ジョニー・デップに敗訴し、835万ドルという莫大な額の賠償金を支払う義務を負ったアンバー・ハード。判決を不服として控訴中だが、控訴審を前に自身の弁護団のトップ、イレーヌ・ブレデホルト弁護士を解任したとTMZが報じている。裁判初日の冒頭陳述を行ったベン・ロッテンボーンは留任。新たにデヴィッド・L・アクセルロッド、ジェイ・ウォード・ブラウンの2人を加えた布陣で控訴審に臨む。この2人はサラ・ペイリン元アラスカ州知事がNew York Times(NYT)を相手取って起こした名誉毀損裁判でNYT側の弁護を担当し、訴えを棄却させることに成功したコンビ。メディアの“言論の自由”を守ることを得意とするこの2人を、ハードが弁護団に迎えたことには大きな理由があるという。裁判では主にDVの有無が争点となった。デップの元恋人であるケイト・モスもビデオを通じて証言台に立ち、「彼に暴力を振るわれたことなど一度もない」と断言して話題となった。結局、ハードは完敗を喫することになったが、控訴審では「言論の自由」に焦点をあてて闘うつもりのようだと、TMZは伝えている。2018年、ハードは“DVサバイバー”という立場で、The Washington Postにオプエドを寄稿。加害者の身元は明かさなかったが、それが元夫であるジョニー・デップであることは誰の目にも明らかだった。デップは翌年、名誉毀損で5000万ドルの損害賠償を求め提訴。ハード側はこれに1億ドルで反訴し、今年5月にその裁判が行われたという顛末だ。PEOPLEによると、「我々は、裁判所が人気に惑わされることなく法律を適切に適用し、ハードさんに対する判決を覆し、言論の自由の基本原則を再確認してくれると確信しています」とハードの弁護団はコメントしたという。彼女は言論の自由を保証され、賠償金支払いから免れることができるのだろうか。
2022年08月16日1審判決を支持2005年12月、広島県福山市で経営していた喫茶店に火をつけ、当時50歳の夫を殺害したとして逮捕・起訴された辻富美恵被告(51)の控訴審判決が10月28日、広島高裁でなされた。複数のメディアが報じた。判決で竹田隆 裁判長は、無期懲役を言い渡した1審の判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。事件のいきさつ辻被告は2005年12月28日の夜、「兄を紹介する」などと言って夫を喫茶店に呼び出し、睡眠薬で眠らせたあと液体燃料をまいて放火し、夫を殺害。9日前に結婚したばかりの、夫名義の生命保険金などを得ようとしたうえ、2006年3月~12月にかけて遺族厚生年金約105万円をだまし取ったとされる。産経ニュースによれば、2審で弁護側は「出火当時は現場におらず、辻被告が犯行を行うのは不可能」などと主張したが、裁判長は「時刻を偽装するメールなどは犯行の意志を強く推認させる」などとして弁護側の主張を退けた。
2010年10月31日