弱な“腰抜け男”だった!実像と虚像の違いに悩んでいた幸村はあるとき、猿飛佐助(中村勘九郎)と運命的に出会う。何かドデカいことを成し遂げたいと思っていた佐助は、幸村を担ぎ「本物の天下一の英雄に仕立て上げようじゃないか!」と一念発起。同じく抜け忍の霧隠才蔵(松坂桃李)を筆頭に、ひと癖もふた癖もある十人の男たちを集め、“真田十勇士”を誕生させる。「豊臣の世を再び」と目論む亡き秀吉の妻・淀殿(大竹しのぶ)に呼び寄せられた幸村と十勇士たちは、またたく間に徳川との最終決戦の最前線に立つことに。こうして、戦国最後にして最大の戦い、徳川対豊臣の<大坂の陣>が幕を開ける!ついに明かされる“真田の謎”、佐助と才蔵を狙うくノ一(女忍者)の火垂(大島優子)との“因縁”、淀殿と幸村の禁断の“秘密”。そして、勝つことなど到底不可能と思える圧倒的に不利な徳川との戦いに、佐助と十勇士が企てた驚愕の“大仕掛け”とは、いったい…!?本作は、“天下一の名将・真田幸村の伝説は、実は猿飛佐助に仕組まれたものだった!”という大胆な発想を基に、堤監督が壮大な世界観と濃密な人間ドラマを描くエンターテインメント超大作。主人公・猿飛佐助を演じるのは、“歌舞伎界の若き至宝”中村勘九郎。真田十勇士の中心的存在・佐助をひょうひょうと演じてみせる本作は、勘九郎さんの代表作となること必至。また、容姿端麗で頭も切れ、佐助と共に十勇士を支えていくクールな天才忍者・霧隠才蔵を演じるのは、勘九郎さんとのコンビネーションも抜群な松坂桃李。佐助と才蔵の幼なじみでありながらも、彼らの命を狙う“くノ一”火垂を、本格時代劇初出演となる大島優子が演じている。そのほか十勇士役には、永山絢斗、加藤和樹、高橋光臣、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、望月歩、青木健と期待の人気若手俳優が集結していることにも注目だ。今回解禁された場面写真では、勝利を確信するかのように勇ましく立つ姿や幸村をかばう様に身構える勘九郎さんの主人公・猿飛佐助の姿がある一方で、コミカルな雰囲気が漂う“くノ一”火垂との一騎打ちのシーン、ドヤ顔の佐助を中心にした十勇士たち、クールな佇まいを見せる松坂さんの才蔵、佐助のカッコいいアクションシーンなど、実にさまざま。壮絶な戦乱の世を懸命に生きる人たちを描く心揺さぶるドラマの中に、コミカルな演出がスパイスとなり、よりいっそう十勇士たちの“人”としての魅力を引き立てていくのは、堤監督の演出ならでは。徳川軍二十万 vs 十勇士の時代を変えた“大逆転”に、ますます期待が高まるシーンばかりとなっている。『真田十勇士』は9月22日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月03日歌舞伎俳優・中村勘九郎が主演を務める映画『真田十勇士』(9月22日公開)の場面写真が3日、一挙公開された。原作は、2014年に日本テレビ開局60年特別公演として上演された同名舞台。同作の演出も手がけた堤幸彦監督がメガホンを取りマキノノゾミ氏が脚本を執筆し、歴史を変える大うそで実は"腰抜け"な真田幸村(加藤雅也)を天下一に仕立て上げる猿飛佐助(勘九郎)の計画を描く。勘九郎のほか、佐助と共に十勇士を支える霧隠才蔵役の松坂桃李、2人の幼なじみのくノ一・火垂役の大島優子も出演する。公開された場面写真では、十勇士が勝利を確信するかのように勇ましく立つ姿や幸村をかばう様に身構える佐助の姿がある一方で、おどけ顔をしているようにも見える佐助と火垂との一騎打ちのシーンなど、かいま見える表情はさまざま。これは、堤監督ならではの演出だといい、戦乱の世を懸命に生きる人たちを映すドラマの中に、コミカルな表現が隠し味として機能しており、十勇士たちの魅力をより引き立てている。このほか、劇中ではスリリングな頭脳戦やほのかなロマンス、俳優陣が体当たりでみせる迫力のアクションが展開される。(C)2016『真田十勇士』製作委員会
2016年08月03日名将・真田幸村の武功は真田十勇士のひとり、猿飛佐助の作戦だったとの発想で2014年に初演された、マキノノゾミ脚本・堤幸彦演出『真田十勇士』。今年、その映画版の公開と同じ9月に舞台版の再演が決定。製作発表会見が行われた。舞台『真田十勇士』チケット情報猿飛佐助を演じる中村勘九郎は「キャスト、スタッフが不可能に挑み、成功させようという気持ちが溢れた舞台。あの空間にまたいられるのは幸せ」と力強く語る。霧隠才蔵役には、初演と映画版で由利鎌之助を演じた加藤和樹。「新『真田十勇士』を作るべく、舞台上でこの役を精一杯生きたい。間違いなく人生を変える作品です」と意気込む。佐助、才蔵と共に活躍する真田十勇士は以下の8名だ。筧十蔵には高橋光臣。「前回(稽古場で)ゲイキャラになり、映画、再演に引き継がれます。今回はどこに恋心を抱くのか、楽しみにしていただきたい」。根津甚八には村井良大。「初演、映画版では海野六郎を演じました。今回は豊臣秀頼と二役。“早着替え”で舞台袖でも走ります」。三好清海を演じる駿河太郎は「2年前にこの作品を経験して舞台が楽しくなりました。初演を超える再演にしたい」。三好伊三役を演じる荒井敦史は「これだけ動き回る舞台に出られる機会はそうない。映画でも関西弁に苦労しましたが、関西公演に向けて頑張ります」。海野六郎役には栗山航。「初参戦なので怖くもありますが、真田家譜代の家臣のひとりとして誇りを持って演じたい」。真田大助を演じるのは望月歩。「いつかは舞台をと思っていました。初舞台で緊張しますが、精一杯頑張りたいです」。望月六郎役の青木健は「忠誠心や剣術指南役としての威厳や品格を追究し、新しい望月六郎を表現をと考えています」。由利鎌之助役の丸山敦史は「先代(?)の加藤さんに負けないよう、そして十蔵さんの心を掴めるよう、思いっきり演じたいです!」。佐助と才蔵の幼馴染の女忍・火垂を演じるのは、AKB卒業後、初舞台の篠田麻里子。「大変だったり不安だったりするほど燃える。私にしかできない火垂を演じたい」ときっぱり。十勇士に立ちはだかる久々津壮介役には、山口馬木也。「僕は初演時、もうひとつの舞台『真田十勇士』(宮田慶子演出)に出ていた。今回はその共演者から『裏切り者』『楽しんでこい』と言われました」。仙九郎には、初演、映画版に続いての石垣佑磨。「佐助、秀頼、才蔵、火垂と同門の幼馴染で、真田十勇士に嫉妬し、戦う宿敵。前作以上に彼らを苦しめようと思っています」。真田幸村役には、加藤雅也。「今回はステージもさらに大きくなる。修行僧のような生活を送り、必ず成功させたい」。そして、淀殿には浅野ゆう子。「堤監督にお掃除のおばさん役でいいから出してほしいと耳元でささやき続けてこの役をゲットしました。笑っていただけるパートを担い、あとは若い皆様に守っていただきます」と笑いを誘った。公演は9月11日(日)から10月3日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。その後、神奈川・兵庫でも上演。取材・文:高橋彩子
2016年08月02日俳優・松山ケンイチが、29歳で夭折した天才棋士・村山聖に扮して主演を務める映画『聖(さとし)の青春』(11月19日公開)の初映像となる特報が15日、公開された。原作は大崎善生氏による同名の処女小説。羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されながら、名人への夢半ばで倒れた"怪童"の一生を描く。精神面、肉体面の両方から聖にアプローチしている松山のほか、東出昌大が羽生役として登場。聖の師匠・森信雄役のリリー・フランキー、母・村山トミ子役の竹下景子、弟弟子・江川役の染谷将太らが脇を固める。特報に収められているのは、聖八段が羽生四冠に対局を挑む劇中の名シーン。当時の戦績が、5勝6敗とほぼ互角の実力者であった2人の熾烈な対局を、1997年の竜王戦1組1回戦での実際の棋譜を元に忠実に再現している。この場面は、プロ棋士・金井恒太六段が現場に指導役として張り付き、細かな所作に至るまでリアリティのある画作りを行ったという。さらに、対局中に聖が思わず倒れてしまうシーンや病床の場面も映し出されている。(C)2016 「聖の青春」製作委員会
2016年07月15日羽生善治と互角に渡り合った薄命の棋士・村山聖(さとし)の生涯を、実話をもとに描く松山ケンイチ主演映画『聖の青春』の特報映像とポスタービジュアルが公開になった。公開された特報映像映画は大崎善生のノンフィクション小説が原作。「東の羽生、西の村山」と並び称されながらも29歳にして亡くなった実在の棋士・村山聖が、全力で駆け抜けた生涯を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描かれる。松山のほか、東出昌大が羽生役を演じ、『宇宙兄弟』『ひゃくはち』の森義隆が監督を務め、『クローズEXPLODE』『陽だまりの彼女』の向井康介が脚本を手がける。特報映像は、将棋を指す駒音から始まり、本作の最大の見どころである村山聖八段(松山ケンイチ)が羽生善治四冠(東出昌大)に対局を挑むシーンがわずかだが垣間見られる。当時の戦績は5勝6敗とほぼ互角の実力であったふたりの対局は、実際の棋譜(1997年竜王戦1組1回戦)をもとに、プロ棋士・金井恒太六段の指導のもと、細かな所作に至るまで忠実に再現したという。特報映像にはそのほか、聖の師匠・森信雄役のリリー・フランキー。母・村山トミ子役の竹下景子。弟弟子・江川役の染谷将太。安田顕、柄本時生、北見敏之らも登場する。「負けるのは死ぬほど悔しい……生きる時間を削ってでも勝ちたい」「勝つことが、生きること。」と、病と闘い、将棋と戦う村山聖の生き様は、観る者に感動以上のメッセージを届けることになりそうだ。『聖の青春』11月19日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国公開
2016年07月15日映画『真田十勇士』が、2016年9月22日(木・祝)、全国で公開される。2014年に大ヒットを記録した舞台「真田十勇士」を、同作品の演出を手掛けた堤幸彦を監督に迎えて映画化した本作。全国公開と同時期に舞台上演と書籍化を行うという、映画界・演劇界・出版界にとって史上初の試みも実施される。天下の名将と名高い真田幸村が、実は“腰抜け”の武将であった…、という脚本家マキノノゾミの大胆な発想がストーリーの肝。幸村を本物の立派な武将に仕立てるため、猿飛佐助が超個性的な10名を集めて「真田十勇士」を結成し、徳川軍との決戦に挑むさまが描かれる。本作の主人公で、”歴史を変える大嘘”で真田幸村を天下一の武将に仕立て上げる中心的存在・猿飛佐助に扮するのは、舞台でも主演を務めた中村勘九郎。また、容姿端麗で頭も切れ、真田十勇士を支えていく寡黙でクールな実力派忍者・霧隠才蔵を、松坂桃李が演じる。さらに、本格時代劇初出演の大島優子が、佐助と才蔵の幼馴染で、才蔵に対して密かな感情を抱きながらも、女忍びとして彼らの命を狙う”くのいち”火垂役に抜擢された。主題歌を担当するのは、これまで15本もの映画主題歌を手がけてきた松任谷由実。時代劇への楽曲提供は今回が初めてだ。予告編の映像には書き下ろした曲が流れており、場面を一層引き立てる。アクションと感動的なドラマ、スケール感のどれもがこだわり抜いて作られた『真田十勇士』に是非注目してみては。【詳細】映画『真田十勇士』公開日:2016年9月22日(木・祝)監督:堤幸彦脚本:マキノノゾミ、鈴木哲也出演:中村勘九郎、松坂桃李、大島優子、永山絢斗、加藤和樹、高橋光臣、石垣佑磨、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、望月歩、青木健、伊武雅刀、佐藤二朗、野添義弘、松平健(特別出演)、加藤雅也、大竹しのぶ©2016『真田十勇士』製作委員会配給:松竹・日活■ストーリー関が原の戦いから14年の歳月が流れ、徳川家康は天下統一を目前にしていた。最後に残ったのは、豊臣秀吉の遺児・秀頼と付き従う武将たち。次々と大坂城に入城する豊臣方の武将たちの中に一際、異彩を放つ一団がいた。天下の名将として名高い真田幸村を筆頭とした真田十勇士の面々である。しかし実は幸村、男前が過ぎるばかりに周囲に勘違いされ、凡庸な武将にも関わらず、天下の名将に祭り上げられていただけなのだ。そこに現れたのが抜け忍びの猿飛佐助。つまらない世を面白く生きるために抜け忍びとなった佐助は、己の虚像と実像のギャップに苦しむ幸村に出会い、同じ抜け忍びの霧隠才蔵を筆頭に十人の勇士をあつめ、陰日向に幸村を支える。歴史の教科書には載っていない、大坂冬の陣、夏の陣の火ぶたが切って落とされた!幸村ほか真田十勇士の活躍やいかに。
2016年07月10日シンガーソングライターの松任谷由実が、歌舞伎役者の中村勘九郎が主演する映画『真田十勇士』(9月22日公開)に書き下ろしの新曲「残火(のこりび)」を提供し初の時代劇主題歌を務めることが7日、明らかになった。合わせて、同曲を収めた予告映像が公開された。原作は、2014年に日本テレビ開局60年特別公演として上演された同名舞台。同作の演出も手がけた堤幸彦監督がメガホンを取りマキノノゾミ氏が脚本を執筆して、歴史を変える大うそで真田幸村(加藤雅也)を天下一に仕立て上げる猿飛佐助(勘九郎)の計画を描く。勘九郎のほか、佐助と共に十勇士を支える霧隠才蔵役の松坂桃李、2人の幼なじみのくノ一・火垂役の大島優子も出演する。松任谷は、「うっそうとした心の戦のただ中で、激しい雨を待つような、それが唯一の希望の火、誰かに会いたい!という強烈な願いを歌にしました」と主題歌への思いを告白。「監督、役者さんたち、そしてはるか時を超えた歴史上の人物たちにも共鳴してもらえると思っています」と自信を見せている。この松任谷の楽曲提供を受けて、堤監督は「『ありがとうございます!!』の一言」と感謝。1973年から松任谷の楽曲を愛聴していたことから、「『いつもそこにある心のオアシス』だったので、光栄というかもったいないというか」と感慨を示し、「まさに盆暮れ正月いっぺんに来たような気持ちです。恐悦至極に存じます」と恐縮して見せる。デモ段階の主題歌を聴いた際は「『…素晴らしい』とうなってしまいました」と感激。また、松任谷自身についても「撮影現場にも足を運んでいただき、さまざまな資料もお目通しいただき、とても深く作品のタッチやテーマをつかんでいただいている」と絶賛した。予告編では、その主題歌「残火」を初披露。幸村と十勇士たちが最後の戦いに臨む心境をより克明に映し出している。冒頭では、「どうしよ…」と"腰抜け"の表情を見せる幸村だが、終盤になると、勇ましく十勇士を率いる武将に変貌を遂げ、「目指すは家康の首、ただ一つだ!」と歴史的な戦いへと挑んでいく。さらに、十勇士が地を駆ける背後では爆破が起こり、数百のエキストラを引き連れて馬と並走。下半身を炎に包まれながらも敵陣に蹴りを入れていく佐助たちの猛烈なアクションの一端も垣間見ることができる。(C)2016『真田十勇士』製作委員会
2016年07月07日奇才・堤幸彦監督が、いま最も注目を集める名将・真田信繁(幸村)と、彼を支えた十勇士を題材に世に放つ『真田十勇士』。舞台との同時公開という世紀のビッグプロジェクトとなる本作の主題歌に、松任谷由実書き下ろしの主題歌「残火」が起用されることが明らかとなり、圧巻のアクションシーン満載の予告編と本ポスターとともに解禁となった。本作の舞台は、関ヶ原の戦いから14年たった戦国の世。天下の名将と名高い武将のはずが、実は“腰抜け男”であった真田幸村(加藤雅也)を本物の立派な武将に仕立てるため、抜け忍・猿飛佐助(中村勘九郎)が個性豊かな仲間たちと大博打に打って出る、という大胆なストーリーを展開する。堤監督が人気脚本家・マキノノゾミとタッグを組み、2014年に上演したスペクタクル超大作舞台「真田十勇士」をもとに映画化に挑んだ本作。今年、本作の公開と同時期に舞台が再演されることも決定し、映画と舞台を同時期に公開・上演するという、映画界・演劇界にとって史上初の画期的な試みが、“世紀のビッグプロジェクト”としてエンターテインメント界でも話題を呼んでいる。主演の中村勘九郎に、松坂桃李、永山絢斗、大島優子ら若手俳優、加藤雅也や大竹しのぶといった実力派俳優ら華やかな顔ぶれが並ぶ本作に、より一層の華を添えるのが、今回解禁された予告編映像にも使用されている松任谷由実書き下ろしの主題歌「残火(のこりび)」だ。日本の“Queen of POP”として、その名を轟かせる松任谷さんは、これまでスタジオジブリの『魔女の宅急便』『風立ちぬ』への楽曲提供(荒井由実作品として)や、実写邦画『ねらわれた学園』や『私をスキーに連れてって』、さらには『リトルプリンス 星の王子さまと私』では自身初の洋画作品に主題歌を書き下ろすなど、数多くの名作を彩ってきた。今回は40年以上になるキャリアの中で、時代劇の主題歌を手掛けるのは初めてとなる。本作への楽曲提供について、松任谷さんは「鬱蒼とした心の戦さの只中で、激しい雨を待つような、それが唯一の希望の火、誰かに会いたい! という強烈な願いを歌にしました。監督、役者さんたち、そして遥か時を超えた歴史上の人物たちにも共鳴してもらえると思っています」とその想いを語った。また、堤監督は主題歌が決定した際の心境を「ありがとうございます!!の一言です。1973年から聞かせていただいていて、『いつもそこにある心のオアシス』だったので、光栄というかもったいないというか。まさに盆暮れ正月いっぺんに来たような気持ちです。恐悦至極に存じます」とコメント。楽曲について「最初にデモ音源をいただいた時に『…素晴らしい』とうなってしまいました。撮影現場にも足を運んでいただき、様々な資料もお目通しいただき、とても深く作品のタッチやテーマを掴んでいただいていると感じました」と感動を露わにすると同時に、「波瀾万丈、あっと驚くストーリー、最高のキャスティング、圧倒的VFX、巨大なセット…いま、できることを全てやり尽くした活劇ですが、松任谷さんの曲が加わることで上映が終わるまで、さらにゴージャスで贅沢な時間になったと思います」と本作の世界観を担う名曲に、より一層の作品への自信をのぞかせている。戦国の世に生きる、個性的で愛すべき十勇士たち、彼らに支えられ成長する幸村の姿を描く本作。胸を打つ人間ドラマと、華麗なアクションシーン、そして耳にする者の心に深く染み入る松任谷さんの歌声を、まずはこちらの予告編映像から体感してみて。『真田十勇士』は9月22日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日