夏が旬の野菜であるズッキーニ。キュウリのような見た目ですが、加熱調理の料理が多く、野菜炒めやスープなど幅広く活躍します。そんなズッキーニは、気を付けないといけない場合があることをご存じですか。苦味、渋みが強いズッキーニには危険も同じ種類であっても、野菜の味は育った環境などによって、1つずつ微妙に異なります。ズッキーニを購入し、調理してみたところ「苦みや渋みが強い」と感じる場合もあるとか。違和感がある味の場合、傷んでいるなど、何かの異常である場合もあるため、気にせず食べていいものか迷いますよね。この疑問に対して、農林水産省はウェブサイトで次のように注意をしています。ズッキーニやきゅうり、スイカなどのウリ科の野菜には、「ククルビタシン」と呼ばれる苦み成分が含まれます。通常、その含有量は少ないのですが、まれに含有量が多く苦みや渋みが強いものがあります。そういったものを食すると下痢や嘔吐、腹痛を起こすことがありますので、苦くないか確認してから調理を行いましょう。万が一、通常ではない苦みを感じるような場合は、食べずに捨てましょう。加熱処理しても成分は変わらないため、強い苦味を感じる場合は廃棄することが大事です。農林水産省ーより引用ウリ科の野菜に含まれる苦み成分を摂取すると、体調を崩す可能性があるとして、農林水産省は食べずに捨てることを推奨しています。なお、加熱調理しても成分は変わりません。もったいないため、細かく切って別の料理と混ぜるなど、工夫して消費したくなる気持ちも分かりますが、無理して食べないほうがよいでしょう。知らない人が多そうなズッキーニの豆知識。自分や家族の身を守るためにも、覚えておきたいですね![文・構成/grape編集部]
2023年07月08日■ ポイント●半水生のカモノハシと陸生のハリモグラは検知できる苦味物質の種類が大きく異なることを解明。●ヒトを含む全ての哺乳類と同様に、植物などに含まれる有毒な配糖体を苦く感じることも解明。●哺乳類進化の始まりである約2億年前から、植物毒を苦く感じる能力が維持されてきたことを示唆。■ 概要北海道大学大学院地球環境科学研究院の早川卓志助教と、明治大学研究・知財戦略機構の糸井川壮大研究推進員は、京都大学、アデレード大学、オーストラリア国立大学、コペンハーゲン大学との国際共同研究チームをつくり、卵を産む哺乳類(単孔類)であるカモノハシとハリモグラが持つ苦味センサータンパク質(苦味受容体)の機能を網羅的に分析しました。水中の多様な生物を食べるカモノハシは、幅広い種類の苦味物質を検知できる万能型苦味受容体を持つが、アリ・シロアリ食に特化したハリモグラは、カモノハシのような万能型受容体を持たず、検出できる苦味物質が少ないことが分かりました。ハリモグラがアリやシロアリを専門に食べるようになったことで苦味の重要性が下がり、限られたものにしか苦味を感じなくなった一方で、水中で様々な生物を摂食するカモノハシは苦味受容体を使って食べられるものの選択を行っている可能性を示しています。さらにカモノハシやハリモグラでも、植物などに含まれる有毒な配糖体を検知する苦味受容体は残されており、この苦味受容体の機能はヒトを含む全ての哺乳類グループで共通のものであることも分かりました。ヒトやその他の哺乳類がカモノハシ・ハリモグラと分かれたのは約2億年前まで遡ります。大型恐竜が繁栄し、花を咲かす被子植物の多様化が始まろうとしていた時代です。恐竜と競合しながら、植物や昆虫などの毒を含みうる食べ物を口にして進化した哺乳類において、苦味感覚の進化が非常に重要であったことを本研究は意味します。なお、本研究成果は、日本時間2022年6月1日(水曜)公開のMolecular Biology and Evolution誌に掲載されました。研究対象の単孔類と有袋類。単孔類(A)カモノハシ(B)ハリモグラ有袋類(C)フクロネコ(D)タスマニアデビル(E)コアラ(F)タマーワラビー■ 背景単孔類は私たちヒトと同じ哺乳類の仲間ですが、卵を産むという哺乳類の祖先が持っていた特徴を現在まで残す「生きた化石」とも呼べる存在です(上図、及び図1)。現在、単孔類はオセアニア地域に生息するカモノハシとハリモグラの2グループしかいませんが、それぞれが特徴的な生態を持っています。カモノハシは、湖沼や河川に生息し、水中で様々な無脊椎動物を食べて暮らしています。一方、ハリモグラは陸生で土や枯木の中のアリやシロアリを主食にしています。私たちはものを食べる時、味や匂いを基に食べ物の良しあしを判断します。こうした味や匂いを検知するシステムは、環境に対して高い適応力があるため、生存に必須でなくなった感覚が退化したり、特殊な環境に適応するために新しい感覚が進化したりすることが様々な動物で観察されています。研究グループは今回、毒物などの有害物質を検知し、適切な食物選択をするのに重要な味覚である苦味感覚に注目しました。脊椎動物の苦味感覚は、ゲノム中に数種類~数十種類ある苦味受容体TAS2Rが苦味物質を受け取ることで発生します。苦味受容体の機能と食性の関係は、霊長類やコウモリの仲間ではよく研究されていますが、哺乳類の進化を明らかにするためには欠かせない、有袋類や単孔類の研究は、今までほとんどありませんでした。そこで本研究では、カモノハシとハリモグラはどんな苦味感覚を持っていて、食性とどう関係するのか、そして、胎生哺乳類(*1)の苦味受容体との比較によって、哺乳類の祖先はどんな苦味感覚を持っていたのか、という問いに挑戦しました(図1)。■ 研究成果本研究の著者らを含む国際単孔類ゲノムプロジェクト(*2)において、単孔類は他の哺乳類と比べて苦味受容体遺伝子の個数が非常に少なく、ヒトは26種類持つのに対して、カモノハシは7種類、ハリモグラは3種類しか持っていないことが明らかにされていました。しかし、苦味受容体の中には単体で多様な苦味物質を受容できる「万能型受容体」が存在することも知られており、カモノハシやハリモグラが万能型受容体を持っているかどうかは不明でした。そこで研究グループはまず、この数少ない苦味受容体遺伝子が、非単孔類哺乳類(胎生哺乳類)のどの苦味受容体遺伝子と相同な関係にあるのかを調べました。その結果、単孔類の苦味受容体遺伝子のほとんどが、有胎盤類の苦味受容体TAS2R16(*3)を含む遺伝子グループと同じグループに含まれており、染色体上でも相同な位置にあることが分かりました(図2)。TAS2R16は植物などに含まれる防御物質の一つであるβグルコシド(*4)と呼ばれる配糖体を検知する苦味受容体です。βグルコシドの中には分解されると有毒な青酸(シアン化水素)を発生させる青酸配糖体と呼ばれるものもあります(例:タピオカの原料であるキャッサバ芋のリナマリン、ユーカリの葉のプルナシン)。次に、カモノハシとハリモグラの苦味受容体がどんな物質に反応するのかを培養細胞を用いて解析しました(図3)。その結果、カモノハシは、使用した苦味物質24種類のうち18種類の物質を検知できました。また、驚くべきことに、使用した苦味物質の半数を一手に検知できる万能な苦味受容体を持っていることも判明しました。このことは、カモノハシが苦味受容体数から想定される以上に多様な苦味物質を検知できることを示しています。カモノハシは、微弱な電気や機械刺激を検知して濁った水の中で効率的に食べ物を探せますが、食べるか否かの判断には苦味感覚も利用していると考えられます。一方、ハリモグラは、カモノハシが持つ万能型の苦味受容体を失っており、他の受容体もカモノハシよりも検知できる苦味物質の数が少ない傾向にありました。これは、ハリモグラがアリやシロアリに特化した食性を持っており、接触する苦味物質の種類が限られることが一因と考えられます。アリやシロアリといった限られたものしか食べないハリモグラにとって、多様な物質を検知できる苦味感覚はそれほど重要ではなく、限られた検知能力だけを残しているのかもしれません。有胎盤類のTAS2R16と近縁な単孔類の苦味受容体の一部は、βグルコシドを受容することも分かりました。また、比較対象として使用した有胎盤類のTAS2R16と有袋類のTAS2R705(有胎盤類のTAS2R16と相同な有袋類の苦味受容体)がβグルコシドの受容体であることも分かりました。このことは、植物や一部の無脊椎動物が持つ防御物質であるβグルコシドを苦味として検知する能力が、現生の哺乳類全般に広く共有された重要な能力であることを意味すると同時に、この能力が単孔類と胎生哺乳類が分岐する以前の初期哺乳類で既に獲得されていたことを示唆します。単孔類と胎生哺乳類が分かれたのは恐竜が全盛の時代だった2億年近く前までさかのぼります。しかし、現生植物に広く見られる有毒な青酸配糖体は、その生合成遺伝子の起源がさらに古い時代であるため、この当時には既に存在していたようです。つまり、有害な配糖体を苦味として検知する能力は、単孔類と胎生哺乳類が分岐する以前の初期哺乳類の採食選択に一定の役割を果たしていたことを示唆します。■ 今後への期待カモノハシやハリモグラは南半球の限られた地域にのみ生息し、野外での継続的な観察も難しいため、その生態には多くの謎が残されています。本研究では、培養細胞を用いた実験系を用いることで、苦味感覚という切り口から単孔類における遺伝子と生態の関連とその進化の一端を明らかにすることができました。しかし、今回解析した苦味受容体のうち、どの苦味受容体がカモノハシとハリモグラの舌や口の中で機能しているのかはまだ分かっていません。また、苦味感覚の生態的意義を明らかにする上で、野生下の個体が実際に食べているものに含まれる物質や接触する物質との関連を明らかにすることも重要です。今後は、本研究を基礎として、舌や口の中の遺伝子発現の分析や苦味物質が採食行動に与える影響の分析によって、謎多き動物・単孔類の味覚機能とその生態的意義の詳細が明らかになることが期待されます。■ 研究助成本研究は、日本学術振興会・科学研究費助成事業(16K18630, 18J22288, 18H04005, 19K16241, 19K21586, 21KK0106, 21KK0130)、同・二国間交流事業『日本とオーストラリアの絶滅危惧哺乳類の地球縦断型比較ゲノム研究の確立』(JPJSBP 120219902)、日本科学協会・笹川科学研究助成『哺乳類の味覚の進化的起源の解明を目的としたオーストラリア産有袋類・単孔類の味覚受容体の分子生態学研究』(29-534)等の助成により実施されました。■ 論文情報論文名Functional diversity and evolution of bitter taste receptors in egg-laying mammals(卵を産む哺乳類の苦味受容体の機能の多様化と進化)著者名Akihiro Itoigawa1,2*, Takashi Hayakawa3,4*, Yang Zhou5, Adrian D. Manning6, Guojie Zhang7, Frank Grutzner8, Hiroo Imai9*.*責任著者(1明治大学農学部農芸化学科, 2京都大学霊長類研究所, 3北海道大学大学院地球環境科学研究院, 4日本モンキーセンター, 5BGI-Shenzhen, 6オーストラリア国立大学, 7コペンハーゲン大学, 8アデレード大学, 9京都大学ヒト行動進化研究センター)雑誌名Molecular Biology and Evolution(分子進化生物学の専門誌)DOI10.1093/molbev/msac107公表日2022年6月1日(水)(オンライン公開)■ お問い合わせ先北海道大学大学院地球環境科学研究院 助教 早川卓志(はやかわたかし)TEL 011-706-4524 メール hayatak@ees.hokudai.ac.jp URL 明治大学研究・知財戦略機構/農学部農芸化学科 食品機能化学研究室研究推進員 糸井川壮大(いといがわあきひろ)メール ak.itoigawa0121@gmail.com ■ 配信元北海道大学社会共創部広報課(〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目)TEL 011-706-2610 FAX 011-706-2092メール jp-press@general.hokudai.ac.jp 明治大学経営企画部広報課(〒101-8301 千代田区神田駿河台1-1)TEL 03-3296-4082 FAX 03-3296-4087メール koho@mics.meiji.ac.jp ■ 参考図図1. 主要な哺乳類の系統関係と分岐年代。ゲノム解析から単孔類と胎生哺乳類は1億8760万年前(ジュラ紀)に分岐したと推定されている。図2. 哺乳類の苦味受容体遺伝子の系統関係。単孔類の苦味受容体のほとんどがTAS2R16を含む胎生哺乳類苦味受容体クラスターと同じグループに含まれる(黄色部分)。図3. カモノハシとハリモグラの苦味受容体の機能差■ 用語解説*1)胎生哺乳類ヒトのように発達した胎盤を持ち母親の子宮で胎児を育てる「有胎盤類」とカンガルーのように腹部にある袋(育児嚢)の中で未熟児を育てる「有袋類」の総称。*2)国際単孔類ゲノムプロジェクトカモノハシとハリモグラの全ゲノム配列を解読した国際プロジェクト。2021年に発表『カモノハシとハリモグラの全ゲノム解読に成功!~世界でたった2グループしかいない「卵を産む哺乳類」のゲノムの進化を解明~』 *3)TAS2R16ヒトでよく研究されている苦味受容体の一つ。βグルコシドが主要な受容物質で、マンノースやゲンチオビオースなど他の糖に由来する配糖体も一部受容できる。*4)βグルコシドグルコースに由来する配糖体。植物に広く見られ、一部の昆虫も産生する。捕食に対する防御などに用いられる。例:サリシン(ヤナギの樹皮)、アルブチン(コケモモ)、リナリマリン(キャッサバ芋)、プルナシン(ユーカリの葉) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月10日炒め物やおひたしなど、さまざまなレシピに活用できる、ピーマン。栄養価の高い野菜ですが、独特の苦味があるため、小さな子供など苦手に感じる人も多いようです。2020年9月8日、JA全農がTwitterを更新。ピーマンの苦味を抑える方法を紹介し、話題になっています。実は、ピーマンは『切り方』で苦みや食感が変わってくるそうです。苦味を抑えたい時には…。ピーマンの苦味が苦手な方へ。繊維に沿って縦に切ると苦味成分が出にくいので苦味を抑えられます。生のまま一切れずつ食べ比べてみたら、確かに縦だとフルーティーさが先立つ印象。横だとそれに苦みが加わる感じ。でも横に切ると柔らかい食感になるという利点があります。お料理やお好みで使い分けを〜 pic.twitter.com/tm4RrQ6nln — 全農広報部【公式】日本の食を味わう (@zennoh_food) September 2, 2020 ピーマンを縦に切る!繊維に沿って縦に切れば、苦み成分が出にくくなるとのこと。逆に、横に切ると苦味が出ますが柔らかな食感になるそうです。サラダなど湯通しして使う時は『横切り』、チンジャオロースなどの炒め物でシャキシャキした食感を楽しみたい時は『縦切り』にするなど、料理によって使い分けるといいでしょう。投稿に対し、ネット上で多数のコメントが寄せられています。・おいしそう!生のまま食べる発想はなかったので今度試してみます。・カツオ節やカツオ風味の調味料を後から加えても、苦味が減ったような気になります。・ピザのピーマンは苦いけど、チンジャオロースのピーマンが苦くない理由は、これか。・知らなかった。切り方がポイントだったのね。苦い物好きの私は『横切り』と覚えておきます!ピーマンの苦味が気になる人は、ぜひ『縦切り』を試してみてください。[文・構成/grape編集部]
2020年09月08日おいしいコーヒーの代名詞ともいえるキリマンジャロコーヒー。昭和の時代、喫茶店の店名にも使われるほど人気でした。最近はその名前を聞く機会が少し減っているようです。それでも、人気が高いおいしいコーヒーのブランドです。その、キリマンジャロコーヒーの淹れ方や特徴など、おすすめのポイントを紹介します。■キリマンジャロコーヒーってどんな銘柄?コーヒーの場合、コーヒー豆が生産される地域の名前を使うことが大部分です。キリマンジャロコーヒーについては、アフリカのタンザニアにある、キリマンジャロ地域で栽培されているコーヒーのことです。キリマンジャロコーヒーは日本では古くから人気があり、愛好家の間では「キリマン」と略されるほど親しまれてきました。・キリマンジャロは神の家アフリカ最高峰のキリマンジャロは、タンザニア北部にある標高が5,895mの独立峰です。別名が神の家(ンガジェガ)と呼ばれ、神聖な山でもあります。文豪・アーネスト・ヘミングウェイは『キリマンジャロの雪』として、キリマンジャロを舞台にした小説を書いています。・主な産地タンザニアのキリマンジャロでは1900年ごろからコーヒーの栽培が始まっています。肥沃な土壌のキリマンジャロ南麓で栽培されるコーヒー豆が、「キリマンジャロ」としてコーヒーブランドとして確立しました。キリマンジャロのコーヒー畑は標高の高い場所にあり、昼夜の気温差があり、実が締まった風味の良いコーヒーが実ります。依然として日本ではキリマンジャロコーヒーの人気は高く、日本が高品質のキリマンジャロコーヒーの多くをが輸入しているようです。最近はキリマンジャロの呼び方が、生産国の「タンザニアコーヒー」と呼ばれることがあります。これは、キリマンジャロ周辺だけでなく、タンザニアの広い地域でコーヒー栽培が行われていることも関係しています。本来の「キリマンジャロコーヒー」は霊峰キリマンジャロ山麓で生産されるコーヒになります。・コーヒー豆の特徴キリマンジャロコーヒーのコーヒー豆の特徴ですが、緑灰色の色をしていて、大粒で水分量が多くなっています。キリマンジャロコーヒーは約2,000mの高地で栽培されるので、コーヒー独特の心地よい香りがします。・強い酸味と苦みを感じる個性的な味キリマンジャロコーヒーの味の特徴ですが、強い酸味と苦味がバランス良くコラボした調和のとれた味になっています。キリマンジャロの大自然の恵みが感じるコーヒーで、野性味が漂うコーヒーともいわれています。■キリマンジャロコーヒーの1番おいしい飲み方キリマンジャロコーヒーは、コーヒーの淹れ方で異なるおいしさが楽しめるコーヒーです。ペーパードリップやフレンチプレスやエスプレッソなどで、自分好みの一番おいしいキリマンジャロコーヒーの味が楽しめます。・焙煎度で香りと味が変わる!コーヒーには「焙煎」と呼ばれる過程がありますよね。この焙煎でコーヒーの味が大きく変わることをご存じでしょうか。焙煎前のコーヒー豆は生豆です。生豆に熱と圧力を加えていく工程が焙煎です。焙煎を行うことで、コーヒーの生豆に化学変化が起きて、コーヒーの苦味や酸味が生まれてきます。焙煎する時間で焙煎の深度が決まります。大きく4区分あり、浅煎り→中煎り→深煎り→極深煎り、のランクになります。それぞれの焙煎具合でコーヒーの味も風味もコクも微妙に変わってきます。・香りを楽しむなら『ペーパードリップ』コーヒーを淹れる場合、プロのお店でない限り多くの方はペーパードリップ式のフィルターを使用することが多くなります。ペーパードリップの場合は、ろ紙の微細な繊維質でコーヒーの油脂成分がろ過され、スッキリとした味わいになります。また香ばしいコーヒーの香りも存分に残ります。さらにペーパードリップの場合は淹れ方も最も簡略化すれば、コーヒードリッパー1個あればおいしいキリマンジャロコーヒーが飲めます。コーヒーを淹れた後の面倒な後処理も、ペーパードリップの場合は簡単です。フィルターと抽出したコーヒー豆をまとめて廃棄するだけです。ペーパードリップのデメリットをあげるとすれば、フィルターの種類にもよりますが、コーヒーの油脂分や微妙な甘みやうま味が紙に阻害されてしまうことです。・コクを味わいたいなら『エスプレッソ』エスプレッソは深煎りしたコーヒー豆を、エスプレッソ用の専用器具で強力な圧力をかけて、瞬時に淹れる抽出方法です。キリマンジャロコーヒーをエスプレッソで淹れると独特な酸味は低減しますが、逆に苦みやコクが際立ちます。砂糖をたっぷり入れて飲むこともおすすめです。ところで、エスプレッソといえばラテアートですよね。SNS映えするテラアートはエスプレッソならではの楽しみ方です。エスプレッソのデメリットといえば、ややコーヒーの量が少ない点でしょうか。しかし、この問題はコーヒーのサイズで対応できるようです。・フレンチプレス最近人気になっているコーヒーの淹れ方がフレンチプレスです。以前は紅茶で使われていましたが、手軽にマイコーヒーが淹れられることもあってブームになっています。フレンチプレスは、コーヒー豆のオイルまで抽出できて、コーヒーの酸味や苦みや旨味をすべて抽出できる淹れ方です。アメリカンも、ディープなブラックコーヒーも、抽出時間の調節で可能になります。■おうちでキリマンジャロコーヒーを楽しむ自宅時間が増えている昨今、人気のキリマンジャロコーヒーを自宅で楽しみましょう。自宅で楽しむためのコーヒー器具の進化は著しく、価格もお手頃になっています。そんな自宅でコーヒー派の方々におすすめの楽しみ方を紹介します。・初心者にも!焙煎不要のインスタントコーヒーキリマンジャロのコーヒー豆を原料としたインスタントコーヒーがあります。大手のコーヒーメーカー、マキシムが販売している『マキシムちょっと贅沢な珈琲店インスタントコーヒー 袋キリマンジャロブレンド135g』は人気のインスタントコーヒーです。また、山形市の山洋商事有限会社も、サンヨーコーヒーの名前でインスタントコーヒーとして、キリマンジャロコーヒーを販売しています。人気銘柄だけに主にギフト用で利用されています。・口コミ評価が高いコーヒー豆最近は自宅ですごす時間が多くなっていて、インターネットを見る時間が増え、コーヒーをインターネットで購入する方が増えています。そんな中で人気なのが、コーヒーの大手メーカー、キーコーヒーの『 キーコーヒー VPキリマンジャロブレンド 200g 』です。老舗コーヒーメーカーですから外れはありません。また、最近人気が高いコーヒー豆のお店が、神奈川県川崎市の「焙煎工房 豆太」。人気は『コーヒー豆 キリマンジャロ タンザニアAA 400g/豆のまま限定』です。豆の買い付けから焙煎まですべて自社で行っています。 そして、もっとお手軽にキリマンジャロコーヒーが求められるお店といえば、日本全国にチェーン展開している、カルディコーヒーです。カルディでは日本全国でキリマンジャロコーヒーが求められます。・プロも認める!お取り寄せ可能な専門店のコーヒー豆最近はインターネットの普及で、日本のみならず海外からもおいしいキリマンジャロコーヒーを求めることができます。そんな関係もあってか、コーヒー専門店やコーヒー問屋さんも、インターネット上でオンラインショップを開設しています。そんな中で、ネットで人気になっているお店を紹介します。《おすすめのコーヒー名店・1》株式会社澤井珈琲澤井珈琲は、鳥取県境港市に本社と工場があるコーヒーメーカーです。キリマンジャロコーヒーはじめ、さまざまなコーヒーを揃えています。独自にコーヒー中の成分「トリゴネリン」が認知症の予防効果が期待できることから「トリゴネコーヒー」という、高齢者のおすすめの独自ブランドコーヒーもあります。鳥取県や島根県に店舗があります。都内では、銀座と浅草にも店舗がありますよ。お店でおいしい本物のキリマンジャロコーヒーを味わってみましょう。《おすすめのコーヒー名店・2》加藤珈琲店株式会社愛知県名古屋市名東区にあるコーヒー屋さんです。イートインがあり、名古屋名物の小倉トーストのモーニングサービスもあります。加藤珈琲店は、キリマンジャロの中でも最高クラスのQクラスの豆を販売しています。当社のインターネットのホームページには、取り扱う世界のコーヒーの情報が詳細に載せてあります。とてもおすすめのお店です!■歴史あるキリマンジャロコーヒーで至福の時間を楽しもう!アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロで栽培されたキリマンジャロコーヒーは、気高い香りで、高品質なコーヒー豆です。淹れ方次第で違ったコーヒーが味わえ、スイーツとの相性も良いコーヒーです。キリマンジャロコーヒーの豆も手軽に入手できるようになりました。自宅で過ごす時間が多くなっているので、ゆっくりとくつろいで、おいしいキリマンジャロコーヒーで最高のリラックスタイムを過ごしましょう。
2020年07月30日サッポロビールは、東京農業大学応用生物科学部栄養科学科の上原万里子教授らと共同研究を行い、ビール原料のホップの苦味成分に骨密度の減少を抑制する作用があることを実証した。同研究は、骨量の低下が著しくなり、骨がもろくなる「骨粗しょう症」の患者数が現在急激に増加しているという背景を受け、骨の健康維持に有効な食品開発を目指して行ったもの。東京農業大学上原万里子教授、鈴木和春教授、勝間田真一助教とともに、老年性骨粗しょう症モデルマウスを使って実験を行った。研究では、ホップ由来の苦味成分イソアルファ酸の還元体である、テトラヒドロイソアルファ酸(以下、THIAA)について、細胞実験及び動物実験で骨粗しょう症予防効果を検証した。細胞実験では、ラット由来の破骨(はこつ)細胞を、骨に似た特殊なコーティングがされたプレート上で培養し、THIAAを添加したところ、細胞がプレート表面を吸収した痕跡(こんせき)が確認されなかったという。これにより、THIAAは破骨細胞の骨の吸収(破壊)を抑制することが明らかとなった。動物実験では、老年性骨粗しょう症モデルマウスの餌にTHIAAを添加して8週間飼育し、大たい骨の骨密度を測定。その結果、THIAAを摂取した場合、摂取していない場合と比較して、骨密度の減少が抑制されたことがわ分かった。THIAAは老年性骨粗しょう症を予防する効果があることが明らかになり、そのメカニズムは、破骨細胞による骨吸収の抑制に起因することも実証された。THIAAは安定性が高く、苦味料として食品に広く利用されている。サッポログループではこの研究成果を生かした商品開発を行い、多くの人々の骨の健康維持に貢献することを目指すという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月12日