腰周りが重く感じたり、動かすとハリや痛みを感じるときは、腰よりも背骨を動かしてみてください。気がついたときにサクッとできる簡単ストレッチを、ヨガインストラクターの筆者がご紹介します。腰痛も背骨の動きに影響される?腰痛がなかなか良くならないときや、腰のストレッチをしてもすぐにしんどさが戻るような場合は、腰単体の影響というより、背骨の柔軟性が原因となっている可能性があります。姿勢の悪い生活をしていたり、寝起きのガチガチな体のまま一日を過ごしていると、いつの間にか肩、背中、腰が張り、背骨の動きを悪くしてしまうのです。これによって腰を始め、肩こりなどが慢性化していることも……。背骨は常にスムーズに! 気持ち良さがたまらない背骨回しストレッチ©上村由夏1.四つ這いの姿勢からスタートします。©上村由夏2.息を吸いながら、腰を床方向へ落としていきます。このときお尻や胸を無理に付き出さず、背骨の自然なカーブを意識するようにしましょう。©上村由夏3.息を吐きながら、頭を下げて首を楽にし、骨盤を丸めるようにしながら背中を持ち上げます。背骨が半円を描くようにイメージします。この動きを繰り返しながら、背中や腰の動きをスムーズにしましょう。©上村由夏4.適度にほぐれたら、1の姿勢に戻り、今度は体の横側を弓形にしていきます。肋骨周り、脇腹を気持ちよく伸ばしながら、背骨の動きを意識してください。©上村由夏5.左右に弓形に動かしてほぐしたら、そのまま体で円を描くように動かしていきます。体が気持ちがいいと感じる間は続け、心地よくなくなったら動きを止めて休みましょう。背骨を自由自在に!背骨のしなやかさは、体を軽くします。凝り固まるところを定着させないので、全身が身軽になったような感覚になるでしょう。毎日の寝起きやテレビを見ているとき、お風呂上がりなど、リラックスしている瞬間に、ながらでいいのでほぐしてみてください。気持ちいいと感じる体の体感が大切です。慣れてきたら、どこで丸め、伸ばしたら気持ちいいのかを探りながら、四つ這い、座り姿勢、立ち姿勢などで試してみましょう。腰痛の原因は腰だけにあるとは限らないので、全身を整えるように楽しみながら行ってみてくださいね。©琢也 栂/Adobe Stock筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにしたセラピーと、日本古来の体の使い方ナンバのエッセンスを利用し、骨格を整える姿勢ケアをホリスティックな視点で体系化した【マナセラピー】を全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より「心と体と女性の生き方」講座として日本人古来の豊かな感性と心体の整え方、これからの時代のウェルビーイングを提案する【美道】講座を開講文 / 上村由夏
2024年01月07日三連休にたっぷり遊んだり休んだりしてリフレッシュしたはずなのに、連休明けになるとだるさや疲れが残っている……という人はいませんか?連休明けで疲れが取れていないときは、背骨を動かすエクササイズがおすすめです。やればやるほど全身が整い、スッキリとした体型も目指せるエクササイズを、ヨガインストラクターの筆者がご紹介します。重心が下がっていませんか?連休中にリフレッシュしたはずなのに、連休明けに疲れが取れないのはなぜでしょうか?実は体は、動かしすぎても動かなさすぎても疲れやすいもの。その原因として、背骨の動きの悪さが考えられます。姿勢が崩れると、背中が丸まったり骨盤や肋骨の位置が歪んだりしやすくなります。そのアンバランスさで腰や背中がバキバキになり、背骨の動きが妨げられることも。背骨がスムーズに動くようにすると、凝り固まった筋肉が緩んで動きが軽やかになり、重心が下がって重たくなった体がスッキリします。だるいときほどよく効く背骨のエクササイズを取り入れて、背骨の動きを良くしながら、姿勢の崩れからくるポッコリお腹や背中のぜい肉、お尻のたるみにもアプローチしていきましょう。動きはたった2パターン! 背骨にアプローチするエクササイズ1.両腕を前に伸ばして正座で座ります。2.上半身を倒し、両腕は前方へ伸ばしていきましょう。3.まずは深呼吸。背中や腰に息が入って膨らんでいく感覚がわかるまで続けます。4.息を吸うタイミングで、お尻から胴体を前方へ押し出すようにします。5.両腕で床を押し込み、上半身を引き上げます。このとき、肩がすくまないように注意!みぞおちからお腹が伸びているのを確認しましょう。6.お尻が自然と引き締まる感覚を維持。吐く息のタイミングで元の姿勢に戻ります。これを10回繰り返しましょう。腰ではなくお腹を伸ばす上体を伸ばして背骨をそらすときは、前方へ顔を向けることが大切です。上を向くと肩がすくみお腹が床方面へ落ちてしまうので、腰が反ってしまいます。床を押す力で肩甲骨と肩を下方へ下げてやると、胴体で体を支えられるので、背骨がしなりつつも腰を守れますよ。お腹やお尻に自然と力が入っていればOK!目安は10回ですが、体力に合わせてできる範囲で行いましょう。終えた後はスッキリとし、姿勢が整った感覚が得られるはずです。©buritora/Adobe Stock筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにした 【マナヨガセラピー】と、日本古来の体の使い方ナンバのエッセンスを利用し、骨格を整える姿勢ケアをホリスティックな視点で体系化し全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より「心と体と女性の生き方」講座として心体の整え方、これからの時代のウェルビーイングを提案する【美道】講座を開講。文/上村由夏
2023年11月06日猛暑日が続いたこの夏のダメージは、自律神経からケア。季節の悩み「食欲不振」に特化し、毎日続けられる背骨ストレッチを、理学療法士インストラクター・Ayakaさんがご紹介します。食欲不振背骨をねじって、カラダを伸ばして食欲UP !気温の高い日が続くと、だるさが続き食欲がわかなかったり、冷たいドリンクを飲みすぎるなどして胃腸に負担がかかることで食欲不振に陥る人も多いはず。そこで実践したいのは、簡単にできる背骨ねじりと体側伸ばし。「食欲不振、便秘、下痢などの症状は消化活動を司っている自律神経の乱れから起こるもの。背骨をねじったり、全身を伸ばすことで血流をよくして、自律神経を整えましょう。食欲も緩やかに改善するはず」(理学療法士インストラクター・Ayakaさん)寝転びツイスト脚と顔を逆方向に倒すことで、背骨への負荷がアップ!呼吸を意識しながら、ゆっくり背骨をねじりましょう。1、仰向けに寝て、両腕は肩のラインで真横に広げる。手のひらは床につける。足の裏がすべて床につくようにひざを立ててスタンバイ。2、息を吐きながら、両ひざをくっつけたまま右側に倒すと同時に、背骨を絞るように顔の向きは左側に。息を吸いながらスタートポジションに戻し、反対側も同様に。これを交互に5回ずつ。【NG】背骨をねじる時、肩が床から浮かないように注意。床に肩をつけたまま、最初は浅くてもできるところまで脚と顔を倒して。徐々に深く倒せるようになるので地道に続けましょう。脚クロス全身伸び脚をクロスすることで、より負荷がかかり、くるぶしから指先までしっかり伸ばすことができるストレッチ。1、背もたれのある椅子(壁でもOK)に右手をついてまっすぐ立ち、左足を前に出して脚をクロスする。2、左手の手のひらを上に向けて、腕を斜め上に伸ばす。3、自然に呼吸を続けながら、顔と視線を左斜め上に向けて椅子側にカラダを倒すように体側をゆっくり伸ばす。そのまま15秒キープ。カラダの向きを変えて、反対側も同様に。Ayakaさん理学療法士として病院に勤務したのちハワイに留学。ヨガとピラティスのインストラクターの資格を取得。現在はフリーで、姿勢改善・体質改善のレッスンなどをおこなっている。※『anan』2023年9月20日号より。写真・中島慶子取材、文・若山あや(by anan編集部)
2023年09月13日理学療法士インストラクター・Ayakaさんが伝授する“背骨ケア”。昼間は優位に働いていた交感神経を、副交感神経にスイッチして睡眠モードに導く「曲げる」動きとは?お風呂上がりやテレビを見ながら、また寝る前にベッドの上でもできるため、ルーティン化して心身を健やかに保ちましょう。自律神経の土台作り1、交感神経優位【反る】2、リセット【ねじる】3、副交感神経優位【曲げる】交感神経は朝や昼など活動的に過ごす時間に優位になり、副交感神経は夜やバスタイム、就寝時などのリラックスしている時に優位に。背骨の中を通っているこの2つの神経は、背骨を動かして刺激し、血流をよくすることでそれぞれの役割をサポートできるため、時間帯に応じて3つの動きを使い分けることが大事。「背骨を“反る”動きは、交感神経を優位にして活動的なモードになるので、朝昼向けの動き。“ねじる”は、交感神経と副交感神経のどちらにも作用するため、リセットしたい時やニュートラルを保ちたい時に。“曲げる”は、背骨を湾曲させることで副交感神経を優位にするため、夜におすすめです。どれも“イタ気持ちいい”程度の強度で、またすべての呼吸は、鼻から吸って口から吐く腹式呼吸でおこないましょう」【夜】曲げる抱っこゆれの動きボールを抱えるようにゆらゆら…。やさしい動きで心も整えて。1、あぐらをかいて、腕を肩の高さに上げ、大きなボールを抱えるように手を組む。顔は正面でスタンバイ。2、手の位置は変えずにおへそをのぞき込みながら背中を丸める。3、抱えたボールをゆらすように1秒ごとに手を左右に動かす。また、動かしている間は息を止めずに、リラックスして自然に呼吸を続ける。これを30秒おこなう。貝がらのポーズ股関節を広げて刺激し、各関節をすべて曲げることでリラックス。1、ひざを曲げて座り、両足裏を合わせる。脚の内側でひし形を作ってスタンバイ。2、両手のひらを上に向けて、それぞれ左右の脚の下に内側からくぐらせる。この時、ひじまで床につけられる余裕があればつける。3、頭と首の力を抜き、脱力しながら頭と上半身を落とせるところまで落としたら、自然に呼吸を続けて20秒キープ。ガス抜きのポーズお腹に溜まったガスを抜き、より深い腹式呼吸を促す動き。1、まっすぐ仰向けに寝る。2、上半身は動かさずに、脚を曲げて持ち上げ、両手で抱える。3、太ももが胸につくぐらいしっかり脚を抱え込んだら、鼻から吸って口から吐く腹式呼吸を続ける。お腹に軽い圧をかけながら呼吸をすることで溜まったガスを抜き、同時に深い呼吸になってリラックスできる。これを30秒続ける。Ayakaさん理学療法士として病院に勤務したのちハワイに留学。ヨガとピラティスのインストラクターの資格を取得。現在はフリーで、姿勢改善・体質改善のレッスンなどをおこなっている。※『anan』2023年9月20日号より。写真・中島慶子取材、文・若山あや(by anan編集部)
2023年09月13日「朝起きたときから体が痛い」「歩くとすぐに腰から下半身が重だるい」…そう感じる方は、もしかすると背骨周りが固くなっている可能性が。今回は、ヨガインストラクターの筆者も毎日行っている「背骨をしなやかにする方法」をご紹介します。ガチガチの腰になっていませんか?一見姿勢がよさそうに見える方でも、腰回りがガチガチに固まっていると、「疲れやすい」「歩くとすぐに脚がつらくなる」「脚がむくむ」といった悩みを感じることがあります。特に胸を突き出した姿勢や、お腹を突き出す“反り腰さん”は、腰回りが固くなりがちです。反り腰さんは姿勢がよく見えるので、姿勢の問題に本人が気づいていないことも。脚が疲れやすい、下半身だけ痩せにくいなどの悩みがある方は、反り腰になっている可能性があるので注意しましょう。腰をあえて丸めてみよう反り腰さんの腰はとにかくガチガチの状態と言えます。背骨が固くなっているので、背中や腰を丸める動作が苦手なことも。姿勢が崩れたときに猫背や腰を丸めて座ることはできるのに、仰向けになると腰と床の接地面にかなりのスペースが空いてしまい、体がリラックスしにくくなっていると考えられます。そこで今回は、元反り腰だった筆者が意識的に行っている簡単なストレッチをご紹介します。脚の付け根を気持ちよく伸ばそう1.仰向けに寝ます。お尻の下にクッションやヨガブロック、丸めたバスタオルなどを敷き、お尻の位置を高くします。※腰が反らないよう、腰を丸めるようにして、お尻の下の方だけを乗せるようにしましょう。2.両膝を抱え、さらに腰を丸めます。3.左膝だけを抱え直し、右脚は伸ばして床に近付けていきます。4.脚の付け根に伸びを感じられたらOKです。5.5カウントほど数えてキープしたら、膝を曲げて脚をお腹に引き寄せます。6.5セットほど行ったら、反対側も行いましょう。腰を丸めて下ろす動き1.仰向けに寝た状態で膝を曲げます。2.軽く勢いをつけながら、お尻から脚を持ち上げていきましょう。※このとき、腰を丸めるようにして、腰・お尻から脚を持ち上げる意識が大切です。3.背骨を一つずつ床に下ろすように意識して、腰とお尻を床に下ろします。4.肋骨の一番下と腰骨を引きつけるようして、腰が反らないように維持しましょう。この動作を5回ほど行います。5.最後に、可能であれば両膝を伸ばし(辛い場合は、膝を曲げた姿勢でかまいません)、お腹で脚を引きつけるようなイメージで5~10呼吸キープします。6. 終えたら両膝を抱えて休むか、楽な姿勢で休みましょう。腰の固さを自覚しようやってみると、腰の固さがわかる人もいると思います。うまく丸まらなかったり、足の付け根を伸ばすときに腰が自然と反ってしまったりと、腰を柔らかく使う感覚をつかむのが難しいかもしれません。その原因は、腰回りが固くなっていて背骨がうまく使えていないからかも。背骨をしなやかに使えると、体全体がリラックスしやすくなって良い姿勢を維持できるでしょう。腰だけに負担をかける姿勢を改善できるので、疲れやすかった体も変化していくはず。ぜひ試してみてくださいね。©Bangkok Click Studio/shutterstock筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにした 【マナヨガセラピー】をホリスティックな視点で体系化し全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より植物療法とヨガセラピーを組み合わせ「心と体と性化学」講座として 女性の体の整え方、フェムケア、セクソロジーに特化した講座を開講。文/上村由夏
2023年09月03日デスクワークによる慢性的な肩こりや通勤による立ちっぱなし、子育て世代にも多い腰周りの疲れ…。このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。コリが慢性化してしまうのは、姿勢が崩れていることが要因かもしれません。今回は、体のコリが治らない方におすすめのストレッチを、ヨガインストラクターの筆者がご紹介します。背骨リラックスしてる?マッサージしたりお風呂でゆっくりお湯に浸かってもコリが解消しないときは、筋肉をほぐすよりも、姿勢を整えるように意識してみてください。姿勢を整えることで骨格が本来の位置に戻り、頑固なコリがほぐれやすくなると考えられます。姿勢の崩れによって筋肉や筋が引っ張られた状態が定着してしまうと、本来の弾力性を失われ、血流が滞ってしまい、コリやすくなってしまう可能性が。姿勢を整えることで、体の本来の働きがスムーズになり楽になっていくはずですよ。凝り固まった背骨をほぐそう慢性的にコリがある人の特徴として、姿勢の崩れが挙げられます。特に、・骨盤が後ろに倒れて背中を丸めて座っている・お腹を突き出して下半身に体重をかけて立っている・首を前に突き出して、胴体より頭が前に出ている(スマホ首)などが挙げられます。ご自身で思い当たることや、同様の姿勢をとっている人はいませんか?自分でも無意識のうちに、体が傾いてしまっているかもしれません。まずは背骨の柔軟性を取り戻し、本来の姿勢を整えていきましょう。胴体の上に頭が乗り骨盤が床に対してまっすぐであれば、体に軸が通ります。すると、重たい頭を胴体が支えることができ、お腹や背中の体幹で腰の負担や脚の負担が軽減されます。背骨を柔らかく、姿勢の土台を整えるストレッチ1.かかとを立てて、その上にお尻をのせた姿勢で座ります。2.頭から背骨を上に伸ばし、自然と腰がまっすぐに立つように座りましょう。このとき腰を反らさないように注意して、リラックスします。3.四つ這いの姿勢になります。4.手の位置を動かさず、お尻をかかとにおろします。5.息を吸いながら首から胸までの背骨を斜め上方向へ伸ばしていきます。腰は無理に反らさず、背骨を伸ばすことで自然に反る程度でOKです。6.息を吐きながら頭を下げ、背骨から骨盤までを丸めるようにしていきます。お尻がかかとから浮くほど、しっかりと背中と腰を丸めましょう。これを1セットとし、10回程度続けて行います。終えたあとは、楽な姿勢でリラックス。体の刺激の余韻を味わいます。慢性的なコリがある人ほど丸められない?コリがつらいときは、筋肉が硬直して背骨の動きが悪くなっています。背骨を丸めるときに首や腰が痛かったり、丸めにくいと感じるかもしれません。息を吐きながら体の力を抜いて頭の重みを使い、背骨が丸まっていくイメージを持ちながら無理なく続けてみてください。お風呂上がりなど体が緩んでいるときがオススメですよ。©metamorworks/shutterstock筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにした 【マナヨガセラピー】をホリスティックな視点で体系化し全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より植物療法とヨガセラピーを組み合わせ「心と体と性化学」講座として 女性の体の整え方、フェムケア、セクソロジーに特化した講座を開講。文 / 上村由夏
2023年08月29日優木まおみさんが提案する、ピラティスをベースにしたオリジナルメソッドの「MAOBICS」で、背骨のニュートラルポジションを取り戻そう!背骨の歪みは日々のケアで細かくリセット。“フロントC”“バックC”“サイドC”“トルネード”の基本の4つのムーブをマスターしたら、より強く、深く、負荷をかける次の4つのムーブにもトライ!体が床に近いところで行うムーブは、さらに可動域が必要なため、基本の4つのムーブで体をほぐしてから行うのがおすすめ。それぞれ正確なスタートポジションから、ゆっくり次の姿勢をとり、ゆっくり戻す。これを5回ずつ行い、1から4まで続けて、背骨のニュートラルポジションを取り戻そう!1、ラッコ×5回ぽっこりお腹を解消して、くびれを作る!腰と股関節をつなぐ腸腰筋をメインに、胸を起こす動きで、腹膜前面にある腹直筋、その横にある腹斜筋にアプローチ。上半身と下半身をいっぺんに鍛える。START POSITION両手を後頭部で組んで仰向けに寝たら、足を上げて膝を直角に曲げる。背中は肩甲骨と腰が床につき、ウエスト部分は床から離れているのが正解。肩の力を抜き、お腹は薄くなるように。肘は視界に少し入るぐらいに開く。肩と腰が床から浮かないように行う。息を吸い、吐きながら肩から上を持ち上げる。脚の角度を保ったまま、背中でマットを押すように静止。内臓を上に引き上げるように意識して。息を吐き切ったら、息を吸いながら元の位置に。首だけ上げないよう注意。2、グラスホッパー×左右各5回美脚を叶え、お腹まわりはすっきり。肩から上を持ち上げることで腹筋に、片脚を伸ばしてひねりを加えることで、腹斜筋と腸腰筋にゆっくり負荷をかけることができる。脚のむくみの軽減にもなる。START POSITIONラッコと同じ。脚の角度は正確に守り、背面はS字を描くように床につける。息を吐いてひねり、吸って脚をチェンジ。息を吸ってゆっくり吐きながら、左脚を斜め上に伸ばし、直角に曲げたままの右膝に、胸を当てるような感覚で体をひねる。息を吐き切ったら、息を吸って脚をチェンジし、逆ひねりに。両足の親指は、同じ方向を向ける。3、アシカ×5回二の腕の引き締めと、ヒップアップに。体を支えるため、二の腕の引き締めに。もも裏の筋肉を強化し、ヒップアップにも。ラッコ、グラスホッパーで使ったお腹まわりの筋肉を伸ばして緩める効果にも期待。START POSITION四つん這いになり、肩の真下から拳1個分前に手をつく。両肘は外側に向け、腋を締める。膝下を上げて足首をクロスさせたら、お腹を引き上げて、頭からお尻まで一直線になるようにする。頭を落とさず視線は斜め下。手のひらと膝の位置を動かさずに行う。息を吐きながら、股関節を伸ばすように上半身を起こす。腰を反らしすぎない程度に、恥骨を押し出しながら胸を前に出して、背骨をカーブさせる。足のクロスが解けないように注意。息を吸いながら、元の位置へ。4、ドルフィン×左右各5回背面全体を伸ばすことで、美しい背中に。上半身のみのいくつかの動きを連動させることで、背中全体をくまなく伸ばし、しなやかな筋肉に育てるメソッド。腕も使うので、二の腕のたるみ防止にも!START POSITION両方の坐骨を床にしっかりつけたまま、右脚は前側で曲げ、左脚は後ろ側で曲げる。お尻が浮かないように注意しながら、両腕を斜め下に伸ばし、指先を床につける。骨盤を立てて、背骨はニュートラルポジションにする。左手で“C”を描いて体側を伸ばす。鼻から息を吸い、口からゆっくり吐きながら、左手を上げ、手のひらは下に向けて“C”を描く。視線は上げた手の肘の先に向ける。体が前に倒れないように、左の体側をしっかり伸ばす。動きを止めずに次のポーズへ。前のポーズから流れるように行う。前のポーズから引き続き息を吐きながら、“C”を描いた手を斜め前に出す。この時、右肘は自分の方に引き寄せながら行う。顎の下は拳1個分の空きを保つ。息を吐きながら、手をくぐらせる。動きを止めずに、まだ息を吐きながら、伸ばした手を右腕の下にくぐらせる。この時、背中を丸めて背骨を回旋させる。顔はくぐらせた手の方に向ける。息を吸いながら胸をオープン。息を吐き切ったら、鼻から息を吸い、ひねった背骨と腰を戻しながら、くぐらせた手を右手と一直線になるように上に伸ばす。視線は指先へ。ここまでを止めずに行って1セット。スタートに戻り、5回。左右を替えて5回。ゆうき・まおみ1980年3月2日生まれ、佐賀県出身。『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)の、木曜レギュラーとして出演中。著書に『マオビクス 背骨から身体を変える おうちピラティス』(リブレ)ほか。トップス¥7,500パンツ¥12,800(共にルルレモンTEL:0800・080・4090)※『anan』2022年6月1日号より。写真・北村圭介スタイリスト・木津明子ヘア&メイク・犬木 愛取材、文・若山あや(by anan編集部)
2022年05月29日背骨を整えることで、体全体の歪みや悩みを改善する“ピラティス”。優木まおみさんが提案するのはオリジナルメソッドの「MAOBICS」で、今回はananだけのプログラムを考案していただきました!背骨の動きを知り、体の悩みを改善しよう!私は、34歳の時に長女を、37歳の時に次女を出産しました。産後は体型は崩れ、体調も常に悪く、そんな自分に落ち込む日々。ある日、通りすがりに見つけたのが、ピラティス教室でした。通い始めるとすぐに深い呼吸ができるようになり、自律神経が整ってきたのか、よく眠れるように。そもそもピラティスとは、高齢者や病気療養者のリハビリのために開発されたもの。筋肉を正しく使えるよう、背骨を整えていくため“骨格リセット”ともいえます。私も、もっと健康になりたい、毎日笑って過ごしたい…そんな思いでピラティスにのめり込み、ついにはインストラクターの資格を取得。そして、ピラティスをベースに、独自のメソッド「MAOBICS」を考案しました。現在は教室を開き、生徒さんに教えながらメソッドを継続。家では、フォームローラーやボールを使って、その日の疲れを取ったり、体のバランスを整える程度で、体調や体型をキープしています。今回は、普段動かさない背骨を、曲げたり、伸ばしたり、ひねったりして、次のステップとして、筋肉と体幹を正しく使う、体幹リセットのメソッドを提案します。毎日行わなくても大丈夫。週に2~3回、空いた時間に10分でもいいので、その時に動きが悪いと感じた背骨のパーツや、固まった筋肉を、動かすだけでOKです。続けていれば、体はきっと変わります。背骨が整うピラティスのポイントPOINT 1:太極拳のスピードで行う。勢いに任せてブンブンと動かすと、背骨や筋肉を使わずに反動だけで動くことに。筋肉は、後ろ側が伸びていたら前面が収縮していることを意識しながら、ゆっくり行うこと。POINT 2:呼吸を止めない。呼吸を促すのは、横隔膜の筋肉。それに伴い、骨盤底筋群は、息を吸った時に下がり、吐いた時に上がるので、常に内臓とその周辺の筋肉を動かすために、呼吸を続けること。POINT 3:スタートポジションを正確にとる。間違った姿勢でスタートしてしまうと、背骨や背骨に連動する筋肉を正しく使えずに、意味のない動きになってしまう。スタートポジションは丁寧にチェックして守ること。ポジションチェック背骨は、本来のポジションを保つべき。24個の骨と関節と、仙骨、尾骨からなる背骨。この背骨が、生活習慣や運動不足などから、動きにくくなり、周辺の筋肉も凝り固まることで、姿勢が崩れる原因に。猫背なのに反り腰、お腹が出てしまうなど、姿勢の崩れをまずはチェックしよう。正しいポジションは、耳と肩の位置が一直線上にあり、首の後ろと腰は軽く反っていて、胸の後ろがやや丸まっている状態。横から見ると、背骨が緩やかなS字カーブを描いているのが正解です。頭が前に落ち、お腹が出たり腰が反るのはNG。可動域チェック運動の前後に背骨の可動域チェックを!可動域を知る“シーホース”の動き。鼻の真後ろに背骨の一番上があるので、その辺りを意識して、息を吐きながら上から順番に背骨を丸めていく。膝を曲げてもいいので、体を折り曲げて、頭頂部を真下に向ける。運動前後にして変化をチェック。まずは背骨の4つのムーブをマスターしよう!それぞれ5回ずつ行い、背骨の可動域を感じて。ビギナーは、背骨をどのように動かすのかを知ることから始めましょう。基本となるのは、ここで紹介する、“フロントC”“バックC”“サイドC”“トルネード”の4つの動き(ムーブ)。すべてのムーブは、スタートポジションについたら、呼吸のリズムに合わせながら、次の姿勢へゆっくり動かし、またスタートポジションにゆっくり戻すという流れになっています。スタートポジションから始め、次の動きに移ったら、再びスタートポジションに戻して1回と数えます。これを、各ムーブ5回ずつ行いましょう。これだけでもかなりスッキリしますよ!【フロントC】背骨を前傾に伸ばす。背骨を体の前側に巻き込むように意識しながら、腰から首までの背骨を使って、カーブを描きながら前傾に。背骨が、アルファベットの“C”のような丸みを帯びるのが正解です。シュリンプ×5回背肉がすっきりして、姿勢が整う。まるでシュリンプのように、丸みを帯びたシルエットが特徴。後頭部から坐骨までを使い、背中全体でカーブを描いて、背骨と背中の筋肉の柔軟性をアップ。START POSITION坐骨と骨盤を立てて長座をして、両腕は肩幅に開いて床と平行になるように前へ出す。背骨を1回上にグンと伸ばし、両肩の力を抜いてストンと下げて、背骨をまっすぐに保つ。視線は正面に、膝は少し曲げてOK。後頭部から坐骨まで背骨を一つずつ丸める。息を吐きながら、後頭部、首、胸、腰の順番で背骨を上から丸めていく。腕は、背骨を丸める過程で自然と前に押し出される感覚で。一度息を吸い、息を吐きながら、今度は背骨を腰から積み戻すように元の姿勢に。【バックC】背骨を反らして“C”を描く。坐骨を突き上げ、坐骨から首までの背骨全体を反らすようにして、カーブを作る。フロントCとは逆のCを描くことで、背骨と背中の柔軟性と可動域をより広げます。ムササビ×5回美しい背中作りとヒップアップに。脊柱起立筋群と肩甲骨の可動域を広げる菱形筋、僧帽筋の柔軟性をアップさせる動き。太もも裏のハムストリングスだけの力で脚を浮かせることで、美尻効果も。START POSITIONうつ伏せになり、手はマット幅に広げて頭の方に伸ばす。足もマット幅に開き、手のひらと足の甲を床につける。恥骨が浮いてしまうのは腰が反っている証拠なので、恥骨はマットに沈めるようにして、腰には力を入れない。手足の指先までエネルギーを巡らせる。息を吸いながら、背骨の上側から順番に反らしていくと同時に、腕を床から上げる。脚は太ももの力で付け根から持ち上げ、背骨で“C”を描く。その姿勢を数秒キープしたら、息を長めに吐きながら元の姿勢に戻る。【サイドC】背骨を左右に側屈。背骨は前後だけではなく、左右にも反らして柔軟性を高めると、連動するより多くの筋肉を使えるように。体のどこにも力を入れず、リラックス状態で行いましょう。バタフライ×左右各5回腹筋から二の腕まで広範囲に負荷。腹筋、上腕三頭筋、肩甲骨の動きを良くする、菱形筋や僧帽筋と、上半身の広範囲に一気にアプローチできる動き。肩に力が入りやすいので、力を抜いて行うこと。START POSITION坐骨と骨盤を立ててあぐらをかき、両手を後頭部で組む。頭は手に任せるようにすると、首や顎のポジションも整う。肘は外側に、視界に少し入る程度まで開く。お腹と背中をくっつける感覚で、自然呼吸をしてスタンバイ。気持ちいいと感じる“最適可動域”で行う。自然に呼吸をしながら、背骨を横にアーチさせる。この時、左右の坐骨が床から浮かないように注意しながら、自分の気持ちいいと思うところまで脇腹を伸ばす。背骨を上に引っ張るような感覚で行うと、やりやすい。【トルネード】背骨全体を回旋させる。前後左右に加えて、ねじりを入れることで、全方向から背骨を動かしてアプローチ。腰、胸の裏側、首まで、長い背骨の全体を意識しながらひねって、よりしなやかな背骨、筋肉作りに。コアラ×左右各5回体幹の強化と、ぽっこりお腹の解消に。脊柱起立筋群、脇腹から背骨に向かってついている広背筋、腹筋の横の腹斜筋を総動員。日常生活では意識しないとやらない、ひねりの動きで、血流もアップ!START POSITIONバタフライと同じように、坐骨と骨盤を立ててあぐらをかき、両腕は胸の前でクロスさせる。肩が内側に巻いていないか、首が前に出ていないかを確認する。リラックスを意識し、腕はどこにも力を入れないこと。おへその後ろからひねるような感覚で。息を吐きながら、おへそ、肩、首と順番に体を横に向ける。一気に体を横に向けるのではなく、順番にひねることが重要。最後は、お腹と顔は同じ方向に。息を吐き切ったら、息を吸いながら正面に戻り、反対側も同様に。ゆうき・まおみ1980年3月2日生まれ、佐賀県出身。『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)の、木曜レギュラーとして出演中。著書に『マオビクス 背骨から身体を変える おうちピラティス』(リブレ)ほか。トップス¥6,500パンツ¥14,800ヨガマット¥9,500(以上ルルレモン TEL:0800・080・4090)※『anan』2022年6月1日号より。写真・北村圭介スタイリスト・木津明子ヘア&メイク・犬木 愛取材、文・若山あや(by anan編集部)
2022年05月28日自身のお子さんの身体がどのくらい大きくなるのか、身長はどこまで伸びるのか気にしている保護者は多いのではないでしょうか。また、成長に関するさまざまな噂を耳にして、試したことのある人もいるでしょう。サッカーをする子どもたち自身も「もっと大きくなりたい」という子はたくさんいますし、親御さんも「子どもの身体を大きくしたい」と願っている方は多いもの。サッカーをして、たくさん食べれば大きくなるのでは、と考えている方もいるかもしれませんが、しっかり眠ることも子どもの身体を大きくするために大事なことです。この記事では、「寝る子は育つ」ということわざを取り上げ、睡眠と成長の関係について解説します。「うちの子には大きく成長してほしい!」と願っている方はぜひ参考にしてみてください。「寝る子は育つ」は事実?「寝る子は育つ」は、「寝る子は発育がいい」という意味を持つことわざです。あくまでもことわざの1つですが、実は子どもの成長にも大いに当てはまっている言葉だといえます。これは、人間の体は眠っている間に成長に欠かせないホルモンが分泌されるためです。眠ることが結果的に身体の成長につながっているため、「寝る子は育つ」はある意味で事実だといえます。ちなみに、夜更かしをしている人や睡眠時間が短い人は、成長ホルモンがしっかりと分泌されないため成長阻害につながります。また、睡眠前にスマートフォンやタブレット端末などを使用してブルーライトを浴びると睡眠を促進するメラトニンと呼ばれる物質が低下するため、やはり成長阻害にとなるでしょう。「寝る子は育つ」は事実ですが、たくさん寝たからといってその分身長が伸びるといったことはありません。成長ホルモンは睡眠の中でも、深い睡眠の時に分泌されると言われています。そのため、睡眠前のスマートフォンをやめるなどして深い睡眠を増やせるようにすることが大切です。日中の昼寝も効果あり?睡眠は、必ずしも夜でなければいけないというわけではありません。例えば、日中に30分〜60分ほどの昼寝をすることも身体の成長つながるといわれています。これは、昼寝をすることで背骨にかかる負担を軽減できるためです。人間の身体の中でも重要な部位の1つである背骨については、背骨の形や成長具合が身体の成長に影響するという研究結果もあります。この研究はつまり、背骨に負担がかかりすぎて十分に成長しない、形状がおかしいといったことになると、身体も十分に成長しない可能性があるということです。地球には重力があるため、私たちが日常生活を送るだけでも背骨に少なからず負担がかかってしまいます。また、サッカーをしているとさらに身体に負荷がかかるでしょう。そして、成長期の子どもは、大人ほど背骨が強いわけではありません。このように、サッカーをしている子どもの背骨にはたくさんの負担がかかっているため、それを軽減させ、成長につなげるためにも昼寝は重要な役割を果たすと言えます。夏も身長が伸びやすい?身体の成長、特に身長に関しては、夏が最も伸びやすいといわれています。これは、日光を浴びることで、成長ホルモンが分泌されやすくなるとされているためです。日光自体は1年中浴びられますが、夏は日照時間が長く日光を浴びる時間も長くなるためこのようにいわれていると考えられます。実際にある調査では、夏の身長の伸び率が最も高かったという結果も出ているそうです。熱中症にならないように気をつける必要はありますが、サッカーをしながら適度に日光を浴び、昼寝をすることは身体の成長に重要な役割を果たしてくれるでしょう。まとめ今回は「寝る子は育つ」ということわざを参考に睡眠と成長の関係について解説しました。睡眠中、特に深い睡眠に入っていると成長ホルモンが分泌されやすくなるため、「寝る子は育つ」はある意味事実だといえます。また、背骨への負担軽減も成長には重要であるため、日中の昼寝にも取り組んでみるといいでしょう。
2021年06月21日気温が急に上がったり下がったり、朝晩の気温差が大きくなったり、大型の低気圧が来たり…気候が変わる時期に、体調を崩すことはありませんか?病名がつくような重くはっきりした症状でなくても、だるさ、眠気、冷え、コリなど。それらのように、体調を安定させる自律神経の乱れが関わる不定愁訴がある場合の、自分でできるエクササイズをご紹介いたします。気候に順応する自律調節機能心臓をどきどきさせて血液をたくさん流したり、汗をかいて体温調整をしたり、胃腸の働きを高めて消化吸収を促したり、私達の体は無意識のうちに自律神経の支配で、その時の環境や状況に合わせて、最適な働きをしています。しかし、ストレスを抱えすぎたり、気候の急激な変化にさらされたりすることで、自律神経の働きが乱れる時があります。ストレスが大きすぎて、交感神経が優位な状態が続くと、血流が悪くなって冷えや凝り、胃腸の不調が起こることがあります。本来は身体の働きで自律的に平衡を保っていたのが、ストレスの大きさなどによって調節機能が弱ったり、カバーしきれなくなったりするのです。自律神経の働きと背骨の関係自律神経(交感神経・副交感神経)は、脳から脊髄を通って各臓器などへ伝わっています。交感神経は背骨の間から、副交感神経は頭部や首、骨盤から出ていきます。運動神経や感覚神経など、他の神経も同じですが、背骨が本来の位置にあり、背骨回りの筋肉に柔軟性があることで、背骨の中を通っている脊髄・神経は圧迫されずにスムーズに働きます。例えば猫背や、同じ姿勢・動作を繰り返すなどで腰の筋肉が凝ったりゆがんだりした場合、背骨が不自然な場所にきて神経を圧迫しやすくなります。自律神経も、本来の働きが乱れてしまうのです。そこで、背骨周りの筋肉を柔軟に保ち、背骨を本来の正しい位置に置くためのエクササイズをご紹介します。自律神経の働きを整える「背骨」エクササイズキャットエクササイズ四つんばいになり、息を吐きながら背骨を丸め、おへそをのぞき込みます。背骨の骨と骨の間を広げ、ストレッチをするイメージです。息を吸いながら背骨を平らに戻し、吐きながら今度はおへそを地面に近づけ、みぞおちを前に向けて広げるようにして背骨を反らせます。息を吸いながら背骨を平らに戻します。この動きを呼吸に合わせて繰り返します。5往復から初始めて、10往復くらいできるようになります。左右つま先ワイパー(背骨C字)四つんばいになり、両足のつま先を床から持ち上げます。両つま先を左右に動かすと、骨盤が動いて、しっぽを振る犬のようなお尻の動きができます。その動きに合わせて背骨を左右にCの字を描くようにカーブさせます。しっぽが向く方向へ肩を寄せるイメージです。背骨の左右にカーブさせる柔軟性が増します。5往復から始めて、10往復くらいできるようになります。わにのポーズ(ねじり)仰向けになり、息を吸いながら右ひざを両手で胸の方へ引き寄せます。息を吐きながら、左手で右ひざを持ち左方向へと倒します。背骨一つ一つの間の筋肉がゆっくりと伸ばされるイメージです。無理に力を入れず、右腕と右足の重さ、深い呼吸で少しずつ筋肉がゆるみ、柔らかくなっていきます。5呼吸ほど維持して突っ張り感が減ったら、息を吸いながら右ひざを胸の前に戻し、吐きながら伸ばします。反対脚でも同様に行います。背骨を整えて自律神経も整えよう自律神経の働きが乱れている人は、背骨の動きが固く、肩やみぞおち、お腹周りも硬い傾向があります。呼吸に合わせて少しずつ、動物のように自然に気持ちよく動かして、本来の働きを呼び覚ましてみましょう。美宅 玲子ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター
2019年12月05日「anan」1975号10/14発売は「骨盤と背骨。」特集。今週の表紙撮影ストーリーを紹介します。かわいくてハンサムでしなやかでいてタフで性格がよくて…全知全能かよ! 石原さとみさん。今回、表紙に登場してくれたのは押しも押されもせぬ人気の女優・石原さとみさん。 朝ドラ『てるてる家族』(いまも私のオールタイムベスト!)から勝手に見守り続け早幾年…。最初はボーイッシュなイメージだった石原さんもいつの間にか大人の色香をまとい、その見た目の最強さでいまや全女子が「成り代わりたい」と憧れる存在に。私もお会いするまでは甘い顔で甘えた口調で話す、まさに『失恋ショコラティエ』で石原さんが演じたサエコのような“女子の中の女子”を イメージしていたのですが、実際撮影で接してみて、そのイメージは打ち砕かれることに。というのも、見た目はもちろんテレビのまま、とろけるようにかわいい“女子”なのですが、しゃべりだした途端に、男前になる石原さん。「やや露出が多いかも…」 とこちらがちょっとためらう衣装も「とりあえず着てみよう!」と思い切りがいいし、その衣装がいざ撮影してみてポーズがとりにくいとなれば 「よし、着替えよう!」と潔い(そして瞬時に着替えて出てくるという)。年下なのに思わず“センパイ!”や“親方!”と呼びたくなるようなその頼もしさ、顔とギャップがありすぎて最初は戸惑いましたが、おかげで撮影はスムーズに進むし、気づくと石原さんの背中を恋にも似た熱いまなざしで見つめていました。そんな石原さんのハンサムさも垣間見られるグラビア、ぜひ本誌でご確認を‼(N)
2015年10月14日