映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(前章公開中、後章5月24日公開)の入場者プレゼント第2弾~第4弾の詳細が26日、明らかになった。今回公開されたのは、4週連続入場者プレゼントとして配布されているアニメーションの原画を元に制作された「『デデデデ』特製ビジュアルカード」第2弾~第4弾の絵柄。第1弾には、主人公・門出とおんたんの姿が描かれていたが、第2弾は門出とおんたんに加えキホ、亜衣、凛の仲良し5人組、第3弾は今作のキーマン・大葉圭太の姿、そして第4弾には再び門出とおんたんの仲睦まじい姿がデザインされている。配布期間は下記の通り。○■「『デデデデ』特製ビジュアルカード」配布期間・第1弾「門出&おんたん」3月22日~28日・第2弾「仲良し5人組」3月29日~4月4日・第3弾「大葉圭太」4月5日~4月11日・第4弾「門出&おんたん」4月12日~4月18日【編集部MEMO】映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は、浅野いにお氏が手掛けた同名マンガを原作としたアニメ映画。上空に巨大な宇宙船“母艦”が突如襲来した異常な世界で、日々の生活を謳歌するる門出(幾田)とおんたん(あの)の姿を描いている。(C)浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee
2024年03月26日吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」の公式サイトにて、第13回「進むべき道」の相関図が公開された。大河ドラマ第63作目となる本作は、「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く物語。吉高さんが紫式部/まひろ、柄本佑が藤原道長と、生涯のソウルメイトを演じるほか、高畑充希、黒木華、町田啓太、塩野瑛久、松下洸平、井浦新、ユースケ・サンタマリアらが出演。3月31日(日)放送予定の第13回「進むべき道」は、4年が過ぎ、天皇の元服からわずか20日後、道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が入内。貧しい暮らしが続くまひろ(吉高由里子)は、人買いと揉める親子と遭遇し、助けようとするが…というあらすじ。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月26日一般社団法人 情報オリンピック日本委員会は、2024年9月1日~9月8日 エジプト・アレクサンドリアで開催予定の「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」の日本代表選手4名と、本年7月21日~7月27日 オランダ・フェルトホーフェンで開催予定の「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」の日本代表選手4名を発表しました。IOI 2024日本代表選手 左から 尼丁さん、太田さん、林さん、平澤さん「第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)」予選に参加した2,508名からJOI本選での選考を経た、成績優秀者28名(内1名欠席)による「JOI春季トレーニング」(3月20日~24日)をNTT DATA 駒場研修センターで実施しました。JOI春季トレーニングでは4回の競技(各5時間3課題)・解析・解説を中心に実施し、その結果に基づき、3月24日「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」の日本代表選手4名を決定しました。日本代表選手は以下のとおりです。「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」日本代表選手尼丁 祥伍 (アマチョウ ショウゴ) 灘高等学校 高2太田 克樹 (オオタ カツキ) 筑波大学附属駒場高等学校 高1林 涼太郎 (ハヤシ リョウタロウ) 筑波大学附属駒場高等学校 高2平澤 由埜 (ヒラサワ ユウヤ) 神奈川大学附属中学校 中2(氏名は五十音順、学年は2024年3月現在)この4名は、2024年9月1日~9月8日 エジプト・アレクサンドリアで行われる予定の「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」に日本代表選手として参加します。「日本情報オリンピック第4回女性部門(JOIG 2023/2024)」では、予選に参加した666名から、JOIG本選を経て成績優秀者10名(内1名欠席)が、NTT DATA 駒場研修センターで開催された「JOIG春季トレーニング」(3月20日~24日)に進みました。JOIG春季トレーニングでは、講義・演習等に加え、2回の競技(各5時間4課題)を実施し、その結果から、以下の日本代表選手4名を決定しました。EGOI 2024日本代表選手 左から 植田さん、志村さん、籏智さん、藤居さん「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」日本代表選手植田 奈々子 (ウエダ ナナコ) Rugby School 高2志村 瑛美 (シムラ エミ) 東京都立新宿山吹高等学校 高1籏智 里奈 (ハタチ リナ) 洛南高等学校附属中学校 中2藤居 星 (フジイ アカリ) 北海道札幌南高等学校 高2(氏名は五十音順、学年は2024年3月現在)この4名は、2024年7月21日~7月27日 オランダ・フェルトホーフェンで開催される予定の「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」に日本代表選手として参加します。【国際情報オリンピックとは】国際情報オリンピック(IOI = International Olympiad in Informatics) は、情報科学(informatics)を対象とするものであり、毎年、ホスト国を変えながら1週間程度にわたり開催されます。世界の約80の国・地域から高等学校3年に相当する、学年以下の生徒達が集まり、数理情報科学の能力を競う智の競技会です。競技では、現実の問題をモデルにした与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらに、それをプログラムとして適切に実装することが求められます。「第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)」実施要領: 【ヨーロッパ女子情報オリンピックとは】ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI = European Girls' Olympiad in Informatics)は、高等学校3年に相当する学年以下の女子生徒を対象としたプログラミングコンテストです。競技では、与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらにそれをプログラムとして適切に実装することが求められます。EGOIは主にヨーロッパの国・地域を中心に開催されますが、ヨーロッパ以外の国・地域も招待されており、日本は2021年、第1回スイス大会から参加しています。「日本情報オリンピック第4回女性部門(JOIG 2023/2024)」実施要領: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月25日国際的活躍が期待される若手映画監督を顕彰する「大島渚賞」の授賞式が3月18日(月)、都内で行われ、第5回受賞者である工藤将亮監督が出席。「えらい賞をもらってしまったなと。大島渚賞なので、これで終わってはいけない。もっと高みを目指さないといけないと思っています。これからも情熱を燃やし、映画に向き合っていきたい」と映画製作への決意を新たにしていた。工藤監督は、第22回富川国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した長編デビュー作『アイム・クレイジー』(2019)、第2作目『未曾有』(2021/本年公開予定)と、テーマへの着実なアプローチで世界中の映画祭から注目される、いま最も目が離せない映画作家のひとりだ。対象作品となった2023年公開作の『遠いところ』は、第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペティション部門に日本映画として10年ぶりに正式出品を果たし、第23回東京フィルメックスでは観客賞を受賞。先日発表された第37回高崎映画祭で、新進監督グランプリ&最優秀新人俳優賞(花瀬琴音)のダブル受賞を果たした。挨拶に立った工藤監督は、大島監督の遺作となった『御法度』のスタッフであり、「僕を映画の道に導いてくださり、助監督時代から可愛がってくださった」という故・元持昌之氏との思い出を述懐。「今日、突風で帽子が飛ばされ、メガネが壊れたんですが、きっと元持さんが“調子に乗るな”と小突いてくれたんだと思う。こんな賞をもらえるくらいまで育ててくださって、感謝いたします」と天を見つけた。工藤将亮監督また、主演を務めた花瀬琴音は「工藤監督は、監督とか俳優とかそういう関係ではなく、心に寄り添い、一緒に戦ってくださる方」だと語り、「この経験を宝物にして、素敵な映画作りに精進したい」と背筋を伸ばした。花瀬琴音授賞式には工藤監督と花瀬をはじめ、審査員長の黒沢清監督、プレゼンターの大島新(ドキュメンタリー監督・大島プロダクション代表)、矢内廣(一般社団法人PFF理事長・ぴあ株式会社代表取締役社長)が出席した。PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が2019年に創設し、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若き才能に授与される同賞。「日本で活躍する映画監督(劇場公開作3本程度)」、「原則として前年に発表された作品がある」監督を対象に、高い志を持って世界に挑戦した大島渚監督に続く次世代の才能を期待と称賛を込めて顕彰してきた。授賞式では、初代・審査員長を務め、昨年3月28日に死去した坂本龍一氏へ黙とうが捧げられた。矢内氏は「龍一さんは、大島渚賞にふさわしい作品とは、大島渚に迎合するのではなく、大島渚を挑発し批判し、乗り越える。そういう作品でなければならないし、そういう作品に出合いたいとおっしゃっていた」と回想し、「命をかけて審査してくださった。本当にありがとうございます。大変残念です、喪失感でいっぱいです」と哀悼の意を示した。また、審査員長を引き継ぐことになった黒沢監督は、「坂本さんは映画に対して情熱的で、厳しい方でした」と振り返り、「この作品であれば、坂本さんも文句を言わないと思います。そう自信をもって選ばせていただいた。本当に素晴らしい魅力的な主人公が描かれており、その外側には(主人公を)引き立てるだけじゃない、沖縄と日本の社会がある」と受賞作品を激賞。大島氏は「大島渚の作品がそうであったように、目を背けたくなる作品だが、あるがゆえに映画の価値があると感じました」と工藤監督を称えていた。黒沢清取材・文・撮影:内田涼▽「大島渚賞」過去の受賞者第1回/小田香監督第2回/該当者なし第3回/藤元明緒監督第4回/山﨑樹一郎監督
2024年03月18日杉咲花が第48回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、第78回毎日映画コンクールで女優主演賞を受賞した映画『市子』が7月3日(金)よりBlu-ray&DVDでリリースされる。原作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団「チーズtheater」旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」。観客から熱い支持を受け2度再演された人気の舞台を戸田監督が自ら映画化。プロポーズを受けた翌日に姿を消した川辺市子。痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも、「生きること」を諦めなかった市子を演じるのは杉咲花。抗えない境遇に翻弄された彼女の壮絶な半生を凄まじい熱量で体現、芝居を超えて役を生き抜く姿を鮮烈に観る者の心に焼きつける。また、市子が3年間一緒に暮らしていた恋人の長谷川を演じるのは若葉竜也。重厚な物語の軸を担う長谷川が、市子の真の姿を知る過程で揺れ動く感情の変化を繊細に演じ切る。さらに、共演陣には森永悠希、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆりらが名を連ね、市子の底知れない人物像や過去が第三者の目線から描かれていく。どのような環境下であっても、自分の“存在”と向き合い続けたひとりの女性の生き様が心を打ちのめす、唯一無二の衝撃作だ。『市子』は7月3日(水)よりBlu-ray&DVDリリース。<『市子』リリース情報>Blu-ray5,500円(税込)DVD4,400円(税込)発売元:株式会社ハピネットファントム・スタジオ販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング©2023 映画「市子」製作委員会(シネマカフェ編集部)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2024年03月17日3月12日(火)、令和5年度(第74回)芸術選奨贈呈式・祝賀会が行われ、盛山大臣、今枝副大臣、本田政務官、都倉文化庁長官らが出席しました。集合写真令和5年度(第74回)芸術選奨では、文部科学大臣賞を片岡 愛之助さん(歌舞伎俳優)や岩井 俊二さん(映画監督)、井上 雄彦さん(漫画家・アニメーション監督)、藤井 フミヤさん(歌手)ら23名と1組、文部科学大臣新人賞を中村 勘九郎さん(歌舞伎俳優)や池松 壮亮さん(俳優)、ねづっちさん(漫談家)ら23名が受賞しました。文部科学大臣賞 片岡 愛之助さん(歌舞伎俳優)文部科学大臣新人賞 中村 勘九郎さん(歌舞伎俳優)文部科学大臣賞 岩井 俊二さん(映画監督)文部科学大臣新人賞 池松 壮亮さん(俳優)文部科学大臣賞 井上 雄彦さん(漫画家・アニメーション監督)文部科学大臣賞 藤井 フミヤさん(歌手)文部科学大臣新人賞 ねづっちさん(漫談家)贈呈式では受賞者に盛山大臣より賞状と目録が授与されました。盛山大臣は主催者挨拶でお祝いの言葉とともに、芸術選奨が令和5年度から、件数を増やし、賞金を増額するなど拡充したことに触れ、優れた芸術家の方々に賞を受ける機会を確保し文化芸術活動が充実するよう、必要な施策に取り組むと述べました。文部科学大臣賞 佐藤 浩市さん(俳優)文部科学大臣賞受賞者を代表して挨拶された佐藤 浩市さん(俳優)は、「人との出会い、そして、作品との出会いがあったからこそ、45年近く継続し、そうした出会いの中で新しいページをめくることができた」と喜びを語られました。文部科学大臣新人賞 秋山 瑛さん(バレエダンサー)また、文部科学大臣新人賞受賞者を代表して挨拶された秋山 瑛さん(バレエダンサー)は、「これまで支えてくれた方々への感謝とともに、観ている方の心を震わせられるようなダンサーになりたい」と決意を述べられました。参考:令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について | 文化庁(bunka.go.jp) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月15日高価買取を行うまねきや(運営:株式会社水野、東京本社:東京都新宿区、代表取締役:水野 政行)は、3月18日(月)にマネオク第4回大会を開催いたします。マネオクは3/18開催!今回のオークションのジャンルはアパレルのほか、バッグ・ブランドジュエリー大会を実施いたします。アパレルは2部構成で、アパレル大会の間にはバッグ・ブランドジュエリー大会が100箱分のオークションを実施。前回に引き続き本格的に2部構成になり、さらに出品数も大幅に増加。ネット下見と事前入札も前回より導入されさらに便利に、醍醐味を実感できるリアルオークションとなっています。■キャッシュバックキャンペーンが好評!マネオク第4回大会では、前回に引き続きお得なキャッシュバックキャンペーンを実施いたします。成約金額に応じて最大6%のキャッシュバックと実質手数料が無料な上、さらに弊社から1%分の上乗せもあります。キャッシュバックの詳細は下記をご覧ください。・シャネルまたはルイヴィトン出品ご成約…6%キャッシュバック(30万円以上のご成約で出品手数料無料+1%の上乗せでお支払いいたします)・シャネルのバッグ・ジュエリーの出品ご成約…1%キャッシュバック(実質手数料2%)また、今回からバッグ・ジュエリー大会がご好評につき、箱80箱から100箱に増量!バッグ・ジュエリー大会もブランド不問で、1商品10万円以上の出品ご成約で、最大1%のキャッシュバックがございます。今回からご好評につき、バッグ・ジュエリー大会は100箱に増加していますので、前回以上の盛り上がりが予想されます。マネオクは、≪「売る」は「めぐる」≫をヴィジョンに掲げる買取専門店「まねきや」による「手競り」にこだわったオークションです。オークションに参加いただく方は大会までに会場での下見やネット下見で実際に売られる商品をご覧いただいてから、入札価格を決定するスタイルのため、安心してご利用いただけます。■マネオク第4回大会はネット下見&事前入札あり!マネオクは、これまでからさらに進化し、ネット下見と事前入札が可能となっています。ネット下見は3月15日(金)~17日(日)24時までの期間、マネオクのサイトから会員ページにログイン後に、商品タブから当日出品されるアイテムをご確認いただけます。下見期間に会場にお越しいただくことが難しい方や、当日参加ができない方も、ネットを通じて場所を選ばずご参加いただけます。現在オープニングキャンペーン中のため、入会金や年会費は無料、参加費のみで大変お得にご参加いただけます。売主様、買主様どちらのご登録もお待ちしております。なお、出品商品の下見期間は3月15日(金)~17日(日)の3日間9:00~20:00でご案内しております。 会場への参加がこれまで困難だった方も、この機会にぜひお気軽にお申込みください。下見・本番オークション会場は東京都内のAP浜松町(〒105-0011 東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビルB館 B1F)です。マネオク第4回大会の開催スケジュール詳細は次をご覧ください。下見期間:3月15日(金)~17日(日) 9:00~20:00大会本番:3月18日(月)会員登録などは、公式ホームページ、お電話にて随時受け付けています。■当日のタイムスケジュール9:00 受付スタート9:30 オークション大会スタートマネオクの入会お申込みや、お問い合わせは下記ページをご覧ください。※マネオクは事前の入会のお申込み手続きが必要です。下記ページより必要事項をご記入ください。 前回のマネオク第3回は出来高全体で1億超えを記録しました。第四回はさらに多くのハイブランド品をご用意し、ネット下見と事前入札によってインターネットからのご参加も可能になりました。そして第五回は5月21日(火)に開催予定!好評につき箱予約締切が回を重ねる毎にどんどん早まっております。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。マネオク 公式サイト 高価買取専門店「まねきや」公式サイト 高価買取専門店「まねきや」では東京都、大阪府をはじめとする首都圏に複数出店し、ハイブランドから骨董品、貴金属などさまざまなお品物の買取をさせていただいております。お客様の希望に最大限寄り添う努力、誠実、ていねいな接客を心がけ、他店には決して負けないサービスと高価買取によって、年々売上、店舗数ともに伸ばしています。随時、店頭買取、宅配買取、出張買取やLINE査定にて、お客様の大切なお品物の買取を承っていますので、お気軽にご相談ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月14日令和5年度(第74回)芸術選奨贈呈式が12日、都内のホテルで行われ、映画部門・文部科学大臣賞を受賞した俳優の佐藤浩市が、受賞者を代表して挨拶に立った。「隣にいた池松壮亮くんに、“この空気感で、あんまり冗談とか言わないほうがいいかな?”って聞いたら、“浩市さん、絶対ダメですよ!”と念を押されました」という佐藤。その上で、「私も45年近くこの世界でやってこれて、今こうやって登壇させていただくことができたのは、人との出会い、作品との出会いがあって、こうして継続することができました」と感謝し、「60(代)半ばですが、そういう出会いの中で自分にとって新しいページめくることができたら、うれしいと思っております」と喜びを述べた。このほか、片岡愛之助(演劇部門・大臣賞)、山西惇(同)、中村勘九郎(同・新人賞)、岩井俊二氏(映画部門・大臣賞)、池松壮亮(同・新人賞)、井上雄彦氏(メディア芸術部門・大臣賞)、田村由美氏(同)、野木亜紀子氏(放送部門・大臣賞)、山崎裕侍氏(同)、石原大史氏(同・新人賞)、長田育恵氏(同)、藤井フミヤ(大衆芸能部門・大臣賞)、ねづっち(同・新人賞)などが受賞した。
2024年03月12日第37回東京国際映画祭の開催日が10月28日(月)~11月6日(水)の10日間に決定、また、併設マーケットのTIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)の3日間、開催される。東京国際映画祭の開催会場は昨年同様、日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開される。作品公募に関しては、4月25日(木)に開始予定で、詳細が決まり次第公式サイト等で掲載されるという。今年も「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」というミッションに基づいた、多種多様な映画に出会える場として、注目が集まる。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、TIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)にて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年03月11日前哨戦の勢いそのまま、『オッペンハイマー』が全7部門を受賞し、賞レースの最後を飾った第96回アカデミー賞。日本映画2品も受賞を果たした今年、レッドカーペットは多様なスタイルのファッションで華やいだ。『哀れなるものたち』で恐れなき熱演で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンは、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のカスタムドレス。薄いミントグリーンのストラップレス・ドレス。ジャカードの生地にペプラムのディテール以外はシンプルなデザインで、エマはダイヤモンドとサファイアのネックレスを合わせた。エマ・ストーン Photo by John ShearerWireImageストラップレスは今年人気のデザインのようだ。今回は作品賞候補の主演作『バービー』のプロデューサーとして出席したマーゴット・ロビーは、「ヴェルサーチ(Versace)」のシークイン・ドレス。長年携わった『バービー』という作品の締めくくりにチョイスした色は黒だ。先住民族の血を引く俳優として初の主演女優賞候補となったリリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)は、「グッチ(GUCCI)」のサバト・デ・サルノと先住民族のクイルワーク・アーティスト、ジョー・ビッグ・マウンテンとのコラボレーションでミッドナイトブルーのベルベットのドレス。クイルワークの花モチーフで飾られたトレーンがアクセントだ。リリー・グラッドストーンPhoto by Gilbert FloresVariety via Getty Images助演女優賞候補のキャリー・マリガン(『マエストロ:その音楽と愛と』)は、「バレンシアガ(Balenciaga)」の黒のマーメイドスタイルのドレスに白いチュールのスカート。ダニエル・ブルックス(『カラーパープル』)は、「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」の黒のサテンのコルセットドレス。左側に深いスリットが入っている。キャリー・マリガン Photo by Jeff KravitzFilmMagic『君たちはどう生きるか』が受賞した長編アニメ映画賞を発表したアニャ・テイラー=ジョイは、「ディオール(Dior)」。1949年発表の傑作「ジュノン」を基に、3,500時間かけて全面にビーズ刺繍をほどこしたシルバーのドレスは、ボッティチェリの絵画「ヴィーナスの誕生」にインスパイアされたデザインだそう。作曲賞と歌曲賞のプレゼンターを務めたアリアナ・グランデは、『バービー』を意識したピンクの「ジャンバティスタ・ヴァリ・オートクチュール(Giambattista Valli HauteCouture)」。ボリュームあるペプラムとトレーンがポイントで、「ティファニー(Tiffany & Co.)」のジュエリーを合わせた。アリアナ・グランデ Photo by Gregg DeGuireWWD via Getty Images助演女優賞を受賞したダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のペールブルーのシークインドレス。ホルターネックで袖にチュールのフリルをふんだんにあしらったデザインだ。撮影賞のプレゼンターを務めたゼンデイヤは、「アルマーニ プリヴェ(Armani Prive)」のメタリックピンクとシルバーのワンショルダー。髪は往年のハリウッドスターを思わせるスタイルに仕上げた。ゼンデイヤ Photo by John ShearerWireImage主演女優賞のプレゼンターとして登場したオスカー女優2人も、ワンショルダーのデザインをチョイスした。ジェニファー・ローレンスは、「ディオール・オートクチュール(Dior Haute Couture)」のポルカドット・ドレスに「スワロフスキー(Swarovski)」のダイヤモンドのネックレス。ミシェル・ヨーは、「バレンシアガ(Balenciaga)」のカスタム。シルバーの濃淡のシークインドレスに黒のオペラグローブでシックに決めた。Photo by Al SeibA.M.P.A.S. via Getty Imagesレッドカーペットを賑わせたのは、視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』のチーム。山崎貴監督をはじめ出席者全員が、かかと部分がゴジラの爪をモチーフにした靴で登場し、話題を集めた。主演女優賞候補のザンドラ・ヒュラー(『落下の解剖学』)は、「スキャパレリ(Schiaparelli)」のカスタムでV字型のシャープなデコルテのデザインが際立った。助演女優賞候補だったエミリー・ブラントも、「スキャパレリ」。シャイニーなクリーム色のドレスに「ティファニー(Tiffany & Co.)」のジュエリーを合わせた。助演女優賞候補のアメリカ・フェレーラ(『バービー』)は、作品のテーマカラーであるピンクのシークインドレス。「アトリエ・ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のデザインだ。同じく助演女優賞候補のジョディ・フォスター(『ナイアド~その決意は海を越える~』)は、「ロエベ(Loewe)」のミッドナイトブルーのホルターネックのサテン・ドレス。ビリー・アイリッシュ&アメリカ・フェレーラ Photo by Arturo HolmesGetty Imagesパートナーのアルチュール・アラリと脚本賞を受賞し、女性として唯一の監督賞候補でもあったジュスティーヌ・トリエ(『落下の解剖学』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のパンツスーツ。黒にシルバーのピンストライプをきかせ、インナーも黒で締めた。一部ではカジュアル過ぎるという声もあったが、堂々とした本人のキャラクターに合う装いだ。主演女優賞候補のアネット・ベニング(『ナイアド~その決意は海を越える~』)も、ネイビーのジャンプスーツでパンツスタイルをチョイスした。歌曲賞を受賞したビリー・アイリッシュは、「シャネル(Chanel)」。学校の制服を意識した白のボタンダウンシャツに黒のブレザー、黒と白のツイードのひざ丈スカートに白ソッククス、黒のストラップシューズ。スカートの柄にマッチしたバッグを持った。共に受賞した兄のフィニアス・オコネルも胸につけていた赤いピンは、「Artists4Ceasefire」のシンボル。昨年10月に始まったイスラエルとガザの停戦を求める公開書簡をバイデン米大統領に送ったアーティスト団体で、彼らのほかにも助演男優賞候補のマーク・ラファロ、ラファロと『哀れなるものたち』で共演したラミー・ユセフ、長編アニメ映画賞候補の『ニモーナ』に声の出演をしたリズ・アーメッドらもつけていた。フィニアス・オコネル&ビリー・アイリッシュ Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic作品賞と脚本賞候補になった『パスト ライブス/再会』のセリーヌ・ソン監督も、白シャツにダブルの黒ジャケット、ローファーの制服スタイルだが、アシンメトリーなデザインのスカートが華やか。「ロエベ(Loewe)」のデザインで、同作に主演したグレタ・リーも、「ロエベ」の白と黒のドレスで登場した。フローレンス・ピューは、「デルコア(Del Core」)のプランジネックのシルバーのドレス。「ブルガリ(Bulgari)」のネックレスを合わせ、どこか最新出演作の『デューン 砂の惑星PART2』を思わせるスタイルだ。主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィー(『オッペンハイマー』)は、「アトリエ・ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のカスタムのタキシードに、香港のブランド「Sauvereign」がオッペンハイマーをイメージして作成した銀のブローチを胸につけた。助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.は、「サンローラン(Saint Laurent)」の黒のスーツ。今日の装いはよほど気に入ったらしく、受賞スピーチでスタイリストにも感謝を述べた。ロバート・ダウニー・Jr. Photo by Jeff KravitzFilmMagic助演男優賞候補で、歌曲賞候補として「I’m Just Ken」を歌ったライアン・ゴズリング(『バービー』)は、ステージ上では鮮やかなピンクのスーツだったが、レッドカーペットの装いは「グッチ(Gucci)」の黒のスーツ。ノータイで黒いシャツの胸をはだけ、シルバーのシークインのステッチがアクセントになっていた。主演男優賞候補のコールマン・ドミンゴ(『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のカスタムで、クリスタルのボタンを付けたダブルのブラック・タキシードにカウボーイブーツ。「デヴィッド・ヤーマン(David Yurman)」のシルバーのジュエリーと「オメガ(Omega)」の時計を合わせた。レッドカーペットでは『ニモーナ』に声の出演をしているユージン・リー・ヤンも、かつてのビリー・ポーターを彷彿とさせる真紅のロングドレスを姿で注目された。ユージン・リー・ヤン Photo by Sarah MorrisWireImage(冨永由紀)
2024年03月11日第37回東京国際映画祭(TIFF)が、10月28日(月)~11月6日(水) の10日間にわたって開催されることが決定した。開催会場は昨年同様日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開。TIFFの作品公募については、4月25日(木) に開始される。併せて、併設マーケットのTIFFCOM2024が、10月30日(水)~11月1日(金) の3日間で開催されることも発表された。<開催情報>『第37回東京国際映画祭/TIFFCOM2024』■第37回東京国際映画祭開催期間:10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】■TIFFCOM2024開催期間:10月30日(水)~11月1日(金)【3日間】TIFF公式サイト:
2024年03月11日映画『ゴジラ-1.0』(公開中)が11日、第96回アカデミー賞で 「視覚効果賞」を受賞した。同作はアメリカ・ロサンゼルスで開催され、世界最高峰の映画賞である「第96回アカデミー賞」にアジア圏の映画で初めて「視覚効果賞」にノミネートされていたが、現地時間3月10日16時(日本時間3月11日8時)より始まった授賞式において見事受賞した。「視覚効果賞」(Academy Award for Visual Effects)はその年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉で、アカデミー賞で最も注目される部門のひとつ。過去には『スターウォーズ』、『タイタニック』、『アバター』などの映画史を代表する傑作が受賞してきました。ノミネート作品代表者としてアカデミー賞授賞式に参加したのは、監督・脚本・VFXを担当した山崎貴監督、VFXディレクターの渋谷紀世子氏、3DCGディレクターの高橋正紀氏、エフェクトアーティスト/コンポジターの野島達司氏の4名。現地時間13時頃、4名は全員“ゴジラシューズ”を履いて登場し、取材に来た現地のメディアを沸かせた。授賞式の中盤、いよいよ「視覚効果賞」の発表に。プレゼンターであるアーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィートは受賞作の書かれた封筒を開け、少し沈黙した後に「GODZILLA!」と読み上げた。会場中に大きな歓声が響き渡り、その中で歓喜の表情を浮かべながら壇上に上がる受賞者4名。代表して、英語でスピーチをした山崎監督は 「40年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした。ノミネートの瞬間、私たちはまさにロッキー・バルボアでした。強大なライバルたちの前でリングに立たせてもらえた事はすでに奇跡でした。しかし私たちは今ここに居ます。この場所から遠く離れた所でVFXを志しているみんな! ハリウッドが君たちにも挑戦権がある事を証明してくれたよ! 最後にスタッフキャストを代表して、去年失った我々のプロデューサー、阿部秀司さんに言いたいです。『俺たちはやったよ!』ありがとうございました!」(日本語訳)と、溢れる喜びの気持ちを伝えた。長い歴史を持つ「アカデミー賞」の中で、監督として「視覚効果賞」を受賞したのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリックのみであり、山崎監督は55年ぶり、史上2人目の受賞監督となる。また、日本映画だけでなく、アジア圏の映画で同賞を受賞した実績はなく、史上初の快挙となった。3月3日までの公開122日間で観客動員392万人、興行収入60億円を突破。2023年に日本で公開された実写映画ランキングで第1位!(※興行通信社調べ)となっている。北米では現地時間の2月1日までの63日間で上映が終了し、最終興行収入は5,641万ドル。北米で公開された邦画実写映画の興行収入記録を大きく塗り替え、歴代1位。北米公開の外国語の実写映画の歴代興収の中でも3位という記録を残した。世界各地でもヒットし、日本興収も含めた全世界累計の興行収入で160億円(※)を突破している。(※現時点のレートで換算)○■山崎貴監督 受賞時のスピーチMy career began 40 years ago, after the shock of seeing Star Wars and Close Encounters of the 3rd Kind.To someone so far from Hollywood, even the possibility of standing on this stage seemed out of reach.The moment we were nominated, we felt like Rocky Balboa — welcomed into the ring as equals by our biggest rivals, which was already a miracle.But here we stand.To all the VFX artists outside Hollywood, Hollywood was listening, and this award is proof that everyone has a chance.Finally, on behalf of the cast and crew of Godzilla Minus One, I want to tell our producer, Shuji Abe, who we’ve lost too soon…We did it! Thank you so much!!・日本語訳四十年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした。ノミネートの瞬間、私たちはまさにロッキー・バルボアでした。強大なライバルたちの前でリングに立たせてもらえた事はすでに奇跡でした。しかし私たちは今ここに居ます。この場所から遠く離れた所でVFXを志しているみんな! ハリウッドが君たちにも挑戦権がある事を証明してくれたよ!最後にスタッフキャストを代表して、去年失った我々のプロデュ―サー、阿部秀司さんに言いたいです。「俺たちはやったよ!」ありがとうございました!
2024年03月11日第96回アカデミー賞授賞式が3月11日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、国際長編映画賞にアウシュビッツ収容所の隣で“幸せに暮らす”家族を描いた『関心領域』が輝いた。今回、ヴィム・ヴェンダース監督×役所広司主演の『PERFECT DAYS』も日本代表作品としてノミネートされていたが惜しくも受賞を逃す結果となった。 .空は青く、誰もが笑顔で、子供たちの楽しげな声が聴こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から黒い煙があがっている。時は 1945 年、アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘスとその妻ヘドウィグら家族は、収容所の隣で幸せに暮らしていた。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わす何気ない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる…。タイトルの「The Zone of Interest」(関心領域)とは、第二次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュヴィッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉だ。イギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、スカーレット・ヨハンソン主演『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(13)のジョナサン・グレイザー監督が10年もの歳月をかけて映画化した本作。昨年度のアカデミー賞で作品賞ほか最多7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など多くの話題作を手掛け、近年の賞レースを席巻している映画スタジオ・A24が製作、第76回カンヌ国際映画祭ではグランプリを獲得している。第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の計5部門でノミネートされている。受賞コメントアカデミーに感謝します。映画製作会社などに感謝したいと思います、俳優・共同製作者に感謝します。私たちは「今」について伝えたいと思いました、今何ができるかということです。最悪なことが起きました。何の罪も犯していない人たちが犠牲になっています。イスラエルの犠牲者たち、そしてガザ地区の犠牲者たちどのような形で我々は抵抗ができるのでしょうか。映画の中でアレクサンドラは成長を遂げます。アレクサンドラ、私は彼女の抵抗に捧げたいと思います。(C) Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年03月11日第96回アカデミー賞授賞式が3月11日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、スタジオジブリ製作・宮崎駿(※崎=たつさき)監督作品『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞に輝いた。スタジオジブリの作品が、同賞に輝くのは、第75回アカデミー賞の『千と千尋の神隠し』以来21年ぶり2度目となる(宮崎監督作品としては、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『風立ちぬ』に続く4度目のノミネートだった)。宮崎監督が長編作品からの引退を撤回し、原作・脚本・監督を手掛けた本作。少年時代に感銘を受けた書籍「君たちはどう生きるか」からタイトルを採用し、自伝的要素を含むオリジナルストーリーとして完成させた冒険活劇ファンタジー映画だ。公開日まで一切詳細情報を明かさない異例のプロモーションも話題を集めた。主題歌は、米津玄師による「地球儀」。山時聡真、菅田将暉、柴咲コウ、木村拓哉らが声優を務めた。昨年12月、『The Boy and the Heron(少年とサギ)』のタイトルで、北米公開されると、週末興行ランキングで初登場1位に輝き、スタジオジブリ作品最大のヒットスタートを切った。批評家からの評価も圧倒的で、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞をはじめ、数々のオスカー前哨戦でアニメ映画賞を受賞。その勢いはアカデミー賞まで衰えず、有終の美を飾った。【『君たちはどう生きるか』海外での主な受賞歴】「第89回ニューヨーク映画批評家協会賞」アニメ映画賞「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」作品賞トップ10「第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞」アニメ映画賞「第44回ボストン映画批評家協会賞」アニメ映画賞「第36回シカゴ映画批評家協会賞」アニメ映画賞「フィラデルフィア映画批評家協会賞」アニメ映画賞、外国語映画賞「第28回サンディエゴ映画批評家協会賞」アニメ映画賞「第28回フロリダ映画批評家協会賞」作品賞、アニメ映画賞、作曲賞(久石譲)「第81回ゴールデングローブ賞」アニメ映画賞「第44回ロンドン映画批評家協会賞」アニメ映画賞「第51回アニー賞」長編作品ストーリーボード賞、長編作品キャラクター・アニメーション賞「第77回英国アカデミー賞」アニメ映画賞(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年03月11日第96回アカデミー賞の授賞式直前、レッドカーペットに『PERFECT DAYS』で国際長編映画賞にノミネートされているヴィム・ヴェンダース監督と役所広司、視覚効果賞候補の『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督とVFXのチーム、長編アニメ映画賞候補の『君たちはどう生きるか』チームが登場した。ヴェンダース監督と役所さんは時折肩を組みながらリラックスした様子でWOWOWのインタビューに応じ、マーティン・スコセッシ監督やロバート・ダウニー・Jr.と対面したとコメント。役所広司とヴィム・ヴェンダース監督 Photo by Kevin Mazur/Getty Images作品が世界で受け入れた理由について役所さんは「国は違っても人の気持ちは共通しているものがある」と語り、「(特に)大都市の人たちの心には響くんじゃないでしょうか」と語った。また、お馴染みのゴジラ人形が蝶ネクタイのゴールデンゴジラ仕様となった『ゴジラ-1.0』の山崎監督は、現地で「ストーリーとキャラクターがよかった」と言われているとコメント。ゴールデンゴジラ Photo by Mike Coppola/Getty Images視覚効果賞に日本映画として初ノミネートとなったが、予算の規模がハリウッド大作と違う中で候補となった理由について、VFXディレクターの渋谷紀世子らは「ヒヤヒヤだったけれど、ここに来ているみんなで頑張った」とコメント。「(それぞれが)好き勝手言ってるだけ」と山崎監督が笑顔を見せる後ろで「チームワーク!」「みんなで頑張ったよ!」と笑顔のチームの声が飛び交っていた。山崎貴監督 Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Imagesそんな『ゴジラ-1.0』チームは揃ってゴジラ仕様の靴でレッドカーペットを闊歩した。『ゴジラ-1.0』Photo by Kevin Mazur/Getty Imagesさらに、『君たちはどう生きるか』からは中島清文さん、福田博之さん、依田謙一さんが参加した。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2024年03月11日第47回日本アカデミー賞の授賞式が8日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。作品賞を受賞したのは、山崎貴監督による『ゴジラ-1.0』。脚本賞、助演女優賞(安藤サクラ)、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞と合わせて8冠となる。『PERFECT DAYS』で最優秀主演男優賞を受賞した役所広司、『怪物』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラが「『ゴジラ』の牙を1本抜いた」と発言していたことから、臼井央プロデューサーは「途中から牙が1本1本抜かれていって、これは『ゴジラ-1.0』死んじゃうのかなと思いましたが、最後幸せに作品賞をいただくことができてうれしいです」と喜びを表した。山崎監督も「牙が戻ってきてよかったです」と苦笑。「作品賞って、1番うれしいです。スタッフ、キャスト全員お祝いできるのでめちゃくちゃうれしいです」と喜ぶ。主演の神木は「おめでとうございます。監督、(プロデューサーの)阿部(秀司)さんをはじめ、スタッフ・キャストの皆様が一丸となってゴジラに立ち向かっていって、ゴジラに引っ張っていってもらったなと思いますし、皆様にも引っ張ってってもらえて、本当に感謝の気持ちと、おめでとうございますという気持ちでいっぱいでございます」と語った。浜辺は「こんなことなら毎日撮影に見学に行ってればよかったなと、なんだか悔しく思っています。スタッフの皆さん、キャストの皆さん、すべての方にこのトロフィーを切り刻んでお渡ししたい」と発言し、会場からは笑いも起こる。安藤は「やっぱりゴジラは強いですね」と感心し、神木は「さっき、牙抜くって言ってたじゃないですか」とツッコミ。山田は「みんなで『おめでとう』と『ありがとう』を言える賞はこれだけだと思うので、僕は俳優の賞ではないですけど、ゴジラの牙の一部としてここに建てていることを誇りに思います。夢のような舞台に立てていること、『ゴジラ』ありがとうございます。みんなで『おめでとう」しましょう!」と呼びかけた。(C)東京写真記者協会○■「第47回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ゴジラ-1.0』監督賞…ヴィム・ ヴェンダース『PERFECT DAYS』脚本賞…山崎貴『ゴジラ-1.0』主演男優賞…役所広司『PERFECT DAYS』主演女優賞…安藤サクラ 『怪物』助演男優賞…磯村勇斗『月』助演女優賞…安藤サクラ 『ゴジラ-1.0』音楽賞…上原ひろみ『BLUE GIANT』撮影賞…柴崎幸三『ゴジラ-1.0』照明賞…上田なりゆき『ゴジラ-1.0』美術賞…上條安里『ゴジラ-1.0』録音賞…竹内久史『ゴジラ-1.0』編集賞…宮島竜治『ゴジラ-1.0』アニメーション作品賞…『君たちはどう生きるか』外国作品賞…『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』新人俳優賞…アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』、桜田ひより『交換ウソ日記』、原菜乃華『ミステリと言う勿れ』、福原遥『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』、市川染五郎『レジェンド&バタフライ』、黒川想矢『怪物』、高橋文哉『交換ウソ日記』、柊木陽太『怪物』話題賞 作品部門…『キリエのうた』話題賞 俳優部門…山田裕貴『キングダム 運命の炎』『ゴジラ-1.0』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-/-決戦-』『BLUE GIANT』(声の出演)
2024年03月08日『PERFECT DAYS』の役所広司が、第47回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞。海外の賞レースもにぎわせている本作で、役所さんはドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースと初タッグを組んだ。役所さんは「俳優人生の中で彼の作品に出会えると思ってもいなくて。彼が映画作りの楽しさを教えてくれた」と、心底うれしそうに撮影をふり返っていた。優秀主演男優賞には、役所さんのほか、阿部サダヲ(『シャイロックの子供たち』)、神木隆之介(『ゴジラ-1.0』)、鈴木亮平(『エゴイスト』)、水上恒司(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)と華やかな面々がそろっていた。役所さんは過去3度最優秀主演男優賞を受賞しており、今回で4度目となる。『PERFECT DAYS』で、役所さんは東京・渋谷のトイレ清掃員として働く主人公の平山となった。演じるにあたり、役所さんは清掃の手順を完璧にマスターし、平山そのものとしてカメラの前に存在。その表情、たたずまいで平山の豊かな内面や人となりを見事に表現した。ちなみに、第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞も受賞している。トークパートで、役所さんは「“THE TOKYO TOILET プロジェクト”のスタッフさんも映画を見て、トイレを見に行くお客さんが来るので非常に張り合いがある、気合いが入って何よりも利用する方たちの愛想がよくなった、と。映画をやってよかったんだろうなと思います」と、映画の反響を実感している様子。受賞の際、プレゼンターの妻夫木聡に名前を呼ばれると、役所さんは満面の笑みで壇上に上がり、妻夫木さんと握手してブロンズ像を受け取った。場内からは「役所さーん!!」と歓声も上がり、役所さんは「うれしいです。すごくうれしいです」と繰り返した。「今日一緒に優秀賞をもらった俳優さんたちは好きな人ばかり。おまけに妻夫木くんからもらって、うれしいです」とともに並んだ俳優勢にも敬意を表した。役所さんは「この映画は、自分が立ったことのないスタートでした。公共のものを大事にしたいという製作者の思いから始まって、日本でも世界中のお客さんが今この作品を観て楽しんでくださっていて、とても感謝したいです。いやあ、本当に…いいものですねえ」と、しみじみと感じ入る。さらに、「これでやっと『ゴジラ(-1.0)』の牙をちょっと抜いた感じがします(笑)」と最優秀賞をすでに多く受賞している『ゴジラ-1.0』に触れると、主演の神木隆之介も笑顔の拍手で返していた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2024年03月08日俳優の安藤サクラが、『ゴジラ-1.0』で第47回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。第46回(昨年)に続いての最優秀賞受賞となった安藤さんは、プレゼンターとしても登場。自分の名前に驚いた様子で、受賞者の名前を読み上げる際「…!ありがとうございます。最優秀助演女優賞は『ゴジラ-1.0』の安藤です…」と戸惑いながらも歓喜の受賞となった。優秀助演女優賞は、安藤さんのほか、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『シン・仮面ライダー』)、松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の選出となった。『ゴジラ-1.0』では、安藤さんは第二次世界大戦で子どもを失った太田澄子を演じた。神木隆之介演じる敷島浩一の隣人で、戦地から帰還した敷島に対し「お前たちのせいで負けた」ときつい言葉を浴びせてしまうが、その憎まれ口の裏にある絶望、やるせなさまでも深みのある演技で表現した。安藤さんは澄子を演じるにあたり、自ら行動したことがあったという。「初日の撮影に行くと戦後のセットがすごく素晴らしくて。令和の私のまとったものが“どうしよう、セットに浮いちゃう”」と思ったと話す。だから「よく動物が床になすりつけるように、セットでいろいろなところに(自分の体を)こすりつけて汚したいなと。どうにかこの戦後の空気をまといたいと思って、文字通りまといに行きました」と裏話を明かしていた。その後は受賞者で自分の名前を読み上げ、安藤さんは戸惑いながら壇上の中央に進む。頭を手で抑え、髪をなでつけながら「まさかの展開に…ちょっと本当に声が出なくなって情けないです」とかすれ声。しかし、その後「『ゴジラ-1.0』すごいですね!」と、この時点で数々の最優秀賞を受賞した作品について触れると、場内から同意の拍手が沸き起こる。「勢いがすごいですね!私はゴジラの勢いにのせて、いただいた感じです」と謙遜した。そして「ただ、皆さまが作り出したあのすごいゴジラと、皆さまのお芝居で作り出されたあの世界観があって、近所のおばちゃんはこの賞をいただくことができました。本当に、ありがとうございます」と大きな笑顔を見せた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2024年03月08日『月』の磯村勇斗が、第47回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。磯村さんは第45回新人俳優賞以来の受賞となったが、受賞スピーチでは曇りのない眼差しで「スクリーンで生きていきたい」と語っていた。助演男優賞には、磯村さんのほか、伊藤健太郎(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、大泉洋(『こんにちは、母さん』)、加瀬亮(『首』)、菅田将暉(『銀河鉄道の父』)と新旧実力派がそろい踏み。誰が最優秀を受賞しても助演男優賞では初受賞という快挙が待っていた。『月』は、実際の障がい者殺傷事件を題材にした小説「月」を、石井裕也監督が同名映画化。磯村さんの演じたさとくんは、重度障がい者施設の職員で、殺傷事件の犯人となる青年。人当たりよく、入所者への対応も丁寧な一方で、“命”を裁こうとする。その原理、論理を見る者がどう感じるか、それぞれが思考する余白を残した。最優秀賞で窪田正孝から名前を読み上げられると、磯村さんはその場で一礼。壇上でブロンズ像をうけると、窪田さんとそっと握手を交わした。磯村さんは「ちょっとびっくり…」とブロンズ像を眺める。そして、「華やかな映画祭、アカデミーで賞をいただけて大変うれしく思います」とまずは感謝を口にした。その後、「『月』は参加にあたっても、作るにも、公開するにも、たくさんの壁があって。映画1本をお客さんに届けるのが、どれだけ大変か痛感した作品です。自分は今は亡きスターサンズの川村Pにお声をかけていただいて、石井監督とともに、スタッフ、キャストの皆さんと挑戦して覚悟をもって臨みました。この賞は自分でもらうというより、一緒に作り上げて最後まで公開することができた皆さんと一緒に喜びを分かち合いたいと思っています」と、作品への熱い思いを口にする。最後に、磯村さんは「まだ世の中不安定なことがたくさんありますけど、素足でしっかり、地に足をつけて、またスクリーンで生きていきたいと思っています」と力強くスピーチしていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2024年03月08日合同会社マーケットテイラーは、日本映画「Rules of Living(邦題:ハジマメシテ!)」が第30回「セドナ国際映画祭」のディレクターズチョイス:最優秀長編コメディ賞を受賞したことをお知らせいたします。第30回「セドナ国際映画祭」のコンペティション部門にノミネートされ、2024年2月28日にワールドプレミアを上映。3月3日にディレクターズチョイス:最優秀長編コメディ賞を受賞しました。賞を授与したプログラミングディレクターは、「選考の段階から審査員達の評価が最も高く、映画祭開催中も最も話題になっていた作品の一つで、一貫してトップの座を貫いた素晴らしい作品。最もこの賞に値する作品。」とコメントしています。ワールドプレミア同映画祭はアメリカはアリゾナ州のセドナで毎年開催されており、三大映画祭に次ぐセカンドレベルの国際映画祭の一つで、近年評価が高まっている注目の映画祭です。日本映画で同部門の同賞を受賞するのは今回が初めてとなります。「Rules of Living」のプロデューサーはジェフリー・ロウ、監督はグレッグ・デール。どちらも日本在住歴が長く、彼ら独特の目線で、日本の美しさや文化、人情、習慣などをフレッシュに、そしてユーモラスに描いています。国籍・文化を超えた友情と、人生半ばの自己再発見がテーマで、日本語と英語の両方で展開され、笑いあり涙ありの心温まるラブコメディです。ワールドプレミア(プロデューサー:ジェフリー・ロウ、監督:グレッグ・デール)映画祭での上映では、チケットが売り切れるほど好評で、「泣いて笑って心温まるキュートな映画」「今まで20年間セドナで観てきた映画の中で最も感動した!」「言葉の壁を超えた深い友情がテーマの映画」「この映画は世界を癒すことができる」等、アメリカ人視聴者から大変ポジティブなレビューを頂きました。セドナの美しい景色と(女優&監督の妻:宮本弥生、監督、プロデューサー、プロデューサー妻&エグゼクティブプロデューサー:鈴木由布子)南果歩、グレッグ・デール、椎名桔平、河北麻友子、すみれ、ジェフリー・ロウ、ヴィナイ・マーシーらが出演しています。■Rules of Living概要・作品名 :Rules of Living (邦題「ハジマメシテ!」)・副題 :「人生のセカンドチャンス」・製作年 :2023年・監督 :グレッグ・デール・プロデューサー:ジェフリー・ロウ・作品尺 :113分・ジャンル :長編ドラマ/コメディ・あらすじ :主人公・美久子は、49歳のバツイチ女性。母親の介護、キャリア、子供の自立等さまざまな悩みを抱え、義務感に押し潰されそうになりながらも、何の情熱や楽しみもなく淡々と毎日を過ごしている。そんなどこにでもいる女性が、事情により外国人男性をルームメイトに迎え入れ、交流する中で考え方や文化の違いなどから様々な気づきを得、人生のあり方を見つめ直していく心温まるストーリー。異文化が交差する中のコミカルなシーンや、日本的な情感が溢れる美しい場面も多く、国籍や世代を問わず楽しんでいただける作品になっています。本作品は、様々な生きづらさを感じる人が多い現代において、美久子と同世代の女性のみならず、幅広い世代に「本当の幸せな生き方」を問い、流される人生を見つめ直すきっかけになることを願って制作しました。作品紹介ページ: 予告編動画 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月07日大阪・交野市の『北河内新人お笑いコンクール』公式サイトが6日までに更新され、2024年の開催延期が発表された。公式サイトでは「2024年・第4回の開催に関して」とし、「第4回は9月に開催予定でしたが諸事情により延期となりました。開催日など決まりましたら改めてご案内いたします」と報告。「開催を楽しみにしていただいた方々には誠に申し訳ございませんがどうぞ変わらぬご支援よろしくお願いいたします」と伝えた。若手お笑い芸人を対象にした賞レース。第1回(2020年)は9番街レトロ、第2回(21年)は生ファラオ、第3回(23年)は若葉のころが最優秀新人賞に輝いた。交野市は、解散したプラス・マイナスの出身地で、兼光タカシと岩橋良昌が審査員を務めていた。岩橋は同コンクールが「やらせ」だったなどと自身のSNSで主張し、その後、2月22日に吉本興業との契約を解消。交野市の山本けい市長も個人のXでやらせを「真実です」などと続いた。審査員長を務める放送作家・演芸作家の前田政二氏は、自身のXやスポーツ紙などを通じて疑惑を否定している。
2024年03月06日「TBSドキュメンタリー映画祭」にて海外招待作品が上映されることが分かった。今回で第4回の開催となる「TBSドキュメンタリー映画祭」は、テレビやSNSでは伝えきれない事実や声なき心の声を発信し続けるドキュメンタリー作品に出会える場として、2021年より開催されてきた。本年は、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障害など多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」、五感を司る表現者たちやテーマを通し新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選ばれた15作品を一挙上映する。この度、過去カンヌでも上映され話題となった至極のドキュメンタリー映画2作を<海外招待作品>として上映することが決定。本映画祭で海外招待作品を上映するのは、これが初めての試みとなる。栄えある1作目を飾るのは、実際の外科手術を医師の視点で撮影し、人間の体の神秘に迫るショッキングかつ感動的な異色のドキュメンタリー『人体の構造について(原題)』。『リヴァイアサン』、『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』といった話題作を共に手掛けてきた、ルーシァン・キャステーヌ=テイラーとヴェレナ・パラヴェルの人類学者コンビが贈る衝撃作だ。『人体の構造について(原題)』パリ北部近郊の5つの病院のオペ室に密着し、脳や大腸、眼球、男性器など様々な外科手術や帝王切開の模様を医師の視点で見つめる本作。普段なかなか目にすることのできないオペの様子を通じて、我々人間の体を構成する様々な臓器の神秘や儚さを体験すると同時に、休みなく働き続ける医療従事者たちへの果てしない敬意を呼び起こす。2022年度のカンヌ国際映画祭でお披露目をされると、その目を覆うようなシーンに目を背ける観客がいた一方で、前代未聞の素晴らしいドキュメンタリーという称賛を受け、現在もメタクリティックのスコア92、ロッテントマト95%フレッシュという高評価を獲得している。医師以外見たことのない光景をダイナミックに切り取った驚愕の一作が、本映画祭でも観客たちに強いインパクトを残すことは必至だ。また、A24製作の『オキュパイド・シティ(原題)』も上映決定。『それでも夜は明ける』『SHAME シェイム』のアカデミー賞受賞監督、スティーヴ・マックイーンが贈る、4時間を超える圧巻のドキュメンタリー。『オキュパイド・シティ(原題)』監督の妻であり歴史家のビアンカ・スティグターによる書籍「Atlas of an Occupied City (A msterdam 1940-1945)」をベースに、オランダ・アムステルダムのナチス占領下の記憶と、新型コロナウイルスによる緊急事態下の風景が、驚くべき形で重なり合っていく。現在の映画界を背負う監督と制作陣がタッグを組み、映画でしか味わうことのできない、奇跡の映像体験を実現させた。2023年度のカンヌ国際映画祭で特別上映されるや否や、その極めて映画的で深淵な作風が高い評価を集め、各国の映画ファンからも大きな注目を集めた。映画業界を激震させ続けるA24が本作を通じ、観客たちに新たな世界を見せてくれることだろう。「TBS ドキュメンタリー映画祭 2024」は3月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて順次開催。(シネマカフェ編集部)
2024年03月05日X上で制作会社社長によるパワハラや俳優からエアガンで撃たれたといった被害を告発した、元プラス・マイナスの岩橋良昌(45)。告発していたお笑いコンクールの「やらせ」疑惑にも注目が集まっている。1月27日、岩橋は自身が特別審査員を務めた交野市商業連合会主催の「北河内新人お笑いコンクール」について、こう暴露していた。《僕らがゲスト漫才と審査員をさせてもらっている地元交野で行われている北河内お笑いコンクール主催の作家に事前に「この大会はよしもとが主催してるからよしもと以外の芸人は優勝させんといてな」といわれゲンナリ。芸人をそして芸人の人生をなめているエントリーして遠いところやってきて》《一筋の光のきっかけを掴みにきてる若手芸人をどう思ってんの?優勝できない事が確定してる中で優勝目指して頑張ってる芸人なんやおもてんの?地元もけなされた気分ですそんな大会なくなってしまえばいい》(投稿はすでに削除済み)事務所からの注意を受けながらも、一連の告発を続けた結果、2月22日に吉本興業から契約解除されることとなった岩橋。その際にも同コンクールについて、《ところで俺の地元交野の北河内お笑いコンクール今年もやるんか?やらせやのに あんな自然の素晴らしい地元交野汚さんとってな 交野の役人さーん! 交野のイメージ悪なりますよ~》と綴っていた。すると、「第3回 北河内新人お笑いコンクール」でプラス・マイナスと共に特別審査員を務めていた交野市の山本けい市長(43)が翌23日、Xにこうポスト。《交野市出身の人気お笑いコンビプラス・マイナスの解散が報道されています。きっかけとなった北河内お笑いコンクールの審査員の一人として証言しますが、北河内お笑いコンクールはやらせです。他の審査員の点数が意味をなしてませんでした》《後援した交野市として非常に残念ですし、真実を発信したプラス・マイナス岩橋さんが契約解除になるなんて、納得できません》■「交野市が主催だったら何か言うこともできたと思いますが……」’20年に第1回が行われ、その後は’22年に第2回、’23年に第3回が行われている「北河内新人お笑いコンクール」。交野出身のプラス・マイナスは過去3回すべてで、決勝の審査員を務めている。一体、何があったのか?本誌の取材に対し、山本市長はコンクール当日について次のように明かした。「私と岩橋さん含むプラス・マイナスさんは審査員でした。同じ場に、放送作家で審査員長を務めた交野市出身の放送作家・前田政二さんと吉本のエリアマネージャーの方もいらっしゃり、コンクールの取り仕切りをしていたのは前田さんでした。前田さんは採点の時から『いや、もう、吉本以外は勝たせへんから』と普通に言ってました。審査の方法は、決勝戦に出た方に審査員が点数をつけ、その後別室に集まってその点数を前田さんが集めると。それも、非公開でした。“この人いいな”って思う人、所属事務所が吉本以外の方でもいたんですけど、最終的に吉本以外の人は誰も賞がもらえなかったんで。それを見てプラス・マイナスさんも私も、やらせだと言っているんです」(カッコ内はすべて山本市長)プラス・マイナスは、やらせに対して難色を示していたというが――。「プラス・マイナスさんは前田さんに文句を言える立場ではありません。それに私もあくまで来賓として呼ばれているだけ。交野市が主催だったら何か言うこともできたと思いますが……」一部では「なぜ今になって」と山本市長の告発を疑問視する声もある。そのことについて山本市長は「あくまで交野市はコンクールの後援で、私はお客として呼ばれたに過ぎません。ですから黙っていたのですが、岩橋さんに関して契約解除やコンビ解散という話になってくると、話が違って来るので」といい、こう続けた。「プラス・マイナスさんには交野市の50周年のPRもしていただきました。突然解散や契約解除と言われると、こっちも“たまったもんじゃない”というのが本音です。どこに所属してでもいいから、解散はしてほしくないです。岩橋さんが行った他の告発については、真偽は定かではありませんが、少なくとも北河内新人お笑いコンクールのことで書いていることは本当の話です。交野市はお二人に恩義がありますし、ソロになってもPR大使などをやっていただきたい。これからも支えていきたいし、応援し続けたいと考えています」一方、26日、本誌が山本市長の証言を伝えた上で改めてやらせの有無について問い合わせたところ、交野市商業連合会事務局は次のように回答した。《本日既に他社メディアで掲載されております通り「ヤラセがあった」などのことは事実ではございません。そちらの取材内容も合わせて記事をご覧いただければと思います》同日配信された「スポニチ」の記事の中でも、取材に対し、交野市商業連合会相談役でコンクール実行委員会の西川登志雄委員長(61)は「200%ない」とやらせを否定している。■前田氏は山本市長の証言に徹底反論さらに本誌は、“渦中の人”である放送作家の前田政二氏にも話を聞いた。山本市長の証言を伝えると、前田氏はまず、「『吉本以外は勝たせへんから』なんて言っていません」とい強く否定し、こう続けた。「山本市長の話には、真っ向から否定させていただきたい。そんなことを言うタイミングがどこにあったのか、市長にお尋ねしたいです。審査は集計係や審査員など、合わせて25人ほどがいる部屋のなかで行われました。そんななかで、『吉本しか勝たせない』なんて言えるでしょうか。そこには市長の秘書のかたもいたのに……」(以下、カッコ内は前田氏)山本市長は「スポニチアネックス」の取材に対して、「前田氏が1人で集計していた」と話しているほか本誌の取材に対して、集計は「非公開だった」と話している。それについて、前田氏は「当日は集計係のひとが市の職員を含め合計7人ほどいました」と反論。さらに、最優秀賞の選考方法についてはこう説明した。「山本市長が参加した第3回は山本市長と僕、そしてプラス・マイナスの2人と吉本興業のエリアマネージャーの5人が審査員でした。漫才が全て終わって審査員の点数を集計して、点数の高い順からホワイトボードに名前を並べたのですが、この時点で若葉のころはダントツで1位でした。この際には点数も記載していました。ただ、点数だけですぐに優勝が決まるわけではありません。点数がどれほど高くても、ネタに品がなかったり、ただギャグをしているだけだったり、そういうのはどうなんだろうと私は考えています。そういったこともあり、点数とは別に『1位と2位にしたい人』に丸をつけてもらっていました。なので、次にその名前を挙げてもらうことにしました。この結果がボードの正の字です。その際には、点数1位の若葉のころと点数4位の笹川拓夢が同票となりました。そしてさらに、この中で1位に丸がついているのは誰かを集計係に聞きました。集計係の方は『前田さんと、兼光さんと岩橋さんが若葉のころにいれています』と、3人が若葉のころに入れたと答えたんです。時間がなかったので、『5人中3人が若葉のころに票を入れたので、若葉のころが優勝ということで構いませんか』と確認して、山本市長からも他の審査員からもOKをいただいたので優勝者が若葉のころに決まりました。唯一市長が、自分の点数が意味をなしていなかったと誤解しているとすれば、時間がなかったため市長ともう一人の吉本の審査員が誰に一位に丸をしたかを聞かなかった点ですかね。でもそれ、やらせといいます?」また「M-1グランプリ」の放送作家や予選審査員を’22年まで務めていた前田氏は「北河内新人お笑いコンクール」の選考にM-1でのノウハウを活かしていると明かした。「M-1の予選もそうですが、北河内新人お笑いコンクールも1点や2点勝っているからといって、すぐに『この人が優勝!』とはなりません。またこれも『M-1』同様に、『こいつら嫌いだ。優勝させたくない』と個人的な感情で審査員が極端に低い点数をつけることがないように、『最低この点数はつけるように』というルールも設けています。それほど厳正に審査をしているんです」■タイトなスケジュールだった大会当日「僕ひとりで集計するなんてありえない」前田氏は「毎年、選考の過程を写真で残しています。今思えば、ビデオで残しておけばよかったと思うのですが……」と後悔を口にし、「集計は7人がかりで行うほど、大変な作業です。僕1人でどうやって集計するんですか。それに、この日はタイトなスケジュールだったんです」という。「ゲスト漫才として参加してくれたさや香が、奈良で17時半入りの仕事があったので、この日は関係者みんながさや香のために『急いで急いで!』という状況でした。審査結果の写真を撮ったのは15時45分となっていますが、この時間は僕たちの集計待ちでプラス・マイナスとさや香に、ゲストトークでつないでもらっていました。さや香には16時には絶対タクシーに乗ってもらう必要があり、このことは吉本からも散々言われていました。審査はゲスト漫才やトークコーナーをしている30分の間にしなきゃいけないし、優勝が決まると賞状に名前を書く必要もあります。そんなに時間に追われた状況で、僕ひとりで集計するなんてありえないです」岩橋や山本市長は「『吉本以外は勝たせへんから』と言っていた」と証言しているが、この件について前田氏はこう推測する。「岩橋については、コンクールの第1回目の時の話をしているんだと思います。昼休憩でプラス・マイナスが楽屋入りをした際に、午前中の準決勝で、9番街レトロとチェリー大作戦と、松竹の子が面白かった!と話していて『コンクールには吉本が協力してくれているのに、第1回目の優勝が松竹芸能の子やったら吉本ずっこけるやろな!』と話して、2人も『ほんまですね!』なんて笑い話をしていたんです。岩橋は、そのことを言っているのかもしれません。もしそうなら、そんな話をした僕にも責任がないわけではないのかなと反省しています……。ただ、山本市長に関しては首を傾げてしまいます。岩橋とは違い、市長とは第3回のときにしかお会いしていませんし、先ほども話したように25人もいる部屋の中で『吉本以外は勝たせへんから』なんて言う隙はありませんでした。プラス・マイナスの2人にしたような冗談話さえも市長にはしていません。なにより、この大会は愛する地元で地道に7〜8年かけてせっかく立ち上げました。他事務所やアマチュアの参加者も含めて一人でも多くの人に参加してほしいと思っている大会で、やらせなんかするわけありません」■「市長と直接話がしたい」岩橋とはLINEでやりとりするような仲だったという前田氏は「同じ交野市出身ということもあり昔から飲みに行く関係でもあったので……。だから、ただただ今の岩橋が心配なんです」と心情を明かす。岩橋に対しては終始気遣う様子を見せていた前田氏だが、山本市長の言動については納得がいかないようだ。「市長という立場のひとがあんなことをXに投稿して、どうしても見逃すことができません。証人がたくさんいるにも拘らず、『吉本以外は勝たせへんから』と僕が言っていたと綴ったり、『一人で集計していた』と話したり、正直困惑しています。受賞した芸人たちにも失礼です。世間では『市長が言っているんだから、前田はやらせをしたんだろう』という風潮になっています。正直、記者会見を開いて説明したいくらいです。ただ、僕も誤った情報が流れたままだと困るので、市長に直接『どうしてそんなことを言ったのか』と聞きに行く予定です。そこで対話するなかで、誤解が解けたらいいなと思っています」さらに、2月29日にはお笑いコンクールの主催者の商業連合会の会長たちや集計を務めたボランティアスタッフら5、6人が、市長室を訪れ長時間にわたり猛抗議をしたという。今回の抗議については、前田氏は仕事の都合で参加できなかったという。「どうしてこのような発言をしたのかや、発言の矛盾点を指摘したところ、終始しどろもどろだったそうです。僕が『吉本以外優勝させない』と言っていたという主張についても、コロコロ変わってきているようでした。市長が何をしたかったのか本当に不明です……」真っ向から主張が食い違う山本市長と前田氏。両者が和解する日は来るだろうか。
2024年03月04日中島健人(Sexy Zone)がMCを務める映画情報番組『中島健人の今、映画について知りたいコト。』の第36回が、3月10日(日) にWOWOWで放送・配信される。『中島健人の今、映画について知りたいコト。』は、ハリウッドをけん引する映画監督やクリエーター、さらに世界へ羽ばたく日本の映画監督へのインタビューや映画製作現場の取材などを通じて、中島が知りたい“映画の今”について学ぶ毎月1回のレギュラー情報番組。シーズン3の最終回となる今回は「俳優の才能を見出す!~キャスティング・ディレクターの眼力」と題し、LAロケの模様からハリウッド映画のキャスティングディレクターへのインタビューと、シーズン3が放送された1年間の振り返りが届けられる。『ザ・フラッシュ』『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』などの大作を手がけたキャスティングディレクターのリッチ・デリアへのインタビューでは、映画のクオリティやヒットを大きく左右するキャスティングはいかにして行われるのかを取材。また「自分がキャスティングされるには何をすべきか?」と、中島自らも切り込んだ質問を投げかけている。そして後半では、俳優のキー・ホイ・クァンやブレンダン・フレイザー、映画監督アリ・アスターなど、世界各国の映画界と向き合った今シーズンの名場面を振り返る。併せて、第36回の予告映像と前回の未公開映像が公開された。<中島健人 コメント>■キャスティングディレクター リッチ・デリアさんへの取材を通じて「役者に必要なのは50%の運、そして50%の懸命な努力だ」と教えていただきました。今回ハリウッド映画の豪華出演者をキャスティングされているリッチさんとお会いして、華やかなキャストたちは卓越したセンスがあるのはもちろん、運も持ち合わせているのだと気づきました。お話の中で日本人俳優の方のお名前も出てきて、自分の努力次第では僕をキャスティングしていただける日も来るのではないか、、と思えました。その興奮した姿も併せてお楽しみに。『中島健人の今、映画について知りたいコト。』第36回 プロモーション映像(ショートVer)<番組情報>中島健人の今、映画について知りたいコト。第36回:3月10日(日) 午前0:00~放送・配信[WOWOWプライム] [WOWOWオンデマンド]番組オフィシャルサイト:
2024年03月01日文化庁は28日、芸術各分野において、優れた業績を挙げた人物に贈られる令和5年度(第74回)芸術選奨受賞者を発表した。芸術選奨は、「演劇」「映画」「音楽」「舞踊」「文学」「美術A」「美術B」「メディア芸術」「放送」「大衆芸能」「芸術振興」「評論」の12部門で、その年に優れた業績をあげ、新生面を開いた個人に対し文部科学大臣賞または同新人賞が贈られる。「演劇部門」の大臣賞に歌舞伎俳優・片岡愛之助と俳優・山西惇、新人賞に演出家・生田みゆきと歌舞伎俳優・中村勘九郎。「映画部門」の大臣賞に映画監督・岩井俊二と俳優・佐藤浩市、新人賞に俳優・池松壮亮と映画監督・鶴岡慧子。「大衆芸能部門」の大臣賞に講談師・宝井琴調と歌手・藤井フミヤ、新人賞に音曲師・桂小すみと漫談家・ねづっち。「メディア芸術部門」の大臣賞に漫画家・アニメーション監督・井上雄彦と漫画家・田村由美、新人賞に株式会社SCRAP 代表取締役社長・加藤隆生とアニメーション作家・和田淳。「放送部門」の大臣賞に脚本家・野木亜紀子とプロデューサー・山崎裕侍、新人賞にディレクター・石原大史と脚本家・劇作家の長田育恵。■贈賞理由【片岡愛之助】大阪生まれ、大阪育ちの生粋の上方役者として貴重な存在。令和5年は当たり役「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の団七九郎兵衛(だんしちくろべえ)を毛穴の一つ一つから大坂の匂いが噴き出すように演じ、市井の片隅で必死に男を磨いて生きる男の切なさにまで踏み込む演技を見せた。「廓文章(くるわぶんしょう)」の伊左衛門(いざえもん)では上方和事の最高峰の役どころを絶妙のやわらかみとおかしみで体現。「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」のお坊吉三(きちさ)、「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」の弁天小僧菊之助などの江戸歌舞伎、さらには新作歌舞伎まで幅広く、現代の歌舞伎界を牽引(けんいん)する一人と言える。【山西惇】演じる人物の幅の広さに目を見張る。令和5年、「エンジェルス・イン・アメリカ」では頑として同性愛者だと認めない憎々しい大物弁護士を、豪放磊落(ごうほうらいらく)な頑固者と子供のような無邪気さ、その両面を合わせ持つ独特な人物像に説得力を持って仕立ててみせた。また「闇に咲く花」では一転して繊細で内気な神主を緻密につくりこんで観客の共感をさらった。円熟味が増す近年、今後も唯一無二の人物像を数多く観客に届けてくれるだろう。【岩井俊二】ギリシャ語で「主よ」を意味するキリエ。「キリエのうた」とは、「キリエ・エレイソン(主よ、憐(あわれ)みたまえ)」を繰り返すミサ曲のこと。ここでは名前を捨てた二人の女性と、この困難な世を生きる人々へ贈る讃歌(さんか)でもある。震災によって、貧困によって、全てを失った二人が、自身の力と揺るぎない友情によって未来を切り開こうとする。それを音楽で紡ぐ。岩井俊二氏の映画は、作中の音楽同様、大量消費を目的とせず、必要とする人のために作られる。支持する層は広く、口伝えで国内外に広がっている。【佐藤浩市】「春に散る」では主役の一人として、元ボクサーを目つきも体の動きも鋭く説得力を持って演じ、脇に回った「愛にイナズマ」では一転、一見頼りないが芯のある父親をコミカルに見せた。青春時代劇「せかいのおきく」では、重しとして若者たちを支える。佐藤浩市氏は年齢を重ねるごとに奥行きと深みを増し、役の剛柔、大小を問わずしなやかに演じてスクリーンに存在し続ける。後進に心を配る姿勢も含め、円熟という言葉がふさわしい。【井上雄彦】「THE FIRST SLAM DUNK」は映像化されていなかった原作のクライマックスを、原作者の井上雄彦氏自らが監督して映画化した。映画の大半は3DCGが用いられたが、氏自身が大量の絵を描き下ろし指示を出すことで、氏のビジョンが見事に映像として定着された。これはまごう方なき“アニメーション映画監督”の仕事である。国内外での大ヒットも、この仕事あっての達成と言える。また本作で新たに描かれた家族のドラマは、原作連載時から現在に至る間における、氏の作家的な深まりを感じさせるものでもあった。【野木亜紀子】野木亜紀子氏が脚本を手がけた「フェンス」は、沖縄をめぐる諸問題を徹底的な取材を基に真正面から描いた勇気あるドラマである。タイトルは米軍基地を囲むフェンスを指し、日米地位協定による基地への不可侵性を意味する。しかし、それだけではなく、本土と沖縄、男と女、親と子、肌の色など様々なところに不可視のフェンスが存在することを鋭く描き出した点に本作の真髄がある。私たち自身も無自覚的に創り出しているフェンスにいかに気付き、二元論を超えてゆくかを真摯に問う、稀有(けう)な脚本である。【藤井フミヤ】昭和58年、チェッカーズのリードシンガーとしてデビュー。「ギザギザハートの子守唄」「涙のリクエスト」など多数のヒットを放ち、ファッション面も含め社会現象を巻き起こした。解散後はソロ活動へ。平成5年のシングル「TRUE LOVE」は200万枚超の大ヒットを記録している。さらに音楽と並行してアート作品を発表したり建築関係のプロデュースを手掛けたり、幅広く活動中。令和5年からはデビュー40周年を記念した「40th Anniversary Tour 2023-2024」で全国47都道府県60公演を展開し、変わらぬ勢いを印象付けた。
2024年02月28日株式会社SCRAP(本社:東京都渋谷区、代表:加藤隆生)は、文化庁が主催する「令和5年度(第74回)芸術選奨」メディア芸術部門において代表取締役社長の加藤隆生が文部科学大臣新人賞を受賞したことを発表いたします。「芸術選奨」とは、昭和25年から毎年度、芸術各分野において、優れた業績を挙げた者又はその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞を贈ることによって芸術活動の奨励と振興に資するためのものです。「リアルな場で大勢が集まってプレイする謎解き体験「リアル脱出ゲーム」を作り出し、ありとあらゆる工夫と挑戦を繰り広げ展開してきた加藤隆生氏とその仲間たちは、常にファンを増やし続けてきた。幕張メッセのホールをフルに使った大規模な「終わらない夏祭りからの脱出」や、継続的な常設店舗での展開、実験的な試み、家庭で遊ぶパッケージ型のリリースなど、その活動は、謎解きのみにとどまらずエンターテインメントの世界全体に影響を与えている重要な取組である。」と評価を受け、受賞にいたりました。受賞を受けて加藤は、「リアル脱出ゲームという素敵な遊びに関わってくれたすべての方々と一緒にいただいた宝物。こうやってきちんと褒めてもらうことってあまり人生の中でなかったので素直にうれしいです。」とコメント。SCRAPでは今後もリアル脱出ゲームをはじめとしたエンターテインメントの創作を通して、エンターテイメントの世界全体を盛り上げてまいります。今後のSCRAPの活動にどうぞご期待ください。「芸術選奨」とは芸術各分野において、毎年、優れた業績をあげた者又はその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞を贈ることによって芸術活動の奨励と振興に資するものです。部門(1) 演劇(歌舞伎・能楽・文楽・新派・新劇・ミュージカル等の劇作家、演出家、演技者、舞台美術家等)(2) 映画(劇映画・記録映画等の演出家、脚本家、撮影者、演技者等)(3) 音楽(邦楽・洋楽・オペラ等の演奏家、指揮者、作曲家、演出家、舞台美術家等)(4) 舞踊(邦舞・洋舞等の舞踊家、演出振付家、舞台美術家等)(5) 文学(小説・短歌・俳句・詩・大衆文学・児童文学等の作家、翻訳家等)(6) 美術A(絵画(版画含む)・彫刻(インスタレーション含む)・工芸・書等の作家)(7) 美術B(建築・デザイン・写真・映像・メディアアート・その他の新傾向の作家)(8) メディア芸術(デジタル作品(デジタル技術を用いて作られたエンターテインメント作品等)・アニメーション・マンガの作家等)(9) 放送(ラジオ・テレビのドラマ・ドキュメンタリー等の作家、演出家、演技者等)(10) 大衆芸能(落語・講談・浪曲・漫才・大衆演劇・ショウ・ポピュラーミュージック等の作家、作曲家、演出家、演技者等)(11) 芸術振興(新しい領域や複数の部門・分野にわたり文化芸術活動を行っている者)(12) 評論(芸術活動に対して、活字等によって批評を行うことで芸術活動を支える芸術評論家等)<令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について> 贈賞理由リアルな場で大勢が集まってプレイする謎解き体験「リアル脱出ゲーム」を作り出し、ありとあらゆる工夫と挑戦を繰り広げ展開してきた加藤隆生氏とその仲間たちは、常にファンを増やし続けてきた。幕張メッセのホールをフルに使った大規模な「終わらない夏祭りからの脱出」や、継続的な常設店舗での展開、実験的な試み、家庭で遊ぶパッケージ型のリリースなど、その活動は、謎解きのみにとどまらずエンターテインメントの世界全体に影響を与えている重要な取組である。SCRAP代表 加藤隆生コメント過去の受賞者の方々を拝見するとすごい方々が並んでおられて恐縮するばかりですが授賞理由に「加藤隆生とその仲間たち」と書いていただいたのがすべてを物語っており私だけの力などではまったくなくリアル脱出ゲームという素敵な遊びに関わってくれたすべての方々と一緒にいただいた宝物なのだと思います。こうやってきちんと褒めてもらうことってあまり人生の中でなかったので素直にうれしいです。なるべく楽しそうな方に進んでいたらここに辿り着きました。これからもそんな風にやっていこうと思っております。この度は選んでいただき誠にありがとうございました。加藤隆生補足情報2004年に発表された「クリムゾンルーム」というネットの無料ゲームを発端に、爆発的に盛り上がった「脱出ゲーム」。そのフォーマットをそのままに現実世界に移し替えた大胆な遊びが「リアル脱出ゲーム」。マンションの1室や廃校、廃病院、そして東京ドームや六本木ヒルズなど、様々な場所で開催されている。07年に初開催して以降、現在までで1090万人以上を動員している。日本のみならず上海、台湾、シンガポールやサンフランシスコなど全世界で参加者を興奮の渦に巻き込み、男女問わずあらゆる世代を取り込む、今大注目の体験型エンターテインメントである。※「リアル脱出ゲーム」は株式会社SCRAPの登録商標です。☆オフィシャルサイト→ ☆公式X(旧Twitter)アカウント→@realdgame■SCRAPとは?2008年、株式会社SCRAPを設立。遊園地やスタジアムを貸し切ってリアル脱出ゲームを作ったり、本やアプリ、TV番組にも謎をしかけ、企業の謎解きプロモーション企画をお手伝いしているうちに、すっかり謎イベントの制作会社として世間に認知されてしまった京都出身のフリーペーパー制作会社(しかもフリーペーパーは絶賛休刊中)。勢いに乗ってファンクラブ「少年探偵SCRAP団」も結成。TV局・レコード会社などともコラボレーションを行い、常に新しいエンターテインメントを生み出し続けている。■公式サイト: ■公X(旧Twitter)アカウント:@scrapmagazine 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月28日俳優・趣里が主演を務める、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土前8:00総合※土曜日は1週間の振り返り/月~金前 7:30BS)の第105回が、2月29日に放送される。タイトルにある『ブギウギ』とは、陽気で踊り出したくなるような音楽リズムの一種で、多くの人を明るく元気にしたいという思いを込められている。戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルとしたヒロイン・鈴子は、香川生まれの大阪育ち。銭湯の看板娘から、“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていく。大阪の華やかなステージ、生まれ故郷・香川への思い、そして夢を追いかけ東京へ…。さまざまな舞台が作品を彩り、今作は「これまでの朝ドラにはないほどの歌と踊り」が繰り広げられる。■第105回のあらすじスズ子(趣里)のマネージャーを辞めるという山下(近藤芳正)は、新たなマネージャーとして自分の甥の柴本タケシ(三浦りょう太)を連れてくる。初めは拒むスズ子だったが、どうしても辞めるという山下に押され、しぶしぶタケシをマネージャーとして受け入れることにする。翌日、スズ子はタケシを連れて、完成した新曲「買物ブギ」を受け取りに、羽鳥善一(草なぎ剛)を訪ねる。しかし、タケシの頼りなさが露呈してしまう。
2024年02月28日開催中の第74回ベルリン国際映画祭にて、日本でも公開中の映画『夜明けのすべて』が新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集め、強い個性や多様性のある物語に注目する【フォーラム部門】に選出。2月21日(水)夜にインターナショナルプレミア上映が行われ、ベルリン国際映画祭に初参加となる松村北斗、上白石萌音、自身の長編監督作品全てが同映画祭に招待されている三宅唱監督が舞台挨拶やQ&Aなどに登壇した。その日は昼間からそれぞれ現地でのメディア取材に応じた松村さん、上白石さん、三宅監督はインターナショナルプレミアを前にZoo Palastにあるレッドカーペットへ。松村北斗、昨年は参加できず「リベンジの気持ちもあります!」シックで艶やかなジャケット衣裳を纏った松村さんは「日本の東京の小さな街で撮影した映画なので、渡航してようやくこの(ベルリンの)街の風景を見て、やっと今世界に届いているんだと感動し始めています」と噛みしめながらコメント。さらに、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、2年連続の招待となったが昨年松村さんは参加できなかったため、「リベンジの気持ちもあります!」と意気込みを語った。エレガントな黒いドレス姿を披露した上白石さんは、「まさか、人生の中で参加できると思っていなかった場所に、自分が大好きで大切に思っている作品を通して来ることができたのは何より嬉しいです」と、世界三大映画祭の1つという大きな舞台に参加できる心境を嬉々として話した。そのまま、映画祭メイン会場のBerlinale Palastに移動した一同。煌びやかなネオンのロゴと映画祭のシンボルとなる熊のマーク、そしてミラーボールが照らす会場は多くの一般参加者たちで活気づいており、現地の空気感を肌で感じた様子。インターナショナルプレミア上映の会場は18世紀末に建造され、話題作のみが上映される劇場Delphi Filmpalastで、選出発表時のSNS反響を受け、キャパシティの大きな劇場での上映実施が急遽決定するという人気ぶり。上映会には、国籍・年齢・性別問わず多くの観客が足を運び、670席の会場が満席に。すでに熱気に満ちあふれる中、行われた上映前舞台挨拶では、松村さんと上白石さんは冒頭、「Guten Abend!=こんばんは」とドイツ語で会場に呼びかけ、続けて流ちょうな英語で挨拶した。「生理の話を男性とはしづらい」状況が変わるきっかけになれば本編上映後には、会場中に大きな歓声と称賛の拍手が響き渡り、同席していた監督キャストらも拍手で讃えられた。熱気冷めやらぬ中、松村さん、上白石さん、三宅監督はそのままQ&Aに登壇し、時間が許す限り観客から寄せられた質問に回答した。PMSやパニック障害というそれぞれの“生きづらさ”抱えた男女を演じた松村さんと上白石さん。「これらのテーマに関心を持ったからこの映画に参加したのか」という質問に対して、「この映画を通して全てを知ることは不可能だけれど、一歩、半歩でもその症状に対して寄り添ってくれたらいいな、という思いは強く持ちながら演じていました」と松村さん。また、上白石さんは「まず初めにお聞きしたいんですが…」と切り出し、「日本では女性の生理の話を男性とはしづらいのですが、それはこちらも一緒ですか?」と問いかける。会場から「そうでもない」という反応を受けると、「日本もそうなるといいな、そういうきっかけにこの映画がなればいいな、と思っています」と満面の笑みで語っていた。三宅監督も感激「2人を友達みたいに愛して観てくれていた」プレミア上映終了後の囲み取材では、映画を観た観客の反応について「想像以上だった」と振り返った3人。三宅監督は「上映後、お客さんから力強い拍手をいただき感激しましたし、2人のキャラクター(山添くんと藤沢さん)を友達みたいに愛して観てくれていたんだと感じました」と胸いっぱいの様子でコメント。松村さんは「人生のしんどいことも笑えることも、お客さんが一緒になって感じてくれている空気が伝わってきました」と語り、上白石さんは「会場の反応が鮮やかで本当にびっくりしました」とふり返る。初めてベルリン国際映画祭に参加したと両人だが、「お客さんの観方がすごくプロだなと思い、大変心地よかったです」と松村さん。上白石さんは「国籍や人種が違う色々な方がいましたが、みんな同じところで笑ったり、張り詰めたりしていて、文化や言葉を超えた共通の何かがあるんだな、と感じました」と新鮮な体験をしみじみとかみ締めた。Q&Aについては、「もっとこの映画のことを知りたいんだな、という質問ばかりで、さらにこの映画への自信が湧きました」と松村さんが言うと、上白石さんも「たくさん手が挙がっていて嬉しかったですし、本当にみんなに愛されている映画祭なんだと感じました」とコメントした。2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、一昨年の『ケイコ目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)に続き、監督作品が3回目のベルリン国際映画祭選出となる三宅監督。「過去2作より今作の方が、“日本”というものを客観的に見る経験になった気がします。この映画がPMSやパニック障害、あるいはそれ以外のいろんな苦しみを抱えながら生きている人たちの物語でありつつも、同時に登場人物たちは“日本”という目に見えない縛りの中で生きているな、ということを、海外の方の反応を見たからこそ感じた部分はありました」と新たな発見もあったことを明かしている。『夜明けのすべて』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:夜明けのすべて 2024年2月9日より全国にて公開©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2024年02月22日映画『夜明けのすべて』(公開中)が第74回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門に正式招待され、インターナショナルプレミア上映を実施。松村北斗、上白石萌音、三宅唱監督が登場した。同作は瀬尾まいこ氏による同名小説の実写化作。月に1度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を患い、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っている山添が、職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく姿を描いている。カンヌ国際映画祭・ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつとされ、現地時間2月15日~25日で開催中の第74回ベルリン国際映画祭。『夜明けのすべて』は新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集め、強い個性や多様性のある物語に注目する【フォーラム部門】に選出され、21日夜にインターナショナルプレミア上映が行われ、オフィシャルレポートが届いた。○■第74回ベルリン国際映画祭『夜明けのすべて』オフィシャルレポートベルリン国際映画祭に初参加となる松村、上白石、自身の長編監督作品全てが同映画祭に招待されている三宅唱監督が舞台挨拶やQ&Aなどに登壇した。21日の昼間からそれぞれ現地でのメディア取材に応じた松村、上白石、三宅監督は、Zoo Palastにあるレッドカーペットを訪れた。シックで艶やかなジャケット衣裳を纏った松村はベルリンに到着した感想を聞かれ、「日本の東京の小さな街で撮影した映画なので、渡航してようやくこの(ベルリンの)街の風景を見て、やっと今世界に届いているんだと感動し始めています」とコメント。さらに、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』(22/新海誠監督)が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、今年で2年連続の招待となるのだが、昨年松村は参加できなかったため、「リベンジの気持ちもあります!」と意気込みを語った。エレガントな黒いドレス姿を披露した上白石は、「まさか、人生の中で参加できると思っていなかった場所に、自分が大好きで大切に思っている作品を通して来ることができたのは何より嬉しいです」と、世界三大映画祭の一つという大きな舞台に参加できる心境を嬉々として話した。そのまま、映画祭メイン会場のBerlinale Palastに移動した一同。煌びやかなネオンのロゴと映画祭のシンボルとなる熊のマーク、そしてミラーボールが照らす会場は多くの一般参加者たちで活気づいており、現地の空気感を肌で感じた様子だ。そしていよいよ迎えた、インターナショナルプレミア上映。会場は18世紀末に建造され、話題作のみが上映される劇場Delphi Filmpalastで、選出発表時のSNS反響を受けて、キャパの大きな劇場での上映実施が急遽決定した。上映会には、国籍・年齢・性別問わず多くの観客が足を運び、670席の会場が満席に。すでに熱気に満ちあふれる中行われた上映前舞台挨拶では、大きな拍手で迎えられながら順番に壇上に上がった三宅監督、松村、上白石。松村と上白石は冒頭、「Guten Abend(グーテン・アーベント)!=こんばんは」とドイツ語で会場に呼びかけ、続けて流ちょうな英語で挨拶。本編上映後には、会場中に大きな歓声と称賛の拍手が響き渡り、同席していた監督キャストらも拍手で讃えられた。熱気冷めやらぬ中、松村、上白石、三宅監督はそのままQ&Aに登壇し、時間が許す限り観客から寄せられた質問に回答した。PMSやパニック障害というそれぞれの“生きづらさ”抱えた男女を演じた松村と上白石。「これらのテーマに関心を持ったからこの映画に参加したのか」という質問に対して、「この映画を通して全てを知ることは不可能だけれど、一歩、半歩でもその症状に対して寄り添ってくれたらいいな、という思いは強く持ちながら演じていました」と松村、上白石は「まず初めにお聞きしたいんですが……」と切り出し、「日本では女性の生理の話を男性とはしづらいのですが、それはこちらも一緒ですか?」と問いかけた。会場から「そうでもない」という反応を受け、「日本もそうなるといいな、そういうきっかけにこの映画がなればいいな、と思っています」と満面の笑みで語るなどし、観客とのコミュニケ―ションを楽しみながら終始和やかな雰囲気でQ&Aが行われた。プレミア上映終了後の囲み取材では、映画を観た観客の反応について「想像以上だった」と振り返った3人。三宅監督は「上映後、お客さんから力強い拍手をいただき感激しましたし、2人のキャラクター(山添くんと藤沢さん)を友達みたいに愛して観てくれていたんだと感じました」と胸いっぱいの様子でコメント。松村は「この映画は、いろんな人の人生がそのまま映し出されている映画なのですが、人生のしんどいこともと笑えることも、お客さんが一緒になって感じてくれている空気が伝わってきました」と、上白石は「会場の反応が鮮やかで本当にびっくりしました」と振り返った。初めてベルリン国際映画祭に参加したと松村と上白石だが、「お客さんの観方がすごくプロだなと思い、大変心地よかったです」と松村、上白石は「国籍や人種が違う色々な方がいましたが、みんな同じところで笑ったり、張り詰めたりしていて、文化や言葉を超えた共通の何かがあるんだな、と感じました」と新鮮な体験をしみじみと噛み締めた。Q&Aの感想を聞かれると、「もっとこの映画のことを知りたいんだな、という質問ばかりで、さらにこの映画への自信が湧きました」と松村、上白石は「たくさん手が挙がっていて嬉しかったですし、本当にみんなに愛されている映画祭なんだと感じました」とコメントした。2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、一昨年の『ケイコ 目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)に続き、監督作品が3回目のベルリン国際映画祭選出となる三宅監督だが、「過去2作より今作の方が、“日本”というものを客観的に見る経験になった気がします。この映画がPMSやパニック障害、あるいはそれ以外のいろんな苦しみを抱えながら生きている人たちの物語でありつつも、同時に登場人物たちは“日本”という目に見えない縛りの中で生きているな、ということを、海外の方の反応を見たからこそ感じた部分はありました」と新たな発見もあったという。また、本作でのベルリン国際映画祭参加だけでなく、第51回アニー賞で声優賞(映画部門)へのノミネートを果たすなど、世界中から評価されている松村だが「(国際的に評価されることを)まだ野望と掲げていい立場に自分はいない」と謙虚に今の心境を語った。
2024年02月22日2台のピアノを主軸としたリサイタル・シリーズ「VS」の第9回が6月に開催され、ピアニストの務川慧悟が登場する。務川は、2021年世界三大コンクールのひとつ、エリザベート王妃国際音楽コンクールで第3位を受賞。バロックから現代曲までレパートリーが幅広く、各時代、作曲家それぞれの様式美を追究した演奏で高評価を得ている。務川が共演者として熱望したのは、ヨーロッパで頭角を現しているナターリア・ミルステイン。今回が初来日で、務川とは初共演になる。ナターリア・ミルステインふたりが挑むのは大曲、ストラヴィンスキー/三大バレエ音楽の『春の祭典』『火の鳥』『ペトルーシュカ』。オーケストラ曲として著名な作品を2台のピアノで演奏する貴重な機会になる。務川慧悟からのメッセージ(C)Yuji Uenoこの“VSシリーズ”にてストラヴィンスキーの三大バレエを取り上げてもらえないか、とのお話を頂いた、ちょうどその頃に知り合ったロシア生まれで、フランス育ちのピアニスト、ナターリア・ミルステインさん。彼女のプロコフィエフのCDを紹介されて聴いた時、その大変生き生きとした感性に感銘を受け、まさにこの公演内容にぴったりの方ではないかと思い、僕のたっての希望で、日本へはるばる来ていただくようお願いする運びとなりました。同じようにロシア生まれで、パリで活躍したストラヴィンスキーの音楽は、前衛的でありながらも古典的、さらには原始的とも言える要素を基盤に置いたもので、その複合的要素の融合からくる魅力には非常に奥深いものがあります。今回演奏する3つのバレエはどれもパリで1910-1913年の間に初演されたもの。初演の大成功でストラヴィンスキーを一夜にして時代の寵児へと押し上げた『火の鳥』、余りに前衛的な作風からセンセーショナルな論争を巻き起こした『春の祭典』等を通して、パリの謂わゆるBelle Epoque(ベル・エポック)ー良き時代、を存分に味わっていただけたらと思います。芸劇リサイタル・シリーズ「VS」Vol.9 務川慧悟×ナターリア・ミルステイン■チケット情報()6月18日(火) 19:00 開演東京芸術劇場コンサートホール
2024年02月21日