写真や映像は、人々のどのような「記憶」を捉えようとしてきたのか。篠山紀信の1970年代の作品から、高齢化社会や人口知能(AI)といった今日的テーマを扱う作品まで、「記憶」に焦点をあてた展覧会が、3月1日(金)から6月9日(日)まで、恵比寿の東京都写真美術館で開催される。同展の基点となるのは、今年1月に逝去した篠山紀信だ。1970年代に篠山が発表したポートレイト写真による「写真論」とも言える〈誕生日〉と、「生活のにおいや手あか」に目を向けた〈家〉の連作。これを2011年の東日本大震災に取材した〈ATOKATA〉と対比することで、篠山の視点を探るところから同展は始まる。続くのは、日本、ベトナム、フィンランドで活躍する作家たち。アプローチの仕方もトピックスも多岐にわたるが、重要な作品が日本初公開されるのも見どころのひとつだ。例えば、米田知子は、新作を加えた「国境線」、あるいは国とは何かを問いかける作品群で構成を行い、彫刻の存在を考察する小田原のどかは、テキストによる新作を加えたインスタレーションを発表する。一方、ベトナム初の原子力発電所の建設計画を受けて現地で取材したグエン・チン・ティは、フランスでの個展を通じて国際社会に発信した重要な映像作品を日本で初公開。またフィンランドのマルヤ・ピリラは、日本の作陶ユニット「Satoko Sai(崔聡子)+Tomoko Kurahara(蔵原智子)」とのコラボレーションで、高齢者の内面の世界を浮かび上がらせるプロジェクトを展開する。もうひとつの見どころは、近年とりわけ注目を浴びるAIを使った作品が登場すること。今回、1000枚のドローイングを新作で描いた画家の村山悟郎、人工生命を研究する東京大学教授の池上高志、さらにAIを用いた人間の創造性の拡張を研究する徳井直生が率いる会社「Qosmo」の三者が強力なタッグを組み、AIを用いた共同制作を行うのも話題となろう。7組8名のアーティストたちの表現は多様だが、各々が他者の記憶、あるいは時代に刻まれたイメージと観る者の記憶とを結びつける写真と映像の特性を活かした制作を行っている。70余点の出品作を通じ、観る者それぞれが自身の記憶と向き合うことのできる展覧会となっている。<開催概要>『記憶:リメンブランス-現代写真・映像の表現から』会期:2024年3月1日(金)~6月9日(日)会期:東京都写真美術館 2 階展示室時間:10:00~18:00、木金は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)料金:一般700円、高校560円、高中・65 歳以上350円公式サイト:
2024年02月15日歌手のアグネス・チャンが7日に自身のアメブロを更新。4日に亡くなった写真家の篠山紀信さんの訃報を聞き大丈夫かなと思うことをつづった。この日、アグネスは「シンシアは南沙織さんの英語の名前」と切り出し、篠山さんの妻で元歌手の南沙織さんについて「一緒にアメリカンスクールに通いました」と説明。「デビュー当時は学校で私に友達を紹介してくれて、優しくしてくれました」と回想し「一時期カナダへ引退する時も心配してくれました」と振り返った。続けて「日本に戻ってきて、シンシアは篠山さんと結婚していました」と述べ「連絡しあって、食事をしたり、お茶飲んだりしました。美しいなお母さん、奥様です」とコメント。一方で「最近はお会いしてない」と明かし「篠山さんの訃報を聞いて、シンシアは大丈夫かなと遠いカリフォルニアから思う」とつづった。最後に「元気で居てくださいね」と南さんに呼びかけ「日本に戻ったら、連絡しますね」と述べ、ブログを締めくくった。
2024年01月07日モデルの山田優が6日に自身のアメブロを更新。4日に亡くなった写真家の篠山紀信さんが撮影した12歳の頃の写真を公開した。この日、山田は「12歳の時『少女たちのオキナワ』という写真集で紀信さんに」「撮っていただいた時の写真」と篠山さんが撮影したという12歳の頃の自身の写真を複数枚公開。「緊張してた私達を自然に和ませながら、芯はキリッとした素敵な写真を撮ってくれました」と振り返った。続けて、撮影した当時について「何十年も前ですが、今でも鮮明に覚えているあの雰囲気」と回想し「その後も会えば会うほど可愛らしい人柄で愛される方なんだと実感していました」とコメント。「また、写真を撮って欲しかった。会いたかったです」とつづった。最後に「ありがとうございました!」と篠山さんへの感謝を述べ「心よりご冥福をお祈りします」と追悼し、ブログを締めくくった。
2024年01月07日2024年1月5日、写真家の篠山紀信さんが同月4日に逝去したことを受けて、俳優の宮崎美子さんが追悼の言葉を寄せています。以下、所属事務所より出されたコメント全文です。篠山さんとの出会いが無ければ今の私はありません。あのくりくりした茶目っ気あふれる瞳と、笑顔で周りを明るく照らす方でした。4年前のカレンダー撮影の後、「10年後のデビュー50周年の時もお願いします」という私の申し出に、「それは無理でしょ」と大笑いされていたのが楽しい思い出です。感謝の気持ちともうお目にかかれない寂しさでいっぱいです。篠山さんは、宮崎さんがデビューするきっかけとなった『週刊朝日』の表紙を撮影していました。また2020年に、宮崎さんがデビュー40周年を記念してカレンダーを発売した際には、ビキニ姿の写真を篠山さんが撮影し、大きな話題にもなっています。宮崎さんは、長く親交のあった篠山さんとの思い出を振り返り、「さびしさでいっぱい」と心境を明かしていました。数々の俳優や著名人を撮影してきた篠山さん。別れを惜しむ人は、後を絶たないでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年01月05日2024年1月5日、写真家の篠山紀信さんが同月4日に亡くなったことが分かりました。83歳でした。産経ニュースによると、東京都出身の篠山さんは、日本大学芸術学部写真学科在学中に、広告制作プロダクションに入社。その後フリーとなり、広告から肖像、芸術的表現までジャンルを問わずに幅広く活躍してきました。篠山さんは、作家の三島由紀夫さんや歌手の山口百恵さん、シンガーソングライターのジョン・レノンさんとその妻で芸術家のオノ・ヨーコさんなど数々の著名人の写真を撮影。1970年代に、女性のグラビア撮影で使い始めた『激写』という言葉は流行語にもなったそうです。また、1991年に発表され大きな話題となった、俳優である宮沢りえさんのヌード写真集『Santa Fe』などを手掛けたことでも知られています。突然の訃報にネット上では悲しみや追悼のコメントが相次ぎました。・偉大な人がまた逝ってしまった。宮沢りえさんの『サンタフェポーズ』、みんなで真似したなぁ…。・数々の素敵な写真をありがとうございました。お疲れ様でした。・驚きました。本当に残念です。内面の美しさも切り取る素晴らしい作品ばかりでしたよね。・本当に偉大な人でした…。ご冥福をお祈りします。篠山さんが残した作品は人々の記憶の中に刻まれ、これからも語り継がれていくことでしょう。篠山さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2024年01月05日大好評の「しし汁」のふるまいも復活「第44回丹波篠山ABCマラソン」は、2024年3月3日(日)に丹波篠山市で開催します。前回大会はコロナ禍の開催では、丹波篠山名物「しし汁」を中止となりましたが、今回は「しし汁」のふるまいが復活します。開催概要開催場所は、篠山城跡三の丸広場、種目は、マラソン(42.195km)、参加費は、8,700円、定員は、10,000名(先着)、制限時間は、5時間20分です。参加記念品は、大会オリジナルTシャツ、完走者には、丹波焼完走メダルを贈呈されます。完走証は、大会当日WEB完走証の発行となります。走りながら地元の名物が楽しめるコースは、篠山城跡三の丸広場をスタートし、再び篠山城跡三の丸広場へ戻ってゴールします。スタートしてすぐに急な坂を上り、平坦でフラットなところはほぼ無く、ゴールまで何度もアップダウンが続きます。高低差は50m以上あるので、記録を狙うランナーは、アップダウンをどう攻略するかがポイントになります。コース上とフィニッシュ地点では、丹波篠山名物「しし汁」のふるまいを実施され、この他にも丹波篠山の銘菓もコース上にて提供される予定です。(画像は公式サイトより)【参考】※「丹波篠山ABCマラソン」の公式サイト
2023年11月08日新感覚のランイベント一般社団法人リベルタ学舎は、「山賊ワイルドラン&炎の宴 in 丹波篠山」を9月30日から10月1日にかけて開催します。山賊ワイルドランは、4人1組で走るチームレースで、間伐作業や収穫体験をしながらの約22kmを走ります。前夜祭は炎を囲んで地酒で乾杯同イベントは、走りながら地域の魅力を“狩る”ように発見していくFUNランです。1日目は炎を囲みながら、丹波篠山の地酒や郷土料理、ジビエを堪能し、地域の人と交流する前夜祭「炎の宴」が行われます。2日目はチームで「篠山・宝の地図」を頼りにアクティビティ(試練)を乗り越えながら、ゴール(約22km)を目指します。表彰は完走タイムだけでなく、担ぐ収穫物の重さ、見つけた「宝」の投稿数等を総合して発表されます。開催概要開催場所は丹波篠山キャンプ場やまもりサーキット。参加費16,500円(税込み)、定員100名(先着申し込み順)。4人1組で走るチームレースですが、1人の申し込みも可能で、エントリー後に4人チームになるようマッチングしてくれます。(画像は公式サイトより)【参考】※「一般社団法人リベルタ学舎」の公式サイト
2023年08月25日子どもたちが日常の活動内容を全て決める学校「オルタナティブスクール まめの木」(所在地:兵庫県丹波篠山市)を運営する一般社団法人Colorful Beansは、新校舎の改修工事への金銭的、資材等による支援を求めるクラウドファンディングを2022年8月中旬まで実施しております。クラウドファンディングは8月15日(月)までの予定ですが、改修工事は今年度いっぱい行うため、引き続きプロジェクトを継続していく予定です。「まめの木新校舎改修プロジェクト」詳細URL: 新校舎になる築100年の古民家■背景子どもたちが自ら学びたいことを学び、ルールも決めて、楽しく過ごしている兵庫県の小さなスクール「まめの木」です。子どもたちの創造の翼をより羽ばたかせ、可能性をさらに広げることを目指し、築100年の古民家をスクールの新しい“校舎”、そして、アートクラフト空間へと変身させる計画にご支援をお願いいたします。■「まめの木」開始の背景はじめまして。一般社団法人Colorful Beansの西村 源と申します。2016年4月から、兵庫県丹波篠山市にある自宅を解放して「インターナショナル デモクラティックスクール まめの木」を運営しています。聞きなれない名前だと思われる方もいるかもしれませんが、スクールには外国人も訪れるため「国際的」(インターナショナル)で、学ぶことや過ごし方を子どもたちみんなで決めるので「民主的」(デモクラティック)な場であることが、名前の由来です。私たちは、子どもたちに、その時々の自分の感情や体調に目を向けながら、周りの人とコミュニケーションをとり、自分で考え、判断し、そして決断できるようになるための練習を、遊びを通じてして欲しい。好きなことを見つけたら、とことんまで没頭できる時間と環境を与えてあげたい。そして何より、思いっきり幸せな子ども時代を過ごして欲しい、という思いから、まめの木というオルタナティブスクールを始める決意をしました。■「まめの木」とはまめの木には、学年も、時間割も、テストも、成績もありません。いわゆる一般的な学校のように「これをやりましょう」と誰も決めてくれないからこそ「自分はこれをやりたい」「そのためにはどうしたらいいか」と、主体的に行動を選んでいく。そんな子どもたちの姿がスクールの日常です。現在、スクールには小学生から高校生まで28人の子どもたちが在籍し、みんな遠くから通ってくれるので毎日ではない子が多いのですが、それぞれのタイミングで来てくれています。まめの木に通った日数が、丹波篠山市と神戸市の小中学校で出席認定していただけるようになったので、自分たちの気持ちに合わせて公立の学校と併用している子も多数います。まめの木の大ブランコ畑作業■今後の展開現在、代表西村の自宅を解放しているまめの木は、田園風景の広がる山の斜面にあり、子どもたちが自由に活動できる敷地が1,000坪以上あります。ただ、屋外の自然は豊かなのですが、子どもたちの年齢層が広がり、活動の内容が多様化していく中で、屋内で活動できるスペースに限りがあるため、「できることを制限してしまっているかもしれない」と感じていました。そんな時、縁があり、まめの木の活動に賛同してくださった方に、歩いて行ける距離で空き家となっていた築100年の古民家を譲っていただけることになりました。この度のプロジェクトでは、この古民家の改修に子どもたちの意見を取り入れながら、「複数の役割を果たす学び舎」に変えようとしています。今のところ出ている案だけでも・創造性を刺激するアートクラフトスペース・家族単位で滞在してまめの木を体験できる宿泊スペース・寮として活用できるスペース・イベントやワークショップを開催するスペース・茶道の練習ができるスペース・静かに勉強したい子が集中できるスペース・地域の方々が立ち寄れるスペースなどがあります。ぜひ、そんな魅力あふれる空間づくりにご協力をお願いいたします。■会社概要商号 : 一般社団法人Colorful Beans代表者 : 代表理事 西村 源所在地 : 〒669-2531 兵庫県丹波篠山市垂水421-2設立 : 2016年8月事業内容: フリースクール運営URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】一般社団法人Colorful BeansTEL:090-8210-8317HPお問い合わせフォームから 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月04日スペインのファッションブランド「シュープ(SHOOP)」は、写真家の篠山紀信とコラボレーションしたカプセルコレクションを発表。ユニセックスのコラボレーションウェアを、2022年2月25日(金)より、東京・赤坂のリステア ブティック(RESTIR BOUTIQUE)にて販売する。篠山紀信の写真を落とし込んだTシャツやフーディー今回のカプセルコレクションは、"Nude is Beautiful" がテーマ。篠山紀信の写真集 『Nude』(1970)と『28人のおんなたち』(1968)から、シュープが作品をセレクトした。ラインナップするのは、Tシャツやフーディー、デニムパンツなどのユニセックスのアイテムだ。Tシャツは、インパクト抜群のグラフィックを大胆にプリント。グラフィックの周りには、"シュープ×KISHIN SHINOYAMA"のコラボレーションロゴを描いた。カラーは、ブラックとホワイトの2色を展開する。また、同デザインのフーディーも登場。シンプルなブラックカラーのフーディーに、ネオンカラーのプリントが映えるデザインとなっている。センセーショナルな写真に"Nude is Beautiful" の文字をデザインしたフーディーも用意している。デニムパンツは、全体をフォトグラフで彩った大胆なデザイン。バックポケットには、シュープのロゴをさりげなく配した。他にも、瞳をデザインしたネックレスやリング、写真を全面にプリントしたスカーフなども取り揃える。コラボレーション記念展示会やリステア限定Tシャツもまた今回のコラボレーションを記念した展示会を、2022年2月25日(金)より、リステア ブティックにて開催する。カプセルコレクションで使用した篠山紀信の写真と、スペイン人の写真家「アレックス カスカラナ(Alex Cascallana)」がオマージュして撮影したルック写真が展示される。それに併せて、胸元に瞳をプリントした限定Tシャツも販売する。【詳細】シュープ×KISHIN SHINOYAMA カプセルコレクション発売日:2022年2月25日(金)取扱店舗: リステア ブティック、リステア公式オンラインストア、リステア スタイリスト APP<アイテム例>NUDE 1 T-SHIRT 20,900円NUDE 1 HOODIE 40,700円NUDE 2 HOODIE 40,700円28 GIRLS DENIM PANTS 64,900円EYE PENDANT NECKLACE 25,300円EYE PENDANT RING 23,100円NUDE 1 SCARF 29,700円NUDE 2 SCARF 29,700円■リステア限定TシャツEYE T-SHIRT(ブラック、ホワイト) 15,950円サイズ:S、M、L、XL
2022年02月27日60年以上にわたり、第一線で活躍を続ける写真家、篠山紀信。現在、東京都写真美術館で、彼の足跡をたどる展覧会『新・晴れた日篠山紀信』が開催されている。初期作品から、現在までの作品116展が展示される大規模な展覧会だ。本展のタイトル「晴れた日」は、1974年にアサヒグラフ誌に掲載されていた連載にちなんだもの。大スターのふとした仕草から不安定な空模様まで、時代の雰囲気巧みに捉えたこの作品群は、75年には写真集「晴れた日」としてまとめられ出版されている。篠山紀信は「自分は、大衆向けの写真を撮り続けていたため、東京都写真美術館で展覧会の声がかかるとは正直思っていなかった」と展覧会の企画を持ちかけられたときの心境を率直に語っていた。しかしながら、本人の期待をさらに上回る展示となり、非常に手応えを感じていることもコメントしている。本展は、美術館の2フロアをたっぷりと使った2部構成の展覧会。『晴れた日』や、ヴェネツィア・ビエンナーレにも出品された「家」など60〜70年代までの主要作品が展示する第一部、1980年代からバブル時代の東京を捉えた『TOKYO NUDE』、2011年の東日本大震災を捉えた『ATOKATA』、変わりゆく東京の姿を捉えた『TOKYO 2020』などが並ぶ第二部を通して観賞すると、篠山紀信がたどってきた60年の道のりをたどることができる。■第一部 1960-70年代展示風景より広い海原に、ぽつんと浮かぶ白いヨット。この写真は、海洋冒険家の堀江健一が単独無寄港世界一周に挑戦し、まもなく日本に到着するときを撮影した写真だ。この写真を撮影するため、篠山は東京から朝日新聞大阪本社まで赴き、朝日新聞社のセスナで数時間かけて250km離れた海上まで移動したという。「晴れた日」シリーズより《堀江謙一潮岬沖240キロを航行中の「マーメイドIII」》 1974年)約9年間、表紙を担当した《明星》は、8☓10と呼ばれる大判カメラとフィルムで撮影されたもの。当時のスターたちのきらめきが写真のなかに封じ込められているようだ。『明星』表紙1972年〜81年「家」のシリーズは実際に人が暮らす日本全国の家を約4年かけて撮影したもの。人が長く暮らすことで生まれた傷やたわみ、においまでも感じさせる。このシリーズで篠山は76年の「ヴェネツィア・ビエンナーレ」日本館の代表作家に選ばれている。「家」1972~75年■第二部 1980-2010年代1980年代以降、篠山の作品はさらに自由度が増していく。「TOKYO NUDE」シリーズは、様々な技法を用いて、普段は目に見えない東京の姿を篠山があぶり出していくものだ。隅田川を真上からとらえたこの作品は、35ミリカメラを3台連結し、同時にシャッターを切り、合成したもの。現在は東京スカイツリーが完成し、空から見える東京東部も大きく変貌したと篠山はコメントしている。「TOKYO NUDE」より 1990年「人間関係」は、1992年から現在まで続く雑誌『BRUTUS』の連載シリーズ。毎回、縁のある二人を、ゆかりある場所で撮影されている。たった一枚の写真のなかに、被写体の関係性が深く浮かび上がっているようだ。「人間関係」1994〜そして、篠山は休みなく姿を変える東京をさらに撮り続けていた。羽田空港D滑走路のち家やレインボーブリッジのうねる曲線などを撮影した「TOKYO 2020」において篠山の視点はさらに広がりを見せていることが感じられる。「TOKYO 2020」2009〜18年展示されている116点の作品は、ヌードから魚の頭まで被写体の対象はバラエティに富んでいる。しかしながら、どの作品も対象の本質を捉えようとする姿勢が感じられる。写真家の60年にわたる長い歴史をたどることができる、貴重な展覧会だ。取材・文:浦島茂世【開催情報】『新・晴れた日篠山紀信』5月18日(火)~8月15日(日)、東京都写真美術館にて開催
2021年06月09日東京都写真美術館で開催中の「新・晴れた日篠山紀信」の会場の模様が6月10日(木)、『篠山紀信本人とめぐる大回顧展 「新・晴れた日」東京都写真美術館』として、ニコニコ美術館で生中継される。「ニコニコ美術館」は博物館 / 美術館の特別展・常設展を専門家の解説つきで巡る番組。視聴者がPCの前にいながら、展覧会場を巡っているような感覚で「インターネット生放送ならでは」の体験を楽しむことが可能だ。篠山紀信は時代の熱量を捉えた写真によって1960年代から活躍。数多くの雑誌の表紙やグラビアを手がけ、写真家として時代をつくり出してきた彼の、60年間にわたる116作品を2部構成で展覧している。第1部は写真界で注目を集めた1960年代の初期から『晴れた日』や1976年のヴェネチア・ビエンナーレでも出品された『家』ほか、その後の幅広い活躍の原点となる1970年代までの主要作品で構成。第2部は1980年代以降の作品を中心に、バブル経済による変貌から、2011年の東日本大震災を経て、2021年に向かい再構築される東京の姿まで。創造と破壊、欲望と不安が相即不離な変化の時代をとらえた作品を紹介する。番組では篠山とキュレーションを担当しれた東京都写真美術館学芸員の関昭郎が主演。篠山自身が「最初で最後」、「写真家人生を代表するような展覧会」と語る大回顧展の魅力を、時間が許す限り解説していく予定だ。■番組情報『篠山紀信本人とめぐる大回顧展 「新・晴れた日」東京都写真美術館』6月10日19時、ニコニコ生放送にて開始予定URL: 展示詳細:
2021年06月09日バリューマネジメント株式会社が運営するVMG HOTELS & UNIQUE VENUESは、政府が提言する「小規模分散型旅行」の定着に伴い、小規模分散型ホテル 篠山城下町ホテル NIPPONIA(兵庫県・丹波篠山市)にて新しい旅の楽しみ方をおすすめするモデルコースを新たに公開することとなりましたのでお知らせします。VMG HOTELS & UNIQUE VENUESのホテルは、伝統的建造物群保存地区に残る建造物や国指定文化財を活かしたブティックホテルです。そのまちや建物の歴史を背景としたコンセプトを生かしたホテルで、まちに溶けこむように泊まる、時を越えた体験をご提供いたします。現在全国12ヶ所で展開するグループ会場において、1棟の客室数も最大5室程度、各部屋の入り口も離れているため、プライベートな滞在をお楽しみいただけるほか、一棟貸し切りなど密を回避した小規模分散型ホテルであることから安心安全の旅をお届けします。篠山城下町ホテルNIPPONIAは、3密を回避できる小規模分散型ホテルとして、新型コロナウイルス感染症対策分科会でも推奨されている、小規模かつ時間と場所が分散されるいわゆる「小規模分散型旅行」に見合った新たな旅の過ごし方をご提案し、より旅の思い出を鮮やかに作るお手伝いを致します。また客室棟が分散しているため、他のお客様との接触機会も少なく、また丸ごと一棟貸切ができる客室棟をはじめ、1棟あたりの客室数が5室以下のため、密を避けながらプライベート感のある滞在をお過ごしいただけます。新型コロナウイルス感染拡大により、都市近郊への観光(マイクロツーリズム)のニーズが高まるなか、丹波篠山は京阪神の都心部から車で約1時間で行くことができ、まさにマイクロツーリズムに絶好の目的地です。また丹波篠山市内に位置する篠山城下町・福住宿場町は昔ながらの城下町や田園風景を残し、重要伝統的建造物群保存地区にも登録されています。人ごみを避け、豊かな自然に囲まれながら心身ともにリフレッシュする旅行をご満喫ください。重要伝統建造物群でもある福住宿場町。日本の原風景ともいえる豊かな田園が広っています。【小規模分散型旅行のモデルコース例】篠山城下町ホテル NIPPONIA〇1日目11:30【京都縦貫自動車道「亀岡」IC 出発、国道372号線】かつて京都-篠山を結んでいた篠山街道を通り、昔ながらの田園風景が残る、福住宿場町へ向かいます。11:30【ランチタイム】「福住宿場町ホテル NIPPONIA」で、丹波篠山の食材を使った山里料理を堪能。お野菜のおいしさを味わって。13:00【丹波篠山自然の森公園】「兵庫県立ふるさとの森公園」のひとつとして整備されている自然公園。 広い敷地内で四季折々の景色が楽しめ、里山文化を体験できます。14:00【住吉神社】19世紀中期造営の本殿と拝殿が残る由緒ある神社。 境内には名作庭家、重森三玲による枯山水の石庭「住之江の庭」があり、心落ち着くひとときを過ごせます。14:30【安田の大杉】高さ33m、樹齢800年といわれる丹波最大の杉で、県指定の天然記念物です。 住吉神社の末社「貴船大明神」のご神木で通称「甚七森」と呼ばれています。15:00【福住の宿場町や田園風景を眺めながら、篠山城下町へ移動】丹波篠山の山々に囲まれ、豊かな自然が残る福住。いまでも茅葺屋根の古民家や水田が残ります。運転に疲れたら「MAGNUM COFFEE」のオーガニックの豆と直火式焙煎機で焼き上げたコーヒーでひと休みを。16:00【チェックイン】一棟貸しからペットとの宿泊OKの客室まで、旅の用途に合わせた滞在が可能。客室数が小規模であることから密を回避できるホテルでの過ごし方が出来る歴史的情緒あふれる町並みを楽しみながら客室へ。9棟それぞれ趣のある造りとなっており、100年以上前にタイムスリップしたような空間に溶け込む。16:30【篠山城下町散策】篠山城跡をぐるりと囲む水濠に沿って少しお散歩を。澄み切った空気と共に、心を解き放ってリフレッシュする時間に。17:30【丹波篠山の食材を堪能するご夕食】夕食は丹波篠山の食材を盛り込んだ本格フレンチ「テロワール・エ・ナチュール」。全国に名高い黒大豆、松茸、栗に加え、但馬牛や野山を駆け巡って育った猪や鹿のジビエをはじめ、四季折々の丹波篠山の旬の食材を堪能。20:30 【部屋で楽しめる、地酒とシェフ特製おつまみセットで部屋のみも可能】ディナー後は部屋に戻って、ミニバーにある黒豆ビールや丹波ワインなどご当地酒で再び乾杯。別途追加注文できるシェフ特製の地元食材を沢山使ったおつまみ8種盛り合わせもおすすめ。22:00 【全客室お風呂付き。ゆっくりとバスタイムで寛ぎタイム】全客室に檜風呂またはユニットバスが付いているため、他のお客様と接触なく、今の時期でも安心。冬限定で当ホテルオリジナルの入浴剤として、地元の鳳鳴酒造の新鮮酒粕を使った、血行促進や美肌に良いとされる酒粕風呂を体験。〇2日目9:00 【まちのメインスポットである篠山城跡、篠山大書院を観光】朝食後は混雑を避けて、朝イチで城下町に点在している観光スポットへ。篠山城大書院や丹波篠山市立青山歴史村、武家屋敷安間家史料館など、篠山城下町の歴史に触れるひとときを。10:30 【河原町妻入商家群にある古民家のお店巡り】篠山城下町のそこかしこには、古民家や空き家をリノベーションした高感度な食事処やお土産屋さんなど、個性豊かな店舗にて、丹波焼など地元の職人が作った雑貨やお土産などのお買い物をしながらのんびり気分で町歩き。12:00 【チェックアウト】2日目の朝は城下町の雰囲気だけでなく、お店巡りなどお土産をゆっくり選ぶ時間に▼VMG HOTELS & UNIQUE VENUESが展開する小規模分散型ホテルはこちら■VMG HOTELS & UNIQUE VENUESについて「まだ見ぬ時と出会う場所」をコンセプトに、当社が運営する歴史的建造物を利活用したホテルとユニークべニューの新しいブランドとして位置づけ、地域に息づく歴史や文化に触れる体験と、究極の個別化されたおもてなしの提供により、心の豊かさに気づける機会の提供を目指します。ブランドサイト:企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月18日「中二の時は『どうやって童貞を捨てよう?』ってことばかり考えていましたね」――。柄本時生が真面目にそう語れば、篠山輝信はその言葉にうなずき「当時は“中二病”なんて言葉はなかったけど、まさにそれ!世界の中心にいると思ってました(苦笑)」と14歳の頃を語る。【チケットの詳細はこちら】2017年の初演に続く再演舞台『チック』で彼らが演じるのが、無断拝借した車で旅に出る14歳の少年たち。29歳(柄本)と35歳(篠山)の大人が演じるからこそ見えてくるものとは?ふたりに話を聞いた。ドイツ人作家ヴォルフガング・ヘルンドルフによる児童文学を原作に、世界中で上演されてきた本作。サエない少年・マイク(篠山)とロシア移民の転校生・チック(柄本)の冒険を描く。演出の小山ゆうなは、柄本と篠山の関係性を「お芝居のアプローチが正反対。だからこそバランスがいい」と評する。冷静に計算し組み立てる“静”の篠山と自由気ままな“動”の柄本。この関係は、マイクとチックという役柄そのまま。篠山は「ヘルンドルフさんのあて書きなんじゃないか?」と笑い、「僕は“これをしてはいけない”という枠組みから始まるので、柄本さんの自由さに憧れます。劇中に出てくるラジコンカーが、初演の本番中に故障したことがあったんですけど、スペアがあるのを知ってて、うまく入れ替えたんです。僕としては“危機を救った”くらいの気持ちだったけど、柄本さんは“あれはそのままやった方が面白くない?”って(笑)。今回もさっそく稽古場で、初演で1度もやらなかった動きをして僕らをビビらせてます」と語る。一方、柄本は「篠山さんが絶対にぶれないし、フレームの中にきちんといてくれる。それってすごいことなんです」と篠山の存在感が動かずにあるからこそ、自らは自由を得ていると彼への信頼を口にする。柄本がここまで気儘に動けるのは、小山の演出によるところも大きいようだ。柄本曰く「小山さんは“チックはロシア移民で、ケンカが強くて、こんな性格で…”と玄関とドアノブだけ作って“あとはお願いします!”という、極論と言える演出をする人(笑)。それは、毎回、同じことをやってもいいし、やらなくてもいいということでもある。すごく怖いことをされるなぁって思います」14歳という設定に囚われることはない。篠山は「設定上、14歳だけど何歳にもなり得るし、誰もが“当事者”になりうる物語。実際の年齢と離れている僕らが舞台で演じるからこそ、幅広い層の人の心に響くんじゃないかと思います。どこにも居場所のないふたりが、旅を通して“変な”他者と出会っていく姿が面白いと思います」と語る。社会から疎外されたふたりが旅の末に手にするのは希望か?それとも…。「チック」は7月13日(土)よりシアタートラムにて上演。※手話付公演あり。※公演期間中、『チック』に登場する不思議な少女、「イザ」を主人公とした作品、『イザぼくの運命のひと / PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』リーディング公演あり。取材・文:黒豆直樹
2019年06月24日俳優の篠山輝信とNHKの雨宮萌果アナウンサーが、あす11日に入籍することが明らかになった。10日、篠山の所属事務所が発表した。篠山と雨宮アナは、NHKの情報番組『あさイチ』で共演。篠山は「私事ではございますが、明日1月11日に入籍致しますことを慎んでご報告させて頂きます。お相手の女性とは、お互いに助け合いながら、幸せで温かい家庭を築いていきたいと思います。いつも支えて下さっている皆様のご期待に添えますよう、これからもより一層仕事に精進していく所存です。今後ともご指導ご鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます」とコメントしている。篠山は、写真家の篠山紀信氏と歌手の南沙織の息子で、『あさイチ』ではリポーターとして出演。雨宮アナは、2011年にNHKに入局し、『あさイチ』リポーターを務め、昨年大みそかの『第69回NHK紅白歌合戦』ではウラトークを担当している。
2019年01月10日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が刊行するフォトブック『ファッション・アイ』シリーズに、篠山紀信による『シルクロード』など、新たに5タイトルが登場。『シルクロード』発売を記念して、ルイ・ヴィトン 六本木ヒルズ店と新宿店では、11月20日まで作品を展示するスペシャル・ディスプレイが展開されている。新宿店「Women of Silk Road」をテーマに赤を基調にした店内六本木ヒルズ店「Blue of Silk Road」をテーマに青を基調とした店内ルイ・ヴィトンは、1998年から自社で出版を手掛け、『シティ・ガイド』や『トラベルブック』など現在までに80タイトル以上を刊行してきた。2016年に誕生した『ファッション・アイ』は、ファッションフォトグラファーが街や地域、国の魅力を独自の視点で捉えたフォトブック。ラグジュアリー・メゾンであるルイ・ヴィトンが制作する旅に関連する書籍コレクションを充実させるものであり、ファッション分野の作品で最も知られるフォトグラファーたちの才能を通じて、写真が間接的にファッションを引き立たせる。現在10タイトルで展開されている同シリーズに、今回、篠山紀信による『シルクロード』を含む5タイトルが新たに登場する。篠山紀信による『シルクロード』風景と地形の驚くべき多様性を備えたユーラシアは、昔から勇敢な旅人を引きつけてきた。篠山紀信もその一人。『シルクロード』は、1981年と1982年に出版された8巻に収められた写真から選び抜かれた写真を収録し、人々の生き様を教えてくれる。食べることが好きな彼は、生鮮食品であふれかえる露店が立ち並ぶ市場のシーンを堪能。数々のおいしいものを味わうが、シルクロードに点在する礼拝所を見過ごすことはない。シルクロードに沿った諸文明の相互的な繋がりのおかげで、信仰は、仏教または、イスラム教、キリスト教に由来するものであれ、命脈を保っている。また同書は、戦争と狂信の暴力によって今や地図から消し去られた場所を垣間見せることも目指している。アフガニスタンのバーミヤン大仏や、パルミラの古代都市、シリアのアレッポの青空市場といった文化遺産の貴重な記録をなすこれらの写真の多くは、今や、過ぎし時代を偲ぶよすがとなっている。この他、オリビエーロ・トスカーニ(Oliviero Toscani)による『クレット・ディ・ブッリ』 、ハーリー・ウィアー(Harley Weir)による『イラン』、ポール・ルーストー(Paul Rousteau)による『ジュネーブ』、クエンティン・デ・ブリエ(Quentin de Briey)による『バリ』が刊行。各タイトルは、厳選された写真を大判で紹介するとともに、フォトグラファーの経歴と、フォトグラファーへのインタビューまたは批評的エッセイを収録している。販売は、ルイ・ヴィトンストアならびに公式サイトにて。【イベント情報】『LOUIS VUITTON FASHION EYE SILK ROAD by 篠山紀信』発売記念 SPECIAL DISPLAY会期:11月2日~11月20日<六本木ヒルズ店>時間:12:00〜21:00※11月3日は展示エリアへの入場は17:00まで<新宿店>時間:11:00〜20:00【書籍情報】『シルクロード』写真:篠山紀信言語:略歴ならびにインタビュー、エッセイ、キャプションは、フランス語・英語2ヶ国語表示304ページ/235×305mm発刊:2018年11月
2018年11月01日プロバスケットボールリーグ・Bリーグから、リーグを代表するプレーヤーを紹介するシリーズ。川崎ブレイブサンダース(PG)の兄貴キャラ、篠山竜青選手の登場です!川崎ブレイブサンダースのキャプテンであり、コート上では司令塔の役割を担うポイントガードを務める篠山竜青選手。スピードやテクニックを駆使し、身長の高い敵の間を縫ってゴールまで切り込むプレーは圧巻だ。「バスケットボール選手の中では身長が小さいほうなので、大きい人たちに当たり負けしないよう週に2回のウェイトトレーニングの時間も大切にしています。1回1時間の中で上半身と下半身をバランスよく鍛えますが、反応がよく肥大しやすいのは胸や腕といった上半身。それから、人よりも腕が長いのはバスケットボール選手として有利かも。洋服を選ぶ時はちょっと困りますけどね(笑)。オフェンスに限らずディフェンスでも、相手の進行方向を防ぐ場面やボールを奪いにいく時に役立つ。もし観戦に来てもらえるなら、そういった攻撃以外のプレーも観てもらいたいですね」その自慢の胸と腕、見せてください!とお願いすると、「僕だけ露出度高くないですか?」と笑いを誘いながら肉体美を披露してくれた篠山選手。常に場を和ませ、周囲を活気づける姿はまさにムードメーカー。「あまり意識はしてないですが、チームにクールな選手が多いので自分が盛り上げなきゃという使命感はあります。ベンチでよく声を出すのは、川崎ブレイブサンダースが〝日本一騒がしいベンチ〞をテーマに掲げているから。試合に出ていない時でも、一緒に声を出して戦おうという意識を全員が持っているんです。試合後に選手が出入り口に立って、お客さんをハイタッチでお見送りするのも川崎ならではのファンサービス。選手とファンの距離が近いので、そういう意味では選手の筋肉を間近で見やすいかもしれません(笑)」目標は「優勝」と力強く宣言。日本代表戦を経て、さらに飛躍するであろう新シーズンの篠山選手からも目が離せない。What’s “B.LEAGUE”?2016年に始まったプロバスケットボールリーグ。トップカテゴリーのB1リーグは3地区・18チームで争われる。5月に行われた上位8チームによるトーナメント戦・Bリーグチャンピオンシップでは、アルバルク東京が初優勝を果たした。アリーナで間近で観る試合はスピード感に溢れ、迫力満点。ファンの数も急上昇中!川崎ブレイブサンダース「川崎市とどろきアリーナ」をホームアリーナとする。Bリーグ1シーズン目は準優勝を果たしている。「新シーズンは運営会社が変わり、成長が期待できるタイミング。でも、ファンとの距離の近さなど、いい部分は継承していきたいと思っています。ベンチパフォーマンスや選手との交流など、試合以外でも楽しめるはずです」篠山竜青しのやま・りゅうせい1988年7月20日生まれ、神奈川県出身。身長178㎝。川崎ブレイブサンダースのキャプテン。ワールドカップ予選では日本代表として活躍。トップス¥10,000(マーカ/パーキング)シューズ¥13,000(アシックス/アシックスジャパンお客様相談室☎0120・068・806)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年7月11日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・高松由佳取材、文・小泉咲子黒澤祐美(by anan編集部)
2018年07月08日オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)は、写真家・篠山紀信の作品「nudé」とコラボレーションしたカプセルコレクションを、2018年6月8日(金)に発売する。篠山紀信は、山口百恵や宮沢りえ、またジョン・レノンと オノ・ヨーコなど著名人のポートレートを撮影したことで知られる写真家。今回発売されるカプセルコレクションでは、人の身体を官能的に捉えた作品の数々がスウェットやトップス、ドレスに大胆にプリントされている。双子のモデルを撮影した「Twins」を引用したオーガンザのトップスは、淡い陰影が印象的な1着。双子ならではの、相似型の身体が織り成す不思議さと官能性を表現した作品をウェアに落とし込でいる。風景の色彩とともに、顔をダイナミックにプリントしたTシャツは、プリントの織り成す鮮やかなグラデーションがアイキャッチなデザインだ。【詳細】オープニングセレモニー×篠山紀信「nudé」発売日:2018年6月8日(金)アイテム例:・ORGANZA DRESS 74,000円+税・ORGANZA TOP 49,000円+税・COZY SWEATSHIRT 35,000円+税・FACE T-SHIRT 28,000円+税・HOOK AND EYE DRESS 46,000円+税・Nude TOTE 13,000円+税■オープニングセレモニー 表参道住所:東京都渋谷区神宮前6-7-1-BTEL:03-5466-6350営業時間:12:00~21:00
2018年06月10日2011年、ドイツで公演が行われるや、またたくまに国民的な人気演目となった『チック』が8月、日本で初めて上演される。舞台『チック』チケット情報家庭にも学校にも居場所のない少年、マイク。ある日、転校生で問題児のチックが盗んだ車でやってくる。ふたりの少年はひと夏の旅に出かけ、行く先々で個性あふれる人々との出会いを経験する……。原作の小説は映画化もされ、『50年後のボクたちは』という邦題で今秋公開予定。この注目作の舞台版で14歳の少年を演じる柄本時生と篠山輝信のふたりに話を聞いた。「14歳の旅ってだけで、わくわくしない?」という篠山に、「映画だと当たるイメージ」と答える柄本。すかさず篠山が「この舞台も当てたいなー!」と叫ぶ。つい数日前に稽古場で初めて対面したとは思えないかけあいを見せるふたり。柄本が「両親が篠山さん出演の英語番組を見ているので、我が家では篠山さんのことを『先生』って呼んでるんです。いざ先生に会ってみたらやわらかい雰囲気の人でよかった」と初対面の印象を語れば、篠山は「人としての魅力が強くて、目が離せない。僕が演じるマイクが最初に柄本さん演じるチックに抱いた驚きを、いま僕自身が感じています」と話した。20代後半の柄本と、30代の篠山。ともに14歳を演じることに対して、不安はなさそうだ。「マイクはすごく理屈っぽくて、周りが嘘っぽく見えている少年なんです。でもそういう気持ちは僕も持ってたなってすごく共感できる」という篠山。さらに柄本が「脚本を読んでいてもあんまり14歳って感覚がないよね。学ランを着るわけでもないし」と笑わせる。さらに「“少年の夏の冒険”と言ってしまえばよくある話に思えるけれど、この作品は設定や展開にも意外性があって、ひきこまれます」と作品の魅力を語る柄本。篠山は「外の世界に対する恐怖とか、世界の広さに初めて気づく感覚。それが迫ってくる脚本だよね」と重ねた。篠山演じるマイクはこの作品のストーリーテラーであり、膨大なセリフをとうとうと語らなければならない。「僕自身にとってはマイクを演じること自体が大冒険」という篠山を「マイクじゃなくてよかった!」と茶化す柄本。「ストーリーテラーがこんなにも細やかに語る演劇作品って、なかなかないですよ。その語りのなかで、僕らほかのキャストがどんなふうに舞台のうえに立つかを注目してほしい」と見どころを語った。10代の旅の思い出を問うと柄本が「高校のときに友達3人と、自転車で東京から沖縄をめざしました。でも僕ひとりだけ本厚木で帰った」と告白 。篠山も同様に自転車で熱海をめざしたものの、途中で電車に乗ったという。「この作品も、そんな思い出をもつ元14歳のみなさんに観ていただきたい」と篠山が言うと、柄本は「いま思春期の人にも観てほしいな。作品に刺激されて、旅に出ちゃうかもしれないけど」と笑った。異なる魅力をもつふたりの俳優が、息ぴったりに夏の冒険に挑む。公演は8月13日(日)から27日(日)まで東京・シアタートラムにて。取材・文:釣木文恵
2017年06月20日神奈川県横浜市にある「横浜美術館」では、2012年の開幕以来、全国26会場、75万人以上を動員した展覧会 「篠山紀信展 写真力THE PEOPLE by KISHIN」を1月4日(水)より、好評開催中だ。本展では、写真家・篠山信が50年以上にわたって撮り続けてきたポートレートの中から、篠山自身が約130点を厳選し、横浜展のためにセレクトされた作品を加え、5つのセクション「GOD」「STAR」「BODY」「SPECTACLE」「ACCIDENTS」に分けて紹介する。今回の企画展に寄せて、篠山紀信本人は以下のようにコメントを発表。「この展覧会は美術館の大空間と圧倒的インパクトのある写真との戦い。つまり空間力VS写真力のバトルです。鑑賞ではなく体感!是非ご自身の体をその空間の中に浸してみてください。横浜美術館でお待ちしています。」俳優、歌手、スポーツ選手、作家、美術家、音楽家、舞踏家、歌舞伎役者ら、被写体となるのは誰もが知る著名人=スターたち。彼らは篠山紀信の写真を通して、時代のイメージを形作ってきたといっても過言ではない。本展では、篠山写真の「写真力」を、美術館の「空間」にぶつけ、展示室を生命感あふれる場に作り変え、鑑賞者に新たな写真体験をもたらすことを狙いとしている。ぜひこの機会に、時代のスターを映した篠山写真たちとの出会いを体験したい。「篠山紀信展 写真力THE PEOPLE by KISHIN」の会期は、1月4日(水)~2月28日(火)。会場、横浜美術館。休館日は、木曜日(ただし、2月23日(木)は開館)。10時~18時(入館は閉館の30分前まで)(※2月23日は16時、24日は18時30分まで)。(text:cinemacafe.net)
2017年01月15日横浜美術館で「篠山紀信展 写真力THE PEOPLE by KISHIN」が開催されます。期間は2017年1月4日(水)から2月28日(火)です。篠山紀信の50年余年にわたる歴史の中から、彼自身が厳選した約120点の写真が展示されます。大迫力の大型パネル!美術館で「体感する」篠山紀信の写真写真家・篠山紀信の50余年にわたる膨大な仕事の中から彼自身が選んだ写真約120点が集結。大型パネルに仕立てられ、美術館の空間に展示されます。手元でひらく本のサイズでなく、メートル単位の巨大な大きさに仕立てられた写真の数々は圧巻です。ダイナミックな作品は観る人の思い出を生き生きと呼び覚まし、展示室を新たな出会いの場へと変えていきます。美術館の大空間と、圧倒的インパクトのある写真との対決、「写真力」対「空間力」の世界を堪能しましょう。5つのセクションで作品を味わおう●GOD鬼籍に入られた人々ジョン・レノン、三島由紀夫、勝新太郎、美空ひばりなど、多くの人にその死が惜しまれ、今もなお人々の心の中に生き続ける著名人が集められたセクションです。写真を撮る行為そのものが相手をリスペクトすることだと語る篠山紀信は、相手の最良の姿を写真にする姿勢を一貫して堅持しています。モデルが瞬間的にみせる絶妙なしぐさなど、決定的な偶然が作用した写真の美を堪能しましょう。●STARすべての人々に知られる有名人山口百恵、吉永小百合、AKB48、松田聖子など、1970年代から現在まで、その時々のグラビアや写真集を彩ったスターたちが題材のセクション。「写真は時代の映し鏡」と語る篠山紀信の仕事のベースはここにあります。撮影された時のモデルの顔つきやファッション、構図などから、撮影のコンセプトやストーリーがにじみでる作品です。スターたちのあのころのイメージに、観る人自身の過去を重ねることもできるでしょう。●SPECTACLE私たちを異次元に連れ出す夢の世界東京ディズニーランド、歌舞伎など、現実の中にありながら、そこには日常を超えた世界が展開する場も、篠山紀信の重要なレパートリーの一つです。観客が一人もいないディズニーランドに独自キャラクター「シノラマン」に扮して潜入した篠山紀信。そこで写したキャラクターたちの「休日」は、誰もが知るディズニーランドの、誰も知らないもうひとつの夢の世界です。複数の写真をつなげる篠山紀信独自のパノラマ写真「シノラマ」も見どころの一つ。複数のカメラを同時にリリースしたり、自在に遠近を使い分けて奥深い世界観を表現したり、制作の手法はさまざまです。情感豊かで新しい写真の世界を味わいましょう。●BODY裸の肉体-美とエロスと闘い樋口可南子、宮沢りえ、浅岡ルリ子などが被写体となっているヌード作品。写真にとって、ヌード作品は発明以来の重要なモチーフです。1968年に発表された「The Birth」をはじめとして、さまざまなヌードを手がけてきた篠山紀信。単身、集団、女、男、大都会、大自然。モデルとロケーションの組み合わせひとつひとつが濃密な絵巻となって、それぞれの時代に新たな美学が提示されてきました。その中でも、篠山紀信選りすぐりのショットを集めたセクションです。●ACCIDENTS2011年3月11日-東日本大震災で被災された人々の肖像2011年3月11日の東日本大震災で被災された人々を写した作品です。人知を超えた一瞬の大震災で家族、大切な人を失い、家をなくした数多くの人々。普通ではない理不尽を体験した人々の表情を、その時代を、写真家として残さないわけにはいかなかったと篠山紀信は語っています。写真は、話を聞いて心を開いてくれたと思う人にのみ同意を求め、撮影されました。背景をぼやかし、ピントを人物に集中させた写真は、大震災を人と人、人と場のつながりからとらえた作品です。開催されるコンテンツをチェックしよう●篠山紀信のアーティスト・トーク写真家・篠山紀信によるアーティスト・トークが開催されます。日程:2017年1月7日時間:15:00~16:30(開場14:30)会場:横浜美術館レクチャーホール定員:240名※当日13時30分より総合案内で整理券が配布されます。●学芸員によるギャラリートーク学芸員によるギャラリートークが開催されます。日程:2017年1月28日、2月11日、2月25日時間:15:00~15:30会場:企画展展示室●夜の美術館でアートクルーズ閉館後の美術館を参加者だけで独占できる特別な展覧会です。学芸員の解説とともに贅沢な時間を楽しみましょう。申し込みはウェブサイトの専用申込みフォームで可能です。日程:2017年2月4日時間:19:00~21:00会場:企画展展示室定員:18歳以上・60名参加費:3,000円コレクション展も合わせてチェック!横浜美術館では、「篠山紀信展 写真力」の開催に合わせて「写真」に焦点を当てた特集展示を行います。商業写真発祥の地・横浜に設立された美術館として、写真をコレクションの大きな柱に掲げて収集活動を行ってきた横浜美術館。横浜美術館開館以来の試みとして、全館での写真展示が行われます。「写真力」のチケットを持っている人は当日に限り、コレクション展を無料で観覧できます。ぜひ合わせて観覧してみてください。●昭和の肖像-写真でたどる「昭和」の人と歴史1926年から1989年の長きに渡った「昭和」の時代。関東大震災からの復興に始まり、二度に渡る世界大戦、敗戦からの再びの復興、高度経済成長を経てバブルへ。日本の歴史の中で最も揺れ動いた「昭和」を無数の写真とともに振り返ります。いきいきとした表情をうつしだす人物のポートレート、風景や風俗写真など興味深いものばかりです。●“マシン・エイジ”の視覚革命-両大戦間の写真と映像第一次・第二次大戦間はアメリカで「マシン・エイジ」(機械の時代)と称されます。この間に飛躍的進化と爆発的普及を遂げた写真と映像。この時代だからこその写真・映像芸術について、2つのメディアの関係性に焦点をあてながら振り返ります。●関連イベントもチェック●アーティストトーク沖縄在住の女性写真家、石川真生氏によるアーティストトークです。講師: 石川真生(写真家)日時: 2017 年2 月24 日(金) 18:30~20:00(開場18:00)会場: 横浜美術館レクチャーホール申込み・参加費: 不要(240 席)、無料●ギャラリートークさまざまな切口で学芸員やエデュケーターが作品の見どころや楽しみ方を紹介します。日時: 2017 年1月13日、1月27日、2月10日、2月24日いずれも金曜日、14:00~14:30会場: コレクション展展示室申込み・参加費: 不要、無料(当日有効の観覧券が必要)イベント概要名称:篠山紀信展 写真力THE PEOPLE by KISHIN開催期間:2017年1月4日(水)~2月28日(火)開催場所:横浜美術館開催時間:10:00~18:00※2月23日(木)は16:00、2月24日(金)は20:30まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:木曜日※ただし1月5日、2月23日は開館チケット:一般1,500円(1,300円)、大学・高校生900円(700円)、中学生600円(400円)、小学生以下無料、65歳以上1,400円※()内は2017年1月3日(火)までの前売り価格※65歳以上は要証明書、美術館券売所でのみ対応公式サイト:名称:横浜美術館コレクション展2016年度第3 期開催期間:2017年1月4日(水)~2月28日(火)開催場所:横浜美術館開館時間 10:00~18:00 (入館は閉館の30 分前まで)※2月23日(木)は10:00~16:00、2月24日(金)は10:00~20:30休館日 木曜日 *2017年1月5日、2月23 日を除く観覧料 一般 500(400)円 大学・高校生300(240)円 中学生100 (80)円 ※小学生以下無料※企画展ご観覧当日に限り、企画展の観覧券でコレクション展もご覧いただけます。
2016年12月27日写真家の篠山紀信の巡回展「篠山紀信展 写真力THE PEOPLE by KISHIN」が、17年1月4日から2月28日まで横浜美術館にて開催される。12年の開幕以来、全国25会場を巡回し75万人を超える人々を魅了してきた「篠山紀信展 写真力THE PEOPLE by KISHIN」。巡回スタートから5年を経て横浜で開催される同展では、美術館の空間を5つのセクションに分け、篠山の50余年に渡る膨大な作品の中から篠山自らが選んだ写真作品約120点を大型パネルに仕立てて展示する。「GOD」のセクションでは、有名人の肖像作品が仕事の中心を占めてきた篠山による、多くの人にその死が惜しまれ、今も人々の心の中に生き続ける著名人の肖像作品を展示。ジョン・レノン(John Lennon)、三島由紀夫、勝新太郎、美空ひばり、大原麗子などの作品が展開される。「STAR」のセクションでは、山口百恵、吉永小百合、AKB48、松田聖子、小林旭、南沙織、舟木一夫、長崎茂雄、ピンク・レディー、北野武などの著名人を写した作品が展示される。また、「SPECTACLE」では複数の写真を横につなげる篠山独自のパノラマ写真「シノラマ」を公開。東京ディスニーランドや、後藤久美子が遊ぶメルヘンの舞台軽井沢、歌舞伎、草間彌生などのインスタレーション作品がラインアップされる。「BODY」では、18歳の宮沢りえをはじめ、樋口可南子や浅丘ルリ子、舞踏家のウラジーミル・マラーホフ(Vladimir Malakhov)などのヌード写真を展示。単身や集団、女や男、ダンサーやアスリート、スタジオや室内、大都会や大自然など、様々な種類のヌード写真が並べられる。また、「ACCIDENTS」では、東日本大震災で被災された人々の肖像作品を出展。日本社会全体を揺るがした大震災を、人と人、人と場のつながりからとらえた写真作品となっている。その他、今回は横浜展のための特別セレクションとして、横浜出身の草笛光子や、横浜・伊勢佐木町の途上ライブから出発したゆずなど、横浜にゆかりの深い著名人の作品なども新たに加えて展示される予定だ。さらに、17年1月7日の15時から16時30分までは、篠山本人を迎えてアーティストトークを開催。17年1月28日、2月11日、25日には15時から15時30分まで学芸員によるギャラリートークが、17年2月4日には19時から21時まで、閉館後の美術館を参加者だけで独占できる特別な鑑賞会「夜の美術館でアートクルーズ」が行われる。なお、17年4月5日まで箱根の彫刻の森美術館で開催されている「篠山紀信展写真展KISHIN meets ART」との連動企画として、それぞれのチケットを提示すると相互の観覧料が割引となるサービスも行われている。【イベント情報】「篠山紀信展 写真力THE PEOPLE by KISHIN」会場:横浜美術館住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1会期:17年1月4日~2月28日時間:10:00~18:00(2月23日は16:00まで、24日は20:30まで、入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,500円、高大生900円、中学生600円、小学生以下無料休館日:木曜日(ただし1月5日、2月23日は開館)
2016年12月03日●ヌードで撮りたいと言ったら、美術館が「いいよ」写真家・篠山紀信が新たな試みを行っている。東京・品川区の原美術館内で撮ったヌード写真を、原美術館に飾る写真展『篠山紀信展 快楽の館』(9月3日~2017年1月9日)を行い、さらに写真集としても発売しているのだ。巨匠でありながら、これほどのフットワークの軽さを見せた真意、『快楽の館』といったタイトルに込めた思い、そしてなぜヌードだったのか。○美術館の持つ「色気」――今回の美術展が行われた経緯を教えてください。まず原美術館から「展覧会をやりませんか」という話がありました。ぜひやらせていただきたいと案内してもらったら、ふだんは一般の人が入れない裏庭に大きな門があったり、苔むしている庭があったり、入り口の庭に大きな木が立っていたり、全然、普通の美術館とはたたずまいが違うんです。聞いてみたら、名だたる建築家が約80年近く前に建てた邸宅で、いろんな歴史があるらしいんですよね。建物自身も割と球形で素敵ですが、それでも邸宅として住んでいたわけだから、窓も扉もあるし、いわゆる普通の”美術館”のような無機質な空間ではない。そういった、原美術館自身の佇まいをすごく気に入っちゃったんだよね。「ここで作品を作れないですか?」と言ったら、館長が「それは面白いじゃない、やってもいいよ」と言ってくれました。――原美術館自体の魅力が大きかったのですね。そこで裸を撮ろうというのはどういうお気持ちだったんでしょうか?写真は"場"というのがとても重要ですが、原美術館の場合は、"場"自身がいろいろな歴史を持ち、随所に魅力的な空間があって、色っぽいんですよね僕に言わせると。セクシーなんです。そういう場所でヌードを撮ったら面白いなと思って言ったら、館長が「いいですよ」と。これは簡単なようで、なかなかないですよ。公立の美術館だったら、作品の確認や評議委員会にかけなければいけないなどいろいろなプロセスがあるのに、館長の一声で「何やってもいい」「ヌードでもいい」と言ってもらえるなんて! それでも最初は半分くらい今までの写真を持って行こうかと思ったんですが、原美術館を見ているうちに、全部ここで撮った新作の方が面白いんじゃないかな、と言ってしまいました。撮るのは自分なので、大変な事を言ってしまったんですが(笑)。こんな自由が与えられるということは、今後も絶対ないと思っています。――裸で、『快楽の館』というのはかなりインパクトのあるタイトルだなと思いました。『快楽の館』というタイトルは、アラン・ロブ・グリエというフランスの小説家の作品を日本語訳にした言葉からとりました。原題をそのまま訳すと「ランデブーの館」、つまりいろいろな人が集ってきて、いろいろなドラマが生まれるみたいな意味なんです。日々違う人が来て、出会っていく館という。撮っている間も、綺麗なモデルさんたちが一糸まとわず次から次へと来て、写真を撮る快楽がありました。だから、『快楽の館』というのは、実は僕の快楽なんじゃないかというくらいに楽しかったですね。ただ、ポスターから見るように、怪しげな館にヌードの人が集まった、エロティックな饗宴じゃないか、と思っている人が見ると、ちょっと違う作品かもしれません。●実は、男性の方が"裸"を恥ずかしがる?○有名モデルも、作品の下に一律――ヌードモデルさんの中に、壇蜜さんなども出演されていますよね。ここに壇蜜さん的な人がいればとてもぴったりだなと思い、実際に出ていただきましたが、今回は作品の下にモデルの名前は一切載っていないんです。有名な方も随分いますが、全員素人の方の部屋もありますし、作品の全責任は私にあります。男性の写真もありますしね。オカダ・カズチカさんという、新日本プロレスで人気の方ですけど、これも「オカダさんのヌード」ではなく、「快楽の館」の一員として出演していただきました。――男性のヌードを撮るときと、女性を撮るときと、違いはあるんですか?構造的に、男性の体は出っ張ってますからね(笑)。隠すのになかなか苦労します。あとはどちらかというと、男性の方が恥ずかしがり屋ですよね。女性は10分もすれば、自分が裸であるかなんて忘れちゃうところがあるんですけど、男性の気持ちをほぐすのは大変です。お世辞を言ったりするわけじゃないけど、モデルになってくれてありがたいという気持ちを全面に出します。リスペクトする気持ちがないと、ダメですよ。――全体的にはどれくらいの撮影日数がかかっているんでしょうか?結局10日間で全部撮りました。モデルは33名、写真点数は76点。4点の作品を集めたものなどもありますから、細かく言うと90点くらいありますね。でも溢れるくらいイメージは湧いてきましたから、行き詰まってどう撮っていいかわからないということは、全然なかった。僕はフライヤーにも、「美術館は作品の死体置き場だ」と書きました。だけど今度の場合は、美術館で見た写真が「今、立ってるここじゃん」という感覚がありますし、作品も生まれたての赤ん坊みたいなもので、そこに立ち会うと、不思議な感覚にとらわれると思うんですよね。これは写真以外だったらできない。これも写真の持つひとつの表現の力で、極めて写真的な行為なんですよ。絶対安全圏の中から、作品を上から目線で見てやるということではなく、ひょっとすると作品が自分にのしかかってくるかもしれないという面白さがあると思います。○規制があるのは当たり前――ヌードということでは、規制やコンプライアンス問題なども、昨今は厳しくなっているのかなと思いますが……。全部自由な表現なんて、どこにもないんですよ。必ず制約がありますから、その中でやればいいんです。ただ、ヌードというもの全体に関して、世の中の規制が強くなっていることは事実ですよね。飛行機に、ヌードが載っている週刊誌は入れないとか、TVも乳首とヘアはいけないとか。僕は『ヨルタモリ』で乳首出しちゃった※けど(笑)。※2015年7月26日放送の『ヨルタモリ』(フジテレビ)にて、宮沢りえ写真集『Santa Fe』の未公開写真を紹介。例えばヨーロッパで、性器をモチーフにしたアートが掲載された雑誌が出せるような地域であっても、宗教的なタブーが存在する場合もある。いろんな場所と時代によって制約が必ずあるので、全く自由なものはどこにもない。でもそれを、かいくぐりながらやるのがいいんですよ。たまに警察が来る時もありますけど(笑)。――根本的な話になってしまいますが、どうして篠山先生はヌードを撮られるんですか?商業的な場合は、様々な要望もありますからね(笑)。今度の場合で言えば、本当は服を着ていてもいいんですよ。凝ったヘアメイクとファッションで、いろんなことしてもいいんです。ただそうすると、表現の主体がそちらになってしまうじゃないですか。原美術館が持つ魔力、磁力、場所の持つ色気みたいなことを、直截に表現しようとした時に、あんまり何もない方がいいんですよ。裸の肉体がふっと出てきて、僕がいろいろそれを写真的に工夫することによって、思ってるものをストレートに出せるというのが、ヌードなんですよね。――同時に今回、講談社さんから写真集も発売されていますね。図録的な意味で作ってたんですけど、図録をはるかに超えちゃって、すっごく素敵な写真集になっちゃった(笑)。珍しく、僕が撮っている現場の写真も入っているんですよ。3台のカメラを使って撮る方法とか、秘密を種明かししていますからね。――展覧会が終わったら、飾ってある写真はすべて捨ててしまう、とも伺いました。壁にべたっと貼ってあるから、破くしかないんだもの(笑)。ありがたい作品を保存し、それを鑑賞し、というのではなく、見たら終わり・期日が来たら終わり。それも新しいよね。だからこれは鑑賞でなくて体感だと思うんですよ。ネットでわかった気にならないで、ぜひ作品を見て体感してもらいたいですね。なんてったって、作った僕が一番最初に見るのを楽しみにしていたんだから。■書籍情報篠山紀信『快楽の館』(講談社 3,500円+税)写真界の巨匠・篠山紀信が壇蜜をはじめとする美しき裸体30名を新撮! 2016年9月3日~2017年1月9日まで品川区の原美術館で行われる個展「快楽の館」の図録/写真集。美術館には展示されない貴重なカットやメイキングに加え、美女たちのヌードがズラッと並ぶ圧巻の"シノラマ"も特別収録。■展覧会篠山紀信展 快楽の館会期:2016年9月3日~2017年1月9日会場:原美術館 〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-25
2016年10月04日7月某日、都内某所の篠山さんの事務所に取材に伺う。編集者、カメラマン、ライター、全員ド緊張。仕方がない、だって写真界の巨匠が、扉の向こうにいるわけだから…。ドキドキしながら部屋に入ると、テレビや雑誌で見たことがある“お馴染みの髪型”の篠山紀信さんが、いた!うわ、本物だ!――はじめまして。アンアンという雑誌の者です…。篠山:知ってるよ(笑)。僕も最初の頃は、結構いろいろやってたんですよ?‘90年代に入ってからも、貴花田撮ったり、(ビート)たけし撮ったり…。随分やりましたよ。僕が写真家になった‘60年代、そして‘70年代は、雑誌が元気だったからね。アンアンも相当おしゃれな雑誌だったんだよ。とんがっててさ。でも、よその会社がアンアンを真似した、しかももうちょっと大衆寄りの雑誌を出しちゃったら、そっちが売れちゃってなぁ。マガジンハウスはおしゃれなんだけど、大衆向けっていうのが下手なんだよな(笑)。――今のアンアンの読者は、20~30代の女性がメインなのですが、その世代にとっては、篠山さんは“気がついたらもう巨匠だった”という存在です。改めて伺うのもなんですが、篠山さんはそもそもどんな活躍をされて、今この場所まで来られたんですか?篠山:えー、そんな話したら、1冊自伝が書けちゃうよ?(笑)僕がデビューしたのは‘60年代だったんだけど、もともとはね、広告会社でカメラマンをやってたの。――あの、なんで写真をやろうと思われたんでしょう…?篠山:そこから?!あのね、僕は新宿のお寺の次男でね。僕が高校生の時は経済成長の真っ盛りで、いい大学に入って銀行とかに入るのが、良い人生とされてたの。僕もそういうふうに生きるんだろうなって思って、中学高校を過ごしてて。まあ、主体性のない少年だったんだろうね。でも大学受験に失敗しちゃって。その時に、予備校の広告でも見ようと新聞を開いたら、まだ募集してる大学の広告が出ててね。そこに、“写真学科”って文字を見つけて、“あ、ここ行こう”って、直感で思ったんだよ。写真を仕事にしようって。写真部に入っていたわけでも、カメラを持ってたわけでもないのに。それで大学に入って、3年の時になぜか広告会社の入社試験受けたら、受かっちゃったもんで、写真家になったというわけ。――まったくもって、偶然だったわけですね?篠山:そうそうそう。そこで広告写真をいろいろ撮りながら、自分が撮りたいと思う作品も作って…ってやってるうちに、いろいろな雑誌からお声がかかるようになって、雑誌でも写真を撮るようになった。雑誌って、広告ほどお金は儲からないんだけど、名前が出るから目立つわけ。しかも、当時は雑誌が本当に売れていて、100万部売れるとか、よくあることだったから、そんなにたくさんの人が見てくれるって、楽しいんだよね。それでおもしろくなってきちゃって、芸術カメラマンをやめて、芸能カメラマンになっちゃった(笑)。――写真を撮って発表する。その根っこには、ご自身のことを知ってほしいとか、いろんな人に認められたいっていう気持ちもあったんでしょうか?篠山:うーん、それよりも写真ってさ、撮ったときは1枚だけど、印刷して複製することによって本当にたくさんの人の手に渡るでしょう?これって写真特有の可能性だと思うわけ。そこがおもしろかった。芸術的な写真を撮って、「はい、これがアートでございます。さあ皆さんありがたく鑑賞しなさい」って見せるのは、僕はつまんない。それよりも、毎週毎週100万人が僕の写真を見てくれて、おもしろいとかカッコいいとか反応があるというほうが、社会を受け入れて、時代を撮ってるって感じがして、自分には向いてる気がしたんですよ。だから僕はアーティストではないの。写真は、時代の映し鏡。その時代の社会の突出した人や物や事を撮って、雑誌というメディアを使いながら写真をばらまいてきたっていうのが、篠山紀信という写真家。逆に言うと、今この印刷メディアがしぼんじゃってる時代には、‘70年代の僕みたいな写真家は絶対出てこない。活躍する人もいるけれど、僕とは違うスタイルの写真家だよね。――数々の著名人を撮影されていますが、ご自身で撮りたいと思う人を選ばれているんですか?篠山:誰かを撮りたいなんて思うヒマもないほど、仕事ばっかりしてきたからなぁ…。というか、僕は頼まれれば何でも撮るの。あのね、人事権は僕にない。時代に人事権がある。時代に「篠山くん、この人を撮りたまえ」って言われるの。――すごい名言…!篠山:ハハハ(笑)。あのね、基本、僕は受け身なんですよ。頼まれれば、金魚だって撮る。――金魚?!篠山:そうそう。金魚のカレンダーを撮影したんだけどさ。最初は「金魚?!蜷川実花に頼めよ!」って言ったんだけど(笑)、実は金魚、撮ったことなかったから、いざ撮るとなったらちょっと緊張しちゃってさぁ。50年近くやってきたけど、意外とまだ撮ったことがないものってあるんだよね。そういう被写体を前にすると、やっぱりちょっとドキドキするんだよ。――9月3日から、原美術館で「篠山紀信展『快楽の館』」という展覧会を開催されますが、“原美術館で撮影した写真を、原美術館に飾る”という内容だそうで…?篠山:おっしゃるとおり。最初はね、「展覧会やりませんか?」ってお話を頂いて。僕も原美術館は知っていたけど、それほどちゃんと建物を見たことがなかったから、一度見せてくださいって言って、伺ったの。そしたら、それはそれは素敵な建物で、そこで写真が撮りたくなっちゃった。――西洋モダニズム建築のデザインを取り入れた、レトロで素敵な建物ですよね。ロマンティックな雰囲気も漂っていて。篠山:今から78年前に建った建物で、戦争も越えて、ずっとあの土地に建ってるんだよね。いわゆる美術館のホワイトキューブの無味乾燥な展示場とはまったく違って、空間に色気があるんだ。窓から入ってくる光とか、壁の質感とか、あの土地の持つ磁場とか、すべてが魅力的で。それで、この建物の持つエネルギーを受けて、僕がこの場所で作った作品を、同じ場所に戻してみんなに見てもらうっていうことを、やってみたいと思ったんです。それで原俊夫館長にお願いをしたら、快諾してくださって。しかも、ヌードをやりたいっていったら、「どうぞ、どうぞ」と。公立の美術館だと、ヌードを飾るんでも大変なんだよ?あれはダメ、これは無理、とか。でも館長は、「篠山さんがやりたいようにやってください」って、10日間も美術館を僕の撮影のために開けてくれた。こんな贅沢、後にも先にもきっともうないだろうな。――館長はどんな方なんですか?篠山:80代の男性で。そういえば、毎日撮影を見に来て、僕の横にぴたっとくっついてたのは、僕を監視してたのか…?いや、たぶんレンズの先の女の子を見てたに違いない(笑)。いや、とにかく、すごく懐の深い方ですよ。写真って、カメラの前のものを写すということではなくて、被写体が存在する場のありさま、空気、雰囲気を撮るものだと思うんです。だから僕にとって、“場”っていうのは本当に大事なもの。そういう意味で原美術館は、本当に“撮りたい!”という気持ちにさせてくれる場なんです。10日間、飽きるどころかアイデアがどんどん湧いてきてしまって、終わりが近づくほどに、もっと撮りたい気分になりましたね。素晴らしいでしょ。――空間の持つ力、すごいですね。篠山:いや、それは私の才能の力です。――そうでした!大変失礼いたしました(笑)。篠山:んなことない(笑)。冗談冗談。――それにしても、確かに篠山さんといえばヌードのイメージはありますが、なぜ今回、この空間でヌードを撮ろうと?篠山:僕が撮りたいと思ったことを直截に表現できるのは、何も身に着けていない身体なんです。被写体が服を着てたりメイクをしていると、そっちのイメージが先行してしまうというか。別にヌードってことで客を呼ぼうとか、そんな気持ちはないよ?10日間、延べ30人以上のモデルさんに来てもらって、どんどん撮影してね。確かに体力的には大変でしたけど、撮ってるうちに、どんどん気持ちよくなってくるんだよ。アラン・ロブ=グリエって人のフランス文学で、『快楽の館』という本があって、それがとてもおもしろいんだけども、原題は、『ランデブーの館』っていうんです。――出会う、という意味に近い?篠山:そうそうそう。原美術館という建物との出会い、モデルさんたちが毎日やってきて出会って去っていくということ、その10日間を切り取った写真たちと、見に来てくれるお客さんとの出会い…。この場所での出会いっていうのが、この展覧会の一番のコンセプトなんだ。他の美術館でこの作品を見せても、なんにも意味がない。ここで見ることに、意味がある。だから、終わったら何をするかっていうと、全部破いちゃう。――え?!破いちゃう?!篠山:だって、壁に貼ったのは引っぺがすしかないし。――もったいない…。篠山:もったいないって思うところがダメなんだよ。いっときの快楽っていうのが、清々しくてかっこいいじゃない。1回きり、その場限りっていうのが素敵じゃない。僕はそこがいいなって思うんですよ。今はみんな、情報に触れると見た気になっちゃうことが多いけれども、その場に行かないと感じられないことっていうのもあるわけだから、ぜひ足を運んでほしいね。◇しのやま・きしん写真家。1940年生まれ、東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒。広告会社勤務を経て、‘67年にフリーカメラマンに。以降、広告、写真集、雑誌などのメディアで、数えきれないほどの名作を生み出している。アイドルから建築物、歌舞伎まで、被写体は幅広い。◇9月3日から‘17年1月9日まで、原美術館で展覧会「篠山紀信展『快楽の館』」が開催される。原美術館の建物や庭で撮影された、70点あまりのヌード作品が飾られる。巡回の予定は一切なく、この4か月のみで終了予定。空前絶後の貴重な機会。詳しくは美術館のサイトで。※『anan』2016年8月31日号より。写真・内田紘倫
2016年08月24日写真家の篠山紀信による写真展「篠山紀信写真展 KISHIN meets ART」が、9月17日から17年4月5日まで彫刻の森美術館 本館ギャラリー、緑陰ギャラリーにて開催される。ヌードや都市風景、スターたちのポートレートなど、次々と発表される写真で様々な物議を醸してきた篠山紀信。同展では“アート”をテーマに、本館ギャラリーと緑陰ギャラリーの2会場を使用してそんな篠山紀信の写真世界を紹介する。本館ギャラリーでは、ヘンリー・ムーアやカール・ミレス、ジュリアーノ・ヴァンジなど同館所蔵の野外彫刻を写した写真作品の数々を展示。緑陰ギャラリーでは、数台のカメラを結合して撮影する篠山独特の手法「シノラマ」で撮影された写真を中心に、バルテュスや岡本太郎、草間彌生、森村泰昌など、これまで交流を重ねたアーティストやその仕事場の写真がダイナミックなスケールで展示される。これまであまり公開されることのなかった、篠山とアートの出合いを切り取った瞬間=“KISHIN meets ART”に触れられる機会となっている。【イベント情報】「篠山紀信写真展 KISHIN meets ART」会場:彫刻の森美術館 本館ギャラリー、緑陰ギャラリー住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121会期:9月17日~17年6月25日*好評につき会期延長時間:9:00~17:00料金:大人1,600円、高大生1,200円、小中生800円会期中無休
2016年08月06日原美術館にて、1960年代から現在まで常に写真界の先頭を走り続けてきた篠山紀信の個展「快楽の館」が、9月3日(土)~2017年1月9日(日)の期間開催される。美術館での篠山紀信展といえば、「篠山紀信 写真力」展が2012年以来全国各地の美術館を巡回中だが、本展はまったく異なるコンセプトによる、原美術館だけで開催するユニークな展覧会となる。写真作品「快楽の館」 カラー、モノクロあわせた約60点が展示される。テーマは、1938年完成の邸宅が元になった原美術館を、篠山紀信がカメラによって“快楽の館”に変貌させること。出品作品はすべて撮り下ろしの新作で、およそ30名にものぼるモデルを起用したヌード写真であり、そのすべてがこの原美術館で撮影されたものだ。「ここ(=原美術館)で撮った写真をここに帰す(=展示する)」というコンセプトは、原美術館で個展を開催することになったとき、まず篠山紀信氏が提案したアイデアなのだという。さらにプリントのいくつかは、まさに“撮影したその場所”の壁面に展示される。したがって、写真の中のイメージ=“かつて・ここに・あった”と、展覧会場にいるという現実=“いま・ここに・ある”が交錯し、幻惑的であると同時に、一種“倒錯”的とさえ言える鑑賞体験が生まれる。写真家篠山紀信にとって、もともと私邸だった原美術館という場は、“撮る欲望”をかきたて“撮る快楽”に浸れる場としての魅力を持っているのだという。そのため、本展は“ここだけ”で開催するもので、巡回展示は行われない。篠山紀信は日本大学芸術学部の卒業制作から現在に至るまで数多くのヌードを撮り、人が“裸であること”から創りだし得る表現に挑戦を続けている。今回も、当館を舞台に「快楽の館」を創りだすために、全作品の主題をヌードで一貫させた。原美術館だけでしか鑑賞し得ない、篠山紀信の恥美で幻惑的な世界をお見逃しなく。(text:cinemacafe.net)
2016年08月02日篠山紀信展 快楽の館が、原美術館にて2016年9月3日(土)から2017年1月9日(月・祝)まで開催される。篠山紀信がカメラによって原美術館を快楽の館に変貌させること、をテーマにした個展。出品作品全てが、1960年代から現在まで常に写真界の先頭を走り続けてきた彼の撮り下ろしの新作となる。およそ30名にものぼるモデルを起用し、原美術館で撮影を行ったヌード写真を展示する。本展の特徴は、原美術館で撮影されたプリントのいくつかは、まさに撮影したその場所の壁面に展示する。写真の中のイメージと展覧会場にいるという現実が交錯し、幻惑的、倒錯的な鑑賞体験となることだろう。さらに、会場の常設展示作品(森村泰昌、宮島達男、奈良美智など)と篠山紀信による、ここでしかできないコラボレーションによる写真作品も紹介する。篠山紀信が変化させ、いつもとは違う雰囲気の原美術館に是非立ち寄ってみてはいかがだろうか。【開催概要】篠山紀信展 快楽の館会期:2016年9月3日(土)〜2017年1月9日(月・祝)会場:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25TEL:03-3445-0651(代表)開館時間:11:00〜17:00(11月23日をのぞく水曜は20:00まで、入館は閉館時刻の30分前まで)休館日:月曜日(祝日にあたる9月19日、10月10日、1月9日は開館)、9月20日、10月11日、12月26日〜1月4日入館料:一般 1,100円、大高生 700円、20名以上の団体は1人100円引
2016年07月03日野球解説者の石井一久と、フリーアナウンサーの木佐彩子夫妻が、きょう28日(22:00~23:24)に放送される関西テレビ・フジテレビ系バラエティ特番『潜入!ウワサの大家族SP』に出演。VTRに出てきた子供を見て、石井は「うちもあそこまでできるような子になってほしい」とうらやんだ。この番組は、今年3月までレギュラー放送されていたもので、今回3カ月ぶりに復活。木村と、フットボールアワー・後藤輝基のMCで、全国の珍しい大家族の驚きの生活ぶりを紹介していく。収録後に感想を語った木佐は、田舎で子供に感心したそうで、「息子をひと夏、送り込みたい」と思案。石井もやはり自分たちの子供と比較してしまうようで、「今回登場していた子どもたちは精神年齢がすごく高かったので、うちもあそこまでできるような子になってほしいですね」とうらやましい様子だ。そんな石井自身も、焼き魚の骨が苦手だそうで、毎度木佐に取ってもらってから食べているそう。長男は自分で骨を抜けるようになったため、木佐は石井を「次男に降格したんです」と通達したことを明かした。今回の放送では、榊原郁恵が、超節約8人家族の暮らしに密着するほか、篠山輝信が日本三大秘境の宮崎県椎葉村の大家族の元へ。さらに、たんぽぽ・白鳥久美子が、7人の子供を育てるシングルマザーの生活を取材する。
2016年06月28日女優の木村佳乃がこのほど、関西テレビ・フジテレビ系バラエティ特番『潜入!ウワサの大家族SP』(28日22:00~23:24)の収録に参加し、ドラマで倒れながら血を吐くシーンに「他の女優さんに負けない自信があります!」と胸を張った。この番組は、今年3月までレギュラー放送されていたもので、今回3カ月ぶりに復活。木村と、フットボールアワー・後藤輝基のMCで、全国の珍しい大家族の驚きの生活ぶりを紹介していく。収録を終えた木村は、久々のMCに「むちゃくちゃになっちゃった!(笑)。3カ月やっていないとリセットされちゃいますね。カンペを読むところから焦って、ドキドキしたまま終わっちゃいました」とブランクを感じた様子。VTRに登場した大家族を見て、「どの家庭も、子どもたちの自立が早い気がしました。やっぱりたくさんの兄弟姉妹の中にいると、自分の居場所を見つけてアピールしないと紛れちゃいますもんね」と感想を語った。この3カ月間は、同局系ドラマで"ヤバイ妻"を演じていたが、「私としても満足したのは、倒れながら血を吐くシーン」と力説。「これは、他の女優さんに負けない自信があります! 勉強してますから、噴水のように吐きました(笑)」と成果を強調しながら、「監督からも、そういうシーンは私がやたらイキイキしていると言われましたね」と振り返った。今回の放送では、榊原郁恵が、超節約8人家族の暮らしに密着するほか、篠山輝信が日本三大秘境の宮崎県椎葉村の大家族の元へ。さらに、たんぽぽ・白鳥久美子が、7人の子供を育てるシングルマザーの生活を取材する。
2016年06月22日写真家・篠山紀信氏が、俳優・渡辺謙主演の映画『怒り』(9月17日公開)のポスターを撮り下ろしたことが、このほど明らかになった。メインキャスト7人を写したビジュアルが、公開された。本作では、『悪人』(10年)の原作・吉田修一氏と監督・李相日氏が再タッグ。吉田氏の同名小説を原作として、SNSやスマートフォンなどの発達により、簡単に他人を疑ってしまう不信の時代に「"信じる"とは?」という根源的な問いを、一つの殺人事件をきっかけに投げかける。千葉の漁村で娘と暮らすしがない父親を演じる渡辺のほか、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡といった豪華俳優陣が出演する。本作の公開は「一つの事件になる」と踏んだプロデューサー・川村元気氏の発案によって、今回の撮影が実現。「7人を、日本が世界に誇る天才・篠山紀信が撮影することによって、新たな化学反応が生まれる」と考えた川村氏は、「"俳優7人"ではなく"登場人物7人"を撮ってほしい。俳優ではなく役のままの顔が見たい」と依頼し、篠山氏はすぐに快諾した。俳優の中から「役」がいなくなる前にシャッターを切るため、早朝や深夜、本編終了直後に都内スタジオでポスター撮影を敢行。その結果、篠山氏だけでなく、被写体となる俳優陣やスタッフまでも「こんな顔、見たことがない」と口をそろえる写真が出来上がった。三島由紀夫やジョン・レノン&オノ・ヨーコのほか、山口百恵、宮沢りえなど"時代の顔"とも呼べる人物の一瞬を切り取ってきた篠山氏のキャリアの中で、初となった今回のコラボレーション。自身にとっても刺激的な撮影だった様子で、「渾身の紀信!」と自らを評したという。篠山氏は、「役を引きずったままの役者をスタジオで撮影をするのは初めての経験」と感慨深げ。「スタジオで撮影しているのに、どこかドキュメンタリーのようで、今まで何度も撮影している役者の見たことのない顔を撮影できた」「これだけの役者が集まってくると、不思議な力が湧いてくるポスターになった」と自信を見せ、「面白く、ぜいたくな時間でした」と告げた。主演の渡辺は、「ファインダーをのぞく紀信さんが『見た事無い顔だなぁ』と。うれしい言葉を頂いた!」と歓喜。川村プロデューサーは、「俳優たちも、篠山さんなら、ということで撮影中にスタジオまで来て、役のままで撮影に応じてくれました」と背景を明かし、「果たして、見事な『7人の怒り』がそこに写し出されたと思っています」と胸を張っている。(C)2016「怒り」製作委員会
2016年04月14日銀座三越は1月3日、4日で発売する「夢袋」と「開運デラックスパック」の内容を発表した。先ずは「夢袋」。「篠山紀信によるブライダルフォト記念撮影プラン」(同一日2組限定/税込86万4,000円)は、写真家の篠山紀信がウエディングの前撮りや後撮りなどを“新郎新婦のためだけに”撮影する。銀座三越の貸衣装サロンで自由に衣装を選び、篠山愛用のスタジオでウェディングフォトを撮影してもらえるというものだ。「あなたもきもので江戸のお遊び体験!お誂え仕立付きもの・帯セット&講談と小料理を楽しむ貸切の江戸の舟遊び」(6点限定/税込21万6,000円)は、三越セレクトのきものを身に纏いながら、講談師・神田蘭の講談と共に日本橋界隈のクルーズを楽しむことができる。その他、2012年のDRC「ロマネ・コンティ、モンラッシェ、ラ・ターシュ」や、ボルドー5大シャトーやマグナムサイズのシャンパーニュを含むワイン16本を特別価格で販売されるスペシャルセット(1名限定/税込201万6,000円)も登場。購入者は、東京・日比谷のフレンチレストラン「アピシウス(APICIUS)」の情野ソムリエのサーヴによる特別メニューを楽しめる。「小学生限定ギャラリーで個展を開こう!~僕も私もアーティスト~」(1名限定/税込10万8,000円)は、同店7階ギャラリーにて、12歳以下の子供、孫の作品を展示する3日間限定の展覧会を開催できるというものだ。「銀座三越レストラン食べ歩き GINZA DINING DREAM PAIR TICKET 2016」(1組2名限定/税込10万8,000円)は、同店レストランフロア全18店舗から10店舗を選択し、好みのメニューを楽しむことができる。1店舗3時間制で、懐石料理からフレンチ、イタリアン、中華まで、各国の本格料理が飲み放題・食べ放題だ。「開運デラックスパック」からは「GINZA GENTLEMAN “2016年 コト始め”」と題し、銀座の街に相応しい“GINZA GENTLEMAN”に変身出来る3つのセットが登場。“GENTLEMANの装い”(5名限定/税込8万6,400円)は、高級イタリア生地を使用したスーツ2着とシャツ2枚、ネクタイ1本が入るセット。“GENTLEMANの拘り”(5名限定/税込1万800円)からは、贅沢なシューケア体験パックを用意。靴の磨き方講座はもちろん、シューシャイン時に使う専用コートや平野ブラシ、お試しシューシャインチケット3枚が入っている。“GENTLEMANの身嗜み”(5名限定/税込1万6,200円)は、メンズグルーミングのスペシャルコース。同店紳士フロアのバーバーで、ヘアカットからシェービング、保湿ケア、ヘッドスパ、リラクゼーションまで受けられる、至れり尽くせりの特別コースが用意されている。このほかの開運デラックスパックとしては、最高品質のゴールドパール、白蝶貝、黒蝶貝のパールペンダントがセットで入っている「三役揃いぶみ!特選パール3点セット」(1点限定/税込162万円)が発売される。
2015年12月13日