息子の成長をお祝いするイベントごとは私たち夫婦はもちろん、おじいちゃん・おばあちゃんにとっても楽しみの一つ。2月中旬に生まれた息子は、寒い時期をはずして3月末にお宮参り、4月にお食い初めをして、さらに5月5日は初節句のお祝いと、あまりに立て込んでいたので、うれしい反面大変でした。 イベントは準備が大変息子は初孫だったため、お互いの両親が楽しみに集まってお祝いしてくれるのはとってもうれしいことだったのですが、その分準備も大変。お宮参りではフォーマルな服装や慣れない赤ちゃんを連れての外出が思ったより大変で、外で会食をしましたが終わった後はぐったりでした。 お食い初めは私の実家で母に手伝ってもらって手作りで準備しました。簡単ではありましたが、大人6人分の食事とお食い初め膳を準備するのはとっても大変で、またまた終わった後にぐったり。 お食い初めが終わって間もなく、今度は差し迫っている5月5日の初節句はどうしようと悩むことになりました。兜を飾ったり、みんなでごはんを食べるならお店を考えなくちゃ。家で作るとなると準備もあれこれ大変。考えているとそれだけで少し疲れてしまいました。そこで、初節句は思い切ってお茶会にしてしまおうと思ったのです。 お茶会スタイルの初節句の準備それぞれ食事は済ませて、14時に私たちの家に集まってもらいました。事前に準備したのは、部屋を掃除して兜と室内用こいのぼりと菖蒲の花を飾ったこと。そして軽食として大人用のケーキを買って、オープンサンドを用意。オープンサンドはフランスパンを切ってチーズやスモークサーモン、ハーブを乗せるだけなので夫に手伝ってもらい、おいしい緑茶と紅茶・コーヒーなどもそろえておきました。 おじいちゃん・おばあちゃんは手ぶら来てねと言っても絶対何か買ってくるので、それなら柏餅を買ってきてと事前に伝えておきました。 そして私の最も重要な準備は息子のコンディションを整えること! お昼過ぎに目覚め、みんなが集まる前に授乳が終わって睡眠もおなかも満たされてごきげん!という状況になるように頑張りました。 初節句はゆったりした雰囲気で大成功!みんなが集まってお茶会スタイルの初節句がスタート。息子もばっちり起きてごきげんにしている姿を見ながら、和やかな雰囲気でした。食事を食べなくていい分、写真を撮ったり、息子を抱っこしたりとみんながゆっくり過ごすことができました。 そして、よかったのがお宮参りとお食い初めで撮った写真、生まれたときの写真や足形などのグッズを置いておいたことです。生後3カ月だけどもうこんなに大きくなってるねとみんなで息子の成長を喜び、思いを共有することができました。 2時間くらいで解散しましたが、もっと長い時間経っているかと思うくらい、とてもゆっくりと初節句をお祝いすることができました。おじいちゃん・おばあちゃんも孫といっぱい接する時間があってうれしかった、と大満足でした。私も終わった後の片付けも少なくとてもラクでしたし、行事のたびに毎回ぐったりしていたのが嘘のように元気でした。 初節句でおじいちゃん・おばあちゃんも呼んで、となると会食をする場合が多い中、思い切ってお茶会にしてみたところ、思いの外ゆっくり時間を過ごすことができてよかったです。おじいちゃん・おばあちゃんも一番の目的は孫といっぱい接したいということなので、食事をしない分ゆっくり抱っこしたり写真撮ったりできてよかったと言っていました。何より私も準備に追われることなく、終わったとあともぐったりすることなく楽しむことができました。お茶会スタイルの初節句にしてよかったと思っています。著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2019年04月22日産後2カ月、初めての赤ちゃんを抱いて、私の祖父母が住む田舎へ出かけました。当時80歳代だった祖父母は、ひ孫に会える日を待ちに待っていました。そんな祖父母の喜ぶ顔を見るのが楽しみでした。そして、祖父母の家に到着すると、想像もしていなかった展開に……!? まさかのお祝いパーティ!?ひ孫に会って、祖父母はどんな顔をするんだろう……。私はワクワクしながら家へ入りました。玄関で「ただいま~!」と大きな声で言うと、出てきたのは祖父母だけでなく、近所に住む親戚たち総勢10人でした。 まさかのお祝いパーティが開催されました。どれだけ盛り上がっているんだとおかしくなりましたが、とても幸せな瞬間でした。親戚たちにとって、私の出産は大ニュースだったようです。 祖父母と親戚たちのパワーに圧倒された!当時80歳代だった祖父母は、年齢を感じさせないくらい元気でした。祖母は料理がじょうずで、私たちが来ると聞き、大張り切り! ちらし寿司にお刺身、天ぷらなど、豪華な食事が食卓に並んでいました。 私の祖父母の家では「誰がこんなに食べるの?」というくらい料理が並ぶんです。そんな祖母の気持ちもすごくうれしかったです。「遠慮せずたくさんお食べ!」と、みんなにお祝いしてもらいました。一緒にいた夫は、祖父母と親戚たちのパワーに圧倒されていました。 心底幸せそうな笑顔を浮かべる祖父母心底幸せそうな笑顔を浮かべながら、ひ孫を抱く祖父母。私はすかさずカメラに収めました。ひ孫を腕に抱けるなんて想像もしていなかったようです。祖父母は「長生きできてよかった」と、口をそろえて話していました。 私自身、ひ孫を抱くなんて想像がつきません。改めて元気な祖父母はすばらしいと感じます。お祝いにきてくれた親戚たちの温かさにも触れ、心地のいい時間を過ごすことができました。そんな余韻を感じながら、私たち夫婦は自分たちの住む町へ帰りました。 現在、祖父は94歳、祖母は90歳になりました。畑仕事をするほど元気です。体が元気だとやりたいことが何でもできます。私の目標は、祖父母のように元気でいること。ひ孫を抱けるまで生きられたらいいなと思っています。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年04月19日みなさんはお正月はどのように過ごしますか? 家でまったり、または家族でお出かけなどいろいろな過ごし方があると思います。わが家のお正月は私の実家で親戚と新年会をしたりイルミネーションを見に行ったりします。実家に帰ると子どもを見てくれる大人が増えるので、私も気が緩んでしまい、あるとき大変なことになってしまう一歩手前の出来事がありました。■家族みんなで外出中にヒヤッ!私の両親と人気スポットのイルミネーションを見に行ったときのことです。(※旦那は友達と会うため不在)お正月はイベントもやっていたりして、とにかく人、人、人!!! すごい人混みです。イルミネーションを見ている途中、長男がトイレに行きたいと言うのでトイレに行くことに。私の母もついでにトイレに行きました。その間次男は父(じぃじ)に見てもらうことに。人が多いせいかトイレが混んでいて少し時間がかかってしまいました。■あれ? 父と次男はどこいった?トイレから出ると父と次男がいない!近くでイルミネーションでも見てるのかな? なんて思ってキョロキョロしているとパッと目につく子がいました。年配の男性に抱っこされていて次男と服装が似ていました。「あの子の服、うちの子と同じ…」と思って顔を見てみると、なんと次男でした。慌てて男性のところに行き「うちの子ですが、どこにいたんですか?」と聞くと「その辺ひとりでウロウロしてたからインフォメーション行く途中だったんだよ」と。人混みの中たまたま目について次男を見つけられましたが、あの時見つけてなかったら大騒ぎだったと思います。見つけられてよかったとしばらく心臓がバクバクしていました。そして次男を見ていた父はというと、次男を外に待たせてトイレに行っていました。この時、次男はまだ2歳。言葉の意思疎通ができてきたとはいえ、ひとりで待つなんてできるわけがないです!父になんで置いていったのか聞くと「少しくらい待てると思った」そうです。待てるわけないでしょ? と激怒してしまいましたが、普段育児をしていない、育児に不慣れな人はこういう感覚の人もいるんだと思いました。私も父が見てくれているから大丈夫だと完全に気が緩んでいたので反省です…。■子どもをお願いするときは…自分の子を守れるのは自分しかいないとあらためて考えさせられる経験でした。世の中良い人だけではないですもんね。こういう経験は稀だったと思います。家族や親戚を信用していないというわけではないのですが、ふだん育児をしていない人に子どもを見ててもらうときは、本当に念を押すくらい子どもから目を離さないようにと言うべきですね。みなさま、良いお正月になりますように!
2019年01月03日祖父母や親せきからのお年玉は、子どもにとって楽しみのひとつかもしれません。ではそのお年玉、親から自分の子どもにはあげるべきなのでしょうか。そしてもしあげるとすれば、いくらあげればいいのでしょうか。今回は自分の子どもへのお年玉について、アンケート結果から考えてみたいと思います。■今時のお年玉相場は、「年齢に応じてあげる」が6割強!アンケートで自分の子どもにあげるお年玉の金額について聞いたところ、「年齢に応じて」と答えた人が65.1%ともっとも多い結果になりました。また、2番目に多かったのは「あげる予定はない」で、19.4%となりました。 Q. 自分のお子さまへのお年玉、金額はどう決める?年齢に応じて 65.1%あげる予定はない 19.4%毎年同額 8.1%お金ではなく物をあげる 2.7%その年の頑張りに応じて 2.4%その他 2.0%本人の希望額を考慮 0.3%さまざまな回答が集まりましたが、具体的にはどうやってお年玉の金額を決めているのでしょうか。集まったコメントから、その実態について見ていきたいと思います。■お年玉の金額、どうやって決める? 相場は?コメントを見ると、金額の決め方にはそれぞれ微妙に違いがあるものの、大体の相場には共通点が見られました。「小学生は3,000円、中学生は5,000円、高校生は1万円と決めています。親戚付き合いがほとんどなくてお年玉をもらえるところが少ないので、主人が子どもたちに渡しています」(愛媛県 40代女性)「自分の子どもたちだけではなく 甥や姪にも年齢に応じてあげています。0~3歳は1000円、4~6歳は2000円、小学生は3,000円、中学生は5000円、高校生以上は1万円。決めているので悩まなくていいし、準備もしやすいです」(青森県 50代女性)「小学3年生で3,000円です。 昨年までは1,000円でした。普段お小遣いをあげていないし、お年玉は縁起物なので毎年あげています」(岩手県 50代女性)年齢によって金額を決めておくことにより、お年玉の準備がしやすいという意見も寄せられていて、忙しい年末には助かりそうですよね。また親戚同士で金額をあらかじめ決めておくという意見も寄せられました。筆者にも長男より1つ年下の甥がいるのですが、毎年姉夫婦と相談して金額を決めています。金額に大きく差が出てお互いにモヤモヤした気持ちにならないためにも、事前の家族間での打ち合わせは重要だと感じています。■お年玉の兄弟差はどうしてる?一方、毎年決まった金額のお年玉をあげると答えた人も8.1%いました。「1年に1度の子どもの楽しみなので、0才からずっと毎年1万円と決めてあげています。お金の管理は親がしていますが、自分で欲しいものを買ったり貯金したりしています」(山口県 40代女性)「毎年1,000円です。ほかにもらったお年玉も一緒に子どもの預金口座に貯金しています。高校卒業する頃に通帳を渡して、無駄遣いはしないように話しながら渡したいです」(東京都 40代女性)「子どもが3人いて歳も離れているので、1番平等で文句が出ないように、生まれた時から1人5,000円で20歳までです。私自身が末っ子で、年齢で差をつけられていたことに、子どもながら納得できなかった思い出がありまして」(神奈川県 40代女性)毎年同額のお年玉をあげている人の中でも、「貯金をしておいてまとまったらあげる」、「自分でお金の使い道を決めさせる」など、さまざまな工夫を凝らしているようです。また、兄弟間の不平等感を防ぎたいという意見は、なるほどと思いました。さらに、次のようなコメントも。「わが家には高1、中1、小1と3人の子どもがいますが、毎年お年玉は全員同額の1万円です。両親以外からのお年玉は年齢による差が大きいので、パパが“君たち全員に持つ期待も、今年もみんな元気でありがとうの気持ちも同じだよ”と伝える行事にしています」(東京都 40代女性)お年玉をあげること自体に、そうしたメッセージを込めるとは目からうろこです。■「お年玉をあげない」親の裏事情約2割の親は、「自分の子どもにお年玉をあげる予定はない」と回答。どういった理由から、「あげない」としているのでしょうか。その裏事情に迫ります。「子どもたちにお年玉はなしです。おじいちゃんおばあちゃん、おじさんやおばさんがくれるので、親も渡せば高額になってしまいます」(北海道 40代女性)「親戚が多いのでもらう方もあげる方もかなりの額になり、親の出費も大きいです。親からのお年玉はありませんが、子どもたちも理解してくれています」(神奈川県 40代女性)「上の男の子2人は、本人たちの強い希望でサッカークラブに通わせていますが、月謝や遠征費用などで出費が多いので、お年玉をあげるつもりはないです。親戚からもらった分も基本的には“サッカー費用の足しにするから”と、全額預かっています」(宮城県 40代男性)親戚からお年玉をたくさんもらうため、親からはあげないという意見が多く見られました。親戚からもらえるのはとてもありがたいことですが、逆に言えばこちらからもお年玉をあげる必要が出てきます。そうなると、自分の子どもにまであげる余裕はないといった意見や、教育上あまりお年玉を高額にしたくないという考えが出てくるのもよくわかりますよね。また、子ども自身の希望でお金の使い道が決まっているため、子どもたちも納得したうえでお年玉をあげていないという人もいました。なかには、自分自身が小さかったころに親からお年玉をもらっていなかったため、わが子にあげる習慣がないという人も。「お金の価値が分からない人に育って欲しくない」というコメントから、お年玉には各家庭でのお金教育という側面もあるのだなとわかります。■お年玉袋だけではない!? おもしろアイデアコメントの中には、ポチ袋にお金を入れて渡すのではなく、少し変わったあげ方をしているというものもありました。パパママのアイデアが詰まった、その一部をご紹介したいと思います。「幼稚園ぐらいまではクリスマスプレゼントなしで、正月明けにプレゼントのおもちゃをあげていました。クリスマスが終わると値段が下がるので」(徳島県 40代女性)「1年生なので、1,000円札1枚、500円1枚、100円1枚、50円1枚、10円1枚、5円1枚、1円1枚をあげて、計算できるようにしています!」(千葉県 30代女性)「うちは自営業なので、中学生になると年末年始は働いてもらってバイト料としてお年玉を渡します」(千葉県 40代女性)「100円玉のつかみ取り制です。チャンスは一回! 手のひらの大きさに比例しますが、子どもたちは毎年楽しみにしています」(鹿児島県 40代女性)あえてさまざまな種類のお金を混ぜてあげて、計算させるというのは勉強にもなっておもしろそうですよね。また、つかみ取りをさせるというのは、ただ渡すだけでなくゲーム制もあり、子どもたちが楽しくできるというメリットもありそうです。筆者自身は、お年玉と言えば小さいころに書道の先生だったおばあちゃんの達筆で書かれたポチ袋を思い出します。「麗しのグランドマザーより」と書かれた差出人のコメントには毎年笑わされていました。お年玉は家族の個性が詰まった大切なイベントにもなるのかもしれませんね。お年玉をあげる、あげない、金額はどれくらいにする…これらは各家庭ごとのお金の方針が込められているのかもしれません。親からすれば、子どもには「お金の大切さ、稼ぐことの大変さ、やりくりする計画性」などを育んでほしいもの。そしていずれ子どもが自立するときに、必要となってくる知識です。子どもがお金を手にする機会が多いこの季節に、親も「わが家のマネー教育」を考えてみるチャンスかもしれませんね。Q.自分のお子さまへのお年玉、金額はどう決める?アンケート回答数:4469件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年12月30日ウーマンエキサイトで人気連載中のぽんぽんさんの記事 「お義母さん、赤ちゃんにソレNGです! 育児書を読んでください…」 は、お義母さんが子どもに蜂蜜を与えそうになってしまうというヒヤッとするエピソードでした。そこで読者のみなさんにも、育児中に祖父母の行動でヒヤッとしたことがあるかアンケートを実施。すると、たくさんの回答とエピソードが寄せられました。■8割以上の人が祖父母の行動に「ヒヤヒヤ」!「よくある」と回答した人が48%、「たまにある」と回答したことが35%でした。ふたつを合計すると83%となり、8割以上の人が祖父母の行動に「ヒヤッと」した経験があることに。Q1. 赤ちゃんや子どもに対する祖父母の行動でヒヤッとしたことはありますか?よくある 48%たまにある 35%ほとんどない 12%全くない 5%その他 1%では、実際にどんなできごとに「ヒヤッと」したのでしょうか? 多く寄せられた出来事としては、今と昔の子育ての常識の違いがあげられました。■蜂蜜がNGを知らない祖父母世代ぽんぽんさんのコミックエッセイでは「1歳未満の子どもに蜂蜜を与えそうになってしまう」という、危機一髪のエピソードでした。でも「1歳未満の子に蜂蜜はNG」ということ、いまの子育て世代は多くの人が常識として認知しているのではないかと思います。でも、祖父母世代は、どうやら違うようで…。やはり蜂蜜でした。お湯に溶かして飲ませようとして、「保健婦さんにダメと言われてる」と言っても聞く耳なし! 最終的に「母子手帳に書いてあるから」と言ったらあきらめた。このことでしょっちゅうケンカになり本当に疲れてしまいました。母親だし、子育ての先輩だと思っていたのに…。うちの実母は、1歳未満の息子に蜂蜜入りのマドレーヌを食べさせようとしました。1歳すぎないうちは、蜂蜜NGというのを知らず、なめさせようとしていた。とくに蜂蜜は何度言ってもわかってもらえず、つらかったですねここにあげた以外にも、「高級な蜂蜜なら大丈夫とすすめてくる」という投稿もあり、なぜか祖父母世代が蜂蜜に絶大な信頼を寄せていることがわかります。大人にとっては栄養に優れている食品なのだとは思いますが…。じつは、日本で乳幼児に蜂蜜を与えないように通達がされたのは、1987年なのだそう。当時はインターネットで情報が瞬く間に広がるということもなかったことから、通達を知らずに育児していた人もたくさんいると考えられます。このため祖父母世代が危険性を知らないこと自体は仕方がないとも言えますが…時代と共に育児も変わっていくことを、素直に受け入れてほしい…と願わずにはいられません。■「甘いもの」をあげないのはかわいそう!?じつはアンケートに寄せられたエピソードの大半が、食べ物にまつわるものでした。「おっぱいとミルクしか飲んだことのない赤ちゃんに果汁をすすめてくる」「おつまみ用の豆類を食べさせようとした」などなど、バリエーションゆたか。チョコレートを食べさせようとしたので、拒否すると「気にしすぎ、かわいそう」などと小言を言われたりしました。高齢だから理解されないのかもしれないし、その都度言うのは気が重いけど、ちゃんと説明して拒否してます。まだ加熱した牛乳もあたえていない息子に、ソフトクリームを食べさせようとしていました。ていねいに断りましたが、しばらく不服そうでした…チョコレートやジュース、とにかく甘いものをあげようとしてるところです。祖父母に会うのは、たまのことなので、ジュースについては諦めました…。たしかに、甘いものが好きな子どもは多いと思います。そして、祖父母たちが純粋に孫の喜ぶ顔を見たくて与えてしまうんだということもわかります。だけど、いつから子どもに甘いものを食べさせるのかは、保護者によって大きく考え方が異なるもの。ましてや、アレルギーがある場合や発達に合っていないものを食べてしまった場合、「ヒヤッと」ではすまない可能性も…。アレルギーが発覚し、完全除去食を主治医に指導されたのを伝えても何週間後には「そろそろ食べさせて大丈夫じゃない?」とアレルゲン食物を含んだものを息子に持ってきます。その度伝え直しますが、急用で義実家に預けることになったときなどが怖いです。アレルギーについては、たしかに以前は今ほど重要視されていなかった気がします。だからなのか誤った知識を持っている人も多く、「ちょっとだけなら大丈夫」「もう日数経ったから大丈夫」など軽くとらえられがち。アレルギーは甘くみると、最悪命にも関わる重大なことになりかねません。せめて、与えても良いかを事前に確認してもらえればいいのですが…。なかには「怖くて義実家にはもう行けない」と悩む人もいました。■「虫歯菌」はうつります!蜂蜜同様、現在の子育て世代にくらべて、祖父母世代は虫歯への意識も違っています。現在では虫歯菌の存在、その感染について広く知られるようになり、親と同じスプーンを使わない、口へのキスもしないなど、日々気をつけているパパママ。しかし祖父母は、ふとした瞬間に、自分の食べかけを子どもに与えていたり、同じスプーンで食べさせたりしてしまいます。同じ箸で食べ物を食べさせようとする。温かいスープなどはフーフー(口近めで)をやったあと、口をつけて確かめて食べさせようとしていた。歯槽膿漏や、虫歯の菌がついていたら大変なので急いでやめさせた。自分の使った箸やスプーンでご飯をあげようとしたり、赤ちゃんの手のひらにチュッチュしたり。親のわたしでもやったことないのに!義母が口の中でかみ砕いたものをまだ一歳だった息子に食べさせようとしたことがあります。大人の口内の虫歯菌がうつるし、衛生的にもNGだし、何より気持ち悪い…。『大人の菌がうつるからダメなんですよー』ってやんわり言って拒否しましたが、やはり『昔はみんなこうしてあげたもんだ』と言われました。私が仕事でいない間に、やられていたかもしれません(TОT)虫歯予防のために、親ががんばっているところを、一瞬のすきでされてしまうと、ついつい心の中で「ひぃっ!?」と叫びたくなりますよね。■子ども仕様になっていない家への帰省が憂鬱また、たまにしか訪れない実家や義実家では、部屋が「子ども仕様」になっておらず、危険なものにすぐ手が届く…という場合も。普段から子どものいる生活をしていないので、なにが危ないのかわかっていない」というエピソードもありました。義父が普段飲んでいる薬をぽろっと床に落としてしまい、義父はなんとも思わず「あとで拾えばいいや」くらいに思っていたらしい。子どもが寝ている時間帯のことだったので、義母と必死に探しました。義父はことの重大さがわかっておらず「なにが大変なの?」と聞いてきた。バスタブに水が入っているのに、風呂のドアを開けたままにしているのを見つけてびっくり! 子どもの手が届くところにカッター、ハサミ、包丁を置きっぱなし…。夫が小さいころに遊んでいたおもちゃがあり、遊べるよう用意してくれたのはありがたいが、息子の年齢よりも対象年齢がずっと上のもので、口にすっぽり入ってしまい飲み込みそうになったこと。また蜂蜜同様、比較的最近(2000年)になって義務化となったチャイルドシートについても、意見が聞かれました。子どもはチャイルドシートに乗せるということを知っているはずなのに、自分の運転に自信がある父。後部座席にチャイルドシートがあるにも関わらず、何度も子どもを助手席に乗せてでかけようとするので監視が大変です。毎回ケンカにもなるので、帰省が楽しみ半分憂鬱(ゆううつ)半分です。■子育ての常識の今、昔子どもを育てた経験のある祖父母は、子育て世代にとって、いわば先輩。だからこそ「なるほど」「そういう風にすればいいんだ」など、発見もありますし、助かるアドバイスも多くあります。しかし、赤ちゃんについての研究が進んだり、そもそも生活習慣が変化したり…。さまざまな要因で、育児の常識は変わってきていることも事実。今回、エピソードであげませんでしたが、「抱き癖」についても昔と今では考え方が異なっています。そう考えると、いまの子どもたちが親になる頃には、また子育ての常識が変わってくるかもしれません。そのときに、自分も違った常識を受け入れられるようにと心しておくのも必要ですね。実の親でも義理の親でも、何度も繰り返し、意見を言ったり注意したりすることに気が引けることでしょう。祖父母世代の認識をすぐに変えるのは難しいかもしれません。だからといって子どもの安全のためには、親としては譲れない部分もあります。しかしそこであきらめて会わないで過ごしてしまったら、子どもへのせっかくの愛情の手が少なくなってしまうかも。まずはパパママと祖父母がコミュニケーションが取れないと、正確な子育て情報も共有できないんじゃないかなと思います。パパママから写真を送ったりしながら、子どもの様子を積極的に伝えていくことから始めてもいいのかもしれません。また「祖父母手帳」を発行している自治体などもありますので、そういった情報を活用したり、育児書を見せたりしながら、子育てについて“一緒に”学べるといですね。Q1. 子どもの思いがけない行動でヒヤッとしたことはありますか? 回答数:1629Q2. 子どもの思いがけない行動でヒヤッとしたエピソードがあれば教えてください。回答数:739アンケート集計期間:2018/9/28~10/5<参考サイト>・NPO法人 孫育て: ニッポン全国の祖父母手帳
2018年12月02日さいたま市、横浜市などいくつかの自治体で作成・配布している、母子手帳ならぬ『祖父母手帳』をご存じでしょうか。いま求められる「祖父母力」や「子育ての今と昔の常識の違い」などを説明した冊子で、新しく祖父母になる人のお役立ちアイテムなんです。パパやママが率先して渡すことで、育児への協力を求めるとともに「今の子育て」について理解を求めるのにも適しています。『祖父母手帳』ってどんなもの?妊娠したら、誰もが持つことになる母子手帳。でも今、祖父母が子育てにスムーズに関わるための『祖父母手帳』なんていうものが登場しています。『祖父母手帳』は、子どもたちが親世代と祖父母世代からたくさんの愛情を受けて健やかに成長できるように、という趣旨から生まれたもの。全国のいくつかの自治体で配布されています。手帳の内容は自治体によって異なりますが、子育ての基礎知識のほか今と昔の子育て常識の違い、孫と一緒に出かけられる地域の子育て支援施設の紹介など多岐にわたります。また、祖父母世代が親世代の子育てを手伝うにあたってどんな関わり方をするべきか、など考えさせられるポイントもいっぱい!ひととおり読むことによって、親世代と祖父母世代で意見を交わしやすくなる、などのメリットもあるんですよ。まずは、お住まいの自治体に『祖父母手帳』があるかどうかをチェック。ない場合は、さいたま市や横浜市などいくつかの自治体ではホームページ上で公開されていますので、そこからダウンロードして祖父母世代に渡す、という方法もあります。気になる『祖父母手帳』の中身を見てみよう『祖父母手帳』の内容は自治体によって異なります。では、いくつかの自治体のものをチェックしてみましょう。●さいたま市『笑顔をつなぐ孫育てさいたま市祖父母手帳』『祖父母手帳』の“さきがけ”ともいえるさいたま市の『祖父母手帳』。祖父母世代が孫育てに関わるうえでの「上手な付き合い方」や、孫育てで知っておきたい「赤ちゃんのお世話の基礎知識」や「子育ての今と昔の違い」や「孫とお出かけスポット(支援センターや公園など)」と全23ページの充実の内容です。さいたま市の祖父母手帳●横浜市『地域と家族の孫まご応援ブック』横浜市の『祖父母手帳』は、手帳というよりリーフレットのようなコンパクトさ。全6ページで「求められる祖父母世代の力」や「ヨコハマ孫育てお出かけ便利帳」などの地域情報も。裏表紙には救急相談センターの番号と使い方が掲載されています。情報量としてはそれほど多くはありませんが、さらっと目を通せますよ。横浜市の祖父母手帳●仙台市『祖父母手帳つなげよう・広げよう孫育て』「祖父母と父母のいい関係づくり」や「子育て昔と今の違い」「子供の事故予防」など33ページの充実の内容。孫を預かったときに記入する祖父母と父母の「交換日記」のページもあります。仙台市の祖父母手帳その他、祖父母手帳はさまざまな自治体で配布されていますので、知りたい内容・伝えたい内容に合わせてダウンロードしてみてはいかがでしょうか。パパママから渡してみては?『祖父母手帳』を上手に活用してスムーズなコミュニケーションを「祖父母世代からミルク育児を否定的に見られる」「抱きぐせがつくって言われる」――そんな風に悩んだことのあるママは、もしかしたら多いのではないでしょうか。育児の常識は時代によって変わっていきますが、世代間のギャップからモヤモヤを抱えてしまうこともありますよね。その一方で、育児を手伝う祖父母世代からも、どこまで孫育てに関わるべきか、気をつけるべきことはなんだろうか……など、孫育てを前にしてモヤモヤや不安を抱えてしまう方も少なくないようです。そんな親世代と祖父母世代のコミュニケーションツールとして使える可能性を秘めている『祖父母手帳』。面と向かって言いづらいことも、冊子を一緒に見ながらなら、会話の中で伝えやすいですよね。「自治体で配布していたよ」「こんな冊子があるんだけど」。そんな風に渡したり、URLを送ったりしてみるといいですね。プレママの時期から活用してみるのもおすすめですよ。●写真・文下川尚子
2018年10月28日もうすぐ敬老の日ですね。そこで、編集部は孫とじいじ・ばあばとの関係性を調査しました! そこから見えたのは……孫がかわいくて、行き過ぎた行動ををとってしまう「孫フィーバー」現象! でも、そんなじいじ・ばあばの行動やお世話の仕方にギャップを感じつつも、ママ・パパも歓迎モードのようです。じいじ・ばあばの「孫フィーバー」ぶりが見えるびっくり仰天のエピソードや、ほっこりする話、ママ・パパとの関係を調査した結果を発表します! 「敬老の日」には約6割以上のママ・パパがお祝いをすると回答!「9月17日は『敬老の日』ですが、どのように過ごしますか?」という質問に対し、63%の方が祖父母に何らかのお祝いごとをすると回答しました。 具体的な過ごし方を聞くと「祖父母に会いに行く」という回答が全体の25%を占め、SNSによるコミュニケーションが増えテレビ通話やSNS上でメッセージを送るなどの回答も上げられる中で、直接会ってお祝いをする人が最も多いことが分かりました。 また、「その他」と回答した方の中には、遠方に住んでいるなどの理由からか、「写真を使ってアルバムを作り、足型・手形を一緒に入れて送る」「寝相アートで感謝のメールを送る」など、オリジナルの写真や手紙を送り工夫を凝らした方法でお祝いをする方もいることが分かりました。 核家族化が進んでも、自分の親と週1回以上の頻度で交流! 「(ご自身の子どもにとっての)祖父母とどのくらいの頻度で交流していますか?」という質問に対し、自分の親は週1回程度との回答が29%と最も多く、配偶者の親とは月1回程度が23%と最も多い結果となりました。 いずれも最低月1回は祖父母と交流を図っており、家が近い方は保育園への送り迎えをしてもらうなど、育児をサポートしてもらっていることが多いようです。また、SNSで毎日通話をしているという声もあり、近年身近に感じられるSNSアプリなどを活用されている人も多いようです。 孫のためにマンション購入!まさに“孫フィーバー”! 「(ご自身の子どもにとっての)祖父母は育児に協力的ですか」という質問に対して、全体の76%が「協力的だ」と回答しました。中でも自分の親に対しては「協力的だ」という回答が全体の89%となり、配偶者の親に比べ圧倒的に高い値となりました。また、「(ご自身の子どもにとっての)祖父母は、お孫さんを溺愛していると感じますか?」という質問では、全体の半数近くが母方の祖母に対し「とても溺愛していると感じる」と回答しました。具体的なエピソードを見ると、「孫のためにマンションを購入した」「孫のオリジナルソングを作曲した」など孫への溺愛ぶりが多く見られ、“孫フィーバー”の広がりが感じられます。 育児の考え方に約4割以上のママパパがギャップを感じると回答「(子どもにとっての)祖父母の育児に対する考え方にギャップを感じたことはありますか?」という問いに対し、414名が「ある」と回答し、全体の41%が祖父母の育児に対する考え方に対し、ギャップを感じていることが明らかになりました。 さらに(子どもにとっての)祖父母の育児に対する考え方にギャップを感じたことがある方に対し、「どんなときにそう思うのか」を質問したところ、75%の方が「昔と比べる」「時代感の違い」など、祖父母世代の子育て方法を押し付けられた時に、自分の子育て方法と大きく異なりギャップを感じると回答しました。 ママ・パパの約8割以上が祖父母が育児参加に賛成!「(ご自身の子どもにとっての)祖父母の育児参加についてどのように思いますか?」という問いに対し、43%の443名が「とてもよいと思う」、42%の432名が「まあよいと思う」と回答し、全体の85%が、祖父母が子育てに参加することに賛成していることが明らかになりました。 祖父母の子育てにギャップを感じつつも、共働きの家庭が増えている背景もあり、祖父母の育児参加は必要だと感じている方が多いようです。ワンオペ育児や待機児童問題など、子育てを取り巻く環境は時代を追うごとに厳しくなっていますが、祖父母の育児参加は子育てに日々励むママ・パパへの力強い後押しになっているはずです。 じいじ・ばあばの孫愛ゆえに思わず行き過ぎた行動や、世代間ギャップはあるけどお互いに必要しあい、いい関係が築かれている様子が伺えました。この「孫フィーバー」は働くママにとっても力強い味方になってくれそうですね! <調査概要>■孫と祖父母との関係性に関するアンケート調査調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方調査期間:2018年9月8日(土)~9月10日(月) 調査件数:1,021件■「じいじ・ばあば」に関するアンケート調査調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方調査期間:2018年8月21日(火)~8月28日(火) 調査件数:910件 ※2018年9月14日17:40 内容の誤りを訂正いたしました。ご迷惑をおかけしました読者の皆様には深くお詫び申し上げます。
2018年09月14日今回は長男が赤ちゃんだったころのエピソードです。そのころは九州在住だったため、ちょくちょく旦那の実家に遊びに行ってました。旦那の実家には母屋と離れがあり、離れにはおじいちゃん・おばあちゃんが住んでました。長男を連れていくと、とっても喜ばれて、とくにおじいちゃんは何時間でも長男を抱っこしてくれてました。長男が離乳食を始めたばかりのころ、事件は起きました。えええ~~~!!!!離乳食始めたばかりよ?!野菜のこしたものとか、おもゆとか食べてるころにキャラメルーーー!!!???ちなみにその後体調を崩すなどはありませんでしたがああ~~びっくりした。そしてそれ以来…かなり焦った出来事でしたが…その後は毎回食べてさせていい?と聞いてくれるようになり、結果的はよかったです。=========================================このエピソードはあくまで筆者の体験談です。離乳食期の子どもに固形物を与えることは危険を伴いますので、保護者監視の元、月齢に応じた食事を与えるようご注意ください。=========================================
2018年09月08日幼稚園生時代、夏休みの帰省で。「孫に障害はない!」と完全否定する祖母Upload By 荒木まち子私は娘が1歳頃の時から、周りの同世代の子どもとの違いや育てづらさを感じていました。健診時に指摘などはされていませんでしたが、娘の幼稚園入園前から療育機関などに相談をしていました。娘は人見知りをしなかったので、年に数回しか会うことがない祖父母は「本やテレビが好きな大人しい孫」「歌やお絵描き好きなおっとりさん」と感じていたのかもしれません。出典 : おじいちゃん、おばあちゃんっ子だった娘娘自身もおじいちゃんとおばあちゃんが大好きで、帰省の時は親ではなく祖父母と一緒に寝たがる程でした。電車に乗れるようになると一人で祖父母の家に泊まりに行ったり、旅行好きな祖母と一緒に旅にも行ったりしていました。高校生になるとPC検定の資格を持つ娘が祖母にパソコン操作を教えることなどもありました。おおらかで優しいお年寄りと過ごす時間は娘にとっても心地良かったのだと思います。出典 : 初めて、娘のパニックに遭遇した祖母娘が高校3年生の時、たまたまわが家に泊まりに来ていた祖母は娘のパニックに遭遇しました。この頃の娘は、就職活動中だったこともあり、とても不安定でした。「学校から配布された資料が見つからない」と家中の引き出しを開けて探しまわりました。私が「学校に電話して同じものをもらえば良いんじゃない?」と言っても「それは絶対ヤダ!」「あの先生は怖いんだ」と全く聞く耳をも持ちませんでした。同じ引き出しを何度も開けたり閉めたりすることを止められない娘。しまいには弟の机の引き出しやランドセルの中まで探し始めました。その時、祖母は…Upload By 荒木まち子祖母が娘をなだめている間に私は学校に電話をし、先生に娘の様子を伝え、翌日同じ資料をもらうことになりました。パニックは1時間ほどで治まりましたが、孫のパニックを目の当たりにした祖母はショックを受けたようでした。孫の将来を案じてその後、就職がなかなか決まらなかった娘を心配した祖母に「知り合いの会社を紹介しようか?」と勧められたことがありました。私は「いつまでも親が子供を守り続けられるわけじゃない。私たちは娘のことを理解して支援してくれるような人(ジョブコーチ)がいる会社を探している」と伝えました。祖母の思う幸せとは、違うかもしれないけれど就職後、娘は祖父母のところに行くことはほとんどなくなりました。孫のことが心配な祖母は、しょっちゅう電話を掛けてきます。「会社には休まず通っているの?」「会社の先輩とはうまくいっている?」「身だしなみはきちんとしているのかしら?」「お金は足りてるの?」「親としてちゃんと悩みを聞いてあげてる?」「また一緒に旅行に行きたいんだけど…」私はその一つひとつに丁寧に答えます。「会社は無理して毎日通うより、休み休みでもいいから彼女のペースで長く続いた方が良い」「娘は人間関係は時間をかけて築き上げていくタイプ」「完璧でなくても他人を不快にさせない程度の身だしなみはできていると思う」「まだ職場になれるのに精一杯でお金を使う暇もあまりないみたい」「職場の悩みを聞くのは親ではなくてジョブコーチという会社の上司なんだよ」「休みの日は趣味や友達と過ごす時間に充てているよ。もう家族と一緒に出掛ける年じゃないし」“おばあちゃんの思う『幸せ』とは少し違うかもしれないけれど、本人が辛いと感じることなく毎日を過ごせていれば、それが彼女にとっての幸せなのだ”と時間をかけて伝えていこうと思っています。
2018年08月10日いよいよ夏休みに入りました。学校が休みになるように会社も休みになればいいのですが、そう都合良くはいきません。どちらかが専業主婦(専業主夫)だったり、短時間のパート勤務や自宅でできる仕事であればいいのですが、両親ともにバリバリ働いている場合には、子どもの夏休みというのはやはりネックになってきます。大人や親の目が行き届かないところに子どもをひとりにさせるのは心配なものです。共働き世帯のご家庭では、子どもの夏休みをどう乗り切っているのでしょうか?働くママさんの意見をもとにその方法を3つご紹介します。■ 1.「祖父母の家」にあずける「たまたま近くにおばあちゃんがいるので、昼間の時間帯はあずけています。ご飯の心配もないし、勉強もさせてもらえるし、多少のワガママもきいてもらえてラッキーです」(30歳/正社員)「旦那の父親がうちと義実家への送り迎えをしてくれるので、まったく手間がかからず、とても助かっています」(36歳/契約社員)Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)親なので、融通が利くというところにメリットを感じることも少なくないようでした。また、遠くてもあずけるという家庭もありました。「うちは両親が北海道にいるのですが、夏休みの間は祖父母の家にあずけっぱなしにしています」(32歳/パート)KusayaDaisuki / PIXTA(ピクスタ)こちらのご家庭では、お子さんひとりで帰省してもらっているそうです。子どもの自主性も身について、一石二鳥なのだそうですよ。■ 2.「学童保育」にあずける「普段から学童に通わせているので、夏休みも継続して行かせています」(29歳/正社員)「普段学童には入れていないこともあり、自治体の学童保育には預けられず……。夏休みだけは民間の学童保育にあずけています」(34歳/正社員)Ushico / PIXTA(ピクスタ)民間の学童保育は、自治体の学童保育と比べると若干の割高感は否めないようです。それでも背に腹はかえられぬということで、申し込むご家庭も少なくないようです。■ 3.「サマースクール」に入れる「学童が利用できるのは小学校3年生までなので、それ以降はサマースクールに入れようかと思っています」(29歳/正社員)よっしー / PIXTA(ピクスタ)夏休みの間ずっととはいきませんが、それでも数日の間は面倒をみてもらえます。子ども同士での共同生活となるため協調性も身につくのではないかと期待するママさんも多いようです。お子さまがあまりにも嫌がるようなら話は別ですが、そうでなければ提案してみてもいいかもしれませんね。いかがでしたか?筆者が以前勤めていた塾でも、ご両親が共働きだからと夏期講習をフル受講していた生徒さんがいました。mits / PIXTA(ピクスタ)この他、子ども向けのワークショップ、スポーツクラブの合宿、たまにであればママ友にあずけるという手段もありだという人もいました。また、少し時間のかかるつくり物系のキットを買って、熱中してもらうという手段も有効なようです。小さいお子さまを持つワーママの皆さま、ぜひ参考にしてみてください。
2018年07月25日同じ孫なのに、孫同士で扱いに差が出る、祖父母からの「孫差別」。孫差別を感じた時は、どのようにして対処したら良いのでしょうか?「うちの子は姉弟2人。男の子好きの義母が、弟ばかりをかわいがって、お姉ちゃんがかわいそう…」「ずっと私よりも姉をかわいがってきた父が、私と姉に子どもが生まれてからは、姉の子どもばかりかわいがる」こんな孫差別に遭遇したときの対処法を、心理カウンセラーの筆者がご紹介します。孫差別をする祖父母の心理は?孫差別をする祖父母の心理の裏側には、孫の親である息子や娘、その配偶者への感情が隠されていることがよくあります。長男が家を継ぐという考え方の人なら、長男の子どもだけは別格だから優遇する、という祖父母もいるでしょう。あるいは、息子よりも娘のほうが気の置けない関係で何でもズバズバ言える、と思っている祖父母なら、息子の子(内孫)より娘の子(外孫)を優先させるかもしれません。実際、内孫よりも外孫を優先させる祖父母のほとんどが、「息子の子はお嫁さんに気を遣うので何もできないが、娘の子なら自分の好きに扱って良い」という考え方を持っています。差別のパターンはさまざまで、例えば同じ両親から生まれた子でも、長男と次男とで差を付けられる場合があります。これは祖父母が、「長男の長男だから優先すべき」または「小さい子だから優先すべき」と考えているのかもしれません。いっぽうで、「男の子より女の子が好きだ」あるいは反対に「女の子より男の子が好きだ」という理由も存在し得ます。これらとは全く別に、単純に会う回数が多いなど、「なつくからかわいい」「なつかない孫はかわいくない」という理由で差別をする祖父母もいます。やっぱりなついてくるものはかわいく思えてしまうのですね。考え方は人それぞれですが、「そもそも孫同士で差別するのはおかしい」と考え、意識して平等に扱おうとしていない限り、孫差別は非常に起こる可能性が高いものなのです。そんな祖父母の中には、自分の子どもを、きょうだい間で差別していた人も少なくありません。祖父母が子育てをしていた時に、長男よりも次男のほうがかわいかったので、長男の子よりも次男の子がかわいい…という人もいます。「モノによる」「言葉や扱いによる」孫差別、どう対処する?孫差別に多いのは、「モノによる差別」と「言葉や扱いによる差別」の2パターンです。モノによる差別には、例えば「長男のときはランドセルを買ってもらったのに次男のときはなにもない」「親戚一同で遊びに行ったのに、一部の孫にしかお土産がない」といったようなものが挙げられます。これは、モノが存在していない以上、その場ではなかなかフォローする方法がありません。特にランドセルのような、子どもが知らないようなことならともかく、親戚一同で集まったときに気に入った孫にしかオモチャがないような時は困りますね。言葉や扱いによる差別は、例えば「●●ちゃんは勉強ができてえらいね~」などと、特定の孫ばかり褒める。あるいは、親戚一同で集まったときに、特定の孫にだけ何を食べたいか聞いて振る舞い、他の孫には一切聞かない…などがあります。いずれの場合も、最も効果的な対処法は、「孫の親である自分自身と祖父母が親しくなり、子どもが孫として祖父母になつく」ということです。祖父母とは、娘息子も独立してしまい、老いもあってか、人生に寂しさを感じやすいもの。そんな時、自分に厳しくも優しくしてくれる相手、「おじいちゃん、おばあちゃん!」と言って立ててくれる相手がいれば、その相手を優遇したくなってしまいます。差別されると疎遠になりたくなるのが人間の心理ですが、そこをぐっとこらえて、あえて相手の懐に飛び込むことが必要になるかもしれません。子どもにも、年配者に対する礼儀や態度、身の処し方を指南する良い機会でもあるでしょう。連絡をこまめに取って、体調ケアを気に掛けたり、子どもの成長や今の様子、子どもの好むものを報告し続けることで、祖父母からの扱いが変化することも。ただし、差別の度合いによっては、子どもの心理的なケアを優先すべき時もあります。いくら祖父母に対して親切に振る舞っても、相手が変化するとは限らないのが難しいところ。祖父母から自分や、時には両親が差別されるのを目の当たりにして、子どもが祖父母の側に行くのを嫌がったりする場合は、子どもたちが大きくなるまで、実家や義実家から距離を置くという選択をする家族もいます。そこまではしたくない、という時は、他家の孫とは違う時期に祖父母を訪問し、同時訪問を避けるなどの工夫をしてみましょう。祖父母には期待をしすぎないこと脇から見ている親世代には、信じられないようなことですが、孫差別が起こるとき、孫差別をしている祖父母には、その自覚がないことがほとんど。自覚がないので、こちらがストレートに孫差別を指摘しても、「そんなことないわよ」と言われたり、逆に相手の気分を害してしまうことが多いでしょう。孫差別には、祖父母のその時の経済状態や、体力の有無も関わっていることがあります。先に生まれた孫にはランドセルがあったのに…というのはその最たる例で、現役時代に生まれた孫と、引退してから生まれた孫とでは、誕生祝いで差を付けられることも。まずは、祖父母には期待をしすぎないことが重要です。最近では、あれもこれもやってもらって当たり前だと考えている親世代もいて、その期待に対する裏切られた感が「孫差別をされた」という感覚につながっているケースもゼロではありません。祖父母も人間!孫差別をできるほど元気なのは儲けものだと思って、親世代が「そんなもんだよね…」というおおらかな気持ちでいることも大切ですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年06月06日発達障害の子育てママの座談会で、よく話題にのぼるものの一つに、夫の無理解や無協力があります。「無」とまではいかなくても、子どもの障害をなかなか認めようとしなかったり、療育や児童精神科などに行くことに乗り気ではなかったり、というお父さんがどこにも一定数はいるようです。そんな時、知ったのが一般社団法人「発達障害ファミリーサポートMarble(マーブル)」。発達障害児とその家族を支えるため、発達障害の正しい理解のための講演活動や、発達障害児を持つ家族のための相談支援活動などを行っている団体です。代表理事の国沢真弓さんは自身も、高校生になる自閉症児の母であるため、「当事者家族」の視点からのお話にはとても説得力があり、温かみのある方です。また、本業がアナウンサーであるため、周囲への「伝え方」のアドバイスは、なるほど! と深く納得できるものです。そんな国沢さんに、発達障害の子育てに協力的ではないお父さんや、育児に口出ししてくる祖父母への対策法をうかがいました。■発達障害はグレー診断な子ほど夫の理解が得られにくい――発達障害の子育てにおいて、ママの間でよく「夫が子どもの障害を認めてくれない」とか「夫が育児に協力的じゃない」という愚痴を聞くのですが、国沢さんの周囲でもこういった相談は多いですか?「今まで、保護者の相談を約500名ほど受けてきましたが、そのうち半数以上が、知的に遅れのない発達障害児(通常の学級に在籍して通級や校内特別支援教室などを利用しているようなお子さん)のお母さんからの相談です。その中で、夫の無理解や無協力という相談はとても多いですよ」――発達障害はグレー診断なほど、夫の理解が得られにくいというわけですね。「子どもとの会話が成り立たなかったり、説明しても理解できなかったりすれば、お父さんも『うちの子、何かある?』と思わざるを得ませんよね。でも、例えば、週末に家族の中だけで接していて、会話もほぼ成り立っている程度だと、たとえ外で問題行動があったとしてもお父さんにはなかなか、わかりません。『これくらい、男の子だったら当たり前じゃん?』とか『俺も昔そうだったよ』『個性だよ』という一言ですまされたり、ひどい時には『お前は、なんでそんなに障害児にしたがるんだよ!』なんてお母さんが怒られてしまうこともあるそうです」――障害と個性の線引きは、専門家でも判断が難しいと言われていますものね。では、知的に遅れがない発達障害のケースでは、ほとんどのお父さんは、わが子は問題ないと思っているのでしょうか?「いえ。私は、お父さんも本当は薄々わかっていると思いますよ。『なんでこんなに育てにくいんだろう?』とか『なんでこんなに癇癪がひどいんだろう?』という違和感は持っていると思います」――そうすると、わかっているのに認めたくないということ?「私がいろいろ相談を受けてきて思うに、男の人はとてもナイーブなんです。その点、女の人はとてもたくましいですね。もちろんお母さんだって、わが子の障害が判明した時はショックを受けて泣いたり悲観したりはします。でも、いろいろなところに相談して発散したり、専門家に助けを求めたりして、お母さんはさまざまなことを学びます。そうやって子どものことを苦しみながらも少しずつ受容し、子どもへの接し方もどんどん上手になり、プクプク…と浮上していくことが多いのです。一方、お父さんは、お勤めの関係などで、子どもと一緒に過ごす時間が物理的にとれないケースが多いため、専門家やドクターと接する時間もなかなかとれないまま、子どもに障害があるということを認める機会を逃してしまいがちなんです」■子どもが大きくなった時こそ父親の出番――お母さんはどんどん学んでいく一方で、お父さんは置いてきぼりになりがちなのですね。「夫婦で子どもに対する意識もスキルもどんどん離れていき、お父さんは家族の中で孤立してしまう…といった悩みを、お父さん自身から聞くことも多いんですよ。さらに、追い打ちをかけるように、一緒に過ごす時間が多いきょうだい児も、お母さんと一緒にどんどん学んでいくから、気がついたらお父さんだけがポツ~ン…って。でも、お父さんには、『お父さんにも教えて』と素直に言えないプライドがあるんですよね(苦笑)」――そうなると、お母さんは「じゃあ、もういいわよ! 私が全部やるから!」となるか、「この人にはもう期待しない」とコミュニケーションをあきらめちゃいそうですね…。「ただでさえ、お母さんは子どものことでいっぱいいっぱいなのに、夫にまで配慮していられない! という気持ち、よくわかります。でも、子どもが大きくなった時のためにも、ここはなんとかお父さんを積極的に子育てに巻き込む機会を早期にどんどん作った方がいいと思います」――子どもが大きくなった時のため、というのは?「発達障害というのは、男の子の割合が非常に多いのです。男の子の場合でも、小学校低学年くらいまでなら、お母さんの力でも主導権をにぎることができます。そのため、この時期ならば、お母さんのペースで日々の暮らしを仕切っていくことも、なんとかできるのです(まぁ、子どものタイプにもよりますが…)。でも、高学年くらいになると、お母さんが主導で物事をやっていくには限界があります。だって、男の子のトイレやお風呂に、高学年になっても一緒について行くわけにはいかないでしょう? その他、進路の問題や、思春期特有の難しい問題も出てきます。そうした時に、お父さんの出番となるのです。でも、急にその年齢になって『お父さん! お願いします!』と言っても無理なので、早い段階からどんどん子育てに巻き込んだ方が後々のために良いと思うのです」――なるほど。確かに健常児だって、男の子の思春期対応法は、お母さんには難しいですものね。では、夫を積極的に育児に参加させるには、具体的にはどうしたらいいのでしょうか?「大事な局面には必ず連れて行って、夫を頼る姿勢をみせてみてはどうでしょうか? 例えば、小児科や療育の面談など、ここぞ! という時は絶対に同席してもらうようにして、『あなたがいないと場がしまらない』とか『あなたがいないとちょっと心細い』とか頼ることで、男の人のやる気を引き出したり」――お母さんがお父さんのやる気をうまく引き出すということですね。「大事な局面に夫婦2人で参加した方がいいのには、別の理由もあります。例えば、一人でドクターへ面談に行った場合、聞くこと、答えること、話を受け止めること、書き留めること、即座に判断すること、これ、全部お母さん一人がやらなければならなくなります。専門家の時間は限られているので、いろいろ言われてワーッと終わっちゃうと、家に帰ってきた時に『あれが言えなかった』『これが聞けなかった』と不完全燃焼で終わり、悶々としちゃうことも多いのですよね。その点、2人いれば、お父さんが質問している間に大事なポイントを書き留めたり整理したりできるし、状況を客観的に見ることもできます。もちろん、直接先生と会って話すことで当事者意識が育つので、お父さんのためにもなると思います。そういう状況を作るのが、難しいご家庭もあると思いますが。可能なら…ということです」 ■疲れたり迷ったりしたら…心強いペアレント・メンターの存在――非協力的なお父さんを育児に巻き込むには、お父さんをわが子が集団にいるシーン(例えば、園や学校の普段の様子やイベントなど)に積極的に連れていくのが良いと聞いたことがありますが、どう思われますか?「お父さんは、集団の中にいるわが子の姿を見る機会が少ない方も多いので、理解をうながすには良い方法だと思いますよ。ただ一つ落とし穴があって、男の人って実はナイーブなので、集団の中で、わが子とほかの子どもとの違いを目の当たりにして、ガーンとショックを受けて落ち込んじゃうケースもあるんですよ。で、その後、お母さんがいくら誘っても、園や学校に行くのを避けるようになってしまった、そんな相談を受けたことも、たくさんあります」――すでにさまざまなことを乗り越えてきたお母さんとしては、「傷ついてる場合じゃないでしょう~!」と思ってしまいそうですが…。「お気持ち、よくわかりますよ(笑)。でも、男の人はそういう生き物と割り切って、『パパもショックだったよね。私も初めて見た時はショックだったんだよ』と寄り添いつつ、『うちの子みたいな子が落ち着けるように、こんな療育があるみたいだよ。一緒に見学行ってみない?』という感じに、だんだん専門領域の世界に引き込んでみてはどうでしょう?お母さん、大変ですね!(笑) たとえば、理論で入る男の人には、専門書をさりげなく渡してみるのもいいかもしれません。そういう方法で、実際に夫が協力的になったというご夫婦もいましたよ。――なるほど。専門書から理解を促すのは良い方法かもしれませんね。「お母さんは本当に大変だと思います。でも、これは大きくなった時に返ってくる「保険」だと思ってあきらめないで、早い段階から協力的な夫になってもらえるよう働きかけてほしいです。ここでガツンと切っちゃうと、夫婦関係が険悪になってしまったり、離婚という選択にもなりかねません。そういった例も、たくさん見てきました。逆に言うと、お父さん役も担っているシングルのお母さんは、大変な負担のなか、とても頑張っているんです。本当に、身体が心配です」――発達障害の子育てにおける、お母さんの負担はとても大きなものなのですね…。「そうですね。でも、しんどい時は、どんどん専門家に頼りましょう。もちろんママ友や先輩ママに頼るのも良いけれど、私は専門的な訓練を受けたペアレント・メンターをおすすめします」――ペアレント・メンターって何ですか? 「ペアレント・メンターとは、自分自身も発達障害の子育てを経験し、さらに相談支援に関する一定のトレーニングを受けた親のことです。私も資格を持っているんですよ。2010年から、厚生労働省もメンターの養成に力を入れています。発達障害の子育てに関する悩みや相談を抱えた親に対して、気持ちに寄り添い、その親にとって必要な情報(病院、療育、学校、福祉サービス、地域の情報など)を提供したりしています」――実際に発達障害の子育てをしている方だと、専門家とはまた違った安心感がありますね。「発達障害児の子育てでは、すべての情報が親に集中します。しかも、情報は多岐に渡ります。療育機関の専門家、医療機関のドクター、心理士、作業療法士、園や学校の先生、療育ママ友、家族、親せき、近所の人…いろいろな人から『ここが良いわよ』『これをしたら良くないわよ』という情報が、すごい勢いで入ってきます。そこから、親はわが子に必要なことを取捨選択するわけですが、そのプロセスは想像以上に大変です。ペアレント・メンターは親に寄り添い、一緒に情報を整理し、今後の道を一緒に考える役割を担うので、とても心強い存在になると思いますよ。同じ仲間として、先ほどお伝えしたような、お父さんへの上手な接し方などもアドバイスしてくれます。ストレスがたまったり、子育てに疲れてしまったら、こういった専門家に頼るのも手だと思います」■祖父母世代には、「専門家の意見では…」で対応――周囲には、義理両親(もしくは自分の両親)の子育てへの口出しに悩んでいるお母さんもいましたが、祖父母関係の相談は多いですか?「10年前くらいはとても多い相談でしたが、最近は少し減ってきたように思います。逆に、孫のことを理解しようと講習会に積極的に参加したり、自分も何とか役に立ちたいという祖父母の方も増えてきました。とはいえ、まだまだ『そんな子育てだから、子どもがワガママになるのよ』とか『もっと、こうしてみたら伸びるんじゃないの』とか、ひどい例では『うちの家系には、こんなことをする子はいない』といったことを言われてしまうことも残念ながらあります。そんな時は、大変つらいと思いますが、すべてキッチリ理解してもらおうと思わず、上手に受け流して、別のところでストレス解消をしましょうね。自分たちより長く生きて、自分のスタイルを確立している人たちの認識を変えることは、とても大変です。ただ、言われっぱなしも悔しいので『専門家に相談してすすめていますので見守ってください』などと、自分たちも自己流ではなく、ちゃんと考えて子育てしている、ということはアピールしておくといいかもしれません。で、ほかのところで毒を吐く(笑)。同じ思いをしている仲間は、意外にたくさんいますよ」――ちょっと極端な話ですが、お姑さんのちょっとした子どもへの体罰に悩んでいるお母さんもいました。良くないことをすると、手をつねって教えるという。「お嫁さんが『嫌だから止めてください』という言い方をすると角がたつから、専門家の名を借りてみてはいかがでしょう。たとえば、『専門家から、そういうことを続けるとほかの子に暴力をふるうようになるって聞いたんです』などと伝えてみるとか。もちろん、ただの『嘘』になってはいけないので、専門家にも、その件を相談してみる。『義理の母が、しつけと称して子どもの手をつねるんですけど、こういうことを続けていると、この子がほかの子をつねる可能性もありますよね?』と聞いて『可能性あるね』と言われたら、それを『お墨付きのアドバイス」』にする。専門家の意見と言えば説得力が増すので、さすがのお姑さんも自制するのではないでしょうか?『伝え方の工夫』、これは、発達障害児の子育てで、とても必要な力だと思います」――確かに、「専門家の意見では…」という言葉は効果ありそうですね。「私は、これを学校の先生対策にも利用していますよ。例えば、生徒を大きな声で叱る先生がいて、それが怖くて、指示されても全然動けなくなった子がいるとします。そんな時、『児童精神科の先生に相談してみたら、大きな声がすごく苦手みたいなので、席を後ろにしていただけませんか? もしくはイヤーマフをつけさせてもいいですか? このままだと学校に行けなくなって不登校になる可能性もあると言われたんです』というふうに。親が『大きな声で叱るのはやめてください』とだけ言うと、ただのクレームみたいに思われてしまうけど、専門家の指示であれば対応せざるを得ないでしょう。周囲を上手に説得したい時は、専門家の意見を上手に借りるのも一つの手だと思いますよ。『伝え方』を工夫をすれば、双方の関係は悪化せず、子どもの状況が改善される…そんなケースを、私はたくさん見てきました。こうして見てくると、お母さんには、たくさんの力が要求され、本当に大変ですが(涙)、一緒に励まし合って、乗り越えていきましょうね!国沢真弓さん プロフィールフリーアナウンサー、自閉症スペクトラム支援士、一般社団法人 「発達障がいファミリーサポートMarble」 代表理事<役職>ペアレント・メンター、三鷹市相談支援事業「ママサロン」相談員 、三鷹市知的障害者相談員、三鷹市発達障害児親の会「モンブランの会」会長、社会福祉法人「清陽会」評議員、児童発達支援施設「すこっぷ調布」アドバイザー、三鷹市教育支援推進委員会委員。<経歴>都立新宿高校、聖心女子大学文学部歴史社会学科を卒業。富士通株式会社を3年勤務後、アナウンサーに転向。NHKテレビ「きょうの料理」「婦人百科」の進行を約10年務めたほか、多数のテレビ・ラジオ番組に出演。海外特派員、番組企画構成も担当。ナレーション・司会は各500回以上務め、厚生労働省主催「世界自閉症啓発デイシンポジウム」の総合司会を毎春担当。「3歳までの子育ての裏ワザ」「こんな時どうする?子どもの友達・親同士」(PHP出版)など共著多数。<現在の活動>一般社団法人「発達障がいファミリーサポートMarble」代表理事として、「発達障害」や「伝える力UP」といったテーマでの講演を、全国で行っている。また、「ペアレントメンター」として保護者や支援者の相談に応じるほか、障害児の家族が気軽に参加できるイベントやお喋り会の開催等を行い、家族の元気を応援している。(詳しくはホームページをご覧ください)。取材・文/まちとこ出版社N
2018年01月14日前回 は、いざという時の拠り所を確保すべし! というお話をさせていただきましたが、今回は2人育児の病気対策を。■祖父母を頼るときに気をつけたいことまず、長男の時と少し状況が変わったのが、関わる人たちの環境。私は今は自宅でお仕事をしているので、ある程度時間と場所の自由がききます。また、両家の祖母も仕事から引退し、いざという時のヘルプが可能になりました。ただし! 祖父母の活用には気をつけなければならないことがあります。この時はたまたま来てくれた時にちょっと風邪っぽい次男と触れ合っただけだったんですが、気疲れや体力面での疲れもあったようで、その後何ヶ月にも渡って実母を後遺症で苦しめてしまうことになりました。もちろん子どもたちと飛んだり跳ねたりできちゃう丈夫なおじいちゃんおばあちゃんもいらっしゃいますが、自分の親っていつまでも元気だと思っちゃうというか…。ついつい自分たちにとっては当たり前のことを要求してしまっていることに気づき、とても反省しました。それ以来、祖父母が来てくれる時には、手伝いというより孫の顔を見にきてくれているんだと考えを改めるように。事前の子どもたちの体調管理や、負担のかかる作業をやらせないよう配慮するなど、いつまでも自分が子ども気分で親に寄りかからないようにしよう、と気をつけています。■困ったときに身に沁みる、ご近所の繋がりさて、子どもが2人になった今。誰かが病気になった時はこうしています。4歳離れているからこそできることでもあるのですが、できれば元気な方を夫や祖父母に連れ出してもらったり、長男の習い事の送り迎えなどはお友達にお願いすることもあります。ビッグな次男を抱っこして転倒、軽い骨折をしてしまった時には、同じマンションのママ友が子どもたちをお風呂に入れてくれるという、感謝してもしきれない出来事もありました。子どもが増えると、病気が家族に蔓延(まんえん)するリスクも高まりますが、その分1人目の時に比べ周囲との繋がりも深まり、頼れる手も増えてきているなと実感しています。そのため案外、前回お勧めしたような機関にお世話になることは、1人目の時に比べ減りました。子どもだけでなく、親の方がダウンした時も気軽に頼り合えるご近所との繋がりも子どもと一緒に育てていくことが、核家族が当たり前となった現代だからこそ大切なんだな、とつくづく思っています。
2017年10月10日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。モチコです。8月のお盆休みに義実家へ帰りました。義実家はすんなり行けても車で片道約4時間の距離。そのため当然お泊まりです。「ばあちゃんちいく!」と楽しみにしていたイチコでしたが…。義両親の目の前で「ばあちゃんちで寝ない! 帰る!」と騒ぐイチコ…。嫁としては気まずいことこの上ない! やめて~!1日目の夜に騒いだものの、すぐに義実家に慣れたイチコ。帰省中毎日出かけ、毎日おいしいものも食べ、毎日じいちゃんばあちゃんに甘えまくり、楽しい日々を過ごしました。義実家にいたがるイチコに「帰るよ!」と諭す私。まるでイチコとじいちゃんばあちゃんを引き離そうとする鬼嫁のよう…!イチコが「帰る」と騒いでも「帰らない」と騒いでも、嫁は気まずいですね…。とは言え、嫁とは思えないくらい私も義両親に甘えまくり、毎回食い倒れているので、イチコの帰りたくない気持ちはよくわかる!早くも次回の年末年始の帰省が楽しみです! ふふふ…。
2017年09月11日こんにちは、佐原チハルです。夏休みや9月のシルバーウィークなど、連休があれば祖父母のお家に孫の顔を見せにいく……というご家庭も少なくないかと思います。しかし最近では、もう一歩進んだ“孫旅 ”も人気のよう。孫旅とは、子どもと祖父母だけで行う旅行 のこと。とても貴重な思い出になりそうなものですが、旅は慣れない環境の連続。“行き先や行程はしっかり確認しておく”ということ以外にも、注意しておきたい点は少なくありません。そこで今回は、“孫旅”で注意すべき3つのポイントについて、実際に孫旅を経験させたことのあるママたちに聞いてみました。●ポイント1:命に関わる必須事項、アレルギーの確認!『うちの子はアレルギーがあって、今でも卵は除去しています。へたをしたら命に関わることなので、これだけは厳重に注意してもらいました』こちらは4歳のお子さんを持つ30代ママからの声です。『4歳になってから少しずつ食べさせ始めているんですが、保育園でもまだ除去だし、お医者さんとも相談して、旅行中も除去を徹底してもらう ことにしました。うちの祖父母はまだアレルギーに理解がある方なんですけど、それでも不安でした。たとえばカマボコとかベーコンにも卵が使われていることがあるなんて、私も子どもがアレルギーってわかるまで気にしたことありませんでしたし』アレルギーについて改めて祖父母さんたちに説明するだけでなく、宿泊先や立ち寄り先で入れる、アレルギー対応可能な飲食店を探す作業など一緒に行ったそうです。子どもにアレルギーがある場合、食事には非常に気を使うことが多いですが、命に関わることですからそれも当然です。祖父母さんたちにアレルギーへの理解がなければ、“孫旅”は中止を検討する必要もあったかもしれませんね。●ポイント2:定時連絡を欠かさない!『せっかくの“孫旅”だから、あまりこちらから連絡して邪魔するのもよくないなぁとは思っていたんです。でも、やっぱり心配は心配なので、必ず連絡してもらうタイミングを事前に決めておきました 』こちらは1歳と4歳のお子さんを持つ30代ママからの声です。“孫旅”を経験したのは4歳のお子さんの方。『3食のタイミングと子どもが眠るときの計4回は、電話でもメールでもいいので連絡をもらえるようにお願いしていました』しかし“孫旅”中は行く先々で楽しそうにしている写真や動画を送ってもらえたそうで、定時の連絡は実質的には不要だったかも、とのこと。『ただ、連絡の時間を決めておくことで、旅行先で子ども自身も時間配分というか、生活ペースをつかみやすかった みたいです。「もうちゃんと寝るからママに連絡しよう」って言ってくれていたみたい。旅行先だと張り切って疲れ過ぎちゃったり、それで帰ってから体調崩したりすることも多いんですけど、そういうのを防げました。その意味でも、やっぱりルールにしておいて良かったのかもしれません』お子さんもやはりご両親のいない旅行は心細いこともあるでしょうし、祖父・祖母さんの方も、初めての“孫旅”では緊張や不安もあることと思います。帰りを待つママたちだけでなく、“孫旅”中のお子さんたちにとっても、定期連絡は大切なものかもしれません。●ポイント3:母子手帳とお薬手帳は持たせる『国内旅行なんて、何を忘れていってもお金さえあればだいたいは何とかなると思うんです。でもいざというときのことを考えたら、母子手帳とお薬手帳は必須 かなと思って、セットで必ず身につけてもらうようにしていました』こちらは3歳と5歳のお子さんを持つ30代のママさんの言葉です。考えたくないことではありますが、旅行先で事故や事件に巻き込まれてしまうことや、突然の病気になってしまうこともあり得ます。そんなときには、母子手帳とお薬手帳の情報が役に立つかもしれません。『うちの子たち、今年はじめてママ・パパから離れて祖父母と旅行に行ったんです。たった1泊だけどやっぱり不安でした。持っていってもらう母子手帳とお薬手帳の用意をしながら、あの子たちも大きくなったんだなぁってしみじみ。母子手帳もお薬手帳も、今までちゃんと記録しておいてよかったなって思いました』母子手帳には緊急時の連絡先を書いたメモ と、同じく緊急時に使えるお金 も挟んでおいたそう。いざ、という事態が起きてしまうと、焦って頭が真っ白になってしまうこともあります。そのようなときのためにも、準備は平常時にしっかりと行っておくことが大切ですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。“孫旅”は、お子さん・祖父母さんたちはもちろんのこと、ママ・パパにも緊張の多いものです。けれど冒険的な側面が強いぶん、“孫旅”はみんなにとって思い出深い、貴重な経験にもなってくれそうです。“孫旅”を十分に楽しむためにも、事前の準備はしっかりと行い、安全な旅ができるようにしましょうね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年09月07日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。 長男(小3)次男(年長)三男(年少)3兄弟の母です。■孫に甘い祖父母 VS 母親私にはまだわかりませんが、孫ってかわいいらしいですね!きちんと育てなきゃいけないっていう責任がない分、手放しで可愛いらしいです。でも、だからこそ、かわいがるだけでいいおじいちゃんおばあちゃんと、育てる義務がある立場の親とがぶつかり合うって往々にしてあると思います。それがたとえ実の両親であったとしても。私にもありました!私、おじいちゃんおばあちゃん世代と現役母親世代がもめる原因って、食べ物が絡むことが多いと思うのですがいかがでしょうか。おばあちゃんが夕飯前におやつをあげるのがイライラする! とか、用心してまだあげてなかった食品をおじいちゃんが勝手に食べさせてた!(怒) とかよく聞きます。食べ物の恨みは怖いとはよく言ったものです(そうじゃない)。あれはまだ長男が2歳だった頃。 ■お風呂を嫌がる2歳児への説教を見かねたばあば(実の母)が…実家が離れているので1年のうち数回しか帰省できないのですが、その貴重な帰省中の時のこと。 ある日、長男をお風呂に入れようと誘ったんですが、なんせそこは2歳。 一筋縄でいかないわけです。そう簡単に「うん」とは言いません。私も今となっては2歳児相手に真正面から体当たりすることほど暖簾(のれん)に腕押しなものはないとわかるのですが、なんてったって第一子ですから、すべてにおいて気合いが入ってるわけです。この1回を譲ったら「ゴネれば許してもらえるんだ」と思ってしまってはいけないと思い、お風呂に入る・入らないで大モメ!!決して長男はお風呂に入りたくないわけではなかったと思うのですが、私が「子どもたるものママがお風呂に入ろうと誘ったタイミングで入るのが最善」だと思っていたんでしょう。何がなんでもそのタイミングでお風呂に入らせようと、こんこんと説得していました。そして、それを見かねた母が、長男の好物のおだんごを出してきたんです!!!大号泣している孫を泣き止ませてあげたいと思ってか、台所からおだんごを持ってきました。 おだんごを食べたい長男。もう頭はおだんごのことで夢中です。さぁ~~、これに腹を立てた娘の私!! 当然文句を言いました。「なんでそうやってお菓子を出してくんのよ。今ここでおだんごとかあげたら教育によくない!!」的なことを言ったように思います。がしかし、今度は台所に潜んでいた父が加勢します。そうです。おじいちゃんおばあちゃんからしたら、おだんごのひとつぐらい食べさせてあげたいんです。理由はどうであれやはり孫が泣いてるのはつらいんです。「大好きなおだんごを1本食べれば気分も切り替わってお風呂に入る気になるでしょうよ」そう思ったんだと思います。ですが…、私からしたら、この子を育てているのは私! 口出し無用!放っておいてほしいのに、味方どころか敵が3人も現れたような気分!腹が立ちました。両親ですし、あんまりきつくも言えないので、涙をのんで引き下がりましたけれども、だんごひとつでめちゃくちゃイライラしました。大惨事です。でも、あれから随分たって今思うこと。■祖父母は、孫と一緒にいられる時間が短いこれを言っちゃおしまいなところもあるのですが、おじいちゃんおばあちゃんが元気に生きているのも限りがあるんですよね…。 いつかはお別れしなくちゃいけないときがくるんです。実はこの1年後、父は亡くなりました。まだ63歳だったのにあっという間に亡くなりました。長男は3歳、次男は0歳でした。今から思うと、ほんのわずかな孫との年月だったのに、どうしてあんな些細なことをかたくなに許せなかったんだろうかと思います。 そりゃぁたまにしか会えない孫ですもん。泣いてる孫におだんごのひとつでもあげたいって思うでしょうよ。何より忘れてはいけないのは、私もこうやって育ててもらったんです。子ども3人を育てた両親からしたら、2歳の子どもにだんごを1本あげる・あげないが人生左右するほどの問題じゃないことはとっくにわかっています。が、それが当時の私にはわからなかったんです。「一事が万事」「三つ子の魂百まで」そればかりに気をとられていて、自分の子育てルールに縛られていました。両親の気持ちに対して配慮が足りませんでしたし、まだ子育て2年しかやってないのに自分のほうがなんでも知ってるような気でいました。近くにおじいちゃんおばあちゃんが住んでるとか、毎日面倒見てもらっているとかでしたらまた状況は違うでしょうが、年に数回会うだけならおじいちゃんおばあちゃんに甘やかしてもらったってよかったのに、許せなかった私。 え? 三男だったら?速攻でおだんごあげてます(即答)。なんならおだんごで釣ってお風呂におびき寄せてます(笑)。結局長男はおだんごを食べたらお風呂に入りました。しかしそれ以来母は、「これ、あげてもいい?」「ママに聞いてからにしよう」と許可を取ってくるようになり、私は私で2人目3人目となるにつれマイルールがどんどん崩れていき、今となっては食べ物でも(食べ物以外でも)もめることは全くありません。あんな風にだんごひとつでもめられたのも、父が生きていたからこそ。今となってはもう会うことも話すこともできません。孫とおじいちゃんおばあちゃんとの時間はそんなに長くはないかもしれない。いつ突然そのときがやってくるかもわからない。そう思うと、些細な価値観の違いがたいしたことないような気がする私なのでした。
2017年09月07日もうすぐ夏休みシーズン。幼稚園や小学校は長期間休みになるほか、保育園でもお盆時期は休みになる園があります。子供だけが夏休みになっても、なかなかパパやママは仕事が休めないですよね。また子どもの成長を促すことを考えるシーズンでもあります。そんなときに祖父母の家に、子どもだけで泊まりに行かせるということを検討しているご家庭もあるかもしれません。家族での帰省とは違い、おじいちゃんおばあちゃんに子どもだけ預ける場合、どんなことに注意すればよいのでしょうか。■お願いしたいことは紙に書いて渡す祖父母の家に滞在中、「午前中に宿題をさせてほしい」「○○は食べさせないで」など、ママからお願いしたいこともあると思います。でも、口頭で伝えるだけでは、相手もつい忘れてしまいがち。あとで「お願いしたのに全然やってもらえなかった」とモヤモヤすることになってしまいます。また食物アレルギーの情報などは、「うっかり忘れていた」ではすまされません。子どもを預けている間、祖父母にお願いしておきたいことは、紙に書いて渡しておくのがおすすめです。またベビーカーや抱っこひもの使い方など、祖父母世代が不慣れなアイテムについても、あらかじめきちんと説明しておきましょう。■生活リズムや食生活の乱れはある程度なら目をつぶるおじいちゃんおばあちゃんの家に泊まると、どうしても子どもの生活リズムが乱れがちに。「夏休み中も規則正しい生活をさせたいのに」「おやつはあまり食べさせたくない」と、ヤキモキする場面もあるかもしれません。ただし祖父母に預けると決めたのであれば、ママもあまりキッチリ考えすぎずに。少しの生活リズムや食生活の乱れぐらいであれば、祖父母の家にいる間だけなら「特別」と大目に見ることも必要になってきます。たとえば孫が泣いたときにどうすればいいかわからず、ついお菓子でご機嫌をとってしまう…なんてケースも考えられます。ママが細かく文句を言ってしまうと、子どもを預かることを負担に感じてしまうかもしれません。「できるだけ○時までに寝かせてほしい」「お菓子は控えめにしてほしい」などと希望を伝えるにとどめ、自宅に帰ってから生活リズムをもとに戻しましょう。■親しき仲にも礼儀あり! お礼はきちんと用意するおじいちゃん、おばあちゃんにとって、孫はとてもかわいい存在。でも、いくらかわいくても、元気な子どもの世話は、高齢の祖父母にとって非常に疲れるものです。食事を用意してもらったり遊びに連れて行ってもらったりした場合は、金銭面の負担もありますよね。たとえ祖父母が喜んで子どもを預かってくれた場合でも、きちんとお礼は用意しましょう。もしお金を受け取ってもらえない場合は、菓子折などを持参するか、別の機会に食事などでお礼を。「預かってもらって当然」ではなく、しっかりと感謝の気持ちを伝えたいですね。共働き家庭にとって、子育てに協力してくれる祖父母は頼もしい存在です。おじいちゃん、おばあちゃんの家でのお泊まりは、子どもにとってもいい思い出になるはず。気遣いを忘れずに、良好な関係を築いていきたいですね。
2017年07月09日自分の子どもへのしつけが厳しかったという人でも、孫が生まれたらあまりのかわいらしさに、つい甘く接してしまう……という人は多いですよね。祖父母世代にとって孫は最高の癒しを与えてくれる存在ですから、甘やかしてしまうのも無理はありません。現役で子育てをしている娘・息子夫婦にとってはそんな両親(義両親)を時に苦々しく思うこともあるでしょうが、“愛情ゆえの行動”ということが分かっているのでそこまで邪険にはしませんよね。しかし、一方では“孫をまったく可愛がらない祖父母”も存在するようで、そのような両親(義両親)を持つ夫婦はかなり頭を悩ませているそうです。今回は、“孫をまったく可愛がらない祖父母”についての体験談をご紹介いたします。●(1)誕生日も記念日も一切祝わない義両親『うちがまさにそうです。夫の両親は息子(孫)に一切興味がないようで、誕生日や子どもの日、入学式などがあっても一切祝ってくれません 。最初は「孫差別かな?」と思っていたのですが、どうやら他の孫たちにも同じように接しているようです。子どももうちの両親には懐いていますが、夫の両親には全く懐いていません。冷たくあしらわれている子どもを見ると悲しくなるのですが、夫は別に何も感じていないようです』(35歳女性/6歳女児のママ)こちらの方は、義両親が子どもの誕生日や記念日を一切祝ってくれないことに悩んでいるそうです。子どもの誕生日にはオモチャを買ってあげたり、入学式にはランドセルを買ってあげたりという姿が私たちがイメージする“普通の祖父母”ですが、皆が皆そうではないようですね。親としては義両親に孫をかわいがってもらいたいものですが、そういう愛情が感じられないとツラいものです。●(2)子どもに厳しく接する『私の父親の話ですが、子どもたちに厳しすぎるんです。私自身もかなり厳しく育てられましたが、子どもたちにも同じように厳しく接するので困っています。「お菓子を買いたい」とねだられても「なんだと?」と睨むし、あいさつをしないと頭をはたきます 。逆に夫のご両親はとても甘やかすので、子どもたちはそっちの方に懐いてうちの父を毛嫌いしています。私としては父に悪気がないことを知っているので微妙な立場なんですが、もう少し優しくしてほしいですね』(39歳女性/4歳女児・2歳男児のママ)孫を甘やかすどころか、かなり厳しく接している人もいるようですね。この方は自分の父親がとても厳格な人だそうで、孫たちにもしつけを徹底しているとのこと。夫側の両親が甘いこともあり、そのギャップから孫たちに毛嫌いされているそうです。これはたしかに実の娘としては微妙な立場かもしれませんね。父親が孫を嫌ってそう接しているのではないと知ってはいるものの、子どもたちにとっては恐怖の対象になっている……。そんなジレンマが感じられます。本音としてはもっと優しく接してほしいそうですが、まだ直接そうお願いしたことはないそうです。●(3)「もう来なくていいよ」と言われた『姑が孫をまったく可愛がってくれません。一応子どもたちの前ではそれなりに“いいおばあちゃん”を演じてくれますが、子どもたちが寝た後などに「またこんなに散らかして!」「まだ帰らないの?」などとグチグチ言われます。祖父母は孫を無条件で可愛がってくれると思っていたのでとてもショックでした。一番悲しかったのは「もう来なくていいよ 」と言われたこと。その帰りの車内で泣いていた私に主人は「お母さんはそんなつもりで言ったんじゃないよ」となだめてくれましたが、あれは絶対悪意があります』(28歳女性/2歳女児のママ)これは強烈なエピソードですね。この方は夫の実家が遠い場所にあるため、長期休みを利用して旅行がてら帰省していたそうなのですが、孫との再会に喜んでくれると思っていた姑からは「もう来なくていいよ」と言われてしまったとのこと。あまりにショックだったため、それから一回も夫の実家には帰省していないそうです。こんなことを言われたら誰だってもう行きたいとは思いませんよね……。●孫を可愛がってもらうための方法両親(義両親)に孫を可愛がってもらうにはどうしたらいいのでしょうか。●頻繁に会うまず一つ目は、“頻繁に会う“ことです。人は多く会っている人にほど愛着を持つ と言われています。そのため、年に数回しか会わないのと、月に何度か会っているのとでは接し方に違いが出てきます。孫にとっても頻繁に会っているほうが祖父母に懐きやすいですから、良い関係を築くことができるはずです。実家が遠方にある場合は、電話はテレビ通話などを利用して頻繁に連絡を取るといいでしょう。●贈り物をする敬老の日や祖父母の誕生日に子どもの手作りプレゼントを渡すのもいいでしょう。とくに絵やアクセサリーなどは部屋に飾っておけますから、いつまでも覚えていてもらえます 。「おじいちゃん、おばあちゃんだいすき」などと書かれた絵を見て嫌な気持ちになる祖父母はいないはずです。----------いかがでしたか?祖父母に可愛がってもらえないと、子どもたちも寂しい思いをすることになります。どうすれば可愛がってもらえるかを考えて、いろいろ付き合い方を工夫するようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年07月06日こんにちは、ライターのyossyです。高齢出産が増え、共働き家庭が増えているなか、孫の育児に疲れる祖父母や孫への資金援助によって生活苦に陥る人もいるようです。「孫破産」といった言葉も聞かれるようになりました。では、孫破産に陥る人にはどんな特徴があるのでしょうか。見ていきましょう。●(1)頼られると断れない子ども(孫の親)に対して、自分たちの収入や貯蓄を明らかにしている人は少ないでしょう。実際はあまり余裕がないにも関わらず、「親には余裕があるはずだ」と思っていて、資金援助をお願いする子世帯 もいます。“頼られると断れない”性格の人は、無理をして援助をしてしまうこともあるかもしれません。でも、子世帯としても、親の家計を圧迫してまで援助を受けたいとは思わないでしょう。無理はしないようにしたいですね。●(2)将来設計をしていない生命保険文化センターによると、世帯主が60歳以上で無職である世帯(世帯員が2人以上)の家計の可処分所得(公的年金等)は約18万円。消費支出は約25万円です。月々およそ7万円が不足する計算になりますね。余裕をもった生活をしたい場合は、もっと支出が増えるでしょうし、そのぶん貯蓄を切り崩していく ことになります。ただ、支出額はいつまでも同額とは限りません。高齢になるほど医療費がかさむことも多いでしょう。物価上昇等のリスクもあります。また、何歳まで生きるかは誰にもわかりません。厚生労働省の調べ(平成27年)によると、男性の平均寿命は80.79歳、女性の平均寿命は87.05歳だそうです。寿命は延びる傾向にありますし、当然ながら平均寿命よりずっと長く生きることもあります。長寿はおめでたいことですが、生活費が途中でなくなってしまうと困ってしまいますね。余裕をもった将来設計をしておく必要があるのです。●(3)良いおじいちゃん&おばあちゃんの顔をしたい孫に会うたびにお小遣いをあげたり、イベントごとにお祝い金を渡したりしていれば、当然喜ばれるでしょう。ついつい、「良いおじいちゃん」「良いおばあちゃん」の顔をしたくてお金をあげてしまうということもあるかもしれません。孫自身、年齢が上がるにつれて、祖父母とのコミュニケーションよりも“お金をもらえること”に目がいってしまう ことも。でも、孫が“祖父母に会えば手軽にお金をもらえる”と思ってしまうのも、教育上よくありませんね。お金だけの関係ではなく、コミュニケーションをとってお互いに“一緒にいて楽しい”と思える時間を作りたいものです。----------余裕があれば、孫に資金援助をするのもいいでしょう。近年はさまざまな税金の優遇措置が増えていますし、孫の学費を負担するのは非課税です。しかし、預金額は十分だと思っていても、将来設計をよくよく考えてみると余裕がないというケースもよくあります。十分に注意しながら、あくまで余剰資金で援助していきたいですね。【参考リンク】・平成27年簡易生命表の概況 | 厚生労働省(PDF)()・老後の生活費はどれくらい? | 公益財団法人生命保険文化センター()・贈与税がかからない場合 | 国税庁()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年05月16日こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。今、親や祖父母が住んでいる家は、引き継ぐ人がいなければ将来空き家になる可能性がありますよね。私の知り合いは、東京から北関東の親の実家に毎月帰っているそうです。草むしり、除虫、換気、外壁などが壊れていないか、落ち葉の片付けなどの作業をしているとのこと。家の管理のためだけに帰っているわけではありませんが、交通費往復2万円片道2時間半。交通費だけで年間24万円です。「大変だなぁ」と他人事のように感じられるかもしれませんが、実際親や祖父母が施設に入ったり長期間入院したりすれば誰かが家を管理する必要があります。これは他人事ではないのです。そんな親の家のメンテナンスについて、『一般社団法人空き家管理士協会』の山下裕二さんにインタビューしました。●Q1:空き家を放置しておくとなぜ良くないのでしょうか?『放置するといけない理由は3つあります。1つは家の劣化 。2015年から倒壊の危険があるなど一定基準をクリアした“特定空家”に指定されると固定資産税が6倍になるという法律ができました。放置は絶対にダメ。また、人が住まなくなった空き家は3倍の速さで劣化するといわれております。住んでいなくても月に1回は換気をしたり、水を出したり、落ち葉などのゴミがたまっていないか確認したりしたほうがいいでしょう。台風などで屋根が壊れていれば、雨漏りして室内も劣化するかもしれません。2つ目はご近所への迷惑 。草が伸びたり庭木の枝が伸びすぎて隣の敷地に入っていたり。住んでいれば庭は憩いの場ですが、空き家の荒れた庭は虫が出たりするかもしれませんし、街の景観にもよくありません。3つ目は治安 。放火や不良のたまり場になるという可能性もあります』●Q2:空き家を活用するには?『空き家を活用して地元の人の交流の場や飲食店、子育て支援施設にしたいというニーズもあります。空き家を地域で活かして欲しい場合は、自治体の空き家バンク に登録しましょう。「〇〇県空き家」「〇〇市空き家」などで検索すると自治体の担当部署が出てくるでしょう』●Q3:空き家の管理って誰かにお願いできませんか?『昔であればご近所にお願いしていたケースもあったようですが、だんだん高齢化が進み、多くの方が自分の家の手入れで精いっぱいになってきました。私は香川県で建設会社を経営しておりますが、昔から地元を離れた方から親・祖父母の家の管理をお願いされることがあり、2006年から空き家管理サービスと、全国にも空き家管理ができる人を増やすため空き家管理士協会を立ち上げました。持ち主から鍵を預かり、月額7,000〜10,000円で空き家管理を行っております (庭だけのメンテナンスの方もおります)。現在、全国46都道府県に空き家管理士のネットワークがあります。どんな方が空き家管理士をやっているかというと、不動産関係、建築関係、介護福祉関係等の地域に密着した事業の方々が空き家管理サービスも行っております』----------山下さんインタビューご協力ありがとうございました。あなたの親は何歳ですか?これから空き家はどんどん増えるといわれております。まだ親や祖父母が元気だという方も、今のうちから真剣に考えたほうがいい問題ですね。ちなみに、空き家管理士は秋田県だけ不在だそうですよ。もし、秋田県で不動産、建設、介護福祉系のお仕事をしていらっしゃる方がおりましたら、新規事業としていかが?【取材協力/山下裕二】・一般社団法人空き家管理士協会●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年05月04日今年も無事に終わったお正月。子どもたちは各所からお年玉をもらい、1年で最も懐が豊かな時期かもしれません。でも、親としてはどこまで本人の自由に使わせていいものか、教育的な側面から悩む部分もありますよね。今どきの子どもは、お年玉を誰からどのくらいもらっているの? どんなものに使っているの? 最新の情報をお届けします。■お年玉平均額は? 一番くれるのはやはりあの人たち!まずはもっとも気になる金額面。株式会社バンダイが行った、「小中学生のお年玉に関する意識調査」(小学1年生から中学3年生の子どもを持つ親(子どもと一緒に回答できる方)900人対象、2017年1月実施)によれば、今年の小・中学生のお年玉の平均額は25,711円となっています。詳細は以下。<小中学生のお年玉の平均金額>・小学1〜2年生……19,473円・小学3〜4年生……22,810円・小学5〜6年生……25,223円・中学生……32,130円・小・中学生全体……25,711円小学校低学年でも、平均2万円前後の金額をもらっている実情が明らかに。全体的に子どもの数が減っている分、一人がもらえる額が上がっている、という背景もあるのでしょう。中学校に上がると、3万台をゆうに超える額に。成長はうれしいものの、自分が子どもや親戚の子どもにあげる額も年々上がっていくのかと思うと、なかなか大変だな……というのが親世代の正直な感想かもしれません(笑)。また、お年玉をもらった人数は、平均5.01人。一番は祖父母で(93.4%)、ついでおじ・おば(74.3%)、父母(65.6%)という順となりました。おじいちゃん、おばあちゃんの支援力が一番大きいのは、皆さんも予想どおり、といったところでしょうか。■「子どもが自由に使えるお金」は総額のうち、どのくらい?とはいえ同時に、「2〜3万円ものお年玉を、すべて子どもの自由に使わせている家庭はそれほど多くない」という事実も分かりました。同調査では、「子どもからお年玉を預かっている」という親が66.2%、全体の3分の2をしめています。さらに、子どもが自分で自由に使える平均額は、小学生では総額の約35.1%程度。「好きなもの1つだけ購入して残りは貯金」「年間のお小遣いとして1年間やりくりさせる」といったルールを課している家庭も多く見られました。一方、中学生になると、自由に使える額もアップして、総額の55.9%。親も「計画的に使う」「無駄遣いしない」とは伝えるものの、使い方は基本的に本人の意思に任せている家庭が多いようです。「お金の使い方を教える」のも、大切な教育のひとつ。お年玉はそのいい学習機会だと考えて、なんらかの決まりごとを作ってみるのもよさそうですね。■お年玉を何に使っているの?続いて、お年玉の使い道にも注目してみましょう。<お年玉の使い道 総合トップ10>1位:貯金(39.2%)2位:お菓子やジュースなどの飲食物(29.1%)3位:ゲーム機・ゲームソフト(28.3%)4位:文房具、雑貨(23.9%)5位:おもちゃ、カードゲーム(22.6%)6位:書籍(マンガ以外)(22.1%)7位:マンガ(21.2%)8位:ゲームセンターで遊ぶ(13.6%)9位:衣服・衣類雑貨(10.1%)10位:映画館で映画を観る(9.8%)ダントツの一位は「貯金」でした。小学生全体、中学生全体、女子総合のランキングにおいても、1位を獲得しています。女子に至っては、45.5%という高い数字が。女の子のほうが、堅実な傾向が強いようですね。また注目すべきは、男子総合のランキング。「ゲーム機・ゲームソフト」(39.5%)が1位を取っており、トップ5に「おもちゃ、カードゲーム」が入っていたり、「書籍」より「マンガ」のほうが上位で5位だったりと、大きな特徴が表れています。「ゲーム、おもちゃ、マンガ」という三種の神器(!?)を好むのは、男の子に顕著な傾向といえそうです。一方、女子総合のトップ5を見ると、「文房具、雑貨」「書籍(マンガ以外)」がランクインするなど、中学生全体のランキングと近しいラインアップになっているのも印象的。女の子のほうが比較的、大人っぽいものを好む時期が来るのが早い、そんな傾向はあるのかもしれません。 ■お正月に楽しかったことは? 伝統的な行事も人気!最後に、お正月に楽しかったこと、うれしかったこと」の結果もご紹介。<お年玉に楽しかった・うれしかったこと 総合トップ10>1位:お年玉をもらった(58.7%)2位:祖父母の家に遊びに行った(41.1%)3位:初詣に行った(22.8%)4位:お雑煮・おせち料理・豪華な料理を食べた(18.2%)5位:テレビをみた(14.0%)6位:年賀状のやりとりをした(12.1%)7位:家族みんなで年越しをした(11.3%)8位:テレビゲームで遊んだ(8.8%)9位:初売り、ショッピング(福袋の購入除く)へ行った(7.2%)10位:ゲーム(ボードゲームなど)で遊んだ(6.4%)「毎年もらうのが楽しみ」「貯金が増えてうれしい」など、やはりお年玉は子どもたちにとって欠かせない重要なイベントのようですが、祖父母の家に遊びに行く、初詣やおせち、年賀状などお正月らしい行事を楽しんでいる子どもも少なくないのが印象的でした。「普段会えない人と遊ぶ・会うことができるから」など、家族や親戚と一緒に過ごせることを喜ぶコメントも。実家が遠く、帰省が大変なご家庭もあるでしょうが、一緒に過ごせる時間はやはりプライスレス、と言えそうです。年に一度の、お年玉。使い方を今からお子さんと一緒に考えてみたり、お小遣い制度を含めてルールを決めてみたり、来年渡す額を考え直したり……等々、ぜひ皆さんのご家庭でも上記参考にしてみてはいかがでしょうか。
2017年02月20日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。世の中では、「祖父母に育てられると、甘やかされてわがままになる」などと言うようですが、祖父母に育てられたからといって、子どもの性格形成に問題が生じるということはあまりありません。そもそも、祖父母と親では愛情のかけ方だけでなく、愛情に違いがあります。それが、子どもにとって良い方向に向かうきっかけになることが多いのです。●愛情の違いに目を向けましょう対象の子どもに、同居している親がいて祖父母がいる(同居の有無は関係ない)という場合、祖父母が孫に対して向ける愛情と、親が子どもに向ける愛情には違いがあります。・祖父母……無償の愛、無条件の愛(責任は伴っていない)・親……無償の愛ではあるが、責任が伴っている同居して子どものそばにいる親には、“子どもをちゃんと育てなくてはならない”という責任があります。ただし、親が何らかの事情で子どもの養育をそばで行えない場合は、祖父母も親のように“無償の愛ではあるが、責任が伴っている ”という状態になります。親が側にいないのですから、親と同様の責任を感じて育てることは当然です。しかし、無償の愛情が強い傾向にあることは変えられません。●過保護にされるから子どもがわがままになる?子どもが祖父母からたっぷりの愛情を受け取っていたからといって、わがままになるわけではありません。親にわがままを言うのには、理由があります。それは、“親からの愛情が不足している と感じているとき”です。子どもは、自分の口から思いを言うことができないことがあります。親が家事・育児・仕事で忙しそうにしていたら、親に迷惑をかけないように、嫌われないようにと我慢をしてしまうことがあるからです。子どもがわがままを言うのは、「自分に目を向けて欲しい」という愛情不足のサインでもあると考えていいでしょう。どんなに祖父母から愛情を受けていても、やっぱり祖父母は祖父母、親の代わりにはなりません。親の愛情を欲しているということを忘れないで欲しいです。「抱っこして」や「一緒にいて」とは素直に言えないことがほとんどです。親に叱られてばかりだったら、「嫌われたらどうしよう」などと考え込んでしまって、言いたいこととは反対の行動を取ってしまう子どもが出てきます。「抱っこして」や「一緒にいて」などと自分の欲求を強く言ってくれる子どもはわがままではなく、愛情欲求を素直に表現しているということです。言葉にできず、我慢してしまう子もいますが、こういう子どもは『いい子症候群』になってしまうこともあります。わがままの一部は、愛情を自分にかけて欲しくて言っている場合もあります。大事なのは、親が子どもをいっぱい愛してあげることです。言葉やコミュニケーションを通して愛情を表してあげることを大切にしてください。●祖父母による育児が子どもの性格形成に与える影響子どもに対して責任を伴っている親は、愛情と厳しさを両方見せます。しかし、祖父母の場合は無償の愛です。親から叱られたときに子どもは逃げ道がないと不安になります。それが何度も続く場合、心が不安定な状態になってしまいます。でも、祖父母という逃げ場があると、子どもの心は安定して、自分の居場所を確保できるのです。居場所があれば、親に叱られたことについて反省をすることもできますし、自分を見つめることもできます。過保護に育てられれば、わがままで子どもにとって良くないと考えるかもしれませんが、立場の違う身内がいるからこそ、人格形成においては幅が出てくる ようになるのです。・優しさを身につけられる・あいさつの大切さを感じる・ほめられることの心地よさを知る・逃げ場があるので安心できる・自分を見つめ直すことができるこういった大切なことを子どもは覚え、性格形成に役立てていきます。「人格に問題が出てくるのでは?」と過剰に心配する必要はありません。●おわりに子育てに祖父母が関わると、子どもの感情が豊かになり、たくさんの知識を身につけ、賢くなる と昔から言われています。現代は、子どもの遊び方がゲーム中心になったり、欲しいものは何でも買い与える祖父母がいたりという生活環境になり、昔とは大きく変わってきています。祖父母の子育てにメリットがあると思えない、と感じている人もいることでしょう。祖父母との育児への考えの違いから仲違いしてしまう話もよく耳にします。でも、無償の愛をくれる身内がいるからこそ、子どもは自由に感情豊かに成長することができることを知っておいてほしいと思います。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス2』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年10月12日祖父母は子育ての強い味方、強力なサポーターとしてありがたい存在ですよね。核家族化が進んでいるとはいっても、子育て世代と祖父母のつながりは失いたくない大切なもの。そんな3世代の関係性についてある調査が行われました。祖父母の呼び名から、子どもを預ける頻度まで、その実態が明らかになっているようです。■いまどきの呼び名は「じいじ&ばあば」ママ向けコミュニティサイト・ママスタジアムが行った「じいじばあばとのお付き合い調査」(※)によると、おじいちゃんとおばあちゃんの呼び名について、その実態が明らかになりました。最も多かった呼び名は「じいじ」と「ばあば」。母方の方が「じいじばあば」の比率が高めとなっているようです。私の母は「おばあちゃん」でも「ばあば」でも名前でもなく、「ねね」と孫に呼ばせています。特に理由はないようですが、一般的な呼び名ではなく、特別な名前で呼んでもらうことに喜びを感じているようです。「その他」に分類される人は、こんなケースも多いかもしれませんね。 ■孫と祖父母が会うのは「年末年始・お盆・お祝い事」の3強「あなたのお子さんがおじいちゃんおばあちゃんと会うきっかけは?」という質問では「年末年始」が72.6%、「お盆」が56.7%、「お子さんのお祝い行事」が45.8%と続いています。帰省時期=再会時期となる家族はやっぱり多いようですね。また「おじいちゃん・おばあちゃんが孫に会いたいと言いだして」「おじいちゃん、おばあちゃんの誕生日」など、おじいちゃんおばあちゃん発信で孫と会う機会も少なくありませんでした。12.3%と意外に低めだったのが「敬老の日」。これは孫ができたといっても気持ち的に若々しい人が多く、まだ自分たちを老人とする意識が少ないからでしょうか。■預けやすいのはやっぱり「自分の母親」「あなたの用事や仕事などのために、おじいちゃんおばあちゃんにお子さんを預けている? その頻度は?」という質問では「母方のおばあちゃん」に「月に1~2回」以上預けている人が全体の1/4程度いました。子どもが小さいとき(上の子どもの年齢が0~2歳)に「母方のおばあちゃん」に預けたことのある人は約7割にのぼるのに対し、「父方のおばあちゃん」に預けたことがある人は約4割。やはり、手間のかかる乳幼児期のお世話を「頼みやすい」と感じるのは自分の母親のようです。また、40代以上のママは「父方のおばあちゃん」だけでなく「母方のおばあちゃん」にも「預けたことがない」人が他年代層よりも高いことが分かりました。これはもしかしたら、高齢を心配しての気遣いがあるのかもしれませんね。祖父母が元気でいてくれること、会いにいける家族がいることは、とてもありがたいことですね。自分の親だけじゃなく、父方のおじいちゃん・おばあちゃんにもちょっとしたサポートを上手に頼み、家族のつながりを深めていけるといいですね。※「じいじばあばとのお付き合い調査
2016年10月08日子育てや教育には何かとお金がかかるもの。祖父母から孫へ「援助したい」といってもらえたら、とてもありがたいですよね。でも、このとき気をつけなければいけないのが贈与税です。贈与税がかかる金額や条件など、制度のことを前もってきちんと知っておきましょう。■祖父母からの援助でも贈与税は発生する!?贈与税というのは、個人から財産をもらったときに発生する税金です。ただし、祖父母や親から、生活費や教育費などを必要なときにその都度渡す場合は、贈与税はかかりません。また、それ以外に使うお金であっても、年間で110万円以下であれば、贈与税は発生しません。ただ、ここで気をつけたいのが、「必要なときにその都度」なら非課税、ということ。たとえば「孫の将来の大学入学費用に」「教育費を数年分まとめて」などの理由で、祖父母からまとまった額の援助を受けてしまうと、それは贈与税の対象になってしまいます。 ■1,500万円まで一括贈与が非課税になる「教育資金一括贈与制度」とは実はこのような教育資金の一括贈与について、もらう側1人につき1,500万円までが非課税になる「教育資金一括贈与制度」という制度があります。通常の贈与の場合、非課税になるのは年に110万円までですが、この制度を活用すれば、祖父母が「孫のためにまとまった援助を」と言ってくれても税金がかからずに済みます。ただし、この制度を利用するには、いくつかの条件があります。1つ目は、贈与を受けたお金の使い道は教育資金に限られる、ということ。たとえ子どものためであっても、洋服代やおもちゃ代などには使用できません。対象となるのは入学金や授業料などのほか、通学定期代や給食費なども。塾や習い事の費用は500万円までなら対象になります。2つ目は、制度を利用するためには金融機関に専用口座を開設し、きちんと申請を行わなければいけない、ということ。お金を引き出す場合には、領収書などの提出も必要になります。申請方法はそれぞれの金融機関によって異なるので、一括贈与を考える場合は事前に銀行などで相談するとよいでしょう。■意外なデメリットも!? 「教育資金一括贈与制度」の注意点祖父母が「元気なうちに孫にまとまった援助をしたい」「援助の対象を教育資金に限定したい」などと考える場合はメリットになる、この「教育資金一括贈与制度」。でも、思わぬ落とし穴もあるので注意が必要です。贈与を受けてから「こんなはずじゃなかった」ということにならないよう、デメリットもしっかり知っておきましょう。まず、一括贈与されたお金は、贈与を受けた本人が30歳になるまでに使わなければ非課税の対象になりません。教育資金として使いきれなかった分は贈与税の対象になるため、たとえ範囲内であってももらいすぎには注意しなければいけません。また、たとえ祖父母が援助を申し出てくれたとしても、祖父母自身の老後資金が足りなくなっては本末転倒です。一括贈与をしたあとで「やっぱり返して」というわけにはいかないため、将来を計画的に考えることが必要です。「教育資金一括贈与制度」は、一見すると非課税の範囲が大きくお得なようですが、人によっては毎年110万円までの贈与の方がメリットが大きいこともあります。祖父母が「孫に援助したい」と言ってくれたときには、よく話し合って、子どもにとって有益な方法を選びたいですね。
2016年09月17日子育ての頼もしいサポーターになってくれる祖父母世代。でも、昔と今とでは子育ての常識も大きく代わり、祖父母世代とママ、パパとでは意見が食い違うことも。相手に悪気がないとなかなか言いづらいものですが、角を立たせずにギャップを埋めたいですよね。■祖父母世代は「上司」だと考えよう祖父母世代とギャップが生まれるのは、前もって自分たちの育児方針を伝えていないことにも原因があります。「スプーンや箸を共用しない」など、今は常識と考えられていることでも、祖父母の子育て時代には一般的でなかった考え方も多いもの。「親子だから言わなくても分かるだろう」と考えず、子育てに対する考え方をきちんと伝えておきましょう。そのうえで意見の違いが出てきたとき、ポイントは「相手を上司だと考える」こと。会社で上司と意見が対立したとき、頭ごなしに「その考え方は間違っています」とは言いませんよね。年長者として相手を立てつつも、「でも今はこういう方法がいいといわれているんですよ」と伝えてみて。専門家の意見や育児書などを見せると、説得力がアップします。それでもギャップがある場合は、無理に埋めようとせず聞き流すのも一つの方法です。 ■食事やおやつに関するギャップにはこう対処するママ達の悩みで多いのが、食事やおやつについての祖父母世代との考え方の違い。ミルクや母乳の与え方をはじめ、「離乳食開始前に果汁を飲ませようとする」「甘いものはできるだけ避けたいのにおやつを与えすぎる」などという声も多いようです。果汁は、昔のミルク育児が推奨されていた時代に、ミルクだけでは水分や栄養分が不足するためにすすめられていたもの。でも、現在では逆に、早くから果汁を飲ませると、胃腸に負担がかかったりアレルギーの原因になったりする可能性があるといわれています。また、おやつに関しても、虫歯予防や栄養バランスを考えれば、甘いものはできるだけ避けたいですよね。こんなときは、まず「果汁を飲むと母乳(ミルク)を飲まなくなる」とやんわり伝えてみては。「お腹を壊しやすいから」「虫歯ができやすいと歯科健診でいわれた」などというのも方便です。自分だけで説得できない場合は、健診時に祖父母についてきてもらいましょう。健診では食事についてのパンフレットや指導があり、それらを使って理解を深めてもらうことができます。市町村によっては健診時に栄養士の個別相談を受けられる場合もあるので、一緒に話を聞くのもよいですね。おやつの問題も、なかなか理解されない場合は小児科や歯科を一緒に受診し、医師から伝えてもらうのが効果的です。■「抱き癖がつく」って本当!?赤ちゃんが泣いたらできるだけ抱っこしてあげる、というのは子育てママの常識。でも、「抱き癖がつくからあまり抱っこしてはいけない」と祖父母世代からいわれ、戸惑ったことのある人もいるのではないでしょうか。昔は一般的だった「抱き癖」という考え方ですが、現在では、泣いている赤ちゃんを無視していると、感情を上手に表現できなくなる恐れがあるといわれています。最近では母子手帳にも、「じゅうぶん抱っこしてあげましょう」「抱き癖がつくと心配する必要はありません」などと書かれているほど。「抱き癖がつく」という祖父母世代には、育児書などに書かれている内容を見せて、「たくさん抱っこしても問題ない」ということを分かってもらいましょう。ママ、パパも祖父母世代も、「子ども(孫)がかわいい」という気持ちは同じ。考え方の違いを上手に埋めて、無理なく子育てを手助けしてもらえると良いですね。
2016年05月01日共働き夫婦が増えている現代。子どもの祖父母となる実親や義両親に育児への協力をしてもらえるよう、実家の近くに住んでいる家族も多いのではないでしょうか? 育児の一部を祖父母が担うというこの形、最近では「孫育て」と呼ばれているそうです。子どもを祖父母に預けているママ、そして「孫育て」をしている祖父母、その両方の声を集めてみました。■子どもを祖父母に預けるメリットは?まずは、子どもを祖父母に預けているママが「良かった」と感じていることをご紹介します。働くママたちから、次のようなメリットが挙げられました。「保育費の心配をしなくてすむ」(Iさん/33歳/事務職)「仕事に集中できるし、急な残業にも対応が可能」(Sさん/29歳/接客業)「自分たちの子ども時代の話など、親の私たちではできない話を、子どもに聞かせてくれる」(Kさん/35歳/接客業)「高齢の人に対する『思いやり』が持てるようになった」(Jさん/30歳/販売職)実質面だけではなく、子どもの心の成長や教育の面でも、祖父母と過ごすメリットはたくさんあるようです。■甘やかしすぎ!? デメリットもある「孫育て」一方、デメリットについて聞いてみると、次のような声が…。「とにかく甘やかしすぎる! お菓子などもとめどなく与えてしまうので、子どもが肥満気味に…」(Hさん/29歳/営業職)「高齢なので、親の体が心配。また、親が病気にでもなれば、途端に働くのが難しくなると考えると、それも不安」(Iさん/30歳/医療関連)「子育てが『昔流』なので、ちょっと心配」(Kさん/35歳/接客業)協力に感謝はしつつも、「ちょっとそれは…」と言いたくなる部分もあるようです。子どもへの影響だけでなく、親の体調も気になるところです。■孫を預かる、祖父母の声は?一方の、祖父母たちは「孫育て」についてどのように感じているのでしょうか。「毎日孫と遊んで、以前より元気になっている気がする」(68歳/男性)「娘が頼ってくれること、娘の力になれていることがうれしい」(61歳/女性)「孫を通じて人と話す機会が増え、毎日が楽しくなった」(59歳/女性)このように、「孫育て」によろこびや生きがいを感じている祖父母は多い様子。しかし、やはりこちらも、良い面ばかりとはいかないようで…。「体力的に厳しいと感じる」(67歳/男性)「自分の時間が取れず、ストレスを感じている」(58歳/女性)「息子夫婦が『手伝ってもらって当たり前』と思っている気がして、イライラすることがある」(60歳/女性)こういった、「孫育て」の大変さ、不満についての声も上がっています。■「孫育て」をお願いするとき、気をつけることは?良い面ばかりとはいかない「孫育て」。ときには、育児の方針を巡って、両親と祖父母が対立してしまうケースもあるようです。そんな事態を避けるためには、「良い面ばかりではない」ということを理解しておくべきでしょう。そして、デメリットだと感じる部分があれば、祖父母をまじえて話しあうことが大切です。「孫育て」をお願いしている以上、「自分たちの子どもだから」とこちらの育児方針ばかりを押しつけるのは身勝手というもの。「祖父母も一緒に育ててくれている」という意識を持ち、しっかりコミュニケーションを取ることで「孫育て」のデメリットを減らし、メリットを増やすことができるのかもしれません。
2016年04月18日いざ、働き始めとうと思っても「『家にいて子どもの面倒を見ればいいのに』と祖父母に言われる」といった理由から、子どもを保育園で預かってもらうことを悩むママがまだまだいるようです。でもそれは、日本に限ったことではありません。働いている女性が多くなったフランスでも、つい最近まで同じ悩みを抱えている人がいたのです。フランスではどうだったのか?1975年の女性の労働率の年齢別のグラフを見てみるとビックリすることがあります。なんと、40代を過ぎたあたりから仕事をしている女性の割合は、日本のほうがフランスより多いのです。フランスでは当時、家業の手伝いをしている女性ももちろんいました。しかし、外で働く女性は少数派でした。というのも1965年まで女性が働くには夫の承諾書が必要であり、戦後は特に女性が外に働きに行くことを反対する家族が多かったからです。現代のフランスでは社会進出する女性もどんどん増えて、日本よりも働く女性が多いのは周知の事実でしょう。それでも根強く残る昔の考えから「どうして働きに出るんだ。家にいればいいのに」と言われている女性もまだまだ存在するのです。家族に反対されていると言っていた女性の1人が「昔は夫の稼ぎだけで大丈夫だったかもしれないけど、今の時代は違うのよ」とつぶやいていたのが印象的でした。しかし、そんな状況でも「いざというときに一番頼りになるのが祖父母」と言っていたことに、大きくうなずいたことがあります。現代のフランスでは3歳からは17時まで幼稚園が、放課後は18時半まで市が面倒を見てくれるなど、働くママも安心なシステムになっています。しかし、水曜日の午後はお休みですし、6~7週間ごとにやってくる学校のバカンスの多さといったら…。頭を悩ます課題は山積み。日本よりも子どもを預ける環境が整っているとはいえ、十分ではないと感じることもしばしばです。子どもが3歳になるまでの期間は、日本より恵まれているかもしれません。しかし、小学校に入っても学校にはお迎えが必須で、仕事の都合で急に遅くなるときにお迎えを心配する期間は日本よりフランスのほうが長いのです。それでもうまく社会が回るのは、フランスには社会で育児支援を重要とする風潮が強いからではないでしょうか。子どもを持つ夫婦以外の周囲からの育児支援というのがとても当たり前に行われていてありがたいと、よく思います。そんななかでも特に多く貢献しているのがやはり祖父母たち。家族が近くにいる働くママの家庭では、病気のときや、予定外の事態で子供をお迎えにいけないときなど、一番の支えになる存在となっています。身近に助けてくれる人がいることはやっぱりありがたい頼りたくても頼りにできる人がいないママもたくさんいるなか、助けてくれる人が身近にいることは実は恵まれていることと言えます。また、祖父母も意地悪で反対しているのではなく、孫をかわいく思っているからこそ意見している。そう考えると、多少はこちらが一歩引いても、よい関係を築いておくことに越したことはないのでは?いつもは嫌味を言ってきていたとしても、本当に困ったときには助けてくれることもあるでしょう。祖父母の話も聞いた上で、家計のことや、なぜ働く必要があるかについて説明したり、祖父母も保育園の行事に積極的に誘ったりするなどして、こちらの状況を理解してもらうのもいいかもしれません。孫が保育園で友だちと楽しく遊んでいる姿や社会性を身につける姿を見て、「預けることも案外いいことだ」とわかり、次第に考えが変わっていく方も多いようです。でも、いろいろ手を尽くしてもどうしてもわかり合えない場合も確かにあります。その場合はしょうがないかもしれません。そうした場合があることを覚悟しておくことも大切かもしれませんね。(Ulala<フォークラス>)
2016年03月05日孫の喜ぶ顔見たさに、毎回おもちゃを買ってきてしまうおじいちゃん・おばあちゃんたち。ありがたい反面、あまり量が多いと収納に困ることも。そこで今回は祖父母のプレゼント攻撃をやんわりかわす方法をご紹介します。「もっと気軽に手ぶらで来てください」1つめは「もっと気軽に手ぶらで来てください」と率直に言う方法。これだけだと「好きで買ってきてるだけだから気にしないで」とあっさりかわされてしまいますが、「毎回お金を使わせてしまってると思うと、家に呼ぶのが申し訳なくて…。手ぶらで来ていただくほうがお声掛けしやすいです」と言うと、孫に会えなくなるのは困るという気持ちから、あっさり承諾してくれることも。また、「毎回何かを持ってこられると、他人行儀な感じがして寂しいです」と言う方法も効くみたいです。ただし、おもちゃは減るものの、訪問の回数は増えるかも。「おもちゃを買うのは特別なときだけ」2つめは「おもちゃを買うのは特別なときだけにした」と伝える方法。祖父母がおもちゃを買ってきたときにいきなりこれを言うと「せっかく買って来たのに…」と角が立ってしまうので、子どもがおねだりをしたときに「おもちゃは誕生日の時だけって決めたでしょ」と諭し、協力をお願いするかたちで伝えるのがベスト。「子どもの教育のことをちゃんと考えている」と好印象を与えるのにも役立ちますが、言ったからには自分もおもちゃを買い控えるようにしないと、逆にマイナスの印象を与えてしまうので注意しましょう。買ってきてほしいものを指定するどんなに言ってもやっぱりおもちゃを買ってきてしまう場合には、「最近、○○がお気に入りなんです」「この間から××のシリーズのおもちゃを集めてて…」と、買ってきてほしいおもちゃを指定するのもひとつの手。ミニカーや着せ替え人形の服などかさばらないものを指定すれば、大きなおもちゃを買ってこられて収納に困ることもなくなります。また、ぬりえやシールなど、使ったら処分できるものをお願いするのもおすすめです。子どもにとっても、おじいちゃんおばあちゃんにとっても楽しいおもちゃのやりとり。買いすぎを上手に防いで、円満な関係を築いていけるといいですね。(岡本まめ)
2016年03月04日健康の基本は食生活ですが、その目安となる「健康生活認証」マークってご存知ですか? 博報堂と国立循環器病研究センターが共同で推進する「食領域における認証事業」発表説明会が3月17日におこなわれ、「健康生活認証」とそのロゴマークが発表されました。「健康生活認証」のロゴマークは、時計をモチーフとした円形の中に人間の姿を置くデザイン。健康な生活を毎日続けようという一人ひとりの決意を応援したい、との想いが込められています。今後は、健康寿命を延ばすため、循環器病リスクを低減する生活習慣の改善に役立つ商品・サービスの品質認証を事業化していくそうです。認証基準としては、医学的知見にもとづいた栄養基準に「いつもの食事として続けられるおいしいさ」という味を加えています。栄養基準は、1食に食物繊維が6g、塩分は2g、脂質は脂質エネルギー比率25%以下、エネルギー600~700kcal程度。このマークは、1食に対する弁当、外食だけでなく、副菜としての総菜や加工食品・加工調味料など幅広く認証を受けることができます。食事の素材としての商品には、1食あたりの成分バランスと分量などの情報も提供される必要があるので、実際の献立作りに役立つものとなりそうです。また、商品に「健康生活認証」をつけるだけではなく、マークをつける企業からは具体的な健康のためのアクションも期待されているので、マークを中心とするコミュニティの健康促進の活動にも今後、注目したいところです。健康生活認証の基準に沿って調理された一食分のメニューも紹介されました。「すずきと彩り野菜のマリネ」「筑前煮」「鶏肉のみぞれあんかけ 野菜の煮物盛り合わせ」「ほたてと野菜のオイスター炒め」「ほうれんそうとしめじのごまあえ」「ごはん」が並び、野菜を中心に品目も多く、十分満足感がありそうです。こんな食生活をぜひ心がけたいものです。「健康生活認証」は、今年7月に事業開始が予定されているので、このマークをスーパーやレストランで見かけるチャンスは増えそうです。両親や祖父母などにも、このマークの意味をぜひ教えてあげてくださいね。・健康生活認証 公式サイト
2015年03月24日これからの時期、直近ではお年玉、進学を控えている子供がいる場合はランドセルや勉強机など、何かと入り用になる。そんな親たちの手助けをしてくれる存在が祖父母たちだろう。最近では“孫消費”や“イクジイ”といった言葉も生まれ、ますます孫の教育・育成に対する祖父母の存在感が高まっている。そんななか、ベネッセは「祖父母と孫の関わり調査」を行った(調査実施機関:インテージ)。対象は小学1年~6年の子供を持つ504人の親。調査によると、普段から祖父母が孫のために支出してくれると答えた人は68.3%にのぼった。7割近い親が祖父母からの援助を受けているかたちだ。また、援助してもらってうれしかったものとして「教育費(ランドセル・机・教材・習い事含む)」が76.2%とダントツで、続いて「外食」が50.8%、「衣料」が49.0%、「おもちゃ・ゲーム」が42.9%となっている。一方、援助してもらいたいものについての質問では「教育費(ランドセル・机・教材・習い事含む)」が80.8%、「外食」が42.1%、「衣料」が40.9%、「おもちゃ・ゲーム」が26,6%となる。援助してもらってうれしかったものと比べると、教育費がさらに高い割合になり、外食や衣料、おもちゃなどは数値を下げている。このことから、親がいかに教育費への援助を望んでいるのかがわかる。こうした中、にわかに注目を浴びているのが“勉強にもつながるタブレット”だ。タブレットに学習向けアプリをインストールするという例もあるが、学習機関が用意する専用端末にも注目が集まっている。たとえばベネッセが展開する「チャレンジタッチ」。これは2014年3月から開始された専用端末を使った小学生向け講座で、すでに40万人以上が受講しているという。チャレンジタッチは、タブレットで学習するだけでなく、国語の文章問題や記述問題など、紙による学習が効果的なものは紙で学習するよう設計されており、さらにベネッセが以前より取り組んでいた「赤ペン先生」による添削も行われる。同社の調査によれば「保護者の 68.4%が『学習習慣がついてきた』、お子さまの 85.4%は『やる気が続いている』」という。
2014年12月26日