可愛がってくれているのは有難いですが、孫が欲しがるお菓子やおもちゃなど、何でも買い与えている、同居する義母の甘やかしに困っています。勝手になんでも買わないで!子どもと買い物に行き、欲しいものを持ってきても「ダメ」と言う私に「ママはいじわるだから嫌い! おばあちゃんのほうが好き!」と言われショックを受けます。 遠回しに義母に「あまり何でも与えたら、わがままな子になってしまう」と言っても、「欲しがっているんだからいいじゃない」と取り合ってくれません。 あるとき、義母と出かけ帰って来た子どもがまた箱を持っていました。 「何を買ってもらったの?」と内心ため息をつきながら見せてもらったのは、高価なゲーム機と数本のソフトでした。 私は、まだ4歳の子どもにゲームは早過ぎる、小学校入学くらいがちょうど良いと思っていました。そして、 「ゲームは早過ぎる」と伝えた義母に「これくらいいいじゃない。本当にあなたはケチねえ」と言われました。 孫を甘やかす義母と、子育て中の母親の口論の繰り返しです。 ゲームの影響で目が悪くならないか心配しながら、夫の両親と日々上手に付き合い過ごすためにも、仕方なく私が多少妥協して「ゲームは30分だけ」と決めて遊ばせています。お互いに不満を持たないためには、ある程度妥協することの必要性を学びました。 ◇◇◇ 孫の喜ぶ顔がみたいと、あれもこれも買ってあげたくなる義母の気持ちもわかります。その気持ちは嬉しいですが、場合によっては迷惑になってしまうこともありますよね。お互いに歪みあうのではなく、話し合い価値観を合わせることも必要なのではないでしょうか?今回のお話であれば、ゲームは早過ぎるということと、他にも目が悪くなることが心配など理由を伝え相談するようにしても良いかもしれませんね。 作画/いずのすずみ著者:岩井悦子30代、4歳の女の子の子育てに奮闘中のママです。夫の両親と同居しています。
2024年03月20日現在5歳で保育園に通っている息子が、まだ未就園児だったころの話です。1日中一緒に過ごす中で、私が特に大変と感じていたのは毎日の食事。1人目ということもあり、かなり悩みました。試行錯誤した結果、息子に大きな変化が訪れたのですが、今回はそのときの体験をお話しします。料理が苦手な私は頑張りすぎてヘトヘトに…子どもと1日一緒にいるということは、1日3食の食事を準備しなければならないということ。息子が赤ちゃんのときは離乳食、1歳半を過ぎたら幼児食、本で調べてまねをして作るのですが、うまくできない上に全然食べてくれません。 さらに、育児書に書かれている通り、毎日決まった時間に食べさせなければいけないというプレッシャーから、私はだんだんストレスが溜まってつらくなってきました。寝ても覚めても「今日は何を食べさせよう」と考えていました。 子どもも人間…時間がずれても大丈夫!まだ保育園に通う前の0歳から2歳ごろまでは、午前中は毎日子育て支援センターに通っていました。息子が1歳ごろのこと。お昼ごろに帰宅して食事をする予定でしたが、息子があまりにも楽しそうに遊んでいたので、いつもより長く子育て支援センターにいたら、帰るのが遅くなってしまいました。 おなかが空いているだろうと思い、帰宅後に急いで簡単に塩おにぎりを作って食べさせると、びっくりするくらい息子がよく食べるのです。そのとき「子どもも人間だから、おなかが空いていないときに食事を出されても困るよね」と気付かされました。時間通りに行動しなければと思い、息子を振りまわしていたことをとても反省しました。 「おいしい」と笑う息子の笑顔1人目だったこともあり、毎日離乳食の手作りレシピが書かれた本とにらめっこしていた私は、手作りにこだわっていました。しかし料理が苦手な上、息子は全然食べません。私は、心が折れかけていました。しかし、息子が2歳になったある日の夕飯。大人用に準備したお総菜の唐揚げを指して「食べたい」と息子が訴えてくるのです。 抵抗がありながらも食べさせてみると、満面の笑みで「おいしい」という息子。その笑顔を見た瞬間、お総菜でも十分おいしいと喜んで食べてくれる。頑張らなくても大丈夫なのだと思うことができた瞬間でした。手作りの食事も大切だけれど、子どもと楽しく食事をすることが大切だと思うようになりました。 時間通りに手作りの食事を準備しようと頑張っていましたが、お総菜をおいしそうに食べる息子に大切なことを教えられたような気がします。5歳になった今では手作りにこだわることはなくなり、レトルトやお総菜を使うこともあります。今では気持ちもずいぶんラクになり、息子もしっかり食事をしてくれるようになりました。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/Michika著者:岡田 うた
2024年03月20日子どもがまだ1歳のときに起きたエピソードです。勝手に決めつけないで!!義理の母に「言葉が遅いわね。ちゃんと会話してあげないと言葉って遅れてしまうのよ。最近のママはずっとスマホ見てるじゃない。それが関係しているのよ。」と言われたことがすごいショックでした。母親というのは、100%子どものために過ごして、自分の好きなことは一切やめてこそ母親だ! とでも言いたいのかと思ってしまう発言でした。私は子どもが寝てからスマホを見るようにしているので、その発言に腹が立ってしまいました。 自分の憶測で人の事を責めるのは本当に悲しいことだと思いました。それからというもの、あまり義母には近づかないようにしています。また何を言ってくるか分からないので、距離をとるのが1番だと思っています。 ◇◇◇ 普段の生活を知らない義母に憶測でダメ出しをされてしまうと、誰だって傷ついてしまいますよね。育児中にスマホを見て息抜きをしたり、ときには情報収集をしたりと必要なときもあります。いつだってママは頑張っています。ママがひとりの時間を持つことも、子どもと向き合うためには大切ですよね。自分にあったストレス解消法を見つけ、無理せず子育てを楽しんでください。 作画/まげよ著者:田中裕子40代、現在は12歳の子供を子育て中です。趣味は音楽、映画です。毎月映画館に行ってリラックス 。
2024年03月19日次男が生まれてから、4歳の長男のかんしゃくがピークに。ある日、保育園の帰り道で長男が大かんしゃくを起こし、地べたに寝転がり泣きわめいていました。「かんしゃくがおさまるまで待とう……」と、歩道で息子を見守っていると、通りすがりのおじさんが声をかけてきたのです。もともと、かんしゃく持ちの息子私には、4歳の長男と生後4カ月の次男がいます。長男はもともとかんしゃく持ちで、気に入らないことがあったり、自分の思う通りにならないと大泣きして暴れてしまったり、手をつけられなくなることがよくありました。 市の発達相談には4カ月前に1度行っていて、「今年の4月に転園したりと、いろいろ環境が変わったばかりなので、少し様子を見ましょう」と言われていました。長男はかんしゃくが落ち着いている時期と、かんしゃくがひどい時期を繰り返していて、私は妊娠中から「赤ちゃんが生まれたら、このかんしゃくはもっとひどくなるだろうな……」と思っていたのです。 どうしても抱っこしてほしい、息子次男が生まれてから2カ月は、かんしゃくもそれほど起こさず、落ち着いてた様子の長男でしたが、次男が生後3カ月になるころ、赤ちゃん返りとかんしゃくがひどい時期が一緒にやってきたのです。保育園の帰り道、「抱っこして家まで帰ってほしい」という長男。 私は次男を抱っこひもで前抱っこをしていたので「ぎゅーならできるけど、今は抱っこできないよ。おうちに帰ったら、たくさん抱っこしてあげるね」と説明しました。長男は、納得できない様子で「抱っこ! 抱っこ!」と泣き始め、ついには地べたに寝転がって泣きわめき出しました。長男はこうなると手がつけられないので、かんしゃくがおさまるまで安全だけ確保して、じっと見守ることに。 通りすがりのおじさんが……すると、60代くらいのおじさんが近づいてきました。そのおじさんは私たちのところで止まると、長男に「抱っこしてほしいのかい。おんぶでいいならおじさんがしてやるよ」と言ったのです。私は丁重にお断りしましたが、おじさんは「今そこの〇〇商店まで買い物行くところだから、ついでだからいいんだよ」と言い、長男をおぶって家の途中の〇〇商店まで歩いてくれました。 長男がおじさんに「ありがとう」と言うと、おじさんは「あんまりママ困らせることしちゃだめだからな」と長男に言い、「お母さんも大変だ、がんばってるな」と、私にまで声をかけてくれました。 私は、長男のかんしゃくがひどいときは、自分の子育てに自信がなくなるし、周りにいる人に申し訳ない気持ちになります。今回、どうしようもない状況だったのを見ず知らずのおじさんが助けてくれ、私にまでねぎらいの言葉をかけてくれたことが、とてもうれしかったです。もう一度ばったりおじさんに会えたら、再度感謝の気持ちを伝えようと思います。 著者:吉川 みきな15歳女の子と5歳と1歳の男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2024年03月19日下の子どもが2歳になったばかりのころ、遊んでいるうちに耳を触り始めました。中耳炎か何かだろうか……と、ひとまず近くの小児科を受診しました。すると、思いもよらぬ大ごとが判明したのです――。 耳を触る子ども私が家事をしていて子どもがひとりでおもちゃで遊んでいたとき、少し離れた場所から見守っていた私は、途中から子どもが片方の耳をやたらさわっていることに気が付きました。まだ子どもはうまく話すことはできなかったので、中耳炎か何か、耳に何か異常があるのかしらと思い、近くの小児科へ連れて行くことにしました。 判明した衝撃の原因小児科を受診した結果、なんと小さなビーズが耳の奥にあるせいだと判明。中耳炎ではなく、バラバラになっていたビーズの1つを、耳の中に入れてしまっていたのです。小児科から耳鼻科を紹介されましたが、そこでも「これは取れない、医療センターに行ってください」と言われてしまい、あたふたする私。 痛みはなく、すぐに害が出るわけではないが、早く取ったほうがいいようでした。この時点で上の子の幼稚園のお迎え時間が来てしまったため、上の子を連れて3人で医療センターまで向かいました。 まさかの…!医療センターの外来でも「取れない、耳が小さすぎる」とのこと。そこでなんと、急きょ麻酔をして手術することに……! 待合室で、下の子は長い待ち時間と、ここまでの疲れで大泣き! リスクのある麻酔は不安でしたが、手術は無事成功。年齢が低いので入院措置になり、そのまま着替えもないままひと晩泊まりました。取れたビーズは本当に小さいものでした。 何でも口に入れる時期は過ぎていたので、小さなおもちゃに油断してしまっていました。まさか耳に入るとは思わなかったので、ショックを受けた出来事でした。麻酔から覚めた子どもは何事もなかったようにニコニコしていてホッとしましたが、申し訳なかったと今もきちんと見ていなかったことをとても後悔しています。今後は子どもから目を離さないようにするのはもちろん、危険なおもちゃを与えないようにしようと誓った出来事でした。 ◇◇◇ 子どもの耳におもちゃが入っていたらとても驚いてしまいますよね。日本小児科学会によると、子どもは好奇心旺盛なので、子ども自身が小さなものを自ら耳や鼻に入れてしまうことがあるそうです。さらに、偶然入ってしまうこともあるのだとか。小さな物を近くに置かない、近くで大人が見守るなど、日ごろから注意が必要ですね。 なお、もしも入ってしまった場合、入った物が何であっても奥へ押し込んでしまう可能性があるため、ピンセットなどで取り出そうとしてはいけないとのこと。BB弾・ビーズなどの小さなおもちゃや豆類が耳に入った場合は、耳たぶを後ろ上方に引っ張って下向きにし、反対側の頭の横を軽く叩くと出てくることがあるそうです。取れない場合や子どもが耳を触っているなど、いつもと違う仕草が見られるときは早めに病院で診てもらうと安心ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/海乃けだま著者:橘つばき監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月19日生後7カ月の娘は、よく泣く子でした。夕飯作りも至難の業で、抱っこ紐をしたり、寝ている間に急いで作ったりする毎日。ある日、私が家事をしている間に娘が泣き出しました。娘を抱っこするよう夫に頼むと……? 私の気持ちを考えない夫に、思わずイラッ!夫が泣いている娘を抱っこしてあやそうとしますが、なかなか泣き止みません。娘の泣き声が気になった私は家事を中断し、夫に代わって娘を抱っこ。すると、娘はピタッ泣き止んですぐに落ち着きました。しかしその様子を見ていた夫は、なんと「ちょっと構いすぎじゃない?」と言ったのです……! 夫は帰宅が遅く毎日ワンオペで構い続けるしかない私は、夫の無神経さに腹が立ちブチギレてしまいました。しかし夫は、「毎日頑張りすぎだよ。ちょっとぐらい泣き止まなくても俺に任せてくれて良いんだよ」とやさしく言ったのです。私はその言葉で、張りつめた毎日を送っていて、夫にすら助けてと頼めなくなっていたことに気づきます。そして、「確かにそうだね……怒ってごめん、ありがとう」と感謝。このときの夫の言葉で、その後は育児を頼みやすくなったのでした。 夫婦であっても言葉にしなければ相手には理解してもらえません。私は慣れない育児に精いっぱいで、夫に気持ちを察することを求めていました。これからは、自分の気持ちを言葉でしっかり伝えようと感じた出来事です。 作画/Pappayappa著者:斉藤あすか
2024年03月19日第2子が生まれたその日、私は初めて母としての不安に包まれました。義母の言葉が心の支えに後日、ベビーベッドで泣く赤ちゃんを見て、何がなんでも泣きやませなければと焦りました。そのとき、静かに背後から義母の声が聞こえました。「泣かせておいてあげなさい。少しは赤ちゃんも運動しないと」と。その一言が、私の心に深く響きました。母親として、全てが完璧でなければならないというプレッシャーから解放された瞬間でした。その後、赤ちゃんが自分で泣きやむこともあり、私は母親としての自信を深めることができました。義母の経験からの助言は、私にとって心の支えとなりました。 ◇◇◇ その結果、赤ちゃんは泣きたいだけ泣くと自ら泣きやむことが増え、私もリラックスして母親としての役割を果たすことができるようになりました。義母の経験からの助言は、私の子育ての道を明るく照らしてくれました。 作画/まげよ著者:山中 彩乃30代、3歳、5歳、8歳の子供を育てる母。5歳が重度の知的障害がある。
2024年03月18日2歳差で3人の子どもがいるわが家では1番上の長女が年長になったとき、次女が年少として同じ幼稚園に入園しました。最初は「姉妹一緒に通えると妹も楽しく行けていいな」「行事もひとまとめでラクちん」と思っていたのですが、最初の授業参観を終えた結果、自分の考えの浅さに気がつき、猛反省しています。その理由は……。長女は2階、次女は1階娘たちが通う幼稚園では年少の教室は1階、年長の教室は2階にまとめられていました。さらに2人の教室は真ん中にある階段を挟んで右端と左端。つまり、幼稚園の中で一番離れている2教室なのです。 当時、末っ子の息子は1歳前で抱っこひもの状態、さらに先天性疾患の影響で酸素吸入が必要だったので酸素ボンベのリュックも背負い、1階と2階を往復するのは本当に大変でした。 時間は分かれていたけれどとはいえ、わが家のように2歳差で2人の子どもを幼稚園に入れている親御さんは少なくなかったので、幼稚園のほうでも「きょうだいへの対応」として親と一緒におこなう作業があるような「絶対に親が必要な時間」は学年ごとに分けられていました。 ただ、それ以外の時間はどちらのクラスにいてもよかったので、必然的に甘えん坊で手のかかる次女のほうの教室で過ごす時間のほうが長くなってしまいました。 意外だった長女の涙ようやく授業参観が終わり、次女を連れて長女を迎えに行くと、長女は暗い顔で私に抱きついてきました。そして「お母さん全然こなかった……日直だったから帰りの会も見てほしかったのに全然こなかった……」と言いながら泣き出してしまったのです。 日直のことを知らなかったとはいえ、次女にグズられて「普段しっかり者の長女なら大丈夫だろう」とほとんど2階に行けなかったのは事実。長女をギュッと抱きしめながら「ごめんね」と繰り返しました。 2人の授業参観をひとりでこなすのは無理長女の涙を見て「もう2度と繰り返したくない」と強く思った私は、そのあとから平日の授業参観でも夫に有給休暇を取ってもらうようにしました。お互い移動はせず、それぞれにひとりの子どもをしっかり見て写真や動画を撮り、授業参観後に家族みんなで楽しんでいます。 どうしても夫が行けないときは娘たち2人ともに「お母さんひとりだと2人を公平に見るのは無理」ということを伝えたうえで、「どうしても見にきてほしい時間があったら教えて」と授業参観前に確認するようにしています。 普段聞き分けの良いしっかり者の長女が見せた涙は、今でも私の心に残っています。わが家の場合、親ひとりで「公平に」参観することが思った以上に難しかったです。結果、子どもを泣かせてしまったので、最初からもっと人に頼ったり、前もって子どもに「大変だから無理かもしれない」と伝えておいたりしたらよかったなと思います。 著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。 監修者・著者:助産師 松田玲子
2024年03月18日1歳半を過ぎると、徐々に言葉が増えてきてかわいい盛り。ところが、わが家の長男が最近習得した言葉で大変困っているものがあります。それはズバリ「いたいよー!」。二言目には「いたい」と大声で叫ぶので、困り果てていました。今回はそのときの体験談をご紹介します。 お風呂場でも「いたいよー!」お風呂場に入ったとたん、「いたいよー!」が始まります。いつもお風呂場の窓を開け放っているので、間違いなく声は外にダダ漏れ。「お風呂場で痛いこと+子どもに熱湯でもかけている?=虐待」と思われそうで不安です。 「はー、始まった……」と思いつつ、長男に向けてというよりは、外を通る未知なる人物に向けて「いたくないでしょお~。あったかくて気持ちいいよねえ~。きれいきれいしようねえ~」と大声で話しかけ、「虐待していませんアピール」をする日々です。 ママの姿が見えなくなった途端にトイレや洗濯干しでママの姿が見えなくなると、とたんに絶叫が始まります。「ママーっ!!」と見つけるまで大声で叫び、最近覚えた「ねーどこー!?」に続きます。 外に聞こえるほどの大声なので、ご近所さんに「幼児を置き去りにして親が外出している+育児放棄=虐待」と思われるのではと気が気ではありません。私の返事が息子に届かないものなら、「いたいよーう! いたーい!」と習得した言葉が始まります。 きょうだいとのやりとりでも「いたいよー!」長女とおもちゃで遊んでいて、取り合いになると「いたいよー!」が始まります。長女が手をあげた形跡はないのですが、「いたい」を繰り返します。食事中もエプロンをつけると「いたいよー!」、苦手な野菜を食べさせようとすると「いったいよー!」です。歯磨きはもちろん断固拒否。無理に磨くと「いったーいーっ!」。 こんなに連呼されると、「あの家では子どもが1日中痛い目に合っている=虐待」と思われても無理ないレベルです。 「いたい」という言葉を発したときの家族の反応から「注目が集まる」ということを覚えたのかもしれませんが、なかなか厄介な言葉です。しばらくはこちらも大声で「虐待していませんからアピール」を外に向けて続けていかなくてはならなさそうです。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/シュー子著者:伊川 遥
2024年03月18日保育士の中田馨さんが、実は困っているお友だちとのかかわりで親がやりがちなことについて教えてくれました。「相手の親を出してください!」はNGなど具体的なケースをご紹介します。「相手の親を出してください!」はNG特に低年齢児の場合、保育園で過ごしていると「噛まれた」「引っ掻かれた」などが起きます。これがだいたい、同じ子が同じ子を噛むんです。保育士としても「ああ、また防ぐことができなかった」と落ち込んでしまうことなのですが、保護者も同じ気持ちだと思います。 「どうして毎回、うちの子ばかり噛まれるんですか?」と、その思いを保育士に相談することもあると思います。ときには感情的になり「相手の親を出してください」と言われることもあるのですが、責任は全て保育園にあります。 実は、噛まれる側がきっかけを作っていることもあります。私の保育園のAちゃんはBちゃんを何度か傷つけてしまいました。直前に大きなトラブルがあるわけではないので、疑問に思って見守っていました。すると分かったことがありました。 Aちゃんの安心できるパーソナルスペースは、他の子に比べ広かったのです。好意的にBちゃんが近くに寄ってくるのが、Aちゃんにはしんどかったのでしょうね。相談される場合は、子どもの性格の背景や過ごし方などを保育園に確認してみると、それぞれの子どもに思いがあったことがわかりますし、傷つけられた原因が見えてくるかもしれません。原因が分かれば、保育園に対応してもらいやすくもなります。 言ってほしくない言葉を注意するこれも本当に保育園あるあるなのですが、親が使ってほしくない言葉は保育園で覚えてくることも多いようです。特に年齢幅の広い保育園では、年上の子どもたちから毎日たくさんの言葉のシャワーを浴びていますので、言葉を発し始めた子どもはすぐに取り入れます。子どもにとって、今それが流行りですので、ある程度その言葉を使うことは仕方ないと思ってください。 そんな使ってほしくない言葉に関して、「保育園では〇〇って言っている子いるんですか?」と保護者に相談されることもあります。対策としては、大人が言ってほしくない言葉は「反応しない」が1番効果的です。 「それは言わないで」「言ってほしくないな」もNG。「あっ」と表情で反応するのももちろんダメです。聞こえていない、私は知らない、とスルーするのです。最近知ったおもしろい言葉を使いたくて仕方ないのですから、大人が反応するとうれしくなってどんどん使うのです。ただ、人を傷つけるような言葉に関しては「それ言ったらお母さん悲しい!」と強く叱ってください。 余談ですが、「保育園で〇〇って言っている子いるんですか?」とおっしゃったお母さん。「いませんね」というと、後日「先生、あの言葉はうちのお兄ちゃんでした」と。子どもは、親兄弟、TV、YouTubeなどさまざまな場面で言葉の獲得をします。保育園だけが使ってほしくない言葉の獲得の場ではないことも知っておいてくださいね。 保育園でお友だちと関わり遊ぶことは、ここから長い人生の人間関係構築の土台づくりです。お友だちとの関わりで気になることがある場合は、まずは保育士に相談してみましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月15日娘が生後8カ月のころ、お昼以降何をしても大声で泣き続ける娘を前に、私の心は折れそうになっていました。そんなときに道端で出会った高齢女性がかけてくれた言葉で心が救われた経験をお話しします。いい加減にしてよ…生後8カ月になったころ、お昼以降、何をしても大声で泣き続ける娘。その泣き声を聞いていると、娘に責められているように感じて私は精神的につらくなっていました。 「このまま家にいたら娘に手をあげてしまうかもしれない……」。そう思った私は、娘をベビーカーに乗せて家の近所を散歩することにしました。 高齢女性との出会い30分ほど無心で歩いていると、いつの間にか眠り始めた娘。ようやく寝てくれたことに私は安堵しつつ、「止まると起きるかも」と思いそのまま歩き続けました。1時間以上歩いたとき、前方から手押し車を押しながら歩いてくる高齢の女性が。 道が狭かったため、私はベビーカーを脇によけて待つことに。すれ違いざま、その女性は寝ている娘を見るとにっこり笑って「かわいいねぇ。宝だね。でもお母さんは寝られなくて大変だね。頑張ってね」と声をかけてくれました。 女性の言葉が心の支えにこの女性の温かい声かけのおかげで、いら立ちで波打っていた私の気持ちが少し穏やかになったことを覚えています。 その後も育児をする中で大変なことはありましたが、「宝だね」と言って笑ってくれた女性のことを思い出すと、ほんの少し気持ちが軽くなりました。 見知らぬ高齢女性の言葉が自分の心の支えになるとは思ってもみませんでした。他人の真心に触れると、自分の気持ちも温かくなることを経験し、私自身も周囲に温かい言葉をかけられる人になろうと思っています。 イラスト/森田家著者:下川 美悠監修者・著者:助産師 松田玲子
2024年03月14日娘がまだ生後6カ月のとき、夫は仕事が多忙のため毎日ワンオペ状態でした。今だからわかる女性の言葉産後ボロボロのからだで慣れない育児をこなすのに必死で、寝不足のせいもありその日はイライラしていました。娘を抱っこ紐で市営のバスに乗り買い物へ出かけていたときのことです。バスの中でおばあちゃんに話しかけられました。 「大丈夫?眠れてる?小さいうちは大変よね。私もそうだった。でもね、3歳になるまでの辛抱よ。3歳になると会話もできるし自分でできることがうんと増えるから、少し楽になるはず。それまで頑張ってね」と言われました。しかし、育児や寝不足で疲れていた私は、今がつらいのにそんな3年後の話なんてされても。と余裕のない気持ちでおばあちゃんに素っ気ない対応をしてしまいました。 そして3年後、娘が3歳になると夜は長く寝てくれるし服は自分で着れる、ご飯も自分で食べれる、なんと言っても会話ができる。おばあちゃんの言っていたとおりでした。経験したからこそ助言してくださったあのときのおばあちゃんに、素っ気ない態度をとってしまって申し訳ないのと、あのとき応援してくださったことのお礼を言いたいです。 ◇◇◇ 育児だけでなく、何事も経験していないとわからない気持ちがあると思います。そして余裕のなかった私のように、寄り添ってくれているのに気づけないことがあるかもしれません。この出来事を通して、そんなすれ違いがないように自分の言動に気をつけたいなと感じました。 作画/さくら 著者:高橋綾子20代、毎日ワンオペ育児奮闘中の4歳娘を育てる主婦。趣味は寝かしつけ後の晩酌。
2024年03月14日働く女性が増え、産前産後休業や育児休業をとる女性も多くいます。私もその1人でしたが、育児と仕事の両立には家事や育児を手伝ってくれる存在が必要なのだと心底思いました。そんな私の体験談をご紹介します。復職して大変だった時期1人目の妊娠・出産を経て育児休業をとっていた私は、子どもが1歳3カ月のときに保育園へ預けて職場復帰しました。子どもの体調不良で急に休むことを想定して、専任の事務から引き継ぎのいらない現場作業へ部署を替えてもらい、働く時間も短縮しての復帰。当然ながら給料も半人前です。 一番大変だったのは、家事をこなすことでした。仕事で疲れていても大急ぎで子どもをお迎えに行き、家につけば息つく間もなく夕食づくりです。 家事も育児も全部ひとり保育園に行けば、砂場遊びやお絵かきで汚れた洗濯物が毎日何着も出ます。帰り時間や天気を考えて室内に洗濯を干す作業も、乾いた洗濯物をたたむ作業も夜遅くになりました。 私の要領が悪いせいもありますが、お皿洗いや保育園の持ち物の準備、連絡帳の記入なども子どもを寝かしつけたあとにおこなわなければならず、毎日が寝不足で目がまわるような状態。ようやく家事が終わったころにはホッとして、自然と涙が出てくることがよくありました。 私は離職の道を選んだ家の近くに住む両親に頼ることができる、パパの帰りが早くて家事や育児の分担ができるなど無理なく働けるならよかったのですが、わが家はそうでなかったうえに、2人目ができたときを想像すると「こんな生活では無理がありすぎる……」と感じました。そして、復職から2年で離職し、保育園をやめて幼稚園に変更しました。 ただ、保育園での集団生活は子どもの成長にもつながり、何より本人が楽しそうだったので保育園に通わせたこと自体は今も後悔していません。 復職する前は、周りの友人たちがしていることだから自分にもできるものだと漠然と思っていました。家庭の状況によっては働くことが難しい場合もある、それぞれの家庭にあった選択をすることが大切だと感じました。 イラスト/sawawa著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女2児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。監修者・著者:助産師 松田玲子
2024年03月14日近所に住むママ友Aさんは、何かと私の住むマンションについて口を出してくる人です。はじめはデリカシーのない人もいるものだなと思うくらいであまり気にしていませんでしたが、あまりにも続く嫌みな発言にげんなり。「あのマンション、買う人いたんだ」と言われたこともショックでしたが、また別の日はさらにひどいことを言われ言葉を失いました……。わが家の値段を平気で言うママ友わが家は新築のマンションだったので、そのチラシが地域に住んでいる方々にも配られており、そのチラシには値段も載っていました。 初めてママ友Aさんと会話したとき、「あそこに住んでるの? 家にチラシ入ってて見たけれど、こんなところに〇〇万円なんて値段のマンション建てて、誰が住むんだってみんなで話してたのよね。買う人いたんだ」と言われたのです。私は何だか嫌みな方だなと感じました。自分の家の価格を口にされたことにも不快感を覚えました。 マンションマウントを取るママ友Aさんはその後も、「あなたのマンションって特にオプションとかないでしょ。それなのにあの値段は高すぎる気がする」と度々言ってきました。Aさんが住むマンションは築15年ほどの大型マンションで、プールやゲストルームなどのオプションが充実しているのです。 私個人としてはわが家を悪く言われるのでAさんとはあまり関わりたくないのですが、子ども同士は仲良し。そのため公園で長時間話を聞く機会が多くあり、失礼な会話も笑って流さなければならない日が続きました。 「わたしならそんな家住めない!」公園で子どもたちが遊ぶのを見守りながら世間話をしていたある日、昨日初めて家にゴキブリが出てびっくりしたという話をしました。するとAさんは異様に大きな声で「えっ、ゴキブリ出たの! 気持ち悪い! そんな家、私だったら汚くて住めない、引っ越す!」と言い放ったのです。 ずいぶんあからさまな嫌みを言ってくるなと思っていると、Aさんと同じマンションに住む違うママ友が「うちもゴキブリ出たことあるよ。というか私たちが住んでいるマンション、ゴキブリどころかネズミがすごい出てて駆除してるの知らないの?」と言ってくれました。 他のママ友のフォローでその場はおさまったものの、やはり気分の良いものではありません。こちらに何の非がなくても、何かを見つけ出して攻撃してくる人間はいるのだなと思い、これからはプライベートなことはAさんの前では一切話さないようにと決心。子ども同士が仲が良くても、必ずしも大人同士が仲良くしなくてはいけないわけではなく、じょうずに距離をとることも大切だという教訓になりました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:大井絵衣5歳男児の母。「楽しく子育てがしたい!」がモットー。台所育児を実践中で、息子が1歳のころから毎日夕飯を一緒に作るのが日課。自身の育児経験を中心に、子育て関連の記事を多く執筆中。
2024年03月13日初めての育児と家事の両立に悩んでいたママ。そんなある日、パパに言われたのは「息子をサボる言い訳にしたらダメだよ」という心ない言葉でした。そのときの気持ちやその後の夫婦関係の変化など、体験談をご紹介します。息子が生後6カ月のころのお話です。当時、私は育休中。息子の育児、家事をすべてひとりでおこなっていました。夫の帰りが遅いため、入浴も私ひとりで。「夜中に目が覚めると翌日の仕事がきつい」と言う夫と寝室を分けていたので、夜泣きの対応も私がしていました。 当時息子は私が視界からいなくなると泣き出すので、トイレも落ち着いて入れない状態で、今振り返ると許容量を超えたストレスを抱えていたように思います。 思わず悔し涙が……私が涙ながらに話したことを、夫は黙って聞いていました。そして、しばらく沈黙のあと「知らなかった、ごめん」と頭を下げてくれたのです。 夫は私が日中のことを何も伝えてこないことで、何も問題はないと判断していたのだと言いました。そして、何も問題がないのに家事が片づいていないのはサボっているからと思い込んでいたのだとも。なのであえて、傷つく物言いで指摘したのだそうです。 たしかに私はこれまでのことを伝えてきていませんでしたが、状況の確認もせず、息子を言い訳にして家事をサボっていると一方的に言われたことが、私は悲しくて悔しくて仕方ありませんでした。 「知らなかったからではなく、知ろうとしなかったからでは?」……私は夫に尋ねました。夫は何も返事をしませんでした。結局、この日はそのまま会話がなくなってしまい、約1週間、私と夫は最低限の会話しか交わしませんでした。 金曜日の夜。夫が1枚の紙を私に渡してきました。「土日に家のことや息子の面倒をみるから、流れを書き出してほしい」とのこと。そして「1週間考えてみた。お前の言うとおり、知ろうとしてなかったんだと思う。ごめん」と、再び頭を下げてくれたのです。 私としては夫のその姿勢がうれしいと感じた反面、本当にやれるのかな? と不安でもありましたが、まずは流れを書き出し、実際はこの通りには進まないことがあると説明をしました。そして夫は、実際に私の書き出した流れを参考に育児と家事に挑戦した結果、私のこれまでの状況を身をもって理解したのでした。 「息子をサボる言い訳にする」という言葉は今でも忘れられません。それほど私にとっては悔しかったのです。しかし、それを言わせたのは自分でもあります。きちんと夫と普段の状況を話して、無理に我慢せず手伝ってほしいと言えていたら、夫もこの言葉を言うことはなかったと思います。 この一件以来、私はこまめに状況を伝えるようになり、夫も私に「手伝えることはある?」と聞いてくれるようになりました。おかげで、今はストレスを溜めすぎることもなく、穏やかに日々を過ごせています。 著者:山田甜子夫と1歳の息子と3人暮らし。元アロマセラピスト。介護福祉士として福祉関連職でフルタイム勤務をしている。自身の経験や知識、体験を元にした記事を執筆している。
2024年03月12日皆さんは、子育てについて悩みはありますか?今回は「ワンオペ育児に疲弊する妻」にまつわる物語とユーザーからの声を紹介します。※この物語はフィクションです。(CoordiSnap編集部)イラスト:くまお《スカッと漫画》(@kumaonomanga)ワンオペ育児で限界に…夫と生後1ヶ月の娘と暮らしている主人公。娘が生まれてから、ほぼワンオペで子育てをしています。夫も育休を取得する予定でしたが、夫は勘違いして1ヶ月先に育休をとっていました。激怒した妻ですが、仕方なく1ヶ月間ワンオペで育児をすることに。そして1ヶ月後、夫はようやく育休に入りますが…。生後1ヶ月の子どもにポテトチップスを買ってくる始末…。失神しかけた!?ある日、夫に娘の寝かしつけを教えて仮眠をとろうとした主人公。すると突然、体がふらついて…。出典:Instagramその場で倒れ込み、失神しかけた主人公。そのことで「私、限界なんだ…」と気づいた主人公は、夫に育児をもっと厳しく教えようと決心するのでした…。読者の感想急に失神しかけるなんて、主人公の体調は本当に限界のようですね。夫に頼れるところは頼って、あまり無理をせずに育児をしてほしいです。(30代/女性)夫も仕事で忙しかったようですが、ワンオペで育児をしていた主人公も大変だったことでしょう。夫婦で助け合いながら、家事や育児をやっていけるといいですね。(20代/女性)
2024年03月11日わが家には2歳から11歳まで5人の子どもがいます。突然、学校からの電話が鳴ったのは、平日の朝9時半のこと。朝7時20分に家を出た小学校1年生の娘が、学校にも行かず、自宅にも帰宅せず突然行方不明に。妻は小学生の子どもたちを見送ったあと、保育園児を保育園バスに乗せてパートに出てしまっています。私は学校からの連絡を受けて青くなりました……。頼りにしていた長女がいないとコロナ禍で、度々学級閉鎖を余儀なくされ、その日は小学3年生の娘が学級閉鎖で休みになっていました。妹である小学1年生の娘は、普段から姉を頼りにしており、長女が学校に行かないので自分も休みたいと朝から何度も言っていました。 学校までの道のりは、子どもの足で約30分かかり、坂道や大きな横断歩道もあります。子どもたちは、毎朝決まった時間に集合したあと、定刻になると町ごとに集団登校しています。 次女は重い腰を上げランドセルを背負いました。 「娘さんが来ていません」学校から、本来8時に到着するはずの娘が来ていないと、妻に何度か連絡をしていたようです。しかし、妻は保育園児の準備、朝ごはんの片づけなどで忙しく、携帯の着信にまったく気がつかないまま家を出てパートへ行ってしまったのです。 何度かけてもつながらなかったらしく、学校から父親である私宛に電話があったのは9時過ぎのこと。「娘さんが学校に来ていません。今日はお休みですか?」と。私は、ランドセルを背負って渋々学校の準備をする1年生の娘を見ていたので、真っ青になりました。 パートから戻った妻が自宅付近を捜すと……次女の逃亡劇はこういうことでした。 玄関を出た次女は、何度も泣きそうになりながら集合場所に着きました。しかし、到着時間が遅れたため、町の子どもたちはすでに出発していたようです。そのため、次女はひとりで登校していたのですが、途中、不安になり自宅へ戻りました。 けれども妻が外出したあとだったので家に入れません。ランドセルを背負った小学生がひとりでいると近所のおじいちゃんから声をかけられてしまうと思った次女は、電柱に隠れてゴミ収集車を見学しながら時間を潰していました。次女はそのまま帰宅時間まで電柱に隠れているつもりだったようです。 私からの連絡を受けた妻が10分かけてパート先から帰宅すると、自宅から3軒となりの電柱の隙間からランドセルが見えました。次女の逃亡劇は幕を下ろしました。 子どもが多いので、わが家は上の兄姉に下の子のお世話を依頼することがよくあります。下の子がひとりになってしまうときの対策ができておらず、今回のようなトラブルが起こってしまいました。事故や事件にあわなくて本当によかったです。子どもにとって慣れない状況であれば登校に同行するなど、不安な気持ちに寄り添ってあげたらよかったと痛感した出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:おのうえ たく2男3女の父。趣味:読書、イラスト。サラリーマンとして働く傍らにぎやかで合宿のような大家族の日常を執筆中。
2024年03月10日乳児湿疹が酷かった娘は生後1カ月から皮膚科に通い、しっかりと薬を塗り、毎日欠かさずに保湿をしていました。そのためか、生後6カ月ごろには「赤ちゃん、肌が白いね!」と言われることも。そんな娘の肌が、いつの間にか黄色くなっていてびっくり! その原因はママである私にありました……。肌が黄色い? 日焼けかな?最初に娘の肌が黄色く感じたのは生後11カ月のころでした。その時季は真夏。手を持ってあげるとヨチヨチと歩けるようになった娘はおでかけが大好きで、毎日2回は公園に行き、暇さえあれば街中に猫を探しにお散歩。 さらにお昼寝はベビーカーで散歩しながらでないとできなかったため、1日のほとんどを外で過ごしていました。なんとなく娘の肌が黄色い気はしたものの、毎日の長時間の外出から単純に日焼けしたのだと思っていたのです。 ママ友に言われたひと言で病院へ娘が1歳になったころ、いつも通り公園へ行くと、しばらく会っていなかったママ友がいました。私が「暑いね〜! 日焼け止め塗っても汗で流れて焼けちゃうよね!」と話すと、ママ友に「うちも焼けて真っ黒! ○○ちゃんは……黄色いね?」と言われ、ドキッ! やっぱり娘の肌は黄色いんだとようやく認識した私は、翌日かかりつけの小児科に娘を連れて行き、娘は尿検査をすることになりました。 肌が黄色くなった驚きの原因黄疸だったらどうしよう? 尿検査ってことは、腎臓の病気? もっと早くに病院に行けばよかった……と、とても後悔しました。そして、ドキドキしながら聞いた結果は……なんと、にんじんとかぼちゃの食べ過ぎだったのです! 生後9カ月ごろから離乳食で手づかみ食べを始めていた娘は、にんじんスティックとかぼちゃのお焼きが大好きでした。 娘が喜んで食べてくれるので、私は毎日のように娘に与えており、その結果、にんじんやかぼちゃに含まれるベータカロテンという野菜の色素が娘の肌を黄色くしたのでした。 娘の肌が黄色くなった原因がわかってから、にんじんとかぼちゃを食べる頻度を週に1回ほどに減らしました。その結果、約3カ月後には娘の肌は一般的な肌の色に。まさか私がにんじんとかぼちゃを食べさせすぎたことが原因で娘の肌が黄色くなったとは思わず、とても驚きました。野菜だからたくさん食べても大丈夫だと勘違いしていましたが、何事にも限度があることを学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小谷 かずえ不妊治療を経て出産。現在3歳女児の母で元ウエディングプランナー。転勤族で九州在住し、ウエディング関係の記事や妊活に関する記事を執筆中。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生
2024年03月10日私には、2歳の二卵性の双子の娘たちがいます。身長や体重は同じくらいでも顔や性格は違う2人。長女は外では頑張り屋さんで、私の前では頑張った分、気持ちを爆発させるタイプです。次女は極度の人見知り。初めての登園日は2人とも朝からわくわくしていて、ニコニコで登園の準備していました。しかし、保育園に着くと、まさかの事態が起こってしまったのです。 初めての登園の翌日に熱初めての登園日、家では帽子やリュックを身に着けて娘たちはニコニコでした。しかし、園に着くと、笑顔が引きつっていく長女と不安な顔の次女。2時間だけの慣らし保育だったのですが、次女は終始泣いていたようです。 長女は泣かずに過ごせていましたが、帰宅後、緊張の糸が切れたように私に八つ当たりしてはイヤイヤの連続でした。翌日はさっそく次女が発熱。感染症対策のため長女も一緒に園を休むことになりました。4月は慣らし保育に行っては風邪を引いて2日ほど休む、の繰り返しでした。 水分もとらない次女娘たちは3回目の登園日の朝からしばらく、泣いて登園するようになりました。頑張っている娘たちの様子を見てつらい気持ちになりましたが、早く慣れてもらうために登園させました。次女は登園当初から朝のおやつや牛乳はもちろん、給食も泣いて口にしなかったそうです。 園の先生たちが次女のために、特別にストローを用意してくれましたが飲まず、抱っこをしてもらわないとひたすら泣いていたようでした。朝起きてから泣いて何も口にせず、園でも水分をとろうとしないためなのか、園で熱が出た日もありました。 対策として私はさすがに次女に水分だけでもとってほしいと考え、5日間の慣らし保育後には、家で使っているマグにお茶を入れて持参し、先生に預けました。すると次女は園で少しずつマグのお茶が飲めるように。しかし次女は給食をまだ口にしなかったため、慣らし保育を4月いっぱいまで、残りの1週間を長女とともに延長させました。 5月に入ると、ようやく娘たちは朝から泣き始めることが少なくなりました。そして5月中旬ごろになると、次女は園でおやつや給食を食べられるようになり、マグの持参も終了。5月後半からは16時半まで預けられるように。 娘たちは園生活にすぐ慣れるだろうと思っていた私は、登園させてみて「甘かった!」と何度も思いました。娘たちが朝起きてからずっと泣き、園での2時間、次女は何も口にせず帰宅し、風邪もたくさん引いて……。つらい思いをさせている私をきっと娘たちにしてみれば鬼のような存在に思えたかもしれません。それでも最終的に園に慣れることができた娘たち。子どもの順応性の高さに驚かされました。今は、新しい環境に慣れて頑張っている娘たちに感謝しています! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/ちひろ著者:北川さくら
2024年03月10日娘は寝つきの良い子でしたが、小さいころはなぜかいつも深夜に起きてしまっていました。しかも夜泣きなどではありません。毎晩ご機嫌で起きては、ハイテンションに遊び続けていたのです。お願いだから寝させて!わが家では、生後8カ月のころから娘を保育園に預けていました。仕事復帰後は、慣れない育児と仕事の両立で毎日クタクタ。しかも、娘の睡眠時間が独特で、それにも悩まされる日々でした。 先輩ママからはよく「うちの子寝ないんだよね」などと聞いていましたが、うちの場合、寝つきは良いのです。けれど、必ず深夜の3時ごろに起きてきました。不思議なことに起きた瞬間から娘はご機嫌で、泣いたりすることはありません。 1歳を過ぎると、リビングからおもちゃを持ってきては楽しそうに遊び始め、1時間半ほどは起きていました。1歳半ごろには、私の母が買い与えたタンブリンを探し出し、私の耳元で鳴らすこともしょっちゅうありました。 やさしい先輩のおかげで乗り切れたそんなこんなで、毎日寝不足で仕事に行っていましたが、職場の先輩たちがいつも話を聞いてくれてとても慰められました。「よく頑張ってるね」「体調は大丈夫?」と声をかけてくれて、本当に救われたのです。 娘の深夜の起床は2歳ごろまで続いたと思いますが、振り返ればいつのまにか終わっていました。一体なぜだったのかは結局わからずじまいです。 その当時は体力的につらかったものの、話を聞いてくれる人がいるおかげで乗り切れました。職場の先輩たちには今でも感謝しています。今では8歳となった娘にも「あなたが小さいときはね……」と笑顔で話せる、思い出の1つになっています。 監修/助産師 松田玲子イラスト/森田家著者:やまね ゆき
2024年03月09日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は、離乳食についてです。献立を考えたり、量や硬さに気をつけたり、何かと手間のかかる離乳食。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話の中で、「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生がご紹介します。 ここが大変① 朝は忙しくて離乳食を準備できない 調理いらずの食材を活用手間をかけなくても、パンやチーズ、果物といったそのまま食べられるメニューで十分です。大人の分から取り分けられる味噌汁やスープも便利です。また、ベビーフードを活用するのもおすすめ。硬さや味つけの目安の参考にもなります。 1〜2回食の時期ならば、朝は母乳や育児用ミルクにして、昼や夕方を離乳食にすると時間にゆとりができますね。 極端な偏食ではない限り、毎食ごとの栄養バランスはこまかく気にしなくても大丈夫です。離乳食の栄養素は2~3日単位で考えます。他の食事で補いながら、バランスをとるように心がけましょう。 ここが大変② 食べこぼしが多く、後片づけが疲れる エプロン&敷物で負担を軽減服や床を汚したり、皿をひっくり返したり……赤ちゃんの食事の片づけはひと苦労ですね。とはいえ、汚れるのが嫌だからといって、すべてお母さんが食べさせるのは避けましょう。赤ちゃんがスプーンなど道具を使う経験も必要です。 ポケット付きや大きめのお食事エプロンをしたり、床に新聞紙や敷物を敷くなどの対策をすると、着替えや後片づけの負担が軽くなります。 手づかみ食べは1品だけでもOK生後9カ月ごろになると見られる手づかみ食べも、触感を養ったり、自分で食べるための練習になるなど成長に必要なことです。食べる意欲が出てきた証拠と思い、パンやバナナなど汚されにくい1品だけでもさせてあげましょう。 ここが大変③ 好き嫌いが激しく苦手な食材を食べてくれない 赤ちゃんの好き嫌いは気にしなくてもOK好き嫌いのない子に育ってほしいという思いから、心配になる気持ちもわかります。しかし、赤ちゃんの味覚は未発達で、将来的な好き嫌いにはつながりません。味覚が形成されるのは3歳ごろになります。 嫌いな物はおかゆに混ぜたり、食感を変えてみたりと工夫をしながら、気長に様子を見ていきましょう。無理に食べさせなくても、ある日突然食べるようになったりもします。 離乳食の目安量はあくまで参考程度に考えて食べる量も月齢や離乳食の進み方の目安がありますが、大人もひとりひとりで食べる量が違うように、赤ちゃんもそれぞれ違います。基本は食べたいだけ食べさせて構いません。目安量に達しなくても、体重が順調に増えているならば、その子にとっての適量と思って見守りましょう。 まとめ離乳食で疲れないために大切なのは、「離乳食は手抜きで作る」ということです。ママが一生懸命作れば作るほど、食べてもらえなかったときの不満は、つい赤ちゃんに向かいがち。お母さんが怖い顔をしてスプーンを口に持ってきたら、赤ちゃんは食事が楽しくなくなってしまいます。笑顔で食事の時間を過ごせるように、肩の力を抜いて取り組んでいきましょう。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生 著者:ライター 大浦綾子
2024年03月09日初めての育児に神経が過敏になっていた私は、正解がわからないことで息子をほめるよりも叱ることのほうが多かったように思います。そんな自分に対して、反省を繰り返す毎日を送っていたのですが、ある日幼稚園の先生の言葉に衝撃を受けたのです。息子の動きが止まらない!生まれたときから体が大きかった息子は、すくすくと成長し、歩き始めたころにはかなりやんちゃになっていました。同じ月齢の子と比べて体力があり、結構な距離をお散歩しないとお昼寝ができないほどでした。元気なのはいいことだと思いつつも、毎日のこととなると……。 それに他の子は絵や字に興味を持っているのに対して、息子は体を動かさない遊びは好きになれない様子で、もしかしたら発達に問題があるのではと考えてしまうこともありました。 ダメ出しばかりしてしまう自分に自己嫌悪「走らないの!」「ダメって言ったことをしないの!」「おとなしくして!」。息子の行動を制限することばかり言ってしまい、私自身が反省する日々が続きました。 発達に関してプレ保育で相談してみたり、幼稚園へ通い始めたら椅子に座っていられるだろうかと何度も母に相談したりしたのを覚えています。今思えば息子の良くない面ばかりが目に付いていたのは、入園を前にして母親として私の不安が強かったのだと思います。 幼稚園の先生が見つけてくれた息子の長所そんな息子を叱ってばかりの私を救ってくれたのは、幼稚園の先生からの言葉でした。毎月出席カードに先生がコメントを書いてくださるのですが、あるとき先生が書いてくださった言葉に目からウロコが落ちました。 「息子くんは、自分で目標を決めてそのために努力できるところが素晴らしいです」。……確かに、考えてみると息子はよちよち歩きのころから公園に行くとなれば自分の足で最後まで歩く子で、幼稚園に入って鉄棒にはまってからは逆上がりができるようになるまで何度も練習し、今では空中逆上がりもできます。私が息子の遊びの一環としてとらえていたものを、先生は努力と評価してくれたのでした。 それからというもの、息子の行動を安心して見守ることができるようになりました。すると、息子がちょっと失敗してしまったときも「ダメでしょ!」ではなく、「頑張ったね!」と評価してあげられるようになりました。今では胸を張って「息子の長所は努力ができるところです!」と言うことができます。これからも息子の努力と成長を見守っていきたいと思っています。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/Michika著者:田丸あかね
2024年03月08日3歳で幼稚園に入園する少し前まで、嫌なことがあると地べたに転がり泣いていた息子。それは主に母である私だけにするもので、夫はイヤイヤ期の大変さをわかっていないようでした。そんな息子も入園するころにはすっかり落ち着き、平和な日々を過ごしていたのですが、年中になってから今度は夫へのみ反抗をするようになったのです。夫への態度が急変!息子が年中になり2学期に差し掛かるころ、息子の夫への態度が急変しました。まず私と夫に対する話し方や声色が変わり、発する言葉のすべてが反抗的になりました。入園前のイヤイヤ期のようにかんしゃくを起こすことはないのですが、頻繁に夫をにらみつけ、何かと突っかかる言い方をするのです。 1度目のイヤイヤ期は主に私に向けられており、息子の反抗的な態度にあまり免疫がなかったため、夫は今回の息子の態度によって精神的に参っていくのと同時に、4歳児相手にまともに喧嘩をするようになり、家庭内の空気が非常に悪くなりました。 夫がプチ家出まで! 困って先生に相談息子に反抗的な態度を取られ続けたある日、堪忍袋の緒が切れた夫が、「俺がいないほうがいいんだろ」と言いながら家を出て行ってしまいました。「なぜパパに対してあんな態度を取ってしまうの?」と聞いても、息子は「嫌いなわけではないし、好きだけど、今はパパが悪い」としか言いません。 結局夫は1時間ほどで帰宅してきましたが、自分たちでは解決できないと思い、幼稚園の先生に息子の様子を相談することにしました。 2段階目のイヤイヤ期に突入していた担任の先生に相談してみると、息子は平均年齢からすると早いけれどイヤイヤ期の2段階目に入っているのだと教えてくれました。 先生によると、この反抗は、親が自分に作った価値観を一度壊してやりたいという気持ちと、4歳児特有の人間関係のストレスを親に受け止めてほしいという欲求が表れているとのこと。 その気持ちは大抵、「自分がなかなか超えられない壁になり、反抗しやすそうなほうに向くので、息子は父親を反抗対象に選んだのだろう」とのことでした。 先生のアドバイスは「反抗を拒絶するのではなく受け入れてあげること」でした。このアドバイスで夫も腹をくくり、息子が反抗的な態度を取っても受け止めることを徹底。すると2週間もしないうちに反抗期前の息子に戻ったのです。イヤイヤ期は成長の過程だと受け止め、親が感情的にならずにどっしり構えることが、イヤイヤ期卒業への近道の1つなのだと学びました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/ちひろ著者:大井絵衣
2024年03月08日私は2人の娘を育てている専業主婦です。長女は小学校2年生、次女は幼稚園の年少です。私は昨年の4月、次女が幼稚園にあがったタイミングでうつ病を発症。現在は心療内科に通っています。育児をすることが困難でしたが、ある日、私の異変に気づいた幼稚園の先生が、声をかけてくれたのです。私の目には、思わず涙があふれました……。まさか私がうつ病に次女が幼稚園に通い始め、育児がラクになったはずのタイミングでうつ病を発症しました。原因は定かではありませんが、もともと生真面目で完璧主義な私。家事も育児もうまく手が抜けない性格で、うつ病になりやすい気質だったと思います。調子が悪いときは何もできなくなり、ベッドから出ることも困難でした。 そんななか、幼稚園の送迎とごはん作りだけは何とかやっていましたが、幼稚園から14時に帰ってくる次女の遊び相手になる余裕はなく、長女が帰宅する16時までひたすらYouTubeを見せ、その間、私はベッドに横たわっていました。 「お母さん、大丈夫? 疲れている?」ある日、いつものように調子が悪いなか、娘を送迎したときのことです。よほど疲れた生気のない顔をしていたのか、娘の担任の先生が「お母さん、大丈夫? 疲れている?」と声をかけてくれました。そのやさしい言葉に思わず涙があふれました。 すると心配した担任の先生は職員室に連れて行ってくれました。そして、「つらいんだったら園の預かり保育を使ってね」と言ってくれたのです。預かり保育は仕事をするママだけではなく、病気で保育が困難なママ、リフレッシュしたいママも使ってもいいんだよ、と説明してくれました。 預けたら……娘はまだ入園したてで園生活にも慣れていないこともあり、私は預かり保育を利用することに抵抗を感じていましたが、ある日、意を決して利用することに。預かり保育中、次女はいつもとは違う様子に少し戸惑いもあったようです。しかし、お迎え時に先生からは「大丈夫です。楽しく遊んでいるときもありましたから。それよりお母さんが元気で笑顔になることが大事ですよ」とありがたいお言葉をいただきました。 普段は、次女の様子を気にしながらベッドに横になっていたのですが、幼稚園でしっかり見てもらえていると思うと、安心してゆっくりと休むことができました。また、困ったら頼れるところがあるというのは精神的な支えになりました。 最初はしぶしぶ預かり保育に行っていた次女も、今では喜んで行くように。家で構ってあげられない状態より、幼稚園で他のお友だちや先生と遊んでいるほうが次女にとっても良いと感じています。私の体調が悪く保育枠に余裕があるときにはこれからもお願いして、娘たちのためにも、私自身の体調を整えることも大事にしたいと思います。安心して任せられる環境を用意してくれている幼稚園には、本当に感謝しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:小川恵子8歳と5歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2024年03月08日私は7歳の女の子のママです。娘が4歳、幼稚園年少のとき、私はママ友関係で悩みました。喧嘩やトラブルではないのですが、当時の私にとってはとても悲しい出来事でした。今回は私が体験した、異性の子を持つママ友との関係についてお話しします。娘の友だちは男の子ばかり娘が幼稚園に入る前、私は近所に住む3人のママたちと仲良くしていました。育児サークルで知り合い、3人とも子どもは男の子。子どもたちが2歳ぐらいのころから、お互いの家に行き来したり、一緒に公園に行ったりとたくさんの楽しい時間を4組で過ごしていました。 全員同じ幼稚園に入園することが決まったので、幼稚園が始まってからもこの関係は変わらず、みんなで降園後に遊べるものだと思っていたのですが……。入園して半年経ったころから、グループの関係性に変化が生まれてきたのです。 男の子とは遊びたくない娘幼いころの娘はその男の子たちと仲良く遊んでいましたが、年少の中盤から遊び方や好きな物に違いが出てきました。みんなは戦いごっこにハマり、技の名前を言いながら戦って遊んでいました。一方、娘は「男の子は戦ってばかりだから一緒に遊びたくない」と言うように。 みんなで集まって家で遊んでいても、娘だけ他の子たちと離れて私のひざの上でつまらなそうにしていました。「今日、〇〇くんの家に遊びに行く?」と聞いても、「行きたくない」と。そうなると私がママたちと話したいというだけの理由で遊びに行くわけにもいきません。 誘ってもらえなくて寂しい…みんなもそのことに気がついていました。なので、バス停で毎日顔をあわせるのですが、だんだんとうちだけ遊びの誘いがかからないように。正直とても寂しいし、仲間外れにされている気がしていました。今思えば当たり前の流れで、私の被害妄想だったのですが……。 娘も楽しそうではないし、と頭ではわかっていても、何で誘ってもらえないんだろう、私たち親子のことがあまり好きではないのかな……とマイナス思考に陥っていました。私もみんなと子どもたちを遊ばせながらおしゃべりを楽しみたいし、一応声はかけてほしいと感じていました。 その後、娘にはたくさんの女の子の友だちができました。当時のことを思い返すと、男の子ママたちに何の悪気もなかったことがよくわかります。そして、私は3人組の男の子ママのうちの1人とは、子どもたちが就学した現在、頻繁に2人でお茶やランチに行く仲です。子どもの手が離れ、本当に付き合いたいと思えるママ友以上の真の友人ができよかったと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:小川恵子
2024年03月07日生後1カ月ごろから、息子は夜寝るとき誰かに抱っこをされないと眠りにつかなくなりました。そのまま習慣になってしまい、生後3カ月ごろになっても息子は抱っこをしないと寝ませんでした。誰かが抱っこをしないと寝られなかった息子だったのですが、ある日私は驚きの光景を目の当たりして……!? 抱っこをしないと寝ない息子は生後1カ月ごろから夜は寝ぐずりするようになり、誰かが抱っこをしないと深く寝つけなくなってしまいました。私は、まだ生まれて1カ月だから抱っこされているという安心感がないと眠れないのかなと考えて、抱っこをしながら息子を寝かせていました。 息子は私が抱っこをしてから10分ほどで目を閉じるのですが、そのままベッドに寝かせると泣いて起きてしまいます。そのため、毎晩1時間ほど息子を抱っこして深い眠りについたことを確認してからベッドに寝かせていました。 寝かしつけをラクにしたい息子が生後3カ月になったころから、私は大きくなってきた息子を抱っこして寝かしつけることが大変だと感じるようになりました。私はこのままでは息子は抱っこをしないと寝ない子になってしまうと思い、抱っこをしなくても寝かしつけられる方法を探しました。 まず私がはじめに試した方法は、動画サイトで検索して見つけた心音を息子に聞かせることです。私は心音を聞かせるだけで寝かせられるなんてすごいラクになると思いましたが、息子には効果がありません。次にバウンサーで息子を寝かしつけたあと、ベッドに移動させてみようとしましたが、バウンサーでも寝ませんでした。 試行錯誤の末に見つけた方法良い方法が見つからない中、私は息子を抱っこして寝かしつけることに疲れてしまいました。ある晩、疲れた私はただ息子とともにベッドに横になり、息子が好きな手遊びをしながら遊んでいました。いつものように手遊びを見始めた息子ですが、ふと気付くと寝ていたのです。次の日も私は息子と一緒にベッドに横になり手遊びをしてみました。 遊び始めてから30分くらいで息子は泣き始めてしまいましたが、そのあと抱っこをするとすぐ寝ついたのです。ベッドで一緒に横になり、遊びながら息子が寝るのを待つようにしてみるとラクに寝かしつけられるようになりました。そして、生後4カ月には抱っこをしなくても息子は寝られるようになりました。 今思い返すと、息子を寝かせられれば自分の時間ができるので、頑張って寝かせようとし過ぎていたなと思います。部屋を暗くして、一緒に遊びながら息子が眠くなるのを待つべきだったと気付きました。赤ちゃんに合った寝かしつけの方法を見つけられると、ラクに寝かせられるようになると学んだ出来事です。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/Michika著者:佐藤ふみ
2024年03月06日保育士の中田馨さんが、実は困っている親がやりがちな生活習慣について教えてくれました。テレビなどの動画との付き合い方や離乳食で気をつけたい具体的なことについてご紹介します。こんにちは! 保育士の中田馨です。今回お話しするのは、保育園児の生活習慣のうち、「テレビ」と「離乳食」について。つい家でやりがちなNGについてお伝えします。 長時間テレビなどを見せっぱなしにする保育園から帰ってからのママは大忙しです。私自身も働く母親なのでよくわかります。子どもが中高生になっても寝るまでの時間がバタバタです。これが手のかかる乳幼児だった場合、さらにママのすることは増えます。ですので、ごはんを作っている間に、子どもがテレビを見てくれていると助かりますよね。 ただし、長時間テレビを見せっぱなしにしたり、見ていないときにもテレビをつけっぱなしにするのはやめましょう。 コミュニケーションをせずに動画を見せている以前、「毎日見るくらい大好きな映画があるんです。休日は2本立てで見ました」と教えてくれたママがいました。その映画は大人も見るような映画です。2本立てだとすると1日4時間ずっと画面を見ていることになります。映画などの動画は一方的に情報が流れるものです。その時間は人と関わる経験をしていないということになります。 子どもの集中力で考えると、1回に見るのは20分程度がいいとされています。長い映画などを見る際は、できるだけ大人もコミュニケーションを取りながら見るように心がけましょう。 食事をすべて親が食べさせている私の保育園で働く保育士から聞いた話をします。以前勤めていた保育園に2歳前に入園してきた子がいました。その子はこれまで、自分で食べ物を食べてきた経験がほぼない状態で入園してきたそうです。食事はすべてママが食べさせてきたとのこと。 スプーンやフォークを使った経験がなく、どう使うかもわかっていないようでしたし、年齢に対して手の器用さがなかったそうです。まずは手づかみ食べからスタートしました。その後は、ぐんぐんと食べる能力を発揮していったそうです。 自分で食べる経験をさせていないこれは極端な例なのですが、子どもに食事を任せるとグチャグチャになりますので、離乳食時に自分で食べさせることを避けがちなママもいます。保育園で自分で食べる経験を積んでいきますので、それでいいと言えばそうなのかもしれません。しかし、家庭で家族と一緒に自分で食べるという経験を積むことは、この時期の子どもにとってはかけがえのないことです。 「家族で食べるって楽しいな! おいしいな! よし、もっとたくさん食べるぞ!」と食べる意欲につながっていきます。ママやパパが食べさせることもしつつ、土日など少し余裕がある日は、自分で食べる経験を増やしていきましょう。 もし、少し当てはまることがあったら、少しずつ普段の生活習慣の中に取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月06日YouTube「かいくんチャンネル 51歳シングルファザー パパの1歳赤ちゃん子育てVlog」は、シングルファザーのパパとかい君との日常の様子をご覧いただけるチャンネルです。シングルファザーのパパの育児に奮闘する姿や、かい君への愛情の深さに、視聴者の方からは応援の声が多く寄せられていますよ。今回は、パパが50歳当時、0歳のかい君が発熱してしまった際の様子をご紹介します。突然の発熱でパパも大慌て……! 一体どうなるのでしょうか?目が覚めたかい君……なんだか体か熱い!? ある日の朝、目が覚めてかい君を抱っこしたパパ。なんだか、かい君の様子がいつもと違う……普段より体が熱いと感じ取ったパパ。かい君、元気がないのかな? 「おはよう」とでも言っているかのようなお顔。体は熱いけれどグズっていたり、えらそうな様子はあまりないのかな? 体温計でお熱を測ってみると…… すぐに体温計でかい君の体温を測ってみます。……結果は、38.5度。 やはりお熱がありますね。 初めての発熱でパパもプチパニック!かい君、初めての発熱。パパもどうしたらよいのか……と焦ります。病院に連れて行く? 様子をみる? ……パニックです! ひとまず、インターネットなどで情報収集。ぐったりしていないようであれば様子見でもOKということで、パパはかい君の様子を観察。 いつもより少し元気がないようにも見えるけれど、ミルクは飲んでいるようなので、ひとまず自宅で様子をみることに。 心配で夜も眠れないパパ自宅で様子見にしたものの、やはり心配になるパパ。おでこを冷やしたり、部屋の室温を微調整したりとできることは色々と行います。 熱は一旦ひいたものの、再び夕方から上がってきました。パパ、夜も心配で眠れません。子どもが発熱や体調不良になると、親はどうしても心配になってしまいますよね。 シングルファザーで1人での子育て。誰かに相談したいけれどできない……心配や不安が重なります。 翌朝のかい君の様子は……!? 次の日の朝。 かい君、すっかり熱も下がってご機嫌な様子です♪パパも一安心! 「パパが、かい君を守るよ!」と改めて思った1日になったパパ。かい君のとびきりの笑顔がパパの元気の源ですね! ※高熱時の夜間受診について:39度以上の高熱が出た場合は迷わず受診しましょう。熱以外にぐったりしているなど具合が悪そうな症状がみられる場合は救急車を呼びます。高熱のわりに元気であれば近くの夜間救急に連れていきましょう。 画像提供・協力/かいくんチャンネル 51歳シングルファザー パパの1歳赤ちゃん子育てVlog
2024年03月05日私は3歳の男の子と0歳の女の子のママです。長男の妊娠期は切迫早産で長期入院になり、2人目は妊娠がわかった妊娠5週ごろから自宅で安静に過ごすよう医師から指示を受けました。それでも切迫流産、切迫早産になってしまったのですが、そんななかで、私が家族に対して後悔していることをお話ししたいと思います。急な里帰り安静期間が長くなるにつれ、私は動けないストレスで精神的にもボロボロ。当時2歳になったばかりでイヤイヤ期の長男にも、ちょっとしたイタズラ程度でも大声で怒鳴るように……。一方、夫は仕事と家事をひとりでこなし、とても疲れている状態でした。 そんなとき、妊娠32週の妊婦健診で医師から子宮頸管があと少しでも短くなったら入院だと告げられたのです。私が入院になると、夫の仕事中に長男のことをみる人がいません。夫と話し合い、私の両親に頼んで妊娠32週に里帰りをすることにしました。 イライラが今度は両親に……実家でお世話になり始めると、普段はあまり両親には頼らず子育てをしているせいか、長男も両親もどのように関わればいいのか模索しているようでした。私からも長男の食事の味つけや、してはいけないことをしたときに注意するポイントなど両親に前もって伝えましたが……。 「やめて」と言っても隠れてお菓子をあげようとする、スマホばかり見せる父や、長男の食事についてなかなか理解してくれない母にイライラして、何度か怒ってしまいました。両親も私がものすごい剣幕で怒るので、驚いていました。 イライラしないためにしたこと両親にまでイライラしてしまう自分が、情けなくてつらくてたまりませんでした。そんなとき、夫に相談すると「ちゃんとご両親に何でイライラしているか、家でもイライラしていたことを伝えたら?」とアドバイスを受けました。 後日、両親に今は入院せずに過ごせるかとても不安なこと、長男のイヤイヤ期も重なり、育児が自分の思うようにいかずにつらいことなどを伝えると、両親は「わかっているから大丈夫だよ」と言ってくれて、安心と同時に少しイライラが緩和されました。 その後もイライラを抑えることは難しかったですが、正期産の時期に入ると動けるようになり、少しずつイライラは軽減されました。夫は長男と外出、母は私の愚痴を聞いてくれて、父は甘い物を買ってきてくれるなど心遣いがうれしかったです。ひどいことばかり言ってしまった私に寄り添い、気遣ってくれた家族のおかげで無事に出産でき、とても感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2024年03月03日保育士の中田馨さんが、子どもの持ち物について教えてくれました。もうすぐ新年度も始まります。園で使用する子どもの持ち物についてしっかりと確認しておきましょう。こんにちは! 保育士の中田馨です。今回は、保育園に持っていく持ち物についてのお話です。園で子どもが困ってしまうことのないよう、今回のお話を参考に持ち物の準備や確認をしていただければと思います。 名前の未記入持ち物1つ1つに名前を書くのは、本当に大変。入園に向けての時は、新しい生活への期待もあって割と楽しく書けるのですが、日常になるとそうはいきません。乳児さんは、紙オムツに1枚1枚名前を書かなければいけない保育園もありますので、名前書きは大変な作業です。 保育園で様子を見ていると、入園して間もないころは、ほぼ100%の持ち物に名前が書かれていますが、だんだんと未記入の持ち物が増えてきます。毎日忙しい中ですので、うっかり忘れてしまうことはもちろんあることでしょう。特に、新しく買い替えた持ち物に名前を書き忘れることが多いので新調したときは「買って名前書きをする」を1つの流れにしていただけたら助かります。 例えば、私の場合、あらかじめシールなどにまとめて名前を書いておき「新たに買ったら貼るだけ」にしておきました。 衣服のサイズ服のサイズが大きかったり小さすぎたりも、困ることの一つです。例えば、ズボンが長すぎると、裾を踏んで転ぶ原因になることが。また袖が長すぎると、手先を使う遊びがしにくかったり砂遊びをするときに袖口がすぐに汚れます。保育士はその都度、折り返すなどして活動しやすいように工夫をしていますが、またすぐに裾が落ちてきたりするものです。 ズボンが小さすぎると、ぴちぴちで可動域が少なく、走ってコケることもあります。Tシャツが小さければおなかがすぐに出てしまいます。また、ズボンのゴムが緩んでいたらちょっと歩くだけですぐにズレてしまいます。靴が大きすぎても小さすぎても歩きにくいです。目まぐるしく成長している子どもたちです。服のサイズは定期的に見直していきましょう。 自分で着られない、脱げない身の回りの簡単なことを自分でできるようになってくると、段階を経ながら少しずつ衣服の着脱を子どもたち自身がし始めます。保育士はそばで見守りながら、できるだけ子ども自身に頑張ってもらい、難しいところだけさりげなくサポートしています。 しかし、例えば子どもが自分だけでは着ることができなかったり、脱げない服だったら、保育士がほぼすべてをサポートしなければいけなくなってしまいます。例えば、ボタンの小さいネルシャツ。サイズの小さなピチピチのズボンやTシャツ、ハイソックスなどなど。一生懸命脱ごうとしているのに、服の幅が小さくて腕を出すことができずに「ぬげない!!」と困っている子どもは実は多いものです。 服のサイズさえ合っていれば自分でできるはずなのに、できなかったら自分で着替える意欲の減退にもなりかねません。子どもの自立に向けても大切なことですので、保育園に持っていく(着せていく)服が着やすい、脱ぎやすい服かどうかの見直しをしてみてください。 誤嚥の恐れのあるもの保育園は、複数の異年齢児が一緒に過ごす場です。その中には、触ったものを口に入れる乳児もいます。ですので、保育室の中には、誤嚥の恐れのあるものは置かない。置いたとしても保育士がきちんと管理するようにしています。 ただ、家庭から持ち込まれたものは管理できない場合があります。細い髪ゴム、バンドエイド、虫よけシールなどはよくある例。家にある小さなおもちゃがかばんの中に入っていることもあります。例えば、虫よけシールを背中に貼っておけば、自分の子どもは手が届きませんが他の子には手が届きます。子どもははがすことが大好きですので、見つけたらはがして「これは何だろう」と確かめるために口に入れるでしょう。 ほんの些細なことかもしれませんが、それが大きな事故につながることもあります。きっとほとんどの保育園で入園時の注意点として伝えられていると思うのですが、入園児は数多くの決まり事を伝えられますので、すべてを覚えることができないでしょう。ポイントは「誤嚥の恐れのあるものは保育園に持って(つけて)行かない」と言うことです。 ここで書かれたことは、保育士からその都度、伝えられていると思います。子どもたちが安全で快適に保育園で生活するためにも、意識していただけたらうれしいです! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月03日