カンヌ映画祭、ベルリン映画祭、ヴェネツィア映画祭と、世界最高峰の映画祭から選りすぐった作品を上映する“三大映画祭週間”が昨年に続き、今夏にヒューマントラストシネマ渋谷で開催されることが決定した。その他の写真今年、本映画祭で上映されるのは全8作品。愛する家族と幸せに暮らしていた男がある日妻を事故で失い、子供たちを守り抜こうと奮闘する姿を描いた『我らの生活』(カンヌ映画祭/2010年男優賞受賞)や、少年院の刑期をあと5日に控えた少年の、母親に対する葛藤を描写した『俺の笛を聞け』(ベルリン映画祭/2010年銀熊賞受賞ほか)、サーカス団を舞台に、ふたりのピエロが美女を奪い合う『気狂いピエロの決闘』(ヴェネツィア映画祭/2010年銀獅子賞受賞ほか)など、高い評価を受けながら日本では未公開だった作品も含め、一挙に上映される。さらに、『8人の女たち』(2002年)などで知られる巨匠、フランソワ・オゾン監督作『ムースの陰遁』は、ドラッグによって生活が一変したカップルを題材にした作品で、2009年のサン・セバスチャン映画祭審査員賞を受賞。こちらも日本初登場なので見逃せない。映画ファンの熱い要望により、今年も開催が決定した本映画祭週間。日本未公開の作品が楽しめるのはもちろん、世界の隠れた名作を鑑賞できるこの機会に足を運んでみてはいかがだろうか。三大映画祭週間20128月4日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次開催〈カンヌ映画祭〉『ミヒャエル』(2011年コンペティション選出)『我らの生活』(2010年男優賞)『フィッシュ・タンク』(2009年審査員賞)『イル・ディーヴォ‐魔王と呼ばれた男‐』(2008年審査員賞)〈ベルリン映画祭〉『俺の笛を聞け』(2010年銀熊賞/アルフレッド・バウアー賞)〈ヴェネツィア映画祭〉『気狂いピエロの決闘』(2010年銀獅子賞/オゼッラ脚本賞)『時の重なる女』(2009年女優賞)〈特別上映〉『ムースの隠遁』(2009年サン・セバスチャン映画祭審査員特別賞)※全作品デジタル上映※当日券:一般1800/大・高・専1500/中学以下・シニア1000(税込)
2012年04月27日アジア初のドキュメンタリー映画祭として隔年開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭2011(以下YIDFF)が開幕を迎える。国際的に高い評価を受ける同映画祭は、世界の映画人が集い、参加を最大目標に掲げる海外の映像作家も多い。「東北から世界に向け文化と情報を発信する場」でもあり、今年は震災・復興をテーマにした上映やシンポジウムの開催も予定され、大きな注目を集めそうだ。その他の写真東日本大震災の後、東北全体は厳しい状況下にある。その中で迎えた今年のYIDFFは、特別な意義を持つ開催となりそうだ。開催概要を見ても、例年にも増して充実した多彩なプログラムが組まれていることが伺える。メインとなるインターナショナル・コンペティションは、101カ国、1078本の応募作の中から15作品が選出。『ぼくの好きな先生』など、日本でもよく知られたフランスの名手、ニコラ・フィリベール監督の新作となる、パリ植物園で飼われている人気者のオランウータンを記録した『ネネット』や、現在公開中で大きな話題を呼ぶ平野勝之監督の『監督失格』などがノミネートされている。なお最高賞となるロバート&フランシス・フラハティ賞など各賞を決定する審査員は、『クロエ』が日本公開されたばかりのカナダの鬼才、アトム・エゴヤン監督、『永遠のハバナ』などで世界的に知られるキューバのフェルナンド・ペレス監督らが当たる。一方、“YIDFFの最大の醍醐味”と言うファンも多い特集上映も凝ったラインナップがスタンバイ。中でも、キューバとキューバ映画にスポットを当てた『シマ/島いま―キューバから・が・に・を見る』、日本のテレビドキュメンタリーを大特集する『公開講座:わたしのテレビジョン青春編』で上映される作品は、もう2度と観られないといっても過言ではないものばかりで、貴重な機会となることだろう。さらに『東日本大震災復興支援上映プロジェクト「ともにあるCinema With US」』は3.11と向き合う企画。震災関連の上映はもとより、被災地の活動家らによるシンポジウムや現地活動報告なども行う。また、新たな試みとして、今回は、OurPlanet-TV(アワープラネット・ティービー)とのコラボレーションにより、映画祭の現場からの動画をネット上で配信することが決定。動画配信用のポータルサイトでは、10月6日-13日の8日間、開会式・表彰式を含む注目の会場からライブ配信されるので、現地に駆けつけられない人はこちらをチェックしたい。『ブンミおじさんの森』のアピチャッポン・ウィーラセタクンや、年末『無言歌』が公開されるワン・ビンら現在の世界の最前線をいく映画作家の才能をいち早く紹介したのはYIDFF。今回もドキュメンタリー映画の最先端と歴史を回顧する刺激的な8日間になることは間違いない。山形国際ドキュメンタリー映画祭201110月6日(木)~13日(木)取材・文:水上賢治(C)「監督失格」製作委員会
2011年10月06日この映画を何と評すればいいのでしょう。豪華で煌びやかで、贅沢。それぞれ正しいのですが、こんな言葉を並べてもまだ何かが足りない、そんな気分だった『NINE ナイン』。ミュージカル版『オーシャンズ11』とでも言いましょうか、とにかくオールスターキャストなので、出てくる主要人物のすべてが主役級なのですから、もったいない限りです。しかも、主演のダニエル・デイ=ルイスはじめ、脇を固める美女軍団は、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ソフィア・ローレンと見事にオスカー絡みな人々。監督、製作、振付を行っているロブ・マーシャルだって、『シカゴ』を6部門のアカデミー賞に輝かせた凄腕ですからね。スタッフには、2年前に他界したオスカー監督、アンソニー・ミンゲラ(『イングリッシュ・ペイシェント』)も参加。さらには、原点となっているのが、1963年にオスカーを受賞したフェリーニの『8 1/2』(主人公の9歳当時の姿も登場すること、また不朽の名作に半歩進んだ解釈、歌+ダンスを加えたことから“NINE”というタイトルがつけられたとか)という堅さなのです。この作品に関わったキャスト&スタッフが獲得しているオスカーは全部で17冠というのですから、凄いものですよね。しかも、舞台となっているのは映画業界。世界屈指の美女たちが、こぞって才能を競い合います。そんな背景、この構図、このお祭り具合、なんだかアカデミー賞授賞式みたい。観ながらそう思っていた私。そんなわけで、“アカデミー賞授賞式を見ているかのような映画”という感想となったわけです。でも、実際に今年のアカデミー賞にノミネートされたのは助演女優賞、衣裳デザイン賞、楽曲賞、美術賞の4部門。そして受賞はゼロ。スタッフ&キャストの実績からすると、ちょっと寂しいですよね。ゴールデングローブ賞でも5部門へのノミネートのみにとどまっているし。とはいえ、世界、そしてアメリカだけでも1年間で公開される作品は数知れず。ノミネートだけでも大した話なのですが、ここまで豪華、ここまでオスカーを意識した作品なだけに、なんだか寂しい感じがしてしまうのでしょうか。確かに、1本でアカデミー賞授賞式を見ているような迫力と豪華さです。でも、正直言って、物語をどう語るかというところに集中するなら、オールスターキャストでなくてもいいのにという気分は否めません。脚本や演出が素晴らしければ、それが映像作家によって最も効果的な選択だとされるなら、何も最先端の3D技術がなくても、色さえついてなくても良い私としましては。根が地味映画好きなものですから。中盤から後半にかけて、共演というよりもコラボに近い俳優たちの競演に、この映画どうなっちゃうんだろうと不安になった私。凄い顔ぶれが次々に登場するものの、女優たちはほぼ互いに絡んでないという事実。大物の共演にありがちなプレゼンテーションですよね。でも、最後の落とし方は、お見事でした。だって…、ってこれを明かしてはいけませんね。エンドロールで女優たちの歌と踊りのレッスン映像がドキュメンタリーとして流されるのが面白い、というのは明かしてもいいでしょうか。実は、本編よりも興味深い…なんて言ってはダメかしら。とにかく、随所にお祭り感覚いっぱいの『NINE』ですから、結局のところ難しいことは考えずに、みんなでわいわいイベントとして楽しむのが正解なのかなとも思ったのでした。さらには、原作となったミュージカルを観て、フェデリコ・フェリーニの『8 1/2』を見直してみようという心の動きも。ついでに、ペネロペがつけているセクシーなビスチェやコルセット、胸元のカットワークがキュートなドレス、ケイト・ハドソンが魅せるレトロ・モダンなエディターズファッションに憧れ、主人公が栓を開けるモエのシャンパンもたっぷり飲みたいなどと、購買意欲もむんむん。私のように思う女子が増え、『NINE』周辺で、こんな特需が生まれたら、景気回復の起爆剤になるかもしれませんね。不況のときこそ、思い切り豪華に。『NINE』は、そんな気分にぴったりな作品と言えるのかもしれません。(text:June Makiguchi)■関連作品:NINEナイン 2010年3月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:『NINE』を彩る7人の魅惑の女たちあなたに最も近いのは?ランキング大発表!『NINE』プレミアでセレブたちが美の競演!桃井かおり「出るものと思ってたのに」『NINE』の華麗なるミュージカルシーンを紹介!「iTunesカード」を10名様にプレゼントいよいよゴールイン間近?ペネロペ・クルスがウエディングドレス調達に乗り出す杉本彩、女豹ダンスでエロス全開好きな男性は「魂ごと奪いたい」
2010年03月29日傑作ミュージカルを『SAYURI』、『シカゴ』のロブ・マーシャルが映画化した『NINE ナイン』。何と言っても見どころは、主人公の映画監督・グイドをそれぞれに愛してやまない7人の女たちの存在!妻に母に愛人に親友に…と立場も年齢もバラバラの7人の魅惑的な美女たちがスクリーンを彩る。この7人の女たちの中で、あなた自身に最も近いのは誰?映画公開前に読者を対象に実施したアンケートの結果を大発表!果たして1位に輝いたのは?まずは銅メダル、第3位。“親友”という立場でグイドを支える衣裳デザイナーのリリーが見事3位にランクイン!たしかに「自分と近い」という尺度で考えればまずまず納得の結果と言える?映画ではジュディ・デンチが演じているこちらのリリー。悩めるグイドを一番近くでじっくり見ているポジションとも言えそう。アンケートでは「“愛を求める”ってやってみたいけど、結局いつも“いい人”どまりなので、友人…」(30代・女性)、「意外とこの位置が居心地が良いんです」(20代・女性)といった声が。続いて銀メダルを手にしたのは…真心を捧げ、真っ直ぐにグイドを支える妻のルイザ。映画ではマリオン・コティヤールが演じたが、献身的に、一途に夫を愛する姿に共感した人は多いよう。とはいえ、アンケートの質問項目はあくまでも「自分に似ている人」。アンケートの答えを見てみると「30年連れ添った夫を初めて出会った頃と同じくらい、いまも変わらず愛おしいと思えるから」(50代・女性)、「1度好きになったらその人以外見えなくなる」(20代・女性)と“リアル”ルイザを実感している人もいれば「いつも、相手に尽くしてしまうタイプなので…」(30代・女性)、「あくまで受身型で自分から奪ったり出来ない…」(20代・女性)とややあきらめ気味(?)に語る人も。そして、圧倒的な得票数で見事、第1位に輝いたのは、グイドが作品を撮る上で欠かすことの出来ない“ミューズ”、女優のクラウディア。ニコール・キッドマン扮するこの女優のどの部分に、観客は「自分と似ている」要素を感じ取ったのか?まず第一に挙げられるのが、彼女の愛を求め続ける姿勢。「いくつになっても愛を求めてしまう!」、「いつでもいつまでも誰かに愛されていたい」といった答えが多く見受けられた。やはり恋愛体質は国境も立場も関係なし!といったところか。ほかには「プライドは高いけれど寂しがりやなところ」(30代・女性)とクラウディアの微妙な内面に踏み込んだ答えも。ちなみに4位から7位は以下の通り。4位はペネロペ・クルス演じる愛人のカルラ。「“愛人”だけに、一番愛されるため努力を必要とする」(20代・女性)、「待ち続ける」(30代・女性)と愛されたいと願いつつも“待ち”の姿勢の彼女に類似点を見出した人が多かったよう。5位は大御所、ソフィア・ローレン演じるグイドのママ。特に、実際に子供を持つ女性から多くの票が集まった模様。6位はグイドを誘うジャーナリストのステファニー。ケイト・ハドソンが演じているこちらの役に対し「しっかりしているようで実は愛を求めている」(20代・女性)など、仕事とプライベート面でのギャップを共通点に挙げる女性が多く見られた。そして第7位は歌姫ファーギー演じるセクシーな娼婦、サラギーナ。9歳のグイドに“愛について”教えてくれた存在だが、たしかにこのキャラクターに対し「自分に近い」と感じる人は多くないだろう。とはいえアンケートを見てみると「その人が本来持っているものを引き出すのが上手なタイプなので」(30代・女性)、「実は、一番不器用な女性なのでは?と思えるので」(20代・女性)といった深いコメントも!さて、あなたはどのタイプ?愛し方、愛され方は人それぞれ。映画で7人がそれぞれに愛を歌い、踊る姿を見て、自分にとって理想の“愛の形”を探してみては?『NINE ナイン』は3月19日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。『NINE ナイン』の女性の中で最もあなたに近いのは誰?1位:愛を求める女優・クラウディア(ニコール・キッドマン)2位:真心を捧げる妻・ルイザ(マリオン・コティヤール)3位:友情で支えるデザイナー・リリー(ジュディ・デンチ)4位:命がけで待つ愛人・カルラ(ペネロペ・クルス)5位:慈愛でつつむ優しい母・ママ(ソフィア・ローレン)6位:夜に誘うジャーナリスト・ステファニー(ケイト・ハドソン)7位:男を目覚めさせる娼婦・サラギーナ(ファーギー)「愛に生きるNINEの女たち」特集■関連作品:NINEナイン 2010年3月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:『NINE』プレミアでセレブたちが美の競演!桃井かおり「出るものと思ってたのに」『NINE』の華麗なるミュージカルシーンを紹介!「iTunesカード」を10名様にプレゼントいよいよゴールイン間近?ペネロペ・クルスがウエディングドレス調達に乗り出す杉本彩、女豹ダンスでエロス全開好きな男性は「魂ごと奪いたい」【アカデミー賞】ファッションチェック!〜レッド&ブラック編〜
2010年03月18日傑作ミュージカルを映画化した『NINE ナイン』のジャパン・プレミアが3月17日(水)に都内で開催された。レッドカーペットには各界の著名人やミュージカル「ナイン」になじみの深い俳優・女優などが登場し、イベントに花を添えた。会場のレッドカーペット脇には、実際に劇中で使用された、女優陣の衣裳や高級ブランド「ショパール」の特注ジュエリーが展示され、カーペット脇に陣取った観客のため息を誘っていた。ゲストの一人、吉川ひなのは登場するやこの日のファッションのポイントを聞かれ「豪華な映画に合わせて大きなイヤリングがポイント。豪華なニセモノです(笑)」と語り、「女優陣が楽しみ!」とこれから鑑賞する映画への期待を口にした。数々のミュージカルに出演してきた女優の木の実ナナに付き添われ登場したのは、1983年初演のミュージカル「ナイン」で、映画ではダニエル・デイ=ルイスが演じている主人公のグイドを演じた俳優の細川俊之。役を受けた当時をふり返り「最初は誰がやるのかと思ってたら、僕に決まったと聞いてどうしようかと思いました」と懐かしそうにしみじみと語った。木の実さんは「ソフィア・ローレンが楽しみです」と笑顔を見せた。ピンクレディーとして一世を風靡したMIE(ミー)さんも、舞台版の「ナイン」に出演したことがあり、今回、ニコール・キッドマンが演じているクラウディアに扮した。「あんなに素敵な女優さんが、どんな風に演じているのか?楽しみです」と語った。女優の石原真理、タレントの山本モナなどがレッドカーペットを歩いたが、衣裳が話題の映画とあって、各人、凝った衣裳で登場し会場の歓声を浴びていた。女優陣のトリを務めたのは、本作の監督を務めるロブ・マーシャルがメガホンを握った『SAYURI』でハリウッド映画初出演を果たした桃井かおり。「実は、『SAYURI』を撮ってるときから『カオリ、次は踊るよ!』と言ってらしたので自分が出るものとばかり思ってました。もう完成したってことは出ないのね。帰ったらロブに電話して、今度、高いご飯でもごちそうしてもらおうかと思います」と桃井節でまくしたてた。『NINE ナイン』は3月19日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:NINEナイン 2010年3月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:『NINE』を彩る7人の魅惑の女たちあなたに最も近いのは?ランキング大発表!『NINE』の華麗なるミュージカルシーンを紹介!「iTunesカード」を10名様にプレゼントいよいよゴールイン間近?ペネロペ・クルスがウエディングドレス調達に乗り出す杉本彩、女豹ダンスでエロス全開好きな男性は「魂ごと奪いたい」【アカデミー賞】ファッションチェック!〜レッド&ブラック編〜
2010年03月18日アメリカ最高の演劇賞トニー賞で5部門に輝いた傑作ミュージカルを、『シカゴ』のロブ・マーシャル監督が映画化した『NINE』の最新予告編と、スペシャル・ミュージック・ビデオが公開された。映画『NINE』の画像『NINE』は、フェデリコ・フェリーニ監督の歴史的傑作『8 1/2』をモチーフにした作品で、次回作の撮影開始を控えながらも構想がまとまらず追い込まれた映画監督グイド(ダニエル・デイ=ルイス)が、幻想の世界におぼれていく様を華々しいビジュアルと、音楽を交えて描いている。今回公開された最新予告編では、ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレン、そしてブラック・アイド・ピーズの“ファーギー”ことステイシー・ファーガソンといった豪華俳優陣が次々と登場するほか、愛に逃避し、愛に迷う主人公=グイドの姿が強く印象に残る内容に仕上がっている。また、ミュージック・ビデオでは、ミュージカル映画初挑戦のケイト・ハドソンが、劇中曲『Cinema Italiano』を披露。白を基調としたセットの中でランウェイを颯爽と歌い歩くハドソンの映像を中心に、劇中のミュージカルシーンも登場する。本作は、昨日発表された米アカデミー賞で助演女優賞(ペネロペ・クルス)、衣裳デザイン賞、楽曲賞、美術賞にノミネートされており、賞の行方にも注目が集まっている。『NINE』3月19日(金)より丸の内ピカデリー1他全国ロードショー
2010年02月03日トニー賞5部門受賞のブロードウェイ・ミュージカルの名作を、豪華オスカー俳優が集結し映画化した『NINE』。12月15日に発表されたゴールデン・グローブ賞で主要5部門にノミネートされ注目を集める本作だが、時を同じくしてニューヨークのジーグフェルドシアターにてプレミア・イベントが行われ、ダニエル・デイ=ルイスにペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、マリオン・コティヤールら豪華キャストに、彼らと縁の深いゲスト陣が続々と登場した。世界中から多くのマスコミが駆けつけたレッドカーペットに先陣切って到着したゲストは、ペネロペをスターに押し上げた、彼女と同郷の名匠ペドロ・アルモドバル。続いてロブ・マーシャル監督、ジュディ・デンチ、ダニエル、ニコールと登場した。タイトなミニワンピースでシックにきめたケイト・ハドソンは、母親のゴールディ・ホーンと一緒に到着し、仲睦まじく劇場内へ。さらに会場をヒートアップさせたのは、ポップ界の女王マドンナ!ドルチェ&ガッバーナのセクシーなドレスを着こなし、娘のルルド・マリア・チッコーネ・レオンを伴って、さすがの存在感を放っていた。続いて姿を現したしたのは、主演男優賞候補のダニエルと並んで主演女優賞、助演女優賞へのノミネートを果たした、マリオンとペネロペ。ペネロペは真紅の赤いドレスで華やかな装い、対照的にマリオンは白いロングドレスでエレガントな佇まいを見せた。音楽界からの参加となったファーギーは、この豪華キャストとの共演について「一流の才能を持っている人は、変に気取ったりしないものだと思う。もう十分に認められているからね。だから、とても居心地がよかったわ」とコメント。ペネロペも「とにかく素晴らしかったわ。ダニエルやほかのみなさんと共演できてとても楽しかった。ミュージカルにぜひ再挑戦してみたい」と意気込みを見せた。また、錚々たるメンバーを束ねたマーシャル監督は、「一緒に仕事できて本当に楽しかった。いまでもまだ夢から覚めていない感じだ。みんなとにかく美しい」と賛辞を述べ、ゴールデン・グローブ賞ノミネートの喜びを伝えた。ほかにも、ゴージャスなコートで2人仲良く登場したオルセン姉妹や、劇場版「NINE」の演出家トミー・チューン、ブロードウェイの重鎮チタ・リベラなどの演劇人に加え、元N.Y.市長のジュリアーニ夫妻など、ニューヨーク中のセレブが顔を揃え、オスカー有力とされる本作への期待をうかがわせた。映画『NINE』は12月18日(金)にL.A.とN.Y.で限定公開ののち、同25日(金)より全米公開。日本では2010年3月19日(金)より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開。■関連作品:NINEナイン 2010年3月19日丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:ゴールデン・グローブ賞候補が発表 G・クルーニーと豪華キャスト『NINE』一騎打ち?ペネロペ、N・キッドマン、ケイト・ハドソンら『NINE』プレミアに大集合!ペネロペ・クルスに12月挙式説。ウェディング・ドレスはバレンシアガ担当か?ジョニー・デップ、超高額ギャラで『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ続投か?ニコール・キッドマンがワシントンの公聴会に出席。女性に対する暴力根絶を訴える
2009年12月17日ブロードウェイ・ミュージカルの名作を豪華キャストを迎えて映画化した『NINEナイン』のワールド・プレミアが12月3日(現地時間)にロンドンのレスタースクエアにて開催され、ダニエル・デイ=ルイス、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ケイト・ハドソンにロブ・マーシャル監督という豪華メンバーが一堂に会し、会場を熱狂の渦に包みこんだ。本作のキャストおよびスタッフ陣が、これまでのキャリアの中で受賞したオスカーの数はなんと合わせて15冠以上!本作もアカデミー賞の前哨戦となるサテライト賞で最多の10部門にノミネートされるなど、本年度のオスカーへの期待がかかる。まずは主演のダニエルがレッドカーペットに登場。この日もダンディに決めたダニエルは、終始笑顔で報道陣の質問に応じる。華やかな女優陣との共演について問われ「才能があふれていて、仕事熱心で、一緒にいて楽しい女優であれば、共演するのも楽しい。今回の女優はみなそうだったよ。ソフィア(・ローレン)は最高だね」と、この日は残念ながら欠席したイタリアの大女優に言及した。続いてジュディが姿を現し「ロブ・マーシャル監督だからやりたかったの」と出演を決めた理由を明かし、歌やダンスシーンについて「楽しかったわ!」と笑顔を見せた。マーシャル監督は、日本のファンに向けて「コンニチワ。日本は大好きですよ。前回『SAYURI』で、日本で仕事をさせていただきましたが、とても楽しかったです。『NINEナイン』を気に入っていただけると幸いです」とメッセージを贈ってくれた。ケイトが姿を現すと、歓声がわき起こる。ヴェルサーチのドレスに身を包んで登場したケイトは「リハーサルに2か月の期間を費やしたわ。歌と踊りの練習が本当にハードだった」と撮影をふり返り「ダニエルは見ているだけでも凄く勉強になったわ」と賛辞を贈った。ケイトとほぼ同時にニコールも到着し、ケイトの頬にキスをして談笑する一幕も!ファンの前で立ち止まりサインの要望に応えていた。そして、最後にペネロペが登場。背中の大きく開いたボリューム感たっぷりの水色のロングドレスにベージュのコートをまとい、集まった観客の大歓声を浴びていた。最後に全員で揃って写真撮影が行われたが、このメンバーが並び立つ光景は圧巻!大盛況の内にレッドカーペット・イベントは終了し、上映がスタートした。『NINEナイン』は2010年春、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。© Chris Jackson / ゲッティイメージズ■関連作品:NINEナイン 2010年春、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:ペネロペ・クルスに12月挙式説。ウェディング・ドレスはバレンシアガ担当か?ジョニー・デップ、超高額ギャラで『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ続投か?ニコール・キッドマンがワシントンの公聴会に出席。女性に対する暴力根絶を訴える大女優のオーラにタジタジ?デイ=ルイス、ローマでソフィア・ローレンと共演ケイト・ハドソンが豪華スター共演のミュージカルに出演決定!
2009年12月04日